Tumgik
#アジール
straycatboogie · 1 year
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2023/01/03
BGM: Oasis - Whatever
仕事中、自分自身と自閉症/発達障害の関係について考えていた。昔は私は自分は一生不幸に生きなければならないのだと思い込んでいた。発達障害ゆえに、定型発達者が楽しめるようなこと(私の場合は雑談や車の運転など)を楽しめないまま死んでいくのだと思って……だが40代の初めに出会った方々との縁、その方々と造り上げたグループがきっかけでやっと自分自身のことを受け容れ、愛することさえできるようになった。そのことから考えるに、私はどんな人もホームベースとなるべき居場所が必要なのではないかと思うようになった。私が所属する上述したグループもまた私にとっては重要なホームベースであり、居場所である。
まだ私が若く、それゆえに現代思想の表層だけをかじって満足していた頃、私は「居場所なんて必要ない」「誰もが根無し草・ノマドになるべきだ」と思っていた。下手に帰属する場所(国家や血縁などの共同体)にこだわるから不幸になるのだ、と思ったのだった……そのような極端な発想(夢想?)に至った原因として、私が若い頃にいじめに遭ったりしてひどい人間不信に陥ったことが挙げられるだろう。昨日までニコニコして私と接してくれていた人が掌を返して私から離れていき、悪口を言い出す。そんな光景を何度も私は目撃してきたのだった……。
そんな風に扱われると、私はどうしていいかわからなくなる。処世術として私は道化を演じることさえ試みたことがある。バカになろう、プライドなんて捨ててしまおう、そうすれば愛されるかもしれない、と思って……あるいは積極的に嫌われることをも己に課してきた時期がある。パブリック・エネミーとして生きようとさえ思ったこともある。今、前にも書いたが私には本当に信頼できる友だち・仲間がいる。その仲間がいること、その仲間とホームベースを介してつながっていることが私をして自暴自棄に走らせないある種の心の安全弁となっていると自覚できる。
今、思うのは自閉症/発達障害というレッテルが人を分断する方向に向いてほしくないということだ(だから、たとえジョークであっても「定型発達症候群」という概念が使われ、定型発達者こそ「気が散りやすく空気を過度に読みすぎる」といった形で笑いのネタになることを私は危惧する)。そのレッテルを考案した人は、きっと発達障害者たちが生きやすくなるように、引いては人間存在の深遠さがもっと浮き彫りになるように願ったのではないか。そう思うと、レッテルというものをもっとポジティブに利用できないものかと考えてしまう。私自身、生きている中でもっと自分の発達障害と向き合い、ホームベースとなる居場所において仲間から学べないかと思って、そうして生きている(つもりである)。
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violetearuby · 5 months
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Asyl
Chapter 2
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granatstealth · 2 years
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幽明心理ADV散策網羅案内
granat発売ゲームの設定資料、攻略を掲載した限定同人誌を電子で分冊刊行。
気になるゲームごとに購入可能です。
書籍情報
BOOTHにてpdf、epub形式で販売。続刊予定。
1 薄明のアジール(既刊)
価格 400円
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2 比翼の枷(既刊)
価格 400円
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3 辿り歌
価格 400円
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4 すり替えられた果実の破片
価格400円
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5 薄明のアジール Dusk Asylum(2023年中)
6 埋められたふたりの人形(2023年中)
7 断章229(未定)
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touhou-memories · 1 year
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In Unconnected Marketeers, if you try to timeout Chimata's spellcard 「弾幕のアジール」 "Asylum of Danmaku" in Spell Practice, the game will crash.
This was pointed out time ago by youtube.com/watch?v=lLGOUaC5k9k.
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leomacgivena · 8 months
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アイドルの原義である「宗教的な偶像」という面から眺め��と、アイドルに対するファン心理というものは間違いなく信仰であり、ファンの集合体は憂き世から逃れる聖域(アジール)だったのだろうと考えている。
XユーザーのWatanabeさん
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kyoto4 · 4 months
