水曜日ランチNOW🤣 午前中は美魔女にお願いして、 追加出品、 売れるかな〜 売れるかな〜 楽しみしかありません🤩 午後はドクダミの開発をやります、 #ランチNOW #追加出品 #美魔女 #みのり館 #ドクダミ開発 #化粧水 #ドクダミ化粧水 (Takasaki) https://www.instagram.com/p/CnioSCGJlv0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mes possibilites aujourd’hui.
今日のわたしの可能性。
洗濯をする。
洗濯物を片付ける。
庭の水撒きをする。
買い物に行く。
白い花と思っていたニゲラ、
開いたらやっぱり青だった。
花もかわいいけど、
葉に触れたときの
やわらかな、
さわさわした感じが好き。
昨夜漬けたドクダミのティンクチャー、
早くも色づいてきた。
今回は容器2つ分。
ラクがもう1つ分残っているので
3つ漬けられたら
当面の分はありそうかな。
明日に着ようと出してきたシャツに
穴ぼこを発見、
ダーニングして、おまけに
お星さまもつけた。
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米粉のベーコンエピ 春のガーデン ジャム作り スギナ茶 アゲハ蝶🦋 ゴールデンウイークですね💖 初日土曜日は料理教室でパンを作って来ました。 米粉ということで選んでみましたけど、コネがベタつくのでちょっとだけ大変かな。 チーズ🧀がめちゃ美味しくて、青紫蘇も予想以上の美味しさでした。 夕飯後に家族に分けたら、次男が珍しくウマイ❣️と言って食後なのにいっぱい食べてました。 今日はとても気持ちの良い日で、ほぼ一日ガーデン仕事。落ち葉拾いと草取りと、芽が出て🌱育って来た苗をポットに植え替え。これが地味に疲れました。 大王松の赤ちゃん、葉が広がってなんだかレオナルド・ダ ・ヴィンチのデッサンのように螺旋状に流れるような動きのある形になってるという発見。巨匠はやはり凄い。 モミの木の新芽が白い丸い塊だったものが育って広がって葉が開いて来るのがまさに萌え〜😍かわゆいのです。 ビワの木は、凄く強くてやはり人間の役にたつ植物はとにかく生命力が有りますね。去年はビワの木が��しくて沢山ビワを買って食べて種をいっぱい撒きました。ダメ元で全部撒いたら、出るわ出るわで、今はそこらじゅうびわの苗だらけになってます。 実は、、もっと減らせないのか?と家族からのクレーム😰しかし、せっかくの命、出来れば生かしておきたいのですよ🥹欲しい人がいたらお譲りします☺️ 久々のジャム作り。国産グレープフルーツと河内晩柑。 煮詰め時間が短過ぎ?緩くてパンにつけるときにポタポタ垂れまくり。まあ、そんな失敗もしますね😝 スギナのお茶はお茶パックに詰めて使いやすいようにしました。これで当分、数ヶ月は持ちますね😊 昨日実家に行って、またスギナとドクダミを摘んで来ました。ヘルパーさんが草取りをしたらしく、スギナが結構無造作に刈り取られてました🥲 まあ、あんまり取っても干す作業も大変なので、適量取れれば良いのです。 マイガーデンにアゲハ蝶がヒラヒラ飛んできました。昨日も見たのだけど、今日チェックしたら、やはり柑橘類の新芽の柔らかい葉っぱにいっぱい卵が付いてました。小さなレモンの木🍋にもいっぱい🥹 ごめんなさい🙏しながら落とさせて頂きました。毛虫になると私の範疇を超えるので、卵のうちにごめんなさい、します。。 それにしても全部の木に飛んでいってくっついて見るけど、ちゃんと柑橘類の木に産みつけるのは大したものですね😅アゲハちゃん。 #abcクッキング #ベーコンエピ #ビワの木 #アゲハ蝶 (Sakai-shi, Fukui, Japan) https://www.instagram.com/p/Crs9X10LDCH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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Theme: What would you do if you get for free 10 million yen($80,000)?
Gennoshoko
Rei Morishita
*Management of medicinal herb garden*
@1: Raise another $320,000 through crowdfunding and start with $400,000.
@2: Rent a piece of land of about 700 square meters.
@3: Cultivate and process medicinal herbs that are almost the same as wild grasses (Houttuynia cordata, Gennoshoko, Angelica keiskei, mugwort, chickweed, dandelion, pumpkin (using seeds), Apios, etc.) and make dried products.
@4: Work in a work hut (about 15 square meters).
@5: Obtain a pharmacist license myself or hire a pharmacist. (required)
@6: Develop sales channels.
@7: Selling medicinal herbs at a discount to those who have crowdfunded.
@8: The business form is a general incorporated association.
That's all for the grand story.
Note: The company I work for holds presentations on free themes as morning speeches. Here is the presentation of my speech. However, I denounced the power harassment &Sexual harassment I received from my female boss not long ago, intimidated her with an angry voice that could reach 50 meters, made her apologize, and quit the company.
テーマ:8万ドルもらったら何をするか?
森下礼
*薬草植物園の経営
@1:あと32万ドルをクラウド・ファンディングで調達し、40万ドルを元手とする。
@2:700平方メートルくらいの土地を借りる。
@3:野草にほぼ等しい薬草(ドクダミ、ゲンノショウコ、アシタバ、ヨモギ、ハコベ、タンポポ、カボチャ(種を使う)、アピオスなど)を栽培・加工し、乾燥製品を作る。
@4:作業小屋(15平方メートルくらい)で作業を行う。
@5:自ら薬剤師の資格を取るか、薬剤師を雇う。(必須)
@6:販路を開拓する。
@7:クラウド・ファンディングしてくれた人には割り引いて薬草を販売する。
@8:事業形態は、一般社団法人。
以上、大風呂敷。
注:私の勤める会社では、朝のスピーチとして自由なテーマで発表会を行っているが、今回挙げたのは、私のスピーチのプレゼンです。ただ、ついさきほど上司から受けたパワハラとセクハラを糾弾して、50mは届く怒鳴り声で威圧して、彼女に謝らせたうえ、会社を辞めました。
(2023.06.08)
