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#バリー・ユアグロー
doggie · 1 year
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バリー・ユアグロー『東京ゴースト・シティ』
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straycatboogie · 2 years
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2022/08/14
BGM: Senri Oe "夏渡し"
コロナ禍が始まってどれくらい経ったのだろう。私はもう、昔マスクをしなくても大丈夫だった頃のことを思い出せないでいる。そんな時代があったということが信じられない。私自身は今のところ熱もないし咳もたまにしか出ない(多分マスクのしすぎかクーラーのせいだろうと思う)。もちろん油断は禁物だ。コロナ禍のせいで英会話教室もミーティングもなかなか集まれず、辛い思いをしながら耐えてきた。だが、私はまだ恵まれているのだろう。仕事があるし、友だちも身近にいる。収入もある。日常生活が何とか維持できているからだ。
日常生活……普通の暮らしというもののありがたみについて考えた。いつものことがいつものように起きる、ということ。荷物が予定した日に届くとか、電気や水道が思い通りに使えるとか。それらは皆、そうしたインフラを整える人が居てのことなのだ。そのことにありがたみを感じる。同じ空の下で、この瞬間にも日常生活を維持しようと務めている人が居られる。それを思うと本当に感謝するしかない。かつての私はそんな代わり映えのしない毎日を退屈だと思ってしまっていたが、そんなことはない。退屈で平凡な日々こそが尊いのだと思う。
読書はバリー・ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』という本を読み始めた。バリー・ユアグローは実に奇妙な掌編を書く作家で、私は柴田元幸が翻訳しているからという理由で読み始めたのだけれどすっかり気に入ってかつて読み耽ったことを思い出す。実を言うとまた超短編というか、シュールな夢のような作品を書きたくなったので着想の源になればと思って読み返すことにしたのだった。なかなか面白い。スラップスティックで少しエッチで、何だか榎本俊二の漫画のようなおかしみがあるがそこまで下品でもない。唯一無二の境地だ。
そんな感じで、読書は昔読んだ本を読み返すばかりの日々が続く。音楽にしてもかつて流行ったピチカート・ファイヴや大江千里を聴いているので、新しいものとの出会いがなかなか訪れない。フレッシュな新人が生み出すものに触れたいとも思う反面、そうして過去をたどり直しているとポール・マッカートニーや永井荷風のような先人がいかに昔フレッシュだったかわかってくる。『濹東綺譚』なんて今読んでも充分面白い。何だかこのまま昔アホみたいに買い込んだ本を読み返すだけの日々を過ごして、そのまま50代に入っていくのもいいのかもしれないとも思う。ずいぶん「しけた」考えかもしれないけれど。
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tomokohara · 1 month
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原倫子 個展「Billy Goat」
2024.4.25(木)~5.13(月)
12:00-18:00(最終日16:00)
水曜定休、火曜不定休
Frobergue(古書フローベルグ)
展示概要:   
バリー・ユアグローの短編集「一人の男が飛行機から飛び降りる」(新潮文庫)
超ショートショートの作品群から成る愉快な悪夢のようなこの本を電車に乗るときのお供にしていた。
あるとき電車で揺られながらFrobergueの個展ではこれをテーマに描こうと思いつく。
個展のタイトル「Billy Goat」は「雄ヤギ」を意味する。Milk・Village Life・Snow・Cuckoo Clock・Seep…この短編集のもくじにありそうでない単語からつけた。
ユアグロー作品の力を借りて、魅力的な雄をたくさん描きたいという裏テーマも含まれている。
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ignitiongallery · 13 days
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柴田元幸+トウヤマタケオ『思いを馳せる』
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米カルフォルニア在住の絵本作家・イラストレーター、ジョン・クラッセン。クラッセンの絵本『ドクロ』『木に持ちあげられた家』(ともにスイッチ・パブリッシング)を中心に、翻訳家・柴田元幸の朗読と、音楽家・トウヤマタケオの音楽によるセッション『思いを馳せる』を、5月30日にtwililightで開催します。
