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#昼休み射的
m12gatsu · 1 year
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無題
義兄の命日で、事故現場に同行させてもらった。彼女はあらかじめ1週間の休みを取って、丈母と2人で西日本を漫遊していた。坐禅体験とかしたらしい。俺は当日日帰りで、早朝の新幹線で日本列島を下って合流した。350mlの缶ビールを2つだけ空けた。やはり日帰りの岳父もそこへ合流して、4人揃って在来線に乗り換えてさらに小一時間、徐々に口数が減っていく中、緑豊かな山間にある郊外の駅に降りたった。
駅中のファミマでお供物の水や菓子や缶ビールを買い込んで、乗ってきた線路にまっすぐ沿っている坂道を上っていった。ガードレールのない歩道はひび割れて、わずかに陰になっているところに苔類がむしていた。陰湿な6月の陽射しがじりじり蒸し暑かった。あそこだよ、と彼女がいうので目を上げると、すぐ向こうが見通せる短いトンネルがあった。その手前が現場だった。片側二車線の国道で、中央分離帯の縁石にわずかな白い跡が残っている。事故の痕跡だという。
そばの街灯に岳父の設置した花立があって、そこに買ってきた供花を生けるのだが、近づいてみると、配電盤の筐体が大きくひしゃげて、黄色い規制線みたいなテープが何周も巻きつけられていた。新しい事故の跡らしかった。歩道にも削り取られたようなタイヤ痕が残っていた。単車だろうか。義両親は特段そのことには触れず、慣れた手つきで花立を洗浄し、水を入れ替え、供物を並べていく。短い蝋燭と線香を一本焚く。甘い匂いがする。そうしている間にも、すぐそばを猛スピードで車が駆け抜けていく。
道路はトンネル手前の緩やかなカーブを抜けたらほぼまっすぐに伸びて駅の方まで続く急な下り坂で、現場のすぐそばに傾斜8%という標識があった。あとで航空写真を見ると、トンネルの入り口手前からのっぺりした白い文字で速度落せという標示が繰り返されていた。街灯にはスリップ注意という標識があった。去年はなかったよね、と彼女が岳父にいっていた。
義兄の車は何らかのきっかけで短いトンネルの入口でバランスを崩し、最終的に数十メートル先で電柱の支線に後方から乗り上げる形で停止した。致命的だったのは、運転席に横から直撃した街灯だった。午前3時だった。街灯は捥ぎ取られていた。今あるものは事故後に新しく建て直されたもので、その費用は義両親が補償したらしい。
茫然としていると、岳父が淡々と顛末を語ってくれた。直前に義兄の追い抜いたバイクが事故を目撃して、通報してくれたのだと。
駅でタクシーを拾って、昼食をとるためにもう少し大きな駅まで移動した。ロータリーの横断歩道で若い男が飛び出してきて、運転手が急ブレーキ踏んで悪態をついた。岳父が、自殺行為ですね、といって笑った。土地の名物を食べた。生ビール2杯飲んだ。
現地で義両親とは別れた。来てくれてありがとう、と丈母がいうので、来られて良かったです、と俺は素直にいった。新横浜に帰り着いて、ビアホールで彼女と献杯して、色々話した。
あの場所に行っていつも考えるのはね、と彼女がいった。あの場所に行っていつも考えるのはね、兄が最期に見た景色はこれだったのかっていうこと。
今もああやって生々しい事故の跡が新しく増えていたわけで、車もビュンビュン飛ばしてた、事故現場そのものというか、標識ばかり増やして何も対策しない行政とかに対する義憤みたいなものはないの? と俺は思ったことを訊いてみた。
道路のせいとは思わない、あくまで兄がばかをやらかした、と私たちは考えている。と彼女は答えた。私たち、と彼女はいった。
兄の声が思い出せないのが嫌なんだよね、といって彼女は目を潤ませた。この日初めて見る彼女の涙だった。忘れていることが年々増えている。バイクの人が通報してくれたことも、岳父の話を聞くまで忘れていた、と。
忘れることは、悲しみやトラウマから人間が立ち直っていくために必要な機能だから、と俺はありきたりなことをいった。しかしまた、思い出すことが供養になる、ということも話した。祖父の十三回忌の時に、坊さんの説法で聞いた話だった。俺はこの考え方を信仰している。リメンバーミーみたいな話だけど。あの場に行って、俺がここにいる意味は何だろう、とずっと考えていた。丈母が立ち尽くして泣いている横顔を見て、俺にできることはマジで何にもないな、とさえ思った。この考えが既に傲慢なんだけど、けど。
義兄に会ったことはない。思い浮かべることしかできない。岳父と、丈母と、彼女と、そこへ俺がもう一人加わった。マイナスではないはずだと思いたい。悼む、偲ぶ、思う、祈る、なんでもいいけれど、そうする人間が一人増えた。それだけで良いことだと思いたかった。
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shumi-suimin · 5 months
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2023.12.30 23:26
あっという間に年末
12月は仕事での大きなトラブルはなく、
12月までに起きた人的トラブルの対応を粛々としていた
そして引き続き飲み会も多く、平日もなかなか早めに帰れずだった
29から休み入って、昨日はちょっとダラダラして来年からの手帳や掃除用品を買って、
今日30日はがっつり仕事、
明日31日は大掃除、
1日は義理の両親が一日うちに来て、
2〜3日は私が実家に帰って、
4日仕事して、
5日から仕事始め
昨日のダラダラがどう出るか…
来期の進捗管理表関連の業務に追われてる
でも誰にも邪魔されず、黙々と目的に向けてリストを整えるのは嫌いじゃない
やっぱりプレーヤー向きだな
今日の仕事の合間、
慣れないスライサーで人参しりしりを作ろうとしたら、
指を切ってしまった
思いの外傷が深くて、
突然の出来事に動転して、迷走神経反射で具合が悪くなってしまって、
寝室でお昼寝してたオットに電話して、絆創膏を買ってきてもらった
めんどくさそうなそぶりはありつつ、キズパワーパッドを手のひらであっためながら帰ってきて、
夕飯の片付けも珍しく(いつもやってほしいけど)手伝ってくれて、
手負の私を気遣ってくれてるみたい
明日大掃除がっつりの予定だったのに、右手の親指が思った以上にに使えなくて辛い
じんじんするから、ビール飲みたかったけど控えた
寝て少し回復するといいんだけど…
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tanakadntt · 1 year
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三輪秀次の小説(二次創作)
【3】
三 六月 奈良坂透
「結局、エントリーしなかったじゃん、ランク戦」
「スナイパーが見つからなかったからな」
「遠距離かあ」
 出水は箸を動かす手をとめて、うーんと首をひねった。三輪隊はいまだ結成されていない。
 昼休みの学校である。米屋、出水と共に机を囲んでいる。米屋はもちろんのこと、出水とも弁当を食べる機会も出来て、三輪はうれしい。射手の天才も話してみれば普通の高校生だ。人間とは奥深い。
「スナイパーがブームだから探せば見つかるんじゃねえの?」
 隊を解散した直後から、東はスナイパーの育成に力を入れている。『最初の狙撃手』である彼の指導が直接受けられるとあって、狙撃手訓練室は希望者が殺到している。
 確かにそうなのだが。
「と、思うじゃん?」
 米屋がパックの野菜ジュースを指揮棒のように振ってみせた。
「何か問題があるのかよ」
 どや顔で、あるんだなと返す。
「もったいぶるなって」
「ウケるんだって。前の隊で一緒だった狙撃手の腕がすごすぎて秀次の狙撃手に求めるレベルがおかしい件。」
「は?」
 出水はしばし沈黙した。
「あーあーあー、それ?」
「それ」
「それかあ。ないわ、それはないわぁ」
 三輪は黙って、あんパンを食べるしかない。
 既に暦も来週には七月である。
 先だって、二宮隊、加古隊両隊とも晴れてランク戦デビューを果たした。両隊とも現在、いい成績も残している。
 今回、三輪は参加を見送った。ふたりでやろうぜと言う米屋に悪かったが、三輪は諾としなかった。二人で戦って勝つ道筋はやはり難しいと判断したからだ。部隊結成の申請もまだである。
 狙撃手に求めるレベルがおかしい件。であるが、それほどおかしいレベルを求めているとは三輪自身は思っていない。実戦で使えるレベルと考えると、最近入隊したばかりの新人では難しい。育てていく余裕は今の三輪にはない。実力をそろえておきたい。同じく狙撃手をチームに入れた二宮にも相談したら同意見だったが、二人とも感覚がおかしくなってるのだと言うのが、米屋の主張である。
 そんな話をした午後、三輪は米屋と本部にいた。五月からこちら、なるべく米屋と一緒に防衛任務にあたるようにしているが、近くで戦うほどに米屋の底知れなさを感じている。強いだけではない。彼は優れた戦術家だった。判断が早く的確で、しかも独断専行しない、必ず周りの状況に気を配る。連携がしやすいのだ。チーム戦にとって、この連携が重要だと三輪は考えている。エースはいらないというのが、三輪の結論だった。
 任務を終えてさらに、米屋はブースに行くという。個人戦の約束があるらしい。 三輪は米屋の個人戦を見学するか、ロビーで月見を待つかを迷っていたときであった。
 彼独特の軽い口調が三輪の名を呼んだ。
「よお、秀次」
「……」
 三輪はただ、沈黙で答えた。
 食う?と差し出された菓子袋は無視した。油菓子は嫌いである。遠慮なくと言いながら、米屋が手を突っ込んでいる。コミュ強者め。挨拶のように、対戦を申し込んでいるが残念ながらS級は個人戦はできないはずだ。ごめんなあというヌルい返事を聞く。早くこの場を立ち去りたい。
 迅悠一は、三輪が一方的に距離を置いている人物である。身も蓋もない言い方をすれば、敵であると言っていい。少なくとも三輪はそう思っている。
 彼の能力は未来を見晴るかす。神のサイコロを持つ男である。同時に、神を欺くいかさま師でもあった。なぜなら、覗き見た未来を自分の望む方角に寄せることができるのだから。
このチーターが一体どういう経緯で、ボーダーという民間組織に身を置いているのか、三輪は知らない。
 この男の何がいやなのか。まだ十五才の三輪には明確な理由をあげるのは難しい。立っている場所が違う。見ている方向が違う。同じ方向をみるつもりはない。三年前から、三輪は未来などいらないのだ。それをつゆほども気にせず、話しかけてくるのが腹立たしい。何者なのだ。何者のつもりなのだ。お前が正しいのか。この分け隔てなさも不気味なのだ。もう放っておいてくれと思う。一度は彼の選択した未来から外れた身の上なのだ。
「ああ、秀次」
 いつものふわふわとした口調で彼はついでのように付け加えた。
「いま、ブースに行かないほうがいいと思うよ」
「行く」
「秀次、待てってば」
 本部ブースである。行くしかないだろう。前を行く三輪に、米屋がいささか呆れ気味でついてくる。元々の目的地でもある。そこには果たして米屋を待つ人物がいた。
「米屋ぁ、遅い」
「当真さん、ごめんよ」
 リーゼント頭の彼は当真勇という。入隊時期は米屋と一緒である。一つ年上の背の高い男だ。約束していたのは、この男らしい。
 三輪は黙って頭を下げた。
「ああ、東さんとこの坊主」
 一コしか違わないだろうと言いたいところをぐっと我慢する。彼はスナイパーである。彼を指導する東は冗談で『デューク』になれる逸材だと賞賛していたが、三輪にはその比喩はちょっとわからなかった。が、彼はスナイパー向きではないと密かに思っている。突出した才能とそれゆえにある自負が邪魔をして後方支援には向かない。
「早速、対戦しようぜ」
 ところが、当真は眉を下げた。
「それがなあ、米屋。ちょっと、予定が入ってな」
 えー、と米屋がぶうたれる。
「わりいな」
 真木ちゃんがさあと続ける。この男は最近結成された隊に入ったばかりだ。ボーダー上層部の思惑どおり、B級隊の結成ブームである。
「あのきつい感じのコねえ、当真さん、いっつも怒られてそう」
 米屋の軽口にそうなんだよと応えながら、こちらを見下ろした。
「お前ら、組んだのか」
「はい」
「登録まだだろ。部隊結成の届け出も出していないのかよ。二人だけでも出せるだろう?」「遠距離手が決まっていないので」
「ぼやぼやしてんな。俺んとこなんざ、俺とマキリサの二人だぜ」
 そうは言われても、スナイパーとオペレーターだけの構成で申請するのがおかしいのだが、三輪は何も言わなかった。自分も少し前までは同じような立場だったし、どのみち、彼は狙撃手でありながら、いわゆるエース向きという変わり者なのだ。
 当真は顎をかいた。
「んじゃ、ドタキャンのお詫びに俺の次にうまい狙撃手を紹介してやるよ」
 俺としても好都合だし、とつぶやく。米屋がちらりと三輪を見た。先程の迅との一方的な会話が嫌でも思い返された。
『ああ、秀次。いま、ブースに行かないほうがいいと思うよ』
 未来視か。
 なんのつもりだ。いや、なんのつもりもないのだろう。ただの気まぐれだ。
 そういうわけで三輪は不機嫌である。
 出来ることなら断りたかったが、当真が純粋な好意から申し出ているのもわかっている。もしかしたら、迅が関与していない可能性もなきにもあらずだ。
 当真とともに訪れた狙撃手訓練室にはイケメンがいた。
「おおい、奈良坂ぁ」
 合同訓練、個別訓練ともすでに終わったらしく、閑散としている。見学席でノートに何かを書きとめていたイケメンは、ちらりとこちらを見たあと、ふいっと顔を背けた。無視か。
「おうおう、無視すんなよ」
 慣れているらしい。当真は気にせず、彼の横に腰を下ろす。ノートをちらりと見て、真面目だねえと言えば、イケメンはさっと鞄にしまった。
「どお、こいつ、お買い得だぜ」
「は? お買い得ってなんですか? 当真さん」
 随分とんがったイケメンである。
「こいつら、スナイパーを探している米屋と三輪。一コ下だからお前とタメだろう? 一緒に隊を組んでやったらどうだ?」
 簡潔かつド直球な物言いに、こんな時であったが、三輪は当真をかなり見直した。三輪にはできない。出来なくともやれ、そして隊員を見つけてきなさいと月見に言われている。イケメンはじろりとこちらを見た。塩対応をものともせずに、当真はニヤリと笑って、長い脚を組んだ。強者の貫禄だ。
「奈良坂、お前、俺と戦いたいんだろう? 隊に入れよ。俺、すぐにA級にのぼっちまうぜ」
「当真さんの紹介なんてごめんだ」
 俺は真木ちゃんと約束があるから、あとはお若い三人でと当真が消えたあと、イケメンはそう言い放った。とりつくしまもない。
「そう言われても、俺は何も悪くないんだが」
 しかし、三輪はひるまなかった。元々、迅のせいで機嫌が悪いのだ。
「まあまあ、秀次」
 米屋はさすがのニュートラル平常運転だ。
「俺、知っているぜ。今シーズンの新人王」
「まあ、一応」
 ぼそりとイケメンは答えた。
 新人王とは新入隊員でそのシーズンに一番ソロポイントを上げた隊員のことである。
三輪は目を見開いた。フリーでポイントをそこまであげるのはから相当なことだ。
「なんだよ」
 イケメンも機嫌が悪い。
「さっき、当真さんの言った通りだ。フリーと聞いたが、隊を組む気はあるのか?」
「お前らが強ければね」
 三輪はそうかと頷く。
 そうでした。ああ、そうでした。スナイパー、超めんどくさかった。前隊にいた頃、訓練で東に二宮、加古と三人で仕掛けたときを思い出す。
