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#子ザメちゃん
gojira-ekkusu · 7 months
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Little Shark's Outings X GAMERA -Rebirth- 『おでかけ子ザメ』 x 『GAMERA -Rebirth-』
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onibi-onibi · 5 months
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(おでかけ子ザメ うさめちゃんがきた(1/3) | ペンギンボックス@書籍4巻とアニメ さんのマンガ | ツイコミ(仮)から)
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myscrap · 10 months
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あんこさんはTwitterを使っています: 「お出かけ子ザメちゃんとあずささん https://t.co/34SZbOnTVH」 / Twitter
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sachiko-aside · 10 months
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[最近のお料理]
6月某日
実家母の担当の介護福祉士さんと初面談。 近所の団地にあるデイサービスが閉鎖することになり、60名ほどの利用者さんの受入先を探して、今てんやわんやらしい。 リハビリデイを希望しているけど、時間はかかりそう。
6月
本家(夫と義母宅)の植木たちが元気に伸び過ぎて、お隣さんを侵食し始めた、とのことで剪定作業。 私は主にしゃがんで枝を短くカットしていたので、若干の腰痛。
6月
金曜日の夕方にやっている 『SPY×FAMILY』 再放送を1人で見ている。 本放送では、第4話「名門校面接試験」だけ見たんだけど、結局夫だけしか全話見なかったので、今さら私一人面白がっている。 7月からアニメ『おでかけ子ザメ 』 が始まるので、たぶんそれも1人で見るつもり。
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derspericher · 2 days
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旅に出る理由 #Republic of Palau
初めてこの国を出たのは、まだ小学生の頃だった。
私は子供の頃、市の友好青年使節団の研修へ参加し、主に日本と戦時中に関わりがあった幾つかの国々を訪れ���。友好青年使節団の渡航準備は、まず半年をかけた研修から始まる。定期的にフォーラムに参加し、渡航先と日本がどのように関わり合っていたのか、彼らの文化はどのようなものなのか、戦時中何が起きたのか。事前に相手の国へ行く目的をはっきりさせてから行った。文化交流の一環として、相手の国民的な歌を覚えて合唱曲を互いに送り合ったり、時にはホームステイもした。「言語の壁を越えていく適応力」と「互いの歴史的・文化的背景を知り、多角的な視点を持って相手に歩み寄ること」をここで着実に学んだように思う。
そして私が使節団として渡航した最初の国が、パラオ共和国だ。
パラオは西太平洋に位置する、500以上の島が集まってできた共和国だ。日本とは歴史的な関わりが非常に深く、第一次世界大戦後に日本の統治領土として一時的に統治されていたことが大きく影響している。(パラオ共和国の国旗は、日本の国旗のオマージュとも言われているが、製作者は否定しているとのこと)パラオ語の中には日本語が混ざっていることで有名だ。
私はパラオ無人島体験のプログラムに参加した。参加時はもちろん戦地学習としてぺリリュー島などの激戦地には行ったのだが、無人島で過ごした時間が衝撃的すぎて全く覚えていない。大人より子供の多い無人島サバイバルツアーが組まれ、今となっては考えられないようなプログラムが組まれていた。子供達のメンバーはうろ覚えだが、明るい子、教室の隅にいるような子、不登校の子、など、決して外交的な人間だけが揃えられたのではなかった。大人はマジシャン、理科講師、主催者、現地のツアーガイド数名だった。「理科」「エンタメ」「現地民」「計画者」、そしてさまざまな性格の子供たち。今思うとほぼ漂流教室だ。やばすぎる。
プログラムがスタートしてパラオのコロール市に数泊した後、小さな無人島へ皆でボートで向かった。日中、干潮の時間に水の中をじゃぶじゃぶと歩きながら島へ上陸したのを覚えている。足元を見ると、白い砂浜を米粒ほどの小さなヤドカリがウヨウヨと歩いていた。島に入ってすぐ見えるヤシの木には、前年度のプログラム参加者が作ったお手製の木のブランコがかかっていた。
無人島生活は、まずシュノーケリングから始まった。小判鮫がウヨウヨいる海を泳いだ。ずっと向こう側まで澄み切っている海を泳ぎ、横をスイスイと泳ぐ魚たち、とサメ。サメサメサメ。サメばかり。とはいえど、小判ザメだ。人間を襲いにくる様子もなく、ちいさな群れを成して悠然と泳いでいた。最初は怖くて仕方がなかったが、何もしてこないとわかると俄然楽しくなったのを覚えている。
午後はテグスと小さな針のみで魚釣り。釣った魚はその日の晩御飯になると聞き、みんな果敢に挑戦し、小判ザメを釣ったり、小さなミノカサゴを釣ったり。「食べなければ生き残れない」という無意識のもとで命を獲り、それを食べる。今思うと「人間という動物」らしい瞬間だ。海に生きとし生けるものと一つになって泳ぎ、その群像の一つを食べて生きる。そんなサイクルを体感した。
日が沈んだ頃、壁のない木の小屋に集まり、釣った獲物の鍋を突いた。マジシャンがマジックを披露していた最中、その向こう側からふらっと現れた巨大なヤシガニに一同騒然とした。ヤシガニはマジックのタネではなかった。ガイドが木の枝を使って捕まえて、理科講師が「ヤシガニのハサミは人の親指をパチンと切る」と言っていた。鍋で煮て食べた。捕食者でよかった。私の指は残った。ヤシガニのハサミは美味しかった。
ひとしきり食べ終わった後、みんなで浜辺で焚き火をした。ここで理科講師「おじい」が星の名前を教えてくれた。一つも覚えていないが、南十字星という、南の島でしか見れない星が稀にあることだけは覚えた。私たちは見ることができなかった。
あの時、まだ10代になったばかりの子供達だったが、焚き火を囲みながら、夜なべして将来の話をしていた。6年生の男の子がすごく悩んでいたような気がする。そのあとは硬い木の床にみんなで雑魚寝した。お風呂なんてもちろん入っていない。肌が砂でざらつき、湿気でベタついていた。風を感じた。月が大きかった。『時間』という概念を忘れていた。何もかもが自然の流れと共にあった。
夜明け、とんでもない光に照らされて起き上がり、理科講師おじいを起こした。「あれは何?」と聞いた時に「あれはね、朝と夜の間にしか見えない金星という星だよ」と教えてもらった。金星が朝陽の限りなく近くにいたからなのか、眩しくて仕方がなかったのを覚えている。その光を、いまだに、確かに、私の体は覚えている。
思い切り自然を楽しみきった私は、無人島から帰る時、「帰りたくない」と駄々をこねた。ガイドさんに「残るか?」と聞いてもらったのを覚えている。育てていたポケモンのたまごなんて、もうどうでも良くなっていた。「ここがいい」と思っていた。泣く泣くホテルに帰り、夕方にレストランで食べたコウモリのスープは、シャケの味がした。ホテルに帰ってベッドで寝ても、食事だけは相変わらずビーストモードだった。
パラオでの無人島体験は、地球と邂逅した時間だった。
当時、日本の児童館でPCで毎日フラッシュ倉庫やYouTubeを漁っていたザ・インターネットキッズの私にとって、すでに情報の海はみじかなものであった。タイピングも上手くなってきた頃、全ての電子機器を置いて無人島に行った私は、人間社会の皮を被っていない地球そのものに完全に魅せられてしまった。
インターネットは今でも大好きだ。今はさまざまな情報をもっともっとインターネットで簡単に得られる時代。なんだって知ったような気になれる。
でも如何せん、地球は大きく、広く、丸く、そして変化し続ける命だ。その未来には私たちと同様、死が待っている。四角いフレームや文字の羅列で切り取れるようなサイズの事柄は、最初から世界にはない。知り尽くせない文脈が、地球の血脈だ。毛細血管の如く地球上にぐるぐると広がっている。本物を知りたければ、自身の身体を持って、本物に触れなければいけない、と、私は思う。そのアクションはとてもパワーがいる。エネルギーがいる。ただその分、私の問いに世界は言葉なく応えてくれる。
旅という行為に興味はない。私は、この世界に興味がある。この世界で起きたこと、起きていること、起きるであろうこと、その全てに、魅せられ続けている。遺跡、美術、絶景、人物、動物、エンターテイメント、文学、音楽、どれにしたって、「概要」を知っていても、本質に触れることとは知の獲得において、天と地ほどの差がある。本物に触れることで、真実そのものが伝わってくる。そしてまたひとつ、新しい感覚が、この体に生まれる。「そういうことだったのか」と、言葉にならない体験的な知の財産を得る。
この「知る喜び」こそ、私が旅に出る理由なのだ。
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ruuu-3 · 5 months
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ナイトアクアリウム。
お魚さんもみんな寝てる(笑)
たこちゃん美人さん♡
日中と比べると展示もやや少なめで、企画展示、うーんという内容でしたが(笑)、人が少ないっていうのが最高に良い。
周りカップルだらけで、メンタルも強くなる(笑)
さすがに時間が時間だったので、残念ながらオトナプラネタリウムに行く余裕はありませんでしたので、今度はプラネタリウムに行こう。
そして、そして忘れちゃいけないおでかけ子ザメのグッズ、ゲーット!ひひひ。
先日のひとりプチトリップ@滝のときに、お土産買ってくるね!と言ったものの、特に何も買って帰らなかったから不貞腐れてたお嬢に、土産物も買えたし、ミッションクリアです。
喜んでくれるかな。
ちなみにお嬢は、ばあさん達(父方、母方共に)とお出かけすると高確率でサンリオのガチャをして、私に貢物として何かくれます(笑)
ちなみに私の分をガチャる時は、自分のお小遣いから出しているよう。悪いわね。
でも、嬉しいね。
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fukurabi9 · 8 months
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 1116 自論
「人生には、ロマンと、スリルと、メルヘンが、必要である!」これは、ひかるの自論である。 ロマンについては、別に書いた通り、スリルも、命を張れる生き方をすれば当然。 さて、ひかるにとって、メルヘンの世界とは? やはり、ひかるのメルヘンは、南の小さな島にしか求められません。 生きる厳しさ、激しさを教えてくれた、台風に遇いたい! 灼熱の太陽エネルギーを浴び、風と戯れ、小鳥達や、百面相の雲と語り合いたい。 そうだ、命を誕生させてくれた、母なる海の世界もある。 華やかで、色とりどりの熱帯魚達、格好良くないけど、ナマコも、クラゲもいるだろう。 ヒトデは手が五つ、五回も握手を交わせるなんて、おまえは幸せものだ。 人が親類に見えるのか、擦り寄って来る、小さな耳かきヒレのタツノオトシゴ君、泳ぎが下手で、立ったまま流に漂い、どうやって、家に辿り着くのだろうか? 魚達の親子は夜、どうやって寝るのだろうか? また、イソギンチャクに隠れんぼする、真っ赤に白い、派手な縦縞のクマノミちゃん。 卑弥呼の世界で、ボスクマノミは、自然にメスになり、ボスの座を降りると、自動的に、オスに性転換するとの事。 オスを従えての女王様。 スズメダイ、ベラ等は、クマノミと逆、ボスはオスになり、今までメスだった魚が、ボスになると、性転換するとの事。 便利というか、人間の世界では考えられない、厳しい世界だ。 周りには、光柱ライトの中、テーブルサンゴの舞台狭しと踊り狂う魚や、薄暗い根元では、魚体をくねらせ愛し合う魚あり、コバルトスズメの団体は、一斉に向きを変え、一糸乱れぬ行動、光に映える魚体の見事な模様は、立体ラインダンスを演出してくれます。 おちょぼ口の針千本が、小ビレをばたつかせ、警戒警報! 突然現れる、わんぱく小ザメ、しかし枝サンゴへひょいと入れば、絶対安全。 ビー玉ほどの小魚とて、恐れる事はありません。 ちょこちょこと出入りしながら、揶揄する小魚達に、小ザメは仕方なく、「今に見ていろ、痛い目に合わせてやるぞ!」と、威嚇しながら捨てぜりふを吐き、退散。 見ているだけで、時を忘れさせてくれます。 退職金で、小さな船を買い、風のない日は釣り三昧。 そして風が出れば、畑を耕し、汗を拭かせよう。 果て無き宇宙の天の川の下、母なる大河、黒潮に身を委ね、ゆったりとした時浴の中、春には一斉に産卵する、魚達の出産に立ち合う気ままな生活。 子供の頃不自由した飲料水も、同じ町内の島、東洋のアマゾンと呼ばれる、西表島の豊富な水が、海底パイプで引かれており、枯れる事はないでしょう。 人生劇場***本土では考えられない、年間日射量、畳2枚分のソーラーで必要な電気は賄えるはず。 水と電気さえ確保出来れば、あとは大自然の恵みで十分、待つのは、贅沢過ぎる、心豊かな生活のみ。 定年後も夢があり、自分の思った通り、楽しく過ごせる。 これぞ、メルヘンの世界ではないだろうか。
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kakashisohodo · 3 years
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ペンギンボックス@Penguinbox1
おでかけ子ザメ おもちゃ屋さん
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emilylikestennis · 4 years
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獣―ビースト―
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エミリーライクステニス二万字インタヴュー企画第三回。獣―ビーストー。ステージ上ではダンボールアニマルに身を包み、意味のない言葉を大声で繰り返す。彼の本心とは、果たしてどこにあるのか。そして、この一頭の獣はどのように生まれたのか
ダンボールのヴェールに包まれた素顔にせまる。(聞き手・早瀬雅之)
次男は責任感がないんですよね
●3人目は獣|ビースト|に話を聞きます。まずは生い立ちを聞かせてください。出身はどこなんだっけ?
