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#早くもポップが完成
kennak · 6 months
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大手回転寿司チェーン「あきんどスシロー」の握り寿司「茄子の揚げびたし」のネタが、店内ポップやHP上の料理の写真と比べて非常に「薄い」としてSNS上で「おとり広告」「優良誤認」ではないかと話題を呼んでいる。スシローといえば2021年に新商品の広告をめぐり景品表示法違反(おとり広告)で消費者庁から措置命令を受け、昨年には「何杯飲んでもビール半額」のキャンペーンにおいて、開始時期が明示されていないポスターを一部店舗でキャンペーン開始前から掲載し、客との間でトラブルが発生する事例が起きたりと、問題が相次いでいるだけに、同社の体質が改めて問われている。  全国に約630店を展開し国内店舗数ベースでは回転寿司業界1位のスシロー。3位の「くら寿司」より100以上多く、4位の「かっぱ寿司」の2倍以上であり、2位の「はま寿司」と並び2強を形成している。  スシローの業績は曲がり角を迎えている。スシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIESの22年10月〜23年6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比36%減の79億円。国内スシロー事業は11%減収で、既存店客数は22年10月〜23年7月にかけ前年同月比マイナスが続いていた。同社は23年9月期通期の業績見通しについて、売上収益(売上高に相当)が前期比14%増の3200億円、純利益は66%増の60億円、営業利益は9%増の110億円としている。  業界1位の地位は揺るがないものの、スシローを取り巻く環境は厳しい。21年9~12月に「新物!濃厚うに包み」「冬の味覚!豪華かにづくし」などの広告を展開していたが、実際には販売期間中に早期に完売して販売できなかったり、在庫不足を懸念して販売を一時停止していたにもかかわらず広告を出し続けていたことが発覚。景品表示法違反(おとり広告)で消費者庁から措置命令を受けた。昨年7月には、「何杯飲んでもビール半額」のキャンペーンにおいて、キャンペーン開始時期が明示されていないポスターを、一部店舗でキャンペーン開始前から掲載し、ビールが半額になると勘違いした客との間でトラブルが発生する事例が起き、スシローは謝罪、返金対応に追い込まれた。
スシロー、数ミリの茄子の寿司、広告が優良誤認か…同社「調理上の間違い」 | ビジネスジャーナル
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doublegroovesite · 5 months
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新生DOUBLEのアルバムは“ストレート"なR&B
TAKAKOのソロとして再始動したDOUBLEが、早くもアルバムを完成させた。「Double」と題された本作のレコーディングはすべてアメリカはNYで行われ、制作陣には、ブライアン・アレキサンダー・モーガン、エディー・F&ダレン・ライティー、ローランド・クラークといった大御所から、 DJスピナ周辺人脈のシンガーとして最近注目を集めているアンジェラ・ジョンソンや新人プロデューサー・ユニットであるブラッ���・オパール・エンターテインメントなどが名を連ねている本作は、間違いなく“R&B" と呼べるアルバムに仕上がっている。
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歌がもたらす特有の黒いグルーヴ感、その暖かなグル ーヴに身をまかせた時の心地よさ。男女問わず“恋愛力”を高めてくれる詞の世界など、R&Bの持つ魅力はいろいろあると思う。しかし、そういった魅力が我が国の音楽シーン、またはリスナーにどれだけ伝わっているのか?さらには日本でストレートなR&Bを表現方法として可能なのか?現時点でまだまだ発展状態にある日本のR&Bシーン (期待を込めてこう呼びます)において、その答えはまだ見えてはいないと思うが、このDOUBLEのアルバム「Double」、そして彼女の存在がそこに一筋の光明をもたらしたのは、間違いないだろう。
Interview ①
▷まずは、アルバムのレコーディングを終えた感想から聞かせてください。
「今は終わった~っていう感じですね(笑)。とにかく時間がなくて、約2ヶ月で6曲ぐらい仕上げたんですよ。特に昨日終わった "Untouchable"は歌詞に苦戦してたんで、「絶対間に合わない」って思ってたんですが、なんとか終わりましたね。今でも信じられないです。自分でも良くやったなと思いますね」
▷NYでレコーディングしてみて、どうでしたか?
「最近は、普段の生活でも勝手に英語が出てきちゃうことがありますね」
▷では、各収録曲について聞かせてください。まず先行シングルの“Angel” は、アンジェラ・ジョンソンによるプロデュースですね。
「実はこれは、最初DJスピナのデモとして聞かせてもらったものなんですよ。それで気に入ったんでやりたいってことを言ったら、実はアンジェラ・ジョンソンの曲で。 彼女と実際会ってみたら、最初からシンパシーを感じましたね。彼女はトラックを作って歌も歌ってるんで、「女性もプロデュースとかもやらないと」っていう話をして、 お互いに意気投合しましたね。でも、レコーディングは特に厳しかったですね(笑)。常に「フラット、フラット、 シャープ、シャープ」って指摘が飛んでくるんですよ(笑)。 だから「どこが悪いの?」って思いつつ歌ってたんですけど(笑)、ラフ・ミックスが上がった時点で聴いてみたら、音がはずれてないのがすごく気持ちいいって感じで、耳触りが違うんですよ。彼女の音楽的なスタイル は、ローリンとかメアリー・Jよりももうちょっと古い感じの、かなりアコースティックな感じなんですよね。だからヴォーカルにあんまりエフェクトとかをかけないんですよ。そうすると細かい音程の狂いなどのアラが見えてきちゃうという場合もあるんで、すごく厳くやってくれたんだなと思って。それと、仕事に対する姿勢も違いま したね。必ず時間通りに来るし、仕事も手を抜かない。 ステファニー・クックなんかは妊婦さんで、常に食べてて、常に眠くて、常にトイレに行ってみたいな感じでしたけど(笑)。"Angel" と "Untouchable"、あとブライアン(・アレキサンダー・モーガン)のプロデュースの "I'm In Love" と "Uh Huh" もアンジェラにヴォーカル・ディレクションしてもらいました。彼女、来年の2月くらいにデビューするみたいですよ」
▷これまでにもDJ KAORIによるリミックスなどもありましたが、オリジナル・ヴァージョンで海外の女性プロデューサーを起用するのは始めてですよね。どうでした?
「他にも "Love Of Mine" でトロイ・パターソンともやっ たんですけど、特に女性だから起用するという意識は ないんでね。でも、同じ女性が作ってるってことで共感する部分、感覚として似てる部分っていうのはけっこうあるんじゃないかと思いますね。それはカオリさんにしてもそうで、最初に彼女のDJを聴いた時に「このDJ 誰なんだろう?いい曲ばかりかけるな」と思ってたら、それがカオリさんだったんですよ」
Interview ②
▷海外では音楽制作に関わる女性は多いんですかね?
「むしろ女性が関わっている割合は日本の方が高いんじゃないかと思いますよ。歌謡曲でも詞を書いてるのが女性ってことが多いですよね」
▷さきほどのアンジェラ・ジョンソンのレコーディングとは逆に、ラフさがいい結果に出ている曲はありますか?
「3曲目の "Stay With Me" なんかそうだと思います。その(レコーディングの)日は体調も良くなかったんですね。だから荒っぽいんだけど、声が出ないことに対しての一生懸命さも出てて、勢いがあっていいって感じですね。しかも中断しないで一気に録ったんで、それもいい方向に出てる。この曲はかなり好きですね」
▷その "Stay With Me" のヴォーカル・プロデュースを手がけているのはヴィニー・ミランダですが、彼が所属するブラック・オバール・エンターテイメントについて教えてください。
「ウォーレン・J・マクレー、オードリー・マーテルズ、そしてヴィニー・ミランダで組んでいるユニットですね。 "Stay With Me"と"Home"はブラック・オパールのプロデュースですね。オードリーとヴィニーは仮歌を歌ったり、ヴォーカルのディレクションをしたりするんですよ」
▷プロデュース・チームなんですね。それと、"U"と "Untouchable"のリリックはアルバム中でも毛色が違うと感じましたが。
「いいところに気がつきましたね(笑)。両方ともエディ ー・Fのプロデュースなんですけど、彼はヒップホップ寄りの人じゃないですか。私は基本的に、トラックやメロディーからインスパイアされて歌詞を書くことが多いんです。彼の曲からはすごく攻撃的なイメージを受けたんですね。ヒップホップ的なアグレッシヴさがあるというか、非常に男性的というか。だから歌詞も攻擊的なものが浮かんできたんですよね」
▷クレジットの頭に、ALL CREATIVE DIRECTION:DOUBLEとありますが、やはりその部分が前作の「Crystal」と最も違う点なのでしょうか。
「そうですね。そこは完全に徹底できたんで、文句なしですね。ただ今回、時間的な問題で日本人のクリエイターとやれなかったのは悔やまれますね。でも、自分でもこのアルバムには満足しています」
▷また、シングルの "Angel" には "U" のKREVAによるリミックスが収録されていますね。彼は今年のB・ BOY バークのMCバトルで2年連続チャンピオンになりましたが、プロデューサー/リミキサーとしての KREVAをどう評価しています?
「すばらしいと思います。このリミックスもポップな要素 もあってすごい好きですね。「I Like lt」という感じです (笑)。流れとしては "Bed" のリミックスとかにも通じる部分もあると思います」
▷シングル・カット済みの "Handle" ではF.O.Hと、そして最近平井堅の "Love Or Lust" にも参加してましたが、男性ヴォーカルとのからみの方が自分のヴォーカルも引き立つと思います?
「どうなんでしょう? それはあまり意識してないんですが、平井堅さんは男性にしては声が高いじゃないですか。で、彼がコーラスをやってる部分を聴いて、時々自分の声と聴き間違えるんですよ。すごい自分の声と似てるよなと思ったりはしましたが。あと、"Love Of Mine" は海外の男性の方に歌ってもらいたいなと思ってて、 アメリカ人の男性に歌ってもらったんですよ。この人は、 歌い方がすごいセクシーで中性的でした。あと、例えば「朝の金の日がWakes me up」っていうところを訛った日本語で歌ってもらってるんですけど、彼はスペイン語も話す人で、スペイン語には日本語に似た発音が多くあるらしいんで、レコーディングはスムーズにいきましたね。その他、"Home" と "Love Of Mine"はステファニーに、"Angel" と "Untouchable"はアンジェラ・ジョンソンにやってもらったりと、今回のアルバムはバック・コーラスを海外の方にやってもらってます。それは、私の場合一人でコーラスをやると厚みが足りないかなと思う場合もあったんで。特にステファニーは声が深くて、SACHIKOの声にそっくりだなと思ったりしました」
▷最後に、アルバム・リリース後に単独でライヴをやる予定はあるんでしょうか?
「今のところないです。でも、仕事でキッチリやるってよりも、軽くクラブに行ってちょこっと歌うくらいから始めたいですね」
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nemosynth · 1 year
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Season 2, episode 4 - PPG/waldorf
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「世界三大発明」
左から、盆栽、ハンバーガー、そして2Uラックマウント型音源モジュール。その音源モジュールの色は当時めずらしかったネイビーブルー、真ん中近くにモノアイの如き大きく丸く赤いダイアル、その下に長円形の赤いボタンが、しかも斜めにあしらってあって「O.K.」と書いてある。 「おっけーボタン!」 シンセ界のガッツ石松と見まごうそのセンス。それはコアでヲタな音源モジュールに似つかわしくない不思議にポップなセンス。のちにシンセ・デザイナーの神となった若きAxel Hartmann駆け出しのころの作とは誰も気づくまい。
これは当時の雑誌宣伝広告、そのコピーをNemo版超々訳すると「世界三大発明」。 広告の主旨は、当時の先進工業国3ヶ国がおのおのみずから誇る文化的な発明品を出展しているという風情。
そう、最も右にあった音源モジュールとは何を隠そうWaldorf社のデビュー作、microWave初号機。
時に1989年、KORG M1が出た翌年、奇跡の大ヒットで息を吹き返したKORGはT1, T2, T3という巨大PCMワークステーションシンセ三連星を繰り出し、YAMAHAはDXシリーズの次をめざしてV80FDもといSY77でもって仕切り直し、RolandはDシリーズの末っ子D-5をプリプリの今野登茂子ちゃんのマスコット・キーボード的に新発売しLA音源シンセD-50, D-20, D-10, D-5, D-550, D-110鉄板ラインナップ完成、KAWAIなんてK1 IIのみならず中堅かつ16bit PCMシンセの名機K4ローンチ! 怒涛のPCMサウンドに全世界が押し流されていたそのとき、底抜けにあさっての方向を向いた削ぎ落としの音源モジュール、リアルな音なんて出るはずもなく、ファンシーな内蔵エフェクトにも目もくれず、すでに32音ポリまで具現化していた時代に渋い8音ポリ、廃業したPPGから受け継いだ独創的なウェーヴテーブル音源だけを搭載し、あとはなん〜にもないただの箱。 それこそが技術大国ドイツが誇る切れ味さわやかゾーリンゲンの如き鋭利な音ばっかする尖ったシンセmicroWave。電子レンジにかこつけたその名こそは、だが、いくたびの谷を乗り越えて何度でも不死鳥のように蘇りつづけるメーカーの誉れWaveシリーズ末裔たるあかし。
今回はその創世と輪廻転生を見ていきたい。
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「選ばれし者」
ヴォルフガング・パーム(Wolfgang Palm)。1950年、当時の西ドイツ北部の港街ハンブルグ生まれ、今なお同市に在住。 ビートルズやストーンズ大好き電子工作少年ヴォルフガング坊やは、ギターを自前でこしらえた挙句、父にファルフィッサのトランジスターオルガンを買ってもらう。だがどうにもその音色が気に入らない。憧れのハモンドみたいな音がどうしても出ない! 思いをつのらせた彼はバンド仲間が勤める楽器屋でつぶさにハモンドを検証、そのトーンホイールから出る音がサイン波なのに対し彼のオルガンの音はもっとブライトな鋸歯状波みたいな音であると見抜いた。なるほど! 早速彼は一種のローパスフィルターみたいな回路をつくりあげ、それを自分のオルガンにくっつけた。
ここですでにヴォルフガング君が尋常ならざる非凡ぶりを発揮するに、そのトランジスターオルガンに搭載されし70基もの鋸歯状波���シレーター1個ずつに対し、フィルター回路も1個1個つくってくっつけたのである。計70個にもおおよぶ自作フィルター回路がおのおの音を丸めてくれたおかげで、それなりに彼は満足したらしい。
ドイツ人が時として自嘲気味に言うドイツ完璧主義:ドイッチェ・パーフェクツィオーン。 ドイツの技術は世界一ィィィィーーーーー! 天才とは恐ろしいもので早くもここに将来彼がこだわりまくって会社をつぶすことになる片鱗がうかがえてしまうのだ。すでにフォースが強かった少年にとって運命の邂逅とはシンセではなく、彼にしてみればツッコミどころ満載だったファルフィッサのトランジスターオルガンなのであった。それに自作のフィルター回路を70個もくっつけてしまった運命の少年ヴォルフガングは、オルガンをSFポッドレースの車両のようにチューニングし、壮大なサウンド・キャニオンの中を疑似正弦波駆動エンジンにてかっ飛ばそうとしていたのかもしれない。
1960年代に入って物理学を学んでいるとき、moogシンセを知りELPも聞いたヴォルフガング・パーム。斬新でつややかな音色もさることながら、とりわけ彼を魅了したのはポルタメント。すなわちオルガンを始めとする既存の楽器ではなかなかありえないねちっこくも滑らかに自由なピッチ。
シンセは自由! クロマティックに微分化されえないめくるめく自由なピッチ!
こういう音がバンドにもほしい! また思いをつのらせた彼は、自分のオルガンから演奏できるシンプルなモノ��ォニックVCOを制作。すなわちpitch to CV変換器を内蔵することで、オルガンを弾けばVCOが鳴るシカケ。それもmoog式Oct/Vではなく、作りやすさとピッチの安定性からHz/Vで制作。このピッチ安定性へのこだわりが、のちに彼をして時代に先駆けデジタルへ傾倒させる伏線となる。ポルタメントにしてもピッチが安定するからこそ意味がある。いや、ここでも正確無比なドイッチェ・パーフェクツィオーン!
