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#武家屋敷「石黒家」
amiens2014 · 1 year
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角館/秋田県仙北市【みちのくの小京都】武家屋敷が残る美しい街並みをウォーキング
角館 角館(かくのだて)は、秋田県仙北市角館町表町下丁(あきたけんせんぼくしかくのだてまちおもてまちしもちょう)にある観光地だ。 藩政時代の地割が踏襲され、武家屋敷等の建造物が数多く残されている。 国の重要伝統的建造物群保存地区になっており、「みちのくの小京都」とも呼ばれる。 古城山山麓の国道46号から火除け前までの通称「武家屋敷通り」と呼ばれる区域が、昭和51年9月、重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。 角館の町並み 観光情報 | 仙北市 から引用 武家屋敷「石黒家」 秋田県仙北市角館町表町下丁1番地 (more…)
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namuahi-san · 1 year
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 馬無山(うまなしやま、馬に乗らなくても登れることからその名がつけられた山)が噴火し、補修者(ぶっ壊れてしまった世界を補修する者たち)も、オルタナ力士(ぶっ壊れた世界に順応して生きる者の総称)も皆、黒焦げ骨付き肉と化した。つまりジ・エンド(おしまい)だ。神が不在(いない)のだから仕方がない。じゃあ、マチ子は? マチ子は肉全般が嫌いだった。が、嫌いな食べ物を食べることで魂がより高いレベルに達する(実際、鳩にちくわをやるおばさんは鳩の魂をそうしているわけで……)ことを知っていたので仕方がなく黒焦げを口に入れ、いそいで川の水で流し込んだ(ところで、実家から電話が来ると聞いたことないような方言で訛る猫の話はしましたっけ?)。お金がなさすぎて塩(主食)を買うのに躊躇してたら海の水を焼いて塩(主食)を作ることを思いつくような人だって世の中にはいるのだ(それはマチ子)。あまつさえ、それを売って儲けようだなんて(原価はゼロ円ですね)! そう思ってマチ子、三十五年ローンで七階建ての塩御殿を建てたが結果、塩屋大赤字(主にガス代です)。塩御殿は売却されパルコ(塩)とかになりました。マチ子はね、悲しみのあまり、こう、猫背になったんですってよ。猫だけに(だけに?)。バスに乗るマチ子(バチ子)。窓から見えた細い道に『猫背矯正! 直します、すごく!』の看板を発見した。降車ボタンを押すと同時に両手をクロスしたまま窓を突き破り(そのとき、一陣の風がマチ子の頬を凪いだら……?)バスを降りた。件の猫背矯正医院では医者と看護師が互いをメフィスト(看護師)、ゼロ(医者)と罵り合っており、壁には、生のサメが『神さまアレルギーで神様がいない世界に行った人も、まあ……なかにはいますかねえ!!』とトゲ吹き出しで叫んでいるポスターが貼られていた。マチ子、いつまで経っても自分の番が回ってこないことに腹を立てて、裸(ら)、併設されている教会へと。奥の大きな十字架には肋(ろっ)の浮き出た男が磔(くつろい)でいた(あるいは、男は本当に存在するのではなく、皆(みーんな)の無意識が作り出した幻想、なのかもしれませんね)。そのうちの一人が、さみしい、という名前の子供だ。さみしい、は、墓場(常温)、というあだ名の女性と結婚し、戦争(うぉー)、というあだ名のバイト先のおじいさんを産んだ。戦争(うぉー)はいつも左手で右の脇腹をおさえているところからついた名で、名札にも、あっ、ここでニュースなんですが! 鳩にちくわをやり続けているおばさんを黒く塗りつぶしたら、鳩を黒く塗りつぶすおばさんに進化しそうだったので! 鳩おば(鳩をどうにかしようとするおばさんの総称)をマチ子(西暦のことをキリストの何回忌って数え方するタイプの女)が滅することで、未然に止めることができました。良かった……鳩は平和のシンボルですからね、なるべくむごたらしく殺した。表彰式を途中で離(り)するマチ子。おい主役は……マチ子はどこだ! 一方その頃、インター・ネットでは。おや、夫婦でそれを描き続けてる絵本作家の担当編集者が困ってるようですよ。夫婦はしきりにヤバい虚構の国(滋賀県付近)で鳩をむごたらしく殺す話を描きたいと言ってきかず、結局その話は自家製本(玩具屋の床に転がり、欲しい! 買って! と無限に駄々をこねている子どもの皮を集めて造ったものではありませんよ、あしからず)され各地の公民館や幼稚園、図書館といった公共施設に配られたということです(その頃の町の子どもたちの総数は、若干、ですが……減っていたそうです)。え? だからマチ子はどうしたかって? それどころじゃないんだよ! 世界では体の先端が壊死するタイプの奇病が大流行! 指先から発症して、第一関節、第二関節とそのたび切っていくしかないって、これ、どういうことかわかります? はい……自分(っぶん)、いいっスか……? 考えたら、怖くなってきたんっスが(震え)つまり、ね、最終的に人間は完全な球体になります(わあ……きれい)。そんな病気を鎮めるために祈り師は生まれた。税金の無駄遣いとの批判もあったが、彼らはシンプルに病気の鎮(ちん)を願った。祈り師たちの一日はこうだ。国から税金を貰う。ホテル暮らしで、好きなもの(湿らせたお麩等)を飲み食いし、ふて寝。で、時間が余り、尚且つ興がのったら激しく祈る。誰に? だから、まだいない、神に。一方マチ子(後にこの話をハッピーエンドで終わらせる存在)は、勤務先のスナックでいつだって常連のクソ客に絡まれていた。客はマチ子のことを姪だと思い込み、真(しん)には自分より年上のマチ子に対し、このタイミングで死することを勧め続けている。こんな調子だ。ヘイ、どうだろう、いま君は美しい……その美しさを永遠にするため死ぬという選択肢イェイ? マチ子はマチ子で叔父(叔父ではない)の顔に唾(だ)を吐きかけ耳たぶを思い切り捻り上げ部屋を後にした。バタン!(ヒュー!(口笛)) ドアが閉まる音。静寂(サイレンス)。マチ子の叔父(マチ子の叔父ではない)の、啜り泣く声。さて、君はこんなマチ子のことをどう思う? マチ子(苗字は川中島。浅くて広い川の中にある小島に代々住んでいる一族)はね、世界を救おうとしているんだ。嘘じゃあ……ない。現にマチ子はその足で叔父(叔父)の口座からありったけのお金を引き落とし、飲食店を開いた。店名はない。看板、いや、紀文のかまぼこ(赤、縁起が良さそうという理由で)の下に敷かれていた板が入口のドアの横に両面テープで貼ってはいるが……。食べログの唯一のレビューはこうだ『親兄弟を殺してでも食べたい名店の味!』。インター・ネットの効果だろうか。マチ子の店にはたちまち多くの人(じん)が並んだ! 並んだ数はあまりに多く、その行列は山(ざん)を越え、町(ちょう)をはみ出し、補修者も祈り師たちも踏みつけ、国(こく)を跨ぎ、海(かい)に浮かび、世界(ぜん)を繋いだ。そして食べた全員(みーんな)が、せーの、過激な食中毒! (もしくは)未知の病気! によってドラスティックに絶命した。巨大な両翼によって空に浮かぶオルタナ力士(本名)は、それをかなり満足そうに見ていた。するとどうだろう。『なにか』が集まり『なにか』が生まれた。やあ、俺さ。神は言った。こうして神は地上に降臨なさったのです(え? 話はこれで終わりかって……? いえいえ、本当のお話はここから、ですよ)。『それ』っぽいのがマチ子ひとりなことに神はひどく動揺(ヴァイヴ)していた。そして、マチ子に永遠の命を与えようと決めた。マチ子は口では文句を言いつつも満更ではなさそうで、むしろ(イェイイェイ)とさえ思っていた。神は、ひとりぼっちになったら正直……ちょっとキツいかな〜……と思っていたのだ。だが、それを知ったオルタナ力士がシュン!(音)と地上に舞い降り、神に反対した。神は突然の闖入者に驚き、多大なる衝撃を受けた(そう、神は反論とかに滅法弱いのだ)。そうして神は、喉越しの良い麺類しか喉を通らなくなる……。反抗したオル士(おるし、オルタナ力士の略称)もこれには驚き、甲斐甲斐しく風の強い島に行き本格的な歯応えとするりとした喉越しを両立させた素麺を自ら作るなどして永い時間(あいだ)尽くしていたが、その心にはある計画を秘めていた。オル士はそれを、鹵(ろ)と呼んでいた。床に伏せる神の前に出された素麺は、その日だけ特別なものだった。おお、いつもすまないねえという神に、オル士は何も言わず椀を差し出す。口を開くと余計なことを言ってしまいそうだった。神はそれを気にする様子もなく箸を持ち、以前よりもゆっくりとした動作で麺を口に運ぶ。ああうまい、と神が言おうとしたそのとき、素麺は意思を持っているかのように神の口蓋垂に絡みついた。別の麺が、口蓋扁桃、舌根扁桃をバウンドし気管に飛び込んでいく。それは賭けだった。神の身体の構造がマチ子と同じかはオル士には分からなかった。ただ、神は一瞬驚いたようにオル士を見たあと、胸の上あたりを押さえ、ゆっくりと目を細めると何事か唇を動かし、上半身を起こしたままの姿で動かなくなった。享年およそ四十四億歳であった。オル士はそれを見届けると、(手の代わりだろうか)両翼を自身を包むように前へと持っていき、静かに合わせた。オル士が立ち上がると、終わったの? と無邪気な声がした。オル士はやけに長い睫毛を二、三度瞬かせると、緊張した面持ちでマチ子の方へと手を伸ばした。マチ子はいつか祈り師の上着からくすねたハンカチで自分の手を拭き、差し出された手のひらを見た。水でもどしたばかりのどんこのような、ふっくらとした手。数十億年ぶりの神のいない世界。太陽の光はどこまでも白く、マチ子はその手を伸ばした(人類が誕生する、何千年も前の話だ)。え? マチ子たちはその後どうしたのかって? どうしたもこうしたも、あんたの知っての通りだよ。オル士は神との戦いを、一対一(タイマン)で、武器も持たず、だが局部だけは隠した格好で行ったと後世に伝えた。その結果、神は倒れ、世界に再び混沌(リアル)が戻ったのだと。当初、素の姿で舞うことで素舞(すまい、すまう)という名だったものは、やがて相撲(すもう)と呼ばれるようになった。戦う者は、オルタナ力士の本名から、力士と名付けられた。彼らは皆一様に、オル士のような肉体を目指した。素麺作りのための毎日の島への往復によって作り上げられた、豊満ながらも無駄のない肉体を。ん? だからマチ子はどうしてるかって? マチ子なら今日も海に出てるよ。今は砕けたガラスの破片が海の流れのなかでいい感じに丸くなったものを透明石と呼んで、ふらっと遊びに来た人に売りつけているのさ。
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shintani24 · 1 month
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2024年3月24日
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アストラム延伸部分 全区間のイメージ動画を地元住民に公開 己斐地区には新しい道路も 広島市(RCCニュース 3月25日)2024年3月24日に追記
広島市を走るアストラムラインの延伸計画について、地元で住民説明会がはじまり、詳しい予定ルートなどが初めて示されました。
アストラムラインは、広島市安佐南区の広域公園前駅から、西広島駅まで延伸する計画です。計画ルートの住民に向けた説明会は、きのうから始まりました。説明会では、新たに設置される6つの駅の詳しい位置や構造が初めて明らかにされたほか、延伸区間のイメージ映像が公開されました。
延伸ルートは、現在の広域公園前駅から高架や地上を走って佐伯区の五月が丘団地に入ります。そして、”ジ・アウトレット広島”がある石内東地区へ向かい、そこからはトンネルになります。
己斐峠の地下を通って己斐上に出ると、再び高架を走って西広島駅へと向かいます。西広島駅では、南側広場の上にアストラムラインの駅ができる予定です。
また、歩道がなかったり道幅が狭かったりする場所の多い己斐地区では、新たに片側1車線の車道と、幅が4メートルの歩道を設置する新しい市道”己斐中央線”を整備し、その上をアストラムラインが走る計画です。
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松井一実市長(2015年)「広域公園前駅からJR西広島駅までの延伸を、事業化することといたしました」 
延伸計画は、2030年前後の開業を目標にしていましたが、コロナ禍の影響もあって需要予測が遅れ、先月、広島市は2036年ごろの全線開業を目指すめざす方針を固めました。総額760億円の巨大事業。今の街並みが大きく変わる可能性があります。
