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#ノイジー写真で
neko-no-oto · 1 year
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ねことつきとふゆのよる。
本日は今年最初の満月だそうですな。ウルフムーンとかいうとかなんとか。
残念ながら私の住むまちでは見られず…なので一昨日の撮り初めでの一枚、キャットムーンということで。
膝にはねこ、空には月。よき年始となりました。
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akutagawafanclub · 5 months
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AKUTAGAWA FANCLUB、新EP『DISTORTED RAINBOW』をリリース!
"Brutal Solid Noise Rockin' From TOKYO, Japan"を標榜して活動するロックバンド、AKUTAGAWA FANCLUBが新EP 『DISTORTED RAINBOW』を2023年11月24日に配信でリリースした。
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2022年9月21日にリリースしたフルアルバム『UNKNOWN DEVIL'S CALLING』から1年弱でのリリースとなる。
前作では「ポストハードコア/ノイズロック化したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT」、「チバユウスケが結成したMETZみたいなノイズロックバンド」などの評を得ており、今作でもその路線を更に研ぎ澄まし、ソリッドかつノイジーでローリンな6曲が収録されている。
先行でリリースされた「guillotine junky's ecstasy」ではドラムンベース的なアプローチのビートを採用した独特なサウンドを披露しており、時代を読みながらもどのジャンルにも属さない、より強いオリジナリティを確立している。
同時に、収録曲「distorted rainbow」のMVも公開された。
警報のように鳴らされる歪んだベースリフで幕を開け、こちらもドラムンベース風のビートに乗りヒリつきながら疾走し、ラストは爆音で駆け抜ける、冒頭を飾る痛快なナンバーである。
▼distorted rainbow / MUSIC VIDEO :
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MVを手がけたのはAKUTAGAWA FANCLUBのアーティスト写真も撮影しているHaruka Koiso。
また、ボーカルの伊藤とともにGATTACAとしても活動しており、日本語ガレージエモーショナルパンクバンドPROMのフロントマンで親交の深いKiichiro Tangeが出演している。
Haruka Koisoによる構図・カット割とKiichiro Tangeによるスケートシーンによって抑制と高揚のコントラストが生まれ、絶妙なスピード感のある映像に仕上がっている。
前作に引き続きレコーディング〜マスタリングまでをThe Keeleyのbatakoが担当しており、数回のレコーディングを経てより強烈なサウンドに更新されている。
前作から短スパンのリリースで現行のロックミュージックを更新し続けるAKUTAGAWA FANCLUBの新EP「DISTORTED RAINBOW」、是非チェックしてほしい。
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「DISTORTED RAINBOW」
1. distorted rainbow
2. roll over asshole
3. here comes tylants
4. witchhunting
5. kill you baudelaire
6. guillotine junky's ecstasy
OUT NOW
という、セルフライナーノーツならぬセルフプレスリリースである、忙しさにかまけて媒体に依頼する作業を怠ったが、依頼したとしても結局ほぼ自分で書くことになるんじゃないかと勝手に思ったので(そうじゃなかったらすいません)自分で書いた
ただ、結局自分たちの伝えたい部分をうまく伝えられるのは自分たちなんじゃないだろうか、という気もする
ともあれ聴いてほしい
歪んだ虹、まだ見えてるか?
