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#くれたけ心理相談室安城支部
takeuchiyoshihiro · 1 year
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#くれたけ心理相談室安城支部 #心理カウンセラー #柴田桃子 #地域別アクセス カフェ・訪問カウンセリングの可能エリア 下記エリアにて、カフェ・訪問カウンセリングをお受けしております。 カウンセリング料金の他に、別途交通費をいただく地域がございますのでご確認ください。 記載地域以外でのカウンセリングをご希望の際は、お問い合わせいただければ幸いです。 交通費無料地域(カウンセリング料金のみ) ■西三河地区/安城市・豊田市・岡崎市・碧南市・刈谷市・西尾市・知立市・高浜市・みよし市・額田郡幸田町 交通費有料地域(カウンセリング料金+交通費) ■尾張地区一部/日進市・豊明市・大府市・東浦町・半田市 ※上記以外の地域では、交通費と移動費が必要となります。 くれたけ心理相談室(安城支部)では、カフェやレンタルルーム、訪問等にてカウンセリングを行っています。 西三河地域のカウンセリングスペースとして利用している施設をご案内致します。 (愛知【くれたけ心理相談室】) https://www.instagram.com/p/CpB3pDROZBm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tanakaeri · 7 months
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11月12日安城ルーム開設の柴田桃子カウンセラー
心理カウンセリングルーム開設 この度、11月12日(予定)くれたけ心理相談室事務局長でもあり、安城支部のカウンセラーである柴田桃子カウンセラーがカウンセリングルームを開設されることになりました。 事務局長としてのご活動 柴田桃子カウンセラーはくれたけ心理相談室カウンセラーとしての活動を長年様々なご相談内容を承り、クライエント様へ真摯に向き合われ、この度念願のカウンセリングルーム開設となられました。 私達、くれたけ心理相談室のカウンセラーは、事務局長を務めてくださっている桃子カウンセラーにどれほどのアドバイスや安心感を与えていただいたか分かりません。 これまでのご経験された中でのお気持ちは、私達には一部でしか計り知れません。ですが、これまでくれたけ心理相談室カウンセラー一同を支えて下さっている桃子カウンセラーが日々綴られるブログの中からは深く揺るぎない強さ、暖かい感情や心が落ち着…
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momoko-shibata · 2 months
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お休み期間のお知らせ
お休みの期間がありますので、ご確認いただけますと幸いです。 柴田桃子
いつも公式サイトにご訪問いただきありがとうございます。 3月に入り、まだ寒暖差はあるものの、季節としてはこれから、ちょうどよい暖かさを感じたり、桜やチューリップなどのお花が色とりどり咲くので楽しみです。近所にも、緑のじゅうたんが広がっています。 くれたけ心理相談室 安城支部のお休みのお知らせです。誠に勝手ながら、下記の期間、お休みとさせていただきます。 ◎3月29日(金)~4月4日(木) ※尚、公式サイトからのネット予約、フォームによるお問い合わせは、通常通り可能となっておりますのでご利用ください。(予約の際は、カレンダーをご確認ください) ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 日々、どうぞ心と体を大切にお過ごしください。
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玉城デニー知事の度重なる選挙違反も職務不正も報道されない沖縄県メディアの実態
1、選挙違反の証拠としてYouTubeやニコニコ動画でUP
ニコニコ動画 https://www.nicovideo.jp/watch/sm22715457
この動画では、2014年1月18日16時15分頃に撮影したと紹介されています。
その内容は、名護市の選挙期間中に〝生活の党〟の街宣車に市長選に立候補している「稲嶺進」のポスターを掲示し応援演説まで行っていたところを取材したものです。
動画の中で「街頭宣伝車標旗」の携帯を運転手に確認すると持っていない解答。
公道の歩道に街宣車を止めて投票を呼びかける演説をする違法な街宣活動を自ら行い、さらには公職人は撮影を断ることはできないことを知らない玉城デニー知事は「取らないで」と顔を隠し、慌てて逃げ出しています。
国会議員は、選挙期間中に地方公共団体所有の土地で候補者の氏名を印刷した文書図画(選挙ポスター)を掲示することは許されていません。
このことで、玉城デニー知事は下記の違反を犯したことになります。
①候補者のポスターを街宣車に貼る「公選法違反」
②街頭宣伝車標旗を得ないまま選挙活動「公選法違反」
当時の玉城デニー議員は、無知だったのかもしれませんが、現職の国会議員であるため公選法を知らなかったでは許されません。
ニコニコ動画 https://www.nicovideo.jp/watch/sm22726980
撮影者のコメントによると、カメラを向けると顔を隠し慌てて逃げたと書いています。
違反行為を知っていたすれば悪質極まりないといえます。
こんな人物が沖縄県の知事では沖縄県民の未来はどうなるのでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=TC-XmX9jCyw
更に玉城デニー議員は沖縄県の知事になると堂々と知事の権限で不正を次々と行なっています。
沖縄事務所の徳森りま所長と山形県の社団法人子供被害者支援基金の鈴木理恵代表理事と談合して玉城デニー知事による2500万円の公金を不正に流出したことが明らかに!
文化観光スポーツ部(沖縄県)新垣健一部長が淡々と言い訳する議会の動画がYouTubeにありました。
https://www.youtube.com/watch?v=7S9oc1pH_ms
契約前に業者との会食が発覚!
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令和2年9月28日(月)第6回沖縄県議会
https://www.youtube.com/watch?v=s5OJETp4iI8
知事不在の知事室で弁当食べながら世間話しをしただけで何も知らない、聞いていないという。
玉城デニー知事が同席していたことは明らにもかかわらず、呆れた答弁が続きます。
「オール沖縄」は、日本の被害者だから暴力も許されるといった活動が加熱している沖縄県。
私利私欲の塊で問題が発覚すると全て職員に責任を取らせるよう事前に圧力をかける玉城デニー知事。
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玉城デニー議員は、県知事選挙のテレビ演説で以下のように語りました。
「ミサイルが飛んでくると、我が国の上空に飛んでくるということを迎え撃つと。その、、、戦争の有事の前提を作っているわけですね。有事の前提を作ればなんでもできちゃうんですよ。だから、どんどん安保法制とか特定秘密保護法とか色々なものを、まるで戦時に備えてそうゆうことを整備していくんだというやり方は、およそ日本の国家が今まで取ってきた国の成り立ちや形とどんどんどんどん変えてきているんですね。だから僕は有事の前提に置かずに、平時における外交というものが一番大事で、相互関係で成り立っているのに基地を置くということは、ある種の裏切り行為と捉えられてもおかしくない。そうすると、こっちの国の人も「日本がこうするんだから、僕らもこうするよ」「いやいや、我々はあんた達がこうしているから、ここに基地を作っている」中々それが気がつかない。いつまでも疑心暗鬼が続いているわけですよ。専守防衛でいられる日本の利点は、平時における平和外交。なるべく基地は置かない方が良いという前提で、基地を置かない更なる前提は平和外交を前提とした諸外国、近隣諸国との良好な関係を継続して作っていくと。基地を作ってしまったら、平和になるなんて絶対にありませんから」
コメントを書き起こしながら笑ってしまいました。
「どんどんどんどん」とか「〇〇前提」が何度も繰り返されて、何を云いたいのか何を語っているのかわからなくなります。
要約すると、自民党は戦争を開始する前提で沖縄に基地を置いているから沖縄県民に対する裏切り行為だ!平和外交を前提に基地を全て無くすべきだ!
と主張しているんですね。
近隣諸国の中国も韓国も日本の領土を侵略している現実と北朝鮮は毎年未ミサイルを撃ち、今年は連日日本に向けて撃ってきている事実。
平和外交を続けてきた日本の末路とも言えるのではないでしょうか?
こんな訳の分からない主張と私利私欲の政治活動で隠蔽に翻弄しながらも知事に当選してしまう。
〝玉城デニー〟に投票する沖縄県民はどこに向かおうとしているのか?
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本当に不思議な県民だ・・・
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hiromiaoyagi · 1 year
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西三河ランチ会(安城市)に行ってきました
昨日、愛知県安城市で初開催となるくれたけ心理相談室のランチ会があり、浜松支部からも私と齋藤勝彦カウンセラーも参加させていただきました。 安城支部の柴田桃子カウンセラー、岡崎支部の岩月絵里カウンセラー主催で行われ、今後、岡崎市での開催を含めて4月、7月、10月にも開催される予定です。 くれたけ心理相談室のランチ会は、カウンセリングに関心のある方、カウンセラーと話してみたいという方など、どなた様でもご参加いただける会となっています。 カウンセラー・カウンセリングがさらに身近な存在となり、時には心を見つめる時間を必要とすることもあるということが自然なものになるといいなと思っています。 やっぱり、リアルに会えるっていいですね!言葉にならない部分も含めて、いろいろなことを感じられますし、吸収できて、とてもよい刺激を人からいただける、そんなランチ会です。
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iwatsukieri · 1 year
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2023年1月21日(土)西三河ランチ会 
平素よりお世話になっております。 愛知県西三河地区で初めてのランチ会を開催いたします。 今後は安城支部の柴田桃子カウンセラー とともにご案内させていただきます。   【ランチ会の詳細】 日時:2023年1月21日(土)11:00~ 場所:ピッツエリア ブル 安城店  駐車場有(パンのトラ共同駐車場) ※JR安城駅からの無料送迎も行っております。 参加費無料 ※各自の食事代のみご負担ください。   【参加方法】 下記のページの下にエントリーをお願いいたします。 ⇒西三河ランチ会につきまして   どなたでも参加可能です。 カウンセラーと関わってみたい。 どんなカウンセラーがいるんだろう。 など、初めての方でも気軽に参加しやすいかと思います。   初の西三河ランチ会、 皆様にお会いできますのを心から楽しみにしております。   よろしくお願いいたします。   くれたけ心理相談室 岡崎支部 岩月絵里
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takeya-tobanyoku · 2 years
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೭✍︎ 日本自律神経病研究会リモート研究会開催👨‍⚕️ 竹屋陶板浴で無料参加𝕠𝕜⚐” 先月竹屋陶板浴で開催した 永野剛造先生の出版記念講演会 「エネルギー医学で分かった! 治る人 治りにくい人の違い」 ・病気と心のつながりについて、 ・自分で改善させるために出来る心構え、 など、分かりやすく納得できて 実践に移れるお話満載。 参加者さんからは大満足の感想を頂き、 都合が悪く参加できなかった方からは 「次はいつ開催ですか?」と問い合わせも頂きました。 その永野先生が主催する「日本自律神経病研究会」の リモート研究会を竹屋陶板浴で観られます! 「福田安保理論への回帰」内野孝明先生(内野治療院) 「安保理論から自律神経病理論への発展」永野剛造先生(永野医院) ぜひご観覧にいらして下さいˊᗜˋ 日時:9月11日(日)10:00- 場所:竹屋陶板浴喫茶室 参加費:無料 日本自律神経病研究会は亡安保徹先生を中心に自律神経と免疫の観点から新しい医学や医療を確立することをめざし、設立された研究会です。 #日本自律神経病研究会 #研究発表会 #安保徹 #福田実 #安保福田理論 #自律神経の白血球支配 #免疫 #永野剛造 #内野孝明 #エネルギー医学 #体を心底治す #7日でわかるエネルギー医学 #生き方を変えれば病気は治る #ガンと生きる4つの法則 𝕡𝕚𝕔𝟚 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 𓅨 𝕡𝕚𝕔𝟙 こんなに暑いのに、 なんで秋だって分かるんだろう? 𝕡𝕚𝕔𝟛 今日は #無農薬人参🥕 と #栗🌰 が 届きました(๑´ڡ`๑) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 𓅨 #陶板浴体験談 𝕡𝕚𝕔 𝟜 3日連続入浴チャレンジ達成記念コメント 『私が、暑くても陶板。浴に来るのは…』 ¯ ¯ ¯ ¯ ¯೭✍︎ 体調が少しでもよくなればいいな、 と思ってです。 ¯ ¯ ¯ ¯ ¯ #3日連続入浴チャレンジ🌞 は9月末まで✨ 陶板浴のスッ��リ温活で残暑を乗り切ろう☺︎ 期間中3日連続でご入浴頂けた方には、 無料入浴券を差し上げています。 #残暑対策に陶板浴🍂 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 𓅨 ≪9月のスケジュール≫ 7月1日~9月30日"3日連続入浴チャレンジ🌞" 10日(土)~19日(月)敬老の日キャンペーン🍂 10日(土)敬老の日キャンペーン🍂開始 11日(日)日本自律神経病研究会リモート研究会♡ 12日(月)内臓整体 14日(水)足もみ若石 15日(木)ストレッチ&フラダン♡ 16日(金)ちくちく大人手芸部♡ 17日(土)「知ってるようで知らない?タンパク質の話」♡ 19日(月)足もみ若石 19日(月)笑いヨガ♡ 19日(月)敬老の日キャンペーン🍂終了 20日(火)椅子ヨガ ♡ 20日(火)抗酸化リフォーム相談会☖ 21日(水)氣功 21日(水)幸ちゃんのスマホ教室 22日(木)ストレッチ&フラダンス♡ 23日(月)内臓整体 26日(水)足もみ若石 27日(火)腱引き 28日(水)足もみ若石 28日(水)がん交流会⚘ ⚑⚐⚑ 𝕡𝕚𝕔𝕜 𝕠𝕦𝕥 ⚐⚑⚐ \ 知ってるようで知らない?タンパク質の話 / 9月17日(土)10:00- 身体の半分以上は水分ですが、 その次に占める割合が多いのが蛋白質。 重要な栄養素だからこそ、 正しい知識を身について、 美味しく健やかになりましょう(๑´ڡ`๑) #月1無料学習会 #蛋白質 #糖質制限 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 𓅨 #今こそ免疫力 #今こそ陶板浴 #龍ケ崎市 #温活 #温熱 #竹屋陶板浴 竹屋陶板浴 @takeya.tby 𓅨 茨城県龍ケ崎市栄町4356 ℡ 0297-64-3726 営業時間 6:00-20:00 利用料金 ¥1.200- (株式会社 竹屋陶板浴) https://www.instagram.com/p/CiRUe2whb7G/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tsuneminnn26 · 3 years
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Kanazawa-Kuruwa
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郭の中の金沢、辺京の小宇宙
郭_この辺京の遊郭には、金沢の美しさと醜さがくるわれている。
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郭は...
