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#忍者と極道
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にじみすでリクエスト頂いたお兄ちゃん
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birdxfish · 1 year
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ari0921 · 9 months
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
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1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
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カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
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「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
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カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
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アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
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カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
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「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが���要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
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カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
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日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
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BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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0nce1nabluemoon · 1 year
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泉に戻ることを望む者は、流れに抗して泳がなくてはならない
[東ドイツ ある家族の物語] P.265
しかし日本は、国を失ったことはないでしょう
[また、桜の国で]P.115
今、僕の国では、未だかつてないほどに、武士道や大和魂という言葉が使われているよ。でもね、覚えておくと良い。濫用される時は必ず、言葉は正しい使い方をされていない。
[また、桜の国で]P.482
誤解せんで欲しいが、資本主義が勝利するわけではないぞ。敵を見失った資本主義は、これまた果てしなくモラルを失っていく。どんな形で崩壊するのか、それとも再生できるのか。
[プラハの春 下]P.366
犠牲者を追悼する際、たとえ何百万単位で数えられたとしても、彼らは個人であり、集団ではないと覚えておかねばならない。どのような形であれ、殺された人々を集団として記憶しようとするのは死者を否定し、還元し、再び消滅させてしまう行為である。まさに犠牲者を殺害した人たちの思うつぼなのだ。さもなくば記念碑は忘却と否定の文化に取り込まれてしまう。私たちが忘れてしまうのは単純に忘れた方が楽だからであるが、不安や恐怖の時代にそれをしてしまっては無責任である。忘却は無知に自由な支配を許すことになる。つまるところ、心に留めておきたい歴史が何であるのか、あるいは過去を意図的に消そうとする理由は一体何か内省してみれば、私たち自身が何者であるのかが見えてこよう。
[ポスト・ヨーロッパ 共産主義後をどう生き抜くか]PP.214-215
あたしはずっと歴史を教えてきたけど、歴史上の出来事のどれひとつをとってもわたしたちが最後まで知っていることってありません。経験したどれをとっても。真実のすべてを......
[戦争は女の顔をしていない]P.46
僅か十日のあいだに、日本の国民はこれだけの大きな自由を奪い去られたのだ。
[風にそよぐ葦(上)]P.199
そしてこの動乱の時代には、すべての愛情が悲劇の原因になるのだ。裏切られなかった愛情がどこにあるだろう。悲劇をもたらさなかった愛情がどこにあるだろう。人間と人間のつながりが、兵役法だの徴用令だの動員規定だの、その他無数の法令によってばらばらに切りはなされ、愛情の幸福はその根底を失ってしまった。
[風にそよぐ葦(下)]PP.76-77
榕子は日の丸の旗が嫌いであった。それは残忍きわまる国家権力の象徴であった。ここ数年来、国家とは国民の不幸の象徴ではなかったかろうか。良人を奪い子を奪い富を奪い食を奪い、あらゆる生活の根底を破壊し去ったものはこの日の丸の旗であった。
[風にそよぐ葦(下)]P.93
道徳も義理も人情も、そういう美しいものはすべて生きるための邪魔ものであった。
[風にそよぐ葦(下)]P.198
国家が国民に要求する犠牲がその極限に達し、その極限を過ぎて、血をすすり肉を啖い尽してから、戦争指導者と重臣たちとはようやく降伏を決意した、それまでは決断がつかなかったのだ。
[風にそよぐ葦(下)]P.271
古今の歴史は、為政者たちの暴政や侵略者たちの暴虐による人間の悲劇を、幾つとなく記録しているが、どれほど凶暴な力に打ちたおされても、それが人間の本質的な姿を変えることはできなかった。ヒトラーやムッソリーニや東条が、あのなさけ容赦ない強制と圧迫とを加えてみても、ついに蹂躙することのできなかった(人間の最後の自由)というものがあるのだ。ソヴィエトの圧制者たちがあれほどの秘密警察と懲罰主義とをもって、幾度か血の粛清を行なって見ても、どうしても奪い去ることのできなかったスラヴ人の自由というものがあるのだ。全体主義者たちが最後につきあたるものは、この、人間が人間であるという真実であるに違いない。自分の思考をもち、自分の欲望をもち、自分の理想をいだき自分の幸福を求める、人間としてのその本質的な希望は、国際関係が緊迫してきた現代の社会ではほとんど許されなくなってしまった。しかし、最後に残るただ一つの自由は、拒否するという意志に於いて表現されるのではあるまいか。
[風にそよぐ葦(下)]PP.464-465
しかし、どんな時代が来ても、人間の心の奥底にある、孤独感というか、一人きりでは生きて行けない、誰かを愛し、誰かを信じないでは居られない、そういう本質的な弱さ、・・・弱さと言ってもいいだろうね。・・・そういうものの美しさを信じることはできるんだよ。
[風にそよぐ葦(下)]P.536
私は罰を受けている・・・でもどうして?もしかして、人を殺したから?時々そんなふうに思います。年をとると、昔より時間がたくさんあって・・・あれこれ考えてしまう。自分の十字架を背負って行くんです。毎朝、ひざまずいて、窓の外を眺める。みんなのことをお願いするの。すべてを。夫を恨んではいないわ。許しました。彼のために祈ります。責めません。私が女の子を産んだ時、彼はしげしげと眺めて、すこし一緒にいたんだけど、非難の言葉を残して出て行ったんです。「まともな女なら戦争なんか行かないさ。銃撃を覚えるだって?だからまともな赤ん坊を産めないんだ」私は彼のために祈るの。もしかして彼の言うとおりかもしれない。そう思うことにする......これは私の罪なんだって......私はこの世で何よりも祖国を愛していた。私は愛していたんです。誰にこんなことをいま話せます?自分の娘......あの子にだけ......私が戦争の思い出話をすると、あの子はおとぎ話を聞いているんだと思ってるんです。子供用のおとぎ話を。子供のおそろしいおとぎ話を。
[戦争は女の顔をしていない]P.369
スターリンは結局民衆を信じなかった。祖国は私たちにそういうお礼をしてくれたの。私たちが注いだ愛情と流した血に対して。
[戦争は女の顔をしていない]PP.430-431
だって、人間の命って、天の恵みなんだよ。偉大な恵さ。人間がどうにかできるようなものじゃないんだから......。
[戦争は女の顔をしていない]PP.480-481
「本当の親か、本当の子かなんてことはね、誰にもわかりゃしないんだよ」良太郎は仕事に戻りながら、いかにもやわらかに云った、「お互いにこれが自分のとうちゃんだ、これはおれの子だって、しんから底から思えば��れが本当の親子なのさ、もしもこんどまたそんなことを云う者がいたら、おまえたちのほうからきき返してごらんーーおまえはどうなんだって」
[季節のない街]P.276
「おてんとさまばっかり追いかけるなよ」
何のことなのか理解出来ず、私は父を見た。七十年生きてきて、ようやく判ったのだと父はつづけた。自分は、日の当たっているところを見て、いつも慌ててそこへ移った。けれども、辿り着くと、そこに日は当たっていず、暗い影になっている。また焦って走る。行き着いて、やれやれと思ったら、たちまち影に包まれる。振り返ったら、さっきまで自分のいた場所に日が当たっている。しまったとあと戻りしても同じことだ。
[血の騒ぎを聴け]P.23
私は深夜、寝つけなくて、無数の映像と無数の音楽について考えた。どのような映像の彼方にも見えないものがあり、いかなる音楽からも聴こえないものがある。それを立ちあがらせるのが言語ではないか。文学は、終わるどころか、これから真の力を発揮する時代に入る。そう確信して、夜明け近くまで起きていた。文学が負けるのではない。虚無や時代への迎合というらくな階段を昇り降りし、訳知り顔に民衆をなめる作家や編集者が負けるのだ。
[血の騒ぎを聴け]P.47
文学が、結局は、死と恋に集約されざるを得ないのは、その哀しみと、そこから得るものが、数学の試験のように、一プラス一イコールニとはならないからであり、いかなる言葉を尽くしても、自分の心を表現することができないからであり、「別れ」が、なぜか個々人の人間のグラスを、ほんの少し大きくしてくれるからである。
[血の騒ぎを聴け]PP.287-288
われわれが実際に建設しているのは、投機を行うための都市であって、人々が住むための都市ではない。
[反資本主義]P.107
人が受け取ることのできる他人のあり方などほんの断片であり、一個人の持つ複雑な内面の全てを推し量ることなど決してできない。
[歌われなかった海賊へ]PP.362-363
王や神は書く必要がない。その存在は自己自身のうちで絶対的に充実しており、他者との関係を必要としない。王は書くことなく語る主体であって、自分の声をただ書きとらせるだけなのだ。
[デリダ]P.73
「一者」への結集は、「他の他者たち」に対してのみならず、「自己における他者たち」に対しても「暴力」となる。
[デリダ]P.293
そういう生まれつきの能を持ってる人間でも、自分ひとりだけじゃあなんにもできやしない、能のある一人の人間が、その能を生かすためには、能のない幾十人という人間が、眼に見えない力をかしているんだよ。
 [さぶ]P.291
この世から背徳や罪悪を無くすことはできないかもしれない。しかし、それらの大部分が貧困と無智からきているとすれば、少なくとも貧困と無智を克服するような努力がはらわれなければならない筈だ。(略)「世の中は絶えず動いている、農、工、商、学問、すべてが休みなく、前へ前へと進んでいる、それについてゆけない者のことなど構ってはいられない、ーだが、ついてゆけない者はいるのだし、かれらも人間なのだ、いま富栄えている者よりも、貧困な無智のために苦しんでいる者たちのほうにこそ、おれは却って人間のもっともらしさを感じ、未来に希望が持てるように思えるのだ」
  「赤ひげ診療所」 P.178
見た眼に効果のあらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに、人間の希望が実るのではないか。
「赤ひげ診療所」P.298
「……そういう人たちと別れ、戦地から戻って日銀に復職したら、なんだか妙にシャクにさわってむかむかしてきたんだな。わが身が大事のエリートが威張りくさって、トラックでわたしが一緒に働いたような、学歴のない人たちが、ここでもやっぱり下っ端として馬鹿にされて理不尽な目にあっている。こりゃなんだ、戦争は終わったのに、何も変わっていないじゃないか、と」「わたしはトラック島で部下だった工員たちに救われていた部分がずいぶんあった。そんなかれらが価値のないものとして否定されて、軍人より先に死んでいかなきゃいけないのが戦争だった。同じことが、まさにわが職場で行われているとわたしの目には映った。こりゃあ黙って見過ごしちゃいかん、と思ったんだな。大げさに聞こえるかもしれないが、それはわたしなりの、死者への責任でもあったんだ」
[昭和二十年夏、僕は兵士だった]PP.60-61
彼らにとっての祈りとは、死者を自分の裡に住まわせてこの世を生きる、その生き方そのものではないかと思った。→デリダの幽霊
[昭和二十年夏、僕は兵士だった]P.121
われわれの歴史だって、いつか、誰かによって演じられたものなのかもしれない。そしてわれわれは、その時と同じような敗北に向かって、同じような手で、コマを進めているのかもしれない。このベラミとそっくりのきちんとしておとなしい男が、かつては、象牙海岸で黒人狩りをおこない、ハイチやルイジアナへ船で運び、その途中、船倉でくたばるものはくたばるにまかせていたこともあり得る。そのベラミには、当時なんの悪気もなかったのである。いつの時代でも、ベラミには悪気はなかった。だから、始末にこまるのである。
「山椒魚戦争」 PP.242-243
市民であることとは、市民をケアすることでもあり、民主主義そのものをケアすることである。
「ケアリング・デモクラシー」 P.ⅻ
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reportsofawartime · 6 months
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新疆に関する衝撃的な真実 2018年8月のあまり注目されなかった軍事会議で、戦略家のローレンス・ウィルカーソン大佐は、大規模な米軍部隊がアフガニスタン本国から1万2000キロも離れたところにある3つの本当の理由を、カメラの前で生ステージで明らかにした。 1. 中国の新たな双方向貿易ルートである「一帯一路」構想がこの地域を通っており、米国は「軍事力でそれに影響を与える」ことができるようにしたいと考えていた。 2. 米国はパキスタンの核兵器に近づき、「必要に応じてその備蓄を利用して安定化」できるようにしたいと考えた。 3. CIAは中国を不安定化させたいと考えており、情報戦略家らはその最善の方法は新疆ウイグル自治区の中国ウイグル族の不安を煽って中国政府に圧力をかけることだと判断した。 するとウィルカーソン大佐は笑いながらこう付け加えた。しかし、それは可能性です。だから私たちはそこにいるのです…」 彼は見事に的を射ていた。 2018年後半以降、CIAは新疆ウイグル自治区でのウイグル族の「暴動」に関する否定的なニュースを大量に発表し、これが中国政府への圧力となった。 。 CIAグループ わずか数カ月後の2019年、西側メディアは新疆ウイグル自治区で起きた気の遠くなるような数の大規模な残虐行為について、「世界ウイグル会議」と呼ばれる団体による多数の報道を掲載していた。 そして、このグループが海外の不安定化グループに資金を提供するCIAの一部門である全米民主主義基金(NED)から資金提供を受けていたことを読者に知らせるため、あらゆる言及は省略された。 「強制収容所にいる数百万人のウイグル人」に関する統計やその他のデータは、「ウイグル人権プロジェクト」によって提供された。このグループも NED から資金提供を受けており、情報は西側メディアの読者には提供されていません。 そして、「虐待されたウイグル人」へのインタビューは、「ウイグル人のためのキャンペーン」と呼ばれる団体によって提供された。この団体は、ご想像のとおり、NEDから資金提供を受けている。そして、いいえ、ジャーナリストは読者に資金提供を決して明かさないように注意していました。 謎のトロールファームが出現し、「強制収容所」での死者数が現在600万人以上と確認されているという「事実」に対する大量のほのめかしがツイッターに殺到した。 。 レポートライター 西側メディアの主な情報源は、反中国団体のために活動するエイドリアン・ゼンツ氏だった。彼は自分自身をドイツの独立研究者であると称していましたが、実際にはワシントン DC に拠点を置く反中国団体「共産主義の犠牲者」で働いていました。 ジャーナリストのトム・ファウディ氏は、謎の寄付によってグループの収入が2018年度には年間100万ドルに跳ね上がったことを明らかにした。 ASPIと呼ばれるオーストラリアの団体は、ビジュアル面に��して、新疆の強制収容所と慎重に誤ってラベル付けされた学校や自治体の建物の航空写真を送信し始めた。これらは西側メディアによって広く報道されたが、修正されることはなかった。 メディアはまた、ASPIは米国とオーストラリアの軍事部門によって後援されており、現在も後援されており、そのかろうじて隠蔽された使命は、西側の兵器産業への巨額の公的資金の流用を正当化するのに十分な中国人に対する憎しみを生み出すことであったことを読者に伝えることを省略した。 。 極度の冷笑主義 2017年に麻薬リハビリテーションセンターで座ってイスラム教徒の宗教講演者に耳を傾ける青い服を着た男性の画像が、2020年には強制収容所で残忍な虐待を受けた囚人であると誤って報道され、ほぼすべての主要主流メディアによって報道された。 国連人権委員のミシェル・バチェレ氏が、メディアの記事を逆戻りさせる非常に誤解を招く報告書の批准を拒否したとき、ほとんどがアメリカ人である同組織のスタッフは彼女の署名なしで報告書を発行した。 CIA はまた、ウィキペディアのすべての参照を管理して、物語と一致させるようにしました。 。 マスターストローク 要するに、ウィルカーソンが言及したCIAのキャンペーンは大規模で、驚くべき成功を収めており、エコノミストからガーディアン、ニューヨーク・タイムズ、BBCに至るまで多様な出版物が、偽の物語、ロック、ストック、バレル全体を飲み込んでいる。 筆者の意見では、CIA の見事な功績は、死の収容所にいる何百万人もの人々の偽りの物語を、部分的な真実に基づいて作成することであった。脱過激化プログラムは、他国と同様に新疆ウイグル自治区にも存在しており、中国当局者は、地球上の他の国の役人たちと同じように、宗教については不器用で鈍感だ。 しかし、本当に衝撃的なのは、西側報道機関の怠惰とだまされやすさです。 なぜ彼らはそんなに簡単にだまされてしまうのでしょうか? 米国国務省は地表からわずか 1 センチメートルの深さで、巨大なホースから税金を全方向に噴射しています。 なぜ誰もそこまで掘らないのですか?