「北海道です。札幌の隣の隣くらいの街ですね」
●栄えてるの?
「街は全然栄えてませんよ。北海道は札幌以外栄えてませんからね。空港と自衛隊があるくらいです。一番栄えてるスポットが空港で、街に映画館はないけど空港にはあったり、街にアニメイトはないけど空港にはあったりって感じです」
●じゃあ空港を中心とした街って感じなんだ?
「そう言われるとそうでもない。別に空港には行かないですけどね。みんな札幌に行くので」
●家族構成は?
「今実家に住んでるのは両親と祖母です。あと北海道に兄と弟がいます。三人兄弟の次男です」
●飯田くんと話してて、兄弟の真ん中は変わり者になりがちなんじゃないかという話が出たよ
「やっぱり責任感のなさがそうさせるんでしょうね。やっぱり長男はなんとなく『長男』って目でみられるだろうし、末っ子は甘やかされてなんとなく大事にされますからね。真ん中って気楽ではあると思いますね。何しても大丈夫というか、一番良いポジション。次男は責任感がないんですよね」
●どんな子どもだったの?
「小学生の頃のことを思い出そうと思ったんですけど、あまり思い出せないんですよね。田舎の学校の中では勉強はできたから、勉強については特に困った記憶はないです。病弱ではあったかもしれない。まあそれは今でもですけどね。後はサッカー少年団に入っていて、別に強かったわけではないんですけど、練習が月曜から金曜まで週5であって、土日に試合があったから、あまり遊んだ記憶がないですね。雨が降るとサッカーが休みになるけど、雨が降っているから遊べないという」
●サッカーやってたんだ。そのエピソードだけでスクールカースト上位なんじゃないかって感じがするよね
「サッカーはやってたんですけど小学生の頃は太ってたし足が遅かったんですよ。いくらサッカーをやっていようと足が遅いとカースト最上位には食い込まない。小学校はそういう世界ですから。でも賢かったので、運動ができなくても別ルート扱いされるみたいなところはありましたね。うまいポジションをゲットしていた。みんなからはまあまあ好かれるし、先生からは怒られない。当時から『これ以上やると怒られるな』っていうのを見極めて生きていました。今考えると嫌な子供ですね」
●そこはちょっと今のビーストの片鱗を感じるね。中高でもサッカーやったの?
「飽きたからやりませんでした。2年生から6年生まで週に5日以上サッカーやったら飽きますよね。中学生のときは、一緒にサッカーをやっていた友達が男子ソフトテニス部に入るって言ってたんで一緒に入ったんですけど、最終的には幽霊部員でした。中3のときに小学生の時に全国大会に出てた子達が1年生で入ってきたので、彼らに頑張ってもらったほうが良いだろうと。『頑張ってね!』って応援してました。適材適所って大事だと思うんですよ。3年生だから威張っても良いことないですから。なので僕は友達の寺で毎日遊んでました。」
●寺で(笑)
「ちなみにその寺の子は去年ツイッターにヘイトスピーチをツイートして、個人情報を特定されて叩かれてました」
●寺の子何してんだよ(笑)
「絶対葬式上げてもらいたくないですね(笑)」
●(笑)なんだかんだ楽しく過ごしてたんだね
「エンリケ先輩みたいなくらいエピソードは特にないですね」
●砂食わされたりとかしてないんだ(笑)
「しいていうと小学生のときにサハリンでロシア人の家にホームステイしたんですけど、その時松ぼっくりは食わされました。ロシア人たちが日本語の本を見ながら「タベル!タベル!」と言って袋いっぱいの松ぼっくりを渡してきて食わされたんですけど、まあ、おそらくあれはいじめじゃなくて食文化の違いなので」
●いじめとかではなくね(笑)
「おれに何を食わせる気だ?とたじろぎましたが、文化の違いです」
いくら僕が練習しようと、さんまのからくりテレビに出てた子供のほうが上手いんで、彼らと同じ土俵で戦う必要がないなと思って
●次に音楽との接点について聞きたいんだけど、音楽はいつくらいから自発的にきいてたの?
「いくつくらいでしょうね。最初に買ったCDはKinKi Kidsのアルバムです。そして一番最初に買ったMVはブラビデオ」
●世代的にはおかしくないね(笑)
「あとはラジオをカセットテープに録音して聞いてました。AMじゃなくてFMで音楽が流れてる番組です。北海道にAir―GっていうTOKYO FM系列のラジオ局があって、夜に東京の番組をネットしていたのを聞いてました。確か曜日ごとに、アジカンとか山崎まさよしとかケツメイシとか、あとはガラの悪そうな人が出てました。ガラの悪そうなラジオで育ちましたね」
●誰なんだそれは(笑)
「なんかレゲエの人です。でも僕の音楽的ルーツみたいなテーマを掘り下げようと思っても、他のメンバーほど特にエピソードがないんですよね。正直そこまで音楽に対して強烈な思い入れがない」
●ボーカル、っていうかわからないけど、ボーカルだから楽器エピソードもないか。楽器ってやるの?
「中学のときテニス部のテニスをしない先輩が『やっぱテニスより音楽だよな』みたいな感じでギターを弾き始めて、今考えるとめちゃくちゃ大学のテニスサークルの先輩みたいですね。それで真似して「じゃあ僕も買います!」ってギターを買いました。質屋に質流れ品のアコースティックギターが売ってたんで、缶の貯金箱崩して。今思うとめちゃくちゃネック反ってましたよ(笑)」
●バンドやってたの?
「高校のときはやってましたね。文化祭とか。でも忍耐力がないから練習したくない」
●根気がない?
「ないですね。あと楽器が上手くなりたいという気持ちにならない。なんか楽器上手くなると、特にかっこよくないけど難しい曲を弾くじゃないですか。そういうのも全然理解できなかった。楽器が上手いのとかっこいいのはイコールじゃないですね」
●なるほどね。良い話っぽく聞こえるね(笑)
「それにいくら僕が練習しようと、さんまのからくりテレビに出てた子供のほうが上手いんで、彼らと同じ土俵で戦う必要がないなと思って」
●あーギターキッズの子たちいたね(笑)
「あいつらめちゃくちゃ上手いじゃないですか。僕がやってもたかが知れてますから」
●ハマってたものとかないの?
「高校生の時ハマってたのはPerfumeですね。めちゃくちゃ好きでした。2008年にツアーでPerfumeが北海道に来たんですけど、その日が模試で行けなかったのでかなり落ち込みましたね。あとPerfumeがフライデーに出たときも落ち込みました」
●それはどういう対象なの?(笑)
「いやなんか、え?えぇ~…?ってなって。『の、のっちって、ストレイテナーと付き合ってんの…?ストレイテナーと…?』って。なんとも形容し難い感情ですね。そのフライデーはのっちが複数人で飲みに行ってる写真が掲載されてたんですが、ストレイテナーは顔出しされてるのに、目に線いれられて隠されるも髪型のシルエットがわかり易すぎる9mmのボーカルがめちゃくちゃおもしろかったんですよね。いやー、それにしてもフライデーは効きました」
●そういえばその後もアイドル好きだったよね?アイドルは最近どうなの?motion(早瀬が勤めていたライブハウス)の昼間のイベントに来てたじゃん
「あれは早瀬さんにばれないようにと思ってコソコソ行ってました」
●いやビースト来たら分かるでしょ(笑)
「すぐにばれましたね。でも最近は全然行ってません。アイドルはやっぱりライブに行けないと楽しくないんですけど、忙しくて行けないんで。あと何年もアイドルを見てて、やっぱアイドルってハッピーエンドが存在しないという結論に達したんですよね。だいたいメンバーに彼氏ができてやめるか、赤字でグループが消滅するか。一世を風靡して解散するでもないし、ライフワークみたいに長く続けるでもないし。それで嫌になって、よくライブに行っていたアイドルネッサンスというグループが解散したのを機にほぼ行かなくなりましたね」
●じゃあ今はもう完全に離れてるんだ
「今はアイドルではなく赤い公園のファンです。バンドキッズなんで。2018年赤い公園のファンデビューです」
●あれ?赤い公園ってアイドルネッサンスの子が入ったんだっけ?
「いや、僕はバンドキッズとしてのファンなので、そこら辺はちょっとよくわかんないです」
大学生って楽することしか考えてないけど、まあまあ学費払ってるんでちゃんと話聞いたほうがいい
●エミリーは大学のサークルで結成したって聞いてるけど、進学はどうやって決めたの?
「僕が入った学部が飯田さんと一緒なんですけど、センター試験だけで入れたので単純に楽だなと思って。北海道から試験受けに行くのも大変だし、センター試験だけなら1月で終わるから楽勝じゃんと思って。めちゃくちゃ頑張らなくても良いところという選択ですね。ただ未だに腑に落ちないのは、メンバー全員同じ大学なんですけど、僕以外のメンバーはもっと頭良い大学を目指してたらしくて、昔エンリケ先輩に『俺らはもっと上を目指してたからお前が一番頭が悪い』みたいなことを言われたんですけど、いやお前ら結局受かってないからな?と」
●(笑)
「目指しただけだからな?」
●確かにね(笑)
「まあでもそんなにめちゃくちゃ大変ではなかったですね。塾とかも行かなかったし。東京の難しい大学だと、北海道の公立高校の授業だけじゃ対策できないんでしょうけど、センター試験なら学校の勉強の範囲を飛び出ないから教科書で乗り切れるんですよ。それに帰宅部で暇だったから普段からもちょっとは勉強してたんですよ。成績良いとちょっと悪い事しても先生に怒られないじゃないですか。学校の先生ってそんな崇高じゃないですからね。成績が良ければ友達と同じことしても僕は怒られない。打算的に勉強してましたね。いまのところ嫌な子供過ぎて高校生までに良いエピソードがないですね」
●ないね(笑)。大学では何勉強してたの
「ざっくりいうと会社についてって感じです。勉強は好きでしたよ。というか友達がいなかったので勉強するしかなかった。友達がいる人は先輩から試験の過去問が回ってくるらしいんですど、友達がいないから自分で頑張るしかない。結果的に良かったですよ。大学生って楽することしか考えてないけど、まあまあ学費払ってるんでちゃんと話聞いたほうがいいじゃないですか」
●急に真面目になった(笑)
「やっぱり根が真面目なんですよね。勉強は好きだったので、その後大学の先生になりたいと思って大学院を受けたんですけど、大学院受験が夏って知らなくて、学部卒業後一年間NHKのあまちゃんを見て勉強するだけの無職生活を送りました。普通受験って冬じゃないですか?なんで大学院だけ夏なんだよ。トラップですよね」
エンリケ王子は口に花火を加えてdoorsみたいな(笑)それ見て入りました
●サークルはどういう経緯で?
「僕が一年のときに、エンリケ先輩が大学構内の道でエミリーライクステニスのライブをやっていたんです。クロアチア人と組んでた時期ですね。最初ドラムセットの前に留学生が座ったと思って、すげえドラムが外国人なのかよ絶対うまいじゃんと思ったらめちゃくちゃ下手だった。普通白人男性すわったらすごいの始まると思うじゃないですか」
●なんとなく上手そうな気はするよね
「そしたらめちゃくちゃヘタで。エンリケ王子は口に花火を加えてdoorsみたいな(笑)それ見て入りました(笑)」
●エンリケにそんな時代が(笑)エンリケがビーストは一人でスタジオに籠ってたって言ってたのは?
「それは一人でテニサー音楽を作ったりしてました」
●テニサー音楽ってジャンルなんなの?(笑)
「バイトしてた居酒屋がすごい店で、普通の居酒屋を出禁になったテニサーばっかりくる店なんですけど、彼らのコールを録音してトラックに乗せるみたいな感じです。すごいんですよ。『な~んで持ってんの?(笑)「』とかそんな生ぬるいもんじゃない。あいつらのコールは腹の底から声出すんですよ。そのコールを録音してビートを載せて、大学の外で流してました」
●ちょっとよくわからないけど結構アバンギャルドな活動をしてたんだね。それは何をしたかったの?
「『お前らは気に留めてないけど、歩いてるお前らの声なんだぞこれは』というのを一人で感じて、誰も気づかないのを楽しんでました。でも本当にあのテニサーの声はみんなに聞いてほしかったんですよね。本当にすごい声。乾杯に際して腹のそこからヴォーって叫び出すんですよ(笑)うちの大学は教育学部があったんで、こいつら居酒屋でこんな声出しているのに学校の先生になるんだなと思うと、その大学時代の一瞬のかがやきを記録しておきたかった。俺はちゃんと覚えておくからな、みたいな」
●結果的にちょっとよくわからないよね(笑)他のメンバーとの関係性はどうだったの?T―DRAGONは同期なんだっけ?
