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#小惑星りゅうぐう
souseidou · 2 years
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ピントを合わせる
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先週、「 過去 」がキーワードで起こったことといえば、「 はやぶさ2 」の話題でしょうか。
46億年前からあると思われる「 小惑星りゅうぐう 」から持ち帰ったサンプルに、23種類の「 アミノ酸 」が検出されました。
これにより地球の「 生命誕生 」が、宇宙由来だという可能性に一歩近づいたそうです。
まだまだ謎は多くありますが、これらが良いことに役立つことを願っています。
それで、この話題が「 世の中的に大きいの 」にあたるのかは判りませんが、各自それぞれにはいろいろ起こっているように感じます。
特に、味わったことのない苦しみが来ている人たちは、大丈夫でしょうか?
ここのブログを読み続けてくださっている方々は、心の準備等をしていると思います。
しかし、このような分野に興味がなく無頓着な方々には、少なからず何が起こっているのか判らず、混乱して焦っているようです。
多くの人は「 幸せ 」になるため、さまざまな努力をして社会での一般レベルまたはそれ以上を得ようとします。
それがダメだということではありませんが、そのレベルに近づいていても達していても、思い描いた通りではないと感じている人が沢山いることは、この社会を見ていたら判ることではないでしょうか。
それは結局、そこが「 幸せ 」の合わせどころではないということです。
簡単に言えば、「 ピント 」がずれているということになります。
この「 ピント 」については、少数ながらも多くの人に伝えようとした人たちがいます。
ですが、多くの人はズレていることに気づいていないので、変えようとは思わないのです。
それが今の大きな流れにより、ズレていることを知らせようとしているんですね。
ですから、ズレを修正してきた人たちにとっては、そのことを理解できるでしょうし、対処の方法もある程度は判ると思います。
そして、修正してこなかった人たちにとっては、今も今後もどんどん大変になる可能性が大きくなります。
だからといって、投げやりになったり絶望したりしなくても、きちんと「 ピント 」を修正して合わせていけば、乗り越えられるはずですからね。
今の時代、「 ピント 」の合わせ方を伝える人もけっこう増えてきました。
まずは耳を傾けてみることから、始めてみてもいいのではないでしょうか。
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曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ! らっぴんぐが制服... だぁぁ不利ってこたない ぷ。 がんばっちゃ やっちゃちゃ そんときゃーっち release ぎョッ 汗 (Fuu)々 (Fuu) の谷間に Darling, darling, freeze!
なんかダるー なんかデるー あいしテるー あれ一個が違ってるんるー なやみン坊ー 高鉄棒ー おいしん簿ー いーかげんにシナサイ
飛んでったアイツの火照るカラダって 所謂ふつーのおにゃのコ 驚いたあたしだけ? 豚骨ハリガネおかわりだだだ
Bon, bon おーえん団 Let's get チェリーパイ Ran, ran かんげー会 Look up! せんせーしょん はい!存在感・・小惑星 ぶつかって溶けましたぼーぜん 大いに歌ってシレンジャー
もっていけ! 最尾後に笑っちゃうのはあたしのはず セーラーふくだからです←結論 月曜日なのに! 機嫌悪いのどうするよ? 夏服がいいのです カワイイ
接近3ぴくと するまでってちゅーちょだ やん がんばって (Yeah!) はりきって (Yeah!)
私のダーリン、ダーリン、お願いします!
What vocaloid song is this?? /pos
I genuinely don't know this song
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fishmans · 1 year
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2022年ベストトラック
2021年ベストトラックは忙しさにかまけて飛ばしてしまいましたが(ちなみにベストトラックは「おもかげ/milet×Aimer×幾田りら」でした)、2022年ベストトラックは春前になんとかまとまりました。
毎週水曜日と金曜日の新譜リリース日にSpotify公式のニューリリースプレイリストを全曲チェックして、気になるものがあったらプレイリスト候補に追加しておき、4時間半分くらいたまったら曲順を考えつつプレイリストを作成するというのがこれまででしたが、こちらも時間がなく候補のまま年を越す有様。
というわけで、プレイリスト候補に入ってる2022年リリース曲から以下の段階を経てベストトラックを選んでいきました(それぞれプレイリストとして公開します)。
2022年全曲
プレイリスト候補に登録された2022年リリース曲からカバー曲、リミックス曲、現在利用できない曲を除いた1619曲。
2022年ベストトラック候補
2022年全曲から「信頼できる音楽好きの友人6人に聴いてもらいたい曲か?」という観点で選んだ381曲(これでも十分絞れた感あり)。
2022年ベストトラック
2022年ベストトラック候補をひたすら聴き返して選んだ132曲(これ以上は削れない隙のない曲ばかり)。
曲だけ聴くにはプレイリストを参照していただければよいのですが、テキストとして残しておきたいのと、Spotifyには抵抗があるという方のために、オフィシャルMVがあるものについてはそちらのリンクを付けて全曲列記しておきます(アーティスト名順)。
Bジャンプ/4na
そぐわな/4na
バッドルーティン/4na
ミーエンミー/4na
AIDA/ano
ちゅ、多様性。/ano
灯台/Bialystocks
¿Y Como?/Bratty×ハインズ
光/cadode
Minnesota/Carlie Hanson
Come Back Around/Carlie Hanson
Throw Away the Bad Parts/CC81
SURPRISE/CHAI
まるごと/CHAI
School/Chilli Beans.
Tremolo/Chilli Beans.
変わる消える feat. mei ehara/Cornelius
断面/Dios
Free/Doul
Funk Monk/The Du-Rites×Money Mark
Loose/ego apartment
A Reflection Of A Reflection/El Ten Eleven
About me/E.scene
言の葉/Eve
OVER/FENNEC FENNEC
The First Time (Is The Last Time)/For Tracy Hyde
Friends/For Tracy Hyde
Run & Gun/Gecko & Tokage Parade
音楽/Ghost like girlfriend
Boy & Girl/GRMLN×TAESAN
Revolution/GRMLN×TAESAN
Passion/THE HAYABUSA
Pool Boy/Hello Forever
アルペジオ/Homecomings
Pale Rain/imase with PUNPEE & Toby Fox
泡/iri
雨の匂い/iri
baton/iri
背中/I's
Pluto/Jam Fuzz Kid
4629/JITZUWA FINDER
Under The Sun/Nishihara Kenichiro×J-Live×Michael Kaneko
カメレオン/King Gnu
実りの唄/Kitri
ゲームオーバー/mei ehara
ピクチャー/mei ehara
Renew/mol-74
こんにちは/never young beach
こころのままに/never young beach
多分、あれはFly/NIKO NIKO TAN TAN
水槽/NIKO NIKO TAN TAN
三月/odol
望み/odol
ModernRomance/Offo tokyo
人の瀬/paionia
ジャスコ、上野/peanut butters
スーパーハイパー忍者手裏剣/peanut butters
Sun/[.que]
カナタハルカ/RADWIMPS
月に吠える/ROTH BART BARON×中村佳穂
1988/SAKANAMON×たかはしほのか
FEST/SAKANAMON
night walker/South Penguin
Timelapse/SPECIAL OTHERS
ヒストヒプス/SUPER HELLER
せまいまち/suya suya junction
REFLECTION feat. 中村佳穂/tofubeats
OOOL/tricot
お茶/UA
ララ/Uniolla
Fluffy/U-zhaan×mabanua
mabataki/Vaundy
走馬灯/Vaundy
NO TIME/VivaOla×SIRUP
TOMORROW/VivaOla
Especially You/Wallows
Julia/The Wisely Brothers
Two minutes/The Wisely Brothers
Fubuku/JunIzawa×WOZNIAK
ZARIGANI/xiangyu×Gimgigam
L.A./YeYe
landmark/YOHLU
I Lied/Youmentbay
Midnight Phone/Youmentbay
I Want A Dog/ウィーザー
鬱夢くたしかな食感/エルスウェア紀行
予感/カネコアヤノ
気分/カネコアヤノ
夢にならないように/グソクムズ
バスが揺れて/グソクムズ
もうすぐだなぁ/グソクムズ
本当なんてぶっ飛ばしてよ/クリープハイプ
ポケットの中/くるり
愛はもう/さとうもか
朝/さらさ
どこでもいいから/ズーカラデル
GHOST/ズーカラデル
都会の幽霊/ズーカラデル
夜行バス/ズカイ
Waiting for the sun/ゆうらん船
Flag/ゆうらん船
きれいなおと/リーガルリリー
ほしのなみだ/リーガルリリー
Candy/リーガルリリー
ノーワー/リーガルリリー
地球でつかまえて/リーガルリリー
明日戦争がおきるなら/リーガルリリー
Black Summer/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
漂流/三浦透子
風になれ/三浦透子
MIU/中村佳穂
さよならクレール/中村佳穂
fifteen/優河
Like a Wolf/児玉真吏奈
19℃/君島大空
ある日のこと/坂本慎太郎
気分じゃないの (Not In The Mood)/宇多田ヒカル
Find Love/宇多田ヒカル
hikage/宇宙ネコ子
飛日/小林私
喜劇/星野源
ビーボーイ/汐れいら
夏をあきらめきれなくて/江沼郁弥
離れられない/清竜人
ゴーストタウン月見草/禁断の多数決
うつつ/秋山黄色
うろんなひと/笹川真生
光るとき/羊文学
grace/藤井風
damn/藤井風
あかい惑星/黒子首
トビウオ愛記/黒子首
2022年ベスト50(おまけ)
2022年ベストトラックから全曲バブルソートでベスト50を選んだ上で、順位とは関係なく繋がりを考えてプレイリストにしました。
まずはベスト50を聴いてみて、何か引っかかるものがあったらベストトラック、ベストトラック候補と広げていただければと。
2022年ベスト10(さらにおまけ)
これまではしてなかった順位付けを初めてしたので、一応ベスト10だけ記載しておきます。
Find Love/宇多田ヒカル
気分じゃないの(Not In The Mood)/宇多田ヒカル
きれいなおと/リーガルリリー
そぐわな/4na
ジャスコ、上野/peanut butters
水槽/NIKO NIKO TAN TAN
AIDA/ano
GHOST/ズーカラデル
I Lied/Youmentbay
あかい惑星/黒子首
基本Spotifyで聴くことがほとんどですが、車で聴きたいものはCDを購入してます。昨年購入したアルバムは、宇多田ヒカル「BADモード」、リーガルリリー「Cとし生けるもの」の2枚ですね。
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ari0921 · 1 year
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我が国の未来を見通す(50)
「気候変動・エネルギー問題」(15)
人為的CO2削減の可能性
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
記念すべき第50話まで来ました。「わが国の未来
を見通す」を始めてからほぼ1年が経とうとしてい
ます。50回を記念して、私自身の最近の“日常”
をカミングアウトしようと思います。現在、71歳
と半年、3つの会社と非常勤監査役や顧問などの形
で雇用契約してそれぞれの職務をこなすかたわら、
某大学の非常勤講師として週に1度は講義を行って
います(科目は、なんと「経営戦略論」と「経営組
織論」です)。
その他、自衛隊を含み、依頼があればどこへでも喜
んではせ参じ、歴史講話などを実施しています。ほ
かにもボランティア活動も数件、それ以外にゴルフ、
コンサートや演劇観賞、小旅行、それに各種セミ
ナー聴講など、たぶん同世代の人たちよりは数多く
こなしていると思います。
ボランティア活動で最も力を入れているのは、元自
衛官たちの再就職あるいは再々就職の応援です。5
0歳後半で若年定年を迎える自衛官は、退職直後は
国家が再就職の面倒をみることが法律で定められて
おり、その体制下で自衛官たちは再就職します。し
かし、「人生100年時代」、元自衛官たちは60
歳の前半、今度は自力で職探しに奔走することを余
儀なくされます。この時には、自衛官の“ブランド”
はすでに消え去り、相当厳しい“現実”が待ってい
ます。
そのような元自衛官たちの苦労を目の当たりにして
いることから、時々、仙台や札幌まで出かけて行き、
現役自衛官たちの前で、誰もが迎える未来の“現
実”、そしてそれに向かって現役時代からの心構え
や準備すべき事項などについて教育しています。「
国防に半生を捧げた全自衛官たちが、一生、幸福で
充実した人生を送ってほしい」との切なる願いを込
めて、私自身も東奔西走しております。またその一
環で、自衛隊部内紙紙上に「自衛官にとっての『人
生100年時代』」をシリーズ化し月に1回、投稿
しています(現在16回目です)。
さらに、時々、本シリーズでも紹介していますよう
に、日々変わる“時事”についても関心を持ち、で
きる範囲で情報収集します。このような合間をぬっ
て、本シリーズの原稿を毎週5000字前後したた
めています。もちろん、そのために必要な書籍や資
料をできる範囲であさります。これらから、最近は
どこに出かけるにも1泊以上の場合は、パソコン持
参が常態となりました。
若い頃から「人の3倍生きる」を公言し、泳ぎを止
めることを知らない“マグロ人生”を突っ走ってき
ました。つい先日は、深夜までサッカー観戦で寝不
足のまま、翌日早朝から出かけて同期のゴルフコン
ペに参加(結果はベスグロでした)、夜は、家内と
コンサートを観賞するなどの無理もしていますが、
年齢も年齢、記憶力も弱くなるなど少々ガタが来て
います。いつまで続けられるかわかりませんが、も
う少し頑張りますので、どうぞお付き合いください。
冒頭から私的な話題ですみません。
▼地球は寒冷化に向かう!
さて、本題に戻りましょう。前回紹介しましたよう
に、「地球は寒冷化に向かう!」との勇気ある主張
も依然として存在します。全人類のほとんどが「地
球温暖化」狂騒曲を鳴り響かせている現代にあって、
個人的にはとても興味が沸きます。CO2削減の
可能性について論じる前に、少しその骨子を紹介し
ておきましょう。
「寒冷化に向かう」とする根拠の第1は、「100
万年にわたる地球の気温推移の歴史をみると、人間
の出すCO2などとは全く無関係に一定のリズムを
刻んでいる」ということです。現在は、「確かに温
暖期にあるが、この周期からみるとそれも束の間で、
いつ気温が下降してもおかしくない。そうなれば
地球も約1万年ぶりに氷河期に突入する」のだそう
です。
さらに、ここ1万年の気温推移をみれば(前に紹介
しましたように、グリーンランドの氷床から北極圏
の気温を推定しています)、「確かにここ約100
年の間は、小さなレベルで気温が上がっている。だ
が、さかのぼって気温推移をみると、工場も発電所
もなかった時代に、今以上に温かい時期が何度も来
ている。人類の出すCO2は気候変動とは関係ない」
というのです。
つまり、「大きな周期をみても、小さな周期をみて
も、気温が人類の出すCO2で変化しているように
は見えない。地球の向かう先は温暖化ではなく、寒
冷化の可能性を疑うべき」と主張します。
その主張の根拠として、温暖化説を唱える気象学者
たちが「大気」だけをみているのは「ものの見方が
狭すぎる」と言い切って、地球の気温は「宇宙」、
それに最も近い「太陽」に目を向けなればならない
とも主張しています。
関連して言えば、温室効果ガスが地球温暖化の原因
としてコンピューターでシミュレーション手法を開
拓し、ノーベル賞を受賞された真鍋淑郎(しゅくろ
う)氏のグループは、受賞自体は嬉しいことではあ
るのですが、「仮定」そのものの誤りや「政治的意
図が働いた」などとの指摘もあるようです(細部は
省略します)。
東京大学の地球生命研究所丸山茂徳教授は「地球の
温度は根本的に決めるのは日射量だが、それを圧倒
的に支配するのは雲である。雲は白く、太陽光を反
射する。雲量が1%増えると地球の平均気温は1℃
下がることがわかっている」として、「雲の量を増
やすのは、宇宙から降り注いている『宇宙線』であ
る。高エネルギーの宇宙線が雲の材料となる埃に衝
突して分散してその数を増やすので雲の量が増える」
と別な角度から地球温暖化に疑問を投げかけます。
具体的には、「その『宇宙線』の量を左右するのは
太陽活動であり、太陽活動は強くなったり(黒点の
数が増える)、弱くなったり(黒点の数が減る)し
ているが、それ以外にも『太陽風』という目に見え
ない高温のガスを吹き出しており、このガスが『宇
宙線』を弾き飛ばす。太陽活動が弱くなった時、『
太陽風』のバリアも弱くなり、地球に降り注ぐ『宇
宙線』が増える、その結果、雲が増え、気温が下が
り、逆に太陽活動が強くなれば、『宇宙線』も吹き
飛ばされ、雲も減って気温が上がる。近年、太陽活
動が低調になりつつあるということで、地球は温暖
化どころか、寒冷化する予兆がある」と丸山氏は主
張します。
「氷期と間氷期をもたらす数万~10万年周期の気
候サイクルは、地球の『天体運動』にその原因があ
る」と神戸大学兵頭正幸名誉教授は解説しています。
つまり、「地球の自転軸の角度や公転軌道の形な
どは、月や惑星の引力により周期的に変わり、それ
によって、北半球高緯度が受ける日射量が周期的に
変化し、氷期と間氷期を繰り返す」として(「ミラ
ンコビッチ周期」と呼称されます)、「この周期で
は、地球は約6000年間以降寒冷化に向かってお
り、約3万年後に氷河期に迎える」と主張していま
す。
このように、地球の気候変動は、太陽に関わる作用
を主因としつつ、海流、水蒸気量、マントルや火山
活動、地球磁場、銀河における太陽系の位置など、
無数の要因によって動く「宇宙レベルの摂理」なの
であり、こうした視点でみると、「人為的CO2が
地球気温を動かす」などとそもそもの“次元が違う”
ということでしょう。
これらの理論について、私など素人が理解できる範
囲を超えているものがありますが、もっと長いレン
ジで「地球の動き」をウオッチする必要があるとい
うことなのでしょう。以前紹介しましたように、つ
い最近の1970年代には「寒冷化」狂騒だったも
のが、手のひらを返したように「温暖化」狂騒に変
わりました。地球や宇宙に対する人類の“感知能力”
が依然として未熟である証左ともいえるでしょう。
日本や外国の研究者の中には、「地球温暖化」に“
異説”を唱えている人たちが沢山おられるのは明ら
かです。これらから、最近の「異常気象」(最近は、
「極端気象」というそうですが)をすべて地球温
暖化のせいにして、「温暖化の原因は人為的CO2
の排出である」と断定するのは、かなり無理がある
と考えるのが妥当なのではないでしょうか。あるい
は、そのように結論づけるのは“時期尚早”という
のが正しいのかも知れません。
▼人為的CO2の削減は可能か?