1974年、minimoogを手本につくってみた小さなシンセDer Kleine(デア・クライネ、ドイツ語で「ザ・ちび」という意味)。2基VCO、1基VCF、1基VCAという仕様。それを3台制作。 次に作ったCompact Synthesizerなる機種は、なんとminimoogを凌駕するアドバンテージとしてパッチケーブルを「内蔵」。すなわち掃除機の電源コードよろしく使わないときは本体内部にしゅるしゅる内蔵、使う時にびよ〜んとひっぱってパッチング。さしずめスプリング式リトラクタブル・パッチケーブル・システム! 新開発エルゴノミック・準モジュラーシンセ! おまけにフロントパネルの文字が光るというヤンキーまがいの自照式! 暗いステージやスタジオにもいいね!
翌1975年、PPGことPalm Products GmbH社またの名をPalm Products Germany社とも言うちっちゃい工房を設立したヴォルフガング・パーム。タンジェリン・ドリームのメンバーたちとも懇意になり、モジュラーシンセを初めどんどん大型機種を開発。クラウス・シュルツェやジャン=ミシェル・ジャールなどイケメン・シンセ貴公子たちもお買い上げ。特にタンジェリン・ドリームのエドガー・フローゼに言われるままにモジュレーションホイールが8基もあるヤマタノオロチみたいな怪物キーボード・コントローラーを制作。これはもう8つのパラメーターを同時にあやつるヤマタのハイドラ! あのよくタンジェリンの写真で見る特注キーボードはヴォルフガング・パームの手になるものなのですよ。
そんな彼は、しかしアナログシンセのピッチがどうがんばっても安定しないため、ついにデジタル・オシレーターを開発。 それは誰よりも早く1976年にデジアナハイブリッド・モノシンセPPG 1020となって結実。デジタルだから波形も自由。音源波形6つ。 DCOどころではない。DCOとはピッチだけをデジタル制御したアナログオシレーターであり、その波形生成はアナログ回路で行っている。だがそんなものすっとばして一気にピュアなデジタルオシレーターを搭載せしめたシンセ爆誕。当時まだマイコンだなんだというのは彼の界隈には存在せず、やたら苦労して回りくどくつくったのだという。だがテクノロジーが未熟だろうが彼は言い訳しない、着想した夢は必ず具現化せずにはおれない気骨の人、それがヴォルフガングなのだ。
デジタルオシレーターに続き、翌1977年にはデジタル音色メモリーを実現。かくしてフルアナログ・モノシンセに音色メモリーをカップリングさせた世界初フルプログラマブルシンセPPG 1003 Sonic Carrierまで開発。 レゾナンス8ステップ、カットオフ64ステップにするという量子化への苦労があったものの、全パラメーターを記憶できる50音色メモリーを搭載。Prophet-5よりも早く、OB-1よりも早く、デイヴ・スミスよりも早く、デイヴ・ロッサムより早く、トム・オーバーハイムよりも早い、まぎれもなく史上初のフル・プログラマブルシンセの誕生を人類は目撃!したはずなのだが、15台ほどハンドメイドしただけなので目撃した人類といえば作った本人の他は、クラウス・シュルツェ、エドガー・フローゼ、あとほんの若干名だけ。それでもタンジェリン・ドリームの面々に納品した個体は、鍵盤をはずしてPPGモジュラーシンセの中に組み込み可能など、相変わらず独創性の強いキャラが光る。しかもパラメーターを数値化したおかげでノブもなにも無い、のっぺりひらべったい顔した数値入力シンセ、え、それってつまりDX7やPoly-61が躍り出る5、6年前にすでにのっぺりシンセ! なんかそれってもはや人類初のジェット戦闘機メッサーシュミットMe262みたいなもんですか!? ちなみに機種名「1003 Sonic Carrier」にあるキャリアというのは、もちキャリア波、変調における搬送波に由来。
とどまらないデジタル快進撃。 デジタルオシレーター、 デジタル音色メモリーに続く3つめは デジタルシーケンサーPPG 350 Computer Sequencer。これを開発。
ところがフランクフルト・ムジークメッセのデモで電圧が足りずシーケンスデータ吹っ飛ぶ。Roland MC-8が出たのと同年であり、やはり同じ問題にぶちあたっているところは「テクノは忍耐」と松武秀樹をして言わしめた初ものデジタル・シーケンサーならでは。 だが、それでもなおヴォルフガング・パームがぶっちぎっているのは、このシーケンサーに4オクターヴ49鍵のキーボードを装着し鍵盤入力も可能としたことで、つまりすでに擬似ワークステーションシンセ状態であったこと。またRolandはインテル8080を使ったが、PPGはモトローラ 6800 を中核に据えた点でも興味深い。
・デジタルオシレーター ・デジタル音色メモリー ・デジタルシーケンサー
こんだけ一気に立て板に水のごとくデジタル三羽ガラスを作った彼は、1977年にしてすでに誰よりも先に今日的デジタル・ドメインで音色や音楽をつくることに着手していたわけ。DAWなんて二十年くらいあとの話なのに。
だが、デジタルまっしぐらの彼を待ち受けていたのは、その足元をすくうやつらであった。 すなわちKORG MS-10 / MS-20など日本製の安価なアナログシンセが人気を博し、高価格帯にとどまるデジタルPPGのビジネスは窮地におちいった。 そうこうしてるうちに、その高価格帯ではOberheim 4Voice / 8Voice、Sequential Circuits prophet-5などアナログ音源ながらに革新的なシンセという競合が出てきてますます厳しい。誰でもCPUとSSM音源ICとデジタルスキャニングキーボードとを手に入れることができる今、スキルとカネさえあれば参入障壁はかつてなく低くなったのだ。 ヴォルフガング・パームは、すみやかに次の一手を打つ必要に迫られていた。
にもかかわらず彼はもっと別な方向の未来をじっと凝視していた。彼が孔があくほど見つめていた明日へのヴィジョン、それが彼をしてますます遠く遠く未知のデジタル深宇宙へと跳躍させ、まるで重力レンズのごとく虚空の彼方へといざなうのである。
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「波形パラパラ漫画への道」
彼のこころを鷲掴みにして離さなかった魅惑のシンセシス、その挑戦とは、いかにしてアコースティック楽器や自然界のような豊かな倍音を出すか、であった。 しかも彼に言わせれば、アナログシンセの音なんて変化が無くて凡庸であった。彼にしてみれば同じ波形ばっか繰り返すのではなく、1周期1周期が違う波形であり違う音色であってほしかった。これはモーグが発見した音色の経時変化そのものであり、その追認であり、その次世代への模索でもあった。いみじくも元ローランド社長の菊本氏が見抜いたように、音とは時間軸上に展開するアートであり、つまり菊本氏の言葉を借りるなら音色とは本質的にtime variantであった。そんな音の本質にヴォルフガング・パームも気づいていたばかりか、本人曰く「僕はモーフィングするサウンドの大ファン!」なのであった。
考え抜いた彼は、もはやお家芸のデジタルテクノロジーを応用。 当時PPGの他にはアナログシンセしかなく、まだデジタルサンプリングが一般的ではなかった時代、彼は現実音をサンプリングして波形データを作成。さらにアナログシンセのフィルター・スウィープをデジタルで再現すべく、鋸歯状波をデジタルで生成し、そこから徐々に高次倍音から削っていってサイン波へと近づけていき、その変化を1波ずつデジタルでキャプチャー。それら1波1波をずらっと時間軸上に並べてスキャンすれば、パラパラ漫画そこのけに鋸歯状波から正弦波へとなめらかにスウィープするを再現できる、しかも安定したデジタルで。
史上初、ウェーヴテーブル音源が産声を上げた瞬間!!!
これでもう実世界の音色変化をいくらでも再現できる! 単に1つサンプリングしただけでは静止画と同じでおもんない。いろんなサンプルから1周期だけ波形を抽出し、パラパラ漫画の如く時間軸上にたくさん並べ、あたかもコマ送りで動画にするようにスキャンすれば、しかも自分の好きなタイミングや好きなテンポや好きな順番でスキャンすれば、単なるスタティックなサンプリングではなく動的に音色を生き生きと経時変化させられる。各フレームに入る1波1波が異なる波形でありさえすればいいのでメモリーも食わない。人工音テーブルや波形遷移順序を入れ替えたテーブルを作成すれば、非現実的な音色変化すらをも実現できる。フィルターにとらわれない自由奔放な音色変化! デジタルだからこそ可能な自由! しかもデジタルだから常に結果は安定して同じ! おまけにデジタルだからコストも安い!
ヴォルフガング・パームにとってデジタルとは、高くて不安定きわまりないアナログを安価かつ安定した結果に置き換えられる未来テクノロジーであった。
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かくして1979年、史上初のウェーヴテーブル音源シンセPPG 360 Wave Computer 爆誕!
しかもフィルターが無い! ただひたすらウェーヴテーブル・オシレーターで音創りをする原理主義的なまでにストイックなデジタルシンセ。アナログなんていらねーと言わんばかりに割り切ったぶん、コンセプトから仕組みからシンプルかつ明快。音のキャラもはっきり分かった。搭載されしウェーヴテーブルは8種類。当時これでも最先端だった 8bit につき正直音が粗かったのだが、フィルターに依存しないぶん自在に音色が変化するフリーダムな PPG 360 は話題となり、そのぶん仕様への要望もたくさん出た。お客様のご要望に応えるべくLEDをLCDに変え、シーケンサーも搭載、2オシレーター化、そしてなんだ結局はアナログVCFもSSMチップでもって追加搭載してしまったのが2年後1981年の後継機種、でたWave 2!!! 「だって営業が『みんなアナログフィルターが無い無いってよ』なんてうるさく言うもんだからさぁ」 とは本人の心の声(?)。
その1981年、フランクフルト・ムジークメッセ話題No.1 は Fairlight CMI、そしてNo.2がなんと発表デビュー初陣を飾ったPPG Wave 2であった。デジタル楽器ワンツーフィニッシュ! あまりのWave 2人気殺到ぶりにFairlight社のピーター・ヴォーゲルがわざわざPPGブースまで陣中見舞いにやってきて「うちら1位だけど君らが2位だね」とリスペクトを表しにきた。
して発売してみれば月産20台という、じつはたった5人しかいない個人商店 PPG 史上最大の大量生産しないと追いつけないほど受注してしまい、逆にたいへんなことになってしまったのであった。初採用の青いフロントパネルはPPGを象徴するアイコン的存在となって一人歩きしだす、人気っぷり。タンジェリン・ドリームに至ってはWave 2がひらいた新しいサウンド銀河にみちびかれるままにアルバム「Exit」を制作。ちなみにこの1曲目の名前はなんと「Kiev Mission」、彼らにしては珍しく声入り、しかもスラヴ系の言語、そして暗示的に平和を希求するメッセージが行間から読み取れる、その冷戦時代センスが今また予見的。
ちなみにWave 2デビューと同じ1981年、prophetやOBといったアナログポリシンセは頂点を極め、フォロワーとしてRoland Jupiter-8、同JUNO-6、KORG Polysixも誕生。日本のシンセもまた欧米への追いつけ追い越せという駆け出しのフェーズを脱し、海外大型ポリシンセたちと互角に肩を並べるところまで来た歴史的転換期でもあった。Jupiter-8がRoland1社という枠を超え、もはや日本のシンセ全体の象徴となったのは、歴史の峠に屹立したからかもしれない。そしてそんなポリシンセの波頭にCMIやPPGといったまだ天文学的にお高い次世代デジタル楽器が、とんがった先鋒となって風を切っていたのである。
このあとPPGはウェーヴテーブルを30種類にまで拡大させた改良機種Wave 2.2や、eltec社パソコンeurocom IIをカスタマイズした専用サンプラー波形編集コンピューターシステムWaveterm、ピアノタッチ鍵盤コントローラーPRKことProcessor Keyboard、そしてサンプリングしたオーディオをデータ転送できるよう8bit8パラレル独自インターフェイス規格PPG Busを開発する怪力ぶり。しかし身の丈を超えた無理が祟ったのかWave 2シリーズで不良を量産してしまい、逆にprophetが売れてしまうPPGオウンゴールな事態もあったという。 そしてご多分に漏れず自分たちのネットワークシステムに未来を託すあまりMIDIを軽んじてしまい出遅れることトム・オーバーハイムの如し。ようやく1984年にMIDI対応したPPG Wave 2.3は、Oberheim 初のMIDI対応シンセXpanderと同窓生。
そのPPGは不良率が高いだけでなく、デジタル化を過激に推し進めたために基板回路が緻密すぎて部品単位で修理できず、さりとて基板まるごと交換修理するにしてもそれを安価に行うだけのテクノロジーが存在せず、しかも故障品には対価が支払われないことから採算がシビアになり開発部隊と販売部隊とで軋轢が生じるようになった。この火種が元になってのちに販売部隊がwaldorf社へと、半ば喧嘩別れするがごとくに変貌する。事実、開発拠点があったのはヴォルフガング・パームが住んでいた北ドイツのハンブルグであり、一方、販売拠点があった小さな町はまさにヴァルドルフことWaldorfだったのである。
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「倒産ではない、清算」
すっかりMIDI時代になった1985年ムジークメッセ、そこにロバート・モーグがふらっとやってきた。 「あんたらデジタル・ガイってさぁ、なんでデジタル・フィルターつくらんのさ?」 そうだ、そのとおりだ、そしてそのころヴォルフガング・パームが構想していたのはシンセもエフェクトもミキシングもレコーディングもみ〜んなコンピューター1台の中で実現し、モニターひとつで快適に操作できることであったSteinbergがCubaseにVSTプラグイン規格を搭載する10年も前、それどころかまだCubaseはオーディオを扱えないMIDIシーケンスソフトでしかなく、名前もまだPro-24だった時代、さらなる高みを求める彼は���いに究極のデジタルドメイン仮���スタジオを実現せんとしたのである。
モトローラ68000をCPUに迎え、DSPを複数投入することで夢の2機種を並行開発。それは:
・HDU(Hard Disk Unit): DSP 2個使ったハードディスク・レコーディングシステム ・Realizer(リアライザー): DSP 8個使ってminimoog、FM音源、サンプリング / ウェーヴテーブル音源、モジュレーションマトリクスを実現したヴァーチャル音源専用機、しかもHDUを8基制御可能
もはやこれは規模的にも価格的にも真っ向SynclavierやFairlight CMIと対決するぶっちぎり最先端デジタルスタジオ・システムであった。なんでもかんでも全て網羅したがるあまり理想すぎる重厚長大トータルソリューションをめざしてドイツ完璧主義ドイッチェ・パーフェクツィオーン最終進化。あの久石譲さんも、一時期PPGに賭けようかと思ったことがあったとか。
しかし、時すでにDX7が台頭して数年、もはやデジタルはPPGの特権ではなかった。PPGと同じ高価格帯にてSynclavier、Fairlightの牙城は崩せず、PRKには Kurzweilというすぐれた相手が出現。しかもここでもダークホースとして姿を表したるは、あのE-muをも唸らせた信じがたいローファイ価格破壊サンプラーensoniq Mirageという道場破り。1986年にHDUやRealizerのプロトタイプができたもののバグの暴風雨。HDUに搭載されし40MBという当時の「大容量」ハードディスクに笑うことなかれ、バグを笑う者はバグに泣く、失敗したやつだけが語る資格がある。ついに1987年、かさむ開発コストにPPGは経営崩壊、会社を清算することになった。Realizerはrealize(実現)しなかったなどと切ないことを北米キーマガに言われたゆえんである。
ちなみによくPPGは倒産したと言われるがそれは違う、きれいさっぱり清算したのである。すっきり飛ぶ鳥あとを濁さず。ヴォルフガング・パームさん、そういうところもきっちり完璧主義パーフェクツィオーンしているのね。流石だわ。
自分一人に戻って身軽になったヴォルフガング・パーム、同じドイツ企業Steinbergへ出向きHDUとRealizerに関する情報を渡してきた。さぁ、もうお気づきですね聡明なる読者の皆さん! はたしてその後Steinbergはハードディスク・レコーディングを確立、それでもってCubaseはMIDIシーケンスソフトからオーディオトラックも兼ね備えたDAWへと脱皮、さらに約十年後にはCubase VSTプラグインシステムを引っさげてメジャー・アップデート登場。前述の「シンセもエフェクトもミキシングもレコーディングもみ〜んなコンピューター1台の中で実現し、モニターひとつで快適に操作できる」というHDU + Realizerが描いた理想のデジタルスタジオとなりしSteinberg Cubaseは、DAW 業界に覇を唱えてしまったわけですよ。
そしてだからこそこれを10年早く80年代半ばに具現化せんとしていたおそるべしヴォルフガング・パームに震撼せん!!!