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monthly-ambigram · 7 months
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2023-10月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「ヒーロー」です◆
今月は参加者の皆様に「ヒーロー」のお題でアンビグラムを制作していただいております。  古今東西のヒーローにまつわる逆さ文字の数々をご覧ください。
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「勇者」 回転型:peanuts氏
勇者といえばヒーローの筆頭ですね。ゲームだけではなく神話においても英雄としての勇者は数多く語られています。 全体を斜めにすることで「勇」のパーツのずれの違和感を和らげています。正統派で王道を行く作品だと思います。ペンで書いたような作字もステキです。
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「正義」 回転重畳型:いんふぃにてぃ氏
正義こそヒーローの行動原理ですね。正義の反対はまた別の正義、という言葉もあり、真実と同じような意味合いを持つ言葉かもしれません。 「正」「義」それぞれを回転重畳型にしています。「回転重畳型×2」として並べることもできましたが、縮尺を変えることで一つのアンビグラムにまとめ上げているのが作者の工夫ですね。
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「英雄」 回転型:海氏
ヒーローは日本語で「英雄」ですね。 英雄という言葉にまつわる作品はいくつか寄せられましたが、まず正統派の回転型です。字画密度の差は「厷」を中心に据えて解決、字画の角度を一定のルールに揃えることで読みやすくまとまっています。
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「必殺技」 図地反転回転型:いとうさとし氏
ヒーローならば必殺技の一つや二つ使いたいものです。 見事な「殺」を中心に読みやすい図地反転アンビグラムに仕上がっています。ドット表現がゲームにマッチしそうで、必殺技を決めるヒーローの背景で光らせたくなるデザインです。
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「自己犠牲」 図地反転型:梅氏
自己犠牲の精神はよくヒーローと共に語られますね。 こちらのデザインは「犠牲」のほうに字画の区切り線があるため完全な図地反転の関係にはなっておりません。その意味で純粋なアンビグラムではないのですが、アンビグラム的表現の一つとして面白いデザインになっており作者の工夫が光っています。
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「大活躍」 回転型:lszk氏
ヒーローならば大活躍が確約されているものなのか、大活躍したからヒーローなのか。 氏には久しぶりに作品を寄せていただきましたが、相変わらずデフォルメした形状による作品が絶妙に読めるバランスで素晴らしいです。本作では翼のような形状が万能ですね。
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「ひろいんとひいろう」 旋回型:kawahar氏
ヒーローとともによく語られるヒロインですが男女の違いだけではなく非対称性がある点は興味深いところ。 氏は多面相旋回型を得意としていますが本作でも六面相に仕上げていて感心します。鏡像と回転により文字が変化する、バランスの調整具合をご覧ください。
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「スーパーヒーロー」 回転型:lszk氏
スーパーヒーローは主にフィクションで超自然的な力を持つヒーロー。人により思い浮かべるスーパーヒーローも違うでしょう。 デザインとしては中央に力が集中していくかのよう。後半「ーロ」の部分の重ね処理を自然に見せるため「パーヒ」の部分も重ね処理をしており、文字列の配置が絶妙です。
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「英雄/色を好む」 振動型:ヨウヘイ氏
「英雄色を好む」とは「英雄は活力にあふれ何事にも精力的に活動するため女性関係も積極的で派手」という意味。英雄ならそれでも許される、というニュアンスもあります。 「英/色」の下部分の処理、「隹/好む」の対応がうまく調整されています。太い文字なので切り欠きをうまく使うことができるのですね。言葉の選択が面白いです。
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「ダークヒーロー」  回転型:mishima氏
ダークヒーローは正義の味方として描かれない主人公でアンチヒーローとも。 ダークヒーローのシルエットをロゴに取り入れていてかっこいいですね。オーラのように燃え上がる形状が文字のゲシュタルトにうまく取り入れられておりステキです。
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「剛烈/疾風」 回転共存型:兼吉共心堂氏
仮面ライダージオウに登場する「仮面ライダーゲイツ」の強化フォーム「仮面ライダーゲイツリバイブ」の二つの変身フォームが「剛烈&疾風」だそうです。 この二つの言葉の相性が良すぎますが、氏の書道風の筆致によりより自然な仕上がりになっていると思います。気持ちよい作品です。
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「響鬼」 振動型:.38氏
「仮面ライダー響鬼」より。 決して近くはない「響/鬼」の二文字の中間点をうまく探し出して仕上げられています。実際のタイトルロゴに似せたデザインなのもよいですね。
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「科学忍者隊ガッチャマン」 図地反転回転型:いとうさとし氏
1974年から放映された変身ヒーローアニメ。タツノコプロの代表作の一つです。 「科学忍者隊」「ガッチャマン」がそれぞれ図地反転回転型の作品になっています。「ガッチャマン」はカタカナで字形を崩すと読めなくなりやすいのですが、しっかり読めるようになっている配置が魔術的です。
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「僕のヒーローアカデミア」 鏡像型:ぺんぺん草氏
ヒーローと名の付く漫画といえばこれでしょう。種々メディア展開された人気作です。 本家ロゴに似せたステキな作品ですね。「僕/デミア」のハマり具合が楽しいです。本家ロゴのテイストでアンビグラム化できるかは運命的なところもあり、奇跡的な作品ともいえます。
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「秘密戦隊ゴレンジャー」 図地反転型:いとうさとし氏
所謂「スーパー戦隊もの」の第一作。集団戦隊ヒーローのフォーマットが第一作にして確立されました。 「秘/密」「戦/隊」「ゴレン/ジャー」がそれぞれ図地反転の関係です。対応付けの仕方に統一性がありながらどの文字の可読性も確保されており、さすが達人の仕事です。
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「シン・仮面ライダー/第1バッタオーグ」 回転共存型:兼吉共心堂氏
シン・仮面ライダーと、それに登場するショッカー上級構成員の対応。「第2~」でもできそうです。字画密度の差がある言葉同士を対応付けようという発想がいつもすごいと思いますし、それを作品に仕上げる力量が素晴らしいです。
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「五右ヱ門」 鏡像型:うら紙氏
安土桃山時代の盗賊の首長であった石川五右衛門、彼を創作材料とした作品は多くその中にはこの表記としたものもあります。 環状配置の作品ですが、上下左右に文字が配置される点が珍しいです。略字の「门」にしているのがぴったりですね。左に45度回転させると隈取のようにも見えてきます。
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「天下人」 鏡像型:.38氏
天下人は全国の政権を掌握した人のことで、ヒーローともダークヒーローとも見ることができそうです。 「天/下人」でシンプルな対応ながらパースをかけたようなデザインにより「天」第2画の短さと「下」の点の突き出しが自然に見えるようにしています。周りにある隠し文字もよいですね。
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「桃太郎」 回転型:オルドビス紀氏
おとぎ話のヒーローといえば桃太郎を連想する人が多そうです。 余る字画がほとんどなく仕上がっているのにも驚きですが、余った分も横画が細い様式と左上優先の法則の活用で全く気にならないですね。美しく素晴らしい作品です。
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「野茂英雄」 回転型:douse氏
「英雄」といえばこちらに発想を飛ばすのも自然。名前もさることながら野球選手としての実績もヒーローといってよいでしょう。 「野茂/英雄」がハマりすぎで気持ちよいです。作字としても最高ですね。ストレートとフォークボールを連想させるモチーフがステキです。
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「さらば一昨日殺人ライナー」 回転型:Σ氏
HACHI(米津玄師)の楽曲「パンダヒーロー」の一節。 巧みな文字組と掠れ処理の組み合わせで文字の切れ目をコントロールしています。中央の「日」を「昨」のひへんの字形と揃えているのは作字面でのこだわりですね。カッコいいです。
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「Q.17 ヒーローを右のコンテナに入れろ」 回転型:いんふぃにてぃ氏
パズルゲーム『Q』より、17問目からの引用とのこと。 180度回転型というのは解き方を示唆している、のでしょうか……? 発想の飛ばし方がさすがです。長い文字列への挑戦もよいですね。
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「痛みを知るただ1人であれ」 回転型:螺旋氏
シン・ウルトラマンの��題歌『M八七』の中の一節。映画の内容にマッチした印象的な歌詞です。 とにかく細かいところの対応をじっくり見てしまいます。特に曲線がきれいに調整されていてので見ていて気持ちよく、カッコいい作品です。
 ��後に私の作品を。
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「英雄/悪役」 回転共存型:igatoxin
ヒーローと対立するものとしてヴィランが描かれますが、対極にあるものではないのかもしれません。
ヒーローがお題のアンビグラム祭、いかがでしたでしょう。皆さんの発想に触れヒーローとは何たるものかに思いを馳せ、幾重にも楽しめるものになったのではないでしょうか。お忙しい中 御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は『ゲーム』です。ゲームから連想する語句、ゲームタイトル、ゲームキャラクター、なんでもOKです。締切は10/31、発行は11/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー}   2月{TV}        3月{クイズ}        4月{健康}   5月{回文}    6月{本}               7月{神話}   8月{ジャングル} 9月{日本史}  
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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flolog · 3 years
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クリコンのメモ
随時更新。いろんなジョブを触ってみた初心者の感想メモです。 初心者の書いていることなので、内容はあまり信じない方がいいです。明らか間違ってるところとかあれば教えてください。戦場でお会いした場合は何卒よろしくお願いいたします・・・・・・ 記載が特にないのはまだ触ったことないジョブです。
◎機工士 個人的に最初に触るのにおすすめなジョブ。 攻撃がシンプルで、味方とタゲを合わせて撃ちつづけていればサポートになる+バイオブラストによりレンジジョブながら必然的に前衛に回るタイミングがあり、立ち回りも学べる(気がする)。 強力な突破口になる全体範囲攻撃はできないが、その分敵から徹底マークされることもないジョブなので、フリーな分の余裕を生かして攻める味方守る味方をフォローしたいきもち。LBによる単体突破力はめちゃくちゃでかい。敵側の元HPが低めなジョブはほっとくとLBが怖いのでいっぱい魔弾をあてたいね。あとずっと生きてて邪魔なタンクにはちょっとHP減ってるタイミングにわいふぁい→スキャッター→魔弾のコンボで消えていただこう(ナイトとか暗黒は無敵技があるのでいちおうバフ欄は見ておこう)。 しかし自分が機工士を遊んでいるとコンボ何段目かを忘れるのでダメ。 わいふぁい起爆やアナライズドリルの防御貫通で微妙〜にHPが残った敵を削り切れるとうれしい。LBで1キルできなかった時は泣いてしまう。
シーズン1では当たると3%の確率で即死するのこぎりが恐れられたが、95%ダメージにナーフされたのと、他にも色々恐ろしい技(黒魔や忍者)が猛威を振るっているので今ではあまり気にされることはない。
◎竜 多くのサイトで初心者向けとして乗ってるけど、初心者=他のpvpゲームをやったことがあり14もそれなりに(GCDとoGCDの違いを理解してバーストできる程度に)触っている人、の間違いだと思う。近接ジョブの中で1番とっつきやすいのは確かだけど…… というかクリコン、近接全般が難しいゲームだなあと思います。前に出れば当然殴られるけど前に出ないと攻撃もクリスタル運搬もできないので……しかし引き際と防御のタイミング、いつまで経っても確信を持てる気がしない…… 普通に竜でうろうろしていると、攻撃もできないまますぐ溶けてしまうので常に代わりに前衛に出てくれる味方を探している気がする。とりあえずタゲに全ての攻撃を叩き込み、後ろに下がってエリクサーガブーッをキメるチキンリューサンになりがち。 LBが強いが、誰もいないところで飛んでも何の意味もないので味方の攻撃と合わせなければならない。ならないのである(このリューサンまた一人で飛んでるよ……の煽りナイス!と思われるものをもらったことがあるので反省)。バースト後の防御切れタイミングあたりを狙うべきなのだろうけど一度もまともに決められたためしがない。味方のLBと合わせる気持ちをもたないといけないな……と思いつつ、今日も気づけば一人で飛んでいるのであった。 s5のゴールド帯でランキング入りするほど沼ったが、竜に変えたらあっさり連勝でき、脱出できたので、やっぱりへたくそな私1人でも竜がチームにいることでなにかが変わるのかもしれない。ということはやっぱり強ジョブなのだろうか……(が、単に弱かったからマッチングが味方してくれただけかもしれない)?
→S6は辛かった・・・竜で申請したマッチングで近接1構成を引いてしまうと、本当に竜としてなにひとついいことができないと感じる(自分が下手くそというの含めて)。攻撃もCC技も全部自分に飛んでくるので全く下がっている余裕がないし、被ダメージとデス数ばかりが伸びる、ヒラにキャストバーが全く表示されない、味方が全員生きてる状態から宣言してLB撃ったのに敵が誰も落ちない、耐えても自分が落ちた瞬間チームの他メンバーもつぎつぎ落ちていく・・・というのを繰り返すうちに嫌になり、遠隔に着替えてしまった。 じゃあどうだったら動きやすかったか、から振り返り、近接少ない編成引いてしまった時はヒラだったらケア多めにしてあげるとか、近接が下がりたそうにしていたら積極的に前に出て攻撃をもらっていくとかの動きを心がけられるようになったかな、、とは思う。 リキャごとピーマンかけてくれた詩さんのこと忘れないよ。。本当にありがとうございました
LBが強すぎるあまり、みんな「竜がジャンプしたら防御で逃げる」という習性があるので、こちらが勝ってる展開の時にクリスタル真下や進路から追い出すように打つLBを追い込み漁と(勝手に)呼んでいます。
◎賢者 回復は攻撃のおまけなので実質緑のDPS。はじめてのヒーラーにおすすめ、なぜならヒーラーではないので……あとpveとやることがそこまで変わらないので、pveで触り慣れていたら感覚が掴みやすいかもしれない。 カルディアは開幕前の待機タイムが長いのでpveより忘れる頻度は低め(つける相手を迷ったらHPの低い自分につけるのも全然アリらしい)。戦況に合わせた付け替えの準備はしておいたほうがよい。 攻撃はフレグマとプネウマを大事にしていきたい。フレグマは近接技だがとっさに10000を出せるので、HPがミリ残った敵にイカロスで突っ込んでフレグマして確実にKOを取れたりする。プネウマはビームと同時に周囲にバリアを貼れるので、これから突っ込むぞーという時に味方の開幕範囲と合わせて打てたらいいなの気持ち。 LBは味方を一部無敵にできる以上に、敵を一箇所に集めることができるのでチェックポイントで必ず設置したいところ。チェックポイント外の競り合いになった場合は開けた場所で壁代わりの運用もできそうな気がする(けど、クリスタルは動いていくので置き直し含めてきっちり運用する必要がある)
◎白魔 攻守やや攻よりのヒーラー。LBがスタン付きビーム、🐷🐸行動不能技持ちなので、これから攻めるぞー!という敵の出鼻をくじくのに最適。 近接・接近技を中心に、攻撃しながら周囲に回復をばら撒くので、他ヒーラーと比べて活躍場所が圧倒的に最前線。あまりヘイトを集めすぎないように、やられるまえに全員やって敵チームのKO体の上でエリクサーをがぶ飲みしたい。 ケアルラで今にも落ちそうな味方を延命できるかで存在感が変わってくる気がする。特に防御はってギリギリ耐えてる味方とか、HP=攻撃力な暗黒とかがいたらいっぱい回復してあげたい。アクアヴェールも忘れてはいけない(忘れてはいけない)(これは私向けのメモです)
◎黒魔 敵にいると徐々に睡眠デバフでその存在を察知しやすいが、ヒートの炎上dotでゴリゴリと相手のリソースを減らすことを目標に頑張ってる。60秒LB=バーストタイミングなので遠距離からクリスタル上に固まった敵をガンガン燃やし、ステップで突っ込んで無詠唱のバーストとポリグロットで破壊の限りを尽くしたい。氷魔法は相手を氷漬けにできるけど最短コンボでも2.5GCDくらい必要なので先出しジャンケンが不可欠。苦手であんまり上手く使えた試しがない……
ちなみにpvpの黒魔は自分めがけてエーテリアルステップできる。なんて?  味方も敵も飛ぶ先が特になければ自分めがけて飛んでおく、開幕とか。
→パッチ6.38でバーストバリアが増強され、敵のど真ん中に突っ込んでも割と溶けなくなった(体感)。これまではクリスタル後方腕組みキャス面をしていたが、近接が落ちたあとのクリスタル下争奪戦にも積極的に絡んでいく運用ができるのかもしれない(かもしれない)。
◎召喚 LBのバハ/フェニが本体かと思いきや人間の方も結構火力が出る。バーストのあるジョブは楽しいその1。 LBはできれば敵全員、可能なら3人以上を落とす気持ちで使いたい。賢者と同じく設置型なので、設置場所が勝敗を支配することもしばしば。一度置くと移動できないので、混戦が予想されるクリスタル上や曲がり角付近で使っていきたいところ(ずっとゲージ余らせるくらいなら道中設置もやむなし)。LB火力はすごいが敵にLB・防御や快気を使わせたら普通に耐えられてしまうので、白や竜など範囲火力のあるLBや、バフ系のLBと合わせると確実。合わせられなくても必ず味方が攻撃に参加してくれるところで使いたい。 バハ召喚中は視覚的にも派手なので注意を引きやすく、敵に慣れてる人がいると間違いなく真っ先に◎をつけられるのがLB中の召喚。守りの光や防御でなんとかアクモーンを撃つまで凌ぎたい。
→S6でゴールド沼脱出に使ったジョブ。新規さんが多いのはいいことだし、別にランクが実力に直結するわけではないとはいえ、アンランク〜シルバー9人に自分だけゴールド、、みたいな試合がかなり多く、チェックポイントのバハLBから強引に人数差つけるやりかたでなんとか連勝した。マーカーをつける余裕もあり(攻撃4(???)とか味方に◎ついてるとか、無法地帯もしばしばで、申し訳ないがしょっちゅう上書きさせてもらった)、クリスタル進行度見ながら立て直し/防御で位置維持とか、全体進行を見て戦う練習ができてよかったと思う。お願いだから進行度負けてて残り10秒切ってるのに「立て直しましょう!」はやめてください。。。
◎詩人 CC係。かつバーストのあるジョブは楽しいその2。 主要攻撃が直線範囲なので、なるべく多く巻き込める位置取りを……と考えると基本的に激戦���の5〜10m後ろあたりが定位置になる。前線のメンバーが殴っている、殴られている相手を瞬時に見極め黙らせたり足止めしたりHPをゴリっと削っておいたりする必要がある。 前線維持できるジョブ・チームメイトがいないとできることが少ない。近接が1人しかいないPTとかを引いた場合は黙って殴られておく。
◎占星 バッファー。バーストのあるジョブは楽しいその3。無双できると与ダメ与ヒール の双方でトップになれる。 詩人と同じく支援する味方が近くにいないとあんまりすることがなくてさみしい。地味にヒール力がすごくダブルキャストまで使うとそれなりに味方を延命でき、あとは頼みます。ちなみにキャストのある白魔のケアルラに対し占星のアス略ベネ略はインスタントで出せるがHOT効果が大きいので、すぐ死にそうな味方に入れるよりは防御中やこれから殴られそうな味方に入れるような予防的な使い方のほうがいい? PvEと違ってカード引くタイミングがいまいちよくわからない……ドロー/プレイするとダブルキャストはリセットされてしまうので、グラビラ打つ前にプレイまでしておくのが良いんだろうか……? 調整がへたくそなので、ダブルキャスト無駄にしたりGCDかみっかみにしがち。 詩人と同じく前線維持できるジョブ・チームメイトがいないと以下略。
LBの射程(15m)はでかく見えるのはエフェクトだけで実際マクロコスモス(20m)より短いので敵味方がなるべく集中している時に打つこと。敵をさくさく落とせてさすが占星のLBは強いぜと思っていたら自分一人にしかかかっていなかったことがあった。プラセボ?
