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#城の天守の中に斬新な作品
wankitu · 2 years
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越後妻有大地の芸術祭2022 2022.9.25 3回目 [D377]憧れの眺望 エステル・ストッカー #城の天守の中に斬新な作品 (松代城) https://www.instagram.com/p/CjATFK8BybX/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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philogic-z · 7 months
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聽歌時有趣的對比
【本文採用的歌詞翻譯與參考資料】 一、中惠光城x ABSOLUTE CASTAWAY - 恋歌宣誓- he277301的創作 二、「新女性」和「職業婦女」的盛世──日本的大正時代 三、Dandelion Girls, Dandelion Boys (蒲公英少女,蒲公英少年) (中文翻譯) – Mili | Genius Lyrics
【正文】 今天搭車時,腦中突然浮現一首我很喜歡的旋律,不禁讓我在公車上重新回味那首歌。然而,就在細細品嘗完歌詞後,我卻不禁為主角間那壯闊的愛情感到動容。有趣的是,當我深思整段故事與音樂想要呈現的意象與年代,發現它雖然與另一首歌傳達的情感(兩人之間)是相同的,在情緒上卻是截然不同。 說了這麼多?到底是哪兩首歌啊?這就來上歌曲!
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▲這是我提到的第一首歌:《恋歌宣誓》中恵光城
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▲與前者的情緒完全相反:《Dandelion Girls, Dandelion Boys》Mili
【恋歌宣誓】 我們先從《恋歌宣誓》開始講起吧,這首歌的一開頭便是軍樂一般的小鼓,而後又隨著銅管樂的聲音,整個樂曲變得激昂。整個歌曲的第一、二句歌詞,歌手也是以充滿勇氣的嗓音唱出: 一私は、嗚呼 自らの心を信ずる自由を有する。 一則,頑信本心之自由為我所持。 一私は、そう 貴方への想いを貫く自由を有する。 一則,思慕於您之自由屬我所有 這兩句歌詞,我不確定是男女對唱(角色上)還是女主角獨唱,但無論如何,這兩句歌詞以這樣強勢的嗓音唱出,似乎在與對方說:「我並非得依附於你才能有所價值,我有自由與決定的權利,但我的選擇就是你。」這樣的氣氛恰恰與開頭那滂沱的氣勢相對應,用這樣武勇、直接的方法表達愛意。甚至,縱使妖魔鬼怪、王侯將相都不能阻擋: お偉い法も役人も 何人たりとも触れやしない。 通法大道,官貴權吏,莫能篡乎此心 善人ぶった悪魔などに、私の権利を冒せやしない。 仁人善友,魑魅惡徒,莫可犯於此權 這四句歌詞,似乎特別強調「不可阻擋的自由」、「不可侵犯的權利」,如果將這首歌的風格配上日本歷史,或許能發現似乎與大正時期有些相似。在大正年間,曾因「倒幕運動」......好吧,我不想變歷史課。簡而言之,大正年間因為在政治上「相對」自由一些,且經濟較為蓬勃,所以一些新的思想也跟著現代化的設施與生活型態開始出現,而女性也開始慢慢進入勞動市場(雖然這點到昭和年間似乎就沒了)。同時,雖然不是主流,但也出現了「戀愛自由」的聲音。我在想,這前四句歌詞或許就是在闡述這樣的歷史背景。 一私は身命を賭して お国を守ると誓います 一則,我於此誓,賭上此身此命,守域衛疆 一私は忠誠と勇気を お国へ捧ぐと誓います 一則,我於此誓,必將盡忠竭勇,拱護家國。 愛しい君を守る為 君への想いを断ち切ります 為保護心愛的你,我將揮斬情絲。 到了昭和年間,種種背景因素與事件導致軍國主義的聲勢開始越來越強大,輿論的導向也開始向此靠攏,再加上既有的民族主義,形成了一種奇異的混合體。縱使情感上千百般不願意,只有保衛國才能保護家,所以縱使愛著伊人,卻仍選擇了斬斷情絲而從戎。 慷慨激昂的愛情,在樂曲的最後以一聲汽笛作為休止符。結尾的鼓聲除了像軍樂,和著汽笛聲一起聽總有種火車正駛離的錯覺。故事中的男主角為了守護心愛的加國而選擇從軍,守候在原處的女主角則萬般思念。隨著駛離的汽笛聲與轉動的車輪,這首歌驟然的結束了,或許這就是一種日式的、大正/昭和式的浪漫吧!
【Dandelion Girls, Dandelion Boys】 如果先看封面,我們會看到熊熊烈火中互擁的兩人,以及在下方孩提時歡樂的他們。兩人的服裝穿著和服,由此推斷兩人或許是日本人。 在音樂的一開始,先是一段提起而往下沉的鋼琴��,隨後鼓聲進入帶來脈動,再來一段人聲的和聲。然而,背景的鋼琴聲卻沒有因此而激昂起來,依舊保有一種前途茫茫、提心吊膽的感覺,整首歌曲就在這樣的氣氛下進行。 Congratulations, you've been chosen. Here's a pistol matching your mittens. I thought to myself "it doesn't suit you at all" 恭喜你被選中了,少年 獻給你這把與你手套顏色搭調的手槍 我心中默語 「那東西完全不適合你」 在MV的畫面中,第一段歌詞顯示在畫面右邊,即靠近畫面中女生的位置。到了第二段,歌手的聲音變得低沉,歌詞也轉而顯示在畫面左邊——靠近男生的位置: (這邊以藍色代表少年,紅色代表少女,紫色代表兩人合唱) I shall carry on all this weight Leading me through the way Was your cherry blushing face If it meant that you could live your life again I'll gladly give mine in Carrying hope, you sailed away 我來背負這一切重負 為我指明道路的是你那如櫻桃一般羞澀的臉頰 只要你能夠繼續過你的生活 我樂意放手我的 身載希望 你出港離去 通過這兩段主歌,我們可以知道歌曲中的兩人或許也是一對戀人。原本他們正處在青春年華,少年卻被「選中了」而被賦予一把手槍。如果配上MV的背景畫面做解釋,那或許就是被迫從軍了。少年雖說願意為了讓情人能維持日常生活,而自願放棄自己的生活,但又有誰知道這是出自真心或無奈呢?從Mili之前的《Salt, pepper, birds and thought police》中,我就有觀察到他們在處理這種緊張場面時,歌詞間常常就是接續發生的事情。也就是說,少年這句話是接在「獻給你這把手槍」之後,來通知他「被選中」的人或許就在身後。但無論是真心還是無奈,少年的語句中透露出少女是他的一盞明燈,是他在黑暗中唯一能指引道路的標的。 在最後一句「身載希望,你出港離去」的節奏明顯放慢,雖說可能是個過度之類的做法(音樂術語我不太懂),但卻帶來了揚帆出港與海上漂泊的意象,就像波浪一樣的輕柔緩和卻力大無窮,同時也展現出了少女對他的擔憂與無奈。 Whose tears salted the waters Keeping you up afloat from the ocean bed? Secretly, secretly I prayеd for a storm to set you back Whose fault is it That our seeds have sprеad too far Leaving us nowhere to bloom? Yet the dandelions grew 從海底支撐你 那勺使你浮於海面的鹽是誰的淚水? 悄悄地 悄悄地 我拜託暴風卷慢你的步伐 隨地播撒太多種子 那個終將使我們無處綻放的行動是誰的過錯? 儘管如此 蒲公英們只能繼續成長 其實在這段我有些疑惑,副歌第一句中,少女向少年提問「是誰淚水中的鹽讓你浮在水面」,代表有人正在為少年而哭泣;後一句,少女又希望風暴能夠拖慢他的角度。配合上前面少年從軍出海,表示說少女並不希望他這麼快就抵達目的地——戰場。我想對於戰爭時期的日本人而言,應該所有的戰場都在列島之外。一旦軍人搭上離開列島的船隻,就代表奔赴戰場。 No more airplanes to fly, ships to sink Stuffing my plywood swimming coffin To ocean, the railway extends Over the sea, that'll be where I'll proudly be expensed 已沒有可飛的機械 也不剩下可被擊沉的船 裝填這由木板拼成的屬於我的遊動棺材 鐵道延伸入海底 這片海洋的對面一定是我註定驕傲獻身之地 已經沒有任何的飛機與船隻了,少年只剩下一片木板(Plywood,即俗稱的三合板)作為他載浮載沉的棺材。儘管如此,他依舊相信海那端的戰場是他獻身之地,使他驕傲與榮譽。 從這段主歌的前半段,我們可以很輕易地發現少年的軍隊似乎處於極度的劣勢,無論是飛機或船隻似乎都沉沒了,他也只能靠著木板浮在水面;至於後半段,除了那句「鐵道延伸入海底」我還真搞不懂什麼意思,只能猜測是暗示船的甲板,另一句則讓我覺得,少年似乎還依舊相信他將能夠在海對面的戰場與敵軍一決生死。 From up there, we must not look human anymore Another stage to premier your force On those monitors Are we just a little piece of white fluff? Blown off onto the floor With a white cloth on your back You returned to me at last 從那麼高的地方來俯瞰 我們肯定已不再像是人 這裡已成為可供你們露手顯威武的舞台 監控器上的我們是否只是一小朵白色的毛絨? 輕輕一吹就倒在地上 身裹白布 你終於回到我的身邊 在這裡,視角回到少女身上。只是,他所說的「那麼高的地方」到底是指什麼呢?我認為這可以從後面的「監視器」來解釋。在喬治‧奧威爾的《1984》中有所謂的「電幕」,其實就有點像是今日的監視器,而負責這些畫面的,就是所謂的思想警察。如果將這兩者結合,或許我們能認為「這麼高的地方」,指的或許是政治上的階級。在上位者,尤其是位處「那麼高的地方」的人,很難看清底下的一舉一動,最有「效率」的方法似乎就是通過監視器了。然而通過一層畫面來觀察別人,是否真的能夠體會他們的感受呢?還是觀察者早已不把他們當作是人,而是一朵脆弱的白色蒲公英?這是少女對於「上面的人」的評論,然而他能夠見到的,就只有裹著白布回來的少年——少女再也不可能見著那滿懷希望出航,心中愛著他的少年了。 Whose child was I dreaming to pierce Through the unworn tip of my bayonet? Whose life have I decided Was less worthy of respect? Whose home did I hope to reach As I tighten the screws on balloons in lead? Whose future was lost in pursuit of mine?Yet the dandelions ate, slept, and grew The truth is, the world isn't so small We need to step on each other But I know even if it's only the two of us Even if we have everything (Everything in our hands) Still, we'd fight until our last 手拿這把仍然嶄新的刺刀 那個我連做夢都想戳穿的人是誰的孩子? 根據我的獨斷沒有價值 那條不值得被尊敬的命是誰的一生? 擰緊螺絲釘 那座我祝願鉛制氣球能夠接觸的建築是誰的家園? 只為我能夠追夢 那些被消滅的夢想是誰的未來? 儘管如此 蒲公英們只能吃飯睡覺 繼續成長 其實我們不必相互踩踏 世界並沒有那麼渺小 但我知道 就算這世界上只剩我們兩人 (就算我們擁有可供我們擁有的一切) 我們一定還是會互相爭奪到底 你眼前的那些敵人,你恨之入骨的那些敵人,你做夢都想要刺穿的敵人,他們又是誰的孩子?誰的兄弟姊妹?誰的家人朋友呢?他們真的沒有價值嗎?又是誰為他們訂的價呢?那些炸彈毀的又是誰的家園?又有誰的夢想未能實現,就魂斷異鄉呢?戰爭到底都讓人們做了些什麼? 少年與少女給出了一個夢想,一個不用互相踐踏的,廣大的世界;然而,他們(又或者是作詞者?)也認為,縱使我們衣食無缺,也無可避免互相踐踏。換句話說,總是我們滿足了一切,終究還是會與他者相互爭吵,起紛爭,最終相互踐踏。儘管我們知道戰爭讓我們做出了許多難以理喻的惡行,但我們依舊不會停止戰爭;縱使世界上只剩下兩個個體,這樣的行為依舊不會改變。少年少女在這首歌中給了我們一個對未來的負面想像,也給了我們對於戰爭、對於爭奪的反思。
打了這麼長一篇文,終於要來講講結論了。簡而言之,《恋歌宣誓》與《Dandelion Girls, Dandelion Boys》都是一對愛侶在面對戰爭時的表現,但《恋歌宣誓》表現出的是為了守護一切的決心;《Dandelion Girls, Dandelion Boys》表現出的卻是他們在面對戰爭時的錯誤與悔恨。兩組情人都彼此相愛,可是卻有著不同的情緒:前者是充滿熱忱,後者是充滿擔憂。但在兩首歌詞中,卻都不難看出雙方對彼此表達的愛意或關心,這也是為什麼我會說這兩首歌曲有著同樣的感情,卻有截然不同的情緒。
其實我覺得可以與《Dandelion Girls, Dandelion Boys》一同討論的歌曲還有很多,包括Motörhead的《1916》、wotaku的《この戦争が終わったら》,甚至是新菜まこ的《戦線のリアリズム》等等與戰爭有關的歌曲都行。只是這次比較關注在愛情與戰爭之間的連結而已。 說真的,這篇打了我超久,休息!
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ari0921 · 4 years
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https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58940
台湾のヘリ墜落は中国の斬首作戦か
台湾総統選の裏で発生した“事故”とソレイマニ将軍暗殺
2020.1.15(水)
用田 和仁
1 イランと台湾
 イランの革命防衛隊コッズ部隊(対外工作部隊)司令官、ソレイマニ将軍への攻撃は米国の斬首攻撃だった。さぞや北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は肝を冷やしたことだろう。強烈な抑止力だ。
 一方、その陰で1月2日に台湾軍の参謀総長が乗ったヘリコプターが、北東部・宜蘭県の部隊を訪問するため台北市の松山空軍基地(軍民両用)を離陸した直後、山中に墜落し、乗っていた参謀総長をはじめ8人が死亡した。
 しかし、この「事故」があったことに、日本人は関心がないようだ。
 この2つに何か類似性はないのか、疑問に思うことはないのだろうか。そして、誰がこの2つの出来事を喜んでいるのかを考えることはないのだろうか。
 国際社会を揺るがす事件に直面しても軍事は他人事、国民皆評論家ではこの国の行く末は危ない。
2 中東の危機
米国とイランの本格的な対決は始まったばかり
 言うまでもなく、現代の中東の危機はイスラエルに起因していると言っても過言ではない。
 そして、米国の中東政策の大きな誤りは、イラクを2度の戦争で壊滅させ、力の空白を作ったことに起因している。
 湾岸戦争まで、イラクは少数のスンニー派が支配し、過酷な統治であったものの、中東における米国の盟友であった。
 過酷な統治が悪いというならば、アラブの国の統治はサウジアラビアなども例外でなく過酷であろう。
 イラクが壊滅し、力のないシーア派の政権になって以来、イランが浸透する土壌ができ、さらに、スンニー派の残党を中心とするイスラム国を米国が中心となり壊滅させたが、結果的に、米国がイランのイラクに対する浸透を手助けしただけだった。
 今イランは、核武装する可能性のある反イスラエルの最後の砦であり、米ドナルド・トランプ大統領がイスラエルに傾倒すればするほど、イラン壊滅に向かうだろう。
 今回の休戦は一時的であって、イランの後押しを受けた民兵組織などが、もし、イスラエルを攻撃したならば、米国は即、イランに対して大規模な攻撃を仕かけるだろう。
中東の危機は日本の危機
 米国が、イランに関与すればするほど喜んでいるのは中国・北朝鮮だ。
 しかし、米国は中国打倒を諦めたわけではない。イランを叩き、中東が不安定化すれば、中国は原油を輸入することが困難になってこよう。
 米国は、イラク、アフガニスタンの軍事作戦で圧倒的な破壊力を発揮したが、中東諸国の粘り強いゲリラ戦には手を焼いている。
 そこで、今後は、①経済制裁を主とし、粘り強くイランを屈服させる②短期決戦でイランを攻撃し決着をつけるという2つのオプションを持ちながらイラン対処に臨むだろう。いずれにしても核の放棄は妥協しないだろう。
 ②のイランを攻撃する場合は、限定的な「A2/AD」能力を持つイランに対する攻撃の様相は、ミサイルや空軍、空母からの対地攻撃、すなわち、太平洋正面では放棄した「エアシーバトル」で一挙にイランの重要なインフラや地上目標を破壊することになるだろう。
 当然、イランの核施設の完全破壊が主目的だ。
 核のないイランはイスラエルにとって、もはや脅威ではない。その後米国は、経済制裁を強化することによってイランを3流国にまで貶めることは可能だ。
 上手くいけば、もう一度イラン革命へ持っていけるかもしれない。
 一方、米国は、中東の石油はもはや米国にとって必要ないと明言した。
 今後、米国はゲリラ戦に巻き込まれる不毛な戦いには関与せず、中東から大きく距離を置く可能性が出てきたと見るべきだろう。
 そうなると、中東石油依存率約88%の日本は、遂にそのような事態になったかと生存の危機を感じないだろうか。
 米国にとっては、当面、イランと中国という2正面作戦で不利な態勢ではあるが、イラン問題が収束し中東に関与をしなくてよくなれば、その後は中国へ専念できる。従って米国にとっては
①万一、武力衝突に突入した場合、イランとの対決は海空主体の短期決戦に持ち込む。
 米国の軍事産業にとっては、対地用の旧い弾を撃ち尽くすことで、対中国用の新型弾道ミサイル、対艦ミサイルなどの増産へ移行ができ、結果、新旧交代で(言葉はよくないが)儲けることができる。
②今後の中東は、NATO(北大西洋条約機構)や関係国に任せる(日本も含まれる)。
③中国の石油については、中東のみならず、長いシーレーンを活用して海上封鎖網を構築し抑止体制を強化する。このため英仏印豪などとの連携は必須だ。
 日本は、これらの激変に指をくわえて見ているのか。即やるべきことはあるだろう。
①自らの国は自ら守り切る防衛力を至急構築、このため、防衛国債などを活用して防衛費を2~3倍に増加。
②イランやロシアが行う、サイバー攻撃や電磁波攻撃と連携した非正規軍(階級章はつけていなくても精強部隊)によるハイブリッド戦は、米国のみならず日本の「正規軍」では対処が難しい。
 さらに日本では、グレーゾーン事態に対処する法規もないために、自衛隊ではほとんど対応できない。
 1発も弾を撃たないで戦いが終わる可能性は極めて高い。結局、自衛隊が軍隊でなければならない理由はここにもある。
 至急、グレーゾーン事態においてサイバー・電磁波攻撃と連携する、海上民兵に先導された大量の「精強部隊」に対処できるよう、法律の制定も含め体制を整備すべきだ。陸自を削っている場合ではない。
③石油に頼る日本の体質を改善するため、本気で原発の再稼働、新原発の開発・増設、そして、気まぐれ発電の太陽、風に頼らない水素を中心とした新電源開発への転換を図る。
 さらに、食料の自給率の向上、閉鎖的な農業政策の抜本的改革の断行などやるべきことは沢山ある。
 野党は桜を見る会がどうしたと些末なことを言っている場合か。そして、これらの改革と実行に、これからの日本の繁栄と防衛がかかっている。
3 台湾の危機
 蔡英文総統は最高得票で再選され、民進党も議会の過半数を維持できたことは幸いだった。これで、少なくとも今後4年間は米国と共に、自由主義の盾となり続けるだろう。
 日本も祝意は示したものの、米国のマイク・ポンペオ国務長官はもっと踏み込んで「台湾が民主主義を求める国々の手本となる事を望む」「容赦のない圧力にもかかわらず、台湾海峡の安定に対する蔡英文総統の取り組みを称賛する」と語った。
 残念ながら、日本人は台湾が日本の運命共同体だということを理解していない。軍事的に見れば明白である。
 すなわち、台湾が中国のものになれば、中国は米国を西太平洋から排除し、かつ、中国の3つの経済的核心的地域である、
 北京・天津、上海、広州・珠海を守る外壁である第1列島線に出城を築くことができる。その破れた第1列島線から、中国の航空機、軍艦・潜水艦などが太平洋に自由に進出できる。
 一方、前方展開戦略を基本とする米国は、その中核の足場を奪われて戦略的破綻をきたし、グアム以東への退却を余儀なくされ、東アジアにおける覇権や権益を中国に明け渡すことになる。
 換言すれば、中国の「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」戦略の完成を許し、米国は、中国の思惑通りハワイ以東に駆逐される。
 そして、中国軍の軍事的影響力は日本の太平洋側へも直接及ぶことになり、もはや、米軍も近づけず、日本は中国の軍門に下ることになろう。その意味をしっかりと心に刻み込む必要がある。
 一方で収まらないのが中国だ。
 香港で躓き、台湾でも躓いたことになる。日本だけが、相変わらず危機感もなく、習近平国家主席を国賓で招待することを進めている。
 中国は、日本は政治・経済的に籠絡することができると読んでいるのだろう。
一方、台湾は、総統選および立法委員(国会議員に相当)選において与党民進党が勝利したことで、中国は、武力統一を行わない限り、2020年の中国共産党創設100周年記念で台湾を中国のものとして、祝杯を挙げることができなくなってしまった。
 参謀総長が乗ったヘリコプター墜落事故に戻ると、あくまで推測の域を出ないが、中国が、台湾総統選挙で敗色濃い情勢に一矢を報いたいと思っても不思議ではなかった。
 墜落事故の原因は、今後の詳細な調査結果を待たねばならないが、下記のようなことが考えられる。
①ヘリコプターの整備不良、または、部品の損壊
②人為的な操縦ミス
③天候不良
④誰かが作為して墜落させた
 事故の第1報では、天候は良く機械の故障でもないようだ。また、「UH-60」というヘリコプターは、エンジンが2つある優れたヘリコプターで、そう簡単には墜落しない。
 一般的に言って、軍トップの参謀総長が乗るヘリコプターは、十分に整備されていると考えてもおかしくないだろう。
 そうなれば、今のところ証拠はないが、誰かが作為してヘリコプターを墜落させたという推論は、架空の議論ではないだろう。
 もっと言えば、台湾軍の80%は中国を支持する国民党員であることは台湾にとって懸念材料だ。
もし、中国が関与していたならば、その目的は
①台湾の軍トップでも蔡英文総統でも、中国は何時でも斬首攻撃ができるぞという脅し
②中国は台湾の統一はあきらめず、台湾の生殺与奪の権は中国が握っているというメッセージ
③習近平国家主席は、腰抜けではないというメッセージを中国共産党へ見せる
 などが挙げられよう。しかし、中国関与の証拠は示されないであろう。
 曖昧にしておく方が脅しは効くし、米国などの国際社会の非難を避けることができる。それでいて、得体のしれない恐怖を台湾に与えることができるからだ。
4 2020年は日本の鬼門
 日本は、夏のオリンピック、パラリンピックの成功に向けて、世界中からたくさんの来訪者を歓迎し何とか盛り上げようとしている。
 しかし、今春の習近平国家主席の訪日は別問題であり、外交関係者や経済界は、日本の生存という国益を顧みず、習近平国家主席を国賓で招くことに固執しているが、正月早々から、そんな状況ではないことが��えてきた。
 日本は、もう一度、与党も野党も些事に囚われることなく、この国の真の繁栄と生存を考え、即、実行に移さなければならない歴史の曲がり角に来たことを自覚するべきだろう。
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2ttf · 12 years
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毛沢東はソ連と仲違いした時、長年にわたって途方もない予算と将兵の養成が必要な通常兵器より、短期間に決定的な抑止力を高める核・ミサイルが効果的であると認識した。
 そこで人民の半分が餓死してでも「両弾一星」(原・水爆と人工衛星)を完遂するという決断をした。
 その根底には、中国という国家は人民(約8億人)の半分、4億人を犠牲にしても国家は生き残れるという意識であった。
 また、「政権は銃口より生まれる」と喝破したように、国共合作で国民党軍を日本軍と戦わせ、共産党軍は後方にいて増勢につなげ、続く内戦で勝利して政権奪取につなげる考えがあった。
 実際、430万人いた国民党軍は150万人となり、120万人しかいなかった共産党軍は400万人となり、累次の内戦で約800万人が戦死したとも言われる。
中華人民共和国の建国後の犠牲者
 毛沢東は建国10年後の1958年から61年までの3年間、人民公社を地方ごとに造って自給自足で生き延びることができるように大躍進運動を行う。
 しかし、公社間の競争精神は実体の伴わない過大報告となり、結果的には約2300万人が餓死したと言���れる。
 毛は失敗を認めて国家主席を辞任。1962年1月の中央工作会議で劉少奇国家主席が「三分の天災、七分の人災」と述べて大躍進を批判する。
 しかし、建国以来続けてきた反右派闘争に勝利して1964年に復権する。この15年間に約950万人を虐殺したとされる。
 1966年からは10年に及ぶ文化大革命が続く。この間の政治的な痛めつけでの死亡(約2000万人)や餓死者はほぼ1億人にも上ったとみられている。
 3度の批判を生き残った鄧小平は毛の死去(1976年)後の78年末に「改革開放」の大号令をかけ、今日の大発展につながっていく。
 しかし、どこまでも社会主義市場経済で、共産主義体制の維持が前提であった。
 胡耀邦が総書記に就任(1980年2月)してチベットの惨憺たる有様に衝撃を受け、失政の責任は共産党にあるとして、政治犯の釈放や信教の自由と僧院の再建などの自由化政策を進めるが、共産党幹部の批判を受け87年1月解任される。
 続く趙紫陽も学生たちの民主化要求に柔軟な対応を示し、天安門広場に出かけ学生を説得するが失敗に終わる。
鄧小平は共産党政権維持への懸念を深め、中国人民解放軍による武力弾圧を決断し、民主的な抵抗を戦車で粉砕する(「天安門事件」、「6・4事件」とも呼称)。
 趙は3週間後(6月23日)に解任され、上海市委員会書記であった江沢民が抜擢される。
 天安門事件の死者は発表されていないが、米国の秘密文書によると、死者は1万454人、死傷者は4万人以上となっている(方政・釈量子対談「生き証人が語る 血塗られた天安門の虐殺」、『WiLL』2016.7号所収)。
 改革開放後の経済的発展は貧富の差を拡大させ、犯罪や暴動も頻発した。400万人の死刑囚収容施設は不足する状況で、死刑免除と引き換えに外国への労働者として派遣しているとも言われる。
すべてにおいてスケールが違う中国
 列挙すればきりがないが、広大な領土と巨大な人口、困難な統一、近代化の遅れ、そして何よりも言論の自由がない共産党独裁の強権政治で「物言えば唇寒し」だ。
 他方、愛国無罪が大きな「虚言」を蔓延らせる。
 日本では厚生労働省の為体で統計の信頼性が揺れているが、中国は国家ぐるみで、GDP(国内総生産)さえ疑問視されている。
 内乱や自然災害、イナゴの異常発生による蝗害などが絶え間なく起き、その都度100万単位の死者・餓死者を出してきたとされるが、何一つ正確な数字の公表はない。
 秦の始皇帝が即位したBC221年から共産党結成の直前1920年までの2140年間に160回の内乱があり、累計年数は896年で、13年おきに約6年間の戦闘が起きてきたとされる。
 また、この間に5150回の天災、うち1035回の旱魃、1037回の水害が発生。旱魃や水害は2年に1回、蝗害も含めた天災は5カ月に1回の頻度で発生してきたことになる。
 施政が行き届かない広大な領土ゆえに、何か起きれば大飢饉に直面した。1810年900万人、1811年2000万人、1849年1375万人、1876~78年1300万人の死者を出す大飢饉が発生している。
 20世紀に入ってからも、1928~30年の大飢饉では西安市のある陝西省で200万人が流民となり、1930~32年には1000万人が餓死している。
 なお、支那事変で日本軍が開封を占領した1938年、蒋介石軍が日本軍の追撃阻止のため、黄河の堤防を決壊させ、下流域(河南省・安徽省・江蘇省にまたがる54000平方キロ、北海道の6割)の水没で100万人死亡、被害者は600万人に上ったとされる(『郭沫若自伝』は日本軍の無差別爆撃と対外宣伝した)。
 このため、3省の農地が農作物ごと破壊され、河南省では1942年に凶作、続く翌年は蝗の大群発生で、300万人が餓死したという。
 こうした餓死者が出ると、得体の知れない茸も食し、子供を交換して食すこともあったとされる(易子而食…子を替えて食らう)。
中国人による中国人の斬殺
 問題は人為的な残虐行為で、『揚州十日記』がある。
 明朝滅亡時、満清の軍隊が南下して勢力を南京に及ぼそうとした時、南京政府の要所、揚州城の攻防で王秀楚という人物が家族や兄弟と逃げ回る間に体験した記録である。
 わずか10日間の出来事であるが、中国社会で昔から蔓延るあらゆる慣習が見て取れる。
 指揮官の逃亡、兵士の略奪・強姦・放火・惨殺などの暴虐、金品の強要や強奪などが展開される。
 2人の女性が逃げ回り、足が泥の中にぬかって脛まで没している。「1人が女の子を抱いていたのを、兵卒は鞭で叩いてその子を泥の中に捨てさせ、そのまますぐ追い立てて行った」。
 数十人のものは牛か羊かのように駆り立てられて「少しでも進まぬと直ちに笞を加えられ、あるいはただちに殺された。女たちは長い綱で数珠を通したように頸をつながれ、一足ごとに躓き転んで、全身泥まみれになった」。
 「どこにもかしこにも幼児が馬の蹄にかけられ、人の足に踏まれて、臓腑は泥にまみれ、その泣き声は曠野に満ち満ちていた」
 「途中の溝や池には死骸がうず高く積み上げられ、手と足が重なり合っていた。池はそのために平らになっていた」
 逃げ回った挙げ句、通りに出た。
 「通りには人の首が重なりあって横たわっていたが、真っ暗で誰が誰やら見分けがつかなかった」
 「(中略)城壁の下には死骸が積み上げてあるため、歩くのに難渋した。何度つまづいては起き上がったか知れなかった。何かに驚かされるたびに、地面に倒れて死骸の真似をした」
 彼らは掠奪や強姦ばかりでなく、火災も起こす。四方に火事が起こり、「こっそり戸外に出て見ると、畑の中には死骸が積み重なっていて、中には息絶え絶えにまだ生きているのもあった」。
 男(兵士)は幼女と男児を連れた婦人を捕えた。
 「男の児が母を呼んで食べ物をねだった。その男は怒って一撃すると、脳が砕けて男の児は死んだ。男は婦人と幼女を引いて行った」
 隠れていた場所に「数人の兵卒がやって来て引き出されたことが二度ほどあったが、その都度少しばかりの金を握らせると行ってしまった」。
 こうして10日間で80万人が清軍の刀下で虐殺されるという血腥い「大屠殺」が展開され、繁華の揚州は凄惨な生き地獄と化したという。
揚州を落とした清軍は騎虎の勢で数日後に南京に入る。南京王朝の福王や陪臣はいち早く逃亡し、文武百官はみな薙髪して清軍に降伏する。
 余談であるが、清軍豫王とまみえた揚州督鎮は「史可法ここに在り!」と大呼するが、武運拙く、ついに捕えられる。
 豫王は「降れば則ち富貴ならん」と諭すが、史可法は「われは天朝の重臣なり。あにいやしくも生を偸(ぬす)みて万世の罪人となるべけんや。わが頭(こうべ)、断つべし、身屈すべからず」と断る。
 豫王は3日間説得し続けるが、最後は涙を揮って部下に斬らせたという。
中国の極刑さまざま
 手元に『図説 中国酷刑史』(尾鷲卓彦著、徳間書店)がある。
 酷刑とは残酷極まりない刑罰のことで、中国の酷刑を可能な範囲で紹介したものである。
 「彼らは手足を釘で打ちつけられ、鮮血をしたたらせて架刑(はりつけ)にされている劫賊(ごうとう)に、これっぽちの憐みすら寄せないどころか、その“五花斬人(きりきざみ)”のさまを観賞するという奇怪な光景まで演じた」
 「街頭や横丁において、首が切り落とされた様子を微に入り細をうがって、活き活きとしゃべりたてるかと思えば、われ先に鮮血にまみれた人頭や半裸の女性の屍体を覗き込む。なかには饅頭に血を吸いこませ、それを食べて肺結核を治そうとする者さえあった」などの記述もある。
 酷刑には官刑と私刑の別があり、官刑では「拷問・斬首・絞縊・首枷・足枷・站籠(立った姿勢で首枷)・抽腸・鞭打ち・凌遅(寸刻みで切り裂く)・銃殺・見せしめ」が列挙されている。
 私刑では「吊り下げ・熱湯あびせ・目えぐり・耳削ぎ・活き埋め・舌抜き・火あぶり・沈め殺し・釜ゆで・圧殺・宮刑・人喰い・足ぜめ・頭髪そり・入れ墨・首切断・バラバラ屍体」などが記されている。
 読んでいて、「心胆を寒からしめる」どころか、こんな国家・社会があるのかと恐ろしくなってくる。日本人には想像を絶する奇想天外な国家・社会のようだ。
 本多勝一著『中国の旅』にも、「飢えた軍用犬の餌」にした話(文庫本p20)や「電線にコウモリのようにぶらさげ火あぶり」にした話(同p231)、「腹をたち割り、心臓と肝臓を抜き取って食う」話(同)などがある。
 臓器を煮て食したのは日本兵ということになっているが、筆者には日本人の行動様式とは思えない。読者はどう思われるだろうか。
 月刊誌『SAPIO』(2015年7月号)は、「毛沢東は『資治通鑑』を17回も読み、ライバル抹殺の手本としていた」とのリードで、「『人ブタ』『食人』『生きたまま肉を削ぐ』 歴史書に描かれた中国4千年『残虐の伝統』」の表題を付けた一文を掲げた。
