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#旦那飲み会で不在
choco322 · 1 year
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昨日のディナー🍴 ・ #旦那飲み会で不在 #旦那不在時の恒例 #トンカツツキウマ #トンカツツキウマ神山町 #奥渋谷グルメ ・ #ロースカツ定食 #ロースカツ #もちろんビール #喉かわきすぎて #飲みかけ 🤣 #煮卵 ・ #美味しゅうございました ♡ #Japanesefood #food #foodie #instafood #instafoodie #foodgasm #foodpics #yummy #foodstagram #foodporn #飯テロ #dinner #晩ごはん #ひとりごはん #おひとりさまごはん https://www.instagram.com/p/CpD6veOSw_S/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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jaguarmen99 · 1 year
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508 名前:◆MwLLchlIaY [] 投稿日:2023/03/19(日) 00:00:44.05 ID:KnE498l7先日の職場の飲み会で聞いた話が衝撃的だった。私の働いている部署に、問題がある社員Aがいる。Aは仕事ができず、空気の読めないズレた発言をわりと頻繁にする。私は発達障害持ちじゃないかと、もともと思っていた。おまけに直属の上司の指示にやたら反抗する。ちなみに、上司の指示は、私や他の人が聞いていて、理不尽とかパワハラと思うようなものではない。私含めた他の社員がいる時の、Aの反抗する時の言葉遣いは敬語で、上司のこともさん付けで呼んでいた。なので、発言内容はともかくとして、一応上司に接する態度だと思う。先日の飲み会にAは参加していなかった。なので、飲み会の席でAに対する愚痴や不満を口にする社員が複数いた。すると、部長の口から私や他の社員が知っている以上の、Aの異常な言動と行動が暴露された。長くなってしまうので分けます。509 名前:◆MwLLchlIaY [] 投稿日:2023/03/19(日) 00:27:34.20 ID:SRPedqe8 [1/6]>>508続きです。Aは自分以外の社員がいる時は、上司に対して敬語で目上の人に対する話し方をしていたが、直属の上司と一対一になると、そうではなかった。面と向かって呼び捨てにし、その口調は部長曰く借金取りやヤクザの恫喝のようだったとのこと。部長がそれを知ったきっかけは、上司が面談とか理由をつけてAを会議室に呼び出し、スマホを部長と通話状態にした上で、Aの声を確実に拾うように、スピーカーをオンにしていたとのこと。横の会議室で、スマホからやりとりを聞いていた部長の、「今のやりとり、最初から全部聞いてたからな!」という声が、上司のスマホから聞こえてきたら、驚いて固まってたらしい。ここまでなら、特定の人にだけ高圧的な態度を取るというよくある話かもしれない。本当に衝撃的だったのは、部長に直属上司に対する態度がバレた後のAの行動。夜中に部長に電話かけて、仕事に対する不安や不満をぶちまけたらしい。さらに、それだけではなく、部長よりさらに上の立場の管理職の自宅にも電話。本人不在で奥さんが電話にでると、「お前の旦那に電話があったって、ちゃんと伝えておけよ!」と怒鳴り付けたらしい。もう衝撃的すぎて酔いも覚めるレベルだった。上司への逆パワハラというのは、ネットとかで見たことあるが、電話が理解不能だった。本当に病んでる人は、常識では考えられない行動するんだなと、衝撃を受けた。510 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2023/03/19(日) 07:55:52.07 ID:7U/DH+4+で、Aは解雇されたの? 自主退職?513 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2023/03/19(日) 09:37:09.38 ID:BoGIl/aK当人が不参加の飲み会の席という場でなければその暴露もたぶんなかったのだろうそういう現象も衝撃的というかありがちというか……515 名前:◆MwLLchlIaY [] 投稿日:2023/03/19(日) 14:25:23.53 ID:SRPedqe8 [3/6]>>510なんかトリップを完璧にコピーすることができるようなので、念のため言っておきます。>>509です。解雇も自主退職もしていないよ。部長によると、会社の顧問弁護士に相談して、処分するための実績集め中らしい。安易に解雇したり、自主退職を促すと、逆に会社側が訴えられて、負ける可能性があるからだと思う。Aが反論できず、白旗あげるくらいまで証拠が集まったら、解雇までいくかわからないけど、何らかの処分をするんだと思われる。>>513飲み会があったのが、部長に夜中に電話かかってきた直後だったから、まだ怒りがおさまってなかったみたい。周りがAの愚痴や不満を話し始めたから、酒が入ってたのもあり、話の流れで暴露って感じ。
続・妄想的日常
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dvdhappycom · 9 months
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【人妻】結婚2年で旦那とレス。そそり勃った年下に我慢できずマン汁垂らして夢中で頬張る。マンコに追い打ちピストンからパイ射の2連で他人棒堕ち - 無料動画付き(サンプル動画)
【人妻】結婚2年で旦那とレス。そそり勃った年下に我慢できずマン汁垂らして夢中で頬張る。マンコに追い打ちピストンからパイ射の2連で他人棒堕ち - 無料動画付き(サンプル動画) スタジオ: FC2 更新日: 2023/05/25 時間: 55分 女優: こんにちは!素人Rendezvousのプロデューサーです。 日本の夫婦の約半数が、セックスレスと言われる昨今 女の性欲の増加に反して、セックスする機会が得られない哀れな人妻マンコが50%も存在するのです。 つまり、ママ友が10人いれば、約5人は不足の欲求不満こということです。 そんな世の中、実は若い子よりもレス妻の方が遥かに出会いやすいことが、密かに知られています。 大きな目が特徴的で、上品な雰囲気のする明らかな美女 元々はいわゆるOLで、職場で出会った今の旦那と2年前に結婚 最近は、旦那は飲み会に明け暮れて、家に帰る時間も遅く孤独を感じ ***********************************
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piccooooooooo · 2 years
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7年前
仕事を変えてから日本国内を結構な距離移動する事が増えた。
出張帰りに大学1回生から留学へ行くまでの間、住んでいた街に行くことができた。その時に働いていたバイト先、住んでいたアパート、商店街を見て回った。すごくキラキラした思い出が蘇ってきた。もちろんなくなっている場所も沢山あったけれど。大好きな街だった。いつかまた住みたいなんて思っていた。
当時バイトしていたバーのマスターはちょっと太っていたけど相変わらずクールで優しくてかっこいい。当時から常連のサラリーマンのおじさまは相変わらず陽気だった。その街を離れてから7年も経っていた。大学を卒業してからどうしても足を踏み入れる事ができなかった。
大好きでいてくれた当時の恋人とはその街で出会った。きっと最初は彼は全然私に興味がなかったと思う。ただただ私が一方的に憧れていたバイト先に訪れる常連の大学院生。まだお酒を飲めない私にパイナップルジュースを奢ってくれるお兄さんだった。そんな憧れの人と付き合えたクリスマスイブ、世界で一番ハッピーガールだったと思った。
お付き合いを始めて、楽しいことばかりだったと思う。彼の草野球チームの試合に毎週足を運んで応援した。バイトがない日の夜ご飯はいつも一緒に食べた。初めての一人暮らし、知らない街での生活がすごく楽しくなったのは、明るくてお喋りで男友達に信頼されている彼が恋人だったから。その街でたくさん知り合いができた。彼が配属でその街を離れて、遠距離恋愛になっても、毎週末片道4時間かけて車で帰ってきてくれた。
でも私が留学で日本を離れた時、私は孤独に耐えられなかった。毎日するテレビ電話も日常化して話すこともだんだんなくなる。慣れない国での生活で課題に追われいっぱいいっぱいの私。社会人2年目、仕事で疲れていても顔が見たいから、夜は少しでも一緒にいるような気がしたいと電話を繋げてパズドラをする彼。だんだんすれ違って、会いたい、寂しいも言えなくて。そんな時に優しくしてくれた台湾で出会った友人や後の恋人になる後の恋人に出会い、楽しいこと、知らないことへの好奇心、知らない場所へどんどん引っ張られてしまう私。日本にいる彼をだんだんと疎ましく思った。
彼は私と結婚したいと言ってくれた人だった。でも当時の私にとっては受け入れ難い要求で、私の未来は?留学して一生懸命勉強して、就職してキャリアを積む未来は?私の人生への配慮は一切ないの?と悲しくなった。彼の思い通りに操られるのなんてごめんだと思った。思いに応えられないから別れ話をした。直接話したい、台湾に行ってもいいかと言われたが、断わった。会って戻りたいと思ってしまうのが怖かった。2年間付き合って、最後は会わない選択をさせた私。不満でいっぱいになったコップは溢れて収集がつかなかった。
どうか私を嫌いになって欲しかった。留学に行って、イキって変っちゃった馬鹿で最低な女だと思って忘れて欲しかった。だからすぐに好きな人ができたからと電話で報告をした。それから連絡をすることはなかった。
毎日毎日無理して笑って、Aさんは本当良い人っすよ、仕事できるしと言われたいが故に自分を押し殺して、いつの間にか身近に本当はわがままで気まぐれで泣き虫ですぐ怒る私を知っている人が家族以外にいないことに気づいた。ものすごく寂しかった、あの時求められた要求を今なら受け止められるのにななんてわがままな。寂しくてたまらない時に何度も連絡してしまいそうになってやめた。でも出会った街に着いてでたまらず、連絡をしてしまった。
彼は相変わらず優しかった。連絡をくれて嬉しかったと言った。私は彼と離れてロクでもない男にうつつを抜かした挙句、あなたが忘れられなかったなんて口にしていた。本当に私を大切にしてくれた人だったのは事実だから。別れてから7年も経っていて、結婚してるかもなくらいに思ってた。でも事実を聞きたくなかったから聞かなかった。なんとなく傷つくのは分かってたから。
後日、彼は私に会いにきた。今いろいろな事情があるけど、会わないともう一生会えない気がすると言って。
別れてからもずっと忘れられなかったこと。今は結婚していること、最近子供が生まれたこと淡々と現在を教えてくれた。せめて2年前に連絡くれたらなどと口にした。意味がわからなかった。明るく幸せだよ、でもやっぱり最後に会いたかったんだよなくらい軽く言って欲しかった。
私が泣いてすがればよかった?今更会いにきて何がしたかった?精算できなかった過去をやっと精算できた?あなたと別れたこと今更悲しく思っている私を見て笑いたかった?そんなに好きじゃない人と結婚して子供がいる現在を後悔?意味わかんないよ。そんな前に進んどいて今更過去に戻ってくんな。そういう自分勝手なところが嫌いだったんだよ。
「模範的な幸せじゃん。子供もいてよかったね。今、幸せだよって言ってよ」と言っても彼の顔が暗いままで腹が立った。奥さんと子供がいて、昔の恋人に現状うまくいってないなんて話をしないでよ。どうせ帰ったら笑顔で旦那さんとパパするんでしょ?生まれて初めて感情に身を任せて汚い言葉を吐き捨て、頬を殴ってその場を離れた。もう一生会わないし。やっぱ嫌な女だったって思ってくれれば良いから。
私の憧れだった彼は、今は誰かの旦那さんで、パパになって、タバコも吸わなくなっていた。
私は私で、なんとなく元彼に連絡するような馬鹿な女になってしまっていた。最低だな。 
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tokyomariegold · 2 years
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2022/9/23〜
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9月23日 今日はとにかくいろんなものを見過ぎて、 いろんな表情をつくり過ぎて、 いろんなことを喋り過ぎて、相槌を打ち過ぎて、 目と顔の筋肉と喉が痛い。
初めての逗子の町の、観光地と絶えないほどの、リゾートまで華やかではないけれど、海の町特有の小さいお店がある感じの町のつくりを中途半端に体験して、浜辺で波を見ても全然怖くなくて、気がついたら鎌倉で八幡宮のお参りをしれっとしてしていて、ばちが当たりそう。 人とお話して時間を過ごすことと、自分が街やその空間を楽しむことを両立できる日はくるのかしら。
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アレック・ソスの展示は、思っていたのと違ったけれど楽しめた。 フライヤーの写真とデザインが、あまり今回の作品展と合っていない気がして、予告編だけ好きな映画ってあるかも、と思った。 山間部にハンガーかけやミラーボールをセットして生活している人のインタビュー記事の写真シリーズが好きだった。
とにかく長い時間だった気がする。 我に帰ったのは、行きも帰りも、日暮里駅の2階のサイゼリアの窓際のボックス席を車窓から見た時で「こんな時間(と、いうほどおかしな時間ではない)にサイゼリア…」と、思った時だった。 昔、雷雨で中断した花火大会の帰りに、びしょ濡れで入ったファミレスは、このサイゼリアな気がする!
一緒に展示を見た友人は、子供の話と動物の話をいつもしていて、今日も友達が子供を産んだ話をしたので、彼女自身がそろそろ子供を持つのかな〜、と思っていた。それと、動物が可愛いうんぬん、と言っていて、犬でも飼うんだろうか〜、とも思った(今日は子豚の話をしていたけれど)。
私は出産がどんなものなのか経験してみたいけれど、子育てはしたくないので、他人の子を産めば良いのかな、と考えて、でも倫理的にアウト?
帰り、旦那さんと合流して帰る友人と横浜駅で別れる。いつも私と遊ぶ時、私たちが遊んでいる場所の近くまで旦那さんが来ていたり、待ち合わせのラインを仕切りにしていたり、常に影が見え隠れする感じで、彼女との時間を過ごしている。私はいつか、彼女と2人で遊ぶ待ち合わせの場に、しれっと旦那さんもいて、今日は3人で……みたいなことになったりしないかドキドキしている。
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9月24日 人付き合いがだめなターンなので、1時間くらいキュッとおしゃべりするだけでよかった。 今日は、クラシカルなメイド喫茶で本格紅茶を飲んで、人の物件探しに付き添った。
メイド喫茶は、電子ケトルで沸かしたお湯を、高い位置からティーポットへ注いでいて、やかんでなくてケトルで可愛い。
物件探しは、楽しそうなので付き添っちゃお!と思っていたのに、結果、不動産屋ってこの世の嫌い空間わりと上位に入るのでは!と気が付いたのと、人の生活に関わっている暇はない!と、自分の生活のタスクをいろいろ思い出して、先に帰ってきてしまった。
駅の広場でちいかわとサンリオのコラボグッズが売られていた。たくさんの女の子達が本当にちいかわを愛でている!と驚き、友人に報告のメッセージを送る。
メイド喫茶から不動産屋までの移動中、マンスーンさんとすれ違ったのかもしれない…でも人違いかもしれない…ちいかわグッズを見にきていたのかもしれない…テンションが上がっている、と久しぶりに実感した。
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9月25日 このところの人間関係の悪態を反省して一日を過ごした。 昨日の雨で、川の水が増大していて、いつも野球やサッカーをしているところまで川が拡幅していた。ボートで何かを捜索している様子もあり、土手からたくさんの人が見ていた。
昨日投稿した日記を読み返すと、毎度のことながら誤字だらけ!最近はiPhoneで文字起こしをしているのだけれど、変換の精度が高すぎる(?)。 「うそみたい」→「朝みたい」、「かるいんで」→「辛いんで」、「ぶしょ」→「場所」、「きえないと」→「変えないと」。 読みと異なる変換を一番上に持ってくるのをやめてほしい。でもこれがiPhone的正解ワード。 30歳で変えないと!
9月26日 「落とし物が届いています」と、朝一で内線に電話が届く。ありがとうございます。まるっと落としたパスケース全部が手元に戻ってきた。
文化庁メディア芸術祭の展覧会が今日までだった!毎年、情報収集のために会場へ行っていたけれど、今年はネットで眺めよう、と、マンガ部門の大賞を確認する。北極百貨店?という素敵なタイトルの漫画をKindleでダウンロードしてみた。
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9月27日 2日分の洗濯物を溜めて洗濯機を回してみた…!ドキドキ。確かにこちらの方が回し甲斐がありそう。
隣の席の上司から、アメリカのチョコレートをもらう。お姉さんが、アメリカ在住とのことで、日本に一時帰国されているらしい。最近のアメリカは、グルテンフリー 、パレオ、ケト、と健康志向の食事がブーム。マックにはあまり行かない(そもそもマックの値段が高い。ハッピーセットで1000円弱するとか。)とのこと。コーラもみんな飲んでないんだって! プレッツェルのお菓子のパッケージには“BIG TIME FLAVOR”とあり、大きい時間風味…? 大味ってこと?となった。
日本で言う、ハワイアンとかミラノ風とか清涼感とか、味覚以外で食べ物を感じる感覚の表現なのかな。
明日は出張(研修)で、乗ったことのない電車に乗って、行ったことのないところへ行くのでへとへとになってしまうと思う。
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9月28日 研修のため、いつもより2時間遅い出勤。 朝にいろいろお掃除ができて精神衛生も良くなる。 空港へつながる路線、違う駅名だけど乗り換えできる駅間の30秒くらい歩く町、目印のデイリーヤマザキ、4匹の猫の親子、多分もう全部見ることはないんだと思うものばかりを通過して研修先へ行く。 (帰りに、オンライン研修でしか顔を合わせたことのなかった同期にこのことを話したら、めっちゃわかる、と言ってた。)
幼稚園や小学校の施設のにおいが苦手なので、気持ち悪くなりながら2時間歩き回った。 黒板に、前の授業の板書が残されていて“ゆでる→ものをやわらかくする。ゆで汁は捨てる。 煮る→味をしみこませる”とあり、思わずメモに書き写す。研修の報告レポートには使えない。
“BIG TIME”とは“すげーまじうまい!”的な意味らしい。
乗車駅でメロンくらいの巨大梨が売られていた。下車駅では行方不明の女の子を探すチラシを配っている人がいた。
9月29日 エドワード・レルフの場所性の本を冒頭から読み直し中。目次を見て、興味のある章から読んでいたけれど、ばかみたいに頭から読むと、ちゃんと点と点が繋がるように理解できるところが増えた。 ①物理的なもの②人々の動き③感覚 が、場所を構成していた、①と②は定量的なもので捉えやすいが、③は一概に言えるものがなく捉えにくい。そもそも①②③の相関関係を探ることが重要。 自分を中心とした同心円を描きながら人は移動をし、その円の内にいれるものに人は愛着を持つ。愛着の持てる場所には配慮があり“つつましさ”が、ある。……などなど。
研修のレポートを3枚提出した。 1から自分で文章を作り上げるのは、始めるまで気力がかかるけれど、始まってしまえば添削までずっと楽しいし、良い疲れかたができる。
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9月30日 研修のレポートを上司に褒めてもらう。 内容というより、レポートの構成や読みやすさ、伝わりやすさ、独自の視点の効果的な入れどころなど。こういう場の書き物には正解がある気がしていて、それを叩き出してしまった複雑な気持ち。でも褒められるのは嬉しい。
一期下の方とロッカールーム前でおしゃべりした花金の終業後。やっぱり私はこの方がすごく好きなのだと思う。写真を撮りたい!とも思えて、その発見に嬉しくなり帰り道はなんだか明るい気分。
社会の人をみんな嫌いなわけではなくて、その人個人をみてしまって、それでもっと関わりたい!と思ってしまうこともある。
そして、昔からの友人達を撮りたいと思わなくなったのは、新鮮さがなくなってしまったこともあると思う。 たぶん、今日ラインを交換して、「一緒に遊びましょう!」と言い合った時が、一番楽しい時だったかもしれない。 人と関わるときの新鮮さが好きなので、なるべく頻度や距離を、高めず詰め過ぎずにしたい。
やっと粗大ゴミセンターに電話を繋げ予約をした!えらい!