 対戦ブースでのイケメンとの模擬戦の最中である。ここのところ、米屋と手合わせすることが多く、スナイパーとの対戦は久しぶりだった。
「わりぃ、秀次」
 そういいながら消えていく相方を見送る途中で、三輪もヘッドショットを受けた。  結果、2ー8である。三輪にしてみれば惨敗だ。イケメンは強いイケメンだった。
 三輪をおとりにして、米屋が突っ込んだのが成功したが、一回のみ。
 斜線を切りまくって、近づいて倒したのが一回。
 とにかくイケメンの場所がわからない。気がついたときは撃たれている。しかも、予想した場所よりかなり遠くから。
「弱いね」
 フロアに出てきた彼は涼しい顔である。三輪はソファにめり込んでいた。悔しいのだ。米屋との連携もほぼ完成したつもりだったが、まだ甘さがあった。
「これで諦めてくれる?」
「いやだ」
「は? 弱いだろ」
「いや、もう一回十本やったら勝つ」
「どこからそういう自信…」
「事実に基づいた推測だ。やってみればわかる」
「やらない」
「大体、俺が弱いは関係ないだろう。俺はチームの強さの話をしている。弱いなら、お前が入ればいいだけの話だ」
「いつからそんな話になった」
「筋は通ってる。元々、俺は近距離だけでは勝てないから遠距離を探している」
「だったら、探せよ」
「当真さんからお前を紹介された」
「俺は頼んだ覚えはない」
「どっかのチームに入るんだろ? そんだけの腕を持ってたらどこでもいいだろ」
「へりくつだ」
「選ぶな」
「俺の勝手だろう」
「とにかく、もう一回対戦するぞ、お前、ええと」
 イケメンと呼ぶのは、流石にはばかられた。
「覚えてないのによく誘うな」
「俺の名前だって覚えてないだろう?」
「三輪だろ。東隊の。大体、普通、対戦ボードみるだろ?」
 果てしなく続くと思われた争いに終止符を打ったのは米屋ではなかった。米屋はずっとニヤニヤ眺めていたのだ。
「こらこら、こんな場所で喧嘩するんじゃない」
「してません」
「してない」
 二人が振り向いた先にいた人物を認識して、二人は固まる。そこにいたのは、東春秋であった。
 二人を前に、東はニコニコしている。
 なぜここに。いや、それよりも笑顔が三割増しである。おそらく、おそらくだが、自分に喧嘩できる相手がいてよかったと思っている。それがわかって、三輪は赤面して下を向いた。
「失礼しました」
 ぼそりとそれだけつぶやくと、奈良坂はぷいっと顔を背けた。彼も東に師事しているはずだ。
「…東さんがまた新しく隊を作ると聞いたんですが」
「ああ」
 イケメンをちらりと見る。
「その、新しい部隊に俺を入れてもらえませんか」
 三輪は感心する。胆力がある。言い出すタイミングもいい。間違えていない。スナイパー向きだ。
 一方、奈良坂はダメで元々の大勝負だった。東のもとでもっと技術を磨きたい。隊を結成すれば、それにかかりきりになる。彼は当真とは真逆の勤勉な狙撃手だった。
「すまんが、無理だな」
 いきなりの申し出だったが、東はよどみなく応えた。
「俺がスナイパーをするからな」
 奈良坂は諦めなかった。
「二人スナイパー構成はどうでしょうか?」
 三輪が顔をあげた。
「それ、面白いな」
「お前に聞いてないよ」
 カチンときて、ギロリとにらんだが、あまり気にしていないようだ。
 にっこり笑った東は二人の頭をなでた。俺もう高校生ですが、と言いたかったが、口に出せない。
「今度、三人で遊びにおいで」
 そのまま、ふらりと行ってしまう。三人は東の背中を見送った。
「遊びにこいって、どこに?」
 米屋の問いに三輪が答えた。
「作戦室かな? 多分、新しく作戦室を申請するんだと思う」
「いいな、作戦室あこがれねえ?」
 米屋が奈良坂に屈託なく話しかけた。
「なあ、奈良坂。一緒にやろうぜ、とりあえずでいいからさ。作戦室いいじゃん」
 秀次が狙撃手を入れないと隊の申請しないって聞かないんだぜと続ける。 そのためか。奈良坂は唐突にバカバカしくなった。
「お前らとは合わないよ」
「俺はあまり相性とか気にしないぜ」
 戦えれば、と米屋。三輪も腕を組んだまま、頷く。
「問題ない。安心しろ。俺もそういうのは考えたことはない」
 奈良坂はため息をついた。
「…他に行きたいとこができたらやめるけど」
「かまわない」
「…ほんと、それまでだからな」
「とりま、作戦室ゲットしようぜ」
【4】に続く
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fukko-youth · 6 months
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11月26日スタディツアー
11/26(日)にスタディツアーを行いました!今回は福島イノベーション・コースト構想に関連のある施設を中心に訪れました。
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午前中は、コミュタン福島とも呼ばれる、福島県環境創造センター交流棟に訪れました。
ここでは、放射線とはどのようなものなのかや、福島の環境の今について学べます。展示方法も工夫されており、興味のある映像を自分で選んで見たり、端末を使ってクイズに答えたり、全球型シアターで視野全体を使って映像を見たりなど、どれも印象に残るものばかりでした。
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放射線についての展示を見ながら、正しい知識を多くの人に身につけてもらうことも復興の過程の1つなのかもしれないと思いました。
また、環境保全に向けた取り組みや、放射線に関する研究についても知ることができたので、とても充実した学びとなったと共に、福島の復興への前向きな姿勢も感じられた良い機会になりました。
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お昼ご飯は、道の駅なみえでいただきました。とても美味しかったです!
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午後は、東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れました。福島における東日本大震災の影響がどのようなものだったのかや、復興に向けた取り組みを見ることができ、語り部さんによる体験談も聞くことができる施設です。
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地震や津波により時間が止まった時計や体育館の照明などの実物での展示からは、人間が対抗できない自然災害の圧倒的な力を感じました。また、今回は「人が語る原子力災害」という企画展示が行われていました。それぞれの方々の言葉からは、避難先を転々としながら突きつけられる避難者という現実の過酷さが伝わってきました。
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さらに、震災前の事業を再開したり商品の開発に取り組んだりする活動紹介もありました。伝統を継承したり新たな名物を生み出すことが復興の支えとなって前進する力に変わることが実感できました。
これからも福島の今と向き合い続けて、自分ごととして考えながら復興に関わっていきたいと思います。
以下、今回訪れた施設のHPです。
この活動は、公益財団法人大阪コミュニティ財団様の2023年度助成金 「東日本大震災及び原発災害からの復旧・復興活動等支援基金」をいただき実施いたしました。 厚く御礼申し上げます。
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misatovan · 8 months
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不妊治療の病院は生理が来てからでないと予約ができない。それで2日目から4日目のあいだに行かなければならないので、自分の身体と仕事の予定との間で右往左往している。幸いにして上司の理解がありひとに頼めるものは頼めるのだけれど、どうしても人手が足りない日もあるし、外部の研修などで出かけなければならない日もある。夫は仕事は抜けて病院に行くよと快く言ってくれるけれど、お客さんのある仕事だとわかっているから勝手に気を遣うような気持ちもある。治療だけのことを考えられれば良いけれどなかなか難しいし、でも、治療より仕事の方が後まで続いていくことだし、実際問題、体外受精にはお金もかかる。一週間ぐらい微量の出血が続いている。「生理前」が年々長くなる気がする。
精神的に不安定になって上司の前で泣いてしまった。叱られたわけではない。あなたの持ってる仕事は難しいし、誰もやりたくないことができる人の担当になってしまっているから、と励ましてもらい、わたしはできる人ではないのだけれど、そう言ってくれたのは信頼している人だし、自分のことをできないできないと思っていたので少し励まされた。ひとつ失敗してしまったことがあってちょっと折れたのかもしれなかった。翌日、直属の係長に「失敗してしまいました」と報告したとき係長の顔が優しくて、こちらを見て「決して怒らずに聴きます」という顔をしてくれているのがわかって、またちょっと泣きそうになった。わたしが不安定なのをたぶん職場の多くの人は知ってくれていて、本当にありがたいと思うし申し訳ないと思う。反面、自分の性格と能力が仕事に追いつけないまま働いている気がずっとする。期待されない方が楽なのかもしれない、と思ってしまうときもあるし、それは悲しいと思って、頑張ってしまったりもする。ともかく、暮らしていくためには、勤められる場所で頑張るしかない。あまり考えすぎないようにしたい。
今日は休みだったのでお昼まえから車の点検に行った。来月、友だちの結婚式で実家に帰るのだけれど、夫がわたしの実家にずっと顔を出してないのを義母が気にしていて「一緒に行ってきて」と何度か言われていたのと、移動で具合が悪くなることがあって心配だったので連れて行ってもらうことにした。結婚式に着る服は通販で買ったのがピッタリだったので、良かった。車も元気だった。ヘッドライトを磨いてもらい、ピカッとしていた。
午後は歯医者さんへ行った。嘔吐反射が強くなってからめっきり苦手なのだけれど思い切ってそう伝えたら少し椅子を起こしてくれてありがたかった。親知らずが痛い気がしていたのだったが、予約を入れた途端に痛くなくなった。が、虫歯になりそうなのでよく磨いてくださいとのことだった。痛かったのは、歯ではなくて口の中を噛んでしまったのがたまたま奥歯の近くだったみたいで、口の中に噛みあとが結構ありますと言われた。寝ているとき食いしばってしまうし、緊張したときや集中したときなど噛んでしまうから、そうだなと思った。30年ぶりぐらいに塗ってもらったフッ素は記憶より優しい味だった。無事おわってホッとした。
谷村新司さんや櫻井さんが亡くなってしまって寂しいし、まさよしのことも心配している。これから好きな人の訃報や老いを感じることが増えていくのだと思うと悲しい。でも、悲しいばかりの人生では決してない。いつ死ぬかわからないから、できるだけ楽しく生きたい。
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jujirou · 1 year
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おはようございます。
秋田県湯沢市川連は、晴れのち曇りのお天気です。
昨日は歯病みの一日でした…
四日前、歯医者さんで治療をして頂き、又腫れたりしたらご連絡下さいとの事で治療を終え、次の日(一昨日)のお昼頃から段々と腫れて来て、昨日の朝には顔の右側下の腫れ箇所が広がり、内科の定期検診中、その病院の看護婦さんにそれだと大変だろうから、もう一回見て貰える様、電話でお願いしたら…との事で、再度(一度目は満員で断られ)電話をしたら良いとの事で、内科の後は歯医者さんへお伺い…
受付後、直ぐに見て頂き、腫れてる箇所の膿を注射で取り除いて頂き、コレでだいぶ楽になるでしょうから…との事でしたが、麻酔が切れてから今度はその箇所が痛みはじめ、午後からは何も出来ない状態に…
そして夕方から飲み薬(抗生物質)が効いて来たのか、徐々に腫れと痛みも少なくなり、今朝も段々と腫れもひけて来たので、少し安心しました。
コツコツ進めていた金継ぎ依頼の品々も、やっとここまで仕上がり、後もう少し固めたら完成予定です。
そして今朝オラ今の朝ご飯は、川連漆器で25雑穀米納豆ご飯。
今日も休み…ですが、今日は少しのんびりしたいと思っておりますが…
皆様にとって今日も、良い休日と成ります様に‼︎
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tokyomariegold · 2 years
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2022/11/5〜
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11月5日 予定を間違えて1時間早く家を出ていることに気が付き、ちょっと帰宅。掃除ができる!と、あたふたしていたら、少し遅れ気味で午前中の予定を済ませた。
午後はオペラシティで開催されている川内倫子の個展へ。 写真が、とてもきれい。会場の空間構成にもこだわっているようだった。 そして、いつも作品展示のある、2つ並びに投影される映像作品が、とても救われる気持ちにさせてくれる。カメラを持ってから、川内倫子の作品を知ってから、彼女が撮りそうな被写体ってなぜか自分も撮りたくなることがよくある。ハトやクモの巣や花火やスイカなど。 山や渦潮や流氷?の写真は、そこへ行きたいとか、自分もそれを撮りたい、とか思うことはなくて、ただ彼女が撮った、いま自分の目の前にある写真がとても美しくて多福感。
写真っていいな〜と何度も思う展覧会だった。 ハトの写真が多くて、青木さんを思い出す。布で覆われた展示空間は、愛知で観た反重力展のなかの作品を思い出した。(確かその展示のコンセプトにも、母体というワードがあった気がする。)
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自分の写真をもう一度観直してまとめよう、と思ったり、展示をしたい!と思ったり、写真でマグネットグッズ作りたい!と思った。 上がらなくても困らないのに、写真のモチベーションが上がって良い気分。
新宿は色々変化していた。 ダイキンの温度表示が今日はされていなかった。友人がバイトしていたパン屋さんは無くなっていた。ハルクの2階にあった現像受付カウンターは4階へ移動していて、現像時間も3時間程かかるようになっていた。
行き帰りの道中で、もう何を言っているのかよくわからなくて読み進めていなかった“透き通った悪”を読む。他社と旅行と写真について書かれた章が、とても!!!となる言葉が多かった。ここの文は書き写しておこう。 ちょっと要約して自分の言葉にできなくてもどかしい。
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そういえば、川内倫子の写真を観ながら、こうゆうシーンで自分は写真を撮らなく(撮れなく)なったな…、と思った。 それは言語化したすぎ症候群が原因なのかな。昔は「なんか…」って、本当にそればかりを言っていて、世界観とか適当な超越してるっぽい言葉でまとめて写真を撮っていた気がする。今よりずっと写真を撮れていたし、あまり考えなしにまとめる作業もできていたのでは?何より楽しかったのでは?
