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#東海道中膝栗毛
catdoll007 · 8 months
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この画の題材は深川万年橋だろうか?
それとも日本橋?
BASARAと日本画の版画の融合🛶
https://www.moaart.or.jp/?event=hiroshige2018-0316
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bearbench-tokaido · 11 days
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五篇 追加 その八
東海道を離れ伊勢の参宮道に来ている弥次郎兵衛と北八。 参詣の途中、腹が痛い弥次郎兵衛は医者に産月と勘違いされる。
医者が勘違いしていることに気がついた北八が指摘すると、 「そのようじゃ。こりゃ、わしが間違いじゃわいの。 しかしなんなら、貴様もその血の道にしておけば同じ薬で済むから面倒でなくていい。どうじゃな。」 と医者が言う。 「なるほど。こりゃお医者さまのおっしゃるとおりだ。 弥次さん、おめへも血の道にしておいたらいい。」 と北八が、弥次郎兵衛の方を見てニヤニヤしている。 「とんだことをいう。男に血の道があってたまるものか。」 と弥次郎兵衛は、あきれている。
医者はいやがるのも無理はないかと思い、 「いやいや他の病気を診るのも、わしの勉強になる。 いったい貴様は何病じゃ。」 と弥次郎兵衛に問う。 「はい。私はさっきから、腹が痛くてなりません。」 「たぶんそりゃ、腹の内側が痛むのじゃろ。」 と医者が言うので、弥次郎兵衛も素直に、 「はいおっしゃるとおり、腹の外ではございません。」 と答える。 医者は、 「そうじゃあろ。これこれ女中さん。 供のものに薬箱を持ってこいと言うてくだんせ。」 と言う。
「はいはい、かしこましました。」 と女中が、供のものを探すがみあたらない。 「いやもし、お供の人は見えませんわいな。」 「見えんはずじゃ。連れてきていないのだから。 ほれ薬箱は自分で、持ってきたわいの。」 と自分で下げてきたふろしき包みを開くと、薬箱を取り出す。 女中はその様子に、 「おお、おかし。あなたは藪のなかで、竹のさじを使うてじゃわいな。」 と言うのを聞いて北八は、ぴんと来た。 「はあ、わかった。藪医者だから、竹のさじをおつかいなさるんだ。 それにあなたのお薬ぶくろには、絵が描いてございますが、これはどういたしたことでございますね。」 と、北八が聞くと、医者は、 「いやそれを聞かれるとめんぼくないが、生まれてこの方手習をいたしたことがないさかい。」 と顔を赤くしている。
「ははあ、あなたは無筆じゃな。」 と北八が言うと、医者は、 「さようさよう。全然、字が読めぬ。 だからそのように、薬の名を絵に描いておきますじゃて。」 というのを北八が、面白がって聞く。 「これはおもしろい。それなら、その道成寺の絵はなんでございます。」 「これは、娘道成寺の芝居で有名な慶子になぞらえて、桂枝(けいし)じゃて。」 北八に問いかけられた医者は、答える。
「閻魔大王は、多分大黄(だいおう)だろうが、この犬が火にあたっているのはなんでございます。」 「狆(ちんと読み、犬のこと)が火にあたっているから、陳皮(ちんぴ)。」 「では、この産婦のそばに小便しているのは?」 「産婦(さんぷ)の側で、しし(小便のこと)をしているので、山椰子(さんしし)。」 「印鑑に、毛の生えたのは。」 「はんこに毛で、半夏(はんげ)。」 「鬼が屁をひっているのは。」 「鬼(き)が屁をこくので、枳穀(きこく)。」 北八は、一通り聞いてしまうと、 「ははは、おもしろい、おもしろい。それでお薬は?」 と弥次郎兵衛のための薬について、医者に聞いてみる。 「これじゃ。」 薬を調合して、弥次郎兵衛に渡してやる。 とそのうち別の部屋が、なにやら騒がしくなってきた。
人の足音がとんとんと響いて亭主の声で、 「こりゃ、こりゃ、おなべやい。産婆を呼んで来い。 それ久助は湯を沸かせ。薬の準備はどうだ。早く早く。」 と騒いでいる。 こちらでは又、弥次郎兵衛がしきりに腹が痛いとうめき出した。 「あいたたた。」 「弥次さん。どうした。」 と北八が、弥次郎兵衛を見ると、 「こりゃ、たまらん、たまらん。病人のそばにはおられぬ。」 と医者はそうそうにげ出して、帰ってしまった。
