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#枠を超えていく新聞広告賞
takaoito · 2 years
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【枠を超えて】 長崎新聞社さんと一緒に「枠を超えていく新聞広告賞」はじめました。広告業界の枠を超え、業種も世代も様々なみなさんと一緒に審査つとめます。エリアも日本中から(世界からも)枠を超え作品募集はじまってます。応募締め切りは8月31日。審査員一同、新聞広告の枠を超えるアイデア・デザイン・コピーお待ちしてます! 『 枠を超えていく新聞広告賞。』 長崎の文化とは、他の文化、他の人々を受け入れ、 組み合わせて、これまでになかった何かを生み出してきた文化。 ならば、長崎新聞という場所も、 そんな新しい可能性を生み出せる「場」でありたいです。 長崎の企業が積み重ねてきた知恵に、 日本中のいろんな、変な、元気な、おもしろい アイディアがかけあわさったとき、 どんな「枠を飛び出す」ものが生まれてくるのか。 自分の枠を超えるために。 ビジネスの枠を超えるために。 地方という枠を超えるために。 新聞広告が枠を超えるために。 <参加資格> プロアマ問わず長崎県に興味があるすべての方。 <部門> ①新聞広告全15段デザイン部門 ②キャッチコピー部門 <応募期間> 2022年7月1日〜8月31日 <審査員> 中村直史/伊藤敬生/鳥巣智行/山崎加代子/ 村川マルチノ佑子/森一峻/古庄悠泰/ 繁延あづさ/岩瀬愛佳/髙田明 ※詳しくはホームページをご覧ください。 <ホームページ> https://wakukoe-shimbun.com/ #枠を超えていく新聞広告賞 #長崎新聞 #審査員 #中村直史 #伊藤敬生 #鳥巣智行 #山崎加代子 #村川マルチノ佑子 #森一峻 #古庄悠泰 #繁延あづさ #岩瀬愛佳 #髙田明 (長崎新聞社) https://www.instagram.com/p/Cfp_VcPPp0v/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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bamboo811 · 2 years
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【ワクコエ 枠を超えていく新聞広告賞。】コピーライターの伊藤さんと組んで応募した作品が審査員特別優秀賞に選ばれました! ①
■広告主 長崎日産自動車株式会社 ■課題 「長崎で日産のEV車に乗る。その先に広がる暮らしの楽しさを伝える広告」
■広告主 長崎県 産業労働部 企業振興課 ■課題 「長崎県の半導体業界の魅力を学生や保護者に伝える広告」
■広告主 長崎市管工業協同組合 ■課題 「長崎のおいしい水を守っているのは私たち(長崎市管工業協同組合)」ということを知ってもらうための広告 https://wakukoe-shimbun.com/result.html
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tsukushiteam · 2 years
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【作家募集】Artrooming Market 07/出展概要
【応募フォームはこちら】
二次募集中[原画29枠限定]:12/29(木)〜1/9(月)24時
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[アートルーミングマーケット]は、2020年に初開催し、今やつくしチームの主軸企画になっている、ミドル原画即売展覧会です。
世間的には、グッズ販売やデジタル作品を発表できることをメインにした、イベントやサービスが増えていて、もちろんその類いも大好きなのですが、 (世界でひとつしかない現物作品を生み出すという文脈で)、絵描きの最上級の創作物は原画!と考えていて、当企画を実施するに至りました。
原画を売る!が明確なコンセプトですが、作家性は大事にしつつ買いたくなる仕組みにし、また額縁店での開催ならではの恩恵として、無償レンタルで額装し、展示します。
第7段となる今回も、ギャラリー(オフライン)→オンライン(BASE)で販売。 東海地方のアートファンに、原画の現物を観て楽しんで(買って)もらい、出展者の皆さんの全国のファンに、ぜひ大好きな作家の原画を買ってもらう、という、2段構えの企画になっております。※最高販売記録は60作
出展者も多いので(100人くらい)、各自のファンが当イベントをのぞき、新しい作家作品に出会う場にもなっています。
出展方法は簡単!で、原画を描いて送ってくだされば、 あとは運営が、額装の提案し、ギャラリーで展示販売し、原画を撮影してオンラインでも販売します。簡単!
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▼当展覧会の、3つのポイント!
【1】超老舗の額縁店に、原画を観てもらったうえで、額縁を見繕ってもらえる!
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展覧会場にもなる高山額縁店は、昭和21年創業の超老舗です。 老舗!と聞くと、古めかしい建物を想像するかもしれませんが、お洒落すぎる内装に、お洒落すぎるバーも併設する、素敵なお店です。
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つくしチームとしては、額縁のことはすべて高山額縁店にお願いしているくらい、すごく信頼していて、名古屋で1番のクオリティだと感じています。
そんな額縁店の社長や専門スタッフの方に、1作1作原画を観てもらい、数十種類~百種類以上の額縁から見繕った、厳選額縁2点を1作に対し、作者に公開(メール)。好みの1点を選び、そのまま原画を額装してくださいます。
しかも、無償でレンタルしますので、リスクなし、額縁を買い迷うことなしで、最高の状態で原画を発表できます。
※参考に、前回の通販ラインナップをご覧ください
正直、この体験だけで、出展料の元は取れるといっても過言はないと思います。※実際、通常の額装オーダーは有料です
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【2】迎えやすくなる仕組み
原画を買ってもらうッ!ために、商売的な観点で考えると、部屋に飾ってもらうことを前提に、作品をつくることになります。
とはいえ、作家性(自由に好きな絵を描くこと)をないがしろにしてしまったら楽しくありません。ですので、部屋に飾る=インテリアとしての機能を押さえつつ、作家性に富んだ絵を描けるように、以下の作品テーマを設けます。
テーマカラー:グリーン/イエロー/ピンク/ブルー/モノクロ メインモチーフ:植物/生き物/人(擬人化OK)/風景/食べ(飲み)物
↓テーマカラーについては まずシンプルに、購入者(特に初心者)が自分の好きなカラーを指標に、原画を選べられるようになるので、購買意欲に繋がると思いました。そして、自分の部屋に馴染む色の絵画を飾りたい、という気持ちに合わせるためです。
↓メインモチーフについては 自分の部屋は、パーソナルな(毎日生活する)空間です。そこに絵画を飾るとなれば、やはり自分が好きなものが描かれた絵を選びたいですよね。虫が苦手な人が虫の絵を飾ることはないかと思います。(もちろん虫好きには最高のインテリアです)
定番でインテリアに合いそうな、5つのモチーフを選びました。
また、カラーとモチーフの一環テーマがあることで、以下の効果も見込めます。
●コレクション性が増す ミニ原画を部屋に飾ってみると、もう1作並べたくなります。お客様が前回青い作品お迎えしたから、並べて飾って統一感が出るように、今回も青い作品にしようと思う!ということが、実際にありました。
●ギフトに良いかも 個人的には、割と高額な一点物をギフトにするのは難しいかなと思っていたのですが、ギフト専用ボックスを用意したところ、プレゼントに買う!というお客様が来て、贈る人の好みのモチーフだったから!ということが、実際にありました。
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【3】お迎えカード
ギャラリーでお迎えされた場合は、購入者にその場で、作者へのコメントを書いていただきます。もちろんそのカードは差し上げます。また通販時は、SNS投稿でお迎え報告してね!の紙を同封します。
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つくしチームは、作家作品をファンはもちろん、一般にももっと広げたいと考えています。長く続けられる、絵描き作家の原画の集まる場所にしたいです。 ぜひ、ご賛同ご参加のほどよろしくお願いいたします。
==== 開 催 概 要 ====
●会期
>ギャラリー(オフライン) プレ展示:4/20(木)10時~19時      4/21(金)10時~19時      4/22(土)10時~13時 販売展示:4/22(土)13時~19時      4/23(日)10時~17時 ※プレ展示は鑑賞のみ
>オンライン(BASE) 4/27(木)20時~4/30(日)24時
●ギャラリー会場
納屋橋Komore 2F [高山額縁店2F] 入場:100円 ※出展者は無料 住所:450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-1-17 最寄:地下鉄東山線・鶴舞線[伏見]駅より徒歩7分 駐車:近辺の有料駐車場をご利用ください(30分200円等々)
●オンライン会場
TSUKUSHI TEAM SHOP(BASE) https://tsukushiteam.official.ec/
●出展者数
100人位 ※各自出品数により前後
●交流会(予定)
日時:4/22(土)19時~21時 会場:納屋橋TWILO [高山額縁店併設のBAR] 入場:3000円(予定) ※夫婦や友人連れての参加ok 人数:毎回、20-30人く��い集います 内容:フリードリンク(お酒あり)、ビュッフェ(軽食)。※差し入れ大歓迎…!    展覧会場も特別開放!夜のArtrooming Marketに入場できます。
●ハッシュタグ
#artroomingMKT #artroomingMKT制作中 ※制作中の展示作品の画像を投稿するときのみ使用
●企画運営
TSUKUSHI 株式会社 担当:福島一真・市本達也 受付:[email protected]
==== 企 画 概 要 ====
▼出展料
>最大3点まで出展OK 1点目3800円、2点目/3点目3000円 ※展示代行料込 [+]通販出展料 800円(原画何点でも800円) ※通販は希望制
▼参加
作品などのご準備と、搬入出のご参加(ご配送)お願いします [1]HPから応募 → 運営からの応募受理メールに返信をして出展確定 [2]2週間以内に、出展料を運営に振込 [3]3/1(水)までに、出展に必要な情報を専用入力フォームにて運営に送信 [4]3/1(水)~3/10(金)までに原画を発送 → 額装 → 運営が展示 [5]ギャラリー展示(交流会) → オンライン展示 → 5月初旬に返却配送 [6]売上金は、5月中旬に振込(手数料差引きご了承ください) ※詳細は応募受理メールにて
▼制作
部屋に飾る=インテリアとしての機能を押さえつつ、作家性に富んだ絵を描けるように、以下の作品テーマを設けます。
[1]まず、作品のメインカラーを以下から1つ選び、絵に反映ください
グリーン/イエロー/ピンク/ブルー/モノクロ ※全体の70%位が上記の各色合いになっていれば、他の色を使ってもOK
[2]次に、作品のメインモチーフを以下から1つ選び、絵に反映ください
植物/生き物/人(擬人化OK)/風景/食べ(飲み)物 ※中心となるモチーフが上記の絵になっていれば、他のモチーフを使ってもOK
以上、2つのテーマに添い、制作お願いします。 ※2・3作目それぞれテーマ選択OK
▼作品
アナログで新作(未発表作)でお願いします 作 品 形 態:平面 ※半立体NG 規定サイズ:縦154×横107mm ※横長NG ※紙でもボードでもOK キャプション:持込設置不可 ※つくしチームが用意 販 売 価 格:5000円・7000円・9000円・12000円・15000円・18000円・23000円・27000円・30000円・35000円から選択
▼額装
高山額縁店が制作した額を、無償でレンタルします。 高山額縁店が原画の作風や額タイプ希望を見て、額を2つ厳選し、額装写真をメールでお送りしますので、選定ください。選定された額装で展示・販売します。
>額タイプ:ナチュラル系(木目や白系)/黒系/金/銀/重厚感/高級感/お任せ >原画が購入されたら、額代2500円を引いた金額を作者へお渡し >原画を返却する際に、レンタルした額が気に入れば2500円で購入可
▼準備
>出展者は下記をご準備ください [1]原画 [2]出展者シート ※印刷→記入して、同封 [3]返却用のヤマト運輸着払い伝票(必須事項記入済) [任意]名刺 ※1人50枚まで ※10×6cm以内
>つくしチームが下記を用意します [1]展示用のキャプション [2]展示用のクギ [3]名刺入れ箱 [4]原画購入時の梱包材
▼搬入配送
3/1(水)~3/10(金)までに発送 ※送料自己負担
▼搬出配送
5月初旬 ※着払いご了承ください
▼販売
>ギャラリー(オフライン) 即売会ですので、原画はその場で購入者持ち帰りになります。購入した原画を帰宅したらすぐ飾れるように、会場でミニイーゼルやコマンドタブフックなども販売します。
>オンライン(BASE) 通販掲載は、希望制です。※理由は、下部の[企画詳細]でお伝え ギャラリーで購入された原画は、掲載されません。オンラインでは、+20%で販売します。+20%分は消費税・BASEマージン・手数料に充てます。 ↓価格5000円の場合の例 ギャラリーは5000円で販売→BASEは5000円+20%で販売→何れにせよ作者には5000円お渡し
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【応募フォームはこちら】
二次募集中[原画29枠限定]:12/29(木)〜1/9(月)24時
==== 企 画 詳 細 ====
ここからは企画の解説等。出展するうえで必読ではないですが、お時間あるときに。
▼展示
壁面をテーマカラーごとに区分けして、原画を展示します。そして、各原画に添えるキャプションにモチーフの種別を記載し、好きなカラーとモチーフを指標に、自分好みの原画が探しやすくなっています。
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▼通販
前回から通販を希望制にしました。理由は2つで、
1つめは、ギャラリーで購入された原画は通販に掲載されませんので、同じ出展料で、サービス内容に少し差が出てしまうこと。
2つめは、これまでの通販結果上、作者のファン(フォロワー)が購入することがほとんどで、オンライン上でファンと繋がりが少ない方は、通販で原画を買ってもらうことが難しいからです。原画をお迎えする側も、迎えるからには大事にしたいので、ギャラリーで現物を観て惹きつけられて!なら良いのですが、通販ページの原画の画像だけで、知らない作家さんの原画はなかなか買えません。 ですので、現にフォロワーが多い方や、チャレンジしたい方、この機会だから思い出づくりに!、という方に、通販をお勧めしています。
▼[額装]の意図
つくしチームが高山額縁店さんにお願いして、協力くださることになったサービスです。高山額縁店の額縁を使いたい理由は、まず大前提で質が良く(価格も良心的にしてくれています)、3つあります。
[1]額のクオリティが統一で高ければ、原画即売会として期待度が高くなるから [2]額がしょぼいと原画そのものもしょぼく見えてしまうので、しっかりした額で原画を観せたい  ※一生懸命つくってくれた料理は、素敵なお皿で出してあげたいみたいな [3]もし原画が売れなくても、額代の出費はなく、気が楽
通販や量販店で買いやすい額を買って、行き当たりで額装するのとは違う興奮があると思います!
▼[おまけ]名刺について
これは、流してもらっても良い話なのですが、 アートイベントで名刺を持って帰るお客さんは、作家の情報や連絡先を知りたい人はもちろん、作品は買えないけどその作家さんの絵を名刺で持って帰りたい人も多いと思います。帰宅して部屋で名刺を飾ってる人もいるのかなと想像しています。。
名刺も皆さんお金をかけてつくっているので、絵描きですし折角であれば、[作家情報+絵を飾れる]にしたら、[作家情報]だけで終わってしまう名刺よりも、絵を部屋で毎日観てもらえ→もっとファンになって→名刺の作家情報からSNSも開いて…と、良い流れが生まれるのかなあなんて考えたことがありました。実施してる作家さんもいるかとは思います。
そしてそれって、部屋に原画を飾りたくなる第一歩なのでは!と思い、当企画にぴったりなので、おまけ企画を実施します。することは簡単です。会場で名刺サイズの額を販売し、作家名刺を飾りませんか?というポップをつけるだけです。
出展の皆さんは自由参加で、以下のことをお願いします。
>片面全面を絵のみの印刷にする ※文字を入れない
新しい名刺をつくることになるかと思いますので、自由参加で大丈夫です。おまけ企画に合わせてくださった名刺は、壁面に展示します。※貼り付けますので、1枚サンプルで使用します
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xf-2 · 4 years
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習近平主席の外交ブレーンに狂い
 中国の外交総括役の楊潔篪国務委員(外交担当=共産党外事工作委員会主任)は8月7日に発表した文書でこう言い切った。
「米国の一部反中勢力が米中関係を不可逆的に破壊するため、米中の交流を阻み、米国民を誤った方向に導いている」
 習近平国家主席の外交ブレーン、楊氏が米国内に燃え上がる反中気運を本心からそう思っていたとしたら、完全な間違いだ。
 確かに当初は人権問題には史上最も疎いドナルド・トランプ大統領にとっては、中国攻撃は再選狙いの一環でしかなかった。
 ところが「香港国家安全維持法」制定を契機に、人権問題には敏感な米議会では、反中スタンスに火がついてしまった。
 以前から米議会には超党派で反中マグマはあった。
 米中貿易摩擦、中国の米知的財��盗取、スパイ活動、南シナ海・東シナ海での準軍事威嚇活動、ウイグル族抑圧――。
 その反中マグマに火をつけたのが「香港国家安全維持法」制定だった。
米議会は反中で一致、媚中派ゼロ
 米議会はトランプ大統領よりも先へ先へと動いた。
 中国が「香港国家安全維持法」制定の動きを察知するや、パット・トゥーミ―上院議員(共和、ペンシルベニア州州選出)が5月21日、「香港自治法案」(Hong Kong Automy Act)を上程。米上院は6月25日、同法案を可決、成立させた。
 米下院は、中国共産党全代人常務委員会が6月30日、「香港国家安全維持法」を制定した直後、「香港セーフハーバー法案」(Hong Kong Safe Harbor Act)*1を可決成立。
 上院でも、マルコ・ルビオ(共和、フロリダ州選出)、ボブ・メネンデス(民主、ニュージャージー州選出)が同日、同法案を上程、直ちに可決、成立させた。
*1=同法案は、民主化運動などで当局から逮捕される恐れのある香港市民を米国が特別難民として受け入れることを明記している。
「香港国家安全維持法」制定、つまり「一国二制度」の事実上の終焉とみた米議会は、「次は中台統一」と見た。
 上院では、ジョシュ・ハウレイ議員(共和、ミズーリ州選出)が6月29日、「台湾防衛法案」(Taiwan Defense Act)を提出した。
 下院ではマイク・ガラファー議員(共和、ウィスコンシン州選出)が同趣旨の法案を提出した。
 この法案は、米政府が1979年に制定した「台湾関係法」に明記された中国からの軍事的脅威に直面する台湾に対する米国の軍事的責務を再確認するよう求めたものだった。
 これまでにも米議会が出してた法案だ。いわば議員たちの抗議表明であり、中国も批判するがある程度黙認してきた法案だ。
下院外交委員会の重鎮ヨホ議員
 ところが、反中法案ラッシュが続く中で7月29日、これまで中国の対香港政策を厳しく批判してきたテッド・ヨホ下院議員(共和、フロリダ州選出)が従来の枠から外れた超強硬法案を下院に提出した。
「中国の台湾侵攻に対抗して米国は軍隊を出動させる権限を大統領に付与すべきだ」とする法案を出したのだ。
 その名称は「台湾侵略未然防止法案」(Taiwan Invasion Prevention Act)。
 ヨホ議員は下院外交委員会東アジア太平洋小委員会の委員長格。
 これまでにも香港における中国政府の民主化運動抑圧を激しく批判してきたが、反共保守強硬派ではない。獣医出身の当選4期のベテラン議員だ。
 同法案は次のような点を盛り込んでいる。
一、米大統領が台湾を軍事攻撃から守ることを保障するために米軍隊を出動できる権限を与える。
一、中国が台湾に軍事力を行使、澎湖諸島、金門島、連江を含む台湾領土に侵攻、台湾軍兵士はじめ台湾人に軍事的脅迫をした場合には、米大統領に軍事力を行使する権限を与える。
一、中国に対し、台湾に軍事力を行使しないことを要求する。
一、米国、台湾、そして(中国に対して)意見を共有している安全保障上のパートナーとの安保対話および軍事合同演習のメカニズムを構築する。
一、台湾に対し、(中国との)不釣り合いな武器弾薬の拡充、予備役改革、米国とのサイバー防衛協力強化などに国力をさらにつぎ込むよう助言する。
一、米通商代表部は台湾との二国間貿易協定交渉を開始させる。
一、米大統領、あるいは国務長官は訪台、首脳会談あるいは外相会談を行う。
一、台湾総統が訪米し、米議会で演説ことを歓迎する。
(https://yoho.house.gov/media-center/press-releases/yoho-introduces-taiwan-invasion-prevention-act)
 法案提出に先立ち、ヨホ議員は、6月29日、フォックス・ビジネスとのインタビューでこう述べている。
「米国はこれまで台湾に対して十分な支援をしてこなかった。その理由は、米国の対中、対台湾政策に存在する戦略的な両義性、あいまいさのためだった」
「習近平国家主席は、万難を排して台湾を中国に組み入れると公言している。中国は台湾人がどう考えているかすら聞こうとしない」
(https://www.newsbreak.com/news/1602543348282/gop-rep-yoho-im-introducing-legislation-to-authorize-force-if-china-invades-taiwan)
数年前ならこうした台湾防衛のための米軍出動論は、「ミミズのたわごと」ぐらいにしか受け止められていた。
 同法案は、下院外交、軍事、歳入各委員会に送られており、どの委員会が審議するかは、下院議長の判断で決められる。
 可決・成立は別として、「台湾有事」に米軍が出動するか否かが本格的に論じられるのは初めてだ。
 米軍が台湾有事で出動することになれば、まず在沖縄米海兵隊が投入される可能性大だ。「台湾有事」に日本がいやおうなしに巻き込まれることになる。
 いずれにせよ、「ヨホ法案」は、米議会が香港情勢をいかに真剣に受け止められているかを示す動きだ。
アザー厚生長官訪台の意味するもの
 米議会の動きに触発されたか(?)トランプ政権も台湾に急接近し出した。
 アレックス・アザー厚生長官が急遽、台湾を訪問し、蔡英文総統と会談した。
 同長官はジョージ・W・ブッシュ第43代大統領(子)の下で厚生行政に携わって以降、公衆衛生一筋のエキスパートだが、大統領継承順位でも第11位の重要閣僚の一人だ。
 同長官は米台国交断交以降、米政府が派遣した最高位の現職政府高官。大統領継承順位11位だ。
 今回の訪台はただ単に新型コロナウイルス対策で台湾当局と意見交換するだけが目的ではない。
 青天白日満地紅旗を前に行われた蔡総統との会談の模様はテレビで全世界に流れた。
 トランプ大統領が重きを置く「絵になる外交」を地でいったことは言うまでもない。
 だが、今のような状況が続けば、その延長線上にヨホ議員が提起している大統領や国務長官の訪台の可能性すら見え隠れし始めた。
制裁は対象議員たちにとって「勲章」
 楊国務委員の認識不足は、冒頭で触れた発言だけではない。
 同氏がおそらく習近平主席に助言した8月10日の対米制裁措置に盛り込まれた対象者たちの選出についても言える。
 ルビオ上院議員ら上下両議員6人とNGO団体の理事長5人の計11人。
 制裁の具体的な内容は明らかになっていないが、おそらくこれらの人物や団体がこれまで中国に対しての発言や活動が極めて反中国的だという理由からだろう。
 米国人の香港問題に対する動向に詳しい米主要シンクタンクの研究員B氏は筆者にこう語る。
「推察するに、これの人物が反中国の法案や決議案を出したり、香港問題で中国を激しく非難している『反中強硬派』だというのが制裁の理由だろう」
「だが、これは天に唾するだけで、習近平主席を取り巻く外交専門家たちの国際情勢掌握のお粗末さを露呈するようなものだ」
「ルビオ氏とテッド・クルーズ上院議員(共和、テキサス州選出)は2016年の大統領予備選に立候補し、今や押しも押されもせぬ上院でも有力議員。2024年には大統領選に再出馬する可能性も出ている」
「また制裁対象になっているトム・コットン(共和党、アーカンソー州選出)、トゥ―ミー両議員はともにハーバード大卒の議会知性派。感情的な反中議員ではない」
「特にコットン議員はアフガニスタン、イラク戦争に参戦した退役陸軍大佐。地元では絶大な人気を誇っている」
「ハウレイ議員はスタンフォード卒、イエール法科大学院で法務博士号を取得した州司法長官だ」
「2019年10月には香港を視察、『香港は今や警察国家だ』と言い切っている」
「さらにこれらの上下両院議員たちは中国国内には没収されるような財産など全くない」
「この制裁措置は、米国が8月7日に香港の自治を侵害したとして制裁に指定した林鄭月娥・香港行政長官ら11人を香港の自治を侵害したとの理由で制裁を科した報復措置だというが、米側には実害はない」
「中国側の制裁対象者たちは、多かれ少なかれ、子弟を米国留学させたり、米国内に財産を所有しているはず。実害は甚大だろう」
「北京勤務の長かった元米外交官の一人はさらにこう述べている。『クルーズ議員らにとっては、中国からの制裁措置は“勲章”(Badge of Pride)のようなもの』」
「『再選を前にした議員は、選挙民に歓迎されることは間違いなし。もっともどの議員も選挙は強いし、関係ないかもしれないが・・・』。中国は人選をまちがいたのではないのか」
ノーベル平和賞受賞団体を制裁対象に
 それだけではない。
 中国が制裁を科したNGO5団体の中には共和党系の反中強硬派組織もある。
 だが、その中にはノーベル平和賞を受賞したことのある国際機関、「ヒューマン・ライト・ウォッチ」(Humaqn Right Watch=HRW)・ルーズベルト大統領の夫人のエレノア・ルーズベルト氏が創設した「フリーダム・ハウス」(Freedom House)ような権威のある人権擁護団体も含まれている。
 その他、ロナルド・レーガン政権時代に創設された「全米民主主義基金」(National Endoment for Democracy=NDI)や有力現職議員、議員経験者が評議員になっている「共和党国際研究所」(International Republican Institute=IRI)の理事長や会長が制裁対象になっている。
 裏を返せば、こうした自由と民主主義を推進してきた国際的な人権擁護団体が、習近平主席が強引に推し進める「香港の完全中国化」に反対していることを天下に曝しているわけだ。
香港・台湾・尖閣が同時多発的「最前線」に
 中国新疆ウイグル自治区での人権侵害、香港の自治侵害に抗議する米国の官民挙げての抗議は半端ではない。
 当初は選挙戦略の一環で始めたトランプ大統領の反中スタンスは、こうした米国内の反中気運に煽られて、強化せざるを得なくなっている。
 ポンペオ国務長官は、8月10日、香港での民主派取締り強化についてこう言わざるを得なくなっている。
「中国共産党が香港を党支配下の都市として扱う限り、米国も香港を同様に扱う。中国当局がこうした行為を改めるとは楽観視してはいない」
 トランプ政権が先に廃止を発表している香港に対する経済面などの優遇措置は当面復活させないことを再確認したことを意味している。
 ジョー・バイデン民主党大統領候補が副大統領候補に指名したカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)は、公民権、人権擁護をライフワークにしてきた。
 それだけに、これから3か月間繰り広げられるバーチャル・キャンペーンでは中国の香港政策を取り上げる構えのは必至と見られている。
 トランプ陣営、バイデン陣営はどちらがどれだけ反中スタンスを示せるかを争うことになりそうだ。
米主要メディアのベテラン記者C氏はそれをこう表現している。
「ご両人にマイク・ペンス副大統領とハリス上院議員も加わり、どちらがどれだけ中国を批判できるか、反中スタンスを取れるか、競うことになる」
「まさに寓話に出てくる、どちらの腹が大きいかを競うカエルの話に似てきた」
「もっとも寓話では最後には腹が破裂してしまうが、米大統領選ではどちらも破裂はしないだろうが・・・」
 著書『中国返還後の香港――「小さな冷戦」と一国二制度の展開』でサントリー学芸賞を受賞した倉田徹・立教大学教授は「国家安全維持法」めぐる「米中新冷戦」についてこう論じている。
「(香港の「国家安全維持法」をめぐって)米中対立が地政学の色彩を帯びてくると、日本にとっても完全に他人事ではなくなる」
「香港・台湾の次は言うまでもなく、尖閣諸島や(東シナ海という)海洋が新たな前線となるからである」
(https://janet.jiji.com/apps/contents/searchstory/20200624/620)
 米主要シンクタンクからは「中国の尖閣諸島での動きに日米統合機動展開部隊を新設すべきだ」と主張する報告書も出ている。
(参照:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61561)
 尖閣諸島は今や香港・台湾の次ではなくなりつつある。「香港・台湾・尖閣」は同時多発的に米中対決の「最前線」になりつつある。
 11月3日には大統領選と同時に上下両院選挙が行われる。現職議員も再選するには反中の旗を降ろすわけにはいかない。
 米議会の動きは要注意だ。
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roomycage-blog · 5 years
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ARASHI EXHIBITION JOURNEY 嵐を旅する展覧会 @tokyo September
母と2人で行ってきたARASHI EXHIBITION JOURNEY 嵐を旅する展覧会の並ぶところからの覚書雑感です。覚えている限りなので曖昧なところもあるかも。
やはり集合時間前から館内で並ばせてくれてたみたいで指示通り時間前に早く着きすぎるのは良くないと、集合時間5分前くらいに着くともうその回のほぼ最後尾グループみたいな感じだったの。でも、展示観ててしばらく経っても後続グループは来なかったしそっちの方がのんびり見られてよかったのかなあと。昼の回でグッズ完売もなかったので良かった!
ガラス張りの入り口入ってすぐのところからあいばちゃん、ニノ、大野さん、寝そべる松ずん、櫻井さんとか順番うろ覚えだけど五人がそれぞれ大自然に扮した壮大な天井〜床までの写真が続いてるホールちっくなところに並ぶ。並ぶ左手は見終わった後のスーベニアショップに繋がってるからスタート&ゴール地点。松ずんは2写真共寝そべってばっかりで並んでる人の頭の辺りになっちゃうから顔見えにくかったな。母と、松ずんいなくない?相葉ちゃん2人いるじゃん!みたいに言ってた記憶。
大自然模した巨大嵐さんは右となりの部屋まで続いててそのとなりの部屋に移る間にチケットと本人確認。チケット画面に触ることはなかったけど、画面読み取った後の会員証、本人確認書類は写真も顔と照らしてきっちりみてた!コンサートもこれくらいやってほしい…。ここの写真もだけど全体的なテーマ写真の、あの大自然をなぜ自分たちで表現しようとおもったのかは最後までわからなかったな…笑
チケット確認済ませるとグッズパンフとグッズ購入引換券がビニール袋に入ったの1人1組貰えた。となりの並ぶだけの部屋に移るとまたもや壮大な大自然嵐さんたちを眺めながら待機タイム。パンフ1部取り出して、購入引換券をまとめて大切にカバンに保管したあと笑、母と2人でじっくり、パンフや壁を眺めてた。パンフ1部は未開封で保管しておくのよ!綺麗に!って言ったら母に大笑いされた笑 そして引換券無くしたらお買い物できないからね!レジでお会計の時に交換するから大切にカバンの奥底に。
入り口〜この部屋までは壁がガラス張りだから外から建物撮るときはそこが写り込まないようにスタッフさんが外で撮影する人に声かけてた。最初に並ぶチケット確認側の部屋の奥にカーテンで仕切られてるところがあって、誘導されて入ると左に続く通路があってそこに14〜16人くらい1グループで通された。そこまで集合時間から15分くらいかな?右の壁に嵐さんの、グッズにもなってるアクリル板の旅に出るやっちまった家族写真(等身大気味)が並べられてて左側はなんかジャングル風…謎の…笑 そこから角を右に曲がると嵐さんからの開催目的のメッセージが今度は左側の壁に掲示。右側は石が積み上げられてるの。ほんとこの大自然の全体テーマ…何…笑 やっちまった家族写真の壁の前で待つので原寸気味だね、とか目の前にあった相葉ちゃんが細いとか翔さん綺麗とか、ほんとにこのグッズ買うの?とか母と話してた笑 曲がったところでまた止まってスタッフさんから写真撮影不可とかスマホ電源切るとかの注意事項と、次の部屋の機械説明受けたあと、右の扉を通り過ぎて最初の小部屋に。チケット確認前にもスマホとか注意事項は案内あったし傘を持ってたら鞄に入れられないサイズのかどうかも確認してて入らなければ入口の傘立て誘導されるんだと思います。
最初の小部屋は4分半くらい?の完全入れ替え制の映像で、宇宙空間みたいな背景の写真の群れの中に五人(全身やや等身大気味?)が正面に現れて、挨拶やこの部屋の写真とかの説明を話してくれた。4面ある壁をメンバーが動いてその写真の小話を少し。懐かしいね〜みたいな。写真と動くメンバーと、どこをみたらいいのかわからなくなって困る!笑 そのあと次に行く?って映像が変わって、私たちはその部屋にいたまま、嵐さんだけ映像が変わります!5×20のPV撮影してた砂浜で寝そべる、翔さん、ニノ、松ずん(入り口壁)にぐるりと囲まれて変わる。ちょうどアップ!入り口に飾られていた大自然嵐さんとは比べ物にならないどアップ!ニノは腕組みするような感じで正面から、松ずんは頭に頬杖ついて横たわってた!翔さんもニノ同様正面からしかみえなかったかな。天井から床まであるスクリーンなんだけど、その2/3が顔くらいのサイズのとんでもないどアップなの!何も知らずに入ってすぐのところに立ってたら左手にニノだった!入り口の扉がある壁面が松ずん、その向かい側が翔さん、二人の間がニノ。天然二人はどこだ?と思ったら二宮さんの反対側(出口がある)の壁面遠くでキャッチボールしててお客さんの頭で全然見えてなかったけど、おーい始まってるよ〜!って呼ばれてるのが可愛くて笑 これPVで謎の超遠景キャッチボール撮影してる時だよね?別アングルからこんなの撮ってたの?そんな何回もキャッチボールしなくない?って母と話してた笑 駆け寄ってくるときに砂浜の砂をバッとみんなに掛かるように輪に加わって三人にバカ!やめろ!とか言われて笑う相葉ちゃんと、途中砂がすごいって自分で愚痴る相葉ちゃんにニノがそれ自分だからなって突っ込んでて相変わらず可愛かった笑 二宮さんと松ずんをメインに見てたから天然側ほとんど見てないよ…😭
話の内容ほとんど覚えてないんだけど、でっかい二宮さんが可愛くて…あんな巨人になら弄ばれたいと思ったんだけど…大きくて可愛いって最強だよね!んね!!この部屋の最後は、寝そべってるみんなが立ち上がって、松ずんの壁と天然の壁の角のところにある出口の周りに集まって、またね〜とか行ってらっしゃーいってまるでアトラクションの誘導かい!っていうわちゃわちゃ感でご案内!スタッフさんが扉開けて待ってる。もちろん名残惜しいんだけど、五人の映像もフェードアウトするからそのタイミングで出た!
次から最後の小部屋前までは時間制限、グループ分けなく自分のペースで見られる模様。平日水曜昼の回でだいぶ人少なくてのーんびり堪能できました。
映像部屋から左に細長く続くのはどこからか忘れたけど最新5×20までのコンサート楽屋裏写真!ポプコンはあった。僕と君もあった!ということは…10周年終わってから…?WSでも映ってた部屋だね。背面はそのコンサートの日程。正直ここの写真を全種売って欲しいと思うほどでした。全部可愛い!表情判定に厳しいから写真買わない母も欲しがってた!自然な顔がお好きなの、母もわたしも笑
5×20でおふざけ分と本ちゃんuntitledでUB練習のにのあい、ゲーム機とキーボード詰め込まれたキャスター付鞄ドヤ顔披露の二宮さん、上半身脱ぐ他三人の写真もちらちらあったな。デジの電極?つけられてるとことか。円陣組んでるuntitledのコンサート前とか、5×20のコンサート終わりのエレベーターにスタッフさん含め6〜7人詰め込まれるとき体を縦書きかぎかっこ並みに横に曲げて前髪ちょういい感じに横に流しながら愛想振りまいてる二宮さんとか。覚えきれないくらいたくさん!全然覚えてられてない。まぢで全種買わせてください!!って思った。平成最後の誕生日祝ってもらってる相葉ちゃんの写真もあったね。お金は用意したのに…なぜ手元に残させてくれないの…。
そのまま直線上の部屋が衣装のコーナーで5×10のスケスケ、5×20・ジャポ・あゆはぴ・ポップコーン・5×10・ハワイのそれぞれオープニングの衣装!足の内もも側は大体素材違いで恐らくストレッチきいてそうな素材で、5×20では松ずんの衣装は肩幅大きかったし、ジャポでは大野さんの身長ちっこかった!笑 靴まであったのは5×20だけでマネキンの身長揃ってたんだけど、ほかの6衣装は全部身長合わせの展示っぽくて、大宮に挟まれた相葉ちゃんの衣装の背が高くて驚いた!ふたりがちっこいのか。松ずんのとか翔さんのとか胸板周りの厚みが他三人と違ったり。ポプコンの、かなり可愛いから下で見たかった!右手前からスケスケ、その上がポプコン、その奥中段にハワイ。左手前から5×20、上にあゆはぴ、奥下段にじゃぽ。5×10は通路正面上段で、お得意のスケルトンステージ風だから真下からのぞけた!笑 本当に刺繍とかスパンコールとかクリスタルとかフリンジとか細かくて、できれば生地の厚みも触って確かめたかった…プロジェクトランウェイ好きとしては!!笑 5×20はツアー中だけどああいうのって普通何着作っておくのかな。汗かきまくるから3着はあるよね…?ちゃんと衣装の足元にメンバーカラーが置いてあるのでここでファン力を確かめられることはありません。あ、でもどのコンサートの衣装かは背景に静止画置いてあるんだけどあゆはぴ衣装は特徴ないから後ろみるまでわからなかった…笑
次が左に曲がるとコの字型にピカンチで岡本さんの撮ってくれた写真の部屋。印画紙にきちんと焼かれてすごく綺麗で。この部屋の壁がグレーでそれがまた良かった。この部屋の色にしたいっていったら暗いって言われたけど笑 二宮さんが車内で飲むのと、翔さんのピントぼやかしたやつ欲しい。あの写真集買ってない…今回の載ってないのかな。なくても買うべきよね…。みんな細くて若々しくて。がむしゃら感がびんびん。
岡本くんがメッセージくれてて、誰よりも早く大人になりたがって岡本くんの周りにいた松ずん、うまくやりたいけどできなくてでもそれも笑顔でみんなとわかちあう相葉ちゃん、パンクかロックとフォークの融合してるニノ、すべてに無頓着なのにすべてにおいて最高のレベルで表現する大野さん、学ランリーゼントで今なら最強とか言うくせにすごく難しい英単語を覚えて大学卒業を目指す翔さん、ってな感じで。すごく良かった。ブレイクしたいっすってずっと言ってた彼らのブレイクは、まだこれからなのか、今もうその時なのかはわからないけど、この五人の巻き起こす嵐に巻き込まれるのはすごく心地いいみたいな、そういうことも書いてくださってて…。客観的な嵐さんは展示の中でここだけだし、嵐の中からじゃなくて、次元は違うけどある種私たちと同じ外からの唯一の文章の、その最後の部分読んだ時、この展示会で涙腺一番刺激されてしまった。この次の部屋でメモを取ってる人が見かけたからわたしもそうしたらよかったなあ。
次は絵の部屋。ここもコの字気味かな?嵐さんの書いたミッキーが、たぶん印刷だけど並んでる。ここはAMNOS順。相葉ちゃんのは鉛筆の下書き線もあった。あの大きさで見るとやっぱり大野さんのは線にブレがなくて綺麗なのがよくわかる。このメンバーミッキー絵を見ながらメモを取っていた方はなにをメモしていたのか知りたい…笑
その横は嵐さんが演じたドラマ・映画の原作漫画家さんが、嵐さん自身を描いてくれた新聞広告の大判。これも当たり前だけど原画じゃなくて残念。それでも新聞の判も大きくサイズ揃えてあるし新聞の枠とかないからやっぱりカッコ良い。実家にまだ貼って飾ってるから回収してこようかな笑 あと嵐四人が大野さんの展覧会の時に描いた彼の似顔絵が、大野さんの写真を挟んで松ずん、二宮さん、写真、相葉ちゃん、翔さん、の順でかな?飾ってあった。フリースタイル観に行ってないから初見!松ずんの絵はぼかしで影とかきちんといれてたし相葉ちゃんと翔さんはミッキーもだけど模写うまい!二宮さんはノーコメントで…笑 その下にはさらにその絵を大野さんが模写した展示。最初はなんで同じ絵のちょっといびつな絵があるんだろ?って思って母とわやわや話してたらスタッフさんが本人が描いたんですって教えてくれました。スタッフさん全体的に優しい。恐らく大野さんは壁に直接描いてるとおもう!四人の絵が飾られてる所とともに一枚大きな板になってたから、剥がしてほかの会場にも持っていけるはず!
