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#板ガム
ishikawajimusyo · 1 year
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『板ガム』久し振りにみた! 梅ガム、クイッククエンチ、ブルーベリー辺りは、良く食べたなぁ😋 #土地家屋調査士 #女性行政書士 #海事代理士 #健康 #YouTube #届出 #許可 #二世帯住宅 #建て替え #図面 #測量 #ロッテ #板ガム #CAD #足立区 #ひとりごと https://www.instagram.com/p/CoAPiGhPkVf/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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dogghousestudio · 2 years
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昨日22時30分から後輩と釣りやら車やらステラの自慢やらくだらない話をダラダラし、何故か1時くらいに今から行くんで支度しててください。と2時前に拉致られ西伊豆の石部まで。 いや、石部からスタート。 3時前に到着し、帰りが今。 無理。本気で無理。 石部→記憶ない→仁科で釣りしながら寝る→中木で夕間詰め→格ポイントチェック→遅いお昼ご→帰宅。 何がどーこーとか覚えてないくらいハードスケジュール。 でも、#22Stella がヤバかったのは覚えてる。ロッド2本で行ったはずなのに何故か帰りには3本になってた。面白いロッドだけど、車のロッドホルダーもう乗らない。ヤバい。 で、ロッド買ったとこで大好きな板ガム見つけたから即買い。 ダウンショットシンカーもとりあえずお買い上げ。 凄いな #DAISO さて落ちよう😴 #Simano #Stella #板ガム https://www.instagram.com/p/Ciw528Mv0sa/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ryukyushowcase · 1 year
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輸入ブリキ看板専門店のRYUKYU SHOWCASEです。 Topps社のバズーカバブルガムのブリキ看板です。 Topps社はベースボールカード等の販売でも有名な会社ですね。 メジャーリーガー等がベンチでクチャクチャ噛んでいるガムはこのガムが多いらしいです。 ロゴだけでシンプルなデザインなのにカッコイイです。 ※商品詳細はプロフィールのリンクからどうぞ♪ #ブリキ看板 #アメリカ雑貨 #インテリア雑貨 #輸入雑貨 #バズーカ #ガム #バブルガム #topps #ガレージ #diy #ryukyushowcase https://www.instagram.com/p/CkXKwxAv6v4/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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crydayz · 2 months
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240229 STRETCH
「貴様の存在など私の気持ち一つで簡単に潰せるのだぞ?」
という圧がけに対し
「すみません! あなたに盾突きたいとかそのような意図は一切ないんですが、多分それ無理です、やめた方がいいと思います!」
的な返しをして実際後者がめちゃくちゃ強い的な展開はエンタメ作品内でのチート能力演出として鉄板なわけだが、現実でそんな「事なかれ主義者のくせして人類最強」みたいな人間いるわけがない(UNIT2へ続く)
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◆UNIT1
ここで「それはあくまであなたの脳内における認識であって現実がそうとは限らないでしょう?」的な返しをしてくる人間もがいるわけだが、それに関してもいちいち律儀に答える必要はない
何故ならばこの私という存在は滅茶苦茶「ちっぽけ」であり、そんなちっぽけな人間にいちいち突っかかってくる人間も押し並べてちっぽけだからである
僕は僕自身の無力さに絶大なる信頼を置いている
だが、この認知(自分には社会的影響力が乏しいという思い込み)こそが最も酷い差別や断絶を生み出す土壌である事も理解している
理解しつつも「面倒くさい」という理由で自分の強さ / 加害性を見て見ぬふりする自分を「それなりの悪だな」と思う程度のモラルはある
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◆UNIT1.5
▲UNIT1は僕の脳内の汎用内省テンプレであって最初に提示した主張とは何の関係性もないただの「批判への予防線」である
主張と自己弁護はこのようなアセットの組み合わせによって成立しており、その運用に「真の理性や感情」つまり「本音」が関与してくる事はほとんどない
つまりこのような厄介ボールは手続きによっていくらでも量産できるわけで、これにぶら下がる会話も代わりの効く駄菓子めいたコミュニケーション・・動物的な「鳴き声」に過ぎない
ああ、またサボる為の無意味思考ガムを噛み始めてしまった。だがこのガムを噛んでしまったという後悔をシェアする事には何らかの価値があるはずだ。僕には意義や意味を見つけられなくとも、これを読んだ誰かが必ず何らかの意味性を見出してくれると信じている
少なくとも何らかの「味」を感じてくれると信じている
駄文に込める祈りはそれで十分
【UNIT2はない】
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osakiakiko · 3 months
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祖父母が亡くなり、家を処分したのが、10年ほど前。
年始に実家に帰った時に、母から「欲しい写真があったら持って行って」と言われて、クルマ好きだった祖父の写真を数枚もらって来ました。
小さい頃、仕事が忙しかった父に代わって、いつも学校行事に来てくれた祖父母。
栗拾いや、山歩きやキジ撃ち、雪遊びや温泉と、あちこちに連れて行ってもらいました。
そして助手席が、いつもの私の指定席。
スレスレの離合とか、峠道を後続のクルマを振り切って運転する祖父の姿は本当にカッコよくて、今でも思い出せるほど。
そして写真に写ってるクルマが何なのか、先日の取材時に、クルマのライターさんに教えてもらって来ました。
画像左上)S.40 夏
410 二代目ブルーバード
ピニンファリーナデザイン(!)
画像右下)S41.8.24
S5 二代目スカイライン
画像右上)S43.12 
S5 二代目スカイライン
猟の帰り、祖父の手には鉄砲、脇には仕留めたキジの束!
画像左下)
C10型 スカイライン(ハコスカ)
そして私の記憶の中の祖父が50代だったことに気付いて愕然🤣
不思議と祖父の運転する車では酔うこともなく、いつもダッシュボードに入ってた珈琲味の板ガムを食べてました。
いい思い出です。
#nissan #bluebird #skyline #410bluebird #pininfarina #s5skyline #c10skyline #car #oldcar #carmemories #carlife #granpa #longtimeago #日産 #ブルーバード #410ブルーバード #s5スカイライン #c10スカイライン #ハコスカ #ピニンファリーナ #昭和40年代 #祖父母との思い出
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souieba · 5 months
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メモ
マックのセットドリンクでスプライトを選ぶときはOKAMOTO'Sの曲を脳内で再生するし、小葱をひと束小口切りにしていくときはくどうれいんさんのエッセイを思い出して必死で2,3ミリ幅を目指してる。なんてことない瞬間をたのしいに変えてもらえて感謝してます、いろんなものに
最近パケ買いしたデンタルフロス、使い心地はいまいちだったけれど、とにかく美味しくて、もう好きになってきた。いい匂いするからよく嗅いでる、板ガムのミント
天使みたいな感じになりたいなーけどべつに飛びたいわけではないから機能的には羽はいらないな、どちらかというと水のなかで息とかしたいからえらがあったらいいかも、苦しくなく水に包まれたいな、水の中で音が聞こえて光が差して気持ち良くなりたいな、ひとびとのことを羊水に還したいという気持ちのDJをしたい、ドカドカは胎内でのキック!
好きな服屋のオーナーの子が、引き寄せの話をしてくれた。意思表示をすることと、信じることが大事だと改めて思う。引き寄せるということについて自分も思い当たる節があるので、もう少し確証をもって信じてみてもいいかもと思った。そっちのほうがたのしい!保険をかけるみたいにして、起こる前から不幸に考えてしまっていた昔の自分に教えてあげたい
会いたいとお誘いしたらうれしいと言ってもらえるの、こちらがうれしくなる。褒め言葉とか、明るい言葉たちはなるべく伝えたいなって思ってる。勝手かな。こちらが言わなかったら、伝わってなかったら、ないものと同じになってしまうから、知っててほしいなと思ってしまうな
午前中に身体を起こして、陽のひかりを浴びて風を受けて短い距離でも歩いた時に、自分がスポンジみたいに表面積が増えてなんでも吸収できるような状態になるのが大好き。好きな感じの文章を読んだり気に入った音楽を聞いたりするとすぐに泣きそうになる。こぼさずに取り込めてるふうに思えて気持ちがいい。でもその感覚のことをすぐ忘れちゃうから、度々怠惰に過ごしてしまう。ほんとは毎休日この感覚を呼び起こしたい
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shukiiflog · 6 months
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ある画家の手記if.90 名廊情香/雪村絢視点 告白
絢に簡単に語った、私と直人との馴れ初め話。 端折ってるってことも言ったはずだ、あれじゃあ私のほうがヤバい人間だってことも。 なにせ不穏な話だから絢の不安感ばっか煽っても話す意味がないかと思って、直人のことを教えるつもりで話した。私のことは誰も知らなくていい。