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【梅干しの五感は味覚のサプリメント】 梅干しは酸っぱい。 口に含めると、 ぎゅっと、 顔が酸っぱい顔、 唾液が出てしまう顔。 唾液が出ることで食欲増進。 介護施設で暮らす、 アルツハイマー性認知症の レイコ社長(母) 7月は食べる記憶?気力を無くして 食事拒否、水分拒否、そして点滴拒否…点滴の針を抜く行動へ。抑制点滴は、入院し、抑制点滴同意書が入りますが、お母様の意思を考えて決めてくださいねとDr.告知。 私が付き添って最後まで点滴をさせてくれるかやってみてから考えましょうとなりました。これが功を制し25日から2日に一度のペースで6日間 個室で、脱水症状予防の水分点滴の付き添い。 アルツハイマー性認知症は、記憶が無くなって行く。脳の機能活性化させる手法のススメや、オススメ食材、サプリメント…インターネットにはたくさん情報が溢れています。 付き添い点滴の時に、 食事が、通らないと、レイコ社長に聞くと、あちらの世界に旅立つよというと、クビを横に振りました。 元々、感情表現が素直でなく、顰めっ面が多い頑固な人。笑顔が少なめ、ツンデレそうか、いやなんだね。 本人の意思と反して、食べることを忘れてたみたい。 好きなさつまいもには手を伸ばして食べ始めました。 今年漬けた梅干しを持っていくと… 食べてみると。手を伸ばす。 すっぱーい顔をしました。 味覚を刺激することで、思い出す 薬味は、薬草、野草、香草、スパイス。 身土不二の食材日本の薬味のお話を主体に、多文化料理の食文化、口伝で伝わってきた、ご先祖さまからの智慧 ハーブ畑の学舎、『薬草てらこや』料理レシピ講座です 薬草てらこや ①野草の台所 ②野草のくすり箱 8/12よりスタート ご自身で作られてる、お野菜、野草、薬草、 野草の見つけ方、お料理での扱い方(時期や歴史)中心に、子どもたちに伝えたい、お料理と、 御手当て方法をお伝えします。 【カリキュラム詳細】 材料は身の回りのものを各自ご準備ください。 『やさしい野草料理の台所』入門編 ①畑の野草の見分け方、摘み草、保存方法、扱い方。乾燥の仕方(座学) ②野草茶ブレンドやさしい薬草茶の作り方(乾燥加工、おいしい入れ方)実践編 カキドウシ、スギナ、よもぎ、どくだみ、セイタカワダチソウ、アカメガシワなど 厄介者といわれてしまう野草主体に…※カラスノエンドウ、 ぺんぺん草など摘み草などその他、畑で発見できる野草のご紹介。 ③野草料理レシピ(実践編) 梅仕事、梅料理のレシピ集、梅以外のテーマなど その他季節の野草レシピ ④畑の野草ごちそう(実践編) スベリヒユ、あかざ、カラスノエンドウ、よもぎ、たセリ、 シソ、からし菜など ⑤畑の野草ごちそう(実践編) スベリヒユ、あかざ、カラスノエンドウ、よもぎ、たセリ、 シソ、からし菜など ※④、⑤については、季節により事前にお知らせします。 『やさしい野草の薬箱』入門編 ①万能よもぎオイル(土鍋でつくる浸出油) 日本のハーブの代表格。よもぎと題材に ②ドクダミ基礎(チンキ剤) 万能な野草のどくだみのお話。 チンキ剤の作り、小さな小瓶でチンキ剤での 活用方法のレシピ編 うがいくすり、シップ剤、 根っこ、葉っぱ、花、それぞれに �� ③万能薬草風呂、薬草蒸し(薬草入浴)のブレンド講座 タイ民間療法のハーブテント(ハーブ蒸し)も ④スギナ基礎と(薬草塩、野草の砂糖つけ作り方) スギナ塩、スミレの砂糖つけ、野草の塩つけ、砂糖つけ 塩と、砂糖つけを中心として、レシピ集 ⑤自然療法紹介編 タイハーブが最近は中心ですが、11か国旅してきて、 世界の自然療法のお話、自分たちも取り入れられる、レシピをご案内します。 【講師】 薬草ケア&スクール YIM(イム) 坂井かよみ http://youherb.net/ タイ式ハーブ温熱療法『ユーファイ』を主軸にハーブ療法家と野草薬草愛好家として、 生家の里山周辺の薬草を題材に野草講座を開催しています。 ご家族で一緒に学ばれてください! 【日時】 毎週水曜日(20:00〜21:00) 【開催場所ZOOM】 【受講料】 分割 3300円/回 10回 30000円 希望者には薬草アドバイザー認定証を発行します。 ※薬草てらこやのテキストを利用し、 教室を開いていただける追加料金(テキスト著作権契約)
[email protected] 090-7297-9060 #温活 #薬草 #薬草てらこや #薬草料理マイスター養成講座 #薬草畑 #ハーブティ講座 #オンライン講座 #2拠点生活 #福岡市 #大牟田市 #自然療法 #薬草教室 #認知症予防 #梅干し https://www.instagram.com/p/Cg0AQHvhRWa/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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グリザイアの雑学6
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最近のエロゲは単なる恋愛ADV(=アドベンチャーな)に留まらず、やたらマニアックな知識をたくさん提供してくれる僕にとって図鑑のような様相を呈するタイトルが非常に多いです。実際、行軍の時の足回りの処置を俺はエロゲから学んでいます。いやマジで。お気に入りのタイトルに『グリザイアシリーズ』があり、ここから抽出した知識を30個ずつここに書く、というのを3年半くらい前にやってました。最近再起動して遊んでるので再開します。僕の趣味なので気にせずTLに流してください。
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女の子には、キスしてもいいタイミング、キスをしてはいけないタイミング、キスして欲しいタイミングの3つがある。当然っちゃ当然か。
思春期を迎える頃に親を嫌うようになるのは、似た遺伝子による交配を避けるため。
自分に相応しい遺伝子は体臭などで嗅ぎ分けているらしい。
最初に痛いくらい乱暴にしておいて、直後に優しくするのは侵略の基本。
ミドリガメは適切な下処理を行えば食べられる。
「ごめんなさい」は口にすればするほど言葉の価値が下がる。
事故した車が爆発するのは映画の中だけです。
怪我人が複数いる時、嫌いな相手から助けると最後に面倒にならない。
電波状態が良くない携帯はバッテリーの減りが早い。
岩壁などの中には重鉱物が含まれる場合があり、その周りでは方位磁石が機能しなくなる。
折れていたなら位置を合わせて固定、裂けていれば縫う、というのが治療の基本。
今時の車のタイヤは、釘を踏んだ程度なら一瞬で空気が抜けることはないらしい。危ないけどなそれでも。
密林で迷いやすいのは、木を避けて歩いているうちに進行方向が蛇行してゆくため。
遭難者の救助隊による捜索が打ち切られるのは、早くて5日、遅くて14日。
ブレインストーミングのルールは、決めつけない、否定しない、数を出す、結合する。4つめが重要。
情報を得た直後より、一定時間後の方が記憶の関連付けが進行するぶん想起や連結発想がしやすくなる。これをレミニセンスという。
生まれたての赤ん坊に泣くな・動くな・なんでも口に入れるなと抑制を強いると成長が阻害される。拡散期と呼ばれる。
痒みというのは軽微な痛みのこと。痒い=治療が進んでいるということなので、やはり掻いてはいけない。
怠けアリと働きアリを分けるとその中でまた働くアリと怠けるアリが出てくる……という働きアリの法則は有名だが、人間の仕事にこれを適応するにはペアを組ませると怠ける個体が出にくくなり良い。各ペアで競わせるとさらに効率は上がる。
品種改良が施された小型犬は内臓が弱いことがある。あまり野生の丈夫さを期待しすぎるのも考えもの。
不況時は高学歴のエリートほど就職しづらいらしい。立ち泳ぎ状態の企業ではその能力や学歴に見合うポストを用意できず、雑用をさせて使い潰してしまうくらいなら最初から雑用を雇った方が安上がりだからというのがその理由。今はどうかな。
ドクダミの葉はかゆみ止めになる。ヨモギも薬草の一種。
女の子は友達を選ぶ時、必ず自分より劣る子を選ぶ。男は?
