【坂本龍一監督追悼 定期演奏会2024】3月31日(日)サントリーホールにて全日程終了いたしました。
2024年の定期演奏会も残すところ1回のみとなりました。
ここサントリーホールは2022年3月に、今から思えば坂本龍一監督との最後の共演のステージとなってしまいました。
舞台裏には世界の名だたるオーケストラのステッカーに混じり、坂本監督が当時のホルン田嶋キャプテンと一緒に手を添え貼りつけたTYOロゴステッカー(長嶋りかこさんデザイン)が輝いています。
見つかりましたか?
東京近郊に前泊した団員よりひと足早く会場入りして、設営などのお手伝いをしてくれる、今回のツアーのステージング・チームです。
ありがとう。女子5人に男子2人で、「TYOのNewJeansにKinKi Kids」あたりでどうですかね。
こちら男子7人組は「TYOのSEVENTEEN(セブチ)を箱推しする事務局岡田さん」で!
ゲネプロ前の挨拶、注意事項です。
わたしは、生前坂本監督は自分のことを「猛烈な晴れ男だ」だと自称されていましたが、まさかの計らい、追悼の最終公演が3月の観測記録史上の最高温度予想にまでなるとは思わなかった(実際、28度まで上がりました)。最高のホールで、感謝の気持ちを持って、TYO観測史上最高の演奏を、会場のみなさん、ライブビューイングの氷見市のみなさん、坂本監督へ届けましょう、というようなことを言いました。
東京公演には、今年の2月の福島市での合同練習会に参加してくださった松田理奈さんが、「ぜひみんなと演奏したい」と同じステージに乗っていただけるスペシャルなゲストとしてご出演となりました。しかも、まさに後方から応援のように。団員にとっての好刺激でしかありません。恐縮至極ありがとうございます。
ゲネプロが終わり、第9期の卒団式では、18名の団員の名前を読み上げました。ヴァイオリン菊地彩花さん、山﨑優子さん、渡邉真浩さん、鈴木南々瀬さん、小田知紀くん、戸野部百香さん、千葉隆史くん、コントラバス丹野裕理くん、小針奈々さん、フルート野口菜々水さん、オーボエ菅野怜美さん、クラリネット渡邊理沙子さん、中山優貴さん、ホルン千田捺月さん、田嶋詩織さん、トロンボーン橋本幸歩さん、パーカッション浅野 海輝さん、三浦 瑞穂さん。うち9名が1期からのメンバーです。青春の約半分を東北ユースオーケストラで過ごしてくれたかと思うと感慨深いものがあります。
コロナ禍でリアルに卒団式ができなかった6期と7期の卒団生の名前もステージで紹介できて良かったです。今回のOBOGとして乗ってくれた16人からは事務局スタッフに花のプレゼント、さらに現役団員からは寄せ書きのプレゼントをいただきました。この時点ですでに涙腺がにじんでおりました。
続けて、全員で毎年恒例の丸尾隆一カメラマンによる集合記念撮影となりました。
せっかくのサントリーホールのステージですからね。
今回の本番メンバー全員から海津洸太キャプテンへの感謝の寄せ書きを菊野奏良くんが代表してプレゼントです。
後ろのカメラは、4月に放送のNHKのETV特番チームです。
今期で卒団してしまうコンミス渡邉真浩さんと、ゲスト奏者のソリスト、成田達輝さんのツーショット。
TYOの一人手芸部である駒井心響さんからは事務局スタッフ一人一人に造花をいただきました。キラキラネームの「ここね」さん、ありがとう。
福島事務局の竹田学さんには、似顔絵ならぬ似顔折り紙を。そういえば今年の直前合宿初日は竹田さんの指導からはじまったのでした。10日ほど前の出来事ですが、もう1ヶ月くらい経っている気がします。
右に映り込んでいるのは、写真撮影大好きのスーパーサウンドエンジニア、録音のオノセイゲンさん。
そのセイゲンさんが、理事の塩崎恭久さん、「TYOのシュークリームおじさん」荒川祐二さん(実は定期演奏会の配りパンフの楽曲解説執筆者)とブラジル=ポルトガル語について語っておられたので、思わず声をかけました。
このオジサン三人組は、もちろん「TYOのYMO」です!
今日も舞台裏には坂本龍一監督の遺影が。
この肖像を通り過ぎる際、軽く会釈する団員(新高校一年生)の姿が心に残りましたが、シャッターは押しませんでした。
さて、開場前のホールのロビーです。
はじめての定期演奏会で「ラプソディー・イン・ブルー」を共演してくださった山下洋輔さん。その山下さんがアンコールで坂本監督とアドリブ合戦を繰り広げられた記憶が鮮烈な『ETUDE』編曲者の狭間美穂さんから豪勢なお花を頂戴していました。ありがとうございます。そして、毎年協賛してくださっているJA共済さんからは応援のボードに、みんなの意気込みを書いた寄せ書きを展示していました。
こちらはOGのボランティア手伝い、二人組。
曽我さんと芦名(姉)さんが来てくれました。「TYOの阿佐ヶ谷姉妹」でお願いします。
こちらはTYOオリジナル商品を販売するチーム、4人組。
えー、「TYOのももいろクローバーZ」で! おかげさまで高額の防災セットも書籍『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからはじまる未来〜』も完売になりました。お買い上げありがとうございました。
開演の14時が近づいて、今日の影アナ隊が集合してきました。
右から佐藤栞南さん、叶幸多郎くん、海津キャプテン、市川真名さん、丸山周くん(スタッフTデザイナー)です。
舞台袖が賑やかになってきました。
坂本龍一監督は、音楽を楽しむ大切さを団員に教えてくださいました。追悼公演ですが、これでいいのだ。
司会の渡辺真理さんまで、嬉々として巻き込まれておられます。
上手では、坂本龍一ピアノへのオマージュほとばしる音を奏でていただいている中野翔太さんを囲んで。
TYOのヤングな波に飲まれてくださり誠にありがとうございます!
さて開演。
緊張気味のマエストロを写真撮影で和ませようと試みました。
本番がはじまると、ステージ写真をこっそり撮るのは難しいサントリーホール。今日も休憩前のオリジナル商品の生コマーシャル役三人、TYOのMISAMOが。司会の真理さんに、元団員のNHK密着型ディレクター菊地さんも業務中にピースしてるけど、大丈夫か、ま、そういう業務か。
もちろん、CDはまだまだ売っています、書籍も電子書籍で買えます。ともに活動資金になりますゆえ、ぜひお買い求めを〜。
まだ2部が残る、休憩中なんですが。
成田さんへの寄せ書き色紙の贈呈があった模様です。
もはやトランペットよりも自撮り棒を手にしている印象のOB中村教諭。
今回の演奏会ツアーで団員が撮った写真の総枚数はいかほどか。坂本監督との思い出とともに、みんなの一生の宝物ができたのではないでしょうか。
このサイトのシステム上、ひとつの投稿に30枚までしか写真をアップできないもので、時間は早送りに。
ホール満員で埋まる観客のみなさんからの拍手喝采を受け、全員が立ち上がるカーテンコールです。あちら、こちらに、涙、涙、涙。
マエストロを囲む、みなさま、本当にありがとうございました!
