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#ドSに恋して
henriet · 2 years
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WIP SSS stuff :*
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mlyzvt-no2157 · 5 months
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一文字の間違いで物凄い意味が違った事
【ご注意】
今回のエピソードは、かなりお下品です。っていうか、ガチで下品です。それでも大丈夫って方なら、どうぞ👇
私が前に勤めていた会社は珍事件の宝庫だった。特に、ユニークで面白いというか個性的(変な人とも言う)が非常に多く、常に誰かがネタを落としてくれていた。
私が新人の頃、嘱託で読書家だったZさんはスペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語を話すマルチリンガルで、若い頃の記者時代はキューバ革命や冷戦中のキューバ危機、コロンビアの紛争など、主にスペイン語圏の中南米の記者だった。そして、かのカリスマ革命家のチェ・ゲバラにも会ったという事で私も含めて若手記者達の目標と憧れでもあった。(ちなみに私は、アル・カイーダのウサマ・ビンラディンに会ってみたかったが、終ぞ、彼に会う事は叶わないまま、ビンラディンは死亡してしまった)
ただ、Zさんはラテン語は物凄く上手なのに、英語は超が付くほどド下手だった。ハッキリ言って、そこら辺にいる小学生や、中学生の方が遥かに英語が上手だろうと思うくらい、英語が下手で、普通に英単語の発音が間違っていたり、ラテン語が混ざっていたりするので、Zさんが使う英単語が何を意味するのか理解出来ない人がほとんどだった。例えば、イギリスのチャールズ皇太子(現チャールズ国王)をラテン語読みで「シャルル皇太子」と言うので、理解できるまで???状態になってしまう事もしばしばだった。
ある日、所属長のMさんと同期のS君と私との3人でのんびり過ごしている時、Zさんが我々の部署にやってきて、私の隣の席(もともと誰も座っておらず、常に空いている)に座り、声をかけてきた。
Zさん「なぁなぁ、みずほちゃん、今暇?時間大丈夫?」
私「暇なわけじゃないですが、立て込んでないので大丈夫ですよ」
Zさん「よかった。ところで、みずほちゃん、『ペニスの商人』って知ってる?」
私は教皇の間に呼び出されたミロのように、思わず、「はっ?」と言ってしまいそうになったのをグッと堪えた。
『ペニスの商人?なんじゃそりゃ????臓器売買のブローカーのことかな???いや、ペニスは臓器じゃないか(👈どうでもいい)...ペニスを除去するのなら、私が子供の頃はモロッコ、今はタイが主流だけれど、何の事だろう???そもそも、ペニスを取り除くって需要があるのは知っているけれど、ペニスが欲しいって需要なんかあるのかな?それとも、私が知らないだけで、ペニスの売買っていう市場があったのかな?しかし、需要と提供のバランスはちゃんと取れているのかな?ペニスを提供する人は何の為に提供するのかな?ひょっとして物凄い高額な市場なのかな?でも、聞いた事ないしな~???』
私の頭の中は疑問符が飛び交っていた。
私が珍妙な表情をして黙りこんでしまうと、Zさんは、「おーい、みずほちゃん、聞こえてる?」っと尋ねてきた。
「聞こえてますよ」
「じゃぁ、返事くらいしてよ」
「いや~、Zさんが仰った『ペニスの商人』って何だろう?って思って、考え込んでしまったんです。『ペニスの商人』って何ですか?臓器売買のブローカーか何かですか?」
「臓器売買のブローカーって恐ろしい事いうなぁ...ペニスの商人は明るい話で、有名な小説だよ。知らんの?」
「小説ですか。初めて聞きました。」
Zさんが、『ペニスの商人』が小説だと言うので、私はそのとき、ふと小松左京さんの『アダムの末裔』という小説の事を思い出した。以下がアダムの末裔の簡単なあらすじである。
ポルノ小説作家である主人公は、恋人と幸せに暮らしていたが、自分の作品がマンネリ化している事に悩んでいた。新しい小説の連載の締め切り期限が近づいているが、一向に新鮮なネタが思い浮かばず、悩んでいるとき、自宅のリビングの飾り棚に物凄く巨大なペニスのオブジェがある事に気付く。恋人と自分の関係もマンネリして、恋人がこの巨大なオブジェを買ったのだろうか?と疑問を抱きながら、主人公がオブジェを見ていると、なんと、そのオブジェが動き出した。ビックリ仰天した主人公は腰を抜かしてしまう。そして、気が付くと、自宅の周りには、その最初に見たオブジェと同じぐらいの大きさのペニスのオブジェが溢れかえっていた。恐れおののく主人公。巨大ペニスの大群が自宅の中を好き放題荒らしていったが、一匹(と言っていいのか分からないが💦)のペニスがネズミ捕りの罠にかかり絶命してしまう。その他のペニスはいつの間にか忽然と消えていた。すると、巨大な人がやってきて、そのペニスはずっと未来の人間の男性の姿なのだと言う。遠い未来、男性の役割は子種を残す為だけのものとなり、進化の過程の一環で、身体はペニスだけとなり、文明の繁栄をもたらす女性は巨大化したのだという。絶命したペニスは未来からやってきた女性に持って帰られ、主人公は男性の未来の姿がペニスだけになるという事い愕然とする一方で、男性で人類の祖先と言われている聖書の「アダム」の「末裔」が「巨大化したペニス」という小説のネタを思い浮かぶ
30年以上前に、親友に借りて読んだ小説なので、あまりはっきりとした事は覚えていないが、アダムの末裔のあらすじはこんな感じだったような気がする。私は、Zさんが言っている「ペニスの商人」と言うのは、ちょっと内容は異なるが、ひょっとして「アダムの末裔」のことではないかと思った。
私「ペニスをテーマにした題材なら、小松左京さんの『アダムの末裔』なら知ってますけど、「ペニスの商人」は初めて聞きました。誰の作品ですか?」
Zさん「ペニスの商人の作者は、日本人じゃなくて、外国人の作家。有名な作家だよ。けど、ボクは作者の名前を発音できないけど、ファーストネームは『ギジェルモ』で、ラストネームは『○×◆□×////』ダメ、ボクは発音できない。しかも、ペニスを売るからペニスの商人っていうタイトルじゃなくて、ペニスっていうのは地名だよ」
私「『ペニスの商人』は、ギジェルモ・ナントカさんって人が書いた小説なんで、ペニスは地名ですか...?」
私の頭の中は益々混乱した。
ギジェルモって誰だろう?有名な外国人作家でギジェルモなんて人はいたかな?トーマス・マン、フランツ・カフカ、オスカー・ワイルド、アレクサンドロス・デュマ、エミリ・ブロンテ、ビアトリクス・ポター、アーネスト・ヘミングウェイ、ドストエフスキー、レフ・トルストイ、チャールズ・ディケンズ、ヘルマン・ヘッセ...やっぱり、ギジェルモって人は知らんなぁ...
しかも、ペニスなんて地名はあっただろうか?一体何処だろう?未承認国家の山の奥地かな?それとも、インドネシアのジャングルの奥地に住んでいる原住民みたいなペニスケースを衣服としている人々の集落かな?うーん、検討もつかない...Zさんは、一体何の何処の場所を言っているんだろう??
私の頭の中は、益々激しく疑問符が飛び交っていた。
私「ペニスってどんな場所ですか?未開の地のジャングルか山奥の原住民が暮らしている集落ですか?アフリカの奥地ですか?それともアマゾンの奥地ですか?もしくは、鎖国している国にある秘境か未開の場所ですか?」
Zさん「違う違う!ペニスはキレイな事で有名な街だよ。そうだな~一番の特徴は、お面を付けるお祭りがあることかな」
私「ペニスには、お面を付けるお祭りがあるんですか?」
Zさん「そうそう!お面を付けた華やかなお祭り!いっぱい観光客が来るよ♪」
私の頭の中はまたもや疑問符だらけになってしまった。第一「ギジェルモ」なんて名前の有名な小説家は聞いた事が無いし、お面を付けたお祭りなんて、ひょっとこのお面にドジョウ掬いぐらいしか思い浮かばなかった。ひょっとこのドジョウ掬いは、島根県に由来する事は知っていたが、私の頭の中で、島根県に『ペニス』なんて地名はない。島根県のドジョウ掬いを、外国の有名な作家が、わざわざ舞台にして小説化するだろうか?ドジョウ掬いの祭を見に行ったことはないが、観光客が押し寄せるとも考えにくい。しばらく考え込んでから、私は再びZさんに尋ねた。
私「お面を付けたお祭りって、もしかして、島根県でやる、ひょっとこのお面を付けたドジョウ掬いの事ですか?」
Zさん「違う違う。そんなんじゃなくて、もっと洗練されたカッコイイお祭!」
私「洗練されたカッコイイお祭りですか。ペニスってお面を付けたお祭り以外にも、何か有名な物ってないですか?」
Zさん「ええっとねぇ。まず、ヨーロッパにあって、観光客が常にいて、車の乗り入れが禁止されていて、アドリア海に面していて、昔都市国家だったときに凄く繁栄していた街。それでね、物凄く街並みがキレイで、世界遺産にもなっていて、ペニスは別名として『アドリア海の女王』とも呼ばれている所!」
私は、『アドリア海の女王』という言葉を聞いて、やっとZさんが言っていた「ペニス」が何処であるかを分かった。都市国家、車の乗り入れ禁止、物凄くキレイな街並み、かつては都市国家として栄光の歴史を歩んでいる、『アドリア海の女王』、これはすなわち、アドリア海に面した運河の街、イタリアのヴェネツィアで間違いないだろう、と。
私「Zさん、ペニスって、イタリアのヴェネツィアのことですか?」
Zさん「そうそう!ヴェネツィア!ヴェネツィアを舞台にしたギジェルモ・ナントカの喜劇小説!」
私「やっと分かりました。ウイリアム・シェイクスピアの『ヴェネツィアの商人』の事ですね」
Zさん「そうそう!その通り!」
ヴェネツィアは、英語読みすると『ベニス』と発音する。Zさんは、英語が恐ろしく苦手な人なので、濁音の「ベ」が半濁音の「ペ」になってしまっていたのだろう。そして、ウイリアム・シェイクスピアのファーストネームであるウイリアムはスペイン語読みで「ギジェルモ」と発音する。『シェイクスピア』をZさんは発音できなかったのだろう。
この後、Zさんとどういう会話をしたか、あまり覚えてないが、チラっとMさんとS君の方を盗み見ていると、PCの画面に顔を埋めて肩が小刻みに震えていた。恐らく我々の会話を聞いて、吹き出したいのを堪えていたのだろう。
私は、Zさんに、ヴェネツィアの英語読みは、『ペニス』ではなく、『ベニス』と発音すると教えてあげるかどうか迷ったが、Zさんに恥じをかかせる事になると思い、黙っておくことにした。
しかし、一文字の違い、しかも濁音か半濁音かの違いで、トンデモナイ意味の違いがあるのだなぁと改めて思った。同じ事を意味のつもりでも、『ヴェネツィアで、仮面を付け、仮装した人々でカーニバルが開催される』と『ペニスで、お面を付けたお祭りがある』では、Zさんにとっては同じヴェネツィアのカーニバルの事を意味していても、聞く方になってみると、全く違うモノを想像してしまう。
一文字の違いが、こんなに大きな意味の違いになってしまうとは、字書きとして、気を付けなければと思った瞬間だった。
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vclassics · 5 years
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Rei Birthday CG JP 2019
Since I highly doubt were still going to get new content in SSS Eng (and feeling sad again because of it) here you go
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SO, I JUST DISCOVERED "SEVERAL SHADES OF SADISM" [ドs恋にしてる] by Arithmetic Inc.