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クラッセン作品の特徴は、ストーリーの多くを読者の想像力に委ねていることだと思います。描かれていないこと、書かれていないことに思いを馳せることで、それは、わたしの物語になる。
過去や未来、遠くの場所や人に心を向けることで、関係のないことなんてないと思える。
柴田さんの朗読とトウヤマさんの音楽によって、ご体感ください。
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柴田元幸+トウヤマタケオ『思いを馳せる』
日時:2024年5月30日(木)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28- 10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分)
料金:2500円+1ドリンクオーダー
定員:20名さま
出演:柴田元幸(朗読)、トウヤマタケオ(音楽)
件名を「柴田元幸+トウヤマタケオ『思いを馳せる』」として、お名前(ふりがな)・お電話番号・ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。
*このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願い致します。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。
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柴田元幸(しばた・もとゆき)
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©️島袋里美
1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。 文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。
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トウヤマタケオ
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音楽家
映像、舞台、ダンスへの楽曲提供や演奏など。 コロナ禍の2020年、自宅で一日一曲をアップする「音楽室シリーズ」をインスタグラムで100日続けた。 2021年 立春からペースを落として「音楽室シーズンII」 を再開。インスタとツイッターで配信中。 8年ぶり8枚目のソロアルバム「四辺は森として」(あたりはしんとして)を2021年7月21日にリリースした。
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findareading · 3 years
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「礼儀をわきまえろよ、この人は偉い作家なんだよ。ラフカディオさん!」私は呼びかける。「私、長年愛読してきたんです、あなたのこの世ならぬ──」 と、音楽が轟いて私の声をかき消す。
バリー・ユアグロー著/柴田元幸訳『東京ゴースト・シティ』(2021年9月、新潮社)
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lvdbbooks · 3 years
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【店内イベントのご案内】
2021年2月5日(金)〜28日(日)
「ケンエレブックス刊行記念フェア」
会場:LVDB BOOKS(大阪市東住吉区田辺3-9-11)
営業時間:13〜19時(火水木休み)
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2021年1月に設立された書籍レーベル「ケンエレブックス(KENELE BOOKS)」の都築響一編『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』と加賀美健『くっつけてみよう』刊行を記念して、期間限定のフェアをLVDB BOOKSで開催いたします。
店内で刊行書籍のパネル展示およびVOILLD制作の加賀美健オリジナルグッズの販売を行うとともに、都築響一さんの本棚からセレクトした古書を販売する蔵書フェアを特別に開催いたします。
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書籍情報
書名:Neverland Diner――二度と行けないあの店で 編者:都築響一 編集:臼井悠 装丁:渋井史生(PANKEY) 体裁:四六判変形/並製/カバー装 頁数:640頁程度(カラー写真頁含) 定価:3,300円+税