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a2c4k · 5 months
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無心に撮る。人にあげるために現像を入れたものもあるけれど。
これはすごいものだなと撮るたびに今も思います。
ベスト、という意味ではなくね。
自分が手に入れたレンズの中で、やはり頭抜けている。
布団の上の茶トラ猫(雪)の写真。
とてもノイジーだけれど、今までこんなふうに撮れたことない。
どんなふうにでも撮れる。
そして、何かしら考えさせられる。
あまりに懐が自分には深すぎて、しばらく��ノクロにしてばかりいた。
まだまだ写真は撮っているけれど、いったんここまで。
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774 · 1 year
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本記事におけるGAN(敵対的生成ネットワーク)のざっくり説明ですが、大量の画像をAIに学習させることでその特徴をふまえた新しい画像を生成することができます。過去には生田っぽいけど生田ではない町を散歩したり、高層ビル群と海沿いの町を混ぜたりしました。 今回は地元の散歩道(と犬)を学習させて実在しない散歩道を生成します。実在しないといっても学習データに含まれた画像の特徴、すなわち撮影時点における散歩道の面影(ついでに犬)も学習することになるので、これは思い出を記録する新たな形となるのではないでしょうか。あと現実的な話で言えば、実家付近の写真をそのまま載せまくるのは気が引けるというのもあります。生成結果はリアルな写真と比べるとノイジーになるので、画像のぼかし的な役割も果たしてくれるかもしれません。 そんなGANの学習には大量の画像が必要です。いつもは散歩動画から連番画像を書き出すことで学習データの数を稼いでいたのですが、今回はこれまでと違うAIモデルを使用したので画像が少なくてもなんとかなるようになりました。具体的には、家族に犬の散歩をしてもらい私はその後ろから静止画を50枚ほど撮影して学習データとしました。
GANで生成した地元の散歩道を犬と歩く|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
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chigogo · 5 months
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西武渋谷店
羊文学コラボ
LIVE PHOTOを経て
360Reality AUDIOで
「more than words」体験
 臨場感はあるが中音がノイジーで
 ���え難いものだった。調整不良?
ショップは充実してたけど
 縮小気味でガチャのみ (泣)
店内のあちこちにメンバーの写真
 幸せな空間だった
#羊文学
#byyourside
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sakaguchirhinitis · 1 year
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「STAGE」楽曲解説 リファレンス編
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先週リリースしたアルバムの収録曲の一つ、「STAGE」について解説します。求められた訳ではありませんが自分が語りたいので…。 まずは作る上で参考にした楽曲たちをコメントを交えながら挙げていこうと思います。 ちなみに2021年夏頃に曲が出来てSoundCloudで公開したのでその頃の話です。
曲名にYouTubeのリンクが埋め込んであります。(動画を埋め込みたかったのですが5つまでしか貼れなかったので断念しました…)
Plain「Life Without Ambition」
当時ハマってた曲です。ギターが歪んでて重厚感があって適度に速くてカッコいいです。なんとなくイメージしてました。
COWPERS「Lost」「斜陽」
COWPERSも当時ハマってたバンドの一つです。やかましさと熱量って点で影響を受けてます。「Lost」はリードギターのフレーズの組み方、「斜陽」はシングルバージョンのボーカルのヒリヒリした歪み感を意識してます。
LOWPOPLTD.「NEVERENOUGH」
全体的に歪んでてヒリヒリしてる感じと、ヒップホップ的なビートを入れる点で影響を受けてます。作ってる時は意識してなかったんですがコード進行も似通ってますね…。