「そうです。僕らは毎日部室にいたから毎日顔を会わせていました。昔ベースをやってた泉さんっていう人とドラゴンが部室でずっと誰かの悪口を言ってるのを見てる」
●エンリケは先輩なんだよね?ビーストが加入する前の3人のエミリーを見ていたときの印象は?
「昔いたベースの女の人に頭につばを吐きかけられてすごい嫌だった。その人がいなくなったあとは、エンリケ先輩が大きい声を出して頑張ってるという印象」
●すごいざっくりしてるな(笑)大きい声出して頑張ってるのはどのバンドにも当てはまるだろ(笑)
「音楽的にどうとかいう感想がぜんぜんわからないんですよ(笑)あとその時はエンリケ先輩がまだ若かったんで、ドラムセットに突っ込んでたんですけど、あれは危ないからやめたほうが良いと思ってました」
●まっとうな意見だな(笑)
「痛そうだし怒られそうですからね」
●その印象でなんで入ったの?きっかけは?
「最初はAt The Drive-Inみたいなバンドをやると言われて、ATDIは高校生のときから好きだったからいいかなと思って。それにその時は今より15kgは痩せてて髪も長くて、僕天然パーマなんで髪が長いともじゃもじゃになるから見た目はATDI感があったんですよ。完全にビジュアル採用ですね。でもATDIだと思って入ったら変なことをやらされるバンドだった」
●入ったら全然違った(笑)
「おかしいなと思いましたね。口車に乗せられた。その時は泉さんっていう先輩がベースで、その人に変なことをやらされ続けた。その人は関西人なんですけど、まあ関西人といっても神戸のあたりなんで��今考えると笑いの本場みたいな空気を出してきたのも意味分かんないんですけど、なんかやると『それおもんないで?』って言ってくるんですよ。関西人って『おもんないで』って本当に言ってくるんだなって思って怖かったです」
●絵に書いたような関西人ね(笑)
「そうです。それでその人にああせいこうせいって言われてやってるうちに恥ずかしいという感情が死んで、今のスタイルに落ち着きました。慣れるというより、恥ずかしいという感情が死んだ」
●最初やめたいなとかはなかったの?嫌ではなかった?
「単体のライブでは嫌なときもあったけどトータルだとそこまで嫌じゃなかったです」
●今は長くやって確率されてきたけど、ビーストのスタイルって最初の頃はお手本もないし、大変そうだよね
「そうなんですよ。『ここは何もしなくて良いから』とか言われて2分間インストが続くみたいなのがありましたしね。何もしなくて良いって言われてもね。どうして良いかわからなくて手持ち無沙汰でした。ステージの真ん中に立たされて何もしなくて良いって言われる人の気持ちが、楽器持ってるお前にわかるのか?と思いました(笑)」
●それはきついよね(笑)難しいパートだよね
「このスタイルも、僕が他のメンバーと違って音楽大好き!みたいなタイプじゃないから成り立つんでしょうね。僕は音楽をやっているという感覚でバンドやってないですから」
●そんな人がいるんだ(笑)
「いや、バンドは確かにやってるんですけど、ダンボールのゾウをかぶって変な動きをする人が『自分、音楽やってるんで』とはなりませんよ(笑)」
バンドのグループラインに「ニューソングのアイデア思いついたんですけど、ガーナに秘宝館を建てる曲にしましょう」って送って、みんなに頑張って考えてもらう(笑)
●ダンボールとかを使うのはどこから出てきた発想なの?
「ゾウの曲ができたとき、当初は身体でゾウを表現してたんですね。例の関西人のベース人に手ぇ振ったらぞうにみえるやろって言われて、わかりましたってこう、片腕をゾウの鼻に見立てて、もう片方の手を丸く曲げて耳みたいにしてゾウっぽい動きをしてたんです。でもそうすると、ゾウっぽい動きをするためには体勢を前かがみにしなきゃいけなくて。イメージつきますか?前かがみになって右腕を鼻みたいに振って、左手が耳。そうするとどうなるかっていうと、まあフロアからみえないですよね(笑)。低いステージで前かがみになってノシノシ歩いてるんで(笑)。それで特に相談するともなく、ある日急にダンボールでゾウを作ってライブに持っていった。あ、今日これ被るんでって言って」
●なんでダンボールだったの?
「ちょうど引っ越したばかりで、家に立派な硬いダンボールがあったっていう、それだけです。金かかんないから」
●それ急に持っていってメンバーの反応はどうだったの?
「いやー、どうだったかな。でもエンリケ先輩は僕がいろいろ作って持っていきまくるのについては、最初ちょっと嫌そうだった気がしますね。俺たちバンドだからね?って。そこまでオモシロに振り切りたくない感じがまだ彼の中にあった」
●それでもまだちょっとかっこいいバンドでありたいみたいな?
「そうですね。まだ全員二十代前半でしたから。ただ僕はもう最初から音楽としてかっこいいのが良いとか、演奏が上手いのが良いとか、そういう発想が全くなかったんですよね。わざわざ金払って見に来てくれる人がいるんだから、面白い気持ちで帰ってもらったほうが絶対良いじゃんと思ってそのまま使い続けました。その後も特に相談するでもなく、作りますんでって感じで勝手に作って増やしていきました(笑)。そのうち次第にダンボールでこれを作るからこういう生物が登場する曲にしましょうみたいな感じになりましたね」
●ダンボール発信の曲があるんだ(笑)
「サメがそうですね。その時ちょうどサメが流行ってたんですよ。深海ザメとか。なんかココリコの田中さんの番組とかでよく深海ザメ取り上げられてて、サメ流行ってるしダンボールで作ります!サメの曲で行きましょう!ってなって。ダンボール以外でも最近曲作る時はそういうテーマの決め方が多いですね。こうこうこういう曲が面白いと思うので、とにかくあとはお願いしますみたいな(笑)」
●曲作るときのアイデアはビーストがだすの?
「みんなで話し合って考えるんですけど、最初のテーマだけ勝手に考えて、じゃお願いしますみたいなのもありますね。音楽自体にはなんのイメージも湧いていないんですけど、とにかくテーマだけ勝手に決める(笑)バンドのグループラインに「ニューソングのアイデア思いついたんですけど、ガーナに秘宝館を建てる曲にしましょう」って送って、みんなに頑張って考えてもらう(笑)」
●変わった作り方だよね。俺がメンバーだったら嫌だわ(笑)
「歌詞とか歌うパートとか寸劇パートみたいなのは僕が考えてるので、そもそも面白いと思うテーマじゃないとすべるんですよね。ギターリフとかから作られても面白い気持ちが浮かばない。いや~かっこいいギターリフかもしれないけど、それどう面白くなるの?って。かっこいい曲を作ることが目的なら、当然かっこいいギターリフから作ってかっこいい歌と歌詞を考えていっても良いんでしょうけど、かっこいいギターリフを面白くしようとしても『いや全然面白くならないぞこの譜割りは』みたいになる。かっこいいフレーズを考えてもボツになるってみんな嘆いてますけど、もうこういうバンドになった以上仕方ないんですよ!」
●譜割り(笑)なるほどね。言葉がはまらないと難しいだろうからね
「もちろん話し合ってテーマ設定という曲も多いですけどね。なので、さあ曲を作ろうという時期になると、スタジオに入っているのに楽器が鳴っている時間より何が面白いのか話し合っている時間の方が圧倒的に長い。3時間中2時間近く大喜利してますね。僕はスタジオに行っても、そういうコーナーだけ参加して、タイトルとかテーマが決まったらあとはやることないからじっとしてる」
●なるほどね。テーマとかネタ先行で曲を作ってるバンドなんだね。ちなみにライブ中は何を考えてるの?
「もう完全にうけてるかうけてないかしか考えてないですね。暴れたり変なことを言いながら客席を観察している。僕は微妙に言っちゃいけないことをいうスタイルなので、今日のお客さんはどのくらい許してくれるかなと言うのを観察してます。あとちょっと難しいっぽいこととか、ニッチな話題をまくしたててもちゃんと笑ってるかなとか。その他は特に何も考えていません。ライブ中に話す小芝居とかも、前は事前に考えてからやったりもしていたんですけど、最近はほぼその場の口からでまかせですね。その場の思いつきでまくし立てているんで、感想で「○○って言ってたところが面白かった」と言われても正直全然覚えてないんですよね(笑)『はい!ありがとうございます!』しか言えない(笑)」
●メンバーの演奏は耳に入ってる?
「それは大まかには聞いてます。音にあわせて話したり音の合間で話したりするので、全体の流れとか、タイミングとか、音量とかは聞いてます。でも演奏を間違ったとかそういうのには全く興味がない。練習よりペースが速くなったとか遅くなったとかも関心がない。ちゃんと始まってちゃんと終われば」
●他のメンバーの意識とかなり分離してるね
「そうなんですよね。なのでバンドっぽい音楽のこだわりみたいなのを聞かれても特に言うことがないんですよね。聞こえやすければいいんですよ」
疲れるのであまり練習に行きたくないです。どうせ練習行ってもやることないんですよね
●平日は何してるの?
「普通に働いてますよ。でも今はコロナでリモートワークになっているのでほぼ家にいます。今日1ヶ月以上ぶりに仕事で電車乗る用があって、電車に乗っただけでちょっと楽しかったです(笑)。僕は神奈川県に住んでるんですけど、いま神奈川県で一番コロナリスクから遠いと感じるくらい本当に外に出てないです」
●そんなに家にいるのか(笑)。仕事とバンドの両立は大変?
「大変ってほど大変には感じてないですけど、平日は活動が無理なのと、メンバーの中で僕だけ住んでいるのが東京じゃないので、都内までの移動がちょっと面倒ですね。あと疲れるのであまり練習に行きたくないです。どうせ練習行ってもやることないんですよね(笑)」
●行きたくないんだ(笑)。でも他の3人が演奏の部分を作ってるときは一応スタジオにいるんだよね?
「まあそれはいたりいなかったりですね」
●いないときもあるんだ(笑)
「ちょこちょこ土日も仕事があるんですよね。それに行っても、ライブの前であればみんなで通して練習しようってなりますけど、そうじゃなかったら3時間スタジオ入ってて出番は25分とかそういうときが多いんですよ。曲作り初め段階とかだと、本当にぽつんと座ってるだけなんですよ(笑)。なのでそういう段階で仕事が入って来ると仕事優先で練習は休みますね。で、ある程度曲ができてきたら行ってダメ出しするみたいな。「いや~、それちょっと面白くないですよね」みたいな。めちゃくちゃ嫌な奴ですよね(笑)」
●何もしてなかったやつが急にダメ出し(笑)
「作ってる途中に聞いて都度言えばいいのに、聞いてないですからね。まあまあ出来上がってから、『いやちょっとその構成は…』みたいな」
●一緒にやってたら腹立つね
「そうですよね。みんな心が広いんですよ」
まあでも、やっぱり延々とポスト・パンクとかやってても全然面白くないですからね
●普段音楽ってきくの?
「最近は家で仕事してるんで、BGMとして辻井伸行さんが弾いてるドビュッシーのやつを聞いてます」
●それはどういう感情で聞いてるの
「僕は岩井俊二チルドレンなので、大学のとき部室でリリィ・シュシュのすべてを3回位みたんですよね。リリィ・シュシュってドビュッシーがBGMなんですよ。そこからドビュッシーのフォロワーになっていったんで」
●ドビュッシーのフォロワー(笑)ボーカルなのに(笑)
「あとはやっぱり赤い公園を聞いてますね。バンドキッズとして」
●聞いている音楽から影響を受けたりするの?
「普通に音楽を聞いても影響を受けようがない芸風ではあるんですけどね(笑)。しいていうと何年か前に友達の家が引っ越したときに、その友達のお母さんが仕事の関係でもらって放置されていたというEARTH WIND & FIREとかのLP盤をたくさんもらってきたんですよ。やっぱ僕は顔が濃いのでこういうところから影響を受けようと思ってもらってきました。影響を受けたというか受けようという能動的なやつです。全然詳しくないんですけど歌い方が楽しそうなんで良いと思います」
●それは最近のエミリーにつながる部分があるね
「そうですね。あれは飯田さんがそういうベースを弾けるというのもあるんですけど、ああいいう歌い方でみんなで歌ったら楽しいじゃないですか。なので曲作りながら、ここでファンクを歌いましょうということにして。それでファンクとかヒップホップとかそういうのが導入されて行きました。やっぱみんなで歌うのは楽しいですよね。バンドを初めた当初からは、もともとエンリケ先輩が曲作ってたんですけど、エンリケ先輩はファンクとかヒップホップとかはもともとそんなに聞いてないからそういう要素が入った曲はなかったんですね。飯田さんが入って幅が広がったのは良かったと思います。まあでも、やっぱり延々とポスト・パンクとかやってても全然面白くないですからね」
●厳しい(笑)
「面白くあることを重視するとってことですよ(笑)そういう視点だとずっと聞いてても面白いプログレとかないじゃないですか」
●まあね
「なので組み合わせて飽きないようにしている。全然そういう流れじゃないのにヒップホップとかファンクを急にやり始めると面白い。それでやってます」
昔ライブのあとにメンバーと話してたら、『あ、ボーカルの人も喋れるんですか!』って言われて(笑)喋れるんですかってなんだよって(笑)
●このバンドの印象はビーストの目線から見ると変わってきている?