五月が丘団地の住民 「便利になるかなーと、でも12年後なんですよね? なんかか��り先だなーというのが」
「立ち退きになるかならないのかっていうのが早く知りたい。もしなったときに、引っ越すんなら早めに引っ越したいとかありますし」
石内東の住民 「トンネルの部分の説明がきょうすごく聞きたくて、振動とか騒音とかが心配なんで、何m下とか、どのぐらいのところに通すかとかが知りたかったんですけど」
◆スタジオ解説
改めてルートを見ておきます。現在の発着駅である広域公園前駅から、西広島駅までおよそ7キロを延伸するという計画です。計画ルートの周辺には、己斐や五月が丘という大きな住宅地もありますし、広域公園前駅周辺には大学もあります。周辺へのアクセス向上などが整備を進める理由となっています。また、現在はマイカーやバスが主なアクセスとなっている”ジ・アウトレット広島”の敷地の北東に仮の名前ですが”石内東駅”ができる予定です。
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大きく変わりそうなのが、ジ・アウトレット広島からトンネルを抜けた先にある己斐地区です。
学生時代を己斐地区で過ごした田村友里アナウンサー 「己斐エリアは、住宅が多くて道幅が狭かったです。主な移動手段はバスで、結構道が混んだりもしていたので、アストラムラインができると便利になるのかなと思います」
己斐地区は、現在のバス通りとは違うルートに、広い新しい道路”己斐中央線”をつくって、その上を高架でアストラムラインを走らせようという計画です。”己斐上駅”と”己斐中駅”という2つの駅をつくる予定です。
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開業も2030年前後だったのが2036年に遅れたり、いろいろ心配されている市民も多いのですが、広島市は「丁寧に説明して、理解をいただけるよう努めていきたい」としています。
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アストラムライン延伸計画で住民説明会はじまる 広島市 開業は2036年度ごろの見込み(広島テレビ)2024年3月24日
広島市はアストラムラインの延伸計画を巡り、24日から地元住民への説明会を始めました。
延伸区間の、広島市佐伯区で開かれた説明会にはおよそ320人が参加しました。
アストラムラインは、「広域公園前」駅から「JR西広島」駅までを延伸する計画です。開業は、新型コロナの影響などで当初より遅れ、2036年度ごろの見込みです。広島市は、再開発が進む西広島駅へアクセスしやすくなることなどを説明しました。
住民 「アストラムラインが延伸することを前提に家を��入したので、できてもらわないと困る。」
広島市は、沿線の3つの会場で来月にかけて24日を含め5回、説明会を開く予定です。
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尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙!右足負傷を乗り越え歴史的賜杯、所要10場所の“史上最速V”で三賞も総なめ(TBS NEWS DIG)
尊富士 強行出場で110年ぶり新入幕V!記録ずくめの初賜杯、所要10場所は史上最速 やったぞ!大拍手(スポニチアネックス)
尊富士の母は感涙 優勝の瞬間は「会場の近くでスマホで」「震え止まらず」心配で急遽大阪入りも館内入れず(スポニチアネックス)
大相撲春場所千秋楽の取組が24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が西前頭6枚目の豪ノ山(25=武隈部屋)を押し倒しで破り13勝2敗で初優勝を決めた。前日の朝乃山戦で右足首を負傷し、出場も危ぶまれた中での強行出場で気迫の一番を見せた。新入幕優勝は1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの快挙。初土俵から所要10場所目での優勝は両国の11場所目を抜く史上最速となった。
取組後は土俵上で少し表情を崩し万感の表情。場内から「凄いぞ~!」「良くやった!」「尊富士!」「バンザ~イ!」の大歓声と、割れんばかりの大拍手を浴びながら花道を引き揚げた。花道では関係者が涙する中、笑顔で握手や熱い抱擁を交わしていた。
館内に歓声がこだました。勝てば歴史的初賜杯となる豪ノ山との大一番。右足首の負傷を感じさせない五分の立ち合い。そこから豪ノ山の圧力に屈することなく前へ出続けた尊富士は、徐々にペースを握り、最後はこん身の押し倒しで110年ぶりの快挙を手繰り寄せた。
強行出場する息子を心配し、いてもたってもいられなかった。尊富士の母・石岡桃子さん(47)は「心配で急遽来ました。勝ってほしいのと、足が心配なのと…複雑でした。大丈夫かな?という気持ちで見てました。急遽でチケットが取れなかったので、会場の近くにはいたけど、スマホで見てました」とドタバタだった千秋楽の大阪入りを明かした。「今朝9時の飛行機で来ました。顔を見て安心したかったので。(学生時代)毎回いいところまでいった時にケガしてきてたので、それがちょっとよみがえってしまって…。初めての日本一がこの形でって震えが止まらなかった」。これまでを思い返し、言葉を絞り出すと感極まり涙がこぼれ落ちた。
その後、支度部屋で無事対面。偉業を成し遂げた息子と抱擁を交わし再び涙した。
優勝力士インタビューで���24歳の孝行息子が「おかげさんで、僕もそんなに体は大きくないですけど、こうやってしっかり幕内の土俵で勝てるように育ててくれて、感謝しても感謝しきれないです」と母への感謝の思いを照れ笑いを浮かべながら口にした。
年6場所制となった1958年以降、幕下付け出しも含めた初優勝の最速記録は1972年夏場所に初土俵から15場所目で賜杯を手にした輪島だった。尊富士は日大の大先輩でもある偉大な横綱の記録も塗り替えた。
最速新入幕を果たした尊富士は今場所、初日から11連勝。9日目には三役初挑戦で小結・阿炎を下すと、10日目には大の里との新鋭対決を押し出しで制した。11日目には大関・琴ノ若を寄り切りで破り、1960年初場所の大鵬に並ぶ歴代1位タイとなる新入幕初日からの11連勝を達成。出世が早過ぎて大銀杏の結えないちょんまげの24歳があの大横綱がつくった記録に並んだ。
12日目には99年度生まれの同学年の大関・豊昇龍に土俵下まで投げ飛ばされて初黒星を喫したが、「何も考えずに自分を信じてやるしかない」と切り替え。13日目は関脇・若元春を圧倒し、歴史的な新入幕優勝に王手を懸けた。しかし、14日目の朝乃山戦で右足首を負傷。花道を自力で歩けず車椅子で医務室に直行し、ギプスで固定した状態で救急搬送されていた。
尊富士はこの日、午後2時17分、エディオンアリーナ大阪に到着した。14日目の朝乃山戦で右足首を負傷。この日はゆっくりとした足どりで、右足を少し引きずっているようにも見えた。1差で追う大の里(24=二所ノ関部屋)は午後1時25分に会場入りしており、尊富士は通常よりかなり遅めの到着だった。そして、負傷した右足首にサポーターを装着も、しっかりとした足取りで土俵入り。大歓声にも表情を崩さず、鋭い眼光で前を見据えていた。
青森県五所川原市出身で鳥取城北高、日大と強豪校を歩んだ。22年秋場所で初土俵を踏むと序ノ口、序二段、三段目は1場所で通過。今年初場所に新十両に昇進すると13勝を挙げて新十両優勝を果たし、部屋の横綱・照ノ富士とアベック優勝でパレードでは旗手を務めた。
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kachoushi · 6 months
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風月句会
2023年8月20日
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於:川崎市多摩市民館
坊城俊樹選 栗林圭魚選
坊城俊樹選 特選句
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坊城俊樹選 特選句
田舎家の土間のだんまり朝曇 要 炎帝の遣わす鴉黒く群れ 千種 会釈する日傘に顔をなほ深く 千種 夫恋ひの歌碑を見てより秋近し 炳子 飴色に枯れ空蝉の垂れ下がる 久子 古民家の故郷の匂ひ壁に黴 経彦 三猿の酔ふ草いきれ庚申塔 眞理子 古民家の茅屋根匂ふ炎天下 三無
坊城俊樹選 並選句
古代蓮名残の花托揺らすのみ 久子 高々と化粧ひの樹てふ夏木立 慶月 この角を曲がる標や立葵 要 黒揚羽光と影を翻し 三無 蝉声の細く嫋やか限りなく 圭魚 夏蝶の万葉歌碑を二度廻り 慶月 店蔵の梁や柱や灯涼し 眞理子 茅葺の軒にさ揺らぐ釣忍 幸風 談笑の弓道部員夏袴 久子 紫陽花の径万葉の歌碑に沿ひ 圭魚 鋭き鳥の声を覆ひて蝉の声 圭魚 滝落つる目立たぬ水と目立つ水 三無 甘やかな汀の音や夏の蝶 久子 蝉声の鋭し赤駒の歌碑を抜け 圭魚 赤駒の歌碑をなぞりて蝸牛 幸風 惜しげなく涼しさ放つ水車小屋 要 三方を開け放したる夏座敷 久 涼しさを見せては揺るる大欅 三無 閂を物ともせずに凌霄花 幸風
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栗林圭魚出句
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紅の蓮ふっくらと耀へる 武蔵野の大地親しき蓮の水 鋭き鳥の声を覆ひて蝉の声 蝉声の鋭し赤駒の歌碑を抜け 紫陽花の径万葉の歌碑に沿ひ  おにぎりの重きが美味し夏休み 蝉声の細く嫋やか限りなく
栗林圭魚選 特選句
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栗林圭魚選 特選句
蓮花の水面の余白空の青 亜栄子 カラフルな浮輪乗り合う市民バス 久 じゃぶじゃぶと揃ひのティーシャツ水遊び 三無 咲き足せる泰山木の真白かな 秋尚 森少し膨らませをり蝉しぐれ 慶月 水音に誘はれつつ灼くる道 眞理子 惜しげなく涼しさ放つ水車小屋 要 ひとときの静謐滝に対峙して 久子
栗林圭魚選 並選句
風撫でてゆく紅蓮の色仄か 秋尚 古代蓮名残の花托揺らすのみ 久子 涼風や茶巾干しある通し土間 久子 大賀蓮凛然池を覆ひをり 軽象 蝉時雨木漏れ日抜けて続くなり ます江 黒揚羽光と影を翻し 三無 夏の日の茅葺き色を失ひて 軽象 バス停に風一叢の小判草 要 蝉時雨一本道を白く染め 久 夫恋ひの歌碑を見てより秋近し 炳子 池に影つくりて蓮の優雅なる ます江 凌霄花仰ぎ見る空途中にも 亜栄子 武蔵野の風よく通る夏座敷 要 蜻蛉生る池を囲みし草深き 秋尚 小流れの石の光れる梅雨晴間 要 夏萩や鯉はしずかに翻る 炳子 赤駒の歌碑をなぞりて蝸牛 幸風 枝高く渡る欅の青葉風 秋尚 涼しさを見せては揺るる大欅 三無 岩座の万葉歌碑や蝉時雨 炳子
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deisticpaper · 1 year
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蜃気楼の境界 編(五六七)
蜃気楼の境界 編(一二三四)から
「渦とチェリー新聞」寄稿小説
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蜃気楼の境界 編(五)
界縫
 正嘉元年紅葉舞い、青い炎地割れから立ち昇る。音大きく山崩れ水湧き出し、神社仏閣ことごとく倒壊す。鎌倉は中下馬橋の燃える家屋と黒い煙かき分けて家族の手を引きなんとか生き延びた六角義綱という男、後日殺生も構わぬ暮露と成り果て武士を襲えば刀を得、民を襲えば銭を得て、やがて辿り着いた河川で暮露同士語らうわけでもなく集まり暮らす。或る夜、幾度目のことか絶食にふらつき目を血走らせ六角義綱、血に汚れた刀片手に道行く一人の者を殺めようとするが、嗚咽を漏らし立ち竦みそのまま胸からあの日の紅葉のごとき血を流し膝から崩れ落ちる。道行くその者、男に扮した歩き巫女だが手には妖しげな小刀、その去る様を地べたから見届けんとした六角義綱のすぐ背後、甚目寺南大門に後ろを向けて立つ闇霙(あんえい)と名乗る男あり。みぞれ降りだして、人とも呼び難いなりの六角義綱を一瞥し、闇霙、口開かず問いかける、そなたの闇は斯様な俗識さえ飼えぬのか。六角義綱、正嘉地震から甚目寺までの道中で妻を殺され、涙つたい、儂には女は切れん、と息絶える。その一通りを見ていた青年、六角源内、父を殺した女を浅井千代能と突き止めて敵討ちを企てるが、知られていたか検非違使に捕らえられ夷島に流され、以後誰とも交流を持たずに僻地の小屋で巻物を記したという。それから七五九年の時が経ち、二〇一六年、仟燕色馨を内に潜める二重人格の高校生市川忍とその同級生渡邉咲が、慧探偵事務所を相手に朔密教門前また内部にて些細な一悶着あった、その同日晩、奇妙な殺人事件が起こる。場所は百人町四丁目の平素な住宅区域、被害者女性、五藤珊瑚(三〇)の遺言は、残酷な苦を前に千年二千年なんて。戸塚警察署に直ちに捜査本部が設置され、その捜査とは別に警部補の高橋定蔵、市川忍の前に立つ。何故おれなんかに事情徴収を、と忍。事件当日、校門の監視カメラに映っていたきみが何か普段と違うものを見てなかったかと思ってね、若き警部補が爽やかに答え、それで市川忍、脳裏の人格に声を送る、一顛末あった日だ厄介だね。対し仟燕色馨、おそらくこの警部補、謎多き朔密教を疑っている、ならばこの事件あの探偵にも捜査の手が伸びる、ところで気づいているか探偵事務所の探偵に見張られている。
