カテキンに期待できる効果ってなに?
カテキンは、緑茶、紅茶、ココア、チョコレートなどに含まれるポリフェノールの一種です。
強い抗酸化作用や殺菌・抗菌作用があり、生活習慣病や肥満の予防、がんの予防、虫歯・口臭の予防、老化の抑制など、さまざまな健康効果が期待されています。
血圧や血糖の上昇を抑え、高血圧や糖尿病を予防することで注目を集めているだけでなく、他にもコレステロールを低下させたり、体脂肪を減少させたりと、多くの健康効果が認められています。目次
カテキンに期待できる効果
生活習慣病の予防
脂肪燃焼効果でダイエットをサポート
抗酸化作用で、老化防止&美肌キープ
抗菌作用で、口臭やウイルスを撃退
がんの予防
腸内環境を整え、おなかスッキリ
カテキンを効率的にとり入れるコツ
最後に
関連
カテキンに期待できる効果
生活習慣病の予防
カテキンには、血糖値を下げる、コレステロール値を下げる、中性脂肪を減らす、血圧を下げるなどの効果が期待されています。
これらの効果により、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防に役立ちます。
脂肪燃焼効果でダイエットをサポート
一定量のカテキンを摂取すると、小腸での脂肪の吸収が抑制され、血中LDLコレステロールが低下することが分かっています。
研究結果では1日500㎎のカテキンを継続的にとった場合に効果が認められています。
緑茶(湯のみ)1杯あたり、カテキン量は約100㎎ですので、1日5杯程度の緑茶を継続的に飲むことで効果が期待できます。
抗酸化作用で、老化防止&美肌キープ
体内の酸化は老化や肌の衰えの原因になりますが、カテキンにはそれを予防する抗酸化作用があります。
さらに、お茶に含まれるビタミンA・C・Eは、“若返りビタミン”と呼ばれ、カテキンとの相乗効果が期待できます。
抗菌作用で、口臭やウイルスを撃退
カテキンは、虫歯や口臭の原因となる口内の細菌を殺菌します。
また同じ効果で、インフルエンザや肝炎などのウイルス感染を防ぎます。「お茶でうがいすると風邪をひかない」というのは、昔からの知恵ですね。
がんの予防
カテキンには、がん細胞の増殖を抑える、がん細胞の死滅を促すなどの効果が期待されています。
腸内環境を整え、おなかスッキリ
ビフィズス菌、乳酸菌など腸内の良い細菌を増やし、お通じをよくします。
カテキンを効率的にとり入れるコツ
お茶は、最初の一杯が最も多くカテキンを含みます。より多くのカテキンを茶葉から抽出するコツは、高温のお湯を注ぎ、少し時間をおいてから飲むこと。
また、お茶をミキサーやすり鉢で粉にすると、茶葉ごと飲むことができ、栄養素を無駄なく取り込むことができます。
最後に
カテキンは、緑茶、紅茶、ココア、チョコレートなどに多く含まれています。
これらの食品を毎日の食事に取り入れることで、カテキンの健康効果を期待できます。
朝の一杯や食後、ほっと一息つきたいときなどに最適な飲み物なので、この機会にお茶の力を見直してみてはいかがでしょうか。
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Vol.158 血液がんの患者さん必見:新型コロナ「5類移行後」のがん患者のリスク対応
梅が満開で、早咲きの桜も目にする季節になってきました。
愛犬の散歩の際も、朝晩の空気から鋭さが消えてきて、仄かに春を感じています。
花粉症持ちの私としては、文字通り「痛し痒し」ではあるのですが…
前号のメルマガ「Vol.157 超低用量免疫療法が世界を救う?インド発の画期的な試験結果」は開封率42.3%ということで、過去最高の開封者数(2.6万人)となりました。
こうして読んでいただけるのが、書き手にとって一番の励みになります。これからも、皆様の興味を惹く記事を書き続けていくよう、頑張って参ります!
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【記事1】血液がんの患者さん必見:新型コロナ「5類移行後」のがん患者のリスク対応
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最近はニュースにもならなくなってきましたが、年末から年始にかけておそらく過去最大の感染者数となった新型コロナの「第8波」、ほぼ完全収束の様相です。
ここまで3年間、いわゆる「ロックダウン」的な激しい処置は取らず、複数回のワクチン接種をきっちり行なってきた日本は、諸外国と比べてうまく舵取りしながら、集団免疫を獲得して荒波を乗り越えてきたと言えるのではないでしょうか。
ニュースになった「5類」への感染症法上の位置付けの変更は、意思決定タイミングとしても極めて適切と考えます。
一方で、5類への変更は、がん患者さんにとってはリスクも孕みます。
今後も定期的に予防ワクチン接種で免疫を再強化していくことが前提なわけですが、がん患者さんはワクチンでの予防効果が一般の健康状態の人と比べると低いと考えられるからです。
いくつかのサイトを見比べてみたのですが、最も分かりやすくかつ詳細な情報が日本語でまとめられているこちらは、がん患者さん必見です。
■「がん患者さんへの新型コロナワクチン接種Q & A」(国立がん研究センター東病院)
「米国におけるがん患者のワクチン効果は固形がんで66%、血液がんで19%という報告がありますが、mRNAワクチンに限定した研究では固形がんで79%、血液がんで74%という報告もあります。」
ということで、
「健康な人より効果が劣ることが懸念されるため、接種後も屋内や人ごみでのマスクの着用や手洗い、換気をしっかりと行うなどの感染対策の継続が必要」
とされています。周囲は5類移行ということで、ガードが下がる人が多くなるのでしょうが、そこはしっかり続けていく必要がありそうです。
特に、一定の条件下で血液がんの治療を受けていらっしゃる患者さんは、注意が必要です。
上記サイト中の「3.がん治療中の場合接種できますか?」にありますように、血液がん治療でよく使われる抗がん剤が、新型コロナワクチンの予防効果に大きな影響を与えることがわかっているからです。
該当するかもという患者さんに見ておいていただきたいのは、「7.エバシェルドÆ︎(チキサゲビマブ及びシルガビマブ)について」。