 その中で、「人ブタ(手足を切断し丸裸で厠に放る)」「凌遅」「大量虐殺(一族の公開処刑や赤ん坊を空中に投げ槍で刺す)」「人食い」「ムチ打ち・炮烙(銅製円柱に罪人を縛り付けて焼き殺す)」「站籠」などを挿絵入りで説明している。
中国人による日本人大虐殺
 拙論の本題は中国人が日本の軍民に暴行を加え、また惨殺・虐殺した事件の検討である。いくつもあるが、ここでは3つを取り上げたい。
(1)旅順猟奇虐殺事件
 日清戦争(1894.8~95.5)間の11月21日に起きた事件である。
 近代化に邁進中の日本は、戦争においては勝利することと国際法を順守する文明国家であることを強調する必要があり、戦場に国際法の専門家を同道し、第2軍司令官大山巌大将は「我軍は仁義を以て動き、文明に由て戦ふものなり」と訓示していた。
 勝利の報が続々と届いていた矢先の惨事に、影響を最小限にする方策で伊藤博文首相と陸奥宗光外相は振り回される。
 旅順市街に突入した日本軍兵士は、3日前に生け捕りされた3人の生首が、道路わきの柳の木につるされているのを見る。鼻はそがれ、耳もなくなっていた。さらに進むと、家屋の軒先に針金でつるされた2つの生首があった。
 米国人記者も「ワールド」紙で、「日本軍が旅順になだれ込んだ時、鼻と耳がなくなった仲間の首が、紐でつるされているのを見た。また、表通りには、血の滴る日本人の首で飾られた恐ろしい門があった。その後、大規模な���戮が起った。激怒した兵士たちは、見るものすべてを殺した」と書いている。
 清国兵は残酷を極めた方法で傷をつけ、第2軍兵士の死体を放置した。
 死者、あるいは負傷者に対して、首を刎ね、腹部を切り裂き石を詰め、左腕を切り取り、さらに睾丸などまで切り取り、その死体を路傍に放置した。これは捕虜の扱いではなく、猟奇事件でしかない。
 この残酷さが日本軍に復讐心を燃え上がらせ、生首が兵士たちの激昂を誘ったとされる。
 攻撃の包囲網を狭められた清国兵は「袋の鼠」同然となり、軍服を脱ぎ捨て便衣兵となって民家に逃げ込んだ。
 復讐心は便衣兵の徹底捜査となる。また、市民の中には武器をもつ者もいた関係から、彼らも加害者とみなされた。
 歩兵第2連隊の加部東常七上等兵は「旅順市街に闖入するや、戸々軒々、家中を捜りて、(略)小暗き家の片隅に潜む一人の敵兵。オノレッ!とばかり・・・。直突一閃! 胸板深く突き通せば、彼、苦しさの余り、我剣刃を握れり。コワ・・・仕損じたり。と力を極めて引けば、四指を落としてがくりと倒るる所を亦一刺。魂、天涯に飛んで骸のみ」と手記に記している。
 この連隊では清国兵28人を斬殺した一等兵を筆頭に、21人、17人など、11人で166人の清国兵を屠ったという(以上、井上晴樹著『旅順虐殺事件』)。
 旅順郊外の萬忠墓には被難者計1万8百余名(かなりが便衣兵か)と明記されているそうである。数はともかく、事件は両国の将兵が確認し、内外の記者数名が報道し確認している。
 しかし、非は我に有りとのことか、中国は旅順の猟奇・虐殺をほとんど報道してこなかった。
(2)昭和2年の「南京事件」
 「長江(注:揚子江の上流域)流域上下二千浬(カイリ)に亘り、三千余名の在留邦人が暴徒の迫害から遁れて、財産を捨て地盤を棄てて内地への引揚げを断行したことは、我日本としては空前の史実であり世界的にも希有の事変である」
 「彼らの我邦人に対する嫌悪と軽侮の念は、十数年来の排日によりて遺憾なきまでに蓄養された。その今日あるはむしろ予想されていなければならなかったはずだ」と悔しさを隠さない。
 これは、合法的に南京・蘇州・漢口・重慶などに居留していた日本人が昭和2年の春、中国人によって襲われ、引揚げざるを得なかった日本人襲撃事件の実相を、直後に結成した「中支被難者連合会」が証言や公文書を用いて再現した『南京漢口事件真相 揚子江流域邦人遭難実記』の「序」である。
 少し説明が必要であろう。事件発生時までの3年間、外務大臣は幣原喜重郎であった。
 上海などで中国の横暴がしばしばあり、英米などは軍艦を出動させて鎮圧してきた。しかし、幣原外相は話し合い解決を主張し、軟弱外交と批判されていた。
 こうしたことから、南京の日本領事は「北伐軍を刺激しない」「無抵抗主義で対応する方が効果的」として、荒木海軍大尉らが準備した領事館前の土嚢を撤去し、機関銃は倉庫に隠した。
 そこに事件が起き、兵士と暴徒の侵入を許し、婦人までが凌辱・強姦の「忍ブベカラザル検査」(「検査」は領事の表現)を受けたのだ。
 中国が事件を起こしても、武力対処は一切斥けた。こうした日本外交に対する思いが「今日あるはむしろ予想されて」の謂いであり、悔しさが滲んでいる。
 これこそが「南京事件(昭和2年)」と呼ばれるもので、今日、「南京大虐殺」(昭和12年)として非難されているものは、事件でなく追撃戦であった。
(3)通州虐殺事件
 北京の東方約20キロのところに通州がある。「冀東(きとう)防共自治政府」の管理下にある通州保安隊に守られて日本人居留民は生活していた。
 盧溝橋事件から3週間後の29日(1937年7月)から翌30日未明の間に、保安隊は国民党軍と示し合わせたかのように警備を解き、女子供を含む邦人257人(日本の警備隊32人を含む)が惨殺された。
 居留民たちの救援活動を取材するために、たまたま来ていた同盟通信社の安藤利男記者も襲撃を受けるが九死に一生のチャンスを得て脱出に成功し、後に『虐殺の通州脱出記』を書いている。
 午前2時半ごろ保安隊の動きが怪しいとの電話があり、その後は不通。4時頃からは銃声も聞こえる。7時ごろになると市街南方辺りで白煙や黒煙が上がり、銃砲声も激しくなる。
 8時になると、記者たちが泊まっていた近水楼の支那人ボーイが他所から口も利けない状態で駆け込んできて、「特務機関付近の通りの邦人商家、カフェー辺りで、日本人が多勢殺されてゐる。太変です・・・」の第一報をくれたという。
 また、奇跡的に生き残った人たちも、色々と証言しており、虐殺事件の状況はかなり正確に伝わっている。
 1か月後には『主婦の友』が人気作家吉屋信子をカメラマンともども派遣。その時も証拠は至る所に残っており、女性の目で子細に記録している。
 しかし、平成28(2016)年7月、現地を訪ね『慟哭の通州―昭和12年夏の虐殺事件』を上梓した加藤康男氏によると、通州市は北京市に吸収されて、「もはやこのあたり一帯に通州虐殺事件に関連した建物は何一つ残されていない。旧城内は、90年代ごろから徹底的に破壊し尽くされてきた」という。
 事件から5カ月経った12月下旬(日本軍が南京で入城式を行った1週間後)、冀東防共自治政府と日本側との間で弔意賠償金の支払いや慰霊碑建立の決着が図られた。
 都合の悪い慰霊碑はいつしか地下に埋め隠されたが、再開発で偶然に発見された。
 その状況を「北京日報」(2001.8.24付)は、「日本軍が中国を侵略した証拠、通州区で慰霊碑が見つかる」との見出しで報じたという。
 「1938年日本軍のもので、我が国の抗戦軍民が倒した日寇のいわゆる『慰霊碑』だった。・・・文字はいずれもひどくかすれているが、『大東亜共栄』など日本の侵略理論も記されている」
 「通州区の文物所所長によれば、・・・1937年7月29日早朝に通州の2万人余が蜂起、この偽政府(注:冀東防共自治政府)を占領した上、日本人五百人余りを撃ち殺した。翌日、日本軍は大規模な報復を行い、偽政府に二つの慰霊塔を立てることを要求、塔の前には慰霊碑も立てた」
 殺害者二百数十人を「五百人余」に倍増し〝抗日の成果″を誇っているし、また5か月後の話し合い決着を「翌日」として日本の傲慢な要求に見せかける中国一流の誤魔化しがある。
 加藤氏は、「南京や盧溝橋はもとより、満州各地にある旧大和ホテルに至るまでが『対日歴史戦』の遺跡として宣伝利用されていることを考えると、雲泥の差である。『通州虐殺事件』の痕跡は極めて都合が悪いので、完膚なきまでに消し去ったものとしか考えられなかった」と述べる。
おわりに
 通州虐殺事件について、「東京日日新聞」(昭和12年8月6日付、毎日新聞の前身)は、「敵は第29軍の首脳部の命を受け26日頃から通州襲撃の保安隊及び正規兵と連絡をとり、北清事変議定書によって正規兵は天津市内に入るを得ざるを以て便服に着替へて大胆にもトラックを以て続々天津付近に侵入。機関銃、迫撃砲、小銃、青竜刀などを蔬菜や貨物の下に隠して運び込み、時の到るのを待って居た」と報道している。
 天津では中国軍から攻撃を受けるや否や、日本軍が反撃に出て撃滅したため大事に至らなかったが、通州虐殺事件は天津の日本租界・軍関係機関、その他の邦人多数居留区域と共に、2年前から襲撃計画が練られていた同時多発テロであったのだ。
 同紙は「約1万5千人を虐殺し、掠奪を恣にしたうえ、日本租界を占領しここに青天白日旗を翻して天津から邦人を一掃する」ことになっていたかもしれないと書いている。
 加藤氏によると、中国共産党は、通州事件を「反正」(過ちを正すこと、即ち冀東防共自治政府の消滅)として評価し公認しているという。それなのに、「なぜ痕跡を抹殺しようとするのだろうか」と疑問が沸く。
 筆者は次のように思う。旅順猟奇虐殺事件や通州虐殺事件は、虐殺現場の目撃者があり、「事件の存在」が証明される。これらの事件を大きく取り上げると、「南京大虐殺」についても「事件存在」の「明確な証明」が求められる。
 しかし、習近平さえ英国女王の晩餐会で「存在の証明」で「友好のプレイアップ」を図ったが、逆に「非存在」の暴露になってしまい、“はい それまでよッ!”となりかねなかった。
 南京事件は大虐殺の「状況証拠」から離れていくばかりだ。いかがであろうか。
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yurina17tam · 3 years
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2021/06/26 
「舞台 刀剣乱舞 无伝夕紅の兵-大坂夏の陣-」
大千秋楽おめでとうございました。
劇場で見れる予定だった作品が、映画館でのライブビューイングになり、そして最後はそのライブビューイングさえ中止になり結局家で配信を見ることになった今回。
見ることそのものが叶わない可能性が有るご時世だからこそ、配信という形であれど、視聴できたことに感謝。
色々考えたいことはあるのですが、今は夕紅に染まるがままにしておこうと思います。ネタバレを含めた感想考察はまたいつか静かに更新します。只一つ今言えることは、小松さん演じる豊臣秀頼様が素敵だったということです。天伝で、「守るために」あった一期一振で最期を迎えるシーン。天伝を経験した豊臣秀頼だからこそ、記憶がなくとも響く。
今年年明け一月から始まった「舞台刀剣乱舞~大坂の陣~」計177公演。本来なら200あったはずの公演数。23公演が中止に。
天伝の時にも書いたけど、こんなにも劇場で、ステアラという戦場で観劇したかったという作品は初めてでした。だからこそ見に行けないことがとにかく悔しかった。けどそれでも、無事に無事に6ヶ月間に及ぶロングラン公演が幕を下ろすことができて本当に良かった。
次は、舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 。改変されていない、綺伝を今度こそは劇場で。
夕紅の心=真田十勇士
豊臣秀頼
・天伝での出来事は宗三左文字のいう通り忘れている。真田信繁が本人���はないということ見抜いたのは秀頼ではなく真田十勇士。
・天伝でいい味出してた秀頼様が、自刃するとこは涙なしには見られない。自害に使われたのは一期一振。天伝で秀頼を守るために動いた一期一振が无伝ではその秀頼を殺すために使われた。天伝とほぼ同じセットを使用しているため何処か重なるところもあるのがまた良き。
・所説に逃げることを提示されるが拒否。天伝では自分とはと思い悩んでいたが无伝では「私も豊臣」だと宣言。
・「今は亡き父上のようです」
→記憶がないのに何故父上の話ができる?天伝では、父のことがわからなくて思い悩んでいたはず。
高台院
・阿吽と仲良くしてるっぽいがどうやら仲間ではなく手を借りただけ。
・真田十勇士が刀剣男士と刃を交えることを=歴史改変を禁じている。彼女の望みは、豊臣家の最期を見届けること。
・天下とは何なのでしょうか
政府刀
未来から来た。三日月宗近の観測
→どの未来かな君たち
→観測対象の三日月宗近=この本丸とは明記していない。どの本丸も三日月宗近は厄介だとのこと。
三日月宗近
1.骨喰藤四郎
「目を離すと何処かへ消えてしまいそう」「炎で燃えて記憶がない」
→こういう系の発言が多い三津谷骨喰藤四郎。このよく出る炎=大坂城ではない可能性?本丸が燃えたとか
2.染鶴
別途まとめ
3.行動
・三日月宗近の服が初めてはだける
→これは初めての経験。円環の中で起きていなかったこと。
 →悲伝で山姥切国広が勝った後に起きたルート?
・大回転殺陣にて一人だけ360度劇場一周している。
・高台院:「あなたはこの手に…誰の刀でもなかった。まるで空に浮かぶ月のように…今の主でさえ貴方をモノにできない」「物の心を空へ返す」「
→かなりいい的を得ている。つまり三日月宗近とはそういう刀?
4.真田十勇士との殺陣
「八振りで成し遂げた」にたいして、三日月宗近「俺たちの本丸は凄いぞ」
→この時点の三日月はどこまで知ってる?
その他
・でた夏に雪がふる=季節が狂う
→よく聞く流れ。悲伝・慈伝
・脱いだ後の回転が天伝が右回りなのに対して无伝は左回り。大回転殺陣は、同じ右回り
・最後の挨拶反時計回りに回転しながら挨拶する中で、三日月宗近が皆をそれぞれ追いかける形で歩きそれぞれにアイコンタクト
・よって感じで挨拶する中、秀頼様には上を向いて「蒼空を」見るように、ねね様には慈しみをもって挨拶するあたりが最高。360度回ってることを忘れられる。
へし切長谷部・薬研藤四郎
へし切長谷部
・「俺はまた負けた」
→小田原で負けたらしいが誰に負けたっけ?
如水と刀を交えた際、固まり、彼に固執するのは元の主が関わっているから?
・長谷部は何に焦っているのか
→元主関係で本能的に?
薬研藤四郎
陽伝で、不動行光ではなく薬研藤四郎が修行に行くもしくは三降りともな未来が見えた
黒田官兵衛如水
・君が黒幕なのはほぼ確定
・髪が朧たちと同じく白い
・彼が探すもの=三日月宗近が探しているもの=刀剣男士が探しているもの
→一体何?歴史のままで所説へ逃がすというようなプチ歴史改変ができるかどうか?けどそれだと刀剣男士の探している理由にはならない。
→この円環からどうやって抜け出せるのか?
・「心の迷いが太刀筋を狂わせる」→外伝で似たようなこと言ってなかったっけ?惑いが云々。
・「強くなれへし切長谷部—そうすればまた刃を交わす時が来る」
→ううんフラグ
・以前の円環ではここは真田十勇士だけであった
→ということはここも何回目か
最後のシーン
天伝での山姥切国広「俺たちは刀剣男士は歴史を守る…それを他人に強いておきながら」の一連の台詞をメインにへし切長谷部や薬研藤四郎・三津谷骨喰藤四郎・数・染鶴の三日月宗近に対する過去の言葉が流れてくる。
そして締めに三日月宗近の「これはまた随分煤けた太陽だ」で止め。悲伝が陽伝に変化し、(多分悲伝の)桜が赤く染まるのを背景に偉くおどろおどろしい鬼丸国綱が顕現。周りには12本?の刀剣
→悲伝での鵺が鬼丸国綱になった?
→煤けた太“陽“が悲を燃やし、明るい未来へ導いた?
→きっかけは高台院を斬ったこと?もしくは高台院による祈り?高台院「三日月宗近、孤独な刀よ。貴方の行く末が良きものになるよう祈っています」
明るい未来だとしても、維伝での「物語をおくれ君」の問題が解決しないし、天伝での太閤左文字の「山姥切国広はいない」も謎になる。三日月を救うために「歴史を…(初めからやり直そうとした)」のではないなら何で帰ってこないのか。
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monqu1y · 3 years
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国を護るアイデア  戦の上策は損害を出さない、次策は敵を破る、下策は城攻め(コスパ最悪)。具体的なアイデアを使って国を護る
 市営住宅集会所へ講演会を聞きに行った。  演題は「 兵法書 ( へいほうしょ ) を読んで『生き方』を考える」。内容の要点は次の通りだった。   孫武 ( そんぶ ) は、今から2500年ほど前に、 楚 ( そ ) の王城を 陥落 ( かんらく ) させた 呉 ( ご ) の 軍師 ( ぐんし ) 。
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 呉の軍師として採用される就職面接でのエピソードが有名。  呉王:就職論文は読んだ。実戦の手腕を見せてもらいたい。宮中の婦人相手でも、軍の指揮を執ることはできるか?  孫武は、これを了承した。宮中の美女180人を集合させて二つの部隊とし、武器を持たせて整列させ、王の寵姫二人を各隊の隊長に任命した。  孫武:左右前後がわかるか?  美女軍団:わかります。  孫武:前といえば胸を、左と言えば左側、右と言えば右側、後ろと言えば背側を見よ。  美女軍団:わかりました。  孫武は、将軍の印の鉄斧を置き、太鼓を打って「右!」と号令した。  宮女たちはどっと笑った。  孫武:命令が不明確で徹底しないのは、将の罪だ。  孫武は、太鼓を打って「左!」と号令した。  宮女たちはどっと笑った。  孫武:命令が既に明確なのに実行されないのは、指揮官の罪だ。  孫武が隊長の二人を斬首しようとしたので、壇上で見ていた呉王は驚き「斬るのはやめろ!」と止めた。  孫武:一たび将軍として任命を受けた以上、陣中にあっては君命でも従いかねることがございます。  孫武は、呉王の寵姫を二人とも斬ってしまった。そして新たな隊長を選び号令を行うと、今度は女性部隊は命令どおり進退し、粛然として声を出すものは居なかった。  孫武:兵は既に整いました。降りてきて見ていただきたい。水火の中へもゆくでしょう。  呉王は、大いに不愉快な表情をしたが、孫武の軍事の才を認めて将軍に任じた。 以下は、就職論文の要旨。 第1.始計  〔戦の五条件〕   1_道:民が統治者と心を同じにし、死生をともにすることをためらわない   2_天:陰陽、寒暖などの自然現象   3_地:遠近、険易、広狭、死生などの地勢   4_将:智、信、仁、勇、厳などの将軍の能力   5_法:編制、服務規律、装備  〔優劣判断七要素〕   1_どちらの王様がよい政治をしているか?   2_どちらの将軍が有能か?   3_自然現象と地勢はどちらに有利か?   4_法令はどちらがよく行われているか?   5_軍はどちらが強いか?   6_士卒はどちらがよく訓練されているか?   7_賞罰はどちらが明確に行われているか?  〔敵をあざむく駆け引き〕   1_能力があるのに能力がないように   2_ある戦法を用いているのに用いていないように   3_近くにいるのに遠くにいるように   4_遠くにいるのに近くにいるように   5_利益を見せて敵を誘い出して混乱させ   6_戦力が充実していても慎重策を取り   7_強いのに敵の攻撃を避け   8_敵を脅してその勢いをくじき   9_下手に出て敵を驕らせ   10_楽をしている敵を疲弊させ   11_敵の同盟国と親しくして敵国との離間を謀り   12_敵の備えがない所を攻め敵の思いがけないことをする 第2.作戦    戦で、快速戦車千輌、輸送車千輌、武装兵十万を千里の遠くに遠征させ、これに糧秣を送れば、国の内外での軍費、外交費用、武具の膠や漆の購入費、武装兵や馬を養う費用などのために、一日に千金を必要とする。    長期戦になれば、国費は不足し、兵力を弱め士気を衰えさせる。    遠征して輸送距離が長くなれば、軍が買う品物の値段が上がり、戦費は嵩む。    城攻めは戦力を消耗させる。    戦が長引けば、勝っても損失は大きくなる。 第3.謀攻  〔戦の上策〕   1_国に損害を与えない   2_軍に損害を与えない   3_旅師団に損害を与えない   4_卒に損害を与えない   5_隊伍に損害を与えない  〔次策〕   1_敵国を破る   2_敵軍を破る   3_敵の旅師団を破る   4_敵の卒を破る   5_敵の隊伍を破る    最上の戦い方は、武力行使前に敵の謀略を見抜く    その次は、敵国を孤立させる    その次は、武力を使って攻める    下策は、城攻め(コスパ最悪)    自軍に損害受けることなく謀をもって敵を攻める戦法を考えなければならない。    戦力が敵の十倍あれば包囲戦、五倍あれば圧倒戦、二倍あれば分散戦、同等ならば兵法駆使、戦力不足ならば逃げ、かなわないと思ったら最初から戦わない。小兵力で大兵力の敵に戦いをしかければ捕虜になる。    軍政を知らない王様が、将軍の軍政に干渉すれば、将兵は迷う。    用兵を知らない王様が、将軍の用兵に干渉すれば、将兵は疑う。    全軍が迷い疑えば、諸侯はこの隙を見て反乱を起す。  〔戦を有利にする五条件〕   1_戦ってよいときと戦ってはいけないときを知る   2_彼我の戦力比に応じた戦法を使う   3_上下が利害を共有する   4_情報と作戦で相手を上回る   5_有能な将に遂行を任せて、王様が干渉しない  〔結論〕   1_敵を知り己を知っていれば、百戦しても危ういことはない。   2_己を知っていても敵を知らなければ、勝敗は半々。   3_敵を知らず己も知らなければ、必ず敗れる。 第4.軍形    敵が勝てないよう備えるのは、自分のやり方次第。    敵に隙ができるかどうかは、敵のやり方次第。    名将は、自分の努力で負けないようにすることはできるが、敵に隙を作らせることができるとは限らないと知っている。だから、不断に観察し続け、敵が見せた隙を見逃さない。    名将は、勝ちやすいようにしておいてから勝つので、名作戦という評判や手柄を立てることがない。    勝つ軍は、勝つ見通しをつけてから戦い、敗れる軍は、戦いを始めてから勝つ見通しをさがす。 第5.兵勢    少数の兵を統率するのと同じように多数の兵を統率できるのは、編成がよくできているから。    少数の兵を戦わすのと同じように多数の兵を戦わすことができるのは、命令系統がよくできているから。    軍が敵の攻撃を受けても絶対に敗れないようにするのは、奇と正の使い分け。    軍を敵に差し向けると、固い石を卵にぶつけるような威力を発揮させるのは、虚と実をよく見分けること。    戦いは正をもって敵にあたり、奇をもって勝ちを決すもの。    奇に熟達した者は、次々と妙手を出して、天地が万物を生み出すようであり、黄河や長江の水のように尽きることが無い。    終わったと思えばまた始まるのは月日のよう。    死滅してまた生起するのは春夏秋冬の変転のようであり、音は五音にすぎないが組み合わせによってできる曲は無限。    色も五つにすぎないが、組み合わせによってできる色は見極められない。    味も五つにすぎないが、調理によってできる味は無限。    戦の基本は奇正の二つにすぎないが、その組み合わせは無限。    奇正が生じ、その変転循環して終わるところが無く、    その終始は誰にもわからない。    激流が石を浮かし流すようなことができるのは勢い。    猛鳥が軟らかい羽で小鳥の骨や翼を砕くことができるのは、打撃の時機が適切であるから。    このように名将の攻撃は、勢いが激しく、瞬間的な威力を発揮する。    勢いは張っている弓矢のようであり、好機を狙ってその一瞬に発射するようなもの。    戦で自軍は非常に入り混じり混乱しているように見えるが、    その実は統制がとれているから、円を画いて陣を展開するから破られない。    乱と治、怯と勇、弱と強は元来同じもので、容易に変わりやすい。    治乱は編成の良否によって決まる。    勇怯は軍勢の有無によって決まる。    強弱は軍形の状態によって決まる。    敵を動かす名将は、敵をこちらの動きに応じて動かせ、こちらが利益を示せば敵は必ずこれを取ろうとする。    ゆえに利を見せて敵を誘い出し待ち構えた本陣がこれを討つ。    名将は勢いよって勝ちを得ようとし、将兵の努力ばかり依存しない。    すなわち個人をあてにしないで、集団としての勢いを重視する。    このような名将が軍を動かすと、木石を転がすように自然であり、軽快。    木石というのは、安定すれば静止するし、傾けば転がり、方刑にすれば静止し、円刑にすれば転がる。    名将が円石を高い山から転がすように軍を動かすのは、勢いの活用を知っているから。 第6.虚実    名将は、自分の思うように戦況を動かして敵に動かされない。    先んじて戦地に到着し敵を待ち受ければ、遅れて到着し戦力消耗した敵と戦うことができる。    自軍に有利なところでも敵が好んでやってくるのは、利益をかざして戦うから。    自軍に不利なところでも敵がやってこないのは、損害を与えるようにしむけるから。    敵を苦労させ、満腹でいる敵を飢餓に落としいれ、平静にしている敵を動揺させる。    敵の必ず行く所へは先手を取り、敵の予期しないところへ行って意表をつく。    敵の抵抗のない所を行けば、消耗は少ない。    敵が防御の備えをしていない所は攻撃し易い。    敵が攻撃できない所に居れば防御し易い。    撤退が迅速なら、敵は追撃できない。    城壁を高くし堀を深く掘った敵に、それを棄てて出撃させるためには、敵がどうしても救わなければならないところを攻めるべき。    敵の作戦を暴露させ、自軍の作戦を秘匿すれば、自軍は戦力を集中して分散した敵を攻めることができる。自軍がまとまって一となり、敵が分かれて十となれば、自軍の十をもって敵の一を攻めるようなもの。すなわち自軍は衆で、敵は寡となる。あらかじめ戦の地を知り、戦う日を決めて、主導権を握れば、敵を寡にして自軍を衆にすることができる。    軍の形を敵に分からなくさせれば、深く侵入する間者も情報を得ることができず、敵の知恵者も策の立てようがない。    水が地形によって流れを決めるように、軍は抵抗の多いところを避けて抵抗の弱いところを攻め、敵の変化に対応して軍を動かす。 第7.軍争    先んじて戦地に到着し敵を待ち受ければ、遅れて到着し戦力消耗した敵と戦うことができる。    しかし、全軍を挙げて前進すれば行動が遅くなり、先んじて戦地に到着することはできない。    軍を各部隊に分ければ、速度の遅い輸送部隊は置き去りにするしかないが、糧秣を集積した倉庫がなければ戦えないもの。    甲冑を捨てて昼夜かまわず走り続け、行程を倍にして強行軍をして百里も前進すれば、三軍の将は敵の捕虜となり、体力の弱い者は脱落し、十人に一人しか残らない。    五十里の行軍で先を急げば、前軍の将は戦死し、兵の半分は脱落する。    三十里の行軍で先を急げば、三分の一が戦場に到着できない。    諸侯の考えていることが分からなければ外交はうまくできない。    山林、険阻、河川湖沼などの地勢を知らない者は、軍をまとめることができない。    道案内を使用しない者は、地形を有利に活用することができない。    敵よりも回り道を進むときは、利益で釣って敵を遅らせたり、出発が敵より遅れても敵より早く到着するような策略を用いるべきである。    用兵の要点は自分の作戦を敵に察知されず、有利な状況を求めて動き、状況に応じて兵力の配分を行うこと。    軍の行動は、風の如く迅速に移動し、林の如く整然と静かに構え、火のように激しく攻撃し、山のように泰然として動かない。姿や計画を暗闇のように分からせず、雷鳴のように激しく行動する。    物資を調達するときには軍を分散し、土地を占領したときには各部隊に有利な地を守らせ、兵力を分散させない。    戦場では、指揮官の声は遠くまで届かないから、鐘や太鼓を信号とする。指揮官の位置、行動は遠くから見えないから、旗で合図をする。鐘や太鼓、旗は将兵の情報を斉一にし、意図統一をはかるもの。    将兵の心気を専一にすれば、勇者も一人で勝手に進まず、卑怯者も勝手に退くことをしない。これが多数の人間を指揮する方法。    戦いは敵の気と敵将の心を奪うことが肝心。    人の気力は、朝は新鋭で、昼は鈍り、夜は衰える。善く兵を用いる者は敵の気の新鋭なときを避け、衰えるときに撃つ。    夜の戦いには松明や焚火を多くし、昼の戦いには旗を多く用いるのは、敵の耳目を疑わせるため。    近くに布陣して遠くからの敵を待ち、安楽にして疲労した敵を待ち、給養をよくして悪い敵を待つ。    正正と進軍する敵を撃ってはならない、堂々と構えている敵陣を攻めてはならない。    高地に陣する敵を攻めてはならない。高地を背後にしている敵を攻めてはならない。    いつわり逃げる敵を不用意に襲ってはならない。餌兵につられてこれを攻めてはならない。    鋭気のある敵を攻めてはならない。整然と戦場を去ろうとする敵を攻めてはならない。    敵を包囲してもわずかに逃げ路を空けておかなければならない。死にもの狂いの敵に迫ってはならない。 第8.九変    戦では、作戦困難な地に宿営してはならない。    交通上の要地は外交によって支配下に入れる。交通連絡が不便な地に軍をとどめてはならない。    山川に囲まれた地に入ったら、脱出する工夫をせよ。    危ない地に入ったらただ戦え。    道があるからといって、進まねばならないというものではない。    敵を見たからといって、戦えばよいというものではない。    城があるからといって、攻めればいいというものではない。    戦略上の要地だからといって、取ってはならないものもある。    君命も状況によっては、従わないこともある。    地形をよく知っていても、その利用法を知らない将は、地形の利を知っているとはいえない。利用法をよく知っていても、実行する術をもたない将は、兵を率いて戦うことはできない。    智者は何事をするにも必ず利害を合わせて考える。不利なときでも、有利な点はあるから、これを伸ばし活用する。有利なときでも、不利な点はあるから、万全な対策をとる。    諸侯を思うようにするには、従わない者に害を与え、諸侯を働かせるには仕事を与え、諸侯を誘うには利をかざせばよい。    兵を用いるとき、楽観視は禁物。敵が攻めてこない理由はない。  〔弱将の性格とリスク〕   1_必死⇐戦死   2_生に執着⇐捕虜   3_激情⇐無分別   4_廉潔⇐侮辱で平静さを失う   5_厚情⇐民兵の労苦で戦意喪失 第9.行軍  〔地形〕   1_山地を通過するには、谷沿いに進め。   2_敵に近づいたら、高所を占領して有利な態勢を整える。高所の敵を登りながら攻めるようなことをしてはならない。   3_河を渡ったら河岸から離れ、河岸に直接布陣しない。敵が渡河してきたら、これを水上で攻めてはならない。半分渡らせてから攻撃する。   4_上流に向って進軍してはならない。   5_沼沢湿地帯は速やかに通り過ぎる。もしその中で戦うことになったら、水草のある所を選び、林を後にして布陣せよ。   6_平地では行動容易な所を選び、高地を右背にし、不利な地を前に置き、有利な地を後ろに置くように布陣せよ。   7_軍は高所を選んで低地を避け、陽のあたる南面を選んで北面を避け、給養をよくして気力体力を充実させておけば、病気や災害を防ぐことができる。丘陵や堤防のあるところでは必ず陽のあたる所に布陣し、高い所を右後に置け。   8_上流で降雨のため水流が増してきたら、渡ろうとせず、鎮まるのを待つべき。   9_両側が断崖である深い谷川、井戸のような低地の湿地帯、牢獄のように山に囲まれた狭い土地、草木が繁茂して動きが取れない土地、大地の割れ目のような谷地は、留まらず速やかに通り過ぎる。   10_このような地形は、自軍は遠ざかるが、敵軍を近づけるようにし、自軍はこれを前面にし、敵軍はこれを背後にさせるようにする。   11_付近に険阻の地、沼沢地、芦などの繁茂地、森林、草木の密生地があれば、敵の伏兵が隠れていることが多い��  〔敵陣〕   1_自軍が近づいても静かでいる敵軍は、布陣している地形に自信を持っている。   2_自軍が近づく前に挑戦してくる敵軍は、自軍を誘い込もうとしている。   3_敵が進むのか退くのかはっきりしないのは、自軍を誘い込むつもり。   4_動く気配のない敵軍は、現在の地に何かよいことがある。   5_多くの樹木がざわざわ動くのは、敵が潜行している。   6_鳥が飛び立つのは、伏兵がいる。   7_獣が驚いて走り出るのは、敵部隊が隠れている。   8_草木によって視界をさえぎっているのは、自軍に疑念を抱かせようとしている。   9_戦車を先頭に出し、側に歩兵を配備するのは、戦うつもり。   10_敵が右往左往しているのは、何かをしようと決めている。   11_進めば有利なのに進まないのは、敵兵が疲労している。   12_夜、敵の人声が高いのは、将兵が不安にかられている。   13_敵の軍営が乱れて騒がしいのは、将の威令が行われていない。   14_旗がむやみに動くのは、敵軍の秩序が乱れている。   15_幹部が怒声をあげるのは、敵兵が戦意を失っている。   16_炊事具を使っておらず兵が宿舎に帰っていないのは、窮迫している。   17_敵兵が武器を杖にして立っているのは、食糧不足。   18_馬を殺してその肉を食べているのは、敵の食糧はつきている。   19_水を汲んですぐ飲むのは、敵の水が欠乏している。   20_幹部がねんごろに部下に話しかけているのは、信頼を失っている。   21_賞が多すぎるのは、軍の動きが取れなくなり、将が苦しんでいる。   22_罰が多すぎるのは、兵が疲労している。   23_将の言動が、最初は乱暴で後に部下を恐れるようになるのは、統率を知らない。   24_鳥が集まっているのは、すでに敵兵は去っている。   25_敵が決戦する勢いを見せながら、長い間動かないときには、必ず敵情判断をせよ。  〔砂塵〕   1_高く舞い上がって尖っているのは、戦車が来る   2_低く広がっているのは、歩兵が来る   3_散らばって細長いのは、敵の小部隊が炊事用の薪を集めている   4_少なく往復移動するのは、敵が野営準備をしている。  〔敵の軍使〕   1_敵の軍使の言葉はへりくだっているが、背後の軍が戦闘の準備をしているのは、攻撃するつもり。   2_条件もなしで講和を請うのは、敵が何かたくらんでいる。   3_敵の軍吏が低姿勢で接してくるのは、敵軍が休息を欲している。   4_敵の軍使の言葉が強硬で、背後の軍が進撃の気勢をしているのは、退却するつもり。  〔自軍〕   1_軍は、兵力が多いのを貴ぶのではない。多数を頼んでの暴進ではなく、よく統率し、戦力を統合発揮するとともに、敵情を判断して勝つことに努めなければならない。配慮が無く無謀な戦いをすれば、将自ら捕虜とされるだろう。   2_兵が将に親しんでいないのにこれを統率しても、兵は服従しない。