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#暑さで脳がやられたので真面目な投稿
2ndhome-kw · 2 years
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個別指導塾2ndHome . . 今日はたまたま面談が 無かったので、 徳島市立と城北の試合を 応援に行ってきました! . 両校ともお疲れ様!! . . 自分自身が現役時代は 結構悔しい終わり方だったので、 夏の最後の大会となると 応援でも色々重ねてしまいますね… 老けたな… . . 風があったとはいえ だいぶ暑い中での試合だったので、 選手はもちろん マネージャーや 応援に行っていた生徒も ケアをしっかりして ダメージが残らないように 注意してください。 . . 全然別件ですが、 水都祭行く人らも 暑さ&コロナ対策して、 くれぐれも警察のお世話にだけは ならないように… マジでたのむで… . . . #徳島市 #徳島市川内町 #学習塾 #塾 #セカンドホーム #2ndHome #いとー室長 #なおちゃん #高校野球 #暑さで脳がやられたので真面目な投稿 (オロナミンC球場) https://www.instagram.com/p/CgBn_UzObhh/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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deisticpaper · 1 year
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蜃気楼の境界 編(一二三四)
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「渦とチェリー新聞」寄稿小説
連載中のシリーズ、第一話からの公開、第七話まで。第八話以降、朗読版に繋がり、最新話に辿り着けます。
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蜃気楼の境界 編(一)
序件
 赤に黄を混ぜると橙になるとか、分子だとか原子だとか、決まりごとで世界を理解した気になれるとしている人達の視た光景が世界の基準になっていることがそもそも気に食わないと、二〇一六年春、高校一年生になったばかりの渡邉咲は思っている。彼女はやがてクラスに、背が高く視力の悪い市川忍という一見平凡な男子生徒がいることに気づくだろう。麗らかな新大久保、韓国料理店をはじめとした多国籍渦巻く通り、彼女よりも背の高い通行人達の隙間を縫いながら気分よく和楽器専門店へ向かう道すがら、迷いのない機敏さですれ違った、いつだったか見たような気のする少女に勘が働き、あとを追うと、二人の男が対立していたのだ。さっぱりとした面立ちの男が軽やかに束感ショートの若い警部補に、これは高橋さんお久しぶりです、と話しかけるが、その警部補は、探偵に用はないよ、と軽くあしらう。少女���、この探偵と警部補の間を通り過ぎ、可憐に立ち止まり、一、三、三十、千五百と口にしたのだ。新規上場企業連続殺人事件の際はな仲本慧きみのお世話になったが、警部補がいう、本当に高くついたよ闇のポケットマネーだった、今回の捜査はもう済んでいる高知県岡内村の淵に発見された男の水死体はここのホステスとの恋の縺れで半グレが実行したと調べがついている。ところが、探偵仲本慧は、隠れて話を聞いていた渡邉咲が耳を疑うようなことを坦々と喋りだしたのだ。少女崔凪が口にした数から推理するに、彼女の身長百五十センチが百五十万μm(マイクロメートル)だね、目視可能な基準五十μmより小さい花粉が三十μmで飛沫や通常マスクの捕獲サイズが三μmで細菌は一μm、零点三μmはN95マスク捕集サイズ、零点一μmはインフルエンザやコロナのウイルスサイズつまり著名なウイルスは人間の千五百万分の一の小ささでその一回り大きい細菌が百五十万倍の少女を視れば頭は火星にあり地球からの距離十三光分だね月までなら一点三光分、符号、十三、仲本慧が楕円を描くようにぐるぐる歩く、火星は周期七百八十日で地球に近づき月との接近を天上で愉しめるわけだが今年はそれに当たる、七百八十と十三に関係する郵便番号が高知市青柳町で、そこに住む犯人は七百八十日周期で男を殺しに東京を訪れる。
 雑居ビルの階段下で警部補は少女崔凪を見、腰を低くし、初めまして警部補の高橋定蔵だ、二年前はお世話になったがきみは知ってるのかな、という。崔凪は強い瞳のまま無言。警部補は探偵に、依頼はしてないから助言と受け取るがどうして事件を追ってる。陰で話を聞きながら、渡邉咲は胸を熱くしている。着信音がする。それを無視した仲本慧、曰く、単なる不倫調査で慧探偵事務所の探偵チームはターゲットの男がある女とホテルへ入るところを写真に収めたが依頼の追加でその女のプロファイルを求められたという。追加依頼を探偵チームに投げようとしたとき事務所に遊びにきた崔凪が、一、三、三十、千五百と自ら口にしたのだ。推理から、と仲本慧はいう、写真に収めた女は、蜃気楼だと気づいた、真の不倫相手の女、つまり犯人が、虚の像を追わせたのさ、ここのホステスは事件の蜃気楼、無関係だね。渡邉咲は、どういうこと、と驚くが、何度か鳴っていた事務所からの着信を仲本慧が受けて、崔凪に、さぁ行こう、と告げ、去り際、ふと足元を見、ツバキの花は境界に咲くというが、現世と魔界の境界にも咲くんだね、と笑みを浮かべる。警部補は二人を追わず高知警察署へ連絡しているらしい。数日後、高知の青柳町に住む女、宮地散花が連続殺人容疑で逮捕されたことを渡邉咲はニュースで知り、午前の授業中はずっと雑居ビルの階段下でのやりとりの記憶に捕らわれ、探偵仲本慧の絡んだ事件の真相って境界の狭間に咲く花のよう、と夢見心地になるが、少女崔凪による真相は、甲乙ムの三文字の一体である鬼を抱く宮地散花が千五百年つまり明応九年に践祚した後柏原天皇の詠んだ歌、心だに西に向はば身の罪を写すかがみはさもあらばあれ、に心打たれるも意味を取り違え、三十人の男の供養を願ったことに始まる。その鬼の念、情景を歪ます程に強く、探偵や警察を巻き込み、一高校生渡邉咲さえ巻き込んだが、彼女は探偵仲本慧による更なる次元さえ加わった渦の中でときめいている。その様は、クラスメイトの市川忍の何かを揺るがしたのだ。窓の下、体育館でのバスケの授業をずっと眺めていた市川忍は、突然渡邉咲の存在に気づき、それは彼のもう一つの人格、仟燕色馨の方が先だったかもしれない。胸騒ぎ���。
蜃気楼の境界 編(二)
書乱
 春の夕、上海汽車メーカーの黒い車が高田馬場駅は西、高校の校門を通過し、停車する。奇妙な車がよぎった、脳裏より声。授業も聞かず窓の下、体育館でのバスケの授業をぼんやりと眺めていたが、脳裏に響く声に高校一年生の市川忍、カジョウシキカ唐突に何だよ、と聞く。一昨年にきみを冗談交じりに犯人と疑ってみせた探偵がいたのを覚えてないか。そう問われたものの市川忍は思いだせず、それがどうかしたのと内側へ声を。すると、微かなタイヤの摩擦音と停車音の比較から目的地はすぐ側の一軒家だろうちらと見えた、運転手がその探偵だ、という。この七年前は二〇〇九年五月、関西の高校生から広く流行した新型インフルエンザ以降雨の日以外つねに窓が少し開けられている。空気は生ぬるい。チョークの音。市川忍、幾つか机の離れた席に座る渡邉咲に視線を送る。チャイムの音が鳴り、放課後、別のクラスの生徒、石川原郎がやってきて無造作に横の机に座り、市川おまえ高校はバスケ部入らないの。まあね。受け応えしながら机の中の教科書類を鞄にしまっていく。渡邉咲立ち上がり、教室の外へ。一書に曰く(あるふみにいわく)と仟燕色馨の声が響く、混沌のなか天が生まれ地が固まり神世七代最初の神、国常立尊が生まれたが日本書紀に現れない五柱の別天津神がそれより前にいて独神として身を隠したというのが古事記の始まりということは教科書にも書かれていたが先程の古文の教師はイザナギとイザナミの二神から説明した、これもまた一書に曰く、数多の異神生まれし中世ではアマテラスは男神ですらあり中世日本とは鎌倉時代からつまり末法の世まさに混乱した世の後で超自然思想は流行り無限の一書織り成す神話に鎮座し人々は何を視ているのか、きみが気にしている渡邉咲、退屈そうに探偵読本を机の中に置いていった、大方、探偵に夢を見、探偵業に失望したのだろう、数分の場所に探偵がいる。市川忍は脳裏に響くその声をきっかけにし会話一つ交わしたことがない渡邉咲のあとを必死で追う。走りながら、どう呼びかけるのかさえ決めていない。仟燕色馨のいう一軒家は平成に建てられた軽量鉄骨造で、渡邉咲が通り過ぎた頃合いで咄嗟にスマホを耳に当て、探偵が入っていった、と強く言う。驚き、振り返る渡邉咲。
 目黒にて桜まじ、遊歩す影二つ。吹く風に逸れ、冷たし。怪異から死者が幾人、立入禁止とされた日本家屋をちら見し、一つの影、あァお兄様さらなる怪奇物件作りどういたしましょうと口元を手で隠し囁く明智珠子に兄、佐野豊房が陽炎のごとき声で私達はね共同幻想の虚空を幽霊のように漂っているんです、井戸の中で蛙は鬼神となりたむろする魍魎密集す地獄絵図の如き三千大千の井戸が各々の有限世界を四象限マトリクス等で語る似非仏陀の掌の架空認識から垂れ下がる糸に飛びつき課金ならぬ課魂する者達が世を牛耳りリードする妄想基盤の上で生活せざるを得ないならば、宇宙に地球あり水と大地と振動する生命しかない他のことは全て虚仮であるにもかかわらず。明智珠子がその美貌にして鼻息荒く、あの探偵とだけは決着を付けなければいけませんわ、家鳴の狂った解釈で恐怖させる等では物足りません残酷な形で五臓六腑ぶちまけさせなければ気が済みません。佐野豊房は、だがただ凍風を浴びるがままである。翌週は春暑し、件の探偵仲本慧はそれでも長袖で、奇妙な失踪調査依頼で外出している。我が探偵チームが二日で炙りだしたターゲットの潜伏ポイントは男人結界つまり男子禁制の聖域だからねと探偵事務所二番窓口女性職員橋本冷夏にいう、琉球神道ルーツの新興宗教だそうだ。いつも思うんですが年中長袖で暑くないんですか。東京中華街構想があった年と探偵仲本慧プロファイルを口にする、同士と約束したんだねハッタリ理由に青龍を肌に翔ばす気がなかったから年中長袖を着る決着にしたわけだ。えっ、一体何が。その会話を引き裂かんとついてきていた少女崔凪、突飛な言葉を口にする、卑弥呼は、自由じゃない。ハッとし振り返った仲本慧問いかける、今回の件、どう思う。崔凪、気分良さげにいう、男子禁制だから教えられない。生暖かい風が東京湾から。晴海アイランドトリトンスクエアをぐるっと回ってみたわけだが、と元の駐車場に踏み入った仲本慧、あれはかつて晴海団地があった土地だね、我が探偵チームが弾き出した潜入ポイントにも寄った方がいいかもしれないね。そうして訪ねた一軒家の門の外、仟燕色馨を秘める二重人格者は市川忍と、探偵仲本慧を気にする渡邉咲、二人の高校生が現れたのだ。
蜃気楼の境界 編(三)
朔密
 白雨あったか地が陽を返す。探偵との声に驚き振り返る渡邉咲の前に市川忍。彼をクラスメイトと理解する迄に数秒。バスケ部上がりの忍は別世界の男子生徒に見えたし圧も弱く視野外にあったのだ。水溜りを踏んで市川忍は彼のもう一つの人格仟燕色馨と心の内側で会話をしている。探偵が入っていったとスマホを片手に口にしたが通話はしていない。咲に向け、ここで事件が起こっているから静かに、俺には知り合いに探偵カジョウシキカがいて今彼と話していると囁くように言い、表札にある「朔密教」と火と雫の紋章、白い香炉を模った像をちらと見、呼び鈴を鳴らす。片や探偵仲本慧はその軽量鉄骨造の一軒家の門の斜め向かい、車中にいる。突然現れた高校生の男女がターゲットの家の呼び鈴を鳴らしたことで注目する。ガチャと鳴り玄関から高齢の女、倉町桃江が姿を見せ咲を見ると、何か用ですか、と聞く。戸惑う咲の前に出、忍、朔密教の見学に来たのですが、というと、男子禁制ですから、そちらのお嬢さんだけでしたら。運転席の仲本慧とともに慧探偵事務所窓口職員橋本冷夏が後部座席から降りるが助手席に座る少女崔凪は出てこない。通り雨は天気予報になかったねと口にしながら歩み寄る仲本慧を間近に見た咲が紅潮する。仲本慧が高校生二人を一瞥し、倉町桃江をじっと見つめ、貴女がここの教主ですか、こちらの橋本冷夏が見学に来たのですが。ぬるい風に織り混ざる卦体。そうですか。倉町桃江は表情一つ変えず、弥古様はおられませんが、さ、どうぞ、屋内へ消える。門前に探偵と忍と咲が残る。脳裏の声に促されて忍、何か事件でもあったんですか、と慧に。素性を見抜かれた質問を受けた慧はほんの僅か忍を見、ああきみは以前事件のときに少し話かけた学生だね、とにっこり笑いながら名刺を差し出し、慧探偵事務所の仲本慧だ、困ったことがあればいつでも訪ねてくるといい金額は安くはないけどね、そう話を逸らす。スマホを耳にあてた忍は仲本慧の目をじっと見て、知り合いの探偵と連絡を取りあってるところでもしかしたら同じ事件を追ってるのかも、弥古様を、と挑発する。ここに、咲の目前で、二人の探偵の戦いの火蓋が切られたのだ。咲の気をひく為に市川忍によって仟燕色馨が探偵とされた顛末である。
 門と玄関の境界の片隅、雨露に濡れるツバキの花に気づくのは、仲本慧のスマートフォンに朔密教内部に潜入した橋本冷夏から失踪調査対象は石文弥古の姿見当たらずとのメッセージが届き、車内の崔凪に視線を送った直後、片や、市川忍の視界には、はらはら雪が舞い、脳裏に津軽三味線の旋律流れ、声響く、曰く、表札に火と雫の紋章があったがイザナミが命を落とすきっかけ火の神カグツチを当てれば雫はその死悲しむイザナギの涙から生まれしナキサワメであり白と香炉を模った像から琉球の民族信仰にある火の神ヒヌカンを合わせれば朔密教の朔は月齢のゼロを意味し死と生と二極の火の神を炙り出せるだろう男子禁制からヒヌカンによる竈でのゼロの月の交信を弥古様は隠れて行い目的はイザナミの復活か、次元異なる宗教織り成す辺りの新宗教らしさから朔密の密を埋没神と見るなら竈は台所更には死した大いなる食物の神オホゲツヒメの復活とも関連し故に弥古様は台所を秘めたる住処、家としている。この象徴的絵解きのごとき推理の意味が市川忍は何も分からなかったが解が台所であることのみ理解しスマホへ向け成程仟燕色馨、君の言う通りだ敢行するしかないねと言い渡邉咲を見、ねぇ仟燕色馨から君にお願いがある、この中は男子禁制、だから、と耳元に。咲はこのとき、心を奪われたのだ、市川忍ではなく、仟燕色馨の方に。現場が男子禁制ゆえに崔凪の手助けが得られず動揺して仲本慧は自力で推理する。ここへ来る前に出向いたかつての晴海団地はダイニングキッチンが初導入されそれを一般家庭に普及させた歴史的土地で朔密教が琉球神道ルーツの新興宗教であることは調査班の報告で分かっているから潜入した橋本冷夏は台所へ案内されている筈、儀式は日々そこで行われるが石文弥古の姿はないという、ならどこに。その事務的に戸惑った様子が渡邉咲には探偵読本にもあった只の組織である商売人の探偵にしか見えなかったのだ。咲は仲本慧を背にして走り、玄関をくぐり、朔密教内部に潜入する。だが、濡れた車、助手席から出てきた少女崔凪が数字の羅列を呟き、仲本慧は、そうか分かったぞ、と声をあげて橋本冷夏に通話する。崔凪が、涼しい顔でのびのびと呟く、負けるくらいなら今だけ男子禁制じゃなくてもいいかな。
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蜃気楼の境界 編(四)
你蜃
 燻銀の月が空に二人の高校生公園で座る。笙の天音が鳴り、お母さんだ、とラインの返信をしながら渡邉咲、探偵カジョウシキカは推理で勝っていた、と市川忍を見、探偵仲本慧に出会ったきっかけはそもそもあの少女崔凪だったと思いだす。一昨年にこの公園で鼻歌交じりハーブの栽培をしてた子だ、だから見覚えがあったんだ、と。軽量鉄骨造一軒家、朔密教本部から出てきた探偵職員橋本冷夏に、今宵は重慶三巴湯と青島ビールで宴会だね、と上海汽車メーカーの黒い車へ去る仲本慧の側にいた少女崔凪が高校生の二人をちらと見ふっと笑う。市川忍は悔しがるだけで、だがその内側に潜むもう一つの人格仟燕色馨は市川忍の瞳を通し崔凪をじっと見つめる、夜の公園で仟燕色馨、只の勝負なら勝敗などは所詮遊戯それに君も渡邉咲と親しくなり目的は果たしているだろうしかし慧探偵事務所は現世と魔界裏返りし境界ありこれは魔族の矜持に触れるゆえ既に仕掛けをしている君も再戦を覚悟してほしい、と。その脳裏からの声の本意を掴めない市川忍に、咲、貴方のお知り合いの探偵さんはどう言ってるの。その輝く瞳妖しく、市川忍はときめく反面恐怖を覚え、無意識にポケットから作業用の黒ゴム手袋をとりだす。刹那、何故か海峡で波を荒らげる雪景色に鳴り響く津軽三味線の調べが聞こえ、再戦を望んでると伝えると、只ならぬ興奮を見せて咲は喜ぶのだ。先刻、朔密教内部へ駆けていった咲は、仟燕色馨の伝言、台所の真下に女の住居有り、を忍から受け儀式行われし白い炊事場を目指したとき、倉町桃江の脇で動揺する橋本冷夏の姿を見たが、その元に着信が入り中国語で会話を始め、瞳に青龍の華が光れば、香炉、水、塩、生花を払い除け床下収納庫の先に階段を見つけると、独房のような地下室で失踪調査対象である石文弥古を発見、最早咲は事の成り行きを見届けるのみ、異変の只中で、少女崔凪の存在が頭によぎったのだ、確かに探偵仲本慧は推理が届かず動揺していた、何か得体の知れない事が起きたのだ。それにしても、咲は思う、探偵仟燕色馨どのような人なのかな、市川忍という同級生がどうして魅力的な探偵さんとお知り合いなの、ふふ、取りだしたその黒ゴム手袋は何、月がきれい、まるで、私の住む世界のよう。
 朔密教、明治に明日香良安が琉球神道系から分離し設立した新宗教である。分離したわけはスサノオに斬り殺されたとされるオホゲツヒメの復活を教義の核に据えた故で、同時期に大本で聖師とされる出口王仁三郎が日本書紀のみ一書から一度だけ名が述べられるイヅノメ神の復活を、同様に一書から一度だけ名が述べられるククリヒメの復活を八十八次元の塾から平成に得た明正昭平という内科医が朔密教に持ち込み妻の倉町桃江を二代教主に推薦し本部への男子禁制を導入、女埋没神の全復活によりイザナミ復活へ至る妻のお導きを深核とし今の形となる。女埋没神はイヅノメ神、オホゲツヒメ、ククリヒメの他に助かったクシナダヒメを除くヤマタノオロチの生贄とされた八稚女らがあり、更には、皆既日食により魔力が衰え殺されたとされる卑弥呼を天照大神と見定めての復活とも融合している。それらを依頼主に説明しながら仲本慧は殺風景な部屋で分厚い捜査費用を懐に入れ、他の探偵にも依頼してないかな、と冷えた目を向ける。依頼主である小さな芸プロのマネージャーは、業界に知られたくない件だから貴方を紹介して貰ったんだ、深入りはしない彼女どういう様子でしたと聞く。調査ではと仲本慧、社会にある数多の既存の道筋を歩めないという認識から石文弥古は芸能に道がないか訪ね、今は朔密教を訪ねているのだろうね、弟以外の人の来訪を絶ち鬼道を続けたとされる卑弥呼の形式で、倉町桃江の最低限の関わり以外を完全に断って地下で儀式を八十八日間続ける任務を受け入れた石文弥古は、我が優秀な女子社員いわく、自らの意志とのことだ。屋外へ出、仲本慧、通話し、高校生市川忍を調査して、という。崔凪の口にした数は、四四八、二四七、一三七。仲本慧はタワマン供給実績数を推理し晴海団地へ出向いたわけだがその推測は二〇二一年の上位三都府県に予知のごとく一致し、崔凪はのちに数列に隠していた八十八を付け足し、慧の推理は台所の地下へと変化したが、二四七が卑弥呼の日食の年を指すように、海とされるワタツミ三神がたとえ人智の蜃気楼であってもなくても推理と崔凪の真意とが違っても。仲本慧は思う、人々は、この街は大地は、紀元前、胡蝶の夢は一介の虚無主義ではない知が、華が、騒いでいる。
by _underline
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ganbarimasune · 1 year
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2023/02/10「タラチオのワンマン2023」
夜が明けて帰りの新幹線の中でこれを書いている。昨日一泊したホテルで書こうと思ったけれど、耳に残っていた音たちが愛おしくて堪らなくて、それを纏めてしまうのをやめちゃった。
あんなに足元が悪くって、体も冷え切って、ドリンク代もろくに出せないくらい手が悴んでいたけれど、次第に会場が暑く感じて、帰り道の冷たい風から、あの音そしてステージのパフォーマンス全てが守ってくれた。そしてこれからも私のそばに居てくれるのだろうと確信できる、そんな公演だった。
まずはこうして開催を決めたことへ大きな大きな感謝を、タラチオさん、そしてバンドやゲスト出演の面々に送らさせてほしい。
正直セットリストがどうとか覚えていない、ただ楽しかった。まあ場面は覚えているから多分来週くらいにはちゃんと思い出せるとは思う。
「饒舌なSPY」「Phantom limb」「AEONS GEHENA」「追悼」「イミテーションメサイア」「Vermillion」などのオリジナル曲達を今、ここで、この自分の耳で、聞けたことが未だに奇跡だと思う。
ライブまでは死なないでおくって12月24日の18時に決めて、それからずっとなんとかなんとかやってきたのが、最高の選択なんだとやっと実感できたし、実際何回も挫けそうになったあの数ヶ月、いやデータ上で聞き続けて生きてきた数年の自分をあっさりと救ってしまった。常に頭の中で浮き続けてこちらを見ていた現実をあの時簡単に弾き出したのだ。ちょっと笑ってしまうくらいには。
「饒舌なSPY」の第一声で、目が覚めた。
きっと浮いている現実に引き揚げられそうになっていたのかもしれない。
それをクラブチッタのフロアに私が居て、これから待ち望んだワンマンライブが始まることを一気に自覚させられた。正直行きの新幹線に乗っても実感はわかなかった。
そのくらいタラチオさんにはパワーがある。あの時私は「来るぞ」と確かに思っていた。
新曲は、またライブでやって欲しい。その前に動画も投稿してほしい。体に馴染ませて箱いっぱいにあれがまた響いて、それでみんなで踊ろう。そんな音がまだ耳に残っている。
バンドの面々の出す音が、曲たちのアクセルとなっていた。
バンドとタラチオさんの信頼関係が見える。とにかく楽しそうにそして噛みしめるように演奏をしている彼らが彼らで良かった。
タラチオさんの世界には彼らが必要だ。それが、あの場で見えたことがとても嬉しい。
何が良かったなど、細かく言うと本当に切りがないのだけれど、曲によって舞台全体を使って走り回ったり、上下に移動して演奏してくれたり、「タラチオ」を心から楽しんでいる様子が良かった。
そして何より一発で信頼できる技術力の高さに惚れ惚れしたのだが、これも全て出せば終わりが見えない。
なので、これは私が勤務中に一つずつ思い出して生き残るように、記憶の中に取っておくことにする。
ただ一秒一秒を、こんなにも大切に過ごせたのはバンドのみなさんのおかげだ、それは事実としてここに書いておく。
「金色グラフィティー」「天体観測」「爆笑」「救済」「ピエロ」「ワールドランプシェード」、名前を並べるだけでなんて気分が良いんだ。
ゲスト一人ひとりとの関係性がよくわかる、そんな選曲だと思う。
「救済」「爆笑」は一緒にもるでおさんと歌っていて、何故か美しいと思った。何故か、ってのも変か。
ずっと見ていたいと思ったのだ、取り上げて言えば「爆笑」で2人揃って花道に出てきた時なんか、M-1グランプリの決勝を思い出させた。あの信頼感、あいつならやってくれるさ、という感じ。
「救済」は『いつかライブで』という話は聞いてて、それがやっとのことで目の前で叶ったのがわかる、あの感じが堪らなくて、もるでおさんのことはインターネット越しで見たことがあるくらいだったけれど、そんなことは関係なかった。
もるでおさんの歌は、地に足がついている。生存本能を感じるって言ったほうが良いのかもしれない。
NORISTORYさんは、突き抜けるような歌声を持っている。あの「天体観測」はアツいあの会場に夜空をかけた。深夜特有の研ぎ澄まされた空気と、一つ一つ思考味わうことにあるあの匂いが確かにそこにあったような気がした。
タラチオさんは、柔軟に色々な人と合わせて歌うけれどNORISTORYさんと歌うときはすごく爽やかで力強いと思う。それに呼応するように、お互いの歌声は共鳴しあっていって、それに惹き込まれた。煌めく星々は彼らを照らしていた。言葉で表現するのではなくて、感覚で味わうような、そんな時間だった。
カフェインさんは一度は生で見ないとと思っていたのだ。生で彼の歌をくらってみたかった。噂に聞いていた「金色グラフィティー」なのだから、それはもう両手を上げてはしゃぐのみだ。カフェインさんの登場は心に確かに火をつけた、あの舞台を踏んでいる姿は爆発的だった。そして確かに食らったのだ、金色グラフィティを。例えるとしたら、龍が現れたと思った。二匹の龍はお互いに睨み合っているわけではない。こちらへ構えているのだ。お互いとお互いを信頼して、その強さを演舞のように観客に誇示しているようだった。
そして伊東歌詞太郎さん、いや「伊東歌詞太郎」て………本当に?、自分の耳をしっかりと疑った。観客の第一声も「エーッ?!」だった。
元々自分を信じているというか、真っ直ぐな人間であることはわかっていたんだけど、ちゃんとあの人もロックだった。
登場してから一秒一秒楽しんで過ごしているのが伝わった。音楽の中で生きている人だと思う。一挙一動する度に歌詞太郎さんのリズムになる、尊敬 という言葉を贈るのも良くわかる。
何年も前から知っていた人だけれどやっと人となりを理解したかもしれない。
「ピエロ」「ワールドランプシェード」も何回も聞いていた、それが目の前で行われてるのだから、伊東歌詞太郎の歌はよく沁みた。心とかじゃなく、もう全身に。
あとタラチオさんって除霊ができたらしい。私も幽霊に憑かれたことないし、そのおかげかもしれない。
これは嫌な言い方に聞こえるけれど、伊東歌詞太郎さんの歌は耳に残りにくいと思う。
私の中に残っているのは、暖かくて力強いあの歌声があったという温度と事実だ。
タラチオさんは、それにのせられてか、波にのったように爽やかにでも力強く暖かく輝いていた。
「コバルトブルー」「刃」「monolith」「CALL ME」、カバー曲ばっかで格好付かないとは言ってたけど、私はカバー曲を歌ってる姿も好きだ。そもそも「歌い手」って肩書であるのだから、タラチオさんの解釈を存分にのせて歌ってほしいとは思う。
ただあの箱を押さえてカバー曲ってのも…という気持ちも、もちろん充分に理解できる。
そういえば、タラチオさんが超会議か何かののど自慢で歌った「コバルトブルー」から、THE BACK HORNを履修したのだった。書いていて思い出した。
生で叩きつけられるそれらは、私の記憶としっかり結び付けられた、オリジナルが全身沸き立つような暑さだとしたら、カバーは脳みそを中から揺らす中毒性がある。
きっと「友達がカラオケで歌っていた」という「CALL ME」だって、他の曲だってタラチオさんの思い出と一緒に生きてきた、だから歌ってくれたのだろうと思った。
曲への思いを、今回は存分に味あわせてくれた。これは勝手に言っているだけだけれど、そう言わせてほしい。
濡れきった靴下をホテルについてすぐに脱いで、備え付けられていたドライヤーで履いていたスニーカーを乾かして、ぼんやりとあの数時間を振り返った。
そして営業時間ギリギリに駆け込んだサイゼリヤでピザを頼んで、あのライブがもう終わったのだと気づく。そこで、タラチオさんの歌は、ずっと生き続けてくれる、そう約束してくれたので、また死なないでおかなきゃなあと思った。
「死なないでくれ」としか言うこともないしと、書かなかった手紙も特に持ってこなかった差し入れのこともまた次回考える。
だから今回はこれで代わりとさせてほしい、自分で言ってるだけなのだけれど、これを書くことによってなるべくタラチオさんが生き延びてほしい。別に見なくても良いが、これはインターネットに置いておくことにする。
最後にもう一度、あの公演にかかわった全ての人に感謝を贈ります。
また、会おう。ずっとここで待ってる。次は拳に行けたら良いと思っている。だから、それまでは死なないでおく、お互いそうしよう。勝手だけど、これも約束してくれる?
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azure358 · 2 years
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—深海人形特別篇— はんたの話?
御前等「…あのアカウントは……?本物か偽物か?!(野次馬根性)」
ワイ「…あのアカウントの画像に映ってる原稿が汚いので本物(確信)。」
…って言うか、公式認証マーク付ける手続き手伝ってやれよ編集!!!!(認証マーク無かったら、偽物に騙される人が、此れからも、出て来るだろ!!!!)
※…基本、及び、後半軍事ネタ、残酷、クロスオーバー注意。
[[MORE]]
…はんた連載再開確定おめでとう。
…もっと、とがしとクロロ団長の苦しんでおる所が見たい。うーん。楽しみじゃのう!楽しみじゃのう!(某邪竜並)
※某わんぴのネガティブアレ食らった時
団長「…オレはもう、団長辞める。」
ヒソカス「…どうせ、ボクは、哀れな道化さ♦︎……。」
イル兄「…オレって一家の恥だよね。」
キル「…今から、家に帰るわ……。」
ビスケ「…此んなババアなのは、仕方無い…。」
フェイタン「…どうせワタシ達、流星街のゴミよ……。」
ズシ君「…もう、努力したくない……。」
ウィングさん「…すみません。弟子としても師匠としても失格です……。」
ミル「…パパ…ママ…此んな豚で御免……。」
ゼノ爺「…静かに、暮らしたい……。」
カル「…もう、何もしたくない……。」
マチ「…全部莫迦みたい。何したって無駄よ。」
シズク「…つ、疲れた〜〜〜〜。」
ゴン「…オレ……辛い……。」
ナックル「…すまねぇ、すまねぇ、すまねぇ……。」
※とある莫迦の慈悲深い愚痴。
…はんたの話が、余計ややこしく、可笑しくなったのは、面倒臭い女さん層と旅団厨の所為だと適当に身勝手に思っているので、其の手の女さん(と其れ等とは無関係な莫迦野次馬共も)達が「…とがしが生きてた!!(野次馬根性)」だの「…連載再開やなww(右に同じ)」だのとギャンギャン騒いで居るのを見ると、複雑な気持ちになります。
…とがしは、最早、天命レベルで苛め易いのは分かるけどさ、もう、とがし苛めんな。此れからも、絶対苛めんな。本当に約束して。とがしを、もう、此れ以上、苛めるな。
…原稿が汚い?熟練のプロ程原稿は汚いんだよ。何も描いた事の無い奴等が騒ぐ事じゃない。プロの原稿が汚いのは、それだけ、熟練の描き手で真剣にやってる証だ。御前等良い加減にしろ。
…仕事しない?…漫画描くってさ、腰痛ってさ、本当に辛いんだよ。そして、持病と加齢による障害で更に苦しむ病人を、出版社の稼ぎの為に働かしてる方が、異常である事に気付けよ。
…後、出版社さんは、後々、とがし先生に訴訟されたらどうするんでしょうか。
そう言う対策取ってた方が、良いかもしれないよ?