僕をつくったあの店は、もうない――。 子供の頃、親に連れられて行ったレストラン、デートで行った喫茶店、仲間と入り浸った居酒屋……。誰にも必ず一つはある思い出の飲食店と、舌に残る味の記憶。
「どこにあるかわかんねー」とか「もうなくなっちゃったよ」とか「事情があっていけない」、あるいは「くっそまずくてもう行かねえ!」とか、そういう誰かの記憶に残るお店の数々を、人気芸人からアイドル、作家、ミュージシャン、映画監督、芸術家、マンガ家、イラストレーター、クレイジージャーニー、クリエイター、編集者に女王様まで、各界の著名人総勢100人が100通りの文体で綴る悲喜こもごもの人生劇場。
もう行けない店、味わえない味、酔っぱらえないカウンター。100人の記憶と100軒の「二度と行けないあの店」についての、追憶のグルメガイド――。
著者:総勢100名(掲載順) 都築響一 矢野優 平松洋�� パリッコ いしいしんじ 俵万智 向井康介 玉袋筋太郎 水道橋博士 江森丈晃 土岐麻子 安田謙一 林雄司 古澤健 滝口悠生 遠山リツコ 髙城晶平 内田真美 イーピャオ/小山ゆうじろう 吉井忍 コナリミサト 永島農 谷口菜津子 石井僚一 佐藤健寿 和知徹 九龍ジョー 篠崎真紀 ツレヅレハナコ Mistress Whip and Cane 佐久間裕美子 吉岡里奈 松永良平 劔樹人 堀江ガンツ 見汐麻衣 小宮山雄飛 朝吹真理子 吉村智樹 日下慶太 スズキナオ 益子寺かおり 中尊寺まい 小谷実由 川田洋平 安田理央 上田愛 酒本麻衣 呉ジンカン 小石原はるか 兵庫慎司 Yoshi Yubai ヴィヴィアン佐藤 とみさわ昭仁 伊藤宏子 理姫 大井由紀子 古賀及子 いぬんこ 飯田光平 逢根あまみ 椋橋彩香 菊地智子 マキエマキ 村上巨樹 村上賢司 桑原圭 直川隆久 梶井照陰 高橋洋二 Oka-Chang ディスク百合おん 豊田道倫 茅野裕城子 池田宏 金谷仁美 徳谷柿次郎 島田真人 小林勇貴 スケラッコ 平民金子 本人 鵜飼正樹 石原もも子 たけしげみゆき VIDEOTAPEMUSIC 友川カズキ クーロン黒沢 柳下毅一郎 幣旗愛子 安田峰俊 平野紗季子 村田沙耶香 高野秀行 くどうれいん 田尻彩子 比嘉健二 バリー・ユアグロー(訳:柴田元幸) 大竹伸朗
都築響一(つづき・きょういち) 1956年、東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。 1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。 1997年、『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。 2012年より有料週刊メールマガジン『ROADSIDERS'weekly』(http://www.roadsiders.com/)を配信中。近著に『捨てられないTシャツ』(筑摩書房、2017年)、『IDOL STYLE』(双葉社、2021年)など。
書名:くっつけてみよう 編者:かがみけん(加賀美健) 編集:伊勢春日(VOILLD) 装丁:山﨑里美 体裁:A4 判変形/上製/カバー装 頁数:48頁 定価:1,500 円+税
リンゴとメガネ、ネコと車、サメと歯ブラシ……、全然ちがうものをくっつけてみたらどうなるかな? 代表作「ミルクマン」や「実家帰れ」など、シニカルでジョークの効いた作風が国内外で人気の現代美術作家・加賀美健が、ユーモア溢れる絵と言葉で挑むナンセンス絵本の新境地! Tシャツとラーメンだって、家と靴下だって、言葉と絵なら何でもくっつけられるんだ。子供から大人まで、創作意欲を刺激すること間違いなし! ディスタンスの時代だからこそ伝えたい“つながること”の大切さ。 さあ、みんなで「くっつけてみよう」!!
2014年中目黒に設立されたアートギャラリー・VOILLDによる、国内外で活躍する多彩なアーティストを幅広い視点でクローズアップしてゆくアートブックシリーズ、記念すべき第一弾。
[著者のことば] 朝起きてから寝るまで僕はいつも頭の中で色々考えています。 何を考えているかというと、どうしたら楽しく毎日が過ごせるか、どうしたらワクワクするか、などで す。世の中にあまり面白い物がないので自分の頭で考えるしかないからです。それは幼少期からあまり 変わってません。自分がどうしたら自分を楽しくできるか、そのことが僕にとってとても重要です。 そんな僕の頭の中の一部を絵本にしました。 ページをめくった時にワクワクしてもらえたらとても嬉しいです。 見方、考え方を少し変えるだけで楽しくなる事が世の中にはたくさんあると思っています。
加賀美健(かがみ・けん) 現代美術アーティスト。1974 年、東京都生まれ。 社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パ フォーマンスなど、メディアを横断して発表している。 2010 年に代官山にオリジナル商品などを扱う自身の店(それ自体が作品)ストレンジストアをオープン。
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https://books.kenelephant.co.jp/
