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#ワンルーム空間
tomiya-a · 1 year
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札幌市内、高台の住宅のプロジェクト、年の瀬の中お引き渡しをさせていただきました。 . クライアント様には出来上がった空間に大変喜んで嬉しいお言葉を頂け、長く時間を頂きましたが設計監理としてはホッとひと段落です。 . 敷地傾斜を取り入れたスキップフロアの構成と、見え隠れしながら繋がるワンルームが重なり合い、楽しくご家族が生活できる住空間となったかと思います。 . 進行中プロジェクトのブログも随時更新中です。 ↓ https://tomiya-a.com/news.html . ____________________________________________ #富谷洋介建築設計 #一級建築士事務所 #設計事務所 #建築家 #北海道 #札幌市 #高台 #注文住宅 #お引き渡し #竣工 #ワンルーム空間 #スキップフロア #ダウンフロア #ダウンフロアリビング #家づくりアイデア #マイホームアイデア #architect #architecture #design (一級建築士事務所 富谷洋介建築設計) https://www.instagram.com/p/CmaJKhtSCLf/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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m12gatsu · 6 months
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無問題
空が青ざめている。金木犀の匂いで回帰する記憶は全部にせもの。パレスチナって口に出していってみる。冷えて硬くなったからあげの思い出。アルミホイルを噛んで交信。雨が空の泣き顔なら、夕焼けは怒り、恥じらい。曇天はぎこちない愛想笑い。よなよな布団を起き出して、光が黄色っぽいトイレで放尿してる。顔の輪郭の歪む音が、パニック発作の合図だった。大学辞めた女のこと。傷だらけの手首、かいな、二の腕。スマホの画面の明かりが、お前の顔を照らしてたよ。真っ暗のワンルームで、乾いた足の裏と、フローリングの擦れる音がしたよ。製氷室を静かに開けて、氷をバリバリ食んで。電話の先で、鼻を啜って泣いていた。神は黄色かった。悪魔は赤かった。凶器と、狂気と、俺の持っていた全部。ポケットは空。ロケットは空。密度の問題。距離の問題。あんたと俺と、間柄の問題。
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mocci9 · 3 months
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部屋に花を飾る生活を再開した。小さなワンルームもキラキラした空間に思えて、自然の持つパワーを実感する。
朝型になりたくて早く出勤して早く退勤する、を1週間くらい続けてみた。自炊ができるし、心は安定するしいいことしかないんだけど、数日飲み会が続いて崩れてしまった。でも毎日のラジオ体操は続いている。
こんなことを始めたのも、年末に観たPERFECT DAYSが心に刺さりすぎて、わたしは毎日を大事に生きているのか? と考えたからだ。
朝起きて歯を磨き、植物に水やりをする。同じコーヒーを買って、淡々とトイレ清掃の仕事をする。同じ店で同じメニューを食べ、飲み、本を読んで寝る。ただ淡々と日々生活しているだけなのに、この映画の主人公平山は時々微笑むし、わたしより幸せそうだ。微笑むような小さな幸せを見つけていた。
都会でせかせかと生活していると、目の前にある幸せを拾い上げられていない気がする。大きい喜びしか感じなくなっているけど、嬉しいことなんて些細なことでいいんじゃないか。たとえば近所の野良猫と目が合ったとか、車のナンバーが自分の誕生日と同じだったとか、そんなことでいいんだと思う。
新しい年になると何かを始めがちだし、今年は去年と一味違うと思うけど、変わらないといけないのは自分自身だった。結局まだ何も変われていないけど、まずは自分の半径2メートルの範囲を大切にしたい。
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29108104 · 9 months
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今日は家から出ていない。このままスーパーに行ったりもしないまま終わりたい。ワンルーム。トイレと風呂は別。今より良い部屋に引っ越そうとすると物価高もあり家計が厳しくなりそう。同じ程度の部屋で現在の勤務地の関係で市内か隣の市に引っ越すとすると大して変わらないのでやる気が出ない。引っ越しに夢と希望を持つなんて前向きな理由じゃないとできない。トイレと風呂が同じ部屋に住んでいたこともあるが当時は仕事ばかりしていて寝に帰るような状態。仕事が楽しかったわけでもなく現実から逃れるように残業代を稼いでいた。通帳の預金が増えるのを楽しんでいた。株価の動きばかり見ていた。結果的にお金は残ったが現実が見えていないというのは人が離れていくし趣味を楽しめなくなっていたし目的らしいものもなく時間を無駄にしたように思う。スキルが身に付くとか雇用を守ってくれるような会社でもないのに闇雲にやるのはよくない。物事を見極める目がないから相談に乗ってくれる人が残っていないからそういうことになるんです。現在は資格を取るなどして肉体労働から事務員になって働きながら趣味を続ける程度の生活はできるようになったものの給料や仕事の面白さ自体はそんなに変わっていない空しさがある。
#日記
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y0mud · 2 years
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2022年7月1日
寝込んでいたり、書類集めをしていたらもう7月だ!全然研究は進んでいない。困った。
6月27日に恋人が陸に戻って来た。3年3か月ぶりの再会。本当は彼を迎えに旧空港まで行く予定だったけれど、私の書類集め(病院で健康診断書を貰うのに4時間くらい待った)のせいで、結局彼が病院まで来てくれた。
タクシーに乗った彼が、病院の駐車場で私を見た時のあの嬉しそうな表情。まるで3年なんて時間はなかったかのように、昨日の続きのように触れ合い、会話をした。
けれど、彼が陸に帰ってきたその日から昨日まで、1日に複数回は喧嘩をしてしまっていた。理由は3年前から変わらず、彼の何気ない言葉に私が傷つき、彼も拗ねてしまうと黙り込んで、建設的な議論ができないという点。遠恋をしている間はそんな要素はあまり見受けられず、問題が生じれば何日もかけてお互い話し合いをしていたのだけれど、この再開でモラハラ的な側面が急に出てきて驚いている。でも恐らくは、彼にはずっとそういう側面があって、私がそれに気づけていなかっただけなのだと思う。
一昨日は、私がずっと行きたいと言っていたアイスクリーム屋さんに行こうと彼が誘ってくれたのだけれど、私が「疲れているし、お腹も減ってないからまた今度が良い」と言ったら、それで彼は拗ねてしまった。「どうしてそんなにわがままなの?」と私が聞くと「どうして君はそんなに怠惰なんだ。疲れてるって、俺も疲れているよ」と言われた。
なんだかな、と思う。どうして「ああ、疲れたね。じゃあ別の日にしようか」と言えないのだろうか。そしてこの後、彼から「他に彼氏がいるの?」と聞かれた。「他に彼氏がいたらどう思うの?」と答えると、彼は「幸せになって欲しい」と少し怒りながら言っていた。
恐らく私が今後セネガルに来ることは限りなく難しくなる。というのも、家庭の事情から研究を続けることが難しいから。それで、私としてはこれが最後の渡航だろうから、少しでも多くの素敵な思い出を彼と作りたいと思っていたのだけど、なんだかそれが上手く理解してもらえないようだった。それで、お互いがお互いを少しづつ傷つけあうようなコミュニケーションしかとることができなくなっていた。
昨日は先輩など数人の日本人と夕食を取る予定が合った。帰りは11時を過ぎるかもしれないと彼に伝えると「俺は明日朝早いのに、なんで行くんだよ」と言われた。私の行動は制限するのに、自分のことは棚に上げるのね、と思って、そのまま無視して出かけた。
毎日暑くてあまり眠れず、昨日は朝から動き回って、そして恋人との関係性に頭を悩ませていたものだから、夕食の集合場所にタクシーで向かった時に、財布をタクシーに忘れてしまった。幸い中には現金と日本の学生証をいれていただけだったからよかったけど、みんなに凄く心配されたし、私自身めっちゃ落ち込んでしまった。
夕食はとても楽しかった。おいしいごはんとお酒と、大使館職員のカップルの関係性がとても美しかった。一方私は恋人とだめだめで、その話もみんなに聞いてもらった。すると、男性陣からは「やっぱり構ってほしいって部分が大きいんだと思う」と言われた。うん、それは、ほんとうにひしひしと感じていた。彼の寂しさや独占欲が不器用な形で表れているのであろうことは容易に想像することができた。けれど一方で、この人の行動は愛情表現なのだ、と自分を納得させて我慢するような恋愛をする気はさらさらないし、一体いつからこんな関係性になってしまったのだと思わずにはいられない。そして、さらに悪いことに、私たちの関係性の中で生じた問題の事例を集め、そこから判断すると別れる方がベターな結果であるとして、だとしても簡単には別れられない。それだけの歴史や愛着や、よくわからないけれど彼なしではいられないような何かが私たちをつなぎとめてしまっている。先輩たちはそんな私のことも理解してくれて、そして私は財布を無くしているので、お金の工面まで心配してくれた…。本当にダメダメです…。私はいつも周りの人に助けられながら生きている。
結局、11時半過ぎくらいまでおしゃべりしていたら、彼からメッセージや電話が来て、本気で部屋を閉め出されそうになって大変だった。先輩は「もし本当に家に帰れなかったらうちに泊まって良いから」と言ってくれた。幸い、無事に家には帰れたし、彼もそんなに怒ってはなかったけれど。先輩の言葉は正しく、寂しかったと言っていた。
そして今、彼のいなくなった部屋でこれを書いている。彼は今日からしばらく実家に戻る。いつ帰ってくるのかはわからないけど、来週のどこかだと思う。もう彼がいない部屋は広いし汚れないし暑さも軽減されるしサイコー!