…で、最後に、…なぁ、御前等、つい最近迄、大抵別垢でknnとかtwst関係でキャッキャッしてたろ?みたいに。もう出先に居着いちゃえよYOU。
…。
※幻影旅団の伏線回収考察
…旅団結成前後〜初期の過去回想話するのは妥当な線ですが、其れすると、「…浸り過ぎーー!!(鼻毛の人並)」「…長いわーー!!(ガ王並)」…になるので、少し短めにして頂けると……(…昔のわんぴがしていた深刻な過去回想責めに、トラウマがある者より なるとのは、別に其うでも無い)。
…以下、箇条書き。
・幻影旅団結成の理由
・旅団メンバー全員が念能力をマスターしている理由
・例のビデオ
・オモカゲとNo.8の人を含む、初期メンバーの詳細
・クルタ族の村襲撃の真相と第四王子君との関係
…。
#人間ちゃんネタ
上位存在がしょっちゅう不法投棄するゴミ捨て場にある集落に村の皆と仲間と住んでた人間ちゃんくろろ団長を上位存在が、安易に拾って飼育し始めたら、挙げ句の果てには飼い切れなくなって、最後には、団長、叩き出される様に、外に捨てられて、其の後、集落に戻ったみたいな話(※有り得そう)。
※団長ネタスペシャル
(※雄リョナ発言注意)
…『星羅から来た〜SoODL.』と『クロ新〜LotPNW.』では、慈悲と情けを掛けたけどね、本当は、くろろ��長を痛めつけたいんですよ。とがしが、本編で団員を殺処分するよりも早く、酷く(…もっと、鬼畜みたいな目に会わせたい)。
…。
くろろ団長って、念を研究する上で、最高峰の研究材料(或いは実験体)だと思う(※…次点で適して居るのは、多分、蟻勢か第四王子かじんさん)。
…。
…団長による、新たな『鎮魂歌(レクイエム)の儀(便宜的命名)』楽しみだなぁ〜〜〜〜(歪んだ楽しみ方)。
…某公式ネーム原稿二枚で、「…団長だ!!仲間が一挙に死んだから鎮魂歌(レクイエム)の儀してるんだ!!(大歓喜)」…としか見えない事で話題な奴、ワイから見たら、団長も死んでダイニングメッセージ遺してる風にしか見えなかったぞ(…相変わらず、団長の扱いが基本過酷)。
…もしも、たった数話の間に、団長「…あぁ〜〜^^仲間が死んでしまったんじゃ〜〜^^鎮魂歌(レクイエム)の儀やろ(…そして、此のオレから仲間へのレクイエムですへ……)。」みたいになってたら、辛いよね(旅団厨が 我々大爆笑)。
…ワイ等「…未だ未だ、王位継承戦続きそうやなww(…此れだから、…もう、とがしったらぁん☆)。」団長「…あれから、仲間全滅しました(震え声)。クラピカ「…他王子ほぼ全滅(ついでに旅団もほぼ壊滅しててラッキー)です(迫真)。」…かもよ??(※流石にネタです)
…団長は、例えどんな性格でも、何も変わらず、人気出てただろうな……(※…先ず、見た目と念能力が良過ぎる)。
…そして、『ぼくのかんがえたあんこく大りくへん』で素晴らしいのが、しをらしい団長(好き過ぎて咽せた)。…しをらしい男ワイ大好きだから(※例:拙作のウェイン兄弟)無茶苦茶ツボった(可愛い)。
…雄らしく戦いたいし、格闘・体術大好きだから、「…ウヴォーさん、…もっと格闘教えてよ(笑顔)。」…みたいに懐く団長が見たい(…因みに、拙作の団長は、バリバリの格闘系で、近接・ゼロレンジ重視)。
…まさかの、『レジライ=クロロ団長説(クロロ団長は実質レジライ)』来ましたね(来てない)。…あらゆる念能力者は、実質、団長(夏の猛暑で錯乱)。
…旅団で夏の夕暮れ展開、したいでーす(…団長団員皆殺しエンド)。——夏の夕暮れ オレを優しく迎えてくれるのは、海鳥達だけなのか? ——回収されたスマートフォンに残っていた録音より
…原作の時点で、『夏の夕暮れ(団長が団員と殺し合う)』だったら如何しよ(…旅団全滅の理由 …流石に、無いと思うけど)。
団長「…オレが此の手で、団員(皆)を殺したのか……(夏の夕暮れ展開)。」→…しばし、たたずむ(※RTACネタ)。
ヨークシン編で、マフィアの一人が団長の偽死体見た時、「…若造じゃねーか(一寸驚愕)。」とか言ってるの、団長の事をおっさん(30代後半〜50代前半)だと思ってたって事だよね笑う(…多分、其の人、本当のおっさんになれずに此の世を去ると思うよ……)。
…。
自分の能力で相手の能力を奪った上で、相手の物品を取り、徒党を組み、精神をもに侵食する団長及び旅団は(何せ人類だし)バイド(※雑認定)。
…。
麦わら船長「お前もう船降りろ」 クロロ団長「お前もう蜘蛛辞めろ」
…。
※雑多
…中大破風の奴、豚くんのも描くよ、…だって、可愛いじゃん。豚くん(…でも、見苦しいから、見ない方が良いよ)。
…。
本当は、第四王子ネタを擦って行きたい所だけど、何時も脳死で擦ってるのは、団長+旅団とあだるとりおネタ(※…ゆくゆく、ゆうはくネタもレベルEネタも擦って行きたい所存)。
…。
※自Twitterアカよりコピペ集
Q.旅団員達「…団長!!N1が鎖野郎にしか見えません!!(必死)」 A.団長「…其の絵描きが未熟過ぎて、N1と鎖野郎の描き分けが出来て居ないだけだ!!諦めろ!!(※クロ新的にはメタ発言)」
…ヨークシン編で、マフィアの一人が団長の偽死体見た時、「…若造じゃねーか(一寸驚愕)。」とか言ってるの、団長の事をおっさん(30代後半〜50代前半)だと思ってたって事だよね笑う(…多分、其の人、本当のおっさんになれずに此の世を去ると思うよ……)。
※…以下、軍事ネタ注意
※クロロと新世界紀行〜LoPNW. 関連
…大変不思議な感じだけど、H&K P8とHK 433と多薬室砲とトリープフリューゲルとゴリアテとアーチャー対戦車自走砲は実在してるからね(電磁銃もか?)。
…その戦闘車両は、——アーチャー対戦車自走砲。WW2期に置ける、イギリス陸軍の兵器である。…然も、二台ある。
(※中略)
…余りの、…その、兵器の珍妙さに、…愕然とするクロロ。
「…でもさ、何でさ、その戦車、後方に向かって、自走砲の砲台がついてんだよ?…普通は、砲台てモンは、前方についてるだろ?」
…ミルキが、クロロのその質問に、全力で答える。
「…知らねぇよ!!」
…その対戦車自走砲は、意気揚々とクロロに向かって砲撃する。
…。
↑…『クロロと新世界紀行〜Legacies of The New Perfect World.』の此の部分、自分で書いといて好き。アーチャーの自走砲が後方に付いてる理由だなんて私だって知らねぇよ。当時の紅茶紳士に訊いてくれ(…此れだから、英国紳士は……)。
…。
…『クロ新〜LotNPW.』、ヒソカスと団長が戦う展開欲しかったけど、没(…同じ様に、死に損ないの猿とN1とも戦う展開だった vsヒソカスみたいに 元ネタのMC,UCでの仮面騎士卿戦な感じでしたかった)。
…。
(※おまけ)
団長「…見せてやろう、此れが俺の愛車、『悪魔の鉄槌(ルシルフルズ ハンマー)』!!(※元ネタ:特拓)」イル兄「…ふーん(※興味無し)。」
(※クロスオーバー・マリギャラネタ注意)
もしも、団長がちこ達のパパだったら(…何気に女性向けな??配管工銀河ネタ)。…当然の様に、ちこ達と団員には優しいけど、ひそかとイル兄には冷たい(※御決まり設定)。…そして、亀さん大王とひそかの意地悪には、ガチの暴力を持って、報復するよ!!(※100%団長)。
補足:…テニスもするよ!!団長「…オレの念能力は108式あるぞ(←自信に満ち溢れ過ぎてる)。」ふぇいたん「…団長。…其れテニヌね(冷静)。」
ひそか「…ボクもちことして、『パパ(意味深)』に守られたいな〜〜〜〜!!(大興奮)」※…其の時、団長がひそかをプロレス技で投げる ちこ「…ねぇ、パパ、さっきの技何〜〜〜〜?!(純粋無垢)。」団長「…ジャーマンスープレックス(CV:ngnさん)。」
まち「…パパ大好き〜〜!!(※パパ活JK並)」 団長「…おい、頼むから、いつも通りに団長って呼んでくれ!!(悶絶)」ひそか(…う、羨ましい……!! ※凄まじい迄に嫉妬)
ちこ「…パパ〜〜!!(大好き〜〜!!)」団長「…ハハッ、御前等、そう焦るなよ……(完全パパ)。」ふぃんくす「…パパ〜〜!!(ふざけて呼ぶ)」しゃる「…パパ!!(屈託無く呼ぶ)」ふぇいたん「…パ、パパ……(ノリ気じゃない)。」団長「…あのさぁ(あきれ)。」(※団長ちこパパネタ)
(※クロスオーバー注意)
どろっちぇ「…其のお宝頂いた!!(例のBGM)」
団長「…あっ!!同業者!!(先制攻撃)。」
…其の後、
『我々は何者も拒まない。だから我々から何も奪うな』
↑とはんた文字で書いてある
まるく「…南無三なのサ……(同情)。」
(※クロスオーバー・残酷注意)
——「…此れが、君達の団長だよ。我々の手で彼から無駄な物を削ぎ落としたんだ。」と、研究員と思しき白衣の男は『ANGEL PAC』と文字が書かれた大きな鋼鉄製の筒をワタシに見せたね。下の方から幾つもケーブルが伸びてたね。
——某団員がある日見た悪夢の記録より
—(※クロスオーバー・残酷注意) 其の時、研究員と思しき白衣の女は、オレに何だかすっごく気持ち悪い生物を披露した。「…此れは、あのQ=WRLCCYWRLFのクローンになれなかった肉塊とバイドを掛け合わせて作った生物よ。」…キショ、普通に吐き気がする。——某暗殺一家の長男がある日見た夢の記録より
…此うして、オレが、其のキショキモ生物に、少しだけ、ドン引きしてると、其の研究員と思しき白衣の女は、更に、此う言った。「…実はね、量産にも成功してるの。見て下さる?」…実際、ケージの中に沢山其奴は居た。——某暗殺一家の長男がある日見た夢の記録(2)より
…其処でオレは
→一匹下さい
→念針を見せる
→一匹下さい オレ「…一匹下さい」研究員の女「…駄目です。此の子達は大事な実験動物なんです。」
→念針を見せる 針に興味を示す様は彼奴の遺伝子入ってるとか関係無く割と可愛い。
※…以上、自Twitterアカよりコピペ
…。
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0ku20 · 2 years
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7/20(水)
架空の都市で終電を逃す夢(※)、というのを見て朝から夢占いを検索して、結果吉夢ではないっぽかったので朝から気に食わなかった。
(※)架空の都市と言っても、どうやら埼玉県川口市に近いあたりにわたしは取り残されていた気がする。「川口だけは嫌だ」という妙な強い気持ちを持っていた。平日に終電逃すなんて最悪だ!とまともな人間っぽいことを思っていたのが変だった。終電を逃すまでは、まだ最寄りまでの電車は出ている!と余裕をこいてギリギリまで遊んでしまったあの感覚は現実に起こったら嫌〜な感じの焦りを産んだ。天王洲アイルの次あたりに位置するっぽい(と脳内で設定している)電脳都市ナンチャラみたいな駅があったり、ネオ都市っぽい名前のめちゃくちゃ変な長い駅名(さいたま新都心的なこと。なぜか頭の中では埼玉だと思っている場所がたくさんあった)に溢れて、新幹線駅みたいなところにいた。そしてわたしは、今いる駅に止まるより、少しでもあがかなくては!と無茶苦茶な移動をした結果、知らない埼玉に取り残されたのである。絶対に漫画喫茶で過ごさなくてはいけないとウーウー思い、タクシーで帰るという選択がなく、朝方千葉方面の変なバスが集う駅前ロータリーのシーンがあった。(なぜ千葉に行かなくてはいけないのか!大学時代新歓合宿で乗った朝のバスのこととかを、今これを書きながら思い出したりしている)夢を細かく思い出そうとするうち、変な都市の設定の細部まで確認したくなりもう一度あの夢の世界を見てみたいだとか、もう少しハッキリとピントを合わせてみたいような気持ちになる。普段覚醒している自分では到底想像できないような無茶苦茶な設定のエンタメ性が強すぎる。また夢を見たい。
朝はボーッとそんなことを考えながら、いつも通り(※1.2)出勤した。
(※1)いつも会社には同じ時間の電車で向かっている。最寄り始発の電車に乗ると、ひどいラッシュが避けられるからである。定期的に電車が遅延するが、どんなに焦って少しでも早い電車に乗ろうとも、どこかしらに遅延が存在しているならば、結局は到着が遅れてしまうと思っているのだが、実際はどうなんだろう。電車通勤歴の経験値がまだ足りず、よくわからない。
(※2)ここ最近は朝起きてから20分足らずで家を出ている(とはいえ、昔から15分前とかだった。引越し後は張り切って早めに起きていた)。服を着替えて、その間に数曲音楽を流しながら、トイレに行ったり、髪を最低限治したり、日焼け止め程度に肌に何か塗り、タバコを吸って、プロテインを飲むという、トライアスロン的な、タイムアタック的な、いつもバタバタした朝しか過ごせないので、たまには家を出る1時間前とかに起きたりしたい。
会社に到着して、ここ数日対応を迫られているトラブルをいくつか確認すると切羽詰まった感覚に襲われ、午前中はそれに集中して、いい感じに昼を取得(※)して、14時くらいまでにピークを乗り越えた。そこからはまったりとしたペースで動くことができ、のんびりとやりたいことをある程度消化して帰ることができた。
(※)折半詰まっていたせいか、ずっとタバコを吸いながら仕事ができたら、と思っていた。昭和のオフィスとか釣りバカ日誌で出てくるような喫煙シーンが羨ましいが、環境として最悪とも思う。今日はタバコを吸ってから軽めのコンビニご飯にしたが、チェンソーマンの2話を読めたのでいい過ごし方だった。会社から喫煙所まで数時間含め往復で20分くらい削られるので、暑かったり雨の日は我慢したりする。わざわざカフェに入るのも癪だし、そういえば前は通っていた喫茶店はコーヒー500円で行けるが、食べ物メニューがサンドイッチくらいしかないのに、お腹が空いてしまうのでご飯をも食べると1200円くらい毎回かかる計算になるので��然行ってない。しばらく通って顔見知りになったのに、1回行かなくなると再訪のきっかけが掴めない。また行きたいのだが…。億万長者になり、喫茶店へ通いたい。
帰りはいつもより遅くなったものの、彼氏が外食するとのことで、わたしも外食して帰ることにした。池袋(※1)で火星カレー(※2)へ行き、2番目のいつものカレーである羊カレーかを食べた。
(※1)先日の投稿を参照。嫌な街。
(※2)店長とちょこっと話すために行っているような部分があり、話すと毎回目的を達成したような気持ちになる。今日始めて見る新しいバイトの人が入っていた。あの店に珍しく、妙な能天気さのある明るい人であった(あの店は真面目な人が多い) 。まだ新しい家の近所には通いの店みたいなものがなく、早く見つけたいが、難しい。
それからカラオケへ行き、喉の調子が悪かったので、ひとりなのに「Cagayake!GIRLS」(※)をヘラヘラ歌うという変な1時間を過ごした。そこから帰って、ダラリとヨギボーに横たわり、タバコを吸うか、横たわるかを繰り返して、彼氏が帰ってきたのでお風呂に入り、寝た。
(※)27歳にもなって、ヒトカラでけいおん!を歌うなんて思ってもいなかった。ついでに「天使にふれたよ!」も歌った。定期的に劇場版を見返しては"なかった青春"のことを思ってセンチメンタルになって欲しい。当時はけいおんに触発された男子たちがあまりにキモい姿であったので、けいおんに興味がないふりをしていたが、高校生の頃にまとめて一気見したら死ぬほど面白かった。中学生の頃、けいおんに触発されて組まれたオタク同級生たちのバンドとカースト強めの女子らが合唱祭で有志バンドとして「Don't say "lazy"」を披露していたが、今彼らがあの頃を振り返ってどう思うんだろう。けいおんにしか興味のないオタクと、オタクにもけいおんにも興味はないがステージに立ちたい女子たち。誰一人仲良くなかったので気になるが、確認することは今後もないだろう。オタクけいおんバンドでは、オタクカーストの低いやつがキーボードに割り振られるという偏見が生まれたのはこのバンドを見た経験から生まれた。
また注釈(※1)をつけたくなったが、飽きたのでやめる。明日明後日は休み!のんびり(※2)過ごそう。
(※1)注釈って無限につけられるっぽい。自分にとって当たり障りない日常も、他人に前提を説明するとどんどん具体的かつクリアに再現することができるんじゃないかと思ったが、単純にめちゃくちゃに自分語りをしたたかっただけかもしれない。
(※2)未読の本を読んだり、フォールガイズをしたり、パパとムスメの7日間を見たり、寝たり、カラオケに行ったりしたい。
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skf14 · 3 years
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11180143
愛読者が、死んだ。
いや、本当に死んだのかどうかは分からない。が、死んだ、と思うしか、ないのだろう。
そもそも私が小説で脚光を浴びたきっかけは、ある男のルポルタージュを書いたからだった。数多の取材を全て断っていた彼は、なぜか私にだけは心を開いて、全てを話してくれた。だからこそ書けた、そして注目された。
彼は、モラルの欠落した人間だった。善と悪を、その概念から全て捨て去ってしまっていた。人が良いと思うことも、不快に思うことも、彼は理解が出来ず、ただ彼の中のルールを元に生きている、パーソナリティ障害の一種だろうと私は初めて彼に会った時に直感した。
彼は、胸に大きな穴を抱えて、生きていた。無論、それは本当に穴が空いていたわけではないが、彼にとっては本当に穴が空いていて、穴の向こうから人が行き交う景色が見え、空虚、虚無を抱いて生きていた。不思議だ。幻覚、にしては突拍子が無さすぎる。幼い頃にスコンと空いたその穴は成長するごとに広がっていき、穴を埋める為、彼は試行し、画策した。
私が初めて彼に会ったのは、まだ裁判が始まる前のことだった。弁護士すらも遠ざけている、という彼に、私はただ、簡単な挨拶と自己紹介と、そして、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書き添えて、名刺と共に送付した。
その頃の私は書き殴った小説未満をコンテストに送り付けては、音沙汰のない携帯を握り締め、虚無感溢れる日々をなんとか食い繋いでいた。いわゆる底辺、だ。夢もなく、希望もなく、ただ、人並みの能がこれしかない、と、藁よりも脆い小説に、私は縋っていた。
そんな追い込まれた状況で手を伸ばした先が、極刑は免れないだろう男だったのは、今考えてもなぜなのか、よくわからない。ただ、他の囚人に興味があったわけでもなく、ルポルタージュが書きたかったわけでもなく、ただ、話したい。そう思った。
夏の暑い日のことだった。私の家に届いた茶封筒の中には白無地の紙が一枚入っており、筆圧の無い薄い鉛筆の字で「8月24日に、お待ちしています。」と、ただ一文だけが書き記されていた。
こちらから申し込むのに囚人側から日付を指定してくるなんて、風変わりな男だ。と、私は概要程度しか知らない彼の事件について、一通り知っておこうとパソコンを開いた。
『事件の被疑者、高山一途の家は貧しく、母親は風俗で日銭を稼ぎ、父親は勤めていた会社でトラブルを起こしクビになってからずっと、家で酒を飲んでは暴れる日々だった。怒鳴り声、金切声、過去に高山一家の近所に住んでいた住人は、幾度となく喧嘩の声を聞いていたという。高山は友人のない青春時代を送り、高校を卒業し就職した会社でも活躍することは出来ず、社会から孤立しその精神を捻じ曲げていった。高山は己の不出来を己以外の全てのせいだと責任転嫁し、世間を憎み、全てを恨み、そして凶行に至った。
被害者Aは20xx年8月24日午後11時過ぎ、高山の自宅において後頭部をバールで殴打され殺害。その後、高山により身体をバラバラに解体された後ミンチ状に叩き潰された。発見された段階では、人間だったものとは到底思えず修復不可能なほどだったという。
きっかけは近隣住民からの異臭がするという通報だった。高山は殺害から2週間後、Aさんだった腐肉と室内で戯れている所を発見、逮捕に至る。現場はひどい有り様で、近隣住民の中には体調を崩し救急搬送される者もいた。身体に、腐肉とそこから滲み出る汁を塗りたくっていた高山は抵抗することもなく素直に同行し、Aさん殺害及び死体損壊等の罪を認めた。初公判は※月※日予定。』
いくつも情報を拾っていく中で、私は唐突に、彼の名前の意味について気が付き、二の腕にぞわりと鳥肌が立った。
一途。イット。それ。
あぁ、彼は、ずっと忌み嫌われ、居場所もなくただ産み落とされたという理由で必死に生きてきたんだと、何も知らない私ですら胸が締め付けられる思いがした。私は頭に入れた情報から憶測を全て消し、残った彼の人生のカケラを持って、刑務所へと赴いた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「失礼します。」
「どうぞ。」
手錠と腰縄を付けて出てきた青年は、私と大して歳の変わらない、人畜無害、悪く言えば何の印象にも残らない、黒髪と、黒曜石のような真っ黒な瞳の持ち主だった。奥深い、どこまでも底のない瞳をつい値踏みするように見てしまって、慌てて促されるままパイプ椅子へと腰掛けた。彼は開口一番、私の書いている小説のことを聞いた。
「何か一つ、話してくれませんか。」
「え、あ、はい、どんな話がお好きですか。」
「貴方が一番好きな話を。」
「分かりました。では、...世界から言葉が消えたなら。」
私の一番気に入っている話、それは、10万字話すと死んでしまう奇病にかかった、愛し合う二人の話。彼は朗読などしたこともない、世に出てすらいない私の拙い小説を、目を細めて静かに聞いていた。最後まで一度も口を挟むことなく聞いているから、読み上げる私も自然と力が入ってしまう。読み終え、余韻と共に顔を上げると、彼はほろほろ、と、目から雫を溢していた。人が泣く姿を、こんなにまじまじと見たのは初めてだった。
「だ、大丈夫ですか、」
「えぇ。ありがとうございます。」
「あの、すみません、どうして私と、会っていただけることになったんでしょうか。」
ふるふる、と犬のように首を振った彼はにこり、と機械的にはにかんで、机に手を置き私を見つめた。かしゃり、と決して軽くない鉄の音が、無機質な部屋に響く。
「僕に大してアクションを起こしてくる人達は皆、同情や好奇心、粗探しと金儲けの匂いがしました。送られてくる手紙は全て下手に出ているようで、僕を品定めするように舐め回してくる文章ばかり。」
「...それは、お察しします。」
「でも、貴方の手紙には、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書かれていた。面白いな、って思いませんか。」
「何故?」
「だって、貴方、「理解させる」って、僕と同じ目線に立って、物を言ってるでしょう。」
「.........意識、していませんでした。私はただ、憶測が嫌いで、貴方のことを理解したいと、そう思っただけです。」
「また、来てくれますか。」
「勿論。貴方のことを、少しずつでいいので、教えてくれますか。」
「一つ、条件があります。」
「何でしょう。」
「もし本にするなら、僕の言葉じゃなく、貴方の言葉で書いて欲しい。」
そして私は、彼の元へ通うことになった。話を聞けば聞くほど、彼の気持ちが痛いほど分かって、いや、分かっていたのかどうかは分からない。共鳴していただけかもしれない、同情心もあったかもしれない、でも私はただただあくる日も、そのあくる日も、私の言葉で彼を表し続けた。私の記した言葉を聞いて、楽しそうに微笑む彼は、私の言葉を最後まで一度も訂正しなかった。
「貴方はどう思う?僕の、したことについて。」
「...私なら、諦めてしまって、きっと得物を手に取って終わってしまうと思います。最後の最後まで、私が満たされることよりも、世間を気にしてしまう。不幸だと己を憐れんで、見えている答えからは目を背けて、後悔し続けて死ぬことは、きっと貴方の目から見れば不思議に映る、と思います。」
「理性的だけど、道徳的な答えではないね。普通はきっと、「己を満たす為に人を殺すのは躊躇う」って、そう答えるんじゃないかな。」
「でも、乾き続ける己のままで生きることは耐え難い苦痛だった時、己を満たす選択をしたことを、誰が責められるんでしょうか。」
「...貴方に、もう少し早く、出逢いたかった。」
ぽつり、零された言葉と、アクリル板越しに翳された掌。温度が重なることはない。触れ合って、痛みを分かち合うこともない。来園者の真似をする猿のように、彼の手に私の手を合わせて、ただ、じっとその目を見つめた。相変わらず何の感情もない目は、いつもより少しだけ暖かいような、そんな気がした。
彼も、私も、孤独だったのだと、その時初めて気が付いた。世間から隔離され、もしくは自ら距離を置き、人間が信じられず、理解不能な数億もの生き物に囲まれて秩序を保ちながら日々歩かされることに抗えず、翻弄され。きっと彼の胸に空いていた穴は、彼が被害者を殺害し、埋めようと必死に肉塊を塗りたくっていた穴は、彼以外の人間が、もしくは彼が、無意識のうちに彼から抉り取っていった、彼そのものだったのだろう。理解した瞬間止まらなくなった涙を、彼は拭えない。そうだった、最初に私の話で涙した彼の頬を撫でることだって、私には出来なかった。私と彼は、分かり合えたはずなのに、分かり合えない。私の言葉で作り上げた彼は、世間が言う狂人でも可哀想な子でもない、ただ一人の、人間だった。
その数日後、彼が獄中で首を吊ったという報道が流れた時、何となく、そうなるような気がしていて、それでも私は、彼が味わったような、胸に穴が開くような喪失感を抱いた。彼はただ、理解されたかっただけだ。理解のない人間の言葉が、行動が、彼の歩く道を少しずつ曲げていった。
私は書き溜めていた彼の全てを、一冊の本にした。本のタイトルは、「今日も、皮肉なほど空は青い。」。逮捕された彼が手錠をかけられた時、部屋のカーテンの隙間から空が見えた、と言っていた。ぴっちり閉じていたはずなのに、その時だけひらりと翻った暗赤色のカーテンの間から顔を覗かせた青は、目に刺さって痛いほど、青かった、と。
出版社は皆、猟奇的殺人犯のノンフィクションを出版したい、と食い付いた。帯に著名人の寒気がする言葉も書かれた。私の名前も大々的に張り出され、重版が決定し、至る所で賛否両論が巻き起こった。被害者の遺族は怒りを露わにし、会見で私と、彼に対しての呪詛をぶちまけた。
インタビュー、取材、関わってくる人間の全てを私は拒否して、来る日も来る日も、読者から届く手紙、メール、SNS上に散乱する、本の感想を読み漁り続けた。
そこに、私の望むものは何もなかった。
『あなたは犯罪者に対して同情を誘いたいんですか?』
私がいつ、どこに、彼を可哀想だと記したのだろう。
『犯罪者を擁護したいのですか?理解出来ません。彼は人を殺したんですよ。』
彼は許されるべきだとも、悪くない、とも私は書いていない。彼は素直に逮捕され、正式な処罰ではないが、命をもって罪へ対応した。これ以上、何をしろ、と言うのだろう。彼が跪き頭を地面に擦り付け、涙ながらに謝罪する所を見たかったのだろうか。
『とても面白かったです。狂人の世界が何となく理解出来ました。』
何をどう理解したら、この感想が浮かぶのだろう。そもそもこの人は、私の本を読んだのだろうか。
『作者はもしかしたら接していくうちに、高山を愛してしまったのではないか?贔屓目の文章は公平ではなく気持ちが悪い。』
『全てを人のせいにして自分が悪くないと喚く子���に殺された方が哀れでならない。』
『結局人殺しの自己正当化本。それに手を貸した筆者も同罪。裁かれろ。』
『ただただ不快。皆寂しかったり、一人になる瞬間はある。自分だけが苦しい、と言わんばかりの態度に腹が立つ。』
『いくら貰えるんだろうなぁ筆者。羨ましいぜ、人殺しのキチガイの本書いて金貰えるなんて。』
私は、とても愚かだったのだと気付かされた。
皆に理解させよう、などと宣って、彼を、私の言葉で形作ったこと。裏を返せば、その行為は、言葉を尽くせば理解される、と、人間に期待をしていたに他ならない。
私は、彼によって得たわずかな幸福よりも、その後に押し寄せてくる大きな悲しみ、不幸がどうしようもなく耐え難く、心底、己が哀れだった。
胸に穴が空いている、と言う幻覚を見続けた彼は、穴が塞がりそうになるたび、そしてまた無機質な空虚に戻るたび、こんな痛みを感じていたのだろうか。
私は毎日、感想を読み続けた。貰った手紙は、読んだものから燃やしていった。他者に理解される、ということが、どれほど難しいのかを、思い知った。言葉を紡ぐことが怖くなり、彼を理解した私ですら、疑わしく、かといって己と論争するほどの気力はなく、ただ、この世に私以外の、彼の理解者は現れず、唯一の彼の理解者はここにいても、もう彼の話に相槌を打つことは叶わず、陰鬱とする思考の暗闇の中を、堂々巡りしていた。
思考を持つ植物になりたい、と、ずっと思っていた。人間は考える葦である、という言葉が皮肉に聞こえるほど、私はただ、一人で、誰の脳にも引っ掛からず、狭間を生きていた。
孤独、などという言葉で表すのは烏滸がましいほど、私、彼が抱えるソレは哀しく、決して治らない不治の病のようなものだった。私は彼であり、彼は私だった。同じ境遇、というわけではない。赤の他人。彼には守るべき己の秩序があり、私にはそんな誇り高いものすらなく、能動的、怠惰に流されて生きていた。
彼は、目の前にいた人間の頭にバールを振り下ろす瞬間も、身体をミンチにする工程も、全て正気だった。ただ心の中に一つだけ、それをしなければ、生きているのが恐ろしい、今しなければずっと後悔し続ける、胸を掻きむしり大声を上げて暴れたくなるような焦燥感、漠然とした不安感、それらをごちゃ混ぜにした感情、抗えない欲求のようなものが湧き上がってきた、と話していた。上手く呼吸が出来なくなる感覚、と言われて、思わず己の胸を抑えた記憶が懐かしい。
出版から3ヶ月、私は感想を読むのをやめた。人間がもっと憎らしく、恐ろしく、嫌いになった。彼が褒めてくれた、利己的な幸せの話を追い求めよう。そう決めた。私の秩序は、��説を書き続けること。嗚呼と叫ぶ声を、流れた血を、光のない部屋を、全てを飲み込む黒を文字に乗せて、上手く呼吸すること。
出版社は、どこも私の名前を見た瞬間、原稿を送り返し、もしくは廃棄した。『君も人殺したんでしょ?なんだか噂で聞いたよ。』『よくうちで本出せると思ったね、君、自分がしたこと忘れたの?』『無理ですね。会社潰したくないので。』『女ならまだ赤裸々なセックスエッセイでも書かせてやれるけど、男じゃ使えないよ、いらない。』数多の断り文句は見事に各社で違うもので、私は感嘆すると共に、人間がまた嫌いになった。彼が乗せてくれたから、私の言葉が輝いていたのだと痛感した。きっとあの本は、ノンフィクション、ルポルタージュじゃなくても、きっと人の心に突き刺さったはずだと、そう思わずにはいられなかった。
以前に働いていた会社は、ルポの出版の直前に辞表を出した。私がいなくても、普段通り世界は回る。著者の実物を狂ったように探し回っていた人間も、見つからないと分かるや否や他の叩く対象を見つけ、そちらで楽しんでいるようだった。私の書いた彼の本は、悪趣味な三流ルポ、と呼ばれた。貯金は底を尽きた。手当たり次第応募して見つけた仕事で、小銭を稼いだ。家賃と、食事に使えばもう残りは硬貨しか残らない、そんな生活になった。元より、彼の本によって得た利益は、全て燃やしてしまっていた。それが、正しい末路だと思ったからだったが、何故と言われれば説明は出来ない。ただ燃えて、真っ赤になった札が灰白色に色褪せ、風に脆く崩れていく姿を見て、幸せそうだと、そう思った。
名前を伏せ、webサイトで小説を投稿し始めた。アクセス数も、いいね!も、どうでも良かった。私はただ秩序を保つために書き、顎を上げて、夜店の金魚のように、浅い水槽の中で居場所なく肩を縮めながら、ただ、遥か遠くにある空を眺めては、届くはずもない鰭を伸ばした。
ある日、web上のダイレクトメールに一件のメッセージが入った。非難か、批評か、スパムか。開いた画面には文字がつらつらと記されていた。
『貴方の本を、販売当時に読みました。明記はされていませんが、某殺人事件のルポを書かれていた方ですか?文体が、似ていたのでもし勘違いであれば、すみません。』
断言するように言い当てられたのは初めてだったが、画面をスクロールする指はもう今更震えない。
『最新作、読みました。とても...哀しい話でした。ゾンビ、なんてコミカルなテーマなのに、貴方はコメをトラにしてしまう才能があるんでしょうね。悲劇。ただ、二人が次の世界で、二人の望む幸せを得られることを祈りたくなる、そんな話でした。過去作も、全て読みました。目を覆いたくなるリアルな描写も、抽象的なのに五感のどこかに優しく触れるような比喩も、とても素敵です。これからも、書いてください。』
コメとトラ。私が太宰の「人間失格」を好きな事は当然知らないだろうに、不思議と親近感が湧いた。単純だ。と少し笑ってから、私はその奇特な人間に一言、返信した。
『私のルポルタージュを読んで、どう思われましたか。』
無名の人間、それも、ファンタジーやラブコメがランキング上位を占めるwebにおいて、埋もれに埋もれていた私を見つけた人。だからこそ聞きたかった。例えどんな答えが返ってきても構わなかった。もう、罵詈雑言には慣れていた。
数日後、通知音に誘われて開いたDMには、前回よりも短い感想が送られてきていた。
『人を殺めた事実を別にすれば、私は少しだけ、彼の気持ちを理解出来る気がしました。。彼の抱いていた底なしの虚無感が見せた胸の穴も、それを埋めようと無意識のうちに焦がれていたものがやっと現れた時の衝動。共感は微塵も出来ないが、全く理解が出来ない化け物でも狂人でもない、赤色を見て赤色だと思う一人の人間だと思いました。』
何度も読み返していると、もう1通、メッセージが来た。惜しみながらも画面をスクロールする。
『もう一度読み直して、感想を考えました。外野からどうこう言えるほど、彼を軽んじることが出来ませんでした。良い悪いは、彼の起こした行動に対してであれば悪で、それを彼は自死という形で償った。彼の思考について善悪を語れるのは、本人だけ。』
私は、画面の向こうに現れた人間に、頭を下げた。見えるはずもない。自己満足だ。そう知りながらも、下げずにはいられなかった。彼を、私を、理解してくれてありがとう。それが、私が愛読者と出会った瞬間だった。
愛読者は、どうやら私の作風をいたく気に入ったらしかった。あれやこれや、私の言葉で色んな世界を見てみたい、と強請った。その様子はどこか彼にも似ている気がして、私は愛読者の望むまま、数多の世界を創造した。いっそう創作は捗った。愛読者以外の人間は、ろくに寄り付かずたまに冷やかす輩が現れる程度で、私の言葉は、世間には刺さらない。
まるで神にでもなった気分だった。初めて小説を書いた時、私の指先一つで、人が自由に動き、話し、歩き、生きて、死ぬ。理想の愛を作り上げることも、到底現実世界では幸せになれない人を幸せにすることも、なんでも出来た。幸福のシロップが私の脳のタンパク質にじゅわじゅわと染みていって、甘ったるいスポンジになって、溢れ出すのは快楽物質。
そう、私は神になった。上から下界を見下ろし、手に持った無数の糸を引いて切って繋いでダンス。鼻歌まじりに踊るはワルツ。喜悲劇とも呼べるその一人芝居を、私はただ、演じた。
世の偉いベストセラー作家も、私の敬愛する文豪も、ポエムを垂れ流す病んだSNSの住人も、暗闇の中で自慰じみた創作をして死んでいく私も、きっと書く理由なんて、ただ楽しくて気持ちいいから。それに尽きるような気がする。
愛読者は私の思考をよく理解し、ただモラルのない行為にはノーを突きつけ、感想を欠かさずくれた。楽しかった。アクリルの向こうで私の話を聞いていた彼は、感想を口にすることはなかった。核心を突き、時に厳しい指摘をし、それでも全ての登場人物に対して寄り添い、「理解」してくれた。行動の理由を、言動の意味を、目線の行く先を、彼らの見る世界を。
一人で歩いていた暗い世界に、ぽつり、ぽつりと街灯が灯っていく、そんな感覚。じわりじわり暖かくなる肌触りのいい空気が私を包んで、私は初めて、人と共有することの幸せを味わった。不変を自分以外に見出し、脳内を共鳴させることの価値を知った。
幸せは麻薬だ、とかの人が説く。0の状態から1の幸せを得た人間は、気付いた頃にはその1を見失う。10の幸せがないと、幸せを感じなくなる。人間は1の幸せを持っていても、0の時よりも、不幸に感じる。幸福感という魔物に侵され支配されてしまった哀れな脳が見せる、もっと大きな、訪れるはずと信じて疑わない幻影の幸せ。
私はさしずめ、来るはずのプレゼントを玄関先でそわそわと待つ少女のように無垢で、そして、馬鹿だった。無知ゆえの、無垢の信頼ゆえの、馬鹿。救えない。
愛読者は姿を消した。ある日話を更新した私のDMは、いつまで経っても鳴らなかった。震える手で押した愛読者のアカウントは消えていた。私はその時初めて、愛読者の名前も顔も性別も、何もかもを知らないことに気が付いた。遅すぎた、否、知っていたところで何が出来たのだろう。私はただ、愛読者から感想という自己顕示欲を満たせる砂糖を注がれ続けて、その甘さに耽溺していた白痴の蟻だったのに。並ぶ言葉がざらざらと、砂時計の砂の如く崩れて床に散らばっていく幻覚が見えて、私は端末を放り投げ、野良猫を落ち着かせるように布団を被り、何がいけなかったのかをひとしきり考え、そして、やめた。
人間は、皆、勝手だ。何故か。皆、自分が大事だからだ。誰も守ってくれない己を守るため、生きるため、人は必死に崖を這い上がって、その途中で崖にしがみつく他者の手を足場にしていたとしても、気付く術はない。
愛読者は何も悪くない。これは、人間に期待し、信用という目に見えない清らかな物を崇拝し、焦がれ、浅はかにも己の手の中に得られると勘違いし小躍りした、道化師の喜劇だ。
愛読者は今日も、どこかで息をして、空を見上げているのだろうか。彼が亡くなった時と同じ感覚を抱いていた。彼が最後に見た澄んだ空。私が、諦観し絶望しながらも、明日も見るであろう狭い空。人生には不幸も幸せもなく、ただいっさいがすぎていく、そう言った27歳の太宰の言葉が、彼の年に近付いてからやっと分かるようになった。そう、人が生きる、ということに、最初から大して意味はない。今、人間がヒエラルキーの頂点に君臨し、80億弱もひしめき合って睨み合って生きていることにも、意味はない。ただ、そうあったから。
愛読者が消えた意味も、彼が自ら命を絶った理由も、考えるのをやめよう。と思った。呼吸代わりに、ある種の強迫観念に基づいて狂ったように綴っていた世界も、閉じたところで私は死なないし、私は死ぬ。最早私が今こうして生きているのも、植物状態で眠る私の見ている長い長い夢かもしれない。
私は思考を捨て、人でいることをやめた。
途端に、世界が輝きだした。全てが美しく見える。私が今ここにあることが、何よりも楽しく、笑いが止まらない。鉄線入りの窓ガラスが、かの大聖堂のステンドグラスよりも耽美に見える。
太宰先生、貴方はきっと思考を続けたから、あんな話を書いたのよ。私、今、そこかしこに檸檬を置いて回りたいほど愉快。
これがきっと、幸せ。って呼ぶのね。
愛読者は死んだ。もう戻らない。私の世界と共に死んだ、と思っていたが、元から生きても死んでもいなかった。否、生きていて、死んでいた。シュレディンガーの猫だ。
「嗚呼、私、やっぱり、
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tieslog · 4 years
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ドとレとミとファとソとラとシの音がー出なーい。(訳:喉がやられて声がでません)
正月明けから喉が死に死にしている。正月明けから雲のデザインが斬新すぎるからどう考えてもケムトレイルのせいなんですけど、何撒いてるんでしょうかね?最近ニュースで肺炎流行ってるとか言って不安煽ってるらしいので、肺にダメージを与える物質なのでしょうか。
というわけで(?)2019年を振り返る。中編です。
夏が過ぎて秋、11月といえばRaptさんたちの教会に不審者がレンタカーで乗り込んできた回がありましたね。
武井繁剛っていう不審者で、お米作ってる人らしいのだけど、不法侵入しても警察が庇ってくれる御身分でもあるらしい(まあのちのち上級国民の血筋だったって発覚したんですが…詳しくはTwitterにて「 武井繁剛 」で検索して下さい)。全能神教会関係者といい、皇族関係者といい、カルトは本当にしつこいし、やることなすこと全てがクレイジーで害悪。はやく滅びますように。
11月11日には福島県に行ってきました。トップ画像は福島の海沿いからみた景色です。余裕をもって現地で過ごせるように10日に出発したのですが、その夜その日の朝会を再生したらなんと10日についてのお話もあったのでびっくりしました。11月11日とはなんぞや?という方はこちらの記事をお読みください。
なぜ福島県に行くことにしたのか…それは放射能が嘘だからとか、魚が美味しいからとか、海を眺めるのが好きとか、色々な理由があったりするわけなのですが…とにかく初めて行く県なのでドキドキワクワクでした。家に帰るまでが祝祭日ですよ。
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これは夜の海です。遠くに漁船の明かりが浮いていて良い感じじゃないですか。ビルのない水平線は東京ではなかなか見ることができないので貴重。
あと木が沢山生えていて気温もそこまで低くなくて(もちろんダウンジャケットは着ていましたが)、とても過ごしやすかったです。福島には寒い地域もあるけど年間通してまあまあ温かい地域もあるということらしい。
緑も多く酸素が豊富で呼吸が楽でした。それとなぜか沢庵的なニオイがして何なのかな?ってなったんですけど、どうやらなにかしら小動物が死ぬとそういうニオイがするらしい。乳酸菌の一種でしょうか?
もちろん麻生太郎達が引き起こした人工地震のせいで津波が発生した地域でもあったので廃墟も沢山ありました。麻生太郎は自分がセメントの会社をもってるからって、コンクリが地震に弱いのわかってて人工地震を起こしてきた卑怯者( 材料力学で脆性素材について学んだ人はこの儲けシステムつくった麻生太郎の設計における外道さめっちゃよくわかると思う)なので、本当に一刻もはやく滅んでほしい。
自分は水族館が好きなので、広いと噂のアクアマリンふくしまにも行ってきました。
行ったらなぜか縄文推しのコーナーから始まったので「???」ってなった。縄文の窓とかいう通路があるんですが、その窓の向こうには、ばっちりイオンモールが建っていて、前を歩いていた地元民と思しきご夫婦も「ぜんぜん縄文感ないな!」ってツッコミを入れていた。本当にね。
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ちなみにこれが水族館の館長なんですが、安倍晋三に似ていませんか…?
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安倍じゃなくて安部だけどそっくりですよね。
もし安倍晋三の血縁ならば縄文推しも納得です。ちなみに安倍晋三は出雲族で蝦夷で陰陽師の血筋です。そうです。あの安倍晴明の陰陽師です。文字が安倍でも安部でもルーツは同じみたいです。
そっくりさんシートに追加しとこうかしら。最近更新が滞っていて申し訳無さでいっぱいなのですが、なんかもうTwitterにアップするには(1投稿につき4枚しか投稿できないので)人数が多すぎて分散させないと駄目かもしれない…でもTwitter社最近スレッド全部表示させないとか陰険なことしてくるんだものな。なんか他に考えた方がいいのかな。
というか李家の存在を認識してから一気に顔画像が増えたのですが、イルミナティの人たちが乱交しすぎてて、顔の似通りが錯綜してしまっていて並べにくいというのがある。できるだけ同じ画像を頻出させずにスッキリさせたいので本当に困っています。神様、いいアイディアはないものでしょうか…?というか誰か他にもやってるのではと思っていたのですが意外とシート状に画像連結してる人はいないっぽい…?目が疲れますもんね。私も充血してます。でも上級国民の正体は李家と天皇家だってわかったのだし、見やすく改変したいですね。
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ほい。安倍晋三周辺だけでもめちゃめちゃな数いる。ちなみに今現在も日々増えつつある。
まあ政治家と芸能人だけでもものすごい数いますし、大企業のトップにもそっくりさん大勢いるんで、通ってる学校の校長とか、勤めている会社の社長とか役員とか、取引先の偉い人とか、天下りしてる人とか、みんなもチェックしてみると面白いと思います。
なんでこんなことやってるのかと言えば、私自身、芸能人や歴史人物の顔を覚えるのが苦手だったからです。全員似てるから覚えられなかったんだなぁって今はわかります。学校のクラスメイトの顔のほうがまだバリエーションあったもの。
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縄文といえば、この東出融(アップルのCMに出てた東出風馬の父親で稼業は詐欺師)も縄文推しやってる人なんですよね。安倍晋三や麻生太郎と一緒に人工地震にも手を染めています。最低ですね。Twitterでさんざんやらかしたあと親子共々ベラルーシに逃亡したらしいんですが、そこでも詐欺をやっているのでしょうか。
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ちなみにこの館長はシーラカンスオタクらしく、館内にはやたらとシーラカンス推しのコーナーがあり、メインの売店の他にわざわざシーラカンスグッズだけをあつめた雑貨屋まであった。
ただシーラカンスのコーナーにシーラカンスの仲間なのか何だか忘れましたが、でっかい魚がせっまい水槽に飼われていて、あまりにあまりな光景だったので、とてもその魚の写真を撮る気にはなれませんでした。本当に館長は魚好きなのかと疑問に思うレベル。
一番のびのびのんびり泳いでいたのは金魚だった気がする。
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海の魚はメインの建物に収まっている感じなのですが、金魚のコーナーは外の別館にありました。
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いいお値段がしそうな金魚が沢山いました。膨らんでる部分は空気ではなくて(空気だと浮いちゃって泳げない)体液というかリンパ液らしい。へー。でもこんなに膨らんでいて生活に支障をきたしたりはしないのでしょうか?まあ、金魚の生活において何が最も重要視されていることなのかは私にもわからないんだけど…
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これは品種改良された金魚特有のものなのかもしれませんが、なんというか…表情が犬みある気がする。犬って全部顔に出るじゃないですか。まあ猫もそういうとこあるけど。対して魚はもうちょっとサバサバしているというか、冷たい印象があるのだけれど、どうしてこういう品種改良された金魚は表情豊かなのだろうか?人懐っこいし。脳の構造まで変異しているのだろうか。金魚の脳がどんなもんなのか、詳しくはわからないけれど。鯉はもっと単純思考な感じなのにな。顔面における線の多さがそう錯覚させているだけなのでしょうか?
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これは個人的に良いなと思った通路です。PL法があるから注意書きは大切なんですけど、デザインがかわいくないですか。
そういえば(この通路とは全然関係ない話なんですけど)、最近の東京都水道局はオゾン処理してるらしいんですが、オゾン水で金魚を育てると巨大化しちゃうらしいですね。クワガタも巨大化するらしい。別に細胞が増えるわけじゃなくって、細胞自体が肥大するみたいなのね。ドットが粗くなる感じ(ドットの粗い金魚だと字面が珍妙すぎる気がするけど)?
学校の非常勤講師によるとキノコに電気を流すと収穫量が増えるのと似たような現象だそうなのですが…どうなんでしょう?昔恐竜が大きかったのと関係ありそうじゃないですか?
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これは個人的に好きなガーという魚です。
これはアリゲーターガーという種類なのだけれど、大きく育ちすぎて飼いきれなくなくなった人が川に放流しまくったせいで、今では生きたまま持ち運ぶだけで捕まるという、面倒見きれなくなったらもう食べるしかないよねみたいな、そういう魚で、味は鶏肉っぽいという噂。
ワニも鶏肉に似てるって言うけど、もしやアリゲーターの名はそこから…?ちなみにクックパッドにもレシピが1件だけある。
鳥羽水族館っていう三重県の水族館のガーの方が大きくてゆったりしていて私は好きなんですけど、模様がカッコいい気がする。
こうして見るとガーも若干犬っぽい顔してますね。神様はこれまで(いや今この瞬間もなんですが)ものすごい種類の生物創ってるわけなんですけど、意にそぐわない生物も誕生しちゃったけどねみたいな話も以前されていたと思うんですけど、どれが神様的にナイスな生物なのか、いつか詳しく知りたいですね。ヨブ記にあるカバ(訳によってはカバじゃないけど)及びその他創造物の解説とか激アツですもんね。
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この魚すごくないですか。初めて見た魚なんですけど、めっちゃラメラメギラギラしている。スパンコールでも縫い付けたんですかみたいな、グリッター感がすごい。
実はピラニアだそうなんですが…そのためか人が襲われないようにキッチリ蓋してありました。近付くとものすごい勢いで寄ってくるのは食欲のせいだったのか。顔は普通にチンピラみたい。
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雨の予報で実際降ったりもしたのですが、明け方日の出をみたときはまだ降っていなくて、室内で朝食を食べているときにザンザン降りで、水族館に出かけるころには弱まって、そして完全に晴れてしまったのでした。結局傘の出番があまりなかったので、折りたたみ傘で正解でした。いい天気過ぎてとても暑くて、まるで夏みたいでした。
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そんな感じで、あまりにいい天気だったので外の貝を炭火で焼いて食べるコーナーで貝を食べました。
とても美味しかったのですが、実はこの日の夜、食べすぎにより胃腸を壊しました。普段も既にお腹いっぱいなのに付き合いでご飯食べて頭がぼんやりすることがあったから、改めなさいって神様が教えて下さったのだと思う。11日は祝祭日なのだけれど、改善すべき点がある場合は裁かれる日でもあります。個室でめちゃめちゃ懺悔しました(翌日には全快して元気に東京へ帰ることができました。露天風呂も綺麗でとても楽しかったです)。
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水族館から宿泊施設まで徒歩で帰ったのですが(都民だから1時間弱なら平気で歩く)、天使の階段ができていました。
泊まった施設は山?丘?みたいな公園みたいな場所の中にあったのですが、実はここら一帯は私達がきた頃ちょうど全面禁煙になったようで、なんだかものずごく神様のお気遣いを感じました(本当にありがとうございます)。
本当は祝祭日以降全てを後編としてアップしようと考えていたのだけれど、知人や家族によく「詰め込みすぎ」とか「一度の話に情報多すぎてなんかもう…ちょっとタイム」とか言われるほうなので3分割にしてここまでを中編にしました。後編に続きます。
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innervision-dai · 5 years
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明かりが射す場所へ
その日は平日の木曜日。ボクは人が多くはないが、かと言って少なくもない原宿にいた。
街を照らすように原宿から青山へ伸びる大通りは、明るいライトアップが施されている。
そう、季節は冬。クリスマスが間近に迫る、12月21日。
でも、ケータイのディスプレイにはその日付の前に、2006年の5文字が並んでいる。
つまり今から、木村さん家のKōkiさんが生まれた頃へタイムスリップをした話です。
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この日、ボクが原宿にいた理由はタピオカやホットグを買って写真を撮るためではない。
まだ、無い時代の話だからー!ちなみに、ストロングゼロもほろよいも、まだないの。
では、あったモノをGoogleで掘ってみますと・・・。
原宿の大きな2つの通りが交差する-明治通りと表参道の交差点には眩い派手な
ネオンサイン付のビルディングがあった。(©「K.M.W」インタビュー)
って、KING OF DIGGIN’ことDJ MUROさんのインタビューに書かれていた。ではーー!