軽量化に勝るチューニング無し。車の話な。
ナトリウムは人間の体内で生成できない。遭難したら塩分は非常に重要。
本で得た毒キノコの知識はあてにならない。軸が綺麗に縦に割けるキノコに毒はない、というのも間違い。
玉ねぎの皮には活性酸素を抑制する抗酸化作用がありデトックス効果が期待できる。煮出してお茶とかにすると良い。美味いか知らんけど。
負うべきものが責任、負わなくていいものまで負いたがるのが責任感。
普段と違う環境で寝ると、無意識のうちに周囲を警戒しているため小さな物音でも目を覚ましやすい。
生水にはバクテリアが多く含まれていることが多い。75℃で1分間ほど煮沸すると安心。下痢を避けられる。
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どくだみ
それは耕作地に生えればタチの悪い雑草と言うことになる。移住直後は既存の耕作地に限らず所有エリアの至る所に繁殖していたため、畝にする場所はある程度掘り下げて、大量の石とドクダミの地下茎を除去することから始めなければならなかった。それはかなりの重労働だった(疲)。
さすがに作業後はその場所での発生は激減するが、前述の通り断片からでも再生するので完全な駆逐とはならず、再び所々で顔を出す。それを見つけるたびに小まめに引き抜くのはある意味根比べであるけれど、光合成させなければいずれ地下茎も弱り繁殖は止まる。巷では筆などで葉に除草剤を塗る方法もあるようだが、コストや手間が掛かるしリスクもあるので、私は今後もひたすら抜きまくる方法で対処する。
競っていると憎たらしく見えていたものも、完全優位になると勝者の余裕というか、懐が多少大きくなるというか、相手を少し冷静に俯瞰で見れるようになる。ドクダミもよく考えたら毒がある訳じゃないし、バラ科の雑草のように棘がある訳でもない。だから耕作に関係ない場所ではわざわざ抜くのはやめにした。
管理者の攻撃が止んだ場所ではドクダミが堂々と葉を広げ、しばらくして白い花を咲かせた。ちなみにこの花、雄しべも雌しべもあるが結実はせず(地下茎で増えるから種はいらんわね)、何のために開花しているのか未だ謎らしい。濃緑の葉ばかりじゃ気持ちが沈むから、白花を咲かせて場を明るくしてるってか?
そういえば花が咲く時季のドクダミは野草茶にする適期だったなあと��い出したので、やはり彼らも抜かれるハメに(笑)。とはいえ、そんなに沢山は作らないので群生の一部を利用するだけ。根の部分を切り落とし、全体をザッと洗ったら麻紐で縛り、風通しの良いところに吊し数週間陰干しする。こう見ると結構な丈に育ってるよなあ。
乾燥した葉茎をバラバラに切って熱湯を注ぎ、充分色が出たら「ドクダミ茶」の完成。他の茶同様、好みで焙煎してから煎れても良い。
以前、地下茎が食べられると聞いて、畝整備で除去した物を茹でて試食してみたが、確かにデンプン質が多く芋的な味はあれど、いかんせん独特の生臭さが強く再度食べたいとは思わなかった(一緒に食べたビジターは「そんなにわるくない」って言ってたけど)。それに比べ、乾燥して作った茶には生葉にあるような生臭さは全く感じられず、意外にも飲みやすい。後味に残る清涼感が特徴的で、フラボノイド成分によるものだろう。考えてみれば大手飲料メーカーが作る清涼飲料にも使われているし、ドラッグストアで健康茶としても売られていて、ドクダミは実はメジャーな食材(?)と言えるのかもしれない。じゃあ今度は積極的に畝で栽培しようかって、それはないな~(危)。
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「四季と自然、食と生活-二十四節気の営みを楽しむ-」夏至の集い
3月からのスタートを予定していた年間イベント「四季と自然、食と生活-二十四節気の営みを楽しむ-」。
新型コロナウィルスの流行に伴い、「春分の集い」が中止となり、第一回の開催は「夏至の集い」からとなりました。
本当はたくさんの方をお招きしたかったのですが、もえぎ家の限られたスペースで集まれる、ごく少人数での開催となりました。
一年のはじめに作るはずだった箸袋と竹箸づくり。今回は、緑濃くなる夏至の時期ですのでヨモギで染めることにしました。相模湖のすどう農園さんで収穫したものを送っていただきました。もえぎ家では以前からこちらのヨモギにお世話になっています。
春の若芽は草餅やお茶などで楽しめますが、今の時期はアクが強くなってきます。大きく育ったこの時期のヨモギは草木染めに最適。鮮やかな緑色を取り出すことができました。
料理担当の小宮山シェフから、本日の食材(野草とハーブ)のラインナップのレクチャー。
ドクダミ、ホタルブクロ、せり、ツユクサ、オオバコ、イノコヅチ、ハキダメギク(コゴメギク)、セリ、カタバミ、宵待ち草、ヒルガオ、赤シソ、しろつめぐさ、フェンネル、ミント。どれも、当日の朝に摘んだ新鮮なもの。こんなに沢山の種類の食べられる食材が私たちの周りにあるということに改めて驚かされます。
ウエルカムドリンクは、ドクダミとカキドオシのお茶。こちらも小宮山さんが摘んで乾燥させ、用意してくれたもの。野草茶は、ブレンドすることでお互いの風味のクセがうまく中和し、飲みやすくなります。
染めの間に、ランチの準備も皆さんと一緒に。
食前ドリンクは梅酵素ジュース。この会では発酵についても知見を深めていこうと考えています。
再開と再会を祝って乾杯。
ドクダミの葉入りベトナム生春巻き。独特のクセのある風味はエスニックなソースと調和して食べやすくなります。
ホタルブクロ、宵待ち草の甘酢和え。色合いと季節感を目で楽しみます。
ヨモギの磯部和え。この時期、大きくなるとアクが強くなるヨモギですが、あまりにも柔らかく美味しそうだったので一品追加することに。ごま油と海苔との取り合わせが絶妙です。
ヨモギ、ヒルガオ、しろつめぐさ、赤しそ入り、ゆし豆腐汁。
山梨から届いたとうもろこし(甘甘娘)ごはん。生で食べられるほど新鮮な美味しさ。
イノコヅチ、コゴメギク、厚木野菜、ジャガイモのポリヤル。ココナッツフレークの甘さと食感が楽しい一品。
セリ、バジル、イカのシンガポールジンジャー炒め。
お昼ごはんの後も、まだまだ続きます。
もえぎ家の庭のドクダミを摘んで、芳香蒸留水づくり。
独特な香りと、抜いても抜いても庭にはびこる厄介な植物というイメージのドクダミも、手を加えることで「いい香り」に変化し、私たちの生活や健康に役立つということを知ると、あの白い花(実際は、花びらのように見える白い部分は総苞弁、中心の淡黄色の部分が花穂)が、なんとも美しく魅力的に思えてきます。
ヘビイチゴを焼酎に漬け込んだチンキの作り方、サンプルの配布も。赤い実が可愛らしいのに、食べても美味しくない...そんなヘビイチゴもチンキにすることで、虫刺され、切り傷、火傷に効く民間薬として活用できます。
並行して、竹箸づくりも。集中すると皆さんつい無言に。静かな時間が流れます。
完成した箸袋と竹箸。これから色んな場所で美味しいものを食べるために連れて行っていただけたら嬉しいです。
会はまだまだ続きます笑。自家製果実酒と薬草酒のカクテルパーティ。
ビワ酒、ブレンドハーブ酒、梅の花酒、朴の新芽酒。
季節ごとのあれこれを漬け込んだ味わいを楽しみます。
オオバコ、フェンネルの大豆フムスと豆乳チーズのカナッペ。梅生ジャム、桑生ジャム添え。
檜原わさび粕漬(自家製)入りきゅうりちくわ。
参加者さんからの差し入れの季節のフルーツが並びました。
数日前に収穫したヤマモモのコンポートはココナッツアイスと合わせて締めのデザートに。
そして、仙川のお菓子屋さんしまねこやさんがお菓子を届けにきてくれました。ヨモギのマフィンと桑の葉クッキーは皆さんのお土産に。温かいお心遣い、ありがとうございます!