「どうでしょうね。自分でやってることだから、だんだん変わってきたという感じなのでわかりにくいですね。初期から比べると間違いなく変わってはいますけど。ここが明らかに変わったとか、いつから変わったとかについてはあまり実感がないですね。個人的に変わったことと言えば、昔のほうがライブで疲れてました(笑)。手持ち無沙汰さや無策を暴れてごまかしてた。これについては腰がヘルニアになったのできつくなりました(笑)。あとあまり暴れすぎると本当に危ない人だと思われるので。
●そういうふうに思われたくないって気持ちはあるんだ(笑)
「昔ライブのあとにメンバーと話してたら、『あ、ボーカルの人も喋れるんですか!』って言われて(笑)喋れるんですかってなんだよって(笑)」
●素でああいう人だと思われてたんだ(笑)
「そう思われたらそれはそれで面白いんですけどね(笑)でも素でやばい人だと思われると期待に答えないとみたいな気持ちになっちゃって。根がエンターテイナーなので。そうすると生活が崩壊する」
●でも音楽性は別として、今まで他のメンバーの話も聞いてきたけど共通していることは、全員サークルの先輩が醸し出すような「ロックな感じ」みたいなのに触れたときに「ださい」と感じることだよね(笑)
「まあそれはそうでしょうね。(笑)そうじゃないとこんなバンド我慢ならない(笑)やらないとかじゃなくて我慢ならないですよ(笑)そういう意味ではよくこのバンドをやろうと思う人が集まりましたよね。募集したって集まらないですよ」
面白いのほうが『狙い通り』って感じがする。でしょ?って。
●じゃあバンドをやってなかったら何してたと思う?
「たぶんYou Tubeに一人で変な動画を上げたりしてたかもしれないですね。俺の音楽で世の中を変えてやるんだ!みたいな気持ちはゼロなんですけど、自分発で何かをやって「おもしろいね」って言われるのは好きなんですよ。とにかく色んな人におもしろいねって言われたい(笑)」
●おもしろが重要なんだ
「かっこいいより面白いがいいんですよね。面白いのほうが『狙い通り』って感じがする。でしょ?って。なのでYou Tubeに変な動画を上げて面白がられて喜び、リアルの知人には陰口を叩かれる生活をしていたかもしれないですね」
●かつてテニサー音楽を作っていた経歴を考えるとありえるね
「そうですね。それでテニサー音楽をYou Tubeにアップして炎上して怒られる。テニサー音楽って今考えると本当にすげえ陰湿ですね(笑)陰湿なやつだな。根が陰湿なんですよね」
今後は完全に『みんなのうた』に舵をきるしかないかもしれない
●今後挑戦したいことって何かある?
「これが難しいんですよ。いままでは、不謹慎だけどギリギリ許してもらえるかなというレベルのところを狙っていたんですけど、コロナもあって世の中が停滞してくると不謹慎なこと言えなくなるんで」
●超えちゃいけないライン変わってきてるよね
「ラインは完全に変わってきてるんですよ。僕が今一番悩んでるところです。世の中の暗いムードの中でブラックジョークっぽいことをやるのってかなり難しい。今までも狙いすまして、ここまでならギリギリ怒られないラインを探ってたんですけど。今もうそのラインが見えないんで。今後は完全に『みんなのうた』に舵をきるしかないかもしれない」
●なるほどね(笑)
「マハラジャの歌うたうしかない。知ってます?ラジャ、ラジャ、マハラジャーみたいな。(笑)。あの歌すごい好きなんですよ(笑)。あれはみんなのうたなんで、差別的な歌なんかでは決してないじゃないじゃないですか。でも『インドの子供がなりたいものは、ラジャ、ラジャ、マハラジャー』って大人が全力で歌ってたらおもしろくないですか?(笑)そういう怒られないし不謹慎でもないおもしろコンテンツを模索する日々です」
●難しいね
「今ビーストは岐路にたたされてます。はやくブラックジョークで笑っても良い日々に戻って欲しい。今僕の平和を希求する気持ちが、平和への祈りがすごいです。ビーストかダライ・ラマかって感じです。」
●ダライ・ラマ級(笑)ちなみに今後ダンボールで作りたいものはある?
「それも最近考えてて、これはメンバーには言ったんですけど、名古屋の方でオードリーが変な一般人を呼んで話すだけの番組があるんですけど、それにゾウを持っていって、次ダンボールで何を作ったらいいかわからないという相談をしようと思ってます」
●なにそれ(笑)
「バンドの話は一切せずに、ダンボールで次つくるものが思いつかないという相談をする」
●やばい趣味の人だ(笑)
「ちなみに早瀬さんは何がいいと思いますか」
●動物じゃないものとか
「なるほど。新幹線とか…飛行機とかいいかもしれないですね。武漢チャーター便とか」
●だめでしょそれ(笑)
「そうですよ!こういうのやっちゃいけない世の中なんですよ今は。まあでも無機物を作るのを課題として考えておきます」
●でも今まで話を聞いてきたけど、その奇抜な発想はどこから生まれたのかが全然わからなかったね
「僕も不思議なんですよ。すごい普通の家庭で育ったし。めちゃくちゃ真面目に暮らしてるし」
●根が真面目ではあるよね。発想だけが急に突飛なのは何なんだろう
「何なんでしょうね。やっぱり小1から遊戯王の漫画読んでたからですかね。あれカードゲーム漫画って印象の人が多いでしょうけど初期の遊戯王はすごかったんですよ。手の甲に札束乗っけてナイフで刺して、ギリギリまで刺して金を多くゲットした方の勝ちみたいな」
●なんだよそれ(笑)
「それで負けると木の葉が札束に見える呪いをかけられる。そういう漫画なんです遊戯王は。あれで人格が形成されたのかもしれない」
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groyanderson · 3 years
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(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有���団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 高々とそびえる須弥山の麓。宙にはトンビやカラスが舞い、地上では鮎や鯉が戯れに滝を登る。その平穏な滝壺のほとりで、徳川徳松少年は私達に今生の別れを告げる。 『あんたらは何も気にしないでいい。地獄行きはぼくだけだ』 「そんな」  光君はしゃがんで徳松の両肩に触れた。 「利用されてただけで。地獄など!」 『ダメだ。御戌神は沢山殺しすぎた。誰かがその業を背負って行かにゃ、地獄の閻魔さんが困っちまう』  ……野暮な事実だけど、現代に地獄や極楽へ行く人は稀だ。大昔は全ての神仏と霊が宗教という秩序のもと、亡くなった人の魂を裁いたり報うための聖域が幾つも設けられていた。けど地球全土が開拓され人口過多の現代では、そういった聖地を置ける場所も管理する神仏も足りていない。誰もが知っている程の重罪人や、誰が見ても割に合わない一生を遂げた善人だけが、狭小な聖地へ招き入れられるんだ。それが当たり前となった平成の時代に徳松が『地獄』へ赴いたとしても、事務的な獄卒にちょっと話を聞かれて追い返されるだけだろう。ただ、江戸時代からずっと本物の地獄を生き続けた彼に、私もドマルもそんな残酷な事言えるわけがなかった。 「どうしてそこまで……島の人達が、あんたに見返りを?」 『見返りなど! これは誰かがやらにゃならねえ事だから。……そりゃ本当はぼくだって辛かった。大散減が飢えたらぼくも腹ペコになって、嫌だ嫌だって思いながら人殺しを。しかも殺るのはぼくと本来無縁だった来世達が! ぼくは……何も出来なかった。ゴメンナサイって思うしか出来なかった』 「僕が地獄へ行く」 『バカこくな……』 「こいてねえ!」  光君は徳松を抱きしめた。 「何が救済だ! この世界は誰かがババ引かにゃ成り立たねぇなら、僕が地獄へ行く! そして何一つ反省しないで永遠に場所取り続けてやる! あんたみたいな人が落ちてこれねぇように!!」 『……!』  すると光君の背中に後光が差していく。ドマルは無言で跪き合掌。私は徳松の隣に寄り添い、彼の顔から影を拭った。 「徳松さん、もう誰もこの件で地獄に落ちる事はありません。あなたは許されたんです」 「『え?』」  光君は振り返り、自分の後ろに光輪ができている事に気がついた。 「こいつは……!」 ༼ 正しい心のもとに、仏様は宿られる。今のこの青年の言葉は、あなたが犯した罪を浄化するに足る力があった。そもそも、殺生の罪とは誰か一人に擦り付けられる物ではない ༽  ドマルも徳松の傍に寄る。 『そんな……けどぼくは実際、何度も人殺しを』 「徳松さん」  これは、あなただけの問題じゃないんだ。 「人が生きるためには、誰かが絶対に殺生をしなきゃいけないんです。お肉を食べるためには、農家の人に動物を屠殺して貰わなきゃいけない。家を守るためには、ときどき業者さんに虫や鼠を駆除して貰わなきゃいけない。殺した本人が悪い、自分で殺してないならセーフ、じゃないんです」 ༼ 言っておくが、僧侶やヴィーガンなら無罪とかそういう事もないから��。草木を殺した死体を着て胡座をかいている坊主だって、もちろん業を背負っている。大事なのは、自分や大切な人々が生きるために糧となった命達への謝意。『謝罪』と『感謝』の心だ ༽ 『謝意……』  光君は徳松の頭を撫で、徳松と指切りをする。 「徳松様。僕達の救済は殺生って形だったけど、誰もせにゃもっと沢山人が死んでたかもだ。僕はあんたの苦しみをずっと忘れない。あんたと一緒にしでかした事、あんたと繋がる縁、全てを忘れない。だから、どうか、安らかに」 『光』  光君の後光は強まり、草葉の陰にまで行き渡る。するとそこから一匹のザトウムシが現れた。針金のように細い体を手繰る、か弱い盲目の虫だ。徳松は子犬のような笑顔を浮かべた後、もはや誰も傷つける事なきその小さな魂を率いて何処へと去っていった。 ༼ はあ、最高かよ。エモいなあ ༽  ドマルが呟いた。口癖なのかな、それ。 「ドマルはどうするの?」 ༼ 拙僧はあなたの本尊だ。ムナルの遺志をあなたが成し遂げた時、この自我は自然とあなたに帰するだろう ༽ 「そう。じゃあ、金剛を滅ぼすまで成仏はお預けだね」 ༼ 成仏……あいつみたいな事を言うな。そもそも拙僧は邪尊だ ༽  ドマルは須弥山の風景を畳み、また私の影に沈んでいった。あの世界で逝去した徳松は、私と光君の中で永遠に生き続けるんだ。
གཉིས་པ་
「じゃじゃじゃじゃあ、埋蔵金って徳川徳松を襲った大妖怪の事だったんですか!?」  空港エントランスにタナカDの馬鹿でかい声が響く。熾烈を極めた大散減浄霊から一夜、五月五日午前九時。私達はしたたびの締めコメントを収録している。けど佳奈さんと二人きりじゃない。この場には玲蘭ちゃん、後女津親子、そして光君がいる。モノホンのみんなで予め打ち合わせした筋書きを、玲蘭ちゃんがカメラに向かって話す。 「したたびさんが歌の謎を解いて下さって、助かりました。マジムンは私達霊能者が協力して、一匹残らず退治しました。ね、斉一さん」 「え! え……ええ!」  斉一さんは『狸おじさん』のキャラを再現しようと、痛ましい笑顔を作った。 「いやぁ、大変だったんすよ。でもね、私の狸風水で! 千里が島の平和は……ぽ、ぽんぽこ、ぽーん、と……」 「た、狸おじさん? ひょっとして泣いてるんですか?」  タナカDが訝しむ。その涙は失った家族を思い出してのものか、はたまた安堵の涙か。カメラに映らない万狸ちゃんと斉三さんも、唇をぎゅっと噛んだ。 「い……いえね……俺今回、割とマジで命がけで頑張ったから……撮ってなかったなんてあんまりじゃないっすか、タナカDっ!」 「なはははは、そりゃすいませんねぇ! こっちも色々とおみまいされてまして……ぶえぇっくしょん!!」  そういえば光君が島民達に拉致されてから色々ありすぎて、私も佳奈さんもタナカDの事をすっかり忘れていた。スマホに入っていた何十件もの不在着信に気がついたのは、昨晩ホテルに戻っていた道中。二人で慌ててタナカDを迎えに行くと、彼は何故か虫肖寺の井戸の中で震えていたんだ。 「タナカさん、そっちは一体何があったんですか?」 「聞いてくれますか? 僕はねぇ、人生で一番恐ろしい思いをしたんですよぉ……」  未だ風邪気味な声でタナカDは顛末を語った。あの時島民達に襲われたタナカDは、虫肖寺のお御堂へ拉致された。そこの住職はタナカDに、「肋骨を一本差し出せばしたたびチーム全員をこの島から無事に帰してやる」というような脅迫をする。祟りなんて半信半疑だったタナカDは千里が島を『島丸ごと治外法権のヤバいカルト宗教村』だと判断、演者の命を優先するため取引に応じる事に。ところが「肋骨は痛そうだしちょっと……」「小指の骨とかで妥協して頂けませんかねぇ?」「足の小指です」などと交渉に交渉を重ねた結果、島民達を怒らせて殺されかけてしまう。慌ててお御堂から逃げ出したがすぐに追っ手が来たため、タナカDは咄嗟に井戸を降りて身を隠した。しかし数分やり過ごして地上へ戻ろうとしたその時、地震や爆発音などあからさまに異常事態が起きておちおち井戸から出られなくなってしまったのだという。色々とツッコミどころが満載な顛末だ。 「あなた、カルト相手に演者の命を値切りしたんですか」 「悪かったですって。けどあの時は本当に怖かったんですよぉ、紅さんだって同じ立場だったら値切るでしょぉ?」 「それは暗にまた私を小心者だと言ってるんですか? この三角眉毛は??」 「一美ちゃん、ここでキレたら小心者だよ!」 「なっはっはっはっはっは!!」  なんだか腑に落ちないけど、まあタナカDが無事だったのは本当に良かった。思い返せば虫肖寺という名前は『虫の肖像という名を冠したお寺』で、さらに漢字を繋げて読むと『蛸寺』になる。つまりそこも八本足のザトウムシ怪虫、大散減を祀る場所だったんだろう。 「皆さん、もうすぐ搭乗開始が」  光君が腕時計を見て告げる。二泊三日、色々あった千里が島ともついにお別れだ。それでも、この地で出会った人達や出来事、それら全ての『ご縁』は、決して捨てるべきじゃない大事なものだと思う。 「光君」  私は化粧ポーチから青いヘアチョークを取り出し、光君に手渡した。 「引越しが落ち着いたら、連絡してね」 「モチのロンで。一美ちゃんいないと、東京で着る服など何買えばいいかわからないんだから」  光君は徳松の成仏を機に、役場の仕事を辞めて島を出る事にしたそうだ。運転免許を取ったらすぐに引っ越すらしい。今は一時のお別れだけど、またすぐに会える。 「それじゃあみんな、帰るよ」  佳奈さんがここにいる全員の手を取った。 「……東京へ帰るよ!」 「「「おー!」」」
