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#湯葉食べ放題
yoooko-o · 1 year
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21/04/2023
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jako-jako · 2 years
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「彼が会いに来ない理由」 
「彼が会いに来ない理由」
Why he doesn't come to see me.
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ーChapter1
時刻は午前7時。
暗い部屋の中。一際青い光を放つPC画面の前、無精髭を生やした男が疲労感を露わに椅子にもたれかかっている。ホブ・ガドリングは窓の隙間から差し込んでくる冬の朝日に目を細めていた。重い体を引きずりキッチンに向かったホブは棚からマグカップを取り出しコーヒーを淹れるための湯を沸かす。大学で使用する資料の作成や担当する生徒たちの課題の採点、その他雑務を全て終わらせた彼は霞んだ目を擦りながらポットの湯をマグカップに注いだ。
(結局こんな時間になるまで作業してしまうとはな…)
苦味の強いコーヒーを胃に流し込みながらホブは心の中で呆れたようにそう呟く。今は、ゆっくり眠る気になれなかった。というよりベッドに横になり眠るまでの、あの時間が訪れるのが嫌だったのだ。ここ最近、その時間になるといつも同じことばかり考えて心が沈んでしまう。ホブを悩ませている原因は、彼のとある“友人”だった。
彼とは知り合ってから600年以上が経つ。不死身になってから数え切れないほどの人と出会い別れてきた、そして自分が存在し続ける限りこれからも同じことを繰り返すのだろう。だが彼だけは、100年という月日が経つたびいつも変わらぬ様子で目の前に現れてくれた。最初は、その存在の奇妙さに戸惑いを隠せなかったが、そんな彼がいつしか自分にとって安心できる居場所となっていた。彼だけはこのホブ・ガドリングという人間を知ってくれているのだと、この自由で孤独な不死身の男がありのままで過ごせる相手なのだと、そんなことを心のどこかで感じていたのだ。だが、そんな彼との交流は1889年を最後に一度パタリと途切れてしまっていた。原因は実のところ自分にはとんと関係のない事柄だったことがつい最近判明した。しかしここ1世紀ほど自分のせいだと思っていた。それはひょんな一言、側から見れば喧嘩に発展するとは思えない一言だ。だが彼の性格を考えればそれは怒らせるのに十分なものだったと会えないショックを抱えたホブはずっと反省していた。そんな思いを抱えながら、いつ現れるのかわからない、もしかするともう現れないかもしれない彼を来る日も来る日も待ち続けていたのだ。
そして数ヶ月前、まだ夏の暑さが身に張り付く8月の頃。微かな希望を胸に日々を過ごしていたホブの前に彼はついに現れてくれた。やはり変わらぬ様子で、しかし以前よりどこか温かみのある表情と、そして彼の口から出る“友人”という言葉がホブの心を温かく包み込んでくれた。自分がどれほど幸せな気分だったか、この先忘れることはないだろう。
ビールを1杯注文して乾杯をしたあと、彼は落ち着いた声で600年来の友人に向けて初めての自己紹介をした。
彼の名前はモルフェウス。エンドレスのドリームという存在で、夢の王国「ドリーミング」の支配者。そこは眠りの先にあるもう1つの世界で、人間の心の奥底が具現化された夢の世界だそう。彼はドリーミングの王として、人々の夢やそれに関連する全てのものに関して支配力を持っている。目覚めると忘れてしまうが自分達人間は夢の中で彼に会っている者もおり、彼が初対面のホブの名を知っていたのはそういうことだった。そして100年ほど前に起きていた嗜眠性脳炎の騒動、あれは人間が彼を捕縛・監禁したことで彼が王としての責務を果たせなかった結果引き起こされていた。彼がホブとの約束に来られなかったのもこれが原因だったのだ。目の前の友人が概念の擬人化だという事実にはかなり驚いた。しかしそれ以上に、その友人が100年以上もの間、自由と尊厳を奪われ孤独な日々を送っていたというショックにホブはしばらくの間言葉が出なかった。
淡々と自分の素性について話した後、黙り込んでしまったホブを前にモルフェウスは不思議そうにその様子を伺っていた。それに気づいたホブは何か言わなくては、と回らぬ頭を必死に動かした。彼にかけたい言葉はたくさんあれど、今何を伝えたいか…わずか数秒の間、脳内でぴったりな言葉を探し回った結果ホブの口から出たのは
「…ハグしていいか?」
お前は本当に600年以上生きてきたのか?時々そう自分を疑いたくなる。これだけ生きているのだからもっとマシな言葉の引き出しがなかったのか、と呆れるが時すでに遅し。口から出てしまった言葉はもうどうしようもない。前にも同じような失敗をして痛い目にあったのにまたもや俺は…と嘆きたくなる気持ちを今は抑え、恐る恐る向かい側に視線を向けるとそこには意外な光景があった。困惑の表情を浮かべたモルフェウスが、少し戸惑いながらもこう言ったのだ。
「あぁ…別に、構わないが」
無言でスルーされるか、奇怪な視線を向けられると思っていたから、受け入れられたのは驚きだった。
少し安堵の表情を浮かべたホブは、ゆっくりと席を立って向かいに座るモルフェウスの側に向かった。
「待て、今ここでするのか?」
「えっ、あっ…ダメか?」
まだ俺の頭は回っていないらしい。ハグしていいと言われたからと言って、この内気で物静かな、目立つことが好きだとは到底思えない彼が昼間の酒場でハグなどハードルの高い話だろう。彼にそんなフランクさがないことはこれまでの経験からも明らかだった。ハグを受け入れられたことに心が弾んでつい思考より行動が先をいってしまった。
「そ、そうだよな。すまなかった、君にハグしていいって言われると思ってなかったから嬉しくてつい。じゃあまた別の機会にでも…」
「別にダメとは言ってない。少しその、確認しただけだ…」
「えっ?」
そそくさと席に戻ろうとしていたホブは驚いて振り返った。そう言ってそっぽを向く彼はいつもと同じ静かで冷たい雰囲気を纏っているが、その耳が少し赤みを帯びていることをホブは見逃さなかった。
「そんなところで突っ立っていては目立つぞ」
至って冷静なモルフェウスの声にハッとする。以前と変わらぬ、ミステリアスで孤高な雰囲気を纏う彼。だが、どこか…少し丸くなって戻ってきた彼にホブはすっかりペースを乱されていた。
「そう、だな。じゃあ…」
ホブは改めてモルフェウスと向かい合い、席に座る彼に合わせて少し身を屈めた後そっと腕を回した。雪のように白い肌から温かみを感じる。
捕らえられていた間、彼はどれほど苦しい思いをしたのだろうか。100年以上もの間監禁される苦痛は想像を絶するものだろう。自身も魔女と疑われ捕らえられた経験のあるホブにとってはなおさらそう感じられた。自由と尊厳を失い、自分の居場所にも戻れず、大切な存在を奪われ、悲しみと憎しみを抱えた続けた彼を思うだけで胸が張り裂けそうだった。無意識に抱きしめる力が強くなる。
「本当に、戻ってきてくれてよかった」
ふと口から出た言葉。きっとこれが自分が本当に伝えたい言葉なのだろう。
「本当に無事でよかった」
「身体は、大丈夫か?」
「今は、辛い思いをしてないか?」
「自分の国にはその後戻れた?」
「ちゃんと眠れてる?」
「ご飯も食べてるか?」
彼を抱きしめて、温もりを感じて、ホブの中からゆっくりと言葉が溢れ出てきた。
そんなホブの様子に、最初は緊張していたモルフェウスの表情も緩んでいた。1つ1つの問いかけにただ「あぁ」と頷く。どこか安心した表情で、柔らかな声色で。ただ最後の問いかけに関しては例外だが。
「食べれてないのかッ?」
突然身を起こし心配した顔でそう言う��ブにモルフェウスはくすくすと笑った。
「私は人間のように食事をせずとも大丈夫だ。それに元々、そんな食事を好むタイプではないしな。全く食べない訳ではないが。」
「まぁ確かに、君と会い始めて以来1度たりとも食事をしているのを見た試しはないが…。でも、今日ぐらい好きなもんを好きなだけ食べよう、俺が全部奢る!あれだ、17世紀に君に奢ってもらっただろう、そのお返しに!」
「だがそう言われてもな、好きなものか…。ホブの好きなメニューは何だ?」
「えっ、俺の好きなメニューか?あるけど、自分のじゃなくていいのか…?」
「私は特に好きな食べ物というものが思いつかないし、それにこの店のメニューもよく知らない。君はここでずっと私のことを待ってくれていた、ならどんなメニューがあるか詳しいんじゃないのか?」
「そうだな、メニュー表を見なくてもなにがあるか分かるぞ。なんたってかなりの常連だからな。」
「なら決まりだ、君のおすすめのメニューを頼もう。久しぶりの食事だ、せっかくだし君の好きなものを私も食べてみたい。」
笑顔を浮かべながら話すモルフェウスにほっとしたホブは、席に戻るなりメニュー表を開いて「この店はこれが美味い」「この料理はこの酒と合う」「あれは昔に比べて少し味が変わった」と楽しげに話し続けた。ときどき、穏やかな顔でこちらを見つめるモルフェウスにドキッとしながら。
―――
午後7時、窓の外には夕焼け空が広がっている。テーブルの上は綺麗に平らげられた料理の皿と空になった何杯かのグラスで埋まっていた。100年以上の空白を埋めるように2人はいろんなことを語り合った。今までと変わらずホブが喋っていることが多いが、モルフェウスが自分のことについて教えてくれるようになり自ずと彼からも多くの話が聞けたことは嬉しい変化だった。
でもまだまだ話し足りない、もっと一緒に酒を飲みながら他愛もない話を続けていたい。彼との楽しい時間はあっという間で、ホブはこの時間に終わりが来ることを考えたくなかった。今日が終わればまた100年後。その100年はなんだか今までよりも長く、途方もない時間に思えた。
「そろそろ出よう。」
モルフェウスの一言で我に帰ったホブは少し重たくなった心を隠すように明るく返事をし、会計を済ませて店を出た。
夕焼け空は一層色を濃くし、遠くの方には星がちらちらと見え隠れしている。ホブは名残惜しさを隠すように笑顔を作り、隣を歩く彼に話しかけた。
「今日はありがとう、君が会いに来てくれて本当に嬉しかった。もしかしたらもう会えないかもなんて少し思ってたから。」
「私こそ…本当に感謝している。君が私を待ってくれていたからこそ、こうして会うことができたのだから。」
「これで酒を飲み続ける日々もおしまいだ。まぁそれはそれで寂しいけど。」
「あれだけ飲んだのにまだ飲み足りないというのか、ホブ・ガドリング。」
そう微笑んでこちらを向くモルフェウスに、なんだかとても寂しい気持ちになった。たらふく飲んだ酒も全部抜けてシラフに戻りそうだ。あぁ、まだ飲み足りないよ。本当は酒を片手にもっと君の話を聞いていたい。そんなことを考えながら「そうかもな」と軽く返事をするホブは、隣にいたはずの友人が後ろで立ち止まっていることに気づいた。
「どうした?モルフェウス」
彼は黙って歩道の片隅に視線を落としている。酒で少し赤くなった顔が沈みかけの夕日に照らされる。握り拳を撫でるようにモゾモゾと親指を動かし、何か言いたげな様子だった。ホブが歩み寄ろうとした時、彼はこちらを向いてゆっくりと口を開いた。
「また、会えないか?その…100年後ではなくもっと近い日に」
一瞬2人の間に時間が止まったかのようにも思える静寂が訪れた。ホブは踏み出した片足をそのまま、大きな目をぱちくりさせて今起きたことに驚きを隠せない様子だった。彼からの突然の提案、これはつまりホブが彼にもっと会いたいと思うように、彼もホブに対してそう思ってくれているというなによりの証拠だった。今日の彼には驚かされてばかりである。だが、こんな嬉しい驚きならいくらでも大歓迎だった。
居た堪れなくなったモルフェウスが目を逸らす前にホブは彼の側まで駆け寄って、彼の手を優しく掴んだ。
「あぁ、会おう!俺ももっと君に会いたい、まだまだ話したいことや一緒に飲みたい酒がたくさんあるんだ。次はいつにしようか…!」
ホブは満面の笑みでそう答えた。さっきまで沈み込んでいた心は、いつしかふわふわと宙を舞っているように軽く感じた。
「そうか…」
夕日に照らされたホブの笑顔を見てモルフェウスはほっとしたように呟く。
「私はいつでも大丈夫だ、君が来れる時でいい。」
「んん〜ならどうしようか…平日の夜は空いてるけど、大学の仕事が長引いたりする日もあるからなぁ。やっぱり休日の方がゆっくり会えるかな。」
「ではそうしよう。」
「どのぐらい先にしようか、そこ大事だよな…」
「さっき酒場で今月一杯は仕事が忙しいと話していただろう。それならば来月はどうだ?」
「んん、そうだな…!そうしよう!じゃあ来月初めの日曜日に。」
「わかった。では、またその日に。」
そう言うと彼の真っ黒のコートが風になびき、本来の形が崩れて周囲に散っていく。彼にどんな能力があるのか詳しくは知らないが、きっと“ドリーミング”に帰ろうとしているのだろう。別れの寂しさは、ひと月後の約束の喜びにかき消されていた。
「今日は楽しかった、おやすみモルフェウス。」
砂のように舞う黒に彼がかき消される前、ホブは柔らかな声でそう呟いた。その声が彼に届いていたのかはっきりとは分からない。だが、消える直前に見えた少し照れくさそうな顔はきっと見間違えではないだろう。
「100年に1度が、ひと月に1度か…」
―あとがき
「彼が会いに来ない理由」Chapter1を読んで下さりありがとうございました!
Chapter1〜5で構成されているこのお話、今回は2人が1月後に会う約束をしたところまでになっています。ドラマ第6話ではTHE NEW INNで出会った場面で2人の話は一旦終了しましたが、その後を妄想して自由に書いてみました。今までは100年ごとの飲み会でしたが、本編でもこれを機にもっとたくさん会って欲しいですね。
初の文章での二次創作、初めてのことで色々と試行錯誤しながらのチャレンジでした。もし楽しんでいただけていたら、とても嬉しいです☺️🙏
さて、次回はどんな飲み会になるのでしょう、そしてその後2人にはどのような展開が待っているのでしょうか。お楽しみ!