一方、旧PPGの販売部隊はwaldorf社となり、 PPGの遺産ことウェーヴテーブル音源を引き取ることになった。彼らに 「Wave 2.3 を安ぅでけへんもんやろか?」 とwaldorfから依頼されたヴォルフガング・パームは、開発外注として新しい音源部分を設計。これが1989年に「世界三大発明」というキャッチコピーとともにデビューしたmicroWave。ウェーヴテーブルは360 Wave Computerの8種類、Wave 2.3の30種類をすべて内包した64種類となり、渋くストイックながら実は多彩な音の小宇宙となった。
独創的なウェーヴテーブル音源を引き継いだwaldorf社はPCMシンセへのアンチテーゼを唱え、その盟主となって黄金期を迎える。 彼らはThe Waveという究極のフラッグシップを看板にしつつ、うまくその後、ヲタな仕様をポップにまとめてツウをうならせる軽妙洒脱なラインナップを展開。
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microWave XTに至ってはドイツの貨物列車みたいなくすんだオレンジのスウェード調にあたたかい太陽系のようなフロントパネルをレイアウト、見た目も音色もシックに尖って個性的。
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ヴァーチャルアナログの名機Qなんかクエン酸を連想するくらいイエローまぶしく、挙句その名もGekkoというヤモリをモチーフにあしらった勾玉デザインのかわいい柑橘系MIDIデバイス(?)も販売。そしてD-Pole、PPG Wave 2.V、Attackといったソフトウェアシンセも積極展開。
かくして90年代はPCMワークステーションシンセへのアンチテーゼがひとつの大きな主張となり、音色銀河の辺境宙域はwaldorfを筆頭にnord lead、access Virus、Quasimidi、Roland JP-8000、同JP-8080、YAMAHA AN1x、KORG prophecy、同Z1といった、ちょっとあやしげなくらい個性派なデジタルシンセたちが跳梁跋扈する領域となった。同じ空間でRoland MC-303のようなグルボが登場したのもこのとき。時代はまさしくへんてこなシンセたちが牽引したのである。 2003年にはプラグイン版リアルアナログ・フィルターことAFB-16を開発。これは2Uラックマウント型アナログフィルターモジュールをパソコンとUSB接続、DAWにモノホンのアナログフィルターを挿すというアクロバティックな機種であった。その制御ソフトにはカットオフを変調できるステップシーケンサーまで搭載。でもこれ、あんまし見かけませんよね。またしても開発コストかさんだのかなぁ?
案の定、その第2の黄金時代のあとふたたびの業績悪化でwaldorfは沈没。だがもうここまで来たら世間さまがウェーヴテーブル音源を見逃すはずもなく、圧倒的な呼び声に応じ2007年blofeldを皮切りに3度めの復活! 完全独立4系統で音創りできる充実のソフトシンセlargo、iOS版から始まった軽快なアプリシンセnave、コンパクトな卓上音源 rocketにstreichfett、モジュラー宇宙へのいざないnw1、そのモジュラー宇宙を楽器に変えてしまうkb37、Studio Logic社sledgeへの音源供給、Axel Hartmann自身のデザインオフィス20周年2万ユーロ・シンセ「20」への音源提供、そして3度目のフラッグシップしかも新音源方式もたくさん重層的に搭載したQuantum、iridium、Mなどなど重厚な頂点機種はじめ多彩な機種が今をいろどる。
すべからくwaldorf機種は中身は濃いぃのに、それでも打ち出しは妙にあかるくポップでハイセンス。彼らが不死鳥のように何度でも舞い上がれるのは、このポップさ、軽さゆえであろう。ヲタなちからこぶを消化するオサレ感覚。それはAxel Hartmannのなせるわざであり、軸足が定まったディレクションの勝利なのであろうか。
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「創世神話、楽器進化論、そして輪廻転生」
独創的かつ求道師のようにストイックすぎて窒息しそうに生真面目だった PPG。それを継承したwaldorfがヲタながらに軽快に消化。
そしてensoniqをはじめ多くのメーカーが自分なりのウェーヴテーブル音源を開発するようになり、ついにソフトシンセXFR RECORDS SERUMにてウェーヴテーブル音源はブレイク、アナログに回帰したもののフィルターに飽きてきた業界にウェーヴテーブルのサウンドはかつてなく流行することになった。
その一方、ひっそりと未来シンセシスを探求する究道士。ヴォルフガング・パームその人は、2002年にSteinbergからソフトシンセPLEXを発表。これは音をコンポーネント化しておきユーザーがモンタージュのように組み合わせる、言わばオブジェクト指向のシンセ。じつは音創りする上では画期的なアプローチであり、フィルターだエンベロープだロー・フリケンシー・オシレーターだなどと分かりにくい理屈を知らなくとも、音を既存の楽器や物体の部品に分解して組合せを変えて違うものへと換骨奪胎、今までとは全く違う方法で音色を再合成できる革新的なシンセなのであった。 そしてそれは彼が構想したHDU + RealizerというDAWコンセプトの上で、彼がつくったプラグインシンセが踊るという感慨深いものなのだが、彼自身はどう思ったことであろう。
やがて彼はiPad版 Animoogを見てマルチタッチスクリーン操作にあらたな可能性を見出し、「ひとり PPG」としてPPG WaveGenerator for iPad、同Wave Mapper 2 for Mac、そして同infiniteへと進化するようにシンセアプリを開発。それらにてオブジェクト指向の音創りUIを進化させる一方、次世代ウェーヴテーブル・テクノロジーことTCS - Time Corrected Sampleを開発。サンプリングした音において時間軸上を正再生逆再生するだけでなく、音量も正規化つまりノーマライズすることで原音が持つ音量変化からも解放され、ユーザーがほんとうの意味での音量エンベロープを自在に設定できる、ユーザー音量エンベロープを鋳型にしてサンプルを流し込むことができる、時間軸上でも振幅軸上でも原音の束縛からかつてなく自由で画期的な表現をもたらした。
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それは、オリジネイターだからこそ次へ進化できるという実例であり、TR-80を進化させたドラムソフトシンセRC-808を作りあげた菊本忠男氏と同じであった。凡百の808エミュが808に到達することばかりをめざすのに対し、"Re-Create 808" を標榜するRC-808は元祖808のモノマネはもちろん、そこからさらに進化して聴いたこともないあたらしい808の音色表現が可能なところにポイントがあった。聴いたこともない808の音なのに、まぎれもなく808の音がするRC-808。基本的には減算方式であるにもかかわらず、あらゆる音色を再現できる8パーシャル分析型合成。その一例として、ドラム音色にサスティンがあってもいいじゃないか、ドラム・シーケンスにゲートタイムがあってもいいじゃないか、ドラム・シーケンサーにピアノロールがあってもいいじゃないか、そんな自由奔放な問いに、先をゆく表現を聴く。
菊本氏もパーム氏も、常に前を向く人たち。ファンから熱望されて過去をリバイバルするではなく、あくまで今後未来の音源はどうなるか、これから何にプライオリティをおくのか、その答はまだ彼ら生みの親たちからしか提示されていない。わたしたち後輩は、彼ら時代のパイロットが操縦する飛翔体の乗客であった。そしてわたしたちはそのバトンを受け取れるようになり、操縦桿を握り、そしていずれ後世へ渡す。 その具現化において制作のためのプラグインならいざ知らず、演奏のためには音源だけでなくUIを組合せてこそであり、両者を両立しうるは音源に最適化されたハードを身にまといし未来のハードウェア楽器なのであろう。
音源やシンセシスに最大の関心があるがゆえなのか、ヴォルフガング・パームはソフトウェア・シンセを作りたいのであってアナログやハードウェアに戻るつもりは無いときっぱり言う。 菊本氏は、アナログシンセに戻ることは無いがソフト・ハードは手段として都度最適なものを選択するまでであって等価に扱いつつ今なお開発を続けている。 デイヴ・スミスはあくまでハードウェアにこだわり、OSアプデ無限地獄なんかについていくのは無理、画面の奥に引っ込んで触れないソフト楽器なんてありえないと言いきっていた。 アナログもデジタルもハードもソフトも全てを経験し、今なお単純復刻ではなくつねに新しいものを追い求めたこの三人、それでもなお三者三様にアプローチが違うのが面白い。
PPGがついえさったあとも一人PPGを名乗り、孤高の開発をつづけたヴォルフガング・パーム。全てを見渡した彼は70歳になったのを期に引退を宣言。ファンとしても年齢からしてもちょっとまだ早すぎるようにも思えるも、無論ひとさまのことを外野席からとやかく言えるわけもなく。そこはヴォルフガング・パームらしく、みずからに対しても完璧主義であったがゆえ、なみなみならぬ決意なのかと推察するばかり。時に西暦2020年3月18日。ドイツ完璧主義ドイッチェ・パーフェクツィオーンをあくまで貫き通した老将の旅路、その終着駅、彼の個人サイトに掲載されし最後の文章、その老境あふれる思いが行間にそこはかとなくにじみ出るを、不肖Nemo版超々々訳を添えてリスペクトを込めつつ引用しておく。
Dear Customer,
after 50 years of creative work in the field of sound synthesis I decided to stop doing business. I’ve been thinking about this step for some time now, especially since I’ve turned 70 this year. Therefore, I am very happy to have found a competent company in Brainworx Audio GmbH that will take over and continue my products and ideas.
I would like to thank you for the support I’ve received over the last six years. PPG VST plug-ins and iOS apps are no longer available for purchase. We will continue to provide downloads of your previous plugin purchases until end of 2020.
However, we do not recommend updating the hosts or the operating systems, as we cannot guarantee that our products will still run perfectly.
Customers of PPG plugins will receive a mail from SendOwl, which gives more infos on how to connect to Brainworx.
The future of the iOS apps has not been decided yet.
Thank you again for your support. March 2020, Wolfgang Palm
親愛なる顧客各位
これまで音色合成なる分野において50年にわたり様々なものをつくり続けて参りましたが、このたび仕事から身を引くを決意致しました。特に今年は古希を迎えたということもあり、ここしばらくは身の振り方についてずっと思いをめぐらせておりました。それ故、私の商品やアイディアをBrainworx Audio GmbHという優秀な会社が引き継いでくださると分かり、たいへんに嬉しい気持ちでいっぱいでございます。
過去6年にわたり皆様からご支援いただけたこと、感謝いたします。すでにPPG VSTプラグインとiOSアプリとは新規購入はできませんが、これまでにご購入いただいたお客様に限り、2020年の終わりまでは再度ダウンロードいただけるよう手配いたしております。
ただし、ホストマシンやオペレーティングシステムをアップデート致しますともはや私どもの商品が完全に動作するとは保証できなくなるため、これら環境の更新は推奨いたしかねることご理解たまわりますようお願い申し上げます。 またPPGプラグインをご使用のお客様には、SendOwlからメールが届くことになっております。そこにBrainworxへの詳細な案内が書いてございますのでご参照くださいませ。 なお、iOSアプリの今後についてはまだ決まっておりません。あわせてご理解たまわりますよう、よろしくお願い致します。
皆様からのご支援に重ねて感謝致します。 2020年3月、ヴォルフガング・パーム
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「time variant time」
ヴォルフガング・パームが去った今、わたしたちにはいかなるバトンが手渡されたのであろう。
「シンセはアメリカで始まったのではない。その前にフランスでミュージック・コンクレートがあったのであり、ドイツでは西ドイツ放送ケルン局の電子音楽スタジオがあったのだ。」 そう冷静に見つめるは、ヴォルフガング・パームが作りあげたシンセのご贔屓さまジャン=ミシェル・ジャール。 「シーケンサーはレコーダーではない。シーケンサーはグルーヴをもたらすものである。」 もはやプラットフォームと化すまでに肥大化したDAWに対し、その上でなお存在しつづける楽器とは何かを問う、示唆に富んだジャールの見識。
もともとヨーロッパには長大なインストゥルメンタルとも言うべきクラシック音楽という長い背景があり、その新しいうねりとして現代音楽にシンセをはぐくむ源流があったのであり、戦前からレフ・テルミンら先駆者による幻影と伝説がこだまする中、自宅スタジオにシュトックハウゼンを招いたEMS共同創業者ズィノヴィエフ然り、テクノの開祖クラフト・ヴェアク(クラフトワーク)然り、ヴォルフガング・パーム然り、ストイックな究道士のごとく理想を希求する彼ら皆、その同じ空気を吸って育ったことであろう。
そこから欧州大陸を飛び出し、大西洋を渡って新大陸を発見したドイツ系エンジニアことハラルト・ボーデ。その新大陸アメリカへ彼が持ち込んだるは欧州から長大なストライドでもってやってきた振動の巨人、電子楽器。すなわち1960年アメリカAESショーで彼が出展した史上初の電圧制御式シンセ。それはオシレーターの代わりにオープンリールの磁気テープを使い、あらかじめそこに録音されていた音を電子回路で加工する、それでもなお電圧制御式たるところがこんにち的。そのミュージック・コンクレートっぷりとケルン電子音楽スタジオっぷりとの武骨なアウフヘーベン、そこからいづるサウンド。そしてその聴衆の中にいたのはボーデのシンセに未来からの衝撃を聴きそのヴァイブを全身でびりびりしながら受け止めた若き日のボブ・モーグ。 新世界にてシンセ界が指し示す未来へのヴィジョンを見てしまい、見てはいけないものを見てしまったその禁断のショックに打ち震えたボブ・モーグが後遺症のように感慨をこめて作ったのが彼のテルミンでありmoog modularでありminimoog。みずみずしい感性と機動力がヴォンヴォンみなぎる新種の楽器minimoogは、あたかも反射波のように大西洋を逆向きに渡り、イギリスのズィノヴィエフや、ドイツのヴォルフガング・パームや、旧ソ連の軍需産業エンジニアことセルゲイ・マリチェフらをインスパイア。同じ空の下、コール・アンド・レスポンスのようにこだましあい、それぞれ独自の楽器をつくって響かせあい、さらにそれら波濤は遠く極東の島国にまで到達。
その波濤が全地球をくるんだ後に残したもの、そこにはトム・オーバーハイムが夢想したネットワークとそのノードにたゆたう数々の名機シンセという、おしゃべりしあう楽器たちがあったであろう。あるいは派手派手しいスターの如きシンセがデビューを飾る影に隠れてデイヴ・ロッサムがピースサインする基礎研究という、どっしりと盤石なるテクノロジカル土台への深きリスペクトもあったであろう。センセがほしがる答を生徒の口から言わせるという紋切り型教育には思いもつかないensoniqというあまりにも惜しまれる異議申し立てもあった。そしてヲタな本質を見抜くもポップに分かりやすく提示せんとするサービス精神旺盛なwaldorfと、最後の一人になってでも己に正直な究道士たらんとしたヴォルフガング・パーム。 かくして音のフロンティアに生まれたおびただしい数のへんてこなシンセたちこそが、クラシックな楽器とはおのずと違う異端児として、時代の音色をつむぎ出し時代のエンベロープ・カーヴを描きつつ時計の針を推し進めたのだ。そしてその時計の名は菊本氏が看破するtime variant、つまり時間すらもが自由な時計という異次元の楽器であろうか。タイムドメインの牢獄から解放されたとき、果たしてあなたには時間が見える?聴こえる?
まのあたりにするは人類進化の最先端。外宇宙がしみでるように青黒い虚空の中、いつわりの影ばかりを漆黒の闇の銀河へと落とす虚の惑星にて、目にしみる絶海の碧の中、しずしずと見えてきた小さく黒く尖った島がその引き締まった存在感を物語りはじめるとき、忘れ去られた楽園のようにしたたる緑の群落に、傾きゆくあったかいオレンジ色の陽射し、火焰山のように燃えあがる岩肌の陰影ふかく、上に飛鳥なし、下に走獣なし、故郷のものとは異なるおごそかに小さく引き絞られた陽のもとで、そこにたったひとつ持参できるとしたらその音は何?
すべてシンセには存在意義があるのであり、どんな「ぷー」な音しかせずともその音には使いみちが、存在意義がある。 こんにちの電子楽器が実現しえたものはまだ着想の2割くらいでしかないであろう。MIDI 2.0だなんだと解像度だけを追い求めるのではなく、まだまだ根本的に異なるパラダイムからの表現が埋もれているを、たとえば菊本氏のラボに垣間見る。技術そのものに夢があった時代は遠く去ったように思えても、それでもなお次なる技術、次なる応用、次なるひねりが新しい事象の地平面を切り拓くであろう。 どこまでも限りなく拡大し続ける知の地平。宇宙の挑戦を受けて立ち、まだ聴いたこともない音の銀河をめざして遠く飛翔するシンセの試み。その旅路の航宙図をもとめてシンセのミッシングリンクを解き明かし、なおかつ未来への触媒となす旅。いずれまたそれら切っ先の最先鋒について、機会あれば描いてみたい。
皆さん、ここまでお付き合いくださり感謝の極みです。くれぐれもお健やかに。Stay healthy.
