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#爆音耳鳴り
ground696 · 1 year
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賞味期限切れうどん消費 久々ボルタレン #カレーうどん #爆音耳鳴り #店泊 #下関 #美容室 #年末 (GROUND hair cut) https://www.instagram.com/p/Cmv3vccLFex/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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wa-i0101 · 1 year
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😵‍💫❤️
1.小悪魔な後輩は、彼女の柔らかいお腹に僕の手を無理矢理当てがい、爆音の空腹音と圧倒的な振動と愛おしい感触を僕だけに披露してくれる。
2.お互いのことを思い合っているが、あまり話したことのない2人は、同じ電車で学校に行く。しかし、今日の電車はとても混んでいた。
女の子は昨日の夜と朝ごはんを食べていなかったため、とてもお腹が空いていた。満員の列車が揺れた時に2人のお腹がくっつき、鳴らないように我慢していた女の子のお腹は男の子のお腹の上で大きな唸り声を上げてしまう。
女の子はあまりの恥ずかしさで泣きそうになるが、男の子も好きな子の不本意な恥ずかしい音を聞き、思わずドキドキしてしまう。
3.好きな人の前で素直になれない女の子は、「お腹が空いて、今にも大きな音が鳴ってしまいそう」といった状況でもつい強がってしまう。
「大丈夫?」と聞かれてもお腹を小さく鳴らしながら「何でもない」と答え、こっそりとお腹を押さえている。
しかし、飢餓状態の身体は彼女の気持ちなどつゆ知らず、大音量のお腹の音で周囲に助けを求めてしまった。彼女はビクッと身体を硬直させ、悔しそうに顔を赤らめた。
4.ダイエット中は家にいてもお腹がぐうぐう鳴って何もする気が起きないので、図書館で読書をすることにした。
本を読み進めていると、なんだかお腹の様子がおかしい。今にも、家にいる時とは比べ物にならない程の音が鳴ってしまいそうだ。周りは静かだし沢山の人がいる。
冷や汗をかきながら「お願い…鳴らないで…」と祈るも意味はなく、静かな空間に食べ物を乞うみっともない大きな音だけが響いてしまう。
ああ、周りの人々の視線を痛いほど感じる。私は、「恥ずかしい音の犯人です」とアピールしていることに気付かないまま、必死にお腹を抱え込むことしかできなかった。
5.私のお腹は、沢山の食べ物を喜んで吸収して沢山の食べ物を大きな声でところ構わず懇願する。そんな肉付きの良い大きなお腹が恥ずかしい。
6.自分の空腹音に興味がある女の子は、こっそりと通販で聴診器を買った。わざとご飯を抜いたお腹で試してみると、あまりの音の大きさに驚くと同時に恥ずかしくなってしまった。
7.甘えん坊な友達に膝枕をしていると、急激な空腹感に襲ってきた。友達の耳元で爆音が鳴ってしまいそうで、この場から一刻も早く離れないといけないのに身動きが取れない。
でも、万が一お腹が鳴っちゃったとしても…友達は寝てるから聞かれないのでは…?という一縷の望みが頭をよぎったのも束の間。誤魔化しきれないほどの音を轟かせてしまった。
不幸にも友達はお腹が鳴る少し前に起きてしまっており、恥ずかしい音の最初から最後までを全て耳にしてしまった。その後は、2人とも気付かないふりをして過ごした。
1. The little devilish junior forcibly places my hand on her soft belly and shows me the explosive sound of hunger, overwhelming vibration and lovely feeling only I can feel.
2. The two of us, who have feelings for each other but have never talked much, take the same train to school. But today's train was very crowded.
The girl was very hungry because she had not eaten last night and breakfast. When the train shook in the crowded train, their bellies got stuck together, and the girl's stomach, which was trying not to growl, growled loudly on the boy's stomach.
The girl is so embarrassed that she almost cries, but the boy also hears the unwilling and embarrassing sound of the girl he loves and is involuntarily thrilled.
3. A girl who cannot be honest in front of the person she likes will end up being strong even in a situation like "I'm hungry and I'm about to make a loud noise.
"Are you okay?" When asked, she replies, "Nothing," while making a small rumbling sound in her stomach and secretly holding her stomach.
However, her starving body, oblivious to her feelings, called out for help with a loud tummy rumbling. She stiffened and blushed in frustration.
4. When I was on a diet, my stomach grumbled and I didn't feel like doing anything at home, so I decided to go to the library to read a book.
As I was reading a book, something was wrong with my stomach. Even now, it seems to be making a lot more noise than it does when I'm at home. It's quiet around me and there are lots of people.
I pray in a cold sweat, "Please…don't ring…" but there is no point, only the loud, miserable sound of begging for food echoes in the quiet space.
Oh, I painfully feel the stares of the people around me. I could only clutch my stomach desperately, unaware that I was appealing to them that I was the culprit of the embarrassing sound.
5. My belly happily absorbs a lot of food and begs loudly for a lot of food everywhere. I am ashamed of such a big fleshy belly.
6. A girl interested in the sound of her own hunger secretly bought a stethoscope by mail order. When she tried it on her stomach, which had been deliberately skipped, she was surprised and embarrassed at the same time at how loud the sound was.
7. As I was kneeling down to my pampered friend, I was overcome by a sudden feeling of hunger. I felt like I was about to be blasted in my friend's ear, and I couldn't move, even though I needed to get away from this place as soon as possible.
But even if my stomach rumbles… my friend is sleeping, so he won't hear it…? I had a ray of hope that my friend would be asleep and would not hear me. I let out a sound that was too loud to be fooled.
Unfortunately, my friend had woken up shortly before my stomach rumbled, and heard the entire embarrassing sound from beginning to end. After that, we both spent the rest of the day pretending not to notice.
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shinoharatmt · 9 months
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気絶するほどうるさいノイズの中で聞こえる規則正しいリズム
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ご無沙汰してます。篠原とまとです。
最近は家のすぐ隣で工事が始まり、コンクリートの壁から脳天まで突き抜ける爆音で朝目を覚ますことが増えました。おかげさまで少し朝方生活になれた気がします。怒
「うるせえ!」と思う爆音も実際よくよく耳を澄ませると次第に決まったリズムで鳴っているいろんな音が重なっている。「分からない中に思い切って飛び込んでいくのが大事。最初は何も分からなくても物事の流れに身を委ねれば世界の輪郭は次第に はっきりしてくる」と大学時代にゼミの先生に言われたことを思い出しました。インプットすることと不正解を避けることに囚われすぎて頭でっかちになっていた当時の自分には、「あ~確かにそうかも」と感心したのと同時に、ちっぽけな全能感に浸ってばかりで自分の未熟さを認めることが怖かったので「いやいやスタートダッシュが大事っしょ」「それって成功バイアスじゃないっすか?w」と社会に対するガードの腕を更に固めることになりました。無知がバレるのが怖い。分からないとは言いたくない。そんな感じの言葉にがんじがらめにされていました。
自分の世界をすぐ分かった気にならなくてもよい、と気が付くまでにはその後時間がかかりました。本を読めば世界が広がる、なんて言うけど、知識として知っていても経験があると頭の中での消化がぐ~っと進む。フランスの哲学者ジル・ドゥルーズが生み出した襞(ひだ)の概念にしみじみと思いを馳せます。「この世界は襞状になっていて全ての境界線は意外と曖昧」(とまと式・超・ざっくり解釈)ということらしいんですが、自分の「分かる/分からない」の境界も曖昧で実はメビウスの輪のように表が裏に、裏が表に、と入れ替わる。メビウスの輪の中にいることも気づかずに暴れても大切な体力を消耗するばかり。自己ではない運命の流れに身を委ねて、気づけば自分がいたはずのメビウスの輪を外から眺めていたりして……今分からないことも忘れた頃に急に理解(わか)る瞬間がやってきたりします。
今住んでいる家には空調がないので、暑さで取り留めのない文章が続きますが、分からないからと拒絶するよりも一度試してみよう的なことが言いたかった。打算的・戦略的に人生を進めるのが下手くそなので、目の前にある全てをなるべく試して、直観で引き合わされた道を進んだ先にで見つけた自分なりの処世術。
この瞬間も、物事の流れに身を委ねまくっています。今までも、きっとこれからも。不器用ながらも。
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kennak · 4 months
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20歳までの性癖の変化20歳くらいまでは、コロコロ性癖が変わっていた。  小公女セーラ⇨巫女⇨陵辱拷問⇨某エロゲキャラ⇨フェラ⇨みづなれい⇨ハーフ⇨外人のオナニー配信⇨足の裏コキ⇨高身長⇨セミの鳴き声。と。  この辺りから、性癖はあまり変わらなくなって。ずーっとひたすら、公衆トイレでセミがガンガン鳴いてる中でフェラをする動画にお世話になっていた。  20歳からの性癖の変化一方、20歳からは、二次元を卒業し、AV女優を漁るようになった。小澤マリア、希志あいの、小倉ゆず、みづなれいとまあ、面食い。だんだん、特定の女優を探すのすら面倒になって、デビュー作品で良さげな子を漁るとかにシフトして、完全にラーメンの注文みたいになっていった。  アナル舐めに性癖が破壊された性癖に確信が起こったのは、25歳だ。そんなまさかなだ。  セミの鳴き声⇨女性が男性のアナルを舐めると性癖がジャンプした。  アナル舐め道は辛いよこの、アナル舐めは本当に辛い。このためだけに風俗を覚えてしまった。性病になるの怖すぎる。  明らかに不衛生で、女性に負担をかけてしまう。こんな、最悪なプレイ本当にやばいやろ。  行為も最悪であるが、検索も難しい。そもそも、男性が女性のアナルを舐めるのもアナル舐めに引っかかる。xvideosなどでも、rimjob、rimming、rickingなど、様々な検索ワードがある。しかも、体勢が、うつ伏せが多く、次が壁に手をついて中腰、一番少ないのが女優が寝て男優が顔面に座るパターンである。私は、女優が寝て男優が顔面に座るパターンが好きだ。このような体勢のパターンごとに名前が欲しいところだが、現状はそうはなっていない。(ちなみに、耳舐めでも同じくこのような問題に悩まされている、特にASMRみたいな本当に舐めてないやつばかり引っかかるのできつい。そもそも耳舐め自体少ないし)  そもそも、アブノーマルプレイなので、特定の女優で探すのも難しい。かわいい人気女優で、ハードなアナル舐め専門作品に出てくれる人はまず少ないから、風俗ものでソープの1つのプレイとしてアナル舐めを探す。例えば、グラドルから転身で噂になった高橋しょうこサンだが、彼女の作品全てを見るわけにはいかない。アナル舐めだけを探すのだ。探し当てた時は、ものすごくいいオナニーができるが、探すときは砂漠で砂である。ソープもの作品を買っても必ずしもアナル舐めしていないし、アングルや尺など満足の行くものは少ない。  特に、『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせ、っていうJKがむっちゃ痴女ってアナル舐めする作品は年単位でお世話になっている。もう、増田は34歳である。アナル舐めの極地は『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせで結論出たと思っていた。  