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mocci9 · 2 months
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久しぶりのひとり旅は網走へ。
昨年秋に、運良く北海道の往復航空券を当て、札幌に住む幼馴染に会いにいくプランに加えて、こういうチャンスがないと行かなさそうな場所を探した結果、最果ての網走にしてみた。
札幌駅から1日2本しか出ていないオホーツク号に乗り5時間以上。途中停車する駅には雪が降り積もり、人はおらず、このままどこに行ってしまうのか……と不安になる。孤独な旅では、家から持参した本と、セイコーマートで買ったとよとみの飲むヨーグルトだけが支え。(この度で1番気に入った)
ようやく網走に到着したのは23時過ぎで、もちろんほとんど人はいないし暗い。駅名の「あばしり」の縦書きひらがな表記が余計に恐怖心を煽る。
ちなみに表記が縦書きなのは、刑務所から出所した人がまっすぐ歩んでいってほしいという想いかららしい。なるほど。
駅を出てホテルまで徒歩10分ほどなはずなのに、人も車も街灯もなく、整備されていない雪道と大荷物、寒さでどんどん減っていくスマホの充電という不安コンボすぎて、人生でトップに入る不安を味わった。もうどこにでもひとりで行けると思う。
次の日は流氷クルーズに乗る予定が、流氷エリアに行けないとのことで普通のクルーズに。残念だけどまた網走に来る理由ができたということで解決した。船に乗って海を進んでいくのは本当に気持ちがいい。
船から降りて、道の駅名物の網走ちゃんぽんを食べる。これが寒さで冷え切った体に沁み渡り、あっという間に完食。魚介とちょっと濃いめの味付けのスープはいくらでも飲めてしまいそうだった。もう一回食べるにはハードルが高いけど、思い出すだけでお腹が鳴る。
そして今回の旅のメイン、網走監獄へ。
ゴールデンカムイも見ておらず、この敷地内に重要文化財が含まれていることも知らなかったが、とにかく見応えがある。入り口から入り、マップに従いのんびり歩いて回ると2時間以上。
北海道の発展のために、屯田兵や開拓使だけでなく、実は囚人たちが重要な労働力として、過酷な状況で働かされていたということ、そのなかで看守も含め、多くの命が亡くなったこと。善悪は別として、事実として知っておくべきことだなと思う。
当時の様子を忠実に再現した施設内は、正直夢に見るのではと思うような怖い箇所もあるが、網走まできた甲斐があった。
夜は地元の居酒屋で鯨の刺身や鯨の竜田揚げ、エゾシカのたたきを食べて大満足。旅先ではなるべくその土地のものを食べたい。好��嫌いがなくなって本当に良かったと感じる瞬間である。
ありきたりな表現だけど、この広い世界で人間は本当にちっぽけだ。日常で出会うマイナスな人やつらい出来事なんか本当にどうでもいい。こんな自然の中でに放り込まれたら人間は無力。網走にたった2日くらいしかいなかったけど、かなり心が広くなった気がする。
そしてひとり旅は自己肯定感を高める1番簡単なものだと思う。仕事でいえば、企画立案から予算立て、タスクを洗い出して、進行管理をする。クライアントからの評価もある。ひとり旅は自分の好きなようにスケジュール管理すればいいし、自分が満足できればそれで大成功な案件だ。
編集の仕事をして3年ほど経ち、旅って媒体の編集に似てるななんて思った。旅が好きだから編集の仕事も好きだし天職に感じる。
今年はたくさん旅をしようと心に決め、東京へ帰ってきた。
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mocci9 · 3 months
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部屋に花を飾る生活を再開した。小さなワンルームもキラキラした空間に思えて、自然の持つパワーを実感する。
朝型になりたくて早く出勤して早く退勤する、を1週間くらい続けてみた。自炊ができるし、心は安定するしいいことしかないんだけど、数日飲み会が続いて崩れてしまった。でも毎日のラジオ体操は続いている。
こんなことを始めたのも、年末に観たPERFECT DAYSが心に刺さりすぎて、わたしは毎日を大事に生きているのか? と考えたからだ。
朝起きて歯を磨き、植物に水やりをする。同じコーヒーを買って、淡々とトイレ清掃の仕事をする。同じ店で同じメニューを食べ、飲み、本を読んで寝る。ただ淡々と日々生活しているだけなのに、この映画の主人公平山は時々微笑むし、わたしより幸せそうだ。微笑むような小さな幸せを見つけていた。
都会でせかせかと生活していると、目の前にある幸せを拾い上げられていない気がする。大きい喜びしか感じなくなっているけど、嬉しいことなんて些細なことでいいんじゃないか。たとえば近所の野良猫と目が合ったとか、車のナンバーが自分の誕生日と同じだったとか、そんなことでいいんだと思う。
新しい年になると何かを始めがちだし、今年は去年と一味違うと思うけど、変わらないといけないのは自分自身だった。結局まだ何も変われていないけど、まずは自分の半径2メートルの範囲を大切にしたい。
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mocci9 · 11 months
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去年の秋に出張で行った沖縄がよかった。
現地の人に案内してもらって見た景色。 曇りと雨が続くなか、必死で晴れ間を探して、いい景色が撮れた時には思わず拍手した。 生産者の方の話を聞いて食べる海ぶどうはより一層美味しかったし、 仕事が終わって、完全に観光気分で食べたキングタコスの味はずっと忘れない。
こんなに楽しい出張はなかなかないよ〜って一緒に行った人に言われたけど、本当にそう思う。それに人生で行った沖縄旅行の中でもトップの楽しさだった。
いろんなところに行ける人生にしたいね、しようね。
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mocci9 · 11 months
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書くこと
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書くということに悩んでいる。自分らしい文章ってなんだろう?書く機会が増えれば増えるほど、自分の文章が好きじゃなくなっていく。