次の部屋もコの字気味。やたらカラフルな2019年2月にLA行った時の撮影風景映像が真っ先に。たぶん自由にみられる全部の映像の中で一番長くて4分ちょっとくらい?集合アートボードの跳ねてるところの撮影風景もあったけど映像自体は無音。部屋全体にはBGM流れてるけど。全部の映像部分には尺表記してあってお優しかった☺️(どれも正しい尺は覚えてない笑)どぎついサーモンピンクみたいな壁の色で全体的に明るい、写真そのものを展示する部屋。LAで撮ったものが高そうな紙に印刷されてた!額装も1つずつあって光輝かしいスターのLAツアーって感じします。写真の中に個別ソロのエンドレスで青白い壁と水色の光の中でそよ風受け続ける五人の映像が飾ってあったのでどこからループするのかしばらく見つめてた笑 グラミー賞観に行った時の写真も混ざってた。でもこのLA撮影の背景と、コンサートのピンクジャケットじゃない衣装や小物のケバケバしさとのミスマッチやら髪の長さやらであんまり好きくなくて、俯瞰でサングラスかけた五人を撮影してるのとか以外はあんまりだったかな笑 そのまま、デビュー〜いままでの、お土産屋さんよろしくポストカード風に大量の写真が飾ってあるゾーンがあったんだけど、普通の横並びのと、カードスタンドにも縦横構わず挿さってるのもあるのに触っちゃいけないから首と腰がめっちゃ痛かった笑 しかもスタンドの方は無駄に何枚も同じのをさも売り物のように挿してあるの!笑 売ってないのに!!笑 仕事場以外で撮ったものも混ざってたみたいで、若めの頃の空港とかのもあった。ここの最後に、LAと箱根のプリクラ、箱根のお皿と犬のぬいぐるみ、ジオラマの気球とヘリがあった。ヘリちょうちっこいの。むしろこれを売ってくれ!って感じよ。嵐さんのサインもあったな。あれは何年のだったろう。箱根のプリクラは加工系のだからみんな目がでかくて顎がなくてエイリアンみたいだった笑 マジパンでつくられたみたいなケーキっぽいものはあれ何に使われたやつだろう…記憶…。会報で作った嵐さんのスノードームもあったけど一番上の段でかなり見にくかったよ!笑
写真ブースにもある壮大な嵐さんの右横にこのコーナー最後の家族旅行の五人がいて、入り口のところと同じ原寸大ちっく!大きいから爆笑も原寸大だしまたここで繰り広げられるアクリル板グッズ買うのやりとり笑
展示の写真に関しては、最初のコンサート裏のがクオリティ一番可愛くて欲しかった。このピンクの部屋の写真もチラチラ自然な一面のあったけど、見る姿勢がきついのもあって、ふうん…程度の感じ…笑 アイドルであっても裸体に関心ないから箱根の入浴写真も髪型キマってるなあ程度の感想でした笑
アクリル板家族に別れを告げて進む直線の細い廊下みたいなところは5×20の歌詞が星空に斜めにでっかく印刷されてる。文字が透明なぷくぷくシールみたいな加工されてて綺麗だった!大きくなったからこそ数え間違いのないあの5つの点はわざとだと思うの!って歌詞初見の母に熱弁しちゃったよ笑
その次から個々のコーナー!年齢順に並んでた!
大野さんのところは絵とダンス。入って左には絵の筆と、ベニヤに書かれた左手の縁取り完成版と、失敗の途中までの。ちゃんと失敗って書いてあるのが可愛い。実際に使ってたパレット三種類は何枚も重なってる使用済みペーパーと普通のプラスチックのと、透明なアクリルの薄い蓋みたいな四角いやつを使ってた。この蓋みたいなやつは本当に蓋だと思うのよ笑 筆も10本以上あったんじゃないかな。一列に並べてて、筆先円柱だったり平らなのから極細までたくさん。綺麗に洗ってあったし道具丁寧に使うの素敵だなと。奥には5×20コンサートのために振り付け練習する大野さん。いつものTシャツ着てた!笑 右にはちょう巨大なキャンバスにアクリルで書かれた自画像。2016年作ってあったかな。��野さんの展覧会ってたった3年前…?ん??こんなに大きいの描きたいんじゃ仕事してたら無理ねって母は言ってた。わたしはこんなに大きい絵を描いておける部屋が家にあるのかなって言ってた笑 あとたぶんモデペとか使って立体的になってるところもあって、わたしもまたすこーし絵が描きたくなってるタイミングだからまじまじと見てしまった。モデペ使うの苦手なんだよな〜。
次は翔さん。リリックができるまで!リリックを書く自宅のリビングを再現。流れる音楽は5×20のラップデモを翔さんが歌ってて新鮮でかっこよかった!歌詞が所々違うし天井近くには添削してるラップ詞の映像もあった。流れてるデモと実際のでは違う部分も。吹き込み歌声ラフなのもあってちょうかっこよかった。スノードームもあのサイズなんだなあって、集めたいと思ってたから参考になった。入って正面には、自宅リビングのテレビボードが再現されてて、ブース前でラップ仕上げる翔さんの映像が流れてるテレビの横に、アロマが置いてあって必死にかいだけど忘れちゃった笑 いい香りではあった!嵐ジェットの模型、グラミーのチケット、どこかの国の新聞紙のカレンダー、GQのトロフィー、こないだのしやがれ三人旅行のお写真、おそらく最初の日テレ嵐WEEKの看板?、知識不足でどなたかわからないけどイラストとフィギュアちっくなやつ、ヤッターマン関係のフィギュアと初紅白のスタンドとかが飾られてた。インテリアセンスはあるじゃん!って笑、かっこ良い横長の細い木目のテレビボードというか壁面で。おっとなー!って感じ笑
相葉ちゃんのコーナーのテーマがよく覚えてない笑 あんまりにのあいはあんまり裏感なかった笑 バズりNightの手作りTシャツと、ボクシングのグローブ、大野さんが作ってくれたGパン、ベストジーニストの盾、自転車ドラマの台本、ラブラブ愛してるの人形、とか。あ!子供の頃のお写真たくさんあって、お母さんに面影が似てるなあと思った。まだ一度も中華屋さんに行ったことないからご両親初見…。翔さんのとは別の嵐ジェットのもあったな。あの壁の絵は相葉ちゃんが描いたのかなあ?バイクを絵にしておいたって言ってたけど、それにしてはうまくない??プロの手よね…??笑
次の二宮さんの部屋のテーマは映画とゲーム。ゲームは触れるよ!とかっていう表記がそのテーマに沿ったところみたい。伝わりにくい!笑 報知映画賞のとか、日本アカデミー賞の。母と暮せばと検察側の罪人だったかな?作品ふたっつであんなにもらえるなんてすごいし受賞も大変…物量的に!最優秀主演男優賞のトロフィーにはさわれて、1.5kgあるって係りの人言ってた。撫でるだけじゃなくてしっかり触らせてあげたい!っていう二宮さんの言葉通り、さわったところがすごい擦れてるの笑 みんながさわったあれはこのあとどうするんだろう…ジャニーズ事務所に飾るのかな…絶対家に持ち帰らないよね…?笑 優秀賞に選ばれると小さいトロフィーと賞状がもらえて、最優秀だと金の縁取り幅がすごく広い賞状だった!そういう違いがあるのね〜。ただし、なんというか、まあ…賞を自慢するワンパッケージの二宮さんの原点!笑 翔さんとか大野さんのみたいな裏側が見たかったよ!!笑 いやまあほんとうに誇らしいけど!!なんならハマってるゲームのプレイ動画とか見たかった笑 でもなんだろな…やっぱり嵐さんがお休みしたら役者業が増えるのかな、とはこの部屋をみて思ったかな…。嵐さんが休む感じはこの展覧会では微塵も感じなかったんだけどね!
最後の松ずんのとこは通しリハを見て取ってる松ずんメモ。実物が少しあって、綺麗なのを選んだんだろうね〜って母が笑 男の子の字!っていう感じ。ジュニアの並びが汚いとか端的に書いてあるのがリアル。金剛山ってなんだろ?あとさすがまとまりがあって読みやすくて書き慣れてる感じした。それもそういうのは選んだのかな。実際に書いてる松ずんの映像と共に。後ろには何枚も重ねて拡大されたメモ。毎回素敵なコンサート作り出してくれてありがとうございます!あなたのおかげで私たちは安心して夢の世界に浸れます!!白むちエンジェル松ずんありがとう。
ここで最後の部屋に入る前の並ぶための部屋に。可愛い方の顔の壮大な自然になりすます嵐さんの一枚写真があって、衣装はキービジュアルの並んでる時のともちがうやつ。しっかりスーベニアのマグネットとクリアファイルになってます。可愛いお顔だったから思いのほかたくさんお迎えした笑 思い出してみたら山々や大自然になりすます入り口の並んでるとことスーベニアショップの上にいた寝そべったりしてる嵐さんは同じなんだけど、スーベニアにはなってないなって。顔は微妙だったからいいけど笑
一番最後の展示は恐らく1組ずつ見せてもらえる3分ちょっとのデビュー〜5×20までのコンサート切り取り映像部屋。斜めに5×20が掲示してあったところの背中がこのゾーン。この部屋に入るともう展示に戻れませんみたいに言われるからここまでは戻り放題だったのかな…?悔やむ…。最初のメンバーが説明してくれる部屋と同じ完全入れ替え制。私たちの時は1組ずつ通してくれてたけどどうなんだろう?母と二人きりの貸切!(知人に聞いたら別の組とも合わせて数組で見たそうなので貸切はタイミング次第みたい。)スタッフさんが説明してくれて、映像がはじまるの。BGMはバラードちっくなピアノメインアレンジのA・RA・SHI。はじめは、低い4〜5段の段差の最前列座ってみたけど首痛さ限界だから前から二段目に座って観た。ちょうど良い高さ。映像はAll the BEST!!1999-2019についてるやつの凝縮版ってかんじ。おそらく内容は違うとは思うけど…。10周年とかuntitled長めだった気がするよ?大宮SKもいたしポップコーンマンもいた!若い頃はギラギラしてるし最近のは行って観た記憶もある。曲がしっとりしてるからしんみりセンチメンタルな空気になってしまった。お休みがわかってるから。お休み…。淋しい…。でもお休みがなかったらこの展覧会にはならなかっただろうから意味のない仮定はもうしない。素敵な展覧会のシメだった。
最後の最後の出口の上には嵐さんの大好きだよ!by大野さんとか家に帰るまでがえきしびしょんだよbyニノ(恐らく)、俺たち全部一緒に旅してきたよinイングリッシュby翔さん、ありがとうまたねby松ずん、嵐大好き!by相葉ちゃん、みたいな一言メッセージと個々のサインで終わり!これは最後の部屋に入る前に並んでる時にじっくりみてられるんだと思うんだけど、なにぶん誰もいなかったからむしろ早く部屋に案内したそうなスタッフさんの思いを受けたこともあり笑、メモしてないからうろ覚えすぎて。途中からでも取れば良かったしそういうところくらいの予備知識入れていくべきでした!帰ってきてずっとそこ後悔。特に岡本くんのところ。ニノについてのコメントが大野さんに次いで的確だと思ったのにほぼ記憶にない…😭
スーベニアショップについたけどじっくりみたかったからスタッフさんに声かけてトイレに先に行きました。また戻るときに声かけてじっくりお買い物。
ノリタケさんのポストカードだけ買い忘れたんだけどそんなに広くはないから壁沿いに進んでいけば1巡すれば買い逃しは無いはず。友人に頼まれてたものも買い漏らしなく、母とわたし最大4個買えるから予備欲しいのは母にも協力してもらってお買い物。会場に向かうときすれ違うお買い物済ませた人の袋がやたら小さかったり薄くてみんななんでそんなに少なく買うの?わたしちょう買う気満々なのに!という意気込み通り9万ほど買いました。さらさら素材のビニール袋のサイズ3種類あって母は中を1袋で、わたしは大を二重という買物結果。それでも重くて持ち手切れそうだからスタッフさんに聞いたら二重までなんですって。小分けの袋も(小サイズの?)もらえたらしくそれは1枚まで。友人に渡すのに貰い忘れたよ…ごめにょ…。何円とかの有料でいいから丈夫にしたかったな。予定していた10万超えは無かった!笑 実物みたら意外と予備買いしなくていいやっていうのがあったりメンバーソロ写真は全員分買わなかった…ラグランTもBEAMSコラボも厳選しました。造り丈夫でわたしの中で有名なででにー公認なのにラグランの素材うすいし…笑 でも、11月ディズニー行くので着ていきたいと思います笑 母は一応翔さん推しを自認してるのに、ベアブリックもミッキーキーホルダーもラグランも、色とタッチから松ずん選んでました笑 特に松ずんのミッキーは一番お気に召してて楽しそうに選んでるとこ可愛かった☺️親馬鹿ならぬ子馬鹿です!花道真横の席になったとき、初めて真近で会えた通り過ぎる松ずんのスーパースターのきらめきにやられちゃったもんね、って納得させてた🤣笑 母が楽しめたことが一番嬉しくて良い展覧会だったよ!
お買い物の後に残されたフォトブースでは、ジオラマと嵐さんを自分で好きに撮るミニコーナーと、2箇所にいるスタッフさんが1組3パターンまで嵐さんと撮ってくれるコーナーがあった。スタッフさんのところは二箇所とも同じ写真だからどちらかでのみ。自分たち込みで撮ってくれたあと、嵐さんだけのも3枚撮ってくれました。言えば1組じゃなくて1人分ずつのカメラで撮ってくれたのかな。なかなか図々しく聞けないけど今度からは図々しく聞いてみよう…。あとメモ!コンサート行くときもメモ…はちょっと難しいけど!だって目の前には本物の嵐さんいるからね。
結局実際に通路の中に入ってから出るまでに3時間かけました。長いのかな。スーベニアショップお買い物後半はおそらくつぎの組先頭が追いついたのか混み合ったけどそれまで悠々だったので、結果集合時間間際に並んでラッキー。レジもほぼ空いてた。商品在庫も潤沢でむしろ常にたぷたぷになるようにマメにスタッフさんが品出ししてました。
六本木駅からの道順もわかりやすいしあの展示で1500円って安すぎる…と思うくらい楽しかったです。グッズ代で賄えるんだろうけどそれならもっとオリジナル写真欲しかったし、是非とも展覧会のパンフレットが欲しかった!惜しいよ嵐さん!笑 展覧会の図録って普通あるじゃない…?笑 あんなにも記憶に焼き付けなくちゃいけない時間は早々なくて集中してみたけどやっぱり覚えきれなくて。特に、ほんっとうに、岡本くんのところ…!どなたか岡本くんの寄稿全文メモされてないでしょうか…。
でもでも、大好きな母と一緒にかなりのんびりじっくり堪能できたので本当に満足です。腰や首が相当痛かったので帰り道に見かけたつるとんたんで食べられたのも良かった。母と行きたいなって思ってたので!
東京残すところ2ヶ月分と、各地回ったあともう一周してくれたら何度でも見に行きたいと思うほど素敵でした。ありがとうございました!
わたしと母の次の嵐さんとの花火は、ひとまずは10月ハロウィンのコンサート!母が良い席で観られますように✨🙏✨
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trumpq · 3 years
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【パトリック・バーン】 2021/2/19 11:34 JST
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https://www.tabletmag.com/sections/news/articles/the-thirty-tyrants
タブレットマガジン サーティータイランツ(※30僭主せんしゅ) アメリカのエリートが中国との取引を選択したことは、アテネとスパルタの歴史の中に前例がある。……
※続きで、記事の和訳をしてみた。けっこう長文。
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※オリジナル英文は元リンク参照。
サーティータイランツ(※30僭主せんしゅ) アメリカのエリートが中国との取引を選択したことは、アテネとスパルタの歴史の中に前例がある  2021年2月4日 リー・スミス による
『王子』の第5章で、ニコロ・マキアヴェッリは、征服した大国が戦争で敗北した人々をどのように扱うかについて、3つの選択肢があると述べた。第一は彼らを破滅させること、第二は直接支配すること、第三は「あなた方に友好的な状態を維持するために、少数者の状態を作り出すこと」である。
マキアヴェッリが最後の例として挙げるのは、紀元前404年の27年間の戦争の後、アテネを敗北させた際にスパルタが設立した友好的な政府である。すでに民主主義を軽蔑していたアテネの上流階級のエリートにとって、ペロポネソス戦争での敗北はスパルタのシステムが好ましいことを確認した。それは恒久的な召使階級、ヘロット、定期的に屠殺された彼らの人間以下のステータスを受け入れるためにそれらを条件とした上で、高奮発軍の貴族の支配であった。対照的にアテネの民主主義は下層階級にあまりにも多くの権力を与えた。親スパルタ派の寡頭制は、市民の権利を奪うためにパトロンの勝利を利用し、国内のライバルとの争いを解決し、彼らを追放して処刑し、彼らの富を没収することに成功した。
アテネの法律に不誠実で伝統を軽蔑するアテネ政府は「三十人の暴君」として知られており、その役割と機能を理解することは、現在のアメリカで何が起こっているのかを説明するのに役立つ。
前回のコラムでは、ニューヨーク・タイムズ紙のトーマス・フリードマン氏に、10年以上前のバラク・オバマ大統領就任1年目に彼が書いた記事について話を聞いた。彼の重要な記事は、アメリカのエリートが民主主義が自分たちのために機能していないと判断したまさにその瞬間を記録している。共和党のせいでアメリカ国民を蹂躙することができないと非難した彼らは、自分たちを豊かにしている関係を強化するために民主党に移った。
「グローバル化した世界で競争する必要性から、実力主義者、多国籍企業の経営者、東洋の金融業者、技術起業家は、共和党が何を提供するかを再考せざるを得なくなっている。原則として、彼らは党を離れ、現実的な連立ではなく、イデオロギー的な批判者の集団を残してきた」と、ある貿易コンサルタントはフリードマンに語った。フリードマンのコラムが発表されてから10年以上の間に、タイムズのコラムニストが特定した幻滅したエリートたちは、アメリカの労働者をさらに困窮させ、自分たちを豊かにしてきた。彼らが生きるようになった一言のモットーはグローバリズム、つまり、彼らがたまたま生計を立て、子供を育てている特定の社会の幸福に言及することなく、商業関係や社会的企業を構造化する自由であった。
グローバリスト企業を支えたのは、2001年に中国が世界貿易機関(WTO)に加盟したことである。何十年もの間、アメリカの政策立案者や企業クラスは、中国をライバル視していたが、フリードマン氏が述べたエリートたちは、啓蒙された中国の独裁政治を友人として、またモデルとしてさえ見ていた。なぜ彼らは権威主義的な政権と貿易をし、何百万ものアメリカの製造業の仕事を中国に送り込み、働くアメリカ人を困窮させたのだろうか。それは彼らを豊かにしたからです。彼らは、中国と取引する以外に選択肢がないと自分たちに言い聞かせることで、自分たちの良心を救ったのです。中国は大きく、生産性が高く、効率的で、中国の台頭は避けられない。それに、中国との取引で傷ついたアメリカの労働者は罰せられて当然だった。進歩のためには何が最善なのかを邪魔する反動的で人種差別的なイデオロギーの評論家を誰が擁護できるだろうか?
外国との戦争や不法移民を終わらせることと一緒に、これらの雇用をアメリカに戻すことは、ドナルド・トランプ大統領の大統領職の中心的な政策公約であり、2016年にトランプ氏が驚くべき勝利を収めた源でもある。トランプ氏は、企業や政界の確立された中国との貿易関係が一般のアメリカ人を売り渡したと主張したのは、ほとんど初めてではなかった。元民主党下院議員で1988年大統領候補のリチャード・ゲファードは、奴隷労働者を雇用している国家との貿易はアメリカの雇用を犠牲にし、アメリカの名誉を犠牲にすることになると警告した、重要だが最終的にはあまり影響力のない選出された民主党幹部や政策専門家のグループの第一線で活躍していた。トランプ氏の言うことを真に受けたのは、6,000万人以上のアメリカの有権者だけだった。
トランプ氏が「沼」と呼んでいるのは、最初は産業、機関、人物が無作為に集まっただけのように見えたが、それらが新大統領によって非難されているという事実以外には、何の共通点もないように見えた。しかし、トランプ氏の絶え間ないエリートへの攻撃は、彼らに集団的な自己認識と連帯のための強力な動機を与えた。彼らは、同じ偏見や憎しみ、文化的嗜好、消費習慣だけでなく、同じ重心である米中関係も共有している官民の利害の結びつきを代表していることがわかったのである。こうしてチャイナ・クラスが誕生したのです。
かつては、曖昧に見えた、あるいは存在しないように見えた関係が、トランプ氏の軽蔑と、トランプ氏を憎むエリートたちの相互の軽蔑の光の下で、鮮明になったのである。
10年前には、NBAのスーパースターであるレブロン・ジェームズとアップルのティム・クックCEOを同じファミリーアルバムに入れる人はいなかっただろうが、彼らは今、安価な中国の製造業(ナイキのスニーカー、iPhoneなど)と成長する中国の消費者市場のおかげで、素晴らしい富で結ばれている。デジタルサービスプロバイダーのテンセントとのNBAの15億ドルの契約は、中国の会社は、アメリカ以外のリーグの最大のパートナーになりました。感謝の意を込めて、これらの二股大使は無知な同胞に中国共産党の知恵を伝えた。NBAの幹部が香港の反体制派を擁護するツイートをした後、社会正義活動家のキング・レブロンはアメリカ人に「舌に気をつけろ」と言った。「たとえそうであっても、我々には言論の自由がある。それは多くのネガティブなことをもたらすことがある」とジェームズは言った。
トランプ氏が米中関係から贅沢な利益を得たアメリカ人に圧力をかけたため、これらの奇妙な相棒たちは、マルクス主義者が階級意識と呼ぶものを身につけ、反撃のために団結し、中国の後援者との関係をさらに強固なものにした。今では、これらの異質なアメリカの機関は、中国共産党が奴隷労働者収容所の囚人にどんな恐怖を与えようとも、中国のスパイサービスや人民解放軍が国家安全保障にどんな脅威を与えようとも、中国共産党からの小切手を現金化することについての慎重さや恥ずかしさの感覚を失った。大西洋評議会、アメリカ進歩センター、イーストウエスト研究所、カーターセンター、カーネギー国際平和基金、ジョンズ・ホプキンス高等国際問題研究所などのシンクタンクや研究機関は、中国の資金を食い物にしていた。世界的に有名なブルッキングス研究所は、中国の通信会社である華為技術を賞賛する中国の華為企業が資金提供した報告書を公表することに何の抵抗もなかった。
中国がアメリカの主要な研究大学、例えばスタンフォード大学に58,000万ドルのような数十億ドルを提供したことで、アメリカの法執行機関は、機密研究を盗むための中国の防諜活動に警告を発していた。しかし、これらの大学とその名の知れた教員は、実際にはその研究を販売するビジネスを行っていた。その多くは米国政府から直接支払われていた。
実際、学界の中国共産党とのペイ・フォア・プレイ取引の多くは、特に微妙なものではなかった。2020年6月には、1500万ドルの研究助成金を受けたハーバード大学の教授が、「中国の科学開発、経済繁栄、国家安全保障を促進する」ために、「ハイレベルな科学的才能を募集し、育成する」ために、中国共産党の機関に代わって月5万ドルの仕事をしていたと嘘をついたとして起訴された。
しかし、ドナルド・トランプ氏が米国と中国を切り離すことが、自分を憎み、米国の雇用を海外に送り出した寡頭制を解体する方法だと考えていたとしても、そのビジョンを実行に移すことはできなかった。米国のエリートの腐敗の原因、中間層の貧困化の理由、米国の平和に対する内外の脅威を正しく特定した後、彼はアメリカ人に彼を選んで戦ってもらうように頼んだ戦争に勝つためのスタッフを配置し、準備をすることに失敗した。
そして、中国がチャイナクラスの力の源であることは事実だったので、武漢から出てくる斬新なコロナウイルスは、そのクーデターのためのプラットフォームになりました。つまり、アメリカ人は反民主主義的エリートの餌食となり、コロナウイルスを使ってアメリカ人の気力を奪い、中小企業を荒廃させ、盗み、焼き、殺すのが自由な暴徒に弱いままにし、子供たちを学校から遠ざけ、死にかけている人たちを愛する人たちの最後の抱擁から遠ざけ、アメリカの歴史、文化を冒涜したのだ。そして、アメリカの歴史、文化、社会を冒涜し、普通のアメリカ人が実際にはエリートの民間部門と公共部門の代理人がすでに用意していた地獄に値する理由を説明するために、この国をシステム的に人種差別主義者として中傷している。
約1年の間、アメリカの役人たちは、中国経済がアメリカの上に乗っかっている間に、より多くの権力を自分たちに横領するという唯一の目的のために、意図的に我々の経済と社会を荒廃させてきた。中国の封鎖は結果の違いとは何の関係もない。封鎖はウイルスの蔓延を抑えるための公衆衛生上の措置ではない。だからこそ、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事やシカゴ市長のローリ・ライトフット氏のように、長期にわたる封鎖を繰り返している民主党幹部は、トランプ氏が無事に去った今、直ちに封鎖を再開させることが急務だと公に表明しているのだ。
民主党の役人が意図的に命を破壊し、老人ホームで高齢者に感染させるために病人を送り込むことで何千人もの命を奪ったことは、アメリカ版「三十人の暴君」とは無関係である。仕事は、トランプを倒すためにコロナウイルスの犠牲者を増やすことであり、彼らは成功した。アテネの反民主主義派と同様に、アメリカの優秀な人材はとっくの昔に道を失ってしまった。30人の暴君の先頭にいたのはクリティアスであり、ソクラテスの最高の弟子の1人であり、詩人であり、劇作家であった。彼は体制の怒りからソクラテスを救うのを助けたかもしれないし、まだ哲学者は彼の方法、すべてに質問するために、伝統のためのクリティアスの広範囲の軽蔑を供給したことを後悔したようである。権力を握った後、クリティアスはアテネの彼の虚無主義を回し、都市を破壊した。
----- アメリカのエリートと中国の間の毒された抱擁は、約50年前、ヘンリー・キッシンジャーが、当時敵対していた2つの国の間に関係を開くことで、中国とより脅威的なソ連の間の溝の拡大を暴露することになるだろうと考えたときに始まった。2つの共産主義の巨人の間の衝突の中心にあったのは、ソ連の指導者がスターリンを拒絶したことであり、これを中国はソ連共産主義体制の終焉の始まりと見なし、彼らが犯してはならない過ちであった。
一方、キッシンジャーの地政学的な作戦は、彼の歴史的遺産の礎となった。また、キッシンジャーは中国の高官にアクセスを売る大金持ちにもなった。また、キッシンジャーは、ビル・クリントン政権の国防長官ウィリアム・コーエンのように、他の元高官の政策立案者が自らの対外影響力を利用した身売り作戦に従事する道を開拓した。コーエングループは、4つの海外事務所のうち2つを中国に構えており、トランプ前国防長官のジェームズ・マティス氏をはじめ、多くの元高官が参加しているが、彼は最近、社説でトランプ政権の中国に対する「我々と一緒か、我々に反対か」というアプローチを批判した際に、コーエングループでの仕事を公表しなかった。「米国の同盟国やパートナーの経済的繁栄は、北京との強力な貿易・投資関係にかかっている」と書いたマティスは、文字通り、まさにそのような立場を取るために中国から金をもらっていた。
しかし、1972年にリチャード・M・ニクソン大統領と一緒に欧米人が当時北京と呼んでいた中国の首都を訪れたとき、キッシンジャーが元アメリカ政府関係者のために中国を換金地にするとは考えられないだろう。「中国人は、毛沢東が死ななければ開国できないと感じていた」と、トランプ元政権関係者は言う。「ニクソンとキッシンジャーがいた時には毛沢東はまだ生きていたのだから、1979年に鄧小平の指導の下で始まったような改革を彼らが思い描くことはできなかっただろう」。しかし、1980年代になっても中国は米国と競争していたわけではない。中国が商業的なライバルになったのは1990年代に入ってからであり、「中国に貿易上の最恵国としての地位を与えることについて毎年議論が行われていた」という。
冷戦後の秩序の首席広報担当者はフランシス福山であり、彼は1992年の著書『歴史の終わり』の中で、ベルリンの壁が崩壊したことで、西欧の自由民主主義が最終的な政府の形になったと主張した。福山がベルリンの壁崩壊後に間違っていたのは、政治形態の強さの評価ではなく、彼の哲学的モデルの深さであった。福山は、半世紀近く続いた超大国の睨み合いが終わったことで、対立する政治モデルをお互いに対立させていた歴史的弁証法が解決されたと信じていたのだ。実際には、弁証法はまた別の方向に転じた。
ソ連で共産主義を破った直後、アメリカは生き残った共産党に新たな息吹を吹き込んだ。そして西洋の民主主義原理が中国共産党を変質させる代わりに アメリカの権威が東洋のテクノ独裁主義の味を手に入れたのです。ダイアン・ファインスタイン氏は、キッシンジャー氏に次いで、その後の20年間、米中関係を牽引した第二の影響力を持つ役人となった。
1978年、サンフランシスコ市長に就任したばかりのファインスタインは、当時の上海市長であり、後に中国の総統となる江沢民と親交を深めました。アメリカのハイテクの中心地の市長として中国との結びつきは、成長を続けるアメリカのハイテク産業に中国からの投資を呼び込み、中国を世界第3位の経済大国にしました。また、江氏との提携は、彼女の投資家である夫のリチャード・ブルムを大金持ちにした。上院議員として、彼女は中国の人権侵害を合理化して中国の最恵国待遇の恒久的な貿易地位の確立を推し進め、一方、友人の江氏は権力を強化し、天安門広場に戦車を送り込んで共産党総書記になった。ファインスタインは彼を擁護した。"中国には地元の警察がいなかった」と、ファインスタイン氏は江氏が彼女に語ったという。「それ故に戦車を送った。しかし、それは過去のことだ。人は過去から学ぶ。繰り返すことはない。中国は教訓を得たと思う」とカリフォルニア州の上院議員は安心して説明した。
しかし、実際には過去は、ワシントンのファインスタイン議員の聴衆に別の話を伝えるべきだった。米国はモスクワと貿易をしたり、ロシア人が多額の選挙献金をしたり、配偶者とのビジネス・パートナーシップを結んだりすることを許していなかった。冷戦時代のアメリカの指導者たちは、そのような行為がモスクワへの扉を開き、危険な方法でアメリカの政治や社会に直接影響を与えることを許してしまうことを理解していた。彼らの工場で私たちの商品を製造したり、私たちの商品を購入して海外に出荷したりすることは、技術や知的財産を脆弱なものにしてしまうことになる。
しかし、それは国家安全保障を危険にさらすだけではなく、アメリカの価値観に反するシステムにアメリカをさらすことにもなっていたのだ。この期間を通して、アメリカは、私たちが考えているソビエトに対する考え方とは反対の立場で自分たちを定義していた。ロナルド・レーガンは、ソ連を「悪の帝国」と呼んだことで軽率だと思われていたが、第二次世界大戦末期から 1990 年までの通商・外交政策では、これがコンセンサスとなる立場であったことが反映されていた。
実業家のアルマンド・ハマーが有名だったのは、彼がモスクワと取引をしていたアメリカ人だったからである。彼の視点が役に立ったのは、ソ連社会、政治、ビジネス文化に関する彼独自の洞察力がアメリカのメディアとよく共有されていたからではなく、彼が政治局がアメリカの聴衆に広めたいと思っている見解を提示していたことが理解されていたからだ。今日、アメリカには何千人ものアーマンド・ハマーがいて、そのすべてが彼らの富、名声、権力の源を主張している。
それは、1994年にビル・クリントンが人権を貿易の地位から切り離すことを決定したことから始まった。彼は、ジョージ・H・W・ブッシュ政権とは対照的に、人権に焦点を当てることを約束してホワイトハウスに入り、就任2年後に顔を上げた。クリントン氏は「我々の関係をより大きく、より生産的な枠組みに置く必要がある」と述べた。アメリカの人権団体や労働組合は愕然とした。クリントンの決定は明確なメッセージを送った、と当時のAFL-CIO会長レーン・カークランドは言った。「アメリカが民主主義と人権について何を言おうと、最終的な分析では利益であって、人ではなく、最も重要な問題である」。当時の上院院内総務ジョージ・ミッチェル氏のような一部の民主党員は反対し、ジョン・マケイン氏のような共和党員はクリントン氏の動きを支持した。クリントンの国家経済会議のトップであるロバート・E・ルービンは、中国は「これまで以上に大きく、より重要な貿易相手国になるだろう」と予測した。
それから20年以上が経過した今、中国の技術をアメリカの技術から切り離そうとするトランプ政権の措置に反対してロビー活動を行ったアメリカの産業や企業の数は、相反する価値観や慣行を主張する2つのライバルシステムがどれだけ密接に統合されてきたかを示す驚異的な指標となっている。フォード、フェデックス、ハネウェルなどの企業や、華為にチップを販売し続けるために争ったクアルコムなどの半導体メーカーは、片足をアメリカに、もう片足をアメリカの地政学的に重要なライバルであるアメリカにしっかりと植え付けて存在している。両者のビジネスを守るために、彼らは中国を競争相手と呼ぶことで、危険なライバルを後押ししている自分たちの役割を隠蔽するために、この問題をソフトに売り込んでいるのだ。
アメリカのほぼすべての主要産業が中国との利害関係を持っている。ウォール街、シティグループ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーから接客業に至るまで。マリオットホテルの従業員が解雇されたのは、彼がチベットについてのツイートを気に入ったことに中国当局が異議を唱えたためだ。彼らは皆、中国共産党のルールに従うことを学んだ。
ランプ政権の元幹部、ロバート・スポルディング元退役軍人は、「中国に縛られていない人に聞いた方がいい」と言う。
当然のことながら、かつては頼りにされていた共和党の米国商工会議所は、トランプ氏の中国政策に反対する先頭に立っていた。関税案だけでなく、パンデミックが発生した場合でも、米国企業が重要なサプライチェーンを別の場所に移動し始めるよう求めたのだ。全米防衛産業協会は最近、防衛関連の請負業者が特定の中国の技術を使用することを禁止する法律に不満を表明した。同団体のスポークスマンは「連邦政府と仕事をしているすべての請負業者は、それを止めなければならないだろう」と述べた。
トランプ政権でさえも、タカ派と融和主義者に分かれており、前者は『パンダハガー』と皮肉っぽく呼ばれていた。トランプ政権の高官の大半は後者の陣営に属しており、特に元ハリウッドのプロデューサーであるスティーブン・ムニューシン財務長官はその中でも特に注目されていた。映画業界は、中国が知的財産を盗んでいると最初に声高に訴えていたが、最終的には北京と手を組むようになり、北京をなだめるようになった。スタジオは、中国共産党のレッドラインを守らずに、中国の巨大な市場に参入することはできません。例えば、「トップガン」の続編では、パラマウント社がトム・クルーズの「マーベリック」のジャケットに台湾と日本のパッチをぼかして中国で公開することを提案したが、中国共産党の検閲官は、世界のどのバージョンでもパッチを表示しないようにと主張した。
トランプ政権時代には、「中国との疑う余地のない協力を続けようという非常に大きな後押しがあった。反対側には、反発を望む少数の人々がいた」とスポルディング元顧問は言う。
アップル、ナイキ、コカ・コーラは、ウイグル強制労働防止法に反対するロビー活動までしていた。トランプ大統領就任最後の日に、マイク・ポンペオ国務長官は、米国が「中華人民共和国が中国の新疆ウイグル自治区で、ウイグル族のイスラム教徒やその他の少数民族・宗教団体のメンバーを標的に、大量虐殺と人道に対する犯罪を犯していると判断した」と発表した。2020年のオーストラリアの調査によると、ナイキ、アディダス、ギャップ、トミー・ヒルフィガー、アップル、グーグル、マイクロソフト、ゼネラルモーターズなど、ウイグル人の強制労働力を使用している多くのアメリカの主要ブランドがジェノサイドに加担していることになる。
基本的人権や民主主義を軽視している国が、アメリカの産業界から直接資金を提供され、アメリカ国民のものであるべきアメリカ政府の研究や技術の成果を特権的に利用できるようにすべきではないという考えは、党派的な考えとは言い難く、ドナルド・トランプ氏とはほとんど関係がない、あるいは関係がないはずである。しかし、歴史的な記録を見れば、アメリカと中国のエリートの融合はトランプ政権時代に頂点に達していたことがわかるだろう。ミッチ・マコーネル上院共和党党首の造船会社の億万長者の義父であるジェームズ・チャオ氏は、大学の同級生の江沢民氏をはじめとする中国共産党との関係から大きな利益を得ている。チャオ家からの贈り物は、マコーネルを、最も裕福な上院議員のリストの中で、ファインスタイン氏よりも数段下の地位にまで押し上げました。
トランプ憎しのメディアの津波に乗って、チャイナクラスは国家機関や安全保障官僚の中でその力を固めた。1990年代後半から続いている中国共産党政権の最悪かつ最も脅威的な側面への対応は、早送りになっていた。ナイキが中国の奴隷労働収容所でスニーカーを作っていたという話は、もはや流行らなくなった。中国がアメリカの科学機密や軍事機密を盗み、シリコンバレーで大規模なスパイ活動を行い、エリック・スワールウェルのような下院議員を危険にさらし、アイビーリーグのトップ教授に多額のリテイナーを払い、知的窃盗のプログラムを組織的に実施している、あるいは何らかの形で自国の国民や近隣諸国、さらにはアメリカの生活様式に危険をもたらしているというニュースは、トランプ支持のプロパガンダとしてミュートされ、却下された。
中央情報局(CIA)は、アメリカの制度を弱体化させようとする中国の努力を公然と保護していた。CIAの経営陣は、情報アナリストをいじめて、中国の影響力と私たちの政治プロセスへの干渉についての評価を変えるようにして、彼らがトランプ氏の政策に同意しない政策を支持するために使用されないようにしたのです。アメリカを守ることがCIAの経営陣にとって最も急務なことではないのは当然のことである。
中国の行動を実際に理解している人たちにとっては、党派性は明らかに二の次の関心事だった。中国の行動は、アメリカの中核的な安全保障機関がそれを真剣に受け止めていないように見えたことと同様に、真に憂慮すべきものであった。「1980年代までは、共和制政府の形態に反する考えを持つ外国勢力の利益を推進する人々は排除されていた」と、オバマ政権の元情報当局者は言う。「しかし、グローバリズムの出現で、彼らは中国を言い訳にし、自分たちの好みに合わせて情報を曲げた。ブッシュとオバマの時代、標準的な評価は、中国は青水軍を作る気がないというものだった。それは彼らの見方には不都合だった。中国は現在、第3の空母を生産中である。」
トランプ氏を憎むことは、彼らの政治的な言い訳になっているが、アメリカの安全保障と国防の確立は、中国を見て見ぬふりをすることに自分たちの利益を持っていた。ジョージ・W・ブッシュの「対テロ戦争」から始まった軍事作戦に人、金、名声を浪費してきた20年間は、米国にとって戦略的価値が低いことが証明されている。しかし、中東の殺戮現場にアメリカ人を派遣して安全を確保することは、北京にとって大きな利益となっている。先月、中国のエネルギー大手である善華は、イラク経済の低迷に乗じて、5年間の石油供給(日量13万バレル)に20億ドルを支払った。価格が上がれば、この取引で中国は石油を転売することができる。
アフガニスタンでは、大規模な銅、金属、鉱物の鉱山は、アメリカ軍が表向きの安全を確保しているが、中国企業が所有している。また、アフガニスタンは新疆ウイグル自治区と国境を接しているため、習近平は「米国がアフガニスタンから軍を撤退させた後、アフガニスタンやパキスタンの辺境に位置するテロ組織がすぐに中央アジアに侵入してくるのではないか」と懸念している。言い換えれば、米軍がアフガニスタンのような場所に海外展開しているのは、中国の「ベルト・アンド・ロード構想」のための安全保障よりも、アメリカの利益を守るためである。
「ソ連とのように中国とは対立しているわけではないという考えがある」とオバマ前大統領は言う。「しかし、我々はそうなっている問題は、民主党を中心としたアメリカの既成政党のほぼすべてが、断固として反対側にあるということだ。」
------ 2019年の夏の終わり頃、トランプ氏はホワイトハウスでの2期目に向かっているように見えた。経済が急騰し、失業率が記録的な低水準になっただけでなく、彼はまさに彼が選んだフィールドで対立候補と対決していたのだ。トランプ氏の北京との貿易戦争は、トランプ氏が本気でアメリカ企業にサプライチェーンの移動を迫ろうとしていることを示している。7月には、デルやHPのようなアメリカのトップテック企業が、生産の大部分を中国国外にシフトすると発表した。アマゾン、マイクロソフト、アルファベットもまた、製造の一部を他の場所に移す計画を立てていると述べた。
武漢の住民が通りを埋め尽くし始めたのは、2019年の6月下旬と7月上旬、まったく同じ瞬間だった、武漢の1100万人の健康と繁栄に責任を持つ役人が裏切ったことに怒りを覚えた。彼らは病気になり、病気になるのを恐れていた。高齢者は息を切らした。行進する人たちは、「毒されたくない、新鮮な空気を吸いたい」という横断幕を掲げていました。親たちは子供たちの命を心配した。病人が免疫系と神経系に永久的なダメージを受けていることを恐れていた。
当局はソーシャルメディアのアカウント、写真、抗議のビデオを検閲し、おとり捜査官はトラブルメーカーを監視し、最も声の大きい者を拘留した。企業は閉鎖を余儀なくされ、抗議者が隠れる場所はどこにもなかった。何人かはバンで運び出された。彼らは当局から「公安機関は悪質な扇動や挑発などの違法な犯罪行為を断固として取り締まる」と警告を受けていた。
当時、武漢の住民を街頭に送り出したのは、COVID-19ではなかった。2019年初夏、武漢の公衆衛生を脅かしたのは大気汚染の疫病だった。これは、アメリカの悲惨な最後の年の物語のこれまで語られてこなかった部分である。
大気を汚染するゴミの山に対処するため、当局はゴミ焼却場の建設を計画した(2013年、武漢では5つの焼却施設から危険な汚染物質が排出されていることが判明した)。他の都市でも同様に、2007年のシアメン、2015年の上海、2016年の成都、2017年の清原など、大気汚染に対する抗議行動が街頭で行われたが、その都度、中国共産党指導部にパニックの波が押し寄せた。不安が次から次へと広がり、14億人の国全体が制御不能に陥ったとしたらどうだろうか。
中国共産党は、騒動が流行らないようにする方法は、隔離することだと学んでいた。中国共産党は、中国の少数民族であるチベット人、そして最近ではトルコ系の少数民族であるイスラム教徒のウイグル人を、大規模な検疫や監禁によって無力化することに特に長けていたが、これは電子監視ネットワークによって管理され、刑務所や奴隷労働収容所への道を開いた。2019年までには、中国のウイグル人の悲惨な運命は、彼らの強制労働から大きな利益を得ている多くの人々の間でも、心からの関心事となっていたのか、それとも単に広報活動を重視していただけなのかを問わず、関心事となっていた。
新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)は、イランとほぼ同じ大きさの中国北西部に位置し、石炭や石油、天然ガスなどの資源が豊富な地域である。パキスタンと国境を接する新疆は、ベルト・アンド・ロード構想の重要な供給ルートの終着点であり、世界的な中国の利権圏を創造するための1兆ドルのプロジェクトである。BRIの潜在的な混乱は、中国の重要な利益への脅威を構成する。習近平は2014年4月、ウイグル族の戦闘員が駅で150人以上を刺した事件を、取り締まりの機会と捉えた。
「壊滅的な攻撃を備えよ」Xi は警察官および軍隊に言った。彼の副官は、一斉に命令を出した。「全員を切り上げろ」との命令が下された 情けをかけた役人は自ら拘留され、屈辱を受け、「新疆のための党中央指導部の戦略」に背くための手本とされた。
2019年11月のニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、中国当局が最も心配していたのは、省外の学校から帰宅したウイグル族の学生たちだった。学生たちは「国全体に広く社会的なつながりを持っていた」し、当局が恐れていた『影響力』が『広く、根絶するのが難しい』ソーシャルメディアを使用していた。任務は、収容所内で実際に起こっていることのニュースを隔離することだった。学生が愛する人はどこにいるのか、何があったのかと尋ねると、当局は「彼らの親族はイスラム過激主義の『ウイルス』に『感染』しているので、隔離して治療しなければならない」と学生に伝えるように助言された。
しかし、中国の封鎖政策の対象となったのは、テロ攻撃を実行する可能性の高い若い男性だけではなかった。文書によると、当局者は「暴力を振るうには年を取りすぎていると思われる祖父母や家族でさえも免れない」と言われたという。
2019年秋に本物のウイルスがヒットしたとき、中国当局は同じプロトコルに従い、問題を起こす可能性のある者だけでなく、武漢のすべての人を隔離し、わずか数ヶ月前に同じ都市で鎮圧したものよりもさらに大きな世論の反発を避けることを望んだ。
病気ではない者を隔離するロックダウンが、これまで公衆衛生対策として採用されてこなかったのには、それなりの理由がある。都市、州、または国の主要メンバーは、彼らが大規模な人口に集団的な罰を課していることを示すために意味がない限り、自分自身を投獄しない。政治的抑圧の手段として広く認知されているため、これまで公衆衛生対策として使われたことはなかった。
2019年12月末、中国当局は、新しいウイルスに言及したソーシャルメディアアカウントのロックダウンを開始し、それを警告したり、同僚とそれについて話したりした医師は叱責され、COVID-19に感染したとされる別の人が死亡しました。武漢を出入りする国内旅行はすべて停止されました。もし封鎖の目的が感染の拡大を防ぐことだったとすれば、国際便が継続していたことは注目に値します。むしろ、ソーシャルメディアの検閲と同様に、国内旅行の禁止は、政府の失態が中国全土に広がらないようにし、大規模な、おそらく制御不能な不安を招くことを防ぐためのものだったように思われる。
6月と7月に武漢の通りが埋め尽くされたのは、ある都市の人口を蝕む焼却炉の計画を隠していた当局の致命的な無能さに抗議するためだったとしたら、中国全土を蝕む運命にある呼吸器疾患の原因が、当局が主張するような湿った市場で起こった自然の偶然ではなく、中国共産党の武漢ウイルス研究所であることを知ったとき、中国国民はどのように反応するだろうか?