1年で最も昼の時間が長く、太陽の力が一番強くなる夏至。
その自然の恵みを、皆さんと共に目いっぱい楽しむことができました。次回は、皆さんと畑に植え替えた藍を使って、生葉染めの会を行う予定です。
また日程が決まり次第、お知らせいたします。
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2022/02/16 今日は図面と現場調査の1日。 事務仕事の方が長く、久々に電話対応できました。防草シートの問い合わせが増えてます。時期としてはおススメのシーズン。雑草が生えてからだと 「草刈り→除草剤→シート施工」と時間がかかるので料金も少し高め…今なら草刈りがない分お得です。 (スギナ・ドクダミなど対象外もあります) (対象外ですが対応できます) #ambientalista #アンビエンタリスタ #宇都宮の庭師 #宇都宮の造園 #宇都宮 #栃木 #造園 #sdgs #esg #持続可能な開発目標 #防草シート #雑草対策 https://www.instagram.com/p/CaCcoo3Px85/?utm_medium=tumblr
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2021/6/29
真夜中、20年来バカみたいに愛好して踊り続けているThe ZoobombsのMo'Funkyでバカみたいに踊りまくる。バカみたいに踊りながら「中心に何が残ってる?」って歌詞が20年来ではじめて耳に届く。歌詞はあすにでも調べることにして、いまはMo'Funkyのバカみたいなグルーヴに対峙して裸のからだを踊らせる(パジャマは着ている)。
髪は生えていたほうがいい、振り乱すことができるから。剥げていたら髪をバカみたいに振り乱すことはできない。しかし、それもまた一興であろうし、高校球児のようにそれを無闇に切断してみせるのはもっとも愉快な行為であろう。
身体がどこかに持っていかれる感覚をサーフィンしながら、それを切断するのではない、きれぎれに結ばれては解けるその感覚にどこまでも積極的にノッていままさに踊ってゆくのである。
非意味的切断の瞬間ごとに展開されるのはもちろんのこと、それはほとんど同時にも展開されている。たとえば、不協和音がその典型であり、歪んだ不協和音であれば、ひび割れたその複数性はより強固なものになるだろう。
朝、目覚ましで目が覚める。開け放した窓の隙間に触れてみると雨の滴に濡れている。眠りながら聴いていた雨音の記憶がおぼろげに解けては結ばれる。そと、雨は止んでいる、や、ほんの微かにニ、三粒の霧雨が肌に触れる。裏路地のドクダミやシダに沢山の雨の滴が被さっている。ハイヒールのコツコツ音、すこし肌寒くすらあるのに、その音が夏の空洞な静けさを押し広げている。からだに内蔵されたMo'Funkyとともに草木とともに踊りながら並木道を行く。
電車のなかで歌詞を調べてみる。
片耳の奴は知ってる クソみたいなウソツキのセリフを妄想の中に投げ込んでくる
絶望の中に楽しみを見つける癖を持ってる
ベイビー 俺を開き裂け目をのぞけ
中心に何が残ってる
風の中の答えはバラバラに引き裂かれてたよ
あたまをトンカチでぶん殴られたような衝撃を受ける、先駆者はここにもいる。そう、中心には何も残っていない。総体の中心において割り切れたものたちは自ずと瓦解してゆき、絶えず割り切れなかったものの余りがいまここの最前線にぴょこっとはみ出てバカみたいな踊りを謳歌している。むかし、ドン・マツオに「きみはボクとおなじでシャーマンの気質があるね」って言われたことを思い出す。このおじさん、何をいきなり意味不明なことを言い出すんだ、と思いながらも、まぁ、ドン・マツオがそう言うのなら、そういうことにしておこうと胸に閉まっておいた言葉が10年近く経ってようやく意味を持ちはじめる。シャーマンと聞いて、なにか神憑り的なものをからだに降ろしてトランス状態になるようなことを想像していたけれど、いまのじぶんの解釈では、瓦解してゆく中心から絶えず余りものとしてはみ出し続け、その剥き出しの裸の状態で万物のうねりと踊り合うってことなのかな、と。
昼、なんかいきなりバカみたいに晴れてきて、古墳の小山のて��ぺんにて、からだに内蔵されたMo'Funkyと巨木たちとともに踊りまくる。まえは脳内で音楽を鳴らすことと「見る」ことの同居がまるでできなくて、唯一の例外としてNのプールサイドだけはそのイントロが鳴るだけですっと「見る」ことに入っていけるのだけど、いまはこころのひび割れ(複数性)がより強固になったせいか、「見る」ことのなかに音楽の介入してくる余地が多少うまれたというか、いくぶんかの両立が可能になっている。そうか、だから最近ベラベラと音楽のことばかり書いているのかもしれない。きのう何となく蝉の鳴き声めいたものを耳にして、気のせいかもしれないと思ったけれど、巨木のひとつにセミの抜け殻の引っ付いているのを発見する。
午後、太っていることで有名なHさんが外出から帰ってきたその瞬間、いきなりエアコンがバカみたい冷たい風を送風しはじめて、みんなも本人も大笑いになる。Hさん、いちおう断っておきますけど、外めちゃくちゃ暑いです、夏です、夏。マジですか! って外に駆け出てみる、お昼はまだそこまででもなかった。太陽の直射日光とビルの照り返しの乱反射を思い切りくらい、大満足で室内にもどる。
夕方、地下鉄の階段をのぼってゆくと、空がなんだかどす黒い。階段をのぼり切ったところで、シャーシャーと雨が降りはじめて、街並みのあっちこちで傘がボフッ、ボフッと開かれる。まぁ、大丈夫だろうと思いながら帰路ついでの散歩に繰り出してゆくと、雨はどんどん激しさを増してくる。池の水面に無数の雨滴が弾け飛び、水面の波紋を幾重にも上塗りしてゆく。そうは言っても歩きはじめた足は止まらなくて、ずぶ濡れになりながら暗渠通りを行く。びしょ濡れの前髪がすだれのように垂れ下がってきて、あたまをむちゃくちゃに振り乱しながら大雨とともに踊り歩く。
夜、唐突にダムの堰が切れたような怒号の大雨、窓だけでなく部屋の全体が雨の打ち砕きに振動している。間歇的に強まったり弱まったりを繰り返す雨音と、Rの手のひらを聴きながら日記を書く。この曲、無限に聴いていられる。
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蕺草
蕺草 #備前焼わかくさ #備前焼 #土のぬくもり #備前焼のある暮らし #備前焼を使う #備前焼の店 #おうちでたのしむ備前焼 #陶器 #器 #うつわ #やきもの #和食器 #食器 #器好き #bizenyaki #bizenwakakusa #YoshiteruTakariki #一輪挿し #蕺草 #高力芳照
一輪挿し Yoshiteru Takariki -蕺草-
岡山は非常事態宣言と同時に梅雨入りしました。
緊急事態宣言の発令に伴い、
近日予定していた仕入れを延期しようと考えております。
毎週水曜と土曜にアップしている新着商品ですが、
現在在庫しているものがなくなりましたら一時休止させていただく可能性がございます。
あらかじめご了承くださいませ。
屋代さんのネット個展は予定通り開催いたします。
さて、実家の庭で雑草化しているドクダミの花が咲きました。
あの匂いは好きになれませんが、
白い花は好みです。
高力さんの一輪挿しへ。
緋色の発色とかせ胡麻の素朴な印象、
安定感のある造形が魅力の花入れです。
花を挿さなくても置いておくだけでインテリアとして活躍してくれますよ。
この機会におひとついかがでしょうか。
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発酵食品が不足!? 急に納豆が食べたくなりました😅 ところがまさかのご馳走、 妻ありがとう😘 明日からはドクダミ開発が 始まります、 無料サンプルも出します、 お楽しみに🤣 #発酵食品 #納豆 #なぜかご馳走 #妻ありがとう #ドクダミ開発 #やってやるよ (群馬県藤岡市) https://www.instagram.com/p/CneQ8xlJ3Tm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mes possibilites aujourd’hui.