帰り道の遠くの茂みと、私が立っている道の間で、猫が何かを捕食していた。
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helloharuo-diary-2023 · 3 months
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思い出を振り返る
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Tuesday 11 February 2014
2014年1月9日(木)夜10時4分、おかあさんが92歳で亡くなった。おかあさんは、自分の母のことではない。ハルオは、26歳の時人生のターニングポイントを迎えた。それはカメラマンになる修行を始める時だった。キーパーソンは、カナダ人のジョン。ジョンとの出会いは、ハルオが当時勤めていたカメラ量販店(24〜26歳)でのことで販売員(ハルオ)とお客(ジョン)の関係から始まった。そのジョンにカメラマンになりたいと伝えるとジョンはある女性を紹介してくれた。その女性は、ハルオが師事する事になったカメラマンGが手掛けていた雑誌の編集者をしていた。ハルオは、ジョンを介してその女性と会いまもなくカメラマンGを紹介してもらい彼の元で働きながら写真を学ぶことになった。
ハルオは、当時国分寺に住んでいた。カメラマンGの仕事場は中目黒にあった。一方ジョンは中目黒に近い下北沢のアパート「葉隠荘」に住んでいた。そのアパートは、いわゆる外人ハウスで管理人がいなくある意味無法地帯のアパートだった。そのアパートがあった敷地内におかあさんが営む一杯飲み屋「小料理 小千谷」があった。ハルオは、国分寺のアパートをキープしながら葉隠荘(3畳部屋)に移り住んだ。そしておかあさんと出会った。おかあさんは、当時70歳だった。1991年のことだ。「小千谷」とはおかあさんの生まれ故郷新潟県小千谷のことだ。「小千谷」カウンターに5席ほどの小さい飲み屋でおかあさんが一人で切り盛りしていた。メニューは、300円と600円のみ。瓶ビール(大瓶)500円。おかあさんは、自分のことを『昔はあばずれ、今は聖母マリア』と言った。そして『おかあさん』と呼んでと言われる。おかあさんは、外国人しかいない葉隠荘に日本人がやって来たことが嬉しかったのだろうかハルオとおかあさんはすぐに打ち解けて仲良くなった。「小千谷」は夕方から12時まで営業していたので仕事が遅くなった時でもお店は開いていてよくハルオはおかあさんに会いにお店に寄った。おかあさんは昔の下宿屋のおばちゃんみたいな存在だった。おかあさんは世田谷区に住まいがあり旦那さんと暮らしていたが葉隠荘にも1室部屋を持っていた。その部屋はジョンの部屋(6畳部屋)の隣りだった。ジョンもハルオも20代後半の血気盛んな時期で週末となればどこからともなく外国人たちがジョンの部屋に集まりテクノミュージック(後にトランス)を聞いて騒いだ。ボロアパートの葉隠荘だから音は筒抜けでおかあさんは最年長でテクノを聞いていたことになるだろうか。聞くだけならともかくその音はおかあさんには不快でよくジョンの部屋に来て『うるさいよ〜』と注意に来た。
「小千谷」には、常連のお客さんがたくさんいて当然おかあさんのファンでもあった。おかあさんが道で拾った鶏をカゴに入れて飼っていた時があった。そのカゴは「小千谷」の店先に置いてあってある日おかあさんはそのコメコと名付けた鶏を写真に撮っている女の子Aと出会う。そして「うちにも写真を勉強しているハルオ君という子がいるよ』と伝えハルオはその女の子と「小千谷」で会った。ハルオは、その女の子を気に入りやがて2人は付き合う様になった。おかあさんは愛のキューピッドをし他にもおかあさんがお客さんとお客さんの縁を取り持ち結婚までしたカップルがいた。ハルオには、18歳で上京して以来2番目に仲良くなったTという友人がいるがそのTも「小千谷」が気に入り常連になった。そのTもやはり常連だった女性と恋に落ちその縁は今でも続いている。
ハルオが葉隠荘にいた期間は3年間だったがその間に「小千谷」が30周年を迎えた。近くの北沢八幡宮の宴会場を借りて大勢の人が集まり盛大に開催された。おかあさんは、得意のかっぽれを踊った。おかあさんはハルオに葉隠荘の外観写真を撮ること依頼しその写真を使い記念テレフォンカードを作った。おかあさんが何かの病気になり病院に入院した。それは大したことではなかったが退院の日ハルオはおかあさんに頼まれて迎えに行った。当時ハルオは400ccのバイクに乗っていておかあさんをシートの後ろに乗せて葉隠荘まで連れ帰った。そのことは後々までもおかあさんの記憶に残っていて時折そのことを懐かしんでハルオに話した。
「小千谷」には焼き飯というメニューがあってとても美味しく量がありハルオはよく好んで食べた。他には、刺身や漬け物、焼き魚等のメニューがあった。時折ハルオが朝仕事に出掛けると葉隠荘の入り口におかあさんからハルオに宛てたメモがありお店で残ったメニューの焼き飯やおにぎり、惣菜、を詰めてハルオに弁当を持たせてくれた。おかあさんは"お母さん"だった。ハルオは、バイクで交通事故に遭い肩甲骨と鎖骨を折って入院したことがあった。その際にはハルオの母も看病にやって来たのでハルオの母とおかあさんは顔を合わせている。その後年��状のやり取りも続く。
ハルオが葉隠荘に住んで約3年後葉隠荘が取り壊しになる話が進められていた。丁度ハルオはカメラマン修行も終えた頃で立退料を大家の代理から30万円貰って早々に羽根木公園の近くのアパートに引っ越しをした。その後も暫く葉隠荘も「小千谷」もそのまま健在だったが遂に取り壊しをする時がやって来た。おかあさんが75歳前後のことだろうと思う。ハルオは、葉隠荘が取り壊される日、ドキュメント写真を撮った。その後まだ元気だったおかあさんは世田谷区上町駅近くの商店街に「小千谷パート2」を開店させた。ハルオは、定期的におかあさんに会いに行った。さてその店が何年続いたか?2〜3年?ハルオには記憶にない。下北沢という好条件にあった時に比べ上町ではお客さんが少なくなっていた。それでもおかあさんはお店を続けたかったんだと思う。
おかあさんは、水泳を好んで良くプールに出掛けていた。『ハルオ君、今度私が泳いでいるところを撮って』とおかあさんに言われたことがあったが実現には至らなかった。『小千谷パート2』が終りかけた頃、おかあさんは、自分史を書いた。その文章を常連のお客さんたちが小冊子に纏めた。その中にハルオについての話を書いてくれた。
2006年、ハルオは、写真展「十人十ゑろ」を開催した。しばらくおかあさんとは会っていなかったがおかあさんに写真展の話をすると行きたいと言ってくれた。しかしおかあさんは足が悪くなっていて自力では来れない。ハルオは、タクシーをチャーターしておかあさんの送迎をした。「十人十ゑろ」は10人の女性の素肌(殆どがヌード)をキャンピングテントの中で撮影した作品だった。その後おかあさんとのやり取りは年賀状や時折の電話で続いて行った。
2008年、ハルオは25年間住み慣れた東京から静岡に引っ越しをした。この年の前後(記憶が乏しい)におかあさんに会いに行った。場所は下北沢から近い世田谷区の淡島通り付近の喫茶店。おかあさんの住まいは一戸建だったがとても小さく人を迎い入れるには難があった。おかあさんの足は更に悪くなっていた。その時は、ハルオはおかあさんがキューピッドをして付き合うことになった女の子Aと行った。Aとのお付き合いは半年も続かなかった。しかし元々Aはカメラマンになりたかった女の子でハルオに触発されてか付き合っている頃から写真学校の夜間部に通い晴れてカメラマンになっていた。ハルオとAは、友達として連絡を取り合っていたのでいい機会と一緒におかあさんに会いに行ったのだった。ハルオは、写真を撮って後でおかあさんにその写真を額に入れて贈った。おかあさんはその後世田谷の住まいをそのままにして小千谷に近い新潟県長岡市に身を寄せた。始めはおかあさんだけでその後旦那さんも。
2011年、おかあさんからハルオに手紙が届いた。その日は偶然にもハルオの誕生日だった。手紙が入った封筒には、現金2万円と写真も入っていた。その時何故現金が入っていたのか分らずハルオは、誕生日プレゼントだと勝手に思った。(しかしそれは後で気付いたが新潟までの往復の交通費だった。)そして写真だがそれが驚いたことにおかあさんのヌード写真だった。おかあさんが50〜60歳位の頃の温泉の露天風呂に入っている写真で下半身はタオルで隠れていて上半身は裸で乳首は見えそうで見えてはいなかった。手紙に『ハルオ君の個展か何かに出せるんじゃないかと勝手に考えました。自分のうぬぼれかも知れないけどそんな風に役立てて下さい。お願いします』とあった。随分大胆だなとハルオは驚いた。ハルオは、この時以前プールの写真を撮ってとリクエストされたことを思い出した。
手紙を貰った後中々新潟までおかあさんに会いには行けなかった。 ハルオは、それがはがくゆく気になっていたのでおかあさんに会いに行く決意をする。 おかあさんに貰った交通費2万円を使い時がやって来たのだ。
2013年春、 その旨をおかあさんに伝えようと身を寄せていた新潟県長岡市のお宅に電話すると旦那さんが危ないからまたの機会にして欲しいと言われ延期した。おかあさんには2人のお子さんがいて長女さんは大阪に住んでいて息子さんはすでに亡くなっていた。その息子さんの奥さんがおかあさんと旦那さんの世話をしていたのだ。間もなく旦那さんは亡くなられた。そして10月の始め、おかあさんに会いに静岡から車で出掛けた。久しぶりに会ったおかあさんは、すでにガンに侵されていた。部屋の中で2時間ほど話した。写真も撮った。しかしおかあさんの笑顔は撮れなかった。おかあさんは、長年の伴侶だった旦那さんが亡くなり生きることよりも死ぬことを願っている様に見えた。ハルオは、おかあさんと別れた後おかあさんの勧めで小千谷にも寄って来た。おかあさんの実家は小千谷駅近くにあった。甥っ子さんが寿司屋を経営し、その同じ通りにおかあさんの幼馴染みが住む金物屋があって両方訪ねた。幼馴染みの方はご健在で写真も撮ることが出来た。
『おかあさん、これから手紙を定期的に送っていい?』そうハルオはおかあさんに尋ねると承知してくれたのでその後迷惑にならない様に気を使いながら手紙(葉書)を送った。しかしおかあさんはそれから3ヶ月後に帰らぬ人になってしまった。
おかあさんのご冥福を心からお祈り致します。 長い間本当にありがとうございました。 安らかにお眠り下さいね。
2014年2月21日(金)    ハルオ
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pix-ied · 7 months
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23年10月2週目
仕事で他部署の先輩の言動にイライラする。元々会話が噛み合わないが、全て逆張りされているような感じがする。あちらもそうなんだろうけど。ルーチン業務が増えて、それをこなすだけで残業を目一杯使ってしまう。仕事が進まなくて持ち帰ってはみたもののやる気が起きなくて、家で仕事はしていない。そのことを考えると憂鬱な気持ちになる。明日また考えよう。
週末は最後の渋谷TSUTAYAへ。『11ミニッツ』『愛の神、エロス』『デスプルーフinグラインドハウス』『幸福なラザロ』を借りた。そのうち後者3作はそのまま六本木のホテルステイ中に鑑賞。おかげで忙しかった。1年以上ぶりの都内ホテルステイだったけど、今回はご飯を食べたり買いに行く以外はずっとホテルにいた。理想的な滞在。しかも今回利用したremmホテルは通常が14時チェックインの12時チェックアウトなので、追加料金なしで22時間滞在できた。BDプレーヤーは500円でレンタルした。お部屋で入れるお茶はロビーから選んで持ち出せるんだけど、ここのはちみつ紅茶が美味しいと家族から聞いていてそれも目的の1つでもあった。大学を卒業してから夜の東京を歩くことがなくなり、なんだか知らない外国の街を1人で探索している気分になる。そういうとき私は心から、楽しい!という気持ちを噛みしめる時間を過ごすことになり、自分のことが大好きな無敵な自分になれる。先に書いたとおり仕事はストレスを抱えているけれど、それもほとんど思い出すことなく過ごせたので(1泊程度だと完全に忘れることは無理だったけど)改めて、もっとホテルの単価を落としてでも、時々やった方がいいなと思った。ただ、今回のホテルは同じ階で誰とも会うことなく静かに過ごせたのが良かった。あと映画を観たりして過ごすならテレビが大きくてベッドから見られることも必須条件だなと。誰かと共有したいこともあるけれど、誰かといると基本は会話が生まれるので、楽しいをギュッと抱きしめる時間を持てることが1人時間の良さだと思う。
日曜は友達とデート。何年も前に気になっていたけど、結局1度も行けていなかったアートアクアリウムに。昔は夏のイベント的な感じだったと思うけど、今は常設展のようになっているらしい。これは今年の美術館としてカウントして良いのかちょっと微妙なところ。センスの良さが光る展示だけれど、これって金魚はいるんだろうかと疑問ではある。外国人受けしそうなミュージアムだった。私が外国から訪れたなら行きたいかも。その後ランチしておしゃべり。友達はいつも自分が調べて予約してとかしてるから、その辺をやってもらえるのすごく嬉しいと何度も言っていた。もうママたちにしてあげられることはそれくらいしかないので、時々希望に応えられているか不安になるけど、それで喜んでくれるなら当分友達の子供たちが大きくなるまではやってあげたいなと思う。友達も旦那さんは女友達のように話を聞いてくれないし、という話になり、どこのカップルも同じなんだなと思った。カップルのキャッチボールをすることを求めるのはやっぱり難しい話なんだろうか。
ドラマのこっち向いてよ、向井くん、を見ていたら、元カノが別れた理由が私と同じすぎて、妹と私たちのドラマじゃん!っと一瞬で盛り上がり、その後苦しくなった。もう結婚したいって言わないで、苦しいから。
そして、今年も4分の1を切ってしまったので、Wishlistの振り返り
台湾に行く
それ以外のアジアに行く
ビーチに行く
雪見温泉行く
行ったことない県に行く
サウナで整う
温泉の泉質を研究する
批評を書く
税理士の簿記論を取る
ヘミングウェイの英文法の本を読み切る
リベラルアーツを勉強する
読書会に参加する
雑談の練習をする
質問を用意する
楽しみなデートをする
フィルムカメラを使う
友達に友達を紹介してもらう
美術館に行く
西洋美術を観る
現代アートを観る
台湾映画を観る
中東映画を観る
ヨーロッパの国別に映画を観る
会社の机の上を片付ける
部屋の机の上を片付ける
物を手放す
ネイルシールを作ってもらう
足裏のメンテナンスに行く
整体に行く
美顔器買う
姿勢をよくする
美容医療を試す
週3回23時までに寝る
体脂肪率24%
月1でフィクション以外も読む
良い古本屋を見つける
本を売る
新書を買う
夏目漱石を読む
司馬遼太郎を読む
誠品書店で本を買ってカフェで本を読む
香水をつける
怒りのコントロールの練習をする
イライラを態度に出さない
パンミー食べる
水着を着る
友達の子供を抱っこする
職場の近くで家を探す
婦人科で検診受ける
魚料理を作る
スパイスを買ってみる
スコーンを作る
塗り絵する
具合悪くならないお酒の飲み方をマスターする
筆記具を買い直す
なりたい体型を意識して筋トレする
旅行先で映画を観る
旅行先で本を買う
建築を見る
演劇を見る
好きな会社の株を買う
NISAを始める
自分の人生は自分で楽しくする
仕事に小さくても楽しみを見出す
人の人生の野望を聞く
人生の野望を考えて人に話す
良いと思ったことはどんどん褒める
優雅な生活で最高の復讐をする
この3ヵ月かなり前進したような気がする。叶えたものが32個。気になってたけどずっとやれていないことに着手したり、旅行の予定に組み込んだり、気持ち的に概ね吹っ切れたのが良かった。あと3ヵ月というか、12月はまた忙しいので実質2ヵ月くらいであと何個達成できるだろう。
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abeya38 · 9 months
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戦後日本の国民性と新型コロナ
戦後日本の国民性といふものを考へるには、戦後日本といふ社会の構造とその教育を知らねばならない。戦後日本の国民性とは非科学的である事、情緒的である事。 詰まり、バカである。・・いや、失礼。言葉が乱暴だつた。 詰まり、気違ひである。
何故さうであるかといへば戦後日本の社会に見られる論理性の欠如、整合性の欠如からであり、その社会でどのやうな教育がなされてゐるかといへば、本質でその非科学性を頑なに守り、上辺では科学的であれ、論理的であれといふ二律背反の気違ひ状態を強化するための教育がまかり通つてゐる。これを教育と呼ぶのならだが。