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『なぜ対馬は円く描かれたのか  国境と聖域の日本史』 黒田 智 著 (朝日新聞出版)
はぐらかされてゆくような考察
ソト—“内”と“外”のあわいに立つ島嶼
1部フロンティア—環シナ海世界のなかの「卒土浜」(対馬は円かった!?;古地図のなかの「対馬」;「卒土浜」の誕生)
2部 レッドライス—天道祭から赤米神事へ(赤米の村;中世豆酘の光と影;天道信仰の変容;村の景観;穀霊の神迎え)
3部 アジール—国境の浜、聖域の山(アジール;聖域;卒土;山入;開発;国境;最後のアジール)
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keredomo · 2 years
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罪が骨を溶かす
 あのあと、さらに追い討ちをかけるような大きな出来事があり、九月に一度目の私が死んだ。享年三十二。今は二度目の私をやり直している。一度目の私が大事にしていたものをすべて投げ出して、善悪の判断もつかず、誰にも優しくせず、ものを書かず、ろくに読みもせず、絵も映画も一切無視して、虫のようにただ呼吸だけをして暮らしている。
 親友がお墓にするためのジュエリーを買ってくれたので、左耳に新しくピアスを空けて、そこにそのピアスをこれから先ずっと着けているつもり。着けるための穴はまだ空いていない。人にあけてと頼むと「怖いな」と躊躇される。私自身以外に、好んで私を傷つけたい人はいないのだ。 ありがたいことであると同時に腹立たしいこと。しらじらしいこと。好まずには存分に傷つけるくせに、臆病で無責任で、ほんとうにばかね。一度、私を能動的に傷つけて、自分もそれによって傷つくという責任を果たしてみたらどうなのだろうと思うが、それももう望んでいない。
 二度目の私として、傷を意識することを徹底的に拒否しながらそれなりに正常な日常生活を送っていたつもりだったが、ある日がたがきた。誤魔化しで通すには、どだい無理があったのだろう。現実を強く強く拒絶する心が身体を支配し、するべき仕事は山積みである平日に、電話にも出られず、夕方六時まで一切ベッドから起き上がることができなかった。書き残さないことで傷を忘れ去れるだろうと思っていたが、傷はそう簡単に私を許さなかった。私の心が傷を拒絶するのなら、身体を地獄に道連れにしようというのだった。
 傷は、起き上がることを許さないくせにまどろみ以上の眠りを与えず、全身にぐっしょりと汗をかきながら、私はうわごとを口走り続けた。いや。ごめんなさい。痛い。いや。やめて。やめて。苦しい。痛い。痛い、やめて、お願い、いや、痛い、いや、ごめんなさい。ごめんなさい。口にした懺悔はすべてまどろむ私の耳に届いて半覚醒の状態に誘ないつづけ、その身体の暴力が覚醒させるので苦しみから逃れることを許してくれない。脳裏にフラッシュバックする記憶のキメラたちは、私に最も苦しい思いをさせるかたちをめざして合成され、ベッドに縛り付けられている私をたえず苛んだ。傷は、思念の端から端まで、蛇のように熱心に這いまわった。 身体の指先から爪先まで、 痺れをもたらした。たえず鳥肌がたち、気絶による逃げを許さなかった。まるで呪いのようだ。絶対に許さないと言わ���ている気がした。
 傷と向き合うことから逃げ、のうのうと暮らしている私を、私自身が鞭打つ。罪を犯したのだった。自らを破壊しなければ折り合いのつかない罪を。忘れるどころか、目を背けることすらとうてい許されないだけの、大きな罪を。  罪が骨を溶かし、立っていることを許さない。背骨を溶かす。首を溶かす。骨盤を溶かす。くるぶしを溶かす。手指の骨を、すべて溶かす。横たわって悪夢に苛まれることしかできなくなる。身体の自由が利かなくなる。呻く。
 そのあまりの苦しさに耐えかねて、ついに、人に助けを求めた。「他者を背負いすぎて自分を生きることができなくなってるわけだから、君はしばらく人に生かしてもらう期間を持ったほうがいいよ」「ごはんを食べさせられるがままになるとかしたほうがいい。狭いけど、一か月くらいうちにおいでよ」。古くからの友達が、恋人と暮らす家に私を匿ってくれるという。二人とも、私の大好きな人で、私を大好きな人たちだ。一度目の人生が「あなたは生きているだけでいい、あなたを生かすためなら労は厭わない」と人に言わしめる一方で、一度目の人生が「おまえを許さない」と夜な夜な私に迫る。  私は逃げることにした。逃げて、逃げて逃げて、逃げた先で癒されて、回復して、そうしてようやく一度目の私と話ができるだろうと踏んだ。このままでは、一度目の私に飲まれて無様に死ぬだけだと。  そうして逃げ込んだ先が、ここ。私の最初のアジール(私だけの聖域)だ。
 人といるとき、私の足元はぐらつかない。一人になってしまうと、一度目の私にのまれて、横臥しているうちに罪が骨を溶かしてしまう。おまえには生きる権利はないという声が、ぐらぐらと、骨という骨を溶かしてしまう。  今日、アジールに逃げ込んだ私は、一度目の私から完全に目を背けてパフェを食べた。怨みの声は、人の話し声にかき消されて聞こえない。怨みの声は、アジールの家主に一度目の終焉について話す私の声にかき消されて、立ち消える。「おまえを許さない」というおぞましい声はここでは一つも聞こえない。3000円の、情報量の多いパフェを食べる。家主に作ってもらった王様のステーキを食べる。家主に温めてもらった豆腐を食べる。自分で買ってきたワインを飲む。お風呂に入るよう強いられる。されるがままに、ケアされる。
 そうして徐々に、言葉を取り戻していることに気づく。
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ophelia333k · 2 years
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2022年8月23日
 もう印刷できる期間は終わってしまったけど、ネットプリント「Angeldust memories」に早乙女まぶたさんが寄稿していた詩『ルビンの棺』の「出口はきっと遠い昔に描かれた幼いぼくたちのことだったよ」という一節が忘れられない。
 