北陸の美学の結晶で��った。 卯辰山へ��っすぐ伸びる石畳、黒光るボッテリとした能登瓦、弁柄色の木虫籠(きむすこ、細い桟の出格子)。九谷の襖の手掛けや輪島塗りの調度品、べっ甲のかんざしや色とりどりの菓子や酒、夜遅くまで鳴り響く唄、笛、鼓の音色。
同時に人身売買の巣窟でもあった。 極めて幼い頃に身売りされた少女は、楼主と養子縁組を結び、自らにかけられた身代金を返すまで拘束を受け、芸妓・娼妓として働いた。町を彩った女のいくらかは楼主となった。
今回は、金沢の光であり影である茶屋街について、制度・人びと・建物・遊び・性の観点から明治・大正の茶屋を前提にご紹介する。
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(参照:『金府大絵図』金沢市立玉川図書館所蔵)
明治に生まれた主計町を除けば、ひがし・にし・きた・愛宕の郭は2つの大きな川、犀川と浅野川の金沢城から見て外側に位置している。(これは、江戸の吉原が常に皇居から見て川向いに建てられて、都市の外周部に位置していたこと同様の理由で、穢の場所を都市の外側に配置するためであろう。)
その中でも、金沢人が憧れと嫉妬を込めて名付けた東の廓(言うまでもなく京都の祇園・東山にかけている)であるひがし茶屋街は、北陸の最も代表的な茶屋街であった。
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(参照:『金府町絵図』金沢市立玉川図書館近世資料館所蔵)
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A:郭の制度
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金沢の花街の仕組みは京都と同様にお茶屋が客の要望に応じて、芸妓を置屋か ら呼ぶ方式である。芸妓は置屋に所属し、お茶屋から依頼があれば、料亭やホテルなど地域外へも出張することが可能なのも、京都と同様の取引制度である。 さらに金沢の三茶屋街の特色として、お茶屋と置屋の兼業が挙げられる。つまり、お茶屋は場所を提供するのだが、同時に芸妓を抱え、他のお茶屋に派遣することもでき、食事は飲食店から取り寄せることとなる。
お茶屋には上茶屋、中茶屋、下茶屋の3つがあり、上茶屋は5等級に格付けされていた芸者の中でも、一等級のものしか置かなかった。上茶屋は農家の出や他国の婦女は抱えたがらない気風があり、それを誇りにしていた。加賀血筋を大事にし、みっちり芸と作法を仕込むとのこと。明治時代には能登半島をはじめ、日本全国から身売りされた少女が芸妓として所属しており、朝鮮出身の芸妓の記録もある。
郭では「旦那」は芸妓の経済的な保護者であり、後援者であった。旦那は月々お手当を置屋の女将に渡すかわりに、贔屓の芸者を自分一人のものにすることができた。女将は抱え芸者の旦那から一ヶ月の手当をもらうこと大きな収入源であった。ある置屋の抱え芸者が、別の置屋の客を旦那としている場合、旦那はその置屋の女将に毎月の斡旋料を支払うこととなっていた。
お茶屋では客は一見の客は挙げない。理由は、遊興費が後でもらえるか不安なことと、もう一つは酒癖が悪い客を案じてであった。たちの悪い客の中には、火鉢の中に小便をしたり、掛け軸に盆をぶつけたり、美人画を盗む客もいたという。二度目から置屋は電話で芸者の予約を受付け、時間の打ち合わせをする。客は遊興費を何ヶ月に一度、現金で女将に直接手渡しでまとめて払っていた。
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B:郭のひとびと
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お茶屋に以下の人々が住み込んでいた。どこの家もかなりの大所帯で、大抵は十数人で寝ていた。
①女将:
多くは元芸者で、お茶屋の経営をするとともに芸妓と養子縁組を組み芸妓を育てるとともに労働者として管理する。
②芸妓、娼妓:
女将と養子縁組を結び、芸者として客に奉仕する。住み込みと通いがあったが、殆どが住み込みで、通いは芸者でも年季明けの終わった歳高の人たちだけだった。年季明けや旦那がお金を支払った場合は妾として茶屋街の周辺に暮らしていた。
③たあぼ:
行儀見習いと諸芸習得の傍ら、日中は走り使いの雑用、夕方からは芸者衆の座敷勤めな三味線をもって供をなし、供先きの置き屋とか料亭では家族用玄関の片隅で芸者衆の座敷終わりを待つ。12歳になると振り袖芸者と呼ばれ見習いの芸者とみなされ、さらに15,6歳になると留め袖芸者と呼ばれ水揚げが行われた。このころには体だけではなく、三味線・踊り包などの芸も一人前の扱いを受けた。
④ばんば:
年寄りが多く、飯炊賄いが主な仕事。
⑤べえべ:
10-40代、女中、下働きの女で賄い全般、掃除洗濯、女将の身の回りの世話をした。やりてばばあと呼ばれるべえべは客から以下にして金を使わせるか、寝床での振る舞いを芸妓に教え込んだとのこと。
男衆:
登楼のの客引き、芸者の世話役として付き添い、用心棒兼見張り役をする。
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C:郭の建物
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(参照:金沢「東の郭」の復元 平井聖・大林組)
茶屋は2つの大門を持ち、文字通り塀によってくるわれていた。門の外には妾宅が並んでいた。2本の大通りは卯辰山に向かい、卯辰山がアイストップの役割を果たしている。かつては壱番町へは小川を越えてアクセスするようになっていた。
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(参照:『浅野川茶屋町創立之図』文政3年(1820年) 石川県立図書館蔵 「旧東のくるわ」伝統的建造物保存地区保存対策事業報告書 1975年 金沢市教育委員会)
建物の外観は、1階は出格子となっており、木虫籠と呼ばれる細い縦格子がはめてある。縦桟は断面が台形になっており、外から中が見えにくい仕掛けとなっている。2階は今では小窓付きの雨戸になっており、全て開け放てる仕組みになっている。祭りの際には大通りにステージが設けられ、開け放した2階の座敷から芸者の踊りを見下ろしていたのだという。現在では失われているが、かつては木部分に紅殻色の塗装が施されており、赤い色彩と卯辰山の緑が生えたことだろう。また、屋根はかつて石置き板葺きであったが、今では釉薬を全面に施した北陸特有の黒く厚い瓦が葺かれている。
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平面は時代を経て大幅に変更されており、機能上の要求から下記図面の小さい方の平面図(明治以降)へと変更されていったようだ。
明治以降の平面図を前提に話すと、まず玄関を入ると黒漆塗りの大きな階段があり、ハイサイドライトから薄光が差し込んでいる。階段の横は長火鉢が置かれた茶の間であり、女将が座って一切を指示していた。奥座敷と茶の間は主に女将が使用する部屋で、奥座敷は仏間、寝室として使用していた。
みせの間は支度部屋で、芸妓が詰めていたから、街路には芸妓の声がよく聞こえていたことだろう
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2階は大きく表(前2階)・中・奥(広間)の3室に分けられ、表と奥を座敷とし、中はロビーのように使用されていた。間口が大きい場合は表と奥は2室に分けられ、4畳の部屋を芸妓が踊り演奏するステージのように使用していた。2階の更に奥には廊下や小階段を隔てて「離れ」があり、数寄屋風のしつらえとなっている。水揚げや日中の娼妓の使用にはこの部屋は人目に��かないので都合が良かった。
3階はどの家にもあるとは限らないが、座敷を1間もつ場合がある。
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(参照:金沢「東の郭」の復元 平井聖・大林組)
座敷の土壁は紅殻色が用いられる場合が多く、柱は紅殻と灰をあわせて塗装されている。金沢では紅殻色や群青色が来客の場所に使用されることが多いようである。
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(参照:https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10094.html)
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(参照:https://www.pinterest.de/pin/523332419194794021/)
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D:廓遊び 
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(参照:金沢「東の郭」の復元 平井聖・大林組)
宴会は夜だけではなく、遊びなれた客は深更にきて朝帰りということも珍しくなかったし、庄屋の番頭などが小僧の手前もあって夜抜け出せないために早朝に密かに遊びに来ることもあったし、昼遊びの客もあった。これらの時間の揚げ代は夜よりもむしろ高かったとのことである。
客としては、加賀友禅などの伝統工芸の職人の親方や商人、旅の客などがいた。
廓の花代の1単位は45分だった。1時間を1番木と言って、拍子木が隣の控えの間で打たれた。合図の1番木で、芸者は時間切れを伝えて帰り支度をはじめ、そこから客を送り出すまでを15分と見ていたようだ。これは線香1本が燃えるまでに40分かかったことからきていると聞いた。
婚礼の祝宴が夜通し続いたりすると、芸者たちは三日三晩睡眠を取ることもできないこともあった。
芸妓は昼に芸を磨いた。自由を厳しく制限された分、芸に自らの存在価値をかけたからなのであるが、当時の売れっ子は芸を磨くだけの時間的な余裕がなかった。遊客は気に入った芸妓がいると追い回し、昼夜となく名指しをしたため、彼女らは歌や踊りの稽古などしている暇がない。流行りっ子ほど無芸という結果になったのであった。しかし、芸に精進することは文字通り体をいじめ抜くことになり、体の形を崩してしまったようで、例えば、笛の達人と言われた美津は増えをあてがう下唇がミミズ腫れのように腫れ上がっていたとのことである。
お茶屋遊びは数多くあるが、ここで流行ったものに「かんざしえらび」がある。座敷で客と芸妓は輪になって歌った。
お姫さんと寝るがに かんざし引こう お姫さんを抱くがに かんざし引こう 人のかか抱きゃ せわしない ほれ せっせっせ せっせっせ
黒く塗った丸い盆の縁にかんざしが10〜20本、妓の数だけ放射状に置かれ、客たちはじゃんけんをして勝ったものからかんざしをとり、そのかんざしの持ち主と一晩寝ることとなった。
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E:郭の性
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中店以下にいる芸者は、多くは二枚鑑札を持っていた。芸者と娼妓を使い分けなくては前借りを支払うことができなかったからである。上店では芸者と娼妓の区別が一応はひかれていたが、明治から大正にかけてはほとんど建前になっており、体を張ることによって何十円と貰いが増え、前借金を返すことができたから、体を張る者も多かった。
朝から夜まで客が来た。一人は娼妓を置かなくては営業許可が降りなかったため、芸妓は自分の代わりに一日中客の相手をしてくれる娼妓には感謝していたとのことである。
日露戦争の折には、松山、習志野、大阪に加えて金沢もロシア人俘虜の収容地となり、4000人近くの俘虜が寺院などに収容された。彼らは「大切に」扱われたというが、国から通達を受けた市当局が置き屋の女将に協力を要請し、廓の芸者らがロシア人の相手をしたそうだ。廓には梅毒の予防のために「下洗い」する建物が設置され、性的搾取の対象となった。
第二次世界大戦の際には、芸者は三味線を弾くことや太鼓を禁じられ、専ら復員や動員に押しかける兵隊を相手に慰安婦、接待婦として働いた。
15歳ほどになると水揚げがある。水揚げの相手の旦那は、女将同士であらかじめ相談し、決められ多くは老人だったとのことである。若者では手荒く、過ちがあると良くないと考えられたためと、水揚げをするには大金が必要だったからである。相手が年寄りであることは女たちは皆嫌がった。水揚げというものは一回きりで一人前の女になるというわけではなく、二度も三度もしなければならない。水揚げは特別に料金が高いからお茶屋が儲かったとのことである。場所は自分の住むお茶屋とはとは限らず、離れの間が使用される事が多かった。
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(旦那衆が人目を避けて利用した梅ノ橋とかつての妾邸)
金沢の芸妓の生涯を描いたノンフィクション小説である『郭の女』(井上雪著)には花街の美しさと醜さがよく描かれている。
読者は気がつく。 あの美しく見えた芸妓は木虫籠という籠に囚われているのだと。
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takeuchiyoshihiro · 1 year
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#心と身体 心と身体は密接に関わっています。 心が疲れてしまうと、身体にも影響が出ます。食事、睡眠、身体の不調などに現れます。 身体に影響が出ると、心も更に疲れてしまいます。イライラしたり、悪い方に考えてしまったり、気分が落ち込んだり…どんどん悪循環に陥ってしまうこともあります。 逆に、心が元気な時は、身体も調子がよい状態になります。心に余裕があると、行動にも余裕が出てきます。 心にも身体にも、環境やその日の気分や体調などで波があります。その波を大きなものにするか小さなものにするかは、自分次第です。 心の健康は身体の健康にもつながります。 日々、いろいろなことがありますが、影響が出てもそこから回復できるよう、バランスのとれた状態が保てるよう、あなたの心と身体を守るための方法を一緒に考えていきます。 よくご相談いただく内容 ・家族のこと ・夫婦のこと ・子どものこと ・人間関係 ・自分自身のこと ・病気のこと ・発達障害について 上記に関わらず、その他、あらゆるお悩みに対応しております。私自身、子育てを経験中です。子育てに関するお悩みもお受け致します。また、男性のご利用も多くいただいております。安心してお話下さい。 #心理カウンセラー #柴田桃子 #くれたけ心理相談室安城支部 (愛知【くれたけ心理相談室】) https://www.instagram.com/p/CnWMvW7Otrv/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tanakaeri · 11 months
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くれたけ心理相談室知多市新舞子ランチ会
くれたけ心理相談室知多市新舞子ランチ会 素敵なお時間を共有させていただきありがとうございました。 常滑市kuramaさん、お世話になりました。 古民家のしっとりした落ち着きと色彩溢れる食材をたのしんでまいりました。 いろとりどりのフレッシュサラダ大満足です。 わたしは、海鮮スープをいただきました。 今日は晴天に恵まれ、光に包まれた店内でした。 ゲスト様 快くお写真をご提供して下さり、お礼申し上げます。 楽しいお時間をありがとうございました。 本日参加したカウンセラーのご紹介です くれたけ心理相談室代表 竹内嘉浩 心理カウンセリング・経営コンサルティング 竹内嘉浩オフィシャル|株式会社呉竹 名古屋 (takeuchiyoshihiro.com) くれたけ心理相談室代表秘書 柴田杏子 事務局ご挨拶 | くれたけ(会社)について | 心理カウンセリング(全国)くれたけ心理相談室のご案内…
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momoko-shibata · 6 months
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Eight years ~ 安城ルーム開室~
くれたけ心理相談室のカウンセラーとして始めて8年、この度、安城ルームオープンとなりました。 柴田桃子
公式サイトに訪問していただきまたブログを読んでいただき心より感謝申し上げます。 2023年11月12日くれたけ心理相談室 安城支部は、『安城ルーム』を開室いたしました。 くれたけ心理相談室 安城ルーム愛知県安城市箕輪町69-2 「いつかルームをもちたい」私にとって、将来叶えたい夢となりました。 長男の就職が決まり社会人となった時ふと(なぜか不思議だったのですが)自分自身のこれからについてを考えることがありました。 いつかはと思っていた「ルームをもつ」ことが近くに感じられた瞬間でした。 「いつでもここにいてくれる」「安心して話ができる」 そう思って利用していただけるような空間を作りながらその時間を大切に そして、これまでのご縁も大切にこれからのご縁も大切に想いながらさらに精進してまいります。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 くれたけ心理相談室 安城支部 柴田桃子
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itigo-popo · 3 years
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こんにちは!今回は前回と前々回で予告したクランちゃん🌹とグレン君🥀についての記事です!毎度の事ながら原作者である🍓ちゃんに頂いた資料を元に、感謝の念と溢れる熱量と共に解説していきます〜!🌻
★二人の立ち絵は後々また描き足すかもしれません。グレン君の立ち絵の方は下記にて…!
【2021/09/23追記:一部文章の修正と追加済み】
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舞台はとある王国に聳え建つ大きな城。厳重に施錠された塔一角の部屋に一人の薔薇色の少女が国から手配されたメイドの監視下の元、一人ぼっちで幽閉されていました。
その少女の名は〝クラン・ローゼンベルク〟といいます。
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★補足
この王国は前回のオズウェルさんが訪れていた村があった国では無く、はたまた村を襲った敵兵の国でも無く、次回の記事で書かせて頂く予定のルイの出身国でもありません。
因みにラブリーちゃんとミハエルさんはオズウェルさんと同様に後に地上に降り立ちますが恐らくまだこの時点では天界在住です。各自地上に降りる理由ですがラブリーちゃんは保護者役になったオズウェルさんに連れられ、ミハエルさんはラブリーちゃんを追ってという理由かと思われます。
花夜と春本に至っては作者が🍓ではなく🌻で舞台も日本と全く違う為こちらは国以前に蚊帳の外です。カヤだけに。
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話を戻しまして…クランちゃんの出生ですが、
王国専属の魔法使いが連れて来た子です。
クランちゃんが幽閉されている城や国の主導権は主である国王と息子である王子に有りますが当然〝連れて来た〟からには彼らの娘という立ち位置ではありません。
ならば貴族の子か?というと違い、かといって村や街に父や母がいる訳でも無く…しかし孤児でも人攫いでもない。
遠く離れた血縁でもありません。そんな少女を一体どのような目的で幽閉までし、人目を避けさせ隠しているのか…。
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それには理由が有りました。まず国王は国全体の権力者達や政治家達、軍事機関、研究機関と深い繋がりがあります。
そしてクランちゃんの傍には彼女に正体を隠している国から派遣されたメイドが世話係と銘打って監視をしています。
万が一逃げ出さないようにしているからです。つまるところ
クランちゃんは純粋な人間ではありません。
元々彼女は無限に膨大な魔力を発生させる事が出来る装置のような存在として創られました。
この魔力を国や王は軍事や国家機密の研究に利用する為クランちゃんを幽閉していたのです。
そして、それらは後発的にそうなったのでは無くクランちゃんが創られた理由でもあります。
因みに王と違い王子は善良で国王共々クランちゃんに直接の面会はなかったものの彼女への幽閉や以降に記述する〝ある〟研究内容に反対しています。
この王子の存在が後々の展開に大きく影響していきます。
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ここまで禍々しく書き連ねて来ましたが、クランちゃんは種族としては人間です。正確には〝天使に近い存在〟です。理由は後程。
とはいえ機械では無いと言えど彼女の魔力の使い道を考えますと、それこそ機械のように扱い然るべき施設内にて監視且つ管理し利用した方が効率も良いのでは?と疑問も感じ無くもありません。
ましてや愛らしく着飾る洋服も本来は最も必要が無いはず。
この辺りについては彼女を連れてきた王国専属の魔法使いが大きく関係しています。彼女も権力者の一人でもあります。
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女性は国から頼まれた魔力装置を創る為に神様の元に訪れます。神話みたいですね!この神様なのですが現在は地上界に隠居中のようでして前回のオズウェルさんの記事の時にて登場した全智の天使に神としての役割を引き継いでいます。
こう見ますとそれぞれ在住していた国は違えど皆々同じ🍓が描いた世界に住んでいるのだな〜と嬉しくなる🌻…!!
