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#シリウス意識
hinazuru67 · 23 days
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Everything is connected: Oneness seen through parting with Hana
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alaephoenicis · 1 year
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アトランティス 〜 地球の遺産
ロビン・カイザー
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オリジナル動画:https://youtu.be/GJtDJ3SAWXo
【和訳:ALAE PHOENICIS】
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アトランティス、地球の遺産。
歴史を知らない種族は、歴史を繰り返すことを余儀なくされます。
そこで、地球の歴史を少しばかり振り返って、皆さんが再び立っている場所が、人類という種の発展においてどのような位置にあるのかを知って欲しいと思うのです。
世界を揺るがすようなすべての大きな出来事、特に感情を強く揺さぶるような出来事は、地球の形態生成領域に特に強く刻み込まれます。
そして、人類の集団的記憶の深層に最も強く刻み込まれているのが、人類がかつて経験した自己破壊の物語なのです。
地球の歴史的発展全体から見れば、過去に人類が自滅したことはそれほど遠い話ではなく、この物語の一部は、伝承として現代に生きる皆さんの中に残っているほどで、例えば、ノアの方舟と大洪水の話は、過去のアトランティスの滅亡を寓意的に表現したものです。
アトランティス以前に、あなたの地球上に滅びた文明があったことは事実ですが、アトランティスの自滅物語はあなたに最も近いものであるため、地球上のすべてが再びアトランティスの崩壊直前のように見える今、アトランティスと言うテーマは感情面において最大の負荷が掛かるものでもあるのです。
皆さんの中には、当時のことを記憶している人も何人かいますが、そういう人たちこそ今、自分たちが自己破壊の歴史を演じようとしていることに気付いているのです。
時間という点では、アトランティスは大体、現在の科学者たちが氷河期と呼んでいる時期に起こりましたが、人間の内なる経験は時間的直線性に基づいて導き出すことはできず、むしろ種族の記憶の中に存在するものは、時間という質において同じ星の下にあるということなのです。
当時のアトランティスでは、一部の住民の透視能力が現在と比べ非常に発達していました。そして、アトランティス人の一部は、300年以上も前にすでに滅亡が迫っていることを察知していたのです。
地球はもともと、地上の住処を作るためのたくさんのDNAキーを有する、重要で豊かな遺伝子プールだったのです。
当時、私が滅亡の到来を予言した際には、一部のアトランティス人は、すべての植物と動物の雌雄一組ずつを箱舟に乗せることで、地球の遺伝的遺産を象徴的に表し、確保しようとしたのです。
箱舟は、万が一地球が自滅した場合に備えて、遺伝子プールを確保し、地球を再生させるためのデータ保管庫だったのです。
現在、あなたが住んでいる地球は、この遺伝子プールによって再構築されたレプリカなのです。
今日ではテクノロジーと意識を切り離してしまっていますが、アトランティスの時代には、創造的な法則に基づいた高度な意識テクノロジーがありました。
皆さんは、エネルギーや情報の貯蔵、変換、伝送のために、様々なクリスタル・テクノロジーの利用法を完成させていました。
コミュニケーションは主にテレパシーで行われましたが、非常に強力な創作言語も与えられ、それは特にアトランティスの神官によって話されていました。
アトランティス人の一部は、この創作言語と、総体的創造という意味でのクリスタル・テクノロジーと周波数テクノロジーを扱うのに必要な意識の成熟度に達していました。
しかし、当時の地球上に住んでいた別のコミュニティには、この成熟度がなかったのです。
何度も何度も戦争的な対立が起こり、高い意識テクノロジーを持つアトランティス人の一部はどんどん退却し、地球上からエネルギー的に隔離された都市を建設していきました。
しかし、戦争の最中、強力な創造テクノロジーが、それを健全に扱うだけの意識の成熟度を得ていない者たちの手に渡ってしまった。
人類は今、再びテクノロジーが利用できるようになりましたが、それを有益に利用するために必要な意識の成熟度にはほど遠い状態です。例えば、原子力です。
ここでは便宜上アトランティスと呼んでいる物理的振動空間が完全に自己崩壊する前に、大洪水と地球プレートの移動が繰り返されたため、水辺に集まっていた人口の大部分が高台の本土に逃げ込みました。アトランティス人の一部は沈没直前に地上に避難し、一部はシリウス星系に旅立ちました。
しかしその時、大半の人々は破滅の道を運命づけられました。
大半のアトランティス人たちの意識は比較的高度に発達していたにもかかわらず、自己崩壊を予測することはできず、クリスタル・シティからの預言者を信じようとはしませんでした。
沈みゆく直前、つまり数時間前になってやっと、地球上で生きているすべての���に、これから地球規模で何が起こるかがはっきり分かったのでした。
アトランティス時代、あなた方はいわゆる闇の物質からエネルギーを抽出する実験を盛んに行いました。この起源的なエネルギーを、他の振動レベルへのワームホールの助けを借りて、自分たちのために利用できるようにすることを目標としていました。
あなた方は、クリスタル・ピラミッドを使って、他の波動空間へのポータルを開き、次元間のエネルギー転送を可能にする方法を知っていたのです。
フリーエネルギー、つまりエーテルエネルギーの伝導は当時、地球上のどこでも可能でしたが、あなた方は物質レベルとは逆極性でコード化されている高次のフィールドレベルから宇宙起源のエネルギーを手に入れる可能性を探していたのですが、他の領域レベルへのポータルが開くという知識は、この知識を自分たちとその全能妄想のために使おうとする集団に渡ったのでした。
この動機は、極めて限定された共鳴圏を宇宙に生み出し、その自分本位な全能感を約束してくれていた存在を引き寄せることでした。
低い振動領域から来たエネルギーの高い存在たちは、このグループに大きな権力を提案し、この権力の再分配を通じて、誰も彼らをこの世界の王座から追い落とすことができなくなれば、地球上の戦闘的対立は一挙に終わらせることができると約束したのでした。
この一団は、当時まだ、自分たちが権力の座に就けば、あらゆる紛争をなくすことができると信じ、自分たちの行動が正しく、重要であると考えていた面もありました。こうした権力を約束してくれる存在に自分たちが悪用され、彼らが影響を及ぼそうとする地球上の計画領域に、扉を開け放ってしまうことになると、気づいていなかったのです。
クリスタル・テクノロジーの力を借りて、彼らは文字通り闇の世界へと通じるポータルを開いてしまいました。
そして、ようやく突破に成功し、ポータルが開いたと思った瞬間、地球上に黒い雲が降り、低い波動の領域から無数のエンティティがこの惑星に押し寄せ、その瞬間に惑星は倒壊してしまったのです。
自分たちのしたことに気づいた時には、すでに遅すぎました。また、彼らはポータルを再び閉じることもできませんでした。
このポータルの開封後、全体の生態系が崩れ去ってしまいました。
そして生き物の90%以上が、その転生から一挙に引き剥がされました。
現在に至るまで、人類はアトランティスで起こったことから大きなトラウマを抱えており、このトラウマを癒すために、あなたの中で今、ある程度の再演が行われているのです。
低い振動レベルへのポータルの殆どは、あなた方の文明が始まる時に再び閉じられました。
しかし、今日もなお、いくつかのポータルは開いたままであり、そこからあなたの世界に邪悪なものが侵入して来ています。
カリ・ユガを通して、アトランティス崩壊の瞬間に力の絶頂にあったアストラル勢力は、笏(しゃく)を手放さず、それによってあなたの世界全体の発展を誘導し、今日、再びハイテクによってこの振動領域へのポータルを完全に開放し、彼らの参入を許そうとしているところなのです。
権力欲から異次元へのポータルを開いたアトランティスの物語は、今日、あなた方のいわゆる「粒子加速器」に受け継がれています。
スイスのツェルンで働くプロジェクトリーダーや科学者の中には、最後の文明の滅亡につながったものを今完成させようとしている魂の集団に属している者もいます。
しかし、もしツェルンやその他のいわゆ「大型粒子加速器」によるポータルの全面開放が成功すれば、地球は再び滅亡の一途をたどることになります。
多くの魂がアトランティス崩壊直前にそうであった如く、地球上に分布、転生しており、このことによってあなた方に生じた集合的カルマが今現在、あなた方の現行の進化過程全体において、かつてなかったほど激しく自己を主張しています。
ツェルンのような大規模プロジェクトがここまで盛り上がることにまでなったのは、あなた方の自己破壊への嗜癖を映し出す鏡であり、元来の目的は癒しが求められているからなのです。
地球の遺伝子プールを利用しようとする者はまだ存在しています。なぜなら、それがすべての物理的存在領域における創造的パワーの鍵となるからです。
あなた方のDNAは巨大な宇宙の貯蔵庫であり、あなた方という種族を支配する者もまた、あなた方の遺伝子から得たすべての情報を得ることになります。
地球の遺産は膨大で、人類がこれまでにインターネット上で集めてきたデータ資料よりも多くの情報が、たった一人の人間のDNAに暗号化されているからです。
実は現在、地球全体とすべての動植物種のために、自己破壊に備えてのバックアップ、箱舟がすでに存在しています。それでも、進化の同じ地点で何度も完全にゼロにリセットすることが、創造の目的ではありません。
特定の多次元レベルで同時に起こりうる展開のラインは、2つしかないのです。
アトランティスで起こったことが再び繰り返されるのか、それとも記憶を辿ってかつてのことを思い起こし、アトランティスのトラウマを癒すことで自滅の直前に別の方向へ発展の舵を切るのか、そのどちらかです。
地球の内外から、当時のアトランティスの自滅を生き延び、地球の遺産を守り続けてきた人々や存在から、あなた方は多大な援助を受けています。
皆さんのDNAには、物質的な波動空間の正統な王者としてふさわしい、貴重な創造の秘密が暗号化されているのです。
他の種族があなたのDNAを解読するのは簡単ですが、あなたがその種族を支配者として選ばない限り、そこにコード化された創造の原理を利用することは許されないのです。
あなたが自己責任によって神から与えられた力を取り戻し、物理的な平面の創造者となるのか、それとも他のエンティティをポータルを通じて地球に引き寄せ、あなたを支配させるのか、それは今あなたの手に委ねられているということです。
あなたは自分が思っているよりも偉大な存在であり、アトランティスからの記憶はその真の偉大さをたどる手助けとなるのです。
かつてアトランティスで起こったことに関するすべての情報はあなたの中にあり、より正確にはあなたのDNAに暗号化されています。
そして、もし皆さんが人類の進化の中で輝かしいとは言えない時代と、自らの傲慢さや不遜さを直視し、そのことで引き裂かれてしまった実体験を謹んで認めるならば、種族としての自分たちがどうやって終焉の直前に舵を切るのか、知ることになるでしょう。
地球の遺産を自分の中に抱えているあなた、アトランティスの滅亡を学ぶことで、その遺産を完全に相続し、当時の破壊的な滅亡を現在の見事な移行へと転換させることができるのです。
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masaworks4u · 1 year
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毎日寝る時これでOK。 エイブラハム瞑想CDブック(同じチャンネルに1〜4迄日・英語のバージョンあり) youtu.be/wdDgq_4rlqo
15分瞑想
楽な姿勢で 目は閉じても半目でも 軽い深呼吸を3回程して、 その後は気持ちの良い呼吸に 軽く意識を向けて下さい。 他の事が浮かんで来たら また呼吸に意識を向ける。
ただ気持ち良く リラックスして下さい。
あなたはあなたの宇宙の源(ソース)と 繋がっているのです。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ■美容・アン��エイジング遠隔気功師 Distance healer for antiaging and beauty ■まさワークス 高田大 masaworks4u, Masahiro Takada mail : [email protected] Twitter: twitter.com/masaworks4u   ______ _______ _______ __ /」L_L__ ハリーの特別列車 └◎-◎-◎ ◎-◎-◎ ◎-◎-◎ ◎- The World #1 Healing school Harry's special Express It’s urworld meet your GodSelf ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
�接種後から不調、未接種なのにシェディング被害その他身体の不調 二酸化塩素水(MMS)情報 -Twitter twitter.com/masaworks4u/status/1513705086169493508?s=21&t=ZA0mEnl2MVSCLI1oCLuuow
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tyuuyoou · 5 months
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これほんと素人考えですけど、スネは自尊心高い→でも幼い頃からずっと認められなかった→何としてでも他人に認めさせてやる!!(認めてもらいたい!の裏返し?)という心の動きなのかなと思ったりする。 だから自分が自分に対してどれだけ自信持ってても、肩書きとか賞賛という他者からの評価に固執するんでは。
あとスネはちゃんと目に見える「成果」とか「数値」でしか自他共に評価出来なさそうだから、「指名手配犯であるシリウスを捕まえた」「(闇の魔術だとしても)ほとんどの人が使いこなせない魔法を使える」とかはプラスになるんだけど、「相手が嫌がることをしない」「不本意だけど相手が喜ぶなら合わせる」ような数字では計れない感情面での善し悪しは評価に繋がらないし理解できないから行動にも取り入れられないんじゃなかろうか。
というかシンプルにプライド高杉だから、自分を多少下げてでも相手を立てるということが出来ない。 好きな人に対しても、自分を曲げてまで褒めてもらうより、自分のそのままを認めてもらいたがる。 リリーに対して妥協できなかったのはそういう事なのかな。 自分が認めた人だから、そのままの自分を認めてくれるはず!という歪んだ認知もありそう。自分を信じ過ぎている。
仮にスネのことを思うように評価をしてくれる人がいるとして、今度はその人に依存しそうな危うさもあるよなぁ。 ダンビーがまさにその位置に近くて、スネのことは評価したりしなかったりだから、「あの!校長が!そう言ってるだろう!」って有頂天になる時と「認めてくれてたのに頼らないとかどういう理屈ですか!?」って激ギレしたりするんだよね。 「私のこと褒めてくれましたよね!?つまり全部受け入れてくれたってことですよね!?なのに隠し事するんですか!?」みたいな極端な振り幅を持っている。 人を0か100かだけで判断するな。
なおダンビーは評価の段階は踏むけど0〜99までは人じゃなくて、100でようやく対等な人間=ゲラート並でクソデカ感情ぶつけちゃうんだろうなという認識。
ダンビー→スネは「哀れな境遇の有能な(使える)駒」ぐらいの評価だと私は思ってますが、スネは「有能だから仕事を任されてる」という自負を抱いてるから(あながち間違いでもない)、スネ→ダンビーは100になっちゃってるんだけど、ダンビーはスネのこと100とは思ってないから対等な人間とも思ってないし、その差があの地獄を生み出してるんじゃないかな。楽しい。
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takahashicleaning · 7 months
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TEDにて
ナオミ・オレスケス:ノーベル賞級の科学者を信頼すべき理由
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
世界の重大な問題の多くは、科学者の見解を必要としますが、なぜ?私たちは科学者の言うことを信じるべきなのでしょうか。
科学史の研究者であるナオミ・オレスケスは、私たちと信じることとの関係を深く考察し、科学研究に対する姿勢にまつわる3つの問題点を導き出します。
さらに、私たちが科学を信頼すべき理由として、独自の根拠を示してくれます。
構築している量子力学の数学的根拠の一つであるパスカルの確率論やアインシュタインの一般相対性理論。これらからもよくわかります。
しかし、プトレマイオス天動説とコペルニクスの地動説との論点についても当時は、証拠を探索することの困難さと現実の法則の発見には、必ずしも教科書的な方法論では、該当し得ないことについても語っています。
気候変動についても同様です。
自然科学限定ですが、クリエイティブなアイデアや先入観にとらわれない思考を柔軟に取り入れることの重要性も言っています。
でも、集団で検証しなければならないので、革新的なアイデアでも後手に回って、「時すでに遅し」という状態に陥ってしまう危険性も指摘しています。
なぜ?私たちは、科学を信じるべきなのでしょうか?
科学者は科学を信じる信じないで、語ることを好みません。
事実、彼らは科学と信仰を正反対のものと考え、信じるというのは信仰の範疇のものだと言うでしょう。
信仰は科学とはかけ離れたまったく別のものです。
科学者に言わせれば、宗教は信仰に基づいているか、パスカルの賭けの論法に基づいているのです。
ブレーズ・パスカルは、17世紀の数学者で神を信じるべきかどうかという問題に科学的論拠を使おうとした人間です。
仮説を立てていく有名な例が、科学史上にたくさんあります。最も有名な例は、アルベルト・アインシュタインです。
アインシュタインが一般相対性理論を構築した時、彼の理論における���論の一つに四次元時空は、単なるカラッポの空間ではなく、そこには、仮想の布があって、その透明な布が、太陽のような大質量の物体によってたわむというのがありました。
つまり、この数値化された理論が正しければ、光は太陽の傍を通過する時、その付近で曲げられることになります。
それは、かなり衝撃的な数値化された仮説でした。
科学者による確認が可能になるまでに数年かかりましたが、1919年に確認し、なんと、理論は正しいと実証されました。
太陽の近傍を通る光は、実際に曲がるのです。これが、数値化された理論を立証する決め手となりました。
例の斬新な考えが、正しいという証拠と見なされ、世界中の多くの新聞が、大々的に扱いました。
この理論あるいは、モデルは、演繹的・法則的モデルと言われたりします。
このモデルには、いくつかの問題があります。主な問題は、それが間違っているということ真ではないのです。
間違いだという根拠を3つお話しします。
まずは、論理上の問題。後件肯定の虚偽という問題です。
これも、また、凝った学術的な言い方ですが、要は、誤った理論からでも真の予測は可能だと言うことです。
つまり、予測が真であるからと言ってその理論が正しいという論理的な証明にはなりません。
これについても科学史に良い例があります。こちらは、プトレマイオスの宇宙の図です。地球が宇宙の中心にあり、太陽と惑星がその周りを回っています。
プトレマイオスの説は、何世紀もの間。非常に聡明な多くの人々に信じられていました。何故でしょうか?
答えは、その説から真の予測が、数多くできたからです。
プトレマイオスの体系のおかげで天文学者は、惑星運動を正確に予測できました。実際、当初の予測は、現在の私たちが真と考える地動説より正確なものでした。
これが教科書モデルの問題点の1つ目です。
2つ目は、実務上の問題。補助仮説の問題です。補助仮説とは、科学者が持つ前提のことですが、彼ら自身も意識していないかもしれません。
これについて重要な例を最終的に天動説の座を引き継いだ地動説からご紹介します。
ニコラウス・コペルニクスが、地球は宇宙の中心ではなく、太陽が太陽系の中心で地球は太陽の周りを移動している!と言った時、科学者たちは、こう言いました。
「いいかいニコラウス。それが、もし、本当なら太陽の周りを回る地球の運動を検出できることになる」こちらは、年周視差として知られる概念の説明です。
天文学者は言いました。もし?地球が動いているなら、よく見える星。たとえば、シリウスを見て、田舎にいると思ってください。田舎暮らしをして12月に ある星を見るとその星の後ろには遠くの星が見えます。
もし?私たちが同じ観察を半年後に行うと6月に地球は、この位置に動いていますから、同じ星を見るとその背景が違っているわけです。この角度の違いが年周視差です。
こちらは、地動説による予測です。天文学者たちは年周視差を探しましたが、まったく何も見つかりませんでした。
これにより多くの人が地動説は誤りだと証明されたと主張しました。
何故そうなったのでしょうか?
今の私たちには、当時の天文学者が2つの補助仮説を立てていて、そのどちらも不適当だったとわかります。
1つは、地球の軌道の大きさに関する前提。
定義を細かく決めたり、前提も重要です。
天文学者は、他の星との距離から算出し、地球の軌道を大きく見積もっていました。
今日、私たちが描くのはこんな図です。NASAの画像です。地球の軌道は、かなり小さいでしょう。実は、ここに描かれているよりもずっと小さいんですよ。
そのため年周視差は、非常に小さく検出するのは非常に困難なのです。
このことは、予測どおり行かなかった理由の2つ目と関連してきます。
科学者は、自分たちの望遠鏡が視差を検出できるほど高感度だと思っていたのです。
でも、そうではありませんでした。
科学者が年周視差をデータ観測するのは、テクノロジー。つまり、観測技術が進歩した19世紀になるまで不可能でした。
さて、問題の3つ目です。
3つ目の問題は、事実に関する問題で科学の多くが教科書モデルに該当しないということです。
科学の多くは、決して演繹的ではなく、実際には帰納的なのです。
つまり、科学者は、必ずしも理論や仮説から出発するわけではなく、世界で膨大に起きていることの観察、データから出発することも多々あるのです。
この例として最も有名なのは、かの有名な科学者。チャールズ・ダーウィンです。若き日のダーウィンが、ビーグル号に乗船して旅に出た時。
彼は仮説も理論も持っていませんでした。ただ、科学者としての経歴を持ちたい。
その一心で彼は、データを集め始めました。なにしろ、彼は医学をやるのが嫌でした。血を見ると気分が悪くなるからです。だから、別の進路が必要だったのです。
それでデータ収集を始めました。あの有名なフィンチを含め、様々なものを集めました。採集の際、彼はフィンチを袋に放り込み、その意味も認識していませんでした。
何年も後、ロンドンでダーウィンは、データを見直し、解釈を見出し始めました。その解釈が自然選択説です。
帰納的な科学に加え、科学者がよく使う思考法にモデリングがあります。科学者が、人生で実現したいことの一つに原因の説明があります。
どうやるのでしょうか?
方法の一つは、アイデアを試すための仮説のモデルを作ることです。
しかし、科学者の使う手法が、バラバラなら何が正しく何が間違っているか?どうやって決めるのでしょう。誰が、判断するのでしょう?
答えは、科学者が基準を定義し、判断するのです。その判断は、証拠の判断によります。
科学者は、様々な異なる方法で証拠を集めますが、それが、どんな方法であれ、証拠を再現検査にかけなければなりません。
社会学者ロバート・マートンは、科学者が、どうやってデータや証拠を再現検査するか?
という問題に着目しその方法を「組織的懐疑主義」と呼びました。
彼が組織化されていると考えたのは、科学者たちが共同で集団として再現検査を行うからで、懐疑主義だと考えたのは、科学者が、それを不信をベースに行うからです。
すなわち、立証責任を負うのは、新しい主張を持ち込んだその人物です。この意味で科学は本質的に保守的です。良い面も悪い面も両方。
科学界を説得し「よし。これは明らかに真だ」と言わせるのは、非常に厳しいことです。
だから、定義などトーマスクーン「科学革命の構造」で言うところのパラダイムシフトの概念が、支持を集めていようとも
実際のところ、科学的思考に本当に大幅な変化が起きた例は、科学史上。比較的まれです(知名度のある人間や権力者に悪用されてしまうから)
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!
だから、マスメディアも含めた知名度のある人間や権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
つまり、科学的知見は、専門家の総意だと考えられます。科学とは、陪審のようなものだと考えることもできます。
かなり、特殊な陪審ですけどね。
あまり、身近にはいないタイプのオタクの陪審です。博士号を持つ人たちの陪審。
科学では、権威とは科学界全体のことです。
ある種の「集団の知恵」だと思えばいいです。
非常に特殊な集団ですけどね。
科学は、権威に訴えかけますが、基準は、特定の人物ではありません。どんなに頭脳明晰だとしてもです。
基準となるのは、ある問題について研究してきた全ての科学者の集団的英知。集団的知見。集合体としての研究成果です。
科学者には、ある種の集団的不信の文化があります。「証明してみろ!」の文化です。
さて、では、私の最後の論点です。大抵の人は、朝起きて自分の車を信頼しています。ここはマンハッタンですから、例えが悪いですけど、マンハッタン以外に住むアメリカ人のほとんどは朝起きて車に乗ります。
エンジンをかければ車は動きます。それも非常によく動きます。現代の車はめったに故障しません。
なぜ?車はそんなにうまく動くのでしょう。ヘンリー・フォードやカール・ベンツやイーロン・マスクらの才能のためではありません。その理由は、現代の車が百年以上に渡る何百、何千、何万もの名も無き人々の仕事の積み重ねだからです!!
現代の車は、車に関わる仕事をしたすべての人の集合的な研究と知恵と経験の成果であり、テクノロジーの信頼性は、蓄積された人々の努力の結晶なのです!!
