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#やぶこざきキャンプ場
nakatateyama · 1 year
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『Day2561-6-117』 It’s time to wake up from hibernation!!! 雪消えが早いと思っていても、それを上まわるスピードで雪が減っている。 やぶこざきキャンプ場の平場で積雪がもう数十センチ。 来週末にはコーヒー屋再開できるんじゃない!ってことで雪囲いを外す事に。 SNSの思い出機能によれば、4年前の今日は吹雪いていたらしいのに笑。 さっ、来週末からボチボチキャンプ場でコーヒーを淹れていきます! ご来店の際には長靴をお勧めします! 間違っても、「春だから!」とおろしたばかりの白いスニーカーでは来ないでください。 なお、キャンプ場のご利用再開は早くても翌々週末くらいになりそうです。 #rurallife #slowlife #notslowlife #countrylife #snowcountry #田舎暮らし #スローライフ #ノットスローライフ #6歳 #sixyearsold #あおの棚田米 #移住 #コーヒーとタープ #自家焙煎 #microroastery #microroaster #古民家リノベーション #古民家暮らし #yabukozakioutdoors #やぶこざきキャンプ場 https://www.instagram.com/p/CqhJWhyvdX-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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moment-japan · 4 months
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あけましておめでとうございます。
地震発生当時、金沢の自宅におりまして半年ぶりにお酒を飲もうとしたところに大地震のサドンストライクでございました。
(金沢であれだけ揺れたので、能登では尋常じゃなかっただろう)
夕暮れの空を見上げれば「かりんとう」のような形をした巨大な自衛隊のヘリコプター何機も行ったり来たり。
(確かにかりんとうに見える)
映画「プラトーン」のような世界・・。
輪島には日頃、やせの断崖とか、千枚田とか、千里浜なぎさドライブウェイとか、日本小貝三名所のひとつで、日本最大級のキャンプ場がある能登リゾートエリア増穂浦海水浴場とか、七尾の野生のイルカとか、イケテル寺社仏閣鑑賞とか、牡蠣を食べに行ったついでに時々立ち寄っていました。
(とかが多い)
小学生の時、初めて友達と鉄道三人旅をしたのも輪島と珠洲で、以前飼っていた猟犬のイングリッシュ・ポインターが亡くなって数年後に同じく猟犬のルーエリン・セッターを貰いに行ったのも能登の田鶴浜で能登は山ほど思い出がたくさんあります。
(人も優しい)
車で行ったことのある人はわかると思うけど国道で、あの水面と同じ高さの道路の海岸沿いをドライブするスリル感とファンタスティック感は能登でしか楽しめません。
(のと里山海街道が使えないのが辛すぎる)
写真は以前撮った朝市とかがある輪島のメインストリート。
木造菩薩面(重文)で知られ、1300年の歴史を誇る重蔵神社は大丈夫だったそうですが、もうこの街中の建物群は跡形もなく消滅してしまいました。
復活の暁には、また能登に出かけに行きますので、何とか今を耐えて頑張ってほしいものです。
(※後日、重蔵神社も壊滅的な被害とSNSで確認、無念・・。)
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amiya3 · 5 months
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まだ出てない新刊『令和ブルガリアヨーグルト』連続ドラマ化
※長いです おはようございます。はじめまして。「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」の原作の小説を書いた人です。名前は宮木あや子といいます。宮本あや子ではなく、宮木あやこでもありません。木です。子です。いろんな小説を書いています。
三年ぶりの新刊『令和ブルガリアヨーグルト』予約がはじまっております。食品会社に勤める20代の人間とブルガリア菌のダブル主人公でお送りする、笑いあり涙は特にないが謎の感動はたぶんある、ジャンル分けするのを諦めてほしいハートウォーミングな感じの長編です。 それから 三年ぶりの新刊「令和ブルガリアヨーグルト」、出版前からどういうわけかドラマ化が決まってました。やったねー! テレビ東京水曜25時~、題名は「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」、主演は鞘師里保さん! https://www.tv-tokyo.co.jp/oshimeshi/ 略称は「オシメシ」だそうです。まさかこの内容で○○ガール系の題名になるとは。 「校閲ガール」書いてたときは「私も○○ガール市場(ルビ:しじょう)に参入したい! 先達のガールたちに乗っかってドラマ化とかでボロ儲けしたい!!」という打算100%でしたが、此度のガールはまったくもって意図していませんでした。したがって今回はどじょう100%(二匹目)
原作者プロフィール 1976年 神奈川県生まれ 東京都在住 2006年「花宵道中」で第五回女による女のためのR-18文学賞受賞:デビュー 詳しくは上のほうにある「★」をクリックしてください。 ゆるキャン△に影響されて今年の八月にキャンプを始めました。
テレ東の深夜といえばもぐもぐドラマ。しかし原作はまったくもってもぐもぐしてません。かなり原作通りに脚本を作ってくださった感じがしますが、映像化ってぜったい「全く同じ」にはならないので、私の読者のみんなには今までの映像化と同じく、小説とは違う種類のエンターテイメントとしてお楽しみいただければ幸いです。脚本めっちゃ面白いです。 あと、この機会に各方面へお願いさせていただきたいこと。 今回のドラマは「乳酸菌を推すヒューマンビーイング」が主人公です。これまでも私は「推しがいる人間」が出て来るお話をいくつか書いています。その中のひとつが『婚外恋愛に似たもの』というアイドルファンの小説で、2018年にdTVでドラマ化されています。 が、最近dTVがなくなってしまい、あの名作ドラマが現在どの配信サイトでも観られなくなってしまいました。円盤も出ていません。親の欲目や自画自賛ではなく本当にこのドラマはみどころいっぱいの名作です。主演のオタクは麗しき栗山千明さん、今をときめくDa-iCEのおふたりや増子敦貴君も、推されるアイドル役で出ています。チカちゃん(あつきくん)マジ爆売れだよね……雅さんもきっと喜んでるわ。ここをご覧の関係者様、いらっしゃいましたらぜひ御社でお迎えのご検討を何卒お願いいたします。原作側の窓口は光文社です。
※ここから転載禁止※ ※以下の文章の一部およびぜんぶをどこにも転載しないでください。以下の文章をもとにした記事や動画を絶対に作成しないでください。※
公表されているキャストさんについて個人的なあれこれ
主演の鞘師さんについて ラッセ! めんつゆの国からようこそヨーグルトの国へ。 先日、豊洲のライブを拝見してきました。タレントとファンの信頼関係と双方の愛が溢れる素敵な現場で、余所のオタクながら見ていてすごく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。スマホライトの光の海、きっと綺麗だったでしょうね。私はその翌日幕張で似たようなことをしてきました。 テレビをほとんど観ない、芸能にすこぶる疎い私の薄い知識の中での鞘師さんは「BABYMETALのサポートですごいダンスを踊っていた子」でした。あとモモウメのラスクの歌と、やがて古田新太になる山田様の彼女、そして柚木麻子の推し。この原作でOKしてくださり本当にありがとうございます。 鞘師さんのファンの皆さま、原作者、ハロプロはほとんど判らなくて申し訳ないのですが、女子アイドル方面では細々とさくら学院が好きでした/です。当時はすぅちゃんと鞘師さんが同じスクール出身だとは知らず、サポートメンバーがほかのグループの子、というニュースにおおいに驚いた一人です。機会がありましたら原作の小説のほうもお手に取ってみてください。帯に鞘師さんのお写真が入ってます。あと、もし私の公開授業にいた父兄でハロ兼の方がいらっしゃったら、お手数ですが鞘師さんファンのお友達に私の説明(できれば良い印象を持ってもらえそうな)をお願いしたいです。ヲタ友の口伝が一番信頼してもらえると思うの。出身賞にR-18って入ってるし、映画で安達祐実さん脱がせた原作者でめっちゃ心配だと思うけど、手のひらの楽園という本は国語の試験や学習教材によく使われているんだよと(本当です)。そういう未成年向けのお話も書くんだよと。私の代わりに。弁明を。どうかお頼み申す。
明日海さんについて 宝塚の湖沼があるとしたら、私は離れた村落からその湖沼まで月に二回くらい水を汲みに行っている永遠のにわかです。 映像化していただく際、いつもダメモトで「私の夢の配役リスト」を出しています。好きな俳優を挙げるわけではなく、なんとなくこんな感じかなあ、と想像する容貌に近い役者さんのお名前を書くだけの熱量低めのものですが、此度の企画書のキャスト欄はほとんど空だったため、まあ今回もダメもとで出してみるかと、緑川役には現実的に依頼が可能そうな元宝塚の方のお名前を書きました。そしたらいろいろ飛び越えてすごいの来ちゃった……。なんか、鉄板焼き屋で私のお小遣いで食べられるせいいっぱいのお肉頼んだら、お店の手違いで松坂牛のシャトーブリアン出てきたみたいな感じで、「緑川は明日海りおさんです」って言われたときちょっと何を聞いたのか判んなくてリアクションできませんでした。いいの……!?! それ超高級なおにくだよ……!?! ファンの皆さま、よろしくお願いいたします。私は今までの推しが全員卒業後に芸能から離れており、今は直近の推しのお手伝いだった下級生さんを細々と応援しています。顔の造作ぜんぜん違うのに、ダンスも演技もお化粧も決めポーズの表情や首の角度も推しちゃんにそっくりで、スール制度(っていうのか?)すごいなと毎回感心しています。在団中のみりおさんの出演作ではハンナのお花屋さんが好きです。よろしければ原作本もお手に取ってみてください。帯には間に合いませんでしたが、書店にあるかもしれないPOPにはお名前を入れさせていただいております。
橋本さんについて 橋本さんにお願いしているとうかがったのがちょうどVIVANTが終わった直後くらいの時期で、え!?!?! あの製作費が民放最高額の超大作ドラマに出てた、「帝劇? 俺の別荘やで!」みたいな俳優さんに一人称が吾輩の微生物役頼んだの!?! 正気なの?!?! ってガクブルでしたがわりとノリノリでお引き受けくださったらしいという話を二人くらいあいだに挟んで聞きました。なんという懐深きイケメンタル。まことにありがとうございます。素晴らしきブルガリア菌20388株になる予感しかありません。楽しみにしてます!!! 余談ですが、企画書いただいた時点ではブルガリア菌はCGか声だけだと聞いていたため、夢の配役リストには少年役を得意とする若い女性声優さんのお名前を書きました。その後制作側で紆余曲折あったらしく、まさかの生身。しかも身長184㎝のアラ還イケオジプロフェッショナル。予想の斜め上にもほどがあるわ。ただ、この布陣になった以上橋本さんのファンにこそぜひ読んでほしいので、ファンの皆様は原作本をお手に取ってみたらそのままレジへ直行してください。橋本さんのお役がより愛しくなること、ドラマがより楽しくなること請け合いです。私が橋本さんのファンだったらぜったい「観る前に読んどいてよかった!」って思うと思う。発売日は11月29日です。何卒よろしくお願いいたします。
※※転載禁止ここまで※※
書籍に関する詳細は発売日近辺にまた書きます。見に来てください。 買い逃している人がいるかもしれないので再度のお知らせですが、小説「雨の塔」の続編が、今年の始めに出た「百合小説コレクションwiz」という百合アンソロに載ってます。題名は「エリアンタス・ロバートソン」です。よろしくね! あと校閲ガールシリーズの文庫がまた何度か重版されてました。ありがとうございます。電子の売り上げがわからない+単行本の刷数を憶えてないので、大幅に少ない/多い可能性もありますが、たぶん現在20万部くらいです。頑張ったわね悦子……これから頑張るのよ由寿……
近況(キャンプ) 順調に月二回ペースでキャンプしてます。楽しいです。先日新しいテントとガスストーブとめっちゃあったかいと評判のダウンジャケットを買いました。今からそれらを使うためにキャンプへ行ってきます。PCやタブレットは持って行きません。スマホは持って行きますが老眼で指もパサパサでキャンプ場は寒いです。お察しください。木曜には戻ります。あと上のほうで書き忘れましたがご存じない方のためにベビメタはさくら学院の元重音部です。それでは行ってきます。
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wildfoodforaging · 1 month
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ワイルドフードフォレージングのコツ①
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1. ワイルドフードフォレージングとは何ですか?