吉永小百合さんは、毎年団員から贈られる寄せ書きを楽しみにしてくださっているそうで、
手に取り、待ちきれないとばかりに文字を追われております。
プレゼンターの海津キャプテンと。
おかげさまで沢山のメディアに報道していただけました。一部ご紹介します。
「吉永小百合 坂本龍一さんを哀悼「神は意地悪」追悼演奏会に出演し涙」(デイリースポーツ)
吉永小百合 天国の坂本龍一さん思い涙 追悼演奏会で詩を朗読「届いたと思います」(スポニチ)
吉永小百合、盟友・坂本龍一さん思い涙 「あんなに早く天国に迎え入れられたのはすごく悔しい」(中日スポーツ)
吉永小百合、涙 坂本龍一さんに捧げる朗読 「神さまは意地悪」 東北ユースオーケストラ演奏会で(スポーツ報知)
教え受けた坂本龍一さんを追悼、東北の被災地楽団が演奏会 震災の鎮魂曲も(産経ニュース)
坂本龍一さん監督務めた東北ユースオーケストラ追悼演奏会で吉永小百合が涙「坂本さんがいる」(日刊スポーツ)
坂本龍一さん結成のユースオケ、追悼演奏会 吉永小百合さんが詩朗読(毎日新聞)
坂本龍一さん鎮魂の演奏会 教え受けた被災地オーケストラ(47News)
坂本龍一さん鎮魂の演奏会 教え受けた被災地団員が演奏、吉永小百合も出演(サンスポ)
坂本龍一さん立ち上げの東北ユースオーケストラ視聴会 氷見市(NHKオンライン)
能登半島地震から1日で3カ月…東日本大震災きっかけに発足した楽団が演奏会 氷見市でライブビューイング(FNNプライムオンライン)
復興の祈り氷見に響く 東北ユースオケ公演生中継 富山、石川の800人拍手(47News)
こちらは、長尺8分ほどの動画ニュース 吉永小百合が坂本龍一追悼コンサートで盟友に捧げる詩を“涙の朗読”(テレ朝ニュース)
東日本から能登の被災地へエール 坂本龍一さんの楽団がつなぐ(朝日新聞デジタル)
追加で、長尺10分弱ほどの動画ニュースです。 坂本龍一さん追悼コンサート キャプテンは演奏中に涙 「それも音楽ということで」(日テレニュース)
この東京公演は、東北ユースオーケストラが「いつまでも支援される側ではなく、支援する側にもなる」、その第一歩でもありました。
コンサートの冒頭、小学校3年生の時に気仙沼で被災した三浦瑞穂さんが、氷見市芸術文化館でのライブビューイングに訪れた800人の観衆のみなさんに向けて、自らの体験をもとに励ましのメッセージを送るにあたって言い淀んだ瞬間がありました。津波に飲み込まる難を逃れ、九死に一生を得た自分が「生きていていいのだろうか」と悩み、自らを責め続けた三浦さんが、東北ユースオーケストラでの活動を通じて、「自分も生きていいんだ」と思えるようになった。その自分がはたして能登半島地震で被災した方々を元気づけるような言葉を発するようなことができるのだろうかという逡巡、自分の言葉が押し付けになっていやしないだろうかという「ためらい」であるように受け止めました。今後、たとえ支援する側になったとしても、この「ためらい」の気持ちは大切だぞとも感じました。坂本龍一監督なら、この慎み深い姿勢には共感されるのでは、とも。
本番の演奏で、三浦さんはいつものように拍子木を打ち、透き通った、まっすぐな音をサントリーホールに響かせてくれました。きっと富山県、石川県のみなさんにも、その音は確実に届いたはずです。
晴れやかな表情でサントリーホールを後にする5人に混じって、明日から新社会人の三浦瑞穂さん、次の「拍子木スト」の指名、教育もお願いします!
おかげさまで東北ユースオーケストラ 坂本監督追悼 演奏会2024は、無事終了いたしました。
カーテンコールの中、スクリーンに映し出された言葉は、
「坂本監督、これからも私たちを見ていてください」
ツアー中、自撮り棒を巧みに操っていたOBの中村祐登はカトリック系の小学校の教諭であり、敬虔なクリスチャンなのでありますが、本番中の降り番のタイミングで近づいてきて、「知ってました? 今日31日はイースターなんですよ」「そうか、今日は坂本監督復活祭か」
来年も3月に311を思い返し、坂本龍一監督を偲んで、みんなで集う、音の祭りが開催できますよう。
最後にご支援のお願いをさせてください。
こちらは、寄付プラットフォームのSyncableのサイトより、そして今年の2月からはYahoo! ネット募金でT-ポイントでもご寄付いただけるようになりました。
引き続き東北ユースオーケストラへの応援、支援をよろしくお願いいたします。
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【坂本龍一監督追悼 定期演奏会2024】郡山は終了、明日31日(日)はサントリーホール!
一昨日の3月28日は坂本龍一監督の1周忌でした。今日の郡山公演の舞台裏上手には団員たちを無言で見守る姿がありました。追悼公演もあと2日です。
今日30日(土)は福島公演、場所は郡山市民文化センター。
舞台裏にはカメラ6台を仕込んだ、NHKの収録チーム(クラシック番組班のみなさん)に、ETV特集で密着取材中の元団員クラリネット奏者で、現在はNHK名古屋放送局ディレクター菊地桃加さん(金髪)。機材とスタッフの数に目眩がしますが、わたしは受信料を欠かさず払っています。
こちらは、オノセイゲンさんが今日も録音のセッティング中でした。
いつも饒舌なセイゲンさんが、無言で集中の貴重なシーンであります。
今日も本番前のゲネプロがはじまりました。
さて、本番を控え、休憩時間です。
富山県氷見市からお客さまがいらっしゃっていました。明日の東京公演で、『Reconnect-能登半島と東北をつなぐ 坂本龍一監督追悼 東北ユースオーケストラ演奏会2024 ライブビューイング in 氷見』を実施してくださる氷見市芸術文化館の総合プロデューサー、河出洋一さんです。
無料ご招待の800人のホールに1,500人の応募があったそうです。富山県氷見市にお住まいの方のみならず、石川県の能登半島地域からも多数ご来場とのこと。「支援されるオーケストラから、支援もするオーケストラに」東北ユースオーケストラの新たな一歩です。
差し入れまでいただきました。ここで、今日の差し入れご紹介コーナーです。
坂本監督ご学友の塩崎恭久さんからの地元愛媛のみかんは、遺影にお供えもしました。さらに懐かしいOB三人からも。
保健師になった黒須さんはご結婚、高橋姉は看護師、高橋妹は看護師になりたいとのことで、国家資格の免許を発行する、元厚生労働大臣の塩崎さんと記念撮影しました。
ひょっとして免許の署名の方かも!
今日の朗読ゲスト、吉永小百合さんからもいただきました。
きっと超人気だったのでしょう。わたしの口に入ることはありませんでした。
開場になってロビーでは。
この春から晴れて高校の正教員となる冨澤三兄弟の長男と芦名妹が、今日はTYOオリジナル商品の物販を手伝ってくれました。実際、東北ユースオーケストラは兄弟姉妹の入団が多いのです。TYOの「まるでファミリー感」が生まれる理由でもあるのでしょう。
こちら、似顔絵名人ヴァイオリンの丸山周画伯によるオリジナルデザインのスタッフTシャツの即席販売会。肖像権、著作権的には限りなくブラック寄りのグレーですが、TYO団員は特別扱い判断で、監督に遺影にも献上いたしましたよ。
さて、開演10分前、影アナ隊が登場です。明日のサントリーホールにご来場のみなさまも、13時50分には着席して、TYOならではの開演に先立っての諸注意をお聞きください。
会心の出来に、地元福島の影アナ隊も司会の渡辺真理さんと笑顔の表情でした。
こちら、「今日の男女混合チームは何?」と聞くと、「TYOのAAA」、「TYOのグースハウス」「TYOのマキシマムホルモンじゃね」などと言う答えが返ってきました。もう、わかりません。
上手に移動すると、チェロの女子四人組。「TYOの新しい学校のリーダーズ」でお願いします!