つまりクランちゃんは神様が人間として創造した子ですので、先述でいう〝天使に近い存在〟なのです。
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しかし、何故この時点で敢えて〝人間〟として創ったのか。
これは神様の意思からではなく魔法使いの女性がそう創って欲しいとお願いしたからです。
歳も取りますし、国としては今後も末永く使っていく効率を考えますと悪手のように感じざるを得ません。
これに関しては恐らく魔法使いの女性が、前回のオズウェルさん同様に人間が好きだったからだと伺えます。
但し、この女性もオズウェルさんと同じく良識的な人間を好いており王国の民が好きで且つ彼らを護る為に王国専属の魔法使いをしています。故に国王や後に記述する研究機関等のやり方には眉を顰めており、まだこの時点では内側に潜めていますが彼女もまた王子同様に反対派なのです。
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上記の通り魔法使いの女性は慈悲深い方で、クランちゃんを連れて来た際に大切に扱うようと国王に釘を打ちます。
魔法使いとしての実力も然ることながら神と繋がっていたりと特殊なパイプ持ちでもありますから国王も彼女の言い分を無碍に扱わず、提示された条件を呑み承諾します。
一種の取引みたいなものでしょうか。人間として創られた事以外は国王側からしても悪い話ではなく、そんな些細な欲求に対し首を縦に振ってさえしてしまえば無限の魔力の提供という膨大な利益を得る事が出来るのですから。
以降クランちゃんは〝幽閉〟はされているものの、衣食住や遊ぶものにも困らない何不自由のない生活を送ります。
城に来た当初は四歳くらいで、とても幼なかったのですが今現在は十四歳まで成長しています。世間を知らずに育った為やや浮世離れはしていますが心優しい性格に育ちました。
魔法使いの女性も仕事の合間に遊びに来てくれたりと、血の繋がりこそ有りませんが母と娘のような関係を築きます。
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因みに、これ以降の展開には神様は全く関与して来ません。
クランちゃんを創造したのち、その後どう扱われるか又は持たせた魔力によって一つの国がどうなっていくのか…。
それに関心も無関心も無い。手を貸すのも偶然且つ必然。世界を憂い愛と平和を謳いながら冷徹で残酷な傍観者です。
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視点をクランちゃんに戻します。
上記の方でふんわりと触れましたが彼女の素知らぬところで彼女が生成する強大で膨大な魔力は軍事利用を始めとした王国専属である〝機密〟の研究機関により非人道的な人体実験にも使われてしまいました。
その人体実験の内容は、身寄りの無い孤児を集め兵士として利用する為にクランちゃんの魔力を使い潜在する運動神経を刺激し著しく向上させるという実験です。
この実験が成功した暁には対象は常人離れした身体能力を得る事が出来ます。
但し実験対象が魔力を持っていた場合クランちゃんの魔力に影響される副作用か又その後遺症か、魔力が消失します。
数々の孤児が犠牲となり失敗作と成功作が生まれました。
救いは先述した王子や魔法使いの女性に根回しされたのか失敗作の孤児達は城内で働いてるという事でしょうか。
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★補足
魔��使いの女性がクランちゃんを連れて来なければ、事前にこのような人権を無視した事態は未然に防げた筈です。
恐らく企画段階で、孤児の子達を含めた彼女が愛する国民達の命を天秤に掛けられてしまった又は人質に取られる等、弱味を握られてしまったからではないかと思います。
又は孤児の子達が人体実験以上の危機に晒されてしまう等。
クランちゃんを敢えて〝人間〟としたのは人間が好きだから以外にも訴える想いやメッセージが含まれていそうです。
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凄惨な実験の果てにクランちゃんの魔力に適合し成功した孤児達は軍事利用の為、兵士としての教育を受けます。
その中でも逸脱した身体能力を覚醒させた優秀な成功作である一人の真紅の少年がいました。
その少年の名こそ〝グレン・クロイツ〟元孤児であり、この人体実験の被検体の一人だったのです。
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過酷な境遇だった為か、それとも教育の影響なのか自身を〝駒〟と呼び感情を表に出さない少年です。淡々と任務遂行する姿は一人前の兵士にも全てを諦めているようにも見て取れます。その後は暫くの間、その高い能力を見込まれ王城専属の傭兵兼使用人として過ごしていました。
そうして与えられた任務や日々を、ただただ機械的に過ごしていた彼に、やがて突然過ぎる転機が訪れます。
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とある業務で偶然、中庭にて作業をしていた日のことです。
これまた偶然にも部屋の窓から中庭を見下ろしていたクランちゃんの目に、グレン君の姿が留まりました。
先述通りクランちゃんは浮世離れ気味で世間を知らない面があります。自分と似た髪色、瞳の色を持つグレン君に好奇心に似た興味を抱きそれ以降、窓の外で彼を見かける度に目で追うようになっていきました。
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魔法使いの女性が国王に釘を指してくれたお陰で、大事にはされていますがクランちゃんは幽閉をされている身です。
流石に十年もそれが続けば、室内に居るのがが当たり前に育ったといえど飽きが来るというもの。
退屈だったクランちゃんにとって、外で見掛けるグレン君は羨望の的のように輝いて見えていたのかもしれません。
そして遂には我慢出来なくなった彼女は訪れていた魔法使いの女性に頼み。彼と遊んでみたいとお願いします。
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クランちゃんの口からこのような〝お願い〟が出たのは、恐らく今回が初めてで魔法使いの女性はそれを快諾します。
グレン君にとっても異性同士とはいえ同年代の子と…ましてや遊ぶ機会なんて随分と無かったと思いますから悪い話では無い筈です。足早に国王に掛け合いました。
国王は些か呆れ気味に聞いてはいましたが、多少グレン君の仕事内容に調整が入る程度であり通常通りの任務にクランちゃんと遊ばせるという風変わりなものがくっつくだけなので返答をそこまで渋るような内容でもありませんでした。
もし不穏な動きが有れば予めクランちゃんの側近として配置させているメイドがグレン君を拘束し再教育するように研究機関に送り返すだけです。
こうしてグレン君は傭兵兼使用人又はクランちゃんの従者兼遊び相手として勤めるようになり晴れて二人は顔を合わせる事となりました。
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因みに銘を受けた当日のグレン君ですが上司に呼ばれ初っ端口頭から「最重要人物の護衛及び監視の任務だ」と告げられ、流石のグレン君も涼しい顔の内心では戦々恐々としていたのですが蓋を開けてみれば少女と文字そのままの意味で遊ぶだけだったので拍子抜けしたとかなんとか。
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最初こそ主にグレン君が警戒を示して距離感があったもののクランちゃんの能天気な…おっとりとしたペースにだんだんと絆されていきました。二人は徐々に親密になります。
好奇心からか人懐っこく少々抜けている愛らしい面もあるクランちゃんに対しグレン君も素で少々辛辣な言葉を投げ掛けてみたりと魔力装置とその魔力による被検体とは思えないような微笑ましく仲睦ましい関係値を築きます。
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少し引っ掛かるのは、クランちゃん自身に知らされていない事とはいえ自身や周囲の孤児達をこのような姿にした元凶でもあるクランちゃんに対してグレン君は怒りや怨みを感じ無かったのだろうかという点ですが恐らくそんな事は無く、だからこそ最初の頃は警戒し場合によっては一夜報いて処分される気もあったのではないかなと思います。
しかしクランちゃんと触れ合っていくうちに連れ彼女自身の境遇も決して良いものとは言えず彼女もまた被害者の一人であるという答えに落ち着いたのではないかと��測します。
二人が親しい友人となるまで、そう長い時間は掛かりませんでした。しかし同じくして穏やかな時間も長くは続いてくれなかったのです。
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これまでの国王の横暴な統制に国民や一部兵士の不満が爆発しクーデターが勃発したのです。
瞬く間に王国内が戦場と化しました。勿論、国同士の戦争では無く内紛でです。城内にも怒号と罵声が響き渡ります。
意外にも早々に劣勢に陥ったのは国民側ではなく王国側でした。軍事力は王国側が保持しているものの肝心の指揮が行き届いていなかったのです。何故そのような事態に陥ったか
国王も混乱していました。何故ならクーデターを起こした先導者は実の息子、自身の傍で仕えて来た筈の王子だったからです。
だいぶ遡った先述にて書かせて頂いたこの王子の存在が後々の展開に大きく影響していくというのが、ここで繋がります。ずっと傍らで国王の人を〝駒〟のように扱う王政、そして非人道的な研究への協力等々人権や意志を無視したやり方を見て来た王子は、裏で傷ついた国民や兵士達に寄り添い反旗を翻すタイミングを見計らっていました。
恐らく魔法使いの女性も王子同様に以前から国民側として裏で手を引いていたと思われます。そして、このクーデターはクランちゃんとグレン君の保護までしっかりと視野に入れられており、外部にも漏らさぬよう慎重に計画を練られていた筈のものでした。
魔力提供したものとは又違いクランちゃん本体の強力な魔力は、王城内外のバリア等あらゆる動力源としても使用されてしまっており図らずしもクーデターを起こすには厄介なものとなってしまう為、一時的に城外に避難させる必要がありました。そこで警備が手薄になる内乱での混乱に乗じてグレン君が外の安全地帯に彼女を連れ出すという算段の筈でした。
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一足…いや二足も早くクランちゃんの側近であった王国専属のメイドが王子や魔法使いの女性の規格外に動きクランちゃんを拘束します。
彼女はただのメイドではなく王国の為に戦闘要員として教育された暗殺者の一人でした。思うに彼女は事前に王子や魔法使いの女性の裏での行動に気付いており尚且つグレン君がクランちゃんを連れ出すという計画まで〝メイド〟として傍で聞き確実に王国側を勝利させる為敢えて大事にせぬように内に潜ませ、虎視眈々と様子を伺って来たのではないかと思います。
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★解説では早い段階でメイドの正体は王国から手配された監視役と明かしていましたがクランちゃんやグレン君達が彼女の正体に気づくのは今この瞬間です。
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さて確実に王国側を勝利させる条件ですが、それはクランちゃん…もとい、
無限魔力発生装置の主導権を王国側が絶対的に握り最大限に利用する事です。
これまでは魔法使いの女性との契約により大事に扱ってきましたが王国側から見たら今の彼女は裏切り者です。
よって契約は破棄と見なされ、クランちゃんを大事に且つ丁重に扱う理由も無くなりました。
逃げようとするクランちゃんの手をメイドは捕まえます。
当然そんな裏事情など知らずに十年間、彼女に信頼を置き剰(あまつさ)え家族のように慕っていたクランちゃんは酷くショックを受けます。
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予定外の展開にグレン君も呆気に取られ、動揺している間にクランちゃんは王城内の他の部屋に攫われてしまいました。
今までと打って変わり問答無用という態度にグレン君も普段の冷静さを失い激昂し、それこそ同士討ち前提の死を覚悟しクランちゃんを死に物狂いで探します。
もしこれが王国の手により強化された人間同士の一対一の純粋な決闘ならグレン君にも勝算が見えたかも知れません。
しかし現状は内部戦争です。相手も無策な訳がありません。
ここにきて王国側からの新たなる刺客がグレン君とクランちゃんを絶望の淵に追いやります。
城内が混乱する渦中やっとの思いでグレン君がクランちゃんを探し当てた部屋には怯える彼女と一緒に最凶で最悪な暗殺者が血色の眼を揺らしながら尋常でない殺意と狂気を放って恨めしそうにグレン君を待ち構えていたのです。
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この刺客とは一体何者なのか。まず、クランちゃんの側近であったメイドは王国に忠誠を誓う暗殺者の一人でした。要は彼女の他にも暗躍していた者達が存在していたのです。
その中でも現在グレン君と対峙している暗殺者の少女はタチが悪く、例えば暗殺者でありながらも世話係の兼任を担っていたメイドが持つような理性が崩壊しており殺しそのものを生業とする生粋の暗殺者です。そして国王以外に唯一、メイドが信頼する彼女の実の妹でもあります。
この暗殺者の少女はクランちゃんやグレン君と同じ年頃でありますが、元々の素質か暗殺者として育て上げられた過程でか価値観が酷く歪んでしまっており『自分を見てくれるから』ただそれだけの理由で暗殺を遂行してきました。
今回も例に漏れずグレン君が『見てくれるから』彼を殺そうとします。そこに最早もう内部戦争だとか暗殺任務だ等は塵程に関係ありません。
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★補足
この間クランちゃんを暗殺者の妹側に任せて姉側のメイドは何処に行っていたのかと言いますと、国王の元へと助太刀しに行っていたのではないかと思います。クーデターが勃発している現状、命が一番危険に曝されているのは国王です。
この姉妹も出生はグレン君と同じく孤児であり特に姉のメイドの方は王国に拾われた恩義から強い忠誠心を持ち結果としてクランちゃん達と敵対しました。
しかし妹の方は精神が壊れてしまっており暗殺の理由である『見てくれるから』という物言いの仕方からして、国に恩義を感じる以前に幼さ故に愛情不足等々のストレスに心が耐え切れなかったのだと推測します。
因みに姉妹と表されていますが血の繋がりはありません。
二人の関係ですが、少なくとも姉の方は妹を大事にしている印象で壊れてしまった妹と同じ年頃であるクランちゃんの傍で仕えながら、同じく彼女らと同じ年頃であるグレン君と一緒に従者として働いていた日々の内心を思いますと複雑なものがあります。
因みに約十年間メイドとして触れ合ったクランちゃんの事は「嫌いでは無かった」ようで今回の王国側と国民側の対立が無ければ、もっと良好な関係が築けていたのかもしれない。
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★補足2
今まで触れて来なかったクランちゃんの戦闘能力ですが無限に魔力を発生させれるものの、温室育ちであり恐らく王国側からの指示で万が一抵抗された際に厄介なので護身用の教育を受けていません。よって王国の動力源に使われる程の高い魔力を持っているにも関わらず戦闘能力は皆無です。
素質としては王城の防御壁代わりに使われていた防御魔法に特化しており、攻撃魔法より守護面に長けているようです。
しかし今回の件を考えますと王国側の判断は大正解だったようで実際にクランちゃんは戦闘場面においての自身の力の使い方が分からずグレン君を守る事が出来ませんでした。
これに関しては、先を見据えて指示した王国側がしたたかであったと言う他ありません。
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視点を絶体絶命のグレン君とクランちゃんに戻します。
グレン君も傭兵として培われた経験や過酷な訓練を乗り越えて来ただけあり持ち前の身体能力を持ってして抵抗します。全ては囚われてしまったクランちゃんを救ける為。いま彼女を敵の手中に収めてしまったら、もう二度と会えなくなってしまう…そんな胸騒ぎがグレン君を焦燥に駆り立てます。
しかし相手は〝殺人〟に関して一流であり加えて精神が崩壊している為ブレーキが存在せず惨殺するまでグレン君に執着し続けます。例えクランちゃんが自分を犠牲にしグレン君を見逃すように叫んでも羽虫の鳴き声程にしか捉えない又は聞いてすら…はたまた聞こえてすらいないのです。
その結果、グレン君くんの必死の攻防は悲劇的で尚且つ最悪な結末として無念にも終わってしまいます。クランちゃんの目の前でグレン君の身体は鋭利な刃や黒魔術により深く刻まれ嬲られ満身創痍となりました。
死体よりも酷い有り様の瀕死状態で、まともに呼吸をする事すら出来ているのか分からない程に変わり果てたグレン君の姿にクランちゃんは遂には泣き崩れてしまいます。
その凄惨な光景は、誰がどう見ても逆転不可能な幕引きにしか見え無かったのです。しかし…
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クランちゃんの泣き声を聞きグレン君は最期の力を振り絞り傷だらけの体で立ち上がります。
それとほぼ同時に魔法使いの女性が率いる一部の反乱軍がグレン君とクランちゃんを護るように部屋に突入し、反乱軍である国民と魔法使いの女性の決死の助力によってクランちゃんとグレン君は先述していた計画を組んでいた際に事前に用意されていた外の安全地帯へと送られたのです。
そして同時刻…クランちゃんとグレン君の逃亡劇の裏で、王城の玉座の前では国王は国の繁栄を、王子は民の意志を継いで、互いの思想と理想の為に親と子は剣を振り下ろしました。
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安全地帯に送られ、文字通り命からがら城外に逃げる事が出来たクランちゃんとグレン君。クランちゃんは初めて出た外を不安げにきょろきょろと見渡します。足取りも覚束無いまま緊張の糸が切れ尻餅を着くクランちゃんの横で、どさりと重たい音がしました。グレン君が倒れたのです。
逃げる前グレン君は重症よりも酷い状態でした。その深手のまま敵に抗い痛みを感じる以上にクランちゃんを助ける事に必死でした。自分の命を犠牲にしてまでもクランちゃんに生き延びて、生き続けて、生きていて欲しいと。
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二人を逃がす前に、魔法使いの女性から応急手当として回復魔法を受けていたと思われるグレン君ですが恐らく魔法使いの女性は回復魔法は専門外であり、専門の術者もその場におらず呼びに行くとしたら時間が掛かってしまい目の前の敵に隙が出来てしまう…そして、それ以前に暗殺者の黒魔術が蝕んでしまったグレン君の体や魂は、もう助からない段階まで症状が進んでしまっていたのだと思われます。
魔法使いはグレン君に眴せします。流石にグレン君を治療が行き届かない外に出す訳にはいきません。例えもう助からないとしても1%でも生存確率を上げるならばクランちゃんを一人で外に逃がし、そして暗殺者と今も尚対峙している為この場は危険な場所には変わりませんが医療班が来る望みがまだ有る分こちらにグレン君は残っているべきと…ですが
その真紅の瞳は近くまで来ている〝死〟への恐怖は微塵も感じさせず最期までクランちゃんを護りたい、傍にいたいという強い願いと従者としての誇りを、肌がひりつく程に感じさせました。
いずれの選択にせよグレン君が長く無いのは変わりません。ならば彼の意志を最大限に尊重するのが、せめてもの手向けになるのではないか…そうして魔法使いの女性は、それこそ断腸の思いでクランちゃんと共にグレン君を送り出しました。彼女にとっても王国により犠牲となってしまった国民である一人の少年を。そして大事な娘…そのような存在であるクランちゃんの、やっと出来た大切な友人を自身の目の前で救えなかったのですから…。
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安全地帯にさえ来てしまえば、クランちゃんはもう大丈夫です。役目を終えグレン君は血塗れた瞼を穏やかに閉じて息絶えていました。従者として友として最期まで彼女の傍にいました。
グレン君の死にクランちゃんは酷く悲しみました。しかし、もう先程のようには泣き叫びませんでした。膝枕するようにグレン君の頭を乗せ、泣いていた時の余韻を残して少し赤く腫れてしまった瞳で何かを決意したようにグレン君の亡骸を見据えます。そして彼女の〝救けたい〟という純粋な想いと祈りは、潜在的に宿り眠り封じられた秘められし〝奇跡の力〟を覚醒させます。
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二人を取り囲むようにして、周囲をクランちゃんの強い魔力が顕現した証である紅い薔薇が、まるで今から起こる出来事を祝福でもするかのように咲き乱れ華やかに舞い踊ります。
随分と遡った先述にて記させて頂いた通りクランちゃんの実態は人間ではなくどちらかと言うと天使に近い存在です。
そう、今まで鳴りを潜めていた天使としての力が覚醒したのです。そして運命に翻弄され続けた少女の無垢な祈りは無事に天へ届きました。
こうして意識を取り戻したグレン君の視界には宝石のような瞳に涙を一杯一杯に溜めたクランちゃんが映り、揶揄ってやろうとするも束の間に抱き締められ、傷に響くと小さく呻きつつも照れくさそうに抱き締め返すのでした。
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天使の蘇生術を施された反動によりグレン君も人間ではなくなってしまいました。クランちゃんも以前のように人間の真似事のような歳の取り方を出来なくなってしまいます。しかし、そんな事は今の二人にとって、とてもとても些細な事でした。
その後の長い長い年月を、クランちゃんとグレン君は互いに手と手を取り支え合い二人は幸せに生きていくのでした。
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ここからは補足と後日談。内紛は王子が率いる国民側が勝利し、研究施設諸々は取り壊され軍事の在り方についても一から見直していく事となりました。国民を踏み台として富や税を貪っていた一部の権力者達も総入れ替えを行い今度は国民に寄り添える王国を目指し今ここに若き王が誕生しました。
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元国王の処罰そして処遇については王子自身が殺害での解決を望まない人柄に汲み取れた為、権力を剥奪した状態で王子側の兵士の監視下の元軟禁または国民が知る由も無い住居にて隠居させているのではないかと思います。後者の隠居の場合に関しては見つからない場所でないと恨みが収まらない国民が国王を手に掛けてしまう事が危惧出来るからです。
これに関しては元研究員達や元王国側の権力者達そして例の暗殺者であった姉妹達にも同じような処遇が下されたかと思います。もし更生が可能ならば数年後には贖罪という意味合いも込めて表で活動出来るよう手配をする事も考慮して。
但し人として余りにも許されない行為をしてしまっていたり、更生の余地や意思が無いようであれば再出発をした王国を脅かす脅威となる前に正当に処罰を降したと考えます。
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その後のクランちゃんとグレン君について。
隠居とはまた違いますが、復興中の王国内が落ち着くまで暫くは安全地帯での生活を余儀なくされます。とはいえ生活で必要な食料や衣料品等は、新しくなった国からほぼ毎日届いており特に不便や不自由なく暮らせる状態です。
落ち着きだした頃には魔法使いの女性も二人が人間ではなくなってしまった事情も知った上で変わらぬ様子で接し度々顔を出すようになります。まるで新婚さんのような二人を茶化す母親のように。
安全地帯に関してですが、恐らく特に危険な生物が生息していない森の中で目立たないながら赤い屋根の可愛いらしいお家が建っており、そこを王国内に戻るまで仮住まいにしていたのではないかと推測。もしかしたら、そのままそこに住み続けているのかも。小鳥のさえずりで起きてほしいし、クランちゃんには森の小動物と遊んでほしい。
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以上がクランちゃんとグレン君編でした!🌹🥀
クランちゃんの愛らしさも然る事ながらグレン君という一人の男の子の生き様と言いますか在り方が格好良すぎる…!!