編集の仕事をするようになって3年目。デザインのラフを描いたり、届いた原稿の校正をしたり、取材に行ってイメージ通りのページになるように進行したり。一連の作業にも慣れて、自分が成長しているのもわかる。スキルアップしたくて、というか本来目指しているところに行き着くために、最近は原稿を書く機会も増やしている。
書けば書くほど自分の文章は味気ないというか、単語や句読点の配置にこだわっているし整頓されたものになっているけど、面白くないなと思う。書いている内容が事実や情報を伝えるものだし、レポート記事に主観はいらない。それはわかっているから淡々と書いてしまうし、かと思えば書きたいことを詰め込みすぎて文字数多くない?と指摘されることも。
私の理想は温かみがあって、友達の話を聞いているような感覚の文章。正直InstagramやTwitterに殴り書きした自分の言葉の方が好きだったりするし、手帳にその時の感情を羅列している文章の方が人間味があっていい。書いては消して、Tumblrにあげた文章も、何時間もかけて書いているけど、結局数ヶ月経って読み返すとモヤモヤしてアーカイブしてしまう。仕事はそうもいかないから妥協しているところはあるけど。
工場で作られたパンみたいだ。味はそこまで悪くないし形は一定、でも特別美味しいわけではない。毎朝食べるものだからなんとなくこれでいいか、と妥協して選んだものみたい。本当に書きたいものは、まちのパン屋さんに売られている、愛くるしい形のそこにしか売っていないパンなのに。
同じような仕事をしている友達に話したら、成長してるってことなのかもね〜と言ってくれた。たしかにこれは成長痛なのかな。
Tumblrももう少し気楽に書けばいいのかも、毎日パン作りの練習をしてたらいつかは上手くなると思うから。
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mocci9 · 1 year
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ロイヤルな休日
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ロイヤルホストはなんとも不思議。
オレンジの看板が目を惹くロイヤルホストは、ファミレスだけど少し贅沢で、店内の内装やゆとりのある席、メニュー表までも高級感があり、老舗の雰囲気が漂っている。店舗数はサイゼリヤの5分の1ほどらしく、確かに歩いていてどこにでもあるというわけでもない。そもそも店名からして高貴に感じる。
そんなロイヤルホストでブランチを食べた。
まずは英国風パンのビジュアルが素敵。英国風ってどういうことだろうと思ったけど、もしかしてイギリスパンのことなのか。小さい山型のパンはサクサクして美味しい。サラダはエビとアボカドが乗っていて、オニオンドレッシングとの相性もバッチリ。外食でサラダがついているメニューを選ぶなんて、自分の味覚が大人になったことを実感する。目玉焼き、ではなくフライエッグは半熟で、少しナイフを入れただけでお皿一面がたまごの海に。マナーとしてどうかとは思いつつ、パンをつけな��ら食べた。普段は食べない加工肉やホイップバターも、全てロイヤルホストのこのお皿に乗せられるために作られたような、意味があって存在している気さえする。
店内はおひとりさまもいればファミリーもいて満席状態。テキパキと動きながらも店員さんの接客は丁寧で、さすがホスピタリティレストランを謳っているだけある。
これこそファミリーレストランだよな、と思う。
ファミレスで食事をすることは、これといって食べたいものがなかったり、どうしても他に適当なお店がなかったりしたときに、なんとなく選ぶお店のように思えるけど、元々は家で食べる食事よりも少し贅沢で満たされた気持ちになれる存在だったのだろう。それでいて誰でも入れるいい意味で敷居の低いお店。どの年代の人と一緒でもみんなが美味しく楽しめる。これこそが「ファミリーレストラン」。 レストランよりはカジュアルだけど、わざわざ行きたいと思えるような魅力がロイヤルホストにはあると思う。
かつてデパートにあった洋食屋や食堂の、贅沢な気分を味わえて、少しおめかしして出かけたいと思うような雰囲気が好き。 1971年に誕生したロイヤルホストはそういう思いが反映されて作られたようで、今はそれよりはカジュアルだけど、創業当時の空気はしっかりパッケージされているように感じる。
小さい頃はここでホットケーキを食べていたことを思い出す。自分が成長しても、お店は変わらず存在しているというのは帰る場所があるようで嬉しい。
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mocci9 · 1 year
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旅先と相性
平日朝8時の池袋にある喫茶店、伯爵は不思議な空間だった。
初めて入ったのに、初めてではない気がする。懐かしさを感じさせるほどではないけど、なんだかしっくりくる感覚。 華やかなモーニングセットとラテ、みたいなお店もいいけどこういうなんとなく“しっくりくる”お店や空間、場所を見つけていきたいと思っている。
9月末からいろんなところへ行った。北は東北、南は沖縄、都内でもこれまで馴染みのなかった土地を開拓している。池袋もそのひとつで、本当に雑多で何でもあるけど何があるかわからない。深掘りしたら面白いだろうなと思う。
11月は2泊3日で福島県に行った。会津、郡山、少し猪苗代。広い福島県は車なしの2泊では全く回りきれなかったけど、初回ということでまずは会津付近を攻めようという作戦。 もちろん楽しかった。基本的に嫌な思いなどせず、行きたいところや食べたかったものは大抵食べた。だけどなんだかしっくりこなかった。
旅行をしていると、楽しくて満喫しているはずなのにあまり心に残らないというか、しっくりこないことがたまにある。その土地と自分の相性なのか、一緒に行った人なのか、一人だったからなのか、精神と肉体のコンディションなのか、全くわからないし不規則だけど、本当に不思議だ。 だけどこれが旅の醍醐味のひとつかもしれないし、私が旅をし続けたいと感じる理由のひとつでもある。
例えば海外旅行でいえば、ヘルシンキは初めてなのに初めてではない気がしたし、自分に合っていると感じた。ロンドンは楽しかったけど、観光客として遊びに来た感覚だった。あんなに憧れていたチェコは満喫しきれず不完全燃焼だったから、本当にここがずっと来たかった場所なのか? というモヤっとした気持ちになった。