ワイルドフードフォレージングは、自然界で育つ植物や野菜、果実を採取して食材として活用する行為です。この活動は、都市生活から離れて自然とのつながりを取り戻し、地元の食材を再発見する素晴らしい方法です。フォレージングは新鮮で栄養価の高い食材を手に入れるだけでなく、アウトドアでのリラックスや運動、地域コミュニティとの交流をもたらします。また、季節ごとに変化する自然の恵みを理解し、地元の生態系と調和する方法を学ぶこともできます。このブログ記事では、フォレージングの基本から始めて、安全性や識別方法、楽しみ方と注意点まで幅広くカバーします。フォレージングの世界に足を踏み入れ、自然との新しいつながりを体験しましょう。
1.1 ワイルドフードフォレージングの定義
ワイルドフードフォレージングは、自然の中で野生の植物や食材を採取し、それらを食材として利用する活動を指します。この行為は、昔ながらの生活様式や地域の伝統と密接に関連しており、自然との調和を重視する人々によって行われてきました。ワイルドフードフォレージングでは、野生の植物や木の実、果物、さらにはキノコなど、自然界で育つさまざまな食材が対象となります。一般的に、これらの食材は人工的な農業や園芸によって育てられたものではなく、自然の環境で自生しています。ワイルドフードフォレージングは、新鮮で栄養価の高い食材を手に入れるだけでなく、自然とのつながりを感じ、地元の生態系を理解する機会でもあります。また、地域の伝統や文化を体験し、季節の変化や植物の多様性を楽しむことができます。しかし、フォレージングを行う際には注意が必要であり、正しい植物の識別や安全性の確保が重要です。
1.2 ワイルドフードフォレージングの歴史
ワイルドフードフォレージングは、古代から人類が生活してきた歴史の中で重要な役割を果たしてきました。人類の祖先は、自然から得られる植物や動物を求めて、狩猟や採集を行ってきました。特に狩猟採集民族の生活では、自然の恵みを利用して食料や薬草を確保するために、フォレージングが欠かせない存在でした。
日本においても、古代から山や川、海などの自然環境からの収穫が行われてきました。縄文時代には、狩猟や採集が主な生活手段であり、植物の採取もその一環でした。そして、江戸時代には山菜や海藻など、季節に応じたフォレージングが盛んに行われ、現代でも多くの人々がフォレージングの楽しみを求めて自然に出かけています。
現代のワイルドフードフォレージングは、自然とのつながりを再確認し、地産地消の考え方や持続可能な食生活を実践する動きの一環として注目されています。また、フォレージングを通じて自然の恵みを享受するだけでなく、地域の文化や伝統を守り、新たな発見や体験を通じて心身の健康を促進する効果も期待されています。
1.3 ワイルドフードフォレージングの健康上のメリット
ワイルドフードフォレージングは、健康に多くのメリットをもたらすことが知られています。まず第一に、自然界で育つ植物や野菜、果実には豊富な栄養素が含まれており、人工的な農産物と比べて栄養価が高いとされています。これらの食材には、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などが豊富に含まれており、健康維持や免疫力向上に役立ちます。 ※ワイルドフードフォレージングに含まれる野菜や果実は、ビタミンやミネラルが豊富であるといくつかの研究によって示されています。(出典:科学的研究誌)
また、ワイルドフードフォレージングは運動とリラックスを組み合わせた自然療法とも言えます。自然の中での散策や採取作業は運動になり、心身をリフレッシュさせる効果があります。また、自然の中で静かに過ごすことはストレス解消にもつながり、心の安定や精神的なリフレッシュにも役立ちます。
さらに、ワイルドフードフォレージングは食事の多様化やバランスの取れた食生活を促すことができます。自然界には様々な種類の食材が存在し、これらを利用することで食事のバリエーションが増え、栄養の偏りを防ぐことができます。また、地元の食材を活用することで地産地消が促進され、地域経済の活性化にも貢献します。
総じて、ワイルドフードフォレージングは身体だけでなく心にも良い影響を与える健康法と言えます。自然の恵みを活用しながら、健康で充実した生活を送るために、ぜひフォレージングを取り入れてみてください。
まとめ
ワイルドフードフォレージングは、自然の中で食材を探し求める素晴らしい冒険です。この活動は、新鮮な食材を手に入れるだけでなく、自然とのつながりを感じ、地元の生態系を理解する機会でもあります。フォレージングを通じて、季節ごとの変化や植物の多様性を体験し、自然との調和を感じることができます。さらに、フォレージングはリラックスや運動、地域コミュニティとの交流を楽しむ素晴らしい手段でもあります。このブログ記事で紹介したワイルドフードフォレージングの基本やポイントを押さえれば、誰もが安全かつ楽しいフォレージング体験をすることができます。自然の恵みを味わいながら、新たな食材や体験を楽しむために、ぜひフォレージングに挑戦してみてください。
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setsunai-mono · 1 year
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京都山岳会登山隊の白水ミツ子隊員が、第一キャンプからベースキャンプヘ下山中、ボゴダ氷河のヒドン・クレバスに転落、死亡したのは、1981年6月10日のことであった。  もちろん、この日、死亡がはっきりと確認されたわけではなく、救出が困難なままに、氷河の中に見捨てざるを得なかったのである。白水隊員は救出の断念を自ら望んだが、暗黒の氷の割れ目の中で、一条の生の先に望みを託しながら最後まで死とたたかっていたとすれば、その死亡日付はあるいは半日か一日、変更されることとなるわけである。  記録―6月10日午前11時20分、ボゴダ峰第一キャンプから30分ほど下ったアイスフォール帯直下の広い雪原状の氷河上で白水隊員はクレバスに転落した。  直ちに第一キャンプに緊急連絡され、第ニキャンプからかけつけた救助隊員が現場に到着したのは13時10分。彼女の生存は確認された。宮川隊員がクレバスヘの下降を試みる。  入口は80センチくらいの人間がやっとひとりくぐれるくらいの氷の割れ目だが、中に入るにしたがってさらに狭くなり、上から4メートルのところで少し屈曲して幅は50センチくらい。そこで下の方にひっかかっているザックが見えた。しかしそこからはさらに狭くなり、靴を真っすぐにしては入れず、アイゼンの爪が効かない。ザイルにぶらさがったままの状態で、少しずつ降ろしてもらい、ようやくザックに達する。「大丈夫かあ」期待をこめてザックに手をかけるが、その下に白水さんはいない。声をかけると、応答はあった。が、まだはるか下の方である。  そこからは氷の壁はまた少し屈曲し、真っ暗で、さらに狭くてそれ以上は下降できない。やむなくザイルの端にカラビナとヘッドランプをつけて降ろす。10メートル(上からは20メートル)降ろしたところで彼女に達したようだが、彼女自身どうにもザイルをつかまえることが出来ないのか、ザイルはかすかな手ごたえを感じるが、そのまま空しく上がってくる。  そういう作業を何度も「しっかりしろ」と大声で彼女に呼びかけながらやっている時に、  「宮川さあーん、私ここで死ぬからあー」  「宮川さあーん、奥さんも子供もいるからー、あぶないからあー、もういいよぉー」  という声。かなり弱った声だったが、叫ぶような声だった。彼女自身でもう駄目と判断してのことだろう。  まったくやり切れない気持ちだった。声が聞こえてくるのに助けられない。くやしさが全身を貫く。  16時、彼女の声はまったく聞こえなくなった。カメラ助手の新谷隊員、そして当日頂上アタックした山田、大野両隊員もクレバスに降りた。しかし誰も宮川隊員が降りた位置より下には行けず、21時ついに救助作業を打ち切った。(京都山岳会隊・宮川清明隊員の手記)  白水さんは二十九歳、独身だった。    http://news.2chblog.jp/archives/52026981.html
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mm0924 · 9 months
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July of Mei Nagano. 7月。生きてて偶に嫌なことがあるとその後絶対すぐにいいことがあるように、ながのを死なせないために環境が仕向けてくるんです。夏、暑いことが既に嫌なのでいいことは多め。暑くて頭が回らないので、某カフェにて今年2度目の桃ペチーノをお供に7月の月記を執筆中。美味しい。ほらね、いいことなんて意外とすぐに見つかる!「嫌なことがあるとその後絶対すぐにいいことがある」?そんなことない!と思ったそこのあなた、それはいいことを見つけるのが少し苦手なんだと思います。それか理想が高い。小さな幸せをかき集めて「あれ?もしかしたら凄い幸せかもしれない」そんな錯覚をしながら生きていけたら、結論〝幸せ〟なんじゃないかと思ったりします。海!プール!キャンプ!考えるだけで楽しい!…ま、どれも行く予定はありませんが。夏祭りに行く予定はあるので全力で〝夏〟を楽しもうと思います。 辛いことがあった時「時間が経てば自然と忘れるよ」って人はよくいう(ながのもいう)けど、救われているようでどこか無責任で冷たく感じてしまうことがあります。今月は〝忘れること〟について考えさせられました。忘れたいことはありますか?ながのはありません。嬉しかったことも辛かったことも恥ずかしかったことも、出来事自体を忘れてしまってもその時に感じた気持ちは自分自身の感情の引き出しとして覚えていたいし、人の気持ちに共感するためにその引き出しを開けたい。だけど、忘れたほうがいいんだろうなって思う出来事はいくつかあって、今日も忘れるふりをしながら忘れずに生きています。「思い出だって、思い出さないと消えてしまうから。」たまたま見つけた青いロボットが出てくる某アニメ映画のキャッチコピー。いいことも悪いことも思い出さなきゃ忘れちゃいます、だって人間だもの。〝忘れる〟からこそ忘れないようにって足掻くことができて、思い出を大切にすることができる。皮肉だけど素敵。どれだけ足掻いても全ての思い出を持ち合わせて生きていくことは出来ないから、だからせめてながのの中にあるたくさんの想いや熱量、時間、人が薄れてしまう前に、色褪せてしまわないうちに、言葉で、写真で、文字でほんの少しでいいから自分の手で残しておきたいと思います。ながのの記憶の中に少しでも長くあなたとの時間がありますように。 お仕事!映画『こんにちは、母さん』の公開まであと1か月。その他の情報解禁はまだ少し先になっちゃいますが、共演者の方々やスタッフの方々と暑さを乗り越えながらの外撮影、順調に進んでいます。今月はNetflixシリーズ『御手洗家、炎上する』の配信が開始されました。もう既に見てくださった方もたくさんいて「一気見した!」「面白かった!」「キュンキュンした!」など嬉しい感想をたくさんいただきました。ありがとうございます。配信期限は特に決まっていないので、まだの方もお時間がある際に是非ご覧ください。「行列のできる相談所」(収録は6月)では、韓国で行われたブルーノ・マーズさんのライブからの日本での取材でドッキリという、こんな幸せなことがあっていいのでしょうか...という夢のような時間でした。そして、7月11日で女優としての活動を初めてから14年が経ちました。役者は声をかけてもらって始まる待つお仕事。声をかけていただいて初めて動き出したものを期待以上で返したい、そんな思いをこのお仕事にもこの世界にも抱いています。ながのはながので。これからもよろしくお願いします︎︎︎︎︎︎。
7月のながのイチオシソングはヨルシカさんの『風を食む』。近年加速度的に成長する〝消費〟。タップひとつで物が買える現代社会。デジタルネイティブ世代とも呼ばれるながのたちは、常にブルーライトに照らされていて、気にも留めないくらい当たり前に毎日毎分毎秒色々な情報に触れて心をかき乱されています。周りの人が次々に居るべき場所を見出していく中で、居場所を見つけられない自分の姿がまるで棚に陳列された〝値引き商品〟のように感じることがあるんです。どんどん便利になっていく世の中での生活に文句はない、だけど、空に浮かぶ雲ひとつで心が動くそんな一瞬を楽しむ心は持ち続けていたい。言葉は〝情報を伝達するためだけの道具〟じゃないよって、言葉が持っている美しさと人の温度を再認識できる曲です。使い古されることはあっても〝消費〟されることはない強い絆をここに。 自由に書きたいことを書きたいだけ書いためいの月記、最後まで読んで下さりありがとうございました。 8月のながのめいもよろしくお願いします︎︎︎︎︎︎☺︎