服従しなければ、これを用いることはできない。   3_兵が将に親しんでいるが、将がこれを統率しなければ、使いものにならない。   4_まず法令をよく教えてから、威力をもってこれを守らせれば、民は服従する。   5_平素から法令が行われていなければ、民を教育しても服従しない。 第10.地形 〖類型〗  〔通〕   1_彼我両軍とも戦闘行動が自由な地を通という。   2_通形においては、よく見えて南面した高地に陣し、補給路を確保して戦えば、勝機がある。  〔挂〕   1_彼我両軍の間に密林などの障害があり、前進はよいが退却が難しい地を挂という。   2_挂形において、敵が戦備を整えていなければ、攻めれば勝てる。   3_挂形において、敵が整備を整えていれば、せめても勝てないし、退却が困難となる。  〔支〕   1_彼我両軍の間に河川沼沢などがあり、両軍とも前進が難しい地を支という。   2_支形において、敵の誘いに乗って、先に攻撃に出てはならない。   3_戦場を去り、敵がつられて出てきて兵力が分散されたところを撃てば有利。  〔隘〕   1_隘形において、自軍が先に到着したら、必ず十分な兵力を配置して、敵を待ち受けるのがよい。   2_敵が先に占領している場合は、戦わないほうがよい。   3_しかし敵が十分に兵力を配備していなければ、戦え。  〔険〕   1_険形において、自軍に先に進出できたら、南面の高い地を占領して、敵の出てくるのを待つ。   2_敵が先に進出していたら、戦場を去って、敵の徴発にのってはならない。  〔遠〕   1_遠形において、戦力が同等であれば、戦いを挑むことは不利。 第11.九地 〖戦場分類〗  〔散地〕自国領内で戦う場合の戦場   自国領内への敵軍の侵攻を防げず、散地で戦うこととなったときは、将兵の心を戦うことに専念させる。  〔軽地〕敵国領内であり、国境に近い戦場   軽地では陣頭に立って部下の掌握を確実にし、敵国領内の奥深くに進軍するよう努力する。  〔争地〕彼我ともに占領すれば有利であり、争奪戦が起きやすい要地   争地では陣後に立って軍を後方から追いたて、敵より先に占領するよう努力する。  〔交地〕彼我ともに進撃しやすい戦場   交地では守りを厳重にし、補給路を絶たれないようにしなければならない。  〔衢地〕諸侯と国境を接しており、先立って占領すれば諸侯を制することができる地   諸侯国の国家戦略を知った上で、親交工作で味方に付けるよう努力する。  〔重地〕敵国領内に深く侵入し、後方に城邑が多くある地   1_敵国に侵攻すれば、自軍は戦いに専念できるが、敵は帰郷の心が強くなるため勝ちにくくなる。   2_侵攻軍は豊穣な土地を占領し、将兵の給養を十分にしなければならない。   3_戦力を貯えて持久を図り、攻勢に出られる力を保持する。   4_作戦を練り、敵が対応できないような戦法をとる。   5_将軍の態度は、冷静で奥深く、厳正で適切でなければならない。   6_兵士の耳目を利かせないようにし、意図を悟られないようし、作戦内容や変更を知らせないようし、駐屯場所や進路などを知らせないようにする。   7_戦いに臨んでは、乗ってきた舟を焼き、釜を壊し、背水の心境にして死地の覚悟を決めさせる。   8_羊の群のように飼い主の意のままに駆り立てられ、自らはどこへ行くのか知ろうともしないようにして全軍をまとめ、行き所ないところに投ずる。  〔ひ地〕山林、湿地、湖沼など行動困難で、軍を消耗させる地   ひ地は早く通り過ぎるに越したことはないが、山林・険阻・沮沢の地を知らなければ、軍を進めることはできない。  〔囲地〕入る道は狭く、出る道は遠回りで、少数の敵に苦しめられるような地   囲地ではあえて逃げ道をふさいで将兵を必死にさせることができるが、地元民の知識を借りなければ、地形を利用することはできない。  〔死地〕すぐ戦えば活路を見出すことができ、戦わなければ全滅する地   兵士は窮地に陥るとかえって恐れなくなり、脱出するところがなければかえって固く守り、敵国に深く侵入すれば団結し、他に方法が無ければ必死に戦う。占いや迷信は、決心を削ぐので、厳しく取り締まる。 問:敵の大部隊が整然と進軍してきたら、どうする? 答:敵がすてておけない急所をつく。 第12.火攻 〖攻撃対象〗   1_住民地や兵   2_集積した軍需品   3_輸送部隊の軍需品   4_倉庫内の軍需品   5_軍隊    火攻めは、空気の乾燥したときに行う。    火攻めは、月が箕・壁・翼・軫の星座の方向にあって、風が起こる日に行う。    昼に吹き続けた風は、夜になると止む。    火攻めとともに、適切に兵を用いる。   1_敵陣内で火が出たら、速やかに外からも敵を攻める。   2_敵陣内で火が出ても、敵兵が騒がないときは、しばらく攻撃を待ち、   3_火の効果をよく確かめ、敵に隙ができたと判断したら攻撃し、敵に動揺がなければ攻撃を止める。   4_敵陣外に火を放つ場合は、敵陣内のことを考慮することなく、ただよい時を選んで行う。   5_風上で火が出た時は、風下から攻撃してはいけない。   6_「火は両刃の剣」であることを知る。 第13.水攻    水攻めは即効性は無いが強力で持続性がある。    水は交通を遮断するものであるが、敵そのものを破壊することはない。    戦に勝って土地を取っても、土地を疲弊させたら、国費の無駄使いとなる。    勝機あれば動き、勝機無ければ戦をやめる。    滅亡した国をまた興すことはできず、死者を生き返らせることもできない。 第14.用間    十万の大軍を動員し、国を出て進攻すること千里になれば、国民の費用、国家の出費は一日千金にのぼる。そのため家の内外は大騒ぎとなり、輸送に使役されて道路で動けなくなったり、本業に携ることができない家は七十万にも達する。戦の日々は少ないほど良い。    まず敵情を知ることが重要だが、敵情は、祖先の霊に祈っても、占いでも、日月の位置によって判断しても、得られない。必ず人間を使って敵情を確かめなければならない。 〖間者の種類〗   1_郷間〔その地の住民〕   2_内間〔敵国の官吏〕   3_反間〔敵の間者を逆用〕   4_死間〔偽情報を敵に与える者〕   5_生間〔得た情報を持ち帰って報告する者〕    間者ほど、連絡を密接にする者無く、重い賞を受ける者無く、仕事を秘密にしなければならない者は無い。    優れた智恵と洞察力をもっていなければ間者を用いることはできず、愛情と判断力に優れていなければ間者を使うことはできず、人心の機微を知らなければ間者の利益を得ることはできない。    間者を発する前に、そのことが人の噂になるようであれば、間者とその噂をしている者を皆殺さなければならない。    自軍が攻撃しようとするとき、城を攻めようとするとき、要人を殺そうとするときは、まずその主将、側近、取次役、守衛、雑用者などの姓名を知らなければならない。間者による諜報が必須である理由がここにある。    敵間者の潜入を察知し、利益を約束して優遇し、反間として用いることも重要。郷間や内間として使える人物の敵情を得る。反間の協力を得て、死間は偽りの情報を敵に伝えることができ、生間は予定の時期に帰ることができる。他の四間は、反間の協力を得なければ活用できない。    間者は軍の要であり、軍の行動はこれに依存するところが大きい。
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theatrum-wl · 3 years
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【アンケート企画】 「ふりかえる私の2020年」
WLでは恒例のこの1年に見た舞台作品の中で印象に残った3本を観客のみなさんから募るアンケートを実施しました。WLスタート以来毎年行っているこの企画、6回目の今回は13名の方にご参加いただきました。ご参加いただいたみなさん本当にありがとうございました。
2020年は舞台芸術界にとってもとても厳しい特別な年となりました。そんな1年を振り返り、2021年もまたみなさんといっしょに舞台を見守っていきたいと思います。
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リリィ(会社員) 2020年の観劇本数:5 ・梅棒『OFF THE WALL』(スペース・ゼロ) 今年はとにかく見た本数が少なかった。特にコロナ後は「絶対に外したく無い」という劇団の舞台しか観劇しなかった。 
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まなぶ(司書) 2020年の観劇本数:3 ・渡辺源四郎商店『どんとゆけ』(渡辺源四郎商店しんまち本店) ・渡辺源四郎商店『だけど涙が出ちゃう』(渡辺源四郎商店しんまち本店) ・ヴェルディ/歌劇(演出・振付)矢内原美邦『ラ・トラヴィアータ』(白河文化交流館コミネス) 舞台ものはほんとにこの3つしかみることができなかった…。渡辺源四郎商店の観劇時、米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害がニュースとなっており、劇中の権力による殺害としての死刑との符合が感じられた。昨年観劇した『福島三部作』の当日パンフレットを読み返していたところ、作劇対象との時間的・空間的距離感の重要性やジャーナリズムの一つとしての演劇が持つ機能について谷賢一が語っていた。適切な距離感で2020年のこの気分を描いた舞台芸術がいつの日か創造されることを期待している。忘れられない一年とか言いながら全て忘れるのがにんげんなので。
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ウルコフ(自営業) 2020年の観劇本数:72 ・東宝『天保十二年のシェイクスピア』(日生劇場) ・新国立劇場『リチャード二世』(新国立劇場 中劇場) ・梅田芸術劇場『憂国』(日生劇場) 古典を現代に上演するという意味を多角的に見せてくれた3本。
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薙野信喜(無職) 2020年の観劇本数:88 ・COCOON PRODUCTION『フリムンシスターズ』(シアター コクーン) ・Q『バッコスの信女-ホルスタインの雌』(城崎国際アートセンター) ・ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』 (北九州芸術劇場 中劇場) コロナ禍で多くの公演が中止や延期に追い込まれたので、観劇本数は昨年の6割ほどにとどまった。観たもののなかでは、公演が比較的多かった大衆演劇や演芸の割合が増えた。 選んだ3本は、いずれもいち早く公演を再開した劇場や劇団によるもので、コロナ禍の不十分な環境のなかでよくぞ創ってくれた、という質の高い舞台だった。 ブログ「のんちゃんのつれづれ」
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米谷郁子(大学教員・研究者) 2020年の観劇本数:26 ・劇団フライングステージgaku-GAY-kai 2020 『贋作・十二夜』(新宿シアター・ミラクル) ・名取事務所パレスチナ演劇上演シリーズ 『帽子と預言者』『鳥が鳴き止む時-占領下のラマッラー』(「劇」小劇場) ・小松台東『シャンドレ』(こまばアゴラ劇場) 小松台東は、狭いローカルな場で吐き続ける毒を、実は至るところにある普遍的なものとして、延棒のように観客の中に行き渡らせる松本哲也の才能にしびれた。名取事務所は、政治批評をフィジカルに見せる生田みゆき演出と、杉山至の美術で、強いられたロックダウン下にあるパレスチナの閉鎖恐怖的不条理を上演。異物とそれをめぐる状況、田代隆秀の名演のそれぞれが多色発光するさまは、現状と深いところで響き合う。フライングステージgaku-GAY-kai贋作シェイクスピアシリーズは、舞台を新宿二丁目に翻案し、90分間にゲイ、ドラァグクィーンたちの生を織り込む見事な上演。今回は間に歌や踊りがないぶん対話劇に集中でき、役者の手抜きなしの存在感が沁みた。どの人物にも救いが用意され、ひかりの方へ向かう想像力を手放さないことの大切さを、毎年末、関根信一演出は教えてくれる。小劇場での地道な表現、かつ深く広がりゆく、3本。
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北村紗衣(研究者) 2020年の観劇本数:56(226) ・劇団フライングステージgaku-GAY-kai 2020 『贋作・十二夜』(新宿シアター・ミラクル) ・三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020 (死なない)憂国』(日生劇場) ・『リチャード二世』(新国立劇場) 今年は配信を170本、劇場で見るものを56本見ました。3本はとりあえずライヴで見たもののみにしてみました。
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片山幹生(大学教員) 2020年の観劇本数:45 ・板橋演劇センター『終わりよければすべてよし』(板橋区立文化会館 小ホール) ・劇団サム『水平線の歩き方』(練馬区立生涯学習センター) ・カクシンハン・スタジオ『ロミオとジュリエット』 板橋演劇センターは40年前から板橋でシェイクスピア劇の上演を続けている団体。105歳の現役女優、三條三輪さんは、舞台にいるだけですごい。演劇の化け物のような人たちの情熱を感じ取ることができる舞台でした。劇団サムは中学演劇部のOBOGと顧問による劇団。キャラメルボックスが活動休止している現在、劇団サムほどキャラメルらしい舞台を上演できる団体はないでしょう。カクシンハン・スタジオの『ロミオとジュリエット』はyoutubeの配信舞台でした。三人の出演者による70分に圧縮されたスピード感のある現代的な『ロミオとジュリエット』でした。
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中西理(演劇舞踊批評) 2020年の観劇本数:150 ・恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』(ヒューリックホール東京) ・堀企画『水の駅』(アトリエ春風舎 ) ・劇団あはひ『どさくさ』(本多劇場) 個人的にはコロナ感染の影響とそれに対応しての演劇概念の拡張を今年は考えざるを得ないと思っており、ZOOMを活用したリモート演劇である笑の内閣オンライン演劇「信長のリモート 武将通信録」(高間響作演出)やKAATプロデュース(岡田利規×内橋和久)「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」を今年の収穫として挙げたいが、劇場公演に限るとの条件から上記の3作品を選んだ。 中西理の下北沢通信
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齋藤理一郎(会社員) 2020年の観劇本数:133 ・別冊根本宗子『超、Maria』(神奈川芸術劇場 大スタジオ) ・モモンガ・コンプレックス「わたしたちは、そろっている。」(東京芸術劇場シアターイースト) ・KAAT×東京デスロック『外地の三人姉妹』(神奈川芸術劇場 大スタジオ) 3月末から6月末までコロナ禍で舞台を観るこ��かなわず。ただ、その間の配信による表現の進化には目を瞠るものがあった。 また再開してからも暫らくは作る側も観る側も手探りの歩みだったが、9月中頃からは制約は変わらずあっても、上演メソッドや表現手法などに歩みがあって従前のような舞台の感触が戻ってきたように思える。劇場を訪れるたびに作演・俳優・スタッフの矜持や熱意や創意工夫や研がれ方が感じられ、感謝いっぱい。 選んだ3本は、いずれもこれまでにない表現の感触があった舞台。『超、Maria』にはそのまま海外にもっていけるような斬新なグルーブ感があった。『わたしたちは、そろっている』が劇場空間全体で編む心風景の揺蕩いにも捉われる。『外地の三人姉妹』がチェーホフと時代設定を舞台美術や俳優の際立ちで共振させる世界の先には新たな戯曲の広がりと歴史観が訪れた。
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町田博治(会社役員) 2020年の観劇本数:133 ・ロロ『 四角い2つのさみしい窓』(こまばアゴラ劇場) ・てがみ座『燦々』(東京芸術劇場 シアターウエスト) ・Q『バッコスの信女 ーホルスタインの雌』(神奈川芸術劇場 大スタジオ) コロナ禍の中でどう演劇を続けることができるか模索が続いた1年だった。劇場で拝見した作品からの3本 ロロ『 四角い2つのさみしい窓』 観終わった後、本当に演劇って良いな、堪らないと。5人の役者が凄い演技で、演出がこれぞ演劇だと。仕掛けがあって、美術も音楽も照明も良かった。 てがみ座『燦々』 ぐっと来る思いに引き込まれ、次にはエンターテイメントとして楽しませて貰う。これぞ演劇だ。初演と比べ、濃淡が増し、軽やかさも増していた。役者が素晴らしい。主演の二人が素晴らしい。そして石村みかさんの演技の深みが。 Q『バッコスの信女』 凄いものを観た。主演の兵藤公美/川村美紀子/永山由里恵さんの演技と中川絢音さんとコロスの皆さん、大きな構成要素の額田大志さんの音楽、市原佐都子さんの演出(&戯曲)が一体となって襲って来た。川村美紀子さんの身体が凄い。地底妖精/妖精の問題/毛美子不毛話からこの作品へと繋がる。
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kiki(地方公務員) 2020年の観劇本数:61 ・扉座『10knocks』(紀伊國屋ホール) ・あやめ十八番『江戸系 宵蛍』(吉祥寺シアター) ・東宝『天保十二年のシェイクスピア』(日生劇場) 2020年は、新型感染症の影響で多くの公演が中止や延期となり、上演できた作品もこれまでとは異なる葛藤や苦労を抱えることとなった。そんな状況下で幸運にも拝見できた作品から次の3本を選んだ。 ・扉座『10knocks』:予定していた演目の代わりに過去作品10本の日替わりリーディングを行って、団体の歴史とエネルギーを感じさせた。ただ、1公演だけれど1本と数えていいかどうかは迷うところ。 ・あやめ十八番『江戸系 宵蛍』:政治的な題材を取り上げつつ、このユニットらしいエレガントさとさまざまな仕掛けで観る者を魅了した。 ・東宝『天保十二年のシェイクスピア』:チラシにあった「絢爛豪華 祝祭音楽劇」というフレーズどおり華やかで盛りだくさんの音楽劇。上演期間途中に上演中止となったことも含め、自分にとって今年を象徴する1本となった。
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でんない いっこう(自由業) 2020年の観劇本数:11 ・ホリプロ『ねじまき鳥クロニクル』(東京芸術劇場プレイハウス) ・Monkey Biz KAKUTA『往転』(本多劇場) ・埼玉県芸術文化振興財団『作者を探す六人の登場人物』(彩の国さいたま芸術劇場大ホール) ①原作を読んでどの場所がどの様に表れてくるのか楽しみだった。舞台装置もダンサーの入れ方も面白い。吹越満の逆さセリフが素晴らしい。 ②バスの事故による2人の死亡者と1人の行方不明者の物語。どれも引き込まれ、桑原裕子の作⋆演出に微笑む。 ③KAATの時は題名に惹かれて観た。今回は若いネクスト達の演技を楽しんだ。原作の面白さが伝わった。 今年は1、2月と年末しか観られなかった。
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小泉うめ(観客発信メディアWL・舞台感染対策) 2020年の観劇本数:130 ・Seisen Fringe+『ロミオとジュリエット(英語上演)』(清泉女子大学本館・旧島津家本邸) ・中野坂上デーモンズ『終わる』(OFF・OFFシアター) ・Ahwooo『パンと日本酒』(スタジオ空洞) 20年以上感染症に関わる仕事にたずさわってきて理論的なパンデミックの到来は覚悟していても、まさか舞台芸術のためにその経験を活かす日が来るとは思っていなかった。選んだ3本は実際にその創作の現場にも関わった作品で身贔屓と言われれば特に否定もしないが、選出理由は決してそうではない。 『終わる』は一旦途切れた舞台を再起動するにあたって、マスク、口パク、換気などによる演出はその後の流れをいち早く提示した。ラストシーンでは演劇が演劇であらねばならない理由を教えてくれた。 『パンと日本酒』は奇妙なSFの中で今現実に起こっている様々な社会問題を想起させられた。2人の役者の奮闘も記憶に鮮やかだ。 『ロミオとジュリエット』は無観客となり奇しくも演劇は誰のためのものなのかを問うような上演となった。この戯曲が疫病に翻弄された恋を描いていることもあらためて感慨深い。
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tak4hir0 · 4 years
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Last-modified: 2019-11-19 (火) 18:31:12 ロマサガ2界隈で使われる用語を集めたもの。 攻略記事では扱われにくい俗称・ネタなどを主に取り扱う。システム用語等については該当ページを見てください。 当然ながらネタバレを含むので注意。 あ行 アーバロン、アーバロン、うーるーわーしーの〜〜 シーフギルドのモブが歌う歌。この後めちゃくちゃ壁の中にめりこんだ。 市街地でも国歌っぽいものを歌っている人がいるが、歌詞は別物である。曲が違うのか、同じ曲でパートが違うのか。 リメイク版ではアバロンの園でも似たような歌を歌っている人物が登場する。 ロマンシング佐賀でも公式にネタにされた。 浅草 サグザーの事。移動湖にいる古代人であり、ノエルの友人。山手線には含まれない(上野駅からさほど遠くない)。 目の前で何が起きても定型セリフしか発しない様はまごうことなきサガ。 アト王 ヤウダ王国を治めるチョントウ城の主。ハクロ城のワグナスと交戦し、膠着状態であったが、 皇帝の来訪により、ワグナスをそそのかして帝国とワグナスの共倒れを謀るという愚策を発揮。この手腕の愚かさから僅かに「アホ王」と呼ぶプレイヤーも。*1 策の裏をかかれてワグナスに利用されるのは明白であり、セキシュウサイ*2以外の臣下には愛想を尽かされて帝国に降りられ、 民衆には「アト王様のバカさ加減も行く所まで行きましたな」と苦言を吐かれる始末。 その後の運命は皇帝の行動次第で決まり、戦いに赴けば忠臣セキシュウサイと不本意ながら戦う事になり、 勝敗を問わずアト王は逃がされ以降は登場しない。*3 放置して年代経過した場合は、臣下の恐れた通り裏をかかれて城を奪われてしまう。殺されてしまったと考えるのが妥当だろう。愚策ばかりが目立つが皇帝と初対面時に「人助けのようなふりをして、あちこち占領している」 と評して皇帝の側面(プレイヤーによっては本質)を見抜いている数少ないキャラでもある。いずれの結末もモデルとなった劉禅より悲惨な結末なのは間違いない。 アバ宮 アバロン宮殿の略称だが、もっぱら同名の情報サイトの略称として通用している。 1998年以前から存在する超老舗サイトであり、長らくロマサガ2の情報中心地として発展してきた。 現在は他のサイトが充実してきた為、往時ほどの盛況ぶりは見られないが、このサイトなくしては発覚しなかったであろう仕様も数多く、他のサイトの管理人もここの出身だったりして、一定の尊崇がなされている。 細かな仕様を調べる「学会」などに残されているログは、現在でも貴重な情報が数多く埋もれている。 アバロンのダニ 「ははっ、ざまあみろ!」 「アバロンのダニが、  一ぴき減ったな。  さて、帰って寝なおそう。」 キャットを見捨てた時のセリフ。大体ジェラールが発言する。優しかったジェラールの変貌か、成長か、本性か。 しかしこの選択肢を選ぶメリットはまるで無いので、実際に見た人、更に続けた人は少数であろう。 「これでアバロンのダニが〜」などと誤植されることが多いが、「これで」は付かない。 ちなみに、この選択肢すら選ばず、キャットを完全放置して去ると、ギルドは完全解体される。 アリだー!! \アリだー!/という表記もよく見かける。アリ部分を改変される事もよくある。 民家に泊まっただけでアリだらけになる、初見には衝撃的なイベント······のはずだが、そのせいでAAなども作られて有名になったせいか、今ではネタにしかされない。 叫び声が微妙に脱力されることおよび、さらにこの後アリ穴を調べて「穴を塞ぐ」という選択肢を選べば何事もなかったかのように元に戻るため、サガらしいシュールさに溢れていて妙に印象に残る人もいるだろう。 なお、このアリは体色を見ても分かる通り、白アリである。たびたび公式でもネタにされるが、終盤のアリイベントでは意外なことにこのセリフは使われていない。 良い薬 オトリ作戦の事。また、オトリ作戦ルートで攻略する事。 大学を建てるメリットのひとつだが、うっかりカンバーランドが未攻略だと使えないし、原則的にチャンスも一度きりである*4。 いいこと 武装商船団問題を側近から聞いたあと、モーベルムに行きそこの海賊の部屋に行こうとすと見張りに呼び止められて「そっちに行くんじゃねえ」と恫喝されるのだが、ワイルド皇帝だとこの見張りを言いくるめることができる。 その際にワイルド男皇帝だと「宿屋近くの酒場で一杯やろうぜ兄弟」と割と無難な言いくるめ方で見張りを始末して情報を聞き出せるのだが、 ワイルド女皇帝だと「見張りなんかやめてあたしとイイコトしない?」などと言って無防備に近づいて来たところを始末してしまうのだ。ちびキャラ、原画共に露出度が低いフリーファイターやノーマッドならいざ知らず、ちびキャラ、原画共に露出度が高いシティシーフだとイイコトとはなんぞやとドキドキする。 いい仕事 「いい仕事があるんだが  やらないか?」 マイルズで受けられるいい仕事。また、このルートで攻略する事。腕力がいい男か女でないと受けられない。 誘われるままホイホイついて行くと、ちょっとワルっぽい事をされて素裸にむかれてしまう。 やりなれてるプレイヤーはかまわないで逃げちまって人間牧場にしてとことん食っちまうんだぜ。 ふと様子を見ているとクソミソな状況で地上戦艦にはいってしまうのがわかるが、ボクオーンは意外にあっけなく果ててしまうのでなんでも試してみると、きっといい気持ちだぜ。 なお、付いていかず脱走すると、南口から出ることでワイリンガ湖へ行くことができる。 池袋 ロックブーケの事。ノエルの妹。領地条件だし、テンプテーション見切りが欲しいので、最後に残される事は少ない。 よりによって池袋なので、腐女子扱いされる事がある。大体上野と品川がカップリング的犠牲になる。 サラマットで女王様をやっているが、目的は七英雄的に真っ当であり、古代人の秘密に最も近づいた。 第二形態はピン英雄の中では最強との呼び声も高い。召雷やめて。 さあ、頑張って!! エイルネップ神殿で守護者と戦わせられる時に、入口で発するセリフ。 前門の守護者、後門のロックブーケ。最悪全滅して継承で脱出するしかない。 しかも魅了でこの状態になった場合、男性皇帝ではラストダンジョン以外で戦えなくなる。男性以外にバトンタッチしよう。 スゴイ、スゴ〜イ!! あなたの事、一生忘れませんわ! 守護者撃破済だと聞ける。可愛いと思ったらカモ。 皇帝····ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい! 沈んだ塔での決戦時。一生忘れないとは何だったのか。 魅了された経験がある場合、男性皇帝だと「はい、おおせのままに。」と快諾してしまい、戦えない。 悔しいわ、やっと塔の秘密をつかんだのに。 勝利時。皇帝「秘密とは何だ、答えろ!」で、下へ続く。 ああ、ノエル兄様、秘密は····ここに···· ノエルほど取り沙汰されないが、彼女もブラコン説が濃厚である。 沈んだ塔の秘密は池袋より先に潜る事で少しだけ分かるが、ハッキリとはしない。 ノエルにいさま、ワグナス様···· 今からロックブーケが皇帝と戦います。見守っていてね。行きますわよ! 残した場合のセリフ。やはり先に兄の名が出てくる。ワグナスには好意を抱いているらしい。 ひどい、ひどいわ···· 最後に倒した時のセリフ。 石船皇帝 バグ皇帝の通称。「来来来来来来来来」という名前も有名。 石化してたり無敵だったりNPC限定キャラだったりするバグ皇帝もいる。 技術Lv255(画面上は95)やら没アイテムやら敵専用技やらを覚えている事もあるが、関係ないデータから数値を参照している為、フリーズは日常茶飯事で、イベントフラグが滅茶苦茶になったり、逆に技術Lvが下がったり、地形が書き換わったり、データを吹き飛ばす事もあり、非常に危険な存在。 SFC本体に起因するバグであり、バーチャルコンソールを除く移植版では登場しない。 イトケン SaGa2(GB·DS)〜3(DS)、ロマサガ1〜3、サガフロ1、ミンサガ、サガスカ、インサガ、ロマサガRSの作曲家である伊藤賢治のこと。 この中でほぼイトケン一人なのはロマサガ1〜3とサガフロ1、サガスカ。他の作品には他の人の曲も混じっている。 本作では、イーリスの住処と涙を拭いて以外の曲はすべてイトケンである。 (例外の2曲は初出がSaGa1であり、一種のファンサービスでもある。作曲はFFで有名な植松伸夫氏) 特に戦闘曲の評価が高いが、本人曰く「戦闘曲は苦手」だそうである。 今、そんな気持になった。 詩を愛するトカゲの名セリフ。これを聞く為にトカゲルートを選択する人もいるとか。 「気持ち」ではなく「気持」表記。 インペリアルクロス 「よいかジェラール。  我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。  防御力の高いベアが前衛、 両脇をジェイムズとテレーズが固める。  お前は私の後ろに立つ。  お前のポジションが一番安全だ。  安心して戦え。」 という冒頭のセリフが、何故か改変されてネタにされる事が稀によくある。 また、その独特の配置が記憶に残るためか、似た配置のものがあればインペリアルクロスと呼ばれてしまう事もある。ゲーム的には、初期陣形の一つだが、レオンの発言通り役割分担が行いやすく、言うほど悪い陣形でもない。 しかし素早さと攻撃力に欠ける事と、防御ボーナスを活かしにくい事、何より初期陣形で付き合いが長くて飽きる為か、慣れたプレイヤーにはあまり好かれないようだ。 仲間の謀殺には丁度良い。 ヴィクトール ジェラールの兄の名前であり、運河要塞の運河の名前でもある。 順序としては、運河を造ったヴィクトールという偉人がいて、ジェラールの兄はその名前を頂いているという形になっている。 ジェラールの兄の方は兵士からソードプリンスと呼ばれる剣の達人で流し斬りの使い手。 レオンがウォッチマン討伐で不在の間に襲撃してきたクジンシーに流し斬りを完全に入れるもソウルスティールに倒れる。 この事がバレンヌ帝国と七英雄との戦いの始まりとなった。 仲間として使う事はできないが、内部的には能力は最終皇帝以上に強く、腕力が22である事を除き、全ての能力が25というふざけたステータスを持つ。理力もドウマンと並ぶ25。 アプリ版以降は敵として戦闘可能になったが、さすがにステータスは変更になっている。 リヴァイヴァに頼って一刀両断でズンバラリされるのは思わぬ落とし穴。 上野 ノエルの事。ロックブーケの兄。カエルではない。領地条件にはあまり関係しないので、後回しにされがち。 ワグナスとともに同化の法の開発者とされる。それだけに真面目に古代人を捜している。 七英雄の中では紳士的で、話すだけでモンスターを引き上げてくれる。そして制圧できる。通称「話をつける」。 しかし妹が殺されていると、問答無用で激おこで襲ってくる。その為シスコン疑惑が絶えない。 テレルテバではモンスターが「七英雄実力一」と主張し、皇帝が「七英雄一はワグナスだろう」と突っ込むやりとりがあるが、実際に河津神的には「冷静なNo.2(実は最強)」という位置設定らしい。得意技は月影。 しかし様々な理由により、形態が進化するほど逆に弱くなると評されている。 曰く冷静な第1形態は進化前の七英雄としては最強。第2形態げきおこは雑魚。とまで言われる。真の必殺技は赤竜波。 では、私の命でもご所望ですか? 「そのとおーり!!」を選ぶと、下のセリフに繋がる。 ずいぶん乱暴な方ですね。では、身にかかる火の粉は払わねばなりますまい! 冷静ノエルとの戦いになる。 いつでも退却する事ができ、この場合でも話はつき、テレルテバに人間系の敵を残せる事がある。 攻撃を続けると「そろそろやめにしませんか」「引く気はないようですね」と語り、ヒートハンドをかけて本気を出してくる。 妹ロックブーケのカタキです。 殺らせていただきます。 問答無用で戦闘となる。イベントの流れによっては話しかけただけでこうなる。シスコン疑惑の元凶。 行動パターンも激怒状態に変化するが、頭に血が昇っているのか、逆に御しやすいという評価が多い。特に第1形態の行動パターンの変化は決定的な影響がある。 進め方次第では最後の七英雄になっても血の誓いを守らず移動湖にいる事も。怒りのあまり誓いを忘れたのだろうか? その状態で倒すとラストダンジョンにいる七英雄が倒したはずのスービエになる。 ついに来ましたね。皇帝陛下! 我が妹ロックブーケのカタキは取らせてもらいますよ。 最後に残した時のセリフ。 やはりカタキという言葉は外せないようだ。しかし、何故か嬉しそうに聞こえる。 ウサギ ゲットー、ウォッチマン、ロビンハットの事。及びそれらの落とすレア装備。 ゲットーはランク1の敵であるため、SFC版ではアイテムコンプ最初の壁として名高かった(リメイクでは追憶の迷宮で戦闘可能、またSFC版でもバグ皇帝を使って終盤でも簡単に遭遇できるようになった)。 装備品はいずれも高い冷・状属性防御と各種状態異常耐性を持ち、理力が上昇する。 恵比寿 スービエの事。ワグナスのいとこ。領地条件にはあまり関係しないので、後回しにされがち。 いとこというあまりに微妙な肩書きは、彼が七英雄の中で一番最後に設定されたという事もあるのかもしれない。 ギャロン絡みのイベントで名前が出てくる。海の主の娘と合体したがるので変態扱いされる事も稀によくある。 戦闘では最後まで残しても第1形態と戦えてしまうので、雑魚扱いされる事が多い。 しかしメイルシュトロームと触手は危険な技であり、ラスボス戦では警戒対象といえる(厳密にはメイルは本体技だが)。 では冥土の土産に教えてやろう。我々は世界を救った。 だが救われた連中は強くなり過ぎた我々を恐れて別の世界へ追放したのだ! 数千年後苦労して帰って来てみると奴らも違う世界へ行ったようだ。 