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#深圳は中国のシリコンバレー
ari0921 · 2 years
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月3日(月曜日)
     通巻7177号 
 ウイグル書記に「栄転」した馬興瑞は、なぜ次期政治局人事で注目されるのか?
宇宙航空ミサイル分野の花形「哈爾浜工業大学」教授、副学長を経験した実績
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 唐突に深セン書記から新卿ウイグル自治区党委員会書記に「栄転」した馬興瑞は、なぜ次記政治局人事で注目されるのか?
 第一に彼は宇宙航空ミサイル分野で、軍の花形となった戦略ミサイル部隊に直結する哈爾浜工業大学教授、副学長を経験しているからだ。
 第二に中国にシリコンバレーとして経済発展のめざましい深センの書記兼広東省省長だった。このポジションは歴代がそうであったように無言裡の躍進が約束されている。
 鍵は深センという急発展の都会にある。
 最初に深センを「見た」のは1970年代央、香港のホンハム駅からのんびりと汽車で行く(特急も新幹線もなかった)。国境の羅府のひとつ手前の駅からタクシー運転手が乗り込んできた「国境展望台まで安く行くから」とセールス。双眼鏡が設置されていた。中国は未だ鎖国していた。
(嗚呼、あれがレッドチャイナか)という感じだった。遠景にはみすぼらしい風景が展開していた。
 80年代初頭だったと記憶するが、実際に深センに足を踏み入れたのは香港から旅行代理店が斡旋する日帰りツアーで、別刷のヴィザが日帰りなのに必要だった。写真二枚。外国人ツアーに紛れ込んだ。香港の波止場から蛇口港へ、揺れるフェリーに乗って。当時は広東省宝安県で、人口は2万人程度だった。ガイドが当方の服装、靴、時計に異様な興味を持っていることが分かった。
 およそ文明化に遅れ、冷蔵庫は普及しておらず、もちろんエアコンはない。肉を天日のもと、屋台で売っていてビールもぬるい。時代遅れの電化製品と古着屋、貧しい漁村だった。歩道は舗装されておらず、行き交う車は滅法少なかった。
 広州市までバスに揺られ、花園ホテルのバアで休憩。「あんた日本人か。所属する単位は何か?」と聞かれ、職業は自由に選べると答えると信じられない顔つきだった。広州市は中国一先進的な都会だが、当時、外国人が宿泊できるのは花園ホテルと中国飯店、東方飯店くらいだった。いまは無数の高層ホテルがあり、広州は中国一の所得を誇る。広州の繁華街をあるくと「ここは銀座か」と錯覚するほどに繁栄している。
 トウ小平の南巡講話があり、先富論が叫ばれ、勝手気ままな投資も認められ、香港華僑、ついで台湾華僑が本格進出を始める。窓口は深センで、国境の橋にあった旅行代理店で、日本円で26000円を支払い、半年有効の数字ヴィザが取得できた。ものの20分だった。東京の中国大使館で不愉快な思いをしてヴィザを取得する必要がなくなった。
 改革開放が本格化し、のっぽビルが建つようになると、深セン駅前には闇両替、妖しげなポルノ、薬屋には「長生きできる妙薬」とか。「80歳でも大丈夫」とか。電機部品の秋葉原のような安普請のデパートがあった。スマホどころが、電話機が並んでいて、旅行客は貸し電話屋に飛びこんであちこちに電話をかけていた。甲高い音響というより壮大な雑音が町中に響き渡った。
 町はまだ普請中、道路は囚人が工事をしていた。何かハリウッド映画のスタジオを拡大したような風景で駅突き当たりのシャングリラホテルの最上階レストランから市内の全景が見渡せた。町辻のテントでは、横流しのセータやネクタイが山となって信じられないほど安い値段で売られていた。
 
 以後、所要で香港へ行くたびに、深センに足を延ばし、何回か通っている裡に高層ビルが競うように林立し、地下鉄が縦横に、そして日本人向けのナイトクラブに妖しげなホテル。筆者の定宿は駅前のボロ旅館で一泊3000円前後だった。
 いまとは逆で香港の中間階層のサラリーマンは、香港のマンションが高くて手が出ないので、深センでマンションを買い、毎日、およそ35万人が香港へ通勤していた。三洋電機の深セン工場を取材したこともあった。
 いまの深センは中国のシリコンバレー、ハイテク企業が蝟集し、テンセント、ファーウェイ、鴻海精密等々。日本人学校もある。人口は1760万人。高層ビルは350棟以上。飛行場は二つ。株式市場もできた。新幹線は武漢とも、上海とも繋がった。広州市経済圏とはマカオ対岸の珠海、仏山、中山、東莞と広州市までの沿線衛星都市が急発展し、メガロポリスの人口は1800万人くらいだろうか、広州市経済圏と深センを併せると上海メガロポリスを超える経済力がある。
 だからこそ広州市、深セン市、そして広東省の書記に誰がなるかが、北京、上海と並んで注目を集めるのである。 
 広東は革命元帥のひとり葉剣英とその一族が長く治め、下放されたトウ小平を梅県で匿った。剣英の子、葉選平を説得して北京へ呼び寄せ、ようやく広東の経済力を手にしたトウ小平は、広東省書記、広州市書記を中央から任命した。だから広東省書記を経験した李長春、張徳生、王洋が政治局常務委員となり、同書記経験組の胡春華(副首相)に次期人事のスポットがあたり、中央の大幹部への確実な階段となる。
 しかもシリコンバレーで繁栄を築いた深セン特別市の書記を経験すると、さらに早い出世階段を駆け上る。
 近年、張高麗、李鴻忠、そして先月、深セン市書記兼務広東省長の馬興瑞が、新彊ウイグル自治区書記に移動し、「悪代官」と呼ばれる陳全国と交替することになった。前者ふたりは政治局常務委員に上り詰めた。したがって馬興瑞の政治局入りは確実である。