SO, HE IS TOMA KIRA. DO-S X COOL. He is a Hideyoshi or Sirius that never became kind to MC. Workaholic. Perfectionist. And, his seiyuu is also Toriumi Kousuke.
I SEE A PATTERN, SELF. I ALWAYS ACCIDENTALLY GET THE SAME GUY.
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mangata0831 · 3 years
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2021SS Other Faces Vol.2
皆さんこんにちは、mangataスタッフの高橋です。
会社の先輩の影響でドラマ『オー!マイ・ボス !恋は別冊で』を真剣に観ています。
観ている方はきっと考えるでしょう、「ドS先輩派」か「子犬系ジュン派」か。ちなみに私の知人の範囲では「子犬系ジュン派」が圧倒的優勢です。
私はドラマを観ている最中、【私は奈未】のモードに入っているので、心の中でどっちにもいい顔をしています。妄想の中でだけは爆モテです。
白状しますとドラマの理緒ちゃん(倉科カナちゃん)が可愛すぎて髪型を真似しました。
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さて、今日は2021SSアイテムのアザーコーデ紹介第2弾です。
1番最後に再販のお知らせもございますのでお見逃しなく!
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Coordinate_1
Denim skirt
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・TOPS: Bicolor knit -BROWN-
スニーカーを合わせて、カジュアルなコーディネートにしました。
商品ページのようにボリューム感のあるブラウスとも相性が良いのですが、タイト目のトップスをインすると全体的にすっきりとした印象で着ていただけます。
ハイウエストでダーツやスリットなどスタイルアップ効果のあるデザインが多く、デニムでも上品さがちゃんとあるのが魅力的です。
馬渕さんはSサイズを着用しています。
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Coordinate_2
Lace knit tops -IVORY-
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・ONEPIECE: Souple cami onepiece -BEIGE-
・CHOUCHO:近日発売予定
同系色でまとめたこちらは、春先にぴったりでお気に入りです。
ポニーテールにすると可愛いですね。このコーデでピクニックに行きたくなります。
髪色も茶色なので、シュシュは黒にして「色まとめすぎ」を回避します。
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Coordinate_3
Lace knit tops -PINKBEIGE-
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・OVERALL: Naughty overalls -BLACKINK-
こちらもインナーとして使ったコーデです。
オーバーオールがボーイッシュになりすぎないように合わせるインナーとして、とってもオススメです。
レース模様が様々組み合わさっていることで、これ一枚で後ろ姿もさみしくなくお洒落に着こなせます。
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Coordinate_4
Lace knit onepiece -IVORY-
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・HAT:Beret -BEIGE-
はい、私の一押しアイテム! Lace knit onepieceです!!
シルエットがとにかく美しく、贅沢なレースの層で高級感もあり、綺麗と可愛いの両方を叶えてくれます。
繊細なニットなので、伸びないようにハンガーにかけずに畳んで保管していただくと形が崩れにくいです。
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Coordinate_5
Lace knit onepiece -PURPLE-
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・OUTER:Double jacket -BLACK-
馬渕さんはInstagramにIVORY×黒ジャケットをあげていましたが、こちらではPURPLE×黒ジャケットをご紹介します。
優しい紫なので、黒を合わせてもパッキリしすぎず、程よい色気があって素敵です。書きながら私もジャケットが欲しくなってきました。
日当たりの関係でちょっと青みがかって見えてしまっているのはカメラマン(私)のせいです、ごめんなさい。
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Lace knit topsとLace knit onepieceは現在完売してしまっておりますが、来週火曜日に再販開始予定��す!
コーディネートも参考にぜひチェックしてください。
それでは、また。
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t82475 · 4 years
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続・くのいちイリュージョン
1. 女性だけのイリュージョンチーム「コットンケーキ」に所属していたあたし、御崎芽瑠(みさきめる)がフリーのマジシャン、谷孝輔(たにこうすけ)と出会ったのはほんの4か月前のことだった。 恋人同士になり、専属のパートナーになって欲しいと頼まれた。 悩んだ末、あたしはコットンケーキを辞め、彼のアシスタントになって生きることに決めた。 2. 以前は撮影スタジオだったというフロアの半分に客席のソファとテーブルが並んでいる。 残り半分があたし達のステージだ。 ちらりと見たところ、客席は結婚式の披露宴みたいに着飾った人ばかりだった。 ここってものすごく高級なクラブなの? 「会員制の秘密クラブさ。会費は安くないらしいよ」 「すごいね」 「みんな俺たちを見に来てくれてるんだ。ドキドキするステージにしよう」 「うん!」 〇オープニング ステージが暗くなって、中央にスポットライトが一本当たった。 ゴーン。 鐘の音のSE(効果音)。 あたし一人で進み出た。 衣装は真っ赤な忍者の上衣、ショートパンツに網タイツとブーツ。覆面で顔を隠している。 身を屈めて爪先で小走り。ときおり物陰に隠れるようにして周囲を伺う。 あたしは敵地に侵入したくのいちだ。 絶対に見つからないよう、気配を殺して・・。 〇 スネアトラップの罠 がたんっ!! 大きな音がして、くのいちが消えた。 ピーッ、ピーッ! 呼び子が響き、ステージ全体が明るくなる。 くのいちは頭上高くに吊られていた。 片方の足を縄に絡められて、逆さになって激しくもがいている。 これは森で動物などを捕獲するために使うスネア・トラップという罠だ。 目立たないように張ったワイヤを引っ掛けると、縄の輪が足に掛かり、立ち木をしならせたバネの力で吊り上げられる。 「獲物がかかったか!」 黒装束の忍者が登場した。コースケだ。 長いマントを翻し、背中に太刀を背負っている。 黒忍者は逆さ吊りになったくのいちの手首を捕らえると、後ろ手に組ませて縄で縛り上げた。 さらに覆面を剥ぎ取って、その口に懐から出した白布を詰める。 「舌を噛んで自害されては困るからな」 にやりと笑うと、前髪を掴んで前後左右に振り回した。 ・・あたしは悔し気な表情を浮かべながら振り子のように揺れた。 揺れ幅が小さくなると、再び髪を掴んで揺らされた。 全体重を片足で受けているから長く続けると足首を痛めるけれど、そのために足首部分を分厚くしたブーツを履いているから耐えられる。 〇 逆さ吊りオリガミ 黒忍者は小さな箱を載せた台を押してくると、くのいちが揺れる真下に据えた。 一辺がわずか30センチほどのサイコロ形の箱である。 その箱の蓋を開け、くのいちを吊るす縄を緩めてゆっくり降下させた。 くのいちの頭が箱に入り、続けて肩、胸、腰と沈んでゆく。 こんな小さな箱にどうやって人間の身体が入るのか不思議だった。 くのいちの膝まで箱に入ったところで、黒忍者は足首に絡んだ縄を解き、さらに左右のブーツを脱がせた。 網タイツだけになった脚を上から押し込んで箱の蓋を閉じる。 黒忍者は背中の太刀を抜くと、箱にぶすりと突き刺した。 すぐに抜いて別の角度で再び突き刺す。 これを何度も繰り返した後、黒忍者は箱の面を内側に折り込んで半分の大きさにした。 さらに折って小さくする。 箱をゲンコツほどの大きさまで折り畳むと、黒忍者はその台まで二つに畳んで運び去ってしまった。 〇 皮張り椅子からの出現 ステージが暗くなって、反対側に置いた皮張りの椅子にスポットライトが当たる。 黒忍者はその椅子に艶のある大きな黒布をふわりと被せた。 すぐに布を外すと、そこにくのいちが腰掛けていた。 縄で後ろ手に縛られ、白布の猿轡をされた姿は変わりがない。 黒忍者はその口から覗く布の端を摘むとずるずる引きだした。 咳き込むくのいち。 その首を両手で締め上げる。 くのいちは首を振りながら苦しみ、やがて動かなくなった。 ・・コースケの首絞めは容赦なしだ。 あたしは息を詰まらせ、ちょっぴり感じながら気絶する演技をする。 黒忍者はくのいちの頬を叩いて意識を失ったことを確認する。 大きなビニール袋を持ってくると、くのいちの上から被せ、袋の口を縛って床に転がした。 