奴らはどこへ行ったのか 探しているのさ 復讐のために! 沈没船で第2形態と遭遇した時のセリフ。七英雄側の事情が分かる貴重な話であり、シナリオ考察には欠かせない。 しかしこれを聞けるシチュエーションは限られており、普通にプレイしていて目にする事はあまりないだろう。 沈没船攻略前に海の主を倒した場合はラストにでも残さない限り確実に目にすることになる。 第1形態の場合は「お前のような下等動物に、我々の目的を言う必要はない。早々に立ち去れ!」と言うだけで目的を話してくれない。 がはっ、ワグナスがやられるわけだ···· だが、ワグナスが禁じた最後の手を使って···· 最後に残して負けた時の台詞。 最終戦前に見せるものがワグナスによって禁じられた最終手段であることを示唆している。 大久保 もしかして: 新大久保。大久保駅は中央本線であり山手線ではない。 オアイーブ シナリオ上の最重要人物の一人。伝承法をレオン皇帝に伝えた大魔導士であり、ジェラール曰く女狐。謎が多い人物で漫画版、トモミー原画版とも20~30代の女性姿で描かれているが、ワグナスを倒してトーレンスに行けるようになると衝撃の事実が判明する。 か行 解析 データを解析する事。ゲームの場合は大抵、直接ゲームデータを解析する事で得られる情報の事を指す。 データの数値そのものなので間違いがなく、確実な情報として扱われる。 ······が、サガシリーズにおいてはこれだけでは全貌を知るには不十分な事が多い。 ロマサガ2でも後から複雑な計算式が噛まされていたり、乱数に偏りがあったりする事を考慮する必要がある。余談だが、現在ではゲームの細かな仕様を知るにはまず解析から入るという事も多いが、ロマサガ2は古いゲームという事もあり、解析データが明らかになる前から血のにじむような調査によって明らかにされた仕様が多い。 更に解析データが明らかになっても、そこから更に調査を重ねる事で明らかになった事実も多い*5。 ガウガウ 地上戦艦起動後のマイルズにおける流行語。次点に「ごい!」「はたらげー!!」がある。 転じて獣人系シンボルの代名詞として用いられる事もある。 明らかに異常なのに街の人は全く気にも掛けない。そしてプレイヤーも「サガだから」で済ませて気に掛けなくなる。 地味ながら、マイルズのこいつらは脱走中だと襲ってくる。 他の場所よりも若干レベルが高く、人間牧場に隠れがちだが狩りなどにも有効。 河津神 サガシリーズの生みの親、河津秋敏の事。なぜか神と付けられる事がよくあるが、本当に信仰されているとは限らない。 本作ではディレクター、ゲームデザイン、シナリオを担当している。 納期に厳しい事で知られ、サガシリーズの妙な不完全さや不親切さ、変な挙動はそれが原因ではないかとも言われる。 SaGa1はスクウェア初のミリオンヒットであり、FF1や2の開発にも関わり、一時関係が悪化していたスクウェアと任天堂の間を取り持ち、スクエニの取締役になっていた時期があり、開発途中で頓挫しかけたFF12の制作を引き継いだり、と社員としても重鎮である。 大学の頃はTRPGに熱中していたらしく、作風にもそれが表れる事がある。 漢字 サガシリーズには読み方が不明な漢字名称がよくでてくるが、公式にも「好きに読んでください」とされている。 本作だけでも「妖刀龍光」「竜槍」「神槍」「虹の水環」「落月破斬」「無無剣」「水鳥剣」などがある。 他に「アバロンの聖衣」はアバロンクロスと読まれる事が多い。聖闘士である。 汚い手で触らないで! 「そんなに汚いかな····」 アクア湖に触る事すら許さないネレイドのセリフ。何か容器を使えばいいのでは?と誰もが思う。 そんなネレイドも皇帝になると陸上をビチビチビチビチと這い回る走り始める。あくまで大切にしているのは湖なのか。 しかし陸に上がった人魚が変身もせずに素早さ最高級のクラス、というのは解せない。 キョン スタッフの一人、小泉今日治のコトですね〜。小泉今日子と同姓で同い年だからという理由でこの渾名がついたらし〜よ。 ロマサガ2〜3、サガフロ1〜2、アンサガ、ミンサガ等でバトルを担当してますね。他にはFF2とか4とかもあるよ〜。 「自分が楽しみたいから自分にも分からないように複雑にする」という悪癖哲学を持っていて、「ラスボスは勝率6割ぐらいがいいかな」等、サガシリーズの複雑なゲーム性の元凶一因となっていまあす。 本作ではバトルデザイン・バトルデータを担当しており、閃きや陣形もこの人の仕業業績で〜す。 変態おかしな仕様や狂った場違いな強さの敵が出てきたら、大体この人のせい。ひどいなあ。 サガフロ1のナカジマ零式の口調はこの人がモデルで、間延びしてるらし〜よ。FF4開発室にも登場しますね〜。 母親はミンサガのラスボス(通常版)に勝てちゃったよ······。海外版では強化したよ〜*6。 クイックタイム 水の術の一つ。習得レベルはマスターレベル26と覚えられる水術では最後に覚える水の術。 時間の流れを加速し、敵の行動をキャンセルするという効果の術。 効果は非常に有用で発動中に使用すると相手のターンを封じられる。 消費術ポイントは36と高めだが、連発するとラスボス七英雄ですらノーダメージで倒せてしまう。 あまりの凶悪性能から手馴れたプレイヤーからは封印される事も少なくない。 アプリ版以降の追加ボスには、これを使うと「クイックタイム返し」という物を使われ無効化される。発動時は戦闘曲が倍速になる。 情報の少なかったSFC版当時はこれを用いてラスボスを倒したプレイヤーが多かったため、 サウンドトラックを出した際に、倍速した曲を原曲と勘違いして「遅い」と言う人が続出。 これにショックを受けたイトケンが河津神に次回作では倍速をやめて欲しいと直訴したエピソードがある。 クジンシーとの戦い 中ボス戦の曲名。クジンシーにとっては優遇なのか、不遇なのか。しかし、流れる場面は印象に残る戦闘が多い。 + 流れる敵リスト 流れる敵リスト クジンシー(ソーモンにてジェラール帝以降) 記念すべき最初に流れる戦闘。曲名通りクジンシーとの戦い。 門(運河要塞) 強行突破した際の戦闘。際限なく復活する敵に手惑い、初見プレイで突破を諦めた人も少なくないだろう。 パイロレクスヴァイカー戦(運河要塞) 運河要塞のボス。体力の低いキャラを狙うヴァイカーやパイロレクスの火力に面食らうプレイヤーは多い。 宝石鉱山のボス(宝石鉱山) 爬虫類系。普通に進めているとかえるの王子様やリザードマン&レディが出てきやすい。 メッシナ鉱山のボス(メッシナ鉱山) 印象に残りにくい精霊系。雑魚に毛が生えたレベルなので曲に負けている。 しかし、水の精霊などが出ると厄介な事も。 ギャロンの部下(ヌオノ) ギャロンを追う途中戦う人間系。場合によってはギャロンより強い事も。 デューンウォーム(長城) 地裂撃のスタンや再生が鬱陶しい砂漠の蛇。 サイフリート(サイフリートの砦) カンバーランド支配を企む奸臣。サイクロンスクイーズなどの術がうっとうしい。 ノエルの部下(テレルテバの塔) 印象的なやり取りと共に戦闘。お供を連れず一体しか出てこない。 クイーン(白アリの巣) 白アリの女王。スタンが有効。倒さないと詩人イベントが進まない。 守護者(エイルネップ神殿) ロックブーケが倒して欲しい敵。毒霧に耐え、再生に追いつける火力がないと勝てない。 ロックブーケにけしかけられて戦い、後にも退けずなすすべもなくやられた人もいるだろう。 セキシュウサイ(チョントウ城) 王のいかなる命にも背かぬ忠臣。無刀取りを喰らいながら正々堂々と挑むか、術などで攻めるかはプレイヤー次第。 ワグナスの部下1(チョントウ城) ややマイナー。チョントウ城を完全に乗っ取られた展開でボスの悪魔系に挑むと流れる。 展開次第では「お前もアト王みたいにマヌケなヤツだな。あの世でセキシュウサイにわびを入れるんだな!」と どこぞのストレイボウのような台詞を吐いてくる。 ワグナスの部下2(��クロ城) どう見ても人間系なのに「お前がワグナスか?」と皇帝に問いかけられ、 「ワグナス様がお前達の相手なぞなさるか、バカ者。」と皇帝を「バカ者」呼ばわりする人間系。 ミスティックが出ると油断できない。 岩(コムルーン火山) 噴火阻止のために戦う。際限なく湧くヘルハウンドにターン毎のダメージが厄介。岩自体も固く火力が必要。 戦闘開始前から流れるので、選択肢で「ちょっと待て」を選ぶと曲を聴きながら準備ができる。 魔道士(魔道士の砦・浮上島) 火山イベント初期の皇帝のHP256未満で襲ってくる際には流れない。 「術こそ全て」の言葉通り、行動は術で全て構成されており、 落とすアイテムも他の同形モンスターと違いロッド系アイテムを落とさない徹底ぶり。 古代魔術書を巡る会話では共犯ルートで印象的な台詞を吐く。 開幕ストーンシャワーや追加効果系の術が厄介。 古代魔術書を先に取られそうになっている状態で戦うと、冥術中心のラインナップにモデルチェンジする。 クジンシーの前座三連戦(封印の地) 骸骨系→ゾンビ系→亡霊系の連戦。クジンシー戦では流れない。勝利ファンファーレで曲が流れ直すのが残念という声も。 ヘルビーストや獄竜が出てくるとクジンシーより危険。 リアルクイーン(アバロン) 復活した白アリの女王。家臣や町人を白アリに寄生させて秘密裏に皇帝への復讐を謀る。 追憶の迷宮の記憶ボス・ドレッドクイーン第二形態(追憶の迷宮) 七英雄に対する台詞が印象的なボス。同化の法を破る力を持つためか伝承法は効かない。クイックタイムは禁止。 ゲームオーバー 大抵のRPGでは全滅すると即ゲームオーバーとなるが、ロマサガ2では戦闘で皇帝率いるパーティーが全滅しても伝承法によりゲームオーバーにはならずに即皇位継承になる。但し、以下の場合は皇位継承することなくゲームオーバーとなりタイトル画面に戻される。 オリジナル版・リメイク版共通 「ソーモン進行」クリア前の段階で全滅orレオンかジェラールのLPが0になる。 但しレオンがクジンシーのソウルスティールを受けた場合はこれがクリア条件になっているので除く。 最終皇帝の代で全滅する。 最終皇帝の代でマーメイドにて人魚薬を使い3回海中へ行く。 最終ボスとの戦いで全滅or皇帝のLPが0になる。 以下はリメイク版のみ 追憶の迷宮の「◯の記憶」戦で全滅or皇帝のLPが0になる。 追憶の迷宮の「ドレッドクィーン」戦で全滅or皇帝のLPが0になる。 ゲオルグ ネラック城の主であり、ホーリーオーダー男の一代目。 滅亡ルートでは亡霊となっているが、戦闘に入ると皇帝と一騎討ちになる。そして負け��とLP0にされ、仲間に帝位継承が行える。 ······という事で、謀殺に利用する鬼畜プレイヤーが一部に存在する。とても便利。 皇帝になんかならない方がしあわせだぞ。 ソーモンの男の子の「ボクも皇帝になれるかな?」と言う台詞に対する皇帝の返答。 語尾は口調によって変わり、これは普通男口調。 ワイルド男は「しあわせだぜ」、普通女は「しあわせだわ」、ワイルド女は「しあわせだよ」になる。 ならない方が幸せな理由は言わずもがなわかるだろう。 レオンが死ぬ際に言った「自らの人生を捨てて戦う覚悟はあるか?」という言葉の通り、 普通の民衆として生きる道を捨て、命がけの戦いに身を投じる上、 即位前は一介の町人だったりするクラスもいるのでこう言いたくもなるのも頷ける。さすがに皇族として育ったジェラールはこの台詞を吐かない。 と言うより、子供の台詞が「(クジンシーを倒したので)やっと外で遊べる!」という物なので見る事ができない。 五反田 ダンターグの事。領地にはあまり関わってこないし、最後の方まで放置される事も多い。 「暴れ者」と評判であり、実際古代人とかガン無視でひたすら吸収して強くなろうとしているが、結果的にモンスター退治してくれるし子供と子ムーは何世紀も守ってくれるし人畜無害なので実はいい奴なのでは?という疑いがある。 彼の形態変化は内部的にはかなり特殊、かつ興味深い仕様になっており、ナゼール地方の洞窟を遠征して回っている。 レアアイテムのデストロイヤーは第3形態が一番落としやすいため、コレクターは形態を調整する事がある。 戦闘では、物理一辺倒ながら十分な強さを持つ正統派。ぶちかましとグランドスラムが代表技。 ここまで来るとはなかなかの強者だな。よしよし、このダンターグ様がキサマらの力を吸収してやろう! 子供と子ムー以外のダンジョンで遭遇した時の台詞。台詞の割にやられても皇帝の技能を吸収されたりはしない。退却が可能。 なお、子供と子ムーで対面した際は「キサマらのような虫けらでは戦っても成長せんわ!」とこの台詞と正反対の発言をする。 ちょっと待て!オレを無視していくとはどういう了見だ!? 子供と子ムーでダンターグを無視して、素通りしようとすると言われる台詞。 皇帝には「相手をしている暇はない」とあしらわれた後、下記の目的を明かし、 「キサマら虫けらの分際でなぜオレを無視した?弱者は強者にひれ伏すものだぞ!」と皇帝を引き止めてくる。 ふっ、オレの目的は強くなること それだけだ。 ワグナスやらノエルやらは、復讐を考えているようだが、そんなことはオレには関係ない。 何をしているか聞かれての回答。ダンターグの性格を表しつつ、ワグナスやノエルの動機についても触れている。昔からこういう性格だったようであり、吸収の法による悪影響も受けてなければ、復讐にも囚われていないため、メンバーの中でもしかすると一番昔と変わってない人物かも。 なに?今のはオレの聞き違いか?見逃してやろうだと?100年早いわー! 皇帝に「引き篭もりなら大人しくしていれば見逃してやろう」と言われての返し。皇帝の方が悪くないか? 本当に100年後に再戦も可能なロマサガ2では、このセリフは色々と想像が広がる。 子供と子ムー 世紀を超えて何百年もダンジョンの最深部で迷い続ける、永遠の子供たち。突っ込みどころが多すぎて突っ込めない。 同ダンジョンはダンターグの本拠地ともなっており、必ず会える。 ゴブリンの穴 アバロンから最も近いダンジョン。選択肢によっては出ないが、出さないメリットは全く無い。 場所柄、あえて攻略せずに処刑場として残される事がある、隠れた謀殺スポット。悪魔系と手軽に戦えるのも評価できる。 しかし序盤の攻略ポイントで1400も収入が増えるので、放置するデメリットも小さくはない。 ゴミ箱 なぜか倉庫に直通している。よってガンガン捨てられる。 ロマサガ2で非消費アイテムが消滅するのは、店に売った時だけである(例外あり)。 壊れた人形 レアイベントの一つと言えるだろうか。調べると「涙を拭いて」という曲が流れる。 この曲は実はGBの1作目から存在する曲で、サガシリーズの曲としては最も多くの作品で流れる、裏の顔である。 SaGa1〜2では普通にイベントで流れたが、ロマサガ1〜2、ミンサガでは特殊な条件を満たさないと聞けない。 GB1とGB2でメインメロディーの一部が違っており、本作で使われているのはGB1のメロディーのほう。 さ行 サガシリーズ ゲームボーイのSaGa1〜3、スーパーファミコンのロマンシングサガ1〜3、プレイステーションのサガフロンティア1〜2、プレイステーション2のアンリミテッドサガ〜ロマンシングサガ-ミンストレルソング-(略称ミンサガ)、マルチプラットフォームのサガスカーレットグレイス(略称サガスカ等)を中心とした作品群の事。 他にリメイクや派生作品もいくつかある。ミンサガも一応リメイクだが、中身が別物すぎるのであまりそう捉えられない(SaGa3のリメイクも別物ではあるがSaGa2寄りでありリメイクという認識は強い)。 ゲームボーイのSaGa3はスタッフが異なり作風も異なるため、河津制作のシリーズとしては入っていなかった。 また一部では、河津が関わったファイナルファンタジー2やラストレムナントもサガシリーズのようなものと考えられる事もある。難易度の高いガチゲームと評される事も多いが、その実体はマスクデータと未完成にまみれた不安定作品。 バランスブレイク要素も多く、それらを禁止しても仕様を理解すればヌルゲーに変化する事もままある。 それでも熱心なファンが多くつくのは、問題点を踏み潰して存在する強烈な個性ゆえだろうか。 ファンは大体それらの不安定要素も「サガらしさ」と捉え、笑って許している事が多い。アンサガも許してくれよ。 代表的な要素として「LP」「閃き」「連携」があるが、このうちLPと閃きは本作初登場である。 スタッフでは「河津神」「イトケン」「トモミー」「キョン」が有名である。何故か毎回、二度と戻れない場所でセーブできてしまう罠が設置されている*7。本作にももちろんある。 うっかりハマるとやり直し、最悪リスタートを迫られる事もある。 大体は警告のようなものが出るのでちゃんと読んでいれば回避できるが、逆にいえば故意に設置している証拠でもある。 詩人 世界中を旅しながら楽器を落としていった、謎の人物。アバロン以降の足跡は知れない。 オープニング等に登場する詩人はアバロンにいる訳で、もしかしたら関連性があるかもしれないが、寿命の問題がある。 しかし、一人でホルンとフルートとファゴットを吹きながらコンガとギターを鳴らしていたのか?詩人なら更に歌も······。なお、シリーズ名でもある「サガ」の語源として、「アイスランド等の北欧で史実や伝説を題材にした叙事詩」と誤解され、詩人との関連性を考察される事例もあるが、実際はアメコミの効果音などを元にして特に具体的な根拠なく決められたものであり、詩人との関連性はない*8。 品川 ワグナスの事。七英雄のリーダー。領地条件になっているが、攻略が面倒なのでRTAの類ではスルーされる。 ノエルと共に同化法の開発者であり、七英雄の行動指針を決めているのも彼であろう。半分ぐらい聞いてないが。 けしからん体つきをしているが男である。妖精系などを吸収したのだろうが、それもそれでけしからん。 第2形態の翼はよく見るとギリシャ文字のΑ(アルファ)とΩ(オメガ)が描かれており、彼の真の野望の一端が垣間見える。 七英雄のリーダーにして最強という肩書で、サイコバインドが得意技。ただ、最も危険なのは第2形態のファイアストーム。 しかし攻撃の種類が偏っているお陰で、対策すると意外と強くない。特に熱に対して無敵のトカゲは天敵とさえ言える。 行動の強弱も偏っているため、勝てない時は理不尽さすら感じる反面、運次第で拍子抜けするほど簡単に倒せる事もある。 わが浮遊城へようこそ! ここまでは楽しんでいただけたかな? 「十分楽しんだ」「ぜんぜん楽しくない」「もう帰る」 それは良かった。短い命の最後の想い出にするがよい。さらばだ、皇帝 十分楽しんだ場合。何が良かったのか。 それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。君の短い人生もこれでタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝 ぜんぜん楽しくない場合。おそらくワグナスではこのセリフが最も有名。 それは残念、しかし帰る者を無理に引き止めるのも気が引ける。 では地上までお送りしよう! もう帰る場合。 本当にユウヤンに帰れる。プレイヤーとしては助かるが、皇帝もワグナスも何を考えているのか。 ノエルまでやられるとは···· お前の方が強いのか? いいや、七英雄は最強 その中でもワグナスが最強なのだ、行くぞ! 最後に残した時のセリフ。ノエルとの信頼関係が窺える。そして自他ともに認める最強と言う自負。 ぐはっ····七英雄は最強、最強なのだ···· 最後に負けた時のセリフ。最強にこだわりがあるようだ。 縛りプレイ ゲーム全般で使われる用語。ゲーム内での行動を制限=縛ってプレイする事。そのまま制限プレイともいう。 その目的は様々で、バランスブレイク要素を排除してゲーム性を楽しんだり、高い難易度に挑戦したりする。 共通しているのは「そのゲームを遊び尽くしたい」という想いだろうか。ロマサガ2の場合、最もメジャーなのは「クイックタイム禁止」。SFC版では「ワンダーバングル禁止」も加わる。 バランスブレイク要素の排除が目的で、感覚としては縛りというより通常プレイに近く、初見プレイでも行われやすい。 バグ技や乱数調整の自粛なども付加されやすい。特にSFC版では「資金増殖禁止」の有無は大きな影響がある。 類似した縛りとして「道場行為禁止」「謀殺禁止」等がある。純粋な縛りプレイとしては、「リセット禁止縛り」はロマサガ2ならではの楽しみ方ができる。再編成が面倒だが。 最終皇帝まで行くとほとんど意味をなさなくなるが、それまではゲームオーバーしないが故の緊張感がある。 「普通にプレイ」と称する縛りプレイもある。名前がややこしいが元々ネタ縛りだったのでしょうがない。 これはリセット禁止に加えて、装備・技・術・陣形の変更を禁止する。再編成の面倒さを縛りによって解消したとも言える。 初期装備・初期技・初期術・フリーファイトでの戦闘を強要される。単純な縛りだがそれなりに奥深く、一部で流行した。 これの影響で他のサガシリーズ等でも「普通にプレイ」や「楽しくプレイ」といった紛らわしい類似縛りプレイが考案された。 他には「術のみ縛り」「武器限定縛り(小剣のみ等)」「使用キャラ縛り」「陣形縛り」等々、様々な縛りが存在する。 中でも術のみ縛りは、通常プレイと難易度が大差ないという事で逆に有名。ただし、最序盤だけはかなり苦労する。 終帝 最終皇帝の事。とにかく強い。強すぎて混乱すると、仲間がワンパンで沈む光景を目にする事となる。 いきなり引っ張り出されて七英雄全員を倒すハメになったり、逆に出番なしのまま終了されたりと、玩具にされる事がある。 術威力 「魔力+MAX(魔力−理力,0)×2」の俗称。キャラクターの能力値であり、術の威力の事ではない。 火水地風天のほとんどの攻撃術や、青水晶の槍固有技のサンダーボルトは、この値を基準にして威力が決定される。 「魔力が同じはずなのに何故か術の威力が違う······おかしい」という事で調査した結果発覚した数値であり、実は理力より先に発見された値である。 この後、研究が進むにつれてどうやら隠し能力値が存在するという事が判明し、それが冥力と名付けられ、解析によって裏付けがなされ、時を経てアプリ版で理力という公式名称が与えられた。術の破壊力に個人差がうまれやすい直接の原因でもある。腕力や器用さが10〜25であるのに対して、これは10〜55と差が極めて大きい。 笑止! トップは常に裁かれることはないくせに。 「どのみち、帝国の裁きを受けるつもりもないがな。」 「どおしても  裁きは受けないと?」 「受けなければ?」 浮上島での魔道士との会話。この直後、戦闘に入る。冥術入手最後の関門。 先に冥術を彼に取らせておくと難易度が若干下がる。 噴火阻止ルートとは対照的に泥くさいやりとりだが、これもまた別の意味で印象に残る。 少々とうがたっておりますが ハロルド王がソフィアを評して曰く飛び出した発言。選択肢限定、かつ男皇帝の場合のみ聞ける。 この後独身なので良い相手が欲しい、とさりげにアピールしてくる。······政略結婚させたいのか?と邪推せざるを得ない。 肝心のソフィアの年齢は、冒険ガイドブック曰く25歳。だがそれがいい、という人も。 和平の使者を買って出ると挙兵したゲオルグと皇帝が直接交渉して大丈夫かという危惧からソフィアに会いに行くと仲介役としてネラッグ城に同行してくれる。 女性 各キャラクター・モンスターが持つ種族属性。スクリュードライバ特効・テンプテーション無効、香水有効・ハーブ無効。 種族属性とは別に、単に皇帝の性別がイベント進行にも影響を与える事がある。また、口調も違う。 見た目と一致しないキャラクターが結構いる。ワグナスは男性だし、サラマンダーは不明表記だがデータ上は女性属性。 クィーン・リアルクィーンが女性ではない事はよくネタにされる。信じないぞ。なお、タームバトラーは女性である。 マルガリータも女性ではないが、マンドレーク・アルラウネは女性である。女性とは一体······。 新大久保 ボクオーンの事。間違えられやすいが大久保ではない。(山手線を参照)。領地条件にも関係するため、残される事はあまりない。 ステップで麻薬を作って私腹を肥やしている印象が強いが、運河要塞やカンバーランド動乱にも陰ながら関係しているため、ずる賢いという評判通り?裏から手を広げているようだ。 マリオネットで撹乱してくるが、ラピッドストリームやクイックタイムでほぼ無効化できてしまう。 第2形態はそれを見越して水鳥剣を使って来るが、ソードバリアがあればそれも防げてしまう。 レイスフォームでも完封可能。ストーンシャワーならマリオネットで同士討ちしても関係ない。 す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ。 麻薬作りもやめる、この戦艦も破壊する。だから頼む、許してくれ! ボクオーン、迫真の演技。「それなら許す」を選ぶと皇帝が「二度目は許さんぞ」と言い、下に続く。 バカめ、甘いわ!! 不意打ちされて戦闘に入る。最初のターンに一方的に攻撃される唯一の戦闘。 しかし二度目だった場合、「二度目は許さないと言ったはずだ!」と返し、逆に不意打ちできる。 このボクオーンを最後に残したのは作戦ですかな? それとも地上戦艦に恐れをなしたから? どちらにしろ大きな間違いを犯したようだな。たがいに傷つけあって死ね! 最後に残した時の戦闘開始セリフ。 新宿 クジンシーの事。残す残さないはともかく、アイテム回収にダンジョン攻略は欠かせない。 こいつがアバロンにちょっかいをかけたせいでレオンが伝承法を使う決意をし、結果的に七英雄が滅びる原因となった。 その目的はというと、世界征服。更に別ゲームの解説によると、七英雄(特にロックブーケ)の支配をも目論んでいる。 また、同作ではクジンシーが七英雄に加入する際のやり取りも語られている。 + 内容(文章そのまま) 内容(文章そのまま) 「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。 「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。 「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。 「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。 「お前は来なくていい��スービエは厳しく言った。 「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。 「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。 ······これによって、社会の嫌われ者とかそういう意味ではなく、七英雄内でも嫌われ者だったというオチがつく事となった*9。 しかし必殺技のソウルスティールは、確かに見切りさえなければ最強であろうとも言われる。 ほー、なかなかやるな だが、まだ若い 無慈悲なソウルスティール。ある意味、全ての始まり。 むむっ、これはたまらん 本気を出さねばなるまい 無慈悲なソウルスティール2回目。覚悟の上である。 ちっ、また来たのか。私の技は見切ることは不可能。なぜなら、受けた者は必ず死ぬのだからな。 ソウルスティールの強さを簡潔に表したセリフ。まさに一芸特化。皇帝がジェラールだと、セリフの最後に「親父と兄貴のあとを追え!」が追加される。 ····腕を上げたものだ だが、この技はかわせまい くらえ! ソウルスティール3回目。ボーナス行動。 こ、こんなはずでは···· この後復讐を誓われるが、古代人への復讐は二の次なんだろうか。 やっと来たか、長かったぞ。待つのはあきた、さっさと始めるぞ! 復活し、封印の地で再会した時のセリフ。 「待つのはあきた」云々と言っておきながら前座に雑魚を三回も出し向けてくる小物っぷり。 ま、また〜〜 なんでオレだけが2回も〜〜 封印の地で倒した時のセリフ。2回とも自業自得なんですが。 このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ! 最後に残した時のセリフ。こだわるポイントが一味違う。 ひ ひげー ま、またやられるとは こうなったら最後の手段だ。誓いなど守っていられるか···· 最後にやられた時のセリフ。ひ ひげー 今度は以前の ようにはいかんぞ。覚悟しろ! 最終皇帝登場前に七英雄を全て倒すとラストダンジョンではこちらのセリフを言う。条件的にレアな台詞だが、通常のセリフより面白みがない。因みに撃破後のセリフは変わらず。 陣形を乱された! ダッシュ中に敵に接触したり(「サバンナ」等一部フィールド除く)、敵に背後から接触された際、戦闘画面に切り替わった直後に出るメッセージ。そうなった場合、強制的に陣形がフリーファイトになり、行動順が大幅に遅くなる。なので殆どの戦闘で不利な状況になってしまう。 スクウェア 本作を開発した会社。■とも書く。2003年にエニックスと合併し、スクウェアエニックス(略称スクエニ)となった。 ファイナルファンタジー(略称FF)をキラータイトルとして持つ大手ゲーム会社であり、ドラゴンクエスト(略称ドラクエ、DQ)を持つエニックスとはライバルのような関係であった······はずだが、その二社が合併したというニュースは当時大きな衝撃を与えた。 もっともそれは本作発売から約10年後の話である。 素振り 技を閃く為の攻撃をする事。特に通常攻撃はこう呼ばれる。 道場で先生を相手に素振りで技を閃く、これが本作以降のサガで基本的な修行のひとつとなった。 強敵相手に退却できることや、そうでなくても技道場に登録されることから、本作では特にこの手の技修得が有効。 スマタ ゼラチナスマターの事。ブヨブヨした奴である。決して他意は無い。 英語で書くとGelatinous matter。ゼラチン質の物体という意味である、が······ ゼラチナ・マスターと誤読する人が続出した。そしてよく見たらスマターなのでスマタと呼ばれるようになった。 本来ならばゼラチナス・マターが正解。サガフロ1のゼラチナスプランターと併せて正しい読み方に気づいた人もいるのでは。 身近にゼラチンがあるお陰でゼラチナで区切ってしまう日本人の習性ゆえに生まれた通称であろう。という事にしておく。 実用性の高いレアアイテム、キャンディリングを落とす唯一の敵なので狙われる事も多い。 先生 道場に使われる敵の事。師匠、師範などとも。詳しくは道場の項目で 先帝の無念を晴らす! 任期半ばで命を落とした皇帝の後を継いだ者のセリフ。この後の行き先は大体決まっている。 条件的にリセットや謀殺を縛ってでもいない限り、謀殺を繰り返す最中に見る事が多い。 た行 地下を通れば逃げられると思いましたか? 「帝大の教授を甘く見てもらっては困ります。  学生の考えることなどお見通しですよ。  さあ、戻って学問に精を出してください」 帝国大学入学試験入試中に地下へ行くと遭遇する教授のセリフ。存在自体が衝撃的。 帝国 多くの人々の命を吸い、失われた冥術を復活させ、世界征服を企み、世代を超えて意識を保ち続ける皇帝が君臨する大国。 その皇帝と、かつて世界を救った伝承の七人の英雄が世界中で繰り広げる戦いを描いたのが、本作である。正式名称はリメイク版でのインペリアルクロスの説明文にある通り「バレンヌ帝国」なのだが、リメイク版がリリースされるまでの間長きに亘って情報が錯綜していた。 というのも、ゲーム中では終始「帝国」としか呼ばれないし、関連書籍では「バレンヌ帝国」「アバロン帝国」「バレンヌ王国」といった記述が見られて統一されていない。 また、全盛期の領地というのも、ゲーム中では南北バレンヌまでだったような記述があるが、関連書籍ではもっと広範囲を治めていた時代があると記されている事がある。 電源地裂撃 棍棒技「地裂撃」の仕様を利用したテクニック。「ヘル棍棒」と呼ばれる事も。アプリ/スマホ/PSVita版でも健在。 有用な技なのでRTAでも使われる事がある。 地裂撃は直前に行われた攻撃のレベルを参照するというバグらしき計算式を持っているのだが、 電源投入後に使うと実機に応じた参照値を参照する。SFC版では多くの実機で参照値が非常に高く、桁違いのダメージを叩き出す事も多い。 先手さえ取れれば序盤に登場するナイトヘッド(SFC版限定)や守護者などといった強敵を弱くても倒す事ができる。 ただし、参照値が低い物もあり、電源投入後の地裂撃の威力が極端に落ちる実機も存在する。 SFC版で参照値が低い場合、マリオのスーパーピクロスを起動して即電源を切り、 ロマサガ2に素早く差し替えて起動する事でピクロスの参照値「255」(カンスト値)を持ってくる抜け道がある。スマホ/PSVita版では似たテクがあり、高速ナブラが直前に行われた攻撃の腕力を参照するという物がある。 龍脈を重ねがけにして参照腕力99にすれば脅威的なダメージを叩き出す事ができる。 道場 本来は技を覚える道場の事だが、こちらは略さず技道場と呼ばれる事が多い。ドォォリャァァーー!! この技道場が由来、なのかどうかは定かではないが、サガシリーズで道場と言うと技が閃きやすく戦いやすい相手、及びそうした敵を相手に技を閃くまでダラダラ戦う事を意味する。 ロマサガ2ではディープワン先生、守護者先生、アルビオン先生が有名。 前者二名は倒してしまうと閉鎖してしまうが、退却すれば気が済むまで稽古を付けてもらえる。 通ーせよ。 長城を強引に通る際の、強要感あふれる選択肢。 図書館 大学の教授らしき人物が欲しがっていた没施設。アプリ版以降はアバロンの園に差し替えられた上、 セリフが変更されて言わなくなっている。 SFC版ではアバロン南西には何もなかったが、マップチェンジバグを利用してむりやり進むと図書館らしき建物があり、中に入ると受付の奥に本棚が立ち並び、地下水路に降りる階段まで備えたマップが存在していた。 トモミー イラストレーターの小林智美のこと。ロマサガ1〜3、サガフロ1〜2、サガスカの原画を描いた人。アンサガ・ミンサガなども手がけている(25周年記念にSaGa1〜3のイラストも描いている)。 洋ロック好きである。腐女子である。 トリプルヒット 幻の棍棒技*10。特に必要ではないけど技コンプに欲しがった人は多い。 SFC版のNTT出版の攻略本には技の一覧表があり、使用者の欄は「味」「敵」「味敵」に分けられていた。 トリプルヒットには「味敵」と書かれていたため、このたった一文字の味の為に一部のプレイヤーが振り回された。 デマも数多くとび、敵のトリプルヒットが斬属性である事から剣技という噂も飛んだ。 実際には完全に敵専用で、味方が閃けるような仕組みはない。 性能的にも、削岩撃の属性違い(ただし消費2倍で低命中)と、残念技の部類である。 スマホ版でバイナリを用いた検証がされているが、使用時にキャラが武器を振るモーションを取らず、 攻撃エフェクトが出るだけと、明確に敵専用だとわかる。 とんらん こんらんの事。SFC版ではフォントの都合で「こ」が「と」に見えたことから。赤とんらんは全滅信号。 リマスター版ではフォントの変更により、こう誤解されることはまずない。 な行 流し斬りが完全にはいったのに···· 「····父上····」 「流し斬りが  完全にはいったのに  ····」 慕っていた兄が死に、七英雄がはじめて牙をむく衝撃的なシーンのはずだが、妙に負け惜しみっぽく聞こえるからか具体的な技名が出てくるシュールさからか流し斬りの微妙な立場からか、ネタにされる事の多いセリフ。 