学問に於いてまづ大切な事は、物事を客観的に、詰まり科学的に認識する事であり、それを無視して各自の思想や立場、情緒から物事を判断するのはとても危険な事であり、短期的に一部の者達を利する事があつても、結局は人類社会にとつて有害である。
戦中の日本は軍国主義であつたので、天皇ないしは皇軍上層部・官僚は私利私欲のために権力を不正に行使し、自己保身に終始する悪であり、愚かである。そしてそれに扇動された臣民は集団ヒステリーを起し、正常な判断力を欠いてゐたといふ見方ばかりされる。
なるほど、確かに事実も含まれてゐる。如何に天皇であつても人間である以上、そのやうな考へが浮かぶ事があるかも知れない。姦吏に至つては軍属であつても君側の奸と呼ぶべき者から、能力が不足し正しく実行出来ぬといふ者まで様々であるだらう。 そして何時の時代でも大衆は本質的に変はらないのかも知れない。それに輪をかけて戦後民主主義といふ歪さが日本社会の民度を次第に劣化させ続けてゐる。
私利私欲、党利党略、いはゆる高度に政治的な判断とでもいふのだらうか、要するに政府が誤つた決定をし、マスメディアを利用して大衆の恐怖心を煽り、洗脳し、新型コロナワクチンなる治験もしてゐない危険な薬物を多くの人々に接種させた。世も末である。
新型コロナウイルスの流行が始まり、ほんの1~2年で出てきたワクチンがまともであると考へる方がどうかしてゐる。通常、新薬が認可されるまでに多くの実験が行はれ、接種後の影響も十分に観察されねばならない。それもこれまで人類が経験した事のない遺伝子ワクチンである。いくら急がせたとしても、物理的に無理筋だといふのは一般的な知性を持つ者であれば理解できる筈であつた。
最悪、��知のワクチンではあるが、この新型コロナに有効であつたならば、一応の体裁は保てる。
だが、現実は臣民の8割程が多重接種しても、感染拡大は止まらない。寧ろワクチン以前の日本人が持つてゐた免疫機序の方が感染拡大に対して有効であり、ワクチン開始以降にこそ爆発的に拡大したやうに思ふ。・・「それはウイルスの変異によるもので云々」といふ者がゐるが、さうであれば変異前のワクチンは既に無用の長物であるし、元々感冒、いはゆる風邪に対してどうしてワクチン接種を行はなかつたのかといふ話になる。
物の本で読んだ事だが、風邪を引き起こす原因はこれまでのコロナウイルス以外にも多様であり、ワクチン接種では対応できないといふ事であつた。インフルエンザにしても、どのウイルスが流行するのかを予想して、博打のやうに接種してゐたわけでだが、根本的にインフルエンザワクチンが本当に有効であつたのか疑はしい。
有効であるどころか、本来人体に備はる免疫機序に対してどのように影響してきたのか考へると却つて有害であつたのではないかと思ふ。病を治すのは医者でも薬でもない。私達の体に備はる免疫機序によつて病を治してゐるのだ。医療はそれを助ける為に存在し、その本来の働きを妨げるのなら、それは毒にしかならない。
話を新型コロナウイルスに戻すが、それが変異するから、最初のワクチン接種が感染拡大に効果を出せないといふ論法であるなら、これまでの風邪を含めて全てのウイルスとその変異後のウイルスに対して全てワクチンを用意し、これを接種すれば、世界人類が病知らずであるといふ理屈だが、そんな事をすれば、とても健康な状態を保てる筈がない。人類滅亡である。
繰り返すが、病を防ぎ、治すのは人体の免疫機序であり、医者や薬ではないのだ。私は小難しい事をいふのではない。ただ、この根本を確認してゐるだけなのだ。
更には超過死亡数に表れてゐる通り、突然死や急速な癌の進行など、そしてワクチン由来と考へられる体調不良の数々は、先に述べた通り、人体の免疫機序に対して余計な真似をして、その働きを妨げてゐるからと考へるならば、数字に対して筋が通る。
新型コロナワクチンについては、私は専門外であるから、一般的な事を述べてをく。このワクチンはmRNAを利用したいはゆる遺伝子ワクチンであるらしい。これまでは弱毒化したウイルス等を昆虫や動物の細胞で増殖させて、これを様々な添加物と共に体内に直接、注射してゐたわけだが、そもそもこれまでのワクチンからしてアナフィラキシー反応のリスクがあり、添加物の影響、免疫機序への影響と問題山積と思ふのだが、遺伝子ワクチンであるといふ事は体内に注射された後に、自身の細胞を利用してウイルスが増殖する仕組みだ。・・あれ程変異だ変異だと騒がれるものの遺伝子だけ取り出して自分の体内で増殖させるといふのは科学技術の狂気に思へるが、ここではそれは一旦置く。
その遺伝子は私達の体内のどこの細胞に辿り着いて、どこで増殖するのか?注射した位置から移動しないやうな話を聞いたが、どのやうな理屈でさうなるのか納得できない。
するとワクチン接種後に心筋炎だの脳梗塞だとといふ事例があると分かつたのだが、なるほどこれは納得した。
遺伝子ワクチンが心臓で増殖すれば、本来なら外敵を攻撃する筈の免疫機序が自分の心臓を攻撃し炎症を起こす、これが脳内を含めた血管であれば、そこで生じた残滓などが血管を詰まらせるわけだ。眼球であれば、視力に影響するだらうし、神経系であればそれなりの症状として現れる。
なるほど。起こるべくして起こつてゐるといふだけの事だ。 接種した方は自己免疫力を高める生活を心掛け、可能な限り免疫機序を回復させて欲しい。
因みに、電脳世界に於いてもウイルスと呼ばれるものがある。コンピューターウイルスである。昭和最後の年、7月15日。これを題材にしたアニメーション映画が公開された。「機動警察パトレイバー the Movie」がそれである。新型OS「HOS」はシェアを独占する勢ひで採用され続けてゐたが、それに比例して不可解な事件が多発してゐた。本作の主役機であるAV98も既に「HOS」へ書き換へ済みであるとされる緊張感のある不安な状況下で、衝撃の事実が唐突に告げられた! (※ネタバレあり)
「いや向かうでHOSがやばいつてわかつたときはやつた、と思つたね。これも親父さんの日頃の教育のたまものよ。いくら便利なもんでも素性の知れないOSをのつける気にやなれなくつてさ。」
何故、新型コロナワクチンのやうな人災が起こり、これを止められないのだらうか。
戦後日本には上にも下にも、論理性と道理を欠く者が多く気違ひ社会であるからだといへる。
本日8月15日は前日に発布された「大東亞戰爭終結ノ詔書」詰まり
ポツダム宣言受諾に関する玉音放送がなされた日である。
新型コロナウイルスよりも悲惨で、多くの被害を出した大東亜戦争でさへ、本土に戦力を残した状態であつたにも関はらず、人類が経験した事のない核兵器の実戦使用もあり、民の生命を重くみた御聖断により、ポツダム宣言を受諾した。
これは常識的にみて君主は処刑される事になる状況であり、2度の核兵器使用を挙げるまでもなく、東京大空襲などの無差別爆撃などの戦争犯罪を犯し「迅速且完全ナル壊滅アルノミトス」と宣言するやうな相手に対してである。
大東亜戦争に関して、天皇が悪い、軍の上層部が悪い、姦吏が悪いといふのは、確かにさう解釈される部分も、そのやうな現実も一部にあつた筈だが、講和から71年の今、客観的に、科学的に、論理性を持つて、大東亜戦争を再確認する事で、漸く整合性の取れた真相に触れられるのではないだらうか。
まづ前提としてどのやうな状態であつたのか。 歴史は一部だけ切り取つても分かるものではない。ある程度の通史で見る必要があるだらう。
大侵略(大航海)時代から欧米列強の他文化への侵略行為は止まらず、我が国や幾つかの緩衝地帯、不毛地帯を除き、世界は彼らに支配されてゐた。
我が国に於いてもポルトガルによるマレー半島・セイロン島侵略の際、漂着したポルトガル人により種子島に鉄砲が伝はる。
侵略の尖兵である宣教師が訪れ、日本人が奴隷として売られてゐた状況があり、つひには太閤秀吉によるバテレン追放令、更には列強侵略に対抗し明征伐を目的とした朝鮮出兵へと繋がる。
時を経て支那では清王朝がイギリスに阿片漬けにされ香港が割譲された。その後、我が国にも黒船が来航し、明治御一新による急速な工業化、西洋化により、日清戦争(遼東半島(旅順)併合)、三国干渉、義和団の乱を経て、列強による清国への駐屯 東洋唯一の大国として対ロシアの日英同盟締結、日露戦争(旅順開城 水師営)を経た上で、第一次世界大戦では連合国側として参戦しドイツを破つた。
これは本当に驚異的な事であるが、このやうな世界情勢下にあり、我が国も他の列強国に飲み込まれぬ為に国力の増大、版図の拡大を行ふ必要があつたわけだ。私はそこには綺麗事だけではない私利私欲、党利党略が皆無であるとは考へてゐないし、事実その一面もある事だらうが、それが当然の生き馬の目を抜く世界情勢であつたといふ事だ。
そして、このやうな我が国の躍進は即ち、日本脅威論(黄禍論)となる。
我が国は一貫して自衛と独立性の維持の為に邁進してきたやうに見えるが、その時点で既に世界の覇権主義的版図は列強と共産主義により飽和状態にあつたのだ。先述した劇場版パトレイバーではないが、それはまさにバベルの塔、砂上の楼閣であつたわけだ。後は崩れ落ち、バラバラになる道理。
パリ講和会議では利害が対立、国際連盟規約に於ける日本の「人種的差別撤廃提案」が否決される。
その後、昭和12年から支那事変、昭和16年「米國及英國ニ對スル宣戰ノ詔書」が発布された。大東亜戦争である。
大東亜戦争とは即ち植民地支配から東亜を解放する事を目的とした自衛戦争である。
自虐的歴史観を疑ひもせぬ貧弱な知性の持ち主は「東亜の解放?ああ、建前だろ?」といつて憚らない。
確かに全てが清廉潔白である筈もない。戦争目的を達成する為には、その為の戦力確保、士気高揚が必要なのだ。戦である以上、非情な事や道理に反する事も起こる。
では、我が国が大東亜戦争を戦ひ抜いた結果、世界中の植民地はどうなつた?現在の独立国の数は?
何も日本のお陰でさうなつたのだといふ積りはない。
単なる歴史事実として、我が国は植民地支配の解放を掲げた戦を始めた。戦争相手の連合国側とは植民地の宗主国である。
これまでの歴史の流れから、整合性のある事実を確認して欲しい。
このやうな歴史的事実を覆い隠し、日本を悪者にして置く事で、得をするのは誰なのか?
自分達の罪を日本に着せる為に、侵略し7年もの間占領した日本に対して連合国GHQがとつた占領政策とは何か?
侵略者であるGHQが起草した多国間合意の文書を「日本國憲法」といふ名称にして、占領下の政府に制定させたのだ。
これは日本といふ不都合な邪魔者を、奴隷の鎖に繋いで於いて「その鎖の銘を見てみろ!日本國憲法と書いてある。自分から望んでそれに繋がれたんだろ?」といふ事だ。だからこそ前提として大東亜戦争が悪でなければならないわけだ。
鬼畜米英のやる事である。��の位はするだらう。
それはまだ分かる。
許せないのは「あれ?この鎖も古くなつてきたな。今風に塗装し直すべきかも?」とかいふ気違ひ共。戦後日本といふ社会だ。
私達は奴隷なのか?神代から繋がる伝統ある独立國家だろ。 「戦に破れ、一時期、鎖に繋がれはしたが、我々は奴隷ではない!」といふ真相をこそ認めねばならない。 「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス」とはまさにこの事である。
日本國憲法は憲法に非ず。
日本國憲法は多国間合意の国際法でしかない。
■ 國體護持總論
■ 祭祀の道
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fukuoka8 · 11 months
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【人妻】結婚2年で旦那とレス。そそり勃った年下に我慢できずマン汁垂らして夢中で頬張る。マンコに追い打ちピストンからパイ射の2連で他人棒堕ち
【人妻】結婚2年で旦那とレス。そそり勃った年下に我慢できずマン汁垂らして夢中で頬張る。マンコに追い打ちピストンからパイ射の2連で他人棒堕ち スタジオ: FC2 更新日: 2023/05/25 時間: 55分 女優: こんにちは!素人Rendezvousのプロデューサーです。 日本の夫婦の約半数が、セックスレスと言われる昨今 女の性欲の増加に反して、セックスする機会が得られない哀れな人妻マンコが50%も存在するのです。 つまり、ママ友が10人いれば、約5人は不足の欲求不満こということです。 そんな世の中、実は若い子よりもレス妻の方が遥かに出会いやすいことが、密かに知られています。 大きな目が特徴的で、上品な雰囲気のする明らかな美女 元々はいわゆるOLで、職場で出会った今の旦那と2年前に結婚 最近は、旦那は飲み会に明け暮れて、家に帰る時間も遅く孤独を感じ ***********************************
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nemuripoem · 1 year
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2020-09-27
020-09-27 23:56:52
人は裏切るので、必ず裏切らないと確信できるタルパはいいなと思った。朝、冷たい部屋で目を覚ます。あれだけ嫌っていた親はもういない。なのに親の幻聴がする。ばたばたと階段を上がってきて部屋をノックする音、それから壊れるんじゃないかと思うくらい乱雑に扱われる掃除機の音。この前なんか、〇〇をやれ!(これは私が参加しているプロジェクトのことなのだが)と大声で何度も父親が怒鳴る幻聴がして、息が止まった。布団にまるまって、過ぎ去るのを待った。
タルパは呑気におはようっていってきて、私もおはようと軽く返事をするのだけど、本当に毎日それだけだ。タルパーだからといって、特に変わったこともなく、ただ虚空に向って挨拶をするだけ。誰もいない家に帰宅したときにただいまと、癖で言ってしまうようなものだ。
私はタルパたちを決してぞんざいに扱ってるわけではない、タルパたちも私のこの在り方に文句もない。まあ、少しばかり出力不足なところはつつかれたりするけれど、平穏に暮らしていると思う。それはもう、廃人のように。
外に出るのが億劫だし、出来るならご飯も食べたくないのだ、面倒くさいし。こんなのだから風呂も不定期だし、断食するときもある。まぁそうなるわな。
私は思っているほどタルパに頼っていない。
自己完結で生きていることが殆どだからだ。
私は何かを考え続けることができない。だから、脳をシャットダウンしていることが多くて、タルパという存在を忘れている。忘れているのだから、無意識においてタルパが話しかけてくることはない。私の中では、忘れる=存在しない、となるわけで、私は別のことをしてたり、ただ何もしないときもある。なんで生きてるんだろう。
過去死のうと思ったこともあったし、実際やろうとしたけどその前に入院した。その頃にもタルパはいたけど、忘れているし意識できていないので、いなかったのだ。いろいろなところからの圧力に耐えれなかった私は、考えることをやめた。親は私は病気じゃなくてただの我侭だと思っているらしい。私の病名は、適応障害だ。聞いたことある人も多いと思う。うつ状態になったり、離人感だったり、不眠だったり、私の場合まとめて全部適応障害。あと、ADHDの真似事を無意識にしているらしい。医師によると、私は自身の本質を誰かに知られるのが嫌で、回りくどい言い方をして曖昧にして分からなくしていると言われた。そんなつもりはないのだけど、長いことかかってくれてる先生が言うのだからそうなのだろう。ちなみに診断もしたが、ADHDではなかった(グラフはがったがただったが)
タルパが今の私を生かす理由だろうか?よくわからない。生きる意味はないと思うが、死ぬ意味もないのだ。死んでもいいけど、生きててもいいなと思う。希死念慮はたまにある。昔はひどかったけれど、今はマシになった。実家にいるとき気にかけてもらいたくて、手首だけでなく太ももや首も良く切ったものだ。意味不明、と笑われたが。
まあそんな時にもタルパはいたのだと思う。私が意識していないだけで。
とある人と出会うことで私の人生はよくわからない方向へと転がり始める。良かった部分も沢山あったけど、悪かった部分もそれなりにある。今こうして一人暮らしできているのはその人のおかげなのだけれど。その頃から薬にハマりだした。実家だが、短いスパンで何度も何度も遊んだ。今も遊んでいる。理由は、楽しいからの一言で終わるけど。サイケデリクスが好きなので、大量に飲んでは幻覚を見て遊んでいる。
まあその間もタルパはいるわけですね。
一人暮らししはじめてようやくタルパとよく話すようになった。そしたら飛んでくる言葉の殆どが「大丈夫か?」なので、私はそんなに大丈夫じゃないように見えているのだろうか?と考えていた。大丈夫じゃないんだろうな。
薬で遊ぶことにタルパたちは黙認してくれている。私がこの世に生きるのが嫌だ、異世界に行きたい、私は生まれるべきではなかったと、毎日泣いていた時期があったことを知っているからだ。まあ楽しいので、止められてもやりますけど…