今日のわたしの可能性。
洗濯物を片付ける。
そろそろドクダミの花が
咲き始めるので、
製剤用のラクを発注。
月曜に届く予定だったものが
日曜に届いた。
ので、今日開封。
午後は不定期のお仕事。
今週は週末がちょっと
いろいろタイトになってしまうので、
ぼちぼちできることから
やっておかなくちゃ。
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庭に沈む
緑にまみれた肌寒い家だった。門の前にはポプラの木、ポストの横にはドウダンツツジ、玄関脇にはベニモクレンがそびえ立ち、その隣にはモミジとバラが、駐車場の囲いにはうねうねと血管のようなアイビーが茂っている。自宅敷地内、土のある場所には透き間なくシバザクラとドクダミが育ち、母は運送業者や郵便局員がそれを踏むたび「話せはしないけれど、これも確かに生き物なのだけれど」と嫌味を言ってはわざわざ嫌われていた。
植物に支配され、昼間でもまともに光の差さない薄暗い僕の家は近所で「闇の家」と呼ばれ、母は子どもたちから魔女扱いされていたし、僕はさながら魔女の忌み子としてわかりやすく疎外されながら育った。母にも僕にもまともな友達はおらず、回覧板はなかなか回ってこなかったし、町内のイベントには呼ばれた例がなく、近所を歩いても挨拶はおろか目を合わせてくれる人すらいなかった。
そのようにして僕は幼少から周囲に避けられることの多い人生を送っていたが、だからといって僕たちは家族仲のいい団結した家庭というわけでもなかった。僕がまだ幼い子どもだったころから母の興味は植物にしか向いていなかった。僕が百点を取ろうが零点を取ろうが「ああ、そうなの」としか言わなかった母は、しかし庭先のバラが咲けば心底嬉しそうに「今年もかわいく咲いてくれたわね、ありがとう」と声をかけてやり、ドウダンツツジがじわじわと茶けてくれば「どうしたの? 元気を出すのよ」と泣きそうな声を出し、すぐさま栄養剤をばら撒いた。腹が空いたと訴えてもお菓子一つ与えてもらえなかった僕は、当然のように「自分は花や木よりも取るに足らない存在なのだ」と思って生きていた。
大学生となり田舎を出た僕は、まさにコンクリートジャングルと呼ぶにふさわしいような立地の大学の最寄り駅から電車で三十五分の中途半端な田舎町に居を構え、実家からの仕送りとホームセンターの植物コーナーのアルバイトで生計を立てている。地元にいたころはあれほど嫌悪していたはずの植物に対する知識が、しかし皮肉にも花売りとしては途轍もない財産として、利用価値の高いものとして僕を助けてくれた。
勤め始めて半年足らずで僕は植物コーナーの確かな戦力として数えられ、最適な栄養剤の選びかた、具合よく摘心するコツ、見栄えのよい寄せ植えの方法、初心者向けの庭造りなど、母がブツブツと庭先の花に語り掛けていたことを他者に伝えるだけで僕は心底感心されては、
「君は本当に花が好きなんだね」
と、ホームセンターの仲間は皆、見事なまでの勘違いを口走っては僕を褒めそやした。
社員の吉井さんは時々、冗談めかして「君は哲学じゃなく植物を学ぶべきだったろうな」と、煙草をふかしながら笑う。その都度、そうっすね、と返す僕の顔がきちんと「笑顔」になっているかはわからない。
僕の勤め先は、ホームセンターでは多少珍しく切り花を豊富に取り扱っていた。それらは生花として売り切るのが目標ではあったのだけれど、やはりどうしても少なからず売れ残ってしまう分はあり、店員はそれらの中からドライフラワーに成り得るものを厳選し、バックヤードで裏方作業がてらスワッグやリースに作り替え再び店頭に並べることで廃棄率を極力下げていた。ドライフラワーとしての売れ筋にはバラやアジサイ、カスミソウやスターチスなどがある。ミモザやユーカリで作ったリースもクリスマス辺りだと飛ぶように売れるし、ラベンダーやケイトウのスワッグだって季節を問わず人気商品の一つだ。
「買って、飾って、枯れて、だからハイ捨てますなんて、ちょっとね、忍びないじゃないですか。生花じゃないと運気が下がるとかなんとか……、あとはまあ、ドライフラワーは貧乏くさいとか? そういう話も聞かないわけじゃないんですけどね、でもそうじゃなくて……。単純に、ドライフラワーってかわいいと思うんですよね」
お得意様の一人である糸田さんは、毎週金曜日になると花二、三本分、合計で五百円ほどの生花を購入してくれる。彼女はひとり暮らしで、ジャンガリアンハムスターを飼っている。職場へは自転車で通っていて、好きな雑誌はFUDGE、元々このホームセンターへはペットのハムスター“もふちゃん”の餌やおもちゃを買うために不定期に通っていたのだけれど、ふと花コーナーがあることに気づきそこで何となく買ったカスミソウとミモザのスワッグがあまりにもかわいくて、そのまま癖になって今に至るのだという。糸田さんはかなりお洒落で、笑うと左の八重歯が見え、そうして相当お喋りな女性だった。
「この間、仲間内でズーム飲みしたんです。そうしたらみんな部屋がもう、びっくりするくらいかわいくって。ひとりはピンクのフリフリのクッションを抱っこしながらほろよいの桃を飲んでるし、ひとりはジェラピケのふわっふわのパーカーにショーパン、ニーハイ。店員さん、知ってます? ジェラピケ。ジェラートピケっていう、『それを着るだけで他の女へのマウントになる』っていう魔法のルームウェアブランドなんですけど、女だけのズーム飲みでジェラピケって! はーあ、女に脚見せて何の得があるんかってんですよ。いや、でもあの子、これがまた似合うんだよなあ……。GUのサテンパジャマと壁一面のお手製ドライフラワーでイキってやろうと計画してた私のダサさったらなかったですよ。心底惨めです」
「いやいや、そんなそんな」
「そんなそんななんです、これがね。あ、でも、今週末またその子らとズーム飲みすることが決まりまして。しかも今度はジェラピケちゃんが率先して、知り合いの男の子も三人呼ぶっていうんですよ。となればもうね、こりゃあ気合入れなきゃなあと! 一瞬『私もジェラピケ買ってこようかな』とか思ったんですけど、ここは敢えてちょっと奇をてらおうかなと、昨日クローゼットの奥底からバンドTシャツ出しておきました。誰のだと思います? なんと岡村靖幸です、岡村ちゃん。彼氏になって優しくなって! という女子力アピールですよ。わはは、まああんまり聴いてないんですけどね。元カレの影響で何枚かさらっとくらいなんで、話ディグられたら終わりです。ジ・エンド」
それ、結構危険なラインを攻めているんじゃないっすかね、などと言いかけ、しかしもちろん実際に伝えることはなかった。おそらくは友人だろう女性を、平気で「ジェラピケちゃん」と揶揄できる彼女はきっと、そういった危険を犯すことに対してそれほど抵抗がない。僕は淡々と彼女へユーカリの葉の加減を訊ね、指示通り二本ほどそれを増やした。
完成した花束と僕を携え、次に彼女は花瓶を選ぶ。
「女の子の部屋なら絶対ピンクですもんね」
幼いころに大人から当てこすられたのだろうか、“女の子らしい”のテンプレートを愚直に守ろうとする糸田さんの部屋を見たことはないが、彼女の外見や言動から僕が頭の中でイメージする“糸田さんの部屋に似合う花瓶”は、今彼女が手に取っている透き通るピンク色のシリンダー型のフラワーベースではなく、その斜め下に置いてある青い陶器のものだ。さばさばとした物言いや、いわゆる男ウケ重視ではないと思われる服装の割、糸田さんは「モテ」や「かわいい」「綺麗め」といった女子力を気にかけていた。