入れ違いに産婆がやってきたのだが、女中のおなべはうろたえてしまって産婆の手を取り、これへこれへと弥次郎兵衛がふとんをかぶりって寝ているところに連れてきてしまう。 部屋に通された産婆は、 「これはどうしたことじゃ。布団を被ってどうするんじゃ。さあ、おきさんせ。」 と布団をはがして、弥次郎兵衛をひきづりお��せば、 「あいたたた。」 と顔をしかめていう。 産婆は、 「辛抱しなせえ。これそこの人、きれいな布はあるかいな。」 と北八に問いかける。 「あいたたた。」 と弥次郎兵衛は、相変わらず顔を引きつらせている。 「そこじゃそこじゃ。」 とこの産婆も少しうろたえていて、しかも年のせいで目が少し悪くなっており、弥次郎兵衛をすっかり妊婦と間違え腰をふったてひったてする。 「さあさあ、みな来さんせんかいな。これこれ、ここへ来て、誰か腰をだいてくだんせ。さあさあ、早く早く。」 とせきたてる。
これを見ていた北八はすっかりあきれかえりっている。 でもおかしく思い、これからどうなるんだろうととぼけた顔で、弥次郎兵衛の腰を抱いて引っ張ると、 「こりゃ、北八どうする。ああ、痛い痛い。」 と弥次郎兵衛は、顔をしかめたままで言う。 「そないな気の弱いことではならんわいな。ぐっと、息みなさい。」 と産婆は声をかける。 「ここで息んでたまるものか。便所に行く。離せ。」 と弥次郎兵衛が腰を抑えている北八に言うと、 「便所へ行って、どうするんだ。」 と産婆は、とめようとする。 「それでもここで、息むとここへ出る。」 と弥次郎兵衛が言うと、産婆は、 「出るから、息まんせというのじゃわいの。それうんうん。 そりゃこそ、もう頭が出かけた。出かけた。」 と弥次郎兵衛の股を覗いて言う。
「あいたたた。そりゃ、子じゃねえ。 それをそんなに引っ張るんじゃねえ。ああ痛え。腹もあれも痛え。」 と弥次郎兵衛がもがいているのを構わずに産婆は、ぐっと引っ張る。 弥次郎兵衛は、腹を立てて、 「ええい、このばばあめ。」 と産婆のよこっつらを張り飛ばす。 産婆はあきれて、 「これは、発狂したのか。」 と力をこめてかじりつく。 この騒ぎの最中、別の部屋では女房が無事に出産しており、赤ん坊の泣く声が聞こえてきた。 「おぎゃおぎゃ。」 産婆は、その産声を聞いて、 「そりゃ、生まれたぞ。いや、ここじゃない。どこじゃいな。」 とうろたえまて、ふっと力を抜くと、 弥次郎兵衛はしきりにいたみ、一目散に便所に走っていった。
亭主は別の部屋から飛んできて、 「これこれ、ばあさま、さっきから、尋ねておるにもう生まれたわいの。早く早く。」 とばばを引っ張っていくとどこからか、元気な産声が聞こえてきた。 「めでたいめでたい。三国一の玉のような男の子が生まれた。」 という喜びの声とともに亭主が、ニコニコして座敷にやってくると、 「これは、お客様。おやかましゅうござりましょう。 無事に私の妻は、安産いたしました。」 と言っているところに、弥次郎兵衛が便所から出てきた。
ふうらふらしながら弥次郎兵衛は、 「さてさて、おめでたい。わしも今便所で、思う存分安産したらば忘れたように心よくなりました。」 というと亭主が、 「それは、あなたもおめでたい。」 とニコニコしている。 北八はぽんと手を叩くと、 「お互いに、めでたい。めでたい。」 とこれより喜びの酒を酌み交わして、産婆の間違いやらなにやらかやらを話して大笑いとなる。
本当に、めでたしめでたし。
これで、五篇 追加は終わりです。六篇 上に続きます。
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daichan1969 · 1 year
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#静岡 #吉原駅 からの #富士山 最高ですた あともおちょいで大阪つきますー PS 東海道を移動しててふと思ったけど 東海道中膝栗毛て 東海道移動中の膝とクリ◯リスの毛 を大事にしなさいって事ですかね #東海道中膝栗毛 (吉原駅) https://www.instagram.com/p/Cm23okMJ6Gw/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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konn-gohan · 3 months
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東海道中膝栗毛
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uexkill · 5 months
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虫の居所が悪い(読み)むしのいどころがわるい
精選版 日本国語大辞典 「虫の居所が悪い」の意味・読み・例文・類語