1月、トランプ政権の元国家安全保障副顧問マット・ポッティンジャー氏は英国当局者に、最新のアメリカの情報によると、COVID-19の最も可能性の高いソースは武漢のウイルス研究所であると語った。ポッティンジャー氏の発言を報じた数少ない欧米の報道機関の一つである英紙デイリー・メールによると、ポッティンジャー氏は、病原体が漏洩か事故によって逃げ出した可能性があると主張した。
1月に発表された国務省のファクトシートによると、米国は「武漢の研究室内の数人の研究者が2019年秋、最初に確認された感染例が発生する前に発病したと信じるに足る理由がある」としている。ファクトシートはさらに、中国政府の研究室が2016年からCOVID-19に最も類似したコウモリコロナウイルスの研究を行ってきたことを説明している。少なくとも2017年以降、WIVは中国軍に代わって機密研究を行ってきた。「米国は長年にわたり、中国の過去の生物兵器作業について公に懸念を表明してきたが、��京は生物兵器禁止条約の下で明確な義務を負っているにもかかわらず、文書化も実証もしていない。」
パンデミックが武漢の湿った市場で始まったのではないという証拠は、北京が1月23日に封鎖を実施した数日後の2020年1月に早くも発表されている。イギリスの医学誌「ランセット」によると、最初のものを含む41例のうち13例は市場との関連性がなかったという。5月には中国の疾病管理・予防センターの責任者が、COVID-19と湿潤市場を結びつけるものは何もなかったことを確認した。「新型コロナウイルスは、市場で発見されるずっと前から存在していた」と、中国の関係者は述べた。
ランセットの報告の後、トランプ政権に近い共和党当局者は、北京の公式アカウントに異議を唱えた。「我々はそれがどこで発生したかを知らないし、我々はそれの底を取得しなければならない」上院議員トム・コットンは2月に言った。「また、その食品市場から数マイル離れたところには、中国唯一のバイオ安全レベル4のスーパーラボがあり、ヒト感染症を研究していることも知っている。」コットン氏は、中国は二枚舌で不誠実だったと述べた。「私たちは、少なくとも証拠が何を示しているのかを確認するために質問をする必要があります。中国は今、その質問に対して何の証拠も提示していない」とコットン氏は述べた。
アメリカのマスコミは、コットンの答えを探す姿勢を軽蔑した。ジェフ・ベゾスのワシントン・ポスト紙は、コットンは「専門家によって何度も否定されてきた陰謀論の火種を撒き散らしている」と主張した。トランプ氏は、コロナウイルスが武漢の研究室で発生したものであると確信していると大統領が発言した時、アメリカのスパイサービスと矛盾していると嘲笑された。テッド・クルーズ上院議員は「パンデミックの起源についての明白な疑問を否定することで、マスコミは中国共産党のプロパガンダを作り出すために、ジャーナリズムのすべてのふりを放棄している」と述べた。
昨年の冬以来、トランプ氏とGOP当局者が行っていたのと同じケースを主張したニコルソン・ベイカー氏によるニューヨーク・マガジンの記事が1月に発表されたことは、有益な疑問を投げかけている。なぜジャーナリストたちは、北京のコロナウイルスの起源についてのトランプ政権の懐疑論を自動的に否定しようとしたのだろうか?なぜ選挙後まで待って、中国共産党の話が偽りであるという証拠の公表を許したのか。確かに、メディアはバイデン氏を好んでおり、何としてでもトランプ氏を追い出そうとしていたが、中国とCOVID-19についての真実をアメリカ人に伝えることが民主党の選挙にどのような影響を与えるだろうか?
中国はアメリカのマスコミに多くの友人を育ててきたからこそ、マスコミは中国政府の統計を素直な顔で伝えている。しかし、重要なのはこの事実である。中国共産党のナラティブを正当化する際に、メディアは主に中国のためではなく、中国から権力、富、威信を得ているアメリカ人階級のために報道しているのだ。いや、北京は悪者ではなく、国際的に責任ある利害関係者なのだ。実際、私たちは中国のリードに従うべきだ。そして3月までには、トランプ氏が最初に同意したことで、アメリカの当局者は、歴史上、独裁大国が自国民を黙らせるために使ってきたのと同じ抑圧的な措置をアメリカ人にも課した。
やがて、親中派の寡頭政治家たちは、封鎖がもたらした恩恵の全容に気づくようになった。ロックダウンは主要な寡頭政治家をより豊かにし、ベゾス単独の場合は850億ドルもの富を得たが、その一方でトランプ氏の中小企業基盤を困窮させた。市や州の当局は、不定法な規制を課すことで、独裁政治を正常化したのである。そして、少なくとも、アメリカの組織には、代議員の3分の1しか選ばれていない候補者に指名を与え、大統領選挙期間中は地下室に閉じ込めておくという、もっともらしい理由があった。しかし、ある意味では、ジョー・バイデンは、数十年続いた米中関係の軌道を正常に戻すことを意味していたのである。
----- バイデン氏の当選後、中国の外相は米中関係のリセットを求めたが、中国の活動家はバイデン氏の対中政策はすでに決まっていると言う。「私はバイデン政権に非常に懐疑的だ。なぜなら、彼が中国を21世紀のウイグル人の大量虐殺である正常な状態に戻すことを許すのではないかと心配しているからだ」と、ある人権活動家は選挙後、ニューヨーク・タイムズ紙に語った。バイデン氏が大統領になったことで、ある人権活動家は「ホワイトハウスに習近平氏が座っているようなものだ」と語った。
11月には、北京政府に近い中国のシンクタンクのトップが行った公開演説を記録したとするビデオがソーシャルメディア上で流通した。「トランプ氏は我々に対して貿易戦争を仕掛けてきた」と中国の聴衆に語った。「なぜ我々は彼に対処できなかったのか?1992年から2016年までの間、我々は常に米国との問題を解決してきたのはなぜか?それは、我々には上に人がいたからです。アメリカの中心的な権力の輪の中に、我々には古い友人がいるからです」と述べた。感謝する群衆は彼と一緒に笑った。「過去30~40年の間、私たちはアメリカの中心的な輪を利用してきました」と彼は続けた。「私が言ったように、ウォール街は非常に大きな影響力を持っています...私たちはかつてウォール街に大きく依存していました。問題は、2008年以降、彼らが衰退していることだ。最も重要なのは、2016年以降、ウォール街はトランプ氏をコントロールできなくなったことです...米中貿易戦争では、彼らは助けようとしました。アメリカの友人は、彼らは助けようとしたが、助けられなかったと言っていました。バイデンが選挙に勝った今、伝統的なエリート、政治的エリート、既成政党は、ウォール街と非常に密接な関係を持っています」
本当だろうか?ジャネット・イエレン財務長官がウォール街の聴衆の前で演説しただけで稼いだ小金は公の記録である。しかし彼女は先月の公聴会で北京に厳しい言葉を浴びせ、中国共産党のウイグル人に対する『恐ろしい人権侵害』を批判した。しかし、バイデン氏が国家安全保障のトップポストに指名した人物の履歴書は、別の話を物語っている。次期国家情報長官のアヴリル・ヘインズと国務長官のアントニー・ブリンケンは、選挙の直前に中国共産党のための仕事をウェブサイトから削除したWestExecというベルトウェイの会社で働いていた。
ペンタゴンの3番手に抜擢されたコリン・カール氏は、スタンフォード大学の研究所に勤務していた。この研究所は北京大学と提携しており、元中国共産党のスパイチーフが運営する学校で、欧米の諜報機関からは安全保障上のリスクがあると長い間見られていた。
アメリカ進歩センターのシンクタンクの責任者として、バイデンが管理予算局の長官に指名したニーラ・タンデンは、中国共産党の「政策と権威に対する潜在的な反対の情報源を共謀して無力化し、中国共産党の「海外の中国社会、外国政府、およびその他の行為者に影響を与え、北京を支持する行動を取るか、または立場を採用する」ための隠れ蓑として創設された米中交流組織と手を組んでいた。
バイデンの大統領人事特別補佐官トーマス・ジマーマンは上海社会科学院の研究員で、中国の国家安全保障省との関係があるとして欧米の諜報機関から注目されていた。
リンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使は、ジョージア州サバンナで開催された中国政府が出資する孔子学院で2019年の講演を行い、アフリカにおけるグッドガバナンス、ジェンダー・エクイティ、法の支配を推進する上での中国の役割を称賛した。「中国がこれらの価値観を共有できない理由はない。実際、中国はアフリカ大陸に強い足跡を残していることから、これらの理想を広めるためのユニークな立場にある」と述べた。
次期司令官の家族は、中国軍とつながりのあるビジネスマンから500万ドルの無利子融資を受けたと報じられ、バイデンの息子ハンターは中国のビジネスパートナーを『中国のスパイ長』と呼んでいた。ハンター・バイデンの中国共産党との結びつき疑惑の選挙前の報道をマスコミやソーシャルメディアが検閲したのは、彼を守るためではなかった-500万ドルは、ベゾスがパンデミックの間に毎時稼いでいた額よりも少ない。いや、親中派の寡頭制にとって、ジョー・バイデンを当選させたのは自分たちを守るためだったのだ。
バイデン政権はトランプ政権の積極的な中国の技術産業の巻き戻し努力を継続すると主張する報道は誤りである。新政権には、米中関係を軌道に乗せようと躍起になっているアメリカのハイテク産業のロビイストがいっぱいいる。バイデンのロン・クライン参謀長は、ワシントンのシリコンバレーを代表してロビー活動を行っている業界団体「テックネット」の元役員会メンバーでした。バイデンのホワイトハウス顧問はスティーブ・リチェッティで、弟のジェフは選挙直後にアマゾンのロビー活動のために雇われた。
イエレンは、「中国は明らかに我々の最も重要な戦略的競争相手である」と述べている。しかし、親中派の寡頭制は、富、権力、威信を得ている国と競合しているわけではない。中国の独裁政治が彼らのモデルなのだ。ワシントンD.C.全体に2万人以上の米軍メンバーを配備したことを考えてみよう。反乱やクーデターとされた散発的に暴力的な抗議デモ行進の結果、公の場ではほとんど姿を見せない大統領の就任式の警備のために、ワシントンD.C.に2万人以上の米軍メンバーを配備したこと、ソーシャルメディアからの反対の声の除去と、競合するソーシャルメディアのプラットフォーム自体の除去、トランプ支持者のアメリカの半分の人々が医療、クレジット、法的手段、教育、雇用へのアクセスから遠ざかるようにしたこと、現政権の政策への抗議を「国内テロリズム」として再定義するという究極の目標を持っていること、などを踏まえて考えてみてほしい。
明らかなのは、バイデン氏の就任は、中国との関係を自国の同胞に対する盾と剣と見なしているアメリカの寡頭制の覇権を示すものであるということである。アテネの「三十人の暴君」のように、彼らは、創造主によって与えられた全市民の自然権を認める政治システムを単に軽蔑しているのではなく、自分たちが支配している人々が、自分たちと同じ権利を持っているという考え方を特に軽蔑している。言論は、それを適切に使う方法を知っている賢明な少数の者だけが自由にできるものであるべきだ、という考えに対する彼らの新たな尊敬の念を見るといい。クリティアスや親パルタ派のように、新しいアメリカの寡頭制は、民主主義の失敗は自分たちの権力に対する独占的な権利の証明であり、自分たちの同胞を破壊するのを助ける外国の力と協力して統治することを喜んでいると考えている。
歴史はこの瞬間について何を教えてくれるのだろうか。悪いニュースは、30人の暴君がアテネの著名な民主主義者を追放し、アテネの人口の推定5%を殺害しながら彼らの財産を没収したこと。良いニュースは、彼らの支配は1年未満であったということだ。
[リー・スミスは、新たに出���された本『The Permanent Coup』の著者である。国内外の敵はどのようにしてアメリカ大統領を標的にしたのか』の著者である。]
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takahashicleaning · 3 years
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TEDにて
モニカ・アラヤ:小さな国の大きなアイデア? ― 化石燃料なき発展を目指して?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
化石燃料なくしてどのように社会システムを築くのでしょうか?
環境保護や再生可能エネルギーに積極的に取り組むコスタリカ人の一人として、気候変動対策の提唱者モニカ・アラヤは、すべての分野でクリーンなエネルギーだけを使用する世界についての大胆なビジョンを説明します。
化石燃料を使わずに(最新の小型原子力発電も使用してません)いかに社会システムを築くか?
これは複雑な課題です。
発展途上国が、この移行をリード出来ると信じています。異論がある方も多いと思いますが、現実には、発展の中心に化石燃料を据え続けると私たちの国々はあまりにも多くのことが危険にさらされるのです。私たちは、違う方法を取ることができます。
今です。今、本当にやるべきことは神話を覆すことです。それは、国の発展。もしくは、環境保護、再生可能エネルギー、生活の質の二者択一しかないという考えです。
私は、発展途上国であるコスタリカの出身です。約500万人が住んでいる国でアメリカ大陸のちょうど真ん中に位置しています。私たちの住む場所がどこなのか覚えやすいでしょう。100%近い電気が再生可能エネルギーによって作られています。
5種類の再生可能エネルギーです。水力、地熱 風力、太陽光、バイオマス発電。
聞いたことがありますか?昨年のことです。299日間。私たちの発電した電気は全て化石燃料を全く使っていません。すばらしい偉業です。しかし、そこには矛盾が隠されています。
70%のエネルギー消費は石油によるものです(最新の小型原子力発電はありません)
なぜって、それは私たちの交通システムによるものです。他の多くの国と同様に交通システムは、すべて化石燃料に依存しています。
問題は、どのように残りの経済をリープフロッグさせて脱炭素化させるのかということです(最先端から遅れることも悪いことではありません)
もし、私たちが成功させられなかったら一体だれが成し遂げることができるのでしょうか?だからこそ、コスタリカについて話したいと思います。私たちこそが有力な候補だと感じているからです。化石燃料なしで発展するという構想の先駆者になれます。
コスタリカについてある事実を知っているでしょうか?私たちは軍隊を持ちません。1948年を振り返りましょう。その年、内戦が終わりました。何千ものコスタリカ人が亡くなり多くの家族が無残に引き離されました。しかし、ある驚くべきアイデアが 人々の心をつかみました。
それは国の再始動にあたって第二共和国は軍隊を持たないということで私たちは軍隊を放棄したのです。その時の大統領のホセ・フィゲーレスは力強い方法を取り、陸軍基地の壁を打ち砕きました。翌1949年には、私たちは、新たな憲法によりその決断を永遠のものにしたのです。そのおかげで70年後の今、この話をすることが出来ます。
感謝しています。私が生まれる前のその決断に感謝しています。私と何百万人もの人々が安定した国で暮らすことが出来ているからです。
運が良かっただけでしょうか?いいえ、運ではありません。模範となるような熟慮された選択があったからです。1940年代には、無償の教育と医療サービスが始まります。それは社会保障と呼ばれました。
軍隊を放棄することによって軍事費が社会保障費に変わりました。それが安定の原動力です。50年代に。
50年代に水力への投資を始めました。それは発電に化石燃料を使うというトラップから抜ける方法となりました。今、世界がそのトラップと戦っています。70年代には国立公園に投資を始めました。
それによってどんな代償を払ってでも、成長、成長、成長を求めるというひどく間違った理論(新自由主義と言われます)を避けることができました。
これは発展途上の国によく見られる理論です。90年代に「生態系サービス」への投資を先駆けました。これは、森林破壊からの回復と成長のカギとなるエコツーリズムの促進を助長します。ですから、環境保護に投資することは経済の妨げにはなっていません。
その反対です。
私たちが完璧だということではありません。矛盾を抱えていないわけでもありません。それは論点ではありません。大事なことは自分たちで決断したことによって、発展に伴う問題を乗り越える力を身につけることが出来たということです。
また、私たちの国の1人当たりのGDPは、計算の仕方にもよりますが、約11,000ドルですが、GDPから推定される値に比べ、我が国の社会進歩指数は非常にかけ離れた値を示しています。軍を放棄し、自然や人々に投資するという行動はとても力強いものでした。それは物語を作りだしました。
小さな国が大きなアイデア持つという物語。その物語と共に成長することはとても力強いことでした。問題は、私たちの世代が考えるべき次の大きな発想です。次にすべきことは、我々の世代が、かつて軍隊を放棄したように化石燃料を永遠に手放すことです。
化石燃料は、気候変動を増幅させます。私たちはそれを知っています。
気候変動の影響に対し、人間が脆弱であることも知っています。発展途上国として、最も関心があることは人間に危害を与える化石燃料を使用しない発展です。なぜなら、なぜ、交通向けに電気を使うことが出来るのに私たちは石油を輸入し続けるのでしょうか。
思い出してください。私たちのこの国は、電力を川の水から火山の熱から風力タービンから太陽光パネルからバイオマスから得ています。化石燃料を放棄することの意味は、既存の交通システムを取り止め、自動車やバス、電車を地球を汚すエネルギーの代わりに電気で動かすようにできることです。
さらに、一言いえば、交通問題は コスタリカが現実に抱える問題となっています。なぜなら、既存のモデルは上手く機能していないからです。人間を傷つけ会社を傷つけています。私たちの健康も害しています。
政策や交通インフラが機能不全を起こしているので、こんな状態が毎日のように起きています。朝の2時間や夕方の2時間に起きていることです。なぜこの状態を普通だと受けとめなければいけないのでしょうか?来る日も来る日もこのように時間を無駄にするのはとても腹立たしい問題です。
交通量が激増している他の国と比べてみても、我が国の高速道路自体は、実際、とても良いものです。コスタリカ人は、交通渋滞を「プレサ」と呼びます「投獄された」という意味です。みんな暴力的になります。それさえなければ「プラ、ヴィダ(最高)」なんですが、これが起こっている事です。多くの人に関わる問題です。
良い話と言えば、クリーンな交通手段や様々な移動手段について、議論している時、どこか遠いユートピアのような話をしているのではありません。今、起こりつつある電気を使った移動手段について話しているのです。
2022年までには、電気自動車と従来型の自動車のコストは同じになると予想されています。いくつかの市は、電気バスを試していて、これらのとてもかっこよい乗り物は、コストを抑え、しかも、汚染を減らしています。石油に依存した交通システムをなくそうと思えば出来るのです。以前にはなかった選択肢が今はあるからです。わくわくしますね。
しかし、もちろん、このアイデアに不快感を覚える人もいます。そのような人はこう言うでしょう「世界は、石油から抜けられない。コスタリカもだ。現実を見ろ」と。彼らはそのように言いますが、これに対する反論の仕方を知っていますか?1948年。私たちはこうは言いませんでした「世界は軍隊を手放せない。だから、我々も軍隊を保持しようよ」と。私たちは、とても勇敢な選択をしました。それが違いを生み出したのです。
私たちの世代が勇敢になる時です。永遠に化石燃料を手放すのです。なぜそうすべきか?理由を3つお話します。
まず1つ目。
発展途上国なので、私たちの交通・都市化のモデルは初めからインフラが未整備で壊れています。だから、すぐに着手できるし、今こそ、都市と交通のモデルを再定義する時です。
車のための都市は要りません。これから構築する人間の限界を遥かに超えた新産業なので、歩き、自転車を乗りまわせる人々のための都市が必要です。公共交通機関も必要です。たくさん必要です。それらはクリーンで尊厳をもたらすものです。従来型の車が増え続けると私たちの都市は耐えられないものになるでしょう。
2つ目に私たちには変化が必要ですが、徐々に変化していくのでは十分ではありません。
初めからインフラが未整備なので、私たちは抜本的な変化(リープフロッグ)が必要です。
この国には、すでにいくつかの漸進的なプロジェクトがあり、私は、それらの活動を真っ先に賞賛しました。しかし、ごまかすのはやめましょう。美しい電気自動車や何台かの電気バスをちらほら見かけるという状況に満足してはいけません。
既存のものと同様のインフラやより多くの車、道路、石油に極端に投資し続けてはいけないのです(設備投資の一定の増加なら実質GDP増加下支えに資するので大丈夫)の私たちは、石油からの決別について話をしています。漸進的な改革ではたどり着けません。
3つ目は、これは皆さんも理解されると思いますが、世界は斬新な発想に飢えています。
サクセスストーリーを求めています。特に、発展途上国において難しい問題を解決していく話です。私は、コスタリカが、他国々にインスピレーションを与えると信じています。発電のために化石燃料を使わずに長い間過ごしていたと。昨年、公表したようなことによってです。そのニュースは世界中に広がりました。私は非常に誇らしく感じました。
コスタリカの女性クリスティアーナ・フィゲレスは、気候変動に関するパリ協定の交渉の中で重要な役割を演じました。私たちは、先人の残したものを守り模範を示さなければなりません。
さあ、次は何でしょう。人々です。どうすれば、人々は、これを受け継ぐことが出来るでしょうか?どうすれば人々に化石燃料を使わずに社会を築くことが可能だと信じてもらえるでしょうか?徹底的で多大な努力が必要になります。
それが、私たちが、2014年に「コスタリカ・リンピア」を作った理由です。「リンピア」とは「クリーン」という意味です。私たちは、人々を力付けて鼓舞させたかったのです。もし、国民が参加をしなければ、クリーンな交通システムの決定は尽きることのない技術的な議論と様々な既得権益を持った人たちによるロビー活動が殺到して行き詰ってしまうことでしょう。
再生可能エネルギーによって、グリーンな国になることは、すでに私たちの構想の一部です。誰にもそれを奪われてはいけません。
昨年、7つの州から人々を集め、彼らそれぞれに関わる気候変動の問題について語り合いました。今年も会議を開催し、前回のグループとは異なるコスタリカ人が再生可能エネルギーについて話し合いました。そして、驚くことに集まった人々は、ほとんど全てのことに反対しました。
ただし、再生可能エネルギーとクリーンな交通システムと空気を除いてはなのです。このことは人々を団結させました。
人々に本当に参加してもらうためのカギは、自分たちはちっぽけな存在だと感じさせないことです。人々は無力に感じます。人々は、自分の意見が無視されると疲れてしまいます。私たちは具体的に物事を進めるようにして、また技術的な問題を国民の言葉に置き換えることによって国民には役割があり、その役割は一緒に果たせるのだと示すべきです。
人間の限界を遥かに超えた新産業なのでクリーンな交通システムについてなされた約束が、いま初めて検証されているところで、政治家はそれを実現させなければ、ならないと心得ています。
特に、発展途上国において転換点は、皆が連携した時に訪れます(ポールローマーのいう大量生産による規模の経済。日本は、すでに、原子力発電など共に達成しています)
それは、国民、会社や公共交通機関の支持者たちが、電力による交通システムを「新たな標準」にしようと連携した時です。
次の選挙までに、すべての候補者が化石燃料の放棄について、自分の立場を明らかにするでしょう。この問題への対応は、主要な政策になるでしょう。強調しておきます。これは、気候変動に対する政策の議論でも環境の議論でもありません。これは私たちの実現したい国についてです。私たちが暮らす都市についてです。私たちの実現したい都市についてです。
最終的には、発展途上国なので、インフラ構築のために、私たちは、示さなければいけません。
再生可能エネルギーによる発展は、人々にとって今日を生きるコスタリカ人にとって、そして、特に将来の生まれてくる人たちにとって良いことだということを(インフラ事業なので設備投資の一定の増加なら実質GDP下支えに資するので大丈夫)
これは現在の国立美術館です。明るく平和的です。この前に立ってみると40年代の終わりまでは、軍隊の兵舎として使われていたとはとても信じられないでしょう。この場から軍隊のない新しい国家が始まりました。ここで、いつか化石燃料の放棄が宣言されることでしょう。
そして、また、インフラ事業の歴史を作るのです(インフラ事業なので設備投資の一定の増加なら実質GDP下支えに資するので大丈夫)
ありがとうございました。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
技術が、すべてのことを解決できると言いますが、我々が、100倍エネルギー効率のいい乗り物を作ることができるとすれば、大枠としてこれは正しい意見です。
しかし、エネルギー効率ではなく、生産性を高めた結果、イギリスは見事に産業が空洞化してしまいました。
参考として・・・
月面は、太陽風によりもたらされたヘリウム3が、鉱物資源として豊富に存在していることが確認されています。原子力発電や核融合に最適です。
注意事項として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて個人のプライバシーも考慮)
<おすすめサイト>
リサ・ジャクソン:2030年までにカーボンニュートラル(気候中立)達成を目指すAppleの誓い
グウィン・ショットウェル: 30分で地球を半周するSpaceXの旅行プラン
アラン・セイボリー:砂漠を緑地化させ気候変動を逆転させる方法
ジョー・ラシター:気候変動の解消に向けた原子力発電の必要性?