Chapter2はこちら↓
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kaoru-gohan · 7 months
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【10月15日(日):おひるごはん】 うんちマンにお声がけいただいて「ゆるベジART×BENTO持ち寄りランチ会」に参加してきた。
ポットラックじゃなくてひとり分のおべんとを持ち寄るイベント。おべんと作り慣れてなさすぎて詰めるのにめっちゃ時間かかって大遅刻して会場に向かったらセシリアが?!ヒデさん!レイコちゃん!レミちゃんも! なんか大きなイベントの1企画だったようです。webひきこもりもほどほどにせんと😓
*ほぼ #大同電鍋 で加熱+ひとてま
・きのこごはん:先日の「らくごはん」で残って冷凍してたきのこミックスで。 ・みょうがの甘酢漬け:庭のみょうがをさっと湯通しして甘酢に漬けた。 ・赤ピーマンのマリネ:いつもお買い得♪「銀次郎」�� 池ノ上 でゲットした赤ピーマン、焼き網でじっくり焼いて皮むいてオリーブオイルガーリックパウダーバルサミコ合わせたのに漬けた。 ・さつまいもボールサブジ風味: #大同電鍋 で蒸したさつまいも一切れの皮剥いてマッシュ、ビーガンクリームチーズターメリックコリアンダークミンパウダーガラムマサラ塩少々混ぜてころりんと丸めて黒ゴマ乗っけた。 ・紫いもボール:残ってた紫いも蒸して皮剥いてマッシュ、ビーガンクリームチーズはちみつ、発色させたくてリンゴ酢入れたら微妙な味になった。見せるだけやからいっか、と開き直り。 ・ごぼうのコンフィ:太いごぼう10cmほど8つ割にして蒸してオリーブオイルアンチョビペーストガーリックパウダー合わせたのに入れてさらに加熱。にんじんもadd。 ・ほうれんそう:ちぢみほうれんそう蒸して水に放ってギューッと絞って、♡にして蒸したにんじん、菊芋の花びら入れて巻き簀でギューッ ・ナスのかわいい田楽:定番。しましまに皮剥いてオリーブオイル塗ったナスをラップに包んで加熱。白味噌お酒みりん合わせて加熱したお味噌に煎って摺ったごますりおろししょうが合わせてなすに乗っけ、冷凍してた枝豆乗っけた。 ・かぼちゃ:面取りしたかぼちゃ蒸しただけ。 ・さといものきぬかつぎ:皮剥きやすいように切り目入れてさといも剥いて塩と黒ゴマ ・れんこんの大葉包み:銀次郎なら手に入る、かわいいサイズのれんこんをスライスして塩片栗粉まぶして庭の小さめの大葉で包んでさっと焼いた。 ・オクラつくね:「『見せ弁』といえば...オクラ」季節もまだ過ぎてないのでオクラをつくね生地で巻いて蒸す(いつもはそれにとんぶり入れたあんをかける)ってのをやりたかったんやけど、今回ベジっていうお題があるので「ベジつくね生地」にチャレンジ。大豆ミートお豆腐れんこんすりおろし麦味噌塩麹片栗粉残ったすりごま入れてこねてこねてオクラ巻いて油塗ったアルミホイルに包んで蒸して、さらにフライパンで焼き目を...ってちゃうねんちゃうねん目指してた食感こんなんと全然ちゃうねん!!!加熱し過ぎてオクラの色も悪くなってしもたし、ほんまはセンターにおきたかったけどこっそりすみっこに。 ・こんなときの器は「枡重」一択(http://www.ymsk-design.com/works/pdf/masujyu.pdf)。何入れても決まる(ドヤー
・加熱しただけで塩すらいらん、って思うこと多くなってきたから(*オーガニックなモノ使ってるというわけではない)どんどんシンプルに。 ・とはいえ、ちゃんと考えないうちに作り始めたから品数増えてってわちゃわちゃ ・1食分、しかも見せ弁ってめっちゃむずかしかった。ムダに消耗してしまった😓 ・私がお料理するモチベーションは何か、ってことも改めて考える機会に。
#food
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ichinichi-okure · 8 months
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2023.9.14thu_tokyo
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昨晩は疲労困憊なのに百万遍を歩き回ったのち村屋※で飲んだ 帰りに天下一品に寄ったせいか 今朝は二度寝していた
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二度寝して現場に到着
午前中はトイレ前にあったデカい鏡を移設する準備をしていた ラジオは「今夜アレになる」「18年ぶりのAREだ」と繰り返す
鏡を取り外すと朽ちた内壁がバリバリと剥���れたので修復 車があるうちに2枚多めに合板(畳サイズ)を買っておいてよかった
京都「西ノ京」に開店する珈琲ヤマグチ※の工事を請け負っている 最高気温が35度を超えたことを意味する猛暑日は37日を数えた
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クライアントと友達
午後は昨日に引き続きクライアントが友達2人と助っ人に来てくれた ニュージーランド在住?サービス業従事者&僕の母校の教員
クライアントは真名美という 5年位まえ僕の飲み屋の客だった 真名美が現場に来るとアイデアを伝えてどう形にするか相談する
京都入りしてから2か月と1週間が経つ 7月7日に銭湯で買った石鹸はすっかりちびてしまった
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7月8日天井落とし
今日はこういうかたちで「回想」することをみとめられたので 日頃反芻していた言葉の断片を1行31文字以内で書き留める
高井戸ICからイッチー※のハイエースに工具を満載し片道460km 物件は元米屋でその前はパン屋 餅屋いずれも貸主の商売だった
東京から京都へたった1人で移住した借主の行動力に感服する 工事の相方で師のイッチーと真名美で3人であちこち飲み歩いた
METROでのGiftやKyoto TSUBAKI fm 3rd anniversaryは楽園だった 京都にいる内にできるだけ多くのリスニングバーやクラブを回りたい
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DJで一級建築士のタムラさん(DoitJAZZ)
築90年の町家建築を相手に序盤のほとんどは解体で難儀した 天井を落とし壁をめくり床をこじあけた裏側に幾千の生き物の痕跡
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イッチーと彼が連れてきたアルバイト
仕事終わりには若松湯で埃りと汗を流している 町場に用事があればその周辺の銭湯巡る 10数軒は回ったか
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文化財で銭湯にプチ遠征
ひと月かけて執り行われる祇園祭にも少し詳しくなった 通りの名前も徐々にしみついてきている
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祇園祭はカッコよかった
コーヒーを淹れる台は材木屋で50年眠り続けたラワンの一枚板 材木屋は現場の近くにあり親切※美大関係者へのサーヴィスが手厚い
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材栄さん
京都入りと同時に2級建築士製図試験対策の日曜講座に通い始めた しかしオンもオフもやることが満載で宿題の半分もままならなかった
めくった壁から90年前の大工さんがつくった壁がでてきた 新しく造る壁と並列させて見えるように設えている
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A剥がして現れた壁
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B古い壁と新しい壁
8月22日 イッチーはトリツカレ男の店番と都立家政での新しい 案件に着手すべく一足さきにハイエースに工具の半分を載せて帰った
いったん東京に戻り9月10日に製図試験挑んだが十中七八アウトだ 12月7日に結果が出る そのころには珈琲ヤマグチも板についている
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二級建築士製図試験問題
言葉を尽くし手を動かし工夫を重ねた内装工事も終盤 準備した200枚の名刺は徐々に京都人たちの名刺に換わっている
いろんな店で顔なじみになり「工事終わったら帰りはるんですか」 惜しんでくれるのは嬉しいが工事はあと1週間半くらいで終わらせたい
サウナで声をかけてくれた51才の紳士は音楽通だった いまやかけがえのない京都のともだちになっている
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レコード棚も造っています
場所柄外国人とも酒を酌み交わした フィンランド人、チリ人 トルコ、中国人、モンゴル、アイルランド…7か国位?
芸大(先端芸術表現科)の同級生や先輩とも久しぶりに会えた なぜか同級生の2人が医師免許をとっているが明日その彼らに会う
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先端の先輩が自転車に載せられる美術館をつくっていた
16時半 真名美は同級生と自然派ワインの店coimo wine & cafeへ 僕は若松湯のラジオで阪神タイガースの優勝の瞬間を見届けた
最寄りの定食屋兼飲み屋「たいたん はちべゑ」へ行くと 「あとアウト1つやで」と狂喜乱舞するファンに迎えられた※
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あれに乾杯
京都でピザ屋を開きたいという同い年の夫妻に出会った※ 早く眠るつもりがCOMOGOMO JURAKUで2人の夢を語りあった
もしかしたら彼らの店を造ることになるかもしれない 25時 今日も倒れるまで眠らなかった
灼ける盆地の風にも秋の成分がだいぶん添加されてきた もう猛暑日の38日目をカウントすることはないだろう
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イッチー、フィンランド人のイラリくん、やぎ
ーーーーーーーーーーー 注釈
※村屋 出町柳のカオスな飲み屋。自然派日本酒が豊富。
※珈琲ヤマグチ 現在自家焙煎コーヒーのオンライン販売とイベント出店。 2023年9月現在。中京区西ノ京左馬寮町にて喫茶店を開業予定。 御前丸太町下ル 若松湯東入ル。 https://www.instagram.com/_3_yamaguchi/
※イッチー 高円寺のタパスバー「トリツカレ男」店主。 2017年末この店をイッチーが造っているのを手伝わせてもらったことが 僕が内装を始めたきっかけのひとつになっている。 https://www.instagram.com/toritukareotoko/
※親切な材木屋 材栄 https://zaiei.shopinfo.jp/
※阪神タイガースのリーグ優勝 日記の中にアレの瞬間が2回あるのは ラジオ放送に遅れてテレビ放送がついてくる。 タイムラグは2分近くあったと思う。 その間検閲できちゃうのでは?という時間差。 ラジオは昔も今も最速のメディア。現場でもラジオが相棒。
※ピザ屋 ヨロシクピッツァ。 ポップアップ出店と窯ごと出前ピザしている。 https://www.instagram.com/yoroshiku_pizza/
※COMOGOMO JURAKU 現場から近いし深夜遅くまで開いているので 製図試験対策で力尽きたらここで晩酌していた https://www.instagram.com/comogomo_juraku/
-プロフィール- やぎ 38歳 東京 とんち造作計画・内装業
ペーパードライバーの個人事業主の内装業。 店舗設計、解体、壁の造作、什器製作、左官、給排水配管 などおおよそ全て自前で施工している。 佐橋※介。※の部分を景に替えてお読みください。 http://instagram.com/tonch_keikaku/ http://tonch.tokyo/
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yachch · 1 year
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新刊『光や風にさえ』試読
プロローグ アサイラムにて
 おぼえているかしら、ねえさん、裏庭にあったブランコのこと。古びたユーカリの木の枝からぶら下がっていた。嵐の晩にどこかへ飛ばされてしまって、どんなに探してもみつからずに、枯れ葉の下で朽ちて、土に還っていった。  妹の声がよみがえってきたのは、シャワールームにいるときのこと、わたしはバスタブに寄りかかってシャワーの水があたたまるのを待っていた。給湯器の調子が悪くて、適温になるまで何分もかかったから。わたしは両足を開いて床に座り、陰部にできたしこりをいじっている。クリトリスを挟むようにできたしこりは痛みこそないけれど、時間をかけ、ゆっくり成長している。  妹とは夕方に十五分くらいビデオ通話で話した。電話代だってばかにならないのに、水曜日になるとかならずかかってくる、儀式めいたもの。でも、このところの彼女は、どうにも歯切れが悪く、あたりさわりのない話題ばかり選んでいるようだ。衛星がぐるぐる回るように、迂遠な語りばかり重ねている。だからふたりの会話はいつも迷走して、着地点を見失って終わる。頻繁に話しているわりには印象に残りづらい、無意味な語りかけは、けれどもトゲのようにわたしの胸に刺さった。  かつて家族で暮らした一軒家には、たしかにユーカリの木があった。赤土にどっしり根を張り、枝という枝からボロ布のようにウスネオイデスをぶらさげていた。けれども、その枝にブランコをぶらさげたことは一度もなかったと記憶している。妹と一緒に暮らす両親すらおぼえていないと言うのなら、もうたしかめようのないことだ。火の不始末で、わたしたちの生家は祖母ごと燃えてなくなってしまったことだし。  でも、たしかめようがないからこそ、おぼえているかしら、と妹は語りかけてきたのかもしれない。記憶という本来わかちがたいものを共有したいと思い、願ったから。不幸にもその記憶はだれにも受けとめられず、宙に浮いてしまった。蓋然性を失し、空想の、あたかも物語であるかのような語りに変質していった。ただ生きているだけの、とるにたらない人間の記憶の正誤など、いちいち検証してはいられない。記憶を共有する誰かが、たしからしいと証明しないかぎりは。だから、記憶を共有できないというのは、物語と区別がつかなくなることに近しいのではないか、とわたしは思う。  眩暈が波のように押し寄せてくる。貧血からくるそれを床に伏せてじっとやり過ごす。気を取り直して、シャワーが適温になったことを手のひらでたしかめた。  バスタブに入り、半身に湯水を浴びて、肉体の痛みがどこか遠い場所に去ってくれることを期待する。湯気にかすむ天井をぼんやりながめていると、ふと、半年くらい前におなじ体験をしたのだ、ということに思い至った。あのときの彼女も、わたしに対してこのように語りかけた。Tal vez te acuerdes(おぼえているかしら)、と。耳朶に直接吹きつけられたかのように、息づかいや吐息の熱とともに、なまなましくよみがえるその声。  泡沫のように予期せず浮かび上がってきた記憶が、異なる記憶と共鳴し合い、痛みからの逃避を求めるわたしをその渦に飲みこんでいく。  ――きっかけはロドリゴだった。半年ほど前だったか、彼から電話がかかってきて、たまたまそれを受けた。テニュア審査に落ちた彼が市内の別の大学に転籍するのと、わたしが自分の研究室を閉めたのはほぼ同時期で、以来、一年半にわたって彼からの連絡を無視していた。だからわたし電話口に出ると、彼はとてもびっくりした。  彼は興奮ぎみに近況を話し、非常勤講師としてなんとか食いつないでいると言った。わたしはすでに大学を退職していたけれど、自分からは話さなかった。用件はこうだ――調査に同行してくれる日本語通訳者をさがしている。  たしかにわたしは日系三世で、日系移民の帰国事業を見越して親も桂(ケイ)なんていう日本的な名前をつけ、日本語の教育を受けさせた。でも、第一言語は彼とおなじスペイン語で、妹ほど流暢にはしゃべれない。正直にそう話すと、いいから、とロドリゴは言った。実は、日系移民の女性に会いに行くんだ。貴重な一世さ。スペイン語が通じなかったとき、ちょっと手助けしてくれるだけでも――本音をいうと、きみに会えるかもしれない、ってのがうれしくてたまらないんだ。ロドリゴの声は弾んで、涙まじりだった。すこし前だったら、不愉快になっていたかもしれない。あなたが想像したり、ときに期待したりするほど、あっというまに死ぬわけじゃないんだと嫌味を言っていたかもしれない。でも、電話に出る気になったのと同じ理由で、わたしは柄にもなく浮かれていた。病気が寛解し、経過観察になったから。血流に放たれたエクソソームが臓器を耕し、いずれはまた悪いものの芽を生やすとしても、たとえいっときでも心身をどろどろにする化学療法から離れられた。  ロドリゴは以前とかわらず、『トラタミエント』と呼ばれる処置を受けた臓器提供者たちの追跡調査を続けていると話した。くだんの日系移民の女性もそのひとりだった。長く非合法の臓器提供者として生計を立て、その最後の段階として、いまは心臓の提供先を探しているという。わたしの祖母と世代が近く、長く市内のアサイラムで暮らしているとの話で、どこかで祖母とかかわりがあったかも、と考えたことをおぼえている。昔からここに住んでいる日系人はめずらしかったので。  約束をとりつけて、数日後には彼女のもとに足を運んだ。彼女の暮らすアサイラムまでは、最寄りのバス停からけっこう距離があって、何度も階段路地をのぼったりおりたりするはめになった。歩きながら、ロドリゴは飼っているデグーの話をした。わたしは適当に相づちを打ちながら、どうしてこのあたりはこんなに臭いんだろうと考えていた。アサイラムは移民街のなかほどに位置していたが、腐った歯のようにバラックが密集して、有機物の発酵しゆく臭いが充満していた。  さんざ迷った末に目的地に到着し、受付にいたアサイラムのスタッフに彼女の所在をたずねると、あのひとならいつも中庭よ、と言われた。日陰で根を生やして、じっとしているはずよ。案内された中庭は狭く、きたならしかった。年老いた女性が地面を転がりながら煤けた肌をかきむしっていた。なにをそんなに恐れているのか、ずっと声を震わせながら怒鳴っている男性もいた。でも、大抵のひとは、死んだように目を閉じて、その場でじっとしていた。コントロールしやすいように毎日多量の鎮静剤を与えて、市街からかき集めてきた浮浪者や精神異常者を押しこめているから。公的給付金を得るためだけに運営される福祉施設のひとつ。  狭い中庭をロドリゴは歩き、すぐひとりの女性に目をつけた。大柄な彼の影にすっぽり収まってしまうくらい小柄な女性で、膝を抱えて座りながら、じっと地面の一点をみつめていた。  ――なにをみているんですか?  地面に膝をつき、ロドリゴが問いかけるが、女性はひび割れたタイルを凝視するだけで答えない。まばたきをしないので、眼球がすっかり乾いて、充血していた。目許には脂(やに)が溜まって複雑な地層をなしていたことをおぼえている。  