https://roadsiders.com/
https://www.voilld.com/
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ichinichi-okure · 4 years
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2020.6.10wed_tokyo
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 思い出せない夢が携帯電話の音で途切れる。デザインをしたバリー・ユアグローの『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』が昨日増刷することになり、そのやりとりの返信だった。コロナウィルスによって多くの活動・発信を目にしたけれど、遠くニューヨークからリアルタイムで届いたSF小説は何よりも胸に響いた。  ここ暫くで時代は変わったにせよ、基本的な自分の姿勢はあまり変わらなかった。ネット電話を繋いだまま家で作業するか、事務所に行くか、様子を気にしつつも近所の店に顔を出すかくらいしかしなった。展示やイベントなどで誰かの特定の時間を拘束することに限界を感じていたし、自炊は好きだったし、髪もずっと伸ばしていたし、インターネットには五輪のエンブレムくらいから疲れていた。世の中のニュースや争い、怒りに触れるたびに、誤解でも構わないから、なるべく目の前のことに限らず、見えない遠いところを想像していた。たくさん間違えたり人に迷惑をかけたりを今後もするであろうし、たとえ確かな一本の芯の通った正しさを以ってしても誰かの悪になり得る自分は、何かを叱責したり声をあげる資格はないと思ってしまうが、理解できる範囲の苦しみを受け入れることだけはしてきた。怒りのクラスター���発生すると凄まじいスピードで広がっていくさまは疫病と瓜二つであるからして、こちらの方も接触を避けるよう自粛要請を唱え、国が国民に制限をかけるようなSFを、漫画なら描けるかもしれない。ワクチンが出来るまでの長い長い寓話。  この日記を書いている最中に引っ越し以来初のゴキブリと台所で遭遇してしまい、家に緊張が走る。やはり安心を脅かす存在は怖い。出会わなければ良かった相手と出会ってしまった。そいつをやっつけてしまいたい。結局自分もまた、自分が、あるいは自分を受け付けない相手を攻撃する加害者の一員だった。明日も明後日も、そんな生物の本能と付き合っていかなければならない。
-プロフィール- 横山 雄(31) 東京 イラストレーター、グラフィックデザイナー。 Instagram → @yokoyamaanata Twitter → @yokoyamaanata http://yokoyamaanata.com
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sou-kyoto · 2 years
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昨日もお伝えしましたが、3/21開催のイベントのご案内です☺️
是非お立ち寄り下さい◎
以下イベント告知内容となります。
ーーーーーーーーー
京都でフジエタクマのライブイベント『PLAY』を開催いたします。
会場
S.O.U (京都出町柳枡形商店街内)
2022年3月21日(月)
Open 15:30/Start 16:00
Charge ¥1500+1d
出演者
フジエタクマ
UCARY VALENTINE
※蔓延防止措置発令中につき人数制限を行っての開催となります。何卒ご了承ください。
フードについて
ーーーーーーー
フジエタクマと縁の深い、三軒茶屋にあるカフェ、ニコラ。
そちらのメニューから彼が愛してやまない二品をS.O.Uにて提供いたします。

・『旅のなごり』サンドイッチ
・牛すじと豆の煮込み
『旅のなごり』サンドイッチはニューヨーク在住の作家バリー・ユアグローによるサンドウイッチが出てくる愛すべき超短編「旅のなごり」をモチーフに作られたサンドイッチ。柴田元幸による手書き翻訳原稿と横山雄の絵をデザインした包装紙でラッピングされています。
こちらは数に限りがございます。
#sou #souvioletandclaire #出町 #桝形商店街 #京都 #live #music #cafe #bar #play
#フジエタクマ #UCARY_VALENTINE #カフェニコラ
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pure-posture · 3 years
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朗読会