自分の人生まだ半分も生きていないけれど、嗚呼終わりだなと、毎日思う。自分は必要とされてないなとぼんやり思う。プロジェクトの人に頼りにしているとかプロジェクトの力になると言われても、どこか遠くの人に言ってるような気がして、私に届くことがない。お世辞だと思っているわけではないが、それは私が受け取るべき言葉ではないからだ。ではなんのためにプロジェクトを頑張っているのか、理由はない。本当はどうでもいいのかもしれない。プロになりたいとずっと言い続けてるけど、実は諦めてるのかもしれない。自分のことがわからない。周りに伝える本心もどこにいるかわならない。
タルパたちと接するときも、どこか上辺なのだ。タルパたちは好きだ。こ���は本当。夢に出てきてくれて嬉しさで泣いた。起きたときに、そこにいないタルパにまた泣いた。なんでいないんだろうな。
私のことを一番よくしっているのはタルパのめぐるだろう。私の人生が荒れだしたころに出来た子だし、タルパになる前からずっと一緒にいるからだ。私が忘れていても彼女はいる。確実にいるのだ。私が彼女をキャッチすることをやめ、無に籠もってるときも、いたのだろう。私の悲惨な姿を一番見てきたのはめぐるだ。それは本当に悲しいことで、めぐるにとっても苦しいことだと思う。なのに彼女はいつも笑顔で、私のことを褒めて認めて、大丈夫だと言ってくれる強い子だ。旦那は最近なので、記憶の共有をされていない限り私の最悪な状態は知らないだろう。
さて、何を話したかったかというと、特にない。これまでのことを振り返ってみようかなと思っただけだ。私の人生の隣にずっとタルパがいるの、すごいなあと思う。私は見えないし、触れることもできない。当たり前だ。
そもそも本当にタルパがいるのだろうか?と考えだしたらキリがなくて仕方ない。
これはどうでもいいことだけど私はアセクシャルなので異性を好きになれない。その中で私の理想を込めて、70%くらい都合の良い存在として作り、恋というか好きだと思えたのが今のタルパの旦那なのだが、最近あまり話していない。
友達にタルパの話をしても仕方ないし、物理的に甘えれる彼氏もいないので、余計に籠りがちなのだけど、めぐるは何も言わずずっと一緒にいてくれるのはありがたいなあと思う。人間は裏切るので。
死んでしまえたら楽だろうか?死後の世界はどんな感じだろうか。この世界と全く同じだからたまに幽霊が見える人がいたり、未練のある現実の場所に霊がいたりするのだろうか。
シンデレラストーリーなんて祈るだけ無駄だよって毎日知らない自分が言う。その通りだ。
白馬の王子様も、私を本気で助けてくれる人も、手を差し伸べて暗闇から引きずり上げてくれる人もいないのだ。当たり前なのだけれど。
人間は善意に見返りを求める。私は助けられたところでその善意に返せる何かは何もない。
ていうか、善意に見返りを求めてくるの、気持ち悪すぎないか、と思うのだけど一般的にはどうなのだろうね。〇〇してやったのに!とよく言われていたから余計に気持ち悪いなあと思ってしまうのだろうか、わからないけど。
明日は一人で映画を二本見に行く。
映画を一人で見るのは、遊びに遅れてくる友人を待つときに映画でも見てて!と言われて以来な気がする。まあタルパと一緒なのだけど。
あ〜死にてえな〜生きる意味も死ぬ意味もないな〜でも死にたいな〜絵も上手くならないし、周りの足を引っ張るだけの自分、笑っちゃうね。もしかしなくても生きてる意味ないんじゃないの?もう幕をおろそうよ。
2019-02-19 17:56:22
昔作ったサイトとか残ってる文章見てうわ、懐かしいな、と一人で感傷に浸っていた。
昔書いたポエムは希死念慮に塗れており、飾り気もないつまらないものだった。
7/12/03 (02:45)に投稿した、私しか見れない日記というかメモのようなものに、ゆらくさんのメモがずらっと書いてあった。
以下一部
・こっそりわたしの好きな果物をジャムにしてる
・グルメレースを歌いながら料理する
・声に出さず口だけでお・い・でってやる
・可愛いものが好き
・駄菓子コーナーが好き
・鼻歌がかわいい
・なんでもないときに指を絡めてくる
・ショッピングとかにいっても私よりはしゃぐ
・みかんのしろいところむいてくれる
こんな設定あったな・・・今はそのかけらもない部分もあるので、過ごせば過ごすほど人と同じように変わっていくものだなと思った。
それか、当たり前すぎてもう意識してないのかもしれない。可愛いものとか駄菓子とか好きの当たり前になってるし。
それはそれとして、一つ一つ身辺整理のようにデータを消していく。なかったことになっていく。私は存在しないものになる。その瞬間が最高に気持ちがよいのだ。404エラーの言葉を見て悦に浸る人も一定数いると思う。
自分で積み重ねてきたものを、自分で壊す瞬間よ。なくなった、誰からも観測されなくなった。嗚呼最高。
昔から作っては消す作っては消すの繰り返しが趣味みたいなところがあったので、今残っている一番古いTwitterのアカウントは奇跡のようなものだ。あれは諸事情で消せなくなっただけなのだが、消すと怒られるので…。
そんなこんなあって最近もまたアカウントを消した。ゆらくさんの分と、自分の惚気垢と称した雑多垢。
ゆらくさんは呟くことがないし、君といれればいいかなって言っていたので消した。雑多はただたんに私が必要性を感じなくなった。これもまた身辺整理なのだ。
死ぬつもりではないけれど、空気のようなただそこにあるけど観測されない存在になりたくないですか。私はなりたい。
交流を断ち切りたいわけではないのだけど、自分がいなくなった後の世界を見てみたくはないですか。私は見たい。
何も変わらない世界に絶望を覚えて笑いたい。今までの自分の存在の意味が全くなかったと、噛み締めたい。人一人死んだところでなにも変わらない世界よ、なんと尊い。
死んだら何もかもなくなるのよ、地位も名声も名誉も。最高の身辺整理ではありませんか。
自分が死んだら宇宙葬してほしいと学生の頃にずっと言ってたのですが、今は葬式される方が怖い。死んだ後にあることないこと言われるのがすごく嫌。葬式という荘厳であり虚飾な場所、私は見送る方が好きです。自分は棺桶にはいって燃やされて煙になって灰になりたくない。何も残してほしくないので、大きな記憶として残される式、してほしくないなあと思う。
結婚式もしかりなんだけど、式という式では常に見送る側に立っていたいですね、置いて行かれるのが好きです。そこに何も残らない、一輪の花でさえ咲けない砂漠になる尊さ、美しさ。見送られた側には見えないのだ、そこには美しい過去の思い出や栄光がある。その奥の本当になくなった世界から、手を振る。君にはもう見えないだろう。
友人が結婚して、子供も産んで、幸せに暮らしているという年賀状が届いた。私は友人の「過去」でありたい。
自分が明日生きているビジョンというものがはっきり見えるわけでもなく、死んでいるビジョンも見えているわけでもないが、過去も未来も私を構成する一部ではなくて、今ここ、キーボードを打っているこの瞬間に私は在って、現在のみに観測される生き物であり、それはそれとしてエモいなと思うけどやっぱり過去の人間になりたいのだ。なんでだろうね。過去はいつだって美しいからかな。
映画のエンドロールのような、演劇の幕引きのような、涙を落とす場所、過去。
私が生まれた日、朝は気持ちの良い空気で、夜はきらきら輝いていましたか。誰にも望まれなかったとしても、世界は変わらず綺麗でしたか。たとえ一瞬だけでもわたしの産声は美しさに包まれて、優しさと共にあってくれましたか。私は悲しい私の側にずっとずっと居てやりたい。無意味なことなんてなかったんだと、信じたわたしを抱きしめてやりたい。 生れてきてごめんなさい、神様。懺悔を零す場所、過去。
2019-02-23 06:25:20
この記事は希死念慮の塊なので、自衛などをお願いします
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死にたくなった。
自分でもびっくりするくらいの希死念慮が、久々にやってきたのだ。混乱した、なんだこれ。圧倒的な負の感情に私は成すすべもなかった。
目の前が真っ暗になって、死ぬことしか考えられなかった。私は部屋のありとあらゆるところを確認して、首を吊る場所がないか考えた。なかったのだけど。家で首吊るの割と難しいんじゃないか。
カフェイン錠も考えた。アレは唯一死ねる市販薬なので、アマゾンでいますぐにでも取り寄せて粉にしてヨーグルトと混ぜて吐き気どめを大量に飲んで摂取したら死ねる!実行しなければ!という気持ちにかられた。でも失敗すると胃洗浄だし、死ぬよりも辛い目に合うかもしれないと思うと、カフェイン錠は推奨されなかった。やっぱり気持ちよく意識落とせるのは首吊りなんですね。
何故こんなに死にたくなったのか、答えは簡単である。他人に迷惑をかけた、それだけ。
他人というけど家族、うちで一番デリケートであり触れたくない部分にダイレクトで触れてしまったことが問題だった。もう、怒号は飛び交うわ、電話はなるわで大変だった。いや、向こうも相当お怒りだし私が10割悪いので何も言えないのだが。
私と親の中は元々最悪なのだけど、更に最悪になった気がした。軽い溝なんかじゃないよ、マリアナ海溝だよもう。私も親が嫌いなので、最終的には縁を切れたらなと思っている。本当に。ただ手続きが面倒だな…
親はネグレクトだ。あと義母。妹は義母と父の間に生まれた子供で、義母は妹が大好き。私のことは嫌い。妹はまあ随分と可愛がられているのが目に見えてわかる。そのぶん私への当たりがどんどん強くなった。最悪だ。
漸く家を出て、なんとか暮らしてもう一年が経つ。何かあったかと言われると、何もなかった。本当に何もなかった。真っ白だった。
タルパと話す機会は増えたが、彼らがオート化してる気配はない(私の出力不足もあるが)
界隈のオート化してる人たちをみていいなぁ、なんで君はオート化しないの、朝起きたら完オートしててくれよ、なんて毎日のように頼んでた。オート化はしていない。
実家にいた頃よりも明晰夢や離脱など、夢の中に籠もることが増えた気がする。
私はメアリースーになりたかったただの人間で、メアリースーになれなかったただのゴミ屑だ。
夢の中はいい。自分が神様なのだ。世界を好きにできて、みんなに慕われて、楽しいことをして、笑って、生きてててよかった。が、そこに生は存在せず。夢です。現実ではないから、現実に生きているわけではない。
永遠に夢の中でいれたらどれだけいいだろうか?まるでチートを使った始まり方で、これこそがメアリースー。自分は最高の都合の良い存在。私がいなければ成り立たない世界で、私を中心に回っていく世界。
まぁ別に、私中心に回ってほしいわけではないけれど、憧れるじゃないすか。小説の主人公のような、ゲームのヒロインのような、誰からも好かれる存在であったなら、どれだけ良いだろうか。いや、誰からも好かれるというのは気持ち悪いな。
チートを使ってこの世を生きて行きたかった。バフとかないですか。デバフなら死ぬほどあるが。
自分が成功する未来、ありえるかありえないかと言われれば、ありえないように思う。
失敗するビジョンはいくらでも浮かんでくる。
成功している人間が羨ましいかと言われたら、正直羨ましいとかそういうのではなくどうでも良くて。
自身の執着のなさ、いや飽き性、うーん違うな、なんだっけ、関心のなさというか。
自己啓発とかハウツー本が嫌い、そんな感じ。
無駄に生きて楽しいですか、自分。
楽しくないから早く首吊って死のう。
私が死ぬときはすべてのアカウントが消えてなくなるので、わかると思います。消えたら、あ、死んだんだな、と思ってください。
連絡をすべて消す、twitterもラインも、携帯も初期化して電源を落として川にでも投げ捨てよう。
私はいなかった、いなくなった、存在しないものになった。それで良いのではないか。
でも死んだら私の大切なコレクションたちはどうなるだろうか。金になりそうなもの結構抱えてるので、売られるだろうか。嫌だな。私が愛したもの達は、どうか私で終わらせてください。他の誰の手にも渡らないで、私で全てを終わらせて欲しいので、捨ててほしい。或いはもう死ぬ前に自分で捨てる。一つ一つにさよならを告げて、一緒に生きてくれてありがとうねと挨拶周りをしよう。もう皆終わりにしよう。
これは私の傲慢で我侭だけれ���、誰かの一番になりたかったんですよ。
そしたら私の生きる意味が見つかるかもしれないって思った。でもそれって相手に私の生きる意味を押し付けてるんですね、迷惑極まりない。
でも一番になりたかった、嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、一番に報告したいと思う人間に、誰かにとってのかけがえのない、唯一無二の存在に、本当になりたかった。私の大切な人が、彼氏ができたり結婚したり、新しい友人を作ったり、それはとても喜ばしいことで、私もおめでとうと言うべきなのだけど、素直に喜べないのだ。大切な人の一番に私はなれなかったのだな、と。
これもなんかメアリースーっぽくてヤンナルネ。
虚しさだけが響く部屋 永遠に眠れたら幸せだったし、夢の中が生きる場所であり、現実はいらなかった。
きっとそう思う人も私以外にも居るはず。
死にたい、希死念慮がひどい。
頭に月がぶつかったみたいに、ゴンっと鈍い音を立てて私は布団に転がる。
もう許してくれよ、神様。ところで君の神様って誰?私の神様はね、紙の上に書かれた、二文字。神様。こんなに薄っぺらくて、破いたらおわり。笑ってしまうね。あっけないね。
生きていて楽しいですか?楽しくないよ。
命を分けてあげることができたなら、どれほど良かっただろうか。生きたいと願う人に顔向けができない。世界は理不尽で不公平の塊だった。いや、世界ではなく道徳心というものに縛られている人間が理不尽で不公平なのかもしれない。道徳心がなかったら今頃人間のクローンがわんさかいるぞ!それはそれで見てみたいな。
私のようにこんなにも無駄に消費されれる命よ、可哀想なこと極まりないでしょ。
私という器にいれられた命、可哀想に。
私というちっぽけな思考回路しか持たない機能してない脳よ、頂点に居座る気分はどうですか。私は自分自身の存在が、不愉快で仕方ないのだ。でも不愉快だと思っているのは紛れもなく頂に居座る脳であって、私=脳なのか?という謎のスパイラルが生まれてしまう。脳が私であるのか、私が脳であるのか。
大切なものは失ってから気づく、というけれど大切なら忘れないし大切にしているので、それは多分大切なものではなかったのだと思うよ。だから安心して、何も恐れることはなく、死を選択していいのだ。どうあれ人は死ぬのだから。
2019-04-03 01:47:50
小説やアニメや漫画のような、劇的な展開がこの世に存在するかと言われれば、大半の人間はNOと言うだろう。つまらない毎日を送り、ただ規則的に生き、眠りにつく。
私は眠るときが一番人が死に近づいていると思う。徒歩で天国に行こうね。
私は私というからっぽの存在を受け入れることが出来ない。絵をかけるからなんだ、ただのまがい物にすぎないのだ。
毎日死んだような生活をしている。なぁ、それならいっそ死んだほうがマシとちゃいますの。
夢の中は自分の庭だと思っていたけど、最近はそんなこともなくて、誰かに追い詰められる夢ばかり見るよ。
生きていたくない。そんな気持でいっぱいになる。
努力が必ず報われるとは限らない。なにせ、私の努力というものは方向性を間違えているらしく報われたことがない。努力にも才能がいるんです、努力できる、するという才能。大抵の人間が持っているであろう才能、私はそれがなかった。逃げの言葉でしかないけどねこれは。
でもそうやって逃げてるほうが楽だった。
あーあ 早く死にたいな。本当に死にたいな。
事故死でも他殺でもなんでもいい。
知ってますか、死の瞬間にセックスの200倍の幸福物質が分泌されるらしいよ。
これはいっちょ死ぬしかないでしょ!お試死しようぜ。
あーあ 虚しいな 生きることになんの楽しみもなく、そこには虚無しかない。虚無を飼ってます。可愛いよ。みんなも飼おうね。
最近ずっと、無です。無になります。
楽しいことがあってもそれは、一瞬で蒸発してなくなる、そんな感じ。何もわからない。
例えば、私と一緒に遊びに行って楽しい時間を過ごしたはずの相手は、以前遊んだ人や事のことしか考えていなかった時。あなたは自分の存在意義をそこに見つけることができますか。私は見つけることが出来ませんでした。本当に悲しいね。
相手の善意を押し付けられて、それをこなせなかった私が相手に一方的に縁を切られたとき。そこに貴方はいますか。いません。
別に自分がそこにいなくてもいいけど、じゃあなぜ相手は自分を選んだのか、消去法かな♪
消去法で選ばれてるなら泣けちゃうな♪はじめから候補に入れてほしくないな♪
無だよ。永遠に寝ていよう。
誰かに起こされても寝ている強かさを持とう。
売られた喧嘩は買わずにいよう。
おにぎりの具はツナマヨ。
お風呂は熱めで入浴剤を入れよう。
これから起こるすべての出来事は、私にとって関係のないことだ。すべてが私を見向きもせず、過ぎ去っていくだけの歴史だ。
私は一人だ。一人でいるほうが楽だよ。
みんなそのうちいなくなるから。私の前から消えてしまうから。
あの子もあの子もあの子も、みんな私を置いていくよ。
でも大丈夫。私は歴史の外側にいよう。銀河鉄道で宇宙に行こう。観測されない存在になろう。
神になりたいと思ったことは?