The Flaming Lips「Race for the Prize」
イントロの強さとか、ドラムの音はこの曲を意識してます。デイヴフリッドマンみたいな音にしたいな〜と思いながらドラムを録った覚えがあります。
The Life and Times「Eyes and Teeth」
こちらもドラムの音で影響を受けてます。アンビエンスの感じとかですね。
NUMBER GIRL「OMOIDE IN MY HEAD (LIVE)」
ノイジーなギタープレイはこの曲の田渕ひさ子氏をイメージしました。こういう演奏は元を辿れば80〜90年代のオルタナティヴロックとかの影響になるんでしょうけど、原体験がこれだったので…。
cinema staff「優しくしないで」「daybreak syndrome」「白い砂漠のマーチ」「ハトガヤ・ゲットー」
「優しくしないで」からもノイジーな演奏という点で影響を受けてます。冒頭のやたらめったらしっちゃかめっちゃかしてる感じです。「daybreak syndrome」はイントロの轟音から一気に静かになる流れを、「白い砂漠のマーチ」は4拍子⇆3拍子の構成を、「ハトガヤ・ゲットー」はびっくり系ノイズの入れ方を参考にしました。
At the Drive-In「Pattern Against User」「Lopsided」
「Pattern Against User」はシンバルで刻むタイプの重厚感のある8ビートがやかましくていいな〜と思い参考にしました。 「Lopsided」は3拍子のアルペジオのフレーズを作ってる時になんとなくイメージしました。
Felt「Mexican Bandits」
ドラムのフレーズをほぼそのまま真似してます。静かに緊張感を持ちながら進行していく感じがあって好きです。
80KIDZ「She (Vocal: AutoKratz)」
サビで反復してるピアノのフレーズを、コードへの当て方を変えた上で、ベースのハイフレットで弾く形で取り入れてます。
syrup16g「神のカルマ」
こちらもベースで参考にしてます。「心療内科のBGMが〜」あたりのフレーズと音作りですね。歌モノの中でベースラインをどう聞かせるか、って点でもアレンジやミックス等で参考にしてます。冒頭のドラムの空気感(キックが響いてる感じ)も録音やミックスの際意識してました。
Miles Davis「So What」 3拍子の部分で調性は保ちつつコード感は曖昧にしたくて、リズムギターはペダルポイントを使い、リードギターは4度堆積のアルペジオを弾いてるんですが、4度堆積を取り入れようと思ったヒントがこの曲ですね。 メインのフレーズで4度堆積が使われてます。クールな響きですよね。
GRAPEVINE「FORGE MASTER」「ねずみ浄土」
2番のAメロのアレンジで「FORGE MASTER」のアンサンブルを意識しました。 「ねずみ浄土」は歌詞で韻を踏みまくってる点で影響を受けました。
the cabs「キェルツェの螺旋(LIVE)」
曲が終わった後にドラムが何かしらフレーズを叩き続けて繋いでるのかっこいいな〜と思って真似しました。
★以下、インスパイア元になったアニメ及び映画に関連する曲です。
スタァライト九九組「星のダイアローグ」
4拍子と3拍子を行き来する構成という点では先程挙げたcinema staffも同じですが、インスピレーション自体はこの曲から受けてます。
加藤達也「ロンド・ロンド・ロンド」
Ⅰメジャーの1度と3度をペダルポイントにして下降する進行を、Ⅵマイナー始まりにアレンジして3拍子部分のリズムギターに取り入れてます。
愛城華恋、天堂真矢「誇りと驕り」 天堂真矢、西條クロディーヌ「美しき人 或いは其れは」 (劇中歌のためネタバレの恐れがあります)
スタァライトの劇中歌って3拍子が多いよな〜って事で。この3拍子って点を先ほど挙げたcinema staffやATDIに無理矢理繋げて構想してました。 なんとなく舞台上でワルツを踊っているイメージも頭の中にありました。
愛城華恋、神楽ひかり「スーパー スタァ スペクタクル」 (劇中歌のためネタバレの恐れがあります)
これを映画館で爆音で喰らってる時の感じを表現したいな〜って思ってました。楽曲というか体験をリファレンスにしてるかもしれません。静と動が生む緊張感もこの曲をイメージしてます。大編成の音数の多さを表現しようとして、ギター2本とも歪ませたコードストロークにしたりオクターブでトレモロピッキングをしたり、みたいなアプローチをしてました。 あとレヴュー曲って凄く大きなスケールで心情描写をするので、僕もそういう表現をしたいなと思ってました。作りながら珍しく熱くなってましたね。
以上です。次回は作曲の詳細か歌詞について解説しようと思ってます。
ありがとうございました。
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halkeith · 2 years