ある本を読んでいたら、声に出して読んでみたいという気持ちが高鳴り、友人に朗読会をしないかと提案してみた。彼女は忙しいところにすぐに日程をつけてくれ、ビデオ電話で朗読会が開かれた。 その本は、内藤礼さんの「空を見てよかった」という詩集のようなもので、装丁、文字の視覚的な印象を含めて、ふんわりと空気を包んでいるような雰囲気が全体に漂う、やわらかい本だった。字間のとり方や易しい単語が使われていることが、声に出したら心地良さそうだな、と感じた。 友人は、大好きだというボリス・ヴィアンと、笙野頼子さんの硝子生命論、鯨について書かれた一説(作者失念)を読んでくれた。彼女は読書家で、私の知らない本をたくさん知っている。そして、声もすばらしい。りん、と音が鳴るような、可愛らしさと芯の強さを感じる。普段の話している声とも少し違って、なんだか不思議な感覚。いろんな友人の朗読を聞いてみたいと思った。 私はというと、本を1、2ページ読んだところですぐに友人に連絡したため、まだ本を最後まで読み終えてもおらず、どこを読むかも決めずに、半ば即興的に読んだ。良さが十分に伝わったかわからないず、準備不足を反省。しかし、たのしかった!鯨で思い出して、バリー・ユアグローのボッティチェリも読んだ。 彼女と私はきっと本の趣味は違うのだけれど、私は彼女が好きなものに対して情熱を注いでいて、それを伝えてくれる姿が好きだ。苦手意識があったボリス・ヴィアンも、彼女の話を聞くとなんだか魅力的に見える。そして、私の知るわずかなものの外側にある、果てしない世界の広がりが、彼女を通して見えてくる。
本の続きは、疲れたときや一人を感じたい時に、お風呂場で音読をする。声を出すという行為によって、身体全体に言葉が響いて、ぐるぐると忙しなかった頭の中が静かになる。しばらくすると、この文章はこの人が好きかな、あの人のようだな、といろんな人の顔が浮かぶ。美しい物やたのしいことを人と交換することが好きなのかもしれない。
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honnakagawa · 4 years
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【新・再入荷】 
タバブックスの本 
「漫画と文学の交差点 ランバーロール03」
 「私が30代になった」イ・ラン 
 「ボッティチェリ」バリー・ユアグロー  訳:柴田元幸 ignition gallery 
二刷り分には川上未映子さんのコメント帯がつきました
「あたらしい日の真ん中に」 言葉:児玉由紀子 絵:安藤智 デザイン:角谷慶
 自分で好きな本屋さんで購入して、気に入った本が自分の店に並ぶのは嬉しいことですね。 サイズもデザインも中身も、大好きです。 
安藤智さんの作品集「DOG DOG DOG DOG」も再入荷!
仲良く並んでます。
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straycatboogie · 2 years
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2022/08/04
BGM: Yes "Owner of a Lonely Heart" 今日は午前中は晴れていたけれど、午後から天候が急変して豪雨が降ったりして落ち着かない天気だった。水村美苗『私小説 from left to right』を、ルー・リード「ワイルド・サイドを歩け」などを聴きながら読み進める。実を言うとこの小説を私は一度読んだことがあった。だが、その時は私がまだ幼すぎたのでいったい横書きで書かれていること、英語と日本語を使いこなした文体で書かれていることにどんな意義があるのかまったくわかっていなかった。今ならわかる気がする。この文体に慣れると饒舌な主人公の語り口にすんなり入り込める。
『私小説 from left to right』を読んでいると、私の深読みがすぎるかもしれないがこの語り口を見つけた水村美苗の喜びが感じ取れそうな気がする。この語り口に乗せて、自分の語りたいことを縦横無尽に語れるという喜びだ。彼女の語りたいこととは、日本文学を読んで育ちながらアメリカの土地で暮らし続けている一種の分裂状態というか、精神的なエクソダスを生き続ける孤独感ではないかと思う。その孤独感を表現するために、彼女は自身の思考を構成する英語を大胆に日本語の中に取り込む必要があったのではないかと思った。
私自身も自分なりの『私小説 from left to right』が書けるだろうか、と考えてみる。あるいは私なりの『吾輩は猫である』、私なりの『風の歌を聴け』、私なりの『限りなく透明に近いブルー』……5年ほど前、デビュー作になればと長編小説を書いてみたことがあったが「向いていないことは止めなさい」と言われて、それで諦めてしまったのだった。今の私ならどうだろう。多分私に書けるのはこうした日記でありエッセイであり、粘り強く自分の中の異物と戦い続けてそれを小説にする才能はないとも思う。それならそれでしょうがない。世の中にはバリー・ユアグローみたいなショートショートの天才も存在する。