〇 透明袋のスパイク刺し 椅子が下げられて、キャスター付の薄い金属台が登場した。 金属台の広さは畳一枚分ほど。 黒忍者はくのいちを入れたビニール袋を金属台に乗せた。 袋の中ではくのいちが目を覚ましたようだ。 ・・あたしは身を捩ってもがくふりをする。 この後、後ろ手に縛られた縄を抜けてビニール袋から脱出するけれど、そのタイミングが難しいんだ。 コースケがアドリブで芸をすることもあるし。 痛! こらコースケっ、女の子を足で蹴るなぁ。 喜んじゃうじゃないか~!! 黒忍者がくのいちを袋の上から蹴って、くのいちが苦しむ。 その間に頭上から大きな器具が降りてきて、ビニール袋のすぐ上で停止した。 鉄板は金属台とほぼ同じ大きさで、100本以上の金属針(スパイク)が下向きに生えていた。 生け花に使う剣山(けんざん)を逆さにしたような形状である。 四隅に布ロープを掛けて吊るしているようだ。 もしロープが切れたら鉄板は落下して、鋭く尖ったスパイクがくのいちを貫くことになるだろう。 黒忍者は火のついた松明(たいまつ)を持つと、4本の布ロープに順に火を移した。 燃え上がる布ロープ。 透明な袋の中ではくのいちが必死に縄を解こうとしている。 4本あるロープの1本が燃え尽きて切れた。 鉄板は大きく揺れたが、まだ宙に浮いている。 反対側の1本も切れた。 鉄板がぐらりと傾き、それにつられて残りの2本が同時に切断された。 がちゃん!! 大きな音がして鉄板が落下した。 ちぎれたビニールの破片が舞い散る。 観客の誰もが息をのんでステージを見つめた。 金属台にスパイクが突き刺さっているが、そこに人影はなかった。 最後の瞬間まで、袋の中には確かにくのいちが閉じ込められていた。 いったいどうなっているのだろう? ステージが明るくなった。 黒忍者がマントを広げると、その陰からくのいちが現れた。 拍手の中、並んでお辞儀をする。 ・・やったね! コースケの目を見て微笑んだ。 コースケも笑ってあたしの頭を叩いてくれた。 3. 「じゃあ、お仕事うまくいったんですね!?」ノコが聞いた。 「まあね」 「いいなぁ、私も見たかったです」 「ダメよ。会員でないと入れないお店だから」 ノコはコットンケーキの後輩で、あたしとちょっと特別な関係にある女の子だ。 「・・だいたい片付きましたね」 「ありがとう、助かったわ」 「メルさんのことなら何でもお手伝いしますよ~♥」 ここはコースケのマンション。 彼の専属になって、あたしは前のアパートを引き払いコースケと一緒に住むことにした。 一緒と言っても、籍は入れない。ただの同棲だけどね。 ノコは引っ越し荷物の整理に手伝いに来てくれたのだった。 「お茶、入れるわ」 「お茶よりも・・」「何?」 「コースケさんはまだ帰らない��ですよね?」 「うん。彼、ショーの打ち合わせで、戻るのは夜になるって」 「なら、触れ合いたいです、メルさんと」 「もう」 「えへへ」「うふふ」 あたし達はくすくす笑いながら着ているものを全部脱いで裸になった。 忍者の長いマントを互いの首に巻く。 マントは忍者装束が趣味のあたしがノコと一緒に過ごすときに必ず着けるアイテムだった。 「拘束してもらえますか?」 「ノコってマゾなの?」「はい、ドMです♥」 相変わらず素直ではっきり言う子。だから好きなんだけど。 ノコはマントの下で後ろに手を合わせ、あたしはその手首に手錠を掛けてあげた。 「ああ、これで私に自由はありませんよね」 後ろ手錠の具合を確かめるノコ。 その顎に指をかけて持ち上げた。そっと唇を合わせる。 キスの後、後ろから回した手で左右の胸を揉みしだく。 この子はあたしより小柄なくせに、おっぱいが大きくてふわふわ柔らかいんだ。 股間に手をやると、そこはもうしっとり濡れていた。 「はぁ・・ん」 カナリアみたいに可愛い声。 こんな声で鳴かれたら、あたしも濡れてくるじゃないの。 ソファに揃って倒れ込んだ。 乳首を甘噛みすると、ノコは全身をびくんと震わせた。 「・・俺がいないときを狙って、何やってるの」 振り向くと、ドアが開いてコースケが立っていた。 4. 「コースケ! 帰るのは夜だって・・」 「のはずだったけど、早く済んだから帰ってきたの」 コースケは頭を掻きながら呆れたように言う。 「ま、こんなことになっているだろとは予想してたけどね」 「すみませーんっ、メルさんを食べようとしちゃって」ノコが謝った。 「俺は気にしないよ。それに食べようとしてたのはメルの方じゃないの?」 「・・」 あたしはノコの上から離れた。 赤くなっているのが自分で分かる。 二人の関係はコースケ公認だけど、彼の見ている前でこの子とエッチするほどあたしの心臓は強くない。 「わははは。メル、それじゃ欲求不満だろう?」 「ばか」 「楽しませてあげるよ。ノコちゃんもね」 「うわ~い」 そんな簡単に喜んじゃダメよ、ノコ。 コイツがこんな風に言うときは、だいたいロクでもない目に会うんだから。 コースケは皮張りの椅子を持ってきた。 それ、この間のステージで使った椅子。 「はい、メル。ここに座って、前に両手出して」 「この格好で?」「もちろん」 コースケはあたしを椅子に座らせると、前に出した両手首を縄で縛った。 さらに肘を折らせて手首の縄を首に巻いて括り付けた。 あたしは手を前で合わせたまま、下げられなくなった。 椅子ごと大きな黒布を被せられた。 「動いたら後でお仕置き。いいな?」「う、うん」
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「さあノコちゃん、メルを好きにしていいよ」 「うわ~いっ」 後ろ手錠のノコが這って黒布の下に入り込んできた。
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自分は膝立ちになると、あたしのマントの中に頭を挿し入れた。 ちゅう。 「きゃ」 おへその下を吸われた。そ、そんなに強く吸わなくても。 ノコの口は下へ下へと移動する。 あ、それ下の毛! 汚いよぉ。 「そろそろ諦めて足を開いてくださぁい、センパイ♥」 だ、だ、だっ、だめぇ。 両足の間にノコの肩が割り込んだ。 「はんっ!」 クリを吸われた。 「あ・・、あん、はぁん」 舌の先で転がされる。 「あ、あ、あああ」 我慢する気はすっかり失せた。 あたしは身を反り返らせて喘ぎ続ける。 「れろれろ。メルさんのおつゆ♥ 美味しいです」 「ば、ばか。そんなとこ、」 「噛みますよぉ。イっちゃってください」 「あ、やっ」 きゅん!! 衝撃が駆け抜けた。一瞬、意識が遠のく。 ノコの顔が上がってきて耳元で囁かれた。 「抱いてあげたいんですけど、手錠してるんでダメなんです。・・代わりにキスしますね♥」 「あぁっ!」「んんっ!」 ノコとあたし、両手を拘束された女同士がディープキスをする。 はあ、はあ。 肩で息をして、もう一度吸い合った。 ぱちぱちぱち。 「いいねぇ。堪能させてもらったよ」 のんびり拍手してからコースケが言った。 「はあ、はあ。コースケぇ。もう許して」 「そうだな。じゃ、そのままバニッシュしてよ」 「そ、そんな、無理」 「無理じゃないさ。それくらいできないとこの先困るぞ」 「きっとできます! メルさんなら」 もう、ノコまで無責任に。 「じゃ、いくぜ。・・ワン、ツウ、スリー!」 コースケは椅子全体を覆う黒布を両手で持って外した。 そこには後ろ手錠のノコだけが膝立ちで屈んでいた。 あたしが座っていた椅子の座面には、半透明の液体が広がって溜まっていた。 5. 翌日。 喫茶店に現れたサオリさんは以前より綺麗になっていた。 「待たせたかしら」「いえ、あたしも来たばかり」 「メルちゃん、何だか綺麗になってない?」 「あたしこそ、サオリさんが綺麗になったって思ったんですけど」 「え? あはは」「うふふ」 コットンケーキのリーダー、サオリさんと会うのはチームを辞めて以来だった。 あたしが円満に退所できたのはサオリさんが応援すると言ってくれたからで、あたしはとても感謝している。 「どうしてるの?」 「クラブで彼とイリュージョンのお仕事をやってます」 「そっか。頑張ってるのね」 「まだ続けてできるかどうかは分からないんですけど」 「コットンケーキだって最初はそうだったわ。・・それで、どこのお店?」 「それはまだちょっと、」 あたしは言葉をにごす。 秘密クラブで拷問イリュージョンやってます、なんてこの人には言えないよ。 サオリさんの目がきらりと光った。 「そう・・、詳しくは聞かないけど、いろいろなお店があるわ。危ない仕事はしないでね」 「無茶はしません。彼を信じて頑張ります」 「分かった」 サオリさんは笑って手を握ってくれた。 「じゃあ何も言わない! 自分の信じた道を進むのよ、メルちゃん」 「はい!」 6. 「くのいちの拷問とは考えたもんでんなぁ。客の評判は上々でしたで」 クラブのマネージャーが言った。 ガッチーと名乗る不思議な関西弁を喋るおじさんだった。 あたしとコースケは先週のステージの評価を聞きに来たのだった。 「来月も頼みますわ。それも好評やったら出演枠を毎週とる、ちゅうことで」 やった! あたしはコースケとガッツポーズをする。 「・・まぁ、できたら、できたらでよろしおまっけど、次は、もちょっと過激にしてくれたら、ええかもしれませんな」 「過激に、ですか?」コースケが聞く。 「過激に、ですわ。そちらのメルさんでしたか、可愛い顔やさかいグロな演出やったら喜ばれますわ。エロでもよろしいけど」 「分かりました、やります。まかせてください」 彼が胸を叩いた。 グロかエロって、あたしがやるんだよね。 コースケ、大丈夫? 安請け合いしちゃっても。 7. 東京から車で2時間の高原。 そこは小さな湖に面したキャンプ場だった。 次の出演が決まったお祝いに、あたしとコースケは二人でゆっくり過ごそうとやってきた。 キャンプなんて面倒くさいし汚れるからホテルがいいと言ったあたしに、大人気の絶景キャンプ場だから行こうと誘ったのはコースケだ。 「・・誰もいないじゃないの」 「あれ? おっかしいなぁ~。平日は空いてるのかなぁ~?」 「コースケ、知ってたんでしょ」 「わはははっ、まあいいじゃねーか」 「こんな寂しいところで二人だけなんて、どういうつもりよ!」 「誰もいなけりゃ、エッチし放題だぜ」 「え」 「ほら、今夜は晴れてるし、外でするってのはどう?」 これで喜ぶんだから、我ながら単純な女だと思う。 