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#焼杉外壁
kazuya-ikezoi · 1 year
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焼杉の家 建物全体に焼杉を採用しました 色は黒でも木の素材感で、ヴォリュームが 出ることもあって、すっきり見せるように 屋根周りを黒系の同色でまとめました 華奢な枝葉が軽快に感じて、黒の外壁は 植栽の緑が浮き上がって見える組み合わせ 他にも色々な事例を紹介しているので @kazuya_ikezoi から見てみてください #焼杉 #焼杉外壁 #焼杉の家 #外壁選び #黒い家 #黒い外壁 https://www.instagram.com/p/CqX3HBIPQWk/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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umaggon627 · 1 year
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杉山厩舎2023年3月11、12日
ストーリアとブルベアイリーデ惜しい2着!! 杉山厩舎LINEスタンプ line.me/S/sticker/13219494 #杉山厩舎 #オフィシャルだよww 3月11日(土) 中山 11R ストーリア 中山牝馬ステークス 芝1800m 牝4 横山 武史 2着6人 好スタートから気合いを付けながら外目の中団の位置取り。 向正面に入ると促しながらポジションを上げて行くと4角では先行勢を射程圏に捉える積極策。 向正面から促していたので、4角の手応えは良く見えなかったが、直線に入るといったんは先頭に立ったものの、勝ち馬の決め手に屈して2着。 ここ2戦は不完全燃焼のレースが続いていたが、横山武史騎手が手腕を発揮してこの馬の良さを引き出してくれた。 やはりこの馬はこういう長く良い脚を使う競馬が合っている。 ただ、この血統特有の気の悪さもあってか、現状では好走に条件がついてしまうのも確かだろう。 賞金的にヴィクトリアMは厳しいが、こういう競馬が板についてくれば、重賞でも勝ち負けになる能力があることは間違いない。 阪神 11R ブルベアイリーデ コーラルステークス ダ1400m 牡7 西村 淳也 2着8人 ゲートの出はまずまずも中団馬込みの中での競馬。 向正面で外に進路を取ると3角から徐々に前との差を詰めると、直線は外からシッカリと脚を伸ばして行った。 いったんは先頭に立って差し切ったかと思ったが、そこからさらに勝ち馬の伸びが上回り惜しくも2着。 今回、中間の調整が上手く行ってデキは本当に良かった。 1週前にも坂路で50秒を切っており、ここがメイチだったことは間違いないだろう。 厩舎としても勝負賭けの一戦だっただけに非常に悔しい敗戦となってしまった。 ただ、今日のような競馬ができれば次走も勝ち負けの期待がかかるし、むしろ重賞での勝利を期待したい。 中京 01R ネオアリシア 3歳未勝利 ダ1400m 牝3 ★永島 まなみ 4着2人 好スタートも芝でちょっと掛かり気味に先団好位を追走。 前半は揉まれながらも、外に持ち出して4角では逃げ馬を射程圏に捉えながらの競馬。 いざ追い出されて前を追い掛けたものの、最後はいっぱいになってしまい4着惜敗。 前半モタモタしたところもあった割にはまずまず走れているし、初ダートで内容的にも悪くはなかった。 大崩れはないタイプだし、次走は前進の期待も込みで好走を期待する。 01R シュトラーセ 3歳未勝利 ダ1400m 牝3 ★古川 奈穂 11着11人 ゲートは5分に出たが行き脚がイマイチで後方からの競馬。 行き脚ついてからの行きっぷりはまずまずだったが、ちょっと頭が高くて、前に進んで行っていなかったし、 終始後方のままで直線も流れこむのが精一杯で11着。 レースに行っての前向きさがまだまだ足りない。 ただ、ダートに替わって前走よりは良くなっていたし、次はもう少し走れるのではないか。 05R アーテルナイト 3歳未勝利 芝2000m 牡3 吉田 隼人 3着4人 ゲートは5分のスタートで、出たなりで中団からの競馬。 道中の行きっぷりは良く、シッカリと脚を溜めることが出来ていた。 4角では空いた最内をスルスルと上がって前との差を詰めて行くと、直線は勢い良く前に迫って脚を伸ばしたが、勝ち馬が一枚も二枚も上手で3着に滑り込むのが精一杯だった。 ここに至るまでは調教師が付きっきりで調整。 手綱を取った吉田隼人騎手も既走馬かと驚くほどの体幹で、馬に乗せたらやはりさすがは杉山調教師と言ったところだろう。 初戦からこの状態で走れたのはこの馬の素質の高さとも言えるし、次走は勝ち負けを期待したい。 05R ロードディライト 3歳未勝利 芝2000m 牡3 長岡 禎仁 17着13人 ゲートの出も悪く、前にも進んで行かず後方からの競馬。 そこから長岡騎手が気合いをつけて、向正面では外を突いて一気の捲りを見せた。 ただ、行き切って先頭に立つことが出来ず、そこからはズルズルと後退してしまい17着大敗。 もう少し前向きさと真面目に走る気持ちが欲しいのだが...。 大捲りを見せて馬に刺激を与えたので、次に繋がる競馬になってくれれば。 3月12日(日) 中山 11R オックスリップ アネモネステークス 芝1600m 牝3 戸崎 圭太 16着10人 ゲートは5分に出て中団からの競馬。 内々をラチ沿いに、折り合いもスムーズで手応え良く追走。 ただ、3角過ぎから一気にペースアップすると、行きっぷりが怪しくなり、直線はそのままズルズルと後退して16着。 新馬勝ちはしたが馬がまだまだ幼く、格上挑戦の壁に見事跳ね返されてしまった形。 それでも、まだまだこれからの馬だし、自己条件からの立て直しを期待したい。 阪神 05R ブライトファントム 3歳1勝クラス ダ1400m 牡3 吉田 隼人 14着7人 ゲートはまずまずも二の脚が速くすぐに先団にとりついた。 ただ、上手く先手を取れなかったせいか、揉まれたのが良くなかったのか終始内にモタれてしまっていた。 そのせいか、スピードにも乗れず14着大敗。 初ダートでいきなり2着になってからは、これで2戦連続で二けた着順。 ちょっと状態が落ちているのか、本来の良い走りが出来ていないのも事実。 それでも、ダートの適性は高いし、状態さえ戻ってくれば、勝ち負けできる能力があるのは間違いない。 08R ニューダイアリーズ 4歳上1勝クラス ダ1800m 牡4 岩田 康誠 2着2人 ゲートの出はまずまずも出して行って先団へ。 ちょっと道中の行きっぷりはイマイチで岩田騎手に気合いをつけられながらの追走。 岩田騎手のアクションにシッカリと馬も応えて外から並び掛かると、直線に入るともうひと伸びを見せて先に抜け出した勝ち馬に迫ったものの半馬身及ばず2着。 岩田騎手とも非常に手が合っていたが4角のコーナーワークでいったん離されてしまったのが痛かった。 このクラスでどうこうというよりももっと上を目指して良い馬。 1度使われて確実に良化していたし、次走こそ勝ち負けを期待したい。 11R トウシンカーリン フィリーズレビュー 芝1400m 牝3 川須 栄彦 9着17人 まずまずのスタートから、道中は中団の内々を追走。 位置取りは悪くなかったが、行きっぷりはあまり良さそうそうには見えなかった。 ただ、直線に入ってからは内の狭いところを隙間を縫うように脚を使って9着。 初芝で少し戸惑っているように見えたし、道中の手応えもあまり良くないように見えた。 それでも、直線に入ってから見せた根性と伸び脚はひと際目立って見えた。 自己条件に戻っても芝で見てみたいと思わせる内容だったのは確かだ。 次走注目。 中京 05R リミットバスター 3歳未勝利 芝2200m 牡3 岩田 望来 12着3人 ゲートの出も良く内々好位を追走。 ただ、2角の辺りで馬が止まりそうになってしまい岩田望来騎手が必死に追っつけて辛うじて前に進んで行った。 3角から4角にかけてもなんとか馬群に取り付いていたが、直線に入るとそこから巻き返すだけの余力は残っておらずズルズルと後退して13着。 パドックで見ると雰囲気は悪く見えなかったが、もう少し肉付きがあっても良さそうな体に見えた。 だがそれ以上に、道中で進んでいかなかったのが、身体的なものというよりは精神的な影響が大きいように見えたのが気がかり。 次走までにどうやって改善してくるのか。 厩舎の手腕に注目したい。 2023年 芝 (5-4-1-2-3-27)42 ダ (3-4-4-6-4-13)34 障害(0-0-0-0-0-0)0 合計(8-8-5-8-7-40)76 TOTAL 芝 (105-80-74-73-76-538)946 ダ (93-112-87-94-103-615)1104 障害(6-3-5-4-2-20)40 合計(204-195-166-171-181-1173)2090
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cellophanemaryjane · 1 year
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食べる喜びと義務
私の大好きな漫画家のひとりである杉浦茂の作品には、食べることに対するこだわりが常に描かれています。もちろん杉浦茂に限らず、水木しげるや藤子不二雄両氏など戦争経験者の描く食への渇望というものは計り知れないものがあり、それをエンターテインメントとして表現することは何よりも後世への大事なメッセージとなりうるものなのですが、杉浦茂の漫画に出てくる「食べること」というのはいつの時代の子供も持っているシンプルで無邪気な憧れが詰まっているのです。大きいケーキや脂っこい洋食など、時には咎められてしまう食べ物というのは今でも流行ったりします。
杉浦茂の漫画の主人公は、今風の安い言い方をすればチート系と呼ばれるようなものであり、彼らは皆かわいらしい顔に明晰な頭脳と勇気と技術を持ち、自分を信じて疑わない人物に描かれています。それは冒険やプロレスを愛する少年のこともあれば発明家の少年のこともあり、町の子供たちからおじさんと呼ばれる忍者の場合もあります。私は創作においてあまりに主人公だけが万能なのは良くないと思っていますが、杉浦茂の漫画の主人公たちの作為のなさは読んでいてたいへん気持ちがいいものです。作為がないというのは最近の創作においてはなかなか難しい。