アナル舐めの最高到達点の更新しかし、昨晩、それが更新された。『痴女×アナル舐め×ど派手な吸引音!!』の阿部乃みくだ。酒焼けした美女が出てるなと思った。阿部乃みくは超美人女優だ。阿部乃みくサンに対する増田の思いについて、少しだけ補足したい。彼女は、アベノミクスからとったという名前自体がほうけてて好きだけど、オタクに優しい。オタクの部屋に派遣されるAVでは、オタクが変なアダルトグッズを持っていてドン引きしてしまい。「あべのは、、、あべのは〜」と戸惑い全開になってしまったのが面白かった。あと、上原亜衣の引退作品にも出ていて、上原亜衣を捕まえられなかった男達に代わりにゴスロリ姿の阿部乃みくサンがお相手するのだが、男性のアソコを膣に入れた後に、「寒くない?大丈夫?」と自分の下っ腹を手でゴシゴシと磨きだした、かわいい。あっと、ごめんなさい、横道にそれた。『痴女×アナル舐め×ど派手な吸引音!!』であるが、阿部乃みくは白衣のを着ているが、茶道のような畳部屋で、アナルの剃毛からはじまるのだが、剃毛に使う石鹸は茶道のお茶碗で抹茶を立てるように石鹸を茶道のあれでかちゃかちゃ混ぜて泡立てる。この時点でただものではないアナル舐め作品の雰囲気を感じた。剃毛後、阿部乃みくが勢いよく舐めまくる。うつ伏せから中腰まで。そして、アングルも最高だ。増田が好きなアングルとして、中腰男性にベロを突き出した美女が突進し、鼻がお尻につくまで美女の顔がケツに近づく。というのがある。なんと、阿部乃みくサン、顎まで男優の体と一体化していた。この深さはxvideosの海外の本物の変態カップルでしか見たことがないよ。フィニッシュはよくわからない医学的解説がなされてシャーレに精液が取られて終わりだ。  いや〜。5年ぶりぐらいに、アナル舐めの最高到達点が更新されてしまった。自分はもう『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせ、が死に場所だと思ってたんだけどなあ。  補遺増田は、若い人が羨ましい。もちろん、160cmのチビ、90kgのデブ、ベジータレベルのハゲのバキバキ童貞レベルの不細工です。なお、全く努力しなかったわけではなく、年収は1000万円超えているし、東大卒だし、論文も数本書いている。しかし、増田は青春ゼロ、彼女いたこと無しで、未婚で終わる気マンマンだ。風俗やキャバクラではウケがいいから、もしかしたら本気出せばモテるのかもしれないが。セクハラになるリスクもあり女性には声をかけられない。  そこは諦めてるから、別になんとも思っていないが。ただ、後世に生まれるほど、性に対して有利なのが羨ましい。美容医療が発達して女性はかわいい、VRなんかもできてリアルな体験をしているだろう。オナホも年々レベルアップしてる。ブサメンの性癖がテクノロジーでアシストされまくってる。今後は、AIを使った新AVや、新VR、知り合った人をAIが勝手にアイコラしてくれるし、卒アルで初恋の子がいたらすぐにAIが裸にする、最近のDMMエロ漫画はAIが描いたものが大量にあるらしい。ニッチ性癖もAIが勝手に大量に作り、AIが人間の反応を見て色々作るだろう。なんなら、そもそも、結婚しなきゃなかったはずの子作りもセクサロイドなり人工子宮で解決するかもしれないしな。日本の底辺に生まれながら、世界最高の美女の卵子で子供作れるのかね。  とにかく、若い人が羨ましい。エロゲーやしょぼいネットの個人サイトで必死にニッチ性癖を探して、ラブホでオナニするのが趣味な自分みたいなのって、未来からすれば、河原でエロ本漁ってた昭和と変わんないのかね。  追記セミが謎に人気なので。おすすめ作品を書いておく。「竹内みれい 公衆トイレ」でググってください。JKお散歩からの、公衆トイレ、むせかえるような暑さであることはAVの画面からは伝わらないが、蝉の音が教えてくれます。そう、AVで感じるはずのない「温度」をそこに感じることができる。これが蝉の音の良さです。外国人は、セミを見たことないから、蝉の音がわからないらしいです。我々日本人の特権ですな!  >lexieXmarcのバスルームのやつというコメントをいただいた。ありがとう、最高だわこの作品!割愛してしまったが、増田は、シャワーやお風呂物も大好きです。わかりますよ〜シャワーの水圧、体に浴びながら、必死に性を貪るの、いいですよねえ。性に対して、必死にならないと、シャワーの感覚に流されそうな感覚。  >アナル舐めおすすめは、乳工房ってエロ同人だ。かな〜りアナル舐めに拘ってるので、同人抵抗ない人にはおすすめ!  >小公女セーラやっぱ、お嬢様の気高い心を、辛い環境で守り続けるの尊いですね。アニメは歌も楽しめる。「遠い道を歩くとき、歌を歌えば近い」「挫けたらダメよ」歌で、哀愁を盛り上げたところで、セーラお嬢様の気高い感じ。大好きだあ、お嬢様あ〜幸薄お嬢様あ〜  >みづなれい性癖のお化け。目ん玉に精液入れたり、ホームレスのおしっこ飲んだり、当然可愛いが。一番増田の性癖に来たのは、生徒会長なのに性処理奴隷にさせられて、机に縛られて、69の男が立ってるバージョンのイラマチオ。いじめられてかわいそうなみづなれいサンだけど、心は強いから、常に冷静。絶対折れない心は小公女セーラだね。あと、無茶苦茶可愛いJKの格好して、円光オヤジに高飛車な態度をとるが、車の駐車場で、円光オヤジが「うんこ食べてよ」といきなり難易度爆上げな要求して笑いそうになるが、「キモい」と睨んでくる作品。結局うんこは食べずにフェラだけだが。みづなれいは、哀れな女性を演じるが、心に強いものを感じる。その気高さと、性への科学者みたいな追求が好きすぎる。
性癖が更新されたり最高到達点ができた時の記録
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patsatshit · 7 months
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現代に蔓延する上っ面の多様性の背後には、互いに認め合い、尊重するためにはそれぞれがそれぞれに誰かの役に立たなければならないという暗黙の目配せがそこかしこに溢れている。取ってつけたような「弱者救済」というポーズの背後に、どれだけの排他精神が蠢いていることか。高齢者、子ども、障がい者、生活困窮者、クィアをある種の符号に落とし込んでマーケティングに利用するのは、いつだって政治的悪辣の最たるものである。本来は音楽という鐘楼に集いし落伍者たちの解放区として機能していたクラブやライブハウスに於いてさえ、いつしか高い倫理観が求められるようになり、暗黙のドレスコードにより、世にも奇妙な選民思想が根付き始めている。互いに認め合い、互いを支え合うことを前提とした空間に、自分のような人間の居場所がなくなりつつあると感じることが少なくない。音楽が爆音で鳴り響く暗闇のなかには聖職者もいれば犯罪者もいる、心優しき英雄もいれば屑のような悪党もいる、互いの胸のうちに共通するものは何もなく、もちろん自発的な歩み寄りもない。鳴り響く猥雑な音楽だけが両者を辛うじて暗闇の内側にとどめ、足もとの溝を埋めていく。いまの時代、そういう多元的な現場や空間はもはや存在しないのかもしれない。
(『僕のヒーローアカデミア』233話より)
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前置きが長くなってしまったが、タラウマラには日々、様々な事情を抱えた「世の人」たちが入れ替わり立ち替わり訪れる。それは決して居心��の良いものではないし、少なくとも当店にとって、彼らは何の役にも立たない。どちらかと言えばこちらのストレスになるだけだ。それでも彼らはやって来る。そういう人たちをこの社会から見えにくくしているのが無自覚なダイバーシティが夢想するユートピアであり、権力者たちが吹聴する「美しい国」の実態なのだと思う。
(世の人①:東淀川を代表するファッショニスタ)
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まず最初に紹介したい人物が、自他とも認める東淀川のNo.1ファッショニスタ、清水氏だ。氏の特徴を挙げるとすれば、とにかくオシャレ、ひたすらオシャレ、無慈悲にオシャレ。この人がひとたび領域を展開したら、その術式から逃れる術はなく、世の中で最も役に立たないゴミのような服飾情報を一方的に脳内に流し込まれ、結果、見事に誰もが骨抜きにされる。かつて偶然にもその場に居合わせたWD sounds のオーナーLIL MERCY氏さえも凍りつかせた脅威の人物だ。自身の首元を指して「これは希少なFENDIのネクタイだ」と豪語するので、恐る恐るネクタイ裏のタグを確認すると、なんとブランドロゴではなく素材を示すflannelの文字。どつくぞ。そんな清水氏の母親が昨年亡くなったのだが、ある日、沈鬱な表情でタラウマラを訪れた氏が朴訥と胸中を吐露し始めた(聞いてもいないのに)。ずっと母の介護に身を捧げてきた自分としては、親の死を簡単に受け入れることができず、いまは食事も喉を通らない。母が使っていたベッドの上で呆然と天を仰いで、そのまま朝を迎えることも珍しくない、日に日に自身の身体が痩せ細ってきたことを自覚しており、周囲の者からも心配されている、というような内容をエモーショナルに語る。さすがに気の毒だと思い、親身になって耳を傾けていたのだが、次の瞬間、この男の口から耳を疑うようなセリフが飛び出した。「俺はもともとスタイルが良いのに、これ以上痩せたらモデルと間違えられるんちゃうやろか。ほんでこのベルトもかっこええやろ?」。恐ろしいことに、またしても僕は氏の領域に引きずり込まれていたのだ。その後もお決まりのファッション自慢を嫌というほど聞かされ、全身から血の気が引いていくのを感じた。最愛の母親の死さえも、己のファッショントークの「振り」に使う正真正銘のク◯である。しかも亡くなって間もない、死にたての状況で。
(世の人②:東淀川のジャコメッティ)
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次に紹介したいのは、東淀川のジャコメッティ。ある日の営業日、下駄履きのおっさんがタラウマラに訪れ、店内の書棚を一瞥して咆哮した。「ここの本ぜんぶキミらが読んでるんか?やとしたら相当わかってるな!」。僕たちは当店取り扱い書籍はすべて自分たちで読んで、仕入れ、仕入れて、読んでいることを伝えた。するとおっさんの眼は鋭く輝き「キミらは大阪の文化を1ミリ底上げしとるな。大阪で1ミリってことは世界で1ミリってことや!気に入った!儂の家にある本を全部キミらにあげよう、今夜でも我が家に取りに来なさい」と快活に言い放った。その後もジャコメッティやカフカ、折口信夫について興味深い話を聞かせてくれた。おっさんの名は矢嶋博士、淀川とともに生きる彫刻家であり歌人であった。博士から自宅住所と電話番号を書いたメモを受け取り、タラウマラ閉店後にお伺いすることを約束した。博士は帰り際に「もし良かったら、儂の家にある本ぜんぶとキミらのジャコメッティを交換しよう」と言った。僕は何となく話題を逸らして、夜を待った。タラウマラ閉店後に近所のキンキーガールりんちゃんを誘って矢嶋宅へと向かった。ゲトーなアパートのゲトーな階段を上がりゲトーな玄関を開けると、果たしてそこは博士のアトリエ兼寝床であった。三畳一間に所狭しと並べられた謎の彫刻と珍奇植物、藁と見紛う敷布団とヘドロ化したホルモン、呑みさしの酒瓶、そしてあっち系のアダルトコンテンツが視界を過ったことは記憶に留めておこうと思った。博士は「何を突っ立っとんねん、腰おろして寛ぎなさい」と着座することを薦めてくれたので、僕は「どこに?」という言葉をかろうじて飲み込んで、藁のような敷布団に腰を下ろした。ぴったり寄り添うようにりんちゃんの背中がある。博士は1,000冊つくって50冊しか売れていないという自著『淀川。よ』(幻冬舎)を僕たちに1冊ずつプレゼントしてくれた。「芸術家なんて世間様に認められたら負けや。儂はいまの生活で十分幸せやから、死ぬまで作品を作っていくだけや。売れたいなんて思ったことない」という博士の言葉に負け惜しみや諦念は微塵も感じられず、寧ろ清々しい。りんちゃんの興奮が伝わってきた。僕たちは小一時間ほど色んな話をして、席を立った。「階段の上に本を置いてるから全部持っていきや!頑張れよ、若者たち」と言って博士は扉を閉めた。ゲトーなアパートのゲトーな階段の上に大量の書籍が置かれていたが、なんとその8割程度が司馬遼太郎の著作だった。ジャコメッティを交換条件として差し出さなかった自分を心から讃えた。僕たちは自転車のカゴに大量の司馬を積み込んで帰路に着き、その足ですべて「本の森」に寄贈した。
(世の人③:ラッパーの母)
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最後はタラウマラの元スタッフであるマリヲ君の実母を紹介する。この方は初来店時に食パンの差入れを持ってきてくれて、淡路商店街で食パンと言えば、当時の人気店「熟成純生 食パン専門店|本多」(2022年9月に閉店)のものに違いないと早合点し「そんな高級なやつ頂いて良いんですか?」と言うと「え?そこのイズミヤで買ったやつよ、え?こっちの方が良かった?」とテヘペロ。なんと僕には廉価食パンを差し出し、ご自身用に高級品を隠し持っていたのだ。2度目の来店時は前回購入してくれたAFTERのTシャツ(画像参照)のコーディネートを見せに来てくれたのだが、タイミング悪くパンク修理の最中だった僕は、店内で少しお待ち頂きたい旨を伝えて作業に注力した。ところがパンク修理を終えて顔を上げると、マリヲ母は嘘のように店内から姿を消していた。それから何度かタラウマラにやって来ては、僕の目を気にしてか、まるでプッシャーマンのような所作で袖の下からマリヲくんに小遣いを渡していたり、連日おばあちゃんの就寝時の写真を送ってきて、マリヲくんが「ばあちゃん元気そうで良かった」と返信すると「おばあちゃんじゃなくて、おばあちゃんが着てるパジャマを見て欲しかった」と返す刀がぴこぴこハンマー。よく見るとパジャマの花柄はすべて微妙に違っていた。そうかと思えば「おばあちゃん、明日あたり死にそうです」と唐突に不安を煽るメッセージを送りつけてきたりもする(因みにおばあちゃんはいまも元気にご存命)。或いは道頓堀川で殺人事件が起きた際には被害者の男性が我が子でないかと執拗に心配していた。報道で被害者はベトナム人男性だと報じられているにも関わらず、だ。
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そして、日々の寂寥感を紛らわせるようにSiriというバーチャルアシスタントと夜毎ピロートークを繰り広げていたある時期のマリヲくんが、酔った勢いでSiriに「好きだ!」と告白した瞬間、マリヲ母から「私も!」とLINEメッセージが届いたとき(別の文脈でのやり取りをしていたらしいが、偶然タイミングが重なったようだ)には膝から崩れ落ちた。やはり異能の子は異能、この親にしてこの子あり、ということだろう。
(マリヲ母については息子の著書に詳しい)
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tanakadntt · 1 year
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三輪秀次の小説(二次創作)
きみは河を渡る
 切れた電線はうねり、パチパチと鳴っている。もうもうと立ちのぼる埃と煙は視界を狭める。降ってくる灰を吸い込んで、喉が痛い。ゴホと咳が出た。
 空を雲が厚く覆っていた。
 時折、低く戦闘機が飛ぶ。空気を震わせる爆音も、いつの間にか聞こえなくなる。
 無駄を知り還ったのだ。替わりにヘリコプターのバタバタという回転音が耳に障る。避難を促すサイレンがとうとう途絶えた。
 道路や瓦礫の上にうち捨てられた、おびただしい数の死体ももはや何も言わなかった。
 それらの胸には皆、着衣の上から同じ箇所にこぶし大ほどの穴が開いていた。彼らが開けていったのだ。心臓の脇を的確に単調にえぐり取っていく様子は、実りの季節を迎えて収穫にいそしむ農夫のようだった。
 鋭い鉄の匂いが鼻の奥を刺す。血だまりに足が取られる。地面のいたるところにできた血液の浅い湖は徐々に固まり、粘度を持ちはじめていた。その上に、ぽつりぽつりと何かが落ちてくる。
 ……雨。
『姉さん』
 三輪は姉を探していた。
「お断りします」