むし【虫】 の 居所(いどころ)が悪(わる)い
機嫌が悪く、ちょっとしたことでもすぐ腹を立てる。不機嫌なさまにいう。
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)三「ついむしの居所(イドコロ)がわるくていい過しました」
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aobashi · 1 year
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AOBASHI HOUR 20230422 24:00- #AOBASHI
talk & select : hide shino
浜崎あゆみ - poker face (NAO'S ATTITUDE MIX)
Heaven's Cry - Til Tears Do Us Part (Yoji Biomehanika Remix)
Ken Ishii & Kamara - Powerplay
Inner Science - Cosmo Tracks (With Joe 'Hot Chip' Goddard and Map.ache remixes) - 02 Quiet Track 3
ザ・リーサルウェポンズ - 東海道中膝栗毛
SERi - Brain Dance
アオバシアワー土曜24時本放送または木曜23時 FMおだわらはブラウザで試聴可能です https://www.jcbasimul.com/fmodawara
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774 · 1 year
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一九は、頻繁に取材の旅をしたが、京都は未見で、『名所図会』などによったのではと言われる。東海道中膝栗毛では弥次喜多が大仏を見物して威容に驚き「手のひらに畳が八枚敷ける」「鼻の穴から、傘をさした人が出入りできる」とその巨大さが描写される場面があるが、そこで描かれているのは、東大寺大仏ではなく、方広寺大仏(京の大仏)である 。方広寺大仏は東大寺大仏を上回り、大仏として日本一の高さを誇っていたが、寛政10年(1798年)に落雷で焼失してしまった。東海道中膝栗毛の初版刊行は、方広寺大仏焼失後であるにも関わらず、それが描かれた理由について、先述のように一九は京都は未見で、焼失の事実を知らなかったためとも言われる。
東海道中膝栗毛 - Wikipedia
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symptom3000 · 2 years
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ザ・リーサルウェポンズ "東海道中膝栗毛" (2020)
director: アイキッド (AI-KID / 相木清久 (Kiyohisa Aiki))
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toybox-takashima · 2 years
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クラウドファンディング公開中↓ https://camp-fire.jp/projects/view/590508 来年2023年2月5日(日)に開催予定の東海道二十番宿「丸子(まりこ)」が会場の「丸子アルプストレイルラン」です! 丸子と言えば、十返舎一九「東海道中膝栗毛」で弥次さん喜多さんがとろろ汁を食べるシーンが有名🥢 そのとろろ汁は、大会協賛の丁子屋さんで今でも味わうことができます😋 丁子屋さんは、何と歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれています。丸子地区にいらした際は、ぜひご賞味あれ! リターンには丁子屋さんの「とろろ芋羊羹&丁子屋焼き」もあります。自然薯を使った美味しいスイーツ、ボクはこちらを支援しました😊 よろしければ、ぜひご支援のほどよろしくお願い申し上げます! #丸子アルプストレイルラン #トレラン #東海道 #丸子宿 #クラウドファンディング挑戦中 #丸子を走り尽くせ (at Mariko, Suruga-ku) https://www.instagram.com/p/Ceh-rWIJJCg/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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gakutumblr · 5 years