あのあと慧と会って直人の様子なんかを聞いたけど、どうやら直人にもまだ私の知らないものがあった、それで本人もきっと知らないまま生きるだろうって慧は言ってたか。記憶の抜け。 聞いた感じの第一印象は解離性同一性障害、慧もそんな把握でいた。病名ってのはてっとり早いもんだな、注意点や問題点がもうはっきりしたみたいだ。 って慧にも言ったら 「俺はお前ほど強くねぇからな、心細いから言葉になおす、よすがが欲しくなる」 …そう言っていた。 慧は言葉で武装してる。誰にでも通じる理解しやすい万人へ向けた話し方をする。講義を仕事にする人間としては最適なんだろう。社会的な場でのコミュニケーションにおける強者。 実態は、他者と肉体で関われない分の空虚をそうやって宙に吐いた言葉で補ってる。補うつもりが虚しくなって、言葉にすればするほど、人と人の体が離れていく。…慧はそういう、話し方をする。 誰もが慧に“他人”として適切な距離感からしか触れられなくなる。言葉の通じない直人にそれはまさしく通用しなかった。それで直人は大学時代、慧に躊躇せず踏み込んだ。 悲惨な結果に終わったし、慧は誰も愛せないと自認してるけど、私はそうは思わないな。正確には、それで終わってほしくはないな。 私の願望だ。 人生に愛の要らない人間もいるだろうが、平然としてるふりが板についてるけどあれで直人以上に寂しがりなのは充分わかるよ、あのガランとした冷たい部屋に一人で居てシェーズロングに腰掛けずに寄り添うように床に座って寝てる  そういうとこ見てると そう思うよ
今日会う人間にも、肩書きから入るつもりはない。 私は名廊情香だけど、姓も名も大した意味はない。だから名廊香澄の母親としてでもない、名廊直人の妻としてでもない、私の感じた不快感とただ守りたいもののために。 相手が手段を選ばないんなら私も武装する必要があるんだろうな。 チューイングガムを噛みながら服を着替えて、自室の棚からそういう時のものを出す。よくしなる頑丈な皮のベルト、腕時計の中に刃物、シャツの襟やブラの中に薄いのを一応入れておく、水に溶ける薬も。要らないならそれでいい。 ほとんどの道具は置いてきた。 絢から聞いた感じ世間的にはカタギらしいからテーブルの裏から拳銃が出てくるなんてことはないだろうし、ならなるべく身ひとつのほうが私の気が楽だ。いざとなれば素手でもいけるし、生活空間なら相���の部屋の中になんか使えそうなモンはあるだろ。 シャツの下にデニムを履いてベルトを締めて、長めの丈のコートを羽織った。人間の頭蓋骨を殴っても折れない頑丈な素材にヒールの部分だけ変えてもらった編み上げブーツの革紐をしっかりくくって締めていく。噛んでいたガムを口から出して奥歯だけに着けるマウスピースに仕込む。 ここまでの警戒がかえって非礼にあたるような相手なら、その方がいい。そういう可能性もある。 不快感を薙ぎ払いたいのか、なら私は薙ぎ払って得られる快感のためにこうするのか、…そういうことを考え始めると、慧の在り方は少し羨ましいよ。こんなときは特に。武装なんて初めからできないほうが。すべてが言葉で済むならそれが一番だ。
車に乗る。 私の愛車はメルセデスベンツだ。それも少し古い型で、頑丈さに定評がある。普通の日本車に車体をぶつければほぼ100パーセント相手の車のほうが潰れる。 簡単に潰れるのは中の人間を衝撃から守るためだ。潰れなかった硬い車に乗った人間が車内でどうなるか。私は車種を選ぶときそこに重きを置かなかった。これまでこの車に乗るのは私一人だったから。 強くあればよかった。そのための健康と、鍛えた体、リズムの整った衣食住、バランスのいい食事、動きやすい服。 脆いから周りを壊してしまう、力だけ持ってる直人。関わりたきゃ必要なときはあの巨躯を圧倒できる程度にはしておかないと。 でもそういう部分も少し改めなきゃいけないんだろうな。 一年前にはコイツを直人に貸したし、この前は香澄と絢を乗せた。…守り方を、変えていかなきゃ守れない人間もいる。
絢と電話で打ち合わせて決めた時間に間に合うように相手の家まで車を走らせる。 絢も同席すると言ってた。 私がむこうの家に直接訪ねるのは絢の事情を考えればリスキーなんだろうけど、あいつはあいつで無茶するからな…。慧が少しなだめるようなことを言ったらしいけど。
***
時間が近くなってきてからは、部屋の窓から外を見てた。 情香さんがそろそろ来るはず。 見てると近くのパーキングエリアに黒いベンツが停まって、情香さんが降りてきた。 不審じゃない程度の早足でうちに歩いてくる。黒のレザーコートがこんなに似合う女の人いるの… 俺がよく見知ってる女性って桜子さんとか桜とか歴代彼女とか、みんななんかふわっとしてる感じの人が多かったから、情香さんはいまだにちょっと未知の生き物感ある。 「あやー、もうくる?なおとくんのかのじょ」 俺の背中に飛び乗ってきた光さんをおんぶしながら、この人のほうがもっと未知の生き物だった…とか思う。 情香さんが34歳とか言ってたっけ…? 光さんのほうが歳上じゃん。 「ん。もう来るみたい。姿見えたし。あと彼女じゃなくて奥さんね」 「そのひとも絢の友だち?敵じゃないひと?」
光さんにも俺は、前の家のこととか話した。
詳しくは話してないけど、光さんが人質にとられたり危害を加えられたり…とかは、あの家で誠人さんが感知してる範囲では起きないと思うけど。 でも俺と真澄さんならどうにか切り抜けられる場面でも、光さんは体格的にどうにもならないようなことが多そうだから。 話したら光さんは正座して真剣な顔で向かいあって聞いてくれた。 「なるほど。絢にはかえりたくない家があって、敵に追われて逃げている。それでここにせんぷくしている。」 って言った後で、光さんは眉を下げて滅多にしないような泣きそうな顔して聞いてきた。 「…じゃあ追われなくなったら絢はどこかにいっちゃうの? ここにいるのはそのためなの?」 光さんはすぐ後ろのソファに座ってた真澄さんのほうにも振り返って、俺と真澄さんを交互に見た。不安そうに彷徨う視線に、真澄さんは何も言わない。 だから俺が言った。 「安全になっても俺はずっとここにいるよ。ここにいるのは隠れるためだけじゃなくて俺の意思だから」 本当のことだ。死ぬまで一生ここに居るかどうかは誰にも断言できないことだけど、今は、今の話をすればいい。 「絢も真澄のことがすき?」 真正面から聞かれる。光さんはこういうとこ物怖じしないというか、一周して逆に気遣われてんのかなとか、まだ謎だったりする。俺は笑って答えた。 「うん」 泣きそうだった光さんの目がぱっと開いて笑顔になる。そのまま笑って後ろにいた真澄さんの膝の上によじ登って、真澄さんの頰を小さな手で挟んで至近距離から顔を覗き込んでる。 「真澄も絢のことがすきだよね」 「うん」 ………。なんかすごいこと訊かれてたし簡単にすごい返事された気がする… 光さんは「真澄がいいこだ!」って真澄さんの首にぎゅっと抱きついてた。
「今日来る人は敵じゃないよ」 背中の光さんに言ったら警戒心より好奇心のほうが上回ったみたいに目をきらきらさせてた。 インターホンが鳴った「俺が出る」「わたしも」 光さんも一緒に玄関まで行った。 「情香さん、いらっしゃい」 扉を開けて情香さんを出迎える。お土産にお菓子もらった。 「お邪魔します。長居はしないから」 この前会ったときと何も変わらない、ちょっとだけ服装がかっちりしてるけど、他人の家に初めて訪問するときってそんなもんかな。 「なんかかわいい服着てんな。部屋着だといつもこうなのか?」 情香さんが俺の服を見て言う。 「これ、ジェラートピケってやつ。光さんが買ってくれた。俺に似合うって」 「光さん?」 「わたしです。」 俺の背中にきれいに隠れてた光さんがくるっと体を翻して情香さんの前に出た。 玄関で靴を脱いで端に揃えて上がる情香さんは光さんを見て目を瞬かせてる。そういえば光さんが居ることはまだなにも話してなかった。 光さんはじっと情香さんを見つめて「ジョーカちゃん。なおとくんの奥さん。」って言った。 「初めまして。お邪魔します。あなたは直人を知ってるの?」情香さんは優しい目で光さんに話しかける。 「なおとくんはわたしの義理のむすこで、人間を高次に導くものを探求するなかま。」 こういうことにこにこしながらも真面目に言うから、俺は慣れてきたけど、情香さんはさらに目を丸くして首を傾げてた。
情香さんをリビングに案内したら真澄さんはお茶いれて待っててくれた。 促されて情香さんは軽く会釈をしながらコートを脱いでソファに座って、コートは俺が受け取ってハンガーにかけといた。 真澄さんと向かい合って座った情香さんが先に挨拶した。 「初めまして。名廊情香と申します。突然の一方的な申し出を快諾していただいて、ありがとうございます」 情香さんの話してたことからして微妙に剣呑な空気になるのかと思ってたけど、情香さんは普段より優しく穏やかに笑ってる。真澄さんも空気感を合わせるみたいに返す。 「初めまして。私が雪村真澄です」 真澄さんのとなりに光さんが座ったから、真澄さんは少し顔を傾けて光さんのことを示す。「妻です」 「こんにちは。」 笑顔で情香さんにもう一度ちゃんと挨拶する光さんに情香さんは微笑みで返す。すぐに真澄さんにまっすぐ戻された視線に応えるように真澄さんが切り出した。 「直人さんとは何度か面識がありますが貴女にお会いするのは初めてですね?」 「ええ、そうなります。戸籍上は直人の妻で香澄の母ということになりますが、今回は個人的にあなたにお聞きしたいことがあってこうしてお訪ねしました。ただ、絢の身の上を考えるにあたって私がここに長居するのは好ましくないのではないかと思います。失礼ですが、当たり障りのない話は省いて、早速本題に入ってもよろしいですか?」 …情香さんの聞きたいこと。俺はまだ真澄さんにそのことはなにも訊いてない。俺の事情について俺が独断で情香さんに勝手に喋ったことは真澄さんに全部報告した。誰がなんの情報を持ってるかは共有しといたほうがいい。 「はい」 「では。今からちょうど一年ほど前、自宅に居た香澄が突然行方不明になりました。香澄のケータイから追って一人の該当人物に行き当たりました。該当者の名前は香澄のケータイの表示では雪村真澄となっていましたが、これはあなたのことで間違いありませんか」 「ええ」 表情は変わってないのに情香さんの目が一瞬だけ光ったような気がした。 「直人に連れ帰られた香澄は満身創痍と言っていい状態でした。山中で逃走するためにかなり無茶をしたようで、その怪我もあったでしょう。ただ、香澄の首には人為的に絞殺されかけた痕がありました。香澄に問い質したところ、それはあなたの行動によるものだと。それは事実ですか」 人為的に、殺されかけた痕 絞殺。…痕が残るほどの 「満身創痍…」 真澄さんの言葉に微動だにせずじっと聞き入る、いまだに穏やかな笑顔の情香さんが少し怖い気がした。 「事実ですよ。…いや、…」 真澄さんが一度口元を手で覆って、言葉を途中で彷徨わせた。…珍しいな。話してて言い淀みそうなときはいつも最初から黙ってるのに。 「満身創痍という表現では食い違いがあるかも知れませんね。全身打撲と身体中に裂傷、筋肉の断裂、低体温症、裸足で走った足の裏は肉が抉れていました。足を骨折していて手術をしています。しばらく発熱が続き、意識が混濁した状態で直人に会おうと入院した院内を歩き回り、ベッドに拘束される処置を施されました。満身創痍とは、このような状態でした」 まだ詳しく聞いてなかったことがどんどん出てくる。俺が聞いたのはどっちかというと直にぃの行動とか体に残った後遺症のこととかだったから。 