Tumgik
#燕文様の帯
bingata-nawachou · 1 year
Photo
Tumblr media
12月より オンラインストアにて 個展で発表した帯 (仕立て上がり)を 期間限定にて発売します https://nawachou.shop-pro.jp ・ ・ こちらは #袋帯 #お仕立て上がり になります 紅型染めの袋帯は 珍しいのではないでしょうか ・ ・ #道長取り文様 金彩・銀彩たなびく  #霞 に舞い踊る #琉球燕 #丸紋水仙 を リズミカルに配した 艶やかな帯です (裏地も金糸がキラリ ド派手は感じではなく 控えめな煌めきです) ・ 霞の下には 古典柄の草花紋様を 紅型で染めて #六通柄 の 柄付けとなります ・ ・ 重そう…に見えますが 実はかなり軽い✨ 締めやすい袋帯🕊✨ ・ 紋付の色無地や 洒落付け下げなどと合わせて お太鼓だけでなく #銀座結び などして お洒落に軽やかに お召しいただきたいです ・ ・ タイトル: 瑞雲に舞う(袋帯) 素材: 道長取り・金糸織 価格: 280,000-(税込) ・ ・ ・ *************** 発売期間は 2022年12月1日 20:00 〜2023年1月31日 23:00まで *************** ・ ・ #紅型 #紅型ナワチョウ #縄トモコ #紅型帯 #仕立て上がり #オンラインストアにて発表予定 #きもの #kimono #着物 #きものコーディネート #菊 #小菊 #菊の帯 #沖縄 #okinawa #bingata #tomokonawa #nawachou #bingatanawachou https://www.instagram.com/p/ClOLvB0Lzx3/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
ari0921 · 9 months
Text
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)8月15日(火曜日)
   通巻第7863号
碧佳園(中国最大手デベロッパー)、ドル建て社債をデフォルト
 嘗ては「中国一番の金持ち」と言われた女社長、いまや杜子春
************************
 碧佳園は英文名がカントリー・ガーデンという。
 中国へ行くとあちこちにマンション団地を造成し、ショッピングモールを建設して「バブル」の代名詞、悪名を馳せた恒大集団より、じつは規模が大きい。建設中のマンションでいえば恒大集団の四倍ともいう。
 碧佳園は広東省仏山で起業し、おりから華南の不動産ブームであてて急成長を続けてきた。
2007年4月、香港市場でのIPO(新規株式公開)には16億ドルの応募があった。創業者の楊国強で娘の楊恵燕に全財産を譲渡したため、いきなり25歳の女社が中国一の金持ちとなった。個人資産は600億ドルとも言われた。彼女はかなりの株式を社会事業団体に寄付した(楊恵燕は「楊恵研」とも書く。「研」は女篇)。
中国の不動産ブーム、それも投機資金が雪崩れ込んでの異常な現象は2020年頃まで続いた。そしてバブルがはじけた。人類史始まった以来の、未曾有の不動産暴落が始まった。
碧佳園のドル建て社債のうち、2250万ドル(32億6000万円)分の社債は22年末に75セントに暴落し、23年初に14セント、8月13日には8・7セントと紙くずに近く、株価は前年比65%の暴落を示している。
このドル建て社債の利払いができなくなった(8月6日)。30日の余裕期間があるが、たとえば利払いに漕ぎ着けてもそれは一時凌ぎ、恒大集団のように、債務超過が54兆円規模。碧佳園は、恒大集団より大きいから悪影響は、中国経済を致命的なレベルに落とし込む可能性がある。
なお大手デベロッパーの緑地集団と遠洋集団も社債デフォルトに陥った模様で、「たぶん助かるのではないか」と言われた大連万達集団も、幹部が逮捕される事態に及んだ。大連万達集団は海外で映画館チェーンを買収し、ハリウッドのは映画スタジオを買ったことでアメリカでも有名だが、中国全土に万達(ワンダ)ホテルチェーン、テーマパークなどを建設した。これらをすべて売却し、利払い返済にあててきた。
 これらに加えて中国の建設企業が海外で起債したオフショア債は5800億ドル(84兆円)にのぼるという。
 ▼マレーシアにも豪華ホテル、リゾートマンションが完成。たちまちゴーストタウンとなっていた
 碧佳園は「一帯一路」がらみでマレーシアにも大規模投資を行っていた。
 十年近く前だったろうか。シンガポールで予定が一日空いたことがあり、国境を越えてジョホールバルへ向かった。この地で蓮田善明が自決したのだが、その軍営跡地を探そうと日帰りでマレーシアへ行った(軍営跡地はペンペン草、自決場所は特定できず)。
そのときにジョホールバルで目撃し、知人から聞いた話では、「碧佳園は、沖合の島に橋を架けて、豪華リゾートマンションを林立させ、それを中国ばかりか東南アジアの華僑に販売していた。この大リゾート地を「フォーレスト・シティ」と名付けた。
 フォーレスト・シティはシンガポールとの間にある1370ヘクタールの土地に、70万人規模の人工都市を作る計画だった。マハティールの前任者が中国との契約をおこない、マレー側が40%、碧佳園が60%の合弁企業を設立し、豪華マンション、豪華ホテルなどは、碧佳園が建設、これまでにおよそ1万戸を販売した。買い手の9割が中国人だった。総事業費1000億ドル。マンションもホテルも完成したが、いうまでもなくゴーストタウンとなった(ちらほらリゾート客がいるていど)。
 当時、マハティール首相は「あそこはフォレスト、シティではな���。オランウータンの島だ。(開発などとんでもない)。自然に戻せ」発言した。
 環境問題、とくに生物の生態系が破壊されるとして猛烈な反対が起こり、2015年にマレーシアは、「フォーレスト・シティへの外国人投資」禁止した。
従来のように投資移民にはビザを発給しない。「フォーレスト・シティは外国の植民地ではない」と述べた。
2 notes · View notes
minatokucarpet · 1 year
Text
ウェブサイト ペルシャ絨毯買取専門店港区
���ルシャ絨毯買取専門店 どこよりもペルシャ絨毯を高く買います。| ウェブサイト ペルシャ絨毯買取専門店港区
( 国内でどこでも、絨毯販売 や ペルシャ絨毯買取 , 絨毯買取をします。) 絨毯専門店として、ペルシャ絨毯買取 絨毯買取 絨毯専門 ヘレケ絨毯買取 絨毯下取り ペルシャ絨毯 アンティーク絨毯買取 シルク絨毯買取 絨毯 買取 じゅうたん買取 中古絨毯買取 汚れた絨毯 じゅたん買取 絨毯 買取 ペルシャ絨毯買取 ペルシア絨毯 買取 クム絨毯 買取 絨毯買取 絨毯販売 ペルシア絨毯買取 絨毯クリーニング ペルシャ絨毯クリーニング ペルシア絨毯買取があれば体調しますので、よろしくお願いします。 ウェブサイト ペルシャ絨毯買取専門店港区
Tumblr media
  無料出張 対応エリア 全国の出張購入をサポートします。 ショッピングブーストゾーン全国からカーペットを集めています! ショッピングをサポートするエリアは、 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、軍馬、愛知、静香、新潟、長野、 山梨、京都、大阪、福岡、山口、大分、佐賀、福井県、熊本です。 ペルシャ絨毯買取専門店港区 ペルシャ絨毯を高く買取します。 全国でもご利用いただけますので、上記以外の方も大歓迎です! 無料評価をご利用ください。 ペルシャ絨毯買取なら買取実績豊富な港区絨毯買取へ ペルシャ絨毯を買取に出したい ペルシャ絨毯の価値を知りたい ペルシャ絨毯を売るなら港区絨毯買取をお選びください。 売りたいけれど重くて持ち運べないという方は、ぜひ港区絨毯買取の出張買取をご利用ください。 重いペルシャ絨毯を持ち運ばず楽に売却できます。査定料、出張料などの手数料は無料です! 絨毯に熟知している査定員が多数在籍していますので、安心して港区絨毯買取にお任せください。 ( このサイトを閲覧されているということは、「ペルシャ絨毯を処分したい ) 土日・祝日も休まず営業!どしどしお問合せください!
Tumblr media
お客様に信頼・ご満足いただける買取値段をご提示致します。 ※買取強化エリアおよびスピード引き取り対応可能エリア 【東京23区】 千代田区 中央区 港区 新宿区 文京区 台東区 墨田区 江東区 品川区 目黒区 大田区 世田谷区 渋谷区 中野区 杉並区 豊島区 北区 荒川区 板橋区 練馬区 足立区 葛飾区 江戸川区 【東京都下】 八王子市 立川市 武蔵野市 三鷹市 青梅市 府中市 昭島市 調布市 町田市 小金井市 小平市 日野市 東村山市 国分寺市 国立市 西東京市 福生市 狛江市 東大和市 多摩市 稲城市 羽村市 あきる野市 出張費、鑑定料一切無料 日本全国買取出張いたします!下記地域は即日出張可能です! ※他のご依頼の状況、時間帯によって不可の場合がございます。 北海道 札幌市東区・札幌市北区・札幌市・札幌市中央区・札幌市豊平区・札幌市西区・札幌市白石区・札幌市南区・札幌市手稲区・札幌市厚別区・札幌市清田区・旭川市・函館市・苫小牧市・釧路市・帯広市・小樽市・北見市・室蘭市・江別市・千歳市・岩見沢市・恵庭市・北広島市・石狩市・登別市・北斗市・音更町・滝川市・網走市・稚内市・伊達市・名寄市・根室市・七飯町・幕別町・美唄市・新ひだか町・紋別市・留萌市・富良野市・中標津町・深川市・遠軽町・美幌町・士別市・余市町・釧路町・白老町・砂川市・芽室町・八雲町・当別町・森町・芦別市・別海町・倶知安町・岩内町・浦河町・日高町・栗山町・斜里町・長沼町・赤平市・上富良野町・美瑛町・夕張市・厚岸町・三笠市・洞爺湖町・湧別町 青森県 青森市・六戸町・大鰐町・弘前市・八戸市・十和田市・むつ市・五所川原市・三沢市・つがる市・黒石市・平川市・おいらせ町・南部町・東北町・五戸町・七戸町・板柳町・階上町・野辺地町・鶴田町・平内町・中泊町・鰺ヶ沢町・三戸町・六ヶ所村・藤崎町 岩手県 八幡平市・矢巾町・陸前高田市・山田町・雫石町・洋野町・金ケ崎町・大槌町・岩手町・一戸町・岩泉町・軽米町・盛岡市・一関市・奥州市・花巻市・北上市・宮古市・滝沢市・大船渡市・釜石市・久慈市・二戸市・紫波町・遠野市 秋田県 大仙市・由利本荘市・大館市・能代市・湯沢市・北秋田市・鹿角市・男鹿市・潟上市・仙北市・にかほ市・美郷町・三種町・五城目町・羽後町・秋田市・横手市 山形県 新庄市・上山市・南陽市・長井市・村山市・高畠町・庄内町・河北町・遊佐町・白鷹町・山辺町・中山町・尾花沢市・川西町・山形市・鶴岡市・酒田市・米沢市・天童市・東根市・寒河江市 栃木県 芳賀町・茂木町・塩谷町・市貝町・宇都宮市・小山市・栃木市・足利市・佐野市・那須塩原市・鹿沼市・日光市・真岡市・大田原市・下野市・さくら市・壬生町・矢板市・上三川町・高根沢町・那須烏山市・那須町・野木町・益子町・那珂川町 宮城県 仙台市太白区・仙台市泉区・仙台市若林区・仙台市宮城野区・石巻市・大崎市・登米市・栗原市・名取市・気仙沼市・多賀城市・塩竈市・富谷町・東松島市・岩沼市・柴田町・白石市・亘理町・利府町・角田市・加美町・大和町・美里町・大河原町・七ヶ浜町・仙台市青葉区・仙台市 福島県 いわき市・郡山市・伊達市・白河市・二本松市・喜多方市・田村市・相馬市・本宮市・福島市・須賀川市・会津若松市・南相馬市 茨城県 結城市・小美玉市・鉾田市・阿見町・北茨城市・稲敷市・桜川市・常陸大宮市・下妻市・つくばみらい市・かすみがうら市・行方市・東海村・茨城町・高萩市・潮来市・境町・八千代町・城里町・大子町・大洗町・利根町・美浦村・河内町・五霞町・水戸市・つくば市・日立市・ひたちなか市・土浦市・古河市・取手市・筑西市・神栖市・牛久市・龍ケ崎市・石岡市・笠間市・鹿嶋市・常総市・守谷市・常陸太田市・坂東市・那珂市 新潟県 新潟市・新潟市中央区・新潟市西区・新潟市東区・新潟市北区・新潟市秋葉区・新潟市江南区・新潟市西蒲区・新潟市南区・長岡市・上越市・三条市・新発田市・柏崎市・燕市・村上市・南魚沼市・佐渡市・十日町市・五泉市・糸魚川市・阿賀野市・見附市・魚沼市・小千谷市・妙高市・胎内市・加茂市・阿賀町・聖籠町・田上町・津南町 群馬県 高崎市・���田市・前橋市・伊勢崎市・桐生市・渋川市・館林市・藤岡市・安中市・富岡市・みどり市・大泉町・沼田市・玉村町・邑楽町・みなかみ町・吉岡町・中之条町・板倉町・東吾妻町・榛東村・甘楽町・千代田町・明和町・嬬恋村・下仁田町・昭和村・草津町・長野原町 埼玉県 三芳町・寄居町・宮代町・皆野町・さいたま市・さいたま市浦和区・さいたま市南区・さいたま市岩槻区・松伏町・さいたま市緑区・さいたま市大宮区・さいたま市桜区・上里町・川島町・富士見市・春日部市・上尾市・熊谷市・吉見町・嵐山町・滑川町・桶川市・蕨市・鶴ヶ島市・志木市・鴻巣市・加須市・北本市・杉戸町・鳩山町・神川町・越生町・小鹿野町・新座市・ときがわ町・美里町・蓮田市・伊奈町・東松山市・行田市・飯能市・八潮市・本庄市・和光市・秩父市・入間市・深谷市・三郷市・戸田市・吉川市・ふじみ野市・坂戸市・日高市・羽生市・幸手市・白岡市・小川町・狭山市・朝霞市・久喜市・さいたま市中央区・さいたま市西区・川口市・川越市・所沢市・越谷市・草加市・さいたま市見沼区・さいたま市北区・毛呂山町 千葉県 千葉市中央区・佐倉市・浦安市・習志野市・流山市・野田市・我孫子市・木更津市・成田市・茂原市・鎌ケ谷市・君津市・千葉市緑区・船橋市・富里市・大網白里市・館山市・富津市・南房総市・いすみ市・栄町・勝浦市・九十九里町・松戸市・印西市・四街道市・香取市・銚子市・千葉市稲毛区・千葉市若葉区・千葉市美浜区・市川市・柏市・市原市・八千代市・匝瑳市・鴨川市・横芝光町・酒々井町・八街市・旭市・東金市・袖ケ浦市・白井市・山武市・千葉市・千葉市花見川区 東京都 品川区・東久留米市・昭島市・稲城市・東大和市・あきる野市・狛江市・国立市・墨田区・目黒区・文京区・渋谷区・港区・中野区・豊島区・三鷹市・立川市・東村山市・多摩市・青梅市・武蔵野市・江戸川区・杉並区・板橋区・江東区・葛飾区・日野市・世田谷区・練馬区・清瀬市・武蔵村山市・大田区・福生市・瑞穂町・羽村市・日の出町・足立区・北区・新宿区・荒川区・台東区・中央区・千代田区・国分寺市・小金井市・八王子市・町田市・府中市・調布市・西東京市・小平市 神奈川県 寒川町・厚木市・小田原市・鎌倉市・秦野市・座間市・海老名市・伊勢原市・綾瀬市・逗子市・三浦市・横浜市金沢区・横浜市保土ケ谷区・横浜市都筑区・横浜市南区・横浜市緑区・南足柄市・愛川町・大磯町・葉山町・二宮町・川崎市・川崎市中原区・川崎市宮前区・川崎市高津区・川崎市多摩区・川崎市川崎区・川崎市麻生区・川崎市幸区・相模原市・相模原市南区・相模原市中央区・相模原市緑区・横須賀市・藤沢市・横浜市・平塚市・横浜市瀬谷区・横浜市栄区・横浜市西区・茅ヶ崎市・大和市・大井町・湯河原町・開成町・箱根町・山北町・松田町・中井町・横浜市磯子区・横浜市港北区・横浜市青葉区・横浜市戸塚区・横浜市鶴見区・横浜市旭区・横浜市神奈川区・横浜市泉区・横浜市港南区・横浜市中区 静岡県 静岡市・島田市・裾野市・沼津市・浜松市・袋井市・藤枝市・富士市・富士宮市・三島市・西伊豆町・松崎町・南伊豆町・河津町・東伊豆町・小山町・長泉町 ・清水町・函南町・伊豆の国市・牧之原市・焼津市・熱海市・伊豆市・伊東市・磐田市・御前崎市・掛川市・菊川市・御殿場市 山梨県 甲府市・甲斐市・南アルプス市・笛吹市・富士吉田市・北杜市・山梨市・甲州市・韮崎市・都留市・中央市・大月市・上野原市・富士河口湖町・昭和町・市川三郷町・富士川町・身延町・南部町 長野県 軽井沢町・下諏訪町・辰野町・長野市・上田市・飯田市・佐久市・松本市・茅野市・千曲市・塩尻市・伊那市・安曇野市・飯山市・大町市・東御市・駒ケ根市・小諸市・中野市・諏訪市・須坂市・岡谷市・箕輪町 石川県 能登町・珠洲市・中能登町・宝達志水町・穴水町・川北町・七尾市・加賀市・野々市市・能美市・津幡町・輪島市・金沢市・白山市・小松市・かほく市・内灘町・羽咋市・志賀町 富山県 上市町・朝日町・舟橋村・富山市・高岡市・射水市・南砺市・氷見市・立山町・砺波市・魚津市・黒部市・滑川市・小矢部市・入善町 愛知県 名古屋市・名古屋市中区・名古屋市中村区・名古屋市東区・名古屋市西区・名古屋市北区・名古屋市千種区・名古屋市昭和区・名古屋市瑞穂区・名古屋市天白区・名古屋市熱田区・名古屋市緑区・名古屋市名東区・名古屋市守山区・名古屋市中川区・名古屋市南区・名古屋市港区・一宮市・あま市・稲沢市・幡豆郡・
Tumblr media
  ペルシャ絨毯買取専門店 当店は東京都港区、埼玉県川越市、神奈川県横浜市を拠点に 関東全域にてペルシャ絨毯の出張買取を致します。 お引越しや模様替え、リフォームや家の解体などで使わなくなります ペルシャ絨毯、高級絨毯、ブランド絨毯、ブランドラグの買取を行っています。 また、織が良い物は絨毯ほかキリム・ギャッベも買取致します。 お住まいが遠方の方は便利な宅配買取をご利用ください。(下部参照) 当店はリビング用の絨毯から玄関用の小さな絨毯まで幅広く取り扱っております。 併せまして高級家具や高級時計、ブランド品、エルメスやクリストフル マイセン、リヤドロやラリックなどの西洋アンティーク、銀製品なども買取致します。 私どもはペルシャ絨毯買取やアンティーク買取に自信を持っております。 満足いただけますよう精いっぱいで査定させていただきます。 ぜひペルシャ絨毯買取はペルシャ絨毯買取 専門にお任せください。 Read the full article
6 notes · View notes
bearbench-img · 14 days
Text
ツバメ
Tumblr media
ツバメは、燕科(ツバメ科)に属する小さな鳥で、細長い体型と長い尾羽が特徴です。一般的に、背中は青みがかった黒色で、腹部や喉は白く、赤や橙色の額や喉の斑点模様があります。また、羽ばたく速度が速く、空中での素早い飛行が特徴的です。
ツバメは、温帯から亜熱帯地域に生息し、春から秋にかけてはヨーロッパやアジア、北アメリカなどで繁殖します。冬季には南方へ渡り、アフリカや南アメリカなどで越冬します。
ツバメは昔から人々に親しまれており、春の訪れや繁栄、幸運の象徴とされています。また、昔話や伝説にも登場し、様々な文化や宗教で特別な意味を持つことがあります。
一般的に、ツバメは人里近くの場所に巣を作り、縄張り意識が強く、同じ場所に何年も繁殖します。昆虫を捕食するために空中で飛び回り、空中で捕らえた昆虫を食べる姿がよく見られます。
手抜きイラスト集
0 notes
hi-highmt · 2 years
Text
テント泊で仙丈ヶ岳&甲斐駒ヶ岳
Tumblr media
5回目のテント泊は、初めての両日快晴!そのため今回も雷鳥には出会えなかったものの、素晴らしい星空と朝焼け、360°の大パノラマに大満足の山行でした。
早朝に到着するも、仙流荘の駐車場は既に満車に近い状態で既に場所取り用ザックの長い列! 当初乗る予定だった6:30に北沢峠着の便は全て出払い、帰って来るのを待つしかない…。 待ちながら、トイレでコンタクトを入れたり、スポーツタイツを履いたりして時間を有効に使うことに。 乗れたバスは何と13便目でした。
また、ここでは別の仲間と来たサークルメンバーとバッタリ遭遇! 燕岳でもそんな事があったけれど、あるあるなんですかね?