そんな主人公たちも、食については人一倍こだわりを持っています。彼らは冒険の前に必ず腹ごしらえをし、悪者をやっつけたあとはみんなでテーブルを囲みお菓子を食べます。これらの作品が描かれた時代はお腹いっぱいになること、栄養を摂ることがいかに大切だったかが伺えます。杉浦茂の漫画に出てくる食べ物をざっと書き出すとまずはなによりかによりコロッケとメンチ、それを挟むためのコッペパン、まんじゅうに団子におでんに蕎麦に天丼にカツ丼、ライスカレーや夜鳴き蕎麦も出てきます。はっぴいえんどの鈴木茂が変名に使った「ほしいも小僧」。そしてどの作品にも登場する、お花の形をした謎のお菓子。私はこのお菓子をいつも丸ぼうろのようなカステラよりはやや洋風で、スコーンよりは甘いふっくらしたソフトビスケットでイメージしています。紙袋にがさっと入っていて素手で持ってもくずれず、卵を塗って焼き色がついているとなおイメージ通り。このお菓子は殿様が食べていることもあれば西部劇に出てくることもありますが、杉浦茂に時代考証などというのはあまりに意味のないことです。
杉浦茂の食への思いは実際の食べ物だけではなく、セリフや背景にもたっぷりと出てきます。
「ほしいも小僧」というのは「ドロンちび丸」に出てくる脇役なのですが、この作品は杉浦茂の代表作のひとつであり、作者自身はもちろん戸川純や岡崎京子もお気に入りの作品のようです。(私が最初に杉浦茂を知ったのは岡崎京子が「ドロンちび丸」を紹介していたからでした)「ドロンちび丸」は漫画としても読みやすく決めゼリフ満載の入門編にぴったりな一冊ですが、特に印象的なのは「まんじゅうならいつだって食べられらぁ」「だれだってそうだよ」というやりとりです。「だれだって」じゃないですよね、まんじゅうなんて。でも言い切っちゃうところがめちゃくちゃ面白い。私はあんまり餡子は好きじゃないのですが、好きなものを食べた時は「〜ならいつだって食べられらぁ」と言ってしまいます。
「猿飛佐助」に出てくる食堂に貼られた「ジャンジャン食べてポカスカ払ってスタコラ出ていくよいお客 店主」は何回読んでも面白いです。私も外食すると長居するタイプではないのでよいお客だなぁと思ったりします。「人の昼めし見たら腹へってきたよ」「三皿つまり九つ食っちゃったぁ」「天丼はいつ食ってもいいなー」「このそば安いね」とかほとんど全てのセリフが大好きです。まんじゅうも天丼もいつ食ってもいいものでは決してないですが、まんじゅうや天丼をいつ食ってもいいと思える健康さに眩しさを感じます。特に好きなのは猿飛たちが旅の途中で泊まった宿の食事が卯の花やお澄ましだと聞くと「ぞっとせんなぁ」と言うところです。私ももう中年ですが、渋い和食の良さがまだいまいちわかりません。お菓子を食べて「あまいうまい」と言ったり、なにか食べて「うまい!おいしい!」と言ったりするのはシンプルながら感激が伝わってきてマネしてしまいます。「よいにおいだプンプン」も使ってしまいます。(猿飛佐助は何度か描かれているので、このセリフはすべて同じ本に出てくるものではありません)
「アップルジャムくん」は最初は洋風のおしゃれな漫画の雰囲気を持って始まったものの、やがてスケールの大きな冒険物になり最後はなぜか貧乏長屋で暮らして終わるのですが、この後半の下町貧乏長屋編がとても面白いのです。面白いけど、主人公ジャムくんと同世代の少年が七味唐辛子の行商にやってくると、今食べているうどんに試しにかけさせた後からっぽのがま口を見せ「これを見よ」と言って追い返したり、近所の子供達のお世話を頼まれて「お金のかからないところへ行こう」と言って公園で粉末レモネード(粉レモン)を売っているおじさんから全員分の味見をさせてもらって「おかわりはいりませんよ」と言ったり、なんというか良く言えばたくましい。世界を股にかけていた漫画の主人公からの落差が面白いです。最終回も個人的には杉浦茂作品屈指の面白さです。
「ミスターロボット」に出てくる学生の下宿の壁に貼られた「勉強するにはパンよろし」というフレーズも好きです。漫画には出てきませんがコッペパンを齧りながら勉強している昔の学生の姿が浮かんできます。(そしてこの学生がそろそろ寝ようという時に言うセリフ「勉強してやったなぁ」が私は大好きです。私も今日はけっこう頑張ったなという時には「仕事してやったなぁ」とつぶやくことにしています。仕事や勉強というものはやらなくてはいけないからやるのであって、仕事や勉強がアイデンティティになるのは良くないし、こういう心持ちでいたいものです)
しかし、時に人は食べること以外に気を取られる場合もあります。私も常に食の好みや食欲が変動し、これはホルモンバランスによるものなので逆らっても無駄だとあきらめていますが、それにしても食べるということに一日中、一年中興味を持ち続けるのはなかなか難しいことです。
朝起きて今日はこれとこれを食べよう_杉浦茂風に言えば「ギョーザにタンメンといくか」という日もあれば、一粒で栄養が摂れる薬でもないかなぁという日もあります。そんな日にいつも思い出すのは「アンパン放射能」という作品に出てくる「怪星ドロップ」に住む人たちのことです。
「アンパン放射能」の主人公は発明少年ドンちゃんとその仲間たち、博士にロボットたぬきなどのキャラクターで、彼らは驚異的な科学力で世界を冒険します。ライスカレーが大好物のロボットたぬきのかわいらしさといったらないのですが、それはさておき彼らは冒険の途中「怪星ドロップ」という星に辿り着くのです。自分たちで自分たちの住む星を「怪星」と名乗るクールさもなかなかですが、そこに住む人たち(瓶をかぶったような宇宙人)の食に対するクールさもたまらないものがあります。彼らは水に薬と栄養を溶かしたものを飲み、口にするのはそれだけです。そしてお腹を空かせたドンちゃんたちに「地球のやつはばかものだね 手間をかけて食べものを食べるなんて」と言い放ちます。しかしこの「ビタミン」はドンちゃんたちにとっては「わぁまずい くさくてにがいや」という代物です。そこへ追い討ちをかけるように「これがまずいの?おまえたちはいよいよばかものだね」と言うのです。杉浦茂の漫画の登場人物というのは、ギャグ漫画というものはまあ大体そうなのですが、非常に辛辣で言いたいことを平気で言い、周りの人たちもそれを根に持ったりせずせいぜい「こいつしんぞうだなぁ」と言う程度なのですが、それにしてもこのセリフはすごい。もしかしたら、食べる喜びを常に描き続けた杉浦茂にとってこの宇宙人のセリフは、理解し合えない別の生き物というものを最もわかりやすく表現したものだったのかもしれません。藤子・F・不二雄もよく、地球より文明がずっと進んでいたり地球とは全く別の価値観を持ったよその星というモチーフを描いていました。それを「よそにはよその常識や正しさがある」とクールに表現すればするほど、他の部分のユーモアやあたたかさが伝わってくるし、大人になると作者の教養や視野の広さを感じるのですが、それはそれとして怪星ドロップに住む人たちの理屈も実によくわかる。何か食べるということに対してレビューサイトで星いくつとか、この季節はどこそこで獲れたこれを食べるべきとか、熟成肉とか、「いよいよばかものだね」と思わず言いたくもなります。(特にアンジャッシュの渡部に)食べ物というのは贅を尽くし趣向を凝らせばキリのないものですが、しかし今現在の日本ではその辺で買ってきた100円ぐらいのおにぎりやパンでも十分おいしいのです。そんな状況で食べ物にそこまでリソースを費やすのはくだらないような気もする。もちろん、たまの記念日やなんかに珍しくて美味しいものを食べたいというのは私だってそうです。見た目の可愛いお菓子や伸びまくるチーズを写真に収めたいというのもよくわかる。しかし時には、人間には食べるよりも大事なこともあるのではないかと思います。薬と栄養を溶かした水で済まして、他に打ち込まなくてはならないこともあるのではないでしょうか。そういう一方的ではないものの見方を、子供達の読む物で宇宙人の口を借りてサラッと描くことはとても大切だと思います。私も人のことをあれこ���言えるようなりっぱな人間ではないですが、コロナ禍においては「地球のやつはばかものだね」と何度も思ったし今も時々思っています。
グルメ漫画というのはすっかり定番のジャンルになりましたが杉浦茂や藤子不二雄のシンプルすぎる表現を見た後では、グルメ漫画と呼ばれる作品のわざとらしさが気になってしまいます。特に嫌いなのは「んーっ」と言ってこういう目をぎゅっと瞑るやつ(>へ<)と、「焼けた味噌の香ばしさがおいしーっ」「素朴な風味がホカホカのご飯に合うーっ」とかいうようなとても説明くさいセリフ回しです。評論してる場面だというのならまだいいのですが。私はナガノの「ちいかわ」が載った時だけモーニングを買うのですがそこに載っていた「なに食べ」を読んで、なんでみんなこんな漫画に熱中してるんだろうと思いました。「お醤油の染みたもも肉食べちゃおーっと」って普段の飯食う時にこんなこと言うやついねーよ。
ナガノの描く食べ物描写はとっても好きです。私はナガノ氏が好むすごく辛いものとかポテトにシェイクを付けるといったようなしょっぱ甘いものはあまり好きではないのですが、ちいかわやナガノのくまの食べ物描写を見て今まで「しょっぱい」というのはネガティヴなものだと思っていたので、「しょっぱくてサイコー」「しょっぱみがあって…うまッ…」というセリフにはとても驚きました。しょっぱいっていいことだったんだ!と考えを改めさせられたのです。それと「買った方が早インパラ」というのはよくわかる。いくら土井善晴が力抜いていきまひょと言ったところで作りたくない時はあります。食べたくない時もある。杉浦茂やナガノの漫画を読んでおいしそうだなと思う時はあるし、それはそれとして怪星ドロップの住人の言う通りだと思う時もあるのです。
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canty-essay · 2 years
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新しいキッチンで
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 久しぶりにケーキを焼いた。私は家族の誕生日には大体手作りのケーキを焼くことにしている。先日は夫の誕生日だった。65歳という記念すべき? 歳なので、なにかいつもとは違う感じのケーキにしようと思った。夫は硬いものが好きなので、例年ナッツ入りのケーキが多かった。今年はどんなケーキにしよう。どのレシピを使おうか、どの型を使おうか、考えてみると、最近は滅多にお菓子作りをしていなかった。
 ケーキ作りから遠のいていたのは、子どもたちが大きくなったこともあるし、介護や引っ越しが重なったこともある。私がずっと子育てをしていた時代に住んでいた中野の家には、大きな頼もしいガスオーブンがあった。中が3段にもなっていて、ケーキやらクッキーやらたくさん並べて焼いた。ケーキ型やクッキー型もずいぶんいろんなものを買った。
 上の子2人が社会人になってから、両親が年を取り、実家に近い杉並区に引っ越した。そこからガスオーブンが無い生活になり、小さな電気オーブンを量販店で買った。大半のケーキやクッキーの型は置いてきた。それでも家族の誕生日には、簡単なケーキを焼いた。
 そして山梨に引っ越してきた。小さな電気オーブンと、まだ使いそうに思ったケーキの型、電動泡立て器、粉ふるいなどは持ってきた。けれども台所の収納が少なく、お菓子作りの道具はまとめてカゴに入れ物置にしまっていた。