とはいえ、別に(読者を舐めた言い方であるとも思うけれど)傑作にならなくてもいいので、自分自身の癒やしというかデトックスのために書いてみるのもいいのかもしれないとも思った。「私小説」……ただ、べったり個人的な事柄を書くのも面白くないので妄想や空想を盛り込んで、自分なりに「アホらしい」話に仕上げるのもいいかな、と。藤枝静男や笙野頼子、あるいは田中小実昌が書いたような世界。焦ることはない。水村美苗の他の小説を読みながらじっくり自分に書けることは何だろうかと考えてみたいと思う。焦ることはない。川上弘美や多和田葉子みたいに自由に自分の想像力の枷を外して、もっと伸び伸びと。
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fuyafuya · 4 years
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ふやふや堂新入荷! ボッティチェリ 疫病の時代の寓話 ニューヨーク在住の超短編を得意とする作家バリー・ユアグローが2020年4月5日から5月11日にかけて、都市封鎖の続くニューヨークから翻訳家の柴田元幸さんに送った12の超短篇の本です。 今書かれたニューヨークの作品を、柴田さんの翻訳でこんなにすぐに読めるというのは、本当にすごいことだと思います。 新鮮なうちにぜひ味わってみてください。 #バリーユアグロー #柴田元幸 #ignitiongallery https://www.instagram.com/p/CA9EO-rHV_K/?igshid=twg17a6elx62
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ignitiongallery · 2 months
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nakaban expo “最近の手触り Recent Touches"
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3月7日から4月1日まで、画家・nakabanの個展『最近の手触り』をtwililightで開催します。3月6日にはnakaban+柴田元幸『物語の手触り』、3月7日にはnakaban+阿部海太郎+大崎清夏『描く、奏でる、ハンドルを握る』を開催します。ぜひ足をお運びください。
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「絵を描き続けていると、少しづつ以前と比べて描き方が変わっていく。 変わるというよりも、自分がどういうふうに絵を描いてきたのかということを忘れてしまっているのだ。 このように忘れてしまうことが残念なことではなく、むしろ健全なことである、と思うことにする。 頼りになるのは、手触りだけのようだ。実際に触れることのできる手触りだけではない。 この場所の空気。今という時代。季節感。降り積もり続ける記憶。期待のようなもの。
自分と対象を取り巻くものの今日の手触りはどうか。 絵を描く前後に考えているのは、だいたいこのようなことです。」
nakaban
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会期:2024年3月7日(木)〜4月1日(月) 会場:twililight(世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分) 定休日:火曜、第3水曜 営業時間:12:00〜21:00 
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nakaban(なかばん)
1974年生まれ、広島県出身・在住。 絵画、書籍の装画、文章、映像作品等を発表する。主な著作に絵本『ダーラナのひ』(偕成社)『ランベルマイユコーヒー店』(オクノ修作 / ミシマ社)『トラタのりんご』(岩波書店)など。
新潮社のとんぼの本のマークなど、数多くのロゴデザインを手掛けている。 音楽家とのライブ活動も定期的に行い、ステージでは幻燈的ドローイングを描く。
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《会期中イベント》
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1.nakaban+柴田元幸『物語の手触り』
nakabanさんの幻燈と、翻訳家・柴田元幸さんの朗読によるセッション。お二人とはスチュアート・ダイベック「ライツ」のポスターをtwililightで一緒に作りました。今回は柴田さん、nakabanさんと一緒に選んだ物語を、当日即興でセッションします。物語の手触りはどのような絵としてあらわれるのか。ぜひご体感ください。展覧会は翌日からスタートするので、いち早くnakabanさんの絵を観覧&ご購入いただけます。
日時:2024年3月6日(水)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28- 10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分)
料金:2500円+1ドリンクオーダー
定員:18名さま
出演:nakaban(幻燈)、柴田元幸(朗読)