Tumblr media
北沢峠。トイレが非常に清潔でした。
Tumblr media
本来なら甲斐駒ヶ岳から下山後にランチ予定だった「こもれび山荘」。 入ってみたかったなぁ。
Tumblr media
テント場に着くと、既にビッシリ張られて花盛り状態になっていました!
Tumblr media
何とか滝の近くの隅っこのスペースにテントを張り終え、長衛小屋前でスタート前の記念撮影。 メンバーのAさん、なんと今日がお誕生日です。 そんな日に仙丈ヶ岳に登れるなんて、羨ましい!おめでとうございま〜す♬
Tumblr media
北沢峠まで戻って、いざ女王様に拝謁します!
Tumblr media
南アルプス天然水のCM撮影に使われたという栗沢山。
Tumblr media
歩幅が微妙な階段を登り…
Tumblr media
大滝頭(おおたきのかしら)に到着! 帰りは馬の背ヒュッテからの道と、ここで合流。
Tumblr media
少しずつ岩場が増えてきました。 傾斜がどんどんキツくなって来る〜
Tumblr media
ふと振り向くと、甲斐駒ヶ岳が!左奥には八ヶ岳も!
Tumblr media
山頂はまだまだ先ですね…。でも素晴らしい青空! アルプス登山は雨ばかりだったので、とにかく晴れてくれて嬉しい!
Tumblr media
左手には富士山も見えます!こちらから見ると、角の生えた鬼みたい…
Tumblr media
更に登ると、甲斐駒ヶ岳の全容が!さすが貴公子、カッコイイ!
Tumblr media
小仙丈ヶ岳は登山者で賑わっていました。我々も、暫し休憩。
Tumblr media
女王様の異名に相応しいお姿。
Tumblr media
あの稜線を歩いて行くんですね〜♬
Tumblr media
稜線を楽しみながら、仙丈ヶ岳にとうちゃこ〜!
Tumblr media
風が強いので、ランチは仙丈小屋まで下って食べることにしました。 10分弱で到着です。
Tumblr media
下りる前に、周りの景色をしっかりと…
Tumblr media
ランチはシーフードカレーメシ。山のために箱買いしたのです。 うっかりバーナーをテントに忘れて危うく食べ損ねるところでした…。 お湯を分けてくれたSさん、ありがとう!
そしてナルゲンボトルは、先日の檜洞丸で何度も落としたの傷だらけです(涙
Tumblr media
右手を見れば甲斐駒ヶ岳。贅沢〜
Tumblr media
ランチ後は馬の背ヒュッテ側の道を下ります。 見上げれば、さっきまでいた仙丈小屋が。
Tumblr media
馬の背ヒュッテに到着!可愛い手拭いが売られていましたが、グッと我慢。
Tumblr media
こちらのコースでは何度か渡渉箇所がありました。
Tumblr media
先日の檜洞丸の渡渉を思えば、何て事はありません。
Tumblr media
帰りは二合目からテント場付近に直接出られるルートを利用。 北沢峠を通らずに林道へ戻ってきましたが、疲れた脚にはなかなかハードでした
Tumblr media
夜は久々に熊本ラーメン。具材たっぷりにしました。
Tumblr media
朝はテントの中でお馴染みの中華粥。と、紀文のだし巻き玉子。
Tumblr media
真っ暗な中スタートしましたが、仙水峠に着くと空が白んで来ました。
Tumblr media
何だ、あの空の色は! 岩山の上の人達、シルエットがカッコイイ!
Tumblr media
朝焼けが美しい…
Tumblr media
甲斐駒ヶ岳が照らされています。
Tumblr media
いよいよご来光タイムです♬眩しい! 特に日の出を狙って来た訳では無いけれど、ちょうど仙水峠で見られて最高でした。
Tumblr media
女王様も照らされています。
Tumblr media
他の方々が登り始める前に、駒津峰を目指します。 それにしても、急登だなぁ…。
Tumblr media
でも見上げれば今日も青空!
Tumblr media
フーフー言いながら、駒津峰に到着!
Tumblr media
駒津峰は六合目なんですね。 ここから岩場を大きく下って、いよいよ山頂アタックです。
Tumblr media
待ってろ、山頂!ちなみに右手の峰は摩利支天。
Tumblr media
素晴らしい景色を堪能して…
Tumblr media
いざ、岩場を下らん!
Tumblr media
ラスボス感が凄い…
Tumblr media
昨日のロープ場に引き続き、鎖場も初挑戦のMさん。ドキドキですね。
Tumblr media
ここは登りと下りで2本の鎖に分かれていました。
Tumblr media
大きな岩を越えるような箇所が増えてきます。
Tumblr media
この先は波線ルートですが、東南アジア系の若者グループが登って行きました。 だからヘルメットしてたのか…
Tumblr media
我々はヤマレコ、YAMAPの正規ルートである巻道から山頂を目指します。 巻道から見た、波線ルート。かなり険しそう!
Tumblr media
それに引き換え、こちらはザレザレ。 気を抜くと滑りそうで、違う意味で危険! 摩利支天が近付いて来ました。
Tumblr media
角度も急になって来て、上手く踏ん張らないとズルズルと滑るので、この先でポールを出しました。
Tumblr media
燕岳のような、白い奇岩が増えてきました。 ここ、急斜面で帰りが怖かった〜
Tumblr media
最後にややハードな岩場(短めの鎖アリ)を経て、山頂にとうちゃこ〜!
Tumblr media
八ヶ岳がよく見える!赤岳、とんがってるな〜 今年はご縁が無かったけれど、来年こそ行くから待っててね!
Tumblr media
富士山も裾まで見えますよ。
Tumblr media
北岳、カッコイイ!いつか行く!
Tumblr media
貴公子は女王様よりチョイ低いけど、道のりはこちらの方がハードでした(昨日の疲れもあると思うけど)。
Tumblr media
帰りはサクサク下って、分岐でまた波線ルートを見上げると 「思ってたよりヤバそうだから、この先行くのはやめておきます」と 下って来るお兄さんが…。 そんなに大変なんですね。そうそう、無理は禁物ですよ〜
Tumblr media
延々と続くゴーロ帯。 朝は暗くてこんな所を歩いている意識が乏しかったけど、凄い景色でした。
Tumblr media
ゴーロの先は苔地帯。朝は苔も目に入らなかったなぁ。
Tumblr media
仙水小屋まで戻って来ました。 こちらのトイレは宿泊者のみ利用可能。 但し、冷たくて美味しいお水は誰でも飲み放題!ありがたやー
Tumblr media
この沢から引いた水なんでしょうね。透明度が凄いです!
Tumblr media
丸太橋で、ハイポーズ! あとは沢沿いに下ればゴールです。お疲れ様でした!
4回目のアルプスであり初めての南アルプスは、大感動の絶景を見せてくれました。 今シーズンのアルプス山行はこれでお終い。 雷鳥さんとのご対面は来年の楽しみとして取っておこうと思います。 仙丈ヶ岳はツンデレな女王様、甲斐駒ヶ岳は雄々しい貴公子という印象でしたが、個人的には岩場&鎖場が楽しいアスレチックな甲斐駒ヶ岳が好みでした。
今回、ベースキャンプ型のテント泊で荷物の軽量化はあまり意識出来なかったけれど、5回目のテント泊だからか滝の音を聞きながらでも前回よりはしっかり眠れた気がします。 少しずつ慣れて来たのかな?もっと図太くならねば〜!
0 notes
kachoushi · 1 year
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年11月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和4年8月3日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
宿浴衣姉の選びし緋の絵柄 笑 ふり向けば浴衣に貝の口結び 同 線香花火消えゆくまでの物語 同 耳澄ますふる里あたり遠花火 同 男あり鳥獣戯画の扇子手に 雪 買ひもせぬ西瓜叩きて女去る 同 ながむれば大団円の天の川 数幸 大西日かつて住みけり四畳半 同 堂縁はこの世の浄土三尺寝 匠 山頂に不動明王時鳥 清女 糊かたき浴衣に着替へ胡坐くむ 泰俊 盆の月もの言はざりし夢の母 啓子 一心に線香花火の果てるまで 千加江 水晶の数珠を両手に盆の経 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月4日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
盆の月今宵は何を語らうか 都 端々の糸のほつれや秋すだれ 同 夜明より鎌を光らせ盆用意 同 極暑日や五臓六腑の吐息聞く 同 秋立つや雲の流れも水音も 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏草の色に埋れてマリア像 小鳥 十字架の墓石の装飾を蟻 健志 大小の蟻群をりて茂吉墓 季凜 炎天の墓を抱きし大樹かな 悠紀子 僅かなる供花に蟻よせ土饅頭 順子 あなたは此処にゐるのですかと墓洗ふ 美紀 黙祷のしじま落蟬動かざる はるか 鶏頭の墓守として枯るるまで きみよ 赤松の肌の剥がれてゆく晩夏 要 寝墓らは異国の夏草に埋む 慶月
岡田順子選 特選句
異国なる地下に眠りて百合の墓 俊樹 高々と維新の墓の晩夏越ゆ 慶月 父眠るまで蟬時雨澄みわたる 和子 冥界の番地を探す蟬しぐれ 千種 岡持で冷麦墓地を横切りぬ 荘吉 原爆忌蛇口に日差し反射する きみよ 観音の裸足の御足齧る蟻 眞理子 座る人なき八月の椅子を売る 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
小次郎の修業の岩や河鹿笛 時江 人を恋ふ夜は殊更に星流れ 信子 ストローに青の動いてソーダ水 同 火に油注ぐが如く蟬時雨 みす枝 塞ぐこともよきこともあり髪洗ふ 上嶋昭子 黒門は大き医師の避暑の宿 ただし 婉然たる笑みに怯みぬ水鉄砲 上嶋昭子 遺されし言葉しみじみ墓洗ふ 信子 燕の子花のごとくに口開き 同 肌シャツを濯ぐ男や夜の秋 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
流灯会家長を兄が引き継ぎて エイ子 声明唱ふ百人の僧流灯会 あき子 ずつしりと固き重さの南瓜かな 秋�� 海鳴りの届く岬や星月夜 和魚 流灯の千のうねりに手を合はす あき子 子どもらの流灯舟に日暮れ待つ 和魚 通夜出て遠き日思ふ星月夜 廸子 天窓の四角の中の星月夜 同 流灯の岸離るるをためらひて 秋尚 今頃は虚子に逢はるる星月夜 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黄昏にキセルを吹かす生身魂 登美子 献花終へ色なき風に立ち竦む 同 蚊帳の中げにも楽しき秘密基地 みえこ 地蔵盆僧の読経に老いの数珠 令子 おしろいが揺れて小包ひとつ来る 裕子 寂声の中寿の母の踊り唄 登美子 濃く流る昨日の雨か太宰の忌 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
サルビアや杖に適はぬ町歩き 悦子 軽き音する物買うて草の市 栄子 流蛍や宵の名残は夢の中 宇太郎 類縁の女ら遺影原爆忌 都 北向けば村中の墓盆の灯よ すみ子 法師蟬朝の一巻上げて去る 史子 日々草咲いて子沢山の路地 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
裏庭の風の匂ひの来る網戸 雪 大いなる幟淋しき夏祭 同 水中花咲かせしまひし淋しさよ 同 新涼の城朝影に包まれり かづを 一杯の水に生死や原爆忌 みす枝 空を染め海を彩る大花火 英美子 神主も僧侶も踊る盆踊り 千代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月17日 萩花鳥会
過ぎし日や郡上踊の輪で踊り 祐子 この星に被爆で喜寿の原爆忌 健雄 若衆も今は老いたり山車を引く 恒雄 今日も晴れ猛暑何様甲子園 俊文 星祭り願ひはみんな平和の字 ゆかり 微唾も身体蝕む熱帯夜 明子 ひまはりの浴衣親から子へ孫へ 美恵子
………………………………………………………………
令和4年8月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
天の川流れ海まで幾千里 世詩明 山里を見守るがごと天の川 千加江 銀漢や幼き頃と同じ夢 同 銀河へと雄島の磯の紅い橋 笑子 空蟬の縋りし幹に影残し 同 制服の語り継ぐ子等原爆忌 同 初秋や静かにとまる指揮者の手 泰俊 銀漢を追へば遥かに集魚灯 同 蟬の殻こんな所に脱がずとも 雪 炎天に息を潜めて生きるもの 同 ポッペン吹く暑中見舞の切手貼る 同 かなぶんが一つ昔の音に落つ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月19日 さきたま花鳥句会
星月夜小さき漁港の舟だまり 月惑 緑蔭の茶室に一期一会の書 一馬 水澄めりザリガニのそり川の底 八草 研ぎたての刃の沈み込む熟れトマト 裕章 山寺の秋の蚊を吐く大木魚 紀花 亡き夫の座面の凹み籐寝椅子 とし江 はたた神関東平野を走り抜け ふじ穂 窓越しの明るさに覚め星月夜 ふゆ子 銅鑼の音の坂かけのぼる湖極暑 康子 いかづちの運ぶ大雨や地の悲鳴 恵美子 夜来雨止むやいなやの油蟬 静子 送り盆旧家の嫁を演じきり 良江 夏蝶の漂ふごとく遠ざかり 正子
………………………………………………………………
令和4年8月21日 風月句会 栗林圭魚選 特選句
踏切の音秋蝶を呼びにけり 和子 烏瓜花の朝を寂しめり 斉 蟷螂と共に息つく上り坂 軽象 耳に棲みついて遠かり秋の蟬 千種 新涼を幌深く行く乳母車 久子 水の秋平らかに音消し去りぬ 千種 向日葵のおとろへ雨の匂ひけり 溺れさうな飛びの行方や秋の蟬 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月22日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
酔芙蓉とは酔ふ為に開く花 雪 此の水に咲かねばならぬ水中花 同 天の川小さき星を鏤めし 世詩明 草刈りて大きな句碑となりにけり 同 落蟬の魂の抜けたる軽さかな みす枝 流灯会手波を立てて送りやる 同 母と子の疎開の蔵の終戦日 中山昭子 初浴衣見せたき人に遠くゐる 上嶋昭子 一杖をもて厳流の滝に立つ 一涓 空蟬をとどめておかぬ大嵐 紀代美
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
暁に鳴るは鉄砲百合の花 成子 花楝仏心遠くけぶらせて 久美子 紙飛行機飛んで戻らぬ夏の海 ひとみ 少女らの腿でわけ入る青山河 佐和 海酸漿鳴らす少女の私へと ひとみ 白玉や雨の過ぎたる城下町 喜和 指鳴らす彼は嫌ひで空梅雨で 由紀子 乾坤の弾みさながら雨蛙 朝子 あめんぼの踏むは魔法の水ならん 古賀睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
tsuntsun1221ts · 3 years
Text
2021.08 常念山脈縦走(1日目)
Tumblr media
大天井岳デカイ!