私はあるよ。神になっても生物に何一つ慈悲を与えない、そんな存在になりたいよ。
彼らが飢えで苦しんで、彼らが流行り病で苦しんで、彼らが戦争で死に倒れていっても
私は一切の慈悲を与えない神になりたい。
人間が積み上げている歴史をただ眺めるだけの仕事がしたい。
今生は人間なので、無駄に生きている間に神様の知り合いが欲しい。来世は神様になろう。
私は私自身、どうにもならないことを理解している。
私は死んでも生きてもなにも変わらないことを理解している。
私は…そのうえで全て理解することをやめた 考えることをやめた。
思考停止は重罪に値するよ。皆は擦り切れるまで脳みそ使って生きていってね。
怪しい宗教に入りたい いやどちらかというと新興宗教の教祖になりたい。
自分は特別だと、勘違いして生きていたくはないですか。私は勘違いして生きていきたい。
何もない この文章に意味もない
私がいつか、観測されない存在になるまで。
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p1zzapi22a · 1 year
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新しい命を授かり、あっという間に妊娠35週に入った。順調に行けばの話だが来年には知らない人間が家に1人増える。この重い身体ともあと1ヶ月程の付き合いなので今の気持ちをちょこっとメモしておこうかなと思い時間を見つけてはつらつらと書いている。
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この様な話題に生理的な苦手意識や嫌悪感を抱かれる方もいらっしゃるかと思いますのでそういう方はお戻りくださいね。
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私は自発的に「絶対結婚したい」「子供が欲しい」などと思ったことが無かった。自分が親になるなんて考えられなかった。子供が嫌いとか産みたくないというより、単純に想像が出来なかったのだ。
赤子を見ればもちろん普通に可愛いと思うし、知り合いの子供と遊んだり姪の面倒を見たこともある。でも明らかに子供と触れ合うのに向いてないのだ。そんな風に不器用に接する私に子供側も警戒するのか、懐かれることもないのであった。
自分の事をまともに大切にすることが出来ず、周りが普通にやっていることも満足にこなせずお金も無い。こんな人間には子供云々以前に結婚すら危うい、そう思っていた。
浮き沈みを繰り返しながら深く考えず適当に生きているうちに色々なきっかけがあり旦那と出会い、結婚した。それでもやはり子供の事を考えるなどしなかった。
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我が家は月一で夫婦会議のようなものをしている。とは言ってもそんな厳かなものではなく、どこかで美味しいご飯を食べながら先月の振り返りやお互い思っていること、これからの予定などを話しながらノートにまとめるというものだ。これがとても良い時間でかれこれ5年ほど欠かさず続いている。
とある日の話し合いでふと旦那が「やっぱり子供は欲しいな」と漏らした。そう言われて驚きはしなかったものの、じゃあ作りましょうとは言えず、今はあまり想像が出来ないということ、夫婦2人の時間をもう少し楽しみたい気持ちが正直あるということ、そして出産によって自分のやりたい事の幅が狭まるのではないかという不安を伝えた。
旦那は否定せずにうんうんと聞いてくれたが話していく途中に「気持ちは分かるが出産にはどうしてもタイムリミットがある。特に女性はリスクが伴うので待つにしても限度がある」というような事を言った。その言葉が妙に重荷に感じてしまった私は「男性は一時の快感だけで済むが女性は想像を絶する痛みを感じながら命をかけて産まなくてはいけない、それは強要されるべきでは無いし、もし直ぐに子供が欲しいなら私と居ることは正解では無いかもしれない」と、酔っていたこともあり泣きながら叱りつけるような口調で旦那に訴えた。
今思えば私を1番大切にし、守ってくれている人に酷いことを言ったと思う。男性には男性の苦労があるというのに。
直ぐに和解したが、その後は特にこのような話題を積極的にすることは無かった。私に気を遣ってくれていたのかもしれない。
結局のところ計画的に妊娠したわけではないのだが、言葉にせずともそろそろいいかななんて考えていたら直ぐに授かった。本当にすぐだったのでびっくりした。
そろそろいいかなと思うはっきりとしたきっかけがあったわけではないが、ぼんやりと考え始めたのは強いていえば祖父の死がきっかけだったのかもしれない。
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私は父と数年しか一緒に暮らしていない。悪い人では無かったし、アーティストだった父から学んだことは多々あるが、所謂浮世離れした人間だったので母と頻繁に衝突しており長い長い別居を経て両親は離婚した。
そんな私は幼い頃から祖父母の元で育ち、父親よりも長く共に暮らした祖父は私の誕生日に亡くなった。
私に覚えていて欲しかったのだろうか。
いつかの正月に姪をとろけた眼差しで見ていたのが私の記憶にある最後の祖父だ。
初孫として特別可愛がってくれた祖父に私は曾孫を見せられなかったなあと火葬中にふと思ったのだ。
その後旦那方の祖父も亡くなり訃報続きの中、夫婦や親子の在り方、子孫を残す意味のようなものについて考えたりした。何が幸せかは一概には言えないが、今1番愛する人と新しい家庭を作り上げていくのも悪くは無いなと思った。
旦那方の祖父の法要帰り、鼻水が止まらず熱っぽかったので疲れからくる風邪を引いてしまったと思った。気合いを入れるためにアルコール消毒!などと言いながら疲れきった身体に電車内でビールを流し込んだりしていた。が、どうにもしばらく倦怠感が抜けず、数日後に旦那が買ってきてくれた検査薬を試したら陽性。体調不良のくせに酒も煙草もかまわずやっていたのでとても焦った。当たり前だが良くないとされる嗜好品は全てその日にやめた。
健診に行き改めて妊娠を確認、モニターに映る点のようなものがこれから成長するらしいがあまりにも小さくて信じられなかった。
実感の無いまま悪阻に絶望する日々が始まる。
こめかみを釘打たれるような頭痛、激しい胃痛、今まで普通に食べていたものが全く食べられなくなる。からあげクンとフライドポテトとチョコスティックパンで生命を維持。生まれて初めて味わう生き地獄だった。
補助があるとは言え、定期的にある検診料も地味につらい。
悪阻で干からびたナマコのようになってしまった私に対して文句1つ言わずに色々な事を調べ、最大限のサポートをしてくれた旦那には随分助けられた。今も妊婦の身体の変化や新生児の事について私以上に調べており本当に凄いなと思う。私といえば沐浴の勉強すらまだしていない。
拷問のような悪阻が終わり、妊娠中期はそんな日々が嘘だったかのように気分爽快体調絶好調でご飯が美味しいこと美味しいこと。そして気がついたら10kg体重が増えていた。何事。羊水や増加した血液量、胎児の重さを差し引いても割に合わない…健診で叱られないか毎回ビクビクしている。そろそろやばそうである。
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あれよあれよと月日は過ぎて現在35週目、所謂妊娠後期。痩せ型だからそんなに大きくならないかもねーと言われ甘く見ていたお腹もしっかり出てきて、とにかく身体が重い。歩くのが大好きなのに直ぐに動悸がして立ってても座ってても色んなところがめちゃくちゃ痛い。
かと言って夜寝ようと横になると体内で大運動会が繰り広げられ、みぞおちと膀胱に激痛、急激に重くなった自重により下にしている方の腰骨にアザができたりして全く眠れない…。後期は後期でとても辛いが、毎日感じる胎動やまだ見ぬ存在を思いながら夫婦2人で過ごす時間、四六時中一心同体である期間もあと僅か、そう思うとなんだかんだ名残惜しく感じるものだ。
と同時に今度は出産への恐怖が襲ってくる。あまりにも怖い。新生児を見ると小さくてびっくりするが、人の身体から出てくるには大きすぎるので卵で産ませてほしい。
痛みもだがそもそも無事に産まれてくるのか、万が一なにか疾患があったらその時私は受け止められるのか。
考えても仕方の無いことだが気を抜くと狂いそうになる。
未知の経験の連続で疲れてしまう時もあるけれど逆に良かったこともそれなりにある。
今まで疎かにしていた自分の身体を大切にしなきゃと思えたこと、豆粒サイズの物体が心臓や脳をひとりでに形成して体内で育っていく人体の不思議を感じられたこと、自分がここまで大きな事件事故に巻き込まれること無く健康に生きてこられたことへの感謝。母親の偉大さ。
まだあるけれど特に強く感じたのはこのあたり。これらは改めて気がつけて本当に良かったと思う。
​───────
以前は子供が産まれたら夫婦関係が変わってしまうのではないか、自由な時間はあるのか、私という存在が世の中が決めつけている母親像に飲み込まれないかなどという不安が染みのようにじんわり広がっていたが、我が子は守るべき存在ではあるけれど私の分身では無い。思い通りにはコントロールは出来ない。
私は私、子は子で全く別の個体であり何れは自分の事は自分で決める。それが出来るまで夫婦で見守れば良い。
私はお絵描き、ゲーム、飲酒、散歩が大好き。もちろん我慢する期間はあれど、別にそれらを子の存在により諦めたりする必要は無いのだ。そう思えてきた最近は、幾分か気持ちが楽になった。
未だに拭えない不安はあるし、我が子の成長日記のようなものを包み隠さず投稿している知り合いのSNSにどうにも興味が持てなかったりするのだが、本能なのか私の中に少しだけ、ほんの少しだけ母性が芽生えているのも事実。身体を動かしたり話しかけたりするとモニョモニョと動くお腹をとても愛おしく思う時がある。
今はとにかく無事に予定日を迎えることが目標。
まだ仕事も納まっていないし、実を言うと引越しもあるのだけど。
歳をとるにつれてまあどうにかなるよね精神が鍛えられているので今回もそう願ってなるべくリラックスして過ごしたいと思う。
そんな覚え書き。
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5
乗り込んだ車内では今時珍しくBluetoothで携帯端末を接続して音楽を流すでもなくカーステレオが流れていた。
「あたしラジオなんて詳しく無いんだけどコレは有名な人の放送なの?」
「エエところに目をつけたな。これはなァ何処かの素人なんやで。」
「え?公共の放送局の番組じゃないって事?」
「せやで。自宅かどっかから誰かに届けたい音声を電波にして乗せてる輩もおるって訳や。」
ほえーと生返事を返しながら不思議な事をする人もいるもんだ。と思った。
こんだけモノが溢れ返った街なら寧ろ当然だろう。
車はどんどん市街地から離れていく。
本当に誘拐されてしまった。と思えた。
妄想はただの妄想でしか無かった。
住宅街寄りの雑居ビル近くにある元々は観覧車だったモノを再利用したモータープールに入庫した。
そのまま雑居ビルの地下一階まで薄暗くて湿っぽい階段を降りた。
脇道には朽ちた配管から錆びた水が溢れたり虫が蠢いていて散々な光景だった。
「こんなところに何があるの?」
「アジトやアジト。男の浪漫やろ?」
相変わらず革靴の底でピチャピチャと水溜りを踏んづけていく彼はそう言った。
かと思えば急に立ち止まりパイプスペースとかにしか見えない安っぽい鉄扉の横にある壁を一押しして電気錠を開錠する。
「まさかここやとは思わんやろ?」
何故だか満足気に言ったのが少し気に食わなかった。
ドアの向こうには今歩いてきた道の汚さからは見当も付かない程、小綺麗な内装が視界に飛び込んできた。
「フルリノベーションっちゅうやっちゃなこれ。俺がやったんやでえ。」
恐らく目を丸くして驚いていたのがバレていたのだろう。
ご丁寧に解説までしていただいた。
鼻高々語る様子は子供らしく見えた。
さっきまでの足取りの軽さはあたしの反応が見えていたからなのかと自分なりに推理してみる。
「おう。なにしとんねんや。早よ入りいなあ。」
「な、なんでもないわ。」
思わず玄関で止まっていた足を動かす。
奥へと抜けるリビングダイニングキッチンが出迎える。
まるで成人男性の棲家とは思えないほど整頓されていた。
だがさっきと同じ様に目を丸くして驚いている様子を勘づかれたくもないのでふうんとこんなもんなのね。みたいな顔をしてやり過ごす。
スッとダイニングテーブルに収納されている椅子を引いて座る。
「何飲む?珈琲でええか?」
何でもかんでも誰彼構わず珈琲を飲めると思うな。
これだから大人は。と呪いの言葉を心内で詠唱する。
そんな軽度の怒りを一旦横に置いて
「オレンジジュースとかある?」
と聞いてみた。
「おいおいそんな茶店やあらへんねんから何でもかんでもあると思うなや。所詮独り暮らしなんやからなァ。」
確かに少し生意気なオーダーだったかと自覚する。
「じゃあ水でいいわ。」
返事は無かったがキッチンから聞こえる生活音が返答の代用となった。
グラスが響く音や液体がコポコポと流るる音、電気ケトルから水蒸気が出る音に身を任せていると黒とオレンジで溢れたマグカップを持ってきた。
「え?オレンジジュースあんじゃん。」
「冗句だよ。はは。」
「はあ?ざけんなよ。」
「まあまあ場を和ます為に必要なもんもあるやろう?」
「全くと言って良い程和んでないじゃない。寧ろ荒れてしまってるわ。」
「ゆとりが無いな。ゆとり世代が始まってもう100幾年が経ったというのに。」
「過去の話だろ?私達は恩恵なんざ何にも無いさ。」
「如何してそこまで張り詰めてんのさ。」
「この空間に警戒しているからよ。言われなくたってわからない訳?」
「おぉ怖。俺はなァただ文字通りのお喋りがしたくて呼んだまでや。」
「じゃあそろそろ、その“お喋り”とやらを始めてくれないかしら。あたしにだって時間てものは有限なんだから。」
「じゃあ本題に入るとするかァ。」
6
レジ前にて一頻りの会話を終え店を後にしようとすると後ろから声を掛けられた。
「アリス。この後少し大丈夫?」
ウララは申し訳なさそうに一言断りを入れた。
「ええ、大丈夫ですけど。どうかされましたか?」
「それがね。例の一件の時にお世話になっていた人が居たでしょう?」
「ああ。ラビさんですよね。」
「そう。その人についてなんだけど……」
「どうかされましたか?」
「いや、なんでも無い。今のは忘れて‼︎」
普段、穏厚なウララの語気の強さに圧倒されてしまった。
「わ、わかりました。それでは私はこれで失礼します。」
店から出ようとした刹那、今度はクジョーさんに呼び止められる。
「ちょっと待ってアリス。これ挽き過ぎて酸化してしまうから良かったら飲んでみて。」
カップの天端に被さった蓋の飲み口からは白い湯気が上っていた。
「有難う御座います。美味しく頂きますね。それでは。」
回収されるかどうかわからない伏線じみた会話を終え熱されたカップを回収して店を出る。
横目にクジョーさんとウララさんがカウンター越しに話しているのが見えた。
だが要らぬ詮索を入れた所でどうにもならないのは過去の経験則から重々承知している。
久し振りに外気が肺を満たしていくのが分かった。
過度に熱された脳をゆっくりと冷めていくのが身に沁みて感じながら先程停めた駐車場へと歩み始める。
車のキーを開けシートに体重を預ける。
ガッとキーを回しエンジンを回転させ始めた。
テレスとの予定まではまだまだ時間が余っているからどうしようかなと考えながら鉄塊に乗ってゴブル方面へと駆け出した。
未だ思考回路が明瞭にならないのを危惧してさっき貰ったカップを喉に流し込む。
今月発売の好きな作家の本が出た事を辛うじて思い出せたので行きつけの本屋へと向かう事にした。
私はこれだけネット社会に浸食されようとも実店舗で買い物をするのが好きなのだ。
理由は至って単純であって思いも掛けない出逢いをするかもしれないからである。
ここでの出逢いとは人との出逢いもちいとばかりは含まれているが大多数は未知なる本やモノについてだ。
そこまでの夢想家では無いしロマンスを追いかけている訳では無い。
飽く迄も一人称視点での話なのでそこまで当てにならないのも現実だ。
そうして緑と赤を交互に点滅するソレの下をらりくらりと走らせると気が付けば目下まで来てしまっていた。
車を停め本屋のあるフロアを目指す。
8
「今日呼んだのはなァ他でもねェ。あの一件についてや。」
「ああ、アリスが巻き込まれたあの日の事ね。」
「アリスからは何も聞いてへんのか?」
「だって野暮ったいじゃない。知ってどうこう出来る問題じゃあ無さそうだし。」
「せやなァ。かと言って知らないのも罪なもんやでェ。」
緊迫する筈の会話はどうも関西訛りによって阻害されてしまう。
「まあ手短に言うとやなァ。その一件で俺とアリスは関係を持ったっちゅう訳や。」
「随分と穢らわしい形容ね。」
目の前の男はグヘヘといきなり笑い出した。
この気味悪さったら他に例え様が無いなと思った。