 小料理屋点々とある裏通りの角に螺旋階段へ繋がるアーチ状の古い門を持つ築古スナックビルの入り口で刈り上げマッシュショートにゆるめパーマの少年のような青年がただ立っていると突然背後から強面の男がどこに突っ立っとんじゃと怒鳴ってきたので青年は冴え冴えとした眼差しで振り返り、幻を見てたんじゃないですか、俺はずっとこの位置でスマホを見てました、俺の輪郭と色、背後の風景と俺のいる光景をもっと目に焼きつけてください。男は動転し不愉快な目の前にいる青年を忘れないようじっと食い入って見る。だが、その光景はすでに幻で、スマホを見ていた青年はもういない。走り去っていたのだ。朝のホームルーム直前にその青年、六角凍夏(むすみとうか)が現れ席につく。振り返り、後ろの席の渡邉咲に聞く、きみ、部活入ってるの。隣席美術部員中河原津久見が聞き耳を立てている。渡邉咲は初めて話しかけてきた六角凍夏が先々で勧誘しているのを知っていて、文芸部でしょ、と冷えた目を送ると、文化琳三部だよ、と。咲が琳三って何という顔で惑うと、清山琳三ね、��らの界隈で知らぬ者はいないよ、とくるが、咲はどこの界隈の話なのと内心いよいよ戸惑う。だが、聞き耳を立てていた中河原津久見はピクシブなどで目にする虚無僧キャラねと気づくが話に加わらない。きみ、机の上の本、和楽器好きでしょ、清山琳三は気鋭の尺八奏者。私、渡邉咲、と口にしながら、尺八ね。放課後、六角凍夏は一人、文芸部部室の小さな教室に入って電気をつけるとドアを閉め、密室と成る。中央辺りの机に、鞄から取り出した古びた筒を置く。目を閉じる。刹那、周囲にぼろぼろの布団が幾枚とどさっと落ちてき動きだす。それは天明四年鳥山石燕刊行妖怪画集「百器徒然袋」に見られる暮露暮露団(ぼろぼろとん)だが現実に現れたわけではなく、六角凍夏の想像力は小さな空間で全能となり百器徒然袋の界隈と接続し、今回ならばそこに記された妖怪があたかも姿を見せたかのような気分になったのだ。密室に、江戸の布団の香りが充満する。ときに、異界からの香りが漂ってくることもある。翌、静かな夜、百人町四丁目にて更なる殺人事件が起こる。被害者は志那成斗美(四〇)遺言は、潔く煮ろうか。魔の香りも、又、此処に。
蜃気楼の境界 編(六)
五鬼
 出入りする者らの残り香も錯綜の果てに幻影さえ浮かべる夜の街。串揚げ並ぶコの字カウンター中程で束感ショートの若い警部補が驚きのあと声を潜め通話を切ると手話で勘定を頼み、さっぱりとした面立ちの探偵仲本慧に目をやり、五鬼事件だがまだ続いていたと輝きの瞳隠せないながらも声を落とし去っていく。百人町四丁目連続殺人事件の犯人佐々木幻弐が第二被害者志那成斗美の最期の正当防衛で刺され意識不明のまま病院で死亡したという話、監視カメラから犯行も明確、第一被害者五藤珊瑚への犯行とも繋がり既に報道もされた直後の第三事件発覚。カウンターに残された探偵仲本慧、ビールを追加し面白い事件だが依頼がきてないから何もできないね、と奥に座る長髪黒はオールバックの男に突然話しかける。その男、串揚げを齧りながらチラと目線を合わせる。慧、ビールを飲み干し、隣に座っていいかなと距離を詰め、そっと名刺を置き、歓楽街案内人の市川敬済だね仕事柄我々は抜け目ない、聞き耳を立ててたね、という。黙す市川敬済に、優秀な探偵の知り合いは二人と必要ないかなと強い声で独り言のように笑みを送る。店内、音楽なく、静かに食す客、座敷からの賑わい。この辺りで、青島ビールが飲める良いバーを探してる客がいたなそういえば、と市川敬済、懐から名刺を取りだし横に並べる。直後、和柄のマフラーをしたギャル僡逢里が現れた為、仲本慧、名刺を拾い、勘定を済まし去っていく。お知り合いさんなの、と尋ねつつ座る僡逢里に、池袋の二青龍で今は探偵の男だ知ってるか、と尋ね返す。誰よ、テリトリー渋谷だったし、今日はいないの。暗に警部補のことを口にする。僡逢里の耳元で、まだ続いてるらしい千代女のママ心配だな。食事の注文をしながら僡逢里、出勤前に縛られたい、と呟く。夜十一時、一人になった市川敬済の前を男女が横切る。片方の男が枯淡の趣ある着物姿でありながら凍風をただ浴びるがごとく静かであったため変に気にかかるが、気にするのをやめて電話をかける。あら敬済さん、と通話先、青藍に杉の木が描かれた着物の女、さっきまで警部補さんがいらしてたのよ、お店は営業してません、今朝三人目の不幸がありまして五鬼も残すところ二人なの。語るは浅井千代女である。
 遥か彼方より朗々と木曽節が諏訪太鼓と絡まり聞こえる、それは五年前の、冬の宵、一人の女、吉祥寺の麻雀ラウンジ千代女の開店準備中、六人の女達を前に、肩に雪積もり震えている。浅井千代女が側に近づき、貴女の血に刻まれし鬼の禍、憎しと思うなら、受け継がれし技術でお金に変えて楽園を造るのよ、弐宮苺(にきゅういちご)の源氏名を授けるわ、そちらの西クロシヤ(五〇)引退で貴女の席があるの。語りかけてきた浅井千代女を取り囲む五人の女達、五鬼を見る。はい、と涙流し、生まれて初めての愉しい月日流れ、今、浅井千代女の周りに残る五鬼はその弐宮苺(三〇)と柵虹那奈(さくにじなな、四〇)だけだ。今朝殺害された紫矢弥衣潞(しややいろ、五〇)の遺言は、一路ゆくは三人迄。殺害現場で弐宮苺は両拳固く握りしめて言う。千代女さまを死なせはいたしません、次はこの私が千代女さまの匂いを身につけ犯人を誘いだし返り討ちにしてやります、これまで通り千代女さまは、五鬼にはできない私達鬼の禍の力を強める祈祷にどうか専念してください。浅井千代女の頬に涙が伝う。紫矢弥衣潞の形見の側に六歳の娘が一人。この災い突如訪れ、犯人の心当たりなく、志那成斗美が相打ちにし病院で死亡したという佐々木幻弐が何者なのかも分からない。不気味であったが浅井千代女は思う、そもそも私達がこの現世において得体知られていない存在なの、それに。相手は私達より強い、と震える。市川敬済に連絡を入れる。丑三つ時に市川敬済が女と帰宅、玄関騒がしく、津軽塗の黒地に白い桜が控えめに描かれた高さ一尺程のテーブルに女が横たわる音がする。自室でスマホを触っていた高校一年生の市川忍、悠里と帰ってきたのかあの女嫌いだな、と不機嫌になる。脳裏から仟燕色馨の声、きみの父だが今着信があり通話している。女といるのに別の女と喋ってるのそりゃあ母も出ていくよ。連続殺人の件だ探偵仲本慧の名前も出ている。いつも大人達は都合で何か企んでいて不快だよ。翌日、暑し。ホームルームの前に近寄ってきた同級生渡邉咲が、低血圧以外の何物でもないローテンションでいつもより元気な声で市川忍に話しかける。事件は解決してなかったのよ、貴方のお知り合いの探偵、仟燕色馨の出番じゃない?
蜃気楼の境界 編(七)
境迷
 昼か、はた、ゆめの夜半にか、北原白秋「邪宗門」の一節に紛れ込んでいた六角凍夏は国語教師茨城潔に当てられて、地獄変の屏風の由来を申し上げましたから、芥川龍之介「邪宗門」冒頭付近をちらと見、朗読し始めるが、正義なく勝つ者の、勝利を無意味にする方法は、いまはただ一つ、直ちに教師が、���すみその「邪宗門」は高橋和巳だ、遮ってクラス騒然となる。六角、先生、界をまたぐは文学の真髄ですと逸らす。教室の窓から体育館でのバスケの授業を眺めていた市川忍に、脳裏から仟燕色馨の声、百人町四丁目連続殺人事件、慧探偵事務所の手にかかれば一日で解決する探偵はあの少女が呟く数字で結論を読みとるからだ朔密教での一件はそういう話だっただろう。それじゃあカジョウシキカ勝ち目が。否あの少女がいかなる原理で数字を読むか今わかった。その時、教室の背後から長い竹がぐんと伸び先端に括られた裂け目が口のごとき大きな提灯、生徒らの頭上でゆらゆら揺れる。「百器徒然袋」にある不落不落(ぶらぶら)を空想した六角凍夏の机の中に古びた筒。不落不落を唯一感じとった仟燕色馨、市川忍の瞳を借り生徒らを見回す。何者だ。その脳裏の声へ、何故だろう急に寒気がする。界か少女は先の「邪宗門」のごとく数多の界から特定している市川忍クンきみはこの連続殺人事件どう思う。昨夜の父の通話を聞くに麻雀ラウンジ千代女のスタッフが四度狙われるから張り込めばだけど犯人佐々木幻弐死んでも事件は続いたし組織か警察もそう考えるだろうから現場に近づけるかどうか。吊り下がる口のごとく裂けた提灯に教師も生徒も誰も気づかず授業続く。休み時間スマホで調べた麻雀ラウンジに通話。まだ朝だ、出ないよ、休業中だった筈だし。仟燕色馨は通話先を黙し耳に入れ続ける。浅井千代女らは、魔かそれに接する例えば鬼か、ならば逞しき彼女らが手を焼く犯人も、人ではないと推理できよう恐らく一人の犯行による。驚き市川忍、犯人が死んだというのに犯行は一人だって。きみは我が師仟燕白霞のサロンで幼少時千代女と会っていたことを忘れたか父と古く親しい女性は皆その筋だろう。側に、一人の同級生が近づいていたことに突然気づき、晴れてゆく霞、市川忍は動揺する。渡邉咲が、不思議そうに見ている。
 柵虹那奈、と雀牌散らばりし休業続く麻雀ラウンジで浅井千代女が呼びかける。はい千代女さま。志那成斗美あの人の槍槓はいつだって可憐で美しかったわ、五藤珊瑚あの子の国士ができそうな配牌から清一色に染める気概にはいつも胸を打たれていたわ、紫矢弥衣潞あの方の徹底して振り込まない鬼の打ち筋には幾度も助けられたわ、三人とも亡くしてしまった、弐宮苺は私達を守ると意気込んでいるけどあの子を死なせたくないの。ラウンジを出て一人、浅井千代女は市川敬済から聞いた池袋北口の慧探偵事務所へ出向く。雑居ビル、銀行かと見紛うばかりの清潔な窓口が四つあり小柄の女性職員田中真凪にチェックシート渡され番号札を機械から取り座る。呼ばれると先の職員の姉、同じく小柄な三番窓口女性職員田中凪月が青森訛りで対応するがシート見てすぐ内線で通話し真凪を呼び千代女を奥へ案内させる。無人の応接間は中国人趣味濃厚で六堡茶を口にしながら十分程待つと仲本慧現れ、異様な話は耳にしている我が慧探偵事務所に未解決なしさ安心して、笑顔に厭らしさはない、依頼費は高くつくけどね。千代女は私達に似てるわと思う、職員は皆日本人名だが大陸の血を感じる、理由あってここに集い共同体と成っている、市川敬済とは昔SMサロン燕(えん)で業深き運営者は仟燕白霞に紹介された、世俗の裏側で通信し合うルートで辿り着いた此処は信用できる。受け応えを記録する仲本慧に着信が入り中国語で喋りだす。六堡茶を喉へ。探偵職員二名曰く、監視対象の市川忍が早退し校門前で謎の探偵仟燕色馨と通話していたという。仟燕色馨が仲本慧に仕掛けた誤情報だが、千代女を上海汽車メーカーの黒い車に乗せ吉祥寺の麻雀ラウンジへ。市川敬済はその謎の探偵にも件の連続殺人事件を探らせているのかなぜ子の市川忍が連絡を、空は雲一つない、SMサロン燕は五年前の二〇一一年に閉鎖し今は仟燕家のみその調査は容易ではないが必要かすぐ崔凪邸へ行くべきか。麻雀ラウンジのドア、鍵開き、僅かな灯火の雀卓で盲牌していた柵虹那奈、差し込む外光より、冷気識る。現れるは、病室で死に顔さえも確認した、佐々木幻弐である。上海汽車メーカーの黒い車は崔凪邸に着く。少女崔凪は、使用人二人と土笛づくりをして遊んでいる。
by _underline
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「渦とチェリー」チャンネル
【音版 渦とチェリー新聞】第27号 へ続く
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仟燕色馨シリーズ 全人物名リスト
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crystallizedheaven · 1 year
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現代日本クトゥルフ小説、最新話更新しました。
今回で黄幡市のハスター事件は終わりです。
何故か名物の高級牛肉をがっついて事件の終わりを祝う武闘派刑事と愉快な探索者たち。
しかし、東京に戻ると……?