夏山シーズン1本目は燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳と、常念山脈の主脈たちを縦走。燕岳は新日本百名山であり、また近くにある燕山荘は山小屋のランキングで常に1位を維持し続けている。大天井岳は常念山脈最高峰、常念岳は日本百名山、蝶ヶ岳は槍ヶ岳~穂高連峰の山並みを眺める絶好のスポットということで、通過するどの山も個性が強く、それらを1泊2日で攻略する。総距離30.2km、累積標高差約2700mと普通なら行程に3日間かけるものだが、若いうちの体力でなんとか2日間でいけるのではと思い挑戦してみる。
2日間終えた感想を始めに言っておくが、2日目に関しては体力の限界ギリギリで、特に常念岳の通過はテント泊装備にはハード。
Tumblr media
最初に山頂を踏むのは燕岳となるが、その登山口である中房温泉までは毎度おなじみ毎日アルペン号を使用する。途中の道が大型バス走行不可なため、小~中型バスで運行される。今回自分が乗ったのは小中どちらかわからないが、座席は7列しかない(小型かな?)。しかし座席間隔はいつもの大型バスよりも広かったし、コロナで利用者が少ないからかバス会社の配慮なのか、1人2座席確保できた。バスが小さいとかなり窮屈な思いをするかと思っていたが、全くその逆でいつも以上に快適。しかし中房温泉への道中はかなりの悪路らしく、たまにバスが大きく上下に揺れそのたびに目を覚ました(朝4時か5時くらいだったか)。道の様子は寝ていたので目視していないが、大型バス通行不可ということだから車のすれ違いなんかはかなり大変なんだと思う。
Tumblr media
0540に中房温泉に到着、名前の通り周囲に少し温泉臭を漂わせているが、この時間は当然まだ開いてない。夜行バス以外にも早朝バスが運行しているらしく、人気の山である(それ以外にも表銀座縦走コースの出発点でもある)ことと日曜であるということで、日帰り登山者も含め多くの人が集まっていた。温泉の周囲で準備を済ます(トイレあり)。さすが北アルプスといったところ、気温は15℃くらいと涼しい。まぁこの時点ですでに標高1500mと並の山くらいはあるし。
【コースタイム】中房温泉(0625)→第一ベンチ(0655)→第二ベンチ(0715)→合戦小屋(0840-0850)→燕山荘(0930-0945)→燕岳(1005)→燕山荘(1025-1100)→蛙岩(1130)→喜作レリーフ(1250)→大天荘(1320)
Tumblr media
中房温泉から燕岳へ至るここ「合戦尾根」は北アルプス三大急登のひとつである。実際に登った感想としては、まあたしかに急なのかな?という感じ。北アルプスの山々には岩稜帯をよじ登ったりする場所もあるし、それを含めればいくらでも急なところはあるけど、そういうのではない普通の道としてはまあ納得か・・・?という感じ。そこまで気張る必要もないかと。
Tumblr media Tumblr media
有名な急登ということで途中にはいくつも広い休憩スペースが設けられている。ちょうどいい間隔でもあるので、ベンチに到着したらちゃんと休憩し、また次のベンチまで頑張るというペース配分で登ると良い。3つ目のベンチまでは急登の中にも平坦な道がたまに出てくるが、そこから先は山頂まで登り坂のみとなる(休憩できるスペースはある)。
Tumblr media
2時間ほど登るとこの合戦尾根のオアシスである合戦小屋に到着する。なにがオアシスかって、ここで売られている名物のスイカは、汗をかいて疲れた体に糖分と水分を補給してくれる、まさに砂漠の中のオアシスである(塩をふれば塩分も補給できる)。値段は500円だが山の中だし、またひとり分としては妥当な大きさのものだと思う。・・・自分は食べなかったけど、周りの人たちは全員食べてた。さぞかし普段食べるスイカよりも美味しいことだろう。
Tumblr media
合戦小屋の先は森林限界となり風通しも良くなる。朝のうちは晴れいて日差しを暑く感じたが、この時間は周囲に雲が湧いて幾分動きやすくなる。その分景色は犠牲になるが。
Tumblr media
登り始めて約3時間、燕山荘の少し手前で稜線に出ると、先程まで登っていた斜面の向こう側の景色が見えてくる。雲が湧いてそんなに良く見えないけど、ここまで登ってきた達成感はある。
Tumblr media
そしてすぐそこに「泊まってよかった山小屋ランキング」(だったと思う)で毎年1位を獲得する燕山荘。山小屋の中では大きい方で、そもそも外観が最近建てられたように綺麗に見える。売店のグッズも豊富だし、小屋案内のスタッフもとても多い。
Tumblr media
さて、まずは1つ目の山頂を踏むために燕山荘に荷物を置いて水と貴重品だけ持って燕岳へ向かう。さっきから雲で覆われたり晴れたりを繰り返しており安定しない。
Tumblr media
途中何箇所もコマクサの大群生があり、こんなに咲いているものなのかとたまげた。もっとポツンポツンと生えているものかと。ただし時期は終わりかけなのか、花は萎れがちで元気はなかったかな。コマクサは高山植物の女王と言われていて、自分もこの目で見るのは初めて。
Tumblr media Tumblr media
約20分で燕岳に到着。ガスって景色はあまりない。
Tumblr media
燕山荘の方を振り返ると、遠くの方に見えたり雲に隠れたり。そこそこの距離があるな。すぐに小屋に戻る。
Tumblr media
山荘に戻る途中に雲の間から槍ヶ岳が一瞬だけ姿を現した。この日他の山をちゃんと見ることができたのはこれが最初で最後だったかも。あと燕山荘~燕岳の間に有名なイルカ岩があるのだが、どれだかわからずにスルーしてしまった。
Tumblr media
山荘に戻ったらちょうど昼食が始まる時間。まだ1030と早いが朝も早かったのでいただくことに。注文したのはインドチキンカレー(1000円)。 スパイシーなカレーにココナッツクリーム的なのが味をマイルドにして相性が良い。食堂とトイレの利用で山荘内に入ったが、まあいろいろ充実してそうで、初めての山小屋泊にはおすすめ。
Tumblr media Tumblr media
昼食を食べ終わったら燕山荘をあとにし大天井岳へ向かう、ここからは楽しい縦走路だ!向かう先は信州川(左)から湧き続けるガスに覆われており、ゴールの大天井岳は見えない。どれくらい長い縦走路なのかも確認できない。
Tumblr media
途中にガンダムみたいにかっこいい岩がそびえるが、名前は「蛙岩」。どうこからどうみたら蛙なのかはよくわからなかったが、岩自体は大きい。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
道中の半分くらいは稜線から少し下がった山腹を巻くのと意外と樹林帯も多く、思っていた開放的な稜線歩きとは少し違った感はある。またずっと水平というわけではなく、大きく下りその分登り返すこともあるので足に来る。
Tumblr media
相変わらず槍・穂高方面は雲に覆われ見えない。まぁ今日が駄目でも明日見れればいいか。
Tumblr media
ガスの奥に見えるのが大天井岳なのかなぁ?と思いつつとりあえず進み続ける。
Tumblr media
山荘から約1時間半で大天井岳の近くまで来た。目の前には巨大な大天井岳がそびえるが、雲に覆われていて写真を撮ったときはその存在に気づいていない。手前は長い下り坂で、当然それ以上の標高を登り返すことになるが、この最後の登りがとてもキツかった(しかし2日目の常念岳の登りのほうがその2倍キツかったというのはまだ知る由もない)。
Tumblr media
とりあえず一番下まで下ったところから上を見上げる。ちょうど雲が晴れて姿が見えたのだが・・・おぉこれはデカイ。山腹を右下から左上へ上がっていく直線の登山道が確認できる。
Tumblr media
これを登ればゴールであり本日最後の踏ん張りどころ、とりあえず先に進む。階段が設置されているのは最初だけ。
Tumblr media
またこの階段のすぐ近くには喜作新道を開削した小林喜作のレリーフがある。喜作新道が作られたことにより、槍ヶ岳に「到着」するまでに4日間も要していたところ、1~2日で済むようになったとのこと。また槍ヶ岳の近くに小屋を建てる際、80キロの荷物を背負って3000m級の山を登っていたとか。
Tumblr media
再び雲に覆われどれだけ高度を稼いだのかもわからなくなる。
Tumblr media
たまに雲が切れてさっき歩いてきた縦走路が見下ろせる。まぁまぁ登ってきたな。しかし離れた場所から大天井岳の高さを確認できなかったから、あとどれくらい登ればいいのかがさっぱりわからない。
Tumblr media
山荘の500m手前から「大天荘(本日のゴール)まであと○メートル」と、100m単位でカウントしてくれる看板が立っているのだが、300mは進んだだろうと思ったら100mしか進んでなかったのに愕然とし、これを4回繰り返した。そもそも中房温泉から燕岳まで1200mくらい登ったのち、そこそこ大きなアップダウンのある縦走路で体力を消耗したあとに長大な登り坂が控えているのだからたまったものではない。むしろこの看板のせいで気が遠くなる気がする。
Tumblr media
延々と続くように思えた坂を登りきり、大天荘へ到着。あとから確認すれば30分しか登っていなかったが、とにかく景色が見えず自分の位置が確認できなかったのと、最後の上りで疲れていたというのもあり体感はもっと長く感じた。
Tumblr media
テント幕営料は2000円。テントは貼れなくなることはないとHPに乗ってた気がするが、見渡す感じは50張りくらい?小屋の近くに張るよりも、少し下ったところのほうが槍~穂高が連なっている景色を目前にすることができ、素晴らしい景色を心ゆくまで堪能できる。この時はなんとか穂高の一部(前穂高岳)は見えたが、他はやはり雲に覆われていた。青いのは自分のテント。
Tumblr media
夜行バスで熟睡できなかったので1時間くらいテントの中でお昼寝していたら、雷のゴロゴロという音で目が覚めた。明日進む常念方面は雨が降っているように見えるから、そのうちこっちにも雨雲が来るなと思い、15時から本降り、近くでも雷が落ちた。1700夕食、雷はまだ遠くで鳴っているが雨は止み曇り空。2000就寝。
2日目に続く
3 notes · View notes
xf-2 · 5 years
Link
韓国の熟年層以上の人であれば誰でも知っている『断腸のミアリ峠(단장의 미아리 고개)』という歌がある。朝鮮戦争(1950-1953)から3年後の1956年に発表され大ヒットした歌で、韓国において長い間、愛されてきた「国民歌謡」の中の一つだ。この曲が愛された理由は、その歌詞の「リアルさ」が韓国民の心に響いたからだ。次のような歌詞である。
Youtube: https://youtu.be/zeHIg6NBb6c
「断腸の彌阿里(ミアリ)峠」 断腸の彌阿里峠 あの人が越えて行った 別れの峠 火薬の煙が前を塞ぎ、目を開けず さまようとき あなたは有刺鉄線で二つの手をしっかりと結ばれたまま 振り返り また 振り返り 裸足の足を引きずりながら 連れていかれるこの峠 恨みの多い 彌阿里峠
韓国歌謡「断腸の彌阿里峠」(1956) 作詞:半夜月 作曲:李在鎬 歌:李海燕
 ミアリはソウルの東北部にある地名で、過去には北朝鮮とつながる道があった。北朝鮮は朝鮮戦争でソウルへ侵攻するときも、後退するときも、ここを通って移動した。歌詞の内容は朝鮮戦争中にソウルを占領していた北朝鮮軍が連合軍の反撃に遭い後退していくときに、ソウルから政治家、学者、技術者、宗教家、芸術家、などを大勢、強制的に北に連れて行ったのだが、そうして連れていかれる人の心情を歌ったものだ。まさに「強制連行」の被害を歌っているものだ。
戦時中、南のエリートたちを虐殺、強制連行した北朝鮮
 北朝鮮がどのようにして強制連行したのかについては、たくさんの証言と記録が残っている。例えば次のようなものである。
9月12日から西海岸一帯で国連軍による大々的な爆撃が強行され15日から仁川上陸作戦の前哨戦が繰り広げ始め、これに慌てた北朝鮮軍はこの夜から、各刑務所に秘密監禁され収監中だった人々を皆次々と縛りミアリ峠と永川峠の二手に分かれ北朝鮮へと拉致を始めた。
そして病気で歩けない人は、それぞれの刑務所、各監禁所の中で、または山に連れて行って、そのまますべて射殺してしまった。このとき射殺された人は金允實(牧師)、 全仁善(牧師)、姜遂昌(警官)、朴潤準(言論人)等、数百人にのぼる。
議政府方面に連れていかれた人の中には朴俊植 (検事)、李愚卿(判事)、鄭義和(判事)、李春根(軍人将校)、林聖大(警官) 、崔杯(内務長官秘書)、許南洙(国会総務課長)、文澤圭(弁護士)、 林俊洙(法官)、李福本(演劇俳優)など3000人にのぼった。
東亜日報 1962年4月3日
 朝鮮戦争前、そして戦争中、自ら北に渡って行く人も少なくなかった。彼らのうちの多くは南側に居た社会主義者、共産主義者であった。だが彼らとは違い「自分の意志に反して」北朝鮮に連れていかれた人たちも間違いなく存在する。
 彼らは韓国では「戦時拉北者」と呼ばれている。韓国政府の統一部は、朝鮮戦争中北朝鮮に連れていかれた人は10万人と推定している。彼らの大部分は南に戻ることなく、北朝鮮で処刑されるなどし、死亡した。
 70~80年代。私がまだ幼かった時節であるが、その頃を考えてみても「拉北」という言葉はニュースやテレビドラマなどで時々耳にすることがあり、それは身近な問題だった。朝鮮戦争を実際に体験した人たちがまだ中高年層として社会に影響力を持っており、拉北者家族たちも多かったためだろう。
 だが、時間が流れ北朝鮮と協力、共存を訴える文在寅政権になった今日、マスコミでも学校教育でも日常生活でも、それは死語となり、あったことすらも半分忘れ去られたような存在になってしまった。
朝鮮戦争後にも続いた「拉北」
しかし、謝罪も賠償も求めない韓国
 また、朝鮮戦争(1950~1953)以降に北朝鮮に「連れていかれた」韓国人も存在する、彼らは「戦後拉北者」と呼ばれるが、認められている人数だけで3000人を超える。北朝鮮は主に海上で操業中の漁師を拉致するのだが、連れていかれた3835名中516人は今も戻ることができずにいる。北朝鮮は拉致した人たちを体制宣伝に利用したり、対南工作員として利用している。
写真を拡大
 だがどうしたことだか、韓国は彼らを放置している。送還、補償、謝罪など、何一つ要求しない。左派政府だけでなく、歴代の右派政府も同様だった。彼らを棄てたのだ。むしろ、韓国の拉北被害者たちに関心を寄せているのは、連携を図っている日本の拉致被害者家族や支援団体だ。
 学校教育でもこういった事実は教えない。朝鮮戦争の最中に連れていかれた10万人の自国民、戦後連れていかれたまま戻れずにいる500人余りの自国民、その存在すらも若い学生たちは知らずにいるのだ。
 一方、日本に対しては募集による渡日、それも年齢や学力を偽ってまで志願した者についても「強制連行」、「事実上の強制」だという名目で、マスコミや政府が前に立ち謝罪を要求し、学校でも繰り返し強調し、学生たちに日本に対する反感を植えつける。あまりにも対照的な姿だ。
 このダブルスタンダード、つまり北朝鮮に対する姿勢と、日本に対する姿勢の差異。この不均衡と偏りこそ、韓国が日本に要求する「賠償と謝罪」問題の本質を示しているのかもしれない。韓国が言う「賠償と謝罪」とは、最終的に人権や記憶すべき歴史の問題ではなく、日本からの金銭的利益の誘導し、同時に恨みを発散している八つ当たりなのだ。しかもその作用は「同族」に対しては起きないという御都合主義的で、強い民族主義的な傾向を持つ。
 こんなふうに言えば行き過ぎた表現だと思う人もいるかもしれない。だが少なくとも北朝鮮の強制連行に対し、韓国が非難の声をあげない限り、あながち間違った考えだとも言い切れないだろう。
 昨今の日韓の情勢を見る限り、韓国は北の強制連行や拉致問題は棚に上げておいて、日本への批判、要求に集中すると思われる。しかし、その行動は実は本当の強制連行問題、つまり北朝鮮による非行を忘れたい、隠したい気持ちの表れではないかと思う。
2 notes · View notes
groyanderson · 3 years
Text
ひとみに映る影シーズン2 第六話「どこまでも白い海で」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第六弾 金城玲蘭「ニライカナイ」はこちら!☆
དང་པོ་
 アブが、飛んでいる。天井のペンダントライトに誘われたアブが、蛍光灯を囲う四角い木枠に囚われ足掻くように飛んでいる。一度電気を消してあげれば、外光に気がついて窓へ逃げていくだろう。そう思ったのに、動こうとすると手足が上がらない。なら蛍光灯を影で覆えば、と思うと、念力も込もらない。 「一美ちゃん」  呼ばれた方向を見ると、私の手を握って座っている佳奈さん。私はホテルの宴会場まで運ばれて、布団で眠っていたようだ。 「起きた?」  障子を隔てた男性側��ら万狸ちゃんの声。 「うん、起きたよ」 「佳奈ちゃん、一美ちゃん、ごめん。パパがまだ目を覚まさなくて……また後でね」 「うん」  佳奈さんは万狸ちゃんとしっかり会話出来ている。愛輪珠に霊感を植え付けられたためだ。 「……タナカDはまだ帰って来ないから、私が一美ちゃんのご両親に電話した。私達が千里が島に連れてきたせいでこんな事になったのに、全然怒られなかった。それどころか、『いつか娘が戦わなければいけない時が来るのは覚悟していた。それより貴女やカメラマンさんは無事なのか』だって……」  ああ。その冷静な受け答えは、きっとお母さんだ。お父さんやお爺ちゃんお婆ちゃんだったらきっと、『今すぐ千里が島に行って俺が敵を返り討ちにしてやる』とかなんとか言うに決まってるもん。 「お母さんから全部聞いたよ。一美ちゃんは赤ちゃんの時、金剛有明団っていう悪霊の集団に呪いをかけられた。呪われた子は死んじゃうか、乗り越えられれば強い霊能者に成長する。でも生き残っても、いつか死んだら金剛にさらわれて、結局悪い奴に霊力を利用されちゃう」  佳奈さんは正座していた足を崩した。 「だけど一美ちゃんに呪いをかけた奴の仲間に、金剛が悪い集団だって知らなくて騙されてたお坊さんがいた。その人は一美ちゃんの呪いを解くために、身代わりになって自殺した。その後も仏様になって、一美ちゃんや金城さんに修行をつけてあげた」  和尚様……。 「一美ちゃんはそうして特訓した力で、今まで金剛や悪霊と戦い続けてた。私達と普通にロケしてた時も、この千里が島でもずっと。霊感がない私やタナカDには何も言わないで……たった一人で……」  佳奈さんは私から手を離し、膝の上でぎゅっと握った。 「ねえ。そんなに私達って信用できない? そりゃさ。私達は所詮、友達じゃないただの同僚かもしれないよ。けど、それでも仲間じゃん。幽霊見えないし、いっぱい迷惑かけてたのかもしれないけど」  ……そんな風に思った事はない、と答えたいのに、体が動かなくて声も出せない。 「いいよ。それは本当の事だし。てかだぶか、迷惑しかかけてこなかったよね。いつもドッキリで騙して、企画も行先も告げずに連れ回して」  そこは否定しません。 「だって、また一美ちゃんと旅に出たいんだもん。行った事のない場所に三人で殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出るの。もう何度も勝手に電源が落ちるボロボロのワイヤレス付けて、そのへんの電器屋さんで買えそうなカメラ回してね。そうやって互いが互いにいっぱい迷惑かけながら、旅をしたいんだよ」  …… 「なのに……どうして一人で抱えこむの? 一美ちゃんだって私達に迷惑かければいいじゃん! そうすれば面白半分でこんな所には来なかったし、誰も傷つかずに済んだのに!」 「っ……」  どの口が言うんですか。私が危ないって言ったって、あなた達だぶか面白半分で首を突っ込もうとする癖に。 「私達だって本当にヤバい事とネタの分別ぐらいつくもん! それとも何? 『カラキシ』なんて足手まといでしかないからってワケ!?」 「っ……うっ……」  そんな事思ってないってば!! ああ、反論したいのに口が動かない! 「それともいざという時は一人でどうにかできると思ってたワケ? それで結局あの変態煙野郎に惨敗して、そんなボロボロになったんだ。この……ダメ人間!」 「くっ……ぅぅうううう……」  うるさい、うるさい! ダメ人間はどっちだ! 逃げろって言ったのにどうして戻ってきたんだ! そのせいで佳奈さんが……それに…… 「何その目!? 仲間が悪霊と取り残されてて、そこがもう遠目でわかるぐらいドッカンドッカンしてたら心配して当然でしょ!? あーそうですよ。私があの時余計な事しなければ、ラスタな狸さんが殺されて狸おじさんが危篤になる事もなかったよ! 何もかも私のせいですよーっ!!」 「ううう、あああああ! わああぁぁ!」  だからそんな事思ってないってば!! ていうか、中途半端に私の気持ち読み取らないでよ! 私の苦労なんて何も知らなかったクセに!! 「そーだよ! 私何もわかってなかったもん! 一美ちゃんがひた隠しにするから当たり前でしょぉ!?」 「うわあああぁぁぁ!! うっぢゃぁしいいいぃぃ、ごの極悪ロリーダァァァ!!」 「なん……なんだどおぉ、グスッ……この小心者のっ……ダメ人間!」 「ダメ人間!」 「ダメ人間!!」 「「ダメ人間ーーーっ!!!」」  いつの間にか手足も口も動くようになっていた。私と佳奈さんは互いの胸ぐらを掴み合い、今まで番組でもした事がない程本気で罵り合う。佳奈さんは涙で曇った伊達眼鏡を投げ捨て、私の腰を持ち上げて無理やり立たせた。 「わああぁぁーーっ!」  一旦一歩引き、寄り切りを仕掛けてくる。甘いわ! 懐に入ってきた佳奈さんの右肩を引き体勢を浮かせ、 「やああぁぁぁーーっ!!」 思いっきり仏壇返し! しかし宙を回転して倒れた佳奈さんは小柄な体型を活かし即時復帰、助走を���けて私の頬骨にドロップキックを叩きこんだ!! 「ぎゃふッ……あヤバいボキっていった! いっだあぁぁ!!」 「やば、ゴメン! 大丈夫?」 「だ……だいじょばないです……」  と弱った振りをしつつ天井で飛んでいるアブを捕獲! 「んにゃろぉアブ食らえアブ!」 「ぎゃああああぁぁ!!!」 <あんた達、何やってんの?> 「「あ」」  突然のテレパシー。我に返った私達が出入口を見ると、口に血まみれのタオルを当てて全身傷だらけの玲蘭ちゃんが立っていた。
གཉིས་པ་
 アブを外に逃がしてやり、私は玲蘭ちゃんを手当てした。無惨にも前歯がほぼ全部抜け落ちてしまっている。でも診療所は怪我人多数で混雑率二〇〇%越えだという。佳奈さんに色んな応急手当についてネットで調べてもらい、初心者ながらにできる処置は全て行った。 「その傷、やっぱり散減と戦ったの?」 <うん。口欠湿地で。本当に口が欠けるとかウケる> 「いや洒落になんないでしょ」 <てか私そもそも武闘派じゃないのに、あんなデカブツ相手だなんて聞いてないし> 「大体何メートル級だった?」 <五メートル弱? 足は八本あった>  なるほど。なら牛久大師と同じ、大散減の足から顕現したものだろう。つまり地中に潜む大散減は、残りあと六本足。 <てか一美、志多田さんいるのに普通に返事してていいの?> 「あ……私、もうソレ聞こえてます」 <は?>  私もこちらに何があったかを説明する。牛久大師が大散減に取り込まれた。後女津親子がそれを倒すと、御戌神が現れた。私は御戌神が本当は戦いたくない事に気付き、キョンジャクで気を正した。けど次の瞬間金剛愛輪珠如来が現れて、御戌神と私をケチョンケチョンに叩き潰した。奴は私を助けに来た佳奈さんにも呪いをかけようとして、それを防いだ斉二さんがやられた。以降斉一さんは目を覚まさず、タナカDと青木さんもまだ戻ってきていないみたいだ、と。そこまで説明すると、玲蘭ちゃんは頭を抱えて深々とため息をついた。 <最ッ悪……金剛マターとか、マジ聞いてないんだけど……。てか、一美もたいがい化け物だよね。金剛の如来級悪霊と戦って生きて帰れるとか> 「本当、なんで助かったんだろ……。あの時は全身砕かれて内臓ぜんぶ引きずり出されたはずなんだけど」 <ワヤン化してたからでしょ> 「あーそっか……」  砕けたのは影の体だけだったようだ。 「けど和尚様から貰ったプルパを愛輪珠に取られちゃって、今じゃ私何にもできない。だってあいつが、和尚様の事……実は邪尊教の信者だとか言い出すから……」 <は!? 観音和尚が!? いや、そんなのただの侮辱に決まってるし……> 「…………」 <……なに、一美? まさか心当たりあるの!?> 「あの」  佳奈さんが挙手する。 「あの。何なんですか? そのジャソン教とかいうのって」 <ああ、チベットのカルト宗教です。悪魔崇拝の仏教版と言いましょうか> 「じゃあ、河童の家みたいな物?」  とんでもない。 「テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です」 「そ、そうなの!?」  ドマル・イダム。その昔、とある心優しい僧侶が瀕死の悪魔を助け、その情け深さに心打たれた悪魔から不滅の心臓を授かった。そうして彼は衆生の苦しみを安らぎに変える抜苦与楽(ばっくよらく)の仏、『ドマル・イダム(紅の守護尊)』となった。しかしドマルは強欲な霊能者や権力者達に囚われて、巨岩に磔にされてしまう。ドマルには権力者に虐げられた貧民の苦しみや怒りを日夜強制的に注ぎ込まれ、やがてチベットはごく少数の貴族と無抵抗で穏やかな奴隷の極端な格差社会になってしまった。 「この事態を重く見た当時のダライ・ラマはドマル信仰を固く禁じて、邪尊教と呼ぶようにしたんです」 「う、うわぁ……悪代官だしなんか罰当たりだし、邪尊教まじで最悪じゃん……」 <罰当たり、そうですね。チベットでは邪尊教を戒めるために、ドマルの仏画が痛々しい姿で描かれてます。まるで心臓と神経線維だけ燃えずに残ったような赤黒い体、絶望的な目つき、何百年も磔にされているせいで常人の倍近く伸びた長い両腕……みたいな> 「やだやだやだ、そんな可哀想な仏画とか怖くて絶対見れない!」  そう、普通の人はこういう反応だ。だからチベット出身の仏教徒にむやみに邪尊教徒だと言いがかりをつけるのは、最大の侮辱なんだ。だけど、和尚様は……いや、それ以上考えたくない。幼い頃、和尚様と修行した一年間。大人になって再会できた時のこと。そして、彼に授かった力……幸せだったはずの記憶を思い起こす度に、色んな伏線が頭を過ぎってしまう。 <……でも、一美さぁ>  玲蘭ちゃんは口に当てていた氷を下ろし、私を真正面から見据えた。 <和尚にどんな秘密があったのか知らないけど、落ちこむのは後にしてくれる? このまま大散減が完全復活したら、明日の便に乗る前に全員死ぬの。今まともな戦力になるの、五寸釘愚連隊とあんたしかいないんだけど> 「私……無理だよ。プルパを奪われて、影も動かせなくなって」 <それなら新しい武器と法力を探しに行くよ> 「!」 <志多田さんも、来て> 「え? ……ふええぇっ!?」  玲蘭ちゃんは首にかけていた長い数珠を静かに持ち上げる。するとどこからか潮騒に似た音が聞こえ、私達の視界が次第に白く薄れていく。これは、まさか……!