コースケはキャンプの料理も上手だった。 フライパンで焼いたピザとペンネ、チキンとキノコのホイル焼きを食べるとお腹いっぱいになった。 「マシュマロ、焼けたぜ」 「わ、食べるぅ」 パチパチ燃える火を前に並んで座っていると自然といい雰囲気になる。 あたしが身を寄せると彼が肩を抱いてくれたりして。 「キャンプも悪くないだろ?」 「うん、バカにしてごめんね。・・今度はノコも連れて来たいな」 「ああ、あの子なら喜ぶだろうね」 「見てっ。星がすごーい!」 「おお、まさに満天の星だ」 「こんなにたくさんの星見るの、初めてだよー」 見上げていると、頬に彼の手が添えられた。 顔を向けてキス。 「今日は優しいのね、コースケ」 「俺はいつでも優しいぜ?」「うそ」 「どう? 今なら何されてもいいって気分にならない?」 「そうね。・・いいよ、今なら」 「よっしゃ。じゃ、早速」 へ? コースケは立ち上がると暗がりの中を歩いていった。 もう、せっかくロマンチックな雰囲気だったのに。 バタン! あれは車のハッチバックの音。 「お待たせ~」 「何、そのキャリーケース」「見てな」 コースケはポケットから鍵を出すとキャリーケースの蓋を開けた。 大きな塊がごろんと転がり出た。 サージカルテープでぐるぐる巻きにされた布の袋だった。 テープを剥がして袋の口を開くと、中に膝を抱えて小さくなった女の子が入っていた。 「ノコ!!」 「えへへ。こんばんわぁ、メルさん」 「あんた、いつから」「えっと、朝からですぅ」 朝から? じゃ、あたし達がドライブして、ランチ食べて、コスモス園行って、それからえ~っと、ともかくいろいろしてる間、ずっと!? 「はいっ、頑張りましたぁ」 「水分補給も兼ねてカロリーゼリー持たせてたから問題ないぜ。トイレは無理だけど」 「私、漏らしたりしてませんよぉ。エライでしょ? ・・そろそろ限界ですけど」 「その袋は防水だよ。中でやっちゃって構わないって言っただろう?」 「女の子なのに、そんなことできませんっ。それに私、メルさんのためならボーコー炎になってもいいんです」 「そーいう問題じゃないでしょ!」 ともかくノコを袋から出して、トイレに行かせる。 ノコは裸で汗まみれだった。 「着るものあるの? それじゃ風邪引くわ」 「大丈夫です。メルさんに暖めてもらいますから」 「え? きゃっ」 やおらノコはあたしの服を脱がせ始めた。 「コースケ! 笑って見てないで何とかしてっ」 「俺、ノコちゃんの味方」「え~っ」 コースケは全裸になったあたしとノコを向かい合って密着させた。 反物のように巻いた布を出してくると、あたし達の首から下に巻き始めた。 とても薄くてゴムのように伸びる布だった。 きゅ、きゅ、きゅ。 弾力のある布が肌を絞め付ける。 き、気持ちいいじゃない。 「マミープレイに使う布だよ。メルはぎゅっと包まれるのが好きだろ? 性的な意味で」 「性的な意味は余計っ。・・否定、しないけど」 肩と肘、手首まで布に包まれる。 これ自力じゃ絶対に抜けられない。 「おっと、これを忘れてた」 あたしとノコの股間にU字形の器具が挿し込まれた。 「ちょっと重いから落ちないようにしっかり締めててね、ノコちゃん」 「はい!」 ノコ、何でそんな殊勝に応じるの。 やがて布はあたし達の膝から足首まで巻かれ、さらに二重、三重に巻かれた。 「口開けて、メル」「んっ」 コースケはあたしの口にハンドタオルを押し込んで上からガムテを貼った。 猿轡、あたしだけ!? 「よっしゃ、頭も巻くぞ」 あたし達は首から上も布を巻かれて一つの塊になった。 そのまま地面に転がされる。 「いいねぇ、女体ミイラ」 布の巻き具合とあたし達の呼吸を確認すると、コースケはおごそかに宣言する。 「二人揃ってイクまで放置。時間無制限」 えええ~っ!? 「俺は君らを肴にホットウイスキーでも飲んでるわ」 8. まったく動けなかった。 動けないけれど、女の子二人で肌を合わせて強く巻かれているのは気持ちよかった。 ちょっと息が苦しいのはノコの巨乳があたしの胸を圧迫するせい。 まあ仕方ないわね。 「メルさぁん♥」 耳元でノコが甘い声を出した。 あたし達は頬と頬を密着させた状態で固定されているから、この子の声は耳元で聞こえるんだ。 ぺろ。ぞくぞくぅ! 「んんっ、んんん~っ!!(ひぃっ、耳を舐めるな~!!)」 思わずのけ反ると、股間のU字器具が膣壁を刺激した。 「ひゃん!」「ん~っ!(ひゃんっ!)」。 あたしとノコは同時に悲鳴を上げる。 これ、うっかり力を入れるとヤバい・・。 ぶーんっ。 そのU字器具が振動を開始した。 「あぁ~んっ!!」「んんっ~ん!!!」 双頭バイブっ!? コースケめ、仕込んだなぁ!!! ノコがびくびく震え、同期してあたしもびくびく震えた。 膣(なか)で暴れるバイブは的確にGスポットを突いた。 耐えられずに下半身に力を入れると、それは刺激となって相手のGスポットに伝わる。 そしてさらに大きな刺激が返ってきて、こちらのGスポットをいっそう強く責めるのだった。 「はん! はん! はぁんっ!!!」「ん! ん! んん~んっ!!!」 コースケは双頭バイブのリモコンを気ままに操作した。 あたし達は震え、もがき、快感を増幅し合った。 イキそうになる前にバイブは停止して、その度に二人とも半狂乱になった。 疲れ果てたけれど、眠ることも休むこともできなかった。 あたしもノコも被虐の嵐の中をどこまでも堕ちた。 明け方近くになってコースケはようやくイクことを許してくれた。 ノコが声にならない声を上げて動かなくなり、それを見てあたしも安心して絶頂を迎え、そして意識を失った。 とても幸福だった。 朝ご飯の後、コースケが撮影した動画を見せてもらった。 スマホの画面の中で、あたし達を包んだミイラがまるで生き物のようにびくびく跳ねまわっていた。 9. クラブからさらに過激なネタと求められて、コースケは新しいイリュージョンを準備した。 機材の費用はクラブが出してくれるという。 続けて出演契約できたら、という条件だけどね。 「どう? いける?」「大丈夫、いけるよ」 あたしは新調したガラス箱に入って具合を確かめている。 クリスタルボックスに似ているけれど、幅と高さの内寸が50センチずつしかないから中で身を起こすことはできない。 高価な耐熱強化ガラスで作った箱だった。 絶対に成功させないといけないよね。 「じゃ、隠れて」「分かった」 あたしは底の扉を開けて、その下に滑り込んだ。 燃え盛る火の下でも安全に過ごせる隠れ場所。 「蓋、浮いてるぞ」「え、閉まってない?」 「太っただろ、メル」「失礼ねーっ。バストが大きくなったの!」 「そりゃあり得ねー」「言ったわねー。なら今夜確かめる?」「よし、徹底的に確かめてやる」 軽口を叩き合いながら、あたしは自分の位置を調整する。 「ごめん、一度押さえてくれる」「おっしゃ」 ぎゅ。かちゃり。 仰向けになったあたしを押さる天板が下がって、あたしはネタ場の空間にぴたりとはまり込んだ。 「どう?」「気持ちいい」 「何だよそれ。・・浸ってないで、とっとと出てこい」 「もうちょっと」 「あのねぇ~」 それからあたし達は次のステージの構成を決めて、ネタの練習を続けた。 10. 次のショーの本番当日。 「ノコ、���であんたがここにいるのよ」 「えへへ。私も手伝いに来ました」 控室にはノコがいた。 コースケと同じ黒い忍者の装束で顔に覆面をしていた。 「あんたもコットンケーキ辞めさせられちゃうよ」 「大丈夫です。ちゃんと顔隠してやりますから」 「それでバレないほど甘くないと思うけど」 「やらせてやれよ。ノコちゃんも覚悟して来てるんだ」 コースケが言うなら、とあたしはノコのアシスタントを認めた。 アシスタントと言ってもノコは黒子で機材の出し入れなどを手伝う役だ。 「・・御崎メルさん、来客です。フロアへどうぞ」「あ、はい!」 来客? 客席に行くと、そこにはセクシーなイブニングドレスの女性が待っていた。 「サオリさん!! どうしてここに!?」 「コットンケーキのリーダーが秘密クラブのメンバーだったらいけない?」 「いけなくはないけど・・、驚きました」 「ショーのプログラムに『Kosuke & Meru』ってあって、もしやと思って来たらやっぱり貴女だったのね」 「知られちゃったんですね。恥ずかしいです」 「いいのわ。わたし、今日はすごく楽しみにしてるんだから」「?」 サオリさんは微笑んだ。今まで見たことのないくらい色っぽい微笑み方だった。 「ここでやるってことは、メルちゃん、きっと可哀想な目に会うんでしょ?」 「え」 「正直に言うとね、女の子が酷いことされるのが大好きなの。拷問されたり、無理矢理犯されたり」 「・・サオリさん、やっぱりSだったんですか」 コットンケーキ時代、サオリさんの指導がとても厳しかったのを思い出した。 あたし達後輩はいつも泣かされて、このドS!とか思ったものだった。 「うふふ。逆かもしれないわよ」 サオリさんは笑っている。 「ま、まさか、ドM!?」 「わたしのことはいいじゃない。ステージ、怪我しないよう頑張ってね!」 「・・はいっ」 控室に戻り、ノコに「サオリさんが来てる」と伝えた。 「ぎょぼ!」 何、その驚き方は。 11. 〇 緊縛木箱と性感責め スポットライトの中に黒忍者のコースケと黒子のノコが登場した。 テーブルを出して、その上に空の木箱を置いた。 すぐに木箱を持ち上げると、テーブルの上にはくのいちのあたしがうつ伏せに���って縄で全身を縛られていた。 衣装は先月のステージと同じ赤い上衣にショートパンツと網タイツだけど、ブーツと覆面は着けていない。 その代わり最初から口に縄を噛ませて猿轡をされている。 緊縛はタネも仕掛けもない本物だった。 背中に捩じり上げてほぼ直角に交差させた両手首と二の腕、胸の上下を絞め上げる高手小手縛り。 両足は膝と足首を縛り、後ろに強く引かれて背中の縄に連結されている。 決して楽じゃないホッグタイの逆海老縛り。 ショーが始まる前からこの姿勢で木箱に仕込まれていたのである。 黒忍者はくのいちの足首の縄を首の方向へ強く引いた。 テーブルについた顎に体重がかかる。 さらにその状態で太ももの間に手が侵入し、突き当りの部分が激しく揉み込まれた。 ・・くっ! あたしは両目をぎゅっと閉じて恥辱に耐える。 きついけど、これはまだまだ序盤なんだ。 今度のショーではお客様の前で性的な責めを受ける。 コースケは本気で責め、あたしは本気で苦しみ本気で感じる。 