 三輪の返事に根付は下がり気味の眉をさらに下げた。
「うーん、やっぱり無理かねえ」
「去年に引き続き、申し訳ありませんが……」
 これ以上は目を合わせないように顔を伏せて押し黙る。可愛げのない態度だったが、断る選択肢しか持っていない。
 ボーダー本部メディア対策室である。
 いかにもオフィス然としたレイアウトだ。メディア対策室の名の通り、棚を並べた一角があり、派手なロゴのついたグッズたちが飾られている。
 棚の横にも小ぶりの段ボールがいくつか置かれ、中にはビニールに包装された何かが入っていた。
 さらにはミニスタジオのようなものがつくってある。
 雑然としているが、外部の人間への窓口だけあって、明るい開放的な空間であった。
 三輪がめったに訪れない部署だ。それも入り口で済ませる所用くらいで、もしかしたら、ボーダーに所属して四年近く、初めて足を踏み入れたかもしれない。
 A級隊員の嵐山をデフォルメしたぬいぐるみの飾ってあるテーブルで、茶を勧められている。早く作戦室に帰りたい。自然と眉間が寄ったが長い前髪に隠されて、根付が気づいた様子はなかった。おそらく、気にしてもいない。
「原稿はこちらで用意するし、内容はちゃんとチェックしてもらうんだけどね、ダメかね」
 根付が頼んでいるのは、来月に行われる三門市主催の追悼式典のスピーチだった。
 近界民による大規模侵攻から四年目の式典となる。
 公会堂のステージに設置した祭壇を花で埋め尽くし厳粛に行われる。市外からお偉方や著名人がたくさんやって来て、それぞれ追悼の意を表わす。最後に遺族代表数人にお鉢が回ってくる。大人枠が何名かと青少年枠が一名。
 三輪に白羽の矢がたったのはその青少年枠だった。理由はボーダー隊員で遺族である人物のうち、比較的年下で一番長く所属しているからである。
 日頃から「ボーダーの印象向上」を仕事にしている根付からの依頼は筋の通ったものだった。
 しかも、直属ではないが上役である。
「三輪くんには業務外のことを頼んでいるのはわかっているんだけどねえ」
 人を丸め込む技量の高さがなんぼの職に就いている根付だが、実はかなり弱気に出ている。
 理由はわかる。
 三輪に式典のスピーチを依頼するのは初めてではない。
 一年目のとき、三輪は流されるままに引き受けたものの、原稿に目を通した段階で押し寄せてきた感情に引きずられて過呼吸を引き起こしてぶっ倒れ、騒ぎになったのだ。当然、本番のスピーチは見送られた。彼が中二のときの話だ。
 二年目は話がやってこなかった。当時、所属していた隊の隊長である東が反対したのだと思う。頼まれたとしてもとても務まらなかっただろう。
 三年目は根付は本部長を同伴してわざわざ頼みにきた。しかし、断った。三輪にとってこの依頼は荷が重く、片手間にできるものではなかった。高校生になったばかりで何かと忙しかったし、そのころ広報部隊としてメディア展開をはじめた嵐山隊を売り出す根付の派手な手法に若干いやな予感がしたのだ。
 そして、四回目の式典である。
 遺族でボーダー所属、さらに今年は初めて自分の部隊を結成している。
 千六百人超の死者行方不明者を出した異世界からの侵略戦争によって、最愛の家族を失いながらも生き延びた子どもが立派に成長し、隊長となって隊員を率い街を守っている。
『これからもボーダーの一員として、三門市を守っていくことを誓います』
 おそらく、そんな言葉で締めくくられるであろう、未来への宣誓。
 三輪もボーダーの印象がよくなることに否やはない。
 いまのところ命令はされていないが、任務ならば遂行しなければならないというのもわかっている。
 ただ、ことこれに関してはそつなくこなせる自信はなかった。
「ちょっとしたインタビューもあるけど、一局に絞るから」
「……」
元々、要領のいいほうではない。愛想はかけらも持ち合わせていない。人前でしゃべることも苦手だ。ましてや全国に映像が配信されるなどと聞くと気が遠くなる。
 それだけではない。
 ……雨はあっという間に激しくなった。
 血のにおいに、ドブのようなそれが加わるなか、ようやく彼は探し人に出会えた。
 折り重なるように積み上がった死体の山が崩れたのか、その脇に彼女は転がっていた。
 他のそれらと全く変わることなく、彼女の胸にはぽっかりと穴が開いていた。死に神は何もこぼさずに等しく命を刈り取っていったのだ。
「姉さん」
 誰か。
 誰か姉さんを。
 当日は各メディアも入り、騒がしくなるであろう時期を避けて、そこを訪れることにしている。
 追悼の意を込めた公園は市街地に近い高台に造られていた。
 本当の追悼の場所は、いまだボーダー管理下の警戒区域だ。
 まだ真新しい石碑が幾本か建っている。
 円柱の形をした石碑には名前がただ刻んである。犠牲者の名前だ。
 三輪は一つの石碑の前でたたずんでいた。腕を上げ、石碑にそっと触れる。指を滑らせる。知っている名前もある、知らない名前もある。ゆっくりと滑らせていく。
一点で指が止まる。
 彼女の名前だった。
『誰か』
『誰か姉さんを助けて』
 目の前に広がる風景はいまも鮮やかだ。音も匂いも。足にまとわりつく重さも。降ってくる雨の粒まで。
 足下の彼らはみな目を開けているが、そのまぶたは動かない。その指は動かない。
 今の彼は知っている。死体は苦しまない。
 大丈夫だ。
 向こう岸で、穏やかに微笑んでいる。そこまでの距離はいつでも一歩だ。ひとあし、踏み出すだけで届くほどに近い。
時間は流れる。仮にマイクの前に立ち、メディア対策室のしたためた美しい文章を読み上げても、もう息がくるしくなることはないだろう。それでも、引き受ける気にはならなかった。
 三輪は立ち上がると頭を下げた。
「お役にたてず、申し訳ありません」
強引に話を終わらせる態度を根付は咎めず、一緒に席を立った。
「残念だけどねえ。来年もまたお願いすることになると思うけど」
 来年は五年という節目の年のために大々的になるという。おおっぴらに全国規模でボーダーの存在をアピール出来る数少ない機会だ。遠征には金がかかる。そのスポンサー集めも兼ねているという。民間組織であるボーダーにとって、金の話はいつでも切実だ。
「まあ、気にしないでいい、他に方法はあるからね」
 頼りになるだろう、と彼はにやりと笑った。
 これからの物語を紡ぐことは彼にとっては今までの物語をひとまず終わらせることになる。彼にはそれはどうしてもできない。
 向こう岸はまだそこにある、いつでも行ける。死者たちは微笑んで待っている。一歩、踏み出せばすぐに会える。
黒い河の冷たい流れに脚を膝まで浸し、目の前の彼岸を見つめて彼は立っている。
この場所から立ち去りたくはないのだ。
 いまは、まだなお。
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hachikenyakaiwai · 11 months
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【かいわいの時】昭和二十年(1945)6月7日:第3次大阪大空襲。死者2759人、被災者19万9105人(大阪市史編纂所「今日は何の日」)
昭和二十年六月七日(一九四五年)午前十時十五分、生江地区の人々の悲劇の日がやってきた。サイパンを飛びたった三百機にのぼるB29アメリカ空軍爆撃機の大阪最後の空襲であった。早朝より敵の来襲を知らせる警報のサイレンが不気味な音を響かせ、初夏の空に鳴りわたる。遠くで爆弾が炸裂するのがドドーンと地面を叩くのか、抉るのか、鈍く重い音が足もとから伝わってくる。まもなく雲間に数機の爆音が聞こえてくる。何事もなかったように、白い飛行雲を残し、次から次へと生江の上空を北に向かって飛び去っていく。誰れかが大声で「逃げろ…」と叫けぶつかの間、キーンと耳を抉る金属音が頭上より背筋を通し伝わった。その瞬間、ものすごい炸裂と地響が起こる。人々は地面に叩きつけられ声もない。家屋はそのまま空中に舞いあげられ、粉々に飛び散り落ちる。真黒い煙が竜巻のように舞い上がり火の粉が散る。なおも空から容赦なく爆弾が不気味な金属音をたてながら黒く白く光りながら雨の如く落ちてくる。ここかしこで火の手があがる。真っ赤に空を焦がす熱気が突風を呼び、その風の物凄さ、猛り狂う炎の色、白昼を暗黒化にし生江地区を残し、つつみこむように周辺は火の海となった。火の粉は地区内に落ちてくる炎と煙に追いたてられ何千人もの人々がぞくぞくと城北公園めがけて着のみ着のまま泣き叫び、転びながら逃げてくる。それを待ち受けていたかのように戦闘機数機が黒煙の中より現われ、淀川土堤すれすれに飛び交い、避難してくる人々めがけて機銃弾を浴びせ殺したのである。
ある者は土堤や池の端、木の繁み、ある者は園道にうづくまり、頭をぶち抜かれ、足をもぎとられ、腹を抉られ、顔をとばされ、その肉片からしたたり落ちる血で大地を染め、乳呑み子から老若男女が水をもとめて這いづりまわり息たえる者、母と子がしっかりと抱き合い身動きもしない。髪をふりみだし「雲が燃えている」と泣き叫けぶ女の子、恐しさにお経を口ずさむ老人、爆弾の雨が音をたてながら木々をゆさぶり、人々に襲いかかる。炎が黒雲を呼び、雨を呼び、地獄絵図が数時間も続いて終った。遺体は常宣寺に運ばれたが、足の踏み場もないぐらい本堂にも庭にも並べられ、収容できずにそのまま外��数日間放置されていた人々もあった。地区内の家々から帰らぬ我が子、父母の名を呼ぶ悲しみの声が幾日も続いた。遺体は淀川土堤に運ばれ、油をぶっかけられ火葬にされ、その煙が夜も昼も休みなく何日も続いたのである。戦争に駆り出され散っていった我々の親兄弟、家を守った母と子の尊い命が奪われていった……。
そして三十三年の歳月が流れ、今我々が生きていることを喜び合い、また戦争を知らない若い世代に何んの意味ももたない戦争という悲劇をくり返さないための手がかりを我々の手で残さなければならない。また我々の先輩が部落解放とすべての人民の解放を叫び、多くの血を流し、闘い続けた運動の歴史を受け継ぎ、平和と人権尊重の精神を守り続けるため、真実を教え、真実を語り、真実を伝え、この惨劇の歴史と、ここに刻みこまれた犠牲者とともに永久に銘記するものである。一九七七年十一月二十五日 文 伊藤辰夫(平和観音「碑文」より)。
(写真)式典の準備が整った平和観音(=2023年6月7日午前9時1分撮影)
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ghasts-kantate · 12 days
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音楽を作り、続けている。その音楽については、口頭で狙いなどを話すことが多い。作ったものに関して、聴き返すと、どうやってこんなものを作ったのか・作れたのか、本当に覚えていない。それだから、聴きながら自分で再認する、というか再認以上のものをしている気がする。
去年の下半期からの制作は、案を出すことが専らだった。DAWを変えてから、作曲の方法が変化した。とある曲(完成はしているが、公開していない)を作っている間、それを痛感した。
つくりはじめは、ただ変なリズムを並べていただけなのに、これをどうにか活かしたい。遊んでいただけなのに、納得がいかなくなってきた。すると、どうなるか。できた部分、そのMIDIやらAudioの四角を全て、後ろの方に置いてから、その曲のデータで全く違う曲を作った。PCで曲を作れるようになってから、キーを意識したことは全くと言っていいほど無い。とにかく、音を鳴らす、作る。直列・並列と、ならべていく。ずらしてみる。音が、そこで鳴る。言葉に出来ない何かが、後ろにやったデータと繋がったりして、持ってくる。音は、その四角で鳴っていて、それだけで独立しているのに別の音を呼ぶ。全く不思議なことに。
俺は最近、騒音について考えている。不快な音(楽)について。ややこしいのだけれど、それは心的現象としての「今すぐ止めてくれ!」を促すものだと考えている。微分音や、黒板を爪でキーッとやる音については、あまり興味はない(微分音階は大好きだけど)。考えているのは、たぶん、雑踏に近い。雑踏となると、幾らでもスルーできるような印象があるような気がして、使いにくいなあと思っている。イヤーな音(楽)は、どうして耳を塞ぎたくなるのだろうか。これに、じぶんなりに応え続けたい。因みに音楽自体への情報、作者とかそういうのは考えからは外している。ドカーンとやってきた音楽がどうして不快なのか、であって、ドカーンとやってきた音楽が不快なのはどうしてなのかは、どうでもいい。
話は戻って、そうして作った曲があり、作曲の方法のようなものが変わった。まったく変わった。でもこれは失敗だった。なんてこった、いつまでも聴いていたくて、10分くらいになってしまった。完成品は4分半に、どうにか纏められた。
去年下半期の制作は、それと折り合いをつけるために、1分に満たなくても良いから、とにかく作ってみることを続けた。ということは、自分はそれまで、自覚的に案だしをしていなかったことになる。
曲ができた! ええやんええやん! 曲作ったんやからええやんええやん!というノリで、自分が聴いていた。公開するとかしないとか、正直、どうでもよくて。高校のときから、ずっとそうだった。自分の曲の最高のリスナーは自分だと、そういう感じで…… ポール・ブレイの初期録音を聴いていたら、CDの読み込みがおかしくなって、同じ地点を何度も繰り返すようになった。俺はもう、その出来事が堪らなく嬉しくて、iPhoneを取り出して、ただ録音した。ボイスメモではなくてGarageBandで。録音している最中、その繰り返しに変化をつけたくなったから、CDプレーヤーを叩いた。元通りに再生されたけど、それもつまらない。もう一度、バン! 今度は違うところで繰り返しが起きた。楽しい! 他にもある。家にある、とにかく音楽を鳴らせるデバイスを自室に掻き集めて、同時に曲を流す。俺は弾けないギターを持って、父親手作りのエフェクターでゥワンゥワン、ガチャガチャに弾いて、演劇チックにデタラメの演技をする…次には絶叫する。PCからはR18ゲームの音楽が流れていても、ええやんええやん!絶叫する。ただそれだけ。そういう音楽を高校のときに作っていた。もう、データはない。本当に残念なことに、変声期前の弟の声が入っている曲もあったのだけど…これだけは悔しい。「ママー ママー」と曲間に入っているものがあった。自分が何度も手軽に聴けるようにと、SoundCloudにあげていて、account数は3つもあった。SoundCloudを知る前はDropboxに上げていたし、本当に膨大な数の音楽を作っていた。
俺は、ずーっと、楽しくなりたいんだ。
また話が逸れた。案だしをしていく中で気にいるもの、案として完成したはずなのに、何か足りない、そういうものが出てきて、その曲の完成を目指す事もあった。
案だしというのは、面白いと思う。書いたように、自分は曲ができたらスマホで何度も何度も聴く。すると、当初の狙いから外れた発見がある。すると、これを発展させたいと思う。次の案出しは、それを踏まえたり、同じ地点から違うPerspectiveの音楽を作ってみる。完成を求めたものではない、というのも、当時失敗と思った、あの方法とは違う。過去の曲に触発されて、別のProcessで作るから。俺は途中で、ぱーすぺくてぶ なこととか忘れて、その時に鳴って欲しい音を出す。すると、影響元なんてものは、さきの曲からは外れて、何だか、比べて歪な曲ができる。
しかも、作り終えたら、触発された曲とは似ても似つかないものが出来る。
その時は。
時間が経って、分かってくる。自分が、いったい何をしたいのかが、やっと分かってくる。
さっきも書いたけど、俺は、ずーっと楽しくなりたい。音楽で。
Hallo Bee(現AVA)展示会での音楽は、そうした案出しを重ね、失敗だと思っていた方法を結合させて、ゼーハーゼーハー作った。
図書館でペラッと捲った本に「私は、そこにあるのではない。ピンで象られた姿が私になっているのだ。」みたいな、ペソアの断章に出会って、いたく感動した。当時の彼女と一緒に来ていたのだけど、この衝撃を持ち帰るために、帰って欲しかった! 安部公房が何か、インタビューだったかで「ぼくはね、人間のね、皮膚に興味がある。皮膚があるから(そのせいで)、そのカタチが人間となる。だから、他人があるんじゃないかな」みたいなことを言っていた。俺は安部公房の考えにもナルホドと思っていて、皮膚について強く考えていた時期もある、が、ペソアの文を読んで、ひっくり返った!