གསུམ་པ་
 気がつくと私達は、白一色の世界にいた。足元にはお風呂のように温かい乳白色の海が無限に広がり、空はどこまでも冷たげな霧で覆われている。その境界線は曖昧だ。大気に磯臭はなく、微かに酒粕や米ぬかのような香りがする。 「綺麗……」  佳奈さんが呆然と呟いた。なんとなく、この白い世界に私は来たことがある気がする。確か初めてワヤン不動に変身した直後だったような。すると霧の向こうから、白装束に身を包む天女が現れた。いや、あれは…… 「めんそーれ、ニライカナイへ」 「玲蘭ちゃん!?」「金城さん!?」  初めてちゃんと見たその天女の姿は、半人半魚に変身した玲蘭ちゃん。肌は黄色とパールホワイトのツートーンで、本来耳があった辺りにガラスのように透き通ったヒレが生えている。元々茶髪ボブだった頭も金髪……というより寧ろ、琉球紅型を彷彿とさせる鮮やかな黄色になっていた。燕尾のマーメイドドレス型白装束も裏地は黄色。首から下げたホタル玉の数珠と、裾に近づくにつれてグラデーションしている紅型模様が美しく映える。 「ニライカナイ、母なる乳海。全ての縁と繋がり『必要な物』だけを抜粋して見る事ができる仮想空間。で、この姿は、いわゆる神人(かみんちゅ)ってやつ。わかった?」 「さっぱりわかりません!」  私も佳奈さんに同じく。 「よーするにここは全ての魂と繋がる母乳の海で、どんな相手にもアクセスできるんです。私が何か招き入れないと、ひたすら真っ白なだけだけど」  母乳の海。これこそまさに、金剛が欲しがってやまない『縁の母乳』だ。足元に広がる海水は、散減が吐く穢れた物とはまるで違い、暖かくて淀みない。 「今からこの海で、『マブイグミ』って儀式をする。一美の前世を呼んでパワーを分けて貰うってわけ。でもまず、折角だし……志多田さんもやってみますか?」 「え、私の前世も探してくれるんですか!? えーどうしよ、緊張するー!」 「アー……多分、思ってる感じと違いますよ」  玲蘭ちゃんは尾ビレで海水を打ち上げ、飛沫から瞬く間にススキの葉を錬成した。そして佳奈さんの背中をその葉でペンペンと叩きながら、 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  とユルい調子で呪文を唱えた。すると佳奈さんから幾つもの物体がシュッと飛び出す。それらは人や動物、虫、お守りに家具など様々で、佳奈さんと半透明の線で繋がったまま宙に浮いている。 「なにこれ! もしかして、これって全部私の前世!? ええっ私って昔は桐箪笥だったのぉ!?」 「正確には箪笥に付着していた魂の欠片、いわゆる付喪神です。人間は物心つくまでに周囲の霊的物質を吸収して、七歳ぐらいで魂が完成すると言われています。私が呼び戻したのは、あなたを構成する物質の記憶。強い記憶ほど鮮明に復元できているのがわかりますか?」  そう言われてみると、幾つ���の前世は形が朽ちかけている。人間の霊は割と形がはっきりしているけど、箪笥や虫などは朽ちた物が多い。 「たしかに……このおじさん、実家のお仏壇部屋にある写真で見たことあるかも。写真ではもっとおじいさんだったけど」 「亡くなった方が必ずしも亡くなったご年齢で現れるとは限らないんですよ」  私が補足した。そう、有名なスターとか軍人さんとかは、自分にとって全盛期の姿で現れがちなんだ。佳奈さんが言うおじさんも軍服を着ているから、戦時中の御姿なんだろう。  すると玲蘭ちゃんは手ビレ振り、佳奈さんの前世達を等間隔に整列させた。 「志多田さん。この中で一番、あなたにとって『しっくりくる』者を選んで下さい。その者が一つだけ、あなたに力を授けてくれます」 「しっくりくるもの?」  佳奈さんは海中でザブザブと足を引きずり、きちんと並んだ前世達を一つずつ見回っていく。 「うーん……。やっぱり、見たことある人はこのおじさんだけかな。家に写真があったなら、私と血が繋がったご先祖様だと思うし……あれ?」  ふと佳奈さんが立ち止まる。そこにあったのは、殆ど朽ちかけた日本人形。 「この子……!」  どうやら、佳奈さんは『しっくりくる前世』を見つけたようだ。 「私覚えてる。この子は昔、おじいちゃん家の反物屋にいたお人形さんなの。けど隣の中華食堂が火事になった時、うちも半焼しちゃって、多分だからこんなにボロボロなんだと思う」  佳奈さんは屈んで日本人形を手に取る。そして今にも壊れそうなそれに、火傷で火照った肌を癒すように優しく海水をかけた。 「まだ幼稚園ぐらいの時だからうろ覚えだけど。家族で京都のおじいちゃん家に遊びに行ったら、お店にこの子が着てる着物と同じ生地が売ってて。それでおそろいのドレスを作ってほしいっておじいちゃんにお願いしたんだ。それで東京帰った直後だよね、火事。誰も死ななかったけど約束の生地は燃えちゃって、お人形さんが私達を守ってくれたんだろうって話になったんだよ」  佳奈さんが水をかける度に、他の魂達は満足そうな様子で佳奈さんと人形に集約していく。すると玲蘭ちゃんはまた手ビレを振る。二人を淡い光が包みこみ……次の瞬間、人形は紺色の京友禅に身を包む麗しい等身大舞妓に変身した! 「あなたは……!?」 「あら、思い出してくれはったんやないの? お久しぶりどすえ、佳奈ちゃん」  それは見事な『タルパ』だった。魂の素となるエクトプラズム粒子を集め、人工的に作られた霊魂だ。そういえば玲蘭ちゃんが和尚様から習っていたのはこのタルパを作る術だった。なるほど、こういう風に使うために修行していたんだね。  佳奈さんは顕現したての舞妓さんに問う。 「あ、あのね! 外でザトウムシの化け物が暴れてるの! できれば私もみんなと一緒に戦いたいんだけど、あなたの力を貸してくれないかな?」  ところが舞妓さんは困ったような顔で口元を隠した。 「あらあら、随分無茶を言いはりますなぁ。うちはただの人形やさかい、他の方法を考えはった方がええんと違います?」 「そっかぁ……。うーん、どうしよう」 「佳奈さん、だぶか霊能力とは別の事を聞いてみればいいんじゃないですか? せっかく再会できたんだから勿体ないですよ」 「そう? じゃあー……」  佳奈さんはわざとらしいポーズでしばらく考える。そして何かを閃くと、わざとらしく手のひらに拳をポンと乗せた。 「ねえ。童貞を殺す服を着た女を殺す服って、結局どんな服だと思う? 人生最大の謎なんだけど!」 「はいぃ???」  舞妓さんがわかっていないだろうからと、玲蘭ちゃんがタルパで『童貞を殺す服』を顕現してみせた。 「所謂、こーいうのです。女に耐性のない男はこれが好きらしいですよ」  玲蘭ちゃんが再現した童貞を殺す服は完璧だ。フリル付きの長袖ブラウスにリボンタイ、コルセット付きジャンパースカート、ニーハイソックス、童話の『赤い靴』みたいなラウンドトゥパンプス。一見露出が少なく清楚なようで、着ると実は物凄く体型が強調される。まんま佳奈さんの歌詞通りのコーデだ。 「って、だからってどうして私に着せるの!」 「ふっ、ウケる」  キツキツのコルセットに締め付けられた私を、舞妓さんが物珍しそうにシゲシゲと眺める。なんだか気恥ずかしくなってきた。舞妓さんはヒラヒラしたブラウスの襟を持ち上げて苦笑する。 「まあまあ……外国のお人形さんみたいやね。それにしても今時の初心な殿方は、機械で織った今時の生地がお好きなんやなあ。うちみたいな反物屋育ちの古い人形には、こんなはいからなお洋服着こなせんどす」  おお。これこそ噂の京都式皮肉、京ことば! 要するに生地がペラッペラで安っぽいと言っているようだ。 「でも佳奈ちゃんは、『おたさーの姫』はん程度にならもう勝っとるんやないの?」 「え?」  舞妓さんは摘んでいたブラウスを離す。すると彼女が触れていた部分��生地感が、心なしかぱりっとした気がする。 「ぶっちゃけた話ね。どんなに可愛らしい服でも、着る人に品がなければ『こすぷれ』と変わらへん。その点、佳奈ちゃんは立派な『あいどる』やないの。お歌も踊りもぎょうさん練習しはったんやろ? 昔はよちよち歩きやったけど、歩き方や立ち方がえろう綺麗になってはるさかい」  話しながらも舞妓さんは、童貞を殺す服を摘んだり撫でたりしている。その度に童貞を殺す服は少しずつ上等になっていく。形や色は変わらなくても、シワが消え縫製が丁寧になり、まるでオーダーメイドのように着心地が良くなった。そうか、生地だ。生地の素材が格段にグレードアップしているんだ! 「うちらは物の怪には勝てへんかもしれんけど、童貞を殺す服を着た女に負けるほど弱い女やありまへん。反物屋の娘の誇りを忘れたらあかんよ、佳奈ちゃん」  舞妓さんは童貞を殺す服タルパを私から剥がすと、佳奈さんに当てがった。すると佳奈さんが今着ているサマーワンピースは輝きながら消滅。代わりにアイドルステージ上で彼女のトレードマークである、紺色のメイド服姿へと変身した。けどただの衣装じゃない、その生地は仙姿玉質な京友禅だ! 「いつものメイド服が……あ、これってもしかして、おそろいのドレス!?」  舞妓さんはにっこりと微笑み、輝くオーラになって佳奈さんと一体化する。京友禅メイド服とオーラを纏った佳奈さんは、見違えるほど上品な風格を帯びた。童貞やオタサーの姫どころか、全老若男女に好感を持たれる国宝級生人形(スーパーアイドル)の誕生だ!
བཞི་པ་
「まぶやー、まぶやー、ゆくみそーれー」  またしても玲蘭ちゃんがゆるい呪文を唱えると、佳奈さんの周囲に残っていた僅かな前世残滓も全て佳奈さんに吸収された。これでマブイグミは終了だ。 「金城さんごめんなさい。やっぱり私、バトルには参加できなさそうです……」 「お気になさらないで下さい。その霊的衣装は強いので、多少の魔物(マジムン)を避けるお守り効果もあります。私達が戦っている間、ある程度護身してて頂けるだけでも十分助かります」 「りょーかいです! じゃあ、次は一美ちゃんの番だね!」  いよいよ、私の前世が明らかになる。家は代々影法師使いの家系だから、力を取り戻してくれる先代がいると信じたい。 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  玲蘭ちゃんが私の背中を叩く。全身の毛穴が水を吹くような感覚の後、さっき見たものと同じ半透明の線が飛び出した。ところが…… 「あれ? 一美ちゃんの前世、それだけ??」  佳奈さんに言われて自分から生えた前世達を見渡す。……確かに、佳奈さんと比べて圧倒的に少ない。それに形も、指先ほど小さなシジミ蝶とか、書道で使ってた筆とか、小物ばっかり。玲蘭ちゃんも首を傾げる。 「有り得ないんだけど。こんな量でまともに生きていけるの、大きくてもフェレットぐらいだよ」 「うぅ……一美ちゃん、可哀想に。心だけじゃなくて魂も小さいんだ……」 「悪かったですね、小心者で」  一番考えられる可能性としては、ワヤン不動に変身するためのプルパを愛輪珠に奪われたからだろう。念力を使う時、魂の殆どが影に集中する影法師の性質が仇となったんだ。それでも今、こうして肉体を維持できているのはどういう事か。 「小さくても強いもの、魔除けとか石とか……も、うーん。ないし……」 「じゃあ、斉一さんのドッペルゲンガーみたいに別の場所にも魂があるってパターンは?」 「そういうタイプなら、一本だけ遠くまで伸びてる線があるからすぐわかる」 「そっか……」  すると、その会話を聞いていた佳奈さんが私の足元の海中を覗きこんだ。 「ねえこれ、下にもう一本生えてない?」 「え?」  まじまじと見ると、確かにうっすらと線が見えなくもない。すると玲蘭ちゃんが尾ビレを振って、私の周囲だけ海水を退けてくれた。 「あ、本当だ!」  それは水が掃け、足元に残った影溜まりの中。まるで風前の灯火のように薄目を開けた『ファティマの目』が、一筋の赤黒い線で私と繋がっている。そうか。行きの飛行機内で万狸ちゃんを遠隔視するのに使ったファティマの目は、本来邪悪な物から身を守る結界術だ。私の魂は無意識に、これで愛輪珠から身を守っていたらしい。 「そこにあったんだ。やっぱり影法師使いだね」  玲蘭ちゃんがファティマの目を屈んで掬い取ろうとする。ところが、それは意志を持っているように影の奥深くに沈んでしまった。 「ガード固っ……一美、これどうにかして取れない?」  参ったな。念力が使えれば影を動かせるんだけど……とりあえず、影法師の真言を唱えてみる。 (ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ)  だめだ、ビクともしない。じゃあ次は、和尚様の観世音菩薩の真言。 (オム・マニ・パドメ・フム)  ……ん? 足の指先が若干ピリッときたような。なら和尚様タイプⅡ、プルパを発動する時にも使う馬頭観音真言ならどうか。 (オム・アムリトドバヴァ・フム・パット!)  ピクッ。 「あ、今ちょっと動いた? おーい、一美ちゃんの前世さーん!」  佳奈さんがちょんちょんと私の影をつつく。他の真言やお経も試してみるべきか? けど総当りしている時間はないし…… —シムジャナンコ、リンポチェ……— 「!」 —和尚様?— —あなたの中で眠る仏様へ、お休みなさい、と申したのです。私は彼の『ムナル』ですから……—  脳裏に突然蘇った、和尚様と幼い私の会話。シムジャナンコ(お休みなさい)……チベット語……? 「タシデレ、リンポチェ」  ヴァンッ! ビンゴだ。薄目だった瞳がギョロリと見開いて肥大化し、私の影から飛び出した! だけどそれは、私が知っているファティマの目とまるで違う。眼球ではなく、まるで視神経のように真っ赤なエネルギーの線維が球体型にドクドクと脈動している。上下左右に睫毛じみた線維が突き出し、瞳孔に当たる部分はダマになった神経線維の塊だ。その眼差しは邪悪な物から身を守るどころか、この世の全てを拒絶しているような絶望感を帯びている。玲蘭ちゃんと佳奈さんも堪らず視線を逸らした。 「ぜ、前世さん、怒ってる?」 「……ウケる」  チベット語に反応した謎のエネルギー眼。それが私の大部分を占める前世なら、間違いなく和尚様にまつわる者だろう。正直、今私は和尚様に対してどういう感情を抱いたらいいのかわからなくなっている。でも、たとえ邪尊教徒であろうとなかろうと、彼が私の恩師である事に変わりはない。 「玲蘭ちゃん、佳奈さん。すいません。五分だけ、ちょっと瞑想させて下さい」  どうやら私にも、自分の『縁』と向き合うべき時が来たようだ。
?????