張高麗はテニスの女王との不倫関係がばらされ、スケベジジィとして有名になったが、天津特別市書記からトップセブン入りした。そのあとの李鴻忠も2016年以来、天津市党委員会書記である。
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hiyoko-channnel · 2 years
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【速報】中国中心都市 深圳市でロックダウン!はオミクロン株 感染拡大急増!「パラリンピック閉会式のタイミングに合わせた?」
【速報】中国中心都市の深圳市、ロックダウン 全市民に3回のPCR検査を指示。住宅地、工場は封鎖式管理を実施し、出入りを制限。エネルギーや食糧以外の企業はリモートワークか生産活動中止に。小売店、薬局、医療機関、外食(デリバリーのみ)以外の店舗は運営中止。バス、地下鉄は運行中止。 深圳から離れることは原則禁止で、どうしても必要な場合には24時間以内のPCR検査陰性証明を取得すること。14日から20日まで上述の措置を実施するとのこと。 「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれる深圳でのロックダウン、生産活動中止は中国のみならず、世界的に大きな影響を与えそうです。 中国ではオミクロン株の影響により、新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。12日の感染者数は前日から3倍増の1807人に。この数は有症状のみで、無症状は1455人です。 https://news.yahoo.co.jp/…
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trexboy76 · 3 years
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#weekly #東洋経済 #business #ビジネス #비지니스 #economy #日本 #독서그램 #세줄평 21/1/8-13 2020/11/21published 特集 #デジタル 大国 #中国 특집 #디지털 대국#중국 #アリババ や#テンセント などが構築したデジタルプラットフォームの活用などを通じて、中国の現地ビジネスを展開する日本企業は、その市場で得たノウハウを日本や世界市場にも適用することができると予想するみたいだ 알리바바나 텐센트 등이 구축한 디지털 플랫폼의 활용 등을 통해 중국 현지 비지니스를 전개하는 일본 기업은 그 시장에서 얻은 노하우를 일본이나 글로벌 시장에도 적용할 수 있을 것이라 전망하는 것 같다 中国のハイテク企業と提携して中国や日本のビジネスを展開したり、アジアのシリコンバレーと呼ばれる中国の深圳のベンチャーキャピタルファンドに出資したりする日本企業の方式が紹介されていて、コロナ危機の2020年にもプラスの経済成長率で終えた中国の有望企業 を確認することができる 중국 하이테크 기업과 제휴하여 중국 혹은 일본 비지니스를 전개한다거나 아시아의 실리콘벨리라는 중국 심천의 벤쳐 캐피탈 펀드에 출자하는 일본 기업의 방식이 소개되어 있고 코로나 위기의 2020년도 플러스 경제성장률로 마친 중국의 유망 기업들을 확인할 수 있다 今回は中国の調査報道メディアとして名高い財新という媒体の記事をそのまま載せるやり方も取っている 이번에는 중국의 조사 보도 media로 유명한 #caixin 이라고 하는 매체의 기사를 그대로 싣는 방식도 취하고있다 #alibaba #阿里巴巴 #tencent #腾讯 #美団 #支付宝 #panasonic #ec #香港 #softbank #健康碼 #wechat #smartphone #dx (矢田川) https://www.instagram.com/p/CJ_9xeaA-2G/?igshid=2oiijg48qrcw
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hotmilk203 · 6 years
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エコシステム
12月16日
あいかわらず読書デー。昼頃のろのろ起きて渋谷でご飯たべた後、ずっと喫茶店で読書してた。ラカンの本を読み終わす。
あとNewsweekタイムズの中国深圳のエコシステムの話を読む。
(順調にいけば...) 半導体設計で就職するんで、電子製造業のエコシステムの話がちらつくんだけど、何も知らなかったのでその辺の記事を読む。
(深圳とは中国のシリコンバレーともいわれる香港の北側にある都市で、複数の企業が協調的に分業をすることで収益を高める構造を、生態系になぞらえいてエコシステムって呼ぶ。 深圳では電子製造業の設計、組み立て、販売をそれぞれを専門とする企業が存在してて、それぞれで分業することで、各企業が高い利益を上げているとのこと)
日本の半導体企業で生き残ってるところは、設計と生産を自前でやる垂直統合型の商売がまだ競争力を失ってない分野のメーカーで、(東芝のメモリ、ソニーの光センサ、ルネサスの車載ICなど)、これから各企業はどうなっていくのか、という感じ。これは、アカデミック界の競争力と、俺の給料にも直結するんや...。
喫茶店が閉店して、外歩いてたら彼女から電話が来て、フニフニはなしながら家に帰宅した。
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mizuseaki-web · 4 years