これらを通じて、結晶したのがHB展示会だった。そう、楽しくなりたいから音を出して、案。それがピンになり、出来た。展示会、空間についてキュレーターの上野くんとは、もちろん話し合った。しかし、ワタシハタイチョウガズタボロデ、上野くんに導かれ、あの空間になった。
会場に着いて、はじめてあの空間がやって来た!
ボクダッテ、空間で鳴る音という点で、音響面で工夫した。それに、それに!上野くんへのコウイウカンジヲメザシメマスゥ……と矢鱈、自分の思考で使う用語(切羽詰まりすぎて、その用語に注釈をほとんど入れなかった)で伝えたものが、大いに伝わりすぎていて、アアアッ! 悶絶。
灰街さんが私の空間について言及していた文を読んで、素直に嬉しかった。でもまだ、その空間に触れてなかった。分からない部分もあった。会場で、わかっちゃった!
ありがたいことに、駒澤さんの個展で私の曲を使っていただけたことがある。行きたかったな……
音が、音を呼ぶ。空間に、音。本当にそうなのか? ああいった展示会というのは、行ったことがなかった。思うのだ、あの、雑踏についての話になる。空間というのは、厳密に、あるのか? 俺にとって、空間というのは、便宜的なもののように感じる。騒音は、二人称的には耳の鳴りだけれど、三人称的には空間が必要になる。爆音で音楽が眼の前で鳴っていること、隣の部屋から「今すぐ止めてくれ!」が来ること。
ペソアと安部公房の話にプラスして、ケージの防音室の話を考える。音は、どこで鳴っているのだろう。心音、身体の震え、そして、私はペソアのことから、空間を合わせてこう思う、いつか、どこかで鳴るものだと。鳴っている音は、鳴った音なのだ。いつか、どこかで鳴るものは、予想できない。もちろん、対角線論法みたいに、そこで鳴っているのかもしれない。鳴り続けているのかもしれない。しかし、いつか、どこかで鳴るものは、まだ鳴っていない。空間という基底は、いつも一人称、二人称では起こり得ない。ならば、三人称的、音(楽)ではなく三人称の音楽には、空間が本当に必要なのか? 雑踏は、それに応えてくれそうなんだ。でも、雑踏を雑踏のままにするのではなく、DTMでの作曲に昇華したい。自分が、応える音楽が、いつか、どこかで鳴るものになるだろうし!
そんなことを考えてます
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zurazuran · 2 months
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SATANTANGO
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上映時間:7時間18分
4日かけて観ました。昔タル・ベーラ監督の『ニーチェの馬』を借りて観たことがあって面白かったのでこの作品も見たいな〜と思っていたのですが7時間弱に気後れしてしまい…、まさかアマプラに入るとは思わなかったので嬉しすぎます〜!
舞台はハンガリーの荒れ果てた農村地域。共産主義末期の頃。一生懸命働いてようが怠けてようが収入は全て政府によって統制され、人々は鬱屈した閉塞感のなか退廃した生活を送っています。 あらすじは、崩壊した集団農場の荒廃した村に住む村人たちが共謀して住民の共同貯金を持ち逃げしようと企むが…死んだと思われていた魔術師と呼ばれるカリスマ的存在イリミアーシュ、そしてその友人ペトリナが戻ってくるという噂が村中に広まり計画は頓挫して…
と、そこから話が進んでいく群像劇です。この映画はハンガリーの作家クラスナホルカイ・ラースローの同名の小説を元に映画化された作品です。原作者も脚本に関わっています。
題名の通り、この映画はタンゴのステップのように話が前後する構成になっていて村人やイリミアーシュたち複数の視点で同じ出来事を描いてます。
通常、映画のカット数は2時間で1000カット程度と言われてますが、この作品はなんと7時間で150カット。自分はロングカットの作品が大好きなので単調さや退屈さは感じなかったですが、これはかなり好みが分かれる作品だと思いました。
だいぶキツいなと思ったシーンはやっぱりネコと少女の章。さすがに耐えきれず早送りしてしまいました。あとは詩的で抽象的なセリフ言い回しが多く、ハンガリー語が理解できたらこの作品をもっと楽しめたんだろうなあと思います。ニーチェの馬はほとんど台詞がなかったので結構すんなりと頭に入ってきたんですけど、サタンタンゴはむずかしい。セリフが始めると集中できなくなってしまい…。何度も巻き戻して観ました 笑
映画は、フタキという男がシュミットの女房(たぶん村の男ほぼ全員と懇ろ)と寝てるところから始まります。彼は鐘の音を聞いて目覚める。鐘のあった塔は戦争で倒れてしまい聞こえるはずがないのに。
この存在しない鐘の音、作品通して様々な場面で啓示のように鳴り響きます
イリミアーシュとフタキ。彼らは同じ視点、かつ異なる思考判断をもった対のキャラだと思います。どちらもこの社会から抜け出せないことを悟っている。(イリミアーシュは警察による官僚主義的なシステムに縛られ、フタキと村人たちはイリミアーシュから搾取される構造)イリミアーシュは少女の死を利用して、言葉巧みに村人たちから金を巻き上げ、村人たちの楽園を作るための資金と騙ります。実際はお上からの指示で村人たちを警察のスパイ(密告者)に仕立て上げているのですが…。もちろん村人たちは気づいていません。あるいは察しつつも現実から目を逸らしているのかもしれませんが。フタキを除いて。イリミアーシュが最後フタキのことを「危険な男だ」と報告書に書いたのは、自分と同じ視点で物事を見てると気づき、フタキをコントロールするのは無理だと分かったからだと思います。
フタキは楽園があるというその一筋の希望に縋り、やはりそんなものはこの現実には存在しないと悟ったとき諦念とともに去っていく。この映画はニヒリズムが蔓延しており、フタキはその象徴とも言えるキャラだと思います。彼が楽園などないと再認識するシーンの表情がすごく印象に残ってます。
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一方でイリミアーシュはというと、警察にちゃんと働けと諭されて嫌だと拒否ったり(笑)もしますが選択肢はなく、結局警察の使いっ走りみたいなことをやってる。自分よりも高い権力に跪くしか道がなかった。国家権力には抗えないのです。そのあとに立ち寄ったパブで、彼だけが謎の音を耳にします。次の瞬間、『全員爆破してやる』と叫ぶ。『鼻にダイナマイト突っ込んでやる』と。店は一瞬で沈黙に包まれます。完全にヤバい人です。お店の人が「どうする?」「通報する?」みたいなこと言ってるのも然もありなん。イリミアーシュは終始冷静で淡々としてる胡散臭い偽キリストって感じなんですが、このシーンは完全に危険人物でした。
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ここにイリミアーシュとフタキの思考の違いが現れてる気がします。のちにイリミアーシュは村人たちから騙し取った金で武器商人から爆薬を買う約束を取りつけてますが、映画では彼ら3人組の行方は描かれていません。果たして有言実行するのか否か…。
友人ペトリナはイリミアーシュのイエスマンでただ追従してるようにしか見えませんが、警視からやんわり庇ってあげたり、3人で雑魚寝したとき毛布をかけてあげたりしてて、彼らなりの友情か信頼関係のようなものは感じられます。作中で唯一と言っていいかもしれない。かわいい。
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あと個人的にはシュミット夫人の視線の演技すごく良かったです。終始笑ってるような表情をしています。夫、この世の男を皮肉ってるようにも見えるし、諦めてるようにも見える。あるいは頭空っぽで何も考えてないようにも。すごく癖になる表情してます…。
あとはパンを頭に乗っけて酔っ払うシュミットおじさんもちょっとかわいくて謎の中毒性があります
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映画の後半、楽園にたどり着くことを夢みて村人たちは廃墟の中で一晩過ごすことに。彼らが眠りの中で見ている夢を語り手が話し始めます。そこから村人たちの深層心理がなんとなくわかります。
ハリチ:罪悪感 因果応報を恐れる 校長:同性愛 自己嫌悪 恥 シュミット:現実逃避 力の行使 妻に依存 ハリチ夫人:シュミット夫人に対する嫉妬(?) クラーネル夫人:強迫観念 妄想癖  シュミット夫人:鳥になって自由になる 夫からの解放
そしてフタキの夢の中はというと…
Futaki’s shoulders were beaten with an ironbar. He couldn't move, he was tied to a tree. He stretched out and felt the rope loosen. He looked at his shoulders and saw a long wound, then turned his head, as he couldn't stand seeing it. He was sitting on an excavator, the shovel was scooping out a huge hole. A man came up to him and said,"Hurry up, I won't give you any more petrol, whatever you say." But it was no use scooping, for the earth kept falling back. He tried again but failed. Then he cried. He was sitting at the window of the engine shed and didn't know whether it was daybreak or evening. The whole thing just didn't want to end. He was sitting, not knowing the time of day, and nothing changed outside. Morning didn't come, night didn't fall, day was beginning to break or night was beginning to fall.
“フタキの肩は鉄の棒で殴られていた。 木に縛られて身動きが取れない。 身をよじればロープがゆるむ感覚があった。 肩に目を向けると、大きな傷口が視界に飛び込んできた。見るに堪えず顔を背けたのだった。 フタキは掘削機に座ってショベルで巨大な穴を掘り返していた。男がやってきて彼にこう言う。“さっさとしろ、お前がなんて言い訳しようが、これ以上燃料を無駄にくれてやるつもりはないからな” しかし穴は掘っても、崩れて元に戻ってしまう。 何度くり返しても無駄だった。 彼は泣いた。 格納庫の窓の前に座っている。今が夜明けなのか、夕暮れ刻なのか分からなかった。 ただすべてが終わろうとしないのだ。 今が何時なのか分からないまま座り続けている。外はなにも変わらなかった。 朝がやってくることも夜を迎えることもない。朝が始まりつづけている。でなければ、夜が始まりつづけているのだ。”
フタキは絶望の中、前進も後退もできずただ停滞し続ける夢を見ています。
映画の最後のほうで、イリミアーシュの村人たちの身辺調査?報告書があまりにもポエムな悪口雑言すぎて警察に添削されています。それがめちゃくちゃ面白い。とくにシュミット夫妻のことボロクソにこき下ろしてます。夫人に一晩お世話になっておいてそんなこと言う?笑
↓シュミットの報告書 
"Crude dullness mixed with featurelessness in the abyss of uncontrollable darkness." (制御不能の地獄の深淵において見せかけだけの粗野な愚鈍が絡み合う)  "Extreme stupidity, inarticulate complaints, (限界を超えた愚かさ、不明瞭な不平不満) inert anxiety stiffened... (怠惰な不安が凝り固まる) "...in the solid darkness of being." (揺るぎない暗黒の深層にて)
なんかよく分からないけど、ボロクソに貶してるのは分かる。いやでもこれ聞かされたら、なんか凄いこと言われてる気分になりそうでは…?笑 ポエムすごい。シュミット夫人はもっと酷かったです。ちょっとここに載せるのは憚れるような感じの。
冒頭で鐘の音を聞いたフタキ、パブで謎の音を聞いたイリミアーシュ、最後に医者先生が鐘の音を聞いて終わる。この鐘の音を聞いた男たちは何か理解を得ます。天啓であり悟りのようなもの。
真っ先に鐘の音を耳にしたフタキ。彼は賢いが、まさにイリミアーシュの報告書通り、“能力はあるが固定観念から逃れられない、反抗心より臆病心が強い”のです。彼にできるのはただ黙って受け入れ去っていくことだけだった。
その反面、中盤で謎の音を聞いたイリミアーシュはというと、すべてを破壊してやろうと目論むバリバリ反抗心の塊の持ち主です。このままいけば革命家まっしぐらです。武器商人からそう問われて、彼は否定しました。「私は民衆解放者ではない。むしろ哀しき研究者だ。すべてがなぜ悲惨なのかの研究だ」と。ところがこのシーン、なぜか武器商人にフォーカスを当てイリミアーシュは後ろ姿しか映りません。武器商人の表情、イリミアーシュの声色から推測することしかできない。彼は嘘をついてるのか、真実を言ってるのか…
そして、最後。全てを観察し、蚊帳の外であった傍観者の医者先生が鐘の音を聞き、自分の足で確かめにいく── そこで彼はすべてを理解し物語は幕を閉じます。
イリミアーシュが爆薬を買い付ける前に、少女が亡くなった廃墟で膝をつくシーンがあります。調べたところによると、どうやら原作の本では死んだ少女エスティケが復活し昇天するのを目撃してる場面だそうです。映画ではあえて描写しなかったのでしょうか?