 山梨の家は、前に住んでいた人は別荘として夏の避暑と冬のスキーの時しか来ていなかったとのことで、築30年というものの家の状態はとてもよかった。ただ台所はお湯を沸かしたり、簡単な調理をするぐらいだったのか、流しもコンロも調理するスペースも小さく、日に3度の食事を作るにはかなり手狭だった。
 移住して1年経ち、いい大工さんと知り合ったのをきっかけに、台所をリフォームすることにした。我が家はドーム型の家なので、台所の内側の壁は直角ではない。知り合った大工さんは、数多くのドームハウスを手がけている人で、他のキッチンメーカーや工務店が難色を示したリフォームを引き受けてくれることになった。
 限られたスペースに、いかに使い勝手のよいキッチンを収めるか。ベテラン主婦?の腕の見せどころだ。私の望みは、流しやコンロのある作業台の下を、従来は扉を開けるタイプだったのを引き出しにすること。やっと手の届く吊り戸棚を、奥行きを25センチと薄くする代わりに、作業台からわずか40センチの高さにすることであった。
 作業台の材質も、細かい凹凸模様のあるステンレスから( うろこのようで、この質感が苦手だった)、滑らかな白一色の人工大理石にすることにした。大工さんの勧めで、流しも白い人工大理石にした。人工大理石とは樹脂のことで、要するにプラスチックなのだが、最近は耐熱温度も高く傷もつきにくいとのことだった。ちょっと不安もあったが、視力が弱ってくると、明るい白の方が汚れもわかりやすいと思い、踏み切ることにした。
 キッチン作業台の背面には、すでに昨年の秋に同じ大工さんに、人一人が中に入れる大きさの食品庫と、その隣にやはり薄くて低い吊り戸棚と作業台をつけてもらっていた。私はそこにお茶やお菓子をしまっているが、薄くて低い吊り戸棚は物が重ならず1列に並んで、大変使い勝手がよい。山梨に住んでいると、お店もそう無いし、冬の雪に備えて、食料品のストックも多くなるので、食品庫もつけてみてとてもよかった。
 キッチンができあがり、物置からお菓子作りの道具を取り出してきた。ほこりを洗って拭き取り、「ほら、あなたたちにもやっとついの棲家ができたわよ」と低い吊り戸棚に収めてやった。おそらく私にとっても、ここが最後のキッチンになることだろう。将来、娘たちやお嫁さんや孫たちも遊びに来て、楽しく使ってくれたら嬉しいけどなぁ。
 さて、今日のケーキは庭からよもぎを摘んできて入れてみよう。あずきも入れてみよう。でも分量の配合がわからない。ネットで調べてみる。よもぎとあずきの両方が入っているレシピは、案外見つからない。そこで、「よもぎのケーキ」と「小豆のケーキ」の別々のレシピはいくつかあるので、その中間あたりを取ることにする。
 いつも不思議に思うのだが、「パウンド型1つ分」という記述があっても、その型の大きさは書いていないことが多い。パウンド型と言っても、もとは1パウンド( ポンド=約450グラム)だったかもしれないが、現代はいろんな大きさがあるのだ。ちゃんと大きさを書いてほしいな。でもお誕生日なので、長方形のパウンド型より丸い型の方が雰囲気が出そう。
 パウンド型ひとつ分の材料を、うちにある丸い型に流し込んだ場合、高さは何センチになるのかしら。両方の体積を比べてみる? だんだん私の苦手な算数の世界になってきた。
「円柱の体積って、どうやって出すの?」夫に聞いてみる。「うーんと、直径いや、半径かける半径かける高さかける円周率かける3分の1かな」「何よ、3分の1って」「それは円錐か」「もういい、ネットで調べる」
 果たして円柱形の体積は、半径かける半径かける高さかける円周率だった。パウンド型ひとつ分の生地を丸い型に流し込むと、かなり薄くなることがわかった。ケーキといえば、厚みが4、5
センチはあるイメージだが、今うちにある電気オーブンでは火力が弱いので、なかなか火が通りそうもない。今回キッチンを新しくするときに、ガスオーブンも入れたかったのだが、今世界的な半導体不足で、オーブンはいつ入荷するかわからない状態だという。杉並時代から連れ添った電気オーブンで焼くしかない。丸く薄く焼くことにする。
 庭でよもぎを摘む。春になるとそこここに、いくらでも生えてくる。タダで生えてくるというのに、人間の身体にいい成分がたくさん入っているらしい。レシピによるとよもぎ30グラムとあるのだが、摘みたては香りが強い。ちょっと減らした方がいいかもしれない。
 キッチンに戻り、よもぎの葉を茎からむしって、ボール���中で洗い、さっとゆでざるにあげる。それをフードプロセッサーの中に少量の豆乳を入れて回す。どの道具も吊り戸棚や引き出しからスッと取り出せるので、実にスムーズだ。お料理番組みたい。
 でも豆乳の分量が少ないので、よもぎがまだ細かくなっていない。生地にの方に入れる予定だった卵をフードプロセッサーの方に入れてみよう。どうせ最後に全部合流するのだから、同じだわ。けれどもやってみると、思ったほどよもぎは細かくなっていないが、このままやろう。バターと砂糖を混ぜる。ゆであずきにも砂糖が入っているので、砂糖の量は少なめに。
 粉はレシピ通りだと小麦粉だけど、夫は今年の一月に帯状疱疹になり、鍼灸の先生から小麦粉は控えるようにと言われている。小麦粉は身体を冷やす作用があるからだそうだ。では米粉に置き換えるとして、小麦粉のときと同じ分量でいいのだろうか。ベーキングパウダーを増やすとか? わかない。同じ分量でやってみるしかない。
 こうして、よもぎあずきケーキは焼きあがった。直径18センチの丸い型に、厚みは2.5センチほどだが、この分量が電気オーブンにもちょうどよかったのだろう、中まで火が通ってる。
   夫は昼間農作業の手伝いに行っているので、お誕生日会は夕方からだ。近所に住む、最もこの町は小さいのでみんな近所なのだが、息子の友だち一人と私の友だちも一人招いた。夫の誕生日会なのに夫の友だちを呼ばないのもおかしいが、夫の年齢の移住者は少ないので、まあそうなったのだ。
 「6」と「5」の数字型ロウソクを立てる。そういえば、50歳の時に50本立てた時は大変だった。ケーキは穴だらけになるし、炎が大きくなって恐かった。それ以来、数字のロウソクを立てている。ドイツにいる娘たちも、オンラインで参加してもらう。あちらはまだ朝の8時だったが、日曜日なのでそれぞれ家にいた。
 こちら4人とドイツから2人で「ハッピーバースデー」を歌う。夫がロウソクを吹き消す。ケーキを切り分ける。さて気になるお味は・・・ふわふわのスポンジではなくて、しっかりした硬めの食感。よもぎの筋は気にならずほのかな香りと、小豆も入り甘過ぎない甘さで、「大人のケーキ」としてよかったのではないか。
 今回改めて、我が家のキッチンが文字通り身の丈にあった、使いやすいキッチンであることを実感した。キッチンさん、私たちまだまだがんばるからよろしくね。
 
 
  2022年6月
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valt-house · 2 years
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焼杉☆
こんにちは😊
焼杉板の外壁リフォーム。
まず、既存の焼杉板の外壁を剥がします。
内部は土壁の為、慎重に1枚1枚剥がしていきます。
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そして、丁寧に張っていきます。
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焼杉をつかうメリットは、なんと言っても耐久性が高いことですね✨
30年以上ノーメンテナンスで維持できる外壁材なんですよ🫢
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完成✨
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casesurf · 6 years
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太宰府の茶室 外壁調整中! #焼杉外壁 #安恒組 #お茶室 #住宅 #architexture #minimal #minimalism #minimalist #japanesearchitecture #modernarchitecture
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tanisekkei · 4 years
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#焼杉板 のワークショップに参加しました! #木材は奥が深くて勉強になる #外壁に採用してみたい https://www.instagram.com/p/B78KEl6gcCs/?igshid=6rvelxqpt9su
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kachoushi · 2 years
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各地句会報
花鳥誌 令和4年3月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年12月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
しとしとと雨しとしとと冬近し 喜代子 護りうけ思ひ絡まる毛糸編む さとみ 冬河や網打つ人は何を漁る 都 冬怒濤雄島は人を寄せ付けず 同 寂聴の過去は激しく榾燃える 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月2日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
秋風や消えゆく物にますほ貝 雪 蓑虫の纏へる物の哀れさよ 同 亡き友の顔をかぞへて師走かな 匠 裘かくしに去年の映画の券 同 なんとなく交はす言葉にある師走 かづを こころして願掛けをせむ神還り 数幸 恋多き尼の死悼む歳の暮れ 清女 仲よしの三人の婆おでん酒 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
枯葉積む蝶のむくろを嵩として はるか 乃木将軍の墓ひとりぼち冬の蠅 佑天 枯葉舞ふ異人の墓は仰向けに 伊豫 赤信号ぬるき懐炉は胸の奥 ゆう子 冬霞あふひの墓の見つからず 佑天 黄落にころんと転び笑ひをり 久 坊城雀冬晴を祓ひに来 順子 十字墓影を寝かせて冬ぬくし 秋尚 冬の日に白装束の透きとほる きみよ
岡田順子選 特選句