ロドリゴがしばらく無意味な呼びかけを続けていると、屋内からスタッフが出てきて、備えつけのホースで水をまきはじめた。ロドリゴがさっと立ち上がる。彼女の隣には排水溝があって、地面の傾斜に従って水がそこに流れていった――でも、彼女はくるぶしまで水に浸かっても平然としていた。みじろぎひとつせず、修行僧のようにじっと座り続けている。  事前に渡された診断書には、彼女が多数の臓器を喪失している事実とともに、認知能力が極端に低下していることが記載されていた。くずれゆく脳では記憶が更新されず、判断力と遂行力も消失する。外界からの刺激に鈍くなっていた。  スタッフがおもむろに歩み寄ってくる。水の通りが悪くなったのか、排水溝に引っかかるものをつかんで放る。  放り投げられたものは、偶然、彼女の目先に落ちた。  すると、はだしの指の先が、ぴくりと動いた。  彼女はまぶしそうに片目をすがめると、ささやくようにこう言った。  ――あれは蘭。アングロアの根。  何年ぶりかに話したかのように、声はかすれている。  ロドリゴはかすかに身じろぎし、前のめりになると自然と傾聴の姿勢をとった。彼女はスペイン語を話しはしたがひどくなまっていたので、正確に聴き取るためには用心深く耳を澄まさねばならなかった。  ――もともとは寒いところの花……だから、低地で育てると夏越えができなかった。毎年そうだった。  それだけ言うと、また押し黙ってしまう。  ――蘭を育てたことがあるのですね。私の実家の裏庭にも、原種の蘭がたくさん咲いていましたよ。  彼女の目線の先にあるものは、たしかに植物の根のようにもみえた。腐ってカビが密集し、もとが何だったのかは判別がつかなかったけれど。  ――私の家の庭には、アロエやベゴニアがあって……それから。  意外にもしっかり会話がつながったことにおどろいていると、彼女はゆっくり顔を上げ、相手と目を合わそうとすることさえ試みた。  でも、視線の先にいたのは話しかけたロドリゴではなく、どうしてかわたしった――彼女は表情らしき表情を浮かべていた。不自然に顔をしかめるだけだったが、驚愕ともとれた。  ――おぼえているかしら?  口の端にほほ笑みをにじませ、彼女は語りかけた。分かちがたく、不可侵の記憶の一片を、わたしが受けってくれることを願いながら。  ――わたしの庭に蘭があったこと、おぼえているかしら、アングロアの、赤ん坊の花。  あとになってわたしは思う。もしかしたら、あの瞬間、彼女はみずからをとりまいていた深い暗闇をぬけだして、くずれゆく自己をほんの一片でもつかみとったのかもしれないと。  この不可解なできごとを前に、ひとつ思い出すものがある。  いつかSNSで拡散されていた、ある動画のこと。再生をはじめると、どこかの高級な養老院とおぼしき明るいホールが映る。そこでは老人たちが談笑しており、カメラのレンズはそのなかのひとり、車椅子に座った老女に近づいていく。赤子のように無垢な目で虚空を眺めていた老女は、ホールに音楽が鳴り出すやいなや、不自由な上半身を繰って、何とも生き生きと踊りはじめる。見間違いようもなく、アルゼンチン・タンゴのふりつけで。タンゴは足さばきに目がいきがちだが、軸が置かれるのは上半身だ。上半身の動きがあってこそ、複雑なステップが生まれる。だからこそ老女が上半身をよじり、そらすだけで、タンゴという共通言語をもつ者の目には自然と優雅な足どりが浮かぶ――動画の最後には、老女がかつて一世を風靡したアルゼンチン・タンゴのスターであり、現在は深刻な認知症で自分の名前すら思い出せない旨が記される。奇跡の数分間。でも、そのうつくしい再現はけっして奇跡の賜物ではないことをわたしは知っている。単に彼女が長い時間をかけて軟骨をすり減らしながら、必死にタンゴのリズムを身体に記憶させたという証左でしかない。身体記憶は、自我や認知とは異なる場所に保管されるものだから。ゆえに自分の名前を忘れても、タンゴは忘れないという不可解な状況も成立する。  だから、彼女はあの腐った根をみて、土をいじる感触、花と緑葉の香りを想起したんじゃないだろうかとわたしは想像する。身体記憶をきっかけに、ほどかけかた自己が偶然にも結び直されて、泥河に沈んでいた物語に光が当てられたのではないかと。  そうでなければ、説明できないとも思う。  ――だいじょうぶ、ちゃんとやるわ、私。あなたのためなら、心臓をあげたってかまわない。約束したものね。  ――約束って?  ロドリゴの質問に、彼女は穏やかに話した。  ――仏さ��に近づけるって、あなたが言ったんじゃない、マヤ。  ――マヤって?  ――私の娘。そうでしょう?  わたしはとっさにかぶりを振る。  すると彼女は語りはじめた。  真偽不明で信憑性に欠けた、一編の長い物語について。
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shidutora · 7 days
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アップルティに砂糖を入れるな
 この学校の食堂は味が濃過ぎる。  だから私はいつもアップルティのパックを持ち歩いている。食べる前に淹れておいて、食べ終わった頃には適温。食後に飲んで、さっぱりできるという寸法である。猫舌のライフハック。普通の紅茶の方が入手は手頃だが、私は渋いのが苦手なので、アップルティが丁度良いのだ。甘みがあるわけではないが、ほのかな酸味が心地良い。購買の店員にはアップルティの人として知られていたりする。別に自慢ではない。
「へーい。横いいか?」  隣りの隣りのそのまた隣りの席にお声がかかっている。チャンピオンだ。違う、元チャンピオンだ。とはいえ大物から声をかけられた生徒は少し萎縮気味だ。知り合いとかいないのか。混みあっているので、探すのも面倒だったのかもしれない。そういう人だ。交渉はなされずに成立し、また席が埋まる。私は食後のアップルティを楽しみ終わって、席を立つ。返却口までの道に、だらんとした姿勢のその人の椅子が頭1つとびぬけていて、とても邪魔だった。
 がーん。  心境を表すならこのオノマトペ。  アップルティが、ない。購買に。 「ごめんね、入荷困難で品切れしているんだ」  ごめんで済むならジュンサーさんは要らないが。そんな言葉を飲み込んで、店員さんに、そうですか、と返す。  どうしよう。 「なにしてるのよ」  棚の前で立ち尽くしていると、声をかけられる。クラスメイトのゼイユだ。 「アップルティが、ないの」 「ふーん」  あらホントね、と棚を見るゼイユ。幻覚ではなかったようだ。そうか……。 「……アップルティじゃなきゃ、ダメなの?」  ゼイユは長くてきれいな髪をいじりながら、言った。なにか思案しているようで、目は合わない。 「うん、アップルティが、いいの」 「……そう」  ゼイユは棚をじっと見ている。アップルティの場所だけが空いている棚を。  それにしても、ゼイユは面倒見が良い。普段の横暴と言って差し支えない言動から考えると、意外だ。長女だからだろうか。ショックからじわじわと回復している私は、先程までの幼い子供のような発言に恥を感じてきていた。 「アタシは、コレがオススメ」  不意になにかを手渡される。じゃあね、とゼイユはレジの方向へと向かう。言葉を返す間もなく、彼女は颯爽と去ってしまった。  徐に手元を見る。緑茶だ。粉のやつ。  このまま立ち尽くしていてもアップルティは現れないし、ゼイユに面倒をかけたのだから、と私はそのままレジへ向かった。  ゼイユはブライア先生の助手に抜擢されているが、ブライア先生はちょっと研究に熱心過ぎる人なので、自己主張ができて面倒見の良い彼女は相性が良いのかな、なんて考えたりした。バトルも上手だし。
「なんでできないの?」 「ごめんなさい……」  チャンピオンに怒られる私。年下に怒られる私。かわいそうに。なんだか乖離する思考、うつむく視線。チャンピオンはどんどんイライラしていくようだった。足元さえ見えていればわかる。アップルティが飲みたい。さっぱりしたい。胃がぐるぐるする。そういえば、スグリのこと、食堂で見ないかも、最近。別に仲が良かったりしたわけじゃないから、気のせいかも。ゼイユもそんなに見かけないし、元々なんじゃない。ゼイユは学校自体にいないか。ゼイユはスグリに何か言ったりしないのかな……。
「こんにちは」  明るい声だ。隣り、いいですか? 別に聞かなくてもいいのに、声をかけられる。行儀のよいその子にどうぞ、と返して、また「学園ピザ」に向き直る。大丈夫、私には緑茶が付いている。味は好きじゃないけれど、胃には優しかった。 「よく食堂で食べるんですか?」 「うん、ほとんど毎日来るよ」  恥ずかしながら、自炊ができないので。部屋のキッチンはとってもきれいだ。 「じゃあ、あの。スグリってここで見かけますか?」  会いたいのに、なかなか捕まらなくて……。そういってくる。あのスグリに。 「見ないなあ。忙しいみたいね」 「そうですか……」  やっぱりかあ。暗い目をする子を傍目に、緑茶をすする。まだ少し熱い。喉に引っかかるような苦みが、妙に不快だった。
 バトルコートは飴色に輝いている。スグリのラストの一匹。カミツオロチだ。  かくとうのテラスタルジュエルが砕かれる。  パラパラと落ちる、輝きに見入っている間に、辺りが騒然とする。 「なんーだ、負けちゃったよ」  私は振り返らなかった。
 ピンク、白、オレンジ、緑。淡い塊達に見入る。とげとげしい見た目に反したかわいらしい色味が見ていて嬉しい。透明な小瓶に入った、星のようなお菓子だ。 「金平糖っていうんだ」  あの時はごめんなさい。そんなしおらしい態度と裏腹に、お菓子で謝ろうだなんて、と苦い気持ちになりもしたが、素直に受け取った。 「よくお茶、飲んでるから、お茶請けに良いと思って」  横髪をいじりながら、もじもじと言われる。お茶って緑茶のことかな。 「そうでもないよ」  最近購買にまた、アップルティが復活したのだ。こんなに嬉しいことはない。だから私は、いつもの通り、アップルティとともに食堂に向かう途中だった。
「学園ピザ1つ」  飽きもしないで、と思われているだろうが、本当に飽きている。主役はアップルティなので問題ないの。放っておいてくれ。食堂の店員さんと独りでしゃべった後、席へ向かう。学園ピザを置いたら、お湯をもらいに行く。お湯を入れてからティバックを入れると、味がまろやかになるのだ。  なんとなく、ポケットに仕舞った小瓶を取り出す。別に甘いものは好きじゃない。苦いのも。でもまあ、偶には。せっかく貰ったし。金平糖はただのきれいな砂糖らしいので、アップルティに入れてみた。  ぽちゃり。   「なんか違う」
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niyuuhdf · 8 days
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冷泉慧鶴 設定と発言まとめ
愛はひとを黙らせる … 硬直させる 変化を禁じる 思考を捨てさせ 自主性を奪い 生存の幅を狭め 反撃の意思を挫き 抵抗する相手を悪者に仕立てる
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作者から割り振った疾患・病名:強迫性障害、摂食障害、複雑性PTSD、毒母(潔癖・拒食・愛を悍ましく感じる)
本名:?????(ローマ字) PN:? あだ名:?
?小学校→?中学校→?高校→?大学入学、同校卒、?学部?科?コース?ゼミ
?歳 ?年(平成?年)?月?日生まれ ?座 身長?㎝ 体重?kg ?型
家族構成:? 実父:? 実母:? (主治医:?)
髪の色:? 目の色:?(虹彩の模様:?) 肌の色:?
趣味:? 好きなもの: 嫌いなもの:
イメージ:? モチーフ:?
体質:?
外見:?
内面:?
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愛すること・愛されること・愛そのものが理解の外にある(という自認?)。知性や理性で了解はするものの、根本的な理解からはどうしようもなく阻まれる。 冷たく透徹した瞳でそれらを流し見て生きるしかない。 愛への凄まじい嫌悪感は、実際にはそれへの渇望から来るものではないかと本人も理性では考える。 が、メタ設定としては、冷泉さんにはそういう捩れはなく、愛への嫌悪や諸々の悪感情は生来のもの。愛憎両儀的でなければ発生しないはずの愛を生来ごっそり欠いた精神構造。 冷泉さん本人も、愛を一概に単純化(例えば優しく暖かく許し抱擁するイメージ、などのように美化されたものなど)して捉えてはいないからこそ、「根本的に他人と情緒面でどのようにも関わることが不可能な自己」を、もう諦めている。 ※イキヤ曰く「諦めてしまった人のように見える、けど諦められないからあんなにもすべてを憎悪している。だから誰のことも嫌わない」 冷泉さん本人があまりにも社会の中に自然に溶け込んでいるのは、本人が自分をごっそり無視しているから。社会と自分が軋轢に晒されて苦しむことは起きない。完璧に作り込まれた社会的な外面には、宿るはずの人の心が乗っていないが、本人が知識と知性で補った人間の情緒にもっとも近いなにかを意図的に纏わせている。そこまで人間に接近してもなお、それを冷泉さんは自分の中に宿った本物のなにかだとは感じない。 根が生真面目なので、人と関わろうと試みすぎて疲れ果てた結果の今の姿。そこまでには、自分にも人並みの精神構造があるはずだとして、無理やり生み出した人工的な苦悩、葛藤、矛盾を手放さずにわざわざ苦しみ続けた人生がある。 例えば母親。冷泉さんは名廊直人にも「結局関われなかった」と思っている。 実は唯一イキヤに対してだけ、人間的な感情を抱いている。幼いイキヤに加害を強要されたことで、イキヤのことだけは本当に嫌うことができている。イキヤのことを気にかけながら生きているのは、他のすべての他者へ分け隔てなくそうすることと表面上は似ていても、実はまったく異なるもの。
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真澄が冷泉さんのこと大事に扱ってくれるから なにを搾取するでもなく、蔑ろにしないでくれる 冷泉さんは自分が大事にされたり報われるような世界が許せない 自分を虐げた世界を肯定するために世界にその在り方を崩すな、一度虐げた者へ最後まで筋を通せ、 みたいな怨念 が、自己として根付いてしまってる 大事にされたり報われると、虐げられた自分をさらに何重にも踏み躙られるようでくるしい この怨念がなきゃ今日まで生きてこれなかった 自分にはどうにもできない
「… ーーーーーー…」 冷泉さんの顔から一気に血の気が失せた… 蒼白 死体みたいになって呆然と表情なくした 「…抑え難い な たしかに これが … 同い年のガキどもに俺を凌辱させた原動力 ………理解を 拒み続けるわけだ 俺が 」 唇引き攣ってうっすら笑んでいる… 真澄「そいつを抑えられるのが愛だ、とする文化もあるくらいですしね」巨大な感情を抱えるほど苦しむことになるわけだ。…相手と結ばれない限り。題材として昔話にも取り入れられてきている 人魚姫がこの文化的傾向を帯びたのも恋愛が横行し始めてからでしょう。ありふれたものだからこそ共感される。それ自体は生理現象だがそいつさえ持て余したなら他者を凌辱する行為などに繋がる …」 「そこまで人間が真摯なモンだったら俺も理解を拒んだりはしなかったろうにな… あれは 遊び半分だ 持て余すほどの感情があったかどうか…」 真澄「ねえよ」違うんだ 真澄「だから凌辱だ それは 許さなくていい」… 真澄「悪いことは無い」あなたに悪いことはない 何も 「やめてくれ それが一番受け入れがたい やめてくれ やめてくれ… 」 ←自分が悪くなかったことが受け入れられない
イキヤ「生き霊 みたいな …。」 本人の体に取り憑いてる怨霊…生き霊… 「…ほぉーん。」 ※冷泉さんかなり核心ついたワードに感心しているし内心グェッてなってるww
冷泉さんのことを「ガラス細工」っつったの稔さんだからな… 透明で 自分自身の内側の屈折でしか見てとれない 触れてやらなきゃ居ないも同然 壊してやらなきゃ面白みが無い
真澄に「今は触れ合いたくない」てふうにだけ言われたり態度取られると、その由来が分からなくて、真澄の心理的な拒絶感とか感情面のほうを拡大してとっちゃう(これは冷泉さんの考え方のクセっぽい)んで、勝手にグサっときて→勝手にグサっときてる自分が浅はかでつけあがってて吐き気がするみたいな自己嫌悪でしぬ、みたいな悪ローテ組まれてる
冷泉さん自分が吐くとなると吐き慣れてるから、逆に今の真澄みたいな嘔吐への正確な対処は知らない
 「苦しすぎるって限界のラインでもありゃいいのに… どれだけ苦しくても発狂できるわけでもねえショック死するでもねえ …きっついなあ… 」
どうしても言葉にはならないものを相手に伝えようとするとき 身体を駆使したくて でも相手に伝わるために充分な触れ方をしようとして足掻いてもその100分の一も身動きできない無力な身体がある 全力振り絞って走っても走ってもひたすら追い抜かれて置き去りになってくばかりのような身体に 疲れている 言葉にならないものを示せないならと相手から向けられるものに応えて受け入れようとする悪い癖が付いた
実母が代理ミュンヒハウゼン症候群だた
可愛がられて愛されて構われることで、相手から褒められるその姿かたち以外の選択肢がすべて根こそぎ絶滅してしまう
俗に言われる潔癖症の人が他にも苦手としやすいものとかは、案外平気だったりする 潔癖症でなく強迫性障害 結構ムラっけもある 今日はそれほど強迫強くないから今日中に郵便受けとろう、とか ピッカピカにし過ぎそうになってほどほどにしておく…
「洗いすぎねえように気をつけてんだよ」 強迫体質、丁寧に洗ったり何かしだすとやばいレベルまでいってしまうのでな
ヘアオイルとヘアミルクと高価なドライヤーで毎朝ヘアセットして髪の毛を僅かに切り揃える。時が進むことを忌避・拒絶するかのように。
「俺はあれこれメンテナンスしねえと …縛りがなきゃ生活サボるからな」 逆にいうとかなり放置してもサボっても死なない身体である
冷泉さん基本的にお風呂のお湯に浸からない生活 風呂大嫌い
冷泉さんは肉系を消化できるのか本人にも謎 少量ならいけるのかもだが  ベジタリアンな家庭で育った
この人は夜型人間…(°▽°) 朝弱いのをいつも頑張って取り繕ってるが
ほぼ骨だからフローリングとか硬い床と当たった箇所は、ぶつけてなくてもひどい青痣になったり関節グキャッとなったり攣りやすくなる めっちゃあざができやすい
真澄: …僕が する程度の、「何もしなさ」さえ、誰からも与えられて来なかったのか? (その通り) 先生案外コミュニケーション下手ですか?100-0かよ…関わるたってそんな一気に覚悟しなくていいんですよ。 「今更… 俺は拗らせたコミュ障だぞ。自分のコミュニケーション不全の負担を周りに適度に分散させて優位性を相手に感じさせることでうわべの関係を円滑にしてんだ」苦笑…
真澄: 今までの関わりが侵略されてばかりで侵略を伴わないものを深く関係していると思えなくなっている  なるほど、侵略がない、って、冷泉さんにとって、「?」だ… そこになにかがあるように感じとりづらい そんなやさしい関わりが成立して肯定される世界が許せなかった…か
真澄の着音にビクッ!としてたみたいに 環境音以外が鳴るとめちゃビビる というか環境音に常時休みなく緊張状態で耳を研ぎ澄ましてる
冷泉さん、コーヒーの匂いがするとご機嫌になる 自覚ないが チョコレート大好き…コーヒーと合わせるともっと好き…
冷泉さん無表情だとめっちゃ神経質で冷たい感じになるから本人も意識して表情豊か
おしゃべりすきなんよ冷泉さん…( ・∇・)そこだけでなら講師は向いてるほうなんかな…??