 ……釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩……。座して目を閉じ、自分の影が十三仏を象る様を心に思い描く。本来影法師の修行で行う瞑想では、ティンシャやシンギング・ボウルといった密教法具を使う。けど千里が島には持ってきていないし、今の私にそれらを使いこなせる力もない。それでも、私は自らの影に佇むエネルギー眼と接続を試み続ける。繋がれ、動け。私は影。私はお前だ。前世よ、そこにいるのなら応えて下さい。目を覚まして下さい…… 「……ッ……!」  心が観世音菩薩のシルエットを想った瞬間、それは充血するように赤く滲んだ。するうち私の心臓がドクンと弾け、業火で煮えくり返ったような血が全身を巡る。私はその熱量と激痛に思わず座禅を崩してしまうが、次の瞬間には何事もなかったかのように体が楽になった。そしてそっと目を開けてみると、ニライカナイだったはずの世界は見覚えのある場所に変わっていた。 「石筵観音寺……!?」  玲蘭ちゃんが代わりに呟く。そう。ここは彼女も昔よく通っていた、私達の和尚様のお寺だ。けどよく見ると、記憶と色々違う箇所がある。 「玲蘭ちゃん、このお御堂、こんなに広かったっけ……?」 「そんなわけない。だってあの観音寺って、和尚が廃墟のガレージに張って作ったタルパ結界でしょ」 「そうだよ。それにあの外の山も、安達太良山じゃないよね? なんかかき氷みたいに細長いけど」 「あれ須弥山(しゅみせん)じゃん。仏教界の中心にある山。だぶか和尚はこの風景を基に石筵観音寺を作ったんじゃない? てーか、何よりさ……」 「うん。……いなくなってるよね、和尚様」  このお御堂には、重大な物が欠けている。御本尊である仏像だ。石筵観音寺では和尚様の宿る金剛観世音菩薩像がいらした須弥壇には、何も置かれていない。ここは、一体……。 「ねーえ! 一美ちゃんの和尚さんってチベットのお坊さんなんだよね? ここにいるよ!」 「「え?」」  振り返ると、佳奈さんがお御堂の奥にある扉を開けて中を指さしている。勿論観音寺にはなかった扉だ。私と玲蘭ちゃんが中を覗くと、部屋は赤い壁のシンプルな寝室だった。中心に火葬場の収骨で使うようなやたらと背の高いベッドが一つだけ設置されている。入室すると、そのベッドで誰かが眠っていた。枕元にはチベット密教徒特有の赤い袈裟が畳まれている。佳奈さんがいて顔がよく見えないけど、どうやら坊主頭……僧侶のようだ。不思議な事に、その僧侶の周りには殆ど影がない。 「もしもーし、和尚さん起きて下さい! 一美ちゃんが大ピンチなんですーっ!」  佳奈さんは大胆にも、僧侶をバシバシと叩き起こそうと試みる。ただ問題がある。彼は和尚様より明らかに背が低いんだ。 「ちょ、佳奈さんまずいですって! この人は和尚様じゃないです!」 「え、そうなの? ごめんごめん、てへっ!」 「てへっじゃないですよ………………!!?!?!??」  佳奈さんが退き僧侶の顔が見えた瞬間、私は全身から冷や汗を噴出した。この……この男は……!!! 「あれ? でも和尚さんじゃないなら、この人が一美ちゃんの前世なんじゃない? おーい、前世さムググム~??」  ヤバいヤバいヤバい!! 佳奈さんが再び僧侶をぶっ叩こうとするのを必死で制止した。 「一美?」  玲蘭ちゃんが訝しんだ。面識はない。初めて見る人だ。だけどこの男が起きたら絶対人類がなんかヤバくなると直感で理解してしまったんだ! ところが…… ༼ ……ン…… ༽  嘘でしょ。 「あ、一美ちゃん! 前世さん起きたよ! わーやば、このお坊さん三つ目じゃん! きっとなんか凄い悟り開いてる人だよ!」  あぁ、終わった……。したたび綺麗な地名の闇シリーズ第六弾、千里が島宝探し編終了。お疲れ様でした。 「ねー前世さん聞いて! 一美ちゃんが大ピンチなの! あ、一美ちゃんっていうのはこの子、あなたの生まれ変わりでー」 ༼ えっ、え?? ガレ……? ジャルペン……?? ༽  僧侶はキョトンとしている。そりゃそうだ、寝起きに京友禅ロリータが何やらまくし立てていれば、誰だって困惑する。 「じゃる……ん? ひょっとして、この人日本語通じない!?」 「一美、通訳できる?」 「むむ、無理無理無理! 習ってたわけじゃないし、和尚様からちょこちょこ聞いてただけだもん!」 「嘘だぁ。一美ちゃんさっきいっぱいなんかモゴモゴ言ってたじゃん。ツンデレとかなんとか」 「あ、あれは真言です! てか最後なんて『おはようございます猊下(げいか)』って言っただけだし」  私だけ腰を抜かしている一方で、佳奈さんと玲蘭ちゃんは変わらずマイペースに会話している。僧侶もまだキョトン顔だ。 「他に知らないの? チベット語」 「えぇー……。あ、挨拶は『タシデレ』で、お休みなさいが『シムジャナンコ』、あと印象に残ってるのは『鏡』が『レモン』って言うとか……後は何だろう。ああ、『眠り』が『ムナル』です」 ༼ ! ༽  私が『ムナル』と発音した瞬間、寝ぼけ眼だった僧侶が急に血相を変えて布団から飛び出した。 ༼ ムナルを知っているのか!? ༽ 「ふわあぁ!?」  僧侶は怖気づいている私の両腕をがっしと掴み、心臓を握り潰すような響きで問う。まるで視神経が溢れ出したような紅茶色の長い睫毛、所々ほつれたように神経線維が露出した肌、そして今までの人生で見てきた誰よりも深い悲壮感を湛える眼差し……やっぱり、間違いない。この僧侶こそが…… 「え? な、なーんだ! お坊さん、日本語喋れるんじゃん……」 「佳奈さん、ちょっと静かにしてて下さい」 「え?」  残酷にも、この僧侶はムナルという言葉に強い反応を示した。これで私の杞憂が事実だったと証明されてしまったんだ。だけど、どんな過去があったのかはともかく、私はやっぱり和尚様を信じたい。そして、自分の魂が内包していたこの男の事も。私は一度深呼吸して、彼の問いに答えた。 「最低限の経緯だけ説明します。私は一美。ムナル様の弟子で、恐らくあなたの来世……いえ、多分、ムナル様によって創られたあなたの神影(ワヤン)です。金剛の大散減という怪物と戦っていたんですが、ムナル様が私の肋骨で作られた法具プルパを金剛愛輪珠如来に奪われました。それでそこの神人にマブイグミして貰って、今ここにいる次第です」 ༼ …… ༽  僧侶は瞬き一つせず私の話を聞く。同時に彼の脳内で凄まじい速度で情報が整理されていくのが、表情でなんとなくわかる。 ༼ 概ね理解した。ムナルは、そこか ༽  僧侶は何故か佳奈さんを見る。す��と京友禅ロリータドレスのスカートポケットに、僧侶と同じ目の形をしたエネルギー眼がバツッと音を立てて生じた。 「きゃあ!」  一方僧侶の掌は拭き掃除をしたティッシュのようにグズグズに綻び、真っ二つに砕けたキョンジャクが乗っていた。 「あ、それ……神社で見つけたんだけど、後で返そうと思って。でも壊れてて……あれ?」  キョンジャクは佳奈さんが話している間に元の形に戻っていた。というより、僧侶がエネルギー眼で金属を溶かし再鋳造したようだ。綻んでいた掌もじわじわと回復していく。 「ど、どういう事? 一美。ムナルって確か、観音和尚の俗名か何かだったよね……そのペンダント、なんなの?」  僧侶の異様な力に気圧されながら、玲蘭ちゃんが問う。 「キョンジャク(羂索)、法具だよ。和尚様の遺骨をメモリアルダイヤにして、友達から貰ったお守りのペンダントに埋め込んでおいたんだ」 ༼ この遺骨ダイヤ、更に形を変えても構わんか? ༽ 「え? はい」  僧侶は私にキョンジャクを返却し、お御堂へ向かった。見ると、和尚様のダイヤが埋まっていた箇所は跡一つなくなっている。私達も続いてお御堂に戻ると、彼はティグクという斧型の法具を持ち、装飾部分に和尚様のダイヤを埋め込んでいた。……ところが次の瞬間、それを露台から須弥山目掛けて思い切り投げた! 「何やってるんですか!?」  ティグクはヒュンヒュンと回転しながら須弥山へ到達する。すると、ヴァダダダダガァン!!! 須弥山の山肌が爆ぜ、さっきの何百倍もの強烈なエネルギー眼が炸裂! 地面が激しく揺れて、僧侶以外それぞれ付近の物や壁に掴まる。 ༼ 拙僧が介入するとなれば、悪戯に事が大きくなる…… ༽  爆風と閃光が鎮まった後の須弥山はグズグズに綻び、血のように赤い断面で神経線維が揺らめいた。そしてエネルギー眼を直撃したはずのティグクは、フリスビーのように回転しながら帰還。僧侶が器用にキャッチすると、次の瞬間それはダイヤの埋め込まれた小さなホイッスルのような形状に変化していた。 ༼ だからあなたは、あくまでムナルから力を授かった事にしなさい。これを吹けばティグクが顕現する ༽ 「この笛は……『カンリン』ですか!?」 ༼ 本来のカンリンは大腿骨でできたもっと大きな物だけどな。元がダイヤにされてたから、復元はこれが限界だ ༽  カンリン、人骨笛。古来よりチベットでは、悪い人の骨にはその人の使っていない良心が残留していて、死んだ悪人の遺骨でできた笛を吹くと霊を鎮められるという言い伝えがあるんだ。 ༼ 悪人の骨は癒しの音色を奏で、悪魔の心臓は煩悩を菩提に変換する。それなら逆に……あの心優しかった男の遺骨は、どんな恐ろしい業火を吹くのだろうな? ༽  顔を上げ、再び僧侶と目が合う。やっぱり彼は、和尚様の事を話している時は少し表情が穏やかになっているように見える。 ༼ ま、ムナルの弟子なら使いこなせるだろ。ところで、『鏡』はレモンじゃなくて『メロン』な? ༽ 「あっ、そうでしたね」  未だどこか悲しげな表情のままだけど、多少フランクになった気がする。恐らく、彼を見た最初は心臓バクバクだった私もまた同様だろう。 「じゃあ、一美……そろそろ、お帰ししてもいい……?」  だぶか打って変わって、玲蘭ちゃんはすっかり及び腰だ。まあそれは仕方ない。僧侶もこの気まずい状況を理解して、あえて彼女と目を合わさないように気遣っている。 「うん。……リンポチェ(猊下)、ありがとうございました」 「一美ちゃんの前世のお坊さん、ありがとー!」 ༼ 報恩謝徳、礼には及ばぬ。こちらこそ、良き未来を見せて貰った ༽ 「え?」 ༼ かつて拙僧を救った愛弟子が巣立ち、弟子を得て帰ってきた。そして今度は、拙僧があなたに報いる運びとなった ༽  玲蘭ちゃんが帰還呪文を唱えるより前に、僧侶は自らこの寺院空間を畳み始めた。神経線維状のエネルギーが竜巻のように這い回りながら、景色を急速に無へ還していく。中心で残像に巻かれて消えていく僧侶は、最後、僅かに笑っていた。 ༼ 衆生と斯様にもエモい縁を結んだのは久しぶりだ。また会おう、ムナルそっくりに育った来世よ ༽
ལྔ་པ་
 竜巻が明けた時、私達はニライカナイをすっ飛ばして宴会場に戻っていた。佳奈さんは泥だらけのサマードレスに戻っているけどオーラを帯びていて、玲蘭ちゃんの口の怪我は何故か完治している。そして私の手には新品のように状態の良くなったキョンジャクと、僅かな視神経の残滓をほつれ糸のように纏う小さなカンリンがあった。 「あー、楽しかった! 金城さん、お人形さんと再会させてくれてありがとうございました! 一美ちゃんも、あのお坊さんめっちゃ良い人で良かったね! 最後エモいとか言ってたし、実はパリピなのかな!? ……あれ、金城さん?」  佳奈さんが振り返ると同時に、玲蘭ちゃんは焦燥しきった様子で私の首根っこを掴んだ。今日は色んな人に掴みかかられる日だ。 「なんなの、あの前世は」  その問いに答える代わりに、私は和尚様の遺骨(カンリン)を吹いてみた。パゥーーーー……決して癒しの音色とは言い難い、小動物の断末魔みたいな音が鳴った。すると私の心臓に焼けるような激痛が走り、全身に煮えたぎった血が迸る! それが足元の影に到達点すると、カセットコンロが点火するように私の全身は業火に包まれた。この一連のプロセスは、実に〇.五秒にも満たなかった。 「そんなっ……その姿……!!」  変身した私を、玲蘭ちゃんは核ミサイルでも見るような驚愕の目で仰いだ。そうか。彼女がワヤン不動の全身をちゃんと見るのは初めてだったっけ。 「一美ちゃん! また変身できるようになったね! あ、前世さんの影響でまつ毛伸びた? いいなー!」  玲蘭ちゃんは慌ててスマホで何かを検索し、悠長に笑っている佳奈さんにそれを見せた。 「ん、ドマル・イダム? ああ、これがさっき話してた邪尊さん……え?」  二人はスマホ画面と私を交互に三度見し、ドッと冷や汗を吹き出した。憤怒相に、背中に背負った業火。私は最初、この姿は不動明王様を模したものだと思っていた。けど私の『衆生の苦しみを業火に変え成仏を促す』力、変身中の痛みや恐怖に対する異常なまでの耐久性、一睨みで他者を黙らせる眼圧、そしてさっき牛久大師に指摘されるまで意識していなかった、伸びた腕。これらは明らかに、抜苦与楽の化身ドマル・イダムと合致している! 「……恐らく、あの前世こそがドマルだ。和尚様は幼い頃の私を金剛から助けるために、文字通り彼を私の守護尊にしたんだと思う。でもドマルは和尚様に『救われた』と言っていた。邪尊教に囚われる前の人間の姿で、私達が来るまで安らかに眠っていたのが何よりの証拠だ。観世音菩薩が時として憤怒の馬頭観音になるように、眠れる抜苦与楽の化身に代わり邪道を討つ憤怒の化身。それが私……」 「ワヤン不動だったってわけ……ウケる」  ウケる、と言いつつも、玲蘭ちゃんはまるで笑っていなかった。私は変身を解き、キョンジャクのネックレスチェーンにカンリンを通した。結局ドマルと和尚様がどういう関係だったのか、未だにはっきりしていない。それでも、この不可思議な縁がなければ今の私は存在しないんだ。この新たな法具カンリンで皆を、そして御戌神や千里が島の人々も守るんだ。  私は紅一美。金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし紅の守護尊、ワヤン不動だ。瞳に映る縁無き影を、業火で焼いて救済する!
0 notes
Text
【地震速報】2021年5月14日 8時58分ごろ福島県沖
Tumblr media
発生時刻2021年5月14日 8時58分ごろ震源地福島県沖最大震度4マグニチュード6.0深さ40km緯度/経度北緯37.7度/東経141.8度情報この地震による津波の心配はありません。震度4 岩手県 矢巾町  宮城県 石巻市  名取市  登米市  栗原市  大崎市  松島町  利府町  涌谷町  宮城美里町  福島県 相馬市  南相馬市  福島伊達市  楢葉町  富岡町  大熊町  双葉町  浪江町  震度3 青森県 八戸市  七戸町  六戸町  東北町  おいらせ町  五戸町  青森南部町  階上町  岩手県 盛岡市  宮古市  大船渡市  花巻市  北上市  久慈市  遠野市  一関市  釜石市  八幡平市  奥州市  滝沢市  紫波町  金ケ崎町  平泉町  住田町  普代村  野田村  宮城県 仙台青葉区  仙台宮城野区  仙台若林区  仙台太白区  仙台泉区  塩竈市  気仙沼市  白石市  角田市  多賀城市  岩沼市  東松島市  富谷市  蔵王町  大河原町  村田町  宮城川崎町  丸森町  亘理町  山元町  七ヶ浜町  大和町  大郷町  大衡村  色麻町  宮城加美町  女川町  南三陸町  秋田県 秋田市  横手市  大仙市  仙北市  秋田美郷町  山形県 米沢市  中山町  福島県 福島市  郡山市  いわき市  白河市  須賀川市  二本松市  田村市  本宮市  桑折町  国見町  川俣町  大玉村  鏡石町  天栄村  猪苗代町  泉崎村  中島村  棚倉町  石川町  玉川村  平田村  浅川町  古殿町  小野町  福島広野町  川内村  葛尾村  新地町  飯舘村  茨城県 水戸市  日立市  石岡市  常陸太田市  北茨城市  笠間市  那珂市  筑西市  東海村  大子町  栃木県 宇都宮市  高根沢町  那須町  千葉県 印西市  震度2 北海道 函館市  帯広市  厚真町  新冠町  様似町  十勝大樹町  青森県 青森市  五所川原市  十和田市  三沢市  むつ市  つがる市  平川市  蓬田村  外ヶ浜町  西目屋村  藤崎町  板柳町  鶴田町  野辺地町  横��町  大間町  東通村  三戸町  田子町  新郷村  岩手県 陸前高田市  二戸市  雫石町  葛巻町  岩手町  西和賀町  大槌町  山田町  岩泉町  田野畑村  軽米町  九戸村  岩手洋野町  一戸町  宮城県 七ヶ宿町  柴田町  秋田県 能代市  大館市  湯沢市  鹿角市  由利本荘市  潟上市  北秋田市  にかほ市  上小阿仁村  三種町  五城目町  八郎潟町  井川町  羽後町  東成瀬村  山形県 山形市  鶴岡市  酒田市  新庄市  寒河江市  上山市  村山市  天童市  東根市  尾花沢市  南陽市  山辺町  河北町  西川町  山形朝日町  大江町  大石田町  最上町  舟形町  真室川町  大蔵村  鮭川村  戸沢村  高畠町  山形小国町  白鷹町  飯豊町  三川町  庄内町  遊佐町  福島県 会津若松市  喜多方市  西会津町  磐梯町  会津坂下町  湯川村  会津美里町  西郷村  矢吹町  矢祭町  塙町  三春町  茨城県 土浦市  茨城古河市  結城市  龍ケ崎市  下妻市  常総市  高萩市  取手市  牛久市  つくば市  ひたちなか市  茨城鹿嶋市  潮来市  守谷市  常陸大宮市  坂東市  稲敷市  かすみがうら市  桜川市  神栖市  行方市  鉾田市  つくばみらい市  小美玉市  茨城町  城里町  美浦村  阿見町  河内町  八千代町  五霞町  境町  栃木県 足利市  栃木市  佐野市  鹿沼市  日光市  小山市  真岡市  大田原市  矢板市  那須塩原市  栃木さくら市  那須烏山市  下野市  益子町  茂木町  市貝町  芳賀町  壬生町  野木町  栃木那珂川町  群馬県 前橋市  桐生市  伊勢崎市  太田市  沼田市  館林市  渋川市  板倉町  群馬明和町  千代田町  大泉町  邑楽町  埼玉県 さいたま北区  さいたま大宮区  さいたま見沼区  さいたま中央区  さいたま緑区  熊谷市  行田市  加須市  東松山市  春日部市  羽生市  鴻巣市  深谷市  草加市  蕨市  戸田市  久喜市  八潮市  富士見市  幸手市  鶴ヶ島市  吉川市  白岡市  毛呂山町  川島町  吉見町  宮代町  松伏町  千葉県 千葉中央区  千葉花見川区  千葉稲毛区  千葉若葉区  千葉美浜区  銚子市  船橋市  松戸市  野田市  成田市  千葉佐倉市  東金市  旭市  習志野市  柏市  市原市  八千代市  鎌ケ谷市  浦安市  四街道市  白井市  富里市  香取市  山武市  いすみ市  栄町  神崎町  多古町  東庄町  横芝光町  長生村  白子町  鋸南町  東京都 東京千代田区  東京墨田区  東京江東区  東京大田区  東京渋谷区  東京杉並区  東京荒川区  東京板橋区  東京足立区  東京江戸川区  調布市  町田市  神奈川県 横浜神奈川区  横浜西区  横浜中区  横浜保土ケ谷区  横浜港北区  横浜戸塚区  横浜緑区  川崎川崎区  川崎宮前区  平塚市  藤沢市  茅ヶ崎市  厚木市  寒川町  神奈川大井町  湯河原町  新潟県 新潟南区  村上市  阿賀野市  南魚沼市  山梨県 笛吹市  中央市  富士川町  忍野村  山中湖村  富士河口湖町  静岡県 御殿場市  震度1 北海道 札幌北区  札幌東区  札幌手稲区  札幌清田区  室蘭市  苫小牧市  千歳市  厚沢部町  留寿都村  壮瞥町  安平町  むかわ町  日高地方日高町  浦河町  新ひだか町  十勝清水町  厚岸町  標茶町  白糠町  別海町  標津町  青森県 弘前市  黒石市  今別町  深浦町  田舎館村  中泊町  六ヶ所村  佐井村  秋田県 男鹿市  小坂町  藤里町  八峰町  大潟村  山形県 山形金山町  福島県 下郷町  只見町  南会津町  柳津町  鮫川村  茨城県 大洗町  利根町  栃木県 上三川町  塩谷町  群馬県 高崎市  安中市  みどり市  榛東村  吉岡町  神流町  甘楽町  東吾妻町  群馬昭和村  玉村町  埼玉県 さいたま西区  さいたま桜区  さいたま浦和区  さいたま南区  川越市  川口市  秩父市  飯能市  本庄市  狭山市  上尾市  越谷市  入間市  朝霞市  志木市  和光市  新座市  桶川市  北本市  三郷市  蓮田市  坂戸市  日高市  ふじみ野市  伊奈町  埼玉三芳町  越生町  滑川町  嵐山町  小川町  鳩山町  ときがわ町  横瀬町  皆野町  長瀞町  東秩父村  埼玉美里町  埼玉神川町  上里町  千葉県 千葉緑区  市川市  館山市  木更津市  流山市  我孫子市  鴨川市  君津市  八街市  南房総市  匝瑳市  酒々井町  九十九里町  芝山町  一宮町  長南町  東京都 東京中央区  東京港区  東京新宿区  東京文京区  東京台東区  東京品川区  東京目黒区  東京世田谷区  東京中野区  東京豊島区  東京北区  東京練馬区  東京葛飾区  八王子市  武蔵野市  三鷹市  青梅市  東京府中市  昭島市  小金井市  小平市  日野市  国分寺市  東大和市  清瀬市  武蔵村山市  多摩市  西東京市  神奈川県 横浜鶴見区  横浜磯子区  横浜旭区  横浜瀬谷区  横浜青葉区  横浜都筑区  川崎幸区  川崎中原区  川崎高津区  川崎多摩区  川崎麻生区  相模原緑区  相模原南区  横須賀市  三浦市  秦野市  海老名市  座間市  綾瀬市  中井町  新潟県 新潟北区  新潟東区  新潟中央区  新潟江南区  新潟秋葉区  新潟西区  新潟西蒲区  長岡市  三条市  新発田市  小千谷市  加茂市  十日町市  見附市  燕市  五泉市  上越市  魚沼市  胎内市  聖籠町  弥彦村  田上町  阿賀町  出雲崎町  刈羽村  関川村  山梨県 甲府市  富士吉田市  大月市  南アルプス市  山梨北杜市  甲州市  身延町  長野県 飯田市  諏訪市  茅野市  佐久市  長野南牧村  軽井沢町  御代田町  富士見町  静岡県 静岡清水区  沼津市  富士宮市  富士市  伊豆市  伊豆の国市  松崎町  西伊豆町  静岡清水町  小山町  防犯・防災対策情報ならsave-family.com Read the full article