(合成の誤謬について)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製品やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名です。
<個人的なアイデア>
電気を作る熱力学のサイクルで熱効率は、ほぼ50%、45%~50%の効率まで高めることは可能ですが・・・
高温の物体から熱を受け取り、電気という「使えるエネルギー」に変換できる機械を一般的に「熱エンジン」と呼んでいる。
高温の物体から受け取った熱エネルギーのうち、どれだけ活用できたかという比率を「効率」と物理学では定義している。
この効率は、原理的に超えられない「カルノー効率」という上限があることが知られている。
カルノー効率が達成されると、効率は上がるが、同時に仕事率が��ロになる現象。
つまり、熱エンジンの効率を最大限に上げると出力がほぼゼロになることを意味しています。そして、効率100%は物理的に不可能ということです。
中世で試行錯誤が行われたことに終止符が示され、機械での永久機関は作れないことが、この現象から理解できます。エネルギー保存の法則からも理解できます。
他には、燃料の持つエネルギーをどれだけ動力として取り出すことができるか?これをエンジンの熱効率と定義しています。
2020年の段階で、ガソリンエンジンの熱効率は最高で40%前後あり、10年くらい前までは30%程度。低燃費の技術競争もあるけどカルノー効率から限界も見え始めています。
だから、ガソリン自動車から電気自動車へ世界中の法人が開発を加速して切り替えている潮流があります。
さらに
経済学者で、ケンブリッジ大学名誉教授のパーサ•ダスグプタが、イギリス政府に提出した報告書の中に登場。
経済学を学ぶと、登場する資本や労働などの生産要素の投入量と算出量の関係を示す生産関数があります。
こうした関数は、様々な前提条件に基づきますが、経済学者は、収穫逓減の法則と言うものをよく知っています。
このような人工的な生産関数とは、他に天然由来の生産関数。
つまり、自然から収穫できる生産関数を導き出し、地球全体の生産関数というエコシステムを数値化することでバランスをコントロールできるかもしれないというアイデア。
ここでは、自然資本と呼びます。
自然資本を加味すれば現在の経済成長ペースがどこまで持続可能かを分析することもできます。
人間は、国内総生産GDPを生み出すため、自然から資源を取り出して使い、不要になったものを廃棄物として自然に戻す。
もし、自然が自律回復できなくなるほど、資源が使われて、廃棄されれば、自然資本の蓄積は減少し、それに伴い貴重な生態系サービスの流れも減っていくことになります。
さらに、教授は、経済学者も経済成長には限界があることを認識すべきだと説いています。地球の限りある恵みを効率的に活用しても、それには上限があります。
したがって、持続可能な最高レベルの国内総生産GDPと言う臨界点の水準も存在するということが視野に入るようにもなります。これは、まだ現時点では誰にもわかりませんので解明が必要です。
なお、地球1個分は、ずいぶん昔に超えています。
<おすすめサイト>
この世のシステム一覧イメージ図2012
<提供>
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tak4hir0 · 4 years
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人類にとって2000年以上も昔の紀元前から解決できなかった超難問、「緩まないねじ」を画期的な発明によって実現した天才日本人がいる。株式会社NejiLaw(ネジロウ)代表取締役社長の道脇 裕氏である。その発明の原理は19歳の時、わずか数秒で考えたという。 道脇氏が開発した「緩まないねじ(L/Rネジ)」がどれほど頑強かを物語る有名なエピソードに、米国航空宇宙規格(NAS)にのっとった耐久試験をあっさりクリアしただけでなく、逆に試験装置の方を壊してしまったということがある。その評判は瞬く間に世の中に知られることとなり、数々の賞を総なめにした。 道脇氏は小学校を5年で“自主”休学した。理由は「今の教育システムに疑問を感じる」だった。それ以来、まともに学校には行��ていない。子どもの頃は大学教授の母親の研究室で実験に明け暮れ、長じては新聞配達や漁師、とび職などの職を転々としながら独学で20,000件以上もの発明を生み出すという、実に型破りな人生を送ってきた。 L/Rネジは、プラントや橋梁、送電鉄塔、建築物、飛行機や自動車等から腕時計、メガネやインプラントに至るまで幅広く応用できる。老朽化や災害などでねじの緩みが原因となる事故を無くすことができ、日本のみならず世界の危機を救う画期的ツールになる可能性を秘めている。道脇氏は更に、L/Rネジを応力センサーとして用いて締結作業の適切性判断や締結状態の常時監視、構造物の異常検知を可能とし、健全性を見える化する「スマートネジ」も開発した。 普段は、まともな食事時間を確保することも難しく、気付けば夜中になっていることも少なくない。それでもなんとか日に1食は軽食だけでも摂るようにしているという。脳を動かすのに不足する糖分は、常にペットボトルのレモンティーで補給するという道脇氏に、L/Rネジの事業展開や日本の教育のあり方、今後の抱負などについて伺った。 「緩まないネジ(L/Rネジ)」とは ボルトに組み付けた2種のナットを機械構造的に結合。互いにぶつかり合う、または引き合うことでロックされる。 出典:NejiLaw HP (http://www.nejilaw.com/product.html) きっかけは、夜中。運転中に車のタイヤが外れてしまった ――「緩まないねじ(L/Rネジ)」の発明は、どのようにして生まれたのでしょうか。 道脇 19歳のある日、真夜中に古い愛車、簡単に言えばオンボロの車を運転していた時のことです。突然ハンドルを取られて車がズズズッと路肩に引きずられ、その瞬間、黒いものが猛スピードで走行中の愛車を追い抜き去って行くのが、視界に入りました。数百メートル先まで転がって行ったもの、それはなんと、走行中の僕の車から外れたタイヤだったのです。 タイヤは車体側のハブという部品に埋め込まれた5本のボルトで固定されていましたが、そのうちの1本が折れ、残りの4本はナットが緩んで外れてしまっていました。 それは、「ねじって本当に緩むんだ・・・」と深く体感した瞬間でした。もし人通りの多い日中だったら、人身事故につながっていたかもしれません。 後日、「緩まないねじを実現することは、不可能である」と耳にした僕の脳は、いつものように「不可能が証明されたのか?不可能を証明することは可能を証明することより難しい。不可能が証明されていないのであれば、不可能とは言えないだろう。では可能にする構造を考えて、反証しよう」と動き始めたのでした。 その数秒後、僕の脳はそれを可能とする原理と構造を考え出していました。ボルトの構造と同時にナットの構造を考え、緩まないネジの原型は、この時でき上がったのです。  ベンチャー・キャピタルの出資を断って資金ゼロで起業 ――まさに「常識をネジろう」という発想ですね。ところで、道脇さんはこれまでに20,000件以上の発明をされていて、大半が未発表だと聞きます。その中から事業化にL/Rネジを選んだのは、どのような経緯があったのでしょうか。 道脇 僕にとって発明は日常であってどちらかというと反射現象に近いかも知れません。それは、いわば思考のクセのようなものです。そしてそれは、本質的な問題や課題を感じ取り、原因や要因を見いだし、メカニズムや原理を突き止め、解決策を考え出すという思考の流れが常に循環しているような。それに付随して、1つの発明をしている間に別の発明が次々と、まるで河の流れのように出てくるのです。 そんなある日、有名企業の顧問をされていた親しい人から「どんな発明も道脇さんの頭の中にあるだけでは、世の中の役には立たないので、形にして世に出しましょう」と促されました。その後、数年間にわたってことあるごとにお声がけいただき、いつの間にか周囲には10人を超える僕の応援団ができていました。 そこで、目ぼしい発明を200件ほど書き出し、実現性や事業性、費用等について、皆で検討することになりました。その結果、「事業化するなら、これからの世の中に大きな貢献ができ、投資も比較的少なく実現性の高そうな緩むことのない(L/R)ネジがいい」となったのです。 ただ、その時リストに書いたのは「緩まないネジ」というタイトルと概要だけで、図面も見本もありません。原理を説明しても、誰もが「構造をイメージできない」というのです。そこで、紙粘土でL/Rネジの形状を造ってみたのですが、ますます首をかしげるばかりでした。それでも「道脇さんが言うのだから間違いないだろう」と皆信じてくれました。 頭の中での考案から11年後の2007年、紙粘土製ではあるものの初の試作品を製作し、その翌年には特許出願を行い、09年にその開発と事業化のための会社を創業しました。創業したものの、当時は資金“ゼロ”の会社でした。オフィスも無く、机や椅子さえ無い小さな小さな会社の会議は、いつも喫茶店や駅の待合室、支援者の会社の空き会議室を使わせてもらうといった状態でした。 創業のきっかけとなったのは、ちょうどその頃に出会ったある教授の勧めで2009年度の日本MITエンタープライズフォーラム(現日本MITベンチャーフォーラム)のビジネスプランコンテストに応募することになったことでした。応募するからには個人よりも法人の方がよいとの結論から株式会社NejiLawを設立したのです。 こうしてビジネスプランコンテストに出場することになり、その結果として、おかげさまでMost Attractive Award(最優秀賞)などの賞をいただくことができました。余談ではありますが、例年副賞があった当ビジネスプランコンテストでは、前年に起きたリーマンショックのあおりでこの年、副賞はつきませんでした。 コンテスト後、複数のベンチャー・キャピタルから出資の声をかけていただきました。ですが、すべてお断りをすることにしました。資金難にあえいでいた時だったので、胃から手が伸び出るほどだったのですが、道に迷わず、流されず、どんなに苦しくても甘えることなく、信じる道を小さくとも一歩一歩自力で歩んで行こう。たとえ時間はかかっても、独立独歩で着実に進んで行こうと決意していました。 ですから資金面では創業当時から大変苦労しました。 試験装置を壊してしまった「緩まないネジ」 ――NejiLawのネジは緩まないあまり、ねじの緩み試験で逆に試験装置を壊してしまったそうですね。 道脇 そうなのです。世界で最も厳しいとされる米国航空宇宙規格(NAS)にのっとった振動試験機で、L/Rネジの緩み耐久試験を実施した時のことです。その試験では、17分間緩まなかったら合格とされています。それが17分たっても全然緩む様子が見えない。しばらくそのままにして、どこまで耐えられるか試すことになりました。ちょうど3時間くらい経過した頃、試験室から聞こえてくる音が何だかおかしい。いよいよ限界点が来て緩んでしまったかと急いで試験室に飛び込むと、ネジが床に散らばっていたのです。「あれ、ネジが増えている?」と思ったら、なんとそのネジは試験装置側のねじだったのです。L/Rネジが緩んだのではなく、試験装置の方が先に壊れて試験装置を構成しているねじが飛び出して散乱してしまっていたものだったのです。緩まないネジの実力を確信した出来事でした。 ――その後次々と賞を受賞され、「L/Rネジ」は広く知られるようになりました。 道脇 資金不足を何とか解消しようと、できる限りの賞に挑戦しました。いくら技術に自信を持っていても、資金が無くては何もできません。世に広めるためには権威ある賞などによる信用も必要です。そして、2011年2月には新技術開発財団の助成に採択され、8月に川崎起業家オーディションの大賞を受賞しました。10月には東京都ベンチャー技術大賞も受賞しました。同年11月には「GOOD DESIGN賞」の金賞を受賞し、2012年、経産省の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)にも採択され、いよいよ量産技術の開発がスタートしたのです。 「道脇裕知財全集」。20,000件を超す発明のうち、特許を取っているものはほんの一部。何しろ発明は少なくとも1時間に1つ、毎日ダース単位で浮かぶ。特許を取得する手間も資金も追いつかない。メモを取ることさえ追いつかない。 一人一人の独創性を伸ばすことが本当の教育 ――ところで、道脇さんは小学校を自主休学されています。お母様は大学教授、お父様は某大手化学メーカーの研究所所長、役員という家庭と聞きますが、なぜ休学に至ったのか、お聞かせいただけますか。 道脇 個人の能力や興味対象は千差万別で、それに対する万能の処方箋は無いと思っています。あるとすれば、社会全体が愛情を持って子どもに接すること、見守ることが大切なのではないかと。親が子どもに、先生が生徒に、近所の人が子どもたちに接するとき、大切なのはやはり愛情です。それと教育内容や方法は、時代を読みながら時代に合わせて行く必要があると思っています。 小学校に入ると、学校とはどんなところかとわくわくしましたが、入学して程なく授業は自分に合わないと感じました。先生が授業で説明してくれることは教科書にほとんど書かれていて、その内容は1週間もあれば授業中に全科目の通年分を理解できてしまう。するとその後の1年間近くの時間は一体どう過ごせばよいのであろうかと思いました。 1年生の時から教科書やノート、筆記用具はすべて学校に置きっ放しにして帰っていたので、いつも忘れ物はゼロ。ランドセルに入っているのは探検用の懐中電灯やロープなどでした。それらの7つ道具的な物は、下校時に遠回りしたり、下水道を通ったり、毎日違う道無き道を進んで探検しながら帰宅していたので、その探検に必須アイテムでした。 小学校に入学した初学年は、学校というところがどういうところか解らずに通っていたわけです。その状況は、2年生に進級すれば変わるかも知れないと通い続け、3年生、4年生になっても何等変わらない状況が続きました。結局、僕は小学校に通うべき理由を知らずして丸々4年間通っていたわけです。当時は、偏差値偏重が極度に進んだ末期の時代背景がありました。正解が決まっている問題を模範解答に忠実に、そしていかに早く正確にこなせるかが問われ、それができる子どもが優等生で、将来の企業戦士として有望視されていました。世の中はアメリカに追いつき追い越せの時代でもありましたが、教育の効果が出る20~30年後は今とは違う社会になるはずです。アメリカに並ぶようになった日本は、アメリカを真似るのではなく、自分で課題を見つけ解決策を考えて実行することが重要な社会になるのに、そういう教育になっていない。これでは、本当の能力は伸びない上、そのような状況に移行した際に社会を支えられる人材がいなくなってしまうだろうと感じたのでした。 大切なのは、個々の子どもの持っている独創性を伸ばすこと、そしてその独創性を昇華させる裏付けとなる盤石な基礎を構築させることです。このまま中高大学と進んでも、今は独創性を持っていても遅かれ早かれ、多かれ少なかれ、自分も量産型みたいに画一的な人間になってしまうだろうと、僕はおそれを抱いたのでした。そのような未来社会のギャップ、つまり独創的で問題解決型でさまざまなモノゴトを共有できる人が多く必要な社会であるが、反面そのような人はほとんど存在しないというギャップは、僕1人の問題なだけではなく、日本全体にとっての甚大な損失でもあるので、1人でもその量産型ラインから降りるしかない――これが5年生当時の僕の解決策だったのです。 そこで、「自分は、勉強が嫌いではない。むしろ好きな方だ。それでも今はそれをするときではない。他にもっとすることがある。だけれども自分はいつか必ず学問の道に戻ってくる。その日が来るまで見守っていて欲しい」。親と学校にそういう考え方を説明して、自主休学しました。親は僕の性格をよく知っているので、僕の意思を尊重してくれました。そして、その後10年近くもの間、見守り続け、待ち続けてくれました。 道脇氏は、発明の内容を各担当者たちに、いつでもどこでも説明して共有するため、身近な壁という壁はすべてホワイトボードにしていますと笑う。 社会常識の欠如を痛感。結局、学問に戻ってきた ――小学校は義務教育ですが、その面での支障は無かったのですか。 道脇 その辺りにつきましてはよく誤解されるのですが、義務教育というのは、「子どもは学校に行って教育を受けなければならない」という子の義務ではなく、「国や親が子どもに教育を施さなければならない」という社会や親の義務なのです。明治維新の後、政府は学校をつくりましたが、多くの子どもたちは野良仕事や親の手伝い、でっち奉公などで、登校できない状況があったわけです。そこで先生たちが各家庭に、「子どもに教育を受けさせるのは親(政府)の義務です」と説得して回ったわけです。それが義務教育の始まりなのです。 学校に行かなくなった頃は、大学で物理や科学の教鞭をとっていた母親の研究室に入り浸って、喜々としてあれこれ実験をしていました。そこには実験道具はいくらでもありました。回路設計や電子工作みたいなことをしたいと思えば、装置も器具類も書籍もそろっている。僕は夢中でいろいろな物を作ったり分解したりしました。特殊な電極で電気分解をして酸性水と塩基性水とを分離したり、有機物を熱分解させて炭化水素を発生させたり、塩酸や硫酸などの劇薬を使った実験をしたり、好奇心旺盛な少年にとって、そこは格好の遊び場だったのです。 またあるときは1日中、公園のベンチで、バス停で乗り降りする人たちを眺めたりしていたこともありました。スーツのビジネスマン風の人、中年の女性、作業着の人、学生服を着た人などみんな疲れた顔をして、それでもせかせかと満員のバスに乗る姿を観察しながら、社会とは一体どういうものなのだろうと思索にふけっていたのです。 その頃には、新聞配達、チラシのポスティングの仕事を、商店街を回って受注したりするなど働くとはどういうことなのかを考え、実行するということもしていました。その後は、漁師見習い、とび職、内装リフォームなど、さまざまな仕事をして10代の終盤近くまでを過ごしました。実際に稼いでみないと、社会の仕組みが分からないと思い、いろいろな仕事を経験したのでした。 しかしある日、友達と話していて、自分に知識や社会常識が全く無いことに気が付きました。本も新聞も全く読まなかった上、人の話を聞いてもニュースを見ても理解できず、世の中とのギャップを痛感しました。自分はバカなのだと。 では、バカを克服するにはどうしたらいいか。知識が無いから知識が必要なのではないか。知識をつけるにはどうしたらよいだろうか。そうだ本と新聞を読もう。本を読むには、漢字を知る必要がある。では漢字の勉強をしよう。旧い言い回しも知っておく必要がある。それでは古文も漢文も必要だ。新聞には、経済や社会のことが書かれている。すると、経済とは何かを知る必要がある。社会もだ。社会には歴史や文化が関係している。日本の歴史も世界の歴史も必要だ。それに地球の歴史、宇宙の歴史もある。文化とは何かも知る必要がある。それから経済には数字や計算が付き物だ。それでは計算ができないといけないから算数も学習しておこう。その延長に数学があるから数学も勉強したい。数学を知っておけば、経済だけではなく、あらゆる本質に通じているに違いない。技術にも関係している。技術といえば、その基礎は物理学や化学、工学が関係している。するとそれらも学ぶ必要がある。それから人とコミュニケーションをはかるには人の心も理解できなければならない。そうだ心理学も必要だ。というようにバカを克服するのに必要なことを考えては書き連ね、書いては考えてと進めていったら、漢字から宗教、哲学、神学に至るまで何十項目になりました。こうしてできたバカ克服プログラムを眺めていたその時、「そうか、これはまさに小学校から大学にかけて学ぶ教育カリキュラムそのものではないか」と気が付いたのです。と同時に、このことが、僕が学問の道に戻るきっかけとなったのです。 そこで、まずはバカ克服のマイルストーンとして、大学受験資格検定(大検)を受検することを決意しました。ですが、試験まではあと3カ月しかない時期でした。 それからの3カ月間というもの、昼夜を問わない徹底した独学による自習に没頭し、平均学習可能猶予期間8日間という詰め詰め工程の中、大検は無事全11科目合格することができました。 その後、数年来の知己で予備校の校長をされていた人の勧めで、米国コロラド州の大学に留学しました。それは、その人が留学費と生活費、渡航費に至るまでを与えてくれたことによって実現したものでした。ところが、またしても僕は学校に通わなくなってしまったのです。通ったのはわずか5日間でした。やはり学校という枠が僕には合わなかったようです。その後は、現地でしかできないことを目一杯しようと、大学の先生や研究者、作家と仲良くなって、豊かな日々を過ごしました。帰国後、いの一番にそのパトロンのところに真っ先に報告に行くと、「で裕は、どれくらい学校には通ったの?」と訊かれ、「5日間で辞めてしまいました」とこたえると、彼は大きく頷きにっこりしながら「さすが、裕。そんな感じだろうと思ってはいたんだけど、5日間とはすごい。それでこそ裕だ。」と笑うのでした。 帰国後の何年間かは家に閉じこもり、数学の研究、特に自然数の構造と性質についての研究に没頭しました。 先人のアプローチや考え方を一切学ばず、完全に独自に「素数分布構造」を解明したり、「離散と連続を連結する解析的剰余式」を導出したりと、ほとんど家から出ることもなく、インスタントラーメンと納豆を食として、寝る際には敷き布団の下でわずかばかり寝るというスタイルで何年もの間、数学と戯れていました。 またそのずっと後には、かのアインシュタインも悩んだといわれる、「ゼロ除算」(例えば1÷0)に関する論文も著しました。ゼロで割ることはできないというのが数学史上の常識ですが、その問題に答えを出し、世界の数学者の評価を受けているところです。 小学5年生の時の“自主”休学で親を説得した際、僕はこう約束しました。「何年かかるか分からないけれど、自分は必ず学問の道に戻って来る。心配せずに温かく見守ってほしい」。時間はかかりましたが、その通りになりましたね。 食事は基本的に1日に1食となることが多い。他にはレモンティーを10本ほど。液体から摂取するその糖分が、即効的に脳の活動を効率よく促進させるという。 第二次ネジ革命、マルチセンシング機能を備えたIoT「スマートネジ」を開発 ――現状での商品化の事例は���のようなものがあるのでしょうか。また今後のビジネスの方向性についてお聞かせください。 道脇 商品化の1例としましては、カシオ計算機株式会社の腕時計「G-SHOCK」があります。時計本体とバンドをつなぐ部分にL/Rネジをご採用いただいております。搭載モデルが剛体である腕時計本体とゴム製のバンドという構成であることから、普通のねじでは、いくら締めても適切な締結状態が得られず緩んでしまいますが、それをL/Rネジで解決しました。 ネジ単体だけでなく、ボルトやナットを含めた接合部材の応用開発も進めています。詳しくは言えませんがその1つには、IoTとしての「スマートネジ」があります。これはL/Rネジ自体をセンサーにしたもので、ネジ型センサーともセンサー型ネジとも言えます。 スマートネジに極微弱な電圧をかけて電位の変化を調べると、ネジにかかる応力の状態や異常を検知できます。普通のねじで止めた場合、電位に異常値が出ても、その原因がねじの緩みによるものなのか、周辺の応力状態の変化によるものなのか、区別がつきません。さらに緩みが進行してしまえば、応力自体を検知できなくなってしまいます。 しかし、スマートネジであれば、原因としてネジの緩みは初めから除くことができるので、周辺応力状態の変化を反映しているものとして正確に応力測定ができます。このアイデアは、19歳の時のタイヤ事故でL/Rネジを発案した翌日に考え出しました。緩まないねじが実現できるなら、精確な応力検知ネジを実現することができると。 経験豊富な作業員や技能者、技術者の引退や減少を、スマートネジが補う ――応力を測れるスマートネジは、プラントや建築物など応用範囲が広そうですね。 道脇 はい、その通りです。例えば、ある種の社会インフラ的なプラントは全国にあり、時に深刻な事故が起きています。それでもこれまでは、立上げの時代から携わっていた現場力の極めて高い経験豊富な多くの作業員の方々によって、正常な運転状態が守られているわけです。ところが今後の社会では、経験豊富な担い手が高齢化してどんどん引退され、その担い手は、人数としても減少した経験の浅い人に替わっていくというのが実情です。今後の社会の中で、大きな事故などが起こらないように操業を長期的に持続させることは、容易ではないでしょう。ひとたび大きな事故が起これば、経営に大きな打撃になるだけではなく、その生産を頼りにしている社会も大きな損失を被ることになります。「ヒヤリ・ハット」までを含めると、大小を問わずトラブルの原因の多くはねじ回りにあるとされています。 各種のプラントでは、大小さまざまなねじが膨大な数使用されています。重要な設備の要所を留めるねじには、非常に高度な締結技能が要求されます。締め忘れや締結状態に重大な変化を与える急激な温度変化などのリスクがあっても、外見では異常の有無を確認できません。 ――プラントの他に想定される応用例を挙げていただけますか。 道脇 例えば鉄塔は、国内に約24万基ありますが、鉄塔1基あたりには万本単位のねじが使用されているといわれています。つまり24億本以上のねじが鉄塔に使われていることになります。その管理は数人1組で現場を回って鉄塔に登り、ねじ1本1本、サビや塩害や鳥害の有無を目視確認したり、打音検査をしたりして緩みなども確認されています。 高所でしかも高電圧。雨天や落雷などを考慮するとその危険性はさらに増してしまうと思われます。それを人海戦術でやっていることになるわけですが、今後は人口減少でこの種のインフラの維持管理も人手不足が深刻化してしまうことから、これまでの保守管理の方法のままでは持続性が危ぶまれます。 そこで、そのようなところに役立つモノをつくろうと開発したのが、スマートネジなのです。高速道路やトンネル、橋、鉄道、高層建築、航空機や自動車などのねじが緩めば、大惨事につながりかねません。また、ねじの緩みのみならず、被締結部材等の構造体の応力状態を知ることができれば、適切な運用、保守管理ができ、事故も未然に防げます。 世界的に自然災害の大規模化が進行する中、日本では特に地震、台風、竜巻、大雨、火山噴火などの天災が巨大化し、しかも頻発しているだけでなく、同時発生まで起きています。 今年9月の台風15号の前後には地震、竜巻、噴火も起きました。国の安全基準は災害ごとに別々に作られており、同時発生は想定されていません。連続的に発生する心配もあり、何万戸もの建物やインフラの被害を1つ1つ点検することは極めて困難です。困難というよりも、実質的にほとんど不可能な状態になってしまいます。人手は足りず、外見だけでは正確な判断ができません。 2016年の熊本地震では、震度7が2回襲いました。1回目の震度7に耐えた大学の学生寮に居た学生が、2回目の震度7で被害に遭われるという痛ましい事故もありました。もしスマートネジが使われていれば、一見安全でも、内部は力学的に危険だと警告することができたのではないかと思うのです。 こうした情報があれば、警察や消防隊、自衛隊はもっと安全に、もっと効率的に救援活動を展開することができると思うのです。 日本の人口は、2060年には今より4000万人少ない8670万人になると言われています。つまり今後は平均して毎年100万人ずつ減る計算です。作業員も保守管理要員も技能者も技術者も減るので、老朽化したインフラや住宅の維持はますます困難になります。 では、どうやって現代社会の瓦解を防げばよいか。人口減少に合わせて、誰でも使えるテクノロジーをつくり、あまねく普及させることが求められます。 そこで、スマートネジを使えば、締めている作業最中からデータが取れるので、規則通りに締めたかどうかが「見える化」され、経験が浅い人でも正しく作業できます。また応力データを時間の経過に伴って取得し続けることで、プラントや建造物や乗物などの内部の隠れた異常をキャッチして、事故を予防することができるようになります。 L/Rネジ用の「N規格」体系を着々と整備 ――道脇さんはL/Rネジを「N規格」として体系化すると述べておられます。進捗状況はいかがですか。 道脇 ISOで最初に規格が採用されたのは、ねじです。ねじはオスとメスを組み合わせて使います。ねじ山の高さやピッチが少しでも違うと互いに適合しないことになって使えませんが、規格に従っていれば、誰がどこで製造したねじでもオスとメスがぴたりと合い、強度も保証されます。 L/Rネジは、従来のねじに極めて似ていますが、構造はもとより機械的特性などにも違いがあります。そのことからL/Rネジとしては、現在日本で広く使われている「M規格」とは別の体系が必要になります。それがN規格です。ちなみにNは、新しい(New)、次なる時代の(Next)、ニッポン発の(from Nippon)、ネジの法則体系(Neji’s Law)というコンセプトから、新たな規格体系をN規格と名付け、社名をNejiLawとしたものです。 すでにN1(ネジの外径が1ミリの呼び径)からN300まででき上がっていて、それに合わせるメッキ仕様や特殊ネジの専用規格も整えています。 L/Rネジ以外にも発明を製品化したものはいくつもあり、その一部を当社のショールームで展示しています。例えば、東日本大震災で福島第1原発が被害を受けたのを見て、何とかしたいと開発した「放射線防護システムウォール」は、水の壁を簡易に造って放射線による被爆を防ぐための物です。また高速道路用の交通騒音消音デバイスである「ブライトライン」という、首都高速道路で採用されている物もあります。 旧態依然とした体質のままでは取り残される ――最後に、日本は近年、国際競争力の低下が指摘されています。新しいアイデアを次々と実用化されている立場から、現状をどのように見ておられますか。また処方箋があれば、お聞かせください。 道脇 世の中は相互に作用しながら刻々と遷り変わっていくわけで、旧態依然としたやり方や体質、構造のままでは、海外を含め周りの社会から取り残されてしまいます。 先進国は、例外無く高齢化して人口が減少しており、人口構造にも深刻な変化が顕れています。先進国が先進国になる過程で建設してきたインフラは、老朽化が加速し、いまや大きなリスクへと変貌しつつあります。これらを適切な形態で維持管理し、発展させていくことが求められます。しかも先ほどもお話ししたように、近年は確実に自然災害のレベルが著しく増大しています。これら自然災害レベルの凶暴化、インフラや住設の老朽化、人口減少・少子高齢化が重なり、深刻化すると、社会は維持できなくなってしまいます。「今、何が問題か」が判っているので、あらゆる方面からあらゆる取り組みをし、国民が総力を挙げて実行していくことが極めて重要で、それこそが社会を維持してゆくことができる唯一の道だと感じます。 今ほど、すべての人々が、目の前にある危機に真摯に取り組む姿勢が求められる時代はないのではないでしょうか。 TEXT:木代泰之、PHOTO:倉橋 正 史上初の「緩まないねじ」が世界を救う――小学校“自主”休学の天才発明家・道脇裕の「常識をネジろう!」はMugendai(無限大)で公開された投稿です。
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honyade · 5 years
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林智彦 × 田辺俊彦 × 清水武穂 × 櫻井稔「コンサルと考える、新しいクリエイティブの考え方~2019年カンヌライオンズの審査員3人を交え徹底討論!」
世界三大広告賞である「カンヌライオンズ2019」や「One Show」のデジタル系の部門では、デジタルを活用した新しいファッションビジネスや、商品の買い方/売り方を発明した事例が受賞しました。
例えばビジネスイノベーション、というジャンルを設けて、クリエイターは、「キャンペーンだけでなく、もっとここの領域を膨らませた方がいいのでは?」と林さんが感じたのが発端だそうです。
そこで、今回は、電通、博報堂、アクセンチュア、Takramなど最前線で活躍する方々をお招きして、「広告会社からコンサル側に行って活躍する人」の視点で、いま広がっているクリエイターの仕事領域や、それをどう実現していくのか、という点について語っていただきます。それとともに、会場の当事者であるクリエイター(デザイナー、コピーライター、プランナー)からの感想もお聞きします。
広告業界やクリエイター、コンサルティング系の方々はもちろん、これらのお仕事に興味のある方必見の内容です。
お見逃しなく!
【出演者プロフィール ※順不同】 林智彦(はやし・ともひこ)  博報堂 グローバル・インタラクティブ・ディレクター。 広告、スタートアップ、新規事業など、枠を超えた活動にグローバルで取り組む。 デジタルクリエイティブブティック“nuuo”、ロボットスタートアップ“nubot”ファウンダーを経て博報堂に復帰。 米creativity誌「creatives you should know」8組中1組選出、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門大賞、日本賞クリエイティブフロンティア部門最優秀賞、SXSW interactive award finalistなど。 2019年 Cannes Lions Mobile審査員、2019年ONE SHOW Creative use of Data / Digital Craft /Interactive審査員。
田辺俊彦(たなべ・としひこ) 株式会社電通 グローバル・クリエーティブ・ディレクター。 2018年度クリエイター・オブ・ザ・イヤー受賞。 2019年カンヌライオンズ審査員。 カンヌライオンズ、CLIO、ONE SHOWなど100以上の広告賞を受賞。 最近の仕事に、トヨタグローバルキャンペーン「START YOUR IMPOSSIBLE」、 RED BULL MUSIC FESTIVAL、DOCOMO×安室奈美恵25周年、 BEAMS六本木ヒルズなどがある。 国内、海外、問わずビジネスコンセプトからクリエーティブ表現まで、 一気通貫したキャンペーンを数多く手がける。
清水武穂(しみず・たけお) アクセンチュア株式会社 アクセンチュアインタラクティブ シニア・マネジャー/ブランドエクスペリエンスデザインリード。 デジタルプロダクションの起業経験や、世界トップクラスのクリエイティブエージェンシーAKQAでブランドコミュニケーション戦略に従事したのち、アクセンチュアに参加。 アクセンチュアで史上初「ブランド&クリエイティブ戦略」のチームを立ち上げる。 現在は、次代を勝ち残るための企業変革、新規事業開発、そのための新会社設立など、変革の旗振りとして活動。 2019年カンヌライオンズ クリエイティブストラ��ジー部門の審査員を担当。
櫻井稔(さくらい・みのる) デザインから考えるデジタル環境やサービスの研究・開発を行う。 ビッグデータビジュアライゼーションや3Dプリンティング・UI/UX領域について積極的に取り組んでいる。 2007年未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定。 2014年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻博士後期課程修了。 代表作に「日本科学未来館・地球マテリアルブック」、データサイエンス支援ツール「DataDiver」のUI設計・デザイン、日本政府のビッグデータビジュアライゼーションシステム「RESAS -地域経済分析システム-」のプロトタイピングなどがある。 グッドデザイン金賞など受賞多数。
※好評につき、追加チケットを10月6日(日)の12時から販売します(ウェブ受付のみ)
【重要なお知らせ】 10月1日からの消費税率の引き上げに伴い、チケット価格を変更いたします。
9月30日までにチケット購入の場合… 前売1500円+ドリンク500円(共に税込)=2000円 当日2000円+ドリンク500円(共に税込)=2500円 ↓ 10月1日以降にチケット購入の場合… 前売1500円+ドリンク500円(共に税別)=2200円 当日2000円+ドリンク500円(共に税別)=2750円
くわしくはこちらのページをご覧ください。
時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場) 場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F ▼入場料 ■前売1,500yen + 1 drink(税別) ■当日店頭2,000yen + 1 drink(税別
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angyeong-12 · 5 years
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会社が主催するピッチに出た時の話
先日、と言っても、もう7月の話ですが、わたしの会社が主催していたピッチに出てきました
ピッチというのは、、そもそも、投資家向けにプレゼンを行うことをピッチというみたいですね、あってるのかな?
要は、プレゼンです、アンギョンのプレゼンを行いました!
▼練習の日、、
このイベントはわたしの会社が「学生」向けに企画したピッチイベントだったんですが、、、
あ、お前学生じゃねえだろ、ってことですよね、、、?(笑)
そうです、、、わたしの記憶が正しければ、わたしは去年の3月に大学を卒業しているのです、、、(笑)
ですが、わたしは特別枠みたいな感じで、、、出ました、、やめて、、お前、学生じゃないだろみたいな目で見ないで、、、泣くから、、、
で、6月ごろに顔合わせを兼ねたピッチの練習会があったんですが、なんとこの超計画的で超慎重なのにたまにめちゃくちゃ意味わかんないことするわたし(笑)が直前までピッチ用の資料を準備していなかったのです、、、
理由は、なんかあったんですが、忘れちゃいました(笑)(笑)
なんか、(笑)ばっかつけててごめんなさい、、、
主催の子に、顔合わせの大体の話を聞いて、どういうものを準備したらいいのか聞いて、いざ資料の準備、、、(この時点でピッチの5日前?とかです)
「あ、言うてもそんなに直前じゃないんだね」って感じですか?わたしにとっては直前ですよ、心配性ですから、、、、
さて、急いで作るんですが、センスがわたしそんなになくて、、といより、経験がなくて、、、
一応、ネットで色々調べたりしてある程度作って、社内の人に見てもらったりして、ある程度形になったものが完成しました、、、
その一部を、、まあ、、載せましょうかね、、、(笑)
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ざっと全部で14ページほどありましたが、大体はこんな感じです
このスライドの他に、割とリアルな数字のスライドや、ツイッターのフォロワーさんに協力していただいたユーザーアンケートや年間オタク利用金額の数字が載っています〜
どうですか、、、?このスライド、、、、見やすい、、、かな、、、?
最初は、スライドごとに簡単なタイトルしか書いてなくて、それこそ最初のスライドとかは「概要」とかそんなもんでした
でも、「タイトルのところにそのスライドの簡単な説明文みたいな一文を入れてみて」というアドバイスをもらったので、その通りにしてみたところ、情報がすごく整理されて、見やすくなった気がします
それに、実際に自分が発表するときも、まずスライドの上の文章を見れば、すぐにそのスライドの内容を理解出来るので、発表もスムーズにできた気がします
▼で、実際の顔合わせと発表練習の日
さて、それでいよいよ、本番のリハ日…みたいな感じでその日がやってきたんですが、私的には完全社内の慣れたところで開催だったので、言うてそこまで緊張は、、という感じではあったんですが、、、、
いや、、、緊張したがな、、、
ここで後悔したのは、原稿を用意しなかったこと、、
一応、音声を録音とかしたりしてたんですが、一応、話せていることには話せている、、、話せテイル、、じゃなくて、話せているが、話してるときめっちゃ不安、、、
いや、本来こういうのって原稿とか用意しないで、うろうろ喋りながら発表するのが理想なんだと思いますけど、なんかアップルの新製品発表会みたいなやつね
そんなん無理よ、、、、、素人よ、、、、、、、、?
「割と発表良かったよ」と言われたものの、割と「言うことわからなくなってつまったらどうしよう、、、」っていう恐怖感のが強いので、本番ではカンペを作ることを決意、、、ここはアップルの新製品発表会じゃねえんだ、、ええやろ、、
▼カンペを作ろう!
さて、顔合わせの日も終わり、カンペを作ろう!もうやだ!緊張したくない!!やだやだ!!(幼児退行)ということで、カンペを作ります
私はグーグルスライドで資料を作っていたので、ちょちょいと文章を入れたら終わりです
まあ、、、その文章入れるのが大変なんですけど、、、
一応、無限に話していいわけではなくて、「5分」という制限時間がありますから、そこにおさめなくてはなりません
5分って、長いようで短くて、いや、ライブの一曲は短いですけど、ピッチの5分は、、うーん、、、複雑、、、
ライブの時とかは、「時止まってくれ〜〜〜〜もしくは頼むから誰か、この綺麗な記憶と視界のまま、私の息の根を止めてくれ〜〜〜〜〜〜」という気持ちなのに、ピッチの時の5分間は「ぶっ飛べ〜〜〜〜〜頼む、この時間が今すぐこの世界からぶっ飛んでくれ頼む〜〜〜〜〜〜キングクリムゾン頼む〜〜〜〜〜〜〜」と願いながら話しています
ジョジョ、好きですか?(笑)ジョジョネタですよ(笑)
という感じで、一部アンギョンのデモの動画をバッサリ切ったりして、なんとか完成しました
リハ大会の時は、5分ちょうどでヒヤヒヤしましたから、、もうね、、バッサリ
▼いよいよ本番だよ!
さて、いやいや言ってても本番の日はやってきます、、
発表の順番がスーパー幸運にも二番目だったので、割と早くに緊張とさようならできます
この頃、じわじわと周りの子にNCTを勧められてたので、頭の中でずっとAVA MAXとイリチルちゃんがコラボしたやつが流れてました、、、全然集中できなかった
この時、なんとなく思い出したのは、私、昔クルーズ船でバイトしてたんですよ、クルーズ船でお料理出したりする、割と礼儀正しいやつ
こんなピンク色の髪の毛の私なんかはもう一生あの仕事できませんけど、そういえばそのクルーズ船の仕事でしばらく生きていこうとしてたなあ、、って思い出しました、広告の仕事(前職)見つけたので辞めてしまいましたが、、
なんか分からないけど、この時のことを思い出しました、そういえばそんなときもあったなって、、、
ピッチは、私は貧血というか、体力がアホみたいにないので、立っておしゃべりを長時間するのができなくて、座りました、、、あと、普通に関節が痛い、わがままじゃなくて先天的に
でもなんとか無事に終わりましたよ!!
結果は、、、なんと賞まで貰っちゃいました!ヤッタネ!
▼全体的に良い経験でした
バチボコに緊張したので、胃腸的にというか身体的にはあまりよろしくなかったですが、私は意外とそんなに緊張イベントとかから逃げてきた人生だったので、いい経験にはなりました
そして実感した、、、私は、、本当に体が弱い、、、、(笑)
※立って話せないだけですㅋㅋㅋㅋ
では、最後にバチボコに緊張しながら発表した私のかわいい我が子を、、、
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koshien-pocket · 5 years
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第7回ぼくポケ会議レポート【極】
3/30(土)に「第7回ぼくポケ会議【極】」が神戸の三宮にて開催されました。 
(平成最後のぼくポケ会議!)
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ぼくポケ会議とは?
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ご挨拶
■綿引Pのあいさつ(言わずと知れた?ぼくポケのプロデューサーです!)
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「今まで以上に皆さんのご意見やアイデアを取り入れ、より楽しくプレイしていただけるようなゲーム作りに励んで参る所存です!今日はユーザ対運営というよりは、皆さんが運営になった気持ちでご参加いただければなと思います!今日は何卒よろしくお願いいたします!!」
■ たかDのあいさつ(リアルイベント初登場!改善担当大臣です!)
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「もともとユーザだったのでユーザ目線も交えながら、今日は皆さんと一緒に、今後のぼくポケをさらに楽しむためにどうしたらいいかを話し合えたらと思ってます!関西出身でこのあたり(三宮)良く来てましたよ(笑)」
■ 桜川マネのあいさつ(ぼくポケ公式マネージャー!選手としても名選手です!)
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「皆さんお集まりいただきありがとございます!言いたいことや聞きたいこと、ぜひぜひ積極的に発言してくださいね!」
 ■ ムッチーのあいさつ
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「生放送やリアルイベの運営を担当してますよ!今日はよろしくお願いいたします!!」
■ 選手の方たちのあいさつ
「参加者さんにも自己紹介してもらいます~」というアナウンスに対して「ええ~~…」と照れる参加者さんたちでした !「どなたかスカウトお願いします!」とスカウト待ちをアピールする選手もいましたよ(笑)
アイデアを話し合うために、チームにわかれて座り、綿引Pからイベントの趣旨と流れの説明がありました。まずはアジェンダの発表です!
本日のアジェンダ発表
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綿引P:カヤックでよくやる「ブレスト形式」にてやっていただく形になります!練習のお題をやって、その後本題のブレストに入ります。本題のブレストは発表後に優秀賞を決めて発表させていただきます。ブレストのルールが1つあって、意見を否定するのはNO!です!とにかく質より量。アイデアをどんどん出して良いアイデアがあったらそれに乗っかって深めていきましょう!
では練習のお題はこちらです!
本日のテーマ1(練習のお題)
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チームごとに分かれ、それぞれテーマに対するアイデアの話し合い(ブレスト)が始まりました。
和気あいあいと時間が過ぎていきます。練習のお題なので全体への発表はないのですが、、ちらりとご紹介!
監督アイデア
ー監督というポジションをつくるのはどうでしょう?マスターやミドルで活躍していた選手で、引退する人がなってビギナーに降りてきてもらって。新人さんとか育成枠の人にいろいろ教えたり。監督が運営してるチーム同士で戦うとか。プレイヤー=選手ってわけじゃなくて、監督っていう新しいものがあってもいいかなと。綿引P:すごく面白いしいいですね!なにか報酬とかいりますかね?あとは1人の監督でいろんなチーム見る感じですか?ーう~ん。それは監督1人につき、1チームのがいいかなあ。特典としては、倉庫やリーグの制限はなかったり、特別な報酬があったり!たかD:似たアイデアがすでにあるのですが、その時気になった事としては、どのくらいこのポジションをやってくれる人がいるのか‥また、1人で15人を見れるのか。というのがあったのですがどうでしょう??
ー作戦ボードとか使ってやれたらいいので、多分手伝ってくれる人(サブ監督)的な人が出てきたりして、必ずしも15人を1人でってならないと思います!
ルーキーリーグ
ー新人さんだけのリーグ。すぐに試合に出れる!
綿引P:育成枠に代わる可能性もありますね!
ーすぐに試合出場できて楽しみ方もわかる!良くないですか?
さてさて会場があたたまってきたところで本番に突入です!
本番はブレスト終了後に「これだ!」というアイデアを、各チームのプレゼン担当に発表してもらいます。
綿引P:今までで一番盛り上がる周年にしたいです!「みんなでハワイに行こう!」くらいのぶっ飛んだ企画でもいいですし、5年という節目を皆さんと最高に盛り上げたいのでぜひ皆さんのご意見をお聞かせください!
さあ!!テーマはこちら!!!
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この発表をいただいた後、どのアイデアが1番だったのか優秀賞を決めさせていただきます!優秀賞に輝いたチームメンバーさん全員に、特別なプレゼントを贈呈させていただきます!
各チームごとに発表してもらいました!
チーム A
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ー去年のリアルイベントに参加した時に、イベント限定で特別な試合をやりました!※昨年末のぼくポケ忘年会にて開催された、 キャラクターややきゅう道具を自由に選べて使える試合。端末も運営の方で用意しました。
この試合をイベントとしてやってみたい!普段使ってる装備とかキャラは関係なく。すると作戦とかIN率(特に野手)で勝負となる。始めたばかりの人もぼくポケの楽しみ方がわかるし、チームの団結力が大事になる!それがいかにぼくポケの楽しみ方において重要なのかがわかると思うし。そこを意図として開催する。1期だけで開催してほしい!
たかD:これはやってみたいです!昨年末のイベント(ぼくポケ忘年会)で同じようなことをやってて、とても面白そうだったので!ー作戦をもっと練るようになるし、平等にやれるからいいでしょう! これでステマックスのやきゅう道具を報酬でもらえるとかだったらめっちゃ頑張るし!詳細は運営さん考えてくださいね!
綿P: 確かにこれは新しい世界を経験できていいかも…!
ー運営が考える理想の戦略をここで示してもらいたいんですよね!
綿引P:ちょっと、これ責任重大ですよね!!全然勝てねえじゃねえか!みたいになったら…汗
ーいやいや、これをやることでいかにIN率が大事かとかもわかってよくないですか??
綿P: もしやるとしたらどのくらい余裕あればいいかですか?
ー5期くらいあれば!
綿引P:これどうやったらできる??
たかD:別でサーバーを専用で用意する感じですね。
ーそしたら絆極一緒にできますよね!
綿P:ここにエンジニアいたら卒倒しちゃうかもなあ(笑)ぼく友とか今までの情報を引き継がないでやれるなら実現しそうな気も…!ただ、情報引き継ぐとなると慎重にやらないとね。
ー引き継ぐのが難しい情報は割り切っちゃえばいいじゃない!でも、チームの情報は必ず引き継いでほしい!