冷泉さんの服は武装であり拘束具であり…てかんじだから、自分が楽で過ごしやすいように自分に合った服を自由に着てる人のことは好きだぞ だらしないとかダサいってふうにはあんま思わない
「椅子は椅子だ… 擬人化して貶める趣味はねえし、こっちから触れるほど孤独が身に突き刺さる」
「言葉そのものにそれほど重心置いてねえからな…」←タルムード的な、内容ある議論や結論ありきの会話ではなく、対話し続けること、終わらせないこと、問い続けあうことと、その間に発生する言葉ではないものを重視する 「その辺は師匠の受け売り」 「大学での恩師…つっても教授ってわけじゃねえ…絵描き、かな 今はペンネーム使ってあやしげな漫画家やってる」 自分となるべく遠そうな人を師に選ぶ冷泉さん、うかいさんのこと。
長身だった父親、もっと伸びるはずだったかもしれない事件後にピタッと伸びの止まった自分の身長
床に直座りだと正座が一番楽 というかそういう育ち… 背筋きれいに伸びてないと相手を軽視してるみたいな…ふうに
なんか もっとしんどい 内臓ぐちゃぐちゃに引き出されて尊厳を地の底まで落とされてさらに汚れた靴底で開かれた内臓の底までかかとでグリグリ踏みつけられるみたいな体感が長かった
布団握りしめた手が震えて内臓しんどいのが全身にひやあああああって 自我ごと吹き飛ばされて無くなりそうな体感に襲われる… この冷泉さんが公式設定通り性的不能だとすると、身体的にどうあるのかで事情が変わってくるのかな… この体感きたら問答無用で射精して服汚してしまった可能性もある…? ひやあああああああああああああ っていう体感、強すぎる性的な絶頂かもしれない、けど冷泉さんはきもちいい自慰も射精もセックスも体験がないので知りようがない、唯一思い出せる近い感覚は高校生の頃にクラスメイトたちにレイプされたときの…… 強制射精してるか、してなくても冷や汗で全身べったり…べっとり濡れた服に全身纏わりつかれて汗はすぐ冷えるしさらに体冷たくなって歯の根も合わないくらいに寒くて凍えだす…
「嫌悪感、拒絶感、抵抗感、絶え間ない屈辱と敗北と無力感、そんなんばっかだぞ。うわべだけへらへら取り繕えるってだけで」
相手の名前よく呼ぶキャラと呼ばないキャラといる 冷泉さんは呼ばないほう 暗に他人と距離をとりたがる
お湯で濡れたんで服の上からでもめちゃめちゃ病的に痩せきった骨と血管だけみたいなガイコツみたいな体型もバレた 痩せてるけど随所に極端に浮き出た血管がやけに太くて逞しくて脈うつかんじ
美形。について。この外見なんだから当然こういうことが起きる、みたいな 冷泉さん自分の外見に現実ほどには自覚がないんだが、大人になってから自分が中身グッチャグチャでも見た目がこれなだけで見た目のほう優先で好評価されたりしてきて、そーゆーもんなんだな…?と 子供時代は生まれ育った閉鎖的な地域で「外人」みたいに言われて友達できなかったりいじめられたり だから冷泉さんの自分の容姿へのイメージはマイナスからスタートしてる 創作内での位置付けは公式美形だが 認知が歪むしかない
好かれて想いあえたら もちろん嬉しい でもそんなことは起きるはずがない、起こりようもない不可能なことだと 認識してた 実現してるし だからセックスもできたのに 自分を人間より一段低い生き物みたいに思ってた? 自己肯定感が低いとかではなくて、冷泉さんは冷泉さんなりの自己肯定感と自信とかもあって でもなにか 対等ではない ? …自分が報われるような世界が許せない、あってはならない、みたいなやつと地続きなんだろうか……? 「恋人や夫として連れ歩くぶんには最適」な「ちゃんと身綺麗にしてるし整ってる」、「人間としてはつまらないけど中身はべつにたいした問題ではない」、ひと
幼い頃から愛されることが苦しかった冷泉さんにとって、愛する人に自分の愛し方を向けることほど怖いことないからな
冷泉さんお湯に浸けられたときこのまま真澄に殺されると無意識に感じたしそれを覚悟?して死も受け入れた けどそうはならなかった… そこで、無事な自分と真澄の状態に(……なんで死ななかった…?���)てキョトンとなってるし、それまでの冷泉さんが前提にしてきた世界観が壊れた それで、これまでの本人も吐き気を催すような無意識下の自傷的自虐意識と認知の歪みを、一人で開き直ることを、改めようとおもった 
冷泉さん、恋人できてたやん あのままその恋人と添い遂げようとする可能性もかなり 高かった 自分が報われることが許せない  そういう苦しみに染まった自分は 真澄は 今の自分を打ち壊してでも「健全で健康的」な幸せを目指すべきだと …それも歪んでる 真澄がまだ守られるべき幼い子供なら話は違うかもしれない 実際真澄はまだ子供だ でも立派な一人の大人でもある 真澄がこれまで生きてきた人生を丸ごと否定されるような救済は、ーーー侮辱だ ( ・∇・)…こういうとこあるからがんじがらめになってた自分を真澄が救ってくれた… てとこまで自覚あるので、ここまで関わってるのだと思う…
「そのひとが自分の身のうちがわのように想い、重視するだれか」 みたいな イキヤにとっての身内 イキヤからみて冷泉さんにはずっとそれがなかった(から楽だった)わけだな
「兄貴にリスクごと返してやれねえのか それで何が起きたとしても、それがおおかた予想できても、それでもだ」 「予測可能な悲劇を片っ端に弾いて守るのは 暴力だ」←過干渉への恨み
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bearbench-tokaido · 2 months
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三篇 下 その三
上方者は、 「ハァ、ソンナラお前のお馴染みは何屋じゃいな」 と、意地悪く問うと、 「アイ、大木屋さ」 と、弥次郎兵衛がいう。 「大木屋の誰じやいな」 と、上方者がさらに問うと、 「留之助よ」 弥次郎兵衛が答えた。 上方者が 「ハハハ、そりゃ松輪屋じゃわいな。 大木屋にそんな女郎はありもせぬもの。 コリャお前、とんとやくたいじゃ、やくたいじゃ」  (やくたい…上方言葉で、らちもない、とんでもない、よくない、など広い意味に使う)
弥次郎兵衛は、 「ハテ、あそこにもありやすよ。ナァ北八」  (大木屋は実在の大見世の扇屋のこと。松輪屋はやはり実在の松葉屋のこと。留之助は松葉屋の抱えの名妓の染之助のこと。したがってこのやり取りでは上方男の勝ち) 北八、面倒臭くなってきて、 「ええ、さっきから黙って聞いていりゃ、弥次さんおめえ聞いたふうだぜ。 女郎買いに行ったこともなくて、人の話を聞きかじって出放題ばっかり。 外聞のわるい。国者の面よごしだ」
弥次郎兵衛は、 「べらぼうめ、俺だって行くってんだ。 しかもソレ、お前を神に連れていったじゃァねえか」  (神…取り巻き、太鼓持ち。遊廓付きの本職ではなく、客が連れ込んだ遊びの取り巻き仲間。落語の野太鼓がこれである) 北八、思い出して、 「ああ、あの大家さんの葬式の時か。なんと、神に連れたとは、おおげさな。 なるほど二朱の女郎の揚げ代はおめえにおぶさったかわり、 馬道の酒屋で、浅蜊のむきみのぬたと豆腐のおから汁で飲んだ時の銭は、みんなおいらが払ったじゃねえか」  (葬式くずれで繰り込むなら安い店にきまっている。揚げ代二朱なら宿場の飯盛なみのごく安い女郎。馬道は吉原に通ずる町。そこの酒屋のぬたも汁もごく安い庶民的な食い物である)
弥次郎兵衛は、 「嘘をつくぜ」 北八も、 「嘘なもんか。しかもその時おめえ、さんまの骨をのどへ立てて、飯を五六杯、丸呑みにしたじゃねえか」 「馬鹿言え。お前が田町で、甘酒を食らって、口を火傷したこた言わずに」 「ええ、それよりか、おめえ土手で、いい紙入れが落ちていると、犬の糞をつかんだじゃねえか、恥さらしな」  (土手…吉原に入る途中の山谷堀に添った日本堤の土手八丁、金持ちなら土手八丁を四ツ手駕で飛ばし、貧乏人なら歩く、いずれも弥次郎の自慢が嘘だと、北八が暴露したかたち)
と、遣り合っている二人に、上方者が 「ハハハハハ、いや、お前方は、とんとやくたいな衆じゃわいな」 弥次郎兵衛が、 「ええ、やくたいでも、悪態でも、うっちゃっておきゃァがれ。 よくつべこべとしゃべる野郎だ」 上方者は、関わり合いにならない方がいいかと、 「ハァこりゃご免なさい。ドレお先へまいろう」 と、そうそうに挨拶して、足早に行ってしまう。 その後ろ姿をみながら、弥次郎兵衛は、 「いまいましい。うぬらに一番へこまされた。ハハハハハ」   この話の間に、三ケ野橋を渡り、大久保の坂を越えて、早くも見付の宿(磐田市)にいたる。
北八、 「アァくたびれた。馬にでも乗ろうか」 ちょうどそこへ、馬方が、 「お前っち、馬ァいらしゃいませぬか。 わしどもは助郷役に出た馬だんで、早く帰りたい。 安く行かずい。サァ乗らっしゃりまし」  (助郷…東海道の交通の確保のために、沿線の村々に幕府がかけた役務で、人馬の徴発を含めて重いものだった)
弥次郎兵衛は、 「北八乗らねえか」 と、問い掛けると、 「安くば乗るべい」 と、馬の相談が出来て、北八はここから馬に乗る。 この馬方は助郷に出た百姓なので、商売人の馬子でないから丁寧で慇懃である。
弥次郎兵衛は、 「そうだ、馬子どん。ここに天竜川の渡しへの近道があるんじゃねえかな」 と、思い出して、聞いてみると、 「アイ、そっから北の方へ上がらっしゃると、一里ばかしも近くおざるわ」 と、馬方がいう。 北八が、 「馬は通らぬか」 と、更にとうと、 「インネ、徒歩道でおざるよ」 と、ここから弥次郎は一人近道のほうにまがる。
北八は馬で本道を行くと、早くも加茂川橋を渡り、西坂の墳松の立場に着く。 茶屋女が声をかけてくる。 「お休みなさりやァし、お休みなさりやァし」 茶屋の婆も声をかけてくる。 「名物の饅頭買わしゃりまし」 馬方が、その婆様に声を掛ける。 「婆さん、おかしな日和でおざる」 「お早うございやした。いま���田の兄いが、一緒に行こうかと待っていたに。 コレコレ横須賀の伯母どんに、言いついでおくんなさい。 道楽寺さまに勧説法があるから、遊びながらおいでと言ってよう」  (道楽寺は遊びながらおいでにこじつけた架空の寺の名) 馬方は、 「アイアイ、また近うちに来るように伝えときましょう。ドウドウ」 と、いうと、また歩き出した。
「この馬は静かな馬だ」 北八は、珍しく乗りやすい馬なので、つい、そういうと、 「女馬でおざるわ」 と、馬方が、こたえる。 北八は、にんまりして、 「どうりで乗り心地がよい」 馬方が、問い掛けてきた。 「旦那は、お江戸はどこだなのし」 「江戸は日本橋の本町」 と、北が答える。 「はあ、えいとこだァ。わしらも若い時分、お殿様について行きおったが。 その本町というところは、なんでもえらく大きい商人ばかしいるところだァのし」 と、昔のことを思い出しながら、話してくる。 「オオそれよ。おいらが家も、家内七八十人ばかりの暮らしだ」 と、またまた、くちからでまかせ。 馬方もしんじているにのかいないのか、 「ソリャ御大層な。お神さまが飯を炊くも、たいていのこんではない。 アノお江戸は、米がいくらしおります」 「まあ、一升二合、よい所で一合ぐらいよ」 と、考えながら言うと、 「で、そりゃいくらに」 と、馬方は、よく分からない。 「知れたことよ、百にさ」 と、北八がいうと、 「はあ、本町の旦那が、米を百文づつ買わしゃるそうだ」 馬方は勘違いして、そういう。 北八、笑いながら、 「ナニとんだことを。車で買い込むは」 「そんだら両にはいくらします」 と、馬方。 「なに、一両にか。ああ、こうと、二一天作の八だから、二五の十、二八の十六でふみつけられて、四五の廿で帯解かぬと見れば、無間の鐘の三斗八升七合五勺ばかりもしようか」  (割り算の九九の二一天作の八は一二天作の五の間違い、途中から浄瑠璃の文句でごまかしている。米の値段も出でたらめ) と、何やら、難しそうな、計算をはじめる。 「はあ、なんだかお江戸の米屋は難しい。わしにゃァわからない」 馬方は、すっかりけむに負かれて、 「わからぬはずだ。おれにもわからねえ。ハハハハハ」 と、北八も自分でいっててわからなくなった。
この話のうちにほどなく天竜川にいたる。 この川は信州の諏訪の湖水から流れ出て、東の瀬を大天竜、西の瀬を小天竜と言う。 舟渡しの大河である。弥次郎は近道を歩いてここで北八を待ちうけ、ともにこの渡しを越えるとて、一首。
 水上は 雲よりい出て 鱗ほど 浪の逆巻く 天竜の川  (水、雲、鱗、浪、逆巻く、みな竜の縁語の竜づくしが趣向)
舟からあがって立場の町にいたる。 ここは江戸へ六十里、京都へも六十里で、東海道の振り分けになるから中の町(浜松市)というそうだ。
 傾城の 道中ならで 草鞋がけ 茶屋に途絶えぬ 中の町客  (ここを江戸吉原の中の町に見立てて、花魁道中の高足駄の代わりに草鞋、吉原の引き手茶屋と街道筋の茶屋、どちらも客が絶えぬと言う趣向)   それより萱場、薬師新田を過ぎて、鳥居松が近くなったころ、浜松宿の宿引きが出迎えて、 「もし、あなたがたァお泊りなら、お宿をお願い申します」 と、二人の呼びかける。 北八がそれに答えて、 「女のいいのがあるなら泊りやしょう」 客引きここぞとばかりに、 「ずいぶんおざります」 と、いうと、弥次郎兵衛が、 「泊まるから飯も食わせるか」 宿引き 「あげませいで」 北八、 「コレ菜は何を食わせる」 宿引き、 「ハイ当所の名物、自然藷でもあげましょう」 「それがお平の椀か。そればかりじゃ��るめえ」 「 それに推茸、慈姑のようなものをあしらいまして」 「汁が豆腐に蒟蒻の白和えか」 と、北八が、客引きとやりあっている。
弥次郎兵衛が、 「まあ、軽くしておくがいい。その代わり百ケ日には、ちと張り込まっせえ」  (ここのやり取りは、宿引きの言うのが、野菜ばかり並べた精進料理なので、死人の法要の料理だと皮肉ったのである。法要では、当初と百ケ日には料理を張り込むのがしきたり) 「これは異なことをおっしゃる。ハハハハハハ。時にもうまいりました」 「オヤもう浜松か。思いのほか早く来たわえ」 と、弥次郎兵衛、ここで一首読む。
 さっさっと 歩むにつれて 旅ごろも 吹きつけられし 浜松の風  (松風の音の颯、颯と、さっさと歩くとにかけている。風に吹き送られて早く着いた意味も含む)
その横を宿ひきが駆け抜ける。
宿引きは、旅館に駆け込むと、 「サァサァお着きだよ」 と、置くに声をかける。 「お早くございました。ソレおさん、お茶とお湯だァよ」 それに、こたえて、この旅館に亭主が出てくる。 弥次郎兵衛が、 「イャそんなに足はよごれもせぬ」 と、いうと、亭主 「そんなら、すぐにお風呂にお召しなさいまし」 と、奥に案内しようとする。
