名古屋の山
名古屋市内には、標高こそ低いですが“山”がいくつもあるのをご存じでしょうか。最も標高が高いのは、守山区にある東谷山で198m。山頂に建つ尾張戸神社は、熱田神宮の奥の院でもあります。東谷山は、麓にフルーツパークがあるので、ご存じの方も少なくないと思います。
名古屋市内の“山”は、そのほとんどが標高100m以下の低山なのですが、地下鉄の駅やバス停からほど近い山も多く、アクセスが容易であると共に、低い山ゆえに散歩やウォーキングを兼ねて気軽に登頂することができます。
ところで、そもそも「山」とはなんなのでしょうか。よく見かける“標高〇m”という表記のとおり、なんらかの“高さ”を有する地形を山と称しているらしい、ということは皆さんも想像ができると思います。そして、標高の基準となるのは三角点であり、これは国土地理院が測量して設置し、管理しています。
国土地理院は、国土交通省設置法および測量法という法律に基づいて、測量に関する行政を司る国土交通省の特別の機関で、日本国内における「すべての測量の基礎となる測量」(基本測量)を自ら実施し、国家座標の維持管理を行う機関とされます。なお、国家座標とは「その国の位置の基準である」と定義されています。そして、日本の国家座標とは、測量法第11条で定められた基準に準拠した緯度、経度、“標高”、平面直角座標、地心直交座標であると定義されています。
そんな国土地理院の公式サイトには、国土の情報に関するQ&Aというページがあります。そこには「山」に関する記述も掲載されており、次のように記されています。
Q2.8:山の始まりは,どこですか?
A2.8
国土地理院では,山の定義はしていません.
辞典等によりますと,山というのは,周りに比べて地面が盛り上がって高くなっているところと言われています.よって,山の始まりは平らな地面が盛り上がり始めたところと考えられます.
ただし,それぞれの山によって異なりますので,地面の高さが標高○○m以上とか,地面の傾斜が○○度以上になったらというようには決めることはできません.
もしあなたが,山の始まりはどこ?という興味をもったなら,その山の前に立って,この辺が山の始まりかなというところを感じて探してみてください.
Q2.9:丘と山を区別する基準は何ですか?
A2.9
国土地理院では定義はしていません.
辞典等によりますと,丘は,その周囲より高いが,山よりは低くかつ傾斜のゆるやかな地形である.山と丘の区別は明確ではなく,この定義に当てはまる地形であっても「山」あるいは「山岳」と呼ばれる場合もあります.
※引用元
◆国土交通省 国土地理院(Geospatial Information Authority of Japan)
国土の情報に関するQ&A
https://www.gsi.go.jp/kohokocho/FAQ2.html
Q2.8:山の始まりは,どこですか?
https://www.gsi.go.jp/kohokocho/FAQ2.html#Q2.8
Q2.9:丘と山を区別する基準は何ですか?
https://www.gsi.go.jp/kohokocho/FAQ2.html#Q2.9
このように、「山」についての定義は、実は存在していないのですが、一方で、三角点が設置されている箇所を慣例的に“山”と称している例は多いとされます。多くの人は、山といえば、富士山だったり御在所岳だったり、それなりの(国家座標のひとつと定義されているところの)標高を有する“山”をイメージすると思いますが、冒頭に記したように、名古屋市内に存在する山もまた、山頂には三角点が設置され、低いなれども“山”として扱われているところがあります。
このブログでは、そんな名古屋市内の山について、いくつか紹介してみたいと思います。今回取り上げる名古屋市内の“山”は、次のとおりです。
1 東谷山(198m:守山区)
2 親鸞山(111.6m:名東区)
3 根岳(鷹住山)(108.6m:名東区)
4 植田山(90m:千種区)
5 裏山(81m:天白区)
6 からす山(72.6m:名東区)
7 志賀山(72.5m:昭和区)
8 秋葉山(56m:天白区)
9 高根山(55m:緑区)
10 でこぼこ山(54m:天白区)
11 相生山(51m:天白区)
12 稲葉山(50m:天白区)
13 若草山(45m:緑区)
14 菅田山(43m:天白区)
15 蜜柑山(33m:瑞穂区)
※番外 丹八山(11m:南区)
1 東谷山(198m:守山区)
名古屋市内で最も標高の高い山で、守山区にあります。公共交通機関の最寄りは、ゆとりーとラインの「東谷橋バス停」となります。
東谷山は登山ルートが複数あり、フルーツパークから登るルートや、フルーツパークを通り過ぎた先にある、尾張戸神社駐車場あたりから登るルートなどもあります。ルートにより傾斜度に差があるので、登りやすい/降りやすいルートをお好みで選択してみてください。また、周辺は古墳があちこちに点在しており、古墳巡りも同時に楽しめます。また冒頭に記したとおり、山頂には、熱田神宮の奥の院である「尾張戸神社」があります。
◆東谷山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%B1%E8%B0%B7%E5%B1%B1/@35.2562401,137.0355187,14z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60036eb6028e0d77:0x293cdcc02b54bdb4!8m2!3d35.2562068!4d137.0530283
※参考サイトおよび画像引用元
◆東海地方の登山情報サイト - いちのトレッキングブログ -
名古屋市最高峰 東谷山 表参道~東谷山散策路
https://ichi-trekking.com/tohgokusan-frontroad-promenade/
2 親鸞山(111.6m:名東区)
※画像引用元
里山初歩き いだかの森 根岳・親鸞山
https://yamap.com/activities/9380025