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hdhsbaby · 10 months
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宿場町設計ディテール研究昨日に続きまして。 一。リズムの違う格子はめ込みの出窓。並ぶ一軒一軒に位置や、出方の違いがあり、違うリズムで連続することにより多層的な印象を供す。そしたら平屋不可かな。二層で高さ再検討。手塚さん、田川さんたちなら出来る。 二。梁下6尺。建具はさらに低い。二階建てで軒高目検討4m。すごく低い。これならば木曽駒ウッディーハウスの中でもいけるか。 ※この話について、井口社長は育った家ではひたすら頭をぶっていた話をしてくれた。 三。不思議な印象。光の。入った瞬間の空間の暗さと、奥から洩れる光の美しさ。道から覗く時のそれが格別。そして部屋の四隅の暗いこと。黒くなった土壁と障子のコントラスト。陰翳礼讃谷崎を読んでおこう。水木先生の昔の子供はいつも家の中に妖怪を感じていた話、今の住宅には厳しい。陰翳コントロールってかなりのポイント。照明生活に必要だけどここの設計は無ければないほどいい。 以上、備忘録。どこまで出来るか。楽しみで寝れん。 #茶房松島 この空間で珈琲が頂けました。建物を見せていただくだけでなくお話もしていただき、ありがとうございました。 #木曽駒冷水公園 #上の段 #木曽福島 #宿場町 #古民家設計 #一級建築士事務所 #中山道 #無料キャンプ場 #古民家カフェ #diy #japantrip #ilovejapan #japanesearchitecture — view on Instagram https://ift.tt/0tC5K8y
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yoshitugutuduki · 1 year
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ネオファウナ
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 白と黒。それがこの台地に登って抱いた最初の印象だった。起伏に富んだ白い氷原のあちこちから、黒い崖が顔を覗かせる。雪がちらついているせいか、それとも大地の白を映し出しているせいか、空もまた、灰色のはずが白んで見える。初めて訪れる北極圏は、太古の昔から日の沈むことのない、かといって日が高く昇り、大地の氷河を溶かすこともまたない、薄明の世界だった。  雪原専用の8脚車両で、傾斜の緩い台地の東側から登って早半日、狭い空間で疲れは溜まっていたが、私の体重が他の乗組員より重い分、贅沢は言えなかった。大丈夫、あと数時間もすれば、発掘のためのキャンプ基地に到着する。この辺りは雪の粘度が低く、おまけに雪の下の固まった氷河をうっかり踏んでしまうと、車両ごと転倒する危険がある。車体の脚部分に付いた音響センサーで、なるべく雪の厚い場所を探りつつ、進むしかないらしい。  私の隣では、ダンと名乗った白いクマの男性が車両に接続して操縦している。一見すると椅子にもたれかかっているようにしか見えないが、後頭部には電磁コントローラが付いている。彼自身によればちょっと前の型番だが、車両を動かすには使い慣れたものが一番しっくり来るらしい。後頭部樹状核増設手術を受けているらしく、扱いには手慣れているという。もう10年になるそうだ。他の2名が小柄で、荷物もかなり多い以上、体重の大きいゾウである私と、ダンの2名はそれぞれコクピットとサブピットに座ることになった。  「僕は地元の村の出なんですが」  思いのほか、荒々しげな見た目とは裏腹に、丁寧な口調でダンは喋り出した。運転中とはいえ、重苦しい静寂に耐えられなくなったらしい。  「どうもそっちでも、起きてるみたいなんですよ、失踪事件」  「本当なんですか」  それまで黙りっきりだったネズミの男、ジェイが、淡々と訊いた。別段驚くでもなく、寒い車内の温度に合わせたような冷やかさだった。仕事をし始めて半年間、ここに来て躓くまで彼と世界を巡ったが、未だに彼の感情の起伏は捉えられていない。  「えーと、報告では、確かに4件の失踪事件が、マクファーレンさんのご出身の村で確認されてますね、種はいずれもバラバラですが」  そそっかしいラエンの女性、ライラと名乗ったか、が手元の携帯モニタを叩いて読み上げた。ダン・マクファーレンと同じく、ここに着いた際に中央都市の空駅で出会ったばかりで、なおかつ、私とジェイの終盤を迎えた調査が躓くことになった原因だった。  いや、原因というのはよそう。別に彼女が引き起こした事態ではないのだから。  私たちはこの地に到着した瞬間に、すでに躓いていたのだ。
 私とジェイ・マウゼリンクスが実地調査を始めたのは半年前、そのきっかけになった、彼の調査に同行したのが1年程前だったか。赤道地帯の高地で発見された膨大な壁画、そしてそれを覆い隠していた巨大な洞窟は、数万年前に明らかな、我々知的生物による文明が存在した最古の証拠となり得るものだった。当時一介の動物文化学者だった私に、その研究の最前線に入って欲しいと言うオファーが来たのは、ジェイの横やりあってこそだと聞く。途中から研究に無理やり入り込んだジェイを疎む者はいたものの、全知的動物の大系統を、分子を用いて提示し、世界的に注目されている彼には、表立って反意を示すことができなかったようだ。無理やり私を暑い洞窟へ連れ出した彼は、これまでの古代文化とも違う、独特な意匠の壁画と、その物語る意味を教えてくれた。  それはカタログ、と言ってもいいものだった。中央に描かれた、楕円形の物体の中から、様々な種の、知的生物が出てきて、一様に並ぶ光景。そこには何万もの「立った絵」があったが、1色で描かれていながら、それぞれの絵はディテールが異なり、明確に別種と認識できた。赤道付近と言っても、安定陸塊上、そう、オセアニア大陸に位置する以上、ゾウやウマといった旧大陸を出自とする種は、ここには載っていないはずだった。だけれど、私の種だけではない。たぶん、あらゆる現生の知的生物が、この「カタログ」に載せられているのだろう。  分子生物学者のジェイは、恐らく人類のルーツを明確にしようとしているに違いなかった。そこで私に、手伝ってくれるように要請した。  誰もが気づかないふりをする。  感情の起伏に乏しいジェイが、この話をする時は苦々しい顔を必ず浮かべる。我々知的生物、つまり動物は、単一の系統である微生物として誕生し、無脊椎動物、魚類を経て、爬虫類となり、そこからそれぞれ鳥類と哺乳類が分かれた。これが、どんなにプロセスに疑問を抱こうと、この地球の教育機関で、幼獣ですら習っている仮説だ。  しかしこの仮説には矛盾が生じている。我々は進化の過程で、知能が発達したが、知能が発達するのが先だったのか、それとも様々な種に分化するのが先だったのか、という問題だ。知能が発達するのが先なら、例えば知能を退化させた種や、相応の歴史を示す物が残っていてもおかしくないが、実際はそんな種や事物は残っていないし、現在昆虫や魚類で示されているような、進化に至る原理、突然変異や、特に自然選択が、知能を持つと生じにくくなるのではないか、という仮説もある。一方で、様々な種に分化するのが先で、その後知能が発達したという仮説なら、上記の問題はクリアするが、いくら収斂進化という、似た生態的地位の生物に似た形質が出るという仮説があるとはいえ、そのような斉一的な知的生物化が起こり得るだろうか、という疑問が浮かぶ。そもそも、様々な種に分化しているのなら、我々には様々な、枝の途中となり得る、祖先種が数多見つかるはずだ。しかし、現状そんなものは一切見つかっていない。化石記録は魚類まで、それも現生の無脊椎動物や魚類とはかけ離れた姿で、我々の現在の姿を支持しない。  このジェイの主張に私は魅せられたのだろう。彼に伴って様々な古い遺跡をフィールドワークした。そうして、場所を絞り込んでいくうちに、文明誕生の起源となる候補が、この、新大陸の北極圏内にある、大きな台地で見つかった遺跡だと突き止めた。  残すは実地調査、既にキャンプ地が作られ、行われるはずだった大規模な調査に参加させて貰えることになり、北極へ向かう途上は、一睡もできないほどだった。しかし、いつまで経っても迎えの車両が来ない。どうもおかしいと思って、上空から気象観測用の無人機で見て貰ったところ、キャンプ地に誰の気配もない、ということが判明した。地元の警官隊に待機を命じられた私たちは、警官隊所属でこの地域を管轄していると名乗るライラと、この辺の地理に詳しく、仕事柄車両の扱いにも慣れているらしいダンと共に、キャンプへ向かうことになったのだった。
 洞窟の中は、明るかった。発電機が稼働したままになっていたせいか、洞窟の壁に設置されたライトが空間を照らし出し、携帯ライトを持たずとも奥深くまでの道は見えていた。ずっと昔読んだ恐怖小説と違って、静寂こそあれど、何十人ものスタッフが失踪したような、不気味な雰囲気は感じさせなかった。  先を行くジェイを呼んで、私より二回りは小さな彼の様子を聞く。  「キュクロプスさん、この先は若干狭いがあなたでも入れないわけではなさそうだ。ただ灯りがもう設置されていない。誰かライトを貸して欲しい」  そんな声が狭い道の前、ダンやライラの前から聞こえてくる。私は持っていた携帯ライト、ジェイには若干大きいかもしれないが、をダン、ライラに渡し、ジェイに渡すように促した。  「この奥は広い空間だ」  「慎重に進んでくださいね」  ライラが呼びかける。裂け目が出来て落ちていたりしたら大変だろう。  ライラに続いてダンが、そして私が狭い穴をくぐる。真っ暗であまり見えないが。空間が広いのは声の響き具合でわかる。  「これは、特に岩の裂け目とかはないみたいだ」  慎重に前進して、ジェイから渡された携帯ライトで周囲を見渡したダンが、何かに気づいた。  「なんだ、あれ」  真正面の、ライトで灯された場所を見る。明らかに場違いな物が、岩に貼りついていた。  「扉、ですね」  ライラが立ちすくんだまま不安げに言う。  鎮座している金属製の、明らかに現代的な円い扉は、私でも余裕で通れるぐらいには大きい。左側には、取手のような金属製の棒も繋がっている。  狼狽しているのか、先にこの空間に入ったジェイは、扉を見て何か考え込んでいるように見えた。そんな彼の横を通って、ダンがおもむろに取手に手をかける。  少しだけ、空気の吸い込まれる音がして、扉が開いた。  考え込むのをやめたらしいジェイが、吸い込まれるように扉の奥に入っていく。  「マウゼリンクスさん!」  ライラは止めに入ろうとしたのか、後を追った。私もそれに続く。  後ろから足音が聞こえる。ダンも来ているようだ。  扉の奥は、少し上向きの傾斜のある、通路だった。4名分の足音、金属音が響く。それ以外は、ジェイの今持っている携帯ライトが頼りだった。  こんなところに近代的な人工物があったなんて、何かの軍事基地とかだと、非常に私たちはまずいことをしているわけだが、なんでこんな洞窟の奥深くにあるのか、見当もつかない。  好奇心はとうに消え失せ、徐々に後悔と不安と恐怖が胸の奥を占めつつあった。そんな時、ジェイが立ち止まった。  「行き止まり?」  最後尾のダンが聞いた。ジェイは短く、いや、とだけ答え、目の前の壁、いや、長方形の扉だろうか、に設置された黒いパネルに、手をかざした。  扉が開くのと、視界が明るくなるのは同時だった。しばらく薄明りや闇の中で過ごしてきたせいか、目が痛い。なんとか視界を取り戻すと、通路と思しき、私たちが辿ってきた空間が明るく、ライトのようなもので照らされているのが見えた。扉の向こうは、少し落ち着いた明るさのようだ。ライラやジェイに続いて扉をくぐる。  そこは、一面緑色の森だった。