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うおづキャンドルロードとプレイアースパークトヤマ #HDR #K50 #PENTAX #絞り制御復活 #うおづキャンドルロード #プレイアースパークトヤマ #付録 #自然観察 #花火
じゃんとこい魚津まつり二日目はあいにくの悪天候。そんな中だけど、うおづキャンドルロードは行かねばと出掛けた。 ノイジーな写真が多いが、幻想感は出せたかな。 雨の中の花火。晴天時に比べ轟音度合いがけた違い。迫力あった。   日は変わってプレイアースパークトヤマへ出掛ける。グリン熱さにも負けず遊びまくった。期間限定なのが惜しまれる。  夏休みの課題として、自然の写真を撮るということで色々探した。蝶々はグリン見つけたが、自分がシャッターきったのでボツ。真ん中の虫のう〇こみたいのは、謎っぽくて面白いけど映えない。ダンゴムシみたいのは、これまたべた。もう少し探してみよう。  最近の子供雑誌の付録、凝っていて近未来的。そして遊べる。飛行機のペーパークラフトは子供用だけど自分で作ってしまった。
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shoprhythm · 2 years
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皆さま毎度こんばんは。今夜はCAL O LINEの新作、アメリカの写真家"CHARLES PETERSON"が撮影した"NIRVANA"のライブフォトTシャツをご紹介させて頂きます。  NIRVANA等のグランジ初期のアンダーグラウンドシーンを撮り続けた写真家CHARLES PETERSON/ チャールズピーターソン。 この写真は"Nirvana show, Univ of Wa hubball room" "1990年ワシントン大学ハブホールルームで行われたニルバーナのライブ。レフティーKURTのノイジーなサウンドと会場の臨場感が伝わる1枚。 素材はアメリカで収穫された綿花を編み立てた天竺を国内で縫製した拘りのオリジナルボディー。 硬く乾いた質感の米綿を体感できる素材でシルエットは身幅の広いボックス型。硬い生地にゆとりのあるボックス型なので、体型の崩れた我々おじさんやポッチャリ体型の方におすすめ。 詳しくは画像リンク先のウェブストア��しくはわたくしのプロフィール @rhythm_otaki リンク先のブログにてご覧下さいませ。 ======================== ・現在の店舗状況 2020年4月から自粛中の為、実物を見たい、試着したいという方はお電話にてアポイントメント制(045-412-6488 12:00-18:00)とさせて頂いております。皆さまには大変ごご迷惑をおかけいたします。 また運営を続けて行く上でウェブストアが命綱とな りますので、皆さまに満足して頂けるよう頑張ります。 #mensfashion #mensclothing #outfit #ootd #menscoordinate #vintagestyle #classical #classicstyle #americantraditional #ametora #classicstyle #ファッション #コーデ #コーディネート #メンズファッション #メンズコーデ #メンズコーディネート #今日のコーデ #今日のコーディネート #madeinjapan #caloline #キャルオーライン #キャロライン #カートコバーン #ニルバーナ #nirvana #kurtcobain (Rhythm Yokohama) https://www.instagram.com/p/CeVvO1PP-Fg/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nemosynth · 5 years
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<デジタルシンセ戦国記 IV ; Roland D-50>
●メーカー名
Roland
●機種名
D-50 Linear Synthesizer
'87年発売、定価 248,000円
●音源方式
・LA 音源方式の初号機 ・32 パーシャル、7ストラクチャー(パッチあたり2ないし4系統のシンセシス) ・PCM 音源とデジタル減算シンセ音源とが並列して単音色を創るという、ちょっと他では類を見ない特異な構造 ・当時 D/A コンバーターは、12 bit が主流。そろそろ 16 bit が出始めていた。D-50 では、その当時としては驚愕の 20bit を実現! 内部処理は 28bit を実現!