人為的CO2排出に戻りましょう。これについても
すでに触れましたが、CO2排出の国や地域分布の
歴史を振り返ってみますと(インターネットではト
ップ10の国々の1960年~2019年までの排
出量の移り変わりが動画のように一目することがで
きるサイトがあります)、確かに2004年までは
アメリカが常にそのトップを走り、ロシアや中国な
どが追随してきましたが、2005年以降は、中国
がトップに躍り出て、それ以降は2番手以降の追随
を許さず、ダントツ1位でCO2排出をほしいまま
にしています。
2019年の内訳をみれば、中国107億トン、ア
メリカ48億トン、インド25億トン、ロシア17
億トン、日本11億トンと続きます。その割合は、
中国29.4%、アメリカ14.1%、EU28カ
国8.9%、インド6.9%、ロシア4.9%、日
本3.1%となります。なお、世界全体のCO2総
排出量は336億ト��で、そのうちG20の排出量
は270億トン(約80%)となっています。
 ちなみに、これを「一人当たりのCO2排出量」
でみるとまた面白い結果が得られます。第1位は、
目下話題のサッカーワールドカップ開催国のカター
ルです。秋田県ほどの広さに286万人ほどの人口
を有するカタールは、石油産出の富をもって、CO
2排出など一顧だにしないまま、まさに“砂漠のオ
アシス”ともいうべき近代国家を築いたのでした。
 カタールに続き、アラブ首長国連邦、カナダ、オ
ーストラリア、サウジアラビア、アメリカ、ロシア、
韓国と続き、日本はようやく第9位にランクインさ
れます。なお中国は第12位にランクされています。
 このような中国は、2015年採択の「パリ協定」
では、「2030年にピークアウトする」、つまり
2030年以降はCO2削減の努力はするが、それ
まではがんがんCO2を排出することを認めさせま
した。前に紹介しましたように、「付属国I国(つ
まり先進国)でない」との理由に加え、「一人当た
りの排出量は低い」などと主張したのでしょうが、
2005年以降ダントツ1位のCO2排出国である
という“事実”があるわけですから、トランプ前大
統領が怒るわけです。
その中国は、2030年以降は「脱炭素」を進める
かも知れませんが、すでにアジア・アフリカ諸国に
石炭火力発電所の輸出攻勢をかけています。そうす
ると、「非付属国I国」のアジア・アフリカ諸国は、
先般のCOP27で「地球温暖化の要因は先進国の
せい」として先進国に「損害」と「損失」の賠償を
要求したことに留まらず、近い将来、「パリ協定」
の中国のように、「自国のCO2排出については、
○○年以降に進める、それまではがんがんCO2
を排出する」と主張するでしょう。
つまり、2030年以降、中国のCO2排出は多少
減るとしても、エネルギー起源のCO2は、世界全
体では減ることがないと考えざるを得ないのです。
やがて90億人を超えると見積もられている世界の
人口です。先進国の人口が減り続ける中で、「非付
属国I国」であるアジア・アフリカ諸国で増え続け、
エネルギー源が大幅に必要になるのは明白だから
です。
▼「人間の活動」を抑制できるか
そもそも人為的CO2の排出、つまり「人間の活動」
によるCO2排出は、エネルギー起源のCO2排
出だけではないことはすでに詳しく紹介しました。
「ものをつくる」(31%)、「電気を使う」(2
7%)、「ものを育てる」(19%)、「移動する」
(16%)、「冷やしたり暖めたりする」(7%)
と人間の活動のほぼ全てに及びます。
 先進国がこれまでたどった道、つまり、ビル・ゲ
イツも指摘していたように、人口増にともなう都市
の建設ラッシュをはじめ、電気を使うことがあたり
前の近代的な日々の生活、生きるために必要な食料
や栄養源を安定的に確保するための近代的な農業や
牧畜の拡充、車や飛行機による移動や貨物などの輸
送手段の確保、冷暖房が完備した快適な生活の追及
などについて、90億人の“民”がそれらに気づき、
地球上の至る所で求め、実際に普及したら、CO
2排出量はまさに計り知れないほど膨らむことが明
白で、現在、先進国を中心に世界中を巻き込んでい
る地球温暖化対策にどれほどの意味と効果があるの
でしょうか。
 逆に、増え続ける人口を維持して、いわゆるSD
GSを実現するためには、「ある程度のCO2が必
要である」との見方もできるのですから、矛盾が矛
盾を呼んでいると言わざるを得ません。
 ビル・ゲイツのようなチャレンジには敬意を表し
ますが、実現はそう簡単ではなく“絵に描いた餅”
になる可能性が大でしょう。私は、いつか、だれか
が地球温暖化の真実や原因をろくに調べないまま、
何がしかの意図をもって主張し始めた「地球温暖化
対策」が、当初の狙い(意図)とは違った方向に歩
み始め、自ら“墓穴を掘っている”ような気がして
ならないのです。読者の皆様はどう思われるでしょ
うか。
話は変わりますが、新橋駅のホームの立つと銀座側
に「LONGI」という中国のソーラーパネルメー
カーの看板が目に入ります。看板の上部には「太陽
光発電パネル 出荷量世界第1位」とも表示されて
います。「非付属国I国」の立場を最大限に活用し
て2030年まで石炭火力発電所でCO2をがんが
ん出す一方で、すでに三峡ダムの建設などで膨大な
量のコンクリートを使いまくり(言葉を代えれば、
CO2を排出しまくり)、その上、太陽光発電パネ
ル生産においては、すでに世界の8割以上のシェア
を確保し、将来95%になるとの見積もりもありま
す。
原子力発電所についても、現在運転中の基数はアメ
リカ、フランスに次いで第3位の47基ですが、列
国が軒並み新たな原発建設を控えている中で、中国
だけは計画通り建設を続け、2018年8月、「1
0年後に世界の原子力標準化で中国が主導的な役割
を果たす」との目標を表明したことが話題になりま
した。これらから、気候変動問題を最大限に活用し
ようとしている中国の“したたかな国家戦略”を垣
間見ることができるのです。
蛇足ですが、森羅万象、あらゆるものを「国益」と
いう観点からしたたかな戦略を張り巡らす国に対し
て、他国の評判のみを気にして「国益」など頭の片
隅にも存在しないかのように見える国が太刀打ちで
きないのは明白です。このようなことも念頭に置き
ながら、次回、経費データがそろっている我が国の
「温暖化対策費」を取り上げ、その費用対効果に迫
ってみましょう。唖然とします。
(つづく)
3 notes · View notes
animekirbyserifu · 5 months
Text
デデデその10
91話 ・「デュハハハハ!残るはガングと(カービィだけぞい)。」 ・「だが、今の爆走ビートには勝てんぞい!デュハハハハ!」 ・「ビートめ!だらしないぞい!」 ・「(ステッペンウルフは)ヤツはどこの誰ぞい!」 ・「誰だろうとやっつけるぞい!」 ー「どっちが優勢ぞい?」 ・「(ビートが魔獣『ウィリー』に変身して)デュハハハ!これを待っておったぞい!」 ・「カービィ殺し油地獄ぞい!」 ・「これでどうぞい!(まきびしを撒く)」 ・「(自分のまいた罠でウィリーが横転して)デュアァ…なんたるザマぞい!(お前の罠のせいだろ…)」 ・「(デデデ競技場が崩れて)こりゃ…どうなっとるぞい?」
92話 ・「エルカルゴン!ワドルディ共は数が多すぎるぞい!」 ・「おまけに働かないで美味いモンをたらふく食っとるぞい!」 ・「う~む、ワドルディめ~、憎いぞい憎いぞい!」 ・「次は、働かざるものは食うべからずぞい!」 ・「(エスカルゴンに対して)ワシは自分の食いモノしか関心ないぞい。」 ・「どれも…ワシは食ったことがないぞーい!」 ・「ヤツらの食事を知りたいぞい!」 ・「ちょ、ちょっと待つぞい!今舌触りと言ったが、ワドルディには舌どころか口そのものがないぞい!」 ・「ホレ!口はない!食事代がかからんと思ったから雇ったんだぞい!」 ・「だが(ワドルディの)口はどこぞい!謎ぞい!不思議ぞい!怖いぞい…。」 ・「で~いくらかかるぞい?ワドルディの食事代!」 ・「エスカルゴ~ン…もうおねむの時間ぞ~い…(かわいい)。」 ・「(ワドルディ達の1食の食事代を見て)な、なんちゅー大金ぞい!」 ・「ワシは貧しくなるばかりぞい…。」 ・「弁当屋ぞい!かくなる上は安い弁当屋を呼ぶぞい!」 ・「(エスカルゴンに対して)入札ってなんぞい?(小声)」 ・「おお、そうか!落札すれば大儲けぞい!ドゥハハハハ!」 ・「じゅ、順番にオススメを説明するぞい!」 ・「高い!次タゴ!」 ・「ワドルディは何万匹もいるぞい!」 ・「バカモン!まだそんな値段かぞい!」 ・「栄養なんぞいらん!見た目も悪くてよいぞい!」 ・「(カワサキに対して)そうぞい!その調子ぞい!」 ・「(この薄さ…)芸術ぞい。」 ・「(ワドルディ共の)3度の食事を1度にして、おやつも夜食も廃止ぞい!」 ・「(その分ワシたちが)美味い料理を食う。」 ・「(ワドルドゥ隊長に対して)給料はなしぞい!」 ・「衣食住揃って何が不満ぞい!」 ・「脅しにはのらん!出ていくぞい!」 ・「なに?ワドルディ共が狂った?」 ・「なんでぞい!なんでメシぐ��いで騒ぐぞい!」 ・「エスカルゴン!(ワドルディ共を)なんとかせい!」 ・「(ワドルディの食事ごときで)この騒ぎぞい!」 ・「笑ってないで何とかするぞい!」 ・「デュハハハハ!ワドルディ達はまたワシの部下に戻ったぞい。」 ・「デュハハハハ!シェフ魔獣『モウ・タクサン』ぞい!」 ・「モウよ!この際激ウマ中華で、ワドルディのハートをしっかりとらえるぞい!」 ・「デュハハハハ!無駄な抵抗はやめるぞい(カワサキに踏まれる)。」 ・「(北京ダックを食べるワドルディを見て)考えてみれば羨ましいぞい…。」 ・「ワドに生まれたかったぞい!」 ・「(モウが倒されて)やったー!やったぞい!」 ・「北京ダックなんぞ、高くていかんぞい!」
93話 ・「あ~レン村長にプレゼントしたモノたちに告げる。賄賂は決して許さんぞい!」 ・「誤魔化してもダメぞい!贈り物で自分らの都合の良いように操る気ぞい!」 ・「そ…村長感謝?」 ・「コラ!感謝を勝手に食ってはいかんぞい!(※食べ物ではありません)」 ・「ワ、ワシには(感謝の日は)ないのかぞい!」 ・「…賄賂と言ったのは誰ぞい?」 ・「あ~!ワシもプレゼントが欲しいぞ~い!」 ・「ワシは感謝されなくてはならんぞい!」 ・「(エスカルゴンに対して)そーゆー貴様だって誰にも感謝されんぞーい!」 ・「誰も感謝せんから、プレゼントも来ないぞ~い!」 ・「本日より『デデデ感謝の日』を制定ぞい!期間は永遠!ワシに感謝したいものは毎日午後11時まで受け付けぞい!プレゼントを手に、もろびとこぞるが良いぞい!デュハハハハハ!」 ・「デュハハハハ!プレゼントを持ってくるものは大歓迎ゆえ、キレイにするぞい!皆の感謝しかと受け止めてやるぞい!」 ・「着色料添加のキャンディーはいらんぞい!」 ・「そんなキャンディー捨てるがよいぞい!」 ・「掃除の邪魔ぞーいぞい!」 ・「誰も来ないぞい…。」 ・「国王のワシに感謝しない愚か者共め!どうしてくれるぞい!」 ・「(プレゼントを運ぶカービィに対して)見上げた心がけぞい!」 ・「カービィ!カービィくんよくぞ来てくれたぞい!その感謝の気持ち、褒めてつかわすぞい!」 ・「デュハハハハ!結構重いぞい!何が入ってるのかぞい?カメラズームアップ!」 ・「あ!スイカぞい!みんな見るぞい!」 ・「軽~…なんでぞい?中身がないぞい!」 ・「よくもワシをバカにしおってからに!」 ・「感謝の気持ちを知らない人民共に告げる。記念日の変更ぞい!本日より『なんとか感謝の日』は、全て『なんとか憎悪の日』に変わるぞーい!」 ・「では『カワサキ憎悪の日』ぞい!」 ・「カービィ憎悪の日は必ず実現ぞい!デュハハハハハ!」 ・「だってもう(爆弾作りに)飽きちゃったんだぞい。早くカービィが来てくれんかぞーい?」 ・「ダッハッハ!カービィちゃん!ワシの最高のプレゼントぞい!」 ・「このスイカを全部あげるぞい!」 ・「ま、待つぞい!ワシらはもう帰るゆえ、ゆっくり食べるが良いぞい。」 ・「大げさな、タダのスイカ畑ぞい!」 ・「おーいカービィちゃん!ここのスイカをみんなお前にやるぞーい!」 ・「ダーッハッハ!胸がスーッとしたぞい!」 ・「ダーッハハハハハ!だが、これ以上ワシのイメージは悪くせんぞい!今度はワシの美しい真の姿を見せるぞい!」 ・「(カスタマに対して)注文ぞい!カービィに真心こもった豪華プレゼントを贈りたいぞい!」 ・「ホントぞい。誰も文句がつけられないような、心のこもった贈り物ぞい!」 ・「やかましい!ワシに逆らうと、株主総会で騒いでやるぞい!」 ・「どさくさに紛れて言うでないぞい(泣)。(エスカルゴンの頭を木魚のように叩く)」 ・「ああ、まさかこうなるとは思ってなかったぞい。カービィちゃんごめんぞい…。」 ・「ワ、ワシはどうすれば良いぞい…。」 ・「(悪いことしないと)誓うぞい!これは本当のスイカぞい…。カービィちゃんにお供えぞい。」 ・「心を込めたスイカぞい!」 ・「(カービィが)バ、バケて出たぞい!」 ・「うおー!生きてたか!良いぞい良いぞい許すぞい!」 ・「ワシにはお前という敵が必要だったぞい!生きてて良かったぞい!」 ・「おー!そうだったぞい!カービィ!ワシはお前のために本当のプレゼントを用意しておいたぞい!」 ・「(魔獣『チャッキー』に対して)だとしてもきっと楽しい魔獣だぞい!」 ・「ダッハッハ!チャッキーはやっぱり楽しい魔獣ぞい!(やけくそ)」 ・「ワシに…プレゼントかぞい!」 ・「ワシは愛のプレゼントが欲しいぞーい!」
94話 ・「次は、新しいゲームキャラが送られてくるぞい。」 ・「カスタマがそう言ったぞい!とっても強いヤツらしいぞい!」 ・「鼻が長くて武器になるぞい!」 ・「やかましい!次はファンファンちゃんの登場ぞ…(何故か「ぞい」と言わない)。」 ・「エスカルゴーン!起っきるぞい起っきるぞい起っきるぞい起っきるぞい起っきるぞーい!」 ・「デカい影が、ワシを踏み潰そうとした夢を見たぞい!」 ・「何ぞい脅かしおって…。」 ・「ふぁ~眠いぞい。夢がいかんのだぞい。」 ・「(魔獣に踏み潰されて)夢ではなかったぞ~い…。」 ・「(カスタマに対して)何ぞい!こんな夜中に呼び出しおって!」 ・「貴様んところはどーゆー飼い方してるぞい?」 ・「はぁ~キツキツ魔獣ばかりぞい。」 ・「(エスカルゴンに擁護されて)お前はいつもワシの味方ぞい。聞いたか!」 ・「大柄な?どんなヤツぞい!」 ・「もし迷惑をかけたら損害賠償ぞい!デュハハハハ!」 ・「(ワシのせいなんて)とんだ言いがかりぞい!」 ・「その証拠に、ワシは自ら魔獣を成敗するぞい!」 ・「デュハハハ!責任政党として、ワシは人民共の安全保障をつね日頃から考えておるぞい。」 ・「憶病な魔獣なら恐れることはないぞい。」 ・「そのときは貴様がワシの盾となれば良いぞい!ほれほれ(エスカルゴンを盾にする)。」 ・「あれぞ魔獣『ファンファン』ぞい。」 ・「カービィ!邪魔するでないぞい!」 ・「(エスカルゴンに)なんてことするぞいコイツめぇ!(※お前のせいです)」 ・「道化師の正体見たり長い鼻~(元ネタは「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざ)。」 ・「見た目に騙されてはいかんぞい!」 ・「このやろ~!騒乱罪で懲らしめてやる!このやろこのやろ~!ゾウさもない。」 ・「コイツ逃げてばかりぞい!エスカルゴン!お前と似たモノ同士ぞい!煮ても焼いても食えんぞい!」 ・「ププビレッジの平和はワシが守るぞい!専守防衛~!」 ・「(カービィに邪魔されて)倒さねばププビレッジの平和はないぞい!」 ・「こうなったら貴様ごと成敗ぞい!」 ・「(カービィにハンマーを吸いこまれて)そ、それでワシらをボコボコにする気かぞい?」 ・「借金をゼロにするチャンスぞい!」 ・「カービィめ!星の戦士のクセに魔獣と戦わないぞい!」 ・「(知性がカービィ並と言われて)敵を褒めてはいかんぞい!ならば魔獣には魔獣でカタをつけるぞい。」 ・「(カスタマに対して)逃げた魔獣を見つけてやったぞい!」 ・「ひどい目に遭ったぞい…。これまでの借金をゼロにすればよし、嫌なら損害賠償9000億デデンいただくまで。」 ・「ファンファン!貴様を本来の姿に戻してやるぞい!」 ・「素直に観念しなかったことを後悔するが良いぞい!いでよ魔獣『ヒッティー』!」 ・「ヒッティーにかかれば、あのダメ魔獣も一気に凶悪変身ぞい!」 ・「ファンファン!お前1人でカービィを倒すぞい!(1人じゃなくて1匹だろ…)」 ・「ひとまず退散ぞい!」
95話 ・「なに!?カービィが!?」 ・「デュハハハハ!カービィが悪さなんぞするハズはないぞい!悪さは偉大なる大王様であるこのワシの特権ぞい!」 ・「かくなる上は…査察するぞい!」 ・「人民共、嫌な噂は本当かぞい?」 ・「(暴れるカービィを見て)これは夢かぞい!」 ・「カービィなんぞに負けてたまるかぞい!」 ・「ワシの方がもっともっと悪さができるぞーい!コラァ!カービィ!」 ・「うるさい!ワシはカービィがこんな悪さをするなんて、信じられんのだぞーい!」 ・「(心当たりは)ないぞい!あんなピンクボールに悪さができるハズがない!」 ・「ワシの車を返せー!」 ・「ワシの車がー!(爆発する)」 ・「カスタマ!出るぞい!」 ・「(ご機嫌うる)わしくないぞい!ワシは悔しいぞい!悪魔はワシぞい!カービィに負けたくないぞい!どうしてくれるぞい!」 ・「デビルフロッグ?」 ・「おー!ケロケロケロぞい!」 ・「おいおい、(カエルが)逃げちまったぞい!(回想内のセリフ)」 ・「カスタマ、もしかしたら…。」 ・「(あのカエルが)カービィに取り憑いたぞい!」 ・「許せんぞい!ワシの方がカービィより悪いヤツぞい!」 ・「コンタンは分かったぞい!カービィごとデビルフロッグを食ってしまうぞい!」 ・「そんなことは分かっとるぞい!少し黙っておれ!(エスカルゴンの口にガムテープを貼り付ける)」 ・「あー!これでデビルフロッグを取り戻すぞい!」 ・「デビルフロッグを捕まえたぞい!」 ・「(デビルデデデに変身して)これでワシは前人未到、最強最悪の悪党ぞぉい!」 ・「(ヘビーアナコンダーに丸飲みされて)助けてくれぞーい!」 ・「ワシのせいではないぞい!」
96話 ・「カスタマーサービス!ワシはいつになったらカービィに勝てるぞい!」 ・「もう魔獣なんぞ効き目はないぞい!」 ・「くだらん魔獣に払う金はない!カービィをやっつける別の方法を教えるぞい!」 ・「ワープスター?呼べばくるくる、あのお助け星かぞい?」 ・「無駄口を叩かんとさっさと教えるぞい!(モニター越しに卵をぶつける)」 ・「ワープスターを徹底的に調べるぞーい!」 ・「(用があるのは)フーム!お前ぞい!」 ・「食べるが良いぞい!シュークリームにストロベリーケーキにチョコ、レバニラ炒めもあるぞい!(デザートとレバニラ炒めの組み合わせは…)」 ・「(自由になりたければ)早く呼ぶぞい!」 ・「ワープスターを出せばよし、出さねば大食らい、内臓脂肪ダブダブの刑だぞい!」 ・「カービィの宇宙艇の修理のときぞい。操縦席に宝石箱があったぞい。」 ・「ワシは始めから金目のモンと思って頂いたぞい。」 ・「あのとき、せっかくのワープスターを落としたのはマズかったぞい。しかも、まさかフームに拾われるとは思わなかったぞい。」 ・「それにしてもカービィは、ワープスターを見ると必ず元気になるのがどういうワケぞい?さぁ、キリキリ白状するぞい!」 ・「(ブンに対して)ワープスターの隠し場所を白状するぞい!」 ・「コラ!カブー!ワシの尋問に答えんか!ワープスターを隠しているのはお見通しぞい!」 ・「寝たフリしてもダメぞい!エスカルゴン!コイツを反逆罪で逮捕せい!」 ・「兵士!カブーを城まで連行せい!」 ・「(デスタライヤーにデデデ城を破壊されて)勝手な空爆は許さんぞい!」 ・「(カスタマに対して)ワシの城を壊す気かー!」 ・「こんなデカい魔獣にびた一文支払わんぞい!」 ・「タダ!?それなら良いぞい!デュハハハハ!」 ・「ワープスター撃滅のチャンスぞい!」 ・「これがカービィの最期かぞい!」 ・「デュハハハハハ!ヤツらはカブーの中に逃げる気ぞい!」 ・「(カブーは)マヌケな喋る岩男ぞい!」。 ・「デュハハハハ!あんなワープスターがあったのかぞい!なんで早く出さんぞい。」 ・「デュハハハハ!カービィのヤツ(ワープスターを見て)驚いとるぞい!」 ・「乗っているヤツらは強そうじゃないぞい!」 ・「(エアライドマシンは)カービィより強いのかぞい?」
97話 ・「愚痴るな、まだ3人いるから余裕ぞい!デュハハハハ!」 ・「ワープスターもお疲れぞい。」 ・「(カービィは)水なんて吸ってどうするぞい。」 ・「(カスタマに対して)感心している場合かぞい!」 ・「デスタライヤー!カブーもまとめてやっつけるぞい!」