原作の小説は英語訳なら出ているのでぜひ読んでみたいのですが、今新しい本を読み始めたばかりなので当分先かな…
面白かった〜〜〜!
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onishihitsuji84 · 3 months
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こんにちは(爆撃機より)
 一月。僕はBig Dataの「Dangerous」を聞いている。
 ”危険”。激しい曲だ。牧歌的な幸せではなく、衝撃を聴衆に要求する音楽だ。  しかしそのリズムはテーマから離れている。始まりから、均一。決して決して焦らない。
 デ・デデデン。デデ――デデ。  デ・デデデン。デデ――デデ。
”How could you know, how could you know? That those were my eyes Peepin' through the floor, it's like they know���
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 まず、Bluetoothは耳栓だ。挿せば駅の雑踏さえもくぐもって聞こえる。 ――ボタンを押せば音楽が流れる。音量は最大で、皮膚・血液・脊椎に三原色でリズムが巡る。体が揺れる。
 交感神経に音楽が噴水のようにきらきらと溢れる。  足は人間でごった返す駅の階段を上る。
「駅構内で走るのはおやめください」
 薄汚れた階段を真っ白なスニーカーが踏みつけていく。靴底からのテクニカルな響きが、がつんがつんとリズムを作り、人ごみの中でも音楽中毒者を露にする。曲調に合わせ、力強く一段一段。
 全身の筋肉という筋肉に熱い血が駆け巡る。さあっと雲が割れるように、気持ちが明るい側へと開けていく。  あたらしい一日が始まるのがわかる。
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 洋楽を聞いていると、言葉が雨のように降り注ぐ。  アルファベット歌詞の断片がうかぶ。広告の文字がおどる。リズムを刻んで歩いてく肉体のダイナミズムが七色の熟語を産み落とす。
「レインボー」、「水は敵ではないからね」、「ソースと目玉焼き」。 「リーガルのスニーカー」、「語ることと、その言葉」。 「セックスがつむぐ運命の糸」、「試験会場」、「輪ゴム即売会」。 「全てがどんな場所でも一度に」、「鳩を撃つ」。 「もう一度ファインダー」。 「ピクチャー・イン・アメリカ」。
「アメリカの風景」。
 そう、「アメリカの風景」……
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 僕はアメリカの小説をうんとたくさん読んできた。  高校生の頃に『ロング・グッドバイ』と『ひまわりのお酒』を読んで以来ぞっこんだった。『偉大なるギャッツビー』もまた。
 そして僕は洗脳され、アメリカの小説に首ったけになった。ホーソーンからアンソニー・ドーアまで、アメリカの作家なら何でもよし。時代を問わず読み漁った。
『キリマンジャロの雪』、『ティファニーで朝食を』、『スローターハウス5』、『頼むから静かにしてくれ』。
『あしながおじさん』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『ディキンソン詩集』、『ウインドアイ』、『宇宙戦争』。
『ジーザス・サン』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『オン・ザ・ロード』、『心は孤独な狩人』、『あの夕陽』、『東オレゴンの郵便局』、『賢者の贈り物』、『吠える』、『ドイツ難民』。
 何度も何度もアメリカのごつごつとした人情ドラマにときめいた。そのふくよかにして安らかなる腹に、禿頭を照らす脂に、腐臭とファストフードをしてゆらめく体臭に、心をまるごと奪われた。
 僕は『白鯨』を脇に抱えて高校までの坂を駆け上がった。黒板に並んだ公式ではなく、バナナフィッシュの読解に挑んだ。昼休みにはクラスメイトにフォークナーのリアリズムを論じた。ポール・オースターのする幽霊をひとり紐解いた。
 気づけば放課後だった。時の過ぎるは手のひらから滑り落ちる水滴がごとく素早かった。  眼は窓を見た。クラスに残っているのは一人で、夕陽もすでに隠れんとしていた。いま、文学青年の眼にはアンダーソンの文学に似た漠たる闇だけが映り込んだ。闇は太った白人女のようにさえみえた……
 実際、当時は「アメリカの小説」というラベルさえあればなんでも読めた。読むと必ず手を叩き、跳ねてまで面白いと感じていた。そんな彼の心にあったのは青年期特有の曇り。正しくは、夏の夜の冷風のようにもたらされて形無き闇。
 ぶうん……
 響く、静寂で巨大な暗闇。甘く、性的でさえある美しい深紫。 そんな闇をギザギザに裂いてしまうアメリカの小説のけばけばしい光。光、光は当然24時間無料、無料で、青年の眼球は視神経まるごと剥き出しにされ、麻薬のようにガンガンと無料、無料で、思考は麻痺して、その心には『巨大なラジオ』。
 でも、それはけして悪いことではなかった。僕はアメリカの小説と一緒で、幸せだった。
 つまり、恋をしていたんだ。それも猛烈に、刺激的に、甘く。
 LA、スプリング・フィールド、タコマ……僕のイメージはアメリカを横断した。  僕はモーテルに飛び込み、アメリカの小説とでベッドに入った。シーツの下で僕らはえんえん悲鳴に似た喘ぎ声をあげ、朝陽がみえるまでのたうち回った。  朝陽は新鮮な希望を満載して町に襲来し、東の空を陶器のように白く磨き上げる。モーテルの一室にも朝陽はそっと忍び込む。情熱に果てて眠り込む若者をも白く輝かせる。あたたかく、やさしく抱きとめる。
 ☟☟☟
 爆撃機はずっと唸る。
 ぶうん……
 ぶうん……
「大西君はどうしてアメリカの小説が好きなんだい?」 「アメリカが好きだからですね」 「どうして大西君はアメリカが好きなの?」  僕はいつもみたいにときめいて言う。 「やっぱりアメリカにはアメリカン・ドリームがあるじゃないですか。おおきな夢が、僕をうきうきさせてくれるんです!」 「でもアメリカは戦争をしているよ。人を殺している。戦争を応援している。ベトナムを焼き払っている。戦争を計画している」 「大西君は戦争は好きかい?」
 その答えは当然ノン(否)。でも、言葉は詰まって動かない。
 大学二年生のあるとき、懇意にしていた教授から僕はそう問われる。  そのときのことは一から十まで覚えている。教授の授業が終わって、いつもみたく談笑をして、爆撃機みたいなエレベーターに乗っているときだった。パーマに水牛みたいなのんびりとした顔つきをした彼は僕にそう問いた。 「アメリカの文学は戦争だ。戦争と資本主義のメカニズム、その歪を何度も何度も解釈する文学だ。悪夢を、どうやって覗くかの文学だ」 「大西君は戦争が好きなのかい?」
 リアルとは厄介だ。文章と違い、書き直すことも、一度手を放して寝かせるということもできない。  瞬間は過ぎれば過去となり、過去は改変不可能で、爆撃機式エレベーターは五階から四階へと渡った。  そして四階から三階。誰かが乗り込んでくるということもなく、扉は完全に閉じたまま。  それで、仏文学の教授は大部のファイルを両腕で抱えており、ずんぐりとして柔和な表情をこちらを向けていて、均一。崩れない。エレベーターもぶうん――ぶうんと同じ。一つの形を崩さない。
 ぶうん……
 ぶうん……
「戦争は嫌いです」 「ふうん……」  そこでエレベーターの扉がゴトゴト開く。学生がなだれ込み、その日の僕たちの話は過去になり、終わった。高校二年生から続いていた僕の米文学への忠誠もまた同様に。
 でも、それは悪いことではなかった。結果僕は仏文学や英文学、カナダ文学、ボルヘス。そしてシェイクスピア、カフカ、ドストエフスキー。新しい文学をノックすることになる。だから悪いなんてことはなかった。
 そもそも、善悪なんてものは実際には存在しない。正しさなんてものはまやかしだ。比較でしか示せないものに大した価値なんてものはあるわけがない……
 でも、僕は戦争は嫌だった。心からそう思った。  文学も、恋もそこまではごまかせなかった。
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jiminiatrashiiwa · 4 months
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2023年 ベスト・アルバム
シーンに与えた影響や批評的評価は一切考慮せず、私がよく聞いた/今後も愛聴するであろうアルバムです。故に、18作品と半端な数になりました。
以下、リリース日順です!
2/1 Gezan with Million Wish Collective『あのち』
レベルミュージックかくあるべし。大勢で声を重ねて、トライバルなビートを打ち鳴らす、意志のある祝祭。間違いなくこれから先も、タガの外れた世界を生きる糧になり続けるし、聴くたびに2023年の空気を思い出すはず。
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3/3 Kate NV『Wow』
子供向け番組を改めて見るとぶっ飛んでてヤバかったりするけど、その質感に近い。どんな音が飛び出てくるのか予想がつかない摩訶不思議サウンド。めちゃくちゃエクスペリメンタルだけど、キュートでポップ。Kate NVは、別プロジェクトのDecisive Pinkも良かった。
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3/21 Summer Eye『大吉』
宅録的なローファイ感で鳴る折衷サウンドと、生活感ある日本語の響きの掛け合わせは、日本のインディミュージックにおける一つの到達点のはず。今年の夏、たくさん聴いたアルバムでした。抜群にフレッシュ!
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3/31 London Brew『London Brew』
宇宙的で超攻撃的なサウンドで飛びます。トリビュート元の『Bitches Brew』楽曲の形式的な要素はあまり感じず、精神性を今に継いでいるなと。88分、一瞬たりとも気が抜けない、激烈で壮大な熱演。
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4/7 Jana Horn『The Window is the Dream』
気の抜けた歌声と、絶妙なソングライティングが良い。程よくダウナーで、春先の気分にピッタリでよく聞いた。特段素晴らしいものはないんだけど、なんだかとても肌に合った一枚。
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4/21 Pearl & The Oysters『Coast 2 Coast』
ジャケ写通り、どこかノスタルジックかつちょっぴりサイケ&トロピカルで心地良い。月ミルでの来日公演もとてもよかったです。逃避行にうってつけ。
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4/28 Nabihah Iqbal『Dreamer』
ローファイなエレクトロと、インディロックのナイスな融合。メランコリックかつ優しい質感が沁みる。M6《Gentle Heart》は私的2023ベストトラックの一つです。
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5/19 Mandy, Indiana『I’ve Seen a Way』
ノイズ/インダストリアル由来の不穏さと、クラブミュージック的でアッパーなダンスビート。洞窟やショッピングモールでの録音等、ラディカルなアイデア満載な上に、ポップさがしっかりあるのも凄い。個人的には今一番ライブが見たいバンド。来日祈願!