開始10行で、人の文章をパクったところで、最後のBlogを始めたいと思います。
チィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!
シラフ状態でアタシが、クリスマス間近の原宿の街に迷い込んでしまった理由、それは、
ライブを見るためです。
向かう会場は、原宿の大きな2つの通りが交差する場所から明治通りを新宿方面へ、
自遊空間やカラオケ館のネオンサインが照らす場所に・・・、小保方晴子さんの勢いで、
「あります」!!(注:ちなみに、STAP細胞はないそうですよ。)
そこは今はもう姿を消した、最大で400人が入るライブホール「原宿アストロホール」。
時刻は、午後7時前。入口を抜けて地下へと伸びる階段を降りた先にあるフロアは、
すでに後ろまで多くの人でいっぱいだった。
そんなインドの朝の通勤電車のようなフロアの一番後ろで、ボクは待った。
この年の夏に、それまで歌ってきた曲を収録した、初めてのアルバムをリリースした
「Perfume(パフューム)」がステージに現れるのを。
ボクがPerfumeを知ったのは、そのアルバムがリリースされたすぐ後くらいだっ���。
友人から薦められて、SpotifyやApple Musicなどのサブスクもまだない時代だから、
ショップへ買いに行った。そして、ポップさがあるエレクトロミュージックの曲にハマった。
曲を聞くだけでは飽き足らず、最近、社会問題になっている中高年の引きこもりのように
家ではずっとYouTubeでミュージックビデオを見ていた。ときめいてる女の子状態で!
そして最終的に、入ったばかりの会社のパソコンを使って、「太鼓の達人 鬼レベル」に
更新ボタンを連打してライブのチケットを手に入れたの。
でも、ボクがPerfumeを生で観たのは・・・、この日が最後となる。
この数日後に始まる2007年、Perfumeは「チョコレイト・ディスコ」さらに「ポリリズム」を
たて続けに発表し、まさに”STAR TRAIN”に乗って、”レーザービーム”のような速さで
音楽シーンを駆け上がって行く。
知らない方がSiriに聞く前に、Perfumeについて少し補足をしますと・・・
2000年に、出身地・広島県で結成。でも、長く明かりが当たらない時間を過ごす中で、
解散も視野に入り、「これでもう終わりかも」と3人の女の子も思うギリギリの状況の中で
それまでライブで披露していた曲を収録した1枚のアルバムを、「Complete Best」と
タイトルをつけてリリースする。
その後、過去の曲や新曲が次々と評判を呼び、東京で花を開かせ、そして”JPN”から
”引力”に引っ張られるように世界へと飛び出していく。
・・・以上。そんな風に書いてありました!
女性誌「anan」の、『オンナの生き方は、いつも難しい。』特集の中にー。
代わりにボクは、次に夢中になれるような、まだ広く知られていないけど良い曲を持つ
「アイドル」を探すようになった。
そうなの、アタシはPerfumeをきっかけに、アイドルのライブを見に行くようになったの。
最初は多くて月1回ほどだった。それがいつしか、毎週末へと回数は増えていった。
1つの音源&曲との出会いが、アタシの生き方を180度変えた。
その後の、”STORY”までも・・・。
そして出発はそう、広島だったの。では”時の針”を進めましょう。タイムマシンに乗って-
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ではーー・・・、「広島」から”So long!”な旅の始まりです。まずはーーーーー!!
主人公が不在の、アタクシ命名の”センチメンタルトレイン”に乗って出かけましょう。
ちなみにこの電車は一般に、東海道・山陽新幹線「のぞみ」と呼ばれているそうですよ。
大きくとられた車窓、広島駅のホームの向こうには商業施設や宿泊施設が見えます。
まだ出発前の列車の中に、途中の停車駅を知らせるアナウンスの声が聞こえる。
東京までの道のりの中で停車する駅の数は、全部で7駅。
その各駅で、乗客が入れ替わるように、旅の途中には幾つかの転換点が待っている。
楽しいことや嬉しいこと、悲しいことや寂しいこと。あと、”涙サプライズ!”なこともー。
ライブにおけるovertureのように、 列車の出発を知らせる発車のベルが鳴ります。
旅の全行程は終点の東京まで、距離約900キロ。日数は、およそ2500日に及ぶ。
長い旅ですが、港区女子ではないので、座席はグリーンでなく自由席。
「席を譲らないと上に上がれないメンバーはAKBでは勝てないと思います。」という、
篠田麻里子さんの教えは忘れず扉が開くと同時にダッシュして窓側の席だけは確保。
そこで、3列シートの真ん中に人が座らないように、ヤンキー座りをして威嚇です。
でも、通路側には否が応にも人が座るので、トイレへ行くのは気を遣います。なので!
マジで今回は長いのでウィンドウを閉じるなら”チャンスの順番”は今。それとも皆さん・・・
ボクに「付き合ってみます?」(©南海キャンディーズ・山里亮太さん♡蒼井優さんの言葉)
〇2012年9月~2014年3月28日
列車が、ゆっくりと静かに動き始めます。広島駅のホームが、後ろへと流れていく。
ビジネスマンはパソコンを開き、観光客は駅弁を写真に撮ったりガイドに目を通す。
窓の外を眺めているのは、アタシか、Nintendo Switchを買って貰えない子どもくらい。
出発してすぐ右手にカープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」が見える。
そのグラウンドに2015年、人気選手と一緒に、広島の街の片隅でアイドルを始めた
8人の女の子が立つことを「2013年」の時点で想像できた人は、何人いただろうか?
ボクには、できなかった。なぜなら、想像力がないことに加えて、2013年はまだ・・・
彼女たちのことを知らなかったからー!
その女の子たちの名前は、「ひろしまMAPLE★S(ひろしまメイプルズ)」という。
Perfumeが誕生した広島県で、2013年に結成されたアイドルグループです。
列車が東京へ向かって走る線路は、次の岡山駅までの間、トンネルが多く続く・・・
そんな光が射さない道の様に、ひろしまMAPLE★Sの最初も手探り状態だったという。
2代目リーダーを務めた森脇紗香(もりわきさやか)さんによると、「初期は誰も知らない
冷たい目で、『え、何?このグループ?』みたいな感じで見られたのが初披露だった」。
そして、「怖かったよね~↑↑」とIKKOさんの語尾で、当時の状況を証言しています。
オリジナル曲はなく、AKB48の曲をカバーしていたのが・・・、ひろしまMAPLE★Sの
最初だった、らしいですよ。(←モヤモヤ���まぁ~ずのナレーションを入れてみました)
さらに踊れる曲が少なく、同じ曲をステージで”ヘビーローテーション”していたらしいっす。
そんな「ひろしまMAPLE★S」は2012年12月、広島市内にあるカフェにライブハウスが
併設されたアイドル劇場「STUDIO MAPLE(スタジオメイプル)」で働く女の子たちに、
お客さんが投票をする総選挙が行われて、翌年の2013年1月に「初めてのメンバーが
決定し、結成された」と、またまた森脇紗香さんがソロDVDの中で言っていましたー。
最初のメンバーの数は、エケペディアを参考にしますと14人。涙を飲んだ女の子もいた。
その中には、後にグループのセンターを長くつとめる女の子もいた。
その女の子は、いつか教えてくれた。「私ね、最初の選抜で13番?14番?だったの」と。
・・・数が合わねーよ。
あとで”UZA”いほど出てきますが、先に紹介をしておきますと、その女の子の名前は、
「小泉明音(こいずみあかね)」さんという。元メンバーの江角佳奈(えすみかな)さんが
『あかりんさん』と呼んでいたので、叶姉妹がいうグッドルッキンでない上にGuyの方の
アタシも、アイドルの気分を味わうために、アメトーーク!「パクりたい-1グランプリ」の
ザキヤマさん&フジモンさんに習って、あかりんさんという呼び方をパクりたいと思います!
そんなあかりんさんに、ボクがまだ知らない頃のひろしまMAPLE★Sについて聞きますと
「ホンマ、なんも知らんね!」、と塩対応は返してきました!
アタシにだって・・・、プライドはある!”ゼロじゃねえマイナスから””のスタート舐めんな!”
と、YZERRさんの曲「Trophy」とでんぱ組.incをMash Upしたところで、ではーーー。
昔のことを教えてくれた神対応のメンバーやTwitterと呼ばれる文献に書かれた情報で、
アタシが知らない、ひろしまMAPLE★Sの空白を埋めていきましょう。
「AKB48さんのカバー」をやり「オリジナル曲とかゼロで、むしろこれからどうなるん?」と
森脇紗香さんが不安な気持ちのまま活動をはじめて2ヶ月が経った、2013年3月14日。
ひろしまMAPLE★Sに初めてオリジナル曲ができる。
曲名は、「SUNRIZE(サンライズ)」。
そのジャケットには、14人の女の子が写っているが、まだ、あかりんさんの姿はない。
当時のあかりんさんについて結成時からメンバーに選ばれ、現在はアイドルユニット、
Meteonomiconで活動する宙音美憂(そらねみゆう・ex矢野美優)さんに聞いてみた。
「あかりんね・・・。影が薄かった!あとね、少年のようだった!!(爆笑しながら)」。
そんな陰キャで少年のようだったあかりんさんは、広島の街に秋が訪れた2012年・・・
劇場型のカフェのアルバイトがあることを知り、「バイトをしながら歌とダンスを習える」と
下心いっぱいの動機で、「アイドルになろうなんて思っていなかった」のに10代半ばの頃、
アイドルのスタートラインに立った。
”0と1の間”である、アイドルとしていつ初ステージを踏んだのかは、小学校受験に落ちた
アタシの教養では知ることができませんでしたが・・・。
ひろしまMAPLE★Sが1stシングルを発売した2013年のホワイトデーの前日、
”計算する女の子”あかりんさんは、「広島から全国に通用するアイドルを目指す」という
グループのコンセプト以上の、世界とつながれるTwitterを開始しシーンに姿を見せた。
コメント数は、わずか9件の静かな始まりだった。
川端康成の小説「雪国」の書き出しは、有名な「トンネルを抜ければ雪国だった」と
ウィキペディアを読んでボクは知りましたが、それは日本の北側のお話・・・。
日本の西側では、列車が岡山駅を過ぎた後もトンネルが多く続く。
”だけど...”暗いトンネルも、いつかは抜ける。
その明かりを探して、ひろしまMAPLE★SのメンバーのTwitterを鬼の検索をしたところ、
初代リーダーをつとめた竹下真衣(たけしたまい)さんのTwitterに見つける事ができた。
広島の街に2013年、”10年桜”が咲こうとする頃、 最初の選抜に漏れたあかりんさんが、
ひろしまMAPLE★Sのライブの様子を撮影した写真に姿が見られるようになってくる。
そして夏が間近に迫る6月30日 、ひろしまMAPLE★Sがリリースした2ndシングル
「恋のセンセーション」のジャケットに写る10人のメンバーの中に、いつの間にか・・・
最前を陣取って、ミステリーな”ハイテンション”でポーズをキメるあかりんさんがいた。
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そう、あかりんさんはグループにとって2枚目のシングルで初めて選抜入りを果たし、
ひろしまMAPLE★Sのメンバーとなった。グループの出会いは、これだけではない。
キラキラとしたエレクトロの音色でイントロが始まるのが印象的な、このCDに収録された
曲を手掛けたのは、その後、彼女たちの曲をいくつも手掛けることとなる
広島を拠点にする楽曲制作ユニット、「Oscillophone」。
特攻服に刺繍された漢字か象形文字くらいに読み方が困難ですが、「オシロフォン」と
読みます。
結成から半年、徐々にだがひろしまMAPLE★Sの形が出来上がってきていた。
まさに、ひろしまMAPLE★Sに”アイドルの夜明け”が訪れようとしていたの。
同じ6月には、この先およそ6年に渡り、自撮りが苦手と”言い訳Maybe”し続ける
あかりんさんが、Twitterに初めて自撮り写真を投稿する。
そして、AKB48が「 恋するフォーチュンクッキー 」をリリースした2013年の夏の8月、
後にグループのセンターを担うあかりんさんは、”神様も知らない 先の展開”について
Twitterに、このような言葉を残した・・・。
「メイプルらしいなにかをもっと見つけていきたいと思いますʕ•̫͡•ʔ」。
広島の県の木に指定されているメイプルに、メイプルらしい美しい色がつくのは、秋・・・
1つの曲が完成する。
それは12月11日にリリースされる3rdシングルに収録される曲、「BRIGHT!!(ブライト)」。
英語で「輝く、光る」という意味を持つこの曲を持って12月13日、ひろしまMAPLE★Sは
ご当地アイドルのNo.1を決めるイベントへ出演するため、初めて東京の地を踏んだ。
その場所は、あのPerfumeも立った「原宿アストロホール」、にぃーーーーーー!
2013年、ひろしまMAPLE★S”参上!”。
惜しくもNo.1には手が届かなかったが、トンネルの中から光を掴むように歌った。
youtube
「終わりのない夜なんてないよ いつの日か光り輝く」!!
そして10人で足を揃えて・・・、「ずっと走り続けてゆくよ たとえ遠く離れていても」、と。
同じ冬、ひろしまMAPLE★Sは初めて単独ライブを、広島で開催する。
それがボクが知らない、2013年のひろしまMAPLE★Sだ。
色んな変化があったことが分かる。でも、ずっと変わらないモノもある。
それは、アイドルになろうと思っていなかった女の子、あかりんさんがアイドルをしている
1つの理由。それは2013年最後の日に綴られている。
「みんながいるから私はがんばれる!みんながいるから私は笑顔でステージに
 立てています!」。
この言葉は、あかりんさんがその後もずっと言い続けていた言葉です。ではーーー!
うっかり間違って読んでしまった方が、グッタリしてきた頃だと思いますが・・・
「私のことは嫌いでも、ひろしまMAPLE★Sは嫌いにならないでください!」。
”次の足跡”へ、”スカート、ひらり”して見せパンをチラつかせながら進んでいきましょう。
〇ひろしまMAPLE★S:2014年3月29日~2016年1月2日
中国地方を抜け、いま列車は水原希子さんが育った街にある新神戸駅に到着した。
ここから次の新大阪駅までは、距離約40km。およそ15分で到着するくらい、近い・・・。
年が明けて、ひろしまMAPLE★S結成から1年が経った、2014年3月29日。
この月にレコーディングを行った新曲を持って、彼女たちは再び東京へ来た。
その場所は毎週、ラッパーがヤンチャなdisり合いをする「フリースタイルダンジョン」の
収録が行われている場所でもある、新木場 Studio Coast。
「アイドル甲子園」という名がついた約100組のアイドルが出演する大型のイベントで、
ひろしまMAPLE★Sには野外のステージが用意された。
当時、地方発のアイドルを進んで見ていたボクは、広島県のアイドルが出るという事で
そのステージを見ていた。
あかりんさんはこの前日、”心のプラカード”を掲げるようにTwitterに「少しでも印象に残る
パフォーマンスができたらいいなと思います」と、ピュアな気持ちを綴っていますが・・・
心が荒みきったアタシに、この日のひろしまMAPLE★Sの記憶はほとんどございません。
悪事を働いた政治家か朝食を何回も食べるおじいちゃんくらい、記憶にございません。
でも、それがボクとひろしまMAPLE★Sの最初だった。
正直言って、自分的に引っ掛かるモノが無かったのだと思います。でもね・・・。
あのPerfumeの時のように1つの曲との出会いで、道のその先は大きく変わる。
その後のひろしまMAPLE★Sは初めて名古屋へ行ったり、またあかりんさんは自身の
DVDの中で何度も、アメリカのギャングスタ・ラッパーのようにボースティングをする・・・
「水曜日のダウンタウン」が放送開始する以前のTBSの番組へ出演したりしていた。
そんなリアルに充実しだした活動の中で、前回の東京でのステージから4ヶ月が経った
夏の7月、ひろしまMAPLE★Sは再び東京へやって来る。
今度は、6月にリリースしたばかりの通算4枚目となるシングルの表題曲を持って!
場所は、東京の下町・浅草。舞台は、その街の中心にある「浅草六区ゆめまち劇場」。
東は宮城県から西は広島県まで、ご当地アイドル7組が出演するイベントだった。
時は、アイドルブームの真っ只中。モーニング娘。やAKB48、ももいろクローバーらが
起こしたアイドルの人気は全国に波及し、広島で爆誕したひろしまMAPLE★S同様に
全国各地で過去にない勢いでアイドルが次々誕生していた。
実際、その日も暑い陽射しが朝から降り注ぐ浅草の街に、熱中症よりもアイドルに熱を
上げる人たちが、地方を拠点に活動するアイドルを見ようと開場前から行列を作った。
その内の何人が、ひろしまMAPLE★Sを知り、興味をもって集まったかは分からない。
少なくとも、アタシは公開される前の「翔んで埼玉」くらい注目をしていなかったの。
でもそれは、ライブが始まる前までのお話。
ひろしまMAPLE★Sの出演はイベント中盤だったと小動物より小さい脳で記憶している。
アイドルがシーンにバブルのように現れた時期。ルックスや音楽性、ステージングなど
個性的かつハイレベルなアイドルが多く存在していた。
その中の1組だった、ひろしまMAPLE★S。ボクが思う、彼女たちの最大の魅力・・・、
それは第一に「曲」だと思う。
このステージで、ひろしまMAPLE★Sが1曲目に選んだのは・・・
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「Boom! Boom! Miracle Emotion(ブン・ブン・ミラクル・エモーション)」!
エレクトロハウス調のキラキラとした可愛い曲と、10人という大所帯で描くダンスは、
KPPの曲ばりに、最&高だった!ただし、一つ気になることが。それはーーーーー!!
当時は、まだアイドルは黒髪がスタンダードだったと思いますが・・・
金髪に茶髪、カラコン、さらに茶髪にパーマをカブせるなど、バーレスクTOKYOか
”ハロウィン・ナイト”の気合いの入ったギャルくらい、メンバーがギラついていたわー。
当時のひろしまMAPLE★Sの持ち曲は、9曲。でも、このイベントは持ち時間が少なく
披露できたのは、オリジナル曲2曲に課題曲1曲だったと思います。
その中で選んだ1曲の新曲、この偶然とタイミングがその後、ひろしまMAPLE★Sの
軌跡をアタシが追い続ける、彼女たちにとっては黒歴史の始まりとなった。
そのライブの様子は、あかりんさんがBlogに載せています・・・
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縦に超絶長い画像でー! 写真を編集をする気ゼロ。写真の半分以上が、真っ黒!
・・・「地獄か!」(←千鳥のノブさん)
2014年は音楽認識アプリ・Shazamがまだ無い時代です。そのため終演後に行われた
物販で、運営の方に「きょう最初にやった曲はどれですか?」と知っている限りの敬語で
聞き、長テーブルに並ぶ4枚のCDから1枚だけを、まだ正気を保てていたから購入した。
当時、ひろしまMAPLE★Sはグッズを買うと無料のサイン券がもらえた。
でもね、その券を使ってメンバーと交流をもつことはしなかった。なぜなら・・・。
長テーブルの後ろで、バーレスクTOKYOみたいなひろしまMAPLE★Sの10人は、
メンバー同士のお喋りに夢中だったから!
アタシに、女子の輪に割って入る鋼のメンタルなどない!泣きながら無言の帰宅です。
でもね、購入したCDは家で何度も繰り返し聞き、そしてネットを検索して存在を知った
YouTubeで公開されていた、まだ再生回数の少ないミュージックビデオを繰り返し見た。
気が付くと、いつかのPerfumeの時と同じ、狂気のノイローゼ状態を患っていた。
そしてもう一度、ひろしまMAPLE★Sのライブを観たいと思う禁断症状を発症する
お薬の時間が必要な状態にまでなっていた。・・・テヘペロ!(^o^)ノ
広島を拠点とするひろしまMAPLE★Sが、次に東京へライブに来るのは1ヶ月後。
だから次に見たのは8月、場所は新宿ReNY。世の中的には夏休みですが、それは
子どもに与えられた特権。その日は平日であり、会場のフロアはスペースが目立った。
この前の浅草は会場に多くの人がいたから分からなかったが、ひろしまMAPLE★Sは
まだ東京にファンの方が多くはなかった。それでも、彼女たちのライブは楽しかった。
霊に憑かれたように何度も聞いた曲、「Boom! Boom! Miracle Emotion」を見るために
ライブへ行ったようなものだったけど、正気を奇跡的に取り戻して見る彼女たちの
ステージは、キラキラとした曲を軸にしたセットリストで、どの曲も自分の好みに合った。
では、メンズに生まれたからには、勇気を出さなければいけない時がある。
アタシー・・・、特典会に着弾!!
窓が広くとられた陽の光が射すロビーで行われていたひろしまMAPLE★Sの特典会は、
およそ半数のメンバーに4~5人が並び、残り半数は暇を持て余している程度だった。
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「CDきいてね」
初めて話したあかりんさん(※左上)は、アタシにCDは、BOOK OFFに売ったり、
ベランダの鳥避けに使ったりするモノではなく、聞くモノだと最初に教えてくれました。
ここまであかりんさんを中心に話を進めてきましたが、実は当時、ボクは何となくですが
「センターの女の子を推すことはないだろう」と思っていた。
それはアングラ嗜好、思春期の反抗心、もしくはゆるふわギャングがしてきた反発心で。
でも結局、この日から約4年半の時間をボクはあかりんさんを見続けることになるので・・・
あーる!!(CM「UR都市機構」の吉岡里帆さんのパクりました。)
魅力的で個性的なアイドルが次々とシーンに現れたアイドルブームの中で、ボクが
結果的に、ひろしまMAPLE★Sが東京に来るたびに見に行った理由・・・。
それは第一に、好みであるアイドルが歌うクラブミュージックを軸にしていたからです。
そして、そんな曲をノンストップ で見せるライブスタイルや、ボクが出会った時にあった
オリジナル曲9曲を毎回違うセットリストで見せるのは、今日はどんな”only today”な
セットリストなんだろうというワクワク感があった。
あと鍵っ子だったから大勢が好き、さらにブスなアタシに反比例する可愛い女の子が
いっぱいいて、そのメンバーが総じて性格がアッパーだった、などが挙げられます!
でも、さまざまなアイドルが集まる東京に於いて、ひろしまMAPLE★Sのファンは
なかなか目に見えて増えていかなかった。それでも、あかりんさんがいつも言う
「どれも良い曲」を持って、彼女たちは月1度ほどの東京のステージに立ち続けていた。
アイドルになり、ステージに立って歌っていることが純粋に楽しいように、笑顔で・・・。
そんなひろしまMAPLE★Sが、ボクはずっと続いていって欲しいと思って見ていた。
だけど、今より上へは行けるとも思っていた。その、きっと変わっていくであろう
ライブの景色を見たいと、ボクは思っていた。
中国地方を抜け新神戸駅を発車した列車の車窓の景色は、新大阪駅が近付くにつれて
田園の風景から、近代的な都市へと見えるモノが変化していく。
その景色の移ろいのように、ひろしまMAPLE★Sにも1つの変化がもたらされる。
それは秋が近づく8月24日に披露された、ひろしまMAPLE★Sにとって10曲目の新曲。
その曲は牧歌的なメロディのイントロで始まり、その後はフューチャーポップ・テイストの
曲調へと展開していく。
曲名は、「RPM(アールピーエム)」。
この曲について、宙音美憂さんはBlogでこのように書いている・・・。「新曲のRPMは、
BRIGHT!!と繋がってるんだよ!去年の今頃のBRIGHT!!で走り続けるって言ってて、
それから走り続けてきて今ここまで来たよ!これからも走り続けるよ!」。
そう、歌詞には広島というシーンの中心地から遠く離れた場所から、東京そして全国を
目指す彼女たち自身を投影した前向きな言葉が綴られている。
さらにミュージックビデオは・・・
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ダンスシーンを撮影した広島市内にある「広島市現代美術館」をはじめ・・・
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「私が歩いた場所、行って!」 とあかりんさんにオススメされた、元メンバーの
景山渚紗(かげやまなぎさ)さんと映画「転校生」ばりにゴッツンコする本通り商店街、
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宙音美憂さんと元メンバーの佐伯未来(さえきみく)さんがダッシュさせられる袋町公園、
他にも市内の”青空カフェ”や街を走る路面電車のホームなど、ひろしまMAPLE★Sが
誕生した地元・広島の街を舞台に撮影された、ストーリー仕立ての内容となっている。
誰もが知っている、世界遺産の宮島や歴史的建築物の広島城などの名所は、
ひろしまMAPLE★SがNHKではないため撮影許可がおりなかったのか使っていない。
後のユニット・MAPLEZ(メイプルズ)の最後のメンバーで、現在はアイドルユニット、
NEMURIORCAで活動をするアイリ(ex愛梨)さんは、グループを代表する曲となる
「RPM」の印象について、こう話してくれた。
「(ライブの)最後にやる曲っていう感じ!」。
この薄い感想をもらうために、いきなりステーキでお食事ができるくらいの値段の
チェキ券を買ったのはーーー、どこのどいつだい?それ・・・、アタシだよっ!
そしてこの曲を皮切りに、ひろしまMAPLE★Sはこれまでのキラキラとした曲調に加えて
ヘヴィーなロック曲、アシッドなクラブミュージックにアプローチした新曲を発表。
音楽の幅を一気に広げる。
少し涼しくなった空に”ひこうき雲”がかかる秋、ひろしまMAPLE★S はこれらの曲を
収録したシングルの、アタシにとって初めてのリリースイベントへ突入する。
その先にあるのは、この年の暮れにワンマンライブを行うことを発表した、
収容人数最大で800人を誇る、地元・広島にある「広島CLUB QUATTRO」。
各地で行う無料でライブを見ることができるリリースイベントは、その集客に繋がる、
新たに”チーム”ひろしまMAPLE★S”推し”になってくれる人と出会える可能性がある。
でもリリースイベントの中には10人のメンバーに対し、見に来た人がライザップか
とんこつラーメン屋「一蘭」よろしく個別な、10人ほどしかいない時もあった。
人が少ない余波は、元メンバーの雛里もなか(ひなさともなか)さんから、
「親衛隊ポイント、ゼロ!」とバカにされた、ひろしまMAPLE★Sの本拠地である
「STUDIO MAPLE」に行くと貰える、ファンの証を全く持っていなかった、手ぶらの
最弱生物、アタシにもくる。
ファンの方が少なかったのに同じ会場で3回もライブがあるイベントだったため、
あかりんさんより「 次も来てっ。お願い!」と” 永遠プレッシャー”をかけられた結果、
アタスィー、同じCDを買うためにお仕事を欠勤させて、いただき「まゆゆ」。
アイドルに詳しくなかったあかりんさんが、STUDIO MAPLEに入った頃に勉強したのが
「AKB48」。
CDの売り方のハウトゥーまで、AKB48から学んでいたようです。・・・偉いですねっ!!
季節は冬に向かっていた。それは年末に用意されている、ひろしまMAPLE★Sにとって
1つの目標だった「広島CLUB QUATTRO」でのワンマンライブへのカウントダウン。
ひろしまMAPLE★Sは全国に通用するユニットを目指し、広島弁を禁止していたが、
元メンバーの川原亜美(かわはらあみ)さんはバリバリの広島弁で言っていた・・・
「絶対、成功させたいけん」!
だから、冷たい風が吹く屋外でのイベントにも、写真の撮影を解禁し、いつもの姿で
ステージに立った。
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ご紹介が遅れましたが、”Everyday、カチューシャ”でも”ポニーテールとシュシュ”でもなく
センターでキティちゃんのような赤いリボンをつけて親に叱られる人に指をさしているのが
あかりんさんです!!
キャー、かわいいー!ちなみに身長は、橋本環奈ちゃんと同じ152センチです。
そして誰1人としてアタシのカメラに見向きもしない、ひろしまMAPLE★Sの皆さんDeath.
あの「奇跡の一枚」と大違いね。オワッテルーー! \(^o^)/
話は少し脱線しますが、この頃、1人のメンバーに一度、「私にだけに来てください」と
特典会で言��れたことがある。アタシのような生態系のドン底にいるファンには
橋本環奈さんより、こっちの方が奇跡。こういう楽しい出来事は、学校に1人はいる
チクリ魔ことアタシは、あかりんさんに報告です。あかりんさんは言っていた・・・
「別に気にせんでエエよ。自分が行きたい子のところに、行けば良いんよ」って。
それまでボクが見てきたアイドルは、当たり前ですが、自分のことをまず第一に
応援して欲しい、その上で他の子に行くのはあり・・・。そのように考える女の子が
多かったように思う。でも、あかりんさんの考えはちょっとだけど違った。
それが、ボクにはオモシロかった。
とりあえず特典会に参加するなら毎回一度は、あかりんさんと話をしてみようと決めた。
結果的にこれ以降、長くあかりんさんを見ることになるのですが、小さな事だったけど
これがボクがあかりんさんの軌跡を見続ける、そしてアイドルのファンになって初めて
グループのセンターを”推す”キッカケだったかもしれないと思っている。
そんなボクに”メイプルのお母さん”ともいわれた元メンバーの森遥香(もりはるか)さんは
「あかりんの髪の毛に触ったら、バイバイだからね」と、アタシをヤバイやつ認定で
教育的指導をしてくれたぜッ。
そんな2014年が過ぎようとする12月27日、ひろしまMAPLE★Sは地元・広島にある、
ライブハウス「広島CLUB QUATTRO」で、1st ワンマンライブを開催した。
後にDVD化もされた映像には、広島の街の風景と共にアイドルシーンの中心地である
東京から遠く離れた街で、上を目指すメンバーそしていつしか増えていたオリジナル曲
15曲をやりきるひろしまMAPLE★S、更に多くいたアンダーメンバーの姿が映っている。
ライブは、ひろしまMAPLE★Sの代名詞的な曲となり、その後、数々の重要なライブで
最後を飾る曲となる、「RPM」で〆られている。そして、形ができつつある2014年から
変化に富む2015年へ、ひろしまMAPLE★Sは向かって行く。
そんな出会ったこの年に撮った1枚のチェキが、手元にある。
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「これからもひろしまMAPLE★Sを\\よろしくおねがいします//」
あかりんさんは礼儀正しいですが、アタシのInstagramの「#顔をさらすのNGかよ」に、
いいね!が結構つきそうな、前衛的な写り方ですね。
広島駅を出発して約1時間半、列車は日本三大都市の1つに数えられる大阪市に建つ
新大阪駅へ着く。新大阪の駅からは、観光に適した場所を見つけることはできない。
しかし旅行者は、この駅から出発する電車に乗って人が集まる繁華街へ向かっていく。
そして、東京へ向かう列車も、ここから次の京都駅の間にトンネルなどはない。
ずっと明かりが、その真っ直ぐ伸びた道を照らし続ける。
2015年になり、結成から2年が経過した、ひろしまMAPLE★S。
彼女たちのオリジナル曲は、好みが異なる多くの人にひろしまMAPLE★Sを届けられる
可能性をもった、アプローチした音楽ジャンルを広げた12曲に増えていた。
それら多彩な輝きを放つ曲を”選んで”、毎回違う見え方をする”レインボー”を描くように
毎回セットリストを変化させて、ノンストップで見せるライブ・スタイルを続けてきた中で、
イントロから盛り上がる曲を重ねて最後はひろしまMAPLE★Sを代表曲「RPM」で〆る、
そんなライブが鉄板で盛り上がるキラーなセットリストもできた。
あかりんさんが言う、「どれも良い曲」をノンストップで繋ぐ曲間は、今でも珍しいくらい
短かったと思う。
年が変わった2015年の2月、1通の手紙がボクの自宅に届く。
それは、クラスのヤバい男子から回って来た不幸の手紙ではない。
シングル「RPM」をアコムで金を借りるなどして、ある枚数を買った方に送られる手紙。
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書いてくれたのは、あかりんさん。 その手紙には、こう書かれていた・・・。
「もっと上にいきたい」。
そして、「きっとカンタンじゃないけどみんなで力を合わせてがんばるのでこれからも
応援よろしくおねがいします!!」と、句読点なしで書いてありましたー。
あとアタシが、「東京のLIVE”は”たくさんきてくれて」とイラないディスりも入っていたよ。
では”飛べないアゲハチョウ”から変態、そして”少女たちよ”、上へ舞い上がっていこう。
街に”桜の花びらたち”が舞う2015年春、ひろしまMAPLE★Sはファンの方を増やす為に 
初めてのツアー「ENDEAVORRR(エンデバー)」へ旅立つ。
それは住みなれた我が家がある地球を離れ、宇宙へと旅立ったスペースシャトル、
エンデバー号の様に福岡・神戸・名古屋・東京・大阪を巡り、地元・広島に帰って来る・・・
総移動距離、秋葉原と東京ドームの間”1830m”のおよそ千倍、約1500キロに渡る長旅。
会場もまたキャパシティ250人の福岡・INSAを皮切りに、最後はキャパシティ800人の
広島CLUB QUATTROへ、末広がりに続いていく。
ひろしまMAPLE★Sは、新たな挑戦をする際に、いつも新たな武器を持って行く。
この初めてのツアーに用意されていたのは、あかりんさんが長く歌っていくことになる
曲の1つ、エレクトロニカの美しいメロディの、「季節はサチュレイトーン」。
サビでは、ステージのメンバーとフロアのファンの方が一緒にライブを楽しむように
シンクロして、ジャンプをしながらクラップをする楽しみ方が後にできる曲です。
大きな事務所ではない、地方で誕生したアイドルによるドでかい一歩となるツアー・・・
しかしアタシレベルの痛いファンになりますとですよ、行ったのは1ヶ所。
しかもーー、屋根を植物で覆い、壁は泥で造られた自宅から行ける範囲の、東京。
結成から2回目となるアイドルシーンの中心地、東京でのワンマンライブ。
その会場は収容人数350人の新宿Ruido K4。チケットはソールドアウトにならなかったが
多くの人が会場に訪れた。そしてそのファイナルを飾るのは、期間わずか半年で
2回目となる、広島CLUB QUATTROでのワンマンライブ。
そこでは、ひろしまMAPLE★Sで唯一のソロ曲、あかりんさんの「Echoes(エコーズ)」が
初披露。さらに、年をまたいだ1月2日に収容人数最大で1000人を超える、
東京・赤坂にあるライブハウス「赤坂BLITZ」でのワンマンライブが発表された。
新大阪駅を出てしばらく経った列車の車窓に、空へ高く伸びる建造物が見えてくる。
その正体、国宝に指定された東寺の五重塔は京都駅の到着が近いことを教えてくれる。
日本の古都に建てられた、京都駅。その街は古き良き日本の街並みが今も残る一方で
昨今の外国人観光客の増加などの影響で、新しい施設やカフェなども見られる。
そんな街のように、ひろしまMAPLE★Sのメンバーも、変化を迎えようとしていた。
実は初めてのツアー「ENDEAVORRR」の前、ひろしまMAPLE★S結成時のメンバーで、
2代目リーダーを務めていた森脇紗香さんが、翌年1月でグループを卒業することが
発表されていた。理由は、体調不良とされていた。
デーブ・スペクターさん並の金髪&カラコンというキャラ立ちした女の子だったけど・・・
一方で、リーダーとしてグループの輪やダンス、立ち位置などに目を凝らす、
本当にグループのまとめ役だったと思う。そして、あかりんさんとも仲が良かった。
だが卒業の翌年1月を前に、ツアーの終わり頃からライブを休むことが増えてきていた。
これは”大声ダイヤモンド”で叫びたくなる、「ピーンチ!」(©バカリズム単独ライブ名より)
リーダーが不在、それでも、9人のひろしまMAPLE★Sは進むことを止めなかった。
なぜなら、もっと上に行きたいから。止まることはできなかった。
そんな春が終わろうとする5月25日、ひろしまMAPLE★Sはそれまでの”神曲たち”を
1枚に集めた初のアルバム「ENDEAVORRR(エンデバー)」をリリースする。
そこには、彼女たちらしいクラブミュージックをベースにしたキラキラした曲をはじめ、
結成初期に発表したポップス、そして結成2年目に発表したロックやファンクなどの
新たな方向性を示した”NEW SHIP”な曲まで、13曲を収録した。
”365日の紙飛行機”が2回も飛行する時間を費やして増やしていったオリジナル曲。
それらの曲を収めたアルバムに加えて、ひろしまMAPLE★Sならではのノンストップで
行うライブの様子はYouTubeにいくつも上がっており、誰でもどこにいても身近に
彼女たちの魅力を”遠距離ポスター”のように見て、知ることができた。
インディーズのアイドルが曲を広めるのは、SASUKEを完全攻略するくらい難しい・・・
だけど、ライブ・音源・YouTubeを含む映像の3つがあった事で、ひろしまMAPLE★Sの
”自分らしさ”は、環境が異なる多くの人に届けることができたとボクは思っている。
ひろしまMAPLE★Sと出会ってちょうど2年目の夏、ボクは初めて彼女たちの地元、
広島へ行く。
後押ししたのは、休みが続いていた2代目リーダーの森脇紗香さんが、Twitterの更新も
ついに途絶えたためだった。メンバーはいなくならない、いつかは復帰する・・・
そう朋ちゃんくらい「I BELIEVE」して、見られる可能性が高いとしたら地元であろうと、
初めて新幹線「のぞみ」に乗った。
広島で”会いたかった”、だけどステージに2代目リーダーの姿はなかった。そして・・・
この日から約1ヶ月後の8月、卒業予定だった2016年1月を待たずに森脇紗香さんは
卒業公演も行わずに、ひとりグループを後にする。
でも、広島に行ったことで初めて訪れることができた、ひろしまMAPLE★Sの拠点である
劇場「STUDIO MAPLE」には、そんな「火垂るの墓」くらい泣ける話を聞いて笑っている
ひろしまMAPLE★Sのメンバーがいた。
劇場の人気メニューである、美ら海水族館に入れる位の金額のおにぎりを握りながら。
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実は森脇紗香さんが卒業する前に、ボクが話をした時に言われた1つの言葉がある。
それは・・・、「MAPLE★Sを広めてください。宣伝してください。」
”僕にできること”・・・。それは、うっかり始めてしまった、このBlogを書き続けること。
グループに何のプラスにもなっていない!ヲルタナティヴの神谷さくらさんにしか、
チラッと見たとしたと言われたことがありませんけどー。
それでもこれが、ボクが”High school days”の乙女のようにBlogを書き続けた理由の
1つである。
東京へ向かって走る列車のスピードは、速い。でも、ひろしまMAPLE★Sはそんなに
速く走ることはできない、県内を走る路面電車のように自分たちなりのペースで、
一歩ずつでこぼこ道を前に進んできた。
でもそうしたら、2015年の夏に辿り着けた、大きなアイドルフェスの舞台に!
それは、3大アイドルフェスの1つに数えられる、「@JAM EXPO2015」。
8月29日、その日の空は、朝からどんより曇った小雨がパラつく雨模様だった。
でも会場は屋根がある、横浜アリーナ。
ひろしまMAPLE★Sのステージは、��前11時と午後2時半の2回。
結成から2年半が経過していたが、まだアイドル・フェスは”Beginner”の部類。
少しずつ知名度は上がってきているとボクは思っていたけど、全国各地から
およそ80組にのぼるアイドルが集結する中で、どのくらいの人が、そのステージに
注目しているかは未知数。
ボクが会場に着いたのは、ステージ幕開けの少し前だったと思う。
ひろしまMAPLE★Sに用意された場所は、通路に設置された低いステージ。
フロアも通路の一角をロープ・パーテーションで仕切っただけの、狭いスペースだった。
・・・SHOCK!!(注:堂本光一さん主演のミュージカルのことではありません。)
でもライブが始まる、午前11時。ひろしまMAPLE★Sのステージを見ようと、フロアには
ロープ・パーテーションから溢れるほどの人がステージ前に集まった。
ライブの前から人が密集し、汗が”ジワるDAYS”!
このステージの前に、あかりんさんにボクが聞いた、1つのことがあった。
それは、2年半の活動をつづけ、オリジナル曲が増え、キラーなセットリストもできた
ひろしまMAPLE★Sに於いて、センターさらにメインボーカルを担当するあかりんさんが
一番自分たちの魅力を出せると思うセットリストは、何なのか?
あかりんさんが答えてくれたセットリストは、この大きなステージ、@JAM EXPO2015で
再現される。
持ち時間は15分、披露したのは4曲!その幕開けは、壁を壊そう!という強い思いが
テーマとなっているイントロから盛り上がるロック曲「BLAST×BLAST(ブラストブラスト)」.