98話 ・「ナイトメアの武器、デスタライヤーぞい!」 ・「(カスタマに対して)貴様ー!ワシの城まで破壊しおって!」 ・「早く次の魔獣をよこすぞい!」 ・「(メタナイトはジジイ)だから安く雇えたぞい!」 ・「(『カービィ!』の着メロを聞いて)な、なんぞいこのメロディは…。」 ・「映像も撮れるワケかぞい!ドゥハハハハハ!えーぞいえーぞい!(ダジャレ)」 ・「なに~?メタナイトが~?」 ・「あ…ありゃ…なんぞい(玉座リフトで地下に行けるならもっと早く気づくでしょ…)。」 ・「むむ…許せん!カスタマ…見えるかぞい(ケータイでハルバードを映す)。」 ・「ワシも文句を言わねば気が済まんぞい。」 ・「(ナイトメア社は)ワシのお気に入りブランドぞい!いつの間にこんな大量破壊兵器を作ってたぞい!」 ・「(ナイトメアの誘惑から目を覚ませといわれて)ワシはお目覚めぞい!」 ・「ワシが査察してやるぞい!」 ・「デュハハハハ!流石はホーリーナイトメア社ぞい!」 ・「ぬ~、ワシという大事なお客様を~(※今までの借金を考えたら残当である)。」 ・「貴様~!なんでデリバリーシステムを壊したぞい!」 ・「(デリバリーシステムを)新しいのに替えるぞい!」 ・「忘れたか~!この戦艦を爆破するぞい!」
99話 ・「(ワープホールの揺れに対して)この揺れはいつまで続くぞい!」 ・「900…光年ってなんぞい!」 ・「光の速さってどれくらいぞい!」 ・「この美味そうな匂いはなんぞい?(※カワサキの料理です)」 ・「なんでこうなったか分からんぞい!」 ・「ワシは皆の味方ぞい!憎いホーリーナイトメア社は、ワシに魔獣を売りつけたが(どれも安物だったぞい!)。」 ・「ワシも一緒に戦って、もっと恐ろしい魔獣を奪うぞい!」 ・「王者を監禁するとは…。」 ・「(カスタマに対して)ワシらはどうなってると思う?戦艦ハルバードの中に監禁されてるぞい!」 ・「今のはどういうことぞい?」 ・「カスタマ!誰が魔獣をよこせと言ったぞい!」 ・「この船で暴れられたら、ワシらもアウトぞい!」 ・「おお!ナイトメアの本社ぞい!」 ・「ぬぅ~、カスタマ~めぇ!かくなる上は契約を破棄してやるぞい!」 ・「カスタマ!よくもワシを巻き添えにしたな!もう契約は破棄ぞい!」 ・「貴様の要塞のすぐそばぞい!これから総攻撃してやるから覚悟するぞい!」 ・「(通話を切られて)おぉ、勝手に切るでないぞい!」 ・「ドゥハハ~!ワシの最後通牒ぞい!」 ・「(カスタマのヤツ…)ワシらが乗ってると知りながら…。」
100話 ・「カービィ!外へ出て戦うがよいぞい!」 ・「(カスタマに対して)もう貴様の顔は見たくないぞい!」 ・「カスタマーサービス、お前かぞい?」 ・「き、貴様…3頭身だったかぞい!」 ・「大事な客が来たのに(お茶一杯も出せんのかぞい)!」 ・「腹が減った~!レバニラ炒めを出せ!」 ・「おぉ、そうぞい!カワサキ!レバニラ炒め3人前ぞい!」 ・「待ちかねたぞいカワサキ!(レバニラ炒めを食べて)うまうま美味いぞいカワサキ…。」 ・「お前も食うが良いぞい!ごちゃごちゃ言わんと!(カスタマの口に押し込む)」 ・「(カスタマに対して)デュハハハハ!レバニラ炒めは嫌いかぞい?」 ・「でもワシの城のデリバリーは…(確かぶっ壊れたハズぞい)。」 ・「ワシのうちに(帰れたぞい)!」 ・「魔獣をお買い物する楽しみも失われたぞい…。」 ・「おお!ワシのケータイ!(メタナイトから渡される)」
特別編 ・「コラ!カスタマーサービス!大事な客をほっぽりだしおって!」 ・「デュハハ!それ安いぞい!ダウンロードぞい!」 ・「(エビゾウを見て)何だか弱そうぞい…。」 ・「このバカモン!エビゾウ!お前の敵はカービィぞい!(指名手配書を見せる)」 ・「コラ!ワシの城を壊すなぞい!」 ・「全く…2億デデンがパーになったぞい!」 ・「おぉ!これなら元は取れるぞい!(無理でしょ…)」
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if.80 雪村絢/名廊直人視点 告白
俺は 俺の意思だけで生きてこれたわけじゃなかった たくさんの人の支えがあった その中に この人への憎悪と関心 見つかったことの恐怖や 見つけてもらえたことへの戸惑いや あの人へ演じ続けた本物と 演じた偽物の自分 ほとんど会ってもないのに加害であって被害でもある傷つけあった関係  そういう、すべてが あった
電車でしばらく行ったらすぐに最寄駅に着けた。 探さないでもすぐ分かった。ここからぱっと見て徒歩五分圏内に、30階もある高さのマンションは一つしかなかったから。 それなりの高級住宅街ではあるのかな。階数はなくても周りも綺麗なマンションとかアパートが多い。手入れされてない荒れた公園とか、無秩序にゴミや廃棄物の積まれたエリアとかは、行き着くまでに見かけなかった。 近づくほどに思う。このマンション…本当に直にぃが選んだのか? あの人のことよく知らないけど、小学生の俺が会った時の直にぃの格好は、よれたシャツに履き古して色の落ちたデニム、髪はぼさぼさでいい加減に後ろでひとつに縛ってた、それもなんか輪ゴムとかだったような。ちょっと本家に寄るだけにしてもあまりに浮きすぎてて印象に残ってる。 実際すごい顰蹙かってたけど、直にぃはまるで気にしてなかった。俺と話してる短い時間の途中で皮肉をかけていった親戚もいたけど、気にしてないどころか直にぃには言ってることの意味がわからないみたいだった。 俺の中の直にぃの心象は、そのときの本人の様子とそこから俺が類推できることで形作られてる。その心象からこのマンションにはたどり着かないけどーーー実際がどうかは、これから会えばわかる。
絢が無事だった。 誠人くんの話しぶりでは絢がもう死んだみたいだった。つい最近まで香澄と会って、元気に仲良くしてるみたいだったのに… そう思ってた頃に、沈んでたのが態度に出ちゃってたのか、香澄が知ってることを話してくれた。僕に話すとこうやって態度に出ちゃうから黙ってたんだって。香澄が絢の安全を優先してくれてて嬉しかったから香澄を褒めてお礼を言った。 僕は血縁者ーーーいとこか、ではあるし、理人さんを介しての関係なら…あったけど、絢本人と個人的な繋がりはーーーない。 …でも、ずっと忘れてたことだけど、香澄から初めて絢の名前が出てきた日に、思い出したこともあった。 そういういろんなことを、絢とちゃんと話したい、例えば僕が嫌われてて、たった一度でもう二度と会えないことになったとしても。そう思って、電話をした。 午前の日が眩しい。香澄は今は起きてて、リビングのソファにいる。 ここ最近、香澄は僕の部屋の本棚から『星の王子さま』の古い本を出してきて読んでた。今はその本を開いたページで胸に乗せてソファでうとうとしてる。絢が引用したって言ってたっけ。 …香澄もきっと、絢に会いたい。 まだ自傷がおさまらなくて僕の腕には引っかき傷が残ったままだけど、僕は怪我が治るのも早いからひどく傷んだりはしてない。 それで僕は今はお昼ご飯を作ってる。
1705室のインターホンを押した。 香澄の声で応答がきたから「絢です」って言ったらろくに本人確認の質疑応答もないまま解錠された。見つかりそうになって誰かから逃げてきたとか思われちゃったかな。特にマスクとか帽子とかは何もつけてないから、香澄ならモニターで顔見れば俺だってわかるか。 エレベーターに乗って17階まで上がる。聞いたところによると直にぃは画家だった頃に相当な数の自殺未遂を繰り返してるんだとか。経歴うまく伏せるかごまかしてマンション買ったな。じゃないと17階なんて、不動産屋やオーナーやかかってるなら病院の審査に通るわけない。ここ高そうな物件だしいくら財産持ってても厳しいはずだ。…遠くからマンションの外観を見たときと同じブレがある。直にぃがうまく自分の経歴をごまかす? 誰か別の人の名義で買ってでもいるのか…部屋を譲られたとか…なにか、直にぃに変化があった、画家をやめたのとここを買ったのは同時期かもしれない。…でも昨日話した直にぃは昔の心象からそれほどズレてない。まぁ…ひとが綺麗にまっすぐな一本道で今日につながってるわけないから、怪しむほどでも、ないのか…どうか
扉を開けたところで香澄が待ってて、エレベーターから降りてきた俺を部屋の前で一度ぎゅっと抱きしめた。 体を離して、香澄が先に口を開いた。 「勝手に直人に話して…ごめんなさい…」 しょんぼりした香澄の頭を撫でて「いいよ」って笑う。 「…なんて呼んだらいい?」 「今の名前は雪村絢だよ。香澄の好きに呼んで」 絢の一文字が残ったら嬉しいって言ったら絢の一文字だけでとくに何もくっつけられずに他全部ぶっとばされた。真澄さんらしいな…。 「絢…」 香澄が感慨深そうに俺の名前を口にした。 「なに?」 優しく笑って返事したら香澄は眉を下げてにこにこした。つられて俺もにこにこする。 香澄の体に腕を回してぎゅっと抱きついたら香澄もまた抱き返してきた。香澄の肩に頭を乗せて、頭を傾けて頰を肩にくっつける。…あったかい
香澄が部屋の前でドアを開けて待つって言うから、僕は突然のことに急いで畳んだまま置いてた洗濯物とかを寝室に運び込んだりしてた。 絢がきた、って、昨日「近いうちに」なんて言ってただけだったのに、何も準備してない、せっかく会えるなら、受け取ってくれるかはわからないけど絢にもなにかプレゼント準備したかったな… 廊下で話してたのか、少ししてから香澄と一緒に部屋に一人の青年が入ってきた くすんだ金髪の、香澄と同じくらいの背で、 「ーーーーーーー………」 靴も脱がずに玄関から廊下にいる僕をじっと見つめる、大きな両目はどこか少し心細そうで、繊細な印象をしてた 「…………絢…」 「直にぃ。久しぶり。…ほとんど初めましてに近いけど」 そう言って柔らかく笑って、靴を脱いで香澄と一緒に部屋に上がってきた 「…………絢。…こっちにきて」 僕は絢に歩み寄って、その背に腕を回してダイニングの方のテーブルの前に誘導した。 適当にそこらのいらない紙をとってテーブルに置いて、近くにあったペンを一本、絢に差し出す。 「絢。ここにこう書いてくれる?ーー………、」 絢はしばらく無言でじっと白紙を見つめてたけど、おもむろにペンをとった 淀みなくすらすらとした筆致に筆跡を偽るような気配は感じられなかった 一目見て確信することができた 「やっぱり、あれは絢だったんだね」
“名廊雅人”
ほとんど癖のない綺麗な楷書だけど毎回同じだれかの筆跡だってことだけは分かった 視たものをまだちゃんと覚えてる 僕に兄さんの名前を名乗っていくことの意味を深く考えたことなんてなかったし、今も僕にはわからない 昔は なにもかもそのままで終わっていって過ぎ去っていってた  意味なんてものは問わなかった  なにに対しても 僕にはそのことに痛みも悲しみも なにもなかった でも僕はいま聞いてみようと思う、僕にはわからないことを、相手を大切にするために、心から知りたいと思うから 「どうして僕に…この名前を名乗ったの?」
久しぶりに会った直にぃは、少し身なりがこざっぱりしたくらいで、ほとんどなにも変わってないみたいだった これまでの話より何より真っ先にさせられることが これだなんて思ってなかった ほんとうのことなんて 言えるわけない でも隣で背に優しく手をあてて微笑んだまま俺をまっすぐ見つめて捉えて離さない瞳が、いま、この場で、このことについてだけは、俺にいっさいの嘘を許さなかった 言ったことをなんでもそのままにすべて信じる、滑稽なほど正直で素直な、非武装の姿をそのまま惜しげなく晒す  昔となにも変わってない  危うい生き方だ  危険な視線だ  その無防備さが対峙した相手にも武装を解くように訴えてくる なぜか、ただ愚直だと笑い飛ばせる類のものじゃなかった この人はこれで40年以上生きてきた いつも真剣で  自分の愚直さに気づけないほどにいつも一生懸命だ 他のことならいくらでも嘘もつくし事実も捻じ曲げよう、この人にできないのなら俺がやろう、そう思って その当人から、こんなことを問われてる 俺のことを深く知らないにしたってそんなことと関係なくあんまりにも心ってものに無神経すぎるよ それでも俺は このことについては 嘘をつけない さっきまでの快活な口調でいられなくなって 俯いて 喉が詰まる  小さな声しか出なかった 「…雅人さんの遺体の第一発見者が、直にぃだって本家で聞いたんだ。それで …苦しめばいいと思った。作品のむこうにいる俺にまで…まっすぐな目を向けてくるから 悪意もなく  無自覚に  暴きたててくる視線が怖かった それが  ずっと  つらかった…」
絢の言ってることは、僕にはわかるようでわからない 作品ーーーあの、感想文か、『星の王子さま』の 僕は作品から作者を見ることはほとんどない  特にあの頃はそうだったと思う でも絢の表現は絵ではなかった 文章は一目瞭然じゃないから、僕は絢の書いたものを視たんじゃなくて「読んだ」 その頃の僕は今よりもっと文章や特に物語を読むのが苦手で、文章は知識を頭に入れていくだけのもので、感想も解釈も僕の中には生まれなかった 絢の書いた意訳と感想文を眩しく思ったのを覚えてる でもそれだけではなかった 文章の向こうに 痛切に姿を隠そうとする誰かが視えた 僕は視えたものが偶然ひとだったから、あのとき声をかけた 絢に 思ったことを言った でもーーーあの頃の僕は  どうやってひととモノを分けて  視ていたっけ すべては描けるかどうかで、描けるならそれは  それそのもの以外の何でもなかった  それだけのものだったはずだ ーーー昔の感覚が 覚えていられなかったはずの過去の記憶に引き寄せられる 絢は僕に 苦しめられていた そんなことは知ってた  でも、理人兄さんのことを抜きにしても、…そうか、関係して  続いてたんだ  絢の中では 僕に見つかって怖かった…  僕は言ってはいけないことを言っていた? 「………」 少し俯いて首を傾けた絢の大きな目に睫毛に支えられるみたいにして涙がいっぱい溜まってる  …ああ なんて美しい かけがえのないものだろう 簡単に謝ろうとした言葉をのみこんで 絢の背にあてた手を肩に回して引き寄せて、絢の頭にこつんと僕も頭をあてて 目を閉じる 肩に回した手をそっと頭にあてて金髪を撫でる 絵も文章もない触覚だけの くらい世界 それでもたしかに 絢はここにいる 
あのとき直にぃに見つかった俺は、ただ怯えて戸惑って感情のやり場を失った でもあのことがなかったら、俺は理人さんを亡くした くらい部屋の中から歩みだして、何かを最後にしておこうなんて 思っただろうか なんとなくのその延長線上でフランス文学やフランス語、翻訳や意訳を続けたことが、今の俺が生活していく支えになろうとしてる 意訳は俺にできるギリギリの自己表現だったんだろう 直にぃみたいに絵なんて直接的なものはあらわせなかったし、隠れ蓑がないと怖かった だから訳をしてた 原著を書いたのは俺じゃないから でもどうしても意訳をしたくなる癖が抜けなかったのはーーー寂しかったんだ 誰かに見つけてほしかった 見つかりたくないのと 同じくらいに 目に溜まっていた涙がとうとうボロっと溢れてテーブルに落ちた 背中から回ってた直にぃの大きな手が俺の頭を体ごと引き寄せて、俺の顔を自分の肩口にそっと押し付けさせた 直にぃのシャツに涙が吸われて沁みていく 俺は確かにこの人にも生かされてた 幸せを願ってたよ 憎んでたのと同じくらいに その憎しみを、ようやく手放す時がきたのかもしれない そんなものに縋らなくても、俺にはもうしたいことや守りたいものがあって、生きていけるようになったから
今日まで生きてこれたことを心から喜べると思う  それだけではないけど それでも ここに至るまでにどんな思惑があったんだとしても、言葉にして伝えたいことは…
「「生きててくれて  ありがとう」」
二人、ほとんど同じタイミングで発した同じ言葉が重なった しばらく顔を見合わせてお互いにぽかんとしたけど 二人して思わず吹き出して笑ってしまった
直にぃから離れてぼんやり部屋の中を見渡す俺の後ろに静かに香澄がきて、俺の手を握った 握られた手を握りかえす テーブルの上に一冊の本が置きっぱなしになってた 俺が香澄に暗誦したのを覚えててくれたのかな
香澄の体に軽く背中を預けて、香澄の首筋や両腕や爪の傷口を刺激しないようにしながら、香澄の両腕をひいて後ろから俺の体を包むみたいに前で絡ませた 香澄の額に俺の額をそっと合わせて静かに目を閉じる 明るい室内にむけて 優しく囁くように物語の終幕を暗誦した
「Si alors un enfant vient à vous, s’il rit, s’il a des cheveux d’or, s’il ne répond pas quand on l’interroge, vous devinerez bien qui il est. Alors soyez gentils. Ne me laissez pas tellement triste : écrivez-moivita qu’il est revenu……..」
”もしその時、一人の子どもがあなたたちのところへ来て、笑ったり、金髪をしていたり、質問に答えなかったりしたら、彼がだれであるかあなたには分かるはず。 その時が来たら、親切にしてほしい。僕をこんなに悲しんでいるままにしておかないで。 すぐに、僕に教えて、便りをください、「王子さまが帰ってきたよ」と………”
ーーーーーーーーーアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著 『星の王子さま』より
香澄視点 続き
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you-myendgame · 7 months
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[ハロウィンの夕暮れ、ヒナイチは幼い頃に迷い込んだ森に再び足を踏み入れた。森を抜けて、薄紫色の夕暮れに咲くひまわり畑の遊園地でヒナイチは男の子に出会う。でもなんだか初対面とは思えなくて、彼女はつい遅い時間まで一緒に遊んでしまった]
という264死の数年後設定
「わあ、どうしたんだ急に?」
彼のひらひらの白い胸元のフリル、紅いベストの上で紫に煌めくアメジストのブローチ、くるぶしまで届く長い黒いマント。そのマントの裾が土埃で汚れるのも厭わずに跪く姿は、吸血鬼というよりもまるで王子様みたいだ。
「…………また会える?」
そっとヒナイチの目を覗き込んで薄く笑む黒の王子様の口元に、小さな牙が白く見え隠れする。
「ああ、良いぞ?」
この子はどうしてそんな簡単な事を、難しい宿題を解けない時みたいな顔して聞くのだろう。
彼が浮かべている笑みは、『やれやれ、これは到底叶わない』と初めから諦めてかかっている気がする。そんな事あるものか、明日の夕方にでも、学校帰りに会う約束をすれば良いだけじゃないか。待ち合わせ場所はどこがいいだろう。
(うん?この男の子は、この辺りの小学校に通っているのだろうか?)
おじいさんがこの子を喜ばす為だけにこんな、びっくり箱をひっくり返したみたいな大掛かりなハロウィンパーティーを開くくらいだから、きっと凄いお金持ちのおうちの子には違いない。そしてお金持ちの子ばかり通う、遠い学校に電車で通っているのかも知れない。そういう難しい学校に通う子はさらに塾なんかにも通って、物凄く難しい宿題が毎日たくさん出るのかも知れない。
もしほんとにそんな生活なら、すぐに遊ぶ約束をするのは難しいだろう。新しい友達とまた会えるか、不安になるのも仕方ないだろうけど。
「……ほんとうに?」
ヒナイチの答えを聞いた男の子は口の端の笑みをぎゅううっと大きく吊り上げて、それでもまだヒナイチの前から立ち上がりはしなかった。そして、今までより低めの静かな声で、ゆっくりと話し出した。
「…………ヒナイチくん、君にお願いがあります。」
それはもう真剣な、夏休み最後の日に友達に宿題を写させて欲しいと頼むような声だったので、ヒナイチも思わずお菓子の袋の上で居住まいを正した。
「……うん。」
男の子はかしずくように煉瓦の道に片膝をついて、黒いお城のシルエットを背に、真摯な眼差しで自分を見上げている。
(なんだろう、こういうのを、どこかで見たことがあるな)
ヒナイチはふわふわ広がる自分のチュールスカートに目を落とした。
「どうか私の……」
(あっそうだ、これはこの間テレビで見たディズニーの映画の、結婚の申し込みの場面に似ている)
映画の中では青空の下、お城を背景にした白いフロックコートの王子様が、金髪のお姫様にプロポーズをしていた。
それならハロウィンの今夜、オレンジ色のランプに浮かぶ黒いお城の城下町。私はお菓子の玉座に座る赤毛の魔女で、彼は青い顔の吸血鬼の王子様だ。
「城で……」
(……あっしまった、今、何と言っていた??)
空想に浸っていた所為で、ヒナイチは彼の台詞を聞き逃した。男の子は言葉を続けた。
「来月の、私の誕生パーティに出席して欲しいのだけど、いかがでしょうか?」
「誕生パーティ?……それは、ええっと。うーん、どうなんだろう?」
ヒナイチはぐるりと周りを見渡して、夜を煌々と照らす遊園地の景色を眺めてみた。
初対面の男の子のうちに、いきなり遊びに行ってしまっても良いのだろうか?礼儀正しくしないといけないと道場で言われているし、まずはお母さんに相談してみないといけない。
あっ!
遊ぶのに夢中ですっかり忘れていたが、ここは一体どこなのだろう!?