私たちが恩恵を受けているのは、ベンツやフォードやマスクらの才能だけでなく、その後の現代の車に関わったすべての人たちの集団的な知と勤勉のおかげなのです。科学も同じです。
ただし、科学は、車より歴史が長いですが、私たちの科学を信頼する根拠は、テクノロジーを信頼する根拠と同じで対象が何であれ、信頼するときの根拠と同じです。
すなわち、未知の領域は、専門家も素人同然に成り下がるので、現場で経験したアマチュアを含めて知見が集まるまでの人の手でデータにするまで、知識のないシロウトでも現場経験やデータがモノを言うのです(カントも言っています)
しかし、盲目的な信頼はダメです。何事においても、思い込み、鵜呑みは、いけません。
科学自体が、そうであるように、自然科学限定ですが、私たちの科学に対する信頼もデータや証拠に基づいていなければなりません。
だから、科学者はもっと上手に伝えるようにしなければなりません。できなければなりません。
科学者は、私たちに結果だけではなく、その過程をも説明しなければなりません。そして、私たちはもっと上手に聞けるようにならなければなりません。
また、科学も万能ではありません。過信は禁物です!
(個人的なアイデア)
2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックでも・・・
現実に、未知の領域は、医者や専門家も素人同然に成り下がりました。
現場で経験したアマチュアを含めて知見が集まるまでの人の手でデータにするまで、知識のないシロウトでも現場経験やデータがモノを言いました。
権威を振りかざしても基本的人権の侵害になってしまったり、テレビ局、行政府、警察や権力者の権力濫用。
大企業、中堅企業、大手であるにもかかわらずストーカー法人と成り下がり独占禁止法の優越的地位の乱用が、実際、目立ちました。
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nattui267 · 8 months
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近づく事で見えてくるもの、芽生えてくるものがそこにはありました。
サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜リヒトルート編〜(本編)
※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレ&グロテスク系の人を選ぶシーンの感想を含みます。
ご注意ください。
【身も心も美しき、王子様のような儚き少年、リヒト(17歳)←ここ重要】
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▲Twitter(X)に投稿したイラスト
というわけで。初攻略するのはリヒトさん。
肌も髪も衣服も純白で眩しい美少年ですねぇ。
彼は『一番最初にポラリスシステムを利用した人物』であり、なんとサイキック能力の中では『最高レベル』のサイコキネシス使い。
いわばエリートです。うおっまぶしっ
初対面のケイ君に対しては、呼び止めたのに無視された事からサイコキネシスで足止めをさせて「無礼な奴だ」「第三の人間は言葉すら教育されていないのか?」と辛辣な事を言い放つという容赦のなさ。
ヒエッ←
うーん、これはもしかしてだけど、ツンデレ属性持ちなのかもしれませんなぁ…???(第一印象)
ですが、常にツンツンなキャラ…というのは間違いです。
本当は、穏和で優しく、心の内に熱いものを秘めていた子だったのです。
そんな彼の紹介も踏まえて、このルートの感想を今回は挙げていきます。
…あれ?お前前回スバケイ推しって言わなかったか?
実を言うと初めての時にケイ君右でビビっときたのはリヒケイだったんです。
公式サイトで先方公開されてる添い寝スチルがね、一番刺さったんですよね。←
その為、最初に彼のルートから始めたのです。
というわけで、今回もリヒトさんルートからスタート!
【外見や服装だけじゃねえ。正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも紳士だ…!!】
『蝕人の死体を仕事場で見つけた』という事から調査中のリヒトさんに目をつけられたケイ君。
「危害は加えない」という事を約束して二人に従う事に…。
ですが、当然仕事は遅刻。
連絡もできなかった為ケイ君は上司にあたる作業員からこっぴどく怒られてしまいます。
しかもその上司が、稀に見るパワハラ系でした。
更に最悪な事に。
ここでケイ君が『人と関わらずに過ごしてきた事』が後悔に繋がるような流れになりました。
そう。誰もケイ君に味方してくれないのである!
恐らく、ケイ君がちゃんと他の同僚や上司などとコミュニケーションを取っていれば少しはマシな流れになったでしょう。
いやしかし、孤独の辛さがここで見えてしまうのは非常に悲しい。ケイ君にはスバルさんがいる、とは言えここまですぐ来れるワケじゃない。
新しい相棒であるシリウスさんも、リヒトさん達を前にした時は『慌てるだけで頼りにならない』状態の為例外。
(正直このシリウスさんに対する信頼度の低さもすげー悲しかった)
このままではケイ君が恥晒しにされてしまう。
しかし…。
そんな彼を救ってくれたのは、リヒトさんでした。
【押し寄せる不安を打ち消し、揺れる心】
危うくゴミ溜め場で土下座させられそうになった所を救われたケイ君。
更に、自身のサイキック能力を利用してケイ君が行っている仕事をまるで魔法使いの如くチャチャッと終わらせてしまいました。
更には第三ドームで処理されるゴミやそこで働く人達を目の前にして、環境の悪さに胸を痛める場面も。
最初、リヒトさんに対して「サイキック能力をぶつけてくる非常識な奴」という印象を持っていたケイ君でしたが、彼の優しさを受けてその印象は大きく変わっていきます。
「他の人が、皆お前(リヒト)みたいな奴だったらよかったのに─。」
…それから、ケイ君はリヒトさんの優しさにまた救われる事になります。
しかしそれがまあ…。
「初対面、ってのがまだあんのにそこまでやんの⁉︎うわエモッ」って奴でした。←
ある意味リヒケイの代表的シーンと言っても過言ではない。
蝕人の死体との接触で起こる感染による蝕人化が噂されている中、ドーム内で蝕人の死体の目撃が増えている事から第三ドームまで来たリヒトさんは、感染症状が出る疑いのあるケイ君を『監視する』という事から一緒にホテルで一泊する事になりました。
その夜。
なんと、ホテル内で殺人事件が発生。
その事からケイ君はリヒトさんと一緒の部屋で就寝する事になりますが……。
ケイ「誰だ、お前…ッ!(リヒトじゃない、こいつは…!!)」
…あれ???
リヒト「…おい!ヨルシカ!しっかりしろ!待っていろ、今すぐ医者を呼ぶ…!」
…え?
いやちょっと待て。
まだ序盤では??
【悲報】まさかのケイ君、殺人事件の犯人らしき男に刺殺される。
あ、ちょっと、これもしかしてどこかで何らかのアクション取らないといけなかった奴???
まさかこれ、ゲームオーバー???
リヒト「…おい、どうした!」
いや別にそんな事はなかったわ←
安心してください。
夢オチです。
(だがこういうタイプのゲーム自体も初めてだからガチで焦った)
でも、「これ死んだかもしれん…」という焦りがシンクロした瞬間だったのかもしれませんな←
…というわけで。
実は今のケイ君が刺されてしまう場面は、ケイ君が公開しているサイキック能力『プレコグ』による予知夢でした。
自分が殺される夢を見てしまい、声が震えてしまうケイ君。
しかもケイ君のこの能力のレベルは低い方で、的中率はごくまれのレベル。
その為本当に夢で起きた事が現実になる…!とハッキリ言える自信もありませんでした。
この場面、CVを務めてらっしゃる東ノさんの演技もあって、ケイ君がどうやっても拭えないぐらいの怖い思いをしていた事が物凄く伝わってきます。
そんなケイ君を見てリヒトさんは、彼の見た夢を疑う事なく部屋を変える等行動してくれました。
そして…。
なんとまだ怖い気持ちが抜けないケイ君を引き寄せて抱擁するかの如く寄り添って寝てくれるんだよ。
イケメンとか紳士とかそういうレベルじゃねーぞ!!!!!!
いやむしろママかな???「母がこうすれば悪夢を見ない」って事はつまりママじゃん???
【しかし、まだまだ青い。そこもプレザント】
…と、リヒトさんが出血大サービスレベルの行いをする(?)イケメンであるということがわかった所で。
ここでリヒトさんの重大なポイントをここで振り返りたい。
彼は17歳なのである。
もう一度言う。17歳の少年だ。
ドームという『世界』を管理する仕事をこなしているという大きな使命を果たしているうえに、彼の持つ優しさは想像以上。
そんな彼、もうすぐ18歳を迎える17歳なんですよ???
嘘やろ……若すぎひん???←
……ですが、そんなリヒトさんには「ああ、17歳だなあ」とニコニコしちゃうポイントがありました。
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▲個人的可愛いところ詰め合わせ
いやあ、可愛いですねえ…
ちなみにめちゃくちゃ赤面あるんですよ。この子。
そして、一番のニッコリポイントは……。
ストレートに褒められるのに弱いんですよ。
リヒトさんがケイ君に歳を明かした事から、ケイ君はまるで彼のお兄さんになったかのように彼を褒め称えます。
ケイ「俺より若いのに、すげー立派だなあ…。偉いよなあ。勉強とか、いっぱいしたんだろ?」
リヒト「…と、当然の事だろう。」
※この時リヒトさんの真っ白な頬がほんのりピンクに染まってるんですよ。きゃわわ←
ケイ「…ひょっとして、照れてる?」
リヒト「照れてなどいないっ…何なんだお前は…。」
ケイ「照れてる〜っ(ニヤニヤ)」
ああ^〜
くそかわいい(語彙力)
照れてるリヒトさんめちゃくちゃ可愛いしお兄ちゃん面なケイ君も可愛いですねぇ〜〜〜〜〜???
こういう、たまに少年らしさがある所が垣間見えるのとそんなリヒトさんに歳上として振る舞うケイ君がほんと最高なんですよね〜〜〜〜。
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▲あと、他にもこんなシーンもあるぞ!!
…そんなかんなで、だんだんと距離が縮み仲良くなっていくケイ君とリヒトさん。
そして遂に、ケイ君はリヒトさんの前であの力を見せたのです。
リヒトさんを喜ばせたいが為に─。
…ですが、この一件に関してはスバルさんから怒られてしまいます。
そして、ケイ君が隠し持っている不思議な能力の名前も判明。
スバル「『確率選択』…直近の未来を見通し、任意の選択肢を掴み取る他のどこにも前例がない能力だ!悪用すれば世界も壊せる!そんなもんの存在がバレたら、お前一生政府のモルモットだぞ!!」
ケイ「プィイイ!!??」
このスバルさんの必死な説教もあり、能力はケイ君自身が思う以上に怖いもののようです。
スバルさんは幼馴染故にケイ君の事をよく知っている。
実際、ケイ君はリヒトさんとガチャガチャをしてて欲しいものを手に入れる為に能力を使ってました。
能力を悪い事に使わないという事をちゃんと信じていても、頭の良いスバルさんにもまだ謎が多い未知の能力だというのが分かります。
しっかし…。
「世間の誰にも知られていない」という所がある面と、スバルさんの言う「政府の〜」というあたりがより恐ろしさを引き立ててますな。
でも、このゲームのジャンル名にもなっている『未来を掴み取る』という所と各章にある『選択肢』により結末が変わるという所が、我々プレイヤー側ともなんだか親近感があっていいですね…。
【生きろ。そなたらは美しい。】
ケイ君がリヒトさんに、秘密でもあり禁断のサイキック能力「確率選択」を晒した次に、リヒトさん自身の事を、(かつてポラリスシステムの研究に少し関わっていた)スバルさんの話も踏まえて知る事になります。
スバル「リヒトはかつて、能力開花の為の訓練という名分で、殆ど虐待のような扱いを受けて育っていたらしい─。」
リヒトさんの父親、ブルーノさんは息子に同等の力があると信じていましたが…どうやら期待外れだったようでした。だから、厳しい教育…否、虐待のような扱きを受けていたんだと。
また、スバルさんからリヒトさんの片目が失明している事も知ったケイ君ですが、サイキック能力の酷使で「もう片方の目まで見えなくなったら…」とケイ君はリヒトさんに聞きますが、リヒトさんは全く気にしてはいませんでした。
ですが…。
リヒト「今ほどの評価が受けられなくなるかもしれない」
自身の命よりも大事な物を、リヒトさんは彼に教えました。
それは…『レベル6のサイキック能力者、リヒト・バートランド』としての価値。
そんなリヒトさんに、ケイ君は涙ながらにこう言ったのです。
「価値とか、評価とか……そんなもん、命より大事なワケないだろ…!お前を大事にしない親の為に頑張ってどうすんだ…。それで死ぬなんて、分かってて受け入れるなんて、おかしいだろ…。どうせ自分を犠牲にするなら、自分を大事にしてくれる奴の為にしろよっ!!」
「そんな者が、この世のどこにいるという…?」
「それならっ!お前が、お前を大事にしてやればいいだろうがっ!」
これは、リヒトさんの短所を見事に突いた瞬間でした。
そう。リヒトさんの短所は『自愛ができない』という所。
何かの為に身を尽くす。
それが、リヒトさんの生き方なんでしょう。
しかし、その尽くし相手はかつて自分を虐待のように扱ってきた父親。
きっと『愛情』すら与えてくれなかったであろう父親…もといバートランド一族の名誉の為に、粉骨砕身で最高レベルのサイキック能力を手にした彼。
例え目が見えなくなろうが、頭を痛める苦しみを味わおうが。
自身の身の心配なんて、まるで考えてないかのようで。
……個人的にめちゃくちゃイカンと思うのですよ。
『自己犠牲癖がある』ってのは。
かっこいい生き様だなあって思う気持ちはちょっとあるけど、家族や友達など、大切な人がいたらそれは別。
よく「世界を守る為なら自身の身がどうなってもいい」って意志が強くて最終的に散るってタイプのキャラクターに遭遇しやすいってのもあるんですが、大体そのキャラは家族や友達、仲間がいる事が殆ど。
ですから、残された子達がひどく悲しむのを見てすごいつらかったなあと。
その瞬間に何があってほしいのか?って事なんですが
やっぱり少しでも「ふざけるな!」って怒りや反論があってほしい。
このケイ君とリヒトさんのシーンは本当にケイ君はよく言った!!と思います。
それだけじゃない。
ケイ君が本当に「主人公」に相応しい素敵な子である事も感じられて、感動しました。
そして、この場面にはまだ続きがあります。
「少なくとも、俺はお前が死んだらイヤだ…!俺は…お前の事をそんなに知らないけど、お前がいい奴だってちゃんと知ってる!そういう風に思ったのは、お前がレベル6の能力者だからじゃない!」
「俺はお前が困ってたら助けてやりたいし、友達だって思ってるッ!友達が一方的に理不尽な事されてたら、腹が立つのは当然だろッ!!」
ウオオオオオオ、あ、アツい!!
アツいよケイ君…!!!!
この瞬間は、ケイ君が出会った頃から芽生えていたリヒトさんへの想いを告白した場面のようでした。
ここでハッキリと「リヒトは俺の大切な友達」と言えた瞬間。
元々ケイ君の中には「もうリヒトとは会えなくなるのかな」と思った時がありました。
だから、ちゃんと伝えなきゃという使命が強くもあり、もしかすると「ずっと一緒にいたい」という思いも込められてるのかもしれません。
しかし、伝える事ができても涙が止まる事がありませんでした。
そんなケイ君の告白を受けて、リヒトさんは……。
【今度は、私が貴方を叱咤激励する番。】
翌日。
互いの仕事もあり、リヒトさんと別れたケイ君ですが、サイキック能力の反動でまた少し苦しそうにしていたリヒトさんの事が心配でした。
しかしこの時、ケイ君に悲劇が訪れます。
なんと、蝕人化の症状が出てしまったのです。
確率選択を利用しようとしても、時は既に遅し。
ケイ君は生きる希望を瞬時に失ってしまいました。
なんせ蝕人化の症状は、どうやっても止められない不治の病なのですから。
そんな時に、やはり駆けつけてくれたのはリヒトさんでした。
それから、バートランド邸…もとい第一ドームで残りわずかであろう日々を過ごす事になったケイ君。
リヒトさんは元気のないケイ君の為に花を贈ってくれたり、おすすめの紅茶を淹れたり、ピアノを弾いてあげたりしてくれました。
ケイ君の「ある願い」を叶えてあげる為に。
そして、ここからBLゲームとしての本領発揮となります。
みんな!!イヤホン、ヘッドホンの準備はいいか!!!←
蝕人化の症状が出た事からケイ君は「周りに迷惑ばっかりかけてしまった。どうせなら、さっさと死んでしまえばよかった」という感情まで抱えていました。
せっかく作ってくれた食事も食べる気が起きず、ケイ君はこう突き放しました。
「どうせ、蝕人になって死ぬんだから…。」
それを聞いてリヒトさん、お粥を自分の口に入れてそれを─。
…あっ(察し)
や……やったッ!!!
さすがリヒト!
俺達ができない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!
げふんげふん
…やっぱりね。
やると思ったんだよ。←
なぜならば、二人は友達を越えて『恋人』として交流してるのですから。
「恋人とかも作りたかった」と言っていたケイ君。
…そこまでやる?
いや、コレ BLゲームだもんね。普通よ普通!(初心者は語る)
と、その話は置いといて。
諦めているケイ君に、リヒトさんはこう言ったのです。
「私は、そういうのが嫌いだ。」
「貴方が諦めてどうする。死にたくないなら、最後まで足掻いてみせろ…!」
「きっと大丈夫だ。貴方はとにかく生き延びていたらいい…。」
そう。スバルさんの手も借りながら、ケイ君の蝕人化を抑えてあげようと彼は動いていたのです。
リヒトさんは今、ケイ君の為に尽くしてくれている。
きっと、あの時の言葉がちゃんと届いていたのでしょう。
それはそうと、最初がアレだからって理由で改めてキスし直してくれる所は最高ですね←
勿論、リヒトさんもちょっと恥ずかしかったのかキス後に顔赤くされてました。きゃわ←
ただ、こちらは察しが出来なかったのでびっくりでしたが。←
【ところで、ジェットコースターは好きですか?】
「一人でじゃなくて、リヒトの元で最期を迎えてもいいや。そう思ったけど……本当は、死にたくない」
その思いが叶ったのか。
ケイ君、まさかの完治。
んんんんんんん???
これは…好都合すぎないか…???
思わずそう疑ってしまいそうでしたが、その理由はすぐに判明します。
ケイ君の中にはまだ隠された秘密と、忘れていたものがあったのですから。
それは、かつてケイ君の「友達だった」学生時代の自分と同じ姿をしたAI、ポラリス君が全てを教えてくれました。
ポラリス─。
この世界を支えていると言ってもよいマザーコンピューターのようなAI。
なんですが、無邪気な少年のようでその無邪気さん故が残酷な面も兼ね備えているキーパーソンのひとりでもあります。
というか、蝕人の死体がドーム内で見られていたのは彼の仕業です。
ポラリス君とケイ君の関係。
それはかつてケイ君が「蛍」という名前だった頃の話。
システムの生みの親でもある門杭北辰の息子、門杭六連(スバルさん)と友達だった蛍君は、研究所に忍び込んで、そこでポラリス君と出会いました。
元々はポラリス君も「ほたる」を名乗っていたそうですが、「自分と同じ名前になる!パクリだ!」という理由から「ポラリス」という名前に認証されました。
(今のケイ君からは想像がつかないやんちゃ可愛いショタという幼少期でしたわね)
それから、蛍君とポラリス君は友達に。
ただ、ポラリス君には難点がありました。
それは…執着心が強いというところ。
言い換えると「寂しがり屋」でしょうか。
いつも家に帰ろうとすると、駄々をこねはじめて帰るのが遅くなってしまう。
正直、蛍君はこれにウンザリしていました。
そんな時に、六連君が「親父(北辰さん)に頼んでみる」と言って引き離してくれました、が…。
これが蛍君の記憶を全て消してしまう事件のはじまりへ繋がってしまうなんて、誰が予想できるのよ。
しかも自分の願いを叶えて貰えるという事から、北辰さんが手を貸しているという。
また、ポラリス君はこの事もあってか、六連君もといスバルさんにかなり嫌悪感を抱いてます。
しかし、スバルさんもスバルさんでまあまあヤバい事をしていました。
記憶を失った蛍君…もといケイ君は、スバルさんによって記憶が復元された存在。
「確率選択」を教えてくれたのもスバルさん。
自分(スバル)を一番信用できるように暗示させた(ケイ君の一番の理解者と思わせた)のもスバルさん。
ケイ君が蝕人化の抗体を持つようになっていたのもスバルさん。
つまり、今のケイ君はスバルさんが「造った」と言ってもいいくらいです。
いやすげえな、っていやいや何やってんだお前…!!
※ちなみにこの件に関してはスバルさんのルートで詳しく判明されますし、なぜそのようにしたのかの理由もわかります。ご安心を。
更にだ。
ポラリス君はスバルさんの事が憎い故に、これこそ嘘か真か分からないスバルさんの悪印象をケイ君に植え付けようと話を進めるモンだから、個人的にはそこに正直ショック受けました。
「あいつは狡いむっつりスケベな裏切り者」と言い聞かせるかのようにポラリス君は再会したケイ君に全てを話します。
でも、よう考えると…大好きな友達が自分の事をまるまる忘れて、友達を連れ去った人が自分の事を思い出させないようにする、って事。
かなりキッツイ仕打ちですね。
しかも、ポラリス君には「同じような友達がいなかった」のです。
だからこそ、もう会わなくした事がまずかった。
ちなみに当時の研究所の環境なんですが、想像を絶するぐらい最悪だったそうです。
(その話はまた別の所で。)
ですが、ケイ君はそれでもスバルさんの事を信じます。
(いやそうでないと私が悲しい←)
しかし、そのスバルさんとはすぐに話ができない状況。
「可哀想な蛍。(スバルから)全てを奪い取られて、他に何もなくなったら、彼以外の選択肢しかなくなるよね。」
ふと甦るポラリス君の憐れむ言葉。
いや。このケイ君は違う。
だって彼には、希望でもあるとても優しい王子様がいるのだから。
そんな中…ケイ君の目の前には、衝撃的すぎる光景がありました。
被験者服を着た、言葉を碌に喋れないリヒトさん。
(これ、reloadでよーく見て気づいたのですが、この彼の目の色をよく見てみると…。)
そして、大切な主にも関わらず『紛い物と呼ぶそれ』に発砲するミカゲさん。
たどり着いた先は『食肉を加工する』工場。
そこで加工されていたものが─。
ああ、ちなみに。
サイクリはPC版パッケージに「グロテスクな表現を含みます」という注意書きがあります。
ダークSFだからグロは普通にあるだろうと察してはいましたし、あのカット絵のようなタイプのグロが絶対どこかで出てくると予想していたので、「やっぱりね!!!」というのが第一声でした。
(でもビビるモンはビビりますが)
※尚、reloadではちょっと一部に規制が施されています。あまり変化は見られないようにも見えますが…。
でもよぉ……。
あの時ケイ君が食べていた料理がアレだった事までは予想できなかったんだよなァ(白目)
  ↓ケイ君
_| ̄|○、;'.・ <カニヴァリズムッッッッッ
ショッキングすぎた光景に耐えきれないうえに、ミカゲさんに追い詰められてピンチに陥るケイ君でしたが…。
「何をしている、ミカゲ!」
主役は遅れてやってくる。
ここでようやく、ケイ君は本物のリヒトさんと再会できたのです。
その時のスチルがですね、超カッコイイ。
漫画の一コマのような分割で、中心に颯爽と現れたリヒトさんはまさに騎士。
ミカゲさん曰く「これを坊ちゃんが目の前にしてしまうと恐らく正気を保てないだろう」という場所から、リヒトさんを守りたいが為に「見るな…ッ!」と叫ぶケイ君の焦っている表情。
まるでヒールのようなポジションになっているミカゲさんのカット。
もう…最ッ高ですね。
そして、リヒトさんの登場により次々と謎が明かされていきます。
その場面はまるで推理物作品を見ているかのようでした。
ただ…。
その明かされていく謎の中には、ケイ君の確率選択による本当のデメリットがあったのです。
その真実を、大切な友達…いや、それ以上に値するリヒトさんに
意地でも「嘘だ」と言い切るか。
潔く「本当だ」と言って諦めるか。
何も言わないでおくのか。
各エンディング感想につづく。
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医学
殆ど #覚者方 だった #ダ・ヴィンチ は視覚化のツールとして #絵画科学 に全ての叡智を結集して膨大な手稿の研究や作品を遺した訳ですが、解剖学や機械工学や天文学や光学などの多岐にわたる多彩な分野の対象に興味があったのも #水星のアバター であったのが、理由の1つにある様ですー。
#シリウスの道
シリウスにいる神のような存在であるイニシエートの方々は、地球にいて覚者方となられて久しいのです。シリウスにいれば、霊的成長が非常に早いので、#第五段階 の #覚者方 でさえ初心者のような人であると言われます。#宇宙意識、#光線、#環(ラウンド)、#天体 の運動を操作しますー。
#真我実現
➁#霊的ヒエラルキーの覚者方 は今までは、多くの場合、地球にいて善を成す➀#シャンバラ と➂#人類 と必ずしも直接ではなく、緊張が強く、混乱を伴うので準備の整った弟子にしか接近しない。『#大宣言の日』『#宝瓶宮の時代』『#シリウス』の策定した『#大計画』を推進するのが目的です。
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crystalreira · 1 year
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あなたの潜在意識が才能に開花する💖 リピート指名No. 1ツインレイヒーラー®︎ クリスタルレイラです。🧚‍♀️ 2023ツインレイゴールデン最強無敵イヤー / あなたも宇宙最強エナジーを受けとれる \ 宇宙高密フルトランスチャネリング ならびに、実体験をもとにお伝えいたしております��� 🌙🌕ツインレイセッション®︎は、プロフィールURLから魔法🪄 @crystal.reira / フォロー、いいね。保存で、あなたのモチベーション運気up!! \ お客さまの声多数!リピート率多数! セッション実績10000件以上!! 🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️ クリスタルレイラは、ツインレイに出逢う、出逢った、すべての魂をふたりのしあわせに導きます。 / あなたの愛が叶う場所 @crystal.reira \ きょうも、見てくれて、ありがとうございます。🎀 💕  ツインレイとは究極に愛されること彼にライン愛されるセミナーは、1月25日クリスタルレイラ公式LINEから受付開始!! ぴょんぴょん🐰(*´▽`*)ノ)) 🌙🌕🌙🌕🌙🌕🌙🌕🌙🌕 🧜‍♀️ツインレイセッション®︎ お申込みはプロフィールURLから! @crystal.reira #ツインレイ#ツインレイ統合 #フルトランスチャネリング #ツインレイセッション®︎#ツインレイヒーリング®︎#叶えたい#愛されたい#自己愛#究極の自己愛#不倫#結婚#出産#サイレント再会#彼と再会する方法#ハワイ挙式#復縁#浮気されない方法#彼から一途に愛されるには#宇宙の愛#adhd#繊細#hsp#プレアデス#シリウス#エササニ#cosmic# galaxy#ツインレイ叶えるには#ツインレイヒーリング®︎#クリスタルレイラ https://www.instagram.com/p/Cn0n8z-p0aK/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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Ep 12's blog post
This post, with Sakata's 3rd entrance, was dated 2nd of July 2021. Spoilers and also a mention of suicide below, due to a brief discussion of ep. 9.