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#長峯神社 続いて、創業200年の老舗旅館 #麻吉 の脇階段をのぼって、外宮から内宮に向かう参宮街道へでます(写真は1つ前の投稿でみてください💦) ・ ココは昔の姿をのこしている古道で、長い峯が続いているように見えることからこの地域は長峯と呼ばれているそうです。 ・ その街道沿いにあるのが #長峯神社。この辺りの中之地蔵町に鎮座していた #宇須賣社 を明治3年に、長峯の産土神としてお祀りしたものだそうです。 ・ ・ この神社は、江戸時代に著された #東海道中膝栗毛 の中にも、伊勢参宮をする #弥次郎兵衛 と #喜多八 が、この古市に来たところで #このあたりに寒風が、というくだりがでてくるんですが、古市の名所の一つに数えられていた場所だったそうです。 ・ 境内は小さな神社です。 すぐ下を近鉄線が走っているので、電車の走る音がよく聞こえてきます。 社殿の中は珍しく錠前で閉じられてる倉庫にような雰囲気でした。 ・ 参拝をして社務所をのぞいてみると、カーテンが閉まってるものの玄関があいてるので、声をかけるも返事なし。 ちょっとお出かけパターンかと思いつつ、どーしようかと、ひとまず電話してみるものの、コールする電話は社務所の電話で意味なしw これはダメかな…と思っていたら、ちょうどそこに🚙で神職か氏子さんか分からないですが、おじさん戻ってきてくれて、無事に直書きで御朱印頂くことができました😆運がいい その足で、外宮方面へむかって街道を歩いていいいます。 途中ニャンコ達にも出会って萌えさせてもらいましたw __________ #三重県 #伊勢市古市町 #神社 #御朱印 #ご朱印 #ゴシュコレ #御朱印めぐり #御朱印集め #御朱印収集 #御朱印巡り #御朱印好き #御朱印部 #御朱印巡りの旅 #御朱印集めてる人と繋がりたい https://www.instagram.com/p/Bq6x5HxF_50/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=uoncmhgloohr
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bearbench-tokaido · 18 days
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五篇 追加 その七
東海道を離れ伊勢の参宮道に来ている弥次郎兵衛と北八。 上方者と伊勢の参詣をしている。
「で、この橋は宇治橋というのか。」 と弥次郎兵衛が、上方者に問いかけると、 「さよじゃ。あれ、見さんせ。網で金をうけている。」 と言うのでそのほうを北八がみると、竹の先に網をつけて人がなげる金をうけとめている。 上方者が、 「弥次さん、小銭があらばちと貸しさんせ。」 と弥次郎兵衛から金を借りると、さっさっと放りなげる。 下にいる連中は、それをすべて見事に受け止める。 「えろう面白いな。よう受けくさる。もちっと放ってこまそかい。 これ北八さん。お前もちと貸しさんせ。」 と今度は、上方者は北八から金を借りると、さっさっと放りなげる。 「それ又、放るぞ。ははは、えらい。」 また、見事に受け取ったのを見て言う。 「これ、京のお人よ。お前はどうして人の金ばかり取って投げる。 ちっとは、自分の金を投げなせえ。」 と弥次郎兵衛が、言うと、 「よいわいな。お前がたの金じゃててわしの金じゃてて、かわりゃせんわいの。」 と上方者は、平気である。
「そうは言っても、あんまり意地汚い。」 と弥次郎兵衛が文句をいうと、 「まあ聞かんせ。わしがこの前、参宮したときわな。」 と上方者が、話し出した。 「えらいあほじゃあったわいな。ここで、小銭を���部放ってしまったわいの。 あんまり憎い面の奴が、ようけおるさかい。 あの網をやぶってやろうと懐(ふところ)をさぐると、銀貨が一枚あったからつい、放ったらやっぱり網でうけくさったさかい、こりゃどうして銀貨でも、網がやぶけないんだと下に居る奴に聞いてみると、網の目に金とまるとわしをへこましくさったわいの。 ははは、さあいこわいな。」 弥次郎兵衛と北八にはよくわからなかったが、 『網の目に風止まらず』という諺をもじったものである。
なげ銭を 網に受けつつ 往来の 人を茶かす 宇治橋のもと
これより内宮の一の鳥居より四つ足の御門、猿がしらの御門と通り過ぎ御本社にお参りした。 ここは天照皇太神にて、神代より神鏡、神剣をとって鎮座したもうところだと聞いて弥次郎兵衛は、一首詠む。
日にまして 光り照るなり 宮ばしら ふきいれたもう 伊勢の神かぜ