あかりんさんは、間の曲は何でも良いと言っていた。ちなみにこのステージでは、
2曲目にバロック調の「乙女達のアンビシャス」、そして3曲目にエレクトロニカの
「季節はサチュレイトーン」を挟んだ。
迎えたラスト、あかりんさんが思うセットリストのベストなシメは、彼女たちを代表する曲
「RPM」で、”Party is over”!これが、あかりんさんのベストなセットリストだった。
続く午後2時半、1回目と同じく低いステージと小さなフロアだったけど、こちらにも
”Choose me!”という呼び掛けに集まるように多くの人が集結。
2回目のステージでは、ライブで鉄板で盛り上がるクラブミュージックをベースにした
イントロから盛り上がる曲を、ピコ太郎のペンとパイナップルくらいノンストップで繋ぐ
セットリストを披露した。
@JAM EXPO2015のライブは、ボクが見たひろしまMAPLE★Sの対バン・アクトの中で
好きになるキッカケとなったライブと並ぶ、トップの記憶に残る”真夏のSounds good!”な
ステージです。
ひろしまMAPLE★Sが活動を続ける時間に正比例するように、彼女たちを取り巻く状況も
少しずつですが変わり始めていた時期だったと思う。
そんな中で季節も変わり、秋が訪れた9月。
ひろしまMAPLE★Sは、2度目のツアー「P(L/R)AYERS(プレイヤーズ)」へと旅立つ。
その場所は、東京・福岡・仙台・新潟・横浜・名古屋・大阪・広島・神戸・埼玉・札幌を
巡り、そしてファイナルステージの東京へ戻ってくる、1stツアーよりも・・・
訪れる街の数は2倍、初めて北へも訪れる総移動距離およそ5000kmのロングコース。
さらに期間も、2015年9月から年をまたいだ2016年1月2日に渡る長期スケジュール。
会場も、後に何度も使う、メインフロアの収容人数が最大で500人の東京・渋谷にある
「SOUND MUSEUM VISION」を”初日”に設定。
そしてゴールは、最大で約1200人以上を受け入れる東京・赤坂にあるライブハウス
「赤坂BLITZ」に決めた。それは、ひろしまMAPLE★S史上最大の挑戦だった!
ツアーで訪れる各会場の規模も、その大半がスケールアップ。
訪れた場所によっては、集まる人の数が少ないこともあり、あかりんさんは後に
「行きたくない」と駄々をこねていたが・・・
天野名雪(あまのなゆき)さんは、音楽雑誌「marquee」の取材を受けた際に、
「初めて行った所は、お客さんが少ないだろうと思っていた。でも想像より来てくれた」、
また各会場で「お客さんが増えている」と、ステージ上からの実感を話している。
”風は吹いている”、 マイペースだけど一歩ずつ進んでいけば、ひろしまMAPLE★Sが
いつか”47の素敵な街へ”行き、その街で多くの人が集まるライブができる・・・
アタシは、そんな夢見るオトメのような”希望的リフレイン”を描いていたの。
元メンバーの丸本遼(まるもとはるか)さんも、関東に帰ってきた時に言っていた、
「来年はせめる!」。
2015年が過ぎ、訪れた2016年。街がまだ眠りの中にいる1月2日土曜日、赤坂。
時間は、「名探偵コナン」が謎解きをはじめる午後6時。ひろしまMAPLE★Sは、
グループ史上最大となるワンマンライブの舞台、「赤坂BLITZ」に立った。
3年前にゼロから始まったオリジナル曲は、活動を続ける時間に正比例するように
数を増やし、23曲にまでなっていた。
赤坂BLITZのステージでは、ライブの前半に初期に発表したアイドルらしいポップスを、
そして後半は、ひろしまMAPLE★Sらしいクラブミュージックをベースにした、
盛り上がる曲をノンストップで披露し、そして最後はひろしまMAPLE★Sを代表する曲
「RPM」で〆た。
あかりんさんは、この大舞台に「不安があった」とTwitterに書いていたが、会場は
満員にこそならなかったが、ひろしまMAPLE★Sが”ここにいたこと”を見届けようと
ボクが知る限り北海道から九州まで全国からファンの方が集まっていた。
その場所に集まった多くの人が思ったことは、たぶん共通していたと思います・・・。
ひろしまMAPLE★Sならもっと上へ行ける、そして「どこまでだって連れて行ってくれる」。
そんな、”君のことが好きだから”と集まった人たちに見守られる中で、彼女たちは
大きな発表をする。それは、例えるならば”Reborn”。
グループ名を、始まりの場所である広島の名を降ろし、「MAPLEZ(メイプルズ)」へと
改めることを最後に発表した。
〇MAPLEZ:2016年1月3日~2017年3月26日
2016年、ひろしまMAPLE★Sから「MAPLEZ」となり始まる、新しい旅。
ではアタクシも列車を乗り代えましょう。今度はー!!”恋のブギ・ウギ・トレイン”だぜ。
もちろんこの列車も一般には、東海道・山陽新幹線「のぞみ」と呼ばれております。
向かう先は変わらず東京。ホームには立ち食い蕎麦ではなく、きしめんの店が見える。
走る度に車窓から見える景色が変化する様に、ひろしまMAPLE★SもMAPLEZへ変化、
そして、あかりんさんも移動の時などにAKB48からE-girlsをよく聴くようになっていた。
それは四角形の辺の長さを答える算数の問題で、問題文に直線EGと出ただけで
「E-girls!!」と大声を出すくらい病的に。この事をきっかけに、E-girlsの4枚目の
アルバムのタイトルは、「E.G. CRAZY」に決まったそうですよ。(2ちゃんねる情報)
中国地方から関西を走ってきた列車が、東海地方最大のターミナル・名古屋駅に到着し
列車から多くの人が降りるように、MAPLEZのメンバーは8人となった。
一方で新たに乗車する人がいる様にグループは初めて2人のサポートメンバーを迎える.
その1人、中村美音(なかむらみおん)さんはPerfumeやBABYMETALのSU-METALが
通った、アクターズスクール広島の出身だ。だからどうした、と言われれば・・・、
返す言葉は一言もございません!!
とにかく、そんな新たな顔ぶれも乗せてMAPLEZは、冬へと走り出すお!(でんぱ組.inc)
ではー、心躍ることぜんぶ大好きな方は”Follow Me”。アーンド、”READY GO”です!
ひろしまMAPLE★SがMAPLEZとなり、いつものライブ活動と並行して始めた試み、
それは自らの主催によるライブ、「MAPLEZ CHALLENGE!!」。
あかりんさんと仲良しの山塚はるの(やまつかはるの)さんやモリワキユイさんらがいる
山口の山口活性学園(現:Yamakatsu)、大きなライブの前などにメンバー同士が
エールを送り合っていた東京のアイドルカレッジ、など共に上を目指して活動してきた
全国各地のアイドルと2組で行う対バン形式のライブ。
そんな活動の中で、春が間近に迫る3月20日。MAPLEZは、1つの曲を初披露する。
それは攻撃的なバキバキのエレクトロサウンドに、超重低音のドラムが合わさる曲。
タイトルは、「始発列車はまだ来ない」。
ひろしまMAPLE★Sを代表する曲が「RPM」なら、こちらはMAPLEZを代表する曲。
ミュージックビデオがないため曲をお聞かせできないが、この曲について宙音美憂さんは
「仮歌の段階から一番ヤバい曲だった!」と、クロちゃんの音程で教えてくれたしん!
作詞・作曲・編曲は、ひろしまMAPLE★Sの時から変わらずOscillophoneが担当。
そして振付けは、広島県在住のコレオグラファー・MIKKA(ミッカ)さんが手がけた
メルボルンシャッフルをベースにした、EXILEばりに激しく踊るダンスが付けられた。
MAPLEZに、Rising Sunが始まったかのように早々に射す明かり。
そしてこの曲をもって太陽が真上から照りつける初めての夏に、MAPLEZは”出航さ!”!
その幕開けは6月、東京。場所はAKB48が拠点とする秋葉原、この街にあるスペース、
「秋葉原カルチャーズ劇場」。上の階にはハロー!プロジェクトの元総合プロデューサー、
つんく♂さんが手がけるカフェがあって・・・。さらにこの日、MAPLEZが立つステージには
秋葉原を拠点とするアイドルグループ・でんぱ組.incがいるという、ゴチャついた状況。
そんなでんぱ組.incが見守る中で、MAPLEZは新曲「始発列車はま���来ない」を含む
5曲をノンストップで繋いだライブを、ステージで披露した。
そのパフォーマンスを、元でんぱ組.incの夢眠ねむさんは、このように評価した・・・
「MAPLEZさん、バッキバキ!」。それが、この頃のMAPLEZだった。
ひろしまMAPLE★SからMAPLEZへ続く道の中で”One Two Three”と数を増やして、
24曲になったオリジナル曲のバリエーションは、まさしく”COLORFUL POP”。
そして活動に比例する様にセットリストのパターン、またファンの方の数も増えていった。
あかりんさんは休日にカラオケへ行き、「おどるポンポコリン」を振りコピで歌っていたが、
3年間、歌って踊り続けた結果、彼女たちの知名度や存在は、デビューの時とは
比べものにならないくらい広く知られるようになっていたと思う。
そんな、活動を始めて4回目の夏だった。
学校の花壇に”ヒマワリ”が咲き、”Mr. Snowman”も溶ける本格的な夏が訪れた7月2日。
MAPLEZは、新幹線「のぞみ」が名古屋駅から向かう、横浜へと降り立った。
向かう場所はE-girlsが所属するプロダクション「LDH」のある中目黒からは、電車1本で
行ける、みなとみらい21地区にある赤レンガパーク。
開催されていたのは3大アイドルフェスの1つに数えられる、「アイドル横丁夏まつり!!」。
海に面した屋外の会場。そこに設営されたステージは・・・、パスポートを持っていない
アタシは見たことがありませんが、分かりやすく言うならば、”自由の女神”レベルに
高く、そして大きい。
一方の入場料が、ディズニーのスターライトパスポートに張る金額を払って見に来た
お客さんのエリアはといいますと、 デコボコした堅い土とその上にハゲかけた芝生・・・
アイドルとそのファンが立つ場所の差が、”北風と太陽”くらい違った。
だが、ロケーションは抜群。上空には雲がほとんどかからない青空が広がり、そこから
降りそそぐ夏の暑い陽射し、ステージの上からは遠くまで広がる濃い青の海も見える。
その場所に、MAPLEZとして初めてフェスの舞台に出演する彼女たちを見るために、
幾重にも人の層が作られるほど、観覧エリアには多くの人が集まった。
その楽しい輪の中に入れないアタクシは、集まった人の一番後ろにポツンとスタンバイ。
それは、いつかのPerfumeのライブを見た時とダブる。
スカスカだったフロアも見てきた、フェスへ出演したがステージが小さな時もあった・・・
でも一歩ずつ着実に歩みを進めて、彼女たちは3年の時間をかけ、大きなステージと
そのパフォーマンスを見るために多くの人が集まる景色にまで、辿り着くことができた。
ボクは時々、彼女たちのライブをファンの方の一番後ろで見ることがある。
それはステージはもちろんのこと、フロアの様子も見たいから。多くの人が彼女たちの
ライブを見て、”CANDY SMILE”を浮かべ楽しそうにしている光景を見たかったからだ。
MAPLEZとして初めて立った、フェスの大きなステージ。でもパフォーマンスはいつもと
変わらない。変わっていたのは、彼女たちに期待する人たちでいっぱいの観覧エリア。
あとあかりんさんの髪型が1日目がハーフツイン、2日目がポニーテールだったこと。
見た目も含めて、彼女たち自身も、今の状況を大きく変えようとしていたように思う。
このステージは、後にMAPLEZに加入することになる、中野なこ(なかのなこ)さんが、
違法アップロードされた「YouTubeで見て、本当に凄かった!」と堂々と言っていました。
・・・\おーまわりさーーん/。でもねーーーーー!!
MAPLEZにとって初めての夏には、さらに”Love, Dream & Happiness”が詰まった、
”うれしい!たのしい!大好き!”なステージが待っているのです。
そのステージを前に、夏の7月23日から秋の9月11日へと向かい、彼女たちは
MAPLEZとして初めてのツアーを始める。その舞台は全て、収容人数が500人を超える
ライブハウス「CLUB QUATTRO」。
「CLUB QUATTRO TOUR 2016 -RUMBLING,PULSATION-」と題したツアーは、
広島・大阪・愛知・東京・広島の4ヶ所5公演、会場は全て過去最大の規模となった。
さらにメンバーの脈打つような思いを表現していくことをテーマに掲げ、その全公演が、
メンバープロデュースにより行われることが高らかに発表された。
ボクがひろしまMAPLE★Sと出会い、2nd ”Anniversary!!”を迎えていた。
これまでの間、ずっとボクが思っていたのはあかりんさんを始めとした彼女たちが、
ずっと続いて欲しいという思い。その思いはいつしかフロアが多くの人で埋まって欲しい、
率直にいうと「売れて欲しい」という気持ちに、自己啓発セミナーに通った人みたいに
変わっていた。
CLUB QUATTROツアーも始まり、”E.G. summer RIDER”のように夏を駆ける
MAPLEZに、もっとも暑い夏の8月がやって来た。
そして彼女たちが4年半を費やして放った”希望の光”に導かれる夏の虫さんのように
”未来を信じて”そして夢を持って、高本いづみ(たかもといづみ)さんが初めて
関西出身のメンバーとしてこの夏、MAPLEZへ加わる。
新しいMAPLEZとなり向かう先は、これまで出演が叶わない、そんな人面犬のような
信じるか信じないかはアナタ次第な”ウワサWassap!”も囁かれた舞台・・・
世界最大のアイドルフェスティバル、「TOKYO IDOL FESTIVAL」!!
この舞台に立つ意味は、 東京から遠く離れた地方、そして小さなステージから始めた
女の子たちにとっては大きい。
実際、元メンバーの川原亜美さんは「マジホンマ出たい!」と、”マジ”と”ホンマ”を重ねた
サンドウィッチマンが 「何言っているか分からない」とツッコミそうなことを言っていた。
卒業していったメンバーも含めて、多くの広島の女の子が出演を希望していた舞台。
何よりこのTOKYO IDOL FESTIVALへの出演をきっかけに、その後の活動に
弾みを付けたアイドルも過去にはいる。
そうなりますと登場するのが、前回のBlogを偶然にも読まれた方にはお馴染み・・・
近所の世話焼きおばさんこと、アタスィーーーーーーー!半年ぶりに、”ただいま!”。
まずは自撮りが苦手なあかりんさんに、「自撮りは増やさないの?」とダル絡み、
続いて当時は茶髪だった天野名雪さんに、「髪は黒い方が良くない」とイラないお節介。
その結果、デビューから4年半、MAPLEZが待ち望んだ、TOKYO IDOL FESTIVALが
近づく頃、あかりんさんは髪の毛を初めてーー・・・、
「金髪」にしたの!!TT←チョコレートプラネット
理由についてあかりんさんは、タメ口で「髪を軽い感じにしたかったの!」と言ってました。
列車での旅に於いて、魅力の1つが景色。広島から東京へ向かって走る列車は、
名古屋駅と新横浜駅の間に、最大の見所がある。
それは名古屋駅を出発して約50分後に姿を見せる、日本一高い山、富士山。
2016年8月5日、金曜日。東京のベイエリア、お台場でMAPLEZにとって初めての
TOKYO IDOL FESTIVAL 2016が華々しく幕を開けた。
ひろしまMAPLE★Sが結成される前の2010年から続くTOKYO IDOL FESTIVALは
この年、出演するアイドルの数は200組を超えた。
その中でMAPLEZに用意されたステージは、開催3日間のうち2日、計4ステージ。
この1つにMAPLEZのファンの人の記憶に、腕の根性焼きのように強く残っていると思う
時間がある。
それは8月7日日曜日、午前11時55分から正午12時10分までの15分間。
MAPLEZが立ったのは地上100メートルの高所、フジテレビ湾岸スタジオの屋上に
設営された、その名も、「SKY STAGE」。
その時間は、あかりんさんがアイドルとして活動した約6年半に渡る時間の中で経験した
数多のライブの中で、もっとも印象に残っていると話していたライブ。では・・・!!
神回を、ご覧ください!!
2016年、あかりんさん&MAPLEZ。初めてのTOKYO IDOL FESTIVAL in SKY STAGE!
youtube
地上から100メートルという高所にあるステージ、頭上には僅かの雲しかない。
そして後ろに広がるのは、紺碧の空。
結成からの4年半、自分たちはその場所に立つことが出来るのか、心の片隅にあった
世界最大のアイドルフェスティバルへの出演が実現した時間。
希望を叶えた”Shiny girls”、7人の顔には揃って笑顔が浮かぶ。
そのステージでMAPLEZが1曲目に選んだのは、サビにこのような歌詞がある曲・・・
「無限に碧く碧く続く空の向こうへ 願いが叶うように前を向いた」。
曲名は、「ウルトラネイビー」。
想いとは、メンバーそしてステージを見届けたファンの方それぞれで違うかもしれない。
でも共通するものがあるならば、それはBメロに書かれている歌詞と同じ想いだろう、
「キミとならきっと どんな場所にだって 行けるんだ」!
アイドルだから卒業を決める子も多い、メンバーの人数は結成時の半分になっていた。
普通の女の子から、ひろしまMAPLE★SそしてMAPLEZとしてアイドルになった
元メンバーも含めて1人1人が築き上げてきた1つの集大成の形として、7人は
TOKYO IDOL FESTIVALのステージに立つことができたのだと、ボクは思う。
あかりんさんは夏を前に「この調子でいくと、TIFは死にますね。」と話していたけど、
ステージを後ろから見ていて、多くのファンの方がキュン死したと思いました。
そんな”ショコラ”も溶ける暑い夏を通過し、そして秋へ向かい、MAPLEZが続けていた
CLUB QUATTROを舞台としたツアーも終盤に差し掛かっていた。
アタシが行ったのは9月の東京と、その1週間後に設定されていたファイナルの広島。
メンバーがプロデュースするツアーで、あかりんさんはファイナルの広島を担当する。
広島県民が、アタシが来ることに拒否反応を示していたのに、広島へ行くことを
決めたのには、あかりんさんがライブを初プロデュースする以外にも理由があった。
ファイナル公演の8日後、9月19日にひろしまMAPLE★SそしてMAPLEZの原点である
彼女たちが誕生した場所、広島にある劇場「STUDIO MAPLE」の閉鎖が決まっていた。
ツアーに合わせてイベントがあった訳ではないが、最後に”サヨナラ”しておこうと・・・
ハイパーメディアクリエーターのパソコン遣いでチケットを取り、”Express”に乗った。
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↑が現在は、ファミレスの「サイゼリヤ」に変わったことで、知っている人にはお馴染み、
知らない人にはどうでもいい”Introduction”を挟んでしまったと今、書きながら
反省をしている、「STUDIO MAPLE」です。
アタシが訪れた際は、よくその上の階にあるマンガ喫茶に宿泊していましたの・・・
元メンバーの川原亜美さんに、「泊まるなら良い場所があるけん!」と斡旋されたので。
STUDIO MAPLEの店内は、NHKやイギリス・BBCのようなジャーナリズム精神がない、
可愛い女の子にしか興味がないファンの人たちは基本、撮影はNG。
しかし折角なので、そんな”約束の場所”の内部を渡辺篤史さんになった気分で、
少し建もの探訪してみましょう。
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センターの立ち位置で、ギャルのような裏ピースをかましているのが、あかりんさん。
で、写真��前左の赤茶色のヘアが元メンバーの城谷るり(じょうやるり)さん、
右端の茶髪が天野名雪さんですね。
・・・ギャルサーか!
この写真は店内で行われたMAPLEZのライブで、写真撮影が許された時のモノです。
でもご覧の通り店内は、警察の取り調べの時に顔に向けられるライトのごとく逆光、
これがギリギリちゃんと撮影できた、まさしく”Diamond Only”な1枚なの。
そんな思い出がつまった「STUDIO MAPLE」から、彼女たちがMCの練習をしながら
歌や振付けの復習をしながら、そしてファンの方の反応に胸を高鳴らせながら、
何度かアーケードを歩いて向かった、徒歩5分程の所に広島CLUB QUATTROはある。
9月11日、秋が近づく広島の街はよく晴れていた。
そんな街でバイトをしながら歌とダンスを習えるからと、うっかりアイドルになってしまった
あかりんさんプロデュースによる、MAPLEZのショーケース。
メンバーがプロデュースする、この日までの公演は、セットリストや演出は元より
初めての様々な試みがメンバーによって考えられ、 公演は趣向を凝らしたモノとなった。
曲の大サビを”Dance Dance Dance”と3回繰り返したり、ステージからフロアに降りて
パフォーマンスをしたり、メンバーからのお土産を抽選でプレゼントしたり、
また16曲連続のノンストップライブに向けてファンの方と一緒に準備運動したりもした。
そんな個性が詰まったツアーのファイナルで、あかりんさんが掲げたテーマは・・・
ファイナルだからこそファンの人と一緒に楽しめるようなライブにする、という考えから
「MAPLEZの王道」。
あかりんさんがそのオープニングについて 、「NEW! メイプルチャレンジ 小泉明音」で
話していたプランを、スマホゲームをやりすぎて指紋がなくなった指で書き起こすと・・・
「アー写で顔を(順番にスクリーンに)映して、5・4・3・2・1系。ゼロで、あーし。」、と
江戸時代の花魁みたいな一人称で言っていたのですが・・・、事務所が却下!!
代わりに、ステージにはバックドロップ幕が掲げられた。
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そのステージは「まずはゆっくり聞いてください」という思いからグループで唯一のソロ曲、
あかりんさん独唱の「Echoes」でステージの幕は静かにあがった。決して・・・
美味しいところを1人で持っていこうとした訳ではない、と今でもアタシ信じてる!!
2曲目の始まりと共にメンバー全員が、ステージに登場。序盤はユニット曲やコラボ曲、
さらに初期の頃に発表した曲を中心に構成、後半にMAPLEZのキラーパターンである
イントロから盛り上がるクラブミュージックやロック調の曲でセットリストを組み・・・
本編の最後は、MAPLEZの代表曲である「始発列車はまだ来ない」でシメた。
そのライブはMAPLEZの王道であり、かつここまで活動してきた3年間の集大成。
公演時間は約2時間に及び、100%の力でパフォーマンスをした曲は21曲にのぼる。
ステージ終盤では、ボクが見た2年の時間の中でたぶん初めて目にしたと思う、
パフォーマンスの途中で下を向いた時などに、苦しそうな表情を浮かべるメンバーの
姿もあった。
それでもメンバーは1人も欠けることなく、再びアンコールでステージに舞い戻る。
ライブが終わった後に、この理由について聞くと、あかりんさんは言っていた・・・
「ファンの人が応援してくれるなら、私は頑張れる!」。
そしてアンコール、あかりんさんは、1曲目に東京へ行くきっかけとなった曲「BRIGHT!!」、
2曲目に、初めてのTOKYO IDOL FESTIVALのステージで歌った「ウルトラネイビー」、
そして最後は、ひろしまMAPLE★SとMAPLEZのライブを〆る王道「RPM」を選んだ。
それが、MAPLEZの秋、CLUB QUATTRO TOUR 2016-RUMBLING,PULSATION-の
クライマックスであった。
そしてこのステージでは3ヶ月後の冬、”Boom Boom Christmas”が過ぎた年の暮れに、
前年を超える収容人数を誇る、お台場に建つライブハウス「Zepp DiverCity」で
単独公演を行うと発表した。
その収容人数は最大で、バチカン市国の人口を超える2000人以上だ。
名古屋駅から走っている列車は、新横浜の駅が近づくにつれて再び、漆黒が口を開く
トンネルへと何度も吸い込まれる。距離こそ短いが、車窓を幾度も黒い闇が覆う。
冬が近付く頃、年末に単独公演をすると発表していたZepp DiverCityのスケジュールに
手違いがあることが分かり、MAPLEZは会場の変更を余儀なくされた。
変更された新たな会場は収容人数最大で1823人の、「ディファ有明」。
収容人数2000人を超えるMAPLEZ史上最大のステージは、”未来へ”と先延ばしされた。
他にも、暑い夏から寒い冬へ向かう時間の中で、世のマダムたちの大好物である
ワイドショーで取り上げられそうな、ドタバタ劇が次々重なった。
メンバーの卒業や脱退、ワイドショーにも取り上げられたフリマ問題、移動時の事故・・・
2016年、暮れの元気なご挨拶をする前に、「ごめんなさいのKissing You」級の、
”エスオー エスオー エスオー エスオー SOS”、”これは緊急事態ね レスキュー”なことが
続いたのー。
それらの問題ですが、Twitterをやっていないアタクシに、あかりんさんは・・・
「知ってる?最初の言葉は・・・、『そ』!」など楽しいクイズ形式にして教えてくれました。
・・・正解しても喜べないよっ!!いつも遅れてハートを削られるのが、アタシィー♡
でも、負った傷は、彼女たちの方が大きかった。
色んなことがあった2016年を締めくくるライブは、”Merry × Merry Xmas★”が過ぎた、
12月27日。世間は、仕事納めの日であり平日でもあった。
本州付近に低気圧が接近し、朝から冷たい小雨が降るその日、MAPLEZの8人は、
今は姿を消した東京・江東区にあったホール「ディファ有明」に立った。
単独公演だったけど、広い会場は、ボクが彼女たちと出会った時に戻るような
フロアを花道やセンターステージで潰しても空間が目立つほど、少ない人だった。
その突きつけられた現実と集まったファンの方の前で、あかりんさんはステージで
1つの発表をする。
数日後に始まる2017年に広島を離れて、東京で始まる新たなユニットに加わる事を。
この時期くらいに、ボクはあかりんさんに聞いたことがある・・・
「アイドルを辞めようと思ったことはないの?」、って。
この質問に、あかりんさんはこう答えた。「1回だけ辞めたいって言ったことがある」。
それがいつの話なのかは、ボクは知らない。
時計が回路により止まらない様に色々あった2016年も”機械仕掛け”に”Bye! Bye!”です。
渋谷の交差点で”Pink Champagne”が抜かれ、車の上でティーンが暴れる街フェス、
年越しが開催され、2017年がやって来た。
”White Angel”がいつ舞い降りてもおかしくない、寒い2017年の1月。ボクは広島にいた。
それはグループにとって、「はじめてのおふかい」。その抽選に当たったアタシはー・・・
親の付き添いなく、途中で道に迷って泣いたりしながらも、キセルをせずに電車を
乗り継ぎまして、ライブが無いのに in 広島ーーーーー!!
2017年1月22日、”Party in The Sun”day。何をやったのか、”君に秘密を教えよう”。
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歌って踊るのがお仕事のMAPLEZが、2チームに分かれてお料理!
そんなMAPLEZが作ったお料理は、当時の記録によりますとですよ・・・
左から、城谷るりさんは、こんがりキツネ色を通過しギャルのような褐色の「クレープ」。
宙音美憂さんは作る物をロール白菜からハンバーグに変更、最終的にできたのは「鍋」。
その横、あかりんさんはcookpadを鬼の検索をして作った、「しょうが焼き」。
右端、天野名雪さんはキッチンに散らかさずフライパンに運良く残った「チャーハン」。
以上、MAPLEZが一生懸命つくった、千鳥くらい「クセがスゴい!」、 料理4品でした!
出来あがった料理���、みんなで会食。感想は、もちろん「美味しい!」という賞賛の嵐。
なぜならファンの皆さんは、脳科学者・茂木健一郎センセイから学んだ・・・
MAPLEZを褒めて伸ばす、ピグマリオン効果を実践しているためです。偉ーい!!
この日から1週間後の1月29日、渋谷にあるスペース「SOUND MUSEUM VISION」で
MAPLEZは、約1年続けてきた体制で最後となる単独ライブを行った。
あかりんさんが新しいグループを始める日は、刻一刻と近付いてきていた。
その事についてあかりんさんはステージでこの日、「最後の挑戦」、そう表現した。
MAPLEZが始まった時からいるメンバーは、たった1年の間で半数になっていた。
グループが生まれ変わるように、3月に始まったツアーで新たに3人の女の子が加わる、
これでもう一度、MAPLEZは復調するのではないかと、ボクは淡い期待を抱いた・・・
でもツアーで巡った会場は、収容人数が350人の場所でも埋まることはなかった。
ツアーを終えると、あかりんさんは束の間の休息に入った。
それは次のグループに向けて、雨でも降ったら新たな花が咲くように・・・。
たった1年と少しの間に、色々なことがあり、彼女たちを取り巻く状況は180度変化した。
その変化を目の当たりにしてきたメンバーやファンの方それぞれに想いはあるだろう。
実際に来ることを止めたファンの人もいた。
それでも、あかりんさんが、そしてMAPLEZがアイドルを続けた理由は推測するなら・・・
それはきっと、あかりんさんがずっと言っている言葉だと思う。
「みんながいるから私はがんばれる!みんながいるから私は笑顔でステージに
 立てています!」。
”Snow Time”が終わり春の気配が近づく 季節に、ボクは鼻水を垂らしながらそう思った.
E-girlsと同じLDHに所属するラッパーのSALUくんは、あかりんさんがアイドルの
スタート地点に立った2012年に発表した曲「I GOTTA GO」で、こう歌っている・・・
「楽しいことだけではない でもすべて楽しもう」。そして、「あの街で勝負さ」と!
・・・ということで、ここまで読まれた方に悲報です。このBlogももうちょっとだけ、
”THE NEVER ENDING STORY”とさせていただきまーす!
〇ヲルタナティヴ:2017年3月26日~2019年3月31日
ここまで広島を出発した列車は、中国地方を抜け、関西を巡り、東海地方を通過して
約870キロの距離を、”ある車掌”さんの運転で走ってきた。
列車が停まっている駅、そこは広島からギター1本を持って出てきたミュージシャンの
矢沢永吉さんが降りた崎陽軒と港町の駅、新横浜。
その時から長い時間が経った2017年、春の足音が近づいてきた頃、あかりんさんも
料理が苦手なのに、ひとり広島から勇気と覚悟をもって東京へ来るという・・・
宇宙飛行士・アームストロング船長が言ったような、大きな一歩を踏み出した。
東京へ向かう移動の電車の中で、寝ることが趣味のあかりんさんが、どんな夢や
その先の未来を見ていたかは分からない。でもその手には未来を埋める、家族からの
メッセージがしたためられたスケジュール帳があった。ちなみにですが・・・
あかりんさんは「メイプルチャレンジ」というDVDの中で「弟の虎次郎(とらじろう)です」と
弟さんを紹介していますが、それはアタシが見たところペットのワンちゃんだったので
たぶんスケジュール帳にメッセージは書いていないと推測されます。
では東京までは近い、先へ進みましょう。
あかりんさんの最初の”ステップ”である、ひろしまMAPLE★Sのスタートをボクは知らず、
あかりんさんにバカにされた。なので今回は・・・、やる気だけは誰にも負けていません!
あかりんさんが、東京で始める新しいグループの”エピソード”を、お隣の国・中国の
インターネットポリスくらい監視、チクイチ見逃さないように追い掛けたいと思います。
ちなみに東京へ来た後、あかりんさんに好きなミュージシャンを聞いたところ
思わぬ答えだったのが、星野源さん!ということでーーー!!
そのグループはまずデビューの日から発表された、その日は3月26日。ドヤ顔で・・・
「SUN」!DAY!
続いてはユニット名、その名前は「ヲルタナティヴ」 と発表された。
そして最後に公開されたのはメンバー。その数はあかりんさんに加えて4人の女の子で、
MAN WITH A MISSIONやサカナクションと同じ、5人。
目指す場所は、ケイスケホンダくらいビッグマウスに「世界」とTwitterで発表した。
ヲルタナティヴ・デビューまでのカウントダウンが刻一刻と進む中で東京へ拠点を移した、
料理が苦手なあかりんさんはといいますと、「よるごはん…」や「スフレオムライス」など
大戸屋を中心とした外食の、ご機嫌なツイートをしていましたー!
そして、その日はやって来る。2017年に春が近づく3月26日、渋谷にあるスペース
「SOUND MUSEUM VISION」で、あかりんさんがまさに”生まれ変わり”スタートをする
ヲルタナティヴはデビューを果たした。
ひろしまMAPLE★SやMAPLEZの時に出会ったファンの方から新しいファンの方までが
見守る中で行われたデビューライブは、オリジナル5曲に加えてひろしまMAPLE★Sの
2曲をカバーした、計7曲が披露された。
・・・って、怪しげな情報サイト「ロピロピ」に書いてありました。
そうなのアタシ!Twitterに登録をしていないので通知がこない、そのため仕事の間も
迷惑防止条例に引っ掛かるレベルでTwitterを見ていた結果・・・。
仕事が、死ぬ!!そのためデビューライブが見れないという、繰り返される悪夢。
そして発達しない、知恵。「助けてくださーーい!」と、世界の中心で叫びたくなりますね。
それはデビュー2日の3月27日、1stシングルのリリースを公に発表した日も同様Death.
ここまで来たら開き直って、日本人の義務の1つである勤労が”地獄でなぜ悪い”。
でもアタシ、いつまでも死んでいる場合ではない。結果、ボクがヲルタナティヴとなった
あかりんさんを初めて見たのは、デビューから4日が経過した3月30日でした。
その場所は、渋谷の商業施設・渋谷モディの中に入る、「HMV&BOOKS SHIBUYA」。
デビュー2日でCDのリリースを発表したヲルタナティヴは、ギネスブックに掲載されている
NAPALM DEATHの曲「You Suffer」くらいの超高速で、1stシングルのリリースイベントに
突入していた。ボクが初めて世界を目指すヲルタナティヴを見たのは、お金が掛かる事で
”ドラえもん”級に世界中で知られているインストア・ライブだったの。
ひろしまMAPLE★S時代は集客に苦労したこともあった、CDの販売と新しいお客さんに
見てもらう、2つの狙いがあるレコードショップで行われる無料で観覧ができるライブ。
その日は平日ながらイベントが始まる”夜”8時、観覧スペースには多くの人が来ていた。
では、ヲルタナティヴを初めて見ましょう。やる気だけは誰にも負けていないつもりですが
ブスとしての後ろめたさがあるので、最後尾でー!
ヲルタナティヴの曲は、星野源さんの”アイデア”が詰まった作品「POP VIRUS」の様な、
「オールジャンルを詰め込んだサウンド」と公式ホームページに書かれているのですが、
その通り、ポップス、クラブミュージック、”Soul”、ロックなどオリジナル曲は多彩だった。
ただ初めて聞いたアタクシの印象としましてはキャッチーさと印象に残るインパクトが、
将来、ライブ会場にダフ屋が出るには少し弱い気がした。 
MCを挟まずに、曲をノンストップで繋げるライブスタイルは、ひろしまMAPLE★Sと
MAPLEZを引き継いでいた。
フロアはデビューわずか4日ながら、コールなどが入りそこそこの盛り上がりだった。
だが難があるとすれば、それはステージの上。5人のダンスが、”Drinking”してから
”Dance”したみたいに揃っていないことに加えて、声量にもバラつきがあった。
これは最近の「アメトーーク!」、それか「ナダル・アンビリバボー」ばりに・・・やっべぇぞ!
あかりんさんが、ヲルタナティヴとなって変わったのは、曲やダンスだけではない。
衣装も!
あかりんさんは、陽キャな女子インスタグラマーかと思うお腹チラリした衣装を着用・・・
また髪の毛は、黒い方が良くないと言い続けたアタシの言葉を完全にシカトした
犬のヨークシャテリアみたいな、かわいい薄茶色だったわ。
では、ライブを見た後は、今後長い付き合いになるかもしれないメンバーに、ご挨拶へ
行きましょう。
サブスクが登場する前の時代だから、掟ポルシェさんが言う、ベテランの大人として
常軌を逸した枚数のCDを即買いして!
まずは初めて会う4人の女の子にご挨拶をしまして、最後にあかりんさんです。
ヲルタナティヴとなってから初めて会う、あかりんさんは・・・
「(他のメンバー)誰にも、名前聞かれとらんかったね!!」って、ニコッとしていました。
ディズニーシーに入園できるくらいの金額のCDを買った結果、メンバーの誰からも
興味を持たれなかったのが、アタシのヲルタナティヴの最初です。これはー・・・!
YZERRさんとでんぱ組.incを、再召喚です 。
「ゼロじゃねえマイナスからのスタート 舐めんな」、”Continues”!
ヲルタナティヴとしての活動を始めたあかりんさんだったけど、広島を拠点に活動する
MAPLEZのメンバーでもあり、ヲルタナティヴの活動が中心ながら形式上は、
2つのグループを兼任していた。
では、こんまり流片付け術に習って、アタシの気持ちも整理しましょう。
曲やパフォーマンス、メンバーの人数で選ぶなら、MAPLEZ。でも、ボクは今回、
アイドルを見るようになって初めて、「人」で見続けるグループを決めた。
このBlogを読んでしまった方が、ドン引きしているのがヒシヒシと伝わってきますが・・・、
アタシ、そんな空気に負けない!!
あかりんさんが東京でアイドル活動をすること、それは、これまで毎月だったライブが、
毎週へ変わる。さらにいきなりのリリースイベントで週一どころか休日”Nothing”で毎日。
内閣の年金問題くらいアタシの資産に不安もあり���すが、あかりんさんが言う
「最後の挑戦」を、あかりんさん��ら苦情がこないのを良いことに、可能な限り
見ることに決めたの。
完成にはまだ遠い状態でスタートしたヲルタナティヴだったけど、その環境は振り返ると、
あかりんさんがやって来たこれまでのグループの中で、最も恵まれていたと思う。
最初からオリジナル曲が用意され、その中の曲を収録したCDの発売も決まっていた、
また結成2ヶ月後には、ミュージックビデオもYouTube上で公開された。あとあと・・・
売上げランキングで知られるoricon主催の大きなイベントやテレビの音楽番組出演など
多くのレールが敷かれていた。今は未完成だけど、いつかは完成すると思っていた。
しかーし、ヲルタナティヴが始まって2ヶ月、メンバー2人が早々にグループを後にする。
春にデビューしたが、ヲルタナティヴは、夏にはヤバイTシャツ屋さんやダチョウ倶楽部と
同じ、3人になっていた。この展���には、上島竜兵さんもきっと言うだろう・・・
「おいおい、聞いてないよー!」。あとIKKOさんが、「まぼろし~」って!
ヲルタナティヴにとって初めての夏は例年と変わらず暑かったけど、アタシには、
BAD HOPより2年も早く訪れた、COLD IN SUMMERだった。
3人になったけどヲルタナティヴは、MAPLEZが4年半の長い時間を費やして、
やっと辿り着いた世界最大のアイドルフェスのステージに、デビューから5ヶ月で立った。
でんぱ組.incの「ムなさわぎのヒみつ?!」同様にアタシの胸中も、”信じらんないっ”だもの.
そんなこの夏、あかりんさんは初めてグラビアの撮影にも挑戦をした。
そのグラビアは企画と連動しており、アイドル10人が参加しファンの方の投票によって
優勝者が決まり、最終的に単独でマンガ誌のグラビアを飾れるというモノだった。
投票券はマンガ誌1冊に1枚付いているため、お金を出して投票券を買うという、
成人になって初めて知る公職選挙法に基づいた総選挙だった。
善良な国民であるアタクシですから、もちろん司法のメスが入らない程度に投票券を
爆買い!
アイドルのファンになるとCDだけでなく、雑誌も複数冊購入しなくてはならないことを、
アタスィー、初めて知ったの。女性ってホントにお金が掛かるわね。
ステラおばさん似だけど美魔女を目指してコパトーンを塗らないと”肌”を美白に
保てなさそうな夏真っ盛りの8月6日、あかりんさんは約半年ぶりに兼任していた
グループ・MAPLEZのメンバーとしてライブに出演する。そこは一度、夢破れた場所。
収容人数最大で2000人を超える、お台場にあるライブハウス、「Zepp DiverCity」。
ステージが用意されたのは前年、MAPLEZが夢を叶えたTOKYO IDOL FESTIVAL。
あのSKY STAGEから、さらに高みへMAPLEZは行くことができた。
フロアを埋める人は、全員が彼女たちのファンではない。
それでもMAPLEZを、2000近い人が見ることは揺らぐことのない事実。
「キミとならきっと どんな場所にだって 行けるんだ」と、彼女たちは1年前に歌っていたが
本当に行くことはできた。
その巨大なフロアには、MAPLEZさらにヲルタナティヴのファンの人も集まっていた。
続けることは、辛いことも多いけれど、続けないと実現できないことはやっぱりある。
色々なことがあり、魔女の宅急便みたいにおちこんだりもしたけど、そのステージに立つ
あかりんさんとMAPLEZは、元気でした!
限られた時間のライブは、MAPLEZを代表する曲「始発列車はまだ来ない」でスタート、
そして、フェスのフロアが人で溢れた@JAM EXPOの1曲目「BLAST×BLAST」を繋ぎ、
そこから、色々なことが起きてもひろしまMAPLE★SとMAPLEZを好きでいてくれた
ファンの方に”Present”をするように、「Boom! Boom! Miracle Emotion」から
「Bright!!」を、トム・ブラウンの”ギャグ”みたく合体!させた、キラーなセットリストを組み。
最後は、彼女たちを代表する曲「RPM」で〆る約20分のノンストップのライブを
2000人の前でやり切った。
たぶんMAPLEZからは見えなかっただろうが、ボクが見ていたフロアの付近では、
彼女たちがずっと言い続けていた「ファンの人全員が楽しめるようなライブ」の景色を
Zepp DiverCityの中でも垣間見ることができた。
そして屋外だったSKY STAGEと違いZepp DiverCityという屋内の会場だったけど、
顔に汗と笑顔を浮かべたファンの方たちがいる景色は1年前と何も変わらなかった。
小さなステージでゼロから始まって、Zepp DiverCityまで行くことができたMAPLEZと
比較をすると、”Down Town”にある中小企業の社長令嬢くらいには恵まれた環境で
始まったヲルタナティヴ。
でも人気の曲を封印したり、曲のセットリストが固定化したり、動画がほぼ無かったり、
その活動の差は、フットボールアワー・後藤さんの言葉を借りますと・・・
高低差ありすぎて耳キーンとなるわ。そしてアタイ、心が病む!