PCM サンプル波形を使った音創りを、史上はじめて大々的に音楽業界にひろめたのが、この D-50。
とはいえ、単純なサンプルプレイバッカーや、サンプルにフィルターをかけるだけの、凡百の PCM 音源とは、かなり構造が違っており個性的な存在。
当時、押しも押されぬデジタルシンセの代名詞として君臨していたのはヤマハ DX シリーズ、そしてそこに採用された FM 音源であった。それらは、だが、変調方式であり、音色エディットしていても予測できない音色変化をするため、狙った通りの音色をつくるのが難しい。だいたいベッセル関数なんて、ミュージシャンの大半の理解を超えている���
そこを突くべくローランドは、LA こと Linear Arithmatic(=線形演算)、すなわち加算や減算、もっと言えば音を足したり引いたり、といった四則演算=線形演算のみで音創りを可能とするデジタルシンセを開発。このため音創りの見通しが、たてやすい。
そのかなめとなったのが、PCM によるサンプル波形を、音源波形 ROM に搭載することであった。
史上初の今日的(こんにちてき)PCM シンセを創るにあたり、現実の音は3つの部分音(パーシャル)に分類できるという独自理論に基づいて開発が行われた。すなわち:
・アタック・トランジェントを形成する不規則な波形 ・ボディを形成する整数次倍音からなる波形 ・味付けとしての非整数次倍音からなる波形
の3つ。よって: ・トランジェントは、PCM 波形で ・整数次倍音からなる波形は、減算方式シンセで ・非整数次倍音からなる波形は、リング変調で
というふうに、部分音(パーシャル)ごとに合成できれば、どんな楽器の音でも再現できるばかりか、存在しない楽器の音までつくれる。
というわけで、LA 音源では「パーシャル」と名付けられた1系統のシンセを最大4系統までたばね、リングモジュレーターも加える事で、部分音合成を行い、リアルな音色から非現実的な音色まで幅広く自由に創り出せる。
また、当時のローランドが、プロのアーティストの音創りを分析したところ、DX と、アナログシンセと、ハードウェアサンプラーとを、MIDI でスタックして鳴らしている人が多かったという。ならそれを1台にまとめ、1台の中でレイヤーさせることで、プロがほしがる音を1台のシンセで実現してしまえ、という意図も加味されて、開発が進められた。
こうして、複数のシンセを1台の中に含めたシンセ、D-50 のコンセプトができあがる。
LA 音源でのパーシャルには、PCM パーシャルと、デジタル演算による減算方式シンセパーシャルとの2種類ある。
PCM パーシャルは言うまでもなく PCM 波形を再生するのだが、その波形はマルチサンプルではなく、シングルポイントサンプリングした波形であった。これは当時の波形 ROM の容量が小さく高価であったことに起因する。また、外部から PCM 波形を追加することもできなかった。そして、再生された PCM 音は、フィルターも何も通らず、単に音量 EG を通って、そのまんま内蔵エフェクトへと出力された。
デジタル減算シンセパーシャルには、フルデジタルによるオシレーター、フィルター、アンプがあり、おのおの EG も個別に装備し、最後にはやはり内蔵エフェクトを通る。
面白いのは減算シンセパーシャルにおけるネーミングで、単純にデジタルオシレーター、デジタルフィルター、デジタルアンプとしていない。WG、TVF、TVA と名付けられている。WG= Wave Generator は良いとして、TVF= Time Variant Filter、TVA=Time Variant Amplifier というのは、ひとつの見識である。時間軸上を変化してこそ、音色は音色たりうるのだ。シンセの本分、面目躍如。
2基のパーシャルをレイヤーするにあたり、どんなパーシャルを、どう組み合わせるか、リングモジュレーターを挟むか否か、などは、プリセットされたパターンから1つ選んで結線する。このパターンをストラクチャーと呼び、D-50 では7つあった。このストラクチャー選びによっては、PCM 波形にリング変調をかけるという変態ワザもデフォルトで可能。
さらに、ストラクチャーによってまとめられた2基のパーシャルを、トーンと呼び、1トーンだけを使うか、ないしは2トーンを使ってレイヤーするかキースプリットするかして、1パッチが形成される。このパッチが、プログラムチェンジによって呼び出される音色単位。
結果、最大2トーン4パーシャルで音創りすることになり、つまりこの当時から最大4系統のシンセシスを採用していたのは、偉い。さらに1系統のみ使用しようが2系統使おうが1トーンしか消費しないので、同時発音数は常に 16 音。3系統以上をレイヤーすると、2トーンを動員するので8音ポリになる。