つづく。
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yoooko-o · 2 years
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31/08/2022 part1
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helloharuo-diary-2023 · 3 months
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予想外と予想的中 懇親会
Sunday 26 January 2014
ハルオは、5時半に起床し東名御殿場バス停6時50分発のバスに乗った。早起きは、昨年からの禅寺通いで苦ではなくなっていた。順調にバスは東京に向かい8時半頃バスは新宿に着いた。今日は、学校で卒業制作の選抜講評会が開かれる日。ハルオは、学校に10時少し前に出講し講評会の開かれる教室へ入る。そして一番前の中央の席に座った。どうせ、どうせという言葉は好きではないがどうせならしっかりとこの講評会に参加したい。それとハルオにはもうひとつその理由があった。それは自分の教え子3人がこの講評会で自身の作品をプレゼンするのだがその時の模様を動画にして残したかった。ハルオは、躊躇なく三脚を自分の席の前に立てて準備をした。講評会では35作品がプレゼンされた。ハルオの前には、審査員の方々が4人座って各作品について批評をした。ハルオは、講評会の進行(生徒の名前、作品タイトル、プレゼンでの本人&審査員が述べた気になる言葉)を画家の叔母からもらったスケッチブックにメモをした。そのメモは、10ページに及んだ。手書きのメモは、最近手に入れた時が消せるボールペンの御陰で捗った。手書きを癖にすることはハルオの必須科目になっている。ハルオは、メモの内容を後で整理して次回の授業に役立てたいと思ってそうしていた。自分の教え子のプレゼンは、講評会の後半にやって来た。この時は、メモを取らずに動画のみを撮影し記録した。自分の教え子ではないが2人の生徒がこの講評会に参加出来なくて作品だけ紹介されたのだがハルオは咄嗟に閃きこの2人の生徒の作品についての審査員の批評も動画に残した。後でその動画を本人たちに渡そうと思ったからだ。ハルオは思う、自分がされて嬉しいことで自分が出来ることなら実行する。これは、時にはただのおせっかいになる時もあるが閃いた以上自分に対し知らんぷりをすることが出来ない。この講評会での予想外の展開があった。自分の教え子がグランプリを取れなかったことだった。僕の落胆はさておき本人はどうその結果を受け止めて行くか?その方が気になった。誰が取ろうと自分の学校の生徒なのだから素直に喜びたいとハルオは思った。予想的中は、ここでは避けておこう。講評会が終了し、グランプリを取れなかったその教え子の元へ行きハルオは前々から用意して静岡から持参したフレーム入りの写真を彼に渡した。その写真は昨年彼と仲間の生徒たちが学校のギャラリーで写真展を開催した時、ローライフレックスで撮った彼のポートレイトだった。グランプリを取ったらその場でメッセージも添えようよポストカードを2枚一緒に用意したが何も書かずに写真を入れた封筒に忍ばせておくことにした。すでにメッセージはポストカードを見れば伝わるかもしれないと。
学校を出てすぐに市ヶ谷駅に向かう。駅でUさんに今回の講評会の結果を電話で伝える。Uさんには、昨年末今回の講評会でプレゼンした3人の内2人の生徒とUさんに引き合わせ作品のアドバイスをしてもらいお世話になっていたからだ。今後一段落してこの2人の生徒は直接Uさんに結果報告お礼をするかは本人たちに任せようと思う。自発的にそれが出来たなら素晴らしいことだと思う。ハルオは、急いで新宿から4時発のバスに乗った。ハルオにはまだ摂心会が残っているからだ。バスは、満席で補助席に座るしかなかった。しかし補助席についてあまり不満はない。乗車して少しでも早く静岡に帰れるだけで十分だからだ。夕焼けで赤く染まった富士山をフロントガラスの先に見た。
バスは渋滞もなく順調に静岡に向かった。東名御殿場のバス停でバスを降り車に乗り換えて裾野に戻る。すぐにも禅寺に戻りたかったがその前にもう一つしなければならないことがあった。それは、市長、市議会議員選挙の投票だった。摂心会の間禅寺の外で選挙カーが大声を張り上げて指示を訴えていた。坐禅には不必要だがこれも仕方ないと言える。誰に入れるかはすでに決めてあった。投票後、いつもの「Today's Fashion」を投票所の入り口近くで撮影。 今日は、帽子も冠っていたがその帽子は車の中に置いて来た。撮影のために取りに行くのも問答だったので帽子なしで撮影。そしてすぐに茶畑庵に戻りシャワーをして禅寺へと車で向かった。
摂心会4日の夜は、懇親会が開かれた。摂心会は、明日の昼で終えるからだ。7時半少し前に禅寺に着くと懇親会は始まっていた。懇親会の料理も典座(てんぞ)さんが拵えた様でハルオにもその料理を残しておいてくれた。どの料理にどんな名前があるのか特に聞いた訳でもなかったので説明が難しいが湯葉が絶品だった。今回の摂心会には禅寺と縁のある別のお寺から来られた3人の方丈さんと典座さんがいた。ある方丈さんは本格的にクラシックを勉強された方で声楽を得意としていた。そして参禅者のリクエストにすんなり応じてくれその素晴らしい歌声を披露してくれた。この方丈さんの読経も素晴らしいと今回の摂心会中参禅者の1人が言っていたことは頷ける気がした。人柄も奔放でどこか作家でお坊さんだった今東光を思い出させた。続けて余興というかもう一人参禅者の方で尺八の演奏を披露してくれた。その尺八は、3尺ある少し長い尺八で煤竹製だと聞く。お2人のキャラクターは正に洋と和の対照的で自己表現の違いを見せてくれた。ハルオは、両方の名演を動画に録った。カメラは、常に手元に、やはりそうだといハルオは納得した。そしてもう一つ。今回の参禅者の内2人女性が参加していたがその女性の一人が「結婚相手は尊敬出来る人」とハルオの座っていた席の前で言ったのでハルオはその言葉に食いついてしまった。その女性の横に例の奔放な方丈さんが座っておられ軽く話題が下ネタになったので食いつきは下ネタを例にしてしまった。寺で話すのは不謹慎かとも思ったが話す前に皆に断わって意見を言った。「尊敬出来る人と言われても大抵の男は実に困る。例えば出会った当初は尊敬出来る下半身を持ち合わせるとする。だが歳と共にその元気さ/強さは残念ながら衰えて行く。男という生きものはプライドの生きものでその弱くなった下半身が尊敬から外れることを恐れる」こんな内容を言った。実にくだらないが大抵の男はそうだと思う。ハルオの意見をある人は達観しているといい、ある人はそれは違うと言った。当の言われた女性はちんぷんかんぷんなことを言ってるなこの人は、と思っていただろう。ハルオは、その場では言わなかったが逆に「あなたはダメダメな人だけど好き」と言われた方が男性としては楽で嬉しいと思う。「結婚相手は尊敬出来る人」=男性の立場から言えば「結婚相手は美しさを維持出来る人」と似ている。その場はそれで終ってしまい特に意見のぶつかり合いはなかった。ハルオは、後になって失敗したと反省した。一言多いぞ、と。「あ〜そうですか、いい人が見付かればいいですね〜」と言えば良かった。でももう取り返しが出来ない。その女性を傷つけたとは思わないが余計な一言だった。懇親会の後も休憩所でその女性と話す機会があったがその時は他の話題だったがやっぱり会話がスムースに行かなかった。ハルオは、懇親会でビールと日本酒を2合強飲んでいた。この冬になってから熱燗を好んで飲む様になった。最終日の今夜、残った参禅者は、ハルオを入れて7人に減っていた。
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tokyomariegold · 3 months
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2023/10/10〜
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10月10日 昨日みたいホンマタカシの写真のことを度々思い出していた。また、本当にホンマタカシでないとダメだったの?と言いたくなってしまって、もっと他の展示を期待していたんだな、と改めて実感。
気温の差が激しかったからか、少し風邪をひいた気がしていて、職場の上司も明らかに風邪をひいていて、なんとなくお手洗いに行く回数も多くて大丈夫かな?と思った。人の心配をしながらも、自分は、大丈夫かな!、うつされないといいな!と不安になった。
昨日の雨で道に恐ろしいほど毬栗が落ちていた。 朝起きた時に感じた雨天気に従ってレインコートを着て行ったら、昼間は暖かかったけれど、帰り間際でたくさん雨が降ってきて今日は正解だった。 日曜に延期になったムーミンバレーパークの日の天気をインターネットで調べてみたら、今のところ雨予報でした。
昨日日記に書き忘れた、と思ったことが通勤途中に思い出したことがあったのに、こうやって書き始めるとまた忘れてしまっている。
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10月11日 新しく作りたい作品のことも、もうすぐ誕生日の友人へあげるプレゼントのことも、来週京都へ行く時に着たい服も、どれだけのお金を積み立てたいかも、お仕事のいろいろも、なんか、程々に決まり知らない感じで頭がわ〜っとなってしまった日。先週末の受診の際に主治医にしわれた様に、私は混乱しているのかもしれない。
友人がスレッズで日記を始めていた。 ちょうど昨晩、手帳類博物館という日記を集めたギャラリーの存在を思い出して調べたところだった。そしたら、今住んでいる町の近くで今月開催される科学と芸術のイベント(イベント自体がかなり面白そう)に、その博物館も参加するらしく、他人の日記を読めるらしい。余裕があれば行ってみたい。
朝通勤で歩いた道の途中にある、某イベントへの参加申し込みをカウントダウンする標識の数字が、通勤の時は7日だったのに、その後業務で自転車で通りかかった時は8日だった。逆戻っている。
帰りの時まで落ち着きがなくって、家に帰ったらとりあえず寝具の衣替えをしようと予定を立てながら歩いた。 ちーちゃんから(やっときたお返事!)の長いメッセージ(とても嬉しい!)や、大阪の友人がまたまた送ってくれた関西の建築情報のURLもまともにみられないでいる。
作りたいもののルールが決まりつつあるので、頭の中のものを少しずつパソコン上でも良いから形にしていきたい。
昨日忘れてしまったことは、定期券入れの中に、航空科学博物館のグッズ引換スタンプカードと葉山へ行った時のJR乗り放題きっぷと岡本太郎美術館のチケットが、ここ数週間の週末が、重なって入っている、ということでした。
昨日体調が悪そうだった上司は、声が枯れて鼻にかかっていて、さらに一段と良くなさそうな感じだった。そういえば9月いっぱいお休み予定だった職員さんはまだお休み中。
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10月12日 職場のある町のお役所へお仕事の相談へ行く。 2期下の同年代の方がてきぱきと段取りして、その場を取り仕切ってくださり、いつも彼女の元気に圧倒されてしまう。 同年代!と思うと、何か比較して焦ってしまう気持ちがでてくるけれど、そんなにお仕事頑張りたくないんじなかったの!と泣きそうになる。
お役所までは彼女が運転して連れて行ってくれて、ロードサイドにはららぽーとの外観を切り取ったみたいな建物ばかりで違いがわからない。けれど、看板がデカデカと掲げられているので嫌でも何なのかわかってしまいます。あひる建築でしたっけ?ヴェンチューリ先生。
ロードサイド店舗は、スーパーやドラッグストアや美容院や塾やクリーニング屋さん。病院も同じ様な仕様の建物だった気がする。“〜太郎”という飲食店が数店舗あった。太郎系列?あと、へんな名前の文具屋さん(文具屋さん?!)。
午後のお仕事で、12階から外部階段で外壁面をくるくる降りて、でも妊娠中の上司も同じ状況下で業務をしている、と思ってがんばってしまった気がする。
終業後に給湯コーナーで会った、私の病気について話をしている方から「最近ほんとにずっと席にいないし、いても電話や打ち合わせやらで忙しそう!」と言われて、そっか、そうだったかも忙しいのかもと、頭の中だけでなく、自分の外側もずっと忙しかったことを教えてもらう。 そして最近ぶんぶんチョッパーを買って玉ねぎをみじん切りした事を報告したら「インドカリー娘ちゃんが使ってたやつだわ!」と、私がスパイスカレーを作るレシピの参考にしている方の名前が思いがけず出てきて嬉しくなる。 「ちょうどずっと話したいと思ってたの。3分だけいい?」と、私の食事に色々こだわりを持ってしまう思考や、普段の仕事っぷり(ありがたいことに、とてもきっちりしている、と褒めて下さっている)を活かして、やっぱり料理をするべきだ、と思っていた事を伝えて下さった。
そう色んなレシピを見るのは好きで、材料と工程と出来上がる料理に、何か実験や作品作りみたいで楽しいな〜とは思っている。 余裕ができたら自分でできればいいな。
写真のこと、次につくりたいものが少しできたので、写真集の販売は今月いっぱいで終えようかな、と思っている。
眠っている口座の解約の予約をした。
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10月13日 急なお仕事が舞い込んできて、色んな事をして忙しくしてしまった日。1日はあっという間なのに、午前中にしたこととかを思い出すととてつもなく昔のことのように感じる。 そういえば朝はファミリーマートによって、ちいかわのチョコチップパンはやっぱりなくて友人に報告したし、やっとちーちゃんからのメッセージを読めて、丁寧な文章に愛おしくなって、昼前にはインフルエンザの予防接種を打ってきた。
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本当は明日の遊びに行く手土産に、帰り際ナインチェサブレを買いに行きたかったけれど、へとへとになってしまった。 スピード感ある感じでお仕事をしてしまって本当に疲れた!