その結果、まず症状1・・・。 ヲルタナティヴのライブで、前方へ行くことを止める。
続きまして、症状2・・・。 特典会へ率先して行くのを止める。
あかりんさんはかつて「グループを辞めたい」と言ったことがあると言っていましたが、
ヲルタナティヴが結成された最初の夏に、ボクは、グループを見続けることを止めようと
思った。ヲルタナティヴへの熱が冷めていった。
そんな夏も終わろうとする頃、急にあかりんさんから言われた言葉がある・・・
「わらって!」。(注:モーニング娘。の飯田圭織さんパートの練習ではありません)
夏が過ぎ、列車の車窓から見える木々に明るい色がつく”季節”、秋がやって来た。
その秋は、あかりんさんが走り続けるレールに、2人の新しい女の子を連れてくる。
1人は九州でのアイドル活動を終え、カニ道楽のバイトもブッチぎった未夢(みむ)さん、
もう1人は新潟出身、小指を立ててマイクを握る女子大学生、三島凛(みしまりん)さん。
ヲルタナティヴに初めて、新メンバーが加入した。
2人はそれぞれ、ライブを見てまたCDを聞き、ヲルタナティヴへ加わる決心をした。
オーディションの期間は、2人で”Pair Dancer”もしくは南極に置き去りにされた犬の様に
支え合い、そして2017年9月2日にヲルタナティヴとなった。
この2人の加入をきっかけにグループは少しずつですが、変化を始めまーす。
ヲルタナティヴに、新メンバーの次にもたらされた変化、それは「曲」。
これまで 、オールジャンルを詰め込んだサウンド、としていた音楽性から、
老眼に加えて最近は乱視も入ってきたアタシでも、目指す方向が識別できる
新曲たちを発表する。
まずは、パンクとポストグランジにアプローチしたロック調の曲を、2曲。
続いて、EDMとハウスのクラブミュージックにアプローチをした曲を、2曲。
音楽のジャンルに縛られないのはアイドルの1つの強みではありますが・・・
ヲルタナティヴの楽曲を手掛けるOscillophoneが得意とする曲調に寄ったことにより、
ヲルタナティヴらしいと聴こえる音楽の軸が立とうとしているように感じた。
さらにステージも上また、楽屋で衣装の”スカート”をヒラヒラさせてジュリアナダンスを
踊っていた大学生の三島凛さん、幼少期からダンスを習っていた未夢さんの2人が
加わったことで、グループダンスの見え方も段違いに良くなっていった。
・・・となりますと、見た目が悪いのに加え内面もダメージジーンズくらい荒みきっていた、
アタシのメンタルも復活!
新しくなったヲルタナティヴは、10月に大阪の街を舞台にしたフェス「MAWA LOOP」、
さらに日本三大アイドルフェスの1つを主催する「@JAM」のイベントなどに出演・・・
少しずつですがこの時期、ヲルタナティヴにファンの方が増えてきた。
そして”Dead Leaf”が地面を覆い尽くし、”Snow Men”が街をかざる冬を越えて、
”桜の森”が花開こうとする結成から1年が経とうとする春、ヲルタナティヴは初めての
ワンマンライブを開催する。 
その場所は物騒タウンこと新宿・歌舞伎町にある、収容人数最大で800人のライブハウス
「Shinjuku BLAZE」。
スタート早々にメンバーが減り、3人で迎えた夏、そして秋に再び5人体制となり、
ロックとクラブミュージックの4つの新曲を発表した、ヲルタナティヴ。
彼女たちが目指す方向は、超メルヘンなうえに不思議ちゃんなアタシが思うにですよ・・・
いま世界で人気がある音楽といま国内で人気がある音楽、そんなジャンルの曲を
可愛い女の子たちがダンスと一緒に魅せるグループだと・・・、乃木坂46のCMの勢いで
思いマウス!!
そうして2018年4月1日、9曲まで増えたオリジナル曲にひろしまMAPLE★Sの2曲の、
合わせて11曲をもって、事情があって4人になったヲルタナティヴは1st ワンマンライブ、
タイトルを「THE WORLD」と名付けたステージに立った。
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紹介が遅れましたが、↑が「THE WORLD」の時のヲルタナティヴです。メンバーは左から
「ストリートファイター」のエドモンド本田のようなポーズをきめる元SKEカフェの店員さん、
相沢奈那(あいざわなな)さん!
隣は、お肉とコーラが好きな、育ち盛りの男子小学生みたいな味覚の、あかりんさん!
そしてコンプラに引っ掛かるリリックを書くラッパーをアタシにお薦めするJD、三島凛さん!
右端は、給料をネオバターロールにつぎ込んでいたワンパクな肥後もっこす、未夢さん!
直前にメンバーが脱退するトラブルがある中で開かれた、ヲルタナティヴとして最初の
ワンマンライブ「THE WORLD」。
フロアは、後方を少し関係者席で潰したけど、そのパイプフェンスの仕切りいっぱいまで
大学4年生を2回やったアタシの”予想”を上回る、多くの人で埋まった。
その勢いのままに、夏を前にした6月に2枚目のCD「ヲルタナティヴ EP」を発表する。
「ヲルタナティヴ EP」には、デビューの時に渡されたクラブミュージック調の1曲に加え、
2人の新メンバーが加入した前年の秋に発表したポストグランジにアプローチした1曲と
クラブミュージックであるEDMとハウスにそれぞれアプローチした2つの曲、
さらにエレクトロサウンドとパンクロックが融合したような新曲1曲の、5曲が収められた。
あかりんさんは、これまで11枚の音源に参加をしていますが、ボクが一番好きなのが、
この「ヲルタナティヴ EP」です。
・・・ということでー、同じCDをお酒の力を借りもせず、再び狂ったように購入。
その病は、東京だけに留まりません。ヲルタナティヴは2枚目となるCDを手土産に、
あかりんさんの地元である広島へ凱旋をします。
それはヲルタナティヴとして初めての”ツアー”、「2 SETS of BABEL」の始まり。
アタシも、「桃太郎電鉄」の祟られたビンボー神のように、その後を着いていきます。
ツアーは広島・名古屋・大阪・東京の4都市を巡る、各地でゲストを招いての2マン形式。
スタートの広島の会場は、広島市内にある収容人数が250人ほどのライブハウス、
「SECOND CLUTCH」。
ひろしまMAPLE★SそしてMAPLEZとして幾度か立った、広島CLUB QUATTROには
届かなかったけど、同じ施設の中にあるタワーレコードに、あかりんさんは帰ってきた。
そのあかりんさんを記念に、親戚のババアみたいにアタシのらくらくホンで、
”フィルム”に残しておきましょう。
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ツアーでは、新たな2人のメンバーがヲルタナティヴに加わることが発表されていた。
でもね、ホモ・”サピエンス”について書かれた論文くらい説明がややこしいので
簡潔に言いますとですよ・・・、
ツアーを経て活動に至ったのは、鈴屋もずく(すずやもずく)さん1人だけでした!!
この2018年の夏、あかりんさんは兼任していた1年と少しの時間を過ごしたグループ、
MAPLEZを卒業して、ヲルタナティヴに専任することになる。
あかりんさんがいなくなったMAPLEZについて、最後にMAPLEZへ加入したアイリさんは
「ツラかった…」と言っ・・・、いやこっちも寂しくなるので精いっぱい明るく補整をしましょう
「ツラタン!」って言っていましたー!
そんなMAPLEZは2018年の7月29日、およそ2年半の歴史に終止符を打つ。
ひろしまMAPLE★Sから数えて、約5年半での解散だった。
いつだったか、あかりんさんがいないMAPLEZのライブを、ボクは見たことがあった。
そのステージには、あかりんさんの活動の中心がヲルタナティヴになった後に、
グループに加入した何人かの新しい女の子たちもステージに立っていた。
この子たちがMAPLEZをずっと守っていてくれていたんだと、その姿を見てちょっとだけ
涙が零れそうになった記憶が、アタシにはある!気ーーー持ち悪ーーーーーーい!!
でも泣いてばかりはいられません、気を取り直して前へ進みましょう。
8月、ヲルタナティヴは2年連続となるTOKYO IDOL FESTIVALに出演、アタシは
チケットを購入したけど、出演したステージはチケットがなくても観覧できる場所だった。
そして9月、グループ結成から2度目のワンマンライブを渋谷にあるライブスペース
「WWW X」で開催。そこでは、あかりんさんと長く活動を共にしてきたヲルタナティヴの
結成時のメンバーである相沢奈那さん、そして活動が苦しい時期に加入した未夢さんが
グループを卒業をした。
・・・アタシに憑いている悪い災いをもたらす霊よ、早く身体から出ていってください!
再びメンバーが3人となったヲルタナティヴは最後にMAPLEZのメンバーであり、後に
Meteonomiconとして活動する宙音美憂さんと流川彩菜(るかわあやな)さんが、
サポートの形でグループに加わり、そして9月27日から約1ヶ月の間、活動を休止した。
それは、あかりんさんが新たな女の子たちと出会うために。
初めてその女の子たちと会ったのは、少し時間は遡り2018年8月28日だったと聞く。
ヲルタナティヴに新たに加わる女の子、彼女たちがヲルタナティヴに出会った背景は、
それぞれ異なる。
ある子はTwitterでオーディションを知って、 ある子は曲が気に入って、ある子は以前に
活動していたアイドルグループのメンバーに薦められて、ある子はメンバーに憧れて・・・
それまでの道に別れを告げて、ヲルタナティヴに加わることを決心した女の子もいた。
そして2018年に秋が訪れた、10月20日土曜日。東京・下北沢にあるライブハウス、
「下北沢ReG」で、新たなヲルタナティヴはお披露目された。
ヲルタナティヴというグループ名には、「無限大」と「型にはまらない新しいもの」という、
2つの意味が込められている。
そんなヲルタナティヴは、あかりんさんの「最後の挑戦」の場でもあった。
何度かのメンバーチェンジもあったが、活動を続ける時間とともにオリジナル曲は、
結成時の5曲から、この時で11曲まで増えていた。2枚の音源もリリースした。
そしてミュージックビデオも2本を、YouTubeで公開している。
ボクがアイドルを見始めた10数年前、インディーズのアイドルがCDを一般流通させて
ミュージックビデオを発表することは、当たり前ではなかった。
アイドルに関する情報も少なく、対バンのライブやYouTubeにアップされている映像、
また僅かの口コミなどから、見て気に入ったグループをボクは応援してきた。
そして時代は変わり、アイドルが1つのブームとして盛り上がる時代がきた。
それまでアイドルに触れてこなかったであろう人たちが、アイドルが歌う音楽を聴き、
映像を見て、アイドルのライブ会場へ足を運ぶようになった。
最大時は日本全国に、およそ3000組ものアイドルがいたとも言われている。
メジャーとインディーの垣根はあったけど、色々なタイプのアイドルがシーンにいた。
そんな状況の中で、ボクは応援しているアイドルがいなく、地方を拠点に活動している
アイドルを進んで見ていた時に、偶然見たのがひろしまMAPLE★Sだった。
そのライブは、ボクの好きな音楽の系統の曲を、偶然、ひろしまMAPLE★Sが発表した
タイミングで、その曲をライブで披露した。そして、あかりんさんと出会った。
その時から、約4年半の時間が流れていた。
アイドルを取り巻く環境は再び大きく変わったけど、あかりんさんが立っているステージ、
そして、あかりんさんと一緒に何かを達成しようとする女の子たちを見ているのは
4年半の間ずっと楽しかった。
年が変わろうとする2018年の暮れ、12月27日の夜7時を時計の針が少し回った頃、
1つの発表が、Twitterのタイムラインに流れた。
あかりんさんがアイドルを卒業することを発表した。およそ6年目の、決断だった。
アイドルをずっと続けて欲しい気持ちは少なからずあったけど正直な気持ちをいえば・・・
正しい判断だとも感じた。卒業をする日が発表のその日から3ヶ月の時間があったため
実感が湧いていなかったのかもしれないけど、不思議と悲しさはなかった。
卒業を決めたあかりんさんと会ったのは、その翌日にあった渋谷でのライブだった。
前触れのない突然の発表だったこともあって、その日は平日だったけど多くの
ヲルタナティヴのファンの方が会場に集まっていた。
あかりんさんは、そんな多くの人それぞれに様々な言葉をかけていたと思う。
ボクには、「今の気持ちは?ごめんね」と、映画「HANA-BI」のラストシーンのような
言葉を言っていた。
2019年が迫る、”Week End”の12月30日。2018年最後のライブでヲルタナティヴは、
新たな曲を披露する・・・。それはMAPLEZの曲、「始発列車はまだ来ない」。
だが広島から走り続けた列車は、もうそろそろ終着点へ着こうとしている。
その列車は、品川駅に近づくと下降線を描く。高架から地上1階に作られたホームに
停車をするためだ。到着すると、多くの乗客が列車を降りていく。
もう、ここから新たに列車に乗る人はいない。
あかりんさんに聞いたことがある。「なんで、ヲルタナティヴをやろうと思ったの?」と。
その質問にあかりんさんは、こう答えた。「やってみる?・・・って聞かれたから」。
アイドルを始めた時も、あかりんさんはアルバイト感覚だった。
でもアイドルになりたくてアイドルを始めた女の子たちが、次々と辞めていく中で、
あかりんさんが長くアイドルを続けたのは、辛いことを少しでも上回る楽しいこと、
また大好きな”歌を歌うときは”「どれも良い曲」で、その曲を聴いて自分のことを
応援してくれるファンの方がいた。それが理由だと、プラス思考にボクは思う。
あかりんさんの卒業まで3ヶ月のカウントダウンが始まった。実感は、無いままだった。
たぶん多くの人がそうであったと思うが、それでもライブが行われる会場には、毎回、
多くの人が来ていた。あかりんさんを、昔から知っている人から、最近知った人まで・・・
その人の数は平日でも多かった。たぶん無理をしていた人も、中にはいたと思う。
特典会は、あかりんさんの卒業の日が近付くにつれて、並ぶ人の列が長く伸びていった。
それだけ、誰もがなんとか自分の中であかりんさんを残そうとしていたのだと思う。
ボクもまた残された時間を思い出に残そうと思った。でもね、あかりんさんは言った・・・
「毎回を楽しめばいいじゃん!」、と、それだけ。
3ヶ月、ちょうど90日の中に用意された約50のライブはあっという間に過ぎていった。
2019年も気がつけば冬を終え、ヲルタナティヴのライブの帰りに見上げた街の木には、
いつもより早い桜の花のつぼみがつき始めていた。
あかりんさんがアイドルを卒業するまで、残すところ1週間をきっていた・・・。
そんなカウントダウンが進む中で、あかりんさんは1つの特別なステージに立つ。
決して忘れられない、東京での思い出。それは・・・。
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「あーちゃんなりの甲子園」!!
書いたのは、ひろしまMAPLE★SそしてMAPLEZと活動を共にし”Friend Ship”で繋がる
宙音美憂さん。
そういえばですよ、あかりんさんはかつてTwitterに、こんなことを書いていた・・・。
「あだ名、あかりんなの謎!メイプルに入ってからあかりんになってた。
  わかりにくいからあーちんと呼んでください♡」
そうなの、あかりんさんの正しいあだ名は、あーちんではないけど「あーちゃん」!
公式ホームページにも、そのように記述されている。アタシ、4年半もの間ずーーーっと
大きな間違えをしていたようです。”穴を掘”って入りたいところですが・・・、
ここまで来たら、後には引けない!このまま見なかったことにして、前へ進みましょう。
〇小泉明音なりの甲子園
いつもの春より、すこし早く桜の花が開いた、2019年3月26日 火曜日。
あかりんさんは東京で初めてのライブと言い張る、ボクが初めてひろしまMAPLE★Sを
見た、5年前の同じ頃に新木場で開催されたイベント「アイドル甲子園」に出る。
だが、そのイベント名は今回、いつもと少しだけ違う。
”メイプルのシンデレラ”と呼ばれていた、あかりんさんが立つのは、ティアラのように
自分の名前がイベントに冠としてついた、まるでシンデレラ・ストーリーみたいな
「小泉明音なりの甲子園」!これが、正式なイベント名に決まった。
これまでアイドルのグループ名がイベントに冠されたことはあったが、個人の名前が
冠につくのは、初めてのことだった。
平日の火曜日だが、渋谷の街は多くの人が往来している。その人の上に広がる空は、
いつかのお台場のように、青くよく晴れ渡っていた。
ひろしまMAPLE★Sを初めて見た時から、約5年の時間が経っていた。でも・・・
時は来た。それだけだ!(©サイプレス上野とロベルト吉野の名盤「LIVE@o-nest」より)
対バン形式のイベントは、平日にも関わらず”KIDS”じゃないと行けないような
午後5時過ぎに、1組目のアイドルのライブが始まる。
いつかのPerfumeのライブの時のように 、明治通り付近から街灯が立ち並ぶ道を歩き、
ボクが会場に到着したのは、イベントが始まってすぐの午後5時半近く。
入口を抜け階段を降り、フロアへ続く扉を開けると、強い明かりを放つ照明が、
会場となった渋谷のスペース「SOUND MUSEUM VISION」の暗闇を照らし出す。
そのメインフロアには、I Hate ”ワーク”、アイドル”ソング”LOVEずっきゅんな人が
すでに多く集まっていた。
あかりんさんを見続けてきた人の顔が、フロアには多く見ることができた。
会場では、あかりんさんと数々のステージを共にしてきたライバルたちが、イベントを
盛り上げる。
その中には、あかりんさんと長く活動を共にした、宙音美憂さん。
あかりんさんがヲルタナティヴに活動の軸を置いた後の、MAPLEZを守り続けた
流川彩菜さんやアイリさんの姿もある。その感動の裏で、アタクシはといいますと・・・
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鼻の下を伸ばした顔で、カッスカスのペンで「WO!!」とグループ名のタグを書く
当時・中学生の、ヲルタナティヴ・神谷さくらさんとチェキを撮っていたの。ご陽気に!
でも、時間は止まってはくれない。時計の針は、回転を続ける。
フロアに集まった人が2013年1月に始まった、どの時間・どの場所で・どのグループで
あかりんさんと出会ったのかは分からない。
でも、その時間に終わりが近づいていることは、誰もが分かっている。
1つのステージは僅かな時間かもしれないけど、それぞれの人にとって大切な時間、
中には、卒業の日は都合が合わず、この日が最後というファンの方もいるであろう。
ボクは、あかりんさんを4年半見てきた。たぶん長く応援している方に入ると思います。
通常なら、そんなアタシに、集まった多くの方々も気を遣ってくれそうな気もしますが・・・
「小泉明音なりの甲子園」に於いて、ヲルタナティヴが登場する午後7時45分、
アタシの目の前には、多くの人が何重にも層を成した!!\アタシ、オワターー!/
なんならボクの位置は、最後尾の方が近いくらい。そうなの、フロア・・・、そこは!
弱肉強食の世界。
アタシクラスの、ばい菌みたいな下等生物などは前を譲っては頂けないのです。
それほど、あかりんさんは男性から女性まで多くの人に愛され、応援をされていた。
そんなあかりんさんを、最後に支えたのは、この女の子たちです。ご紹介しましょう・・・
左からー!!
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一番左、hitomiさんの教えに反してご主人様を威嚇する元メイドさん、鈴屋もずくさん!
左から2人目は、同じクラスにハタチの人がいるキュートな高校1年生。神谷さくらさん!
その隣は、幽霊の「貞子」に似た髪型をして、いつも歯に真っ赤な口紅をつける・・・
かわいさとホラーが同居する新潟のオンナ、柊木ハツミさん!
センターは、もと陰キャで少年のようだったアイドル、小泉明音さん。あかりんさん!
隣の氷結ストロングを飲んだようなテンションの人は、高校を留年した桃川もも子さん!
一番右は、インスタグラムで「#そうなんや」を押し売りするニセ関西人。三島凛さん!
以上、ヲルタナティヴの可愛さを100%伝えることができたと手ごたえを感じている、
メンバー紹介でした。
あともう1人、美里由奈さんはこの日は不在。この後に卒業を決めてしまうのですが、
最後に話をした時にボクは由奈ちゃんに「アイドルになって良かった?」と聞いていた。
由奈ちゃんは答えた、「あかりんさんとかファンの人とかにいっぱい会えて良かった!」。
そしてフロアの隅には、あかりんさんと一緒に夢を追い駆けてきたアイドルたち、
MeteonomiconやNEMURIORCAの姿もある。
さらにステージの下には、6年半の時間の中で出会った多くのファンの方たちが、
あかりんさんの登場を待っている。そう、全員揃って、「期待値はYes!」。
では、「ギュンギュンと成層圏を抜けてく」ほど楽しんでいこう!
フロアからは見えないバックステージ、そこでヲルタナティヴは、大切なライブの前に
円陣を組みメンバーが1人ずつ順番に「いち に さん」と掛け声を出すのが、恒例の
慣わしとなっている。
それが終わると、SOUND MUSEUM VISIONに、ヲルタナティヴのライブの始まりを
伝える曲が鳴り始める。
その曲は歌がないインストゥルメンタル、1曲目は、「w421(ウォール)」!
アイドルになるつもりがなかった女の子が、アイドルになって約6年半が経っていた。
グループで最年少だったその女の子は、いつしかグループを引っ張る存在になっていた.
その女の子がいつも立っていた場所、そこはステージのセンター。
1曲目の終わりが近づく頃、何度も立ったステージの真ん中へ、身長152センチと
メンバーの中で誰よりも小さいあかりんさんが、小さな歩幅で向かう。
そしていつもいた最も、「明かりが射す場所へ」立った。
では、行こう。ヲルタナティヴ in 「小泉明音なりの甲子園」!午後7時45分、開幕!!
会場に鳴るのは、ギターが奏でるノイジーなポストグランジのメロディ。
イントロでステージの前方へ、歩を進めた三島凛さんが大きく声をあげる・・・
「あかりんに最高のプレゼントをしちゃいましょう!」。
2曲目は、「ギヴミーメーデー ~明解に不正解な世界の端っこの真ん中で~」。
曲のタイトルのように、あかりんさんのスタートはグループの選抜に漏れて、
スタジオの端っこやバックステージで、アイドルの世界を見ることから始まった。
だがそんなグループもまたオリジナル曲がなく、カバー曲でのライブを余儀なくされた。
この歌のサビに、「メーデーメーデー 今日も明日も たぶん明後日も」 とあるように、
広島の女の子たちは、いつの日に抜けるとも分からぬ不安の中で、
ひろしまMAPLE★Sというアイドルとして活動を続けた。
でも続けていたら、プロデューサーから初めてオリジナル曲が渡された。きっと・・・
嬉しかったと思う。そしてその曲が収められたCDを、初めてみんなで売った。
「世界の端っこの真ん中で 声を聴かせて」、そんな風に自分たちのことを思ってくれる
ファンの人ができることを願いながら・・・。
ステージでは三島凛さんが、再び曲中でフロアを煽る。「(振付けを)一緒に!」。
目の前にはその瞬間、ステージを見て一緒にダンスを踊るたくさんのファンがいた。
では、そんな多くの人と一緒に、ライブも盛り上がっていこう。
ステージの中央で、縦1列にヲルタナティヴの6人が並ぶ。
イントロが流れる、それはオリエンタルなエレクトロのメロディ。そのイントロにリズムを
刻むように、MIX(ミックス)と呼ばれるアイドルライブ特有のファンのコールが被さる。
3曲目は盛り上がりの定番曲、「今宵夢酔夢想歌(こよいゆめよいトロイメライ)」。
メインヴォーカルを担当するあかりんさんが、歌い始める。その歌詞は・・・
「きっと此処は黄金郷 夢か現か」。あかりんさんは活動を振り返って言っていた・・・
「6年半のアイドル人生が夢だったんじゃないかって感じです」、と。
夢みたいだったアイドルの世界は、ひろしまMAPLE★Sの2枚目のCDでメンバーに
選ばれた事で現実となった。それから「夢みたいだって 夢じゃない現実」を続けてきた。
広島を出た場所でもライブができるようになり、訪れたその街にも、黄金郷のように
明るく華やかなステージでパフォーマンスする自分たちのことを好きになってくれ、
応援してくれる人がいてくれた。
クラブミュージックのプログレッシブハウスをベースとするこの曲は、サビに向かって
曲調が盛り上がっていく。その最大の盛り上がりへ向かって、ヲルタナティヴは歌う。
「蝶や鳥も皆集まったなら 全て忘れ 歌え踊れ」
そしてサビで、ヲルタナティヴとこの夜フロアにいるファンの垣根を越えた人たちが、
シンクロして舞う。
お気楽に始めたアイドルだったけど、ファンの方が少しずつ増えるにつれて、
いつしか本気になっていた。増えていく自分たちの曲は、「どれも良い曲」だった。
いつかの日、あかりんさんは言っていた。「私、短大、卒業したよ!」。
別の進む道もあったがあかりんさんはアイドルを続ける道を選んだ。だから今がある・・・
最後を前に、あかりんさんを見たいと思う多くの人がフロアに集まる景色が目の前に。
曲が終わるとヲルタナティヴの6人が、頂点が不規則な六角形をステージ上に描き出す。
それは4曲目、「夏の香のパ・ド・ドゥ」の始まり。
エレクトロハウスという音楽ジャンルにアプローチしたこの曲も、スタートは静か。
「遠い とおい 夏の日 熱い アスファルトの道 君と僕がいた街」と歌うあかりんさんの声、
そして僅かなエレクトロの音だけが会場を支配する。
この曲には、こんなメッセージが込められている・・・。いつか必ず会いに行こう、例え、
遠くとおく離れていても。
遠いようで近い夏の日、たくさんの思い出をファンの方と一緒に作ってきた。
ひろしまMAPLE★Sでは、小さなフロアに溢れるほどの人が集まった「@JAM EXPO」、
MAPLEZでは、初めてフェスの巨大なステージに立った「アイドル横丁夏まつり!!」、
そして夢を叶えた「TOKYO IDOL FESTIVAL」への出演とZepp DiverCityのステージ。
さらにこの日、あかりんさんを囲む5人のように、数多くの歴代メンバーと出会ったのも
夏の日だった。
あと、どうでもイイ、夏の怪談に登場する”化物”みたいな、アタシ��もー・・・。
そして歌詞に心を込めて、あかりんさんがサビをファルセットで歌う!
「君のいない いない 夜がまた 訪れて消えていっても 忘れないでね」。
君とはきっと、ファンの方にとってのあかりんさん、そしてあかりんさんにとっては
自分のことを応援してくれた全ての人のことを指す、そうボクは思う。
そんなステージにいるあかりんさんを、毎年違う景色を描いてきた夏の日のように・・・
キラキラとしたエレクトロハウスの音色と、照明の光が明るく照らし出した。
ヲルタナティヴのライブはこの日も、あかりんさんが長く続けてきたノンストップで行く。
ではそろそろ、ヲルタナティヴのキラーチューンを始めましょう!5曲目は・・・
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「飴色リズム(あめいろリズム)」!!!!!!!
4曲目「夏の香のパ・ド・ドゥ」のベースとなっているエレクトロハウスから派生した
音楽ジャンルである、コンプレクストロにアプローチした曲。
その特徴は、曲の始めから終わりまでのおよそ4分間、とにかくアッパー!
イントロで三島凛さんが「盛り上がっていくよー!」 とフロアを煽る通り、ヲルタナティヴの
ライブを確実に盛り上げる・・・、きゃりーぱみゅぱみゅさんとでんぱ組.incリスペクトで
”きらきらキラー”な”キラキラチューン”。
Bメロでは、ステージ上のメンバーとフロアを埋めるファンの人たちが夏のEDMフェス並に
プチャヘンザ・スタイルでジャンプ、時間の進行を忘れるようにみんなで盛り上がる。
歌詞に、「時が赦すなら止まっていたいの それ以上は望まないわ」とあるように・・・。
あかりんさんがアイドルとなり活動した6年の時間の中で、残した曲の数は36曲に上る。
リリースしたCDの数は11枚、ミュージックビデオは9本。その1曲1曲に思い出がある。
宙音美憂さんは「始発列車はまだ来ない」、 流川彩菜さんは「アイソレーター」 、
アイリさんは「ENDEAVORRR」、そして「どれも良い曲」と言うあかりんさん・・・
そんな自分たちでも好きな曲が分かれる良い曲を、毎回作ってくれる人がいて、
その曲をステージで魅力的に見せることができるダンスを考えてくれる人、
また照明を考えてくれる人、音響を整えてくれる人など多くのスタッフがいた、
何より、それらの曲を好きになってくれるファンの方がいたからこそ彼女たちは・・・
「夢から醒めてないで」 、アイドルとして活動を続けてくることができた。
そのバトンはきっと、これからも受け継がれていくだろう。
この曲は、柊木ハツミさんが一歩前に出てステージのセンターで1人ダンスを踊る・・・
その後ろに、ヲルタナティヴの他のメンバーが立つフォーメーションで終わる。
曲が終わると同時にメンバーが立ち位置を移動、ステージ前方に2人、後ろに4人の
台形を描く。
聞こえてくるのは、シンセサイザーが鳴らす清んだメロディとストリングスを弾く音、
そしてあかりんさんの歌声。6曲目はトロピカル・ハウス調の曲、「かえろうよ」。
「街の喧騒 通り過ぎた風 季節の始まり連れて ずっと彷徨っていた心 撫でるよ」、
そんな歌い出しのように、故郷・広島を旅立ったあかりんさんは、春に連れられるように
街の喧騒がざわめく東京へ、最後の挑戦をするために来た。
彷徨っていた心もあっただろうが、この街にも一緒に夢を追いかける仲間がいた。
そして、自分の夢を応援してくれるファンの方がいてくれた。
「いつか見た夢が 記憶の奥の奥 同じように煌めくよ」
広島と東京で見続けた、煌めく夢。それは、ファンの方にとっても明るく煌めく夢のような
時間だったと思う。でも、あかりんさんはいつかの日に、こんなことを話していた。
「友だちと遊ぶ暇があまりない」のが悩み。6年半もの長い時間を、非”日常”の世界で
過ごした。
サビに向かい盛り上がるこの曲は、最後にヲルタナティヴとフロアにいるファンの方が
ユニゾンで、こんな歌詞を歌って曲の終わりへと向かっていく。
・・・「かえろうよ」。
では、ヲルタナティヴの「小泉明音なりの甲子園」も、そろそろ終わりへ向かいましょう。
最後を〆る曲は、疾走感のあるエレクトロのメロディにPunkサウンドが融合した・・・
7曲目、「Wonder Wander Lander(ワンダー・ワンダー・ランダー)」!
イントロでヲルタナティヴの6人がステージ前方に進み、6人揃ってフロアを煽る。
曲は、こんな歌詞で始まる・・・。「煌めいて見えるのが 描いた夢だ」!
一握りの女の子しか立てないステージのセンターで歌うことは、夢のような時間であり
またその時間を共有する大勢のファンの方が、あかりんさんの周りにはいた。
アイドルを目指していなかったまだ10代だった女の子は、ステージのセンターを任され、
歌をレコーディングして、CDをリリースし、またミュージックビデオの撮影もした。
そして全国に通用するアイドル・グループとして、幾度もツアーを行い、北は北海道から
南は福岡までを巡った。
さらに、ワンマンでのライブは、最初は広島の街中にあるイベント広場だったけど・・・
そこから目標だった広島CLUB QUATTRO、東京・赤坂BLITZまで辿り着いた。
アイドルになったからには出演したかったTOKYO IDOL FESTIVAL、一度は夢破れた
収容人数最大で2000人を超えるZepp DiverCityステージへも立つことができた。
テレビにも出演したし、インタビューも何度も受けた、嫌だったけどグラビアも飾った。
もしかしたら「その輝きが眩いなら 目指すは最果て 」と歌う、ヲルタナティヴが目指した
最果て、世界だけがあかりんさんが現実にできなかった夢なのではないだろうか・・・。
「僕らの想いが光るのは あの日の夢とWonder Lander」
ファンの人たちの想いも乗せて、6年半という時間の長さを飛び続けたあかりんさんが、
アウトロで宇宙のキラ星の様に手を瞬かせ、そして着陸船のようにステージの上で
静かに動きを止めた。ヲルタナティヴの6人が、ステージを降りる。
「小泉明音なりの甲子園」でヲルタナティヴは、過去の曲ではなく、あかりんさんが
走り続け、そして辿り着いた今の曲でステージを作った。
初めて見た「アイドル甲子園」で印象に残らなかった女の子は、いつしか多くの人を
魅了し、”恋”い焦がれられる女の子になっていた。だが、まだこれで終わりではない。
再び、あかりんさんがステージに立つ。今度は1人で、ステージのセンターに。
この日、特別に用意されたあかりんさんのソロステージ。その時間にあかりんさんが
選んだのは、ひろしまMAPLE★S時代に発表したソロ曲「Echoes(エコーズ)」。
規則的に鼓動する4つ打ちのビートに、キラキラとしたエレクトロポップのメロディーが
融合・・・、そしてそこに、可愛らしくも透明感のあるあかりんさんの歌声が重なる。
そうだった、ひろしまMAPLE★Sの曲、MAPLEZの曲、そしてヲルタナティヴの曲は・・・
あかりんさんの歌声があって1つの完成形となっていた。
あかりんさんのヴォーカルは、グループの大きな武器の1つだった。
そんなたった1人、ステージに立って歌うあかりんさんを、青色のライトが包む。
そして歌が2番に入ると、フロアから手拍子の音が沸きたつ。
あかりんさんは歌う、「鳴り止まない唄 ここからそっと また歩き出すよ」。
あかりんさんはアイドルを卒業して、ここまでには無い新たな道へ歩み出す。
その存在は、仲間にとって頼れる心強い存在、後輩たちにとっては目指す姿、
ライバルにとっては同じ夢を志した仲間、そしてファンの方にとっては希望だったと思う。
曲の最後のサビ、かつて「うさぎのおめめは?あかりんりん」と自己紹介をしていた
あかりんさんの周りを、月を周回する無数の瞬く星のように、ミラーボールが発する
明かりが、ゆっくりと輝きをもって回転した。
そして歌が終わり最後のMC・・・。「ファンのみんながいるから私は頑張れる、
ファンのみんながいるから私は笑顔でステージに立てています」、と言い続けてきた、
あかりんさんが集まった多くのファンの方に向かって、ありったけの想いを言葉に込めて
言う・・・!
「これまで頑張って良かった!」。
そのあかりんさんの顔は、笑顔だった。ライブの最後に、いつも歌っていた「RPM」の
曲の始まりと同じように。
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- あとがき -
2019年3月31日、白金高輪 SELENE b2。ヲルタナティヴの3回目となるワンマンライブ、
「ヲルタナティヴ 3rd Oneman Live “Wheel of Fortune”」 をもって、あかりんさんは
自身のアイドル人生に終止符を打った。
数日前までテレビでは、その日の天気を雨と告げていたが、よく晴れた日だった。
午後4時半にスタートした、あかりんさん最後のステージは、その前に広がるフロアに
男性をはじめ女性、新旧のファンの方、元メンバーの水瀬もも(みなせもも)さんなど
多くの人がいた。
6年半前は多くなかったが、時間が経ち最後は多くの方に見守られて、あかりんさんは
ステージのセンターに、この日も立った。そのステージで、あかりんさんは言���た・・・
「ひとりで歩いた道なんて、どこにもなかった」、そして「これまでムダじゃなかった」と。
6年半に渡る、アイドルとしての活動は広島で始まり、そして東京で幕を降ろした。
あかりんさんと同じ広島で育った現在、BABYMETALで活動するSU-METALこと
中元すず香さんがアイドルグループ「さくら学院」を卒業するまでの最後の1年間、
ボクはほぼ全てのライブを見に行ったが、東京駅に近い有楽町の東京国際フォーラムで
行われた卒業公演のステージでファンの人の前ではずっと笑顔だった中元すず香さんが
公演が後わり、ステージを降りた瞬間に泣き崩れたという話が大好きなのだが・・・
あかりんさんもまた、卒業のステージでは最後まで笑顔で涙を見せることはなかった。
三島凛さん、鈴屋もずくさん、桃川もも子さん、柊木ハツミさん、神谷さくらさん・・・
ヲルタナティヴの5人は本番前に涙を流したりもしたが、ライブが終わった後には、
口を揃えて言っていた。「ライブ中、本当に楽しかった!!」。
そんな、あかりんさんの卒業のステージの前に、ボクは1人のファンの方と出会った。
それはオーストラリアから来日した、外国の方だった。その方はボクに教えてくれた・・・
「明音ちゃんの卒業の時は、絶対に(日本へ)来ようと思った。」、と。
あかりんさんの夢の最後のピースである「世界を目指す」という目標もまた、ボクは、
実現できたのではないかと思うことに決めた。
900キロに渡り全速力で走ってきた列車が停まる。そこは終点の場所、東京駅・・・
ボクは列車を降りる。きっとだけど、忘れ物はない。
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”ここにいないあなたへ”
2006年12月から始まった、ボクのおよそ12年に渡るアイドル・ファンとしての時間。
さまざまな女の子と出会い、そして別れを繰り返してきた。その時間の中で・・・
3分の1を超える4年半という、もっとも多くの時間を過ごしたのが、小泉明音さん。
あかりんさんだった。
出会いは今も、偶然とタイミングが合わさった、ミラクルだと思っている。
その出会いにより、モヤモヤする事もあったし、悔しい気持ちを持ったこともあったし、
残念な気持ちになったり、また心の中で怒りを感じたこともあった。
でも振り返るとそれ以上に、あかりんさんを見ていた時間は楽しい事でいっぱいだった。
あかりんさん卒業の日から3ヶ月が経った先月、ボクの自宅に手紙とDVDが届いた。
手紙を書き、DVDにメッセージを込めてくれたのは、あかりんさんだ。
その手紙の中であかりんさんは、長い時間を振り返って、前述したように・・・
「6年半のアイドル人生が夢だったんじゃないかって感じです。」と書いていた。
そんな手紙そしてDVDで、あかりんさんは共通して1つの質問をボクにしている、
「私のいないアイドル界どんなかんじですか?」、と。
最後に、あかりんさんから貰ったこの質問に答えてボクのBlogを終わろうと思います。
あかりんさんがいない今のアイドルシーンは・・・
ボクにとっては意味を持たない。アイドルのライブへ行くのは、終わりにしたよ。
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raka0103 · 5 years
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2019/01/12-2019/01/18 ひとり旅(Russia,Italia)⑥
 ここからは少しだけ簡潔に行こうかな。行きたい。無理かもしれない。
 なんやかんや旅行からあっという間に1ヶ月経ってしまったわけだけど、割とまだ記憶は薄れていない。物理的に非日常であるということはやはりインパクトが大きいんだなと思う。
 ~この一文を下書きに格納してから数週間経過~
 そんなことを言っていたら旅行から早2か月が経とうとしている。嘘だろ。さすがに記憶も薄れ始めているので多少は簡略化できるかもしれない。さて続き。(最終的に投稿した今は6月なかばなので5か月が経過してしまった。記憶、薄れていませんように…無理か…)
プルコヴォ空港へ
 午前中にプルコヴォ空港からミラノ・マルペンサ空港に飛ぶので、必然的にホテルの出発時刻は早朝となる。  さて、以前のエントリにも書いたようにサンクトペテルブルクの電車事情は観光客にとって便利だとはちょっと言い難い。バスやトラムも初見でのクリアは少々厳しいものがあるし、何より早朝から雪でドロドロになった道路を重い荷物転がして歩きたくない。空港からハイヤーで迎えに来てもらうのが現実的かとも思いつつ、結構お金がかかるし、配車されるまでの時間が若干読めないのがなぁ。(ホテルで「XX時に迎えに来てくれるようタクシーを手配してくれ」とお願いしても良かったけど、例のエリザベータちゃんとコミュニケーションを取れる自信がどうしても湧かず…下手な混乱を招くくらいならしない方がいいかという判断。弱気。)
 で、散々迷った末にUberを使ってみることにした。あのUberです。実質白タクなので、万が一変なのに引っかかってしまったら本当にしょうもないことになりそうだよな~邦人女性1人が云々かんぬんみたいなニュース報じられちゃったらどうしよ~とは思いつつ、でもこれだけ世界的に広まってるアプリならまぁ言うても大丈夫では!??!?!と「皆使ってるから」論に縋ることに。詳細は省くけど「行き先と金にまつわるコミュニケーションを運転手と一切しなくていい」フローが、非常に、むちゃくちゃ便利だった。使ってよかったUber。これからも海外行ったら便利に使えそう。
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 移動中の画面はこんな感じ。  支払いはクレジットカードで前払いだし、運転手の氏名やIDも乗ってるしGooglemap上をリアルタイムで走ってくれるしでUIは非常になじみやすい。星の評価もついてるし。まぁ読めないんですけど。
一路、ミラノへ
 愛想よくしてくれた運転手と手を振って別れて降り立った早朝のプルコヴォ空港は、初日の夜に受けたシンプルな印象から何も変わることはなかった。至って機能的でわかりやすい。チェックインも特に迷うことなく、ルーブル消費のためにちまちまと買い物やら軽食を取るなどしていたらあっという間に時間に。
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 Lay'sのロシア限定フレーバー!果たしてイタリアを経由して無事に日本へお土産として持って帰れるのか。右手の直方体はミルクアイスにチョコがかかった、メイドインロシアの棒アイス。ロシアは乳製品やアイスが美味しいと聞いていたんだけど、これはガリガリ君並みに安値だったせいか、濃厚なミルク感…というよりはラクトアイスみたいにさっぱりした印象の味だった。PALMの方が濃厚。朝の9時にぼんやりアイスを食べている贅沢よ…。
 週ド真ん中ド平日、��イチというには遅い便ということもあってか、アエロフロートの機内はガラガラだった。すごい…隣2席とも空いてる。周りもほぼそんな感じで、着席するなり肘置きをあげて横になる人の多いこと。まだ発進すらしてないのに…。それなりに人がいる場ではさすがに躊躇してしまうけど、ここまで人口密度が低いと私も「まぁいいか…」という気分になり、結局機内ではかなりリラックスして過ごしてしまった。ミラノへのフライトには数時間かかるとは言え、窓の外を見ていたら空の旅なんていつだってあっという間。というか、これまで訪欧するときって直行orフィンエアーだったのでルートがそこまで代わり映えすることはなかったんだけど、今回はイレギュラーだったおかげか、結構低い高度でスイスが見えるなどしてかなり面白かった。
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 最後にロシア料理をしっかり味わっておこうと思った私の前に現れた機内食は、ハムとチーズとレタスのサンドイッチでした。いや…これ…パニーニだ……!!!