名古屋市内で2番目に高い山で、名東区の猪高緑地にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄東山線の本郷駅、あるいは市バスの「猪高緑地南バス停」となります。
山頂は猪高緑地の中にあり、猪高緑地南バス停からだと、実は数分で山頂に到達できてしまいます。一方で、猪高緑地は広い敷地の中に豊かな森が広がっていて、複数の散策路も整備されており、トレイルランニングの練習で走りに来る人もいる公園です。このため、広い敷地をゆっくり散策しつつ山頂を目指してみるのもよいかもしれません。また、後述しますが市内で3番目に高い山(根岳)も、この緑地公園内にあります。
◆親鸞山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E8%A6%AA%E9%B8%9E%E5%B1%B1+%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.1578712,137.0232684,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x600365ec7a53af59:0xb1d8e5b6fb4b0f7b!8m2!3d35.1578668!4d137.0254571
※参考サイト
◆環境省 公式サイト
猪高緑地の水の環
https://www.env.go.jp/water/yusui/result/sub4-2/map/23_nagoyashi-1_2020.pdf
3 根岳(鷹住山)(108.6m:名東区)
※画像引用元
からす山・親鸞山・御岳山 大森→日進
https://yamap.com/activities/21643954
親鸞山と同じく名東区の猪高緑地にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄東山線の本郷駅、あるいは市バスの「障害者スポーツセンターバス停」となります。
根岳の山頂に向かう路の途中で、ヤギが出迎えてくれます(社会福祉法人愛知たいようの杜が飼育しているヤギです)。前述したとおり、猪高緑地は、名古屋市内とは思えないほど里山の自然が残されており、猪高緑地を1周する約5kmのコースは、散策にも最適です。親鸞山と根岳の縦走をしつつ、ウォーキングを楽しんでみるのもよいかもしれません。
◆根岳(鷹住山)のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%A0%B9%E5%B2%B3%EF%BC%88%E9%B7%B9%E4%BD%8F%E5%B1%B1%EF%BC%89%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.162629,137.0232587,18z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x600365e8b4448de7:0x947587195465c66a!8m2!3d35.1626268!4d137.024353
※参考サイト
◆ORICON NEWS
本当に名古屋?「猪高緑地」で癒しの里山・緑の絶景歩き
https://www.oricon.co.jp/article/1146730/
4 植田山(90m:千種区)
※画像引用元
東山公園1万歩コース+植田山
https://yamap.com/activities/15743339
千種区の東山動植物園の南側にあり、天白養護学校にもほどちかいところです。公共交通機関の最寄りは、地下鉄東山線の東山公園駅、あるいは市バスの天白巡回「植田寮バス停」となります。
バス停については、最短ルートの場合の最寄りであって、一般的には、東山動植物園からスタートする「東山一万歩コース」の途中で立ち寄る人が多いのではないかと思います。植田山の山頂には、三角点ではなく「図根点(ずこんてん)」が設置されており、90.39mとなっています。一方で、東山一万歩コースの途中にある富士見台には三角点が設置されており、こちらは標高102mとなっています。植田山より高い…のですが、これは“山”という扱いではないようです。
◆植田山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%A4%8D%E7%94%B0%E5%B1%B1%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.1500853,136.9822171,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x6003651c2b3d9065:0x208671544be359e9!8m2!3d35.1500809!4d136.9844058
※参考サイト
◆ほどほどに人生を楽しむブログ
植田山へ謎の穴を見に、東山一万歩コースから寄り道登山
https://okomotot.com/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B-%E6%A4%8D%E7%94%B0%E5%B1%B1%E7%99%BB%E5%B1%B1-201706/
5 裏山(81m:天白区)
※画像引用元
裏山
https://yamap.com/activities/21602352
天白区の東山公園テニスセンターの近く、うるおいの森の中にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄名城線の八事日赤駅、あるいは市バスの「植田山住宅バス停」となります。
植田山住宅バス停からが最短ルートですが、急登の登坂です。八事日赤駅からだと、後述する志賀山にも立ち寄ることができます。また、うるおいの森を通り抜けるルートになるので、里山の自然の中をのんびり散策しつつ、山頂を目指すことができます。
また、裏山の山頂がある辺りの森の入り口には、「大坪小学校 学校林」という立て札があります。これはなんなのかと後日調べてみたところ、近隣の大坪小学校が名古屋市緑政土木局と協定を結び、学習活動の一環として活用している学校林という位置づけである…ということを、不覚にも初めて知りました。