ーーーー殺されかけて 逃げ延びた … 「あなたにされたことから逃れるための行動としてはごく自然に思えますが、あなたはどう思いますか。…いえ、行動するとき、あなたはどうお考えになりましたか」 「自然でしょうね。私はあの子の話を聞こうとはしませんでしたから」  真澄さんが…香澄の話を聞かなかったのは 香澄が意思を持たないと…自分ではなにも判断できないと思ってたからなんじゃないか  …横から口を挟もうかと思ったけど、情香さんは俺のほうを一度も見ない、それだけで、「お前は今は黙ってろ」って言われてる気がした。そしたら真澄さんが言ってくれた。 「私はその自然な反応をあの子ができると思っていませんでした」 …よかった。自分をちょっとでもフォローするような言葉を真澄さんは避けがちだから 「…絞殺されかけた…ことを、あの子は自分の口でそう言いましたか」 「言っていません。香澄は、首を絞められた、とだけ言いました。それも私が問い質してようやくです。香澄の中に絞殺という言葉は今も浮かんですらいないでしょうね。夫の直人にもその発想はないかも知れません。ただ、首に痕が残るほどの締め方は本来ならお戯れでは済まないことのはずです。ただでさえ人体の急所を集中して狙っているのですから、そこに死という結果と殺意がないというほうが、無理があるかと私は考えましたが。何か見当違いな部分があったら忌憚のない答えをいただければと思います」 情香さんは…落とし所を探しにきてるのか。真澄さんを極悪人だと決めつけてきたわけじゃ…なさそうだ。多分。 「いえ…納得しました」 目を伏せた真澄さんはしばらく黙ってた。光さんがソファに置いてる手のすぐ横にあった真澄さんのシャツの袖を小さくぎゅっと握ったのが見えた。 「話を遮って申し訳ない。どうぞ続けてください」 「…少し私の疑問からは話が逸れますが、これもあなたの口から聞いておかなければいけません。事が起きる前に、香澄は夫にあなたのことを簡単に説明していたようです。曰く、あらゆる家族関係を包括したような、自分を庇護してくれる存在であったと。香澄が行方不明になったとき、直人はそのことに憤っていました、なぜあなたがいながら自分のような存在に関わらせたまま香澄は今日まで放置されたのか、と。…何故ですか。事の顛末や絞殺未遂を一旦脇においてお尋ねします。香澄を救助する目的の誘拐であったなら、何故あのタイミングだったのですか?」 「香澄を救助…ね」 それから真澄さんはいつも以上に言葉にすることを吟味するみたいにして話し出した。 ーーーー私は直人さんのことをほとんど存じておりません…直人さんが香澄に具体的にどのような態度で関わっていたのかも。知っていたのは直人さんと関わってから香澄が入退院を繰り返すようになったこと…だけ  あの子を救助するとは思っていませんでしたよ。それはそうだったらいい…というだけの私の勝手な願望でしかありませんでした …浚ったのは彼らが家族になったからです。共に生活をし始めたから… 香澄が人生の一部になってしまうのは…危ういと思った、一時ならば構わない、あの子は直人さんを助けたかもしれない…けれど… 要領を得ずすみません…ただの勘だった…とも、経験則だったとも言える、あそこが限度だろうと私が勘でそう思った…そういうことにさせてもらいますーーーー 「……。」 ぜんぶ、一年も前の話だ。今と違うから、筋の通った説明は…事情を知らない相手にはできない… 「限度、ですか」 情香さんはまっすぐに見つめていた真澄さんから��と視線をはずして、穏やかに笑うのをやめた。少し目を伏せてぼんやり遠くを眺めるような目をしてる。 「……私の話になりますが、私は夫…直人と夫婦らしい共同生活をした事がありません。夫の現状もほとんど把握していない有り様で、香澄といつからどのように関わり始めたのかも、直人から聞いたに過ぎません。 ただ、あなたの経験則という言葉������りるなら、ーーー私ははじめにあなたと同じ判断を下しました、直人に対して。誠実さと暴力性の境界線を弁えろと諭しましたが……それでも二人は紆余曲折を経て家族になる道を選んだ。 養子縁組の話が持ち上がって、初めて私は香澄に会いました。家族になるにあたって香澄のこれまでの略歴や自分についてを香澄自身に尋ねましたが、問い詰めてもほとんど曖昧模糊とした返答しか返ってきませんでした。…私が香澄と家族になる覚悟と決意を固めたのはその時です。これも言葉を借りるなら、香澄を直人と居させたいだけにしておけば「限度を超える」と。おそらくは双方に言えることです。 正式な家族になれば、私が堂々と二人に立ち入る口実ができます。…私はまだ香澄のことをあなたほど深く把握しているわけではありませんが…奇しくも逆の方法で、守ろうとしていたと これは…そう考えて、いいものでしょうか」 情香さんは、香澄を守るために家族になったのか。…直にぃと家族になったときと、少し似てるな。これが情香さんのやり方ってことなのかな…。 「…あの子が大事なんですね」 「どうでしょう、私の動機を言葉にすればそういう表現になるのかも知れませんが、私に持ちうる手段が他になく無力だったというだけでもあると思いますよ」 絶対に揺らがない軸をもって行動してるように見えたけど、ただ独善的なわけでもない。…それはこの前の話からも、わかる。 「手段は動機の後にある、必要な力も」 コーヒーを口に運びながら真澄さんが言った。 「貴女は香澄を大事に思って…守ろうとしている…のかもしれませんが、僕についてはあいつを守ろうとしてたとは、思わない方がいいですよ」 「それなら守ろうとする以外で、絞殺しようとした理由は …なんだったんです」 その後に真澄さんが言ったことは 俺の想像の範囲内にあったけど、何度も否定してきた そのものだった
「殺そうか迷ったんですよ」
「もう何度も…何度も、迷った」
「あの子はいつものことだなんて…言わなかったでしょうけど」
ーーーーかわいそうだと思うよ…。
「殺すって  なんで…?」 口をついて出た 黙ってられなかった   なんで… 「絢は香澄が生きる方へ向かっていたんじゃないかと話してたね。そういう人間も居るだろう。僕も可能性くらいは知っていた…だが香澄はそうじゃ無かったんだよ」 そうじゃなかった …そうじゃなかった? なんで それを知ってるんだ 誰も 誰かのことなんて 「なんで真澄さんがそれを知ってるの?」 誰かの本当のことなんて 自分の本当のことだって 「僕が…あの子に何かある度生かし続けたというだけだ  以前の香澄は守るべき自我を持ってなかった、そう話したね。あの子はどれほど痛め付けられても尊厳を踏みにじられても自殺する意思すらなかっただけで…死ぬ寸前で僕が遮っていた」 「………」 「僕のせいで生きているなら僕があの子に死をあげるべきなんじゃないか …そう思っては首に手を掛けた」 ……… 「生きていてほしいのと同じくらい死んでほしかった 僕のことも僕とは認識せずにされるがままで 香澄はもう自分から死にたいとさえ言えなかったからね」
「でも僕は結局いくら関わっても自分が責を負わなくて済むことを知っていてあの子の傍にいました」
「迷ったまま…香澄が逃げ出すまで何もできませんでした」
「ーーーー誰も誰かの本当のことなんて分からない、一生、どれだけ長く一緒にいても、どれだけ注意深くその人を見てたって、どれだけその人を深く愛したって、憎んだって、誰も誰かのことなんてわかるはずない、なのに そうじゃなかったって? 自我がないのも意思がないのも香澄の外側を見てそう考えただけの真澄さんの妄想だ 遮られなきゃ死んでたかどうかだって誰にも分かるもんか、香澄は生きてる、起きなかったことなんて全部ぜんぶただの妄想だ 希望も理想も抱かないから良いほうに事が運んだときにそれが奇跡だなんて滑稽な言葉になるんだ 周りがそれを担わないで終わらせることばっかり考えてなにが良いほうにいくもんか
誰かを終わらせる権利や資格が誰かにあってたまるか そんなものあってたまるか!!!」
最後のほうは叫ぶみたいな口調になった 泣きそうだと思ったからその前に立ち上がったそのまま書斎に駆け込んだ
***
珍しく…というかまだそんなに接したことがあるわけじゃないけど、感情を剥き出しにするのをなるべく避けてるような印象があったから、今の絢の言葉と行動は少し意外だった。 絢のあとをあの小さな女の子…光さん、か、が「わたしがいく。」って追いかけてった。 「…絢もこの場に居た方がよろしければ呼んできますが」 絢が駆け込んでった部屋の扉を見るともなしに見てたら向かいから言われた。 「必要ありません。私が聞きたいことはあと一つだけでしたけれど、今のお話をお聞きして、もうお尋ねする必要はないと思いました。あとはこちらのご家族の問題でしょうから」 そう言ったあとで、絢も女の子も居なくなったリビングで軽い話を振る。 「随分若い奥さんですね」 「光は僕より年上です。… 一応」 「………不思議なこともあるもんだな…」 つい普段の口調が出た。 一呼吸置いて、シャツの上に着てた薄手のジャケットを脱ぐ。シャツの襟やあちこちに仕込んでた物を全部その場で出してベルトを腰から引き抜いて、シャツの背中からアーミーナイフを取り出す。 それらをひとつずつテーブルの上に並べていく。 「ティッシュかなにかお借りしても?」 訊くと「どうぞ」って箱ごと渡されたから遠慮なく大量に引き出して手で口元を隠しながらマウスピースとガムを取り出してティッシュの中に丸めて包み込んで、ゴミ箱が見当たらないからジャケットのポケットにとりあえず突っ込んだ。 洗面所だけ借りて手を一度洗ってからリビングに戻る。 ずらっと並んだ物騒な物を前に、膝に手を置いて相手に頭を下げて謝罪する。 「最悪の事態のために最低限の備えをしてきました、非礼をお詫びします」 「いえ」 道具を全部かき集めてまとめてジャケットの上に放って、風呂敷みたいに包んで持つ。 わざわざ晒す必要もないんだろうが、こうしとかなきゃ勘付かれてた場合に私が信用を落とすからな。 ソファから立ち上がって、コートを肩に引っ掛けて持つ。 「それじゃあ、私はそろそろ失礼します。どうも私が引っかき回したようで…絢は放っといて大丈夫ですか」 「…光がついてますから大丈夫でしょう。一声掛けます?」 「今は結構ですが、帰る前にひとつだけ。絢が、直人のことを調べて回ってますね?」 「そうなんですか? 知りませんでした。絢が何をしているかまで干渉していないもので」 ガリガリ頭をかいてセットしてた髪型を崩す。滑らかに嘘をつくタイプか…?…直人とは逆に難儀なやつだな。深く関わらねぇならこんなもんなんだろうけど。 「……どちらにせよ知っておくべきことですから。絶対に関わらせてはいけないしあなたも極力避けるべき人間についてです。中郷稔という、直人の…まぁ恩師のような存在なんですが。関われば死人が出るのを避けられない厄介な人種です。もうご存知かもしれませんが、被害当事者としての警告です。直人を辿れば早い段階で行き着いてしまう。いつ誰にむけて何をするかはまったく読めないと思って、警戒を怠らないようにお願いします」 「…どうも」 「まってまって!まだかえらないで!」 絢の入ってった部屋から女の子…光さん、が出てきて、私を呼びとめた。 その子はポケットからスマホを取り出して画面を操作しながら言う。 「ジョーカちゃん、メアドこうかんしよ。」 まだこの子にどう接するか定まらないまま言われた通りに私もスマホを取り出して連絡先を交換した。 「よし。ともだちがふえた。…あとでききたいことあるからメールするね…。」 語尾にむかってだんだん声が小さくなってる。聞きたいこと? まぁいいか。