因みに今後ルイ達と邂逅する時が来た場合、時系列的には逃亡後の二人と会うのが正解なのですが、お城…箱入り娘のお嬢様…と見せかけて実は囚われの身の女の子…グレン君との主従関係…イイよね…みたいな感じで🍓と話していて、んじゃあ逃亡前にするか〜と審議中だったり🌻
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そうだ、せっかくなので…魔法使いの女性、クランちゃんのメイドであった暗殺者のお姉さん、そのお姉さんの実妹でグレン君を窮地に追いやったヤベー暗殺者の子は…実は…!
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この🍓が販売中のスタンプにいます。(久々な突然の宣伝)
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ちょうど三人で並んでらっしゃいました。左が魔法使いの女性、左中央が妹の方の暗殺者の子、右中央が姉の方の暗殺者の女性でメイドとしての姿、右が暗殺者としての姿です。
みんな可愛くて美人さんです!因みに🌻の推しは…春本の作者なので何となく察して頂けてそうですがヤベー妹の子。
でもって!なんと神様(左)と、オズウェルさん編で登場した全智の天使様(右)もスタンプの中にいるのだ���!神々しい!
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そんな感じで今回はここまで〜!次回はルイと花夜と春本編です!😼🦊🐰もしかしたらルイと花夜、次々回に春本という風に記事を分割するかもしれません。まだ未知数…!
今回…というより、まとめ記事を書く度🌻から🍓への愛の重さが尋常でなく露呈しだしており見ての通り沢山書いてしまった為、誤字脱字すごいかもしれません…!見つけ次第直していきます😱それでは!♪ (2021/09/22)🌻
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朝比奈潤(ドMおじさん)@doemojisan
今から15年ほど前、20代後半の頃に個別指導系の学習塾で数年間働いていた。担当は男子中学生ばかりだったがその中に明らかにオーラが違うイケメンがいた。今で言えば坂口健太郎によく似ていたので、ここでは彼を坂口君と呼ぶ。坂口君は身長180弱、不良っぽさと中性的な部分を併せ持ったルックスだった。
実際、彼はよくモテていた。恥ずかしい話だが、私は女性の生態についての知見をほとんど彼から得たと言っても過言ではない。30歳手前の大人が14~5歳の少年から女について教わるという屈辱は私を大いに苦しめたが、童貞だった私には坂口君が無邪気に話すモテ話が抗いがたい魅力を持っていた。
「さっき逆ナンされてカラオケでセックスしてきちゃった」私が担当してすぐの頃、彼が述べた遅刻の理由である。成績の良い子が行くような塾ではなかったから真面目に勉強しに来ている生徒は少ない。それでもこの発言は衝撃的であった。事の真偽はともかくとして、私は注意するよりも呆然としてしまった。
イケメンの中でもよりすぐりの「超イケメン中学生」には凡人には想像し得ない奇跡のような出来事が毎日起きている。逆ナンパはそれこそ日常茶飯事だ。家電量販店で暇をつぶしていたら、見知らぬ40代のマダム風女性に当時、流行っていたゲームボーイアドバンスを買ってもらったこともあるという
奇跡というのはたとえば、繁華街ですれ違った20代の女性に道を聞かれ、親身になって教えたところ連絡先を聞かれ後日、お礼がしたいと食事に誘われる…といったようなことだ。そんなことがあるのだろうかと思う。私は42年間生きて、宗教の勧誘以外で一人歩きの女性に声をかけられたことがない
こうしたエピソードの一つひとつに何とも言えない迫力を感じ、私は授業中の彼の雑談、自慢話を黙認した。そういった話に私自身が興味を持っていた。彼の携帯電話の画像フォルダには今まで関係した女性との画像が収められていた。その数の多さ、写真に収まった女性の美しさには圧倒される思いであった
そのフォルダを全部見たわけではないが、一際目を引いたのは坂口君と同世代であろう白人とのハーフの美少女だ。玉城ティナ、トリンドル玲奈に似た雰囲気の彫刻のように美しい顔だった。とても中学生には見えない。そしておっぱいも、服の上からでもそれなりの大きさになっているのがわかった
何枚かの画像には私と同世代、もしくは30代であろう女性も写っていた。私には視線すら合わせない同世代の美女が15歳の少年には心を開き体も許しているのかと思うと、やるせない思いであった。自分の私生活がとてつもなく惨めに感じ、オスとしての能力の違いを見せつけられる思いであった
当時の私生活は今よりも悲惨であった。休日ともなれば昼近くまで惰眠を貪り、起きれば近所のコンビニへ行く。道中、美少女とすれ違えばその顔や胸の膨らみを凝視して目に焼き付け、帰宅後はその美少女を想像しながら自慰をする。そしてコンビニ弁当を食べテレビを見ながら夕方になるとまた自慰にふける
坂口君が恋愛ゲームを楽しみ女性を楽しませ、そして愛されている一方で、私は道行く美人を盗み見ては服の上から伺えるおっぱいの大きさを確認して脳裏に焼き付け、その乳房を揉みしだく妄想にかられながら一人慰め、果てる。東京砂漠とはこのことだろう。私は自分の情けなさに消え入りたくなった
坂口君を教えていて気付いたことがある。それは女も男と同じように気になる異性をチラ見するという事実だ。教室で隣り合って座っていた私にはそれが手に取るようにわかった。そしてチラ見された側は視線に完全に気付く。チラ見されている事に気付かれまいとあえて見ないようにする行為すらもほぼわかる
授業時間が終わり坂口君が帰宅しようとすると、いつも奇妙な光景が繰り広げられた。女子生徒たちがみなソワソワしながら坂口君の様子を気にしているのである。女子生徒の中でもカースト上位と思われる、沢尻エリカ似のリーダー格はいつも偶然を装って坂口君の周囲をうろつき会話の機会を伺っていた
沢尻の積極性に私は驚いた。女の子は相手次第でこれほどまでに積極的になるのである。カースト下位の女の子には坂口君と話す機会は与えられない。女子リーダー格の沢尻は、その地位を生かして他の女の子を牽制していたのかもしれない。授業が終わると上位グループが坂口君を取り囲むこともあった
坂口君と沢尻はもしかしたら関係を持っていたのかもしれない。なぜなら沢尻が坂口君に夢中になっていたのは誰の目にも明らかだったからだ。坂口君に入れあげていたのは沢尻だけではない。女性社員にもまた坂口君は人気があった。中でもある20代後半の女性社員が取った行動は生々しかった
の女性社員は波瑠に少し似ていたのでここでは波瑠さんと呼ぶ。長身でスレンダー、キリッとした顔つきが近寄りがたい雰囲気を出していて仕事が速かった。その波瑠さんは、愛想が良いほうではなかったが、坂口君と話すときだけは満面の笑みになるのである
志望校などを調査する資料を坂口君が提出し忘れたことがあったが、その時の波瑠さんの動きは凄かった。坂口君の席の隣にひざまずいて「ここに名前を書いて」「学籍番号はここ」と、手取り足取り教えながら書かせているのだ。どこに名前を記入するかなどバカでもわかる。波瑠さんの魂胆は明らかだった
波瑠さんが坂口君に資料を書かせている間、二人の物理的な距離が徐々に近づいていくのがわかった。波瑠さんは時に坂口君に覆いかぶさるように資料の書き方を教えていた。私には波瑠さんのおっぱいが坂口君の背中に当たっているように見えて仕方がなかった。いや、間違いなく胸と背中が触れ合っていた
波瑠さんは長身だったが胸はそんなに大きくなかった。体の線がはっきりとわかるような服を着てくることもなかった。私はそんな波瑠さんが自らの女の部分を強調していることに衝撃を受けた。よく恋愛マニュアルに「OKサインを見逃すな」なんて書かれているが、こういうことなのかと思った
女のOKサインとはかくも露骨なものなのだ。本物のOKサインとはこのようなものなのだと思い知らされた。恋愛マニュアルに書かれた「酔っちゃった~」なんていうセリフや、普通の男が「もしや」と感じるセリフなど、このときの波瑠さんのOKサインに比べれば勘違いに近い
手取り足取り教えられながら資料を書き終えた坂口君の行動も私を驚かせた。「疲れた~」と言いながら席を立った坂口君は「波瑠さんの肩揉んであげます」といって肩のあたりを揉みはじめたのだ。波瑠さんは顔を真っ赤にしている。あのクールビューティの波瑠さんが真っ赤になって動揺している
波瑠さんにひそかに思いを寄せていた私は激しく嫉妬した。童貞ゆえの自信のなさで会話すらままならなかったが、いつも彼女を盗み見ていた。服の上から伺える乳房の形を想像しながら自慰したこともある。年上の彼氏がいるという噂にうちのめされたこともあった
そんな高嶺の花だった波瑠さんが「どうぞ私を抱いて」と言わんばかりにオンナの表情をしていたことがショックだった。一見、ツンとしているように見える女性でもイケメンに見つめられたらイチコロなのだ。しかも相手は15歳の少年である。この事実は私を苦悩させた
その日、自宅に帰った私は波瑠さんの表情を思い出していた。肩を揉まれた時の波瑠さんはなんと幸せそうな表情をしていたことか。坂口君��波瑠さんを抱いている姿を想像してみた。すると嫉妬と悔しさで不思議と興奮してくるのがわかる。寝取られ好きの気持ちがわかった。私はその夜、何度も自慰をした
この一連の出来事は童貞を捨てたいという思いを強めた。風俗でもいいから童貞を捨てれば嫉妬に苦しまなくてもすむかもしれないと思った。次の休日、ネットで入念な下調べをし風俗へ向かった。初めての記念だからと一番美人でゴージャスな容姿の女の子を指名した
指名し部屋で待つ間、胸は高まった。期待と緊張が入り交じり、武者震いが止まらなかった。女の子が部屋に入ると緊張は限界を越えた。手足が震えている。まずい。嬢に童貞であることを悟られたくない一心で、手足の震えを隠し手慣れた様子を演じようとすればするほど震えは強まり会話にも妙な間ができた
正常なコミュニケーションすら成立しない私を前に、風俗嬢は徐々に心を閉ざしていった。恐らく私は緊張と劣等感にまみれた恐ろしい表情をしていたのだろう。風俗嬢が私を不気味がり、怖がっているのがわかる。私はその雰囲気をどうすることもできず、無言で胸を揉み続けた
子泣き爺のように後ろから覆いかぶさり、ぎこちなく胸を揉みしだく私の表情をチラリと見た風俗嬢は、ほんの一瞬だが嫌悪の表情を見せ、その後は私をできるだけ見ないようにしていたと思う。私の性器に手を伸ばし、数回上下に動かしながら刺激を与え勃起を確認した彼女は無言でコンドームを装着させた
コンドームを装着されながら私は女体に感じ入っていた。初めて触る女性のおっぱい。その柔らかさ美しさに衝撃を受けた。女の乳房とはこんなにも男に幸せな感情を与えるのかと。ずっと揉み続けていたい衝動にかられた。しかしコンドームを装着させた嬢は女性器に何かを塗り込んだあと挿入を促した
正常位の体勢から、私はアダルトビデオの見よう見まねで挿入を試みた。しかし、これが意外に難しい。挿入しようとし、角度や位置の違いから押し戻される。それを数回繰り返すうちに動揺は強まった。童貞であることがバレたかもしれない。そして何より精神的動揺から勃起が弱まっていくのを感じた
萎えて柔らかくなった男性器を女性器の入り口に押し付け、どうにか挿入しようとして押し戻される滑稽きわまりないやりとりの後、私は挿入を諦めた。気まずさを誤魔化すため、私は風俗嬢のおっぱいにむしゃぶりついた。風俗嬢は事務的に私の性器を手でしごき、再び勃起を促した
胸を揉むとわずかだが、萎えた性器が復活する。ベッドの上にお互い向き合って座りながら無言のまま、私は胸を揉みしだき、風俗嬢は淡々と私の性器をこすり上げる重苦しい時間が20分くらい続いた。異様な光景だったと思う。やがてコンドームがシワシワになったところでタイマーの警告音が響いた
「時間…」とつぶやいた風俗嬢はコンドームを剥ぎ取り、激しいペースで性器をしごいた。私も胸を揉むペースを早める。すると数十秒後、精子が放出された。思わず「あっ」という声を上げてしまった。賢者モードに陥る私をよそに彼女はティッシュで精子を拭く。これが私のみじめな初体験だった
挿入に成功しなければ真の意味で童貞を脱したことにはならない。翌週も同じ店に行った。指名した娘は先週の子ほど美人ではなかったがとても愛想が良かった。武者震いしながら性行経験者を装う私のバレバレの演技にも笑顔だ。私を傷つけないよう、私が彼女をリードしている錯覚を与えながら挿入へと導く
メリメリという感覚の後、私の性器はするっと女性器の中に入った。挿入に成功した。私は激しく動くことで緊張を悟られないように努めた。しかし、このとき私は膣内での射精には成功しなかった。風俗業界ではこれを中折れと呼ぶらしい。結局、私は手と口で嬢に刺激されながらゴム内で発射させられた
恥ずかしながら私はセックスがこんなにも難しく、重圧がかかるものだとは知らなかった。機会さえあれば誰にでもできると思っていた。水を飲み、道を歩き、ベッドで寝る。そんな人間の当たり前の営みと同じく挿入と射精ができるのだと。しかし実際は違う。自転車の補助輪を外すような訓練が必要なのだ
風俗店から帰宅後、ネットで調べたところ、私のような症状は「膣内射精障害」と言うらしい。自慰ばかりしているモテない男が患う風土病のようなものだ。普通の男性が患うこともあるが、多くは加齢、飲酒、あるいは倦怠期で刺激を失ったことが原因であり、コンディション次第ですぐ回復する
自慰ばかりしている男性は、しばしば自分の性器を強く握りしめる。そして、それは膣が加える刺激を上回る。性交よりも自慰の回数が圧倒的に多い非モテ男はそれに慣れきってしまい、いざ性交するときに刺激が足りず射精に至らないのだ。オナニー病、モテない病と言える。こんなに哀しい病があるだろうか
結局、膣内での射精に成功するまで、童貞を捨てた日から3年以上の月日がかかった。風俗店へ通いつめた回数は40回を超える。30歳を超え、ようやくである。中折れし途中で萎えた性器を手でしごきあげられ、射精させられるという情けないセックスを40回以上も繰り返したのだ
童貞を捨てれば消え去るかと思われた劣等感はさらに巨大になった。3年の間、自らの性的能力の低さ、異常さを突きつけられた思いがした。15歳の少年がいとも簡単に、毎日のように行う「普通の性交」にお金を支払ってもなお達しないのである。波瑠さんら女性社員や生徒がこれを知ったら、蔑み笑うだろう
恥ずかしい話だが、今でも私は2回に1回は膣内射精に失敗する。これは異常なことだろう。しかし、異常者なりに気づきもあった。風俗嬢に「実は素人童貞で経験が少ないんです。リードしてください」と白旗を上げるのだ。すると精神的に少し楽になることがわかった。少なくとも手足の震えは軽減した
裸の女性を前にした緊張、武者震い、手足の震えは、恐らく素人童貞を恥に思い隠そうとする男のチンケなプライドと密接に関わっている。あえて白旗を上げることで、それはいくらか軽減する。しかし「途中で萎えたらどうしよう」という重圧は依然として残る。この重圧から逃れる方法を私はいまだ知らない
風俗嬢に「経験が少ないのでリードしてほしい」とカミングアウトすると、高確率で「そういうお客さんの方が好き」と言われる。これは好き嫌いというよりも、その方が業務上、楽なのだろう。世の女性が素人童貞を好きというわけではない。むしろ素人童貞で射精障害のおっさんなど視界にすら入っていない
しかし指名した子がドンピシャで好みだった場合は、経験が少ないことを明かせずにいた。もしかしたらこの娘と付き合えるかもしれないという下心からである。冷静に考えれば風俗嬢が客と付き合うことなどあるはずがない。にも関わらず、自分を偽りカッコつけてしまうのだ
なぜか。それは女性との接触が極度に少ない非モテには万に一つの可能性でさえ貴重な機会だからだ。自分でも狂っていると思う。しかし非モテの劣等感とは、これほどまでに人間の判断力を狂わせるのである。こうして性に習熟した大人の男を演じようとして射精に失敗し呆れられる。私はこれを繰り返した
風俗店通いで不快だったのは待合室の存在だ。見るからに女と縁がなさそうな醜い男たちが折り重なるように狭い部屋に押し込められ、煙草の煙にまみれながら携帯電話の画面を覗いている。そしておそらく彼らは軽く勃起している。この世の終わりみたいな場所��。気持ちの悪さに身の毛がよだってしまう
フェミニストが憎み、罵り、滅ぼそうとしているのは風俗店の待合室にいるような男たちのことだろう。決して坂口君のような美少年ではない。この点に関して、私はフェミニストに深く同意する。彼らを消し去ることで、世界は少しだけ良くなると思わざるを得ない。私も消えてしまうけれども
おそらく坂口君は、平均的な非モテ中年の何十倍、何百倍もの女性を傷つけ、悲しませ、不安にさせてきたはずだ。しかし、世の女性はそれでも坂口君を愛する。そして彼に特別扱いされることを望む。フェミニストも坂口君を攻撃することはない。彼の存在そのものが女性を幸せにするからだ
私のような非モテ中年がフェミニストにお願いしたいのは、せめて我々が生きる権利だけは奪わないでほしいということだ。風俗店の待合室に来てしまうような種族は、自分ではどうにもできない性衝動と法律の折り合いをつけ、やむにやまれず安月給を工面して数万円を握りしめてやってきた善良な市民である