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「中小企業も海外を目指せ!!~グローバル人財の見極め方と育て方~」
「萩原直哉の“スロー・トーク”」第68回 2019年11月4日放送
中小企業専門のM&Aプロデューサー 萩原直哉さんが、その経験から中小企業経営に役立ちそうな様々な話をゆる~くスローにお届けする番組です。 水世はアシスタントさせていただいています。(^^)/
海外で頑張る日本企業も増えてきているものの、中小企業は未だに「海外といってもどうしたらいいの?」という会社が多いのが現状。そこで今回は、企業の海外進出や海外戦略をサポートする、「伝説の男」にお越しいただきました。 ゲストは、株式会社グローバルビジネスラボ代表取締役の杉本伸氏! 杉本さんは、あの1998年長野オリンピックの感動的なエンディング・・・世界中の選手が一緒になって「WAになって踊ろう」を踊る企画を総指揮したご本人。 これまでのご経験を交えて、最新の中国(上海や深圳)の話題や、シリコンバレーの事情などをお聞きしつつ、グローバル人材の育て方について詳しくお教えいただきます!
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s-shenzhen · 7 years
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2017年4月 ニコ技深圳観察会
深圳は、香港の隣に位置する中国南方の熱くて面白い都市だ。チームラボの@tks(高須 正和)さんが、ボランティアでこの街を紹介するツアーをご企画下さっていて、今回は4月4日から6日までの3日間の日程だった。 前半2日間は、組込エンジニアの@sunasajiも参加して、深圳の熱さを見ることができた。そこで印象に残ったポイントを、5個のキーワードでまとめてみる。華強北電気街、モバイルペイメント、シェアリングサービス、深圳速度、エコシステム、だ。ちなみに今回の他の参加者のブログは、こちらからリンクが張られる予定となっている。→第7回ニコ技深圳観察会(2017年04月) 感想まとめ:tks(高須 正和)のブロマガ - ブロマガ
■1. 華強北電気街が熱い
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深圳の華強北には、秋葉原の20倍とも30倍とも言われる広大な電気街が広がっている。秋葉原のラジオセンターのような小規模店舗が、1フロアに200店舗といった単位でつまっており、1つのビルに複数のフロアがある。こういったビルが、街の中に10棟以上あると言えば規模感が想像できるだろうか。ビルごとに商品の傾向も違い、タブレットばかり売っているビルや、スマホケースなどのオプションパーツを大量に売っているビルや、バッテリや液晶や基板等のパーツばかり売っているビルもある。 日本の量販店と違うのは、同業の店舗が同じ場所に集積していることで、たとえばLEDフロアには似たようなLEDを扱う夥しい数の店舗が軒を連ねている。何かを買おうとすると何個欲しいか聞かれ、多数注文すれば安くなる。小売店というより、卸売市場のイメージが近いかもしれない。また、バラ詰めされたパーツを店頭でパッケージングしていたり、スマートフォンを分解したり部品を磨いたりしている店舗もある。異なる企業の、箱詰め工程や、営業所や、修理センターや、ショーウィンドーが、同じフロアに詰まっているカオスな街が、華強北なのだ。フロアに並ぶ小さな店舗は、深圳地域に広がる幾多の工場と繋がっている。 また、街の移り変わりの速さも、華強北の面白い所だ。半年前に見た店舗が別の店になっていたり、ヘルスケアやスマート家電のエリアが拡大していたり、教育用ロボットの展示品が増えていたりする。新しいものの発見や流行の観測には向いた街だと思う。 ただし、ここで売られているものの品質は、ピンキリらしい。中国では不良品を後から返品しようとしても渋られる。このため現地の友人は、電気製品を買う前に通電してみたり、キーボードを買う前に全部のキーの動作確認をしたりしていた。ここで確実な買い物をしたければ、買い方や信頼できる店を知っている人と行くのが良いと思う。
■2. モバイルペイメントの普及が熱い 深圳では、QRコードベースのモバイルペイメントが普及している。チャットアプリ「微信」で使える「微信支付(WeChat Payment)」と、専用アプリの「支付宝(Alipay)」だ。街中の至る所に、これらで使えるQRコードがあふれており、スマホケースの購入から大衆食堂の支払いまで、スマートフォンだけで済ませることができる。日本ではSuica等のICカードベースの電子決済が普及しているけれど、お金の受け取りには専用の読み取り機が必要だ。QRコードなら、お店もコードを紙に印刷して張り出すだけで済むし、支払いも受け取りもスマートフォンで完結する。レジの代わりに、二次元コードと電卓がカウンターの主役だ。
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個人間送金も、連絡先交換のノリでその場で画面にQRコードを見せれば、好きな金額をスマートフォンからスマートフォンに送ることができる。さらにアプリのアカウントは銀行口座の残高と結びつけることができ、面倒なチャージの心配も無い。決済の詳細な履歴はアプリ内で確認できて便利である。深圳では、最先端のフィンテックが日常となり、現金が過去の遺物になろうとしている。