 おそらく題名の由来は心理学者エドガー・ルビンが考案しただまし絵のような図形(白い壺にも見えるし、向かい合う二つの人間の顔にも見える)で、あの図形が脱出不可能な棺に見立てられることになる。
 
 「鏡越しのアジールで何度でも挨拶を交わそう。はじめまして」
 
 ***
 
 〈静脈をまさぐる指の火吞み込めばフェンサイクリジンなにいろの雨? / 精神外傷ちゃん〉
 
 〈燦々と光を寝癖のままあるくPUBG二徹して、夏 / 四流色夜空〉
 
 ***
 
 何年も前にやったフリーゲームの雪の降る村に、不治の病の母親の看病をしている母子家庭の少女がいて、結局はクエストをこなしてもその母親の病気が治ることはないのだけど、ゲームの中の世界でいつまでも、永遠にあの少女はあの雪の村で母親を看病し続けているんだろうな、とふと思い出すことがある。
 
 もう少し詳しく言うのなら、その母親の病気というのは「エーテル病」という架空の病気で、主人公は何度も「エーテル抗体のポーション」を少女(母親)に渡す。そして、母親はいくらか病状がよくなったかのように見えたけれど、最後には病状が悪化して、異形の姿へと変化してしまう。話しかけると「息の根を止める」と、「まだ希望はある」という二つの選択肢が現れ、もしくはその母親を見世物小屋に売り渡すという選択肢もある。そんな、救いのないエピソードなのだけど、あの話が雪の降る町で行われるのは、何だか正しいな、と思う。
 
***
 小学生の頃くらい、喫煙について、煙草を吸ったために真っ黒になった肺なんかを見せられて、大人になっても煙草を吸うのは絶対にやめましょう、的な教育をされた覚えがある。そして、(その時だったかは分からないけれど)煙草の危険さを伝えるポスター、みたいなやつに、「煙草を吸っているなんてかっこ悪い」みたいなスローガンが書いてあった記憶がある。
 あれについて、今にして思えば、煙草が肺がんの確率を上げたりして健康に悪い、というところまでは言うことはできても、それについて「煙草を吸うのはかっこ悪い」みたいなのは完全に価値判断だから、もやもやするな、と思う。
 