伝えなくてはいけない!と、相手もいないのにただ焦って何か言語武装しすぎなのかも。
帰宅して昨日撮った写真をデータで確認。 夜に遅めのシャッタースピードで撮った写真の画が久しぶりな感じ。
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11月6日 今日は何もなかった。 午前中の予定を1つすっぽかしてしまい、でも自分だけがショックで終わったので良かった、と思える天使モード。でもお腹の調子がずっと悪かった。
年賀状の宛名を少しだけ書いた。カ行まで書いたところで10枚ほど使っていたので、追加で購入した方が良さそう。 年末年始だけ金髪にしてみたい。
プリンを食べたい、つくりたい、と思い、茶漉しがないのでコーヒーフィルターを買った。でも生卵を買うのがだるくて、いつも行かないスーパーのお惣菜の卵焼きが美味しそうに見えたので、これでいっか!となった。
今日はほんと何もなかった。
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11月7日 明日は満月。皆既月食。 月が青白くて明るい。
文化祭が終わっていた。 朝からステージを解体して片付けをしている。準備も片付けも淡々としていて、本当に文化祭当日が昨日までの2日間にあったのかしら。
ジャニーズ好きの人の話になり、好きだわ!と思った人がちょうどジャニーズだったのか、ジャニーズという枠の中の人が好きなのか、と言っていた。 人が何かを好きになるきっかけの話って楽しい。 そして、最近のジャニーズのグループ名を聞いても、全く知らないものばかりだった。世間に知れ渡っている、という前提って疑問を持つことを忘れさせる。どのグループ名も、え?それでいいの?という気持ちになったけれど、でも“モーニング娘”だって、え?モーニング?あいさつできる女の子?
帰りのバスに窓付きリュックを背負った人がいて、リュックの中から「ミャーミャー」鳴き声が聞こえていた。
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11月8日 月食を見ながら帰宅した。 歩いている間、少しずつ月が食べられていって、電車の窓からはもうほぼ完食状態。下車してまた歩いていると、赤い月が見えた(これはどうゆう状態?)。よさそうなカメラとレンズで月を撮影している人がいて安心した。
こないだの浦安散歩の写真を見返して、一緒に行った友人の写真も見返している。何も語らない同志のイメージとイメージをとても並列に並べて他愛のあるシーンを見たい。
月を見て、バスに乗ると、入職してからだいぶお世話になっていてこの人がいなかったら、私はもっと適当に仕事をしているんだろうな〜、な、上司の奥さんの姿を見つける。今日も髪色が素敵、と思っていると、マタニティマークのキーホルダーを下げていた。 驚きで吐きそうになった。 この感覚は、以前、昔のバイト先の社員さんの死を聞いた時と同じで、何かの生命が消えたり生まれたりする知らせに、いつもひどく驚いてしまう。
音声放送のイベントが1月下旬にあるらしい!やった〜!
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11月9日 コムデギャルソンのシャツを褒めてもらう。襟や裾が切りっぱなしのデザインで、その辺りを見て「お母さんの手作りなの?」と言われた。前にも、enfoldの服を着ていた時「お母さんが仕立てたの?」と言われたことがある。ハイブランド古着はお母さんの手作り服にみられる傾向。 洗濯機のおしゃれ着コースで洗ってある話をしたら、やめて〜〜みたいなことを言ってもらった。 ポニークリーニングでは“コムデギャルソンの服です、と申告してください”とカウンターに提示されているほど、洗濯の取り扱い難な服なのだから大切にしてあげなくては。
生活を楽にしようと思い、安くてパワフルで槽もきれいになる洗剤へ変えてみることにした。ボトルパッケージも表面のビニールを剥がせば大丈夫…
残業が始まった頃、大きめの地震があった。 昨晩は全て美味しくなくて、パッケージとブランド買いした資生堂パーラーのチーズプリンがとても好きでない感じだったし、夜中に起きては砂糖や胡麻を食べたり、胃薬や胃が荒れるサプリを飲んだりしてしまってくよくよしてる。
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11月10日 午後にワクチン接種のためお休みを取っていたからか、午前中はあっという間に仕事で目いっぱいで終わった。これくらいの方が、他人にも丁寧に接することができる。気持ちに余裕があったので、カメラも持っていくことができた。 遊ぶ約束をしている方と紀の善が閉店してしまった話をした。
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いつも行かない方面へ1駅いった病院でワクチンを打ってもらう。 レディースクリニックって何?と思っていたら産婦人科だった。やっぱり注射は痛いし、何か体内に注入されている感覚も、うえっ、となる。もう何も気にしていない(忘れていた)けれど、ちゃんと身体がほてり始めていてイヴを飲んでおいた。
駅直結のショッピングモールは、平日の昼間の人々の顔ぶればかりで、夕食の買い物には少し早いしお昼時は過ぎている時間帯で、特に用はないけどなんかいる、という感じ。パン屋でコーヒーだけを飲むおばさんや、午後の診察に向けて早めに内科に並ぶお婆さん、買うものはないけど眺めうろつくにはちょうど良いカルディや北海道物産店でフラフラする人々。 不安になって本屋さんでTOEICの問題集を買って帰ることにした。
近くの郵便局で年賀状を10枚追加購入。 「うさもっちはまだありますか?」と聞くと「もう売り切れちゃった〜」と教えてくれた。郊外の小さな店舗でもちゃんと売り切れていて安心した(メルカリで高額で売られていて悲しい。)。
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11月11日 今日がポッキーとプリッツの日ってことは、昨日行ったショッピングモールに入っているおかしのまちおかで教えてもらったよ! ワクチンのおかげで身体が暖かく、飲んでおいたイヴのおかげでいつもの身体の痛みも消えて、通常より楽に過ごせた。
仕事がずっとあるのとやりきれない1週間で明日も出勤しそう。 腰痛で2、3日休んでいた職員さんが少しよろつきながら出勤された。 その後お手洗いであった時に、もう完全回復が見込めないので退職するの、と言っていて驚きと悲しみでびっくりしてしまう。入職してからよくして下さっていて、心の支え的なところもあったので「これから他の皆さんに報告するから、1番目」と言われた。他の人達に引き止められて気持ちが変わるといいな。
年末に何かしたい。でも何もせずぬいぐるみを洗って、とにかくモノを捨てるのもいいな、と思ってきた。
楽天お買い物マラソン(って何?)でカラーネガフィルムを買おうとしたら、本当に貴族級の高値がついていて怯んで買えなかった。
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saritamix · 2 years
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これはもう闘病生活なのではないのだろうか
7/4
自分が思うよりも毎日が忙しないスケジュールで暇がなく精神的に疲れていた。我慢出来ないほどの腰の激痛に襲われ泣きながら歩いていたところ、助産師に心配され自分の中で溜めていた沢山の感情が一気に溢れ出てしまった。
助産師に何か困っていることはないかと優しく聞かれ、人(医師、助産師、清掃員)の入室のタイミングが分からない&頻繁だから身構えてしまうこと。みんな仕事で忙しいことが分かっているから待たせてはいけないと思って焦る&すぐに対応しなきゃと思うけど体が痛くて素早く動かせないから申し訳なく感じるのが辛いこと。食事は多くて苦しいのにインスリンの単位が増え続けることへの戸惑い&いきなり増えた注射の回数と下がらない血糖値への心理的ストレスが大きいこと等を伝えた。
助産師は優しく話を聞いてくれた。そして私のストレスが少しでも減らせるようにあれこれと提案してくれたり、腰の痛みに効く歩き方や立ち方やストレッチ等を教えてくれた。
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7/6
1月にセミオープンシステム先のクリニックで行った血液検査の甲状腺ホルモンの数値に対してずっと気になっていた。妊娠して私より体重が増えている妊婦さんは何故顔が変わらないのだろう?何故首が細いのだろう?私の顔付きがこんなに変わったのは本当に妊娠太りによるものなのか?産んだら本当に元に戻るのか? と長い間ずっと悩んでいた。
セミオープン先のクリニックから大学病院に戻された時、産科医に「私の顔の変化は甲状腺ホルモンによるものではないのか?」と何度か聞いたけど、産科医には「産んだら大体元に戻るよ」と軽く流されて終わった。
それでもやはり自分の中では納得出来ず、入院してから糖尿病内科医に非妊娠時の数値と妊娠後の数値を見せ、こんな症状があるのだけど本当に甲状腺ホルモンの影響ではないのか?としつこく聞いた。その時は「これらは甲状腺ホルモンの影響ではないし、治療対象ではない」と回答され、やはりモヤモヤした気持ちで終わった。
夜に助産師より「明日朝6時に採血をするから30分前から安静するように」と指示を貰った。どうやら甲状腺ホルモンの数値について調べるとのことだった。あの時、糖尿病内科医は甲状腺ホルモンの影響ではないと回答したが、私の顔をたまたま食事中にチラッと見た時に顔付きに疑問を感じたらしく(院内で人と同じ空間にいる時はマスク着用が必須)(それか私があまりにも質問したせいなのか分からないけど)精密検査で詳しく調べる流れになったようだ。
正直、何のためのセミオープンシステムなんだって思ったし、私から働きかける前にもっと早く検査なり何なりしてくれよと憤りを感じた。
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7/7
6:00採血(30分前から安静)
6:15 心音確認+血圧測定
8:15 血糖値測定+朝食+インスリン注射
9:00 朝食下げ
9:20 助産師が寝具周り拭く
9:40 NST(約30分)
10:25 間食
10:35 回診
11:00 部屋の清掃(時間ずらして貰った)
12:20 血糖値測定+昼食+インスリン注射
13:15 昼食下げ
13:55 急いでシャワー(シャワー時間8時~16時)
14:20 血糖値測定
15:00 血圧測定
〜間食の時間だけどリネン交換の日だから待機〜
15:15 急いで間食
15:30 16時の採血のため安静
15:55 回診
16:00 採血
18:20 血糖値測定+夕食+インスリン注射
19:07 夕食下げ
21:15 血糖値測定+血圧測定+インスリン注射
23:15 採血(30分前から安静)
〜血管が出にくいため失敗され2回刺される〜
23:20 針を変え再入室
23:25 助産師退出
終わり
(採血ない時はいつも大体こんなスケジュール)
明日また8:00から採血のため30分前から安静が必要とのことだった。血管が出にくい自分の体が恨めしかった。
回診時の糖尿病内科医の話によると、『クッシング症候群』の可能性があるとのことだった。調べてみたところ私が気にしている体の変化と一致していて、高血圧も糖尿病も全てはこの甲状腺ホルモンの異常から始まったのかな…と思った。
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7/8
この日は夫が16:30に面会に来てくれる日だった。つい最近(7/5)面会が可能になったと助産師から聞かされたけど、そのハードルがなかなか高い。
・ワクチン3回摂取必須(証明書必要)
・面会の前々日前に予約電話(電話受付時間10時~14時)
・PCRの検査を詰問前日の10時30分前までに病院に来て受ける(自費5,500円必要)
・面会時間火曜~土曜(第2土曜日は×)(14時~17時の30分間のみ)
夫には「1回5,500円もかかるしわざわざ面会来なくていいよ」と言ったけど、伝えたその日のうちに病院に電話してくれたらしい(受付時間について私が伝え忘れていたのか助産師からの説明が漏れていたのか忘れたけど、予約受付時間外だからこの日は予約が出来なかったとのこと)。
16時前、糖尿病内科医が2人来ていくつか質問をされた。体外受精での妊娠と聞いたが月経については不規則だったか?妊娠前は太っていたか?体付きは?家族に糖尿病の人はいるか?等。会社で行った健康診断のデータ(過去数年分)がアプリで見れるため、そのデータを見せながら回答した。
16:30夫が面会にやってきた。現状の私の状態や今の自宅の状況について、お互いの仕事の話(産休中だけど会社のチャットは常にROMしている)等、雑談や情報共有を行った。途中の夕方の回診で産科医が入室した。クッシング症候群の可能性が高いため来週MRIを行うこと、妊娠後期のMRIは胎児には影響がないこと等、夫と私に説明をしてくれた。
30分のみの面会時間だ���たけど、助産師が呼びに来るのが遅く夫は17:15に退出した。泣かずに普段通りに会話が出来たことが嬉しかった。
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myonbl · 2 years
