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#聖稜線
sohappy2see · 1 year
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倒影中的大霸群峰 #熬酒桶山 #酒桶山 #大霸尖山 #世紀奇峰 #三尖之一 #雪山山脈 #聖稜線 #Papakwaqa #DabajianMountain #日出 #sunrise #台灣百岳 #百岳 #爬百岳 #小霸尖山 #taiwan #百岳三尖 #mountain #3000mmountain #100mountainsoftaiwan #100mountain #hiking #reflectionphotography #reflection #Climbing #山登り #山が好き #山好きな人と繋がりたい #新台幣500元的那座山(在 大霸群峰) https://www.instagram.com/p/Cq53xmVPfPS/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mepapa388 · 6 months
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【北岳-光岳縦走】聖平小屋から美しくも長い稜線を歩き光岳・6泊7日テント泊南アルプス⑥
北岳から光岳まで歩く南アルプス縦走6日目。今日は最後の目的地である光岳に向けて歩きます。縦走予定の中でも最も楽しみにしていたこの区間。富士山を見ながらの美しい稜線歩きが楽しめると言われていますが、最後の最後でなかなか辛かった!光岳往復も含めた距離14.1km、コースタイム8時間17分の記録です。 2023年9月12日から18日、広河原から入山して北岳からいくつかの日本百名山を歩きながら光岳(てかりだけ)を目指す6泊7日のソロテント泊登山の記録です。山梨県・静岡県・長野県にまたがる広い南アルプスの山歩きを満喫してきました。 南アルプス縦走の概要 9月12日(火)名古屋発:電車、バスを乗り継いで登山口となる広河原へ14時前着。登山開始、白根御池小屋テン泊9月13日(水)北岳、間ノ岳を経て熊の平小屋テント泊9月14日(木)塩見岳に登り三伏峠、小河内岳避難小屋泊(無人)9月15日(金)荒川…
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kachoushi · 4 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年1月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年10月2日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
日本海見ゆる風車や小鳥来る 泰俊 駅近の闇市跡に後の月 同 山門を標とするや小鳥来る 同 師の墓の燭新涼のほむらかな 匠 渡り鳥バス停一人椅子一つ 啓子 紫に沈む山河を鳥渡る 希 ひらひらと行方知らずや秋の蝶 笑 なりはひの大方終了九月尽 数幸
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
朱の色に蝋涙たれし日蓮忌 ただし コスモスのたなびく道を稚児の列 洋子 抱かれて稚児は仏よ日蓮忌 同 めらめらと朱蝋のうねり日蓮忌 同 ピストルの音轟ける運動会 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
友の墓秋空の下悠然と 喜代子 棟上げの終はりし実家や竹の春 由季子 菊人形幼き記憶そのまゝに さとみ 長き夜や楽し思ひ出たぐり寄せ 都 強持てに進められたる温め酒 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蜜と恋どちらも欲しく秋の蝶 都 八幡の荘園かけて飛ぶばつた 美智子 彼岸花軍馬の像を昂らせ 都 露の手に一度限りの炙り文 宇太郎 杖の歩や振返るたび秋暮るる 悦子 露けしや既視感覚の病棟に 宇太郎 コスモスの乱れ見てゐて老いにけり 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和簞笥置いて秋灯 荘吉
岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり���緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
コスモスの島にひとつの小学校 修二 檸檬の香そは忘れざる恋なりき 美穂 嫁がせる朝檸檬をしぼりきる 朝子 母乳垂る月の雫のさながらに 睦子 タンゴ果て女は月へ反りかへる 同 護送車の窓には見えぬ草の花 成子 やはらかく眉をうごかし秋日傘 かおり 天と地を一瞬つなぐ桐一葉 朝子 流れ星太郎の家を通り過ぎ 修二 正面に馬の顔ある吾亦紅 朝子 傘たゝみ入る雨月のレイトショー かおり 幾千の白馬かけぬく芒原 成子 古備前に束ねてさびし白桔梗 睦子 糸芒戻れぬ日々を追ふやうに 愛 黒葡萄いつもの場所の占ひ師 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
新生姜甘酢に浸り透き通り のりこ 風を掃き風に戻されむら芒 秋尚 足音にはたと止まりし虫の声 怜 朝露に草ひやひやと眩しかり 三無 出来たての色の重たき今日の月 秋尚 徒競走つい大声で叫びたり ことこ 秋落暉炎のごときビルの窓 あき子 秋祭り見知らぬ顔の担ぎ手に エイ子 秋霜や広がる花を沈ませて のりこ 面取ればあどけなき子や新松子 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
万葉の歌碑一面に曼珠沙華 信子 金木犀優しき人の香りかな みす枝 昇る陽も沈む陽も秋深めゆく 三四郎 廃線の跡をうづめて草紅葉 信子 駅に待つ猫と帰りぬ夜寒かな 昭子 天の川下界に恋も諍ひも 同 ひらひらとバイクで走る盆の僧 同 蟋蟀の鳴く古里や母と歩す 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月10日 萩花鳥会
夜鴨なく門川暗くひろごれり 祐子 サムライ衆ナントで決戦秋の陣 健雄 これ新酒五臓六腑のうめき声 俊文 露の身や感謝の祈り十字切る ゆかり 虫食ひのあとも絵になる柿落葉 恒雄 すり傷も勲章かけつこ天高し 美惠子
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令和5年10月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
魁の櫨紅葉の朱句碑の径 三無 花よりも人恋しくて秋の蝶 幸子 咲き初めし萩の風呼ぶ年尾句碑 秋尚 女人寺ひそと式部の実を寄せて 幸子 豊年の恵みを先づは仏壇へ 和代 篁を透かし二三個烏瓜 三無 日の色の波にうねりて豊の秋 秋尚 曼珠沙華に導かれゆく道狭し 白陶 二人居の暮しに適ふ豊の秋 亜栄子 林檎好き父と齧つたあの日から 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
ガシャガシャと胡桃を洗ふ音なりし 紀子 秋日和小児科跡は交番に 光子 歩かねば年寄鵙に叱咤される 令子 稲の秋チンチン電車の風抜けて 実加 不作年新米届き合掌す みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
街騒も葉擦れも消して秋の雨 三無 大寺の風を擽る榠櫨の実 幸風 尾を引きて鵯のひと声雨の句碑 秋尚 水煙に紅葉かつ散る結跏趺坐 幸風 菩提樹を雨の宿りの秋の蝶 千種
栗林圭魚選 特選句
観音の小さき御足やそぞろ寒 三無 絵手紙の文字の窮屈葉鶏頭 要 駐在も綱引き離島の運動会 経彦 小鳥飛び雨止みさうにやみさうに 千種 秋霖や庫裏よりもるる刀自の声 眞理子 句碑の辺に秋のささやき交はす声 白陶 秋黴雨だあれもゐない母の塔 亜栄子 梵鐘の撞木の先や秋湿り 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