旅をすることで、自分にとってのしっくりくる場所を探しているのだと思う。 当たり前だけど世界は広いし、日本ですら広い。東京で生まれ育っていても知らない場所はたくさんある。 これからの人生で、しっくりくる土地やお気に入りの場所を探していきたい。それは年齢や自分の状態でも変わるだろうし、状況でも変わるから、いつまでも、何歳になっても知らない土地の知らないことををたくさん吸収したい。これは旅を好きになってからずっと変わらない気持ち。
だから旅が好きなんだな、そんなことを考えていた。
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mocci9 · 2 years
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おばあちゃんと帝国ホテル
三連休におばあちゃんと母親と3人で日本橋のデパートに行った。
この日のことを何だか忘れたくなくて、Tumblrに書こうとして2日ほど考え込んでしまった。たった半日のことなのに。
60個上のおばあちゃんは、上品で可愛らしいのに時々口が悪くて、強くて、お喋りでとても面白い。知らない、たまたまそこに居合わせた人とも話してすぐ仲良くなっているような人。
おばあちゃんの作ったぬか漬けと、胡椒たっぷりのチャーハンとキャベツラーメンと、焼きもちが美味しくて、今でも味を覚えているし、私がポテトサラダに玉ねぎとピクルスを入れるのはおばあちゃんの味をベースにしている。
もう四捨五入したら90歳のおばあちゃんが、日本橋のデパートに行きたいと言っていたのでついていくことにした。昔からデパートが好きで、おめかしして、思いっきり贅沢にお金を使うのが好きなようで、いろんなところへ行った記憶がある。わたしの散財癖はここから来ているのかもしれない。
タクシーで家から日本橋へ行き、ほしいものを買い、お昼は何品もちょっとずつ出てくるような和食が食べたいというので、帝国ホテルへ行った。お互いにシェアし合って食べた。
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帝国ホテルにおばあちゃんと行くなんておそらく20年ぶりで、昔は毎年泊まっていたな、とか思い出して少し胸がきゅうっとなる。
小学校の入る前までのわたしの誕生日は、4人の祖父母も呼んで、毎年ここでお祝いだった。当たり前かと思っていたけど、成長するにつれてとても贅沢な経験だったことを知る。これは別に裕福な話ではなく、父親なりの親孝行の意味もあったらしい。 ここ数年は、自分の誕生日が来るたび、親も同じように歳をとっていくことを感じて悲しくなるし、わたしは親を帝国ホテルに泊められるような大人に到底なっていない。
昔は毎年来てたねえ、懐かしいねえって話しながら歩いていると、あれから20年経ってもまだ、わたしはおばあちゃんに何もしてあげられていないな、と思う。こうして出かけても、荷物を持ったり、歩くときに手を貸すことしかできなくて、いつか私がここにおばあちゃんを、両親を連れてこなければ、という気持ちになった。後ろから見た、母親とおばあちゃんはずいぶん小さくなってしまった。昔はわたしが1番小さかったのにね。
母親とおばあちゃんと3人で出かけたのなんて何年ぶりかわからないほど久しぶりで、それが嬉しかったし何より楽しかった。
結局出てきたコース料理は全然食べきれなくてわたしが食べていたし、買い物をしても文句を言ってしまうおばあちゃんは、こういう空間にお出かけして食事がしたかっただけなのよ、と言う。
ああ、きちんと楽しめるお出かけ、ってすごくいいなと思った。家族で少し贅沢をして非日常を味わう、こういう喜びのためにデパートや老舗ホテルのレストランはあるのかもしれない。
わたしが、思い立ったときに好きな場所に行きたい話をすると、いいじゃないって肯定してくれる。会うたびに、顔が小さいねえ、かわいいねえって褒めてくれる。今度はママもじゃなくて2人でお出かけしたいな、って言ってくれたことも嬉しくて、忘れられなくて、まだずっと元気でいてほしくて、家に帰って少し泣いた。
小さい頃、おばあちゃんの家から帰るたびに寂しくて泣いていると、泣いていいのは親が死んだ時だけ、と言われていた。おばあちゃんが泣いているところは見たことがない。母親が泣いているところも片手で数えられるほどしかない。 わたしは結局何年経った今も全く強くなれなくて、しょっちゅう悔しさや悲しさで泣く。
帰ってからこの日を思い出して泣いた、って言ったら何て言われるんだろう。早くおばあちゃんに会いたいと思った。
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mocci9 · 2 years
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弾丸滋賀旅2日目
流石に仕事後に夜行バスで移動していた疲れからか、予定より少し寝坊して2日目がスタート。朝ごはんに昨日スーパーで買った滋賀県産の愛東ベリーAを食べた。  
まずは八幡山のロープウェーへ。  
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上まで上がって山道を進むと、琵琶湖と近江の街並みを見渡せる絶景が待っていた。朝イチの景色にしては贅沢すぎる。  
こういう自然に触れたときの感想がすんなり出てこなくてもどかしい。すごい、しか表現できない語彙力のなさに凹む。  
昨日のお肉屋さんのお母さんが言っていたけど、近江八幡も碁盤の目のような道のつくりになっていて(城下町)、上からだとより一層わかりやすかった。整列している家たち綺麗だなあ。琵琶湖を見下ろしてたら、小さなことはどうでもよくなってきた。こんな大きな湖を今見ているわたしもすごい! という気持ち。自力でここまで来たよ。(ロープウェー使ったくせに)  
景色を堪能してロープウェーで下山して、おやつ。  
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▼たねや日牟禮茶屋  
老舗の店構えという感じでツボ。暖簾かわいい。
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つぶら餅が名物らしくて、抹茶と一緒にいただいた。あつあつの自然な甘さのあんこと、外はパリパリ、中はもっちりの生地がとっても美味。もなかとお餅とあんこをまとめたみたいな大好物のおやつだった。  
そして山道を歩いて汗かいた体に染み渡る冷たい抹茶。
店内も落ち着いていてこのままここに滞在したい。
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そこから琵琶湖の目の前にあるカフェ、シャーレ水浜を目指して大移動。