森を抜けて、薄紫色の夕暮れに咲くひまわり畑の遊園地で初めて会った男の子。でもなんだか初対面とは思えなくて、ついこんな遅い時間まで一緒に遊んでしまったけど。今何時なんだろう、兄さんはきっと心配している。
「…………もう帰らないと。」
「えっ!?」
ぽそりとこぼしたヒナイチの呟きに、男の子が素っ頓狂な声をあげた。ヒナイチがどきっとしてまた彼に目を戻すと、男の子はしょんぼりと耳を萎れさせて俯いていた。
「帰っちゃうんだね……招待客はみんな、暫くうちに滞在すると聞いていたんだけど、君は違うんだね……」
眉までもへの字型に項垂れた男の子に、ヒナイチはとても気の毒な気分になった。
「うわっ!な、泣かないでくれ!」
「……あっそうだ!お父様にお願いして、君の家まで送ってあげよう!」
パッと顔を上げた男の子の表情は早替わり、今度は泣き出しそうだった目を輝かせて、とびきり悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
「お父様に乗せて貰えれば、おうちまでひとっ飛びで帰れるからね!」
「えっ!?乗せてとは車の事だろうか?それはご迷惑だろう、ありがたいが遠慮させて……」
お菓子袋から立ち上がりかけたヒナイチの肩を男の子は両手で押し戻して、小さな牙をちらっと光らせて笑った。
「ここで待ってて、お父様を呼んでくるから!」
言った瞬間、背を向けた小さな身体は思いがけず俊敏な動きで走り出した。そしてヒナイチが呼び止める間も無く、彼はきらきら廻るメリーゴーランドとティーカップの間をマントをたなびかせて走り抜け、夜の中にすっかり見えなくなってしまった。
……ううむ、出来れば家に電話をかけさせて欲しかったんだが、頼み損ねてしまった。しかし、あの男の子がお父さんに頼んでみてくれたところで、初対面の女の子を家に送ってくれだなんて聞いてもらえるはずがない。すぐ戻って来るだろうから、頼んで兄さんに電話をさせてもらおう。遊園地の所在地をはっきり教えてもらえれば、多分兄さんの方が車で迎えに来てくれる。
ヒナイチは袋の上に大人しく座って、男の子の帰りを待つことにした。
「ヘロー、楽しんでる?」
しばらく待っていると、遥か頭上から太い声が落ちてきて、ヒナイチは肩越しに振り向いた。菓子袋の後ろにはいつの間にか、それはそれは高い背の、吸血鬼マントの外国人のおじいさんが立ってヒナイチを見下ろしていた。
「あっおじいさん!」
ヒナイチは腰掛けていたお菓子袋から降りて、おじいさんの前できちんと頭を下げて挨拶した。うんと見上げた男の人の後ろには既に夜の帳が下りて、ちらちら星が瞬いていた。
「もちろん楽しんでいる!こんな楽しい遊園地は初めてだ。自分のうちの、こんな近くに遊園地があったなんて、どうして知らなかったんだろう。」
お母さんもお父さんも兄さんも、誰もここを知らないんだろうか?今まで、学校の友達も道場でも、この遊園地の噂を誰かが話すのを聞いた事がない。
「ここ、今日出来上がったばっかり。」
このおじいさんの返答は、ヒナイチの想定外だった。
「え?そうなのか!?そうか、それなら誰も行ったことが無いのは当たり前だな!……だけど、こんな大きな遊園地なら、出来上がる前にちょっとくらい噂になっていてもおかしく無いのだが……?今日みたいな1番初めの日なんか、もっと沢山の人がいっぱい集まるのではないだろうか?どうしてこんなに遊びに来る人が少ないんだろう?どの乗り物も凄く面白いのに、並ばなくても何回もすぐに乗れるから不思議だ!」
ぐるりと遊園地を見渡して、ヒナイチは改めて広さと明るさ、その見た目も奇想天外なアトラクションに感嘆した。前にお母さんに連れられて行った新装開店のスーパーは広くて、あまりの人だかりに呑まれてうっかりお母さんの手を離してしまった。はぐれて店内をウロウロするうちに、店員から渡された開店記念の風船がペンギン顔のプリントだったのを、ヒナイチは決して忘れはしない。(その後気をうしなって倒れるまで叫んで走り続け、お店の人に迷惑をかけたから、お母さんに物凄く怒られたのだ)
「ここは、私の一族のハロウィンパーティー会場。今日の招待客は、一族の者だけ。」
片言気味の日本語でおじいさんが話す内容を、ヒナイチはゆっくり頭の中で噛み砕いた。
「うん?んん??それは、おじいさんの家族でこの遊園地を貸し切っているという事なのか?ハロウィンパーティーの為に!?」
な、なんて凄いお金持ちなんだ。園内ですれ違う大人が全員吸血鬼マントだったのは、親戚みんなでお揃いの衣装を着ていたからなんだな。
おじいさんは近くの観覧車から遠くジェットコースターと、順に指差していきながら話した。
「あれ全部、皆を喜ばせようと思って、急いで一日がかりで作った。」
おじいさんの示す遊具には“HAPPY HALLOWEEN”や
“TRICK OR TREAT” とか緑や紫に光る絵の具で描かれたノボリが垂れていたり、園内の至る所にカボチャのランタンやガイコツが吊り下がっていたから、その飾りつけに一日中かかったという意味なのだろう。
規模こそこじんまりした遊園地だが、たった一日でこれだけ華やかなパーティーの用意が出来るのは凄いと思う。
「作るのは面白かったろうな!」
「オブコース。みんな喜んで遊んでいた。あの子が大喜びではしゃぐのを見たお父さんなんか、お母さんが泣いて喜ぶと言って、写真を撮りながらえんえん泣いていた!」
ここ一番の真剣な声色のおじいさんの問いかけに、ヒナイチが屈託ない笑顔で応じると、おじいさんは目を瞑って静かにこくりこくり頷いた。
「グレイト。ところで、一人?」
「うん、あの子はお父さんを探すと言って、走って行った。そうだ、おじいさん……あの子に、今度開く誕生日パーティーに来ないかと誘われたんだが、私は行っても構わないのだろうか?」
おじいさんは、じっと私を見てから首を横に振った。
「ウーン、城に呼ぶには、まだチョット早い。」
「あっ、うん……!そ、それはそうだろう、初対面の子をおうちに呼ぶのは、流石に早すぎるな!」
ヒナイチは視線をずらして、どもりながら答えた。こんな質問を��て、礼儀知らずと思われただろう。恥ずかしくて顔が火照る。でも男の子の家をちょっと見てみたかったのはヒミツにしておく。
「ええと、おじいさん。あの子はお父さんに、私をうちまで送ってくれるよう頼みに行ってくれたんだ。でも初対面の私を送ってくれるはずはないし、家族に迎えを頼みたいから電話をかけさせて貰えないだろうか。それから……。」
景品で当たった、とてつもなく馬鹿でかいお菓子袋をヒナイチは未練たっぷりに眺めた。
「残念だけど、うちの車にはこれだけの量のお菓子は載せられないから、少しだけ貰って残りは置いて帰らなければならない。申し訳ないのだがおじいさん、この袋はここに残していく……」
あまり洋菓子は得意でないヒナイチも、おせんべい派のうちではまず出てこない珍しいお菓子の味が気になった。ハロウィンカラーの派手な包紙の下には、どんなお菓子が隠されているのだろう。何よりあの子が作るのを手伝ったお菓子って、どれの事だろう。
ヒナイチはぱんぱんにはち切れたお菓子袋の口元にしゃがんで、緩んでいた紐を全部解いた。袋からお菓子がぽろぽろとこぼれるのを拾い、被っている魔女のとんがり帽子を脱いで、袋がわりに詰め始めた。しかし、楽しげな色のキャンディーや可愛いラッピングのマドレーヌなど、帽子に全部詰めるにはあまりに種類が豊富で、ヒナイチは大変な誘惑と戦うことになった。
「ううむ、どうしよう、どれも美味しそうで気になってしまう……うわっ何だこの変な形のクッキーは?ネコなのか?シマウマ?」
吸血鬼マントのおじいさんは暫くの間、帽子に入れたお菓子を袋に戻したりまた選り出したり悩み続けるヒナイチを見下ろしていた。やがて、彼はぽそりとたずねた。
「全部ほしくない?」
一つ一つお菓子を手にとって吟味を繰り返すヒナイチは、おじいさんが自分のぴったり真後ろに回ってきたのに気が付いていなかった。
「実を言えば欲しいけれど、うちの車には載せ切らないし、そうだ、考えたら他所の人にこんなにお菓子を貰ったらお母さんに怒られてしまう!あれっ?」
「ぜんぶ持って帰りなさい。私が送る。」
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myeverythinglyric · 7 months
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念の為の折り畳み傘、変えられなかった一部の雨予報にそわそわしつつ迎えた今日の約3ヶ月ぶりの逢瀬。直前の日までピリつく瞬間もあれど5分足らずで解決してきた、1年と約2ヶ月の期間の賜物。流石に2度目の待ち合わせ場所となるとどこから現れるかも分かってきて探す間もなく見つけられた。久しぶりの北斗に電車を待ちながらちょっかいをかけつつ、顔を見て話せる幸せをじわじわと感じていた。
一日目の午後、ホテルに荷物を置いて早速集合場所へ向かう。初めて逢うメンツばかり、俺の知り合いばかりで申し訳なさも感じつつそれでも付き合ってくれる北斗と恋人を受け入れてくれるダチに感謝しつつ。微笑ましく見守られながら会話に花を咲かせてたね。
2人きりになって歩けば道に迷い、予定通りに物事を進められずとも北斗は不機嫌になることもなくただただ見つからない予約車に焦って泣きそうになっているところを見て少し笑えたことは内緒、には出来てないな。困ってるところもちょっと可愛いけど可哀想だからすぐ助けてあげようね、俺。ずっと行きたかった好みのカフェ、全力で席を予約してくれた分全力でその雰囲気を楽しんだ。2人でオシャレなドリンクと食事に感動しながら、店内の作品を高いねなんて笑いあって筆談でも遊んだね。何でも楽しみに変わる、俺たちの得意技。夜遅くまで会話も盛り上がって、駅前でみんなで笑いあって、ピースで星作って写真撮るとか学生以来だなって懐かしみつつも青春の続きみたいなその瞬間が最高に楽しかった。大人になってもそういうくだらない話とか好きなことの話を永遠と語る時間は大事だなってしみじみ感じてたよね。
軽食続きで小腹を満たすために買ったコンビニ飯にヤキモチを妬くその膨れた顔も、先にキスしてにっこり笑ってご機嫌そうに風呂に行く顔も愛らしくて、愛おしくて。久しぶりの体温と柔らかさに少し触れただけで、気付けば夜も耽ってた。
予定よりも早く起きる癖、早く起きて御前との時間を少しでも多く過ごしたくてまだ眠たそうな北斗の頬をつついて起こす。寝起きでもほわほわ笑っておはようと返す瞬間も、何もかも自分のものなんだと優越感に浸る朝。早起きするほどのんびり準備するところも俺ららしくて、滑り込みで朝マックするところも俺ららしい。
北斗が通るところから雲が避けて晴れてゆく、曇り空のお台場も2時間も経てば快晴だった。今回もまったく出番のなかった折り畳み傘、本当に流石だな。
初めてのジョイポリス、そもそもどんなとこだろうと思いつつ入場して1時間後には楽しくてはしゃいでた。かっこつけたがりの俺が北斗の前でだけは羽目を外してきゃっきゃと騒げる、それを微笑ましく許してくれる北斗にだから出来ること。1位をとって喜んだり絶叫して楽しんだり、晴れた景色を見てランチをしてまったり過ごしたり。若い頃の穴を埋めるようにプリクラを撮っていくつだよなんて笑いあって、俺の好きなアイスを食べてすっかり夕暮れのお台場を歩いた。
久しぶりに逢えるねと2人でわくわくしながらダチとの合流を待ち望み、さっと買ったスタバを片手に2人でふざけながら夜の秋風を浴びてた。3人でゆっくり話す時間は初めてで、今度は遊びに行きたいねなんて話しながら酒とパスタと会話で腹を満たした。2軒目に迷った挙げ句に帰る選択をした俺らは眠気と闘いながらもホテルに帰った、配信をした記憶すらも曖昧で気付けば2人とも沈むように眠ってたね。
再び早めの起床、今日は渋谷に行くと張り切りながら支度をして連日小麦のものばかり食ってた俺らは米系の朝ご飯を確保しに行った。方向音痴を極めた2人、待ち合わせ場所に辿り着けずダチに迷惑をかける始末。洒落たカフェで甘いケーキを食って、何を買うわけでもなく渋谷と原宿を練り歩いたね。
2人になって向かったのはずっと狙ってた隣町の不純喫茶。レトロな雰囲気を味わいたくて乾いた喉を潤しながら、他愛ない話を2人で交わして時間を過ごした。この後に予約しているディナーは内緒にして、アメ横をくぐりながら今度はここにも行こうかなんていつかの話をした。次にお揃いにしたいものの話でも盛り上がって、どんなデザインのものを買おうか考えるのも楽しいね。お揃いの思い出、お揃いのアクセ、お揃いの服。たくさん2人で共有して何気ない日常でも御前の存在を感じられるように。
目を閉じさせ、案内したレストランはアクアリウムを用いた幻想的な空間。丸い目を何度もくりくりさせて大興奮で写真を撮ってる姿を見て俺まで嬉しくなったんだ、こんなにもリアクションをしてくれるから、色んなことをしてあげたくなる。して良かったと思える。上品な料理に舌鼓を打ち、辛さのあるスパークリングワインに身を震わせて笑いながら食事を終える。運ばれた最後のデザートに描かれたラテアートに感動して、1年記念のケーキを添えられた際に北斗は初めてこのディナーの意味を知る。
何度もありがとうと言葉にするその心が綺麗過ぎて、1年と2ヶ月も隣に居るのが北斗で良かったと改めて感じさせられた一日。そんな日の締めにやってきたのは映画館だった。眠い目を擦りながらレイトショーを観て、いそいそと終電に乗って帰ったね。北斗と居たらレストランでも映画館でもデパートでもコンビニでも、どこでも楽しい話ばかりで笑いあえる。時間はあっという間で、明日のことを考えないようにとばかりに2人で身を寄せあって夜を過ごした。
最後の朝、寝起きで目が合うと御前は無言で抱き着いてまるで磁石かのようにぎゅうっとくっついていた。静かに北斗の目から滲む涙が俺の顔にじわりと濡らしても、何も言わずに微笑みあって少しだけ無言でお互い支度を始めた。
初めて逢う北斗のダチ、長年の付き合いとは知らされていた存在に逢うのは少しドキドキはしたけど友達として恋人として、北斗と関わっている以上は価値観が合わないことなんて無いだろうと確信していたのもあり100%のコミュ力を発揮して挨拶を交わした。そんな緊張も要らないほどに北斗のダチは面白くて、濃厚な1時間半を過ごしたと思う。8割は俺の話ばかりだよと何となく分かっていたけど8割って相当だなと思いつつ、北斗がどれだけ俺に夢中なのかを人を通して実感した瞬間だった。大切なダチの前での北斗は2人きりの時と変わらないくらいリラックスしていて、こういう一面もあるんだなと安心したくらい。素敵なダチがいて良かったね。いつも幸せそうに笑ってくれる北斗は、優しい人たちが見守っていてくれたからこそ居るんだろうなと再確認出来た。
電車の中までは今回はまだ平気そうだったのに、空港に着くとやっぱり御前は無言になって、静かにカフェのドリンクを飲んでいたね。やっぱり泣いちゃう北斗が愛おしくて、茶化すように笑ったら困ったように笑い返す。今はまだ寂しい時間もあるけれど、いつかはまた明日も逢えるからねって笑顔で見送ってくれる日が来ることを目指してる。いつか来る、いや、絶対来るって信じてる。
違う土地で、違う部屋で、違うベッドで寝る夜。眠る間際まで北斗は今回の旅行でも楽しませてくれてありがとうとお礼を語る、たくさんありがとうの言える優しい人。嬉しいと素直に喜べる、寂しいと涙して惜しめる、純粋な人。次の旅行の前は喧嘩しないようにしようねと約束をして、笑い合う。
1年前の秋頃は初めて逢って、少しぎこちない距離感で歩いたり部屋で過ごしたりしていたけど���じゃすっかりホテルでは過ごしたいように過ごして、じゃれ合うようになったね。どんな樹でも良いといつでも何度でも伝えてくれるその広い心と大きな愛情にすっかり甘えてる俺がいる。いつも俺を許してくれてありがとう、どんな俺でも受け入れてくれてありがとう。そんな漠然とした感謝が旅行を重ねる度に大きくなってゆく。少しずつ環境が変わっていったとしても、変わらぬ気持ちでまた逢瀬を繰り返していけたら良いなと思う。
2年目も3年目も、俺らなら余裕で迎えられる。互いが隣に居ることは当然になったとしても同じ気持ちでいられる事は当然ではない、それを忘れずにこれからも過ごしていたい。好みも価値観も育った環境も住んでる場所も全然違うけど、違うところを認めて受け入れようと出来る俺らなら大丈夫だよね。
改めて、1年も一緒に居てくれてありがとう。
そしてこれからも末永くよろしく、北斗。
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takahashicleaning · 8 months
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TEDにて
ゾーラ・ダヴォーディ:我々はシミュレーションの中で生きているのか?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
地上にあるものはすべて生物も無生物も微細なものも巨大なものも任意の値に見える定数を持つ数学的法則によって支配されています。
これは疑問を引き起こします。
ユニバースがそのような法則によって完全に支配されているなら十分に強力なコンピューターで正確にシミュレーションできるのでは?
我々の思っている現実は、実は進んだ文明によって用意されたシミュレーションなのではないか?
ゾーラ・ダヴォーディが考察します。 講師 ゾーラ・ダヴォーディ 監督 オーウェン・ダフィ このビデオの教材 https://ed.ted.com/lessons/are-we-living-in-a-simulation-zohreh-davoudi
私たちは広大なユニバースの中の小さな水のある惑星に住んでいます。
何十億年か前に周りの無生物を構成するのと同じ元素から単細胞生物が進化し、増殖し、複雑な生命体へと見事に広がっていきました。
これらすべて生物も無生物も微細なものも巨大なものも任意の値に見える定数を持つ数学法則に支配されています。
そこで疑問が生じます。宇宙がそのような法則で完全に支配されているのであれば、十分に強力な量子コンピューターなら正確にシミュレーションできるのではないか?
我々の現実は、遙かに進んだ文明によって作られたきわめて精巧なシミュレーションなのではないか?
この考えはSFのように聞こえるかもしれませんが、真剣に検討されてきました。
哲学者のニック・ボストロムは、我々がシミュレーションの中にいることの説得力ある議論を進めており、その可能性はあると考えている科学者もいます。
そういう科学者たちは、このユニバースがシミュレーションなのか確かめるための実験方法を考え始めました。
シミュレーションの制約条件が何で、その制約条件によってどんな検出可能な兆候が生じうるか仮説を立てています。
そのような兆しは、どこに探したらよいのか?
1つの考えは、シミュレーションを実行していると時と共に誤差が、蓄積されるというものです。
そのような誤差を補正するためシミュレーターは、自然法則の定数を調整するかもしれません。
その変更は小さなものでしょう。たとえば、100万分の1単位の精度で測定されてきた定数があり、それは何十年にもわたって安定しているので変化があるとしたらさらに小さなものであるはずです。
そういう定数の測定精度を上げていけば、微かな時間的変化を検出できるかもしれません。
他に見るべきところとして計算能力の有限性の問題があり、どんなに強力であっても無限はシミュレーションできません。
時空が連続的なら宇宙のどんな小さな空間にも無限の点があり、有限の計算能力では、シミュレーションできなくなります。
そのためシミュレーションは、時空を小さな単位で表現する必要があります。それはほとんど分からないくらいに小さいでしょう。
しかし何かの亜原子粒子を探針にすれば、見つけ出せるかもしれません。
基本的な原理として物は小さくなるほど乱れに対して敏感になります。道路の穴の上を通るスケートボードとトラックを考えてみてください。
時空の単位はとても小さくほとんどのものは、乱されることなくその中を通り抜けるでしょう。
肉眼で見えるような大きな物だけでなく、分子や原子、さらには電子や発見されている亜原子粒子の多くでさえもそうです。
時空の小さな単位を発見するか自然法則の定数の変化を検出したら宇宙がシミュレーションであることの証明になるのでしょうか?