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*このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願い致します。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。
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2.nakaban+阿部海太郎+大崎清夏『描く、奏でる、ハンドルを握る』
nakabanさんの幻燈と、作曲家・阿部海太郎さんの演奏と、詩人・大崎清夏さんの朗読によるセッション。twililightから3月11日に刊行する大崎清夏さんの日記『私運転日記』の装画・挿画をnakabanさんに描いていただきました。その『私運転日記』には「珠洲へ」というパートがあり、阿部海太郎さんと大崎清夏さんは一緒に「奥能登国際芸術祭」に参加されています。そして、nakabanさんと阿部海太郎さんと大崎清夏さんは、これまでにセッションを2度行っています。
今回は、nakabanさんの個展のオープニングであり、大崎清夏さんの『私運転日記』先行発売記念のセッションになります。どのような時間が繰り広げられるのか。ぜひご体感ください。
日時:2024年3月7日(木)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28- 10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分)
料金:3500円+1ドリンクオーダー
定員:18名さま
出演:nakaban(幻燈)、阿部海太郎(音楽)、大崎清夏(朗読)
*定員に達したのでキャンセル待ちの受付になります!
件名を「nakaban+阿部海太郎+大崎清夏『描く、奏でる、ハンドルを握る』」として、お名前(ふりがな)・お電話番号・ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。
*このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願い致します。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。
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《イベント出演者プロフィール》
・3月6日
柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。 文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。
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・3月7日
阿部海太郎(あべ・うみたろう)
作曲家。クラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら楽器の今日的な表現を追求する。楽曲のみならずコンサートの企画やアルバム制作など、すぐれた美的感覚と知性から生まれる音楽表現が多方面で評価され、舞台、テレビ番組、映画、様々なクリエイターとの作品制作など幅広い分野で作曲活動を行う。音楽を手掛けた主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、さいはての朗読劇『珠洲の夜の夢』『うつつ・ふる・すず』(共に作:大崎清夏、演出:長塚圭史)、NHK『日曜美術館』テーマ曲、NHK連続テレビ小説『らんまん』など。 2023年にリリースした歌手・武田カオリとの共作によるアルバム『HOUSE』のアナログ盤が今春発売される。 umitaroabe.com
大崎清夏(おおさき・さやか)
1982 年神奈川県生まれ。2011 年「ユリイカの新人」に選ばれ、2014 年、詩集『指 差すことができない』で第 19 回中原中也賞受賞。『踊る自由』で第 29 回萩原朔太 郎賞最終候補。そのほか、著書に『目をあけてごらん、離陸するから』(リトルモア)、 『新しい住みか』(青土社)、『地面』(アナグマ社)などがある。2022 年、奥能登国際芸 術祭の一環として脚本を手がけた朗読劇「珠洲の夜の夢」がスズ・シアター・ミ ュージアムにて上演され、翌 23 年には同じく「うつつ・ふる・すず」の脚本も 手がけた。音楽家や美術家など、他ジャンルのアーティストとのコラボレーショ ンも多く、絵本の文や楽曲歌詞、ギャラリー等での詩の展示など、さまざまなか たちで活動を行う。2019 年、第 50 回ロッテルダム国際詩祭招聘。知らない町を 歩くことと、山小屋に泊まる登山が好き。
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310kori · 4 years
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BARDONとボッティチェリ