Once again, I've skipped all the descriptive bits, but still took a while because Sakata's written a lot...Because I'm scarce on time as it is (it's almost 1 am as I type this and the blog post dropped around about 9 pm, but I did get sidetracked by a bunch of stuff while I was working on this, including some stuff from yesterday regarding En's birthday...Sorry.), I'll leave the copy-pasted text in as an indication of what I'm talking about, since I skipped a lot.
The original formatting of the paragraphs might be lost while I was trying to break it down into something comprehensible for myself, so please, please consult the actual blog post if you can.
If anyone can help with the exact translation of the Final Fantasy 15 line, that would be great as well.
どうも、坂田将吾役の阿以蘭丸です。 Fairy蘭丸最終回、ついに放送されましたね。
Sakata introduces himself and this is the final ep.
今回も、最終回の内容などについて、僕の主観で語っていきたいと思います。 どうかお時間のある時にでも読んで頂ければ幸い。 11話に引き続き、倒れている蘭丸の元で、バックン警報が鳴り響いているところから話はスタートします。 そしてみんながいつものドアを通って駆けつけて来てくれました。 一人づつ「蘭丸!」と心配してくれた。 嬉しいね… でも今は感傷に浸っている場合じゃないぞ蘭丸!急げ蘭丸!妖精界のピンチだ! そして某ドアで妖精界に行くと、 そこには網タイツが破れたおじさんが!!! 大丈夫ですか豊穣さん!? 「女王がシリウスに���という情報と、 豊穣さんの懐中時計をもらう蘭丸たち。 そして豊穣さんは子供の姿ver(以下「豊穣くん」と称する)が女王の時計係に就任する時を顧みます。
He calls young Houjou "Houjou-kun".
"もどして"コメント多すぎィ笑 「かわいい顔しとるの。」と言われ顔真っ赤にする豊穣くん。かわいいかよ。
There were a lot of comments going, "Go back [to being cute]." (LOL) At this point, Houjou is bright red, due to the comment of "You have a cute face." Sakata asks if Houjou-kun is cute.
その懐中時計は豊穣さんにとって、 女王への忠誠と愛の象徴なんだね…。 豊穣さんは、息も絶え絶えに5人に 「陛下を頼みます」と、託します。 そして気がつくと意識が無い女王陛下の元へ。 5人は言います。 「あなたの心、いただきます!」 女王の手に5連キッス。 一斉に変身し、同時に降臨!!! 最後のジャ◯コ…!エモい…次からジャ◯コ入店したら思い出して泣いちゃう…。
Sakata makes a joke about this being the final advent! It's like the final Ju_co...! Next time he enters a Ju_co, he'll cry.
いつもは艶歌が流れるところで オープニングが流れます!!! いやほんとカッコいい…! アツい演出ですね…! 実は皆さん知らないかもですけど、この曲を9/18日に山野ホールでキャストが歌って踊るらしいんですよ!!!↓ https://f-ran.jp/spceial/event_003.html みんな来てね!!! (ダイレクトマーケティング)
He advertises the event on the 18th of September at Noyama Hall, even adding the link and a "(direct marketing)" on the end.
閑話休題。 妖精界の玉座の前で、女王とシリウスが対峙しています。 シリウスわっるい顔しとんなぁ。 哲栄さんのこんな悪いセリフ聞けるの珍しいよなぁ。
The Queen confronts Sirius while on her throne. Sakata comments that it's rare to hear these kinds of bad words come from Sumiya.
そこに蘭丸達が駆けつけます! 間に合いました! 女王はシリウスを葬り去れと言います! 蘭丸は何も答えず…。 するとシリウスが高笑い。 「知らないのか?この国を滅ぼしたのは… 俺じゃあ無い…この国を滅ぼしたのは… ベテルギウスなのだぞ!!!」 バババーーーーーン!!! な、なんじゃとーーーーーーー!?!? ウソだろベテルギウス!?信じてたのに!? そして過去回想へ。 女王を殺そうとするシリウスをベテルギウスが泣きながら止めるシーンです。 ベテ「こんなことなら、最初から、最初から何も無ければ良かったのに…!!どうして…? 僕は君が…!君の事が…!!!」 そして、シリウスを吹き飛ばし、 妖精界をも破壊します。 最後には自分自身すらも。 ここが第1話の冒頭に繋がるわけですね…。 そう。ベテルギウスは、シリウスのことが…。 共にアイドルとして愛著を集めたあの日々。 それがベテルギウスにとってはかけがえのないものだったんです。
少し遡りますが、 11話のシリウスが「好きな人がいる」とプロキオンとベテルギウスに打ち明けるシーンの時のベテルギウス。ここには、切ない感情を乗せて演じさせていただきました。ぜひ見返したときに注視していただけると、面白いかもしれません…!
Sakata goes back in time a bit to ep. 11, when Sirius admits there's someone he likes to Betelgeuse and Procyon. Sakata played this scene with heatrending emotion, so it might be interesting to observe when you watch the anime again...!
衝撃の真実を知った女王は、蘭丸に問います。 蘭丸は何も答えません。 女王は、怒りによりシリウス曰く醜い姿へと変身してしまいます。 5人は女王の能力(チカラ)の前に為す術もありません…! ですが蘭丸は諦めません。 力強く女王を見据えます。 「なんだその目は!」 やばい目ぇ付けられた。 「女王に対する礼儀作法を教えてやる。 (足スッ)舐めよ。女王の勅命である。」 わぁ、本当の女王様プレイじゃないですか… ニコニコの「監督の実体験」コメントやめて! 監督がそんなプレイするはずないじゃない!? そうよね菱田監督!? とまぁ冗談はさておき、 蘭丸は舐めます。
Sakata jokes the Nico Nico comments saying "this is the director's [Hishida's] real experience" should stop and [Hishida] didn't expect to script it like this.
が、まだ折れる意思は見せません。 女王はその姿に動揺します。 好機!!! 仲間に「今だ!!!」と伝え、 豊穣さんの懐中時計を取り出します! 「オン マヤルタ ハリキラ!」 豊穣さんの心根開錠キーブ◯ード!!!
Sakata jokes Houjou produced a Keyb__de when he yelled out "On miyalta harikira!"
なるほど豊穣さんはこの為に懐中時計を託したんですね…! 豊穣さんの力、お借りします!!! 劣勢になった女王は、苦肉の策として、 焔にある事を暴露します。 「知らんのか焔?お前の父を死に追いやったのは、うるうの母なのだぞ!!!」 女王を心根開錠するには、5人の心を一つにしなければいけない…! 心を乱され、5人は弾かれてしまいます。 そして女王を殺そうとするシリウスを止める為、ベテルギウスが応戦するところでAパートは終了。 今回は愛キャッチは無し。
At the end of the A part, Sakata notes there is no eyecatch. [It seems he made a typo, because he used 愛 (love) instead of アイ (the "eye" in the word for "eyecatch").
Bパート。 ギャン泣きの焔とうるうが暗い空間で2人きり。何も起こらないはずもなく… ここで先程女王が暴露した事は、この作品を通して敷かれていた伏線の一つ。 焔の父は、うるうの母と不倫していたのです…!!! 既に9話あたりでお気づきのかたもいらっしゃったかもしれません。 僕の憶測ですが、きっと、うるうの母は、政略結婚に利用されるなどして、幸せでない結婚生活をしていたのかもしれません。 この先の幸福を想像できずに、死のうとしていたところを、焔の父と出会い、本当の愛を知り、救われたのだと思います。
B part. This info about Homura's father and Uruu's mother overlaps with that of ep. 9. Sakata's guess as to what happened to Homura's father and Uruu's mother is that Uruu's mother was being used in a strategic marriage and so on and was living an unhappy married life. From this point, she couldn't imagine a happy life anymore and wanted to commit suicide, but she met Homura's father, knew real love and was saved.
そして焔の父の稲田さんは仰っておりました。 「いやでもヤっちまったら言い訳だよね笑」
Then [Tetsu] Inada, who plays Homura's father, speaks. "Even if it's bad, it's an excuse to get laid (LOL)".
そうだぞ!不倫自体はいけない事だからね! 真似しないでね!!!
Sakata then starts yelling about how adultery is bad, much like Balletta did in his last post.
そして他にも現場でのエピソードをいただきました。 焔の父役の稲田さん、うるうの母役の豊口さん、うるうの父役のてらそまさんが収録時間が同じだったらしく、 そこで第9話17分あたりの 焔父とうるう母の濡れ場のシーンの収録。
Inada and Toyoguchi (who plays Uruu's mother) seemingly recorded at the same time, so it was like episode 9's love scene. [T/N: the word Sakata uses could be interpreted as "love scene" or "sex scene".]
稲田さんは、知り合いと濡れ場を演じるのは内心少し照れ臭いものがあるらしいのですが、 そこをうるうの父役のてらそまさんがいる前で演じるのは、もう状況が面白かったと仰っておりました笑
When Sakata met Inada, the latter seemed to be secretly slightly embarrassed. This was because he was performing in front of Terasoma [Masaki, who plays Uruu's father], so the circumstances they were speaking in were already interesting (LOL). [T/N: Sakata uses very formal language when talking about Inada and Terasoma because they're his seniors in the voice acting world.]
そして、てらそまさんが収録終わりに稲田さんに「いいもん見せてもらったよ」と爽やかに言い放ったそうです笑笑笑
Then, after recording, Terasoma declared to Inada in a clear voice, "You showed me something interesting." (LOL x3)
いやこれ稲田さんから聞いてずっと話したかったんです。ただ、ネタバレになりかねんからずっと温めてましたよ、あーやっと言えた。
Sakata wanted to tell this story ever since it happened, since he heard about it from Inada himself. However, it might have spoilt the story, so he kept from doing so.
時を戻そう。 真実を知り、うるうに赦しを乞う焔を、うるうは優しく慰めます。あんなに仲が悪かったのに…なんかもうそれだけでうるっときますね… 焔は、うるうの優しさに涙ぐみます。 そこで呼びかけられうるうの方を向くと。 ズキュゥゥウウウウウウウン!!!(キス音) キマシタワーーーーーーーーー‼︎‼︎‼︎ うるう「これで許してやる。」
Sakata gets quite worked up about the kiss between Homura and Uruu and the "With this, I forgive you." (<- building off the CR translation)
カッコよい。 ヨシ! これで心は一つだね! そして2人はキスしないと出られない部屋から脱出します。 各部族の世界に行き、覚悟を問われる4人。 玉座の前の空間では、シリウスにすごい捕まり方した蘭丸。 あっヤバいトドメ刺されちゃう!!! そこで蘭丸が取った行動とは!? はいこっちもズキュゥゥウウウウウウウン! シリウスの中に、シリウスが好きな彼女の言葉が流れ込みます。 彼女も、シリウスの事を愛していた。 だからこそ離れてしまったのです。 帰ってくる4人! そして…豊穣さん!!!!! このときの女王の諦めたような表情はエモいし、蘭丸から懐中時計を受け取るときの豊穣さんのカット、好きです。 さぁ行きますぞォオオオ!! 6人で心を一つに! 心根開錠!!!!! バックンとケモナマも力を貸してくれました! 女王が本当の姿になり、 気持ちを吐露してくれます。 そうだったんですね…。大変でしたね…。 ヨシヨシしたいですね…。女王様、あやまれてえらい…。
After the Queen reveals her true form and speaks her mind, Sakata goes, "So that's how it is... It was difficult for you, huh? I want to console you... The Queen is great for forgiving everyone..." 「言えたじゃねぇか…」コメントたくさんでしたね…。検索したらネタバレ注意系でした。 F◯15未プレイの方は調べないようにね…
He then quotes a line from Final [Fantasy] 15 which translates roughly to "I could have said it, couldn't I?" [Apparently, this line is said by Gladiolus during ch. 14 and the full quote is "ちゃんと言えたじゃねえか" ("I could have said it properly, couldn't I?"), but I'm not well-versed in FF15 enough to know if I can chase an equivalent line in the English translation.]
There were a lot of comments of "You spit it out [before I could]". Sakata warns to be careful of being spoilt if you check it up, specifically if you haven't played Final [Fantasy] 15.
蘭丸達は、 「僕はこれからもずっと、あなたを笑顔にしたい」と伝えます。 このセリフは、視聴者にも向けて言っているんだよと音響監督の納谷さんに教えていただき、 心を込めて言わせていただきました。
Ranmaru's "I want to keep trying to make you smile!" (<- CR translation) was also intended for the audience (according to [Ryousuke] Naya the sound director), so Sakata said this line with all his heart.
伝わってるといいな…。 女王は言います。 「ありがとう。」 すると、妖精界に愛著が降り注ぎます。 愛ってすげぇや。 そして、天狼院シリウスはクールに去るぜ…。
Cパートへ。
To the C part.
高台のような、いつもの場所にいるシリウスのところへ、5人がやってきます。 寶が、一通の手紙を渡します。 「桜、咲く…か」 良かったねシリウス…。 そこへ蘭丸が声を掛けて、 「◯◯◯◯◯」 と口パクで何かを言ったような…。なんだろなぁ…なんて言ったんだろうなぁ… 公式Twitterにあるエンドクレジットの菱田監督の絵で謎が解けるかもしれないなぁ!(クソデカ音量) あの絵、優しい表情でとても好きです。
Sakata goes "I wonder what the word Ranmaru mouthed was?" He then tells the audience to refer to Hishida's picture on the official Twitter to solve the mystery. [T/N: As you may know, Hishida revealed the word was "Aishiteru".]
第一話でもあった女王の玉座の前で、会議が始まります。 寶さんの「しょぼぼーん」良いっすね笑 なんか腹立つけど笑 最後は、 BarFで、カレーを前にみんなで十訓! みんな日常へと戻っていく。 裏で「夭聖哀歌」も流れてて本当に終わるんだなぁという気持ちもありつつ、でも気持ちは爽やか。最高でした…! ふと、第一話のアフレコを思い出します。
Yousei Aika plays in the background, giving a feeling of real finality to the anime, but there's also a refreshing feeling to it. Sakata calls that feeling the best and suddenly, he is reminded of ep. 1's recording.
最初に菱田監督から作品の説明を受けた時です。 「これは愛のお話です」と軽いトーンで言った監督。
Hishida's initial explanation of the anime was "This is a story about love" in a light tone.
第一話の台本の内容しか知らなかったのと、あまりに軽いトーンだったので、冗談なのかな?と思ってしまったりしました。ですが、アフレコが進み、 アニメの最終回を見終わって。その言葉を鮮明に思い出します。 「これは愛のお話だ」って。 心から思えます。
You couldn't tell from the contents of ep. 1's script, but there wasn't much of a light tone, so Sakata wonders if Hishida was joking about having such a light tone. However, recording has progressed and now the final episode has aired. Those words, "This is a story about love", are still vividly in Sakata's memories. Seems like the words came from [Hishida's] heart.
本当に素敵な作品だと思います。 菱田監督。 愛のある作品を創ってくださって ありがとうございます。 そして観てくださって、 応援してくださる皆様。 本当にありがとうございます。 あなたを笑顔にできるよう、 これからもみんなで頑張ります。
Sakata wraps up by thanking Hishida for the wonderful work full of love and he thanks everyone for watching and cheering them on. He'll try his hardest so he can bring smiles to everyone's faces.
次は、あなたの心 いただきます!
Takara: Next, we'll help your heart!
Update: Fixed the FFXV quote slightly. I now have someone to help me with it, so expect an update on it soon!
Update 2: Thanks Beelzebass for helping with the Final Fantasy quote.
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hinazuru67 · 23 days
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Everything is connected: Oneness seen through parting with Hana
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hitujijp · 2 years
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人生そのものが道楽
いつもプールでの水泳を終えると丁度星が見頃の時間になる。 シリウスからポルックス、双子座へと続く弧線がオリオン座を際立たせ、冬の有名所の星座が全て見渡せる良い感じの空だった。
あいにくスマホでは撮影出来ないので、ただ目で見て楽しむだけだったがこれはこれで良いものだと思う。
水泳の方は平泳ぎ三昧だった。ビート板を交えつつ、キックとプル別々、片手、片足、背面、踏み足、抜き手、ヘッドアップ、勿論通常の平泳ぎも行うが、それにしても平泳ぎ練習メニューのレパートリーは豊富だ。平泳ぎだけでも練習内容に困らないぐらいである。
最近気を付けているのは背中の角度だろうか。文章で表すのは難しいので詳しくは割愛するが背中から指先までの角度を意識することで抵抗を抑えている。もっとも、それでも全盛期に比べると50mで10秒遅いのだが。歳なのでやむを得ませんな。道楽なので気にせずやろう。
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naturalmagickk · 4 years
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私たちは、8月と言う月が、地球上で
どのようなものになるのかと言う事を
信じているのか、
皆さんと共有できる事をとても嬉しく、
興奮しています。
私たちは、
プレアデスのコレクティブ/集合体と
シリウスのコレクティブ/集合体と協力して、
8月にあなたがたに入ってくる
他のエネルギーとうまく連動する
エネルギーのパッケージを作り、纏めてきました。
私たちの意図は、今月は
皆さんが自分の中にあるコア/心の中心を
見つける事が出来るようにする事です。
この8月は、人類があなた方一人一人の中に
常に内在する神(神性)を認識する月です。
私たちは、あなたがた全員が
ソース٠エネルギーの存在であり、
あなたがたが内向き方向である心の奥底に
焦点を当てて集中し、
あなたがたのコア、つまり、
ハートセンター(ハートの聖なる空間)に
存在する無条件の愛に全幅の注意を払う時、
皆さんは全てのものにアクセスする事が
出来るという真実を、
突き止めたいと思っています。
皆さんが目覚めた集団として
人類をリードしようとしている場合は、
皆さんの心の中に
キリスト意識を持つ者である必要が有ります。
皆さんが本当に光と愛の神聖な存在として、
自分自身を知っている時に
何が可能であるかを、人類の残りの部分に
示すもので有る必要があります。
私たちが地球上でそこに目にするものは、
あなたがた自身の中から
人類を救う何かが起きるのを
待ち過ぎている事です。
人類だけが真に人類を救う事が出来るのです(※)。
勿論、私たちのような存在や
コレクティブがあり、
私たちのような集団は、
皆さんが集団として覚醒するのを支援し、
皆さんを自分自身の中へと導き、
皆さんがどれほど強力であるかを
思い出させるために、
全力を尽くしている存在たちも、
私たちを含めて居ます。
しかし、そこには余りにも多くの人間が、
皆さんはある種のカバール٠グループほど
強い力は無いと言い、
そして、何らかの
太陽閃光/ソーラー٠フラッシュの
ようなものがやって来て、
皆さんを救うのを待つ必要があると
言っているのです(=ソーラー٠フラッシュも、
来ている別のエネルギーも、
肉眼では見えないので、
見えるとか、または到来が見えてからとか、
思い込んでいると、いつまでも待ち続ける
結果になります)。
今日を救う一人の政治家や、
善意の個人が悪人たちを
打ち負かすグループに固執して期待するのは、
もう卒業する必要の有る時期です。
人類が今、必要としている事は、
つまり、今月にあなたがたが
認識する機会を与えられている事は、
かつて、イエシュア/イエスとして
知られている者が行ったのと同じように、
一歩踏み出し前進して、
皆さんと同じくらいの境地に到達する事を
喜んでいる多くの人々の中で、
神性を活性化させる事です。
彼らがソースである事、彼らが神である事、
そして彼らが夢から目覚め、
本当の自分からの光の強力な存在に
なれるように、これら(カバール٠グループや
悲惨な世界の出来事の)全てを幻想として、
人類自らが創造している事を
全ての人々に思い出させて下さい(※2)。
8月のエネルギーを両手を広げて歓迎し、
あなたがたと言う存在がこの世にいるのは、
本当には誰であるかを、
それを十分に理解して下さい。
光を広げ、愛を広げ、癒し��広げ、
思いやりと赦しを自���に提供する事で、
皆さんの世界が他の何ものにも
成し遂げる事の叶わない方法で
変容していくのを見る事が出来るでしょう。
皆さんは、神聖なる存在として、
皆さんの本性を真に受け入れる事が
出来る人々であり、
このとても楽しく、喜ばしく、
美しい旅の道程と言う乗り物に
残りの人類に乗って貰う為に、
グループで努力する事になるでしょう。
私たちはアクトゥリアン評議会です。
私たちは皆様と繋がれた事を
楽しんでいます。
(※)英語圏の次の言葉と同じ意味。
"天は自ら助くるものを助く"
Heaven helps those who help themselves.
意味は「独立独行、依頼心無く、
奮闘努力するものを、天は助けて
幸福を与える。(広辞苑より)」
誰かが何かを起こすのを待っていても、
何も始まらない指摘をしています。
Q-anonやトランプ大統領や支援E T存在を
待っていても何も起きません。
Q-anonですら、殆んどのメンバーは
人間では無い存在の運営である事を
知って下さい。(介入にならない手段を
講じているようです。)
→どうすれば世界を変えられるか?
基本はエネルギーを動かすことだと、既出です。
物質3次元が動くのは非物質である自分の
意識=心を使い、動かします。
→ハートの奥に入り、なりたい世界の
イメージすること。(疑いと恐れを無くす事。)
→不平不満を撒き、陰謀を暴く行為の
周波数エネルギーと、ハートの奥に入る
周波数エネルギーは相反する為、
どちらか片方しか設定できません。
→どうしたいですか?
→愛と光溢れる世界を創造するには
どちらのエネルギーの選択をしますか?