この時点での流し斬りは非常に上位の技であり、まずプレイヤーは使えないはずなので、間違いなく優秀ではある。 流し斬りには確率で腕力−5にする効果があり、これが入った事を「流し斬りが完全に入った」と称する事があるので、それを考えると兄の真意は「流し斬りが完全に入って有利をとれたのに負けてしまった」という意味かもしれない。 もっとも実戦においては、槍技の活殺獣神衝は同じ確率で素早さも−5にできる為、これを覚えると立場はなくなる。 そしていずれにせよ、腕力や素早さを下げたところでソウルスティールの性能に変化はない。 ····逃がさん···· ····お前だけは···· 最後の七英雄を倒した後、引き返そうとすると現れるメッセージ。本当に帰れない。 どうしても勝てなければ前のセーブデータに戻ろう。それもなければ······始めからやり直すしかない。ドラクエで「ぼうけんのしょは消えるから毎回コピーしておく」知恵を付けた層に「セーブは分けるもの」という新しい価値観を強制的に植え付けた、罪深きトラップ。かもしれない。 事前に警告はされていたのに。 ここから先は引き返せないぞの警告から最後の七英雄を倒すまでは実はセーフであるので紛らわしいことこの上ない。 ··· 人魚 マーメイドに現れる人魚の事だが、アクア湖のネレイドを指す事もある。稀にレアモンスターの事も指す。 人魚イベントは人魚薬を作ってもらう為にもう一種類の人魚に会う人魚だらけのイベントである。 人魚の下半身はイルカ型であり、おそらく哺乳類だが、ネレイドの下半身は魚型であり、おそらく魚類である。 人魚は海に住んでいるので塩水に適合しているが、ネレイドは湖に住んでいるので淡水魚である。 人魚が地上に出る時は人間の姿に化けるが、ネレイドが地上に出る時は魚身をくねらせて高速で這い回る走り回る。 人魚は人間に見られる事を忌避しているが、ネレイドはアクア湖が汚れる事を拒絶している。 人魚には対応した?男版の魚人がいるが、ネレイドに対応した男版は未発見である。 他に水棲生物系ランク4〜5にニクサー・ニクシーがいる。低ランクなのにSFC版ではラストダンジョンでしか遭遇できないレアモンスターだが、外見は人魚の方に準じている。注目すべきは男人魚のニクシーの存在であろうか。リメイク版では追憶の迷宮で遭遇できるようになった。 全ての共通点は、髪が長く、恵まれた体格を持ち、全裸である事。服飾文化はないようだ。 人間牧場 フルネームは「マイルズ人間牧場」。特定の手順を踏む事で、マイルズ地下に中身人間の獣人シンボルを残す事。 人間系はイベント終了後にいなくなる場所が多く、好きな時に戦う事が難しい。 そこでこの人間牧場を開設する事で、いつでも好きな時に好きなだけ、しかもバックアタックで戦う事ができるようになる。 ここの人間系は通常よりランクが高い事も併せて、稼ぎ場としても優秀である。人道性は微塵もない。 ただし、この牧場はマイルズの南出口からマップに出ると解散してしまうので、注意が必要である*11。 この出口はマップ画面を出すには便利な場所なので、維持は微妙に面倒で、慣れないうちはよく間違ってしまう。 ネタ切れ 「おしまいじゃ··」 魔女から15回薬を買うとこのセリフが出て、何も買えなくなる状態の事。なおす方法はない。 人魚薬も注文できなくなり、ネレイドも仲間にできなくなる。ただし先に注文しておけば問題ない。 買う時に「ネタが少ないからの、本当に必要なものにせーよ。」と言われる事に由来している。 これに準じて、ノーマッドの爺さんからもらえる「薬草」も有限なので、貰いきった状態をネタ切れと呼ぶ事がある。 は行 はい、はい 「ちがう!!  もっと真剣になるのだ!」 死の床を前にしてのジェラールの選択肢。 なぜあの場でこのような選択肢があるのか不思議だが、これもサガのサガか。 伝承法には意思が要る。 スマホ/PSVita版では初期の頃はこちらを選ぶとトロフィー「父の後を継いで」が取れなかった。 これもサガのサガかという声もあったがなんと不具合だったようで現在はアップデートにより修正されている。 パジャマ 白服ジェラールの事。かっこ悪い。エンディングで再登場する。金ピカになる前に代を終える事も可能である。 ビチグソ 「うりうり、ビチグソだぞー!」 「やめてよー やめてよー」 ティファールで無邪気に遊んでいる子供が発する衝撃的なセリフ。河津神は何を考えているのか。 よりによって綺麗なアクア湖の話をしているお婆さんの傍らで発してるのが泣ける。 リマスター版の言語設定で英語を選択すると、追い回されている女の子の名前はHelen(ヘレン)であると判明する。 おそらくリマスター版で最もどうでもいい追加要素であろう。 ふー ふー くつろぎの一声。もしくは事後。 陛下、一人にしないで! カンバーランドの後継者問題におけるトーマの台詞。皇帝は非情である。 ハロルド王との後継者決めの翌日、王が亡くなるのだが、王とのやり取りで矛盾がなかった場合、トーマが王位に据えられる。*12 これに対し、気性が激しい長男ゲオルグは「(勝手に王を名乗り)全くけしからん奴だ!」と挙兵。 トーマ側もサイフリートが討伐のお触れを出し、皇帝にも帝国兵の派遣を求めてくる。兄と戦う事に気乗りがしないトーマは皇帝に助けを求めるが、 その際に「兵を集めにアバロンへ帰る」、「関係ない、さようなら」と答えるとこの台詞に繋がり、カンバーランドが滅亡する。 悲痛な台詞であり、エンディングにトーマが登場しないデメリットがあるが、 制圧失敗のリスクがなくなり、亡霊ゲオルグによる皇帝解体場が利用できるメリットもあり、意図的に滅亡させるプレイヤーもいる。 謀殺 意図的にキャラクターを殺害する事。仲間を外すにはこれをやるしかない。 最もよく被害に遭うのは、年代ジャンプ直後の皇帝。陣形を増やすには仕方なかったんだ。 大体ルドン高原かゴブリンの穴かネラック城が舞台に選ばれる。 他に被害に遭いやすい皇帝は高いHPと防具を持っている帝国重装歩兵や格闘家。 皇帝のレベルを上げる為に、武器レベルがバランス良く育っている帝国軽装歩兵も被害に遭いやすい。『ロマンシング サ・ガ大全集』にも、 「全てのスキルを効率よく上げるには、皇帝を早く交代させる事だ」 「仲間は何度死んでも次のキャラが名乗りを上げるので、限界は無い。  悪く言うと使い捨てが可能だ。いらない仲間は遠慮なくLPを0にしよう」 と物騒な文章ではあるが、推奨テクとして紹介されている。 ほ ほぎー アリにやられた人が発する断末魔。やはり衝撃的場面だが、ネタにされている。 「うっ うぐ」「ぴ ぴぎゃー」「あ あくー」なども同様。 (特に初見だと)シャレにならない大混乱が発生するので、古代人が恐れたモンスター=アリ説も体で理解できる。 没データ 通常プレイでは確認できないがゲーム内部に存在しているデータの事。 大抵の場合、「開発用データ」か「未使用データ」に分かれているがロマサガ2は後者が多い。 消されない理由は迂闊に消すと新たなバグにつながる恐れがあるため。 産みの親の河津神が納期に厳しい事もあり、ロマサガ2に限らずサガシリーズは没データが多い。 しかし、シリーズ全体で見るとロマサガ2は比較的少ない部類に入る。SFC版での有名な物は、セキシュウサイやトーマなどの没の仲間データ、図書館などが有名。 没アイテムには古い槍、さびた剣などの劣化したアイテムが多く、年代経過でアイテムが劣化する構想予定だったのかもしれない。 没データの一部は石船皇帝やマップチェンジバグで発掘する事が可能。アプリ版以降では没陣形であったゴブリンアタックが解禁。図書館はアバロンの園に変更。 没アイテムのシャープグレイブ、ヘビースーツ、水鳥の帽子を入手可能。一部枠を追加アイテムに流用。 と一部を採用、枠を追加アイテムに流用といった形で没データは相対的に少なくなった。 しかし、没データがないわけではなく、スマホ版では「急急如律令」「機知縦横」という没陣形がバグで確認されている。 追加クラスの陰陽師、忍者が考案する陣形という説が濃厚だが真偽は不明。 ま行 ····まさか こ う て い? テレルテバの塔のボスのセリフ。前振り含めてお約束すぎて笑うしかない。 ノエル様が新しい身体をくれる、と自慢しているが、この時に着ぐるみを被ったとしか思えない外見と無駄に陰惨な設定を持つ河馬人間が出ると更にネタ度が上がる。 しかし場合によっては、普通に強い相手が出てくる事もあり、負けたりすると泣くに泣けない。 お供は連れておらず、必ず一体だけで登場する。モンスターレベルは若干通常より高く、早くにキマイラと出会うというケースもある。 冥力 理力の事。SFC版では完全なるマスクデータで、一切ゲーム画面に表示される事はない。 今となっては解析によりデータが導き出されているが、それ以前から地道な調査により存在が発覚していた。 女ギツネ オアイーブに対するジェラール評。 ······「アバロンのダニ」発言は彼の本性ではないか、という説を補強する言語センスである。 や行 山手線 七英雄の名前はすべて山手線の駅名を逆から読んだものとなっている。 そして元ネタの駅名がそのまま各七英雄の通称ともなっている。 番外として浅草もいるが、これは山手線ではない。 またボクオーンを逆から読んだら大久保��なるため勘違いされやすいが、大久保は��央本線であり山手線にあるのは新大久保駅でありこちらが元ネタである。 やめろー、卵をよこせー!! モンスターと同じだが、卵は必要なんだからしょうがない。 この後卵のからを何度も調べるプレイヤーが後を絶たない。ゴミ箱まで活用するケースも。 逆に調べずに何度も卵強奪を試みる(という名目でパイロヒドラと戦い続ける)輩もいる。 やるぞ! 年代ジャンプ後、継承した皇帝が最初に放つセリフ。 前の代で仲間を増やしていた場合、大抵ルドン高原へ行く事になる。 よく来た。 ノーマッド♂の挨拶。のようなもの。仲間になる前は必ず言う。状況によっては遠くまで来た感を演出してくれるだろう。 地上戦艦から一人だけ先に逃げ出した後でもこう言ってのけるのは、彼のキャラクター性を表していると言える。 よく解んないし、関係ないな ハロルド王の相談に対する回答のひとつ。身も蓋もない。 他国に跡継ぎの相談をし、即死で内乱を招くので無能扱いされやすい王様だが、この相談の真意は帝国の後ろ盾を求めていたと考えると政治的理由も解せなくはない。そしてそれを嫌ってこの回答で返す、というのも面白い。 選んだ際の皇帝の受け答えは口調を問わず 「それはご自分でお決めになる事です。帝国がカンバーランドの世継ぎ問題に口をはさむことはできません。」という物。 常識的に考えれば内政干渉に当たるので、この回答が一番まともであろう。 攻略上は「トーマが選ばれる選択と皇帝の選択が矛盾したかどうか」がポイント。 予定どおりじゃ。 ミラマーで畑をみている爺のセリフ。橋破壊時に聞くと意味深。 ら行 ライフスティール 幻の小剣技。LPを吸い取れる技性能から誰もが味方に欲しがった。 SFC版のNTT出版の攻略本には技の一覧表があり、使用者の欄は「味」「敵」「味敵」に分けられていた。 ライフスティールには「味敵」と書かれていたため、このたった一文字の味の為に多くのプレイヤーが振り回された。 デマも数多くとび、実際に閃いた(ただし証拠はない)という報告も幾度かなされた。 実際には確かに閃き設定は存在するが、難易度が80*13あり、見合った敵がいないとかそういう問題以前に処理中に数値がオーバーフローするので絶対に閃く事はできない、とされている。 SFC版でも閃きは無理であり、石船皇帝を使う事で無理矢理習得済にできることが確認されているが 武器庫の武器が全て消えたり、マスターレベルが変化したりとリスクが大きい。 閃かない事は有名であり、おそらく製作陣も周知しているはずなのだが、 リメイクする機会があるのに、頑に修正されず、閃いたという報告はアプリ版、スマホ/PSVita版でもない。 完全に公式の見解は閃かないのが仕様と見なしていると見ていいだろう。 乱数 数学用語。ランダムな数値の事。分かりやすく言えば目がものすごく多いサイコロ。 コンピュータゲームでは、ダメージの振れ幅や確率的な行動の結果等はすべてこのサイコロによって決定している。 計算機であるコンピュータでは完全にランダムな数値を出す事は難しいため、擬似乱数とも呼ばれる。サガシリーズの場合、いくら擬似乱数だからって偏りすぎだろ!という事がよくある。絶対キョンのせいだろ これは実確率と体感のずれ······ではなく実際に偏っている事も多く、単純なものは「再現」と呼ばれる。 さらに発展して複雑な手順や計算を行い、思い通りの乱数を出す技術まで開発される事がある。 ロマサガ2も例外ではなく、集気法の回復量から乱数テーブルを割り出してレアアイテムを出す手法などが開発された。 しかしこれは、誰も損する人はいないが、悪い言い方をすればイカサマであるため、嫌う人も一定数いるようだ。 リマスターではこの乱数の仕様が変わり、「再現」が起こるほどの偏りはなくなり、乱数操作も今のところ不可能になった。 しかし「数学的に良い乱数と人間が自然と感じる乱数は異なる」という論文もあるぐらいで、偏りに振り回されるのは相変わらずである。 竜槍 竜槍ゲイボルグの事。また、以降のシリーズ作品に登場する似たポジションの槍全体に対する総称。 本作では、4種類の「竜」が低確率で落とす可能性がある。「龍」は落とさない。 攻撃力は黒曜石の槍より一回り低いが、固有技の下り飛竜は黒曜石の無双三段に匹敵する威力を叩きだす。見切りのそろえが重要になる本作では、技欄を1つ多く使えることはそれだけでも重要。ロマサガ3では「竜槍スマウグ」がある。各地にいるボス敵、ドラゴンルーラーが落とす可能性がある。作品中最強クラスの攻撃力を持ち、非常に強い分身技に属する固有技を持つため、最強武器の一角をなす。 サガフロ2では「邪龍ウロボロス」がある。ボス敵のメガリスドラゴン、炎の将魔が落とす可能性がある。槍の中では最強の攻撃力を持ち、水のアニマを持つ。 ミンサガでは衝槍の「竜槍マリストリク」と打槍の「竜槍ケレンドロウズ」があり、改造で冥槍に名称変化する。マリストリクは衝槍最強の攻撃力で、火の術具でもある。レッドドラゴンが低確率で落とすほか、財宝発掘でも手に入る。ケレンドロウズは打槍2位の攻撃力で、風の術具でもある。シルバードラゴンが低確率で落とすほか、財宝発掘でも手に入る。 サガ2GOD・サガ3Solでは「竜槍ロンギヌス」がある。前者は新ボスの竜神がドロップしたり、魂の暗域での景品になっている。後者は竜が落とすことは無いが、ステスロスで材料を合成して入手できるため、ドロップの苦労は一切しない。 サガスカーレットグレイスでは「傷んだ竜槍」「ゲイボルグ」「竜槍ゲイボルグ」がある。ドラゴンルーラーから傷んだ竜槍を入手し、それを強化していくとゲイボルグ、そして竜槍ゲイボルグになっていく。原則的にはいずれも竜が落とし、入手難易度が非常に高く、槍の中ではほぼ最強という点で共通する。 そのため一種のブランドとして成立しており、レアアイテムハンター垂涎の的となっている。 しかし大抵は、これを入手するために掛ける時間でクリアができてしまう位の苦労をする事になるだろう。 本作のゲイボルグはこの中では確率が高く、落と���竜もいくらでも倒す事ができてリセットしなくてもいいので、そこまで時間を掛ける必要はない。難易度的には簡単な部類だが、それでも相応の苦労はする。 ルドン高原 「ルドン行き」=処刑と同義。謀殺の代名詞。 序盤から領土にする事ができ、入口付近で戦闘ができる事から、とにかく一戦でもしたい時には便利。 武具開発の戦闘数調整などにもよく使われる。 狩り場としてはだだっ広く敵密度が低いので、選択肢の少ない序盤以外はあまり使わないプレイヤーもいる。 漫画版でもこの地名が謀殺の名所として出てくるあたり、浸透度は高い。 レアアイテム 希少品の事。本作においては大抵、モンスターのドロップ品の事を指す。中でも特に低確率ドロップ品を指す事もある。 本作の敵は戦闘回数に応じて変化していくので、SFC版では低〜中ランクの敵にはいずれ会えなくなる。 そのため「後から入手」や「鍛えながら入手」がしづらく、アイテムコンプリートはリセット前提の苦行となる。 しかしレアアイテムには強い個性と微妙な実用性を兼ね備えた物が多く、その面白さに魅せられた人は進んで苦行に挑む。 アプリ版以降は、ザコ敵なら追憶の迷宮でランク関係なく戦えるし、強くてニューゲームもあるし、ドロップリングなる神アイテムも追加されたので異次元レベルで楽になったが、それでも集中的に狩りたいなら適正な戦闘回数で特定のシンボルを狙うのが効率的である。 ロマンシング ロマンシングな事。意味はよく分からないが何かあると使われる。良い意味でも悪い意味でも使われる。 良い意味では「閃きで逆転勝利した!なんてロマンシング」とか「効率プレイばかりではロマンシングが足りない」とか。 悪い意味では「4桁ダメージとか本当にロマンシングだわ」とか「いくらロマンシングだからってこれは無いだろ」とか。 前者は普通にロマンと言い換えても良いが、後者はサガ独自の仕様とか癖と言い換えられそうな事が多い。 もっとも、フィーリングで使われる言葉なので細かい意味はどうでもいい。ロマンシングを感じればそれがロマンシング。 わ行 ワグナス!! ウオン ウオン ウオン··· 「ワグナス!!  評議会は我らの術を異端術法と決定したぞ!」 「···ダンターグめ!あんな巨大怪物と同化してみせるなど!」 「···奴を責めることはできまい  あの術法を試すように持ちかけたのは俺たちだ」 「わかっていただろうにのう ワグナス」 「ボクオーン」 「あの気の弱い連中が人間と怪物が同化する術など認められるものか」 「では 我々に何の手だてもないまま  彼らを守って戦い、死ねと言うのか!」 「そうじゃ  それが評議会の言う『正しい人間』の一生だ」 「自らは剣もとらずに  我らに戦わせておいてか——」 「ノエルお兄様!北の都がタームに襲われているわ!!」 「よし!」(チャキ) 「行くのか?」 「···死ぬなよ」 「タームなど何万倒したか知れないよ」 ······という、漫画版ロマサガ2にあった1シーン(見開き左右1ページずつ)が、なぜか虹裏でコラされまくって定番ネタと化している。またの名を「七英雄コラ」。 大体AVがどうとかエロゲがどうとか梅酒作りとか懐かしアニメとかの妙にマニアックな無駄話しかしていない。 虹裏で定着した理由は改変のしやすさと起承転結による話の分かり易さや、この内容がアブノーマルな趣味や性癖ネタで時折異端扱いされる虹裏と方向性が似ているからだとか。 有名すぎて「このコラは知っているがロマサガは知らない」という層さえも存在するほどで、(このコラではクジンシーとスービエが姿を見せず話にも触れられていないことから)七英雄なのに5人しかいないなどという風評被害も起こっている。 英数字 MCバグ 「マップチェンジバグ」の通称。その名の通り、特定の地域間でマップ切り替えを繰り返すことで怪現象を引き起こす。 当時のスクウェアゲームではよくあるFFシリーズの階層バグや前作のレイディバグに原理が近い。 有名技としてはセキシュウサイを仲間にできたり、デバッグルームに侵入する技が有名。 複雑な手順を踏む事でレオン、ヴィクトール(見た目だけ一緒の石船皇帝ではなく本物)を歴史に載せる事ができたり、 普通プレイで領土に出来ないトーレンス、アウストラス、ナゼール海峡南の領土化なども可能。 調査は未だ不完全で可能性を秘めている。 石船皇帝共々有名であり、SFC版限定のバグ。バーチャルコンソール版を除く移植版では当然修正されている。 RTA Real Time Attackの略称。ロマサガ2に限らずゲーム全般で使われる用語。海外でも通じる、というより海外発。*14 ニューゲームからクリアまでにかかった「実時間」を計測し、短いタイムを出す事に挑戦する遊び、もしくは競技。 当然ながらタイトルによって必要時間や必要とされる知識・テクニックは違い、ゲームの数だけ攻略法がある。ロマサガ2においても一定の挑戦がなされており、ある程度の攻略法も確立されている。 ガチでタイムを狙う場合は乱数までコントロールする事が求められる。SFC版のRTAでは2018年代にサブフレームリセットという技術が様々なゲームで確立されてからは、 メモリ情報やセーブデータのチェックサムの整合性を取る必要性が求められるなど 解析面での知識が求められるという一般的に見れば狂人の域となった。 しかし、いくらか先駆者のルートが構築され動画サイトに上げられているので、じっくり見て練習すれば誰でも出来る領域。 まずは気軽に挑戦してみると良いだろう。要は慣れ。案ずるより産むが易しである。関連用語としてTA(IGT)、TASがある。 TAはTime Attackの略称。RTAと区別する場合は、大抵ゲーム内時間(In Game Time=IGT)を最短にする事を意味する。実時間ではなくゲーム内時間であることから、RTAとは違った戦略が求められる。 例えば「強敵の前でセーブし、突破できるまでリセット&ロードを繰り返す」という戦略は、実時間を測定するRTAでは挑んだ回数だけ時間がかかるが、ゲーム内時間とを測定するTAの場合は何回挑んでもロスは一切ない、など。 ロマサガ2の場合、1分以内にセーブすればタイムがカウントされない仕様があるので、ヌルいが大変である。 TASは当該項目を参照。 SFC スーパーファミコンの事。本作に限って言えば、オリジナル版の事。 ロマンシング サ・ガ2、定価9,900円。 TAS Tool-Assisted SpeedrunもしくはTool-Assisted Superplayの略称。ゲームのエミュレーターを用いて、「理論上可能な」最速プレイもしくはスーパープレイの記録を作る事を意味する。 フレーム(大体1/60秒か1/30秒)ごとに異なる入力をしたり、上下同時入力したり、完璧な乱数調整であらゆる事象を有利に操作したりと、人間には到底できない操作をしてはいるが、あくまでゲーム仕様内でできる事を極限まで磨いたプレイとして制作される(つまり改造などではない)。 ロマサガ2においても存在するが、色々と面倒な長編RPGゆえに盛んに作られているとは言えない。 ∇ 数学のベクトル解析で用いられる演算子で、ナブラと読む。 つまり高速ナブラの事。本作初登場の技だが、後のシリーズでも定番となっている。ロマサガ2においては、閃きやすい(序盤でも守護者道場で閃ける)・閃ける人が結構多い(剣豪タイプでも閃ける)・攻撃力は最強クラス・斧の開発が安くて早くて強い、という事でRTAなどで非常に重宝されている。 後のシリーズでも、アンサガでは「ナブってさえいればクリアできる」とまで言われる技。 サガでは斧が強い、と言われる由縁の一つであろう。 250年後 最大年数ジャンプ。4000年プレイではこれを12回も見る事になる。 「○○年後」という表示は何かとインパクトがあるので、時折ネタにされる。 コメント 最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
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buriedbornes · 7 years
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ショートストーリー「終焉の序曲(1) - 禁忌なき研究」 - Short story “Overture of the end chapter 1 - Tabooless research”
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昔々あるところに、とある国がありました。
誰もに信頼される優しい王と、王が見初め娶った誰もに愛される平民出の美しい王妃が、それはまるでおとぎ話の後日談のように華やかな2人が統べる王国がありました。
しかし、幸せな国が幸せ��いられるのは、その国がどこからの影響も受けない間に限られるものだ。
隣国で起きた洪水が招いた不作は、結果的に周辺諸国を残らず巻き込む大乱を呼ぶ事になった。
「生きるための戦い」と言えば聴こえは良いが、要するに略奪、或いは農耕地となる領土の切り取り合いであった。
国境沿いの小競り合いは各国家間の不和へと発展し、明日は我が身の諸国は次々に自国の安寧を求めて陰謀や策略を巡らせていった。
誰もが国家の平和と安定を願いながら、誰もが戦争と混沌へと突き進んでいった。
2人の王が住まう城は、湖上にあった。
湖に突き出た丘のような島に築かれた城には頼りなさそうな橋が一本岸からかかり、そこが唯一の連絡路であった。
城内のテラスからは湖面とその先に臨む山林が一望でき、その景観の美しさは混乱が到来するよりも以前において、外国から訪れる来賓達の楽しみであった。
この湖の対岸、湖沿いにそびえた山岳には、鉄鉱山が散在しており、城を守る兵士達が身につける装備は全てそこに由来するものであった。
鉱山の周辺には、当然鉱山で働く者たちの街や村があり、鉱山も含めて夜間に灯火を絶やすことがない。
この明かりは、夜会においてはテラスからの風景を昼に見られた霧に烟る涼し気な景観から一変させ、山肌に点々と灯り橙色の星空のように暖かな夜景を湖面に映すのである。
秋の収穫も終わり冬支度が整うかという頃に、この鉱山の一角にて、奇妙な事件が起きた。
それは、昼当番だった鉱夫達がそろそろ交代するかという夕暮れ時に、採掘中の岩の中から人の屍体が出土した、というものであった。
純朴な人々はその奇怪な発掘品に恐れ慄き、すぐさま自警団を経由して聖騎士達を呼んだ。
横に幅が広い湖のため陸路は遠く、緊急の際には城下の者は岸の港から対岸の村まで船を出す。
上陸した聖騎士たちを迎えたのは、土中から掘り起こされ、毛布で固くくるまれた遺体と、それを取り囲み血色を失った鉱夫達であった。
すぐさまその出土品を改めんと毛布を剥がした騎士達は、現れた姿を見て、ある者は絶句し、またある者は驚嘆の声を上げた後、言いようのない唸り声を挙げた。
その装身具は明らかに現代のものではなく、その身につけた甲冑や刀剣はもはや語られなくなって久しい古代のものでありながら、その屍体はまるで昨日にでも埋められたもののような肉の瑞々しさを残していた。
この異常な発見は当然街の噂や新聞の上でセンセーションを巻き起こし、その由来について様々な憶測が飛び交った。
しかし、かねてからの不穏な国家間情勢に紙面を追いやられ、やがて人々の口に出る事もなくなった。
こうして、全ての元凶、あるいは終焉の序曲の第一小節とも言える"邂逅"は、誰にも気づかれる事なく、忘れ去られていった。
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「忌々しい豚どもめ」
均整の取れた顔立ちに似合わぬ悪言と唾を橋の石畳に吐き捨てたその騎士を、その側を歩く僧侶に咎められた。
「そのような言動を誰かに聞かれたら、まずいですよ」
ひそひそと声をかける僧侶をその長身から見下ろして、足を止めた。
「豚は豚さ… 保身だけに執心する姿を、自覚もできぬような奴らだ」
「恐怖は、神に与えられた試練です」
毅然と返されても、動揺する様子はない。いつもの事だ。
「武人には、武人の信ずるところがあるのだ。許せ」
この国における聖騎士(パラディン)の役目は、「信仰の全う」である。
信者が助けを求めるなら、助けに向かう。
教義に反するものがあれば、それを取り除く。
そしていずれ、聖列にその名を連ねる日のために、生涯の禁欲と高潔を守り、名誉を重んじて戦う。
"戦争屋"と揶揄される傭兵や、民間徴用のサボる隙を求めて市街を闊歩する兵士達とは、戦う意味も、強さも、違う。
「神の試練なればなおのこと、揺るがぬ心を持たねば」
「鬼神の姐御、なんて呼ばれていましたよ」
僧侶は眉をひそめながらも、笑みをこぼした。
「…言わせておけ、有象無象は」
聖騎士は無表情のまま、再び歩を進め始めた。歩幅の違いから、僧侶は追うのもほぼ小走りだ。
「確かに我が国は脆弱だ。民を守るだけの、力が必要だ」
「それでも、禁忌などを…!」
僧侶は思い出したように声を荒げる。
「そうだ。どんな苦境にも、破ってはならぬものもある」
「陛下のお気持ちはごもっともです。民の事を思う慈愛の心があってこそ、どんな手段を使ってでも… そうお考えに」
「そのお気持ちに、つけこんだのだ連中は」
騎士はきしむ音が聞こえるほどに強く拳を握りしめ、続ける。
「魔導など、そもそも本来はあってはならぬもの。それを、才能がある者には相応の機会を、等と存続を許されるから、此度のように増長するのだ」
「まさか、陛下のご信心にも翳りが…」
「それ以上は不敬に当たるぞ」
騎士は目的地を視界に捉えた。
橋を渡って陸門を抜けた、港近くに立つ尖塔。
そこは、ある者は「地獄の入り口」と呼び、ある者は「悪魔の住処」またある者は「知識の殿堂」と呼ぶ。
そして、そこに頻繁に出入りする「関係者」は、そこを「研究棟」と呼ぶ。
ここでおぞましい学術調査を日夜繰り返す無法者どもに天誅を下すのは、まだ先の事である。
今日ここに来たのは、争うためではない。
彼女達は、教会の剣としての密命を受けた、秘められた冒涜を破る使者だ。
全てを把握し、整えた条件の元で、謀反の罪で魔導師達を一網打尽にする。
王にその事を悟らせず、「驕った者達の叛意を察知し、食い止めた功績者」として取り入らんとする司祭達の手駒として、2人は選ばれたのだ。
その唾棄すべき意図とは裏腹に、その行動がもたらす結果… 「禁忌なき研究の阻止」については、2人は陰謀者達と利害が一致していた。
「今日は事を荒立てず、あくまで視察の体だ」
「わかっています…」
駆け引きに通じぬ僧侶は、緊張の面持ちだ。
聖騎士は、扉のドアノッカーに手をかけ、優しく3度、続けざまに叩いた。
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「勝手に入ってー」
少女のつっけんどんな返事が、室内から響いた。
慎重にドアを開きつつ、聖騎士の顔には先刻までとは別人のような笑顔が花開いている。
「やぁ、お邪魔かな」
「…ちょっとね」
雑然と器具や薬剤が散らかった部屋の中央で、背もたれの高い柔らかな椅子の上に、行儀悪くあぐらをかいたまま座る少女が目に入った。
紫の薄汚い外套をまとい、側の机にはいつもかぶっているであろう服と同色の縁の広い帽子が無造作に置かれている。
その周囲では、百近い数の小動物… ネズミや猫、アライグマなどが所狭しと部屋中駆け巡りながら、薬瓶や書物をひっきりなしに運び続けている。
ネズミが苦手な僧侶は平静を装いきれず、度々小声で悲鳴を上げながら、部屋の隅の丸イスまでつま先立ちに移動して、椅子の上で膝を抱えた。
聖騎士は動物達を踏まぬように注意しながら、少女の近くまでゆっくりと歩み寄っていく。
「陛下の命を受け、視察に参った」
「…聞いてないけど」
倍近い巨躯に傍らまで近づかれても、少女は目線を正面から移さず、背中を丸めた姿勢も崩さない。
見ると、その手にはパンケーキが握られており、時折それを頬張っては、ボロボロと椅子の座面にパンくずをこぼしている。
「食事中かい?」
「仕事中。見てわかんない?」
しかし、少女はただ姿勢悪く座り、虚空を見つめながらパンを咀嚼しているだけのようにしか見えない。
「何かの術を?」
「使い魔で調べ物してんの。マルチの操縦は、集中力要るから」
そう言いながら、残ったパンの端を全て口に放り込み、口を動かしながら側の机に置かれた山積みのパンケーキからまた1枚手に取り、抱えながらまた姿勢を戻した。
「ここにいる動物… 全てを、同時に操っているのか?君が?」
「あと、外にカラスが37、イタチが26。」
「ど、どういう事ですか…?」
僧侶がおずおずと、足元を駆ける影に目を配りながら、部屋の隅から質問を投げる。
苛立ちを見せた少女の顔をすぐに察した聖騎士は、代わりに応えた。
「使い魔を操っているんだ、これだけの数を、一度に。並大抵の術士じゃ、この数を一度には扱えまい」
「…そう、知ってるんだアンタ」
少女が意外そうに、ちらと聖騎士の顔に目線をやった。すぐに戻したが。
「なに、こういう時勢だ。相手方に術士がいて、何もわかりませんでは務まらんのだ」
「で、視察って?ナニ?」
雑談に払う時間が勿体無い、という様子だ。
「影響を確認したいのだ。陛下は禁忌なき研究をお許しになったが、何も知らぬ市民はそうではない。ただでさえ周囲から畏避されているここでの研究が市井に漏れるような事があれば、暴動だって起きかねないのだ。そうなっては陛下の思惑にも適わぬ。どのような研究かを把握し、必要ならそれが漏れないよう支援するようにも言い遣っている。例えば、無数の動物が駆け回っている異常な様子を、覗き見られないようにするとか、ね」
そう言って聖騎士は、天井が見える吹き抜けを見上げた。
望遠鏡を備えた上階のバルコニーからは月明かりとそれを隠す雲が見え、カーテンは閉ざされていない。
「…邪魔しない範囲でなら、好きにしていって」
「そう言ってもらえるとこちらも助かる」
聖騎士は、僧侶に目で合図した。
僧侶は、恐る恐る丸イスから降りると、部屋の端を、まるで崖際を渡るように移動しながら、はしごに足をかけ上階に駆け上がると、外の様子を覗いてから、窓のカーテンを引いた。
「塔の方も見させてもらうよ」
そう言って会釈すると、聖騎士は僧侶を置いて元来たドアから外に出た。
動物の洪水のような状態の1階を眼下に、置き去りにされた僧侶は進退窮まったまま、呆然と魔女の様子を見守るしかなかった。
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聖騎士は、先程入った扉の左手、塔の螺旋階段へと踏み入った。
冬の冷たい風が、塔の上から吹き降りてくるのを感じる。
長い長い螺旋階段を登りきると、湖と市街を一望できる、尖塔の屋上にたどり着いた。
「何もないのだな…」
「何かないと、困るのかね?」
突然の声に驚き振り返りざまに剣を振り抜くが、誰もいない。
すると、今度はまた後方、つまり先程の前方から声がした。
「申し訳ありませんな、バカ正直に顔を出しては斬り捨てられか��ないもので」
再度向き直った先には、小汚い外套をまとった、背の低い男が立っていた。
「陛下の命で視察、と?」
男は不思議そうに首を傾げた。
「…そうだ。国の明日を占う、重要な研究だろう」
「しかし、お二人で、こんな夜中に…?」
「日のある時間に大人数で、大手を振って来られても、そちらも困るだろう」
「それもそうですな」
男は不快な笑みを浮かべた。
「ではひとつ、お願いをしてもよろしいかな」
「何だ?言ってみろ」
「なに、大したことではないんですよ… へっへっへ」
「…?」
男だけが一人得心してニタニタと笑い、聖騎士は怪訝そうにそれを見つめていた。
「あの子ね、下で仕事してる」
「あの魔女の子が、なにか?」
「あの子は、ああ見えて寂しがり屋なんだ。毎日1回は、顔を出してあげてくれんかね」
意外そうな表情で、聖騎士は男を見つけ返した。