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oniwastagram · 2 years
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📸赤井家住宅 / Akai-ke Residence Garden, Iga, Mie ② 三重県伊賀市の国登録有形文化財『赤井家住宅』の庭園が素敵…! かつて丹波国黒井城主として明智光秀と対峙した戦国大名・丹波赤井家…江戸時代、伊勢国津藩主・藤堂高虎に仕え伊賀上野に移住、今日まで城下町に残る貴重な武家屋敷。近代に建築された茶室への露地庭園やカフェ、各種アート展示も… 三重・赤井家住宅の紹介は☟ https://oniwa.garden/iga-akai-residence/ ...... 続き。現在残る主屋は明治時代に建て替えられたものですが、その間取りは武家屋敷時代から継承されたもの。 主座敷の南に面して石灯籠・飛び石・植栽の刈り込みで構成された枯山水庭園があります。 . これまで紹介した伊賀の3つの庭園とはイメージ・タイプが異なる“武家屋敷の庭園”。 苔むした姿が昭和初期に建てられた茶室への露地庭…っぽい空間でもあるので昭和時代にも手が入っているんだろうけど、雰囲気的にはもっと古そうな…武家屋敷時代からの庭園じゃないかな〜。 . 今回紹介する武家屋敷ここだけだけど、公開施設としては『入交家住宅』という武家屋敷も。『NIPPONIA HOTEL 伊賀上野』🛌などなど、ちゃんとリサーチして訪れれば伊賀上野はまだまだ古庭園が残っていそう。 . 年間300人しか訪れない“日本最古の庭園”城之越遺跡。単独での集客が難しい中で、伊賀上野の城下町に残る様々な年代の古庭園というのは“庭園学習”(なにそれ)で言えばも少し伸ばす余地はあるはず…。 一般層にはコア過ぎるかもだけど、せめて庭園関係者はもっともっともっともっと伊賀上野に足を運んで欲しい! . 三重・赤井家住宅の紹介は☟ https://oniwa.garden/iga-akai-residence/ ーーーーーーーー #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifulkyoto #beautifuljapan #japanarchitect #japandesign #japanart #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #bonsai #建築デザイン #アート #庭園 #日本庭園 #京都庭園 #庭院 #庭园 #枯山水 #枯山水庭園 #karesansui #伊賀上野 #武家屋敷 #samuraihouse #おにわさん (赤井家住宅 - 武家屋敷) https://www.instagram.com/p/CgBKNVgvZgy/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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seifinch · 3 years
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Nintama Rantarou Season 16 Masterlist
第1話 - 飯加玄南が来たの段
第2話 - 髪結いに行くの段
第3話 - 代官館に潜入の段
第4話 - 荒寺のアルバイトの段
第5話 - 新野先生を助けろの段
第6話 - 怪しい老人の段
第7話 - 怪しい屋敷の段
第8話 - 伝子と利子の段
第9話 - 駐在所の所長の段
第10話 - 屋敷を爆破するの段
第11話 - 真夜中の委員会の段
第12話 - 用具委員長初登場の段
第13話 - 深夜のドクたまの段
第14話 - どこで寝るのの段
第15話 - 暑くてたまらんの段
第16話 - 変なドクたまの段
第17話 - 臨海学校の段
第18話 - 水軍の作法の段
第19話 - 一年い組が捕まったの段
第20話 - 古い日記の段
第21話 - 再び玄南(げんなん)くんの段
第22話 - ピクニックの谷の段
第23話 - 谷の入口・出口の段
第24話 - 霞(かすみ)うちわの術の段
第25話 - 忘れた縄抜けの術の段
第26話 - 委員会活動停止の段
第27話 - 委員会対抗戦の���
第28話 - 見張り小屋の段
第29話 - 保健委員会ののろしの段
第30話 - 忍術学園の先生の段
第31話 - 野生の牧之介の段
第32話 - 対決!学園長対土井先生の段
第33話 - おとり厳禁の段
第34話 - 着物の柄の段
第35話 - 夜間宿泊訓練の段
第36話 - 急ぎの老人の段
第37話 - 二手に分かれての段
第38話 - 事件の本質の段
第39話 - 園田(そのだ)村へ急げの段
第40話 - 六年生の子守唄の段
第41話 - 護衛はだれに?の段
第42話 - いざ!総動員の段
第43話 - まじめな魚屋さんの段
第44話 - 山賊が引っ越してきたの段
第45話 - 遠くへ行きたいの段
第46話 - 再び園田村への段
第47話 - 照星(しょうせい)と佐武衆(さたけしゅう)の段
第48話 - はずむ砲弾の段
第49話 - 臼砲のキューちゃんの段
第50話 - 燃える逆茂木の段
第51話 - 学園長の自慢話の段
第52話 - 仕事の途中で…の段
第53話 - ソウコは大食いの段
第54話 - 家を取られたの段
第55話 - ユリコの病の段
第56話 - 好きなものを食べるの段
第57話 - 大借り物競走の段
第58話 - 近道は危険の段
第59話 - 忍者を引退するの段
第60話 - 剣豪はどこにの段
第61話 - 戦い好きの委員長の段
第62話 - 消えたヨーカンの段
第63話 - 金吾の父の後悔の段
第64話 - 三治郎のライバルの段
第65話 - 染物屋のお仕事の段
第66話 - 突庵望太の実力の段
第67話 - 間違えたのは?の段
第68話 - 中年な忍たまの段
第69話 - 誰がナメクジを…の段
第70話 - 勉強がしたいの段
第71話 - 滝夜叉丸のアルバイトの段
第72話 - 総大将の悩みの段
第73話 - 山ぶ鬼を帰せの段
第74話 - 黒木屋のピンチの段
第75話 - ポカポカ陽気の段
第76話 - いくさの予行演習の段
第77話 - ざっとこんなもんの段
第78話 - 借りは返すの段
第79話 - 忍者の才能の段
第80話 - ボロボロの包丁の段
第81話 - 田村三木ヱ門の落胆の段
第82話 - 事務のおばちゃんの謎の段
第83話 - 真毛野押美が来たの段
第84話 - 狙われたタカ丸の段
第85話 - もっと子供になれの段
第86話 - 団蔵の字の段
第87話 - 実戦に弱いの段
第88話 - 剣豪の親睦会の段
第89話 - 心が小さな者の段
第90話 - 狙われた金楽寺の段
第91話 - ��石照代の不満の段
第92話 - 本当のリーダーシップの段
第93話 - 大食い競争の段
第94話 - どんな授業をしたいの段
第95話 - ポルトガル土産の段
第96話 - 火縄銃コンテストの段
第97話 - 私は泣きたくないの段
第98話 - 料理のセンスの段
第99話 - まぼろしの剣豪を追えの段
第100話 - ドクタケ城主の迷子の段
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kachoushi · 6 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年11月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年8月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
思ひ出はねぶた祭りの鈴の音 由季子 居合はずも気配感じて墓参り さとみ 小さき手の祈る姿や原爆忌 都 新刊にしをりはさみし今朝の秋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏蝶の影夏蝶の見当たらず 和子 夏帽を墓誌にぱさりと一礼す 小鳥 炎帝の甘い息なり草いきれ 和子 ビルとなく夏草となく墓となく 千種 墓参直方体の石たちへ 緋路 刻む名のなき墓石の灼けてあり 和子 十字架の寝墓を埋めし夏の草 美紀 空蟬を俯きにして走り根に 要 炎天にかつて士族は墓じまひ いづみ
岡田順子選 特選句
睡蓮の影睡蓮の葉に揺るる 緋路 利通の墓へ鋼の夏日かな 俊樹 墓参直方体の石たちへ 緋路 葬列の中のたじろぐ黒日傘 三郎 あふひ句碑墓域にありて百日紅 佑天 奔放で供花ともならず猫じやらし 荘吉 青山の水に肥りし金魚かな 美紀 夏草に陋屋のごと耶蘇眠る はるか 立ち枯れの草より薄き八月の蝶 和子 イザベラの墓へ絵日傘高く上げ 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金灯籠灯の曼陀羅をよへほ節 美穂 盆灯籠十万億土超ゆ君へ 久美子 流燈の火の川となり闇に浮く 孝子 流灯の破線となりて彼の世へと 睦子 行く夏や波に消えゆく砂の山 修二 家紋古る釣灯籠に代々の火を 久美子 黒髪に戴く山鹿灯籠かな たかし シヤンデリア墜ちてはじまる夏舞台 睦子 縁日やうすものの母追ひ越さず かおり ダリア立つ背に御仏のおはす如 勝利 炎帝を睨み返せし不動尊 かおり 戦争を知る人とゐて沙羅の花 朝子 恋に堕つ日々はまぼろし星月夜 美穂 風天忌しがらみ捨てて西東 修二 思ひの外長く連れ添ひ夕端居 光子 あの雲の八月六日兄の背に 朝子 河童忌やセピア色なる供華の水 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜に天蓋として秋の空 かづを 饒舌を寡黙にしたる猛暑かな 同 老い包む羅にある粋を着て 同 絽の喪服広げて暫し母偲ぶ 笑 海上を照らし消えゆく花火舟 同 羅に心の綾は隠し得ず 雪 絽の美人正面見すゑ瞬かず 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
鳳仙花記念写真のまた増えて 裕子 秋薔薇キリスト葬は花のみに 令子 図書館の絵本を借りて秋の朝 実加 秋初め装丁だけで選ぶ本 登美子 褪せ果つるトーテムポール夏の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 萩花鳥会
広島の原爆殘害眼前に 祐子 盆提灯座敷一変かの浄土 健雄 ひぐらしがよう帰ったと里日暮れ 俊文 七夕や家族揃うてバーベキュー ゆかり 庭野菜取りたて供ふ盆支度 恒雄 ひと日生く古稀の我また花木槿 美惠子
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令和5年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
化粧水嫁にねだりて生身魂 すみ子 立葵老女の夢は咲きのぼる 悦子 棚経を待つ朝よりの野良着脱ぎ 美智子 水脈長く長くや土用蜆舟 都 縁台の仰臥は浮遊天の川 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
烈日の寺の甍や蟬時雨 亜栄子 白粉のゆふぐれ匂ふ句碑明かり 文英 達者なる日を百歳の生身魂 同 好物に笑顔は童生身魂 恭子 小湾の潮香満ち足る島の秋 多美女 ビートルズ聴きつうたたね生身魂 亜栄子 草々に水やり終へて今朝の秋 恭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
打水に乾きし土の匂ひして 迪子 蜩の声に憶ふは奥貴船 貴薫 新涼や虚子文学碑なぞり読む 怜 蜩や今日の仕舞ひにジャズを聴く 貴薫 新涼の風運び来る水の音 三無 蜩の声に包まれ森深き 秋尚 新涼の風運びゆくミサの鐘 怜 直したる服受け取りて涼新 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
耳に残る脱穀の音終戦日 昭子 大都市の火の海と化し終戦日 みす枝 薄れゆく記憶手繰りし原爆忌 英美子 俗論をまた聞かさるる残暑かな 昭子 喜んで逃げる爺婆水鉄砲 みす枝 しみじみと肩甲骨や更衣 昭子 夫の船べりを掴みて鮑海女 同 桐一葉風の意のまま落ちにけり 英美子 どの墓も供華新しき盆の寺 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
火取蟲てふに一夜を果つ定め 雪 考へず居れば済むこと髪洗ふ 同 花火果て破に残りし余熱かな 真喜栄 漆黒の闇に銀漢ふりかぶり 同 百日紅又百日紅てふ団地 清女 それとなく秋を呼びゐる風の音 かづを 九頭竜の闇を沈めてゐる銀河 同 ゴジラ似の雲立ち上がる原爆忌 嘉和 地獄より来る祖もありぬ盂蘭盆会 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
啼く声の細くとぎれし法師蟬 啓子 足さばき揃ひよせ来る盆踊り 笑子 灯籠に女心の一句添へ 希子 流灯の仏慮の風に促され 同 球児等もスタンド席も灼けてゐし 和子 地図上に台風の道あるらしく 同 盆の月古城の上にまかり出る 隆司 吟行も供養の一つ盂蘭盆会 泰俊 故郷の色町とほる墓参 同 表情のはみ出してゐるサングラス 雪 頷いてばかりも居れず生身魂 同 月夜の踊り雨夜の踊り見しと文 同 何となく日向水ある日向かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蝿叩きにも自らなる居場所 雪 頷いて居れば安泰生身魂 同 火を恋ひし火蛾の果てとはこんなもの 同 狙ひたる金魚に又も逃られし 同 音もなく傷も付けずに流れ星 みす枝 蜩の声が声呼び森震ふ 同 偕老に二本つましく牽牛花 一涓 来世又君に逢むと墓参 世詩明 夏まつり村の掟は捨て難し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月18日 さきたま花鳥句会