考へる事に始まる端居かな 雪 おは黒を拝み蜻蛉と僧の云ふ 同 道草の一人は淋しゑのこ草 同 朝霧の緞帳上がる音も無く みす枝 秋灯火優しき母の形見分け 同 役目終へ畦に横たふ案山子かな 英美子 孫悟空のつてゐるやも秋の雲 清女 穴感ひ浮世うらうら楽しくて やす香 栗食めば妹のこと母のこと 同 天高し飛行機雲の先は西 嘉和 屋根人を照らし名月たる威厳 和子 秋深し生命線の嘘まこと 清女 蜩に傾きゆける落暉かな かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
枯れて行く匂ひの中の秋ざくら 世詩明 一声は雲の中より渡り鳥 同 見えしもの見えて来しもの渡り鳥 同 菊まとひ紫式部像凜と 清女 越の空ゆつくり渡れ渡り鳥 和子 秋扇に残る暑さをもて余す 雪 山川に秋立つ声を聞かんとす 同 鳥渡る古墳の主は謎のまま 同 鳥渡る古墳は謎を秘めしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月20日 さきたま花鳥句会
SLの汽笛を乗せて刈田風 月惑 寝ころびて稜線を追ふ草紅葉 八草 残る海猫立待岬の岩となる 裕章 大夕焼分け行く飛機の雲一本 紀花 曼珠沙華二体同座の石仏 孝江 白萩の花一色を散り重ね ふゆ子 秋の野や課外授業の声高に ふじ穂 秋寒し俄か仕立てのカーペット 恵美子 秋空や山肌動く雲の影 彩香 爽籟や赤子よく寝る昼下り 良江
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令和5年10月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
生身魂梃子でも動かざる構へ 雪 古団扇此処に置かねばならぬ訳 同 飾られて菊人形の顔となる 同 亭主運なき一枚の秋簾 一涓 菊の香に埋り眠る子守唄 同 叱りてもすり寄る猫や賢治の忌 同 友の家訪へば更地やそぞろ寒 みす枝 叱られて一人で帰るゑのこ草 同 朝霧が山から里に降りて来し やすえ 隣家より爺の一喝大くさめ 洋子 菊師にも判官贔屓あるらしき 昭子 人の秋煙となりて灰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
靖国の秋蝶は黄を失ひて 愛 柿に黄をあづけ夕日の沈み行く 緋路 神池の何処かとぼけた鯉小春 雅春 細りゆく軍犬像や暮の秋 愛 うらがへり敗荷の海のなほ明し 千種 英霊の空はまだ薄紅葉かな 愛
岡田順子選 特選句
秋蝶に呼ばれ慰霊の泉かな 愛 鉢物はしづかに萎れ秋の路地 俊樹 年尾忌も近し小樽の坂の上 佑天 道幅は両手くらゐの秋の路地 俊樹 秋天へ引つ張られたる背骨かな 緋路 老幹の凸凹としてそぞろ寒 政江 板羽目の松鎮まれる秋の宮 軽象 御神樹の一枝揺らさず鳥渡る かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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shokobekki · 4 months
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【日記】
或るお土産を入手したく県境北部まで出かけたのだけど、事前に調べておくのだった。お店が閉まっていた。。そりゃあこんな年末きわきわ、無理もないか。でも快晴。空気も澄んでいる。少しばかり山を歩いて、とても良い景色が見られた。登山道で見かける、大奇岩・小奇石も健在。稜線の松林では、小鳥が樹上から小さい松ぼっくりを落としていたずらしてくる。ピークからは、夏に登った白山、恵那山、そして御嶽山、たびたび登った大川入山がきれいに見えた。良し良し。 これで今年の山、〆〼。
自宅の大掃除もなんとか終わり、 私の作業場の大整理もどうにか終わり、 また新たな気持ちでスタートできそうです。 この一年も、この書きたい放題なページを密かに読んでくださっていた皆さま、 小さなわたくしに良くしてくださった皆さま、 本当に、ありがとうございました。 どうぞ、穏やかな新年を迎えられますように。
(写真1~9) 年末、県境北部の山里にて。
(写真10)クリスマス過ぎてもしばらく飾っていたマリア様の絵。 作者は、佐々木松次郎さん(1897-1973)という浜松の画家(もちろんこれは印刷物です)。もう10年以上前、自主企画で個展をしていた時のご縁で出会ったお客様がその息子さんで、なぜか、後日絵葉書など色々くださったもの。とてもかわいらしい聖母子で、これもまた、宗教をこえて、気に入っています。
(写真11)今年のノエル展のために作ったカードの試作品。 こうした試作品や、売れなかったものを、十年分ほど集めて、いつか、自主企画の小さい展示会がしたい。
(写真12,13) 貰った大きな花ポスターと鳥ポスターを自宅に貼ってみた。カレンダーは一年遅れになるけど、全然大丈夫。
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umaggon627 · 7 months
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杉山厩舎2023年10月7,8,9日
エルトンバローズ古馬撃破!いざG1取りへ! 杉山厩舎LINEスタンプ line.me/S/sticker/13219494 #杉山厩舎 #オフィシャルだよww 10月7日(土) 京都 05R コネッシオーネ 2歳新馬 芝1600m 牝2 鮫島 克駿 4着5人 ゲートは5分だったがダッシュ良く飛び出して行ってハナへ。 ちょっと若さを見せて力みながら走っていたが、スムーズで行けていたし、直線に入っても粘りを見せて4着。 ハナを取って直線を向いたときは先週からの流れで勝ってしまうかと思ったがそんなには甘くなかった。 それでも、前半ハミを噛んでいたロスを考えれば、二の脚を使ってラスト100まで粘っていたのは評価したい。 一度使っての上積みもあるだろうし、次走も好走を期待する。 10月8日(日) 東京 09R シャドウフューリー 三鷹特別 芝1400m 牡3 戸崎 圭太 5着2人 ゲートは5分も控えて中団から。 ペースが遅く一団だったこともあって、直線で外に持ち出すまでまともに終えず5着に入るのが精一杯。 この馬本来の形ではないし、もっと積極的に行って欲しかったのが本音。 折り合いを気にするあまりか消極的でもったいない競馬となってしまった。 次走、この馬の先行力を活かした競馬をして巻き返しを期待する。 11R エルトンバローズ 毎日王冠 芝1800m 牡3 西村 淳也 1着4人 ゲートは5分も無理せず内に入れて折り合いに専念。 先行馬を前に見ながら内のポケットで上手く脚を溜めると、直線は進路が空くのを待って追い出しを開始。 有力馬が後ろでゴチャゴチャしているところを上手く脚を伸ばして、ラスト200で先頭に立つと、そのまま後続の追撃を振り切って見事1着で勝利。 本当に運の良い馬で、内々をロスなく走れたし、開幕週の馬場で展開が向い��のは確か。 いくら運が向いたとはいえ、伝統の古馬G2レースの勝利はかなり大きい。 富士Sではなく毎日王冠を選択したことは杉山調教師のミスチョイスかと思ったが最高の結果が得られたのはさすがだ。 先々が楽しみになる勝利。 西村騎手とのコンビでぜひG1の勲章も手にしてもらいたい。 京都 03R キャピタルサックス 2歳新馬 ダ1400m 牡2 松山 弘平 2着4人 ゲートはまずまずも積極的に出して行って前へ。 スピードに乗るとガッチリ手綱を抑えて抜群の手応えで直線へ。 ジワジワながらも力強い脚取りで前との差を詰めて行ったが、勝ち馬の脚取りも衰えず2着が精一杯の内容。 直線追って案外にも見えたが、勝ち時計は速いし、勝った馬も強かった。 地面を叩きつけるような力強い走りで負けはしたものの先々が非常に楽しみな馬。 次走はシッカリと勝ち切ってもらいたいものだ。 04R テイエムマグマ 障害3歳上オープン 障3170m 牡5 森 一馬 中止7人 スタート良く行きっぷり良く先行。 飛越は安定していたし、そのまま順調なら勝ち負けに持っていけたはずだが、残念ながらバランスを崩してジョッキーが落馬してしまい競走中止。 元々、体の硬い馬。 このまま無事ならもっと上を目指せたはずだったので、非常に残念な結果となってしまった。 05R クロドラバール 2歳新馬 芝1800m 牡2 和田 竜二 6着7人 ゲートはまずまずも出脚はイマイチで中団からの競馬。 なかなか行き脚がつかず、3角過ぎですでにステッキが入ってしまっていた。 それでも直線は手応えの割りにはジワジワと伸びて6着入線。 道中はスピード不足もあったのか追走にひと苦労していたし、ピリっとした脚が使えないタイプ。 母系はダート血統ということもあるし、ダート替わりでどこまで変われるのか注目したい。 