二人で決めたシナリオだった。 やがて膝と足首の縄が解かれ、右足と左足を黒忍者と黒子が掴んで開かせた。 逆海老の後は180度に近い開脚。 黒忍者は苦無(くない:忍者が使う短刀)を持ち、先端をくのいちの股間に突き立てる。 ショートパンツが破れない程度に突くけれど、それでも確実に女の敏感な部分が責められている。 「ん、あああああ~っ!!」 ・・耐えられずに声が出た。 あたしは喘ぎながら身を震わせる。 完全に被虐モードだった。じっと忍ぶ力なんて残っていない。 スポットライトに照らされて光る粘液がテーブルを濡らす様子が客席からも見えたはずだ。 〇 鞭打ちレビテーション ぐったり動かなくなったくのいちに大きな布が被せられた。 テーブルの後ろに黒忍者が立ち、両手で持ち上げる仕草をすると、布に覆われたくのいちがゆっくり上昇した。 2メートルほどに高さに浮かんだところで、黒忍者は一本鞭を手にする。 振りかぶって布の上からくのいちを打つ。 ぴしり。「あっ!」 鞭の音と呻き声が聞こえた。 ぴしり。「んっ!」 ぴしり。「んんっ!」 ぴしり。「んあっ!」 ぴしり。「ああーっ!!」 5度目の鞭打ちで布がずれ落ちた。 ・・この鞭打ちにも一切タネがない。 布が被せられているとはいえ、あたしはコースケの鞭を本当に受けている。 絶対に逃げられない拷問。 「女の子が酷いことされるのが大好きなの。拷問されたり、無理矢理犯されたり・・」 さっき聞いたサオリさんの言葉が蘇った。 あたし、本当に酷いことされてる! 鞭で布が落ちると、そこには高手小手で縛られたくのいちが浮かんでいた。 黒忍者は両手を振ってテーブルの上にくのいちを降下させた。 もう一度布を被せ直して、再び浮上させる。 鞭打ちが再開された。 ぴしり。「あぁっ!」 ぴしり。「んん~っ!!」 黒忍者は鞭を置くと、宙に浮かぶ布の端を掴んで引き下ろした。 ばさっ。 そこにあったはずの女体は消えてなくなっていた。 〇 ミイラ短剣刺し ステージ全体が明るくなった。 隅の方に敷かれていた黒布がむくむく膨み、中からくのいちが立ち上がった。 猿轡は外れていたけれど、高手小手の緊縛はそのままだった。 その場から逃げようとするが、黒忍者が両手を合わせて呪文を唱えると、何かに固められたかのように動けなくなって黒子に捕らえられた。 黒忍者は反物のように巻いた布を持ってきた。 これはあのキャンプで使った薄くて弾力のある布だった。 その布をくのいちの頭から足先までぐるぐる巻きつけた。 薄手の布の下にはくのいちの顔が透けて見えていたけれど、何重も巻くうちに見なくなって、全体が白っぽいミイラになった。 くのいちのミイラは床に転がされた。 黒忍者は短剣を持って掲げる。刃渡り10センチほどの銀色の短剣だった。 やおらその短剣をミイラのお腹に突き刺した。 「きゃあっ!!」激しい悲鳴。 さらに3本の短剣を出して、胸の上下と顔面に刺す。 ミイラは1本1本刺される度に悲鳴を上げてびくびく跳ね、短剣を突き立てた箇所には真っ赤な染みが広がった。 〇 ガラスの棺 透明な箱が登場する。 細長い棺(ひつぎ)のような形状をしていて、人が入るとしたら横たわるしかない大きさだった。 黒忍者はミイラから短剣を抜き、肩に担いで棺の中に入れた。 黒子が蓋をして南京錠の鍵を掛ける。 黒忍者は松明(たいまつ)に火を点けた。 照明が消えて真っ暗になった。 ステージの明かりは黒忍者が持つ松明だけである。 黒忍者は棺のまわりを歩きながら、松明で棺の中を照らした。 すると、何と、棺のミイラが燃え始めた! その火は次第に大きくなって、棺の中いっぱいに燃え広がった。 わっ。観客がざわつく。 一瞬だけ、棺の中にくのいちが見えたのだ。 しかしすぐにその姿は炎の中に消えてなくなってしまった。 ・・ヤバい!! あたしは棺の底に背中をつけて隠し扉を開けようとしていた。 ガチで両手を縛られているから動かせるのは指先だけだった。 その指に、あるはずの扉のフックが掛からない。 見つからないっ、見つからないよ!! 網タイツの足がちりちり焼け始めた。 火が小さくなって静かに消えた。 やがて照明が点いてステージが明るくなる。 黒忍者と黒子が棺の前後を持ち、斜めに傾けて中身を客席に向けた。 皆が目をこらした。 棺の中は黒い粉が溜まっているだけで、その他は何も入っていなかった。 くのいちの女の子は灰になってしまったのだろうか? 黒忍者が客席の後方を指差す。 黒子がほっとしたように両手を叩いた。 そこにはくのいちが立っていた。 忍者の衣装は灰で黒くなり、網タイツは焼けて穴が開きその下は赤くただれていた。 ・・あたしはステージに向かって走っていった。 ふらふらしながら、どうにか倒れずにすんだ。 拍手の中、揃って頭を下げる。 うずうずした。 お客さんの前だけど、もう我慢できない! あたしはその場でコースケに抱きついた。 黒忍者とくのいちはそのまま長いキスをした。 12. 喫茶店。 あたしはサオリさんと向かい合って座っていた。 「怪我したって本当?」 「火傷しただけです。脚に痕が残りますけど」 「可哀想に・・」 「大丈夫です。イリュージョンするのに問題ありません」 生足を出すのはちょっと難しいけどね。 「クラブの仕事はどうするの?」 「続けます。ただ、出演は減らそうって彼と相談してます」 「それがいいかもね。クラブを辞めないのなら、わたしはメルちゃんが苦しむシーンをこれからも楽しめるし」 「サオリさん、それ酷いですよ」 「あはは。じゃあ、今度はわたしが苦しんでみましょうか」 「見たい! でもいいんですか? コットンケーキのリーダーがそんなことして」 「コットンケーキでやればいいんでしょ? 拷問イリュージョン」 「まさか本気で言ってませんよね?」 「半分本気よ。ノコちゃんもやりたいって言ってるしね。貴女達のネタ見て興奮してるみたい」 「ぎょぼ!! 知ってたんですか、あの子のこと」 「リーダーを舐めちゃダメよ。そのときはメルちゃんもゲストで参加してくれる?」 「はい!」 13. 椅子に座ったあたしにコースケが黒い布を被せた。 「さあ、皆さま、ここに黒布に包まれたくのいちが一人!」 あたしは布の下から両手を前に出してひらひら振ってみせる。 「はい!」 真上から頭を叩かれた。ぱすっ。 「おおっ」「きゃっ!」 驚きの声が聞こえる。 あたしの頭はぺたりと潰れて、肩の高さで平らになってしまったのだった。 ここは公園。 あたしとコースケは通行人の前でイリュージョンをしていた。 赤と黒の忍者装束。 ノコはスマホの撮影担当で、ときにはネタの手伝いもしてくれている。 動画サイトに上げた『Kosuke & Meru のニンジャ・イリュージョン』は少しずつ閲覧回数が増えて、ほんの少しだけど収益を出すようになってきた。 「では、最後のイリュージョン!」 コースケはあたしの身体に布を巻き始めた。 薄くて弾力のある布を何重にも巻いて、あたしをミイラにする。 全身をきゅっと締められる感覚。 その気持ちよさにきゅんと濡れてしまいそうだ。 コースケは別の大きな黒布をあたしの上に被せた。 「はい!」 その黒布はふわりと広がって地面に落ちた。 あれ? 黒布を上げると、そこにはミイラに巻いていた薄い布だけが解けて落ちていた。 中身の女性はどこに消えたの? おおーっ。パチパチ! 一斉に起こる拍手。 その音をあたしは地面に置いたトランクの中で聞く。 今日も大成功ねっ。 この後、あたしはトランクに入ったまま帰ることになる。 荷物になって運ばれるのは悪い気分じゃない。 今夜はノコも一緒に過ごすことになっているから、またきっと酷い目に会うだろう。 「・・酷い目に会う女の子が大好きなの」サオリさんのセリフ。 あたしも大好きです。 ほのかな性感と被虐感に満たされた。 狭いトランクの中で回収されるのを待ちながら、あたしは甘くトロトロした時間を過ごすのだった。
~ 登場人物紹介 ~ 御崎芽瑠(みさきめる):25才。コースケとイリュージョンの新しい仕事を始める。イリュージョンチーム「コットンケーキ」元メンバー。 谷孝輔(たにこうすけ):30才。フリーのマジシャン。メルの恋人。 ノコ : 22才。コットンケーキの現役メンバー。メルのペット。 サオリ : コットンケーキのリーダー。30台半ばくらい。 前作 でコースケに誘われたメルが彼と一緒に頑張るお話です。 布や袋を使うというお題で拷問イリュージョン。 短剣をぶすぶす刺したり、火で燃やしたり、女の子は最初から最後までずっと緊縛されているとか、いろいろ楽しませてもらいました。 無茶といえば無茶ですが、ここはメルちゃんの精神力がスゴイから可能ということにしておきましょうww。 この先コースケくんとメルちゃんは秘密クラブとユーチューバーの二足の草鞋(わらじ)で生きるのでしょうか。 それともどこかで名を売ってメジャーなイリュージョニストになるのでしょうか。 くのいちイリュージョンのお話はこれで終了しますが、機会があればいつか描いてあげたい気もします。 (お約束はしませんよ~) 挿絵の画像はいただきものです。 黒布の下には実際に女性が椅子に座っています。 2枚目は分かりにくいですが、椅子に座った女性に向かい合ってもう一人女性が膝立ちになっています。 ノコちゃんがメルを責めるシーンはこの写真に合わせて書かせていただきました。 それではまた、 ありがとうございました。 # このコロナ禍中、皆さまの健康とお仕事/商売が無事であるよう祈っております。
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ceaether · 5 years
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Arithmetic Inc
Several Shades of Sadism JP ver (ドSに恋して)
~Memorial Wedding Event~ Bonus Scenario Illustration
Kira Toma
Kira Chiaki
© Arithmetic
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yuu-32 · 4 years
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2-1.