この新音源をローランドは LA 音源と名付け、その初号機 D-50 には、Linear Synthesizer というサブタイトルのようなものがついた。
発売以来、D-50 の音は、かつての DX7なみにすさまじい勢いで音楽業界に広まり、破竹の勢いで D-50 を筆頭とするラインナップが展開し、4年にわたって続いた DX の天下は終わり、以降、PCM シンセの時代がつづくことになる。
だが、後述するように D-50 にはじまる LA 音源の意図は、その後の PCM シンセとは少し違うところにあった。
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●同時発音数
16音。
当時としては DX7と並んで多い。ここから 32 音ポリなど、同時発音数がどんどん多くなっていく。
●内蔵エフェクトの性能と傾向
デジタルによるマルチエフェクトを内蔵:
・パッチあたり2系統のコーラス / フランジャー切替式エフェクト ・パッチあたり2系統のパラメトリック・イコライザー ・パッチあたり1系統のリバーブ / ディレイ切替式エフェクト
コーラス / フランジャーとパライコとは、トーンごとにかける。そのパライコは、ローがシェルヴィングタイプ、ハイがピーキングタイプ。
ディレイ / リバーブは、パッチごとにかける。ただしエフェクト・タイプを選べない! 他のパッチからコピってエディットする! このせいで、別売の音色ライブラリーには、本体には存在しないタイプのリバーブやディレイがあったため、そこからコピペする感覚で音創りできた。 なんだか致命的にひどい仕様に思えるが、この当時はデジタルエフェクトが内蔵されているだけで御の字であったので、誰もそんなこと気にしなかったという、���ジタルとはいえ、まだまだおおらかな時代であったw
●内蔵波形、プリセットの傾向
・PCM 波形 100 種類。ただし波形容量は計 500Kbyte のみ。 ・減算方式シンセ波形は、鋸歯状波と矩形波。しかもどちらも PWM 可能。おまけに鋸歯状波に PWM かけると、しまいにピッチがオクターヴ上にジャンプする!
PCM 波形には、粗削りのアタックトランジェントや、変なループ音が多い。しかもシングルポイントサンプリングである。
「音色はアタック数百ミリセカンドで決まる」という分析から、あえてトランジェント成分だけ、しかも抽象性の高い PCM 波形を選んだというが、これがなかなか個性的かつ応用が効いて良い。ループ音も楽しい。いずれも、どちらかというと PCM にしては妙に中低域にアクセントのある、しかしヌケる音。しかもかなりノイジーで、それがまた耳に心地よいというか音楽的。あまり鑑写しにリアルでもないので、キャラに左右されること無く、組み合わせるとおもしろく、応用範囲が広くていい。
減算方式シンセ波形は、PCM 波形を補強するために開発されたと思われるが、これ単独でも個性的であり、しかもレゾナンスが妙で、プラスチッキーな独特のキャラがある。
プリセット音色パッチは、今聴くと嘘っぽい PCM 音が耳につく。初代サウンドキャンバス SC-55 よりも、さらに嘘っぽい。原始的すぎてマルチサンプルですらないから。でもマルチティンバーでもないので、ちまたに氾濫している SMF データを再生するような場面に出くわさないがゆえに、かえって「ここぞ!」という時にしか使えなくて、その一芸に秀でたところが今なお物凄く重宝する。
当初は、DX の音を聴き飽きた耳にとって、史上初のフルデジタル PCM シンセがもたらす太くリアルかつ豊かな PCM 音が、印象的であった。楽器屋で触るたんびにプリセット音色インターナル 16 番「Living Calliiope」を弾いては 「1,200 万円のフェアライトと同じ音がするー!!!」 と打ちのめされ、びりびりしびれた。今を思えば、CMI の「SARARR」という音と同じに聴こえたのですね、私もウブだことw
そんなわけで発売当時はリアルに思えたものだが、今聴くと実は音は個性派。
今でも GM 音源に入っている音色、かの「Fantasia」という音色が初めて出現したのは、こいつが最初。しかもプリセット冒頭1番を飾っている。そう考えると、やはり息が長い名作ですね。老兵は死なず。
総括するなら、かつてはリアルに思えたが、今聴くとリアルというより、おもしろい音色。その音色の面白さゆえ、プロは皆こぞって D-50 の音ばかり使い、これで DX の時代は終わりを迎えた。DX にとってかわるオルタナティヴが、はじめて登場したのである。
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↑ いただきものの写真「世界よ、この音がローランドだ。」発表時の広告