08R オックスリップ 3歳上1勝クラス 芝1400m 牝3 高倉 稜 2着11人 5分のスタートから内枠を利してハナへ。 道中は単騎でスムーズな走り。 終始セーフティリードを保って直線へ向くと、ラスト200mで勝ち馬には交わされたものの2着に粘り切った。 ゲートを上手く出てハナを取り切ったことが好走の要因。 癖を掴んでいる高倉騎手に手替わたのも良かったのだろう。 ほぼ牝馬のメンバー構成で相手に恵まれたのも確かだが、次走も今日くらい走れれば好走は可能だろう。 期待したい。 08R シャングリラ 3歳上1勝クラス 芝1400m 牝3 ▲今村 聖奈 15着6人 ゲートのタイミングが合わず出遅れて後方から。 にも関わらず出して行ったものの、折り合いがつかずチグハグな走り。 直線は一瞬グッと伸びかける仕草を見せたが前半のロスもあってか最後はなだれ込む形で15着。 出遅れて出して行って掛かってしまっては勝負にならない。 もっとやれる馬だし、次走での巻き返しを期待したい。 10月9日(祝) 東京 11R イクスプロージョン グリーンチャンネルC ダ1600m 牡5 佐々木 大輔 14着7人 好スタートから積極的に出して行ったが、周りが速く徐々にポジションを下げて中団から。 脚抜きの良い馬場で想定よりだいぶ速い流れになって追走にもひと苦労。 直線を迎えたときには最後方まで下がってしまい、この馬なりには伸びたが14着。 ダート替わりでキッカケになるかと期待したが、思ったほどの走りは出来なかった。 近走の走りを見る限り昨年の良かったころには程遠くなってしまった印象。 ただ、この一戦が刺激になってくれれば期待したいところはある。 過度の期待は禁物だが、次走どんな走りを見せてくれるのか注目したい。 京都 05R ジャスティンアース 2歳新馬 芝2000m 牡2 松山 弘平 3着1人 ゲートの出はまずまずも出脚つかずサイドから挟まれてしまい後方からの競馬。 ただ、新馬戦らしく馬群ひと塊の競馬で、1000m過ぎから外々を回りながらも徐々に進出を開始。 4角から直線入り口にかけて先頭に並びかけたものの、直線は勝ち馬に二の脚を使われてしまい、先行した2頭が残る形で3着という結果。 スタートがまともならまた違っていたはずだし、折り合いもついて内容自体はそう悲観するものではない。 走りは悪くないし次走はスンナリと勝ち上がってもらいたいところ。 07R ベストポイント 3歳上1勝クラス ダ1900m 牡3 松若 風馬 4着3人 ゲートは5分に出たが思ったほどの行きっぷりはなく中団からの競馬。 道中も追っつけ気味で行きっぷりはイマイチだった。 それでも3角過ぎからロスなく前との差を詰めて行くと直線もこの馬なりには伸びて4着。 雨降ったにも関わらず時計の掛かる馬場でどの馬も手応えが怪しく見え、上がりの掛かる消耗戦となった今回。 そんな中でも粘りの走りを見せ、ゴール寸前で差し返す勝負根性は評価したい。 今後の走りにぜひ期待する。 09R キャプテンネキ りんどう賞 芝1400m 牝2 松山 弘平 1着5人 ゲートは5分だったが楽に番手を確保。 行きっぷりは良かったが、思ったほど手応えに余裕がなかったように見えた。 それでも直線半ばで逃げ馬を競り落とすと、ゴール100mくらいのところで抜け出すと、最後は大外から伸びてきた2着馬の追撃を振り切って見事勝利した。 馬場が悪かったせいもあって時計は目立つものではなかったが、最後まで粘り通したのはこの馬の強さ。 根性があるし精神面が強いのだろう。 ただ、坂のあるコースよりは平坦の方が良さそう。 2023年 芝 (33-18-13-14-10-75)163 ダ (11-17-11-15-9-52)115 障害(1-0-0-0-0-2)3 合計(45-35-24-29-19-129)281 TOTAL 芝 (133-94-86-85-83-586)1067 ダ (101-125-94-103-108-654)1185 障害(7-3-5-4-2-22)43 合計(241-222-185-192-193-1262)2295
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honyakusho · 7 months
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2023年9月26日に発売予定の翻訳書
9月26日(火)には26冊の翻訳書が発売予定です。
細部から読みとく西洋美術
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スージー・ホッジ/著 中山ゆかり/翻訳
フィルムアート社
中国の翻訳絵本と児童教育
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劉娟/著
法政大学出版局
ハントケ・コレクション 1
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ペーター・ハントケ/著 服部裕/訳 元吉瑞枝/訳
法政大学出版局
断絶
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クレール・マラン/著 鈴木智之/訳
法政大学出版局
地図でみる世界の地域格差 OECD地域指標2022年版
OECD/編著 中澤高志/監訳
明石書店
ストーリーで惹きつける科学プレゼンテーション法
Bruce Kirchoff/著 庫本高志/翻訳 Jon Wagner��イラスト
羊土社
教皇ハドリアヌス七世
コルヴォー男爵/著 大野露井/翻訳
国書刊行会
ハンティング・タイム
ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳
文藝春秋
日本の風刺詩 川柳
R. H. ブライス/著 西原克政/翻訳
花伝社
おじいちゃんの くるみの き
アミ=ジョーン・パケット/著 フェリシタ・サラ/イラスト ひさやまたいち/翻訳
評論社
パッチワーク
マット・デ・ラ・ペーニャ/著 コリーナ・ルーケン/著 さくまゆみこ/翻訳
岩波書店
稜線の路
ガブリエル・マルセル/著 古川正樹/翻訳
幻戯書房
九番目の招待客
オーエン・デイヴィス/著 白須清美/翻訳 山口雅也/監修
国書刊行会
レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換
ジェレミー・リフキン/著 柴田裕之/翻訳
集英社
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
ファン・ボルム/著 牧野美加/翻訳
集英社
世界秩序の変化に対処するための原則 : なぜ国家は興亡するのか
レイ・ダリオ/著 斎藤聖美/翻訳
日経BP 日本経済新聞出版
K-PUNK 夢想のメソッド──本・映画・ドラマ
マーク・フィッシャー/著 坂本麻里子/翻訳 髙橋勇人/翻訳
株式会社Pヴァイン
心に、光を。 不確実な時代を生き抜く
ミシェル・オバマ/著 山田文/翻訳
KADOKAWA
絡まり合うモノと人間 : 関係性の考古学にむけて
イアン・ホッダー/著 三木健裕/翻訳
同成社
偽装された原爆投下 : 広島・長崎原爆の物理学的・医学的エビデンスへの再検討
ミヒャエル・パルマー/著 原田輝一/翻訳
福村出版
音楽の人類史 : 発展と伝播の8億年の物語
マイケル・スピッツァー/著 竹田円/翻訳
原書房
哀れなるものたち
アラスター・グレイ/著 高橋和久/翻訳
早川書房
図説 世界の「最悪」クルマ大全 新装版
クレイグ・チータム/著 川上完/監修
原書房
The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(上)
セバスチャン・マラビー/著 村井浩紀/翻訳
日経BP 日本経済新聞出版
The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(下)
セバスチャン・マラビー/著 村井浩紀/翻訳
日経BP 日本経済新聞出版
新版 地図で見るアフリカハンドブック
ジェロー・マグラン/著 アラン・デュブレッソン/著 オリヴィエ・ニノ/著 鳥取絹子/翻訳
原書房
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crystallizedheaven · 1 year
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クトゥルフ小説、第二弾連載開始しました!!