さて これで言うべきことも聞くべきことも済んだ。 私の憂いが晴れただけなんだけど、今日はこれで満足するしかないな。
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おはようございます 1月13日(金) #西多賀眼科医院 午前9:00〜12:00 午後14:30〜17:00 ⁡ #ピース 記念日 1946年のこの日、高級たばこ「ピース」が発売された。 当時、10本入りで7円で、日曜・祝日に1人1箱だけに限られていた。 ⁡ 1968年 誕生日 #CHARA (シンガーソングライター) ⁡ 【医師国家試験】 来月2月4日5日は医師国家試験が行われます。 医学生の皆さん頑張って下さい! ⁡ 2021-A44 42 歳の女性。関節痛を主訴に来院した。1年ほど前から眼の乾燥感を自覚していた。自宅近くの眼科を受診し、ドライアイと診断され点眼薬の処方を受けている。3か月前から手のこわばりと両側手指の関節痛を自覚し、症状が改善しないため受診した。体温 36.5℃。脈拍 72/分、整。血圧124/82mmHg。眼球結膜に充血を認める。舌の乾燥を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。右中指近位指節間関節と両側手関節に圧痛を認める。尿所見:蛋白-、潜血-。血液所見:赤 血球 410万、Hb13.7 g/dL、Ht 38 %、白血球 3,400好中球 72%、好酸球2%、好塩基球1%、単球 12%、リンパ球13%、血小板 17万。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、AST23 U/L、ALT25 U/L、γ-GT34 U/L基準〜50、尿素窒素17mg/dL、クレアチニ ン 0.6mg/dL、血 糖 96mg/dL、HbA1c5.4 % 基 準 4.6〜6.2。免疫血清学所見:CRP0.3 mg/dL、リウマトイド因子(RF)128IU/mL (基準 20未満)、抗核抗体640倍基準 20以下。 診断に最も有用な自己抗体はどれか。 ⁡ a PR 3-ANCA b 抗 SS-A抗体 c抗 MDA抗体 d抗 dsDNA抗体 e抗アクアポリン 抗体 ⁡ ↓ ⁡ ↓ ⁡ ↓ ⁡ ↓ ⁡ 【正解】 b 抗 SS-A抗体 ⁡ 【診断】シェーグレン症候群 ⁡ 【解説】シェーグレン症候群はスウェーデンの眼科医にちなんで名前がつけられました。 中年女性に涙腺や唾液腺を標的とする異常免疫(自己免疫)が起こる病気です。 ⁡ 膠原病に合併する二次性シェーグレンと、合併しない原発性シェーグレンに分かれます。 ⁡ 二次性シェーグレンは、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、皮膚���炎、混合性結合組織病に合併します。 ⁡ 原発性は、①目と口の乾燥のみ、②リンパ球浸潤などにより臓器障害を引き起こす、③悪性リンパ腫や原発性マクログロブリン血症を発症する、3つのタイプがあります。 ⁡ 診断としては、四つの診断基準はあります。 ①生検病理組織検査(口唇腺、涙腺生検) ②口腔検査(ガム試験など) ③眼科検査(シルマー試験、角結膜上皮障害) ④血清検査(SS-A, SS-B) この③を満たすかどうかで、よく眼科へ紹介となってきます。 シルマー試験は目に紙をはさみ、5分間涙液量を検査します。 正常は10mm以上、シェーグレンでは5mm以下と涙液減少を認めます。 また角膜、結膜上皮障害の評価のため、蛍光色素(フルオロセイン)試験やローズベンガル試験を行います。 ⁡ 逆に著明な涙液分泌減少のドライアイ症例には、この病気を疑い採血などの全身検査を行う必要があります。 ⁡ 長文をお読みくださり、ありがとうございます。 一緒に眼科のお勉強をいたしましょう! #医師国家試験#医学部 #シェーグレン症候群 ⁡ 西多賀眼科医院ホームページも、どうぞよろしくお願いいたします↓ https://nishitaga-ganka-clinic.com/ ⁡ #眼科 #仙台 #宮城 #白内障 #結膜炎 #緑内障 #ドライアイ #眼鏡 #メガネ #コンタクトレンズ #眼瞼下垂 #太白区 #鈎取 #西多賀 #長町 #八木山 #富沢 #名取 #秋保 #秋保温泉 #長町モール #誕生日 #今日は何の日 (西多賀眼科医院) https://www.instagram.com/p/CnVJyn9ynN2/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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picaru · 2 years
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【公演情報】
7 Oct & 9 Oct 2022 @ 東京芸術劇場 シアターイースト
東京芸術祭2022 芸劇オータムコレクション:WORLD BEST PLAY VIEWING
CASTS(20/21 season):Achraf Koutet/Alwin Pulinckx/Bart Slegers/Chris Nietvelt/Frieda Pittoors/Gijs Scholten van Aschat/Hans Kesting/Hugo Koolschijn/Ilke Paddenburg/Janni Goslinga/Majd Mardo/Maria Kraakman/Marieke Heebink/Roeland Fernhout/Steven van Watermeulen
【作品情報】
Director: Ivo van Hove
Text: William Shakespeare "Coriolanus""Julius Caesar""Antony and Cleopatra"
world premier: 17 Jun 2007
【あらすじ】
日本語版あるから省略
【感想】
2022年10月7日/10月9日
2回観ても5時間30分全然飽きなかったからそれだけでスゴイ。実際の公演では観客は舞台上のセットに勝手に座ったりスマホで撮影することが許されていたらしい…なんだそれ…多分イヴォさんがそのコンセプトを発表した時ひとりやふたりは「こいつ何言ってんだ…?」って思ったはず。2分25秒あたりから見るとどんな感じだったか少し想像できた動画貼る。上映版は無観客なので、もはや違う作品だと思った方が良さそう。
youtube
エノバーバスもちゃんとブルックリンの街中に駆けだしてるよ…!
3作品はちゃんと予習した方が良い。あそこの場面をそうやって演出するんだー!すげえな!天才かな!ってなれる。
コリオレイナスの煽り耐性のなさが噂通りだった。
会議(?)でコリオレイナスと護民官が殴り合いのけんかになるところ好き。世界びっくりニュース動画見てるみたい。
ブルータスがだいぶ狡猾な政治家で、私の持っていたブルータスのイメージとだいぶ違ってて面白かった。高潔さを表すようなセリフも全部(自分に対する)言い訳みたいに聞こえたし、演説も胡散臭いし、周りからの評価をうまく利用している感じ。
最初、ルーシアスはアレクサみたいな設定なのかと思った。
Ook jij, Brutusが聞き取れたので感動した。日本語を知ってるから聞き取れただけだけど。
エノバーバスに乳首を摘ままれるアントニウスなど。
ガムを噛んでいるオクタヴィアの”あの感じ”がうまく説明できなくて悔しいんだけど”あの感じ”にしようという境地にはちょっとなかなかいきつけないと思うので感嘆した。
クレオパトラの気分屋でヒステリックな設定は、こういうのがたまに指摘されるらしいイヴォさんのミソジニー的な部分なのかな…?と思ったけどアントニウスもだいぶアレだったので、単純に恋愛というものを極端に描写したのかな。クレオパトラはオリジナルもあんな感じだった気がするし。
”海上で”コントが鉄板すぎた。
アントニウスに殺して欲しいと言われる場面で、アントニウスの肩越しに映されるヴェンティディウスの表情がとても良いので何回でも見たい。
アントニウス死後のクレオパトラに対するドラベラの蛮行の意味がわからなかったんだけど、シンプルにクレオパトラの性的な魅力の再提示とかなの?弱ってるところにああいうことするヤツほんとむかつくよね。
ベタな展開が好きなので、アントニウスの死を嘆くクレオパトラにボロ泣きした。あんなにキィキィとヒステリックに騒ぎ立ててたクレオパトラが、彼の死に際しては腹の底から嘆くのでその演技にすっかり魅了されてしまった。あとクレオパトラが「もう食べないしもう飲まない」って言った直後にシャーミアンがシャンパン注いでふたりで笑いあうとこが好き。
とても楽しめたけど、欲張りだからやっぱり生公演も観たいな…。ストーリーに集中できるという意味では上映版の方が良い面もあると思うので、両方観たい。機会があると良い。
作品のテーマは「政治家と民衆」なんだと思うけど、問題提起に終始するのであまり突きつけられた感がなく、メッセージの強さという意味では物足りない気がしないでもない。最後に流れる政治学ゼミの期末エッセイ用テーマリストなテロップ群をみても「これ授業でやったっけ?」みたいな。「コリオレイナス」と「ジュリアス・シーザー」はまだ民衆の一人としての自分を振り返ることのできるテーマなんだけど、一番長くてインパクトのある「アントニーとクレオパトラ」ではそういう視点を持ちにくく、それが最後なので視聴後の突きつけられた感が薄くなってしまうのかもしれない。
とか言ってるけどめちゃくちゃ面白かった。いやだって単純に5時間30分飽きさせないってすごくない?(2回目)
ちなみに休憩は15分が1回で劇場内もロビーも飲食原則禁止。多分そもそもの劇場レギュレーションがあるんだろうけどせめてロビーではOKとか、どうにかならなかったのかな…。
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take100 · 2 years
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ソルティグレープフルーツスカッシュ
内容量500ml
販売者:株式会社不二家
味評価星4
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ロッテの板ガムのグレープフルーツ味に近いジュース。美味しい。後味に塩味を感じる。
ちょっと味薄く感じたりもするけれど、その分酸っぱいのも控えめなので許容範囲。
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kitaorio · 2 years
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環七の仔
字幕街は2大勢力により分断され、殺伐とした空気が流れていた。
【美しい街】の見本みたいなゴミ一つない景観。
その中にいがみ合う女性清掃員の姿。