>01,あなたは今、素敵な恋愛をしていますか?
してます。みつに恋してから日々幸せを沢山感じてる。
>02,他人に過去言われて多かった自分の性格を5つ以内でどうぞ。
1.一途。
2.嘘が付けなくて馬鹿正直。
3.気分屋。
4.小悪魔。
>03,お相手の性格を5つ以内で簡単に。
1.真っ直ぐでド直球。
2.素直で可愛い。
3.実は、な面が多い。
4.優しくて暖かい。
5.盲目。
>04,お相手のグッとくるセクシーポイント は?
基本的に無防備なとこ。
>05,お相手を動物に例えると何?
ハムスター。リス。性格は犬。
>06,因みにあなた自身は?
俺はナマケモノ、猫。
>07,お相手に対しドキッとする仕草は何?
体を擦り寄せてくるとこ。
>08,お相手はS?それともM?
みつはMだね。
>09,お相手にされて嬉しい行為(台詞可)は?
常にどっかしらくっつけてる事かな。手握るとか、ギュッで抱きついてるとか。でもその顔で「ねえ、たまー。」とか「ゆうー。」って呼ばれてデレデレする。
>10,お相手に求める趣味はありますか?
求める趣味?趣味は俺!……なんて(笑)
>11,お相手の好きな物知ってますか?
おーいお茶。あと肉。にんにくも。
>12,お相手の嫌いな物は?
みつあんまりないって言ってた気がする。
>13,お相手の性癖は?
こんなとこでバラしませーん。俺だけが知ってること。
>14,お相手の可愛い所は?
全部ー。24時間365日可愛い。
>15,お相手の格好良い所は?
これをやると決めたらちゃんと最後までやることかな。
>16,ズバリ、お相手さんのどこが好きですか?5つ以内で理由も添えてどうぞ。
1.優しいだけじゃなく自分を持ってるとこ。
えー、どうしよう…なんでもいいよ?って考えがない。合わせてくれるとこもあるのにちゃんと自分の意見も言ってくれるところ。
2.自分も疲れてるのに俺に会うと元気になるとこ。
ただいま!ってしてから俺見て、俺にくっついてると回復したーって言うとこ。
3.反応がピュアなとこ。
びっくりするとあたふたしながら、え?え?ってなってるとこ。たまにそれで悶えてるとこ。
4.気をつかってくれるとこ。
眠い時はわがまま言わずにそっと寝かせてくれるし、疲れてる時はゆっくり休んでね?って言ってくれるし、大丈夫?って常に心配してくれるとこ。
5.可愛らしく、人懐っこいところ。
出会った時から、ずっと可愛くて、人懐っこくて、後ろちょこちょこ着いてきてくれるようなそんなとこがあって俺の心にすっと入ってきて、心地いい空間をくれる。
>17,心を許せる人は何人いますか?
内容にもよる。だけど言える人はみつを含めたら3人。心を許す人というか元から俺友達少ないからあんまり直ぐには心開きません。
>18,人付き合いは『広く浅く』『狭く深く』どちらのタイプですか?
狭く深くだね。一度仲良くなったら長いかも。
>19,友達に共通する性格は?
自由。俺に話すだけ話してスッキリして帰ってく。優しい。
>20,他人に言いにくい恋愛経験はありますか?
無いなー。
>21,初恋はいつですか?
4.5歳じゃない?多分。
>22,初キスはいつですか?
小学生かな?あんまり覚えてない。
>23,自分から告白をする方ですか?
そうですね。
>24,どのように気持ちを伝えますか?
みつに急に言ったし、ストレートではなかったかな改めてちゃんと告白したけど。
>25,恋人に浮気が発覚したらどうしますか?
あーーー……ってすげー落ち込んで、もう人を信じられない気もする。みつとも距離置くだろうなぁ…。
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royal-shining · 6 years
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A newly updated SSS PV to include Rintaro, Naoki, and Alan’s ending CGs, plus a special surprise involving Minami!
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565062604540 · 2 years
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 2階は細長い廊下が続いていて、しかも廊下の途中に3段くらいの段差がある。奥にさらになんか梯子らしきものが見えるんだけど、この家まじでどういう構造してるんだ。  並んだ襖のうちひとつを坂口さんが開く。  続いて入ろうとすると、襖がピシャリと俺の目の前で閉まった。もうワンテンポ遅ければ、襖のあいだに俺が挟まっていたタイミングである。閉まったあとになって冷や汗みたいなの出てきた。 「ちょっと待っててかたづけるから!」 「あ、はい……」  その瞬間からどったんばったん大騒ぎが始まった。なんの準備もなく自分の部屋に男子を招き入れようとしていまになってる慌てるの、なんか逆に好感みたいなのわいてきた。ここには恋愛とかそういうめんどくさいものが発生する余地がいっさいない。  とはいえ女子の部屋である。俺はどういうわけか嗅覚が人よりよいらしく、とにかくにおいに弱い。食欲なんかでも、見た目より圧倒的に嗅覚で、カレーとかスパイス系にめちゃくちゃ空腹を刺激される。  なので、女子のいいにおいの影に隠れたちょっとした汗のにおいとか、そういうのがただよってくるとてきめんに殺られる。そういう俺にとって、女子の生活が凝縮された自室というのは桃源郷ないしは地獄、あるいはオーバードーズでアヘ顔になる魔空間とかそういうのである可能性がある。 「あああ、ぱんつっ、使ったぱんつそのまま!」 「髪の毛落ちてる! いち、にー、さんぼん……」 「すんすん。あっ、これこのあいだ着て放置してたTシャツだ!」 「シーツ……もう2週間くらい替えてない……」  どうなんだろう。  どう判断すべきなのか。  女子の自宅部屋、下から嗅ぐか、上から嗅ぐか。どっちにしろ嗅いだ時点で犯罪だ。  そして。シューッとスプレーのような音が聞こえてきて、 「ああああっ、これ消臭スプレーじゃない! キンチョールだ!!」  俺の夢や欲望が、絶望の坩堝に叩き込まれた瞬間である。  しばらくして、襖が開いた。 「どうぞ……」  ついに入室。  鼻腔を刺激する、殺虫剤の芳香に、はらりと涙が落ちた。 「窓、開けるね……」 「おかまいなく」 「私がかまうんだけど……」  部屋のまんなかに座らされている。座布団やクッションのたぐいはない。エアコンはきいているが、開いた窓から入ってくるなまぬるい空気と混じり合って、なんとも言えない感じである。そして殺虫剤のにおいはだいぶしつこい。  部屋は、そんなに荒れてなかった。というより、どっちかっていうと整頓されてる部屋である。少なくとも、付け焼き刃で片付けてごまかしました、という雰囲気ではない。そして、女子の部屋としてはわりと殺風景な感じである。  そんななかでひときわ目立つのは、やっぱあのPC。机の上にでーんと何インチだかよくわからんディスプレーが乗っていて、机の下にはこれまたでかいタワー型の筐体。 「ああ、あれ?」  俺の視線に気づいたのか、まあガン見してたから気づかないはずはないのだが、坂口さんがPCのほうを見つつ言った。 「動画の編集ってかなり負荷かかるからね。やっぱりパソコンだけはそれなりのスペックのやつがほしくて」 「へー」  続いて、具体的なスペックについて説明してくれるのだが、こっちは素人なのでよくわからない。俺の私物のパソコンなんて6万くらいの安物ノートだ。 「これが唯一、動画からの収益で買ったものかな」 「……やっぱ、あるんだ、収益って」 「まあそれなりには。じぃじが管理してて、詳しくは教えてくれない。あと私のお小遣いが増えるわけでもない」  トップクラスだと年収で億に届くこともあるらしい。登録者数で数十万、更新も多いほうのじぃじのチャンネルが相当の収益を叩き出してることは疑いもない。下世話な話だけど、目の前にそういうレアな人物がいると、気になる。 「じぃじは、税理士さんに払うお金と税金以外はほとんど手をつけないんだけどね。その……」  急に言いづらそうにもじもじしはじめた。 「私の、結婚資金だって……」 「……」  とんでもない情報を聞いてしまった。  この顔も声もおそらくは胸のサイズもかわいらしい孫娘ちゃんに、5年間の手つかずの収益金、さらに義祖父としてじぃじがついてくる。  まずい。坂口さんにプロポーズしたくなってきた。特に義祖父がいい。『私じゃなくてじぃじが目当てだったのね!?』という坂口さんの抗議の声が聞こえる。いままで黙っててごめん。実はそうだったんだ……。 「あ、あはは。結婚する予定も、恋人もいないのにね」 「高校生で予定があったらそれはそれで怖い」 「それはそうなんだけどさー」 「それより勉強だ」 「うぇーい」  このまましゃべっていたら、たぶん雑談だけで終わる。じぃじが俺のことを警戒しているかもしれない状況下で、そんなことになるのは避けたい。  それから約3時間。 「もう勉強やだーーーー動画つくりたーーーーい!」  坂口さんが駄々っ子みたいになってしまった。どことなく光莉を彷彿とさせる芸風である。  もっとも、3時間みっちりと休みなしで勉強を続けたあげくのことである。 「7時って言ってたよな。じゃあそろそろ、頃合いか」 「ほんと? もう勉強しなくていい?」 「宿題出してくけど」 「うぇー、今木くんドS?」 「バイトしながら免許取得を視野に入れながら追試を回避したいなら、空き時間は全部勉強だろ……」 「今木くん、動画撮らして。今木くんのチンピラセリフまとめ作るから!」 「東京湾に沈みてえのか」 「それそれ! 黒塗りの高級車に衝突しちゃって!」 「それ、わりとセンシティブなネタだからやめようね」  嫌いな人は大嫌いだもんな。 「あー、テストかあ……やだなあ……」 「てゆうか坂口さん、やればまちがいなくできるタイプなのに……」  飲み込みがめちゃくちゃいい。ああ見えて実は努力型の讃岐あたりがいちばん羨む、地頭のいいタイプ。 「えー、だって暗記きらーい」 「このやろう……」  ちなみに俺は、効率をもっとも重視して、あまり高みを目指さない怠惰な努力型である。上位グループからさらに上に抜け出すには、尋常じゃない努力が必要になる。そこまではしない。  そこで、階下から大声が聞こえてきた。 「あ、じぃじだ。ごはんできたみたい」 「んじゃ今日はここまでってことで」 「ふぇぇ……やっと解放されたぁ……」 「キンメの煮付けに、そっちは出汁昆布の佃煮、あとはまあ煮物だ。おまえさん、この手のは平気け?」 「むしろごちそうのたぐいです……」  食卓には数種類のおかずが並ぶ。作り置きとおぼしきものも多かったが、とにかくおかずの種類がこれだけ多いというのがカルチャーショックである。動画に出すような派手なやつじゃなく、いかにもふだんの晩ごはん、という感じなのもよい。  品定めされてるし、警戒されてるのかもしれないけど、ここは喜ばなきゃ嘘だ。 「それじゃいただきます」 「おー食ってくれ」  遠慮なくキンメの煮付けからいただく。  皮はすぐにとろけて、身はしっとりとしている。 「うっま、なんすかこれうっま!」 「モノがいいからな。なんせ船から直送だ」 「いやいや、味付けもやばいですよ」  こんな料理を毎食食べている坂口さんが心底うらやましい。