གསུམ་པ་
 それから数週間経ち、したたびで千里が島編がオンエアされる頃。  宗教法人河童の家は、『リムジン爆発事故で教祖含め大勢の信者が亡くなった』事故で、アトムツアー社に業務上過失致死の集団訴訟を起こした。リムジンを居眠り運転をしていたアトム社員が新千里が島トンネル前のコンビニに突っ込み、そこに設置されていたプロパンガスに引火、大炎上を起こした……という筋書きだ。この捏造によって私がコンビニを焼却した件も不問になり、私は本当に河童の家さんに落とし前をつけて貰った事になる。なんだかだぶか申し訳ない気もしたけど、先日あんこう鍋さんにお会いしたら『アトムから賠償金めっちゃふんだくれたんでオッケーす、我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトですから』と一笑に付してくれた。  加賀繍さんは、玲蘭ちゃんと斉一さんが辞退した除霊賞金三億円を一切合切かっさらっていった。その資金を元手に、電話やスマホアプリで人生相談ができるサービス『みんなのぬか床』の運営を開始。それが大ヒットして、今度は星占い専用人工衛星とやらを打ち上げる計画をしているそうだ。私も興味本位で一度ビデオチャットを課金してみたら、魔耶さんと禍耶さんが相談に乗ってくれた。そういえばこのサイトには、プロフィールも名前もない謎の占い師と繋がる事がある……なんて都市伝説があったような。  後女津親子は失った斉二さんの分の戦力を補充するため、木更津のどこかにあるという聖地『狸の里』で一から修行し直すと言っていた。斉一さんは生きながら強力な妖怪の魂を持つ半妖(はんよう)という状態を目指し、万狸ちゃんと斉三さんもそれぞれ一人前の妖怪になれるよう鍛錬を欠かさないとのことだ。ちなみに万狸ちゃんは九尾の狐みたいに糸車尻尾をたくさん生やして、佳奈さんの童貞を殺す服を着た女を殺す京友禅メイド服に対抗する服を作るのが目標らしい。  玲蘭ちゃんはなんと、あの後再び千里が島に行ったそうだ。今度は沖縄から神様を大勢率いて、長年大散減によって歪んでいた島の理を正したんだという。そこまでしたのにアトムツアーから何の見返りも受け取らなかったのは、『あんな賠償やら何やらで倒産寸前の会社と今更縁を持ちたくないから』。代わりに島の魂達から感謝の印にと、ちゃんと浄化済みの大散減のエクトプラズムをたくさん授かったそうだ。これまで多くの人々が追い求めていた徳川埋蔵金は、玲蘭ちゃんが手に入れたんだ。  さて。一方私はというと、顔のかなり目立つ位置にニキビができてしまいちょっぴりヘコんでいる。しかもこんな時に限って、メッセージアプリで久しぶりに光君から連絡が来た。だぶか、これが想われニキビというやつなんだろうか。 『From:あおきち 映画の前売チケットがたまたま二枚で! ご興味など?』  ……うーん、なんてベタな誘い文句! 返信をしたら詳しく経緯を説明してくれた。  実は来週公開の『シャークの休日』というイタリア映画が、光君が以前務めていた千里が島観光課とのタイアップで『全編南地語字幕上映』という企画をやるらしい。それで光君にも、地元の元同僚さんからチケットが送られてきたそうだ。イタリア人がチャキチャキの南地語を喋ってるような字幕ってまるで想像がつかないけど、確かに面白そうだと思った。 「えーと、『来週の月曜か木曜なら木曜がいいです』……と」  実はどっちも予定は空いているけど、ニキビを治したいから遅めにして貰った。返信を終えた私は早速洗面所へ。さっきお風呂で洗顔したとはいえ、ニキビの箇所はもう一度念入りに洗ってからちゃんとスキンケアしよ……
‥‥… ‥‥‥ …‥…‥‥ ‥‥ ……‥ …‥‥…‥ ‥‥…… ‥‥…… ‥‥…‥… ………… …‥…‥ ………… ‥…‥…‥ ………… ‥‥ ‥‥… ‥‥…… ……‥…… ……‥ ……‥…… …‥…… ‥……… ……‥…‥ ‥‥ ‥…… ……‥…… ‥‥‥… ‥…‥ …‥……‥ ……‥…‥ …‥‥…… ………… ‥‥ ………‥ ‥…‥…‥ …‥‥‥ …‥‥‥ ‥… ……‥…‥ ‥‥…‥… ………… …‥…‥ ………… ‥…‥…‥ ………… ‥‥ ‥‥… ‥‥…… …‥ …‥ ‥‥ ……‥…‥ …‥…‥‥ …‥ …‥‥… ……‥…‥ ‥… ‥……… ……‥…… …‥ …‥……… ‥…‥…‥ ………… ‥…‥…‥ ………… ‥‥ ‥‥… ‥‥…… ‥‥‥ ‥‥‥… …‥……… ‥…‥…‥ ……‥…… ‥…‥‥ ‥‥ …‥……‥ …‥ ‥‥ …‥…‥ …‥……… ‥… ………… ‥‥… ……‥…… ………
Fjórði
 そして一週間後、『トラップブラザーズシアター東雲(しののめ)』にて。 「あ、一美ちゃん! ごめん、お待たせを!」  平日昼間にも関わらず混雑する複合ショッピングセンターで、私は道に迷った青木光、恋人の光君をメッセージアプリ頼りに探し出した。 「あれ、キョンジャクとカンリンは?」 「それが、なくなっちゃったんだ。探してるから見つけたら教えて。そんなことより、行こう?」  この期に及んで『デートできる服を持ってない』などと言い出す恋人を助けてやるため、私は映画鑑賞の時間が近付く前にメンズファッションフロアへ向かった。まるでコーディネートの基本もなっていない男に、流行に合わせた服装を宛がう。それだけで「さすがプロは違う」と煽てられるのだ。 「一美ちゃん? ひょっとして、退屈で?」 「ううん、光君と一緒にいられて楽しいよ」  上映十五分前になり、私達は映画館に戻った。ロビーのスクリーンでは、丁度今日見る作品『シャークの休日』のトレイラーが流れていた。 『餌食である人類の世界を見てみたい……海底は人喰いザメの王国から、自由を求めるサメ姫シャークリー・シャックバーンがローマにやって来たぞ! 姫は魔法で人間に化けて新聞記者と恋仲になるけど、デート中『真実の口』に手を入れたらサメだと見破られちゃった! 魔法が解けて、ローマの人々をヤケ食いし始めるお姫様……全伊震撼の大パニックムービー誕生!』  お世辞にも興味をそそられる内容とは思えないが、私は今までしてきたように楽しそうに振る舞う。 「映画、楽しみだね」 「うん。あ、一美ちゃん、あそこに真実の口が!」  光君が嬉々として示した方向には、記念写真が撮れる真実の口のパネルがあった。彼はタイマー撮影用スタンドに自分のスマートフォンをセットした。 「ねえ、光君。作中の真実の口って、トレイラーで喋ってたよね。『サメ……ウソ……』って。これも手を入れたら喋るかな?」 「一緒に確かめてみるので。いっせー……」 「のー……」 「「せ!」」 『シタタビ……ウソ……』  その時、私はこの真実の口が何か妙な事を言ったように聞こえた。シャッター音と被って耳が錯覚を起こしただけ、だろうか。 「ごめん、もう一回手を入れてみていい?」 「モチのロンで」  二人でセンサー部分に再び手をかざす。 『シタタビ……ドッキリ!』  ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン! 突然、テレビ湘南制作『ドッキリ旅バラエティしたたび』主題歌、『童貞を殺す服を着た女を殺す服』のイントロが映画館ロビーに響き渡った。忽ちこの身体は自らの意志に逆らい跳躍し、入場口とは反対方向のエスカレーターへ飛び降りていた。先月末、ドラマ『非常勤刑事』の撮影で主演の男に「一度も見破れないのは��ぶか君の才能だ」と��われた記憶が脳で想起される。 「って、サメえええぇぇえええ!?」  エスカレーター階下にはサメ帽子を被ったエキストラの大軍が群がっていた。私はコミカルに叫び、スカートスタイルにも関わらず粗暴に下りエスカレーターを駆け上がった。すると階上には、『ドッキリ』と書かれたプラカードを掲げる光君と志多田佳奈が待ち受けていた。 「ドッキリ大成功ー! 志多田佳奈のドッキリ旅バラエティ、」 「「したたびでーす!」」  悔しがってどうこうなるわけでもないはずだが、この身体はヒステリックに地団駄を踏んでいた。 「やいやいやい小心者! ハニートラップに引っかかるなんてまだまだ小心者だぞ小心者!」 「うるさい万年極悪ロリータ! そこの真実の口で実年齢をバラしてやろうか!?」 「うわぁ~、みみっちー」  しかし、これを放送するのは芸能事務所に許可されるのだろうか。私はまだ世間に正式に発表できるほど、彼と進展した関係ではないはずだ。 「あのね、佳奈さん。私と光君は今日が初デートだし、まだ事務所に何も言っていないんです。こんなのオンエアされたらこちとらたまったもんじゃないんですよ!」 「あ、社長さんには私が色つけて説明しといたから大丈夫だよ」 「勝手に何してくれちゃってるんですか!?」 「だってだって、光君の一美ちゃんへの愛は本当だよねー?」  光君は気恥しそうに真実の口へ手を入れた。 『……ホント』  よく見ると真実の口は、画角外のタナカDが裏声で喋っていたようだ。 「初デートを返せこの三角眉毛ェェ!!」 「ぬわははははは!! ごめんなさいって! ナハハハ!」 「一美ちゃんごめん、本っ当ごめん! これで堪忍を!」  光君が私に何やら縦長なフリップを差し出した。それは特大サイズに拡大印刷されたシャークの休日の前売券だ。 「『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日』……『inローマ』ああぁ!!?」 「そ! 今回のしたたびは海外企画、イタリア編! 実は私、この映画の日本版主題歌を担当させてもらったの。そのPVを、ラブラブなお二人に撮ってきて貰いまーす!」 「え、じゃあ佳奈さんは今回行かないんですか?」 「うん。だって主題歌が入るニューアルバム、まだ収録全曲終わってないし。代わりにPVでは一美ちゃんの彼氏役が必要でしょ? だから光君を呼んだの」  そういう事だったのか。今回は光君が撮影に同行するのだ。 「ドッキリは正直ちょっと気が引けたかもけど、テレ湘さんが僕達を海外旅行に連れてってくれるんだから。ローマで本物の真実の口やったり、トレビの泉でコイン投げるなど!」  光君はさぞ嬉しそうに小躍りした。だが、それでは浅はかというものだ。 「光君、ちなみにローマで何をするか知ってるの?」 「うん。だから、映画みたいに真実の口とか……」 「そのフリップ、『inローマ』の下にやたら余白があるよね。よく見て、端がめくれるようになってる」 「え? あっ本当だ! タナカさん……」 「いいですよ、めくって」  フリップから粘着紙を剥がした光君は、前髪で表情が隠れていても解る程、顔面が蒼白した。フリップ上に現れた文章は、上の文字と繋げて読むと『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日inローマ県オスティア・ビーチ~スキューバダイビングで人喰いザメの王国へ~』と書かれている。 「そっちへ!?」  彼もまた、私と同様に番組に騙されていたという事だ。するとタナカDが高笑いしながら、タブレットPCで企画書を開いた。 「お二人には最初の三日間でライセンスを取得して、四日目にサメと潜って頂きます。天候とかあるので五日目は予備日にしていますが、運が良ければ真実の口にも行けるかもしれませんよぉ」 「行けるかもしれませんよぉ、じゃないですよ。何が悲しくてイタリアまで行ってサメのいる海に潜らなきゃいけないんですか!」 「あやや……あやややや……」 「しかもこんなショッピングセンターでネタバラシしたって事は、どうせここで荷物買って今から行くんでしょ? 予算一万とかで」 「さすが紅さん、よくわかってらっしゃる」 「今から!? しかも一万円で旅支度を!?」 「安心して下さい、一人一万です。うははははははは!」  私達したたびチームにとっては定石である無秩序な行動に、光君はただ困惑している。 「じゃあ光君、衣装買いに行くよ。デートに行く服がなかったなら、PVに出る服だって持ってないでしょ」 「えっでも、流石にダイビングスーツは現地じゃ?」 「サメと泳ぐだけで終わらせるわけないでしょ? だぶか海中ロケなんてさっさと終わらせて、二人で街ブラする撮れ高で佳奈さんのPV埋め尽くしてやるんだ!」 「そ、そうだ……せにゃ! 見てろよ佳奈さん!」 「ふっふっふー。そう簡単にいくかな? 衣装に予算使いすぎてだぶか後で後悔するなよっ!」 「国際モデルのこの私のプチプラコーデ力を侮らないで下さい。だぶか佳奈さん本人が出てるPVより再生数稼いでやる!」  斯くして、また私達は旅に出る事になった。『行った事のない場所にみんなで殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出る』とは佳奈さんの言葉だ。それが私にとっての日常であり、私はこのような日々がいつまでも続くと漠然と思い込んでいる。
 し か し 、 そ れ で は こ の 『 私 』 に 金 剛 の 有 明 は 訪 れ な い 。 間 も な く 時 が 来 る 、 金 剛 の 楽 園 ア ガ ル ダ が こ の 星 を 覆 い 尽 く す の だ 。
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gunosy-news · 4 years
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自家製カレーに入れる肉、牛・豚・鶏派それぞれの言い分を聞いてみた
集計期間:2020年5月6日~5月8日 回答数:17789
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日本人の国民食であるカレーライスは、もはや一言では語れないほど多種多様になり、同じものは一つとして存在しないといえます。
中でも、大きな違いが出るのは具材。特に肉は、カレーの主題を決める重要なファクターではないでしょうか。
そこで今回は「家のカレーで使う肉」に関する調査を行いました!