鳳仙花迷路のごとき蔵の街 月惑 天高し殿堂入りの行進曲 八草 夕まずめ途切れ途切れに法師蟬 裕章 あの人に会ひたくなりし天の川 紀花 座の窪きまり南瓜のおほらかに 孝江 朝の厨一分間の終戦日 ふゆ子 夜咄やはたと団扇の風止まる とし江 炎暑寺水鉢かつぐ鬼を吸え 康子 一夜あけ光の洗ふ野分後 恵美子 尺玉の花火の弾け音弾け みのり 強風に七夕飾りもつれけり 彩香
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令和5年8月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
裏返り空を見詰むる秋の蟬 秋尚 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 大空に機関車の缶灼けゐたり 幸風 菩提樹を絡めとりたる葡萄葛 同 なびき癖各々違へねこじやらし 秋尚 山城の搦め手いづこ野路の秋 眞理子 一葉落ち青空丸く生まれたる 三無
栗林圭魚選 特選句
TARO展残暑を赤く塗り潰す 千種 おしろいの紅固く閉ぢしまま 秋尚 横山に行合の空今朝の秋 幸風 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 水被り残暑の石の獣めく 千種 たくさんの水飲み干して夏果てり 久 わが息の荒さをしづめ秋の蟬 千種 秋の蟬力惜しまず昼を裂き 三無 噴水の歪みもとより秋暑し 千種 妣の声聞きに葉月の恐山 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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nanaintheblue · 4 years
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読書灯
少年▶︎伊集院静「少年譜」重松清「きよしこ」重松清「半パンデイズ」「小学五年生」 少女▶︎川上弘美「なめらかで熱くて甘苦しくて」桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」森絵都「リズム」「永遠の出口」 小学校▶︎朝井リョウ「世界地図の下描き」川上未映子「あこがれ」草野たき「教室の祭り」「くちぶえ番長」豊島ミホ「夜の朝顔」 中学校▶︎石田衣良「4TEEN」「うつくしい少年」木堂��「12人の悩める中学生」草野たき「リボン」「反撃」「Q→A」重松清「青い鳥」鈴木るりか「太陽はひとりぼっち」「14歳、明日の時間割」豊島ミホ「初恋素描帖」河原千恵子「白い花と鳥たちの祈り」蒼沼洋人「さくらいろの季節」水森サトリ「でかい月だな」 高校▶︎石田衣良「6TEEN」恩田陸「夜のピクニック」重松清「空より高く」佐々木愛「プルースト効果の実験と結果」豊島ミホ「檸檬のころ」「リテイクシックスティーン」三秋縋「君が電話をかけていた場所」「僕が電話をかけていた場所」山田詠美「放課後の音符」「ぼくは勉強ができない」綿矢りさ「蹴りたい背中」 大学▶︎阿川せんり「ウチらは悪くないのです」桐野夏生「抱く女」瀬尾まいこ「おしまいのデート」豊島ミホ「神田川デイズ」綿矢りさ「大地のゲーム」柚木麻子「男、女、早稲女」 部活▶︎朝井リョウ「チア男子!」草野たき「グッドジョブガールズ」重松清「空より高く」「あすなろ三三七拍子」瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」中沢けい「楽隊のうさぎ」花形みつる「アート少女」三浦しをん「風が強く吹いている」森絵都「ラン」「DIVE!」 バイト▶︎阿川せんり「厭世マニュアル」畑野智美「国道沿いのファミレス」 就活▶︎朝井リョウ「何者」石田衣良「シューカツ!」三浦しをん「格闘する者に○」 婚活▶︎朝比奈あすか「人生のピース」石田衣良「コンカツ?」「スイングアウトブラザーズ」南綾子「婚活1000本ノック」「ぬるま湯女子会」柚木麻子「デートクレンジング」辻村深月「傲慢と善良」北条かや「本当は結婚したくないのだ症候群」 初恋▶︎村山由佳「天使の卵」森絵都「つきのふね」 結婚▶︎金原ひとみ「アタラクシア」窪美澄「やめるときも、すこやかなるときも」辻村深月「本日は大安なり」森美樹「主婦病」山内マリコ「かわいい結婚」「皿洗いするの、どっち!?」山崎ナオコーラ「かわいい夫」唯川恵「ベター・ハーフ」「100万回の言い訳」 養子・連れ子▶︎芦沢央「漠の耳たぶ」川上未映子「夏物語」窪美澄「いるいない未来」瀬尾まいこ「卵の緒」「僕の明日を照らして」辻村深月「朝が来る」 老後▶︎有吉佐和子「恍惚の人」内館牧子「終わった人」角田光代「笹の舟で川を渡る」京極夏彦「オジイサン」佐藤友哉「デンデラ」三浦しをん「政と源」柚木麻子「マジカルグランマ」 入れ替わり▶︎荻原浩「僕たちの戦争」唯川恵「今夜は心だけ抱いて」 宗教▶︎今村夏子「ほしのこ」荻原浩「砂の王国上下」 障碍▶︎石田衣良「カンタ」今村夏子「こちらあみ子」萩原浩「海馬の尻尾」 女友達▶︎飛鳥井千砂「鏡よ、鏡」角田光代「対岸の彼女」草野たき「透きとおった糸をのばして」綿矢りさ「ウォーク・イン・クローゼット」宮木あや子「野良女」「憧憬☆カトマンズ」柚木麻子「あまからカルテット」千早茜「正しい女たち」唯川恵「肩ごしの恋人」山内マリコ「あのこは貴族」 容貌▶︎朝比奈あすか「自画像」岩井志麻子「嘘つき王国の豚姫」桜庭一樹「少女七竃と七人の可哀想な大人」ヒキタクニオ「突撃ビューティフル」南綾子「ダイエットの神様」柚木麻子「嘆きの美女」西加奈子「きりこについて」百田尚樹「モンスター」唯川恵「テティスの逆鱗」 恋愛エッセイ▶︎oyumi「『そういうとこだぞ』がとまらない貴女へ」ゆうこす「モテるために生きてる」山田詠美「4 Unique Girls人生の主役になるための63のルール」 芸能界▶︎朝井リョウ「武道館」芦沢央「バックステージ」彩瀬まる「珠玉」小林早代子「くたばれ地下アイドル」豊島ミホ「カウントダウンノベルズ」宇垣美里「風をたべる」塙貴之「言い訳」宮木あや子「婚外恋愛に似たもの」唯川恵「セシルのもくろみ」綿矢りさ「夢を与える」 猫▶︎木内昇「茗荷谷の猫」重松清「ブランケット・キャッツ」「さすらい猫 ノアの伝説」唯川恵「みちづれの猫」村山由佳「晴れときどき猫背、そしてもみじへ」 
エンタメ▶︎朝井リョウ「時をかけるゆとり」嶽本野ばら「下妻物語」「下妻物語 殺人事件」宮木あや子「学園大奥」柚木麻子「私にふさわしいホテル」 対峙▶︎こだま「夫のちんぽが入らない」辻村深月「ツナグ」柚木麻子「伊藤くんAtoE」 
自意識▶︎朝井リョウ「何様」「世にも奇妙な君物語」柚木麻子「けむたい後輩」奥田英朗「ララピポ」西加奈子「舞台」村田沙耶香「コンビニ人間」桐野夏生「猿の見る夢」山田詠美「タイニーストーリーズ」「珠玉の短篇」本谷有希子「ほんたにちゃん」羽田圭介「成功者K」「スクラップ・アンド・ビルド」森美樹「私の裸」 
小路▶︎皆川博子「蝶」「少女外道」西加奈子「おまじない」「ふくわらい」江國香織「ホテルカクタス」「泳ぐのに安全でも適切でもありません」重松清「卒業」三浦しをん「天国旅行」 
狂気▶︎花村萬月「♂♀」馳星周「M」宮木あや子「春狂い」山田詠美「賢者の愛」吉村㒼一「臣女」唯川恵「天に堕ちる」「病む月」「めまい」 江戸▶︎有吉佐和子「華岡青洲の妻」泉ゆたか「お師匠さま、整いました!」木内昇「漂砂のうたう」 売春▶︎石田衣良「娼年」遠野りりこ「朝に咲くまでそこにいて」清瀬マオ「あたし、ちょっとマシーン」 遊女 松井今朝子「吉原十二月」「吉原手引草」宮木あや子「花宵道中」 植物▶︎彩瀬まる「森があふれる」千早茜「ガーデン」三浦しをん「愛なき世界」 アパート・マンション▶︎乾ルカ「てふてふ荘へ、ようこそ」三浦しをん「木暮荘物語」桐野夏生「ハピネス」「ロンリネス」重松清「たんぽぽ団地の秘密」 
失恋▶︎石田衣良「愛がいない部屋」「スローグッドバイ」森絵都「永遠の出口」川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」唯川恵「燃えつきるまで」角田光代「くまちゃん」爪切男「死にたい夜にかぎって」 セクシャル▶︎石田衣良「水を抱く」「逝年」「爽年」「MILK」「夜の桃」村山由佳「W・F」「ミルクアンドハニー」「アダルト・エデュケーション」「ワンダフル・ワールド」「まつらひ」桜木紫乃「恋肌」豊島ミホ「青空チェリー」「純情エレジー」柚木麻子「奥様はクレイジー・フルーツ」 偏愛▶︎芦沢央「悪いものが、来ませんように」金原ひとみ「軽薄」坂井希久子「コイカツ」豊島ミホ「ぽろぽろドール」永井するみ「義弟」蛭田亜紗子「自縄自縛の私」 片思い▶︎角田光代「愛がなんだ」島本理生「よだかの片想い」永井するみ「唇のあとに続くすべてのこと」綿矢りさ「ひらいて」「勝手にふるえてろ」辻村深月「盲目的な愛と友情」柚木麻子「ねじまき片想い」 不倫▶︎角田光代「紙の月」白石一文「不自由な心」島本理生「Red」村山由佳「燃える波」「花酔ひ」桜木紫乃「ワンモア」「蛇行する月」 
傷▶︎飛鳥井千砂「そのバケツでは水が汲めない」辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」遠野りりこ「マンゴスチンの恋人」唯川恵「愛に似たもの」宮木あや子「喉の奥なら傷ついてもばれない」「官能と少女」嶽本野ばら「エミリー」千早茜「男ともだち」「あとかた」 女のいざこざ▶︎豊島ミホ「リリィの籠」辻村深月「太陽の坐る場所」柚木麻子「終点のあの子」「男、女、早稲女」唯川恵「テティスの逆鱗」綿矢りさ「かわいそうだね?」 恋▶︎一木けい「1ミリの後悔もない、はずがない」川上弘美「センセイの鞄」川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」荻原浩「金魚姫」窪美澄「じっと手を見る」村山由佳「星々の舟」「ヘヴンリー・ブルー」「天使の棺」山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」島本理生「クローバー」「私たちは銀のフォークと薬を手にして」窪美澄「よるのふくらみ」豊島ミホ「夏が君を抱く」「エバー・グリーン」 償い▶︎村山由佳「嘘」唯川恵「一瞬でいい」乃南アサ「いつか陽のあたる場所で」 心中▶︎角田光代「曽根崎心中」石田衣良「親指の恋人」唯川恵「逢魔」渡辺淳一「失楽園」 
遠出▶︎角田光代「さがしもの」皆川博子「影を買う店」辻村深月「東京會舘とわたし 上下」星野源「いのちの車窓から」山内マリコ「パリ行ったことないの」 裁判▶︎角田光代「坂の上の家」島本理生「ファーストラヴ」 
家族▶︎伊坂幸太郎「残り全部バケーション」荻原浩「家族写真」「愛しの座敷わらし」坂井希久子「ただいまが、聞こえない」重松清「リビング」「希望が丘の人びと」荻原浩「冷蔵庫を抱きしめて」「さよなら、そしてこんにちは」「家族写真」 西加奈子「しずく」綿矢りさ「手のひらの京」辻村深月「クローバーナイト」「青空と逃げる」「家族シアター」吉川トリコ「グッモーエビアン!」 母▶︎芦沢央「漠の耳たぶ」町田そのこ「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」川上未映子「きみは赤ちゃん」角田光代「マザコン」一木けい「愛を知らない」川上未映子「夏物語」重松清「かあちゃん」村山由佳「放蕩記」唯川恵「啼かない鳥は空に溺れる」 父▶︎石田衣良「チッチと子」桜庭一樹「私の男」重松清「とんび」「ステップ」森絵都「いつかパラソルの下で」吉川トリコ「ミドリのミ」 きょうだい▶︎伊坂幸太郎「重力ピエロ」瀬尾まいこ「春、戻る」「戸村飯店 青春100連発」重松清「ポニーテール」西加奈子「サラバ!」羽田圭介「黒冷水」 ごはん▶︎小川糸「食堂かたつむり」「あつあつをめしあがれ」角田光代「彼女のこんだて帖」筒井康隆「聖痕」柚木麻子「ランチのアッコちゃん」「その手をにぎりたい」千早茜「わるい食べもの」「さんかく」 デザート▶︎千早茜「西洋菓子店プティ・フール」柚木麻子「3時のアッコちゃん」 
軽食▶︎川上未映子「愛の夢とか」宮木あや子ほか「文芸あねもね」山田詠美「タイニーストーリーズ」荻原浩「ギブミーアチャンス!」「ちょいな人びと」「幸福になる100通りの方法」奥田英朗「マドンナ」 「ガール」豊島ミホ「花が咲くころいた君と」千早茜「からまる」「おとぎのかけら」西加奈子「おまじない」森絵都「気分上々」山田詠美「珠玉の短編」 震災▶︎彩瀬まる「やがて海へと届く」重松清「希望の地図」桐野夏生「バラカ」西尾維新「悲鳴伝」 逃避▶︎角田光代「八日目の蝉」桐野夏生「だから荒野」辻村深月「青空と逃げる」 再会▶︎重松清「流星ワゴン」「ロングロングアゴー」森絵都「出会いなおし」村山由佳「ありふれた愛じゃない」 アイロニー▶︎芦原央「許されようとは思いません」桐野夏生「緑の毒」 
休憩▶︎荻原浩「それでも空は青い」奥田英朗「家日和」「我が家の問題」「我が家のヒミツ」 