本剤は、ワクチン接種しても十分な予防効果を得られないことが想定される患者さんにおいても、感染予防効果が期待され、日本でも昨年8月に承認されています。
以下の状況でかつ「新型コロナウイルス感染症患者の同居家族又は共同生活者等の濃厚接触者ではない」方は投与対象になりますので、該当される方は主治医に相談されるとよろしいかと思います。
・抗体産生不全あるいは複合免疫不全を呈する原発性免疫不全症の患者
・B細胞枯渇療法(リツキシマブ等)を受けてから1年以内の患者
・ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬を投与されている患者
・キメラ抗原受容体T細胞レシピエント
・慢性移植片対宿主病を患っている、又は別の適応症のために免疫抑制薬を服用している造血細胞移植後のレシピエント
・積極的な治療を受けている血液悪性腫瘍の患者
・肺移植レシピエント
・固形臓器移植(肺移植以外)を受けてから1年以内の患者
・急性拒���反応でT細胞又はB細胞枯渇剤により治療を最近受けた固形臓器移植レシピエント
・CD4Tリンパ球細胞数が50cells/μL未満の未治療のHIV患者
※本項執筆時点(2023年2月28日)で、筆者はエバシェルドに関して、特筆すべき利益相反はありません。
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【記事2】皮膚の保護用フィルムが急性放射線皮膚炎リスクを劇的に下げる
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がんの3大治療というと、手術、抗がん剤、放射線です。
この中で、放射線は乳がんや前立腺がんなどで頻用される治療法です。
放射線治療は手術や抗がん剤と比べると、身体への負担は少ない治療と言えますが、それでも副作用はあります。
乳がんの乳房手術後の放射線療法の際にみられる副作用として、「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」では下記のように説明されています。
>>
乳房手術後の放射線療法中または治療終了後数カ月のうちに現れる副作用としては皮膚炎, 倦怠感(けんたいかん),放射線肺臓炎などがあります。皮膚炎はほとんどの患者さんでみられますが,一般的に軽度なものです。
>>
ただ、医学的に「軽度」だからといって、患者さんにとって影響が小さいかというと、そんなことはありません。
■「乳がん放射線治療時の肌のお悩み対策 ①」(MediCure)
>>
治療を開始して3~4週間ぐらいで、照射部位の皮膚が日焼けのように赤くなったり、ひりひりしたりといった症状が出ることがあります。個人差がありますが、重症化すると衣類が擦れて痛みが出たり、入浴で沁みたりと、日常生活にも負担が出てきます
>>
これだと、患者さんのQOL、かなり下がりますよね。
こ��放射線治療による皮膚炎対策として、刮目すべき研究結果が出てきました。
■"Mepitel Film for the Prevention of Acute Radiation Dermatitis in Breast Cancer: A Randomized Multicenter Open-Label Phase III Trial”「乳癌における急性放射線皮膚炎予防用メピテル・フィルム:多施設共同無作為化非盲検第III相試験」(Journal of Clinical Oncology)
「メピテル・フィルム」とは、メンリッケヘルスケア社が販売している救急用の保護剤(テープ)で、皮膚の様々な”傷”の保護に使われます。
このフィルムを使用することで、急性放射性皮膚炎の発症を抑えられるかどうかについて、過去の2本のランダム化比較試験の結果は相反するものでした。
そこを決着つけに行ったのが本試験です。
手術の種類(全摘or温存)、放射線量や照射方式がバランス取れるように、メピテル使用群と標準的ケア群の2群に分けて比較してみたところ…
グレード2もしくは3の急性放射線炎の発症率は、
メピテル使用群:15.5%
標準的ケア群:45.6%
とメピテル使用群の圧勝。当然有意差もついています。
患者本人による評価でも医療従事者による評価でも、”Radiation-Induced Skin Reaction Assessment Scale”という急性放射性皮膚炎症状スコアはメピテル使用群が、優位に小さいという結果。
このような「現場のちょっとした工夫」レベルの話に、しっかり科学的な根拠が付与されるというのは素晴らしいですね。
今後、”標準治療”としてメピテルフィルム使用が広がっていくことを期待したいです。
※本項執筆時点(2023年2月28日)で、筆者はメピテルフィルムに関して、特筆すべき利益相反はありません。
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2019年4月27日に書いていたしんどい時の自分のケア方法。またしんどいことがあったら役に立つといいなと思って書いたことをなんとなく覚えていて、見返してみた。すんごく真っ当なことが書かれていて、びっくり。
考えことは、夜にはしない。昼間太陽とともに。
同じ思考を繰り返している場合は、きちんと思考を中断する。
感情はコントロールし、きちんと表にだしていく。怒ることは悪いことではない。
コントロールできない感情に対しては、無防備に直面しない。直面する際には、時間と人を間に入れ、ポジティブなフィードバックを受ける環境で、向き合っていく。
感情を落ち着ける逃げ道を用意するが、感情から逃げ続けるための予定に、追い込まれない。人と話すことによって、できごとの再体験をしすぎない。
食事がとれないときは、水分をきちんととる。突然に身体の負担になるものは食べない。食事に逃げない。食べる時は和食。
苦しいことに慣れない。抜け出すべき道であるということを自覚する。
これからの在りたい姿を自分の中に、確立する。
気分転換の買い物は本にする。本屋を巡り、たくさんの世界をみると落ち着く。本はいくら買っても、無駄遣いにならない。
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