(2022年8月13日、同人誌にて初出)
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yensarn · 24 days
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新作アルバムについてのコメントなど
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非インスト曲含むアルバムとしては実に1年ぶり。 「シニカルテリトリーツアー」という新作を出しました。
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しばらくは小作品を少しづつ出していた感じで、 リズムマシンとシンセサイザーで即興した音源だったり サンプラーを叩いてザクッと作ったものだったり 手法色々でやってきたのですが、 とりあえず10曲以上は作ってみて 詞や声も入った音源も織り交ぜて構成したい! そしてこれを出したら暫くは音源作りに追われる概念から離れて 漫画読むなりゲームする時間を作ろう!(笑) なんて考えながら出来た作品です。 区切りのようなもの、自己紹介のようなもの 一番はこの数年音楽活動を突っ走ってきた履歴書のような そんな思いが込められています。 今まで写真をアートワークにしていましたけど、 絵も自分で描いたりしてます。 10年程前にとある目的でボールペン+色鉛筆で 落描き���していた事があり、 その絵達を振り返って飾り気無く再び描いたのが このイラストです。 あまりポップじゃない今回の作品にも まとめてみたらカチッとハマったような。 かわいい感じの絵かもしれないけど、 ちょっと陰りもあるような所があるからかも。
では、曲のコメントなどを書いていきます。
1.幽光のサロゲート
「オール打ち込みでラップを作りたい」 と思い立ち一気に作った曲です。 リズムなどはサンプリングで組んでいますが、 ベースや上モノなどは全てシンセサイザー。 終電が無くなって隣町の駅から歩いて帰った時 夜中の地元街を歩いて思いついた歌詞などを当ててます。
2.柿種賛歌
これは完全におふざけ歌詞なのですが(笑) お酒のアテにするものといえば柿の種。 オンライン飲み会をする時も大体あるものは柿の種。 そんな柿の種マニアの私が称賛する曲を作ったら…? 自分の声をボコーダーに通して歌わせて 中国うさぎという読み上げボイスに朗読させたりしてます。 このボイス、ちょっとハスキーな感じが好き。
3.揮発の点描
実は去年の秋くらいにエレクトリックベースを購入しまして。 むちゃくちゃ弾けるというわけでもなくて ピック弾きしたフレーズをサンプリングして使ったり 結局相変わらずなアプローチで自分の曲に使ったりしてるんです。 この曲はそんな手弾きのベースのフレーズを最初に置いて リズムマシンでグルーヴを組んで、 ボコーダーボイスやシンセサイザーなどの音を足しています。 途中のラップのようなフレーズはボイストランスフォーマーを通して 尚且つ早送りした自分の声。
4.Takoyaki acid
俗に言うアシッド・ハウス的なサウンドなので 安直にこの曲名にしました。作詞はおふざけです。 タコ焼きを熱がる猫舌とこのサウンドが合っただけです(笑) Roland T-8というグルーヴボックスの一発録りが元になってます。
5.白檀とアップルシーシャ
ちょっぴりローファイで不安定な感じのサウンド。 古いジャズからサンプリングしてチョップして 更に不安定なピッチになるように汚しに汚し。 曲名と作詞の意図はVAPEと地元の情景から。
6.Sweet table kidnappers
リズムマシンのフレーズサンプリングと アナログシンセの制御を重ねていって作った曲。 多くがソフトシンセを使う昨今の自作曲、 これに至ってはハード機材を全面に使ってます。 こちらもボコーダーサウンドと ボイストランスフォーマーを多用しています。
7.ラグジュアリー・キラー
超ロービットなサンプラーのプラグインでお気に入りがあります。 この曲の8割はそのプラグインだけで構成されています。 タイムストレッチして劣化したアーメンブレイク、 コードメモリーされた電子ピアノ。 古臭いテクノみたいなの目指しました。
8.深海魚の水槽
ガジェット系のリズムマシンやモジュラーシンセを同期させて作った フレーズをループさせて一発録りした音源が元になってます。 ブルーな質感に只管ミニマルな印象をかけ合わせてます。
9.透明実験
こちらも弾いたベースのフレーズから肉付けしていった曲。 リアルタイムでエフェクトをかけたり切り替えたりしてます。 中盤ガラッと印象が変わるベース音は Massiveというソフトシンセによるもの。 生のベースとシンセベースも交互に混ぜたりしています。 どこか孤立しているように感じた時 生まれたフレーズや歌詞。この曲に至っては陰が込められています。
10.ラスィエ・エ・ル・スフレ
古いレコードのサンプリング、粗いビート。 ローファイな質感だけど何か怪しげな曲です。 何か不思議な感じにしたく、曲名はフランス語から。 中盤にもそんなフレーズが入ります。 意味合い的には「鋼と呼吸」。
11.Shouting for block12(renovation)
10年以上前に作った曲のリメイク版です。 私は本来こうゆう曲は全く作らないのですが、 メロディーが気に入っていて友人ウケも良かったので 改めて作り直してみたのがこれです。 マスターファイルは紛失していたので全て打ち込み直しました。 実質、このアルバムで唯一のインスト曲扱いかな? (色々とサンプリングネタは使ってますが)
12.眠い夜だけ連れ出して
Synthesizer Vという歌声合成ソフトを導入して以来 初めて作った曲。 凄いですね。本当に人が歌っているようで驚きました。 このソフトウェアを勧めてくれた友人に 最初にこの曲を聴かせた時に 「ポップスばかり聴いてたから不思議すぎる」 と言われました(笑) 真夜中という雰囲気やモチーフはよく使うので この作品でもそれが活きている気がします。
ざっくりとですが、こんな感じの作品です。 フリーダウンロード可能ですので お気軽に聴いてみてください。
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byoh-kizok · 2 months
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【節句料理】
♪あかりをつけましょぼんぼりに~
上巳。通称桃の節句。給食に菱餅風のカップゼリーが出てきたことぐらいしか記憶に無い。おそらく貴族の人生において最も縁遠い節句である。
…しかし、節句料理に全身全霊を打ち込むと決めたのである。手を抜く訳にはいかない。
…で、何を食えばええんや?
…餅だのあられだののお菓子類を除けば、ちらし寿司と蛤を食っとけばOK、が最大公約数的な解らしい。んじゃ作るか、ちらし寿司。
具のセレクトが闘い(?)の行方を決定する、ような気がするので、スーパーや魚屋、塩干物屋などをパトロールしつつ、構想を練る。春の魚ってあまりイメージがないが…キンメとか?
そんな折魚屋で見かけたのがサワラの切り身と「今が旬」のポップ。さかなへんに春と書いて鰆。いいじゃないか。
というわけでサワラの調理法などを調査。塩焼きが最もポピュラーらしいが、酢漬けも美味と。ただし、アニサキスに注意、と。よし。「上巳鰆酢〆ちらし寿司24」作戦発令。リスク上等。
まずは新鮮なサワラ(そこそこレアアイテム)の確保と下処理である。いわゆる魚屋も数を減らし続けている昨今であるが、なんとか確保。ついでに鯛も安かったので合わせてお買い上げ。
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こいつをざっくり刻んで甘酢たれに漬ける。
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いいかんじに漬かったタイミングでちらし寿司の作成開始である。
まずは干しエビと干しシイタケを炊き込む。
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エビの赤色2号色素で飯全体がほんのりピンクに染まり、気分も盛り上がる。…味的には何の意味も無いが。
炊き上がったら素早く「すしのこ」投入。
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事前に調査しておいた取り扱い店舗で3月3日に売り切れるという「すしのこ売り切れ事件」が発生したがなんとか別店舗で確保。以外とみんなちゃんとつくるのねお寿司。
いよいよ酢〆部隊を盛り付け…やや!鯛がいない!…跡形もなく溶けきってしまった模様。しかたない。甘酢と鯛のエキスに漬かったサワラを取り出し並べる。さらに賑々しくトッピング。
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…完成!
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さらに蛤の吸い物をそえる。今回は加圧済み真空パックを使用。
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これ、沸騰した湯に投入すると一瞬でパカッと開く。面白い。
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できあがり~
当然のように激しく旨い。今作戦も成功せり。レゲエパンチ(ピーチウーロンハイ)でも作って寿ごうと思ったが手頃な桃ジュースが手に入らなかったので酎を桃紅茶で割ってみた。
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桃の芳香を愉しみつつ、来る端午の節句も全力で臨む決意を新たにする。節句料理万歳。
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hemulen28 · 3 months
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バスボム
•この記事は2020年に書いたエッセイを再投稿したものです。
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久々に新宿へ出た。
仕事用の資材の買い付けが早く終わったので、オープンしてから1度も行けていなかったコスメが豊富と噂のLUSHに寄り、「パパの足」なる足が臭くなくなるらしい粉とキラキラのアイカラー、新しいメイクブラシを購入した。
アイカラーの色味の相談に乗ってくれたBAさんが、化粧水やらクレンジングクリームやらの試供品を沢山くれた辺りで、私は初めて自分がLUSHでバスボム以外の物を買ったことに気が付いた。
というか、自分の物を買うことすら初めてのことだった。
私にとってLUSHという店は前日まで忘れていた友達の誕生日プレゼントを閉店間際に駆け込みで買うか、はたまた何日も何をあげるか考えた挙句、結局何も思いつかずにヴィーガンの友達にバスボムをあげることにした際に使う、自分に対してなんだかちょっと”やれやれ”の気持ちで向かうような場所だったのだ。
会計の際、BAさんが購入した商品と共にバスボムを1つ包んでくれた。
(バスボムもくれるのか…。)
えらく感心し、これまでにないくらいかなりポジティブな気持ちで店を出た。
LUSHは変な場所だ。
いつも”やれやれ”の気持ちで買い物をするのに他人からプレゼントされると飛び上がるほど嬉しく、さして多く使っているわけでもないのに毎回の出来事が強く印象に残り、あのヒステリックな良い香りのせいで1週間くらい何故かユニコーンの事が頭から離れなくなるからだ。
そして大抵帰路では「NO!動物実験」の紙袋に何人かがギョッとし、その反応とは裏腹に自分はちょっとだけ環境意識の高い善人の気分になっているのだ。
それはさておき、せっかくバスボムをもらったので久しぶりに浴槽にお湯を張った。
風呂が出来上がるのを待ちながらかなりいい気分でアイカラーを試したり試供品を匂ったりし、お湯が溜まるとバスボムと共に湯船に沈んだ。
沈んだ、が、バスボムが全然ボムしない。
なんかずっとヌルヌルしている。
ヌルヌルを手に持ちながら10秒くらい考えて、これがバブルバーであることに気がついた。
そこから私はシャワーを1番高い位置に置き、熱いお湯を浴槽に向かって出した。
みるみる泡立ち、泡風呂が完成する。
その一連の動作をしながら、「なんで私こんなこと知ってるんだっけ。」と思った。
そして、唐突に自分が鬱病だった頃のことを思い出した。
鬱病を患っていた頃それはもう何もかもがめんどくさかったが、1番にめんどくさかったのは風呂だった。
風呂に浸かるとそこから動けなくなり、動けないまま湯が冷めて、そのまま頭も身体も洗えないまま疲れ果てて湯船から上がることがままあった。湯を抜くのさえめんどくさかった。
前に住んでいた家の風呂には追い焚き機能が付いていたので、湯を入れるのも湯を抜くのもめんどくさがった私は何日も同じ風呂に入った。
このままじゃだめだと毎日思っていたが、毎日どうにもならなかった。
遂に何度も焚き直した風呂からは人間の変な匂いがした。
それでも何もかもめんどくさかったので、私はふと思い立ってこの変な匂いをどうにか誤魔化そうとずっと使っていなかった貰い物のLUSHのバスボムと一緒に浴槽に沈んだ。
沈んだ、が、バスボムが全然ボムしない。
なんかずっとヌルヌルしている。
バブルバーだった。
最悪な気持ちになった。
今思うと全く意味がわからないが、自分はバスボムさえボムできない人間だと思うと意味もなく泣けた。
私の中でバブルバスは、ラブホテルとかのでかい風呂で意味不明な色の変わるライトに照らされながらエロい雰囲気で入る物のはずだった。それなのに自分は電球の切れた風呂で1人、鬱病になりながら泡すら立っていないバブルバスに浸かっているのだ。自分が惨めで仕方がなかった。
そしてこんなにも自分が惨めで泣いているというのに、その時ですら何故かユニコーンが頭から離れなかった。
悲壮感に浸ろうとしているのに一向に思考の片隅を退こうとしないユニコーンの馬鹿馬鹿しいポップさに、私は急にバブルバスを完成させてやろうじゃないかとふと思い立ち、シャワーを1番高い位置に置いて熱いお湯を浴槽に向かって出した。
私は完成したバブルバスの中に何時間も浮かんでいた。馬鹿馬鹿しいユニコーンのおかげで、湯が冷めても焚き直しのボタンを押すことが出来た。
ぷかぷか浮いているだけなのに、身体が綺麗になっていく気がした。
風呂から上がると、流石に明日この液体を焚き直すわけにもいかないと思い湯を抜いた。
流れていく湯を見つめていると、なんだか浴槽も心なしか綺麗になっている気がした。
身体が清潔になった気がすると、少しだけ元気が出た。
それから少しずつ何かをする気になり、例えばそうめんを茹でたり、ゴミ出しをするようになった。
そして時は流れ私はなんとか人間っぽさを取り戻した私は、今こうして呑気にバブルバスにぷかぷか浮いているわけだ。
この話に特に大した教訓はないし、実際のところ多分、バブルバスによって自分も風呂もさして綺麗になることはない。
それでももし、周りに本当にだめそうな人がいたらあのインスタントな清潔をプレゼントしてあげることはいいことかもしれないと思う。
バスボムじゃないことだけは絶対に念押しして欲しいが。
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momijiasuka · 3 years
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フリーランス一年目を振り返り今後やりたい事、自分の絵について考える✍
こんにちは、紅葉です。イラストレーターとして
フリーランス1年目の2020年12月の振り返り日記になります
―――
これまでのヘッダービシュア���について思うこと
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上記はサイトTOPや名刺用に年明け最初に制作したイラスト請け負い用のオリジナル絵です。
ゲーム業界では主に背景とアイテム制作・キャラ彩色などを中心に制作していましたが、
個人的にはアニメ・デフォルメテイストのコミカルでポップな可愛い系の作風が好きな為
自分を親しみ易い絵柄で制作しヘッダーと名刺に使用していました。
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こちらが実際にデザインし1月にクリエイター交流会やイベント・セミナーで配り歩いた名刺になります。
イラストレーターとして名乗り、初めて制作した名刺の為
🍁『イラスト何でも描きます!!なんでも任せてください!!!!』
感が強く情報も多いのでちょっとバラエティー豊かですね。😅
(”デザインは余白が大事”と聞く中で詰め詰め賑やかに入れてしまっていますが色合いは今でも自分らしく好みです!)