ワンルームに一緒に暮らすのは無理があるなと思う。
彼を見送ってから、いつも朝ごはんを買っている屋台で、地元の人とおしゃべりしながら一人で朝ごはんを食べた。これの美味しいこと!
恋人のことを簡単には嫌いになれないけれど、彼とはある程度の距離が必要なんだと実感しました。う~~~ん。それでも帰国までにはこの関係性に答えを出さなきゃなとは思う。悲しいけれど、仕方ない。
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lovesickgelato · 2 months
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day2
長〜いフライトを経て、到着したけどもフランスっぽさってなんだ?という感じ(ま、空港の周りなんてなんもないしね) でも突然不自由になった感じはある。だって日本語標記ないんだもん。ただYOUTUBEが発展しててよかった。爆速でキャリーケースも受け取れたし、タクシー乗り場もそう迷わずに向かえたもの。クレジットで払いたいところをキャッシュでとタクシーのおっちゃんに伝えたのは私だけれども・・・ ということでぼったくられず、スピーディーにパリへ。
今回宿泊したのはホテルではなくアパート。色々探した中、8区という素晴らしいアクセスの良さで、日本人が経営するアパートを借りれたのだ!6泊7日。28平米のワンルーム。一人暮らし経験があってよかった〜ワンルームでこの広さだったら全く狭くないね。一人暮らし時代の部屋に君も入り浸ってたし(それは流石に狭かったけど)。家事慣れしているこの結婚後3年経過していたタイミングもよかったかも。そして9月2日のパリは暑かったよ、直前までパリは冷夏と言ってたから、長袖もコーデに組んでたし、観光客っぽくない格好にしなさいって書いてあったからラフ〜にしてたけど、バリバリ夏服を準備しておけばよかったあ
極狭エレベーターの恐怖と、初日のピンポンと、網戸がないので小蝿か蚊による安眠妨害は嫌だったな
まずは食料調達ということで、一番近いモノップで水。picardでラザニアとアイスを買った。これがパリにきて初めての買い物。YouTubeで予習していたものの、英語も喋れないというのはなんたる役立たずなのか。時差ぼけの影響で食欲ないからラザニアは半分こして、少し休憩して、なんと初日にルーブルへ! アパート付近からはバス停がめちゃくちゃあって、ルーブルへも1本のバスで向かったよ。ちょっと遅く着いたら、係っぽい人に「next」と断られた。え、なんでー!?買ったチケットの入場口がそこではなかったのか、理由はわからなかったけど、なんとか別の案内口を見つけて、無事入場することができた!噂通りデカすぎる。何かの作品目当てではなかったけど、中庭が好きだった。 帰りは、初めての地下鉄。パリの地下鉄はスリも多いし治安もわるいと聞いてたのでなるべくバス利用だったんだけど、なんとか10回分のチャージをしたNavigoを手に入れ、乗車。ヤベー奴もいたし、馬臭かったらしい(自分の日記を読み返している)
最寄りまで帰ってきて、シャンゼリゼ通りまで出て、凱旋門まで歩いた。このとき多分、時差ぼけピークでもう帰ろう、撮りたきゃまたくるよ、なんてことを言ったと思うし、2回目はなかった(笑) 1回部屋まで戻り、どこか出かけようか?と話しながら寝落ちしたので、起きたタイミングで風呂に入り、速攻で寝ました。バスタブはないけど湯量もそう困らなかったし、思ったよりガビガビになることはなっかたけど、洗濯〜乾燥まで2時間かかり、直人のパンツはドライヤーで乾かしてあげました。(ドライヤーは風量しっかりめ)
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iina-veganfoodcreator · 4 months
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HOMEMADE MISO LESSON 2024 byiina
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iinaセレクトのかわいいホーローごとお持ち帰り。
オーガニック材料で仕込む、自分だけの味噌作りレッスンは “東京の小さなワンルームでも、かわいくコンパクトに仕込む” をコンセプトに約10年開催しております。
今年のレッスンは
“ひよこ豆味噌”…大豆を使わずひよこ豆で仕込む、甘みのあるさらっとしたお味噌が仕上がります。
“白味噌”…塩分控えめで甘味の強い、ヴィーガンスイーツやロースイーツのコク出し、チーズケーキやヴィーガンチーズにも使えるお味噌。
“秘伝豆味噌”…大豆味噌ですが、大豆を秘伝豆という山形の枝豆のようにコクのある緑大豆を使います。仕上がりのお味噌は普通のお味噌として使用できるお味です。
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種類による味噌の違いもお伝えしております。レッスン内でさまざまな味噌の「いろは」をお伝えしています。
寒仕込みではじめてのお味噌作りをしてみたい方。
初めてじゃないけどちょっと変わったお味噌作りをしてみたい方。
かわいく熟成させてみたい方。
どんな方でもご参加いただけます。
私のヴィーガン料理には様々なお味噌を使っています。
味噌はとても大事な調味料のひとつです。
無農薬の豆と糀を使用して、自分だけのオーガニックなお味噌作りをしてみましょう。
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棚にさりげなく置いて熟成できる、小さなホーローポットごとお味噌をお持ち帰り頂けるスペシャルレッスンです。お持ち帰り頂き、このポットの中で熟成させます。
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去年に引き続き、タイから取っ手付きの可愛いホーローポットを仕入れました。今年はライムグリーンをセレクトしています。
手作り味噌の使い方のバリエーションを広げるために
様々な味噌の使い道を知っていただきたく、
お味噌ランチをご用意しております。
【味噌ダルカリーと味噌きのこハヤシのあいがけプレート】をお召し上がりいただきますのでお腹を空かせていらしてください。
※作り方のレッスンはいたしません
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LESSON日程
開催日  1/24(水) 白味噌 終了
     1/27(土) 白味噌  終了
     1/28(日) ひよこ豆味噌  終了
     2/3(土) 秘伝豆味噌   残席1
     2/4(日) 秘伝豆味噌 満席・キャンセル待ち受付中
※日程によって仕込む味噌が違いますのでご注意ください。作り方は他の日程で仕込むお味噌の作り方も簡単に説明はいたします。仕込み方は同じです。
時間      12:30~14:30 アクセス    吉祥寺駅公園口徒歩5分 (お振込が確認され、参加確定されましたら詳しい住所をお送りしております) レッスン料金  ¥12,000  *お申し込みメール受領後、指定日までのお振り込みをお願いしております。(材料費・レシピ・ホーローポット・お味噌ランチ等全て込みです) 定員      各4名まで 持ち物    エプロン、筆記用具、お手拭