 思い起こすのは、ドゥルーズが『スピノザ―実践の哲学』でドゥルーズが聖書の『創世記』のアダム神話について書いていたこと。
「〈お前は木の実を食べてはいけない〉。アダムは不安で無知だから、この言葉を禁止の表現として聞き取る。だが何が問題なのか。木の実が、それを食べればアダムを毒する木の実が問題なのだ。これは、二つの物体に特有な二つの関係が出会っても合成されない場合である。木の実は、毒として作用して、アダムの本質に対応しない新たな関係に身体のパーツが入り込むように決定する。……神がアダムに啓示するのは、木の実を摂取すると、どんな帰結を自然に迎えるかということだけである。ところがアダムは原因について無知だから、神は道徳的に何かを禁じると思いこむ(『スピノザ―実践の哲学』)」
 つまり、アダムにとって木の実が悪いのは、木の実との遭遇が「悪しき出会い、消化不良、中毒、食当たり、関係の分解」になるから、アダムには毒になるから悪いだけなのに、その「悪い」を人は道徳にしてしまう。小泉義之の『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』で言われているように、「自然について何も認識しないから、道徳が蔓延する」
 
 喫煙についても、煙草が「悪い」のは、それが発癌性を持っていて、人間の身体に「悪い」からなのに、それは道徳的な悪さにすり替えられてしまう。この世界にはただ生成の無垢があるだけなのに。
 