いいえ、それは多くのステップの最初にすぎません。そういった発見には、別の説明が可能かもしれません。
シミュレーション仮説を自然科学理論として確立するには、もっと多くの証拠が必要です。
どれほど多くの試験を考案してもそのすべてに共通する仮定によって制限されます。
量子レベルの世界で現在理解できるのは、プランクスケールとして知られるものまでです。スーパーストリング理論や量子重力理論で表現しています。
時空の単位が、その程度の大きさだと現在の科学では、見つけることができません。
プランクスケールより大きくても現在観測できるより小さなものはたくさんあります。
同様に、自然法則の定数の変化も非常にゆっくりと起こり、宇宙の寿命くらいかけなければ、観測できないかもしれません。
だから何百年、何千年かけても検出されなかったとしても変化している可能性はあるのです。
このユニバースをシミュレートしている装置は(それが存在するとして)、私たちと同じように計算を行い同じような計算能力の限界を持つものと考えがちですが
実のところ、その文明の持つ制約条件や方法が何なのか私たちには知る由がないのです。
それでもどこかから始める必要があります。
ユニバースがシミュレーションなのかどうかを確かに証明することは、可能でないかもしれませんが
それでも私たちは「現実の本質は何か」という疑問を追って科学と技術の限界を拡げていくでしょう。
<おすすめサイト>
フェルミバブルと素粒子の偶然の一致について2022
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東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
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bt-ash · 2 years
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itokawa-noe · 2 years
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夢をはむ
 人類が永遠の眠りについた後の世界を舞台とした、バクが語り手のファンタジー寄りSF。
この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。(9,915文字/2022年6月5日)  https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
ーーー
 そうして人類は永遠の眠りについた。  ということらしいのですが、そうして、がどうしてなのか、私たちは知らないのです。  ほうぼうに訊ねてまわれば事情に通じるものがみつかるのかもしれません。しかしながら、ヒト族に対してそこまでの情熱を燃やすものは、私たちのなかにはおりません。  真相究明の労をとるかわり、私たちは憶測をならべたてました。神というのが天罰とやらを下したのではないか、どこぞのお姫さまが糸車の錘で手を刺したのではないか、夜な夜な眠りの砂を撒いてまわるのが嫌になった砂男が袋の中身をぶちまけたのではないか……。  本当のところはわからずじまい。  たしかなことはただひとつ、人類、ヒト族、そういった名で呼ばれていたものたちがひとり残らず眠りに落ちて、それきり目覚めなくなったということでした。    問題はありませんでした。大半のものにとっては。むしろ喜ぶ声のほうが多かった。 「よかったよかった」「せいせいしたよ」「やっと絶えたか」  当然の報いです。人類が古来より暴虐の限りを尽くしてきたのは周知の事実なのですから。  もっとも、イヌ族は親しい友人との、ネコ族は都合のいい共生相手との、別れをそれぞれに惜しみました。ほかにもヒト族のそばで暮らしてきたものたちのなかには、多かれ少なかれ戸惑いをおぼえたものがいたようです。  でも、じきにみんな、慣れました。    こうして人類は忘れ去られた。  唯一の例外が、私たちです。
 私たち。バク族。夢をはむもの。  私たちは暗がり、物陰、粒子と粒子の隙間などに棲まいます。寝入った獲物が内側から淡くひかりだすのを待ってから、薄い翅で音をたてずに忍び寄り、体のおおきさを調整したのち耳やら口やら鼻孔やら毛穴やらから頭蓋のなかの脳のなか、そのまたなかの、夢のなかにしのびこむ。内壁に目をひからせてほころびをみつけだし、そのほころびに鼻先をひっかけつかみましたら、ちからまかせに引きちぎり、蹄のついた前脚と後脚、そのあいだにはえた器用な五本指の中脚を破れ目に突っこみまして、ひろげてほぐし、干し草のような繊維状にしたうえで、反芻しいしいいただくのです。  ひとくちに夢と言っても、その在りようは様々。  たとえばヒトと暮らすイヌ族の夢は、おおむねこのような形をしています。 「なでてなでてなげてうおおおおおとったとってきたなでてなげてごはん! ごはんごはんごはん! おいしいごはん! おいしいうれしいたのしたのしあそぼあそぼあそぼあ、匂い! 風はこぶ! ひんやりばしゃり、しゃばしゃばの! 鼻そわそわしっぽわくわくそわそわくわくそわそわくわく走れ走れ走れのれのれ風のれのれのってなって水ばしゃりしぶきひかるひかるひかりひやり匂い呼ぶおいでおいでどこ? あっち! それっ!」  跳ねまわり駆けまわり切りかわり、目まぐるしいこと目まぐるしいこと。三半規管の弱いバクがイヌ族の夢をくちにすると、ヒトでいうところの車酔いのような症状を起こしてしまいます。  対して野生のネコ族はこう。 「――びくっ! ――ぎくっ! ――ぎょっ! ――びくっ!」  警戒心の強い彼らは安眠を知りません。みる夢も浅く短く頼りなく、腰を落ちつける前に床がぬけ、外へと放りだされてしまいます。  ちなみにトリ族の場合はこんな感じ。 「ちいちいちいちゅるるるるるじじっじじじじっぎゅーえぎゅえぎゅえぎゅえひゅーいひゅーいつーぴーつーちろろろろろろろろろ――」  夢の主にはさぞや美しい音の情景がみえていることでしょう。絡まりあった声をときほぐしてゆけば示唆に富むメッセージをうけとることもできるはず。が、いかんせん、私たちの耳には余る。さえずりと地鳴きの嵐に呑まれ、前も後ろもわからなくなってしまいます。  打って変わって食べやすいのが、ヒト族の夢なのでありました。 「宇宙っぽい空間を、宇宙船っぽいなにかですすむ。向かいあう二組の座席と大きな窓、スキー場のゴンドラリフトみたいな乗り物。窓の外を流れてゆくのは箒星、イワシの群れ、忘れられた約束の墓標。違う、リフトじゃない。ゴンドラはゴンドラでも観覧車。輪からはずれて宙を舞い大気圏外に飛びだした、はずが自転車に乗っている、補助輪のついたのを、汗をかきかき漕いでいる」  ヒトの夢には、支離滅裂ながらもなんとなくの筋がある。ゆえにほころびがみえやすいのが特徴です。ひとたびほころびをみつけたならば、あとは中脚をさし入れるだけ。ひと掻きふた掻き、み掻きもすればするするほぐれてくれるから、脚先の発達が未熟な仔バクも手助けなしで食べられます。細かくほぐしやすいぶんおなかにもやさしい。  ヒトという種の感���の鈍さもまた、都合のよい点でありました。イヌ族の嗅覚やトリ族の聴覚のように際立った感覚は、舌にも胃にも刺激がすぎる。その刺激を好むものもおりますが、そればかりが続いては健康を損なってしまいます。毎日食べるものならば、薄味ぐらいでちょうどいい。  そういうわけで私たちの多くは、ヒト族の夢を主たる糧としておりました。
 人類が眠りについた当初、私たちは歓喜しました。  なんせずっと眠っているのですよ。おもに夜にしか食べることのできなかったヒトの夢を昼のあいだも食べられるようになったのだと、もいでももいでも果実の尽きることのない豊かな森を手に入れたも同然と、そう思うではないですか。  ところがところが。人類の眠りは私たちの想像した以上に深かった。深く深くあまりにも深く、もう誰も、誰ひとり、あぶくひとつぶんの夢さえみようとはしませんでした。  森は一夜にして焼け落ちたのです。
 仕方ない。ないならないで済ませましょう。それが私たちの出した答えでした。というか出すまでもなく、自分たちはそうするのだと知っていました。私たちは���トとは違います。過去を嘆くことも未来を憂うこともなく、ただ今を生きている。なにかを失ったなら、その不在に順応するまでです。  とはいえ、道のりはやさしいものではありませんでした。おなかの弱いもの、好き嫌いのはげしいもの、それから私のように鼻先脚先の不器用なものなどは、ことに苦労を強いられました。胃もたれにやられ、目眩で寝こみ、四つの胃袋が残らず引っくりかえるのではないかというほど吐きに吐き……。  思いだすだに気の滅入る、散々な日々でした。  時間をかけてやっとこさ、私たちはヒト以外の夢でやってゆくのに慣れました。  慣れたことには慣れたのですが。  私をふくめた一部のものの身に、ちょっとした異変が起きたのです。
 異変といいますのは、すなわち虚ろ。  おなかの奥のほう、四つめの胃の裏側あたりに、食べても食べても満たされない部分がぽっかり残るようになったのです。詰めこめるだけの夢を詰めこんではちきれんばかり、もうこれ以上はバクの毛一本入らない、そんなときすら虚ろはけっして埋まらない。寝ても覚めてもか細い声で空腹を訴えつづけます。  私たちはこの奇妙な感覚に戸惑いました。戸惑い、もてあましながら、虚ろを埋めるすべを探しました。  そうしてはじまったのが、焚き火のゆうべです。
 焚き火を象徴に据えたのは、焚き火のゆうべが物語りのゆうべだから。物語るとき、ヒトは炎をかこむでしょう。あれに倣ったというわけです。  人類が眠りについたあと、彼らが独占していた火はみんなのものになりました。しかしながら、私たちの鼻や脚のつくりでは、火を熾すことは難しい。そこで翼を貸してくれるのがトリ族です。彼らの体もまた、火を熾すのには向いていない。ではどうするのかと言いますと、どこからか取ってきて隠し持っているらしい秘密の種火を、枝のさきにちょいと灯して私たちにわけてくれるのです。あまり知られていないことですが、ヒト族が眠りにつく以前より、トリ族の一部は火を使っておりました。ヒトからくすねた炎を草むらに放ち、あわてて飛びだしてきた小さきものたちを嘴や鉤爪でごっそりさらう。そんな形で狩りに役立てていたのです。  森の奥、木々の切れ間の原っぱで、焚き火の支度をしましたら、ぐるりとかこんですわります。集まるものの数は日によりますが、十を超えることはありません。はじめのうち、私たちはおたがいの顔のうえに火影がおどるのを眺めつつ団欒を楽しみます。火の粉に鼻をかざそうとする幼仔、それを鼻先でやさしく引きもどす親、寄り添った背中のうしろでこっそり中脚をつなぐもの、余分に獲ってきた夢の切れ端をおひとついかがと配るもの。そうしているうちに、じょじょに意識が焚き火のほうへとうつってゆく。ゆれる炎をじっとみつめておりますと、かつて食べた夢の味が舌によみがえってまいります。とっておきのとびっきり。思いだすだけでくちがよだれでいっぱいになる、そんな夢の記憶です。  あかあかと照らしだされたそれを、なるべくそのままの形で語ろうと試みます。が、これがなかなかむつかしい。もともと言葉でできていないものをむりやり言葉にしようとすると、損なったり取りこぼしたり、変に整ってしまったりするのです。ああ、舌に浮かんだこの味を――色を香りを音を質感を、そっくり手渡すことができたなら、どんなにかよいでしょう。 「砂嵐とメトロノームの夢の話をしようか」  その晩、最初の語り手として前脚をあげたのは、黒い顔に木漏れ日のような白いもようを散らしたバクでした。 「いいね」「おいしそう」「はじめて聞く話だ」  聴衆にうながされ、木漏れ日は話しはじめます。 「夢の主は、まだちいさな男の子。砂漠のまんなかで嵐に襲われ、身動きがとれなくなっている」 「あらあら」「まあまあ」「そりゃ大変」 「荒れ狂う風の外から、規則正しい音が聞こえてくる。そう、こんな感じで」  チーン、カッ、カッ、カッ。木漏れ日のバクが言いました。  チーン、カッ、カッ、カッ。私たち聞き手も真似をします。 「なんの音? 男の子は考える。チーン、カッ、カッ、カッ。この音知ってる。チーン、カッ、カッ、カッ。けど思いだせない。チーン、カッ、カッ、カッ。鉄の音。硬い音。ぴしゃり!」 「ぴしゃり?」 「先生が、鍵盤のうえをすべっていた男の子の手をぶったんだ」 「ひどい!」「ぶつなんて!」「暴力はいただけない」 「でもそのイメージは一瞬で消え、チーン、カッ、カッ、カッ。音が世界を切り刻む。正しく、正しく、小さく、正しく。――と、そこで」 「なになに?」 「音の輪郭がぶれるんだ。ぶれてくずれてくだけてとけて、しみわたり包みこみ熱を帯び高鳴って、そうして男の子は思うのさ。――ああ、これは、心臓の音」  そう言うと、木漏れ日は鼻先をもちあげ、ひょいひょいと夜をかき混ぜる仕草をしました。お話の終わりの合図です。  私たちは、各々のくちのなかにひろがった夢の味に舌を澄ませました。  木々のあいだから滲みだすしじまにくるまって、目を閉じ、つばを呑み、くちびるを舐めまわし。 「いい夢だ」「おいしい夢だ」 「不可解で」「へんてこで」「謎めいて」 「さっぱりしたくちあたり」「淡白できりりとしまり」 「ほころびが綺麗」「ほぐしやすそう」 「私ならぴしゃり! からほぐすかな」 「ぼくだったら心臓のとこからいくね」 「その心臓というのは、誰のだろう」 「自分のじゃないの」 「隣で寝てたヒトの線もある」 「愛だ」「愛だね」 「愛の夢なら、僕にも持ちあわせがあるよ」  そう言って、次なるバクが語りのバトンを引き継ぎます。耳のつけねに花の形をした痣のあるバクです。 「彼女には伴侶がいた。その伴侶と死によって分かたれることを、なによりも恐れていた」 「年寄りだったの?」「病気だったの?」「怪我してた?」 「いいや、ふたりとも若かった。病気も怪我もしていなかった」 「変なの」「変だね」「いつ来るかもわからないもの」「怖がったって仕方ないのに」 「でもまあヒトって、そういうところあるだろう」 「まあね」「そうかも」 「残してゆくのはいや。残されるのもいや。同じ瞬間に息絶えたい。あるいはひとつの生きものになりたい。彼女はそう願ってた」 「そんなの無理でしょ」「無理だね」「夢のなかならできるかも」 「残念ながら、夢でも願いは叶わなかった。それでかわりに、こうしたんだ」  花痣のバクは、そこで言葉を切りました。  たっぷりと思わせぶりな間をとって。  ふたたび話しだしたとき、口調と声音ががらりと変わっておりました。 「ねえ知ってた? 多少の味や匂いの違いなら、涙の塩を隠し味にひそませればごまかせるって。好物のビーフシチュー、あなたはきれいにたいらげる。そうしてしまったあとで、わたしの姿がどこにもないのに気がつくの。大丈夫。悲しくないよ。怖くもない。これからさきは、ずうっと一緒」  芝居がかった調子でそう言うと、花痣は鼻先をもちあげ、ひょいひょいと夜をかき混ぜました。  一同、顔をみあわせます。  つかのまの沈黙ののち、 「……愛か?」「愛かな?」「愛だった?」「いやいやいや」  疑問と抗議が噴きだしました。 「ぼくはむしろぞっとした」「うん。ぞっとした」「怖かった」 「夢にしては筋がとおりすぎてるのも気持ち悪い」 「語り手の作為がなあ」「ちょっと鼻につくんだなあ」  花痣が黙します。平静をよそおってはおりますが、平らな頭のてっぺんで小さな耳がしおれています。  言いすぎたことに気づいたのでしょう。ほかのものたちも気まずそうに鼻面を下げ。  そうしてみんな、黙りこくってしまいました。  仔どもらが無邪気な声でもって空気を変えてくれないかと期待しますが、残念なことにみんなぐっすり寝入っています。ヒトの夢を食べたことのない彼らにとって、私たち古いバクの語らいは刺激に欠けるものなのでしょう。  居心地の悪い間がのしかかってきます。  火の粉のはぜる音と木が身を捩る音が、いやに大きく響きます。  トリ族のものが、あたらしい薪を運んできてくれました。宵っ張りのワタリガラスです。狙いを定めて炎に投げ入れ、翼で風を送ります。完璧な位置と角度でおさまった薪に赤い舌が絡みつく。ぱちぱちごうごう音を立て、熱風が吹きあがる。  渦巻く炎をみつめていたら鼻面が火照ってきました。私は顔を背け、視線をさまよわせます。仲間たちも、ぼんやり虚空をみています。  なんとなく集まったまなざしのさきに、年かさのバクがいました。額に古傷をもつバクです。四すじの流れを思わせるそれは爪の痕。遥か昔、ジャガーとやりあった際につけられたものだと聞いています。 「あれが聞きたいな」  誰かがそっと切りだすと、 「そうだよ聞かせて」「いつものあれを」  車座のあちこちから熱っぽい声があがりました。  爪痕のバクはうなずいて、 「仔熊のいびきの糖蜜パイ」  しっとりと艶のある低い声で、夜の底をふるわせました。 「その料理が食べたくて食べたくて、逃げまわる店を追いかける。無限につづく石段をケンケンパ、のぼってのぼって気づくと席。レストランというより純喫茶。あの店に似てる。あの路地裏の薔薇の看板の、三年前になくなった。目の前にキノコが立つ。ひょろ長い首のうえに紅くひらたい楕円形。中央のくぼみのせいで赤血球の化け物じみてみえる。シロキツネノサカズキモドキ。キノコの種類などわたしは知らない。なのに確信に満ちている。シロキツネノサカズキモドキが言う。ご注文は陰気なかさぶたのボンゴレ・ビアンコですね。いいえ、とわたしは首をふる。では偏頭痛のサバラン? いいえ。草冠のどんと焼き。いいえ、違います。わたしが食べたいのは仔熊のいびきの糖蜜パイ。シロキツネノサカズキモドキが眉をひそめる。目も鼻も口も、それどころかひそめたはずの眉すらないのっぺらぼう、なのにその顔ははっきりこう言っている――おととい来やがれ。かたわらから袖をひかれる。ウナギがぬるりと目配せし、私を厨房につれてゆく。厨房は暑い。大鍋の湯が煮えたっている。ウナギが笑う。白く輝く歯がこぼれる。わたしは見惚れ、遅れて、歯? と首をかしげる。違う、刃だ。柳刃包丁がひらめく。喉をつらぬかれて目が覚める」  爪痕が鼻をもちあげ、ひょいひょいと夜をかき混ぜました。  思い思いに味をひろげて浸っていた私たちは、古くなった皮をぬぎすてるときの要領で彼女の語りからぬけだします。 「最高だ」「絶品だね」  いくつもの溜め息がかさなりました。 「芳醇で」「馥郁として」「舌になめらか」「目にも綾」 「語りもうまい」「何度聞いても飽きがこない」 「ほんとに食べたみたいな心地がする」 「なんのなんの。もとの夢が上等だからさ」  なんでもないような顔で賛辞を受けとった、そのあとで。 「そうなんだよ。本当に上等な夢だった」爪痕は思いがけないことをくちにしました。「あまりのうまさに引き際を見失ってね。ついついぜんぶ、食べてしまった」  静寂が落ちました。  火の粉の舞う音ひとつ聞こえない、耳の痛くなるような静寂が。  食べることは奪うこと。私たちがすっかりたいらげてしまったら、夢の主は夢をみたことそれ自体を忘れてしまう。完食は罪です。必ず少し食べ残す、それが私たちの掟です。  ですが―― 「私もです。ありました。そういうこと」  爪痕の告白に引きずられて思わず白状したところ、 「ぼくもだ」「おれも」「じつは、あたしも」  あとに続くものがぞろぞろ出てきました。 「一度や二度の話じゃなくて」「かなりの頻度で」「ほぼ毎晩」 「よくないことなのはわかってる」「でもさあ」「あんまりおいしいと、つい」「そうなんだよ、つい」「ぺろりと食べちゃう」「かけらもつぶも、汁さえ残さず」  なんのことはない。私たちはけっきょく、みんな同じ穴のバクだったというわけです。  私はおなかをさすります。食べても食べても埋まらない虚ろが疼きます。  思わず食べ尽くしてしまうほど夢中になった夢々の味は、今でもはっきりおぼえています。無限ビー玉の夢、螺旋状の交差点の夢��フラフープをあつめる旅の夢、薬缶にとじこめられる拷問の夢、鎌を失くしたカマキリに追われてビルの屋上から落ちる夢……こうしてくちに浮かべるはしから、つばがわきだし喉が鳴る。ああいう夢。妙ちきりんで、ひとはみごとに変化する味わいが面白く、掟が頭から吹き飛ぶほど引きこまれてしまう、ああした夢が生みだされることは、もう二度とないのでしょうか。  おなかが鳴きます。私にしか聞こえない声で、鋭くなにかを訴えます。  焚き火のむこう、真向かいより一匹ぶんずれたところに花痣のバクがすわっています。あのビーフシチューの話。愛の夢の話。仲間たちには不評でしたが、私はあれが嫌いじゃなかった。歯が溶けそうなほど甘ったるいのに春の野の草みたいな苦さが残る、変な夢。あの夢がねっとりとおなかに居座って、少しだけ虚ろを埋めてくれている、そんな気がするのです。  花痣の平たい頭のうえで、愉しげに耳がゆれている。目の端でそれをたしかめて、私は息を吐きました。  こっそり吐いて、やわらかく吸って。そうしてひくり、気づきます。  匂いがします。朽ちかけた樹木のような、キノコが飛ばした胞子のような、甘く湿った匂いがただよってきます。あちらからもこちらからも、輪になった仲間たちのおしりのあたりからふわふわと。匂いにうながされるように、おなかにちからがこもります。下っ腹の、それからおしりの、筋肉がぎゅっと縮こまり――きゅぽん! 雨あがりの森の匂いがひときわつよく立ちのぼりました。私たちの糞には色がない。透明の膜につつまれ夜風にふるえるそれは、浜辺に打ちあげられたクラゲに似ています。海もクラゲも、私は実際にはみたことがありません。いつか誰かの夢でみて、それで知っているのです。  すっきりしたものから、一匹また一匹と原っぱをあとにして。  これで焚き火のゆうべはおしまいです。  クラゲはしばし土のうえにとどまります。  最後の薪が灰になるころ。あるいは朝露がむすぶころ。いつのまにか消えています。    今朝ほどふしぎなことに気がつきました。  焚き火の原っぱのここかしこで、ちいさなまるい双葉が顔をだしているのです。  二枚貝の赤ん坊のような佇まいに心を惹かれ、私は顔を近づけました。つややかな緑に耳を寄せると、いくつもの音がかさなりあって聞こえてきます。水をすいあげる音、呼吸をする音、日光を噛んで砕く音――その向こう、遠くかすかに鳴るこれは――ああ、わかりました。のびようとする音です。高きひかりに、ひらけた青に、焦がれる音。ゆるく脈打つそれは、眠るヒトの心音を私に思いださせました。  水とひかりをとりこんで、草はすくすく育ちます。凛と姿勢よく茎がのび、にこ毛のはえた葉が茂り、季節がひとつすすんだころに、ぽつりと花が咲きました。五枚の花弁が星に似た、薄青色の花でした。花はみるみる数を増し、原っぱを青く染めました。原っぱはゆっくり色褪せて、やがて緑にもどります。花の落ちたそのあとに、色も形も真珠のようなゆかしい実がなりました。真珠は月の満ちるにつれて白から透明へと色づいて、ある新月の晩、硝子細工さながらに熟したところで静かにはじけ――なかからぽわん、飛びだしたのは夢でした。  あちらにみえるはいつか私が食べた螺旋状の交差点の夢。そちらをよぎるは、かつて別のバクが食べた雷鳴轟く入れ歯の夢。高飛車なさざれ石の夢に、ひっくりかえった鳥居の夢、愚鈍な佃煮の夢に、砂嵐とメトロノームの夢……いずれも焚き火のゆうべで語られて舌に浮かべたおぼえのある夢ばかりが、風にのってぷかりぷかりと流れてゆく。  私たちは背中の翅で飛びたちました。夢中で夢をつかまえて、片っ端からほおばりました。
 私たちは排泄します。糞に溶けた夢は土に消え、緑のおくるみにつつまれてもどってきます。めぐるめぐる夢はめぐる、草は繁茂し眠れるヒトビトをおおいつくす。もしもこの星を外からながめるものがあったなら、雪解け水をたたえた湖を思わせる澄んだ碧のかがやきに、ひとみを奪われることでしょう。
 長い年月が経ちました。  人類はあいかわらず眠っています。  新しい夢がもたらされることはありません。  だから私たちは循環させます。  いつか誰かのみた夢を、はんで呑んで出して、またはんで。  そうやって、生きています。
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genbachu · 2 years
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THE IDOLM@STER SideM PRODUCER MEETING 315 BE@T OF PASSION FESTIVAL!!! DAY2
メモ
アリーナD、後方ブロック
冒頭
円成寺さんおらんけどダイジョブ?と思ってたらまゆみえいしん~~~~~~!?した記憶と、ふつうに中の人でこばやしさんとはまさんなかよしで可愛かったのと、台本渡されると直前までファンサ振りまいてたはまさんがスタッフさんに気づかないで直角ごめんなさいしてたのとそれにやーいってこばやしさんがしてたのがなかよしでよかった(2回目)ってなった記憶くらいしかない……?ほかなんでしたっけ……いやいろいろはあったんですけど……。しおやさんがスタンドの話してたのここですか?流れ上ここくらいしかないけど、駒ちゃん呼んだらそれはインテリに加勢されるのでは?とおもってウケました。まる。しおやさんが「あの男」呼ばわりしてかさまさんの方を見てバチバチとかしてるわりに、ここ確かヨ氏とかさまさんがえ?どっち?みたいにこちゃこちゃ絡んでて笑った。舐めプもいい加減にしなさい。
MCと朗読はじめが混ざるんですけど、まゆみさんが牙崎さんと大河さんを諌めた結果に「仲がいい」と言ったの、よくわかってらっしゃるな!最高!ってスタオベでした。まゆみさんのが年下なのしんじられん。てか確かこの日のフィジカル最年長木村さんでしたね。20歳。若。
あと掛け声を強制させるアンケここでしたっけ……?なんにせよ「サーイコ!パーッション!」は語呂が悪すぎて草。
玉入れ綱引き
玉入れ綱引きとは?
しろ〜くん方式でぶちこんでた大河さん、単独爆走するフィジカルよかった。フィジカルみがある。インテリ班、なんかやわ~としてるんだけど(席の都合でインテリ側背中を見る形だったのもある)前のめりでも背筋伸びてる深町さんが印象深い。蘇る昨日のキャッチボールと雲泥の差が、玉入れだ……ともはや感動の域でしたね。昨日のはなんでした?「小学生のときにこの才能に気づいておきたかった」的な発言がドツボにハマって文脈おぼえてないんですけど、大河さんの声で言わないでください。面白いから。
あと木村さん(ほぼはまさんだったけど)の「大河頼む!大河頼む!」→「大河ァ〜!バラエティ!」だけでもかなり面白かったのに、ド最下位のメンタルが投票大逆転劇で「これが315プロの運動会だ!!!!!」とか言うからもうふれ~むのダメ押しに耐えられませんでした。ふかまちさんはずっと姿勢よかったのでよかったです。
ビーチボールのやつ
名前忘れた。ラリーするやつなはずなんだけどフィジカル見てたら絶対ドッジボールしてましたよあれは。神楽さんと冬美さん、牙崎さんと兜さん、卯月さんと清澄さん。インテリ組、ボールの軌道もだけどボックスステップ踏み始めるからむちゃくちゃでした。でもだいたいフィジカル見てたので記憶がない、もっかい書くけど彼らはドッジボールでした。「ぜってぇ落とすなよ!」「まかせんさい!」「ま……まかせんさい……?(困惑)」の小芝居がたいへん面白かったです。怯まない組にはイニシアチブ握られがち牙崎さん。
インテリはPの投票によってボックスステップ踏んでたし冬美さんが最後たしか「いいステップが踏めた気がします」的なこと言うし、メンタルは会話だけ聞こえてて清澄さんは抹茶ケーキが好きみたいなことを会話してた。ケーキ&レスポンスのレスポンスってそういう意味だったんですか?(???)