なんだけど、シャーレ水浜に行くまでの道のりがめちゃくちゃ最高で、いちいち止まってしまうせいで全然先に進めない。琵琶湖沿いをぐるっと歩いていく。
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わたしの目に録画機能があればいいのにと心底思った。この景色を人に見せたい気持ちと、秘密にしておきたい気持ちと、ああまたすぐに訪れたいなという気持ちと、いろんな感情がいっぱい。さわやかな秋晴れで、ちょっと歌いながら歩いた。本当に気持ちがいい。
琵琶湖沿いをランニングしてる人、キャンプみたいなことをしてる人、ツーリングしてる人、いろんな人とすれ違った。
滋賀にきてからすれ違いざまに挨拶してくれる人とたくさん出会った。これすごく気持ちいいし、挨拶はやっぱり1番大事なことなんだな。誰にでもできるけど意外と難しい。挨拶をすることは、敵じゃないことを表す役割を持つと聞いたことがあるけど、本当にそうだ。この土地で少し受け入れられた気がする。
自然をたくさん吸収して、ぼーっとして、イライラするとか負の気持ちを全部デトックスした。琵琶湖沿いをのんびり散歩して、この景色を見たということがこの旅のハイライト。またやりたい、絶対来る。
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▼シャーレ水浜
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琵琶湖を眺めながらビーフカレーを食べた。
シャーレ水浜から見る景色はもちろん最高なんだけど、観光地すぎて若者がたくさんいたし、ちょっとのんびりするのには違うかもと思った。地元の人と、少しの県外からふらっと来た人くらいしかいないところが理想だけど、わたしもただの若者観光客だから人のことは言えない。
帰りもまた琵琶湖沿いを歩く。本当にこんなスッキリした気分になったのはいつぶりだろう。国内の湖巡りとかしたい。
時間も少なくなってきたので近江八幡の方へ戻る。
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▼ ラ コリーナ近江八幡
ここでできたてのバウムクーヘンが食べたかったんだけど、ちょうどおやつの時間と重なりもうとにかく人人人。とりあえずバウムソフトを食べる。観光地的な場所はやっぱりどの地方も人が多い。
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バウムサブレが乗ってるアイス。さすがの美味しさだった。
いよいよ時間がないのでサクサク移動。
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▼八幡堀めぐり
今回の1番の目的はこれ。レトロな街に行きたくて調べてる時に見つけた八幡堀めぐり。このために今回の旅を決めたくらいだった。
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30分ほど船に乗って、八幡堀をゆっくり鑑賞する。
とにかく気持ちがいいし、ここを何百年も前の商人たちが移動してたというのはなんとも不思議な気持ち。それが今も残って、しかも体験できるなんて貴重だ。
陸路で移動するのは大変だから、琵琶湖から水を引っ張ってきて船を使って移動しよう、っていう発想から生まれたのかと思うんだけど、そんなこと思いつくかな、思いついてもやろうと思わないかもしれない。今の時代があるのは先人たちが切り開いてきたおかげなんだなあとしみじみ。
素敵な時間を過ごせて本当によかった。次乗るなら手漕ぎ船のほうにしたい。
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近江八幡から彦根へ移動。この移動のとき、外を見ながらぼーっと木綿のハンカチーフを聴いていたらすごく沁み渡った。いい曲。
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▼和菓子処 さわ泉
彦根城へ向かう途中にお団子をゲット。
柔らかくてふわふわしててとにかく美味しい生じょうゆのお団子。みたらしも食べたかったなあ。
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▼彦根城
まさかのまさかの、17時までで見に行けず入り口だけ。近江八幡と琵琶湖を楽しみすぎたということで。また滋賀県に来る理由ができた。
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ぶらぶら歩いて見えた夕日がすごくすごくよかった。ここで旅の終わりを感じてセンチメンタルになる。
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夢京橋キャッスルロードも通ったけど、時間が遅いのでほぼほぼ閉まっているという。でもレトロな街並みで大好きだった。街中のスーパーとかのぞきながら歩くの楽しい。
��飯は駅前でひこね丼を食べた。わざわざ行くほどでもなかったかも……と少し後悔。早めに名古屋行って名古屋メシのほうがよかったかもしれない、旅の最後の食事ではなかったなあ。
まあそれもある意味思い出。赤こんにゃくを食べられてよかったということにしよう。
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今回の旅もまた最高なものになってしまった。突発的な旅も無計画な旅ももちろん大好きだけど、ひとり旅なら気分で行き先も時間も変えられるし、ある程度事前にプランを立てていいかもなと、ヘルシンキと滋賀の旅を経て感じている。
滋賀県に思い入れもなかったし、琵琶湖があるくらいしか知識もなかったけど、今回滋賀ダイジェストのような旅をして、好きな土地のひとつになった。
自分でスケジュールを組んで、うまく回れて、いい人とも出会ってたくさん会話して、なにより自然から癒しをもらい、心を浄化できて幸せだった。
日本一大きな湖を目の前で見て、周りを散歩して、そんな贅沢なことなかなかできない。この旅で見た全ての景色が本当に心に残っている。
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たしかにわたしの目は録画機能はないけど、だからこそ忘れずに覚えているんだろうな。
旅とは、いろんな人の日常にお邪魔して、非日常を味わわせてもらうことだと思う。
また来週も、いや明日にでも旅に出たいくらい。お金以上の経験と満たされた気持ちを得られる旅って本当に素敵なこと。