カースト▶︎角田光代「学校の青空」朝井リョウ「もういちど生まれる」豊島ミホ「だいきらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル」「神田川デイズ」中村うさぎ「うさたまの霊長類オンナ科図鑑」吉野万里子「いい人ランキング」柚木麻子「王妃の帰還」 本棚の裏▶︎筒井康隆「現代語裏辞典」中村うさぎ「脳はこんなに悩ましい」深爪「深爪式」「立て板に泥水」 価値観▶︎朝井リョウ「ままならないから私とあなた」「死にがいを求めて生きているの」萩原浩「海馬の尻尾」「さよならバースディ」角田光代「平凡」「人生ベストテン」島本理生「アンダスタンド・メイビー 上下」辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」桐野夏生「メタボラ」白石一文「一瞬の光」「ほかならぬ人へ」 いじめ▶︎奥田英朗「沈黙の町で」川上未映子「ヘヴン」木堂椎「りはめの100倍恐ろしい」荻原浩ほか「いじめを巡る物語」江國香織ほか「いじめの時間」重松清「ナイフ」「十字架」「ゼツメツ少年」辻村深月「かがみの孤城」山田詠美「風葬の教室」 復讐▶︎あさのあつこ「復讐プランナー」芦沢央「罪の余白」荻原浩「コールドゲーム」角田光代「おやすみ、こわい夢を見ないように」山田詠美「賢者の愛」 事件▶︎奥田英朗「罪の轍」窪美澄「さよなら、ニルヴァーナ」塩田武士「罪の声」重松清「木曜日の子ども」薬丸岳「Aではない君と」桐野夏生「残虐記」「夜の谷を行く」「グロテスク」姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」柚木麻子「butter」 虐待▶︎金原ひとみ「マザーズ」山田詠美「つみびと」 実在の人物▶︎桐野夏生「デンジャラス」窪美澄「トリニティ」桜木紫乃「緋の河」唯川恵「淳子のてっぺん」 社会問題▶︎蛭田亜紗子「凛」村山由佳「風は西から」柚木麻子「さらさら流る」チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」濱野ちひろ「聖なるズー」 闘病▶︎石田衣良「美丘」荻原浩「明日の記憶」重松清「その日の前に」「カシオペアの丘で」 地方▶︎こざわたまこ「負け逃げ」笹井都和古「県民には買うものがある」桜木紫乃「蛇行する月」山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」 異世界▶︎荻原浩「二千七百の夏と冬 上下」恩田陸「私の家では何も起こらない」桐野夏生「優しいおとな」貴志祐介「新世界より 上下」辻村深月「ドラ��もん のび太の月面探査記」千早茜「魚神」三崎亜記「となり町戦争」村田沙耶香「消滅世界」「殺人出産」 音楽▶︎恩田陸「蜜蜂と落雷」宮下奈都「羊と鋼の森」藤谷治「船に乗れ!1〜3」松本祐子「8分音符のプレリュード」森絵都「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 教育▶︎石田衣良「五年三組リョウタ組」重松清「気をつけ、礼。」森絵都「みかづき」 職業小説▶︎飛鳥井千砂「砂に泳ぐ」荻原浩「ストロベリーライフ」「あの日にドライブ」辻村深月「ハケンアニメ!」宮木あや子「セレモニー黒真珠」「帝国の女」 店▶︎芦沢央「雨利終活写真館」奥田英朗「向田理髪店」三浦しをん「まほろ駅前多田便利店」 サバイバル▶︎荻原浩「オイアウエ漂流記」奥田英朗「サウスバウンド」花形みつる「荒野のまーくん その試練」「荒野のまーくん その受難」桐野夏生「東京島」 貧困▶︎桐野夏生「路上のX」畑野智美「神様を待ってる」宮木あや子「手のひらの楽園」 女の一生▶︎彩瀬まる「くちなし」桐野夏生「魂萌え!」高村薫「ターン」「スキップ」朝井リョウ「スペードの3」三浦しをん「あの家に暮らす四人の女」山本文緒「プラナリア」畑野智美「感情8号線」綿矢りさ「私をくいとめて」雨宮まみ「女子をこじらせて」「東京を生きる」 作家・出版▶︎角田光代「私のなかの彼女」桐野夏生「ナニカアル」三浦しをん「舟を編む」宮木あや子「校閲ガール」山本文緒「恋愛中毒」 ミステリ▶︎荻原浩「誘拐ラプソディー」宮部みゆき「火車」芦沢央「許されようとは思いません」「今だけのあの子」辻村深月「鍵のない夢を見る」 ひんやり▶︎飛鳥井千紗「UNTITLED」岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」荻原浩「千年樹」「月の観覧車」芦沢央「火のないところに煙は」辻村深月「きのうの影踏み」角田光代「かなたの子」嶽本野ばら「通り魔」 暴力▶︎奥田英朗「考え直せ、純平」桐野夏生「奴隷小説」凪良ゆう「流浪の月」畑野智美「消えない月」唯川恵「手のひらの沙漠」渡辺優「ラメルノエリキサ」 ユーモア▶︎「空中ブランコ」南綾子「ぬるま湯女子会、38度」荻原浩「ハードボイルド・エッグ」「押入れのちよ」「ひまわり事件」山田ルイ53世「一発屋芸人列伝」綿矢りさ「意識のりぼん」 百合▶︎宮木あや子「雨の庭」「ヴィオレッタの尖骨」「太陽の塔」「あまいゆびさき」三浦しをん「秘密の花園」綿矢りさ「生のみ生のまま 上下」森奈津子「先輩と私」 書簡▶︎桐野夏生「夜また夜の深い夜」三浦しをん「ののはな通信」湊かなえ「往復書簡」 日記▶︎永井するみ「秘密は日記に隠すもの」南綾子「知られざる私の日記」 ショッピング▶︎石崎洋司「チェーン・メール」「トーキョージャンヌダルク」川上未映子「おめかしの引力」「りぼんにお願い」嶽本野ばら「アラジンと魔法のお買い物」中村うさぎ「ショッピングの女王」峰なゆか「オシャレな人って思われたい!」「もっとオシャレな人って思われたい!」山内マリコ「買い物とわたし お伊勢丹より愛を込めて」山崎まどか「『自分』整理術 好きなものを100に絞ってみる」 乙女▶︎辛酸なめ子「おしゃ修行」「妙齢美容修業」「嶽本野ばら「それいぬーー正しい乙女になるために」「パッチワーク」「恋愛の国のアリス」「乙女のトリビア」美輪明宏「乙女の教室」山崎まどか「オリーブ少女ライフ」 歌集▶︎鈴木晴香「夜にあやまってくれ」俵万智「風のてのひら」「チョコレート革命」雪舟えま「たんぽるぽる」 秀逸な題▶︎白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」窪美澄「晴天の迷いクジラ」山内マリコ「あたしたちよくやってる」 記念▶︎朝井リョウ「発注いただきました!」奥田英朗「バラエティ」唯川恵「バニティ」 早熟▶︎青羽悠「星に願いを、そして手を」雛倉さりえ「ジゼル」島本理生「シルエット」鈴木るりか「さよなら、田中さん」三並夏「平成マシンガンズ」綿矢りさ「インストール」 贈り物▶︎萩原浩「海が見える理髪店」角田光代「presents」「なくしたものたちの国」「この本が、世界に存在することに」森絵都「風に舞い上がるビニールシート」 
没頭▶︎桐野夏生「OUT」奥田英朗「ナオミとカナコ」「オリンピックの身代金」辻村深月「凍りのくじら」 お笑い▶︎あさのあつこ「The manzai」畑野智美「南部芸能事務所」木内昇「笑い三年、泣き三月。」山本幸久「笑う招き猫」 芸術▶︎芦沢央「カインは言わなかった」千早茜「眠りの庭」「神様の暇つぶし」 部屋▶︎朝井リョウほか「君とこの部屋で」彩瀬まる「鍵のかかった部屋」雨宮まみ「自信のない部屋へようこそ」 女性性▶︎あたそ「女を忘れるといいぞ」雨宮まみ「女の子よ銃を取れ」「ずっと独身でいるつもり?」西原理恵子「女の子が生きていくときに、おぼえていてほしいこと」 魔性▶︎石田衣良「水井上荒野「潤一」奥田英朗「噂の女」桜木紫乃「ブルース」三浦しをん「私が語り始めた彼は」山田詠美「ファーストクラッシュ」
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hi-majine · 3 years
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古典落語「宿屋の仇討ち」
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 ただいまではみられませんが、むかしは、宿屋の店さきに女中や番頭がでて、さかんに客を呼んだものでございます。 「ええ、お泊まりはございませんか。ええ、蔦《つた》屋でございます」 「ええ、お泊まりではございませんか。吉田屋でございます」 「ええ、いかがでございます、武蔵屋でございますが……」  そこへ通りかかりましたのが、としのころは三十四、五、色は浅黒いが、人品のよろしいおさむらいで、細身の大小をたばさみ、右の手に鉄扇を持っております。 「ゆるせよ」 「はい、いらっしゃいまし。お泊まりでいらっしゃいますか? てまえどもは武蔵屋でございます」 「ほう、当家は武蔵屋と申すか。ひとり旅じゃが、泊めてくれるか?」 「へえ、結構でございますとも、どうぞお泊まりくださいまし」 「しからば厄介になるぞ」 「へえ、ありがとうございます」 「拙者《せつしや》は、万事世話九郎と申すが、昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分《りようぶん》にて、相模《さがみ》屋と申す宿屋に泊まりしところ、さてはやたいへんなさわがしさであった。親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力《すもう》とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵《こよい》は、間狭《まぜま》でもよろしいが、しずかな部屋へ案内をしてもらいたい」 「へえへえ、かしこまりました」 「そちの名は、なんと申す?」 「へえ、伊八と申します」 「ははあ、そのほうだな、いわゆる最後っ屁とやらを放《はな》つのは……」 「えっ、なんでございます?」 「いたちと申した」 「いいえ、いたちではございません。伊八でございます。おからかいになってはこまります。へえへえ、こちらへどうぞ……お花どん、お武家さまにお洗足《すすぎ》をおとり申して……それから、奥の七番さんへご案内だよ」  おさむらいが奥へ通りますと、あとへやってまいりましたのが、江戸っ子の三人づれでございます。 「おうおう、そうあわてていっちまったんじゃあしょうがねえやな。宿場《しゆくば》を通りぬけちまわあな。どっかこのへんで、宿をとろうじゃあねえか」 「そうさなあ……」 「ええ、お早いお着きさまでございます。ええ、お三人さま、お泊まりではございませんか? 武蔵屋でございます」 「おうおう、若え衆が泊まれといってるぜ。おう、泊まってやるか? 武蔵屋だとよ」 「武蔵屋?」 「へえ、武蔵屋でございます」 「武蔵っていえば江戸のことだ。こちとら江戸っ子にゃあ、とんだ縁のある名前《なめえ》だ、気にいったぜ」 「ありがとうございます」 「おう、若え衆、こちとらあ、魚河岸《かし》の始終《しじゆう》三人だけど、どうだ、泊まれるかい?」 「へえへえ、これはどうもありがとうございます。てまえどもは、もう、大勢さまほど結構でございまして……おーい、喜助どん、お客さまが大勢さまだから、すぐにさかなのほうへかかっとくれ!! おたけどん、さっそくごはんを、どしどししかけておくれよっ、お客さまは、みなさん、江戸のおかたで、お気がみじかいから……さあさあ、お客さま、おすすぎをどうぞ……どうもありがとう存じます。てまえどもは、これでちょいとみますとせまいようでございますが、奥のほうがずっと深くなっておりまして、なかへはいりますと間数もたくさんございます。もう、みなさんゆっくりとおやすみになれますので……あのう、おあと四十人《しじゆうにん》さまは、いつごろお着きになりますんで?」 「え? なんだい、そのおあと四十人さまてえなあ?」 「いえ、あなた、いま、四十三人とおっしゃいましたでしょう?」 「四十三人? あははは、あれかい? ……おい、おめえ、欲ばったことをいうねえ。おちついて聞きなよ。おれたち三人は、めしを食うのも三人、酒を飲むのも三人、女郎買いにいくのも三人、こうして旅へでるったって三人で、いつもつるんで(いっしょになって)あ��いてるから、それで、こちとらあ、魚河岸の始終《しじゆう》三人てんだ」 「えっ、始終三人?! 四十三人ではないので?」 「あたりめえじゃあねえか。赤穂義士が討入りするんじゃあるめえし、四十何人で旅なんぞするもんか」 「ああそうですか。始終三人ね……あなた、妙ないいかたをなさるから、まちがえちゃうんですよ。おーい、喜助どん、さかなはどうした? え? 切っちゃった。おたけどん、ごはんは? しかけた? いけねえなあ、こんなときにかぎって手がまわるんだから……ちがうんだよっ、お客さまは、たった三人だよ」 「おうおう、いやないいかたするなよ。たった三人でわるけりゃあ、どっかわきへ泊まるぜ」 「ああ、申しわけございません。とんだことがお耳にはいりまして……どうぞ、お気をわるくなさいませんように……これは、てまえどものないしょばなしで……」 「ないしょばなしで、どなるやつがあるもんか」 「へえ、ごかんべんねがいます。どうぞ、お泊まりくださいまし」 「そうだなあ、足も洗っちまったことだし、おめえんところへ泊まろうか」 「ええ、どうぞおあがりください。おすぎどん、奥の六番へご案内しとくれよ」 「どこだ、どこだ、どこだ、らあらあらあ……」  なんてんで、宿屋へ着いたんだか、火事場へやってきたんだかわかりません。  この三人が、さっきのさむらいのとなりの部屋に通されました。 「おい、ねえや、おめえじゃあ、はなしがわからねえかも知れねえな。うん、そうだ、さっきの若え衆を呼んでくんねえ」 「かしこまりました」  女中といれかわって、若い衆の伊八がやってまいりました。 「ええ、本日は、まことにありがとうございます。お呼びで?」 「おう、若え衆、手数をかけるな。まあいいや、ずーっとこっちへへえっちゃってくれ。おれたちは、これから一ぺえやりてえんだ。ついちゃあ相談なんだが、酒は極上《ごくじよう》てえやつをたのむぜ。あたまへぴーんとくるようなのはいけねえや。それから、さかなだが、さっきもいう通り、おれたちゃあ魚河岸の人間だ。ふだんぴんぴんはねてるようなさかなあ食ってるんだ。だから、よく吟味《ぎんみ》してもれえてえなあ。それからな、芸者あ三人ばかりたのまあ。腕の達者なところを、ひとつ生け捕ってもれえてえなあ。いくら腕が達者だって、やけに酒の強いなあいけねえぜ。そうかといって、膳の上にあるものをむしゃむしゃ食うってえやつも、これもあんまり色気がねえなあ……とにかく、芸が達者で、きりょうよしで、酒を飲みたがらねえで、ものを食いたがらねえで、こちとら三人に、いくらか小づけえをくれるような、そんな芸者を……」 「それはありません」 「そうかい、ねえかい? いなかは不便だ」 「どこへいったってありません」 「あははは、いまのはじょうだんだが、とにかく、いせいのいいところを、三人呼んでくれ。