■3. シェアリングサービスが熱い 深圳の街中では、長い距離を歩く必要がない。乗り捨て自由の安価なレンタル自転車が至るところに転がっているからだ。車体にはQRコードか車体番号が書かれたナンバープレートが付いており、スマートフォンを使って鍵を開錠すればいつでも借りられる。返す時も鍵を掛けてアプリで返却ボタンを押すだけ。中には壊れた車体や個人が勝手に鍵を掛けている車体もあるが、使える自転車も多数置かれているので全体としては問題にならない。人の多さや渋滞といった中国の社会課題が、ハードウェアと、使いやすいアプリと、まとまった資本投入で実験的に解決されている様子を、目の当たりにできる。
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また、ここでは携帯の電池切れが死活問題になるので、モバイルバッテリーをレンタルする自販機が設置されている。1時間は無料で、その後はレンタル代が掛かる仕組みになっている。自分で充電しなくても使いたいときに充電済のパックを借りられる、便利な仕組みである。
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■4. 深圳速度が熱い 1979年に時の指導者の鄧小平により経済特区に指定されて以来、成長の一途を辿る深圳は、深圳速度といわれる猛烈な発展スピードで知られる。毎年のように路線が増える地下鉄の路線図や、40年で林立した高層ビルの群れを見るとその規模がわかる。深圳の街を見下ろす蓮花山公園からは、整然と並ぶビルを観ることができ、国策と資本投下を得た計画都市の成長に思いを馳せることができる。
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深圳の市民中心駅近くの深圳博物館では、市の歴史を振り返る資料が多く展示されている。その中に、1979年から右肩上がりに伸び続ける一人あたりGDPと可処分所得のグラフがある。共産圏にありながら、経済発展を牽引し豊かになり続けている驚異の地なのである。
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深圳速度の秘密の一端は、都市としては長い歴史を持たないが故の、柔軟性の高さにあると思う。深圳には中国各地から若者が集まっており、平均年齢は約30歳だという。当然誰でもスマートフォンを持っているし、ITや新技術への適応力も高い。ある見学先では、ご講演下さった方と名刺交換しようとしたところ、「名刺とかメールは時代遅れだよね、今時はチャットで会話すれば話は済むから」と言われ、実際にチャットのやりとりがその場で始まって、速度の意味を思い知ることになった。 深圳では、Tencent や Huawei や ZTE 等のIT系の巨大企業も育っており、世界の工場から、ITの先進都市へと発展を遂げている。Tencentに至ってはこの春に株式時価総額世界ランキング10位にランクインし、アプリ売上では世界一になっている。なお今回の観察会では、3日目に Tencent も訪問しているけれど、私は残念ながら参加しなかったので、その様子については他の参加者のブログを参照されたい。
■5. ハードウェアを生み出すエコシステムが熱い
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観察会では、ハードウェアベンチャーへの投資企業であるHAXや、深圳のメイカースペースの先駆けの柴火創客空間や、グローバルなメイカーたちが集まる華強北国際創客中心や、現地で主に日本向けの電子生産を担うジェネシス社等、たいへん刺激的な現場をいくつも見せて貰うことができた。見てきた熱量を全て伝えるには私の筆力が足りないけれど、特に印象に残ったエコシステムの話を列挙しておく。これらに関心があれば、観察会主催者の@tks(高須 正和) さんや寄稿者の皆さんが書かれた、「メイカーズのエコシステム」という本が参考になる。深圳に関心を持った人は、ぜひ手に取ってみてほしい。→書籍:メイカーズのエコシステム ~新しいモノづくりがとまらない~(ニコ技深圳観察会):tks(高須 正和)のブロマガ - ブロマガ
・深圳には、メイカーが集まる場所と、機材と、人脈と、工場と、投資家が集まっている。それらが車で例えば1時間でアクセスできる圏内にあって、相互に素早く助け合える仕組みが出来上がっており、ハードウェアのシリコンバレーとなっている。ただしソフト技術には未熟な面もある。 ・海賊版の携帯(山塞、シャンザイ)のゲリラ的な製造で培われた生産技術が、近年の先進的なハードウェアスタートアップが生まれる土壌となった。 ・共通化された電子製品の基板(公板、ゴンバン)とプラスチック成形用の金型(公模、ゴンモ)が流通しており、共通部分がモジュール化されている。これらを活用することにより、短期間に完成品を開発できるシステムができている。 ・Arduino、Seeedといったオープンハードウェアのプラットフォームが成功しており、少量生産でも市場に出すことが可能になっている。一方で、社内だけで何年も掛けて開発する日本の大企業的な手法は時代遅れとなっている。多数の人が全員同意して進める仕組みからはイノベーションは生まれない。 ・深圳には朝から晩まで行動できるパワフルな人が多い。 ・深圳の有力IT企業は政府にも政策提案をして実行している。 ・機材はどのメイカースペースも大差はない。違うのは、経験とエコシステムである。 ・ジェネシス社がメイカーから依頼を受ける場合、外装の3Dモデルデータと、プリント基板の回路図(ガーバー)と、PCBAの部品リスト(BOM)の3点セットが欲しい。また最終的に目指す売上数や価格といった予算感も重要。最後に、世の中に無い良いアイデアを持っているか、まじめか、依頼者の「人」をとにかく見る。 ・上流で設計されたものが売れるものではなくなってきている。ソフトに関連するものや、若い人が作りたいものが要る。ただのモノではなく、サービスに近いものが必要。