百度石在らば祈らむ冬空に 炳子 墓一つ極月一つあるごとし 伊豫 冬晴や絵画館やや浮かみたり 佑天 塋域は枯野とならむ魂の黙 ゆう子 元勲の墓冬帝の貌をして 俊樹 極月の指墓碑銘を愛しみ 千種 冬晴や虚子の見守る墓一基 三郎 懐旧の情とは極月の男 千種 抱擁すマリアは寒き手を拡げ 俊樹 蝶も無き冬の墓標となりしかな 同 けふあたり上へと魂の日向ぼこ 慶月
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
面影山に半襟掛けて時雨虹 美智子 冬ぬくし赤子を丸く抱いてをり 栄子 冬ざれや修築の碑は沖を見て すみ子 ざらざらの風紋壁画冬日吸ふ 悦子 色鳥の木戸を飾りて飛び去りぬ 宇太郎 黄落の色に染まりて町の風 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
冬日落つ老いのひと日の終りけり 独舟 ペーチカやレコード針の飛ぶところ 晶子 君知るや時空を超える除夜の鐘 同 悴みて錠剤一つ転がりぬ 寛子 樽前山を背負ひ堂々たる雄鹿 のりこ 魔女の口笛かも知れぬ虎落笛 岬月 天空の乱れし夜の虎落笛 同 クロークに寒さ預けて席に着く 同 恋心捨てしを叱咤虎落笛 同 五稜郭兵を鎮める雪しきり 雅春 冬虹を翔け上らんと鳥一羽 同 榾爆ぜる音にも温みありにけり 慧子 故郷は遠し一夜の雪二尺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 ますかた句会 栗林圭魚選 特選句
みちしるべなき分かれ径枇杷の花 秋尚 中子師と歩みし坂ぞ枇杷の花 三無 杉樽に醤油の香り枇杷の花 ゆう子 新聞の折り目ずれなく漱石忌 同 枇杷の花不穏なること無き日々よ 同 布団干す母手作りの重さかな 多美女 立ち止まり見る人もなく枇杷の花 白陶 いぶかりつ人恋ふ猫や漱石忌 百合子 烏瓜色仕上りて句碑頭上 三無 日を回しながらゆつくり紅葉散る 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月13日 武生花鳥俳句会(十二月十三日) 坊城俊樹選 特選句
色鳥の風と光に遊びをり 中山昭子 色足袋をはいていよいよ籠りけり 上嶋昭子 落つるもの大地に還し山眠る みす枝 一灯のともる社や神の留守 英美子 極月にして捨つるべきもの何もなし 世詩明 冬麗やこの郷土にて生かさるる 信子 吾町に煙突のなきクリスマス ただし 時雨るるや振子時計の重き音 信子 天界の星座の見ゆる大枯木 みす枝 妻が留守する小春日でありにけり 世詩明 天帝の光射す庭冬の蝶 錦子 誰かれと言はず着ぶくれ句座にあり 英美子 身籠りてふくらむ夢や毛糸編む 同 街路灯夜霧のうるむ一直線 一枝 外套の襟立て警邏街の辻 三四郎 外海も内海も凪石蕗の花 中山昭子 何処見るでなき見つめゐる日向ぼこ 英美子 鴨一羽急に羽搏き黙破る みす枝
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令和3年12月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
金色の曙杉や冬日向 美貴 お喋りは徐々に大声冬日向 あき子 松籟に静けさつのる炭手前 同 冬日向旧姓残る裁縫箱 美貴 山寺の燃える紅葉に冬日差し 迪子 ひと畝の冬菜を残し寺の畑 秋尚 彩りに冬菜を入れて中華粥 迪子 尉もまたかぐはしきもの桜炭 三無 晴れし日は富士仰ぎ見ゆ冬菜畑 貴薫 黒糖の飴舐め冬菜畑入る 同
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令和3年12月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
乾きたる白杖の音や枯木道 登美子 初めての柚子湯子の手に一つづつ 裕子 冬タイヤ着け替へる音響く町 紀子 根深持ち友わが家を探し来る 令子 母と娘のふところ温め根深汁 同 甥つ子の来福めがけ霰降る 紀子 冬夜空指輪のやうな月蝕を 光子
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令和3年12月14日 萩花鳥句会
リハビリの迎へ待つ間や著ぶくれて 祐子 月蝕や三代並び膝毛布 美恵子 姿変へ伏兵地球を凍らせる 健雄 交差点スマホの生徒息白し 吉之 句仲間の声懐かしや忘年会 陽子 けたけたと笑ふみどり児日向ぼこ ゆかり まつしろな書類重ぬる年の暮 明子 彼の宿の達磨火鉢を懐かしむ 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
竜胆の花がこんなに似合ふ墓 雪 考へのあるとも見えぬ懐手 同 木犀の香にほころびの見えそめし 同 機嫌よく水の軽さや紙漉女 眞喜栄 音のなき竹百幹の霜の声 同 枯菊をくべ足し仕舞ふ畑仕事 同 マスクして美人の顔を半分に 清女 丸太棒の如き大根もて余す��同 嘗つて僧と梅見の宿の河豚料理 ただし 渡来仏残る若狭に牡蠣筏 千代子 越に棲み訛は二つ石蕗の花 同 青空に別れに来たか赤とんぼ 輝子 冬帝の足音もなく来る越路 かづを 黒手帳終へし師走の赤手帳 高畑和子 ふぐと汁喰べて睡むたくなりにけり ただし 鴨浮寝何れか父やら母子やら 玲子 酔漢の愚痴の繰り言忘年会 みす枝 大根を抜きて土の香漂へり 富子 虎落笛白きもの皆吹き飛ばす 山田和子
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令和3年12月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
重力の強くなりたる冬至前 久 遥か行く貉の怪や枯野径 三無 裸木の一木領す群れ鴉 菟生 寒鴉鳴くまだ釣果なき釣人に 佑天 神鈴を鳴らす冬帝鎮むまで 慶月 冬木立天は奪へるもの奪ふ 慶月 冬ざれの谷戸田貫く風太し 三無 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 焚火の香まさをな空へ消えゆけり 眞理子 古鏡なす日輪弾く冬の沼 菟生 燃えつきの悪き焚火やむじな池 千種
栗林圭魚選 特選句
痛きほどの青空尖る冬芽かな 斉 初霜の葉脈白く浮き立たせ 貴薫 霜枯の行く手阻みし杭一つ 炳子 女坂とても険しき水仙花 芙佐子 朝霜を畦の日蔭に消し忘れ 秋尚 田の氷罪あるごとく割られけり 千種 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 烏瓜空眩しみて破れけり 久子 霜光る崩るるままの藁ぼつち 炳子
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令和3年12月21日 鯖江花鳥俳句会
新米を上り框にどさと置く 上嶋昭子 難儀やなあと呟きて懐手 同 真砂女の句厨に貼れば時雨くる 同 実印を押して腕組む冬座敷 同 寒雀あやとりの子に近づきぬ 同 秋霜や左近の陣に残る石 同 床の間の螺鈿煌めき冬座敷 中山昭子 暖炉燃ゆ三重奏の楽豊か 同 蓑虫の蓑の衰へ如何にせん 雪 炉話や若き日の恋爆ぜてをり みす枝 船頭の笑はせ上手冬日焼 洋子 奈落とも思ふ夜更けの雪起し 一涓
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令和3年12月22日 第四十四回近松忌記念俳句大会 坊城俊樹選 特選句
お歯黒をつけし女の近松忌 世詩明 男云ふ今際の言葉近松忌 雪 心中はむかしがたりや近松忌 遊子 近松忌雨の鳥語を供華として かづを 忍び泣くお初時雨や近松忌 ただし 近松忌盗人被りの成駒屋 道夫 南座の木戸に盛塩近松忌 同 あでやかな傘をすぼめて近松忌 上嶋昭子 しぐるるや胸のほのほは消えもせず 同 近松忌今も名残の七曲り 節子 許されぬ恋の道行き雪深し 同 近松忌皆口紅の濃かりけり 匠 日野山の晴れて時雨れて近松忌 同 手枕の味を忘れて近松忌 千代子 恋に燃えし寂聴逝けり近松忌 みす枝 人情の深まる里や近松忌 同 近松忌お初の恋はありのまま 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
棘の威の死して残れる枯茨 洋子 クリスマス会果てまこと神の闇 古賀睦子 山の端にしたたる銀河神楽宿 佐和 独り三味線せめて一手間熱燗に 勝利 熱燗に火宅を忘れおほほほほ 美穂 棋士決めの王手の響き冬座敷 吉田睦子 スイミング二秒縮めて聖夜の灯 桂 北窓を塞ぎて画布の静かな絵 朝子 お尻立て鳰はするりと異次元へ 勝利 胴長と漁網干しゐる舟小春 由紀子 熱燗や三巡目なるあの話 成子 音楽会敢へて師走を忘れたく さえこ かりそめに置く一本の冬の薔薇 由紀子 凍星や阿修羅は泪とどめたり 久恵
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kazuya-ikezoi · 2 years
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さぬき市の焼杉をつかった平屋、 点検に伺いました。 板塀は、造園屋さんとご主人のコラボ作。 色落ちや日焼けで馴染むようにと、無塗装仕上げです。 建物共に、味が出てくる経年変化を 楽しむ家づくり。 もうしばらくで植え込みに入ります! 気になる点や質問があれば、気軽にコメント、 DMお願いします! 他にも様々なお家をHPで紹介しているので @kazuya_ikezoi からとんで見てみてください。 よかったらフォローもお願いします。 #片流れ屋根 #外壁焼杉 #焼杉の家 #焼杉 #外観デザイン #外観 #シンプル外観 #玄関を隠す #外構デザイン #外構計画 #板塀 #施主手配 #施主工事 #設計士とつくる家 #設計事務所とつくる家 #香川 #愛媛 #大阪 #徳島 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/CiChiMGPvEj/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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umaggon627 · 2 years
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杉山厩舎2022年9月10、11日