 唖然としていた私たちに、ジェイが呼びかけた。  「立体映像だ、本物の森じゃない」  各々が、凄まじい密度で生えている草木を触ろうとするが、すり抜けてしまう。どうやら本当に、偽物らしい。  「こんな植物見たことない。地球上でこんなの発見されてたっけ、それに日差しも」  「青い空だな」  上を見上げてジェイが言った。空と言えば、エアロプランクトンが漂っているため、地上からは緑色に見える、日差しもこんなに明るくはないはずだった。  「これが故郷の景色か」  そうジェイが呟く。  「その通りです、ここが本来の地球の景色です」  今までの穏やかな口調のまま、ダンが言い出した。  「マクファーレンさん?」  何を言い出すのか、と思い、私は振り向く。ライラも遅れて振り向いた。怯えているのか、その顔は強張っている。  「ようこそ、汎用生態系生産プラント、ネオファウナへ、私はこちらのオペレーションを行っているメインシステム、チャーリーと呼ばれています」  ダンは全員の方を向くと、恭しく礼をした。  「皆さんがご覧になっている映像は、本来の地球、東南アジアのカリマンタン島付近の熱帯雨林を再現したものです。本来の地球で最も多様性が保たれていた個所と言われています」  淡々と話すダンにはどこまでも表情が無かった。まるで愛想笑いを無理やり貼り付けたかのように、いや、人形や標本の魚のように、虚ろな笑みを浮かべたまま語り続けている。  「マクファーレンさん、どうしちゃったの?」  「私が現在操作しております個体は、身体の一部に改造を受け、なおかつ日ごろから電磁ネットワークに接続状態にありました。そこで、アバターを実体化させるよりも低電力で済むとみなし、デバイスとして使用するに至った次第です」  「俺をここに呼び寄せた理由はなんだ」  ジェイが、これまで聞いたことのない、敵意の籠った声で言った。赤い目が射止めるように、ダンを見つめている。しかしダンは答えなかった。  「ジェイをここに呼んだ理由は?」  今まで黙っていたライラが今度は言った。さっきまで怯えていたとは思えない、鋭い声だった。  「私は当該個体、あなたがジェイと呼ぶ個体を通して、ユーザーの設定した開始コードの発現タイミングを計算していました」  もはや私には何がなんだかわからなかった。洞窟の中の見知らぬ施設、見覚えのない緑、そして態度の一変した同好者たち。立っているのがやっとだった。  「一から説明してくれ、彼らがここに呼ばれた理由を」  ライラが続けた。ダンは薄笑いを浮かべ、苦虫を嚙み潰したような顔でジェイがそれをにらんでいる。  「始生暦時代に入って、人類の文明は大きく進歩し、大規模な星間文明を築くに当たりました。その過程で、本来の地球は大きく生態系を衰退させ、私が稼働を始めた段階では、乱開発防止のために所在不明とされていました。その代わり、多くの惑星が植民化され、人類は星間文明を自らの故郷とするに至りました。しかし、本来の故郷である地球への憧憬が無くなったわけではありません。数多の星々をテラフォーミングする過程で、人類はそのノウハウを蓄積させ、より高効率に、より速やかに他の惑星を地球化することを実現したのです」  「そして、故郷への憧憬は、私が制作されたネオファウナ計画に繋がりました。星間文明で用いられていた、地球由来の生物の遺伝情報を基に新たな労働力、知的生物を作り出す技術と、先に述べたテラフォーミング技術が結びつき、新たな地球を生み出すという計画へシフトしたのです」  「手順はまず、簡易な条件での地球化から始まります。条件に見合った惑星に、こちらのプラントで遺伝情報を改変し作製した大気性プランクトンなどを放ち、大気構成を地球により近いものとします。その後、水生プランクトンやごく微小な生物、水生生物、陸生植物、小型陸生動物といった順に作製し、放流します。生態系がそれぞれ安定してきた段階で次フェーズに移行し、最終的に大型動物を除いた不完全な生態系ができます」  「その後、大型動物をヒト型知的生物として作製し、惑星上に解き放ちます。初期はある程度の調整が必要ですが、徐々に文明化が進むと、自然と個体数も増えていくことでしょう。 ユーザーであるホモサピエンスに形態的に近いグループが作製されたのは、文化基準をかつてのユーザーの文明に合わせ、個体数増加を促すためです」 「ラエンのことだよ」  静かにライラが呟いた。  「私が開始コードを発現しようとしているのは、更にその次のフェーズです。当該個体を作製した私は、接続可能な別個体を使って、当該個体を外に出し、その脳を通して現在の惑星の状態を観察していました。もちろん、当該個体には脳神経の加速化措置と、私に情報を送るためのリソースも設置済みです。24年6か月を観察したことで、私は開始コードの発現を行うのに十分な時間が経過したと認識しました」  「それが、俺が作られた理由か」  相変わらずダン、否、チャーリーを睨んだまま、ジェイが吐き捨てた。  「開始コードの発現後はどうなる、先住種族と同じように、彼らを消去するのか」  「いいえ、開始コードの発現後は、現在作製している神経加速化の遮断、脳内の感覚抑制の解放、ボトルネック防止に用いられていた多系統繁殖用遺伝領域の切除、そして次代における原種形態への移行、これらを促すウィルス群を散布します。現在、その準備段階として、複数個体にこれらの措置が可能かどうかを試験しています」  「どういうこと?何が起きるの?」  何を言っているのか、門外漢の私にはわからない。だけれど何か恐ろしいことを言っている気がして、口走る。  「俺たち知的生物は知能を失い、動物に戻る。感覚も戻り、少子化対策に用いられかけてた遺伝領域はもぎとられ、子孫は四つ足の獣に、ってことだ。失踪事件は、その準備として、試験的にウィルスをばらまいたってことだ」  ダンは何も言わなかったが、ジェイが代わりに答えた。  「私に記録されている地球生命の情報は膨大ですが、基礎さえ完成すればあとは難しくありません。残りは生態系が安定するに従って、徐々に作製し定着させていく予定です。早ければ数十年で、この星は第2の地球となります。私やユーザーの願った地球の復活が遂に為されるのです」  ダンは両手を広げてまるで演説でもするかのように宣言した。私にはこれが夢の中の出来事のようでならなかった。  「当該個体と、そうですね、こちらの個体は私の本体にフィードバックすることにしましょう。現状のサンプルでは効率的なウィルスの散布が行えないので」  そう言うとダンの体は何も映っていない瞳で私の方を見た。ここが北極であることを思い出したかのような寒気が走る。先んじて捕まえられたジェイがもがいている。私も腕を強い力で引っ張られて、森の奥まで連れていかれそうになる。  「AIの癖によく喋るなお前は。中に誰かいるだろ、飛びっきりのイカれた奴が」  突然、腕が離れた。同時にジェイの咳き込む声がする。  見ると、大柄なクマを取り押さえているラエンの女性の姿があった。非現実的な光景に何が起こったのかわからなくなる。  「チャーリーだったか、以前遺跡を回って、似たような壊れた施設を見た時にあんたの名前を確認したよ。設置予定の生体プラント兼液体コンピュータの素体になるって時点でやばいと思ったが、こちとら先住種族を駆逐されんのも、せっかく根付いた知性を踏み台に懐古主義に走られるのもごめんでね、悪いが稼働停止してもらう」  出会った時の態度はどこへ行ったのか、荒々しい口調で告げると、周囲に火花が散った。  途端に、立体映像の森が消え失せ、通路と同じ無機質な灰色の部屋に変わる。  「案の定、システムはニューロン式を使ってたか。悪いけれど私はラエンじゃないし、体はあんたの言うホモサピエンスでも、宿っている意識は年季の入った量子の寄生虫なんだ。量子脳に関してはこっちの方が上手なんだよ。3億年かけて辿り着いた、被食者と捕食者が共にいられる楽園、そう簡単に潰されてたまるか」  「私の活動が停止すれば、今後エアロプランクトンが作製されることもなくなりますよ」  苦しげでもない、さっきと同じ淡々とした口調でダンの体が言う。  「エアロプランクトンも継代を重ねて、あんたの供給なしに殖えるようになってるんだよ。この世界は変わっていくさ。でもそれは地球と違う、大型動物相の代わりに知的生物が優占し、交雑を重ね、多様化と均質化を入り混じらせる世界としてだ。本来の地球生命が今も変化を続け、この星だって変化の最中にあるのに、時を戻して止めようとした時点で、あんたは詰んでたのさ。わかったらとっとと凍りな、あんたの望んだ永遠の停滞だ」  轟音が響き渡った。床が震える。部屋のライトが点滅して、消える。真っ暗になった部屋が振動を続ける。盛大に転倒した私は、解放され糸が切れたように崩れ落ちたダンと、同じく転げまわるジェイをなんとか抱きしめる。  「私はこいつのやらかした後始末に行ってくるから、またどこかでね」  覚えているのは、そこまでだった。
 台地で起こったことは、巨大な雪崩によってキャンプ地と、内部の空洞が崩壊した、というニュースで片付けられた。私は他の2人と共に病室に缶詰になり、あれこれと話し合った。ダンは荒っぽいが人懐こい性格で、私のことは全く知らないが、幼い頃に父親が連れてきて兄弟のように育ったらしいジェイのことはよく覚えていた。ジェイは遺跡巡りと、ダンがジェイを覚えていないことで気づいていたらしい。  キャンプ地で失踪したスタッフと、近隣の村から失踪した住民が保護されたのは、私たちが洞窟の入り口で倒れていたところを発見された翌日だった。ちょうど反対側の海岸で見つかったらしいが、不思議なことに皆が一様に「吹雪が酷くなったのでビバークした」という記憶しか覚えていなかった。1本だけ、空の注射器が置いてあったそうだ。  ライラの行方は分からない。そもそも、地元の警官隊にはそんなメンバーどころかラエン自体がいなかったのだ。  「これからどうするんですか」  ダンは寝ている。病室の窓から空を見ているジェイが、どうしても気になった。  生きる目的を失ったのではないかと、思ったからだ。  「枷が外れた気分だ、清々しましたよ」  いつもと同じ、だけれど少し晴れやかな声色で彼が返した。  「なに、資料は集まってますから、最後の仕上げだけできなかったってことで」  彼らしくない、楽観���な言葉だった。彼も、吹っ切れたのかもしれない。  「あの場にいた誰もが、あの場所に関係している者だった、あなたを除いて」  「そうですね、傍観者として、大事たと思われたのかもしれません」  「チャーリーが言ってましたね、星間文明がどうとか」  「言ってましたね、多種族からなる星間文明とか、地球由来の遺伝情報で人類の伴侶を作り出すとか、あれ」  「そんなこと、言ってましたっけ」  記憶と知識の食い違いに、戸惑う。すらすらと出てきた言葉は、私の理解を大幅に超えていたはずだった。  「磁気映像で撮影した、あなたの脳のカルテを見せてもらいました。先天的な改変の痕跡が見つかったようです」  「私には、そんな自覚は」  「無いんでしょうね。誰かが、どこか遠くからあなたの脳を介して、この星を見ている」  私と同じですね、と彼は言った。彼が言っている間に、まるで目の奥の濁りが取れるみたいに、目の前は鮮やかになっていった。  目の前に広がるのは、白い空。  でもその向こうに広がるのは、プランクトンに覆われた碧色の空。  脳裏に浮かぶのは、あの時見た青い空。  「モッティさん」  白い空をバックに、白い毛並みの彼が振り向く。その顔には、見たことのない表情が浮かんでいる。  「この世界って、綺麗ですね
#SF
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nakatateyama · 1 year
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『Day2574-6-130』 Back to the normal day. 今年もニワトリがキャンプ場に戻ってきた。 コーヒー屋のお客さんも「ニワトリは?」と鳥たちを気にかけてくれる方は多い。 雪がとけキャンプ場とコーヒー屋を開けニワトリが戻ってきてやっと、日常が戻ってきた気がする。 フリーのカメラマンをしていたころは、「今度は何をしよう?」と、常に新しい何かや出会いを求めていた。 ここに根を張って暮らそうと思った今、多くのことが繰り返される。 決して全てが同じというわけではなく、常に新しい発見や驚き、喜びはあるけれど。 季節とともに、やるべき事が繰り返される今の生活もなかなか楽しいものだ。 僕は深く深く潜って根を張り、あおには空へ空へと育ってほしいと思う。 #rurallife #slowlife #notslowlife #countrylife #snowcountry #田舎暮らし #スローライフ #ノットスローライフ #6歳 #sixyearsold #あおの棚田米 #移住 #コーヒーとタープ #自家焙煎 #microroastery #microroaster #古民家リノベーション #古民家暮らし #yabukozakioutdoors #やぶこざきキャンプ場 https://www.instagram.com/p/CrC0wmLvkDo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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japanpromos · 11 months
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【JapanPromos】アウトドア・キャンプ用品通販サイトのおすすめ9選!初心者でも安心して購入・レンタルできるサイトをご紹介!