総長「われ! 誰のシマ掃除しとるんじゃ!」
会頭「なんじゃわれ! 掃除するのに許可がいるんか!」
総長の背中のアップ 作業着の背中に暴走族のような刺繍で 『関東清掃連合 総長』
会頭の背中のアップ 『極掃会 会頭』
タイトル(嘘)仁義なき清掃
いがみ合いの続きのシーン
総長胸ぐらをつかみながら 「許可、許可って、役場かおのれ!  ここを掃除していいのは代々ワシの組だけなんじゃい!」
会頭「われの許可なんぞ必要になるかい!  ぐだぐだ抜かしているとヘラで鼻そいだろかい!」 ガム剥がし用のヘラを取り出して総長の顔に突きつける。
総長「なに、われー、われの腐れヘラで取られるようなヤワな玉じゃないわい!」 手にしていた洗剤を会頭にかけようとする。
総長と会頭がいがみ合っている間、 うしろではそれぞれの組の構成員(掃除のおばちゃん数名)が お互いを牽制しながら掃除をしている。
片方が掃除しているバケツをひっくり返したり、 ヘラで地面の汚れをそいでいるところをモップでじゃましたりと チマチマとした争いが続いている。
いがみ合う総長と会頭をバックにせこい戦い。
女性清掃員の間を縫って道夫が自転車で走っていく。
それを追いかけるサラリーマン。 手を伸ばして自転車の荷台をつかもうとするが、今一歩のところで届かず。
サラリーマン「まて、自転車泥棒!」
~~すこーし回想場面~~ ここのシーンからコンビニ前でサラリーマンが自転車を盗まれるところまでワープ。
コンビニの前 サラリーマンらしき男性が自転車を停め店内へ。
鍵をかけずに入店したのを見逃さず、 すかさず自転車を盗む。
疾風のように自転車にまたがり、 すざましいまでの勢いで店から遠ざかる。
袋を片手に店から出てきて自転車がないのに気付くサラリーマン あわてて追いかけようとするがもはや遅く サラリーマンの自転車は遠くに見える。
全力で駆けていき、やっと自転車に追いつく。
サラリーマン「止まれ!」
自転車を盗んだ少年は振り向きもせず、 立ちこぎで全力疾走しながらもサラリーマンに応える。
少年(道夫)「止めない!」
サラリーマン「止まれ!」
少年(道夫)「止めない!」
徐々にフレームの中で二人が遠くになっていく。
遠くなっていく先には関東清掃連合と極掃会とのいさかい
サラリーマン「………!(遠すぎて聞こえない)」
少年(道夫)「…………!(同じように遠すぎて聞こえない)」
しつこく追いかけてくるサラリーマンをやっとの事追い払い、 自転車をひたすらこぎ続ける少年。 腕にはアスファルトのコールタールで色づいた砂利が黒々と光っている。
タイトル(正)環七の仔
こいで、こいで、こぎ続けていく内に夜。
ほとんど力を出し切り、ふらふらになったところで 橋の下に寝床になりそうな空きを見つける。
自転車を停め、横になった瞬間に眠ってしまう。
眠り続ける少年を無関心そうに、けれども執拗に見続けているホームレス。
目を覚ます少年。
ホームレス「おう、起きたか」
身構えつつも、つい朝の習慣で挨拶してしまう少年。
少年(道夫)「おはようございます」
ホームレス「おはようじゃないんだよ、暗くてよく見えないのは判るけっど、  突然チャリンコで入ってきて、なんか動いてるって思ったっけ、  ばたんキューって寝ちまって、一瞬死んだかと思ったけよう、  そーと覗いてみてたっけイビキしてたから良かったけどよ、  死んでたらどうしようと思ったぜえ。」
一気に言いたいことをいい、汚れきったシャツの胸ポケットからシケモクを取り出し、 拾ってきたとおぼしき百円ライターで火を付けて一服する。
少年(道夫)「はあ」
少年、子供らしく人見知りをし、無愛想に返事をする。 話しかけることもなく、何となく並んで座ってシケモクが灰になるまで沈黙が続く。 ホームレス「おめぇ、体中アスファルトびっちりじゃねえか、どうしたんだ?」
少年(道夫)「どうしたって……」 うつむき、口ごもる
ホームレス「まあ、誰にでも言いたくないことはあらぁな、  身体のことは人それぞれだからな。  俺も、片足こうなっちまってるし」
海賊みたいな木の棒の義足を少年にみせる。
「現場の事故でよぅ、猫車に砂利乗っけて運んでたのがひっくり返って、  気付いたっけ、足が潰れてやんのよ。  人間大きな事故をするととっさにはわかんないでやんのな。  後から考えると痛すぎてしびれてたんだと思うんだけれどよ、  まあ、とにかく痛くないわけよ。  それで猫車起こそうと思ってよ立ち上がろうとしたら  すねのあたりから曲がりやがってな。」
足をさすりながら饒舌にしゃべるホームレス。 よっぽど閑なのか、身振り手振りを交えてまだしゃべる。
「現場監督に言ったっけ、現場で事故が起きたなんて上に報告できないって、  現場にいる人間に適当に病院つれてけって言ってたわけよ。  それで無免許医がやってる所に連れて行かれたんだけれどもよ、  そこが良くなかったんだ、キチガイみたいな医者でよ、  そいつにこの足をやられちまったんだよ。」
少年、もはやどうでもいいという感じで棒きれで地面にイタズラ書き
「なんでか知らないけどもよ、運ばれてすぐに食堂に連れて行かれてんだよ。  それで、白衣着たのと割烹着着たのとに囲まれてよ、  『どうしたい?』なんてきかれたからよ、つい『かっこよく』なんて言ったっけ  こんなにされちまってよ、かっこいいんだけれども仕事はできねぇな。」
少年に一方的に語りかけていたが、話し終わり一息つくと急に少年に向かい。
ホームレス「そういえばこんな話しもあったっけな」
また話を続けようとするホームレス、 それをうんざりという表情で地面を見つめる少年。
どっぷりと日が暮れて夜。
さんざん話をして満足げなホームレス。 心なしかげっそりしている少年。
ホームレス「まあ、身体のことは人それぞれだ、言いたくなければそれでもいい。  おめえの身体、どうしたんだ?」
少年、目を伏して、口を開こうとしない。
ホームレス「まあ、身体のことは人それぞれだからな。  どうした?」
表情を変えるわけでもなく、ただただ黙り続ける少年。
ホームレス「お互いに、事情ってのはあらぁな。  で、どうした?」
少年、何があっても聞き出そうとするホームレスの意図を感じ取るが無視する。
ホームレス「まあ、な。事情はいろいろあらぁな……」
ホームレスが言おうとしてるのにかぶせ、発言をさえぎるように。
少年(道夫)「父さんが環七なんです。」
ホームレス、良く判らないが、痛く少年に同情。
ホームレス「そうか、大変だったな。  まあな『袖スリ合うも多生の縁』って言ってな、ここで知り合ったのも何かの縁だ。  一つ仲良くしようじゃないか。  ついては小僧、タバコか酒は持ってねえか。」
少年、首を振り持ってないことを伝える。
ホームレス「そうか、持ってねえか。」
土手縁で肩を並べて座る二人。 ホームレス、安さだけで選んだであろうコップ酒を片手に少年に語りかける。
ホームレス「小僧、どうするんだ」
うつむいたままでいる少年。 首をうなだれているが、 そのうなじのアスファルトが夕陽を受けた逆光で照り輝いている。
ホームレス「小僧、なんでおめえ家出なんてしたんだ。」
少年(道夫)「……父さんに会おうと思って」
ホームレス「……会ったって、国道見てるだけじゃねえか」
少年(道夫)「国道じゃねえよ! ……父さんだ」
ホームレス「前に一度会ったことあるのか?」
少年(道夫)「……ないよ。  ないけども、地図で何度も見てるんだ。マピオンとかロードマップで」
ホームレス「地図ったってなぁ、気持ちは判らなくはねえが……  いや、やっぱよく判んねぇなあ」
少年(道夫)「一度あって、ケリを付けなきゃいけないんだ」
ホームレス「ケリってなんだよ」
少年(道夫)「一度あって親父を……」
少年、言いかけるが、感情が先走り土手を拳で殴り始める。 土手を舗装しているコンクリートに少年のアスファルトのコールタールが 黒い点点を付けていく。
ホームレス「事情はよく判らねえけど、親父をむやみに殴ろうってのは止めときな。  親ってのはな、いつでも、どんなに離れていても  子供のことをは頭のどこかにあるもんなんだよ。」
うなだれて何も言わない少年。
「環七って言えば、都内をぐるっと囲むそれなりに大きな道だろうよ。  人並みじゃないと思うぜ、おめえの親父さん。  初めて会うんだったら、ひとまず、おめえの親父がどういう働きをしてるか  よく見てみるんだな。」
少年、うなだれて何も反応をしない。
ホームレス「まあ、会ったところでただの道だろうけどな。」
ホームレスの頬に少年の拳がめり込む。
そのまま、ホームレスを一別することもなく自転車に乗り込み一気に駆け出す。
少年は気付かないが、後輪のタイヤがガタがきはじめている。 下り坂に入り、勢いよく達こぎをし始める。 ガタが来ている後輪がはずれ、ダイナミックに転ぶ少年。
転がるように滑り、やっと止まったが、痛みでうめく。 やっと周りを見回せるようになったところで目の前にある看板が目にはいる。
『緊急医療と定食の店  寺田屋(医院)』
看板の下の方に、コピー用紙に手書きで「自転車修理始めました」の張り紙。
病院(定食屋)の窓から白衣を着てお膳を下げているおばさんと目が合う。 おばさん、店から駆けだしてきて一言。
定食屋のババア「ぼく、ケガしちゃったの?」 (兼看護婦) 少年、すりむいた腕と膝をさすりつつも、急いで立ち去ろうとする。 しかし、獲物を見つけた定食屋のおばちゃんは 少年の腕をつかんでむりやり引き留める。
定食屋のババア「大丈夫よう、こう見えても腕はいいんだから。  今日のおすすめはマグロ丼定食と部分麻酔だから、なにか注文があったら言ってね」
一方的に話しながら少年をむりやり連れ込む。
店の中
むやみに包帯を巻き付けられた少年。
主治医とおぼしき定食屋の親父が少年を見下ろすように少年に話し始める。
定食屋の親父「もうちょっと派手なケガしてくれるとやりがいもあるんだがなあ。 (兼医者) なあ、なんかオペするか?」
ケガをしているのは腕と足ぐらいなのだが、 顔全体に包帯を巻かれ、口を開けない少年。 懸命に顔を振り、オペを断る。
定食屋の親父「今だったら診療報酬4割引セールだから今の内に受けときなって。  おまけで内視鏡もやってやろうか?  (厨房に向かって)おい、そろそろ夜の仕込み始める時間だろ、  いつまでも白衣洗ってないで、米研げよ!!」
親父、厨房に向かい一通り怒鳴り終わると もう一度少年に向かい不敵な笑顔を向け
定食屋の親父「どうだ? なんだったらサービスで透析もしてやろうか?」
少年、首を振る。
定食屋の親父「そうだ、いいものがあるぞう」
そう言って取り出したのがホームレスが足につけていた海賊みたいな義足。
定食屋の親父「海賊と同じ足だ。かっこいいぞう。  膝すりむいてるんだろう、そこから先を落として、この足にするとかっこいいぞう」
少年、顔を思いっきり横に振ることでかろうじて拒否したいのを伝える。
親父がかろうじてあきらめるのを待つように定食屋のババア
定食屋のババア「坊や、保険証持ってきてないでしょ。  あなたのお財布の中におうちの人らしい人の名刺があったら  おばちゃん連絡しておいてあげたから。  定食屋の夜の部が終わるまで安心してゆっくりおやすみなさい」
そういうと、少年に酸素マスクのようなものをかぶせ、 その先につながっている「睡眠ガス」のバルブを全開にする。 ものすごい勢いでガスの煙をすわされる少年。 せき込みながら、そのまま意識を失う。