◆裏山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E8%A3%8F%E5%B1%B1+%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.1436652,136.9808745,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x6003653631620469:0xbaf454b86a904fa0!8m2!3d35.1436652!4d136.9808745!16s%2Fg%2F11rmt_440n?authuser=0&hl=ja
※参考サイト
◆気ままにぶんぶん
半日、朝活、気ままに行ける山歩き。「登山」って言える山、超低山だけど。
https://bunbun-log.com/50s-mountain-urayama/271/
6 からす山(72.6m:名東区)
※画像引用元
からす山
https://yamap.com/activities/21903206
名東区の明徳公園の中にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄東山線の本郷駅、あるいは市バスの「明徳公園北バス停」または「藤森一丁目バス停」となります。
明徳公園にたどり着けば、山頂まではものの数分で到達、あっという間に山頂です。一方で、明徳公園も散策路があちこちに整備されており、トレランの練習で立ち寄る人も少なくない場所でもあります。広葉樹林のコースや竹林のコースなど、コンパクトな公園ながら様々な表情を楽しむことができます。
◆からす山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%99%E5%B1%B1+%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.1851866,136.9903069,15z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60036fdd09be3b4d:0xebe9cc3b13357d76!8m2!3d35.1851702!4d137.0072159
※参考サイト
◆名古屋ランニングジャーナル
名古屋近郊おすすめトレイル15 <からす山>
http://www.nagoya-rj.com/article/394813207.html
7 志賀山(72.5m:昭和区)
※画像引用元
志賀山
https://yamap.com/activities/21751772
八事日赤病院と、ZIP-FM東山タワーの近く、八事富士見公園の中にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄��城線の八事日赤駅となります。
山といいつつ、普通の公園の中に、三角点が設置されているだけで、“山”感は皆無…ですが、前述の裏山を目指す途中にでも、ひょいっと立ち寄ってピークハントしてみてはいかがでしょうか。
◆志賀山のグーグルマップ
https://www.google.com/maps/place/%E5%BF%97%E8%B3%80%E5%B1%B1+%E4%B8%89%E7%AD%89%E4%B8%89%E8%A7%92%E7%82%B9/@35.1453646,136.9670744,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60037bd5b1e07f3f:0xe2786ae8c97dcbeb!8m2!3d35.1453602!4d136.9692631?hl=ja
8 秋葉山(56m:天白区)
※画像引用元
名古屋市内で9座縦走 疲れたよ〜
https://yamap.com/activities/21746035
平針の針名神社、その北側に隣接する慈眼寺が建つ小高い山が、秋葉山です。マップ等では、秋葉山慈眼寺と表記されています。公共交通機関の最寄りは、地下鉄鶴舞線の平針駅、あるいは市バスの「平針小学校バス停」となります。
針名神社のあたりから伸びる参道の階段を登り、慈眼寺へたどり着けば、そこが秋葉山の山頂ということになるわけですが、実はここには三角点が見当たりません。
それではと、そもそも「いったい秋葉“山”とは?」という疑問が出てくるわけですが、秋葉山慈眼寺という名称からわかるとおり、このお寺の山号(さんごう)は“秋葉山”(例:比叡山延暦寺の比叡山のようなもの)なのですが、これが、実際に寺が建立された場所の山の名前(としての秋葉山)なのか、それとも、所在地とは関係のない仏教用語(例:鶴林山など)(としての秋葉山)を当てたのか、このブログを書いている私自身は、実は詳細を知りません。それはともかく、秋葉山は、“山”として扱われています。
◆秋葉山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E7%A7%8B%E8%91%89%E5%B1%B1/@35.1183229,137.0093918,19z/data=!4m5!3m4!1s0x600364852dac30cf:0x219ac275a493f243!8m2!3d35.1185596!4d137.0097812
9 高根山(55m:緑区)
※画像引用元
高根山・若草山(名古屋市緑区)
https://yamap.com/activities/21677926
イオンモール大高の近く、高根山緑地の中にあります。公共交通機関の最寄りは、JR東海道線の南大高駅、あるいはイオンモール大高にある市バスの「南大高駅西バス停」となります。
こじんまりとした緑地で、公園内に入って歩いて数分もかからず山頂に到達します。山頂には、一等三角点があります。このあたりは、すぐ目の前に巨大な名古屋南JCTがあり、高根山よりよほど巨大であるため、“山”感はほとんどない…のですが、一等三角点がある山ということで、大高イオンに立ち寄るついでに、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