〜〜全然わかんないジョブ〜〜 ◎ナイト 自分が使うとやたら柔らかい……多分何かのスキルの使い方が致命的に間違っているのだと思うが、味方をかばう前にだいたい自分が溶けていることが多く、早々にプレイを続ける元気がなくなってしまった。
→パッチ6.38直前に触ってみたら前よりはちょっとわかった気がしたが、あいかわらずかばうは苦手。相手の先陣にデバフをつけて、味方に血液袋を供給できるかが重要(な気がする)。 LBのファランクスつえー!!ということに気づいた瞬間パッチで軽減50%→33%にナーフされた。なんでや
◎暗黒 敵にいる時はすごい吸われるのに自分がおいても全く敵が入ってくれない、吸引力が変わりまくり(に感じられる)ダイソルトアースン。クワイタス空振りもしょっちゅうやらかすがとても悲しい。 調子に乗っていっぱい殴っているとガンガンHPも快気でMPも減っていくので、バランスが難しい・・・クワイタスをなるべく多くの敵に当てていくのと、味方とタゲを合わせてプランジカットの回収頻度を上げていくのがポイントのような気がする(実践できていないのでよくわかっていない)
HPを削って攻撃力にするタイプなので、HPもMPも尽きて逃げるだけになった弱い敵に対しては圧倒的に強い。暗黒騎士のあり方としてどうなんだという気持ち
たまにやたら硬い暗黒さんがおり、1人が退出した4対5の試合でも敵陣85%まで押し込む程度に試合を支配するポテンシャルがある。が、私が使っても豆腐にしかならない。悲しいね 落ちて復帰しようとする時、1対3とかで耐えてる味方にブラナイをあげるとMIPがもらえたりする。
◎モンク コンボが7段なのって人間のワーキングメモリが7個なの意識してますか? 突っ込んで攻撃力上昇のバフをつけながらいっぱい殴るのがあんまり合わなかった……やりこむくらい触ったら違うかもしれない……
◎忍者 できることがいっぱいある反面、何をしたら正解なのかがさっぱり見えない……クリコンの全てを理解できたらなんかこうもっと上手く扱えるのだろうか? オーバータイムでLBが溜まっていると、何だかわからないがぬるっと勝ててしまう。デス数・被ダメトップで与ダメ与ヒールもチーム最下位なのに、キル数だけ二桁でぶっちぎって勝利してしまったときにもらうMIPの虚しさは、おそらく他のジョブでは味わえない。
◎リーパー メレーDPSの暗黒枠。敵にいるとやたら硬いしやたら痛いのに自分が使っても以下略。今更なんですけど、1度敵を殴るごとにスプリントが切れるので、全力で逃亡中の敵を殴り続けるの難しい・・・そのためにあるLBをきっちり決めていかないといけないのだろうが、現在まで活用できておりません。 0秒テネブレーチャンスにいまだに遭遇できていない。一度はやってみたいな〜
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kennak · 1 year
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昨夜は21時よりMステにいつもと変わらぬ様子で5人揃って出演し、 その後22時から放送の平野主演のドラマ「クロサギ」の放送終了のタイミングを見て23時に発表。 このところ滝沢秀明の電撃退社と元SMAPの中居正広の1ヶ月休養など ジャニーズにまつわる明るくないニュースが続いていた中での5人中3人脱退という発表は SMAP解散後に聞こえ始めたジャニーズ帝国の地盤沈下をさらに強く印象づけるに十分なインパクトだった。 ひとりずつ徐々に抜けるでもなく、いきなりの3人。残る2人でユニットは継続するらしいが 3人まで減ってしまったKAT-TUNやNEWSよりも少ない2人で今後どう回していくのだろう。 キンプリはもともとMr.KING(平野、永瀬、髙橋)とPrince(岸、神宮寺、岩橋(脱退済み))の 2つの異なるユニットを合体させて生まれたグループで、さらに言えばグループの中心人物であった平野紫耀は ジャニーズではないアイドルグループ「BOYS AND MEN(ボイメン)」からの移籍という ジャニーズでは異色の経歴の持ち主だった。 今後は元Princeは全ていなくなり、飛び級入りした平野を除く元Mr.KINGの2人が残ると考えれば この結果はなんとなく理解はできるが、それにしても急な展開には驚かされる。 印象的だったのは、平野や岸が脱退の理由として「世界を視野に入れた活動をするには 今のままでは無理だと判断した」とファンクラブ向けの声明文で明記していること。 これまでならば間違いなく事務所の検閲でカットされ、表向き円満退社を演出していたはずだが さすがに3人脱退で円満は無理と判断し、匙を投げたようにも思える。 私はこれを読んで、近年のボーイズグループの勢力図の変化が ジャニーズ所属のタレントに少なからぬインパクトを与えていることを確信した。 男性でアイドルをやるにはジャニーズ一択だった時代から JO1、INIを排出するLAPONEエンタテインメント+吉本、BE:FIRSTが所属するBMSG(SKY-HI+avex)など 今ではジャニーズに圧力をかけられ、地上波での活動が制限されても問題なくセールスを伸ばし、 ジャニーズを上回る成績を上げる他事務所のグループが続々と登場している。 King & PrinceもHey!Say!JUMPもSexy Zoneも、なにわ男子を除く大半のジャニーズグループは 既にCD売り上げではJO1やINIに大きく引き離されている(下手をするとダブルスコア以上)現状を見た時に 意識しなかったはずはないし、実際にINIはわずかデビュー1年にして ダンスの技量が(デビュー前まで全くの未経験者が複数いたにも関わらず)目を見張るスピードで向上している。 デビュー前からワールドワイドでの活動を視野に入れていたため、既にアメリカや韓国でのライブもこなしており 国内での支持も増やしつつある姿を見て、「このままでいいのか」と自問するのは 向上心のある20代の若者であれば至極当然の流れだろう。 AKBグループからIZ*ONEに移籍し大成功を収めた宮脇咲良(現LE SSERAFIM)や矢吹奈子、本田仁美らのように、 ボーイズグループでもジャニーズを退社し、新たな道として自力でオーディションを受けて JO1やINIへの切符を手にしたメンバーもいる。ジャニーズにいれば安泰の時代は終わったのだ。 ラポネはトレーニング期、リリース後の活動期、休養期をしっかり分けて確保しているため 新作発売前はしばらく音信不通になり、その間にみっちりダンスの完成度を上げ、 MVも全て撮り終えてお披露目と同時にカムバックする。 しかしジャニーズはレギュラー番組も多く、テレビ、ラジオ、雑誌と常にめまぐるしいスケジュールを こなさなければならず、ドラマや映画となれば長期に拘束され、さらにその隙間を縫って 歌やダンスをしなければならない。純粋にパフォーマンスで勝負したい平野や岸にとって この環境は圧倒的に不利とも言える。3人が今後どんな道に進むのか、先に退所した滝沢との合流はあるのか タイミング的に色々と裏読みをしてしまうが、選択肢の狭まる40代でようやく自由を手に入れるよりずっと未来は明るい。 長らく続いたジャニーズ式のアイドル育成法がもう時代にそぐわないものであることを 印象付けて去っていく3人は、ある意味ではジャニーズの救世主かも知れない。 今回のことを教訓にするか、「裏切り者」と罵声を浴びせて事務所内の恐怖政治をさらに推し進めるかで ジャニーズ事務所の今後が決まってくるはず。
2022年11月2週発売の新作、Switch/PS4/PS5「ソニックフロンティア」「タクティクスオウガ リボーン」など - 忍之閻魔帳
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4komasusume · 2 years
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『まんがライフ』休刊に寄せて
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『まんがライフ』よ、お前も逝ってしまうのか……。
 すいーとポテトです。竹書房の4コマ誌『まんがライフ』が次号で休刊するとの報を知り(コミナタ、まんたんウェブ)、久しぶりに買いました。購読はだいぶ前に止めてしまっていたのですが、振り返ってみれば懐かしい作品やハマった作品がいくつもある雑誌でした。
 この記事では『まんがライフ』の歴史を簡単に紹介しつつ、ポテト自身が思い入れのある連載作品を語ってみようと思います。
   ◇
 神保町の古本屋・くだん書房さんの記事によれば、竹書房は1981年にギャグマンガ専門誌『ギャグダ』を創刊。これが1984年に『まんがライフ』(以下、単に「ライフ」)に改題されたとのことです。改題から数えて38年間の歴史があるマンガ雑誌ということですね。実はポテトも1984年生まれなので奇妙な親近感があります。
 ライフは竹書房の4コマ誌のひとつであり、姉妹誌もいくつかありました。しかしそれらは次に挙げるとおり、この10年の間に少しずつ休刊していきました。今回のライフ休刊の後に残る竹書房の4コマ誌は、増刊号や実話系を除けば『まんがライフオリジナル』(以下「ライオリ」)のみになります。
2014年10月:『まんがくらぶオリジナル』が休刊(コミナタ)
2018年11月:『まんがライフMOMO』が休刊(コミナタ、ススメWeb)
2020年3月:『まんがくらぶ』が休刊(コミナタ、ススメWeb)
2022年7月:『まんがライフ』が休刊(コミナタ)←イマココ
 ライフ連載のビッグタイトルと言えば『ぼのぼの』(いがらしみきお)や『新フリテンくん』(植田まさし)が挙げられるでしょうか。今後の連載が気になるところですが、発売中のライフ8月号に掲載の次号予告によれば「移籍連載情報は最終号をご覧ください」とのことです。ただ、ライオリの公式ページの次号予告には既に『ぼのぼの』新連載の旨が書かれているので、これはライオリに移籍して続くようです。(そのライオリの方は次号で3作品が最終回とのこと。移籍を受け入れるための影響のようにも見えます。)
 過去のブログを振り返ったところ、ポテトがライフを購読し始めたのは2004年末。その頃以降の看板作品は『耕して♥フォーリンLOVE』(後藤羽矢子)と『ポヨポヨ観察日記』(樹るう)、そして2005年からの連載が今も続いている『動物のおしゃべり♥』(神仙寺瑛)だったように思います。
 ポテトが読んでいた連載作品はいくつもありますが、特に思い入れの深いものは次の5作品です。
裸眼でGO!(吉田美紀子・2003年~2015年連載)
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裸眼でGO! (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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吉田美紀子(著), 竹書房 (2007-05-07)
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 OL・みずきはビン底メガネのド近眼。恋のチャンスのために職場や外ではメガネなしで過ごしたい(しかも自覚はないが実際に美人だ)けど、ほとんど何も見えないがゆえに失敗ばかり。ケガやトラブルは日常茶飯事な日々と、メガネの有無による周囲の態度の露骨な変化を、ユーモアたっぷりに描いていて好きでした。連載は10年以上続いた作品でしたが、単行本は1巻のみというのが惜しまれます。
 この記事を書くために検索したらKindleで出ていたことを知り、あまりの懐かしさに速攻で買いましたよ。この作品を含め、この記事でピックアップした作品は全てKindleで出ています。過去作品を積極的に電子化しているところは竹書房ナイスと言うほかありません。
ウチへ行こうよ!(小笠原朋子・2007年~2008年連載)
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ウチヘ行こうよ! (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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小笠原朋子(著), 竹書房 (2009-04-16)
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 可愛い彼女ができた明彦くん。彼女のお家にお呼ばれしたら、出迎えてくれたママは彼女よりも可愛くて!? ママに心奪われてることを彼女に隠しつつ、二人の間で優柔不断に揺れ動き、そしてちょくちょく登場する彼女パパに緊張する明彦くんが可笑しきラブコメでした。最後はハッピーエンドで本当によかった。2008年頃のポテトは、雑誌や著者は異なれど、この作品を含めて「若ママ三本柱」4コマ(もう二本は『はっぴぃママレード。』と『オレとメイドと時々オカン』)にハマっていたようです。
 小笠原朋子さん、今どこで何をされているんでしょう。2017年末の『4コマCOMICはぐ!』(ススメWebでの紹介記事)を最後に音沙汰がないようで寂しいです。
キャバはじめました(忍田鳩子・2010年~2020年連載)
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キャバはじめました (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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忍田鳩子(著), 竹書房 (2012-05-26)
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 失踪した兄が残した借金を返済するため、夜は新宿のキャバクラで働くことになったOL・ひとみ。設定はシビアながらも、昼のひとみの真面目な性格が夜の仕事にも生かされるお話立てや彼女の境遇に同情的な客や店員の存在が良心的・互助的な温かみを生み出しており、ファミリー4コマ誌に確かにマッチしていた作品でした。この作品も『裸眼でGO!』と境遇が似ており、連載は10年間続きましたが単行本は1巻のみ。単行本にならなかった回を雑誌からせっせとスクラップしたことを覚えています。
田中さんちの白米ちゃん(池尻エリクソン・2009年~2013年連載)
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田中さんちの白米ちゃん (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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池尻エリクソン(著), 竹書房 (2011-06-07)
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田中さんちの白米ちゃん (2) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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池尻エリクソン(著), 竹書房 (2012-09-27)
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 料理好きのサラリーマン・田中さんに買われたあきたこまちの「白米ちゃん」とその友だちの「みそ汁ちゃん」を中心とした食卓擬人化マンガ。2009年頃の竹書房はウェブコミックサイト「livedoor デイリー4コマ」と連携した新人企画「Y-1グランプリ」を行っており、この作品もそこからデビューした作品のひとつでした。単行本1巻の感想を読み返すと「元の食材が一目で分かるシンプルな外見で対象の食材を描き、その言動には食材の特性を見事に反映させている」「個々の食材の描写のみにとどまらず、その組み合わせによるコメディにまで及んでいる」点にグッと来たようです。