応援合戦
バーニング!\パピッ/バーニング!\ガオッ/絶対!優勝!ナンバーワン!と合いの手の\チャオ☆/が強すぎて替え歌は替え歌の記憶しかない。すまない。
借り人競争
もはやこのために来たまであるやましたじろ~愉快物語で無限に笑ってました。向かい風のせいで永遠にたどり着けないやましたじろ~、右往左往し続けるやましたじろ~、おもむろに反復横跳びをはじめるやましたじろ~、みんなのターンが終わったら「今日はツイてる!」ってさっそうと消え去るやましたじろ~、舞田さんをパリピだとおもっているやましたじろ~。マジですべてが面白かったです。
結果発表の並び順、花園さんがまゆみさんつれてきて「なかよしの人」だったのにわくオタクでありたかったんですけど、信玄さん×メイド服に暴れすぎた印象強すぎてごめんなさい本当にますもとさんが信玄さんなら恥じらいなくやるってスタンスで堂々とメイド服姿に腕くんで立ってくれてるのいや最高の幻覚……幻覚ではない!?って錯乱するキモオタ爆誕してました。信玄さんにやらせてくれるの最高に分かってるな運営!ありがとうな運営!卯月さん最高!メンタル、属性上最強生物かなって思いました。どんな強心臓してたら倍生きてる屈強な人間にメイド服着せてつれてこれるんですか?あれだけ木村さんどうこう言ってて発表のとき並びにいたのは覚えてるけど、木村さんがさきちゃんに呼ばれた理由マジで覚えてない。ただはまさんがますもとさんガン見してガン見してガン見した結果こらえきれずに吹き出して顔隠したところは見ました。面白がりすぎ。
伊集院さんはじゅぴた~を電話呼び出しのうえで「大切な人☆チャオ☆」だった気がしますがうろおぼえ。天ヶ瀬さんを照れさした記憶があるのでそのたぐい。いやもうメイド服信玄さんをお出しされたら記憶も飛びます。
リレー
リレー。インテリがなおくん、玄武さん、雨彦さんのなおくんの不利を補って余りある高身長有利を仕掛けてきたの大人気なくて良かったです。牙崎さんの「走りやがれ!!!」が突き抜けてたのは覚えてる。
記憶��失(わたしが)
どっかで都築さんとの通話あったのどこでしたっけ?しきにゃんに神楽さんが介護依頼してたの面白かったんですけど話の経緯わすれてしまった。
アケ化サイスタ
\属性曲、3ヶ月連続実装決定/ ワー!
はまさんMC、みんなわやわやして話が進まない感じ、木村さんの不憫属性あってよかった。
あとどこかでうらおさんがお~つかさんに話しかけてて、演者の方とお話してはっきり笑ったところが見れたのそのときが初めてだったからうらおさんをめちゃくちゃ拝み倒しました、ありがとうございました。コミュ強み、めちゃくちゃ兜さん……。
✧インテリ
ふかまちさんはなにもしてないけど、ふかまちさんにすべてを奪われました。本人弁明と言うか待って待ってしてましたけど、天才なんですか彼は?そういう星の下に産まれているとしか思えない。即死画面出た瞬間、コントばりにみんな沈んだの面白すぎた。確かかさまさんとか耐えてた人もいたけど、すごい勢いで膝から崩れ落ちてた。今日日よしもとでも見れない団体芸、全景見れたのすごいよかったです。映像楽しみ。これで意外に三桁とかコンボ数あったのが更に面白かったな……。
✧メンタル
後輩に託す流れにしたとき、みやざきさんが2人にちょいちょい集合呼びかけて「だめだよ……(ハスキーボイス)」したときに崩れ落ちました。この流れで「終わったら失格だからね!?」ってはまさんの失格判定厳しめで面白かった。でもみやざきさん、難なく回避。もはや1人で戦ってませんでした?もう完全にふかまちさんのせいで笑い取りに行く流れ面白かった。
✧フィジカル
うらおさんの「おれに~~~~~まかせとけぇ~~~~~~!!!!!」とてらしまさんの「ない!!!!!!!!!」、現場からは以上だ。オモロを取りに来るな。
3DMV
MVに対しての感想「布量、ひらひら」「血が通ってる」など完全にオタク側のそれだったし、かさまさんが実際のフリに落とし込んだときの予言が手の動きだったの笑った。ありそう。
会議
✧フィジカル
さきちゃんのパピッ☆にしんでるはまさんここでしたっけ?なんかここ2人横並びでシンプルに仲良し場面多すぎて記憶がごちゃつく。かわいい。
✧メンタル
信玄は仲間のためなら照れずに堂々たる出で立ちでメイド服も着るみたいなますもとさんの発言に狂ったようにPたちが拍手してたしわたしもした。正直ここまで一番の拍手量レベル。最高解釈を表現してくださりありがとうございました。
✧インテリ
出端からスゲー無意味に足開いて登場してるふかまちさん、ツッコミ待ちか分かりづらいのやめたげてください面白いから。ふかまちさんに気炎万丈の意味とか聞こうとしたけどやめといた流れが賢明すぎてバカ笑ってたら「気炎万丈に意味とかないです」気炎万丈から意味が失われました。むちゃくちゃ。
属性曲
✧インテリ
やましたじろ~にスタンドマイクご用意して!!!!!!!!!!!!!なんかわかんないけどベッチュア思い出した。(エッチだから…でもベッチュアの記憶木村さんしかないオタク……)
朗読劇
✧名探偵アーロンの事件簿
✧深緑のGymnasium
✧緑陰のGymnasium
情緒の死、自爆したオタクの初見感想をお楽しみください。
from:@so_shakasu until:2022-03-18
from:@so_shakasu until:2022-03-17
新幹線あって歌い出し頃に帰っちゃったのでここまで!
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yuupsychedelic · 2 years
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詩集『グロリアス・モーニング』
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夢中
これまで夢中になっていたことに 夢中になれなくなる ふと気づいた瞬間 いつも屁理屈ばかり捏ねてさ
それが大人になる意味ならば もう大人になりたいと言わない 子供と言われたってかまわないよ 自分を殺めるくらいなら
目の前のことに夢中になりすぎる 悪いことだって信じてた あの頃の僕に手を差し伸べてくれた 君の声に応えたい
ユートピアにようこそ
ここは憂いだらけの世界 生きることも 死ぬことも 好奇の目に晒されて
愛や夢を外套に 誰もが「正義のミカタ」を気取って 空想ばかりを主張する 知識まみれの操り人形たちよ
今こそ飛び立とう 歴史を忘れよう 自分の都合のいいことだけ ずっと考えていよう
契約書
地球という名のちっぽけな星 私はくれてやります あなたに託してしまった方が よっぽど上手くいく気がしますから
凡庸な人間に 気まぐれな自然 争いばかりの自惚大戦に 私は心から疲れ果ててしまったのです
宇宙船の群れが見えます これから地球は変わっていくでしょう 私はこの瞬間より王になりました さあ地球よ私色に染まりなさい
寂しがり屋のルンバ
恋愛に薔薇を 綺麗���に拳銃を 永遠にピリオ��を 大統領にシャンプーを
いつまでも報われないと 嘆いてばかりじゃ始まらないけど 今日くらいはワインに物を言わせて 泣き明かしてもいいじゃない?
一匹狼じゃ眠れない 人は独りじゃ生きられない ほんとは私も寂しがり屋 お願いだから誰か構ってよ
大切だった君へ
君の手をぎゅっとする仕草とか 必ず「おはよう」のメッセージをくれるとことか あんなに大好きだったのに どうして浮気してしまったんだろう?
いつも使っている香水じゃない 気づいた時にはもう遅かった その理由は嘘ばかりだったけど かつての私は涙を必死に我慢してた
さよなら大好きだった君へ とびきりの愛と優しさに感謝を さよなら大嫌いになった君へ 街角で新しい彼女とすれ違うたび 泣きそうになる
かつて親友だった貴女へ 私の恋人を奪って嬉しいですか かつて友達だった貴女へ せめて彼を幸せにしてください
チケットをご用意できませんでした
人の群れにすれ違うたび あの日の私を責めたくなる どんなに頑張っても上手くいかずに 神様にさえも見放された
SNSを開くと「最高でした!」の声 ひとつだけの悪意にメンションを送り やっとの想いで保たれる あまりにちっぽけなプライド
かつての私はもっと素直だったよ 匿名アカウントに閉じこもってなかった どれだけ傲慢なんだよ 夜の静寂に声なき声が響く
勇��たちの産声
遥か悪魔城の彼方 ユートピアに勇者は立つ 大いなる船出に授けられた 伝説のエクスカリバー
燃えたぎる情熱と 愛を護る勇気よ 大切な人を想うシンフォニア 胸の鼓動は速くなる
青春の終わりに 君は闘いへ出た 嵐が吹き荒れ 明日を告げる鐘は鳴る ここに新たな伝説の幕が開く 夜明けを信じてその剣を振るえ
本音
優しくなりたいと願うほど 掌から滑り落ちてくようで 僕は何から始めりゃ良いのか 人生がわからなくなっちゃうよ
きっかけは些細なこと 隣の人がお年寄りに席を譲ってた そっと言い出せないのが辛くて イヤホンの音量を上げた
優しさを偽善と勘違いされ いつか貶されたことがあったから 未だ優しさの意味を知らずに 目の前の温もりに嫉妬してばかり
失恋3秒前
いきなり空き教室に呼び出された 彼氏が憮然とした表情で立ってた そして「別れよう」の一言を告げ スローモーションで去っていった
私は何が起きたのか解らなかった 今も心の中は整理できないままで 友達から見せられたフェイク動画 貴方も私を信じられなかったんだ
人は大きすぎる悪意を目にした時 何も出来ぬまま立ち尽すしかない そんな現実に私もやっと気付いて 大切な思い出にそっと火をつけた
私はアンドロイド
あなたが「人間の心はないのか?」と訊ねた時、 心という言葉がインプットされていないことに気づき、 私は慌てて図書館へ走った。
図書館で国語辞典を開くと、 まったく考えたことのない概念が目の前に広がり、 私は雷に打たれたような気持ちだった。
惑星征服のためのアンドロイドとして生まれ、 その任務を遂行するためにここにいるのに、 人間を好きになっては何も出来ないじゃないか。
運命と宿命の間で、 私は仲間の宇宙人たちとの親交を断ち、 目の前のあなたを好きになってみることにした。
幕末大掃除
この世の中を掃除しよう 常識すべてを洗濯しよう 無垢な偏見を整理しよう もっと良い世の中を作ってこう
平穏だった江戸の世に 突然黒舟が現れて 殿様方は慌てふためき やっと気付いた現実
箱庭の中で酒を飲んでるばかりじゃ 井の中の蛙大海を知らず 閉じ篭ってたばかりのニッポンに 風雲急を告げる 嵐が来る
新たな夜明けをこじ開けろ 古い時代にケリをつけろ 源氏も足利も徳川も為し得なかった より良い世の中を作ってこう
俺たちの妄想のような 綺麗事ばかりじゃねえ 幕末!
それでも生きてく
真夜中になると死にたくなる 自分のことを傷つけたくなる
時々真昼間でもこうだから ほんとに自分のことが嫌いになる 根暗人間と呼ばれて ずっとここまで生きてきた
愛する人がいると 裏切ってしまうんじゃないかって不安になる 大切な人といると 嫌われちゃうんじゃないかって不安になる
光陰矢の如し かつてのような能天気な僕に還りたい
最後のキッスはさよならの痕に
思わず抱きついてしまったよ まだ離れたくなくて 春になったら別れると決まっていても 運命に逆らいたくなったの
あんなに泣かないって決めたのに 今は涙が止まらなくて ドライマティーニで恋を醒まそうとしても 少しも喉は渇きそうにない
目の隈をメイクで誤魔化して なんとか悟られまいと頑張った あれほど燃え上がった恋の結末は 舌を絡ませた口づけ
サヨナラで終わらせられなくて あなたを困らせちゃってごめんね いつだって独りよがりだったのかもしれない もう私は二度と恋をしないよ
Great Traveler
幾千光年先の新たな銀河へ行こう 僕らは開拓者(コロニスト) 時代の申し子さ かつて地球で生まれし 希望の種族は今 幾多の喜びと悲しみの果てに 宇宙へ旅立った さあ 誇りを胸に 愛を忘れてはいけない 蒼き星で生まれた希望 歴史が憶えている 僕たちも跳べる 明日を描いてゆける 超光速で 宇宙(ソラ)を駆けて 偉大なる夢を創ろう
Wind Express
渋谷センター街の スクランブル交差点で ふと周りを見渡して 悲しみに覆われた
生きてくことが怖くなり 愛や夢も掴めずに 誰にも負けない情熱が
少しずつ沈んでいった
アイドルは希望を歌うけど 僕らに未来なんてない 見せかけの宿命に 答える勇気もない
時代に惑わされるな 風の電車に乗れ! 時代の波を越え 大切なものを掴もう
私とパルコ
近所のパルコが閉まるらしい 閉店セールに群衆集まる そんなことならこうなる前に もっと行ってりゃ良かったのに
背伸びしたくなる季節 誰もがそんな時があるさ ラブにピースにHere WEGO!! 青春時代を染め上げたこの場所
だから今夜は踊り明かそう パルコ パルコ 青春ロコモーション 時間を戻して Let's Party!! パルコ パルコ いとしのパルコ
みかんのうた
みかん みかん 僕のみかん みかん みかん 君のみかん みかん みかん 一粒つぶ みかん みかん 一口でも
酸っぱくて顔を顰めるキミも 甘くてサムズアップするキミも まるで恋愛のようなその味に ずっと一目惚れしたままなんです
僕らはきっとみかんが好き あなたもきっとみかんが好き 和歌山 愛媛 静岡 熊本 みかんと一緒に大きくなる
だってさ
口を開くと言い訳ばかり クラスにひとりはいる こんな奴のせいで空気は最悪
小さなミスも気づけば大事 形にならなきゃ Feel So Good そのくせ脳天気だから手に負えない
薄々みんな気づいてた 文化祭終わりの打ち上げで 彼がいないからって悪口大会
人間の薄汚さを現してるよう 悪いヤツじゃないって信じたい 僕はいつだって性善説
幼馴染の話
いつも気さくに話しかけてくれて モジモジしてたら連れ出してくれた まるでフィクションのように優しいキミは 僕の唯一の幼馴染
中学になっても高校になっても その人懐っこさは変わらなくって ちょっとした反抗期できつく当たって 泣かせてしまったこともあった
意地ばっかり張ってさ 本音で話せなかった僕を きちんと叱れる強さを持っていた そんなキミが今でも憧れ
偏愛の21世紀
黄金の20世紀に 僕らは憧れ 縋りついてる
権威なんか嫌いだと 宣ってる奴でさえ 鎖から逃れられない
もし手を上げられるなら 打ってしまいたい奴もいる 思わないなら聖人君子だろう
ヒステリックにニュースは流れる サイケデリックに世論は揺らぐ 差別も格差も君は大好きだ
まだ間に合うかな
学生時代に好きだった人 最近のことがちょっと気になって SNSで名前を打ち込んだ そこに現れたのはあの日の君だった
こんなこと側から見れば あまりにキモすぎて 伝えられなかった名残惜しさ 僕は未だ青春を卒業出来ずにいる
風に流されぬようにと 想えば想うほど流されて 失うものは何もないのに
目に見えないものばかりを気にして 僕は大人になってしまった
たえなる時に
真夏の昼下がり 僕らは森に迷い込んだ 何かを探していたのかもしれない 少年時代の気まぐれ
いつの日か思い出す時に ぽっかりと欠けたパズルの一ピース 抜け落ちているからこそ さらに尊くなる
抱きしめたいほどの過去を あなたは持っていますか? 愛おしくなるほど大切な人が あなたにはいますか?
少年時代の思い出 安らかに眠れと 昨日の僕に語りかける 名もなき君の歌よ響け
楽天主義
全部全部嘘と言ってしまいたい 積み木を崩してしまいたい もしもタイムマシンで過去に戻れるなら 生まれた頃に戻ってしまいたい
なんとかなるさと ここまで生きてきた でも、なんとかならなかった それが人生というもの
やっと気付いた頃 とうに大人になってた 久遠の少年時代よ もし時を巻き戻せるのなら
恋愛とか勝てなかった試合とか そんなものに興味はない 明日を描けるだけの 希望を掴めればそれでいい
だけど 僕は器用じゃない 過去を活かせないだろう どんなに作られた筋書きも 一つの道しか選べない
だから 僕はこのまま行く ありのままに生きていく
どんなに不器用な生き方でも 自由に生きれば なんとかなるさ!
恋愛使い捨て論
「次の日曜日にまた逢えるかな?」
そんな会話が街から聞こえる 僕らが生きる希望という名の未来 振り返れば何も出来ない過去
優しさの意味を強さと勘違いして 大切なものも捨ててしまった 僕は愚かさに慣れすぎて 誠実さを忘れた
もう一度だけ…… 何度も耳にした口約束に意味はあるか 恋愛さえも使い捨てるような奴らに 明日を語る資格はない
好きを惜しみなく
帰り道のふとした瞬間 下を向いていたら 君とぶつかった
話すと同じクラスだと知り ずっと無意識だったのに 恥ずかしくなった
想像よりも世界は狭くて 嫌になりそうなこともある 君と付き合っているうちに 自分の嫌いな部分も好きになれる気がした
好きを言わなきゃ伝わらない 当たり前に気付いたのは別れてから
人は今をちゃんと見つめられない 大きすぎる明日を見つめてしまうもの
アイドルになるということ
アイドルになると決めた日から そのためだけに頑張ってきた 自分に自信なんて無いけれども 頑張ったことだけは自信を持って言える
涙と悪意を希望に変えて 仲間に夢を誓ったあの日 半信半疑の目 疑心暗鬼の私 すべては自分を裏切らぬために
ここに立てたよ 見てますか? やっと叶えられた夢 さらに翼を広げて 明日を描くと 今日は終わりと始まりの日
此処は怪獣共栄圏
一般人より出動要請 ジャケットとヘルメットを身に纏い 片手に麻酔銃 もう片手にはタブレット 殺しなんてご法度だから
街で暴れる怪獣たちに この身ひとつで立ち向かう 時々居なくなる仲間もいるけど 私たちがやらなきゃ誰がやる
地球が好きだから 人間が好きだから ここを通すわけにはいかないと 覚悟決めてやるしかないのさ
加古川に生まれて
川の流れを見つめて あの街を思い出す 今も住んでいるはずなのに 何故だか懐かしくて
日常の色と違う 何かを求めているんだろう 変わらぬものに心を託せば 楽になると信じていた
どんな想いも あの街は抱きしめてくれた 友も恋人も今は街を出たけど 僕は故郷を信じてみたい
あなたへ
ちっぽけなプライドを振りかざして 隣街にマウントばかり取る いくら政治が上手くいってるからって 暴言を言われりゃ苛々するさ
そんな時代じゃないだろう? 連帯がお好きなんだろう?
私の中の悪魔に蓋をして 天使気取りでいるのも辛いものさ こうはなりたくないと思うほど 気づけば嫌いに近づくだろう 意識すれば意識するほど 自分のことが見えなくなる
Oh baby ムカつくやつは写し鏡 明日のあなただ
まだ見ぬ君に
いつか友になる君や 恋人になる君へ 私のことをいくつか伝えるから ちゃんと聞いてほしい
まず気まぐれ人間で いきなり悲しくなるし 急にテンション上がったと思えば 夢中になると止まらないし
こんな私と繋がってくれてありがとう ずっと背中を押してくれてありがとう
離れてしまった人も 最近繋がった人も
こんな私と繋がってくれてありがとう ずっと背中を押してくれてありがとう
決して立派な人じゃない でも自虐的になるのをやめてみるから ここから未来を見据えて 無邪気に生きてみるよ
まだ見ぬ君のために 私だって誰かの好きになりたいよ
青春の夜明け
いくつになっても わからない 大人になること その意味が かつての僕なら 否定する 笑顔も涙も 抱きしめて
青空に突然 銀色の雨が降る 傘も差すのが 面倒な時もある 青春の気まぐれよ 時に逆らったまま 面白いことを 始めてみたい
迷ってばかりじゃ つまらないよ 走り出してみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 勇気があれば それでいい
失恋した夜 泣き明かして 親友にLINEして 愚痴を吐いた かつての私が 通り過ぎた 夢の背中に あなたがいる
止まない雨などない 叶わぬ夢などない そんな言葉を 信じたいわけじゃない 青春の気まぐれよ 明日を教えてくれ 面白いだけじゃ 勿体無いから
焦ってばかりじゃ 見えないよ 顔を上げてみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 希望があれば それでいい
泣いてばかりじゃ わかんないよ そう私の目を見て 微笑んでほしい やりたいことが出来ない人生だから せめて面白いことに素直になりたい
迷ってばかりじゃ つまらないよ 走り出してみよう あなたらしく
青春の夜明けに ここから一歩踏み出す 勇気があれば それでいい
詩集『グロリアス・モーニング』 Credits
Produced / Written / Designed by Yuu Very Very Thanks to My family, my friends and all my fans!!