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2022年6月19日(日)
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昨日契約農家から届いた定期便、中に鹿肉が入っていた。日本の中山間地農業(平地が少ない地域)では、鹿との戦いは深刻だ。決定的な対策はなく、猟友会による駆除の取組もハンターの高齢化もあって追いつかない。とは言え、生き物の命を奪う以上、感謝しつつ食として最後まで付き合わなくてはならない。きれいな赤身をカットして、2/3は鹿カツに、1/3はヨーグルトに漬けてカレーにしよう。ここから先は減量との戦い、食べ過ぎないようにしなければ。
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5時起床。
日誌書く。
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おぼろそば+そば湯+ヨーグルト。
ツレアイは太鼓の練習で奈良へ、JR京都駅まで送る。
ツレアイが使用しているAppleWatchはわたしのお下がりのSeries6、Series7に買い換えるために下取りを申し込んだ。
2男にはSeries3を与えていたが、今は使っていないということで下取りに出すことに下。ところが、いったん私の使用しているSeries7とiPhoneとのペアリングを解除し、Series3とのペアリング操作をしなければシリアル番号が確認できない。操作を始めるが、こんどはWatchOSのアップデートが必要で、これがなかなか進まない。結局2時間程度かけてようやく下取り申込終了、評価は2,000円とのことだった。
中元手配、大丸&浜峰商店。
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息子たちのランチはレタス炒飯、私は残り物を片付ける。
ツレアイを京都駅まで向かえに行く。何しろ大きな太鼓を背負っているので、観光客の増えた市バスでは迷惑この上ない。暑さのせいで自転車も大変なので、今日は送り迎えをしたのだ。
MQJ(メモリアル・キルト・ジャパン)のニュースレターの編集作業、昨秋から随分と間隔が空いているのだが、専従スタッフがいるわけではないので、我が家の仕事の流れが大きく影響してくる。夕方までかけて、A4*12舞いに収めた。明日はツレアイが休みなので、<市民活動総合センター>の印刷室を予約して仕上げる予定だ。
松尾大社の<夏越の大祓え>、やっと組内の申込を揃えて会長宅へ届ける。
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夕飯は鹿カツ、ついでに残っていた豚肉をトンカツに、定期便に入っていたサンドマメも天ぷらにした。
録画番組視聴。
(9)「まるごと徳島!昆虫食最前線?!コオロギ養殖」
初回放送日: 2022年6月19日
徳島県のサラメシを集めたスペシャル版!かつて取材した職人さんや都会からの移住者たちの地域色あふれる昼ごはんから、今、話題の昆虫食の最前線!コオロギ養殖を行うベンチャー企業のランチタイムまで「まるごと徳島県」でお届け!▼環境意識の高まりから人気急上昇中の昆虫食。コオロギの飼育から食用加工までを手掛けるベンチャー企業で仕事とランチを拝見!▼かずら橋架け替え現場や藍染め職人工房、サテライトオフィスの昼。
(39)「黄金のバックル」
何度見ても新しい!ミステリードラマの金字塔。全体的に古風な雰囲気がただよう作品。ルース役のジョイス・バン・パタンはピーター・フォーク主演の映画で共演歴がある。 
 美術館の館長を務めるルースは、理事である弟のエドワードが財政難の美術館を売ろうとしていることを知る。美術館一筋で生きてきた彼女は弟の殺害を決意。まず、借金を抱えている警備員の男を「多額の保険金がかけられた展示品を盗んでくれれば逃亡費用と旅券を渡す」とそそのかす。その夜、美術館に忍び込んできた男を射殺し、そこに現れたエドワードを、今度は男の銃で撃ち殺す。
入浴、早めの就寝、落語を聞くことなく夢の中へ。
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デスクワークに時間が取られ、3つのリング完成とはならず。水分は、1,600ml。
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kuchuki · 16 days
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2024/5/23
今日の担当:🦋
次回の担当:🌛
崩壊
予定していたことを一つも達成できず、ただボヤボヤしてました そろそろなんとかしてくださいね okok了解〜
今日のごはん
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終わりの図
紙皿て…… 紙皿…… 一々皿を用意・洗浄するのもめんどくさいので、トーストする際は毎度紙皿にしているのですが、なんとなく“完全に手を抜いた”感じが出てしまいうお……となる 確かに抜いているんだけど 紙皿自体はかわいいけど ど
炭水化物以外のなにか……と思い、調理バサミで香薫をザクザク切って並べた あと卵 味はそれぞれ完成されているので喧嘩もせずふつーに美味しい
野菜は、まあ、1日2日食べなくても大丈夫だろう
回答
🌛
すぐには浮かんでこないが、ちょっとおもしろそうなのでしっかり遡ってみることにする 長くなるかも
まずは広い廊下が思い出された 昼食後の休み時間、低い丸テーブルとさらに低い椅子が八の字に置かれている 休み時間なのに、人は私以外に2人しかいない 確か、そのあまりの静かさに心配になってソワソワしていたと思う テーブルの上にちょうちょ結びをやってみよう!的なのが展開されている まったく上手に結べない 別の結び方を紹介している席に移動する そして、先まで私がいたちょうちょ結びの席に別の子が座った どう結んでいるのか除き見る おそらく秋 お遊戯会の数日前だった気がする
ちょうちょ結びは今もあまり上手に結べないです
その他にも思い出そうとしてみたが、ほとんど同じ時期のことばかりだった
新聞紙の漢字を自由帳に書き取ってみたり、
帰りのバスの最後部座席に、友人と私の二人が広々と座って予防注射の話をしていたり、
親を認識したり
意外とちらちら覚えているな…… でも大体このくらい、幼稚園年中らへんで止まってますね
🎈
欲しくなる服:スラっとしたシャツ、柄シャツ、袖にデザインが施されたシャツ、ボタンがかわいいシャツ、CONVERSE(足の形が合わないので履けないけど)
避けがちな服:甘い服、肩周りに丸みや凹凸のある服
 圧倒的に似合わないため避けがち
質問
横溝少年(先日上げた創作character欄の1番目にいる人)の下の名前ってなんだと思いますか? ざっくり、イメージ的なものが欲しいのでテキトーに教えてください♪♪♪
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takahashicleaning · 2 months
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TEDにて
ビラワル・シドゥ:あなたの想像力をスーパーチャージするAI搭載ツール
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
これからの未来のヴィジョンとしての大前提は・・・
チャットGPTなどのAGIは、人工知能時代には、セレンディピティ的な人生を良くしてくれるメッセージを伝えてくれること��他に貨幣を事前分配、再分配して生活を下支えする役割に徹するべき。
例えば、GAFAMのようにアカウントに本人以外がアクセスしたら自動的にお知らせしてくれる方向性は良いサポートです。
AIは人間の想像力と創造性の本質をどのように変えようとしているのか?
クリエイティブ・テクノロジストであるビラワル・シドゥが、彼が取り組んでいる新しいテクニックの数々を紹介しながら、AIを搭載したツール。
たとえば、物理的な世界をリアルタイムでデザインし直すことができる3Dスキャンなどを使うことで、誰でも芸術表現の可能性を広げることができることをわずか数分のうちに紹介します。
やあ。こんにちは、皆さん。現実と想像の融合についてお話ししましょう。
その前に、2001年にタイムスリップしてみましょう。インドで11歳だった私は、コンピューターグラフィックスと視覚効果に夢中になった。もちろん、その年齢では、このような安っぽいビデオを作ることを意味していた。
しかし、そこから私の人生の基礎となるテーマ、現実と想像力の融合の探求が始まった。そして、その探求は、私の10年にわたるハイテク業界でのキャリア。
Googleのような企業でのプロダクトマネージャーとしての仕事、YouTubeやTikTokのようなプラットフォームでのコンテンツクリエイターとしての仕事を通して私の中に残り浸透していった。
そこで今日は、現実とイマジネーションを融合させるというこの探求を分解し、それが人工知能によってどのように超強化されつつあるのかを探ってみよう。
まずは現実の話から始めよう。
写真測量について聞いたことがあるだろうか。写真やその他のセンサーを使って現実世界のものを計測する技術と科学だ。
2000年代には大規模なデータセンターと専門家チームが必要だったものが、2010年代には民主化が進んだ。
そして、もちろん、機械学習が登場し、ニューラル放射輝度フィールド(NeRF)のような技術によって、まったく新しいレベルに到達した。
ここでご覧いただいているのは、AIモデルが2D画像だけを使って地上のボリューム3D表現を作成したものです。
しかし、現実を捉えるための旧来の技術とは異なり、NeRFは現実の複雑さやニュアンスを実にうまく表現している。
言ってみれば、雰囲気だ。
それから12ヵ月後、Lumaのようなアプリを使えば、ポケットの中のiPhoneでこうしたことがすべてできるようになった。
現実世界の3Dスクリーンショットのようなものだ。どんなものでも一度キャプチャすれば、ポストプロダクションで無限にリフレーミングすることができる。
そうすれば、あなたが本当に大切に思っている空間、場所、オブジェクトのコレクションを作り始め、それらを未来の創作物へ思い起こさせることができる。
これが現実なんだ。
昨年、NeRFが飛び出すと同時に、AIの夏も到来し、Midjourney、DALL-E 2、Stable Diffusionが同じ時期に市場に出回りました。
しかし、私が惚れ込んだのはインペインティングだった。インペインティングとは、既存のイメージを好きなもので補強する技術で、その結果は写実的で素晴らしいものだった。従来のワークフローでは3時間かかっていたものが、たった3分でできてしまうのですから。
しかし、私はもっと欲しかった。スタンフォード大学の研究者たちによるControlNetの登場だ。
ControlNetは、さまざまな入力条件を使ってAIの画像生成プロセスをガイドし、コントロールすることを可能にする画期的な技術である。
つまり、私の場合、3Dスキャンから深度情報とテクスチャーのディテールを取り出し、それを使って文字通り現実をリスキンすることができたのだ。
さて、これは単なるクールなビデオではない。便利な使用例もたくさんある。例えば、このケースでは、母が好んで呼ぶ両親の居間の3Dスキャンを取り込み、さまざまなスタイルのインドの内装にリスキンしています。
目を細めれば、これが建築とインテリアデザインを永遠に変えることになるのがおわかりいただけると思います。
2016年にスキャンした仏像を、金色に輝くようにリスキンし、他の方法では不可能なカメラの動きを実現することもできる。あるいは、東京に旅行したときの休暇映像を、まったく新しい方法で桜に命を吹き込むこともできる。日中の桜もいいが、夜桜はもっといい。なんてことだ。確かに輝いている。
AIを使って現実世界の良い面を際立たせることができるなんて、まるで夢のようだ。自然の風景も同じように美しく見える。別の惑星にありそうなこの滝のように。でももちろん、丘を越えてはるか彼方のフレンチアルプスまで、別の次元から行くこともできる。
しかし、静的なシーンだけではない。ビデオでもこのようなことができる。この技術が1秒間に30フレームで動くようになるのが待ちきれない。つまり、現実世界の上にチャンネルサーフィンのような現実を重ねるのはいつになるのかということだ。
もちろん、リアリティ・キャプチャーが民主化されたように、昨年からあるツールはすべて、さらに簡単になっている。
私が何時間もかけてさまざまなツールを組み合わせる代わりに、RunwayやKaiberのようなツールを使えば、2、3回クリックするだけで、まったく同じことができる。
昼から夜にしたい?問題ありません。フルハウスのレトロな90年代の美学を手に入れたい?それも可能だ。
しかし、それはリアリティ・キャプチャーの域を超えている。ワンダー・ダイナミクスのような企業は、ビデオをこの完璧なパフォーマンス・キャプチャーに変えようとしている。
これはジェームズ・キャメロンが2000年代に夢見たことだ。
今、それがiPhoneでできるなんて!