 この作品を含め、ポテトの青春は擬人化4コマにあったことを思い出して懐かしくなりました。連載誌や著者は異なりますが『ちょこっとヒメ』や『アンティック』も好きでしたよ。
ファーストクラスニートましろ(えきあ・2016年~2018年連載)
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ファーストクラスニートましろ(1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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えきあ(著), 竹書房 (2018-05-26)
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ファーストクラスニートましろ(2) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
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えきあ(著), 竹書房 (2019-01-26)
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大ゴマで見せるパワフルなギャグ4コマ――えきあ『ファーストクラスニートましろ』 | 4コママンガのススメWeb
 いつも布団に包まっているグータラお嬢様・ましろと、彼女の世話をするメイドさん&男子のドタバタ劇。ワイド4コマの新規作品が目立ちつつあった2016年以降のライフにおいて、大ゴマによる力強いギャグが印象的な作品でした。この作品も発想は擬人化的(ロールケーキ、フォーク、コーヒー)なんですよね。元々は同人誌の『ふわふわニートケーキ』として出会っていた作品が商業化されたという経緯もあいまって、思い入れは5作品の中で一番強い作品です。
 えきあさんは現在、双葉社『まんがタウン』にて「食欲しか勝たん!」を連載中。迷い道の先にあった今がどうか幸多からんことを。
   ◇
 竹書房4コマ誌が全5誌あった時代を知っている身としては、今回のライフ休刊によってついに残り1誌になってしまうことに寂しさを覚えます。芳文社、双葉社ともども、ファミリー4コマ誌にとっては辛い時代が続きます。
 それでも、雑誌が送り出してきた魅力的な作品の数々は読者の心に残ると思うのです。少なくとも、いま、ここに、いくつも。『まんがライフ』は確かな面白さを残した4コマ誌のひとつでした。休刊してもそのことは覚えておきたい、書き残しておきたい。そう思うのでありました。
(すいーとポテト)
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moko1590m · 3 days
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甘い罠の類語、関連語、連想される言葉 甘い罠 ⇒ (目標を実現させるために)人を陥れる  (事件の)黒幕 ・ (事件を)操る(闇の勢力) ・ (事件を)仕組む ・ 駆け引き ・ 手練手管(を弄する) ・ だまし(のテクニック) ・ 破滅させる ・ 画策(する) ・ おためごかし(の意見) ・ (不満分子の)蠢動(がある) ・ マーケティング ・ 正攻法でない ・ (味方を)裏切る ・ (仲間を)背後から撃つ ・ 策略(を用いる) ・ 奇計(を用いる) ・ (陰で)糸を引く ・ 暗躍(する) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ (殺人者の)魔手(が△伸びる[迫る]) ・ (同僚を)讒訴ざんそ(する) ・ やっつける ・ 落とし穴 ・ 陥穽かんせい(にはめる) ・ 汚い手(を使う) ・ (戦術としての)(真っ赤な)うそ ・ 言葉に裏がある ・ 闇討ち(同然)(のやり口) ・ (犯人に)仕立てる ・ ためにする(噂を流す) ・ デマを流す ・ 情報操作 ・ 宣伝工作 ・ 人心を惑わす ・ 悪知恵(を働かす) ・ 計略(にかける) ・ 変化球(を投げる) ・ 化かす ・ (悪だくみに)引っかける ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) ・ 策動 ・ 罠(にはめる) ・ だまし討ち(にする) ・ 悪質な計画 ・ (敵の)裏をかく ・ (思い切った)挙(に出る) ・ (従うことを)余儀なくさせる ・ 罠にかける ・ (敵の)隙をつく ・ (敵を)たばかる ・ うっちゃりを食らわす ・ 抜け駆け(する) ・ 出し抜く ・ 偽証(する) ・ (人を)陥れる ・ 不明朗(な会計) ・ 術中(にはめる) ・ 怪文書 ・ 密謀 ・ (人目を)欺く ・ (陰で)細工(する) ・ (罠を)仕掛ける ・ ひよる ・ 讒ざんする ・ ためにする(議論) ・ 針にかかる ・ 不意打ち(を食わす) ・ (罠に)はまる ・ 下心を持つ ・ 損して得取れ ・ 対策 ・ (当局に)密告する ・ 毒まんじゅうを食う ・ (寝込みを)襲う ・ 襲いかかる ・ 隠し球 ・ 悪く言う ・ 善後策 ・ 変わり身が早い ・ 必殺技 ・ 追い落としを謀る ・ (アジトに)踏み込む ・ 窮策 ・ (逆転の)秘策 ・ 密計 ・ 秘計 ・ 片棒を担ぐ ・ 下克上 ・ 最終手段(を使う) ・ (価値を)下落させる ・ 陥れられる ・ 讒言ざんげん(する) ・ 結託 ・ 政略 ・ 友を売る ・ 毒牙にかかる ・ 態度を変える ・ 後ろから刺す ・ 妨げる ・ (相手の胸ぐらに)つかみかかる ・ (状態を打開する)魔法の杖 ・ 秘剣(つばめ返し) ・ 戦略的(思考) ・ 奇手(を放つ) ・ ネガティブキャンペーン ・ 痛い目に合わせる ・ ふたごころ(を抱く) ・ (敵に)包囲される ・ (動向を)見通す ・ 秘術(を尽くす) ・ 恩知らず ・ (陰謀の)犠牲になる ・ 襲撃(する) ・ 逆心 ・ 苦肉の策 ・ 大逆 ・ (襲いかかろうと)身をかがめる ・ (通常の方法とは異なる)特殊な攻略法 ・ 裏技(的な) ・ 正道を外れた(方法) ・ (サイト運営者にも)罪がある ・ (経済制裁という)カード(がある) ・ 告げ口(をする) ・ 神算 ・ (相手の)術にはまる ・ (下請けを)犠牲にする(大企業) ・ 通謀 ・ (状態を打開する)ウルトラC(の手) ・ (罠に)引っかかる ・ (猛獣が)飛びかかる ・ (仲間を)(窮地に)陥れる ・ (△甚大な[広範囲に])被害が及ぶ ・ 批判して信頼を失わせる ・ 応手 ・ 中傷 ・ 誹謗中傷 ・ 敵襲 ・ (△成長[作業の効率]に)悪影響を及ぼす ・ (夜陰に乗じて)急襲(する) ・ (形勢逆転の)秘法 ・ 長策 ・ (強い方に)すり寄る ・ (足を引っ張り)頭を押さえつける ・ ゲリラ(戦法) ・ 転び(バテレン) ・ 失脚を狙う ・ 謀反 ・ (めったに抜けない)伝家の宝���(を抜く) ・ 電撃 ・ (事前に)布石を打つ ・ (圧力を)加える ・ 陰口(を叩く) ・ (げんこつを)見舞う ・ (一発)食らわす ・ ルール違反 ・ (友人との)信義を売る ・ 闇討ち(する) ・ 秘芸 ・ 面従腹背(の態度) ・ 遠大な計画 ・ 大きい考え ・ 詐欺的な(やり方) ・ 闇討ち ・ (罠に)かかる ・ 信義に反する ・ 決め技 ・ (インフレ解消の)特効薬 ・ 網にかかる ・ 作為のある(発言) ・ はしごを外す ・ 悪意を持って(公言する) ・ (△同意[自殺]するよう)追い込まれる ・ (起死回生の)妙薬 ・ 保身(に走る) ・ 抜き打ち ・ 思惑がある ・ (窮地に)陥る ・ 足を引っ張る ・ (にせ情報に)振り回される ・ ぐる(になる) ・ (暗殺者の)手にかかる ・ (敵の)思うつぼ(にはまる) ・ くら替え(する) ・ (主君の)寝首をかく ・ 奥の手(を出す) ・ 馴れ合う ・ 本来の意図をねじ曲げて(非難する) ・ 得意技 ・ (深い)考えがあって(の行動) ・ (ここぞというときの)飛び道具 ・ テロ(攻撃) ・ (主君に)牙をむく ・ (最後に)取って置く ・ 最終兵器 ・ だまし討ち ・ (上司の)足をすくう ・ (敵の)計算した通りになる ・ (凶悪組織の)魔手に渡す ・ 秘密兵器 ・ パンドラの箱(が開けられる) ・ 離反(する) ・ 才略 ・ (与党の)失点を狙う ・ (深い)考えがあって ・ 一杯食わす ・ ここ一番の時(の)(隠し球) ・ 仕掛けにかかる ・ △苦痛[不利益]を与える ・ (計略に)引っかかる ・ (負担を)押しつける ・ (高度な)戦略 ・ (罵声を)浴びせる ・ 三十六計 ・ 背後からばっさり ・ 弑逆しいぎゃく ・ 弑しいする ・ (敵側に)寝返り(を打つ) ・ (反対派に)寝返る ・ (成功に対して)消極的な行動をとる ・ 後ろ向き(の政策) ・ 陥穽かんせいに落ちる ・ 秘技 ・ 利敵行為 ・ (幕府に)背く ・ からめ捕られる ・ 造反(する) ・ ネガティブ(キャンペーン) ・ (敵の)意表を突く ・ 遠謀 ・ 深慮遠謀 ・ 忍法(隠れ身の術) ・ 深謀遠慮 ・ 切り札 ・ 奇襲(△する[をかける]) ・ (巧妙な作戦に)やられる ・ 邪魔をする ・ 足をすくわれる ・ 反逆(する) ・ 知謀 ・ 党略 ・ 軍略 ・ 虎の子(の資金) ・ 深謀 ・ 煮え湯を飲ます ・ (悪魔に)魂を売る ・ (背後から)糸を引く ・ (仲間を警察に)指す ・ 最後の手段 ・ 裏切り ・ 商略 ・ 機略 ・ ゲリラ的(手法) ・ 飛んで火に入る夏の虫(になる) ・ 阻む ・ 術中(にはまる) ・ 恩を仇で返す ・ 秘伝(のたれ) ・ 措置を講じる ・ (身内が)足を引っ張る ・ 背信(行為) ・ 裏返る ・ (台風が被害を)もたらす ・ エース ・ 封じ手(を使う) ・ (グループで)仲間割れ(が起きる) ・ 王手(飛車取り) ・ (仲間に)刃やいばを向ける ・ 反旗を翻す ・ 悪い噂を流す ・ くさす ・ 不軌(をはかる) ・ 共謀(する) ・ (不当に)おとしめる ・ (権力の座から)引きずり下ろす ・ 引きずり下ろそうとする ・ 不意をつく ・ (わざと)曲解(する) ・ 取って置き(の手段) ・ (罠に)落ちる ・ くもの巣にからめ捕られる ・ (敵の仕掛けた)落とし穴(に△はまる[落ちる]) ・ 陥穽かんせいにはまる ・ (見方を)売り渡す ・ 共犯 ・ 知略 ・ 意図がある ・ 同罪 ・ 非常手段(△をとる[に訴える]) ・ (津波が沿岸を)襲う ・ (敵の)虚をつく(やり方) ・ (味方を)欺く ・ 猛襲 ・ (世論が政府の)手を縛る ・ (規則で)縛る ・ (犯罪に)一枚噛む ・ 斬りかかる ・ 秘蔵(の逸品) ・ (敵陣に)夜襲(をかける) ・ 夜討ち(をかける) ・ 妨害する ・ 戦術 ・ 籠絡(される) ・ 水をさす ・ だまし合い ・ 思惑(がある) ・ 詭弁(を弄する) ・ (口から)でまかせ(△を言う[の話]) ・ 謀計(を巡らす) ・ 謀略(を巡らす) ・ 悪だくみ(に引っかける) ・ 水増し(請求) ・ もっともらしい ・ (相手チームを)浮き足立たせる ・ まごつかせる ・ まごまごさせる ・ 数字のマジック(でよく見せる) ・ (真実を)ゆがめる ・ 適正な判断 ・ いかさま(師) ・ 遊泳術に長ける ・ 権謀(を巡らす) ・ 高等戦術 ・ 慌てさせる ・ 慌てさす ・ 大慌てさせる ・ (打者を)幻惑(する)(魔球) ・ まんまと誘いに乗る ・ 不正 ・ (うまく)引っかかる ・ 知謀家 ・ 山勘 ・ (言うことが)信用できない ・ 瞞着まんちゃく(する) ・ 形だけ(の審査) ・ 権謀(を巡らす) ・ 偽計(取引) ・ (この数字には)からくりがある ・ (相手の)裏をかく ・ (年齢を)詐称(する) ・ 不当表示 ・ (弱者を)食い物にする ・ ねつ造(する) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) ・ (人を)担ぐ ・ (敵に)汗をかかせる ・ 大汗をかかせる ・ 役者が一枚上 ・ でっちあげ ・ 謀計(を巡らす)作戦を立てる ・ 策を巡らす ・ 手品(を使う) ・ (国民を)ミスリード(する) ・ 舌先三寸 ・ 悪計(を巡らす) ・ (失脚を)狙う ・  ・ (現金を)だまし取る ・ 経験が豊富 ・ いい加減(なやつ) ・ 政略(結婚) ・ 奸策(を弄する) ・ 困惑させる ・ 策略(を巡らす) ・ 狐に化かされる ・ 口裏を合わせる ・ 迷彩(を施す) ・ (態勢の立て直しに)骨を折らせる ・ 虚栄(を張る) ・ たくらむ ・ 芝居(をする) ・ 狂言(強盗) ・ 劣勢に立たせる ・ (悪事を)企てる ・ (周囲を)欺く ・ トリック(を見破る) ・ 目をごまかす ・ 目くらまし(する) ・ (試合)巧者 ・ 掛け値(をする) ・ 大風呂敷(を広げる) ・ いい加減なことを言う ・ 戸惑わせる ・ (謀反の)密計(を凝らす) ・ 駆け引きに長ける ・ ごまかす ・ ごまかしを言う ・ (友人を)蹴落とす ・ 踏み台にする ・ 踏みつけにする ・ 陰謀(を巡らす) ・ 寝業師 ・ 毒まんじゅうを食わせる ・ 術中にはめる ・ (水面下での)工作 ・ (相手を)だます ・ 密議(する) ・ (知っている内容を)少し変えて話す ・ すかす ・ ちぐはぐ(な言動) ・ ぺてん ・ つじつま合わせ(をする) ・ 頭脳的(な作戦) ・ (車のブレーキに)細工(を施す) ・ せこい真似(しやがって) ・ フェアでない(やり方) ・ たぬき寝入り(する) ・ 奸策(を弄する) ・ ずるい ・ ずるをする ・ ほころび ・ 口先だけ ・ 巧詐 ・ 謀略(をめぐらす) ・ 奸計かんけい(を巡らす) ・ 術策(を巡らす) ・ 香具師(による)(ガマの油販売) ・ 思わせぶり(な態度) ・ (単なる)ジェスチャー(に過ぎない) ・ はかりごとを巡らす ・ うそ八百を並べる ・ 落ち着きを失わせる ・ 本心でない ・ (政府の転覆を)謀はかる ・ 術中(にはめる) ・ (敵を)謀はかる ・ まやかす ・ (嘘を重ねて)ほころびが出る ・ 不実(の男) ・ 惑わす ・ 形だけ ・ (まっ赤な)にせもの ・ (まんまと)出し抜く ・ (心の)隙をつく ・ 術策(をめぐらす) ・ 業師 ・ (単なる)リップサービス ・ いかがわしい(手法) ・ 詐欺(△を働く[的なやり口]) ・ 食言(する) ・ (善良な人々を)手玉に取る ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(を巡らす) ・ 口任せ ・ 口裏合わせ ・ 虚構(の発言) ・ 居留守(を使う) ・ ひと太刀浴びせる ・ 一矢(を)報いる ・ 作戦を練る ・ 心にもないこと(を言う) ・ 粉飾(決算) ・ 偽善(の皮をかぶる) ・ マッチポンプ ・ (悪事の)算段(をする) ・ 無責任 ・ (高齢者を)カモにする(詐欺師) ・ いかにも(~でのように) ・ (親愛の情を)利用した(詐欺事件) ・ だます ・ (クーデターを)策謀(する) ・ 頭脳的(な試合運び) ・ 頭脳プレー(を見せる) ・ 違法 ・ はかりごと ・ ほら(を吹く) ・ 大ぼら(を吹く) ・ 狐狸(の輩) ・ ふらち(な考え) ・ (両者)仕組んだ上で(の)(意見の相違) ・ 仕組んだな(!) ・ ばたばたさせる ・ あたふたさせる ・ (世を)忍ぶ(仮の���) ・ ペテン(にかける) ・ うそ(をつく) ・ たぶらかす ・ 画策 ・ (うそを)信じ込ませる ・ 八方美人(頼むに足らず) ・ (人心を)惑わす ・ (有名人の名を)かたる ・ かたり(を働く) ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(をめぐらす) ・ 権謀術策 ・ サバを読む ・ (嘘は)心の弱さ(である) ・ だまかす ・ (国民を)欺瞞(△する[的行為]) ・ 欺瞞に満ちた言動 ・ ガセネタ ・ 作り話 ・ 一杯食わせる ・ 空念仏 ・ 見せかける ・ (薬局を)隠れ蓑(に大麻を扱う店) ・ 表向き ・ 実態を見えなくする ・ 看板に偽りあり ・ (チャンピオンの)意地を見せる ・ 詐術さじゅつ(を用いる) ・ (作り話を)でっちあげる ・ 策士 ・ 大風呂敷を広げる ・ いんちき ・ 実行が伴わない ・ でたらめを言う ・ 偽装(△する[工作]) ・ 知略の人 ・ 知能犯 ・ うろたえさせる ・ (事実を)歪曲(する) ・ (信頼を)裏切る ・ (有権者への)裏切り ・ しらを切る ・ (△事実[不都合な部分]を)隠蔽(する) ・ いかさま(野郎) ・ (こちらのペースに)乗せる ・ 人心掌握 ・ 嫌らしい(交渉術) ・ 詐偽 ・ (無知に)付け込む ・ せこい(手)(を使う) ・ 老獪ろうかい(な政治家) ・ (相手を)たじろがす ・ 落とし穴に落とす ・ (敵が)思う壷にはまる ・ (国民への)背信(行為) ・ 奇策 ・ 駄ぼら(を吹く) ・ 混乱させる ・ 整合性を失う ・ まやかしを言う ・ (事件を)でっちあげる ・ 作り上げる ・ (利用してやろうという)魂胆 ・ (言葉に)まやかし(がある) ・ 言行不一致 ・ ちょろまかす ・ 策(を弄する) ・ 口ばっかり(の男) ・ (病人を)装う ・ だまくらかす ・ からくり(を見破る) ・ ごまかし ・ 陰で(こそこそ)動き回る ・ 詭計(を巡らす) ・ 演技(する) ・ 寝首をかく ・ 虚構 ・ (病気と)偽る ・ 潜り(の医者) ・ 公約違反 ・ (陰謀を)たくむ ・ (話が)二転三転(する) ・ 人生を狂わす ・ 巧み(な試合運び) ・ 手の内を隠す ・ 作戦会議 ・ 改ざん(された報告書) ・ 二枚舌(を使う) ・ リップサービス ・ 絵空事(を並べる) ・ (度を越えた)いたずら ・ 悪計(をめぐらす) ・ 術(を巡らす) ・ (にせ物と)すり替える ・ 術計 ・ 建前(を言う) ・ 後出し(じゃんけん) ・ (虚を衝いて)(気持ちの)余裕を失わせる ・ (うまく)信用させる ・ (利益を得るために)偽る ・ 偽り(の告白) ・ 誣告ぶこく(△する[罪]) ・ 裏口(入学) ・ (罠に)はめる ・ 称する ・ (病気と)称して(欠席する) ・ 企て ・ ひと泡吹かせる ・ 感情がこもっていない ・ (腹に)一物(ある) ・ 虚偽(の証言) ・ たばかる ・ (上司の目を)盗んで ・ 密謀(を巡らす) ・ 空から約束 ・ (失敗を)糊塗こと(する) ・ 芝居(を△打つ[する]) ・ ひと芝居(打つ) ・ 小芝居(を打つ) ・ 猿芝居 ・ 口だけ ・ (上陸)作戦 ・ 冷静さを失わせる ・ 口車に乗せる ・ (キツネとタヌキの)化かし合い ・ (巧妙な手口で)引っかける ・ 引っかけ(問題) ・ 策略(をめぐらす) ・ 外堀を埋める ・ 虚妄 ・ 卑怯(者) ・ たらし込む ・ (言葉巧みに)丸め込む ・ 軍師 ・ (演説が)冴える ・ (うまい話には)罠(がある) ・ 籠絡(する) ・ 術(を巡らす) ・ 甘言(を弄する) ・ 朝三暮四 ・ 誑す ・ たぬき親父 ・ 正直に答えない ・ 虚偽(の申告) ・ 駆け引きがうまい ・ してやる ・ してやったり ・ 追い詰める ・ 虚報 ・ 危機感を抱かせる ・ うそを重ねる ・ 尻尾をつかませない ・ 虚偽情報 ・ 虚偽記載 ・ 本当だと思わせる ・ チート ・ (話を)こしらえる ・ 口車(に乗せる) ・ 裏をかく ・ (うまい話には)裏がある ・ トリック(△を使う[がある]) ・ (嘘をついて)損害を与える ・ 陰謀(を巡らす) ・ 言いくるめる ・ (問題の)わい小化 ・ 作り事 ・ 追い込む ・ 戦略家 ・ 覆面(パトカー) ・ (まがい物を)つかませる ・ (手練)手管に長ける ・ 方略 ・ 計略(にかける) ・ だまし込む ・ 悪徳商法 ・ 狡知(を働かせる) ・ 巧妙に進める ・ うそを△つく[言う] ・ 嘘をこね上げる ・ 嘘で(塗り)固める ・ 欺く ・ (陰謀を)目論む ・ 事実無根 ・ (よからぬ)たくらみ ・ (陰で)舌を出す    甘い罠 ⇒ ある事を実現させようと色気をもって誘う(色仕掛け)  女房抱かせて慰謝料を捕る ・ (タレントの)枕営業 ・ 情を通じた配役 ・ 女のたくらみ(にはまる) ・ (要人を)たらし込む ・ 色仕掛け ・ 甘い罠 ・ ハニートラップ ・ セックスを餌に(罠にはめる) ・ お尻をふりふり(歩く) ・ 手練手管を弄する ・ 美人局つつもたせ ・ (女の)色香で迷わせる ・ 謎をかける ・ (飲み屋で)ナンパ(する) ・ 誘い球(を投げる) ・ 接近する ・ モーションをかける ・ フェロモンを振りまく ・ (うぶな娘を)たらし込む ・ ちらっと見せる ・ チラリズム(効果) ・ 猫なで声 ・ 媚態を示す ・ 思わせぶり(な態度) ・ (異性を)誘う ・ 誘いかけ ・ (安っぽい)誘い文句(で口説く) ・ 交際を申し込む ・ 色目(を使う) ・ 流し目(をする) ・ 秋波(を送る) ・ 上目づかい(に見る) ・ 好き好き光線(を送る) ・  ・ 刺激(する) ・ (男を)挑発(する) ・ (愛の受け入れを)迫る ・ 口説く ・ 口説き ・ (ちょっと)粉をかける ・ しなを作る ・ こびを売る ・ 言い寄る ・ 気を持たせる ・ 期待を持たせる ・ 気のあるそぶり(をする) ・ 求愛(する) ・ 手なずける ・ (熱烈な)ラブコール(を送る) ・ 誘惑(する) ・ (誘惑を)仕掛ける ・ 官能をそそる ・ 官能をくすぐられる ・ モンローウォーク(で歩く) ・ 尻を振って(歩く) ・ 恋をしかける ・ (それとなく)水を向ける ・ (酔客の)気を引く ・ 据え膳食わぬは男の恥 ・ (懸命な)愛情表現 ・ (年増女に)ちょっかい(を△出す[かける]) ・ 引きつける ・ 身をくねらせる ・ 色仕掛け(で篭絡する) ・ (相手に)下心を持つ ・ 歓心を買おうとする ・ (気持ちを)惑わす ・ 政略(結婚) ・ 悪だくみ(に引っかける) ・ トリック(を見破る) ・ 術中(にはめる) ・ 陰謀(を巡らす) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ 落とし穴 ・ 奸計かんけい(を巡らす) ・ 術(を巡らす) ・ 高等戦術 ・ (よからぬ)たくらみ ・ (腹に)一物(ある) ・ 謀計(を巡らす) ・ 企て ・ ふらち(な考え) ・ 罠(にはめる) ・ 悪計(をめぐらす) ・ (上陸)作戦 ・ 術計 ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(をめぐらす) ・ 権謀術策 ・ 計略(にかける) ・ 策略(をめぐらす) ・ 方略 ・ (利用してやろうという)魂胆 ・ だまし合い ・ 思惑(がある) ・ (水面下での)工作 ・ 密謀 ・ 術策(をめぐらす) ・ 駆け引き ・ 奸策(を弄する) ・ 謀略(をめぐらす) ・ (謀反の)密計(を凝らす) ・ はかりごと ・ 権謀(を巡らす) ・ 詭計(を巡らす) ・ からくり(を見破る) ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) 甘い罠 ⇒ (未分類)  危険 ・ 危機 ・ 虎口 ・ 瀬戸際 ・ 不気味な足音 ・ 危急 ・ 死線をさまよう ・ 崖っぷちに立たされる ・ 毒 ・ 捕らえる手段 ・ 網を張る ・ トラップ ・ 毒まんじゅうを食わされる ・ 暴力性 ・ 隠れた獣性 ・ 黒い影が忍び寄る ・ 悪意 ・ 邪悪 ・ 毒牙 ・ 黒い手 ・ 触手 ・ 色仕掛けによる ・ リスクが潜む ・ 毒まんじゅう ・ 媚薬 ・ 危害 ・ 一歩間違うと ・ 害が及ぶ ・ 危うく死ぬところ ・ 危難 ・ 死と隣り合わせ ・ 際どい ・ 風前の灯 ・ 死の淵に立つ ・ 薄氷を踏む ・ ぎりぎりのところ ・ ねずみ捕り ・ 誘導装置 ・ 計略にはまる ・ トリもち ・ 悪 ・ 蟻地獄ような ・ 虎視眈々と狙う ・ 魔の手 ・ スパイ ・ 禁断の果物 ・ 餌 ・ セックスアピール ・ 接近 ・ いざない ・ ストロー現象 ・ 媚態による
甘い罠の類語・関連語・連想語: 連想類語辞典
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niyuuhdf · 5 days
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トキ/灯彦:『証言』
俺は先祖代々の故郷からは幾分離れた込み入った住宅街の一軒家で生まれ育った。 俺が産まれるって時に、俺の父の実父…つまり行屋のじいさんが単身故郷を離れて近場に越してきた。その理由を「可愛い孫のためだ」とかなんとか嘯いてたが。 じいさんには随分と可愛がってもらったもんだ。 そのじいさんがある時口にした 「俺たちは行灯の火を潜り抜けて現し世に偶然姿を晒しちまった。現し世の人々の目に、俺たちのこの姿が分け隔てなくうつるとは、ゆめにも思わずに。」 歌舞伎は東海道四谷怪談の提灯抜けに掛けたらしい言葉。 それは相変わらずの食えねえ薄ら笑みに紛れ溶け込ませるように、諧謔に包み隠しながらも深い悲哀と悔恨の織り混ざったような述懐であったことを覚えている。 その言葉は、まだ年若い俺の心のもっとも深部にある原風景をそのまま写し出したかのようであったから。
ある画家の手記 Part : 行屋虚彦 
『疾彦の証言』
海辺に故郷の土地があるなんてえのは、一つのもののたとえだと、じいさんは言った。 行屋の人間ーーーー随分と大雑把にして大袈裟で選民的な言い回しだと幼い俺は思ったが、他に言いようがなかったもんかねーーーーは、長く住み着いたそこに多少の愛着こそあれ、土地そのものを故郷だと強く体感してなどねえと。
ここからは俺のじいさんの語ったことだ。語るにも聞くにも死ぬほど退屈極まりねえんで適当に端折りながらじいさ���の言葉を復唱する。 じいさんが俺に語ったことは、口伝とも言えねえ、じいさんも朧に伝え聞いただけの昔話 どれだけ眉唾か知れたもんじゃねえ そういう類の話だ
蔵を引っ掻きまわしゃ出てくる家系図では、行屋家は平安の武家まで遡る。かのエリート様、文武両道の色男にして若くに妻と幼児を捨てて旅の歌人の人生を選んだ、あの男だ。さもあらん。 そいつが真実どんな様相で生きていたかは知る由もない。ただ、「なにごとの おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる」なんて詠むからには、己の心に馬鹿正直ではあったかもしれねえ。 かろうじて行屋の血筋の生き様…様相を伺えるのは江戸から。 記録が片手落ちすぎて話にならねえが、その時代にはもう漠然と血縁同士で助け合い、どうにかこうにか支えあって普通に人里の中で生きていた、らしい。
行屋の血筋の者は見えるはずのないものをよく見た。 見えたものを人里でそのまま口にすれば何が起るかは自明の理ってんで、血縁同士で教え伝え合って戒めあった。見えるものを口にしすぎないようにと。 ごく稀に幼な子がうっかり口を滑らせちまって、ひどい仕置きも暴力も迫害も公然とあったらしいが、 行屋の血筋は遺伝的にそのほとんどが誕生からの発達と発育が異様に早く早熟…これは俺もナナも虚も例外じゃねえ。 だから幼い時分から言い聞かせ、親族の中での教育で悪しき事態を防いで沈黙することで、表向きには何事もなく暮らしていくことが可能だった。 それにも勿論個人差はあったろう、いずれ綱渡りには違いねえ気はするが。
まさに当時から、すべてを沈黙し隠蔽し尽くして生きることには限界があったらしい。なにごとにつけ全てが嘘ってのは具合が悪いもんだ。故に、何かしらが時折りふと見える程度の仄めかしを村の中で敢えて情報開示として行ってきた。 不運にも露呈するような形で知られるんじゃあ、周囲に不安と警戒心を与えて排斥されるってんで。そうじゃなくごく穏当に村の利益に繋がる形にして受け入れさせようと。 結果、この海辺の村では運良く受け入れられつづけたらしい。 村民にしてみりゃあ「ありがたい不思議な力、うまくご利益にあやかろう」てふうに…脅威として認識されることはうまく避けてたらしい。 まだ人知の及ばねえものがそこらを跋扈した時代でもあったろうし、…行屋の人間の立ち振る舞いや言動、人間としての気質もその印象に落ち着かせるのに一役買っただろうと。じいさんは言ってた、若い頃の俺が良い例だとな。 産まれてすぐにしっかりと大きく目が開き、よく笑い、人に懐く、すぐに立って歩き走りまわる、幼児に似つかわしくなく流暢によく喋る、運動神経がやたら良くて、口が達者な笑い上戸、周りを冗談や話術や手遊びで沸かせ賑わわせ、躊躇いなく道化にもなる、華やかにしてごく自然に人の輪の中心となり他者を牽引する、が、すべてを絶妙に抑制し、決して逸脱しすぎず飛躍しすぎず常軌を逸さず、己に人間としての分を弁えさせつづける。行屋の人間の若年期ってのは、代々こんなもんだったそうだ。まったく辟易するぜ、じいさんは学生の頃の俺しか知らねえからな、今の俺のざまを確と見ろと言いたくもなる。
昔の話に戻る。 この目は重宝がられさえしたらしい。村人に失せ物さがしなんかを気楽に頼まれたりな、都度その場で解決、不思議な力に村の皆で感謝しつつ宴会でもひらく、ってなふうに…楽観的で素朴なものとして受容されてたらしい。当然の如く例外はあったろうがな。 当時は30代よりかは多少長く生きてもいたらしい、当時はそれくらいの齢でくたばるのはそこまで異例でもなかったかもしれねえし、海が近いことも有利に働いたそうだ。
時代が進めば、怪奇も不思議も人地を超えた力も身幅が狭くなってくる。 里にも医者が それも西洋医学を軸に学んだ医療が及んだ。 行屋の人間の目と苦痛と短命が、放置されなくなった。 仁と医を尽くしてすべての人間に懸命に長寿を達成させようってえ向きだ。 しかし医者が手を尽くせば尽くすほど、行屋の人間だけは医学じゃどうにもできないことだけが只管に浮き彫りになってくる。
もっと時代が進むと、遠方まで容易に情報が行き交うようになった。 行屋の人間の一部は「霊能者」あるいは「エセ霊能者気取りの不気味で不謹慎な血筋」だってんで、一時期は強烈な迫害と少数の誤った信仰を招いて、非科学的なものを否定する世間の流行の猛威を浴びたらしい。
歳を負うごとに身体の苦痛が増し、自制を欠いた狂躁のような激しい気質を帯び、昂って暴走し、性的快楽に耽り、目には激痛が襲う、瞼を閉じ、家からふらふらと海へ向かって外へ出る、ふっつりと茫然自失になる、そういうさまから、行屋家の人間が遠方へ嫁いでいった先では、家に座敷牢なんて豪勢極まる代物も用意されたとか。
行屋の人間は、自分たちの目にも苦痛にも短命にも、名前をつけなかった。 苦痛は耐え忍ぶ。憐れむならそれを上回る快楽を。故郷の慣わしなんぞ何も知らねえ俺でさえ奇しくも似たような手段を取った。 目の激痛は光を遮断することで少しは和らげられる。暗く閉ざした部屋に行灯一つあれば充分。あとは多くの時間を瞼を閉じて生きるだけ。 今でも里じゃ親戚の中を見渡せば、ずっと瞼を閉じた者や、目隠しをした者がちらほら見受けられる。 今のように「病」だと呼ぶことも定義づけることもなかった。当事者間ではそのような認識ではなかったとよ。血族で似た者同士が群をなすと異質さはかき消える。道理だ。 あとは血族以外との折り合い、順応と適応の世界。 どれほどの苦しみであっても、家内で分かち合える以上それは体質に過ぎねえと。 しかし医学に割って入られると事情は変わる。そこから行屋の人間は「精神病者」と定義づけられて、積極的に私宅監置に置かれることになった。定義づけと命名が必要だったのは、医療を施すためだ。行屋の人間を捉える主体が当人らからそっちへ移ったわけだ。 即刻入院治療とならず私宅監置…座敷牢になったのは、もっと手に負えねえ精神を患った患者が病床を占めてたから。そいつらに比べりゃあ行屋の人間は意思疎通が可能で聞き分けがよく大人しい。