たぶん昨日で最終回を迎えたはずのNHKの夜ドラを今晩見ようと思う。
今朝、長島先生のSNSの投稿で知った、明日開催の埼玉県立近代美術館のトークイベント、行きたいけれど絶妙に午後の予定とはしごできない感じ。
お仕事の忙しなさによくない感じでアドレナリンが出ていて、予防接種した腕が少しだる重く体が熱い。今日はあまり頑張りすぎずに早く寝たい。
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tsuntsun1221ts · 4 months
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2023.10 伯耆大山
ANAのセールで安い航空券が入手できたので鳥取県の大山(伯耆大山)に登ってきた。1泊2日で1日目は移動と観光、2日目に登山と移動という感じ。鳥取県といえば砂丘であるが、飛行機は米子空港(鬼太郎空港)に到着するため砂丘からかなり遠く、今回はパス。鳥取の人には申し訳ないが、それ以外だといったいどこを観光したらいいんだ?と結構悩んだが、最終的には隠岐の風景を楽しみに境港から島根県へ渡るのと、鳥取に戻ってきたら水木しげるロード散策という流れに。
空港から境港へは電車やバスで30分で到着。バスも市バスとコミュニティバスの2つ使用でき、アクセスは良い。境港は漁港で栄えておりお店もたくさんある、直売場なんかも寄ってみたがその場でカニやエビ食べれたりと観光客で賑わっていた。
境水道大橋を渡って島根県に入る。本当はバスで楽々行きたかったんだけど、バス停が見つからずに目の前で通り過ぎてしまい、徒歩ですごく長い距離を歩くことに。
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雲は多かったが天気良く、海も小島もとてもキレイだった。小さな漁村、小さな入江、日向ぼっこしているネコ。日本の原風景が広がる。
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天気が悪くなって途中にわか雨に降られたが、近くのバス停で雨宿りする。時間がとてもゆっくり流れる。いつも予定をしっかり組んで観光しているが、こんな気ままな旅は久しぶり。東京生まれ東京育ちで小さい頃こんな過ごし方したこともなかったけど、どことなく懐かしさが込み上げてくる。日本人に共通する深層心理なのだろうか。
・・・島根の観光だけで15キロくらい歩き、さすがに疲れた。
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鳥取の境港に戻ってきたときは夕暮れ。日曜日の夕暮れ時の水木しげるロードには人がほとんどいない、お店もほとんどが閉まっている。薄暗い通りのどこか遠くでカラスが鳴いてるし、もういろいろと雰囲気が凄いことになってる。
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ところどころハロウィン仕様であったり、夜ならではの仕掛けがあったりで、いろいろと工夫されている。ゲゲゲの鬼太郎はそんなに興味なかったけど結構楽しめた。とはいえ1時間以上いるのはキツイ笑。夜行くのがオススメ!
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0720米子駅発の大山寺行きバスに乗車し、約1時間で大山寺に到着(730円)。平日の月曜日で乗客は5人ほど。大山だけではなく大山寺もひとつの観光名所であり、周囲はお店もたくさんあって観光地化されているから、下山して時間が余っても退屈することはない。
【コースタイム】バス停(0815)→大神山神社(0835)→元谷堰堤右岸分岐(0855)→行者谷分かれ(0915)→6合目避難小屋(0925-0930)→頂上避難小屋(1000)→大山(1005-1020)→頂上避難小屋(1020-1050)→6合目避難小屋(1125)→行者谷分かれ(1130)→夏山登山口(1205)
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登山口へのルートはいくつかあるが、せっかくなので大山寺を経由して登る。石畳の苔でかなり滑るのでまともに歩けない。
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そこまで傾斜はなく、ほとんど整備されているので登りやすい。
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歩きはじめて約40分で元谷堰堤右岸分岐に出るが、ガスっているためほとんど何も見えず。ここからは山���が見えたのかな?何かしらのいい景色はあったと思う。
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その先は谷筋から尾根の行者谷分かれに出るまでかなり急な登り坂で、ぐんぐん高度を上げる。20分くらいは続く。
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先程のきつい道を登りきり、尾根に出てから10分くらい歩くと6合目の避難小屋に到着。さっきまではずっと樹林帯で、ここらへんから視界が開けてくるが、もうガスとの境目くらいにいて景色はかなり怪しい。山頂はダメそうだな。
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そこから上は傾斜は少し強いが、
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9合目からはなだらかな木道になり、山頂まで続く。ここまで来たら山頂までは楽ちん。
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山頂すぐ手前に立派な2階建ての避難小屋あり。しかも中で売店やってる。この時期もやってるということはもしかして通年営業?
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あいにくの天気だが2時間で山頂に到着。面白いことにステージが設置されており、そこから外は歩いてはいけないように規制されている。
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最もガスが晴れた瞬間でもこの程度で周囲100mが限界。気温は7℃くらいで風がやや強く動かずにいるとけっこう寒い。20分くらい一瞬の景色を期待していたのだが、寒さがキツく避難小屋の中へ。てか、登山者まぁまぁいたのに山頂誰も来ないんだけど。
冷えた体を温めるために避難小屋でしばらく休憩。気がついたら小屋の中で吐く息が白かった。どうりで寒いわけだ。
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下山は大山寺方面ではなく、行者谷分かれで夏山登山口方面へと向かう。一応例年だとこの時期は紅葉が見れるみたいだが、やはり今年の猛暑の影響で遅れているのか、そんなに見られなかった。
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標高を下げるとガスから抜けて、朝よりかは遠くまで見渡せるようになったかな。
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1時間と少しで下山完了。登りのときとは違い終始緩やかで歩きやすい道だった。登るときにこっちの道を使うのがいいかもしれない。
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バスが出るまで3時間ほど時間があるが、お昼ごはんたべて温泉入ってゆっくりしてと、だいぶくつろぐことができた。特に大山豆腐というのがとても美味しく、「豪円湯院」という温泉兼食事処で食べ放題であったが5杯くらいおかわりした。まだ食べたかったけどお腹が限界だったので止めたが、風味や食感が良くものすごく美味しくて感動した。帰り際にはようやく山頂も晴れた。
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米子に戻ってから飛行機に乗るまで3時間ほど余裕があったが、せっかくなので米子城跡へ登ってみることに。米子で高い建物はほとんどなく、この城跡は街全体を見渡せてかなり良いスポット。大山はまた雲の中に入っていた(1枚目の右端)
大山は往復わずか3時間と手軽に登れるが、麓は大山寺や温泉など観光できる場所があり飽きさせない。積雪期でも樹林帯の道はやさしいし、山頂付近も緩やかで(視界が効けば)あるきやすそうでいいかも。
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cookingarden · 4 months
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ヴィム・ヴェンダース監督 『PERFECT・DAYS』
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最後に流れるニーナ・シモンの「Feelig Good」に息を飲んだ。いったいこれは・・・聞き覚えのあるこの歌が、世界に満ち溢れている。自分もまさにそのなかにいる。感動というより、圧倒的な覚醒感に心が震えた。
ルーチン
『PERFECT DAYS』にこれといったドラマはない。東京の下町で清掃員を務める平山の日常が描かれる。平山の毎日は実にシンプルだ。
笹箒で道を履く音で目覚める。布団を畳み歯を磨く。いつもの持ち物をポケットに収めドアを閉める。アパート脇の自販機で飲み物を買う。クルマのドアを閉める。清掃道具の詰まった軽四を走らせる。カセットテープを選ぶ。『朝日の当たる家』が流れる。
平山が向かうのは、東京の下町に点在する公衆トイレだ。
仕事場に着くと、掃除用具を下げてトイレに向かう。ドアノブを磨き、丁重に便座を拭く。利用者が来ると手を止め外で待つ。昼休みになると、いつもの境内のベンチで昼食をとる。揺れる木漏れ日にカメラを向け、ときに小さな若木を採集する。
仕事を終えると銭湯に行く。その足で地下通路の居酒屋でくつろぐ。アパートに帰るとポケットのものを玄関に揃え、布団を敷いて灯りを付ける。幸田文の『木』を開く。数ページを読んだら灯りを消し眠りに就く。一日が終わる。
映画は平山の一日を追い、振り出しに戻るように再び次の日の平山を描く。そしてまた次の日も。
繰り返されるルーチンのなかで、ときに問題も起きる。相棒は仕事をサボり、余命いくばくの男に、「スナックのママをよろしく」と告げられたりもする。突然現れた妹の一人娘は嬉しそうに平山の部屋に転がり込む。トイレ掃除を手伝うという。ときに起こる起伏もまた、周期の異なるルーチンのように平山の日常に差し込まれている。
別の世界
映画に描かれる平山の日常は、多くの人の日常とさほど変わらない。私たちもまた、同じ時刻に目覚め職場に向かう。厄介な問題を抱えることもある。晩酌もすれば銭湯にも行く。スナックに立ち寄れば、職場では聞くことがない打ち明け話しに耳を傾けたりもする。
それにも関わらず、平山の日常が自分のそれとはまるで別の世界に見える。
彼の日常が自分と決定的に異なるのは、繰り返されるルーチンへの率直な態度だ。平山はルーチンに決して文句を言わない。それどころか、同じ繰り返しのひとつひとつを受け入れ、楽しんでいるように見える。
しかし、平山はただ受け身なわけではない。彼の表情に迷いはなく、行いは自然で落ち着きがある。仕事をこなす姿はむしろ洗練されている。周りを自分のものにしている。平山のルーチンには輝きがある。なぜ、平山はこうも日常と交われるのだろう。
饒舌
私たちはルーチンを嫌う。同じことの繰り返しをつまらないと思う。そう思いながらもルーチンをこなしているのは、繰り返しを意識しなくても済む方法を身につけているからだ。時間があればスマホを眺める。人を待つときも、電車に乗っても、食事のときでさえ。そして、トイレに入ってもスマホを手放すことはない。
私たちは平山ほど無口ではない。よく喋る。饒舌ではないまでも、さまざまなメッセージを受け止める。というより言葉を消費することに忙しい。その点、平山は口数が少ない。相棒が話しかけても滅多に口を開かない。たまにガラケーに電話がかかっても、「うん」「ああ」で話は終わる。平山にスマホは似合わない。
平山の部屋にはモノが少ない。あるのは古本と苗木くらいだ。言葉の数とモノの多さは比例しているのだろう。私たちは周囲の者ともっと多くの言葉を交わす。お金でモノを求めるにはそれなりに言葉がいる。そうして世界は広がり複雑になる。そうするうちに、平山の日常が別世界になってくる。
滑る世界
しかし、世界を広げたところで、他人やモノとの関係が深まるとは限らない。平山が運転する軽四も、掃除をするトイレも、見上げる境内の木も、東京に無数にある似たもののひとつに過ぎない。その同じものを私たちもまた目にし、手にし、使い、過ごす。しかし、平山が木漏れ日に目を細めるようには外界と交わらない。
私たちの日常風景は、滑るように過ぎて行く。歩く側から通行人や植え込みが現れては消える。
しかし、平山のそれは異なる。木立から見れば、平山は言葉を交わすことができる、数少ない通行人の一人だろう。木立に小さな熱が生まれる。葉を透過する光が、微かに輝きを増す。
私たちも平山と同じ世界を生きている。東京の下町を行き交う数多の生活者の一人だ。路地から見上げる先にはスカイツリーが立ち、銀座線の改札を出れば地下商店街を通り過ぎる。夜闇を照らす自動販売機はいたるところにある。掃除の行き届いた公衆トイレもある。しかし、そうした日常に気持ちを止めることはまれだ。
それに比べ平山を取り囲む外界の、なんと満ち足りていることだろうか。同じ世界がなぜこうも違って見え、異なる関係で結ばれているのだろうか?
罪滅ぼし
おそらく平山には暗い過去があるのだろう。妹に「お父さんの見舞いにでも行ったら」と言われた平山は、立ちながら嗚咽を���らす。弱り果てた父親だけが非日常のように断絶し、向こう側にいる。本来なら最も近いはずの関係に平山は近づけないでいる。そのことが却って、平山に日常との親密な交わりを促しているように見える。
関係の断絶から生まれる親密な世界。これはひとつの罪滅ぼしかもしれない。不幸なことかもしれない。私たちが平山とは正反対の世界にいるとしたら、私たちは親密な関係のせいで日常から断絶していることになる。はたしてどちらが不幸なのだろうか。どちらが幸せなのだろうか。
ひとつだけ確かなことがある。完全な関係も、完全な親密も、完全な幸せも不幸も存在しないことだ。矛盾する二つが同時にある。その矛盾を純粋に受け入れるとき、人は虚飾を離れ自分に忠実に生きることができる。そのとき世界はなぜか親密で美しい。何故もなく、ただ受け入れ慈しむだけの完全な日々が訪れる。
完全な日々
鳥が飛ぶ… 太陽の輝き… そよ風が流れる… 夜が明け、一日がはじまる… ああ、生きている。 なんという自由、ずっとこの時を待っていた。 ああ、生きている。
木漏れ日の向こうに木立がある。その向こうには太陽がある。
世界のなかに日本がある。日本のなかに東京がある。東京に平山が暮らしている。その平山を木漏れ日が包んでいる。
ニーナ・シモンの歌声が、至高の生きる喜びを伝えていた。平山が見ている木漏れ日が歌になっている。できることなら、こんな東京がいつまでも続いていてほしい。この「TOKYO物語」が生きながらえてほしい。
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animekirbyserifu · 5 months
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エスカルゴンその10
91話 ・「(残るはガングと)カービィだけでゲス!」 ・「あら?ガスが脱走したでゲス!」 ・「ビート!出番でゲスぞ~!」 ・「魔獣『ウィリー』でゲス!」 ・「やばいでゲス!こうなりゃ最後の手段!」 ・「また安物を掴まされたでゲス!あいてっ!」