節目の180勝…今週はセントライト記念!! 杉山厩舎LINEスタンプ line.me/S/sticker/13219494 #杉山厩舎 #オフィシャルだよww 9月10日(土) 中京 06R タイセイエピソード 3歳上1勝クラス ダ1800m 牡3 松若 風馬 1着3人 ゲートは5分のスタート。 ゆっくり馬なりでの追走だったが、ペースが遅かったのとタガノが早めに動いたことでエピソードも持ってかれ気味に進出。 それでもある程度は我慢出来ていたし、内に入れて3、4角でもう一度息を入れることができたのが良かった。 直線もワンテンポツーテンポ追い出しを我慢すると、ラスト2Fで逃げたスキピオを一気に交わすと2着馬の追撃を凌いで1着でゴール。 前走は直線で不利を受けた影響もあって不完全燃焼だったが、今回はスムーズな走りができた。 また、松若騎手の進言もあって距離延長がプラスになったのも確か。 距離に幅ができたし、時計的な課題はあるがクラスが上がっても良い走りを期待したい。 07R ストームゾーン 3歳上1勝クラス ダ1200m 牡3 松若 風馬 11着4人 大出遅れ。 ゲートを出ないというなんとも言えないスタートとなってしまった。 時間にして2秒から2.5秒くらい。 単純計算とは行かないがまともなら掲示板争いは出来ていた数字にはなる。 それくらい大きな出遅れとなってしまったし、以前から言っているようにゲートは厩舎としての課題。 馬の問題ではあるのだが、それをどうするのかは人間の仕事。 考える必要のある問題だ。 まともならもっとやれる馬だし、次走での巻き返しを期待したい。 09R スズカルビコン 日進特別 ダ1800m 牡4 加藤 祥太 6着8人 ゲートはまずまずも出ムチを入れて押して押して先団好位を確保。 流れには乗ってスムーズな走りは出来ていたが、3角過ぎからペースが上がると追っ付け通しの怪しい手応え。 それでも、直線は粘りを見せて6着。 内容はここ2戦に比べて悪くはなかったが、気性的にズブいのかスピードが足りていないのか、判断はしかねるがちょっとクラスの壁に阻まれている印象も。 こういう脚抜きが良い馬場の方が合っているのかもしれないが、まだもうしばらくは様子見が必要だろう。 12R ケイサンフリーゼ 3歳上2勝クラス ダ1200m 牝4 松若 風馬 5着4人 ゲートは速かったが内に速い馬がいて、好位からの競馬となった。 終始内々でロスのない走りはできていたが、勝ち馬が作り出したハイペースの流れは厳しく、さすがに最後はいっぱいになってしまい5着に敗れた。 初の1200m戦でいきなりこの流れを経験できたことは次に繋がるだろう。 次走さらなる前進を期待したい。 ただ、上位馬は減量騎手ばかりで…。 9月11日(日) 中山 11R ベレヌス 京成杯オータムハンデ 芝1600m 牡5 西村 淳也 5着4人 シュリ除外で楽にハナへ。 しかし、3分3厘態勢が決まったところで岩田騎手のミッキーブリランテが一気に来て、ハナに立たれてしまった。 ただ、そこで慌てず我慢させた西村騎手はナイス判断だった。 4角ではもう一度前に馬体を併せに行ったものの追いつけず、そこから一杯になるかと思われたが直線は思った以上の粘りを見せて5着に頑張った。 自分の形ではない中、57キロ背負ってこの内容。馬は完全に本格化したと言っても良いだろう。 ただ、今日のような展開は逃げ馬の宿命とも言うべきで、いかにマイペースで走れるかが今後もカギとなる。 胸前の筋肉は逞しく、今の体つきを見ると短距離やダートでも良さそうだ。 11R ミスニューヨーク 京成杯オータムハンデ 芝1600m 牝5 M.デムーロ 4着3人 ゲートもシッカリ出てある程度のポジションを取りに行った。 好位で追走も非常にスムーズに走れていたし、位置取りしても悪くはなかった。 ただ、いざ追い出すと前は狭くなるし、外にも出せない厳しい状況。 ゴール前強引にこじ開けたところを突っ込んだが4着が精一杯。 ターコイズSのような直線一気をイメージしていたものの、馬場的にもこれが精一杯の��りか。 ミルコ騎手が戻って早々に「ついてない��とひと言。 枠順が災いして外に出せなかったのが痛かったが、クリノの松岡騎手の通ったラインを走れていれば突き抜けていただろう。 それでもスローペースの展開の中頑張っているのも確か。ゴール前にミルコ騎手が強引にクリノにぶつけて裁決に呼ばれたのもご愛敬。 ぜひ、次走での巻き返しを期待したい。 中京 03R ルフレーヴ 2歳未勝利 芝1400m 牡2 川田 将雅 7着3人 5分にゲートを出て、前を見ながら先団好位を追走。 ただ、行きっぷりがイマイチで終始追っ付け通し。 なかな���ギアが上がらない走り。 直線も行き場を失って外に持ち出すロスも確かにあったが、最後までなだれ込むようにしか脚を使えず7着に敗れた。 距離短縮で脚が溜まらなかったか。 ちょっと1400mは短かったか。 距離延長で見直したい。 07R ルヴェルジェ 3歳上1勝クラス ダ1200m 牝3 ▲服部 寿希 2着3人 5分にゲートを出ると多少行きたがるところもあったが我慢して先団好位を追走。 内々でロスなく走れていたし、直線外に持ち出すタイミングもバッチリ。 勝ち馬には及ばなかったものの、ゴール前は少し前に出ていたかと思ったが2着同着。 ノルマンディークラブから大抜擢された服部騎手もクラブの懇親会を前に最低限の仕事は出来たのではないか。 単独での2着かと思ったが同着となってしまったのは、直線でずっと同じ手前で走っていたのが影響したか。 この辺りは今後の課題だが、このクラスは能力上位だしすぐに順番がまわってくるだろう。 2022年 芝 (20-9-11-9-9-70)128 ダ (11-10-13-15-16-67)132 障害(0-0-0-2-0-2)4 合計(31-19-24-26-25-139)264 TOTAL 芝 (95-69-68-66-67-492)857 ダ (79-97-78-82-93-586)1015 障害(6-3-5-4-2-20)40 合計(180-169-151-152-162-1098)1912
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a-frame-japan · 4 years
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友人と一緒に焼杉作り🔥🔥🔥 杉板を3枚使って煙突を組み、下から火をつけると勢いよく燃えます。 これから外壁にどんどん貼っていきます!🛠 - Making “yakisugi“- burned cider panels - with our good friend 😊👍 We did the traditional way, making a chimney with three panels and putting on fire from the bottom. 🔥We’re finishing the outside with them! - #aframe #buildingahouse #selfbuild #burnedwood #exterior #エクステリア #セルフビルド #いえづくり #焼杉 #焼杉板 (Yuza-machi Akumi-gun, Yamagata, Japan) https://www.instagram.com/p/B7RxT8Ng3Pr/?igshid=1hd8ipr4t91lf
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2ttf · 12 years
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Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖ×ØÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
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kitaorio · 2 years
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縄と絹
 よく知っている道ではある。しかし、日が沈みきってしまうと、さすがに漆黒の中を泳ぐように歩かなければならなかった。  男は好き好んでこの時間に外出していたわけではない。不意の用にふりまわされ、いやいやながらこんな時間に外出しなければならなかった。あせる気持ちを押さえつつ、それでいて周りに最大限の気配りをして、何者かが出てきたらすぐに逃げる心づもりだけはしていた。  ただ、そこまで気を付けていても、牛車の落とし物を踏むまで気づけず、粘着質の感触を足の裏にまんべんなく感じてから、がっかりとした気持ちで地面に足を擦り付けるような有り様では、たかが知れているのであった。  この辺り一帯では追い剥ぎが横行し、金品を持っていかれるだけならばまだいいのだが、最近聞いた話では、男であれば膾のように刃で刻まれ、女であれば散々慰みものにされたあげく、飽きられると顔では誰だかわからないぐらいに傷めつけられ、河原に打ち捨てられていたのだという。  男は、その話を聞いてからというもの、よっぽどの用がない限りは寄り合いにも顔を出さず、日が傾き始めると戸締まりを入念にし、何があろうと夜が明けるまで寝ていることにしていた。  今日は運が悪いことに、寺の持ち回りがめぐってきてしまい、こういう時には用が重なるもので、寺までの間にある兄の家で雑用に駆り出されていた。急いで用事を済ませて帰路についたのだが、道も半ばまで行かないうちに日は完全に隠れてしまったのだった。  人里ではあるが、屋敷のやたらと長い壁で囲まれた道は、どこにも隠れるところがなく、かといって暗がりではどこに誰かがいても気づけず、腹わたにむずむずとした不安と焦燥が走り続けていたのだった。  壁に沿い歩き続けていたのだが、自分の足音の速さとは違う、小石がぶつかり合う重く小さい跳打音がした。早足で歩いていたのだが、天敵にあった小動物のように反応し、そちらに目をむけた。もちろん見えるわけではないが、用心深く、もし、そちらに何かあったらすぐに逆方向に逃げようと腰を低くし、どうとでも飛び出せるように足に力をためた。  音のした方向からは、小石の上を柔らかなかたまりが転がるような音と、かすかに、赤子の声に似た、か細くなにかに媚びているような甘さのある鳴き声がした。白猫だったのだろう、目をこらしてみるとぼんやりと猫らしき影が見え、大きな影に小さな影がしきりにじゃれついているような動きが感じられた。  そうとわかるまでにすっかり肝を冷やし、腹のなかには心地の悪い塊がころがり、体温をなくした鼻の先は鋳型にいれた砂のようにホロホロと崩れていってしまうような感覚と、それとは逆に頬を緊張の帯が締め付けていた。  だが、猫だとわかると、汗までもが凍ってしまったようなおののきが消え、普段と同じように栄養が行き渡り、ナスを思わせる下膨れ気味の輪郭に若干の血の気が戻ったのである。  全身にびっしりとかいた汗が、夜風に吹かれて冷えるのを待つまでもなく、帰路への足取りを戻そうと足を動かしたときである。さっきまでなかったであろう生暖かい壁にぶつかった。顔をあげようとするより先に、低く濁った声の「にゃあ」という声でそれが人だとわかったのであった。  逃げようにも肩におかれた分厚い手にわしづかみにされ、手のひらの熱が体の芯まで握られているような恐怖を感じさせたのである。