✴︎味噌を入れたポットを持ち帰る安定した袋やエコバック等お持ちください。
           申込み  以下をよくご確認の上、下記にある「お申込みはこちらから」リンク先よりお申込みください。
●お願い
・レッスン希望日お書き添えの上、お申込みください。
・PCから受信可能なメールアドレスをご入力ください。(携帯のアドレスはセキュリティで弾かれてしまいます)
・お申し込みを複数名でされる場合は参加者全員のお名前とメールアドレスをお書き添えの上、お支払いをまとめてされるか別々でお支払いをされるか明記してください。
・お子様連れのご参加は場所の都合上ご遠慮頂いております。
・書籍販売をご希望の方はその旨、お申込みの際にご記入ください。
「MODOKI 菜食レシピ」
「vege&spice」 絶版・在庫なし
「SUSHI MODOKI」
 上記いずれも税込1650円
★新刊「ヴィーガンフード、はじめの一歩!」税込1760円
↓↓↓
お申し込みはこちらから
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申込みのご注意
・メールの着順でお受付いたしますのでキャンセル待ちになってしまうこともございます。ご了承願います。
・システム上ご返信がすぐにできず、翌日のご返信になってしまうこともございます。
・24時間たっても返信がない場合は再度お問い合わせください。
※以下よくお読みください
キャンセルはできる限りしないように、お仕事やプライベートのご予定がご確定の上、お申込み下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
開催10日前からレッスン料の50%のキャンセルチャージを設けさせていただいております。また、開催日5週間前からの参加者都合にてのキャンセルにおきましてはいかなる理由でも100%のキャンセルチャージがかかります。(キャンセル待ちの方や他の方が入られた場合はかかりません) その場合、レシピやポット等の送付はできますがレッスン内容についてメール・ZOOM等での指導はできかねます。
皆様からのお申し込みを心より、お待ち申し上げております。
iina
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hatohonoka · 7 months
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特別教育機関『孤児院』 神奈川支店
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保健室から追い出され亜里沙の後に続く。
蛍光灯で照らされた廊下は先程まで居た医務室とはうって変わって冷たい光を差していた。
「亜里沙、あの後ってどうなったの?わたしこれ実は死んでる?」
「あはは、死んでるわけないじゃん!ちゃんと生きてるよ。けど、マジで殺したかと思った…えっとごめんね」
亜里沙は笑い、少し潤んだ眼を誤魔化すように擦る
「いいよ、わたしが撃てって強要したんだし気にしないで。それにしても、なんで無事だったんだろう?実は弾が入ってなかったとか?」
それにしても鈍痛はある。空砲でも何かしらのダメージを負うのだろうか?
「あぁ、なんかこのブレザーめっちゃくちゃにいい防弾仕様らしくてそうそう弾は貫通しないんだって、だからだいたい最初は衝撃で気絶しちゃうらしくて。だから弾は入ってたよ、ほら」
ポケットからわたしを気絶させたであろう弾丸を取り出した。こんな小さな金属片があんな衝撃を与えてくるとは到底思えない。
その後も長い廊下を進みながらわたしが気絶したあとの事も簡単に亜里沙が説明してくれた。
やはり最終試験も兼ねていたようで、撃ち撃たれた生徒はホールから即回収され、あの医務室へと運ばれていたそうだ。残された撃てなかった生徒がどうなったかは回収されてしまい分からず終いだそうだった。
ブレザーの件については医務室で渡されたタブレット端末の中にテキストがあり、その事が書いてあったそうだ。結局わたしが気を失っていたのも数分程度の事だった様で、詳しくはまだ見れていないという。
そんなこんなで現状の確認をしていると廊下の終点に到着した。突き当たり、少し重たいスチールの観音開きの扉を抜けると視界が開けた。
最初の印象は、社会科見学で行った空港。ターミナル?だっけそれを縦に重ねた感じ。吹き抜けの外周、壁にそって各フロアがあり白の制服を着た『生徒』たちが行き交っている。末広がりに空間が作られており恐る恐る覗き込むと、最下層に時計台が建っているのが見えた。かなり高くも見えるが下層まで明るく、さっきまでの殺伐とした『入学式』のような雰囲気は全くなく、落ち着いた穏やかな空間が広がっていた。
驚き息を呑んでいると、隣の亜里沙も驚いている。
「亜里沙は見たんじゃないの?このホール」
いやいやと手を振る。
「バックヤード的な通路から医務室に通されたから初めて見た、スゴ。忘れてたけどこれ地下でしょ?横浜駅の、スゲー!」
飛び出さんばかりに身を乗り出す亜里沙の裾を引っ張りつつも、わたしもこの巨大な空間にワクワクしていた。
「それで、今どこに向かってるの?出たまんま着いてきてたけど」
「あぁ、『入学式』が終わった人から寮棟へって」
かざされた端末の画面の詳細を確認する。
フロアマップが表示されており、タップすると詳細が表示される。
どうやらこの空間は大まかに3層に分かれており、今居る上層部は食堂、購買、医務室や職員室などここでの生活に必要な基本設備がある層で、そのまま横浜駅地下街の各バックヤードへ続く通路が点在しているようだ。
反対に最下層、時計台があったフロアは訓練施設らしく3フロアでさらに細かく分けられていて、射撃訓練場や演習施設、トレーニングジムなどが備えられているようだ。簡単に言えば運動するための施設がある層。武器庫もあるらしい。
そして今目指しているのが中間層の居住区、寮や談話室、自習室があるようで中間層は6フロアの幅を取っているようで上層、下層に比べ層が厚くなっている。その中間層の端っこ寮棟のに赤く印が点っている。
「これ見るとあたしら同室っぽいよ」
亜里沙が印をタップする。すると新しくタブが開きわたしの名前と亜里沙の名前が並んで表示される。少しスクロールすると1409入室許可と文字が表示された。
「入室許可って出てる」
「そうなんか不思議な書き方でさ、とりあえず行ってみよっ。そこ階段室っぽいから」
階段室と書かれた重たい扉を開け放ち亜里沙はとっとと行ってしまった。どうやら彼女は一応ついさっきわたしは銃で撃たれた病み上がりの人間だということを忘れているようだ。渋々と彼女が入っていった扉へと続くのだった
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『入学式』後だったので、寮棟は人でごった返しているだろうというわたしの予想とは裏腹に人とすれ違う方が珍しいぐらいには静かだった。出会ったといえば同じく新入生だろうか先に着いていた子達が数ペア、部屋を出入りしている様で中にはジャージの子もいた。