僕が思うに、糸田さんはきっと自分らしく、飾らない自分を他者にさらけ出すほうが「モテ」るし「綺麗」だろうし、“女子力”があると感じてもらえるかはわからないけれど、少なくとも「かわいらしい」とは思ってもらえるはずだ。
花が好きで、毎週金曜日には必ず五百円分の花束を自分のために買い、ドライフラワーを作り、その部屋でペットのハムスターを愛でる、トラッドスタイルが得意な二十代後半の女性。無理をしてまでジェラートピケのショートパンツを穿く必要も、昔の恋人が好きだっただけで愛聴しているわけでもない岡村靖幸のバンドTシャツを着る必要もないはずの彼女は、結局ピンクのフラワーベースを買って帰った。
父から「お母さんが倒れた」と連絡があったのは糸田さんが毎週来店する金曜日のことで、その日まだ彼女はやってきていなかった。
バイト中、休憩時間を除き携帯端末を操作することは禁じられており、僕はその日もロッカーに自身のスマートフォンを置きっぱなしにしていた。当然のように父は僕と連絡が取れず、結果としてホームセンターに直接かけるしかなかったのだと電話口で言っていた。父からの電話を受け取った始めに社員の吉井さんは、慌てた様子で僕を呼びつけ、
「早く実家に帰ってあげて、しばらく休みにしておくから」
と僕に確認を取るでもなく言い、そのまま僕をホームセンターから追い出した。
自宅に帰る途中も十分ほど父と通話をする。今日中に新幹線に乗ってくれたら駅までは迎えに行く、そのままお母さんを見舞ってほしい、二、三日はこっちに泊まっていってくれないか。父はそのようなことを何度も何度も繰り返した。そのたび彼の混乱の輪郭がはっきりと感じられ、僕は適当な相槌を返しながら執拗に「まずお父さんは落ち着いて」と伝え続けた。
アパートへ戻り、大振りの鞄に着替えと携帯電話の充電器、その他細々したものを詰めながら、僕は母について考えていた。
母とは、昔から折り合いが悪かった。
植物ばかりを一方的に愛し、僕のことを理解したいという気配が一切感じられない母に対し、僕は具体的な寂しさや苛立ちや憎しみをぶつけることができなかった。環境のせいなのか、あるいは僕の元々の気質なのかはわからないが、幼いころから僕はあらゆる物事を妥協することに抵抗がない。それもそうだよな、そんなものだよな、その程度なのだろうな。そうやって、自分の身に起こる事象のほとんどを適当に往なす僕を見、母は、
「あなたは、花を咲かせようっていう気がないのよ」
と呟いていた。
ドウダンツツジの上に倒れ込み、そのまま目を覚まさないでいる今の母は、未だ咲かない僕をどう思っていたのだろう。最終から二本手前の新幹線に乗り、田舎へと向かう。駅中で買った弁当はとっくに冷め切っていて、塊のような醤油味の米がやけに塩辛かった。
地元の駅構内はやけに明るく、どうにも現実感が薄い。
田舎町特有の人気のなさを白熱灯でごまかしたような光の下に、父がぽつねんと立っていた。何年前に買ったのか、生地の薄くなったTシャツと裾の余ったチノパンがその田舎くさい景色と妙に馴染んでいて、半年ほど前の盆に見た父の姿とうまく重ならない。僕の知っている父はもっと、ちゃんとした、出来のいい大人の姿をしていたように思う。
「急で悪かったな、大学とかバイトとか、大丈夫だったか」
「ああ、うん。それは問題ないよ。お母さんの具合は?」
「数値は安定してるらしい。ただ、目を覚ますかどうかはわからないらしい」
入院費とか諸々、お金は大丈夫なの。そう訊ねるべきか悩み、しかし切り出せないまま僕は父の運転する車の助手席に乗り込む。大学を辞めて地元に帰ってこい、就職して母の入院費を稼いでくれ。そんなことを言われたらたまったものじゃない、と思っていた。とんだ薄情者なのはわかっている、それでも僕は母のために現在の環境を投げ出そうとは考えられそうもない。
「勉強、問題なくついていけてるか?」
「あー、そこはノーコメント。はは。でもちゃんと通ってるから。サボってないよ、それだけは安心して」
「そうか、ならいいんだ。お父さんはよくサボったもんだったよ」
ハンドルを握る父の手は皺とシミにまみれ、彼がとっくに初老であることを僕へ明確に伝えている。居心地が悪い。
ちょうどその時、運よく携帯電話が鳴った。父に一言確認してから画面を見ると、届いていたのは社員の吉井さんからのショートメールだった。
【明日から五日間、休みにしておきました。さらに必要な場合は折り返し連絡をお願いします。お母様へお大事にとお伝えください。吉井】
すぐさま短く礼と詫びの言葉を返し、少しだけSNSを覗いてからスマートフォンをポケットにしまい直す。
母が入院する病院まではあと二十分ほどかかるだろう。ぽつぽつと雨が降ってくる。父が暖房を点ける。
「お前、アルバイト先、ホームセンターだったか」
「ああ、うん。そう。花売ってる」
「らしいな。お母さん、それ聞いたとき笑ってた」
「ああ、お母さん花好きだもんね」
「はは、そうだなあ。お前の花好きもお母さん譲りなんだろうな」
即座に、くだらない、と腹の中で悪態づく。父は、僕が母と同じように花を愛でるがゆえ花を売っていると勘違いしているようだった。
確かに僕は、花売り場担当だと理解したうえでアルバイト募集の電話番号に連絡を入れた。しかしそれはあくまで自らが植物に対しそれなりの知識があると理解していたからでしかなく、たとえば数学が得意だから数学科に入るようなことと限りなく同義だった。今だって別に植物が好きなわけではない。他人よりはできる、他人よりは知っている。詰まるところ、ただそれだけの話だ。
「あー……、えっと、お母さん。やっぱり悪いの?」
話を逸らすために、あるいは本質へ戻すために会話の内容を大幅に変える。父は「そうだな」と前置きしてから、
「もう何も話さないまま……、目を覚まさないまま、死んでしまうかもしれないそうだ」
俺がもう少し早く気づいていればなあ。父がぼやく。その日、父はいつものように会社へ行き、やはり帰宅はいつものように二十二時を過ぎてしまったのだという。夕方に庭先で倒れた母は父が帰ってくるまで誰にも発見されず、ドウダンツツジの上でぐったりと眠っていた。
あの家の植物がもっと少なくて、通りから玄関先が見渡せるようであれば、あるいは母だって今頃、
「大変な目に遭ったわ」
と笑って僕を受け入れることができたのかもしれない。そして、そういう性質の母であったとすれば、僕も彼女のことを心から心配し、無事でよかった、と笑い返せていたのだろう。
しかしどのみちそれらは全て机上の空論でしかなく、どういうルートを辿っていったとしてもあの家は花屋敷に仕上がったのだろうし、母はドウダンツツジの上に倒れ込んだのだろうし、もう二度と目を覚まさないのだろうし、このまま死んでしまうのだろう。僕が母の病に心を揺さぶられることなど、一生涯起こり得ないのだ。おそらくは。
その後、数日間母を見舞い、それから再び自らのアパートに戻り、大学とホームセンターと自宅を行き来する生活を再開して二ヶ月後、母は肺炎であっさりと死んだ。