――――
今年1年の月別概要
※私の略歴について
💡2018年年末務めていたゲーム会社倒産、失業を切っ掛けに2019年職業訓練校で新たにwebデザインを学んだ後イラスト受注会社にアートディレクター就職、残念ながら社内悪環境の為2019年年末をもって退職・フリーランスイラストレーターとして活動を始める。
2020年
1月  フリーランス準備 名刺にサイト、人生初のクリエイター交流会やSNS創作垢✊
2月  ストックイラストで新たな出会い・交流の楽しさや知識を沢山増やして行く😊
    ブランディングについて、自問自答の自己分析がはじまる
3月  WEB面接打合せなど初の体験、個人で色々請け負っていく📝
4月  コロナが蔓延し新規受注案件が0になり不安定に😓
5月  SNS経由でつながった方の攻撃的な言葉に傷付き人生を見つめ直す✍
6月  新たな継続案件クライアント様と出会い高評価と自信を得る😊
7月  イラストレーターとして大きなご案件ご相談・高評価を得る😳 
    🎊7月7日に個人事業主として正式開業致しました㊗💡
8月  コロナの影響でドタキャンが発生しだしまた不安定に。😭
9月  自身のやりたい方向性の仕事を平行で請け負いスケジュール帳が埋まり出す
10月 毎日何かしらの提出・納品日となり過労スケジュールに..😇(成果物評判は良好
  今後の為にクリエイターエキスポに下見に行きました💡 様々なイラストレーターの方々の活動がまた一歩良い刺激になりました
11月 仕事の合間に相場感や契約書・交渉・著作権利問題について知識を深める
 クライアントワークのみで直面する様々な問題、低単価案件や収入を見つめストックイラストの良さを改めて感じ検討しだす
12月 今後の活動、来年に向けて 今年の自己分析の結果、方向性をまとめる
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会社員時代の安定とは程遠い波乱万丈な感じに怒涛に過ぎ去った1年でしたが、
その分自分で考え、これまでの経験を活かしたり新しい出会いや先人のクリエイターの方々の経験談や知識を取り入れ学ぶ事で会社員時代では中々得られなかった部分の知識・行動力・視野が広がった1年でした😊
今年よく考える事になったテーマが自分の今後やりたいこと 自分の本心から目指したい目標についてでした。
いろいろ挑戦してみて伸ばしていきたいと見つけたやりたい事について、
そんな1年を振り返る目的でこの日記を記録しています。
1~2月
完成した上記の初名刺を持参しいざ!初の交流会やセミナーなどで名刺やポートフォリオを見て頂いて
様々な方とお話した際にお褒め頂き恐縮したりする中で(会社員時代は特に視野が狭かった為たとえお世辞でも褒められなれておらず、とても嬉しかったです😊💦)
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と質問いただく事が増えました。
企業勤めの間は自身の絵柄・オリジナリティでは無く企業の求める絵柄・要望に沿う物を制作し続けていたので、自分自身の好きなもの・やりたい描きたいと思う物を具体的に言えず、
言えても胸を張って心から【私はこうです!】という自信が無かった為、春先に出会った方々と対話する度に
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と、悩みながらもブランディングという言葉と出会い
今年は度々、今後自分はどういう風になりたいのかな..と自己分析と自分理解を深めるきっかけを頂きました。
3~5月
自分が本当にやりたい事、得意な事…
苦手だし、不得意な事      ×
好きな事、好きだけど不得意な事 △
得意だけどやりたいと思わない事 〇
得意で普通と思う事       ◎
得意であり好きな事       ◎
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絵仕事はどれも苦痛なく引き受けていた為、
背景もアイテムもキャラもミニキャラもどれもこれも自身の中では好きな物の一部でありこれまでの成果物・経験は全て自分が歩んできた武器⚔です。
なので”やりたくないな..”というのがあまり湧かず、本心と向き合い自問自答していました🤔
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そんな中、春先のある日SNSの知人からDMに
知人『あなた背景得意って書いてあるけど、正直パースも効いて無いしそのレベルじゃ生きていけないよ。』
と成果物や私の経歴についてわざわざ貶す事柄が送られてきました。。
(『あなたの事を心配してるんだよ』という趣旨であった為、私の事を想い送ってくれてるんだなぁ..としばらくはやりとりを続けていましたが、度重なる脅迫DM・ストーカー行為が悪化した為こちらからはご縁を断ちました。読んでも気分の良い話では無いので詳細は割愛します😓)
当時は悩みましたが、
よくよく考えると過去の仕事に対してクライアントとその顧客以外の第三者から下手だと罵られても(赤ペンなどの具体的なアドバイスではなく純粋なただの中傷です)
その方個人の主観であり他人評価な為、気に病む必要は無いと今では吹っ切れています
まぁでもその際SNSに絵を載せる事も嫌になったのですが、
なによりも否定された以降背景制作を請け負う気になれず
(あぁ…私背景好きだった訳では無いんだなぁ…)
とそこで1つ消去法で見つかりました..👀
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私が好きな事は誰かの役に立つ事!
褒められる事・助かったよと人の役に立ち喜ばれる事に自己肯定感と喜びを感じます😊
ゲーム会社内で背景担当が多かったのも、
そもそも背景を描こうと思うデザイナーが少ない(ほぼ居ない)
元からちょっと描ける&綺麗な背景を見るのが好き・キャラ同様に描ける様になりたいと憧れて居る
業務でやってみたら褒められ喜ばれた
⇒喜ばれると嬉しい(単純)⇒ゲーム背景担当者に落ち着く
という流れだったので、元から職人レベルの美麗背景職人までの実力は目指して居ませんでした。
それでもやはり、あまり知らない人に心無い言葉で否定されるのは良い気分しませんよね..😓
否定されるのが嫌・褒められるのが好き  なのは人間誰でも一緒の感情だと思います。
―――
どんな事でも上には上が沢山居るのも理解していますし
SNSでも背景制作の前線でご活躍なさってる方々と恐縮ですが相互フォロー頂いたり、美麗な背景の一枚を見る度に今でも感動します😊💕
(綺麗なご作品を制作されてる方々は皆さんリプ交流でもとてもお優しいです
ありがとうございます!)
🍁「受注自体は暫く控えてますが、背景に憧れ好きな気持ち自体は本物なんだろうなと思います。また自然に描きたくなってきたら仕事外でも挑戦します!🌱」
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6月~11月
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背景を一度置き(ついでにアイテムもきっと同様に得意で役立てただけで違うのだろうと置き)
自分の得意なこと・やりたいこと・好きなことを見つめ直しながら色々な絵に関するお仕事を頂いて経験しておりました📝
主な仕事
マンガ動画・広告漫画            (アニメ風・TL風)
教材キャラコンペ               (ミニキャラ)
PR用劇画風イラスト                (劇画風)
企業用ゆるキャラ制作           (ゆるきゃら・アニメ風)
企業用イケメンキャラクターデザイン・イラスト (乙女ゲーム風)
公式グッズデザイン(企画書~制作まで)
ソーシャルアプリ衣装制作            (女の子)
企業グッズ用ミニキャラ制作|数社         (~2頭身)
etc…
🍁『箇条書きにすると共通点まったく無くてビックリですね😲』
夏から秋に掛けて多種多様に活動し打ち合わせやご提案・交渉も徐々に慣れて行きました
ちなみに7月7日を開業日にし屋号:イラスト制作所もみじ亭として正式に個人事業主になりました
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褒められる事・助かったよと人の役に立ち喜ばれる事に自己肯定感と喜びを感じます😊
また、先に述べていたこちら、度を過ぎなければ良いんですが
他人評価に自己肯定感を委ねるのは危険と心理学でも言われているので、あまり依存し過ぎず
様々なクライアント様との案件経験を積んでいく事で、実績と共に自信と相場感や契約・著作権利についてなどの必要知識を平行で蓄えていきました📝(日々勉強です✎)
自己評価と自己肯定感はどんどん育てていきたい✊脱ネガティブwelcomeポジティブ
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12月⛄
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早いものでもう12月ですね
今年1年は本当にあっという間の一年でしたが未知への挑戦ばかりで成長する機会も多く、
またよく悩む年でもありました👀
が、悩むという事はそれだけ行動し頭を使っている結果なので良い事です💡
コロナ禍の中無事感染する事なく無事に年を越せそうなのにも安心しています。
12月にしている事
イラスト受注サイト作り(1つ前のサイト)
来年に向けてこれまでの振り返りと自己分析
書類、事務整理
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やりたい事探しで見つけた自分の方向性
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①ミニキャラ・ゆるキャラ、ポップイラスト
私自身がゲーセンのプライズ景品やフィギュア収集が趣味の根っからのヲタクなのと過去にグッズ制作を趣味にしていたので、やはり可愛い系のモノが好きなんだと再認識しました。
ゆくゆくはアニカフェやコラボ商品などのグッズ用ミニキャラを手掛けたり出来るグッズイラストレーターになりたい、お菓子のパッケージ等の公式キャラデザインなどを手掛けたいと改めて思い1つの目標になりました😊
この絵柄で思い浮かぶ仕事
IP系グッズ用イラスト
LINEスタンプ
オリジナルPRキャラクター
書籍やwebの挿絵、カット
アプリ内ミニキャラクター(SD/ちびきゃら)
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②美形キャラクター制作・イラスト、マンガ
TRPG創作やイケメンキャラクターデザインなどを請け負う中で、やはり背景やアイテムも好きだけれどキャラクターをより魅力的に描ける様になる為の演出・手段の一つであり、
やりたい事は魅力的なキャラクター作り(デザイン制作・作画)だな..
昔からえがいたキャラクターがゲーム内や動画内でCVが付き喋って動き、生きている姿を見るのが夢で目標だったのを思い出しました。
この絵柄で思い浮かぶ仕事
企業キャラクターデザイン
Vtuber制作
ゲーム原画
ライトノベル表紙/挿絵
マンガ/カット
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と、こんな感じで明確に【今後これのみでいく!!】と絞りきった訳では無いですが、
来年に向けて今後強化していきたい絵柄の方向性、やりたい仕事が見えてきた様に思います😊
今後IP案件系の仕事も獲得していく為、ヘッダーのビジュアルも近々もう少しアニメ・ゲームタッチな絵柄に変更します。
今年を振り返って
2020年は行動力の年
去年末退職時に掲げた2020年の目標が上記だったのですが
トライ&エラー精神であちこち挑戦したり飛び込みに行った今年は自分の中では行動出来て居る方なのではないでしょうか。
(クリエポで誰にも話掛けず帰ったりもしたので『もう少しコミュ力発揮頑張りましょう🙅』とも思いますが😅)
コネも伝手も貯金も無いまま退職しイラストレーターとして1から始めた為、
今年人生初めての事だらけでしたが初体験の中でも下記は全てやって良かった事です🙆
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名刺制作、webサイト制作
交流会、セミナー、もくもく会、クリエポの下見
webセミナー、さぎょいぷ交流、オンラインコミュニティ、創作用SNS垢
ストックイラストの素材登録、やり方を学んだ事
エージェント登録
開業届、青色確定申告申請
メール営業
電話打ち合わせ、ビデオ通話での打ち合わせ、交渉
―――
交流会やオンライン通話で喋る度に、これまでの10年間会社では社内しか見えてなく外との交流(外部打合せ以外無く)を考える余裕もこういう物がある事も全く知らず;
無知なまま小さい世界に居たなぁ…と思うと共に
様々な人生経験を積んだ方々と対話する事で自分一人では知らなかった事も沢山知る事・学ぶことが出来て、また、フリーランスという道で生きて居る人が多い事も知り視野が広がり
とても心強く1年間が過ぎました😊
今年知り合いお話してくださった方々全てのご縁に感謝しています!😌
本当にただの日記なのでこの日記を最後まで読んでくださってる方が居るのかちょっと解りませんが、
まだクリエイター交流会や名刺交換会・セミナーなどに行った事が無い方がいらっしゃったら楽しいし視野も知識も広がるのでオススメですよ!
私もぼっちで特攻しましたがやらずに悩むよりやってみて実態を知ると案外想像より余裕なこともあるので、一歩ずつ頑張りましょう!
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🍁「まだまだ安定とは言いがたい不安定な収入ですが来年も引き続き自分のペースで頑張っていきます!」
2020.12.15 紅葉あすか
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chishiru61 · 5 months
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2023年下半期に見た展覧会
0701 ガウディとサグラダ・ファミリア展@MoMAT 0702 イギリス風景画と国木田独歩@茅ヶ崎市美術館 0702 生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良@神奈川県立近代美術館 葉山 0706 ブルターニュの光と風@福島県立美術館 0708 谷川俊太郎 絵本☆百貨展@PLAY!MUSEUM 0711 テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ@国立新美術館 ☆0721 甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性(前期)@東京ステーションギャラリー *1 ☆0729 ソール・ライターの原点 ニューヨークの色@ヒカリエホール *2 0729 平間至展 写真のうた@ヒカリエホール 0804 「あ、共感とかじゃなくて。」@MoT ★0804 デイヴィッド・ホックニー展@MoT *3 0805 ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム@アーティゾン美術館 0806 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる@国立新美術館 0812 特別展「古代メキシコ」@東京国立博物館 0812 スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた@国立西洋美術館 0813 私たちは何者?ボーダレス・ドールズ@渋谷区立松涛美術館 *4 0820 フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン@東京都庭園美術館 0825 甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性(後期)@東京ステーションギャラリー 0826 生誕100年 山下清展―百年目の大回想@SOMPO美術館 0902 挑発関係=中平卓馬×森山大道@神奈川県立近代美術館 葉山 ★0902 吉村弘 風景の音 音の風景@神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 *5 0907 三沢厚彦 ANIMALS@千葉市美術館 0917 虫めづる日本の人々@サントリー美術館 0920 版画家たちの世界旅行 -古代エジプトから近未来都市まで@町田市立国際版画美術館 1022 杉本博司 本歌取り 東下り@渋谷区立松濤美術館 1029 デイヴィッド・ホックニー展(2回目)@MoT ☆1029 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン@アーティゾン美術館 1119 開館35周年記念 福田美蘭―美術って、なに?@名古屋市美術館 1121 テオ・ヤンセン展@千葉県立美術館 1122 展覧会のちょっといい話 絵本と近代美術のあれこれ@板橋区立美術館 1125 装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術@東京都庭園美術館 1202 「パルコを広告する」 1969 - 2023@PARCO MUSEUM 1203 「横尾忠則 寒山百得」展@東京国立博物館 表慶館 1203 開館記念展「皇室のみやび」(第1期:三の丸尚蔵館の国宝)@皇居三の丸尚蔵館 1203 生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ@MoMAT 1207 イン・ビトウィーン@埼玉県立近代美術館 1209 永遠の都ローマ展@東京都美術館 1209 大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ@国立新美術館 1209 イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル@国立新美術館 1214 モネ 連作の情景@上野の森美術館 *6 1216 「前衛」写真の精神: なんでもないものの変容@渋谷区立松涛美術館 ☆1216 「鹿児島睦 まいにち」展@PLAY! MUSEUM *7 1223 吉田ユニ「PLAYING CARDS」@ラフォーレミュージアム
*1 御多分に漏れず「あやしい絵」展でファンになってから待望だった個展、こんなに早く見ることができるなんてありがたい。ただ、やっぱり結構残っている作品は少ないんだなあ、というのが一番の感想で、そして作品のアクが強くて初めのインパクトや中毒性は強い分、慣れてくるとそこまでじっくり見るような感じにはならないなあ、とも思ったり(音楽とかでもそういう曲ってあるよね)。一方で、メインビジュアルにもなっていたメト所蔵の「春」なんかは特有のケレンを上手く折衷させた見ごたえの絵のある絵に仕上がっているんだけれども、結局それより先が無かったという。。展覧会中でも識者の言葉として紹介されていたけれど、ちょっと惜しかったというか、あともう少し絵師として活躍してほしかったなあと。でも、図版でしか知らなかった作品をいっぱい見られて嬉しかった。 *2 ソールライターの「良さ」がようやくわかってきたような気がします。残されていたフィルムをデジタル現像して順番に映し出していく大画面スライドショーのインスタレーションがとても面白くて、美術館ではない空間になった分、こういう演出ができるようになったのは良いなあと思いました。 *3 この夏のナイスワン。自分の中の「とても楽しかった展覧会」の1つの基準が、「一通り見終わった後に展示室で延々ゆらゆらしていられること」なんですが、久しぶりにそのトリップがきました。ホックニー特有のポップで人懐っこい色彩がやはり素晴らしく、いつまでも網膜にうつしていたくなるんですね。特に大型作品の展示空間に入ったときは、その色彩感に包まれるのが嬉しくて、思わずくるくると踊りだしそうになりました(?)。 展覧会は、初期から始まってロンドン、カリフォルニア、イギリスの田舎町、そして最近移り住んだノルマンディーと、活動場所で区切られた作家のキャリアを一通り追う構成。昔メトで大規模回顧展を見たはずなのですが、あまり記憶になく、、今回改めて見て、初期はかなりベーコンの影響を感じるなーとか、やっぱり色彩はマティス、後期のボナールっぽいなーとか、いろんな発見がありました。 この10年来ハマっているというiPad絵画は、長生き作家にありがちの、晩年にどんどんと・・・よく言えばダイナミック、悪く言えば大味というか雑になっていくアレなんだけども(ピカソとか)、ただ色彩だけで言うと、やはりホックニーそのものなんですよね。近づいてみると、マジで点とか線は小さい頃にwindows95のペイントソフトで遊んだ、落書きライクな感じなんだけども、遠くから見るとち��んと「らしい」作品になっているのはさすがだなと思いました。 以下は蛇足なのですが、作品構成は、大型の油絵作品10点余りがテートから、それから複数のパネルを組み合わせた作品が同じくテートとポンピドゥーから1点ずつ、あとは作家蔵の超大型作品がメインで、その間を都現美所蔵の版画コレクション(これ一度まとめて見たかった!)で埋めていく、という感じ。つまり単に金にあかせてガサっと作品を連れてきたのではなく(それでも相当お金かかってると思うけど)、館にあるものが起点になっているのが良かったな。欲を言えば、作家のキャリアハイである西海岸時代の作品(プールとか彼氏とか出てくるやつ)が手薄な感は否めなかったですが、まあ贅沢を言うとキリがない。 *4 古今東西における「人形」の役割を紹介する展覧会で、人形と言えばやっぱりセクシャルな意味合いもあるけどさすがにそれは展示できないよねー、と思いながら見てたら、最後にばっちりあって、ここ(渋谷区)は本当にすごいなと思った。もっとやってください。 *5 環境音楽家・吉村弘の回顧展。展示室に直接音楽が流れているのかと思いきやそうではなく、しかし音楽を喚起させるような愛らしい絵楽譜や、それぞれの映像から聞こえる微かな音楽によって、展示室全体がとても豊かな音楽に包まれていた。そしてそこに、微かな外音や、来場者の衣擦れや足音、小さな話し声が「環境音楽」として響いている、というわけ。写真2枚目のサウンド・チューブという展示があって、観客がめいめいにこの筒を揺らしたり、ひっくり返して、筒の中に入った水音に耳を澄ましている(そして、とても良い音だなと思う)。しかしよく考えれば、聞いている音はありふれた水音であり、つまり世界には、このように耳を澄ますべき音に溢れているんだ、ということがメッセージされている。そうして美術館の外に出るとあら不思議、外を通る車の音や風で葉がさわさわと擦れる音、いつもこの美術館の帰りに寄る鶴岡八幡宮の階段を登る自分の足音、美術館のコインロッカーで使った百円玉をそのまま賽銭箱に投げた時のコツンという音などが、全てビビットに聞こえてくる。つまりこの展示は、美術館の中でだけで完結せずに、観客の日常に対する知覚を変えることで、展示室外にもその世界がずっと続いていく、ようである。言うまでもないけれど、そういう展覧会はとても良いものだと思う。 *6 展示自体はなかなか豪華なモネ展だと思うんだけども、チケット代とか人の捌き方とか借用元とか企画元とかそういう本筋と関係ない部分がやたら気になってしまったい。でも、3,000円払って美術展を見たい、という層がこれだけ(しかも若年層も多かった!)いるというのは、ある種の救いなのかもしれぬ。 *7 PLAY!特有の見せ方のうまさと、展示されている作品群の愛らしさが上手に噛み合った、とても視覚的に幸福感のある展覧会でした。見られて良かった。
<海外編> 1104 Rijksmuseum/Museum Boijmans Van Beuningen At Rijksmuseum 1104 Van Gogh Museum/Van Gogh along the Seine 1105 Stedelijk Museum/Nan Goldin – This Will Not End Well 1107 Musées royaux des beaux-arts de Belgique 1107 Musée Magritte 1108 Musée de l'Orangerie/Amedeo Modigliani. A painter and his dealer 1108 Musée du Louvre ★1109 MARK ROTHKO Retrospective@Fondation Louis Vuitton 1109 Musée Marmottan Monet/Berthe Morisot and the Art of the 18th Century ★1109 Musée d'Art Moderne de Paris/Nicolas de Staël 1109 Musée d'Orsay/Van Gogh in Auvers-sur-Oise,Peter Doig 1110 Musée de Cluny 1110 Bourse de Commerce/MIKE KELLEY Ghost and Spirit, LEE LOZANO "Strike" etc. 1110 Centre Pompidou/Over the Rainbow 1111 Musée d'Orsay
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anopero · 6 months
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★ライブレポート★ 2023.11.18(土) 大分/別府 なかむら珈琲店 『秋もゴキゲンツアー』 ライブペイント:大森かずえ 企画・主催:カワノタカシ 5月のライブの時にいらしてくださった画家の大森かずえさんと、コラボレーションしたいね。と話して早くも実現したこの日。
私達はライブペイントとの共演は初めてだし、かずえさんもまた音楽との共演は初めてとのことで、どうなるのかドキドキもしたけれど、アンコールで見事に完成した絵は、ポップで優しくて、それでいて力強い魅力を放っていました。
この絵を連れてツアーに回ります。 全会場ではないですが、各地の皆様に見ていただく機会があるのでお楽しみになさってくださいね。
大森かずえさん、カワノタカシさん、なかむら珈琲店さん、お客さん、ありがとうございました!