ここんちの子になりたい。酒は飲めないけど、じぃじの晩酌の相手をしてよもやま話を心ゆくまで堪能したい。 「……今木くん、ほんとにじぃじのこと好きだよね」  坂口さんがキャベツと厚揚げかなんかの煮物をつつきながら言った。多分に呆れた口調である。あんかけ、うまそう……。 「しかたないだろ。ファンなんだよ。俺だけじゃないぞ。全国にたくさんいるんだ」 「そりゃそうなんだけどさ……」 「……本人を前にしてはしゃぐのはかえって失礼だってことくらいはわかってるよ。でも、多少浮かれるのは許してくれ」 「正直だな」  汗をかいたグラスに入っている日本酒を飲みつつじぃじが言った。 「すいません。どうしてもこう……ほんとにファンだったので」 「んな大したもんじゃねえよ。社長に語らせると長えぞ、なんて言われてたのが、こんなかたちで役に立つとは思いもよらなかったな」  坂口さんの言うとおり、やっぱりふだんでもよく話す人らしい。  動画で聞くよりも、声がやや太く感じる。  じぃじが、少し身を乗り出して言った。 「おう。知ってるかおまえさん。ああいう動画の配信やる人間のいちばん必要な資質ってやつを」 「……なんだろう。やっぱり話術、なんですかね」 「いんや」  ニヤリと笑みを浮かべる。 「喉だよ喉。俺ぁ何時間しゃべっても、歌っても、声まったくかれねえからな。たぶん体のなかでいちばん頑丈な部分だ。現場でもよく言われてたしな。社長の声はでけえなあって。毎日のようにしゃべってて、痛感したね、動画配信ってのは肉体労働だってな」 「なるほど……」  ああ、なんて幸福な時間なんだ。  そうして、おいしい料理と、じぃじの語りと、そして断続的に俺に注がれる坂口さんのジト目とともに、食事は進んだ。  食後には、ようかんとお茶が出た。  食後にお茶が出る文化って、まだ日本に残存してたんだ……。 「時間、いいのけ?」 「ご迷惑でなければ。うちは、連絡さえ入れれば、よほど常識はずれの時間でなければ怒られないので」 「そうけ。ならゆっくりしてくといい」 「お言葉に甘えます」  といっても、すでに夜8時だ。どんなに遅くても9時くらいには辞去すべきだろう。 「そうだ今木くん、バイクのこと」  ちょうど保護者もいることだしな。 「じぃじさん、その、坂口さんがバイクに乗りたいっていう話ですけど」 「ああ。聞いてるぞ。俺ぁ水穂には、ほんとにやりたいことなら自分でなんとかしろっつったんだけどな……」  じろりと坂口さんを見るじぃじ。じぃじが見せる祖父の顔、尊い。 「……いいんでしょうか」 「ん?」 「バイクって、やっぱり危ないじゃないですか」 「まあな」  坂口さんが、ちゃぶ台の下で俺をつついている。なに言い出すんだ協力してくれるんじゃなかったのか、的な意味合いだろう。そんな接触にも反応してしまう自分が少しいやである。 「だから、保護者の許可だけは必須だって言ったんですけど」 「ああ。それも聞いてる」  坂口さん、ちゃんと話したんだ……。  じぃじは、少し考えると、 「水穂、おまえ部屋に行ってろ」 「なんで?」 「女にゃ聞かれたくない話をする」 「なにそれ……」  と、坂口さんは怪訝な表情である。  俺は、怪訝どころではない。  やはりか。  来るのか。  浮かれていた気分が、一瞬で吹っ飛ぶ。 「かわいい孫娘が男連れてきたんだ。チェックのひとつも入るだろ」  死刑判決が下った。 「……今木くん、そういうんじゃないんだけど」 「いいから。部屋行ってろ」 「あんまり変なこと話さないでよね」 「わーったわーった」  いくぶん後ろ髪をひかれるような感じで、坂口さんが居間を出て行った。 「さて。ここからは男どうしの話と行こうじゃねえか」  日に焼けたいかつい顔が、にやりと笑みの形に歪んだ。  光莉……兄ちゃんの骨は任せたぞ……。
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sinful-liesel · 6 years
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Kokonoe Route Release (JP ver.)
“You really are a do-M....it’s annoying”
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benediktine · 3 years
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【大不景気のなかの自転車、本音爆発】 - 英国式自転車生活 : https://adamsnumber.fc2.net/blog-entry-309.html : https://archive.ph/f8VmO 2009/03/17 このところ忙しく自転車を組んでいました。べつに自分は自転車屋でもないのに、頼まれ物の自転車を組んでいるというのがなんとも奇妙です。ところがここで面白いことがあるのですが、ある自転車を組んでいて、どうしても部品が足りない。ボトムブラケットの規格がイタリアンで、四角テーパー、コッタレスで軸長115mm近辺で、国際規格2度のものというのが、問屋にもショップにもないのです。私の部品箱のなかからマジストロー二のBBセットを出そうかとも思ったのですが、それは1960年代の車両のレストアに使いたい。 その自転車は160mmもしくは165mmのクランクを想定している設計なのですが、イタリア規格で160mm、165mmのクランクというのはC社が製造していません。またしようともしていない様子なのです。そこで、フランスのTAを使おうと思ったのですが、これも我が国に入ってきているものは、すべてBSC規格です。合わない。 まあ、そこで、自分の持っていたC社の170mmのクランクを暫定的に入れることにしたのですが、ところが、このクランクのBBもチェンライン、その他が選べないんですね。しかも私の持っていたC社のクランクは3年半ほどまえに買ったものですが、もう今の2009年モデルとは規格も構造も違う。当然工具も違う。「うるとら漕ぎ力」とかいうシステムらしいですが、とにかく部品がない。つまり、フルセットそろえないとうまく走らないわけです。また、気がつくのは、最近のカセット式というのかユニットBBは非常に擦動抵抗が大きい。固定ギアでこがずに滑走した時に、カップ&コーンの普通のボール・ベアリング式よりあきらかに回りが悪い。それと、現在私のフィクスト・ホイールの車両には、ユニットベアリングの新しいBBを入れているのですが、大きいトルクをかけると軋みます。これはクランクのシャフトやハブなどのシャフトはわずかではありますが、しなうので、本来は普通のボールベアリングのほうが、ユニットベアリングより優れているのです。また斜め加重に対しても、カップ・アンド・コーンのほうが有利で回転もなめらかです。ユニットは「進歩的」に見えますが、工学的に言って退歩なのです。 これはライバルのS社のものも同様で、C社とS社の製品には互換性がないのはご承知のとおり。これは歴史的な車両を見てきた私にはちょっと納得がゆかない。たとえばテーパー2度で68mm幅のBBに合うダブル・ギア用のコッタレス・シャフトは1937年から1989年までヨーロッパでは生産されていました。台湾ではまだ生産されているはずです。じつに70年以上。これは本来スペアパーツに困りようがない。こういう規格は変える必要がないと私は思っています。しかし、最近の多くのクランクは、クランクにシャフトがくっついていたり、数年で規格が変わって合わなくなります。じつは私の持っていたクランクも、いままでのクランクと埋もれる首の長さが違い、ほかの2度の国際規格のテーパーコッタレスとは、似ているようでいて、まったく交換性がないのです。かくしてショップの在庫のスペアは増やさねばならず、新しい工具を買わねばならず、調整のための講習会にも出なくてはならない。 こういうことはチェンに関しても同じで、1と8分の一のチェンなら、1910年ごろから現代まで規格は変わっていません。これも、かつて、日本のメーカーがピッチを短いものに変えようとしたことがありました。これは考えてみると、実に恐ろしい計画でした。インドや中国、アフガニスタンからヴェトナム、ヨーロッパ、アメリカ、南米、そして日本の魚河岸で走っている自転車まで��何十億の数の自転車が、チェン、リアのフリーやフロントのクランクのスプロケットのスペアがなくなって、動かなくなり廃棄処分される危機をともなう計画であったわけです。どうして、そういうことを考えたのか?まったく恐ろしいことです。消費者は知らず知らずのうちに、メーカーのつくる「消費サイクルにとりこまれてゆく」。 BBの話しに戻りますと、1960年代~1970年代~1980年代ならば、チェンは8分の1か32分の3かどちらか。フリーはレジナ、シクロ、シマノ、サンツアー、カイミ・エヴァレスト、アトム、マイヤール、サンプレ、サンコー舎などいくらでもありました。チェンはレジナ、セディス、報国、ブラントン、レノルド、BSA,デュネルト、などなど、クランクはストロングライト、TA、マジストロー二、ミルレモ、杉野、ネルヴァー、サカエ、ベルトリ、ゼウス、ユニオール、カンパなどなど。それはどう組み合わせても、チェンラインさえワッシャーで合わせてあれば使えました。それが今は出来ない。 ホイールは完組みが主流となったわけですが、それもまた順列組み合わせの可能性を減らします。何年か前、ツールの登りでフランスのナショナル・チャンピオンの車輪のスポークが飛んだことがありました。かれはそこで、勝利から遠ざかったのですが、現代の少ないスポーク数の車輪では、1本スポークが飛ぶと大きく車輪が歪みます。レースではサポート・カーがスペアの車輪を投げてくれますが、旅行中の貴方にスペアの車輪を投げてくれる人はいません。これははたして機材の進歩なのか? もっと身近なことを言いますと、通勤に700Cで軽く走って行きたい、と思ったとします。そうした時、洋服を汚したくないので、長いフルサイズの泥除けを付けたいと思ったとします。タイヤは、乗り心地、朝の反応速度の遅い時、道路の継ぎ目でハンドルをとられたくないから、太目のタイヤを入れたいと考えたとしましょう。では、最新のロードレース用コンポで、バーチカルボルトからブレーキシューまでが55mm~57mmのブレーキステイラップ(ブレーキ・アームの正式英語名称です)を入れて、「手許変速のレバー力率」の合うものがあるのか?ありません。つまり、路上で泥除け付きの車両が必要な自転車通勤者やサイクル・ツーリストのことなど真面目に考えてはいないのです。C社もラリーとかさまざなロングケージのツーリング用の変速器を作っていましたが、いまではひとつもつくっていない。 現代はこのように驚くほど、不自由な世界になっているのです。ではすべてひとつのメーカーで揃えてなんとか作るのでしょうか?昭和の40年代~50年代に、最高級のレーサーやサイクリング車は公務員や一般企業の初任給の月給と同じか、最高で2か月分ほどであったようです。今なら20万円からせいぜい40数万円でしょう。ところが、現在では、これは「部品だけの価格」あるいはホイールだけの価格になりつつあります。知らないうちに、自転車コンポーネンツは対収入比率でとてつもなく高価なものになってきているといえるでしょう。 