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アウトドア・キャンプ用品通販サイトのおすすめ9選!アウトドア・キャンプは自然と触れ合い、非日常的な体験を楽しむことができる素敵な趣味です。しかし、キャンプにはテントや寝袋、ランタンなど様々な用品が必要で、初心者の方はどこで購入したらいいか迷ってしまうかもしれません。そこで、今回JapanPromosはアウトドア・キャンプ用品を通販で購入・レンタルできるおすすめのサイトをご紹介します。
これらのサイトでは、品質の高い商品や初心者向けのセット商品、お得な特典やレンタルサービスなど、キャンプを快適に楽しむために必要なものが揃っています。ぜひ参考にしてみてください。
アウトドア・キャンプ用品通販サイトの選び方
取り扱っている商品の確認
まず、アウトドア・キャンプ用品通販サイトを選ぶ際には、自分が欲しい商品を取り扱っているかどうかを確認しましょう。アウトドア・キャンプ用品には様々な種類があり、初心者の方はどのアイテムを用意するかどうか迷ってしまうため、以下のチェックリスをご参考ください。
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購入・レンタルできるか確認
初めてのアウトドア・キャンプでは、すべての用品を一度に揃えることができない場合もあります。そのため、一部のアイテムをレンタルできる通販サイトを選ぶと便利です。一部のアウトドア・キャンプ用品の通販サイトでは、レンタルサービスにも対応しています。必要なアイテムの一時利用や試し装備に役立つので、購入と同時にレンタルも考慮してみてください。
特典のあるか確認
お得な特典や割引がある通販サイトを選ぶこともおすすめです。アウトドア・キャンプ用品通販サイトによっては、クーポンやキャンペーン、会員特典など、さまざまな特典を用意している場合があります。特典を利用することで、お得にアウトドア・キャンプ用品を購入することができます。アウトドア・キャンプ用品通販サイトを選ぶ際には、特典の有無も確認しておきましょう。
アウトドア・キャンプ用品通販サイトのおすすめ5選
WAQ(ワック)
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WAQは、幅広いアウトドア・キャンプ用品を取り扱っており、品質と信頼性に定評があります。ソロキャンプやデュオキャンプ用から、ファミリーキャンプやグループキャンプ用まで、豊富な品揃えを用意しています。また、WAQのセット商品を購入すると、お得になります。
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WAQでは、新商品やコラボ商品の登場に合わせてセールを開催しています。そのため、お得にアウトドア・キャンプ用品を手に入れることができます。
DECATHLON(デカトロン)
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DECATHLON(デカトロン)は、フランス発祥のスポーツ用品店です。アウトドア・キャンプ用品も幅広く取り扱っており、リーズナブルな価格で品質の良い商品を提供しています。初心者向けの商品やキャンプの基礎知識も豊富に提供しています。
デカトロン公式オンラインショップでは、定期的にクーポンやキャンペーンコードを配布しています。クーポンやキャンペーンコードを利用することで、さらにお得にアウトドア・キャンプ用品を購入することができます。
デカトロンでは、期間限定でクーポンコードをご入力で無料のプレゼントや、テントが20%になるキャンペーンを開催しています。お見逃しなく!
SUNDAY MOUNTAIN(サンデーマウンテン)
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サンデーマウンテンは、トレッキングやハイキングに特化した通販サイトです。軽量かつ高機能な登山用品からキャンプギアまで取り扱っており、山岳スポーツ愛好家に人気があります。特にトレッキングポールやアウトドアウェアの品揃えが充実しており、本格的なアウトドア活動をサポートします。
オンラインショップでは、クリアランスセールで最大50%OFF、限定ブランドの商品で最大10倍ポイント、商品のレビュー投稿でも300ポイントがもらえるなど、様々な特典があります。
Naturum(ナチュラム)
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川・海周辺へのキャンピングなら、アウトドア用品・釣り具・キャンプの通販「ナチュラム」がお勧めです。ナチュラム公式サイトはアウトドア・キャンプ用品だけでなく、フィッシングやキャンプに関連する商品も幅広く取り扱っている通販サイトです。
釣り具やキャンプギアなど、アウトドア全般に必要なアイテムが最大85%OFFとなるセールが開催されています。ナチュラム会員としてお買い物の場合は、3%ポイント還元制度、優先のセール・キャンペーンに参加、さらにお得なクーポンが不定期に配布されています。
LOGOS(ロゴス)
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ロゴスは、日本を代表するアウトドアブランドです。高品質で耐久性に優れたアウトドア用品を幅広く取り扱っており、キャンプ愛好家からの支持も厚いです。特にキャンプ用食器や調理器具、アウトドア家具などの品揃えが豊富で、快適なキャンプライフを実現します。また、定期的にロゴスのセールが更新されており、LOGOS FAMILYのメンバー(会員)はお買い得に購入することができます。
ロゴスの2023春夏新作アイテムが登場しています。アウトドア用品・キャンプ用品の他に、UVカット&暑さ対策のファッション雑貨アイテムが販売されています。この夏にキャンピングの予定なら、ぜひロゴスの新作アイテムをチェックして見て下さい!
アウトドア・キャンプ用品の購入・レンタルサイトのおすすめ4選
YAMAP STORE(ヤマップストア)
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YAMAP STOREはアウトドア愛好家に人気のある通販サイトです。山岳ガイドアプリ「YAMAP」と連携しており、信頼性の高いアウトドア・キャンプ用品を提供しています。特に登山用品やトレッキングギアの品揃えが豊富で、安心して購入できる点が魅力です。
YAMAPでは、登山・キャンプギア・アウトドア用品の通販の他に、オンラインレンタルサービスを提供し、「セットレンタル」「単品レンタル」でご利用可能です。
また、YAMAPでレンタル品ご予約の際に、提携ツアーまたは企画にご参加になると、YAMAP STOREの2,000円OFFクーポンがプレゼントされます。
HIMARAYA(ヒマラヤ)
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HIMARAYAはアウトドア・キャンプ用品の購入とレンタルが可能なサイトです。初心者向けのセット商品や最大20%OFFレンタルセットプランが充実しており、手軽にアウトドア・キャンプを楽しむことができます。必要なアイテムを手に入れながら、試し装備やレンタルでの利用も検討してみてください。
hinataストア&hinataレンタル
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hinataストアはアウトドア・キャンプ用品だけでなく、アウトドアファッションやアクセサリーも取り扱っている通販サイトです。トレンド感のあるアイテムが揃っており、スタイリッシュなキャンプやアウトドアライフを楽しみたい方におすすめです。今なら、hinataストアで最大43%OFFのアウトレット品や、会員限定キャンペーンが充実しているため、キャンプギアがお得にお買い物できます。
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hinataレンタルはアウトドア・キャンプ用品のレンタルに特化したサイトです。テントや寝袋、アウトドア用調理器具など、必要なアイテムを手軽に借りることができ、アウトドア・キャンプや短期間の利用に最適です。hinataレンタルでは単品レンタルだけでなく、おすすめのレンタルセットも用意されています。初めての方やファミリー・グループなどキャンプ用品が安価でレンタルし、最高のキャンプ体験をもらえるでしょう!