その後、また時代が変わって、医師の側の意識改革と医療の是正が始まった。 外部から調査にきた医師団が、親族の私宅監置の現状を調べて、あまりに杜撰で酷いものが多いことから、病院への入院治療を推し進める流れになった。 杜撰で酷い座敷牢ってえと目を覆うような惨状を思い浮かべそうなもんだが、それは東京って都会のど真ん中からカメラやら取材道具担いでやってきた人間の感覚で、その感覚は間違っちゃあいないが、当事者との齟齬は大いにあったとかなんとか。 おりしも行屋家の住む土地は人の少ない辺境の海辺、危険行為を繰り返す精神病者を完全に病院に隔離することなく開放的な入院治療と静養がかなうとして、里からほど近い静かな海辺に精神病院が建てられた。勿論行屋の人間のみのための病院じゃなかったろうが。
その後、この国の人口が増加したためか知れねえが、そんな海辺の田舎にも一般住宅が押し寄せひしめき合うようになり始めた。「海が綺麗だ」ってのがよそから好んで移り住みたがる人間の主な理由。 そいつらはいうにことかいて、古くから住む行屋を含めた住人も、そこに建つ不吉な精神病院も忌み嫌い、病院側に立ち退きを要求してきた。まあ海沿いのリゾート感覚で住み始めたんだ、そんなもんだろうな。 病院側は、「患者を院外に出さない」ことを条件に立ち退きを免れた。 これは行屋の人間にとって痛手だった。他の多くの患者にとっても自由と尊厳を踏み躙られる大きな痛手だったろうが。行屋の人間にとっては、思いのままに海へ出られない、これこそが痛手だった。 その後の大きな戦争と災害の度に、打撃を受けた精神病院から、一部の行屋家の連中が焼け出されて、そのまま身を隠した。 他の多くの患者は医師との信頼関係によって病院におとなしく留まったらしいが。 身を隠した連中が、海沿いの各地に散って、或いは村にひっそりと戻り、留まったのが、今のお里の実態なんだとよ。
他の地域の海辺で暮らす奴もいるらしい。面識はねえが。望みもしねえが。 海外に飛んだ奴もいるが、皆決して海から離れようとしない、離れ難いんだそうだ。 じいさん曰く、苦痛に耐えられなくなったとき、或いは茫然自失と化した状態で、招かれるように自ら海へ入っていく。そうして自らの火を、もといたあちらへ帰そうとする。火だるまになった身体の炎は海が消火し尽くしてくれる。 幼い頃から、耐え難い苦痛の際には海へ浸かるのがひとつの慣わしであり、自然な行動だったんだと。慣習と衝動のどちらが先だったかは判然としない。 はたから見れば判断能力をなくした入水自殺じみてうつるその行動も、案外現実的らしい。海へ浸かることで身体の苦痛が安らぎ、死に至るまでもなく平然と浜から自宅まで自分の足で戻ってくる場合のほうが多いらしい。 じいさんも七を知ってるが、七が月夜に招かれるように外へ出たがったのは、月より潮と呼応してたように見えたそうだ。
"死の先に帰る場所がある  我々はそこからやってきた  そこにしか我々のよるべはない  死の先に故郷がある  死そのものをのぞむのではない  死後になにかを期待しているのではない  死の先に明瞭な故郷の景色や幻想を抱いているのではない  ただ帰ろうとするときの帰路に偶然死が横たわっている  我々はただ帰りたい  我々は己らの生命、出生、誕生、人生を捉えられない  捉えられないものを無思慮に否定するものでもない  しかし  こちらにきたことは偶然だった  隔てなく人間の身に己がおさまることを知らぬ無知、隔てなく人間の目に我々がうつることを知らぬ無知故にここへきてしまった  その過ちは我々の目を焼き、腑を犯した  我々はただ帰りたい  この由来なき形容し難い感覚を、閉鎖的に、つい近年まで血族とだけ共有してきた  ただ帰りたいだけなのだ  ただ帰してやりたいだけなのだ  どうか行かせてほしい"
じいさんのそのまた祖父さんが遺してった走り書き。遺書か。 「行屋」の姓の字の由来がそんな詩的なもんかは置いといて、 幼い俺にじいさんが零した戯言は、そんなような代々脈々と、連綿と続いた根深い感傷と言いしれぬ衝動に端を発していた。 走り書きの「我々」ってのが何を指してんだか知ったこっちゃねえんで検証にも足らねえが。 俺はそれらを言葉になった上っ面だけで聞き知ったとき、なんの異質さもねえ誰の内にも在るごくありふれた回帰願望の類だと思った。貶めようってんじゃねえ、ただ大袈裟に身内の中だけで秘める必要などなかったものを、ってな。 そういう意味じゃご先祖さんが一等賢い選択をしてる。家族を捨て、出家して、従者もなく一人、諸国をさすらい歌でも詠む、それで結構じゃねえか。 この回帰願望めいたなにか…理論立てれば幾らでも容易く突き崩せる穴だらけのなにか…が代々受け継げるほどに強靭に仕立てられていったのは、身体性…目と身体の苦痛に大きく依拠するだろう。身体の苦痛…身体的な経験の共有は同じ思想や信仰に染めるにもってこいの洗礼だ。おそらくなにより先立ってその身体性があった。 …ただ、「帰りたい」という情緒の言語化…、そこは解せねえ。積極的にそこを言語化して親族間で整えた環境と教育によって伝え刷り込んだという印象は薄かった。 共有したのは具体的な生き延びるすべのほうで、まあ生活様式に規範を揃えりゃそれだけで充分一つの具体的な信仰にはなっちまうが、情緒や思想にはなんの強要もなかったようだ。それよりかは、生来の生まれ持った形容し難い感覚に呑まれて苦しむ者を、血族がなんとかあとから帳尻合わせにそういう戯言を例外的に用いて掬い上げることもあった、程度。 そんな印象を抱いたのは、遠方の親族のことなんざ露知らず育った俺の中にも過去に似たような萌芽があったことを認めざるを得ねえからか、否か。
俺の実父は、俺が産まれる直前になって、抑制の効かない状態に陥ったらしい。意気揚々と里から離れた新天地に移ると言いはり、親族の反対を押しきって実行した。それをその父、つまりじいさんは、淡々と見ていた。 じいさんは、それに賭けた。 じいさんは息子を見張るような建前を身内には示しつつ、息子の移り住んだ土地に自分も移った。 奇矯を装いつつも、俺の父は薄々気付いていただろうとな。親族だけで寄り集まって閉鎖的に同じ場所に留まり続ける、その弊害と欺瞞に。 俺はそこから解き放たれて生まれ育った。虚も。 それは賭けだ。じいさんはその人生の行く末を見届けたかった。 七は大学入学まで里で生まれ育ったが、そこから七を連れ去ったのは俺だ。 その俺が、中学の頃、生家に火を放ち父母もろとも焼き滅ぼした。そのことにじいさんだけが目敏く気付いた、血は争えねえな。 尋ねられたわけでもねえのに、その時俺は動機めいた一言を口走った。嘘偽りない本心だった。「そろそろ帰してやらねえと」…と。
…��……
虚の性的快楽への拒絶っぷりは血筋で言うなら異端中の異端だ。
ーーーーーーーーー
曽祖父:
海辺に故郷の土地があるなんてえのは、我々にとっては一つのもののたとえ。 行屋の人間はこの土地そのものを故郷だと強く体感してはいません。 勿論この土地に愛着はあります。何せ長く住み着きましたからな。
これから語ることは口伝とさえ言えない、伝え聞いただけの昔話で どれだけ眉唾か知れたもんじゃねえが…
辿れば平安の武家まで家系図はありますが、今のような様相で生きていたかは知る由もない。 かろうじて様相を遡れるのは江戸までです。 家業は本来なんだったか、記録が片手落ちなもので定かでないが、その時代にはもう漠然と血縁同士であることを感じ取って助け合い、なんとか支えあって普通に人里の中で生きていたようです。
行屋の血筋の者は、およそ見えるはずのないものをよくその目で見た。 見えたものを人里でそのまま口にすれば何が起るかは自明の理。 だから血縁同士で教え伝えました。見えるものを他者に口にしすぎないようにと。 ごく稀に���幼な子がうっかり口にしてしまい村の秘密を暴き、ひどい仕置きも暴力も迫害も公然とあったようですが。 しかし我々の血筋は遺伝的にそのほとんどが誕生からの発達と発育が異様に早く早熟です。 言い聞かせ、親族の中での教育でそのような事態を防いで沈黙し、表向きには何事もなく暮らしていくことが可能だった。 それにも勿論個人差はある。いずれ綱渡りには違いなかったろうが…。
当時から、すべてを沈黙し隠蔽し尽くして生きることにも限界があったとみえます。故に、何かしらが時折りふと見える程度の仄めかしを村の中で敢えて情報開示として行ってきた。 不運にも露呈するような形で知られるのでは、周囲に不安と警戒心を与え、排斥されます。そうではなく、受け入れさせるのです。 結果、この海辺の村では運良く受け入れられつづけた。 さしずめ村民にすれば「ありがたい不思議な力、うまくご利益にあやかろう」てなもんで…脅威として認識されることなく、ごく自然に受け入れられていた。 まだ人知の及ばぬものが許された時代でもあったろうし、我々の立ち振る舞いや言動、人間としての気質もその印象に落ち着かせるのに一役買ったでしょうな。若い頃の疾彦などが良い例です。 あの子はここで生まれ育ったわけでもないのに …否、だからこそだったのか、行屋家の人間の典型そのものでしたよ。幼い頃から見てきましたが。 産まれてすぐにしっかりと大きく目が開き、よく笑い、人に懐き、すぐに立って歩き走りまわり、流暢によく喋る。運動神経が良く、聡明で、口が達者な笑い上戸、周りを冗談や話術や手遊びで沸かせ、賑わわせ、躊躇いなく愛嬌ある道化にもなる、同時に泰然として威風堂々、自然に他者を牽引する人気者、…がしかし、すべての有能さを絶妙に抑制し、決して逸脱しすぎず飛躍しすぎず常軌を逸さず、己に人間としての分を弁えさせる。 行屋の人間の若年期とは、代々このような気質が多かった。
昔の話に戻りましょう。 この目は重宝がられさえした。村人に失せ物さがしなど気楽に頼まれたり、都度その場で解決してみせ、不思議な力に村のみなで感謝しつつ宴会でもひらく、というような…楽観的で素朴なものとして受容されていたそうです。当然ながら例外もありましたが。 我々も、当時は30代より少し長く生きたし、当時はそれくらいの年齢で亡くなることはそこまで異例でもなかった。海辺が我々に環境として合っていたのもある。
時代が進めば、怪奇も不思議も人地を超えた力も身幅が狭くなります。 ここにも西洋医学を軸とした医療が及びました。 我々の目と苦痛と短命が、放置されなくなった。 …そのことを、我々は沈鬱な内心を抱え、それでも静かに時代に従った。 仁と医を尽くしてすべての人間に懸命に長寿を達成させようとする向きです。 しかし医者が手を尽くせば尽くすほど、行屋の人間だけは医学ではどうにもできないことだけが浮き彫りになってくる。
もっと時代が進むと、遠方まで容易に情報が行き交うようになった。我々は「霊能者」あるいは「エセ霊能者気取りの不気味な血筋」として、一時期は強烈な迫害と少数の誤った信仰を招き、非科学的なものを否定する世間の流行の猛威を浴びたようです。 歳を負うごとに身体の苦痛が増し、自制を欠いた狂躁のような激しい気質を帯び、それが昂って暴走し、目には激痛が襲い、家からふらふらと外へ出る、そしてふっつりと茫然自失になるさまから、行屋家の人間が遠方へ嫁いでいった先では、家に座敷牢が用意された。
我々は、この目にも苦痛にも短命にも、名前をつけなかった。 苦痛は耐え忍ぶのみ。憐れむならそれを上回る快楽を。 目の激痛は光を遮断することで少しは和らげることができる。暗く閉ざした部屋に行灯一つあれば充分。あとは瞼を閉じて生きるだけ。 ここに住む親戚の中にも、見渡せばずっと瞼を閉じた者や、目隠しをした者がちらほら見受けられるはずです。 今のように「病」だと呼ぶことも定義づけることもなかった。当事者間ではそのような認識ではなかった。血族で似た者たちが群をなすと、異質さはかき消えます。 あとは血族以外との折り合い、順応と適応の世界になります。我々のうちではどれほどの苦しみであっても、それは体質に過ぎません。 しかし医学に割って入られると事情は変わります。そこから行屋の人間は「精神病者」と定義づけられ、積極的に私宅監置に置かれることとなった。定義づけと命名が必要だったのは、医療を施すため。我々を捉える主体が我々自身からそちらへ移ったわけですな。 我々はそれを静かに受け入れた。
その後、また時代が過ぎて、医師の側の意識改革と医療の是正が始まった。 外部から調査にきた医師団が、我々の親族の私宅監置の現状を調べ、あまりに杜撰で酷いものが多いことから、病院への入院治療を推し進める流れになった。 杜撰で酷い座敷牢と聞くと目を覆うような惨状を思い浮かべられるかもしれない。が、それは東京という都会のど真ん中からやってきた者の感覚です。その感覚は間違ってはいないが、当事者との齟齬は大いにありました。 おりしも行屋家の住む土地は人の少ない海辺であったので、危険行為を繰り返す精神病者を完全に病院に隔離することなく開放的な入院治療と静養がかなうとして、ここからほど近い静かな海辺に精神病院が建てられた。勿論我々のみのための病院ではなかったはずですが。
その後、全国で人口が増加したためか、こんな田舎にも住宅が押し寄せひしめき合うようになり始めました。「海が綺麗だ」というだけの理由で好んで住みたがる人間たちが、各地から集い出した。 その人間たちは、古くからここに住む我々も、そこに建つ精神病院も忌み嫌い、病院側に立ち退きを要求してきたそうです。 病院側は、「患者を院外に出さない」ことを条件に立ち退きを逃れた。 これは我々にとって痛手だった。他の多くの患者にとっても自由と尊厳を踏み躙られる大きな痛手であったでしょうが。我々にとっては、思いのままに海へ出られない、これこそが痛手だった。 その後の大きな戦争で打撃を受けた精神病院から、一部の行屋家の者が焼け出され、そのまま身を隠した。 多くの患者は医師との信頼関係によって病院におとなしく留まったそうですが。 身を隠した者たちが、海沿いの各地に散り、或いはここにひっそりと戻り、留まったのが、今の我々の実態です。
ここだけではなく、他の地域の海辺で暮らす者もいますよ。 海外に飛んだものもあるが、皆決して海から離れようとしない。離れ難いんでしょうな。 苦痛に耐えられなくなったとき、或いは茫然自失と化した状態で、我々は招かれるように自ら海へ入っていく。 そうして自らの命の火を、もといたあちらへ還すのです。火だるまになった身体の炎は海が消火し尽くしてくれる。 幼い頃から、耐え難い苦痛の際には海へ浸かるのがひとつの慣わしであり、自然な行動でした。慣習と衝動のどちらが先だったかは判然としない。 はたから見れば、判断能力をなくした入水自殺じみてうつるその行動も、案外、現実的なのです。海へ浸かることで身体の苦痛が安らぎ、死に至ることなどなく平然と浜へ自分の足で戻ってくる場合のほうが多い。 七が月夜に招かれるように外へ出たのは、潮と呼応していたように見えた。
我々の故郷はここに無い。 死の先に、帰る場所があるように感じている。 我々はそこからやってきた。 そこにしか我々の帰る場所はない、とも。 …この由来なき感覚を、閉鎖的に、つい近年まで血族とだけ共有してきた。 死の先に 故郷がある。 幼い疾彦に私が零した戯言は、そんなような根深い感傷に端を発していたのです。