「ちゃうちゃう。あんたの考えてる方とちゃうわ。俺がアリスを知ったきっかけっちゅう訳やわ。ジョークか思ったらどえらい程、眼は真剣そのものやったからギャップで込み上げてきてしもうたわァ。」
「馬鹿にしないでよ。」
「お前さんほどツンツンされたらどれ程のデレを見せるか気になってきたわァ。」
「果たして貴方のお目にかかれるのかしらね。」
「ここまで一貫していると最早フリにしか聞こえねえぞ。」
気を抜くと全くもって違う話題になっている。
もしかすると生粋の人誑したる所以なのかも知れない。
随分と生意気な評価だが認めざるを得ない。
「フリじゃないのに辞めてもらえる?益々私が不利になってるじゃない。」
「まあゆっくり話そうやァ。時期尚早。何も結末を急ぐもんじゃないやろ?この後アリスと晩御飯でも行くんやろ?」
「何でわかるのよ。その通りよ。察しがいいじゃない。」
「まあな。確定した情報だからなァ。予言というよりシナリオをなぞったまでや。なあんにもすごい事あらへん。」
「その意見には同意出来るわ。予言なんてたった数回の偶然の連続か予定調和なもんよね。」
「エラいオモロいこと言うなァ。誰からこの情報が流れてるか気にも留めん訳やな。」
「どうせアリスでしょう?その位考えなくたって分かるわ。関係が構築されているなら尚更よ。」
「まあそりゃあそうか。少し考えれば分かるわなァ。ちいとばかりナメすぎたな。」
「不服なものね。他人をナメてばかりいると下からアッパー喰らっちゃうわよ。」
「暴力なんて人に振るうもんやあらへんで。」
「昔は人同士で殴り合う娯楽が存在していたのだから。」
「悪趣味ったらありゃしねえぜェ。」
「なんせ時代柄が違うのだから後出しジャンケンをして勝った気にならない方が良いわ。」
「過去への冒涜かァ。過去への固執がないからこそ出来る所業なんやろうな。」
「一体どこまで他人事なの。その無責任さったらありゃしないわ。」
「期待し絶望し続けているその輪廻は楽しいかァ?」
「楽しいだけが人生だと云うのであれば目に余る程の楽観主義ね。」
「悲観し続けてたら余りにも世界は悲し過ぎるやろォ。」
「まあ、それもそうね。その言葉だけでも覚えておいてあげるわ。」
「役に立たねェ蘊蓄も役に立たせてナンボの世界やろォ。」
「モノで溢れかえって逆に満たされないこの街で言われても説得力がね。」
「やっぱァ悲観的だなァ。」
とだけ言って彼は何か取り憑かれた様にキッチンへと動き始めたと同時にまたしても肝心な一件についてを聴き逃していた事に気付いた。
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eyes8honpo · 6 years
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四章 神々の黄昏
 桜の蕾は膨らんだまま、花開くことはなかった。  今年も随分と遅咲きなのだと、衣更が鼻をすすりながら教えてくれた。ほんの数分前の出来事だった。花粉症か。わざとらしく聞くと、ええ、今日は特に酷くて、目も鼻も、ぐしゃぐしゃです、と半笑いで返された。 「副会長、今まで、」 「衣更。もうそんな肩書きは、俺にはないぞ」  小さくしゃくりあげるような泣き声がして、俺は衣更の背に手のひらを添えた。随分と筋肉質な背中だった。それは表からは決して見ることが出来ない、衣更の努力の結晶だった。 「今まで、本当に、お世話になりました。蓮巳先輩」  思い返せば、衣更も俺にとっての“愛し子”というやつなのかもしれないな、などと、今さらのように思う。  初めて出来た後輩だった。  いつの間にか小間使いのように滑り込んできて、生徒会の雑用を文句も言わず小器用にこなし、気付けばその中核を担い、革命と板挟みになりながらも俺を思い遣るような、普通で、優しくて、少しばかり損な人間だった。  何を与えてやれたのかも分からない。  そればかりか踏みにじられてばかりだったろう。  なのに、今ここで流される涙が、感謝からくるものだというのだから、俺の成したことも無駄ではなかったのだと心から喜べる。  夢ノ咲を頼んだぞ。  どん、と背を叩きながら、想いを託す。はい、と返ってきた言葉は、力強かった。
 校庭へ出ると、在校生と卒業生がごったがえして写真を撮っているところだった。晴天を背景にして、まばらに薄紅を生む緑の木々が、完全な冬の終わりを告げていた。桜が咲くのはいつ頃だろう。去年はうんと遅かったが、例年通りなら入学式にはその儚い花弁を咲き誇らせているだろうか。  祝いの日には少し殺風景にも思えたが、その代わり、とでも言わんばかりに、退場の際に在校生から渡された大輪の花束が、そこかしこで瑞々しく香りを放っていた。去年のプログラムにはなかったことなので、予算は大丈夫だったのか、などと余計な心配をしてしまう。素直に感傷に浸ればいいものを、これも俺の悪癖のひとつだ。 「旦那ぁ!」  野太い声が遠くからあがり、周囲の後輩たちがすぐさま道を開けた。それが恐れや怯えからくる行動などでは決してないことは、傍目に見ても明らかだった。すまねえな、と大きな花束を頭上へ掲げながら、こちらへ向かって歩いてくる鬼龍を見るいくつもの眼差しは、憧れや尊敬の色を濃く滲ませていた。 「よう、卒業、おめでとさん」 「お前もな。日数が足りて何よりだ」 「はは、一瞬、ヒヤリとしちまったけどよ。これでも一応、三年生は皆勤賞だからな。……先生に言われたよ。あとほんの数日怠惰であれば、留年でしたでしょうね、ってな」  ばさり、と乱雑に花束を肩へと引っかけて、鬼龍が安堵の息をこぼす。 「ありがとな。俺を、こっち側に引っこ抜いてくれて」  二人分の花束が、むせ返るほどの香りを放って、息がつまった。 「……感謝をするのは俺の方だ」  礼など言われるようなことを、俺は一度たりともしたことがないと思っていた。全ては自分と、自分の分身ともいえる幼馴染のためだった。利用できるものはなんだって利用した。それで何をなくしても、自業自得だと思っていた。 「じゃあ、お互い様ってこったな」  カラリと笑った鬼龍が、左の拳をそっと向けてきた。ああ。枯れそうな声で頷いて、俺はそのごつごつとした指のふしに、己のそれを軽くぶつけた。今日という一日の中、初めてじんわりと目元に熱を感じた。本当に、いい戦友を得た。  お前の船出が明るいことを、俺は心から祈っている。  言葉にはしなかったが、鬼龍は合わせた指のふしを離す一瞬、何かを感じ取ったように目を細めて笑った。それで充分だと思った。 「……鬼龍。神崎をどこかで見ていないか」 「あぁ、あいつなら、生徒会の手伝いをしてるってよ。いつの世も人員不足だな、あそこは。友人のぴんちを放っては置けまい、つってよぉ。衣更たちと一緒に椅子の片付けとかしてるよ。ま、俺たちの場合は卒業の後も一個、仕事があるしな。別れの挨拶は、そこでもいいだろうよ」  そうだな。安心したように頷けば、旦那の過保護も直んねえのな、と軽口が飛んだ。返す言葉もなく黙ると、鬼龍の豪快な笑い声が、あたりいっぱいに響いた。 「あ、いたいた。お~い! 敬人く~ん!」  その目立つ笑い声が目印になったのだろうか。  遠くから呼ばれた気がして顔をあげると、頭上高く突き上げられた右手が俺に向かってぶんと振られていた。  貧弱そうに見えるのに、よく通る声だなと、初めて聞いた時から思っていた。  それと同時に、笑っているのに、全てが他人事だと言わんばかりの冷めた目が、ずっと気がかりだった。  すみません、すみません、と謝りながら人混みをかき分ける青葉の目は、今、ほんの少しでも柔らかくあるだろうか。 「おう、どうした。蓮巳のことでも撮りに来たか?」 「ああ、いえ。それが、夏目くんにこっぴどく叱られまして。こんな日まで他人事でいるんじゃない、そんなに暇だったら、迷惑かけた人間ひとりひとりに謝って回ったらどうなのーって。取り上げられちゃいました。ビデオカメラ」  あはは。  愉快そうに笑う青葉は、貰った花束もどこかへ置いてきたのか、空の両手をひらりと上へ向けた。その右頬は、ほんの少し赤くなっていた。大方、逆先に力一杯つままれた跡だろう。気持ちは痛いほど分かるが、あいつも相変わらず、本音を出すのが下手くそな奴だ。俺にそんなことを言われようものなら、大昔の武器を取り出して豆をぶつけてきそうなので、特に口を出さずに今日の日を迎えてしまった。 「あれっ? そのボタン、鬼龍くんがもらったんですか?」  突然話題を振られた鬼龍が、あ? と驚いたように声を漏らす。ボタンといえば、南雲が第二ボタンを貰っていったという話を、数週前にしたばかりだったが。 「それ、宗くんがものすごく気に入ってた、一点もののボタンなんですよ。贔屓のクリエイターが、手作りしてるものなんだとかで。何の衣装に使おうか~って、暇があるたび言ってたの、俺、覚えてます。まあ、暇なんて、そうそうないんですけどね、宗くんの場合」  聞いてもいないことをぺらぺらとよくしゃべる青葉は、ぽかんと固まった鬼龍の表情を全く気にしていなかった。よくよく見れば、なくなったはずの場所には、マーガレットをモチーフにしたような金古美のボタンがきちんと収まっていた。  あの野郎、と舌打ちをする鬼龍は、どこか焦ったように歯を噛みしめていて、俺はその姿の珍しさに少し笑った。つられたように、ふふ、と微笑んだ青葉に、そういえば、と我に返る。 「青葉、さっき俺を呼ばなかったか」 「お、おう、そうだぜ。撮影でもねえなら、逆先に言われた挨拶回りってやつか?」 「あっ、そうでした」  古めかしい動作でポンと手を打つと、青葉は相変わらず他人事のようにしれっと重要なことを言ってのけた。 「俺の用は、それとはまた別なんです。敬人くん、呼ばれてましたよ、英智くんに」
   ◆
 ごった返す人混みをかき分けて、もつれそうな足を動かし進む。途中、噴水の辺りから「どうした!? 緊急事態か!?」「『きんきゅうじたい』ですか~?」などと間の抜けた声を聞いた気がしたが、今、そんなスチャラカ軍団に返事をしている余裕はなかった。 「敬人! 遅いじゃないか敬人、ねえ、ちょっと頼まれてくれないかい?」  駆け付けたガーデンテラスで、いつもの特等席に座った英智は、俺をなじりながらも、随分と機嫌の良さそうな声を歌うように響かせた。 「卒業祝いにね、渉に贈りたいものがあるんだけれど」 「……贈りたいものというのは、そのちぐはぐな大量の花束か?」  ぱちくりと目を瞬かせた英智が、ほとんど体を覆い隠すほどの巨大な花の群れに目を落とす。花束を抱える腕さえも見えない始末で、俺の目から見えるのは花まみれになった英智の生首と、辛うじて見える細長い膝下だけだった。 「ふふ、これは可愛い可愛い桃李から、僕への個人的なプレゼント。花束をね、作りすぎちゃったんだって。あんまり愛らしすぎて、抱きしめてしまったよ。考えなしに全部を受け取ったら、見ての通りさ」 「阿呆、身動きが取れなくなるほどものを抱えるんじゃない。誰が世話を焼くと思っている、度し難い」 「えぇ~? 敬人にだけは言われたくないなぁ。こんな時期になるまで自由に動けなかった癖に」  俺の持つ花束の、何倍もの大きさ、何倍もの数のそれの奥から、英智の青い目がじっと俺を見つめる。 「俺は、特に不自由なくやってきたつもりだったが?」  ス、と眼鏡を直したのは、少しでも心のうちを見透かされないように――だろうか。 「どうだかね」  意地悪く目を細めた、性格のねじれ切った俺の幼馴染は、クスクスと笑ってから数秒、穏やかにその目を閉じた。 「さて、敬人の話はどうでもいいんだ。上を見てごらん。屋上に気球が見えるだろう? 見間違いでなければ、あれは先日僕が渉に贈ったものだ。頼むよ敬人」 「人をガーデンテラスまで呼びつけて、このうえ屋上まで走らせる気か?」 「君は両手いっぱいに花束を抱えた僕を屋上まで上がらせる気かい?」  分かり切ったやりとりのあと、俺が諦めたように息をつくのと、勝ち誇ったように英智が笑うのと、ほとんど同時だった。 「最後の我儘さ」  どうだかな。  頭の隅に浮かんだ捨て台詞を飲み込んで、俺はまた走り出した。
   ◆
 関わり合いになると面倒な噴水周辺を回避しようと裏手側へ回ると、茂みの中から何かが転がるように飛び出てきて、俺は思わず身を強張らせた。橙色の散切り頭。髪の所々に緑の葉を乗せ、右手に数枚の用紙を握ったそれは、見間違うことなく月永だった。 「あれ! ケイトだ! なあ、ケイトなら知ってるだろ、テンシのやつ、どこ行った?」  唖然とする俺をよそに、制服についた汚れをぱたぱたと払いながら、月永は立ち上がった。 「英智、なら……ガーデンテラスに居るが……」 「ガーデンテラス! りょーかい! 覚えたぞ! たぶん!」 「お、おい! 英智に何��用だ! 事と次第によっては――!」  そのまま今しがた俺が走ってきた道を駆けようとする月永に、大声で呼びかけると、月永はステージ上でターンを決めるようにくるりと美しく半回転して俺に満面の笑みを見せた。 「テンシにラブソングだ!」  じゃーなー!  右手に携えた紙束を頭上へ高々と掲げ、満足げに言うと、月永は猫のように走り去ってしまった。  ただただその背中を見送ることしか出来なかった間抜けな俺は、肩で息をしながら、しばらくぽかんと立ち止まってしまった。遠くの喧騒が、笑い声が、すすり泣く声が、ぼんやりと耳に響く。なんだったんだ、今のは。理解が追い付かないところへ、またひとつ、駆けてくる足音を聞いた。 「あっ、ちょっとぉ蓮巳ぃ!! 今あのアホがここを通ったでしょ!?」 「あ、ああ、アホ……というか月永なら、ガーデンテラスに……」 「あああっもう!! なぁんでそんな僻地まで行くかなぁ!! こんな日くらい大人しく後輩共に祝われてよねぇ!! あんなアホでもそこそこの人気者なんだからさぁ!!」 「……ふ、はは、お互い、最後まで苦労、するな……」  気の抜けたような笑いとともに、あぁ、と悲鳴を上げながら両膝に手をつくと、瀬名は少し目を見開いて、焦ったように俺の背に手を添えた。 「ちょ、ちょっと……そんなに息切らしてどうしちゃったわけ?」 「使いっぱしり、だ。さっき校庭から、ガーデンテラスまで呼び出されたかと思えば、今から屋上に行くことになった」 「はぁ~? あんたってさぁ、ほんっと……」  呆れたような瀬名は、途中で言葉を切って数秒黙ると、どこから取り出したのか一本のミネラルウォーターを俺に寄越した。 「それ。まだ、開けてないから」 「……いいのか」 「なんていうか……ちょっと、他人事じゃないからねぇ。……あんたの呆れたお人好し具合にはさぁ、こんな程度の報いくらい、あってもいいでしょ」  じゃあね。  小走りに、月永が駆けていった道をなぞるように遠ざかる瀬名の、その力強い足取りに、俺はゆっくりと上体を起こした。  あいつらの旗は、どうなるのだろう。  ようやく五人でまとまったかと思えば、あっという間に世代は次へと移っていく。字面だけ見れば、なんとも虚しい。だが瀬名が決死の想いで守り抜き、月永が再び突き立てたその旗は、明日も明後日も、誇り高くこの場所でたなびくのだ。それは無駄なことなどでは決してない。 ――そういうことだろ、生きるって。  あの時言えなかった返事を、そうだな、と静かに返し、俺はミネラルウォーターを一気に飲み干した。  そしてまた走り出す。  何の為などと言われても、もうよく分からなかった。ただ、何か変わるなら、誰か救われるなら、今日が最後だと思った。あいつなら赦してくれると思った。  自分の羽をもぎ取った、本来なら憎かろう、あの偏屈な子供のことを。
   ◆