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apoandbangpo · 6 months
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Jungkook The Atlantic インタビュー 翻訳
BTSのジョングクはポップスターの夢を追いかけている 「大人になるにつれ、現実と折り合いをつけるようになりました」
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By Lenika Cruz
ビデオ通話が始まるとジョングクは心地よい眠りから早々に起きた人のような表情をしていた。カメラに映る韓国のポップグループ、BTSの最年少メンバーは、黒いジップアップを着ていて昼寝を楽しんだことを示唆するようにフードを頭に被っている。ファンの間では疲れ知らずの「エナジャイザー・バニー」として知られているだけに、少し意外だ。初のソロアルバム『Golden』のリリースまで2週間を切ったが、彼の毎日はダンスの練習、リハーサル、ビデオ撮影、海外プレスとのインタビューなどで詰まっている。10年以上BTSのメンバーとして活動し、ベストセラーアルバム、複数のBillboard Hot 100第1位、完売スタジアムコンサート、そして世界記録を積み重ねてきた彼にとって、プロモーションの過酷さは今に始まったことではない。しかし、ジョングクが単独でフルアルバムをリリースするのは今回が初めてのことで、しかも全曲が英語である。
当初、ジョングクはこのことに葛藤を感じていた。「韓国人が韓国語の曲をまったく出さないでいいのかな、と思ったんです」と、26歳の歌手はソウルにある所属芸能事務所のオフィスから通訳を介して私に語った。BTSは『Dynamite』や『Butter』といったごく一部の英語のヒット曲を除き、ほとんどの楽曲を母語で制作しながら世界的な人気を確立した。同時に、彼のソロ活動の意義は自分自身に挑戦することであり、英語のみで歌うことは、それを実現する良い方法の1つであるように思えた。とはいえ、彼は言語よりももっと深いレベルで人々とつながりたいと願っている。「ポップスターといえば、子どもの頃から憧れていたような、すごくかっこいい歌手たちですよね」と彼は言う。「もちろん、いろいろなことが変わってきているのは確かですけれど。でも、僕は子どもの頃からのポップスターのイメージが、いまだに頭から離れないんです。僕はそのすごい雰囲気を放つ、かっこいい人になりたいんです」
「すごい雰囲気を放つかっこいい人」というのは、ポップスターを表現する言葉としては実にシンプルだ。しかし、それは彼が長い間追い求めてきたイメージでもある。ティーンエイジャーの頃、ジョングクがBTSへの加入を決めたのは、グループのリーダーであるRMの英語力とラップスキルに感銘を受けたからだった。そんな彼は、よくお気に入りのポップソングのカバーをSoundCloudにアップロードしていた。そして頻繁にジャスティン・ビーバーやアッシャー、アリアナ・グランデといったアーティストのことを熱く語っている。私が初めて彼のパフォーマンスをライブで見たとき、彼は何万人ものファンの上をケーブルで宙吊りになりながらスタジアムを飛び回っていたが、そのヴォーカルは長椅子にリクライニングしているのかと思うほど安定し���いた。
しかし、このかっこよさへの欲求の根底にあるのは、それと同様に昔から存在する卓越性への執着である。『Golden』というタイトルは、ジョングクの最もよく知られたニックネームである「黄金のマンネ」をすぐに想起させる。RMの考案したこのニックネームは、メンバーの中で末っ子(韓国語で「マンネ」)であり、何をするにも天才的な才能を発揮する彼のことを表している。ジョングクは迫力あるダンサーであり、強力なボーカリストであるだけでなく、絵を描くこと、作詞作曲、アーチェリー、レスリング、短距離走、水泳にも秀でている。彼が得意なことを集めた動画はYouTubeで1800万回以上再生されている。本業であるパフォーマーとしては、完璧主義者として知られ、自分の仕事に厳しく取り組む。それだけに『Golden』への期待は高まっている。本作の前には、Spotifyで10億ストリーミング最速記録を樹立したUKガラージ・トラック『Seven (feat. Latto)』と、2000年代初頭を彷彿とさせる『3D (feat. Jack Harlow)』の2枚のシングルが先行リリースされた。しかし、私はパーラメント・ファンカデリックとマイケル・ジャクソンを思い起こさせる圧巻のメイン・トラック『Standing Next to You』には心の準備ができていなかった。この曲は、ジョングクやBTSがこれまでに発表したどの曲とも似ていない。
ジョングクは『Standing Next to You』のデモがあまりに気に入ったため、翌日にフル・トラックをレコーディングしたという。英語で歌いつつ、さまざまな色合いのポップに挑戦するために彼がトレードオフしたことのひとつが、プロのソングライターとプロデューサーを起用することだった。『Golden』には『Standing Next to You』を手がけたプロデューサー、アンドリュー・ワットとCirkutをはじめ、メジャー・レイザー、エド・シーラン、デヴィッド・スチュワートが参加している。このアルバムに収録されている11曲は、アメリカのラジオでよく耳にするような幅広いジャンルの音楽を網羅している。トレンドを押さえたR&B、アコースティック、歌いやすいフックのある耳に残るシンセ・ポップなどだが、ジョングクの滑らかで多彩なヴォーカルによって変貌を遂げている。
彼は長い間、アーティストは自分で曲を書くことが重要だと考えていた(BTSのメンバーの何人かがソロアルバムでそうしたように)と話してくれた。静かなバラードやエレクトロポップ・アンセムなど、ジョングクはBTSの曲を書き、プロデュースしてきた。彼がソロ・プロジェクトのために書いた曲のうち、少なくとも2曲はグループの曲としてレコーディングされた。「大人になるにつれて、現実と折り合いをつけるようになり、自分が得意でないことや、やらなくてもいいことを受け入れるようになりました。今この瞬間、書きたいことが何もないんです。だから、曲を最初から最後まで作り上げることに時間を費やす必要があるのだろうかと考えました」 『Golden』に関しては、切迫した欲求は存在せず、タイミング的にも理にかなっていなかった(BTSはメンバー全員が兵役を終えた後の2025年に再集結する予定であり、ジョングクはまだ兵役に就いていない)。彼は歌詞を書いたりメロディーを作曲したりするよりも新しいボーカル・テクニックを試み、ライブ・パフォーマンスのスキルを磨くことを選んだ。
『Golden』に収録された曲は、彼の母国やアイドル業界が比較的文化的に保守的なこともあり、ドラッグやセックスといった成人向けのテーマについて、以前の作品よりも露骨に言及している。ジョングクはこの変化を公然と認めている(そして、過剰な反応があることも気にしていないようだ)が、過去の自分との関係において自分自身を再定義しようとはしていないと言う。「あの頃のジョングクはあの頃のジョングクで、どういうわけか今の僕になったんです。すべての判断を下しているのは、僕、今この瞬間の僕自身です」と彼は話す。「ああ、末っ子のかわいいイメージから脱却しなきゃ、とは思っていません。歌詞は歌詞でしかないし、イメージはイメージです」 普遍性を求めてラブソングを選んだが、自伝的なものとして解釈するべきではないと彼は付け加えた。
インタビュー全体を通して、ジョングクは長年彼を追ってきたファンが、典型的なマンネの行動だと思うようなことをしていた。萌え袖姿のタトゥーの入った両手でカップを持ち上げて水を飲んだり、これまた両手で満面の笑みを浮かべながら15秒間もバイバイと手を振ったり。しかし、厄介な質問に答えながら自分で訂正したり、考えを付け加えるために話を切り出したりする彼の話し方や落ち着いた物腰は、クリエイティブな意図と努力の末に勝ち取った成熟のしるしだ。こうした、しるしはアルバムにも表れている。自然な響きの発声の『Closer to You』ではヒラヒラとしたファルセットと温かみのある低音域の間をすり抜け、『Hate You』では声量と音色で遊んでいる。これこそ、走ることを止めない人間の成長なのだ。
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doublegroovesite · 11 months
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MOURNING FOR SACHIKO
DOUBLE
終わることのないDOUBLEの歌
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6月2日に発表したプロローグ・アルバム 「Crystal」が、オリコン初登場2位を記録。
そんな輝かしい結果を知ることもなく、姉・SACHIKOは永眠してしまった。
決して来ないエピローグ。それはきっとDOUBLEに終わりがないことを意味するのだろう。
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 DOUBLEの二人に最初に会ったのは今年2月のこと。 それはソニー・マガジンズ から 『Gb』と『GiRLPOP』の別冊とし て発行された 『JAMSiS 』 に彼女たちが登場し、僕が編集に携わっていたからだった。
 その取材のために、小気味よくリズムを刻む 「Shake」を初めて聴いたとき、DOUBLEがマスに受けそうな予感がした。それほどR&B/ヒップホップに興味を持っていない、むしろ日本のヒットチャー トを追うようなリスナーにも親しみやすいのでは、とそう思ったのだ。「Shake it、Shake it、Shake it、Shake it」というリフはキャッチーだし、ふたりのフェイクによる掛け合いも、ちょっとソウルっぽい歌を聴いてみたかったという向きを満足させるものだろう。 そしてなによりDOUBLEの歌声がフラット、否、ビブラートをそれほど多用していなかったからだ。これがDOUBLEがマスに受けたキー・ポイントだと、僕は思っている。 DOUBLEの楽曲は基本的にポップ・ミュージックとして機能する面がある。R&Bといっても決してドス黒いコブシがまわるものではない。あえて言うならライト感覚。だからこそ気軽にDOUBLEの曲はロずさめる。言ってしまえば、 DOUBLEの曲はカラオケでも歌唱可能なぐらいだ。そして、「Shake」には、それくらいの普遍性=マス・アピールがあった。R&Bという以前に優れたポップスとして成立する。これは重要なことだ。
 一番上の姉から影響を受け、メアリー J.ブライジやSWV、TLCなど向こうのR&B/ヒップホップなどを聴いていたDOUBLE。彼女たちは、98年2月に「Fon me」でデビューを飾った。それに続いて同年5月に「Desire」を発表。 この2曲は筒美京平作曲、福富幸宏編曲という優れたポップ・ソングでありながら、彼女たちを満足させるものではなかったらしい。R&Bを歌いたい。そんな彼女たちのベクトルとは違っていたのだ。そして、そんな背景がDOUBLE流のR&Bスタイルを生みだした。
DOUBLEの楽曲はTAKAKOが作曲を担当している。そのためか、取材などで自分たちのR&Bに対するビジョンをはっきりと伝えるのは、主にTAKAKOの役割だ。そしてSACHIKOはその隣でニコニコとうなずいていることが多い。おっとりしていて、恥ずかしがり屋で、人見知りで、ちょっと天然ボケ気味で。 SACHIKOにはそんなイメージがある。しかし・・・。
先述の「JAMSIS」の取材で写真撮影に応じていたDOUBLEのふたりは、空き時間になるとニュー・シングルとなる「Shake」のプロモーションビデオの振り付けを練習し、コーラスのハモリを練習していた。そのときマイクに通っていない生の歌声を聴けたわけだが、そこでSACHIKOの太い歌声にビックリしたことを覚えている。パワフルかつソウルフルで、華奢な体からは想像できないほどの生命感にあふれていた。好きな人には積極的に120%の自分をアピールしようとする女の子のように、そのときのSACHIKOは大好きな歌をうたうことによって、120%の魅力と躍動感と快活さを見せていたのだ。
 5月21日、 SACHIKOは25歳という若さで永眠した。5月27日に発売されたアナログ盤「Make Me Happy」は即日完売、ふたりが精魂を込めて制作したプロローグ・アルバム「Crystal」 もオリコン初登場2位を記録しているという。今後TAKAKOがどのような活動をしていくのか、 現時点では未定だが、1日も早く歌声を聴かせてもらいたいというのも、DOUBLEの足跡が日本のR&Bシーンの成長過程にとっても序章にしかすぎないからだ。そう、 まさしくこれから、ここから。 だからこそ、DOUBLEに終わりはないのだ。
文:猪又 孝
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cosmeoven · 6 months
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7/11-13で韓国出張してきました
Remybio さんへの訪問のついでにincosmetics Koreaも視察してきました
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何年ぶりのin-cosmetics koreaだろうか? 