しかも、部品や車両の耐用年数は短くなっています。私は最新のカセットフリーのスパイダーアームを割ったり、登りでチェーンを切ったことが何度もあります。しかし、古い5段時代のレジナのスーパーコルサのチェンやセディスのチェンが切れたなどという事は、今も昔も、私も私の周りでも聞いたことがありません。極端な話。現代のロードレーサーの部品はワンステージもてば良い。ということは250kmなんとかなればいい。100年前のツールは、ワンステージ400km以上というのもありました。ファウスト・コッピの時代、ツール・ド・フランスは6000km弱ありましたが、最近では3000数百キロしかありません。つまり、5000km持てば、なんとか面目は保てるのです。しかし、この距離は、私のようなヘビーユーザーには半年です。半年ごとにコンポに20万~50万出して、ホイールに10万円~50万円はとても出せません。一方で知り合いの自転車のフリージャーナリストなども、「一文字6円で、原稿の文字数が増えると3段逆スライド方式で、単位当たり原稿料が減ってゆく」人々には手が出ない。かくして、他の業種でお金を儲け、たまの休日にしか乗らない人々しかそういう高級品は買えなくなっています。よく練習している人、それを専門にしているひとほど、型遅れや古いモノを使うという逆転現象が起こってきます。はたしてそれでこの趣味の世界に未来はあるのか?と思わざるおえません。 経済予測によると、この大不景気は今度の夏からが本番だといいます。多くのツール・ド・フランスやジロ・デイタリアのスポンサー��協賛を見合わせるでしょう。また、多くの会社でボーナスが出ないことも予想されます。そうした時、「高額商品に消費者を誘導していたツケ」がどういう風に出るのか?また、そういう最先端の機材を使わないと勝てない競技と言うのはスポーツとしてどうなのか?電気式で変速タイミングをライヴァルに隠さないと勝てない一騎打ちが「真のスポーツマンシップ」と相容れるのか? 今年は自転車関係のマスコミもメーカーも正念場を迎えると思います。 ≫――――――≪ ●raijin&fuujin No title :弐拾八号さま 解決策はあります。旋盤で虫食い部分を、同じRで、一枚はぐのです。昔のシャフトは深くまで焼きが入っているので充分いけますよ。 2009/03/17 ●弐拾八号 No title さすがに、英国までは行けませぬ。 当時のパーツはもう手に入りませんから 虫食いしようが、段減りしようが使うしかないですねー 2009/03/17 ●raijin&fuujin No title :弐拾八号さま これはどうにもなりませんね。それとともに生きるほかないのかもしれません。ユニットベアリングのBB自体は1920年代から、英国ではアニュラーベアリングと言う名称で存在していました。昔からユニットベアリングのBBはカップアンド・コーンより、とくに加重時に具合が悪くなることが知られていたので、ストロングライトなどは、その解決方法として、針のように細いローラーベアリングを並べた、「ニードル・ローラー・ベアリングBB」を作っていたくらいです。そういう技術の歴史的流れを見ずに、開発がされているのでしょう。オンロードのマシンの場合は、それでもたいした問題になりませんが、室内自転車競技の車両の場合は、こがないで慣性走行しているのを利用しないといけないので、じつに不具合になります。だれかが、超音波焼入れかなんかで、いいシャフトを作ってくれるとありがたいのですが。ハブの球押しは英国には作ってくれるところがあります。 2009/03/17 ●弐拾八号 No title R&Fさん、はじめまして。 知識の少ない私には、とても貴重なお話が多く更新を楽しみにしております。ユニットBBの抵抗の多さには私も困っております。 何かよい方法はないものでしょうか? 昔ながらのカップ&コーン・テーパーシャフトが恋しいです。 2009/03/17
【大不景気のなかの自転車、本音爆発】 - 英国式自転車生活 : https://adamsnumber.fc2.net/blog-entry-309.html : https://archive.ph/f8VmO 2009/03/17
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vclassics · 5 years
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Roy CG 1 from a special scenario (sorry forgot to post)
Happy End CG here 
So total of 3 cgs  only in his MS, 2 are only shown in album
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madoka33 · 3 years
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【📻#ラジオ日本 🏇#競馬中継& 🏃#箱根駅伝中継&ニュース出演中‼ ⚡#アナウンサー 堀江 政史 さんナビゲート‼️ 💻Facebookライブ配信をします😙⚡ 6月22日18時~一時間程度のlive⚡】 ☯️ #円華流四柱推命 #恋愛番長 #石川円華 です 〝コロナ禍のなかでも ♥積極的に婚活、恋活をする人♥その現状〟をお話しします。 💔コロナが流行しているから… 💔自粛生活だから… 💔ソーシャルディスタンスだから…を理由に恋愛をあきらめる人もいれば むしろ、今がチャンスとばかりに 人恋しい❥ 人肌に触れたい❥ イチャイチャ出来る相手が欲しい~❥ と 積極的に、求愛行動をする男女もおられるのです😍💞 わたしのところには そのような方々からの相談が絶えません😮‼️ ♥️〝コロナ禍下における恋愛事情〟♥️ 普段、恋愛番長が迷える人々へどのようなアドバイスをしているか、もお伝えできたらと思います😊💓 時には👹ドSがスパークすることも…⁉️笑👹 全国のドS“恋愛番長ファンの皆様‼️” ご興味が沸きましたら 6月22日18時~ 是非お聞きくださいませ♫ 🔮🔮🔮 🔮円華流四柱推命 恋愛番長 石川円華(いしかわまどか)とは🔮 ① ♥モテる男の四柱推命著者♥商業出版しています。 ② 個人鑑定を承っております。 個人鑑定では、経営者相談、恋愛・婚活・離婚等を得意ジャンルとし、現在から未来への動線づくり、戦略法、失敗しない判断の思考作りのお手伝いをしています。 🔮「#円華流四柱推命 鑑定」 オンライン鑑定 ♥30分 10000円 60分 18000円 ③ 四柱推命教室運営 四柱推命をわかりやすく学べます✍ 短時間で理解できるメソッドを作りました。 120分 個別講座 30000円~(グループレッスンも承ります) ④セミナー講師 コミュニケーション講座、婚活者向け講座、恋愛講座、独身男性向け個別レクチャー、等セミナー歴多数。 ⑤恋愛講師 #恋カレ恋愛教習所 https://koicare.jp/ #恋愛番長まどか姐ちゃんねる #占いYouTuber #占い #恋占い #婚活 #恋愛相談 #出会い #恋したい #恋愛したい #縁結び #モテる #モテる男の四柱推命 #ブライダルモデル #ミセスモデル #weddingdress #競馬 #競馬実況 #アナウンサー #堀江政史 https://www.instagram.com/p/CQQ8PiRNIpv/?utm_medium=tumblr
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arerue-fiboo · 7 years
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#ColossalYouth 登場キャラクター解説
Colossal Youth の話題が出たので、ここはひとつ、映画公式Twitterから、ストーリーに登場するキャラクター紹介を。
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『ライダー・ジェンセン(トロイ・オスターバーグ)救いようのないドリーマーでロマンチスト。ライダー最大の敵は彼自身。行き先を見失っている』 〈脚本・監督のスコット・ライスク自身の高校時代がモデル。脚本にする時に"スコット"では平凡だと考えてライダーと名付けたら、後に"ライカー"がキャストに入ってややこしい事に〉
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『エリカ・セヴァーソン(キミー・カルーソ)グレッグとつき合っている、良き学生であり友人。テキサス大学への進学に集中している』 〈ライダーの幼馴染で良き相談相手のエリカ〉
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『シボーン・アレクサンダー(アレクサ・ダウド)シボーンは音楽を愛する夢見がちな漂泊の人。自由な心で何かを追い求めている』 〈ライダー憧れの女の子でトラブルメーカー。エリカはシボーンの奔放っぷりにライダーが振り回されているのが心配でたまらない〉
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『グレッグ・ランドル (ライカー・リンチ)グレッグは愉しいパーティが大好きで、良き友人。テキサス・テック大学への進学を希望して、卒業を楽しみにしている』 〈主人公ライダーの親友で、エリカの恋人。(「途中までは。その後は映画を観てね ― ライカー」)〉
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『ジョーダン・オリヴァー(リース・エヴェレット・ライアン)ジョーダンは野球の選手。頭が良く、有名な書籍の一節を引用するのが好き』 〈ライダーとグレッグの友人。馬鹿げたイタズラをしでかす2人に付き合わされて、奨学金をふいにする恐れあり?〉
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『アリソン・ヘインズ(ロリ・クロウ)幸せな恋をしている真面目な学生。卒業を楽しみにしている』 〈ジョーダンの恋人アリソン。演じているのはリンチs従姉ロリ。撮影時ギプスをつけていたのは、直前に足の手術をしたからだそう。それでもアリソンを演じ切ったド根性の人 〉
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ceaether · 5 years
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Aritmetic Inc
Several Shades of Sadism JP ver (ドSに恋して)
~Wedding Memorial Event~ Bonus Scenario Illustration
Shindo Rei
Murayama Rintaro
© Aritmetic
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