家のカレーで使う肉といえば、何の肉ですか?
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回答者17789名のうち、家のカレーで使う肉は多い順に
・豚:8658 ・牛:5595 ・鶏:3028 ・その他:508
という結果になりました!ここからはそれぞれの派閥の意見を見ていきましょう。
牛派
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・子供の頃から牛肉以外のカレーは食べた事がないです
・普段は色々なお肉で作りますがお給料日には国産和牛でビーフカレーを作るというルーティンがあります!
・本来は国産がいいけど アメリカ産やオージービーフになってしまう。もっと国産を安くして欲しい
・牛肉のコクが美味しいと思う。
・煮込み用の牛肉が、やはり一番だと思う。
・頸長筋(けいちょうすじ)を使います。
・カレーの牛肉はスジを使う。スジカレーで圧力鍋で作るカレーが最高に美味しい。
・カレー用の牛肉よりも薄切りの牛肉のほうが早くできるし好きです。
・しゃぶしゃぶ肉の入った牛しゃぶカレーが最高に旨い
・赤身のすき焼き用牛肉を使用するのが我が家流
・我が家は牛スネ一択。ゴロゴロっと大きく切って4~6時間は煮込む。ホロホロになってとっても美味しい。
・牛肉でも、コンビーフが美味しい
・とにかくいい牛肉と玉ねぎを大量に入れて辛口のカレーを作れば美味しい
・大阪は牛肉が多いです。
・関西は牛です。それ以外選択肢はない。
・関東圏では、カレーに豚肉が普通のようだが、邪道だと思う。
・関西と関東の文化の違いですね。関西は、肉イコール牛肉。豚肉は、豚。
・関西人です。カレーの肉と言えば牛肉一択だと思っていたので、なぜわざわざ「ビーフカレー」という言葉があるのか不思議に思っていた。関東ではカレーの肉は豚肉主流だと知った時は衝撃的だったが、同時にビーフカレーの謎が解けた。
・肉と言うたら「牛肉」としか言わない!他は格下なので肉の前に豚肉・鶏肉と付け加えなければならない!カレーにすき焼きや肉じゃがなどに豚肉鶏肉になんかあり得ない!!
・本当は牛で作りたい。家計がピンチの時には豚、超ピンチの時には魚肉ソーセージ!
↑カレーにも関東と関西で絶対的な違いがあるようです。
豚派
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・基本的には豚バラ肉だけど豚ひき肉や鶏肉の時もある
・角切りロースや小間切れや三枚肉等使います。
・ブロック豚が甘くて旨い
・豚バラです。そしてトンカツをのせます。
・豚切り落とし。切る手間要らない、美味しい。ひき肉も便利。
・牛肉が使えればベストですが、大量に作って数日かけて食べるウチのような場合には、豚肉の方が食感も変わらず楽しめるような気がします。
・食べやすいようにしゃぶしゃぶ用にしている!牛は油っこいから苦手
・安いから。出汁がでるし牛肉のクサミが嫌いだから。
・昔は牛肉でしてましたが、数年前から牛肉のにおいが気になる様になり、肉じゃが・すき焼きも豚肉でする様になりました。
・豚の固まり肉を圧力鍋でやわらかくして作る。飽きたら時々牛。鶏はお店で食べる本格的なカレーのイメージ。
・家で作るカレーで牛肉を使った事が無い。豚肉の脂が食べてジューシーで美味しく感じます。
・普段は豚挽き肉。時々豚バラ。挽き肉が足りない時には鶏ササミを少し加える。母親が牛肉苦手だったため実家ではそんな感じ。
・昔は牛肉だったけど、狂牛病からは豚肉に変わった。
・基本は豚。それ以外を使う時は、「今日はチキンカレー」とか「今日はビーフカレー」と、付け加える。
・ポーク缶一択!沖縄県民!
↑牛と比べて県民性はそれほど出ておらず、むしろ「安いから」「家族が牛肉嫌い」といった理由でやむを得ず豚を使っているといった回答が目立ちました。ただ、豚には「カツカレー」という強力な個性がありますね(牛カツ派からは怒られそうですが…)
鶏派
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・安くてヘルシー
・ゴロゴロした鶏肉がが最高!
・うちは、鳥のもも肉
・手羽先が多いかなぁ~
・鷄の骨付きで、いい出汁が出ます
・最近は歳のせいかさっぱりした鶏肉オンリーです。
・夫が動物性脂肪をとりすぎると下痢をするため鶏に落ち着きました
・最近はルーを使わないカレーを作るのにハマっているけど、バターチキンカレーしか作り方を知らないので、いつも鶏肉になってしまう。
・トマ��チキンカレーやタイカレーが好きなので鶏肉になりがち。
・高校時代、友人の家でチキンのカレーを食べるまでは、北海道民デフォルトの豚肉でした。
・鶏もも肉をはちみつやヨーグルトで漬け込んでおくと、柔らかくて美味しいのでいつもそうしてるでも本当は何肉でもいい
・肉を入れずにヴィーガン風カレーにする事が多いですが…入れる時は鶏むね肉が一番多いです。「鍋に入れた時は一口大だった肉の外側がホロホロ崩れ、大きさが半分位になるまで」を目安に煮込むと、好みの味に仕上がります。
↑豚と同様に「安い」という理由のほか、トマトチキンカレーやバターチキンカレーなど、好きなカレーのタイプを理由に鶏を選んでいるという人も目立ちました。
その他
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・合い挽き肉
・猪と鹿の肉
・ラム肉
・アリゲーター肉
・肉は羊。魚肉はもうかザメ。
・ウチは魚肉ソーセージを使います!
・シーフード入れます。エビ、イカ、ホタテ、アサリ 等
・動物肉を使うのはもう時代遅れです。培養肉を使っています。
・大豆ミートにする。動物福祉の為。卵も生産時に雄のひよこがおそろしいことをされていてトラウマになり、ベジタリアンになりたいと思っています。
・私が肉が食べれない(別にビーガンだとかベジタリアンだとかではなく、ただ食わず嫌いでこの歳まで来ました。)のでツナかサバ缶かシーフードです。
・実家は父親が肉苦手でシーチキンでした。肉じゃがは烏賊だった。
↑「合挽肉」という回答は他の項目でも多く見られ、シーフードが後に続きます。ヴィーガンの方も増えているらしく、大豆ミートや培養肉といった「新しい肉」もじわじわ普及が進んでいるようですね。
アンケートにご協力いただきありがとうございました。
グノシーの「アンケート」タブにて、毎日新しいアンケートを更新しています。ポイントが手に入るものもあるので奮ってご参加ください。
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cotoba-blog · 5 years
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サメに恋して「ほぼ命がけ サメ図鑑」
人食いザメなぞいないことがよくわかった。いるのは「サメ食い人」である。
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Facebookのアプリゲームで遊んで、個人情報をたっぷり食われている人がいた。それを見て、ふと「サメはほんとうに人を食うのか?」と疑問を持って、インターネットの海にちょこっとダイビングすると、本書に出会った。著者はシャークジャーナリストの沼口麻子さんの本。
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「ほぼ命がけ サメ図鑑」は痛快傑作深海大巨編である(2018年講談社)。仕事の本を読まなきゃならんのに、サメに食いつかちまったじゃないか!沼口さんは東海大学海洋学部を卒業後、同大学院で小笠原諸島でサメと戯れたのち、シャークジャーナリストを自称して独立した。
日本や世界のサメスポットへ体当たりした記録でもある本書は、サメのあれこれ知識、体当たりサメ図鑑、世界のサメ巡礼などで構成されている。だがいわゆる「科学読本」ではない。そんな堅ッ苦しくない。サメにまたがる沼…
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onibi-onibi · 5 months
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(八千代くんと君が代ちゃんと子ザメ | ペンギンボックス@書籍4巻とアニメ さんのマンガ | ツイコミ(仮)から)
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mynetdiary-blog1 · 5 years
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脱出可能率1%の激ムズ!「ジンベエザメ原寸大サイト」開いてみたら迷子になった
水族館やアミューズメント施設、ショッピングまで楽しめちゃう横浜のランドマーク『横浜・八景島シーパラダイス』!そんなシーパラに、2018年10月4日(木)から「ジンベエザメ」がやってきました! さすがは世界最大の魚類、迫力満点!
そんなジンベエザメの展示を記念して、11月14日(水)より“原寸大ジンベエザメサイト”を公開したとのこと! ジンベエザメと言えば、成長すると全長12メートル以上にもなる超巨大ザメですが、その原寸大サイトってどうゆうこと・・・?
気になった筆者は早速特設サイトを開いてみることに。
巨大ジンベエザメの体内で迷子になれるサイト!