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5/26 Warter From Your Eyes『Everyone's Crushed』
ユーモラスかつ軽やかに最前衛を開拓してみせた一枚。今年聞いたアルバムの中で、一番強烈なオリジナリティを感じた。未知のサウンドの連続に、強烈な酩酊感を覚える。プロダクションは超独特だけど、一般的な楽曲フォーマットからは逸脱しすぎないのが肝であり、凄さなのかも。
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6/9 King Krule『Space Heavy』
私、キング・クルールが大好きなので、新作が出たらたくさん聴きます。重く沈み込んだサウンドの先に、暖かさや軽やかさが滲み出ていて、なんとも「成熟」とはこういうことか、と。来日公演を待っています。
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8/11 BBBBBBB『Positive Violence』
爆音で聴く→ハマる人はハマる。それだけな気もする。私は、どハマりして、出勤前の喫煙所で耳鳴りがするくらいの大音量イヤホンでよく聴きました。初めてボアダムスの1stを聴いた時の血管が切れるようなブチ上がり方を思い出したりも。ライブには泣けるものがありました。
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8/25 Willie J Healey『Bunny』
相変わらずのレイドバックしたサウンドがとても心地よい。リズムボックスの鳴りが印象的で、ソウルへの接近も感じた。なんだかんだで、結局こういうのが一番好きかも。
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9/22 Yuele『Softscars』
これは泣ける。オルタナ/シューゲイザー・サウンドを「使って」何かをすることの現代性。ロックにおいて特権的な地位を持つギターという楽器が、いかに感情表現に長けているのかも改めて認識させられた。次はどう出るのか、今からとても楽しみ。
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10/6 Sam Wilkes『Driving』
まさかのインディロック! 伸びやかで煌びやかなサウンドが秋晴れによくあった。いつだって、サム・ウィルクスの作品からは、音楽の楽しさ/喜びを感じられて胸が熱くなる。FRUE含めて来日公演もとても素晴らしかったです。Grateful Deadオマージュ(?)なジャケ写も良。
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10/6 Slauson Malone 1『Excelsior』
アルバム全体の構成が素晴らしく、映画を見るような心持ちで最初から最後まで通して聴くことが多かった。強かな実験精神が可能にした鈍色の桃源郷。
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10/20 Sampha『Lahai』
これも泣ける。ドラムという楽器が持つ根源的な力を今の時代のやり方で引き出しているように感じた。アグレッシブだけど、どこまでも柔らかな仕上がりが印象的。あと、単にトラックの作り込み具合も凄いなと。
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11/10 Niecy Blues『Exit Simulation』
霊性に満ちていて、なおかつリラックスした雰囲気のアンビエントR&B。各楽器の配置や乱反射、ビートの切り替えも素晴らしく、構成がとても良い。デビュー作とのことで、これから先がとても楽しみ。
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11/16 Daniel Bachman『When The Roses Come Again』
狂おしいほどに幽玄。有機的な電子音のドローン上を、キラキラと彩るバンジョーとギター。時間の流れがゆっくりと停止していくような、徐々に自然へと溶け込んでいくような……。崇高な体験。
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yky-c6h6 · 4 months
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HITORI-ESCAPE TOUR 2023 at 京都磔磔/下北沢Shangri-La
年末も年末!ハッピーメリークリスマス!柚葵夜です! 今年ももうあと数日ってマジ?本当に言ってます? 今年何した?ライブ参戦しかしてなくない? というわけで、今回は東京まで行ってきちゃったヒトリエさんのツアーレポ!いきます! 流石に4回分は長いので、2回に分けます!明日も更新きっとあります。頑張ります。 (もちろん記憶違いはご愛敬!です!) ↓11/8 京都磔磔↓ あーあーあー 記憶ぶっとんだわ。 ぼく「前から5列目とかそこいらだしスピーカーも上にあるし耳栓無しでいけるべ!」 無事に右耳死にました。(相変わらずシノダさん側でした) シノダさん「今日は?何日ですか?11月8日ですか?えー僕達ヒトリエは本日ジャガーノートという新曲を出しました。が、新曲をやります」 ぼく「は????????」 ガチの新曲やりやがったぞ!!!?!?????? え、え、え、え!?!???? は!?!?????? なんでそろそろ中盤かな~くらいの時にやるの!!? しかも!? ジャガーノートの前に!?!?? いやジャガーノートもやったけど!?!??? もちろんライブ化けしましたとも!?!???? いやもぉーーーーーーーーその新曲の情報頂戴ーーーーーー!?!???? イヴステッパぁーーーーーー!!!!!! undoーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!! あああああああIdol Junkfeedおおおおおおお!?!????? 最高の布陣で最高すぎました どこだったかなぁー? 曲と曲の間で舌なめずりしたんすよシノダさん。 くっっっっっっっっっっそエッッッッッッッッ いけません!!!!! 秘宝館あたりにぶちこまないと!!!!!!(?) あとねぇー、指差しとBoo👎👎👎ポーズも炸裂してましたね。 いいぞもっとやれ シノダさん「こいつギター変えすぎだろっておもったでしょ?」 シ「なぜなら新しいギターを買ったからです(つまり見せびらかしたい)」 クッソかわいいかよ……………………………… でもあれだな? ツアー初日だからかやっぱり余裕ないっぽいのが伝わってきて、こっちもひたすらに無我夢中で音を爆音を浴びました。 これだよこれこれ。 だからあんまり曲間のMCとか覚えてないや。 記憶ぶっとぶんだってまじで。 どっかの曲でなぁー? ガラシさんがなぁー? バッチバチに暴れててなぁー? それをゆーまおさんとシノダさんがじっと見つめててなぁー? おもろかったっす。 シノダさん「今日は?何日ですか?(2回目)11月ですか?11月ということで11月らしい曲をやります」 からのNovemberは泣くのよ。ほんと。 11月だからやってくれたら嬉しいなって思ってたけどまさかやるとは思わんのよ。 なんなん?泣くわ。泣いたわ。 アンノウンはもちろん大合唱したけど! まさか!るらるらで!煽られると思わなかった!楽しかったー! アンコ前ラストが物販のときにも聞こえてたウインドミルでした。泣いた。 アンコはカラノワレモノ→ステレオジュブナイルでした 【アンコMC】 3人ともゆーまおTシャツで登場wwww シノダさん「こんなにも汗だくなのに楽屋帰ったらこのTシャツが置かれてて膝から崩れ落ちたよね」 物販でオフィシャルTシャツが売れ過ぎてメンバーのぶんなくなったんだって!すご! ガラシさん?「じゃあゆーまおTシャツ売れなかったってこと?」 フロア「「買ったよー!!!」」 シノダさん「ああ、ちらほらいますねゆーまおTシャツ」 ずっと無言のゆーまおさん。 シノダさん「え、なに?このTシャツ着てるから声を奪われてるの?」 シ「(顔を見て)心も無くしてない????????」 アンコに入る前、ちょっとドラムで反応したゆーまおさん。 それ若干ツボるシノダさん。 にっこにこのガラシさん。 こいつら可愛すぎか?????? って結局ゆーまおさんの声聞けてない!!!!!!! ↓11/24 下北沢Shangri-La↓ 初っ端ギターで撃ち抜かれる(物理) 初っ端なんかクソ治安悪い言葉で煽られる(アホボケカスぶっ潰すとかそんなん) シノダさん「僕達ヒトリエは、来年10周年です」 フロア「おめでとー!」 シ「素直におめでとうと言えない人もいると思います。それでいいです」←ここは心臓ギュッッッッッてなった シ「でもすげーとは言ってほしいです」 フロア「すげー!!!!!」 ギュイーンとギターを鳴らすシノダさん。 シノダさん「新記録が出ました!新記録、新記録は…………」 「3分29秒です!」 ↑この入り笑ったwwww好きwwww 新曲さあ、だいぶ落ち着いて聴けたけど、 まわれまわれ とか ミラーボール とか 悪い(ふざけた?)遊び とか ちりばめられてまた心臓がギュッッッッッッッってなった 早く歌詞ちゃんと見たいちゃんと見てちゃんと泣きたい。 生殺しはやめてほしい。 トーキーでめちゃくちゃ目焼かれた気がする。バッチバチだった。最高だった。 IdolJunkfeedの「嫌い、あなたが嫌い」でBoo👎してたよな!?見間違いか!? 今回はギターよりもベースよりも何よりも、ゆーまおさんのドラムがめちゃくちゃ響いた。 全身が震えた。ドラムを全身で浴びました。体がドラムになった感じ(?) 【皆さんの声を】 シノダさん「今から皆さんの声をお借りしたい(分かってんな?の顔)」 フロア「うおー」 シ「まだまだ足んねえなあ」 フロア「うおおおおおおおお!!!!!!!」 シ「うるせーーーーーーー!!!!!!」 煽ったのそっちやぞwwwwww 【ジャガーノート前のMC】 シノダさん「ぼくピンクのストラトキャスターってギターを持ってるんですけど、それを名古屋時代に前金だけ払って上京したんです。で、こないだキャンペーンで名古屋のラジオに出たときにその工房に寄って、全額支払ってきました!」 フロア「88888」 シ「その工房にそれまたよさそうなギターがあったから弾かせてもらったら、良すぎてまた前金を…」 シ「ただ、その時脳裏にこいつ(黒のジャガー)が浮かんで買ったばっかりじゃんって………こいつのおかげです(ジャガーさすさす)」 シ「今からやるこのジャガーノートって曲はジャガーの魔性性を…あ、漢字にすると性が2つ並ぶから…魔性感を…」 魔性感wwww そのあとなんかモニョモニョ言ってましたけど、相変わらず凶悪でしたね! でもジャガーノートの凶悪ぶり増してない!?w いいぞもっとやれ~! 【アンコMC】 無言でスピーカーの上に乗るガラシさん←かわいい 相変わらずゆーまおTシャツ着てた ゆーまおさん「グラスね、これでビールとか飲みたいなーって思ったの」 (ここの間のMC忘れた) イガラシさん「じゃあお願いしまーす」 ぼく「!?」 グラスになみなみと注がれたビールを持ってくるスタッフさん ゆーまおさん・シノダさん「!?」 沸くフロア 一気に飲んじゃうシノダさん 普通ペースのゆーまおさん シノダさんが喋ってる間もちびちび飲んでるガラシさん←かわいい シ「僕達普段こんなことやらない…というか初じゃない?」 シ「あのねえ、意外と繊細な演奏してるのよ?」 アンコはシャッタードール(と、ステレオジュブナイル)でした!!!!!! 以上、京都と下北のレポでした! 磔磔は相変わらずいいハコだし、下北も初めて降り立ったけど良かった~! また行けるといいな! それでは今日はここら辺で!ではでは~! 20231223
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mobsprooftheweb · 5 months
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『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ VOL.2』劇場公開決定!
黙れ! 抜かりはない! 誰も止められない不変不朽の暴走は、遂に他のどこよりも狂ったどこかへ到達した! 何も変わらない耳鳴り! 完全に聞こえない耳!
『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ VOL.2』 12月22日(金)劇場公開決定!
40年間にわたり前人��踏の大暴走を展開したイギリスのバンド、モーターヘッドのフロントマンであるレミー・キルミスターが2015年12月28日に伝説となってから今年で8年。 今年もレミーの誕生日(12/24)、そして命日(12/28)を含む日程でのモーターヘッド関連作品の劇場上��が決定した。
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いつ、どこで、どんなライヴをこなしても何も変わらない、何も変わらないからいつ、どこの、どんなライヴかも見分けがつかないという暴走ロックンロールの切り札・モーターヘッドの底力がスクリーンを通して伝わる上映が今年もやってきた。
今年上映されるのはレミーの死の約4年前、2011年にドイツのヘヴィ・メタルフェスティバル、ヴァッケン・オープン・エアでの 暴走ロックンロールショウの模様を収録したライヴ作品『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズVOL.2』だ。 音楽のMIXは2004年のアルバム「Inferno」以降、2015年のラスト・アルバム「Bad Magic」まで、モーターヘッドのアルバムを計6枚プロデュース、バンドが最も信頼し、モーターヘッドの音を最も知り尽くしたキャメロン・ウェブが担当。
今回もまたいつも通り、正確な情報はないが、本作は海外では商品化されているが劇場公開された形跡はなく、映画館という環境で上映されるのは非常に珍しいことといえる。 そしてまたいつも同じことだが、鑑賞後数日間は耳が聞こえづらくなることを覚悟しなければならない。 本作は、シネマート新宿・シネマート心斎橋にて12月22日(金)~12月28日(木)の1週間限定、日本語字幕付きで大暴走劇場公開となる。
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また場面写真と併せて、モーターヘッドの象徴的アイコン“ウォーピッグ”を踏襲した日本独自のキーアートデザインが解禁。 今年の日本版キーアートデザインはモーターヘッドの基本であるいつも通りの黒と白、定位置にバンドロゴを配置。 しかしながら背景は白、ウォーピッグが巨大化していく影のような線が配された珍しいデザインとなっている。 「黙れ! 抜かりはない! 誰も止められない不変不朽の暴走は、遂に他のどこよりも狂った、どこかへ到達した! 何も変わらない耳鳴り! 完全に聞こえない耳!」と、独自の世界観を貫いたコピーは今年も健在。 <負け犬として生まれ、勝つために生きた>極悪暴走ロックンロールレジェンド、レミー・キルミスターが今年もスクリーンで暴れる!
尚、本作は株式会社デイトナ・インターナショナルにて10月より始動した映画配給宣伝レーベル<フリークスムービー>による2作目の配給作品となる。
負け犬として生まれ、勝つために生きた、ロックンロールの化身、極悪暴走御大レミー。 人類史上最高の暴走バンド モーターヘッドが2011年ドイツ、ヴァッケン・オープン・エアで轟音をかき鳴らした暴走映画だ!