 「ニーチェによれば、生存に意味があるのかという問いは、哲学の最高の問いであり、最も経験的な問いであり、最も実験的な問いである。それは、解釈と評価を同時に問題にしているからだ(『ニーチェと哲学』)
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hijirisha · 2 years
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7月15日に福井県で高野翔さん・福島輝彦さんとトークイベントに参加します。
山形に移住する前、越前は三国湊で仕事をしていました。再訪の機会を得、前々職でお世話になった福嶋輝彦さんがトークイベントの場をつくってくださいました。
福井県立大学でウェルビーイングを研究されている高野翔さんと福嶋さんとで「山伏とウェルビーイング、そしてアジール」についてお話しします。
QRコードをスキャンいただきますと、オンラインから無料でトークをご視聴いただけます。
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khty-khty · 4 months
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赤入れしてみる
①女の言葉遣いをどうするか。②「する」、とか、「によって」、とか、逃げ言葉をできるだけ使わない。③意味的には正直必要ないが、音的に/リズム的にあったほうがいいフレーズ(「ある種の」とか「言ってみれば」とか)をどう処理するか。あたりが大事だろうか。
***
康子はその空間が空になったのを確認してから、カフェーの喫煙所に入った。康子は一部が灰皿用にくり抜かれた茶色のテーブルに、上品かつ迅速な手付きでライターとタバコの紙箱を置いた。一呼吸おいてから康子はそのタバコ、もう十数年愛飲しているマルボロメンソールの八ミリを、普段と変わらぬ手付きで口元に運んだ。タバコはターボライターによってその先端を炙られ、康子の肺に向けて白煙を放出した。康子は壁側を向いた。
康子は年齢のせいか喫煙の習慣のせいか若干皺ばんだ人差し指と中指でタバコを軽くはさみ、その右手をテーブルに置き添えた。空いた左手でスマートフォンをいじくり、今朝夫の明人から送られてきたショートメッセージの文面を確認する。「今日は夜まで接待なので、晩御飯は大丈夫です」とある。『ところでなぜ明人はメールの文面で敬体を使うのかしら』と康子は思った。康子は二十年近く連れ添った夫のよそよそしさに、ある種の手ぬるい優しさと若干の倦怠感を読み取った。
康子は「わかりました」とだけ返信して、スマートフォンを濃紺のチュニックの下部に取り付けられたポケットにしまった。手持ち無沙汰になった左手をどうしていいかわからず、この中年に差しかかった「良妻」は薬指に重く嵌め込まれた銀色のリングを銀色のリングが薬指に重く嵌め込まれた左手を、やはりポケットにしまい込んだ。康子は左手の存在を忘れるために、煙を喫んだ。タバコを口元に近づける康子のしずしずとした所作からは、この世に対する浅くはないが深すぎもしない諦念(深すぎもしないが浅くはない、のほうが示唆的?)と、終えようとするその役割に毅然と抗おうとする若干の媚態が匂っていた。
「お姉さん、これ、落としてますよ」
「え?ああ、どうも」
康子は久しく聞いていない「お姉さん」という響きにうろたえた。このカフェーのポイントカードだ。さっきタバコを取り出したときにポケットから落ちたのだろうか。夫人のにこやかな微笑ましい失態を指摘した二十代前半の青年は、それが失態であることを夫人に気づかせないように、この一室に入った目的を即座に遂行した。青年はタバコを喫んだ。
康子は青年を横目で観察した。目鼻立ちはよく、その長いまつ毛はしなやかに曲線を描きつつ、だが確固とした雄々しさを持って立っている。背丈は康子より一回り高く、おそらく百八十センチはあるだろう。若干の色味を帯びた肌は喫煙の影響をものともしない艶によって覆われて輝きを放っており、終端部が鋭角に整えられた黒眉がその顔に男性的な締まりを与えている。康子は動揺した。ポケットでスマートフォンが振動する。おそらく明人からの返信だろう。だが、康子の心臓はそのバイブレーションをかき消すように、うるさく拍動していた。
この青年は康子の視線の存在を認識しつつ、それを吐き出した煙で覆い隠すようにして、認識せぬふりをした。康子は自身から放たれる媚態の無効を知り、潔くそれを取り下げた。『けれどもそれにしては冷たすぎる。いや、冷たいのでもない。この男は単に不感症なのだ。女に興味のない性質なのだ』と康子は自らに自らのコケットリーの敗北を納得させた。康子は夫との関係においては萎えてしまったある種の情感的健康さを取り戻し、この媚態のゲームと敗北という帰結を愉しんだ。康子は青年の無関心という名の抵抗を介して、いっそう彼に興味を持った。つまり、康子はこの青年を愛したのだ。
凡庸な男が女の媚態に対して示す態度は二つに一つである。阿呆な魚のように餌に食いつくか、疑似餌かどうかを見極めるために餌を必死で吟味するか、である。康子はその凡庸さを心底憎んでいた。だがこの青年はそのどちらでもない。彼は「魚の餌」では生きていないのだ。彼は男でありながら男ではない。魚類のなりをしていながら、彼は別の類を生きている。『きっと彼は女という餌には反応しないように生まれついている生き物なのだ。魚を釣ろうとしている私ははなから失敗を義務付けられている敗北者なのだわ』と康子は思った。『だからこそ愛するに値するのだ』と同時に康子は思った。
青年は康子の思念を見透かしたように、この女に須臾の蔑視を送った。青年はこの種の女を嫌悪していた。そしてこの種の女が自分に投げかけてくる粘っこい視線の意味をすべて知悉していた。『こいつら! 僕が女を愛せないと知るやいなや蛆のようにすり寄ってくるこいつら! 異性同士の乳繰り合いを免除された僕にありがた迷惑なアジールを見出してくるこいつら!』と青年は歯ぎしりした。彼は尽きかけたタバコの最後を深く吸い込んで、喫煙所をあとにした。『だが僕は負けたのだ。僕はこの女に何も言うことはできない』。青年は自身の性指向の社会的需要が女のアジールでしかないことを思い、拳を固く結んだ。彼はいつも、この需要に供給を与えないことはできても、需要そのものを打ち砕くことはできないのだった。
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littleeyesofpallas · 5 months
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ASYL[アジール]
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jinruihokankeikaku · 6 months
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東方虹龍洞(ノーマル)のハイスコアとった! 天弓千亦の最後のスペルカードまで辿り着いたのに、失敗しちゃった だけどそれは「弾幕アジール」の初めてなんだから、まぁ……
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gallery-fall · 7 months
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2023 | 9 | 27 WED → 10 | 8 SUN