私の息子…疾彦の実父は、疾彦が産まれる直前になって、抑制の効かない状態に陥りました。意気揚々とここから離れた新天地に移るのだと言いはり、親族の反対を押しきって実行した。 私は それに賭けた。 だから私は息子を見張るような建前を身内には示しつつ、息子の移り住んだ土地に私も一度は移った。 奇矯を装いつつ、息子も薄々気付いていたのでしょう。親族だけで寄り集まって閉鎖的に同じ場所に留まり続ける弊害と欺瞞に。 疾彦はそこから解き放たれて生まれ育った。…虚彦も。 行く末を見届けたかった。 七は大学入学までここで生まれ育ちました。ここから七を連れ去ったのは疾彦です。 その疾彦が、生家に火を放ち父母もろとも焼き滅ぼした。その動機を疾彦は呟くように私にこう一言語った、「そろそろ帰してやらねえと」…と。
それらすべてが間違っていたのかどうかは …………
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ari0921 · 1 year
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ロバートDエルドリッヂ博士の論稿です。
聖地を汚した米大統領演説
エルドリッヂ研究所代表 政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ
 2021年初めに米国でバイデン政権がスタートした時、筆者は同年1月26日付の拙論(「バイデン大統領で米国民は結束できず」)で、ジョー・バイデン大統領が選挙中や選挙後に約束したように国をまとめることはできないだろうと予言した。
 それは、米国内の対立が埋められないからではなく、①構造的に、主流メディアと既存の二大政党が積極的に国を分断しようとすること②バイデン氏自身が分断的な人間であること―の二つの理由からであった。
 ここで注目したいのは、特に後者の問題である。最近の例で説明しよう。
前大統領は「国の脅威」
 今年の9月1日、バイデン氏はペンシルベニア州フィラデルフィアの独立記念公園で演説し、そこを“聖地”と称した。彼の表現に異論はないが、結局はけんか腰のスピーチでその聖地を汚したことを指摘せざるを得ない。
 特に、「我々の国で起きていることのあまりに多くが、正常ではない」と述べ、さらに、ドナルド・トランプ前大統領を次のように評した。「ドナルド・トランプとMAGA(米国を再び偉大に)共和党は、我々の共和国の根幹を脅かす極端主義を代表している」。トランプ氏が退任して約2年が経過しているにもかかわらず、である。
 バイデン氏は続けてこう話した。
 「今日の共和党がドナルド・トランプとMAGA共和党に支配され、駆り立てられ、脅かされていることは間違いなく、この国にとって脅威である。
 (中略)MAGA共和党は憲法を尊重しない。彼らは法の支配を信じていない。国民の意思を認めない。彼らは自由な選挙の結果を受け入れることを拒否している。そして彼らは今、州ごとに、アメリカの選挙を決定する権力を党派や取り巻きに与え、選挙否定派に力を与え、民主主義そのものを弱体化させようと動いているのである。
 MAGA勢力はこの国を後戻りさせようと決意している。選ぶ権利も、プライバシーの権利も、避妊の権利も、愛する人と結婚する権利もないアメリカへと後戻りさせるのだ。彼らは権威主義的な指導者を推進し、政治的暴力の炎を煽る。それは私たちの個人的権利、正義の追求、法の支配、この国の魂に対する脅威である。(昨年)1月6日に連邦議会議事堂を襲撃し、法執行機関を残忍に攻撃した暴徒を、民主主義の喉元に短剣を突き立てた反乱軍としてではなく、愛国者として見ているのだ。
 そして、2020年の選挙後に平和的な政権移譲を阻止するための彼らのMAGAの失敗は、22年と24年の選挙への準備と見ている。彼らは前回、8100万人の票を無効化するためにあらゆる手を尽くした。今回は、民意の阻止を成功させる決意だ。だからこそ、連邦巡回区控訴裁判所のマイケル・ルティグ判事のような尊敬すべき保守派は、トランプと極端なMAGA共和党を、我々の民主主義に対する『明確かつ現在の危険』と呼んでいるのである。
 (中略)今、アメリカは前進するか、後退するかの選択を迫られている。未来を築くか、過去にこだわるか。希望と団結と楽観の国か、恐怖と分裂と暗闇の国か。MAGA共和党はその選択をした。彼らは怒りを受け入れている。彼らは混沌を生きがいにしている。彼らは真実の光の中ではなく、嘘(うそ)の影の中で生きている。しかし、共に、私たちは違う道を選ぶことができる。より良い道を選ぶことができるのだ。前へ、未来へ。可能性のある未来へ。未来を築き、夢を見、希望を持つために」
中傷的な内容に批判も
 筆者にとって、2人の海兵隊員を従えた現職の大統領によるこのスピーチは、前例がないだけでなく、現職の大統領がその座を利用して同胞を中傷する危険な行為だ。彼の演説は、すぐに批判と非難を浴びた。
 この時、米国はレイバー・デイ(労働者の日)という夏の終わりを祝う祝日を迎えており、特に険悪な雰囲気になっていた。また、その頃、学校も再開されようとしていた。嫌な雰囲気をもたらした。
 ほとんどの米国人は、右と左の分断、「隣人を憎め」というレトリックにうんざりしており、自分たちのために何かしてくれることを望んでいる。ところが、民主党には他に提供する材料がないため、この戦術を採用している。
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azure358 · 27 days
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--深海人形-- 異伝 無限の異層次元
※(2024)今年の四月莫迦ネタ
※元ネタ:FE覚醒の某DLCマップ
※…後は、プロジェクト・グランドフィナーレについて
…つい最近、某港の海自隊員さんに学生と間違われた(※三十路半ばなのに)。
…。
※マップ開始会話
「そウ、我等ハ」
「超機械文明ノ家畜生物であるバイド。」
「ソう、我等ハ対バイド戦で」
「バイドに食わレタ者達の成レ果て。」
「仲間に追ワレ、地球ニも帰れず、宇宙ヲ彷徨ってイた所を、超機械文明を作リ上ゲた上位存在ニ拾ワレた。」
「こウシて、主ニ頼マれて、各種高度技術兵器ヲ、かつて栄エタ文明ノ神器を、管理をしテいる」
「宝ヲ奪いたクバ奪え。主モそれヲ喜ばレる。主ハこのオ前達ノ戦いを余興トシて見ている。」
…。
※マップ終了後会話
「宝ヲ取っタか……。」
「又来いヨ!」
「主もオ前達ノ戦イを楽シみにしテいる!」
…。
アインス
ツヴァイ
ドライ
フィーア
フェンフ
ゼクス
ツェーン
エルフ
ツヴェルフ
十二腐将
アインス Eins 腐れドSテンコンドー娘
何故かリーダー格。徒手空拳と蹴りでの戦闘を得意とする上に超有能なガチの強者。
ツヴァイ Twei 腐れ反則君
最早ヒトとしての原型を留めて居ないタイプの、アレ。アレったらアレデース……。
ドライ drei 腐れ機械技師兼パイロット一号機
半生物半機械型バイド。何か知らんけどビームサーベルらしき近接武器を装備して居る。
���ィーア vier 腐れ総合格闘技御嬢様
馬に乗り、銃を扱う事も出来る。BLが好きらしい。
フェンフ fünf 腐れ梁山泊闘弓術弓兵
腐れてバイドになった御蔭で、敵に近付かれても近接攻撃が出来る。
ゼクス sechs 腐れ機械技師兼パイロット二号機
半機械半生物型バイド。対ヒト型生物アトミックバズーカなる核兵器装備を持つ。
ズィーベン sieben 腐れ武神流忍者
多くの機械パーツを取り込んでいる。スライム状の体をウミウシのようにくねらせながら、天井と壁を這う。
アハト acht 腐れ館主様
名状し難し異形の馬に乗っている。百合の読み物が好きらしい。
ノイン neun 腐れ人型工作機
とある世界においてキラーロボットの機体が余ったのでヒト型工作機に改造されたと言う。故に元々の殺傷能力は高い。性癖について質問を投げ掛けたり、情報処理させようとすると、性癖と言う物が理解出来ずすぐフリーズを起こす。
ツェーン zen 腐れ元メトロシティの英雄
醜悪なゾンビみたいな姿をしたバイド。非常に知能が高い。何となく普通にラクーンシティに居そう。
エルフ elf 腐れ棍術娘
頭の知能が腐って居るのか目の前にある三つ以上の事を覚えられない。
ツヴェルフ zwölf 腐れ暗殺者の蛇遣い
体の鞭毛として多数の蛇が取り込まれている。BLと百合が好き。おまけに性格も腐って居て非常に悪質。バイドとしての腐敗が進んでいるのか、肉体が崩壊している。
…。
[※プロジェクト・グランドフィナーレについて]
リョナ・男リョナ・ショタリョナ・リョナラーの為だけに描かれた(※一部除く)男リョナ・ショタリョナ・ただのリョナネタ究極(笑)総合展示場(※没供養込み)
本シリーズのモデル及び理想形はR-TYP○ Finalシリーズ。
メインコンテンツ
・リョナ・男リョナ・ショタリョナ
・『バイド完全対策RTA』(※完全対策法が確立されたかバイド根絶でタイマーストップ)
・此れ等とは、無関係(である事が多い)なおまけ小話
プロジェクト グランド フィナーレと言うタイトルの由来
R-TYP○ Finalの『R-101 グランド フィナーレ』が元ネタ。…そして、R-T◯PE Finalをモチーフにしたのは、���の自機群(Team R-TY◯E謹製)並に出典元と登場人物が多種多様になり、数が多くなるから。
…ついでに、Final2にある機体列伝みたいな列伝コーナーもあります。館主様達をシバく側推しの人達にとっては、其方がメインですね?
…何気に阿呆なので、Final(101匹ワンちゃんならぬ101機Rちゃん、最早、バイド)とFinal2を踏襲して登場人物101体(Final2以降のも含めると其れ以上)を目指しています(※…って言うか、現在進行形でFinal3以降もドゥンドゥン新機体が増えるなんてバイドと同じで末恐ろしいねぇ〜〜?)。
…。
[※更なるエイプリルフール コーナー プロジェクト・グランドフィナーレの真相]
※世界の根幹
コンピュータの『モート(※出典:ブレード ストレンジジャーズ)』達は『異層多次元』の管理者であり、統括者である。
能天気にも此んな連中に運営されて居る『異層多次元』であるが、ある日急速に蔓延り初めた存在に、モート達は驚愕する。
…『バイド(※出典:R-TYPE)』である。
それは26世紀の人類が生み出した惑星級の星系内生態系破壊用兵器の成れの果て、生体物理学、遺伝子工学、魔道力学までも応用して合成された人工の生ける悪魔。
この邪悪で汚怪な異形の化物共は『物質存在』と言う存在定義すらも『超越』しており、『波動』としての性質を持っている。故に、ありとあらゆる物質と空間其の物のみならず、非物質亜空間に築かれた知性のネットワーク、電子の世界、霊魂、更には『神霊』すらも犯す。
こうして、様々な異層次元に『バイド』が、深く、深刻に侵食して行く。
それから、そう時間が経過しない内に、「近い将来、我等の宇宙其の物がバイドと同化するのでは無いか??」と言う強烈な不安と恐怖に駆られた上に、『自分等の性質』から鑑みて、相性的にも『最低最悪の敵』である事を噛み締めたモート達は、早速、対策を打ち初める。
そして、彼等はこの『最適解』とされる策に行き着く。
そう、それは、…対バイド戦の研究及び対抗する為の組織、『TEAM R-TYPE』の再始動である。
…。
…伝説は、『史実』となり、最早、『神話』となる事は無い。
…。
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endekashi · 1 month
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日本三大崩落見物ツアー。
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本日はなせツアー。本当の本当になせツアー。まごうことなきなせツアーですよ。
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気温も高めな今日。なるべく標高上げたいところでしたが、栂池はまさかの強風で上部クローズ…!やむなし、こちらのバックカントリースキー場へまいりました。
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ヘルメットは友人達から借りまくってなんとかしました。渋いずら?
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そんじゃあ、行ってみよー!!
麓にいると風なんて全然吹いてなくて、ゴンドラ動かせるベー、ヒヨってんじゃねえよー!なんて思っていましたが、1600m位の稜線に出ると。はい、すみませんでしたっていうほどの強風が吹き荒れていました。
聡明な読者はお気づきであろうか、本日のゲスト二名はあの雨女とガス女です。予報を見て思わず吹き出してしまいましたが、午前中はそれほど悪くない天気でした。
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巨木の森を気持ち良くハイク。
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なせなんでハイクもそこそこでこの辺からドロップしましょう。しかし、標高的にも斜面方位的にもペタペタしてるのは火を見るよりも明らか。
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でもここしかねえんだよ〜。勘弁してけろ〜。
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む!!
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こ、これは…
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予想通り、まごうことなきペタペタ雪でした。
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春と冬の間の雪です。
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ナイスレイバック!
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うん、やっぱダメだね。このまま沢を落とすと穴開きまくりでおっかないんで、ちょっと登りましょう。
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そうだ、雪がダメならこの先にすんげえ崖崩れがあるから見に行きましょう!スムースに日本三大崩落見物ツアーにシフトチェンジ。
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ちょいちょい雨が降っていました。しかし、今回はガスは無い。ブログ的にはガスってくれた方が美味しいのですが。
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先日の湿気った雪からの大量降雪でこの辺の林は折れてる木がいっぱい。あんなの落ちてきたらひとたまりもねえぜ。
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こちらが日本三大崩落でございます。う〜んスペクタクル。
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記念撮影。パシャリ。
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帰り道は、まあ、なって言うんですかねえ。消化試合です。押忍。
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終始ふんわりとした行程の正に「なせオブなせ」なツアーに相成りましたー!!