 マルペンサ空港に到着したのは現地時間の昼過ぎだったか。5年も経たないうちの再訪だと、薄れかけていたと思い込んでいた記憶もさすがに同じ場所だと認識してくれる。とりあえずユーロの小銭をつくろうと、空港でエスプレッソ入りのチョコレートを買ったらなんか1.2ユーロくらいした。あれ…こんな高かったっけ…。でも美味しい。ちらちらと風景を目に入れながら、ESCATAの文字を頼りにサクサク空港脱出。しかしアルファベットとはなんとユーザーフレンドリーなツールなのか。文字が読めるってすごい。さて、前回は電車でミラノ中央駅まで移動したような気がするけど、今回は往復ともにシャトルバスにした。日本でもそうだけど、バスはねぇ…本当に楽なんだよね…。スーツケースを転がしながら標識を頼りにバスターミナルへ。アルファベットもそうなんだけど、ピクトグラムは本当に助かるな。外に出てみると穏やかな日差しが降り注いできて、1月とは思えない暖かさにビビるなどする。ロシアが寒すぎたせいか?と気温を確認したらなんと10��。数字を見た瞬間に「今この状態は"暖かい"のではなく""暑い""のでは??」と脳の理解が及んでしまい、ダウン2枚重ねでまるまる着ぶくれした私の額に瞬く間に汗が噴き出てきてしまった。いや1月で2桁気温て。とても北海道と同じ緯度とは思えないレベルで、これはさすがにイタリアでも異常気象扱いなのでは…?大きめのシャトルバスの車内は送風が効いていて、いやあ…やっぱりおかしいよね。
 バスに揺られて30分強、最初はスイス方面の山!!!!自然!!!!!!という牧歌的な車窓から、やがて都会的な街並みに様変わりしていく。見覚えのある駅舎、バスターミナルに降り立つと、別にイタリア通ぶってるとかではなく、前回とほとんど変わらない風景に安堵すら覚えてしまった。いやそれだけロシアで緊張してたんだって。
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 今回のホテルはミラノ中央駅から徒歩10分とやや不便な立地だったので、場所を把握した瞬間は旅行会社に文句たらたらだったんだけど、いざ部屋に入ってしまえば綺麗で広くて、ついでに新しくて大満足。やはり駅近と快適性はトレードオフなのだな…。それでもやっぱりかなり歩いた感じはあるので、2回目の訪問時でよかった。土地勘が0と1とであるとないとじゃ全然違う。さて、今日からここが拠点となる!部屋で荷物を整理しながら、このタイミングで始まった末満さんのニコ生を聞きつつしばしの休憩。グローバルだなぁ…現地時間の15:00を回ったあたりで、ミラノ散策へ。
 イタリアでの楽しみは何と言っても食。前回訪れた時、ミラノではそれなりに興味のあるレストランは覗いてみた(いや言い切るのはさすがにだけど…)ので、そういう気取りまくったところではなく、「カフェ」に寄ってみよう!というのが今回のミラノでの裏テーマ。メインストーリートから一本ずれてみたりして散策しながら、トリップアドバイザーを調べて出てきたPave(https://www.pavemilano.com/)へ。ブランチ的に機内食のパニーニをつまんだ以外は特に何も口に入れていなかったので、ここで何か食べても背徳性はないはず…。美味しそうなケーキがディスプレイされて並んでいたけど、記事でおすすめされていたレモンタルトとエスプレッソを注文。
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 炙りメレンゲ~!!!!!!!!こんなん絶対おいしいじゃん。
 それぞれ4€と1€で、空港の売店で購入したチョコレート(1.2€)を思うとめちゃくちゃリーズナブル。…ん?普通?いやたぶんリーズナブル。レモンタルトは爽やかに甘くてエスプレッソとよく合った。そして注文時にエスプレッソがデフォルトだと、イタリアに来たな…という実感がじわじわと実態を伴って、なんだかすごく嬉しくなる。私はイタリアが好きなんだ! このとき15:30すぎくらい。カウンターでまったりしていると、すぐ傍の席におばあちゃんと孫の二人連れがやってきた。お洒落なおばあちゃん、こちらを見てニコリとしてどこから?と話しかけてきてくれたので私もコミュニケーションの体制を取る。赤ちゃんがいると""妙な展開""に発展することはまず無さそうなので私も安心できる。本当にたわいのない話を、簡単な英語でちょいちょいと。こちらのつたない英語にも耳を傾けてくれたおばあちゃんは、日本にも行ったことがあるのと終始ニコニコと話かけてきてくれた。フィリッポくんと紹介してくれた孫が何かするたび、すかさずiPhoneでバシャバシャ写真や動画を撮ることも忘れずに。このムーブ、マジでどこの国でも一緒だな。しかしミラノど真ん中に家族と住んでいて、20日間かけて日本を旅行したことがあるって、結構セレブなのでは。「わたし、このカフェが本当に気に入ってるの!あなたもそう思わない?」おばあちゃんがそう目をキラキラさせて話してくれた通り、お店のスタッフさんの対応も、新しくて明るい内装も、吹き抜けで高い天井も、心地よいカジュアルさで過ごしやすい。こう言ってはなんだけど、なんだか日本のカフェにいるみたいだった。また来たいな。いつになるのか知らないけど!
 前回は6日間(まるまる5日間?)全部ミラノにいたので、ミラノのハイライトと呼べる場所は結構しっかり見て回れたんだなと改めて感じる。あ~この辺でお昼食べたな、とか、買い物したなぁと思いながら、賑やかな商店街を歩き回ったり。フェラガモを覗いて、一応戦果も得た。
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 カフェ鎖国イタリアにようやく出来たスタバ(高級志向)にも遊びに行ったのである!しかしメニューがうまく読めず、出てきたのは桃のジュースだった。これはこれで美味しかったけどやっぱコーヒー飲みたかったよな…しょうがない。またいつか来よう。このあとおなかも空いたのでドゥオモ真ん前のトラットリアでペンネアラビアータも食べて満足。明日はいよいよ、まだ見ぬイタリア各地へ出発。本当はトラサルディ・カフェに���きたかったんだけど、前回訪問からの5年の間で閉店してしまっていたみたい。ざ、残念…
 しかしミラノ、パスタ一皿でほぼ¥2,000。観光地価格とは言え…円安気味だったとは言え……。
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その分(?)紙袋にフォカッチャが3個くらいついてきた。半チャンラーメンみたいなことすな。炭水化物×炭水化物…。いったいどうやって食べるのが正解だったのか。
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lovepear · 4 years
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【ビジネス統計スペシャリスト】エクセル分析ベーシック受験記:合格しました!
こんにちは。 @OfficeTAKUです。
先日、Instagramで予告したとおり、去る2020年8月26日、ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック を受験してきました。
この投稿をInstagramで見る
おはようございます。 まだ暑い日が続きますが8月ももう終盤。 この暑い最中、明日26日、久々に試験を受けてきます。 「ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック」です。 なぜ、今か、というとIC3認定インストラクター更新の際に頂いた受験クーポンの期限が来月までなのです。 ベーシックとはいえ、完全文系脳の私には結構きつい。 高校の数学真面目にやっとけばよかった。 と、言うことで、合格したらまたご報告します。 もし、数日経ってもこの話題に触れずにいたら、慰めて下さい(^^;;…
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ty7784 · 4 years
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こんにちは。
コピーライターの山崎です。
お客様が文章を読んで、どうやったら買ってくれるのでしょうか。
そこには読んでみて「欲しい!」という感情が湧き上がっているかどうかが問題です。
あなたも経験したことがあるかもしれませんが、
ある商品が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまい、それ以外のことを考えられなくなってしまう、なんていう状態になったことは過去にありませんでしたか?
そういった状態に持っていけるのが理想ですよね。
例えば水。
水は喉の渇きを癒してくれますよね。 人が生きていくには絶対に必要なものです。
こんな場面を想像してみてください。
ある真夏の一日。良く晴れた蒸し暑い午後。外は気温37度の炎天下。 アスファルトは肉が焼けそうな鉄板のように熱せられています。
そんな日に外回りの仕事です。額も服も汗でびちょびちょ。眩暈がしそうなほどに日差しが眩しく、喉はもうカラカラです。
そのとき目の前に、キンキンに冷やされた水を売っている自動販売機が現れました。あなたは自動販売機に入ったおいしい水を目の前にして無視できますか?
中には買わない人もいるでしょう。
「こんなところで水を買うくらいなら、熱中症で倒れた方がマシだ!」
と考えて本当に倒れる人もいるかもしれません。
が、多くの人は水から目を離せなくなり、思わず財布の紐を緩めるのではないでしょうか?
急いでコインを自販機に突っ込むように入れ、水をがぶ飲みしますよね。
物が欲しくて欲しくてたまらなくなる場面の一例です。
あと水なら、辛いものを食べて口の中が痛くて仕方ないときにも欲しくなる、なんてことがあります。
それも、「欲しい」という気持ちに逆らえない状態です。
こういう状態になると、人は物を手に入れずにはいられません。
目次
1. 誰もが絶対に逆らえない8つの生理的欲求
2. 8つの欲求の簡単な解説をします
2.1. 1,生き残って人生を楽しみたい
2.2. 2,飲食をしたい
2.3. 3,危険や恐怖から逃れたい
2.4. 4,性欲を満たしたい
2.5. 5,快適に暮らしたい
2.6. 6,他人に勝ちたい
2.7. 7,大事な人を守りたい
2.8. 8,社会的に成功したい
誰もが絶対に逆らえない8つの生理的欲求
私たちコピーライターの間では、「ある8つの生理的欲求」を刺激できていると、反応の取りやすい文章になると言われています。
これはドルー・エリック・ホイットマン氏の著作である、「現代広告の心理技術101」というビジネス本に書かれている原則からの引用です。
これはけっこう有名な話ではあるんですが。
どんな人でも無意識的に求めており、欲求というか、人間が生きる上で絶対に欠かせない要素たちです。
それがこの8つです。
生き残って人生を楽しみたい
飲食をしたい
危険や恐怖から逃れたい
性欲を満たしたい
快適に暮らしたい
他人に勝ちたい
大事な人を守りたい
社会的に成功したい
この8つの要素は、広告を作るコピーライターたちが普段から息を吸うかのように取り入れている要素です。
逆にこれらを一切取り入れなければ、その文章からの反応は絶望的だといえるような大事なものなんですね。
一つも取り入れていない文章は、はっきり言って「つまらない文章」となってしまいます。
8つの要素を良くみていただきたいんですが、誰もが当てはまっていますよね?
「私には7つしか当てはまらないぞ!」
なんていう人は見たことがありません。
欲求の強弱はあれど、全ての人に当てはまる要素です。
ただ、いくつかの要素は被って境目が曖昧かもしれません。
例えば私に当てはめて考えるなら 、
「生き残って人生を楽しみたい」と「飲食をしたい」は、
「おいしいまぐろのお寿司をおなかいっぱい食べたい」 という欲求と被っています。
どうでもいい話かもしれませんが、まぐろだけじゃなくてサーモンも好きなので、「サーモンをお腹いっぱい食べる」、でもいいです。
なので欲求の境目が曖昧な場合もあるかもしれませんが、この8つの欲求を取り入れる言葉作りをすると、明らかに反応を上げることができます。
8つの欲求の簡単な解説をします
1,生き残って人生を楽しみたい
同じ生きるなら楽しく健康に生きたい。これはどんな人でも考えることですよね。
禁欲生活を送っている修行僧でさえ思っていることです。
たぶんこれが人間の欲求としては一番強いです。
全ての欲求は生きているからこそ発生するので、まずは生きることが最も優先だからです。
用法例:長生きしたい人向けの話題を想像
「人間の健康寿命は何歳が平均? 男女や地域、人種別で比べてみた」
「認知症を予防する食べもの○○選」
「○○歳になっても足腰が丈夫な人の生活習慣」
など。
2,飲食をしたい
生き残るためにじゃあどうするか? と考えたら、次はこれです。
衣食住ですよね。
その中でも、飲食は特に命に関わってくるので、二番目はこれでしょう。
場所によっては衣住も重要ですが。
例えば-28℃の猛吹雪の中、裸で放り出されたらすぐに凍死しますし、寒さから身を守る建物が無ければ同じことになります。
そういった特別な条件が無い場合は、食が優先だと考えられますね。
用法例:飲食店のメニュー名を想像
「ほどよい辛味の旨辛チキンと野菜が絶品のチーズタッカルビ!」
「シンプルな塩コショウで味付けし、切った断面から肉汁があふれ出すサーロインステーキ」
「七日七晩シェフが煮込んだ、とろ~りとろけるビーフシチュー」
など。
3,危険や恐怖から逃れたい
生き物が痛みを感じるようにできているのは、生きるためです。
最終的には1番に繋がる話なのです。
もし私たちの体が痛みを感じなければ、どんな無茶なことをやって怪我をしても痛くないので、恐怖感が薄れて無茶が出来てしまいます。
でも痛くないだけで、死亡はします。
なので怪我を恐れる人が今よりも少なく、「気付いたら死んでいた」なんていう事態が増えて、人口がどんどん減っていきますね。
危険や恐怖というのは事件や事故、災害だけでなく、スリルや幽霊やオカルトなども入ります。
けれど映画やドラマ、漫画、アニメ、ゲーム、加えて遊園地のお化け屋敷など、ホラー要素が好まれていますよね。
怖い物や危険な物からはみんな逃れたいのに。
この理論で言うと正しくありません。
なぜ怖い物を自ら求めるのでしょうか?
それは、生きていることを実感して安心したいからかもしれませんね。
「長く健康で楽しく生きたい」
その反動から、生きていることを実感するために、命の危険が無いと分かっているフィクションのホラー要素を求める。
私はそう考えています。
現にフィクションのホラー物は、そればかりを求める人がいるほどファンが多いです。刺激が強いものほどスリルを味わえて、逆に魅力があるものだということでしょうね。
ジェットコースターに好んで乗ることも同じようなものですね。
他にも、身体的な危険だけでなく、何かを失うという恐怖もここに入ります。
例えばお金や資産を失う。人を失う。信用を失うなどです。
その結果待っているのは?
社会的な死、ですよね。
用法例:資産や健全な生活を失うことを想定した恐怖を訴える場合
「年金制度の崩壊、○○政権の失脚」
「あなたに忍び寄る身近な特殊詐欺の例」
「覚醒剤があなたの脳を壊す」
など。
4,性欲を満たしたい
子孫繁栄。全ての生き物が今でも生存しているのはこの欲があるからです。
もし性欲がなかったら人間はとっくの昔に絶滅していました。
欲には現れてくる順序があり、「性欲を満たしたい」は順序としては中くらいの順序です。優先ではありません。
なぜなら生存本能の方が先にくるからです。
したがって、先述した1、2、3の方が欲望としては先に来ます。
恋愛感情はこの欲望の最初の段階になり、強くなるにしたがってはっきりとした性欲になってゆきます。
用法例:恋愛映画の広告コピーを想定
「犯罪的イケメン」
「この彼女、取扱注意」
「世界一ピュアな恋」
など
5,快適に暮らしたい
これは2の飲食したいの次にくるようなイメージの欲望です。
簡単に言えば、衣食住の「衣住」の部分に当たります。
より良い家に住みたい、より良い服が着たい。
そんな欲望です。
「快適」にはあらゆるものが含まれるので、衣住だけでなく、実際は他のあらゆるものが含まれます。
人間関係もここに当たるでしょうか?
誰だって自分にとって嫌な人と一緒に過ごしたくありませんよね。
あとは、仕事環境を改善したい。
そんな欲望もここに入るものだと考えます。
用法例:職場環境改善の話題を想定
「嫌な社員と二度と関わらなくて済む方法」
「社員のモチベーションを上げるコミュニケーション方法」
など
6,他人に勝ちたい
男女関係なくこの欲望もありますね。
特に日本の社会だとこの欲望は強めな傾向があるように感じます。
とにかく人と比べることを幼い頃から強制される国なので、嫌でもこの競争観念は身に付きます。
生まれた家系、テストの点数、友達の多さ、学歴、会社が大企業かどうか。 給料をいくらもらっているか。
そんな風にして人と比べてしまいやすいのではないでしょうか?
この欲望は承認欲求の一部のため、生存欲求よりも優先度は低くなります。
身の安全が保障された後にやってくる欲求ですね。
ちなみに、この欲求がエスカレートすると、人間関係のいじめやパワハラ、モラハラに発展します。
いじめなどを起こす人は他人に認められたい欲が強いと言えます。
誰かをいじめることによって、自分が強い存在だと認められたいからです。
SNSで自慢投稿が多い人もこの欲求が強い傾向があります。
用法例:SNSなどでの他人への煽り文
「○○をまだしていない人いる?」
「○○を手に入れました!(達成しました!)(できました!)」
など。
7,大事な人を守りたい
これは親や兄弟、子供、友達、恋人だけでなく、上司や部下、好きなアイドル、応援している相手なども含まれます。
直接的に身体の危険から守るわけではなくとも、援助することによって助けることもここに入ります。
用法例:子供を危険から守る警告文
「知らない人についていくのはやめよう」
「子供110番SOS!」
「横断歩道は右を見て左を見て、手を上げて渡ろう」
など。
8,社会的に成功したい
これは6の他人に勝ちたいと似ているようで違っています。
承認欲求の一部ですが、必ずしも誰かと競争して勝ちたいというわけではなく、自己実現もこの中に入っています。
自分で設定した目標を達成したい、などはここに入ります。
あとは、グループに所属することでの安心感を得たい、というのもここです。
人は一人だと弱い生き物なので、どこかのグループに所属したい欲というのがあります。
入ったら入ったで、別に意欲的に活動する気が無くても、です。
とりあえずどこかに入っておきたい、という欲があります。
用法例:自己啓発を勧める文章
「来年あなたがステップアップする目標の定め方」
「人生のブレを消して筋の通った生き方をするには」
など。
用法例としていくつか書きましたが、実際にコピーとして使うにはもっと考える必要があるでしょう。
ここでは「こんな風に使うんだな」というのが伝わればいいかなと思います。
実際に文章を作るときに、「この感情を刺激してみるか」と考えてから言葉を作ってみると、驚くほど結果が変わってきますよ。
ぜひお試しください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
山崎
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chaukachawan · 6 years
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役者紹介(エアプ編)
 夜分遅くに申し訳ありません。30期のエアーマンです。  今回は私がこの役者紹介という身に余る大命を仰せつかりましたので、何卒御無礼の無き様粛々と本分を果たさせていただく所存であります。  以下、恐縮ながら敬称略・入団期順でお送り致します。
~ Apologies ~ ・中戸太一(30期)  咳と闘いながら主役の威厳を保ち続けるその様には神々しさすら感じます。毎度毎度龍角散のど飴を押し付けてしまって申し訳ありません。 ・lulu(30期)  経験と知識を以て未熟な私めに様々なアドバイスを与えて下さる方です。  私のキャスパの違和感がどうしても拭えないとの事で申し訳ありません。 ・Airman(30期)  私です。無論本名は別にありますが、名字の読みが他の方と被ってしまい、ややこしいので代わりに先輩方から賜った綽名を芸名として用いております。 ・緑川琴音(29期)  ヒロインをluluさんとダブルキャストで演じられる先輩です。  不気味な人物を前にした時の表情が真に迫っており、大変尊敬しております。………………不気味で申し訳ありません。 ・児玉桃香(29期)  見事な演技をお見せになる一方で演出、衣装、ダンス等多方面の作業に携わっておられる多才な先輩です。多方面で色々と申し訳ありません。 ・大林弘樹(29期)  明るく優しい先輩です。演技内容はネタバレ回避の為に触れる事が叶いませんが、とにかく良い先輩です!顔も良い先輩です!  飲み会「それかん」では御迷惑をお掛けしました。申し訳ありません。 ・佐々田悠斗(29期)  演技が参考になる、雰囲気が独特、と評判の優しい先輩です。更に独特なのが入団してしまって色々と御迷惑をお掛けしました。申し訳ありません。 ・遠藤由己(29期)  優しい先輩です。後述のZさんとの相乗効果でよくハイテンションになっておられるイメージがあります。紹介が好い加減になってしまって非常に申し訳ありません。 ・トゥモロー(29期)  徐々に意識が遠のいて参りましたが、演者紹介は完遂致します。  感情を込めた演技で劇の雰囲気を強調して下さる頼もしい先輩です。後述の竹中先輩とともに私のブレス音を抑えて下さいました。  紹介に余計な内容を付け加えてしまい申し訳ありません。 ・久保伊織(29期)  新歓講演では主人公を務められたセクシーボイスの先輩です。  最近某スマホアプリで天才少女剣士を無課金で引かれた、との事です。羨ましい。…………本当に余計な内容でした。申し訳ありません。 ・サミュエル・ツヤン(29期)  当台本の脚本・総演出を務められる先輩です。  優しい御指導は勿論の事、特別な日にはお菓子まで作ってきて下さるなど気遣いに溢れた方です。そんな先輩にいつぞやの練習すっぽかし(予定の失念)で御迷惑をお掛けしたのは今でも後悔しております………申し訳ありません。 ・竹中小百合(28期)  同じく今年度の新歓公演でヒロイン役を務められた先輩です。  読みの調子、呼吸の入れ方など様々な事を教えて頂きました。  そして主にTwitter企画で御迷惑をお掛けしました。申し訳ありません。 ・中本星伍(28期)  ある意味でちゃうかちゃわんの脚本に無くてはならない方の一人です。 「あの要素」を物真似の域に留めず、セリフの調子を変えながらコミカルに演じられる様には感銘を受けております。30期では誰が良いのでしょう……。  眠気の所為か謝罪の内容を失念致しました。申し訳ありません。 ・屯倉雄太(28期)  チャラめの雰囲気を出して演じられる、爽やかな先輩です。Twitter企画も統括しておられるので、何かと御迷惑をお掛けしている気が致します。  一目では芸名と御名前が一致しませんでした。申し訳ありません。
~ Special Apologies ~ ・Zさん(29期)  本筋の役者紹介ではないので、ネタバレ防止の意味も兼ねて綽名の方を採用させて頂きました。申し訳ありません。そしてまさか実際に取り上げると思われなかったであろうタイミングでの御紹介となってしまい申し訳ありません。軽い気持ちで仰ったであろう御言葉を真に受けてしまい申し訳ありません。あと最近エアーマン化が進んでいるとの事で非常に申し訳ありません。とにもかくにも誠に申し訳ありませんでしたぁ!! 注)Zさん、もとい初田先輩は非常にお優しい方です。   本投稿における私の平謝り口調は冗句の一環である事を御理解下さい。
 以上、30期エアーマンでした。お休みなさいませ。      
 め と め とめ と ま ど むれ とお どる     改めましてお早うございます。30期のエアーマンです。  米朝首脳会談って中々のパワーワードだと思うんですよね。約束は実現するのか、拘束力はどれ位あるのかという事は置いておくにしてもサプライジングな出来事であるのは間違いないでしょう。  そう言えば最近同期の方々から「ACT」って何やねん、という質問をよく伺います。前回の「奇態の小型新人」をお読みになった皆様もその辺り疑問に思われたのでは無いかと思うので、今回はその補足説明を入れさせて頂きます。  ズバリ、「ACT」とは私エアーマンのヤバさの度合いです。  某有名漫画の第4部・第7部(?)でとあるキャラクターの能力が進化していくのですが、その成長の各段階が「ACT1」「ACT2」「ACT3」と表されていたところから借用致しました。  簡単に申しませば、人間という物は常に同じテンションでは居られない訳です。私の場合は特にそれが顕著でございまして、薄々自分でも躁鬱を疑っている始末であります。そんなメンタルでありながら高校時代は常に高いテンションを保とうとしておりましたので、それはもうストレスも半端ではありませんでした。そこで、大学ではそれを避けようと考案したのが「ACT」です。  同期の方から「ACT」と言うのは「演技」の意味ではないか、との御意見を賜りましたが、恐らくその一面もあるのではないかと考えています。TPOを弁えた言動をせよというのが社会の常識ですが、私の場合はそれを多少厳密にした物という見方もできます。自分の中で設定した「ACT」を相手や場面に応じて使い分け、さながら別人格を「演じる」事で精神保全を図っているのです。  じゃ、各々のACTはどれ位ヤバくてどういう時に用いられるんでしょう。現在の定義は以下の様になります。時間の都合上今回はACT1の解説に留めますが、劇団員の皆様は私を制御される際の御参考迄にお読み頂ければ幸いです。 ・ACT1  最も「疲れない」状態です。  人と話す必要が無い時、或いは大学の授業などで多少事務的な会話を交わす時に用います。逆に言えば人と話す時にはACTを上げなければならないので、面倒に思った私はフードとマスクを着用する事で人をそもそも寄せ付けなくするという対策を思い付きました。最近は暑いので脱いでおりますが………   多少の違和感を与えますが、それ以上ではありません。  とある先輩にこんな話をさせて頂いたのですが、その際に半ば引かれながら「普通人は自分にキャラ付けしないものだよ」の御助言を賜りました。ですがある程度仕方ない部分はあるのです。私の様に感覚がずれている人間は自分の情報をある程度公開し、 親しまれやすくなるように自分の印象を操作しなければ社会で生きていけないのです。高校生だった頃の私は■■■というキャラクターで売っておりましたが、それは色々な要因で失敗致しました。  駄弁りが長くなりましたが、何とか自分のキャラ付けを探ってまいりたいと思います。異常、30期のエアーマンでした。  
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64itumowaratte · 7 years
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ーー嘘を、吐いた。  其処は極楽に似ていた。釈迦は、信頼の置ける弟子と大勢の動物達に見守られて極楽へ逝ったという。それはそれは大往生だったで在ろう。私自身が釈迦の様に成れるとは思わない。けれど、そんな思い込みをしてしまいそうな程の微睡みに浸る時間があった事を、私は今生忘れる事は不可能で在ろう。 ーーだから、吐いた。 「京急電鉄なら品川までが往復無料のプランになっております」  地元のJRで空の旅宿泊プランを案内してくれたお姉さんから聞いた情報によると、そういうプランを選んだらしい。  しかし、羽田空港に降り立ったのは二回目。一度目は、小学四年生くらい。人生初の空の旅に胸馳せていた気がするが、羽田空港に飛行機が降り立つターミナルが幾つもあると知ったのは、つい先日である。事を晒すと、事前知識が何もない、ということである。取り敢えず下だ下だと、エスカレーターをずんずん降りてみたが、正直よく分からない。これぞ我が道と足早に歩く人波の中で、内心ヨットで太平洋横断を決意したものの標識のない水平線が前にも後ろにも広がってしまい途方に暮れた冒険者の気分である。しかし、私の前には人が居たので、船頭されるように後ろをちょこちょこ付いて回り、なんとか、迷宮・羽田第一ターミナルから、船を出すことに成功した。  しかし、往復切符の受け取り方は分からず、帰りは夕方5時の便にしておいて良かった……まだ明るいよな、と、この時考えた事が裏目に出るとは思いも寄らぬ出来事に遭うことになろうとは、この時は予想だになかった。  結局、品川まで、なんて糸目は付けなくてよくなったので、私は乗り換えの出来る限り少ない方法で、待ち合わせ場所の清澄白河駅へのルートを辿った。  本来なら、小一時間程早く待ち合わせに着くように飛行機の便を選んでいたので、遅れることなんてないとタカをくくっていたのだが、二時間近く飛行場を、それはそれはご丁寧に正真正銘の迷子であったため、もう、それはそれは急いでいた。急いでいるのだが、モノレールの存在を知るのは、まだ、先の未来である。  画して、旅慣れしていないわけではなかったので、乗り換えでトチる事はなく待ち合わせギリギリに、私は清澄白河駅に降り立った。  これから会うのは、ヒポポタマス。以降、かばさん、と呼ぶことにする。  かばさんとは共通の小説投稿サイト。まだ、SNSという文化はあったのかも知れないが私達はそういうものではなく、時折開催されるチャットと5日に一度だけ投稿することが許される、制限付きの小説投稿サイトで掲示板のやり取りだけの関係から十年。約十年の歳月を経て、メル友からmixi、Skypeで通話、twitter、LINE。関係も、やり取りを交わす場所も変えながら、変化の中で十年越しに2.5次元から、三次元の世界で会う約束を取り付けた。 「もうすぐ着きます……と思います……」  その返事に言葉がないことは此処一年程は普通であった、が、目がグルグル渦巻く進撃の巨人のLINEスタンプが返ってきて。……まさに、私も目が回っています!! と心の中で叫んだ、のだが。まさか、彼、かばさんの方も、脳内がグルグルだったとは……。 「〜〜っ! 間に合った!」  服装を事前に聞いていた上、改札口付近で立ち止まっている人が彼だけだったので私は迷わず、かばさんの元へ駆け寄った。 「あゝ、初めまして……かばさん……」  私の視界は、かなり歪んでいた。疲労、も、あったと思うが、それ以上に安堵から来る脱力で、なんで私はブーツを履いたんだ!? という選択ミスと痛恨の迷子。 「少し休みますか?」 「嫌です。美術館行きたいです……」  正直、休みたかったけれど、もうお昼を回って14時近かった。 「お昼、食べましたか?」 「……いらないです」  普段、まったく、本当に全然私に話しかけない、かばさんが、物凄く質問してくれる。  他人より何百倍も単細胞であった私は、かばさんの言葉だけでお腹はいっぱいになりそうだった。 「荷物持ちますよ」 「重いのでいいです」 「いやいや〜女性に持たせるなんて出来ませんよ」 「全然大丈夫です自分の荷物です持てます!」 「そんなこと言って長旅で疲れてるんでしょう?」 「……じゃあ、あそこの看板まで」  渋々渡すと、空いた手をぶらぶらさせてくれたので、嬉しくなって握り返してみました。  けれど、すぐに離されてムッとしたら、指と指を絡めて握りなおされてしまい。歩いてるんです。すごく真っ直ぐな道です。でも、石畳みというか、すごく凸凹していて。かばさんは、此処にも彼処にもと、小鳥の銅像。本当にリアルなスズメのような銅像が、電柱や電線に可愛らしく優雅に佇んでいる在りようを事細かに、それはそれは楽しそうに話してくれています。でも、小鳥も見えてるし、可愛いし、素敵なんですけど、それより、握りなおした直後の 「恋人繋ぎって言うらしい、ですね」  その言葉が嬉しくて、手の感触を忘れぬように忘れぬようにと念じていて、けれど、恋人繋ぎって普通に手を繋ぐのよりずっと体温面積が狭くて、ゴツゴツしてるのはわかるんです。わかるんですけど、ゴツゴツなんです。男の人の手って。 「すみません、私だけ盛り上がってしまって……小鳥の銅像とか普通ですよね」 「あの、違い、ます」  上手く言えないし、小躍りしそうだし、最強に優しいし、……付けてください。 「コレ……付けてください」  私の手には2つの赤いミニカーがあり、中には大きさの違うリングが2つ。 「絶対に左手には付けないでくださいね!」渡す時私は声を荒げてそういいました。 「何故ですか?」 「叶わなくなったら困るからです。結婚してないのに左手にすると結婚できないジンクスがあるんです」  私は有りっ丈の困る!を伝え、かばさんは、しかしソレでも 「んー試し。試しで左も」  この左手にも付けようとしている男を見て、あゝ胸糞悪い。男なんてこんなもんだよな。あゝそうだよ、こんなもんだよ。ジンクスとかそんなのに縛られないで、クッソ嬉しそうにしやがって……なんで嬉しいんだろう。聞いたら答えてくれるかな、いや、気づいてないだけかもしれない。目頭が少し熱くなった。LINE、でなら、話せるのに。思いついた事をぽんぽん飛ばせるのに、現実の私はかばさんより無口で、……勇気がなかった。  石畳みだからキャリーバッグのローラーがゴロゴロといい音が鳴りすぎて、持ちます持ちますといいながら小走りになってしまったのも、いい思い出。 「手荷物お預かりしますよ」  目的の美術館である。外装もさることながら、内装もかなり素敵である。  紅葉もチラホラ、11月だったと思う。けれど、とても暖かくて、コートを用意していたのだが、最後まで着ることはなかった。 「コレ、ヨーッホッホホぉ〜の人に似てませんか?」  実は道すがら、本当にこの道であっているのだろうか?と、かばさんに尋問していたのである。訊けば、かばさんも清澄白河駅へ降り立ったのは初めてらしかった。長い長い石畳みの端整な商店街である。物珍しいものも確かに沢山並べられていた、が!!私は美術館、どうしても、東京都現代美術館でみたいもの、というか、入りたい迷路があった。 私は、ヨーッホッホホの人と言った後は殆ど無口になってしまったと思う。 人が立つと動き出す絵とミュージック、最先端の光のアート、歩くと小学校のグラウンドに降り立ったかのような気持ちになる音の道。 ほぼ、ほぼ、もう、寡黙であった。そんな自信がある。寡黙な私にかばさんは楽しくないんじゃないだろうか?と、心配していたという。 進む先でこっちは?こっちは?と、迷子にもなった。 それでも、私の入りたかった超立体繭型迷路!には、辿り着いた。 「別料金かかりますか?」 嬉々として話しかけた学芸員さんは、そのチケットなら不要です。 私は障害者である。障害者と付き添い、という形で、殆どの美術館に私は無料で入ることが出来るのだ。 そそくさとブーツを脱ぐと普段履きなれない靴で普段より多く歩いてしまったため、軽く血が滲んでいた。が! いいのである。今日、ここに来れてこの立体繭型迷路に入り込むことが目的であったのだ! 「行きますよ?」 手を差し伸べてくれるかばさんは、本当に、かばさんなのか?別人と会ってる可能性……?いや、しかし、私の知るかばさんはかなりの厨二病である。間違いない。ここに来るまで、駅からずっと、本当にずっと手を繋いでくれているのも、厨二であるが故、ラノベの主人公にでもなってくれているのだ。繭型迷路は人ひとりがやっと歩けるスペースに柔らかい半透明になるくらいの弾力がある布が体をすっぽり埋めるように構造されたトンネルである。足元の板は構造を変えるのに必要で、何度も曲がり角があった。かばさんと手を繋いで繭の中へ、床板はパズルのようになっていて、数字が書いてあった。ずんずん進んでいくかばさんに、ちょっと待って!「まってまってー!」手が引っ張られて繭を破りそうだった、少し足も吊っていた、そして小躍りしそうだった。 「145!」 言った言葉に、 「それ、私も言おうと思ってました。床のパズルの数ですよね?」 考えていたことが同じだった。共有できてよかった。私は心底そう思った。 かばさんは、美術館という所がどんなところか知らなかったらしい。 此処は東京都現代美術館。ここでは、この頃、個人映画撮影。というのもやっていた。五人くらいの人をランダムに集めて館内に、セットをいくつか用意されている中で一つの映像にしていく……私が急いだのはコレに参加したいがためだった。が、結局、間に合うことはなく、ひたすら羨ましい〜〜と思いながら、ホームレスの小屋。みたいなセットでダブルピースをしてみせた。 「ええ、折角のセットでそれ選びますか?」 かばさんは、AVの見過ぎで、��そこのキッチンのセットで私が裸にエプロンでもすると思ったのだろうか? フッフッフッ、残念だったな!私は秘密基地っぽいのが好きなんだ!狭いところ上等! しかし、私がすっぽりおさまると私も〜〜と言って一緒に記念撮影してしまうのだから、本当に嬉しかった。 美術館を出ながら、ぐあ〜〜やばい。眠い疲れた。ゴッホの玉ねぎスープ食べたい。この頃、某スープ専門店では、ゴッホの玉ねぎスープという、お店でしか食べることができない。冷凍のパウチで販売されてない期間限定メニューがあった。そもそも、某スープ専門店のスープは、家で食べるより某スープ専門店のお店で出しているスープの味が最強に美味いのである。何を入れているのか分からないが、最強に美味いのである……。 出てすぐに、ベンチに座った。 やたら広い公園のベンチである。 空気が甘かった。 私が鈍感であったなら、どれ程良かったであろう。そう思いつつも、私は空気を、変えよう変えようとばかりに焦っていた。 「ジュース持ってきました」 空港の持ち物チェックで毎回エラーを出してしまうのだが、とりあえず、取り上げられなかった。カボスと粒みかんの、つぶらなカボス、というジュースを渡した。 ごくごくごく。 かばさんは凄い勢いで飲んでいる。 「喉乾いてたんですよね、ありがとうございます」 そうか、喉乾いてたんだ……。 「暑いですよね、11月なのに」 「先週は少し寒かったですよね」 かばさんは少しゴソゴソして、可愛らしい袋から、重厚な感じの箱を出した。 んん? 「何ですか?」 私が、んん?と思ったのには幾つか理由がある。先ず、コレは一度開けられたことのあるものだということ。多分、私に買った。というより、自分に?もしくは、他の人へ買ったんでは?と、思ったということ。と、あまりにも、高級そう、に、見えた。 開けたら増す増す 「コレは、い、い、頂いてもいいんでしょうか?」 万年筆だった。 かばさんが、泣きそうな顔をしていた。 「試し書き、してください」 紙を渡された。 あ、い、うえお。 「難しいですね」 本当に難しかった。 好きだと書けなかった。 アイシテル、なんて陳腐な言葉が浮かび、ーーあ、い、まで書いて、うえお。にしてしまった。 「その紙、欲しいですかーーって言ってもあげませんが」 私が試し書きした紙をササッとかばさんは取り上げて、今度は袋を突き出した。 水色の可愛い袋の中には、可愛くラッピングされたモフモフが入っていた。 洗顔とかの時に使うバンダナ?のモフモフバージョン。 「もう持ってるかも知れませんが」 その言葉にかぶりをふった。私は普段から化粧をしないし、顔を洗うのも正直好きじゃなかったからいつも前髪は濡れっぱなしだった。もっと言うなら、寝間着のうちに顔を洗わないと、胸元も腹部や肩まで濡らしてしまうほど、洗顔は苦手だった。 「ありがとうございます」 一生大事にする。そう、思った。 一生大事に、そのためには空気を変えなければならなかった。 いや、変えなくてもいいかも知れないけれど、変えようと、変えた方がいいと、私の頭と身体はちぐはぐで、身体はかばさんの手を握っていた。口ではーー 「今日で、最後です」 最初で最後です。 「我儘を両親に言いました。最初で最後にするから。東京へ行かせてくれ、と」 だから、最初で最後です。 かばさんの眼の中に溜まった水分の意味を知りたかった。 知りたい。と、思いつつも、もう最後にしようとする決意は揺らがなかった。 清澄白河駅までの道がわからない! 二人で迷子になりながら、手は繋がれたまま、東京��ワーへ行った。 まさかーーとは思ったが、寿司トラが止まっており、私の地元名産のごまだしが、かなり高価な値段で振舞われていた。 ぼったくりだーーとは思ったが、一杯400円は、都会では普通らしかった。 他にも、やせうま、琉球……完全に地元食材を前にして、私は言葉も出なかった。 かばさんは何故かごまだしの瓶を買った。 「出来上がったものがほしかったんですけど……」 いやいや、エソか、アジか訊かれてる時点で瓶でしょ……とは思ったが、物凄く恥ずかしいことに、寿司トラの方々は殆ど顔見知りである。少し嘆きながら「……うどんを一杯ください」 あんた、都会に来てまで、ごまだし食うんかね? もう、そげんなら出て行かんでんいいやないけん。 とりあえず、去りたかった。 「どうぞ」 その言葉と共にかばさんは、ずずず〜〜とごまだしを啜ってしまった。 「実は、昨日の夜、徹夜で呑んでいて……ずずず、朝吐いて、ずずず、熱もあって」 なるほど、それで、汗が出ていたのか。多汗症、なのかと心配した。と思って、風邪をひいたら、ごまだし、を食べる私は少しホッとした。 そして、まだ食べたい!やせうまって何ですか?琉球って何ですか?というかばさんをひこずるようにして、東京タワー登って、夕飯食べたら帰りましょう。 実は風邪をひいていたのは、私もなのであった。 まあ、万年風邪をひいている状態なので、普段と変わらないと言えば変わらないのであるが、病院に祖父の見舞いに行けば結核菌を貰ってしまったり、船に乗っただけで、マイコプラズマウイルスを貰ってしまうことがあるので、旅先には体温計と解熱鎮痛剤、色々常備している。 風邪引き二人。 ぎゅうぎゅう詰めになりながら、東京タワーを登るエレベーターに並んだ。 私達は手を繋いでいる。 右手の薬指にはペアリング。 それでも付き合っている訳ではない。 お手洗いに並んだ。 ジャズシンガーだろうか?歌が聴こえた。切ない恋の歌だった。 「ソフトクリーム食べませんか?」 沢山味があったが、私は、ソフトクリームにあまりいい思い出がない。 「二人で一つにしませんか?」 先程のように食べてくれると助かる。 「バニラで」と、頼んだ。 少し予想はしていたものの、ストロベリーのイチゴ味のソフトクリームと、バニラのソフトクリームを持ってかばさんは現れた。 「ふ、ふたつ……」 「いやぁ、どうしてもベリー系には弱くて」 そうであった、かばさんは甘いものが好きなタイプの男性であった……。 食べ比べてもやはり、バニラが乳脂肪分が多いのか、はたまた、ホワイトチョコを混ぜているか……私の舌センサーが、甘いのはムリ!甘いのはムリ!と、嘆いていた。 東京タワーに登る途中のクレープ屋さんから、かばさんは甘い物を欲していた。 クレープ……。 結局、私は「太ってるけど、おやつは唐揚げ派なんです……」という、カミングアウトをし、かばさんは、頑張って?、二つのソフトクリームを食べあげてくれた……。胸焼けしないのかな。。 ちなみに、私の地元では、唐揚げに学割があるので、100円ちょっとでお腹一杯になるほどモリモリなお店が多い。某電気屋の唐揚げ屋さんは鶏皮タダというのが……。まあ、今はそんな時代ではないかもしれないが。 「下にさがりますか?」私の言葉に 「私もお手洗いへ行きたいので、ちょっと待って貰っていいですか?」とかばさん。 「いいですよー」 周りはカップルばかりであった。 夜景が明るくて、もう戻れない。みたいな歌詞の歌声が、戻れない、戻れない、戻らない。私の頭の中で水になりながら、マンホールの下、重厚な蓋で締め切られた地下水のように、静かに、ただ、静かに。思い出、に、変えようとしていた。 今、現在進行形であるにも関わらず。 「ひゃっ」 私は背中に熱を感じてビクついてしまった。振り返るとかばさんだったことに安堵した。 安堵したら、さっきのは何だか抱きしめられたのか、と、思った。と、言いそうになったが、やっぱり何も言えなかった。 ぎゅうぎゅう詰めのエレベーターの前にぎゅうぎゅう詰めで並んで、顔が物凄く近かった。 「あの、あの、化粧品が臭いかも知れなくて、煎餅みたいな匂いがするアイプチで、体臭とか、口とか」 沢山言い訳するのに、かばさんのこの厨二は、顔をどんどん近付けて、クッソ野郎ー!キスしたくなるから近づくんじゃねーよ!心の声は言葉になることはなかった。 とりあえず、迷子にも程がある迷子二人である。絶対に某スープ屋さんでゴッホの玉ねぎスープ食べたい!と言った私の言葉はとうとう叶うことが無かった。 池袋のヒカリエのデパ地下で迷い。迷いながら、某スープ屋さんの冷食パウチを購入。 「どうやって食べるんですか?」というかばさんの言葉に、ポットに突っ込むんです。と、普通に言ってしまった私、消えたい。 そして、池袋のロッカーでどこのロッカーを使ったか分からなくなり迷った我々、最強に迷子だった、な。 「どこに泊まるんですか?」 「三軒茶屋の近くのホテルっぽいです。三軒茶屋がどこか分かりませんが……」 「丁度帰りの駅なんで送りますよ」 「ありがとうございます……」 もう、デート終わりかぁ、てか、早く風呂入りたい、寝たい、疲れた。 「明日も、会えますか」 訊きながら、そう言えばかばさんは風邪だった、とか、思ったが 「もちろんです」 思いのほか、早く答えが返ってきた。LINEでは既読になるのも、待ち長いのに、今は話せば答えが返ってくる。幸せだなぁ。 電車に乗り込んで安堵していた。 思えば、今回の旅行はずっと電車は空き空きだし、石畳みの道も二人の空間で、東京に来て人が多いなぁ、と思ったのは、東京タワーくらいだった。 仄暗い空間の中で、周りには多勢の人がいるのに、私にはかばさんしか見えなかった。 子連れの妊婦さんであったと思う。 そんな人が乗って来たので席を譲ろうとすると、かばさんは「長旅で疲れているのに席を譲ろうとしてはいけません」肩を持たれて、動けなかった。 と、同時にマンホールの下の地下水に流し込んでしまいたかった、水が、蓋を抉じ開けようするがごとく込み上げてきた。 手はまだ握られている。 美術館前の公園のベンチで、かばさんの眼は確かに赤かった。 徹夜で呑んでいたからかも知れない。朝は吐いたと言っていた、風邪から来ているものかも知れない。 あの空気は、もう無い。 明日は、ミュージカルを観る予定にしている。12時からある。 お昼、どこに行こう。 最後にお茶を買った。ホテルへ入る前、手はほどいた。 かばさんは思いの外、大胆に、ホテルの中へ入っていった。チェックイン?そんなものはしてない。 カウンターの男性は一人。 私は見上げた。礼拝堂でイエスキリストの十字架を、祈るようにカウンターの男性を見上げた。 「あ、朝は混むので……」 タベナイデクダサイ、カタコトだった。 「ありがとうございます!」 部屋には寝間着が二つあった。歯ブラシも二つ。扉を閉じて一言。 「二人分払うことになるかと思いました」 「いえいえ、私はデリバリーなので」 もう、かばさんの思考回路がわからなかった。 並んで座ってみた。 少し近付いてみた。 交わす瞳だけで、何も言わなかった。かばさんも、何も言わなくなった。接吻を、私は、接吻をしてみた。 そこから先は、かばさんがリードする様になったので驚いた。驚いたまま、私は極楽へ行く。 息ができなくなるじゃ無いかというくらいかばさんから口付けの雨を受けた。 私は、こんな別れがあるのか。と、最後になるのに。私は女の子習慣だった。素股で終わりかぁ、汗だくのかばさんを見ながら、ーー好き。 すき、すき好き、あゝ、今いちばん近くにいるのに、上に体温を感じるのに、遠い。 明らかに泣いていた。 「すっき、ふっきつ、ふっ〜〜っ!」 ふぁっ!? 上でなぞられていたものが、ナカに入った。 ゴムは?女の子だよ?痛い、苦しい……たくさんある感情の中で、ーー嬉しい。 重いヒトツキだった。身体総てが持っていかれるような感覚だった。 ーーかばさんとの子どもが欲しい! 私は願った。 禁忌に近いと知りつつ願った。私の子は、私を受け入れてくれるだろうか。五体満足に産まれるだろうか。迫害をされないだろうか。かばさんは幸せになるだろうか。 極楽だった。 我が家は浄土真宗ではない。禅宗である。俗世間と離れ、俗物に興味を示さず、質素倹約を志す、禅宗である。 戒名とは、戒めの名前である。生きている内に戒めを護って生きたのであれば本名のままでもいい。 けれど、私にはかなりの戒名が必要で在ろう。そう思った。 嘘を、吐いた。 帰り際、12時から始まったミュージカルは4時半頃終わった。 帰りの飛行機は5時。 かばさんは最後まで見送ってくれた。モノレールに乗り、羽田空港はすぐだった。土産物なんて買う暇は無かった。 道が分からずに迷子ばかりになる二人だったのに、かばさんに迷いは無かった。 最期に赤いミニカー型の指ケースを返された。 「最期、だから」 他の人に渡して。 その言葉に涙が溢れた。 「ナマとか嫌だったのに」嫌じゃなかった。嬉しかった。女として、喜ばしい。 「ひどい!」酷くない。ーー女として、喜ばしい。 「セフレなんだ!」違う。ちがうちがう。 飛行場へ向かうモノレールで見た夕日は、雲は、エターナル。 「かばさんかばさん!エターナル!」 「なんですか? ソレ?」 「えー、SEなのに、∞に見えるじゃないですか!」 雲の形は∞だった。 「どうせ私はセフレなんだ」 ーーどうせ私はひとときの関係なんだ。 欲しかったのは、たぶん、美術館前で遮った言葉。 ∞。 ∞の愛が、ヒトトキでいい。 愛は言葉である。恋愛は、ただ、ただ、恥ずかしいものだ。 私は、嘘を、吐いた。 あの極楽へ行けた瞬間を、そんな時間があったことを私は、今生、忘れることは不可能である。