ここに朝日の宮や、豊の宮、河供屋、古殿の宮、高の官、土の宮、その他もろもろあるのだが、その中に風の宮に行く途中に御衣裳(みもすそ)川というがある。
引ずりて いく代か後を 誰思う みもすそ川の 流れ久しき
やはり宮めぐりというのは自然と感涙、肝にめいじてありがたさに真面目になり、しゃれもなく無駄も言はねば、しばらくのうちに順拝が終わって元の道に戻ってきた。 やがて妙見町に帰ってくると、ここにて例の上方者と別れ弥次郎兵衛と北八の二人は、藤屋を昼だちとして外宮へまいることにした。
外宮とはすなはち、豊受太神宮のことで天神七代のはじめになる国常立の尊(くにとこたちのみこと)という神である。 神示の宮、宝刀の宮。 その他にもあまたの末社を巡拝して天の岩戸にのぼりったりした。
そうこうしていると弥次郎兵衛は急に、腹が痛くなってきた。 どうにも我慢が出来ないのでここから、急いで降りると北八と供に近くの茶屋で休んで、丸薬などを飲んでみたのだが痛みはいっこうにひかない。 ここではどうしようもないと広小路に戻ると、休むために宿を借りようかと辺りを見回してみた。 ある旅館の亭主がその様子に声をかけてきた。 「もしもし、お泊りじゃおませんかいな。」 「ああ連れの者が少し腹痛が起きたので、宿を探しております。」 これ幸と北八が亭主に説明する。 「さあ、お入りなさんせ。」 と二人を招き入れると、 「ほれおなべや。奥へお供せんかいや。」 と女中に言いつける。
女中が、 「よう、おこしでおます。」 と二人の前で、座敷に案内する。 「さあ弥次さん。あがんなせえ。」 北八が弥次郎兵衛を支えるように、女中についていく。 弥次郎兵衛は、 「あいたたた。」 と歩くたびに痛いので、顔をしかめている。 「ええ汚い顔をする。お前こりゃ、なんかの罰があたったのだ。」 と北八が、弥次郎兵衛にいう。 「なんだと罰をくう覚えはねえ。たぶん、今朝の飯があたたのだろう。」 と弥次郎兵衛が言うと、後ろを付いてきていた亭主が、 「白米をめったに食べない人がいきなり食べると、当たることがあるそうでおますわいな。」 と心配そうに言う。 北八は亭主が言ったとおり、旅先ではめったにうまいものが食べられないのでそれで、腹の具合が悪くなったのかと、 「ああこりゃ、情けない。さあさあ、奥へ。」 と抱えるように、歩いてく。
弥次郎兵衛は、 「あいたたた。」 といいながら北八の肩をかりて座敷に通ると、そこにとりあえず横になる。 亭主は、二人の荷物を運びながら、 「これは大変でございますな。お薬でもおのみになりましたかな。 ちょうど私の妻が今月、臨月でおましてな。 昨日からちとすぐれませんので今、医者さまを呼びにさんじたが、あなたも見ておもらいなさんせんかいな。」 と言ってくれる。 弥次郎兵衛は、 「それはどうぞ、お願いいたします。」 と横になったまま、言う。 「かしこまりました。」 と亭主は部屋から出て行く。
北八が弥次郎兵衛を見るとしきりに苦しがっているので、 「どうだ湯でも、茶でも、酒でも、飲むか。」 と問うと、 「ばかいうな。あいたたた。無性に腹がごろごろなる。 北八、便所はどこに有るんだろう。尋ねてくれ。」 弥次郎兵衛は腹を押さえている。 「ああ便所か。お前、何処に置いた。それ、その辺りにでもねえか。」 と北八がこんな時にふざけるので、弥次郎兵衛は、 「馬鹿野郎。どうして、便所がそこら辺にあるもんだ。 どこにあるか、見てくれということよ。」 と怒り出す。 「はあ、そうか。どれ、見てやろう。あったあった。 あれ、縁側のさきにおちている。」 と北八がまた、洒落る。 「まだぬかしやあがる。あいたたた。」 とゆっくり立あがると用たしにいく。
そのうち宿の女中がやってきて、 「はい、お医者様がおいでになったわいな。」 と案内してくる。 「さあさあ、これへこれへ。」 と北八が座敷に医者を通すと紋付のこげ茶色の木綿に、黒ちりめんの肩のところが擦り切れている羽織を引っ掛けた禿げ上がった男が入ってきた。 「えへんえへん。これは不順な天気でござる。どれお悔やみを。」 と北八のそばへ座り、北八の脈をみようとする。 北八は手を振り解くと、 「いや、私ではございません。」 と言うのだが、医者は、 「はて達者な人の脈から見なければ、病人の脈がわからんわいの。 まずお前様からお見せ下され。」 と北八の脈をとり、しばらく考えている。
「ははあなるほど、貴様はなんともないようじゃ。」 と言うと、北八は、 「さやうでございます。」 とちょっとほっとしていう。 「お食はどうじゃな。」 医者が更に問うてきたので、北八が、 「はい今朝は、飯を三膳、汁を三杯食べました。」 と言う。 「そうじゃろ。おかずは、一皿に盛ってあったろう。」 と医者が言うと、 「さやうでございます。」 と北八は、神妙に答える。 「そうじゃあろ。そうじゃあろ。この脈の様子では、どこもなんともないようじゃ。」 と医者が、北八の肩をぽんと叩く。 「さやうでございます。」 と北八が、答えると、 「どうですかな。私の行った通りでございましょう。 およそ医は意なりと申して脈をみることで、所見するところが第一でござる。 問題ございませんな。私の用は済みました。これで、お暇いたしましょう。」 と医者は、立ち上がろうとする。