「…そんなの、お前がいてやればいいだろう」
「私じゃあ駄目なのさ、おじさんだからね… 女同士の方が、いいこともあろうて」
そういうと、男はそそくさと螺旋階段を降り始めた。
「あ、おい待て」
「どうやら何かがあったようだ、見たまえ」
そう言われて目を市街にやると確かに、いつもなら灯を落として暗いはずの市街が、今日は異常に明るい。
それに、耳を澄ますと、風に乗って塔上に騒々しさが伝わってくる。
視線を階段に移すと、既に男の姿はなかった。
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対立を深める隣国は、四方にあわせて5つある。
「隣国の1つが、一夜にして滅びた」
その知らせを持って城下に帰還した斥候は前後不覚の錯乱状態に陥っていたため、その発言は支離滅裂なものだった。
だが、断片的な喘ぎをつなげる事によってわかったのは、この世のものとは思えぬおぞましき事実だった。
突如として現れた未知の軍勢が、城と言わず街と言わずあらゆるものを蹂躙し、破壊し、焼き払い、去っていったのだ、と。
そして、命を奪われたはずの犠牲者達が起き上がり、国中がその生ける屍で溢れた地獄と化した、と。
この知らせを受けたある司祭が、半狂乱になりながらもこう叫んだ。
「予言だ!!最も古く、忌まわしい予言が、現実のものとなったのだ…」
~つづく~
終焉の序曲(2) - 蝕まれたもの
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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hototori · 4 years
Text
刀剣乱舞×CoC『一門一刀』
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天に星はなく地に灯りなく、一隻の舟が川を下る。 君の向かいには黒子姿の男が一人。 男の周りには灯りのないろうそくが7つ。 君の周りには小舟が7つ。 君の胸には7枚花弁の桜が一輪。 ひとつ、ろうそくが灯される。
 刀剣乱舞×CoC『一門一刀』
「さあ語ろう。俺たちの物話を」
■シナリオ形式
探索者:PC骨喰藤四郎固定、極前のほうが望ましい タイプ:ほぼ一本道 プレイ人数:1人想定 プレイ時間:ボイテキで3時間程度 傾向:RP中心 推奨技能:戦闘、目星、聞き耳、歴史
■事前準備
PCの顕現されてからのの記憶を7つ用意しておく。
■注意書き
このシナリオはフィクションです。 実在の事象をモチーフにしていますが、実在の人物団体公式諸々には関係ありません。 刀剣乱舞の世界観に個人的解釈を加えています。
この先はGM用の情報となります。
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以下、シナリオのネタバレを含みます。
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■背景
政府の調査に応じて、記憶を取り戻す実験を行ったPC骨喰藤四郎の話です。 この技術はイス人のものですので、最後に新しき偉大なる種族であるカブトムシがでてきます。 クトゥルフに詳しくない場合やセッションの雰囲気を壊す場合はでてこなくても大丈夫です。 本編中では己のルーツを辿るためより生まれる前に近い状況になっています。 それが冥界であることは事前に説明されますが忘れています。
意識が戻ると冥界下りのシーンから始まります。 謎の男との話を交わし合いながら7つの門をくぐっていきます。 謎の男は水子、刀剣男士の逸話の基礎になれなかった骨喰藤四郎たちです。 7枚花弁の桜はお守りです。 門をくぐるたびに自分の身代わりになって花びらが散ります。
ろうそくを受け取る場合、交換したPCの記憶は消えます。 最後までろうそくをひとつも受け取らない場合、謎の男との戦闘になります。 
黄泉からの帰り道、振り返るとヨモツシコメとの戦闘となります。 勝っても負けても水子の記憶は持って帰れません。 代わりに差し出した記憶が戻ります。 見るなのタブーを犯した者は、なに��与えられないし奪われないのです。
■NPC
●男 刀剣男士・骨喰藤四郎の水子 ゲーム内で語られない逸話の集合体 表に出たい
●鯰尾藤四郎(変更可能) PC骨喰藤四郎の記憶を取り戻す実験に付き添っている刀剣男士
●新しき偉大なる種族(イス人) PC骨喰藤四郎の記憶を取り戻す実験を手動している
■導入
暗闇をそのまま溶かしたような水の上を舟がゆく。 天は黒々と染まり星はなく、果ても分からない。 いつから乗っているのかもどうして乗っているのかも思い出せない。 ときおり揺れる舟の上には君ともうひとり。 深々と黒い布をかぶった男がいる。 会話はない。 男の周りにはろうそくが7つ。 君の周りには小舟が7つ。 君の胸には7枚花弁の桜が一輪。
男「さあ語ろう。俺たちの物話を」
男「7つの門をくぐる先、お前はお前に生まれ変わる」 滑るように舟が進む。 男「俺が語る。お前が語る。どちらを必要とするかお前が決めろ」
君は自分の体がうまく動かせないことに気がつく。 視界が動かない。指も動かない。非常事態だが不思議と焦りも覚えない。頭に霞がかっている。
〈目星〉成功  見渡す限り灯りはない。  地平もなく天地が繋がっているようにも見える。  ただ、ここは川の上だ。それだけは分かる。  妙な浮遊感を覚えた君はSANC(0/1)
〈聞き耳〉成功  さらさらと流れる音もしない。  滑るように舟は進む。  音のない世界の居心地の悪さにSANC(0/1)
■1つ目の門・髭切
気がつけば進行方向に冠木門が立っている。 ふたつの柱の間に木を通した至って単純な作りだ。
舟が門をくぐる。 ひとつ、ろうそくが灯される。 花弁が一枚、散る。 男が口を開く。
男「これは薙刀の記憶。すっかり大人になってしまった源頼朝が座る。向かいには気に入りの大友能直がいる」 男「ここで下賜された」 ろうそくの灯りの中。 髭切と君によく似た背の高い男がいる。 ふたりは穏やかに話をしているようだ。 髭切「それで君はどこへ?」 ??「西へ向かう。能直の伴だ」 髭切「ここも静かになるねえ」 ??「お喋りは得意じゃない。変わらないだろう」 髭切「そういうことじゃないよ」 ??「?」 髭切「うーん、寂しくなるってことかな」
不可思議な光景と共に、君は感覚が戻ったと分かる。 遠く、波のさざめきが聞こえてくる。潮の香りがほのかにする。 先程までは聞こえなかった川のせせらぎも聞こえてくる。 感覚が奪われていた事実に驚愕するだろう。 SANC(1/1D3)
男「お前の番だ。顕現されてからの物語を語れ」 (PC骨喰藤四郎に顕現されてからの記憶を語ってもらう)
話し終えると男は再び口を開く。 (男の反応) 男「どちらを取る?」 言外に、物語を選べと言われているのだと分かるだろう。
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
再び暗闇が戻り、男も黙る。
■2つ目の門・鬼丸国綱と大典太光世
2つ目の門をくぐる。 一枚の花弁が散る。
男「これは薙刀の記憶。大友家より足利に献上された」 男「九州より本土へ帰り、足利家に入った」 ろうそくの灯りの中。 豪華絢爛の部屋で大典太光世と出会う。 今のような陰鬱さはなく、屈託なく微笑む姿はどこか懐かしい。 ??「はじめまして」 大典太光世「ああ、初めまして」 ??「大きいな」 大典太光世「お前のほうが大きいだろう」 ??「それはそうだが。存在感というのか?」 大典太光世「そうだと嬉しい。外はどうだ」 ??「諍いが多い」 大典太光世「そうか……」 戦地で対面した鬼丸国綱と並ぶ。 互いに戦のにおいを纏っているが、それは彼の誇りであった。 鬼丸国綱「この前は敵だった」 ??「だが今は共にある」 鬼丸国綱「いいことだ。擾乱は鬼を呼ぶ」 ??「鬼とは何だ」 鬼丸国綱「人の欲だ」 ??「呼んでもいいのか」 鬼丸国綱「呼ばれたものを斬っている。人は喜ぶ」 ??「喜ぶのは、いいことだ」
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
問に答えると、頭がふっと軽くなる。 思考の枷が外れたことに気がつくだろう。 再び暗闇が戻り、男も黙る。
■3つ目の門・三日月宗近
3つ目の門をくぐる。 門をくぐるたびに花弁が一枚散ってゆく。
男「これは薙刀の記憶。足利家の宝剣としていた」 男「諍いの合間穏やかに続く日々」 ろうそくの灯りの中。 整えられた庭園にいる。 隣には三日月宗近がいて、言葉もなくただ寄り添って歩く。 三日月宗近「先の合戦」 三日月宗近が口を開く。 三日月宗近「活躍したそうだな」 ??「俺ではない。持ち主がだ」 三日月宗近「羨ましいかもしれん」 ??「珍しいな」 三日月宗近「俺とてそういう気分にもなる」 ??「なるか」 三日月宗近「なるな」
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
暗闇が戻り、男も黙る。
川と門をくぐるうちに君は気づくかもしれない。 強制〈アイデア〉または〈知識〉:失敗は後で処理
川下り、7つという完全に一つ足りない数字、そして門。ここは冥界である。 ひとつ進むごとに死へと着実に近づいている。 この舟は動く棺桶のようなものだ。SANC(1/1D6)
3つの話が頭に浮かぶ。 ・イシュタルの冥界下り ・ハデスとベルセポネ ・黄泉の国訪問 まるで直近だれかに聞いていたようだ。 これらの項目について、話の合間に〈歴史〉で思い出すことができる (■情報 参照)
〈アイデア〉または〈知識〉失敗処理:  ただし、いま君はこの話を思い出すのに精一杯だったため、次からだ。
さて、君は3つの話題のうち1つについて考えることができる。 〈知識〉または〈歴史〉成功:情報提示
■4つ目の門・包丁藤四郎
4つ目の門をくぐる。 花弁が一枚散る。 男「これは薙刀の記憶。多賀豊後守高忠の元へ与えられた」 男「共に永禄の変を駆けた」 ろうそくの灯りの中。 どこかの屋敷の玄関、老人とともに立つ。 包丁藤四郎に見送られた。 包丁藤四郎「危なかったら逃げるんだぞ」 ??「刀が逃げてどうする」 包丁藤四郎「主もおじいちゃんだし、無理はいけないんだ!」 ??「無理かどうかは本人が決める」 包丁藤四郎「ああもう!骨喰兄はもっと自分を大事にしなよ!」 ??「している。包丁、息災で」 あちらこちらで炎があがり、剣撃の音が響く。 息も絶え絶えな老人のもとで険しい顔をした君の姿がある。
強制〈歴史〉 成功 :  君の知る限り、永禄の変の時点で多賀豊後守高忠は亡くなっていた。  そもそも多賀豊後守高忠に与えられなかったという記録さえあることを知っている。  ないはずの歴史がなぜか正しく見える。
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
さて、君は3つの話題のうち1つについて考えることができる。 〈知識〉または〈歴史〉成功:情報提示
■5つ目の門・竜王
5つ目の門をくぐる。 門をくぐるたびにまた花弁が一枚散ってゆく。
男「これは薙刀の記憶。錦繍・厚板織・巻紙・金銀の豪華な土産が置かれていた」 男「松永久秀から毛利鎮実へと手渡される」 ろうそくの灯りの中。 今よりも大きな船が夜を進む。 播磨灘の上に、突如として光球が現れた。 海を渡る船を幾千万の光が囲む。 じりじりと距離をつめる光に慌てる男たち。 その中で毛利鎮実が叫ぶ。 毛利鎮実「命のある限りこの刀を離さない!」 光はふっと消えてしまう。 周囲の男「今のは一体」 周囲の男「竜宮の王か」 毛利鎮実「竜の王が骨喰藤四郎を欲しがったのか」 周囲の男「なんにせよ助かった」
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
恒例となった問答を終えた君は、自分の体が楽になるのを感じる。 手が、目が、自由に動く。
さて、君は3つの話題のうち1つについて考えることができる。 〈知識〉または〈歴史〉成功:情報提示
■6つ目の門・一の箱
6つ目の門をくぐる。 花弁が一枚散った。残りは、1枚。
男「これは大脇差の記憶。大阪城、羽柴秀吉の元にあった」 男「冬の陣までずっとここにいた」 ろうそくの灯りの中。 一期一振と鯰尾藤四郎が共にいる。 鯰尾藤四郎「兄弟、今日はどこで遊ぼうか」 一期一振「鯰尾、いけませんよ」 鯰尾藤四郎「奥方様のところへ行かない? 三日月さんいるんだろ」 一期一振「先日お邪魔したばかりだろう、あまり迷惑をかけてはいけないよ」 骨喰藤四郎「また来いと言われた」 一期一振「それは言うでしょうが」 宗三左文字「おや、粟田口は相変わらず賑やかですこと」 にっかり青江「うんうん、華やかでいいよねえ」 南泉一文字「お前らも大概さわが……いやなんでもない睨むな」 南泉一文字や宗三左文字、にっかり青江の姿もあり、にぎやかだ。 一の箱に笑い声が響く。 そこには骨喰藤四郎がいる。
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
さて、君は3つの話題のうち1つについて考えることができる。 〈知識〉または〈歴史〉成功:情報提示
■7つ目の門・夏の陣
7つ目の門をくぐる。 君の胸の花弁が散る。もう一枚も残っていない。
男「これは大脇差の記憶。木村重成の手���振るわれていた」 男「夏の陣で井伊直孝と戦い、その手に渡る」 ろうそくの灯りの中。 敗戦色濃厚な陣地で戦っていた。 鎧兜をかぶった男が殺されるところだ。 骨喰藤四郎「重成」 もとより届かないと知りながら声をかける。 体が崩れ落ちてゆく。 殺した相手は骨喰を手にした。 赤揃えの男「大した刀だ。お館様が喜ばれるだろう」 連れられ進み、赤揃えの大将に渡される。
男「お前の番だ。話せ」 (PC骨喰藤四郎に本丸の記憶を語ってもらう) (男の反応) 男「どちらを取る?」
▼男の話を取る  ろうそくを渡される。  男「流せ」  小舟に乗せて流せということらしい。  舟よりも遅い小舟はだんだんと遠くなり見えなくなる。
▼自分の話  男「そうか」  一言返すとふっとろうそくの炎を消した。
暗闇が戻る。
■男の正体
男「すべての門をくぐったな」 男が言う。 おもむろに頭巾を脱ぎ捨てると、そこには骨喰藤四郎がいた。 男「聞きたいことはあるか?」
質疑応答 ・選ばれなかった物語は消える、差し出した記憶は消える ・俺たちを呼んだのはそちら(※実験のこと)
男「俺たちは水子。刀剣男士の水子」 男「礎になれなかった物語たち。現れることのない逸話たち」
男「お前が受け取ったろうそくの分だけ表にでることができる」
■ろうそくによる分岐
▼ろうそくを受け取った  男「このまま舟に乗っていれば戻る。決して振り返るな」  そう言い残すと、男はとぷりと水の中へ還っていった。
 ひとつずつ門をさかのぼってく。  いつか流した小舟が寄り添い、進む道を照らす。  遡る舟に付き従うように小舟がついてくる。
▼ろうそくをひとつも受け取らなかった  男「今の自分が大事か」  男「では、実力行使といこう」  骨喰藤四郎との戦闘に入る。■データ参照
 ■戦闘結果による分岐  ▼勝利した   男が舟から落ちて、水の中へと還っていく。   舟が反対側へと動き出す。   ひとつずつ門をさかのぼってく。
 ▼敗北した   END-C とりかえばや
■帰り道
7の門 6の門 5の門 君は遡っていく 4の門 3の門 2の門 君は、振り返るだろうか
■振り返りによる分岐
▼振り返らない  ▼男と戦った   END-A 黄泉路のことは夢のまた夢  ▼男と戦っていない   ▼ろうそくを受け取った    END-B つぎはぎフランケン
▼振り返る  君の後ろを静かについてきた影が、青銅の槍を構える。  その影は、青銅の鎧をはじめとした戦装束に身をつつみ、おそろしく古い恰好をしている。君を静かに睥睨する視線には侮蔑の色が濃い。  黄泉の国の女戦士、ヨモツシコメだ。SANC(0/1D6)  ヨモツシコメとの戦闘。■データ参照
1つの門をくぐるたびに1つのラウンドが経過する。7つ門をくぐった時点で戦闘終了。生き残っていれば勝利となる。
 ■戦闘結果による分岐  ▼勝利した   END-A 黄泉路のことは夢のまた夢
 ▼敗北した   ▼ろうそくを受け取った   舟のふちに手がかかり、骨喰藤四郎が姿を現す。   男「振り返るなと言った」   END-C とりかえばや
  ▼ろうそくをひとつも受け取らなかった   END-D 冥界止まり
■エンディング
●END-A 黄泉路のことは夢のまた夢
(※小舟があった場合) 小舟のろうそくがいっせいに消える。 同時に小舟は失速し離れていく。 君は君のまま、なにも失わず得られずに帰る。
舟の上で気を失ったはずの君は、ベッドの上で目を覚ました。 妙な夢を見たが、なにひとつ思い出せない。 ただどこか、懐かしかった。
鯰尾藤四郎「お、起きた起きた」 ?「意識レベル正常。骨喰藤四郎、帰還」
枕元から声がする。 目をやれば、壊れた八重桜のガラス守りがあり、その向こうに鯰尾藤四郎が立っている。その掌の上にはカブトムシのような生き物。
カブトムシ?「実験終了。記憶の混濁はあるか?」 カブトムシ?「君には君の歴史を手繰ってもらった」 カブトムシ?「己のルーツを辿るため生まれる前に近い状況になってもらった」 カブトムシ?「ここまでのことは思い出せるだろうか」 鯰尾藤四郎「兄弟、大丈夫? 俺のことわかる?」 鯰尾藤四郎「……思い出せないか」 鯰尾藤四郎「ま、なんとかなるって」 鯰尾藤四郎「ゆっくり休んで」
●END-B つぎはぎフランケン
7つの門を抜けると、瞼がだんだんと重くなる。 舟の上で気を失ったはずの君は、ベッドの上で目を覚ました。
鯰尾藤四郎「お、起きた起きた」 ?「意識レベル正常。骨喰藤四郎、帰還」
枕元から声がする。 目をやれば、壊れた八重桜のガラス守りがあり、その向こうに鯰尾藤四郎が立っている。その掌の上にはカブトムシのような生き物。
カブトムシ?「実験終了。記憶の混濁はある��?」 カブトムシ?「君には君の歴史を手繰ってもらった」 カブトムシ?「己のルーツを辿るため生まれる前に近い状況になってもらった」 カブトムシ?「ここまでのことは思い出せるだろうか」 鯰尾藤四郎「兄弟、大丈夫? 俺のことわかる?」 鯰尾藤四郎「思い出せたんだ!」 鯰尾藤四郎「ゆっくり聞かせて」
少し記憶が混乱いているが、君の頭ははっきりとする。 得た記憶があること、決して思い出せない失った思い出があること。 それだけがたしかだった。
●END-C とりかえばや
男「お前は帰れない。代わりに俺たちが行く」 骨喰藤四郎が君に触れる。 触れられたところからなにかが変わってゆく。 君の意識はゆっくりと暗転した。 もう戻ることはない。
君の本丸へは骨喰藤四郎が戻るだろう。 過去を得て、本丸のことをなにも知らない骨喰藤四郎と名乗る男が。
●END-D 冥界止まり
舟のうえで冷たくなっていく君。 代わりになる存在もいない。 舟はまた向きを変えて下ってゆく。 帰るものはなにもない。 君の本丸では、骨喰藤四郎がいた証がなにひとつ残らないだろう。
■データ
●骨喰藤四郎 SRT:10  CON:10  POW:11  DEX:12 APP:10  SIZ:10  INT:13  EDU:15 DB:±0         HP:10  MP:11  装甲:なし 技能 〈日本刀(脇差)〉50%:1D6+db 〈回避〉24%
●ヨモツシコメ SRT:11  CON:11  POW:14  DEX:8 SIZ:10  INT:13 DB:±0       HP:11 装甲:錆びた甲冑(6ポイント) 技能 〈錆びた青銅の槍〉75%:1D6+db 〈錆びた青銅の盾〉75%:あらゆる攻撃を受け流す 〈回避〉16%
■情報
●イシュタルの冥界下り 古代バビロニアの天界の女神イシュタルの冥界下りです。 7つの神殿と交換した7つの豪華絢爛な衣装をまとい冥界へと向かいます。 7つの門を開けるたびに装飾品を失い、かわりに体が軽くなります。 第1の門で、王冠を取り上げられ、感覚を手に入れます。 第2の門で、耳飾りを失い、知力を手に。 第3の門で、首環を失い、情欲と情熱を手に。 第4の門で、胸飾りを失い、野心を手に。 第5の門で、腰帯を失い、大胆さを手に。 第6の門で、腕環と足環失い、財宝を手に。 第7の門で、腰布失い、偽りと邪悪な陰謀を手に入れます。 冥界の女王エレシュキガルの怒りを買って殺されました。 しかしエアの手助けにより地上へと戻ることができました。
●ハデスとペルセポネ ギリシア神話の冥界の話です。 ペルセポネに片恋をしたハデスが、彼女をさらいました。 ペルセポネの母デメテルはこれに怒り、大地に実りをもたらすのをやめてしまいます。 困ったゼウスはハデスにペルセポネを開放するよう使者をだしました。 ハデスがペルセポネを開放する際、ザクロの実を差し出しました。 ペルセポネはザクロの実の中にあった12粒のうち4粒を食べてしまいます。 母であるデメテルの元に帰りましたが、ペルセポネは冥界の食べ物を食べたことを告げます。 冥界の食べ物を食べたペルセポネは冥界に属する決まりに従わなければなりませんでした。 食べてしまったザクロの数だけ、1年のうちの1/3だけ冥府で暮らすこととなったのです。
●黄泉の国訪問 日本神話の話です。 イザナギは亡くなった妻のイザナミにもう一度逢いたいと黄泉の国へゆきます。 イザナミはすでに黄泉の国の食べ物を食べてしまっていました。 そこでイザナミは黄泉の国の神にもとに戻れないかと相談することにしました。 決して自分の姿を覗き見ないようにと約束をして、イザナミは相談に行きます。 話し合いは長く、イザナギはつい覗き見をしてしまいました。 そこには死者の形相をした恐ろしいイザナミがいました。 妻の姿に凍りつき、イザナギは一目散に逃げ出します。 イザナミは約束を破った夫に対して黄泉の国の女達、ヨモツシコメに命じて後を追わせました。 イザナギは機転を聞かせて地上まで来ると、大きな岩で道を塞ぎました。
■解説
■一門一刀 一つの門につき、一振りの水子がいることと一問一答から命名
■1つ目の門・髭切 鎌倉時代に源頼朝より大友能直が拝領した逸話 源頼朝と言えば髭切である この説を採用すると骨喰藤四郎が吉光の作ではないことになる PCはまだ頭がぼーっとしている段階なのでSANCは入らない PLが気づいた場合、SANC(0/1)を入れても良い
■2つ目の門・鬼丸国綱と大典太光世 足利尊氏が西国に下った折に九州大友家から献上された逸話 大友氏で一緒にいた刀で実装済みの刀が不明だったため大友は飛ばした 大典太光世、刀剣男士として顕現された姿は前田家由来の逸話が多いため 前田家に渡る前の段階では違う印象だろう、と屈託ない天下五剣 鬼丸国綱は藤さん監修、以下解説 鬼丸国綱、刀剣男士の発言は鬼にこだわるが、不吉とされるのは江戸まで下る 足利の時代の鬼丸は権力の象徴、ゆえに欲の先にはこの名剣がいた 人の手を渡り、小鬼を切るその力を誇る居丈高な名剣
■3つ目の門・三日月宗近 足利家にいた逸話 足利家にいた段階では薙刀であったとの記録があるためまだ薙刀 足利宝剣の記録を入れず他になんのエピソードを入れるのか 足利の世で箱入りの三日月と戦に出る骨喰の対比が見たかった
■4つ目の門・包丁藤四郎 足利義輝から多賀豊後守高忠へ与えられたとの逸話 豊後守は永禄の変で骨喰を振るったとの伝説がある しかしシナリオ内でもあるとおり、この人の年齢的に永禄の変へ参戦は厳しい 後代が所持していた可能性、拝領されなかった可能性などがある 包丁藤四郎は消失した方なので、とうらぶの包丁藤四郎である
■5つ目の門・竜王 戦国期には太刀になった説もあるがややこしくなるので大薙刀説を採用 松永久秀(弾正)より大友家へと渡る際の逸話 三千両相当の謝礼で大友家がとりかえした際 使者である毛利鎮が播磨灘で出会った不思議な話 面白いエピソードのある骨喰
■6つ目の門・一の箱 豊臣家に伝わる頃には大脇差になっていたためここからは骨喰藤四郎名義 とうらぶに実装されている一の箱は全員でている(2020/05/13時点) 三日月宗近は一の箱ではなく奥方様のところにいるので不在 南泉一文字、猫を斬った逸話の前後が不明だが、刀剣男士として顕現した際に呪いが付与されたように見受けられるため、話し言葉に「にゃ」がつかない
■7つ目の門・夏の陣 夏の陣の木村重成が手にしていたという逸話 一般的には町人が堀から見つけたという説が有力であり、こちらの���は薄い けれどもこれもまた骨喰藤四郎の逸話である 逸話として残っている以上、やはり骨喰藤四郎の水子である 極になっても燃えなかったことしか教えてくれない骨喰藤四郎の奥の深さ
■刀剣男士の水子 大阪夏の陣までに絞ったのにこれだけ面白い逸話が出てくる骨喰藤四郎 表にでない逸話の数々を表現するなら生まれ落ちなかった水子 1から7まですべての逸話を手に入れると、全く違う中身になる 眉唾ものからあったかもしれない景色まで、どれを選ぶのか
参考URL: 名刀幻想辞典 https://meitou.info/index.php/ 刀剣乱舞ONLINE(とうらぶ)Wiki https://wikiwiki.jp/toulove/ つるぎの屋 https://www.tsuruginoya.net/stories/honebamitoushirou/
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shibaracu · 4 years
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●UFO
本文を入力してください
●UFO ●日本最古のUFO目撃報告「とはずがたり1300年」by Hiroshi Hayashi, Japan 2020/03/07   https://youtu.be/ndakFkIgg1c 3192(01)+ 3067(01)+とはずがたり、レンデルシャム 2552(05)+ 2511(01)+2510(6)+ 2317(2)+ 2238(3)+2163(3)+ 21998+1838+1885+1744+1774+1773B+1689+731+730 579  *日本最古のUFO目撃事件
1300年頃書かれた、文書の中に、こんな記述がある。宮中に仕える女官が書いたものとされる。「ある夜の真夜中のこと。突然激しい荒波の音が聞こえてきたので、皇后が『何ごとだ』と叫んだ。そこでその女性が外を見ると、盃を重ねたような物体が、飛び跳ねているのを見た。それには尾があり、色は青白く、光っていた』と。
うつろ舟の謎(Utsuro Boat that was washed up on the shore in 1803) +++++++++++++++++++++ レンデルシャム・UFO遭遇事件+エイリアンの残した文字 残された奇妙な文字(数字) 享保3年(1803)、UFOの形をした奇妙な舟が、北茨城県の海岸に漂着した。それには赤毛の女性が乗っていた。UFOだったのか、それとも、ただの作り話だったのか。しかしそれとたいへん形のよく似たブローチが、ノルウェイで見つかっている。
うつろ舟とノルワェイで見つかったUFO型ブローチは、たいへん形が似ています。絵が残っていますが、この絵を描いた人は、UFOなど知らなかったはず。この奇妙な一致を、みなさんは、どう考えますか。 事件から30年以上もたってから、録音テープに残っていた、当日の交信記録が、USAの軍関係者によって、公開されました。 それをまずみなさんにお聞きいただきました。 事件というのは、ChicagoUFO目撃事件、Flatwoodモンスター事件とならんで、近年になって起きた、レンデムシャルの森・UFO目撃事件です。 その事件は、1980年12月27日に、イギリス・サフォーク州起きました。 事件から30年以上もたってから、録音テープに残っていた、当日の交信記録が、USAの軍関係者によって、公開されました。 それをまずみなさんにお聞きいただきました。 事件というのは、ChicagoUFO目撃事件、Flatwoodモンスター事件とならんで、近年になって起きた、レンデムシャルの森・UFO目撃事件です。 その事件は、1980年12月27日に、イギリス・サフォーク州起きました。 屈折した光・エイリアンのテクノロジー ウェストールUFO遭遇事件(1966) 1966年4月6日、オーストラリア・ビクトリア州で、ウェストールUFO遭遇事件というのが起きました。 午前11時ごろから、およそ20分間、2つの州立の学校の、200人以上もの教師と生徒が、UFOを目撃し、それらが近くの空き地に降りてきたことを目撃したと主張しています。 報告によれば、その物体は、そのあと、北西の方向に上昇していったといいます。 この事件の特徴は、200人以上もの教師と生徒が、それを目撃しているという点です。 また当時、新聞などでも大きく報道されています。 (ブラジル・バルジニア上空に現れたUFO フォート・ワース(テキサス)の施設が、UFOの攻撃を受ける。
どなたもアイデア、理論の盗用、流用、転用はできません。 引用のときは、かならず「出典:はやし浩司:YOUTUBE動画#~~~」、クレジットを明記してください。   ◆とはずがたり - Wikipedia  https://ja.wikipedia.org/wiki/とはずがたり 『とはずがたり』(とわずがたり)は、鎌倉時代の中後期に後深草院二条が綴ったとみられる日記および紀行文。 誰に問われるでもなく自分の人生を語るという自伝形式で、後深草院に仕えた女房二条の14歳(1271年)から49歳(1306年)ごろまでの境遇、後深草院や恋人との関係、宮中行事、尼となってから出かけた旅の記録などが綴られている。二条の告白として書かれているが、ある程度の物語的虚構性も含まれると見る研究者もいる。5巻5冊。1313年ごろまでに成立した模様である。   ◆虚舟 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/虚舟 虚舟(うつろぶね)は、日本各地の民俗伝承に登場する架空の舟である。他に「空穂舟(うつぼぶね)」「うつぼ舟」とも呼ばれる。 常陸国のうつろ舟 虚舟の伝説の中でも最も広く知られているのは、1803年に常陸国に漂着したとされる事例である。江戸の文人や好事家の集まり「兎園会」で語られた奇談・怪談を、会員の一人曲亭馬琴が『兎園小説』(1825年刊行)に『虚舟の蛮女』との題で図版とともに収録され今に知られているほか、兎園会会員だった国学者・屋代弘賢の『弘賢随筆』にも図版がある。この事例に言及した史料は現在までに7つが確認されており、内容には若干の異同がある[4]。 その内容は概ね以下のようなものである。    享和3年、常陸国鹿島郡にある旗本(小笠原越中守、小笠原和泉守などとされる)の知行地の浜に、虚舟が現れた。    虚舟は鉄でできており、窓があり(ガラスが張られている?)丸っこい形をしている。    虚舟には文字のようなものがかかれている。    中には異国の女性が乗っており、箱をもっている。 2014年5月26日付けの『茨城新聞』は川上仁一の忍術を伝える伴家の古文書から「うつろ舟奇談」に関わる史料があり、漂着地の実在地名が「常陸原舎り濱」(現在の神栖市波崎舎利浜)と記され、具体性があると岐阜大学の田中嘉津夫名誉教授が発見したと報じた。   ◆ミステリーサークル「バイナリコード」について、メイちゃんワールド。 2020/02/15   https://youtu.be/gFSi6_s5AzE 一番お勧めの動画!↓↓↓↓ https://yoyo555max.com/isbe/video/ieeronmask01.mp4?_=1 https://youtu.be/IgDSr4wRoMU   ◆宇宙人とコンタクトする方法/稀代の超能力者テッド・オーウェンスが語る 2019/12/04   https://youtu.be/4VO7GsXO30U 1960年代アメリカにテッド・オーウェンスという稀代の超能力者がいた。彼は意のままにハリケーンのコースを変え、落雷を発生させ、不治の病を治すという桁違いのPK(サイコキネシス)能力を200件以上示した。彼によればこの能力はSI(サイエンス・インテリジェンス)つまり宇宙人によって授けられたものであるという。しかも望むなら誰もが宇宙人とコンタクトできるという。そのようなことが可能なのだろうか。   ◆ミステリーサークルは未来からの贈り物か?謎と真実に迫る! 2018/11/16 https://youtu.be/dEbnwa_E-C0
  ◆地球人への重大な警告‼【宇宙人コンタクティ】アレックスコリアが語る https://youtu.be/yxPvyAQqw6k   2019/10/01 宇宙人コンタクティ・アレックスコリアの地球人への警告のメッセージをまとめている。 アレックスコリア氏の話の中から ①アンドロメダ人 ②αドラコニス・レプティリアン ③グレイ ④テラン(地球人)の4つの種族を中心に展開している。   ◆古代の宇宙人 - 隠されたピラミッド 1/4  2019/03/25 https://youtu.be/nTKtaXLouQ0 各動画プラットフォームでもヒストリーの人気作品を配信中! ▶︎ Hulu: http://bit.ly/Hulu_HISTORY ▶︎ dTVチャンネル: http://bit.ly/dTV_channel_HISTORY ▶︎ Amazon Prime Videoチャンネル: http://bit.ly/AmazonPrime_HISTORY https://youtu.be/cUwQQNzNcoc https://youtu.be/WLq00fPmfk0 https://youtu.be/4Jy60kV-XPw   ◆昼夜UFO映像が鮮明に写し出された?!【日本初公開!!】2020/02/05 https://youtu.be/SckUWkjsOZ4
2020年昼夜に空に浮かぶ奇妙な物体UFOを目撃した。目の前で西から南へ空を移動している天体の約45度のオブジェクトのような明るい白い固体の星に気付きまし���。私は、オブジェクトが突然停止する前に、オブジェクトが突然だが短い横方向のダーツの動きをするのを観察しました。約5秒後、物体は横方向の経路に沿って、明るい雲に覆われた月の私の視点に向かって続きました。物体は突然高度を上げたように見え、この時点で、後ろに続く2番目のボール/立方体のオブジェクトが点灯していないことに気付きました。月の私の視界の周りで円を描くように照らされた物体を追いかけるように見えました。その後、照らされたオブジェクトは消え、空には照らされていないオブジェクトだけが残り、数秒後に突然消えました。 #鮮明#UFO#映像#2020年#最新#日本初公開#夜#昼 チャンネル登録お願いします。 https://www.youtube.com/channel/UCnfr...