◆高根山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B002'49.7%22N+136%C2%B056'48.4%22E/@35.0471268,136.9445903,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0xaf95d017443a2bc9!8m2!3d35.0471268!4d136.946779
10 でこぼこ山(54m:天白区)
※画像引用元
天白区(でこぼこ山・秋葉山)の朝活
https://yamap.com/activities/8127684
車の免許を持っている人なら必ず足を運ぶ平針の運転免許試験場のすぐ近く、県営平針住宅に囲まれた平針給水塔の隣にあります。公共交通機関の最寄りは、市バスの「平針上ノ池バス停」となります。
住宅開発がされる前の昭和の頃は、小高い丘と小さな山が連なり、文字通りでこぼこな風景が広がっていたのかもしれませんが、現代では、住宅街が広がる丘陵に囲まれており、痕跡を偲べるのは隣の名古屋市農業センターの界隈のみ、ということになるのかもしれません。
◆でこぼこ山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B006'34.1%22N+137%C2%B000'17.3%22E/@35.1094824,137.0026123,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0xf963192aaa738f43!8m2!3d35.1094824!4d137.004801
11 相生山(51m:天白区)
※画像引用元
相生山
https://yamap.com/activities/21529865
相生山緑地と鳴子北のちょうど間ほど、相生山神社の隣、相生山観音菩薩の道路を挟んだちょうど目の前にあります。公共交通機関の最寄りは地下鉄桜通線の鳴子北駅となります。
相生山は、三角点こそありますが、道路の道端で、“山”感はあまり感じられません。とはいえ、鳴子北駅の目の前にそびえる森の壁を登っていってたどり着くので、林の中の雰囲気は多少あります。本命は、後述する相生山緑地、オアシスの森にある菅田山です。そちらまで足を伸ばすと、森自体が想像以上に広いので、しっかりとしたウォーキングになると思います。
◆相生山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B006'14.0%22N+136%C2%B058'05.8%22E/@35.1039705,136.9673233,19.25z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x2aaf603e698f9593!8m2!3d35.1038835!4d136.968269
12 稲葉山(50m:天白区)
※画像引用元
植田八幡宮初詣・稲葉山
https://yamap.com/activities/21805500
ルーム南のすぐ近く、地下鉄植田駅を出てすぐ目の前にそびえる稲葉山公園の中にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄鶴舞線の植田駅となります。
稲葉山は、名古屋市内ではわりと有名な夜景スポットの一つで、元旦の早朝は、初日の出を見に近隣の住民がたくさん訪れることでも知られています。前述した裏山や秋葉山の探訪と併せて、稲葉山へ“縦走”しに訪れる人も少なくありません。稲葉山の麓には、歴史ある植田八幡社古墳と植田八幡宮があります。登山の折、参拝していくのもよいかもしれません。
◆稲葉山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E7%A8%B2%E8%91%89%E5%B1%B1%E5%B1%B1%E9%A0%82/@35.131965,136.9846228,18z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0xe6e75b50c5f91192!8m2!3d35.131965!4d136.9857171
13 若草山(45m:緑区)
※画像引用元
サイクリング : 若草山・高根山
https://yamap.com/activities/21596462
広大な敷地の大高緑地公園内にあります。公共交通機関の最寄りは、JR東海道線の南大高駅、あるいは市バスの「丸根バス停」となります。
最近始まった大河ドラマの第1回放送で、すぐ近くにかつてあった大高城や丸根砦が登場し、全国的ににわかに注目を集めているであろう緑区大高町のエリアですが、若草山は、大高緑地公園内の展望台があるところとなります。特段登るという感じはしないのですが、公園内がとにかく広く、様々な散策ルートが整備されているので、のんびりウォーキングやランニングなどしつつ若草山を目指すのも良いかもしれません。
◆若草山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B003'55.0%22N+136%C2%B057'18.6%22E/@35.0652754,136.9529753,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x73c8b520da531906!8m2!3d35.0652754!4d136.955164
14 菅田山(43m:天白区)
※画像引用元
相生山・菅田山
https://yamap.com/activities/21482976
前述した相生山のほど近く、ヒメボタルが生息していることで有名なオアシスの森の中にあります。公共交通機関の最寄りは、地下鉄桜通線の相生山駅または鳴子北駅、あるいは市バスの「天白町菅田バス停」等となります。