「黄衣の伝承」
警視庁異象捜査課の刑事、岩淵光紀の故郷は、邪神ハスターへの土着信仰が根付く、奇怪な風の街「黄幡市」。
光紀の実家、岩淵家はそこの大地主として知られる旧家。
最近、岩淵家の蔵が破られ、「黄の王神楽覚書」「黄の王の衣装」「黄の王の石笛」が盗まれたというのだが?
事件を捜査、解決するために、岩淵光紀は、魔女の宇津木真名、クトゥグァの加護がある八十川善巳、そしてヨグ=ソトースの娘である相馬星美を伴い、実家へと向かうが……?
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chikakoiida · 2 years
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八丈富士登山🥾🥾 午前中は海に入ってランチを挟んで午後から山へ。 その名の通り富士山のような姿の山。稜線まで続く階段をフーフーしながら登り切ると360度大パノラマの絶景が広がっていました👀 お鉢めぐりをして山頂の浅間神社にお参りにいくと、やっぱり山の神の前で背中がピシッとなりますね!南国の空気に包まれ緑豊かな神聖な山でした。何度でも訪れたい山です。 八丈島には、東西2つの成層火山、八丈富士854mと三原山758mがあり、それぞれ山容も異なりどちらの山もおすすめです! 次回は三原山について🐾 #八丈富士 #登山 #ガイド #八丈島 https://www.instagram.com/p/CfP2s1-vcoD/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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usickyou · 2 years
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加蓮ママ
 1
「加蓮ちゃんママだ! 加蓮ちゃんママ!」  と地面につっぷしたまま志希は笑った。笑って、笑い続ける志希の髪を足の指でかき混ぜると、ちょっとしたよろこびと覆しきれない敗北感が��のなかにふつふつ沸き上がる様子を感じた。 「ママ……ぼくというものがありながら」  とりあむは目のはじに涙まで浮かべて言った。知るか、というおもいを込めて髪をそっと撫でてあげると「ママぁ……」という呻き声とともに涙はこぼれた。  それがちょうど、ほっぺに落ちたので、その子はびっくりしたのかチョコレートカラーの肌を指でなぞって、りあむの涙を小さな口に運んだ。 「あーもう、ベイビー。そんなものなめちゃダメでしょ」  私がそう言うと、ベイビーは星々のまたたく夜みたいな瞳をぱちぱちさせて、私を見上げた。その小さな手は、ここ数時間そうであるように私をつかんだまま離さず、どうしてこれで気持ちが通わないなんてことがあるだろうか、と感じさせた。ベイビーは、指しゃぶりに飽きると私のワンピースの袖をつまんで、「まぅ」というふうにこたえた。 「ママ、ママー!」と志希が笑う。 「ぼくは二番目……いやリアルママめっちゃ尊いな……」とりあむがつぶやく。  ベイサイドストリートのヤシ(たぶん)の樹下は天国のように心地よく、カンクンビーチの眺めはいっそ泣きたくなるくらいきれいだった。  空は、海はいちばんとっておきの日に爪に落としたくなるような色をしていて、さんごの微細なかけらの混じったビーチはそれ自体が光を放つかのようだった。肌をなでるそよ風は心地よく、日射しを避ければあたりはいっそ涼しいくらいに感じられる。ひとびとの喧噪もどこか歌うようで、年も性別も肌の色もあらゆるものの混じり合ったその光景は、映画の中のミュージカルシーンじみた高揚を感じさせた。  だとしたら、私はなにをすればいい? 「で、加蓮ちゃんあたしになんの用?」  と、ようやく笑い飽きたらしい志希がたずねた。 「この子のこと、知恵貸してほしくて」 「あたしをなんだと思ってるのかにゃあ」 「いいから」 「誘拐の?」 「まじめに」 「迷子なら案内センターに預��たら?」 「離してくれなくて。連絡先だけ置いてきた」 「見たかんじまだ喋れなそうだね。メキシカン? んー……装飾が独特だね。少数民族の子かな。ベイビーってのは? 名前?」 「センターの人が言ってたの。腕輪に書いてあるって」 「どれどれ……どれ?」 「これ、このウッドのやつ……」 「ぜんぜん読めない」 「そっかー、さすがに無茶ぶりだったかー」 「その、とお~り!」 「偉そうにすんな」  ちょっとした失望に、私がうたれていると、ベイビーがいっそう激しく袖を引っぱってねだる。「はいはい」と、私はすっかり伸びてアシンメトリになった袖を諦めながらベイビーを抱きしめる。その体はおさなく、けれどずっしりした重みがあって、持ち上げるたび私に強い気持ちを与える。まだもちもちとしていて、きれいな肌があまり日射しを浴びないように、あるいは白いワンピースに手で刺繍された大輪の花々がよごれてしまわないように……祈るよりも実際的な、ステージに踏み出す前の深呼吸がくれるみたいに、たしかな。 「で、りあむはなに?」と私がたずねると、ずっと「うぅ……」とか「まじ……」とか唱えていたりあむは意を決したみたいに「お写真を……よろしいですか」と言う。私が「いいけど高いよ」とこたえると、「……ぜんぶささげるよぅ」とふるえる手でスマホを構えた。 「で、加蓮ママはベイビーちゃんの親探し?」 「んー、そうだね。なんかほっとけないかんじになっちゃったし」 「そっかー、えらいねー」 「手伝いますとかないわけ?」 「手伝ってほしいの? あたしたちに?」 「イヤかな。っていうかあんたたち二人でなにしてたの?」 「観察してた~。りあむちゃんが楽しいから」 「あー……」 「ママ、ママ!」 「どうしたのりあむ?」 「おっぱいを……ママのおっぱいが……」 「あーほんとだ、ごめんねベイビー、おっぱいは出ないんだよー」 「りあむちゃんいけそう」 「まじ!? ぼくがママになるのか……いやでも、いまのぼくなら出せるかも……やるのか、りあむちゃんママ友デビューか?」  こいつらはだめだ。  そう確信したとき、ベイビーが「まーっ」という声をあげたので、私は「そうだね、おねえさんたちはだめだね」とこたえた。
 
 2