チーム B
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ー ぼくポケは台湾にもあるので、各国の優勝チームの交流戦をやりたいですね!この人たちはご招待ですが、見たい人はそのツアーとか、、桜川マネと行く台湾ツアーとか!普段交流しない台湾とか韓国とか世界のぼくポケでお祝い!優勝チームをみんなでお祝いしにツアーですね!
綿引P:現地に行けない人のためにその試合をLIVE放送したりね!海外の人もなかなか熱いんですよね!わざわざ日本に攻略情報を調べてくださったかたもいるみたいです!
ー家族の分も負担してください!
綿引P:ありですね(笑)!旦那さんが奥さんとかお子さんを置いていっちゃったら「おい!!」ってなるじゃないですか!!これをきっかけに家族がケンカしてしまうの嫌ですし!
ーそうですよ!そもそも家族には課金で嫌がられてるんですから(笑)
綿引P:みなさんどうですか??行きたいですか???
ー時差がないところがいいです~!ー旅行にご招待!なんて他のゲームではやってないので目立ちますよ!!メディアを使ってカヤックの宣伝広告にもなりそれで費用を捻出してね!
綿引P: 台湾の会社とも一度話してみますね!向こうがのってきてくれたら実現の可能性があるかもしれません!全リーグ、家族付き…すごい人数になっちゃいますね!!
チーム C
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ー 自分の写真からマイキャラを作る!スキルとか性格とか自由に設計できて。漫画とのコラボとかもできればより嬉しくて盛り���がりそうです。宣伝にもなりますし!
綿引P:確かにオリジナルマイキャラつくりたいですよねえ。前にカヤックがリリースしたポケットフットボーラーっているアプリには同じような仕組みがありましたね。自分のキャラクターを作れたら楽しいけど、性能をどう決めるかという問題がありますね。
ーそしたら、キャラとかステは既存のものを使って外見だけオリジナルキャラとかならまだ簡単なのでは??
綿引P:なるほど!オリジナルのフェイスを作ってとかならイケるのかな
たかD:うんうん。それなら可能性あるなあ
綿引P:みんな試しに僕の顔作ってくれたりね!
ーそれをボコボコにするってね!一同笑い……(笑)
綿引P:そこでデザインのコンテストとかできたりして。ここでチームAのアイデアと合わせたらさらに楽しそうだなあ。
チーム D
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ーAチームでもいってましたが、インしていないチームに負けるのは嫌なんです。5周年から始めるかは別として、インした時に特典としてメダルもらえるとか。その他には例えば10人インした時にスキルレベルが1ランクあがるとか。エールが30とかもをINでも反映させるような。全員協力して勝つ!っていうところをもっとフォーカスして欲しい。ーいいと思う!!
綿引P:何をもってインとします?試合にきたら、とかスキル打ったらとか。
ースキル、コメント、スタンプは欲しいですね!なんかちゃんと来て欲しいです。
綿引P: 来てスッといなくなるとあれですもんね
たかD:4回からとかじゃなくて初回からですよね?
ーはい!やっぱり初回からと思います!
綿引:ありですね!あえての初回縛りとか。これは開発チームにきちんと伝えましょう!
チーム E
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ー 初心者が継続するってのも絡めて、初心者含めスキルの参考にできるような、中堅は参考にして強豪を攻める教材として使う。戦略が広がれば面白いし、使われているパーセンテージが少ないものに関しては、運営が参考にして運営的な工夫をしていったり。
綿P:これは情報を軸にしてるアイデアとなっていて、視点が違って面白いですね!みなさんは、ぼくポケの情報でもっと欲しいものって何がありますか?
参加者:たかDのコーナーとかで「ねり方の解説動画」とか簡単に公開して欲しいな。動画で公開したらみんな見るよ!広告収入にもなるんじゃないの?
綿引P: ふんふん。統計情報だけじゃなくて合わせてこういう動画も公開すると。たかDチャンネルとかね!
ーうんうん!結構見ると思うよ!俺は見るよ!その情報をダウンロードできたりして。とにかく今は練り方が分かりにくくて初心者には分かりにくいから、フォローしてあげたほうが良いよ。綿引P: 確かに攻略情報を運営がもっとわかりやすく見やすい形で発信していくのもいいですね!統計情報はどうだろう??
参加者:悪くないけど天気導入とかで変わってるから難しくない??ー天気導入前と後とかわかりやすく出してもらえたら見やすいと思います!
綿引P: そうですね!これがトレンドなんだな~とか、いろんな形で蓄積してきたデータを出してみんなで見ていくのってそれだけでもまず楽しいと思うな!過去の優勝校のデータを出していくような…… その辺りも含めたりして検討したいと思います!
チーム F
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ー5周年ということで…無課金や微課金でも6、7のやきゅう道具を揃えられるように……4周年の時は毎日いろんな道具もらえたので今度はガラポン回しまくって…
綿引P:条件を付けて回し放題とかはありかもですね!回し放題して、そのうちのいくつかもらえるとか。どうたかD?
たかD:やってみたいですね!無料の10連を好きなだけ回して、もらいたい中身がでるまでやれるとか。
綿引P:回すだけでも楽しいしね。中身はどういうものかな?
ーやっぱり人気度じゃない??
綿引P:さっきの統計にからみますね!他のアプリのCMで300回回せるとかあるけど、ぼくポケはもっと回せる!とかね!
参加者: まあとにかく何が出たとしてもネリネリが大変なのよね!
たかD:そもそも練られてる道具がガラポンで貰えるとか。ガラポン回すのすらめんどくさい人もいるから、そしたらまとめてコレクションで交換できるのが一番いい気がしますけどね!
綿引P: チームFインパクト大ですねえ!
チーム G
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ー10期に一回とか。もしくは20期に一回とか。決勝にいけたチームができるような。メダルが報酬でもらえたりするものかな。今日は見学できたのでちょっとこれくらいしかなんですが…極絆で混ぜて極も絆もちゃんと当たるトーナメントにして!
綿引P:絆もレベル高いです��ね!メダル装備のアドバンテージはやはり極にありますけど。
ー絆の装備が極の武装さんにどれだけ通用するのかやってみたいですねえ。
武装高校の参加者さん:いや~絆はねえ、練ってるんですよ!ネリネリがすごいのよ!予選とか全然こないんだけどそのかわりイベントちゃんとやる高校はすっごい強いね!
綿引P:僕もこれはやりたいんですよね。統一戦。
ーもう統一したほうがいいんじゃない?絆のほうからそういう意見ってありますか?
綿引P: まあユーザさんが少なくなったらその必要性もあるんですが、今そうではないので。チャレンジとしてやるとしたらドリームマッチとして開催する感じですよね!
たかD:これ僕もやってみたくて前にエンジニアに相談したことがあるのですが、結構な工数だったんですよね。なので今すぐって訳にはいかないんですけど。
以上で各チームの発表が終了!
優秀賞発表の前に質疑応答タイムを設けました。
各チームからの発表終了後、挙手制で自由に質問できる質疑応答の時間を設けました。
ユーザ様一人ひとりからの質問に対し、綿引Pが直接回答していきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブースト系のスキルの数値、利きがわからない。あと放置との試合がいらない。アクティブ優先であててくれ。
たかD:ブーストに関しては、できるとしたら攻略情報で例を挙げるとかはできるけど超が超絶に、、とかを全部のスキルで表現するのが難しいんですよね。カットとかもあるので。でも効きの体感がしにくいのはすごくわかります。
綿引P:具体的な効果じゃなくて、何か参考になるようなデータを出す、みたいな手段もあるかもしれませんね。
たかD:アクティブ優先での対戦に関しては、地域を統合とかが必要になっちゃうかなあ。地域によっては9チームとかもあるので。でもアクティブ戦の方が楽しいのですごく分かります。
ー 朝いちの試合でアクティブ戦やめてっ意見は多いですよね!
綿引P:そうですね。なので、アクティブ戦を増やすというより、アクティブ戦をより面白くする調整するかね。今の状況だと、ノンアクティブ戦も必要性もやはりありますし。
たかD:2試合目からアクティブの確率をあげるとかね!
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ー アイデアなんですが、ユーザからのスキルの提案合戦。それに対しての報酬は6まで作れる本体と試作をプレゼント!無課金でも良いアイデアがあればレベルMAXのやきゅう道具を作れる!
綿引P:いいですね!採用者には特別なデザインのやきゅう道具をプレゼントしたいです。。この人が考えた!採用された!ってわかるように。
たかD:スキルは僕がたくさん考えてるので……案欲しいなあ!
ーどんなスキルが欲しいのかアンケート取るのもいいですよね。意見をすいあげて作ってくれたらいいかなと。
綿引P:前もって需要がわかるのは、僕らにとってもありがたいなあ。番ちゃん(ぼくポケ公式SNS)使ってできそう。。
―期待してます(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エールについて改善して欲しい点があります。インできない人が多いチームだとその時点で不利じゃないすか。エール廃止とか、もしくはインできる人にエールを譲るとかね。
綿引P:インできるチームが有利になるのは僕は、ぼくぽけの前提だと思います。ただ何か他の労力を使って補うといううか、そいうことができるってのはあるかな。譲り渡すってどう?エールの譲渡?
たかD:僕は正直あまりやりたくないかなあ…インしてエールを送るのを大事にしたいってのがあるなあ‥ただ、ユーザの立場で考えると、インしてない人のエールをなんとかしたいと思ったことはたくさんありますけど!
綿引P: エール送ってよ!って個別にプッシュするとかね。あとちょっと違うけどブラウザ版のぼくポケを作るのはどうかって話もあるんですよね‥仕事中にブラウザの片隅でパパっとエール送るとか…どうですかね、ブラウザ版。
ー数人が欲しいと手を挙げる
綿引P:少しですが需要はありそうですね。
ーエールを譲渡するんじゃなくて、エールを予約できるのはどうですか?誰にエールを送るかは決められなくて、スタミナが足りてない人に勝手にエールをばら撒く感じでもいいので。
綿引P:いわばエールのスプリンクラーか。すごい装置ですね(笑)
ーあくまでインできなければですけど
たかD:完全ランダムならできそうですね
綿引P:エールって心の繋がりを感じてるんですよね。やっぱりそれは大事にしたいな。
ーえ?エールもらって嬉しい人います??
綿引P:えええ!!!????嬉しくないんですか!?ちょっとショック!!!
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ーグッズとコインやマネグッズについて、捨てるものが多い……。上限に達しているので。チームメイト限定でグッズプレゼントできたらいいなあと!捨てるならあげたい。もしくは上限をあげるとか。
たかD:コインの上限は、まず増やそうかなとは思ってます!プレゼントは良いアイデアなんですが、何かしら制限は必要です。ー1日にあげれる上限とかあればよさそうですよね!
綿引P:うんうん。上限ありならよさそう。たかDどう?
たかD:コインは上限ありならいい気がします!
綿引P: スカウト時にギャラ制度が発生しそうですね。うちのチームに来てくれたら毎日コインあげます、みたいな(笑)あとは、初心者にプレゼントできる機能もありですよね。運営からコインをもらうより、先輩にもらった方が嬉しく思う人もいるかもしれません。
ーもともとイベントが大好きなのですが、マンネリ化が気になります。イベントで獲得できるやきゅう道具に新しい魅力が欲しいです。
綿引P:例えば、スキルの発動可能回数に制限があるけど、そのぶん強力な道具とかどうです?昔の甲子園シリーズ(初代「ぼくらの甲子園!」や「ぼくらの甲子園!熱闘編))では、やきゅう道具に回数制限があったんですよ。
ーありあり!ほしいです!
綿引P:おっ!ありがとうございます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー残エールすうを回復するスキルがそろそろ欲しいです!綿引P:エールを増やさない形でスタミナコントロールようになるので面白いですね。ーねり具合の自慢できる場を作って欲しい!
綿引P:ねりねりコンテストですね!
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ーねりねりに関するエピソードを集めるのはどうでしょうか?。
綿引P:それやばいな!!!ちょっと怖いですけど。
たかD:見たい…すごいみたいですけど!
綿引P:リアルイベントでやります??ねりねり総選挙とか?
ーそう、やっぱりそれだけ苦労したところに光をあてて欲しいんですよ!
綿引P:うんうんやりたいなあ。SNSとかで発表するのよりは、こういう場でみんなでワイワイ共有するのいいなあ。
ーそういうの見せたくてくる人いっぱいいると思いますよ!やっぱり道具が一番欲しいですよ!このゲームの奥深いとこってねりねりじゃない?課金したって無理だもん。
綿引P:じゃねりねり 、道具自慢選手権!5周年とかでやりますか!ねりねりはぼくポケの独自の文化でもあるので、いい感じでかつ、運営ではなく、ユーザさん主導で共有していくってのありですね!あ、そろそろ結果発表の時間ですか??
優秀賞チームの発表
さて!優勝賞チームの発表です!
優秀賞は....チームEです!!!パチパチパチパチ!!!!
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綿引P:今回の発表はどれもかぶることなく素晴らしい案ばかりでした!その中でチームEを選ばせてもらったのは、初心者の方にはゲームの遊び方が分かりやすくなるメリット、コアユーザの方には戦略性の拡大という面白さを提供できるメリットがあったからです。どのユーザさんにとっても役に立つ&楽しい施策としてできそうです!具体的にどうするかはまだわからないのですが、5周年にあわせて、なんらかの形でぼくポケデータ館みたいな感じでお届けしたいと思います!!!
エンディング
優秀賞のチームの皆さんには優秀賞オリジナルタンブラーを贈呈させていただきます!
おまけ
来場者限定のプレゼント①限定きせかえ
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来場者限定のプレゼント②ステッカー
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会場限定物販:タンブラー
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会場限定物販
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genron-tomonokai · 5 years
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[友の会メール]『新記号論』3刷決定!『ゲンロンβ36』配信開始!ひらめき☆マンガ教室第3期 受講生募集中!
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[友の会メールvol.320]『新記号論』3刷決定!『ゲンロンβ36』配信開始!ひらめき☆マンガ教室第3期 受講生募集中! (2019年4月23日配信)
☆**:..。o○o。:..**☆
こんにちは、スタッフの宮田です。
『新記号論』が大変好評につき、この度3刷が決定いたしました!4/20(土)に開催された第2弾刊行記念イベントもおかげさまで大盛況! 4/28(日)までのタイムシフト視聴をお見逃しなく! また電子批評誌『ゲンロンβ36』も配信開始いたしました!こちらもぜひご覧くださいね! そして、ゲンロンスクールではひらめき☆マンガ教室 第3期受講生の募集を開始しております! 既に定員間近、先着順での受付となりますので、ご興味のある方はお早めにお申し込みください!
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★『新記号論』刊行記念イベント第2弾 タイムシフトをお見逃しなく!★
4/20(土)ゲンロンカフェにて『新記号論』刊行記念イベント第2弾「脳とメディアが広告と出会うとき」が開催されました! 今回のイベントでは『新記号論』の著者石田英敬さんと東浩紀にくわえ、津田大介さんをお招きして『新記号論』を 「広告」や「マーケティング」の観点から読み解きました!フロイトの甥、エドワード・バーネイズの知られざる仕事の数々、 ビールや衣料品広告の分析、そして当日石田さんがご披露したプレゼンの中でもとっておきの「隠し玉」スライドとは!?
『新記号論』は読売新聞、朝日新聞でも絶賛され、勢いは止まりません! 『新記号論』をぜひお手元にご用意のうえ、タイムシフトをご視聴ください!
◆タイムシフトは4/28(日)まで! 【生放送】石田英敬×津田大介×東浩紀 「脳とメディアが広告と出会うとき ――『新記号論』刊行記念イベント第2弾」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319379182 ※ご視聴は4/28(日)23:59まで可能ですが、ご購入いただけるのは同日18:00までです。ご注意ください。
当日のイベント感想まとめはコチラから! https://togetter.com/li/1340581
★『新記号論』Vimeo動画キャンペーン中!★
『新記号論』のベースとなった石田英敬氏によるゲンロンカフェのイベント全3回のVimeoアーカイブ動画を、 お得なセットで販売中! 通常レンタル価格¥1,800→¥1,500(ご購入は¥3,600→¥3,000)とたいへんお買い得です!
そして今ならなんと!5月11日(土)までにレンタルされた方限定で、レンタル期間を7日間から30日間に拡大中です! ゴールデンウィークは、『新記号論』を講義動画とセットでお楽しみくださいね!
書籍と相互補完する超充実の内容です。お見逃しなく! https://vimeo.com/ondemand/genronshinkigou
『新記号論 脳とメディアが出会うとき』 石田英敬+東浩紀(ゲンロン叢書002)
ゲンロンカ���ェ発 伝説の白熱講義を完全収録! 「脳とメディアが出会うとき――記号論は新たに生まれ変わる!」
『新記号論』はこのたび3刷の発行が決定いたしました。3刷出来は5月末を予定しております。
[物理書籍版]  https://genron.co.jp/shop/products/detail/215  [電子書籍(ePub)版]  https://genron.co.jp/shop/products/detail/220 
『新記号論 脳とメディアが出会うとき』特設ページはコチラ! https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/
本書第2講義の無料試し読みページもございます! 「デジタル時代の夢と権力――『夢の危機』と『夢見る権利』」 https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/no1/
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★『ゲンロンβ36』配信開始!★
ゲンロンが毎月発行・配信している電子批評誌『ゲンロンβ』の最新号『ゲンロンβ36』が先日4/20(土)に配信開始しました! 今号では、先日4/16(火)ゲンロンカフェにご登壇いただきました本田晃子さん、高橋沙奈美さんによる小特集ロシア学最前線や、 飴屋法水さん、さやわかさん、吉上亮さんによるゲンロンスクール特集を掲載! そして連載は5/23(木)にゲンロンカフェで『スマホの写真論』単行本化カウントダウンイベントも決定している大山顕さんの「スマホの写真論」や、星野博美さんの「世界は五反田から始まった」、吉田雅史さんの「アンビバレントヒップホップ」など、今号も充実の内容です! また、今号より表紙デザインもリニューアルされておりますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね! [ゲンロンショップ]https://genron.co.jp/shop/products/detail/223 [アマゾン]https://amzn.to/2Dptf9R
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★ひらめき☆マンガ教室第3期 受講生募集開始! & 無料説明会開催!★
〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉2019年度のサイトをオープンしました! ゲンロンスクールでは、ただいまひらめき☆マンガ教室の第3期受講生を募集しています! https://school.genron.co.jp/manga/
応募締切は5月13日(月)ですが、正規受講生枠は間もなく定員に達します。 完全先着順での受付となりますので、ご興味のある方はお早目にご応募ください。 またひらめき☆マンガ教室では聴講生も募集しておりますので、そちらもご検討ください。
また、ひらめき☆マンガ教室第3期の無料説明会を5/4(土)16:00-ゲンロンカフェにて開催いたします! こちらの説明会は予約不要、入退場自由ですので、ご興味のある方はみなさんお越しください!
◆5/4(土)16:00- ひらめき☆マンガ教室 第3期 無料説明会 https://genron-cafe.jp/event/20190504b/ 説明会の様子は、ニコニコ生放送、YouTubeLiveにて無料生中継いたします。 [Youtube] https://youtu.be/Ir6MIoZWtNY [ニコニコ生放送] http://live.nicovideo.jp/watch/lv319564957
各社のマンガ賞の受賞、作品が数万RTされるなど活躍を見せた第2期!超期待の第3期は、いよいよ6月開講です! 今期はゲスト講師に米代恭、おかざき真里、武富健治、師走の翁、大井昌和、みずしな孝之、浅野いにお、大井昌和、横山了一、伊藤剛、最終講評会のゲスト審査員に武富健治、ブルボン小林、金城小百合(登壇順・敬称略)をお招きいたします!
「ひらめき☆マンガ教室は、あなたのマンガを確実に変化させます。 あなた自身の、マンガに対する考え方も、変わるでしょう。 そうやって変化したあなたのマンガを世に出して、マンガの世界を変えていきたい。 それがひらめき☆マンガ教室の願いです。
僕たちと一緒に、マンガを変えましょう。」主任講師 さやわか
ご応募心よりお待ちしております! https://school.genron.co.jp/manga/
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★大森望 SF創作講座第4期 聴講生絶賛募集中!★
ゲンロンスクールではただいまSF創作講座の第4期の聴講生を募集しています! https://school.genron.co.jp/sf/ 正規受講生枠は現在キャンセル待ちでの受付となっております。
受講受付の締切は5月10日(金)です。 完全先着順での受付となりますので、ご興味のある方はお早目にご応募ください。
ご応募心よりお待ちしております! https://school.genron.co.jp/sf/
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★ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第4期終了!★
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第4期では先日4/12(金)に最終講評会が行われ、 これをもってすべての課程が終了しました。受講生のみなさん、1年間お疲れさまでした!
批評再生塾 四代目総代は春木晶子さんに決定したしました! また、審査員特別賞・黒瀬陽平賞は、山岡星児さん。 さやわか賞は、小川和キさんがそれぞれ受賞しました!おめでとうございます!
最終課題内容、および受講生の提出した課題はこちらのサイトからご覧いただけます。 https://school.genron.co.jp/works/critics/2018/subjects/19/ 最終講評会の模様はこちらからご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=4i8kkfcibrs
 * * * * *
それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ  ◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◇◇ 発売中の会場チケット ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆4/25(木)19:00- 高瀬康司×土居伸彰 『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』公開&『アニメ制作者たちの方法』刊行記念 「アニメーションの「光」について ――21世紀のリアリティの行方」 https://peatix.com/event/618797
◆4/26(金)19:00- 小石祐介×松下隆志×渋谷慶一郎 「ファッションを通して見る現代ロシア文化 ――ポストソ連のナショナル・アイデンティティをめぐって」 https://peatix.com/event/619657
★New!★ ◆5/4(土)19:00- さやわか×大井昌和 「『名探偵コナンと平成』を語り尽くす! ――ニッポンのマンガ #4」 【四天王シリーズ #11】 https://peatix.com/event/631716
★New!★ ◆5/8(水)19:00- 斎藤環×與那覇潤 「身体優位の時代の先へ ――「平成の鬱」とその処方箋」 https://peatix.com/event/637752
★New!★ ◆5/10(金)19:00- 津田大介×辻田真佐憲 「国威発揚事案の回顧とネット社会の展望 2019」 https://peatix.com/event/631245
★New!★ ◆5/14(火)19:00- 片山杜秀×岡田暁生 司会=山本貴光 「クラシック音楽から考える日本近現代史 ――『鬼子の歌』刊行記念イベント」 https://peatix.com/event/635828
★New!★ ◆5/23(木)19:00- 大山顕×石川初×速水健朗×東浩紀 「大山顕のすべて ――『立体交差』刊行記念&『スマホの写真論』単行本化カウントダウンイベント」 https://peatix.com/event/639485
◇◇ 今週・来週の放送情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆4/24(水)18:00- 【再放送】さやわか×大井昌和 「『このマンガがすごい!2019』メッタ斬り&マンガ大賞2019ノミネート予想 ――ニッポンのマンガ #3」 (2019/2/12収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370739
◆4/25(木)13:00- 【再放送】土居伸彰×三輪健太朗×宮本大人 「マンガとアニメーションとリアリズム ――『個人的なハーモニー』から考える」 (2018/4/4収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370870
◆4/25(木)19:00- 【生放送】高瀬康司×土居伸彰 「アニメーションの「光」について ――21世紀のリアリティの行方」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319235939
◆4/26(金)13:00- 【再放送】菅付雅信×西谷真理子×平川武治 「ファッションはオワコンか?」 (2017/7/19収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370996
◆4/26(金)19:00- 【生放送】小石祐介×松下隆志×渋谷慶一郎 「ファッションを通して見る現代ロシア文化 ――ポストソ連のナショナル・アイデンティティをめぐって」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319345716
◆4/30(火)18:00- 【再放送】大澤聡×片山杜秀 「『平成』の終わりに考える日本思想 ――教養主義、右翼思想、社会批評」 【四天王シリーズ #4】 (2018/9/28収録 ) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319371059
◆5/1(水)18:00- 【再放送】浅田彰×中沢新一×東浩紀 「現代思想の使命 ――1989/1995/2011」 (2015/1/17収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319566965
◆5/4(土)16:00- 【無料生放送】大井昌和×さやわか 「ひらめき☆マンガ教室 第3期説明会」 [Youtube] https://youtu.be/Ir6MIoZWtNY [ニコニコ生放送] http://live.nicovideo.jp/watch/lv319564957
◆5/4(土)19:00- 【生放送】さやわか×大井昌和 「『名探偵コナンと平成』を語り尽くす! ――ニッポンのマンガ #4」 【四天王シリーズ #11】 https://live.nicovideo.jp/watch/lv319496930
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆4/23(火)23:59まで 【生放送】高橋沙奈美×本田晃子×上田洋子 「ツーリズムとナショナリズムからみる現代ロシア ――建築、教会、収容所」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319235718
◆4/24(水)23:59まで 【生放送】長谷敏司×三宅陽一郎×大森望 「AI研究の現在とSFの想像力」 【大森望のSF喫茶 #28】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319235814
◆4/25(木)23:59まで 【再放送】円堂都司昭×法月綸太郎 「ミステリ評論の可能性 ――メフィスト評論賞創設記念イベント」 (2019/1/24収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370195
◆4/25(木)23:59まで 【再放送】江尻浩二郎×黒瀬陽平×小松理虔 「被災地の記憶/アートと歴史」 (2019/1/23収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370270
◆4/26(金)23:59まで 【再放送】福冨渉×松下隆志×上田洋子 「タイとロシアの新しい文学 ――ポストモダン以後の言葉とアイデンティティ」 (2018/5/25収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370402
◆4/26(金)23:59まで 【再放送】新井素子×櫻木みわ×名倉編×大森望 「SF創作講座大躍進! ――新たな才能はいかにして生まれるのか?」 (2019/1/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv319370528
◆4/28(日)23:59まで 【生放送】石田英敬×津田大介×東浩紀 「脳とメディアが広告と出会うとき ――『新記号論』刊行記念イベント第2弾」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv319379182
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入いただけるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆【vimeo】菊地成孔×佐々木敦 「音楽/時/空間」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #10】 https://vimeo.com/ondemand/genron20180830 (2018/8/30収録)
◆【vimeo】西島大介×姫乃たま×ばるぼら 「再考〈21世紀の岡崎京子〉 ――『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ』刊行記念イベント」 https://vimeo.com/ondemand/genron20180723 (2018/7/23収録)
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧 https://bit.ly/2sybMGS
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ  ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
今後の展示予定
◆5月1日(水)-5月19日(日)15:00〜20:00 ※月曜休廊
「新生空間」展(仮)
ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエでは、元号の変わる5月1日より、
韓国若手美術家とカオス*ラウンジ作家のクロスオーバー展を開催予定!
どうぞお楽しみに。
(藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ  ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
◆ 國分功一郎・千葉雅也・東浩紀鼎談集 刊行中止のお詫びとお知らせ 今期(第9期)の刊行スケジュール変更についてのお詫びのご連絡となります。今年7月に刊行を予定しておりました、國分功一郎+千葉雅也+東浩紀 鼎談集 ですが、諸般の事情により刊行を中止することにいたしました。ご期待いただいていたみなさまに謹んでご報告とお詫びを申し上げます。  会員のみなさまには度重なる刊行予定の変更によりご迷惑をおかけすることとなり、まことに申し訳ございません。 友の会第9期(-2019年9月)の「選べる単行本」でお選びいただける刊行物につきましては会員の皆さまに別途ご連絡を差し上げます。
◆ウェブ批評誌『ゲンロンβ』配信日変更のお知らせ 毎月第3金曜日にお届けしている『ゲンロンβ』ですが、2019年4月から、配信日を第3木曜日に変更いたします。 これからも毎号充実の内容をお届けいたしますので、ご��解のほどをよろしくお願いいたします。 →最新号『ゲンロンβ36』はこちら! https://genron.co.jp/shop/products/detail/223
★『新記号論 脳とメディアが出会うとき』3刷決定!&電子書籍版も発売中! 「脳とメディアが出会うとき――記号論は新たに生まれ変わる!」 [物理書籍版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/215 [電子書籍版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/220 →試し読みページはこちら! https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/no1/
★『マンガ家になる!――ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期講義録』絶賛販売中! 絵がうまいだけじゃダメ、マンガが描けるだけでもダメ。業界騒然のマンガ家育成講義録! https://genron.co.jp/shop/products/detail/193 →試し読みページはこちら! https://issuu.com/genroninfo/docs/20181125/16
★『ゲンロン9 第I期終刊号』絶賛販売中! 『ゲンロン』創刊から3年。第I期のあらゆる伏線を回収し、第II期の飛躍を準備する、第I期終刊号。 https://genron.co.jp/shop/products/detail/188 →試し読みページはこちら! https://issuu.com/genroninfo/docs/genron9issuu/36
★小松理虔『新復興論』絶賛販売中! 第18回大佛次郎論壇賞受賞! 「課題先進地区・浜通り」から全国に問う、新たな復興のビジョン! https://genron.co.jp/shop/products/detail/178 →『新復興論』特設ページはこちら! https://genron.co.jp/books/shinfukkou/
★毎日出版文化賞受賞&朝日新聞社「平成の30冊」第4位!『ゲンロン0 観光客の哲学』絶賛販売中! https://genron.co.jp/shop/products/detail/103 →『ゲンロン0』特設ページはこちら! https://genron-tomonokai.com/genron0/
★友の会第9期への新規入会を受付中! https://genron.co.jp/shop/products/detail/183
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一 はじめに
(日本オリンピック)  五輪史上初の衛星生中継。世界が見守る中、聖火を手に、国立競技場に入ってきたのは、最終ランナーの坂井義則(よしのり)さんでした。  八月六日広島生まれ。十九歳となった若者の堂々たる走りは、我が国が、戦後の焼け野原から復興を成し遂げ、自信と誇りを持って、高度成長の新しい時代へと踏み出していく。そのことを、世界に力強く発信するものでありました。  「日本オリンピック」。坂井さんがこう表現した六十四年大会は、まさに、国民が一丸となって成し遂げました。未来への躍動感あふれる日本の姿に、世界の目は釘付けとなった。  半世紀ぶりに、あの感動が、再び、我が国にやってきます。  本年のオリンピック・パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか。
(新しい時代へ踏み出す)  「日本はもう成長できない」。七年前、この「諦めの壁」に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放ちました。その果実を活かし、子育て支援、教育無償化、更には働き方改革。一億総活躍社会を目指し、まっすぐに進んでまいりました。  厳しさを増す安全保障環境を直視しながら、平和安全法制を整備し、防衛力を抜本的に強化しました。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、世界を駆け回り、ダイナミックな日本外交を展開してきました。  我が国は、もはや、かつての日本ではありません。「諦めの壁」は、完全に打ち破ることができた。その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の令和の新しい時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
二 復興五輪
 二〇二〇年の聖火が走り出す、そのスタート地点は、福島のJヴィレッジです。かつて原発事故対応の拠点となったその場所は、今、我が国最大のサッカーの聖地に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  常磐自動車道に続き、本年三月、JR常磐線が全線開通します。これに合わせ、双葉町、大熊町、富岡町の帰還困難区域における避難指示の一部解除に向け、準備を進めます。  浪江町では、世界最大級の、再生エネルギーによる水素製造施設が、本格稼働します。オリンピックでは、このクリーンな水素を燃料とする自動車が、大会関係者の足となります。そして、大会期間中、聖火を灯し続けます。リチウムイオン電池、AIロボット。未来を拓く産業が、今、福島から次々と生まれようとしています。  津波で大きな被害を受けた、宮城県を訪れる外国人観光客は、震災前の二倍を超えました。岩手県では三倍となっています。昨年九月に陸前高田市で開業したばかりの道の駅では、僅か一か月で十万人の観光客が訪れ、賑(にぎ)わいを見せています。  来年度で復興・創生期間は終了いたしますが、次のステージに向け、復興庁を司令塔に、政治の責任とリーダーシップの下で、福島の本格的な復興・再生、東北復興の総仕上げに、全力で取り組んでまいります。  九年前、ファーディーさんは、ラグビーチームの一員として、釜石で、東日本大震災を経験しました。  「ここで帰ったら後悔する」  オーストラリア大使館から避難勧告を受け、家族から帰国を勧められても、ファーディーさんは、釜石に残り、救援物資の運搬、お年寄りや病人の搬送。困難に直面する被災者への支援を続けました。  その感謝の気持ちと共に、本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。  心温まる支援のおかげで力強く復興しつつある被災地の姿を、その目で見て、そして、実感していただきたい。まさに「復興五輪」であります。  東日本大震災では、百六十三の国と地域から支援が寄せられました。我々が困難の時にあって、温かい支援の手を差し伸べてくれた世界の方々に、改めて、今、この場から、皆さんと共に、感謝の気持ちを表したいと思います。
三 地方創生
(観光立国)  全体で五百近い市町村が、今回、ホストタウンとなります。これは、全国津々浦々、地域の魅力を世界に発信する、絶好の機会です。  北は北海道から、南は沖縄まで。アイヌの皆さんが受け継いできた伝統音楽や食文化、琉球舞踊など、我が国が誇る全国各地の地域文化に触れていただく「日本博」を、本年、開催いたします。  国の文化財を積極的に活用できる制度を設け、地域のアイデアによる観光地づくりを後押しします。自家用車による有償の運送サービス制度について規制緩和を行い、外国人観光客の皆さんの地方での足もしっかりと確保いたします。  首里城の一日も早い復元に向け、全力を尽くします。三月には、那覇空港第二滑走路の供用を開始します。発着枠を十万回以上拡大することにより、アジアのゲートウェイとして、沖縄の振興に取り組んでまいります。  オリンピック・パラリンピックに向けて、サイバーセキュリティ対策、テロなど組織犯罪への対策に万全を期すことで、安全・安心をしっかり確保いたします。五年後の大阪・関西万博も視野に、多言語化、Wi‐Fi環境の整備など、観光立国の基盤づくりを一気に進めます。高い独立性を持った管理委員会の下、厳正かつ公平・公正な審査を行いながら、複合観光施設の整備に取り組みます。  更には、外国人観光客の多様なニーズに応える宿泊施設など世界に冠たる観光インフラを整え、二〇三〇年六千万人目標の実現を目指します。
(農産物輸出)  世界に目を向けることで、地方に新しいチャンスが広がります。  昨年、EUへの牛肉やコメの輸出は、約三割増えました。TPP諸国への乳製品の輸出も、二割を大きく上回る伸びとなりました。甘い「紅はるか」は、シンガポールやタイで大人気です。さつまいもの輸出は、昨年、四割以上増加しました。  先月、中国への牛肉輸出について、解禁令が発出されました。今月発効した日米貿易協定も活かし、おいしくて、安全な、日本の農林水産物の世界への挑戦を、力強く後押しいたします。  農地の大規模化、牛の増産や、水産業の生産性向上など、三千億円を超える予算で、生産基盤の強化を進めます。販路開拓など海外への売り込みを支援します。  神戸牛、ルビーロマン、ゆめぴりか。農家の皆さんの長年にわたる努力の結晶である、日本ブランドを、海外流出のリスクからしっかりと守ります。  CSF対策を一層強化します。野生動物の感染が発見された場合にも、家畜伝染病予防法に基づき、移動制限などのまん延防止措置を実施できるようにします。ASFについても、海外から持ち込まれる肉や肉製品の検疫を強化し、水際対策を徹底します。
(地方創生)  昨年の台風十九号では八ッ場ダムが利根川の被害防止に役立ちました。水力発電や農業用水などを目的とするダムについても、緊急時には省庁の縦割りを打破し、一元的に活用するための対策を、全ての一級河川を対象に、この夏までに取りまとめます。  相次ぐ自然災害の教訓を活かし、全国で、川底の掘削、堤防の整備、無電柱化を進めます。送電線の計画的な更新、電力会社、自衛隊、自治体の平時からの連携などにより、強靱(じん)な電力供給体制を構築します。防災・減災、国土強靱(じん)化を進め、災害に強い故郷(ふるさと)を創り上げてまいります。  東京から鉄道で七時間。島根県江津市は「東京から一番遠いまち」とも呼ばれています。二十年以上、転出超過が続き、人口の一割に当たる二千八百人が減少した町です。  しかし、若者の起業を積極的に促した結果、ついに、一昨年、転入が転出を上回り、人口の社会増が実現しました。  原田真宜(まさのり)さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。  「地域みんなで、手伝ってくれました」  地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。  「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大三百万円支給する制度を、更に使いやすくします。「移住支援センター」を全国一千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。  都市に住む皆さんの地方での兼業・副業を促すため、人材のマッチングや移動費の支援を行う新たな制度を創設します。関係人口を拡大することで、将来的な移住につなげ、転出入均衡目標の実現を目指します。  企業版ふるさと納税を拡充し、地方における魅力ある仕事づくりを一層強化します。独占禁止法の特例を設け、まちづくりの基盤である地方の金融サービス、交通サービスをしっかりと維持・確保してまいります。地方の創意工夫を、一千億円の地方創生交付金で、引き続き応援します。  若者が将来に夢や希望を持って飛び込んでいくことができる。地方創生の新しい時代を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
四 成長戦略
(中小・小規模事業者)  「東洋の魔女」が活躍したバレーボール。そのボールを生み出したのは、広島の小さな町工場です。その後、半世紀にわたり、その高い技術を代々受け継ぎ、今なお、五輪の公式球に選ばれ続けています。  全国各地の中小・小規模事業者の皆さんが、長年培ったオンリーワンの技術で、地域経済を支えています。しかし、経営者の多くが六十歳を超え、事業承継は待ったなしの課題であります。そして、若い世代の承継を阻む最大の壁が、個人保証の慣行です。  この春から、先代の経営者と後継者から個人保証を取る、いわゆる二重取りを原則禁止いたします。商工中金では、今月から、年間三万件、二兆円の新規融資について、個人保証なしの融資を原則とする運用を開始しました。  信用保証協会では、個人保証なしで後継者の皆さんの融資を保証する新制度を、四月からスタートします。経営の磨き上げ支援も行い、専門家の確認を得た後継者には、保証料をゼロとします。個人保証の慣行は新しい世代には引き継がないとの強い決意で、あらゆる施策を総動員してまいります。  七年前、十年ぶりの大改正を行った下請振興基準を、更に改正し、対象を拡大します。大企業に対しても、新たに金属産業、化学産業で、自主行動計画の策定を求めます。業界ごとの取引慣行に詳しい専門人材を下請Gメンに採用し、下請取引の更なる適正化に取り組んでまいります。  デジタル技術の進歩は、中小・小規模事業者にとって、販路拡大などの大きなチャンスです。デジタル取引透明化法を制定し、オンラインモールでの出店料の一方的引上げなど不透明な取引慣行を是正します。
(規制改革)  IoT、ビッグデータ、人工知能。第四次産業革命の大きな変化の中で、デジタル時代の規制改革を大胆に進めます。  本年から、無人自動運転を解禁し、中山間地域の皆さんに、安全で便利な移動手段を提供します。自動制御ブレーキを備えたサポートカーに限定した新たな免許制度を設け、その普及を拡大します。  AIが解析するデータのボリュームが、競争力を左右する時代です。個人情報を匿名化し、その詳細な分析を可能とすることで、ビッグデータの世界をリードしてまいります。  フィンテックによる多様な決済サービスが登場する中、金融分野の業法による縦割り規制を抜本的に見直します。マイナンバーカードの取得を促し、来年度中に健康保険証としての利用を開始します。あらゆる行政手続の電子化を進め、対面での確認が必要なものなどを除き、二〇二四年度までに完了いたします。  技術の進歩による急激な変化に対し、消費者の安全・安心を確保していきます。個人データの利用停止を可能とするなど、個人情報保護を強化します。あおり運転を刑罰の対象とし、道路へのカメラ設置などにより、悪質な運転者の取締りを徹底します。空港施設へのドローン飛行を禁止し、飛行経路の安全を確保してまいります。
(イノベーション)  吉野彰(あきら)先生のノーベル化学賞受賞を、心よりお慶び申し上げます。  吉野先生に続く、未来を担う若手研究者に、大胆に投資します。自由な発想で挑戦的な研究に打ち込めるよう、資金配分を若手に思い切って重点化します。安定的なポストを確保し、海外留学を含めたキャリアパスを確立することで、若者が将来に夢や希望を持って研究の世界に飛び込める環境を整えます。  変化のスピードを先取りし、これまでにない価値を生み出す鍵は、ベンチャー精神です。大企業などからベンチャー企業への投資を税制で支援し、いわゆる自前主義からの発想の転換を図ります。国の研究機関によるベンチャー企業への出資を促すことで、蓄積された研究成果や技術を新しい産業へと成長させてまいります。  第四次産業革命がもたらすインパクトは、経済のみにとどまらず、安全保障をはじめ、社会のあらゆる分野に大きな影響を及ぼします。国家戦略としての取組が必要です。  その基盤インフラは、通信です。5G、ポスト5G、更にその先を見据えながら、大胆な税制措置と予算により、イノベーションを力強く後押しします。安全で安心なインフラが、これからも安定的に供給されるよう、グローバルな連携の下、戦略的に取り組んでいきます。  次世代暗号などの基盤となる量子技術について、国内外からトップクラスの研究者・企業を集める、イノベーション拠点の整備を進めます。  月を周回する宇宙ステーションの整備、月面での有人探査などを目指す新たな国際プロジェクトに、我が国として、その持てる技術を駆使し、貢献いたします。将来的な火星探査なども視野に、人類の新たなフロンティアの拡大に挑戦します。  Society 5.0の時代にあって、教育の在り方も、変わらなければなりません。本年から小学校でプログラミング教育を開始します。四年以内に、全ての小学生、中学生に一人一台のIT端末を揃(そろ)えます。企業エンジニアなど多様な外部人材を登用することで、新しい時代の教育改革を進めます。
(アベノミクス)  今般取りまとめた新しい経済対策は、まさに、安心と成長の未来を切り拓くものであります。事業規模二十六兆円に及ぶ対策を講じることで、自然災害からの復旧・復興に加え、米中貿易摩擦、英国のEUからの離脱など海外発の下方リスクにも万全を期してまいります。  日本経済は、この七年間で十三%成長し、来年度予算の税収は過去最高となりました。公債発行は八年連続での減額であります。経済再生なくして財政健全化なし。この基本方針を堅持し、引き続き、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化を目指します。  この六年間、生産年齢人口が五百万人減少する一方で、雇用は三百八十万人増加しました。人手不足が続く中で、最低賃金も現行方式で過去最高の上げ幅となり、史上初めて全国平均九百円を超えました。足元では、九割近い中小企業で、賃上げが実現しています。  雇用環境が好転している今、就職氷河期世代の皆さんの就業を、三年間集中で一気に拡大します。この世代に対象を絞った求人を解禁するなど、あらゆる施策を講じ、意欲、経験、能力を活かせるチャンスを広げていきます。  兼業や副業をやりやすくするため、労働時間に関するルールを明確化します。労働施策総合推進法を改正し、大企業に中途採用・経験者採用比率の開示を求め、多様で柔軟な働き方が可能となるよう、改革を進めます。  経済社会が大きく変化する中、ライフスタイルの多様化は時代の必然であります。今こそ、日本の雇用慣行を大きく改め、働き方改革を、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。
五 一億総活躍社会
(全世代型社会保障)  この春から、大企業では、同一労働同一賃金がスタートします。正規と非正規の壁がなくなる中で、パートの皆さんへの厚生年金の適用を更に広げてまいります。三千億円を上回る、ものづくり補助金、IT補助金、持続化補助金により生産性向上への支援、社会保険手続の負担軽減を行いながら、従業員五十人を超える中小企業まで段階的に拡大します。  高齢者のうち、八割の方が、六十五歳を超えても働きたいと願っておられます。人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。働く意欲のある皆さんに、七十歳までの就業機会を確保します。  こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます。  年金受給開始の選択肢を、七十五歳まで広げます。在職老齢年金についても、働くインセンティブを失わ��ることのないよう、見直しを行います。  二〇二二年には、いわゆる団塊の世代が七十五歳以上の高齢者となる中で、現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは、待ったなしの課題です。  年齢ではなく、能力に応じた負担へと見直しを進めます。七十五歳以上であっても一定以上の所得がある方には、窓口での二割負担を新たにお願いすることを検討します。併せて、かかりつけ医機能の強化を図るため、大病院の受診に定額負担を求めることで、現役世代の負担上昇を抑えます。  医療や介護について、予防への取組を強化することで、いつまでも健康で、活躍できる社会づくりを行います。  子どもたちから、子育て世代、現役世代、そしてお年寄りまで、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障制度」を目指し、本年、改革を実行してまいります。
(子育て支援)  子どもたちの未来に、引き続き、大胆に投資してまいります。  昨年の幼児教育・保育の無償化のスタートに続き、この四月から、真に必要な子どもたちの高等教育の無償化が始まります。私立高校の実質無償化も実現し、子どもたちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる社会を創り上げてまいります。  保育の受け皿整備を進め、待機児童ゼロを実現します。これまでの取組により、待機児童の数は、昨年、調査開始以来、最少となりました。いまだゼロが実現できていない自治体には、保育ニーズに応じた整備計画の策定を求め、取組を強化していきます。  妊娠、出産、子育てへの切れ目ない支援を行います。来年春までに、子育て世代包括支援センターを全ての市町村に設置します。所得の低いひとり親世帯への支援を拡大し、子育てしやすい社会づくりを更に強化します。「希望出生率一・八」の実現を目指し、深刻さを増す少子化の問題に真正面から立ち向かってまいります。
(一億総活躍社会)  我が国には、意欲と能力あふれる女性たちがたくさんいます。全ての女性に活躍のチャンスを創り、その持てる可能性を十二分に開花することができれば、日本の経済社会は一変するはずです。  この六年で、女性の就業者数は、新たに二百九十万人増加しました。就業率は、二十五歳以上の全ての世代で米国を上回っています。M字カーブは確実に解消に向かっています。引き続き、女性活躍の旗を高く掲げ、女性の皆さんが働きやすい環境づくり、女性リーダーの拡大に向けた取組を一層進めます。更に、民間シェルター支援によるDV対策などに取り組んでまいります。  女性も男性も、若者もお年寄りも、障害や難病のある方も、更には一度失敗した方も、誰もが多様性を認め合いその個性を活かすことができる社会、思う存分その能力を発揮できる社会を創る。一億総活躍社会の実現こそが、まさに少子高齢化を克服する鍵であります。  バリアフリー社会の実現に向けて、公共交通機関における取組を強化します。耳の聞こえない方に対する、無償で手話通訳を利用できる電話リレーサービスを整備します。重度障害者の皆さんの就労の意欲を後押しするための仕組みを強化します。  「その能力は磨けば無限である。」  中村裕(ゆたか)医師は、長年、障害者雇用に熱心に取り組んでこられました。  「身障者の社会進出のためにもスポーツを奨励しなければならない。」  中村先生の情熱によって、一九六四年、東京パラリンピック大会が実現しました。その後、パラリンピックは四年おきに継続的に実施されるようになりました。中村先生の思いは受け継がれ、半世紀以上の時を経て、再び、日本へと帰ってきます。  本年のパラリンピックを、世界中の人々に夢や感動を与える、素晴らしい大会とする。障害のある皆さんが、世界で最もいきいきと生活できる国・日本を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
六 外交・安全保障
(積極的平和主義)  日本が、初めてオリンピック精神と出会ったのは、明治の時代であります。その時の興奮を、嘉納治五郎はこう記しています。  「世界各国民の思想感情を融和し以て世界の文明と平和とを助くる」  オリンピック・パラリンピックが開催される本年、我が国は、積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算し、新しい時代の日本外交を確立する。その正念場となる一年であります。  日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。  もとより、我が国の国民の生命と財産を守るため、毅(き)然として行動していく。その方針はしっかりと貫いてまいります。米国、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は、極めて重要となっています。韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします。  プーチン大統領と長門で合意した、元島民の方々の航空機によるお墓参り、そして四島での共同経済活動は、着実に前進しています。一九五六年宣言を基礎として交渉を加速させ、領土問題を解決して、平和条約を締結する。この方針に、全く揺らぎはありません。私と大統領の手で、成し遂げる決意です。  日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。
(安全保障政策)  いかなる事態にあっても、我が国の領土、領海、領空は必ずや守り抜く。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  この春から、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を創設します。更には、サイバー、電磁波といった新領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化してまいります。  昨日、日米安全保障条約は、改定の署名から六十年を迎えました。日米同盟は、今、かつてなく強固なものとなっています。その深い信頼関係の下に、二〇二〇年代前半の海兵隊のグアム移転に向け、施設整備などの取組を進めます。抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担軽減に、一つひとつ結果を出してまいります。  日米同盟の強固な基盤の上に、欧州、インド、豪州、ASEANなど、基本的価値を共有する国々と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。
(国際社会の課題解決)  この七年間、八十の国・地域を訪問し、八百回を超える会談を重ねてまいりました。各国首脳との信頼関係の上に、国際社会が直面する共通課題の解決に向け、世界の中で、主導的な役割を果たしていく覚悟です。  中東地域における緊張の高まりを深く憂慮します。我が国は、全ての関係者に、対話による問題解決と自制的な対応を求めます。これまで培ってきた中東諸国との友好関係の上に、この地域の緊張緩和と情勢の安定化のために、これからも、日本ならではの平和外交を粘り強く展開いたします。エネルギー資源の多くをこの地域に依存する我が国として、こうした外交努力と併せて、自衛隊による情報収集態勢を整え、日本関係船舶の安全を確保します。  自由貿易の旗手として、二十一世紀の経済秩序を世界へと広げてまいります。EUから離脱する英国とも、速やかに通商交渉を開始します。TPPの更なる拡大や、インドを含めたRCEP交渉を主導します。データ流通の新たな国際ルールづくりを、大阪トラックでリードしていきます。  G20で合意したブルー・オーシャン・ビジョンには、既に五十九の国から賛同を得ています。この流れを更に世界へと広げていくことで、二〇五〇年までの海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロの実現を目指します。  我が国は、五年連続で温室効果ガスの削減を実現いたしました。二〇一三年度比で十一・八%の削減は、G7の中で英国に次ぐ削減量です。長期戦略に掲げた脱炭素社会を早期に達成するため、ゼロエミッション国際共同研究拠点を立ち上げます。米国、EUなどG20の研究機関の叡智(えいち)を結集し、産業革命以来増加を続けてきたCO2を、減少へと転じさせる、「Beyondゼロ」を目指し、人工光合成をはじめ革新的イノベーションを牽(けん)引します。  世界の平和と安定、自由で公正で開かれた国際ルールの構築、気候変動をはじめとした地球環境問題への挑戦。より良き世界の実現に向かって、新しい時代の日本外交の地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
七 おわりに
 「人類は四年ごとに夢をみる」  一九六四年の記録映画は、この言葉で締めくくられています。新しい時代をどのような時代としていくのか。その夢の実現は、今を生きる私たちの行動にかかっています。  社会保障をはじめ、国のかたちに関わる大改革を進めていく。令和の新しい時代が始まり、オリンピック・パラリンピックを控え、未来への躍動感にあふれた今こそ、実行の時です。先送りでは、次の世代への責任を果たすことはできません。  国のかたちを語るもの。それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか。新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  世界の真ん中で輝く日本、希望にあふれ誇りある日本を創り上げる。その大きな夢に向かって、この七年間、全力を尽くしてきました。夢を夢のままで終わらせてはならない。新しい時代の日本を創るため、今日、ここから、皆さん、共に、スタートを切ろうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
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25、26日と福島市で合同練習!