2022.5.17 Yuu
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petapeta · 3 years
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五木寛之の百寺巡礼高野山を読み進むと、梅原猛氏が、人間には、円的人間と、楕円的人間があるとの考え方が紹介されている。  弘法大使空海を、典型的な“楕円的人間”として、説明している。    空海は、一方では、朝廷や権力と結びついて、京都の「東寺」を中心として、政治的に活動し、土木工事もすれば、書は、日本三筆のひとり、外国語にもすぐれ、綜芸種智院という学校を建てたり、多彩な文化活動を手がける。  しかし一方では、純粋な宗教人として、「高野山」に金剛峯寺を開き、孤独を愛し、人間の根底をみつめる求道的な生活を続け、「即身成仏」、62歳の生涯を遂げる。    このように東寺を定点として社会貢献的な活動に励む空海と、高野山を定点として純粋な宗教人の空海像とが、揺れ動き交錯する。魅力溢れる空海の人間像を説明するのに東寺と高野山を2つの定点とした楕円形をかりて、”楕円的人間”と称するのとは、まさに「言い得て妙」と首肯している。 (三)楕円幻想  もう少し考えてみた。  空海の如き、天才偉人のみならず、われわれ、凡人にも小なりとはいえ、複数の中心があり、たえず揺れ動いているのでは・・・と。  五木寛之氏に導かれ、昭和10年~50年頃に活躍した評論家花田清輝(1909-74)の、「楕円幻想」を索引して、勉強させてもらった。  楕円という、円とは異なった不思議な図形について、文学的というより、哲学的ともいえる小論文だった。何しろ難解極まりなかったが、何度か読み返すうちに、いくらかは理解できた。以下、「楕円幻想」の一部を要約する。    円は完全な図形であり、それ故に、天体は円を描いて回転する・・・・・・しかし、惑星の軌道は楕円を描く。  このことを予言したティコは、科学的でなく、眼に見えない頭の中の宇宙に、二つの焦点がある。彼の分裂した心の中に、中世と近世とが二つの焦点として役割を果たしている。  (中略)  円が跳梁するときもあれば、円の代りに、楕円が台頭するときもある。・・・・・・  我々の描く円は、ことごとく歪んでおり、そのぶざまな形に嫌気がさし、すでに我々は円をかこうという気持ちさえ失っているのではなかろうか。  例えば、二葉亭四迷の小説『其面影(そのおもかげ)』の主人公は恋に悩み、精神的なプレッシャーに耐え切れず、小説の終章になって、親しい友人に苦々しくつぶやく。  「君は能く僕の事を中途半端だといって攻撃しましたな。成程僕には昔から何だか中心点が二つあって、始終其二点の間を彷徨しているような気がしたです。だから事に当って何時も狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)する、決着した所がない」    「其面影」 小説の梗概  小野哲也という法学士は、衣食のため、小野家の養子となる。養家の妻と姑の物質的な欲望と、精神的な圧迫のため苦しむ。たまたま、他家に嫁した義妹、小夜子が、夫が死亡したため小野家に戻る。小野は小夜子への同情が恋へと変わり・・・。小夜子は宗教的良心に、呵責に堪えず身を隠し、小野は乱酒・・・身を亡ぼす。     (明治39年10月10日~12月31日、朝日新聞連載)    花田清輝氏は、この小説を評して、  「我々の魂の分裂は、もはや我々の父の時代(明治40年頃)からのことである。おそらく主人公は初歩の幾何学すら知らないで、二つの焦点を、二つの中心としてとらえている」と分析している。 (四)仕事と生活を定点として  「其面影」から、さらに100年を経て、複雑な環境に生活する現代人の深層を考えると、さらに、心の中心は、楕円のように2点、いやそれ以上の数多い定点の上に生活しているのかもしれない。    最近、政府が推進している「仕事と生活の調和」を考えてみる。仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章は、  いま何故仕事と生活の調和が必要なのか、仕事と生活が両立しにくい現実、働き方の二極化等、共働き世帯の増加と変わらない働き方・役割分担意識、仕事と生活の相克と家族と地域・社会の変貌、・・・等々、読み進んでいくと、仕事と生活、家族、地域社会とのかかわりあい・・・、と、問題は益々、錯綜していく。    仕事と生活は「両立しにくい、両者の相克」というより、われわれは、この2つの中心として、一人の人間として活動する。 ― いわば、楕円的な軌跡をたどりながら、仕事から、社会生活からいろいろな体験を重ね、勉強しながら、人格を高め、充実した人生を送りたいものである。
宮島醤油ホームページ 会長コラム::楕円形::
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monqu1y · 3 years
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大戦がもたらしたもの  「大戦が 齎 ( もたら ) したもの」と題する講演を聞きに行った。  講演内容の要旨は、次のとおり。  1939年9月に始まったドイツとポーランドの戦争は、近隣諸国を巻き込んで規模を拡大していった。  イギリス・フランスがドイツに宣戦布告する一方、ソ連軍は、火事場泥棒的に、東からポーランドに攻め込んだ。  翌年、ソ連は、フィンランドを攻撃して領土の一部を奪うとともに、バルト三国を併合した。  ドイツは、デンマーク、ノルウェー、ベネルクス三国、フランスなどを制圧した。ドイツは、イギリスを牽制するためイタリアと、ソ連を牽制するため日本と軍事同盟を結んだ。近衛内閣は、軍事同盟に応じ、且つ、翌年、日ソ中立条約を結んで南部仏印に軍を進めたが、これらはスターリン戦略[砕氷船テーゼ]に沿うものだった。
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 1941年6月、独ソ激突が始まった。  半年後、日本は、アジア植民地解放戦争を開始し、フランス領インドシナ、イギリス領ビルマ、オランダ領インドネシア、アメリカ領フィリピンを占領した。  それに触発された植民地独立宣言の動きは次の通り。
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 1942年2月、中国共産党の中央党学校開校式で、毛沢東が、学風(学習態度)・党風(党活動)・文風(文書類の表現)の三風を整頓し、党内の主観主義・セクト主義・空言主義を克服すべき旨、述べた。三風整頓運動が起こり、毛沢東 側近の張宗可(康生)は、関係者を拷問して自白を得たうえで、政敵を、スパイ,裏切り者,内通者等に仕立て上げた。拷問は本人だけでなく親族や縁戚にまで及び、拷問に耐えられず、身に覚えのない罪を自白する者も多かった。ソ連人脈の王明,博古,張聞天,王嘉翔,楊尚昆,陳昌浩,杜作祥,沈澤民,張秦秋,王宝礼,王盛荣,王運城,朱自舜,李元杰,汪盛荻,北海道特甫,殷剣,元嘉永,徐義新らは、失脚した。権威主義と官僚主義を率直に批判した王実味は、逮捕され処刑された。  1942年6月頃から、[砕氷船テーゼ]の予言通り、経済力と科学技術力を誇るアメリカを擁する連合国側が優勢に転じた。  1943年5月、ドイツと戦う連合国側に与する必要から、ソ連はコミンテルンを解散した。  1945年3月、日本軍がフランス軍を降してベトナムを独立させた。  1945年5月、イタリアが降伏し、ドイツも降伏した。8月には日本が降伏し、五千万(ソ連2060万,ドイツ950万,日本646万,ポーランド560万,中国318万,アメリカ113万,イギリス98万,フランス75万)人以上の犠牲者を出した第二次世界大戦は終了した。  しかし、「尊皇討奸」の志を受け継ぎ、資本家階級を倒して国家社会主義を目指す陸軍将校らは、敗戦受容れの詔を録音したレコード盤を血眼になって探し求めた。
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 彼らの狙いは、ソ連軍に依る日本民族解放を待つための時間稼ぎだった。  近衛文麿人脈が占める政権中枢から「ソ連仲介和平」という口実で情報を得ていたソ連軍は、日本降伏に先立って、軍を極東に集結させていた。  アメリカ軍に依る原爆投下を機に日本への攻撃を始めたソ連軍は、武器を持たない無抵抗の日本人を殺しながら、瞬く間に樺太や千島列島を占領した。
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  占守島 ( しゅむしゅとう ) で樋口中将が抗戦を命じなければ、北海道はソ連軍に 蹂躙 ( じゅうりん ) されていたのだ。
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 ソ連軍は、朝鮮半島も占領したが、アメリカ軍が上陸してくると、米ソ協定に従い38度線以北に退いた。  ソ連軍は、東ヨーロッパの占領地域でも、社会主義人民共和国政権樹立に力を注ぐようになった。  日本の敗戦でベトナムにはフランスの植民地支配者が戻ってきていたが、1945年9月に革命が起こり、ホー・チ・ミンがベトナム社会主義共和国の建国を宣言した。しかし、フランスは、それを認めなかった。  1945年10月、国際連合(本部:ニューヨーク)が発足した。  イギリスでは、大戦終了直前の選挙で勝った労働党政権が、「ゆりかごから墓場まで」の福祉充実策を実施し、銀行,石炭,通信,航空,電気,鉄道,ガス,鉄鋼などの重要産業を国有化していった。そのため、産業は競争力を失い、[イギリス病]とよばれるほど国力は衰退した。復活には、1980年代のサッチャー登場まで待たなければならなかった。
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 朝鮮半島では、信託統治(国際連合の信託を受けた国による統治)が検討されたが、まとまらず、アメリカとソ連による分割占領が行われた。  1945年10月10日、中華民国と中国共産党との間で、「内戦を避け、独立・自由・富強の新中国を建設」するための協議が行われたが、双方の思惑は、相手を潰す準備を整えるための時間稼ぎだった。  1946年6月、イタリアでは王制が廃止されて共和政となった。翌年2月にパリ講和条約を結んだイタリアは、エチオピア・アルバニア・リビア・ソマリランドなど総ての海外植民地を失った。  1946年6月、ベトナム南部で、フランス領コーチシナ共和国臨時政府の樹立が宣言された。  1946年7月、中華民国と中国共産党との間で、全面的な内戦が始まった。当初はアメリカの支援を受けた国民党軍が優勢なように見えたが、次第に、ソ連に降伏した関東軍の装備等( 就中 ( なかんずく ) 精鋭将兵の軍事指導)を利用できる中国共産党に形勢が傾いていった。  1946年12月、ベトナム軍とフランス軍の戦争が始まった。フランス軍が優勢だったが、ベトナム社会主義共和国軍はゲリラ戦を展開して頑強に抵抗した。  1947年2月、建国を悲願とするユダヤ人とアラブ人の紛争が絶えなかったパレスチナを持て余したイギリスは、委任統治を放棄し、国連にゲタを預けた。11月、国連総会は、パレスチナの土地の6割弱をユダヤ国家に、4割強をアラブ国家に分割する案を、可決した。倍以上の人口を抱え、殆どの土地を所有するアラブ人側に過酷すぎる不自然な決定は、アメリカ大統領トルーマンのゴリ押しによるものと言われている。
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 そこから、中東戦争が始まり、長く続くこととなった。  朝鮮半島では、統一政府樹立のための総選挙がソ連の反対で実施できなかったので、1948年5月にアメリカの占領下にある南部だけで総選挙が行われ、李承晩が大統領に当選した。8月15日、大韓民国第一共和国の樹立が宣言され、アメリカ軍政が廃止された。  1948年9月9日、朝鮮半島北部を実効支配する勢力(満州派、甲山派、南労党派、中国共産党、延安派、ソ連派など)が、朝鮮民主主義人民共和国の建国を宣言した。  1949年1月、中共軍が国民党軍を敗退させて、北京に入城した。10月1日、毛沢東が北京市で中華人民共和国の建国を宣言した。10月25日、中共軍八個連隊は、対岸の 厦門 ( アモイ ) からの砲兵隊の援護を受け、200隻のジャンクで三方向から包囲するようにして金門島に迫った。これに対する国民党軍(三個師団と保衛一個連隊)は、旧日本陸軍中将 根本博氏の指揮を受け、一発も反撃せず、中共軍を上陸させて島内に誘い込んだ。日没後、国民党軍は、ジャンクに火を放って上陸軍への補給と退路を断ち、総反撃に出た。中共軍は、混乱し、包囲網の開いた一方向に雪崩を打つように殺到して海岸に向かったが、追いかける国民党軍と島陰で待機していた海軍の挟み撃ちに合って壊滅した。以後、中共軍は、対岸から砲撃するだけで、金門島に上陸しようとしなくなった。
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 1949年4月、北米と西欧の30箇国は、軍事同盟NATOを結んで共産圏の脅威に備えた。  1949年6月、ベトナム王国ができ、ベトナム帝国皇帝だったバオ・ダイが国王になった。  1949年12月、南京から逃れ出た蒋介石らは、台湾島の台北に中華民国政府を移転させた。  1950年1月、イギリス労働党政権が、中華人民共和国を承認した。  1950年2月、フランス、アメリカ、イギリスがベトナム王国を承認した。  1950年5月、韓国の総選挙で、李承晩政権に対する不信任の結果が示された。2年後任期満了時の再選を危ぶんだ李承晩は、人気挽回策として、対日戦意を煽り「対馬侵攻」を名目に精鋭軍を南下させ釜山に集結させた。手薄となった首都ソウルは、「国土完整」を唱える朝鮮民主主義人民共和国軍にとって、格好の餌食に見えた。  1950年6月25日早朝、北朝鮮軍による総攻撃が、青天の霹靂の如く、何の前触れも無く始まった。防衛ラインは次々と突破され、韓国軍はひたすら敗走を続けた。韓国政府は非常閣僚会議で、ソウルを捨てて南にある水原への遷都を決め、李承晩は更に南の大田に逃れた。ラジオは「国連軍が助けてくれるから安心しろ」と大統領の肉声を放送し続け、新聞は事実と異なる韓国軍の反攻を伝えていた。大統領が逃げ、国民を欺き続ける中で、北朝鮮の南進を少しでも遅らせる為、韓国軍はソウルを東西に流れる漢江の人道橋を、多数の避難民もろとも、爆破した。後に、橋爆破の現場責任者だったチェ・チャンシク大佐が責任を問われて処刑され、真相は闇に葬られた。  米軍機動部隊が大田に到着し防衛線を築いたが、北朝鮮軍は韓国軍を攻め、それを崩壊させて横にいる米軍を包囲した。韓国軍は大量の米軍装備を放棄して逃げ、それを北朝鮮軍が使い、米軍の装備で米軍兵が殺害される状況になった。  しかし、李承晩は、韓国軍が前線に立つことを主張し続け、状況は改善されなかった。  その結果、米軍主体の国連軍は敗北を重ね、8月末には、北朝鮮軍が釜山まで60キロメートル余の昌寧郡に迫った。  9月2日、マッカーサー元帥が国連安全保障理事会に「国連軍の活動に関する第3次報告書」を提出し、国連軍増強の必要を強調した。また「北朝鮮軍がカムフラージュの為に民家や民間輸送機関を利用しており、軍事目標を識別することは著しく困難である」旨説明し、民間人・施設に対する攻撃の正当性を説明した。民家人を装い、或は、民間人に紛れ込んで、民間人が攻撃しているように見せかけるのは、共産主義者の常套手段。民間人の犠牲を材料とするプロパンガは、彼らの強力な武器となる。9月15日、国連軍は、仁川上陸作戦を成功させ、ソウルを奪回した。
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 しかし、李承晩の主張に基づき韓国軍を前線に立たせた結果、米軍の装備で米軍兵が殺害される状況が再現され、翌年1月、中共軍にソウルを占領されてしまった。  その後、戦況は、一進一退を繰り返したが、国連は休戦への道筋を作り、両軍の捕虜送還協定が締結された。  6月18日、李承晩は、国連決議を無視し、アメリカに何の予告も無く、抑留中の朝鮮人民軍捕虜二万五千人を北へ送還せずに韓国内で釈放させ、国際世論の非難を浴びた。この釈放は、不法に抑留した日本人の返還と引き換えに、常習的犯罪者あるいは重大犯罪者として日本の刑務所で収監されている韓国人受刑者に対する放免・日本永住許可付与を要求した手口に相通ずる処がある。  1951年9月、サンフランシスコで吉田茂首相が講和条約に調印し、日本は主権を回復した。朝鮮・台湾・南樺太・千島は放棄し、沖縄と小笠原諸島はがアメリカの占領下に置かれることとなった。調印したのは48カ国だった。同日、日米安全保障条約が結ばれ、アメリカ反共陣営に日本が組み込まれた。  1952年1月、韓国は、 所謂 ( いわゆる ) 李承晩ラインを一方的に設定した。  1953年3月、ソ連の最高指導者スターリンが病死した。  1953年7月、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が、軍事境界38度線を挟む休戦に同意した。軍事委員会委員長に就任した金日成は、朴憲永、金枓奉、崔昌益、許貞淑、金昌満、武亭、朴一禹、朴孝三、方虎山、尹公欽、徐輝、李相朝、金雄、鄭律成、金元鳳、許哥誼、朴昌玉、金烈、朴義琓、総政治局長、崔遠、金七星ら他派の政敵を次々に追い落とし粛正して、権力を強化しいった。  1953年12月、韓国は、日本海で漁船数百隻を拿捕し、乗組員数千人を抑留した。
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 そして、抑留者の返還と引き換えに 日本の刑務所 で常習的犯罪者あるいは重大犯罪者として 収監 されている韓国人 受刑者 の 釈放 を要求した。日本政府 はこれを飲み、在日韓国人犯罪者472人を放免し、日本での永住許可を与えた。  1954年2月、 嘗 ( かつ ) て中国西北部の陝西省で毛沢東らを迎え入れた高崗が「東北部を独立王国にしようとした」という濡れ衣を着せられて失脚し、半年後に毒殺された。  1954年、ベトナム国王バオ・ダイは、首相にゴ・ジン・ジェムを任命した。翌年、ゴ・ジン・ジェムが国民投票を実施し、ベトナムは共和国になった。ゴ・ジン・ジェムは大統領に就任し、アメリカの軍事援助を取り付けた。バオ・ダイはフランスに亡命した。  1955年、ソ連と東欧諸国は、NATOに対抗するため、軍事同盟WPOを結んだ。  1956年、ソ連での個人崇拝批判の影響受けて、北朝鮮でも金日成批判の動きが出てきたが、金日成は、甲山派と組んで政敵を除名し逮捕した。  1956年5月、毛沢東は、最高国務会議で「百花斉放 百家争鳴」を提唱し共産党への批判を歓迎した。翌年2月の最高国務会議でも中国共産党に対する批判を呼びかけるとともに、翌月6日から1週間かけて全国宣伝工作者会議でもさらに中国共産党に対する批判を呼びかけた。知識人の間で中国共産党に対する批判が徐々に出始めるようになり、共産党の中国支配に異を唱えたり毛沢東の指導力を批判する者も出てきた。5月、毛沢東は、新聞に対して党の批判とあわせて「右派」に対する批判も行うよう命じたが、「右派らは有頂天になっている。まだ釣り上げてはならない」と述べた。6月、人民日報は「右派分子が社会主義を攻撃している」という毛沢東が執筆した社説を掲載した。10日後、人民日報は、毛沢東が 嘗 ( かつ ) て「百花斉放 百家争鳴」を呼びかけた演説内容を掲載したが、演説したという内容は、批判を制約するものだった。党を思い切って批判した知識人たちは社会主義政権破壊を画策した[右派]というレッテルを貼られ、知識人の粛清運動(反右派闘争)が始まった。以後、中国共産党批判は二度と行われなかった。
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sorairono-neko · 3 years
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キスをしたのは初めてじゃない