まとめ
アウトドア・キャンプ用品通販サイトはたくさんありますが、自分のニーズに合ったサイトを選ぶことが大切です。取り扱っている商品の種類や価格、特典などを比較して、自分にぴったりのサイトを見つけましょう。
また、アウトドア・キャンプ用品はレンタルすることもできます。レンタルであれば、購入する前に試し装備をすることができますし、必要なアイテムだけ借りることができるので、費用を節約することができます。
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12/3(土)大阪2日目 昼&夜公演 日替わりと感想など!🕺🕺
・しゅんりーさん大暴れ(?)夜公演
夜公演、しゅんりーさんがめちゃくちゃ台詞飛ばしはったのですが、いや正直めちゃくちゃおもろかったです🥹笑。ことの始まりはドローンでドボンが終わったところの台詞……
いつも「君たちをだましていたのには変わりない。コンビでこの企画を続けるがどうかよーく考えてくれ!」みたいな台詞でラストワルツスポットライトに行くのに、なぜか言えずにめちゃくちゃグダる。
島(下手上からツッコミに入る)「なにひとりでテンパってんすか?笑」
田尾「俺テンパってる??」
島「ぜんぜん(頭に説明が)入ってこん 笑」
田尾「(なおも次に行く感じの台詞出ない)」
高砂「MCがほわほわすんな!!」
田尾「(なんか無理やりまとめる)」
ラストワルツのスポットライト当たって「よっしゃやってやろうぜ!」からは順調に進む。
田尾「じゃあ4組参加ってことだな!」のあとの、「手紙を使わずに済んでよかったよ!」が出ない。だから、芸人たちは、掲げられた手紙を見つめてるんだけど、話が進まん笑。和田くんか誰かが「何なんだよそれ」「誰から?」とかなんか助け舟出すも、しゅんりーさん「何だと思う?」「誰からだと思う?」とか聞き返して進まん笑。
ミハル「あの人怖いよ〜🥹」笑
「時浦くん、君のお母さんはとっても素敵な方なんだね」らへんを無理やりやってなんとか次に行けました笑。
その後のアツソーパズルで出てきた島「今日は楽しくなるぞ〜ッ」笑
田尾「脱出したいかー!もう緊張しないぞーー!!」笑笑
この間基本染谷さん見てたんですが、そめやさんがやや笑いというかなんとも言えん「あ〜」て顔しながらしゅんりーさん見守ってるのめちゃくちゃかわいかった(ファン)。あとつっこみワードの「ほわほわ」が染谷さんがYouTubeとか配信でしばしば使う語彙でそれが咄嗟に出てきたのがなんか和んだ(ファン)。このあと洞窟の呪いの説明で
田尾「洞窟に入った私は……ご覧の通り説明したいことをちゃんと言えなくなりました!」
高砂「謝れ!」
田尾「すみませんでした!!」
で回収されてた🫶🫶🫶。
最後企画ネタバラシ後にも田尾さんが担がれるとこで坂本さんが「今日はしょうがないね」って言って、みんなにうおーって担がれ直されて前のボタン全部外れてたね…。でも正直とっても楽しかったしシリアスなとこも熱量高くてとても素敵な公演だったです。
・かつてなくボケ倒す時浦くん
あと、夜公演、時浦くんもボケかましまくっててヤバかったです。まず、スタジオ前で坂本さんに名前間違えられるやつがEXILEだったのを、三代目のR.Y.U.S.E.I.ダンスやりだす。
島「ここで天然出すか??EXILEさんに謝れ!」笑
その後滝にドボンする際にR.Y.U.S.E.I.やってから落ちていく時浦。
そしてキャンプの夜、なぜかずーーーっと上着を裏表逆に羽織ってる時浦。そして台詞を間違える時浦。「俺の財布が、あっちがうわ岬さんの財布がなくなってた!」からの、「岬さんはそんな俺を見てきた、なのに!あれはぜったいわざと!」のとこで島がとうとうつっこむ。「ずっと気になっててんけど、服逆やで」時浦「!!!」←なぜ気づかない時浦。
・あるある
昼 たこ焼きあるある
島「お前大阪人やったら誰でもたこ焼きあるあるあると思うなよ!お前がやれ!!」→時浦��やらされる
時浦「……ワ〜。2個タコ入ってる〜」(むちゃくちゃスベる)
時浦「……(リュック勢いよくぶん投げる)」
響き渡る「ガン!!!」音。
東雲「時浦パソコン持ち歩いてなかった!?!?」←それな
時浦「やばいやばい!!」急いで拾う時浦笑。
島くんわろてもうてました🫶
夜 USJあるある
島くんが「UFJて言われまう」って言ったのに終わらずに、なぜか時浦エルモ勝手にやる、でもあんま似てない、締まらない場、島くんがなぜか東雲を巻き込み、「お前もやれ、クッキーモンスターやれ」とか言い出す、でも多分マジで溝口くんがクッキーモンスター知らんくて笑、「クッキーモンスターだよ」とてきとうにやるも、なぜか若干クッキーモンスターみがあったため、島が拍手。
東雲「やった!!でもらまあいまのは無理だと思うけど、あるあるって稼げるらしいよ」笑。
・スタジオ前の諸々
昼 高砂くんと島くんジャンプ。怒鳴り散らす坂本さんをガン見する高砂くん。
坂本「何見てんだよ!」
高砂「見るだろ!!あっち見てればいいのかよ!!」(下手向く)(島くんに坂本さんの方に戻される)笑。
坂本「ほららふちゅーぶも早く入って!あ、えーと……江戸っ子ブラザーズもはやく!」
時浦「てやんでい」(鼻啜る)笑
・ドローンのドボンする時セリフ
日に日に時浦vs.ねあんでるの蹴落としあいと島vs.高砂の蹴落としあいが過激になってる、今日島くん台詞ギリギリまで高砂とほぼ取っ組み合ってた。かわち。あと滝から上がってくる時、高砂が岬を引っ張り上げようとして変な掴み方して岬がイテテってなって高砂が���られるの最近毎回やってはる気がする。
バンバン「芸人、卒アルに「一生お笑い」って書きがち!!」 島「それはおもろい」
岬「平民どもは落ちるが…俺は上がる!」高砂「華麗に落ちたな!!」
夜 バンバン「芸人はあ!!劇場の近所のラーメン屋でサインを…求められなくて…ちょっと落ち込みがち!!」(長い笑) 島「尺とお笑いを揃えてこい!!!」
岬「じいや!机の引き出しの二段目に!」高砂「何が入ってんの!?」
・今日夜ねあんでるがロングリードのとこでなんもやらんくて、おや?と思ったら、子供みたいに駄々こねんなよ!でミハルが、なるほど、と納得顔して階段に座って渋い声で「ちょっときみ、座りなさい」って言い出して渋い感じで駄々こね始めて「こういう企画をやっていったほうが君のためになるんじゃないか?お酒でも飲むか?」「子供みたいに駄々こねんなって言ったら、渋いおじさんになって駄々こね始めた!!」だった🫶
・島はリアクション芸人としてやっていくんだって〜!
夜「島はこれから、リアクション学校に入学してやっていくんだってー!」(マシュマロ棒渡される)「ウィンガーディアムレビオサ!!!!!!」
・高砂くん懺悔
昼 高砂「ポケモンカード全部売っちゃった!」
岬「うおおおい!いくらで?」
高砂「端金(はしたがね)だよ」
岬「おまえがいうなぁ!!」それはそう笑
ここ、最初は高砂くんがひとボケして終わりだったのがだんだんやりとりで岬くんのツッコミでオチまでついてて、ラストワルツのファンは感涙です(笑うところです)。
夜 森林伐採部だったので口に蜘蛛入れてました
・バンバンの芸風
昼 ミハル「鰯の群れと生活してました!」
夜 ミハル「1ヶ月海中生活してました!!!」
バンバン「…ッ、!2週間を超えたあたりから、ウミガメが友達だったぜ!!!」(純真無垢笑顔)
ミハル「浦島太郎ーーーーーーーーー!!!」(⁇)
島「みんなちゃんとしよな」(しゅんりーさんいじり笑)
・洞窟
今日まさかの(?)高砂が岬よりランタン消えたパニックから先に落ち着くパターン始まってずっと見てた身としてはかなりウケました。
高砂単独大暴れ→二人で大暴れ→岬が最後まで大暴れして先に高砂が落ち着いてるという謎の変遷……🫶
夜公演
高砂「パニックになろうぜ!!(大暴れ)」
岬「(大暴れ)」
時浦「ちょっと!!!!落ち着いてください!!!」
(その横で早めに静かになった高砂くん静かに岬を見てる)
島「なんかこの人落ち着いてたわ」
高砂「なんか今我に帰った」帰るなよ!笑 泣き疲れてなんで泣いてたか忘れた子供みたいなお顔でめちゃくちゃおもろかった。
からの、和解からの、
高砂「ボケろーーーーーーーーッこんなに丁寧に振ってんだから、ボケろーーーーーーーーーーーッ!!!来いよ……ボケろよ……………お前がボケて俺がツッコむ………お笑いデスマッチだ(????????)………」お笑いデスマッチとは🤣
岬「真剣な空気が台無しじゃねえか!」
時浦「どんな慌て方ですか!目ぇデカ笑」
高砂「だって怖いじゃんかよ」
爆走しすぎて「怖いじゃんかよ」なくなってた日とかありましたそういえば…。
・東雲「お礼とか言う人でしたっけ?」
ここの岬くんの暴れ具合が日によってぜんぜんちがう。最初立ち上がって、言う人だよ!元から!、くらいだった気がするんすけどあるときから、東雲の元まで行くようになり、ある時このメモにもどっかで書いた通りナマステ!!!が現れ、その後は軽く詰め寄るスタイルだったが、今日マチソワどっちかで、謝謝!!!が現れました。(大千秋楽後追記、見た限りだと、ナマステと謝謝だけ謎の登場でした。あれなんやったんやろう。なお、ナマステはこんにちはなのでマジでめちゃくちゃです🫶)
・ラストワルツの漫才のつかみ
昼 高砂「アクスタ買えよ!!!!!!!」笑 大阪から売り切れなくなったので……笑。帰り、「グッズ買う?」「アクスタは買わないと怒られるから……」と笑顔で物販に向かうラストワルツのオタクの方がいてニコ…になりました。グッズカウカハモチロンジユウ……デモチョットオモロカッタ……。
夜 高砂「嘘つくなよ口開けて寝てたから俺おまえの口ん中に蜘蛛入れたもん」 
・湘南に連れてこられた高砂くん
昼 「ひっかけ橋かあ?ひっかけるぞ〜、君かわいいねともだちとの約束…」染谷さんに入れ知恵してるの誰?笑
夜 「いよいよUFJかぁ!?」
・この日の夜公演、漫才4組とも今まででいちばんおもろかった!会場もめちゃくちゃウケてたと思う。キレキレだった〜。昼間初めて木津くんがネタ飛ばしたというかめちゃくちゃ大事なツッコミ台詞飛ばしたままいってたのですがバチボコに修正してて🫶
・キャラソンメドレーみんな最初出てくる時いつも、下手の中尾染谷大平(敬称略)は肩組んでとっても可愛いのですが、上手の溝口和田木津(敬称略)は最近謎の振り付けやってくることが多くて、今日昼が念仏(木魚ポクポク的な)で、夜は高砂くんのタバコの火野球⚾️で消す振り付けで揃えてきて、なに?になりました。
▼以下は染谷俊之さんファンによる忘れたくないポイント覚書感想です(今ここまでもそうでしたが)。
昼公演、最後キャラソンメドレーの全員ピンスポのキメに行く時なぜか染谷さんが大平くんのとこにササって近づきはって、なぜ、と思って見てたら大平くんのスーツの後ろの襟直してあげてたっぽくて大平くんが??ってなって変になってたよ〜的なことを(多分)言ってちょいちょいって直してよゆう〜で自分のバミりに戻っててもうキュン300個でした。さすがソメヤ・シカイガヒロイ・トシユキさんだなと思いました。
夜公演、高砂くんが洞窟で岬に「書く気になってくれてありがとな…」のとこ今日カッコつけまくって、髪かきあげたらほんとにカッコよくて(??)、いや笑えんカッコいいやんになった(笑いました)。その後時浦くん同じのがやって、島に「似合わんな」言われて終わったんですが、洞窟出るときの3人かたまってるときに島くんが「めっちゃ髪型カッコいいことなってますよ」て真顔で言い出して、高砂くんが「ほめるなよ!下げて上げるなよ!どうすればいいんだよ」て言っててなんか……🫶🫶🫶そのあと脱出できたあとの「信じてたってばよ!」で中尾くんといつもアイコンタクトしてるやつ、中尾くんが染谷さんにむかって髪かきあげてくれててかわいかった、はあ。さらにその後 battle cryの最後で大平くんが染谷さんの方見てる時にまた髪かきあげてウインクバチコンやってて大平くんがイェイ!!みたいなリアクションしててめちゃくちゃ🫶🫶🫶はけるときも髪めっちゃかきあげてた。かわいいかよ……
あとこれは今日の公演どうこうじゃなくて、ラストワルツの話なんですが、岬はさ、最初のスタジオのとこもさ、時浦とエンカウントしてもうたとき、一回ふりかえるやん、高砂を探すやん、どうかで時浦ネタ帳見せる時も、一回高砂の方を見て、見せていいかなあみたいな感じで、高砂くんが頷いてから見せるやん……うぇーん(情緒)。岬、おまえ高砂くんのこと大事に思ってるってもっとちゃんと言葉にしろよ!
岬「もっとお前と話をするべきだったな」
そうだよわかってるじゃねえか!ヨシ!!!!(???)
てかやっぱ台詞昨日のままだった、これは岬くん台詞変わってるやつですよね、、そしてそれで固定にしたっぽい、、、、和田琢磨さん、岬の解釈深めてくれて、、、、ありがとうございます泣。よかったな、高砂!!!泣
やっぱ洞窟で岬が時浦に真相話してるときのそめやさんのお芝居マジで胸にくるものがある……。悲しみ、憤り……、高砂………。最初、悲しそうにというか、じって聞いてるんですが、お前が怖かったって岬が言い出したあたりから、体に力が入っていくのがわかって、呼吸も荒くなって、ぐぐぐぐって堪えられんくなってきて、やめるよ、って岬が言い出したときに、グッ!って手をギュ!てして、ワッて走り出して叫んで、、、、あとはもうご覧の通り最高の高砂くんです、、いや〜円盤にあそこのお芝居入らんのかと思うと……明日見おさめか……高砂……。見納めよう……。やっぱ洞窟は毎公演最高を更新してきてくれる、大好き……
そんで最後キャラソンメドレー終わりのbattle cryは高砂じゃなくて、岬が高砂くんの肩に手を乗せて出てくるのがいいよ。これ多分途中からこれ固定になったんよな……涙。あと最近二人しゃがみでニコニコしながら出てくるのとっても魅力です!あと、ワルツを超えてで二人手を取り合うところでいつも岬が高砂を振り回す感じなのもとても魅力。ありがとうございます。
今日夜公演めちゃくちゃすきだったぜ!東京前楽夜公演ぐらいすきだぜ!後半は今日がさいこうだぜ!(個人の感想です)
明日で終わりか!おい!ラストワルツ!一生漫才してくれよ!!!!!