緑地公園の入り口は数か所あり(菅田口、菅田西口、山根口、相生口、稲田口)、相生山駅に近い入り口(相生口)は徒歩で15分ほどです。前述した相生山を経由したいなら、鳴子北駅からが良いでしょう。菅田山を直接目指すなら、天白町菅田バス停で降車し、菅田口から森に入るのが一番の近道ですが、急登となります。
オアシスの森は、前述の猪高緑地のように広大な緑地で、散策ルートがあちこちに巡らされています。特に初めて森に入る場合は、意外なほどに自分の現在位置を見失いやすいので、分岐点に設置されているマップをよく確認するのが良いと思います。
◆菅田山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B006'43.1%22N+136%C2%B057'59.4%22E/@35.1119767,136.9642993,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x44a813c86de6d280!8m2!3d35.1119767!4d136.966488
※参考サイト
◆ 私たちの街(平針・原)
相生山緑地
http://sizen-tenpaku.com/topikkusu/aioi/index.html
オアシスの森
http://sizen-tenpaku.com/topikkusu/aioi/oasisunomori/index.html
◆名古屋市公式サイト
相生山緑地について
https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000009519.html
野並・相生山緑地 オアシスの森コース - 名古屋市
https://www.city.nagoya.jp/tempaku/cmsfiles/contents/0000008/8299/04nonamiaioiyama.pdf
15 蜜柑山(33m:瑞穂区)
※画像引用元
名古屋市内で9座縦走 疲れたよ〜
https://yamap.com/activities/21746035
パロマ瑞穂運動場の近く、山神社という社のある場所が、蜜柑山です。公共交通機関の最寄りは、地下鉄名城線の総合リハビリセンター駅となります。
蜜柑山は、完全に住宅街の中にあり、高さも33mというところで、もはや“山”感はまったくありません…が、山神社の社殿内には、三角点が設置されています。ということで、“山”として扱われています。
ところで、蜜柑山のあるこの界隈は、地名表示を見ると「密柑山」と表記されています。漢字が違うのですが、これはなにゆえなのか調べてみたところ、明治から昭和にかけて、愛知県の彌冨村の字名にもともと使われていた「蜜柑山」という表記が、時代の変遷の中で「密柑山」という表記になっていった(のではないかと)推測される、ということでした。が、単なる誤植の末だったのか、それとも他の理由によるものなのか、顛末の真相は今一つよくわからないのが実情のようです。
◆蜜柑山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B007'40.1%22N+136%C2%B056'57.3%22E/@35.1278159,136.9470583,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x90bd3519974caa55!8m2!3d35.1278159!4d136.949247
※参考サイト
名古屋市瑞穂区に密柑山町という地名があるが、昔の地図では「蜜柑山」という文字だったと記憶している。なぜ「蜜」ではなく「密」の文字が使われるようになったのか知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000100449
※丹八山(11m:南区)
※画像引用元
丹八山・蜜柑山・菅田山・相生山
https://yamap.com/activities/21534978
番外編扱いですが、南区にあるこの“山”は、大変奇妙な場所です。訪れてみるとわかるのですが、やたら多くの謎の石碑が、互いになんの脈絡もなく、雨後の竹の子のごとくあちこちに林立しています。ここは、丹八山(たんぱちやま)公園という名称で、山という文字が付いているものの、必ずしも“山”の扱いにはなっていないようでもあるのですが、これは、個人の所有地の扱いだったことも起因しているのでしょうか、このブログを書いている私自身も詳細は実はよくわかりません。とはいえ、ヤマップなどでは“山”として扱われて掲載されており、興味深い場所でもあるので紹介してみました。
関心のある方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。公共交通機関の最寄りは、JR東海道線の笠寺駅、あるいは名鉄名古屋本線の本笠寺駅または本星崎駅です。
◆丹八山のグーグルマップ
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%B9%E5%85%AB%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92/@35.0926657,136.9309303,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60037b99bf45ac81:0x31d2cf901d1552d6!8m2!3d35.0926657!4d136.933119
※参考サイト
◆名古屋神社ガイド
迦具土社(丹八山)
https://jinja.nagoya/top/minamiku/tanpatiyama-kagututi-sya
以上、名古屋市内の“山”について駆け足で紹介してきましたが、どの山も、気軽に登頂できるので、お散歩がてら、ウォーキングがてら、足を運んでみるのもよいかもしれません。
なお、愛知県で一番低い山は、潮海山(27m:田原市)とされています。
(野村)
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第三十回ミニ講座☆朗庵とは、其の三!