結局母は目を覚まさないままだった。
母の看病と仕事と日々の生活に追われ、経験したことのない忙しさに身を浸し続けた父は、その二ヶ月間庭の手入れなどできるはずもなく、葬式のため帰った実家の庭は文字通り化物じみた花屋敷になっていた。
母があれほど手をかけていた庭も、ほんの二ヶ月構ってやらないだけでここまで醜く姿を変えるのか、と考えると僕は非常に馬鹿馬鹿しい気持ちでいっぱいになり、これまでの母の行いが不毛なそれのように思えて仕方なかった。親族の何人かから「花屋に勤めているのならお母さんの代わりに手入れをしていってはどうか」と提案を受けたが、せっかく入学させてもらった大学に通うためにもまだここへは戻ってこられないと答えるとそれ以上は何かを言ってくることもなくなった。
母が育てていたうちのいくつか、鉢植えの植物は、気に入ったものがあったら形見分けになるからと言って参列者に引き取ってもらった。彼らは一様に、
「枯らさないようにしないとね」
と言って寂しそうに笑っていたが、きっと彼らは母ほどにあれらを美しく咲かせることなどできないだろう。
「お前も、何か持っていくか」
葬儀も終わり、細かな手続きなどは全て父に任せ、僕が一人アパートに帰る。駅へ向かうため父の運転する車に乗り込む直前、父は庭を指さして僕にそう言った。
「お前ならまあまあ育てられるんじゃないのか。植木鉢なら物置に何個もある。掘り返す必要があるなら手伝う」
促されるままにその荒れ果てた庭を見渡す。
たぶん、母のことは嫌いではなかった。
折り合いこそ悪かったが、それだけだった。母がもっと長生きして、何か小さなきっかけでも起きれば案外僕らはあっさりと和解して、この花まみれの庭でコーヒーでもすすっていたのかもしれない。しかし、もはやそれはあくまでも仮定の話にしかなれない。母は死に、僕らは分かり合えないままに別れてしまった。
「あの花、少しだけ切っていってもいいかな。ドライフラワーにするよ」
「……そうだな、一人暮らしじゃそうそう花なんて育てられないか。手伝うよ、鋏と新聞紙と、ビニール袋があればいいか」
「うん。新幹線だから少しでいい」
母が倒れていたというドウダンツツジの斜向かいに咲く、数本のバラへそっと鋏を入れた。丁寧に棘を外し、新聞紙に包んでからビニール袋で覆ってやる。
匂いの弱い品種ではあるが、新幹線の車内ではいくらか香り立ってしまうかもしれない。最後まで母に悩まされてばかりだな、と思いながら、僕は父の車に乗り込む。数分も経つと室内はむせ返るようなバラの匂いでいっぱいになって、僕は小さくむせ返りながら窓を開けた。
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ダイダイのお花はネロリ。 手元にあるお花でハーブ水作りしませんか? LSアカデミー様でカプセル蒸留器使った、 芳香蒸留水体験ができます。 https://www.ls-academy.net/qualification 庭先にあるお花を使って見ませんか? ⭐️カプセル蒸留でできること(HPより一部抜粋) 花のデリケートな香りは、従来の水蒸気蒸留では熱や酸素で分解されるので、抽出が難しかったのですが、カプセル蒸留の減圧水蒸気蒸留モードは、低温で空気がほとんどない状態で蒸留するので、花の香りそのものの芳香蒸留水を作ることができます。完全密閉状態で蒸留するので、少しの花からも無駄なく香りがとり出せます。季節ごとに咲く花の香りを化粧水や芳香剤として利用することができます。 ⭐️特徴 カプセル蒸留とは、減圧で芳香蒸留水を抽出するとても特殊な機器を使います(でも簡単)LSアカデミーを主催されている科学者の田嶋先生が独自に開発されたものです。 薬草ハーブ畑の学舎 13:30〜15:00 ※お時間の余裕を持っていらっしゃてください ご希望の方は、ハーブ畑内散策 15:00〜16:00頃まで ヨモギ、スギナ、ドクダミ、つわぶきを収穫ください。 芳香蒸留水は100ml〜150mlから取れる予定 4名様まで 講座料金 #薬草 #ハーブ畑 #薬草講座 https://www.instagram.com/p/COhN6dQNjt6/?igshid=3hi1meeys0ga
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夜間を通して降り続いた雨も朝には霧雨となり、昼を過ぎた頃には完全に止んでいたが空の上は未だに襞の陰影がふやけた牛の小腸のように見える灰白色の雲に覆われ、羽ばたいて横断する鳥たちの影を殊更黒く際立たせていた。
鴉が虚空を頻繁に往復している。黒い翼を大きく広げて嘴に細長い枝を咥えた鴉の視線の先には鉄楓の巨木が聳えていた。
終日多くの車が行き交い排気ガスに淀んでいる幅広い十字路の一角で空の雲海にあとほんの僅かで届くかに見える鉄楓の巨木は夢と現実の狭間にぼんやりと仰ぎ見る白い石塔のように聳え、一枚の葉も付けずに剪定の鋸に随所両断されている太い枝の断面や剥き出しになっている白い骨のような形成層、更には根元を支えている鉄骨とその下を覆っている黒い布などがこの高い木を尚のこと硬く無機質な構造物のように見せていた。
あまりにも巨大な対象を目の前にしたとき、その対象を自分の手先の延長線上にある実存だとは感じられず、抽象的な観念としてしか捉えることが出来ないという傾向を男は持っていた。例えば、高層マンションの前に立つとき、それが現実に存在する物質、鉄や白い塗料で造り上げられた構造物だとは感じられず、言葉やイメージを組み合わせて作られた観念の構造物であり、時間と同じように在るといえば在るし無いと云えば無いというような曖昧な存在、観測者に存在の確実性を依存する想像の産物と見分けが付かないのだった。目を閉じてまた開いたとき、マンションが跡形もなく消えていてもさして驚かないだろうと男は予感するのが常だったが、それは男にとってマンションが消えることは頭の中に浮かんだ数字が瞬く間に消えるのと大差がないからであり、そのような想像的マンションの無数に穿たれた蜂の巣の穴のような窓の中に自分と同じ生身の生きた人間が存在しているとはどうしても思えず、マンションの玄関の入り口から突然人間が出て来たりすると男は眺めていた絵の中の人物が不意に画布から飛び出して来たかのように驚きまた奇妙な違和感を感じるのだった。
抽象的観念としてしか捉えることの出来ないのはしかし巨大な対象に限られたものではなく、太陽、空、街、人間、ありとあらゆるものが男にとっては観念的存在に映り、ときには鏡の前に映る自分の姿さえも想像の産物なのではないかという疑いを抱いた。巨大なものがひときわ観念的にみえるのはそれだけ自分の内的現実と遠い存在だからであり、多少の僅差はあれどありとあらゆるものは無限に遠い存在として男の目の前に置かれていた。現実からの乖離断絶を常に感じ、男が渇望しているものは唯一つその現実に触れることだけであったが、しかしそれこそ紛れもない現実にほかならなかった。