来月の東京、郡山での公演までちょうど1ヶ月となりました。 今月の練習会場は東北ユースオーケストラ(TYO)はじめての福島市公会堂です。こちら、1200名以上を収容する歴史ある福島市のホールに続々と団員が集まってきます。
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あとは本番前の直前合宿での練習を残すのみとなりました。気合が入ってきた指揮の栁澤敏男さんには後光が刺しているようです。
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とりわけ「ふつうジュニアオケ、ユースオケではまず演奏しない(演奏できない)」と言われるグスタフ・マーラーの交響曲第1番については、楽譜のポストイットも毎回増えていっているように感じます。
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果たして立派に演奏できるのかなという現況を応援するかのように今日はたくさんの差し入れをいただきました。まずはパーカッション塘英純くん、ヴァイオリン三浦千奈さんのお母さまからバラエティに富んだお菓子の数々と、そして福島事務局の大塚真里さんからお薦めの地元福島市の「ゆずみそ焼おにぎり」(と書くだけでも、さらにどんぶり飯を食べれそう)。
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そして、この二日間の合同練習会ではJA共済、JA共済連福島から多大なるご支援をいただきました。今回のレポートでは結果的にこれから何度も「JA共済」という言葉が踊り、画面に写り込むことになり、「この引率の先生は個人的に何か貰っているのでなかろうか」と訝しがられること間違い無いと思うのですが、確かにたくさんの恩恵をいただいているのですよ、東北ユースオーケストラ一同が!
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まずは小出しに。初日の昼と長い練習の間食用にと、地元でつくられたパンを各種とお茶を110名分いただきました。
ホール内では午前中からマーラー交響曲第1番を絶賛練習中のところ、
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かたや降り番中学生、トロンボーン西野蒼さんとクラリネット小野葵さんの、ダブル・ノアオイズが何を嗅ぎつけたかロビーに登場。
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中学生というのは、とにかくお腹が空く年頃だよなと受け止めておりましたら新たなJA共済さんからの差し入れが届きました。
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「水虫パン」です。事前にいただいた贈答品リストに「お茶」「お弁当」「トースト」などに混じって「水虫パン」という物品を見つけた時のわたくしの衝撃をお察しください。何かの誤植であろうとたかをくくっていたら、本当に「水虫パン」が作り手の「オカザキドーナツ」店主岡崎隆一さん(75)によって、自転車にて納品されるという、想像を超える現実の恐ろしさを感じました。しかもJA共済さんは自社製品では無く、地域振興の観点から地元の商品をわざわざ買ってくださったのですね、この水虫パンを。まさに足型の水虫パンは、ピーナッツバター味、イチゴジャム味、チョコレート味とバラエティに富んでおり、水虫に見立てられたと思わしきカリカリ部分の食感が絶妙な、昭和生まれには懐かしい美味でありました。水虫パンについてさらなる見聞を広げたい向きには、一般社団法人東北ユースオーケストラの理事メンバーでもある仙台の河北新報の記事をお薦めします。 以上、福島市観光情報でした。
この日は実家で栽培、販売されている苺の差し入れとともに練習会場にお越しいただいた、今年70歳の男性がいらっしゃいました。
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気仙沼から娘さんの車でお見えになった、古希の方の名刺には、 「NPO法人海べの森をつくろう会 副理事長 三浦秋男」と書かれています。 先月のレポートをお読みいただいていたらピンとおわかりかと。パーカッションの三浦瑞穂さん(中3)のお爺様でした。
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まずは311に気仙沼で地区の自治会長をされていた、元高校教師の三浦秋男先生から昼休みの後半30分を使って団員全員に向かってお話をしていただきました。 これまでに体験したことの無い強い長い揺れで、障子が外れ、目の前で家の壁が割れ、町の信号機がすべて消えた驚き。ラジオから6mの津波との報せが入り(実際は気仙沼では20mを超えた)、海岸沿いから軽トラックに乗ったご夫婦が「津波が来る!」と逃げてきて、それが現実に起こることとわかり、日頃の防災訓練に則って行動されたこと。指定避難所の階上(はしかみ)中学校での避難生活がはじまり、地元の建設業者の大型発電機のおかげで直後から電気を得られたこと、意外とガス炊飯器が活躍したこと、地元農協が提供して��れたお米も2000人の避難民ではあっという間に無くなってしまったものの昔ながらの精米機のおかげで米が食べられたこと、地元の水産加工場の保冷庫のおかげでマグロ、ぶり、ほたてなど贅沢な食材も口にすることができたこと、10日後に自衛隊からの食事を支給されてほっとしたことなどなど。
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強く強調されていたのは、日頃からの小中高校での避難訓練の重要性、防災教育の大切さでした。防災減災の3ステップとして、まずは自助、そして共助、公助と言われるが、地元コミュニティの共助の力を今回は強く感じられたそうです。震災後6年経っても仮設住宅は残っており、地区によっては自治会が解散したり統合を余儀なくされている場所もある。被害はまちまちで家族8人で高校生の娘さんだけが生き残った家もある。最後に三浦さんがおっしゃった言葉が響きました。「生かされたわたしの使命は地元のコミュニティを立て直し、守ることです」 こないだのお孫さん瑞穂さんの言葉「生かされたなりのことをしなくちゃいけない」とも共鳴する、限りある命を捧げたいという静かで強い意志。お二人の記念写真を撮りました。
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今回三浦瑞穂さんのお爺様にお越しいただいたのは、311の貴重な体験談だけではありませんでした。実は三浦秋男さんは別の先生でもあったのです。
さて続きです。気仙沼のパーカッション三浦瑞穂さん(中3)のお爺様、元高校教員の三浦秋男さんは、なんと民謡の先生でもあったのです。前回の合同練習会で、今回の演奏会で披露する東北三県の民謡をアレンジした「ThreeTohokuSongs」練習中に、団員たちがあまりに地元の民謡を知らないので、掛け声をどうすればいいかわからない問題が発覚し、降り番の掛け声専門部隊「チーム・チョイサー」を組成したのではありますが、では指導者をどうしたものか、と。坂本監督からも「地元の年長者に教わるのがいい」とのアドバイスを受け、ふと思い出したのです。昨年7月に仙台で行った2016年度の入団説明会で、「今回は民謡にチャレンジしようと思うのですが、保護者のみなさんには馴染みあります?」とお尋ねしたんですね。その時、向かって右手の最前列に座っていた黄色い服着た女子の保護者の方から「この子のおじいちゃんが民謡の指導をしています」と伺ったのを思い出したのですね。そこで、誰だったかとその時の写真を見てみたのです。記録写真は撮っておくものですね。
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なんと!あの三浦瑞穂さんではありませんか。ということで、今日の合同練習に合わせて、お母様の運転で片道3時間かけて福島市まで、311の体験談講話と民謡の掛け声指導に来ていただいたのです。それでは指導風景を動画でご紹介しましょう。まずは相馬盆唄から。
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三浦秋男先生の揉み手にご注目ください。あとでお孫さんの瑞穂さんは「テンポが早くならないように、この揉み手が大事!」と言っていたとのこと。当方、人生48年にして初めて「揉み手の意義」を知りました。秋男先生によると、伊達藩だった気仙沼では藩主により盆踊りが禁止されていたため地元の盆踊り歌が生まれず、この福島の「相馬盆唄」を歌っていたそうです。ということは、こっそり殿様に隠れてこっそり盆踊りをしていたのですね。盆踊りについては民俗学的視点からの面白い研究の本があります。あえてリンクは貼りませんが・・・。 そして、掛け声について。出だしのタメがポイントのようです。先生による指導シーン、その2でございます。
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そして、チーム・チョイサーの由来となった「南部よしゃれ」から。
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指導のあと三浦秋男先生にお話を伺いましたところ、「震災の後、音楽のチカラというのを強く感じます。音楽を聴いて元気になる人もいれば、歌を歌ってチカラをもらう人もいる。東北ユースオーケストラもみんなが元気になるいい演奏をして欲しい。応援しています」 団員のみなさん、励みになりますね。 遠方より苺を持参でご参加いただいた三浦さんファミリー、ありがとうございました。初めて食べる気仙沼の苺があんなに大きくて甘いとは。団員たちも大喜びで、1パート1パック以上の半ダーズケースもお持ちいただいたのにすぐに約100個の胃袋におさまってしまったのでした。
さて、本番まで1ヶ月となり、昨年は1週間前から進行台本を書きはじめた愚を修正しようと、オープニングのファンファーレの作曲を前回に引き続き塘英純くん(将来は作曲家志望)に依頼しました。
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背が伸びたね。その分、内容も成長していこうと、トランペット二重奏から今年はトランペット三重奏で頼むと言ったところ、
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さっそく休憩時間にMacBookAirで取り掛かってくれていました。やるな今どきの中学生。手にしているのはメインのマーラー交響曲第1番のポケット楽譜。たぶんマーラーへのオマージュを意識して作曲するのでしょう。できたら坂本監督に見てもらおうね。
3月に演奏するマーラーの「巨人」には「特殊楽器」を用います。と知ったかぶりしましたが、ど素人のわたくしは「特殊楽器」という用語すらこの仕事に関わるまで知りませんでした。標準的なオーケストラの編成では使わない楽器のことです。今月の合同練習では「エスクラリネット」をどう調達するかが事前の課題になっておりました。わたくしは、今回の一件で、「エス」が「S」で「Sサイズ」のことで、フランス語だと“petite clarinette”で、だったら「ピークラリネット」じゃなかろうかとも思い、それはともかく通常のクラリネットより小さくて変ホ調で、買うととっても高いということを知りました。
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こちら特殊楽器関係者です。左からTYOのテクニカル・ディレクターの飯島則充さんは、トロンボーン奏者で音大卒でプロマックスの取締役で、団員の演奏に関わること全般から、プロを目指す子供たちの相談役を担当されています。中央の男性はTYO福島事務局のまとめ役の渡辺豊さん。子供の頃はFTVジュニアオーケストラに所属してやはりトロンボーンを吹き、現在は福島市の管楽器専門店ブリリアントの経営者、社長です。福島県内での練習場所の確保やレンタル楽器の交渉、練習当日の搬出入を仕切っていただきながら、団員の楽器のメンテナンスもお願いしています。そして、右が団員のクラリネット奏者、福島高校に通う菊地桃加さんです。 さてどうやって解決したかと言うと、実は飯島さんの奥様がプロのクラリネット奏者でシエナ・ウインド・オーケストラに所属されている飯島泉さんだったと、これも今回初めて知ったのですが、なんとご自身愛用の楽器を特別に貸し出していただけました。飯島さんが「妻から絶対に壊さないように言われました」と暗い顔でおっしゃるので、気軽に「いくらぐらいするんですか?」とも聞けません。「ビュッフェクランポン プレステージュ グリンライン」という楽器名も怖いです。「プレステージュ」は英語のPrestigeのフランス語読みだと思われます。わたくしは今回の練習で菊地桃加さんに会うたびに「楽器はだいじょうぶ?壊れてない?」とネタのように聞いていました。
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お借りした高級特殊楽器をそっと握りしめる菊池さんの図です。ポキッと折れそうと心配になりますが、実際は温度差に弱いのだとこれも今回はじめて知りました。快くお貸し出しいただいた飯島泉様、どうもありがとうございました。
初日は20時まで実質半日みっちりと練習をしました。さすがに団員もお疲れのご様子です。今回、岩手県、宮城県、北海道や山形、関東から参加の30名以上の団員についての宿泊問題は、JA共済さんに解決していただけました。閑散期だから大丈夫ですよと、練習会場から車で20分のJA共済経営「摺上亭大鳥」旅館に泊めていただくことができたのです。
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しかも、宿までのバスも手配していただき、着いた先は身に余る高級旅館でした・・・。日中、福島の団員数々から「いいなぁ」と言われていた訳がよーくわかりました。一昨年の宮古島合宿でエコノミーなユースホステルでヤモリ他小昆虫と寝食を共にした身としては、この振れ幅にめまいですよ。
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21時過ぎというレイトチェックインにも関わらず、「東北ユースオーケストラ」の横長の紙まで貼り出す専用の部屋をご用意いただきお食事をいただくおもてなしまで受けてしまいました。宿泊のオリエンをする「TYOのお姉さん」岡田直美さんの声も上ずります。 今年度の活動のはじめに「われわれは弱小、貧乏楽団であって“いつまでもあると思うな、TYO”です」と標語までつくったわたくしとしては、「今回は特別です。JA共済さんに感謝しましょう」と壊れたロボットのように言いつづけました。
TYOの日曜の朝は早い。こちらメイクや髪の手入れはしないおっさんですから遅めの6時半に起きました。
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JA共済さんのお宿で朝食をいただきました。この撮影のために仲良く食事中の小・中学生三人には大人の配慮で席を移動してもらいました。ふつうなら朝ごはんを食べて、もうひと風呂が正しい温泉の流儀でありますが、朝の散歩組の引率者としてはそんなことは許されません。その発端は福島市在住のホルンの赤間奏良(あかまそら)くんからの前週に届いたLINEのメッセージでした。
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確かにせっかくの宿泊滞在なのだから、飯坂温泉の魅力を知り、世の中に発信するのが恩恵を受けたものの務めだと思い、前日の練習のあと、赤間くんに飯坂温泉について語ってもらいました。
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で、この企画に賛同してくれたのは小中学生6人のチビッコチーム。約1時間ほどブラタモリ並みに飯坂温泉を練り歩いたものの、早朝過ぎて足湯にはつかれず、道中問いかけた松尾芭蕉クイズもいまいち反応が悪かったのですが、飯坂温泉の情緒ある街並みを楽しめましたよ。
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震災後は県外からの宿泊客がまだまだ戻っていないと聞きました。芭蕉も奥の細道で立ち寄った古湯、フォトジェニックな場所も数々あって、円盤餃子も美味しい飯坂温泉を旅の候補地にご検討ください。飯坂温泉駅前には松尾芭蕉の立派な銅像があって、しかし、その向かいには「白ポスト」なる訝しいオブジェもあり、これは美観としてどうなんだろうかと引率の先生としては思った次第。
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散歩を提案してくれた生意気小学生の赤間奏良くん、どうもありがとう。そう言えば、芭蕉の旅のお供の名前は曽良だったな。 以上、飯坂温泉観光情報でした。
さて、朝の散歩組の中の一人、中学一年生の藤田サーレムくんとは昨晩遅くに露天風呂につなりながら裸のトークをしたのでありました。
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ここでミニ団員紹介コーナーを展開しますと、岩手県盛岡市から参加の藤田サーレムくん、トランペット奏者の中学一年生です。前夜に風呂に入りながらこんな会話をしたのでした。 「サーレムくんはお父さんが外国の人だっけ?」 「父がイラクの人です」 「あ、イラクなんだ!」 実は、ついさっき旅館での夕飯の席で「お米に合うものはだいたい日本酒に合いますよね」とお酒も飲まずに話をしたら、指揮者の栁澤さんから「コメはいくらに合うけども、米はイラクに合わないと言いますね」という渋いアメリカ風ジョークを聞いたばかりでだったので、あまりにタイムリーな「イラク」の発語に驚いたのでありました。それは、さておき、 「えっ、お父さんはひょっとしておれ(48)と同じくらいの年か年下だったりするのかな?」 「あ、結構年いっていて60くらいかな」 「何してはんの?」 「父は大学の教授で、AIの研究をしていて、ほとんど海外出張でいなんです」 「いま旬な研究者じゃない。ということは、来月の本番の公演には観に来られない?」 「そうですね、ドイツに滞在しているみたいです」 「それはさびしいね。ところで、サーレムくん、トランペットうまいね。何年やってるの?」 「もう4年ですかね」 「4年でそんなに上手に吹けるようになるものなの?」 「トランペットを吹くのが好きなんです。だからはじめた頃からついつい好きでずっと吹いていたらこうなりました。」 「先生について教えてもらったりしていないの?」 「いや、先生に教わると、その人の幅に制限されてしまうから。でも、こないだ(トランペットのパートリーダーの中村)祐登さんに紹介されて、はじめてプロの先生にみてもらいました。吹く音が明るく響く。��ンギング(舌を使って音を細かく切ることらしいです)が速いと言ってもらえました」 「好きで吹き続けてたら、いつの間にか上達していたなんて理想的じゃないか。それは極めたほうがいいね。」 「来月もコンクールで忙しくって、東北ユースオーケストラの演奏会の後、盛岡に戻ってまたすぐ東京に行きます」 「その全国大会ではいい線いくの?」 「たぶん入賞はできると思います」 「すごいな。将来は何になりたいの?」 「プロか、農業したいです」 「あはは、プロのトランペッターか、農家なんだ。どっちも楽しそうだなあ」 ぜひ藤田サーレムくんの今後にご注目ください。
さて、二日目の練習はマーラーの交響曲第1番からスタートです。
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そして、今日も福島市公会堂のロビーには、朝から合流した大学生トランペットの中村くんの大阪土産も加わって、差し入れのお菓子が並びます。
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このロビーに団員を激励にとJA共済連福島の地域活動支援室の八代孝明課長がお見えになりました。
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昨日に続いてJA共済連福島からのお茶!
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さらに間食用のパンを各種!!
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そして、110名分のお弁当を運び入れていただきました。お一人で来られていた八代さんの助っ人で福島民報社の吉田高徳副部長も起こしになって、お昼休憩の前に二人でロビーに弁当を並べることまでしていただきました。
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ふつう大企業ですと、こういう現場には若い者を連れて手伝わせるのが通常の光景です。しかし、この日は管理職お二人が二人だけで車に積み込んだダンボールを運び、丁寧に団員のためのお弁当を並べ、5つごとに包まれていた大きなレジ袋を一枚一枚(22枚です)きちんと畳んでまとめていらっしゃる姿に心打たれ、確信しました。 このお二人は「休日出勤をする企業に勤める会社員」という枠を超えて、「TYOを応援する熱いひとりの個人」として、この場に来られているのだな、と。 お二人とも固辞されたのですが、ここは団員に一言激励の言葉をいただいたほうがいいと思い、無理を言ってお引き止めし、午前中の練習終わりのタイミングでお話しをいただきました。
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「ありがとうございます」とお礼を言う団員を前に八代さん。 「わたしは中学生の時にモノラルのラジオから流れるYMOの『テクノポリス』を聴いて育った世代です。小さい頃から憧れの坂本龍一さんと共演するみんながうらやましいくらいです。その坂本龍一さんが監督として東北ユースオーケストラを通じて復興支援していただけるのですから、しっかり応援します。演奏会に向けてがんばってください。」
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続いて、昨日の練習が紹介された記事が掲載された朝刊を片手に吉田さん。 「今回、福島民報社の125周年事業として郡山公演を主催させていただくことになりました。本番までがんばって練習してください。応援しています。」 お言葉の通り、今回初めての郡山公演は興行リスクを取って主催者になっていただくことで地元公演そのものが実現しました。今日、現在でまだ売れ残っていると聞いています。坂本龍一監督以外にも吉永小百合さん、うないぐみさんにゲスト出演していただくコンサートが、S席3,000円、A席2,000円と東京大阪では考えられない価値の高さです。3月26日は日曜日ですから遠方からのご来場でも十二分に値打ちがあるはずと自信を持ってお知らせします。ぜひ満員の客席からご声援いただけたらと思います。
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お昼休み、おかげさまで食事をいただくロビーは元気な笑顔でいっぱいでした。あらためてありがとうございました。 さっそく東北ユースオーケストラのInstagramに感謝のコメントともにアップする団員がいました。
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ハッシュタグの使い方が慣れてますね。
二日目の午後の練習の休憩時間には、「みやぎ鎮魂の日」である3月11日の土曜日に石巻の復興住宅の集会場で行う有志メンバーでの演奏の練習も行いました。
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当日は約20名の団員が自主参加して、地元の自治会が中心となって行われる追悼セレモニーでの防災訓練や炊き出しにも参加する予定と聞いています。気仙沼の三浦秋男さんのお話でも常日頃からの訓練が大切とおっしゃっていましたね。 また翌日の3月12日の日曜日には仙台三越で弦と金管のそれぞれアンサンブルでの演奏を行います。というのも、3月1日から三越伊勢丹グループではじまった「東日本復興支援どんぐりバッジチャリティ」に応援曲として昨年の演奏会で披露した坂本龍一作曲『ETUDE』をご提供したからです。現在全国の店舗で流れておりまして、仙台三越のチャリティイベントに出演することになりました。応援曲『ETUDE』はこちらの告知ページからお聞きいただけます。
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これが団員に見せたどんぐりバッジのサンプルです。1個300円で各店舗1種類の28種類のバッジを販売中となっています。お近くの伊勢丹三越グループのお店で実物をご覧いただき、『ETUDE』の館内放送をお聞きいただければ!