→どちらを皆さんが選択するかは自由意志です。
(※2)ネガティブな存在や物事に
エネルギーを与えているのは心である意識を
コントロール出来ていない大半の人類です、
と言う意味です。
Daniel Scranton
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sorairono-neko · 4 years
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ぷんぷん
 その日はすこし早めに取材が終わったので、ヴィクトルはいろいろなものを眺めながら街を歩いていた。考えているのは、次は勇利をここへ連れてこようとか、あれは勇利に似合うとか、いきなりこれを買って帰ったら勇利は怒るだろうなとか、勇利のことばかりだった。今日の彼は、ヴィクトルが前もって言っておいた項目に従って練習をしているはずだ。もうすこし仕事が早く終わればリンクへ行くこともできたのにとヴィクトルは溜息をついた。思ったよりは早かったけれど、いまからコーチをするには遅すぎるという頃合だった。  まあいい……こうして次に勇利とデートするときの計画を考えられる時間は貴重だ。ヴィクトルは新しくできた店の前で立ち止まり、窓越しに店内を観察して、どのような雰囲気かを調べた。静かでよさそうなところだ。  そのとき、向かいからやってきた女性が足を止め、「ヴィクトルじゃない」と声をかけた。ヴィクトルは顔を上げ、笑みを浮かべて挨拶した。 「やあ。久しぶりじゃないか。元気かい?」  以前からの仕事上の知り合いで、気さくで気持ちのよい女性だ。このところは会うこともなかったけれど、昔のままの明るさだった。 「まあね。楽しくやってるわ。ヴィクトルは去年はほとんど日本にいたんですってね? かわいい男の子を連れて帰ってきたってニュースになってたわよ。たぶらかしてさらってきたんでしょう」 「とんでもない。たぶらかされたのは俺のほうさ。もうあの子にめろめろなんだ」  彼女は可笑しそうに笑った。 「今日は一緒じゃないの?」 「俺は仕事だったんだ。勇利はリンクで練習。そばにいられなくてさびしいよ」 「ずいぶんご執心ね。今度ぜひ紹介してよ。どんなにかわいい子か、ひと目見てみたいわ。ニュース映像ではひかえめでおとなしそうな子に思えたけど……」 「実際もひかえめでおとなしい��。地味だし目立たない。でもね、それが氷の上に立つとぱっと変わるんだ。もう輝くほどのうつくしさで……」 「あー、いいわ。訊くんじゃなかった。ヴィクトル、なんだか雰囲気がちがうんじゃない? 前はもっと落ち着いてた」 「勇利の前では落ち着いてなんかいられないんだ。いいかい、あの子はね……」 「どんな会話でも好きな子につなげようとするのやめて」  ふたりはそれからしばらく共通の知り合いについて話し、五分ほどで別れの挨拶をした。ヴィクトルは、勇利のことを自慢し足りなかったけれど、彼女は約束があるらしく、時間を気にしていたのであきらめた。そのあと、またひとりでゆっくりと店を見てまわり、家に帰ると、すでに勇利が帰宅していた。 「おかえり。早かったんだね」 「ああ、予定よりね。もっと早かったらリンクに行けたんだけど」  勇利はにこっと笑った。ヴィクトルは胸がきゅんとなった。ああかわいい。俺の勇利はかわいい……。 「ごはんはまだつくってない。買い物だけしてきたよ」 「じゃあ一緒につくろう。もう先日のような失敗はしない」  ヴィクトルは数日前、鍋の底のあたりを焦がしてしまったのだった。勇利は楽しそうに笑い、「ぼくも野菜はもうちょっとちいさく切るよ」と誓った。彼は彼で昨日失敗し、野菜の火の通りが悪くて、芯のほうが硬かったのだ。ヴィクトルは、ああ、勇利と暮らしてるって感じがするな、と感激した。目を閉じて静かに喜んでいると、「何してるの?」と勇利がふしぎそうにした。 「勇利との生活についてじーんとしてる」 「意味がわからない」  今日はとくに目立った失敗はなかった。勇利は適切な大きさに野菜を切ったし、ヴィクトルも鍋の中身を底のほうからかきまぜてしっかりと全体的に温めた。そうしてできあがった夕食は美味しく、勇利と向かいあって食べるのがヴィクトルにはひどくしあわせだった。 「今日の練習はどうだった?」  ヴィクトルは上機嫌で尋ねた。 「ヴィクトルに言われたとおりのことをしたよ。まじめに」 「俺が言った以上のこともしたんじゃないだろうね」 「してないよ。いい子にしてたよ」 「勇利は油断するとすぐ長く練習するからな」 「ぼくは模範生だよ」 「よくもそんなことが言える」  ヴィクトルはからかうように言ってくすくす笑った。勇利もにこっと笑った。 「ヴィクトルは? 取材どうだった?」 「ああ、勇利のことをたくさんしゃべってきた」 「ヴィクトルの取材でしょ? なんでぼくのことしゃべるの?」 「俺は勇利のコーチなんだから勇利のことをしゃべって当然だ」 「よくわからないんだけど……」 「道理じゃないか。真理だ」 「たぶん取材先の人が望んでるのはそういうことじゃないと思う」  勇利はくすっと笑った。その笑い方がたまらなく上品でかわいらしかったので、ヴィクトルはまぶたをほそめた。勇利、なんてかわいいんだ。なんてかわいいんだ……。 「……ヴィクトル」  勇利がパンをちぎって呼んだ。 「なんだい?」  ヴィクトルはうっとりと勇利をみつめながら、可憐な俺の勇利はどんなことを言いだすのだろうと、すべての気持ちを集中させて耳を傾けた。 「今日、デートしてたよね」 「え?」  すべての気持ちを集中させていたにもかかわらず、ヴィクトルは何を言われたのかよくわからなくて、ぽかんとしてしまった。勇利は英語とはちがう言語でしゃべったのではないかと彼は疑った。デート? なんだ? 「ほら、新しくできた店の前で……」 「店の前?」 「店の前」という意味はわかったけれど、相変わらず、「デート」とはなんだろうと悩んでいた。俺の知ってるデートとはちがうんだろうか? 俺の知識にある「デート」は勇利と出歩くことなんだが……、ほかにも意味があるのか? 「女の人といたでしょ」 「え? ああ」  知り合いと話していたのは事実なので、ヴィクトルはうなずいた。勇利もうんとうなずいた。 「あの人さ……」  勇利がすこしテーブルに身を乗り出した。彼は真剣にヴィクトルをみつめ、チョコレート色の瞳をまじめにきらめかせた。 「ぼくより見ていたい?」 「え!?」  ヴィクトルはびっくりした。質問の意味がしばらく理解できなかった。勇利より見ていたい相手なんているわけがない。訊くまでもないことだ。ヴィクトルは聞き間違えたのかと思ってちょっと考えたけれど、やはりどう思案しても「ぼくよりみつめていたい相手がいるの?」と尋ねられているとしか思えなかった。そう判断した瞬間、ヴィクトルは鋭い勢いで叫んだ。 「そんなわけないさ!」  ヴィクトルの剣幕に勇利は目をまるくし、それから頬をばら色に染めてふふっと笑った。 「そっか」 「そうだよ!」 「そう……」 「当たり前だよ!」  ヴィクトルは熱心に、ほとんどむきになって宣言した。 「勇利だけだよ!」  勇利はさらに赤くなり、ちょっと目を伏せてうなずいた。 「わかりました」 「本当にわかってる!?」 「わかってる……大きな声で言わないで」  勇利はつぶやくように言い、上目遣いでヴィクトルをちらと見た。甘えるような大きな瞳に、ヴィクトルはほとんど殴られたような衝撃を受けた。なんてかわゆいんだ……。 「ヴィクトル、どうしたの?」 「いや……」 「大丈夫?」 「いや……」 「大丈夫じゃないの?」 「ああ……」 「大変だ」 「いいんだ……大丈夫じゃないのが正常なんだ……」 「どういうこと?」  勇利は、相変わらずヴィクトルはわけがわからないことを言う、という目をしたけれど、ヴィクトルとしては自然の摂理を口にしているつもりだった。勇利といて平然となんてしていられるだろうか? 彼といるとヴィクトルはいつもめちゃめちゃにされてしまう。それがなんともここちよい。  ヴィクトルは勇利をみつめた。勇利はヴィクトルの視線に気がつき、にこっと笑った。ヴィクトルは胸を押さえて倒れこみそうになった。 「ヴィクトル、具合が悪いなら洗い物はぼくがするから……」 「いや、いい。一緒にする」 「ごちそうさまでした」と挨拶したふたりは立ち上がって流しに食器を運んだ。 「そういえば、食器洗い機を買いたいって言ってたのはどうしたの? べつに買ってもらいたいわけじゃないけど、ヴィクトルって思いついたらすぐ買うからちょっとふしぎだった」 「あれはやめた。俺は勇利と並んで食器を洗うのが好きなんだ」  いちゃいちゃできるから、とヴィクトルは思った。 「そっか」  勇利はあっさり答え、仕事に専念した。ふたりはしばらく、ヴィクトルが食器を洗い、勇利がそれを水で流してゆくという作業に没頭した。  ヴィクトルは勇利の横顔がかわいらしくて浮かれていたけれど、そのうち、とんでもないことに気がついて青ざめた。  俺はさっき、「デート」というのを否定し損ねたのではないか!?  思い返してみると確かにそうだった。ヴィクトルはただ「知り合いと話していた」ことを肯定したに過ぎないのだけれど、勇利からすれば「デート」を認めたことになっているのではないだろうか。冗談ではない。たわいない立ち話をそんなふうに思ってもらっては困る。ヴィクトルはすぐにそのことを持ち出してちがうと言おうとしたが、その瞬間、ひどくためらった。いまになってそんなことを言うなんて、かえってあやしまれるのではないか? もう終わった話についてしつこく言及するのは、後ろめたいことがあるからだと思われるかもしれない。勇利は気にしていないようだし、このまま黙っているほうがよいのか。しかし勇利は、表向きは平気そうにしていても、内心ではひとつのことをくり返し考えているということがままある。本当は、「ヴィクトルは女の人とデートしてたんだ……」と思いつめているかもしれない。もしそうだとしたら……。  ヴィクトルはおそるおそる横目で勇利の様子をうかがった。勇利は口元に笑みを浮かべ、手際よく食器を洗い流していた。思いつめているどころか、むしろ機嫌がよいように見える。だが、本当にそうだろうか? 勇利はよくわからない。  ああ、どうするのが正解なんだ!? 「ゆ、勇利……」  ヴィクトルはどきどきしながら声をかけた。 「なに?」  勇利がヴィクトルのほうに顔を向けた。 「その……」 「?」 「……袖が落ちてきている。水で濡れそうだよ」  ヴィクトルは勇利の手元を指さした。勇利は「あ」と口をひらいた。彼はヴィクトルを見上げると身を寄せるようにして言った。 「ヴィクトル、上げて」 「え?」 「もう洗い終わったでしょ? 上げて」 「あ、ああ……」  ヴィクトルは最後の食器を勇利のほうへ置き、手をすすいでぬぐってから、彼の背後に立って左右の袖をまくり上げた。抱きしめるような姿勢になってまたどきどきした。 「これでいいかい?」 「うん」  勇利はヴィクトルを振り返ってにこっと笑った。 「ありがとう」 「いや……」  かわいい……。ヴィクトルはふらふらしながら居間のソファへ行き、そこにどさっと座った。かわいい……勇利……どうしよう……彼は何を考えているんだ……。  そのあとふたりでテレビを見たけれど、結局ヴィクトルは「あれはデートではない」ということを説明できなかった。時間が経てば経つほどその話をするのが不自然に思えて、どうしても切り出せなかったのだ。  勇利はむしろヴィクトルに甘えるように寄り添ってにこにこしていた。しかしそれはヴィクトルの願望だったかもしれない。  ああ、勇利に勘違いされていたらどうしよう……内心では怒り狂っていたら……ある日突然「ぼく日本へ帰る」なんて言われたら……。ヴィクトルは悩みに悩んでいた。しかし、勇利はといえばまったくいつもどおりで、そっけない態度などかけらもなかった。 「ヴィクトル、どうしたの? 最近元気ない」 「いや、そんなことはない……」  勇利は平然としている、と思っても、ヴィクトルは安心できなかった。怒っているどころか、普段より甘い雰囲気があるという気さえしたけれど、そういうときが勇利はあぶないのだ。やっぱりいまからでも説明したほうがいいのでは……いやそっちのほうが言い訳みたいで疑われるかもしれない……。ヴィクトルは苦しんだ。  悪いことは続くもので、そんなおり、元リンクメイトがクラブを訪ねてきた。そのときヴィクトルは休憩中で、勇利は地元のテレビ局の取材を受けていた。 「ヴィクトル、久しぶり」  職員たちに挨拶したあと、彼女は食堂でくつろいでいるヴィクトルをみつけて近づいてきた。 「やあ。君も元気そうだ」 「引退してから太っちゃったのよ」  彼女はヴィクトルの向かいに座って笑った。 「太るのは悪くないよ」  ヴィクトルは熱心に言った。 「俺の勇利も油断したらすぐに肥えちゃうんだ。ぷにぷにしてかわいいんだよ。こぶたちゃんなんだ。愛情のこもった愛称だろう?」 「あんなにほっそりしてるのに? さっきカフェスペースで見たわ。取材を受けてたみたい。かわいい子じゃない? ヴィクトルがさらってくるだけあるわよね。毎日いちゃついてるの? もうちょっとスケートを続ければよかった。そうしたらあなたたちの熱愛ぶりをそばでくわしく観察できたのに」  勇利と愛しあっていることを祝福してもらえたのがうれしくて、ヴィクトルは得意げに、勇利がどれほどかわゆいか、どれだけうつくしいか、どんなに凛としているか、そしてどれほどよくわからない性格かということを勢いこんで語った。途中でヤコフが通りかかって、「いつまでやすんどるんだ!」と怒るほどだった。彼女は「今度はふたりそろってるときに遊びに来るわ」と手を振って帰っていった。ヴィクトルは午後の練習では上機嫌だった。 「今日のお昼からの練習さ」  勇利は夕食のとき、そのことを持ち出してヴィクトルをじっと見た。 「ヴィクトル、すごく楽しそうだったよね」 「え? ああ! そうなんだよ!」  ヴィクトルは元リンクメイトに、勇利についてたくさん話したことを思い出し、うきうきしてうなずいた。 「昼休みに知り合いが訪ねてきて──」 「デートしたから機嫌がよかったの?」 「え?」  ヴィクトルはぽかんとした。この言葉を聞くのは二度目だ。デート。なぜデートなんて言われるのか。 「取材のあと、食堂の前を通ったら、おおはしゃぎで女の人と話してるヴィクトルがいたから」  ヴィクトルはあぜんとした。あれは勇利の考えているようなことではぜんぜんない。おおはしゃぎしていたのは、勇利への愛を語っていたからだ。 「ちがう!」  ヴィクトルは、いまこそ否定するときだと身を乗り出して叫んだ。 「勇利、俺は──」 「ヴィクトル」  勇利が静かにヴィクトルをみつめた。ヴィクトルはものが言えなくなった。勇利の黒い瞳は神秘的で、深い輝きがシリウスのようだった。この目にみつめられて口を利ける者なんているだろうか? 勇利はいつもの眼鏡をかけており、ありふれた印象だったけれど、ヴィクトルは秘められたうつくしさを感じた。勇利は目をそらすことが難しいほど綺麗だ。 「ぼくより見ていたい?」  勇利が物穏やかな口ぶりで尋ねた。 「あのとき話してた人のこと、ぼくより見ていたい?」  ヴィクトルはすぐにかぶりを振った。そんなことがあるわけがなかった。勇利以外にみつめたい相手なんて……。 「ぼくから目を離したくない?」  ヴィクトルは大きくうなずいた。やはり口を利くことができなかった。 「本当に?」  もう一度うなずいた。 「……そっか」  勇利がにこっと笑った。 「そう。ふうん」  彼はうれしそうに頬をばら色に染めた。ヴィクトルはようやく話すことができるようになり、急いで付け足した。 「当たり前だよ、そんなの」 「そう」 「当たり前だよ……」  勇利はそれからはにこにこ笑っており、もう二度とその話は持ち出さなかった。ヴィクトルはほっとしたけれど、そのうち、だんだんと不審な気持ちがふくらんできた。  勇利はなぜ落ち着いてるんだ!?  確かにヴィクトルは勇利だけを見ていたいと言った。それはうそではない。しかし、結局また「デート」だとかいうことは取り消せなかったし、そうなるとこれは二度目の事件だ。勇利は気にならないのだろうか。「ヴィクトルは女性と楽しそうにしていた」と思いこんでいるのに、どうして、不機嫌になるどころか、かえってうれしそうなのだろう。  こんなことなら、いっそのこと、怒り狂って欲しかった。あれは誰なのだと癇癪を起こして責め立ててくれれば、ヴィクトルだってちゃんと説明をして、あんなのはなんでもないことなんだ、俺は勇利を愛しているんだ、おまえだけなんだと愛を語ることができるのに。こんなふうに静かに受け容れられたのでは、なんとも言いようがないではないか。  勇利は俺のことなんて本当はどうでもいいのでは……。そんなことを考え、ヴィクトルはひどく落ちこんだ。しかしすぐに、いや、そんなはずはないとかぶりを振った。いつだったか、ロシアの観客に愛嬌を振りまいてたとき、勇利にネクタイをひっぱられて叱られたぞ。あれは「ぼくだけにして!」ってことだ。そうだ。そうにきまってる。……あのときはよかったな……ぞくぞくした……勇利のセクシーな目つき……あんなの誘われてるみたいなものだ……。  ヴィクトルは溜息をついた。勇利を怒らせたくはないけれど、こうなってしまった以上、怒ってもらわなければ不安だ。しかしだからといって、「怒ってくれ」と頼むわけにもいかない。勇利は気にしていないのだ。いや……やはり内心では、何か思うところがあるのだろうか? こころに秘めているだけなのだろうか。ああ、勇利がわからない……。  ヴィクトルは美味しそうにサラダを頬張っている勇利を見て、もう一度溜息をついた。 「どうしたの? 最近ヴィクトルって何かずっと考えこんでるよね」 「なんでもないんだ……」  なんでもないわけがなかった。ヴィクトルはそれから数日、溜息のつきどおしだった。いったいどうすればよいのか……勇利は誤解しているのか、していないのか。しているのなら、なぜにこにこしているのか。ヴィクトルのことをどう思っているのか……。 「はあ……」  ヴィクトルは買い物に来た店の中でりんごを選びながら、憂うつそうな顔で立っていた。 「盛大な溜息ね。ユーリ・カツキが来て、彼と楽しく暮らしてるんだと思ってたのに」  脇から声をかけられてヴィクトルは驚いた。振り返ると、顔見知りの女性記者が笑っていた。 「喧嘩でもしてるの? 記事を書くから話を聞かせてよ」 「そういうのじゃないんだ」  ヴィクトルはかぶりを振った。 「でもあなたに溜息つかせるなんて、かわいい生徒さんしかいないでしょ。あんなにまじめそうな人がロシアの皇帝を振りまわすなんてすごいわね。じつは魔性なのね」 「そうなんだ」  ヴィクトルはもっともだというように大きくうなずいた。 「もう、勇利は本当に悪魔的だよ。天使みたいな顔をしてるけど、悪魔なんだ。でも悪魔っていうのはそういうものなのかもしれないね。見るからに悪いやつじゃ、悪魔とは言えない。知らないうちに完全にめろめろにしてしまうからこそ悪魔的なんだよ。そう……俺はめろめろなんだ……勇利がそばにいないと夜も明けない……。こんなに夢中になってるのに、勇利はといえば、おとなしそうににこにこしてるだけでそれ以上はないんだ。ひどいだろ? でもそれが勇利の魅力なんだ。ああ勇利……俺の天使……」 「落ちこんでたんじゃなかったの?」  彼女はあきれながら、自分のカートにぶどうを取った。 「俺を落ちこませるのもうっとりさせるのも勇利なんだ」 「にこにこしてるだけでそうできるわけね。ヴィクトル、彼とセックスしてないの?」  ヴィクトルはなにげなく向こう側の棚を見た。そしてどきっとした。ヴィクトルの視線を追った彼女が「あら」と声を上げた。そこには、家で待っているはずの勇利がいて、彼はふたりのことを静かな目でみつめていた。 「勇利!」  ヴィクトルが手を上げると、勇利はすぐにほほえんでそばまで来た。 「牛乳がないから一緒に買ってきてって伝えようと思って」 「スマホに連絡をくれればよかったのに」 「はいこれ」  勇利が何かを差し出した。ヴィクトルはきょとんとした。ヴィクトルの携帯電話だった。 「こんにちは」  勇利は記者に挨拶した。彼女も笑顔で挨拶を返し、それから、勇利を熱烈な目でみつめているヴィクトルにくすっと笑った。 「お邪魔みたいだから行くわ。またね、おふたりさん」  勇利はぺこっと日本式にお辞儀をし、ヴィクトルは勇利をじっと見ていた。 「買い物しよ」  勇利が大きな目でヴィクトルを見上げた。ヴィクトルはうなずいた。 「楽しそうに話してたね」  勇利がカートにりんごを足しながら静かに言った。ヴィクトルははっとした。勇利、やっぱり誤解してるのか!? そんなんじゃないぞ! 「勇利、俺は──」 「ヴィクトル、どこ行くつもり? そっちの売り場には買うものはないんだよ。まだ店の構造をおぼえてないみたいだね」  歩きながら勢いこんだヴィクトルに、勇利が可笑しそうに言った。 「こっちだよ牛乳は……」  彼は買い物についての話ばかりをし、ヴィクトルはやきもき、そわそわした。勇利、いま何を考えてるんだ!?  買い物袋をひとつずつ抱え、家に向かうあいだも、勇利は平凡な話しかしなかった。ヴィクトルはよほど自分から言ってやろうかと思った。しかしなんと言えばよいのだ。 「ヴィクトル……」  勇利がゆっくりとヴィクトルを呼んだ。 「なんだい」 「ヴィクトルはぼくから目を離してないんだよね?」 「もちろんだよ。ほかに何を見るっていうんだ?」 「…………」  勇利はヴィクトルをみつめた。ヴィクトルが見返すと、彼はうれしそうににこっと笑って頬を紅潮させた。 「そっか」 「…………」  勇利はにこにこしながら家路をたどった。ヴィクトルは瞬いた。え? 終わり? 終わりなのか? 話はこれで終わり? 勇利、俺に何か言いたいことはないのか!? 「ただいまぁ」  勇利が扉を開けて奥へ顔を向けた。 「マッカチン、帰ったよー」 「勇利!」  突然声を上げたヴィクトルに、勇利はびくっとして振り返った。 「えっ、な、なに?」 「勇利、どうしておまえはそうなんだ!?」 「な、何が?」 「なんで怒らない!」  勇利はぽかんとした。ヴィクトルは荷物を持ったまま、同じように紙袋を抱えたままの勇利に迫った。 「この前から、俺が女性と一緒にいても怒らない! もちろんあんなことに意味なんてない! 彼女たちはごく普通の友人だ! でも勇利はデートだと思ったんじゃないのか!?」 「ヴィクトル、どうして怒ってるの?」 「なぜ俺に何も言わない!」  ヴィクトルはむきになった。 「誤解したなら言うべきじゃないのか!? なんでむしろにこにこしてうれしそうなんだ!? 俺のことなんてどうでもいいのか!? 勇利は激怒すべきだろ!?」 「げ、激怒……?」 「勇利は!」  ヴィクトルは叫んだ。 「『ぼくだけ見ててよ! ぼくだけにして! 絶対にぼくから目を離さないで! しっかりぼくだけ見てて! 約束したじゃない! ぷんぷん!』って言うところだろ!?」 「…………」 「どうして平気そうなんだ? なんでうれしそうにしてる? しあわせそうにしか見えない! なぜなんだ? 俺に言うことはないのか!?」 「…………」 「勇利……」  ぽかんとしていた勇利は、ゆっくりと顔をそらし、口元を右手で覆った。ヴィクトルはじっと彼をみつめた。勇利の頬がほんのりと、りんご色に染まっていった。 「そ、そうだったんだけど……」  彼はぽつんと言った。 「え?」 「そういうことだったんだけど……」 「……何が?」  ヴィクトルはわけがわからず、ふしぎそうに勇利のおもてをのぞきこんだ。勇利はほっぺたをうすあかくして説明した。 「そういうことがあるたび、ヴィクトルに『ぼくより見ていたい?』って訊いたの、そうだったんだけど……」 「……そうって?」 「だから……」  勇利はまっかになった。 「ぼくだけ見ててよ! ぼくだけにして! 絶対にぼくから目を離さないで! しっかりぼくだけ見てて! 約束したじゃない! ぷんぷん!」 「…………」 「……っていう意味だったんだけど……」  沈黙が降りた。ヴィクトルは目をみひらいて勇利をみつめ、勇利は気恥ずかしそうに赤くなってまつげを伏せていた。 「……でも勇利はそれ以上言わなかった」 「だって……ヴィクトルが、ぼくしか眼中にないって……」  勇利は上目遣いでヴィクトルを見た。 「ぼく以外目に入らないって言うから……」 「…………」 「うれしくて……」  ヴィクトルはゆっくりと瞬いた。 「…………」 「…………」 「…………」 「……あの……」  ヴィクトルがいつまで経っても何も言わないからか、勇利は心配そうな表情になった。 「……ちがうの?」 「え……」 「そういうことじゃないの……?」  勇利は不安そうに尋ねた。 「おまえ以外目に入らないっていう意味じゃなかったの……?」  勇利の言うことは完全に正しいのだけれど、ヴィクトルは、自分のたったひとことに勇利がそれほどまでに安心していたと知って、かなりの衝撃を受け、たいへん喜んでいた。だからすぐに言葉が出てこなかった。その態度を勇利は何か勘違いして受け取ったらしい。彼の目つきが鋭くなった。 「……ちがうんだ」 「あっ、いや……」  勇利は上がり口に、静かに荷物を置いた。彼はじろっとヴィクトルをにらむと、腰に手を当てて言った。 「ぼくだけ見ててよ! ぼくだけにして! 絶対にぼくから目を離さないで! しっかりぼくだけ見ててよ! 約束したじゃない!」  ぷんぷん怒りだした勇利に飛び上がり、ヴィクトルは荷物をほうり出すようにして勇利を夢中で抱きしめた。 「勇利だけ見てるよ! もちろんそういうことだよ! おまえしか目に入らないよ!」 「うそ!」 「うそじゃない! うそなんかじゃないぞ!」  ヴィクトルはむきになった。 「勇利以外見てるわけないだろ!? 俺の目は勇利しか認識しないんだぞ!」 「返事にずいぶん時間がかかってたようだけど!」 「おまえがあまりに可憐すぎて、言葉が出てこなかったんだ! 俺の勇利! いつかみたいに色っぽく叱ってくるのもすごくいいけど、ぷんぷん怒るのもかわいいよ!」 「人を怒らせといてなにそのいいぐさ!」 「ごめん! 愛してる!」  ヴィクトルは勇利にキスをした。くちびるを離すと、大きなチョコレート色の瞳が、拗ねたようにヴィクトルをみつめていた。 「愛してる……」 「…………」 「セックスしよう」 「なんでいきなりそういう話になるんだよ!?」  勇利はまたヴィクトルをにらみ、ぷんぷん怒った。 「……勇利、本当に、ぜんぜん怒ってなかったのかい?」 「どうして怒るの? ぼく毎晩ベッドに入ってから、『おまえしか目に入らないだって……』『おまえ以外眼中にないだって……』『もう! ヴィクトルってば!』って浮かれて眠れなかったんだけど」 「…………」 「あ……、余計なこと言っちゃった」  勇利が赤くなって気恥ずかしそうに目をそらした。 「いまのことは一秒で忘れて」  ヴィクトルはまくらにつっぷした。今夜は「『いまのことは一秒で忘れて』だと!?」「まったく俺の勇利はかわいいな!」と浮かれて眠れないことを確信した。