その横で、1人佇んでいた坂本監督を囲んで。
今日の演奏も届きますように。
小学校教諭のトランペット中村先生は、今日もマイ自撮り棒を取り出していましたと生徒のみなさんにご報告しておきます。
珍しいツーショットを2点。
本番がはじまると、時間が経つのは早く、休憩挟んで後半開始。
吉永小百合さんの朗読に、舞台袖でもこみ上げる心を抑えつつ、あっという間にアンコール。
坂本監督もみんなとステージにいました。
拍手を受けるみんなをと思ったら、ホルンの大槻くんにしっかり気づかれてしまいました。
ゲストのヴァイオリニスト成田達輝さん、ピアニストの中野翔太さんのSNSでのご投稿は、このオケと一緒に演奏する喜びを表現してくださっていて本当にありがたいです。
終演後、今期9期で卒団し、プロ奏者を目指す野口さんが、「フルートはヤマハしか使ったことがない」と言うので、一般社団法人東北ユースオーケストラの代表理事で、ヤマハ株式会社執行役ヤマハ株式会社楽器・音響営業本部長の押木正人さんと。
楽器でつながる、人と人。立派なプロになって、ヤマハさんからしっかりサポートしてもらってください。
明日は18人を送り出す卒団式も行って、今期の演奏の締めくくりの東京はサントリーホールです。そのステージに初めて乗る団員も多いと思いますが、「『あこがれるのはやめましょう』はやめましょう」。しっかり、ホールへの敬意と、これまでの感謝の意を抱き、天国の坂本龍一監督に今年一番の演奏を届けましょう。
当日券の販売はございません。ご来場のみなさま、どうぞお楽しみください。
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【坂本龍一監督追悼 定期演奏会2024】仙台も終了、30日(土)は郡山!
盛岡の朝は早い。
市内のホテルから団員が宿泊する紫波(しわ)郡紫波町の「ラ・フランス温泉館」までタクシーで移動し、団員と合流しなければならないというミッションを背負っていたのです。宿泊施設の名前を聞いてから「ラ・フランス」と「温泉」の二語の不協和音ぶりに不審さが拭えなかったのですが、実際にありました。
さらに「湯楽々」(しかも文字の級数がデカい!)です。この斬新なネーミングの施設ですが、朝6時頃の眺望をOB中村祐登(トランペット、今は小学校の教諭、地元は仙台)にシェアしてもらいました。
雲海が広がる絶景に日の出。もっと早起き駆けつけて見たかった!(たぶんできなかった)
さて、バスの添乗担当としては、
3号車に乗り込み、7時半に出発。寝台バスのごとく寝ること2時間。やって来ました、本日の会場です。寝ぼけながらバスから降りて普通に会場に入ろうとしていたら、前で写真を撮っている団員がいました。
OBOGから畏敬の念を持って「酒豪」と称される佐々木潮里さん(ヴィオラ、今は化学品系メーカー研究職、地元は仙台)でした。きっとアルコール分解の人体実験としてお酒を嗜まれているに違いないと解釈しております。
東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)では、二人の来客がマエストロの入り時間よりも早く待ち構えていました。
第三期のコンサートミストレス、千葉はづきさん(旧姓、地元は仙台)が、生後4か月の洋榮(ひろは)くんを連れてやってきてくれました。いったい何人がこのヒーローを抱っこしたことでしょう。
しかし、OG佐藤実夢さん(ヴァイオリン)の抱っこの安定感はナンバーワンでした。今は保育士さんですからね。
ゲネプロ中をいいことに「乗っちゃいなよ、ベイビー」とは言いませんでしたが、オンステージのデビューをしてもらいました。
すでに孫のためにチェロが買い与えられたとか。これから「東北ユースオーケストラ・ジュニア」ができるのか、いや「東北ユースオーケストラ」に入って欲しいものです。
はずきママ、律儀に差し入れも持ってきてくれました。
そう、盛岡のヴァイオリン駒井さんの手芸による栁澤さんはすでにご紹介しましたが、その左は手芸の福島事務局竹田学さん(直前合宿初日にご指導)と判明いたしました。
OBの吉田飛鳥くんも差し入れ持参で駆けつけてくれたのです。だんだん「ひよこクラブ」記事のようになってきたので、このへんで修正いたしますと、今日は東北ユースオーケストラの宮城公演です。
ゲネプロは着々と進行、終了し、あとは��客さんを待つのみ。
こちら下手の舞台袖では、
クラリネットの渡邊理沙子さんが、シエナ・ウィンド・オーケストラの飯島泉さんに個別指導をしていただいていました。なんという贅沢! 本番がんばって!!
一方、ロビーでは、
TYOオリジナル商品の物販準備です。三期の齋藤玲利くん(チェロ、盛岡出身)が、大学入学で復団したいと体も大きくなって手伝いに来てくれました。うれしいし、心強いぞ。わたしが書いた書籍『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからつながる未来』(フレーベル館)もオンデマンド版を販売しています。初版は売り切れたものの、重版までには至らずとの版元判断でございます。ドカンと増刷になると、このオケの活動費になりますので、そのような事態の到来を待ち望んでおります。Netflixとかで映画にならないかな・・・。
オシャレでコンパクトなTYOロゴ入り防災セットも残りわずかですので、郡山、東京での公演での入手を切にお願いいたします!
こちらは20日に発売されたばかりのCD、東北ユースオーケストラと坂本龍一 『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023』の販売ブース。こちら会場での購入特典としてA4サイズのオリジナルデザインのクリアファイルがもらえます。ぜひこの機会にお求めください。
そろそろ開演間近となり、舞台袖にはTYO定期演奏会では恒例の影アナ隊が集まってきました。普通は舞台袖で行う注意喚起ご協力お願い系のアナウンスを団員がステージの正面に陣取り堂々と行うという演出の一部です。
えー、今日は男3人に女2人ということは、TYOのTRF!
こちらはパーカッションのみなさん。
んー、女4人、男2人、むむむ、TYOの男女混合バレーボールチームです(にしておこう)!
仙台が地元の二人がそろっていました。
TYOの「けいことみなみ」です!(昭和に活躍した女性漫才コンビ風ですが、そのままです)
日の出を撮影した仙台が地元、中村くんが自撮り棒を使っていました。
生徒のみなさん、中村先生は元気ですよ。
もはや開演直前。管メンバーのチューニングがはじまりました。
開演しました、1曲目の演奏風景です。
昨日の盛岡公演を上回る、自己ベストの勢いで着々と演目が進んでいきます。
その頃、MCの渡辺真理さんから休憩前のロビー物販を紹介するアナウンスにあたり、舞台袖で油断していた3人に協力要請がありました。
昨日の盛岡での「にわかTYOなんとか」グループとの被りもありますが、TYOのMISAMO! あと6人の女子団員を編成して、「TYOのTWICE」を郡山公演か、東京公演で、名乗り出てきてくださいね。
休憩をはさんで後半。暗めの下手舞台袖でテスト的にシャッターを切っていたら、我妻家の姉、弟のトランペッターズが視界に入りました。
TYOの満島ひかりと満島真之介! ということでお願いします。
うかうかしていると、もうアンコールに。
『ETUDE』は、東北ユースオーケストラの前身である、「こどもの音楽再生基金」の毎年8月に行った宮城県での被災三県の音楽系部活動によるライブ大会のテーマ曲でした。先にご紹介した書籍でも取り上げていますが、まさにこのホールでステージに出演者が300人以上乗って、合奏した曲です。当時「足ぶみで舞台がこわれるんじゃないかと思ったよ。」と言った、その坂本監督も、ここにいました。
直前合宿ではソロで立って演奏することに躊躇していた二人、堂々と演奏してくれました。影練の成果が出ましたね。
終演後、みんなで舞台袖大集合写真を撮りました。
海津キャプテンから朗読ゲストのんさんへ、団員寄せ書き色紙の贈呈です。
色紙中央の似顔絵を描いてくれた丸山周くんと。
アンコールでソロを決めてくれた、トランペット長沼くんとトロンボーン内藤さんと。
さらに舞台袖では、2015年に小学5年生だった息子の姿を撮影した福澄くん父からの写真が送られてきました。当時の写真と並びが一緒だったので、上に埋め込んでみました。
人は成長する! 今や二人とも大学一年生。TYOの「そらとまお」(そのまま)です。
終演後のバックステージに訪れてくれた、もう一人のOGゲストは、もう一人をお腹の中に携えて、激励に来てくれました。第1期からの団員だったホルン、曽根瑞貴さん(旧姓)です。
もうすぐ次世代東北ユースオーケストラメンバー候補が、この世に誕生します。みんなで抱っこするのが楽しみです!