以上、1週間ほどで見た深圳の印象を書いたけれど、きっと深圳だけの話ではない部分も含むと思うし、中国のわずかの部分に触れただけだと思う。それでも模造品の製造工場ばかりの未開国という印象は吹き飛んだし、深圳の持つ熱気やハードの強さは感じられた。日本より数歩先を行く分野もあり、イノベーションやデザインの探求やメイカーとしての目線など、共感できる面も多いことも実感できた。よくわからないまま見下したり恐れたりしている場合ではなく、隣国の地の利や共通の文化を生かして知り合って、強みと弱みを補完し合う関係ができれば、面白い未来が作れるように思う。
最後に、30人も参加するツアーで各所とご調整して下さって熱い解説をして下さった@tks(高須 正和)さんと、一緒にご参加下さった参加者の皆さんに感謝します。中国深圳に詳しかったり、報道や研究に関わっていたり、VRやアートや電子工作やアプリ開発やMake活動で活躍されている人も多く、参加者の方からも大いに刺激をうけて大変楽しい数日でした。参加者が面白いのもニコ技深圳観察会の魅力だと思っています。今後もどこかで繋がる気がしています、その時に面白い物を出せるメイカーでいたいと思います。
■おまけ 深圳旅行記 (更新したら追記します) 2016年10月 ・深圳探訪まとめ  Maker Faireと華強北に行った時のまとめ記事 。
2017年4月 ・羽田から関空経由で香港へ  羽田国内線に前泊して、hkexpressで香港へ。途中、大阪で燃料補給。 ・香港空港で焼鵝脾飯  空港で美味しい焼鵝脾飯を頂く。 ・香港に入国し深水埗電気街へ行く  香港の電気街、深水埗に行く。 ・深水埗電気街  深水埗の市街とSIM屋台。 ・深水埗の街並み  深水埗の街並みとローストグース。 ・名創優品  日本の某店に似てるチェーン。 ・中国聯通香港のプリペイドSIMに実名登録する(現地)  現地で実名登録。今はオンラインでも登録可能。 ・女人街と先達廣場  衣料品の屋台街と香港スマホビル。 ・北京銀翹(風邪薬)  喉や熱に効く漢方。帰国後リュックの奥底で発掘された。 ・大家楽の鶏肉カレー  チェーン店だけど、美味しかった。 ・旺角電脳中心  香港のPCショップビル。 ・香港旺角から深圳華強北に移動  中国と香港の国境を越えるのはちょっと楽しい。 ・深圳華強北の夜  深圳到着日の夜景にわくわくする。 ・華強北のMotel268(莫泰268)に泊まる  1泊224元のお得なホテル。賽格ビルの向かい。 ・貸し自転車で深圳を駆ける  到着日に深夜テンションで自転車徘徊する。
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jllblog · 5 years
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万博招致が大阪不動産マーケットの追い風に 都市ブランド強化と経済圏構築の千載一遇の機会に
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万博招致で都市機能の整備が進む
2025年に開催される国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決定した。テーマは「命輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」とし、IoTやAI、ビッグデータ等の革新技術によって社会全体が最適化された「未来社会の実験場(Peaple’s Living Lab)」を目指すという。会期は5月3日-11月3日の185日。来場者予測は2,800万人、そのうち海外は約1割の350万人を想定する。りそな総合研究所の試算では経済波及効果は2兆2,000億円にのぼるとの見立てだ。
今回の万博招致により、大阪の不動産マーケットにはどのような影響が考えられるだろうか。五輪や万博といった国際的な大イベントが実施される際、都市機能の整備・更新が必ず行われる。いわゆるインフラ整備であり、これには鉄道・道路・港湾等の都市施設の整備が含まれることはもとより、都市機能を発揮するための重要な都市インフラである不動産も例外ではない。実際、東京五輪の招致決定を受けて、大手デベロッパーはこぞって大規模再開発に乗り出した。国家戦略特区による規制緩和が追い風となったのは言うまでもないが、五輪によって東京の世界的な注目度が高まる中、国際都市・東京の魅力を発信し、世界の資本・ビジネス・人材(ヒト・モノ・カネ)を吸引するための絶好の「プレゼンの場」として位置づけている。 この構図はそのまま大阪万博にも当てはまるだろう。会場となる夢洲は大阪市西端に位置する。IR誘致を念頭にコスモスクエア駅から夢洲駅(仮称)まで地下鉄中央線の延伸が計画されているが、万博開催時の輸送力としては十分とは言い難い。JR桜島線の延伸に期待が寄せられているが、鉄道が難しければLRTやBRT、モノレールなどの導入も考えられる。こうした交通インフラ整備を呼び水に不動産開発が実施される可能性は高い。東京に目を移すと三井不動産が日本橋、三菱地所が丸の内、東急グループが渋谷、森ビルが虎ノ門といった具合に各デベロッパーが競い合うように再開発を通じて街の魅力向上に邁進している。これはデベロッパー同士の競争原理が働いた結果だ。一方、関西の主要デベロッパーとしてはJR西日本、阪急阪神ホールディングス、南海電鉄、近畿日本鉄道、京阪電鉄といった鉄道会社系、関西電力・大阪ガスといったエネルギー会社系、積水ハウスといったハウスメーカー系、ダイビルや京阪神ビルディングといった地元デベロッパーなど在阪企業のほか、関西発祥のスーパーゼネコン、総合商社など多数の開発プレイヤーが存在する。そして、東京に本社を構える大手デベロッパーも指をくわえて眺めているだけとは考えにくい。再開発には行政の折衝も踏まえると少なくとも5年超を要するが、万博まで7年の猶予がある。民間資本による都市再生が大阪の不動産マーケットの価値を一段と高めていくことが予想される。