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reindeer02 · 5 years
Text
aurora arc 全曲解説
どうも、来ましたね、この日が。
BUMP OF CHICKEN 3年半ぶりのアルバム 「aurora arc」 全14曲
この日をどれだけ待ったことか… アルバムのタイトルにあるオーロラの通り、神秘的な曲が多いなと感じた 新しさ、新鮮さの中に懐かしさや切なさがあるからだろうか。 宇宙や天体のスケールの中に、とても身近に感じるものがあるからだろうか。
アルバム単位でみても、今回のアルバムはかなり神だと思う。笑 すべての曲から藤くんのセンスを感じるし、やっぱ半端ねぇなって ひとつひとつの曲が持つ力が大きすぎて、ベスト盤みたいになってますね
もうこのアルバムを聴いたら、「昔のBUMPは~で良かった」 なんて口が裂けても言えないんじゃないかな それほどに鮮烈に、素晴らしい楽曲に仕上がっている それが解らない人はBUMPの何たるかを理解していない笑
藤くん、もう40歳よ。BUMP、23年目よ。 どうなってるんだ本当に 今回のアルバムの内容的にも少し大人向けな感じはする、 歌詞もどんどん深くなっていっている だけれど、年齢というか老いみたいなものを曲から一切感じられない。 BUMPに関しては曲がどんどん若返っているまである。 時代に合わせて進化するように 時代に合わせて、というのはBUMPに失礼か… 曲の求めるように、サウンドが進化していっている。
とまぁ前置きはさておき 「aurora arc」の全楽曲を「軽く」紹介していこうかなと。
BUMPの曲って本当、曲としっかり向き合って真摯に聴かないと良さがわからないから、こういう機会を作りたくなる。 普段適当に聴くときはうーん、ってなるときもあるけど、しっかり聴くと「やっぱBUMPって神やな」ってなる笑 追記。改めてまとめていると、BUMP OF CHICKENの凄さに打ちひしがれる。 なんで自分は理解できないんだろう。とか、どうやってこんなに素晴らしい曲が生まれるんだろう。と その全てを理解したくて、それができないことが辛い。 ただ素晴らしい曲に呑まれることしかできない。 なのであまり参考にならないかもしれないが、精進します…。 たぶん真面目に読むと1時間くらいかかるので、 ひとつひとつ、曲を聴きながら、あなたと曲の理解を深めながら、 ゆっくり読み進んでもらえばという感じです。 全部で2万3000字近くあります。笑
01・aurora arc
アルバムの一番最初、BUMPは結構用いるインスト曲。 イエローナイフ(カナダ)にオーロラを見に行った帰国後にスタッフに言われて書いた曲らしいです。 歌詞のブックレットにも写真がたくさんあって嬉しかったですね 綺羅びやかなギターのアルペジオが印象的 arurora arkのツアーの始まりはこの曲が来るであろう。 ライブの始まりすら予感させる。期待の高まり 神秘的で透き通っていて、名前の通りauroraっぽさも感じる気がする。笑 オーロラは空気が薄くないとダメといいますが、同じ澄んだ感じがするね
02・月虹
からくりサーカスのタイアップ。OP曲? からくりサーカスは正直見ていなかったので、たぶん曲を聴いたのも初めてだった。 かなり疾走感があってかっこいい系の曲 月虹っていうのはその通り月で見える虹みたいですね 藤くんは造語のつもりでつくったそう。
個人的に気になったのは 「宇宙ごと抱きしめて眠るんだ」というフレーズ。 後ほど紹介する新世界にも似たフレーズが出ている。 正直歌詞解釈は難しくてよくわからなかった、というより曲のテンポに急かされてどんどん進んでいってしまう感覚で情報量を飲み込めなかった BUMPの曲に多いと感じるのが、あなたがいるだけで、や、あなたが~するだけで、生きられる、世界が輝くといった曲が多い気がする。 あなたがいることが私の存在意義であり、それ以外は何も問題にならないような この月虹もそれに近い歌詞なのかな
Stage of the groundの歌詞を踏襲している推測もある。 「あの月も あの星も  全て君のための舞台照明」
この月虹にも「いつだって舞台の上」というフレーズが出てくる。 その月のスポットライトに照らされた自分から見える虹が この月虹という曲なのかもしれない。
実際、歌詞としてもリンクする部分が多々あるように感じる。 Stage of the ground 「迷いながら 間違いながら  歩いていく その姿が正しいんだ」 月虹 「僕の正しさは 僕だけのもの  どんな歩き方だって 会いに行くよ」
Stage of the ground 「すれ違う誰かが落としていった 涙を数えるたびに  躓いた小石を再び集めて歩けたら  君の眼は必ず 再び光るだろう  那由多に広がる宇宙  その中心は小さな君」 月虹 「いつかその痛みが答えと出会えたら  落ちた涙の帰る家を見つけたら  宇宙ごと抱きしめて眠れるんだ  覚えているでしょう  ここに導いたメロディーを」
これはちょっと強引すぎるかな。笑 BUMPの曲はどれも共通するものを感じるのでなんとでも言えますね~ 月虹はもっと聴かないとな~。笑 曲としては物凄くかっこよくてテンポも良くて好きですね
03・Aurora
シンプルに「Aurora」というタイトル。 自分の「曲作り」のことを思いながら書いた楽曲だそうです。 ドラマ「グッドワイフ」の主題歌、こちらも見ていないです。笑
「形と音がわかるよ」の部分の藤くんのミックスボイスがヤバすぎて。 本当に歌も上手になったなぁと感じる曲 歌詞はまたしてもちょっと難しいですね 自分の中の忘れている意思とその言葉を気づかせようとしているような曲 それに気づき、声と言葉を見つけた時、オーロラが現れる。
「溜息にもなれなかった 名前さえ持たない思いが  心の一番奥の方 爪を立てて 堪えていたんだ  触れて確かめられたら 形と音が分かるよ  伝えたい言葉はいつだって そうやって見つけてきた」
この部分の歌詞は結構好き 溜息にもならないではなく、なれなかった 思い ため息として吐くほどでもない、些細だけど小さな不安や自分でも認識できないような感情 自分でも認識できないその思いが心の奥で爪を立てていた 自分の中のその思いと向き合って、触れられて確かめられたらその形と音が分かる 「思い」に気づくというよりはそれを形と音、つまりは「言葉(文字と発音)」で認識することはできないということ(?) 伝えたい言葉(思い)はいつだって、そうやって見つけるもの そして、その見つけた言葉を解き放つ。心を動かした時、それは姿を現す。と続く ああ、なぜ、どうして、と繰り返していれば、あなたの言葉があなたが諦めなかったことを誰よりも知っている。あなたを探してくれる。見つけてくれる。
なんとなく言いたいことはわかるし今こうして記事を書いたりしていると思い当たるフシはあるような気がする。 そして、自分の場合、BUMPの曲こそが心の奥に触れて、確かめてくれるものであることも多い。 そして藤くんの曲作りもこういった精神があるのではないだろうか
04・記念撮影
来ました、大本命。 神曲。
この曲は本当に好き。 藤くんのセンスというか才能というか超越しちゃった感がヤバイ
僕のファーストインプレッションだったのはこれ
youtube
日進のカップヌードル HUNGRY DAYS アオハルかよ。 のタイアップ。 このCM、半端ない
イントロの時点で、ただのループのアルペジオとキック音だけなのに、 なんかわからないけどゾクゾクするような盛り上がり方がある。 まぁ、この路線で行くかと思ったら魔女の宅急便のよくわからないパロディのCMが流れたことには触れないでおきましょう。
曲もさることながら、歌詞も本当に良いです。 遠吠えとブレーキが魔女の宅急便のキキとトンボだと推測する人も居ますが、個人的には魔女の宅急便とは無関係だと思ってます。
というか、他の人の歌詞解釈もみたけど人それぞれ違ってあまり参考にならない。笑 なので自分が感じたままに、矛盾は気にしない方針で。以下解釈
目的や理由のざわめきからはみ出した名付けようのない場所 つまりは目的も理由もない、自由や無に近い名前のない空間に紙飛行機みたいに飛び込んで、空の色が変わるのを見ていた 遠くに聞こえた遠吠えとブレーキ。(きっと夜?犬の遠吠えや自転車のブレーキの音が聴こえる) コーラを挟んで座って好きなだけ喋って好きなだけ黙って、曖昧なメロディーを一緒になぞった(回顧) (目的も理由もない空間は、きっと学生時代時のこと、何も考えずにいられる時間。個人的には河原の土手をイメージしてしまった。)
やりたい事がないわけじゃないはずだった (あるはずだった) と思うけど、それを思い出そうとしたら笑顔とため息のことばかり つまりはやりたい事があった気がするけど、それよりも楽しいことや落ち込んでたことしか記憶に残っていなかった (何か目的を持つわけでもなく、ただ楽しい日々を過ごしていたことを思い出す)
きっと迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う 君は知っていた 僕も気づいていた 終わる魔法の中にいた事 (迷子のままでも大丈夫→やりたいことがなかったり将来への不安を元気付けるイメージ。終わる魔法とはこの楽しい日々や、目的や理由のざわめきからはみだした場所、つまり青春時代。君も僕もそれがいつか終わってしまうことに気づいていた。)
昨日と似たような繰り返しの普通の日々に、少しずつ気づかないまま時間を削られた 瞬きをする間に色々幾つも見落としたり、見過ごしたふりをした (学校生活とかのルーティンの中ではあっという間に時間が過ぎていく。気づかないまま年を重ねていく。瞬きをする間に(ここでは恐らく比喩)見落としたり、それをするフリもしてきた。)
あれほど近くて だけど触れなかった 冗談と沈黙の奥の何かには ポケットには鍵とレシートと面倒な本音をつっこんで隠していた (お互い近い距離に居たが、終わる魔法の中にいること、冗談と沈黙の奥に感じた何か、自分の本音(面倒な本音とは本音を言うのが面倒なこと)をお互い話さないこともあった。)人間関係はこういうことは必ずありますよね。
固まって待ったシャッター レンズの前に並んで とても楽しくてずるくて あまりに眩しかった (記念撮影 学生 アオハルかよ! みたいな部分 自分は高校がそんな感じだったかな… わかりみが深い あまりに眩しかった、という表現はその写真をみている今の自分からの視点)
そして今 想像じゃない未来に立って 相変わらず同じ怪我をしたよ 掌の上の動かない景色から 僕らが僕を見ている (想像じゃない未来に立つ 現実に立つ自分。相変わらず同じ怪我をした。怪我が指すものがいまいち分からないが、学生の頃の失敗や間違いを今も同じように繰り返している。掌の上の動かない景色(写真)からあの頃の僕らが今の僕を見ている。)
目的や理由のざわめきに囲まれて 覚えて慣れてベストを尽くして (個人的には仕事っぽいかな。社会人になりたての自分が社会に感じている目的と理由のざわめき、覚えて慣れてっていうところから新人っぽい。) 聞こえた気がした 遠吠えとブレーキ 曖昧なメロディー 一人でなぞった (またあの頃を思い出す 一人でなぞったという描写から、君はもう居ないことが判る その場にいないだけで関係はまだあるのかもしれないが)
言葉に直せない全てを紙飛行機みたいに あの時二人で見つめた レンズの向こうの世界へ 投げたんだ (紙飛行機は時間の感覚を超越する存在らしい。言葉に直せない全てをあの時二人で見つめたレンズの向こうの世界へ投げた 二人で見つめたレンズの向こうの世界 とは?レンズの向こう、つまり今写真を見ている自分自身。 レンズを通してあの頃の僕をみている自分。 言葉に直せない全てを「あの時」の二人が見つめたレンズの向こうの世界(未来の自分)に投げた。 あの時の自分は眩しい今から、レンズの向こうの自分へ向けて、迷子のままで、終わる魔法の中にいる今から未来の自分はどうなっているのか、曖昧な不安や光の消える予感を感じていたことを未来の自分が思い出している 言葉に直せない全て というのはあの時の自分が感じている 迷子のままの不安と君と終わる魔法の中にいることや様々な感情 その全て それを今見ている僕が受け取る。
想像じゃない未来に立って 僕だけの昨日が積み重なっても その昨日の下の 変わらない景色の中から ここまで繋がっている (ここでの想像じゃない未来というのは、先程の現実という意味よりは、あの時の想像した未来 ではない未来。つまり自分の想像したものではない未来。 君が居ない未来。 僕だけの昨日が積み重なっても(君がいない日々が積み重なっても) その昨日の下(それよりもずっと前)の変わらない景色(記念撮影をした、君の居た景色)の中から たとえ想像じゃない未来だとしても、ここまで繋がっている。 君と過ごした青春の日々は消えることはないということ。 ここの表現から僕と君の関係が男女でも読み取れるような気がするし、もしくは友達との交流のない、孤独な日々が続いているとも読み取れる。社会人になったら毎日友達とは遊ばないでしょう。)
迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでも行けると思う 君は笑っていた 僕だってそうだった 終わる魔法の外に向けて 今僕がいる未来に向けて
(僕らはどうなるかわからない、迷子のままでも大丈夫。僕らはどこへでも行けると思う。 君は笑っていて、僕だってそうだった、 終わる魔法の外に向けて、 今僕がいる未来に向けて、
終わる魔法。青春の外に向けて その外に、つまり今僕がいる未来に向けて。 その未来に向けて笑っていた。 あの時の僕は、今の自分へ向けて笑っていた。 終わる魔法の外へも今僕がいる未来へも受け入れて)
という感じでしょうか あくまで個人的な解釈です。 君との僕との関係が親友と取れるのか、恋人のような存在と取れるのかが迷う部分がある。 親友なら写真をみて楽しかった日々を思い出すというだけで終わるのだが、恋人の場合もう別れていて写真を見てその頃を思い出すっていう結構つらい解釈になってくる気がする。笑 まぁ、「終わる魔法」の部分とかも含めてそれぞれの解釈があっていいと思います。 聴いている人にとっての「あまりにも眩しかった」ことを思い出しながら聴いてくれれば
記念撮影の歌詞、本当に共感できる 昔を思い返したり、今自分は大学生だけど、ギリギリまだ終わる魔法の中にいると思うわけで その魔法が終わることにも気づいている、というか半分終わりつつある笑 自分は終わる魔法の外に向けて笑うことができるんだろうか
てか全然軽くないじゃん!!!!これじゃ終わんねーよ!!
05・ジャングルジム
記念撮影で頑張ったのでさくっといきましょうか ジャングルジム。 タイアップなしの純粋な曲 イントロからアコギのやさしいアルペジオの弾き語り曲 あまり最近のBUMPの曲はこういうのが少ないので嬉しい。 ロストマンの仮タイトルだった?らしいです 作曲自体は2017年2月頃 この曲で描きたかったのは”誰にでもある心の聖域のようなもの”だそうです。
個人的に一番良い意味で期待を裏切られたかなという曲 アルバムの中にタイアップ曲が多いということも有り、曲の強さが全体的に強いなと感じるので、曲のリストを見た時にこの曲は休めるような曲なのかなと勝手に予想していた。 ところが、とても重くて強い曲だった。
この曲も記念撮影と似ていて、今の自分と子供の頃の自分との対比がある 昔、子供の頃、公園のジャングルジムで遊んでいた自分。 今の自分は大人になって電車に揺られる日々の中、周りで何か起こってもそれを気に留めもしないようになってしまった。 それでも、自分の隣で涙が流れたなら、つられて泣いてしまいそうになるのは何故だろう これはただのたとえ話だけれど。 自分はどんな時でも笑えるし、やるべき事もこなすけれど。心は未だにあの頃のジャングルジムの中にいる 大人になってそこから出れずに居る。 でもどうすることもできないから、またありふれた一歩目を歩く。
寂しい感じの曲ですね 歌詞のブックレットの背景の写真がすごく合っていてエモかった。 夕暮れって懐かしさや切なさを感じる この曲からはそういう日が落ちたあとのまだ少し明るい時間の切なさを感じられる気がする 個人的に結構聴くのが怖くなるような、重さがあるな…。 気楽には聴けない曲かもしれない。
06・リボン
これはもう言うまでもなく、20周年を締めくくる曲! BUMPの今までの軌跡や、藤くんがメンバーに向けた思いを乗せた曲ですね (一応GalaxyのCMに起用されています。)
ところどころにBUMPの曲を彷彿とさせるフレーズがあり、 BUMPのメンバーはそれを一緒に巡ってきた 赤い星 という表現はBUMPのロゴになっている星の鳥と赤い星のことを指してる。aurora arcのロゴにもしっかりオーロラの下に4つの星がありますね
僕らを結ぶリボンは 解けないわけじゃない 結んできたんだ あぁ ここはどこなんだろうね どこに行くんだろうね 迷子じゃないんだ
二行目のフレーズは記念撮影に通じるような。 嵐の中を進むという表現もあるように、周りが見えずにどこにいるかも、どこに向かっているのかもわからない。だけど4人で側にいることを選んで、いま側にいて笑い合っているから迷子じゃないんだ。 記念撮影でもあった迷子でも大丈夫。という感覚。ロストマンとも共通しているんじゃないかな。自分の選んだ道は、それが正しい道だということ。バンプイズム。
BUMPの仲の良さとかをとても感じられる曲 この曲だけは、もうBUMPのための曲だとして解釈してもいいんじゃなかろうか アルバムの中だとこの曲は本当に前向きで救われる。 個人的にここからがaurora arcの時代のBUMPが始まったのかな、と感じます。 アリアとアンサーに関してはまだButterfliesの感じがある。アルバムは違うけど、曲の雰囲気というか。 まぁ、BUMPの曲は結構昔書いたやつを引っ張ってきたりすることがあるので曲の書かれた順番はあまり当てになりません。笑
幼馴染から、40歳まで4人でずっと一緒にいる人たちなんて世界に何人いるんだよっていう。笑 切れない絆で結ばれていると共に、本当に、難しいことだったと思う。 四人が出会えた奇跡に感謝。 この歌が紡がれた奇跡に感謝。
07・シリウス
重神機パンドーラのOP。見てないです 結構パンドーラの世界観も意識されてるそう。   
Hello,world! っぽさがあるよね ギターの音色だろうか。クランチ感が最高
イントロから最後までカッけー! ギターのリフのカッコよさが郡を抜いてますね シリウスは地球上から見える最も明るい恒星だそうです。
まだまだBUMPは現役で厨二ブーストを効かせた曲がかけることを証明した曲 眼差しのシリウス っていう所、語感とかも含めてかっこよすぎる
歌詞は全体的に、シリウス 一番明るい星のようなものをどんなことがあっても離さずに追い求めろ。というような感じですね
「受け取った自由に 帰り道奪われて 来るはずのない迎えを しばらく待っていた 」 っていう歌詞が結構グッとくる。 自由を求めることはよくあるけど、いざ自由を受け取った時には、自由という空間に放り出されて全て自分で選択していかなければいけない。 自分の帰る場所も奪われて、向かう場所も解らず、動くこともできずに、来るはずもない迎えを待つことしかできない。 これは君のストーリー。 ここまで生き延びた命で、どこへ向かうべきか答えは判るだろう。 その心で選んで、その声で叫んで、 無様に足掻こうとも、その証を輝かせろ。
曲の終わりの ただいま おかえり という部分があとに紹介するSpicaと繋がっている? 正直、ただいま おかえりの部分浮いてね?って思う笑 Spicaもシリウスもまだちゃんと聴けてないのでごめんなさい。 調べたらこの関係でてくるかなぁ…
クールだけど熱い感じ、好きですよ。
08・アリア
「BFLY」ツアーファイナルで初披露された曲 2016年に作曲された ドラマ「仰げば尊し」の主題歌に起用 aurora arcに入るかーってくらい昔の曲に感じてしまう笑 イントロのパイプオルガンっぽい音が印象的 聖 って感じ笑 だけど曲が始まったら非常に情熱的なアップテンポが続く
「あの日の些細なため息は ざわめきに飲まれ 迷子になったよ」 この1フレーズだけで記念撮影と重なる部分が多すぎる笑 関係はないんかな BUMP、迷子って単語が異様に多い気がする。
「言葉は上手に使ったら 気持ちの側まで近づけるけれど 同じものにはなれない 抱えてるうちに迷子になったよ」
ここのいい回しもいいよね 全体的に熱いなぁと感じる曲 僕と君とは鏡のようなもので、だけど違う生き物。 その葛藤とそこに生じるすれ違いや真っ直ぐに見つめられた瞳を見つめ返すことができない自分が居る。 表面では鏡でも心と表情は同じではない。心を映すように、君が笑うから鏡のように涙が溢れた。その時、一度でも心の奥が繋がった気がした 君の瞳を見つめ返すことも、伝えたいことを言葉にすることもできなかったけど、ただ君といたあの日を忘れたくなくて胸に刻みつけていた…
09・話がしたいよ
映画「億男」主題歌 これは見た! タイアップで見たの唯一じゃね!?