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作之助がボロアパートで金魚飼ってる話(三織)※いかがわしい
なんか適当に図書館での戦い終わってる設定
やってるだけなんですけどまったくエロくない
 向こうの世界では、すいすいと赤い金魚が水中を泳いでいる。思わずガラスに額を預けると、体にこもった熱がようやく他のものに伝わって、ひやりとした感覚がした。額に浮いた汗が、ガラスに張りついて、水槽の方が汗をかいているように見えた。水槽のすみの、空気を吐き出す機械がぶくぶくと音を立てている。細かい泡の隙間から、ひらひらした赤い尾ひれが顔を出した。凝視している人間には目もくれず、美しい尾ひれを見せつけることもなく、一匹の金魚は狭い水槽のなかを、自在に動き回っていた。雌か雄かは知らないが、まるで女性の晴れ着の裾がはためくようだと、暑さでよく動かない頭で三好は思う。  西日が直接入り込むような安アパートの、唯一涼しい片隅に置かれた、小さな四角い水槽。そこがこの金魚の世界のすべてなのだった。つい一週間ほど前までは、金魚すくいの水色の桶のなか、縁日の屋台の明かりのしたで、仲間たちと押し合いへし合い生きていたはずである。それを三好���気まぐれで、たった一匹すくいあげられてこんなところまでやって来てしまった。普通の金魚より、尾ひれがひらひらと長かったことと、黒いのより赤いやつのほうがええなあ、と隣にいた作之助がつぶやいたことが切っ掛けで、三好の目にとめられてしまったのだ。すくいあげた時の、逃げるように跳ねる様が、脳裏に蘇った。特別魚に美を見いだす性格ではないけれど、水を透かしている、半透明の赤いからだは美しいと思った。
 綺麗なやっちゃなあ。なあ、ワシが飼うていい?大事にするから。そう言って三好の持っていた金魚袋のひもに指をかけた、縁日帰りの作之助のどこかはしゃぐような声も、同時に思い出した。たった一週間前のことなのに、すでに遠い過去のような思い出し方だった。  しばらく底をぐるぐると回っていた金魚がゆっくりと浮上して、水面近くを泳ぎはじめたとき、三好は水槽に指をそっと差し込んだ。揺れる尾ひれに、触ってみたいと、好奇心がもたげたからだ。熱っぽい指先に、空気を含んだ水は心地よかった。水面を人差し指でひっかくように、ゆっくりと金魚を追いかける。水面に、小さく波が立った。金魚との距離は、小指の先ほど��。あとすこし、と思った瞬間に、部屋の入口から声がかかった。 「こら」   怒っている声音ではなかったが、それでも三好は軽く肩を震わせて、とっさに水槽から指をひっこめて、声の方を振り向いた。ぱしゃん、と軽く水が跳ねた。入口のところに気だるそうにもたれ掛かって、部屋と金魚の主である作之助が首を傾げている。 「あ……、すいません」 見られていたことにばつが悪くなって、三好はポケットにハンカチがあることも忘れて、濡れた人差し指をズボンでぬぐった。 「別に怒ってへんよ。なにしてんのかなって思っただけや」 「……ちょっと、触ってみたくなって。涼しそうやったんで」 ふうんそうかぁ、と相槌を打ちながら、作之助はゆったりとした調子で歩いてきて、三好の隣に座った。みつあみの先が揺れる様子が、あの日屋台でみた、黒い金魚を三好に思い起こさせた。結局作之助が選んだのは赤い方だったが、赤は赤で彼の瞳の色である。どちらにせよ、作之助はいまの三好に金魚を連想させた。自分よりも背の高い、大人の男を鑑賞用の魚に例えるなんておかしな話だ。けれども、この狭いアパートで生きている作之助と、狭い水槽の中を泳いでいる赤い金魚は、不思議と三好のなかで重なって見えた。こんなに奔放に生きているはずの作之助が、何故か金魚のように不自由に思えるのかは、自分でもわからなかった。 「まあ、触りたくなるのはわからんでもないけど。でも直接触ったらあかんらしいで。火傷してまうんやって」 「やけど?」   涼しげな金魚の世界には耳慣れぬ言葉に、三好は首を傾げて尋ね返した。水槽を見つめながら、作之助が頷く。先ほどまで水面近くを泳いでいた金魚は、再び底のあたりに戻って、適当に置かれた植物のあたりをくるくると回っていた。 「そうらしいで。なんや人肌の熱は金魚には火傷するぐらいあついんやて」 「そうなんすか?」  細長い作之助の指が、こつこつと水槽のガラスを叩く。三好が水槽に額をくっつけた時はなんの反応もなかったくせに、作之助がそうしただけで金魚は指先までガラス越しにやってきた。飼われて一週間なのに、どうやら金魚はもう作之助を餌をくれる飼い主だと認識しているらしい。 「ほんまかどうかはよう知らんけどな。でも、万が一ってこともあるやろ。自分が触って火傷さして死なしてもうたってなんか嫌ちゃう?」 「……そうっすね。なんも知らんのに、勝手に触ろうとしてすいません」   きっと彼なりに、金魚のことを調べたのだろう。大事にするから、との言葉どおり、作之助が金魚を大切に飼ってくれているのがわかって、三好は嬉しかったが、口には出さなかった。 「別に謝らんでええって。眉唾物の話やから。それに未遂やろ?」 「そうですけど……」 「でもまあ三好クンただでさえ体温高くて暑苦しいからなあ。人間のワシかて近くにおったら暑苦しいんやから、金魚にとってはこの上なく暑苦しいやろな。火傷まではいかんでも」  急に口調がからかい気味にかわって、三好は眉根を寄せた。いつもそうだった。冬場はやたらと三好クンあったかいな、湯たんぽみたいなどと言ってとところ構わずくっついてくるくせに、夏になるとあれ暑苦しいだの同じ部屋にいるだけで温度が上がりそうだのと言って作之助は三好をおちょくるのだった。いい加減軽く流せるようになりたいのは三好とて山々だったが、体温なんて自分では変えようがないものについてからかわれると毎回懲りもせずむっとしてしまう。 「悪かったっすね、どうせ自分は子ども体温のままっすよ」   プイッと首を背けて、ベランダの方に視線を移した。カーテンの隙間から、真っ青の空ともうもうとした入道雲が覗いている。西日が差し込んでくるまでにはまだ時間があったが、夕立でも降らない限り、部屋の中は蒸し風呂状態になりそうだった。襟足が汗で濡れて、背中までそれが流れ込んだ。蝉すら鳴くのをやめているせいで、部屋を包む空気は静かだった。こぽこぽ、こぽこぽと水槽の泡の音が響いている。  背中を向けた三好に、作之助が声をかけてくる。 「なに三好クン、怒った?」 「べつに、ちがうっす」   そういう態度が自分の子どもっぽいと言われる所以であることはわかっている。しかし、いざ作之助を目の前にすると、変にムキになってしまう癖が、そういう関係になってそれなりになるのにいまだに三好には抜けなかった。もう少し、素直にしたいとは、思っているが、毎回思うだけで終わってしまう。 だからいつも、こういう時に譲歩してくるのは作之助の方だった。 「……ごめんごめん、気いなおしてや」  長い腕が三好のからだに伸びて、抱き締めてきた。後ろから、三好の右頬に作之助の左頬がぴたりとくっついた。触れあう肌が思ったよりもひんやりとしていて、思わず体をすくませる。肩先に、作之助の尖った顎が乗った。体重をかけられているはずなのに、ちっとも重くなかった。それが命の軽さに思えて、三好はぞっとせずにはいられなかった。耳元では、作之助の笑う気配がしているのに、この生命力の軽さはどうしたことだろう。コーヒーと煙草が入り混じった、作之助の匂いもするのに。 「なんすか」  こうやって腕を絡めていても、作之助はいつのまにか三好の体を器用にすり抜けて、どこかに行ってしまうような気がした。黒いみつあみをひらひら揺らして、飄々としながら。だから、オダサクさんが金魚に見えたんだろうか。心の中でひとりごちると作之助が三好クン、と呼んだ。 「機嫌なおしてや」 「別に、怒っとるわけや、ないっすけど……」  柔らかい口調にほだされて、結局口をまごつかせながら答えた。 「ほななんでこっち向かへんの?」 「怒っては、ないっすけど。オダサクさんこそ、暑苦しいんやったら離れたらええんやないですか」  暑い暑いと言うわりに、いつも作之助は三好に腕を絡めたまま、なかなか離れようとしなかった。それすら怠惰になるくらい暑いのか、暑くても三好のそばにいたいのかは、判断がつかなかった。 「せやかて、暑苦しいと嫌はちゃうやん」 「どういうことなんすか」 「わからへんのやったらそれでええねん」 「はあ」  下手に押し問答をするのも億劫になってきて、三好は曖昧に相槌をうった。どうせ二人きりの時だけに許される、他愛もない言葉のじゃれあいなのはお互いわかっているのだ。その程度には、関係は続いている。  手袋をしていない、三好の胸のあたりに回っている作之助の手に触れてみる。こんなに暑い室内のなか、作之助の肌だけが冷気を帯びているかのようにひんやりしている。いつもの体温が低いことも、それが触れあわせているととろけるような熱を帯びることも、体内が燃えるようになることも、三好は既に知っていた。わかっては、いる。わかってはいるのだが、こうしているとやはり作之助がすこし違う世界の人間のような気がして、三好の胸をざわつかせた。触れてしまうと火傷をしてしまうのは、作之助のほうなのではないか。きれいな鱗が全部はがれて、残るのは骨だけのような。そんな気すらした。 「はぁ、でもやっぱりあっついなあ」  そうつぶやく作之助の言葉が、どこかさみしく聞こた。声のない金魚の、ちいさなつぶやきのように思った。 「……オダサクさん、ほんまに暑いと思ってます?」 「なんや、どういうこっちゃ」 「だってオダサクさん触ってもひやっとしてるやないすか、ほんまは涼しいんやないんですか」 「えー。なんやねんその理論。暑いに決まってるやん。ほら見てみい、ワシかて汗かいてるから」  三好の肩をひねって体の向きを変えさせて、作之助が額の髪をかきあげて見せる。ほら、と言う通り、生え際のあたりにうっすら汗が浮かんでいた。それでも、顎から汗が伝い落ちている三好とは大違いだ。汗のかきかたが、日の下で出歩いたときよりも、夜に布団の中で跳ねまわったときの、豆電球の灯りの下で見るものを思い起こさせて、気づかれない程度の早さで視線を額から首筋に滑らせた。不健康そうなまでに白い肌が、今は目に毒で、いつのまにか、喉が鳴った。 「な、わかったやろ。たぶん、三好くんが暑がりでワシが冷たく思えるだけちゃう? ちゅうか三好クン、そないにきっちり着とるから余計に暑いんとちゃう? 誰も見とらんのやし、ちょっとぐらい着崩したらええのに」  さすがに上着は脱いでいたが、三好の着ているシャツのボタンは一番上まで止められていた。糊がきいて、アイロンがかかった白いシャツ。その清潔さを気に入ってはいたが、確かに二人しかいない部屋には少々堅苦しい印象を与えていた。しかし、もともとの性分もある。着崩す、とかあえてだらける、というのが三好にはなかなか出来なかった。  でも、と口ごもった三好の喉元に、作之助の手が伸びた。一番上のボタンに触れられる、と思って三好が唾を飲み込んだ。首筋に、汗が流れる。しかし触れるか降れないかのところで手がとまり、作之助は三好の背後に何かを見つけたようで、首を伸ばしながら声をあげた。 「あっ、扇風機つけてへんやん」  三好も振りかえってみる。部屋のすみに、座高ぐらいの高さの扇風機が、コードが壁に差し込まれたまま、置きっぱなしにされていた。 「そら暑いはずや。はよつけよ」  膝をついたまま這っていって、作之助が扇風機のスイッチをいれた。そのまま腕に抱えて部屋の真ん中に扇風機を置き直したが、ぶんぶんと空気を震わせる音は立派なものの、この暑さでは焼け石に水、期待した生き返るような涼しさはちっともやってこない。明らかにふたりとも落胆した調子になった。 「……あんまり、涼しくないっすね」 「……せやな、部屋の空気かき混ぜとるだけやな。でも、まあつけへんよりはマシやろ」  たいして涼しくならず投げやりになったのか、作之助は畳にごろりと転がった。ついでに腕を引っ張られたので、三好も一緒に転がる格好になる。咄嗟に畳に手をつこうとしたが、靴下で足が滑った。 「うわ」  視界がぐらりと傾いで、顔ごと畳にぶつかる。日に焼けてぱりぱりになった畳の伊草が、鼻先をちくちく刺した。ぶつけた鼻先を押さえたまま横向きに転がると、寝転がった作之助が悪戯っぽく目を細めて笑っている。 「いった、ちょっともう、なんなんすか!」 「いや、ごめんごめん。まさか顔面ぶつけるとは思わへんかったわ」 「……オダサクさん、謝る気ないでしょ」 「いや、ほんまに。……鼻、大丈夫やった?」  形だけでもすまなさそうな顔をして、鼻頭をつつかれるとこのままへそを曲げるわけにもいかない。それより、作之助の指先の冷たさが気にかかって、唇を尖らせたまま 答えた。 「べつに、たいしたことないっす。でも、急にこんなんせんといてください」 「うん。ごめんな」  鼻に触れていた指が、そのまま頬を滑って、顎先まで伝った。普段なら、日中にこんなことをされると気恥ずかしさで視線を背けるが、今日は暑さと別のことに頭がいっぱいで、顎先にたまった汗を拭ってくれる作之助の表情を、じっと見つめていた。 「……三好クン、汗、すごいな」 「オダサクさんがかかなさすぎなんすよ」 「せやろか」 「たぶん」 「たぶんかいな。ま、ええわ」  生ぬるい扇風機の風が、ふよふよと作之助の髪の毛を浮かせている。骨っぽいが細い首筋に、数本の長い後れ毛が貼り付いていた。それからしばらく、二人で寝転がりながら、会話もせずに向かい合っていた。視界のすみに、あの水槽が見えた。赤い尾ひれがちらついた。作之助の瞳の色に、やっぱり似ている。  何か話そうかと思ったけれど、いきなり瞳の色を美しい魚に例える話をするような、甘ったるい関係でもない。いつも詩を詠んでいるかのような美しい言葉で、相手に語りかける詩人も、きっと存在するのだろう。もちろん三好はそんな質ではなかった。口ではなかなかつむげないからこそ、三好は原稿用紙の上で美しい言葉を踊らせるのだった。思ったことをすぐに言ってしまうと評された口が、こと目の前の相手に対しては、肝心なことに限って告げられなくなる。 「はあ、あっつ」 「あついあつい言ってたら余計にあつくなる気がするっす」 「んー��せやかてそれ以外に言葉が出てこんわぁ。なんでこんなに暑いんやろ。異常気象か?」 「直射日光が入ってくるような部屋に、住んどるせいやないんすか。……わざわざこんな部屋、借りなくてもよかったんじゃ」  別に貧乏暮らしを強いられているわけでもないのに、あの図書館から出た時、作之助はわざわざこんな部屋を新居に選んだ。小説家の先生が住んでそうな大層な家は性に合わん、庶民派やし、と口では言っていたものの、この場所を選んだ理由は他にあるのを、三好は薄々知っていた。前世の彼が、愛妻と数年を過ごした場所に、近いからだった。自分が、嫉妬深い性格であるのはわかっていたから、下手に嫉妬なんかしたくないと思って、そのことは深く聞かなかった。 「うーん、でもなあ。ワシ、この部屋、好きやねん」 「なんでですか」 「いろいろ」 「いろいろって、なんすか」  それでも、はぐらかすような言葉を聞くたびに、胸が詰まった。この人は、たぶん、自分といる未来など考えたことがないのだ。むしろ、未来すら、思ったことがないのかもしれない。そんな人を幾人か、三好は覚えている。短い命を燃やし尽くすように書いた、天才たち。目の前の作之助も、そのひとりだった。 「一個ぐらい教えてくれたって、いいでしょ」 「……せやなあ、たとえば」  静かに顔が近づいてきて、反射的に目を閉じた。まぶたの裏に、赤が散る。作之助の瞳の色だったのか、それとも視界の端のあの金魚の尾ひれの色だったのか。汗をかいた額に、かさついた唇の感触があった。口づけられた、と感じた瞬間に唇は離れた。扇風機が音を立ててうなっているのに、汗はまるでひかず、暑さがじわじわと、思考まで浸食していった。ゆっくり瞳をこじあけると、作之助が静かに笑っている。風に揺れる、黒い髪。水槽を泳ぐ、黒い尾ひれ。触れたら火傷して、何も残らなくなる。 「部屋狭いと、近くにいてくれるやろ」  きっと、それは偽りの言葉ではないのだろう。しかし、一番の理由を、作之助は決して三好に告げてはくれない。こんなに近くにいようが、彼はいつだってひとりで、ふらふらとどこかへ消えてしまう。それでも、三好は作之助のそばにいたかった。愛情と責任感でがんじがらめにして、死といつも隣り合わせの孤独から、彼を遠ざけてしまいたかった。そんな重たい感情を、心のなかにいつも沈めて、三好はこの部屋にやってくるのだった。一緒にいてください、という至極簡単な言葉をずっと飲み込んだままにして。 「三好くん、おでこしょっぱいな」 作之助が、舌をだした。ばかに、赤かった。かさかさの唇をひとなめして、それは口の中に戻って行った。水槽の中の赤い金魚。作之助の赤い舌。三好の脳裏に光景が交互に浮かび、頭がくらくらする。 ふいに暴力的な衝動が襲ってきて、からだを起こして首根っこをひっつかんだ。背中を抑えて馬乗りになると、作之助が首をそらして「何すんねん!」と抗議の声をあげる。女性のように綺麗でもない、それでも細い項が覗いている。衝動のまま噛みついたら、ひゅうっと作之助の喉が鳴った。 「ちょっと、ほんまに、なにすんねん」 答えずに、もみくちゃになりながら、服をひっぺがした。自分でも、答えなんてなかったからだ。皮膚に直に触れると、おそろしいぐらい冷たかった。馬乗りになったまま、すぐ近くにある、箪笥の、一番下に手を伸ばした。昼間にはほとんど開けられないそこには、二人がそういうことをするための、普段の三好なら赤面してしまうものが、入れられている。後ろを慣らすための、潤滑油を手に取った。血と心臓が湧きたつ音を聞きながら、普段なら羞恥を覚えて縮こまってしまうような行為を平然と進めた。からだは欲望に振り回されているのに、心は妙なところで冷静だった。黙って作之助の感じるところをなぞって、なかもならした。背骨の浮いたほそい背中に、三好の汗が落ちた。女のことは知らないが、男は無理に触っても興奮するときは興奮するのだなと思った。ゆるやかに揺れる腰に、眩暈を覚えながら、服も脱がずに性器だけだして、奥に押し当てた。作之助が荒い呼吸をしながら、首を振る。 「あかん、あかん、いや」 「なにが、嫌なんすか」 感じとるくせに。揶揄する言葉は飲み込んで、逃げようとする腰を掴んだ。そのままつきいれると、ちょうどいいところに当たったらしい。情痴めいた声を上げて、作之助は薄っぺらいからだを震わせた。柔らかいところのすくない、骨の目立つからだ。なのに触れるだけで、血が沸き立つように興奮してしまう。 「んっ、だって、あっ、顔、見えへん」 「見なくたって、別にできるでしょ」 「いやや、顔見たい。おねがい」  おねがい、おねがい、と言われると胸が詰まった。同時になんてことをしてしまったのだと後悔が襲ってきた。性器を引き抜いて、からだを上向かせた。顔が見えて、やっぱりこの方がいいと思った。  無言で、目を合わせた。顔の汗がしたたり落ちて、雨だれのように作之助の顔を濡らした。肩で呼吸しながら、作之助は何度かぱちぱちと瞬きをした。しかめていた表情が、次第にすべてを察したかのような、穏やかなものにかわる。ついさっきまで半ば強引に抱かれていたというのに、怒りの様子はうかがえなかった。 「……なんちゅう、顔しとんのや」  細い指先が、汗をぬぐったあと、三好のまだ柔らかさの残る頬を軽くひっかいた。慈しまれるような仕草に、不思議と泣きたくなった。怒って、拒絶してくれたらよかったのにと勝手なことを思った。肝心なことを明かさないのに、彼はいつだって三好を受け入れてしまうのだ。優しい気持ちで、愛せたらよかった。火傷をさせないように、作之助と同じ温度で、彼を愛せたらよかった。昔のように、苛烈すぎる情熱を他人に向けて、美しいものを壊してしまいたくなかったのだ。作之助の世界の愛し方と、三好の愛し方は違う。とっくにわかっているのに。 「どんな顔っすか」 「うん?」 「自分、どんな顔、してるんすか」  狂暴な感情は成りをひそめ、あとは泣きたいくらいの愛情が残った。好きなんです、好きなんです、そばにいてください。自分のものになってくれなんて言わないから、せめてうろこの一枚くらい、残してくれたっていいやないですか。 「せやなあ。つらそうな顔、してんで。おまけに、めっちゃ暑そうやな」  いつもの高笑いをして、頬をひっかいた指が、さっきは触れなかった、三好のシャツのボタンに伸びた。ここだけ時間がゆっくりになったように、上のボタンを外される。すうっと喉元に空気が入り込む。急に、呼吸が楽になったような気がした。 「これで暑くて、おかしなっとるんやないの。……なあ、三好クンも、脱いで」  二番目、三番目と外されたボタンが四番目に移ったとき、作之助の手を押し止めた。からだを起こして、自分から脱いだ。汗で濡れ布が皮膚に張り付いていたせいで、袖を抜くときに苦労した。いつも畳んでいるシャツを、��雑に放り投げる。顔の横に、肘をついた。作之助の二本の長い腕が、誘い込むように動いた。首の後ろに手が回り、引き寄せられる。さっきなかに性器を突きいれた時よりも、唇を重ねる今の瞬間のほうが、心臓が震えた。ちらついた赤い舌が、尾ひれのように思えて、追うようにして舌を絡めて吸った。火傷をさせてしまうかと思った舌は、すぐに三好の熱と混ざって、生ぬるくなった。ぐちぐち、ぐちぐち、脳髄まで濡れた音が響いてくる。おかしくなりそうだ、と思った瞬間に今日はとっくにおかしかったと気がついた。 「んっ、んう」  口の端から唾液がこぼれても、作之助は唇を離そうとしなかった。舌をほどいて引っ込めたかと思いきや、ちゅうと唇に吸い付いてくる。もともと、場数も手管も作之助の方が上である。口づけに主導権を与えられても、いつも三好は勝てなかった。触れられてもいないのに、自身がはりつめた。くやしくなって、作之助の下半身に手を伸ばした。ゆるやかにたちあがって、先走りで濡れている。ゆっくり握り込むと、作之助の腰が跳ねて、ようやく唇が離れた。酸欠で、目の端が潤んでいる。水中に、赤が浮いているようだった。 「あ、あ、みよしくん」  自分のことよりも先に、作之助を快楽の底に突き落としたかった。溺れて、事の最中ぐらい、何も考えられないようにして、三好だけを求めてきて欲しかった。いつもの自分が、作之助のからだに振り回されていることの、小さな仕返しだった。本当は口でしてやりたかったが、自分の口淫が下手くそなのはわかっていたので、手でしごいた。のけぞらせた首筋に、ごつごつした喉仏を見つけて、余計に興奮した。 「あかん、あかんって、こんなんされたら、でてまうから」 「出してください、一回」  先走りが増えて、濡れた音が大きくなる。喘ぎ声も、高く細いものになった。 「んっ、だって、でも」 「イくとこ、見してくださいよ」 「あっ、あっ、三好クンの、いけず」 「どっちがいけずなんですか、普段いけずなんはオダサクさんやないっすか」  指先で先端の孔をくすぐるようにしてなぶった。作之助が三好によくやる仕草だった。やがて先走りが白濁したものに変わった。緩やかな射精だった。作之助の薄い腹に、白濁がぼたぼたと散った。出ている最中に搾り取るように性器をしごいたら、弱々しく手首を掴まれた。  気持ちよすぎて、しんどい。蚊のなくような声で喘ぎまじりに言われて、優越感と同時に罪悪感がもたげたが、手はとまらなかった。  手と唇であらゆるところに触れた。もう一生分の口づけはしたと思えるくらいだった。脂肪のほとんどない作之助のからだは、掴んでも吸い付いても簡単に痕がついた。つけた当所は赤かったしるしも、すぐに紫がかった。唾液と汗にまみれて、肌がてらてらと光る。吸いすぎて腫れた胸の先端だけが、いつか春画で見せられた女のようだった。男も胸で、気持ちようなんねんで。昔そう言って三好を誘惑した、作之助の明け透けな言葉が蘇った。いまの媚態のほうがよっぽどだと思った。  なんでこんな骨と筋の目立つからだに欲情してしまうのか、三好はわからない。わからないまま、からだは作之助を求めて動く。引き抜いて以来触れていなかった、後ろに手を伸ばした。さっきよりも優しい手つきでなかに指を入れると、作之助がすすり泣くように喘ぎ首を振った。こんなに乱れて、主導権を完全に明け渡されたのははじめてだった。いったい、どうして。三好が泣きそうな顔をしていたから、逆に甘えて機嫌を取っているのか、それとも作之助もおかしくなっているのか。氷のように冷たかったのが嘘のように、作之助のからだは熱くなった。まだ解れているなかを三好がいいところを探って動かすと、自分からいいところにあたるように腰を動かしてきた。本来使う場所でもないのに、食いちぎられるようになかが蠢いた。 「なあ、来て。ええから」 焦れた口調に煽られて、指を抜き、なかに押し入った。それだけですべてを持っていかれそうなぐらい気持ちがよくて、熱くて、情けない声が出た。お互い、ようやく、ひとつになった。汗が滝のように流れ落ち、作之助の肌を濡らす。一向にからだは冷える気配がない。作之助が額をのけぞらせた。 あつい、と気温のことなのか、からだのことなのか、うわごとのように作之助が呟いた。くっついていた上半身を離そうとすると、腰に足が絡んだ。つながりが深くなって、喉の奥から声が漏れた。ぎゅうぎゅうと背中に抱きつかれて、からだがみしみしときしむ。肌より先に骨がぶつかっているような感覚がした。 「あついん、でしょ、オダサクさん」 動きたいのに、作之助は首をばさばさと振って腕を離そうとしない。燃えるからだが、三好を絡めとった。 「いやや。あついのがええの。あついのがええの。ワシのこと離さんといて。こうしといて」 甘えのように懇願のように、作之助は言葉を漏らした。そういえば実際は彼は自分より年下であったと、こんな状況で思い出した。ことの最中、作之助はおそろしいぐらい三好を甘やかした。無意識に、三好も作之助に甘えた。だからいつも、彼の願いなど、聞いたことがなかった。たとえ熱に浮かされた妄言であったとしても、離さんといて、という言葉にようやく救われた気持ちになった。オダサクさん、あなたって人は。あなたって人は。いろんな感情がない交ぜになって、三好の視界を滲ませる。 くっついたまま、自然にからだが揺れた。お互い、いろんなものをぶつけあうかのようだった。肌がぶつかると、汗やら体液やらがぐちゃぐちゃになって、聴くにたえない下品なことを立てたが、二人ともそんなことは気にもとめなかった。 「みよしくん、くち」 かさついた唇の隙間から、赤い舌が覗いている。達する時に、作之助は口を吸われたがった。自分からではなく、三好にそう求めてくるのが、三好は好きだった。たいして上手くもない三好の口づけを、嬉しそうに受けるのが好きだった。 請われるままに、口を吸った。咥内の柔らかいところを、全部なめた。背中に、爪が立てられた。がりがりひっかかれるような感覚あった。それからすぐに作之助のからだが大きく跳ねて、拘束されていたからたが弛緩した。腹のあたりに迸りは感じなかったが、達したようだった。射精感に腰を引こうとしたが、脚に挟まれて、結局なかに出した。うめき声が漏れそうになって���歯の奥を噛み締める。 いつのまにか、外では夕立が降っていた。ぱたぱたぱたぱた、雨粒が屋根を叩き、二人がいる部屋をまるでどこか中に浮かんでいるような心地にさせる。この部屋もまた、お互いを閉じ込める水槽に違いない。扇風機から送られる風に、やっと涼しさを感じた。 しばらく雨音を聞いていたが、先に三好の方が冷静になった。さあっと頭から血の気が引いた。こんな、乱暴に、痴情めいたことを。してしまった。行為の気持ちよさは、後悔には勝てなかった。作之助はいまだにぐったりとして、呼吸を整えながら、天井を見ている。 からだを起こして、下着だけをつけて、台所に走った。手拭いを水にひたして、部屋に戻り、転がっている作之助のからだを拭いた。抵抗もされなければ、声をかけられることもなかった。三好も、何を言っていいのかわからなかった。無言で後処理をして、タンスから寝巻きらしい浴衣をひっぱりだして着せた。人形のようになっている作之助を押し入れから布団を出してきて、寝かせた。うわかけを肩までかけたあとで、自分も服をつけなおして、枕元に正座する。それまで作之助は一言も発することなく、三好の行動を見つめていた。 「あの、その」 ごめんなさい。すいません。こんなつもりじゃなかったんです。この状況にはどれがふさわしいのかわからず、三好は数回あの、その、と繰り返した。自分がやってしまったこと、すべてが恥ずかしい。 「……のど」  羞恥で震える三好に、ようやく作之助の声が聞こえた。 「は、はい」 「のど、かわいた」 「お、俺、とってくるっす!」  はじかれたように立ち上がって、飛ぶように台所まで行った。コップにこぼれんばかりに水を注ぎ、戻ってくるなり枕元に置いた。 「他に、欲しいもの――」 三好は続けようとしたが、作之助の声によって遮られる。 「飲まして」 「え」 掠れた声は、喘いだせいだとわかっていたので、自然に頬が熱くなった。そうさせたのは自分のはずなのに、何故だろう。 「これ、飲まして」 黙って頷き、布団と背中の間に手を入れて、作之助のからだを起こそうとする。しかし衿元を掴まれて、それは制されてしまった。飲みたくないのだろうかと三好は首をかしげる。 「ちゃう」 衿元の手が伸びて、汗がひきはじめた三好の顎を撫でて布団の上に戻った。再び脈が、速くなる。 「口で飲まして」 冗談かと思った。しかし作之助はそこからあの高笑いをするわけでもなく、ため息をつくわけでもなく、三好に視線を合わせたままだ。さっきと違って、甘えられている雰囲気でもない。試されている、と思った。何を試されているのかは、わからない。置かれたコップを持ち上げるだけでも顔から火が出るくらいに恥ずかしかったが、意を決してふたくちみくち、水を含んだ。口づけた時に、うすく口を開いたら、自然に向こうに流れ込んだ。嚥下する音が聞こえてひとまずほっとして、口を離そうとする。しかしいつの間にか両手ががっちりと三好の顔をとらえていた。相手の口に舌を引っ張り込まれて、欲望の名残をくすぶられるようだった。布団のうえに、手をついた。気持ちよさより苦しさが勝りはじめると、ようやく舌がほどけた。水か唾液かわからないもので唇が濡れた。顔が赤い、自覚はあった。頬が熱い。お互いの顔が見える位置で、作之助が小さく笑って言った。 「……相変わらず、ようわからんとこで恥ずかしがるなあ。さっきもっとすごいことしたやん」 「……すいません」 「ええよ、別に。ちょっと、びっくりしたけど。あーあ、ワシもなんか恥ずかしいこと言うてしもたわ。三好クンのせいやで」 「すいません」 「なんや、殊勝にされても変な感じやなあ。ま、お互い暑さで変になったってことにしとこ。水、飲ましてくれておおきに」 挟まれた頬を、軽く数度叩かれた。お互いに体勢を戻した。三好は枕元で正座して、作之助は布団の上で寝転んでいる。夕立の音が激しさを増し、カーテンの隙間の風景はさきほどとうってかわかって灰色に染まっている。膝の上に置かれた三好の手を、作之助がとって弄んだ。三好も振り払わなかった。そうしてしばらく指を絡めたり爪をつついたりした後で、作之助がぽつりと言った。 「……やっぱりここ、引っ越そかな」 「気にいってるんじゃなかったんすか?」 「そうやけど。いや、さっき三好くんが水取りに行ってる時に思ったんやけど。さすがに毎回やってるとこ金魚に見せるんもどないやねんって」 その言葉にぱっと後ろを振り返ると、当たり前ながら隅に置かれた水槽は変わりなく、もちろん金魚も変わりなく、水の中を泳いでいた。たしかに事の一部始終を、あの金魚は見ていたことになる。たかが金魚、されど金魚だ。もとは性に潔癖なほうだったはずの三好の性質が、急に赤面にかわって表れる。 「えっと、その」 「まあワシはべつにええっちゃええんやけど。金魚への教育上、よろしくないやろ。あと三好クンの精神安定上」 「……そうっすね」 取られていないほうの手で、額を抑えた。心のなかで金魚に謝罪する。恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。しかし作之助は三好の赤面が面白いらしく、ようやくいつもの調子を取り戻したのかけらけら笑った。羞恥のなかに、安堵の感情がやってきた。高笑いでごまかされると、腹が立つこともある。でも、結局いつもの作之助が一番好きだった。 「今度は西日が差し込まんとこにせんとなあ」 「……あの」 「なんや?」 「だったら、いいとこ、ありますけど」 「そうなん? どこ?」 「……自分の部屋、もう一部屋、あいとるんで。西向きでもないし、広くもないっすけど、本を置く場所ぐらいはあるっす」  だから、一緒に、住みませんか。最後の方は消え入りそうな声になった。へたれ、意気地なし、そんな自身への罵倒が頭に浮かぶ。同時に、ええわそんなん、と拒絶する作之助の幻聴も聞こえた。生活への考え方が、まるで違うふたりのこと、きっと一緒にいたところですんなりといくわけもない。そういうことは、作之助が、一番わかっているだろう。 「金魚は?」 「金魚っすか?」 「金魚が住む場所、ないの?」 「……そりゃ、まあ、いろいろ整理したら、水槽ぐらいはおけると思いますけど」 「そうか。ほなそうさせてもらおかな。やったら大家に話つけとかんと」 今度は三好が目を見開く番だった。作之助はけろりと話しているが、とんでもなくとんとん拍子に話が進んでいる気がする。 「あの、ほんまに、俺と一緒に住むんすか」 「え、なに、冗談やったん?」 首をちぎれんばかりに左右に振ると、酸欠なんで、と作之助が呑気につっこみをいれた。ずっとずっと、悩み続けていたのはなんだったのか。きっかけは、どこに転がっているのかわからない。泣き笑いしたい気分になった。 「ま、これからもよろしゅう頼みますわ」 「……はあ、こちらこそ、よろしくお願いするっす」 「そういや三好クン」 「はい」 口を大きく左右ににかっと割って、作之助が笑った。明らかに、これから三好をおちょくるだろう顔をしている。嫌な予感がしたが、動けなかった。 「さっきの、まだ一回しか出してへんやろ」 布団の中に、引きずり込まれた。抵抗するひまもなく、今度は三好が組み敷かれる格好になる。 「あの、ちょっと」 上掛けを頭から被っているせいで、狭い空間に、作之助と二人きりの感覚に陥った。見下ろしてくる作之助は、楽しそうだ。 「これやったら金魚も見えへんやろ」 「さっき散々したじゃないすか」 「ええやん。これからも仲ようする記念やで」 「記念って」 「それにさっきはやられっぱなしやったしなあ」 どや、今度はお兄さんが気持ちよくしたろ。そっちの方がほんまは年下でしょうが、という言葉はでてこなかった。作之助の口づけが雨のように降ってきた。夕立の音、扇風機の音、水槽の空気の音。それが全部布団の中では、遠く聞こえた。やっぱり作之助は金魚なんかではなかった、とあっという間にシャツのボタンをはずされながら三好は思った。こんなふてこい金魚、いてたまるか。
布団の上で、三好も魚になった。
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innervision-dai · 5 years
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時間は進む、過去から現在へ。その経過とともに人や街、風景などは姿・形を変える。
「ここも、私たちも、あれからずいぶん変わったなって思いました」-
静かに見つめる観衆に向かい高いステージのその中心に立つ女の子は、そう言った。
youtube
これは渋谷の街が変化を始めた頃、アイドルブームがまだ上り坂にあった夏の日。
渋谷の駅から電車で一本。都内最古の寺・浅草寺を中心に江戸風情が今も残る街、
東京・浅草。その町の中心、浅草六区に伸びた行列に、ボクは並んでいた。
モーニング娘。やAKB48、ももいろクローバーなどアイドルの人気は地方まで広がり、
少し前から、全国各地で過去にない勢いでアイドルが次々と誕生していた。
そんな地方発のアイドルが東京に会す、そのステージを見ようと集まった人たちが・・・
炎天下の中、浅草にできた行列の正体だ。そうなの・・・。
これは、タピオカやBALENCIAGAが放つスタイリッシュさとは掛け離れた話であーる。
でも夏の陽射しの中を並ぶ人の風景は、そのままシーンの熱さを表していたように思う。
ちなみにこの半年前、ボクはそれまで熱を入れていたアイドルグループを離れた・・・
そして東京発のアイドルから、”AM1:27”の夜空で煌めく星のごとく遠く離れた場所から
光を放つ、地方を拠点に活動をするアイドルグループを進んで見るようになっていた。
時は、俗にいう「アイドル戦国時代」。
可愛さ・音楽性・パフォーマンスなど、ハイレベルなアイドルがバブルのように現れ、
ボク自身は、もう1つのグループに絞って応援をする事はないだろう、と思って��た。
時計の短針が上り坂を描き、文字盤の右上を指した午後2時。行列が動き始める。
太陽が照りつける屋外から”おいで夏の境界線”へと手招きされる様にエアコンが効いた
エレベーターに乗り、上がった場所にある会場。そのキャパシティは、最大で250人。
ラインナップされたアイドルは、 東は宮城から西は広島まで 計7組。
全国的に知名度はまだそう高くないグループが大半だったが、フロアは・・・
「王様のブランチ」で紹介された後のおしゃれカフェ並みに、満杯の状態だった。
どのアイドルが好きになるかは人それぞれだと思う、ボクの場合は「曲」を優先する。
そのためイベント中盤に登場したそのグループのルックスの記憶は、この時も今も薄い。
老化に伴う消えゆく記憶で思い出すと、金髪や茶髪、縦巻きパーマ、カラコンなど
北九州か沖縄の成人式クラスの威勢がイイ女の子が集まったグループ。でもね・・・。
そんな彼女たちが披露した1曲は、今も記憶に鮮明に残る強いエモーションがあった。
Boom Boomと鳴る低音にキラキラの上音が乗った今でいうエレクトロハウス調の曲。
あとで知ることになるが、その曲は1ヶ月前に発表されたばかりの新曲だった・・・
そんなMiracleと偶然が、彼女たちとの出会いだった。
2時間近いイベントが終わり、フロアの各所に置かれた出演グループの物販ブース。
彼女たちのブースは 会場上手にあった。長テーブルの後ろに一列に並ぶ、先程まで
ステージに立っていた女の子たち。ただし基本的に、メンバー同士のお喋りに夢中。
そのためボクレベルに影が薄い、下町ロケットか私立恵比寿中学ばりの「ゴースト」など
見えていません。
だから「今日最初にやった曲はどれですか?」と運営さん(※男)に話し長テーブルに並ぶ
3枚のCDから1枚を購入した。そんなトキメキ!と、とまどい?が同居する・・・
映画「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のような、彼女たちとの奇妙な軌跡の始まり。
でもこの日からプレーヤーでその曲を何度も聞き、そしてYouTubeで公開されていた
白バックという、ありふれた 場所で撮影された歌とダンスを鮮やかな色のCGで染めた
まだ再生回数の少ないミュージックビデオを繰り返し見た。そのグループの名前は・・・
「ひろしまMAPLE★S」という。
この時で、結成から「1年7ヶ月」が経っていた。
グループ名の通り、広島県のコンセプトカフェに所属しながら、定期的に実施される
ファンの方の投票により選抜された10人が全国へ行きライブをしていることを知った。
・・・Yahoo!知恵袋に質問をしてネ!