ババア、定食屋の片隅にあるカーテンでしきってあるだけの 診療室のカーテンを閉じて厨房に戻ってしまう。
窓の外は完全に夜。
少年、やっと意識を取り戻す。 全身を包帯でぐるぐる巻きにされてしまい身動きがとれないが、 つま先にちょっとの包帯のゆるみを見つけてもぞもぞとほどきにかかる。
少年(道夫)「………!」 「………!」
一人で組んずほぐれつしながらやっと包帯をほどけ始めてくる。
定食屋のババア、定食屋の片づけの手を休めて少年の姉に電話している。
定食屋のババア「(なにやらやりとりをしている)…………、  国道沿いにある寺田屋っていう赤十字の入った提灯がかかってるところだから、  まあ、来れば判るわよ。  (姉が電話の向こうで何か話し)  そうなのよ、大したケガじゃないんだけどね、  ほら、傷が残っちゃうとかわいそうでしょ。  ちょっと見た目大げさだけど、ちゃんと治るようにしておいたから。  ところで、弟さんに先端医療受けさせてみない?  今だったら24回払いで払いで弟さんのクローン作ってあげるわよ。  金利手数料もこっちで負担するからぁ」
少年、親父とババアが片づけやらでばたばたしているのをいいことに、 勝手にベッドを抜け出し脱出を計る。 こっそり表に出ると、いつのまにやら自転車が治っている。 自転車に乗り出そうとしたところ、荷台にカルテらしきファイルがおいてあり、 腹立ち紛れに思いっきり遠くへ飛ばす。、
夜明け近く、都内らしき道を延々と自転車で走り続ける少年。 遠く歩道から呼びかける声。
姉「道夫! 待ちなさい!!」
少年、振り払うように急ごうとするが、なにぶん身体の半分が環七なだけあり、 急いでも急がないでもたいしてそくどが変わらない。
姉「道夫! 子供じゃないんだから、言いたいことがあるならちゃんと言いなさい!」
少年、全速力で走っているつもり。
姉「道夫!!  あなた、子供と違ってちゃんと中央分離帯もできてきたんだから、  子供みたいなことしないで、いい加減止まりなさい」
観念したのか、それとも疲れたのか判らないが、 ひとまず姉の言うとおり道ばたに止まる。
少年(道夫)「なんだよ、ねーちゃん」
姉「なんだよじゃないでしょ、病院みたいなところから電話かかってきて、  クローン作るのなんのって言われたら、心配になるのが当たり前じゃない!  だいたい、なんであなた家出したの?  お母さんが心配してるから早く帰りましょ、ね。」
少年(道夫)「やだ、親父に会うまで帰らない。」
姉「親父って、あなたのお父さん環七じゃない。  国道鑑賞でもしたいの?」
少年(道夫)「そんなんじゃねーよ!  一度会わなきゃならないんだよ!  俺をこんな身体にした親父によ!!」
姉「別にあわててあわてて会わなくてもいいじゃない。  それに、あなた。お父さん似だから鏡見てればいいじゃない」
少年(道夫)「よくねーよ!  うるせーな!  もう帰れよ!!」
姉「道夫、別に怒鳴らなくてもいいじゃない。  どうしても会いたいの?」
道夫、静かにうなずく
姉「あなたが生まれたときはそれは大騒ぎだった。  だって、アスファルトにまみれた赤ちゃんが産まれたんだから。  でも、お母さんは知ってた。  あなたを身ごもった時に、おなかの中の子供は国道だって事を。」
道夫、静かに姉の話を聞いてる
姉「生まれてきたら何があってもあなたを守り続けるって  お母さんは考えるはず。  でも、あなたも、もう自立し始める頃だから  自分の思うようにするのもいいんじゃないかな。  そのかわり、お母さんが悲しむからちゃんと帰ってきなさい。」
道夫、静かにうなづき自転車にまたがる。 そして、ペダルをこぎ出す。
姉「道夫!  環七はあっち」
あわてて逆方向に自転車を立て直す道夫。
姉「道夫!  向こうで舗装してるからアスファルトかけられないように気を付けなさい!」
道夫、急に怒り出して、姉を突き飛ばす
少年(道夫)「うるせーな!」
突き飛ばされて転ぶ
姉「痛った~」
字幕3年後
道夫と同じような子供を連れた道夫の姉が子供に話しかけている。
「………それで、道夫おじさんと同じようにあなたができたのよ。  ほら、ここがあなたのお父さんの明治通り」
夕陽にてらされる母と子。
物語の終わりっぽく、フレームを引いていく。
それを離れたところで見ているホームレスが思いっきり引いたフレームの端に映る。
ホームレス「いいはなしじゃねぇか。  涙がとまらねえな」
一人で感慨に耽っているところに関東清掃連合のおばちゃんが 竹箒で道ばた掃除しながら現れる。
掃除婦「ちょっと、あんたどきなさいよ」
ホームレスを邪険に追い払うように掃除を進める。
掃除婦とホームレスほぼ無言で押し合うようなみみっちい小競り合い。
掃除婦のおばちゃんがこけそうになり、反射的に手を出し身体を支えるホームレス。
ホームレスの腕の中にささえられ、思わず頬を赤らめる掃除のおばちゃん。
ホームレス「俺の部屋、掃除に来るか?」
静かにうなずく掃除のおばちゃん。
二人で手をつないでフレームアウト。
了  
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steppedoutoftheline · 2 years
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オンライン授業を乗り切るための5つの方法 (2020/08/03)
こーんにーちはー!みなさまいかがお過ごしでしょうか?昨夜はおにぎりが食べたくて叫ぶ夢を見ました。自動的に朝ごはんはおにぎりコースでした。
��ルボルンは新規感染者増加が止まらず、それに伴った死者も増加してしまったので規制強化=ステージ4に逆戻りしてしまいました。それに加えて、新しい規制も追加されました。私が「おぉ...!?」となった規制は
午後8時〜午前5時までは自宅にいなくてはいけない
というものでした。
中学の時たまにいるめちゃめちゃ門限厳しい子レベルですな。まあ私の父がインドアofインドアの神でその遺伝子を受け継いでいるからか、今のところあまりストレスは感じてません!やったね。
これからも引き続きジャンジャン料理のレパートリーを増やして、Tシャツ作ったり、ピアノ練習したり、ブログ更新していこうと思います。
でもね?
大学の課題もしっかり出てるから、それもやらないと〜って感じです。一学期目は大学に馴染むこと+なんとか乗り切ることを目標に生活してたから、自ずと大学中心の生活だったんだよね。それがちょっと窮屈に感じることも多々あって。
基本、心は幼稚園児だからしんどいことはイヤッッッッ!!!ってすぐなっちゃ���し、飽きっぽいけど、のめり込んだら周りが見えなくなっちゃって、衣食住がままならなくなる時あるし。前は、「こんな自分じゃ周りに否定されちゃう」とか「みんなできることがどうしてできないんだろう」とか自分を責めて、シクシク&ウジウジしてたけど、
最近は、
朝起きてるだけでえらいし、昼ごはんをチャチャっと作っちゃうあたり忍たま乱太郎のおばちゃんレベルに手際いいし、全然まともに踊れないけどNiziUの縄跳びダンスをきしむ床でドスドス踊ってるのお茶目だし、何にもない床で転ぶのとかもはや可愛いからいいや。(運動機能低下)
って思うようになった。自分のことは自分フィルター鬼がけで全肯定評価するのが精神衛生保つのによろしい。
友達が教えてくれたみやぞんの名言
自分の機嫌は自分でとる
これいつもできるようになったら、なんか楽しくなっちゃうよ人生。
なんか久々に書いたら楽しくなっちゃって、前置き長くなっちゃった⭐️
今日のトピックはオンライン授業を乗り切るための私の工夫を独り言のように書いていっちゃうよ。
その一:予定の見える化をする
私、先延ばしの達人なんです。勉強面だけじゃなくて生活面ででも。それから突然の変更にあまり強いほうじゃなくて。1日が予定通りに進んでいくことに安心感を覚えるんです。自分で計画した人生の変化(例)留学、就職、旅とか挑戦することは大好きなんですけどね!
だから月〜金まではその日ごとに何をしたいか/しなければいけないかを勉強面と生活面に分けてリスト化します。私やるべきことが明確じゃないと不安に陥ってしまうから。
勉強面:PLAN, TASK, DONEとホワイトボードで3つに分けます。
PLANではその日ごとに細分化した課題の取り組みをチェックボックス✅と一緒に書き込みます。(毎日変わる)
TASKでは主に直近の課題を教科ごとに色分けしたポストイットに書いてペタペタ貼ります。
DONEではTASKで完了したポストイットを移動させて、ただただ達成感を味合うセクションです。
生活面:日記なり手帳なりに基本的なところからリスト化
ここで私の性格にあったリスト化なんですが、ルールは欲しいけど縛られたくない的なわがままマインドがあるので、
❌朝8時に起床→⭕️朝8時前に起床
と書くようにしています。
何が違うんだ?ってなる人もいるかと思うので、違いを説明します。
<朝8時に起床>とするときっかり8時に起きなければミッションコンプリートできなかったわ⤵︎ってなるんです(真面目だから)。でも!<朝8時前に起床>とすれば、6時に起きたっていいし、7時半に起きたっていいからなんだか得した気分になるんですよね!
文字に起こしてみて気づいたけど、ホント意味わかんない!www でもいいの!
それから、ホントに基本の「き」ってところもリスト化しちゃう。「気づいたら水分をとる」とか「甘いもの摂取する」とか「好きなことする」とか。
それからどんなに忙しくても17時/18時までには一旦活動を停止するように心がけてる。これは出来るだけ夜ご飯の時間の固定化(夜遅く食べると消化に悪いから)したいのと、趣味の時間を積極的に設けることで一日の満足感を得られるようにしたいからっていう理由があってなの。でもやっぱり、課題に熱が入ってやめられないって時もあるから、そういうモチベが滾ってるときは出来るだけその気持ちを優先するようにしてる。多分気持ちがある時は効率も質もいいだろうから。
その二:授業中は好きなものをそばに
私、常に自分を盛り上げないと集中とか秒で切れちゃうポンコツです。ちょっとしたウキウキするものをそばに置いておくだけで、頑張っちゃうぞ✨まではいかないけど()、まあ受けてみるか...までは盛り上がれる。
チョコ:永遠の恋人。幼少期は食べ過ぎて鼻血をよく出していたため、母に禁じられた覚えがある。いまだに板チョコで食べようとすると本能的に「いいの?食べちゃっていいの?板チョコだよ?」と体が躊躇してしまうアイテム。
ラテ:まさかのブラックコーヒーは胃もたれしてしまう弱小の胃をもつ筆者。ちなみにご飯のキャパは別である。ラテは胃もたれせずに飲める素晴らしいアイテム。
ガム:完全に都合のいい相手。お口が寂しいことを理由にホイホイ放り込んでしまう。ちなみに筆者のお気に入りはスイカ味ガム。*マイクがオンの時は吐き出そう!咀嚼音(ASMR)という名の恫喝になりかねない
アロマディフューザー:湿気急募。本当に自分のどこもかしこもカッサカサ。湿気大国日本から来た身としてはメルボルンはとても乾燥している。引っ越してきた当初はマスクなしには眠れなかった。アロマオイルの種類はよくわからない。多分ラベンダー?