街というものは人間作り出した観念の産物であり、発達し発展していくほどに純観念的に進化していく、いわば観念の結晶化現象だと男は考えていた。結晶の街は硬質な鉄やコンクリートで形作られ、白や灰白色の塗料で塗り込められ、動きはすべて機械の正確な計算によって或いは機械のように優秀な人間にとって制御されている。そこから排除されていくものは、肉のように柔らかいものであり、黒や黒に近い色のものであり、不規則な動きをみせるもの、つまりは自然発生的な暴力、その延長線上にある死の影であった。死は芽を出す前にその予兆から摘み取られていた。駅の前には必ず交番があり、腰に拳銃を差した警官が座って、単身赴任の夫の帰りを待ち続ける窓辺の人妻のように来たるべき暴力の影に備えていたが、彼らの待ち望む暴力がやって来ることは稀であり、時折やっと道を尋ねに異国人がとぼとぼ歩いて来るぐらいであった。待ちわび兼ねて黒を白で押し包んだ車で警官は街に飛び出していくが、波一つ立たない静謐な街はさながら不毛海域のようであり彼らの漁船が魚を見つけて頭の上に乗せた赤いランプを光らせることはついになく、虚しく肩を落としてまた交番へと帰っていくのが大概であった。それも至極当然なことで、暴力の影は彼らが探しに出かける遥か前から根こそぎ刈り取られているのであり、早朝から籠の台車を引いて何人もの掃除夫が夜の残骸を掻き集め、ビルの会議の机の上では古い建物を取り壊し新たな建物をつくる計画が毎朝練られ、鴉や椋鳥は駆逐され、野良犬や野良猫は見つけしだい保健所に連れていかれ、近年になって街中に張り巡らされた監視カメラの出番を待つまでもなく行き交う人々の鋭い視線が絶えず光り、浮浪者を見掛けることも皆無であった。僅かに掻き集められた暴力は救急車の白さに包まれて郊外に城のように構えた病院の中へ、鉄格子の嵌められたバスに揺られて見たこともない丘の上の堀の中へ、或いは青い象のように大きな車に街外れの集��所へと運ばれると悉く燃やされて、その白い煙はこの街で一番空に近い白い煙突塔の先端から終日流されていた。
それではこの街に住む人間は現実感を男のように失っているかといえば、そうではなくこの街の人間の多くは現実感を絶えず摂取し、飼い豚のように肥えていた。ドクダミの草のように街にはラーメン屋を始めとしてありとあらゆる飲食店がはびこり香ばしい匂いを終日遠くまで漂わせ、スーパーやコンビニに行けば観念に加工され調理された動物や魚の死体が清潔に煌びやかに陳列されていた。ゲームセンターやパチンコ屋は朝からネオンとともに派手な音響を響かせ、デパートの中で或いはカフェの中で愉快な或いは物悲しい音楽は常に鳴り響いていた。道端には手入れの届いた植草や植木が整然と並び、その横をもはや狼の面影などまるでない調教された玩具のような子犬を引き攣れて白いワンピースを着た女が幸せそうに歩き、女の頭上にはビル群の直線に切り取られた多角形の空が浮かんでいる。太陽が沈んで観念の力が高まる夜になると、夜通し開いている賑やかな居酒屋や御洒落なバーで男たちは唾を飛ばしながら酒で観念を溶かし込み、それでも物足りない場合はラブホテルや風俗店に駆け込んで女の柔肌を通して現実の熱い感触を肌に染み込ませる。いや、多くの人間はそこまでしない、大概は自分の部屋のなかに引き篭もり、呪われた想像力と情報器具を駆使して現実感を安全に摂取する。ポップコーンを片手に一家惨殺事件の顛末を追い、外国で飢えて死んでいく子供たちを憐れみ、不倫が発覚して崩壊していく人生を嘲笑う。二次元の世界では更に顕著に、瞳だけが異様に大きい無垢な少女たちが魔法を駆使して殺し合い、痩せ細った女のような男たちが盛んに淫らな愛を交わし、ゲームの世界ではライフルや機関銃を撃ちまくり、女や子供関係なく殺して街中を血に染めることも出来たし、ポルノを見れば強姦など当たり前で、その画面の中ではどんな過酷な拷問でも女に科すことができたし、その逆ももちろん出来た。
暗い穴倉のなかで想像力は厄災のようにどこまでも広がり、それに見合う現実感を得るだけの技術を人間は獲得していた。現実感の蜜は観念の安全な鉄の檻に守られた飼い豚の口に絶えることなく流し込まれ、その中で豚たちは満たされ幸福に眠り込み、この街は穏やかな平和に包まれていた。
しかし、現実と現実感というものの間に絶対に越えることの出来ない隔たりがあることを男は知っていた。偽物はどれほど精巧に本物に似せて作ろうと偽物であり、完全に見える贋作は稚拙な偽物の絵よりもかえって本物の絵に対する越えられない一線を際立たせて男の前に突き付けていた。この街は綺麗であり秩序もあり尚且つあらゆる欲望を満たす物質に満ち溢れていたが、唯一つ美しさだけが欠けていた。美しさとは死と向き合う人間の意識だけが感じ取ることの出来る世界の現実そのものだった。
美しさとは単なる趣味の問題ではなく現実の世界そのものであったから、観念の檻から飛び出して現実に触れたい、つまりは本当の意味で生を生きたいと渇望する男にとっては切実を通り過ぎて人生で唯一の問題であった。美しくなければ現実ではないし、現実でなければ美しくはなく、現実とは想像が入り込む余地が一切ない美しさであり、美しさとは仮初の現実感を喪失させる現実そのものであった。
美意識を持たない飼い豚たちが造る街は当然のごとく美しくはなく、現実から遠くかけ離れた砂上の楼閣の中で安寧に暮らす飼い豚たちの醜い姿は街を彷徨う魂を持たないゾンビのように男の目には映っていた。
しかし男もまたゾンビの亜種であることには違いなかった。男は電車に乗る機会が多く、その日も開閉式ドアの前に立って空と蒼い山脈の彼方に憧憬の眼差しを注いでいたのだったが、空と蒼い山脈がビルの群れに掻き消されて不意に暗くなった硝子窓にうっすらと半透明な男の姿が映し出された。男はその朧げで亡霊のような自分の姿が鏡や写真に映り込んだ自分の姿よりもひどく自分の真実に似つかわしい姿に思え奇妙な納得と安心を覚えていたのだが同時にその亡霊の瞳の中には手摺に掴まってぼんやりと立っているゾンビ姿の自分が映り込んでいることにもまた気が付いたのだった。
ときおり電車が激しく揺れると、男は手摺から手を滑らして目の前の硝子窓に手を置いて身体を支えていたが、そのとき同時に亡霊も手を伸ばし男と亡霊の手はぴたりと綺麗に重なっていた。蒼白い亡霊の手の平は冷たく硬い観念の感触そのものであったが、一方亡霊の手の平は男の手の平に熱く柔らかな現実の感触を感じていたはずだった。
幾度となく訪れた鉄の揺り篭の激しい揺れは男のなかにひとつの思想を熟成させていった。それは亡霊へと至る道筋であり、自分の意識を身体から完全に切り離してあの硝子窓の内側に閉じ込める、つまりは自分を純粋に観念的存在にしなければならないということであった。なぜなら現実の完全な扉は純粋な観念的存在にのみ開かれているからであったが、それは過去に数多の宗教や哲学が説いてきた奥義であり、芸術家が懊悩の果てに一瞬垣間覗く彼岸の赤い花であり、赤い血を流して斃れゆく戦士の瞳に映る蒼い空であり、男が常に予感し惹かれつつも巧妙に卑怯に怠惰に避けてきた思想であるとともに、男が生まれる遥か前の大きな戦争で合理主義の前に敗れ去り廃れ切った神々の思想であって、透けた硝子窓越しに蟻塚のように広がる鉄とコンクリートに堅固された灰白色の街はそんな神々の累積した死体の上に築き上げられているのであった。
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