311をきっかけに集まって、活動を続けているわたしたち。その中心には坂本龍一監督がいらっしゃいました。「音楽、音がめっちゃ好き過ぎるおじさん」の求心力で、いつのまにか、なんだかまるで親戚のようなコミュニティができていました。
ユング曰くの「グレート・マザー」ならぬ「グレート・ファザー」に、この演奏が届きますように。
今週末、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。坂本龍一監督のプライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
ぜひ、ぜひご来場ください。
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【坂本龍一監督追悼 定期演奏会2024】盛岡は終了、明日は仙台!
3月23日(土)岩手公演です。
本番前のゲネプロがはじまりました。
今回の追悼公演では、初の試みとして、スクリーンを使って映像を投影します。
この上演中に常時映し出される記録の数々には、これまで未発表のものも含まれていますから、坂本龍一ファンには必見のコンテンツとなっています。
岩手県出身のOGがお手伝いに来てくれました。
オーボ��担当だった鳥居さんはお勤め先のある宮古市から地元盛岡市出身の岩渕さんはこの春から医大生になるとのこと。あまりの大人ぶりに「あのあどけない子だったのが・・・」とびっくりする、いつもの親戚のおっちゃん的リアクションを自ら楽しめました。
東京事務局の須賀さん、福島事務局の大塚さんとともにロビーでの物販を担当してもらいました。
その売り場の前では、頼りになるOB「だんでぃ〜」阿部くんがお客さんの呼び込みの声を上げてくれていました。
舞台袖には団員が集まってきました。
金管三人官女!
TYOのルセラフィム!!
下手でカメラを向けると、集まり出すの法則。
ついに司会の渡辺真理さんまで巻き込まれるの図。
確かに「追悼公演とはいえ楽しもう!」と言いました。
そして、オープニング曲がはじまった。
2曲目から弦メンバーも入場します。
コマ送り的写真を。
ずっとピースサインしている人もいます。
あっと言う間に終演でした。
岩手日報の取材を受ける、海津キャプテンと盛岡市出身の田口くん。立派にならはったなぁ〜。
NHKの団員OGのディレクター菊池さんの取材に応えるコ��ミス渡邉真浩さん、おつかれさまでした。今日は今期TYOのベストの演奏でしたね。
第1期から第3期に在籍したOG鳥居さんと第1期から9年間在籍しているホルン菊野奏良くん、そして27歳の彼女募集中のOBだんでぃ〜。おつかれさまでした!
ここで定型の告知です。
明日24日(日)仙台(ゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から仙台までは1時間半ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
明日の仙台公演はきっとTYO今期自己ベスト公演になるはずです。
ぜひご来場ください。
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【盛岡で本番直前合宿】三日目です。
今日は朝からゲストのヴァイオリニスト成田達輝さんがご参加、有り難いことに今回の演奏会に参加できる喜びを端正に熱い気持ちを乗せて語ってご挨拶してくださいました。
同時に立ち上げ以来ご協力いただいている東京フィルハーモニー交響楽団さんからの賛助演奏者の方々をご紹介しました。
そして、昨年から一般社団法人東北ユースオーケストラの理事を引き受けていただいた、前衆議院議員の塩崎恭久さんも激励にかけつけてくださいました。
ご自身の坂本龍一監督との青春時代の友情は、まさに東北ユースオーケストラの団員の絆と重なります。こちら、X(旧Twitter)でのご投稿です。
お隣は明日の岩手公演主催の岩手日報の理事、阿部典彦さんです。
いざ、明日の本番に向けて練習を開始。
ピアノに一体化しているかのような人物。
貴重な有休休暇を消化して合宿に参加、サポートしてくれているOBの電力マン「だんでぃ〜」阿部秀捷くんが記録係として撮影してくれておりました。
そして、今日の午後は大事なリハーサル。
今年も詩の朗読で共演となる吉永小百合さんとのんさんが練習に参加してくださいました。
吉永さんは定期演奏会では7回目の皆勤賞、のんさんも2019年の岩手公演から連続となる4回目。有難過ぎるご共演で、リハで演奏しながら涙ぐむ団員を目視いたしました。この心の高まりを抑えきれない朗読パートは、今回の演奏会の目玉の一つに違いありません。
そして、東北ユースオーケストラの前身である被災地の学校の楽器の点検修復事業「こどもの音楽再生基金」のライブから司会をお願いしている渡辺真理さんが今年も重役を務めるためにリハにお越しくださいました。
もはや団員にとっての恒例の差し入れオリジナル「東北ユースオーケストラ」どら焼きをいただいてしまいましたが、今年は裏に「♡」の焼印です。ありがとうございます!
そして、恒例の差し入れシリーズは、こちら。
はい、「シュークリームおじさん」と勝手気ままに読んでおりますが、
音楽著作権管理会社である株式会社NexToneの代表取締役COO荒川 祐二さん。坂本龍一監督との親交も長く、毎年定期演奏会の会場配りパンフレットの曲目解説で健筆を奮っていただいています。「今年は坂本龍一監督追悼と銘打ったコンサートですが、何よりも演奏を楽しんでください」と激励していただきました。(足元の椅子を消しゴムマジックで消せず、すみません)
三日間の直前合宿の練習も終わったステージで。
ゲスト奏者の成田達輝さんの手にはストラディヴァリウス1711年製 "Tartini"。家が何軒も左肩に乗ってるとしか思えない俗物のわたしです。
われらがコンミス渡邉真浩さんとのツーショットです。
練習後に残る団員たち。
「何、このグループは?」と尋ねると、「肉チーム」ですとの返事。
何でも「人間関係に疲れるよね」という雑談から、「やっぱり肉だよね」と共感しあった面々らしいです。深い。「悩んだら肉を食べて元気になる」もしくは「人間は所詮肉の塊に過ぎない」なのでしょう。
明日の本番も「肉」としてがんばって欲しい!
一方、こちら。
ヴィオラパートは、青春感がある!(OBOG含む)
センター位置の高木美優さんは今期ヴィオラが少ないことを鑑み、ヴァイオリンから転向してくれました(目を瞑っている写真でごめんなさい、でも喜びの表情と解釈しました)
わたくしのいじくりにも関わらず、すぐに「AQUA」をさらっている真面目なヴィオラパートの演奏にご期待ください。
そして、ポツンのコントラバスを抱えるOBを発見。
今日から有休が取れて参加ですの西丸くんは、わたしの中ではいつも「サイマル放送��を連想してしまうのですが、左耳が怪しげにぶらぶらしていましたので、「何、それ?」と職務質問したところ、
ピアスが「柿ピー」でした。
これ、坂本監督に教えたいぞ。さぞかし俯き加減にくっくっくと笑いながら喜ばれたことでしょう。「本番ではつけません」と言ってましたが、明日はエイヒレのピアスでお願いします!
かと思えば、NHKのETV特集の密着取材班クルーが、チェロの面々にインタビューしていました。
どうやら取材のフォーカスは、昨日のレポートでご紹介した似顔絵のモデルになりがち「ショパンくん」のようです。
OGの菊池桃加ディレクターは、今日の練習中に彼のチェロが乾燥のため損傷したことから、楽器の点検修理のプロジェクトからはじまった東北ユースオーケストラとのつながりに関連する深掘り質問を投げかけている模様。
でも、無さそうか。
そろそろ団員が宿泊地に向かうバスが出発する時間ですが、
パーカッションの三浦瑞穂さんに拍子木の演奏についてインタビューしていました。その粘りが、良い番組になるはず!