キャンドル:まじ火の用心。マッチ一本火事の元。燃えやすいものを近くに置かないように。日本に住んでた時、キャンドル消す前に寝落ちしてふと目が覚めた時、布団があと1センチで火に届きそうだったのが忘れられない。コワイ。
<ワイルドカード>布団:睡魔と腰痛との勝負。オンラインの醍醐味。今のうちかもしれないレクリエーション。
その三:もう座学とかない
もう立て!集中できないなら立つんだジョー!!(あしたのジョー)。最近は強制的なカメラオン制度がないからもうなんでもありだよ、寝っ転がってもいいよね。筋トレしながらでもいいよ。もはや散歩しながらとかいいね。筆者の今後の企みはハンモックを買って庭で授業を受けることです。日本はまだカメラオンにしないといけないのかな。おしえて!
その四:適度にまじ運動とバランスの良い食事
本当に運動と食事は自分への思いやり&投資。おばあちゃんになっても自分の歯でご飯美味しくいただきたくない?クラブツーリズムでジャンジャン箱根の紅葉とか見に行きたくない?ダイエットも必要な時があるかもしれないけど、一生ささみばっかり食べる人生は我を失いそうになる。散歩行って外の空気マスク越しに吸ってこ。なんか人生の目標っぽくなっちゃったけど、バランスよく食べればお通じと肌のコンディションよろしいし、ちょこっと歩いたりラジオ体操すればポジティブバイブス少し取り戻せる。(個人の感想)
その五:無理しない
その四で話逸れかけた。オンライン授業とか別のことでも言えるけど、新しいライフスタイルに移行するわけだから、ついていけなかったり居心地悪く感じるのは当たり前!
「つら」「むり」「ぴえん超えてぱおん」って思っちゃうくらいなら、休もう。寝よう。食べよう。おふろはいろう。歌おう。踊ろう。笑おう。漫画読もう。NETFLIX万歳。ぴえん超えてぱおんしちゃうのおかしいから。てか「ぱおん」てなんだよ。🥺
その二からふざけちゃった。
日本はもう自粛期間じゃなくなってきてるかもしれないけど、感染は拡大してきているみたいだし、オーストラリア同様長期戦になりますね。お家時間はもう飽きちゃった遊びに行っちゃおうていうのは羨ましすぎるので、私の為に便乗して自粛してくれませんか?()
たくさんどうでもいいこと書いてしまった。誰かの今日の笑いになりますように+役に立ちますように()
それでは次の投稿まで!
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ryukyushowcase · 1 year
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輸入ブリキ看板専門店のRYUKYU SHOWCASEです。 Topps社のバズーカバブルガムのブリキ看板です。 Topps社はベースボールカード等の販売でも有名な会社ですね。 メジャーリーガー等がベンチでクチャクチャ噛んでいるガムはこのガムが多いらしいです。 シンプルなデザインなのにアメリカらしくてカッコイイです。 ※商品詳細はプロフィールのリンクからどうぞ♪ #ブリキ看板 #アメリカ雑貨 #輸入雑貨 #インテリア雑貨 #バズーカガム #bazooka #ガレージ #diy #ryukyushowcase https://www.instagram.com/p/CpRkX3KLPKE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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gingetunekomitu · 4 years
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粒ガムより #板ガム の噛みごたえが心地よいのは やはり俺が古いタイプの 人間だからなのだろうな(笑) #猫蜜亭の戯言 #ロッテグリーンガム https://www.instagram.com/p/CEqNDP7J6k_/?igshid=19blaatlrnjj2
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hama01234 · 4 years
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アトレ竹芝のビオセボン。麻布十番とかのより、力を入れられている。 グローサラントがあったり、商品量が充実している。 地味ながら、人工甘味料不使用のガムが美味しかった! とても優しい味わい! #サンコーのりんごガム #アトレ竹芝 #美味しい #ビオセボン #通信販売 #美味しい商品 #おいしい食品 #きれいな商品 #綺麗な商品 #グローサラント #スーパー かわいい商品 #食品雑貨 かわいい商品 #面白い商品 #変わった食品 #初めて見た商品 #変わった食品 #お店の看板 #お店の陳列 #お店のvmd #通販のvmd #面白い商品ラインナップ #食べたい商品 #食べたい食品 (アトレ竹芝) https://www.instagram.com/p/CFY49HVAOws/?igshid=1kicv21u3jq0o
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copyoffice · 3 years
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ミュージシャンのコーネリアスこと、小山田圭吾ですけど。  雑誌のインタービューによりますと、彼は、和光大学付属の小・中・高校時代に、いじめる側の生徒だったようです。 「ロッキンオン・ジャパン」(1994年1月号。編集長は山崎洋一郎)の小山田圭吾2万字インタビューによると、 「あとやっぱりうちはいじめがほんとすごかったなあ」 ■でも、いじめた方だって言ったじゃん。 「うん。いじめてた。けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)だって、けっこうほんとキツイことしてたよ」 ■やっちゃいけないことを。 「うん。もう人の道に反してること。だってもうほんとに全裸にしてグルグルに紐を巻いてオナニーさしてさ。ウンコを食わしたりさ。ウンコ食わした上にバックドロップしたりさ」  とのこと。  このインタビューを読んだ村上清というライターが、その後、雑誌『クイック・ジャパン』vol. 3号(1995年8月・51-72頁)にて、「村上清のいじめ紀行」という記事を書きます。記事によれば、”いじめってエンターテイメント”ということらしく、 いじめた側の人がその後どんな大人になったか、 いじめられた側の人がその後どうやっていじめを切り抜けて生き残ったのか、  という興味から、いじめた人と、いじめられた人との対談を企画します。しかしこの対談は実現せず、小山田圭吾への個人インタビューとなります。  以下は、すべてこの雑誌に掲載された、小山田圭吾の発言です。(四角で囲ってある部分) ■沢田さん(仮名)のこと 沢田って奴がいて。こいつはかなりエポック・メーキングな男で、転向してきたんですよ、小学校二年生ぐらいの時に。それはもう、学校中に衝撃が走って(笑)。だって、転校してきて自己紹介とかするじゃないですか、もういきなり(言語障害っぽい口調で)「サワダです」とか言ってさ、「うわ、すごい!」ってなるじゃないですか。で、転校してきた初日に、ウンコしたんだ。なんか学校でウンコするとかいうのは小学生にとっては重罪だってのはあるじゃないですか? だから、何かほら、「ロボコン」でいう「ロボパー」が転校してきたようなもんですよ。(笑)。で、みんなとかやっぱ、そういうの慣れてないから、かなりびっくりするじゃないですか。で、名前はもう一瞬にして知れ渡って、凄い奴が来たって(笑)、ある意味、スターですよ。 段ボール箱とかがあって、そん中に沢田を入れて、全部グルグルにガムテープで縛って、空気穴みたいなの開けて(笑)、「おい、沢田、大丈夫か?」とか言うと、「ダイジョブ…」とか言ってんの(笑)そこに黒板消しとかで、「毒ガス攻撃だ!」ってパタパタやって、しばらく放っといたりして、時間経ってくると、何にも反応しなくなったりとかして、「ヤバいね」「どうしようか」とか言って、「じゃ、ここでガムテープだけ外して、部屋の側から見ていよう」って外して見てたら、いきなりバリバリ出てきて、何て言ったのかな…?何かすごく面白いこと言ったんですよ。……超ワケ分かんない、「おかあさ〜ん」とかなんか、そんなこと言ったんですよ(笑)それでみんな大爆笑とかしたりして。 ■高校時代 ジャージになると、みんな脱がしてさ、でも、チンポ出すことなんて、別にこいつにとって何でもないことだからさ、チンポ出したままウロウロしているんだけど。だけど、こいつチンポがデッカくてさ、小学校の時からそうなんだけど、高校ぐらいになるともう、さらにデカさが増しててさ(笑)女の子とか反応するじゃないですか。だから、みんなわざと脱がしてさ、廊下とか歩かせたりして。 こういう障害がある人とかって言うのは、なぜか図書室にたまるんですよ。図書室っていうのが、もう一大テーマパークって感じで(笑)しかもウチの学年だけじゃなくて、全学年のそういう奴のなぜか、拠り所になってて、きっと逃げ場所なんだけど、そん中での社会っていうのがまたあって、さっき言った長谷川君っていう超ハードコアなおかしい人が、一コ上で一番凄いから、イニシアチブを取ってね、みんなそいつのことをちょっと恐れてる。そいつには相棒がいて。耳が聞こえない奴で、すっごい背がちっちゃいのね。何か南米人とハーフみたいな顔をしてて、色が真っ黒で、そいつら二人でコンビなのね。ウチの学年のそういう奴にも威張ってたりとかするの。 何かたまに、そういうのを「みんなで見に行こう」「休み時間は何やってるのか?」とか言ってさ。そういうのを好きなのは、僕とかを含めて三、四人ぐらいだったけど、見に行ったりすると、そいつらの間で相撲が流行っててさ(笑)。図書館の前に、土俵みたいなのがあって、相撲してるのね。 その長谷川君っていうのが、相撲が上手いんですよ。足掛けてバーンとか投げる技をやったりとかすんの。素人じゃないの。小人プロレスなんて比じゃない! って感じなんですよ。もう(笑)。 で、やっぱああいう人たちって……ああいう人たちっていう言い方もあんまりだけど……何が一番凄いかって、スクリーミングするんですよ。叫び声がすごくナチュラルに出てくる。「ギャーッ」とか「ワーッ」とかいう声って、普通の人ってあんまり出さないじゃないですか、それが、もう本当に奇声なんか出てきて、すごいんです。 太鼓クラブとかは、もうそうだったのね。体育倉庫みたいなことろでやってたの、クラブ自体が。だから、いろんなものが置いてあるんですよ、使えるものが。だから、マットレス巻きにして殺しちゃった事件とかあったじゃないですか、そんなことやってたし、跳び箱の中に入れたりとか。小道具には事欠かなくて、マットの上からジャンピング・ニーパットやったりとかさー。あれはヤバイよね、きっとね(笑) ■いじめられていた二人目、村田さん(仮名) 村田は、小学生の頃からいたんですよ。こいつはちょっとおかしいってのも分かってたし。だけど違うクラスだったから接触する機会がなかったんだけど、中学に入ると、同じクラスになったから。で、さまざまな奇行をするわけですよ。村田っていうのは、わりと境界線上にいる男で、やっぱ頭が病気でおかしいんだか、ただバカなんだか、というのが凄い分りにくい奴で、体なんかもちっちゃくて、それでこいつは沢田とは逆に癇癪が内にむかうタイプで、いじめられたりすると、立ち向かってくるんじゃなくて、自分で頭とかを壁とかにガンガンぶつけて、「畜生、畜生!」