なによりも、腰が抜けてしまい立っているのがやっとなのであった。  顔に雷が落ちたような衝撃が走ると、手まりのように地面に顔が打ち付けられ、砂利の冷たさがおでこといい唇といい、顔中から温度を奪った。  こちらがなにかを言おうとする間もなく、棒かなにかで背や腕を剛打され、無意識に顔をかばおうと頭を抱えると、脛や腰骨の辺りを執拗に打ち続けた。どれぐらいの時間がたったかわからないが、全身に夕立を受けたように棒が降り注ぎ、もはや打たれていない所はないだろうと思えるほどであった。 さっきと同じように低くつぶれた声が聞こえた。 「声を出さずにおとなしくしてろ、持ってるものと着ているものを置いていけば殺しはしない」  とにかくこの暴力の嵐から逃げたい一心で、懐にいれていた若干の金から着物、果ては草履に至るまでを声を殺し、しかし抑えきれない嗚咽の中差し出した。差し出したといっても、立ち上がることができず、地面の上を転がりながら裸になり脱いだものをまとめたにすぎないのだが。  男のそばに立ち、出されたものを足で体のそばに寄せると「よし、そのまま黙って立ち去れば命は助けてやろう」と言い放った。その言葉を聞くと、四足になり生まれたばかりの子牛のようによろめきながら逃げようとした。そのとき、男の秘所をめがけ、下駄履きの足が蹴りあげたのであった。  痛さのあまり声にならない悲鳴、それこそ牛蛙が鳴いている最中に踏みつけられたような声を発すると、両手で蹴られたところを抱え込み動けなくなってしまったのだった。  ぼそっと「残念だなあ、せっかく生かして逃がしてやろうとしたのに」と残念そうにない抑揚で呟き、腰にさしていた鉈を振り上げた。  数時間が過ぎ、朝日のなか、清々しい空気とどこまでも青く広がる空の下、役人たちは野次馬と格闘していた。  道の真ん中に転がっている裸の男は、全身に刀傷、それも鋭い刃物ではなく力任せに叩ききられたような傷があった。切られている最中に自分を守ろうとしたのか、手をあげた拍子に叩き切られたのであろう、体から離れたところに指が転がっていたのである。  役人たちは検分もそこそこに、この犠牲者をいち早く処理してしまうことに頭が一杯であった。事故でも何でもいいので、この事件を無かったことにしてしまいたかったのである。  役人たちには共通の反省があった。  あるときのこと、似たようにボロ切れのようになって果てている男があった。  犯人を見つけるのは簡単ではなかったが、疑わしき人間は数人見つかった。ある若手の役人が、その中でも特に疑わしき人間に対し事件のあった時間に何をしていたのか聞きにいったのである。  役人は、手入れがほとんどされていない掘っ立て小屋のなかで、寝床にころがる、丸太を思わせるような大男を前にしていた。入った瞬間は真っ暗であり目が慣れるまでなにも見えず、馴染んできた頃に見えた男に少しばかり怯んだのだが、もとより正義感のみでこの仕事をしている彼はそれを表に出さず、なおかつ冷静な口ぶりで事件のあったその時間のことを聞いたのである。  聞かれたことに対して一言「寝てた」と言うと、相��わらず顔をこちらに向けないまま寝返りをうった。  なげやりな返事にたいして、役人としての念入れのつもりで、追い打ちの質問をしたのであったが、言い終わらないうちに寝床の上で頭だけこっちに向けると、じっとこちらを睨み付けていたのである。  昼間から寝ているくせに赤黒く日焼けした顔は、ボサボサの髪に伸び放題の髭が顔を覆い、杉玉に目鼻をつけたようなものなのだが、こちらをにらむ目は野犬のそれに近く、凍ったような殺意が眼差しから伝わってきた。  じっとこちらを見つめると、はじめの答えと同じように「寝てた」と答え、めんどくさそうにまた寝床に頭を据えたのである。  その夜のこと、一件の火事があった。  若き役人の家で火が起こり、生まれてからまだ、四季を一周していないような赤子も犠牲になったのである。  この火事を検分したときに役人たちは縮み上がったのであった。  焼け跡から見つけ出された奥方と子供は、そのような状態になっているにも関わらず刀傷のような怪我のあとが見てとれた。  一家の主である若き役人は家のなかではなく、庭に生えている桐の木に縛り付けられた姿でみつかった。  体は執拗に殴られたのか全身が腫れ上がり、縄が身体中の至るところに食い込んでいた。顔だけは殴られなかったのかほぼ無傷であり、足元に広がっている血だまりのなかに転がっていたのである。  同僚は検分も早々に、早く眠らせてやろうと体を横たえさせ、そして頭も一緒にしてやろうとしたのである。  不自然に二重に噛ませられている猿ぐつわをはずすと、口に当たるところに小さな手が二つ押し込められていた。それを見た同僚は胃から込み上げてくるものを押さえきれず、庭の端にかけて行くと内容物を込み上げてくるままぶちまけていたのだった。  出るものもなくなり一息つくと頭を抱え震え始め、そのまま仕事が遂行できなくなったのである。その後、しばらく床につき、風の噂では発作的に震え動けなくなることがいまだにあるのだという。  その現場を知っている役人は学んだのである、捕らえてはいけないやつがいて、そいつに嫌疑の目を向けるだけですべてを失うということを。  朝あった事件は人々の噂の種にはなるものの、生活の流れは変わらず、夕方の市はその日仕入れた品物をすべて売ってしまおうと店じまい前の賑わいで包まれていた。  丸太のように大きい風体は市場の雑踏のなかですら目立ち、このあたりの人間であれば、その風貌からか話題にすればすぐに分かる程度には知られていたのではあるが、店主の間では特に悪い噂はなかった。言葉は荒く、声も大きい、よく食べよく飲むが、金離れがよく、気持ちよく付き合える客だったからである。  いつものように夕食後の腹ごなしのつもりか市場にならぶ品々を冷やかして回り、酒やツマミにするのであろう干し肉などを手にしていた。  店じまいをするような時間にこの辺りを走る車はあまり無いのだが、人混みを掻き分けるように、とは言え、牛車であるから迅速にというわけにはいかないのだが、それでも急いでいるつもりで走り抜けようとしていた。  ちょうど店主との無駄話をしていたこの男の前を通りがかったとき、風の拍子かスダレがめくり上がり中の様子が見えたのである。強い夕日がちょうど正面から照らすようになり、桜色の着物に包まれた、まっすぐな長い髪の下にある女の顔が目に入ったのである。  男にはどのようにその出会いを言葉にしていいのかわからなかったが、心のなかに、今までの日常にあった真冬の獣道のようなざらざらとした風景に、春の風が吹いたのである。  その心の変容に、どうしていいのかわからず、阿呆のように佇んでしまったのであった。  男が持ち合わせている感情は、力と一緒になり表に出るか、もしくは酒でぼやけた思考力のなかで垣間見る劣情ぐらいなのであった。  冬の朝に見かけた氷柱のように透明で、それでいて暖かく優しい感情など感じたことがなかったのである。  市場で買って帰った酒を浴びるように飲みながらも、頭のなかでは酒のまどろみを完全に押さえ込み、頭の中では夕日のなかで見た娘の顔がいつまでも消えず、別のことを考えようとしても、また娘のことを想い、夜の深い時間が過ぎていったのであった。  ほとんど寝ることができなかった男は、普段であれば昼過ぎまで寝てそれから表に出るのだが、この日に限りどうすることもできず朝早くから表に出た。  朝なのである。  新鮮な陽の光に、世の中のよどみもくすみもすべてが消毒され、高く吸い込まれそうなほどに青い空の下、木々は夜露に濡れ輝いているのである。男の今までの粗野な日常とは違う世界がそこにあっであった。  男の中にあった柔らかく暖かいものが何だかわからなかったが、この朝の清涼のなかにいたいと思わせるものがあり、目的もなくうろうろと歩いていたのである。  市場からそう遠くない屋敷が集まった一角にさしかかったとき、門が開き付きの者が牛車を引いて出てきたのである。夕日のなかで見たのと変わらぬ車をじっと見つめ、少しでも中に誰が乗っているか見えないかとじっと見つめていたのである。  昨日のようにはっきりと見えることはなかったが、かろうじてあった隙間から頬の辺りがかすかに見えたのである。  男の胸は落ち着きなく暴れまわり、頭のなかは乙女のほほのような桜色の夢想に包まれていたのである。  酒で焼けすっかり濁ってしまった彼の声で話しかけるのもはばかられるような感情に男自身が驚いていたのである。  それまでは誰であろうと何が起ころうと目についた奴に声をかけるなどというのは造作もないことで、そこで戸惑うことなどなかったのであった。  男は牛車のなかにいる娘をもう一目見たい、どうしていいのかわからないがそばにいたいと思い始めるようになった。  それから男の生活は変わった。酒に浸って過ごす夜はなくなり、呑んだとしてもつぶれるような飲み方はしなくなり、また、昼過ぎ、やもすれば夕方まで寝ていたような生活だったのが朝起きるようになったのである。  男のなかで、娘に合ったときに心のなかに流れた暖かく清潔な感情が汚れないようにしたのである。  はじめのうちは、そのような真似事もできたのだが、事ある毎に屋敷の前に出向き、胸をたら鳴らせて待ち続けても、娘をのせた牛車が出てくることもなく、暴力と奪取で生計をたてていた男にとって、それをやめてしまうと食うに困ってしまうのである。  己の中の矛盾は感じながら、空腹に耐えかね、いつものように真夜中の闇に紛れ込み獲物を待ったのである。  人が通りかかるが、男が仕事している現場を見つけられにくい、という相反する条件を満たした場所というのはそうはない。  水��の分水路わきにある道具置き場の影で、ただひたすらじっと蟻地獄のように獲物を待ち構えていたのであった。  もはや、獲物の大小は構わず、かかってきた獲物をとらえるだけであり、ただただ単純な狩りであった。  遠くの方から車の音が聞こえ、久しぶりの仕事に大物がかかってくれるとは運が向いているのかと喜んでいた。  牛車が目の前に通りかかるまで待ち、ちょうど牛が目の前に来たところで手のひらほどの石を牛に投げつけた。痛みに暴れる牛に注意が向いた隙に、付き人を鉈ではらった。  牛が暴れてるにもかかわらず、なだめている様子がないのを不審に思ったのか、車から顔を出した中年男性をこん棒で殴り、引きずり出した。  そして、いつもやっているように一通り殴る蹴る、すべてを奪い取ってから殺め、そして、それで仕事は終わった。  久しぶりの仕事で大きな獲物が得られたことに、今までであれば少しは喜んだのだが、清廉な身になり娘に近づきたいという気持ちがそうはさせなかった。  朝を待ち、手に入れた金で腹を満たし、一息つく。今での自分とは違う清らかな体に生まれ変わろうとしているのにもかかわらず、変わらない自分にある汚濁をどうやったら追い出せるかに頭を悩ませていたのである。  市場の外れに腰掛け、呼吸する袋のように何もなくぼんやりと空を眺めていると、見覚えのある牛車が先を急ぐように通り抜けていった。  確証はなかったが、微かな望み、それもその姿の端でもいいから見たいという想いから、距離を置きつつ、ついていったのである。  屋敷とは違う方向に走っていった車は、男が見覚えのあるところに差し掛かった。  ちょうど、夜に仕事した場所である。  そして、その現場に差し掛かるといつものように役人どもが野次馬を遠ざけていたが、その牛車は少し止められただけで通された。  現場に散乱した数々を見て車の中から若い女のすすり泣く声がし、野次馬に紛れてその車を凝視していた男の目に、娘の頬が涙で濡れるのが見えたのであった。