私にとってはまったくもってワイルドなことだ。だから、この20年間を振り返り、私が学ばなければならなかったこの仕立ての悪いツールのタペストリーを見るとき、私は次世代のクリエイターの先にあるものに対する楽観的な感覚を感じる。
今の11歳の子どもたちは、そんなくだらないことを心配する必要はない。彼らに必要なのは、創造的なビジョンと、こうしたAIモデル。
つまり、人間の知識と創造性を真に凝縮したAIモデルと協調するコツだけだ。
信頼できるAIモデルのcopilot(コパイロット)と現実と想像力を融合させることができる未来だ。
ありがとうございました。
(個人的なアイデア)
イリヤ・サツキバーの数式をMMT(現代貨幣理論)とマクロ経済学からの視点で解釈してみると・・・
ある仮説に辿り着いた!
数式は「y=a/(2040-x)」でyはGNP。xは西暦の年数。ジェレーティブ人工知能が登場した2020年代から次第に急勾配になり
この先も数式どおりにGNPが成長すれば、2040年には無限大に到達する。
これまで人工知能時代に関したうっすらイメージ位のインスピレーションだったが、この数式が「様々な国家のGNPの推移」に当てはまる
という情報から確信に変わった!
この数式を根拠にすれば、基本的人権を貨幣数で表現できるかもしれない。ダニエル・カーネマンによると幸せを感じる年収は600万円あたり。
時給にすると時給3000円あたりと計算できるからこのあたりになるまで行政府は毎月の給付金をプラスして下支えをしていく基準にする。
資本主義なので競争はしてもらうけど、景気が冷えて時給が低くなりがちな時期は毎月の給付金を手厚く。
景気が加熱したら(中央銀行が金利を上げる前に)時給が上がりがちになるため毎月の給付金は年収に応じて減らしていく。
付加価値は、人と人にしか発生しないので対価としての貨幣は低収入者になればなるほど、多くの貨幣を国家が与える根拠にもなる。
サミュエルソンも「事前分配、再分配の給付金の支給」のアイデア以外は似たような事を言ってるけど最新の金融工学のテクノロジーは織り込まれていない。
このますます加速する人工知能時代とバランス、折り合いをとって同時に達成させていくことで・・・
このまま巡航速度で経済を成長させつつ、最新の金融工学のテクノロジーとインターネットをもってすれば・・・
働きながらも給付金を与える基本的人権的なベーシックインカム型も導入できるし、軽犯罪を急激に減少させる効果も確認されている。
参考までに
GDP(Gross Domestic Product)=「国内」総生産。GNP(Gross National Product)=「国民」総生産。1993SNAの導入に伴い、GNPの概念はなくなり、同様の概念として「GNI(Gross National Income)=国民総所得」が新たに導入された。
GDPは国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額。 「国内」のため、日本企業が海外支店等で生産したモノやサービスの付加価値は含まない。
一方GNPは「国民」のため、国内に限らず、日本企業の海外支店等の所得も含んでいる。
以前は日本の景気を測る指標として、主としてGNPが用いられていたが、現在は国内の景気をより正確に反映する指標としてGDPが重視されている。
そして
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
その後、西洋占星術でいう風の時代が到来。
2020年から新型コロナウイルスのパンデミック。
2022年から続いて、ロシアのウクライナ侵攻。
2023年では、幼稚ではあるが人工的な神のような回答するチャットGPTが登場。
「エピソード7意識のマップの数値と人工知能を訓練する計算回数が相似?」でも指摘しているように
兆候が顕在化してきています。
エピソード7の意識のマップでも、表示しているように、人工の神を創造するともなれば、その最初のステップで一神教が言うような全知全能の神ではなく
カイヨワも言い一神教も言うようなあらゆる悪魔が顕現するような可能性も否定できません。
よく一神教で登場すると言われるパンドラの箱の話に似ています。
ニックボストロムが言う「黒い玉」「死の玉」のことかもしれません。
Before 2022, this would not have been possible, but with Apple, Google, and Microsoft agreeing to expand the use of “passkey,” a passwordless authentication system…
2022年以前では、不可能だったが、Apple・Google・Microsoftがパスワードな しの認証システム「パスキー」の利用拡大に合意したことで・・・
…on the basis of high security and a high degree of privacy as well…
高いセキュリティと高度なプライバシーも基本にして・・・
…and if, as Ivan Pupilev says, all everyday objects have gesture interface capabilities…
イワン・プピレフの言うように日常的な物すべてにジェスチャーインターフェース機能を搭載していれば・・・
By integrating them with a common smart home standard, “Matter,” and making it possible to automatically connect to them by simply approaching them, assuming permission and authentication…
スマートホーム共通規格「Matter」で統合して近づけるだけで本人の許可、認証を前提とし自動接続できるようにすることで
It may be possible to customize even simple functions as complex functions by combining various devices in a stand-alone manner.
単体では、単純な機能でもさまざまな機器を組み合わせることで複雑な機能としてカスタマイズできるようにできるかもしれない。
In the past, OpenDoc, a technology developed by Apple to realize compound document and document-centered operation, was available.
かつて、OpenDoc(オープンドック)は、Appleが開発したコンパウンド・ドキュメントとドキュメント中心の操作実現する技術があったが
Can we extend this technology to shift from a document-centric to a gesture-centric interface?
これを拡張して、ドキュメント中心からジェスチャーインターフェース中心にできないだろうか?
If you want to work on a larger screen from your smartphone, iPhone, or iPad with a user interface by wearing the Oculus Dash or HoloLens from Oculus Quest
Oculus QuestにあるOculus DashやHoloLensなどを身につけることでユーザーインタフェースをスマートフォン、iPhone、iPadからもっと大きい画面で作業したい場合
It was usual to use a computer with a large screen, but now it is possible to use a huge screen! However, there were limits to the amount of money and placement of the display.
大画面のパソコンでというのが、普通でしたが、もっと、巨大な画面で!!という場合はディスプレイの金額的、配置場所にも限界がありました。
Virtual reality as the future of the holographic age, Virtual reality Virtual reality OS and its extension to the gesture interface center.
ホログラム時代の未来にあるものとして、Virtual reality バーチャルリアリティのOSとジェスチャーインターフェース中心への拡張
Seamlessly linked together, there will be no spatial limits, and you’ll be able to work in a small room with any number of huge, large screens that you can place anywhere in 360 degrees!
シームレスに連携させることで、空間的に限界は無くなり、小さな部屋でいくらでも巨大な大画面で360度どこにでも置いて作業できるようになります!!
For example, even if it is not possible to display 3D without wearing glasses like the gesture interface in the sci-fi movie “Iron Man”…
例えば、SF映画「アイアンマン」に出てくるジェスチャーインターフェイスのようにメガネをかけずに立体表示させるとまではいかないまでも
It may be possible to “make it look realistic by wearing special glasses” such as Oculus Dash and HoloLens in Oculus Quest, so…
Oculus QuestにあるOculus DashやHoloLensなど「特殊なメガネをかけることでリアルに見せる」ことはできそうなので・・・
It would be fun to display the setting panel of a simple function device that you touch through the special glasses as if it pops up from inside the device in CG in a hologram format (image: Genie Effect on Mac)
特殊なメガネを通して、触った単純な機能の機器の設定パネルをホログラム形式でCGで機器の中からポップアップするように表示してくれると楽しそう(イメージは、Macのジニーエフェクト)
警察比例の原則。
警察比例の原則。
警察比例の原則。
最近2023年から始まったジェネレーティブ人工知能の流行によって
ジェネレーティブ人工知能で作られたメディア(画像・映像など)が人々の目に触れる際には、情報源を開示するよう求めている(オープンAIなど10社が自主ガイドラインに署名した)
ヘンリー・マークラムの研究で脳のイメージが数値化されたデータから・・・
この膨大なデータをディープラーニングを搭載したジェネレーティブ人工知能に候補を複数映像化させる
こうすることでストーカーしかできない人工知能の問題を解消できる?かもしれない
憲法第19条にもあるように「内心の自由」正確に特定しないようにして
権力者の頭脳の中身をリアルタイムに複数映像化したことをチャットGPTに説明してもらう。
これは三つしかない内のひとつ。リカレント・ニューラル・ネットワークを使います。
この権力者の頭脳の中身をリアルタイムに映像化したことをニティシュ・パドマナバンの老眼鏡を含めた未来の自動オートフォーカス搭載メガネなどを用いて
特殊なメガネを通して、ホログラム形式でCGからポップアップ表示できる可能性もありそうです。
しかし
機械学習ディープラーニング物体検出データベースのことを「Darknet」と呼んでいます。
フェイフェイ・リー構築した機械学習ディープラーニング画像データベースのことを「ImageNet」と呼んでいます。
他には、今のところ、リカレント・ニューラルネット(RNN)フレームワークなど・・・
たった三つしかないのが2022年の現状です。
チャットGPTは、大規模言語モデル。
懸念されることとして、アメリカ政府が諜報に使用するエシュロンやPRISMに近い可能性もある。
Google検索データは、広告に使われるが、オープンAIはMicrosoftと資本提携で入力データが何に使用されるか?
これを明示していないという危険性がある可能性があります。
続いて
Could it be that Apple is developing its own search engine to compete with Google, which has reinvented semantic web search based on chat GPT and entered the market?
Appleが独自の検索エンジンを開発しているのは、もしかしてチャットGPTを基盤にしてセマンティックウェブ検索を再発明し参入Googleに対抗するため?
In the past, Linux made the OS open source and extinguished Microsoft’s monopolistic Wintel-closed dominance.
かつて、LinuxはOSをオープンソース化してMicrosoftの独占的なウィンテルクローズの優位性を消滅させた。
In 2023, AMD and Apple Silicon are in the midst of blowing the wind out of the last Intel monopoly from the consumer market sector.
AMDとAppleシリコンが、最後のIntelの独占体制にコンシュマー市場分野から風���を開けている最中の2023年。
Google has opened up the search engine market for a new industry by putting all of its machine learning research results to work to break Microsoft’s Internet Explorer monopoly.
Googleは、機械学習の研究成果をすべてぶちこみ新産業の検索エンジンの市場を切り開いてMicrosoftのインターネットエクスプローラの独占的な体制に風穴を開けた。
And now, right now, open-source AI is taking over Google’s monopoly on the search engine market with chat GPTs. It may be about to wind down with the reinvention of the semantic search engine proposed by Tim Berners-Lee.
そして、今まさにオープンソースAIが、チャットGPTでGoogleの独占している検索エンジン市場をティム・バーナーズ・リーが提唱したセマンティック検索エンジンという再発明で風穴を開けようとしているのかもしれません。
Is Twitter, which Eron Musk went to the trouble of investing a huge amount of money to acquire, comparable to Google and Facebook in terms of data accumulation?
イーロンマスクがわざわざ巨額の資金を投じてまで買収したTwitterもデータの蓄積から見るとGoogle、Facebookに匹敵している?
Is it possible that Eron Musk, a founding member of Open AI, is trying to reinvent Twitter based on chat GPT?
これを立ち上げてるオープンAI設立メンバーのイーロンマスクは、可能性を見越していてチャットGPTを基盤にTwitterを再発明しようとしている?
Open AI, a San Francisco-based nonprofit organization, is dedicated to being the first to develop a “general-purpose artificial intelligence” (AGI) with human learning and reasoning capabilities, so that all people can benefit from it.
サンフランシスコを拠点とする非営利団体のオープンAIは、人間の学習能力と推論能力を持つ「汎用人工知能(AGI)」を最初に開発し、すべての人にその恩恵が及ぶようにすることを目的として設立されています。
Deep Mind,“ which has similar goals, is building a system similar to the chat GPT.
同様の目的を掲げてる「ディープマインド」もチャットGPTと同じようなシステムを構築しています。
As for other derivative…
他の派生的なこととして・・・
As for the use of deep fakes, if they are built into the algorithm for all surveillance cameras, they can be removed only with the person’s permission.