さて、この寮棟はフロアごとに学年でわかれている。当然わたしたちは1年生にあたる、よって寮棟最下層の1フロア。上に行くにつれて上級生が入居している。1年生より下が談話室などの施設になっているようだ。吹き抜けのメインホールの通路に各室へ続く自動ドアが並んでおり、わたしたちは4列目の扉を目指し歩いていた。ホールを挟んで向かい側にも同じようなドアが並んでおり、収容人数はかなりのものになるのでは?という印象だった。『入学式』での人数を考えるといささか過剰なまでの部屋数ではあるが、きっとなにか理由があるのだろう。
そうこうしてる間に4列目のドアまでただり着いた。タッチ式の自動ドアをあけ中をうかがう。
真っ直ぐ通路が伸びており奥行は200mぐらい、さっきの医務室からホールまでの廊下ほど長くはない、1号室から9号室までが通路の片側に並んでいる様でわたしたちの部屋は並びで言うと一番奥になるのだろう。カーペットが敷かれ、照明はホールような強めな明かりではなく、落ち着いた間接照明が使われている。
「ちょうどいい距離じゃね?競走できそう」
だっと亜里沙が走り出した。反射で生きてるタイプの人間なのかもしれない。元気が有り余りすぎている。もう部屋まで着いてしまっている。
追いついて部屋に入る。今日からここが新しい家になるわけだ。短い廊下を抜けると10畳ぐらいのワンルームに左右対称に壁際にベッドと勉強机が並んでる。窓はないが換気が行き届いているのか空気は循環していて湿度はなく快適空間だった。左右対称で入居者を待ち構えていた部屋は全く生活感はなく部屋を入ってすぐの短い廊下には別室洗面台とトイレがあるのは確認できた。
ベッドの壁際には洋服掛けが付いており、空のハンガーと予備の制服とがかけられていた。ベッドの上にはジャージが畳まれて置いてあり、早速亜里沙は制服を脱ぎ捨てて着替え終えベッドに腰掛けくつろいでいる。
「あ、愛衣の端末机の上にあったよ〜あとスマホとか」
タブレット端末をヒラヒラと振りながら亜里沙が指さす。
ということはこの左側がわたしのスペースになるのか。机の上を確認すると確かにタブレット端末が置かれている。引き出しも付いているのかと引っ張り出すと、見覚えのある銃がこんにちはした、そっと引き出しをしまいつつ、それ以外にも数点見知らぬ物品が置いてある机を確かめる。
「確かにあるけど、これ他の何さ?時計?」
振り返り亜里沙の机も確認する。タブレット端末はもう持っているからそれ以外のラインナップが机の上に同じように置いてある。
タブレット端末、スマートフォンに液晶型の時計。あとこれは何だろうか?Uの字型の何かの機械。
「これなんだかわかる?」
湾曲している謎の端末を亜里沙に見せる。おそらく身につける物なのだろうがどうつけるのか皆目検討がつかない。
「あ〜なんだろこれ、ネックバンド型のヘッドホンのスピーカー外したやつっぽい。なんかの部品なんじゃね?タブレットに載ってるんじゃね〜?」
そう言いながら亜里沙はぽーんとベッドに身を投げながらタブレットをいじり始める。タブレットの方が気になるようだ。興味なさげに返される。
わたしも机のタブレット端末を手に取り確認してみる。さっき見たフロアマップのタブ以外に各施設の利用状況や混雑具合、これは購買の通販ページだろうか?商品ページなどがタブで並んでいる。
最後のタブが目的のものだったらしく、入学後のしおりと書かれている。スクロールしていくと詳細が流れてきた。
『寮へ初入室後、プログラムは終了です。翌日まで自由時間となります』
『各自デスクを確認し、自身のタブレット端末、スマートフォン、スマートウォッチ、ARナビシステム、デスクの引き出しの中に銃。以上が欠品していないか確認してください。もし欠品があった場合は職員室資材窓口までお問い合わせください』
『各施設の利用許可は翌日以降からIDが有効になりますので本日は利用できません。初日は各部屋に備え付けの保存食、飲料を使用してください』
『ARナビシステムは翌日以降から使用可能です。使用許可が降り次第スマートウォッチに通知が入ります。それ以降に装着してください、装着の仕方はこちらを確認ください。明日以降はARナビシステムにてアナウンスを行います』
どうやらARナビシステムという端末らしい。装着の仕方もご丁寧に載っている。
謎が解けたところで、制服を脱ぎつつジャージに着替える。隣のベッドから静かに寝息が聞こえてきた。端末をいじりながら寝てしまったらしい。亜里沙の脱ぎっぱなしの制服と自分の制服を壁にかけ、わたしも仮眠をとることにする、どの道明日からが新生活の本番。ARナビシステムっていうのも気になるし。
ベッドにダイブする。一日で色んなことがありすぎて一年分疲れた気がする。ベッドサイドのスイッチ類をいじくり、部屋の電気を消した。
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つづく
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soranisasuhana · 9 months
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   1  「これ捨てなかったんだ?」 『玄関』と書かれた段ボールから靴や折り畳み傘などを取り出していた時、早音はそれを見つけた。彼女はそれを、今までに何度も見たことがあったが、手に取ったのは初めてだった。四角形のアルミの枠に、潜水艦のような形をした白い陶器がぶら下がっている。上部に一円玉ほどの大きさの穴を開けており、中は空洞のようだった。風貌どおり、持ってみると重みがあった。 「ねえ、これ」 早音は持ち主のところにそれを持って行った。用途も名称も見当がつかないので、直接見せるしかなかった。 「ああ、それ」持ち主は汗をぬぐいながら、ほほ笑んで言った。「それ、なんだと思う」 「え、なんだろう」 まず思い浮かんだのは、ビートルズのイエローサブマリンであった。さっきまでレコードの荷解きをしていたからかもしれない。しかしそれにしては、どうにも風格があった。ポップスバンドのファングッズには到底見えなかったし、もちろんイエローでもない。つまりそれくらい潜水艦のような形をしていた。 「それはね、人生だよ」 「なにそれ」  持ち主は来月、私の旦那になる予定の男だ。彼は得意げに「人の一生」と言ってまた笑った。こういう極端なことを言ってのけるユーモアが、彼にはあった。理屈っぽいところがたまにキズだが、それでもそんな彼が早音は好きだった。 「それは、捨てられないね」 早音もあえて、意地の悪い返答をした。 「実を言うと、俺もよく分からないんだ」 「何かの、記念品?」 「二十歳の誕生日に父親にもらったんだよ」 「これを?」 しかし納得はできた。なるほど、この引っ越しの前に彼が住んでいたワンルームにも、ずっと飾ってあったのはそういうわけか。 「親父そのとき、酔っぱらってそれを人生だって言ったのよ」 意味分からないよなと、彼は呆れた様子で荷解きを再開した。 「ふうん」  早音は先月、彼からプロポーズを受けた。そして二人はおよそ三年の交際期間を経て、結婚することになった。ところで早音の両親はというと、少し古風なところがあった。結婚するまでは同棲など認めてなるものかと、父親の方はいつも背中で二人を睨みつけた。