 ライン際からてんてんと転がった虹色のボールを追いかけたよっつの目がぎろっと私を睨んで「どっち?」と問いかけた。その跡はかかとで描いたいびつな線をちょうどまっぷたつにするよう落ちていたので、アーニャは「ミクです!」と、私は「フレデリカ」とこたえた。せっかくなので「セクシーなほうで」と続けると、フレデリカは「いやん♡」と間髪入れず、ややあってみくが「にゃぁん♡」と、まっかな夕暮れの光の降りそそぐビーチではけっこうそれっぽく見えるポーズをとったので、私はシンデレラプロジェクト対プロジェクトクローネ真夏のドキドキビーチバレー対決(仮)の審判という名誉ある職務を完全に放棄し両手を叩いてけたけた笑った。 「ベイビーが、わらっていますね」  とアーニャがほほえんで言う。ベイビーは私のももの上に座っていて、フレデリカのほうを見ながら両手をぱちぱち合わせた。  この聖戦において、唯一なる絶対はベイビーの裁きである。 「やっほーベイビーちゃんラビューラビュー!」 「納得いかないにゃあああ!」  みくはほとんど悲鳴みたいな声をあげながら、素直にビーチボールを拾いにいく。その途中、ずれたネコミミをそっとととのえる仕草がかなり良かったので、次があればポイントをあげてもいいかなと私は思う。  実際、そういうさじ加減がばかにできない勝負だった。周子とアーニャの初戦、ありすとみりあちゃんの第二戦を終えた結果はイーブンで、今後のプロダクションの運営方針を決定する(らしい)たたかいはドラマチックなほど均衡を保っている。私は一日ほとんど歩き回ってくたくたの体を休めながら、思いがけず盛り上がる試合に熱を入れたり、沈みゆくオレンジの日のうつす影となった周子たちのエキシビジョンマッチをぼんやり眺めたりした。 「カレンママ?」  と私を呼んだのは、アーニャだった。 「それ、誰かから聞いた?」 「リアムが、教えてくれました。いけませんか?」 「ううん、いや、まあぜんぜん平気かな。どうかした?」 「Малыщ……ベイビーは、よくなついていますね」 「ほんとにね。ぜんぜん離れてくれなくて困っちゃうよ」 「つらく、ありませんか?」 「……どうして?」 「どっち!?」 「フレデリカで」 「……フレデリカです」 「なんでにゃああ!!」 「よーし、このままセクシーキャットの座はフレちゃんがもらいうけるよ!」 「それだけは、譲れないにゃあ……!」 「……で、どうしてつらいって思ったの、アーニャ」  それは、とアーニャは少し口をつぐむ。その、ていねいに言葉を探す様子は、彼女のこころにある平野の清らかな景色を感じさせる。  あたりが突然まぶしくなって、私は背後の山々を見上げる。その稜線に日が消える瞬間にはじけたオレンジの閃光の美しさに、覚えず息をのむと、やってきた汀の夜に驚いてぎゅうっと袖をつかんだベイビーを、「平気だよ」と言って抱きしめた。 「おわかれは、寂しいです」  とアーニャはささやく。  そうだね、と言いかけたとき、「加蓮ちゃん!」という声が聞こえた。それで私はとっさに体をまるめて、飛んできたビーチボールを肩のあたりで受け止めると、ふうーっと息をはいた。  ベイビーは、胸のうちで目をまるくしている。 「加蓮ちゃん……大丈夫?」とみくがたずねる。不安げな表情で見つめるフレデリカに、アーニャにこたえるみたいに、ベイビーが「まあっ」と笑った。  それで私は「みく、アウト~。23対21でフレデリカの勝ち~」と言う。ずるずるすべり落ちていくネコミミを眺めながら、「クローネの勝ち!」と高らかに宣言する。  みくはもう、抵抗しなかった。砂浜にへたり込んで、ネコミミをつけたフレデリカが「にゃあん♡」とポーズをとるのを力なく見つめながら、「みんな、ごめんにゃあ……ごめんね」とおんおん声をあげた。  私はひとしきり笑って、ベイビーの様子をたしかめる。痛くなかっただろうか。苦しくは、なかっただろうか。そういう不安なんか気にもせず、ベイビーはぽつんと転がったままのビーチボールへ一生懸命に手を伸ばし続けている。 「Мама」アーニャはそれを拾い上げ、ベイビーへ差しだすと、「カレン、すてきなママになりますね」と言う。  私はうなずいて、「そうだったら、いいな」とこたえる。
 
 3
「ほうら、ベイビー。じっとしてて」と私は言う。そのとき私たちの間では一種の魔法のように気持ちがいききして、ベイビーはつくりものの花を振りまわしていた腕をぴたりとおさめる。「いいこだね」と私は言う。ベイビーが、ちょっとだけ笑った気がする。  結局、ベイビーの家族は見つからなかった。  海の浅瀬のリゾートアイランドで私たちはそれぞれ一棟の宿を与えられていて、それはこの場合かなりラッキーだった。はしゃぐ声を遠慮する必要もなく、私はすっかり芽生えた親心みたいなものを思うまま味わうことができた。 「きれいな髪、わけてくんないかなあ」と私が言うと、ベイビーはくしゃみでこたえる。「こごえちゃった? ごめんね」とタオルケットでくるむと、腕をまわして抵抗する。なにが望みかと思えば、ベイビーは花が見たいのだった。私が乾かしたばかりの髪をくくり、夕食をとったレストランでもらい受けた一輪の造花で飾ると、ベイビーは王さまじみて完璧な笑顔になった。 「きっと明日は、お母さんに会えるよ」  と私は言う。  ベイビーは、とぼけた顔で「まぅっ」とこたえる。  それから私たちは、ソファで横になってぼんやりテレビを眺める。この国の、知らない言葉で語られる人形劇を見ていて、目覚めるともうそれは終わっている。まっくらな画面に、悪い魔法で子どもたちを連れ去った魔女がこらしめられる場面が映っていて、それがほんとうにあったのか夢だったのか、きっともう一生わからないのは、ベイビーが胸のうちからいなくなっているからだった。 「ベイビー?」と私は呼ぶ。「ベイビー」、それで開いた扉から、差し込んでいる光に気づく。  おもてはあまりに明るかった。星々や、強すぎるくらいの上天の月のかがやき、誰もおそろしい目に遭わないようにと並べられた街灯の明かりが渾然一体となり、影すらも消え失せていた。呼び声にこたえるのは、波音だった。耳を澄まして聞こえるのは、波音ばかりだった。  ここの海は、日本の近海よりも塩分濃度が高く体が浮かびやすい。  覗いた海はまっくらで、何も見えない 「どうしよう」と私は言う。 「どうしよう、どうしよう」  と続けると、からからの喉が痛んだ。欄干からたちのぼる海のにおいは、鼻をつんと刺すようだった。  リゾートアイランドの、長い橋の先には、低木でかたどられた小径が続いている。浜へ続く砂の道に足跡はない。私は、大きい道路につながる舗装路を進んでいく。「ベイビー!」とついに大声をあげる。やわらかい、風が吹いている。木々の音もなくそよぐのは、海からやってくる波音にすべてかき消されてしまうからだった。 「ベイビー! こたえて!」  小径のむこうには、片側二車線の道路が広がっていて、戦車でも通れるんじゃないかってくらい広いそこは、昼間とはうってかわって静かだった。なんだか、夢の中にいるみたいだ。そう思って、私は「ばか」と私へ言った。「ばか。逃げるな」そこはまるで、誤って上がらされることになった舞台のように孤独だったので、「逃げるな」とくり返さなければ袖にいることさえむずかしかった。  神さまはきっと、そんな私を見ていてくれた。 「――ベイビー」  その姿は、最初おさない野生の獣のように見える。側道の、灌木の茂みから突然に飛びだしたベイビーは、遮るもののない開けた道をつき進む。正しい演者であるベイビーは、まっすぐ光に照らされていて、やがて今まさに物語を創るさなかの吟遊詩人であるかのような美しい姿を得る。その足取りは軽やかで、いっそ飛ぶようで、街灯や星々や月の明るくそそぐ場所を渡り歩くのに、ピンスポットライトが彼を追って離さないかのように見える。  私は、ほんの十数歩くらいの距離からそれを見ていて、覚えず涙ぐみながら「ベイビー」と呼ぶ。「もう、心配したんだから……」と踏み出そうとした足が、さあっとベイビーに駆け寄る影を前に、とどまる。  美しいふたりだった。  