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tsubakicraft · 2 years
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木工舎の整理棚作りと納屋の修繕
先週末は道具の整理棚を追加していました。 木工舎の壁全面に整理棚を固定するバーの取付けを手伝ってもらって一気に終わらせました。 前日は組鑿の棚だけ作りましたが、今回、鋸、ヤスリ、鉋、スケール、クランプなどを作りました。 だいぶ木工舎内が整頓されてきました。 日曜日は人手が多いので、一人ではやれない納屋の外壁の修繕をしました。 灯取りのためにポリカーボネート板で窓を作ります。 納屋自体が築年数が長いために歪んでいて、ぴったりの寸法に作るのが難しいので現物合わせしながらの組み立てです。 立派な造りの古民家の施設ですので雰囲気を壊したくありません。古く見せるために壁に使用する杉板を焼きました。これも人手が多かったので何人かに手伝ってもらいましたが、初めて体験する人もいました。 こんな感じに仮組み。 これを壁に取り付けます。古くなった壁に取り付けても違和感は少ないと思います。 …
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hi-highmt · 3 years
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念願の武甲山
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前回の焼山と横瀬二子山からよく見えた、秩父の武甲山に登ってきました。
前日の午後に山友のYさんからお誘いがあり、出先でしたが迷うこと無く快諾し、行き先は私の希望で即決(家からも遠くにシルエットが見えるので、いつか登りたいとず〜っと思っていたのです)! 彼女の山友Eさん(初対面)と3人で、文字通り姦しく賑やかに歩いて来ました。
横瀬駅からは登山口までは徒歩だと2時間弱ですが、3人なのでタクシーで。 予約はせずに来ましたが、他の方の迎車で来ていた運転手さんに声を掛けて1台呼んでもらい、その間にトイレを済ませ、色んな意味で楽してスムーズに登山口まで行けました(タクシーだと15分くらいで2,220円)。
ちなみに、登山口近辺は携帯電話の電波圏外。 GPSアプリがなかなか立ち上がらず焦りました(計画書を立てていたので暫く粘ったら使えるようになりましたが…)。
広めの登山道を少し登ると、LOGMOGというカフェ&ショップがあり、壁には「鹿肉入りソーセージホットドッグ」など、気になるメニューが…。 この写真↑の左手には、可愛いヤギも飼われていましたよ。 こちらへ下山する場合は、帰りに寄るのに丁度良いですね。
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暫くは、左手に沢を見ながら歩きます。 水が澄んでいてとっても綺麗。 途中、養魚場らしき所(魚はおらず)もありました。
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ただ、こんな感じで↑崩落している箇所もあるので要注意! (ここは山側を迂回して進めるようになっています)
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ちょっとスケルトンな橋。足元に注意して渡るYさん。
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不��滝。細いけれど綺麗。
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不動滝の水場にはペットボトルが並んでいます。 「山頂トイレの水が不足しているので、運べる方はお願いします」とのことでしたが、私にはちょっと厳しいのでパスしました…。
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「この橋は1名ずつ渡ってください」とのことで、後ろで待っているEさん。
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「がんばって」の文字に励まされます。 この辺から、暑さに耐えかねて帽子を脱ぎ、髪を縛って歩きました。
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こんな感じの緩めの登山道と九十九折りの繰り返し。
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何度か九十九折りを上っていくと「あと60分」とのお知らせ。
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でも、同じ大杉の広場には「約50分」と。…短くなるならまぁ良いか。 登山口が既に標高515mだったので、気付けば標高1,000mに居ました。
ここには丸太のベンチが4基ほどあったので小休止を取りました。 が、お父さん(もしくはお祖父さん?)と2人で登っていた4〜5才ぐらいの男の子は「座って休もうぜ」と言われても「ヤダ、休まない!一気に山頂まで行きたいのー!」と首を振って頑なに休憩を拒否。 機関車トーマスのリュックの肩ベルトを握りしめて、直立している姿が何とも可愛らしかった…。
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で、休憩後は私の嫌いな木の階段と九十九折りが何度かあって…。
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山頂手前の広場までやって来ました!
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広場の東側には綺麗な水洗トイレもあります。
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山頂へは、御嶽神社の境内を抜けて右手の道を進みます。
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秩父の神社って、狛犬のオオカミ率が高いな…。
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武甲山の山頂、標高1,304m。 意外と狭い…だからみんな下でランチしてるのね〜。 セメントの掘削のために削られている北側には、フェンスと柵があります。
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山頂からは秩父の町が一望できます。 遠くの山は少し霞んでいますが、赤城山や榛名山も見えるようです。 ススキの穂は、もう一息で開くかな…秋になりつつあるのを感じます。 上手く写っていませんが、空に黒く見える点々はトンボの群れ。
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神社前の広場に下りてランチを済ませ、浦山口方面へ下ります。
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体力と時間があれば、シラジクボ→小持山→大持山と繋いで名郷バス停へ下りるという手もあるんだけど…。 欲張らずに、大持山と小持山はまた今度トライしますかね。
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途中、景色の良いポイントがありました。 こっち側には雲があるな〜。
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長者屋敷の頭の分岐。ちょっとした広場と大きめの岩があるだけです。 標識が錆びすぎてて字が読めない…。
この辺りで、今回も発破音が聞こえて来ました。削ってますねぇ。
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ここにはシロヨメナ(白嫁菜)が沢山咲いていました。
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美味しそうに見えるキノコも…。ヤマドリダケモドキでしょうか? うーん、キノコは難しい。間違って食べたら大変です。
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この辺りのススキはもう穂が開いていました。秋ですね〜。
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シンプルな熊出没注意の看板。まぁ居ますよね、秩父なら。 そう言えば幼少の頃の秩父での家族旅行の写真に、旅館にあった熊の剥製と撮ったものがあったな…あれは地元の熊だったのかしら。
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標識は所々に出てくるので、迷う心配はなさそうです。
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しばらく下ると、木の橋が見えて来ました。
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右手に沢を見ながら下ると、大きな滝がありました。 登山道から2~3mほど脇道へ入ると、滝の全貌が見えるポイントがあります。
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登山口まで下りて来ました。 標識には登山届けのポストが設置されています。 ここからはひたすら緩い林道を下っていきます。
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登山口には「通行止め」とありますが、問題なく歩いて来られました。
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林道の脇には花びらみたいな朱色のキノコ。 ヒイロチャワンタケ(緋色茶碗茸)でしょうか?