しかし早音の婚約者は、そのような思想をまったく純粋に尊重した。とはいえ実際には、早音は彼のワンルームに入り浸っていたのだから、結局は同じことだったのだが。とにかく婚約を機に、早音たちは新居に引っ越してきたのである。  早音はその『人生』とやらを丁寧に持ち直して玄関に戻ると、まだ綺麗な靴棚の上に、そっと置いた。    2  「いいのよ早ちゃん、ゆっくりして」 早音が夕食の後片付けを手伝おうとすると、彼の母親に柔らかく遮られた。 「じゃあこれだけ」早音はテーブルの中央に置かれた丸い大皿を持って台所に運んだ。その大皿は立派な作りをしていた。描かれた花木は、先ほどまで盛られてあったご馳走に引けを取らないほど、鮮やかに彩っていた。「これ、すごいですね」 「重いでしょう。このお皿も昔は、スタメンだったのだけれど」 彼女はありがとうと言って受け取ると、手際よくシンクの中に重ねていく。 「今は違うんですか」 「だって私たち二人で、どうするのよ」 居間でくつろぐ自分の旦那を振り返りながら、彼女は笑った。 「確かに」 しかし、二人でどうすると言ってしまえば、この家にある全てがそうである気もした。二人で住むには広すぎるこの家での暮らしを、早音は想像する。昨日まで、そして明日からの彼女たちの暮らしは、どのようなものなのだろうか。 「でもその絵柄、すごくきれいです」 「いる?あげようか」 「やめとけやめとけ」割って入ってきたのは彼の父親だ。呑んでいた瓶ビールが空になったらしい。「古臭いよ」 「そんなこと、ないわよねえ」  早音はこの二人を見ていると、気持ちが穏やかになるのだった。こんな夫婦になれたらいいなと、いつも憧れた。そして同時に、この家で育った婚約者のことを羨ましく思った。花柄の大皿を古臭いと一蹴する心の余裕が、自分の父親にも備わっていてほしかった。  その時ガタンと物音がして、三人がそれぞれ、合わない目を見合わせた。それは二階から聞こえてきた。 「ほらお父さん、手伝ってあげなさいよ」 洗い物で手がふさがっていた彼の母親は、顎で音の鳴った方向を示した。  二階では、彼が雨戸の修繕をしていた。先の台風の影響で、その立て付けが悪くなったという。被害はそれくらいで済んだと彼の母親は言ったが、近隣の土砂崩れが夕方のニュースで取り上げられるほど、雨風は強力なものだった。それの過ぎた朝方に、両親を心配した彼が電話をかけたところ、雨戸の一部が歪んでしまい開かなくなったと報告を受けたのだ。結婚の挨拶からいくつも経っていなかったが、二人はまた足を運ぶことにした。早音たちは彼の実家に来ていたのだった。  「そしたら、りんごを剥いてくれる?」 手伝いを制され逡巡する早音を見かねてか、彼の母親は提案した。かえって気を遣わせたかとも思ったが、その優しさを早音は素直に受け入れた。 「剥きます」 「でも良かった。新しい住まいの写真も見られたし」 「お義母さんたちも、無事で良かったです」 「来てくれて、ありがとうね」 早音はこの台所で初めて手伝いをしたときの、その情けなさを思い出していた。今ではりんごの皮はなめらかな一本の帯となって、静かにたたまれていく。早音はそれがこの家族との繋がりのように思えて、なんだか嬉しかった。 「古臭いなんて言ってたけどね、あの人。これ大事にしてたのよ」彼女は洗いものを一通り終えると、例の大皿についた水滴を丁寧に拭きながら言った。「子供たちが小さかったときまでは、和室に飾ってあったの」 「そうだったんですか」 「男��て意味が分からないわよねえ」 早音は手元の作業をいったん中断して、彼女を見つめた。 「どうして?」 「だってそうでしょ、食べ物を乗せなきゃ。お皿なんだから」 それはどうにも拍子の抜けた台詞だったが、早音は妙に納得してしまった。ここは大げさに彼女の味方をすることにした。 「言われてみれば、意味が分からないですね」 二人は女学生のように、顔を寄せ合って、そして笑った。 彼の母親は大皿を食器棚の奥の方にしまい込みながら、こうも続けた。 「何のためにあるか分からなくても、なんとなく置いておくのもいいじゃないかって、変なことを言ってたわ」 「なんか深いですね」 「しまいには『これは人生だ』なんて、大げさよ」 早音は驚いた。つい最近、全く同じ言葉の並びを聞いたばかりだった。  ここまで順調に一本の帯を成していたりんごの皮は、あっけなく途切れてしまった。    3  玄関のベルが来客を知らせたのは、よく晴れた土曜日の昼下がりのことだ。新居に越して来てからというもの、訪ねてくるのは業者ばかりであったため、次はなんだろうと、早音たちは顔を見合わせた。そして今回の来客も予想通り、一箱の段ボールであった。ところがその送り主は意外にも、早音の母親であった。 「なんだろう」 大きさの割に軽いその段ボールをテーブルの上に置くと、二人は並んで座った。そしてかしこまったように、姿勢を正した。ゆっくりと中を開くと、そこに入っていたのはなんとも豪勢な花の束であった。 「すごいね」 「すごい」 早音はその美しい造形を崩さぬよう、丁寧に持ち上げた。優しい香りが、部屋の空気に溶けていく。花々は凛とし、それぞれが自分の役目を知っているかのように、朗らかに咲いていた。 「挨拶に行ったときに話した今日のこと、お義母さんたち覚えてたんだね」 「そうみたい」 その今日が、まさしく今日であった。とうとうこの日が来てしまった。『しまった』という言葉が、相応しくないことは分かっていたが、早音はやはり、この日について『来てしまった』と表現する自分を認めるしかなかった。  「この真ん中の赤い花、きれいだね」 そう言われて早音は、その中央にひと際目立つ花があることに気付いた。彼女はこの花のことをよく知っていた。そしてそれは父親の思い出と共に、早音の心の中にあった。まだ小さい頃、実家の庭にそれは咲いた。早音はなぜかその赤い色に惹かれて、来る日もただ眺めていた。その姿を不憫に思ったのか、父親がそれを鉢に植え替えてくれた。無言で土を掘り起こす父の背中が、やけに小さく見えたことを早音はよく覚えていた。 「帰りに花瓶を買おうね」 「うん」 「それじゃあ、行こうか」  今日は役所に婚姻届けを出しに行く日だ。しかし早音は、自分がなぜこんな気持ちになるのか分からなかった。彼の両親たちのような、あるいは自分の親でも、あんなふうに、二人で生きていけるのだろうか。不安の原因が彼にあるわけではないことも、それ以外の全てもまた無関係であることも、分かっていた。早音のこのような気持ちは、決して彼に悟られてはいけなかった。きっと彼の優しさは、何か気の利いた冗談で早音を慰めるに違いない。でもそれでは駄目だった。玄関を開けると、澄んだ風が部屋の中へ流れ込んだ。その眩しさに目が慣れると、空は澄んで輝いていた。 「そうだ」 彼がそう言ったのはその時だった。そして靴棚の上に飾られた白い陶器を手に取ると、ちょっと待って、と言いながら部屋の方へ戻っていく。 「忘れ物?」 早音は、差し込んだ光に照らされたその床や壁を見つめた。ここが帰る場所なのだ。外の方に向き直ると、秋の空を深く吸い込んだ。 「ほら見て」彼が戻ってきた。その手には、白い陶器に挿された一輪の赤い花があった。彼は笑って言った。「なんのためにあるか分からなかったけど、やっと意味が生まれたよ」  早音に先ほどまでの不安はもう無かった。涙が出ただろうか。しかしこれもまた、決して彼に悟られるわけにはいかなかった。 ...