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mocci9 · 2 years
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弾丸滋賀旅1日目
週末に旅に出ないとダメな体になってしまった。今週はなんとなく元気がなく、頭も心も空っぽにしなければ! 三連休まで待てない! と、行ったことない都道府県の中から弾丸で滋賀県への旅行を決めたのは火曜日で、金曜の夜には夜行バスに乗っていた。
弾丸と言いつつも、パッケージツアー並みにしっかり行程を組んだおかげで、行きたいところは網羅できたし、ひとり旅ならではの人との出会いもあり、大満足で終えた1日の終わりにこれを書いている。
まずは夜行バスで名古屋まで行く。シャワーを浴びてせっかくなのでモーニングを食べた。
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▼リヨン
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モーニングってすばらしい文化だと思う。そもそも朝ごはんを食べることが大事なんだけど、カフェでゆっくり食事と向き合ったり、自分の考えを整理したり、出勤や予定の前にそういう時間を作ることがなにより大事な気がする。人生において。
朝がその日の中で1番雑味のない脳内な気がするから、都内に戻ってもせめて休日だけでもモーニングしたいなあと。
あんプレス、軽くてぺろりだった。うんま。
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そこから滋賀県へ。東海道線を使って、名古屋〜米原〜木ノ本というルートにした。
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電車から見える景色がとても美しい、日本の夏。空が広くて雲が近い。家も瓦屋根で古民家っぽくて、それがたくさん並んでるからひと昔前の空間に来たように感じる。集合してるから。
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そして木ノ本駅が最高だった。お店があるわけではないけど、建物も低くて、歴史感がそのまま残っている。これ歴史的ノスタルジアっていうのか。
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なぜ木ノ本駅に来たかというと。
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▼つるやパン 木之本本店
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滋賀県でしか買えないサラダパンのため。
ちょっとコッペパンがもっちもちの噛みごたえばっちりでびっくりした。たくあんとマヨネーズが挟まってるだけなのに、意味わからないくらい美味しい。重すぎず、何個も食べられそう。パン好きとしていろんなパンを食べてきているけど、コッペパン部門の暫定1位だった。
訳あって、働いている方とお話しした。
実際にお話しして、東京からわざわざ来てくれたんですねって言ってもらえるのも、自分が実際に食べて美味しいと感じたものを、仕事に繋げられるかもしれないと思ったらとても幸せ。
旅先でいろんな人や物に出会いたいし、そうした出会いと仕事が出来たら理想だし、やっぱりオンラインじゃなくて脚を使ってネタを見つけたい。
そして長浜駅へ移動。
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▼鳥喜多 本店
つるやのパンを持って1人で並んでたら、お店のおじさんがいろいろ話しかけてくれた。美味しいパン持ってるねえ、名前の漢字どう書くの?めがねいいね、とか。
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こんな美味しい親子丼はなかなかないと思った。とろける。だいたいこういうとろり系の親子丼って、食べ進めると飽きがちだけど、飽きることなく完食。ふわとろで、40分くらい並んだけどもっと並んでも食べる価値ある。たまごもツヤツヤで大満足だった。これを650円でいただいていいのか……。
お腹もいっぱいなので散歩。
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つるやパンが美味しすぎたのでこちらにも訪問。
▼つるやパン まるい食パン専門店
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サンドイッチ、食パン、ラスク、あらゆるパンが豊富に置いてあって天国だった。ここからここまで、って言って買い占めたい。
そして長浜城を見て散歩を続けていたら、
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まさかのかなり至近距離に琵琶湖があった。
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琵琶湖がこんなそばにあると思わなくてびっくりした。湖近くのベンチでウクレレ弾いて歌ってる人がいたり、子どもが遊んだり、ゆったりとした時間が流れていて、また頭と心を空っぽにしたいと思ったらここに来たい。こんな景色が近くにあるなんて、長浜に住む人たちはなんで贅沢なんだ……。
最初はただぼーっとして、好きな曲を聴きながらまたぼーっとして。都会は狭く、自然もなくて、ずっといると疲れるので帰りたくない。
明日は今回のメインである近江八幡を観光するので、移動して夜ご飯(終始食べ過ぎている)。
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▼近江かね安
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近江牛を使った焼き肉丼。甘いような、でもちょうどいい塩辛さもあって、気がついたら食べ終わってしまった。
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ここでもお店の方とたくさんお話しした。
東京には牛一頭まるまる解体している精肉屋はほぼないということ、現在は部位ごとに担当が分かれていることが多いので、一頭を一人で解体できる人はいないと思うこと、かなりの力仕事だからあと5年、いや3年くらいでお店もやめようと思っていることなど。こういう仕事は後継者がいなければ続かない。