男がお金を払って快楽を得ようとすることに関して、女性の目は厳しい。それは本来なら淘汰され、消えてなくなるべき遺伝子が、お金の力で力を得ることへの本能的な嫌悪であると思う。この本能は現在の人権制度、博愛主義と完全に対立する。この点について現代社会はまだ答えを見いだせていないと思う
坂口君には女性を虜にする必殺技があった。それは笑顔で挨拶することだ。なんだ、それだけかと思うかもしれない。しかし彼は笑顔だけで女性を完全にコントロールしていた。私が見る限り、彼はいつも同じように笑顔の挨拶をしていたわけではない。人や状況に応じて、振りまく笑顔の量に濃淡をつけていた
坂口君が最大級の笑顔で挨拶をすると、女たちは皆、有頂天になった。成人女性とてそれは同じだった。みな狂ったように喜んだ。しかし、いつもそれをするわけではない。そうやって濃淡をつけることで、不安にさせたり、嫉妬させたりしながら女たちの行動をコントロールするサイコパス的な側面があった
それは幼少期から女性と濃密なコミュニケーションをすることで得られた天性の能力だろう。真似しようとしてできるものではない。「女性に優しく」と、よく恋愛マニュアルに書かれているが、大半の男が考える優しさは「弱さゆえの優しさ」であって、本質的には媚びや譲歩に近い
そしてこれは重要なことだが、女性はその「弱さゆえの優しさ」には興味がない。いや、嫌悪すらしていると思う。「弱さゆえの優しさ」でどんなに高額のプレゼントを貰おうとも、女たちはなびかない。むしろ坂口君から時に冷たくされ、時に嫉妬させられながら、ごくたまに優しくされる恋愛を選ぶ
坂口君に話しかけられた女性の反応は、若くてハンサムな白人男性に話しかけられた日本人女性のリアクションに近い。若い白人男性が日本人女性を次々といとも簡単にナンパする動画がネット上で賛否を呼んでいたことがあり、私もそれを興味深く観たが、あれはまさしく坂口君の周りで起こっていたことだ
六本木などを歩けばわかることだが、ハンサムな白人男性を連れて歩く日本人女性は不思議と欧米風の所作になる。彼女らは白人男性を連れて歩いているという状況そのものに酔っていて、「みんな見て、これが私の彼氏よ」とアッピールしたくてたまらないように私には見える
白人男性と交際すること、それを周囲に認識させることが自らの格をも上げるのだと確信していないと、ああはならないのではないか。少なくとも冴えない日本人男性を連れて歩く日本人女性は、六本木を彼女らほど我が物顔では歩かない。もっと申し訳なさそうにそそくさと歩いているように私には見える
思えば沢尻や波瑠さんは、坂口君と話しているとき、とても得意げだった。周囲に見せつけるように、「坂口君とこんなに仲が良い私」をアッピールしていた。そして我を忘れて会話を楽しんでいた。沢尻はともかく、波瑠さんまでが中学生相手にそんなになってしまったことは、私に強い衝撃を与えた
私が初めて風俗店へ行ってから数週間後、沢尻の母親からの電話が私の勤務する学習塾を大混乱に陥れた。最初に電話をとったのは私だ。母親が言うには沢尻が波瑠さんからしきりに服装について注意を受け精神的に参っていると。服装についての規則はないはずでは?何が悪いのかということだった
これは沢尻の母親に理がある。生徒の服装を職員が注意することは、基本的にはないはずだ。そんな場面を見聞きしたこともなかった。これは奇妙だ。そして母親は言いにくそうに、話を続けた。「あと…娘が波瑠さんにあなた処女じゃないでしょって言われたみたいなんですけど…」。私は耳を疑った
沢尻母が校舎へやってくると、室長室へ通し、私は退席した。約1時間後、沢尻母が帰ると、今度は波瑠さんが室長室へと呼ばれた。授業時間になっても波瑠さんは戻ってこない。私は嫌な予感がした
納得がいくようでいかない、なんとも要領を得ない説明である。「波瑠さん、沢尻に派手な下着を着るなとか、ピタっとした服を着て来るなとか言ってたらしいですよ…。で、別の教室へ行って、すぐ辞めたみたい…」。私はそのことを坂口君から聞いた。そして事の真相にある程度の察しがついた
一連の騒動はおそらく坂口君をめぐる沢尻と波瑠さんの潰し合いなのだ。そして沢尻が勝ったと。坂口君と沢尻がイチャついていたのを見た波瑠さんが嫉妬し、坂口君におっぱいを密着させて接近した。それを察知した沢尻は波瑠さんのクビを獲りにきた…。そういうことなのではないかと
坂口君はなぜ波瑠さんの「その後」を知っていたのか。私は彼に「そんなこと誰から聞いたの?」とは聞けなかった。仮に聞いたら、彼はおそらく「だって波瑠さん、俺のセフレだよ」と無邪気に答えたであろう。波瑠さんに想いを寄せていた私は、それだけはどうしても聞きたくなかった
坂口君は波瑠さんのOKサインを見逃してはいなかったのだ。そして彼は波瑠さんとセックスしていたのだと思う。室長の聞き取りで波瑠さんは、沢尻への仕打ちだけでなく余罪も白状した。そして警察沙汰を恐れた塾側は、噂になる前に波瑠さんをクビにした…。これが坂口君の口ぶりから察した私の仮説である
坂口君と波瑠さんは、いったいどんなセックスをしていたのだろう。15歳にして180cm近い長身、私より10cm以上も高い。きっと性器も立派なのだろう。少なくとも私のような仮性包茎のイカ臭い、粗末な性器ではないはずだ。場馴れした手つきで波瑠さんをリラックスさせ、「好き」と囁き合ったのではないか
坂口君は30人以上とやったと豪語していた。多少盛っていたかもしれないが、説得力はあった。セフレの女子大生からの「生理来たよ」というメールを見せてきたこともあった。当初、私はその意味がわからなかった。数日してようやく危ない日にコンドームなしでセックスしたことを意味するのだと悟った
童貞の男はそんなことも分からないくらい察しが悪い。そのくせ嫉妬深い。坂口君と波瑠さんがセックスしていたことに気付いた日、私は帰宅するなり自慰をした。波瑠さんを奪われた怒りに近い感情が、なぜか興奮を高めた。怒りと興奮で顔を紅潮させながら、あらん限りの力を込めて性器を握りしめていた
そのときの私はこの世のものではないくらい醜い顔をしていたはずだ。嫉妬に狂いながら坂口君が波瑠さんを愛撫する姿を想像し、「畜生、畜生…」と呟きながら性器を握りしめた。膣内射精障害が悪化するとも思ったが、どうにでもなれという自暴自棄の気持ちが勝っていた
そのときなぜか波瑠さんが小ぶりなおっぱいを精一杯寄せて、坂口君の性器を挟んでいる像が思い浮かんだ。パイズリだ。なぜそんなイメージが浮かんだのかはわからない。心の奥底に閉じ込めた性衝動が脳内で不可思議に暴発したのだと思う。そして、その瞬間、私の性器は精子を垂れ流した
その後、私は坂口君の立派な、私の倍くらいはあるだろう性器を波瑠さんが小さな乳房で一生懸命に包み込んで奉仕している場面を思い浮かべながらもう一度、射精した。その後、今度は波瑠さんが坂口君に攻められ、涙声で「ごめんなさい」と言いながら絶頂に至る妄想でさらにもう一度、射精した
それにしても波瑠さんはなぜ沢尻なんかに目くじらを立てたのだろう。たしかに職員にとって沢尻は苛立たしい存在ではあった。反抗的で知性に欠け、徒党を組むタイプの女だ。が、所詮中学生。美人だが波瑠さんの上品な美しさとはモノが違う。しかし沢尻にあって波瑠さんにないものが一つだけあった
大きな乳房だ。沢尻は中学生の割におっぱいが大きかった。それを見せつけるように胸の谷間も露わなキャミソールを着てくることもあった。波瑠さんは沢尻の胸の大きさに嫉妬していたのだろうか。普通ならば、そんな結論には至らない。何より女性は男が思うほど、恋敵の胸の大きさを気にしない
本当のところはわからないが、少なくとも気にしない素振りを見せる。しかし、こんな普通じゃない状況になった今、どんな可能性だってありうるように思われた。沢尻が大きな胸で坂口君を誘惑していると確信した波瑠さんが、嫉妬にかられ派手な下着や体のラインが出る服を着ないよう命じた…
そんなのはアダルトビデオの中だけの話。そうやってシンプルに考えられる人を私は羨む。いろいろな可能性を考えたとしても、それは何も生まない。真相は本人に聞いてみなければわからないのだから、考えたって仕方がないのだ。本人ですら、自分が何を考えているのかわからないのかもしれないが
波瑠さんは胸は小さく、おそらくAカップかBカップといったところだったが、170cm近い長身で顔が小さく手足が長い。他人の美貌に嫉妬するようなコンプレックスがあるようには見えなかった。沢尻は165cmくらい、Dカップくらいだろうか。大人びてはいるが品の無いヤンキーみたいだなと思うこともあった
私は波瑠さんに話しかける勇気はないくせに、チラチラと盗み見ていた。ブラウスの間からブラジャーが見えていて、凝視してしまったこともあった。もう少し角度をずらせば波瑠さんの胸の大きさが確認できるような気がした。思えばあれは気付かれていただろう。なんとも情けない話だ
真剣佑という俳優が14歳当時、37歳の子持ち既婚女性と肉体関係を持ち、その女性が真剣佑との間に生まれた子供を出産したというスキャンダルがあったはずだ。私はこの報道を聞いて真っ先に坂口君と波瑠さんのことを思い出した。この世には現実にこういうことがあるのだ。「事実は小説より奇なり」である
37歳人妻の理性はなぜぶっ壊れたのか。希少性の法則という言葉がある。人は希少なものや機会には価値があると思い込み、しばしば非合理的な行動をとる。旅先で割高な土産物を買ったり、閉店セールで安いからと絶対に使わないものを買ったりしたことはないだろうか
希少性の法則は性愛においてこそ当てはまると私は考える。目の前にいる美少年が完全に自分の好みのタイプで、彼にいま好意を伝えな��ればもう会えないかもしれないという状況があった��したら、女の理性は少しづつ壊れていく。「こんな子にはもう出会えないかも」「今しかない」という感覚
それでも法に触れることを恐れて、性衝動を理性で強引に閉じ込めるのが普通の人間だ。しかし、心の奥底に折り畳まれた性衝動を侮ってはいけない。理性で閉じ込めるたびに性衝動は力を増す。性的な衝動を発散する機会が少ない、抑圧された女性の性衝動は男の数倍強い
希少性の法則を突き詰めれば、非モテ男の生存戦略は希少性を獲得することということになる。容姿に恵まれていないが幸せな性愛生活を送りたいと願うなら、希少な存在になるべきだ。この観点から、モテたくてバンドをやる、芸人を目指す、漫画家を目指すという行為はまったく正しい
希少な存在だけが女の心を揺さぶり、理性の扉を開くことができる。モテたいのに会社員になってそれなりの年収を貰おうと努力するのは完全に間違っている。そもそも非モテは会社で出世できない。会社とは非モテがせっせと努力して得たものをリア充がまるで自分の手柄のようにかっさらっていく場所だ
イケメン男子中学生に手を出した年上の女は、遊ばれた挙げ句、無残に捨てられるだけなのになぜ…?と理解ができない人もいるだろう。非常に浅はかな考えだ。性愛に賭ける女の深い情念を甘く見すぎている
女はイケメンに近づけば遊ばれ捨てられることなど百も承知なのだ。15歳の美少年に手を出せば、彼と同世代の美少女と比較され、子供と侮って��た女に男を奪われ、時に恋敵の女子中学生よりも胸が小さいというみじめな現実を突きつけられ嫉妬に狂うことだって覚悟の上なのだ
男子中学生と成人女性の間には、事実、性愛関係が成立する。たった今も地球のどこかで男子中学生と成人女性はセックスをしている。にも関わらず、それは世間的には許容されない。いや、法的、社会的、道徳的、教育的などあらゆる観点からそれは否定される
そして弱虫や嘘つき、偽善者たちは、男子中学生と成人女性の性愛関係など、この地球上にまるで存在していないかのように振る舞う。しかし、私は文学的、ないし芸術的な観点からは、それを肯定したい。少なくとも私には坂口君に肩を揉まれ至福の表情を浮かべる波瑠さんを咎める気にはなれなかった
私は数日前にTwitterでここに書いたトラウマを吐き出したことで、ようやく性愛と向き合うことができた。性愛以上に大事なものはこの世に存在しないことにようやく気付いた。そして素人童貞なりに、この世にどうにか自分の爪痕、生きた証を残したいという強い生の衝動に突き動かされてこれを書いている
私の書く文章を気持ちが悪いと思う人は多いだろう。作り話だ、決めつけだ、素人童貞に何がわかるという意見だってあるはずだ。批判したければ批判するがいい。笑いたければ笑えばいい。しかし、批判しても笑っても、すべての人間に気色の悪い性的衝動が存在する事実を消し去ることはできない
この一連のツイートを波瑠さんと、私を射精に導いたすべての女性に捧げる…って、捧げられても困るか…。まあいいや(完)
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ari0921 · 4 years
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【沖縄返還】多くの尊い命と引き換えに叶った「奇跡の祖国復帰」
2016年5月16日 1時30分 まぐまぐニュース
5月15日は沖縄本土復帰記念日。終戦からこれほど短期間で、しかも平和的な話し合いで返還された例は、世界史上稀に見る出来事だと言います。なぜそんな奇跡が実現したのでしょうか。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』で詳しく解説されています。
沖縄の祖国復帰を果たした県民の思い
沖縄は昭和47(1972)年5月15日に返還された。戦争で失った領土が平和的な話し合いで短期間のうちに祖国に復帰したのは世界史上でもあまり例がない。
一度失った領土を外交交渉で取り戻す事がいかに難しいかは、北方領土や竹島の現状を思い浮かべれば、容易に理解できる。香港はアヘン戦争の結果、1898年にイギリスとの間で99年間の租借条約が結ばれ、中国に返還されたのは1997年であった。
まして米軍は沖縄戦で7万5,000人もの死傷者を出した。アメリカ軍の中には、「沖縄は我々の青年の血で贖(あがな)った戦利品である」と発言する者もいた。
昭和22(1947)年6月、マッカーサーは「沖縄人は日本人ではない」と発言した。この時点で、アメリカは、本土と沖縄を切り離して永久支配することを考えていた。いわば、今日のグアムのような形態である。
朝鮮半島、中国大陸、東南アジアを睨む沖縄の地政学的な重要性を考えれば、ここをアメリカの直轄地として、自由に使えるようにしておきたい、と考えるのは当然であった。
しかし、沖縄は「香港」にも「グアム」にもならず、平和裏に祖国に復帰できた。この世界史上での奇跡がどう実現したのか見てみよう。
祖国防衛に尽くした沖縄
沖縄が祖国防衛のために果たした役割は計り知れない。
昭和20(1945)年2月のヤルタ会談で、ルーズベルト大統領は、日本を壊滅させ、無条件降伏させる方針を確認した。4月中に沖縄を占領した後、南九州上陸を狙うオリンピック作戦、続いて関東平野に侵攻するコロネット作戦が計画されていた。スターリンのソ連は北海道、東北地方に侵出することが決定されていた(『祖国復帰は沖縄の誇り』p19)。
このシナリオ通りに展開したら、本土決戦でさらに数百万人規模の日本人が犠牲となっていたろう。さらにドイツと同様、無政府状態となったまま、米ソに分割占領されていたはずだ。
その悲劇を阻止したのが沖縄戦であった。日本軍の洞窟陣地を利用したゲリラ戦術により、米軍は太平洋戦争で最大の損害を受けた。日本軍守備隊の戦死者約6万5,000人に対して、米軍は地上戦闘での死傷、神風特攻による艦船の沈没・損害、激烈な戦闘による神経症での戦線離脱などで合計7万5,000人もの死傷者を出している。
日本軍の5倍の兵力を投入しながら、1ヶ月の作戦が3ヶ月もかかった。米軍は実質的には沖縄戦は敗北だったとの認識をしていた(同、p17)。
そして、その被害の大きさに、このまま本土侵攻に進んだら、米軍も100万人規模の犠牲を出すであろうと予想された。ここから、米政府は無条件降伏の方針を撤回し、有条件降伏を勧めるポツダム宣言を出した。
戦場となった沖縄で、日本軍は島民の3分の1、20万人を本土や安全な島北部に疎開させた。それでも軍属として戦った青壮年、従軍看護婦らも含めて、10万人規模の住民犠牲者が出ている。
沖縄戦での軍民の尊い犠牲により、本土決戦を避け得て、その何倍もの国民が救われ、国家と皇室の護持ができたのである。
次ページ>>沖縄県民を勇気づけた佐藤栄作首相の言葉
沖縄の「グアム」化を避けた昭和天皇のご提案
この事情を踏まえてであろう、昭和天皇は沖縄県民に対して格別のお気持ちを抱かれていた。それは昭和62(1987)年に病に倒れられた際に、「(沖縄訪問は)もうだめか」と言われ、次の痛恨の御製を詠われた事から窺える。
「思はざる病となりぬ沖縄をたづねて果さむつとめありしを」
昭和22(1947)年、占領下ながら、昭和天皇はアメリカに対して沖縄に関する重要な提案をされた。1つは、アメリカが沖縄を永久支配しようとしているのに対して、沖縄の潜在的主権は日本が持ち、施政権のみをアメリカが預かる形にして欲しいということ。
もう1つは、共産主義勢力から沖縄を守るために、アメリカの軍事力を展開して欲しい、ということだった。この慧眼は、現代においても、沖縄の米軍基地が中国の覇権拡大を食い止め、東アジアの平和維持に必要不可欠の存在になっている事実からも窺える。