とか言って(笑)、ホントにマンガみたいなの。それやられるとみんなビビッて、引いちゃうの。「あの人、やばいよ」って。 お風呂に入らないんですよ、こいつは(笑)まず、臭いし、髪の毛がかゆいみたいで、コリコリ頭掻いてるんですよ。何か髪の毛を一本一本抜いていくの。それで、10円ハゲみたくなっちゃって、そこだけボコッとハゲてルックス的に凄くて。勉強とか全然できないし、運動とかもやっぱ、全然できないし。 村田は、別に誰にも相手にされてなかったんだけど、いきなりガムをたくさん持ってきて、何かみんなに配りだして。「何で、あいつ、あんなにガム持ってるんだ? 調べよう」ってことになって、呼び出してさ、「お前、何でそんなにガム持ってるの?」って聞いたら、「買ったんだ」とか言っててさ。三日間ぐらい、そういう凄い羽振りのいい時期があって。そんで付いて行って、いろんなもん買わせたりして。 そんで、三日間くらいしたら、ここに青タン作って学校に来て。「おまえ、どうしたの?」とかきいたら、「親にブン殴られた」とか言ってて(笑)。親の財布から十五万円盗んだんだって。でも何に使っていいか分かんないから、ガム買ったりとかそういうことやって(笑)。だから、そいつにしてみればその三日間っていうのはね、人気があった時代なんですよ。十五万円で人が集まってきて。かなりバカにされて、「買えよ」って言われてるだけなのに。 ■中三の時の修学旅行(���山田は、村田君と、留年した一歳上の先輩と同じ班になる) ウチの班で布団バ〜ッとひいちゃったりするじゃない。するとさ、プロレス技やったりするじゃないですか。たとえばバックドロップだとかって普通できないじゃないですか? だけどそいつ(注・村田君)軽いからさ、楽勝でできんですよ。ブレンバスターとかさ(笑)。それがなんか盛り上がっちゃってて。みんなでそいつにプロレス技なんかかけちゃってて。おもしろいように決まるから「もう一回やらして」とか言って。 それは別にいじめてる感じじゃなかったんだけど。ま、いじめてるんだけど(笑)。いちおう、そいつにお願いする形にして、「バックドロップやらして」なんて言って(笑)、”ガ〜ン!”とかやってたんだけど。 で、そこになんか先輩が現れちゃって。その人はなんか勘違いしちゃってるみたいでさ、限度知らないタイプっていうかさ。なんか洗濯紐でグルグル縛りに入っちゃってさ。「オナニーしろ」とか言っちゃって。「オマエ、誰が好きなんだ」とかさ(笑)。そいつとか正座でさ。なんかその先輩が先頭に立っちゃって。なんかそこまで行っちゃうと僕とか引いちゃうっていうか。だけど、そこでもまだ行けちゃってるような奴なんかもいたりして。そうすると、僕なんか奇妙な立場になっちゃうというか。おもしろがれる線までっていうのは、おもしろがれるんだけど。「ここはヤバイよな」っていうラインとかっていうのが、人それぞれだと思うんだけど、その人の場合だとかなりハードコアまで行ってて。「オマエ、誰が好きなんだ」とか言って。「別に…」なんか言ってると、バーン!とかひっぱたいたりとかして、「おお、怖え〜」とか思ったりして(笑)。「松岡さん(仮名)が好きです」とか言って(笑)。「じゃ、オナニーしろ」とか言って。「松岡さ〜ん」とか言っちゃって。  小山田の発言から、うかがえるように、いじめられているのは、何らかの障害のある生徒ですね。  黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』には、障害のある子供とトットちゃんの心温まる交流が描かれていましたが、現実とはこういうものかも知れません。  和光大学付属というのは、障害児教育に熱心な学校のように思いましたが、表に出てくるのは美しき理想ばかりで、実際はクソガキどもの、おろかな偏見を取り除くこともできず、そういう意味ではこの記事は障害児教育を考え直す貴重な資料となるでしょう。  再び、小山田の発言からの引用を続けます。 他だったら特殊学校にいるような子が普通クラスにいたし。私立だから変わってて。僕、小学校の時からダウン症って言葉、知ってたもん。学校の裏に養護学校みたいなのがあるんですよ。町田の方の田舎だから、まだ畑とか残ってて。それで、高校の時とか、休み時間にみんなで外にタバコ吸いにいったりするじゃないですか。で、だいたいみんな行く裏山があって。 タバコ吸ってたり、ボーッとしてたりなんかするとさ、マラソンしてるんですよ、その養護学校の人が。で、ジャージ着てさ、男は紺のジャージで、女はエンジのジャージで、なんか走ってるんですよ。で、ダウン症なんですよ。 「あ、ダウン症の人が走ってんなあ」なんて言ってタバコ吸ってて。するともう一人さ、ダウン症の人が来るんだけど、ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか? 「あれ? さっきあの人通ったっけ?」なんて言ってさ(笑)。ちょっとデカかったりするんですよ、さっきの奴より。次、今度はエンジの服着たダウン症の人がトットットとか走っていって、「あれ? これ女?」とか言ったりして(笑)。最後10人とか、みんな同じ顔の奴が、デッカイのやらちっちゃいのやらがダァ〜って走って来て。「すっげー」なんて言っちゃって(笑)  こういうことを悪びれることもなくしゃべる、小山田圭吾という人物の品性とは何か、と思うわけですが、性格破綻者の芸術家というものは、たしかに存在するだろうが、私生活がどうであれ、アーチストにとって作品がすべてだというそういう考えも、一応は了解しますが。  本当にそうなのだろうか。  こういう人物が作る音楽が、本当に、人を感動させることがあるのだろうか。  それでも彼の音楽が、多くの人を感動させているのだとするなら、そもそも、音楽とは何か? 芸術とは何か? ということを、おれは問うてみたいわけです。  記事にはいじめられた人たちの、その後が載っています。村上清というライターは、わざわざ彼らの家族まで取材しています。  村田さんの家に電話する。お母さんが出た。聞けば、村田さんは現在はパチンコ屋の住み込み店員をやっているという。高校は和光を離れて定時制に。 お母さん「中学時代は正直いって自殺も考えましたよ。でも、親子で話し合って解決していって。ウチの子にもいじめられる個性みたいなものはありましたから。小山田君も元気でやっているみたいだし」  住み込みの村田さんは家族とも連絡が取れないらしい。パチンコ屋の電話番号は、何度尋ねても教えて貰えず、最後は途中で電話を切られた。  沢田さんに電話してもお母さんが出た。電話だけだとラチが開かないので、アポなしでの最寄り駅から電話。「今近くまで来てるんですが……」田園調布でも有数の邸宅で、沢田さんと直接会うことができた。  お母さんによれば、”学習障害”だという。家族とも「うん」「そう」程度の会話しかしない。現在は、週に二回近くの保健所で書道や陶器の教室に通う。社会復帰はしていない。  お母さん「卒業してから、ひどくなったんですよ。家の中で知ってる人にばかり囲まれているから。小山田君とは、仲良くやってたと思ってましたけど」  寡黙ながらどっしりと椅子に座る沢田さんは、眼鏡の向こうから、こっちの目を見て離さない。ちょっとホーキング入ってる。 ■(小山田と)対談してもらえませんか? 「(沈黙……お母さんのほうを見る)」 ■小山田さんとは、仲良かったですか? 「ウン」  数日後、お母さんから「対談はお断りする」という電話が来た。  この企画の意図は、 いじめられた側の人が その後どうやっていじめを切り抜けて生き残ったのか  ということらしいけど、誰一人、「いじめを切り抜けて」なんかいません。  村田さんの消息を聞かされた、小山田は、 「でもパチンコ屋の店員って、すっげー合ってるような気がするな」  と、語っております。  ラストでの、小山田圭吾とライター・村上清の対談から引用します。 ■もし対談できてたら、何話してますか? 「別に、話す事ないッスけどねえ(笑)。でも分かんないけど、今とか会っても、ぜったい昔みたいに話しちゃうような気がするなあ。なんか分かんないけど。別にいじめるとかはないと思うけど。『今何やってんの?』みたいな(笑)。『パチンコ屋でバイトやってんの?』なんて(笑)、『玉拾ってんの?』とか(笑)。きっと、そうなっちゃうと思うんだけど」 ■やっぱ、できることなら会わないで済ましたい? 「僕が? 村田とは別に会いたいとは思わないけど。会ったら会ったでおもしろいかなとは思う。沢田に会いたいな、僕」 ■特に顔も会わせたくないっていう人は、いない訳ですね? 「どうなんだろうなあ? これって、僕って、いじめてるほうなのかなあ?」 ■その区別って曖昧です。 「だから自分じゃ分かんないっていうか。『これは果たしていじめなのか?』っていう。確かにヒドイことはしたし」 ■やましいかどうかっていう結論は、自分の中では出てない? 「うーん……。でも、みんなこんな感じなのかもしれないな、なんて思うしね。いじめてる人って。僕なんか、全然、こう悪びれずに話しちゃたりするもんねえ」 ■ええ。僕も聞きながら笑ってるし。 ■ところで、小山田さんはいじめられたことってないんですか。学校に限らず。 「はー。多分、僕が気付かなかったっていうだけじゃなく、なかったと思うんですよ。被害者とか思ったことも、全然ないですね」 【追記】  これは私がやっていた旧ブログの中でもっとも反響のあった記事である。内容は雑誌『クイック・ジャパン』3号(太田出版)掲載の小山田圭吾インタービューを紹介したものである。  べつに知られざる逸話や稀書の発掘というものでもないし、この雑誌はそこそこ売れていて現在も入手可能であるから、なぜこんなに反響があるのか不思議に思っていた。小山田圭吾のファンなら当然このインタビューを知っていて、彼がこういう人格であることを知ったうえで、なおかつ彼の音楽を愛聴しているものだと考えていたからである。であるから、マスコミが「渋谷系」などといい、おしゃれで知的な音楽というイメージを振りまくのを私はずっと冷笑してきた。  世の中には、自分の悪趣味や鬼畜ぶりを誇示したい人間もいるらしく、旧ブログには、小山田を擁護するコメントが寄せられた。私もできる限りそれに応答してきた。しかし書き込みをする敵の数は多いがおしなべて知的レベルが低いのであまり実のある議論とはなっていない。  教養もないくせにプライドだけは高い者ほど、芸術や音楽について訳知り顔に語りたいらしい。しかも「感性」だの「センス」だのと言えば、こちらが恐れ入ると思っているのだから始末が悪い。  私はなにも高尚な芸術談義をするために、この記事を書いたのではない。私はただ当たり前のことを述べているだけである。それさえ理解できないというのは、相手の知的レベルの問題だけではなく、本質的にはおそらく芸術観、人間観のちがいであろう。彼らには、音楽よりも大切なものがある、ということさえ理解できないのだ。  最後に、G・K・チェスタトンの言葉を引用しておく。  平凡なことは非凡なことよりも価値がある。いや、平凡なことのほうが非凡なことよりもよほど非凡なのである。  人間そのもののほうが個々の人間よりはるかにわれわれの畏怖を引き起こす。権力や知力や芸術や、あるいは文明というものの脅威よりも、人間性そのものの奇蹟のほうが常に力強くわれわれの心を打つはずである。  あるがままの、二本脚のただの人間のほうが、どんな音楽よりも感動で心をゆすり、どんなカリカチュアよりも驚きで心を躍らせるはずなのだ。 G・K・チェスタトン『正統とは何か』(春秋社・73ページ)安西徹雄訳
小山田圭吾における人間の研究 - 孤立無援のブログ
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