あとは滋賀県は冬になるとかなり雪が降るので、観光としては10月、11月ごろまでかなということも聞いた。雪のイメージはなかったけど、70センチくらい積もることもあるし、山のほうに行けばスキー目的の人が来るということだった。
こうして実際に住む人から話を聞くのが一番面白い。そして行きたいと思ったタイミングで訪れた今の時期(というか今日)はかなり天候にも恵まれ、暑過ぎず寒過ぎず、いくらでも歩けるような気持ちの良い秋晴れだった。人生はタイミング。
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牛肉の話について、後継者がいない問題はこれに限った話ではない。
日本から生産者がいなくなったら全部輸入品になるわけだけど、せっかくの日本の良き食文化は輸入品だけでは残せないだろうし、いつか消えてしまうかもしれないというのは大問題。自分の仕事が、少しでも生産者と消費者をつなぐきっかけになればいいけど、それで解決できるのだろうか、そもそも今、つなぎきれていないし、今後どうしていけばいいのか、などと少し悶々としながら30分ほど歩いて帰宅した。
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ひとり旅だと旅先の人との会話はすごく増える気がする。自分も出会う人と積極的に話したいと思っているからかもしれない。相手は自分のことなにも知らないし、むしろ子どもに見られることもあるだろうけど、フラットな位置で出会ってフラットに会話できるのは楽しい。これは旅の大きな醍醐味。
旅しながら暮らせるようになりたいと改めて感じた1日だった。
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mocci9 · 2 years
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ヘルシンキ旅行記DAY2
ヘルシンキ旅行記2日目。前回の記録から2年近く空いているし、行ったのもちょうど3年前くらいだし、記憶が曖昧になっているけど、写真とざっくりしたメモを見返すとその時の感情は思い出せる気がした。
着いた日はほとんど観光をしていないから実質初日のようなもの。まずはヘルシンキのチェーン店、ROBERT'S COFFEEで朝食をとった。写真で見るよりずっと大きいシナモンロールとカフェラテ。満足度の高い朝。
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お腹を満たしてずっと行きたかったマリメッコの本社へ向かう。フィンランド語が読めないので、苦戦しつつ地下鉄を乗り継ぎ、なんとかたどり着いたマリメッコの本社は、とても可愛らしく清潔感があった。
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併設されていたアウトレットでは、日本で買うよりもだいぶ安くて、食器やバッグやら、可愛い布が販売されている。この時ばかりは家庭科でしっかり裁縫を学ばなかったことをとても後悔していた。ここで旅の思い出としてポシェットを買った。旅先では思い出として価値に残る��かを買うようにしている。バッグを買いがちだけど、もっとどの国にもあって集められる何かがほしい。ステッカーとかマグネットとかがいいのか?
ここで念願のマリメッコ本社の社食。
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社食は、魚のソテーやら野菜やら。メインや付け合わせを好きに選べて、高級なIKEAのフードコートみたい、というのが率直な感想だったけど、味はとても美味しい。フォカッチャのようなパンと、アップルクランブルのようなデザートが美味。こんな社食がある会社で働きたい。
そしてヘルシンキ市内へ戻って観光。
まずはヘルシンキ大聖堂。フィンランドは全体的に清潔感がある。白や水色の色合いのせいか、海外旅行あるあるの思ったより汚い、というギャップが少なかった気がする。
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ヘルシンキ大聖堂を眺めてしばらくぼーっとしてた。初めて見るはずなのに妙な安心感がある。
続いてそこからすぐのヘルシンキ私立博物館へ。無料でヘルシンキの街のことを学べるというなんとも優しい施設。ふらーっと入った。
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ちなみにこの時、長袖のロンTにデニムジャケットを着ているけど、夜はかなり寒くて、もはやダウンが欲しいとまで思った瞬間もある。9月下旬の北欧恐るべし。白夜のおかげで21時を過ぎても明るいのに気温は冷たかった。
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このキッチンというか、部屋の模型みたいなのがとても好き。なんの展示だったのかメモを取っていない自分を恨んでいる。(昔の暮らし的なものだと思う)
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レトロな感じたまらん。たしか昔の街並みを再現的な空間なはず。
そんなこんなで夕飯の時間になり、念願のかもめ食堂へ。本も読んで映画も観て予習はばっちり。
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ちょうど店内に日本人の団体旅行客がいて、少しタイミングを間違えた気がした。
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ミートボールにジャムソースがかかったものを頼んだ。これがとっても美味しくて、週1で食べたい気持ち。飲み物はほうじ茶だった気がする。写真以上にボリュームがあって(ヨーロッパあるある)、マッシュポテトにやられた(これもヨーロッパあるある)。
お腹も満たされたので、散歩しながらホテルへ。
宿泊したホテルは駅から程近く、当時22歳にしては贅沢な宿にしたので、部屋に入るとぬいぐるみが出迎えてくれた。
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可愛いけどこのぬいぐるみは有料。
ヘルシンキはかなりコンパクトで、あちこち回りやすい印象だ。そして比較的治安もいいと思う。一人でぶらぶら歩いていて押し売りのような声をかけられることもなく、危ない目にも遭わなかった。清潔感もあって、海外旅行初心者でも行きやすいはず。
3日目は少し遠出をしたので、気が向いたらまた書き残したい。