活動の拠点は東京から西へ、約680キロ遠く離れた広島。
そのため東京に来るのは月1度ほど。だから次に見たのは、1ヶ月後の夏の終わりだ。
場所は渋谷から”山手線”で3駅いった、新宿。会場は、最初の浅草よりも広い。
でも、ひろしまMAPLE★Sを目当てに会場に来ていた人の数は10人に満たない。
それでもステージで披露される曲、さらに10人が描くパフォーマンスは魅力的だった。
始発列車はまだ来ない、夜明け前。人がまだ溢れる前の渋谷駅前の交差点と似た・・・
人が行き交うスペースのあるフロアへ、月に一度行くボクの日々は、こうして始まった。
季節は、夏から秋へ。”青空が違う”色を纏い始めたが、ひろしまMAPLE★Sが見せる
ライブは変わらず毎回が楽しかった。オリジナル曲はまだ多くなかったが、
クラブミュージックやポップスがベースにある曲はボクの好みに合うモノが多かった。
毎回曲順を変えるセットリストも、曲やグループの魅力を毎回違った形で見る事ができ
さらにアイドルの好みが異なる多くの人に届けたい、 そして君を振り向かせたい・・・
そんな挑戦や可能性、広島の乙女達のアンビシャスに溢れて映った。
でもCleverに活動していた彼女たちも、東京での集客は中々変化が表れなかった。
当時の、広島での人気をボクは知らない。理由は・・・、「バカ」だから。
でも東京のライブは、”最前列へ”いつも行けた。ライブ後の特典会もメンバーの半数が
暇な時間をつくり、固定のファンの方がいたメンバーでも、5~6人が並ぶほどだった。
それでも、アイドルになり東京というシーンの中心地でもステージに立っている事が・・・
彼女たちにとっては楽しいように見えた。そしてボクは、「それで良い」と思っていた。
売れて欲しいなんて気持ちよりも、ひろしまMAPLE★Sが一生続いて欲しいと思っていた.
グループの真ん中に立つ女の子に、こう言われたことがある・・・。
「特典会で色んなメンバーのところに行って、その結果を報告してください」。
好きだと言うなら否定しない、でも、しょっちゅう来られても困ると受け取れる・・・
”アンビバレント”な言葉。その女の子は、学校に通いながらアイドルをしていた。
金色や茶に髪を染めた女の子が並ぶ中で、黒髪。身長153センチという小さな体で、
メインボーカルを担当していた。そしてボクが、色んなメンバーのところに行った結果・・・
名前を聞かれなかったり、名前を覚えておらずボクの名前を チェキに書かなかった、
「ハチ公物語」くらい悲しい話を聞いて、笑っていた。そんな”エキセントリック”な性格の
女の子だった。
ボクがひろしまMAPLE★Sと出会い6ヶ月、グループ結成から2年目の冬が近づく頃、
変わりゆく街の風景と同様に、彼女たちを取り巻く状況にも変化が見え始めてくる。
イベントで大きな会場に立てるようになるにつれて、月が変わるごとにフロアに人が
徐々にだが増え始めた。さらにライブ後の特典会も、最初はポツポツと増えていた人が
少しずつですが、メンバーの1人1人に短くても列が作られるようになっていった。
ボクが最初に見た時から、ひろしまMAPLE★Sは大きく変わっていない。
キラキラとした音をベースにしたオリジナル曲、それをノンストップで繋ぐライブスタイル。
ダンスの振付けやフォーメーション、メンバーの可愛さや個性ももちろん変わらない。
でも変化を続けていた事がある。それは、立つステージと曲の順番を変えるセットリスト。
特にセットリストは、オリジナル曲が少ないこともあって出し惜しみをしなかった。
さらに地元・広島のファンの方が遠征されるようになり、地元での盛り上がりや楽しさを
東京へ伝えたフロアの変化も、後押ししていたと思う。人が増え楽しそうなフロアは、
新しいファンの方をよぶ。そして見え始めた勢いを後押ししたのは、新たな曲だった。
ステージから見える景色が変わり始めた結成2年目が終わろうとする頃・・・
ひろしまMAPLE★Sは、グループを代表する1つの曲を発表する。
それは前向きな歌詞に、牧歌的だが彼女たちらしいキラキラしたアレンジが加わった、
フューチャーポップ調の曲。ミュージックビデオは奇をてらわず地元である広島を舞台に
ストーリー性のある映像に仕上げた。
一方で、その新曲を収めたシングルCDのカップリングは実験的に・・・
アシッドなクラブミュージックやラウドなロックなどのジャンルへアプローチした曲を収録。
オリジナル曲を増やすと共に、かわいさとクールさ、フロアと一緒になって楽しむ曲と
ステージパフォーマンスを魅せる曲など、曲のバリエーションも広げていった。
ひろしまMAPLE★Sがライブのステージに立つ前に、よく口にしていた言葉がある。
「ファンの人、全員が楽しめるようなライブにしたい」。
夜空に散らばる星を人が線でつなぎ星座という1つの形にしたように、彼女たちもまた
一見すると統一性のないオリジナル曲を、ノンストップという一本の線で繋ぐことで、
暗いステージの上で自分たちがもっとも輝けるライブを作っていった。
ライブはそれまでの、「テラスハウス」のようなキラキラとした楽しい曲をベースに、
その途中に実験的な曲を挟む、「モンスターハウス」のような緩急をつけたものに
変化させていった。軸があるから、可能な変化だったと思う。
その輝きは年が明けると、加速度をあげる。結成から「3年目」、上り坂をあがろう。
欅の木に花が咲いた、春。新曲のリリースから約4ヶ月が経過した頃・・・
彼女たちは様々なパターンを試す中で、鉄板といえる1つのセットリストを作り上げる。
そのセットリストは後に大きなステージでいくども披露されることとなる、これが・・・
”ひろしまMAPLE★Sの世界感”ともいえる、きらきらキラー(©KPP)な曲の並び。
音の鳴り始めから盛り上がるキャッチーなイントロ、そこから楽しいメロディーラインと
重低音のドラムが融合する、キラキラした曲たちを曲間短くノンストップで繋ぎ・・・
ラストは、前年の暮れに発表した新曲でシメる、そんな組み方。
そのセットリストをもって春と秋、ひろしまMAPLE★Sは、地元・広島を飛び出し・・・
大航海時代のエンデバー号のように、初めてのツアーへ旅立った。
1年前はスペースが目立っていたフロア、でもツアーの全会場は多くの人で埋まった。
また夏には、2度目のフェスの舞台にも立った。ロープ・パーテーションで仕切られた
小さなフロアだったけど、 そこから溢れ出るほどの人が ステージ下に集まった。
そして、これまでの楽曲を収録した1stアルバムを発売する。
アルバムには新たに、ファンクやチップチューンなどにアプローチした曲を収録した。
活動に正比例するように数を増すオリジナル曲、そしてセットリストのバリエーション。
それらは、ひろしまMAPLE★Sが少しでも気になった人が、YouTubeを検索すれば
いくつも見る事ができた。たくさんの映像があり、誰でも彼女たちの魅力を手近に知れた。
話は少し前後しますが、ひろしまMAPLE★Sを見始めて1年半が経った、この年の春、
ボクは初めて彼女たちの活動拠点である、広島へ行った。
きっかけは、出会ってから長くステージに立ち続けていたグループをまとめる存在、
リーダーが突如、ライブに出なくなったことだった。Twitterの更新も途絶えていた。
公式では、体調不良と発表されていた。いつかは復帰する、メンバーはいなくならない・・・
そう信じて、見られる可能性が高いとしたら地元であろうと、初めて特急列車に乗った。
でも、広島のステージにも”キミガイナイ”。そして、この日から約1ヶ月後・・・
リーダーだった女の子はグループを後にした。”結局、じゃあね”もボクは”言えな”かった。
だけど・・・。広島には、ボクが遠征をした理由を聞いて笑う、残ったメンバーたちがいた。
そして、遠く離れた広島の街には、東京ではあまり見掛けなかった女性をはじめ
海外の方など、多くのファンの方がいた。
そんな広島や東京をはじめ彼女たちがライブで巡った全国のファンが一同に集まる、
ひろしまMAPLE★S史上最大の挑戦が、結成から3年目の冬に行われた。
それは最大収容人数1000人を超える大きな会場を舞台にした、ワンマン・ライブ。
出会った時は、フロアに人がまばらだったライブハウスのステージから・・・
オリジナル曲が増え、グループを代表する曲ができ、盛り上がるセットリストが完成し、
約4年の時間をかけて、ひろしまMAPLE★Sは広く大きな会場のワンマン・ライブまで
辿り着いた。
持ち時間の短いライブから、長時間に及ぶライブまで、ひろしまMAPLE★Sが
いつも続けてきたノンストップでのライブ。それは、体力的な苦しさを当然ともなう。
でも彼女たちはいつも苦しさを表に出さず、笑顔でステージに立ち続けていた。
それは、グループ史上最大のライブ会場を舞台にしたステージでも変わらなかった。
結果的に、会場を満員の人で埋める事はできなかった。でも、 ”ここから” もっと先へ!
「どこまでだって連れて行ってもらえる」。そう思えるようなアクトだった。
それはたぶん、ファンの方の誰もが思っていたことだと思う。
年が変わり、渋谷駅の南、旧東急東横線のホームの解体工事が終わりに近付いた
結成4年目。ひろしまMAPLE★Sは、グループ名を変えた。
渋谷から、街の顔ともいえる「PARCO」が消えた日のように、地元「広島」の名前を、
グループ名から下ろした。渋谷の街も彼女たちも・・・、変化の時が迫っていた。
時間の経過はボクの気持ちも変化させる、売れて欲しい、そう思うようになっていた。
「Twitterにもっと自撮りをあげれば・・・?」「髪の毛は黒い方が良くない?」。
これは近所の世話焼きおばさんではなく、ボクがメンバーに伝えた言葉だ。でもね・・・
イメージや常識の鎖に繋がれたような、つまらない大人は置いて行けとばかりに、
彼女たちはボクの言うことなど聞きません。そして訪れた夏・・・。
センターに立っていた女の子は髪の毛を思いっ切り、金色に染めた!!TT←TWICE
ボクがひろしまMAPLE★Sと出会って迎えた3度目の夏、前年から上り続けた坂は・・・
それまで出演が叶わないとも言われた、日本最大級のアイドルフェスティバルに
初めての出演という形でも現れた。
そのステージの1つは 、上空にわずかな雲と空しかない、会場の中で最も高い場所・・・
彼女たちは、そのステージから無限に碧く続く空の向こうへと、Echoesを”響”かせた。
ボクが初めて彼女たちと出会った夏のように暑い陽射しが射す、屋外のフロア。
そこには顔に汗と笑顔を浮かべる、全国から集まった ファンの方の姿があった。
4年の時間を掛けて出会い、一緒に歩んできた人たちと来ることができた場所。
その場所が、彼女たちが上り続けた坂の頂きだったのか・・・、ボクには分からない。
グループの軌跡は、ここからさらに2年続く。でもボクが見たのは、この6ヶ月後までだ。
ひろしまMAPLE★Sと10人の女の子それぞれの夢を乗せて、何度も自動車で往復した
広島から東京へ続く、長い道。その道は途中、海に沿って大きなカーブを描く。
そんな道のように、彼女たちも本来歩き続けるはずだった道を逸れる。そして・・・
そこから続いていた道は、上り坂ではなかった。
短い期間に色んなことが、あった。いつも笑っていた女の子たちが、涙をこぼした。
ライブ中に初めてステージの上で苦しそうな表情をするメンバーを、ボクが見たのも、
この年だった。グループの中心に立ち続けていた女の子は一度、こんな事を言っていた。
「辞めたいって言ったことがあるの」。でも、ボクが離れる方が先だった。
彼女たちが歩んだ上り下りのでこぼこ道の中でボクが見たのは、その半分にすぎない。
でもトータルして言える事がある・・・。それは、「楽しいこと」でいっぱいの道だった。
だから過去を思い出し閉じた瞳に映る日々。きっと忘れない。
でも、時間は常に過去から前へ進む。45RPMのレコードのように、時代もまた廻る。
”語るなら未来を…”。
ではーーーーーーーーーーーっ!!六本木・けやき坂の近くにあるテレビ局で録られた
小林星蘭ちゃんのナレーションよろしく、聞いてみましょう!「あいつ今何してる?」。
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「たのしい \(^_^)/」  in 2018年ー!!
顔文字付でビジネススマイルをかますのは、東京を活動拠点にするアイドルユニット、
「ヲルタナティヴ」の鈴屋(すずや)もずくさん。もずくちゃーーーーーーーーーーん!!
で、その隣に写る���地についた、悪霊みたいなのがワイ!
数年前と同じく応援していたグループを離れても、アタシはといいますと”自分の棺”から
謎のウィルスによって”再生する 細胞”でゾンビ化して、アイドルさんたちが望まない
蘇生を繰り返していますの。完全にホラーの世界ね。超恐ぇーよ!
見た人からは”車輪が軋むように”泣き声、そして悲鳴があがる・・・。そんなーーっ!!
小さなお子様には見せられない、”1行だけのエアメール”より長いのに中身がスカスカの
Blog、久々のはじまりDEATH!!
チィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッス!!!!!!!
色々な変化もありまして、「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」!(by ジブリ)
それでは、”真っ白なものは汚したくなる”ように、ネットの余白にヲルタナティヴの軌跡を、
ペン習字5級のアタクシが、キーボードを 人差し指で 打つスタイルで書きたいと思います。
2017年、季節は春・・・。
渋谷の街を流れる”渋谷川”から伸びた上り坂の途中にある、ライブスペース
「SOUND MUSEUM VISION」で、 IDOLユニット「ヲルタナティヴ」は 始まった。
ヲルタナティヴというグループ名には、「無限大」と「型にはまらない新しいもの」という、
2つの意味が込められている。活動を始めた時の持ち曲は、全部で5曲。
ポップを始め クラブミュージック、 ロック、ファンクなどの音楽ジャンルにアプローチをした
数は少ないがバラエティに富んだ曲でライブ活動をスタートさせた。
ステージでは、それらの曲をノンストップで繋ぐライブスタイルを最初から続けている・・・
っていう情報をですよー! 5ちゃんねると音楽ナタリーを、読んで知ったのアタスィー。
なぜならひろしまMAPLE★Sと同じく、ヲルタナティヴも活動の途中から見始めたから。
完全に”乗り遅れたバス”状態です。” それでも歩いてる”、ヲルタナティヴが歩む軌跡を
警察犬なみの嗅覚で追跡しながら。
そんなアタクシ以上にヤベー奴に、月曜日の朝に切られたスカートを縫合するように、
ヲルタナティヴの過去から、現在とを繋ぎ合わせましょう。
ヲルタナティヴ結成から1年と5ヶ月が経った、2018年の夏。
解体された 渋谷駅の旧東急東横線跡地に、新たな高層ビルが建とうとする頃、
もずくちゃんは 、再開発が進められる渋谷の街でヲルタナティヴに加入をした。
加入の経緯について もずくちゃんは、 音楽誌「MARQUEE」のインタビューを受けた際、
「(アイドル活動を)辞めた時にまだ未練があったんです。」、と話している。
さらにヲルタナティヴについては、かつて秋葉原で働いていた時に”ご主人様”から
教えてもらったと明かしている。そうなの!
もずくちゃんもかつてコンセプトカフェでお給士をしながらアイドルとして活動をしていた。
髪は黒色、身長は150cm台、あと実は次女。アタシくらい老眼が進みますとですよ・・・
欅坂46と乃木坂46の見分けがつかなければ、ひろしまMAPLE★Sの中心にいた子と
もずくちゃんも、完全に「シンクロニシティ」。「君の名は。」くらいの入れ替わりと錯覚。
たぶん乱視が入ってるのも影響ね♡ \(^o^)/
そんなもずくちゃんが初めてヲルタナティヴとして立ったステージで歌ったソロパートの
歌詞、それは「風が吹いた」。
笑顔を見せなかった欅坂46が初めて笑みを覗かせた曲、「風に吹かれても」と近い。
さらに、もずくちゃんはヲルタナティヴに加入したことで「自分を変えたい」・・・と、
デビュー前に自身のTwitterに投稿している。
これはー!「自分自身を変えたい」とご両親に逆らって、アイドルの道を歩み始めた
欅坂46の長濱ねるさんと、リンク!(※「Love in 九州」のことではありません。)
そして、長濱ねるさんともずくちゃんともに偏差値アーンド顔面偏差値が高いですが・・・
一方で時間の経過とともに、脳みそもお顔も劣化が止まらないのが、アタイッ!
気ぃーー持ち悪ーーーーーーーい!!”キレイになりたい”、高須クリニックで手術して。
結成から1年が経った「ヲルタナティヴ」の変化は、もずくちゃんの加入だけではない。
スタート時は5曲だった持ち曲が、ロックやクラブミュージックへアプローチした曲を発表し、
その数は13曲まで増えた。EPを1枚リリース、MV1本もYouTubeで新たに公開した。
日々のステージはライブハウスが中心だが、 今年春には初めて4都市を巡るツアー、
そして夏にはワンマン・ライブを開催した。
しかしグループ結成から2度目のワンマン・ライブをターニングポイントに、2018年の夏、
ヲルタナティヴは急きょ、ライブを約1ヶ月の期間、空けることを発表した。
それは変化をするために。再始動するのは”夏色のミュール”から衣替えした秋、10月。
少しの間、ヲルタナティヴの時計は止まる。でもね・・・。
Tumblr media
「リメンバ ミー」 !!
↑はマイクを5本の指で握らず、小指を欅坂46ポーズのように三角の形に折って添える
歌唱スタイルでワールドフェイマス、みんな大好き 三島凛(みしまりん)さん。 凛ちゃん!
グループ結成の年から活動を続ける凛ちゃんの2018年の変化。それは、髪型を・・・
ボブからセミロングに変えましたの、自称「モテヘア」。週刊文春に撮られませんよーに。
そんな凛ちゃんは充電期間に入る直前の9月6日、Twitterにこのような投稿をした。
「セトリとか色々話し合いをしてるのですが、きっと皆が喜んでくれるかなと思います」。
・・・アイ リメンバー!!
凛ちゃんの言葉の意味は 「ファンの人、全員が楽しめるようなライブにしたい」と重なる。
可愛いメンバーがいて、バラエティに富んだ曲があり、その曲をノンストップで繋ぐ
ライブスタイルを続ける、ヲルタナティヴ。あと、アタシの希望はですよー・・・
盛り上がるセットリストが作れれば、”156���イチコロ)”になる人もきっと増えると思うの。
ただ、そのヒントとなるようなモノをヲルタナティヴはきちんと示しているとボクは思う。
それは3月17日、場所は港区白金高輪のスタジオ。
まずはコンプレクストロというジャンルへアプローチをしたアッパーなダンスチューン
「飴色リズム」でライブをスタートさせ、続けて音色は変わるがこれまたアッパーな
EDM調のダンスチューン「今宵夢酔夢想歌」を繋げる、イントロから盛り上がる曲を
繋げるセットリスト。
もう1つは、ラウドなPunkチューン「ジョビ・ジョバのテーマ」から、一転して・・・
静かな立ち上がりのエレクトロハウスの曲「夏の香のパ・ド・ドゥ」を繋ぐもの。こちらは、
同じ曲調ではなく、曲調が真逆の曲を繋ぐものであーる。(©CM「UR」の吉岡里帆さん)
”夏の花は向日葵だけじゃない”ように、曲やライブも見せ方で大きく見え方は変わる。
そしてステージから見えている人だけが、応援をしてくれている人、なんてこともない。
10月のヲルタナティヴ再始動までのカウントダウンが始まった、9月21日・・・
Twitterに「#ヲルタナティヴ」が付けられた、このような投稿がタイムラインを流れた。
「更なるパワーアップが楽しみ夢中で仕方ない!!」。
発信したのはタワーレコード川崎店。さらに凛ちゃんが使っていた言葉をサンプリングし、
「活動再開でみんなも『ハピー』になろう」、と続けた。
ヲルタナティヴの活動期間は、ボクがかつてひろしまMAPLE★Sと出会った時と同じ、
「1年7ヶ月」を迎えようとしていた。ではーーーーー・・・!!
いつかの年、地方で産声をあげ、坂を上って行ったグループのように変化していこう。
川崎出身のJJJくんだって今年を代表する曲「Changes」で、こうラップをしているしー。
「未来 期待はしないが光を感じてんだ」。
そして、「水飛沫を上げて走りぬく 抜け出す この狭い世界」、と!!
では再始動するヲルタナティヴも、大海原を行く船のように水飛沫をあげて進んでいこう。
その出発の場所も「Changes」のヴァースと同じ、「北沢の街頭」!!!!!!!
〇ヲルタナティヴ 002 - woltanative 2nd -
2018年に秋が訪れた、10月20日土曜日。場所は、渋谷駅から電車に乗って4駅・・・
再開発が進む、下北沢。その駅から徒歩で約6分、北沢の街頭に建つライブハウス、
「下北沢ReG」。ここから、ヲルタナティヴは 新たな軌跡を描き始める。
空は、太陽が”青空とMARRY”したような、紺碧の秋晴れ。
時間の経過と共に変わったモノ、それは風景だけではない。
アイドルシーンを取り巻く状況も大きく変化した。それでも会場がオープンする正午前、
会場となる下北沢ReGの前には、秋の陽射しの中、入場を待つ人の列が作られた。
そして時計の針がテッペンで重なった、日テレで「メレンゲの気持ち」の放送が始まる
正午12時。最大で約230人が入る会場は、「東京タワーはどこから見える?」の級に・・・
ヲルタナティヴはどこにいる?と、会場後ろではステージが見えづらい人が出るほど、
「ヒルナンデス」で紹介された後のおしゃれカフェくらい、会場は多くの人で埋まった。
時計の長針がてっぺんを少し過ぎ、上り坂を描くように文字盤の右上を指した頃、
フロアの照明は暗転。”夕陽1/3”ほどの薄明るいライトだけが、ステージを照らす。
そのステージを覆い隠すように貼られたプロジェクタースクリーンがゆっくりと上がり、
PA卓のメーターが動き出す。会場に音楽が鳴り響く・・・
それは、ヲルタナティヴのライブのオープニングでお決まりとなっている曲!
1. 「w421(ウォール)」。欅坂46のライブの幕開けでかかる曲「Overture」と同様の、
EDM調のインストゥルメンタル。そのリズムに合わせて、これまた欅坂46と同じように
フロアではファンの方が手拍子、またPunkのライブ会場のようなOiコールがあがった。
それでは、行こう!!
ヲルタナティヴ in 秋、単独公演「ヲルタナティヴ 002 - woltanative 2nd -」!開幕!!
曲の終盤、青い照明が照らすステージにヲルタナティヴが1人ずつステージに現れる。
その立ち位置は、メインボーカルを担当する小泉明音さんを先頭に描く、三角形。
2列目に神谷さくらさんと柊木ハツミさん、そして3列目に4人が末広がりに並ぶ。
欅坂46は、最初のワンマンライブを前にした時に言っていた・・・
「今持っている私たちの力を全部出し切って最高のライブにしましょう!助け合おうね」
ではヲルタナティヴも助け合って、いま持っている力を全部出そう!
そのスタートは、爽やかなギターの音色が特徴の、疾走感があるポップなナンバー、
2. 「ALMIGHTY†GLIDER」。蔦谷好位置さんらを擁する音楽制作プロダクション、
「agehasprings」がTwitterで「好きなタイプのアニソン系エモチューン」と評した曲。
ヲルタナティヴのために、最初に書かれた曲でもある。でも、その時から・・・
ステージ上の景色は変化した。メンバーが、7人に増えましたの!
では、アタクシの”割れたスマホ”で撮った画像で紹介していきたいと思います。左から・・・
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ひょっこりはん状態で見切れる左端は、ドレッシングを飲む元メイドさん、鈴屋もずくさん!
その隣は、ボクの成仏か世界平和を願って手を合わせるイケてる中学生、神谷さくらさん!
左から3番目は、前歯に 口紅を つける可愛い芸風をもつ高校生、柊木ハツミさん!
そしてセンターは、インスタに天一のこってりラーメンを載せるオンナ、小泉明音さん!
その横は、この前日に自転車泥棒にチャリンコをパクられた、桃川もも子さん!
右から2番目は、SiMと作家・池澤夏樹さんが好きなウェイ系文学女子、三島凛さん!
最後、右端は勉強をしたくないからヲルタナティヴに入った茶髪JK、美里由奈さん!
・・・以上!メンバー7人がもつキュートさを、まったく表現できないメンバー紹介でした。
では、 キュートなヲルタナティヴ と、気味が悪いBlogの間に発生した”不協和音”を
”チューニング”して、大事なライブに戻りましょう。7人で描くネクストチューン!
それは、ヲルタナティヴの初期を代表する、 鉄板で盛り上がるダンスチューン・・・
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3. 「今宵夢酔夢想歌」!!(↑の5:16~。Ver.4人)
”欅って、書けない?”とは真逆、絶対に読めない?この曲は「こよいゆめよいトロイメライ」。
EDMっぽいですが、ボクはプログレッシブハウスにアプローチをした曲だと思っている。
この曲で起きた変化は、メンバーが7人になった事でフォーメーションを描けること。
中でもメンバーが横一列に並ぶフォーメーションは、欅坂46のMV「 二人セゾン 」くらい
美しい。見ているだけでも楽しいのですが、アッパーなイントロではコールが入り、
またサビはマネをしやすい振付けのため、ステージで踊るヲルタナティヴを模範にして
フロアで”Student Dance”!振りコピをして一緒に楽しむことだってできる。
そんなクラブサウンドに繋げるのはPunkにアプローチをした、4.「ジョビ・ジョバのテーマ」。
この曲の変化は、誕生の裏側にある。振付けを初めて、メンバーたちが考えている。
そして、この曲を歌ったところでカーリング日本女子代表でいう所のもぐもぐタイムへ・・・
”大人は信じてくれない”かもしれませんが、ヲルタナティヴは結成時から行ってきた
ノンストップでのショーケースを中断、メンバー紹介のMCを挟む。
それは、先程まで歌い踊っていた新旧のメンバーがステージに横一列に並ぶ、
漢字とひらがなが合わさった、”W-KEYAKIZAKAの詩”の様相。
では行ける所まで”一緒に歩いて行こう”、軌跡もライブも再始動をして!
そのスタートは、三島凛さんのこんな言葉で始まった。「最後まで止まらないよ」!!
2018年、カメラも、ライブも止めるな!では行こう。ヲルタナティヴが得意とする・・・
ノンストップのショーケースが”走り出す瞬間”。
欅共和国2018の開国を知らせる小林由依さんみたいに、ヲルタナティヴも「いくぞー」!
その始まり、 「 ヲルタナティヴ 002 - woltanative 2nd -」の”FIVE CARDS”は、
もずくちゃんが今年の夏、ヲルタナティヴに加入し初めてステージで歌った曲と同じ、
エレクトロニックなロックチューン、5.「Wonder Wander Lander」。
もずくちゃんは夏から秋へ季節の移り変わりと共に芸名を「鈴谷」から「鈴屋」へ変えた。
だが変化は名前だけではない、ステージ上でも見ることができる。
以前までステージでは、クールな表情でパフォーマンスをしていたもずくちゃんですが、
現在は、おキレイな顔に笑顔を浮かべながらフロアへ、”饒舌な眼差し”を送っている。
・・・アタシ以外のファンの皆さんにー!!そんな容赦のない女子の洗礼を浴びた後に
続くのは、ドリーミーなトラックに弾けるリズムが重なる、ダンスミュージック。
Future Bassのキラキラチューン!!! 6. 「らゔ・お〜る【0-0】」。
キタァァァアアアアーーーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
個人的には今のヲルタナティヴらしい音色の、ライブの中盤を担う曲だと思っています。
曲はもちろん歌詞・ダンス・メンバーの表情と、見所や聞き所がいっぱい詰まっている。
そして織田奈那さんのキャッチフレーズみたいな「みんなに幸せ届けるラッキー7」は
曲中にメンバーの名前を、ファンの方が逆” 沈黙した恋人よ”状態で超絶コールする、
バンドサウンドと電子音が融合したエレクトリーモ、7.「邂逅と再生のシンギュラリティ」。
その曲の終わりに、曲間短くノンストップで鳴り始めるのは規則的な四つ打ちのドラム、
重なるエレクトロニカの 綺麗なメロディーは、8. 「季節はサチュレイトーン」。
ヲルタナティヴの歌が入るまで、約50秒と長いイントロ。
でもメンバーのシンクロしたダンスと美しいメロディーは、その長さを感じさせない。
そしてサビで見られるのは、ステージとフロアの一体感。コレオグラファーの方が考えた
ダンスとは別に、ファンの方がフロアで始めた事がステージで採用されている。
煽るのはメンバー。サビの1回目は下手に柊木ハツミさん、上手に桃川もも子さん。
そして2回目のサビは下手に三島凛さん、逆サイドの上手を美里由奈さんが担当し、
四つ打ちのリズムに合わせてジャンプをしながら頭上でクラップをする。
その情景はステージとフロアが、”僕たちは付き合っている”以上のマリアージュ。
そしてエレクトロニカの音色がフェードアウトし、変わりに鳴り響く音はノイジーなギター、
9. 「ギヴミーメーデー ~明解に不正解な世界の端っこの真ん中で~」。
ポストグランジにアプローチしたという曲。
見所は、メンバーが次々と立ち位置を入れ替わるBメロのフォーメーションダンス。
そして聞き所は、攻撃的なギターに跳ねるドラムが重なるオチサビ、
さらにアウトロでのメンバーのコーラスとロックサウンドのコンストラストだと思ってます。
曲が終わると、メンバーが立ち位置を大きくChanges。
センターに柊木ハツミさんが立ち、その一歩後ろにメンバー6人が横一列に並ぶ。
それは、今のヲルタナティヴがもつキラーチューン!!いくぞー!
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10.「飴色リズム」! !
エレクトロハウスのサブジャンルである「コンプレクストロ」にアプローチしたとされる、
イントロからアウトロまでの約4分間、隅々までアッパーなクラブトラックの曲。
0:01~のイントロ、まず 柊木ハツミさん がソロでダンス、その後、シンセサイザーの音の
鳴り始めとともに、残りのメンバーが加わるダンスはマジでヤバい。
さらに1:33~のサビへと続く展開ブロックでは、欅坂46「 NO WAR in the future」でも
採用されているパリピの皆さんの大好物、プチャヘンザが振付けに取り入れられている。
高揚感ある曲とステージとフロアが一緒に楽しめるダンス、それは歌詞にあるように
「息ができなくて溺れそう」なほど会場を盛り上げる。
この曲にヲルタナティヴが繋いだのは、欅坂46の曲「太陽は見上げる人を選ばない」と
似たADM曲、11.「かえろうよ」。ADMとは、アコースティック・ダンス・ミュージックのこと。
アコースティックとあるだけに、そのイントロは静か。だが、神谷さくらさんのボーカルを
きっかけに曲はメロディーさらにリズムも、ダンス・ミュージックの盛り上がりに変わる。
そしてサビでは曲名にもなっている「かえろうよ」のフレーズを、メロディーに乗せて、
ステージのヲルタナティヴとフロアにいるファンの方が一緒に歌唱するのが特徴。
会場内に響く「かえろうよ」の歌声、では”手を繋いで帰ろうか”?・・・お医者さんと一緒に。
アタシがお薬の時間だから。しかーし、ヲルタナティヴの持ち曲は今、全部で13曲ある。
One More Time!(←韓国のSUPER JUNIORの曲のことではありません。)
ヲルタナティヴ 単独公演 「 ヲルタナティヴ 002 - woltanative 2nd -」  in 下北沢ReG・・・
ラストは、ヲルタナティヴの1st シングルのリード曲、12. 「夏の香のパ・ド・ドゥ」。
この曲はみんな大好き渡邉理佐さんが歌う、「スズメの歌」と同じエレクトロハウス調。
立ち上がりは静か。小泉明音さんの歌声 と、僅かなエレクトロの主旋律だけが響く。
この曲には、こんな想いが込められている・・・。
「いつか必ず会いに行こう。例え、遠くとおく離れていても。」。
いつかの夏、遠く離れた広島県を拠点とするアイドルグループとボクが出会ったように
2018年の暑い夏に、鈴屋もずくさんとヲルタナティヴは出会った。
そして季節が移ろうとする夏の終り、今度は4人の女の子がヲルタナティヴと出会った。
静かな立ち上がりから始まるこの曲、でもサビでその姿は一変する。
メロディーそしてリズムともに激しく鳴り、ヲルタナティヴの7人が踊るダンスも弾ける。
静かな立ち上がりから盛り上がりへフロアから見えるステージの景色が変わるように、
いつかヲルタナティヴがステージから見渡す景色も大きく変われば良いと思う。
電子音で彩られた”ゼンマイ仕掛けの夢”からの、目覚めを告げるように・・・
ステージに明るい照明がつく。
”夜明けの孤独”ではなく、多くの人に見守れて歩み出したヲルタナティヴの新たな道。
その道は、この日から今日まで約2ヶ月続いている。その間のヲルタナティヴは・・・
ライブの会場は、大きいステージもあれば、小さなステージの時もある。
その下に広がるフロアもまた、人が行き来できるスペースがある時もある。
そしてまた特典会も、メンバー全員に思うように列が作られない時がある。
いつかの日にボクが見た光景と似た景色が、今のヲルタナティヴにも見る事ができる。
でも、その景色はいつか変わるだろうとボクは思う。
曲・ライブスタイル・セットリスト、さらにYouTubeに代表される音楽共有サイトなど・・・
ヲルタナティヴにはまだ”無限大”に”新しいもの”を試せる可能性があると思っているから。
約1ヶ月の間に7人が、歌やダンス、フォーメーションを入れた曲は12曲。でもね・・・。
ヲルタナティヴの現在の持ち曲は13曲、たった1曲だけ披露をしていない曲がある。
その曲のテーマは、「進化と革命」だ。そんな曲や渋谷の街と同じ様にヲルタナティヴも
再び開発しよう。ひろしまMAPLE★Sがいつか歩いたような、上り坂を。
未来の景色の中にたぶんあるであろう、険しいが楽しい、その道に出会うために・・・。
マイクを”握りしめた拳で”、今ある”目の前のガラスを割れ!”。
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2018年も時間は進み、季節は冬。あと少しで、暦は2019年へと変わろうとしています。
渋谷の街で、いつ頃からか始まった工事は現在も続きの2027年の完成を目指している。
街からはかつてのランドマークは姿を消した、でも時間が経てばきっと・・・
またそこにたくさんの人が再び集まる、新しいランドマークがそびえ立つだろう。
ヲルタナティヴは、そんな街で誕生し様々な人と出会い、1年10ヶ月の時間を歩いてきた。
そしてこれからも、先へと伸びる道を歩いて行く。その道に・・・
これまで来た道に刻んだのと同じ足跡を残すか、それとも”ここにない足跡”を残すか、
それは未来にならないと分からない。
だから、最後に1つだけ欅坂46の歌詞を引用してボクの希望を書きたいと思います。
”自分の夢の方に歩けばいい”!!だって、 ”未来は君たちのためにある”から。
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キャー、かわいい!ヲルタナティヴの、センターそしてメインボーカルを担当する・・・
小泉明音さん 。あかりんさんは広島県出身、身長はこの前聞いたら152センチだって。
以前は153センチと言っていたので、時間の経過により1センチ縮んだっぽいです。
あかりんさんはいつかの冬、ステージの上で涙をこぼした。その時から時間を経た
2018年の同じ冬、あかりんさんはヲルタナティヴとして再び大切なステージに立つ。
その場所は国道2”46”から、かつて欅坂46が立った 旧東急東横線のホーム跡地を
右に行った先にある、ライブスペース。その会場を満員にすることが・・・
あかりんさんの2018年、最後の目標だ。
時間の経過とともに 、人や風景などは姿・形を変える。
あかりんさんが、そしてヲルタナティヴがそのステージで笑顔でいられますように!!
”世界中 満たしてく”、「七色のモーション」!きっと もっと ミラクル★エモーション -
ボクがいつか出会った、そんな歌の始まりのように。
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