彼女は、私とは似ても似つかないそのひとは、ベイビーと揃いの刺繍のされたワンピースを身にまとっていて、つやつやの黒髪をこの国で耳にする歌のメロディラインみたいに明るく揺らした。その髪のやわらかさも、はつらつと日に焼けたような肌も、かがやきをふりまくような映画的な笑顔も……彼女の姿のあらゆるところが、そう示した。  美しい、おやこだった。  かがんだ彼女が引きしまった両腕を差し出すと、ベイビーは一目散に飛び込んだ。その胸の中であげられたねだるような声に、彼女はすぐさまこたえた。ベイビーを高くかかげたまましなやかにステップを踏んでみせる、その愛情と呼ぶよりほかない様子を、空のすべてから降りそそぐ正しい光が明るく照らしていた。  ベイビー。  きっと私は、去ればよかった。ふたりに気付かれないよう夜の樹木の暗い影の下をあとにしたなら、扉を閉じて、一日かぎりの夢をそれで終えればよかったのだ。 「ベイビー」  と私は呼んだ。長く影の下にいたせいか、ふたりの姿がまぶしくて、まっすぐ見つめるのも難しいくらいだった。 『Quién?』と彼女は言った。『Japonesa? Chino? Tú eres……』そうしてベイビーの姿が背後に隠されると、私は胸がつまって苦しくなるのを感じた。 「カレン、アイム、カレン……ええっと、英語じゃだめ? イングリッシュ? オーケー?」 『Tú eres el que se llevó a Isaac』 「だめ? ベイビー……じゃなくて、ヒー? ボーイ? ついてきた……じゃない、なんて言えばいいの」 『Váyanse! Isaac, no me lo quites!』 「違う! わかんないけど、たぶんそうじゃない……待ってよ、どうしたらいいの」 『Aléjate de mí!』  そう言って、彼女は残酷な征服者から守るみたいにきつくベイビーを抱きしめて、足早に去っていく。ベイビーのとぼけるみたいな声は何度か聞こえ、次第に小さくなる。 「ごめんなさい」  と私は言う。すべてを諦めて膝をつくと、髪にささったままでいたつくりものの花が地にこぼれた。  遠ざかる。  離れていく。  いつか私の手放したものが、ゆっくりと――
 
 4
 ひとりで生きていくんだ、と確信したここのつの昼ひなかに、私は手放すべきものを指折り数えた。夢や明るくかがやく未来、大好きな食べ物……愛情と、それから、私の子ども。手のひらだけがくぐることが許された病室の窓から放った一つひとつのそれらは、真夏のまっしろな光のなかに消えていって、二度と戻らないように思えた。  そのとき、まだおさない私にはわからなかった。  ほんとうに大切なものは、どうしたって帰ってきてしまうのだ。  アイドルが、そうであったように。
 
 5
 ――まぅっ。  差し出された花は白く薫るような、およそつくりものとは思えない美しさをもっていた。かたちのない夜光を浴びて、それはまるでみずからかがやくように、永遠に陰ることのないベイビーの笑顔を照らした。 「ベイビー」と私は呼ぶ。そうしてぎゅうっと抱きしめると、ベイビーは私にたくさん聞かせてくれたのと同じ声で笑った。その息は耳をくすぐり、どんな鳥の翼より自由な腕が肩のあたりをばしばし叩いた。 『Isaac quiere verte……Fuiste muy protector con Isaac』  と、美しい女性が言った。彼女はゆっくりかがみこむと、『Lo siento. Gracias por Isaac, gracias』と続けた。 「ありがとう、ございます。ベイビーに会わせてくれて」 『Bebé? Te refieres a Isaac? Así es como me llamaste』 「ごめんなさい。あなたの愛する子どもをさらってしまって、ほんとうにごめんなさい」 『Cariño. Te deseo todo lo mejor』 「でも、幸せでした。私、ベイビーと出会えてよかった」 『Así que por favor, tú también, desea el bien a Isaac. Que nuestro mundo esté en armonía.』 「ベイビー。愛してる。もうママを離れちゃだめだよ」  そうして私はゆっくりと、ベイビーを胸のうちから引き離す。ベイビーはなんだか満足したふうに笑って、お母さんの胸のうちに帰っていく。 「さようなら」と私は言う。  ベイビーは手を振ってこたえる。 『Que tu vida esté llena de sonrisas』と彼女は言う。 「どうか、お元気で」と私はこたえる。  手を振って、その美しいおやこの姿が見えなくなるまで、私はそうした。それからひとり宿に戻ってしばらく泣くと、ベイビーから贈られた花を抱きしめて眠った。胸の奥がふつふつ温かいのは、そこにともった小さな火のしわざだった。
 
 6
「泣き疲れた、ようには見えないわね」奏は言う。「大丈夫、うまく隠せてる」 「ほんと? よかった」私はこたえる。「せっかくのリゾートなのに、しめっぽいのとか最悪だから」 「あら、映画みたいで素敵じゃない」 「ならバカみたいなのがいいよ。っていうかなんで奏は知ってたわけ?」 「一日中、りあむが騒いでたの。加蓮ママって……ふふ」 「あー……」 「かわいい子どもができたのね」 「しつけなおすよ。じゃ、聞いてくれてありがと」  そろそろ行くね、と私は立ちあがる。ちょっとだけ食べたシャーベットアイスを奏に押しつけて、「あと、先に謝っとく。ごめん」と言う。  なにが、と奏が言いかけるうち、私は波うちぎわに駆けこんで、両手ですくった波を力いっぱい投げつけた。灼熱の日射しを浴びてきらきらかがやいたそれは、ほとんど狙いを外れて、ちょっとだけ頬を濡らした奏はぼうっと私を眺めた。だから、もう一回。「せっかくの!」 もう一回。「リゾートなのに!」 もう一回! 「すまし顔ばっかじゃつまんないでしょ! ばーかばーか!」  それで私は奏を見つめる。まつげをこぼれる雫で光って虹色にうつる景色のなかで、びしょ濡れの奏が中指を立てながらきれいに歯を見せて笑ったので、私はおんなじサインを返すとすぐさま走り出した。  カンクンビーチはおよそ夢みたいに、笑ってしまうくらいに美しかった。  私は走った。砂に足をとられながら、カラフルなひとびとの喧噪のただ中を駆け抜けた。スロープを登りベイサイドストリートへ飛び出すと、走りづらいサンダルを脱ぎ捨ててまた走った。太陽に焼かれたアスファルトの熱は、際限なく次の一歩をうながして、その道のどこまでも先へ私を導いてくれるようだった。 「美波! 楓さん!」ヤシの下で涼みながら、タマレスをつまんでいるふたりを見つけた。「あっちで奏がたそがれてたから、かわいがってあげて!」  それで返事を確認するでもなく、私は走り続けた。ベイビーの見る景色が、ベイビーの暮らす街が通りすぎた。息が苦しくて、心臓が破裂してしまいそうで、けれどどこまでだって行ける気がした。それは胸のうちで激しく燃える炎が、もう永遠にうしなわれないからだった。  ベイビー。ああ、ベイビー。  心から、幸せを願うよ。  揺れる白い花が髪をなでた。
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sohappy2see · 1 year