20200713
とても久しぶりに二日酔いをやってしまった。しかもなかなか抜けなくて、ほとんど夕方までゾンビのような状態で生活する。恥ずかしすぎて、むしろゾンビに失礼である。以後気を付けます……。
二日酔いといえば、我らがDPZの「二日酔いのグルメ」も久しぶりに読んでみた。アルコールに漬かった五臓六腑に染みわたるつくづく良い記事だ。いやそうじゃなくて、以降気を付けます、ほんとに……。
と、後悔してるのはおそらく今日くらいだろうな。
* 知人から借りている「BADON」を読む。とてもいい。「ACCA」と舞台が同じ別の話。出てくるのはおっさん4人。たまに小さな少女が出てくるが、たまにである。全体に漂う渋さがたまらなくいい。
オノナツメのおっさん(いや紳士、ミスター)といえば「リストランテ・パラディーゾ」だけど、なんとなく太陽の香りがするリストランテと比べ、バードンはどことなくフォギーな感じがする。そこに煙草のにおいがするからだろう。 明日は2巻を読むのだ。楽しみ。
* 活字も読みたくなったので、このあいだ買ったバリー・ユアグローの「ボッティチェリ」を読む。正体のよくわからない新型ウイルスがもたらした正体のわからない時間・特殊な期間があって(正確には今も続いているのだけれど)、小説やエッセイや、いわゆる「コロナ禍」を中心に据える作品が世界に出てくるようになった。
文章というのはなまものだと思う。もちろん、書き綴られたそれらは時を超えて読み継がれるが、「書く」という行為はいまこの一瞬にしかできない。どれだけ周到に練られていても、どれだけ過去を見つめていても、今現在この瞬間に「書いている」以上、それは現在をこの世にとどめておく行為だ。
「ボッティチェ���」は語る作品だ。不安を、焦りを、悲しみを、時には怒りを、そして何より、それらのすきまに淡く浮かぶ、言葉にならないものを語るような作品。おそらく、この作品を読んだ人は、そこにある何かに納得するだろうと思う。共感ではなく、なにがしかの「納得」。なぜなら、言葉にならないものは、誰の心にもきっとあるからだ。
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eventcast · 4 years
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封鎖中のNY発、バリー・ユアグロー著『ボッティチェリ』刊行 柴田元幸訳(CINRA.NET) - Yahoo!ニュース
封鎖中のNY発、バリー・ユアグロー著『ボッティチェリ』刊行 柴田元幸訳(CINRA.NET) – Yahoo!ニュース
バリー・ユアグローの短編集『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』が5月29日に刊行される。1949年生まれのバリー・ユアグローはアメリカ・ニューヨーク在住の作家。これまでに『一人の男が飛行機から飛び降 – Yahoo!ニュース(CINRA.NET)…
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出典:Yahoo!ニュース
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kazuho-00 · 6 years
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2018.1.27 巣巣にて『タイムレス』無事終了いたしました。 柴田元幸さんとおおはた雄一さんと アグネス・オーエンズ『薔薇』、 バリー・ユアグローの未発表新作から、『桜並木』『大理石』『おとぎばなし』 エミリ・ディキンソン の詩 レアード・ハント『優しい鬼』 柴田元幸さんの力強い朗読によって、物語が立ち上がってくるのを体験しながら そこに声で関わっていく。 とてもスリリングで、最高に楽しい時間でした。 朗読では、バリー・ユアグローの『大理石』『おとぎばなし』で柴田元幸さんとの掛け合い、 エミリ・ディキンソン の詩を何篇か読みました。 あこがれのエミリ・ディキンソンにアプローチ出来たこと、 バリー・ユアグローの不思議で、ひやっとした、 でも、ちょっとおかしい。 そんな物語の中で居場所を持てたことも、とても幸せでした。 柴田元幸さんの言葉と熱量が 物語にうねりと起伏を与え、その世界のなに引き込まれて、 朗読も歌も、自然に存在する出来ました。 おおはた雄一さんの演奏は、 物語を俯瞰した距離からのアプローチかと思ったら、 間近で実況中継的に物語に迫ったり。 変幻自在でとてもスリリング。 スライドギターでのblack coffeeも。 忘れられない時間になりました。 柴田元幸さん、おおはた雄一さん、 巣巣 岩崎さん、企画してただいたignition gallery 熊谷充紘さん そして、いらしていただいたみなさま ありがとうございました。 写真はignition gallery 熊谷充紘さんよりお借りしました。
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