おすすめ 【UFO】ロズウェルで本当は何が起こったのか?【アニメ風】 https://youtu.be/8K9cWTAdf0o 米上空に出現した巨大UFOと思われた物について https://youtu.be/8xP9DP_PPdU 矢追純一UFOスペシャル第2弾宇宙人と人類の秘密協定 https://youtu.be/9b35xnjUd3I 衝撃的が巨大UFO映像!ロシアとワシントンDC上空で撮影される! https://youtu.be/drL2sA0C23I 米国防総省が初のUFO映像公開!みんなどう思う?! https://youtu.be/1f6hFcjkdvM 【最新2020年】第二弾 UFO映像が鮮明に写し出された?!【日本初公開!!】 https://youtu.be/fHISCpwSuZQ 【最新2020年】第三弾 UFO映像が鮮明に写し出された?!【日本初公開!!】 https://youtu.be/1UrOnf9FPNc https://youtu.be/O7pVT2oS0tk 【最新2020年】第四弾 UFO映像が鮮明に写し出された?!【日本初公開!!】 https://youtu.be/D6JLnQuNAPs 【最新2020年】第五弾 UFO映像が鮮明に写し出された?!【日本初公開!!】 https://youtu.be/eiBLW2Dm7CI
  ◆ケムトレイルによる人口選別削減!~政府系科学者の内部告発  2013/09/28 https://youtu.be/lyfQE7TlluY ケムトレイルによる人口選別削減!~政府系科学者の内部告発 違うことこそ素晴らしい be different what great のブログより https://blog.goo.ne.jp/arai647/e/1e37dbcff1a766df8bb15a8106a4f208 「4つの目で世の中を考える」http://310inkyo.jugem.jp/ から転載させて頂きました。 ケムトレイル散布に民間航空機まで利用されている(少なくともアメリカでは) という内部告発もあり、想像していた以上に事実は深刻・・・ 下記サイトもケムについて論じていますけど・・・・あなたはどう思います? ケムトレイル陰謀論を斬る http://contrail951.blog.fc2.com/   ◆ケムトレイルの散布目的とその効能を打ち消す方法。2015/08/18 https://youtu.be/9odQ4QdZ_lQ 解説記事 http://rapt-neo.com/?p=30720 公式HP http://rapt-neo.com   ◆マイクロチップの入ったワクチン接種 2013年04月17日 | Weblog https://blog.goo.ne.jp/arai647/e/5c0ab1296428fb997c7370ec4266189f?fm=entry_awp 現在中国で鳥インフルエンザが流行の兆しがあり人人感染(感染で死亡した女性の夫の 感染あり)が起こり 日本では確か4月13日より、新型インフルエンザ等対策特別措置法の施行されます。 http://www.ajha.or.jp/admininfo/pdf/2012/120515_2.pdf http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11382053503.html 新型インフルエンザが4年前に流行した時にマイクロチップの入ったワクチン接種が米 国で強制されて問題になりました。   ◆独善・腐敗・隠蔽にまみれた現政権を退場させようー前川喜平。れいわ新選組@新宿駅西口2019 07 20 https://blog.goo.ne.jp/arai647/e/cf6072e1fb75939c949b8599255746ac?fm=entry_awp 2019年08月05日 | Weblog 独善・腐敗・隠蔽にまみれた現政権を退場させようー前川喜平。れいわ新選組@新宿駅西口2019 07 20   ◆ロボットの蚊は既に飛んでいるかも  2014年08月30日 | Weblog https://blog.goo.ne.jp/arai647/e/cf02af988e1ffda2af2d4ac31c2a7f3b?fm=entry_awp ロボットの蚊は開発済みです。2012年。それで蚊取り線香は役に立ちませんからロボット蚊などにはハエたたきが効くと思います。これは米国のヤフーサイトでブラックヘリコプターを検索していた時に小さなヘリコプターとその対策で出てきたのがハエたたき!でした。まさか。でも本当の話です。 実験に日本が使われる可能性もありますから。自己防衛を。 ハエたたきを備えることです。ちなみは昔はハエが飛んでいましたから私はハエたたきはかなり上手でした。 それは本当にただの蚊? 昆虫ロボットは、軍事偵察の未来である
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imagroup · 6 years
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スタジオディーン秋アニメのご紹介☆
皆さんこんにちは。10月誕生日です、イマ・グループ広報担当のてんびんです(・Θ・)
もう10月も中旬ですね!私の!誕生日も近い!!! きっと部署の皆さんがお祝いしてくれるんだろうな~と期待しています。(というプレッシャーをかける・・・!) と思っていたら、私の部署は今月3人も誕生日が・・・!誕生日が薄まる・・・!ケーキが兼用になってしまう・・・!まぁ会社でケーキが出る習慣、無いんですけどね。
さてさて、今回は前々回にお届けした、秋アニメ紹介に引き続き、スタジオディーンの秋アニメをご紹介いたします!もう放送しているので、急いでチェックですよ!!
【BAKUMATSU】
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http://www.tbs.co.jp/anime/BAKUMATSU/
<概要> 本当に守りたいものは、刻(とき)を超えても変わらない――。 熱き志を持った男たちによる全力の“イキザマ”を描く物語が今、幕を開ける!
累計500万ダウンロード突破のフリュー恋愛ゲームシリーズの人気作「恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~」を原案とするTVアニメ「BAKUMATSU」。高杉晋作を中心とした魅力的なキャラクターたちが原案ゲームとは異なる切り口で活躍する、アニメオリジナルストーリー。 長州の風雲児・高杉晋作と相棒の桂小五郎が狙うのは、刻(とき)を操る伝説の秘宝“時(じ)辰(しん)儀(ぎ)”。その時辰儀を追い、幕府海軍の船に乗り込んだ高杉達だったが、彼らが迷い込んだのは、仮面の将軍・無限(むげん)斎(さい)に支配された、もう一つの「BAKUMATSU」だった!それぞれの想いや理想、譲れない信念を持つ志士たちが、刻(とき)を超えてもなお、熱く我が道を駆け抜ける、彼らの“イキザマ”を描く。 その世界観の魅力をぐっと引き出すのは、「バトルスピリッツ」シリーズや「正解するカド」を手掛けてきた監督・渡辺正樹。シリーズ構成に、「Free!」や「Re:ゼロから始める異世界生活」の横谷昌宏氏。アニメキャラクター原案には、人気急上昇中のイラストレーター・夏生氏。アニメキャラクターデザインは、「のだめカンタービレ」シリーズ、「クロックワーク・プラネット」などを手掛けた島村秀一が担当する。
<ストーリー> 時は幕末。 日の本の未来を憂い、各々の信念に従い突き進む志士たちが魂を燃やす時代。 長州の風雲児・高杉晋作は、相棒の桂小五郎とともに徳川慶喜率いる幕府海軍船に潜り込もうとしていた。 目指すは「刻(とき)を操る力」があるという伝説の秘宝、“時(じ)辰(しん)儀(ぎ)”。 他ならぬ幕府がその力を我が物にせんとしていると耳にした高杉は『そんなやり方、つまんねぇ!』と時辰儀の破壊を企てる。 一度は時辰儀を手にする高杉らだったが何者かに奪われ、追って向かうは慶喜のいる京の都。 だが、そこで目にしたのは異様な姿で君臨する“巨城スサノオ”だった。 自分たちが知る様相とは全く異なる町並み、民たちの様子に戸惑う高杉たち。 そこは、仮面の将軍・無限(むげん)斎(さい)に支配された、「もう一つの幕末(BAKUMATSU)」だった。
本当に守りたいものは、刻を超えても変わらない――。 熱き志を持った男たちによる全力の“イキザマ”を描く物語が今、幕を開ける!
<放送情報> TBS:毎週木曜深夜1:58~ BS-TBS:毎週土曜深夜2:30~ ※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※その他の放送局及び動画配信情報については公式Webサイトをご覧ください。
<関連動画> https://youtu.be/FFUJNaJY-f8
【軒轅剣・蒼き曜】
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http://xuanyuansword.net/
<概要> 『軒轅剣』シリーズは台湾の大宇資訊(ソフトスター)が開発したゲーム。神話時代の「軒轅剣」という伝説の剣、そして中国戦国時代の墨家という学派が残した“機関術”と呼ばれる技術をめぐる壮大なストーリーと、機関獣という斬新な戦闘キャラクターを使ってのバトルプレイが多くのファンを引き付けている。 1990年に第一弾が発売されてから、今年28周年という長寿シリーズで、本編・外伝合わせて12作品がリリースされ、アジア圏でのプレーヤーは数100万人にのぼる。ゲームの人気を受けて、ノベライズ、コミック、実写ドラマ化などが展開され、ドラマは高視聴率を記録、ネット配信でも数億回の再生回数となっている。 この大人気ゲームを、テレビ東京がソフトスター(上海・台北)とナダホールディングスと共同製作によりついにアニメ化。ゲームの世界観をそのままに、オリジナルストーリーでおくる。
<ストーリー> 機関獣と、神秘的な古代のアイテムが織りなすバトル。軒轅剣シリーズ12作品中で人気の高い「外伝 蒼之濤(そうのとう)」(2004年)、そこにつながる物語を描く作品となる。
時空をつかさどる古代神器『太一輪』(たいいちのわ)。その力によって、歴史は大きく変貌した。太白帝国は『機関獣』を量産し、強大な武力によって神州大���を掌握。更なる国土を求め、世界征服を目論んだ。
太白歴99年、太白帝国と、それに抗う反抗軍との戦闘が各地で続いていた。 遡ること3年前、帝国軍の襲撃によって両親を失った苻 殷(ふ いん)と苻 寧(ふ ねい)の姉妹、二人は村々を回る旅芸人で生計を立てていた。旅の途中、姉の殷(いん)は偶然、数百年間置き去りにされていた『天書(てんしょ)』を手にする。太白軍の攻撃に出くわした姉妹は、天書から現れた伝説の剣『軒轅剣(けんえんけん)』で太白軍を撃退する。 一方そのころ、姉妹の幼馴染みの少年蒲 釗(ぷ しょう)は太白の奴隷となっていた。蒲釗は、自分の村を襲った帝国の戦闘装置“機関獣”に魅せられていく。 反抗軍に加わった殷と寧の姉妹。軒轅剣を持つ姉の殷と、勝気な妹の寧、様々な能力を持つ反抗軍のメンバーで、反抗軍は次々と機関獣を撃退する。 しかし、争いに疑問を感じながら妹をかばって戦う殷と、自立をあせって戦いたがる寧は、気持ちがすれ違っていた。 戦いの中、殷、寧、釗の再会の時が訪れる。敵同士として相対した時、互いに死んだと思っていた3人の運命の歯車が大きく回転する。
<放送情報> テレビ東京にて、毎週月曜日深夜2時5分~好評放送中 あにてれにて配信中 ※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※その他の放送局及び動画配信情報については公式Webサイトをご覧ください。
<関連動画> https://www.youtube.com/watch?v=FDuUOhLz6DE
上記2作品に加え、2018年10月より続編となる「グラゼニ シーズン2」の放送もありますよ!! 【グラゼニ シーズン2】
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ttps://www.bs-sptv.com/gurazeni/
大好評の内に第12話の放送を終えたBSスカパー! オリジナルアニメ「グラゼニ」の続編であるシーズン2が10月5日より好評放送中。主人公の凡田夏之介演じる落合福嗣さんをはじめとした豪華レギュラー陣も続投です!シーズン2では、グラゼニならではのキャスティングで話題となったゲスト声優として、50歳まで現役を続けた鉄人・山本昌さんや、本日の第12話をTwitterで生実況した「グラゼニ好き」を公言する芸人・ハライチ岩井さんが登場。 こちらの詳細はシーズン2の放送でご確認ください。 ついにヒロインのユキちゃんも登場し、恋に、仕事に、お金に、揺れ動く凡田夏之介の活躍をBSスカパー! でお楽しみください!!
<放送情報> BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス 579):毎週金曜22:30〜 ※詳細は公式HPをご確認下さい。
いかがでしたか? 気になる作品が御座いましたら要チェックですよ~!是非是非よろしくお願いいたします☆
今週はここまで! 来週のブログもお楽しみに~~
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aikider · 7 years
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蘇我氏 ― 古代豪族の興亡 -倉本 一宏
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日本古代の政治を支配し、大化の改新(乙巳の変)とともに滅び去った(と言われてきた)蘇我氏。その成立から最盛期、そして乙巳の変後、彼らがいかに生き延びてきたかを時系列で見ていく。
※この記事の称号について。天智天皇以前には「天皇」号は用いられておらず、厳密には「大王(オオキミ)」であるのだが、和風諡号は長ったらしくてめんどいので「天皇」号で統一する。ただし「王」「王子」はできるだけ当時の呼称を使用する。
伝承では蘇我氏の先祖は武内宿禰という人物だったとされているが、その実態が明らかではなく、具体的な政治的活動が確認できるのは蘇我稲目が最初であるため、著書は事実上の蘇我氏の始祖を稲目としている。稲目は朝鮮半島から渡来してきた技術者集団を配下に従え、当時最先端であった製鉄、灌漑などの技術をもって朝廷で大臣(オホマヘツキミ)の地位を得た。マヘツキミとは畿内に存在した豪族たちの、それぞれの代表者である。豪族たちは、原則として一氏族一人のマヘツキミを送り出し、マヘツキミの合議によって政治的な決定がなされた。その合議体を統括するのがオホマヘツキミだった。稲目以降、蘇我氏は自らの権力強化のため、2つの戦略を取る。一つは、自らの支族を数多く生み出して、それらを独立させ、軍事的拠点や交通の要衝に配置したこと。それぞれの支族からマヘツキミを輩出することで、氏族合議体においても多数派を形成し、自らの政治運営を円滑にしようとしたわけである。もう一つは、朝廷のリーダーであるところの大王(オオキミ)との血縁関係を何重にも結び、大王家との一体化を目指したこと。その結果、用明、推古、崇峻、元明、持統、文武、聖武、元正ら蘇我の血筋を色濃く受け継ぐ蘇我系皇族たちがオオキミの座につき、蘇我氏は稲目、馬子の代には外戚に地位を得て政治を実質的に支配していた。蘇我氏の��力は盤石に見えた。
しかし馬子の死後、蝦夷、入鹿の代に至って、それが裏目に出る。
一つは、蘇我系氏族の内部対立である。蘇我系氏族は複数に分かれてそれまで本宗家を支えてきたが、推古の死後、非蘇我系の田村王と、蘇我系の山背大兄王のいずれをオオキミとするかで蘇我氏が分裂した。このとき蝦夷は田村王を支持したのだが、歴史書には、厩戸王(聖徳太子)の子である山背を、専横を目論む蘇我氏が排除しようとしたと書いてある。しかしそもそも山背のほうが蘇我氏の血筋が濃いので、外戚として振る舞うのであれば山背を支持するのが常識的ではある。 しかし推古は死の直前に田村王を指名しており、山背は田村より若年であった。遺勅に逆らってまで未熟な身内を支持することは、さすがに他の豪族からの反発を受ける可能性が高い、というのが蝦夷の判断であろう。よって田村王を支持したことは、穏当な判断だった。ところがそれに反して、まず馬子の弟、蝦夷にとっては叔父である境部摩理勢が、山背を支持し、さらに蝦夷の弟である倉麻呂が態度を保留する。蝦夷は山背を説得することに成功したが、摩理勢は馬子の墓の廬(管理用の小屋のことか?)を破壊して自分の領地に引っ込んでしまった。このため蝦夷は摩理勢を討伐し、田村王が即位した(舒明天皇)。しかし蝦夷と倉麻呂の間には対立が残ることとなり、これが後に乙巳の変の火種となる。
今一つの火種は、蘇我系の陰に隠れて冷や飯を食わされてきた非蘇我系の皇族や豪族である。舒明の死後、その妻皇極天皇の代になると、蘇我入鹿が頭角を表し、蝦夷をしのぐほどの権力を持つようになった。入鹿は唐への留学より帰国した僧から、当時の最新技術を学び、学友の中でも飛び抜けていたが、中央集権システムの整備を目指していた。当時は唐が高句麗出兵を行うなど、朝鮮半島が動乱の時期にあった、そのために高句麗は中央集権化を急いでおり、日本でも集権化の必要性が認識されていた。入鹿は高句麗に倣い、自分の身内である古人大兄王子を傀儡に立てて自らに権力を集中しようと考える。まずその障害となったのが山背であり、入鹿はこれを討滅する。日本書紀では入鹿の単独行動とされているものの、藤氏家伝では諸皇子が賛同したとされており、実際には朝廷全体の意向だったと考えられる。また日本書紀には甘樫丘や畝傍山に邸宅を作ったのが不敬と記されているものの、ここは防衛上の要衝にあたり、朝鮮半島の動乱に対して防御を固めたという意味では、当たり前のことをやっているに過ぎない。自らに権力を集中させようとしたことを専横と言うことは可能だが、日本書紀の記述はかなり脚色が混ざっていると言えよう。
それはさておき、入鹿主導の集権化に対して不満を抱いたのが、葛城王子(のちの中大兄王子=天智天皇)と中臣鎌足(のちの藤原鎌足)であった。葛城も鎌足も、入鹿と同様に唐の最新技術を学び、集権化の必要性を認識していたが、葛城らは新羅に倣って豪族を官僚化し、王を補佐させるという官僚制的中央集権国家を目指していた。両者の対立は、政治路線の対立であった。鎌足は葛城の能力を見抜いて接近し、さらに蘇我氏内部で不満を持っていた蘇我倉山田石川麻呂(蝦夷の甥)に接近する。そしてついに日本古代史上の大事件が勃発する。
葛城と鎌足は朝鮮の外交使節が来訪するイベントをでっち上げて、その場で入鹿に斬りかかる。これが乙巳の変である。驚いた入鹿は皇極天皇に助けを求めたが、皇極は奥に引っ込んでしまい、入鹿はとどめをさされた。翌日には皇極が弟の孝徳天皇に譲位。後ろ盾を失った古人は出家して吉野に隠遁してしまった。その古人も、葛城から謀反の疑いをかけられて殺害される。入鹿の死を知った蝦夷は自殺。これにより、蘇我の本宗家は滅びたことになる。
かつての歴史の教科書では、蘇我氏が滅びて天皇集権化、さらに藤原氏の時代と説明されるのだが、実際には石川麻呂が蘇我氏のトップ(氏上)となり、右大臣にまで上り詰めている。しかも孝徳天皇に娘2人、中大兄王子(葛城王子)に娘1人を嫁がせたことを考えると、蘇我氏の権勢はまだ強固であった。
ところがここで、再び蘇我氏内部での争いが勃発する。石川麻呂には日向、連子、赤兄、果安という4人の弟があったが、日向が中大兄に対して石川麻呂の謀反を讒言し、孝徳天皇は石川麻呂の討伐を決定、日向の兵に囲まれた石川麻呂は自害した。日向は筑紫大宰に任ぜられたが、その後は記録に見えず、それきりである。
石川麻呂に替わって重用されたのは弟の赤兄である。赤兄は斉明天皇(=皇極天皇)と中大兄が和歌山の温泉に行幸していた際に、留守政府を預かっていた。このとき赤兄は、有間王子(孝徳天皇の子)に対し、斉明の失政を挙げて謀反をたきつけた。有間が謀反を決意したとみるや、赤兄は有間を拘束して、行幸中の斉明のところに送り込み、中大兄はこれを殺害している。そして中大兄が即位すると(天智天皇)、蘇我赤兄は左大臣になる。かくして天智はついに中央集権を実現する。
しかし、葛城=中大兄=天智が行った粛清の嵐は、その後の朝廷を混乱に陥れることになる。蘇我氏を弱体化させたことで、豪族たちの離反を招き、大友王子を守る豪族が、蘇我(赤兄と果安)、中臣、巨勢、紀のわずか4氏族しかいなくなってしまったのだ。そして不満を持つ豪族たちは、大海人王子に与力することとなった。しかも蘇我連子の子である安麻呂は、大海人王子に対して天智の意向に警戒するよう伝え(この史実性については疑問視されているが、のちに安麻呂が重用されたのは事実)、大海人は天智からの即位要請を固辞して大友の即位を要請し、吉野に隠遁する。
天智亡きあと、大海人王子は吉野を脱出、短期間で数万人の兵士を集める。壬申の乱である。朝廷は討伐軍を組織したが、その総大将であった山部王が、蘇我果安と巨勢比等により殺害され、さらに果安も自殺。主力軍が瓦解することとなる。大友王子も山中に逃げて自殺。大海人王子が即位する(天武天皇)。天武は蘇我赤兄一族と果安の一族を配流。蘇我氏は大打撃を被ることになる。
だがそれでも蘇我氏は滅びていない。「大海人王子に用心を促した」という「功績」を認められた安麻呂の系統だけは、「石川」と姓を変えて生き残った。石川氏は直接的に挙兵に協力したわけではないため、さほど栄達したわけではないものの、上級の官人を多数輩出している。また連子の娘(安麻呂の妹)にあたる娼子が、鎌足の子である藤原不比等の正妻となった。これによって藤原氏は蘇我氏の尊貴性を取り入れて力を強め、石川氏は���き残りをはかった。さらに石川氏からは刀子娘が文武天皇の妻となり、広成皇子を産んでいる。しかしある仮説によると、不比等らの陰謀により広成皇子は皇籍を剥奪されたという。不比等の娘である宮子と文武の間に生まれたのが首皇子であり、ここで天皇の外戚が蘇我氏から藤原氏に移ったと考えられるのである。
さらに藤原氏は、天智の孫にあたる長屋王を排斥する(長屋王の変)。長屋王は蘇我系皇女(吉備内親王)、石川虫麻呂の娘、藤原不比等の娘を妻としており、次世代の後継者候補がストックされていた。だが長屋王の変に際して、吉備内親王の王子および石川夫人の王子が殺されたことで、皇位継承権のある皇族は藤原氏系に占められることになる。 蘇我系皇族は元正天皇を最後に断絶し、石川氏はその後、天皇家と姻戚関係を結ぶことはなかった。
また石川氏は官位の面でも振るわなくなる。議政官を出すこともほとんどなくなり、弁官として実務に携わるようになる。藤原氏に取り入って実務官僚として生き残る道を選んだわけだが、その後の蘇我系氏族は、多くが低い官位に留まった。この背景には、不比等が作った「蔭位(おんい)」がある。蔭位とは、親の官位が高ければ、その子が高い官位からキャリアをスタートできるというシステムである(たとえば一位の貴族の嫡子は従五位下からスタート)。この蔭位には「三位以上は孫の世代まで蔭階を及ぼすことができるが、四位や五位は子の世代にしか蔭階を及ぼすことができない」という規定がある。しかも叩き上げの貴族は、四位や五位に上った時点で子がすでに出仕していることが多く、子は蔭位の恩恵を得ることがほとんどない。つまり上級貴族が再生産しやすい仕組みになっている。その結果、紀氏、伴氏などの旧豪族系氏族は、ほとんどが下級貴族として生き残ることとなった。石川氏は宗岳(ソガ)氏に姓を改めたが、官位は低く下級貴族にとどまっている。しかし、中には畿内の開発に携わり、莫大な財を築いた人物もいるなど、しぶとく生き残っている。
まとめると、蘇我氏ははじめ、大王の外戚、および技術者集団のリーダーとして絶大な権勢をふるった。これらは藤原氏の戦略とよく似ている。というより、藤原氏は蘇我氏の戦略を模倣したのだと考えるのが正しいのだろう。 また藤原氏も、不比等が蘇我氏から正妻を迎えることで、その立ち位置を受け継ぐことができた。結果的には、日本は天智天皇が指向したような官僚制的中央集権国家ではなく、入鹿が指向した傀儡型の国家となった(あるいはその折衷型?)と言えるかもしれない。一方蘇我氏は同族での争いを繰り返し、藤原氏に押されて弱体化しつつも、乙巳の変、壬申の乱を生き残った。その後裔は少なくとも摂関期までは生き残っており、中世にも蘇我氏の末裔を名乗る一族がいた。
最後に感想を付記しておく。本書の説くように、蘇我氏は逆臣でもなんでもなく、大王家と結合することで隆盛を誇った、藤原氏のプロトタイプと言えるだろう。むしろ自分が恐ろしいと感じたのは、蘇我氏の内部対立を利用して巧みにその力を削いだ天智天皇である。
日本書紀などの歴史書は、入鹿が謀反を図ったために誅殺されたと記しているのだが、入鹿は自らが大王になろうとしたわけでもなく、また操りやすい古人を大兄とすることができていたのだから、謀反などする必要がない。その入鹿と古人を殺したという事実だけを見れば、むしろ謀反を起こしたのは葛城王子(天智天皇)と中臣鎌足だった、というべきであろう。
さらに功臣であるはずの蘇我倉山田石川麻呂を、讒言により討伐。日本書紀には、天智が石川麻呂の無実を知って悲しんだと記されているが、虚偽の讒言をしたはずの日向は破格の昇進を遂げており、実際には天智は内紛を利用して滅ぼしたと考えるのが自然であろう。
その後も赤兄の煽動を利用し、有間王子を排除。これが天智の仕組んだものなのか、赤兄が天智に取り入るべく有間を挑発したものなのか、はたまた赤兄が途中で有間を裏切ったのか、真相はわからない。
しかし、ここまでで都合4人の重要人物が殺害され、そのすべてが天智の権力強化に役立っていることを考えると、単に偶然と考えるのも無理がある。いずれも蘇我氏内部の確執を利用し、謀反の罪を着せて最後には誅殺している。己が権力を手に入れるためには手段を選ばない。まさにマキャベリズムのお手本のような人物である。成功した分、かのチェーザレ・ボルジアより一枚も二枚も上手かもしれない。しかも後の歴史書には逆臣を誅戮した名君として描かれ(これは持統天皇の意向だが)、千年以上後までその歴史観が維持されているのだから、恐るべき手腕だ。
一方で弟の天武天皇の手腕も負けてはいない。天智の強引な集権化によって豪族の不満が高まっていたため、自らが後継となることを避け、豪族の不満をすべて大友王子に押し付けた上で、自らが豪族の支持を得ることに成功。まんまと自らが天皇になることに成功しているのだ。恐るべき状況制御能力だ。
しかし、天智、天武の兄弟によって構築した天皇専制システムも、藤原不比等によって骨抜きにされる。不比等は長屋王の変によって政敵を滅ぼし、蔭位の制によって藤原氏が上級貴族を独占する仕組みを作り上げ、また外戚として天皇を思いのままに操る地位を得ることになる。結局、古代史における最後の勝者は藤原氏だった、というのが残念なオチである。
しかし、これほどエゲツない手法を駆使しておきながら、天智、天武を批判的に扱うフィクションは、少ないように感じる。不比等は小説やマンガで悪役になることはあるようだが、やはり皇族を悪役にすることはタブーなのであろう。しかし後白河法皇が悪役として描かれることが珍しくなくなったことを考えると、研究が進めばそういった歴史モノが出てくることも期待される。天智、天武、不比等をリアルに描いたら、妖怪大戦争みたいになりそうではあり、個人的にはそういう作品を見てみたい。しかし現在の日本の社会状況を見ると、そうした自由な表現ができなくなるのではないかという不安もある。
というのも、著者の名前でググっていたら、「倉本一宏 サヨク」というサジェストが出てきたのだ。日本のネット空間でサヨクと書かれた場合、その意味するところは「売国奴」と同じような意味合いであり、要するに国粋主義的な視点から敵をラベリングするためのマジックワードである。倉本氏はあくまで学問的に正確な著述を心がけているだけであろうが、こうしたラベリングをされるのはいささか(いや、かなり)気の毒である。しかし、学問というのはあくまで客観性がすべてである。ささやかながら拙ブログは、ネットの片隅で著者の応援をしたい。