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新台幣500元的日出 「世紀奇峰」大霸尖山 標高3,492公尺 台灣百岳排名28 重裝背上中霸山屋 走到厭世 摸黑出發到中霸坪 看到日出從雲裡面跳出來 第一道曙光照亮大霸尖山 一切都值了 #熬酒桶山 #酒桶山 #大霸尖山 #世紀奇峰 #三尖之一 #雪山山脈 #聖稜線 #Papakwaqa #DabajianMountain #日出 #sunrise #台灣百岳 #百岳 #爬百岳 #小霸尖山 #taiwan #百岳三尖 #mountain #3000mmountain #100mountainsoftaiwan #100mountain #hiking #Climbing #山登り #山が好き #山好きな人と繋がりたい (在 大壩尖山) https://www.instagram.com/p/CqrdH_vvXIB/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mepapa388 · 7 months
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【北岳-光岳縦走】北岳・間ノ岳、天空の稜線歩きで熊の平小屋へ!6泊7日ソロテント泊で南アルプス②
2023年9月12日から18日、広河原から入山して北岳からいくつかの日本百名山を歩きながら光岳(てかりだけ)を目指す6泊7日のソロテント泊登山の記録です。山梨県・静岡県・長野県にまたがる広い南アルプスの山歩きを満喫してきました。 南アルプス縦走の概要 9月12日(火)名古屋発:電車、バスを乗り継いで登山口となる広河原へ14時前着。登山開始、白根御池小屋テン泊 9月13日(水)北岳、間ノ岳を経て熊の平小屋テント泊 ←今回の記事はこちら 9月14日(木)塩見岳に登り三伏峠、小河内岳避難小屋泊(無人) 9月15日(金)荒川中岳を経由して荒川小屋テント泊 9月16日(土)赤石岳に登り聖岳へ。聖平小屋テント泊 9月17日(日)上河内岳、茶臼岳を経て光岳小屋テント泊 9月18日(月)易老岳を経て易老渡、芝沢ゲートへ9時過ぎに下山 標準コースタイム/61時間46分 距離/79.9km 累積標高/登り-…
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raystylemx · 2 years
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#雪山北峰 #雪季雪山 #聖稜線 #凱蘭特崑山北峰 #Pixel6ProPhotography 雪北聖稜線賞雪二日遊 2021.1.9-10(在 聖稜線) https://www.instagram.com/raystylemx/p/CZE4fvnvPUD/?utm_medium=tumblr
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dr-iphone · 3 years
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【免費】雪霸、雪山、觀霧下雪了?這幾支攝影機讓你電腦前感受美景
雪山下雪了!受到寒流影響,氣溫急速下降,雪霸國家公園管理處指出,雪山在 2021 年 1 月 8 日入夜降至冰點攝氏0度以下,在凌晨 3 時許,雪山369山莊降下 2021 年初雪。雖然我們沒有辦法親臨欣賞這奇特美景,但雪霸國家公園的遊客中心有不少的攝影機可以讓我們追雪,即使無法飛奔到雪霸公園,也能從鏡頭欣賞美麗雪景!Continue reading
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umaggon627 · 8 months
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杉山厩舎2023年8月26、27日
2着3度で今週は未勝利!! 杉山厩舎LINEスタンプ line.me/S/sticker/13219494 #杉山厩舎 #オフィシャルだよww 8月26日(土) 新潟 11R ブルベアイリーデ BSN賞 ダ1800m 牡7 M.デムーロ 2着9人 ゲートは5分も出たなりの競馬。 近走は短いところを使っていたこともあって、行きっぷりよく馬なりでスムーズに追走できていた。 外々を回りながらも3角過ぎからミルコ騎手が促して上がって行くと、直線は馬場の外目を一完歩ずつ前に詰め寄って追い上げを見せたが2着まで。 残念ながらまたも賞金加算できず。 良い競馬は出来たがここで2着なのはこの馬らしいと言えばらしいか。 あと一歩のところではあるが...。 年齢的な部分もあるし、どこかでもうひとつ勝ちたいところ。 今後の動向には注目したい。 小倉 03R カナウ 3歳未勝利 ダ1000m 牡3 西村 淳也 2着1人 スタートはまずまずも西村騎手がシッカリと出して行って2番手。 道中はロスなくスムーズな走り。 ただ、思ったよりもメイショウがしぶとく、4角から直線半ばにかけて交わすのに手間取ってしまった。 その分、最後は軽量だった勝ち馬に差されてしまいハナ差の2着。 脚抜きの良い馬場でどの馬も最後まで脚色衰えなかった。 内容としては文句なしではあったが勝利が欲しかった...。 12R シャングリラ 3歳上1勝クラス 芝1200m 牝3 ▲今村 聖奈 5着5人 ゲートは5分だったが行き脚イマイチで後方からの競馬。 最後方からになったが持ったままでスムーズな走り。 3角過ぎから外々を回りながらも捲って上がって行き、直線は大外から一気の伸び脚を見せたが5着に食い込むのが精一杯。 今村騎手で軽量の利点も活かせたし、気分良く走れたのが良かった。 女性騎手らしい柔らかいあたりがこの馬には良かったのだろう。 クラスのメドは立ったし次走は更なる前進を期待したい。 8月27日(日) 新潟 10R ルガル 朱鷺ステークス 芝1400m 牡3 角田 大河 3着1人 ゲートを5分に出ると楽に先行。 逃げ馬を見ながら折り合い良くスムーズな走り。 4角から徐々に仕掛けられると直線はいったんは逃げ馬を交わしたかに見えたが外から勝ち馬に来られてしまい3着。 敗因は明確。 確かに4角の手応えは前走ほどではなかったものの、直線はシッカリ反応していたしいざこれからというところで2着馬にぶつけられたのが痛かった。 痛かったというレベルではなく、スムーズであれば楽に突き抜けていただろう。 賞金加算できなかったのは今後のローテーションにどう影響が出るのか。 それでも、出走が叶うのであれば次走はスワンSあたりになるか。 巻き返しの期待も含めて、今後の動向には注目したい。 小倉 08R ナムララジベラ 3歳上1勝クラス 芝2000m 牝3 高倉 稜 8着11人 ゲートの出はそこまで速くなく、中団からの競馬となった。 道中は折り合い良くスムーズに走れていたし、3角手前からペースが上がると流れに乗って上位に進出。 