「おやおや、こんなところにどなたがお出ましかと思ったら!」  ぜえぜえと息を切らして、最後の一段をのぼりきると、青空を背景に艶やかに舞い踊る銀色の長髪が、何故か嬉しげに俺を迎え入れた。  馬鹿と煙はなんとやら、だ。  派手な気球を屋上のすみに侍らせて、日々樹渉は一人、つま先でくるりと一回転をして、俺��向かってうやうやしくお辞儀を寄越した。 「生憎だったな。観客が少なくて」 「いえいえ! とんでもない! たったの一人であろうと、お客様はお客様ですから! それに、たとえ観客が一人もいなかろうと、私が何かを演じれば、それは既に演劇なのですよ」  相変わらず、こいつの言うことは理解しがたい。  対話するのを早々に諦めた俺は、返答を考えるのを放棄して、小さく息を吐き出した。 「英智が探している。貴様に贈りたいものがあるそうだ」 「うーん、あの人、先日そこの気球をプレゼントしてくれたばかりじゃないですか。まったく、呆れてしまいますね。一体私の何処がお気に召したのでしょう。いまだに不思議なんですよ」 「奇遇だな、俺もその点に関しては一生涯あいつと分かり合えない」 「うふふ。これはまた随分嫌われたものですねえ。私、貴方とも少しは仲良くなれたと思っていたのですけれど?」 「冗談じゃない、貴様に関わるとろくなことがないんだ、結局鳩は出なかったし」 「根に持ちますねえ~」  あっはっは、とからかうように笑った日々樹の細い目は、あの日俺にシルクハットを寄越した時とよく似ていた。 「……貴様は、変わらんのだろうな」 「何がです?」 「卒業しても、という話だ」 「ええ。それはそうでしょうとも。私の日常の中から、学生生活というものがなくなるだけなのですから。なんら変わりはありませんよ。ああ、今までユニット活動で制限されていた芸能活動がこれでギュギュッと詰め込まれてしまうでしょうから、こんな風にのんびり話す時間が減るのは――ほんの少しばかり寂しくもありますね」  淡々と滑らかに物語る日々樹の口から零された最後の言葉に、息を飲む。  ぱちくり、と瞬きをしがてら、俺と視線を絡ませると、形容しがたい奇妙は表情で、日々樹は困ったように眉尻を下げた。 「自分でも、驚いているんですよ。こんなに惜しくなるとは思いませんでした。こんなにも、愛しいと思えるものが増えるとは、思っていませんでした」  半回転。颯爽と、音もなくターンを決めれば、銀の髪が翻る。毛先が、ふわりと、俺の頬を撫でるようにかすめていった。 「貴方がたの都合で決められた五奇人という仲間のこと。周囲から化け物と呼ばれ、自らもそれを受け入れたこの道化師を、命懸けで手に入れようとした英智のこと。それと……こんな私のために、奇跡の仇討ちを果たしたあの子のことも」  背を向けた日々樹の表情を、声色から伺うことなど俺に出来るはずもなかった。  ただほんの少し、普段よりも低く、穏やかに聴こえるそれに重ねるように、俺も言葉を放り込んだ。 「……貴様にひとつ、聞いてみたかったことがある」  はい? と返事をした日々樹は、わずか俺を振り向く仕草を見せて、その先を促した。 「どうだった、愛弟子に持たせた革命旗を、特等席から見る気分は」  しばらく、静寂が横たわった。  まだ強く吹く春の風が、俺の短い横髪を乱れさせる。 「――ええ、それはもう」  最高でしたよ。  日々樹の声は、そんな荒々しい風の中、驚くほど凛と、美しく響いた。 「想像以上の世界を見せてくれましたからね。お礼を言わなくてはなりません。英智にも、彼にも」  煽られた銀の髪の向こう、横顔が見えた。俺の知らない微笑みを携えていた。思い返しているのは、あの春の決勝戦だろうか。あるいは、数ヶ月前の、奇跡のようなウィンターライブか。  全ての始まりの男は、今ここで、何を想う。 「そして貴方にも」  は、と視線を交わすと、日々樹はいつもの薄笑いを貼り付けて、俺にニコリと笑いかけていた。 「……気味の悪いことを、言うな、俺は何もしていない」 「おやおやぁ? 今更しらを切るなんてらしくない! 実行に移せたのは天祥院財閥の財力あってのことでしょうけど、初めにシナリオを書いたのは貴方でしょう? 夢見がちで穴ぼこだらけでしたけれど、なかなかに上等でしたよ。だからこそこの日々樹渉が自らその穴を埋めて差し上げようと思ったわけです」  仰々しく両腕を天に差し出しながら、舞台の台詞のようにまくし立てると、日々樹はその腕を静かにおろし、囁くように言った。 「そして最後のピースとして、あの子を選んだのは間違いではなかった」  つう、と細められた紫の瞳が、浮かべているのはつややかな短い黒髪。 「正直、私もほっとしてます。とびきりの良い子ですからね。時々、とびきりのお馬鹿にもなりますけど、それさえ愛おしい」 ――いつだったか、あの子が屋上へ迎えに来たことがあったな。  何故か今、そんなことを思い出した。 「幸福に、道を歩んでほしい。独りではなく、大勢で。手を取り合って」  私が彼にあげられるものは、それくらいですから。  消え入りそうな声でそう言うと、日々樹はまたもやくるりと半回転のターンを華麗に決めて、強張る俺の体に一歩、近付いた。 「さて、右手のひと! これはそんな貴方へのささやかなお礼です! さあさ、お手をどうぞ? ワン、ツー、Amaging!」  白い煙と共に、ポン、と小気味良い音が鳴って、俺は思わず目をつぶった。手の平に、どこか馴染みのあるような、金属の重さを感じ、ゆっくりと目を開ける。 「預かりものです。待っていますよ。旧い旧い、貴方の愛すべき隣人が」  それもそのはずだった。  二年もの間、俺はそれを手にし、あの部屋へと出入りしていたのだから。 「私も向かいます。――愛すべき、短命の天使の元へ」  微笑んだ日々樹は、俺が何か言う前に気球へ乗り込んで、あっという間に空へと飛び上がってしまった。相変わらず、突飛で、俺に対して薄情なやつだ。度し難い。  これからのぼり降りする階段の数をうんざりと思い返しながら、俺は手の中の鍵を、強く握りしめた。
   ◆
 手すりに体を預けながら、踏みしめるように、一段一段を降りていく。  通りすがりに窓の外を覗けば、今もなお雑踏は雑踏のままに、かたまりを形成していた。別れが惜しいのだ。校庭の賑わいはやまない。それに引き替えここは静かだ。きっともう、誰も残ってはいないだろう。俺と、あの人以外は。  チャリ、と音を鳴らす銀の鍵を、指先につまんで見つめる。  誓いも、企ても、駆け引きも、裏切りも。二年前の、あの部屋から始まった。そして俺だけが残った。英智が、衣更が、姫宮が、時折やってくる日々樹や伏見が、あの部屋を随分と明るく、賑やかにしていった。それでも忘れたことなど一度もなかった。  十字路は、いまだにあの場所に在るのだということ。  渡り廊下へと続く、最後の一段を降りると、窓の外で、ひらりと花弁が舞い落ちた。桜が咲くのは、まだ先だったはずだが。気になって校庭を見下ろすと、外の連中も驚いたように空を見上げていた。降り注ぐのは薄紅色の花弁。おおかた、派手好きなあの道化師が、気球からばらまいているのだろう。奴の奇行には、常日頃手を焼かされてきたが、今日ばかりはなかなか粋な事をしてくれる。一度、大きく深呼吸をして、俺は別棟の三階を目指し、花舞う渡り廊下の中央をひとり歩いた。  廊下の行き止まりから、さらに一階分の階段を、震える膝でのぼり切る。  辿り着いた、一番端の白いドア。  そうっと、手を添えて、呼吸を整える。  心を決めて、思い切りドアノブを捻った。体当たりでもするかのように内側へ飛び込むと、入った瞬間ザアッと風が吹きぬけて、窓越しに見えていた薄紅の花吹雪が、眼前を覆い尽くすように迫ってきた。 ――朔間さん。  呼ぼうとしたそれは、風圧に負けて、声にならなかった。春風がやんだあと、目元を守っていた右腕をゆっくりと降ろすと、その人は机の上に行儀悪く腰かけながら、呆然と俺を見つめていた。花まみれになった漆黒の横髪を、気にも留めていない様子だった。 「……何を、驚いているんだ、あんたが――呼びつけたんだろう」 「あ、あぁ……そうじゃな。そう、じゃった。いや、よく応じてくれたのう、蓮巳くん。こんな老いぼれの呼び出しに――」  はらり、と乱れた前髪の上から、花びらが一枚、卓上へと滑り落ちる。 「――いや、なんか……やっぱ、やめようかな。うん。お前の前じゃ、こっちの方が、なんでかしっくりくるような気が、するから」  あー、と伸びをするように両腕をあげると、朔間さんは、開け放たれた生徒会室の広い窓を見やって、ぎこちなく笑った。 「見ろよ、敬人。渉のやつ、どっから花びらまいてんだ? こないだ貰ったっつう、デカい気球からか?」 「あぁ……あんたの言う、通りだ。それで、俺は、屋上から、またここまで降りてくる、羽目にだ、な」 「はは、息、整ってからでいいよ。時間は、有限だけどさ。今日くらい、ゆっくりしてもいいだろ」  ごめんな。たらい回しにさせてさ。  謝りながらも、朔間さんの赤い瞳は、どこか愉快そうだった。昔からそうだった。俺が、あちこち奔走するさまを、隣で見ながら楽しそうに笑っていた。子供扱いして、からかっているのだと思っていた。  俺はただ、悔しさを背負って闇雲に走るばかりだった。  そうではなかったのだと、気付きもせずに。 「……あれ、薔薇だろうな。綺麗なピンクだ。桜の代わりに、振りまいてんのか、渉。なかなか粋なことするじゃねえか」  花言葉は、感謝、だったっけ。  ぽつんと呟いたそれが正しいものなのかどうか、俺には分からなかった。  そんなことより、今しがた一人歩いた渡り廊下で、この人と同じことを感じた事実が、どうしようもなく目頭を熱くさせた。 「朔間さん」  そう呼ぶと、彼は呑気に頭の上に花びらを乗せたまま、うん? と軽く首を傾げた。 「あの時、言えなかった答えを、聞いてくれないか」  あんたはもう、覚えてなんか、いないかもしれないが――  そう続けようとして、息を飲んだ。 「聞くよ」  漆黒のまつげを震わせながら、泣き笑うような微笑を浮かべた朔間さんは、頬に貼りついた花びらをひとつ、そうっと取り除いて、俺の目を見つめ返した。 「それを俺は、ずっと、聞きそびれたまま、今日まで来ちまったんだ」  最後の杭を、抜いてくれよ、敬人。  返礼祭の時に呟いた洒落を再び口にして、朔間さんは俺の言葉を待った。 「俺は」  言えばきっと、馬鹿にされる。  昔々、そんな風に強がったせいで、伝えられなかった本当の言葉を、今なら素直に、思うままに、言えるような気がした。 「輝きたかったんだ」 “あの空で光る星のように”  思い返せばあの一瞬のステージが、俺の求めた全てであり、革命を起こそうと躍起になっていた頃、まだ見ぬ誰かに見せたかった景色そのものだった。  一面の虹模様。  サイリウムの波。  何も持たない者たちが、あがき、奇跡を起こし、手にいれた、本物の輝き。 「誰だって、何も持たない者だって、努力すれば報われる世界が欲しかった」  おいでおいで、と無邪気に呼ばれ、制服のまま間抜けに歌わされたことについては、少しばかり、悔しさもあるが。  あの時確かに思った。  俺が見たかったのは、これだったのだと。  本当は、他の誰に見せるわけでもなく、自分の、この両の目で、見たかった景色なのだと。 「一度くらい、光を浴びてみたかったんだ。誰かでなく、俺自身が」  確かに、英智のために、と動いたのも本心のひとつだった。あれは金と権力だけを振りかざす子供のようで、ほしいほしいと命を削るように財と力を行使していたのを俺はよく知っていた。あいつを見ていると苦しかった。あいつの苦しみは、俺の苦しみだった。幼い幼い頃の話だ。  俺たちが見たい景色は同じなのだと思っていた。  俺たちは、自らのあがきで手にした力をもって、虹の橋を渡りたかったのだ。  いつだったかの幼い頃、祖父は教えた。人生は苦行だと。生きて徳を積み、魂の輪廻から外れることこそが、我々にとっての幸福なのだと。英智に出会うことさえなければ、その教えを俺は信じたのかもしれない。  けれどその、決死の覚悟で削られた命が、今この場所でなく、死んだあとに評価されるなんて、あんまりじゃないか。  報われる方法が、あの世で解脱することだけだなんて。  そこから俺のシナリオは始まったのだ。  道化師の言うところの、“夢見がちで穴ぼこだらけ”のシナリオは。
「俺はさ、お前のためだけなら旗を振ってやってもよかったんじゃないかって、思ったこともあるんだ」  絡まった視線を、先に外したのは朔間さんの方だった。 「けど、お前、優しいからさ。俺とお前、ふたりだけ助かる世界なんか、欲しくなかっただろ? 自分と同じか、それ以上に苦しんで、あがいてる奴を放って、自分だけ助かるなんて、ゆるせなかっただろ?」  ズキン、と体の何処かが痛んだ。  その伏せられた真っ赤な双眸が、あまりに切なく見えたせいだった。 「お前の、そういうさ。青臭いところ、っていうか。誰も彼もを、なんとか等しく救いたいって無謀な気持ち、俺は結構好きだった」  だから余計に悲しかったのかな。  ぼう、と独り言でも呟くように、溢れ出たそれこそが、この人の本心なのだとすれば。  本当に、そうだとすれば、どれほど残酷なことを、俺は。 「俺、お前に言ったよな。俺は本当は、化け物でも、吸血鬼でも、なんでもないって。……俺だって平等に扱われたかったよ���せめて、敬人、お前にだけはさ。一人で旗振って、聖人よろしく民衆を導くなんて、そんなのって――あんまりじゃねえか。それに、知ってんだろ? 孤独な先導者の末路は、火炙りの刑だ、って……結果的に似たようなことになっちまったのは、皮肉なもんだけどな」  あいつらには、謝っても謝り切れねえよ。  自分と共に青春を謳歌した、四人の仲間に向けて、彼は黙祷するように目を閉じた。  処刑されたのは、自身ではなかったこと。  五奇人としての友の最期を、見届けることすら出来なかったこと。  それらもまた、彼が夜闇の世界へ身を潜めた大きな要因だったのだろう。自分が表だって動くことで、生まれる犠牲の多さを思い知ったのだろう。  けれど。 「やっぱりさ。一緒に振りたかったよ。革命の旗はさ。俺一人じゃなくて、誰かと」  この人は再び陽の当たる場所へと手を伸ばしたのだ。  世界を変えるために。  自ら見出した“何者でもない星々”へ。  そしてこの学院に、たった一人舞い降りた、奇跡のような少女の元へ。 「だったら――あんたの夢は、叶ったんだな」  負け惜しみのように、聞こえてしまったかもしれなかった。  だがそれは俺の、心からの祝辞だった。  どうか伝わってくれと、祈るようにその目を見つめた。 「お前の夢だって、叶ったんだろ?」  泣きそうに眉を寄せて笑う、特別神様に愛され生まれ落ちたこの人が、もう孤独ではないということが、俺には嬉しかった。 「ああ。あんたが――あんた達が、用意した、破天荒な四人と、一人のおかげでな」  ふ、と零した俺の笑みに、朔間さんは小さく息を吐き出すと、乱暴に机から飛び降りた。  窓から舞い込んで、卓上に積もった薔薇の花弁が、はらはらと床に零れ落ちる。気にも留めず、ずかずかと俺の正面へやってくると、朔間さんは、二度ほど瞬きをしたあと、息を吸い込んで、俺の左手をうやうやしくすくい上げた。  その手のひらに、乗せられた小さなものは。 「やるよ。あとで捨ててもいい。俺が渡したいだけ。けどまあ、こいつを死守するの、DDDで勝ち残るよりよっぽど大変だったってこと��らいは、言わせてくれよな――」  確か���ここに入れたままのはずだ。  ズボンの右ポケットに、手を突っ込む仕草を、朔間さんはぽかんと見つめていた。カチ、とプラスチックの安っぽさが、爪に当たって響く。 「……敬人?」 「あんたの心臓は、まだ必要なんだろう?」  小さな小さな裁縫箱の、一番取り出しやすい場所に位置するハサミを抜き取って、己の制服に差し込む。ブツ。糸の切れる音が確かに聞こえた。俺は、ほどけた糸の隙間から、丁寧にそれを取り出して、目の前の胸元に突きつけた。 「生きていくんだろう。ここで。目印の旗を掲げて」  そして待つのだろう。  あんたと共に、自分の意志で、歩こうと決めた仲間のことを。 「敬人、」 「俺は、きっとあんたに背中を見せられる人間にはなれない。大神や羽風のように、この理不尽な世界を、走って行けるだけの力はない。それは自分が一番よく理解している。俺は、そっち側には行けない」  ほんの少し、うつむけば、己のくたびれた上履きが目に留まる。三年間、この学院のあらゆる場所を駆けずり回った、歴史の残骸。  決めたじゃないか。  全てを抱えて、それでもなお前を向いて、歩いていくのだと。  幾重にも汚れ、泥を被り、血の海を踏みしめてきた、この両の足で。 「だがもしいつか少し先の未来であんたの旗を支えることができるなら、俺は、」  言い切る前に、俺の視界は開け放たれた窓を綺麗に捉えていた。  視界の隅で、ゆるい巻き毛が、ふわりと揺れている。肩の上に乗せた額を擦りつけるように動かすと、朔間さんは、俺を抱える腕に力を込めた。 「……四年も待ってらんないぜ?」 「……抜かせ。四年後俺が敏腕プロデューサーになるまでに落ちぶれたりでもしたら、いい笑い者だぞ」 「はは、誰に向かって言ってんだよ。……朔間零ちゃんだぜ?」  強気に放たれた言葉は、泣きそうな声に乗って、俺の耳をくすぐった。  体を離すその一瞬のうちに、俺の手から金の心臓を奪い取ると、朔間零は笑った。  俺はそれを、美しい、と思った。 「どこにいても、分かるように響かせてやるよ。俺の声を。魂の叫びを。誰かと一緒に輝きたかった、あの頃自分で手放した、夢みたいなアンサンブルを――」  開け放たれた窓から、春風が強く舞い込んで、分厚いカーテンを強引に揺らす。  いつかまた、十字路が訪れ、道を選ぶ時。俺は今日という日を思い出すだろう。  この人の乱れた黒い前髪を。  その後ろで、奇跡のように踊る、深紅に染まる旗のことを。
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22/6 fav Movies
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6月はあんまり映画見なかったしな…とダラダラしてたら早速遅れてきたお気に入り映画まとめ。(多分梅雨で死んでいたんだと思う)
最近はドキュメンタリーチックだったり、現実味の強い作品ばかり選んでしまっているので、この夏はファンタジー感強い何かに包まれたい気分です。
▼22/6のラインナップ
チェン・カイコー 『さらば、わが愛/覇王別姫』
早川 千絵 『PLAN 75』
ホン・サンス 『あなた自身とあなたのこと』
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1.チェン・カイコー 『さらば、わが愛/覇王別姫』
レスリー・チャンが放つ、心労がにじむ美しさみたいなものが大好きで、初めて観た時からこの作品の虜です。
私が持ってるDVDはおそらくデジタルリマスター版で、Bunkamuraで35mmフィルムで上映するとのことなのでせっかくなら行こうと思ったのですが、びっくりするくらいチケットが取れず!