幽霊の日常
本とブローチ 人文系私設図書館ルチャ・リブロの日々
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2023 | 9 | 27 WED → 10 | 8 SUN
(期間中の月火は定休日のためお休み)
OPEN 13:00 - CLOSE 19:00
FALL
奈良県の東吉野村にある「人文系私設図書館 ルチャ・リブロ(Lucha Libro)」による展示「幽霊の日常」です。
青木真兵さん、青木海青子(みあこ)さんご夫妻の著作、手刺繍や陶のブローチなどを中心に、私設図書館「ルチャ・リブロ」のおもしろい活動の一端をお伝えできればと思います。
開催にあわせて『山學ノオト4』やジン『山學奇譚』の初売りなどもあります。ぜひ。
私たちは、2016年に東吉野村という奈良の山村に引越し、「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」という場をつくりました。 東吉野村で暮らしてから、例えば雑誌に出ているみたいな「30代のライフスタイルはこんな服を着ていて、こんな家に住んでいる」というモデルケースに、自分たちが全く当てはまらなくなったことに気がつきました。「私たちは社会から見えていないのかもしれない」と思い至り、「それって、なんだか幽霊みたいだ」と少し可笑しくなりました。そういえば、私たちの最初の著書にしても『彼岸の図書館 ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)というタイトル。彼岸に住んでいるのは、きっと幽霊です。 幽霊にも日常があります。幽霊と日常、というのは言葉として大変ミスマッチな組み合わせではありますが。いつしか幽霊は、日常の中で眼差したものを糸、土に乗せるようになりました。陶、刺繍を通して、幽霊の日常を垣間見るかもしれません。それは寂しい、置き去られた光景なのでしょうか。(DMより転載)
弊店でははじめての展示となります。
→ 今後の展示やイベントの予定
人文系私設図書館ルチャ・リブロ
Lucha Libro
2016年、奈良県吉野郡東吉野村に移住した青木真兵さん、海青子さんが設立した私設図書館。「図書館、パブリック・スペース、研究センターなどを内包する、大げさにいえば「人文知の拠点」」。著作は『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)、『手づくりのアジール』(晶文社)、『本が語ること、語らせること』(夕書房)など多数。ネットラジオ「オムライスラヂオ」を配信中。
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在廊日
9月27日(水)は青木海青子さんが、30日(土)は真兵さんが在廊予定です。
展示はがき
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FALL
167-0042 東京都杉並区西荻北3-13-15
地図 | 13:00 - 19:00 | 月・火お休み
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SNS
→ twitter.com/gallery_FALL → instagram.com/fall_mishina/
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granatstealth · 2 years
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【幽明心理ADV散策網羅案内】分冊刊行します
以前、granatのゲーム4本『薄明のアジール』『比翼の枷』『辿り歌』『すり替えられた果実の破片』の設定、攻略を掲載した『幽明心理ADV散策網羅案内』という本を出していました。部数限定でごく少数刊行していたものです。
未だに欲しいという要望をいただくこともあり、今回ゲームごとの分冊としてpdf、epub形式で刊行することになりました。
第1巻『幽明心理ADV散策網羅案内 1 薄明のアジール』が既にBOOTHから販売しています。
幽明心理ADV散策網羅案内 1 薄明のアジール
BOOTH販売ページ
こちらの本はリメイク版『薄明のアジール Dusk Asylum』とは別のものとなっています。
この後十月末には『比翼の枷』を刊行し、11月末『辿り歌』、多分4巻『すり替えられた果実の破片』を刊行する予定です。
未収録だった(その時開発中)『薄明のアジール Dusk Asylum』については内容はほぼ同じですが、原画、選択肢などが違うこともあり、別個に5巻として刊行を予定しています。ただ、ある程度はデータも共通するものの当時の環境その他がないためほぼ作り直しの上、新規で作らねばならない箇所も多く、まだ正式な刊行予定は決まっていませんが、2023年内に販売する予定です。
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touhou-memories · 1 year
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Chimata’s spellcard 「弾幕のアジール」 "Asylum of Danmaku" from Unconnected Marketeers does not have any markers on her healthbar. However, when you reach certain points of the healthbar, the spell enters different phases as if it passes a marker.
Thank you twitter.com/Bravidunno for sending this info.
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tumnikkeimatome · 9 months
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アーバネット(3242)投資用ワンルームマンション絶好調、連続増配予定で来期配当利回りは約5.6%に:3万円台で購入可能PBR1倍未満PER10倍未満まだまだ割安
デザインと位置を重視する投資用マンション開発のプロ 株式会社アーバネットコーポレーション(3242)は、投資用ワンルームマンション開発の中堅企業として知られています。 1997年に設計事務所として創業し、2000年にマンション開発に進出しました。 その特徴的なアプローチは、設計力を最大限に活用してデザイン性や芸術性を重視した「アジール」シリーズの展開にあります。 彼らは東京23区内の駅近立地を選び、投資用ワンルームマンションの開発に注力しています。 この地域選択は、都市の中心部での需要を最大限に利用するための戦略です。 アーバネットコーポレーションの物件は、販売会社に卸すだけでなく、国内外の投資家やファンド向けに1棟一括で直接販売する方法も採用しています。 この1棟一括販売は利幅が厚く、収益性の改善において重要な役割を果たしています。 さらに、2020年6月には蒲田で自社ホテルの開業も達…
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