詩・漢文集などから知る、朗庵の人物像📖
今まで二回、朗庵の講座をしましたが、絵画や地誌に記された朗庵は、未だ雲をつかむように判然としません。
そこで、まずは中塚竹禅著の「琴古流尺八史観」から「朗庵タイプの薦僧」の一部分を抜粋したものを読んでみましょう。
朗庵タイプの薦僧
(前略)所で此の薦僧に大体に二種類あった。其の一は、無主義無方針なる本当の乞食を目的とする薦僧で、まず無頓漢である。他の一つは、或る一つの主義主張なり信念なりを持った自覚的薦僧で、従って行雲流水は彼らの手段、其の眼目は深遠幽玄��る人生の奥の院に到達して其の神秘の扉を打ち開こうという、特殊な連中であった。だから薦僧というても実は一種の行者であり道者である。前者は純然たる社会の寄生虫であるから之は問題にならないとして後者は一宗の宗祖にも比すべき、純真なる其道の行者である。後に普化禅を信奉する事になった普化道者である、此の行者の一番最初の人が釈朗庵で最も代表的な人物も亦朗庵である、朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無しといっても過言ではない程、傑出した人物である。此の朗庵の主義主張が後世の虚無僧を指導したのである。
これか!
「朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無し」!
ともかく、朗庵なくしては虚無僧を語れないということですね。
この言葉に背中を押され(笑)また根気よく、詩・漢文集などから朗庵のことを探ってみました。
1300年代から朗庵は存在したのか?
義堂周信(ぎどうしゅうしん)の『空華集(くうげ)』漢詩文集に「朗庵主」とあります。
弔朗庵主水墳
宇治橋辺一艸堂
安禅座穴幾松床
三千刹界皆棺槨
底事将身水底蔵
宇治橋辺りの一艸堂「朗庵」の庵主が入水自殺したという解釈がされています。
義堂周信(1325―1388)は、南北朝時代から室町時代の臨済宗の僧。
別に「空華道人」とも号する。土佐(高知県)長岡の人。土佐の吸江庵(ぎゅうこうあん)出身で五山文学の重鎮。
おお、
土佐に同じ名前の吸江庵があるのですね。
というか、こっちが多分先。
土佐の吸江庵とは南北朝時代を代表する禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)を開山とする。1318年、夢窓疎石が北条高時の権政を逃れるために四国に渡り、土佐国の五台山の山麓に結んだ草庵を起源とする。夢窓が草庵の前に広がる浦戸湾を「吸江」と命名したことで、草庵は吸江庵と称するようになった。夢窓が足利尊氏の政治顧問に就いたこともあって、室町幕府の厚い庇護の下に隆盛し、海南の名刹と呼ばれた。土佐の中世禅宗文化の中心となり、吸江庵の名は明国にまで聞こえたほど有名であった。
義堂周信は夢窓疎石の門弟で、この地で学び、京都五山(禅寺)で活躍しているので、宇治の朗庵も訪れたのでしょう。弔いの詩を書くくらいなので、朗庵主とはよほどの顔見知りであったと推測します。
その義堂周信の影響で、後世の朗庵主が彼の出身地「吸江庵」の名をつけた可能性は高い。との推察がされております。
ここで、吸江庵の名前の由来がわかりました。
お次は、
一休禅師(1394ー1481)『狂雲集』にも「宇治朗庵主」とあります。
『狂雲集』は、一休宗純による風狂破格の世界を呈する漢詩集。 ほとんどが七言絶句で、狂雲とは一休の号である。
一休禅師も尺八を嗜んだとの事。一休禅師に関しては次回に詳しく迫りたいと思います。
まずは、
「尺八」という題の漢詩です。
尺八
因憶宇治庵主會
飢腸無酒冷於水
明皇天上羽衣曲
偶落人間慰野僧
因に憶う宇治の朗庵主
飢腸(きちょう)に酒無く、氷よりも冷し。
明皇は天上羽衣(うい)の曲、
偶々(たまたま)人間(じんかん)に落ちて野僧を慰む。
宇治の庵主を憶う、空腹で酒も無く、この庵は氷よりも冷めたい。
天上の唐の玄宗皇帝ゆかりの羽衣の曲が、思いがけず地上に落ち、放浪僧を慰める
(片羽訳)
この漢詩は尺八吹きの亡霊が出てくる、狂言の『楽阿弥』の事を詠んでいるのだろうという田口和夫氏の解釈もあるようです。
一休禅師も宇治の朗庵を訪れて、尺八の音色を聞いたのでしょうか。
『體源抄(たいげんしょう)』(1512年成立)には「宇治」と記載。
『體源抄』とは室町時代の雅楽家・豊原統秋(むねあき)によって編纂された中世の楽書。
又自両頭テ切断後
三千里外絶知音 又云狂言云シ人作之
尺八節高円口連 彼尋出處宇治邊