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saginoya · 9 months
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   1  「これ捨てなかったんだ?」 『玄関』と書かれた段ボールから靴や折り畳み傘などを取り出していた時、早音はそれを見つけた。彼女はそれを、今までに何度も見たことがあったが、手に取ったのは初めてだった。四角形のアルミの枠に、潜水艦のような形をした白い陶器がぶら下がっている。上部に一円玉ほどの大きさの穴を開けており、中は空洞のようだった。風貌どおり、持ってみると重みがあった。 「ねえ、これ」 早音は持ち主のところにそれを持って行った。用途も名称も見当がつかないので、直接見せるしかなかった。 「ああ、それ」持ち主は汗をぬぐいながら、ほほ笑んで言った。「それ、なんだと思う」 「え、なんだろう」 まず思い浮かんだのは、ビートルズのイエローサブマリンであった。さっきまでレコードの荷解きをしていたからかもしれない。しかしそれにしては、どうにも風格があった。ポップスバンドのファングッズには到底見えなかったし、もちろんイエローでもない。つまりそれくらい潜水艦のような形をしていた。 「それはね、人生だよ」 「なにそれ」  持ち主は来月、私の旦那になる予定の男だ。彼は得意げに「人の一生」と言ってまた笑った。こういう極端なことを言ってのけるユーモアが、彼にはあった。理屈っぽいところがたまにキズだが、それでもそんな彼が早音は好きだった。 「それは、捨てられないね」 早音もあえて、意地の悪い返答をした。 「実を言うと、俺もよく分からないんだ」 「何かの、記念品?」 「二十歳の誕生日に父親にもらったんだよ」 「これを?」 しかし納得はできた。なるほど、この引っ越しの前に彼が住んでいたワンルームにも、ずっと飾ってあったのはそういうわけか。 「親父そのとき、酔っぱらってそれを人生だって言ったのよ」 意味分からないよなと、彼は呆れた様子で荷解きを再開した。 「ふうん」  早音は先月、彼からプロポーズを受けた。そして二人はおよそ三年の交際期間を経て、結婚することになった。ところで早音の両親はというと、少し古風なところがあった。結婚するまでは同棲など認めてなるものかと、父親の方はいつも背中で二人を睨みつけた。しかし早音の婚約者は、そのような思想をまったく純粋に尊重した。とはいえ実際には、早音は彼のワンルームに入り浸っていたのだから、結局は同じことだったのだが。とにかく婚約を機に、早音たちは新居に引っ越してきたのである。  早音はその『人生』とやらを丁寧に持ち直して玄関に戻ると、まだ綺麗な靴棚の上に、そっと置いた。    2  「いいのよ早ちゃん、ゆっくりして」 早音が夕食の後片付けを手伝おうとすると、彼の母親に柔らかく遮られた。 「じゃあこれだけ」早音はテーブルの中央に置かれた丸い大皿を持って台所に運んだ。その大皿は立派な作りをしていた。描かれた花木は、先ほどまで盛られてあったご馳走に引けを取らないほど、鮮やかに彩っていた。「これ、すごいですね」 「重いでしょう。このお皿も昔は、スタメンだったのだけれど」 彼女はありがとうと言って受け取ると、手際よくシンクの中に重ねていく。 「今は違うんですか」 「だって私たち二人で、どうするのよ」 居間でくつろぐ自分の旦那を振り返りながら、彼女は笑った。 「確かに」 しかし、二人でどうすると言ってしまえば、この家にある全てがそうである気もした。二人で住むには広すぎるこの家での暮らしを、早音は想像する。昨日まで、そして明日からの彼女たちの暮らしは、どのようなものなのだろうか。 「でもその絵柄、すごくきれいです」 「いる?あげようか」 「やめとけやめとけ」割って入ってきたのは彼の父親だ。呑んでいた瓶ビールが空になったらしい。「古臭いよ」 「そんなこと、ないわよねえ」  早音はこの二人を見ていると、気持ちが穏やかになるのだった。こんな夫婦になれたらいいなと、いつも憧れた。そして同時に、この家で育った婚約者のことを羨ましく思った。花柄の大皿を古臭いと一蹴する心の余裕が、自分の父親にも備わっていてほしかった。  その時ガタンと物音がして、三人がそれぞれ、合わない目を見合わせた。それは二階から聞こえてきた。 「ほらお父さん、手伝ってあげなさいよ」 洗い物で手がふさがっていた彼の母親は、顎で音の鳴った方向を示した。  二階では、彼が雨戸の修繕をしていた。先の台風の影響で、その立て付けが悪くなったという。被害はそれくらいで済んだと彼の母親は言ったが、近隣の土砂崩れが夕方のニュースで取り上げられるほど、雨風は強力なものだった。それの過ぎた朝方に、両親を心配した彼が電話をかけたところ、雨戸の一部が歪んでしまい開かなくなったと報告を受けたのだ。結婚の挨拶からいくつも経っていなかったが、二人はまた足を運ぶことにした。早音たちは彼の実家に来ていたのだった。  「そしたら、りんごを剥いてくれる?」 手伝いを制され逡巡する早音を見かねてか、彼の母親は提案した。かえって気を遣わせたかとも思ったが、その優しさを早音は素直に受け入れた。 「剥きます」 「でも良かった。新しい住まいの写真も見られたし」 「お義母さんたちも、無事で良かったです」 「来てくれて、ありがとうね」 早音はこの台所で初めて手伝いをしたときの、その情けなさを思い出していた。今ではりんごの皮はなめらかな一本の帯となって、静かにたたまれていく。早音はそれがこの家族との繋がりのように思えて、なんだか嬉しかった。 「古臭いなんて言ってたけどね、あの人。これ大事にしてたのよ」彼女は洗いものを一通り終えると、例の大皿についた水滴を丁寧に拭きながら言った。「子供たちが小さかったときまでは、和室に飾ってあったの」 「そうだったんですか」 「男って意味が分からないわよねえ」 早音は手元の作業をいったん中断して、彼女を見つめた。 「どうして?」 「だってそうでしょ、食べ物を乗せなきゃ。お皿なんだから」 それはどうにも拍子の抜けた台詞だったが、早音は妙に納得してしまった。ここは大げさに彼女の味方をすることにした。 「言われてみれば、意味が分からないですね」 二人は女学生のように、顔を寄せ合って、そして笑った。 彼の母親は大皿を食器棚の奥の方にしまい込みながら、こうも続けた。 「何のためにあるか分からなくても、なんとなく置いておくのもいいじゃないかって、変なことを言ってたわ」 「なんか深いですね」 「しまいには『これは人生だ』なんて、大げさよ」 早音は驚いた。つい最近、全く同じ言葉の並びを聞いたばかりだった。  ここまで順調に一本の帯を成していたりんごの皮は、あっけなく途切れてしまった。    3  玄関のベルが来客を知らせたのは、よく晴れた土曜日の昼下がりのことだ。新居に越して来てからというもの、訪ねてくるのは業者ばかりであったため、次はなんだろうと、早音たちは顔を見合わせた。そして今回の来客も予想通り、一箱の段ボールであった。ところがその送り主は意外にも、早音の母親であった。 