92話 ・「ん~確かにヤツら(ワドルディ)の食費は、国家予算の90%で~。」 ・「でも人気投票ではカービィと並んでトップ!」 ・「カービィ!また潜り込んでるでゲスか!」 ・「もう!とっとと出ていくでゲス!これはワドルディの食事…ん?」 ・「(ワドルディ達の食事を見て)えー!えー!タンポポのキンピラ!ツクシと湯葉の炊き合わせ!ゼンマイの知る和え!カブラに油揚げのお寿司!ワサビ葉とイチジクの…ててて天ぷら!」 ・「陛下、陛下~!陛下!由々しき事態に!ワドルディの料理見たでゲスか!」 ・「ヤツらは精進料理という低カロリーの…。」 ・「へ、陛下!陛下!で、殿中でござる!殿中!」 ・「はあ~、目にも舌にも上品で~、陛下~の舌に~は、似合わ~ない♪ワサビは~パリパ~リ、イチジク~は~デザ~ト風で、さにあ~らず♪アンアンアア~、つぶつぶの、舌ざ~わり~♪」 ・「そんな!ヤツらが食べているのは陛下も見ているハズでゲス!じゃ!これで実験をば…(せんべいを持ってくる)。」 ・「おせんべいは(ワドルディの)口の中…。」 ・「ね…ヤツらはしっかり食べてるでゲしょ?」 ・「1食で陛下の5倍!(デデデも食いすぎだろ…)しかも、数えきれないほどいるから、半端じゃないでゲスよ…。」 ・「…というワケで、ワドルディ達の作りませんか~?業者の方はこぞって入札を…。」 ・「(デデデに対して)弁当作りの請負を申し込むことでゲス(小声)。」 ・「えーでは、これよりワドルディ弁当の入札をおこなうでゲース!」 ・「そうそう!高い高い!次カワサキ~!」 ・「たわけ高いと言ってるでゲしょーが!」 ・「メチャメチャ値引きするでゲス!」 ・「その調子でもう一声~!」 ・「ワドルディの弁当の運営業者は、コックカワサキに決定~!」 ・「明日からそのサンドが、ワドルディ共の食事でゲス~!」 ・「だいぶ出費が減ったでゲス。」 ・「その分私共が…(美味い料理を食うでゲス)。」 ・「(ワドルドゥ隊長に対して)もちろんボーナスもなし!」 ・「陛下より怒りっぽいのはいないから、平気平気!(肉で殴られる)」 ・「へ、陛下!これは反乱!…いや、革命でゲス!」 ・「ワドルディの食事を安くしただけで…。」 ・「では、人民裁判を開廷するでゲース!被告人を前へ!」 ・「美味しい食文化大革命!」 ・「(ワドルディ達は)料理対決に巻き込まれ食べ放題…。」 ・「それどころじゃないでゲしょーがよ…。あんなすごい料理食わせてワドルディが味方についても、このあとな~にを食わせるんでゲスか~?」 ・「(モウが倒されて)カービィ最高でゲス~!」 ・「料理を元に戻してくれたからでゲス!」
93話 ・「(村長感謝の日と聞いて)そんな記念日初めて聞くでゲスよ。」 ・「…ったく、(賄賂だと勘違いしたのは)陛下でゲしょーがよ。」 ・「(デデデに対して)へへへへ~、キレイなリボンの贈り物が欲しくなったでゲースか?」 ・「は?陛下に感謝~?お、ワドルドゥ。そんなヤツ、いるでゲスか?」 ・「(ワドルドゥ隊長に対して)では陛下にプレゼントは?」 ・「(私は感謝)されるでゲスもん!」 ・「(プレゼントを開けて)あ、お菓子でゲス!」 ・「(母の手紙を読んで)えーと…エスカルゴンや、たまには私の手作りのお菓子をお食べ、愛する母より…。」 ・「オウ!マザ~!」 ・「チャンネル…D!D!D!フフフフフフ…えー、本日は陛下より重大発表があるでゲース!」 ・「陛下!キャンディー欲しいでゲスか?」 ・「あ~、甘~い♡私を思ってくれる人の贈り物は、また格別な味でゲス。」 ・「ひがんでる…ひがんでる(笑)。」 ・「まぁ当然でゲしょうねぇ。」 ・「げ、カービィ!」 ・「では陛下、カービィのプレゼントを…。」 ・「(空のスイカをプレゼントされたデデデに対して)だはははは!これは傑作でゲスな!」 ・「この憎悪の旗を立てられたモノ、いくら憎んでもOKでゲース!」 ・「またフームの邪魔が入ったでゲスなぁ…。」 ・「もう!ちゃんと積まなきゃ危ないでゲしょーが!」 ・「このスイカは全部時限装置つきの爆弾なんでゲスぞ!取り扱いは慎重にしろって何度も言ったでゲしょうが~。」 ・「(カービィに対して)この前のお返しでゲスよ。」 ・「あ~降りるまで待っておくれでゲス。」 ・「もう忘れたでゲスか?(スイカは)爆弾でゲスよ。」 ・「陛下!爆弾は時限装置つきでゲス(大事なことなので2回言いました)。」 ・「吸いこんでおくれでゲース!」 ・「へへへ~、お前が食べたスイカは、爆弾でゲスぞ(じゃあボムカービィになるだろ)。」 ・「はは、悪いことなら天才的でゲスなぁ…。」 ・「(カスタマに対して)キレイなリボンもつけるでゲスぞ!」 ・「(手紙を)読みましょうね…。おや、これはお葬式のお知らせでゲスな。」 ・「哀悼を込めてお知らせします。私たちのカービィが亡くなりました。お葬式は今日の夕方です。」 ・「(カービィの墓の前で)これも全てコイツのせいでゲス。アホだら狂で残酷で、脳が腐っておたんこなすで大バカ大将のせいでゲス!(泣)」 ・「爆弾を仕掛けたのは陛下でゲス!」 ・「(カービィが地面から出てきて)オバケじゃないでゲスぞ!生きてるでゲス!コイツら陛下を騙していたでゲスよ!」 ・「陛下!でもそれ確かめた方が…。」 ・「というワケで、カービィはますます人気者…でこちらはえっと…。」 ・「えーっとなになに…?えーカスタマの請求書ですな。魔獣代金は900万デデン…。」
94話 ・「ゲームキャラ?魔獣じゃなくて?」 ・「でもナイトメアんところはゲームキャラは売らないんですけどねぇ…。」 ・「でも、ゲームキャラじゃなくてそれは…。」 ・「ママ…(寝言)起きた起きた起きたから!な、なんでゲしょうか…。」 ・「(デデデに対して)夢?そりゃアンタの問題だろーがよー、いってぇなぁも~。」 ・「(デリバリーシステムの音がするも)何事もないようでゲスがねぇ…。」 ・「…ったく、勝手に人を起こしといてよく言うよ…。んなことより痛かったよ。」 ・「(カスタマに対して)しつこい取り立てでゲスなぁ!」 ・「陛下はハッカーやれるほど利口じゃないでゲス!」 ・「ファンファン?」 ・「陛下は極悪人でゲスが、今回だけは無実でゲスよ~!」 ・「ちょっと陛下、本気で魔獣とやる気でゲスか?」 ・「コイツは恐ろしい魔獣でゲスぞ!」 ・「あ~ハンマーカービィになっちゃうでゲスぞ~。」 ・「あのピンクボールの知性はゼロ!つまり、陛下並でゲスから。」 ・「貴様んとこの教育が悪いから、アイツ抵抗したでゲスぞ!」 ・「あー!そこダメよ!そこ!(魔獣『ヒッティー』にムチで吹き飛ばされる)」 ・「ヒッティー!そのダメ魔獣を鍛えてやるでゲス!」 ・「カービィ!仲良しの友達とは戦えないでゲしょ?」 ・「(ファンファンが)元に戻っちゃってるでゲスよ。」
95話 ・「あ、はい。(カービィが)なにやら人民共に悪さをしているようでゲスな。」 ・「ところが、カービィは今や陛下を上回る大悪党!」 ・「陛下なんぞ、せっこいタダのお人よしのチンピラ、能天気なボウフラ、アホ丸だしの風船親父で(殴られる)。」 ・「ほーらね、陛下よりも悪党でゲしょ?」 ・「これでカービィの人気はガタ落ちでゲス!」 ・「(デデデに対して)はい?何考えてんの?」 ・「陛下、どうしました?ぎゃー!(カービィに驚く)」 ・「ま、待てドロボー!無免許運転ー!」 ・「(カスタマに対して)いい加減にオウム返しはやめるでゲス!」 ・「(デビルフロッグに乗られて)気色わりぃ!やめろおおおお!どっかいけ!(回想内のセリフ)」 ・「はぁ?陛下、ヤキモチ焼いてる場合じゃないでゲしょー!」 ・「へ、ヘビーアナコンダー?」 ・「(魔獣の値段を見て)そ、それじゃ、悪徳サラ金でゲス!」 ・「今のカービィは悪意100万馬力、魔獣『デビルフロッグ』が取り憑いているのでゲスから、こりゃ勝ち目ないでゲスよ。」 ・「へへ、デビルデデデ陛下の威力はすごいでゲスぞ!」 ・「陛下!忘れていたでゲスよ!魔獣『ヘビーアナコンダー』でゲス!」 ・「カービィ!お願い!陛下を助けておくれでゲス!」 ・「あ、ちょっと、そんな冷たいことを、置いてかないで陛下!」
96話 ・「(カスタマに対して)…ったく!あんな粗悪品ばっかり掴まされたら、いくら陛下が愚かな消費者でもねぇ!(殴られる)」 ・「フームのヤツが呼ぶと(来る星でゲスな)!」 ・「へへへ~今日はカービィじゃなくって。」 ・「さ~あ、気持ちよ~く白状すれば食べられるでゲスよフームたん。」 ・「へっへっへ…自由になりたければ…(早く呼ぶでゲス)。」 ・「カービィが危なくなると、いつもお前は、来て!ワープスタ~!」 ・「アレを初めて見たのは、カービィがこのプププランドに来たときでゲしたなぁ~。」 ・「(陛下にワープスターを預けたのが)それがそもそもの間違い、私に預けておけばよかったんでゲスよ。」 ・「ウカツもいいとこでゲした~。」 ・「ワープスターをどこに隠しているでゲスか!」 ・「(ブンに対して)フームは拷問のお時間よ?返してほしければ…(白状するでゲス)。」 ・「(カブーに対して)さっさと口を開けないとこうでゲスぞ!」 ・「(カブーを城に運ぶのは)いや、100年かかるでゲス。」 ・「陛下~、何もあんなところに戻らなくても…。」 ・「(カスタマに対して)恩を仇で返すでゲスね~!」 ・「バカドジアホマヌケ!」 ・「笑っている場合でゲスか、城が壊れるでゲスぞ…。」 ・「(カブーは)そう!ワープスターを隠しているお前みたいに不愛想で!」 ・「もう!カスタマ~はドケチでゲスねぇ!」
97話 ・「はぁ~、やられちゃったでゲス。」 ・「あぁ、カービィに盗られちゃったでゲス…。」 ・「(カービィは)喉が渇いているんでゲしょうか?」 ・「(エアライダーが)全滅でゲース…。」
98話 ・「(カスタマに対して)弁償するでゲスよ!」 ・「(メタナイトは)とっくに引退したジジイでゲしょ?(お前もジジイだろ)」 ・「(『カービィ!』の着メロを聞いて)どっかで聞いた曲でゲス…。」 ・「なんだか現実とフィクションがごっちゃになってるでゲスよも~。」 ・「(メタナイトが)村人共を案内~?」 ・「やっぱメタナイトはな~んか隠しているらしいでゲス。」 ・「(戦艦ハルバードを見て)さらば~とかなんとか言って、何度も出てくるのよりすごいでゲスな~こりゃ。」 ・「メタナイトのヤツ、こんなのを作ってたでゲスぞ。」 ・「どーも陛下が貧乏過ぎると思ったら、財産ちょろまかしてたでゲスな!」 ・「ド貧乏な陛下にそんな金あるワケないでゲしょーが!」 ・「陛下~、こんなところでどうするでゲス?」 ・「(時限爆弾で爆破したら)そしたらワタクシ共もお釈迦でゲスけど?」
99話 ・「(デデデに対して)な、何せ900光年も遠いでゲスからね!」 ・「え?光の速さで900年間飛んだ距離でゲス~!」 ・「あ~、(光の速さは)1秒に30万Kmでゲス!あなたには絶対計算できないと思う。」 ・「あぁ陛下…。そんな場合じゃないでゲしょう。見つかったらリンチでゲス!」 ・「(フームに対して)密行?人聞きの悪い!」 ・「(ナイトメア社の魔獣は)どれも安物でゲした。」 ・「これは革命!私らの運命はギロチンの露と消えるでゲス~。」 ・「(例の着信音を聞いて)おぉ、ケータイでゲスぞ。」 ・「(カスタマに対してご機嫌)うるわしくないでゲス!」 ・「ハルバードを木端微塵にって…えー!」 ・「今のうちにゲス!(脱獄する)」 ・「さがりおろう!王者を監禁はないでゲしょーが!こっちもナイトメア社の被害者でゲス!」 ・「(デデデに対して)ケータイ…使えてないでゲスよ…。」 ・「陛下なんて問題にしてないでゲスよ!」
100話 ・「(カービィは)強い星の戦士でゲしょーがよ!」 ・「このままだと、ハルバードごとやられるでゲス…。」 ・「ケータイでゲス!マナーモードにしてないの~?全く親父は…。」 ・「あの私だけは助けてくれでゲスよお願い…。」 ・「(カスタマに対して)実物に会うのは初めてでゲスなぁ。」 ・「お前まで、カービィサイズでゲスか~。」 ・「さがりおろう!(大事な客が来たのに)お茶一杯も出せないでゲスか!」 ・「出前頼めば?」 ・「田舎のニラもいけるでゲしょーがよ。」 ・「(カスタマに対して)イヤミったらしく歯磨きなんてしちゃってる(笑)。」 ・「(デリバリーは)確か…ぶっ壊れたでゲスよねぇ。」 ・「(城に)帰れたでゲス!」 ・「元通りじゃないでゲスよ…城はあのザマ…。」
特別編 ・「(カスタマに対して)お前は!強い魔獣を売るのが商売でゲしょ!」 ・「エビゾウ…?」 ・「このリモコンでおびき寄せるでゲス。」 ・「よ、大統領~!」 ・「(デデデに対して)知らねぇそこ持つな!」 ・「でも、このエビいけるでゲスよ。どう?」
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shukiiflog · 6 months
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ある画家の手記if.117  行屋虚彦/名廊直人視点 告白
一度実家に帰って制服とってきた。 俺は今高校生だったらしい。入学式にも出てねーからなんの実感もなかった。一昨日、担任からケータイに電話きて、夏休み前に宿題とかいろいろ渡すもんがあるからって言われて、学校に呼び出された。
学校に行かないのはそこまで気が回らねえっつーか…普通に暮らしてて学校に行く時間とか体力の余地がどこに出てくんだよ…とかもそんなに思ったことないな、学校とか通学とかの概念からねえし完全に忘れきってて。 でも周りの大人は初対面だとけっこうな高確率で訊いてくる。「学校に行きながら絵も���いてるのか?」そう訊かれるたびに、学校ってのは人間が生きてくためにそんな重要なもんなのかなとか、こうやってテキトーに抜かしてっとなんかまずいことになんのかなとか。わかんねえけど。 それでたまーに小・中の頃も顔出す程度には行ったりしてた。それでも俺に友達とかができないのは、俺がコミュ障だからなのか、滅多にいないやつだからなのか、イライラしてることが多いせいか、目つきが悪いせいか、友達欲しいわけでもないからか、全部かもしれねえし…とか思ってた。視界の暗さの正体と、あからさまな嫌がらせみたいなのされるまでは。
高校がどこかわかんねーからタクシー使って学校の名前言ったら門のとこにつけてくれた。 俺の今日の行動はどうもこっからマズかったらしい。 教師には徒歩で通学して心身を鍛える目的がどーのこーの、クラスのやつにはあいつタクシーで来てた、って言われて、教師のはなんか言い分があんだなと思ったけどクラスのやつのは完全に謎だった。タクシーで来た、その通りだけど、それがなんなんだよ…タクシー代はちゃんと自分で稼いだ金で払ってるっての… 教師のは黒じゃなかったな…クラスのやつのはかなり黒に近くて、黒板が見えにくいレベルだったから授業中に一人で教室を出た。なんか言われた気がするけど誰の声かも分からなかった、他の教室からも声がしてて、なんでこれを… いや… 普通は取捨選択して不必要な情報は意識から落ちる…んだっけ、あの人が言ってたっけ、知るか、俺はそうなんないんだから普通が俺を どう助けてくれるんだよ
教室から出て校庭の鉄棒の横の花壇のレンガに座って、ぼんやりしてた。春に飽和して人体との境界線を曖昧にしてた白い空気が夏に向かって少しだけ引き締まってる。心地いい温度に融ける人間。耐えられないやつは死ぬ。これを五月病とかいうんだっけ。違うっけ。 今日はもう七月でだいぶ暑い。でも外にいたら問答無用で熱中症になるってほどでもない。風が鉄紺色、少し��たい心地いい風。 ポケットに入れてた小さなルーペを出して、地面に当てて見る。このルーペはずっと昔に直人さんがくれたもの。俺がイライラしてた時、視野のスケールを極端に変えたらどうかなって、言われて。広く見るのは難しいから極小の世界を、こうしてたまに見る。…ルーペの向こうには普通にしてて俺に見えないものが、たくさん見える。 花壇に咲いてる花はたぶんどれも綺麗ってやつなんだろうな、じゃなきゃわざわざ植えねえのか。花をよく見ようとそばに手をついて少しかがんだ、手元に、ぼたっと落ちてくるみたいに黒が 咄嗟に立ち上がって何歩か退いたけど  遅かった 頭にバシャっと水かけられた …いってーな…3階以上の高さからやったろ今の… でも不潔な水とかじゃないな、水道水か?それだけでもまだマシか…今のは回避できなかった俺のミスだ、見えてんのに反応遅かった。最近ガチで学校きてなくてこういう危機意識鈍ってたかな。 と、思いながら頭上を咄嗟に庇おうと掲げた片手に、ぶっすり尖った鉛筆が一本、貫通して突き刺さってた。水は綺麗でも異物混じってたか。…ギリギリ貫通はしてなかった。手のひらから抜いてその辺に鉛筆を放る。 はー…制服は濡れるし、散々かよ。
一度鞄とりに教室に帰ったらいろいろ言われてた。黒の濃さからして水落としてきたのは隣の教室っぽいけど。 あえて意識して声を言葉として拾ってみるよう意識を集中する。 ーーー画家って普段なにしてんの? ーーーさあ好きな絵描いてるだけじゃね ーーーそれで学校休んでいいことになるんだ ーーーそういうんじゃなくてただの不登校だろ ーーーあいつべつに画家じゃないだろまだ学生だし ーーー稼いだ金どうしてんの ーーー画家って儲かるの~ ーーー才能とかあれば高く売れるんじゃない ーーーあいつのはあれだろ、ガキの頃から描いてるってのが売りポイントっつーかそこがまず高ステータスになるみたいな ーーー才能関係なくね?子タレと同じ ーーー小さい頃から好き勝手してもなんも言われなかったんだね ーーー父親のほうが名前売れてるからそういう家にいたら流れで子どもも描いたりすんじゃね ーーーお家柄ってやつ ーーー売れる絵の書き方とか小さい頃から教えてもらえそうだもんね、そりゃ上手いに決まってるわ ーーーさっき水かけたやつってあれだろ、隣のクラスの美術部の、中学ん時あいつと比べられて学祭のポスターこき下ろされたとかいう