一聲吹落兩棲月 百万軍中聞不眠
前半の「又自両頭テ切断後 三千里外絶知音」は、狂言『楽阿弥』のセリフに書かれていたり、『祥啓筆朗庵像』(1477年)の讃にも書かれています。いずれも最初に誰によって書かれたのかは判然としていません。こちらは一休禅師作といわれているがさだかではないそうです。
さて、
1800年代になりますが『糸竹古今集(しちくこきんしゅう)』には、朗庵像が描かれています。
『糸竹古今集(しちくこきんしゅう)』とは、近世の邦楽書。1805年刊。江戸の神谷潤亭(かみや-じゅんてい)とその門人伊能一雲の共著。当時衰滅していた一節切を再興し、一節切本来の楽曲の譜のほか、箏曲、長唄、俗曲に合わせて吹いた小竹(こたけ)の用法、楽譜(指孔譜)を記したもの。
(精選版 日本国語大辞典の解説)
その中に「異人」とあります。
手事(てこと)に伝住む異人ありて常に一節切をふく。宗佐老人異人によって其傳越え、次に高瀬備前守その傳を得たり。
「異人」としか書かれていませんね…。
こちらの「一節切伝来系譜」には最初に「蘆庵」です。
蘆庵→宗佐→高瀬備前守…と続いています。
こちらが蘆庵(朗庵)像。
(画像はいずれも国立国会図書館より)
持っているものは確かに一節切です。
ここで、問題点ですが、鎌倉時代の書かれた「教訓抄」(きょうくんしょう)(1233成立)に「今は目闇法師・猿楽之を吹く」と、盲法師や猿楽の徒が尺八を吹いたという事実があり、『山科教言卿日記』の1408年3月24日の条に、後小松天皇が足利義満の北山第で尺八伴奏の草歌を聞いたという記事がある。隆達小歌も一節切を伴奏に歌われることもあったとのこと。
朗庵が存在する約200年も前から一節切が存在した事になりますね🤔⁉️
ぢゃ、なんで朗庵が一節切の祖?
という疑問を考えると、1200年代の戦国時代のことは一節切の事は江戸時代には判然としていなかったという事と、誰かを創始者に持ってくるのは権威付けもあったのではないでしょうか。
では一節切が古代(雅楽)尺八(節が三つに孔が六つ)から変化したのか?という説もありますが簡単には断定できないそうです。
一節切、外来説はやっぱり謎!笑
確かに宇治に朗庵と呼ばれた草庵はあったようだし、そこに住む人もいたようです。
ま、ともかく
「朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無し」!
ということで(笑)
虚無僧研究会機関誌「一音成仏」第四十五号、相良保之著「朗庵の足跡」にはとても詳しく書かれていますので、そちらも参考にして下さいませ〜。
...
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20201204
山行記・三方分山・精進湖パノラマ台
精進湖の三方分山(さんぽうぶんざん)とパノラマ台に登った。
登山道の入口にある千年杉とも呼ばれる精進の大杉。樹齢は約1200年。自分が今まで見た巨木の中で一番ぶっとい気がする。
手袋置いて撮ってみたけど伝わるかしら。
この杉の巨木は精進湖北岸、中道往還沿いの精進集落の諏訪神社境内にある。中道往還はかつて駿河と甲斐を最短距離(約78km)で結んだ縄文期以来の古い街道である。弥生時代から古墳時代にかけて御坂山地を隔てた甲府盆地の曽根丘陵周辺に有力な集団が存在したと云われ古来より交易の道として、戦国時代には関所が置かれ軍用道、また江戸時代には海産物の輸送路として利用され、街道沿いの精進集落は宿場町として栄えた。時代が下り国道や鉄道が整備された今日においてはこの道も忘れ去られる運命にある。台風で大きな被害を出した西湖の集落と似た地形のため昭和40年代に精進集落の多くが青木ヶ原樹海内の開拓地に移住した。
精進集落入口から三方分山の登山口までの街道沿いには廃屋も多くかなり寂れていた。
どんな暮らしがあったのかな。誰かの笑顔があったんだろうか。All ThingsはMust Passなのであります。
登り始めはどよよーんとしていたのだ。
富士山麓の山々には首の無い石仏が甲府方面の山々より比較的多い気がする(私が知らないだけかも知れない)。
富士山頂上のお鉢とよばれる火口壁もかつては様々な仏教由来の地名を冠しており、火口を見下ろすようにぐるりと石仏の群れが囲んでいたというがほとんどが打ち壊されたか秘密裏に里に下ろされたらしい。
この阿難坂の峠道にあった石の仏さまも明治維新における神仏分離令、廃仏毀釈運動の際に打ち壊されたものと思われる。(阿難坂は別名・女坂と呼ばれ、妊婦が峠で産気づき赤ん坊共々亡くなってそのまま埋葬された、となっているがこれも廃仏毀釈で仏教色を排除した結果の語呂合わせじゃないかなと推測したが定かではない。)