サイトを開くやいなや、青が広がります。どうやらすでにジンベエザメと同じ空間にいるようです。ブクブクと気泡が上がっていったり小さな魚が泳いでいたりと、手の込んだ作りになっています。
総支配人の鈴木さんも、唐突に現れます。 とりあえず上下左右にスクロ…
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ama-gaeru · 6 years
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錯視上ブルーエンド⑤
5話:8月15日(午前10時32):団地x兄妹
 ひび割れだらけの黒ずんだ団地の階段を駆け足で上る。
 団地の中はいつも洞窟みたいに湿ってて、外よりも少しだけ空気が冷たい。
 踊り場には奥様連中が溜まっていて、団地の住人特有の言葉で今年の団地内夏祭りの相談をしていた。
 俺ん家(ち)含めて、この団地の住人の大半はブラジルから関西に移住してきた人々の末裔だ。末裔っつーと「織田信長の末裔」とか「西郷隆盛の末裔」みたいに何百年も前から続いてるような大げさな感じがすっけど、うちの場合は爺ちゃんの代からの移住だから、俺で3代めだ。なんか、3代めっていうと酒造の若旦那とか、料亭の若旦那とかっぽくなる気がする。関係ねーけど。
 爺ちゃんは長年関西の自動車工場で働き、親父がガキの頃に新しい仕事を求めて千葉のこの団地に越してきた。他の住人もそんな感じ。
 だからこの団地に住んでいる一定の年齢より上の人たちの言葉はちょっとばかし独特だ。関西の訛りがあって、時々ブラジルの公用語であるポルトガル語が混ざってる。
 顔見知りのおばさんが俺に「あら、おかえりさん。随分早いねぇ」と声をかけてきたので、「今日、半ドンなんで」と嘘をついて軽く頭を下げる。サボってんのはバレバレだろうけど、それ以上何か言われることはない。
 おばさんは奥様連中のお喋りに戻っていった。相手を気にはかけるけど、ベタベタはしねぇ距離感、俺は好きだね。
 「エステアーニョ(今年)のお祭りはインポッスィボ(無理やわ)。人が少なすぎやん。クリオンセス(子供ら)には可哀想やけど、規模を小そうして、みんなで山車(だし)でも引くんでええやろ。まだ共同倉庫にあるんやろ。飾りだけちょっと変えて、風船つければなんとかなるわぁ」とかなんとか。
 「お祭りよりもホームレスやんか、問題は。1階の空き部屋、誰かが勝手に住み着いてたらしいんやわ。うちの子が夜中に誰かがベランダから中に入ってくのを見たって。次にきたらポリィサ(警察)呼ばなきゃ。まぁ、役に立つかどうかで言うと立たんやろうけども、おらんよりマシやし、なんもせんよりもマシやろ? 本当に人が減っちゃってからトラブルばっかりで困ったもんやわ」とかなんとか。
 「男の人たちに見回りしてもらえんのかしら? あんたんとこの旦那さん、元ラグビー部やろ? それから管理人さんの息子さんもおっきな体しとるから、夜中にちょっと見回りしてもろたら、変なのも怖がって出て来ななるんちゃう?」とかなんとか。奥様連中は止まることなく喋り続ける。
 数年前まではこの団地にはもっと人がいて、団地内の公園でやる夏祭りはそりゃど派手だった。
 次々と焼かれる謎の肉。開けられる謎の酒。踊りまくる謎のおっさんとおばさん。どっからか出てきた謎のバルーンアーティストと謎の一輪車乗り。自転車で引っ張るタイプの異国風の山車。なんだかよくわかんねーけどとにかく楽しかった。山車に乗ってたのが「とっとこ名探偵ピカえもんマウス」としか形容しようがない紙人形だったのも、まぁ、それはそれで味があったんじゃねぇかと思う。
 団地の外の子供達とその親も遊びにきたりして、団地の中と外とを繋ぐぎこちないなりに平和な交流もあるにはあったんだ。
 それが今は静かなもんだ。
 何年か前にリーマンショックがなんたらかんたらって騒ぎになってたけど、親父が言うにはその影響がもろに出たってことらしい。
 アメリカのバカがやったバカなことのダメージが、巡り巡って日本の冷凍食品会社の脇腹をぶん殴って、労働者を口からゲロみたいに吐き出させたってこと。
 ほとんどの家族が「やってけねぇよ!」っつてブラジルに行っちまった。俺の団地のダチの大半もだ。
 この団地もシャッター通りと同じ運命をたどるんだろう。
 湿ったコンクリの臭いは、土地が死んでく臭いなんだ。
 2階と3階の間の踊り場には樹理(じゅり)と実華流(みげる)の神原(かんばら)兄妹がいて、子供用ビニールプールの側に「風呂のやつじゃん」としかいいようのねぇプラスチックの椅子を置いて、それに腰掛けていた。
 プールの中には氷とスイカとタマリンドジュースの缶が浮いていて、樹理はビーサンを履いたままその中に足を突っ込んでいる。
 樹理はヒョウ柄のタンクトップとショッキングピンクのミニスカート。もちろん、ヒョウ柄というのは、ヒョウそのものの姿が描かれているというやつだ。イケてんぜ。
 実華流はシマウマ柄のタンクトップと迷彩柄のパンツ。もちろん、シマウマ柄というのは、シマウマそのものの姿が描かれているというやつだ。イケてんぜ。
 2人とも玩具のビーズで作ったブレスレットやネックレスをつけて、メッシュをいれた髪にラメったヘアピンを刺しまくっている。
 まさにヤンキーとファンシーの複合体。
 相変わらず超(スペリオール)オシャレで、超(アンキャニー)センスいい。こいつらの神がかったファッションセンスには脱帽するしかねぇ。あと2年くらいすれば、世界一ガルフィーとヴェルサーチの似合う兄妹になるんじゃねぇかと思う。
「お、コータ君じゃん。何���サボり?」と樹理が言う。
 顔の右半分と左半分が別人だ。右はアイドルみたいな美少女で、左は高校球児。どちらも樹理の本当の顔じゃない。
「相変わらず怖ぇメイクしてんな、お前」
 最近いつもこんな顔してるから、元々の樹理の顔がどんなだったか忘れつつある。
「Tik Tok(ティックトック)で受けるんだよー。私(アッシ)のメイクテク、プロ級だからサー」
「暇なことしてねぇで中学(ガッコ)いけよな。今日、中学も登校日だろ? おめぇらこそサボりじゃねぇか」
「こんな日に学校とかねぇわー。俺、高校(コーコー)いかねーし。中学とか意味ねぇっしょ」
 実華流はだるそうに言う。またピアスが増えてる。
「高校は出とけよ。お袋さん泣くぞ。お前、勉強好きだろ。うちに遊びに来るたびに俺の宿題とか、数学のプリントとか勝手に解いてたじゃねぇか」
「あんなのただの暇つぶしのパズルだよ。ひーまーつーぶーしー。そんなのに学費払うのバカじゃん。それに中卒で働いた方が俺みたいなのにはお得なの。早めに金稼げるしさ。俺、工場に就職決まってっし。非正規(ヒセーキ)だけど月に16万だって。やばくね? 16万だぜ、16万。お年玉16年分だぜ? マジで富豪じゃん、俺!」
「はーい! 私ね、私ね、グリッターインジェクションズのアイシャドウ欲しい!」
「おうおう、お兄(に)ぃに任せときな!」
「お兄ぃ大好きー!」
「知ってるぅー!」
 2人は両手で指ハートを作って「イェーイ!」と叫んだ後、俺にも指ハートを向け「コータ君も大好きだぜぃ! イェーイ!」と叫ぶ。
 俺はビニールプールに手を突っ込んで「知ってるぅ」と怠く応えて社交辞令の指ハートを向けた。
 好きじゃない相手になら、いくらでもできるんだけどな。
 キャッキャキャッキャと騒ぎ続ける樹理と実華流を置いて階段を上がり、4階にある自分の家の鍵を開けた。 
 家には誰もいない。夏休みが終わるまで家にいるのは俺だけだ。最高の夏isスーパーカミン。
 爺さんの姉、つまり俺にとっては大叔母さん? にあたる人が観光客の乗った車に跳ねられて体中の折ったとかで、爺さんと母さんは大叔母さんの世話をしにブラジルに行ってる。大叔母さんはお年寄りだし、独身主義で家族がいないから身の回りの世話をしてやれる身内がいないと困るだろうって。
 俺も一緒に来るようにかなりしつこく言われたけど、そうやって親戚の事故の見舞いを装ってブラジルに連れて行かれて、だまし討ちみたいな形でその後もブラジルに住み続けることになった団地のダチがいたので、俺は絶対に首を縦にふらなかった。
 結局、大叔母さんは本当に怪我をしていたから、俺の心配はただの杞憂だったわけだけどな。2人が向こうについた日に包帯とギブスだらけの大叔母さんの写メが送られてきた。
 もしも叔母さんが札束で一杯になった風呂に入っていなくて、カニエ・ウエストみたいなサングラスをかけていなくて、こちらに向けてダブルピースとかしていなければ、もう少し神妙な気持ちになれたんじゃねぇかと思う。たまたま自分を跳ね飛ばした車の持ち主が、アラブの石油王である可能性って、一体何パーセントなんだろう。
 親父は夏休みが始まる前から、東北に新しくできたマルハラ食品の新工場の立ち上げ支援のための出張に行っていて、こっちに帰ってくるのは冬休みの終わり頃の予定だ。
 爺さんと母さんがブラジルに行ったこと、俺だけ団地に残っていることを電話で告げると、親父は「火の元栓と、戸締りにだけは気をつけろよ。それから女の子を連れ込むのはいいとして、母さんにはバレるなよ」と、「俺にはお前のやることは全てお見通しだ」風の声で言った。連れ込むような相手なんかいねぇし、連れ込みたいのは女の子じゃねぇし。
 歩きながら服を脱いで洗濯機に投げ込み、水のままのシャワーを浴びて汗を流し、タンスから引っ張り出した学校指定の水着を履く。
 学校の指定水着で海ってどうなんだ? って思うけど、これしか持ってねぇんだからしょうがねぇ。
 水着の上からジーンズを履いて、シャツを着て、気に入ってる青いアロハを羽織って、少し悩んでからネックレスを掛け、財布と鍵をポケットに突っ込んで玄関を後にした。スマホはいーや。濡れたら嫌だし。
 踊り場に戻ると樹理と実華流が手すりに体を預けて外を見ていた。樹理はおもちゃの双眼鏡を覗き込んでいる。
「あそこのクールビューティって、コータ君の友達でしょ?」
 樹理の指差す先には、団地の入り口の花壇の縁に腰掛けている先輩の姿があった。ほんっと、喋んねぇで黙ってると別人だな。
「あぁ。陸上部の先輩。前にテレビとか出てた人」
「ウッワー。テレビより全然美形じゃん。何、あの足! 長っ! ありえない! 何頭身だよ! 私、リアル8頭身、初めてみたよ! 気だるげな雰囲気超エローい。あ、汗拭いた。エローい!」
「団地から先んとこの人?」
 実華流の問いに俺が「そー」と答えると樹理は「そっかー」と言いながら双眼鏡を離した。樹理の目からスーッと興味が消えていくのがわかる。……。
「痛いっ! なんで髪引っ張んの!」
 さぁ。なんでだろうな。
「プールかたしとけよ。邪魔だからな」
 後付けで理由をでっち上げる。
「あ。コータ君、オシャレしてじゃん。ネックレスつけてるー。イケメンと歩くから気合いいれてんの?」と樹理がからかってくる。ウッゼ!
「うっせぇな、バァカ、オシャレじゃねぇよ、タコが」
「コータ君も、好きな人は好きな顔だと思うぜぇい。ほら、意外とウツボとかサメとか好きな女子って一定数いるから、そこ狙ってこうぜ。レッツ隙間産業!」
「うっせぇ! 捻り潰すぞ!」
「キャァー! コータ君が怒ったぁー! こわぁーい!」
 神原兄妹は南米に生息してる派手な色の小型の猿みてーな笑い声をあげる。ウッッッゼェ!