昭和27(1952)年、サンフランシスコ講和条約で日本が独立を回復するが、その際にアメリカは昭和天皇のご提案を受け入れ、潜在的主権は日本が持ったまま、施政権はアメリカが預かる形とした。これにより「グアム」化への道は避けることができた。
次の問題はアメリカが沖縄の施政権をいつまで持つのか、という点となった。イギリスが香港を99年間租借したように、アメリカも沖縄を長期間支配すべしというのが、当時のアメリカ国民の意見だった。このままでは沖縄は「香港」化する恐れもあったのだが、それを食い止めたのが沖縄の祖国復帰運動だった。
「沖縄の祖国復帰が実現しない限り、我が国の戦後は終わらない」
後に沖縄の祖国復帰運動の中心となった小学校教諭・仲村俊子さんは復帰前の沖縄県民の祖国への思いを次のように回想している。
復帰前の沖縄には、アメリカ施政下の琉球政府がありましたが、県民感情としては祖国日本が懐かしいのです。米軍統治下で物質的には恵まれていましたが、私たちの代で復帰を果たさないと、子供たちは自分の祖国がどこなのかさえわからなくなってしまうと危惧されていました。
(同、p34)
祖国復帰運動に立ち上がったのは、沖縄教職員会だった。これは日教組とは違い、純粋な教育団体だった。その初代会長・屋良朝苗(やら・ちょうびょう)氏は、復帰後に初代の沖縄県知事となった人物である。この屋良会長の時に、学校教育を通じて日の丸掲揚を広げる運動が始まった。
昭和27(1952)年に屋良会長名で次のような通知が出された。「各家に国旗を掲げるように奨励いたしましょう。国旗の注文はいつでも学校ごとにまとめて地区委員会を通じて申し込んでください」。毎年1万本の申し込みがあったという。本土側でもこれを支援して、大量の国旗を沖縄に送った。
当時、私は平敷屋中学校に勤務していましたが、初めて日の丸が学校に届いたときには、胸に響くものがあり、涙が出ました。
(同、p35)
昭和30年代から40年代には、教職員が復帰運動の中核となった。「沖縄を返せ」と歌いながら、デモ行進を行った。沖縄全県で日の丸が掲揚された。
こういう県民の想いに応え、佐藤栄作首相は昭和40(1965)年8月、戦後の首相としての初めての沖縄入りを果たし、那覇空港での第一声で「沖縄の祖国復帰が実現しない限り、我が国の戦後は終わらない」と語った。この声明は祖国を願う県民を大いに勇気づけた。佐藤政権も政治生命をかけて沖縄復帰に取り組んだ。
次ページ>>「祖国復帰反対」を叫ぶ団体の正体
ニクソン政権の沖縄返還決断
沖縄での祖国復帰運動の盛り上がりを背景にした日本政府の返還要求は、ニクソン政権を揺るがした。キッシンジャー大統領補佐官はニクソン大統領にこう提案をした。
日本の返還要求の圧力はもはや押し戻すことのできないところまでに来ている。この交渉を拒否すれば一切の基地を失ってしまうことになってしまう。
(同、p23)
時あたかもベトナム戦争の最中であり、日本国内でも「ベトナム戦争反対」や「日米安保反対」と学生運動の嵐が吹き荒れていた。日本を自由主義陣営に留め、沖縄の基地を維持するためには、沖縄を返還せざるを得ないと考えたのであろう。昭和44(1969)年11月の日米首脳会談で「核抜き、本土並み、3年後返還」が合意された。
しかし沖縄が日本に復帰して一体化・安定化し、米軍基地がそのまま残ったのでは、中国やソ連など共産陣営にとっては��めて都合が悪い。分断されたまま、住民が反米感情を抱いていた方が米軍の動きを制約できるし、いざとなれば沖縄だけ独立させて共産陣営に取り込む道も残る。
「沖縄を日本革命の基地にしよう」
そんな意向を受けたのであろう、左翼陣営から祖国復帰反対運動が起こされた。昭和43(1968)年、屋良会長が琉球政府の行政主席に当選し、事務局長だった喜屋武(きやむ)氏が会長に就任した頃から沖縄教職員会が変わり始めた。
学校に「日の丸に賛成か、反対か」と言うアンケートが配られ、驚いて思わず「本当に喜屋武先生の名前できているのか」と聞いたほどです。私の勤務していた那覇市の城岳小学校はしっかりした人が多く、「賛成」が多数でした。
すると「やり直し」と言われてアンケートが返ってきたのです。指導を受けて「反対」を多くすると、ようやく通りました。この一件でおかしいと感じ始めました。
名護で開催された教職員婦人部の会では「今の日本に復帰するのではないから、復帰は言わずに安保反対だけを言え」という主張がなされていました。……
学校には「70年安保に向けて」というパンフレットが回ってくるようになり、街には「沖縄を日本革命の基地にしよう」という教職員会のポスターが貼られるようになりました。
(同、p36)
次ページ>>「祖国復帰とは、英霊の御心に応えること」
「沖縄県民が望まないのに無理してまでも復帰させなくてもいい」
学校でも闘争資金集めがあり、「この組織には絶対についていけない」と感じた仲村さんは、昭和44(1969)年11月に仲間5人と教職員会を脱会した。
脱会声明を「沖縄タイムズ」と「琉球新報」に乗せ、連絡先として中村さん宅の電話番号を記した。新聞社は「相当の圧力が来るかと思うが大丈夫か」と心配してくれたが、翌朝、立て続けにかかって来たのは抗議ではなく、「よく頑張った」という激励だった。
昭和46(1971)年6月に「沖縄返還協定」が調印され、11月に批准、翌年5月に返還という運びとなっていたが、そこに東京から「復帰が危ない」という連絡があった。前年に参議院議員に当選していた喜屋武会長が、与野党に「批准に反対してくれ」と説いて回っている、との由。
また沖縄でも安保反対のデモがあり、東京からは県民の大多数が復帰そのものに反対しているように見えたので、「沖縄県民が望まないのに無理してまでも復帰させなくてもいい」という話が国会でも出ているとのことだった。
仲村さんは居ても立ってもいられなくなり、組合を一緒に脱退した仲間たちと10月31日に「沖縄返還協定批准貫徹県民集会」を開いた。1,000人以上の県民、市町村の首長や議員も集まってくれた。仲村さんもクビを覚悟で、登壇して意見発表をした。
「祖国復帰とは、必死に祖国を守るために戦われた英霊の御心に応えること」
11月3日、仲村さんら8人の陳情団が上京した。沖縄出身の議員を始め、関係する政治家を回って、早期批准の陳情を行った。竹下登・官房長官などは祖国返還を願う仲村さんたちの訴えを涙ながらに聞いてくれた。
さらに6~13日は都心部やターミナルなどでビラまきをし、沖縄返還協定批准を願って「祈・批准」と書いたタスキを掛けて、整然としたデモ行進を行った。
一方、返還反対運動は過激化して、沖縄ではゼネスト、渋谷では暴動事件が起こり、両方で火焔瓶が投げられて、警察官が死亡するという事件まで起きた。
しかし、県民集会や陳情が奏功して、「沖縄返還協定」は11月24日に衆議院で自民党による単独採決で批准された。
沖縄に戻った時は、年休の2週間を超えていた。学校で60人あまりに吊し上げられ、組合の分会長からは「お前たちが陳情に行ったから、沖縄返還が強行採決されたんだぞ」と、ノートでテーブルを叩きながら、怒鳴り散らされた。
しかし、仲村さんは「私のクビ1つだけで沖縄が復帰できれば安いものだ」と吹っ切れた気分で出勤していた。何日か経って、校長とともに那覇市の教育委員会に呼ばれたが、理解ある教育長で、クビにはならずに済んだ。
仲村さんと一緒に上京して活動した富川春子さんは、沖縄戦で現地召集兵の父親と幼い弟を亡くしている。富川さんは上京時の思いを目を真っ赤にしてこう語っている。
祖国復帰とは、必死に祖国を守るために戦われた英霊の御心に応えることなのです。
上京時の私たちはわずか7名でしたが、背後には十数万柱の英霊がついていて下さると思うと、不思議と怖くありませんでした。
沖縄戦で亡くなられた英霊を思えば、赤化していく沖縄の状況を到底座視することはできませんでした。
(『祖国と青年』)
今また、沖縄は中国とその手先となっている左翼勢力により祖国から奪われる危機に瀕している。
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sorairono-neko · 4 years
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告白、いくつめ
 畳の上に座り、勇利の母が支度してくれた煎餅とほうじ茶を楽しみながら、ヴィクトルは勇利とテレビを見ていた。日本語なので意味はわからない。だが、勇利が説明してくれるので話はなんとなく理解できた。毎週この時間に放映しているドラマだ。しかしいつも視聴しているわけではない。 「ヴィクトル、これ、おもしろいの?」  勇利はもっとほかの番組がよいのではないかという顔つきだ。 「変えようか?」 「いや、これでいい」  とくに見たいものもないので、ヴィクトルはそう言った。画面を見ながら、日本人はまったく幼く見える、とそんなことで感心していた。勇利はその中でもかなりのものだと思う。この前、ベビーフェイスと言ってからかったら、頬をふくらませてそっぽを向いてしまった。その顔がますますおさなげで、ヴィクトルは可笑しかった。  画面の中では、真剣な表情をした女が男に何か言っているところだった。こわいくらいの目つきだ。怒っているようにも見える。だが声は刺々しくはない。いったい何の話をしているのだろう。ヴィクトルは首をかしげた。 「勇利、これはなんて言ってる?」 「あー……」  勇利は言いよどんだ。さっきまでは、質問したらすぐにすらすらと答えてくれたのに、いまはちょっとためらっている。 「なに? いやらしい話?」 「ちがうよ!」  勇利がヴィクトルをにらんだ。ヴィクトルはくすくす笑った。勇利は頬を赤くして説明した。 「そうじゃなくて……好きだっていうこと」 「え?」  ヴィクトルはびっくりした。もう一度テレビを見る。そういう会話をしている雰囲気ではない。 「……好きだと言っているわりにはこわい顔だね。それに、女性が口説いてるの?」 「べつに甘い語らいをしてるわけじゃないんだよ」  ヴィクトルはきょとんとした。好きだという話なのに甘い語らいではないと勇利は言う。意味がわからない。 「矛盾してないか?」 「してない。日本はこういう感じなんだよ」 「デートのときには怒った顔をするのが日本?」 「べつに怒ってないし、これはデートじゃないんだ。なんていうのかな……」  勇利は溜息をついた。あまりこういう話題は得意ではないのだろう。 「告白してるところなんだ」 「告白?」  ヴィクトルには、その英語の表現がわからなかった。意味はなんとなく理解できるのだが、普段に使う言い方ではないし、具体的にどういった場面か思い浮かばなかったのだ。 「えーっと、わからないよね。なんて言えばいいのかな……あなたを愛してます、交際しましょう、みたいな宣言だよ」  ヴィクトルはきょとんとした。 「……宣言?」 「そう、宣言」  勇利がまじめくさってうなずく。ヴィクトルは首をかしげた。 「……日本では、そういう宣言をするものなのかい?」 「そうだよ。区切りをつけるための習慣なんだよ」  ヴィクトルは感心した。勤勉な日本人らしい、と奇妙に納得してしまった。ロシアでは──ロシアに限らないが、日本以外の国では、そういうことはまずしない。仲よくなり、デートに誘い、それで親密になるのだ。宣言が必要だというなら、それは結婚を申しこむときだ。 「……おもしろい文化だね」  ヴィクトルはつぶやいた。 「英語で言われてもぴんと来ないよ。日本語ではなんていうんだい?」 「告白」 「コクハク」  ヴィクトルは二、三度うなずいた。 「ジャパニーズコクハク」 「なんか恥ずかしいからやめて」 「ジャパニーズドゲザみたいなものだね」 「ぜんぜんちがいます」 「日本特有の現象だろう?」 「それはそうだけど……」  ふうん。告白か。そういうことをするのか。 「女性からするものなの?」  ヴィクトルはテレビを目をやった。「告白」は上手くいったらしく、男女が抱きあって熱烈なくちづけを交わしている。勇利はもうテレビのほうは見なかった。気恥ずかしいらしい。かわいいやつめ、とヴィクトルはこっそり笑った。 「べつにどっちからでもいいんだよ。告白したい、と思ったほうがする」 「明確に愛を伝えるわけだね」 「そう」  なるほど、とヴィクトルはほほえんでうなずいた。なじみのない行事ではあるけれど、なかなか情緒的ですてきな習慣だ。おもしろい。 「それで愛しあうのか」 「ふられることもあるよ」 「そうなのかい?」  ヴィクトルは目をまるくした。 「でも、デートとか、もうしてるんだろう?」 「してる場合もあるし、してない場合もあるんじゃない」 「何度かデートして、雰囲気がよくなって、それで愛を伝えるんじゃないのか?」 「そういうこともあるだろうけど、それでもだめなときはだめだし、そもそも、中学生や高校生でもすることだからね。デートするより学校で親しくなることのほうが多いと思うよ。ぜんぜんちがうクラスで、口も利いたことないのに告白することもあるし。ひと目惚れとかそういうのだろうね。あと、体育祭や文化祭でかっこよかったとか、クラブ活動をしてるところを見てとか、廊下ですれちがったとき気になったとか……、集団生活をしてるといろいろあるんだろうね」  説明してから、勇利はかすかに笑って付け足した。 「ぼくのそんな時代はもうずいぶん前だけど」 「そうかい? どこからどう見ても十代だけどね」  ヴィクトルがなにげなく言うと、勇利がヴィクトルのことをにらみつけた。その顔だよ、それが子どもっぽいんだ、とヴィクトルは愉快だった。  そうか。勇利の学生時代か。勇利は……。ヴィクトルは勇利の横顔をみつめた。眼鏡をかけて野暮ったい様子をしているが、試合のときの彼はこのうえなくうつくしい。温泉オンアイスで見たし、競技の動画も目にした。勇利は清楚で、気品高く、すてきだった。 「勇利」 「なに?」 「勇利も告白をされた?」  勇利はさっと目をそらした。ヴィクトルはにっこり笑った。 「あるんだね」 「な、なに言ってんの……ないよ」 「そんなに赤くなってるのに?」 「赤くなってなんかない」 「…………」 「……こ、これは、ヴィクトルがいきなりそんなことを言うから、びっくりして……」 「どんな子?」  ヴィクトルは身を乗り出した。勇利はテレビに視線をやり、「あ、ヴィクトル、ほら、ヴィクトルの好きな芸人さん出てるよ、俳優もやってるんだ」と注意をうながした。ヴィクトルは気にしなかった。 「クラスの子? それとも……、ああ、勇利がさっき、口を利いたことがなくても告白するって言ったのは、実際、そういう子にされたからなんだね。勇利はなんて返事をしたんだい? 受け容れた? 断った? 好みの子だった? どういうところでデートした? 勇利はどういう子が好きなの?」 「ちょっと!」  勇利は口をとがらせて怒り出した。 「勝手に話を進めないでよ! 告白されたなんてひとことも言ってないじゃん」 「でもされたんだろう?」 「されてません」 「どんな感じなんだい? ふたりきりだよね? どこかに呼び出されるのかな? どうやって? あ、手紙か何か? その手紙はどんなふうに渡されるんだい? 家に届くの? 勇利の住所を知ってないと無理だよね」 「もう!」  勇利は両手でこぶしを握り、耐えられないというように文句を言った。 「どうでもいいだろ!」 「よくないよ。勇利のことはなんでも知っておきたい」 「スケートのことだけにして!」 「なんで? 俺は勇利のコーチで、勇利はプログラムで愛を表現するんだろ? 勇利の心情はわきまえておかないと……」 「ぼくが告白されたことと、ぼくが愛を表現したいことのあいだには、何のつながりもありませんから!」 「あ、やっぱり告白されたことがあるんだね」 「そうは言ってないだろ! もしそういうことがあったならっていうことで……」  勇利はもうそれ以上は話したくないらしく、そっぽを向いて口をつぐんでしまった。こんなことでこんなに照れて、かわいいな、とヴィクトルはほほえましく見守った。  勇利は学校では地味だったかもしれないけれど、きっと有名だったにちがいない。勇利の部屋や、店のいたるところに飾ってあるトロフィーや盾の数を見れば、幼いころから彼がどれほどよい成績をおさめていたかがわかる。国際大会にも出るような選手なら、目を引かないはずがない。そして実際、勇利は綺麗で上品だ。 「……たくさん告白されたの?」  ヴィクトルは尋ねた。勇利はつんとしたまま言った。 「そんなことないよ」  そんなことないことはないだろう、とヴィクトルは見当をつけた。ヴィクトルは、さっきのドラマの女性みたいな真剣な目をした女子生徒に、好きだから交際したい、と告げられる勇利の姿を想像した。 「……なんで付き合わなかったんだい?」  勇利が振り返った。ヴィクトルの声の調子がこれまでとちがうと気がついたのだろう。 「……べつに」 「べつにって? 好きじゃなかった?」 「……好きとかそういうの、考えたことない。ぼく学校であまり話さなかったし、友達もいなかったから」 「告白してくるのは口を利いたこともない子ばっかり?」 「…………」  勇利はうつむいた。彼は凛とした横顔を見せ、はっきりと言った。 「頭の中、スケートのことしかなかったから」 「…………」  ヴィクトルはほほえんだ。彼はふいに身を乗り出すと、勇利の瞳をのぞきこみ、笑顔で言った。 「勇利、俺、ジャパニーズコクハクされたい!」 「え?」  勇利がいぶかしげに首をもたげた。ヴィクトルははしゃいだようにくり返した。 「言われたい! ジャパニーズコクハクされたい!」 「そんなの……」  勇利が苦笑いを浮かべた。 