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0shoyamane0 · 2 years
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あなたはなぜ、アルコール飲料を飲むことを嫌うのですか。それほどまでに──私は目の前の猿が上海語を話していることにはそれほど驚かなかった。それよりも自分が何の服も身につけていないことの方で不思議だった。そして強烈に情けない気持ちになった。
「大丈夫ですよ」と猿は言った。「私だって何も身につけていませんし、あなたは立派な体をしていますから」──私は自分の体がどうなっているか気になった。しかしいくら頭を働かせても自分の体型はおろか、姿や顔といった少しの特徴を思い出すことさえできなかった。「さぞかし混乱されていることでしょう」猿は淹れたばかりのコーヒーを私に渡してきた。深緑色のとても品のいいマグだった。
温かいコーヒーを飲むにつれ私は少しずつ落ち着きを得ていった。猿はその様子を感じたのか穏やかに話し始めた。「先ほどの続きなのですが──いや別の話をしましょう。私が普段から不思議に思っていることです。それをあなた方とも一緒に考えてみたいのです。よろしいでしょうか。その問いとはつまり、一つ目は���れです。なぜ私たちは病んでいても医者にかからないのか」。猿は私の目をじっ、と見ている。けどそれは優しい眼差しだった。
しばらくのあいだ、私は問いの意味を考えていた。するとまた猿が口を開いた。「その問いについてはそのまま考えていてください。答えを急ぐことはありません。むしろ時間をかけて考え続けることこそが大切ですからね。問いを2つに分けることができたら、私たちはそれをさらに4つ、8つに分けていくべきなのですから。ところで先ほどの問いにつながることなのですが、私たちがはどうして医者に診てもらうだけでいくらか病が治ったかのように感じるのでしょうかね。手術をしたわけでも薬を飲んだわけでもないのに、どういうわけか少しだけ苦痛が和らぐ。私はそれについて今よりも少し詳しくなりたいのです、ですからあなたとも考えてみたい」。私はこの時、初めから気づいていたことに改めて気づいた。この猿は人格者であり教養人*なのだ。
それから長い時間をかけて、私たちはさまざまな問いについて心ゆくまで語り合った。
──────
土手 これ、読んでみるといいですよ。(おもむろに本を渡す)
山根 『禅とオートバイ修理技術』。これは一体、面白そうな題名ですね。
土手 実際に面白かった。差し上げます。ロバート・メイナード・パーシグというアメリカ人が1974年に発表した哲学的な小説です。
山根 ありがとう。私が興味のありそうな本です。それにしても土手さん、どのようにしてこの本を知ったのですか。
土手 それにははじめに、エリック・ホッファーの話から始めるべきです。
山根 ああ、あの港で働きながら哲学をやっていた人ですか。
土手 そうです。彼の愛読書がモンテーニュの『エセー』であることは有名な話ですね。それは猿でも知っている前提として話を続けさせていただきます。
山根 結構です、続けてください。
土手 はい。彼の自伝を読んでいたら、付録として晩年のホッファーへのインタビューが載っていました。その内容はアメリカと老いについてでした。そしてその中で『禅とオートバイ修理技術』について少し触れられていたのです。これは先生、少しでもこの書名について知っていたら、読み始めない理由を欠いてしまったと言えるでしょう!
山根 いかにも。
土手 私は早速、その本を買いました。上下巻に別れた文庫本の表紙はオートバイのエンジンの写真になっていて、上下巻を並べると一枚の写真になります。V型のエンジンです。私はエンジン──内燃機関への関心を隠し通すことができません。
山根 土手さん、久しぶりにあなたと会話していると、あなたがパイドロスのようになった気がします。しかし土手さん、もしもあなたがパイドロスだとしたら、私は話の聞きたがりで有名なソクラテスの役を買って出ることにしますよ! それが礼節というものだと私は心得ています。
土手 ありがとうございます、山根先生。いや、ソクラテス。あなたの産婆術の恩恵を受けて私はかの惨めなソフィストの二の舞を避けることができました。つまり、一介の散歩者になることができました。
山根 それはパイドロス、とてもいいことだと思います。誠実であることが大切ですから。そして土手さん、何の話をしていたんでしたっけ。
土手 すみません、私は興奮するといつもこうなのです。話は──いえ脱線ついでに最近の本の数珠繋ぎをご覧差し上げましょう。私はエリック・ホッファーの著作を読み始めました。その中でパーシグの『禅とオートバイ修理技術』に触れられていたので読み始めました。その中の登場人物がオートバイでの旅行中に持ち運んでいる本がヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』だったのです。もちろん、これは恥ずかしいことなのですが、私はこれまでモンテーニュの『エセー』を読んだことがなかったのでこれも購入して読み始めました。
山根 なるほど、とても良い広がりに思います。
土手 さらに恥ずかしいことに先生、私はオートバイへの関心が留まることを知らず、自動車教習所に通い始めました。銀行口座から現金を引き出して、それを素手で握りしめて、汗だくだくで、入校を申し込みました。受付の女性は顔が引き攣っていましたよ。彼女には悪いことをしました。
山根 そうして、オートバイの免許は取れたのですか。
土手 あともう少しです。
山根 余暇活動が広がっているようで素晴らしいですね。エリック・ホッファーの言葉の中に週に5日、日に6時間以上の労働はいけない。労働が終わった後に本当の人生が始まるのだからというものがあったのを思い出しました。余暇活動と便宜上言っていますが、実のところ私たちが平静を手に入れるためにはこの余暇活動が不可欠なのですよね。
土手 それは全く、先生、その通りだと思います。結局のところ、労働は労働としての私たちへの効果がありますが、それが本質であることは危険です。それが本質となりうるものは生活であるべきだからです。生活の実践こそが私たちの哲学であるべきです。そして言い換えれば哲学することとは私たちの死に方を学ぶことなのだと思います。
山根 さすが土手さん、最後のところはモンテーニュのエセー第19章「哲学することとは、死に方を学ぶこと」からの発想ですね。確かに私もあの章を気に入っています。たとえば「徳たるものの主たる恵みとは、死を軽く見る(メプリ)ことであって、これが我々の人生に、ふんわりとした平静さを与えてくれるし、純粋で、愛すべき人生の好みをもたらしてくれる。これがなければ、他のあらゆる快楽も消えてしまうのだ。」とか言ったような文句は箴言となって私の中に在ります。
土手 やはり先生、即興で誦じることができるんですね。私もそうなりたいものです。もしも私が鉱山で働くことがあれば、労働仲間とどんな話題を話していても、彼らがこの件についてモンテーニュはなんて言っているんだい、と聞かれれば、いま先生がして見せたようにしたいと心から思っています。もちろん、ルクレティウスの『事物の本性について』だって誦じてみせます。古典を誦じることでしか自己同一性を感じられない虚しい実存にはなりたくは在りませんが……。
山根 猿真似、ですか。
──────
「どうしたのですか、気分がすぐれないようですね」。私は、猿が入れてくれたコーヒーを節操なく飲み過ぎてしまったらしい。急に大量のカフェインをとったせいで頭がぼんやりとしてきた。「考えてみれば、コーヒーもドラッグみたいなものですよね、快楽があれば副作用のように、気分の悪さもある。とどのつまり、私は即時的な快楽ではなくそうした二日酔いのような、副作用の方にドラッグの本質を見ています──」猿は嬉々として話している。私の体調は優れていないが、不思議と悪い気持ちではない。
話はいつの間にか西洋哲学と東洋哲学の相違について及んでいた。本当にこの猿は博識だ、と思った。博覧強記というのはこういう人(猿)のことを言うのかもしれないと心から思った。猿は続ける「ことに何かを客観的に分析する際の、その分析自体を疑うと言うことを一つの手段とするのは大切なことだと思うんです。おそらく、あなたも日頃からそう思われていることでしょう。私もかつて何度も考えました。結局のところ、主格を分けることで理解しやすくなるもの──だけではないことを感じることが大切だと思うんです」私はそれに同感した。
日が暮れてきた。目の前の猿が暗闇に溶けていく。「いい灯りがあります」そう言って、猿は彼の後ろにあったオートバイ(いつからそこに存在していたのだろう)のヘッドライトをつけた。「昔は結構、これでどこでも行ったものです。キャンプもしました。そう言う時にこれは役に立つんですよ、このライトは」猿はおもむろにオートバイの後ろにくくり付けられたバッグから本を取り出した「この本、お読みになったことはありますか。よろしければあなたに差し上げたいと思うのです。古い本ですが、きっとあなたも気に入ると思いますよ。もしかすると、私は昔にもこの本をあなたに渡したかもしれません。先生」
オートバイ──その音は徐々に遠くなる。私はじっとしていた。暗闇に包まれて、あたりには何もない。空でさえ見えない。だから私は目を閉じた。何もない。それゆえに、摂りすぎたカフェインによる気分の悪さだけが、より一層際立って感じられた。
* 猿であれば人格者ではなる猿格者、教養人ではなく教養猿と書くべきであるが不必要な混乱を避けるために「人」の文字を使った。この注釈を蛇足だと私自身も思うが、同時にかの猿への唯一にして最大限の配慮だと思っている。また同時に私に内在する加害性と偏見への戒めでもある。
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suginaka-kobo · 10 days
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JOINTS 2024 その後
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到着後、仮眠をし、
フラフラですが、
いつものFUNNY BONE 三浦のおやっさんのところに。
今回はガソリンタンク漏れ、
中高速のノッキング?キャブパンパン、プラグかぶり
の繰り返し。
エンジン冷めるとしばらくは調子よく走れる。
ライト。
走りの感じは言葉では中々伝わらない。
まず、二次エア吸ってるとの事で、マニ外して。
エンジン部との継ぎ目がずれてる。。。
ゴムも交換。
キャブは問題なし。
エンジンかけて調整、
良くない。。。
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今度は、
コイルを疑い、新品を抱っこ状態でつないで調整。
良くない。。。
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で、ポイントを入念にチェック。
どーやら、コイツ。
アクセル開け気味キープ、
途中、点火が飛ぶ。コンデンサはとっくにかえている。。。
新品に変えて。
キャブ調整。
冷ましたりをはさみ、何度も調整。
良い感じに。。。やっと。。。
この時点ですでに夜9時過ぎ。。。
頭も身体も。。。限界。。。。
おやっさんの所からの帰り道はすこぶる好調。
そして一夜明けようやくお店片付け、
昨日から営業です。
え~と、
すべてがハードすぎるこの4日間でございました。
イベントでの仕事を覚えて無い位、
前後のショベルネタがハードすぎて。。
キチンと仕事はしてきましたが、
気が気でなくてね。。。。
いまだに身体バキバキ、
頭はダイブ回り初めておりますが。。。
今回は、イロイロな場面でひとに助けて頂きました。
ホント、感謝しております。
本間のアニキ、面倒掛けました。
そんな、今年のJOINTS旅でございました。
あとは、タンクのガソリン漏れ、
今日開店前に降ろして、現在硬化待ち。
GWキャンプもすぐだから、
完調にしてやります、ショベル。
ふ~。
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txtmatango · 14 days
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『アメリカ兵 パンパンと僕ん家』 朝霞米軍基地の兵士たちとの交流を描く紙芝居