二日間の充実した練習も終わりました。しかし演奏の練習は終わっても毎回マストな重要任務があります。お借りした大型楽器を運び出し、傷つけることなくトラックに積み込むという団員が声をかけあって協力し合う作業です。
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トラックに乗り込んでいる恰幅のいい大学生は、いわき市出身の冨澤悠太くん。チューバをいつも持ち歩いているだけに、いつも力仕事のリーダーです。ティンパニなどの楽器は昨年度に引き続き、福島県立橘高校から無償貸与いただいております。いつもありがとうございます。
そして、福島駅から仙台駅に向かうバスをいつものようにみんなで見送りました。
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このブルーの大型バスについても仙台の団員のお母様がお勤めのバス会社で毎度お世話になっております。繰り返しになりますが、いつもありがとうございます。
今回の二日間の合同練習であらためて実感したのは、さまざまな人や企業、団体に支えられ、この東北ユースオーケストラは成り立っているのだなあという事実です。個人の方からいただくご寄付、企業からいただく協賛金などの「お金」、そして団員が音楽活動を続けるための楽器や練習場所や飲食、宿泊、移動などの「モノ(物資)」を無償だったり、通常より安価にご提供いただいています。こういう現物支給によるご支援の受け方を英語だと”Value In Kind”、略してVIKと言ったりします。まさにお金も現物も、活動を支えるValue(価値)というモノサシでは同じです。 ピーター・ドラッカーという近代経営学の父、「マネジメント」概念を発明した泰斗に『非営利組織の経営』という著作があります。
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この冒頭の一文が飛び抜けています。「非営利組織とは一人ひとりの人と社会を変える存在である。」 東北ユースオーケストラは、そんな組織になっているだろうか? なっているようでもあり、まだまだのようでもあり。しかし、たくさんの方々から「お金」と「モノ(物資)」をご支援いただいてきています。そして、もう一つ、とても重要な支援のかたちに気づいたのです。よく経営資源の3つでヒト/モノ/カネと言いますが、「ヒト」という資源を分入って見えることがあると思ったのです。 それは、「(人の)時間」です。人の生は有限で、しょせん、どんな人も、遅かれ早かれ、いつか死ぬ。この圧倒的な事実の前に、何に限られた時間を使うのか。その大切な時間を東北ユースオーケストラのために使っていただいている人がたくさんいらっしゃる。「時間を提供する」という第三の支援です。 気仙沼の三浦さんご家族は、311の死に瀕した体験を通して、生かされた自分の残された人生の使命を強く意識されていました。このことは、3年前に中咽頭がんが見つかり、克服された坂本龍一代表・監督によって、団員のためにオーケストラアレンジの譜面を書き起こしていただいたり、その貴重な時間というギフトを受けていることにも通じます。関係者のみなさんの有限な時間の贈与によって東北ユースオーケストラは成り立っています。 折しも今回の練習では決められた休憩時間が終わったらすぐに練習できるようにしようと、タイムマネジメントリーダーを福島の大学生、服部未来子さんにお願いすることにしました。これで全員のチューニングが済んだ状態でオンタイムで栁澤寿男さんを待つことができるはずです(理想)。
ついつい日常の時間の中で忘れがちなのですね。 輪廻転生を信じようが信じまいが、 この人生は一回きりであることを。
今回のレポートは合間の時間に更新しているうちについつい長くなってしまいました。わたくしは「包容力のある実存主義者」になりたいものだと思います。
あらためて引き続き東北ユースオーケストラへのご支援をよろしくお願いいたします。
引率の先生役レポーター 田中宏和拝
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nanaintheblue · 7 years
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海底の踊り子
希咲の絵を前にすると、あかんぼうの爪で胸をひっかかれたような痛みをおぼえる。             カフェテリアを出て隣接したホールに入ると、階段の踊り場の壁に飾られている絵が変わっているのに気づいた。淡群青で描かれた大きな油彩画。希咲の作品だということは、名札を見なくてもわかる。彼女はそういう絵を描ける人間だ。  階段を上がり、絵と向かい合う。少年の横顔の胸像だった。幼い顔つきに似つかわしくないほどの厳しいまなざしで前方を見据えている。少年が見つめている先のものまで見通せそうなほど、絵の世界がキャンバスの外へと広がっている。 胸が擦れたようにちくりと痛む。石を投げ込まれたみずうみの水面のように、心の底が波立つ。自分の内で波紋が広がるのがわかる。生まれて初めて海を見たひとって、こんなふうに感じるのかもしれない。 いいとか悪いとか、きれいとかそうじゃないとか、そんな基準、希咲の絵を前にするとすっ飛んでしまう。まだなんの表情も知らないあかんぼうの笑みのうつくしさと同じ種類のなにかが、希咲の絵にはある。去年、公開実技コンクールで一年生では初めて一位をとったらしい。  希咲の絵見た? 相変わらずすごいよねーセンス。感覚が並外れてるっていうか、ほんとすげー。  絵を描くために生まれてきた子ってほんとにいるんだね。希咲の絵見て初めてわかった。  あーあ、次の作品提出、希咲先輩にやってほしー!  希咲は私より一学年上で、でも歳は同じ。アトリエでもよく会うけれど、話したことはいちどもない。絵と同じで、希咲はいつも誰かに囲まれている。希咲の周りだけ、ずっと夏のひかりが集まっているみたいだ。才能のある人に、ふさわしいひかりが。  天才、奇術師、魔法使い、などと様々に称えられたりやっかまれたりしているけれど、希咲はそんな枠を越えている気がする。飄々としていて存在じたいファンタジーめいている。そのくせ、作品はいつだって世界の本質をあますことなく描き出していた。  私はしばらく絵を眺めていた。無意識のうちに、スケッチブックをかかえる腕に力がこもる。  ああまたなにも描けなくなるな、と漠然と思った。アトリエに行って次の作品に向けて何枚かデッサンするつもりだった。でも、こうなるともうイメージが湧かなくなる。希咲の絵を見たあとだと、自分のどんな絵も価値をなくしてしまう。もう『希咲っぽい』絵、希咲が描きそうな絵しか描けなくなる。比べるなんてどうかしているとはいいかげん、わかっているのだけれど、でもどうしても考えてしまう。希咲ならこうは描かない、とか希咲ならこのモチーフをどう描くのだろう、とか。そのくせ、実際にたずねたことはない。  人の出入りが多いこの階段に飾られる絵は、展覧会で一等をとった作品だけだ。 「希咲の絵、またかわったの?」  一緒にごはんを食べていた先輩が、いつのまにか隣にいて、私と同じ角度で絵を見上げていた。すごいよねー相変わらず、と屈託なく笑う。 「……希咲先輩の絵って」  卑屈に聞こえたら厭だな、と思いながら言葉を選んでつむぐ。「なんでこんなにすごいんですかね」  誰かが開けっ放しにしたドアから風が吹いてきて、春の匂いが鼻をかすめる。沈黙が、一秒、二秒、とカウントされるたび、こんな妙なこと言わなきゃよかった、と後悔がひたひたと胸にしみてきた。 「そりゃあ」  たっぷりと間をとってから先輩が言う。 「才能があって、その才能の重さに耐えきれる器があるからだろうね」  そうですね、と私はひとりごちた。  希咲は、才能という目に見えないものを、絵というこれ以上ないほどわかりやすいかたちでみせてくれる。そうして、私みたいな凡才をいとも簡単に打ちのめす。 「……先輩」  うん? と絵から目を離さないまま先輩が訊き返す。 「私、中学のときにも見たことあるんですよ。彼女の絵」 「って、希咲の、中学の時の絵?」 「そうです、コンクールの展覧会で、たまたま」  あれはいつだっただろう。中三の夏。あの頃の私は、絵の道に進もうなんて思ってもいなかった。 「彼女の絵を見て、美大に行きたいって思ったんです」  あのとき、私は絵から目を離せなかった。  その絵がひかりを放っているように見えたからだ。 「……絵をやる人間として、それが幸せなのか不幸なのかわかんないや」  先輩がつぶやく。もしかしたら、ものすごく失礼なことを言われているのかもしれない。でも私はそうだろうな、と素直に思ったから、そうかもしれません、と返した。 行こうよ、先輩が私の肩を触れた。そこからいま私が抱いている感情が流れだしてしまいそうで怖かった。  今日も希咲はiPodのイヤフォンを耳に突っ込んだまま、アトリエにやってくるだろう。大抵、すぐにはキャンバスやスケッチブックには向かい合わず、携帯をいじったり、購買で買ったお菓子なんかを食べている。それに飽きたら、その辺にあるチョコレートの銀紙を剥がして口に放り込むような仕草で筆を取り、キャンバスに絵の具を塗りつける。無作為に、適当に色を選んでいるように見えるのに、出来上がる絵は残酷なくらいに完全なものばかりだ。  希咲があの油彩画を描いていた隣で、私は肩にタオルをかけてキャンバスに向き合っていた。大きなサイズのキャンバスは、きちんとイーゼルに置いてあるのに、巨大な壁みたいにこっちを威圧してくる。手の甲でなんどぬぐっても鼻の頭から汗が噴き出した。描きたいものをあたまの中からそのまま取り出せないいらだちで、筆がずるりと上滑りした。 写実的な、見えるものに忠誠な絵しか描けない私とは違って、希咲はまるっきり違う世界を、それでいてまっさらな絵を描く。晴天のような、誰が見ても腑に落ちるような、でも誰にも真似できない絵を魅せてくれる。見る人の心を一瞬で掴んで、かっさらってしまうのだ。  滝のような才能を持て余している希咲には凡庸な人間の苦しみなんて見えていないんだろうか。ほかの学生たちが進まない作品制作に行き詰まってている中、いともたやすく作品を仕上げて、ほとんど確実に賞を取る。  希咲の持つ力があまりに強烈だから、この大学で絵をやる人間のほとんどは、希咲の才能と自分を比べたりしない。小手先のものではないと知らしめる、ある種残酷ですらある周りを圧倒するような大きさだ。  それなのに私はまだあきらめられない。才能なんかないのに、希咲のように、ひかりを放つ絵を生み出すことを望んでしまう。  先輩のあとを追って階段を上りきった。最後の段を上がったところで、振り返る。  希咲の絵は、あの日と変わらずまばゆいひかりを放っていた。 希咲の絵を初めて目の当たりにした日。 あのときの強い衝撃は、いまでも胸に焼きついている。  中学生の時点で、自分には絵の特別な才がないとわかっていた。写生大会では三年     連続金賞を取れたけれど、それは個性を殺してただ見たままに紙に再現しているだけということで、美術のコンクールなんかではあまりたいした賞は取れない、そういうありきたりな美術部員だった。でも、はなから絵は趣味と割り切っていたから、澪は絵がうまいね、と褒められていれば私は満足だった。  いちどだけ、歴史のある全国規模の大きな美術コンクールで、佳作をもらった。中三の夏のことだ。  うちの学校で全国美術コンクールの入賞者が出たのは初めて��しく、私を職員室に呼んだ顧問教員も興奮していた。俺も鼻が高いよ、と背中を叩かれたけど、とくに実感も感慨もなく、はぁ……と軽くうなずいただけだった。  でも、部室で報告すると、こちらが驚くくらいに「どえーっ」と即、波のように歓声が起こった。  えっすごいよすごいよ澪、新聞に載るよあんたの名前! 超手柄ー!  先輩マジ尊敬です! もう美術部のことバカにされたりしませんって!  部員にわあわあ騒がれ、クラスメイトからも「全国のコンクールで賞取ったんだって? すごいねー」「西嶋さんやるじゃん」と賞賛され、自分でもだんだんうれしくなり、内心ぽうっとした。あまりにたくさんのひとからすごい、さすがと言われて、そうなのかも、私ってすごいのかも、と思い始めていた。だって全国だよ? 県とか地方のでも難しいのに、全国コンクールで賞取るとか普通はまず無理じゃない? とても平凡で幸福な中学生だった私は、舞い上がる気持ちを止められなくなった。  せっかくだから、と顧問教員がその展覧会に皆を連れて行ってくれた。自分の絵が飾られているから連れて行ってもらう、というのが私をますます得意にさせた。  でも、中に入ったとたんきゃあきゃあと騒いでいたみんながぴたりと口をつぐんだ。一瞬の間があってから、静かにざわめき出した。  何よ、と思って覗き込んで、私は息を呑んだ。  入り口の一番目立つところに飾られた、大きなおおきな号のキャンバス。油彩の人物画だった。夏の夕暮れの路地に立ち尽くす制服姿の女生徒、という構図自体はまあありきたりで、別にとくべつ斬新でもなく、奇をてらっているわけではない。  それなのに、その絵は圧倒的な存在感を放っていた。 夏の、息苦しいぐらいに立ち込める蒸し暑さ。足元から伝わってくる熱。夕方のうら寂しい空気。辺りを通り抜ける、髪を重く揺らす風。舞い上がる砂埃。聞こえてくるのは、染み入るようなひぐらしの鳴き音。もう一歩も踏み出したくないくらいの「夏」が、見る者にぐんと差し迫ってきたのだ。  漂砂が水底でゆらりと波立つように、胸の底がぐらりと大きく傾いたのがわかった。どうしてこんなに動揺しているのか、自分でもわからなかった。ただ、私は確かにその絵の中に立ち尽くしていた。焦点を留められたみたいに、目を離せなかった。 ごう、と風が鳴る音を聞いた気がした。胸の真ん中で、なにかが強く煽られる。  かなわない、とかじゃない。  そう本能が伝えていた。どんなに模写しても、この気迫、切迫感を写しとることは不可能だった。呆然と立ち尽くして絵を見つめるしかなかった。 選んだ道  筆ペンで書いたような、明朝体のくっきりとした題字をじっと見つめる。後ろで部員が「すごいねーさすが大賞」「おんなじ中学生が描いたとはとても思えん」などと囁きあっていたけれど、会話に加わる気にはとてもなれなかった。絵を見ているうちに、胸が苦しくなって、その絵の前から離れ、部屋をぐるりと一周した。  あの夏の絵から逃げたつもりだったのに、他の絵も、あの絵ほどではなくても何か、こちらに訴えかけてくるものを内に孕んでいた。花でも人物でも風景でも、目があってこちらを見ている感じがするのだ。  くらりと目眩がした。胸の内側が、ひりひりする。 一人でいられなくて友達のところへ行こうとしたけれど、誰も私の絵なんか見ていなかった。私の絵は、隅っこで小さくちいさくちぢこまっていた。全身の血が流れを止めて足元にすとんと落ちるような思いがして、思わず目をそむけた。飾られているのではなく、さらされている、と思った。  バスの中であんなに膨らんでいた得意な気持ちは、針でぷうと突かれた風船みたいにとっくに弾け、ぐしゅぐしゅにちぢれて、吹き飛ばされてしまっていた。  たまらなく恥ずかしかった。自分の絵をまっすぐ正視するのが怖くてうつむいた。自分の絵が、こちらを見つめ返してこないことをみとめたくなかったからだ。  体の内側が火照って熱い。こめかみを流れる汗はひどく冷たかった。  キャンバスを壁からはずして今すぐ自分の絵を持ち帰りたい、と強く思った。  あの夏の絵を描いた子にだけは、絶対に見られたくなかった。   あんなに打ちのめされたのに、私は次の部活も休まず出席して、スケッチブックを広げて3Bの鉛筆を手に取っていた。  もう自分の絵なんか目にしたくないと思っていた。というよりは、そうなるだろうな、と帰りのバスに揺られながらうっすらと予感していた。でも、私は白い紙を見ると鉛筆を走らせずにはいられなかった。  すっかりばさばさになったスケッチブックをめくる。果物や紙風船、静物や部員の横顔を描いたもの、漫画のキャラクターのラクガキ、デザイン画に自画像、中庭で描いた水彩の風景画、美術資料に載っている名画の模写。版画の下絵なんかもあった。でも、どれも大した絵じゃなくなっていた。あの絵を見てから、いままで私がちまちまと積み上げてきた描くことへの価値観は、竜巻でも起こったみたいにあっというまに蹴散らされてしまったのだ。  一番新しいページに、コンクールで入賞した絵の下絵がある。花瓶に生けた薔薇。花瓶の下に布を引いたり花びらを散らしたりして、光の辺り具合が一番きれいな向きをつくって描いた。でも、単に技術的にきれいな絵は紙の中で息づくこともなく、飛び出してはこない。最初から「画」だけでしかないみたいだ。  そりゃあそうだ、絵に描くために配置気にして並べたんだから。でも、きっとそれじゃだめなのだ。  記憶を頼りに、『選んだ道』を描いた。こちらを見据える少女の絵。真夏の閃光みたいな、世界中に散らばっているひかりの粒をキャンバスにひゅうとかき集めたようなまぶしい絵を、スケッチブックに再現してみるつもりで鉛筆を動かす。どっちかと言えば人物画は静物画より得意なので、そんなに難しい作業じゃなかった。でも、あのむせかえるような濃厚な夏の匂いは、とても描き写せなかった。色のない鉛筆だから、というだけではなく。  お腹の底から、夏の空の入道雲のようにむくむくと欲望が沸いてくるのがわかった。 描きたい。あの絵を、あんな絵を、自分の手で創りだしてみたい。  私は、志望校を県立高校から洋画科のある私立高校に変えた。そして、一年浪人したのちに今の美大に入学した。  そして、夏の閃光の女の子に出会い、あの絵が自画像――希咲自身を描いたのだと知ったのだった。 「きぃ、今日ジョイサ行こうよー! サークルの子らで集まるんだと!」 アトリエにずかずかと入って来て、希咲に向かって叫んだ子がいた。栗色の巻き髪。確か、市川茉莉、とかなんとか。いつもひらひらしたピンクとか赤とかオレンジか暖色系の服を着て、食堂やカフェで騒いでいる。 「えー何時から?」  希咲は軽い笑みを浮かべている。宙に漂うたんぽぽのわたげみたいに、この人はいつだってつかみどころがない。 「七時から。んで帰りに居酒屋で飲み会」 「どうせカラオケにも酒持ち込むんでしょ? どれだけ飲むの!」  じゃあ即行来いよー、みんなにきぃ連れてくって言っちゃったから、と手をぶんぶん振り回しながら巻き髪が出ていく。「んじゃね」と希咲は自然なしぐさでイヤフォンを耳につけ直した。アトリエにいた他の人間に「うるさくしてごめん」と一言謝ることも、気まずそうにすることもなく、するりとキャンバスに向き直る。  希咲のほかの科の友達がアトリエに来るのはそうめずらしいことじゃない。今日一緒にカフェ行こー! とか、さっきの授業ノート貸して、とか、サークルの先輩がきぃ紹介してって言ってた、とか、あらゆる科の人がやってくる。だいたい、さっきの子みたいに華やかさをまとった、派手で階段教室のうしろをグループで一列陣取るようなタイプ。  希咲は襟足をすいた黒髪のショートヘアで、取り巻き集団に比べたらだいぶメイクは薄いけれど、いつも雑誌から抜けてきたような洒落た格好をしている。アトリエにも平気で白いシャツを着てきたりする。エプロンだとか白衣も着ずに、汚れるがままキャンバスに向かう。  アトリエの外で見る希咲は、いつも派手なグループといる。入学してから驚いたのだけれど、別に絵が好きで好きでしょうがない人だけが美大に来るとは限らないということだ。そういう子たちにとっては、絵をやることはファッションやアクセントでしかない。 希咲は、そのみんなから「きぃ」と呼ばれている。みんな、というのはアトリエの外の人のことで、私たちは使わない呼び方だ。直接呼びかけるときは「遠野さん」、本人がいないところでも「希咲」「希咲さん」と呼ぶ。 きぃ。 そう呼びかける高く澄んだ声は、彼女たちがいる世界の扉を開く切符みたいだ。 別にうらやましくなんかない、というポーズをとっていても、時々、こんな風に感じる自分がいて、ふたつの世界を自由に行き来できる希咲が少しうらやましくなる。 入学してしばらく経っても、いまだに美大の独特な空気には慣れない。芸術家としての才能だけを皆が見ている気がする。いちいちセンスを試されているようで、落ち着かないのだ。 澪、美大受かったの!? すげー! 一ヶ月ほど前に電話した中学時代の友達の声が、その時の温度を保ったまま耳にぽふんと残っている。友達と同じ高さのテンションではしゃぐポーズをとりながらも、私はどこか冷静でいた。美大に入れたというだけですごいと思われがちだけれど、入学してきたすべての人間に才能があるわけじゃない。受験をパスできる技術よりさらに上の力を持っている、あるいは伸ばせるとは限らないからだ。器用なだけの人や、絵自体に興味があまりない人だって、いないわけではない。 私だって所詮、小器用なだけの人間に過ぎないのかもしれない。そんな小手先のもの、ここでは何の役にも立たないというのに。 『西嶋はまだ、自分の絵が描けていないな』 高校のとき講評で言われた言葉。 見抜かれている、と内心汗をかいた。図星だった。大学生になった今も、その言葉を忘れてはいない。  描きたいものはあるんだけどな、と鉛筆を鼻とくちびるで挟む。描きたいもの、というより、絵にあらわしたいもの。 閃光。一瞬のひらめき。それしかあたまにない。 開いたままのスケッチブックはまだ白い。見ているうちに平坦な紙の中に奥行きができて、吸い込まれそうだ。 初めてのコンクールがある。締め切りは夏休みの終わり。私は昔から、絵の題材を決めるのに、他人より時間がかかる。これだ、という決定的根拠がないから、ちょっとしたことで揺れがちだ。決めたあとも、なんどもデッサンしているうちに、こんなもの描いて何になるんだろう、となげやりになってしまうことも少なくない。 最近はアトリエにも行かなくなった。なに描くか決めた? と訊かれることよりも、俺はこうするよとか私はこれだよと聞かされるのがいやだった。むかしから自分が他人の意見に惑わせられやすいたちだというのはわかっているし、いざ絵を描こうとしたときに、視野が狭まってしまう。 でも本当はわかっている。それはまだ聞き流せるのだ。問題は、ほかにある。 希咲に会いたくないのだった。もちろん、別に言葉なんか交わしやしないのだけれど、本人がいるいないにかかわらず、どうしたってうわさが耳に入ってしまう。希咲の話を聞いたあとで、純粋に自分の絵を描ける気がしなかった。 なにを描きたいのか。 なにを表したいのか。 描きたいという意欲はあるのに、肝心の題材が決まらない。いつもどうやって決めていたかすら、もう思い出せない。腕時計に目をやって、ふうっと声に出して息をついた。 絵を描くという行為は、私にとって生理的欲求で行うものだ。だから、目をつむれば眠りにつくわけではないように、絵を描こうと思えばいつでも描けるわけではない。いつも、描きたいという気持ちだけが空回りしている。描かなきゃ、に近いのかもしれない。  週末展覧会行かない? と友達から誘いのメールが来ていたけれど、まだ返信はしていない。そういうところに行けばインスピレーションもらえるかも、とこういう時期に美術展に行く人は少なくないけれど、私は人の真似になってしまうのが怖くてなかなか足を運べずにいた。 他人の真似はしたくない、なんて、創作に携わる人間なら誰でも思うことだ。誰だって、自分オリジナルのなにかがほしくてたまらない。でも私が描きたいのは希咲がみせたまばゆい閃光なのだから、矛盾している。そんなこと、わかっている。 あのひかりを、自分の手で生み出したい。そのためにはどうしたらいいのか、そんなことばかり考えている。考えるだけだから、スケッチブックは白紙のままだ。 希咲の絵楽しみだねー、またホールに飾られるよね、とカフェでそんな言葉を聞いた。大学のあちこちに学生の作品が飾られているけれど、一番目立つホール前の階段に飾られる絵は、都内のコンクールで一等になったものだけだ。 私の在学中に、私の作品が大学に飾られる日なんて来るのだろうか。想像もつかない。 結局、美大に来ても私は私のままだ。私は私という枠からはみ出せないまま、今年、二十歳になる。ずっと行きたいと焦がれていた場所が「ここ」になっても、なんにも変わらなかった。 なんにも。 あ。  コンビニから出て、ふっと月のひかりがいつもより明るい気がして頭上を見上げた。目の前の高層ビルの、あまり高くない階の部屋���まぶしい明かりがひとつ、ついていた。 人が、踊っている。ひとりきりだった。 絵のモチーフを探すため、電車を乗り継いで新宿に来ていた。普段おもむかないような突拍子のないところに来れば、なにかひらめくんじゃないかと思ったのだ。一日かけて歩き回り、写真を撮ったりスケッチしたりしてみたけれど、ぴんとくるものはひとつもなかった。コンビニに寄ったのは歩きづめで痛めてしまった足首に貼る湿布を買うためで、身体はくたくたになっていた。歩き疲れたからというよりは、また描きたいものが見つからなかった、というあせりと落胆のせいで。  夜のビルの中で踊っているのは、ここから見てもわかるくらい身の引き締まった細身の女の子だった。脚を上げたり、後ろに伸ばしたり。バレエだろうか。部屋の照明が青っぽいせいか、夜中の水族館をゆったりと泳ぐ魚みたいに見えた。ここからでもわかるほど険しいまなざしで、なにかを見据えている。 ふいにすっくりと脚が後ろに高々と伸ばされ、そのまま上体だけを水平に倒す。 まるでビルから飛び立とうとするように。  あ、ともう声を出してしまっていた。 近くで見たい。自然とそう思った。好きな食べものを目のまえに出されると唾液がたまるような、反射的感情だった。今日新宿でなにを見ても食指は動かされなかったのに、心臓が身体のなかで浮かび上がっているみたいで落ち着かない。 なんだろう、と思う。なんだろうこの気持ち。いらだちにすら似て、身体のなかがむずむずする。胸の内側に爪を立てられているような、たぶん、ただのクラスメイトが「すきなひと」に代わる瞬間にとても似ている。 急に疾くなった心臓を鎮めるために、ゆっくりと息を吐いた。 どうしようかな、とポケットに入れっぱなしだったiPhoneで時間を見る。9:36。いまから駅に行かないと、九時台の電車に乗れない。でも、ほとんどかたちだけのしスタジオないのはわかっていた。私はあの人が踊っているのをもっと見たい。見なきゃ気が済まない。  信号が青になったので迷わず渡る。びっくりするくらい簡単にビルに入れた。  たぶん、五階とか六階とかその辺の部屋のはずだ。ロビーに進むと、「7:00~ 本日貸しスタジオ使用自由」の貼り紙があった。あの様子だとレッスンなどではなさそうだったし、うん、大丈夫。  地図を確認し、エレベーターで五階を選ぶ。夜の新宿は人工のまばゆい光があっちこっちに散らかっていて、上から見ると宝石箱のなかみをぶちまけたみたいできれいだった。  短い機械音ののち、戸が左右に開く。蛍光灯の明かりがぽつぽつとついた廊下を歩いていているうちに、スピーカーからの音漏れしている部屋を見つけた。Cスタジオ、とプレートが掛かっている。コンビニから見た位置的に、きっとここだ。  ドアノブをきゅっと掴む。冷たさがてのひらに伝わって気持ちいい。  心臓が、胸をせっつくように強く打つ。せーので勢いよく腕を引いた。練習の邪魔になる、この部屋じゃないかも、人が増えてたら困る、理性からばらばらとそんなことがわきあがってきたけど、中からこぼれてきた照明の光が案外眩しくて懸念も飛んで行った。視界が真っ白くなる。おもわず目を細めた。 「……誰?」  澄んだアルトの声が私を捉える。外で見た時にはわからなかったけど、彼女はけっこう小柄だった。バーに手をかけて、脚を水平に持ち上げている。音もなく脚を下ろし、そこそこの音量で鳴っていたステレオを停止させた。つかつかとこちらに歩み寄ってくる。 「ダンスサークルの人? 貼り紙見なかったの、今日のニナ先生のレッスンなら休講だよ」  肩についた埃でも払いのけるような口調で言う。慌てて「そうじゃなくて、あの、私美大生です」とこたえた。  彼女の目が、信じられない、というかたちに丸くなる。眉が少しひくついたけれど、持ち上がっていた肩がすとん、と落ちた。 「……って、あ、吉祥寺の? え、で、なんで美大生の人がここにいるわけ? そもそもなんで入れたの?」 「いや、なんか普通に入れましたよ」  彼女の目が、きょとんとしている。メイクのせいもあってきつい顔立ちだけど、鼻筋の通ったとてもきれいな人だった。大きくはないけれどまなじりの切れ上がった、あたまの良い猫みたいな目をしている。晴れた日のみずうみの水面のような、空をそのまま、青色のまま映しそうなほど澄んだアーモンド形の瞳は、今は、私を映し出している。 「なんで? 止められなかったの?」 「あ、私、タンクトップ重ね着してるからダンス関係の人と思われたのかも。下のタンクトップ、絵の具で超汚れてるから隠すために上からもう一枚着てるんだけど」  彼女がわたしの服に視線を移す。そして、ふっと息を吐いて、気持ちよさそうに声を上げて笑った。 「確かにあなた、ヒップホップっぽいからストリートダンサーだと思われたんじゃないの。ほんとなら予約してないと入れないのに」  あははは、と笑った声のまま、「それで、なんでここに来たの? ここから大学、遠いでしょ」とたずねてくる。私はさりげなく後ろ手でドアを閉めた。エアコンはついていなくて、廊下よりずっと暑い。こんな蒸し暑いところで踊ってたんだ、この子。 「新宿にはたまたま来たの。んで、ふっと上見たらビルの中に踊ってる人いて、あ、きれいだな、って思って、見たくなって、ここにたどり着いたの」  我ながらめちゃくちゃな説明だった。さっぱりわからない、という顔をして聞いていたが、『きれいだなって思って』のところで彼女の頬からすっと力が抜けるのがわかった。 「ねえ、もっかい踊ってよ。さっきの」  胸の内側が、熱を取り込んでくるくると回る。ずっと求めていたのは、こういう衝動だったのかもしれない。 「私、見たい」  ぐん、と身体の中でなにかが突き抜ける音がした。  彼女はくるんと黒目を動かし、身をひるがえしてステレオの再生ボタンを押した。流れてきたのはクラシックだろうか。 「あたしね、」  こちらを振り向く。笑っていた。 「透音。井上透音っていうの」 透きとおった音、で、とうね。軽くウォーミングアップをしはじめる。夜の新宿を映す鏡のような一面ばりのガラスに向き合った、次の瞬間、ガラスの中で透音が森を駆ける鹿のように力強く跳ねた。  同時に、わたしの中でなにかが勢いよく弾けるのがわかった。    これだ。    私の題材はこの子だ。   大学の画材屋さんで大きキャンバスを買った。子供の身長ほどあるかもしれない。 「うわ、デカっ」 オイルを買いに来ていた友達が、私の持つキャンバスを見て声を上げる。「戸、通る? 一人で運べる?」 「だいじょーぶっ」と店を出る。こんな大きなキャンバス、美大を卒業するまでに使うことなんてないと思っていた。でも、透音のバレエをおさめるには、このくらい大きくないといけない。  基本的に、絵描くときはこっちに来てもらわなきゃいけないと思うけど、それでもいい?  一曲踊り終わったあと、タオルで汗を吹きながら透音は言った。コンクールが近いこと、透音をモデルに油彩画で勝負したいということを伝えると、気持ちよくうなずいてそう言ってくれたのだ。  だいじょうぶ。いくらでも行くよ。 あなたの絵を描かせてくれるのなら。 透音のダンスは、まるで水の底に映るまだらなひかりのようだった。しなやかで、身体に関節なんてついてないみたいに自由に跳ねて、伸びて、やわらかに弾む。宙に浮いているみたいに跳ぶのだ。無駄なものが一切ついていない身体は、剥き出しの努力そのものだった。バレエなんててんでわからない私も、めくるめく緊張感と躍動感に、あっというまに魅せられてしまった。  あたし、来年フランスに留学するんだ。あそこにある劇団に入りたいの。子供の時からプロのバレリーナになるの、夢なんだ。  はきはきと、それこそ透き通ったガラスのような声で語る透音を見て、この人は一番星になれる人間なんだ、と確信した。私みたいな、宇宙に無数に散らばる石屑のひとつなんかじゃなくて、自分の力でひかりを放っている星。私にないもの。  この子を描いたら、描きたかったものを創り出せるかもしれない。そう直感的に思った。  ひさしぶりにアトリエに行き、スケッチブックをめくる。昨日、結局家に着いたのは夜中の一時だった。それから朝までかかったラフ。バレエを見た時から構図は決めていた。たくさんのスポットライトに照らされながら、脚を大きく上げて踊るバレリーナ。おかげで一時間しか寝られず目の下には見たこともないような真っ黒い影ができていたけれど、テーブルに置きっぱなしだったスケッチブックが朝陽に反射しているのを見て、足の先まで満足感で充たされた。  ヴヴヴ、とポケットの中で携帯が振動した。画面に『いのうえ』と表示されている。誰だろうとおもったけれど、それが透音の名字だとすぐに思いだす。 【八時までレッスンだけど。そのあと来る?】   二回読んで、返信を打つ。 【もちろん】 きっかり五分後、携帯が震えた。 【おけ。じゃあ八時に昨日の場所ね】 ふふっと勝手にくちびるが笑ってしまう。誰かからメールが来てこんなふうに笑うのって初めてかもしれないな、と思う。  ふいに希咲がアトリエに入ってきて、私の買ってきたばかりの特大キャンバスをちらりと見た。コメントはなかったけれど、希咲の目にキャンバスがふれただけで少し得意な気持ちになる。  私だって、希咲みたいにひかりを生み出せる人間になりたい。みんな、なんて言わないから、誰かの五感に訴えかけてくるものを創りたい。  そのためにこの美大に来たのだ。   アトリエ内の半分が夕暮れ色に傾く頃、いちど家に帰った。ボリュームをできるだけ絞った報道番組を見ながら、素うどんを啜る。 東京にはびっくりするくらいの数の人がいて、大学生もたくさんいて、美大生に限っても相当な数の人間がいて、想像するたびわけもなく不安に襲われる。  去年、地元に残った友達に会うたび、私はまだ予備校生でしかなかったにも関わらず「いいな、澪は。都会で夢を叶えられるから」と羨ましがられた。その時は、好きで残ったくせに、と内心むっとしたけれど、いま思うと、あの感嘆には別の意味も含んでいたのだろう。   夢を叶えられるからここに来た子なんて、いない。ただ、その夢は地元に残っていたら絶対に叶わないだろう。  でも、彼女たちが言うほど、私たちは夢を見ているわけじゃない。自分が画家になれるなんて、思ったこともない。そんなのは、本当に例外の一握りの人だけ。自分の能力の幅なんて、周りを見ればもういやというほどわかってしまう。美大という場所柄だろうか、「才能」と名づけるしかないような力を持つ人がたくさんいる。そういう人たちを前にすると、もう、平伏するしかない。「自分」という輪郭が、しゅるしゅると空気を抜いた風船みたいに小さくなっていくようだ。  だからと言って、絵をファッションにするつもりなんかない。  携帯が震えた。箸を置く。 【レッスン早く終わりそう。ごはん一緒にたべよ。8Fに和食屋さんあるからそこで】   努力で夢を掴もうとしている透音。いや、彼女はもう掴んでいるのかもしれない。 【いいよ。楽しみ】 送信してから器を片付け、カバンに財布と携帯を放り込み、スケッチブックを抱える。タクシーを捕まえて「新宿まで」と乗り込んだ。  流れてゆく夜の街を横目で追い越す。背景を新宿の夜景にしてもいいかもしれない、とふと思った。 「澪! おはよ」 八階でエレベーターが開くと、透音が廊下から飛び出してきた。いまの時間帯にそんな挨拶をされると、透音がバレリーナであると同時にダンサーであることを実感する。 「行こ。お腹すいたの」 けろりとした顔で笑う。和食屋はわりと混んでいて、ちらほらとダンサーらしき人もい たけれど、透音がただまっすぐ奥の席に行ったので安心した。 「なに食べる?」 「私はいいや。家で食べて来たから」 「わかった」  透音は店員さんを呼んで、定食をひとつ頼んだ。「あと、冷やし飴ふたつお願いします」私に目くばせする。 店員さんが去ると、「ここの冷やし飴ほんと絶品だからさ」と子供のようににこにこする。目の下が小さな丘のようにふくらんだ。 「バレリーナってカロリー制限してるイメージあるんだけど」 「やせすぎでもだめなの。適度に筋肉なくっちゃ踊れないよ」 透音の声はどこか水に似ていて、話しているというよりは、なにか歌をくちずさんでいるみたいだ。 いきなり、透音はがばりと身を起こした。 「ねえ。いつもあんなことしてるの?」 「へ」  あんなこと、の指すものがわからず訊き返す。透音がにひっと笑いながら頬杖を突いた。頬が左手の下でつぶれ、目が三日月のかたちになる。 「澪ってばいきなり乗り込んで来たじゃん。いつもあんなふうにとつぜん『モデルやってください!』ってナンパするの? あぶなくない?」  あれナンパか、と顔に熱が集まるのを感じた。あらためて自分の行動を思いだす。 「してないよ。知らない人にモデル頼んだの、初めてだもん。透音の時だけ、」  びびっときたんだよ、とか、へんな力が働いて、とか、勝手に足が動いたから、とかなにかつづけようと思ったけど、どれも口に出して言うのが恥ずかしくなってやめた。  宙ぶらりんになった間を埋めるように、さば煮込み定食と冷やし飴が運ばれてくる。わーい、と透音が姿勢を正す。 ���きれい。器」  透音が冷やし飴の入った切り子硝子の器をつついていた。水色と薄紫の塗料が流し込まれていて、なんだか涼しげだ。テーブルに映る影がまだらになっている。窓辺に置いたら影が伸びてきれいだろうな、と思う。 「これ食べるとね、すっごく力湧く。朝まで踊っていられる」昨日、透音の練習を零時に回るまで見ていた私は、その言葉が決して大げさなものではないことを知っている。 繊細な装飾のついた匙ですくうと、飴は金色の絹糸のように伸びる。舌先で舐めると、甘さよりも冷たさがぴりっと舌を焼いた。 「おいしい」 「でしょ」 透音のくちびるが味噌の色に染まっている。目が合うと、めだまをくるりと動かして肩をすくめた。 きれいな子だな、とあらためて思う。顔の造りが、というよりは、くるくると変わる表情のひとつひとつが。 「でも、嬉しい」  さばを箸で崩しながら透音が上目遣いではにかむ。 「ん?」 「だってさ、モデルなんて、なんかちょっとかっこいいじゃん。絵に描かれるなんて照れる」  私がなにも言えないでいると、時間差で恥ずかしくなったのか、透音はぱくっと子供みたいに大きく口を開けてさばを頬張った。  きゅ、きゅ、きゅ、と靴を鳴らしながら、爪先立ちでターンを繰り返す。フローリングの床に、鏡みたいに透音が映る。汗が床にぴっとはねた。 私は床に体育座りをして、スケッチブックを抱え込んでいた。キャンバスはまだ壁に掛かっている。構図はだいたい決まっているけれど、何枚か違うポーズをデッサンした。「ポーズで停止しなくていい?」と言われたけど、バレエをつづけてもらった。動きつづけている人を描く方が絵の中でも自由に動かせるし、秒単位の瞬間的な絵になる。  脚を肩まで上げて、ぱっと下ろして連続ターン。身体の線が本当にきれいだ。私の持つ木炭も滑らかに紙の上を走る。 「透音」 「ん?」 「超きれい」  音楽が止む。透音は「なにいまの、口説き文句みたいだよ」と肩にかけていたタオルで汗を拭い、ペットボトルの水を口に含んだ。  努力している人は、無条件にうつくしいと思う。見ていて、こっちまで背筋にはりがねが一本すっと入るような気持ちになる。 「すごかったよ」  言葉だと、子供のような単純な語彙でしか言い表せない。 「見てて、どきどきした」 だから私はキャンバスの中に描く。  透音をモデルに選んでよかった、と心の底から思う。どうしてだろう、夜中のビルで透音を見た瞬間、この子を描きたいと思った。沸き上がってきたのは、食欲とか睡眠欲に似た種類の欲望だ。生きるために必要なもの。  壁一面に埋め込まれたガラスに向かって、透音はストレッチを始めた。休憩中にも関わらず、指先から足の爪先までぴんと張り詰めているのがわかる。  透音の背筋を貫く一本の軸は、一体何なのだろう。  どうしたら、それをキャンバスに描けるのだろう。  上半身を倒して、ぺったりと床にくっつける。どれほど長い間バレエをつづけていたら、こんなに身体が柔らかくなるのだろうか。  描きたい。木炭を、必死に動かす。  希咲は、希咲自身が閃光なのだと思う。彼女だけに太陽の光が集まっているみたいだ。だから、あの夏の自画像はあんなにも輝いていた。  私は、たぶんそうはなれない。  でも、このバレエダンサーの女の子を描くことで、ひかる絵を生み出せるはずだ。  そう、希咲みたいに。 それからも、お互いのスケジュールが空いている日は絵のモデルをしてもらった。ほとんどは、あの新宿のビル。真夜中の海底のような新宿で、透音は踊りつづける。  熱中しすぎて終電がなくなると、時々泊まらせてもらった。ほんのたまに、うちの美大に来てモデルをしてくれることもある。  回を重ねるにつれ、キャンバスの中に、じりじりと這うようなスピードで透音が浮かび上がってくる。もどかしいけど、それすら心地いい。キャンバスを眺めていると、腹の底が、やわらかいもので一杯に満たされてくる。 「最近、ずーっとアトリエ漬けじゃん。どうした��?」  集中してキャンバスと向かい合っ��いたら、ひょいと先輩に覗き込まれた。「わっ」と叫んだ声が、天井の高いアトリエに響き、赤面してしまう。 「もー、叫んじゃったじゃないですか。いきなり声掛けないでくださいよ」 「いきなりってか、結構まえから後ろに立ってたよ。あんた気づいてなかったけど」  辺りを見回してしまう。昼間あんなに人がいたのに、日曜日の夕間暮れの室内にはぽつりぽつりとしか残っていなかった。すっかり固まってしまった筋肉を伸ばす。かくん、と関節が鳴った。 「しっかしまぁ、でっかいキャンバスだよねえ」 「はぁ」  すっかり汚れてしまったエプロンをはずし、たたむ。先輩が、下絵のスケッチブックを指差した。 「この子、バレリーナだよね。友達? あっもしかして妹さん、とか?」 「や、赤の他人です。モデル頼んでて」  先輩は目を見開いてまばたきしていたが、「まーそういうこともあんのねー」と鼻にくしゃっと皺を寄せて笑った。 「そっかそっか、うん、でも、バレリーナっていいモチーフだと思うよ」 「ありがとうございます」  先輩がキャンバスの中の線を目でなぞる。 「身体の線がきれいだし、見た目だけじゃなくて、努力してるっていう感じだもんね。イメージが」  先輩の言うとおり、透音は、一般が抱いているバレリーナの心象そのものだ。努力の結晶のような人間。 「うん、でも、すっごいいい。澪、こないだ風景画だったけど、人物画の方が向いてるよ。