「もしもしまだ、病人を見てもらっておりませんが。」 とその医者に、北八が言うと、 「ああ、そうじゃった。私はかわった癖でとかく病家へまいっても、病人の脈を見ることをどうも忘れてしまう。 しかし見ずとも、なんとなくわかるんじゃがついでに見てしんぜよう。 病人はどれにござる。」 と医者は、そこに座りなおす。 その医者に、北八は、 「はい只今、便所へまいっております。これこれ、弥次さん。 お医者さまが来られた。はやく出なせえ。」 と大きな声で呼ぶ��弥次郎兵衛が、便所の中から、 「いやまだ、出られない。 お医者さま、どうぞこちらへいらっしゃってください。」 というので、北八が慌てて言う。 「ええ、めっそうな。お医者さまがそこへいかれるものか。不躾なことをいう。」 「そんなら今出る、今出る。」 と弥次郎兵衛がやっとのことで、便所から出てくると、医者は難しい顔をして弥次郎兵衛の脈をしばらくみていた。
「はは、わかりました。お前さんは、こりゃ生理不順じゃな。 とかく臨月などには、よくおこるものじゃ。」 と医者は、こともなげに言う。 弥次郎兵衛はそれを聞いて、びっくりして、 「いや私は、子供をはらんだ覚えはございません。」 と言うと、医者は、 「ない。懐胎ではないとな。はて、不思議なことだ。 いやこりゃ、私の師匠が悪いんだ。 広小路の伊賀越屋から呼ばれてきたんだが、 『あそこの病人は産月じゃさかい、多分血の道がおこったのじゃあろ。そのつもりで薬を盛るといい』 と、教えてよこしたんじゃ。 そりゃお前のことでは、なかったのかいの。」 それを聞いて、納得した北八は、 「さようでございます。血の道は、ここの奥方のことでございましょう。 この男はそれでは、ございません。」 と、医者に言う。
つづく。
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c2-cinemaconnection · 4 years
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シネマKING週末映画情報「movie@theater 映画の力を信じて!」 ▶︎月イチ歌舞伎『東海道中膝栗毛』7/10(金)→ミッドランドスクエアシネマほか http://www.riverbook.com/C2/CINEMAKING.html #movieattheater #東海道中膝栗毛 #映画の力 https://www.instagram.com/p/CCcdnIwDpwo/?igshid=13gughyb3e0az
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zenyoji · 4 years
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図書館、博物館に残る本と比べた結果、十返舎一九の文久二年(1862)版と判明しました。幕末ですね。 膝栗毛物には一九の他に岳亭魯文版があります。 #東海道中膝栗毛 #黄表紙 https://www.instagram.com/p/CCEl6duDpBZ/?igshid=4jvw2tibr9qk
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kachoushi · 11 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年6月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山焼きの煙り静かに天昇る 喜代子 盛り上がる土ものの芽の兆しあり 由季子 古雛や女三代つゝましく 都 青き踏む館の跡や武者の影 同 日輪の底まで光り水温む 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子 パイプオルガン天上の春連れませり 順子 指を向け宙に阿弥陀の春の夢 いづみ 春の川大東京を揺蕩ひぬ 美紀 聖路加の窓ごとにある春愁 眞理子 雛菊もナースキャップも真白くて 順子 聖ルカを標としたる鳥帰る 三郎 印度へと屋根とんがりて鳥雲に 佑天 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 学僧は余寒の隅に立つてをり きみよ