「なんだろう」 大きさの割に軽いその段ボールをテーブルの上に置くと、二人は並んで座った。そしてかしこまったように、姿勢を正した。ゆっくりと中を開くと、そこに入っていたのはなんとも豪勢な花の束であった。 「すごいね」 「すごい」 早音はその美しい造形を崩さぬよう、丁寧に持ち上げた。優しい香りが、部屋の空気に溶けていく。花々は凛とし、それぞれが自分の役目を知っているかのように、朗らかに咲いていた。 「挨拶に行ったときに話した今日のこと、お義母さんたち覚えてたんだね」 「そうみたい」 その今日が、まさしく今日であった。とうとうこの日が来てしまった。『しまった』という言葉が、相応しくないことは分かっていたが、早音はやはり、この日について『来てしまった』と表現する自分を認めるしかなかった。  「この真ん中の赤い花、きれいだね」 そう言われて早音は、その中央にひと際目立つ花があることに気付いた。彼女はこの花のことをよく知っていた。そしてそれは父親の思い出と共に、早音の心の中にあった。まだ小さい頃、実家の庭にそれは咲いた。早音はなぜかその赤い色に惹かれて、来る日もただ眺めていた。その姿を不憫に思ったのか、父親がそれを鉢に植え替えてくれた。無言で土を掘り起こす父の背中が、やけに小さく見えたことを早音はよく覚えていた。 「帰りに花瓶を買おうね」 「うん」 「それじゃあ、行こうか」  今日は役所に婚姻届けを出しに行く日だ。しかし早音は、自分がなぜこんな気持ちになるのか分からなかった。彼の両親たちのような、あるいは自分の親でも、あんなふうに、二人で生きていけるのだろうか。不安の原因が彼にあるわけではないことも、それ以外の全てもまた無関係であることも、分かっていた。早音のこのような気持ちは、決して彼に悟られてはいけなかった。きっと彼の優しさは、何か気の利いた冗談で早音を慰めるに違いない。でもそれでは駄目だった。玄関を開けると、澄んだ風が部屋の中へ流れ込んだ。その眩しさに目が慣れると、空は澄んで輝いていた。 「そうだ」 彼がそう言ったのはその時だった。そして靴棚の上に飾られた白い陶器を手に取ると、ちょっと待って、と言いながら部屋の方へ戻っていく。 「忘れ物?」 早音は、差し込んだ光に照らされたその床や壁を見つめた。ここが帰る場所なのだ。外の方に向き直ると、秋の空を深く吸い込んだ。 「ほら見て」彼が戻ってきた。その手には、白い陶器に挿された一輪の赤い花があった。彼は笑って言った。「なんのためにあるか分からなかったけど、やっと意味が生まれたよ」  早音に先ほどまでの不安はもう無かった。涙が出ただろうか。しかしこれもまた、決して彼に悟られるわけにはいかなかった。 ...
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log2 · 9 months
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【株式会社クラスティーナインターファニチャー】ソファなどの家具281点が登録されました!
株式会社クラスティーナインターファニチャーのコントラクト事業では、住空間だけでなく商業施設やオフィス、ハウスメーカーやデベロッパーの戸建及びマンションモデルルームなどの家具のレイアウトからカーテン、照明、ラグ、インテリア雑貨のトータル的なコーディネイトまでご提案を行います。
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今回は、 ソファなどの家具281をご登録いただきました。  
Arch-LOG クラスティーナインターファニチャー 検索ページ  
▼BLISS(ブリス)  開放感を感じる高さを抑えたローデザインに、全身でしっかりと寛げるハイバックにできる可動式ヘッドレストを兼ね備えた高級革をまとった快適に過ごせるモダンレザーソファーシリーズ。 コーナーソファセット の向きをお選びいただけます。 周囲の家具とのバランスや動線、生活スタイルを考慮してお選びください。
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▼compass(コンパス) ダイニングテーブル シンプルな天板に幾何学フォルムの脚が合わさることで生まれたデザイン。他と差のつくおしゃれなデザインは、ダイニングの主役として活躍すること間違いなしです!サイズも豊富にご用意しております!
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▼compass(コンパス) リビングテーブル ソファーに座りながらでも床に座りながらでも使用しやすいサイズバランス。 広めの天板なので一人暮らしなどワンルームではメインテーブルとしても使えます。また、お子様の勉強机や在宅ワークのスペースとして使用するのもオススメです。
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この他にもたくさんの家具をご登録いただきました。是非ご確認ください。
Arch-LOG クラスティーナインターファニチャー 検索ページ
※文章中の表現/画像は一部を 株式会社クラスティーナインターファニチャー のホームページより引用しています。
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luckylucky-gg · 11 months
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わたしはあなたの愛すらも知らずに生きていくのね
7畳のワンルーム シングルベッドで後ろからわたしを抱いて、そんな気持ちも知らずに眠りにつくのね
恋しくて愛おしい 真夜中に煌々とポツンと、電柱のようにひそひそと眠るのよ
雨音さえ聞こえなくしてしまうその空間で
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smart-junkie-report · 11 months
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【スマートジャンキーリポート5】
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「自由って何だと思う?」
それは時間があることだとか
働かなくていいことだとか
何かに縛られないことだとか
人から指図を受けないことだとか
そんなたわいもないことをワンルームの部屋で親友とよく話していた。
自分達は答えのない会話をするのが好きだった。
それは会話をするための会話であり、何か正解を求めていたわけではない。
人生を彷徨っていた自分達にはお似合いだった。
家では基本的には大麻を切らさないようにし、質の良さそうなものがあったら補充するというルールだった。
ただその日は残りが少なくなっていた。
せっかくの週末なのに残りの大麻が少ないのは大問題だ。
「そろそろ草無くなるけど、ヨコヤマに電話してみる?