0 notes
bingata-nawachou · 2 years
Photo
Tumblr media
#縄トモコ紅型展あなたと旅を #出品作品 ③ #紅型ナワチョウ袋帯 ・ こちらは 紅型の帯では珍しいのでは?! #袋帯 お仕立て済みの帯です ・ ・ 「瑞雲に舞う」 というタイトル🕊✨ 金彩・銀彩たなびく空に 舞い踊る #琉球燕 丸紋の水仙を リズミカルに配した 艶やかな帯です (裏地も金糸がキラリ✨ でも、ド派手は感じではなく 控えめなキラキラ✨✨) ・ わたしが制作した 初めての袋帯です👀✨ ・ 重そう…に見えますが 実はかなり軽い✨ 締めやすい袋帯🕊✨ ・ 紋付の色無地や 洒落付け下げなどと合わせて お太鼓だけでなく #銀座結び などして お洒落に軽やかに🕊✨ 纏いたい✨✨👘✨ 様々なシーンで 活躍しそうな袋帯✨ ぜひ実物を手に取って ご覧いただきたいです👀✨ ・ ・ タイトル: 瑞雲に舞う(袋帯) 素材: 道長取り・金糸織 価格: 280,000-(税込) ・ ・ 紅型ナワチョウ 「縄トモコ紅型展 〜あなたと旅を〜」 【日程】 2022年9月9日(金)〜12日(月) (個展初日、花人・山本文弥氏に なげいれの花をいけて いただいております。 合わせてご覧ください) * 【時間】 11:00〜13:00(予約制・定員6名) 13:30〜19:00(先着順) *
【受注会】 9日〜11日の 11:00~13:00を 受注のための 予約時間とさせて頂きます。
ご予約は8月20日(土)から プロフィール欄の 予約フォームよりお願いします。 * * 【琉球菓子茶会】 会期中に 茶人・鳴海彩詠さんによる 琉球菓子茶会を開催します。
茶人直々に厳選した、 沖縄食材でおもてなし。 *
【日程】9月11日(日) ①13:00〜15:00 ②16:30〜18:30 【会場】神楽坂フラスコ
【お代金】 お茶券代・お一人様¥6,820- (縄トモコがロゴ& パッケージデザインした きとかさちんすこう &本染コースター付) * 【ご予約】 各回定員6名 ご予約は8月20日(土)から プロフィール欄の 予約フォームよりお願いします。 申し込み時に お茶代をお支払いください。 ご予約時間の 15分前に受付をお願いします。
*
*
【お願い】
アレルギーの食材がありましたら、 ご予約の際に備考欄にお書き添えください ============================== 【入店の際には】 ・マスクの着用と アルコール消毒をお願いいたします ・予約の時間帯は 在廊時間の厳守など ご協力をお願い致します。 ・また会場内が 混雑した場合には 入場���限をさせて 頂く場合もございます。 ・ご質問、お問い合わせは、 予約フォームの お問い合わせよりお願い致します。 * * * #紅型 #紅型ナワチョウ #縄トモコ #紅型帯 #神楽坂フラスコでの個展に向けて #神楽坂フラスコ #出品作品 #きもの #kimono #着物 #きものコーディネート #沖縄 #okinawa #bingata #tomokonawa #nawachou #bingatanawachou (神楽坂 フラスコ  kagurazaka frasco gallery) https://www.instagram.com/p/CgmB6DBrqNV/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
rayme-synk · 3 years
Text
想起-磐越路を抜けて新潟へ
だいぶ前の話になりますが、スナックカーこと近鉄12200系が定期運用から勇退しましたね。
Tumblr media
この状況なので帰省もできずイベントも軒並み中止になってしまい、近鉄は暫くお世話になっていないのですが、最後にスナックカーに乗ったのはいつかと思ってHDDの中を漁ってみたら、2019年秋の東方京都合同の帰りに伊勢中川から乗った名伊特急が最後でした。
令和になっても喫煙車という概念が残り、車内は多少更新されましたが、それでも昭和臭い感じが残るレトロな車両でした。
ただまあ、あの洗面所のは配置はどうかと思ったぞ(
今月の撮影会が行われるようですが、その案内の中に8月ラストランの文字がしれっと記載。
最後まで無事に終わってほしいものです。
さて、本日は2年前の夏の新潟方面の遠征です。
会津側から攻める行程を取ったのでまずは前泊地の仙台へ。
Tumblr media
仙台行きの最終は通常東京21:44発なのですが、休前日や土曜日などにはその後に仙台行きの臨時列車が設定されていました。(現在はコロナ禍の影響で設定されていませんが多分スジは残しているだろうかと)
やまびこ号ですが、停車駅ははやぶさと同じく大宮~仙台間ノンストップ。
八戸延伸前を彷彿とさせる走りを見せていました。
Tumblr media
最近の設定ではE5系のみだったと思いますが、この時はE2系が充当。確かこの時の夏臨の設定を最後にE2系がこの臨時やまびこから外れていたかと思います。
東北方面は仙台以北の定期設定がなくなって���専らつばさ連結便専任みたいなところがありますが、E8系のデザインも発表されているので先はあまり短くない印象。
気づけば500系・700系と並んで新幹線最古参みたいなところがありますが、継続して記録しておきたいものです。
先行が那須塩原止めのなすの号ばっかりで門限もあるので攻めたダイヤで0時前に仙台に到着。
Tumblr media
翌日は、乗継の関係で時間があったので、仙石線で時間つぶし。何気に乗車は初めて。
同形式が海外譲渡などで注目を集める中、あまり騒がれない北の205系。仙石東北ライン開通後は完全に仙台近郊の通勤路線みたいな感じになっています。
小鶴新田までの往復でしたが、仙台市内ということで結構乗っていました。
Tumblr media
2021年改正で廃止された都市間快速「仙台シティラビット」。
停車駅がことあるごとに増えたせいで実はちょっと速達性がなくなってしまった感はありますが、直通運行は大きなメリットだったかと。
Wきっぷ使いにくくなるかなぁ…
Tumblr media
福島で普通に乗継ぎ、郡山からは磐越西線へ。
2両ワンマンで大混雑の様相でした。一時期、ネットでも話題になりましたが現行のE721系導入時にかつて特急車両を使った快速あいづライナーの時より、車両数を減らしたことで混雑が悪化して問題になったこともあります。
この手の話では広島都市圏での一件が有名ですが、未来を見据えすぎて今の需要をさばきにくくなるのも考え物です。
まあ、結果的にその未来が早く来てしまったわけですが…。
話を戻しましょう。
Tumblr media
会津若松で乗り継ぎ。
会津地域周辺ではおなじみのあかべこをモチーフにしたご当地キャラ「あかべぇ」。455系・719系が撤退してしまい、車体のラッピングからはリストラされてしまいましたが、こういったところでは現役です。
ちなみに赤べこ伝説の発祥は只見線沿線の柳津町です。
只見川第一橋梁とかもあるので東北にいるうちに行きたいところ。
Tumblr media
会津若松からはSLばんえつ物語号。
ちなみに駅の自動放送では単純に『SLが発車いたします』とだけ。思った以上に短かった。
Tumblr media
ポストがあることでも有名です。新津到着後に郵便屋が回収して専用の消印押されて送付されるとかなんとか。
はがきも滅多に送らなくなりましたが、こういう粋な計らいもまだ残っているんですね。
横では新潟大鉄研の皆さんが模型のレイアウトを展示していました。うちもこんなことやりたかったですね…。
Tumblr media
今どき珍しいサポ装備。オコジョもかわいい。
ちなみにオコジョの像が津川駅にあります。
Tumblr media
野沢・津川で小休止ののち、新津へ。
後展望の動画を取りたかったので、最後尾のキッズルームにスネークみたく潜り込んで撮影していましたが、後ろで子供の下ネタが大声飛んできて我慢しながら撮影するので精一杯でした。
落ち着け。俺もそんな時があったんだ…。
Tumblr media
終点の新津に到着。
数年前まで新潟まで乗り入れてたのですが、新潟駅が高架化された際に保安装置が駅構内だけATS-P型に切り替わったため、P型を搭載していないSLは泣く泣く短縮された(というよりも運行開始当初に戻った)という経緯があります。
Tumblr media
新津からは新車のGV-E400系で新発田へ。新車特有の匂いが充満していました。
新津~新発田は羽越本線の末端区間で、新潟からの列車が多く乗り入れる新発田以東とは異なり、電化区間でありながら1時間おきに気動車が顔を出す程度の変わり種の区間になってます。
これだけ見ればただのローカル線なのですが、新潟駅を経由せずに通過できるバイパスルートのため、時折新潟貨物ターミナルを経由しない貨物が走行します。かつては日本海側を走る寝台特急もこの区間を走行していました。
新潟駅の配線の関係で、山形方面の白新線と北陸・東京方面の信越線を跨いで走行するためには新潟で方向転換をする必要があるため、深夜帯で新潟に止まる必要が少なかった列車はこの区間を通過していたようです。
Tumblr media
新発田から白新線に乗換。新崎でいなほ号の通過待ちのおまけ付きでした。
単線で通過待ちというと四国や北海道でよく遭遇しましたが、こんなところで待つというのはなかなかに新鮮でした。
ちなみに単線と複線の境になる新崎駅は、上下本線に加えて間に待避線がある2面3線構造で、この時は下り本線には新発田方面の普通列車がおり、設備をフル活用して行き違いと通過待ちをまとめてこなしてました。
白新線レベルだと、普通列車に特急と貨物が捻じ込まれていて、ダイヤの余裕が案外少ないと思いますので、こういうやり過ごし方できる駅は貴重です。
Tumblr media
現在、解体が進むかつての新潟駅舎。いかにも『昭和の地方衛星都市の中心駅』といったレトロな感じが残っていましたが、現在はほとんど解体されている模様。
高架完成時に、どんな感じに生まれ変わるのか見ものです。
Tumblr media
かつての万代口の改札口。現在は仮設駅舎になっています。
Tumblr media
快速らくらくトレイン信越。
かつての急行きたぐにのスジを継ぐライナー的な存在でしたが、2021年改正で全車指定の快速信越に。
それよりも、白新線のライナーだったらくらくトレイン村上が消滅してしまったのが意外でしたが…。
ちなみに車両は特急しらゆき号と同じ4両のE653系
Tumblr media
東三条まで乗車。
弥彦線に乗り継ぎ、宿泊先のある燕三条へ向かいました。
続きはまた後日。それでは。
1 note · View note
monqu1y · 3 years
Text
敵のタイプ別攻略方法 敵の値踏みとタイプ別の攻め方
 市営住宅集会所へ講演会を聞きに行った。  演題は「 兵法書 ( へいほうしょ ) を読んで『生き方』を考える」。内容の要点は次の通りだった。   呉起 ( ごき ) は、今から2400年ほど前に、 魯 ( ろ ) ( 斉 ( せい ) の近隣諸侯国)、 魏 ( ぎ ) 、 楚 ( そ ) と転職をくり返し各国で華々しい軍功を挙げながら、素行の悪さで定着できず、最後には、富国強兵策で特権を奪った貴族たちから恨まれて殺された 軍略家 《 ぐんりゃくか 》 。
Tumblr media
以下は、呉起が説いた兵法の要旨。 〖国を治める〗  〔不和〕  1_国内が不和であれば、軍を発することはできない。  2_軍内が不和であれば、陣を組むことができない。  3_陣営内が不和であれば、進撃することができない。  4_兵士が不和であれば、勝利を収めることはできない。  〔徳目〕  1_道:根本原理に立ち返り、始まりの純粋さを守る  2_義:事業を行い、功績をあげる  3_謀:禍を避け、利益を得る  4_要:国を保持し、君主の座を守る  〔戦の原因〕  1_名誉欲  2_利益  3_憎悪  4_内乱  5_飢饉  〔軍の名目〕  1_義兵:無法を抑え、乱世を救う兵⇐礼をもって和を求める  2_強兵:兵力を頼んで戦を仕掛ける兵⇐謙虚な態度で説得  3_剛兵:私憤から戦を仕掛ける兵⇐外交折衝  4_暴兵:礼節を棄てて略奪をほしいままにする兵⇐策略  5_逆兵:国内が乱れ、民が苦しんでいるのに戦に駆り出される兵⇐臨機応変の処置  〔百人部隊の編制〕  1_肝のすわった勇者の集団  2_好んで戦い全力を挙げて武功を立てようとする者の集団  3_高い障壁を飛び越えたり遠い道を踏破したりできる者の集団  4_位を失って再起を図ろうとしている者の集団  5_城や陣地を棄てて敗走した汚名をそそぎたいと思っている者の集団 [注 伍は五人、両は伍が五つで二十五人。 卒 ( そつ ) は四両で 百人 ( ・・ ) 。旅は五卒で五百人。師は五旅で二千五百人。軍は五師で一万二千五百人]  〔必勝法〕  日ごろから、優れた者を高い地位につけ、無能な者を低い地位にすえる。  民の生活を安んじ、役人に親しませる。  百官がみな、わが主君を正しいと信じ、隣国を悪いと考えるような政治を行う。 〖他国を評価する〗  斉:人は剛毅で、国も富んでいるが、主君も臣も驕り高ぶって、民をないがしろにしている。その政治は寛大だが、俸禄は公正でなく、軍は統一しておらず、先陣がしっかりしていれば後陣は手薄になる。⇐必ず兵を三分して敵の左右を脅かした上で追撃する。そうすれば敵軍を破ることができる。  秦:人は強靭で、地形は険しく、その政治は厳しくて、信賞必罰で、人も功を競い合い、みな闘争心が旺盛で、勝手に戦おうとする。⇐必ずまず利益を見せびらかせて釣り、兵を引く。そうすれば敵は功をあせって統制を乱す。これに乗じて伏兵を繰り出し、機会を捉えれば、敵の将を虜にすることができる。  楚:人は軟弱で、国土は広く、政治は乱れ、民は疲弊している。そのため規律があっても持久力が乏しい。⇐本陣を襲撃して敵の戦意を削ぎ、機敏に行動して敵を翻弄し、疲れさせる。  燕:人はまじめで、民は慎重であり、勇気や義理を重んじて、策をめぐらすことは少なく、ゆえに守りを固めて逃げ出したりしない。⇐近づいたと見せて急に攻め、攻めるとみせて退き、追うとみせて背後にまわるなど、神出鬼没に行動する。そうすれば必ず敵の指揮官はこちらの意図がわからず、部下は不安になる。兵車や騎兵を伏せ、敵をやり過ごして襲えば、敵将を虜にすることができる。  三晋:性格は穏やかで、政治は公平。しかし民は戦に疲れ、兵事に慣れている。そのため指揮官をあなどり、俸禄が少ないと不満をもらし、死ぬまで戦おうとしない。ゆえに統制は取れているが、実戦の役には立たない。⇐対陣して相手を圧倒する。攻めてくれば阻み、退けば追撃するといったようにして、戦に嫌気を起こさせる。  〔敵情:攻撃適機〕  1_風が強く、厳しい寒さで、敵が早朝に起きて移動したり、氷を割って河を渡り、難儀を顧みないでいる  2_夏の真っ盛りの炎天下に、日が高くなっても起きず、起きると間もなく行軍し、飢え渇きながら行動している  3_軍が長い間戦場に止まり、食糧は欠乏し、百官の間に不満の声が高まり、奇怪な事件がしばしば起こっていながら、指揮官がこれをおさえきれていない  4_軍の資材がつき、薪やまぐさも少なくなり、雨が続き、物資を略奪しようにもその場所がない  5_兵数も多くなく、水地の便も悪く、人馬ともに疲れ、どこからも援軍がこない  6_行軍が長く日も暮れ、兵士は疲労と不安におそわれ、うんざりして食事もとらず、鎧を脱いで休息している  7_指揮官の人望が薄く、参謀の権威も弱く、兵士の団結力が弱く、全軍がおびえていて、援軍がない  8_布陣が完成せず、宿舎が定まらず、また険しい坂道を行軍して、到着予定の半分も着ていない  9_敵の進軍がしまりがなく、旗が乱れ、人馬とも振り返ることが多い  10_同盟する諸侯が到着せず、臣君が和せず、陣地も完成しておらず、禁令が施されておらず、全軍が戦戦兢兢として進もうにも進めず、退くこともできない  11_敵が遠くから来て、到着したばかりで、まだ陣地も整わない  12_食事をし終えて、まだ防禦態勢が整っていない  13_あちこちと走り回っている  14_疲れている  15_有利な地形を占領していない  16_時勢を失っている  17_長距離の行軍で、遅れた部隊が休息できていない  18_河を渡ろうとして、軍の半分しか渡り終えていない  19_険しい狭い道を行軍している  20_旗が乱れている  21_陣営が忙しく移動している  22_将と兵士の心が離れている  23_兵士がおじけづいている  ―敵の充実したところを避け、手薄なところを攻める―  〔戦を避けるべき相手〕  1_土地が広大で民が豊かで、人口が多い  2_君主が下々の者を愛し、恵みが国中に行き渡っている  3_賞罰が公平であり、発する時期も時を得ている  4_功績のある者に高い地位を与え、賢者や能力のある者を重用している  5_軍団の兵士が多く、装備が整っている  6_隣国や大国の助けがある 〖軍隊の管理〗  〔四軽〕  1_地形をつぶさに見極めたうえで馬を走らせる  2_まぐさを適当に与える  3_車に油を十分注す  4_武器を鋭く、甲冑を堅固に整える  〔二重〕  1_進んだ者には重い賞を与える  2_退いた者には重い罰を加える  〔勝敗の要因〕  1_平生の訓練で、礼節を守り、行動を起こすときには威厳があり、進むときには阻むことができず、退く時には追撃できず、進退に節度があり、左右両翼の軍も指揮に呼応し、分断されても陣容を崩さず、分散しても隊列をつくることができ、安全な時も危険な時も、将兵が一体となって戦い、いくら戦っても疲労すしないような軍隊を作れるかどうか  2_飲食を適切に取り、人馬の力を消耗させていないかどうか  3_将が、穴のあいた舟に乗り、燃えている家で寝ているように、必死の覚悟をしているかどうか  4_優柔不断に陥るかどうか  5_訓練が良くできているかどうか(近くにいて遠くの敵を待ち、余裕を持って敵の疲れるのを待ち、満腹の状態で敵が飢えるのを待つ。円陣を組んだかと思えば方陣を組み、座ったかと思えば立ち、前進したかと思えば止まり、左に行ったかと思えば右に行き、前進したかと思えば後退し、分散したかと思えば集中する。様々な変化に対応できるよう習熟させる。)  6_戦の訓練で、背の低い者には長い矛を持たせ、背の高い者には弓や弩を持たせる。力の強い者には旗を持たせ、勇敢な者には鐘や太鼓を持たせる。力の弱い者は雑用に使い、思慮深い者は参謀とする。同郷の者で 伍 ( ご ) を編成し連帯責任を持負わせる。  7_一度目の太鼓で武器を整え、二度目の太鼓で陣立てを整え、三度目の太鼓で食事をとり、四度目の太鼓で武器を点検し、五度目の太鼓で進軍の状態にさせ、そして太鼓の音が揃ってはじめて、旗をかかげる。  〔行軍の定石〕  1_深い谷間の入口や大きな山のふもとを避ける。  2_青竜の旗を左に、白虎の旗を右に、朱雀の旗を前に、玄武の旗を後ろに立て、招搖の旗を中央にかかげて、その下で将が指揮を執る。  3_順風のときは敵を攻め、逆風のときは陣を固めて待機する  〔軍馬の飼育〕  1_環境を良くし、水や草を適度に与え、腹具合を調整し、冬は厩舎を温め、夏にはひさしをつけて涼しくし、毛やたてがみを切りそろえ、注意深く蹄を切り、耳や目をおおって物に驚かないようにし、走り方を学ばせ、留まりかたを教育し、人と馬がなれ親しむようにする。  2_鞍、おもがい、くつわ、手綱などはしっかりとつける。  3_馬は、仕事の終わりや腹が減ったときよりも、仕事の始まりや食べ過ぎたときに駄目になる。  4_日が暮れてもまだ道が遠い時には、時には降りて休ませる。人はくたびれても馬を疲れてさせてはならない。いつも馬に余力をもたせ、敵の奇襲攻撃に備える。 〖将軍のあるべき姿〗  〔心得〕  1_管理:大部隊をあたかも小部隊を治めるように掌握して統率する  2_準備:門を出れば、いつ敵に襲われてもいいように備える  3_決意:敵を眼の前にして決死の覚悟を持つ  4_自戒:勝っても戦を軽々しく考えないように自ら���警戒する  5_法令簡略化:  6_形式的な煩雑さを避けて分かりやすくする  7_命令を受ければ家人に別れを告げることもなく、敵を撃ち破るまで家人のことを言わない  〔好機〕  1_精神:全軍兵士の動きを充実させる将軍の気  2_土地:道が狭く険しい高山の要塞では、十人の兵卒でも千人の敵を防ぐことができる  3_状況:間諜を放ち、軽装備の兵を発して敵の兵力を分散させ、君主と臣下の心を切り離し、将と兵がお互いに非難しあうようにしむける  4_力:車の楔を堅固にし、舟の櫓や櫂を潤滑にし、兵士をよく訓練させ、馬は良く走るように調教しておく  5_将の威徳や仁勇:部下を統率し、民を安心させ、敵をおののかせ、疑問が生じても迷うことなく判断する。  