岡田順子選 特選句
春陽に沈められたる石の寺 美紀 春空に放られしごと十字架も 同 春潮の嫋やかな水脈聖ルカへ 三郎 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 涅槃西風吹きだまりては魚市場 いづみ 聖路加の鐘鳴る東風の天使へと 俊樹 皆春日眩しみ堂を出で来たり 千種 桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
春愁の揺れてをるなりだらり帯 愛 立子忌や飯とおさいにネモフィラ猪口 勝利 春眠し指に転がす砂時計 かおり ゆらめいて見えぬ心と蜃気楼 孝子 春潮のかをり朱碗の貝ひらく 朝子 ファシズムの国とも知らず鳥帰る たかし 立子忌の卓に煙草と眼鏡かな 睦子 毛糸玉ころがりゆけば妣の影 同 わが名にもひとつTあり立子忌よ たかし 波の綺羅とほく眺めて立子の忌 かおり 灯を消してふと命惜し雛の闇 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月6日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
この空のどの方向も春日燦 和子 思ひ出はいろいろ雛の女どち 同 うららかや卒寿に恋の話など 清女 鳥帽子の小紐手をやく京雛 希 耳よりの話聞きゐる春の猫 啓子 地虫出づ空の青さに誘はれて 雪 意地を張ることもなくなり涅槃西風 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
裏路地の古屋に見ゆる雛祭 実加 子等笑ふお国訛りの雛の客 登美子 彼岸会の約束交はし帰る僧 あけみ 筆に乗り春の子が画く富士の山 登美子 うららかな帰り道なり合唱歌 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
春夕焼浜の民宿染めてをり すみ子 青粲粲空と湖面と犬ふぐり 都 水車朽ちながらも春の水音して 和子 朝東風や徒人の笛は海渡る 益恵 枝垂梅御幣の揺れの連鎖して 宇太郎 春の婚オルガン春の風踏んで 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
啓蟄やボール蹴る子は声がはり 恭子 海近き山の椿の傾きて 和代 啓蟄の光を帯びし雲流る ゆう子 鳥鳴いて辛夷の甘き香降る 白陶 一人言増えたる夕べ落椿 恭子 小気味よき剪定の音小半日 多美女 一端の鋏響かせ剪定す 百合子 ふる里の椿巡りや島日和 多美女 剪定や句碑古りて景甦る 文英 剪定や高枝仰ぐ褪せデニム ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
雪吊の縄の解かれて睡り覚む 世詩明 家康公腰掛け松や地虫出づ ただし 捨鉢な女草矢を放ちけり 昭子 屋号の名一字継ぎし子入学す みす枝 花冷や耳のうしろといふ白さ 昭子 坐りゐて炬燵の膝のつつましく 世詩明 対座したき時もあるらん内裏雛 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
摘草のさそひ届きぬ山の友 ことこ 蒼天に光の礫初燕 三無 陽炎のけんけんぱあの子をつつむ あき子 朝戸風見上げる軒に初つばめ 同 摘み草や孫を忘れるひとしきり 和魚 かぎろへる海原円く足湯かな 聰 陽炎や古里に建つ祖母の家 ことこ 我家選り叉来てくれし初つばめ あき子 陽炎ひて後続ランナー足乱る のりこ 新聞を足してつみ草ひろげたり あき子 つみ草や遠くの鉄橋渡る音 史空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月14日 萩花鳥会
熔岩の島生き長らへし藪椿 祐子 寝静まり雛の酒盛り夢の間に 健雄 田楽や子らの顔にも味噌のあと 恒雄 雑草も私も元気春日向 俊文 猫抱いてぬくぬく温し春炬燵 ゆかり 子自慢の如く語るや苗売よ 明子 雲梯を進む子揺らす春の風 美惠子
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令和5年3月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
雪吊りのほどけて古木悠然と 笑子 落椿きのふの雨を零しけり 希子 夜半の軒忍び歩きの猫の恋 同 立雛の袴の折り目正しくて 昭子 桃の花雛たちにそと添はせたく 同 口笛を吹いて北窓開きけり 泰俊 手のひらを少し溢るる雛あられ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