ここまで ここまで! これ以上は聴かねえ  走って教室を出る  俺はただ描いてるだけなのに  誰を蹴落としたこともねえよ  ただ描くだけがどうしてもそうなるから昔から嫌なんだこんな場所  画家同士なら  ただ描くことが誰も誰かを傷つけないのに 知るか どいつもこいつも勝手に潰れろ
そのあと職員室いって、受けとるもん受けとって帰った。帰り際に担任にあれこれ言われた。曰く、 母親が亡くなって生活は大変かも知れないが自分で稼げるからってなんでも金で解決しようとするな、タクシーも使うな、もっと運動しろ、もっとよく食べろ、健康的な生活しろ、なるべく学校にきて同世代の友達と交流を持て、勉強もしろ、今が楽しいからって絵ばっかり描いてるといつか後悔するぞ、高校は義務教育じゃないのに通えるありがたみを知れ、親御さんに感謝しろ、画家なんて仕事は卒業してから始めたって遅くない、でも同世代との学校生活というものは今しかないんだぞ …赤と青が声と扇風機の風に乗ってひらひら天井に向けて舞い上がってるのを見てたら、ちゃんと顔見て話を聞けって言われた。なんで濡れてるのか訊かれたから、暑かったんでペットボトルで水かぶりましたつっといた。
帰り道は学校から見えない距離まで歩いて、そっからタクシー使った。 行きは場所がわかんなかったからだけど、今は濡れてるから電車とか乗るとちょっとこのままじゃ風邪ひきそう。 帰ってから制服をハンガーにかけて壁にかけて、ドライヤーをあててたらインターホンが鳴った。 出てみたら香澄さんだった。
「すみません、俺も今帰ったばっかで」お茶菓子とかなんも用意できてないしちょっと散らかってます、って続けようとして黙る。 「……」 香澄さんの いつもと色が違う。表情も違うせいか?…なんかあったのか 「香澄さん? ここ来るまでに、なんか…ありました?」 「…え?」 やべ…やらかした。相手が自覚ないときはそういうの言わなくていいんだっての… とか思ってたら香澄さんが少し首下げて俺の髪の毛に顔近づけてきた。そういや濡れたままだった。 「水…? 手も怪我してる」 言われていろいろ思い出す、手も今の今まで忘れてた…。ドライヤー片手にどう返そうかと思ってたら風呂に直行することになった。俺が。…なんでだ。 「怪我してるし、風呂入るの手伝うよ」 「… え、 …手伝…   え」 「髪洗ったりタオルしぼったり…」 「え…いやそれは、…え…っと、」 「…ごめん  他人に頭とか触られんの嫌かな」 「そういうこと…じゃなくてですね、」 香澄さんが風呂に入るの手伝うっていうのをめちゃめちゃ遠慮してなんとか一人で風呂に入る。 手伝うってあれか、前に俺が母さんにやってたようなことか。俺はそんなに抵抗なくやってたけど、…あれって結構ハードル高い人には高いらしいからな…。そうじゃないから申し出てくれたのかもだけど。…わかんねー… 風呂入る前に香澄さんに穴あいてるほうの手を清潔なビニール袋で包まれて、手首にゴムみたいなのでしっかり固定された。防水? 「困ったことあったら呼んでね」って言われて、ようやく香澄さんはちょっと普段の表情に戻った、けど、色は来たときと何も変わってなかった。 湯船に2分くらい浸かってただけでもう逆上せてきた。くらくらしながら風呂から上がる。 髪をタオルで拭きながらリビングに行ったら嵌めたままのビニール袋とられて治療?がはじまった。…そんなたいした怪我じゃねえんだけど… 手当てされながら「何があったの?」って訊かれた。 「学校行って宿題受けとってきました」深いとこに折れて埋まった鉛筆の芯はどうもならなさそうだな。なんかちょっと大袈裟なくらいに包帯が巻かれていく。 「学校…」 手元狂わせずにどんどん処置を進めながら香澄さんが呟いた。そういや俺、今日まで学校行ってる素振りとか全然なかっただろうし実際行ってないからただの無所属ニートと思われてたかもな。画家ってそんなもんではあるけど。 「もらっても宿題やんないですけどね」ちゃんとやったことは一度もない。それで殺されるわけでなし、毎年違うスケジュールとかぶるんだよな。公募とかもこの時期多いし。 「うつひこくんはいま…高校生?どうして学校いくの?」 「普段は行ってない不登校児ってやつですよ。でももうすぐ夏休みだから、たまには顔見せないとっていう程度の」 …ん?今のって、今日なんで学校行ったかじゃなくて、俺が学校行ってる理由全体を聞かれたのか?俺…日本語が不自由か… 「そうなんだ  …俺高校って行かなかったから、どんなかわからなくて…ごめんね」 謝られた。やっぱなんか俺が間違ってた気がする。こういうとこに学校行く意味とか意義とかがあんじゃねーの…とか思う。日本語での円滑な意思疎通みたいな…。 「この怪我はどうしたの?」 包帯を巻き終わった俺の手をじっと見て香澄さんが言う。…利き手じゃねーし、まあ利き手でもか、そんな痛くはないし平気だし、…こんなじめっとした話聞かされても困るんじゃねえの。 でもこういうこと訊かれんのも久しぶりだ。香澄さんがそういう界隈の人じゃないからか。 「そういう風に訊いてもらえるだけでだいぶ救われます」 包帯が巻かれたほうの手を俺も見ながら、ちょっと俯き加減になる。 「自傷で片目がこうなったの、俺の周囲はだいたい知ってるんで、そっからはなんか怪我しても自分でやらかしてんだろってスルーか嗤うかくらいしか誰からも反応ないから」 どういう経緯で片目潰したか知ってる少数の人間は別だけど、その人らも忙しいからなかなか会わなかったりで、結局一番接してる人間は名前も覚えてないような個人的な付き合いのない人たちばっかだ。だからこそ言えるし嗤えるってとこはあんだろうけど。 ーーーーでも、そういう人たちも… 「…。」 なんか裸足の足裏…足元が湿ると思ったら、香澄さんが目の前で悲しそうな顔してた。…来たときの色が、落ちてる。 「自分でやったの…」 …どっちだこれ…迂闊に目のこととか話題にしないべきだったか…せっかく …いや、事実は事実でどうにもなんねえしな。 「…手ですか、目ですか」 香澄さんは一度顔上げて俺のほう見たけど、喋るごとに俯いてく。 「え、あ、どっちも…?どっちっていうか、ごめん…えっと…」 …俺が完全に取りちがえて主旨ずらしたっぽいよな、たぶん。 楽しくもない、じめっとしてて、いい気分にはならない、そういう話を、聞いてくれようとしてた…のか 「夏休み前だから夏休みの宿題取りに来いって担任から呼び出しの電話きたんで久しぶりに行ったんです。教室の中は俺の噂か陰口か微妙なので溢れてて、校庭に逃げてって。そしたら上階の窓から水かけられて、水はただの水だったけど中に鉛筆とか釘とか混ぜてあって、俺が咄嗟に頭庇おうとして手をかざしちゃったから、手のひらに降ってきた鉛筆が刺さったんです。  …それだけです。」 「……そう」 香澄さんがまたちょっと表情強ばらせてる。…こんな詳細まで言わなくてもはしょればよかったかと思ってたら頭にそっと手が乗った 「………」 「お疲れさま、…今日はもうのんびりしよ」 優しい感じの撫でかたで頭を撫でられる …。 「頭庇ったのは偉いよ、すごいねえ俺たぶん咄嗟に動けないや」 俺的には失敗…いや…大差ねえか…でも顔とか頭とかより手を庇うべきだった気もしないでもない… 立ててた片脚に体を乗せてぐたっと項垂れる 香澄さんの撫でかた、ちょっと母さんと似てるな …黒 「やったのが誰かは分かってるから、怒るとか、教師に言うとか、…そいつが悪いって言えれば…  …  」 言うべきなのかもしれない。それとか他のなんか、行動起こすとか。俺にそういうことやるんなら他の人間にも平気でやってんのかもだし、とか、俺一人で片付けていい問題じゃない、みたいな。よく知らねえけど、いろんな意味で。…でも、 「でもみんな…   何かあるじゃないすか ゲームの敵キャラみたいに俺を痛めつけるだけに生きてるわけじゃない  今日の俺にとってはそうでも  … …みんなにそれぞれのここまできた時間と色があって …俺は誰かを指差せないです、おまえが悪いとかっては そうしたほうが …みんなのためによくても…   …」 今日の俺に…とっても、か…。 「…… 誰のどんな事情もうつひこくんに怪我させていい理由にはならないよ」 理由… …走ってったとき隣の教室から出てきた一人の黒いやつ、たぶん間違いねえと思うけど、降ってきた黒と同じだった、黒にもいろいろある 廊下でちょっとだけ睨まれた気がする。 黒いけど、他の色もあった、入り混じって、俺への悪意だけでできた存在じゃないのは見ればわかった、あいつにもいろいろあるんだ、何があるのかまでは俺には分からねえけど みんなにそれがある 俺はあれでいいと思った 美しいと あれが俺への悪意や複雑な感情の現れたものなら あのままがいいな 美しくはないよ、そんなこと言ったら現実はなにも美しくない でもそう思う以外にどうすれば 俺は ……………… ……… ………
包帯巻かれてなければ普通めに動かせるんだけどがっちり巻かれてガードされてて、今日もう何もできなさそーってことで、俺は例の人をダメにするクッションの上に大の字に寝そべって首のけぞらせて香澄さんのしてることを上下逆にぼんやり眺めてた。こいつマジで人をダメにすんな… 香澄さんはキッチンで今日の夕飯作ってくれてた。 さっき手当てしてもらってて服の裾からちょっと覗いた香澄さんの地肌、なんか古傷みたいなのあった。白い光を放ってて、それが白く見えてたんじゃないかと思って一瞬ぞっとした。 朱の中の、白い筋、人体の脂肪分みたいな …どういう事情かなんてそれこそなんも知らないけど、白く見えてるのがなんかの傷か傷跡なら大量の傷が頭から爪先まで全身にある…もしくはあった、のかもしれない。 事情は知らない、でも…学校で地味な嫌がらせされてるとかって話題は香澄さんの前ではテキトーな嘘ついてでも避けたがよかったんじゃねえの…今更だけど… とかぼんやり考えてたら夕飯ができた。 香澄さんと二人で向かい合って食べる。美味そうだけど見たことないオシャレな感じの料理。赤いな 「うつひこくんは好きな食べ物ある?」 「肉ですね」 「肉。」 「焼いた肉ならなんでも」 「人と食事したりは平気かな」 「全然です。食えないもんもないし。一人でいるとダルさが勝つんで食事抜きがちなだけで」 「そのソファちょっと気に入った?」 「はい。ここ来るまではアトリエで描いてそのままコンクリとか板の床にぶっ倒れて寝て、ってののエンドレスリピートだったんで、このソファやばいすよね。座ってると自分がこれまで石器時代と同じ生活レベルで生きてたの実感します」 二人で��んてことない会話をして夕飯食べて、食べ終わったらまた香澄さんが食器洗ったりとか全部してくれて、 俺は誰かが俺のかわりに家事とか全部やってくれる不思議空間でそれをじーっと見てた。 ……………… ……… ……… 俯いたまま床を見つめ続けて、 さっき見た色 黒に  … ……… ……… … 無理だ なんとかしようとしたけど俺一人の手に負えるものじゃない
「香澄さん 直人さんちに連れてってください」
***
急に香澄から連絡がきて、今からイキヤがこの新居に来るらしい。 僕は描いてたのを中断して、屋根裏部屋のアトリエを少し整理して整える。越してきたばかりだけど既に描いた紙が山のようにあちこち積まれてたから雪崩を起こさないように。 イキヤも無意識にうろうろするほうだけど、僕より半径が広かった気がするな。寄せて置いてた木製のラックを端のほうに避けて少し広めに空間を空けておく。 …30…  いや、イキヤの身長が170ないくらいだから、腕の長さ的にはP20か…短時間勝負なら15号がいいかもしれない、どれもここにあるから一応15号をイーゼルにセットしておいて本人に聞いてみるかな。 そうこうしてるうちに外と玄関で音がして、玄関からすごい勢いでイキヤが走って入ってきた。「アトリエは3階、階段はそこ。F15?」「15です、ありがとうございます」 その一言だけで素早く階段を上っていった。追加で背中に投げる。「コバルト使うのに変な遠慮するなよ」「しないすよ」 後ろからついてきた香澄がきょとんとしてる。 苦笑い、とまでもいかないけど、腕を組んで笑いかける。 「描かないと処理できなかったかな」 アトリエのほうを見上げて続ける。 「イキヤなら一時間かからないから、そのあたりで様子見に行こうか。たぶんそのまま床で寝てるから、せめて客間に布団敷いて転がしておこう」
きっかり一時間経った頃に様子を見に行こうとしたら僕より先に香澄がアトリエに行って、やっぱり床で寝てたイキヤを���え上げてた。 僕が客間に布団を敷いて、香澄がそこにイキヤを寝かせる。イキヤは一度眠ったら気絶したみたいに何しても起きない。 起きるまで客間についてようとする香澄を「今日はもう目を覚まさないから」って説得して、自分の部屋に寝かせる。 僕は今夜は睡眠薬を飲まないでコーヒーを啜りながら、イキヤの寝てる客間と隣接した部屋で夜通し仕事の続きをした。
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bunshinovel · 8 months
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8月4週
 ユニットバスの蛇口から水が漏れてるのが二年くらい、下手すると三年くらい続いていて、でもなんか水道代が篦棒に掛かってたわけではないので放置していたのだが、なんとなく直すことにして、最初にお湯の方の蛇口、というかハンドル、回すところのパッキンとか節水コマを取り替えてある程度は満足していた、そっち側の問題だと思っていたから、でもまだ水が垂れてきてたのでやっぱりお湯側だけじゃなくて水側も新しくしないといけないんだと思って今日やった。しかしパーツを外していく過程で螺子を回そうとしたら、その螺子の劣化のせいだろうけど、螺子穴を潰してしまって仕方なくホームセンターで螺子穴潰したとき用に使うペンチを買ってきた。しかしなんでも売ってんな、そんなものも専用器具としてあるとは。お陰で完全に直った、水漏れもない、完璧な空間となったので、お祝いにアイスと桃を買った。桃は食べる二時間前ほどから冷やし始めるのがいいと聞く。
 定期的に思い出す記憶を仕事中に思い出しながら、別のことのレン層でそれを思い出していたのだけど、具体的内容を全く忘れてしまった。忘れることは昔よりも増えたように思う、抜けてるという言葉があるが、自分が抜けたことでヘマをするみたいなことをしてしまったときの、今までの自分ではないんだもうという気持ちは、決してネガティブなものではないと思っておいた方がいい。どっちにも取れるが、どっちにも取れるなら良いように取っておいた方がいい。今日は天気がご機嫌斜め、という表現があるが、実際こっちのがご機嫌だったりしないのだろうか、晴れの方がご機嫌斜め、カエルにとっては雨の方がいい天気みたいな、そういう反転してみると、たまに発見があるかもしれない。
 なんでも停電したらしく、雷が落ちたとな、そのせいか早く目を覚ましてしまった、冷房が動いてなかったから暑くて目が覚めたのかもしれない。そのせいで一日中眠たかった。落雷といえば、高校生くらいのときに、そのときも線路沿いに暮らしてたんだけど、近所の家に落雷があって、一帯が真っ暗になったことがあったのを思い出したり、普段動いてる時間なのに真っ暗になった線路を上から見下げている風景をなんとなく記憶している。ハンバーグを焼いて桃を食べよう。
 サルスベリが散り始めた、秋の気配が漂っている。しかし夜はまだ暑い、いや暑いというか蒸す、水分がすごい、空気がタプタプしてる。
 久しぶりに月を見た。半月までもいかないが、わりと大きい月で、ここ数日見ていなかったから新月だと思っていた、ので大きい月だったから、もっと三日月とか細い月だったら辻褄があったけれど、要するに月が見えなかったのはどこかに隠れていたからだ。しかし、にわかに信じがたい、空を見上げて結構時間かけて探したのに見当たらなかったのに、今日になって突然よく見える位置に現れるなんて、今までどこに行ってたのか、存在していたのに見逃していただけか、おそらくはそうなんだろうけども、全然納得できない、が世の中自分の納得は全く優先されない、私以外私の納得を大事にできない。
 買い物に出たら、外が薄ら暗いのでひと雨来るなこれはと身構えながらスーパーへ行ったが、途中ポツポツもなくポツくらいで済んだ。空気が少し夏らしくないけれど、雲の大きさ、高さは紛れもなく夏のそれだった。
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