<モーターヘッドとレミー> 核爆弾が落ちてもゴキブリとともに生き残るといわれ、2,000人もの女性と夜を共にし、1956年にはロックンロール誕生の瞬間を目撃、マルボロとジャックダニエルにまみれて血液が猛毒化、ビートルズを愛し、世界最大音量のバンド《モーターヘッド》を40年間続け、1945年クリスマスイブである12月24日に負け犬として生まれて以来、常に勝つために生き、不眠不休の大暴走を続けた人間とは思えない豪傑、ロックンロールの化身レミー・キルミスターがこの世を去ったのは2015年。 70歳の誕生日を迎えてから4日後、癌を宣告されてからわずか2日後のことだった。 そして翌日、メンバーからモーターヘッドの活動終了が伝えられた。 1975年の結成以来、メインストリームとは真逆のロックの裏街道を驀進したモーターヘッドは、ヘヴィ・メタルとパンク/ハードコアという普段相容れない両ジャンルからも熱い支持を集め、その両者が一触即発の状態に陥った場合でもモーターヘッドの曲を流せば全てがおさまるという、この世に類を見ない存在感を誇ったバンドだ。
【TRACK LISTING】 1.Iron Fist 2. Stay Clean 3. Get Back in Line 4. Metropolis 5. Over the Top 6. One Night Stand 7. Rock Out 8. The Thousand Names of God 9. I Know How to Die 10. The Chase Is Better Than the Catch 11. In the Name of Tragedy 12. Just 'Cos You Got the Power 13. Going to Brazil 14. Killed by Death 15. Bomber 16. Ace of Spades 17. Overkill
『モーターヘッド/ザ・ワールド・イズ・アワーズ Vol.2』 <監督>スコット・マクフェイデン <撮影>マーティン・ホークス <音楽プロデューサー、MIX>キャメロン・ウェブ <出演>レミー・キルミスター/フィル・キャンベル/ミッキー・ディー 2012年作品/87分/日本語字幕/5.1ch 原題:Motörhead/The World Is Ours Vol2 Anyplace Crazy as Anywhere Else キングレコード提供 フリークスムービー配給・宣伝 © 2012 UDR GmbH
【公式サイト】motorhead-movie.com 【twitter/facebook】@motorheadmovie
シネマート新宿・シネマート心斎橋にて 12月22日(金)~12月28日(木) 1週間限定大暴走
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shukiiflog · 6 months
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ある画家の手記if.114  告白 殺意
目覚めた瞬間、ベッドから落ちてしまった気がしてビクッとする 「ーーー……」 動悸が早くていつまでも落ち着かない、ベッドからは落ちてない、一度起こした体が怠くてもう一度ベッドに横になった かいじゅうくんに顔を寄せたら頬を伝う涙を吸い取ってくれる 浅いままの呼吸を深くしようとして目を閉じる …日常と一緒に戻ってきた悪夢を 僕はどうにもできずにいる
***
「ーーー以上が、件の雪村真澄と直接接触しての会話と私感。」 情香ちゃんから淡々とした声で報告を受けてる間、僕は耳で聞きながら情香ちゃんの隣でずっとスケッチブックに鉛筆を走らせてた。 話にのめり込みすぎるとどこかでまた爆発しそうな予感がしたから、集中力を分散させながら。 「……一応把握はしたよ。でもちょっとずるいな」 「ずるい?何が?」 平然と聞き返してきた情香ちゃんにちらりと目をやって少し困ったように笑む。 「意図的に省いたでしょう。僕が聞かないほうがいい話もあったの?」 「……なんでそう思う?」 「それだけの話で情香ちゃんが引きあげるわけないよ」 情香ちゃんが横でガリガリ髪の毛引っかいてる。面倒だなと思ったときの癖。 「一応説明にはなってるだろ」 「不十分だけどね」 「信用しろっての。伏せた部分含めて私が今後の危険性やらあれこれ考慮に入れてひとまずの判断下したんだから」 「そういうことは信用してるけど、なるべく本当のことが知りたかったなって思っただけだよ」 僕が知ったらじっとしてないようなことか。それだけで結構内容って絞られてくるんじゃないのかな。分からないけど。 一応僕は総合で情香ちゃんが下した判断を尊重する。僕よりずっと用心深いし世慣れてるし。香澄のことを愛してる。 「誰に対しても私は危険性ゼロとは言わないから、危険度の高低は常に変動するし、いざとなれば相応の動きを私がする。それでもう何も訊かないことにしろ」 「わかったよ」 「半径と角度によっちゃ危険人物にお前も入ってんだからな」 ジロッと睨まれて頷く。 「うん���だから僕は情香ちゃんが好き」 香澄のお兄さん…雪村真澄さんか。絢の境遇からしても今後僕との直接の接触が増えるってことはないと思うけど、…どうしようかな… 本人との直接の対面と会話を重ねることでしか僕は誰かの個人像を得難い。 心象だけの今の段階は正直息苦しい。会ったことがないわけじゃないんだけど、造形把握の域を出てない。僕が直接話せればそういうところはうまくいったかもしれないけど…。 …いや、それだけじゃ…なくて 香澄が気兼ねなく自由に絢の家に遊びにいったり話ができるなら、僕はそれで…。 「………」 …そういうふうに、おさめるしかないのか
***
情香ちゃんは全部を話してはくれなかった、けど僕は…それはそれでいい でも じゃあ 情香ちゃんを信用してるのにどうして僕は  現実が不安…なんじゃない…やり場がないことをどうにもできない
サイドテーブルの卓上カレンダーを見る。 今日は二月十日。 香澄の誕生日。
出会ってからこの日をちゃんと祝えたことがほとんどなくて不満だったから、今年こそお祝いの日にしたい。 でも僕には誕生日を祝ったり祝われたりって記憶がほとんどなくて、何が誕生日っぽいものなのかが分からない。 奮発して豪華なことやってみたりしても、つい先日のパーティ会場を上回るようなすごい贅沢なものにはならなさそうだし… それで僕は今朝もベランダに新聞紙を広げて一人で木彫りのかいじゅうくんを彫ってる。 前にも香澄にあげたけどあれは指一本分くらいの小さなものだったから、今回は旅館で作った雪だるまくらいの大きさ。中身をくりぬいてあるから口から小銭を入れられる貯金箱にするつもり。 ゆっくり彫ってたけどもうすぐ完成しそうだ。 僕は彫刻とか塑造を作るのも好き。上手いかどうかは分からないけど。 「………」 世の中がみんなお互いに好意的で仲良しなんてことにならないのは仕方ない。 画家なんてやってたら自己主張の塊みたいな人間とばかり遭遇するからぴったり気があうことの方が少ない。というか、ない。 他人と歩み寄ろうとしたり事なかれ主義みたいな人もいないことはないけど、結局関わるほど譲れない部分は浮き彫りになるし、…でもこれは、そういうものとも…違うのかな…  何が… 「痛っ…」 手元が狂って彫刻刀が軽く指先を掠めた。一度刃物を置いて切ったところを口に咥えてじっとしてたらそのうち出血は止まった。頑丈な身体だ、相変わらず。 …下手に考えてみようとしていつも失敗する 当然かもしれない 僕一人で頭で考えてるだけだから
木屑をはらって、わけて彫ってた部分を組み合わせるようにきれいに合わせて、拭き上げてから乾燥させて、完成したかいじゅうくんを持ち上げて顔を見合わせる。うん、きみはなかなかかわいい。 ニスとか保護剤を塗ったほうが長持ちするかもしれないけど、香澄は肌が弱いからかぶれるといけないし、ああいうのはどれも匂いが強くて部屋にこもっちゃうから、何も塗らなくても木肌だけできれいに映える木を選んだ。 少し笑った口の細い穴から小銭を入れられる。ちゃんと入るか実験に、一番大きな500円玉を使う。500円玉の表面にマ���ックでメッセージを書いてかいじゅうくんの口から入れた。コン、と中の木にぶつかって涼しい音が鳴る。狭すぎず大きすぎない、大丈夫そうだ。 お金を途中で出し入れできる蓋をどこかに作ろうか迷って、結局作らなかった。中のものを出したいときは、この子が壊れるとき。
リビングのソファでノエルと一緒にうとうとしてた香澄の隣に腰掛けたら、香澄がぼんやり目を覚ました。 香澄が僕を見て少し体を起こしたから、同時に貯金箱のかいじゅうくんを持ってる手をわざとらしくサッと背中に回して隠した。 「………。」 「………。」 無言のにらみ合い。二人ともなんとなく笑っちゃう。 香澄が僕の背中にすっと伸ばしてきた手からかいじゅうくんを逆の手に持ち替えてサッと離す。 僕が片眉を上げて笑ってみせたら香澄が体ごと飛びついてきた、僕からかいじゅうくんを奪おうとする香澄とソファの上で手を合わせて押し合って揉み合いになる。手を伸ばしてくる香澄から遠ざけようとしてかいじゅうくんを手に乗せて腕を遠くに伸ばして、そんな僕の体に乗っかって香澄がかいじゅうくんに両手を伸ばす。 しばらくそんなことして二人でふざけてたらふいに香澄が僕の肩に手を乗せて体に乗っかって伸びあがって、宙に伸ばしてた僕の手からかいじゅうくんをとりあげた。 「とった!」香澄が笑顔でちょっとはしゃいだ声をあげた。 「とられちゃった」 とりあげた姿勢でソファに体から倒れこむ香澄が肘置きで顔を打たないように腕で体を抱えて支えて起こす。 かいじゅうくんを両手で持って見てる香澄の頭を撫でながら「誕生日プレゼントだよ」って伝える。 「もっと特別なものが用意できればよかったんだけど、誕生日に何を贈ったりするものなのかよく分からなくて…ごめんね」 眉を下げて笑ってそう言ってから、じゃれてた姿勢から綺麗に座りなおす。 香澄は中で音がするのに不思議そうな顔をしてる。 「…もう直人が何か入れたの?」 「うん。記念にね。」 今でも僕は何かを言葉で伝えるのが下手で でもたった一人で想像したり推察したり何かを考えるのはもっと下手で だからそれらを怠るわけじゃない、でもそういうものを関わるときのたったひとつの指針に据えることはしない 本人と向かい合って話していたってほとんどのものを取り落とすけど、それでも僕は香澄と話がしたい 「香澄 少し…話せるかな」 ソファの上でトーンを落として話しかける。 「今? …いいよ」 香澄もかいじゅうくんを抱いて隣に綺麗に座り直した。 僕は自分の手の平を見てる。こっちの手、あのとき自分で傷つけた神経が今もたまに傷んで体に不調を起こす。香澄の方を見ることができない。…今はもう無いものをそこに見るのが怖い。 なるべく穏やかな声で話したい 「僕は」
「あれからずっと 雪村真澄を殺すつもりだった」
「香澄にとってどういう人か 知っていても」
「…でも  今は …  」
「今は違うの?」 長いこと僕が言葉に詰まってたら香澄が継いでくれた 僕も、本当は何から言えばいいのか、何を言えばいいのか、何を本当だって言っていいのか、きっと分かってない 「違うって…言いたいけど…   …   」 そう言えたら 絢のためにも、香澄のためにも 僕のこんな翳った感情より二人に楽しく過ごしてほしかった そのためなら そのために 今日まで意識の底に落とし込んでなんとかして でもきっと なんとかなってなんてなかったんだ
「…     香澄が…    」
目の前に広がる、あの日の光景  香澄の居ないこの部屋 置きっぱなしのケータイ 料理が作ってあって 血まみれのガラス片が散らばる足元 暗い山道 山中の そこで香澄が 彼に殺される だめだ だめだ 
だめだ
ずっとクリスマスのあの時から感じていたこと 香澄には悪かったけどきっと僕はあれからずっと嫌な空気をさせてただろう 香澄に言ったように兄の存在を教えてくれなかったからじゃない あの人との関係は良好だと言ってた 兄でも親子でも夫婦でもあるような仲で 父親がわりで 怪我をしたら手当てしてくれた じゃあどうして今の香澄が居る? 体は傷だらけ 背中には大きな刺青 僕と約束するまでずっと誰かを庇い通して どうして どうして どうして出会った頃の僕なんかと一緒に居させたんだ どうして香澄が僕を庇うのをとめられなかった なんであんな取り返しのつかない傷を顔なんてひどい場所に負わせたんだ 退院後に僕のいた施設へ香澄が通うのをなんでとめなかった そんなにはじめから近い場所にいたなら なんで どうして香澄を ちゃんと守ってくれなかったんだ どうして 僕から 僕 から …
一気にフラッシュバックするあの日の感情、 涙を飲み込んでたら声が出せなくなった。泣きたくない、今日は せっかく 香澄の誕生日なのに じっと俯いて黙ってたら香澄が横からぎゅって抱きしめてきた 「俺は直人が誰かを殺したり傷つけたりしないでくれて嬉しいよ」 僕も片手で香澄の後頭部を引き寄せて額に顔を押しつけるみたいにして口付ける 「…兄ちゃんに何かされたの?」 何か あの日 …違う、夢の中だ それでも、今、香澄を見下ろしたらその白い首筋には残忍な手痕が 僕には見える 痕の残る首筋をそっと指先で撫でながら言った 「  かすみが ころされかけた …    」 掠れてほとんど声にならなかった それでも言葉にしたら堪えてた涙が溢れてきた 「え?」 香澄は分かってないかもしれない あの頃は特に じゃあ言わなくちゃいけない、分かるように 「…あれからずっと  夢を見るよ  香澄が彼に首を絞められて そのまま殺される」 殺意がーーーあったんだろう そうだよね… 情香ちゃん 黙っていたのは この部分でしょう 彼には 香澄に対して、明確な殺意があったこと …それを聞いて どういう理由や感情がその間にあろうと僕が平静でいられないことを情香ちゃんは悟った その通りだよ 「…情香ちゃんが、絢の家に行って、彼と直接会って話しをしたんだって。…僕が行きたかったけど、とめられて、かわりに情香ちゃんが行ってくれた。もうそんなことは起きないって確認に。黙っててごめんね…」 香澄の頭を撫でながら謝る 話の主題は香澄のこと…  情香ちゃんは絢の身の安全も確認してくれたみたいだったけど、絢に関しては僕はとやかく口を出せる立場にない 香澄の話だから、本来なら前もって香澄にも話しておくべきだったかもしれない
話しておくべきだった
ずるずると いつまでも 香澄のためだなんて愛を言い訳に並べて
僕はいつまでひとりで身を削りながら自分の感情を圧し殺しておくつもりだ
それがいつまでも続かないのを知っていて 片方ではこれは香澄と一緒にいるためだなんて
「彼は今は絢の父親でもあって  僕は香澄と絢が仲良く過ごせるなら  こういう感情は無視できてたんだ ずっと 絢は彼のおかげで今幸せなのかもしれない … それでも
彼を殺さないと 殺したって 気が静まらないくらい許せない 香澄を傷つけて  殺そうとした人間を、僕は一生許さない 彼じゃなくてもそうだよ これまでに香澄を傷つけた人間  どんな事情が相手にあろうと知るか   許さない  八つ裂きにしてやる あの日 ここで  香澄を見送ろうとした  僕のことも」