「まだ仕事だから連絡しといてほしい」
「何個にしようか?」
「10個は欲しいよな、あとアレも聞いといてよ」
「オッケー」
早速ヨコヤマに電話をした。
いつもはワンコールで出るはずのヨコヤマがその日は出なかった。
「ヨコヤマ今日休みかも」
「まじか。とりあえずもうすぐ帰るよ」
「オッケー家で待ってるわ」
プッシャーの都合で大麻が引けないタイミングがたまにある。
自分達は末端購入者の癖にグルメな方だったので、変なところに注文して質の悪いものを取りたくなかった。
なので親友が帰宅してから身内を探し始めた。
とはいっても自分には大麻を吸う身内が親友しかいなかったので、親友が探してくれた。
「後輩が持ってるらしいから分けてもらおうぜ」
「それは助かるな」
「一緒に行こう。良いやつだから紹介するよ」
それから支度をして2人で五反田に向かった。
後輩の家は目黒川沿いのマンションだった。
部屋に入るとボングが置いてあった。
「ちーす。初めまして。よろしくです」
後輩は歳が2個下。
話を聞くと親友が大学生の時にキャッチのバイトをしていた後輩だそう。
少し不良っぽい感じだ。
後輩はガタイが良くて目つきが鋭かった。
部屋についてからひとまず3人で大麻を吸った。
「美味いねこれ」
「なんていう品種?」
「ガールスカウトクッキーってやつです」
「可愛い名前だ」
なんて話をしていた。
初めてのガールスカウトクッキーは焼き菓子のような、少し甘くて香ばしい味がした。
美味しかった。
「実は今日これも持ってて、欲しいですか?」
「なにそれ?」
銀色のアルミホイルに包まれたものを後輩は出してきた。
LSDだ。
巷ではアシッドや紙やマゲとも呼ばれる。
ヨコヤマからちょうど次はLSDを取ろうという話を2人でしていたところだった。
自分達は二つ返事で頂いた。
そして後輩とは別れて、タクシーに乗り込み家に帰った。
実はこの後輩は後々大麻栽培を手伝うことになる。
それはまた後の話。
家に帰り、アルミホイルを開けると小さな紙が入っていた。
何かの模様が描かれていたが、何の模様かは分からなかった。
※LSDを摂取する上でのセッティングについては、1話分丸々使って書きたい内容なので今回は摂取体験のみの話とさせていただきます。
※LSDは摂取する際の大事なセッティングや注意事項が多々あります。
それらを知った上で使わないと大変危険なドラッグです。
万人にオススメできるものではありません。
「唇の下に入れておくって言ってたよな」
これも舌下投与だった。
恐る恐る口の中に入れた。味はない。
紙を口に入れておくのは何か嫌な感じだ。
少し経つと紙がふやけてきて、飲み込んだ。
それから、1時間くらい経ったころだろうか。
iPhoneを確認すると文字が少し動いて見えずらい。
「なんか少し視界が歪んできたんだけど」
「だよな、壁が動いて見えてきてる」
「それに時間の感覚もおかしくなってきた」
「そういえば食べてからまだ1時間しか経ってないのか」
LSDの作用で最も一般的に知られている、幻覚や時間感覚の欠如が表れてきた。
俗に言う「曲がった」状態だ。
「ジョイント巻いて外にでも出てみようぜ」
外に出ると太陽がやけに眩しく感じた。
いつもと違って視界がおかしく感じる。
自分達はいつも通り世田谷公園へ向かった。
知っている道のりのはずなのに何故か初めて通る道かのように思えた。
「てか全然着かないんだけどなんで?」
そんなことを言いながら公園に向かっていた。
LSDは時間の感覚が麻痺する。
遠近感が分からず、摂取してから時間がどれくらい経過したかも分からない。
すごく不思議な感覚だった。
やっと公園に到着した。
「あーやっと着いたな、ちょっと歩いてみるか」
ふと木に目を向けると生きているように見える。
空がこころなしか自分たちを見守っている感じがする
風も心地よい音を奏でている。
芝生がやけにご機嫌なように感じる。
滑り台のキリンは楽しそうにしている。
遊具のパンダなんて確実��こちらを見ている。
目が合うと
「僕と遊ばないか?」
と誘われているようだった。
やや奇妙にも見えたので遊具はやめてとりあえず公園の中央にあるベンチに座った。
親友に目を向けると噴水を見ながら手すりにもたれ、動かなくなっていた。
「大丈夫かい?」
「大丈夫」
「お前さっきからずっと噴水見てるよ」
「おお、水飛沫から目離せなくなってた」
「たしかに水ってよく見るとすげーな。ずっと見てられる」
流れている水。
流されている水。
浮かんでくる水。
ぶつかっている水。
穏やかな水。
水にも色んな水があるんだなと感じた。
水には普段自分には見せない色んな表情があった。
水には
「柔軟に生きろ」
と教えられた気がした。
水も生きているのだ。
「そろそろジョイント吸って帰ろうぜ」
「そうだな」
「吸ったらまたすごいなこれ、そっちの調子はどう?」
「最高に決まってる」
ジョイントを吸うと頭が開けたような感覚があった。
最高以外の言葉が出てこなかった。
そして自分達は日も暮れてきたので帰ることにした。
最終的には帰る道がわからなくなってしまい、家の周りを何度も何度もぐるぐる回っていた。
ただそれさえ楽しかった。
いつもの公園に行っただけなのに、アマゾンの奥地にでも行ったかのような大冒険をした気分だった。
くだらない日常に大きな衝撃を与えてくれた。
LSDは普段気が付かないことを教えてくれる。
物事の見方が変わる。
ただ、LSDが教えてくれるのは
「ヒント」
だと思う。
だからLSDを接種して悟ったなんて言葉は使わない方がいい。 それは浅はかだと自分は思っている。 あくまでもLSDがくれるのはヒントだ。 そこから答えに辿り着けるかどうか、結局のところは自分次第だと心得ておいた方がいい。
自由とは 今聞かれたら、
「選択できること」
と答える。
自由な時間があることでも、働かなくていいことでもない。
選びたいものを選べる自分になることが自由だ。
自由に生きるためには選択肢を増やさなければいけない。
そのためには知識や経験を増やして自分の可能性を知る必要がある。
自分はLSDを経験して良かったと思っている。
あらゆるものが新鮮に感じた。
日常を退屈にしているのは誰でもない、自分自身だということに気づけた。
初めてのLSD体験は鬱蒼で窮屈で凝り固まった価値観をぶち壊してくれた。
※この物語は全てフィクションです。
違法薬物の使用、犯罪行為を助長するものでは一切ございません。
Twitterではドラッグに関する役立つ知識を発信しています。
是非フォローしてください。 https://twitter.com/sativadepakkaan
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ap20co · 1 year
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4/22。平日と同じ時間に起床し病院見学会へ。レンガ調を主としていたり、窓ガラスに装飾が施されていたりと、少しの昭和っぽさが味になっていて、日の光も多く入る建物で素敵だった。私の気になっているがん看護にも特化している病院だったし、寮の6畳ワンルームの窓ガラスの模様が可愛かった。説明を聞いている途中からここに就職したい!という気持ちが溢れてきた。働いている人もしんどいけど乗り越えられる辛さ、と言っていたしそれなら私にも頑張れるかもしれない!なんせ道も綺麗だし、楽しめる場所が近くに沢山あるのが魅力的だ。
帰りに横尾忠則現代美術館に寄った。灘駅から行くまでの道にある歩道橋の風景が良かった。真昼間の晴天の下にいて心地よい風も吹いていたから、まるで喜ばしい日だとお祝いされているようだった。美術館に飾られている絵は見応えがあった。全く関係のなさそうに見えるもの達が同じキャンバス上にいて絶妙なバランスを取っているのが凄い。凄すぎてずっと誰かと凄いね!!と共感しあいたかったけどひとりでフラ〜っと来ていることを思い出し堪えた。トイレや階段は真っ白の空間で透明感があったことが意外で、それもかっこいいなぁ…と惚れ惚れした。
帰りに三ノ宮に寄り、西加奈子の本を買いに行った。完全に彼女の文章、人間性に魅了されている。ブックオフで3冊ほど買い足した。最近はYouTubeでインテリアについての動画を見ることが多く、POPEYEを愛読している系の男性の部屋を特に色々未漁っている。意識高いな〜と思いつつもやっぱりそのお洒落さには憧れてしまい、手始めに音楽をひたすら紹介している回のPOPEYEを購入した。1人の時間は何をしているかを題材に様々な過ごし方を紹介した雑誌もあり、気になって立ち読みしていると、「ひとりでいる時間は、自分の時間を独り占めできる」と書いており、完全に私が感じていたことはこれだ!と嬉しくなった。ひとりでどこかに行った、と言うと哀れみをもらうことが多いが、私はひとりでどこかへ行く方が楽なときの方が多い。
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kskmrnk · 2 years
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#NBI 
ようやく確認できた、庄司はるかさんに制作して頂いたカーテン。
とてもきれいな光と色がワンルームの空間のなかにためこまれている感じ。
空気がすっかりさわやかになったようでとても嬉しくなりました。
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studio-juna · 1 year
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「石関町の家」のLDKはとても広いです。 もともとのLDKと隣にあった2つの部屋の間仕切りを撤去してつなげているので かなりゆったりした空間になっています。 ただ広いだけの部屋だと間が抜けた感じになるので、 ワンルームの中でも天井の仕上げや高さを変えることで 雰囲気の異なる居場所を作るようにしています。
撮影:しんめんもく 後藤健治
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