 2人のキャハハハキッキ笑いを背中で聞きながら、俺は階段を駆け下りた。
 団地の入り口に戻ると先輩が「お、きたきた。お疲れぇ」と手を振ってきた。
 俺がいない間に冷静さを取り戻したらしい。いつもの先輩だ。
「相変わらず西郷どんの私服のセンスはチンピラリティが高いな! なんだその骸骨柄は! ���骨とコウモリと桜って! どういうアロハだ!」
「いーっしょ、別に」
 超(インクレディブル)カッケーのに。んでわかんねぇんだろ。
「身軽だねぇ? 水着とタオルは?」
「水着は中に着てるんで。暑いんだし、歩いてりゃ体なんか乾くでしょ」
「そりゃそうか。あ、そのネックレスはいいな。お前に似合ってるよ」
 先輩は俺のネックレスを指で摘む。顔が近づく。
「小さいドリームキャッチャーだな。インディアンのお守りだよな? 寝てる間にこの網の部分で悪夢を捕まえるっていうやつ」
 先輩の形のいい爪の先がドリームキャッチャーの網を突く。網の先端についた鳥の羽とトルコ石が揺れる。
「ふーん」
「ふーんって、知らんでつけてたのか?」
「トルコ石の青いのが気に入ってるだけなんで。由来なんかどうでも」
「あぁ。トルコ石ね。そういやお前の私物、じわじわ青いの増えてるよな? 前から青、好きだったっけ?」
「なンスか。悪いっすか」
 先輩は歯を見せて笑う。
「いーや。お前は明るいブルーがよく似合うよ」
「うっす」
 顔を太陽に向ける。顔が赤いのは太陽のせいだということにする。
 そのまままた坂道を登り、団地から先の住宅街に入る。
 ここにくると歩道は一気に広くなり、足の下はコンクリからパステルカラーのタイルに変わり、ボロい街灯は全て新しい物に変わる。
 全ての道が京都みたいに碁盤の目に走り出す。どの道も、どこまでも見通せる。地図だけでこの地区をみたら、さぞ立派でオシャレな場所に見えるんだろう。地図だけで見るのならな。
 この地区にある建物のほとんどが公営住宅だ。びっくりするぐらい人は住んでねぇ。あとはいわゆる「箱物」。この一帯だけ国営のなんたらかんたら支援センターやら、なんたらかんたら学習センターやらが乱立してる。
 そいつらは1つの例外もなく、ぜってーにいらねぇだろって広さの自転車置き場を備えていて、それらの自転車置き場には1つの例外もなく「希望」とか「光」とか「未来」とかいう凡なタイトルの変な銅像が備え付けられてる。それとツツジの花壇も。
 時々みかける一軒家は、どれも屋根と壁が錆だらけのトタンでできていた。窓ガラスには内側からベニヤが貼り付けられていて、人が住んでるのかどうか判別すらできねぇ。誰かが捨てたゴミが屋根の上に溜まっている。そういうのを見るたびに、胸が締め付けられる。
 不必要に広い歩道から伸びた細い路地からは、生ゴミとションベンの混ざった臭いが漂ってきた。路地には誰かが吐いたゲロや、ぶちまけられた生ゴミや、猫の死体が広がっていて、鴉のいい餌場になっていた。
 学校でも駅でも、最初に落書きされる場所ってぇのがある。
 体育館の裏側の壁とか、男子トイレの奥の個室とか。他の場所となんら変わりないはずなのに、ちょっと日陰になってるからとか、ちょっとだけ目につきにくいとか、そんな理由で悪意を持った落書きが集まってくる。最初は1つだけ。それが2つ、3つと増えてゆき、気がつけば『何を書いてもいい場所』になっていく。
 この住宅地はいわゆるそういう場所だ。それもずっとずっと昔から。
 今はとりあえず真新しいペンキを塗って、落書きを見えなくしたところ。だけど、それも長くは持たない。そんな気がする。
「俺ん家、超ボロいから西郷どんはびっくりすると思うぜー」
「そうっスか」
「西郷どんの憧れの先輩像が崩れちまうなぁー」
「憧れてねぇっスから」
 またしてもビシッと先輩は俺を両手で指差し、体をぐーんと横に傾ける例のポーズをした。
「素直になれよ! お前が俺を大好きなのはお見通しなんだぜ!」
 胃が痛い。
「……いや、そこまで怒ることはないんじゃないか。顔が怖いぞ、西郷どん」
「怒ってはねぇッス」
「人食いザメみたいなお顔で怒ってねぇって言われてもなぁ」
 先輩は笑い、背伸びをして俺の頭を撫でる。クソ。
「俺がいなくなったら西郷どんをからかう奴いなくなるなぁ。西郷どんは顔と態度が怖ぇから、またみんなから遠巻きにされちゃうんじゃねぇかなって、俺は心配よ?」
「からかってるって自覚はあったんスね」
「西郷どんは誤解されやすいタイプだからねー。繊細なのにねー」
「っせぇな! とっとと着替えてきてくださいよ! 行くんでしょ、勝浦!」
 先輩は俺の頭から手を離す。
「じゃぁ、ゆっくり駅の方に歩いててくれ。追いつくから。あ、路地には入るなよ! 道を聞かれても無視しろ! ワンボックスが歩道に寄せてきたら逃げろ! いいな! 日野原先輩との約束だぞ!」
「この時間ならいくらここら辺でもそんなことないでしょ。女子ならともかく、俺、男っすよ。つーか、家の前で待ってますよ」
「あー。ダメダメ」と先輩は顔の前で手を振る。
「言っただろう。俺の家はボロいのだ。だから、見せたくないんだよ」
「俺は気にしねぇっス」
「見せたくないと言っている」
 先輩の声が少しピリっとした。タレ目の陽気な顔つきという錯視が剥がれて、酷く冷たい顔が姿を見せ──たかと思ったらまた戻る。先輩は微笑んだ。
「西郷どーん。俺は嫌がっているのだよ? だからほら」
 シッシ! と先輩は手を振る��
「駅の方に歩いてろ。追いつくから」
 こうまで言われちゃどうとも言えず、俺は「うっす」と言って言われた通りに歩き出す。先輩は元来た道を駆け足で戻ってゆく。
 きっと、通り過ぎてきたボロ屋のどれかが先輩の家なんだろう。
「……俺は気にしねぇし」
 俺のこと全然わかってねぇし。俺のこと勝手に見限るから、そーゆーことがわかんねぇんだ。俺はあんたが思ってるよりずっと、良い人間なんだ。クソ。
 どんなに普通に話しているつもりでも、どんなに仲良くなったように思えても、先輩は俺のことを、見限ったまんまなんだ。
前話:次話
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edamamemamade · 6 years
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THE MEG(2018)
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2018年/ワーナー 監督 ジョン・タートルトーブ 出演 ジェイソン・ステイサム リー・ビンビン レイン・ウィルソンほか
【あらすじ】
地球で最も深い海とされるマリアナ海溝以上の深海が発見され、探査チームが最新の潜水艇で調査に乗りだす。チームは世紀の発見に沸き立つが、突如巨大な何かの襲撃を受け、動けなくなってしまう。深海レスキューダイバーのジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)が助けに向かうと、200万年前に絶滅したはずの超巨大ザメ、メガロドンが出現する。(Yahoo!映画より)
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【感想】
どーもどーも、この度深海から再び浮上して参りましたラーチャえだまめでございます。ココへ来てのブログ停滞、そして天災災害ホントに日本どうしちゃったんですかね……被災地の一刻も早く事態が回復することを願っております。そんな予測不能な事が日本のみならず世界各地でも起こっております。例えばこの映画に出てくるサイズを誤った感アリストテレスなコイツとかね【MEGザ・モンスター】!!!
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深海にはまだまだ我々の知らない未知の海洋生物が生息しているとされておりますが、今回は「また」サメです。サメ映画です。いつか【フラッパー】のサメバージョンが公開されることを願っております最近では空から降ってきたり首が3つあったり毎年新種のサメが誕生しておりますが今日は居酒屋で「メガハイボール頼んだらやたらサイズだけバカデカいやつ来ちゃったよ」的なノリで誕生してしまった、超超ウルトラ級その名も太古の昔ホントにいたとされる伝説のサメ「メガロドン」!!!が実はまだ現代の深海に生息していた!?
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いやいやソンゲバソナ
一体何をどうしたらこんな巨大なサメが見つからないというのでしょうかモケーレ・ムベンベよりデケえじゃねえk…体長25mプールすら超えるデカさのとにかく超絶BIGでございます!!こーなりゃサメ専門家のロイ・シャイダーも処刑人トーマス・ジェーンも手に負えねえ!!どーする!?そーだ!!こんな時は最強使い捨て集団「エクスペンダブルズ・コールセンター」に連絡だぁーーー!!!!ぷるるーぷるるー、あ、シモシモ?あのデー、オタクの中で海のど真ん中デネー、巨大ザメと格闘出来るネー、優秀な探偵さんおりません?
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あーなら元飛込選手でうってつけの野郎g
という流れがあったかは定かではありませんが陸地でドウェイン・ジョンソン様が巨大生物と大乱闘していた、その一方で海では我らがジェイソン・ステイサム兄が同じく巨大生物と一戦交えていたとは、、、、、
が!!この【MEGザ・モンスター】公開されるなやいなやウルトラ級のヒットを叩き出し只今「サメ映画No1ヒット」を樹立中だそうな!?サメ映画恐るべし!?否兄貴のネームバリューのおかげ!?否チャイニーズのおかげ…!?
「理屈はいらねえ!!とにかくバカデカいサメ映画が撮りたんじゃああああああ!!!!」とイワンコフばかりの、とにかく制作陣が一眼となってアタマん中を空っぽにしてこれぞ金の掛かった「BAKA・ザ・B級モンスター映画」の真髄のような映画なんですねー。過去に深海で決死の人命救助に当たった後第一線から離れた伝説の男、ジェイソン・ステイサム。伝説の男っていうのはですね、この後ヘリに乗った巨大組織から「お声」がかかるのを知っているので大体皆序盤で飲んだくれてます。で、はじめは仕事の依頼を拒否するんですよ。そうアナタが関わると誰かしら死にますから。でも昔の師匠とか友人とか恋人の危機がーとか言われちゃうとですよ、もう助けに行くしかないじゃないですか!?
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「仕方ねえな今回だけだぞ。」とか言いながらメッチャやる気じゃないですか兄貴!?(笑)
深海で消息不明になった兄貴の元妻の乗った潜水艇を救助しに単身向かうわけですよ!そしたら巨大な「海洋生物」と遭遇!!ここで渾身の決めゼリフをはいッ!!!
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「コンナノキイテナイヨ。」
「メガロド…」き、決まったぁーーーー!!!!しかし兄貴!!!よくそんな一発でコヤツがあの「メガロドン」だとわかりましたね!!アナタサメ専門家じゃあないじゃないですか!!もっというならばこの後��ガロドンを退治するメンバーに「誰一人サメ専門家がいない」というですね、いいんですよ!素人でも倒せりゃいいんですよ!!まあどうせ専門家いてもサミュエル・L・ジャクソンみたいにセリフの途中で食われるのがオチですし!?てか元はと言えばお前らが調子乗ったから深海から浮上してきちゃったわけですし!?テメエのケツ毛処理はテメエでしろ理論に則れば至極当然な事ですし!?そんなこんなでサメ退治が始まるわけなんでありますが
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「迫力」は凄い!!!「迫力」は……
ちゃっちいCGではなくてワーナーと中華系会社が総力を結集して作り上げたメガロドンの大迫力な映像美!!IMAXの画面目一杯に映し出されるソイツの迫力と言ったら!!もうフカヒレスープ何杯飲めんだよ!!コレは完全に劇場で観た方がエエやつですね。また前半の「海底2万マイル」的なセカイやなかなか姿を表さないでジラジラ作戦したかと思えば「アニゴジ」並の絶望感を味わえたりとイイ所もあるのですがただ、ただですよ?欲を言うと「ちょっと暴れ足りない」かな……世界有数の…って言われても全然知らないんですけどおお…アジアのどっかの海水浴場でワンサカ賑わう人々。私はてっきりクジラがプランクトンを海水ごと丸呑みするみたいな、そんな豪快な「入れ食い」を期待していたのですが、これがなかなかどうして意外にも「人を襲うシーンが少ない」んですよ!!否!!ある時友人が言っていた
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「ココまでデカいとさ、人とか全部丸呑みされるからあんまりグロくないよね」
そうか!!私はサメに食いちぎられてカラダが真っ二つになって文字通り「血の海」になる光景をひょっとしたら望んでいたのかもしれない!?否!!これぞB級サメ映画の定番だと履き違えていたんだ!?本作はあまりに巨大ゆえむしろ「ちょっと大人しくなってしまった」控えめなサメ映画、なのかもしれません!!無論そういった血の光景が苦手な方向けの映画かもしれませんが!!
ただこれだけデカいのだから、もういっそのことクルーズ船ごと丸呑みにしちゃうとか、ジャンプしてヘリコピター丸呑みしちゃうとか、陸地でドウェイン・ジョンソンと合流してビルとかドウェイン・ジョンソン丸呑みしちゃうとか、それくらいやることもデッカくても良かったんじゃないか、とも思ってしまいました。別にサメの生態系とかココまでデカきゃ誰も求めてませんしSF的なバケモノ感が欲しかったですねー。
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それよりむしろ強調しまくりなのが「チャイニーズ」ですよ。もうコレハリウッド映画っていうより「中国映画」ですよね?海の上にポツーンと浮かぶ中華系科学研究所(…なんの?)はじめ、これほど中国、アジアの絡んだサメ映画はいまだかつてありません。最���やたら大国中国でヒットするような映画を作ろうと躍起になるハリウッド。今年やった【パシリム】は半分中国に買収されたような出来だったし、来年公開のゴジラも中華系レジェンダリーだしな……
そんな中ジャパン代表?世界のマシ・オカさんお久ブリーフにスクリーンで拝見致しました。彼の手書きの手紙がちゃんと日本語で書かれていて…良かった____!!!
リー・ビンビン?40代とは思えない!?いやーすごいキレイな女優さんですね!!「バイオハザード」シリーズのエイダ役や、そういえばネットフリックスで巨大サメならぬ「巨大クモ」と死闘を繰り広げた「なんちゃってララ・クロフト」の方ですか?ちなみにこの方新日ならぬ反日らしいですよ?
おおッ!!ルビー・ローズじゃあないですか!!あの【ジョン・ウィック】の無言の殺し屋も今回はメカニック役で登場です。ちなみにこの方撮影で海でホントに溺れかけたらしいですよ?
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その他毎度おなじみ必ず一人はいる「面白い黒人」や多種多様なメンバーが勢揃いの「チーム・メガロドン」。その中に兄貴の元妻もいるのですが凄いんですよ、映画の都合上兄貴はリー・ビンビンと恋仲になる予定なのですがそれをむしろ猛プッシュする元妻!!はあああああなんて平和な三角関係なのでしょうか!?フツー命からがら元妻救助したらそのあと再びゴールイン…っていう通説を見事にぶち破りましたね!!あと今回やたら兄貴の「ニコッ」姿が数多く確認することが出来ました!!子供たちに笑顔で手を振る兄貴!!一体何があったんだ!?さては兄貴次回作でネズミー映画でも狙っているn…
監督は【フェノミナン】でジョン・トラボルタのアタマをメチャクチャにして【ナショナル・トレジャー】でニコラス・ケイジにギンギラギンにさりげなく「ジョーンズ」させたジョン・タートルトーブ。実はこの映画の企画は10年以上も前からあったらしく、これまでヤン・デ・ボンやイーライ・ロスといった名だたる監督が候補に挙がったものの、制作までいかなかったそうな。故にこの映画「サメブーム」が来る前から企画があった映画なんですよ!!恐るべしサメへの執着心!!人は何故これほどまでサメに魅了されてしまうのでしょうか!?でも待ってください!!サメもいいですけどヨークシャーテリアもかわいいんですよ!?ホラ観てください!!ねえねえ……!?
【MEGザ・モンスター】
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