檀家制度で為政者に代わって民草を管理してきた当時の寺院という権力構造、あるいはその中の腐敗に対して人々が怨恨の念を募らせることは容易に想像出来る。それに生臭坊主はどこにでもいるものだ。
コロナの騒動を見ていても分かるように閉鎖的な地域が故に集団心理的に運動がエスカレートすることもあったのだろう。
破壊された石仏の造形は見る人によっては痛々しさを受け取るかも知れないが、一度人の手によって完成された、また完成したが故に動きを失ったある意味で「死物」とも言える存在が一度破壊され、そこに自然物がちょこんと乗せられたことで生まれる新しい命のような佇まいに私は惹かれる。
その動機や暴力行為の是非はどうあれ、結果として旧世界の硬直した権力の象徴を打ち壊し根源的な存在、霊力の依り代となる石ころを乗っけることで素朴な信仰を人心の側に取り戻したとも言える。人為的な物と無為の自然物とをハイブリッドさせる無意識の働きなのかも知らん。
壊す人と乗せる人。
愚かさと慈悲の心との混沌。
人間の矛盾がよく表れている気がする。
この首の無い石仏は阿難坂峠の名前からして釈迦の十大弟子、阿難陀(アーナンダ)だと思われる。阿難陀は釈迦の話を一番多く聞いたため多聞第一といわれた。阿難は死期の近づいた釈迦に「師匠が亡くなった後、私は何を頼りに生きてゆけばよいのか。」と尋ねた。釈迦は伏せたまま「自灯明、法灯明。」と答えたという。これは釈迦の残した最後の教えとなった。
この自灯明と法灯明とは「自らを灯とし、法を灯とせよ。」つまり、私(釈迦)や他者という外部ではなく自分自身を頼りとして生きていきなさい、それと私の「教え(法)」も頼りにしなさい。っちうことらしい
「教え」とは思うに釈迦の存在自体ではなく導き出した真理のようなものだろうか。自灯明が先に来ているのはその釈迦の教えすら妄信せず、自らより優先させてはならないということだろう。なんとなく思うに本来は自灯明としか釈迦は言わなかったのではないか。不遜ながら蛇足に感じてしまう。釈迦の死後、教団として組織化する上で法灯明は作られ機能したようにも感じた。(勝手に言っております。)
外から照らされる光はその身の内に影を作り、何よりその明かりはいつ消えるか分からない。孤独に発光する灯台に昔から惹かれる理由がなんかわかった気がする。自灯明、この宇宙の暗闇の中で自ずから発光せよということだ。
この自灯明という禅語はある方から教えて頂いた。山道をトボトボ歩きながらこの言葉を思い出しその意味を反芻していたのだが、阿難坂のいわれを調べているうちにその言葉の源に辿り着き妙な仏縁を感じた。
冬に向かって歩く。晴れて来た。
小学生の頃以来のパノラマ台からの眺め。
左に登ってきた三方分山。三方分山って何やねんということだが、これは三つの村境にある山、いわゆる三国山である。右奥のとんがりは王岳だろか。一眼の電池を予備共に充電し忘れたためこの辺りからスマホのカメラ。写真がheicという知らん拡張子で変換に手間取る。
この日は富士山は一日雲の中だった。
先日登った竜ヶ岳と本栖湖。水面がぬらぬらと光を反射してタルコフスキーの惑星ソラリスの海みたいでなんだか不気味だ。本栖湖はその深さからか妙な恐さがある。
GoogleMapの普及によって樹海の中にある謎の集落として都市伝説的に有名となった精進湖の民宿村。先述の精進湖集落の人々はここに移住した。
山行のおともは白熊のポッケ。落下防止の命綱付き。半年近くも部屋で遭難、行方不明となっており、先日感動の再会を果たした際には薄黒い体をアクロンで洗ったのだ。
そういやkarrimorのザックに新たに二つポケットをみつけた。10カ所もポケットがついていると案外持て余す。
山納めを探っていたのだが、とりあえず雪が降るまでは山歩きしようということで週一の休みに近隣の山々を巡る。登りたかった丹沢の山々は冬の間に地図を見てイメトレということとした。
溜まってる山行記録は降雪期に思い出しながら改めて書こうかなと思っていたため、今回も適当に杉の木についての雑記を書くつもりだったのだがあれもこれもと案の定話が長くなり時期が前後してしまうものの、山行記とした。
なんや知らんが近隣の街のスナックや学校でクラスターが発生したらしく俄に町はざわざわとしている。
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