再開発が増えても需要は十分見込める
五輪よりも会期が長いとはいえ、約半年のイベントのために再開発を行っても、果たして不動産需要がついてくるのかが問題となるが、現在の大阪不動産市況を鑑みるにその心配は杞憂に終わる公算が高い。今後の大阪における大規模再開発は2020年竣工予定の「オービック御堂筋ビル」、2022年竣工予定の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」と「(仮称)梅田3丁目計画」しか見当たらず、2018年-2025年の大阪Aグレードオフィス供給予定量はわずか257,000㎡。過去10年平均比で47%程度の限定的な水準だ。一方、2018年第3四半期の空室率は1.1%、賃料上昇率は前年同期比で11%と二桁増を記録し、明らかに「空室不足」が顕著だ。ちなみに東京Aグレードオフィスの空室率は1.8%、賃料上昇率は2.9%に留まっており、大阪の成長率は際立っている。この好況を受けて、投資家も大阪に注目している。2018年、大阪圏では100億円以上の大型取引が15件あり、2018年第3四半期の取引額は過去最高額を記録した。買い手には海外投資家の姿が目立つ。東京は2018年―2020年にかけてAグレードオフィスの大量供給がなされ、踊り場を迎えると予測されるが、新規供給が限定的な大阪は更なる成長が見込める有望マーケットだと国内外の投資家は見なしている。再開発によって新規供給が増えてもテナント需要は十分に見込める上、買い手も事欠かないはずだ。 会場となる夢洲は高度経済成長の波に乗り整備された郊外エリアの象徴であり、離接する咲洲(南港)などとともにバブル崩壊によって遊休地化・不採算化した「負の遺産」でもある。東京も同様に湾岸エリアの再開発がバブル崩壊で停滞した過去があるが、湾岸エリアで棚上げされた遊休地を2020年東京五輪の中心会場として有効活用される。これと同様に夢洲を含めた大阪・南港エリアが本物の「レガシー(遺産)」となる絶好の機会が訪れた。過去の五輪開催地であるロンドンやシドニーでは、倉庫・工場跡地や廃棄物処理による土壌汚染地の再生を同時並行で実現した。大阪万博にも「リバイタライズ(再び命を吹き込む)」の期待が持てる。
世界に都市ブランドを発信する絶好の機会に
ここまでは不動産マーケットへの影響に焦点を当てたが、マクロ的に見れば、万博は大阪の魅力を世界に発信するためのブランディングの千載一遇のチャンスと捉えるべきだ。前述した通り、世界の都市間競争が激化する現在、都市の魅力が一国の経済情勢を左右するまでに重要なものになっている。しかし、JLLの調査レポート「2018年版 都市比較インデックス – 世界都市の10類型」を見ても、大阪は“国内成長エンジン”の都市類型に属し、人口・経済規模は大きいものの、グローバルレベルで都市(経済圏)としての魅力が十分に理解されているとは言い難い。経済規模は世界8位にあり、経済圏としては東京を含めた世界主要7都市“ビッグセブン”に遜色のない「大都市」といえる一方、世界的な認知度を表す「ソフトパワー」や海外との結びつきを評価する「ゲートウェイ機能」の項目では低迷している。つまり、都市としての大阪のウィークポイントは国際化とブランドをいかに確立するかという点に集約される。翻って、今回の万博招致はこの2つの弱点を克服するための絶好の機会となるはずだ。
周辺都市と連携し経済圏確立へ
また、万博を大阪だけで独占するのではなく、周辺中核都市との連携強化を視野に、経済圏を確立する絶好の機会にもなる。京都、神戸といった周辺都市と連携することで東京に伍する経済圏が日本に誕生することになる。複数の都市が連携する経済圏という考え方は、すでに都市づくりにおける主流になっている。具体的にはサンフランシスコ・シリコンバレー・オークランドの「サンフランシスコベイエリア」、アムステルダム・ロッテルダム・ハーグ・ユトレヒトの「オランダメトロポール」、香港・深圳・マカオ・仏山・広州の「グレイトベイエリア」が有名なところだが、商都・大阪、国際的なMICEも多数開催される観光都市・京都、先端医療をはじめとする学術研究開発拠点を擁する港湾都市・神戸といった具合にお互いを補完し合うことで、東京とは異なる国際都市圏に飛躍するポテンシャルを十分に秘めている。2025年までに大阪は世界的な注目を集めるイベントが目白押しだ。IRの有力候補地に名を連ねる中、来年2019年にG20サミットが開催される。東京五輪後の2021年にはワールドマスターズゲームズを関西広域連合で開催、その間IR実施法の制定・事業区域認定を経て早ければ2024年にもIR開業となる予定である��交通・通信等のインフラとともに、重要な都市機能を担う不動産も都市競争力において重要な役割を担う。それは単に都市を形成する物理的なものではなく、都市を成功に導く牽引力である。特別感を創出できる印象的・象徴的モニュメントビル、生活の質向上のための柔軟な働き方を可能にするオフィス、低炭素社会志向のサステナビリティを実現する建物、テクノロジーと不動産の融合を図る不動産テック等、これからの都市社会に不動産が果たす役割は大きい。したがって、「命輝く未来社会のデザイン」という今回の万博のテーマは都市づくりにも通じ、テクノロジーやサステナビリティに溢れた都市全体が世界へのショーケースとなることを期待してやまない。(談:JLL日本 赤城 威志)