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シソ科のメハジキ(目弾)。別名ヤクモソウ(益母草)。 山中には花が少なかったけれど、この林道には他にも色々と咲いていました。
途中、大きなトノサマガエルが仰向けで死んでいて、3人で悲鳴を上げて大騒ぎ。 後ろから来た男性、違う意味で驚かれましたよね。お騒がせしました…。
それにしても、この林道歩きが思いのほか長い! 少し広めの場所を見つけ、敷物を敷いて靴を脱いで足を休めつつ、のんびり長めのティータイムを楽しみました(林道には背を向けて)。 こういうことが出来るのは、女子登山ならではなんだよな〜。
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林道もそろそろ終わる頃、2段(よく見ると奥にもう1段)の滝が。 この林道はずっと沢沿いを歩けるので、夏にも良いかも。
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滝のすぐ脇には珍しい色合いの鳥居。
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切り立った崖の下には陶芸の工房とお蕎麦屋さん。 カフェもあるようで、駅方面からは若者や親子連れも何組か歩いて来ました。
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浦山口の駅からは熊倉山も見えました。 ここの御手洗い(改札の内側)も、とっても綺麗。
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帰りの電車内から見えた武甲山(ガラスに車内の照明が…)。 うーん、北側はだいぶ削られてるなぁ…。また来るね〜!
ここのところ単独での山行が続いていましたが、やっぱりお喋りしながらの登山は楽しいですね〜♫ 花や景色の写真は少なくなるけれど、1人だと長くて辛く感じる下りも本当にあっという間でした。
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peak-hunt-boy · 3 years
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生の輪郭ー谷川連峰登山
8月27、28日の両日、群馬県みなかみ町の谷川岳を含む登山コース「馬蹄形」を縦走してきた。
朝4時半のアラームで起き、上下にスポーツ用のタイツを履いて身体に圧がかかると、いよいよ、という感じがする。前日までに必要な荷物を詰めておいたザック、カメラバッグ、道中に食べるおやつを車に投げ入れて、5時半。エンジンをかける。
東北道に入ると、太陽が昇るに連れて細かい雲がだんだんに切れていく。Siriに適当な音楽を頼むと、宇多田ヒカルのAutomaticが始まった。軽やかな気分になる。30分ぐらい走り、群馬県をめがけて北関東道へ。片道約2時間のドライブだ。
谷川岳へはロープウェイを使って標高を稼げる。営業時間は午前8時から。30分ほど前に麓の駅に到着。荷物を少しだけ整理し、車を出る。エレベーターで6階に。10人ぐらい並んでいる列に混じり、片道チケットを1200円ちょっとで購入。さらに上の階へスロープを使って上がり、複数の登山者とゴンドラに乗り込む。
8月は週末の天気が悪く、行きたいと思う日に山に来れない日が続いた。27日はしっかり晴れた。ロープウェイの降り場からリフトを使って天神平まで行く。利用者はまばら。400円と少しの料金を支払い、ザックと一緒に腰をかけて、静かに丘の上を上がる。5分ぐらいで到着する。
岩肌が露出して白っぽい山肌。今から目指す山頂を写真に収め、ハイカーたちが歩き出す。年齢はやや高めの人たちが多い。西黒尾根のルートはきついけど、ここなら確かに手軽に登れるだろう。午前9時手前、谷川岳を目指して歩き始める。
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今日の目的地は蓬峠にある蓬ヒュッテ。そこでテントを張る。そのための装備を揃えてきた。岩場が多い山道を他のハイカーと距離をとって、ひたすら行く。谷川岳山頂に向かう途中から、ガスが立ち込めて来ていた。
谷川岳は「耳」と呼ばれるピークが2つある。さらに2座超えたところに、今日1日目の目的地がある。2つ目を超えて先を進む。ガスは晴れないままだ。霧に包まれながら歩いていく。
道中、右側の崖にせり出している岩肌に四角くくり抜かれたような黒いものが見えた。よく近づいて見ると、それが遭難者を弔うものだとわかった。一瞬だけガスが晴れたときに見える山肌は絶壁そのもので、ここでコケたら落ちる感じなのだろうと震えた。遭難事故は今年のゴールデンウィークにも起きている(https://yamap.com/magazine/28285) 。
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歩くのに慎重になりたいのに、ガスが晴れたら、体を燃やすように太陽が照りつけてきた。切り立った崖を過ぎたあたりで、休憩を挟みながら歩く。ガスは濃くなったり晴れたりを繰り返した。霧の中での笹原は天国かどこか、俗世とはかけ離れた場所のように思えた。
蓬ヒュッテに着いた午後3時半ごろには、へとへとになっていた。すでに3組がテントを張っている。受付をし、テントを組み立て、片道10分程度の水場まで水を汲みにいく。
ガス火で湯を沸かしてそうめんを茹で、もってきたレトルトカレーに突っ込んで食べる。ザックには暇つぶしようにとレイチェル・カーソン『沈黙の春』を突っ込んで来たのだけど、疲れて結局読まないまま寝てしまった。日が落ちた後、雨が降って来た。雨のテンションが変わっていくのを、フライに打ち付ける音で感じながら眠った。
朝3時半、目を覚ました。雨はしばらく前に止んだみたいだ。テントから顔を出すと、南の空に星が光っていた。西側の朝日岳は暗さの度合いで、稜線がなんとなくわかった。湯を沸かし、インスタントコーヒーの粉末をマグに溶かして体を温めた。
日が昇り、テントをたたんで出かける。肌寒いが、上着は着ない。昨日すでに着ていた2組は先に出発した。今日は歩行距離10kmで、昨日よりも長い。下山もあるので、よりしんどい活動となる。
最初の七つ小屋山までは、腰より高い笹の原っぱを分けるように進む。足元の様子がわからず、小さくない石があればつまずく。
朝日岳に着くころには、朝汲んだ水は残っていなかった。山頂手前にある水場があり、再度補給。人は水がないと生きていけないというのは、太陽に焼かれないとわからないのかもしれない。山頂でプロテインバーを食べ、下山に漕ぎ出す。ここから残り3座で終わりだ。
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山行中、もっともしんどいのは朝日岳を過ぎてからだった。
昨日と違ってガスが立ち込めることはなく、終始太陽が照りつけた。岩山なので日陰になるような木が生えているわけでなく、自分よりも背の低い高山植物を愛でる余裕もなく、体力が急激に減った。途中の岩場で30分ごとに休憩するとか、常に自分の今の状態に気をつけていないと簡単に熱中症になる。太陽と戦っているみたいだった。
この日朝日岳のピストンを目指してるハイカーとすれ違いながら、息を切らして進む。白毛門に着くころまでの記憶はあいまい。登っては降りての繰り返し。
今、何しているんだろうと、やっていることが頭の中ではっきりしなかった。少し止まって遠くに目をやると、山の稜線は相変わらず綺麗だった。綺麗だけど、何もしてくれない。早く帰りたいと思った瞬間から、山は抜け出すべき場所になってしまった。
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白毛門の下山は、ほぼクライミングに近い岩場。岩に向かって体を向けて、1動作ずつ体を下へ持っていく。幸運なことに太陽が雲に隠れていた。
自分の汗と虫除けスプレーが混ざった匂いが鼻につく。早く帰りたい。山行中にこれほど俗世が恋しくなるとは思わなかった。しんどくてたまらない時、湧き上がる雑念にすら怒りの感情が湧き上がるのとわかった。早く帰って風呂に帰りたい、途中のコンビニで入浴剤とプロテインを買うんだ。いやクソだろ。役に立たないことを考えるな。目の前は砂利道。うっかり滑ったらどうすんだよ。集中しなければ。なぜか。帰るためだ。帰ったら...。
目に入る植物の背が高くなり、午後3時を迎える前、疲れ果てて大きな杉の木にザックを下ろし、5分ぐらい仮眠をとった。そこでふと谷川岳ロープウェイの駐車場の営業時間を調べると、ここからはペースを上げないと間に合わないと悟った。すぐにザックを背負い直した。
樹林帯は杉の根が階段のようになるからペースを上げるのは容易だったけど、ここまでの疲労が一気にきた。普通なら左右交互に足を置く場所は感覚的にわかるのに、おぼつかなくなる。息を整えながらでないと危険だ。
尾根沿いを下るルートは比較的急な道のりだった。足を踏み外してしまったら終わるので、ストックを使ってバランスを取りながら駆け下りた。
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正直、この山行は楽しくはなかった。明らかな準備不足があったし、太陽の威力を甘く見積もり過ぎていた。休憩時間をもっと加味して計画を練る必要があった。もっていく食料のカロリーを意識すべきだったし、前日もっと食べておくべきだった。
営業終了3分前。帰巣本能だろこれ、という体の働きに感謝にしながらザックを後部座席に投げ入れ、靴を履き替えて駐車場を出た。間に合った。
帰り道、音楽を流してとSiriに頼むと、また宇多田ヒカルを流した。桜流し。宇多田ヒカルが死を歌った曲のうちの一つ。
暮れゆく関越道を走り抜ける。あまりにしんどい瞬間が多かった1日だった。こうして車を運転していることが、不思議に感じられた。
最後の行程でずっこけて、山で気を失っていても不思議じゃなかったし、どちからの足がつってしまうことだってあり得た。歯を食いしばって耐えるしかないほど両膝が痛んでいてもおかしくなかった。実際、帰りの車では両膝はとても痛んだ。
「開いたばかりの花が散るのを、見ていた木立のやるせなきかな」。綺麗な山の景色は、何も助けにならなかった。山肌の広がりを見届けるための場所は、終盤の自分には残されていなかったからだ。木立の存在を歌に込めた歌手のように、散りゆく可能性があった自分自身を帰路で強く意識した。
日が落ちて東北道に戻るころには、別の日常を生きている感覚になっていた。これは27日の続きなのだろうか。大げさなのは承知だが、人生が一度この世とは別のところに行っていたという感じ。今までの山行と明らかに体感が違った。
ハイカーでタレントの仲川希良さんが以前、インスタの質問ストーリーで「どうして登山するの?」という質問に「自分自身の輪郭をはっきりさせるため」と答えていた記憶がある。なぜ山に登るのか。問いを打ち砕いて生を奪えるような威力が、今回の環境にはあった。
俗世から一度離れることで、俗世のことがよくわかるという趣旨だと思っていたけど、この離れる行為が行き過ぎる場合だってある。綺麗な景色に見とれていたら、文字通り足元を救われ、谷地に落ちて行ってしまうからだ。帰ってきたことが偶然だったように感じられる危険を冒してしまったことを、書いて、刻んでおく。人生を仕切り直すような2日間だった。
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