極上のストップスノーはお腹いっぱいいただきました!これも経験!後に活きると思われます!(物は言いよう)
本日もお疲れ山でした!&おしょっ様でしたー!!
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nishiogidrunker · 3 months
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阿佐ヶ谷問題で岸本区長に手紙を出しました。
岸本聡子区長が、阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画において、杉並第一小学校の移転を決定する意思表示を行いました。
それに対して「阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会」が1月31日区長面談において、個人から手紙・意見・要望を募り、集約して提出しました。
以下は、私が書いた手紙全文です。
杉並区長 岸本聡子様
西荻窪のイケガミアツコです。
22日に発表された阿佐ヶ谷・杉一小についての「判断」には、失望や怒り以上に「恐怖」を感じています。
私は阿佐ヶ谷の当事者ではないので、この問題についても「困るから」反対するというより、「何かおかしなことが起こっている」「これはまずい」という視点でみてきました。そして今回の区長判断によって、「おかしなこと」の正体がわかったような気がします。それは、私の想像以上に巨大なものであり、同時に私が小さな個人として日々苦しめられている社会の圧力です。
ご存じのように、これは田中良前区長と、その支持者である地主、地域の大きな病院事業者による計画です。田中区長は「反対する人に説明しても仕方ない」「俺がひとりで決めた」というパターナリズムの権化であり、その態度に対する批判票の期待が岸本区長に集まったのも大きな当選要因です(ちなみに先日の善福寺川調整池の都計審のあと、土木の部長さんが庁内で「反対する人になにを言っても〜」的な発言をしているのを偶然耳にしました。組織の中で、こうしたマインドは簡単には修正されないとわかりました)。地主と病院は、田中前区長の後援者であり、当時のきわめて旧弊な地域利権と政治の関わりによって作り出された典型が、この地区計画です。
もちろん阿佐ヶ谷、杉一小の当事者の方たちは「阿佐ヶ谷の計画を改善してほしい、杉一小を絶対残してほしい」という具体的なピンポイントの希望を岸本区長に対して持っていました。それに対して区長が「振り返る会」で「阿佐ヶ谷のことは公約ではない」と言い切ったのは、残酷なことだと思いましたが、私のような部外者からすれば、それなら区長はどこでどうやって「対話のまちづくり」をするのだ、と、むしろ区長にとって危うい発言だと感じました。
阿佐ヶ谷は杉並の顔であり、また昨今の樹木伐採や学校を利用した再開発などの都内各地の問題によって、区民以外からの注目も高まっています。その人たちは新しい岸本区長がどのように取り組むのかに期待しています。
その答えが「決まったものは変えられない」という旧体制にとってもっとも都合のよいクリシェによって発表されたことは絶望的です。
この件についての、岸本区長の発言で多様される紋切り型の言葉には、言葉つらではなく、本質的な問題があると感じます。たとえばグリーンスロー・モビリティなどの新事業について話すときのご自身の生きた言葉とは相当に違う、このメッセージも手垢のついた慣用句ばかりです。
換地が不公正で区民財産を毀損しているのではないか、という指摘に対して、たびたび「職員を信頼している」という回答をされますが、これは一見「信頼」という美点に見えながらも、区長職のパターナルな権威化にも思われます。
そして反対する意見によって「地域が分断する」というクリシェ。
これは原発に反対するときも、オリンピックに反対するときも、杉並でいえば清掃工場に反対するときも、すべてで使われる「推進派の論理」です。分断するな、統一せよ、ひとつの結論に至れとするとき、必ず推進派が結論を総取りします。なぜなら、推進派には事業を実行する力と権利があり、反対する者には何もないからです。
権力勾配のあるところで「分断するな」「協調せよ」ということは、強い者に弱い者が従う結論しか生みません。メッセージの中で使われた「誰も取り残すことなく包摂」という言葉は、むしろそら怖ろしく響きます。私たちは、私はずっとそうやって社会の「もう決まったこと」に包摂されてきた。
そしてこうした論理が日本にはびこり、分断は「悪」のように言われています。
しかし、私たち市民は権力と分断しないわけにはいかないのです。
地権者という土地、財産を所有する者には力があります。資本主義の基本です。それに対して、資本を持たぬ者がなぜ協調しなくてはいけないのか。なぜ分断せずにいられるのでしょうか。
資本主義とパターナリズムは極めて親和性が高く、一体となって相互にその支配を維持しています。父権によって排除されているおんなこどものような存在が、「お父さんと分断してはダメ」と言われ、包摂されることの意味がわかりますか。
阿佐ヶ谷のまちづくりにおいて「協力してくださる方々」が「これまで考えてきてくださった」と区長は連発し、野口部長は「裏切るわけにはいかない」とまで言いました。「裏切る」という表現は、もともとそちらの側に立っていた、ということです。行政は「協力してくださる」地権者らの側であり、非協力的とみなす住民・区民のいうように計画を変えることは「裏切り」である、と。つまり杉並区は岸本区長のもと、力を持たぬ住民・区民、ましてや小学生ではなく、権力を持つおじさんの集まりとともに「まちづくり」を進めることを明言したのです。
地権者は、土地を持っているのだから、代々ずっとその資本を所有しているのだから、彼の資産であるその土地に、街に対して権利があるのだ。当たり前じゃないか。持たざるものに何かいう権利はない。資本主義の世の中では当たり前のことです。
しかし、それならば誰が弱き者、力のない者のための場所を作るのですか?公共こそがその役目を担うべき、公共とはそのためにあるものではありませんか?
資本主義の世界では、そんな理想の実現はもはやムリなのだ、と?
今回、私が感じた「恐怖」とは、こうした社会の支配的論理が岸本区長を呑み込んでしまったことです。わずか1年半で。資本主義は世界中にあまねく蔓延する圧力です。それは常に浸食し、すべてを包摂し、増殖し、全体となろうとします。
弱き者はそのことに気づいたら、その唾棄すべき論理と「分断」し、絶え間なく抗い続けなくてはなりません。
しかし岸本区長はそれをしなかった。そうなると資本主義の論理、田中前区長のような強権的な計画に呑み込まれるのはあっというまです。
阿佐ヶ谷は大きな問題だ、と、私が常々言うのは、前述のように杉並の象徴であるからだけではない。
このローカルなステージで対抗しなくては、ジェンダー格差や差別の是正、緑や環境を保全するといった「グローバルな新しい理念」すらパターナリズムと開発主義の犠牲になっていくからです。
そして、他のローカル、私の住むニシオギにも「阿佐ヶ谷でやったのだから」という先例主義によるプレッシャーが必ずのしかかります。道路にしても善福寺川調整池にしてもそう。あそこで再開発したのだから、ここもやらないと。住民が反対したって他でもやったんだから、阿佐ヶ谷で許したんだから、ここでも。となります。
さらにメッセージでも言っていた「跡地(まだ学校があるのに残忍な言葉だと思います。私は使いません)の区民参加を地権者に「ご理解いただく」。これまで住民・区民には「(すでに決まった計画を吞むように)ご理解いただくよう丁寧な説明」であったわけですが、この「ご理解」は違う意味を持つものになるでしょう。杉一小の移転で譲歩したのだから、この「跡地」も地権者の資本なのだ、という意識はますます強固になり、区は区民を参加させてくださいと下手(したて)に「ご理解を仰ぐ」しかない。地権者が資本を持ち、区は3割(それも不当に少ないのですが)を残したとはいえ、資本を放棄した「持たざる者」に、(資本の論理でいえば)落ちぶれたからです。
私たち住民・区民を、特に小学生を守るために土地という資本を持っていた公共が、それを放棄したら、公共の力は損なわれます。
資本主義が公共を蝕み、持てるものはますます富み、社会を呑み込んで成長と増殖を続け、彼らの論理で全てを包摂する。それは資本を持つ者、家父長たちによる想像を絶する圧力です。なぜなら彼らはこれまでいつもそうやって「経済を回し」「社会を回して」きたからです。
だから、ここで引いたら杉並区のすべてが呑み込まれます。こともあろうに岸本区長が、そのスイッチを押すのでしょうか。理想を持っていたはずの区長がその役目を負わされていることも、旧弊なおじさんたちの犠牲になっているように見えます。
分断と言われようと、私は構わない。間違った社会に包摂されるのはもううんざりです。
この街の公共が、弱き者のためにあるのか、資本主義に街が呑み込まれるままにするのか。古い社会の論理から「分断」するのは今が最後のチャンスです。
追記:「跡地」という言葉はほんとうに悲しいです。築地市場跡地(オリンピックの駐車場)霞ヶ丘アパート跡地(国立競技場)、その建物とひとびとがまだそこにあり、活きているのに「跡地」と呼ばれ、「早くここを更地にしたい」と追い出されてきました。杉一の生徒さんたちは「跡地」と呼ばれる学校に通うのでしょうか。
追追伸
1.13阿佐ヶ谷の原風景ワークショップSTUDYの質疑において、島田昭仁さんが「国が20年前くらいから進めている公共施設の再配置→一等地に学校があるよりも民間に高度利用させる」について言及していますので、ぜひごらんください。
本状にて考察した私の観点からいえば、これも国という大きな体制が決めたことを地方自治体に実行させる、中央集権的な権力行使であると考えます。
区の都市マス改定案説明会において、私が「都の優先整備路線を再検証すべき」と意見したのに対し
「他の区がやっているのに杉並で止めるわけにはいかない」
と回答され、衝撃でした。
杉並は東京や国の植民地なのか、と。
区長は選挙演説で高円寺松本哉さんと「国がちゃんとしていればいいけど、そうじゃないから地方自治体は国の方針に抗ってでもよい行政をする」とFearless City論を語り合っていました。私がもっとも好きな演説です。
地方自治体は“弱い”“小さい“サバルタン”な存在です。
だからこそ地方行政は弱い・小さい住民とともに怖れずに中央集権パターナルな支配に抗うべきです。
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takachan · 4 months
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Google Play ベスト オブ 2023 発表
本日、2023 年に日本で人気を集めた Google Play のコンテンツを紹介する Google Play ベスト オブ 2023 の受賞作品を発表いたします。Google Play ベスト オブ 2023 は、ベストアプリ、ベストゲームの他、各部門の大賞と部門賞から構成されます。今年は特に、テクノロジーの力で生活をさらに便利にしてくれるアプリや、長年愛され続けるアプリ、人気ゲームのモバイル版リメイクや、位置情報や睡眠など日常の活動と連携したモバイルならではのユニークな特徴をもったゲームなどが登場し、モバイルコンテンツの新しい可能性が広まった一年でした。またタブレットやパソコン、スマートウォッチなどマルチデバイス対応のアプリやゲームも増え、お家でも外出先でもシームレスに楽しめる機会も増えました。 それでは、受賞作品をご紹介します。 2023 年のベストアプリは、電子コミックサービスの LINEマンガ、そしてベストゲームは、スペースファンタジー RPG の崩壊:スターレイルが受賞されました。おめでとうございます! 毎年ユーザーの皆さんがお気に入りのアプリを投票する白熱のユーザー投票部門においては、21 あるノミネーション作品の中から、アプリは アーティストとファンの距離を縮めるコミュニティアプリの Weverse が、ゲームでは、楽しみながら日々の睡眠を整えるサポートをしてくれる Pokémon Sleep が大賞に輝きました。 今年新設した優れた AI 部門では、AI の質問に回答し症状に関連する病名や適切な医療機関を検索できるユビーが大賞を受賞されました。そして、隠れた名作部門では、サウナ検索サービスのサウナイキタイが大賞でした。 また、個人や小規模開発者の皆さんのゲーム作品から選ばれるインディー部門では、インディー ゲーム フェスティバルでもトップ 3に入賞されたローグウィズデッドが大賞を受賞されました。 Google Play ベスト オブ 2023 を受賞した全部門の受賞作品をアプリ、ゲームの順にご紹介します。受賞された皆さま、おめでとうございます。 アプリ ベストアプリ 2023 LINEマンガ ユーザー投票部門 大賞 Weverse エンターテイメント部門 大賞 LINEマンガ 部門賞 * Weverse * DADAN(ダダン) 人気マンガが読める漫画(まんが)アプリ 生活お役立ち部門 大賞 Yahoo!カーナビ - ナビ、渋滞情報も地図も自動更新 部門賞 * 家計簿 マネーフォワード ME * Myカレンダー - シンプルで使いやすい予定スケジュール帳 自己改善部門 大賞 ファンタスピーク:大人のディズニー英語・英会話アプリ 部門賞 * 会社設立・創業時の会計知識も freeeの起業アプリ起業時代 * リュウジのバズレシピ-料理研究家の考える自炊料理レシピ 隠れた名作部門 大賞 サウナイキタイ 部門賞 * スタディサプリENGLISH for KIDS   * ホンコミ - 人気まんがや話題のマンガが毎日読める漫画アプリ       社会貢献部門 大賞 TABETE 優れた AI 部門 大賞 ユビー 部門賞 * AI英会話スピークバディ-英語の発音・ スピーキングアプリ * ChatGPT マルチデバイス部門 大賞 Spotify: 最新の音楽や人気のポッドキャストが聴けるオーディオストリーミングサービス タブレット部門  大賞 音楽・ライブ配信アプリ AWA 部門賞 * Canva - デザイン作成&動画編集&写真加工 * コンセプト:お絵描き、スケッチ、ノートアプリ ウェアラブル部門 大賞 日本経済新聞 電子版 部門賞 * WhatsApp Messenger Chromebook 部門 大賞 Renta! 部門賞 * Evernote - 情報整理ノート * FlipaClip: 2Dアニメーションを作ろう ゲーム ベストゲーム 2023 崩壊:スターレイル ユーザー投票部門 大賞 Pokémon Sleep エキサイティング部門 大賞 モンスターハンターNow 部門賞 * オーディン:ヴァルハラ・ライジング * 白猫GOLF * 信長の野望 出陣 * メメントモリ キュート & カジュアル部門 大賞 Pokémon Sleep 部門賞 * 東京リベンジャーズ ぱずりべ!全国制覇への道 * 忍者マストダイ * ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 インディー部門 大賞 ローグウィズデッド 部門賞 * AZNANA * トイフォーミング * ドタバタ傭兵団 * Vampire Survivors ストーリー部門 大賞 FINAL FANTASY VII EVER CRISIS 部門賞 * アスタータタリクス * 勝利の女神:NIKKE * 崩壊:スターレイル * レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~ オンゴーイング部門 大賞 モンスターストライク 部門賞 * にゃんこ大戦争 * バンドリ! ガールズバンドパーティ! * プロ野球スピリッツA * ONE PIECE バウンティラッシュ Play Pass 部門 大賞 ミリオン オニオン ホテル 部門賞 * ARIDA: Backland's Awakening * 究極TIGER クラシック * 旅かえる マルチデバイス部門 大賞 WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争 タブレット部門  大賞 勝利の女神:NIKKE Chromebook 部門 大賞 信長の野望 覇道 PC 版 Google Play Games 部門 大賞 ウマ娘 プリティーダービー 部門賞 * アークナイツ * eFootball™ウイコレ CHAMPION SQUADS * ドラゴンボール レジェンズ * ロマンシング サガ リ・ユニバース 最後に、ベストアプリ 2023 を受賞された LINEマンガとベストゲーム 2023 を受賞された崩壊:スターレイルの開発者の皆様より、受賞のコメントをいただきました! 「この度は『ベストアプリ2023』『エンターテイメント部門 大賞』に選出いただき、誠にありがとうございます。日々作品を作ってくださっている方、また作品を読んでくださっている方あってこその受賞です。すべての方々に感謝申し上げます。 社員一同、最高のプラットフォームをお届けできるよう努めてまいります。これからも「LINEマンガ」をよろしくお願いいたします。」 LINE Digital Frontier株式会社 「ベスト ゲーム 2023 という素晴らしい賞をいただけたことに、心から感謝申し上げます。『崩壊:スターレイル』チームにとって、何よりの励ましとなります。本作は我々のたゆまぬ努力の集大成であり、今後も他では味わえないゲーム体験をプレイヤーの皆様に提供し続けたいと思っております。ぜひ引き続き、『崩壊:スターレイル』をお楽しみください。」 HoYoverse Posted by Google Play Japan チーム http://japan.googleblog.com/2023/11/PlayBestof2023.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=tumblr Google Japan Blog
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