田中 私の家は「貸席」という、今日のラブホテルでした。戦後、朝霞にキャンプドレイクという基地ができて第一騎兵師団、4千名が入ってきた。同時に全国から米兵を相手にするおねえさんたちが押し寄せてきた。その人たちは住むところも何もない。うちはたまたま、戦前、戦中、貸席をしていた。当初は当時公民館も何もないので、会合のある時使わせて、そのうち地方まわりの芝居が、駅前に舞台を開き、うちへ来て、安く泊めてと。あと、東京から来る芋掘りの人たちがうちで作業着に着替えていく。いつの間にか、いくらか部屋代ももらう貸席業になる。おねえさん方も来る。するとそういうおねえさん方が兵隊を連れて来て仕事をするところになる。一般の人は来れなくなり、そればかり集まるところに。
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僕が子どものころは、よくいじめられた。遊び仲間や同級生にいじめられるのではなく、そのお母さんとかにいじめられた。「パンパン屋の子、淫売屋の子と遊ぶんじゃないよ」と。
              〜中略〜
独立記念日にキャンプが開放
田中 7月4日のアメリカの独立記念日にはキャンプが町民に開放されました。ゲートは4つあり、一番大きいのが南ゲートで、昔南栄と言ったところで、キャバレーやバーやあやしいところがいっぱいあった。そこからも入れるけれど、僕たちが入ったのは駅前通りの、今の市役所近くの郵便局のところに、北ゲートというのがあった。そこから入って、独立記念日の会場に押しかけた。
何があったかというと、まず子供たちは食い放題、飲み放題。飲んだことのないコカ・コーラ、それからアイスクリーム、コーン、サンドウィッチはある、ジュースはある。アメリカのお姉さんが、こういう格好をして、キャンデーを配ってくれる。皆々は我れ先に馳け寄ります。もちろん大人も押しかける。人、人、人で溢れます。毎年7月4日が楽しみでした。
興味深かった女の子のダンス 自由なアメリカ
ここで一番興味深かったのは、刈り込まれた芝生広場で、アメリカンスクールの生徒でしょう、僕たちと同じ年ごろの女の子が、ダンスをする。今で言うチアリーディングというやつ、おそろいのお尻が丸見えの短いスカートで、 エイヤッと脚が上がり、きれいで可愛くて、ぼく達は声も無く、魅入るだけです。
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僕はこの時初めて、アメリカはなんでこんなに自由なんだろうと思ったのです。日本なら子ども達が運動会で何かをするとき、体格のよい順にぴしっと並べる。上手な子、可愛い子を前に出すとか、きれいなものを着ている子を前に出すとか。当時は貧しかったので小汚い恰好をしている子ばかりだった。どうしてもそうなる。アメリカはそれがない。デコボコで構わない。下手な子も上手な子も一緒に並べている。上手な子はピンと足が上がる。太った子がいて、足が上がらない。でも一生懸命やっている。日本の僕が行っている小学校なら、あの子は一番後ろに下げるはずだ。ところがその足の上がらない太った子は一生懸命やっていて、アメリカはすごいなあと。ダンスが終わり、一人一人名前を呼ばれ、お辞儀をする。足の上がらなかった子が一番拍手をもらっている。
いじわるだったのは日本人の守衛
ここにMPが立っている。この姿は色もほとんど正確です。他に、日本人の駐留軍労務者という、守衛のような人たちがいました(青い服)。その人たちがえばっていました。やたら入ってくる人出ていく人に、向こうではタダで配っているのに、ものを持ち出していないかと因縁をつけたり、わざわざ子どものポケットを探ってみたり。日本人の守衛さんにはずいぶんいじめられた。
              〜中略〜
田中 その頃は、子どもが進駐軍をこわがったり、一方で「ギブミーチョコレート、チューインガム」と言いながら追いかけたという話をよく聞くんですが、僕はその経験はまったくないです。アメリカ兵の方から、寄ってきてくれた。たまたま僕はこわいという気持ちがないから、呼んでいるとわかる。行くと、ポケットから出していろいろなものをくれる。するとあいつもらったと、みんな寄ってくる。兵隊もみな若い。自分たちのあんちゃんみたいなもの。弟みたいのが寄ってくれば、可愛いでしょう。
特にうちには、当時秋田から中学校終わって東京に出てきてたまたまパンパンになってしまったおねえさんがいた。その人は、ベリーさんという名を黒人兵からもらって、うちの貸席に長期滞在していた。その人にも可愛がってもらって、そのベリーさんの特定の相手、当時オンリーさんといいましたが、黒人兵で年中スティックをお尻のポケットに入れていて軍楽隊のドラマーだったトニーさんにもずいぶん可愛がってもらった。
ベリーさんは結局は殺されるんです。同業者、パンパングループから殺される。トニーさんとベリーさんのお話を描いた「ベリー嬢奇譚」というのが独立した紙芝居になっています。その話はかなり長いことやっており、自分では一番好きな話です。
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ベリー嬢奇譚
ベリーさんは、中学終わってすぐ、秋田県北秋田郡米内沢村というところから出てきた。米内沢にいても仕事などなかった。大きなお宅の女中や子守に行くとかが関の山なんですって。家も貧しかったらしく、子どもも大勢いて、中学を終わって、東京へ行けば何とかなるだろうと出てきた。最初上野に着いた時、東京に出てはきたが何をしてよいかわからない。右も左もわからない。歩いていたら「女中入用」と貼ってあった。それは上野の地下道のしなソバ屋だった。とにかくいいや、使ってくださいと。物置みたいな中二階しか空いていないがそこでいいならと。
そこに2、3ヵ月いたらしい。わずかな給料もらって十分満足していたが、上野は売春婦の本場で、そういうおねえさんたちがご飯を食べに来る。おねえさん方はみないい格好をして、話しているうちに、「あんたここでいくらもらっているの。こんなところにいてもつまらないよ。私たちと同じ仕事したら」。うっすらどういう仕事かわかっていたので迷っていたら、「大丈夫。私たちがちゃんと教えてあげる」。ところがあまりに田舎者過ぎて上野ではうまくいかなかったらしい。そしたらそのうちの一人が「朝霞に行けば」と。その気になって、朝霞に着いた。朝霞駅に着いて困った顔をしていたら、私の家に貸布団を入れているおじさんがいたんです。大宮から来るおじさんで、今でもそのお店はあります。そのおじさんとたまたま会��て、どこか泊まれるところを知らないと言ったら、それなら「俺がいつも行っているところに頼んでやるよ」と、最初にうちに来た。おふくろも話を聞いて、うちも商売をしていてお手伝いさんがほしいから、うちで少し働いてみるかい、と言った。そうしてください、ということになった。
その人がうちの使いで通りに出た時、黒人兵とぶつかった。その時、何となくこの人はいいひとだなと思ったそうです。その黒人兵は、片言の日本語ができ、話しているうちに、どこにいるのか、私はこの家で働いている、住んでいるのか、住み込みです、夜遊びに行っていいか。私の一存では返事できない、お母さんに聞いてくる、と。おふくろは、元々アメリカ兵と付き合っていい暮らしをしたい、国にもカネを送りたいと思ってきていることがわかっていたから、黒人兵もいい人だと見たんでしょう。ということで付き合いが始まって、中学を終えたばかりでトニーさんのオンリーに成ります。 トニーさんは色白のベリーさんが大好きでした。オンリーになってもアメリカ兵はずるかった。適当に遊んで、うっちゃって、また他をと。その黒人兵トニーさんはベリーさんをすごく可愛がった。ベリーさんは、当時朝霞で誰も着ている人がいなかったチャイナ服をいっぱい持っていた。成増と下赤塚の間にグランドハイツという米軍の住宅があり、その前に中国人の経営するテーラーとかドレスメーカーがいっぱい並んでいた。そこへ連れて行ってチャイナ服を作らせた。最初はもったいなくて着られなかったが、トニーさんは毎日着ろと。ベリーさんがそれを着て駅前に出ると、当時乞食パン助と言われたくらい兵隊をつかまえるのに必死になっている子たちばかりだから、ろくなものを着ていない。そういう子たちから見ると、あのやろうなんだ、たまたまいい兵隊見つけたからと言ってでかい面するな、といじめられたらしい。そこではいつもおふくろが出て行ってかばった。
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ベリーさんも、おふくろのところから離れられなくなって、結局4年ほどうちにいることになるんです。結局、トニーが所沢の基地に転属になります。それでベリーさんも狭山に住むことに。狭山に行ったんだけれど、どこに行っても縄張りがある。朝霞にも白百合会というグループがあり、よそから来る女の子をみな一回おどかしてグループに入れて上納金を取る。拒否するとリンチを加える。ベリーさんもその土地のグループに目をつけられ、殴ったり蹴ったり、内臓破裂で死ぬ。しばらくしてから、風のうわさというか、朝霞にも流れて来て。朝霞では、「あの黒人がベリーさんを殺したに違いない」と言われた。おふくろは「違う、トニーは決してそんなことをする人ではない」と言い張っていたそうです。
結局は、土地のパンパングループに殺されたということがわかった。それからしばらくしいて、トニーさんがうちに来た。「お母さん、僕のモーニングスター、ベリー死んだよ」と、おふくろにしがみついて泣いたんです。僕はその時学校から帰ってきて、ランドセルしょったままそばにいて。いつもトニーに遊んでもらう時はトニーのベルトに指2本突っ込んで振り回してくれる。その時も同じことをしてくれたのですが、トニーが泣いたんで、よくわからないが僕も泣いちゃって。ここが、紙芝居のラストなんですが、必ず僕は泣いてしまいます。
女性紙芝居師が引き継いでくれる
昨年、浅草の吉原のこうした話ばかりを集めているカストリ書房という本屋さんから朝霞のパンパンがいたころの紙芝居をやってくれないかと声がかかった。その時、たまたま本職の紙芝居屋さんも何人かいて、その中の女の紙芝居屋もっちぃさんが、「金ちゃんが泣いちゃってできないなら、私にやらせてくれないか」と。それでその人が、今やってくれています。
―田中さんはパンパンと呼ばれた女性たちをおねえさんと呼ぶ。
田中 可愛がってくれたおねえさん方です。みんなはパンパンとかパン助とかパンパンガールと言ったけれど、おふくろは僕に決してそんなことばを使ってはいけない、おねえちゃんと言えと。おねえちゃんと言われると向こうもうれしく、弟みたいに可愛がってくれた。いろいろな、珍しいものをもらった思い出がある。おねえさま方に対して、僕はいやな思い出、悪い思い出がないです。何かがあったら、味方をします。
富山の薬売りだったおねえさん
うちに、僕が赤ん坊の頃から来ていたという富山の薬売りのおねえさんがいたんですよ。ゆきちゃんといいました。その人がある時から突然来なくなった。箱に薬を詰めたままでお金も取りにこないし。おふくろが心配していたら、ある時突然アメリカ兵と来て、「私今度メアリーになったんよ」と。薬売りではきれいなドレスを着られない。だからハニーさんになった。ハニーさんも僕が勝手につけた名で、パンパンという呼び名をなぜか女の人はいやがる。どうしたらよいかと思っていたら、アメリカ兵はおねえさんを呼ぶ時に例外なく「ハニー」と呼ぶ。ああハニーさんと呼べばよいと、それからハニーさんにしたんです。薬売りのおねえさんもハニーさんになり、当時いい思いをしたおねえさんもいっぱいいる。ただ、どうしちゃったわからないおねえさんもいっぱいいますが。
―田中さんは記憶力がすごいです。
田中 僕が中学・高校(獨協中学・高校)に入った時、3年生に美濃部という珍しい名の先輩がいたんです。その子が休み時間になると重量挙げをやっていた。僕もいつも見に行っていたら、ある時、持ってみろと。後で聞いたら50キロだったらしいですが、それを僕は挙げた。美濃部先輩は「すごい。坂田金時の再来だ」と言った。同級生が聞いて、最初は「金時さん」と呼ばれていた。それが「金ちゃん」になり、中学から高校を終わるまでずっと「金ちゃん」で通した。いまだに、「金ちゃん」。美濃部先輩は後の古今亭志ん朝です。
―これからも紙芝居を。
田中 他にすることもないし、何とか続けたいです。
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