「ヴィクトルのことを好きな人たちなんてたくさんいるんだから、簡単なんじゃない? でも、本気で告白されたいの? だって、付き合うとか付き合わないとか、返事をしないといけないんだよ。ヴィクトル、誰かと付き合いたいの?」 「そういうことじゃない」  ヴィクトルは勇利のあどけない瞳をじっとみつめた。 「勇利に告白されたい」 「え?」 「勇利、してくれ。俺に告白してくれ」 「……なに言ってんの?」  勇利はあきれ返った。ヴィクトルは熱心に頼んだ。 「だって勇利は俺が好きだろう? 告白したいくらい好きだろう?」 「そういうことじゃなくて……」 「してくれ。告白してくれ。されたい」 「あのねえ……」  勇利は溜息をついた。彼は首をかたげ、どうしようもないなというようにヴィクトルを眺めた。ヴィクトルはこの、「まったくもう、ヴィクトルは、しょうがないんだから」という勇利の優しい顔つきが好きだった。 「変な興味持たれちゃったな……教えるんじゃなかった」 「なに?」 「なんでもありません」  勇利は口元に手を当てて考えこんだ。彼はくすっと笑い、いたずらっぽくヴィクトルを見て言った。 「告白って一大決心だし、『やってみて』『いいよ』ってするようなことじゃないんだよ」  ヴィクトルは目をきらきらさせながらうなずいた。 「するから、ちょっと待って。いますぐはだめ。そういうのは告白じゃない」 「でもしてくれるんだね?」 「するよ」  勇利は指を一本立て、それを振って、学校の先生のように教え諭した。 「告白にも作法ってものがあるんだよ。かるいものじゃないの」  ヴィクトルは大きくうなずいた。さっきのドラマの女性の表情を見ればわかる。 「しきたりにのっとって告白するから、覚悟してて」 「わかった」  ヴィクトルはまじめに了承した。 「勇利もジャパニーズコクハクのとき、俺にこわい顔する?」 「ちょっと!」  朝の練習が済むと、勇利は「ぼくは用事があるから」と言ってさっさとさきに帰ってしまった。ヴィクトルは、勇利はつめたい、と優子に嘆き、しばらく談笑してから更衣室へ行った。ロッカーを開けたら、荷物の上に白い封筒がのっていた。 「?……」  表書きは「親愛なるヴィクトル」となっていた。裏返して差出人を見る。 「勇利からだ」  ヴィクトルはうれしそうに笑って封を切った。うすい便せんが一枚だけ入っており、それには、「お城のベンチでお待ちしています」と書いてあった。 「勇利!」  これが作法というものなのだろうか。ヴィクトルは急いで着替え、はずむ足取りで長谷津城へと駆けていった。勇利は緊張した様子でベンチに座っていたが、ヴィクトルを見ると立ち上がり、きまじめな態度で「突然、ごめんね。びっくりした?」と言った。 「勇利、告白かい? ジャパニーズコクハク?」 「しっ」  勇利はしかつめらしい顔でヴィクトルをとがめた。 「告白されるときにそんな態度だと、相手の子に軽薄だと思われるよ」  確かにそうだ。ちゃんとした話をするのにこのふるまいでは、愛を打ち明けようと決心している者は、からかわれているのかと思うだろう。 「失礼」  ヴィクトルは表情を改めた。こういうときはどう言えばよいのだろう? 「……手紙をありがとう」 「いいえ」  勇利は頬をほんのりとさくら色に染め、ヴィクトルのことをいちずにみつめた。ヴィクトルはどきっとした。 「こちらこそ……、来てくれてありがとう」  勇利はささやくように言った。 「いや……」 「そこに座らない?」 「うん」  ふたりは青々とした緑に囲まれた、街を一望できるすがすがしいベンチに腰を下ろした。 「ぶしつけな手紙でごめんね」 「いや、うれしかったよ」 「そう?」 「ああ。勇利とゆっくり話したいと思っていたんだ」 「ええ……、お話があって来ていただきました」  勇利は濡れたような瞳をまっすぐヴィクトルに向けた。ヴィクトルはわけもなく鼓動が高鳴り、感激してしまった。すごい。ジャパニーズコクハク。これほど胸がときめいたのは──、そう、勇利と経験したあのバンケット以来だ。こんなにすてきなものだなんて。 「ヴィクトル、あのね……」  勇利はゆっくりと言った。 「貴方はぼくのスケートそのものなんだ」  彼の口ぶりは、真剣で、敬愛にみちており、ひどく誠実で優しかった。 「ぼくが貴方に出会ったのは、十二のときでした」 「……うん」 「貴方は世界ジュニアで金メダルを獲ってたよ。そう、ぼくに貸してくれたあの衣装を着てね」  勇利は思い出すようにまぶたを閉ざし、口元をわずかにほころばせた。彼はすぐにぱっと目を開け、ヴィクトルにそっと笑いかけた。 「あのときから、ぼくは貴方に夢中なんです」 「……そうか」 「貴方のことを調べて、いろんなことを知りました。貴方の過去のプログラム、得意なジャンプ、経歴、コーチは誰か、どこで練習しているのか。それから、貴方の暮らす街、貴方の相棒、休日には何をしているか、好きな食べ物、好きな色……たくさんの貴方がぼくの中にあふれました」 「……うん」 「ぼくは貴方にあこがれ続けて、苦しいときも、つらいときも、貴方のことを思い浮かべてがんばりました。いつか会いたいと思っていました」 「……うん」 「初めて会ったとき、ぼくは身体がふるえてしまって、頭が真っ白でした。ぼくはもう、熱烈に貴方を想っていたんです」 「……うん……」  勇利が瞳をきらきらと輝かせた。ヴィクトルはまぶしい思いでそれをみつめていた。 「ぼくの気持ちは、貴方をテレビで初めて見たとき、試合で初めて一緒になったとき、その情熱から何も変わっていません」 「……うん」 「いまでもあこがれ続けています」 「…………」 「ヴィクトル」  勇利はヴィクトルに熱っぽくささやいた。 「貴方のことが大好きです」 「…………」  ヴィクトルは目を閉じた。 「これからもずっとそうです……」  黙って勇利を引き寄せ、胸に抱きしめる。静かだった。  勇利がくすっと笑った。 「……さあ、これでいい? ちゃんと告白したよ」 「…………」 「言っておくけど、しぶしぶしたわけじゃないからね。まあ、告白することにしたのはしぶしぶだけど……、気持ちは本当だから」 「……ああ」  勇利は、あのベビーフェイスをヴィクトルに近づけた。なぜかヴィクトルは、そのおさなげな顔立ちを、このときは子どもだと思わなかった。 「満足した?」  いま告白してくれと言ったら、あのときとはちがうことを言ってくれるだろうか? ヴィクトルはこのところ、そんなことばかり思案していた。  ジャパニーズコクハクの話なんて聞いたら、きっとヴィクトルの友人は残らず笑うことだろう。珍しい文化だと。ヴィクトルがそうだったように。しかしいま、ヴィクトルは、勇利にそれをされたくてたまらないのだった。 「最近、難しい顔してるね」  勇利が心配そうに言った。 「何か問題がある? ぼく、もしかしてよく思われてない?」  彼は目下、新しいリンクになじもうと努力中だ。チムピオーンスポーツクラブは世界的にも有名な名門のクラブなので、おいていかれないようにと一生懸命になっているのだろう。ヴィクトルの生徒として恥ずかしいことはできないとも思っているにちがいない。 「そうじゃないんだ」  ヴィクトルはかぶりを振った。 「気にしないでくれ」  しばらくロシアと日本とではなればなれになり、ようやく待ちわびた勇利との親密な日々が到来した。ヴィクトルは毎日が楽しく、うれしく、幸福だったけれど、何かが足りない、これではいけない、という思いがぬぐえなかった。それは勇利が告白をしてくれたあの初夏の日に感じた気持ちに似ていた。あのとき──、ヴィクトルは喜んだ。貴方はぼくのスケートのすべてだと言われて興奮した。けれど──、物足りなかったのだ。きっと。あのときは気づかなかった。でも、胸の奥で感じていた。ひどくうれしいのに、こうではない、もうひとつ欲しいものがある、というわずかな不満を。  もう一度告白してくれ。そう言ったら、勇利はなんと言うだろう。いいよ、とあのときのように笑うだろうか。了承してくれたとして、いったい何と言ってくれるだろう。あのときと──、貴方はぼくのスケートです、と打ち明けたときと同じだろうか? それとも──。  だが、そんなことを求���るわけにはいかない。いま勇利は毎日の暮らしだけで精いっぱいなのである。愛してくれ、その言葉を聞かせてくれ、なんて、そんな大変な要求はできない。 「変なヴィクトル」  勇利は笑った。そのかわいい笑顔を見て、ヴィクトルの胸はあまく痛んだ。勇利といると、このうずきは増すばかりだ。  我慢できなかった。ヴィクトルはその夜、あのときと同じようにふたりでテレビを眺めているとき、つい口に出してしまった。 「勇利、きみは俺に告白してくれたことがあったね」 「え?」  勇利は不思議そうな顔をした。ヴィクトルは、そのことも忘れてしまったのか、と衝撃を受けた。勇利はすぐにヴィクトルとのことを忘れるのである。しかし彼は言った。 「どれのこと?」 「えっ?」 「ヴィクトルに告白はいっぱいしたからね」  勇利は笑顔で言った。 「告白してくれって言われたときもしたし……」 「ほかには?」 「おぼえてないの?」 「いや……」 「忘れんぼ」  勇利は笑ってヴィクトルを責めた。 「中国大会のときに泣きわめいてしたでしょ?」  ヴィクトルはどきりとした。黙ってていいから離れずにそばにいてよ。そう叫んだ勇利が思い出された。 「それに、ロシア大会から帰ってきたとき、ヴィクトルにプロポーズみたいだねって言われたし」 「……そうだったね」 「あとは……、」  勇利の視線がすこし上に向く。 「ぼくと競技生活続けてくださいって言ったのも、告白だよ」  彼はあどけなく言った。 「気持ちを打ち明けることが告白だからね」 「……指輪は?」 「これはおまじない」  勇利はとり澄まして答えた。それから口の端を上げて意地悪く笑う。かわいいだけだった。 「ヴィクトルだってしたことあるんだよ。告白」 「え? 俺が?」 「そう」 「俺が、ジャパニーズコクハクを? いつ?」 「それは……」  勇利は白い歯を見せて明るく言った。 「世界選手権五連覇してもらわないとわりに合わない、って言ったとき」  彼はすこしはしゃいでいた。 「コーチしながらじゃ、もとのように戻れるか不安って、あれ……、うそでしょ」 「…………」  ヴィクトルは黙って勇利を抱きしめた。勇利はくすくす笑いながらヴィクトルの背に手を添えた。 「ヴィクトル」 「……なんだい」 「好きだよ」  勇利のいちずな黒い瞳が、慕わしくきらめいた。ヴィクトルの鼓動は激しく高鳴り、胸がふるえた。 「……これも告白?」 「そうだよ」 「作法は?」 「思ったときに、思ったようにするのが作法だよ」  ヴィクトルは自室に戻ると、勇利に手紙を書いた。彼は翌朝、それをテーブルの上に置いておき、ひとりで家を出た。一時間のあいだ、いろいろなことを考えた。勇利の笑った顔、怒った顔、泣いた顔、酔っ払った顔を思い浮かべた。すべての勇利がいとおしく、かわいかった。勇利は相変わらず子どもっぽいけれど、ヴィクトルと対等で、ヴィクトルを夢中にさせる大人だった。  ヴィクトルは、美術館の広場にあるベンチにいた。いつか、マッカチンのぬくもりだけを頼りに座ったここに、間もなく勇利がやってくる。 「ヴィクトル」  勇利が笑顔で駆けてきた。彼はヴィクトルを見るといつもすてきに笑うのだ。ヴィクトルは急いで立ち上がった。 「手紙をありがとう」 「うん……」  ヴィクトルはたどたどしく言った。 「座って」 「うん」  勇利は素直にうなずいた。ふたりで並んで腰を下ろす。 「何か話があるの?」  勇利が無邪気に尋ねた。ヴィクトルは、言いたいことが何なのか、よくわからなくなってしまった。  告白をしようと思ったのだ。勇利が最初に教えてくれた、行儀作法にのっとって。思うようにすればよいと彼は言ってくれたけれど、だからこそこんなふうにしたかった。だが、いざ想いを告げるとなると、どうすればよいのかまったくわからなかった。 「勇利……」  頬がこわばった。上手く言葉が出てこない。声は喉の奥でこり固まり、気持ちは胸につまった。ヴィクトルは思った。いま俺は、とんでもなくこわい顔をしている。そうか。告白のときはそうなるのか。 「きみが告白をするとき、こわい顔にならなかったのは、どうしてだ?」  勇利は目をまるくし、可笑しそうに笑い出した。 「そんなことを訊くためにここへ呼んだの?」 「なぜ?」 「こわい顔になるのは緊張するからだよ。ぼくだって、それなりのときにはこわい顔になるよ」 「たとえば?」 「黙ってていいから離れずにそばにいて、って言うときとか」 「あれはちがう。あれは……」 「ぼくと競技生活続けてくださいって言ったときも、こわかったでしょ?」 「かわいいだけだった」 「それに……」  勇利は口元を上げてヴィクトルを横目で見た。 「指輪をはめるとき、とびきりこわい顔してなかった?」  ヴィクトルは瞬いた。 「……可憐だったよ」 「そう。でも緊張してたんだよ」 「あれはおまじまいだ」 「そうだっけ」  勇利はくすっと笑った。ヴィクトルは勇利の手をぎゅっと握った。 「ゆ、勇利」 「……なに?」 「お、俺は、その……」  言わなければ。でも、なんて? わかりきっているのに。きまっているのに。これまで態度で、視線で、しぐさで、ふるまいで、さんざん示してきたのに。なのにどうして、いまこのとき、こんなに緊張して、自分はふるえているのだろう? 「き、きみのことが……」 「…………」 「勇利、俺は、おまえを……」  勇利がじっとヴィクトルをみつめた。そのみずみずしい瞳に、ヴィクトルは夢中だった。 「あ──愛してるんだ」  ヴィクトルは熱心に、かすれた声でささやいた。 「好きだ、ゆ、勇利……勇利、きみのことが……きみが……俺は……」  なんという無様……。ヴィクトルはめまいをおぼえた。告白というものがこんなに難しいとは思わなかった。こんなに緊張して、身体がふるえて、言葉がままならないものだとは……。  ヴィクトルは緊張しきって勇利を見た。言うことを言ってしまうと、告白のあとにはどうなるか、ということが思い出された。勇利は教えてくれた。ふられることもあると。ヴィクトルは全身がつめたくなり、ものが言えなくなった。  拒絶されるのだろうか。いままで勇利に告白した者たちのように。あっさりと。ためらいもなく。だめなときはだめ。そうなのだ。だめなときはだめ……。 「ありがとう。うれしい」  勇利が眉を下げてふわっと笑った。 「ぼくも好き」 「…………」  ヴィクトルはまだ緊張していた。 「どうしたの?」 「……勇利」 「ん?」 「俺……、ふられないの……?」  勇利は目を大きくし、それから口元をほころばせた。 「なんで?」 「俺への気持ちはあこがれだろう?」 「どうして?」 「だって最初の告白がそうだった」 「最初の告白って、コーチになって、っていうやつ? おぼえてないけど」  ヴィクトルはどきっとした。 「勇利の頭の中はスケートでいっぱいなんだろ?」 「ぼくのスケートはヴィクトルだよ」 「それがあこがれということじゃないのか」 「ぼくがいままで何度もして、昨日もした告白、ぜんぜん伝わってないみたいだ」  勇利は考え深そうにつぶやいた。 「全部、あこがれだと思われてたのかな?」  彼はヴィクトルを見た。ヴィクトルの手はまだふるえていた。 「ヴィクトル……」  勇利はつぶやいた。すこし不安そうだった。 「ぼく……、ふられたの?」 「勇利」  ヴィクトルはたまらず勇利を抱きしめた。もう緊張のためにはふるえなかった。ただ、こわいくらいに幸福で、そのためにヴィクトルの全身はまたおののいた。 「勇利、愛してる」  このほどはなめらかにその言葉はすべり出た。 「うん」 「離れずにそばにいて」 「うん」  勇利はまどかな笑みをヴィクトルに向け、ヴィクトルの頬にふれていとおしそうな目をした。その瞳は、すぐれてやわらかい、糖蜜をふくんだようなきらめきを帯びていた。 「ぼくがそう言ったときみたいにみっともなくないね……。ぼく、泣きわめいて、あれ、恥ずかしい。でもぼくが泣き出したときのヴィクトルの顔、おもしろかったよ。いまのぼくはどう……?」  ヴィクトルは、親しい友人に、得意げに教えてまわった。 「知ってるかい? 日本には『コクハク』っていうすてきな習慣があるんだよ。聞いたことがない? それは惜しいな。好きな相手に愛を伝える文化だ。プロポーズじゃない。特別な関係を結ぶための第一歩さ。愛を確かめるんだ。普段の交流からでも感じ取れるけどね、それとはまたちがうんだ。コクハクっていうのは、なんともいえずすてきな感じがするものなんだよ。するのと、されるのと? ──もちろん、どっちも最高に興奮するさ。一度体験してみるといい。ものすごい緊張と、このうえない幸福が、きわめて崇高な経験になるよ」
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recordsthing · 4 years
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推しカプ(しきはる)に100の質問
何年前のネタだよ(
これって腐寄りの文化だったんですね、なんかやりたくなったからやっただけです。
質問はこちらから(こういうのも懐かしい)→(http://bianca77.easter.ne.jp/)
甘い毒(最近上げたPIXIVに上げたss)とその後日談(まだ上げてない)の設定が微妙に入ってたり。
1 あなたの名前を教えてください
志希「志希ちゃんだよ~、よろしく♪」
晴「オレは結城晴。よろしくな」 2 年齢は?