ただ、直線は馬場の真ん中辺りから脚を使ったものの、流れ込むような形でゴールして8着。 未勝利戦の勝ちっぷりは良かったが、近走はクラスと古馬の壁にぶつかっている感じ。 もう少し切れるタイプかと思ったがジリ貧な走りが続いている。 現状を考えるとちょっと目線を変えてみても良いのかもしれない。 能力はありそうだし、このクラスで留まるような馬ではないのだが…。 12R エランティス 3歳上1勝クラス ダ1000m 牝3 松若 風馬 2着1人 ゲートは5分も内枠を利してハナへ。 スムーズな走りで最内でロスなく回って直線へ入ったが、ゴール寸前で勝ち馬に差されてしまい2着。 昇級初戦もこの馬のスピードは活かせているし、強いて言えば敗因は斤量差か。 追い切りの動きも良くこの馬の走りは出来ているので、この状態をキープ出来れば次走も勝ち負けとなるはず。 安定した走りを期待する。 2023年 芝 (27-14-10-13-8-67)139 ダ (10-13-11-11-9-48)102 障害(0-0-0-0-0-1)1 合計(37-27-21-24-17-116)242 TOTAL 芝 (127-90-83-84-81-578)1043 ダ (100-121-94-99-108-650)1172 障害(6-3-5-4-2-21)41 合計(233-214-182-187-191-1249)2256
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ari0921 · 2 years
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和四年(2022)3月26日(土曜日)
    通巻第7273号 <前日発行>
 「栄耀栄華」を極めた「クレムリン宮殿の十三人」
   そしてプーチンの周りから誰もいなくなった。
************************
 チェチェン・イングーシ紛争、グルジア戦争、シリア内戦への支援、ナゴルノ&カラバフへの仲介等々。プーチンは「連戦連勝」だった。
その「不敗の神話」がウクライナ侵攻のもたつきで崩れようとしている。プーチンは、誰に責任を取らせるか?
 ロシア正教に於ける皇帝は神の御威稜とともにあり、神聖にして犯すべからずだが、プーチンにそのような徳性は備わっていないようだ。
 スターリンは目の仇としたジューコフ将軍が戦争の英雄として国民の人気が高いことに嫉妬し、解任しようとして果たせなかった。ジューコフ将軍は根っからの軍人で最初の赴任地がハリコフ、その後もキエフ防衛、ミンスク攻防戦で活躍し、戦争中にはアントノフやカラシニコフ等とも知り合った。輸送機や機関銃で名を残す二人と比べると、第二次大戦が終わるまでジューコフは無名だった。戦争の舞台が、ハリコフ、キエフ、ミンスクと、要衝はいまも昔も変わらない。
 それ以前にジューコフは日本軍とのノモンハン事変で作戦を指導し、その後は騎馬兵団を率いてあちこちを転戦した。
シュテルテン大将とならぶ戦果を挙げ、1941年には参謀総長となった。スターリンが死んでフルシチョフ時代となると、ジューコフは国防大臣に任命された。数々の勲章に輝いた。しかしフルシチョフと対立し1957年に一度失脚。64年にフルシチョフが失脚すると復権し、ソ連各地に銅像が建立された。筆者が見たのはサンクトペテルブルグとモンゴルのウランバートル。大きなトルソはベラルーシの戦争博物��の入り口にあった。それほどジューコフは尊敬を集めている。
 ウクライナ戦線の硬直化。プーチンの思惑はくずれた。
 戦車隊はウクライナ軍が撃つ携行ミサイル「ジャブリン」に怯えて前へ進めず、スティンガーミサイルの脅威があって制空権がとれない。黒海沖合では強襲艦が爆破された。ロシア軍の死者は15000人を超えたようである。
 戦局が不利となって焦燥が強まるクレムリンだが、中枢にいるはずのセルゲイ・ショイグ国防相とウレリー・ゲラシモフ参謀総長(国防副大臣)が、この2週間ほどクレムリン宮殿に現れず、「消えた」。(2022年3月25日現在)。
現地視察? いや、プーチンのよる粛清? プーチンへ沈黙の抗議?
ウレリー・ゲラシモフ参謀総長は2013年に「ハイブリッド作戦」(所謂「ゲラシモフ・ドクトリン」)を立案し、その通りにクリミア併合作戦に適応させたわけだから、軍のトップにあるのは当然と言えば当然だろう。
いかもゲラシモフは旧ソ連時代からの軍人エリート。ところがウクライナ戦線でゲラシモフの甥である少将が戦死したとの報道もある。
 ▼ロシアの核ボタンを握るのは三人
 セルゲイ・ショイグは1991年から国防の高位ポストに居座り続ける軍のボス。今回のウクライナ侵攻も軍事作戦立案、指令の最高責任者である。
 そして、もっと重大な要素がある。
プーチン大統領と、このショイグと、ゲラシモフの三人がロシアの核のボタンを持つことである。ロシアのシステムでは、核ボタンを持ち歩いているのはショイグとゲラシモフで、各々のどちらかがプーチンの核ミサイル発射命令に合意しない限り、核ボタンを押すことはない。
 つまり、二人がクレムリン宮殿に現れないという別の意味は、核ボタンがプーチンの手にはないという事実を意味しているのではないのか?
 或るいは失脚した可能性なきにしもあらずで、嘗て2012年に国防大臣だったセルジュクと、マカロフ参謀総長が前後して解任されたことがあった。汚職が原因とされた。
 嘗てエリツィンの懐刀といわれたネムツォフは暗殺され、当時のオルガルヒ筆頭だったホドルコフスキーはシベリアの刑務所にぶち込まれ、デリパスカら新興財閥らは、有り金もって外国へ逃げた。
プーチン近いとされるアブラモウィッツも、プライベートジェットでイスラエルへ飛び、翌日にはイスタンブールへ飛び、モスクワへ戻った。トルコでは個人所有豪華ヨットを係留してきた。
▼辣腕家、エリツィンの懐刀だったチュバイスも海外へ去った。
謎の蒸発を遂げたのはプーチンの側近の一人とされたアナトリー・チュバイスである。唐突に大統領特別代表ポストを辞職し、ロシアから出国した。
トルコのイスタンブール市内のATMで現金を降ろしていたところを目撃されたとする報道がある。
チュバイスはエリツィンの懐刀として「市場化」改革にガイダルとともに辣腕をふるい大統領府長官、財務大臣兼第一副首相をかね、ロフナノテク社長としても、ベレゾフスキーなどのオルガルヒを育てた。チュバイスはベラルーシ生まれのユダヤ人である。
かくして初めから終わりまで一枚岩の団結がなかった「鎌倉殿の十三人」。
同様に「クレムリン宮殿の十三人」(員数はレトリックでしかないが)も、烏合集散を繰り返している。
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pabitele7 · 2 years
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睡在聖稜線底下
把康普茶釀好 迎接夏天
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