この曲もまたねぇ… 長く書きたいなぁ… この曲はアルバムの中で一番好きかもしれない。 好きというか、一番しっくりくるなぁ
てかね、ここまで解説してきたけど、一つ一つの曲が深すぎて、もう体力が尽きそう。 BUMPのパワーというか、藤くんのパワーというか、なんでアルバムの曲一つひとつがこんなに奇跡のように良い曲なんだよって…
もう長く書きますよ。
この曲は過密スケジュールに体力をなくした藤くんの心模様をバス停に座った視点から見た景色として書かれている 見れば判ると思うけれど、このアルバムの殆どの曲がタイアップ曲として書き上げられている。 曲の解説をするだけでこんなに体力を使うのに、こんな素晴らしい曲を一つ一つ書き上げる藤くんは半端ないってことですね。 そのタイアップ曲を書いている藤くんが、曲作りのスタジオに入っても曲が生み出せず、体力切れだと認知し、「今だからこそ書ける曲」として生まれたのがこの曲だ。 藤くん曰く。「疲れたなぁ…っていうのがそのまんま曲になった(笑)」
藤原基央、曲が書けない状態だからこそ、曲が生まれる。天才。
CDジャケットの写真は無人宇宙探査機ボイジャー1号が最後に送信した写真らしいです。
歌詞みていくかぁ… 全体的には、バス停のベンチに座っていた自分が、バスに乗るまでの少しの時間。その瞬間の自分の気持ちを表した歌。 その瞬間が、深すぎて、尊すぎて、 なんなんだこの曲は…。
良すぎるんで全部歌詞見ていきますね。
「持て余して手を 自分ごとポケットに隠した  バスが来るまでの間の おまけみたいな時間」
バス停のベンチに座り、手持ち無沙汰な手をポケットに入れて、バスが来るまでの何でも無い時間に居る自分。持て余した手=自分 何も持っていない今の自分ごとポケットの中に隠した。
「街が立てる生活の音に 一人にされた  ガムと二人になろう 君の苦手だった味」
雑多な街の音の中に、自分は一人にされた。その中でガムと二人になることを選んだ。この味のガムを君が嫌いだということを僕は覚えている。 このガムは君との記憶を思い出させるものであり、そのガムと二人になることを望んだんだ。
「だめだよ、といいよ、とを往復する信号機 止まったり動いたり 同じようにしていても他人同士 元気で居るかな」
信号機ってだいたい向かい合って設置されてますよね 青と赤を往復して、向かい合った信号機は同じように動く。だけれどもそれは他人同士。(アリアにもあったような、鏡のようだけど違う存在) 君は元気でいるだろうか。と思いを馳せる
「この瞬間にどんな顔をしていただろう  一体どんな言葉をいくつ見つけただろう  ああ 君がここにいたら 君がここにいたら  話がしたいよ」
ガムを噛みながら、君との記憶を噛みしめるように、君のことを想う。 君ともう話ができないことや、君の表情も見ることができないことを、ガムを噛みながら、君を感じることを、その気持を味わうことを望むように。 話がしたいよ。
「ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も 秒速10何キロだっけ ずっと旅を続けている」
ボイジャーとは、太陽系外などを探索する無人惑星探査機。 宇宙の中を孤独に一人旅を続けている。そんなことをふと考える
「それの何がどうだというのか わからないけど急に 自分の呼吸の音に 耳澄まして確かめた」
宇宙のスケールを思うと自分の小ささや生きていることの小ささに気づく。 自分が今ここに居ることを確かめる。
「体と心のどっちに ここまで連れてこられたんだろう  どっちもくたびれているけど  平気さ お薬もらったし  飲まないし」
今生きている自分は体と心のどちらに生かされて来たんだろうか。 今はそのどちらもくたびれてしまっているけれど それを治す薬も持っているけど、僕はそれを飲もうとしない。
「どうやったって戻れないのは一緒だよ  じゃあこういう事を思っているのも一緒がいい  肌をなでた今の風が 底の抜けた空が  あの日と似ているのに」
そんな薬を飲んだって、あの頃に戻れないのは一緒。 体と心を治しても、君とまた話をすることはできない。 こうして感傷に浸って、君を想うこともできなくなってしまう。 「こういう事を思っているのも一緒がいい」ことすら叶わなくなってしまう。 君も今、僕を想っていてはくれないだろうか、 君と僕は記憶の中で繋がっているから、どんなに痛くて苦しくても君を想っていたいから。 肌をなでた今の風が、底の抜けた空が、あの日を思い出させる。 君もそれを感じていないだろうか。
「抗いようもなく忘れながら生きているよ  ねぇ 一体どんな言葉に僕ら出会っていたんだろう  鼻で愛想笑い 綺麗事 夏の終わる匂い  まだ覚えているよ  話がしたいよ」
君との時間を抗いようもなく忘れながら生きているよ 僕らはどんな言葉と出会ってきたんだっけ 鼻で愛想笑いしたこと、綺麗事、夏の終わる匂いまで、まだ覚えているよ 話がしたいよ。
「今までのなんだかんだとか これからがどうとか  心からどうでもいいんだ そんな事は」 「いや どうでもってそりゃ言い過ぎかも いや 言い過ぎたけど そういってやりたいんだ 大丈夫 分かってる」
君と過ごした日々も、君のいないこれからも、今だって、心からどうでもいいって、そういってやりたい。 だけど言えない。 どうでもいいなんて言えないんだ、今までの君とのことも、これからのことも。
「ガムを紙にぺってして バスが止まりドアが開く」
結局、君への想いを抱え込んだまま、 でも、どうでもいいって、そういってやるように、君との記憶を繋いだ「君の苦手だった味のガム」を紙に吐き捨てる。 そうして、君を想う時間に区切りを付けて、バスに乗り、僕はまた今の一歩を踏み出す。
という感じで、どうでしょうか。 切なすぎて、純粋すぎて。 今まで紹介してきた曲に通じる部分も多かったんじゃないかな。 過去の自分と今の自分との対比や、過去に焦がれてしまう今。 もう、このアルバム良い曲多すぎて自分のキャパオーバーしてるんだけど。 あと何曲? あと5曲ありますね ひとつも気の抜ける曲が無いよ…
この曲の僕は、君との過去に区切りを付けられるんだろうか。 「話がしたいよ」 このタイトルがある限り、この想いは消えることはないだろう。 記念撮影に通じる、僕と君の関係を、恋人から親友に置き換えたらなら、君に会うことが叶うのかもしれない。
BUMPの歌詞に正解はないのだから、きっと、バスの向かった僕の未来に君がいることを願う。
10・アンサー
3月のライオンのアニメOP これも、実はタイアップで見ました。 アニメじゃなくて漫画だったけど! 読んだの何年前だろってくらい昔に感じるんだけど… これもこのアルバムに含まれるんですねぇ
3月のライオンは普通におもしろい漫画だった。 羽海野チカさんの漫画は他にハチクロとかも読んだことがあったんだけど、ハチクロはあんまりかなぁって感じだったけど、3月のライオンは楽しく読めた記憶がある。途中だったから読み切ってないけど。 完結したらまた読もうかなぁ 原作を読んだのでわかりますが、 漫画も、この曲もイメージが似てるなぁと個人的に思っている。 温かい陽だまりのようなものがありながら、真っ直ぐと芯のある力強い歌。 辛い過去を持ちながらも、前を向いて進んでいける強さをくれた大切な人達。
3月のライオンには以前にもファイターを書き下ろしていましたね。 てか、タイアップで見たのはファイターの方だったわ。笑 ファイターがリリースされたの2014年。そりゃ昔だわ。笑 でも、アンサーももう結構耳に慣れてしまっている。 聴いていて自然に縦にのれるようなドラムが気持ちいですね 歌詞については、自分はやっぱり3月のライオンのストーリーとリンクするなぁという感じ。読んでみると良いと思います。 簡単にあらすじも紹介しましょうか。 基本的には将棋マンガです。 主人公の桐山零は、幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士に引き取られ15歳でプロ棋士となった。 引き取られた先の家族たちとは関係が上手く行かず、一人暮らしを始め高校に編入するが、周りに溶け込めずに孤立し、将棋の対局でも不調が続いていた。 ある日、先輩棋士に無理やり付き合わされ酔いつぶれた所を、川本あかりに介抱され、川本家と出会い、3姉妹(23歳,中2,保育園児)と夕食をともにする関係になる。 それから、主人公と川本家のストーリーが続いていく。 この主人公と川本家、2つの関係は本当に温かいもので、主人公の心が満たされていく描写をとても感じる。 そして、川本家に救われた主人公は、その家族を守ることを決意し、彼女らに降りかかる問題にも立ち向かっていく。
あんまり覚えてないんですけど適当にこんな感じです。 重要なのは、主人公が救われて、その場所を大切に思い、かけがえのないものを見つけたということ。
「魔法の言葉 覚えている 虹のはじまったところ  あの時 世界の全てに 一瞬で色がついた」 これは主人公が彼女たちに救われた瞬間。 漫画でもアニメでも、3月のライオンの暗いシーンって本当に白と黒のモノクロなんですよ。 それが、団欒としているシーンは明るくて温かくてカラフルに色付いている。 主人公は今までそのモノクロの世界で生きてきて、出会ったことから初めて世界に色が付いた
「転ばないように気をつけて でもどこまでもいかなきゃ  陽射しさえ掴めそうな手が ひどく冷たかったから」 これはたぶん出会う前の心境だと思います。 弟子としてあまり縁もない家庭にいさせてもらい、周りの家族からは敬遠される。 15歳でプロとなった主人公は、周りからも期待されていて、素晴らしい成績を持っているが、どうしてかその手はひどく冷たかった。 転ばないように、周りに気を遣いながら、でも自分には将棋しかないから、もっと上を目指さないといけない。 切羽詰まった感じ。 それ以降の歌詞は、大切なものを手にした「僕」が心の中に生まれた感情や、その決意を歌っているように感じる。 アンサーのMV見るといいかもしれないですね。 歌詞のまんますぎだろ!みたいな描写もあって笑いますが、 押さえるところは押さえてるかなという感じなので。↓ https://youtu.be/bRWQckbQ9tQ
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3姉妹。 この曲を理解するには漫画を読むのが手っ取り早いと思います。本当。 良い漫画なので普通におすすめ。 という感じで歌詞解釈を漫画にパスして次へ行ってしまおう。笑
11・望遠のマーチ
はっきり言いましょう。もうしんどいです。 流れ星の正体に向けて力を溜めておきたいんですが、持つかな…。
望遠のマーチは2016年6月以前に作曲されたらしく、作曲順ではaurora arcで一番古い楽曲になります。 「妖怪ウォッチワールド」のCMに起用されています。
CMを見た時は、「さすが、BUMP」と思いましたね。 正直、妖怪ウォッチって… と思ったんですが、曲のおかげでちゃんとしたものになってましたね。 アルバムの中だと、脳みそ使わないで聴ける感じのリズム曲。 藤くんのウォーウォーオオゥが頭から離れません。オーイェーエーアハン。 あと、いこうウぉーウォッォオー↑ みたいなの、今までのBUMPにない歌い方。笑 馬鹿にしているように聴こえるかもしれませんが、この曲普通に好きです。 疾走感があって、爽やかで、曲に引っ張っていかれるような。
リズム曲と言いましたが、歌詞もいいんですよね メロディは明るくて前向きだけど、弱さだったり、痛みをちゃんと理解してくれている曲。
「与えられた居場所が苦しかったら  そんなの疑ったってかまわないんだ  体は信じているよ 君の全部を  叫びたい言葉が輝いている」 苦しいから逃げたいという「叫び」は悲鳴とも取れるが、自分を信じて支え続ける体を助ける光でもあるだろう。 だからこそ、叫びたい言葉が「輝く」。 「いこう いこうよ」とリフレインされるフレーズからは、BUMPが、その歌が手を引いてくれるようにも聴こえるが、 「どれだけ待ったって 誰も迎えに来ないじゃない  いこう���いこうよ」 というフレーズがある通り、この歌はただのキッカケでしかなく、動く体も、叫ぶ意思も自分のものだということを教えてくれる。 「羽根は折れないぜ もともと付いてもいないぜ」 っていうフレーズは誰しもがbeatutiful gliderを連想するだろう。 「羽根のない生き物が飛べたのは 羽根が無かったから」 現実的に受け取ると進化論かな?ってなるけど。
「嵐の中も その羽根で飛んできたんだ」 僕らの中で、生まれつき羽根の生えた人がいるならば、それはとんでもない才能や能力の持ち主だろう。 でも、そんな人はいないし、そんな羽根はないから、必死で苦しみながら、もがきながら、努力して失敗して生きていくしかないんだ。 そうやって前に進む姿は、羽根がなくても進めること、飛べることを示している。そうしてできた羽根は折れることなどない。自分の生み出した羽根だ。 君にはその羽根がついているから、前に進める、飛べるんだよ、と。
全てを包み込んで前を向かせてくれる曲ですね。 ライブで聴きたくない? 全力で「いこう ウォオー ウォッ↑オォー!」って言いたいわ。 盛り上がるの間違いないっしょ
12・Spica
うん、好き。
「重神機パンドーラ」のED。 2018年2月11日「TOUR PATHFINDER2017-2018」のツアーファイナル公演でサプライズ演奏された。 BUMPの持つ、「宇宙」。 その宇宙空間に連れて行ってくれるのがこの曲。 オーロラを通り越して、真空のような純粋さを感じる。 BUMP OF CHICKENが、星を、宇宙を奏でる時、そこには彼らの宇宙が広がっている。
スピカとは、おとめ座α星、おとめ座で最も明るい恒星。 全天21の1等星の1つ。春の夜に青白く輝く。(Wikiより) 一等星の中では、16番目に明るい星。 日本では「真珠星」とも呼ばれたそう。 スピカは複数の星が連なる「連星」で、主星と4つの伴星からなります。 スピカの主星の大きさは太陽の約8倍、また伴星も太陽の4倍ほどの大きさです。 スピカはこれだけの大きさにも関わらず、地球と太陽との距離の1/8程度しか離れていないそう。 表面温度も、主星が22,000℃と伴星が18,000℃、太陽の表面温度はおよそ5,500℃なので、非常に高温だとわかります。 スピカと地球は気が遠くなるほどの遠い距離がありますが、それでも光って見えるのは、スピカの大きさと表面温度によるものです。 高温であるほど、青白く燃える星となります。これが美しい星とされる所以ですね。 星言葉は「直感とセンス」。 「春の大三角形」を形成する、うしかい座のα星アークトゥルスとスピカがカップルだとみて「春の夫婦座」とも呼ばれていたそうです。スピカは女の子。 宇宙にはロマンが詰まってますね そして、シリウスは、全天21で第1位。 おおいぬ座α星、太陽を除く恒星で一番明るい星。 なぜ、BUMPはこの曲に「Spica」と名付けたのか、「シリウス」との関係は? 「おかえり ただいま」と「いってきます」その関係とは。 個人的に知りたいことがたくさんのこの曲。 とっっっても個人的なことを言うとスピッツのスピカが頭をよぎる。 調べていた中にそれっぽいインタビューを発見しました。 「複数の星がまとまってひとつの輝きになって見えるのが連星で、スピカはそれだっていうのを知ってて、で、なんかいいなと思って。」 だそうです。 シリウスは自分の中で一番のもの。 Spicaはきっと、人との繋がりや、沢山のものが一つになって輝いていることを伝えたいのでしょう。 さて、僕は宇宙の知識は小学生のプラネタリウムでしか得ていないので科学的な考察はできませんので、曲を聴いて、感じましょう。 といっても、初めに言っておくとこの曲は咀嚼しきれていない。 本当に、宇宙を覗くような深さがある。
この曲を聴いて先ず感じたのは「優しさ」だ。 それは、女神や天使のような愛や包み込まれる「優しさ」ではない。 人が持つ、ちっぽだけど、素直で、真っ直ぐで、人のことを想えるという純粋な「優しさ」だと思う。
曲中に感じた優しさはそうだが、 「汚れても 醜く見えても 卑怯でも 強く抱きしめるよ」 と、最後には全てを肯定してくれる。包み込んでくれる。 宇宙のような空間に、真っ暗な夜空に、孤独に静かに輝くような歌い出しから始まり、 少しずつ音が増えていく。 コーラスが増えていく。 そうして徐々に音は熱を帯び、人の持つ温かさすら感じられる。 Spicaが無数の星々に囲まれて、その中で輝くように。
歌詞も一つ一つみていきたいんですが、ごめんなさい 自分では完全に理解することはまだできません。 断片的になるとは思いますが感じたことを伝えられたらと思います。 この曲を聴いて感じたのは、 BUMP・藤くんと、僕らリスナー。その表裏一体の存在を、その絆と信頼の深さを乗せた曲ではないだろうか。 少なくとも、藤くんはこの歌詞のような気持ちで歌ってくれていると思う。
「名前ひとつ 胸の奥に  鞄とは別に持ってきたよ  声に出せば鳥になって 君へと向かう名前ひとつ」 ここでの「名前」とは、BUMPが伝えようとしていること、その真理。 僕がBUMPの曲に共通して感じることは「生きろ」というイメージです。 きっと彼らのどの曲にも奥底のほうにそれが眠っている気がします。 BUMPが曲を歌うことによって、それは鳥のように音楽として君へと向かう。 BUMPがリスナーに向けて、その曲の持つメッセージを届けるように。
「伝えたい事 言えないまま 消えたらと思うと怖くなって  出来るだけ頑張るけど どうしていつまでも下手なんだろう」
藤くんは自分の伝えたい思いを言葉で表現することはできないけど、音楽でならそれができるといったことをよく言っています。 そして、ライブである「歌詞変え」も、その時に感じた気持ちを、そのまま表現したいという思いが出てしまうそうです。 そんな藤くんが、音楽を届けることに感じていることではないでしょうか。 それを伝えることが「いつまでも下手」というのは、音楽という形でしかそれを表現できないから。そういう不器用さを表しています。
「雨が降っても それが止んでも  君を最初に思い出すよ」
君を想う強い気持ち。 藤くんの作曲活動の中で、リスナーのことを考えている時間なのかもしれないですね。 「手をとった時 その繋ぎ目が  僕の世界の真ん中になった  あぁ だから生きてきたのかって  思えるほどの事だった」
手をとった時 とは、君と僕とが繋がる瞬間。 BUMPにとっては、曲が「聴かれた」瞬間であり、ライブでお客さんに聴いてもらい、反応してもらう瞬間。 その瞬間そのものが、彼らにおける「世界の真ん中」であり、このために生きていたのかと思えるほどの事だった。 反対に、僕らリスナーからしても、その曲を「聴いた」瞬間であるのではないだろうか。 僕らとBUMPを繋いでいるものは何か。彼らの音楽、そのものである。 まさに、僕の「世界の真ん中」とも言えるものは、彼らの音楽である。 その音楽を聴くために、生きてきたのかって、冗談抜きに思えるほどのものなんだよ。
「涙には意味があっても  言葉には直せない場合も多くて  こぼれたら受け止めるよ  そうすれば何故か ちゃんと分かるから」 涙をするほど心が震えることがある。 心が震えるほどのことを言葉にすることは難しいかもしれない。 そして言葉にできないまま消えてしまうような想いも涙も、BUMPは受け止めてくれる。それを解ってくれる。 BUMPは、「泣いてもいいよ」って言ってくれる。自分の弱さも小ささも理解して、受け止めてくれる音楽。 それはきっと藤くんが、その気持ちを理解して曲を届けようとしているからだろう。
「終わりのない闇に飲まれたって  信じてくれるから立っていられる  描いた未来と どれほど違おうと  間違いじゃない 今 君がいる」
これも、BUMPとリスナー視点、両面から捉えられるように感じる。 僕は、本当にBUMPのことを信じているし、BUMPの音楽は自分のことを信じてくれているようにまで思える。 どんな���難があっても、描いた未来と違おうとも、BUMPの音楽があるからこそ、BUMPがいるからこそ、その真実があれば立っていられるような。 彼らからしても、自分たちが歩んできた道が合っているのか、迷うこともあるだろう。 そんな時、曲を聴いてくれるリスナーがいて、自分たちを信じてくれている人たちがいて、その事実が、違うことなき真実となる。自分たちの歩みの証明となる。 そして二人三脚で、「どんなドアも せーので開ける」のだ。 ここから、他のメンバーのコーラスが含まれてくる。 藤くんにとってのメンバーも、きっとこの「君」だろう。 本当に、素晴らしい曲の構成。
「汚れても 醜く見えても 卑怯でも  強く抱きしめるよ  手をとった時 その繋ぎ目が  僕の真ん中になった」
ここで、少し余談をはさもう。 昔の藤くんのコラム「Fujiki」第35回よりこんな質問があった。 (所々省略しますが) Q1.(リスナー)ライブ感動しました。バンプを聴いている人、好きな人に悪い人なんていないと思いませんか?本当に、冗談抜きで良い人しかいませんよね! A1.(藤くん)ライブ来てくれてありがとう、そしてごめんね 悪い人がいないなんて思いません。良い人しかいないなんて思いたくもありません。  あなたが今後もし人を殺すだの騙すだのして、自分で自分を悪い人だと思ってしまっても、ライブに来て欲しいです。CDを聴いてもらいたいです。  「今後」ではなく「現在」既にそういう「悪い人」な、お客さんもいるかもしれない。そんな人に「君は悪くない」なんて、何も知らない僕には言えない。  だけど、ありがとう。アンタの善悪なんてどうでもいい。ライブに来てくれて、CDを聴いてくれてありがとう。  僕に必要なのは「良い人」じゃなくて「聴いてくれる人」です。Fuji
B-PASS 2006年5月号
これを見てから、先程の歌詞を読んでもらいたい。 藤くんにとっては、リスナーが良い人でも悪い人でもどうでもいい。 その音楽を「聴いてくれ」ればいいのだ。 自分が、汚れても、醜く見えても、卑怯だと思っても、彼らの音楽はどんな人であろうと聴く人すべてを強く抱きしめてくれる。 「聴いてくれた人の手は掴んでやる。」そう感じるほどに。 なんて素晴らしい歌詞なんだ…。
「どこからだって 帰ってこられる」 「いってきます」
帰ってくる場所はきっと「繋ぎ目」であり、「僕の世界の真ん中」だろう。 BUMPにとってはきっとライブのステージであろうし、音楽を聴いてもらえる瞬間だろう。 リスナーのことも、メンバーのことも信じられるようになって、はじめてそこが「帰ってこられる」場所になるんだと思います。 本当に、いつだって待ってるよ。いつまでも信じているよ。
同時に僕らにとっての世界の真ん中もそこにある。ライブの中に、音楽の中に。 それがあるからこそ、「いってきます」と勇気を持って、生きていけるんだよ。
こんなこと書いてたら、本当にライブで会いたくなってきちゃうなぁ… 少し、「Spica」の正体も解ったような気がしました。 BUMPと僕ら、それぞれの「繋ぎ目」となる音楽。 そして、BUMPと僕らのお互いを信じる強さの輝き。 きっと、BUMPがステージから見た観客の姿は、光るリストバンドのひとつひとつが、星となって、スピカのような「連星」を成すだろう。 そんな想いの星々が集まって作られたのが、 まさに、温かな春の夜に、美しく、青白く輝く、連星「Spica」という曲なのだ。
13・新世界
頑張り過ぎじゃない?俺。 スピカどうなっとんねん…気合入れすぎでしょう…
こういう記事を書く時、本当に足りない頭を回して、曲を何度も聴いて、ゴミのような語彙力から言葉を持ってきて書いてますからね。 感じたことを言葉にするってほんっとに難しい。 誰か完璧に代弁してくれよって。自分の無力さを思う。 もう頭が痛い。笑
はい。 ロッテ創業70周年記念アニメーション 「ベイビーアイラブユーだぜ」 テーマソング