今夜は、景気づけに、夜っぴてさわいでやるぜ」  やがて、芸者衆がまいりまして、はじめのうちは、都々逸《どどいつ》かなんかやっておりましたが、 「どうだい、もっと、ひとつ、ぱーっといこうじゃあねえか……おれが、はだかで踊るからねえ、角力|甚句《じんく》でも、磯ぶしでも、なんでもかまわねえから、にぎやかにやってくんねえな」  てんで、ひっくりかえるようなどんちゃんさわぎになりましたから、おどろいたのが、となり座敷のさむらいで、ぽんぽんと手を打つと、 「伊八、伊八!!」 「へーい、奥の七番さん、伊八どん、お呼びだよ」 「へーい……ええ、おさむらいさま、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は、間狭でもよいから、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? これではとても寝られんから、しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。部屋をかえると申しましても、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてくれ」 「へえへえ、かしこまりました……ええ、ごめんくださいまし」 「ああ、こりゃこりゃ、どっこいしょ……ようっ、きたな、若え衆……おうおう、この若え衆だよ。さっきたいへんに世話をかけちまったんだ……おうおう、こっちへへえんな、へえんなよ。おい、一ぺえついでやってくれ。若え衆、いけるんだろ? 大きいもので飲みなよ。おい、飲めよ」 「へえ、ありがとうございます。へえ、いただきます。いただきますが……あいすみませんが、すこしおしずかにねがいたいんでございますが……」 「なんだと? おしずかにとはなんだ? ふざけちゃあいけねえや。お通夜じゃああるめえし……こちとらあ、陽気にぱーっといきてえから飲んでるんじゃあねえか。おめえんとこだって、景気づけにいいじゃあねえか」 「へえ、そりゃあたいへん結構なんでございますが、おとなりのお客さまが、どうもうるさくておやすみになれないとおっしゃいますんで……」 「なんだと? となりの客がうるさくて寝られねえ? ふざけた野郎じゃあねえか。そんな寝ごという野郎を、ここへつれてこい。おれがいって聞かせてやらあ。宿屋へ泊まって、うるさくて寝られねえなんていうんなら、宿屋をひとりで買い切りにしろって……その野郎、ここへひきずってこい。ぴいっとふたつに裂《さ》いて、はなかんじまうから……」 「ちり紙だね、まるで……しかし、おとなりのお客さまてえものが、ただものじゃあございませんので……」 「ただものじゃあねえ? なに者なんだ?」 「じつは、さしていらっしゃいますんで……」 「さしてる? かんざしか?」 「かんざしじゃありません。腰へさしてるんですよ」 「たばこいれか?」 「いいえ、二本さしてるんですが……」 「二本さしてる? なにいってやんでえ。二本さしてようと、三本さしてようと、こちとらあおどろくんじゃねえや。矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ」 「おいおい、金ちゃん、ちょいとお待ちよ。若え衆のいったことで気になることがあるんだけどもね、腰へ二本さしてるってじゃあねえか」 「なに? 二本さしてる? うなぎのかば焼きみてえな野郎じゃあねえか……もっとも、気のきいたうなぎは、三本も四本もさしてるが……なんでえ、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ……え? 二本さしてる? 腰へ? ……おい、若え衆、ちょっと聞くけどね、そりゃあ刀じゃねえんだろうねえ?」 「へえ、腰へさしてるんでございますから、刀でございますなあ」 「刀でございますなあって、すましてちゃこまるなあ」 「えへへへ……あなた、矢でも鉄砲でも持ってこいとおっしゃったじゃあありませんか」 「矢でも鉄砲でもとはいったけども、刀とはいわなかったぜ……刀を二本てえことになると、さむれえかい?」 「へえ、おさむらいで……おやっ、たいそういせいがようございましたが、急にしずかにおなりで……やっぱりおさむらいは、おそろしゅうございますか?」 「べつにおそろしかあねえけども、こわいじゃあねえか」 「おんなじだあな」 「おらあな、こわかあねえけど、さむれえとかぼちゃの煮たのは虫が好かねえんだよ……よし、わかった、わかった、しずかにするよ……おい、芸者衆、すまねえなあ、じゃあ、三味線たたんで早くひきあげてくれ……ああ、せっかくの酒がさめちまったぜ。とにかくさむれえはしまつがわりいや。気に食わねえと、抜きやあがるからね……しかたがねえ、おとなしく寝ようぜ。もうこうなりゃあ、寝るよりほかに手はねえや……おい、ねえや、早く床《とこ》敷いてくれ」 「もうおやすみですか?」 「こうなりゃあ起きてたってしょうがねえや。床敷いてもらおうじゃねえか……おうおう、ねえや。そうやって三つならべて敷いちゃあだめじゃねえか。となりのやつとしゃべるときにゃあいいが、端《はし》と端《はし》としゃべるときにゃあ、大きい声をださなくっちゃあならねえ。そうなりゃあ、また、となりのさむれえから苦情がでらあ。ならべねえで、こう、あたまを三つよせて敷いてくれ……さあ、床へへえろう」 「ふん、こんなばかなはなしはねえや。ようやくおもしろくなってきたなとおもったら、となりのさむれえがうるせえことをいうじゃあねえか。こうなりゃあ、早く江戸へ帰って飲みなおしといこうぜ」 「うん、江戸といやあ、帰るとじきに角力だなあ。おらあ、あの捨衣《すてごろも》てえやつが好きよ」 「ああ、坊主だったのが還俗《げんぞく》して、角力とりになったてえやつだな」 「うん、名前からしてしゃれてるじゃあねえか。それに、出足の早えとこが気持ちがいいや。なあ、行司《ぎようじ》が呼吸をはかってよ、さっと軍配をひくとたんに、どーんとひとつ上《うわ》突っぱりでもって相手のからだあ起こしておいて、ぐーっと、こう、左がはいって……」 「いてえ、いてえ、おいっ、いてえよ……おめえ、ずいふん手が長えんだな。そんなところから手がとどくとは……おれだって、負けちゃあいられねえや。やいっ」 「あれっ、右をいれやがったな。なにを、こんちくしょうめっ、やる気か? よしっ、さあ、こい!!」 「お待ちよ。寝てたんじゃあどうもあがきがつかなくっていけねえや。さあ、立って組もうじゃあねえか」 「そうか。よし、そんなら、ふんどしをしめなおそう」  こうなると、まんなかの男もだまってみていられませんから、お盆を軍配《ぐんばい》がわりにして、 「さあさあ、双方、見合って、見合って……それっ」  と、お盆をひきましたから、 「よいしょっ」 「なにくそっ」 「はっけよい、のこった、のこった、のこった……はっけよい!!」  ドタンバタン、ドスンドスン、バタン、メリメリメリ……となりのさむらいは、さっそく手を打って、 「伊八、伊八!!」 「しょうがねえなあ、こりゃあ……へーい、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は間狭でもよいが、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? 三味線と踊りがやんだとおもえば、こんどは角力だ。ドタンバタン、ドスン、メリメリメリッと、唐紙《からかみ》からこちらへ片足をだしたぞ……いや、あのさわぎではうるさくて寝られん。しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。さきほども申しました通り、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてまいれ」 「へえへえ、かしこまりました……どうも手がかかってしょうがねえなあ。……ごめんくださいまし」 「よう、きたな、野郎。よしっ、一番くるか!!」 「なるほど、こりゃあ寝られねえや。もしもし、あなたがた、さっきも申しあげましたでしょう? おとなりのお武家さまが、うるさくておやすみになれないと……」 「あっ、そうそう。すっかりわすれてた。わかった。わかったから、もうすぐ寝るよ。いえ、こんどは大丈夫、もうはなしもしない。いびきもかかない。息も……しないわけにいかねえから、息だけはそうっとするけど、すぐに寝るよ。安心して帰れよ……いけねえ、いけねえ。うっかりしちまった。だめだよ。ああいう力のへえるはなしは……もっと力のへえらねえはなしをしようぜ。なにかねえかな、こう力のへえらねえはなしは?」 「どうだい、色《いろ》ごとのはなしてえのは?」 「まあ、それが一番しずかでいいんだけどもね、まあ、おたげえに、いずれをみても山家《やまが》そだちってやつでね、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだからな」 「おっと待った。おう、金ちゃん、いかに親しい仲だとはいいながら、すこしことばが過ぎゃあしねえかい?」 「なにが?」 「だってそうじゃあねえか。なんだい、その、いずれをみても山家そだち、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだとは、すこしことばが過ぎるだろう? きざなことをいうんじゃあねえが、色ごとなんてもなあ、顔やすがたかたちでするもんじゃあねえんだぜ。人間をふたり殺して、金を三百両|盗《と》って、間男《まおとこ》(密通)をして、しかも、三年|経《た》っても、いまだに知れねえってんだ。どうせ色ごとをするんなら、これくれえ手のこんだ色ごとをしてもれえてえなあ」 「へーえ、してもれえてえなあというところをみると、源ちゃんは、そんな手のこんだ色ごとをしたことがあるのかい?」 「あたりめえよ。あるからいうんじゃあねえか、……なあ、いまから三年ばかり前《めえ》に、おれが川越のほうへしばらくいってたことがあったろう?」 「うん、そんなことがあったっけなあ」 「あんときゃあ、伯父貴《おじき》のところへいってたんだ。伯父貴はな、小間物屋をやってるんだが、店で商《あきな》いをするだけでなくって、荷物をしょって、得意まわりもするんだ。で、ご城内のおさむれえのお小屋なんかもあるくこともあって、商売もなかなかいそがしいのよ」 「ふんふん」 「おれもいい若え者《もん》だ。毎日ぶらぶらしてるのも気がひけるから、『伯父さん、おれも手つだおうじゃあねえか。そんな大きな荷物をかついじゃあ骨が折れるだろうから、おれがかつごう』ってんで、伯父貴にくっついて、毎日城内のおさむれえのお小屋をあるいてた。ところが、ある日、伯父貴がぐあいがわりいもんだから、おれが、ひとりで荷物をしょって、ご城内のおさむれえのお小屋をあるいてると、お馬まわり役、百五十石どりのおさむれえで、石坂段右衛門という、このかたのご新造《しんぞ》さんが、家中《かちゆう》でも評判のきりょうよしだ。おれが、ここの家へいって、『こんちは、ごめんくださいまし』というと、いつもなら女中さんがでてくるんだけども、あいにく留守だとみえて、その日にかぎって、ご新造さんがでてきて、『おう、小間物屋か。よいところへきやったの。遠慮せずと、こちらへあがってくりゃれ』と、こういうんだ」 「へーえ、どうしたい?」 「お座敷へ通されると、ご新造さんが、『そなたは酒《ささ》を食べるか』と、こう聞くんだ。だからね、『たんとはいただきませんが、すこしぐらいでございましたら……』と、おれが返事したんだ」 「へーえ、おまえ、やるのかい、笹を? 馬みてえな野郎だなあ……ははあ、そういわれてみりゃあ、きのうも、のりまきがなくなってから、まだ口をもごもごさせていたなあ」 「なにいってやんでえ。ささったって、笹の葉っぱじゃあねえやい。酒のことをささというんじゃあねえか……まあ、そんなこたあどうでもいいや……しばらくすると、お膳がでてきて、ご新造さんが、おれにさかずきをわたしてくだすって、お酌までしてくださるじゃあねえか。せっかくのお心持ちだから、おれが一ぺえいただいて、ご新造さんのほうをみると、なんだか飲みたそうなお顔をしてるんだ。そこで、『失礼でございますが、ご新造さんも、おひとついかがでございます?』っていうと、ご新造さんが、にっこり笑って、そのさかずきをうけてくだすったから、おれが酌をする。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。おれが飲んで、ご新造さんに返す。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。やったりとったりしてるうちに、縁は異なもの味なものってえわけで、おれとご新造さんとがわりなき仲になっちまったとおもいねえ」 「いいや、おもえない。おめえは、わりなき仲ってえ顔じゃあねえもの……薪《まき》でも割ってる顔だよ」 「なにいってやんでえ。そこが縁は異なもの味なものよ。なあ? それからというものは、おらあ、石坂さんの留守をうかがっちゃあ通ってたんだ」 「泥棒猫だね、まるで……で、どうしたい?」 「ある日のこと、きょうも石坂さんが留守だてえんで、すっかり安心して、おれとご新造さんとが、さかずきをやったりとったり、よろしくやってると、石坂さんの弟で大助、こりゃあ家中第一のつかい手だよ。このひとが、朱鞘《しゆざや》の大小のぐーっと長えのをさして、『姉上、ごめんくだされ』ってんで、ガラッと唐紙をあけた。すると、おれとご新造さんが、さかずきのやりとりをしてるじゃあねえか。野郎、おこったの、おこらねえのって……『姉上には、みだらなことを……不義の相手は小間物屋、兄上にかわって成敗《せいばい》(処罰)してくれん』っていうと、例の長えやつをずばりと抜いた。おらあ、斬られちゃあたまらねえから、ぱーっと廊下へとびだすと、大助てえ野郎もつづいてとびだしてきた。おらあ、夢中で逃げたんだが、なにしろせまい屋敷だから、すぐに突きあたりになっちまった。