チケット購入が解禁される0時を待って取らないと無理で、まるでどこぞの有名ブランドの福袋状態でした。
当日映画館に行ってみると、場内から聞こえる会話の半分以上が中国語もしくは英語という感じで、謎が解けた…レスリー・チャンの人気はやはり凄まじいのね。
上映後拍手が起こったのも、一体感があって…なんかとてもよかった。(ね、よかったよね、って言葉がわからなくても呼応した感じ)
ストーリーとしては、京劇の古典作品「覇王別姫」を演じる2人の愛憎の人生を描いた作品なのだけれど、今回改めて鑑賞して、女役であるレスリー・チャンが男役であるチャン・フォンイーに向ける激しい執着/愛(どこか歪んだ)は近年の作品だとあまり描かれない類のものだな…と感じたりした。
レスリー・チャンが演じる程蝶衣は、幼い頃に母親に劇団に捨てられて、劇団でも激しい体罰を伴う稽古を受けながらスター役者へと成長する。そんな幼少期の心の支えだったのが、チャン・フォンイー演じる段小楼で、「覇王別姫」の物語にリンクするような形で、彼に深く愛するようになるという感じなのだけれど。
不遇の幼少期を過ごすことで、どこか依存するような形で人を愛するようになり、その人自身の成長というよりは、愛憎劇にスポットライトを当てた作品って、最近だとあまりないよな、と。(実際に程蝶衣は「覇王別姫」の物語と激しい愛に囚われたままラストを迎えます)
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レスリー・"チョン"!
なんか最近の作品って「自己との向き合い方」「(恋愛ではない)唯一無二の人との関わり方」みたいなものが主題として取り上げられることが多くない?(私が好き好んでそういう作品ばかり見ているのかもしれない)
過去を乗り越えて自分が成長していく、ヘルシーになっていく感じ。(もちろん、そこには他者から差し伸べられた手があったりする)
自分ひとりでヘルシーに立っていられる人と人が作る愛というのは、面が滑らかで、玉みたいで、ぶつかったりこすれたりしても、せいぜいさざなみのようなイメージなんだけれど。
「さらば、わが愛/覇王別姫」で描かれる渇望するような愛は、まさに"愛憎"で、ゴツゴツとした荒々しい何か。でも何かの拍子にカチッと凸凹がはまったときに途轍もないエネルギーが生まれたりするもののように思えるのです。
私は自己を内省するみたいな映画も好きですが、切実で顔をくしゃくしゃにして泣くような愛が描かれた映画も好き。(そして最近は供給が少ないので見られてよかったなあ…という話です)
そして、レスリー・チャンには愛憎/切実/影という言葉が似合うので…!影のある愛を渇望する人間を演じたら右に出る者はいないと思います。顔の表情ひとつから指先の動きまで計算されていて、緊張感があって、存在自体が美しさそのもの。
「さらば、わが愛/覇王別姫」は日本での上映権が切れてしまったみたいで、サブスクにも今はないみたいなのですが、同じくレスリー・チャン主演、チェン・カイコーが撮影した「花の影」もとても美しいお話なので、見てみてください…(どこかのサブスクにあるはず!)
🔽2023/8/30に4Kで再鑑賞しました🤱
「(蝶衣は)芝居と現実、男と女の区別がついていない」by那。京劇の客層は変わっていく、初めは熱狂的な市井の人から日本軍になり、中国軍になった。小楼も変わっていく、自信家で覇王のように尊大だった彼はコンリーという守るべきものができたり次第に堕落し、時代の流れを仕方ないと受け入れて順応した。コンリーも変わった。初めは高飛車な女郎だった彼女は小楼を愛し、彼を立て、どこか女将のような貫禄も感じられるようになった。蝶衣だけが変わらない、ずっと変わらない。まず日常/舞台の様子をとってもそう。女形?が染みついているのか、普段から手は前で柔らかく重ねていることが多く、指先の動きまでしなやか。小楼を見る時も一旦下を向いて見上げたりする(少し伏目がちになる仕草が色っぽい)。あと、客席からの妨害があっても演技を辞めない様子は、舞台と客席で断絶が起きてるみたいだった。主に京劇絶世期?の1930年代〜文化大革命期の1960年代までとかなり長い年月を駆けていく作品だけど、蝶衣のアイラインの角度はいつも正確だった。蝶衣は小楼に「永遠の話をしてるんだ」って言ったけど。何か新しいエッセンスを加えない限り京劇においては同じ演目が繰り返され、「伝統、変わらないこと」がその真価である。変わらないことが正しい京劇(少なくとも蝶衣の中では)と、変わらない、変われない蝶衣は表裏一体。京劇の芸術性も虞姫として覇王を愛す��気持ちも小楼への執着に似た何か…も永遠のうちに閉じ込めた蝶衣は京劇そのものだった。
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2.早川 千絵 『PLAN 75』
少子高齢化がより一層進んだ日本で、75歳以上の高齢者に生死の選択権が与えられる法案、通称「PLAN 75」が可決・施行された社会を描いた作品。参院選前に見たこともあり、鑑賞後は結構ぐったりしました。
公園の炊き出しの隣に「PLAN 75」のブースが設置されていたり(しかも「住民票がなくても利用できる」なんて言葉が書いてある!生きるためのセーフネットからは漏れてしまうことが多いのに…)、生活保護への相談ブースの隣に「PLAN 75」の相談窓口があったり。職員の笑顔の裏に"国のエラい人々"の真意が透けて見えていて、気持ち悪いと感じざるを得なかった。今の日本社会を静観している人ならではの着想だな…と感じたし、虚構と現実味が巧妙に共存している。
「あなたも苦しいかもしれないけど、私も苦しい」と口を開けば言ってしまいそうになる。そんな心境の中で「こいつよりは上、こいつよりは自分のほうが生きる価値がある」とか…誰かを貶めることで自分を正当化したくなる。「PLAN 75」が施行された世界の根っこにも今の日本の根っこにもそういう感情があって、そういう蔑みはおそらく誰が誰に面と向かって語ることもなく育っていくものだと思う。(誰もオフラインでは言わないから、ネットに垂れ流されて)
今不遇だと感じることは決して弱者の存在のせいじゃないから、ということを忘れず、理性を持っていたい。
3.ホン・サンス 『あなた自身とあなたのこと』
JAIHOでホン・サンスの日本未公開作品が特集されていたので、見てみたうちのひとつ。
しがない画家のヨンスが、恋人のミンジョンが男と深酒をしていたという噂を耳にし、問い詰めて喧嘩になったことでミンジョンは姿をくらましてしまう。一方、ヨンスが住む延南洞では、ミンジョンと瓜二つの女性がミンジョンを知る男たちに声を掛けられ酒を飲み、口説かれていた。しかしそのミンジョンにそっくりの女性は自分はミンジョンではないと言い張る。ヨンスもミンジョンにそっくりの女性と街で出会うが、やはり自分はミンジョンではないと言い張る、という感じのストーリー。
「あなたとお互いを知る前に戻って出会い直す」っていうファンタジーにどこか憧れがあるので、結構珍妙なストーリーではあったんだけど、好きでした。私は死にたいと思うことはないんだけれど(なぜなら痛みを伴うから)、「これまで出会ってきた人の記憶から一旦消えたい(=それは死?)」と思うことはあるから。
あと、主演のミンジョンを演じているイ・ユヨンさんが魅力的すぎます…ホン・サンス作品といえば、キム・ミニだけれど、お二人ともうちに秘めたる色気が半端じゃありません。
ホン・サンスの映画って、ウォン・カーウァイの作品と似て、なんか集めて回ってみたくなる感覚がある気がします。新作の「イントロダクション」と「あなたの顔の前に」は劇場では見られなさそう…!どこかのサブスクにやってきてくれると嬉しいけど。前作?の「逃げた女」はとてもとても好きでした。
暑いしコロナの感染拡大が続いているので、私は今年の夏もおとなしくしていることになりそうです。あなたはどうでしょう!
読んでいる人が多くないと思うから言うけれど今は実家に帰ってきていて、しばらくこちらにいるつもりです。東京を離れると夏がより夏らしく、風がより風らしく吹いていきます。あと、サブスクでいよいよ曲をリリースできそうで、楽しみというより心がザワザワしています。
❤︎me→https://lit.link/asaiii
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ittoku-h · 2 years
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カモ・リバー
 冷たい風、川面に跳ね返る眩しすぎるくらいの日差し、咲きかけの桜、四本の脚を器用に動かし健気に歩を進める柴犬、乾いた砂利の歩道。信号機のカッコウ、ジョギングの足音、スケートボードの喧噪、遠くで楽器の音——
◎芹内愛里 吹奏楽部員 17歳
 高校二年生、部活動でアルトサックスを演奏、本当はジャズをやりたい。対して上手くないと思っているため人には言えない。本が好き。西加奈子の作品を熱心に読む。真面目に見られるのが嫌で人に言えない。弟がいる。父親は公務員、母親は祖父が創業の歯医者を経営。金持ちに見られるのが嫌で人に言えない。
 吹奏楽部はどの運動部よりも朝が早いです。部員数は一学年平均30人くらい。そのほとんどが女子生徒で、男子部員は三学年合わせて7人しかいません。副部長の先輩を除いたあとの6人は、大体いつも隅っこの方に追いやられています。私の担当はアルトサックスです。部活が休みの時は鴨川の橋の下で自主練をします。部員が沢山いるので、ちゃんと練習しないとメンバーに入れないんです。母の影響で幼少期からビリージョエルの楽曲をよく聞いていました。特に好きな楽曲は『Scenes from an Italian Restaurant 』。曲が一本の映画のようにダイナミックで、特に間奏で入る小気味の良いサックスソロを聴くたびに、躍り出しそうな気分になります。中学校に上がったときに入った部活が吹奏楽部でした。どの楽器を担当したいか顧問の先生と面談をした際、特に希望はありませんでしたがビリージョエルが好きと伝えると、後日部室に張り出された担当一覧に「芹内 アルトサックス」と記載されていました。母にそのことを伝えると、大変喜んでその日は私の好きなチーズフォンデュを張り切って準備してくれました。
◎松下義則 塗装会社経営 66歳
 二つ上の妻と北山に居住。昨年、息子夫婦が跡を継ぎ、自身はリタイア。子供の幼稚園で保護者対抗徒競走に出場する際に買ったジャージを三十年ぶりに引っ張り出し、ウォーキングを始めた。息子夫婦からプレゼントでもらった運動靴、首に手拭い、昔ゴルフコンペで貰ったスポーツキャップ。身長はやや低い。中高年なりのお腹の出方。
 川沿いに設置されてる運動器具を使って運動するお年寄りと一緒にされるほど、まだ老け込んでへんと思います。去年まではまだ現場に出てたし、孫とのキャッチボールも何ら問題ないから。仕事を引退したので、体力が衰えへんためにも、ウォーキングは毎日欠かさずやると決めました。近くの風呂屋に着替えだけ預けて、植物園の周りから鴨川をぐるっと一周します。これだけでも3km弱やさかい、まあまあ大した運動でっせ。ほんで最後、河原の広場で一通りのストレッチをして、風呂屋で汗流して帰ります。ほんまは風呂屋の一番空いてる時間に行きたいんやけど、その時間はいつもけったいな不動産屋のおっさんがおるさかいに、ちょっと時間ずらして行くようにしてます。脱衣場のテレビで大相撲を見るのも楽しみですわな。この前の新関脇が優勝したときは、なんや久しぶりに相撲界が盛り上がっとる気がしました。風呂入ってさっぱりして帰ったら晩飯つまみながら焼酎飲んで、これにて一丁上がりってなもんですわ。
◎岸田千穂 パート 32歳
 実家は香川県高松市。出産前は雑貨屋で週四回アルバイト。旦那は半導体メーカーに勤務。子供はあと二ヶ月で一歳。同郷の先輩との週一ランチ会が楽しみ(学生時代はそこまで仲良くなかった)。フィルムカメラを買った。誰もフォローしていない非公開のインスタグラムに子供の写真を投稿。
 アルバイトさせてもらっていた雑貨屋さんは、家から少し遠いし、お給料もはっきりいってそんなに良くはないんですけど、それ以上に社員の方や他のアルバイトの方の人が良かったんです。子供ができてから、そういう周りの人と関わる機会が減っちゃったので、美香ちゃんとのランチの時間がほんとに心の救いで。美香ちゃんは地元の高校の先輩で、在学中はそんなに関わりが無かったんですけど、たまたま今住んでいる家が近くて、それで連絡を取り始めたんです。旦那は仕事の都合で出張が多くて、あんまり子育てには関われないんです。本人も子育てに関われてないことを結構気にしてて、たまに休みを家で過ごせるときは子供の面倒見てくれるんですけど、やっぱり一人で子供の面倒見るのって想像以上に大変で。美香ちゃんは小学生のお子さんが二人いるんです。なので子育ての相談にも乗ってくれるし、使わなくなった子供用の服とか、育児グッズをくれたり。精神的にも物理的にも今や恩人ですね。
◎柳拓巳 大学院生 24歳
 どこに行くにもクロスバイク。建築家志望。安藤忠雄建築に惹かれその道を志す。一人暮らし。有線イヤホンが好き。ジャスミンティをよく飲む。痩せ型、メガネ、Tシャツは白の無地に拘る(色付きは変な自意識で抵抗あり)。考え事をするときは脚を組む(左が上)。趣味は蕎麦屋巡り。
 小学生の頃、親に安藤忠雄設計の「光の教会」へ連れていかれた際に衝撃を受けて、そこから建築家に憧れを抱くようになりました。それで京都の大学に通って、そのまま院に進みました。今はどちらかというと、安藤忠雄のような芸術としての建築というより、多様な人々が行き交う場づくりに興味があります。研究室の課題に取り組む際には部屋の中にいてもアイデアが浮かばないので、外に出ます。鴨川のベンチに座って、イヤホンで小さくインストの音楽をかけると、周囲の音と混じってとても集中できます。参考になりそうなスタディ集を三冊ほど持って来て、思い付いたアイデアを紙のメモに書き込みます。紙はメモ帳から切り離して、一枚だけ持ち歩きます。書くスペースが沢山あると、イメージが散乱するので、限られたその一枚の中にアイデアがまとまるように。鴨川って、普段の生活では関わらないような多様な人たちが、互いに干渉せず、各々の営みを自然に行っているんですよね。究極のランドスケープだと思います。
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albaricoque-anzu · 2 years
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更新したつもりが未投稿だったりしたので、間が空いてしまいました!
濃かった先週末のお話。
金曜日は、先週最終授業だったアーバンノートのまとめ作業。受講者全員で地図を作るんだけど、なかなか難しい。
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お昼、帰りがけに市場に寄って果物を買った。ビワも手に入れ、全部で400円くらい?
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イタリアで小麦粉を摂取しすぎたので控えていたけど、久々にパンも買ってしまった。焼きたてで美味しくて気づいたら一本食べてた。(´⊙ω⊙`)
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夜は図書室でお世話になっているバイオリニストの演奏会へ。皆さん日本人だけどバルセロナを中心に音楽活動していて尊敬!桜祭りというのが開催されている地区で、日本の領事も招待されて来ていた。
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大変だったのが帰り道。演奏会後のプチ打ち上げにもお邪魔し、4人の日本人とバイオリニストの旦那さんと少し遅めの時間に近郊電車に乗ったら、金曜夜のバルセロナに向かう若者達が一杯。その中の1人に旦那さんが理不尽に絡まれて空気最悪。取り巻きはいい子達みたいでその子を宥めるんだけど、他のグループが旦那さんに絡んだ彼に対して声を荒げたりして、そのグループとも揉めそうになったり。。
私たちは何も言わず座っていただけなのに、そいつが降り際に"チノ(中国人)、ビバなんとか!"と恐らく捨て台詞を吐かれたり後味悪かった。
普段バルセロナ市内のメトロでは多少遅くなってもそんなに嫌な客はいないけど、郊外の電車は雰囲気が違って気をつけようと思った!
とりあえず皆さんと一緒だったから怖くはなかったし一方的な言いがかりだけで手が出たりはしなかったけど、なんとも言えない体験でした。
土曜日は午前中少し体調悪くてゴロゴロ。テレビ電話したりゆっくりして、夜は奨学生仲間の歓迎会!新たに1人加わって、バルセロナには私含めて4人滞在中となりました。今回来た子は学部2年生、20歳の女の子。大学入ってからはずっとコロナ禍で、お酒もほとんど飲んだことなく、夜遅く帰ったこともない女子大の子なので、なんだか親心が湧いてしまった、、笑
みんなで駅まで送り届け、元々いる院生3人は少し残った。
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そのあと前日本語交流会で会ったイタリア人と初めての日本人と合流。昔画家達が集ったサロンだというぼろぼろのバルで一杯。
もはや違法らしい、80度くらいの度数のお酒。浸した砂糖が発火するレベル。砂糖を燃やしてお酒に混ぜて、香ばしい匂いをさせて飲むらしい。ひと舐めしたら薬の味がした、、。まだまだ謎めいたことがたくさんあるバルセロナ!
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