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mocci9 · 3 years
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わたしと旅行
旅行が好きだ。
これまで、忙しい合間を縫って、国内も海外もあちこち行ったけど、世界はとても広い。まだまだ知らない場所や知らないことが多すぎる。綺麗な景色を見て感動し、知らない土地を歩くことはとても楽しくて、ガイドブックを見て、計画を立てている時間も楽しい。楽しいことしかないのだ。20代のうちにやりたいことはたくさんあるけど、47都道府県制覇と、メキシコへ行くという目標は達成したい。
というか、わたしは前世で何か縁があったのではないかと思うほどに、ずっとメキシコという国に取り憑かれている。カンクンの海の美しさはもちろん、メキシコシティの雑多だけどセンス良くまとまった雰囲気、グアナファトの鮮やかな街並み。初めてメキシコの風景を写真で見たときから、どれも忘れられない。タコスという食べ物もまた魅力的で、好きな具材を自由に組み合わせて、サクッと食べられるし、あのトルティーヤをたたんだ時のフォルムもいい。ちなみにハードシェルのタコスより、自由に変形するソフトトルティーヤのタコスの方がキュンとする。ハラペーニョも、サルサの味も好き。そんなに好きな国なら早く行けばいいんだけど、憧れるからこそ、きちんとメキシコについて学んでから行きたい。歴史やカルチャーを学んで理解してからでないと、メキシコに関してはもったいないから、まだそのときではないと思う。
 
日本は、同じ日本というひとつの国にありながら、県ごとに違う食文化や街並みがあってとても面白い。でもわたしはそれを観光で来た外国人に説明できない。美しい自然がたくさんあるのに、ほとんど知らない。そんなのってどうなんだろう。自分の国のことをなにもわかってないなんてもったいない。
国内旅行でいえば、初めて高知県へ行った時の感動をよく覚えている。カツオが食べたい、という軽い気持ちで行ったような気がするけど、そこで見た仁淀ブルーは素晴らしいものだった。自然のダイナミックさにも衝撃を受けたし、水が青いということが本当にあるのだということに驚いた。波照間島で見た水は澄んでいて透明でもちろん美しかったが、ここの水は青い。日本には知らない素晴らしい天然の景色が潜んでいるはずで、写真ではなく、直接この目で見て確かめたいという思いでいっぱい。
日本という国で生まれ育ったからには、まずは日本国内のできるだけ多くの場所をこの目で確認したい。そして大袈裟ではなく人間はいつ死ぬかわからないから、思い立った時に行きたいと感じた場所に行けるような人になりたい。そこにある魅力をいろんな人に伝えられたら理想だなと思う。今はそのための修行期間。
今日は暑いから涼しいところに行くとか、魚が食べたい気分だから、海鮮のおいしい街へ行くとか、計画を立てる旅行とはまた別に、フットワークを軽く、日常生活にも旅を取り入れて生きていく。そして訪れた先で自分の空間を作って、訪れた先の魅力を発信できたら最高だ。本当はあちこちで家を持てたら理想だけど、まずはその土地に自分のお気に入りの店やスポットを作って、記録していくことにする。
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mocci9 · 3 years
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ヘルシンキ旅行記DAY1
2019年9月、3泊5日のひとり旅でヘルシンキに行った。リアルタイムでインスタグラムに写真を投稿していたけど、特に記録はしていなかったので、海外旅行に行きたくて仕方ない今、少し思い出してみる。
 ヘルシンキを選んだ理由は、
・治安が良さそう
・ヨーロッパの中でも日本に比較的近い
・5日間で行けそう
・直行便がある��、フィンエアーに乗ってみたい
なんとなくぼんやりした理由だったけど、ちょうど良い時間のフライトもあり、不意に思い立った。一生に一度の、社会人として初の夏休み。自分で稼いで貯めたお金を、自分のためだけに使うことは気持ちがいいはず、贅沢をしよう! と意気込んだ。
ちなみに海外どころか、国内の一人旅すらしたことがなく初めて。でも海外旅行は何度も行っていたし、周りに一人旅をしている人もいたし、現地情報は把握していたから大丈夫だろうと根拠のない自信があった。ちなみにちなみに、フィンランド語はほぼ分からず、英語は得意ではないけど日常会話はできる程度。
フライトの前日はものすごい台風だったけど、何とか通常通り出発した。約10時間のフライト。普段機内食の時間以外は離陸前から着陸後まで寝ているわたしも、さすがに『カモメ食堂』だけは眠い中なんとか鑑賞して、同日の昼過ぎにヘルシンキに着いた。フィンエアーは綺麗で乗り心地がよく、機内で提供される紙コップはマリメッコ柄であったりと、気が利いている。ヨーロッパへ行くときは、中東乗り継ぎのフライトが安く利用していたけど、直行便は楽だ。大人になるということは、フライトやホテルにもお金をかけるということだと実感する。
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着いてからまず、ヘルシンキ内のトラムや地下鉄が乗り放題で、観光スポットが無料になるヘルシンキカードをバウチャーと引き換えた。利用可能時間に合わせて値段が変わるけど、これが本当に便利で、いちいち移動時にお金を用意しなくていいし、これ1枚あればヘルシンキ内の観光には問題ない。
ヘルシンキカードを持って、地下鉄のホームへ行くと、もう使わないから自分の有効期限が残っているヘルシンキカードをあげる、と男性に声をかけられた。お礼をしつつ、さっき引きかえたばかりですでに持っていることを伝える。到着後初めて異国で人と話して、とてもどきどきした。
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なんとかホテルにたどり着き、荷物を置いて、お腹が減ったので食事をとった。ショッピングモール内にあるレストランで、サーモンのスープとセブンアップを頼む。ヨーロッパへ行くと、必ずセブンアップが飲みたくなるのはなんでだろう……。サーモンのスープは絶品で、疲れている���にはちょうどいい塩加減だった。付け合わせのパンもおいしい。初めての一人旅で、初めて食べたこの食事の味は一生忘れないと思う。のんびり街を歩いて、すぐ眠った。