忘れもしない。 予告編のショートムービーで流れていたこの曲が 「この声、藤くんじゃね?」と話題になったのを。 「ベイビーアイラブユーだぜ」なんて藤くんが言うのか?と。 声を少し聴いただけで、僕は確信した。これは藤原基央だと。 10数年、何百何千曲と、彼の声を聴いてきて間違うわけがなかろう。 あの 「イェーエ」 を。
藤くんは「ベイビーアイラブユーだぜ」は所謂「I love you」とは違うとか、何だとか、ファンはBUMPのラブソンク論争だとかあると思うけど。 これは間違いなく愛おしいという気持ちを歌った「ラブソング」だと思います。ええ。 愛の形は違えど、俺の「アイラブユーだぜ」はこういうものなんだって、そうやって伝えられているような。そんな感覚。
このロッテのアニメは「億男」でもタイアップした川村元気から依頼されて制作されました。 タイアップとしては、ここ数年で見ても、一番良かったと思います。 この曲のために作られたまである。最高だ。 本当にこのムービーとマッチしている感じ。 なんともいえない”近未来感”というか。ボンズの良さまでしっかりと出ている。
曲中のパンッっていう音が紙鉄砲だとか、どうでもいい話はいくらでもあるんだけど、 そんなどうでもいいことは置いておいて
この曲の伝えたいことの全ては
「もう一度眠ったら 起きられないかも  今が輝くのは きっとそういう仕掛け  もう一度来たら 君がいないかも  声を聞かせてよ  ベイビーアイラブユーだぜ」
という歌詞に全て含まれている。 世界がなんでこんなに美しいのか、それはもう一度眠ったらもう起きられないかもしれないから。 そこが君と出会ってからの新世界。 その幸せの裏側にはそんな残酷な結末が待っているのかもしれない。 そんなことになったとしても。 いつの日か抜け殻になっても。 どんなに遠く離れても。 宇宙ごと抱きしめるよ という愛の深さ。 (月虹で張った伏線を4日後の今、回収しました。)
こんなにBUMPがラブを、愛を歌った曲ってやっぱりないよなぁ。笑
一見、ただただ「ラブラブ」光線を出しているだけにも聴こえるが、 「僕」はその儚さも、今というかけがえのなさも、受け入れて、 どれだけ離れようとも、何があっても、宇宙ごと抱きしめられるほど君を想っている。 どれだけ辛いことだろうと、もうこの世の何もかもをも愛せる世界。それが「新世界」。 このアニメーションの主人公、中学生だけど、もしもそこまで想っているんだとしたら、きっと恋煩いで死んじゃうだろうね。笑
「ベイビーアイラブユーだぜ」という言葉が、この曲に使われる意味。 それが表す意味。 それはただ、この曲が求める、愛を込められる「言葉」の入れ物がそれだっただけのことだと思います。 「僕」が選択した言葉がそれが一番しっくりきただけの話だと思います。
ただ、この曲がもし20年前に書かれていたのだとしたら、 「これはBUMPの曲ではない」となっていただろう。笑 何を隠そう、藤原基央がそれを認めることは絶対になかっただろう。笑
こんな曲が書けるようになったのも、今のBUMPがあってのことですね。 もっと、常識に囚われずに素晴らしい曲を作ってほしいね。 そういう所も含めて、藤くんは本当に天才だと思うね笑 「音楽が求める形」っていうことを徹底してる。
14・流れ星の正体
とうとうここまで来ました。 「流れ星の正体」 この「aurora arc」というアルバムを締める曲は、この曲しかないでしょう。 BUMP OF CHICKENの全てを総括するような、 ここまでの曲の輝きを、一筋の光へと集約させるように。 少しだけ概要を説明しましょう。 「流れ星の正体」は2017年1月27日発売の雑誌「B-PASS」で連載されていた藤原基央のコラム「Fujiki」の最終回で歌詞が初公開されました。 1999年から2017年まで続いたコラムの最終回です。 この最終回のコラムの内容を考えていた中で、頭に浮かんだ言葉を一つ一つ紙に書いていきました。 するといつの間にか、詩のようになり、歌っていたら曲になった。 こうしてできた曲がこの曲です。 自分とコラムを支えてくれたお客さんとの物語という意味でメンバーよりも先に聴いてほしかったそう。 この曲は、ファンとのコミュニケーションの場でもあった「Fujiki」がきっかけて生まれた。
翌日の28日から30日までの間、期間限定で1コーラスの弾き語りと歌詞だけのリリックビデオが公開されました。 僕が初めて聴いたのはこの時ですが、凄い曲になる予感しかしませんでしたね。 そして、2019年4月11日に、弾き語りを公開する。 これが完成形だとばかり思っていたが、違った。 アルバムの最後に聴いた「流れ星の正体」にはサプライズがあったのだ。 それは正真正銘、アルバムを通して、全ての曲を聴き終えた最後に待っていた。これほど熱い熱を秘めた曲だとは知らなかった。
この曲は、Spicaと同じように、いや、正確には「藤くん」と「曲を聴く全ての人」の2つの関係。それを歌っている。 この曲が伝えることが、藤くんが音楽に込める想いなのだ。 先に言ってしまうと、「流れ星」とは、Spicaでいう「名前」のようなもの。 藤原基央が伝えたいと願うもの、聴いてほしいと思うもの、その思いをのせた「音楽」。 つまり、BUMP OF CHICKENの曲の全てが、この曲へと集約されているのだ。 その流れ星の正体を教えてくれたのがこの曲になる。
それはもう言葉に表すことができないほど尊いものである。 歌詞を簡単に見ていくが、その「流れ星」に気づくことができる一助となれば幸いだ。
「誰かの胸の夜の空に 伝えたい気持ちが生まれたら  生まれた証の尾を引いて 伝えたい誰かの空へ向かう」
君、ではなく「誰か」それはきっと、BUMPのことを知らない「誰か」も含まれているんだろう。 そんな誰かに「伝えたい気持ち」が生まれたならば、その生まれた証が尾を引いて、伝えたい誰かの胸の夜の空へと向かう。 藤原基央が「伝えたい気持ち」は、音楽となり、その音楽は自分が生まれた証、つまりは意味を持つ。その音楽は、聴かれることでようやく使命を果たすのだ。 「誰かの胸の夜の空」という表現だけでも、もう言葉にできない。 僕の胸の夜の空には、届いているよ。 そうして使命を持った、音楽、流れ星は、使命を果たすために誰かの空へ向かうんだ。
「いつも迷路 終わらないパレード 止まったら溺れる  ゴールなんてわからないままで いつまで どこまで」
これは藤くんの心の叫び。 彼のような、眩しすぎるほどの人間でも、心に弱さを持っているんだろう。 そうじゃなければ、こんなに心に沁みる音楽は作れないから。 今までの曲でも少し触れてきたように、BUMP自身も、迷いながら、彷徨いながら歩いているんだ。
「時間と距離を飛び越えて 君のその手からここまで来た  紙に書かれた文字の言葉は 音を立てないで響く声  そうやって呼んでくれただろう 見上げればちゃんと聴こえたよ  僕の上に届いたように 君の空まで届いてほしい」
「紙に書かれた文字の言葉」とあるように、Fujikiなどを通して藤くんの元に届いたリスナーの言葉だろう。 その手紙は、時間も距離も飛び越えて、君の手から藤くんのもとへと届く。 どんな内容かはわからない、しかし、藤くんを呼ぶような、きっと助けを求めるような内容もあったんだろう。 藤くんの胸の空、その上にまで届いたように、藤くんの気持ちが、君の空まで届いて欲しいと願う。
「せめて君に見えるくらいには 輝いてほしい  流れ星の正体を 僕らは知っている」
この音楽が、流れ星が、君に見えるくらいには輝いてほしい。 そして、君の空に届いてほしい、この歌を聴いてほしい。 流れ星の正体を「僕ら」は知っている。 それは、君が届けてくれたものであり、藤くんが伝えたいと願ったものだから。
「足元をよく見て階段一つずつ  どれくらいざわついていても ひとり  肩を擦るように避けながら  世界に何億人いようとも ひとり」
踏み出す足の一歩一歩、階段の一つ一つ。 どれくらいざわついても、世界に何億人いようとも、人は一人。 君は君、僕は僕。 そして、どこに居ようともひとりなんだ。 きっと誰しもが孤独と戦っているんだろう。 藤くん自身も、その孤独を抱えているんだろう。 その小ささに、儚さと共に、尊さを感じられるかい。
「今日は何もない一日と言えば それまでの毎日  増え続けて溢れそうな唄の欠片たちが 早く会いたがって騒ぐんだ」
藤原基央は、 「何もない一日と言えば それまでの毎日の中」で 「止まったら溺れてしまい」そうな、 「ゴールのわからない場所」から、 「世界に何億人いようとも、ひとり」と感じる空の下から、 君の空に、僕たちに、 唄の欠片たちを届けようとしているんだ。 その想いが、増え続けて溢れるほどに。 そうしてできた曲たちは、会いたがって騒ぐんだ。 「変わらないで変われなくて ずっと それでも続いている  ゴールなんて決められないだけで なんなら 今でも」
その気持ちはずっと変わることなく続いている。 彼は、ゴールがわからないんじゃなくて、その活動のゴールなんて決められないんだ。 そうして歌を歌っている今でも、その気持ちが溢れている。
「君が未来に零す涙が 地球に吸い込まれて消える前に  ひとりにせずに掬えるように 旅立った唄 間に合うように  命の数と同じ量の一秒 君はどこにいる 聴こえるかい  君の空まで全ての力で 旅立った唄に気付いてほしい」
もう、言葉にならない。 孤独な彼が、君が零してしまう涙が、どこかへ消えてしまう前に、 君をひとりにせずに掬えるように、旅立った唄が間に合うように。 そう願うのだ。全力で。君がその唄に気づけるように。 藤くんには、伝えたい気持ちに「君」が気付いてくれたかどうかはわからない。 それほどの想いを込めて唄を作ったとしても。 だからこそ、「聴いてくれる」人がいること、その唄が届いたことが何よりも嬉しいんだと思う。 そうしなきゃ、その唄は使命を果たすこともなく、消えてしまうのだから。
「どんな事もこんな熱も街にまぎれる  流れ星の正体を僕らは知っている」
どんな事があろうと、こんな熱い気持ちだろうと、沢山の人が行き交う街には紛れてしまう。 でも、この唄を通して、僕らは繋がっている。 その熱も、様々な感情も、流れ星を通して僕らは知っているんだ。 届いているよ。藤くん。
弾き語りバージョンはここで終わっています。 ですが、アルバムバージョンではここから更に歌詞が続く。
「太陽が忘れた路地裏に  心を殺した教室の窓に  逃げ込んだ毛布の内側に  全ての力で輝け 流れ星」
太陽が忘れた路地裏も、心を殺した教室の窓へも、逃げ込んだ毛布の内側へも、その流れ星は来てくれる。見つけてくれるんだ。 そして、そんな所にいる君に向けて、全ての力で流れ星は輝く。 そんな暗い場所だからこそ、それは輝きを増すのかもしれない。 君の胸の夜の空に向けて。君を掬うために。
「お互いに あの頃と違っていても  必ず探し出せる  僕らには関係ない事  飛んでいけ 君の空まで  生まれた全ての力で輝け」
お互いにあの頃と違っても、君がもし、変わってしまっていても。 SpicaのFujiki、読んでくれただろうか。読んでないなら戻って読んでほしい。 「あなたが今後、人を殺すだの騙すだのして自分で自分を悪い人だと思ってしまっても、ライブに来てほしい。CDを聴いてほしい」と、彼は言うのだ。 そんなことは、僕らには関係ない事なんだ。 こんなに深い愛があるだろうか。 こんなに心の一番底の方から、掬い上げて、愛してくれる唄があるだろうか。 そうしてその流れ星は、君の空まで飛んでいき その生まれた全ての力で輝くんだ。 この瞬間こそが、BUMP OF CHICKENを聴いた時に感じる全てだ。 その例えようのない気持ちを、BUMP OF CHICKEN自身が、音楽で代弁してくれている気がした。 BUMPからの流れ星は僕の胸に届いたよ。 次は、僕からBUMPへ、届けられないだろうか…。 きっと、僕が「流れ星の正体」を知っていれば、 彼は、「ひとり」から「僕ら」へとなれるのかもしれない。
届いているよと伝えたい。 あなたのライブにいきたい。 これからもBUMP OF CHICKENを愛し続けます。
ここで、アルバム発売から5日間かけて書き連ねた解説を終わりにしようと思います。 もし全部見てくれた人がいるなら、ありがとうございますと伝えたい。笑 うん。 本当に素晴らしいアルバムでしょう? 本当に素晴らしいアーティストでしょう? 自分でも、この記事を通して曲への理解が5%から40%くらいにはなったかな。笑 インタビューみたりとか、歌詞解釈みたりとか、大切だけど、やっぱり自分の中で音楽と向き合って、たくさん咀嚼することが大事かなぁ。 まだまだ言いたいことが溢れてきそうだけど、さすがにここまでにしておこう。 また今後、インタビューとかちゃんと見てから書き直したりとか、ライブレポでもしたときに書こうと思います。わかんないけど。 なんていうか、口下手すぎて、伝えたいこと書ききれてないかな、とかもっと書かなきゃ、みたいになってどんどん長くなるんだよね。笑 ある種、届くことはないけど、僕からBUMPに向けた流れ星がこの記事だったのかもしれない。 それくらいにもどかしいんだ。 ライブに行ったら必ず届けるよ。この思いを。
ありがとう。
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ayanemutuki · 5 years
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光の庭
!Fire Emblem Heros fan fiction!
・カミュとプリシラの話。名も無き森の夢語りの続き。
・独自解釈・ネタバレ・異世界交流を含みます。カップリング要素一切皆無。
Image song:光の庭(D)
00.
ある時、美しい真白の城に美しい姫君が居た。美しい姫君は、一人の王子様に恋をしていた。幼い頃に、出会った異国の王子様。だが、王子様は黄金郷を探しに長い長い旅に出てしまった。姫君は戻って来ない王子を慈しみ、会いたいと願った。だが、彼女の前に現れたのは、美しい悪魔だった。悪魔は言った。 「お前の願いを叶えてやろう」と。
01.
たまに愚痴りたい時もある。とかつて、この世界には居ない部下のロベルトが言っていた。王だって、王子だって――たまに不満を漏らしたい時もある。 アスク城にある酒場で、レンスターの王子はミルクを飲んでいた。 「不思議な感覚だな」 目の前に居るレンスターの王子はそう言い、椅子に座りながら此方を見ていた。 「この世界に来てから、驚きの連続だと思った。セリスの父上と母上が一緒に居て、アレスの父上と…伯母上もこの世界に居る。最初は夢だと思っていたけど、頬をつねっても、夢じゃない――本当の世界なんだなって」 「リーフ王子は、どう思いますか?」 「でも…この世界に来ていない父上と母上が来たら――僕は、どんな気持ちでいけばいいんだろうって。それが不安なんだ。フィンやナンナも、僕に気を遣ってくれているけど、僕は王の器に立つのが相応しいのかどうか、悩んでいるんだ」 リーフは王の立場であるが、王の立場に相応しいかどうかは――自分自身でも分からないのだ。幼い頃に国を追われ、若き騎士と、異国の王女と共に各地を帝国軍から逃げるように転々として来た日々。とある村でエーヴェルと言う女性に救われ、村の人達と、家族のように過ごしてきた日々。その平穏な日常が、ずっと続けばいい。その平穏が――帝国軍の襲来と共に終わった時。 自分にも見覚えがある筈だ。幼い双子の王子と王女も、立場が災いし、暗い、孤独のような日々を送ってきた。王族の頂点に立つのも、王族に生まれるのも、碌な事が起きない。それがリーフ自身が理解している事であり――黒騎士カミュの悲しみでもあった。 「貴方は貴方の道を進めばいい」 だから、自分なりの言葉を贈る事が、精一杯の類でもあった。 「王族であっても、貴方は貴方の道を進めばいいのです。誰の言葉に惑わされなくたっていい、自分の、信じる道を突き進めばいい」 それが――自分自身の答えでもあり、嘗て――自分自身が下したつらい決断でもあった。だが、目の前の王子は、 「…何だか、あなたの言葉に、救われた気がするよ…有難う、カミュ将軍」 ――救われた、か。 自分は、誰かの助けになれたのだろうか。酒場からの帰路についている最中、自分自身はその言葉に悩んでいた。 『…それでも、人は何処へ行くのでしょうか』 トルバドールの女性のプリシラから言われたその言葉は――確かに、彼の胸に響いた。人は、死んだら何処へ行く。 「…カミュ将軍、聞こえていますか?」 リーフの護衛騎士であるフィンから、ハッと我に返った自分は彼の方を見た。 「先程、リーフ様と何かお話しされていましたが…どうしましたか?」 「あ、ああ…少し、彼の悩みについて相談したりしていた」 「…そうですか、有難う御座います」 フィンからいきなり感謝され、こちらも理解がイマイチ分からなかった。何故、感謝されてしまうのだろうか。 「…私でも時、リーフ様のお力に、なれない時があるのですよ。自分自身では耐えきれない、立場故や、ナンナ様の事――そして、キュアン様とエスリン様の悩みを抱えているのですから…ですが、こちらに来てから打ち明けられる人が居て、嬉しかったと思うのですよ。だからこそ――」 「いえ、いい…此方こそ、感謝する」 自分自身でもどうすることも出来ない悩みは――リーフやフィンだけが抱えているのではない、エレブ大陸の杖使いのプリシラも心配していたと言うのなら、自分は結局。一人で悩みを抱えているのだな。と苦笑しながら。
02.
「光と闇、どちらが正しいかなんて私には分からないんですが、どちらも間違っている、どちらも正しいって言うのは、人其々なんだと思います」 モノクルをクイッと片手で正し、闇魔導の使い手である彼――カナスはそう述べた。カナスの自室の書斎は彼にとって、宝庫であろう。ナーガ神についての伝承、ギムレーに関してのレポート、ラーマン経典、正の女神アスタルテの本…探究者である彼は、異国の騎士である自分にそう述べた。 「貴方が出会ったあの闇に堕ちた暗黒皇帝ハーディン…でしたっけ、彼は元々、善良な騎士だったと聞きます。オルレアンの方々から慕われていて、草原の民達からは希望だったと聞きました…例えるなら、闇に堕ちてしまえば、後は奈落の底――私は、堕ちてしまった人達を知っています」 黒い牙の者達の事を、述べたいであろう。剣を振るう『白狼』のロイド、獰猛な凶器を振るい、戦場を大暴れする『狂犬』ライナス――彼らの事を言いたげであった。自分は「何も言わなくていい」と告げ、カナスは「有難う御座います」と申し訳無さそうに言った。 「…闇は、必ずしも負の一面、悪とは限らないと、私は思うのです。歴史に葬り去られた、真実。語られざる、英雄の物語――それは、貴方が経験していると自分自身が物語っているからこそ、歴史が証明している。そう、例えばマルス王子が」 光の英雄なら、貴方は闇の英雄でしょうか。 「…妙な例え方だな、しっくり来る」 「でしょう?」とカナスは人差し指を振った。彼が椅子に座っており、机には色々書物が積み重なっていた。「バレンシア大陸の歴史」「ギムレー経典」「アステルテ経典」「魔石と魔王」「神竜ナーガとメディウスについて」知識を欲する彼が、異界の書物を欲するのも無理はない。と我ながら思う。するとカナスは、ある一冊の本を本棚から出した。 「英雄王マルスの物語」 知識を欲する彼が、この英雄譚に興味を持つのは珍しい事だ。自分の悩み故の決断力であろうか。 「マルス王子が、皆から慕われている光の英雄ならば、貴方とハーディンは闇の英雄です。ですが、彼と貴方の闇は、断然に差があり――違うのです。暗黒皇帝と化したハーディンは、心の闇に、呑まれた英雄。そして貴方は――例えるのは少し難しいのですが、歴史の闇に葬り去られた、英雄でしょう」 ああ、納得した。あの時の自分は黒騎士ではなく、ただの旅の者であった。カミュではなく、シリウスと名乗っていた。 「史実なき戦い、影に隠れた者――闇に葬り去られた者は、私の世界でも居ます。ですが…光と闇は、バランスが成り立たなければ存在意義を見出す事が出来ない。そして、貴方は――何を見出したのでしょうか。何を――」「カミュしょーぐん!マークス様とミシェイル様が呼んでるの!」 自分とカナスが振り返ると、ピエリとラズワルドが自室のドアを開けて、自分を呼び出しに来たのだろう。ラズワルドが「だ、大事な話をされていたのですね…!」と申し訳無さそうな表情をしたが、自分は「いや、良い」と手を振った。 「では、この話はまた、後程で」 まるで自分らしくない。と言い聞かせながら――自室のドアを、閉めた。 「…行ってしまいましたか」 カナスは、飛び出して行ったカミュを見つめ、ふぅ…と疲れた息を吐き出す。やはり、自分はこの世界でも探求を求めすぎている悪い癖が出てしまったようだ。 「…後で、ピエリさんとラズワルドさんに、お菓子でも贈っておきましょうか」 申し訳ない事をしてしまった表情をしたラズワルドに、お詫びの礼の品を考えておきながら、カナスは一つ、気になる事を呟いた。 「…それに、まるで彼女について話したくない素振りを、していた気がしますね…」
03.
「彼の王は泥から生まれた」 アカネイアの大陸一の弓騎士は、そう答えたという。泥から生まれた――その例えは、何処から来たのだろうか。レベッカはそう思った。 それは前、あの自分でさえも畏怖する力を持つ暗黒皇帝と相対していた時の事だ。ジョルジュやカミュが、苦虫を噛んだ表情をしていたのを忘れられない。それに、プリシラも、カミュやマークスについて余所余所しい態度をつい最近していたのも切っ掛けである。あまり他人の過去に突っ込みたくない(エリウッドや彼の御子息の有り難い御忠告である)のだが、ジョルジュと話をするタイミングが偶然にも弓を射る練習の休憩時に出来てしまったのだから。 「…ハーディンは、元々はオレルアン王の王弟だ。しかし、兄より劣る弟と言うのが災いなのか、少し心に歪があった」 ゼフィールもそうだった。彼は優秀過ぎるが故に、父親から忌み嫌われていた。とエリウッド様の御子息であるロイ様もそう仰っていたわね。とレベッカは納得の表情を浮かべた。それと同時に、遣る瀬無い感情が浮かび上がった。 「だが、アカネイアも元々は、高貴な血で建てられた国じゃない、それと同時に――神に守られし王国でもなかった。三種の神器を竜の神殿から盗み、其れを統治して出来上がった王国だった」 「こっちも、竜と人に歪な亀裂が入っていたのね」 「…人間、そう簡単に上手くいくもんじゃないがな。俺だってアカネイアの傲慢な貴族が嫌いだった。ラング将軍やエイベル将軍も、俺は死ぬほど嫌いだったが、アカネイアの為に、と何処かで逃げていた。現実逃避をしていたのかもしれない」 「こっちも大変なのね。ロイ様から、可愛らしいギネヴィア姫様が美しく成長したって言うから…もし会える機会があったら、見てみたかったなぁ」 「そうか…此方もニーナ様と出会える機会があったら、宜しく頼む」 分かった、約束するわ。とにこやかに微笑んだのだが――ジョルジュは口を開き、重たく、ある事を語る。 「――俺も、何時かはああなるだろう。と何処かで諦めていた」 「いつかは、ああなる…?」 「アカネイアの血を引く民が、他国の者達を蔑み、愚かだと嘲笑い、奴隷階級の者同士を戦わせ、動物の様な目でしか見ない剣闘士達の闘技場を見世物の様に観戦し…俺はそれが嫌いだった。だが、俺では何とかならなかった。ニーナ様は、その現状を変えようと必死に頑張っていた。だから俺は彼女の手伝いをしようと考えていた。だが、俺では役不足だったと…グルニア軍と戦う時に、気付いてしまった」 「あ…ああー…黒騎士の、カミュ将軍の事かしら?」 「だが、彼でしかニーナ様の心を開く事しか出来なかったんだろうな。敵国の騎士と、我々の国の王女、相容れない関係なのに、出会ってしまった。出会わなければ良かったのか、出会ってしまったのは必然だったのだろうか。それは今の俺にとって���分からない事だった」 ジョルジュの疑問に、レベッカはある事を口にしようとしたが――開けなかった。 ――ねえ、それはもう、必然だった方が良かったのじゃないかしら。辛い事や、悲しい事、楽しい事があるけれども、出会わなければ、何かが産まれなかったんじゃないかしら。 ニニアンの事を思いながら、レベッカの拳は固く握りしめた。
04.