ディープフェイクの活用としては、すべての監視カメラ用のアルゴリズムに組み込んでおけば、外すには本人の許可を得てからにすることもできる。
This would also deter voyeurism by the mass media and police who would abuse the system without the person’s permission.
こうすれば本人の許可なく悪用するマスメディアや警察の覗き見行為も抑止できる。
To temporarily deter misuse, a comprehensive mechanism could be created to protect videos with NFT and a two-factor authentication passkey, and to confirm one by one whether or not the user has permission to disseminate the videos.
一時的な悪用抑止には、NFTと二要素認証によるパスキーで動画を保護し拡散の許可の有無を一つ一つ
If a comprehensive mechanism can be created to confirm whether or not the user has permission to spread the video, it may be possible to create time for the spread of quantum encryption and the commercialization of quantum computers.
本人に確認できるような総合的な仕組みを創れば、量子暗号化や量子コンピューター商用化普及までの時間をつくれるかもしれない。
Released in November 2022. Almost a few months later. A search engine like this appeared.
2022年11月にリリース。そのほぼ数ヶ月後。こんな検索エンジンが登場しました。
perplexity
この回答がどこの記事から引用されたかも表示されはじめた!数字に対応して引用元が表示される。
Next, why? What if the chat GPT could explain how it might have come to this explanation? Perhaps we are getting closer and closer to an explainable AI?
次は、なぜ?この説明に至ったのかもチャットGPTが説明できたら?もしかして、説明可能なAIにもどんどん近づいてきてる?
In about a few months, this threatening? No, an astounding achievement.
数ヶ月位でこの脅威的な?いや、驚異的な成果。
And the Schrödinger equation?
シュレーディンガー方程式も?
For explanations other than equations, it could be comparable to Wolfram Alpha, which is similar to semantic web search.
数式以外の説明に関しては、セマンティックウェブ検索に近いウルフラムアルファにも匹敵する可能性もある。
そして
チャットGPTの人気と爆発的な成長に乗りMicrosoftが先行してチャットGPT 搭載 Bingをリリースするも登録しないと検索結果は会話調で返ってこない?インターフェイスがわかりずらい。
一方、Googleも億人単位規模ネット情報サービスにも関わらず、わずか一日位で対応すると言う離れ技を繰り出すが、検索エンジンの検索結果は、まだ会話調で返ってこない。
両者共に、まだまだ時間がかかりそうだ。
このチャットGPTタイプの新型検索エンジンperplexityのほうに分はあります。
巨大な権力を持つに至ったGAFAMの検索エンジン開発競争が加速。日本のネット情報サービス人口以上で、その規模が人間の限界を遥かに超えた別次元。
権力者処世術は悪性だが、カントの言うように、権力者を完全リアルタイムで行動を透明化する条件限定なら善性に転化する。
同じ権力者のTV局やマスメディア、行政府、警察は、透明化を高くガラス張りにしないから悪性だけど、GAFAMが最善の手本を示してます。
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ウォルター・デ・ブラウワー:AIが人間であることの意味をどのように学んでいるか?
エリエザー・ユドコフスキー:超知能AIは人類を滅亡させるだろうか?
スティーブン・ウルフラム:AI、宇宙、そしてすべてについて計算的に考える方法
リヴ・ボーリー :AIにおける競争のダークサイド
ゲイリー・マーカス:暴走するAIの緊急のリスクと、それらについて何をすべきか?
マックス・テグマーク:AIをコントロール下に置く方法
マックス・テグマーク: AIに圧倒されるのではなく、AIからパワーを得る方法
イリヤ・サツキバー:AGIへのエキサイティングで危険な旅
グレッグ・ブロックマン:ChatGPTの驚くべき可能性の裏話
アロナ・フィッシュ:人工知能は本当に私たちを理解しているのでしょうか?
エピソード7意識のマップの数値と人工知能を訓練する計算回数が相似?2023
エピソード7 Episode7 - テーラワーダ仏教の「結び」と意識のマップ、マクロ経済学について(パワーか、フォースか 改訂版―人間のレベルを測る科学 - デヴィッド・R・ホーキンズ Amazon)
Apple Vision Pro 2023
ケイド・クロックフォード:顔認証による大衆監視について知る必要のあること!
ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
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tanakadntt · 1 year
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三輪隊と出水の小説(二次創作)
【三輪隊+出水】ディズニーランドに行ってみた
「ディズニーに行ったことがない? マジで?」
三輪隊作戦室の和室である。本部の中でも和室がある作戦室はここしかない。今は、打ち合わせを兼ねたお茶の時間だ。
ナチュラルに馬鹿にされた気がして、三輪秀次はむっとして、言い返した。
「だって、遠いだろう?」
「三門からバスが出てんじゃん?」
米屋陽介である。
バスと言っても、夜行バスだ。夜を徹して走るそのバスに三輪は乗ったことはない。
夏休みの話だ。正確には夏休みのシフト申請の話だ。今年は、まとまって休みがとれるかもという話の延長上で、ディズニーランドに行きたいなどと米屋が言い出したのだ。個人ランク戦をやっていれば満足、という彼にしては珍しい発言である。
「えー、じゃあさ、章平はいったことある?」
「一応、ありますね。上の���がスターウォーズが大好きなので」
「ちょっとまて、スターウォーズとミッキーとどう繋がるんだ」
「そこからかよ」
まあ混乱しますよね、と古寺章平に場を取りなすようになだめられても、ますます納得のいかない気持ちになる。
なんだ、ディズニーランド、全国民が行かねばならないのか。ミッキーに挨拶を義務付ける法律でもあるのか。
「俺も行ったことがないな」
奈良坂透が口をはさむ。
思わぬ方向からの援護だ。
「ほら見ろ」
「俺はスター・ツアーズがあるのは知ってるけど」
「スタ…?」
「奈良坂もかよ」
「玲がいるから、なんとなく行きそびれたな」
奈良坂の従兄妹である那須玲は体が弱い。ボーダーに入隊以前は、夏はほぼ外には出られなかったらしい。
「私は小さい頃に何回か行ったわね」
月見蓮は急須から三煎目を淹れながら、話を引き戻した。
「楽しいところよ。行ってみたら?」
「三輪隊現着ぅ」
「出水、現着ッ」
初めて乗った夜行バスは消灯してしまえば、すんなり眠れた。ステップを降りて、荷物を受け取る。朝日が眩しい。
あれよあれよという間に決まったディズニーランド行き。こんなに気軽に行けるのか。
最初に話が出た三輪隊に、米屋から話を聞いた出水公平が俺も行きたいと乗っかった。これ以上、誘うとシフト全体に影響が出そうだったので、先着順で出水までとした。組織はつらい。
三輪隊は元々、仲のよい部隊ではないつもりだ。隊の戦略があり、役割があり、そのために必要な実力があって成立している。こうして三門市以外に全員で出かけるのも、任務外は初めてかもしれない。
紅一点の月見はやんわりと断ってきた。今度、友人と行くことにしたらしい。
バスから降りて、人の流れが同じ方向に向かっていく。
「暑くなりそうだな」
「コンビニでおにぎり買って並んでる間に食べとくぞ」
出水が慣れている。出水は、家族でよく行くのだそうだ。米屋は三輪にマウントをとっておきながら、小学生以来だという。
「なあ、これ恥ずかしくないか」
「中に入れば普通だって」
三輪がさっきからソワソワしているのは、男子高校生五人の格好が白いシャツと黒のパンツ黒のスニーカーで揃えてあるからだ。ご丁寧にリュックも黒の指定だ。正直、バスにのるときも違和感ありまくりだったのだが、隊服と思えばいいじゃんと説得されたのだ。
さて、入場である。入場してすぐ、スマホアプリをいじっていた出水が大体の計画を立てている。
「ファストパスとったから、まず…」
「あの、もしかして、ボーダーのイズミさんですか?」
「え!?」
突然、高校生らしき女子に声をかけられて、出水は固まった。見知らぬ女子に声をかけられたこと、身バレしていること、この二つが彼を混乱させていた。
まずい。三輪も内心あせる。奈良坂が離れた途端にこれなのか。現在、奈良坂は古寺とともにポップコーンを買いに行かされている。イケメン圧力で、集団の第一印象を彼がかっさらっているうちはよかったが、実は出水は有名人である。
嵐山隊ほどではないが、ボーダーA級一位はメディアへの露出が多いのだ。何人かがスマホを構え始めた。ボーダー隊員の露出は根付がコントロールしている。もちろん、隊員と明かしたSNSは公式以外は禁止だし、個人でアカウントを持っていたとしても監視される。年頃の青少年を抱える組織にも関わらず、恐ろしいことにネットにおけるトラブルは今まで皆無である。根付は有能な男なのだ。
ある程度は仕方のないこととはいえ、囲まれてパシャパシャとシャッターを切られるのは面倒なことになりそうだった。
脇に控える米屋に一瞬目配せする。米屋もわかっている。出水の腕をひっつかんでダッシュしようとしたところに、空気が動いた。
「あ、ミッキー」
何人かが呆けたような声を出した。
夢の国の王様の登場である。グリーティングだ。反対方向からはパートナーであるミニーマウスもご登場である。
全方向に手をふる二人に、カメラと視線は向いていく。
そこに、
「ミッキーいるね」
それぞれ両手にポップコーンを入れた紙箱を持った奈良坂と古寺が帰ってきた。
「どう? 初ミッキー」
「…あいつ、スゴイな」
「は?」
「いや、マジで」
出水も同意見のようだった。
出水情報が拡散された様子はなかったが、念の為、変装とはいかないまでも、印象を変える目的で服を着替えることになった。
ワールドバザールで売っている派手なTシャツと派手なサングラスだ。変装になるのか甚だ疑問だったが、周りをみわたすに、この国ではこの服装が通常運転らしい。
「え、俺だけ?」
「いや。全員で買おう。そういうものなんだろう?」
「カチューシャも買おうぜ」
「暑そうだな」
「ヘアバンドもありますよ」
着替えてしまったあとは、もう、並んで乗って食べて歩いて、また並んで。
「換装体、ミッキーにするとよくね?」
「最強感あるよな」
「畏れ多いな」
「…三輪」
「頭が大きいから狙いやすいな」
「狙撃手コワ」
「著作権的に言うと難しいですね。コラボすれば別ですが」
「根付さん、太刀川隊だけやりそうじゃねえ?」
「うわ、やりそう」
モンスターインク・ハイドアンドシーク前である。
「…俺はやめておく」
「あー、わかる。目玉」
「ネイバーにしか見えない」
マイク・ワゾウスキを始め、目玉を強調したデザインのモンスターたちがトリオン兵に見えるのだ。
昼のパレードの時間だ。
バズ・ライトイヤーのアストロブラスターでレベル7をカンストした狙撃手二人は今はボソボソとミッキーの狙撃位置を相談している。
「やめろ」
「仮定ですよ、意外と射線が切られていて上手く作ってあるので、面白いです。でも、ほら救護所の屋根あたりからだと」
「狙撃手コワ」
シンデレラ城前で、奈良坂が那須に動画を送るという。約束らしい。
「玲、見てる?」
イケメンは石畳の上で、スマホを持ったまま、ぐるっと回ってみせた。三六〇度の景色が伝わったはずだ。
『とても素敵ね。今度は行ってみたいわ』
「案内できるようにしておくよ」
『あ、ごめんなさい、透くん。那須隊で行こうって約束しちゃって…』
「…そう」
日はもう沈んでいる。
「けっこう疲れたな」
米屋がそんなことをつぶやいた。当たり前だが、今日はトリオン体ではない。
「そうだな」
彼にしては今日はおしゃべりが少なかったように思う。
「やっぱり個人ランク戦のほうがよかっただろう」
「と思うじゃん? 」
それ以上は続けず、彼はニヤリとしただけだった。先ほどの夜のパレードで見たチェシャ猫のような笑い方だった。