頰を引っかいてくみたいに幾筋も流れ落ちる涙がとまらない 僕は今笑ってるんだろうか 誰だかに言ったな 香澄にこんな顔は見せないって 誰かへの殺意を剥き出しにした顔 この殺意は香澄への感情じゃないのに 香澄に向けるべき顔じゃないのに 怖かったのか、香澄が小さく息を飲んだ 「直人」 香澄が僕の頭を抱えるみたいにして抱きしめてくれる 「…気付かなくてごめん 直人一人に…抱えさせて」 「………」 香澄が気付かなかったのは 僕が見るのを避け続けたからだ 「いつも…俺が…、」 なにかを言おうとする香澄をぎゅっと抱きしめ返す   苦しいことを無理に言葉にしようとしなくていいよ 僕自身からも取り落とされて 疎外された感情 そのまま美しい感情だけで香澄を愛し慈しめたら 「…直人が…許せなくても  俺は…」 許す…? …僕だって、 「こんな感情より   香澄を愛してる、まるであったかくて優しいだけみたいな気持ちをいつだって最優先して ずっとただそれだけでいられたら 誰かを憎むより香澄を愛す気持ちのほうがずっとずっと大事だって   それだけでいられたら …そのつもりだった、そうやって香澄と   一緒に生きていくんだって   … でも誰かをこれだけ激しく憎むのだって  香澄を愛してるからだ 僕は明るくてあったかくて優しいだけの愛し方は  できないよ  もしそんなふうに見えたなら、なにかを見ないふりしてるだけだ …もっと入り混じってどろどろしてて  香澄に見せたくないようないろんなものぜんぶで   僕は香澄を愛してる」 香澄が彼を許すのを責めてるんじゃない、否定したいんでもない、その気持ちが伝わるように、香澄の体を抱きしめてさする 「僕と一緒に彼を憎んでほしいんじゃないよ…   それでも…    …  」 香澄に 何をどう思ってほしいなんて…喜んでくれたら、楽しんでくれたら、笑ってくれたら、… いつも僕の頭にあったのは、そういう願いだった それがズタズタに引き裂かれる 香澄が傷つけられるたびに いつまで僕は ひとりで誰かを恨めばいい 違う  あれはもう前のことで   香澄はきっともう危ないものにちゃんと気づける どうして僕は憎んだり恨んだり傷つけることにばかり… とらわれて こんな話しか香澄にできないんだろう 許せないものばっかりだ ただ許せないだけでもなくなってしまった どうすればいい 僕は どこへもやり場のない激しい感情を それだけじゃない心を 「…ずっと     苦しくて…     」 複雑な心の折り目に  僕自身が戸惑ってる   香澄の大事な人を  僕は… また言葉を継げられなくなった僕を抱きしめて、香澄が僕の頭を撫でてくれる 「…ごめん 俺ちゃんと言われないとわかんなくて  直人が…苦しいのも、ずっと許せなかったこととかも…気付かなくて」 それは…言いたくなかったからだよ…  香澄の大事な人を、絢を助けてくれた人を、いつまでも憎んで許せない自分を見るのが嫌だった …それが香澄を、香澄が楽しく暮らすのを、邪魔するんじゃないかって 僕は誰を憎んでても、それがどれだけ激しくて抑えられないほどの感情でも、そんなことよりずっと、 香澄に幸せに生きててほしいよ…
「俺は 直人がどんなでも 俺の大事な人を憎んでても …違うことを見ていて違うふうに思っても 一緒に居たい
全部  言えなくてもいいよ
でも…何も言わずに一人にならないで…、俺は 一緒に居られるように…変わらなきゃって… 一人じゃどうしたらいいかずっとわからなかった 直人が…、 直人が居てくれたから」
じっと僕の目を見つめてた香澄の目から涙が零れ落ちた。 そっとあったかい色の髪を撫でて、静かに目を閉じて額をくっつける。
目を閉じた、そこはただの視界の塞がれた暗闇じゃなかった いくつも浮かんでは消える、僕と出会ってからの香澄   触れた額から伝わる温もり 香澄がくれた言葉を、ゆっくり、ゆっくり 反芻する 僕に向けられた言葉を、取り落とさないように、丁寧に 時間をかけて …そうしているうちに、激しい感情と一緒に荒れ狂ってた動悸も  浅い呼吸も  鎮まっていく… 話したことで事実関係が変わったわけじゃない  それでも一人で抱えて仕舞いこんで置き去りにされた感情を 香澄が一緒に背負ってくれた  …何かがゆっくり氷解していく 二人で額を合わせてたら香澄が小さく鼻を啜る音が聴こえた 目を開けたら香澄もまだ泣いてた 目元にそっとキスして涙を拭う …僕はまだ怖い顔しちゃってるかな… 香澄の髪の毛を梳きながら、静かに目を伏せて話す
「…以前、画家だった頃。僕から見るものさえあれば それが全てでよかった ただ何も考えずに描くためには それで… …でも、香澄と一緒にいるためには、一人の人間に数えきれない顔や、角度や、側面や、僕の知らない何か、僕が一生知ることのできない何か、それぞれの無数の世界があることを、僕は知っていかなきゃいけなかった そこに目を向けて、人の持つそういうものを怖いとも、美しいとも思ったから、僕は肖像画を描こうと思った …香澄が僕に、見えないものを教えてくれたから」
一度目を閉じてから、ようやく涙のとまった顔で優しく微笑みかける 香澄がくれた言葉への、うまい応えにはなってないかもしれないけど… 香澄の頰を撫でながら話す 「きっと彼…   雪村さんにも、そういういくつもの何かがあって…  ひとは単純じゃない わかってたはずだったんだけど それを例えば僕が知ったからって、彼を許せることにはならないかもしれない、けど でも …僕は知りたいよ 箇条書きにできるような数値化されたことじゃなくて、香澄にとって彼がどんな人か、香澄から見て彼はどういうふうに見えて、香澄と彼でどんなふうに過ごしたのか、香澄の中に彼はどういうふうに居るのか… 僕が彼を許すためじゃなくても、…香澄の中に僕の知らない誰かや何かがあって 寂しいし怖いけど 僕はそれを幸せに思うから」 それだけ言ってにっこり笑って向かい合ってた体を離して、一度ソファの背に体を預けた。 香澄も座りなおす。そっと頭を引き寄せて僕の肩に凭れさせた。香澄がゆっくり話し出す。
兄ちゃんは…兄弟みたいで、父親みたいで…子供っぽいとこもある気がする 勝手だしわがままだし よく喋るくせに肝心なこと何も言わずに実行するし いつもギリギリ死にそうになるまで助けてくれない… でも 見捨てられたことはないよ どんな状態で帰っても…いつも怪我の手当てとかしてくれた お前は悪くない、そのままでいいって  言って …首絞めたり、あの時起きたこともきっと兄ちゃんはお前は悪くないって言うかも、全部…自分が悪いって だからかな、あれから兄ちゃんにもう関わるなって何度も言われた …それでも絢のこと助けてくれた …ひねくれてるのかな…俺にとっては…優しい人だよ…
香澄の頭を撫でながら、ひとつずつの言葉を胸の中に落とすようにして静かに聞く 誰かにとっての、誰か 僕のいない場所で起きたこと 僕にとってそうじゃなくても、香澄にとって大事なもの 同じように大事にできなくても…違うものを持てたらいい でも結局こうしてすべて違うふうにしか持てないのが現実で それでも僕らは同じものじゃないからこうして寄り添い合うことができる 同じじゃないから こんなに愛しい
話し終わった香澄の頰を両手であっためるみたいに包んで、引き寄せる。 触れるだけ、それでも込められるだけの愛情を込めて、長いキスをした。 今朝まで凍えるほど冷え切ってたのが内側から溶かされていく感覚、閉じた目の端から氷解した名残みたいにまた涙が一筋溢れていった。 唇を離すと、香澄がソファの自分の隣に座らせてた貯金箱のかいじゅうくんを見て、ちょっとだけ寂しそうな顔をした。 「中に入れたもの出すところがない…」 香澄の頭を撫でながら笑って返す。 「そういうふうに作ったからね」 手を伸ばしてかいじゅうくんを手に取る、かいじゅうくんと一度目線を合わせてから香澄に微笑みかけて続ける。 「また何度でも僕が作ってあげるよ、香澄が喜んでくれるなら」
そのあとは僕が作ったケーキを二人で食べた。 うまくいくか自信はなかったけどアイシングとかお砂糖とかいろいろ使って試作を重ねてなんとか綺麗に作れた、小さなかいじゅうくんとノエルをケーキに乗せて、 どっちがどっちを食べるかでカードで勝負した結果、僕が全敗。嬉しそうに二匹を独占する香澄をにこにこしながら見てたら、勝負に負けた僕に香澄がかいじゅうくんをくれた。
食べたものを片付けてたらお風呂からあがった香澄が髪を乾かす前にノエルと一緒にソファでうとうとしてた。 僕も軽くお風呂に入ってからドライヤーを持ってきてソファに座って、うとうとしてる香澄の頭を膝に乗せて髪の毛を乾かす。 「はい。反対向きに寝返りうって」 「…ん~…」 膝の上でゴロンと反対を向いた香澄の髪を乾かし終えてから、自分の髪も乾かしてたら、香澄が何度か瞬きして少し覚醒しだした。 二人ともあとは寝るだけだったから、膝の上に頭を置いて僕を見上げてる香澄の顔を見つめながら優しく訊いた。 「…する?」 香澄は何度か大きく瞬きをしてから顔を紅く染めた。 無言で小さく頷いたからソファから体を起こさせて香澄の体を抱き上げる。首筋にぎゅって抱きついてきたから僕も背中をさすりながら抱きしめ返す。 香澄の部屋にはイルカや増えたかいじゅうくんの雛や汚せないものがたくさんあるから、僕の部屋。
そっとベッドにおろして、優しく、優しく触れる。 いつも欲に煽られて余裕をなくすのを、今夜だけは最後まで慎重に避けた。 僕の中にある香澄への愛情は、優しくて綺麗なだけのものじゃない、どろどろして醜くて凶悪で、それでもこうして示す行為だけなら、触れ方だけなら、僕の意思と抑え方次第で、優しくあれる。 現実や、本当に僕が抱えるものがなんであっても、香澄に最も受け取ってほしい愛情はこういうものなんだってことを、一晩かけてゆっくり、丁寧に香澄の体に染み込ませるようにして伝えた。
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hatohonoka · 7 months
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特別教育機関『孤児院』 神奈川支店 2
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AM5時
ピピピピと電子音が部屋に響く。部屋の時計を確認し結局あの後起きることもなく爆睡してしまったのだなと察し、寝起きのだるい身体をモゾモゾと起こし音の元へ向かう。
机の上のスマートウォッチがアラームを鳴らしている、
もちろん亜里沙の分もなっているが起きる気配がない。
仕方なく亜里沙のアラームを止め、自分の分のスマートウォッチを手に取る。
アラームを止めると、小さな画面に認証終了の文字が表示されていた。説明にあった通り使用許可が降りたのだろう、試しにARナビシステムという代物を装着してみる。
端末を頭の後ろに回し両耳に引っ掛ける、左目下の頬辺りに伸びた端子の一端が出っ張っている。ちょっと気になる。この状態でスマートウォッチを手首に巻く。
耳元で小気味よい音が鳴る。起動音だろうか、頬に掛かる一端が光る。
空間にARナビシステムという文字が投影され起動処理を行っているのか、システム承認がどうのこうのと文字が流れていく。「おぉ、すご」などと軽くつぶやきつつ起動完了した様で空間に色んな情報が表示されている。コンパス表示も上部にあり辺りを見渡してみる。しっかり動きに追従して動いている。
手元のタブレットを確認しつつ、操作を試す。
スマートウォッチを装着した方の腕を特定のジェスチャーをする事で各種メニューが開くようだ。ナビゲーション、通話システム、チーム編成や弾薬管理システム。
(まるでゲームみたいな感じ…)
空中でジェスチャーを色々試し、最後にチュートリアルの項目を選択する。
内容はタブレットで確認したような内容で、ジェスチャーやその他機能の紹介が表示されている。その項目とはまた別に項目が出ており、そちらはタブレットでは書いていない項目のようだ。
『本ナビゲーションシステムは『孤児院』神奈川支店内または作戦行動中以外の装着は不可』
『使用者の網膜に情報を投影しているため画面情報の共有は現実空間では不可、ただし『チーム編成』▶︎『作戦リンク』を使用後は作戦情報の共有が可能』
『本ナビゲーションシステムは使用者の心拍など計測しています。本ナビゲーションシステムとスマートウォッチから心拍が一定時間停止した場合、機密保持のため使用者と端末は防衛処置として破壊されます』
etc...
とりあえず世に出回ってない便利道具っていうことはわかった。この空間に浮かんでるコンパスやら文字やらは他の人には見えていないのか。
(不思議…)
手を中空に振ったり部屋中を回ってみたりしていると訝しむような顔の亜里沙が寝癖の頭をかきながらわたしを見ていた。
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この施設はだいぶというか知っている学校とは全くといっていいほど違かった。まず1年生はしばらく地上に出れず、地下の学内で生活を強制される。
そして教室がない、生徒各自で授業を受ける必要があるのだが場所はどこでも問題ない。全てオルフェンARナビシステム『O.A.SYS(オアシス)』が決まった時間に授業を行うからである。基本的にどこでも受けられるがやはり書かなければ覚えられない、そういう子達はノートを持参し自習室で受けたりしている。わたしも亜里沙も例に漏れず自習室で授業を受けている。
時間中に装着してない場合、特別な申請がなかった場合は欠席扱いになるらしく時間割の確認は怠れない。
授業の内容は至って普通の授業から、銃器の扱い方の座学など明らかに普通の学校ではやらない内容もあり、覚えることが多すぎてついて行くのがやっとぐらいであった。
中でも体育は飛び抜けて難易度が高く、下層の運動場を使用しての射撃訓練や体術訓練、併設されている3階建てぐらいのビル内が専用のパルクール施設になっていて、ツーマンセル行動、『オアシス』を使った戦闘訓練システムなど本格的な演習施設として使用されている。
身体を動かすのが得意だと豪語していた亜里沙がキツいという程で、わたしは死にかけつつも毎日をこなしている。全身筋肉痛で指を動かすのも辛い。そんな生活もやっとひと月程経った。
「今日もキツかったー」
「キツかったっていう割に元気だよね」
今日の一日のカリキュラムが終わり、大浴場で身体をほぐし、癒しきれない身体を引きずりながら寮へと戻る。
「この筋肉痛が快感になってくるんだよ、そのうち愛衣もわかるよっ」
ツンと二の腕をつつかれる。
「イッデッ!!」
反射的に手を叩き返すが筋肉痛に次ぐ筋肉痛でどこを触られようが今は爆弾なのだ。仕返しに叩いた反動でも。
はははと笑う亜里沙にキレてると視界にメッセージ通知が入る。
亜里沙も通知が入っているのかジェスチャーをしている。
メッセージは『オアシス』からで
『明日13時に横浜駅GRANNY SMITHへ、シスターの上級生とマッチングミーティング。基本装備にて目標地点へ集合』
互いに顔を見合わせる。上級生と会うためについに地上へ出る許可が出た。
期待と不安で胸を膨らませながら痛む身体に鞭を打ちながら急いで寮へ戻るのだった。
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つづく
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