さて、似顔絵��本人の比較検証企画で今日のレポートも終わります。
今は小学校の教諭のチェロOB大束くん。
教え子のみなさん、先生は元気です。
ここで定型の告知です。
明日23日(土)盛岡、24日(日)仙台(ともにゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から盛岡まで2時間ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
ぜひご来場ください。
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【団員レポート】ミューザ―川崎シンフォニーホール 被災地復興支援チャリティ・コンサート
今回は前日のリハーサルから本番までの様子を、パーカッションパート三浦瑞穂から見た目線でレポートしていきます。
3月11日、ミューザ川崎シンフォニーホールにて「第10回 被災地復興支援チャリティ・コンサート」が行われ、第2部オーケストラステージに東北ユースオーケストラが出演いたしました。
指揮はミューザ川崎シンフォニーホール チーフアドバイザーの秋山和慶さん、ピアノはミューザ川崎シンフォニーホール ホールアドバイザーの小川典子さん、宮本貴奈さん 、パイプオルガンは同じくミューザ川崎シンフォニーホール ホールアドバイザーの松居直美さん、ソプラノ、鈴木美紀子さん、司会は山田美也子さんでした。
演奏曲は「Anger from "Untiteled 01”」「Three TOHOKU Songs」「Aqua」「The Last Empror」「Kizuna World」「Merry Christmas Mr.Lawrence」「花は咲く」の計7曲でした。
まず、団員は演奏会前日の3月10日17:30に会場入りし、打楽器の搬入を行いました。今回は楽器数が多いことに加え、参加できない団員の関係で担当パートも変わっているので、楽器をどのように並べるか、ステージのどのあたりに打楽器が来て、どのくらいのスペースがあるのかなど、直前まで心配事は尽きなかったのですが、なんとかセッティン��を終えました。
18:30からリハーサルが始まりました。
まずは、「Anger from "Untiteled 01”」からです。今回私はチェレスタを担当することとなり、とても緊張していました。そもそもあがり症なことに加え、チェレスタはヴァイオリンパートの後方にあったためいつも近くにいる心強いパートのみんながそばにいないためです。そのうえ、ほとんどimprovisation(即興演奏)だったので、とても不安でした。
しかし、曲が始まってみるとお隣にいたハープが所々同じ動きをしていて、それを頼りに演奏することができました。いつもと違う楽器での演奏も、新たな発見があって面白いと思いました。
次に、「Three TOHOKU Songs」です。指揮の秋山さんから「掛け声もっと明るく、張りがある声で」とご指導いただきました。掛け声はThree TOHOKU Soungsの大きな特徴であるパートであるため、私もよりはっきりとした発声を心がけました。
続いて、「Aqua」です。打楽器と一部の管楽器は出番がないのですが、弦楽器の音色には毎回聞き入ってしまいます。普段は朗読と共に演奏される曲ですが、朗読なしで聴いてもとても素敵な曲だと改めて感じました。
次は、「The Last Empror」です。この曲は何度も演奏して慣れていると思っていたのですが、指揮を振る方が変わるとテンポや拍の取り方が変わるので、それを修正していくという感覚でした。私はバスドラムを担当したのですが、いつも以上に気を遣ってテンポキープに徹しました。
続いて、「Kizuna World」です。この曲も打楽器と一部の管楽器は出番がないのですが、とても素敵な曲で、合奏に参加できないことを毎回悔しがっています。またしても聞き入ってしまいました。
次に、「Merry Christmas Mr.Lawrence」です。私はこの曲でも前半部分でチェレスタを演奏しました。後半で出てくる拍子木は移動の関係で他の団員に担当してもらう予定だったのですが、想定よりチェレスタと打楽器の距離が近かったため、早足で移動して拍子木も演奏することとなりました。加えて、グロッケンと銅鑼を兼任する予定だった団員の移動が間に合わないため、銅鑼も演奏することになりました。思いがけずたくさんの楽器を担当することとなり、ドキドキでしたが、なんとかこなすことができました。
最後に出演者全員で演奏する、「花は咲く」です。この曲は鈴木美紀子さんが歌で参加されるため、歌声とのバランスに気を付けながら練習をしました。特に打楽器はシンバルなどいわゆる金物の楽器はよく響くため、ホールによっては音量を大幅に落とす必要があるのですが、今回は歌の方も参加されるため、より一層音量バランスに気を遣いました。
前日のリハーサルは21:00近くまで続きました。
3月11日演奏会当日、9:00にホール入りし、10:00からゲネプロが始まりました。
演奏会本番の流れに沿って合奏を行います。前日のリハーサルでご指導いただいた部分を確認しつつ、11:30頃ゲネプロが終了しました。
そして、13:00からキャプテン海津洸太くん、ヴァイオリンパートの中学生大田継美さんと共にインタビューのリハーサルをしました。聴きに来てくださった大勢の人の前で話すということでとても緊張しました。
13:45に開場し、14:00からプレトークとして秋山和慶さん、松居直美さん、小川典子さん、宮本貴奈さん、司会の山田美也子さんが登壇されました。
14:30に第1部が始まり、2曲演奏を終えたところで14:46に黙祷をささげました。私は毎年この時間に合わせて黙祷をしているのですが、今年は遠く離れた川崎でも東日本大震災を忘れないで思いをはせてくれている人たちがいることに感謝の気持ちをもち、祈りをささげました。
第2部が始まり、1曲目は「Anger from "Untiteled 01”」です。例のごとく私はとても緊張していましたが、なんとかハープを頼りに演奏することができました。即興演奏の経験はほとんどなかったので、貴重な経験となりました。
2曲目は「Kizuna World」です。この曲は前述の通り打楽器は全員お休みのため、弦楽器の音に聞き入りながら緊張で震える手を落ち着けていました。
3曲目は「Three TOHOKU Songs」です。リハーサルでご指導いただいた掛け声もホールによく響いていました。1曲を通して、特にキャプテンの海津くんの声が良く聞こえました、さすがです…!
ここで団員3名のインタビューが行われました。楽器を始めたきっかけや震災当時の記憶などを振り返りました。各々担当楽器をもってステージ前方に向かったのですが、私はリハーサルの際、海津くんに「みずほちゃんは拍子木でしょ。」と言われたため、拍子木をもっていきました。すると、私の自己紹介の後、司会の山田さんが「せっかくなので鳴らしてみていただけますか。」と仰いました。なんとか外さずに音を鳴らすことができた安堵感から、なにを話したのかはあまり覚えていません…
4曲目は「Aqua」です。例によって打楽器はお休みなので、じっくり聞き入ってしまいました。何度聞いてもとても素敵な曲だなあと思います。
5曲目は「The Last Empror」です。前日のリハーサルでの課題点だったテンポについてもしっかり修正し、演奏することができました。
6曲目は「Merry Christmas Mr.Lawrence」です。チェレスタ、拍子木、銅鑼と多くの楽器を担当しましたが、遅れることなく全てこなすことができて一安心しました。
最後は「花は咲く」です。2番は会場においでくださった皆さんにも歌っていただき、一緒に音楽を奏でることができました。感動して涙を流している方もいらしたそうで、とても嬉しかったです。
無事に演奏を終え、ミューザ川崎シンフォニーホールという素晴らしいホールで、4人のホールアドバイザーの方々と一緒に演奏するという貴重な機会をいただけたことをとても嬉しく思います。今回の演奏会で東日本大震災から12年がたった今でも、被災地以外の場所で震災のことを思い返す機会をつくってくださっていることの貴重さを改めて感じました。TYOもこれからは支援される側ではなく、支援する側に転換していかなければならないと思います。ミューザ川崎シンフォニーホールでの演奏会がその第一歩になればと思います。
パーカッションパート 三浦瑞穂
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【盛岡で本番直前合宿】二日目です。
本番まで2日に迫った、岩手日報朝刊の一面に昨日の取材が掲載されていました。
スポーツ新聞かと見紛う一面に「東北ユースオケ23日公演へ」の小見出しで、めくると三面に「音色 坂本龍一さんに届け」の見出しにカラー写真が掲載されておりました。今期のキャプテンであるトロンボーンの海津洸太くん(大2)と岩手県出身のヴァイオリンの金杉果音さん(中2)のコメントが紹介されています。まだWebでは公開されていないのでリンクはありません。
また福島民報にも海津キャプテンの記事が本日出ました。『教え胸に感謝を音に 東北ユースオーケストラの海津洸太さん(福島大) 故坂本龍一さん追悼演奏会に向け』、こちらはリンクから記事を見ていただけます。
引っ張りだこの海津キャプテンは、昨日の夜日本テレビのニュースサイトにも。動画は、こちら。『坂本龍一さんが監督を務めたオーケストラ キャプテンが語る坂本さんとの思い出「一生の宝もの」』の記事もリンクから読んでいただけます。
朝からの練習が終わり、昼休み。
お気に入りのこぐまのキャラクターの服を見せに来てくれる「自己主張の強いウェア派」の団員もいますが、何はともあれ栄養補給!