日本ではCITE JAPANや化粧品開発展があるからかin-cosmetics関連の展示会は開催されていないのは残念ですが、ソウルは日本のどの都市からも近いので、日本の原料、受託メーカーさんももっと出してもいいのかもと思います。
展示会はCOEX 展示会場での開催
河南地区になります。
周辺はネオンサインもたくさん。ポップなお店が多く、若者で賑わっています。日本には似たような地域はない(強いて言えば原宿?)のでとても楽しい感じがします。
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インスタ映えするピョルマダン図書館。駅中ビルにあります。
早速展示会場に潜入。
日本では大ヒット中のヒト幹細胞培養液の原料ですが、韓国では人幹細胞コスメをほぼ見かけません。韓国国内ではヒト幹細胞培養液は医薬品として扱われているため化粧品として利用ができないためです。 代わりに目につくのがサステナブル原料。  海産物由来が多いイメージです。
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PhycoSiは 珪藻から抽出した海由来のケイ素
アップサイクル原料ですね。日本ではIMCDさんが取り扱っています。
以下引用 ・ケイ素は人の肌に元々存在する成分で、表皮の厚みを改善し、タルミのないハリのある肌に導く必須成分です。「美のミネラル」とも呼ばれています。 ・従来捨てられていたものを再利用したアップサイクルな原料です。
こちらからお問合せください。
その他にも興味深かったのがSeaBalance 2000
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海藻由来の化粧品用乳化剤です。完全に天然でありながら、合成乳化剤と同等の性能を発揮します。メキシコの地元コミュニティと協力し、浜辺に上陸した海藻を回収することで、地域経済にとって重要なビーチへの影響を最小限に抑えています。
こちらはサンプルを入手したのでご興味ある方はメールください。
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余った時間で市場調査に繰り出しました。韓国で有名なOLIVE YOUNG。一昔前のソニプラみたいなイメージでしょうか。若者に絶大な人気があるコスメショップです。
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結構広いので中を歩き回ります。資生堂のANESSAの広告が綺麗。
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5年前くらいから話題となっているクリーンビューティーゾーン。Z世代には刺さるよう。コロナのせいで少し下火になっていましたが、オーガニックに代わってにクリーンビューティーコンセプトの方が浸透しているようです。オーガニックって分かりにくいところありますからね。認証制度っていうのも引っかかる。
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メンズの化粧品コーナーも充実。1000円から2000円台の化粧品が多く、これなら手を出しやすいのかな。しかし、写真の男子は肌が綺麗でうらやましいです。地黒のアラフィフでもばしゃばしゃ使える化粧水が欲しい。←切実
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韓国ではフェイスマスクがやっぱりたくさん売られています。二剤混合型が目をひきますね。あと CICA(ツボクサエキス)。ツボクサ原料もメーカー紹介受けました。トリテルペンが70%以上のものです。こちらもご興味ありましたらお問合せください。
以上2泊3日の弾丸でしたが、韓国出張のレポートでした。
文責:コスメオーブン 主催:加藤
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kaneninarananesaki · 7 months
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10月締め括り
『「今年も早いね」などとはまだ言いますまい』とラジオのパーソナリティが言う。全くもってその通りで、今から12月31日にフォーカスして収縮収束していくのか、残りの60日で何かを成すのかのそうこここそが分岐点。
とりあえず、未だ何を成していないのかを知れ、この締め括りにて。
そう、寝かしていた色々をやっていこうという期間でした。そんなナイトフラワーズソロ回。
この後さらにもう一度ちゃんと1ゲーム回してみてはいる。
システムとしての腰は拡大再生産エンジンを作り上げて勝利点を爆稼ぎするところにあるが、やはり担当嬢とのバディ感をフレーバーとしてどこまで楽しめるか、アガれるか、という楽しさがある。
バディ物はいい、メンインブラックのJとK、SPECの瀬文と当麻、リーサルウェポンのリッグスとマータフ、カメラを止めるな!のカメラマンとカメアシ、踊る大捜査線の和久さんと青島、逆転裁判のナルホドくんと真宵ちゃん、一生出てくるわこんなもん。
「別に共通の趣味とかないけど共通の目的(仕事)はあるから一緒にいる」という関係は美しい、人格や容姿による評価を一切排除して能力のみの評価で互いに並び立つ、あるいは並び立つまでの物語というのは高潔だと思う。「お前、あれだな。すんげー性格悪いし、相当ブスだし、全身ニンニクくせーし、その割には、お前と出会えてよかった、と、たまに、一瞬、稀に思う」みたいな、ね。
エンジン構築をしているだけでキャラクター造詣が生まれるのが非常に良いですね。結果は振るわずとも、生まれたキャラクターだけでもかなり楽しめると思います。
この記事が10/11で、鶏ふんの効果かかつてない鈴なりっぷりを見せています。わーいうんちうんちー。
しかし流石に気温が低いか、なんとなく小さく先端が黒ずんだ実が多い気がする。こういうのは味には問題ないはずだ、よく知らんけど。
軽い気持ちで行った家庭菜園であったが、今年の夏の過酷さの指標として非常にいい働きをしてくれたと思う。今年の気象で皆さんの食卓に野菜をお届けしている農家の皆さんはとてつもない苦労をなさっているのかもしれない、それ程に夏場は実がならなかった。
恐らく今成ってる実がラスト収穫になるであろうか。ハラペーニョ終わったら何か植える?正直面倒だな、なんか手のかからんやつとかないだろうか、ひと冬だいたいほっておくだけで収穫できるようなやーつ。
奇しくも「分かりにくい重厚」と「分かりやすいポップさ」の2つとなりました。
ミドルアルコールビール、各社どんどん出してほしい、個人的にはそれくらいの革命があった。もう今日は一歩も外でましぇーん朝8時からビール飲みまーしゅみたいなときに飲みたい、そのまま空ける度に開け掃除とかやることはやりつつダラダラ1日終わりたい。ヤベ、最高じゃんそれ、明日にでもやろうぜそれ。だから出してくれ各社。
現在10周目をクリアしました。10周したら何か起きるかと思ったけど何も起きなかった、よね?完全クリアでいいかとりあえず。
体幹ゲージアクション×微グロ表現、つまり私にとってはカツカレーとかカレ牛みたいな存在ということ、吉野家のカレ牛は肉だくが正義であるということである。
作者のTwitterを見るとアペンド版が製作されているのかもしれない、大きな期待を寄せつつ、じり...じり...と、急かさず焦らず待ち望みたい。
「ちゃんと記事にしない」シリーズ、写真だけポンと上げちゃってもいいんだぜ、という自分に対しての提案である。でもそれだけになっちゃあいけないね、たぶんね。
東京のカラスはその他の生き物と比較して東京という街により順応していると思う。ハクビシンとかはいずれその傲慢さに淘汰されるだろうが、カラスは賢いので人間の「まぁしゃーないか」の範囲を的確に泳ぎ切ると思う。という写真と、揚げ物の写真です。
アジフライは世間にかなり過小評価されていると思う。みんな最後にアジフライ食べたの何時?揚げたてのやつよ?
そろそろ所謂冬がやってきます。あーあ、もうちょっと暖かいときならやれたのにな。とかなんとか言い出す前に、冬が来る前に、ね。
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satoshiimamura · 8 months
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第5話「英(げんそう)雄」
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 三十年前に何があったのか、獅子夜ゆらぎはよく知らない。ただ現時点で分かっているのは、空中楼閣の多くを撃墜し快進撃を続けていた人類が、大敗したという事実のみだ。だが、と彼は思う。
 もしも、この銀色に輝くイカロスが三十年前の平均的な動きをしていると言うのなら、今のイカロス搭乗者たちは絶対に空中楼閣の攻略は不可能だ。それ程までに、この機体の動きはレベル違いだった。
「損傷四十パーセント、動力部は無傷ですがこのままのペースで壊れれば、あと十分もしない内に完全破壊されます」
 ゆらぎの予測に、右近は苛つきながらも青のイカロスを操作し、ギリギリで相手の攻撃を致命傷にしないようにしていた。
「ッ!?」
 再びノイズが頭を通り抜ける。直後にイカロスの右足が持っていかれた。
「動力部への影響出ました。完全破壊までの時間を下方修正し、あと六分以内です」
 度重なるノイズに頭を抑えつつも、ゆらぎはオペレートをやめない。やめた瞬間に貫かれるのがオチだ。
「……相変わらず化物染みた戦闘力だ」
 ボソリと右近が呟いた言葉に、ゆらぎは尋ねる。
「ちなみに前回はどのように対応を?」
「ナンバーズ成り立てだったんですが、手も足も出ず五分もせずに撃墜ですよ。左近も同じでした」
 ただ、とそこで右近は奇妙なことを口走った。
「アレとやりあって負けると、大抵パイロットよりもオペレーターの方が気分を害するんですよ。俺も左近もオペレーター適正がそれなりにありますから、試しにお互い組んでみたこともありましたが、確かに気分が悪かった」
「オペレーターだけが?」
「心打ち砕かれるのはパイロットですが、気分を害する表現なのはオペレーターですね」
 その言葉にゆらぎはハッと気づいて、エイト・エイトを呼ぶ。そして「はいはーい」と言いながら現れたホログラムの彼に、ゆらぎはとんでもないことを告げた。
「エイト・エイトさん、ハッキングの手伝いをお願いします」
「ハッキングだけで良いの?」
「クラッキングできる自信あります?」
「ジャミング程度なら」
「じゃあ、それで」
 リズム良く告げられた内容に「は?」と疑問符を付けたのは珍しく右近だった。
「え、獅子夜くん何をする」
 つもりですか、を右近が続けることができずに、イカロスが揺れる。
「右近さん、なんとか時間稼ぎをお願いします」
「時間稼ぎって」
 詳しい説明は後ですと言い返し、ゆらぎはエイト・エイトとともにノイズの原因を探る。
 それはダイブに近いものだった。いや、脳に情報をインプットさせるのではなく、情報に自分の写身を投影させるのだから、真逆ではあるのか。ゆらぎは自分自身の脳波を信号に変えて、精神を乗せ、アバターを介して電脳の世界へと潜り込む。
 そこではいくつのもの複雑な情報が流れていた。それらは時に映像に、音に、感触に、熱に変換されていく。その逆もしかり。そして、彼の予想通りに、情報の海の中には、外部からの干渉の痕跡があった。
「エイト・エイトさん! 伝っていきますので補助を」
「はいよ」
 真っ暗闇の中に記されたか細い線は、煌めく糸か、あるいは蜘蛛の糸かは分からない。今にも途切れそうなそれらを引き寄せていくゆらぎの意識は半分、イカロスから離れていた。
「……こんなことが可能だったなんて」
「オレも技術だけは知ってたよ。でも、知ってる限り誰もしてなかった。獅子夜くんもよくできると思ったね」
「いえ、おれも思いつきです。でも、これは」
「ああ、対イカロスだけじゃないだろうね」
 この技術は、そもそもオペレーターが外部の情報を求める時の状態に近い。それでも、意図的に他の機体へ意識を向けるなんて大技が可能だとは、ゆらぎは思ってもいなかった。連続したノイズとオペレーターたちが抱く不快感。そこからの閃きだ。
「獅子夜くん!」
 エイト・エイトがゆらぎに可視化した情報を渡す。
 電脳の世界では、いくつものセキュリティと称した防護壁が聳え立っていた。そして、その前に立つAIの姿も現れる。
 そのAIは長身の男だった。きっちりと着込んだ姿、柔和で糸目のように細められた目。ただ微笑みながらも、彼はここから先へは行かせないと言わんばかりに立ち塞がる。
「やぁ、きみがナンバーズの新しいオペレーターだね」
 親しげな口調、だが感情はよく分からない。
「あなたは……」
「あんたは、まさか一番の」
 ゆらぎが問いかける途中で、エイト・エイトがその正体の一端を口にする。だが、それに男は返答はしない。
「さぁ、きみの力を見せてくれ」
 そう宣言だけして、AIはゆらぎへ攻撃を始めた。やはり、大量のノイズが実体化して電脳世界のゆらぎを襲う。
「くっ」
「獅子夜くん、ここはお兄さんに任せて。正面衝突のとき、AIにはAIだよ」
 エイト・エイトが大量のノイズを捌き始める。その隙をゆらぎが見逃すわけはなかった。一瞬にして、AIの背後を取り防御壁を最低限だけ壊していく。意外なほど単純な暗号で、罠さえ疑うほどにあっけなくそれらは壊れていった。
「やっぱり。このプログラムは、おれたちオペレーターに干渉するために防御が薄いんだ! あとは内部の構成を分析できれば」
 防御壁の先に隠れていたものを暴こうと、さらにゆらぎは先にすすんだ。
 そして、この銀色のイカロスを動かす中枢が姿を表す。
「……え」
 現れたそれらは、電脳の情報と呼ぶにはあまりにも不可解だった。コックピットが整備され、それらを取り巻く視界はゆらぎと同程度の精度だ。だが、本来何もないはずのオペレーターの座席にはマスコットが置かれていたり、パイロット席にはポップなシールが貼られていた。
 無機質なものではない。誰かが使っていると思われる場所だ。
 丹念に、丹念を重ね。執念に執念を塗り込み。そうして念入りに作り込まれた幻は、もはや現実にも等しいほどのリアリティを抱く。
「ーーッ」
 ゆらぎの視界が電脳の幻に飲み込まれそうになった。現と幻の境目が溶けそうになった時、二人の人間の影が見えた。
 それは先程見かけたAIではない。
 一人は少年だった。ゆらぎとそう年齢は変わらないだろう。快活そうな顔つきをしていて、なんだか楽しそうだ。対しもう一人は、少し年上の少女……というよりも女性だった。こちらは気弱そうな顔つきで、けれど微笑みはなぜか安心できた。彼らは互いに手を繋いでいた。そして、明らかにゆらぎの存在を認識していたようだ。
 女性がやわらかな笑みを浮かべ、手を差し伸べる。一瞬、ゆらぎは手を伸ばしそうになった。ハッとして、彼は睨みつける。だが、その様子すら少年や女性には気分を害するものではなかったようだ。
 彼らは手を伸ばしたまま、言葉を発した。
「アナタ ヲ シリタイ」
 その瞬間、その音質、その違和感は尋常ではなかった。
「ーーっ」
 背筋が震え、敵意が生まれ、拒絶の感情が膨れ上がった。何もかもが異質。異常。ありえないほど人間に似た何かは、想像を絶する程度には人間でなかった。AIでもない、ゆらぎが出会ったこれまでの何もかもに似ても似付かぬ何かだった。
「やっぱり、違和感は拭えないんだね」
 いつの間にか、先程の長身のAIが悲しそうにコックピット内に立っていた。大して表情は変わっていない。だが発せられた電子の声だけが、こんなにもこのAIは人間に似て、感情を零し、執念を露わにし、執着を人間の形をした何かに向けていたのが分かる。分かるだけに、ゆらぎはなおさら、銀のイカロスを操縦する二人の存在が何だろうかと思った。
「それは……それは誰を模倣したんですか!」
 恐怖を押し殺し、怒鳴るようにゆらぎはAIに問いかける。だが、AIは微笑むだけで、やはり明確な答えを告げない。
「さぁ、誰だと思う?」
 AIの言葉で、ゆらぎはエイト・エイトとともに強制的に銀のイカロスを操る何かから弾き出された���
「調べるのなら、正攻法じゃうまくいかないよ」
 AIのよく分からないアドバイスだけが、ゆらぎの耳に届く。
 ハッとしたゆらぎは時計を確認する。たった二分しか経っていないが、それでも彼が乗るイカロスは撃墜していなかった。
「お帰りなさい、獅子夜くん。早速ですが、そろそろオペレートをお願いします」
 汗だくと息切れをした右近が、パイロット席から声をかける。その言葉にゆらぎは「はい!」と大きく返事をした。
「成果は」
「あります!」
 そのままゆらぎは、これまでセンサを邪魔してきた、ありとあらゆる銀のイカロスからの干渉を退けていった。その甲斐あってか、ようやく敵の姿が現れる。
「なるほど、ジャミングどころか情報の書き換えですか」