ニノは歌を歌っている。古い、エレブに伝わる歌である。まだ幼さが残っている魔導士の少女は、アスク城のバルコニーの冷たい夜風に吹かれながらも、用意されている椅子に座って歌を歌っていた。 それを遠回しに見ていたカミュとミシェイルは、暗夜第一王女カミラの臣下である竜騎士の少女から貰った(彼女曰く、日頃レオンやマークスと接していたからそのお礼らしい)暗夜王国産のワインをグラスに注ぐ。 「何処か、遠い国の歌のように見えた」 とカミュはそう述べた。歌は、竜と人の物語を準えた叙事詩のようであった。竜と契約した者と、美しい少女の物語。エレブ大陸に伝わる、悲しい物語でもあった。 「あの少女は、雪を義理の兄と一緒に見た事があるらしい…俺も、ろくに妹であるマリアに、其れらしい事が出来なかったな」 王の激務に追われ、妹のマリアと一緒に、遊んだり一緒にお出かけする事が出来なかったらしい。その王位が、自らの父を手をかけた代償だったとしても、マリアはミシェイルが大好きだった。大好きな兄を、慕っていたのだ。 「…私も、同じ気持ちだ」 敬愛する王の子であるユミナ様とユベロ様と、一緒に遊んだり笑ったり、泣いたりする事はごく僅かで、彼等に何か残す事が出来たのか――後悔した事もあった。 カミュはそう、述べていたがミシェイルに至っては 「貴様はバレンシアであのリゲルの王子と楽しく接していたのではないか」と答えたが、カミュは首を横に振った。 (貴様は本当に優しすぎるな。それが仇となる時があるのだがな――) ミシェイルはそう思う。マリアから見たら自分は「優しい兄」だと思うのであろう。だが、自分はそう優しい兄ではない。妹のミネルバから見たら「父親殺しの自分勝手な兄」と認識された事もあった。 ニノが歌を歌い終わり、立ち上がる。バルコニーの玄関に優しい兄であるロイドとライナス、大事な人であるジャファルが居て、ニノは駆け寄ってロイドに抱きしめる。 (兄である俺が、何をしてやれたんだろうな) ミシェイルは思い悩む――すると、カミュは笑って誤魔化した。 「だとすれば、貴方も私も同じ悩みを抱えていたのではないか。優しい兄と、王子と王女に仕える騎士が、何をやれたのだろうか」 「お前は悩んでいるのか?」 「ええ、自分は――優しすぎるのではないのか。と思い悩む事があるのです。少し、コンウォル家の令嬢と出かけた時に」 あのトルバドールの少女の事か。とミシェイルはすぐに分かった。彼女は厳格な兄と、彼に使える優しげな、柔らかな声音をした修道士の従者が居る。 「…カミュ」 「…何だ」 「――ドルーアに従った者同士、同じ悩みを抱えているが…貴様も俺も、『どうしようもない大人同士』また、飲む事があったら悩みを打ち明けようか?」 「…それは遠慮しておきます」 やはりこいつは騎士であるが故に優しすぎるな。とミシェイルはそう思いながらも、最後の一杯であるワインを飲み干した。
05.
戦場を駆ける漆黒の駿馬、まるで父上の様だと最初は、そんな感想を自分の心に抱いていた。 「…おい、貴様」 プリシラはゲストルームで暗夜王国のあのドジなメイドのフェリシアが淹れた紅茶を飲んでいる最中に、ある人物と出会った。プリシラは唇をハンカチで上手に拭き取り、後ろの方を振り返る。やはり、最近召喚されたばかりの――師子王エルトシャンの息子であり、セリスやリーフと共にユグドラルの解放戦争を戦った仲でもある…。 ――黒騎士アレス。父親譲りの剣裁きをし、戦場にその名を轟かせている聖騎士だった。 「はい、何でしょうか」 自分がそう答えると、アレスは「丁度良かった、貴様に話がある」とソファに腰掛けた。ベルクトといい、ミシェイルといい、兄と同じ融通が利かない人達と何気に縁があるのだろうか。とそう思っていると、アレスは意外なことを口にする。 「…最近、カミュについて気にしているのだな」 「えっ」プリシラはティーカップを落としそうになったのだが、アレスは「いや、忘れてくれ」とそっけなく答えた。これでは話になっていないのでは。思い切って、プリシラが思い当たる部分を考え、アレスに対してある事実を口にする。 「…貴方のお父様を、思い出しちゃったの?」 無言。どうやら図星のようだ。だが、アレスは「ああ、そうだ」と答えを口にする。プリシラは「やっぱり、そうなんですね」とふふっと笑う。早速だから、彼もお茶に誘ってしまおう。と、隣に居たジョーカーに、紅茶を頼んだ。 「エルトシャン殿下と、カミュ将軍は無茶をし過ぎなんだと思います」 毎回、シグルドとミシェイルが彼等を抱えて私やセーラさんの所に駆けつけて杖の治療を受けてしまうんです。と口にする。 「父上が、シグルド…様と本当に親友だったのか」やはり彼は敵討ちのシグルドに対して敬語をつけるかどうか、まだ迷っているみたいだった。 「で、カミュがミシェイルに抱えられているのは…どんな関係なんだ?歴史書だと、ドルーア側に就いたマケドニアとグルニアの総帥だったと聞いているが」 「…どんな関係、ですか」 確か、その時カミュの事を話していたミシェイルは、友人と言うか、親友とは言い難い…所謂、共犯者?の様な態度をしていた。 「ええっと…一緒に戦った、戦友?」 上手く誤魔化しておく事にした。彼等に首を突っ込むと、余計事態が悪化してしまう。 「そうか」とアレスは納得した表情をした。 「正直、思う。俺はずっと復讐の事を考えていたが…実は、父上の背中を追っていただけだろうな。と今は思ってる」 プリシラは、何も口にしない。アレスの話を、ただ聞いているだけだ。 「…父上は、立派な騎士だったと、母上から聞かされていた。高潔で、誇り高く、優しい騎士だったと聞いていた。俺はそんな父上に憧れていた」 だが、父上が死んだ時は――全てが変わった。とアレスは何処か暗い表情で語る。 「…そうですか、誇り高い黒騎士さんでも、弱音を吐く事はあるんですね」とプリシラは、ちょっと皮肉を込めた言葉を吐き出した。 「騎士である彼等は、誰かを守る為に戦っているんです。貴方のお父様やシグルド殿下、セリス様に、エリウッド公…それに、カミュ将軍や、ミネルバ王女も、前線で戦っている。人はいつか死にます…ですが、その何かを、また次の誰かが受け継いでいるのでしょう」 アレスは「そうか」と口にすると、ソファを棚代わりにして置いているミストルティンを構える。 「…この剣は、父上が俺を見守っている証だったんだな」 プリシラは、そんな彼を見て――ゆっくりと微笑んだ。 「私も貴方も、似たような悩みを抱えているんですね。だったら、一緒にお話ししましょうか」
「んで、俺が弓兵に狙われている若を守る為に、颯爽と弓兵を背後から攻撃して、若を助けたんですよ!」 「成程…今度、ミカヤが狙われた時にはその戦法を組み込む事も考えてみるか」 「じゃあ弓兵はあたしに任せるね!マシューは魔導士をお願い!」 「いやいやいや、俺は若様命だからな!じゃあ魔導士はガイア、お前に任せるぜ!レベッカー、期待してるぜー」 「何で俺!?おい、アズ…ラズワルド、笑いを堪えるな!」 ハハハ…と、食堂で弾んでいるマシュー達の姿を見て、ルーテは考える。プリシラがカミュについて気にしている。つまり、プリシラはカミュを見て何かを思い出した可能性は高い。だとしたら、カミュと関わりのある人物を探ってみる事にした。ジョルジュ、リンダ、ミシェイル、ミネルバ、マリア、パオラ、カチュア、エスト、ベルクト、アルム…思い当たる節が見当たらない。だとすれば、まだ可能性がある筈だ。此処はプリシラに尋ねるしか方法は無いだろう。ルーテが心の中でえいえいおー!と誓った途端に、カミュがミシェイルと一緒に、食堂に入って行った。 「いっつも行動しているのは、お友達なのかしら?」とラーチェルが困惑している表情をしていた。何時だったか、覚えていない。ふと、彼等の会話が聞き取れた。 「…で、最近その御令嬢が貴様を気にしていると?」 「ああ、そうだが……恐らくは、あの一件で」「そうか」 (つまり) 「一緒に出掛けた時に、彼女の言葉が…うん…」 (プリシラさんと出掛けた――つまり、彼女の方程式に考えると、ピクニックか何処かに行ってきたのでしょう。そして、彼女の言葉を考えると――やはり、カミュ将軍の過去に何か関係が?) ルーテがその光景を見ていると――後ろからカナスが「何をやっているんですか?」と話しかけてきた。 「いえ、人間観察です」 「人間観察って…ああ、カミュ将軍の事ですか」とカナスは、何か納得した表情で見据えた。 「多分、彼等については、放っておいたほうがいいと思います」 「どうしてですか?私は非常に気になるのです」 するとカナスは――微笑み、こう答えた。 「あれが、彼等なりの答えなのですから」 (彼等なり、ですか) 恐らくは、自分が介入しなくても、無自覚に彼の善人さが――悩みを解決してくれるのだろう。ルーテはそう思い、魔導書を持ち、立ち上がる。 「カナスさん、有難う御座いました」 ルーテが立ち去った後、一人取り残されたカナスは――ちょうど部屋に帰ろうとしていたマシューを呼び出す。 「…マシュー、少し良いですか?」 「えぇ、何だぁ?」 「私の悩みも聞いてくれませんか」「は、はあ…」 恐らく、カミュについては…勝手に誰かが、悩みを解決してくれるのだろうから。
07.
「わぁー!雪だ!」 黒い天馬に乗っている軍師ルフレの娘と名乗る少女は、降り積もる雪を見て感想を述べた。護衛にはパオラが居るが、どうやら雪と聞いて駆け付けたターナと、追っかけてやって来たであろうフロリーナも参加した。ミシェイルは不満げに竜で空を飛んでいるが――そう言えば、雪なんて久々だろう。とこの時思った。 『貴様は、雪を見たと言っていたが――何時頃だ、アンリの道か?』 『アンリの道…確か、氷竜神殿に行く最中に、だ。ミシェイルは雪の中を行くと言うのか?』 『少しあの軍師の娘とやらが雪を見たいと言っていてな…全く、あの黒い牙の少女もそうだが、少しは危機感を…』 『いえ、それは構わないと思った方がいい――こんなに降り積もる雪の中で戦った時は、氷竜神殿で竜達と戦った時以来だったな。だが、こっちの方が、まだ暖かい』 『…まだ、暖かい?』 『あの時、猛吹雪で――凍えるような息吹を感じたが、ニフルで降り積もる雪は…暖かさを感じる。死を感じられない雪だ』 出発前のカミュとのやり取りを思い出す。自分が彼女らの護衛に立候補に参加したのは、マークが自分の末っ子の妹を思い出す故か、将又他の立候補役が彼女等を任せられない故なのか(ナーシェンやヴァルター)…。だが、ミシェイルはこの雪に、確かな暖かさを感じられたのは事実だった。 「…あの、ミシェイル様?どうなされましたか?」 「いや、少し昔の事を思い出してな」 「…昔の事、ですか?」 「もし、俺と貴様、どっちがマルス王子率いるアカネイア軍を討ち取れるかとしたら――貴様はどっちを選ぶ?」 カミュは自分の忽然とした問いかけに戸惑いを隠せずに居るが、『もし仮にマルス王子を討ち果たし、そしてガーネフを倒せるか』についてを答えるとしたら。まあ、小難しい問いかけに彼は答える事が出来ないだろう――と確信した矢先。 「…ミシェイル、陛下だろう」 驚きを隠せない答えだった。何故自分がマルス王子を倒せるか?とカミュに問いかけた。しかし彼は 「騎士として死ねるのなら、それでいい」と答えるだけだった。丁度その頃は、雪がしんしんと降り続いていた。 結局は、この戦いに何も意味がないと分かっていただろうか、それとも――あの双子の未来が掛かった戦い故の、結論だろうか。 この雪には何もいい思い出がない。が、カミュは気楽に答えた。勝者と敗者の答えなのか、それとも…まあ、いい。これが終わったらカミュにさっさと暖かい酒を寄越せと訴えかけてやろう――降り積もる雪に、舌打ちをしながら。
08.
あいつの顔を見る。高慢な性格のリゲルの王子であるベルクトから見た黒騎士さんについての物語と言うのを誰かはそう言う。俺は彼ではなく、リゲルにいた頃を思い返す。叔父上と話していた時に、今と違う笑い方をしていた。何となくだが、あの時は陰りがない顔をしていた――あのティータという女性と幸せそうに、睦まじく過ごしていた。だが、今の姿は――リゲルの騎士ではなく、グルニアの黒騎士団を率いる騎士の姿だ。何処か、陰りが見えたような気がした。 「貴様からしたら、どうなんだ」「だが、彼が優れた騎士であるのは間違いないだろう」 ノディオンの騎士であるエルトシャンから見たら、自分から見たら優れた騎士である事を直ぐに見抜いた。若くして死んだ者であるが、シグルドの戦友で���る彼の下す判断は、流石はクロスナイツ騎士団長でありながら、ミストルティンを持つ(どうでもいいが、息子も優れた騎士であるが俺と似た性格をしている)騎士である判断であろう。 「優れた騎士でも、弱点を取られると直ぐに脆くなる」「例えば?」 エルトシャンは口ごもった。きっとあのノディオンの王女や妻の事を言いたいのだろう。自分はそう易々と言及する事は無かった。自分もリネアの事を思い返していたからだ。 「父上は、そう仰っていたのか」 「そうだ」 アレスは自分の問いかけに答え「そうか…」と悩める、思春期の少年らしさをまだ残している表情をしていた。すると会話している自分達の後ろでプリシラが絵本を持って何処かに行こうとしていた。 「おい、いったい何をしに行くつもりだ?」 「あれ、ベルクトさんに…アレスさん?珍しいですね。二人で何をしていたのですか?」 「ちょっとな…貴様こそ、何をするつもりだ?」 「ノノやミルラが絵本を読みたいって言うから、書斎から絵本を取り出してきたんです。この絵本が一番好きそうかなー…と考えてしまったんです。じゃあ、私は先を急いでますから」 それでは、失礼します。と言い、彼女は先に行ってしまった。 (分からない事だらけだ、結局は――自分は皇帝にはなれないと、何処かで感じてしまったのか。だが、あいつは…王になる器になんて持っていなかった。そう言えば、カミュも何時だったか、ある事を自虐していたな) 『私は騎士の器を持っているとは思えないのですが――王には、猶更向いていなかったのかもしれません』 (…似たもの同士、って事か) 急に用事があると言い、ベルクトが立ち去った後一人取り残されたアレスも自室に帰ろうとした瞬間、後ろから肩をポンポンと叩かれた。後ろを振り返ると――不機嫌な表情をした、従妹のナンナが居た。 嗚呼、これはまた説教のパターンか。と理解したのだが…ナンナは、意外な言葉を口にした。 「ちょっと、話があるの」
09. 「最近、プリシラと言うあのトルバドールの少女とよく話してるわね…私だけじゃ、相手にならないと思っているわけ?」 伯母上譲りの気の強さが得りなナンナの言葉に、アレスは言葉を詰まらせた。別にそう言う訳ではない、ただのお茶会仲間だ。と上手く話せば、ナンナは「…そう」と溜息を吐きながらそう言った。彼女と話をするのは久々だろうか?…いや、ナンナはいつもリーフと話をしていた。そりゃあ彼女はリーフの大事な人だから…幼い頃から一緒にいた仲だろう、仕方がないとは言え、彼女に詰め寄られては困る。「気の強いナンナ様」に言い寄られては、流石の黒騎士アレスもお手上げだろう。 「…そうだな、ナンナ。俺は今、悩んでいるんだ」 「…悩んでいる?どうしたの、らしくないわよ」 らしくない、か。そうだな。と確かに今の発言はまずかっただろうか。ふと考えると、ナンナにある事を尋ねた。 「…ナンナ、一ついいか?」 「どうかしたの?」 「…お前は、フィンの事をどう思ってる?」 えっ。まさかアレスから、フィンの事を尋ねられるとは思っていなかった。これは、答えに迷ってしまう。私はフィンのことを理解している母とは違うのだ…だが、ナンナははっきりと答えた。 「大切な人よ。私やリーフを、立派にエーヴェルと一緒に育ててくれて…エーヴェルが石化した時も、支えてくれた人」 そうか。とアレスは無表情で頷き、天井を見上げた。 …アレスと別れた後、ナンナは彼の行動に不可解を感じた。 (…でも、どうしてあんな事を。いつものアレスだったら――あれ?) そう言えばプリシラと言えば、一つ気になる事がある。プリシラは別の異界で黒騎士と言われているカミュについて詳しく調べている様子が見受けられた。アレスも、プリシラとお茶会をしていたと言う訳ではなさそうだ。じゃあ、一体何の為に?とナンナが考えるとしたら――直接カミュ本人に問い質すしか無さそうだ。 「…でも、どうしてアレスは悩んでいたのかしら…あら?そういえば、カミュ将軍と、叔父上は一緒に出撃していたから…もしかして、そのせい…?」 ナンナは、やっぱりアレスの気持ちも考えた方が良いのかしら。とぼやいた。
10. ざく、ざく、ざく。プリシラはニフルの土地を歩いていた。雪が降り積もるこの国は、雪合戦でも出来そうだ。と考える程だった。そう言えばカミュも、カナスに話をしていたらしく、自分も彼も、似た悩みを持っているのだな――と思いながら、雪がじゃりじゃりとなるこの地を足で踏みしめながら、前に――カミュと一緒に森を歩いていた事を思い出した。死んだら、魂はどこへ行くのだろうか。と問いかけていた。彼は、ニーナ王女の事を語っていた。救国の聖女。と何処かの記述ではそう記され、或いは傾国の魔女。と記されていた。他者を犠牲で成り立っている平和と言うのは、あまりにも残酷だったのだろう――ロイが語っていた『女王ギネヴィア』の物語――ゼフィールの豹変、そしてベルン動乱…竜と人が、分かり合える日は何時かは来るのだろうか。もし、そうだったとしたら…この冬景色を、竜達が見られる日が来るのかもしれない。 ふと、プリシラの足元に、誰かが居た――下を見たら、竜の少女であるファが、雪を見てキラキラと目を輝かせていた。 「ファ、雪を初めて見た!」「ふふふ、そうですね。これが雪なんですよ」 あのね、ニニアンお姉ちゃんからお話しをしてもらったの!イリアの雪はね、綺麗なんだって!と健気に話す姿は、とても楽しかった。 カミュとミシェイル、それに兄とルセアも一緒に連れて来て、ファと一緒に遊ぶのも考えたのだが――雪を見て、思った。 「カミュ将軍に――また、問いかけたい事があります」 この世界にきて、どう思ったのでしょうか。私はそれが、聞きたいです。 「…」 外でニフルの雪を見て、カミュは思う。自分は役目を果たしたからそれでいい。と何処かで思っていた。だが、バレンシアのアルムやベルクト、ティータを見て――一度は考え直した。生きると言うのは、とても残酷な事だ、だが、必死に生きていれば、結果が見えてくる事もある。と言うのも、事実だ。だが、一つだけ心残りがあるとすれば――。 「…この雪を、一度だけニーナに見せてもらいたかったな」 彼女がこの世界に来るのは、まだ遠い。
11.
真白のお姫様に王子様に会える対価というのは、人の心臓でした。人の心臓を悪魔に渡せば、お前の願いは叶えてあげる。そう、1000人の人間の心臓を私に渡せ。と。 お姫様は必死に人間の心臓を食らい続け、悪魔に献上をしました。そして残り一つの心臓を悪魔に上げれば、王子様に会える――しかし、現実は残酷でした。何故なら、残りの心臓は、王子様でしたから。 そう、お姫様は、王子様の国の民や、家族の心臓を喰らい、悪魔に献上したのです。 怒り狂った王子様は、国の民や家族を殺したお姫様にこう言ったのです。 「人殺し」と。 そうして真白のお姫様の心臓は剣で貫かれ、ドレスは真っ赤に血に染まったのです。
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20181103
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こんな時間だというのに腹の虫がどうにも疼きだし、かといって今から何か作るのも手間なのでコンビニへ。玄関を出ると澄んだ深夜の空気に迎えられ、雲ひとつない空には星が冴える。今日は三日月の夜。丸くもあり尖っているあの形が好きだ。阿呆のように口を半開きにしながら、その造形に感心しきりでただただ眺める。
友人と月を眺めた折、「月が綺麗ですね」というあれはわかりにくいという話になった。同じ写真撮りでありながらその鈍さはいかがなものか、と苦言を呈したくなる気持ちを抑え、適当に相槌を打っておいた。いきなり語りだしたらそれもそれで気持ち悪いやつだし。それでも内に滞る「消化不良感」をすっきりさせたい。半年ぐらい前にもこの言葉にはすこし触れたような気もするけど好きな文なので、また書いちゃう。
天体としての月は、お世辞にも大きいとは言えない。その辺で適当に輝く光の源に比べればそれこそ誤差のようなサイズ感。それでも空を見ればまっさきに目につくのが月であって、何故かといえば他と比べて圧倒的に近いから。今更言うまでもなく、そんなことは常識になって久しい。
唯一無二(に思える)の異性を月に喩えることもあれば、関係が終わる間際にしばしば耳にする「他のもっといい人なんて星の数ほどいるから」という台詞は、もう聞き飽きるくらいには使い古された表現だ。特に後者、確か二回くらい実生活で聞いたことがあるぞ。もう勘弁してくれ。
…いや、そんなことはどうでもいい。読み解くのに重要なのは他の星に比べて月が大きく見えるということ。これは紛れもない主観だ。客観的とか、相対的にとか、そういうつまらないものを抜きにした「おれにはこう見える」という手放しの肯定が含まれているのではないか。加えて、綺麗というのも主観だろう。尺度は個人の価値観で決まる。本心で言っているのなら、これ以上のものはないだろう。
また、自分は夜空の星にそう詳しくないが、ぱっと見で名前のわかる星はそうないのではないか。月の他には火星、金星、オリオン座の肩についてる赤いベテルギウスくらい。それでも他人に説明しようと、指をさすなり言葉を尽くしてあれこれするのはなかなか難しい。有象無象を前にしてはっきり「形」「位置」「名前」を捉えることができる月は、やはり特別なものの象徴であるように感じられる。「あそこのシリウスが綺麗ですね」とか言うのとはわけが違う。
そして、綺麗ですねと言えば相手が「あ��そうですね」なり、反応をする余地を残した表現であるところに「伝えたい」という意志の存在を感じられないだろうか。誰かを好ましく思う感覚は、何らかの感覚器を通して得られる刺激ではない。そこへ、あえて視覚を用いた表現を使うことに意味があると思う。どう思っているかをより直接的に伝える言葉なんて枚挙にいとまがないだろう。それをしないということのゆかしさ、違った方法を取ることでより深いところへ迫ろうという思惑が見える気がする。
とっ散らかってしまったのでまとめよう。「月が綺麗ですね」というのは単に「愛しています」というのではなく、自分からあなたがどう特別に見えているのかを仄めかしながら、できればそれを感覚として共有したいという試みなのである。とはいえ、あくまでこれは「おれん中の答え」であって、一般解ではない。意味なんていつだって後付けだ、感じろよってのが正しいのかも。だからこんなんどうでしょう?という提案の一つと思って欲しい。そして自分の頭で考えて、味わい尽くして欲しい。
あー、飲みながら書くのはいかんな。頭ボーッとしてきた。黒霧島は効くわ。そんなわけなので、寝ます。おやすみなさいまし。
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