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jijinetasite-blog · 5 years
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超急成長都市「深圳」で体験した「中国の現在」と「日本の未来」(上)--鈴木崇弘
超急成長都市「深圳」で体験した「中国の現在」と「日本の未来」(上)–鈴木崇弘
 最近、「タイガーモブ」(https://www.tigermov.com/)の企画に参加して、中国広東省・深圳(シンセン)市で学ぶ機会を得た(注1、本文末尾に明示)。同社はアジア新興国を中心に、25カ国・地域、約180件の海外インターンシップ求人情報を紹介。またその経験者の海外インターンシップコミュニティを形成し、既存の学校や組織にはない機会・環境を提供するユニークな組織である。
 今回、学生・経営者・官僚・会計士・会社員などがメンバーに加わったグループに参加し、深圳で非常に面白く、興味深いことを経験できた。それらに基づいて、日本社会の今後について考えていきたい。
「紅いシリコンバレー」
 近年日本でも深圳への関心が高まり、多くの視察団などが訪れるようになっているが、まだまだ知られてはいない。まずはどんな街なのかというところから説明していこう。深圳は次のように呼ばれている。
「紅いシリ…
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yutanews · 6 years
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 ここ1〜2年、中国の深圳が、新しいものが生まれる場所として世界から注目されている。僕は2014年に世界的なDIYのイベント「メイカーフェア」の深圳版が開かれた際に参加し、現地で活躍する、自分の思いついたハ via Pocket
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hiyoko-channnel · 2 years
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【速報】中国中心都市 深圳市でロックダウン!はオミクロン株 感染拡大急増!「いきなりのロックダウンですから、これは大大大事件ですよ。いろんなものが止まります。」
【速報】中国中心都市の深圳市、ロックダウン 全市民に3回のPCR検査を指示。住宅地、工場は封鎖式管理を実施し、出入りを制限。エネルギーや食糧以外の企業はリモートワークか生産活動中止に。小売店、薬局、医療機関、外食(デリバリーのみ)以外の店舗は運営中止。バス、地下鉄は運行中止。 深圳から離れることは原則禁止で、どうしても必要な場合には24時間以内のPCR検査陰性証明を取得すること。14日から20日まで上述の措置を実施するとのこと。 「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれる深圳でのロックダウン、生産活動中止は中国のみならず、世界的に大きな影響を与えそうです。 中国ではオミクロン株の影響により、新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。12日の感染者数は前日から3倍増の1807人に。この数は有症状のみで、無症状は1455人です。 https://news.yahoo.co.jp/…
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trexboy76 · 3 years
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#weekly #東洋経済 #business #ビジネス #비지니스 #economy #日本 #독서그램 #경제잡지 #japan #세줄평 21/1/8-13 2020/11/21published 特集 #デジタル 大国 #中国 특집 #디지털 대국#중국 アリババやテンセントなどが構築したデジタルプラットフォームの活用などを通じて、中国の現地ビジネスを展開する日本企業は、その市場で得たノウハウを日本や世界市場にも適用することができると予想するみたいだ 알리바바나 텐센트 등이 구축한 디지털 플랫폼의 활용 등을 통해 중국 현지 비지니스를 전개하는 일본 기업은 그 시장에서 얻은 노하우를 일본이나 글로벌 시장에도 적용할 수 있을 것이라 전망하는 것 같다 中国のハイテク企業と提携して中国や日本のビジネスを展開したり、アジアのシリコンバレーと呼ばれる中国の深圳のベンチャーキャピタルファンドに出資したりする日本企業の方式が紹介されていて、コロナ危機の2020年にもプラスの経済成長率で終えた中国の有望企業 を確認することができる 중국 하이테크 기업과 제휴하여 중국 혹은 일본 비지니스를 전개한다거나 아시아의 실리콘벨리라는 중국 심천의 벤쳐 캐피탈 펀드에 출자하는 일본 기업의 방식이 소개되어 있고 코로나 위기의 2020년도 플러스 경제성장률로 마친 중국의 유망 기업들을 확인할 수 있다 今回は中国の調査報道メディアとして名高い財新という媒体の記事をそのまま載せるやり方も取っている 이번에는 중국의 조사 보도 media로 유명한 #caixin 이라고 하는 매체의 기사를 그대로 싣는 방식도 취하고있다 #alibaba #阿里巴巴 #tencent #腾讯 #美団 #支付宝 #panasonic #ec #香港 #softbank #健康碼 #wechat #smartphone #dx (矢田川) https://www.instagram.com/p/CJ_9lFhMdTu/?igshid=e4dezm106e6a