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qeisu · 7 years
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【野口裕之の軍事情勢】
金正男氏の暗殺で蘇る120年前の悲運の朝鮮人  遺体斬刑が 日清戦争の導火線と歴史を 繰り返すのか ー産経 2017.2.27 07:00  北朝鮮の金正日総書記(1941~2011年)の長男・金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺されたテロは、120年の時をさかのぼり、とある悲運の朝鮮人を現代に蘇らせた。
 金玉均(1851~94年)
 異国の地で、回転式拳銃で暗殺された後、胴体を川に棄てられ、首/片手・片足/残りの手足を、それぞれ自国の別々の地でさらされた。遺体を斬刑に処すのは朝鮮の伝統だ。
 李氏朝鮮(1392~1910年)末期、王朝内の守旧派にとって、清国からの完全独立や、大日本帝國が成し遂げた明治維新を範とし朝鮮近代化を目指す金玉均は、目障りこの上ない存在であった。金玉均は日本の立憲君主制をお手本としたが、北朝鮮の「世襲制度」を批判した金正男氏と重なる部分を認める。
 金正男氏暗殺以降、安全保障・公安関係者と接触すると、金玉均の話が結構持ち上がる。古今の朝鮮が墨守する恐怖政治の「国柄」にもがき、祖国の守旧派ににらまれた末の悲劇…など、「二人の金」の運命を見つめ直すと、情勢分析の一助になるためだ。
 「ひょっとしたら、金正男氏の遺体が北朝鮮に引き取られていたら斬刑に処され、さらされたのでは」と観測する関係者もいた。しかし、最も注目すべきは、金玉均暗殺が《明治二十七八年戦役=日清戦争/1894~95年》の導火線の一つとなった史実。
 折しも、韓国は朴槿恵大統領のスキャンダルで、乏しい統治機能が一層低下している。韓国の政治不安と金正男氏暗殺に、北朝鮮の兄弟国・中国がどう出るのかも、不透明だ。
 何より、北朝鮮の核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成を待たず「攻勢」に移る-そんな観測も出始めた米トランプ政権と、体制引き締めに向け戦争を辞さない構えをチラつかせ、揚げ句、間合いを間違え戦争に突入する懸念が排除できない朝鮮労働党の金正恩委員長率いる北朝鮮指導部とのせめぎ合いの結末が気になる。
 本年は、朝鮮戦争(1950年~)が休戦中に過ぎぬ現実を、近年なかったほど自覚する年になるに違いない 。
 哀れな「事大主義」外交
 金玉均の暗殺は明治27(1894)年3月。日本に亡命中の金玉均は上海におびき寄せられ、暗殺された。清国と朝鮮の共同謀略に遭難したのだった。李氏朝鮮の第26代王・高宗(1852~1919年)の妃・閔妃(1851~95年)らを“主役”とする、暗殺前後の経緯はこうだ。
 【第一幕】 閔妃は義父・興宣大院君(1820~98年)の有した実権を奪うや、大院君の攘夷政策を一転、開国路線に舵を切り、欧露に先駆けて真っ先に日本と外交条約を締結。日本は朝鮮を、清国の冊封より独立した、国家主権を持つ独立国である旨を明記し、軍の近代化に協力した。
 【第二幕】 結果、新旧2種の軍が並列。そこに旧式軍隊への待遇・給与未払い問題が絡み、《大院君派》が旧式軍隊を利用、呼応して1882年、大規模な反乱《壬午事変》を起こす。《閔派》に加え、近代化を果たした日本に学び、朝鮮を清国より完全独立させ、立憲君主国を目指す《開化派》、さらに日本人の軍事顧問や外交官らを殺害・駆逐。大院君は復権する。
 【第三幕】 王宮を脱出した閔妃は、朝鮮駐屯の清国軍を頼る。清国は反乱鎮圧などを口実に漢城(ソウル)に軍を増派し、反乱を指揮したとして大院君を清国に幽閉する。閔妃は、清国への依存を深めていく。
 日本も日本公使館警備に向け条約を結び、朝鮮に派兵し、日清戦争の火ダネの一つとなる。
 【第四幕】 開化派は閔妃の清国服属に反発し1884年、クーデター《甲申政変》を決行する。清国や妻=閔一族に実権を握られていた王・高宗もクーデターを快諾した。が、閔派の通報を受けた清国が1500名を派兵。高宗の求めで、王宮警護に就いていた日本公使館警備部隊150名との間で戦闘となる。結局、3日で制圧される。
 【第五幕】 甲申政変の失敗で、開化派の指導者・金玉均は、過去の日本滞在で培った人脈を頼りに、日本に亡命する。慶應義塾の福澤諭吉(1835~1901年)や、政治結社・玄洋社の総帥・頭山満(1855~1945年)、後の首相・犬養毅(1855~1932年)ら欧米列強のアジア侵出を憂うアジア主義者の庇護を受け、再起を期していた。だが、体制固めを強行する閔派にとっては危険分子で、日本に再三、引渡しを要求した。
 日本政府は日朝間に犯罪人引渡し条約が締結されていない上、政治犯だとみなして、要求を拒絶した。
 【第六幕】 朝鮮側は、今も「国技」として伝承される拉致目的で諜者を日本に潜入させるも失敗。いよいよ、暗殺に舵を切るものの、これもまた失敗に終わる。
 日清間で1885年、日清双方の朝鮮半島撤兵と、やむを得ず再出兵するに当たっての事前通告義務をうたった《天津条約》を締結する。条約により日本は、朝鮮の独立を担保しようと考えたのだ。
 【第七幕】 朝鮮が送り込んだ刺客と、朝鮮と謀議した在日清国公使館の諜者は、日本国内でジワジワと金玉均に接近。最後は「朝鮮政府の要職に就かせ、必ずや内政改革を担わせる」と、ニセ条件をぶらさげ、金玉均を清国上海におびき出した。日本国内の支援者も罠とみて反対し、金玉均自身も疑ってはいたが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意志で上海に赴き、非業の死を遂げた。
 【第八幕】 暗殺成功に大喜びした清国は、逮捕した朝鮮人刺客と金玉均の遺体を清国海軍の軍艦で朝鮮に送り届けてしまう。
 【第九幕】 日本人は金玉均に深く同情した。反面、清国・朝鮮の残虐非道の手口や公正を欠く処置を大いに非難した。同時に、日本政府の弱腰姿勢もやり玉に挙げられ、金玉均の遺体引取り運動が起こった。この時点で既に「屍への惨刑」が予想されていた証左。実際、日本政府も「屍への惨刑が朝鮮古来の習慣であろうと、国際の信用を著しく損なう」と申し入れた。ところが、朝鮮側は「古来の刑律」をタテに拒絶する。
 【第十幕】 日本の申し入れにもかかわらず、金玉均の遺体はバラバラに寸断された。首と四肢は獄門台にさらされ、胴体は漢江に棄てられた。その後、冒頭述べた通り、首/片手・片足/残りの手足を、それぞれ別の地域に送り、さらした。
 本人だけでなく、家族・親族・友人まで罰せられた。
 【終幕】 金玉均の遺髪や衣服の一部は密かに日本に持ち込まれ、東京・浅草の寺で営���れた葬儀では、多くの政治家や一般国民が手を合わせた。かくして、日本国内では《清朝同罪論》が熱を帯び、「清国と朝鮮を討伐せよ」といった世論が盛り上がった。
 ただし、金玉均の暗殺→遺体への斬刑だけで、激高するほど日本国民は「朝鮮的」ではない。《長崎事件》など、清国とその子分・朝鮮の相次ぐ傲岸無礼に対し、堪忍袋の緒が切れたのだった。長崎事件は、清国なる大国の正体をよく表している。
 明治19(1886)年、清国海軍北洋艦隊の定遠など4隻が修理のため長崎港に入港した。勝手に上陸した延べ800名の水兵が2日間にわたり、泥酔し、商店に押し入り金品を強奪したり、交番前で放尿したり、婦女子を追いかけ回す乱暴狼藉の限りを尽くす。鎮圧の官憲と斬り合いになり、清国海軍水兵の他、日本の官憲や一般市民を含む大勢の死傷者を出した。けれども、軍事力で圧倒する清国は謝罪をせず、居丈高な態度を改めなかった。
 無論のこと、長崎事件に対する世論の怒りだけでも日清戦争には至らない。
 そもそも日清戦争前夜、清国から日本列島南部に、匕首を突き付けるように伸びる朝鮮半島は、わが国の生命線であった。日本の安全と朝鮮半島の安定は同義といってよい。
 清国はロシアがアジア進出を狙うシベリア鉄道建設に脅え、朝鮮へのさらなる影響力を確保せんと考えた。日本も同じく、ロシアが朝鮮→日本と侵出してくる事態を国家存亡の危機と認識していた。最悪の場合、清国と戦端を開いても、朝鮮半島の安定=緩衝帯を構築する覚悟が国家戦略となったのである。
 かくなる緊張下、役人の汚職や増税に怒る農民が新宗教と結び付いて1894年《甲午農民戦争》を起こす(大院君の陰謀説アリ)。一揆は朝鮮軍を撃破し続け、閔派はまたも清国に援兵を求める。当然、天津条約(既述)上の権利で、日本も出兵を決断。クーデターで閔派を追放した大院君派は、日本に清国軍掃討を要請し、日清戦争に突入する。 
 振り返れば、わが国は朝鮮を近代化し、清国との主従関係を断ち切らせる他、国家の存続を図れなかったが、肝心の朝鮮の腰はまったく定まらなかった。李氏朝鮮は末期、清国→日本→清国→日本→ロシア→日本→ロシア…と、内外情勢変化の度に、すがる先をコロコロと変えていった。《小》が《大》に《事(つか)える》ので《事大主義》と呼ぶ。強国に弱国が服従する哀れな外交形態だ。
 朴槿恵大統領の父、朴正煕元大統領(1917~79年)は暗殺される前「民族の悪い遺産」の筆頭に事大主義を挙げ、改革を模索した。皮肉にも、北朝鮮は「悪い遺産」を嫌悪し自主・自立を意味する《主体思想》を看板に、米国と対立するのみならず、中国にも反発し始めた。
 「二人の金」の相違点と類似点
 つまり、金玉均は《事大主義》の、金正男氏は《主体思想》の、正反対の主義・思想に押し潰された犠牲者といえるだろう。 
 他にも相違点はあるが少ない。金玉均が祖国に対するクーデター《甲申政変》を起こした後、金正男の方は金正恩委員長に反旗を翻すことなく、暗殺された点ぐらい。
 むしろ、共通点が多い。
 (1) 金玉均の遺体は切断されて、さらされた。一方、金正男氏も闇から闇ではなく、ビデオカメラだらけの国際空港という、メディア映像が世界中に拡散しやすい“舞台”が選ばれた。共に国内外の反体制派・不穏分子・亡命者ばかりか、軍人・官僚・外交官への「見せしめ」目的を強く感じる。
 駐���レーシアの北朝鮮大使は「遺体の返還」を連呼したが、安全保障・公安関係者の間で、「金正男氏の遺体の斬刑」可能性が流れるのには、理由がある。
 北朝鮮の初代最高指導者・金日成(1912~94年)の娘=金正日の妹を妻とし、甥・金正恩委員長の後見人的存在で実質的ナンバー2だった張成沢(1946~2013年)の最期。張は、やはり甥の金正男氏をわが子のように溺愛し、2012年、中国の胡錦濤国家主席(当時)に面会した際、金正恩委員長を排して金正男氏を北朝鮮の最高指導者にすえる提案をした、ともされる。
 《金正恩委員長の逆鱗に触れた張は、自分の部下が処刑される残虐シーンに立ち会わされ、自身は数百発の機銃掃射でハチの巣に。遺体は金正恩委員長の「地球上から痕跡をなくせ」という命令で火炎放射器で焼かれた…》
 張への惨刑は産経新聞の《秘録金正日》で、龍谷大学の李相哲教授が明らかにするなど、複数のメディアが報じた。「屍への惨刑」は北朝鮮で、今も続いているのだ。
 (2) 金玉均の遺体斬刑は「国際の信用を著しく損なう」と、日本は朝鮮に忠告したが、朝鮮側は聞き入れなかった。現代のまともな国においては、毒殺すら有り得ない。しかも、兄殺しとあっては、国際的イメージを極度に低下させる。国際的イメージに関して、朝鮮も金正恩指導部も理解不能なほど鈍感ではあるが、孤立を自覚できぬあたりもソックリ。死守すべき対象の前にあっては、死に物狂いになる。
 (3) 金玉均は日本による、金正男氏も中国による身辺警備や庇護を受けていた。日本国内での金玉均暗殺は失敗ばかり。拉致・暗殺には場所的制約が伴う。本妻の居る北京や愛人を囲うマカオなどは、金正男氏の生活・ビジネス拠点だった。だが、「兄弟国」たる中国の主権の及ぶ場所では、さすがに金正恩指導部も金男氏暗殺を躊躇した。
 他方、中国が北朝鮮と水面下で何らかの取引をし、見返りに身辺警護をはずして金正男氏を北に売った、とする見方がある。暗殺が「中朝合作」とすれば、朝鮮が清国と共謀して金玉均を消し去った後、日本で沸き起こった「清朝同罪論」が頭をかすめる。
 (4) 金日成直系の金正男氏。子息の金ハンソル氏も北朝鮮の“統治継承権”を有する。従って、金ハンソル氏を筆頭標的に、金正恩委員長が「正男氏の血」を根絶する恐れは否定できない。金玉均の時代は既述した通り、家族・親族・友人まで刑に処された。北朝鮮でも同種の「連座制」が適用されている。      
       ◇       
 朝鮮半島に在った最後の統一国家・李氏朝鮮は腐敗と恐怖政治と事大主義で滅んだ。北朝鮮は恐怖政治と主体思想で自滅するのだろうか。そして、韓国も腐敗と事大主義で…
↓ 李氏朝鮮末期 王朝内の守旧派によって暗殺された金玉均
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monqu1y · 3 years
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ふてくされて投げ出したら  投げやりな 態度 ( たいど ) は 軽蔑 ( けいべつ ) される
 2009年8月30日は、 衆議院議員総選挙 《 しゅうぎいんぎいんそうせんきょ 》 の投票日だった。  それまで、ラジオでも新聞でも麻生内閣の悪さを 散々 ( さんざん ) 報道 ( ほうどう ) し、「自民党にお 灸 ( きゅう ) をすえてやらなければ…」という空気が 満 ( み ) ち満ちていた。私も、[民主党]に投票した。  その日、コミュニティで、 輪 ( わ ) 投 ( な ) げ大会があった。私の最初の一投は、輪が 目標 ( もくひょう ) の 棒 ( ぼう ) に入ったあと 撥 ( は ) ねて外に 転 ( ころ ) がり落ちた。次投は、棒と棒の間に落ちた。ねらい 定 ( さだ ) めて投げても 惜 ( お ) しい所で 外 ( はず ) れ、 次第 ( しだい ) にやる気を失った。なげやりになって、結局、入った輪はゼロだった。点数じゃなくて投げやりな 態度 ( たいど ) に、 軽蔑 ( けいべつ ) の 視線 ( しせん ) を感じたのは、気のせいだろうか…それとも、私の 僻 ( ひが ) みなのか…  翌日、 圧倒的 ( あっとうてき ) 議席差 ( ぎせきさ ) で 政権交代 ( せいけんこうたい ) になったことを知った。 意外 ( いがい ) だったし、 不安 ( ふあん ) も感じた。  そして、不安が 的中 ( てきちゅう ) した。  小沢一郎が天皇陛下をムリヤリ習副主席と会わせようとしたり、小沢一郎のところに 行 ( い ) かなければ政治家への頼みごとができないようにした。  鳩山由紀夫は「日本列島は日本人のものではない」と 公言 ( こうげん ) し、オバマ大統領に「私を 信頼 ( しんらい ) してください」と言って 騙 ( だま ) した。また、 炭酸 ( たんさん ) ガスを出さないようにするムリな 目標 ( もくひょう ) を、 突然 ( とつぜん ) 、 勝手 ( かって ) に、世界に向かって約束した。  蓮舫は[事業仕分け]と言い、大事な仕事ができないよう予算を 削 ( けず ) って、日本が貧乏で弱い国になるようにした。ダム作るのを止めたので、後に 洪水 ( こうずい ) で多くの人々が死んだ。  仙谷由人は、中国の 漁船 ( ぎょせん ) が 海上保安庁 《 かいじょうほあんちょう 》 の 巡視船 ( じゅんしせん ) に体当たり 攻撃 ( こうげき ) してきたのを 隠 ( かく ) し、日本側が悪いように 発表 ( はっぴょう ) した。ユーチューブ動画を流して国民に 真実 ( しんじつ ) を知らせた海上保安官を 懲戒 ( ちょうかい ) してクビにした。  2011年1月5日、 秘密保全 ( ひみつほぜん ) のための 法制 ( ほうせい ) のあり方に関する 有識者会議 ( ゆうしきしゃかいぎ ) を 開 ( ひら ) いて、国民に真実を知らせたら 処罰 ( しょばつ ) する 法律 ( ほうりつ ) を作ろうとした。  民主党 役職者 ( やくしょくしゃ ) の 税金横流 ( ぜいきんよこなが ) しやセックス・スキャンダルや政治的 不手際 ( ふてぎわ ) を 庇 ( かば ) うために、マスコミは、自民党が 行 ( おこな ) った悪い政治の 影響 ( えいきょう ) が出たように説明した。  2011年3月11日、東日本大震災で福島原子力発電所に 津波 ( つなみ ) が押し寄せたとき、菅直人は、自衛隊出動を止めたり、米軍の助けを 断 ( ことわ ) った。ベントや海水注入をするなと命令しただけでなく、現地に 行 ( い ) って 事故対応 ( じこたいおう ) ができないよう 邪魔 ( じゃま ) をした( 瞞天渡海 ( まんてんとかい ) )。
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 その結果、福島原子力発電所が 爆発 ( ばくはつ ) すると、「爆発したのは東京電力が 怠慢 ( たいまん ) だったから」だとマスコミに説明させた。自民党が 行 ( おこな ) った悪い政治の影響が出たようにも、マスコミに説明させた。  原子力発電所は 危険 ( きけん ) なものだから無くさなければならないと菅直人は主張した。「 要請 ( ようせい ) 」という責任逃れの言葉を使って、中部電力浜岡原子力発電所の運転をとめさせた。それから、全国の原子力発電所の運転がとまるように 誘導 ( ゆうどう ) した. そうすれば、原子力発電技術者たちが日本で仕事できなくなり、中国や韓国や北朝鮮からの誘いに応じて、原子力発電技術を日本の敵国に伝えることができるということだ。  2011年8月、 人権委員会 ( じんけんいいんかい ) を作るための 基本方針 ( きほんほうしん ) が発表された。  人権委員会は、 自虐史観 ( じぎゃくしかん ) と言われる考え方の 矛盾 ( むじゅん ) を 指摘 ( してき ) させないための 組織 ( そしき ) だという 批判 ( ひはん ) が出てきた。  菅直人を 辞 ( や ) めさせて総理大臣を別の人に交代させようという声が高まったが、内閣不信任案を 可決 ( かけつ ) させないために、自分から「辞めます」と言った。その言葉を信じた国会議員たちが内閣不信任案に反対したので、内閣不信任案は否決された。否決されると、菅直人は、「やっぱり、辞めるのは止めて総理大臣を続けます」と言ったので、鳩山由紀夫が菅直人のことを「ペテン師だ」と 罵 ( ののし ) ったけれど、辞めさせることはできなかった。輪投げで、ふてくされて投げ出した私とは大違いだ。  後に、北朝鮮 拉致 ( らち ) の犯人だと疑われている団体に菅直人らが大金を寄付したことが分かったとき、拉致被害者の家族は怒ったらしい。  野田佳彦は、韓国を助けたり生活保護を受ける人々が増えるような政治をした。消費税を10パーセントに値上げすると決めたので、民主党に 居 ( い ) たら選挙で不利になると考えた議員たちが民主党から出ていった。  「東京都が尖閣諸島の所有権を民間人から買う」と石原慎太郎が言い出したとき、それを邪魔するために、野田佳彦は、国が買うことにした。それで、中国と日本は 揉 ( も ) めた。  そんな政治を国民は望んでないから選挙して国民の気持ちを確かめるべきだと言われた野田佳彦は、「近いうちに解散します」と約束した。しかし、いつまで 経 ( た ) っても解散しなかった。「解散の約束を守れ」と 執 ( しつ ) こく言われたあげくに、野田佳彦は、沢山の条件を付けて、衆議院を解散した。輪投げで、ふてくされて投げ出した私とは大違いだ。  詳しいことは[ 民主党政権3年3か月の研究 ]というブログなどで読める。
��参考〕 「兵法三十六計」は、著作年代も著者名も不明な中国の兵���書。 〖優勢なとき〗 第01計〔 瞞天渡海 ( まんてんとかい ) 〕見慣れていると奇妙に思わない錯覚を利用して、敵を 欺 ( あざむ ) く。防備をしっかり固めているところでは、往々にして頭脳が麻痺する。秘密は公然としているものに隠されており、秘密と公開が両立するときもある。 第02計〔 囲魏救趙 ( いぎきゅうちょう ) 〕魏の大軍が包囲している趙に正面から救援に行かず、手薄になっている魏を攻める。敵軍が主力を集中して隣国に進攻し、双方が激戦を展開している隙に乗じて、敵本国を急襲する。敵軍が進攻を中止して本国に戻るよう仕向け、途中で待ち伏せ攻撃する戦略。 第03計〔 借刀殺人 ( しゃくとうさつじん ) 〕自分の戦力を消耗させることなく、同盟者や第三者が敵を攻撃するように仕向ける。「離間の計」を採用して敵国の将軍や軍師を殺させる策略。攻撃をためらっている友軍に敵軍を攻撃させるよう工夫し、自軍の戦力を温存する。 第04計〔 以逸待労 ( いいつたいろう ) 〕味方の力を温存し、敵の疲れを待つ。自軍に有利な地歩を確保し、敵軍を困難な立場に追い込んで、すぐには進攻せず、固く護って敵軍を疲労させ、機を見て、受動的立場から主動的立場に転じる。 第05計〔 趁火打劫 ( ちんかだこう ) 〕敵軍が困難や危機に遭遇したときを逃さず出兵し、絶対的に優勢な戦力で苦境に陥っている敵軍を攻撃する。 第06計〔 声東撃西 ( せいとうげきせい ) 〕東を攻めると見せかけて西を攻め、東方に進撃すると思わせて西方に進撃し、敵軍を混乱させて統制不能に陥らせる。 〖余裕あるとき〗 第07計〔 無中生有 ( むちゅうせいゆう ) 〕無いものをあるように見せ、あるものを無いと見せる。敵軍の情勢判断と軍事行動を誤らせ、敵軍の不意をついて攻撃する。 第08計〔 暗渡陳倉 ( あんとちんそう ) 〕相手の虚をつき、油断している場所を攻める。正面から攻撃するように見せかけ、敵軍の注意を引き付けておいて、遠回りをして奇襲をかける。自軍の行動を敵軍にわざと見せ、敵軍が防備を固めるのを利用して、敵軍が防備を固めたところを避けて主導的に奇襲をかける。 第09計〔 隔岸観火 ( かくがんかんか ) 〕相手に内紛の兆しがあるときは、人を送って敵の内部分裂を促す。敵軍の情勢変化を監視し機を見て攻撃する。 第10計〔 笑裏蔵刀 ( しょうりぞうとう ) 〕表面は友好的であるかのように装い、ひそかに戦備を整え、時機が到来したら、敵軍の不意をついて攻撃する。 第11計〔 李代桃僵 ( りだいとうきょう ) 〕皮を斬らせて肉を切り、肉を斬らせて骨を断つ。損失が避けられない形勢になったら、局部の損失を出して全局の勝利を狙う。 第12計〔 順手牽羊 ( じゅんしゅけんよう ) 〕乗ずべき機会があれば利用して有利な状況を確保する。 〖互角のとき〗 第13計〔 打草驚蛇 ( だそうきょうだ ) 〕草を叩いて蛇がいるか調べる。敵軍が潜んでいるところで意識的に小さな軍事行動を起こして敵軍の反応を偵察し、敵軍の陰謀や謀略を暴く。 第14計〔 借屍還魂 ( しゃくしかんこん ) 〕捕虜となった敵軍を助命して利用する。攻城戦の最前線で堀を埋める作業を行わせたり、野戦において督戦隊を使って強いて突撃させ敵の前線と捕虜が交戦を始めるや敵ごと弓射する。 第15計〔 調虎離山 ( ちょうこりざん ) 〕敵に利のある地で戦えば、自ら負けに行くようなもの、味方に有利な地で戦う。有利な地勢にいる敵軍を不利な地勢のところに誘き出す。敵軍に進攻するのが危険な場合には敵軍が進攻してくるようにしむける。 第16計〔 欲檎姑縦 ( よくきんこしょう ) 〕敵軍に肉薄すれば、敵軍は必死に反撃してくる。敵軍を逃してやれば、逆に気勢をそぐことができる。敵軍にぴったりついて追撃しても、ただちに攻撃せず、相手が兵力を消耗し、闘志を失い、戦力が分散、減退するのを待って捕獲すれば、流血の戦闘を回避することができる。 第17計〔 拠磚引玉 ( ほうせんいんぎょく ) 〕海老で鯛を釣る戦法。偽りの状況を設定し、敵軍を罠にかけて混乱に陥れ、その機に乗じて打ち破る。 第18計〔 擒賊擒王 ( きんぞくきんおう ) 〕敵を倒すには総大将を倒すのが手っ取り早い。 〖混戦のとき〗 第19計〔 釜底薪抽 ( ふていちゅうしん ) 〕敵を直接攻撃するより、補給路を断つ。 第20計〔 混水摸魚 ( こんすいばくぎょ ) 〕 敵の内部を混乱させて作戦行動を誤らせ、自軍の利を計る。 第21計〔 金蝉脱穀 ( きんせんだっかく ) 〕陣地の原型を保持し、強大な威勢を誇示し、友軍にも疑間を抱かせず、敵軍に油断させて、ひそかに主力を移動させ敵軍に打撃を与える。 第22計〔 関門捉賊 ( かんもんそくぞく ) 〕敵軍を包囲して全滅させる。 第23計〔 遠交近攻 ( えんこうきんこう ) 〕火は上に向かって燃え、河は下方に流れる。遠くの相手と同盟を組み、近くの敵を叩く。戦闘は地理的条件に制約されるので、近隣の敵を先に攻撃するほうが有利。 第24計〔 仮道伐鯱 ( かとばっかく ) 〕小国は救援という大義名分のもと併合してしまう。隣国に対して他国を攻撃するために軍隊を通過する許可を求め、実際には隣国を攻撃して征服する。 〖乱戦のとき〗 第25計〔 偸梁換柱 《 ちゅうりょうかんちゅう 》 〕味方を送り込んで相手を骨抜きにする。ひそかに事物の本質と内容を変えて、相手をだます。敵軍に対して作戦を展開するには、主導権を握り、頻繁に敵軍を出動させ、その部署配置を変更させ、主力を翻弄して疲れさせた上で攻撃する。 第26計〔 指桑罵槐 ( しそうばかい ) 〕本来の相手以外を批判し、間接的に本来の目的を達す。脅迫と利益誘導を結び付けて、戦わずに敵軍を屈服させる。弱小の者を屈服させようとする強大な者は、警告という方法で誘導することができる。態度が強硬で、行動が果敢であれば、弱小の者を服従させることができる。 第27計〔 仮痴不癲 ( かちふてん ) 〕愚かな振りをして、相手を油断させる。自軍に不利な形勢のもとでは、見せかけの情報を作り出して敵軍を欺き、自軍に対する敵軍の警戒心をゆるめさせ、その機に乗じて攻撃する。 第28計〔 上屋抽梯 ( じょうおくちゅうてい ) 〕二階に上げてはしごを外す。自軍の欠陥をわざと敵軍に見せ、有利であるかのように錯覚させ、敵軍を自国に深く引き入れて、その補給、援護、退路を断って攻撃する。 第29計〔 樹上開花 ( じゅじょうかいか ) 〕こちらを大きく見せて相手を威圧し、時間を稼ぐ。 第30計〔 反客為主 ( はんかくいしゅ ) 〕主導権をとられているときにはじっと耐え、機会がおとずれたらすばやく動いて主導権をとる。 〖劣勢なとき〗 第31計〔 美人計 ( びじんけい ) 〕美人を使ってでも相手のやる気をなくさせ。美女(金品を含む)で敵を誘惑して女色(享楽)に溺れさせ、闘志をなくさせる。敵軍の武将が闘志を失い将兵の士気が衰えれば、敵軍の戦力は自然に低下する。 第32計〔 空城計 ( くうじょうけい ) 〕兵力が手薄な場合には、故意に兵力が手薄なことを敵軍に見せ、なにか策略を巡らしているのではないかと疑心暗鬼に陥らせる。 第33計〔 反間計 ( はんかんけい ) 〕敵の 間者 ( スパイ ) を買収したり錯覚させたりして逆に利用し偽情報を流して相手を混乱させる。 第34計〔 苦肉計 ( くにくけい ) 〕味方を傷つけて、敵軍に錯覚を起こさせ、敵軍の離間を謀る。 第35計〔 連環計 ( れんかんけい ) 〕さまざまな計略で数珠つなぎのように罠を仕掛け、敵軍の強大な兵力を弱小にして目的を遂げる。敵軍の戦力が強大なときは、無理に戦いを挑んではならない。さまざまな計略を用いて牽制し、その優勢な戦力を弱体化させなければならない。 第36計〔 走為上 ( そういじょう ) 〕軍事的に劣勢にある場合は、主導的に撤退して兵力を温存し、機会を待つ。
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