ここは、何度か通る羽目になるシンデレラ城前の広場だ。あちこちに灯されたランプが眩しく、計算して創られたであろう配置が美しかった。
締めくくりはとにかく、お土産である。
月見ヘは当然、ボーダー幹部、太刀川隊面々、家族に他の部隊にスタッフと、送り出してくれた人々に感謝を。
古寺は、スターウォーズ関連を買いまくっている。弟ではなく、自分用ではないだろうか。
自分用か。
確かに、何か記念が欲しいかと考える。
「え?これ?」
「バスに持ち込めるのか?」
三輪は最後にミッキーの形をした風船を買った。
帰ってから、自分の部屋で手を離してみる。風船はふわりと浮き上がり、天井にくっついて、さらに上昇しようとする。その姿は、ちょうど朝、目が覚めると一番最初に目に入り、何日かの間、三輪に幸せな目覚めをもたらしたのだった。
終わり
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aoiyhvh · 3 months
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人造4連休。仕事はしたりもして…、いや、あんまり。金曜に少しやって、明日月曜日も、まあやるかなというぐらい。だって、周りが動くから。
担当している事業の譲渡が予定されている。パツパツな上に、そんなん乗せられて、パンッパンに、なるだろうが、あんまり経験することでもなく、正直、待機しているハードルが見えていない。とりあえずこの先、ヤバい。
鋭気を養うはずの4連休は、うち3日、1人きりになることが基本なく、今この日夜、やっとこ一息。
…やはり、向いてない。家庭を築くなど夢幻、か。疲れがすごい。
閑話休題。
麻布台ヒルズも、少し落ち着く部分はありつつ、言うてまだ、人は多い。マーケットもやっとこ開いて、ハイブランドなんて用事ないので、まあもう概ね、これで揃ったようなもん。近さゆえに、それなりになんか、行く機会は多い。
基本手土産か、アラビカコーヒーか、マーケット(明治屋)にて、近隣に置いていないヨーグルトを買うぐらいだが、ノーズショップで、気が向いていろいろ買う。12000円、15000円で、それぞれノベルティみたいなもんがもらえたので、それに合わせて、ディフューザー、ハンドソープ、バスソルトを買い、どれも使用せずストックに。
タワー。徐に、久々に写真を撮った。
実家にも、帰った。髪も切った。マッテ、とかいう麻布台ヒルズ内チョコレート屋を手土産に、帰った。父が、先週ぐらいから入院している。体調思わしくないが、いわゆる、体調思わしくなく入院という感じでもなく、自身で前日準備し、元気に出立と。糖尿の数値悪化であり、あまり、そこまで、みんな心配はしていないものの、やはり、年齢のこともあるし、体調が悪いには違いないから。糖尿のくせにまあまあ甘いものを摂るわけで、帰ってきたら、また是正の日々と、セルフ注射なんだろうか。
麻布台ヒルズの、展望カフェにて朝食。ちうても、10時45分からしか開いていない。席は埋まっていたが、まもなく昼に差し掛かり、割と回転する席。結局、展望できる箇所のイステーブルや座席では飲食できないので、このカフェにそこまでの外来者需要はない。ただ、だいぶ洒落たケーキを出しており(イートインのみ)、カフェとしてはまあまあ悪くない。仕事は…できるやろか。今度チャレンジする。
翌日日曜の昼食は虎ノ門ヒルズへ。圧倒的に!麻布台ヒルズより過ごしやすく、ランチが大丈夫かというぐらい、空き空き。メインの4階、一部、激安ビュッフェと、中目黒の有名パン屋?の姉妹店以外は。地下、T-MARKET も空いていて、奥にあるdambというところでステーキハンバーグランチを食した。二階席に通され、横を見たら友沢こたをちゃんの作品が大きく飾ってあった。迫力。ステーキハンバーグランチは、まあ普通。
食べ終わり、4階の、他の店より抜きん出て人がいなかったカフェに。コーヒー、ティラミス、空間ともに悪くない。これを、穴場というのだろう。NODEもだし、エスプレッソド、のとこもあり、他にもいくつかカフェ的なところはあり、仕事し放題。但し、虎ノ門カフェは、イベントでテイクアウトオンリーになることがあることがわかった(NODEも貸切の時あったな)。そして、このエリア初では無かろうか、ベイクルーズの新業態か、SELECTというセレクトショップ群ができていて、まあまあ良かった。スニーカーが、旬のアシックス、オン、サロモン、NB含め多く置いてあり、マルジェラも。虎ノ門、赤坂はとにかく服屋の類が一切なかったので、地味に大きい出来事。
まだ開店したばっかりだからか、こちらもガランガラン。
虎ノ門ステーションタワー!混雑はしてほしくないが、潰れない程度には活況となりますように、切に。
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helloharuo-diary-2023 · 3 months
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思いつきのドライブ
Wednesday 12 March 2014
昨夜10時半、Kちゃんが乗った新幹線が三島駅に到着した。kちゃんと会うのは今年で2回目。そしてKちゃんが静岡に来るのはこれで5回目。女の子では一番多く来ている。真観とKちゃんはよっぽど気が合っているのかな?Kちゃんは昼から夜までの仕事を終えてから来たので遅くなった。Kちゃんはキャメル色のコートを着ていた。会うごとに大人の表情を見せるKちゃん。真観は三島駅までKちゃんを迎えに行き茶畑庵に戻る前にスーパーマーケットに寄った。『晩ご飯は食べたの?』『お腹は空いてないです』それではデザートくらいと滅多に買わないいちごを1パックを買った。真観は料理は好きだが料理で来訪者を持て成すことはまずない。持て成すことは何も特別なことをしなくてもいい。それに真観の料理は我流すぎて人を喜ばせるほど自信は真観にはない。茶畑庵に戻るとKちゃんは『また雰囲気変わりましたね』と感想。『はい、いつもレイアウトは変わります』レコード鑑賞と坐禅以外は使わないリビングと和室を繋げた部屋に備えたコタツに入り向かい合っておしゃべり。このコタツは真観がちゃぶ台の上に毛布を被せてそして大きいお盆をテーブル代わりにした有り合わせで完成したコタツ。ちゃぶ台の脚が短いので工夫して少し高さを足している。このコタツの下にはホットカーペットが敷いてあるのでそれが暖かさを加える。
Kちゃんは静岡に来る前に真観とのやり取りで今回の静岡来訪で特に行きたいとことはなく真観に会えればいいと言ってくれていた。でもせっかく来たのだから一緒に何かしたいと思う真観。そこでいちごを食べて話している内にいちご狩りがいい!と閃いた。真観は最近ラジオでいちご狩りの話題を聞いたばかりだったからだ。早速ネットで調べてみるとあるわあるわいちご狩りスポット。『いちご狩り行こうよ!僕も行ったことないから行きたい!』真観の表情が明るくなった。Kちゃんも喜んでいる。よし決まった!
深夜2時におしゃべりをお開きにしてKちゃんを2階のライブラリー室に案内した。今夜のKちゃんの寝室はここ。Kちゃんにおやすみ言って真観は自分の寝室へ。布団の中にこっそり湯たんぽを2つ忍ばせていることは内緒にして。暖かくして寝てもらいたい。
さて、明朝の坐禅会はどうしようか?と寝る前に思案する真観。静岡にいる時は坐禅会に必ず行くと決めていた真観だったがこれから寝たんでは3時間も寝れない。坐禅会に行けたとしても睡眠不足は解消出来ない。真観は座禅会を諦めることにした。
真観は8時頃目を覚ました。Kちゃんが起きている様子はない。真観は布団から出ずに二度寝をした。1時間後やっと布団から出てキッチンの石油ストーブに火を点けてコーヒーを淹れる準備をしているとKちゃんも2階から降りてきた。『もう起きてたんですけど松谷さん寝てるかなぁと思って』昨夜のスーパーマーケットでいちごと一緒に買っ���クロワッサンと買い置きしてあるバナナそしてコーヒーで朝食を食べる。石油ストーブを囲みながら今日のプランを練る2人。いちご狩りのスポットはいくつもあったが一番近いスポットはいわゆるいちご農園とかではくレジャー施設の様な印象を受けた場所でそこに決めた。真観はその施設を箱根に行く途中で見たことがあった。
茶畑庵を出発する前、恒例の茶畑庵来訪者との記念撮影をする。その記念撮影に使うベンチは玄関前にいつも置いてある。そのベンチに座って写真を撮るのだが強い陽射しが横から入り腕のあたりが写真にすると白く飛んでしまう。そこで初めてベンチを移動させて写真を撮った。二人ともカメラマンだからどう撮るか?あーでもないこーでもないとやるのが意外に楽しい。
そのいちご狩りの施設は茶畑庵から30分ほどの距離にあった。駐車場に車を停め受付を済ませる。いちご狩りが出来るビニールハウスはその施設から少し離れた高台の場所にあったので他のお客をフォローしながら歩いて行った。天気は穏やかで正に早春そのもの。気持ちも晴れやかだった。早速いちご狩りを始めた。いちご狩り、すなわちいちご食べ放題ってことだ。真観もKちゃんも次から次へと赤く熟したいちごを食べる回る。う〜ん、美味しい!手には受付で配られたプラスチック製のソーサーを持ちながら。そのソーサーは採ったいちごの蔕を入れる受け口とコンデンスミルクを入れる受け口と両方の役目をしていた。コンデンスミルクと一緒に食べるもよし、そのまま食べるのもよし。でもコンデンスミルクと一緒に食べた方が多かった。『いちごって可憐ですよね〜。幸せになれる』とKちゃん。2人ではしゃぎながらいちごを次から次へと頬張る。今回Kちゃんが東京の土産で蜂蜜を持って来てくれたのでその蜂蜜が入った瓶とスプーンも持参しておいた。その蜂蜜といちごと一緒に食べてみたがそれはどうも違った。やっぱりコンデンスミルクがベストマッチだった。『じゃあ、「Today's Fashion」を撮ってもらっていい?』と真観はKちゃんにお願いするとKちゃんは広いいちご狩りのスペースで人がまだ立ち入ることが出来ないレーンを使いたいと係員に尋ねた。あっさり承諾を貰い2人は撮影を始めた。真観のカメラには撮影比率を変えれる機能があるのでスクエアフォーマットにして真観はKちゃんに自分のカメラを渡した。その方がイメージが浮かび易いと思ったからだ。それは「Today's Fashon」はいつもスクエアサイズで仕上げているからだった。撮影は計11カット。デジカメの画面で撮った画像を見直し『うん。いいんじゃない』と真観は満足げ。「Today's Fashion」を撮り慣れている真観だけに自分の表情の善し悪しは良く知っている。さてどうだろ?2人各々30ヶくらいはいちごを食べただろうか?その頃になるといちごでお腹がいっぱいになっていた。いちごでお腹いっぱいなんて初めての経験だった。このいちご狩りは時間制限はなかったが約1時間ほどで打ち止めにした。
元の施設に戻りKちゃんは家族や会社の同僚への土産を買った。Kちゃんの素晴らしいところは必ずそうやって何かを人にプレゼントしていることだ。真観はこれまで何度となくKちゃんからプレゼントを貰っている。
次なるプランとの候補として長泉町のフォトミュージアムに行くのもいいと考えていた。真観が行きたかったからだ。時間は2時。しかし真観は『折角箱根に来たんだから箱根ドライブしようよ。先ずは芦ノ湖はすごそこだから行ってみよう!』Kちゃんは東京に住み家族と暮らしているが家には車が無くドライブの経験が少ない。だからドライブを楽しんでいる様子。車でドライブしながら仕事のこと、彼氏とのこと、家族とのこと色々話してくれるKちゃん。真観も自分の考えてることをKちゃんに聞いてもらった。その会話には喉に何かが突っかかる様な障害物はどこにも無くスムースに流れる。芦ノ湖に着くと天気も上々で2人は散歩をした。この辺りは標高が高いせいか雪がまだ残っている。しかもカチカチに固まって水分を相当含んでいる。郵便局の前を通ると局員たちがせっせと雪かきしていた。真観またまた閃いた。『僕行きたい所ある!富士屋ホテルに行ったことがないから行ってみたい!』富士屋ホテルは承知の通り有名な箱根の老舗のホテル。このホテルの前も何度か通ったことがあるだけで訪れたことはなかった真観。Kちゃんに知っている限りの富士屋ホテルの情報を伝え車を富士屋ホテルまで走らせた。
15分ほどだったかそんなに遠くなく富士屋ホテルに着いた。真観の目的としてはこのホテルで食事かお茶をしたかった。そうすれば泊まらないビジターでも雰囲気を楽しめるかなと思ったからだ。正面玄関でポーターに『ビジターですけど中に入ってもいいですか?』と尋ねると快く迎えてくれた。明治11年創業のこのホテル和洋折衷の様式で真観好み。Kちゃんも珍しがってあちこち探索。来て良かった。真観は、Kちゃんをあっちで撮ったりこっちで撮ったりちょこちょこ撮影を楽しむ。Kちゃっも嫌がらない。2人が行った時は既にレストランは閉まっていたがメニューの値段をチェックすると高価だった。それでお茶も諦めた。ロビーを中心にホテル内外を探索しただけでも十分楽しめた。