しょうがねえから、ぱーっと庭へとびおりると、つづいて大助てえ野郎もとびおりたんだが、人間、運、不運てえやつはしかたのねえもんだ。大助てえ野郎が、あたらしい足袋をはいてやがったもんだから、雨あがりの赤土の上でつるりとすべって、横っ倒しになったとたん、敷石でもって、したたか肘《ひじ》を打ったからたまらねえや。持ってた刀をぽろりとおとした。しめたっとおもったとたん、おらあ、その刀をひろうと、大助てえ野郎をめった斬りにしちまった」 「うーん、えれえことをやりゃあがったなあ……それで?」 「ご新造さんは、もうまっ青な顔になっていたが、『これ、ここに三百両の金子がある。これを持って、わらわをつれて逃げてくりゃれ』と、おれに金づつみをわたしたから、『ええ、よろしゅうございます』ってんで、これをふところにいれちまった。すると、ご新造さんが、たんすをあけて、持って逃げる着物をだしはじめたから、すきをうかがって、おらあ、うしろから、ご新造さんをめった斬りにしちまった」 「またかい? ひでえことをしゃあがったなあ……なにも、ご新造まで殺すこたあねえじゃあねえか」 「そこが、おれとおめえとのあたまのはたらきのちがうところだ。なぜって、かんげえてもみねえな。あとから追手《おつて》のかかる身だよ。足弱《あしよわ》なんぞつれて逃げきれるもんか……どうでえ? 金を三百両盗って、間男をして、人間をふたり殺して、三年経っても、いまだに知れねえってんだぞ。どうせ色ごとをするんなら、このくれえ手のこんだ色ごとをしてもらいてえなあ」 「ふーん、おどろいたねえ。ひとはみかけによらねえっていうけど、ほんとうだなあ。まったくてえしたもんだ。いや、おそれいった。じつにどうもたいした色ごと師だ。ほんとにおどろいた色ごと師だよ、源ちゃんは…… 色ごと師は源兵衛、源兵衛は色ごと師、スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ……源兵衛は色ごと師、色ごと師は源兵衛だ……」 「伊八、伊八!!」 「へーい、また手が鳴ってやがるな。寝られやしねえや、こりゃどうも……へーい……お呼びでございますか?」 「敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した?」 「昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて……」 「だまれっ、万事世話九郎と申したは、世をしのぶ仮《か》りの名、まことは、川越の藩中にて、石坂段右衛門と申すもの。先年、妻と弟を討たれ、逆縁ながらも、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛なる者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが、それはあまりに理不尽《りふじん》(無理)。一応そのほうまで申しいれるが、拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれっ」 「こりゃあどうもたいへんなことで……少々お待ちくださいまし。となりへいってまいりますから……どうもとんだことが持ちあがっちまった。こりゃあえらいことだぞ……ええ、ごめんください」 「スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ、源兵衛は色ごと師、色ごと師は……あははは、またきやがったな。わかった、わかった。すこし調子に乗りすぎちまった。すぐ寝る。すぐ寝るから……」 「いいえ、こんどは寝ちゃあいけません。ええ、このなかに源兵衛さんてえひとがいらっしゃいますか?」 「源兵衛はおれだが……」 「あなたねえ、ひとを殺したおぼえはありますか?」 「え? ……ああそうか。廊下で聞いてやがったんだな。おう若え衆、どうせ色ごとをするんなら、おれぐれえの色ごとをやってもらいてえね。人間をふたり殺して、間男をして、三百両盗って、しかも、三年経っても、いまだに知れねえてんだ。どうだ、てえしたもんだろう?」 「いいえ、あんまりたいしたもんじゃあありませんよ。おとなりのおさむらいさまは、石坂段右衛門とおっしゃいます。『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛……』……あなただ。あなたですよ……『仇源兵衛と申す者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが……』まあ、わたしを呼んでね、『拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれ』ってんですけどもねえ、あなた、となりへ斬られにいらっしゃいますか?」 「おいおい、ほんとうかい? じょうだんじゃあねえぜ。おちついとくれよ」 「あなたがおちつくんですよ」 「いや、若え衆、まあ聞いてくんねえ。じつはな、半年ばかり前、おれがね、両国の小料理屋でもって一ぺえやってたんだ。そのとき、そばでもって、このはなしをしてたやつがいたんだ。おらあ聞いていて、うん、こいつあおもしれえはなしだ。どっかでもって、いっぺんこのはなしをつかってみてえとおもってたんだよ。そうしたら、さっき、金ちゃんが、『いずれをみても山家そだち、女にゃあ縁のねえつらだ』なんていったろう? だから、両国のはなしをつかうのはこのときだってんで、口からでまかせに、つい自分のはなしとしてやっちまったんだ。だからさ、人間をふたり殺したのは、両国のひとなんだから、となりのおさむれえに両国へいってもらっておくれ」 「へーえ、すると、このはなしは受け売りなんですか? あなたねえ、こんなややっこしいはなしを、口からでまかせに、むやみに受け売りなんぞしちゃあこまりますよ」 「いや、めんぼくねえ。つい調子に乗っちまったもんで……」 「ほんとうにこまりますねえ。あんたがたのために、こっちゃあ寝られやあしねえんだから……まあ、どうなるかわからないけれども、とにかく、となりへいって、おさむらいさまに、よくはなしをしてきますからねえ……しょうがねえなあ、ほんとに世話ばっかり焼かせて……ええ、お武家さま、どうもお待たせいたしました」 「ごくろうであった。で、いかがいたした?」 「へえ……それが、その……なにかのおまちがいではございませんか?」 「まちがい?」 「へえ、源兵衛という男の申しますには、あれは、なんでも両国の小料理屋で聞いたはなしの受け売りだとかいうことで……ええ、人殺しをしたり、金を盗ったり、間男をしたりと、そんなことのできそうな男ではございません。自分のかみさんが間男をされても気がつかないというような顔でございまして……とても人を殺すなどという度胸は……」 「ええ、だまれ、だまれっ……現在、おのれの口から白状しておきながら、事《こと》ここにおよんで、うそだといってすむとおもうか!! さようないいわけによって、この場を逃れんとする不届至極《ふとどきしごく》の悪人めっ。ただちに隣室に踏みこみ、そやつの素っ首たたきおとし、みごと血煙りあげて……」 「もし、少々お待ちください。ねえ、お武家さま、ただの煙りとはちがいますよ。血煙りてえやつはおだやかじゃあありません。あの部屋で血煙りがあがったなんてえことが評判になりますと、てまえどもには、これから、お泊まりくださるお客さまがなくなってしまいます。どうか、せめて庭へでもひきずりだして、血煙りをおあげくださるということにねがいたいもんで……」 「いや、わかった。そのほうの申すところ、一応もっともじゃ。なるほど、仇討ちとはいいながら、死人がでたとあっては、当家としても、今後のめいわくとなろうな……なにかよい思案は? ……うん、しからば、かよういたそう。明朝まで源兵衛の命をそのほうにあずけおこう。明朝あらためて、当宿場はずれにおいて、出会《であ》い敵《がたき》といたそう。しからば、当家へめいわくはかかるまい?」 「へえへえ、それはありがとうございます。もう、そうねがえれば、大助かりでございます」 「さようか。しからばそのようにいたそう。仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友《ほうゆう》が二名おったな? これは、朋友のよしみをもって助太刀いたすであろう。よしんば助太刀をいたすにもせよ、いたさぬにもせよ、ことのついでに首をはねるゆえ、三名のうち、たとえ一名たりともとり逃がすようなことあらば、当家はみな殺しにいたすぞ。よろしいか、さよう心得ろ」 「えっ、一名でもとり逃がすと、当家はみな殺し?! へえへえ、いえ、もうかならず逃がすようなことはいたしません。ええ、逃がすもんですか。へえ、かしこまりました。たしかにおうけあいいたしました。どうぞ、旦那さま、ご心配なくおやすみくださいまし……さあ、松どん、善どん、寅どん、喜助どん……みんなきてくださいよ。いえね、へたすると、ここで仇討ちがはじまるところだったんだが、あのお武家さまのおはからいで、明朝、この宿場はずれで出会い敵ってえことになったんだ。そのかわりね、三人のうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、家じゅうみな殺しだってんだから、こりゃあおだやかじゃあないよ。え? そうだよ。仇は、あの江戸のやつらだよ。ねえ、そういやあ、いやにこすっからいような目つきをしてたろう? なにしろ逃���したらたいへんなんだから……うん、縄を持ってきたかい? じゃあね、あたしが声をかけたら、かまうこたあないから、あいつらあ、ぐるぐる巻きにふんじばって、柱へでもなんでもしばりつけとかなくっちゃあ……え? 今夜は寝ずの番だよ。みんな覚悟してくれよ……ええ、ごめんください」 「おう、若え衆か、どうしたい、はなしはついたかい?」 「ええ、つきました。明朝、当宿場はずれで出会い敵ということで、はなしは無事につきました」 「おいおい、はなしは無事につきましたなんていってるけど、じょうだんじゃねえ。出合い敵てえのはなんだい?」 「ええ、宿場はずれで、あなた、殺《や》られます」 「えっ」 「それでね、『仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友が二名おったな? これは、朋友のよしみで助太刀いたすであろう』って……」 「しない、しないなあ」 「ああ、しないよ、ふたりとも……」 「いいえ、してもしなくても、ことのついでに首をはねるそうで……」 「おいおい、ことのついでにって、気やすくいうなよ」 「それでね、あなたがたのうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、あたしたちの首が胴についていないというようなことで……まことにお気の毒ですが、きゅうくつでも、あなたがたしばらしてもらいます」 「おい、若え衆、おいおい、かんべんして……」 「ええ、かんべんもくそもあるもんか」 「おいおい、なにをするんだっ」 「なにもくそもあるもんか……おい、みんな、かまわないから、ぐるぐる巻きにしちまえ!!」  店じゅうの者が、寄ってたかって三人を荒縄でぎゅうぎゅうしばりあげると、柱へ結《ゆわ》いつけてしまいました。  三人は、さっきの元気はどこへやら、青菜に塩で、べそをかいております。  一方、おさむらいのほうは、さすがに度胸がすわっているとみえまして、となりの部屋に仇がいるというのに、大いびきで、ぐっすりとやすんでしまいました。  さて、一夜あけますと、おさむらいは、うがい、手水《ちようず》もすませまして、ゆうゆうと、朝食も終えました。 「ええ、お早うございます」 「おう、伊八か。昨夜は、いろいろと、そのほうに世話を焼かせたな」 「いいえ、どういたしまして……さきほどはまた、多分にお茶代までいただきまして、まことにありがとう存じます」 「いや、まことに些少《さしよう》であった。今後、当地へまいった節は、かならず当家に厄介《やつかい》になるぞ」 「へえ、ありがとう存じます……ええ、それから、旦那さま、昨夜の源兵衛でございますが……」 「源兵衛?」 「はい。ただいま、唐紙をあけてお目にかけます……さあ、よくごらんくださいまし。あのまんなかにしばってございますのが、あれが源兵衛でございまして、その両|端《はし》でべそをかいておりますのが、金次に留吉でございます」 「ほほう、ひどく厳重にいましめられておるが、なにか、昨夜、よほどの悪事でも犯《おか》したか?」 「いえ、昨夜は、べつにわるいというほどのことはいたしません。ただ、はだかでかっぽれを踊ったぐらいでございますが……」 「それが、なにゆえあのように?」 「でございますから、あの源兵衛が、旦那さまの奥さまと、弟御さまとを殺した悪人でございます」 「ほほう、それは、なにかまちがいではないかな? 拙者、ゆえあって、いまだ妻をめとったおぼえもなく、弟とてもないぞ」 「いいえ、そんなはずはございません。ねえ、旦那さま、おちついて、よくおもいだしてくださいましよ。ゆうべおっしゃったじゃあございませんか……『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ……』って」 「ああ、あれか……あははははっ……いや、あれは座興じゃ」 「えっ、座興? 座興とおっしゃいますと、旦那さまも口からでまかせにおっしゃったんで? ……へーえ、口からでまかせが、いやに流行《はや》ったねえ……しかし、旦那さま、じょうだんじゃあございませんよ。ひとりでも逃がしたら、家じゅうみな殺しだっておっしゃったでしょ? ええ、もう、家じゅう、だれひとり寝たものはおりません。みんな寝ずの番で、あの三人を……あの三人だってかわいそうに、生きた心地はありませんよ。みんなまっ青になって、べそをかいて……旦那さま、あなた、なんだって、そんなくだらないうそをおっしゃったんでございます?」 「いや、あのくらいに申しておかんと、身《み》どもが、ゆっくりやすむことができん」
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