志希「普通のjkだよ~」
晴「12…なんだよ、成長期なんだよ」 3 性別は?
志希「XX染色体」
晴「女だよ、よく間違われるけどな」 4 貴方の性格は?
志希「好奇心と自由のままにっ!」
晴「んー…真面目な方だとは思ってるけど、どうなんだろうな」 5 相手の性格は?
志希「純粋でまっすぐで可愛いよっ、粗にして野だが卑ではない」
晴「かわいくねーって、えーと…自由気まま?」 6 二人の出会いはいつ?どこで?
志希「あれは路地裏で晴ちゃんが猫を見つけてて…」
晴「捏造するなって、オレが志希のバックダンサーやることになってレッスン場で顔を合わせたのが最初だったな」 7 相手の第一印象は?
志希「いいニオイだったねー」
晴「いきなり出てきたからビックリした、すぐいなくなるし神出鬼没って感じだった」 8 相手のどんなところが好き? 志希「からかい甲斐があるところかな♪」
晴「…志希の前では絶対言いたくない」
9 相手のどんなところが嫌い?
志希「時折見せる眩しい表情かな」
晴「んだそりゃ…オレを玩具みたいにからかってくること」
10 貴方と相手の相性はいいと思う?
志希「線対称というより点対称、それ故に重なってるのかな」
晴「ライバルとしては申し分ない…けどな」 11 相手のことを何で呼んでる?
志希「晴ちゃん♪」
晴「志希」 12 相手に何て呼ばれたい?
志希「ダーリンとか♪」
晴「絶対嫌だ、晴って呼び捨てで」
13 相手を動物に例えたら何?
志希「ウサギかな?あのコスが好きなだけどねー」
晴「めっちゃ性格の悪い黒猫」 14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる? 志希「特性ブレンドの香水とかいいかも?アタシを意識して欲しいな♪」
晴「サッカーチケット、一度でいいからちゃんと試合見て欲しいんだよな」
15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
志希「晴ちゃんからの愛情がこもってたらなんでも♪」
晴「んー、特に希望はないけどもうあのアメとかは止めて欲しいな」 16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?
志希「晴ちゃんはけっこうタラシっぽいところがあってねー、他の女の子を口説いてるとこかな」
晴「そんなつもりねーよ、失踪癖と気まぐれなところと難しい言葉を使うところかな」 17 貴方の癖って何? 志希「匂いを嗅いじゃうことかな?」
晴「リフティングしながら考え事をすること」
18 相手の癖って何?
志希「ガムをよく噛んでたり噛み癖あるかなー?」
晴「スキンシップをしながらこっちの匂いを嗅いでくる」 19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
志希「アタシが匂いを嗅ぐ前に制汗剤とか使っちゃうこと」
晴「サッカーの後とか使うと気持ちいいから仕方ないだろ、話してる時に興味なさそうにされるのは嫌かな」 20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何? 志希「アタシと晴ちゃんはらぶらぶだからそんなことはないよー♪」
晴「…、梨沙との活動とかウェディングやった時の話とかすると不機嫌になってるかな。よくわかんないけど」
21 二人はどこまでの関係?
志希「そりゃあもうどこまでも♪」
晴「…ノーコメントで」 22 二人の初デートはどこ?
志希「ライブハウス?」
晴「あれはデートじゃねえだろ、梨沙もいたし」 23 その時の二人の雰囲気は?
志希「お互いがお互いを認め合ったね、うんうん」
晴「いいライバルだなと思ったよ、あん時はな…」
24 その時どこまで進んだ?
志希「あれってどう表現すべきなのかな」
晴「…まぁライバル関係になったってことで」 25 よく行くデートスポットは?
志希「あちらこちらに四方八方!」
晴「志希が飽きっぽすぎてここって決めることはないな、商店街とかふらふらしてるぜ」
26 相手の誕生日。どう演出する?
志希「楽しくも忘れられない誕生日にしてあげるよ♪」
晴「…怖っ、飯でも一緒に食べるくらい?」 27 告白はどちらから?
志希「晴ちゃんだよねー♪いやーあのときは驚いたよ」
晴「言わされた感があるけどな…責任を取るために、な」 28 相手のことを、どれくらい好き?
志希「半径6000キロメートル!」
晴「どのくらい…?あんまり意識したことないな…」
29 では、愛してる?
志希「もちろん♪恋愛物質どばどばだよっ」
晴「愛って感覚はよくわかんねーな」 30 言われると弱い相手の一言は?
志希「うーん、真っ正面からくる告白はどきどきさせられちゃうね」
晴「アイドルやってる時の表情からなんか言われると痺れるな…」 31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
志希「自白剤を使う?」
晴「まぁ気にしねーかな、なんだかんだ信頼してるし」 32 浮気を許せる?
志希「絶対アタシのもとに帰ってくるからべつにー」
晴「…誠実じゃないだろ」 33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
志希「こっちから向かうかな」
晴「いつものことだから心当たりを探して連絡を待つ」 34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
志希「未成熟な四肢♪」
晴「顔…というか表情かな」 35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
志希「ダンスレッスンやってるときかな♪」
晴「真面目な顔で静かに考え事をしてる時」
36 二人でいてドキっとするのはどんな時?
志希「好意を示してくれたとき~!」
晴「こっちの考えを読まれたとき…ドキってそういうことじゃないのか?」 37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
志希「生まれてこの方バレたことないよー、にゃはは♪」
晴「つかねーよ、相手を騙すなんてよくないだろ」 38 何をしている時が一番幸せ?
志希「アイドルをやってる時は退屈しないね!」
晴「サッカー…だったけど、アイドルも悪くないな、かっこいい衣装さえくれれば、うん」
39 ケンカをしたことがある?
志希「今のところはないよー」
晴「…まぁ、そうだな」 40 どんなケンカをするの?
志希「ちゅうりゃーく」 41 どうやって仲直りするの?
志希「いかどうぶーん」
42 生まれ変わっても恋人になりたい? 志希「恋人じゃなくてもいいかなー、次はアタシがギフテッドじゃないかもしれないし」
晴「生まれ変わってからじゃないとわかんねー」
43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
志希「アタシのことを意識してる時♪」
晴「めっちゃ構ってくる時」 44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
志希「他のアイドルとかプロデューサーのことを話される時かなー?」
晴「約束とか大事にされてない時」 45 貴方の愛の表現方法はどんなの?
志希「惚れ直させちゃう♪」
晴「ストレートに伝えるよ」
46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
志希「後かな、絶対に蘇らせるから」
晴「オレが先に死んだら悲しむだろうから後で」
47 二人の間に隠し事はある?
志希「そんなものないよー」
晴「わざとらしく触れられたくないんだろうな、ってのを感じることはあるな」
48 貴方のコンプレックスは何?
志希「にゃははー、なんだろうね?」
晴「こういう時だな、えーと…かっこよさが足りないとこ」 49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
志希「そろそろ公表しちゃう?」
晴「絶対止めろ」 50 二人の愛は永遠だと思う?
志希「 永遠を誓って、幸福を手に入れる。求められるヒトの愛は、複雑なカタチをしてるんだ。簡単な解じゃイケナイんだって!あたしにも解けない問題があるなんて!でも……ま、解く気もないケドね 」
晴「?まぁ愛じゃなくてもいいんじゃね?」
51 貴方は受け? 攻め?
志希「せ…タチって言ってもいいんだっけ?」
晴「…?何の話だ?サッカーならfwだけどよ」 52 どうしてそう決まったの?
志希「アタシがそうなるようにアピールしちゃったから♪」
晴「…?」
53 その状態に満足してる?
志希「んー、化学的に安定はしてるけど不安定な方が変化があって面白いんだよねー、ということで期待してるよ♪」
晴「なぁよくわかんねーんだけど…」 54 初エッチはどこで?
志希「アタシの実験室♪」
晴「ぶっっ!なんつー質問すんだよ!しかも答えるなよっ!」 55 その時の感想を・・・・
志希「いやぁ~かわいかったよ!あんな声上げるなんて普段の晴ちゃんからは予測できなかったしー」
晴「止めろってば!思い出したくねーよあんなの…」 56 その時、相手はどんな様子でした?
志希「とても感じてくれてたようで良かったよー♪」
晴「めちゃくちゃ楽しそうだったよ…くっそ…」 57 初夜の朝、最初の言葉は?
志希「夜通しってのはやったことないねー、やってみる?」
晴「問題がありすぎるだろっ!絶対に嫌だ!」 58 エッチは週に何回くらいする?
志希「一回できたら良い方?お互い忙しいからねー」
晴「忙しくなくてもこれ以上やるのは勘弁だ…」 59 理想は週に何回?
志希「1日おきにしたいから、3~4回かな?」
晴「回数の問題じゃねーだろ、いや増やしたいわけじゃないけど」 60 どんなエッチなの?
志希「いかに晴ちゃんを気持ちよくするかの実験エッチ!」
晴「なんかもうよくわかんなくされて、めちゃくちゃにされる」 61 自分が一番感じるのはどこ?
志希「んー、わかんないから晴ちゃんに色々されてみたいな♪」
晴「耳噛まれたりなめられるのは苦手だけど…感じてるっていうのか?」 62 相手が一番感じているのはどこ?
志希「どこでも感じさせちゃうよ!」
晴「…この前手を絡めたら結構ビックリしてたな、それ以外知らねー」 63 エッチの時の相手を一言で言うと?
志希「まだ見せぬ未成熟な色香とフェロモンがムンムンって感じ♪」
晴「なんだっけ…マッドサイエンティスト」 64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?
志希「楽しいよー、新たな発見がいっぱいあるから!」
晴「…嫌いじゃない(ぼそっ」 65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?
志希「アタシの秘密の実験室で色々とねー」
晴「薬を仕込まれるか強引に襲われるんだよ…はぁ…」 66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)
志希「二人でやったライブの後に高級ホテルで四六時中エッチとか?」
晴「オレが志希を攻めてみたいってのはあるかな、受けっぱなしは性に合わねー」 67 シャワーはエッチの前? 後?
志希「浴びさせないっ!」
晴「…後に浴びたいんだけど、場所的にな…」
68 エッチの時の二人の約束ってある?
志希「ないよー♪」
晴「約束しても破りそうだしな」 69 相手以外とエッチしたことはある?
志希「…(汗だらだら」
晴「あるわけねーだろ。…志希?」
70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対? 志希「身体と心は親密な関係にあるから、心を得て身体を得るのと何が違うの?って思ってるかなー」
晴「義理を裏切るのはよくねーだろ、反対で」
71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?
志希「記憶を消して、いつもの日常に戻してあげる。あらゆるツテを使って償わせるよ」
晴「…志希ならそんなことならないから大丈夫だろ、立ち直るまでオレが支えるよ」 72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?
志希「なんで恥ずかしいの?」
晴「ずっと恥ずかしいっての!」 73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?
志希「そんな親友はいないよー♪その瞬間に見知らぬ他人になるだけっ」
晴「気が動転してんだろ、ゆっくり話でもするさ」 74 自分はエッチが巧いと思う?
志希「愛情で満たされてるとエッチが上手くならない、名言だね」
晴「やられっぱなしだから下手なんじゃね?」 75 相手はエッチが巧い?
志希「うーん…才能を感じる、かな」
晴「いやらしい動きが上手いんだよな…色んな意味で」
76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?
志希「名前呼ばれるの好きなんだよねー♪」
晴「こっちを気遣う言葉かな」 77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?
志希「イく瞬間♪」
晴「…そんなのはねぇ」 78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?
志希「んー経験としてはアリ?バレたら許してくれなさそうだけどねー」
晴「バレるとかバレないじゃなくて、人間的にダメだろ」 79 SMとかに興味はある?
志希「この前やろうとしたら怒られちゃった♪」
晴「…勘弁してくれ」 80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?
志希「志希ちゃんショック!もう一回細胞に気持ちよさを刻んであげるっ♪」
晴「忙しいのかなーと思うくらいかな、気まぐれだし」 81 強姦をどう思いますか?
志希「……ノーコメントー」
晴「初めてがそれだったもんな…(睨み」 82 エッチでツライのは何?
志希「晴ちゃんにプレイを拒否られること…」
晴「恥ずかしい目にあわされること」 83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?
志希「事務所のシャワー室?たまたま一緒になったときにムラっときちゃって…」
晴「あの時はマジで焦った」 84 受けの側からエッチに誘ったことはある?
志希「何か言いづらそうに服の袖を掴んでデートに誘ってくれたけど、あれはそうだったの?」
晴「…ノーコメントで」 85 その時の攻めの反応は?
志希「素直に嬉しかったかな?」
晴「…」 86 攻めが強姦したことはある?
志希「アルワケナイヨー」
晴「…ほぼ全部そうだろ」 87 その時の受けの反応は?
志希「結構本気で拒否されちゃう」
晴「無理矢理されるのは嫌にきまってるだろ!」 88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?
志希「ないよー、晴ちゃんで満足してるし♪」
晴「想像つかねー」 89 相手は理想にかなってる?
志希「もちろん♪」
晴「……一応」 90 エッチに小道具を使う?
志希「薬って小道具なのかな?」
晴「なにがあるのか考えたくはないな…」 91 貴方の「はじめて」は何歳の時?
志希「18歳ー、サ○エさん時空だし」
晴「…12」 92 それは今の相手?
志希「……………あ、飛鳥ちゃん」
晴「それ以外にねーよ、ってそうだったのかよ!」 93 どこにキスされるのが一番好き?
志希「首元っ、アイドルの手前よくないんだけどねー」
晴「どこも好きじゃない…」 94 どこにキスするのが一番好き?
志希「晴ちゃんの唇、美味しいよっ」
晴「…嬉しくねーよ」
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?
志希「身体を撫でてるときかなー?」
晴「…オレが情けない声を出してるとき」 96 エッチの時、何を考えてる?
志希「いかに気持ちよくしてあげられるかっ!」
晴「何も考えられないくらい恥ずかしい」 97 一晩に何回くらいやる?
志希「基本一回だねー、晴ちゃんがイったらおしまいっ!」
晴「それ以上はもたないっての…」 98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?
志希「あんまり脱がないかな?恥ずかしいしー」
晴「いつの間にか脱がされてるんだよな…」 99 貴方にとってエッチとは?
志希「楽しいこと♪」
晴「…恥ずかしいこと」 100 相手に一言どうぞ
志希「これからもよろしくねー♪」
晴「ったく…ああ、よろしく」
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