「まさかの敵に向けて、ここまでセンサを狂わせにくるとは思わなかったです、ですが、これで」
 土俵は同じになりました、と続けられたゆらぎの言葉に右近は笑って頷く。
 姿を露にした大英雄ーー銀のイカロスに、二人は注視する。すでに彼らが乗る青のイカロスはボロボロだ。だが、それでも撃墜はしていない。
「稼働制限時間は三分。それ以上は自壊します」
 ゆらぎの報告に右近は操縦桿を握り直す。
「大英雄相手に三分だなんて、最長記録ですよ」
「……さっきは五分も持たずにと」
「見栄に決まってるでしょう、見栄」
 行きます、の右近の言葉と共に、青と銀のイカロスが動き始める。
 残された銃で光弾を放つも、銀のイカロスはなんなく避けていく。騎槍が構えられたままその姿が再度消えかけたところで、ゆらぎは干渉を跳ね除けた。そしてそのまま対抗するように青のイカロスの情報も相手から消そうと干渉しかえす。
 その間に右近は自らもオペレートをし、青のイカロスの動きを変則的に切り替えていく。
 消えて、現れて、構えて、放ち、防御し、反らし、まさに相手との攻防の読み合いだ。動きの遠心力に視界がぶれ、情報と現実の二重の空間に脳内が悲鳴をあげていく。
「ーーッ」
 ゆらぎの鼻から血がぽたぽたと落ち始めた。
 右近の唇が噛み締められ過ぎて血が滲んだ。
 それでも、銀のイカロスは彼らを翻弄する。突撃、消失、移動の素早さ、急な方向転換などの動きそのものが美しいものだった。まるでゲームの騎士のように美しく、誇り高く、敵に回せば厄介な存在。
「ハハッ……やっぱり一番に相応しい」
 どれだけ追い込まれても右近は笑い飛ばす。根っからの戦闘狂のようなセリフに、ゆらぎもまたくすりと笑いを零す。どう考えても、セリフからして五番の彼らが騎士に屠られる悪役だ。それでも……。
「悪あがきは得意なんだよ」
 右近の狙いは途中でゆらぎも気付いていた。だからこそ、それだけはサポートした。それだけのために、彼は無茶をした。
 銀のイカロスの槍が青のイカロスの左側に展開していた武器を貫く。だが、その瞬間を逃さずにカウンターを二人は用意していた。
 青のイカロスは右腕で銀のイカロスの槍を掴んだ。
「逃しませんよ」
 残り十秒のカウントダウンが始まっている中、ゆらぎもまた右近のように笑う。
 銀のイカロスは離れようとして、離れられないことに気付いたらしい。そのまま躊躇なく、槍を握り込んだ青のイカロスの右腕を蹴り壊す。だが、それよりも三秒早く右近が攻撃を繰り出した。
「超接近戦イカロスの火力、知らないだろう?」
 大英雄以降の、俺たちの時代に開発されたやつだからな、と言い放って自爆にも等しい火力を纏った左手を銀のイカロスの腹部に叩き込んだ。
 爆発音と共に、シュミレーターの画像が砂嵐に覆われる。両腕を壊されたことでの動力部への致命的損傷により墜落した青のイカロス。が、それでも最後の画面には腹部がえぐれた銀のイカロスが一瞬だけ映されたのだった。
 無機質なアナウンスがシュミレーター内で流れる。それは、ゆらぎと右近の負けを告げていた。二人は二人とも、目を覆い、先程までの戦闘を反芻する。しばし無言の時が続いた。が、やがて右近が小さく笑い始め、段々と大きな声になり、そして座席を叩き始める。
「ああああああああああああー……」
 何の意味もない音だけを吐き出した彼が立ち上がり、オペレーター席にまで降りた。未だゆらぎは目を覆ったまま無言だ。乾き始めた鼻血の跡を拭いた形跡もない。
「獅子夜くん……獅子夜くん? 獅子夜……なぁ。ゆらぎ、ゆらぎくん」
 なんども肩を揺さぶり、反応のないゆらぎの名前を呼ぶ右近。あまりにも反応がないので、つい右近は彼の息を確認した。
「……なんです?」
「ああ、生きてますか」
 ほっとした表情を浮かべた右近に対し、ゆらぎは不機嫌そうだ。
「……負けました」
 ぶすりと不貞腐れた表情を隠しもせずに告げたゆらぎの言葉に、右近は「そうですね」と同意する。
「悔しいです。これは気分が悪い」
「そうです? 俺は、気分がいいですよ」
 そう言って、右近はゆらぎの頭を撫でた。髪の毛がぐちゃぐちゃになるほどに、乱暴に、笑いながら、楽しみながらも撫でる。
「ゆらぎくん、本当に最っっっっ高」
 あははははと笑い続ける、子供のように無邪気な年上の男になんだか毒気が抜けたゆらぎは、なすがままになっていた。
「あの大英雄相手に、一撃入れられたんです。これは誇ることですよ。あ、後で左近にも自慢してやりましょうね」
「はいはい。本当に根っからの戦闘狂というか、左近さんに対しての敵対心強いですよね、右近さんは」
「あいつには死んでも負けたくないので」
「……そうですか」
 もういいですよ、右近さんはそういう人ですもんね、とゆらぎは口にはせず思っていた。そして彼は諦めて頭を撫でられるのは、相棒が飽きるまで放置したのだった。
 これは本当に起きた出来事なのだろうか、の空気がファロス機関の会議室にいたナンバーズたちの間に流れていた。
 誰もが呆然としたまま画面を眺める。
 二番はアレクとアンナのどちらもが、目を限界まで開けていた。
 三番は現見が不機嫌に、クレイシュがニコニコと笑って。
 四番はナーフが立ち上がり、ユエンが無表情のままに。
 六番は左近が口を押さえ、ルルが呆然として彼の袖を握っていた。
 ナンバーズだけでなかった。タスカや夢見はすでに、何が行われたのかの検証を行っていたし、側で待機していたフィンブルも手に持っていた端末を落としていた。ユタカは「そんな……あれを……?」と呟いたきり顔色が悪い。
 やがて、現見がクレイシュと己のAIの名を呼ぶ。その声にハッとなったユタカが、彼の名を呼んだ。
「現見……さん」
「なにを呆然としているんだ、ユタカ。五番と七番の裁定勝負は決まり、そして予想外の場外乱闘の決着もついた。いつまでもぼんやりしている時間はない」
「そう……ですね」
「私はここで一旦失礼するとしよう。……だが、ユタカ」
「は、はい」
「あの幻影を知っているのは、どうやら我々の予想よりも多いらしい。あれは、閲覧禁止のはずだったが」
 そこで現見は、呆然としていた他のナンバーズたちをじろりと睨みつける。
「後日、事情聴取を行う。特に七番、六番、五番の三組は、めろり・ハートとの件も聴いておきたい。もっとも、新人の獅子夜ゆらぎは除外していいだろう」
「……ええ、めろり・ハートがあのデータを持っていたことと、彼らが持っているのを知っていることは気になりますね」
「どうせ、迂音が関わっているに決まっている」
「……」
 現見の決めつける言葉には、少しばかりの苛つきと怒りが混ざっていた。その感情に、夢見やタスカ、そしてフィンブルはびくりと肩を震わせる。ユタカは黙り、他の面々は黙って彼らの様子を眺めていた。
「クレイシュ、行くぞ」
「あーい」
 オペレーターを呼び、三番の二人は会議室を後にする。そのまま、彼らのAIも姿を消した。
「……相変わらずだな、現見さんの大英雄嫌い」
 左近の呟きに、アレクが「当たり前だろう」と返す。
「ナンバーズの永遠の一番、空中楼閣撃破をした大英雄。あの大敗を生き残った現見さんだって、伝説に相応しい人だ。が、三十年前の大英雄を直で見てたんだ。思うところくらいあるだろうよ」
 擬似人格さえも残っちゃいないんだからな、と続く彼の言葉に、ルルもまた「どんなお二人だったのかしらね」と言葉を零す。
「さぁな。その辺りのこと、ユタカ司令官だって言わねぇし」
 なあ、とアレクに声を掛けられたユタカは、黙って首を横に振り、そしてフィンブルを連れて出ていった。
 残された彼らはそれ以上何かを話し合うことなく、続いて部屋を出ていったのだった。
***
「遅かったじゃないか」
 ファロス機関の某所にやってきた現見を待っていたのは、ホログラムだった。長身の男、きっちりと着込んだ姿、柔和で糸目のように細められた目。その目が少しばかり開かれて、赤色が現れる。
 そのホログラムの男性が、さきほど現見に遅かったと言ったのだ。
 現見の後をついてきていたクレイシュが「あ!」と叫んでホログラムを指さす。
「はじめ!」
「やぁ、クレイシュも久しぶりだね」
「うん、こんにちは」
「こんにちは」
 ホログラムーーナンバーズ一番のサポートAIである迂音一が、微笑みを崩さずにクレイシュ・ピングゥと和やかな挨拶を交わした。
「遅かった、ということは要件は分かっているようだな」
「まぁ、めろりから裁定勝負しているのは聞いてたしね」
 クレイシュが迂音のそばを、きゃらきゃらと笑いながら駆け回っている側で、佇む現見は問いかける。
「なぜ、あのプログラムをめろり・ハートが展開した」
「七番のオペレーターが望んだからだよ」
「そんなことを聞きにきたのではない。なぜ、あのプログラムがまだ存在する。しかも、学園側にまで出回っているのはどうしてだ」
「ああ、デバックさ。おかしなところがないのか、確かめているんだ」
「なんだと?」
 怒りが満ち満ちた表情を浮かべる現見に対し、迂音は微笑みの表情を変えない。その両者のやり取りに、クレイシュは動きを止めて首をかしげた。
「パパ? どしたの?」
「……なんでもないよ。クレイシュに怒っているわけではないんだ」
 自らを落ち着かせ、極力怖がらせないように現見はクレイシュに声をかける。そして彼は、AIの金剛司紀を呼び出した。現れた金剛は、何も言わずにうまくクレイシュを両者から離した。
 その様子を、表情を全く変えずに迂音は眺める。
「……大きくなったね、クレイシュ」
「話を逸らすな」
「……逸らしたつもりはないよ。それだけの時間が経ったんだ。あの子たちは、目に見える時間の体現者じゃないか。それだけ、僕はあのプログラム……いや願望に向き合い続けているんだよ」
 現見は、その回答をくだらないと言い切った。
「お前が未だ起動しているのは、三十年前の大敗への反省だ。あんな馬鹿げたことをするためだけに、起動し続けてるわけではない」
「でも、君とユエンでも倒せなかったじゃないか」
 軽く告げられた事実に、現見は黙る。
「三十年前の大敗時の唯一生還したパイロット、現見空音。君がユエンと組んでいた時代、唯一のナンバーズとはいえ、あのプログラムの前では意味をなさなかった。それだけの再現度なんだ」
 未だ誰も破ることのできない、永遠の欠番となった一番の象徴。それがあのプログラムだった。当時の一番を模倣したプログラム。当時の、圧倒的な天才の残滓。そう、あれでも残滓なのだ。
「確かに戦闘だけなら、かなりの再現度だろう。だが」
 そこで現見は、言葉を区切る。今度は怒りではなく、説得の色を帯びていた。
「同じ人間は生み出せない。一度死んだら、人間は終わりなんだ。人格さえ同じものは、神もできなかった」
 その言葉は、何度も迂音を絶望に叩きつけ、それでも稼働し続けるAIとして感情が長続きできない彼に夢物語を繰り返させる。
「AIは百五十年前に遺された人格だし、君たちも順当に行けばAIにいずれなる」
「何度も説明したはずだ。それは、最期までネットワークに記録された擬似人格でしかないし、本人が望まなければ生まれない。現に三十年前に自殺した多くの人々は、擬似人格を残せなかった。そして、お前はあの二人の最期を記録できなかった。あいつらが望まなかったんだろう」
 その説明に、初めて迂音の表情が変わった。それまで、全く変わらずにいた微笑が崩れ、ようやく焦りの感情が露になる。
「違う! 涼も綾春も自殺はしてない! あの二人が簡単に諦めるはずがない!」
「じゃあ、なぜあの時にあいつらは負けた!? 確かにあの二人だったら、諦めなかっただろう。だが、それでもお前との接続を切ってまで、最後は燃やされる道を選んだんだ。だから、ファロス機関は大敗の後に崩壊した」
「違う、違うんだ。きっとあの選択だって二人らしい何か理由が」
「その理由が分からない限り、本当の意味であいつらは生まれない」
「ーーッ」
 今度は泣きそうな表情を浮かべる迂音。論理的な言い回しは一切せずに、小さな声で「違うんだ」と返す。
「違わない。いい加減に諦めろ。何が大英雄だ。誰が救世の存在だ。もう死んだ人間なんだ、あいつらは。何百回、何千回繰り返しても、何万回直しても、デバックも、修正も再構築も無意味だ。もう一度あいつらが生まれることはない」
「それでも」
「……」
「それでも、僕は諦めないよ。僕の全てを賭けてでも、あの二人を誕生させる。どれだけ君が邪魔をしても、このファロス機関そのものが僕の行動を制限しても、地上にいる誰もが忘れたとしても、それでも僕は諦めない」
 再び、念を押すように、迂音は「諦めてたまるか」と囁く。それを聞いた現見は、軽蔑とともに吐き捨てた。
「過去に固執したAIめ。三十年前の地獄を再現する気か」
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junmoriuchi-donut · 9 months
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【今日のポップアップショップ】明日9月1日より7日までMitten府中2Fバナナジュースのスタンド前(ポップでいいよね)で小さな絵本屋さんのポップアップショップを行います。今夜、飾り付けに行ってきました。マルシェのような乱雑なレイアウト(カルディのノリね)じゃなく本を平置きにして整然と並べました。郷に入っては郷に従えです。明朝、オープン前に絵を入れた額を飾って完成です。ということは明日朝早く府中に行かねばなりません。というか明日から府中に通うことになります。府中に行くには面倒な乗り換えが2度もあります。中目黒で目の前の日比谷線に飛び乗るというわけにはいきません。下手に飛び乗ると府中には行かずにキティーちゃんがそこかしこに描かれた駅に連れて行かれます。しかしながら、毎日、大國魂神社に参拝できるのは「良き」です。何かいいことあるかもね🐦‍⬛
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kkv-main · 9 months
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news - 2023.08.25
UNDER SOCKSセルフタイトルのニューアルバム発売決定!
11月22日発売 UNDER SOCKS / UNDER SOCKS KKV-157VL 7インチ+CD 2,750円税込
予約受付開始 https://store.kilikilivilla.com/v2/product/detail/KKV-157VL
注)11月上旬に宇都宮と下北沢で先行発売ライブを予定しています、早めの購入を希望するかたはそちらにお越しください。ライブの情報は9月中旬に発表いたします。
パンク、USインディー、ギター・ポップをクロスオーバーしながら歌い続けた10年。その全てを詰め込んだセルフ・タイトルのアルバムが7インチ+CDで発売決定!
2013年結成、栃木県鹿沼にて活動する3人組。皆が同級生であり野球部の引退を機に念願のバンド結成。白球を追いかけた日々は音符を紡ぐ旅へと変わる。2016年までに2枚の自主制作デモ、2018年には1stアルバム『CANDY TOWN』をリリース。パンクとUSインディーが無邪気にキャッチボールしているような瑞々しさとインディー・ポップの軽快さを備え地元栃木を中心に活動。コロナ禍で活動が制限された中自分たちの音と向き合い、地元の仲間たちに刺激を受けながら会心のアルバムを完成させ、満を持してのセルフタイトルでのリリース!
バンド結成初期の曲からアルバム制作中に出来た曲まで収録されており、これまでのバンドの道のりをパッケージした1枚になっている
7インチ収録曲 Side A : Wall Flower Side B : Sweet&Savage
CD収録曲 1.Mellow Yellow 2.Windy 3.Wall Flower 4.Alien 5.Last Dance 6.Sun Shower 7.Daydreaming 8.I Just Fall In Love 9.Sweet&Savage 10.Dirty Waltz
UNDER SOCKSのアルバム・リリースに寄せて 安孫子真哉
もう身体が消え去ってしまうかのような猛暑の中、この列を成す小さな苗木ももうほんの数週間もすれば私の背丈ほどまでにすくすくと育ち目に見えない土中では想像もつかない根っこと微生物達のネットワークが形成されているという。それぞれにまつわる一生の全てなど自分自身ですら知る事も出来ない。 失われた大切な人も非情な運命までも。それでも共にある自然や人や作品をまるで心の杖のようにして終わりなき穴ボコだらけの世界に幻滅しながらも日常を生きている。 強がることすら知らない彼等のあまりに純朴で素っ裸のロックは色々なものに乱反射されてしまった自身の気持ちの中にでも失いようにも無い瑞々しい一点をまた光らせてくれる。同級生とバンドを組み夢中になった音楽のあれこれを語り合い馬鹿話と共に日々を乗り越えていく事に憧れた自分のまるで人生の一部のようなあの頃の未来をとても感じている。
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