描いてるときも生き生きしてるもん」 「……って、まえの絵だめでしたか?」  おどけたふうを装って軽くたずねる。「うーん、なんだろ、パースは正確だったんだけどねー」と先輩が真顔に等しい表情で呟いた。声が素だったので、私はさりげなく傷ついてしまう。  わかっている。あの絵は、自分の全力を向けたわけじゃない。作品提出の締め切りが早まって、なにも手をつけていなかったからあせって一週間大学に泊まってなんとか間に合わせた絵だ。あんなの作品とも呼べない。急いだのが丸わかりだった。美術展でも、先生に「西嶋、筆遣いに焦りが出てるぞ」と言われて、絵が返ってきたあとすぐ焼却炉に入れて燃やしてしまった。 「大作、期待してっからね。大変だと思うけど頑張って。モデルさんにもよろしく」  じゃあお先、と先輩がアトリエを出ていく。私はぷうとキャンバスに息を吹きつけ、消しかすを落とす。うん、なかなかいいかも。  スケジュール帳では、今日は透音がバイトがあるとかでまるっきり空いていた。ひさしぶりに早く帰ることにして、荷物を持って大学を出た。  アパートに着くのと同時に、宅急便で段ボールが一箱届いた。送り主は実家。ひぃふぅ言いながら中に運び込む。おばあちゃんちが農家なので、お米とか野菜が定期的にばんばん送られてくるのだ。野菜を全部しまったところで、携帯が鳴った。 『もしもし澪? 荷物届いた?』  母からだった。 「いま帰ったとこ。届いてたよ」 『よかった。カレーのルーとかシチューのモトも入ってるから作って食べなさい』 「あーうん」  携帯を肩と顎で挟みながら冷蔵庫に向かい、麦茶のペットボトルを取る。コップにそそぎ、こくこく喉を鳴らして飲みほしたところで、母にため息をつかれた。 『澪。聞いてる?』 「聞いてるってば。なに」 『もう、あんたはほんとに。卒業後のこと考えてるの?』  突飛すぎて少し笑ってしまう。「私まだ一年だよー? むしろ入学したばっかだし」と言うと、『笑い事じゃないわよ』と声を詰めてくる。『のんびりかまえてたら四年なんてあっという間なんだからね』 「……わかってるよ」  リモコンを拾ってテレビをつける。競馬とか囲碁とか昔の韓ドラとかしかなくて、すぐに消す。 『今までちゃんと聞いてなかったけど、澪は将来何になるの』  その問いは幼い子供に対してするもののようで、一瞬戸惑った。中学生に上がってからは目先のことを問われることの方が圧倒的に多くて、もっと先のことなんて、うっすらとしか思い描いていなかった 『画家になりたいの?』  違う、と気づく。もう「もっと先のこと」なんかじゃない。二、三年後にはたぶん全部が決まっている。 「……画家にはならない。そんなのになれるのはごく一部だよ」  どれだけの競争率か知らないくせに勝手なこと言わないでよ、という母への苛立ちで、つい声に力がこもってしまう。  けれど母は言った。 『ねえ澪。美大に入ったからには、画家とか、イラストレーターになるんじゃないの? 社会人になったら絵、やめるわけ? そういうものなの?』  黙って電話を切った。 母に八つ当たりしてしまった自分に、じゅくじゅくと唾液のように嫌悪が湧く。ベッドに寝転がって、タオルケットにくるまった。 私は子供だ。それは、相手が母だったから、ではないことに、自分でとっくに気づいている。  希咲の存在を知ったのは入学してすぐのことだった。「二年でやばい人いるらしいよ、一回生のときすでにいろんなコンクール総なめにしたって」「プロの画家に師事してるとかって聞いたけど」「海外の美術誌に載ったことあるんでしょ?」いろんなところでいろんな人がトオノキサキという人のことを話していた。そこそこ名の知れた美大だから、スター的存在はやはりいるのだな、と思いはしたけれど、さほど気に留めていなかった。その時は深くわけを考えなかったけれど、無意識のうちに、自分とはまったく種類の異なる人間の存在に辟易していたのかもしれない。 希咲の姿は構内でもわりと目立った。べつだん目を引く容姿をしているわけではないのだけれど、いつも派手な感じの人に取り巻かれていて、ちやほやされている、という印象だった。私はそれを、遠くでへぇと思いながら見ているだけだった。私とは関わらないだろうな、と思っていたからだ。 初めて顔をはっきり見たのは、入学して一週間経った金曜日のことだった。全学年が使えるアトリエに向かっていたとき、誰かがこちらに向かってくるのが見えた。すれちがいざまにふと顔を上げてその子の顔を見たとき、記憶の糸がなにかにひっかかってぴんと張るのを感じた。夕陽に照らされた彼女の顔のまわりや全身に、金色の光の名残をまとっていたからだ。     あ、知ってる、と思った時にはもう通り過ぎていた。背中をすうっと撫でられたみたいに、ふわっと首すじに鳥肌が立った。 慌てて振り返る。春の、まだやわらかいひかりを羽みたいに背負った背中は、オレンジ色にひたされていた。 あの子。あの、夏の絵の中の子だ。 記憶はだいぶ薄れているはずなのに、もう、わかってしまった。確信だった。 きっちりと計ったみたいに切り揃えたショートヘアが、ピアノの鍵盤みたいに白いうなじでゆれていた。夕映えに身体の線をふちどられた後ろ姿は、ふわりと角を曲がっていった。 あの子も同じ大学だったんだ、とぼんやりと思った。同時に、それが遠野希咲だと知ったとき、どうしてだろう、湧き上がってきたのは、嬉しさや感慨でもなく悲しいと思った。子供の頃、毎日一緒に遊んでいた幼馴染が遠くに引っ越してしまった日と、同じ感情が湧いてくるのを持て余していた。もっと正直な言い方をすれば、絵の優等生であるひとには、地味でいてほしいという勝手な思いもあったかもしれない。 心の中では呼び捨てにさえしているのに、春からずっと、なんとなく遠巻きに見ている。もっと素直に憧れられれば楽なのだとは、わかっているのだけれど。 エチュードに合わせて、黙々と透音は踊りつづける。来週、新しいステージの割り当てが発表されるそうだ。たぶん、今回のは主役取れると思う。淡々と告げられ、私はあっけに取られてしまった。レベルが違いすぎる。  キャンバスの下絵は、なんとか完成した。そこに絵の具で色づけていく。それは本物の透音に近づくということだ。  なんどもなんども回転するのに、透音の軸は一ミリもずれない。地面に刺した鋼索みたいだ。きれいに筋肉のついた四肢が、まるで織られたばかりの絹のようにしなやかに優美に伸びる。プールで泳ぐひとの身体に、水面に落ちるまだら模様の陽射しが映るように、水族館の床に映る水槽のなかの水の流れのひかりのように、透音の身体には絶えずひかりが映っている。それはゆらゆらとかたちを変えるけれど、途切れることはない。  絵を彩りながら、感嘆が自然と洩れてしまう。筆を動かしたまま、声をかける。 「すごいよね、透音は」  透音はターンをやめない。爪先立ちで小さくステップ、アティチュード、そしてジャンプ。 「なんでそんなに頑張れるの?」  透音は困ったように小さく笑った。 「……澪が思ってるほど、あたし頑張ってないよ」 「頑張ってるじゃん」  脚が、ほとんど地面に垂直になるほどまっすぐに持ち上がる。 「私、絵が好きで美大入ったけど、そんなに好きなことに頑張れない」  少なくとも、私は透音ほど必死にやってはいない。真摯に絵だけと向き合うには、絵に執着心を持っていない。生活の一部として打ち込んでいるだけで、絵を描くために生きているわけじゃない。絵を取り上げられても、さびしくはなっても淡々と受け入れられてしまう気がする。 「描かれてるとさ、いま指見てるな、とかすごいわかるよ」  ふっとこちらを向いて笑う。数時間もの練習で、床は透音の汗で濡れていた。「小さい時から汗で床が濡れるまでやってたの?」と聞くと、軽い仕草でうなずく。また、何度目かの溜め息が洩れた。  陽の当たる場所で、透音は踊っていくのだろう。大きな舞台で、何万人もを前にして、踊りつづけるのだろう。  希咲のようだ。希咲の絵は、きっといろんな人の目に留まって、いろんな偉い人に声をかけられるに違いない。 「……澪?」  透音が動きを止めていた。はっと顔を上げる。知らないうちに眉間に皺を寄せていた。 「なんでもない」  慌てて口角を持ち上げる。 「透音はすごいな。ほんと尊敬する」  希咲の絵が脳裏に浮かぶ。ひかりに満ちた絵。特別という称号にふさわしい力。 「透音みたいに、才能があって努力もしてる人はプロになってもやっていけるんだろうね」  透音は、ちろりと上目遣いでこちらを見た。 「……澪は? 画家にならないの?」  なれないの? じゃなくてならないの? か、とくちびるが勝手に二ミリくらい歪んでしまう。母からの電話を思い出した。わ、へんな笑い方、と透音が呟く。 「私に、プロになる力なんてないよ」 「……ふうん」 「たぶん、手堅く美術の教員とかになるんだと思う」  卑屈にならないように言い方を気をつけたけれど、透音には伝わらなかっただろう。話題を終わらせたくて、口を閉じ一番細い筆で顔の輪郭を丁寧になぞっていく。顎のラインを確かめようと顔を上げると、透音は横を向いて夜景に目をやっていた。鼻が高いから横顔の方がきれいだな、とふと思う。 「ま、好きなことで食べていけるのはほんの一握りってことよ。だから透音はすごいよ、ほんと」  笑いかけたのに、透音は特に表情を変えないまま、曲を再生させるために立ち上がった。   まだ練習すると言う透音を残して、駅に向かって帰る。春の匂いと夏の匂いが混じった空気は、むんわりと重たい。毎朝日めくりカレンダーをちぎるたび、じりじりと春の割合が夏に押し出されて目減りしていくのを感じる。髪に湿気がまとわりつくのを、早足になって振り払う。  夜の都心を歩くことにももう慣れた。とっちらかっているように見えて、このネオンあふれる街は意外と片付いている。だから、頭にスペースが空いて、普段はしまいこんでいるいろいろなことを考えてしまう。  美大に入ったからには、画家とか、イラストレーターになるんじゃないの? 社会人になったら絵、やめるわけ?  澪は、画家にはならないの?  実際には責められたわけじゃないのに、リピートされる声は私の胸を容赦なく刺す。胸の内側が、逆剥けしたみたいにひりついて痛い。吐き出せない溜め息が肺に積もって、肋骨がきしむ。  どうしても、いまの美大に来たかった。一年前、受験に失敗して、今年は地元の国立を受けろと親に言われた。でも、絵が描きたくて、絵しかやりたくなくて、美大受験専門コースがある都内の予備校に入学した。わざわざ東京まで出てきたのは、地元だと気持ちがぐらついてしまうとわかっていたからだ。やっぱり普通の女子大生になって、美術サークルをやればいいや、とあきらめてしまうと思ったからだ。  でも、それでもよかったのかもしれない。私は画家にはなれないし、なろうとも思っていない。わざわざ美大に入らなくても、ちょっと絵がうまい女子大生、で十分だったのかもしれない。  私は、一体なにがしたいのだろう。  ひかりを放つ絵を描けなければ、美大に来た意味がなくなってしまう。  足を早める。透音というひかりといると、影が濃い。いつもは気づかない、自分の生き方とか考えのほころびが照らされ出す気がする。それとも、ここが新宿という街だからなんだろうか。よくわからない。  やりきれないような気持ちになり、ふっといま来た方を振り返った。  明かりがついた部屋がひとつ、闇の中にぽつんと浮かんでいた。  都内の美術展で賞を取った希咲の作品が、画壇の目に留まり、業界誌から連絡があった、とアトリエで誰かが話していた。 端々まで水が詰まっているようなみずみずしい葉は、明るい緑をしている。それらが折り重なって、大学までの道には濃い影が落ちていた。強い陽射しは網膜まで容赦なく突き刺してくる。 キャンパスの中庭の色彩がビビッドになり、夏がぐん、ぐん、と日に日に濃度を強めているのが肌でわかる。夏は、気温も湿気も色も、強くて濃い。むせったいくらいに。  アトリエに来る美大生も増えている。コンクールの締め切りが刻々と近づいていた。あんなに頻繁に訪れていた希咲の取り巻きでさえ、課題があるとかでここ最近は見ていない。  エアコンがついていないことに加え裏山から蝉がはいってくるので窓も開けられず、美大生たちの熱気で、いつになく湿気の密度が高い気がする。誰も声を発しない部屋の中央で古びた扇風機だけがからからと音を立てて首を回していた。 五時をまわり、外では紅緋色の夕日が目一杯照りつけていて、火事のようだ。なんだか、アトリエ内の学生から発せられるエネルギーが具現化したのかと思ってしまう。 中学時代から抜けないくせのせいで、筆の根元を持つから、描くそばから汗ですれ、タッチは生傷みたいになる。なめらかさには程遠い。でも、「描いてる」っていう感じがしてすごく、いい。  少し離れたところに、希咲もいる。人のキャンバスに隠れて、なにを描いているのかわからないけれど、集中しているのはここから見てもわかる。希咲の輪郭だけ、混沌としたアトリエの中でひときわくっきりしていた。難問に挑む哲学者のように厳しい眼差しで絵に向き合う横顔は、そのまま彫刻になってしまいそうだ。  大きなキャンバスの中でスポットライトを浴びる透音は、下塗り段階ではほとんど完成していた。あとは、背景。たっぷりとしたひかりを描き込めば、背景は完成する。それから、たくさんの観客。  とつぜん、唸るような音がして筆を取り落としてしまう。それが机に置きっぱなしだった自分の携帯だと気づいて慌てて手に取った。振動が机に直接響いたせいで、みんなが一斉にこちらを見ている。顔に熱が集まるのを感じつつ、画面をスライドさせる。 【今日空いてないって言ってたけど、約束ドタキャンされて時間まるまる空いたよー。もし都合よかったら新宿来る?】 透音からだ。  発表会が近いので学校の強化練習があったらしく、連絡じたいしばらくぶりだった。会っていないのにずっと透音の絵を描いていたせいか、本人から連絡が来るとなぜだか恥ずかしい。片思いしてるみたいだからだろうか。 【行く。何時から?】 【七時半かな。ひさしぶりだから、絵見るのたのしみ。期待してる】 携帯を置き、息を吐く。告白するまえの女の子みたいに、どきどきしていた。この絵を見て、透音はなんて言ってくれるだろう。すごいよ澪、と称賛してくれるだろうか。  透音に会うまでに、少しでも絵を進めたくて、ぎりぎりまで絵の具を塗りつづけた。色を重ねれば重ねるほど、透音は輝きを増して、全身からひかりを放つ気がした。  私にはないもの。  でも、透音は持っている。才能と、努力という、ひかりを。   ひさしぶりに来た新宿のビルのロビーでは、シニヨンを結い、黒のレオタードとスパッツを身につけた子たちでひしめいていた。みんなおなじ髪型と恰好をしているので、見分けがつかない。どこに透音がいるのだろう。呼びかけたいけれど、目立つのも嫌だ。誰あれ、絵持ってる、美大生? ざわめきの中からそんな断片的な声が聞こえた気がして、慌てて角を曲がってロビーを抜けた。途端、前で「わっ」と声がする。  透音が立っていた。 「澪! ひさしぶり」  きょとんとしたまま、透音が笑う。まえより身体のラインが締まっている気がした。会いたかった人に無事に会えて、安堵する。 「よかった、いっぱい人いるから、透音見つけらんないかと思った」  ロビーの人だかりが、移動を始めたらしい。エスカレーターの開く音がふたつ、重なる。 「うちらも行こうか」  透音が指差したのは地下につながる階段だった。「いつもの部屋じゃないの?」と訊くと、「だって今日、人多いもん。行こ」と手を引かれる。私も、他の人がいるところで絵を描くのは嫌だなと思ったので、黙って後をついていく。 「合宿お疲れさま! どうだった?」  階段を降りるふたりの足音だけが響く。 「すっごい疲れたよー。途中、脱走したかった」  透音が片頬だけで笑う。少し削げた頬に微妙な翳りが滲んでいる、気がしたけれど、埃まみれの蛍光灯に照らされているせいだろうか。 透音が入っていったのは、倉庫のような空き部屋だった。地下なので窓もない。すすで壁も床も汚れているけど、キャンバスを壁に立てかけ、地べたに道具を置く。下がりそうな気持ちを必死に押さえた。透音はそんなことは気にならないのか、軽くストレッチを始める。  私は椅子を探して、イーゼルがわりにした。絵をそうっと立てかける。地下室より、絵の中の方が明るい。蛍光灯の青ざめた光を弾いて白っぽく輝いた。 「合宿、結構きつくて」  脚の筋肉をほぐしながら透音が言う。 「もー、脚が吊って脚が吊って。合宿中湿布貼りまくってた。最後はもう身体がどういう仕組みで動いてんのかわかんなかった。ユニゾンとカノンを休憩なしで繰り返してさ。あ、カノンってのは、群で同じ動きをずらして踊ることなんだけどね」  今日の透音は妙に饒舌だった。「やっぱすごいね、プロになるための学校の合宿って」と言うと、ふっと私の顔を見た。持ち上がっていた頬がすとんと落ち、真顔になる。 「ん」  ぶらんこから降りる子供のように小さく頷き、うつむいてしまう。温度差に違和を感じ、内心うろたえた。 「……透音?」  顔を覗き込む。透音はくちびるをへにょりと曲げ、体育座りをして膝を胸まで引き寄せた。睫毛が蒼白い頬に影を落とす。 「……ごめん、あたしやっぱり疲れてるのかも。へんなこと口走っても、気にしないで」 「私、帰ろうか?」  透音は目を閉じ、ううんとかぶりを振った。 「や、それは大丈夫。絵描いて」 「ほんとにいいの?」 「平気」  透音の薄蒼い目蓋がふるえている。こんな様子を見るのは初めてで、不安になった。華奢な肩をつかむ。 「ねえ。疲れてるなら休んだ方いいよ。無理したら身体壊しちゃうし」  透音は目を見開いた。下から私を射すくめる。 「これくらいのことで身体壊してたら、とっくにだめになってるよ。だいたい、いいも何も絵描かないと困るのは澪なんじゃん。人の心配してないで、いいから描けば?」  居丈高な物言いにむっとするよりも、いつになく激しい口調に戸惑う。黙って透音の目を見つめるしかなかった。短い沈黙が地下室に満ちる。どこかで水滴が落ちる音がした。 「……ごめん、いまのは絡んでた」  ぽつりと透音がつぶやく。  ううん、と言ってはみたものの、飲み込みきれない石が、音を立てて胸の底に落ちた。  なんでだろうと思う。なんで今日はこんなふうなんだろう。  今日の透音へんだよ。  そう言おうとしたけれど、へんなのは私なのかもしれない。 しばらくふたりともなにも言わなかった。いままで何度も透音とふたりきりでいたけれど、こんな空気になったことはなかった。こういうときどう振る舞えばいいのかわからない。なにかを言えば言うほど、ふたりの間にあるなにかが、取り返しのつかないくらいにねじれてしまうような気がした。  油絵の具の入った木箱を開け、パレットを出す。しばらく会っていなかったから、こんなふうになってしまったんだろうか。透音が合宿明けで疲れてるから、だろうか。いつもと違う場所だから、だろうか。そうだ、ここが光の差さない地下室だからだ。 「……澪こそ、あたしがいない間、なんかなかったの」 上体をぺたりと床に倒しながら言う。 「なんもないよ。いつもと同じ、絵だけ描いてた」  そっかと透音がつぶやく。 「夏だからもう、汗だくになってさ。エアコンもないし、蝉入るから窓も閉め切ってた。みんないらいらしててやばかった」  しゃべりながら、なんでこんなこと話してるんだろうと思う。これが、自分のほんとうに話したいことなのかもよくわからない。ただ、しゃべってなきゃ、笑ってなきゃ、というあせりにくちびるがせかされていた。また静寂がこの暗い地下室にみちるのが厭だった。 「お昼にみんなで食堂行ったんだけどね、冷やし中華売り切れてて暑い中ラーメン食べたの。ますますいらいらしながらずるずる啜ってた。はたから見たら私たち殺気立ってたと思う」  一所懸命しゃべっているのに、透音はどこかうわの空だった。話を切り、透音? と呼びかけると、間を置いて「あ、ごめん」とこちらを見る。思ったとおり、話を聞いていなかったからしい。  やっぱり、今日の透音はへんだ。  シャツにこぼした墨汁みたいにじわじわとにじむように胸に巣食いはじめた不安に気づかないふりをして、キャンバスに向かい合う。さすがに絵には反応してくれるだろう、と思い「ねえ」と意識して声の調子をワントーン上げ、透音を振り向いた。 「絵ね、結構進んだんだよ」  やっと絵を見せられるのがうれしくて、つい声が弾んでしまう。透音は上半身を伸ばしながら「そっか」と言った。腰をひねって立ち上がる。 「今ごろ透音、合宿頑張ってるんだろうなぁって思いながら描いた」 「見せて」と言って透音がこちらに来た。私は裏返しにしていたキャンバスを掲げて彼女に向ける。 「じゃん! まだ途中なんだけど、どう、会心の作だよ」  透音の目が、丸く見開かれた。そして、瞳のひかりがすっと強まる。  まばゆい無数のスポットライトを全身に浴びて、手足をしなやかに高々と持ち上げて、踊っているバレリーナ。そして、彼女を見つめるたくさんの聴衆。満ちているのは、静けさと、鼓動。  ほとんど透音の目と同じ高さで、絵の中で透音が踊っている。透音は、角膜がすっと浮かび上がりそうなくらい、目を見開いて食い入っていた。そのくちびるが開かれるのを、ただ、待つ。 「澪」  賞賛の言葉。すごいよ澪。魔法みたい。澪先輩すごい、わたしも先輩みたいな絵が描けるようになりたい。まだ絵つづけてるの? すごいね! うちらには絶対できない。澪の受かった美大って倍率すごく高いんでしょ? 尊敬する、絶対画家になれるよ。プロみたいだよ。うちらとは格が違うよ。すごいよね、澪って、すごい。  すごい。 「澪」  いつも想像していた、私を称賛する声。褒め称える声。 透音のくちびるが動いた。あは、と空気の抜けるような乾いた声が漏れる。 「澪の嘘つき」  冷たい氷の塊をいきなり頬に当てられたみたいに、顔の筋肉がかたまってしまった気がした。 透音は笑っていた。くちびるを歪めて、絵を見つめながら笑っていた。 「なんでこんな絵描くの」  ねえ、と私を見る。蛍光灯から背をむけているので、目に光が映っていない。 「あたし……こんなんじゃないよ」  耳に届いた声は、あまりに切実で、大きな手で頭をぐいと上から掴まれた気がした。喉の奥が閉じてしまったように、声を発することができない。 「こんなんじゃないよ」  もう笑ってなんかいなかった。はっきりと、私を見据えている。  自分の音がする。血液が全身に巡る音だとか、ばねみたいに打つ心臓の鼓動だとか、抑えている息づかいだとか、唾を飲み下す音とか、私にしか聴こえない音が。 「とくべつだって思ってるんでしょう」  ほんとうは、わかっている。誰も私に「すごい」なんて、言わない。言わないし、言ってくれない。 「澪はあたしのこと、とくべつなんだって、思ってるんでしょう。とくべつで、才能があって夢を叶えるために努力してるんだって」  透音のくちびるが、よくないかたちに曲がっている。  この子、なにを言おうとしてるんだろう。 「バレリーナだもんね。めずらしいもんね。大学生にもなってプロのバレリーナ目指してたら、そりゃあとくべつな才能のある人だって思っちゃうよね。最初にバレエの大学行ってる、って言ったとき、澪の目すっごい輝いてたもん。わかってたよ、普通の人にそういうこと言ったら、天才扱いされるってこと。わかってて言ったってのも少しあるし」 淡々と言い切って、すっと絵の中の自分を撫でる。ゆびさきに、乾ききっていなかった絵の具がすれた。絵を破られるんじゃないかと身を硬くしたけれど、透音は手を下ろした。 「あたしはとくべつな人間なんかじゃない。勝手に澪があたしに夢を見てるだけだよ。こんなのあたしじゃない」  透音の発する言葉は、ほとんど銃声のようだった。 「澪は、なりたい自分をあたしに照らしあわせてるだけだよ。もうやめようよ、こんなこと」 「なんで、」  それ以上なにかを言わせたくない一心で、くちびるが勝手に早回しにしゃべった。 「なんでそんなこと」  ぶれることなく見つめ返してくる透音の瞳孔。なんてきれいなんだろう。初めてこの子の目に見つめられたときも、そう思ったことはくっきりと覚えているのに、いまは透音のまなざしの強さやまっすぐさが怖い。 自分が透明になって、ていねいに中身を見つめられているような感覚になる。 「ほんとは澪だってわかってるくせに」  吐き捨てられる言葉に、顔の下の筋肉がひきつれるようにこわばる。 「あたしはね、ほんとうはこんなにすごくなんかない」 「……そんなこと、」 「こんなふうになれない人間なんだよ」私が言いかけた言葉を断ち切るような強さで、言い放つ。 「ごめんね」  険しかった表情がふっとやわらかくなる。いま、透音の微笑みの下に、どんな表情が隠れているのか、私にはわからない。 「澪が思ってるような人間じゃなくて、ごめん」 私は一体、なにを間違ってしまったのだろう。だとすれば、透音はいつからその間違いを見つめていたのだろう。 「嘘ついてたのはあたしのほうだよ」  透音は壁によりかかった。「あたしは留学もできない。バレエ団にも入れない。主役すら取れない。バレリーナにも、なれない」  自分の顔が、声もなく歪むのがわかった。 透音はなにを言っているんだろう。これから、なにを壊すつもりなんだろう。 「すごいね透音、ほんとすごい、すごい、って言ってくれるの、もう澪しかいない」  なんども言った言葉。 「だからうれしくて。たとえ嘘でも、とくべつな存在でいられるのがうれしかった。だから澪の前ではすごい人間のふりをしてた」  ほんとうは、透音に向けて言っていたのではないのかもしれない。 「才能あるすごいバレリーナなんだって思われていたかったし、澪もそう思いたがってたよね」  ねえ、と首をかたげる。くちびるをにっと横に引いて。 「次の舞台……主役じゃなかったの?」 今度のはたぶん、主役取れると思う。いつか聞いた台詞が、頭の中からふってくる。 「ごめんね」  また謝らせてしまった。今日でなんどめだろう。透音に心から申し訳なさそうに謝られるたび、みぞおちが手で握り潰されているみたいに響くように痛む。  約束ドタキャンされた、ってメールで送ったでしょ? それね、選抜の子だけ特別レッスンがあったんだけど、あたしはそれに選ばれなかったの。だからまるまる予定空いた。そしたら澪に会いたくなった。  とくべつだ、って言われたくなった。 「……透音は、」  ぐ、と握りこぶしに力を込める。絵の具の黄色が手の甲についていた。 「透音は特別だよ」  かなしくてしょうがなかった。自分はとくべつなんかじゃない、と断言する透音。主役じゃなかったから、謝る透音。 「だって、すごい、すごい努力してるじゃん」  どうしてだろう。すごく、かなしくて、悔しくて、やりきれない。  透音にもうそんなこと言わせたくない。言わせてはいけない。 「私はバレエなんてわからないよ。でも、透音のバレエ、すごいじゃん。いつも絵に描いてたんだから、それぐらいわかるよ。たとえ主役じゃなかったとしても、それで透音のことをどうにか思ったりしない」  一息で一気に言った。語尾がふるえ、余韻だけ、残骸のように宙に残る。  透音は黙っていた。真空のような沈黙の中、私は透音の結ばれたくちびるだけを見つめていた。  しばらくして、透音は静かに息を吐いた。ずっと溜めていたものを吐き出すみたいに。 「すごいって言うけどね。澪、わかってないでしょ。もうそういうレベルの話じゃないんだって」 憐みと軽蔑の入り混じったまなざしで、自分が突き放されていることがわかった。もう、すがりつくことだってゆるされない。  小雨が降っているような、やわらかい膜の張った透音のひとみが私をとらえる。 「あたし、学校じゃ劣等生なの。本当にすごい子はとっくに海外に留学してるよ」  がつんと心臓を蹴飛ばされたような気がした。 透音から自分の話を聞くのはほとんど初めてだった。私たちは、お互いのプロフィールを最低限しか話していない。もしかしたら、それすら話していなかったのかもしれない。  だって、絵を描くのにそんなことは必要ない。そう考える自分がいた。 「あたしよりバレエを長いことやってて、バレエが好きな人間なんているはずないって、思ってたんだけどね。でももうそういうことだけじゃ勝負できないんだよね、こういう段階にまでくると」  必要なかったから、私は透音に、透音についてのなにかをあまり聞こうとしなかった。  でもそれは、透音が才能ある有望なバレリーナだと信じていたかったからかもしれない。 想像でつくりあげた透音の像というパズルのピースが、ゆがんでばらばらと崩れてしまうのを、見たくなかったからなのかもしれない。 「澪、調べたりしなかったみたいだね。だって、変に思わなかった? 二十歳のバレリーナ志望人間がいまの時点でまだ国内にいるなんて。澪は知らないと思うから教えてあげる。日本にいるかぎりプロのバレリーナにはなれないの。資格をとれないし、海外に留学するしか手立てはない。そもそもプロでやってくなら、あたしの年齢だともう中堅にあたるの。あたしよりずっと年下の子たちが留学したりして海外のバレエ団にどんどん入ってる」 どうしてだろう。私はいま、透音の話を聞きたくないと思っている。 「高校のとき、何回か海外のバレエ団のオーディションも受けたよ。でも全部落ちた。クラッシクバレエのサークルがある普通の大学を受験することも考えたけど、やっぱり、バレリーナになれる可能性とか、バレエで生きる道をあきらめきれなくて」  膝から崩れ折れそうになった。足に力が入らない。  私はいままで、透音のなにを見ていたのだろう。透音について、なにを知っているつもりでいたのだろう。透音のなにをキャンバスに写していたのだろう。 「そんな小さいちいさい可能性、もうどこにも転がってないって、わかってたのにね」 透音のことをなんにも知ろうとしないで、どうして透音のすべてを描き切れると思えたんだろう。 「どこでどう踏ん切りつければいいのかわかんないまま、今年二十歳になる」  そもそも、私はほんとうに透音を描いていたのだろうか。透音と向き合っていたのだろうか。 「……でも」  しぼりだした自分の声が情けなく揺れる。漏れてきた言葉も揺れた。 「だとしてもあなたは特別だよ」  私が透音について知っているのは、それだけだ。 「特別なひとだよ」  一心不乱に子供の頃からの夢を追いかけ、目に見えない才能にすがらないで、目に見える努力をしつづける透音。  普通の大学生が持っていて、私が未練がましく手放せないでいる保険のきく世界をすべて振り捨て、ひたすらバレエを踊る透音。  それが特別ということだ、と思う。 「だから、さっきから言ってるじゃない。澪はそう思いたいだけなんだって」 あきれたように言い、片眉をひくつかせる。 「ねえ、あたしは澪が思ってるようなとくべつな人なんかじゃないんだよ。普通になるのが怖いだけだよ。子供の時からずっとバレエだけしてきた。あたしからバレエを取ったら、なんにも残らない。謙遜とかじゃなくて、ほんとになんにもないの。それくらいしがみついてるの、子供の頃の習いごとにね」  まくしたてられ、私はなにも言い返せない。  ばかみたいだよねー、と幼子をなだめるような口調で透音は無表情で呟いた。 「だから、あたしがいまバレエをやめたら、負けるの」 「……誰に」  透音がすっと私を見つめた。世界を相手に挑みかかるような眼の強さに気圧され、たじろぐ。 「普通のみんなに」  そうか、と気づいた。  この子はずっと、バレエなしの自分で勝負できないでいるのだ。 「だからずっと、いまさらやめらんないでずるずるつづけてるの。しがみつくのをやめたら、バレエをやってきた十七年間がなんの価値もなくなる。自分が積み上げてきた過去のすべてを否定しなきゃいけないなんて、耐えられない。そういうものにすがればすがるだけ、足元が危うくなるってのは痛いくらいわかってるし、そういう選択をした自分に酔ってるのかもしんないって、自分でも思うけど」  目の奥をじっと見つめられる。 「あたしは普通になりたくなかったし、とくべつな自分になることを捨てられなかった。でもだからってあたしはとくべつになれたわけじゃない」  スニーカーの中で足の指をぎゅっと丸めた。  そうしていないと、もう立っていられない。 「澪があたしのこととくべつだって思いたがってるの、最初からわかってた。だから、とくべつな存在である自分を演じてただけだよ」  私が絵を描いたから。  特別な存在である透音、を求めたから。  だから透音は、その通り振る舞った。透音はそう言っている。 「くだらないでしょ?」  きゅっとくちびるの端を持ち上げて吐き捨てられる。こんなつもりで私は透音を描いたわけじゃない。こんな言葉を引き出したかったわけじゃない。 なにか言いかえさなきゃ、と思う。透音の自嘲をぐちゃぐちゃに踏み潰してしまいたい。でも、くちびるは回らない。なにを言っても何の説得力も持たないことに、自分自身気づいてしまっているからだ。 いままであんなに楽しかったのに。どうしてこんなことになってしまったのだろう。 「心のどこかで、澪だってわかってたんじゃないの?」 透音が、自分と同じ種類の人間であることを。 認めたくなかった。だから、希咲と透音を重ねようとしていた。でも透音は、自分と私を重ねてみていたのだ。 「あたしは、ほんとはこんな努力、してない」  真夜中の新宿で、休むことなく踊りつづけていた透音の姿が蘇る。 「澪にはそういうふうに見えてただけ」  にっこりと微笑む。なんてかなしい笑い方なんだろう。こんなふうに笑わせる私は、なんて残酷なことをしてきたのだろう。 「透音」  透音は返事をしない。黙って曲をかける。 「透音」  曲が流れる。透音は私から背を向けた。 「もう出てって」  私を見ないまま言い放ち、振り付けをなぞり始めた。仕方なく、のろのろと荷物を片付ける。涙が出しっぱなしだったパレットにぽっと落ちた。ア���リエで出した絵の具がにじむ。 「ねぇ澪」  背中で声がする。いつもと変わらない、花から零れる水滴のようなやさしい声で。 「画家って、向き合いたいものを選んで描くっていうじゃん」 「……うん」  パレットを木箱にしまう。 「澪が向き合いたかったのって、ほんとは澪自身なんじゃないの」  心臓を直接手で鷲掴みにされた気がした。 ずっと、透音を見上げていると思っていた。透音は私には届かないうんと高い場所で踊っているのだと思っていて、同じ高さのところには希咲がいるのだと思っていた。 「あたしと澪って、よく似てるから」 透音は最初からわかっていたのかもしれない。鏡を覗き込むようにして、私と同じところにいる自分を見つめているのかもしれない。 でも、私は鏡を見なかった。反射してできる虚像を勝手にでっちあげて見上げつづけていた。 「だから、ほんとはすごくなんかないあたしを、澪は無意識に見抜いてたんだよ。澪、人を見る目あるよ。少なくともあたしなんかより、ずっとずっと『才能』がある」  私は返事をしなかった。  そのとおりだと思ったからだ。   アトリエでは真ん中に人だかりができていた。誰かの絵に騒いでいるらしい。加わる気にはなれなくて、隅にイーゼルを立てる。キャンバスは裏返しに壁に立てかけたままだった。 見たくない、と思った。モデルに烙印を押された絵なんて、とても向き合えない。それなのに私をアトリエに突き動かしたものは、何なんだろう。 「みーお!」 ふいに肩を叩かれ、びくついてしまう。「何その反応傷つくんだけど」と苦笑された。 「先輩」 「見た? 希咲の絵。完成したんだって」 人だかりの中心にいるのは、希咲らしかった。困ったように真ん中に座っている。 「ちょっとごめん」  ひとを押し分けて中心に向かう。キャンバスがあった。キャンパス内の雑踏を描いた絵。たくさんの人が交錯している。近くで見ると、ここにこんな色を、などとあらためて希咲のセンスに気づかされる。  ああ、と思う。まただ。また希咲は閃光を創りだした。 「希咲」  思わず呼びかけてしまう。あ、初めて呼ぶのに呼び捨てにした、そもそも向こうは先輩なのに、と内心あせったけれど、希咲はとくに表情を変えずに「なに?」と私と目を合わせた。 「どうやって描いたの」 輪をつくっていた何人かが、怪訝そうな目を私に向けた。美大生にあるまじき常識はずれで稚拙な問いだ。わかっている。でも、聞きたかった。聞かなきゃいけなかった。 「どうやったら描けるの」  たとえ才能がなかったとしても、私だってえがきたい。私だって閃光を描きたいし、閃光になりたい。いま、気づいた。 「そんなの」 ふっと希咲の目がやわらかくなごんだ。この人は、私に対してこんなにやさしい表情を浮かべるんだ。知らなかった。希咲の絵に惹かれて絵を志して、偶然同じ大学にまで入れたのに、私は希咲を見ようとなんてしていなかった。 「見たまま描けばいいじゃん」  目の下をふくらませて笑う。そんなのあたりまえじゃん、という声だった。 「そっか」  ありがと、と言って自分のキャンバスに向かった。最初から訊けばよかったのだ。どうやって描いたの、どうしたら描けるの、と。  えいっとキャンバスを真っ正面から見つめた。キャンバスの中で、ひかりと注目をいっぱいに浴びる透音。でも、そんなのはあたしじゃないと透音は言った。  ほんとうは、なにを描いたのか私は知っている。 これは、私がなりたかった私だ。それを、透音に投影した。 そんなのは嘘つきだと、透音は言った。嘘つきだったのは、お互い同じだったのかもしれないけど、おあいこなんかにはならない。 じっとキャンバスをにらみつける。  見たままを描けばいいと透音は言った。その言葉を噛みしめる。 宝箱でも開けるみたいに、そっと油絵の具の入った箱を開けた。マリンブルー。それから、ウルトラマリン、コバルトブルー。白と黒と黄色ふたつ。取り出して、パレットにたっぷり出す。摘みたてのフルーツのように光を映してつやつやと輝いた。  初めて透音を見たとき、水底で泳ぐさかなみたいだと思った。底には水面で揺らめくひかりが反射して映っている。水底だから、地上のひかりはあまり届かない。でも、その水底は海じゃないかもしれない。すぐ頭上に、水面が揺れているかもしれない。一すじの細いほそい陽射しが差し込む瞬間があるかもしれない。  地上じゃなくて、水底で踊るバレリーナ。それが、見たままの透音。ありのままの私。そう思った。  希咲の描く絵が輝きを放つのは、希咲に才能があるからじゃない。希咲が、まっすぐに世界を見つめているからだ。歪めたり曲げたりしないからだ。  浴びたかった賞賛。欲しかった尊敬。べつに、褒められるために絵の道を選んだわけでは決してないけれど、やっぱり私は絵でたたえられたかった。すごいねと言われたかった。好きなことだから、あたりまえだ。そのために絵を選んだのだ。  私の絵で誰かを幸せにしたい、なんて立派なことは嘘でも言えないし、自分を満たせればそれでいい、なんて謙虚なことも思えないけれど、でも絵をやりたい。そう思えた。  筆洗いに筆を浸す。スポットライトを描いた時のままだった筆から、赤い絵の具が血のように染みでてくる。  赤が完全に消えるのを待ってから、いま出したばかりの絵の具��海の色をつくりだす。水底だけど、暗い色じゃなくて、光の粒をたっぷり含んだプールのような、弾力のあるような淡い青の水。 ほんとうはわかっているのに、わからないふりをしつづけてきたことが、私にはたくさんある。見たいものと見たくないものを振り分けて、傷つかないように自分を守ってきた。 でも、もうそんなことできない。  透音の立つステージは、スポットライトがあまりなくて、踊り子を照らし出さないかもしれない。観客が三百人ほどしか入れない、地下にある小さなちいさな粗末な舞台かもしれない。それでも、私は見つめる。観客席でひとり、小さなステージで踊りつづける透音を、にげないで見つめるから、嘘なんてつかせないから、どうか踊っていて。観客も踊り手もひとりしかいないけれど、でも、ずっと見つめつづける。どうか、ステージを降りて踊るのをやめたりしないでほしい。  ひかりの上に、ゆっくりと海を重ねる。ひかりを浴びていた透音が、深い海の中につつまれていく。 透音はその中で溺れていたのかもしれない。私のまえでは軽々とやってみせていたけれど、ほんとうはもっと、ずっと、切実なものだったのかもしれない。 透音が後ろ手で隠していた秘密に、私は気づけなかった。でも、いまは違う。だって、それは私もかかえているものだったからだ。 ほんとうに描きたかった閃光を、しっかりとキャンバスの中にとらえるために、私はしっかりと筆を握りなおした。 「……澪?」  肩になにかがふれた。薄く目を開けると、目の前に机があった。慌てて身を起こす。体の中で傾いていた内臓が正しい位置に戻るような感覚になる。壁の時計を見ると、日をまたぐ直前だった。 「……まだいるなんて思わなかったからこんな時間に来たんだけどね」  少しだけ決まり悪そうな顔で苦笑いする透音が、そこにいた。 「きれい」  私がなにか言う前に、透音がイーゼルに立てた絵を見て呟いた。  何時間もかけて塗りなおした透音が、キャンバスの中の海底で踊っている。その身に水面のひかりを映しながら。 「ごめん、昨日、怒るばっかで絵のこと褒めてなかった。だから来たの」 「そんなこと、」  わざわざいいのに、と言おうとしてやめる。透音がじっと食い入るように絵をみつめていたから。 「描いてくれて、ありがとう」  つむがれた言葉に、身がふるえそうになる。点で描いたようなこまかな色んな感情がわっと押し寄せ、体を鋭く刺し貫いて、あまりの快感に指の先がわずかに痙攣した。 「やっぱり、描いてもらってよかった」  透音の声もふるえている。なにかを振り切るように、ポニーテールを左右に揺らして。 「選んじゃったんだから、もう、進むしかないんだよね」  何時間もの練習のあとに電車を乗り継いで来て疲れているはずで、、目元にくまも残っているのに、言い切った透音の表情はどこまでもすがすがしい。 心の底が、たぎるように熱くなる。私はまなざしを高く持ち上げて、キャンバスを見つめた。 「あきらめきれないんだったら、引き受けるしかないよね」  うん、とうなずく。 「自分で選んだんだからさ」  自分の人生なんだからさ、と透音が呟く。  透音はバレリーナになるために、踊りつづけるだろう。ぼろぼろになっても、自分が選んだものを投げたりはしないで、黙々と、バレエをやりつづけるだろう。  私だって、きっとそうだ。才能を見つけられないまま、ひたすら絵を描くだろう。自分で閃光を生みだすために、キャンバスに向かいつづけるだろう。 「できるよ」  透音の右手をぎゅっと握った。私のてのひらのなかで、細い指がふるえている。 「私たちならできるよ」  透音がゆっくりと左手で顔を覆った。私は黙って、絵の中の透音を見つめつづける。 追記。高校二年生のとき、創作ダンスでは使ったエンヤの「anywhere is」から着想を得て書いたものを大学一年のときに推敲してオール読物新人賞すべった作品。バレエやってた人からしたら突っ込みどころ満載かな。比喩に溢れていて、悪くないじゃんと思いました
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