食事シーンもNHKの密着カメラが追っております。
今日のランチは合宿飯の代表格、カレーでございます。
しかし、団員の中には宿泊先で朝からカレーだった人もいるようで。
2食続けてカレーの笑顔で良かったです。
また昼休みを利用して渋谷のラジオのレギュラー番組『渋谷の東北ユースオーケストラ』(毎週水曜日11時30分〜55分)の4月以降の企画会議をしてくれていました。この番組のアーカイブはすべてリンク先よりお聞きいただけます。
さて、今日からマエストロ栁澤寿男さんが指揮で練習となりました。
午後イチの練習は、本番でも一曲目の曲から。
この編成で楽曲が当てられる方は、相当な坂本龍一ファンだと思われます。本番のオープニング曲をお楽しみに!
また午後からは心強いゲスト奏者も加わっていただいての合奏練習となりました。
ピアニストの中野翔太さんです。
今回の演奏にあたっては坂本龍一監督のピアノのタッチを相当聴き込んで臨まれるとのこと。
本番の演奏にご期待ください。
最後にもう一つ、読売新聞にも本日記事でご紹介いただけました。
『坂本龍一さんが掲げた「心の復興」胸に、東北の若手オーケストラが追悼公演…「人を笑顔にしたい」』です。こちらの報道では、指揮の柳沢さん、三浦瑞穂さん、駒井心響さんのコメントが引用されています。
直前合宿恒例の本番までのカウントダウンボードもにぎやかになってきました。
こちら今期9期からで「ショパン」のあだ名がついたチェロ担当の佐藤洸聖くんの似顔絵大会(しかしエントリー数2人)になっていたので、ご本人との記念写真を収めました。
また先の読売新聞でコメントが紹介された盛岡市出身の中学2年生、駒井心響さん(ヴァイオリン)作の指揮栁澤さんアートがボードにあったので、今日の練習終わりの栁澤さんに直撃、「どうですか?」「似てますか?」とお尋ねしたところ、
���それは、若すぎます!」とのご回答。駒井さんなりの推し活アートが創造的発展を遂げることを望んでおります。
今週末の23日(土)盛岡、24日(日)仙台(ともにゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から盛岡まで2時間ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
今日、その映像をチラリと拝見しました。もはや今回の追悼公演は、2時間半の坂本龍一の足跡、シネマコンサートだと思っていただいても良いかもしれません。数々の貴重なスチール、ムービーが演奏とともに大きなスクリーンに投影されますから、坂本龍一ファンの方々には必見のライブです。
一緒に天国の坂本龍一監督に向けて音を届けましょう。
ぜひご来場ください。
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【盛岡で本番直前合宿】初日の夜の部です。
東北ユースオーケストラの本番直前合宿では恒例のホワイトボードに手書きカウントダウンも開始。
その下には早々に落とし物が。しかも、今日20日に発売された東北ユースオーケストラと坂本龍一『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023』のCDではありませんか! 団員のみなさん、この大事で晴れがましい記録の品を大事にしてくださいよ。
一世帯に常備薬のようにこの一枚のCDをと願っております。
こちらOBの「だんでぃ〜」とのニックネームで親しまれる阿部秀捷くんが、初日から何でもお世話係として参加してくれていました。
今年TYO直前合宿初参加の小島さんを肩揉みする姿は、学生時代に理学療法を習ったという本格的な施術です。
今日の午後は本番の演奏会の演目を最初から最後までていねいにおさらいし、おまちかねの夕食。以下、カメラマンとしても記録してくれる「だんでぃ〜」阿部くん写真から。
ハンバーグをメインをするご飯をいただきました。
夕食後は、海津キャプテン主導で、有志活動報告と、それを支えるクラウドファンディングの決算報告、これからの活動について。
「支援される側からの転換」「”社会と共に”活動するオーケストラとして何ができるのか?」と実に頼もしい問題意識を話してくれました。
そして先月の気仙沼での有志演奏会の報告を参加してくれた3人から。
裏方として大活躍のOB「だんでぃ〜」阿部くんによる『災害についての特別講義』でした。
今は電力会社に「だんでぃ〜」阿部くんによる自然災害の現場からの話はとても説得力のあるものでした。
東北ユースオーケストラの発足から11年。OBOG、現役団員が入り混じって、ご縁をいただきご恩を受けた坂本龍一監督追悼の演奏会を成功させたい。このオーケストラを続けるにはどうした良いのか。その熱量を感じた初日でした。
今週末の23日(土)盛岡、24日(日)仙台(ともにゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から盛岡まで2時間ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
ぜひご来場ください。
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【盛岡で本番直前合宿】初日がスタートしました。
東北新幹線の盛岡駅に降り立つと、気温2度の真冬の寒さでした。駅から徒歩3分くらいの練習会場となる盛岡市民文化ホールまでは八甲田山の行軍のような辛さでありました。
TYOのOG菊池桃加ディレクター率いるNHKの密着ドキュメンタリー取材班的には「いい絵」なのでしょう。一昨日には菊池Dによる記事も公開されていました。
坂本龍一監督からもらったもの 「東北ユースオーケストラ」の団員たちがつなぐ思い - 大震災と子どもたち - NHK みんなでプラス
監督のご命日である、3月28日、BSにて映画「戦場のメリークリスマス」を放送するその直後の枠にて、昨年のTYO番組が再放送されることが決まったそうです。
Dearにっぽん「見ていてね、坂本龍一監督~東北ユースオーケストラの再出発~」放送日 3月28日(木)午後3:04~3:29【BS】
クラリネットを吹き、わちゃわちゃしてたうちの子が、NHK入局2年目にして実に頼もしい貢献でございます。ありがとうございます。
東京出発前から寒さに立ち向かう覚悟はしており、スキー用並みにパンツで集合した引率の先生役も隅に映り込んでいます。
(この時はベルトをし忘れたことに気づいていなかった・・・)
今年も「安全第一、健康第一」を唱え、坂本龍一監督も「本番前に無理しないでね」とおっしゃっていたこと。体調がすぐれない時は無理をせず、休みましょう。本番でも曲間でステージから降りてもいいんだからね。それもみんなと演奏する一つのカタチだ。過去にも本番でステージを降りた団員は何人もいるから気にしないでね、と伝えました。何しろ今回参加しているOGには看護師資格保持者もいますから心強いです。と保護者関係者のみなさまにおかれましてもご安心ください。
いつも演奏できることの感謝を忘れずに本番を迎えましょうと言っていますが、今年はそれに加えて、坂本龍一監督への感謝の演奏です。天国の坂本監督に聴いてもらうという気持ちを込めた演奏しましょう。
おりしも今日20日は東北ユースオーケストラと坂本龍一『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023』のCDが発売されました。収録曲である『ETUDE』での間奏のピアノのアドリブでは、これまで練習から本番まで一度として同じ演奏はされなかったことを引き合いに、「今回の演奏曲での即興パートもみんなあらかじめ決めた同じ演奏を繰り返すのではなく、その場その時の即興で演奏するのが坂本龍一スピリットですよ」ともお願いしました。
一般社団法人東北ユースオーケストラの代表理事である、ヤマハ株式会社執行役の押木正人さんも初日から合宿参加にご参加です。
本社のある浜松銘菓「夜のお菓子」を差し入れにいただきました。
岩手組の保護者ご一同からもうれしいメッセージ付の地元銘菓2種類の差し入れをいただきました。
こちらは四期の演奏会でTYOオリジナル楽曲『くぐいの空』の作曲を委嘱した仙台市出身の音楽家・仁科彩さんからの差し入れです。細やかなお気づかいをありがとうございます。
そして、生いちごも!