 騙されたと勇利は思った。アイスショーが終わったので、食事をしないかとクリストフに誘われ、やってきたものの、それは勇利が想像していたものとちがった。勇利としてはクリストフと夕食をともにするのだと思って気軽に応じたのに、そこにはたくさんのスケーターがいて、どうやら会食という状況らしかった。勇利がうらめしそうな顔をすると、クリストフは平然として肩をすくめた。 「ふたりでなんて言ってないからね」  それはそのとおりだ。そのようには明言されなかった。しかし、いかにもふたりなのだと勘違いしそうな物言いではあった。意図的なものにちがいない。  勇利は絶望し、自分は帰ると主張したかったけれど、そうするといろいろ言われそうなので、果たしてこのまま黙って食事だけしてさっと帰るほうがよいのか、思いきってここでさよならと宣言するほうがよいのか、さっきから天秤にかけていた。  勇利だって、ほかのスケーターとまったく交流しないわけではない。話しかけられれば答えるし、知り合いも幾人かいる。だが、今回はだめなのだ。どうしてもだめなのだ。なぜなら──。 「ヴィクトル! 君のプログラムはよかったよ。すばらしかった。それに、演技のとき以外も、最初から最後までいきいきしてたね」  声をかけられたヴィクトルは笑い、「口やかましいコーチがいないからね」と気楽に答えた。勇利は彼に背を向け、視界に入らないようにするのに大変だった。  ヴィクトルがいるなんて。もうとんでもない。本当に帰りたい。けれど、彼を近くから見るよい機会ではある。ヴィクトルが勇利の存在に気がつかなければよいのだが。もっとも、ヴィクトルは名も知らぬ日本の選手なんて眼中にないにちがいない。それならいてもよいだろうか。ああ、困った。難しい問題だ……。  レストランに入ったとき、クリストフが勇利に小声ですばやく言った。 「ヴィクトルの隣に座りなよ」  勇利はものすごい形相で彼を見た。クリストフは笑い声を上げ、「そうなるようにしてあげようか?」とさらに言った。 「絶対にやめて」 「喜ぶと思ったのに」 「もう帰りたい。それにしてもヴィクトルはかっこいいね……永遠に見ていたいよ……」 「勇利、支離滅裂だよ」  さいわいなことにクリストフのとりはからいはなく、勇利はヴィクトルから離れた席で食事をすることができた。これくらいならバンケットでよくある感じだし、ヴィクトルをみつめていることもできるのでかなり都合がよい。勇利はほっと息をついた。  ヴィクトルは楽しそうに仲間たちと話している。そんな彼に勇利はうっとりして夢中になっていた。何かの拍子にヴィクトルの視線が動いたら、隣のスケーターの陰にさっと隠れることは忘れなかった。そんなことをしなくてもヴィクトルは勇利について思うところなどないだろうし、我ながら自意識過剰だとあきれるのだけれど、ついそうしてしまうのだ。それに、勇利のことをあまりに知らない彼が、「関係ない子がまぎれこんでるよ」などと言う心配もまったくないわけではない。 「ちょっと勇利、人がせっかくヴィクトルと近づきになれるようにしてあげたのに」 「いいの。ぼくのことはほっといて。見てるだけでしあわせだから。ヴィクトルすてき……」  クリストフが近くに来たときそんな会話をした以外は、勇利はほとんどしゃべらず、愉快そうなヴィクトルに感激して過ごした。やがて、すこしずつではあるけれど、スケーターたちがホテルに戻り始めたので、勇利も「じゃあぼくもここで」と席を立ってもよかったのだが、ヴィクトルを見ていられる機会という誘惑になかなかあらがうことができず、そのまま席に座り続けていた。しかし、あまりに仲間の数が少なくなると不安になるので、そうなる前に帰ったほうがよい。  ヴィクトルは酒を飲んでいた。彼は強いようでいくつもグラスを替えていた。勇利は、ヴィクトルってお酒も強いんだ……とめろめろだった。勇利はすこしも飲んでいない。そんなに何度も飲んだことはないけれど、いままで、酒に関してはよい思い出がない。こんなところで失態を見せるわけにはいかない。  勇利は時計を見、あと十分したら帰ろう、と時間をきめた。今日は本当にしあわせだった。ショーの自分のプログラムも悪くなかったし、ヴィクトルの演技も最高だったし、こうしてヴィクトルと食事ができたし──。  勇利がよいこころもちになっていると、ふいに、「ヴィクトル、大丈夫?」というクリストフの声が聞こえた。勇利はどきっとした。具合が悪いのだろうか? 「ああ……、大丈夫だよ」  さっきまで陽気に話していたヴィクトルは、いまは眠そうな様子で笑っていた。どうやら気分がよくないわけではないらしい。彼はあくびをひとつした。 「プログラムのことをいろいろ考えていたものだから、ゆうべあまり寝てなくてね」 「ここで寝ないでよ」 「平気さ。もう二、三杯何か飲めば目がさめる」 「あんまり感心しない方法だね。そろそろ帰ったほうがいいんじゃない」 「クリス、俺を追い払うつもりなのか?」 「心配して言ってるんだよ。ほら、文句言わずに帰りな。そうだ、かわいい子をお目付役につけてあげるから」  勇利は、ヴィクトルが帰るならそのあとに自分もホテルへ戻ろうと考えた。しかしヴィクトルの姿が完全に見えなくなってからだ。もちろん彼は勇利が同じ道にいても通行人としか思わないだろうけれど、勇利は彼に夢中なので、ただ歩くということだけでも平静でいられる自信がないのだ。ヴィクトルが店を出てから十分くらい間をおいて……と計画を立てていると、突然、「勇利!」と名前を呼ばれた。 「は、はい」  反射的に返事をしたところでまわりの選手が自分に注目していることに気がつき、勇利は赤くなった。なんだろう? 「え、えっと……、クリス?」  勇利は声がしたほうへ顔を向けた。そして耳までまっかになった。クリストフがヴィクトルと並んでこちらを見ており、手招きをしているではないか。 「ちょっとおいで」 「い、いえ、あの、けっこうです」 「何を言ってるの? 頼みたいことがあるんだよ」 「ここで聞きます」  クリストフだけならよいけれど、ヴィクトルに近づくなんてとんでもない。勇利は断固として拒絶した。 「まったく君は……。まあいいや。ヴィクトルがホテルへ戻りたいそうなんだ。彼、ちょっと酔ってるし、眠そうであぶないから、一緒に帰ってあげてよ」 「……え?」  勇利はぽかんとした。言われたことを理解するのにかなり時間がかかった。ヴィクトルと一緒に帰る? ヴィクトルに近づくなんてとんでもないと思っていたけれど、それ以上にとんでもない話だった。 「えっ! あ、あの、ぼく……」 「勇利、さっきからもう帰りたいって言ってたじゃない」 「いえあのそれは」 「時計もちらちら見てたでしょ」 「そうだけど、でもぼくもうちょっといたいっていうか」  いたいというわけではないけれどヴィクトルとは帰れない。勇利はぶるぶるとかぶりを振った。クリストフは「そうか」とうなずいて溜息をつき、ヴィクトルのほうを向いた。 「ヴィクトルと一緒に帰るなんて絶対いやだってさ」 「クリス!」  なんてことを言うのだ! 勇利は飛び上がった。 「一緒に帰る! 一緒に帰るよ!」 「よかった。じゃあヴィクトル……」  クリストフがにやっと笑ったので、勇利は罠だと気がついた。しかしもうどうしようもない。勇利はうらみをこめてクリストフを見た。クリストフは笑いをこらえている様子だ。 「ふたりとも上着を忘れないようにね」 「ああ……」 「ヴィクトル、まだ帰らないとか言ってたのに、かわいい子をつけてあげるって言ったら急に素直じゃない」 「へ、変なこと言わないでよ!」  勇利は上着を腕にかけながら声を上げた。ヴィクトルが簡単に否定しそうなことを言わないで欲しい。わかっていることでも、はっきり拒絶されると傷つくのだ。 「じゃあ気をつけてね。とくに勇利、ヴィクトルを部屋に入れないほうがいいよ。何をされるかわからないから」  みんながどっと笑い、勇利はこれには「変なこと言わないで」と言うこともできずうつむいた。泣きたいくらいだった。ヴィクトルに「部屋までついていきたいほど魅力のある子じゃないだろ」と思われたにきまっている。 「それじゃあ」  ヴィクトルがみんなに挨拶し、勇利もぺこりと日本式に頭を下げた。クリストフが視線を合わせて合図するようにうなずき、笑った。勇利のためによいことをしたつもりなのだろう。半分はおもしろがってやっているのだ。勇利は、次に会ったら抗議してやる、とかたい決心をした。  それにしてもホテルまで歩くあいだ、いったい何を話せばよいのだろう? 勇利にはさっぱりわからなかった。ヴィクトルとできる会話なんてひとつもない。ずっと黙っていてもいいのだろうか。そもそも、隣を歩いてもゆるされるのか? 「上着を着ないのかい?」  店から出ると、ヴィクトルは気軽な口ぶりでそう尋ねた。勇利は「上着を着ないのか」というまったく平凡���ひとことにさえ、ぼくに向けられた言葉なんだ……と感激した。 「え、ええ……、暑いので……」 「そうかな」  本当はすこし肌寒いくらいかもしれない。しかし勇利はさっきから汗をかいていた。頬も熱い。 「悪かったね」  ヴィクトルが明るく言った。勇利は何を言われているのかわからなかった。 「俺が帰るっていうだけなのにきみを巻きこんでしまって。クリスは、ああ言えば俺が素直に言うことを聞くと思ったんだよ。もっと楽しみたかっただろう?」 「い、いえ……ぼくは……べつに……」 「ああ、心配しないで。部屋に上がりこんだりしないし、何もしないよ。そんなにおびえなくていい」  ヴィクトルは微笑した。勇利は自分がそんなことを心配しているわけではないと──そんなにうぬぼれ屋ではないと言いたかったけれど、彼があんまりすてきなのでぼうっとなった。 「きみはとても魅力的だから、クリスが自分の友達を心配するのもわかるけどね」  あきらかにお世辞ではあったが、勇利はヴィクトルが言ったというだけでのぼせ上がってしまった。しかし、何か話さなければ。ヴィクトルが見ず知らずの勇利にこんなに気さくに接してくれるのだから、自分からも話題を提供するべきだ。だが勇利の頭にはほとんど何も思い浮かばなかった。 「あ、あの──、体調が悪いんですか?」  やっと言ったのはそんなことだ。まったく自分はつまらない人間だ。 「いや、そうじゃないよ。眠いだけさ。ショーが終わって気持ちがゆるんだのかもしれない。酔いも今夜は早かったから……、そんなに酔ってはいないけどね」 「そうですか……」  勇利はヴィクトルが心配になった。部屋まで行くつもりなんてなかったけれど、ちゃんと付き添わなければいけないような気がした。ずうずうしいと思われるだろうか? だが、もし廊下で倒れてしまったら……。 「部屋はどこなんですか?」  ホテルへ入ると、勇利は思いきって尋ねてみた。ヴィクトルの部屋は勇利と同じ階で、場所もそれほど離れていなかった。 「付き添います」 「大丈夫だよ」 「でも心配ですから」 「クリスにあとで何か言われる?」 「ぼくが心配なだけです」  ヴィクトルはちょっと勇利を見、かすかに笑ってうなずいた。 「優しい子だね。ありがとう」  そのひとことで、勇利こそ倒れるところだった。不用意にすてきな声でそんなことを言わないで欲しい。  部屋へ戻ったヴィクトルは、さっさとベッドに行って勢いよくあおむけになった。勇利はどきっとしたけれど、体調が悪いのではなく、ただくつろぎたいだけだとすぐにわかった。 「大丈夫ですか? いま水を……」  さいわいなことに、冷蔵庫に水のペットボトルが入っていた。勇利が手渡そうとすると、ヴィクトルはまぶたのあたりを大きな手で覆って、「飲ませてくれるかい?」と言った。 「えっ」 「冗談だよ。こんなことを言ってたら、俺こそクリスに怒られるな。でもきみもちゃんと気をつけないといけないよ。こんなに簡単に部屋についてきたりしちゃだめだ」 「ぼくはヴィクトルが心配で……」 「きみを連れこむために酔ったふりをしているのかもしれない」  ヴィクトルがくすっと笑った。 「……もちろんそんなつもりはないよ。何もしない。でも用心したほうがいい。こういう会合があるたび、あの子は誰かについていってるんじゃないかと心配になるからね」  ぼくはヴィクトルにしかついていきません。そう言いさして勇利は慌てて口をつぐんだ。そんなことを言うわけにはいかない。 「……そんな魅力ぼくにはないから大丈夫です。安心してください」 「きみはひとみが綺麗だ」  ヴィクトルがぽつんと言った。勇利はどきんとした。 「きらきらしている……見ないほうがいい気がするな」 「……もともと、ぼくのことなんか見ていなかったでしょう?」 「よく見てとりこになっちゃったら困るからね」  冗談で言っているのだろうか? もちろん本気ではないだろうけれど、笑えばよいのかよくわからない。ヴィクトルはふしぎな言葉で話すひとだと勇利は思った。英語は理解できても、それ以上の意味ではすこしものみこめない。 「また変なことを言ってしまった……。俺のことを軽薄な男だと思っただろうね?」  ヴィクトルが手の端から目をちらとのぞかせてちいさく笑った。勇利は赤くなった。 「いえ、そんな……」 「誤解しないで欲しいんだが、誰にでもこういうことを言ってるわけじゃないよ。こんなことは初めてさ。人を部屋に入れるのもね。──おっと、こんなふうに言うほうが危険なのかな。忘れてくれ」  ヴィクトルはもう一度笑った。 「今夜はどうかしている。──確かに酔ってるのかもしれないな」  彼は息をつき、ふしぎそうにつぶやいた。 「どうしてこういうことを言ってしまうのかな……。自分でも謎だ。もしかしたらきみが好みなのかもしれない」  そう推定してから彼はさらに笑った。勇利はものも言えなかった。お世辞や冗談にしても度が過ぎているのではないだろうか。 「まずいな。どんどん自分が危険なやつになっている気がする……。大丈夫、冷静になるよ。何もしない。本当に。酔ってるけど酔っぱらいじゃないんだ」 「あ、あの……、頭を冷やせばすこしは楽になるかも」 「ああ、その必要を感じるね」 「洗面所を使ってもいいですか?」 「もちろん」  勇利は洗面所で自分のハンカチを出し、それを水で濡らしてヴィクトルのもとへ戻った。目を閉じているヴィクトルは眠っているように見える。勇利は床に膝をつき、彼の額にハンカチを当てた。 「ああ……、気持ちいいな……」 「よかったです」  ヴィクトルはうすくまぶたを開け、長い銀色の前髪越しに勇利を見た。 「優しいね、きみ」  勇利はしどろもどろになった。 「いえ、そんな……」 「この感じはなんだかおぼえがある」 「え?」  勇利は、誰かとまちがえているのだろうと思った。ヴィクトルの好きなひとだろうか? ──いや、自分と感じが似ているというのだからそうではないだろう。 「あれは……、そう、スケートだ。ショーでスケートを見たんだよ」 「誰のですか?」 「それがわからないんだ。俺は自分の出番のためにいろいろ支度をしていたし、ちょっと問題が起こって振付師と話したりしてた。だからどのときにリンクを見たのかはっきりしない。とにかく、慌ただしくしてるあいまにちらっと見たんだよ。あれは誰の演技だったのか……、青い照明が印象的だったな。その中に調和して、優美にそのひとは舞っていた。音楽にとけこんで、空気も衣装も青い色も、すべてが一体になったようだった……。俺は見蕩れたんだよ。でも、問題を解決するために呼ばれてそこを離れなければならなかった。本当に惜しかったね。もっと見ていたら……」  勇利は頬が熱く、胸がどきどきして、ただ黙ってヴィクトルの額にハンカチを当てていた。勇利のプログラムでは青い照明を使っていた。それ以外の色はなかった。しかし、ほかに青を使ったスケーターはいくらでもいる。青しか使わなかったのは勇利だけだけれど。 「その無垢で上品で清楚なスケートと、きみの感じがよく似ている」  ヴィクトルはちいさく息をついてつぶやいた。 「なつかしいとすら思える慕わしさだったな……」 「……人ちがいです」  勇利はぽつんと言った。それ以外に考えられなかった。 「そうかな……。あの演技と、きみのさっきのきらきら輝く星のようなひとみ……、それをはっきり見たら……」  ヴィクトルは心静かな様子で夢見るように言った。 「俺は恋に落ちるかもしれない……」  勇利は何も言わなかった。何も言えないではないか。ヴィクトルが話しているのはきっと自分のことではないし、自分には彼の言うようなひとみも魅力もない。勘違いなのだからそう指摘したいけれど、すぐにも眠りたいというふうなヴィクトルにうるさく話しかけるのはひかえたい。だから勇利は黙っていた。  ヴィクトルはそれ以上は話さず、それきり、眠ったようだった。勇利は彼の額にハンカチを添えたまま、まぶたを覆っている彼自身の手をみつめてどきどきしていた。 「勇利、考えたんだが」  中国での試合が終わり、ホテルでひと落ち着きしたとき、ヴィクトルが気にしたように言いだした。 「なに?」 「もしかして謝ったほうがいいのかな」 「何を?」 「俺はごく自然にそうしたんだし、勇利もそう受け止めたと思うけど、きみはいろいろ考えこんじゃう性質だからね。あとになって気になるかもしれない。もっとも、まったくなんとも思わず、平気だと感じてる可能性もあるけど」 「なんのこと?」 「勇利のことはまるで読めないからね」 「だからなんの話なの?」  本当にわからなかったので勇利は首をかしげた。ヴィクトルは率直に言った。 「キスしたことだよ」 「ああ」  なるほど。そのことか。本当に気にしていなかった。ヴィクトルもなんとも感じていないようだけれど、勇利が気にしているか気にしていないかということ自体は気になっていたのだろう。 「勇利には初めてのキスだっただろうからね。そういう意味では──」 「ぼく初めてじゃないよ」  勇利が簡単に答えると、ヴィクトルはぎょっとしたような顔になった。 「��んだって?」 「初めてじゃないんだよ──ヴィクトル、そろそろ部屋へ戻ったほうがいいんじゃない? ぼくもやすもうと思う」 「ちょっと待ってくれ。いまの話は……」 「何も重大なことじゃないよ。あいづちみたいなものじゃない。ああ眠い。昨日ほとんど寝てないんだ。本当はね」 「勇利!」  もう寝たいと主張する勇利の肩を、ヴィクトルは両手できつくつかんで、ひどく真剣な顔をした。 「いったいどういうことなんだ?」 「何をそんなにまじめになってるの?」 「勇利には恋人がいたことはないんだよね」 「そう言ったことはないよ。ヴィクトルが勝手にきめてかかってるだけで」 「いたのか!?」 「いないけど」  ヴィクトルは安心したような、しかし納得できないというような、なんとも複雑な表情をした。 「じゃあいったいどういうことなんだ?」 「簡単なことじゃない。恋人はいたことないけど、キスをしたことはあるんだよ」 「恋人でもない相手と!? 勇利はそんな子じゃないだろう!」 「恋人じゃないけど、好きなひととしたんだよ。いいじゃない、もう、そんなの……」 「いいわけないだろう。いいわけないだろう」  どういうわけかヴィクトルはぶつぶつ言いながら部屋の中をうろうろし始め、そんな彼を見て勇利はきょとんとした。まさかこんなに気にするとは思わなかった。しばらくヴィクトルを眺めていた勇利は、なんだか可笑しくなって笑いをこらえなければならなかった。  ヴィクトル、おぼえてないのかな? 無理もないけど。酔ってたし、眠そうだったし、ぼくをあまり見てなかったし。  何年か前のアイスショーで、勇利はヴィクトルに会った。それについては何もおかしなことではない。アイスショーでスケート選手同士が顔を合わせるのは自然なことだ。しかし、ショーのあとクリストフに誘い出されて勇利が食事に行ったのは珍しいことだったし、そのとき、すこし酔ったヴィクトルに付き添って介抱したのもたった一度きりのことだった。  あのとき、勇利はヴィクトルの部屋にいるあいだじゅうどきどきしていた。ヴィクトルの額にハンカチを添え、いつ戻ろうか、もう行っていいのか、ヴィクトルは完全に眠っているのだろうか、彼とこんなふうにいられてなんてしあわせなことだろうと、いろいろ考え、思いみだれた。そのうち、あまり長居してはずうずうしいかもしれないと気がつき、ハンカチを取り上げて、そっと立ち上がろうとした。すると、ヴィクトルが勇利のほそい手首をつかみ、目を閉じたままつぶやいた。 「帰ってしまうのかい……?」 「あの……」 「帰らないでくれ」  勇利はまっかになった。 「まだ具合が悪いですか?」 「具合はもともと悪くない」 「疲れているんでしょう」 「いや……、そうでもないよ」 「でも、やすんだほうがいいように見えます」  勇利の言葉にヴィクトルはしばらく考え、それから優しくささやいた。 「きみがキスしてくれたら元気になるかもしれない」  勇利は言葉を失った。これも冗談なのだろうか? まさか本気ではないだろうけれど、ヴィクトルはどういうつもりで言っているのだろう。からかわれているのかもしれない。 「……ごめん。忘れてくれ。本当に今夜はどうかしている。きみ、俺に何かしたかい? 魔法でもかけた?」 「…………」  ヴィクトルはまぶたを閉じていた。勇利は彼に顔を寄せると、すこし身をかがめ、ヴィクトルのくちびるにこころをこめて接吻した……。 「いったいどういうことなんだ? 好きなひと? 勇利に? 聞いてないぞ。聞いてない……」  ヴィクトルはまだ部屋を歩きまわり、何やら悩んでいるようだ。勇利はくすっと笑った。 「ぼくの好きなひとなんて誰でも知ってるよ」 「俺は知らない。勇利は俺にひみつをつくるのか。いつもそうだ。なんてつめたいんだ。おまえは冷酷だ」 「そんなに知りたいなら話すけど」 「いや、聞きたくない!」  ヴィクトルが両手で耳をふさいだ。勇利は肩をすくめた。 「ぼくもう寝るから……」 「うそだ。知りたい。教えてくれ。──いや、待ってくれ。勇利の好きなひと……知りたいが……知りたいが……だめだ、精神が安定しない。おまえは俺をどうしようというんだ。魔法をかけただろう」  勇利は笑いだした。 「いつだったか、アイスショーのとき……」 「ああ、聞きたくない。聞きたくないぞ」 「…………」 「いや、なんでもないさ。それで?」 「みんなで食事をしたんだよ。ぼくはそういうの苦手だけど、クリスに上手くおびきだされた。そのとき、あるひとがちょっと酔ったみたいだったんだ。酔ったっていうか、眠かったのかな。睡眠が足りてないようだった。だから彼がホテルに戻るとき、ついていってやってくれってクリスに頼まれて……」 「なんだって? 勇利、それでついていったのか? だめだ、もっと気をつけないと。用心すべきだ」  勇利はまた笑いだした。あまり楽しそうに笑っているので、ヴィクトルはなぜなのかわからないというようにふしぎそうにしていた。 「……笑いごとじゃないぞ。俺は真剣なんだ」 「ごめん。わかってるよ」 「それで部屋についていったらキスされたのか?」 「ちがうよ。ただ水を渡して付き添っただけ」 「それだけ? 本当に?」 「濡らしたハンカチを額に当てた」 「ああ、あれは気持ちいいよね。俺もしてもらったことがあるよ」 「誰に?」  ヴィクトルは答えようとし、それから首をかしげた。勇利は話を続けた。 「彼はなんだかおかしな冗談ばかり言ってた。ぼくをからかってたのかもしれない。でも落ち着いてて、優しかった。ぼくはずっとハンカチを添えてそばにいたよ。黙って座ってるだけだったけど、彼の役にすこしは立ったのかな」 「それは立っただろう。そういうのは、ひどくこころが穏やかになってやすらぐものだよ。俺もしてもらったことがある」 「誰に?」  ヴィクトルはもう一度首をかしげた。彼は考えこんでいる。 「しばらくそうしてたんだけど、いい加減帰らないと邪魔になるかと思って立ち上がろうとしたんだ。そうしたら彼はぼくの手首をつかんだ。もう帰るのかって言われた」 「まったく言語道断な男だな。お話にならない。ずうずうしいにもほどがあるんじゃないか?」 「ぼくはべつにそう思わなかったけど」 「勇利は好きだからゆるしてしまうんだ。つけこまれる。気をつけるんだ。いくら好きな男でも甘い顔をしてはいけない」 「でも、ヴィクトルもそうしたことがあるんじゃないの? 手をつかんでもう帰るのかって言ったことが」 「確かにそれはそうだが。──どうして知ってる?」 「それから、彼は……」  勇利はベッドに浅く座り、胸に手を当ててまつげを伏せた。 「キスしてくれたら元気になるって……ぼくに言った」  ヴィクトルが勇利に一歩近づいた。彼は抗議するように何か言おうとし、それからいぶかしげに眉根を寄せた。勇利は顔を上げてほほえんだ。 「だからしたんだよ。なんだか、そうしなきゃいけない気がしたんだ。それが当たり前っていう感じがした」 「…………」 「後悔してないよ」  勇利はにっこりしてうなずいた。 「勇利……」 「なに?」 「…………」  ヴィクトルはしばらく黙りこみ、口を動かし──、やがてぽつんとつぶやいた。 「……あれは勇利だったのか?」 「誰だと思ってたの?」 「夢だと思っていた。すごくいい夢を見たと……」  ヴィクトルが信じられないというように勇利の手を取り、勇利はゆっくりと立ち上がった。ふたりはみつめあい──、ヴィクトルが腰を引き寄せてキスしようとしたので、勇利はひとさし指一本でそれを押しとどめた。 「勇利」 「だって、好きな男でも甘い顔しちゃいけないって……」  ヴィクトルは勇利をじっと見た。勇利はきらめく黒いひとみで物静かに見返した。ヴィクトルが深い溜息をつき、勇利を離して額に手を当てた。 「ヴィクトル、どうしたの?」 「おまえはなんてつめたいんだ」 「今日眠いのはぼくだね。でもヴィクトルのほうが元気なさそう」 「勇利がキスしてくれたら元気になる」 「そう」  勇利はヴィクトルの前に立ち、まぶたを閉じると、つまさき立って接吻した。あのときのように……。  ヴィクトルが目をみひらいた。勇利は上目遣いで彼を見た。 「どう? 元気になった?」
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