直営のベーカリーでクロワッサンを買って車の中で食べた。真観実はクロワッサンが好きでKちゃんも彼氏がフランス人ということで縁がある。(笑)そして長泉町のフォトミュージアムに行くかどうかiPhoneを使いネットで閉館時間を調べてみるとキャイ〜ン!休館日じゃないか。またもやと真観は思った。『ここはどちらにしても行けないですね』『私、帰りも新幹線で帰ります』そうKちゃんは言った。Kちゃんが新幹線で静岡に来たのは初めてだった。真観が安さで勧める高速バスとは違い快適さをKちゃんは優先した。それでは取りあえず三島方面に戻ろう。そして三島に近づいた頃にお腹が空いていたら何か食べよう、そういうことになった。三島といえば鰻だ。真観は三島で鰻を食べたのは一度もない。Kちゃんは三島と鰻の関係性すら知らない。鰻の他に何かあるかなぁと考えてみるともう一つ真観には行ってみたい自然食レストランがあった。あまり肉を食べないKちゃんは自然食レストランの方に興味を示したので鰻を止めて自然食レストランへと向かった。自然食レストランに着いて外壁にあったメニューを見るとこのレストランはどうもバイキング形式らしい。ディナーだと1人2.000円もした。そこでまた真観『そんなにお腹も空いていないしバイキングまでは食べれないでしょ?2人で4.000円以上掛かるのって高くない?』とう提案して止めることに。これは遠路遥々東京から新幹線に乗ってお金を使わせていることに対しての配慮であるし真観のケチ(倹約)の精神があってのこと。じゃあ真観がお金持ちになって気前良く奢ってあげればいいと思う人もいるだろうがそれは残念ながら難しいし真観はしたくもない。どちらにしてもKちゃんは嫌な顔一つ見せないのだからいいのだ。真観はそう思った。
『お蕎麦が食べたい』とKちゃんがいうので『だったらサントムーンのフードエリアに行こうよ。あそこならお蕎麦だってベジタリアン料理もあるし』それから2人はサントムーンへと向かった。サントムーンへは一度Kちゃんと行ったことがあり真観がお気に入りのウニスパゲティも食べれる。サントムーンに着いて二人ともカレーを注文しウニスパゲティも更に注文して2人で分けた。十分な美味しさで値段もリーズナブル。楽しく過ごす2人にとってはどこでも楽しいはずだ。
食後、Kちゃんは7時20分の新幹線に乗ることに決めた。丁度いいお開きの時間だ。真観は、三島駅までKちゃんを送った。Kちゃんが東京の自宅に着くころはまだそんなに遅くならない。三島駅のロータリーに車を停めて車の中で握手をしてKちゃんと別れた。
2年前、真観はKちゃんの作品撮りをしたが未だにその写真を作品として纏めていない。それをKちゃんは催促しない。何故だか分らないが一度も催促しない。それに甘えて制作を延ばし延ばしにしている真観。さてどのタイミングでKちゃんに渡そうか?そのタイミングは必ずやって来る。少なからず真観が考えていることは作品には作品撮りの時の写真だけではなく今までKちゃんと会った時に撮った写真を含めて纏めるのはどうだろうか?ということ。その日は、もしかしたらKちゃんが日本を離れる時かもしれない。
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Today's Fashion(Facebookより) #12032014 思いつきで箱根と三島市の境にある伊豆フルーツパークへいちご狩りに行った。(茶畑庵から30分ほど) 静岡産いちご「紅ほっぺ」を30個くらい食べたらハルオも紅ほっぺ。w ファッションは、当然「赤」でコーディネート。 このいちご狩り、4月いっぱいまで楽しめる。(時間制限なし/1.680円也)
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douraku420 · 3 months
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世界一気持ちの良い風を探す旅
麻色道楽
※この物語はフィクションです。 
実際の人物・団体・事件・薬物・組織とは一切関係がありません。 
犯罪行為を肯定・助長するものではありません。
またこの物語に登場する人物はすべて20歳以上です。
また実在の人物・出来事・物質とのいかなる類似あるいは一致も、全くの偶然であり作者の意図しないものです。
一章目 死にたがりと雑草 2
「たばこ……?ですか?」
「いや、ジョイン○…
あ、大○っす。」
「え、いやいやいや……いらないですよ
大○なんて、違法だし。」
「でも、死んだら法律なんて関係ないっすよね」
「ん……。
まあ…そうですけど……
いや…でも……。」
「いいから、持ってけよ」
そういって、大○を差し出した
彼の目は、真っ直ぐにこちらを見て
綺麗な目をしていた。
部屋に戻ると
様々な嫌な記憶が甦り
すぐにでも、薬を飲んで死のうと思ったのだが
彼の言葉と、表情が頭に浮かび
○麻を吸ってみることにした。
ライタ-は、無かったので
コンロの火で大○に火をつけることに
軽く吸い込むと
タバコとは全く違った味と
吸い心地の煙が流れてきて
反射的に咳き込んでしまい
少し喉が痛くなった
肺にすら到達してないと思うので
もう一度、深く吸い込み
数秒間貯めて吐き出すと
果物のような爽やかさと
土っぽい味を混ぜたような後味が口に残った。
もう一服、深く吸い込んで
一度、火を消して5分ほど待機していたが
何も変化は感じられず
半分くらいまで大○を吸いこみ
机のはしに置いて
少し待っていたのだが
特に変化はなく
スマホを見るとすでに30分ほど経過していた。
騙されたのかなぁ……
時間の無駄だったな……
そんなことを思いながら
処方薬のはいった
お菓子の箱に手を伸ばすと
なにか、違和感を感じた
具体的に、表現するのは難しいが
時間の流れが、少し遅くなり始めているような
腕も、普通に動くのだが
なんだが、脳への信号がほんの少しだけ遅れるというか……
すると、だんだんと効いてきたのか
五感が敏感になり始め
聞こえる音が、段々と深く聞こえるようになり
冷蔵庫の音や住人が廊下を歩く音などの
普段、あまり気にならない
生活音がはっきりと聞こえ始め
視覚も、少しずつ明るくなり始め
細部までくっきりと見えるようになり
色合いもすこし濃く感じられた
皮膚も薄くなったような気がするくらい
繊細に触感を感じられた
うわぁ、すげぇ……
感情も影響を受けやすいのか
初めての体験に動揺してしまい
少し布団に横になると
心も落ち着き始め
目をつぶり
この感覚を楽しんでいると
なんだか、涙が出てきた
凝り固まっていた
硬い思考がほぐされて
子供の頃の、何にも縛られていない状態に
戻ったような感覚になり
いろいろな、やりたいことが見えてきて
死ぬのが、心からバカバカしくなった。
彼から買った処方薬は
高い金を出したが勉強代だと思い
全部捨てることに
彼に、戻してもよかったのだが
俺みたいな使い方をする人に
わたって欲しく無かったので
そのまま、ゴミ箱に捨てた。
ボーッと椅子に座っていると
なんだか、お腹が空いてきて
なにか食べたくなってきたのだが
家には食べ物がなかったので
外へ食べに行くことに
支度を整え
残りの○麻を吸って
扉を開けると
いつもは、色彩の薄い
どんよりとした空気の世界だったのだが
町は、カラフルな彩りを取り戻し
町の人々の楽しそうな会話や
鳥の声など
今まで気にも留めていなかった
音や景色がいつもよりも輝いて見えた。
大麻の影響なのか
心の変化なのかはわからないが
以前の、心身ともに健康だったころに        少し戻り始めているのを感じ
「生きてるっていいな」
そんな言葉を呟き
さっきまで、死のうとしてたことを思いだし
ふっと笑った。
昔、よく通っていた
近所の定食屋さんに入り
食券機で
豚のしょうが焼き定食を選び
漫画を取って席につき
読みながら待っていると
定食が運ばれてきた
お味噌汁からは、きれいな湯気が宙を漂い
やさしく鼻に触ると
鰹だしとお味噌のいい匂いがして
つやつやとしたお米は茶碗に大盛りで盛られ
ご飯の上をふわふわと湯気がゆらいでいた
メインの豚の生姜焼は
大きな豚のお肉が3枚と
千切りのきゃべつが添えられ
生姜の食欲をそそる匂いが箸を走らせた。
「いただきます」
お肉をご飯の上にのせて
タレを絡ませたご飯とともに
食べると
もう、箸が止まることはなかった
最近は、何を食べても
味を感じづらくなっていたので
こんなに、おいしくたべられたのは
久しぶりだった
「美味しい……おいしぃ……」
あまりの、美味しさと鬱から抜け出せたような
嬉しさから
また、涙がこぼれそうだった。
「ごちそうさまでした」
お腹も満たされたので
少し街を歩いて
マンションに戻った。
部屋に戻り
少しほっとしていると
休みの日だと言うのに
店長から連絡が来た
どうやら、人が足りないようで
今から、出勤することに
この生活を続けていたら
きっと、また同じことの繰り返しになる
生活を見直す必要があると思い
まず、一番のストレスの元凶である
仕事を辞めることに
退職届をパパっと書き終えお店に行き
辞めたい事を伝えると
とてもお怒りになっていて
どうしても、やめられなさそうなので
そっと退職届を置いて店を出た。
翌日
命を救ってくれた
P(プッシャー)にきちんとお礼が言いたかったので
もう一度、Pの方に大○の注文と
一緒に連絡を取った。
その日の夕方には会えることになり
お金とお礼の品を持って向かうと
彼の車が止まっていた
「あ、どうも~!」
「どうもどうも、よかったです!
また会えて」
彼の優しい言葉に
グッとなりながら
「本当に、ありがとうございました。
あの時、大麻を吸ってなかったら確実に
そのまま死んでました」
と伝えると
「いや、俺じゃないっすから
大○っすから、すごいのは!」
そういって、少し恥ずかしそうに笑った。
「これ、中に入ってるんで
確認してもらってもいいですし
そのままでも、いいですし」
彼には、信用があったので
そのまま箱を受け取り
大○2g分の13,000円を払った。
「ありがとうございます。
そういえば
もう、今日は営業終わったんで
この後、1本吸うんすけど
よかったら、一緒にどうすか?」
「え、あ…」
想像もしていなかったお誘いに
言葉をつまらせていると
「あ、全然忙しかったらいいですよ。」
「あ、いや行きたいです
あ、いや、吸いたいです!」
「行きましょう!
近くに、良い公園あんすよ」
「あ、そうなんですね!」
10分ほど走り
彼は、公園ではなくコンビニに立ち寄った。
車をとめると
鍵をぬいて
「なんか、いります??」
と聞いてくれた?
喉が、渇いてたので
「あ、じゃあお水を…」
と言うと
「了解っす~」
と言って
彼はコンビニにはいっていき
15分ほどしてコンビニから出てきて
袋をもって運転席に座り
袋からお水を出すと
「はい、これ水」
といって、お水をしてくれた
「あ、ありがとうございます。
これお金」
といってお金を渡そうとすると
「いや、いいすよ
水ぐらい」
といって、受け取ってはくれなかった。
そして、コンビニを出て
裏の公園の、駐車場にはいり
車をでて
袋を持って
小さな子供もちらほらいる
芝生の広場の真ん中で
コンビニの袋をどがっど置いて
二人で芝生の上に座った。
袋の中には
6本ケースの缶ビ○ルと
つまみがはいっていて
ビ○ル缶を取り出すと
「とりあえず、飲みます?」
といって
キンキンに冷えたビ○ル缶を渡してくれた
「ありがとうございます!」
「うい、じゃあ乾杯!」
冷たいビ○ルを
口元につけて
ビ○ルを流し込む
ゴクっゴクっ
真っ昼間の芝生の上で飲むビ○ルは
格別に美味しかった
半分ほど、ビ○ルを飲み
ボーッとしていると
Pさんから、大○がまわってきた。
「あ、大○
ありがとうございます。」
「巻いてある状態のことは
ジョイン○っていうんすよ」
「あ、そうなんすね
あ、ジョイン○いただきます!」
初めて、外で吸った大麻だったのだが
味はもちろんのこと
風を良く感じられて
気持ちよかった
すこし、周りを気にしながら
Pさんに、ジョイン○を渡すと
「大丈夫っすよ
そんな、コソコソしなくても
逆に怪しいすから」
といって、笑っていた。
長めのジョイン○を吸い終わり
ビールも頂き
かーなーり、良い感じになり
ずっと、気になっていた
質問をPさんにしてみた
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7taiyou5kinsei · 7 months
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2023-11-19 日曜日
・今日の星の動き
今日は月の移動はありません。一日中月は水瓶座を進みます。同じような志を持つ人と集まると、楽しそうな一日です。
早朝から月は牡牛座の木星とスクエアを組み始めます。楽天的になりうっかりミスに注意が必要くらいで、あまり深刻視はしなくて良いです。
午後1時ごろから月は天秤座の金星とトライン。楽しめる時間です。人と交流すると面白い情報がもらえるかもしれません。SNS上での交流も捗りそうです。
さらに午後3時ごろからは月が射手座の水星ともセクスタイルを結びます。自分の感情をうまく言葉に乗せやすいです。人と会っておしゃべりすると、伝えたいことがうまく伝えられて楽しい時間になりそうです。
蠍座の太陽・火星は海王星とトラインを結んでいるので、お酒も進みそうです。今日は楽しそうな1日ですが、飲み過ぎて争いに発展しないように注意してください。
月と金星・水星を巻き込んだアスペクトはお昼から夜まで続きます。楽しい休日をお過ごしください。
・まとめ
早朝はうっかりミスに注意。楽天的になります。
午後1時ごろからは楽しめる時間帯です。自分の趣味などを1人でも楽しめますが、人と会うと面白い情報をもらえるかもしれません。午後3時ごろからは会話も弾みやすいです。家族や友達・恋人と過ごすと良さそうです。
ですが、お酒の飲み過ぎでトラブルに発展する気配もあります。お酒を飲む場合には注意が必要です。
今日の夜までは楽しく過ごせそうなので、注意すれべきことには注意をしつつ、楽しい休日をお過ごしください。
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