先日、有志演奏会でお世話になった気仙沼市出身のパーカッションパートの三浦瑞穂さんのお祖父様が栽培されたフレッシュな果実でございます。『Three TOHOKU Songs』の民謡指導に来ていただいたこともありましたが、今日もステージ上のお孫が「ここの掛け声のイントネーションは」と伝聞リモート解説をしてくれていました。
今日は指揮の栁澤寿男さんが体調不良のため大事をとってお休み。急きょ福島事務局の竹田学さんに代役をお願いしました。
普段は福島ジュニアオーケストラで指導されているとはいえ、「緊張します」と突然のことにプレッシャーが大きかったようですが、毎月の練習にも参加してもらっているので、安心のバックアップです。
今日はコンサートミストレスの渡邉真浩さんの隣に千葉隆史くんの同じ郡山市出身の同級生コンビが並び微笑ましい姿です。
ということで、一曲目から順に丁寧に演奏曲をさらっている合宿初日でした。
今週末の23日(土)盛岡、24日(日)仙台(ともにゲストはのんさん)、30日(土)郡山(ゲストは吉永小百合さん)の演奏会は、まだチケットがございます。はやぶさなら東京から盛岡まで2時間ちょっと。坂本龍一監督の唯一のオフィシャルな追悼公演! プライベートアーカイブからの写真や、東北ユースオーケストラの団員と過ごした日々の動画など、未発表素材をふんだんに使った映像も見どころです。
ぜひご来場ください。
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【有志演奏会 in 気仙沼 DAY2】団員レポート
気仙沼有志演奏企画、2日目のレポートになります!
最初にご紹介するのは、いよいよ本番を迎えて、緊張の面持ち…?の後発部隊の皆さまです。
2日目の目的地は「気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館」です。
階上地区にそびえるこの施設は、震災発生時に津波被害を受けた気仙沼向洋高校を、そのまま遺構として改修した施設で、教室や敷地内の様子を当時のまま保存しています。
参加者がついに全員集結したところで、当時の記憶を語ってくださる語り部の方々と共に施設見学へと向かいました。今回アテンドしてくださったのは、三浦秋男さんと近藤公人さんのお二人です。同級生コンビで案内していただきました。
冷たい風が吹きすさぶ中、集中して展示を見学します。
左は校舎三階に飛び込んできた自動車、右は校舎4階にぶつかった倉庫がつけたへこみです。津波襲来時に、周辺にあった冷���倉庫が校舎に向かって流されてきましたが、偶然校舎の端にぶつかったことで、屋上に避難した方々は助かったそうです。想像もできない状況ですね…
見学を終えた一行は、、、腹ごしらえです!
今回昼食のご用意をしてくださったのは、企画発案者でもある奏者のPerc.三浦瑞穂さんのご家族です!2種のおこわ、つみれ汁、芋の子汁、特製のお漬物などなど、地元のものを使ったご馳走をいただきました!LAFFOOの方、伝承館の皆さんと一緒に、いただきます!
お昼の後は、いよいよ本番にむけてリハーサルスタートです。
実は、今回の会場は有志演奏会としてはかなり大きい規模なんです!真っ黒な衣装に着替えて、いざ練習へ。会場にはOBの狩野さんも応援にいらっしゃいました!
いよいよ開演が迫ってきました。
演奏が始まりました。1曲目は「ラストエンペラー」、指揮はHr.菊野奏良くんです。超満員のお客さんの前で、威風堂々の演奏を見せてくれました。
2曲目はHr三重奏で「6つのホルンのための三重奏曲」です。優しく、華やかに会場全体を包みます。3曲目は木弦アンサンブルで「海の見える街」。強く時には恐ろしく、それでいて美しい気仙沼の海を思い浮かべながら演奏します。
4曲目は坂本龍一監督作品「litany」のTrp三重奏。過去にも有志演奏会で演奏したこの曲をぜひ届けたいということで、演奏させていただきました。続いて弦楽アンサンブルで「aqua」。優しいメロディが特徴的なこの曲は、団員達も大好きな一曲です。
最後は「ふるさと」。みんなの心に響く美しい音を響かせました。
なんとなんと、その後は万雷の拍手をいただくことができ、アンコールとして「ラストエンペラー」を演奏しました!聞いていた皆さんの笑顔を見ることができ、団員達もうれしい気持ちでいっぱいです。
今回の有志演奏会は、大成功で幕を閉じました。
もちろん、”おうちに帰るまでが有志演奏”ですよ!
というわけで、最後に大谷海岸にもう一度寄って、お土産購入&もう一度記念撮影!
ここで各方面に解散となりまして、今回の企画は終了です!
聞きに来てくださった方々、伝承館やLAFFOO関西支部の皆さまをはじめご協力をいただいた皆さま、ありがとうございました!
そして何より、参加者の皆さんお疲れ様でした!3月の演奏会に向けても頑張っていきましょう
今回の企画は、東北ユースの有志演奏活動でも過去最大規模のものになりました。最大級の震災被害を受けた気仙沼を訪問することで、私たちが「東北」ユースオーケストラである意味、音楽で発信する意味など、様々な思いを今回の活動で確かめられたではないかなと思います。
能登半島地震をはじめとした自然災害に社会が向き合っていくために、東北ユースオーケスト��が何を発信していけるのか。常に自問しながら、これからも有志演奏活動を続けていきたいです。
東北ユースオーケストラ有志演奏係 Tb.福澄茉音
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【有志演奏会 in 気仙沼 DAY1】団員レポート
今回の有志演奏企画は気仙沼市にて、2月3日から4日の二日間にかけて行われました。
演奏に参加したメンバーは15名、引率や事務局も併せると22名という大所帯での活動になりました。
それでは1日目の活動報告からはじめていきます!
2月3日、1日目の活動は移動から始まりました。こちらは朝10時ごろに出発した仙台組の写真。まずは福島組との集合地点、道の駅大谷海岸に向けて出発です!
道中でも楽しんでいるようです。こちらは福島組、南三陸さんさん商店街での写真ですね。我妻姉弟とキャプテンはカニ汁休憩中。
およそ2時間の移動が終わり、気仙沼市にある道の駅、大谷海岸に到着しました!ここではみんなで昼食タイムです
福島組・仙台組が集結し、近くの砂浜で記念撮影です。
腹ごしらえもしたところで、ここからは気仙沼の震災遺構をめぐる研修へと出発します。
語り部の方と合流して、まずは杉ノ下地区の慰霊碑へ。
団員たちが訪れたのは、震災当時杉ノ下地区の避難所として指定されていた11mの高台です。多くの住民の方が避難していたこの場所には、想定をはるかに超える約18mもの津波が押し寄せ、地区全体で93名の方が亡くなりました。慰霊碑は、遺族会の方々が2012年に建立したものです。
続いて向かったのは、岩井崎にある「龍の松」です。龍の松は、潮吹き岩でも知られる岩井崎にある一本松です。津波被害をうけてなお、姿を変えて立ち続けたこの松は、気仙沼復興のシンボルの一つです。
階上地区で最後に向かったのは「命をすくったケヤキ」です。住宅が一軒ある岬に生えるこのケヤキには、津波から逃れてきた住民の方々が梯子を上ってしがみつき、8名の命を救いました。ケヤキは明治三陸大津波の際に植えられたものだそうです。
ここでは今回企画を支援してくださったLAFFOO関西支部さんと私たちを繋いでくれた、足利さんともお会いしました。
階上地区から移動して、今度は旧阿部家住宅「命のらせん階段」を見学しました。こちらは1960年のチリ地震を教訓として東日本大震災の4年前に設置された、私設の垂直避難場所です。日ごろから訓練が行われていた結果、震災当日は30名が避難できました。
いよいよ1日目の研修も大詰め。最後に向かったのは「気仙沼市復興祈念公園」です。
犠牲となった方々の名前が刻まれた碑を見学した後、改めて1日を過ごした気仙沼湾を望みます。
さて、3時間を超える研修を終えて向かったのは練習会場!