初めて海外に一人で来たということは、ほんの少し自分に自信をつけてくれた。どこへ行っても人は生きていけるものだと、改めて感じる。たった3泊で、留学経験のある人とは比べものにならないけど、行こうと思い立ってから、フライトから何まで自分で手配して、社会人初の夏休みを自分の力だけで充実させた経験は、わたしの人生で初めてだった。計画を立て、出発するときまでのワクワクした気持ちはずっと忘れないと思う。
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mocci9 · 3 years
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本のギフト
ここ数日、本について考えていた。本が売れないと言われる時代に、本が存在する意味はなんなんだろう。
大学の時の卒業論文のテーマは、ミニマリストについてだった。現代社会をミニマリストとして生きることは簡単で、ミニマリストになるには、一度物が溢れた豊かな状態になる必要があるとか、だけどミニマリストはお金持ちだけがなるものでもないとか、色々書いた気がする。ミニマリストという存在が気になっていたし、実際に自分が年々物に執着しなくなっているような気もする。無人島に行くとなったら、iPhoneと石鹸があればいいのかもしれないし。
電子書籍は素晴らしい。誰でもどこでも本棚を持ち運べるということは、とてつもない魅力。でもわたしにはそのくらいしか思いつかなかった。もしかしたら紙の本より価格が安かったりするのかもしれないけど。
わたしは本屋でジャケ買いをする。タイトルがいいとか、表紙がおしゃれだとか、パラパラ見てなんとなく良さそうと思うとか。電子書籍も試し読みはあるけど、紙の感触や持った時の重みとか、本が手の中に存在している嬉しさは感じられないのでは。気になったページに書き込みをしたり、折って印を付けたり、持ち運びすぎて、読み進めていないのにすでにボロボロな表紙とか、自分に馴染んでいく本が愛おしいと思う。同時に何冊か併読もするので、その日の気分とか服装で持つ本を変えてみたりもする。娯楽でもあり、生活に溶け込んでいる物でもある。部屋にこの表紙の本を置きたいな、とか。本を読むことも好きだけど、本を持つことが好きなんだと思う。わたしにとっての本はそういう存在。
19歳の誕生日に、今はもう疎遠の友人から絵本をもらったことがある。もっと小さい頃にも、祖母から名作といわれるような本をよくもらった。小公女の本の表紙が怖く思えて、裏返しておいていたのを覚えている。正直もらった時は、本よりもお小遣いとか洋服とか別のものがいいと思ったけど、今思えばありがたいことだった。本を読む機会をもらっていたということだから。
友人からもらった絵本の内容を、実はもう覚えていないけど、絵本を渡す行為ってなんだかいいなと感じたし、こうして何年か経った今でも本をもらった記憶は残る。iTunesやAmazonのギフトカードを貰っても記憶にほとんど残らないが、本はこんなにも覚えている。
本を渡す、ということは相手のことをある程度知らないとできないことだと思う。どういう人か、今どういう気持ちを抱えているか、どんな本が似合うか。本をもらうことは、それだけ相手が自分のことを考えてくれたということ。洋服屋に入れば服を勧められるけど、そういう接客は本屋にはなく、好き勝手眺められるところが魅力的で、本屋が好きだ。だけど接客のある本屋があってもたまにはいいのかも、と最近考えている。あなたにはこの本が似合いますよ、みたいな。
本を読むということが自分を豊かにしてくれる。この間、長年の友人と話していて、少し心に引っかかっている話を聞いた時、今読んで欲しいな、と思う本をスッと勧めた。何年も友人としての付き合いがあってなんでも知っているが、本を勧めたのは初めてで、読んで欲しい本を教えられたことがなんだか嬉しかった。
電子書籍と紙の本、どちらかが優れているとは全く思わないし、それぞれいいところがあるから否定しない。ただ、画面上で購入するのではなく、直接本を触って、今年は人のために本を選んで贈ってみたい。
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mocci9 · 7 years
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2017年8月29日〜8月31日
高知県
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mocci9 · 7 years
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2017年8月29日〜8月31日
高知県
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mocci9 · 7 years
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プライドとは
このあいだ、とっても悔しいことがあった。 人からしたらたぶん大したことないし、忘れればいいと思われるだけの話だけど、わたしには大したことある。 「プライド」という言葉はよく聞くけど実際あまりわからない。わたしはプライドがないのかもしれないと思っていた。「プライドが高い」とか、聞いてもピンとこない。
この、とっても悔しいことが起こって、怒りながら泣いていた時に初めて、「意外とプライドが高いよね」と言われて、ああそっかと納得してしまった。
大学生3年目が始まる。 わたしはこの2年間とっても甘やかされた。時にはちやほやされたこともあった。自分より上の人がたくさんいて、わたしは年下で、年下のわりにできる、とか年下だから何もしなくても甘やかされたし褒められたし、そうしているうちに、わたしのプライドは勝手に出来上がっていたのかもしれない。 褒められてきて、人に負けないと思っていたことが潰されて、悔しいと思った。
プライドが人によって作られるものなのかなんてわからないけど、悔しいことが起こって、わたしのプライドはきっと傷ついたんだろうなってわかった。 怒りと悲しみが込み上げてきて、心臓が熱くなって、ほんとうに苦しかった。二度と味わいたくないけどきっとまた味わうんだろうな。
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mocci9 · 7 years
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2017年2月27日〜3月1日
鹿児島県
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