〔軍の威信を兵卒に伝える戦具〕  1_太鼓・鐘:耳から  2_軍旗・采配:目から  3_禁令・刑罰:心から  〔敵将のタイプ別対応策〕  1_愚直で軽々しく人を信用する⇐だまして誘い出す  2_貪欲で恥知らず⇐賄賂で買収する  3_状況の変化を軽く考える無思慮⇐策をつかって疲れ苦しめる  4_敵将が富んで驕り高ぶり、部下が貧しくて不満をもっている⇐これを助長し、離間させる  5_優柔不断⇐驚かせて敗走させる  6_兵が敵将を軽んじて帰郷の心がある⇐逃げ易い道を塞いで険しい道を開いておき、迎え撃って殲滅する  〔敵将タイプ判別法〕  1_身分は低いが勇気のあるものを選び、敏捷で気鋭の兵士を率いて試みる。彼らにはもっぱら逃げさせ、勝利を収めさせない。敵が追ってくるのを観察し、兵卒の一挙一動を見て軍規がゆきわたっているかを見る。追撃するときもわざと追いつけないようにみせたり、有利とみてもわざと気づかないふりをして誘いに乗らないようであれば、智将。戦を避ける。  2_部隊がさわがしく、旗は乱れ、兵卒はばらばらに動き、隊列が縦になったり横になったりして整わず、逃げる者を追おうとしてあせり、利益があると思えばやたらそれを得ようとするのは愚将。捕虜にできる。  〔場所別対応〕  1_進みやすく退却が難しい場所では、敵が行き過ぎてきたところを討つ  2_進みにくく退きやすい場所では、こちらから討って出る  3_敵軍が低湿地に駐屯していて、水はけが悪く長雨が続いているようであれば、水攻めで溺れさせる  4_敵が荒れた沢地に駐屯していて、雑草や潅木が繁茂しておりつむじ風が吹いているようであれば、火攻めで焼き滅ぼす  5_敵が駐屯して動こうとせず、将兵ともにだらけ、軍備も十分でない場合は、深く侵入して奇襲する 〖ケースごとの対応〗  1_敵の急襲を受け、混乱して隊伍が乱れた場合   ↑←自軍に威光が行きわたり士卒が命令どおりに動くのであれば、慌てず対処する。  2_敵が大軍で、自軍が少ない場合   ↑←平坦な土地での戦闘を避け、狭く険しい地形にさそいこむ。  [一の兵力で十の敵に当たるときは狭い場所で。十の兵力で百の敵に当たるときは険しい場所で。千の兵力で万の敵に当たるときは障害の多い場所で。]  3_敵の兵力が非常に多く、武勇に優れており、大きな山を背にして要害の地に拠り、右手に山、左手に川、堀を深くして砦を高くし、強弩をもって守っており、退くときは山のように堂々としており、進むときは雨風のようにはげしく、兵糧も十分で、長期戦になってもこちらが不利になる場合   ↑←千輌の戦車、一万の騎馬兵を備え、さらに歩兵を加え、全軍を五つに分け、それぞれの道に布陣させる。五つの軍が五つの道に布陣していれば、敵は必ず迷って、どこを攻めればよいか分からないでしょう。敵が固く守るようであれば、急いで間者を送り込み、敵の意図を探る。敵がこちらの言い分を聞けば、囲みを解いて去る。聞き入れずに使者を斬って、文書を焼き捨てるようであれば、戦闘開始。勝てなければすばやく退却する。勝っても追い討ちをかけない。余力残してわざと逃げ、整然と行動して、すばやく戦い、ひとつの軍は前方の敵をくぎづけにし、ひとつの軍は後方を分断し、別のふたつの軍は、馬に枚をふくませてひそかに左右に動かして急襲し、五軍が次々に攻め立てる。  4_敵が近づいて自軍に迫り、退却しようとしても道がなく、兵卒が不安におちいった場合   ↑←もし敵が少数で自軍が多数であれば、部隊を分散して代わる代わる敵を討つ。もし敵が多数で自軍が少数であれば、策をめぐらせて相手の隙を狙い、継続的に敵を攻める。  5_敵に渓谷でぶつかり、周囲は険しい地形が多く、しかも敵が多数で自軍が少数の場合   ↑←丘陵や森林、深い谷や険しい山、大きな沼沢地にあえば、すばやく通過する。万一、深山幽谷でいきなり敵と遭遇したら、必ず先手を取って太鼓をたたいて敵を驚かせて、弓や弩を射掛けながら攻め立て、敵を捕え、敵軍の混乱を見極めたうえで、ためらうことなく追撃する。  6_左右に山がそびえ立ち、地形は狭く、身動きできないようなところで、急に敵に遭遇し、あえて攻撃もできず、退却もできない場合   ↑←味方の兵のうちから武術に優れた者を選んで敵に当たらせる。そして身の軽い兵を先頭に立たせて、戦車や騎兵を分散させて四方に潜ませる。敵との距離を数里に保ち、相手に見つからないようにする。陣を固く守り進退できない敵に対して、山かげから旗を押し立てて陣立てを現す。驚く敵に向かって、戦車と騎馬を出動させ、休む間もなく攻めかかる。  7_敵と大きな沢沼地で遭遇し、車輪はぬかるみに落ち、轅は水につかり、水は車にせまり、舟の用意もなく、進退に窮した場合   ↑←戦車や騎兵を用いることなく、しばらく待機させ、高いところに登って四方を観察し、幅の狭いところ広いところ、浅いところ深いところ、水の状況を調べたうえで策を巡らす。もし敵が水を渡って攻めてきたら、およそ半数が渡るまで待って、攻める。  8_長雨続きで、馬はぬかるみに落ち、戦車も動かないようなときに、四方から敵の攻撃を受け、全軍が驚き慌てふためいた場合   ↑←戦車は、晴れて湿気がないときに動かすもの。雨天や湿気のあるときには用いない。頑丈な戦車を走らせ、進むにしても止まるにしても、必ずその道理に従うようにする。雨天や湿気のあるときには低い土地を避け、高いところをめざす。  9_凶悪な敵がいきなり侵入してきて、わが国土を侵し、牛や馬を略奪していくような場合   ↑←昼間は守りを固めて敵に応じず、日暮れになって敵が退却するときに追撃する。敵は、帰りを急ぐが、戦利品で動きが鈍くなっているので、焦りで部隊が乱れる。  10_城邑をすでに攻略し、それぞれの宮殿に入った場合   ↑←宮殿の財貨を奪い、収用する。軍が駐屯した土地では、住民を害しない意図を示して不安をとりのぞく。自軍を厳しく取り���まり、材木を切ったり、建物を荒らしたり、食糧を盗ったり、家畜を屠ったり、財産を焼き払ったりさせないようにする。安心して投降できるよう、寛容さを示す。 〖信賞必罰〗  〔供応エピソード〕  呉王は、廟前で宴会を開き、家臣たちを3列に並べて供応した。最高の功績をあげた者は前行に座らせ上等の器に上等の料理を盛ってもてなした。それに次ぐ功績をあげた者は次の列に座らせ皿数をやや少なくした。功績のなかった者は後の列に座らせて、料理の数をわずかにした。  饗宴が終わると、功績ある者の父母妻子には、廟の門外でみやげ物を贈った。そのときも功績ある者とない者で差をつけた。  戦死した者の家族には、毎年、使者を送ってその父母をねぎらい、贈物をして、功績を忘れないでいることを知らせた。  これを行うこと3年。秦が軍を興して西河に進軍してきた。魏の臣はそれを聞くと、命令を待たずに装備を整えて奮って敵を討とうとする者が数万におよぶほどであった。  呉起は、「人には短所と長所があり、意欲には盛んになるときと衰えるときがありる。功績のなかった者を試しに五万人ほど徴集してください。五万の兵を死にもの狂いにして、戦ってみせます。」と言って、五万の兵を託された。戦いの前日、呉起は全軍に、「各吏士たちよ、戦車、騎兵、歩兵それぞれに対応して戦え。戦車隊が敵の戦車隊を打ち破れず、騎馬隊が敵の騎馬隊を打ち破れず、歩兵隊が敵の歩兵隊を打ち破ることができなければ、敵を破ったとしても、功績があったといえない。」と訓示した。そして、戦車五百乗、騎馬兵千人を含む五万の兵で、秦軍五十万を破った。
1 note · View note
abcboiler · 3 years
Text
【黒バス】TEN DANCER has NOTHING -2-
2015/01/03Pixiv投稿作
「脚本は人生によって汚されたのです」 ジョセフ・エル・マンキーウィッツ『裸足の伯爵夫人』
他人の熱をどうやって知ることが出来るだろう *** 「……あれ?真ちゃんは?」 「緑間くんなら三日は来ませんよ」 高尾と緑間が出会い、夕飯を共にした翌日、稽古の開始は午前十時だった。早朝ランニングの服のまま、高尾が稽古場入りしたのは丁度その一時間前で、板張りのがらんとした部屋に人影は無かった。彼は誰もいない稽古場に向けて「よろしくお願いします」と頭を下げ、靴を履き替えて入口から踏み入る。稽古場だろうと、舞台は舞台である。舞台には、敬意を払わなくてはけない。それは役者だけではなく、ダンサーも、或いはバスケットプレイヤーや野球選手も同じことだ。自分たちが立つ舞台へ、尊敬と畏怖の念を忘れた者から落ちていく。自分がどこに立っているのか、それを理解しない者に居場所が与えられるほど、世界は広くなど無いのだ。 初日にチェックしていた照明のスイッチを入れれば、窓の無い稽古場がぼうっと青く光る。どうやら設備が古いらしく、完全に点灯するまでに時間がかかるらしい。さして気にも止めず、高尾はミラーと椅子を引っ張り出す。歴史ある劇場に備え付けの稽古場は、その歴史にふさわしくあちこちに時間が刻んだシミや引っかき傷が残っていた。けれど、手入れをされていないという訳ではない。大切に使われてきたのであろうことは、机のネジ一つとってみても判る。広さざっと10メーター掛ける6メーター。天井の高さ5メーター。稽古場の中でも、ある程度の広さが確保されている部類だ。軽く準備運動をしていれば他の共演者たちもぽつりぽつりと入って来る。 挨拶を交わしつつ、高尾は共演者たちの目を見る。どうやら、誰よりも早く来て準備を済ませていた高尾に悪感情を抱く者はいないらしかった。高尾は、それなりに名の知れた役者たちの中に、突如紛れ込んだダンサーだ。どれだけ高尾が踊りの世界で名を馳せていようと、ここでは全くの初心者である。準備運動をしっかりとしたかったというのも勿論あるが、誰よりも早く来たのは、共演者達への敬意をわかりやすく示すためでもあった。 いつだって、どこだって、下っ端のやることは変わんねえよ、と言って笑った、高尾のスクール時代の友人がいる。 『誰よりも早く行って、雑用して、笑顔で挨拶して、どんなことでも引き受けるんだ。世界はこんなに広いのに、ボトムビリオンのやることは変わんねえし、逆に言や、それだけやっときゃどんな世界でも受け入れられるんだ。最高に笑えるよな』 全くもってその通りだと、その時の高尾は笑いながらくすねたスタウトで乾杯したものだが、いざ世界に出てみれば、九割は彼の言う通りだった。そして残り一割はといえば、表立ってはそのように従順な態度を示す人間を、侮蔑するタイプの人間だった。そういった人種の大抵はひねくれていて、人の好意を素直に信じない。ごく稀に、そういった「表面だけの従順さ」或いは「気に入られようという下心」を敏感に察知して嫌悪を示す潔癖な人間もいるが、高尾は滅多に出会ったことが無い。そして、この舞台に集まった役者たちは、皆、ある程度の癖はありこそすれ、真面目で、一本気な人間らしかった。そのことに彼は素直に安堵する。仕事を共にするにあたって、仲間は気持ちがいいほうが良いに決まっている。 (まあ、真ちゃんなんかは、割と残り一割の人間っぽいけど) にこやかに笑いながら、高尾は頭の中で気難しそうな緑髪を思い出す。そうして、稽古開始10分前になっても、その鮮やかな芽吹きの色の、影も形も見えないことに首を傾げた。顔合わせの時の緑間は、丁度30分前に現れた。一分の狂いも無かったのだから、それが彼の流儀なのだろう、こだわりの強そうな男だから、自分の決めたルールから外れるようなことはすまい。高尾は、そう思っていたのである。そう思っていた所に、突如かけられた声だった。 「緑間くんなら三日は来ませんよ」 「……三日? 三日は来ないって、どういうこと?」 「僕に驚かないんですね」 「いや、驚くも何も普通に話しかけられただけじゃん」 「そんな反応されたのも久しぶりです。いや、初めてかもしれません」 高尾の横に静かに現れたのは、水色の髪の少年だった。髪と同じ水色の、大きな瞳に感情は見えない。埃一つついていない燕尾服は、舞台の上ならば映えるだろうが、この稽古場では浮くばかりである。黒の燕尾服と青白い肌のコントラストは沈黙を発している。背は低く、線も細く、とても役者とは言い難い風貌をしていた。 そもそも昨日の顔合わせの時に、こんな男を彼は見た覚えがない。稽古場に燕尾服で現れるような人間を、忘れる筈も無いのだから、間違いなく高尾とこの男は初対面だ。けれどこの少年の佇まいは、高尾に既視感をもたらした。 この色を、この空気を、どこかで見たことがある、それも、つい最近。 脳みその奥でぐるぐると記憶が動き始めるが、その既視感よりも、少年の言葉の意味よりも、高尾には気になることがあった。頭蓋骨の奥で回転を続ける脳を放って、高尾は思ったままの質問をぶつける。 「えーっと、真ちゃん、三日は来ないって、マジ?」 「ええ、マジ、です」 「……なんでそんなこと知ってるの?」 「緑間くんはぶっ飛んでいるなりに真面目ですから、支配人に連絡はちゃんと入れますよ。欠席の連絡、ですけどね」 「……支配人?」 「ええ」 高尾の訝しげな瞳にも、鋭さを増していく視線にも動じることなく、水色の瞳はじいっと鏡のように見つめ返してくる。その静寂さを、高尾はふと思い出した。 これは、舞台が始まる前の沈黙だ。 例えば稽古場の照明を灯した瞬間のぼうっとした青い光。或いは、幕が開く直前に落ちた沈黙の色。目の前にいる人間は、舞台の上でスポットライトを浴びる人間ではなく、けれど必ず、舞台の始まりに潜んでいる影だ。既視感の理由を突き止めて、高尾はもう既に判りきった解答が与えられるのを待つ。 「君にこの舞台のオファーを出したのは僕です。顔を直接合わせるのは初めてですね」 「……まさか、こんだけ伝統ある劇場の支配人がこんな若いとは思ってなかったわ」 「童顔なんですよ、僕。年齢的には君や緑間くんと変わりません」 「それでも充分若いって」 「同世代の若造に雇われるのはお嫌ですか?」 「まさか。その逆。すげーよ、お前」 苦笑しながら高尾は右手を差し出した。雇い主に対して随分と馴れ馴れしい口を聞いてしまったとも思うが、恐らくこの人物はそういったことを気にしないだろう。支配人といえば、いつだって、劇場を我が物顔で歩き回り、まだ売り出されてもいないような若い卵を小間使いのように従えて歩いているのが常だった。黒子テツヤと名乗る男に、その虚栄の影も見えなかった。そして何より、入口で丁寧に揃えられた、曇りひとつない黒い革靴を、高尾は確かに視界に捉えている。黒子もまた、舞台という圧倒的な存在に、尊敬と畏怖を覚える人種なのだ。そんな確信と共に、高尾は、自分の右手が、冷たく青白い右手に握られるのを感じている。 「改めまして、この度はこのような歴史ある舞台にお招き頂きましてありがとうございます。高尾和成です」 「黒子テツヤです。この度はご無理を申し上げましたが、快くお引き受け頂き感謝致します。感謝の証に、この口調はやめましょうか」 「はは、助かるわ、こういうしゃちほこばったの、苦手でさ」 「僕も無意味なやり取りは興味ないです。虚礼廃止派なんですよ」 「へえ。劇場なんてトラディショナルマインドの塊かと思ったけど」 「伝統と歴史は大切ですよ。気持ちがこもっていなくちゃ意味が無いってことです」 「耳が痛いね」 別に君は、伝統も歴史もないがしろにする人間じゃあないでしょう。 そう言って静かに笑う黒子に、高尾は目の奥の苦笑を隠せない。出会って数分で、見透かしたようなことを言う。臆するどころか、一つも揺るがない調子で。黒子は、身にまとう静謐な空気とは裏腹に、その内面は感情豊かな男のようだった。いっそ、苛烈とさえ呼べるほど。 「しかし、なんでまたわざわざ俺に声かけたのさ?黒子さん」 「さん付けなんてしなくて良いですよ」 「いや、そりゃ流石に不味いだろ」 「緑間くんの懐に、一日目にしてあそこまで入り込んだ人ですから。『友達の友達は友達』、とまでは言いませんが、『奇妙奇天烈な友人の数少ない友人になりそうな人』は大切にしたいんですよ、僕も」 「……真ちゃんとは友達なんだ?」 「腐れ縁です」 僅かに剣呑な雰囲気を帯びた高尾に、黒子は内心で驚嘆と呆れの入り混じった溜息をつく。黒子も黒子で、この異端のダンサーには思うところがあった。勿論お首には出さないが、どうやら、この高尾和成という男の緑間真太郎への執着は、事前に黒子が伝え聞いていたよりも一段と強いようである。それは、噂の方が間違っていたということでもないのだろう。何せ黒子に高尾の存在を教え、その詳細な情報を伝えて寄越した男は、人を見る目だけは確かだった。口調や言動こそ軽い男だけれど、人脈の広さと内面を探ることに関しては黒子も認める所である。その彼の情報では、ここまでの執心はうかがえなかった。 どうやら『緑間真太郎』の実物と出会ったことによって、その執心が一段と深まってしまったらしい。そう黒子は察しをつける。 「……さっきの君の質問ですが」 「さっき?」 「自分で聞いたんでしょう。『何故俺に声をかけたんだ』って」 「ん? ああ、そうそう、そうだったわ」 「僕には、顔の広さだけは誇れる友人が一人いましてね」 「君の噂はかねがねお伺いしています」 そう黒子が告げた瞬間に、高尾は確かに薄く笑った。高尾和成の『噂』は、どうやら彼自身の耳にも届いているらしい。どこまで知っているのか、等という無粋な質問を、高尾はしなかった。その代わりに浮かべたのが、温かみの欠片も見つけられない、酷薄な笑みだった。会話の切上げ時だ、と黒子は感じる。そうして何故、自分の周りには、こうも厄介な人間ばかり集まるのだろうと考えている。舞台に立つ人間は、そこで輝く人間は、どれだけ真っ当に見えても必ずどこかが歪な形をしている。その歪みこそが輝きを生むのだと思わせるほどに、強烈な光を放つ物ほどその歪みは大きい。黒子の脳裏に浮かぶのは、神経質そうに眉をひそめて腕を組む、緑の友人。 (君は僕の友人の中でもとぴきり奇妙で扱いにくい人だけれど、変人は変人を引き寄せるんでしょうかね) 周りからすれば、はた迷惑な話だ、と一人で納得する黒子には、自分もその一員なのだという自覚は、少なくとも高尾和成からは同じカテゴリに分類されている自覚は、ない。 「長々とお喋りしてしまいました。もう立ち稽古始まりますけど大丈夫ですか?」 「いや、別に準備運動は済ませてっからいいけど……つうか、そうだよ、真ちゃん結局来てねえじゃん。そのこと聞きたかったのに話逸れすぎだわマジで」 「不思議なことです」 「お前なあ……まあいいや。俺は役者じゃねえけどさ、どう考えてもおかしいだろ。場当たり稽古で役者がいないって」 「そうですね」 時計の針は、十時一分前を指している。座ってストレッチをしていたものも立ち上がり、集合の声がかかる瞬間を待っている。もう、舞台は始まるのだ。片手に台本を持った場当たりの稽古だろうと、そのことには変わりない。そうして、高尾が待ち焦がれる緑色は、恐らくもう現れないだろう。 「彼とんでもない馬鹿なんですよ」 「……随分と知ってるんだね」 「腐れ縁だって、言ったでしょう。まあ、馬鹿さ加減なら、君もどっこいだと思いますけどね」 「さっきから、結構ずけずけ言うよなあ、お前」 「そうですね」 飄々と高尾の視線を交わす黒子の顔には罪悪感の一つも浮かんでいない。高尾には判る。この黒子テツヤという人間は全く悪びれていない。高尾が何も判らずに、少しずつ苛々の棘をあらわにするのをじいっと観察している。そうやって、高尾和成を見定めようとしている。そのことが、高尾には、わかる。何せそれは、形こそ違えど、高尾が朝、この稽古場で他の共演者たちに向けたのと同じ瞳なのだから。 「あー、なんかなあ、俺結構人あたり良い方なんだけど」 「自分で言いますか」 「言うね。高尾ちゃんだって顔の広さならそれなりだよ。でもなんかお前は、ちげーや。同族嫌悪ってやつかな」 「そうかもしれません」 集合の声がかかる。高尾は黒子に背を向ける。結局、緑間が何故来ないのか、その答えを黒子は一つも言わなかった。焦ることはない、と高尾は言い聞かせる。黒子が支配人というのならば、彼はこの劇場の住人だ。この劇場の中に、必ずいる。そして恐らく、隠れもしないだろう。練習終わりにでも捕まえればいいし、万が一捕まえられなかったとしても、三日後に緑間が来るという情報は確かなのだろうから。 「でも、君と僕は全然違いますよ。全く、一つも、何もかも、全部」 意外なことに、背中を向けた高尾にも黒子は言葉を続けた。背中でその言葉を受け止めながら、高尾は頭のスイッチをぱちりぱちりと切り替えていく。緑色を遮断して、水色も遮断して、その代わりに頭に浮かべるのは真っ白いスポットライトだ。幕が上がるまでの静寂と、布擦れの音、音楽と、軋む床。それを思い浮かべれば、今まで頭の中を占めていたことはゆっくりと消え去っていく。舞台の上は、もう違う世界だ。 そうやって段々と現世から消えていく高尾へ、亡霊のように、水色の声は続いている。 「僕は黒子ですから」 「……?」 「君はそちらの人間だ」 その声の、あまりの冷たさに高尾は振り返った。振り返った先に見えた瞳は、相変わらず鏡面のように静かで、そこに映りこんだ高尾自身まで反射して見えた。その姿を見たことを、僅かに高尾は後悔した。 「ステージもミュージックもミラーも、僕には手に入れられなかった」 深淵を覗く時、深淵もまたお前を覗いているのだと、そんな古い戯曲の一節を、何故か高尾は呼び起こした。成程確かに、この黒子テツヤという男は影だった。劇場に潜む、影だった。 * 「ああ、高尾くん、お疲れ様です」 「……お疲れ様です……ってかなんでここいんの? そんなケロッとした感じで?」 「ケロッと、というのが何を指しているのかよく判りませんが、そういえば緑間くんが来ない理由言い忘れてたなと思い出して」 「え?! いやそりゃ言われなかったけど、何あれわざとじゃなかったの? 嘘だろ?」 「すみません、忘れてました」 「マジかよ……」 あまりにもあっけらかんとした黒子の態度に、高尾は思わず頭を抱えて蹲る。あれだけ思わせぶりな態度で人のことを引っ掻き回しておきながら、自分は無実だと言わんばかりのこの態度はどうだ。 窓の外はもう日も暮れて、木枯らしの音と星の瞬きが聞こえるのみである。これが演劇初舞台となる高尾にも薄々察せられるように、どうやらこの劇場の練習はかなりじっくりと行われるようだった。