今回は気仙沼湾に面する施設、「気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ」の音楽スタジオをお借りして、翌日の本番に向けて練習しました。
移動の疲れも見せず、真剣に練習に取り組みます。
練習のあとは、腹ごしらえですよね!ホテルに荷物を預けて、宣伝で協力してくださった、「アンカーコーヒー」さんで夕食です!
英気を養ったところで、1日目は終了、次の日はいよいよ本番です。
2日目の様子は���半に続きます!
東北ユースオーケストラ有志演奏係 Tb.福澄茉音
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【団員レポート】ヴァイオリニストの松田理奈さんレッスン
1月27・28日の合同練習は、日本中で大活躍のヴァイオリニスト、松田理奈さんがご指導に来てくださいました!
合奏ではコンサートミストレスとして参加してくださり、曲の運び方や音色など、多くのことを教わりました。
28日の午前中は、弦パートに講習をしていただきました。団員の表情は真剣そのもの!
理奈さんの使用している楽器は、なんとあのストラディバリウス!1717年製のもので、楽器の響き、音色、音量ともに大きな違いを感じました。
講習の中の大きなキーワードとして、「振動」がありました。実は、理奈さん、ステージ上では裸足で演奏しているそうで、「楽器を弾くと、体からも振動が出ていて、その振動をステージに伝えることで、ホールの奥まで響きを伝えることができる。」とおっしゃっていました。
「からだ(胸)も反響板」という教えの下、団員が実際に演奏してみると...
音の伝わり方・音量が違う!!
姿勢も演奏に大きく関わることを知りました。
また、団員の「毎日のルーティンは?」という質問に、理奈さんは「みんなは何してる?」と逆質問。
団員からは、「音階練習、開放弦の重音(隣り合った弦を同時に弾くこと)で楽器を起こす」などそれぞれのルーティンが挙がります。
理奈さんからの答えは、「初めに楽器を弾くときは、楽器も寝ているから、隣の開放弦と同じ音を弾くことで共鳴・共振させて、楽器を起こす。」との答えが!
理奈さんはさらに、体のストレッチを加えているとのこと。
このように、いかに理奈さんが「楽器の振動・響き」「体の軸・姿勢」を大切にしているのかが伝わる講習でした。
後半は、実際に楽器を使った指導です!
音程感に関して、理奈さんのドイツ留学経験にも触れながら指導が入ります。
全パートが単音を奏でますが、その際、「自分の中の限りなく小さな音で」と理奈さん。
すると、周りの音がよく聞こえ、自然と音程を合わせようと皆が踏み寄りました。
「同じD(レ)でも、暗かったり、明るかったりがある。笑いながら弾いてみて」と言われ、実際演奏すると、音が明るく、華やかになりました!
まさに目から鱗の講習となりました。
3月の演奏会では、姿勢が良く、笑顔の弦パートが見られるかも(笑)
理奈さん、2日間どうもありがとうございました!
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令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災した楽器について、楽器メーカー各社による特別の修理対応などの支援内容ページへのリンクを下記ご案内いたします。
カシオ計算機(株)
(株)河合楽器製作所
(株)コルグ
ヤマハ(株)
ローランド(株)
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2023年12月24日、福島民報ホールにて第6回合同練習会を行いました。レポートの更新が遅くなってしまいましたが、当日の様子を写真を中心にご紹介します。
この日の練習では、3月の演奏会の曲を全曲少しずつ練習しました。
クラシックの交響曲をメインで演奏する過去の演奏会とは違い、今回はオール坂本龍一プログラムの演奏会となります。
また、福島民報さんが取材に来てくださっており、団員全員での集合写真も撮影しました。
この時撮影された集合写真は後日福島民報で掲載頂く予定です。
お楽しみに…!
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★演奏会チケット発売中★
※チケット・公演情報の詳細はこちらをご確認下さい。
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おまけ
OB・OGも一緒に仲良しのコントラバスパートでした。
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【有志演奏】音楽とアートクラフトフェスティバル@ふくしん夢の音楽堂 レポート
10月22日、9月末の【せんくら】に続いて、【手作りマルシェ 音楽とアートクラフトフェスティバル】にて演奏させていただきました。
今回は前回からの日数が少ないことや、練習時間の関係で再び【せんくら】メンバーが演奏することになりました。
Vn. 鈴木南美さん
Va. 長沼由莉さん
Vc. 高橋季さん
Hr. 田嶋詩織さん
Hr. 菊野奏良
Fl. 石川慧花さん
Fl. 坂本彩雲さん
Pf / Perc. 三浦瑞穂さん
【せんくら】を共に乗り越えた仲間感を少々感じているのは私だけでしょうか。なんとなくこのメンバーのアンサンブルにデフォルト味を覚えています。
会場はふくしん夢の音楽堂、大ホール。福島市が日本に誇るホールです。というのも、今回演奏させていただく大ホールは、空席時の残響時間が約3秒間という日本でも随一の音響をもつホールなのです。
リハーサルは同じく音楽堂の小ホールで。ホールでの本番は久々です。
ホールは響きが豊かな反面、タイミングを合わせたり、楽器ごとの音量バランスを調整したりといったことがより難しくなるので、打ち合わせにも力が入ります。
演奏曲目は【せんくら】で演奏した曲に加えて、ここ福島県を舞台にした大河ドラマ『八重の桜』よりメインテーマです。こちらも坂本龍一監督の作品。
頂いた時間に対して演奏時間が短すぎた、という前回の反省から、急遽追加しての演奏になりました。練習時間が10月の1度きりしか取れなかったにも関わらず追加で一曲仕上げることができる【せんくら】メンバー!一緒に演奏していてとても心強いです。
だいぶ長めに取ったリハーサル時間もあっという間に過ぎ去り、いよいよ本番です。最初は「戦メリ」こと『戦場のメリークリスマス』。
冒頭のピアノは何度聴いても心打たれますね。実はこれもリハーサル中に瑞穂さんにお願いして、より原曲に近い音で演奏してもらいました。本番直前でも対応する力、さすがです。
MCを挟んで(今回も彩雲さんと南美さんがMCを担当してくれました。)
2曲目は『Aqua』です。シンプルなメロディーが繰り返されるこの曲ですが、和音を合わせるのに毎度一苦労します。随所に坂本龍一監督のエッセンスが感じられる一曲です。
3曲目が、追加した『八重の桜』。���風さを彷彿とさせる響きと、尺八や龍笛(どちらも和楽器で、縦笛と横笛)を模したフルートの音が痺れますね。
福島県の会津地方が舞台の大河ドラマということで、お客さんの中にも聞き覚えがあるという方が多かったのではないかな、と思います。
最後に『Behind the Mask』です。しっとりめの前3曲とはうってかわって、テクノポップとクラシックを融合したリズミカルなメロディーを音楽堂に響かせて、演奏は終了です。
今回も無事、演奏をやり遂げることができました!演奏メンバーの皆さん、お疲れ様でした。
無事に演奏を終えて。今回は、いままでの有志演奏の中でも少し毛色の違う、ホールでのアンサンブル演奏という貴重な機会をいただきました。
また、福島市での有志演奏は9期にして初めてになります。
今後TYOでは、このようにまだ訪問したことのない街に伺って演奏をお届けし、わたしたちの存在をもっと身近に感じていただきたいと思っています。
(ホルンパート 菊野奏良)
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10月合同練習会レポート
10月8日(日)、福島民報ホールにて合同練習会を行いました。
10月になり、急に秋の空気になった福島。吾妻小富士はまだ冠雪していない様子。
この日は東京フィルハーモニー交響楽団の先生方によるセクション練習を行いました。
講師の先生は、
ヴァイオリン・ヴィオラ:宮川正雪さん(Vn.)
チェロ・コントラバス:竹林良さん(Vc.)
木管楽器:荒井伸一さん(Cl.)
金管楽器:古野淳さん(Hr.)
打楽器:船迫優子さん
楽曲練習だけではなく、奏法・練習の仕方などもレクチャーしていただきました。
講師の先生方、ありがとうございました!
練習後、福島駅前は福島秋祭り連山車で、にぎやかな様子でした。
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