雪吊の縄のゆるみに遊ぶ風 雪 奥津城の踏まねば行けぬ落椿 同 まんさくに一乗川の瀬音かな 同 よき言葉探し続ける蜷の道 すみ枝 春眠の赤児そのまま掌から手へ 同 足裏に土のぬくもり鍬を打つ 真喜栄 強東風の結界石や光照寺 ただし 裸木に降りかかる雨黒かりし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月17日 さきたま花鳥句会
春雨に黙し古刹の花頭窓 月惑 震災の地に鎮魂の東風よ吹け 一馬 春昼や女房のうつす生あくび 八草 ととのへし畝に足跡朝雲雀 裕章 路地裏の暗きにありて花ミモザ ふゆ子 薄氷や経過観察てふ不安 とし江 拾ひよむ碑文のかすれ桜東風 ふじ穂 水温む雑魚の水輪の目まぐるし 孝江 薄氷の息づき一縷の水流る 康子 二月尽パンダ見送る人の波 恵美子 ほろ苦き野草の多き春の膳 みのり 梅園に苔むし読めぬ虚子の句碑 彩香 強東風老いてペダルの重くなり 静子 鉛筆はBがほどよき春半ば 良江
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令和5年3月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
一族の閼伽桶さげて彼岸寺 芙佐子 隠沼に蝌蚪のかたまり蠢きぬ 幸風 セスナ機の音高くして地虫出づ 月惑 この山の確と菫の一処 炳子 石仏に散華あまねく藪椿 要 年尾とはやはらかき音すみれ草 圭魚 茎立の一隅暗き室の墓 千種 春塵の襞嫋やかに観世音 三無
栗林圭魚選 特選句
ビル影の遠く退く桜東風 秋尚 古巣かけメタセコイアの歪みなし 千種 寄せ墓の天明亨保花あけび 同 色を詰め葉の艶重ね紅椿 秋尚 ひとつづつよぢれ戻して芽吹きけり 同 信号の変り目走る木の芽風 眞理子 助六の弁当買うて花人に 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
元三大師夢のお告げの二日灸 雪 新しき雪夜の恋に雪女 同 恋てふも一夜限りを雪女 同 懐手もつともらしく頷けり 昭子 石庭に音立て椿落ちにけり 同 雛簞笥何を隠すや鍵かけて 同 貸杖の竹の軽さや涅槃西風 ただし 石どれも仏に見えて草陽炎 同 泰澄の霊山楚々と入彼岸 一涓 制服も夢も大なり入学児 すみ枝 露天湯に女三人木の葉髪 世詩明 歩きつつ散る現世の花吹雪 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
門出祝ぐ花の雨とてももいろに はるか 花色の着物纏ひて卒業す 慶月 街の雨花の愁ひの透き通り 千種 蹄の音木霊となりて散る桜 政江 フランス語のやうにうなじへ花の雨 緋路 大屋根をすべりて花の雨となる 要 花屑へまた一片の加はりぬ 緋路 永き日のながき雨垂れ見て眠し 光子 宮裏は桜の老いてゆくところ 要
岡田順子選 特選句
金色の錠花冷えのライオン舎 緋路 漆黒の幹より出づる花白し 俊樹 白々と老桜濡るる車寄せ 要 花揺らし雨のつらぬく九段坂 はるか 漆黒の合羽のなかに桜守 光子 花の夜へ琴並べある神楽殿 はるか 春雨や無色無音の神の池 月惑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
今昔の小川にしのぶ蜆かな 成子 薔薇の芽の赤きは女王の予兆 ひとみ 潮こぼしながら蜆の量らるる 朝子 餌もらふ鯉をやつかみ亀の鳴く 勝利 突きあげし拳の中も春の土 かおり 持つ傘をささぬ少年花菜雨 ひとみ 涅槃西風母も真砂女も西方へ 孝子 亀の鳴く湖畔のふたり不貞だと 勝利 口紅は使はれぬまま蝶の昼 喜和 長靴の子はまつ��ぐに春泥へ ひとみ パグ犬と内緒のはなし菫草 愛 息詰めて桜吹雪を抜けにけり 孝子 ふと涙こぼれてきたる桜かな 光子 健やかな地球の匂ひ春の草 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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daichan1969 · 4 years
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#勝どき に #十返舎一九 の お墓があった 中学の頃 社会に出てきて #東海道中膝栗毛 って どんなネーミングつけとんねん と思っていました!! なので 線香上げて 手を合わせて来ました! 安らかに眠ってくださいませ!先輩! #yaris &go やるすごそー って事なのか? #ヤリス https://www.instagram.com/p/B-LS1mnAFr3/?igshid=5ym1n0ezxmih
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