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china-it-blog · 6 years
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1980年、人口3万人の漁村・深圳が中国初の経済特区になった。以来38年、隣接する香港を凌駕する「アジアのシリコンバレー」に成長した。世界最先端都市に飛び、深圳のいまを現地ルポした。 3 秒後にジャンプします。 自動的にジャンプしない場合はこちらをクリック
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hirohiro0709-blog · 7 years
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中国のシリコンバレー・深圳市の”未来都市感”が凄い…
Source: NAVERまとめこれはすごい
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honyade · 6 years
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藤岡淳一 × 高口康太 × 高須正和 × 山形浩生「中国のものづくりはホンモノなのか?」『「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ』(インプレスR&D)
昨年11月に、藤岡淳一さんの著書『「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ』が発売されました。
同書は、「ハードウェアのシリコンバレー」として世界の注目を集める広東省深セン市がどのような変遷をたどって今の地位を築いたのか、2001年から深センで電子機器製造に従事する筆者の人生を通じて解き明かした一冊です。
そこで、この刊行を記念して、刊行イベントを開催します。出演者は、同書の著者・藤岡淳一さん、『現代中国経営者列伝』 (星海社)の著者・高口康太さん、『メイカーズのエコシステム』(インプレスR&D)の著者・高須正和さんとその解説を担当された山形浩生さん。
中国に関する本や、メイカーズ本の著者が集まり、「中国のものづくり」の最前線について語っていただく予定です。
お楽しみに!
※終演後に、ご希望の方にはサインをいただける予定です
【出演者プロフィール】 藤岡淳一(ふじおか・じゅんいち) 1976年生まれ。株式会社ジェネシスホールデイング代表取締役社長、創世訊聯科技(深セン)有限公司董事總經理。KDDI∞Labo社外アドバイザーを兼務。2011年に中国・広東省深セン市で起業し、現在は日本企業のICT・IoT製品の製造受託に取り組む。そのかたわら、スタートアップ企業の量産化支援を手がけ、案件相談や支援要請が殺到している。ニコニコ技術部深セン観察会や深センSEG Maker日本人ブースなど日本のメイカー、起業家を支援。
高口康太(たかぐち・こうた) フリージャーナリスト、翻訳家。1976年、千葉県生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。二度の中国留学経験を持ち、中国をフィールドの中心に『週刊東洋経済』『Wedge』『ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト』などの雑誌・ウェブメディアに、政治・経済・社会・文化など幅広い分野で寄稿している。座右の銘は「実事求是」。中国の現実から感じた自らの驚きを、そのまま読者に伝えることを目指している。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)がある。ツイッターは@kinbricksnow
高須正和(たかす・まさかず) DIYイベントMaker Faireのアジア版に、世界でいちばん多く参加。日本と世界のMakerムーブメントをつなげることに関心があり、日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』や『ニコ技深圳観察会』の発起人。MakerFaire 深圳(中国)、MakerFaire シンガポールなどの運営に携わる。連載、著書『メイカーズのエコシステム』(インプレスR&D)、『世界ハッカースペースガイド』(翔泳社)など。 Medium
山形浩生(やまがた・ひろお) 評論家、翻訳家。野村総合研究所研究員。オープンソース、コピーレフトの活動に参加しており、ローレンス・レッシグの翻訳、オープンソースやLinuxに関する著書、訳書も多数手がけている。また、自身の翻訳や著作の多くも、フリーで公開している。著書に『新教養主義宣言』『要するに』(ともに河出文庫)、『訳者解説』(バジリコ)ほか。
時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場) 場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F 入場料 _ 1500yen + 1 drink order
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