公演までは一ヶ月、ほぼ毎日のように練習が入っているが、長い時では一日六時間近く確保されている。恐らく平均の倍近いだろう、というのは事前に高尾が関係者から聞いていた話との比較だ。それだけ、この劇場で行われる演目というのは重大なことなのだろう。それを高尾はこの日一日で感じ取っている。そして、その劇場を取り仕切っているのが、今、彼の目の前でぼんやりと佇んでいるこの男なのだ。 黒子、お前はとんでもない役者だ、という内心を口にするのも悔しく、獣のような唸り声を噛み殺して高尾は小さく文句を告げた。 「いやほんと、お前も大概だわ」 「失礼ですね。僕は少なくとも彼らよりはマシだと思ってます」 「いや本当にどっこいだと思うぜ。真面目に」 「そうですかね」 「はー……、ま、いいや、これ以上言っても無駄だろうし……」 頭をかきながら高尾は立ち上がる。見下ろす黒子はやはり存在感の希薄な何も無い少年で、一体全体この体のどこに熱が潜んでいるのか高尾には全く読み取れない。 「なあ、真ちゃんの連絡先って教えてもらえる? 直接行くわ」 「プライベートもへったくれもないですね。そして残念ながら、僕も知りませんよ」 「知らねえの?」 「自宅のベルという意味なら知っています。或いは郵便物の届け先なら。けど、少なくとも今は無意味ですよ」 「どういうこと?」 「見つけるのは……そうですね、君次第ですけど不可能じゃないです」 「待てって、黒子、ちゃんと説明してくれよ」 「緑間くんを連れてくるというならご自由に。まあ、できるなら、ですけど」 「黒子」 高尾が話についていけないことを理解しながらも黒子は喋り続ける。理解させるつもりが無いのかと苛立つ高尾に黒子が向けた瞳は、高尾の予想に反して一切のからかいを含んでいなかった。ただ、彼に覚悟を問いかけていた。 それは緑間真太郎という役者に、関与することの覚悟である。 「緑間くんはね、絶対に妥協を許さないんですよ」 「稽古には出ないのに?」 「サボりじゃ無いですよ。一応僕だけじゃなく、監督さんや演出さんにも連絡は入ってますし」 「いや、何してんだか知らないけど、来ないんじゃ駄目だろ」 「君だったら朝起きてどうしますか?」 「俺?」 正直な所、高尾和成は、今朝、確かに失望を覚えていたのだ。昨晩ともに夕食を食べた緑間は、少なくとも舞台に対して真剣な態度を示していた。舞台に命をかけている人間の目をしていた。彼は、緑間真太郎が、まさか初日から練習を欠席するような男だとは、ゆめにも思っていなかったのである。そんな男を追いかけてこの舞台に来たのかと自身をあざ笑いさえした。ただ、何より、高尾は、何故緑間がこのような行動に出たのかを問いただしたかったのだ。理由なく休む男ではないと信じていた。けれどその内容如何によっては、あの顔を殴ることも辞さないとすら考えていた。黒子の態度によって誤魔化されてはいたが、高尾が緑間に対して抱いていたのは、紛れもない怒りだった。 自分だったらどうするか、という問いは、高尾からしてみればナンセンスな質問だった。準備をして、練習をしに行くに決まっている。そうして高尾のその答えに、黒子は静かに首を振った。 「高尾くん、君は普段、朝起きて、何をしますか?朝起きて一番に、トイレに行きますか?顔を洗いますか?或いは真っ先に朝ごはんを食べる?それともご飯は食べない?食べるとしたら、パン?ライス?フレーク?それとも果物や飲み物だけ?着替えてから朝食を食べますか?それとも先に支度を全て済ませてから最後に着替えますか?靴を履くのは右から?左から?その靴は誰が選んだ物ですか?どこで買ったもので値段はいくら?新聞は手に抱えますかそれとも鞄?ニュースはテレビジョンで見るだけ?欠伸は噛み殺しますか?それとも手で隠しますか?そうですね、それから」 「ちょ、ちょいまって、なに、黒子、そんなに俺のこと知りたいの」 「そうですね、君には何の興味もないですけど」 「失礼すぎだし、お前さっき、友達の友達候補は大事にとか言ってたろ」 「成程、僕が言いすぎました。でも、そうでしょう? 他人のそんなところまで興味、ないでしょう、普通は」 「そりゃあ、まあ」 「そんな所まで気にするのは、緑間くんくらいです」 黒子の言葉に高尾は首を傾げる。たった一度食事をしたきりではあったけれど、緑間がそのような人間だとは彼にはどうしても思えなかった。彼は高尾に一切の詮索をしなかった。質問こそすれど、高尾が隠したいと望んだことを、隠していると気がつきながら、それ以上踏み入ることはしない男だった。 『そんな姿勢で人事を尽くせるのか?』 そう尋ねた緑間の瞳に燃える炎を高尾は覚えている。茨のような形をした緑の炎。けれど、高尾がその答えをはぐらかせば、その棘を突き刺そうとすることもなくしまいこんだ。緑間は、人の痛みに鈍感な男ではなかった。かといって、わざわざ人に関与しようとは思わない、自分の国を守ることができれば他は預かり知らぬ、そういう態度をとる男だった。 「真ちゃんなんて、他人に興味ないベストテンって感じの顔してるけど」 「君もなかなか失礼ですがその通りですね」 呆れたように笑う黒子の顔に怒りが見えないのは、黒子なりの肯定に他ならない。そう、緑間真太郎は他人などに興味が無い。興味を持たずに、生きてきたのだ。 「でも言ったでしょう。彼は妥協を許さないんですよ。だから、自分の役が、朝、何をしているのか、知らないなんてことを彼は許さない」 「……嘘だろ?」 「嘘なら良かったですね」 緑間真太郎。高尾和成が10点の顔だと評した男。彼が出る舞台のチケットは即日完売。舞台から徐々に人が、観客が失われていく中でも変わることなく、常にスタンディングまで客席は埋まる。赤いベロアの椅子が、その生地を覗かせることなどない。そこには常に、人影がある。高尾だって、チケットを手に入れるには、関係者のコネクションを辿りに辿って、ようやくスタンディングセンター一列だったのだから。 自分はもしかしたら勘違いをしていたのかもしれない、と、ふと高尾は閃いて、脳裏にちらついた空想に背筋を震わせた。この劇場の稽古だから、練習が倍量なのではない。 共演するのが緑間真太郎だからこそ、周囲は倍量の練習を、余儀なくされているのではないかと。 舞台の世界は、決して、顔だけではない。 「多分緑間くん、昨日家に帰ってから、『緑間真太郎』としての生活なんてしてないですよ」 「……真ちゃんは、さっきお前が言ったようなこと、全部、考えてるってわけ? 脚本家だってそこまで考えてないようなことを?」 「ええ、何せ、彼、超ド級の、馬鹿なので」 君はさっき、僕が緑間くんのことを馬鹿だって言ってた時に嫉妬していたようですけれど、それは随分と見当違いだったと言わざるを得ませんね。 腐れ縁じゃなくったって、一回でも彼とおんなじ舞台に立てばきっとわかりますよ。彼がどれだけ大馬鹿なのか。 黒子の言葉は高尾の耳を通り抜けて落ちていく。冷たい夜の床に、黒子の言葉は誰に拾われることもなく散らばっていた。 「緑間くんの役は、映画監督になることを夢見て、才能が追いつかず家賃を滞納し、食費も無くバイト代は全てフィルムに回す馬鹿な男でしたっけね」 「……つくづく真ちゃんとは真逆の男だよなあ」 「そうですね。だから緑間くんは突き詰めるでしょう」 自分には理解できない役だからこそ、その役がどういった人物なのか、どこでうまれ、何を考え、何を食べ、何を感じ、何を信じて今の瞬間にたどり着いたのかを理解するまで、緑間真太郎は止まらない。愚直なまでに、それだけを追い求め続ける。妥協という言葉は、緑間真太郎には存在しない。ある程度、などという言葉で彼を止めることなど出来はしないのだ。 『一つの物を極めるためには、他の物を捨てねばならないだろう』 「もう一度聞きます。君ならどこに行きますか?」 「俺なら」 「君がもし、映画監督になることを夢見て、才能が追いつかず家賃を滞納し、食費も無くバイト代は全てフィルムに回す馬鹿な男だとしたら、どこに行って、何をします?」 高尾の顔色は黒子に話しかけた時と比べて段々と悪くなっている。そこに浮かんでいるのは、一種の恐怖だ。或いは、畏怖だ。舞台に全てを捧げる男の、凄惨なまでの一途さは、人がたどり着いていいものではない。 「君が考えるこの役と、緑間くんが考えるこの役がもし一致すれば、きっと君は緑間くんを見つけられますよ。」 「そんなの」 「まあ、焦らなくてもいいんじゃないですか。彼が三日と言ったからには三日でつかめると判断したんでしょう。三日後には会えますよ」 「三日間、役になりきって生活してんのかよ、あいつ、一人で」 「妥協ができないんです彼は。それに一人とも限りませんよ。もしも彼がこの役を『女好き』だと判断したのなら女性の一人や二人や三人四人、引っ掛けていてもおかしくないですし。三日間、ヒモとして面倒見てもらってるかもしれません」 「……は?」 黒子の発言は、高尾の強ばっていた表情を一瞬呆けさせ、それから引きつらせるのに十分だった。 何かを口に出そうとして、何を口にしても藪蛇にしかならないことが目に見えて、高尾は二の句が継げずにいる。右手はさまよった挙句に、彼の頭を抱えた。そうしてその様子を興味深そうに最後まで観察した黒子は、きっかり三十秒後、高尾から一切の言葉が無いことを確認して背を向けた。今度こそ、用事は無いとばかりに。自分の出番は終わったとばかりに。 「それじゃあ、僕はここで。高尾くんも慣れない練習で疲れたんじゃないですか? 公演が終わるまで体調管理はしっかりお願いしますね。大楽が終わって幕が完全に降りたあとでしたらいつでも熱出してブッ倒れていいので、それまではどうか健康に。心身ともにとは言いませんが、出来れば両方整うと良いですね。それでは」
0 notes
kachoushi · 3 years
Text
各地句会報
花鳥誌 令和3年7月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年4月1日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
春彼岸阿弥陀背にして説法を 柏葉 母編みし毛糸のベスト解いて編む 由季子 解く帯に桜一片舞ひ落ちぬ 都   人に酔ひ酒にほろ酔ふ花の園 同  初蝶の行きつ戻りつ旅立ちぬ 同 
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月1日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
天蓋は万朶の桜愛子の忌 かづを 最古てふ��主や花の海に浮き 同  椿落つ秘めたる想ひ絶ち切れず 笑   花の寺御仏こぞりて笑み賜ふ 同  走り根の絡む老木の花淡く 希   鐘楼門栄華の花は盛りなり 同  初蝶の止まつてばかりゐる黄色 雪   ぽつたりと云ふ落ち様の肥後椿 清女 濠は今満月のもと花万朶 数幸 ねむたげな目をして地蔵花の寺 天空
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
花屑の起伏を流れたる音頭 要   あかんばうだらんと垂れて八重桜 いづみ カーブへと都電の軋む花の駅 眞理子 霾やホテルアスカのネオン消え 光子 白き指触れれば老いてゆく桜 順子 花山のお狐さんの花見酒 きみよ 風光る都電カーブに傾けば 光子 花追うてちんちん電車下町へ きみよ 丁字路に男惑へば花ふぶき 和子 貨車つづく花の昼なら長々と 和子 春惜しむやうに各駅停車かな いづみ 花衣花の音頭に揺れ止まず 慶月
岡田順子選 特選句
花屑の起伏を流れたる音頭 要   花吹雪その一瞬の神かくし 久   北病棟梟徘徊する深夜 公 世 山頂は花の冠雪なりしかな 俊樹 春昼の子爵の気配する館 きみよ 動くたび翠玉に化け春の蠅 小鳥 落つ花も落ちざる花も狐憑く 俊樹 お屋敷は棕櫚の置かれし復活祭 いづみ 山吹や古き稲荷に鬼女の謂 千種 都電行く花のレールを懇ろに 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
愛子忌や花の仏の目鼻だち 世詩明 陽炎や聖火近づく靴の音 ただし 尼様の逝かれて久し花の庵 清女 春愁や廊下に邪魔なすべり台 同  屋根の上猫を消し去る花吹雪 誠
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月9日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句    塵芥浜に打ち寄す涅槃西風 よみ子 紅椿落ちしまゝなりいくへにも 寛子 朧の夜磨りて薙刀月なりぬ 依子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月9日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
亀鳴くや狸小路といふところ 清   子猫には知らぬ値札の差でありき 同  新しき街にもなれて朧月 同  いつの間に少女は乙女初蝶来 晶子 ほつとする出会ひに似たり蕗の薹 寛子 鮨屋出てちよいと歌碑まで啄木忌 のりこ 舞姫の余波の浜の桜貝 岬月 空海の学びし都霾れり 雅春 花は葉に大樹あくまで孤高なる 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
葱坊主砂丘の畑に海を見て 栄子 縮こまりゐしが色めき勿忘草 史子 妹の炊く釘煮の味や春の潮 佐代子 花曇貝殻拾ふ習はしに 幸子 チューリップ閉ぢて乗せゐる細き月 都   払暁の厨に水を撒く浅蜊 宇太郎 大手門潜り落花の畏まる 悦子 鞦韆や正面にある日本海 益恵 大土手に游がせ青き鯉幟 益恵 囀や赤子は喃語はなしかけ 和 子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
もこもこと花に潜りし虻の尻 三無 著莪咲くや十年祭のとしあつ師 文英 石楠花の色の溢れて空の青 同  虻戻る宙の一点違へずに 秋尚 野の草も木々も輝く寺うらら 瑞枝 影淡く残しほぐるる牡丹かな 秋尚 若楓日に透けて師の十年祭 文英 蜃気楼より戻りくる大漁旗 三無 手のひらに残花ひとひらとしあつ忌 同  花筏小鷺の暫し石の上 文英
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
笑ひ皺深き自画像山笑ふ 清女 ヘリコプター右往左往の霾ぐもり ただし 一輪の菜の花明り無人駅 英美子 二百羽の白鳥去りて水落とす さよ子 となりからグラタン届く蝶の昼 清女 黒々と土掘り起こす夫の春 錦子 お姉さんと呼ばれし母の古浴衣 清女 昭和史を読み継ぐ窓や冴返る 上嶋昭子 落花浴び二人の会話とめどなく 中山昭子 風光る子の背で踊るランドセル 英美子 霾れり外は砂塵の匂ひあり 中山昭子 日差し受け新樹ふくらみ山太る みす枝 牡丹の土くろぐろとごろごろと 信子 調停を終へて出で来る白日傘 上嶋昭子 四月馬鹿小さくなりし力こぶ 三四郎 豊麗といふ重さあり八重桜 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
草団子つかまり立ちし子の笑ふ 実加 花の雲散りては隠れ鳥の群 あけみ 空色のファーストシューズ若草に 登美子 自転車で駆け抜けてみる花吹雪 紀子 花の下貨物列車がゆつくりと 同  リード張る犬の目の先青葉萌ゆ あけみ 草餅を炙るおばあの手の記憶 同  春の灯や見覚えのある泣きぼくろ 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月12日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
花万朶天守の高さ残し散る かづを 天主てふ高さ支へし花の雲 同  天帝の機嫌のよしや雲雀また 同  散る花に戦争語る皺深く みす枝 はじめての大地歩む児風光る 同  春愁や黒が似合ふと云ひし人 雪   鳥帰る古墳の山を越えて行く 千代子 涅槃図の嘆きの蛇の舌赤し ただし 葱坊主蝶遊ばせて三畝ほど 高畑和子 天に紅地に錆色の落椿 英美子 鯉幟青空支配してゐたる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月12日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
妻の座に一人占めなる春炬燵 世詩明 巣立鳥軒離れるに啼き叫ぶ 同  春水の池も小川も老舗宿 和子 風の中ゆつくり曲がる花筏 千加江 チューリップどんな空にも納まりて 同  吾が前にチューリップ揺れ百八色 昭子 児の描く屋根より高いチューリップ 啓子 春塵や踏台見ゆる古本屋 泰俊 義士祭や夕日の端に寺箒 同  黒髪の如くつらつら椿かな 雪
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
とりどりの緑の若葉森太る 三無 淡く透け風を誘ふ栃若葉 秋尚 初蝶は白でありけり水辺ゆく 和魚 地を漁る鳩嬉嬉として躑躅燃ゆ 三無 サッカーの声を散らして若葉風 怜   若芝を歩く足裏に気の満ちる 貴薫 東屋の池の水枯れ著莪の花 せつこ 傾きし午後の日集め山吹黄 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月13日 萩花鳥句会
秀吉を偲ぶ醍醐寺春の星 祐子 入寮す荷解きの窓春の月 美恵子 金の座の柔人生花吹雪く 健雄 明日発つ子に取り分ける桜鯛 陽子 春の月言葉少なに客送り ゆかり さくらさくら今は無人となりし駅 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
囀のやみておくつき土匂ふ ゆう子 鶯の声の滴の落つる句碑 三無 大空を抱きて長閑母の塔 亜栄子 法鼓鳴る終の牡丹のいよよなる 慶月 鯉幟岡本太郎の目がふたつ 千種 武士の如蘖ゆる城址かな 斉  
栗林圭魚選 特選句
年尾来よ陽子の墓へ虹架けて 俊樹 シーサーの睨みの門扉松の芯 亜栄子 初蝶来うすむらさきの影を追ひ 久   若楓威を持ちて守る年尾句碑 文英 葉の蔭に香り残して花通草 秋尚 春行くやおほよそおうてゐる時計 久   武士の如蘖ゆる城址かな 斉   枡形の山峡深く藤懸かる 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
令和3年4月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
うららかや女医に診られてゐる鼓動 一涓 グクと泣く鍬先に詫び畑を打つ 同  訪へば由利に左内に花吹雪 同  ことごとく合掌解きて紫木蓮 同  初蝶の黄のあまりにも濃ゆきこと 雪   雨上がり燕大きく十字切る 信子 天を指す指より甘茶光り落つ みす枝 化粧水顔を叩けば夏めきぬ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
風光る帆を張る船は膨らみて 佐和 風光る紙飛行機の未知の空 久美子 胸もとへ闇はゆるやか花衣 佐和 風光る臍の緒ほろと母の手に 睦子 花屑を浮かべ流離の水となり 朝子 星月夜帰船に満ちし博多港 佐和 ゆるゆると緋鯉にゆらぐ春の雲 勝利 いつまでも止めぬ石蹴り風光る 久美子 花蘇枋久女多佳子のこゑ聞こゆ 美穂 風光り手押しポンプは水を吐く 洋子 空までも君と一緒の半仙戯 さえこ 炊出しに悪漢もゐて彼岸寺 喜和 かくれんぼいつかひとりの春の暮 ひとみ たちがみの天馬とまがふ仔馬生れ 千代
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 
0 notes
zbame · 2 years
Photo
Tumblr media
柳に燕の文様を型染した半幅帯です。 流れるような柳の曲線と その間を飛び回るツバメが着物姿に動きをもたらします。 デニムなどのカジュアル着物に。 https://zbame.thebase.in/items/18957584 柳に燕の半襟もございます 半襟 https://zbame.thebase.in/items/18958931 絽半襟 https://zbame.thebase.in/items/5725496 -------------------------------------------------------------------- #BASE @baseec で使える84時間限定 10%OFFクーポン配布中です クーポンコード 【black2021】 2021年11月26日(金)12:00〜2021年11月29日(月)23:59 ※期間中、帯30%OFFセールも実施いたします。この機会にご利用くださいませ(*^^*) ※商品購入画面で入力してください ※配布予定枚数を超えた場合、利用期限前に終了する可能性があります ※送料をのぞく注文金額が1,000円以上のお買い物からご利用になれます ※ネットショップおよびショッピングアプリ「BASE」を問わず、おひとり様1回限り有効です ※クレジットカード決済時も注文後の決済金額の変更はできません ※Apple Payおよびショップコインをご利用の場合、本クーポンは使用できません ほかのクーポンとの併用はできません ----------------------------------------------------------------------------------- #柳に燕 #型染 #ステンシル #半幅帯 #普段着物 #柳に燕の半襟 #燕の着物 #ツバメの着物 #つばめの着物 #民芸 #民藝 #ハンドメイド #handmade https://www.instagram.com/p/CWmgX1jroiw/?utm_medium=tumblr
0 notes