●エディットの自由度と可能性
PCM 波形がマルチサンプリングではなく、さらにフィルターに通す事も出来ないので、他の方法で工夫することになる。たとえば PCM 波形を極端なピッチにすると、聴いた事も無い変な音になって、おもしろく使える。ピッチスケーリングを色々使うと、応用範囲が広がるので、エディットの時にはぜひピッチ系のパラメーターを駆使したい。さらにトドメのリングモジュレーターを通すと、フィルターでは不可能なへんてこな音色変化が楽しい。
妙なループサンプルには、リズミックなものや、様々な金属倍音が含まれるスペクトラム波形ものが多く、後の PCM シンセの原点を見る思いがする。これらは、まんま使っても楽しいのだが、たとえば TVA エンベロープを使ってアタックの数分の一秒だけ切り出して使うと、音の冒頭にアクセントが入って良い。
シンセ波形は、Oberheim の音をデジタル化させたような、デジタルらしい輪郭のはっきりした音色。でも、痩せ細ったレゾナンスがご愛嬌。
実はオシレーターから出てくるのは変哲ない矩形波のみらしく、それを黎明期ならではのデジタルフィルターが、必死になって鋸歯状波に変換したりして、本来のフィルターの範囲を超えた音創りをしているらしい。取扱説明書にある図解によると、D-50 の鋸歯状波は「隠れたサブオシ」からコサイン波を出し、メインオシレーターからの矩形波と乗算させ、創っていたらしい。それを黎明期の TVF 内部で演算で行ってたらしい! ちから技というか無理やりというか、ローランドの執念なのであろう。鋸歯状波にも PWM がかかる副作用が生じるのは、このため涙ぐましい仕組みのためとか。
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しかも当時、この副作用を逆手にとって音創りに利用するのが、ツウのあかしでもあった。そのスジでは有名なわざに、D-50 のアフタータッチを利用し、鍵盤をぐっと押し込むと鋸歯状波がオクターヴ上の音になるよう PWM を設定することで、ギターのフィードバック奏法のように聴かせる、というのがあった。のちに出てきた下位機種 D-10 などではアフタータッチがないから再現できないが、ベロシティで制御することで、時々いきなりオクターヴ・ジャンプさせ、弾いているフレーズを単調にさせない工夫ができた。
EG も従来型の ADSR を超えた多ポイントのものであり、ピッチ、フィルター、アンプと独立して装備。
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2つのパーシャルごとにかけるコーラス / フランジャーは、極端なセッティングにすると、これまた妙なパンニング・ランダム・ピッチシフターとも言うべき効果を生み出して楽しい。そのあとにパライコを通すので、1パッチあたり2基の EQ をかけることができ、思いのほか柔軟にエフェクトがけできる。
本体のみでの使い心地はと言えば、初めて D-50 を触る人にとってみれば、理解は難しく無いものの、ややとっつきにくい操作系ではないかと思う。ただ、メニュー・ツリーは論理的にレイアウトされており、ファンクション・キーも兼ねたボタンが液晶表示板に直結して配置され、その液晶も 40 文字×2行と、当時としてはプロ機にふさわしく大きく、おかげでそれなりに使える操作性にはなっている。
おどろかされるのが、エディットにジョイスティックを使うこともできること。このスティックの傾斜方向と傾斜角とで、隣り合う2つのパラメーターの値を一括してエディットするという野心的な試みなのだが、正直あまり使えたものではなかった。任意に XY 軸のパラメーターをアサインできたら、後のカオスパッドなみに使えたかもしれない。ただ、期待せずに使うと、一種のランダムエディットみたいになって、予想外の音にはなった。
その代わりというわけでもないだろうが、このジョイスティックは演奏中にパーシャル・バランスを変えるのにも使えて、ベクトルシンセ的なわざが使える。
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そんなわけで、PG-1000「プログラマー」という別売のエディター・ハードウェア(!)があった。スライダーが何十本も並んだアナログシンセみたいな凄いやつ。時代である。しかし4万2千円もするので、買わずに本体だけでエディットしてたら、知らんまに楽勝でエディットできるようになった! でも時には、演奏中にリアルタイムでパラメーターを変えて変態プレイしたいと思うと、やっぱ買っておけば良かった。その点では PG-1000、先駆的だったかもしれない。
●拡張性
ロ-ランド独自の 256KB 音色メモリーカードが、させるのみ。
とはいえ、先述の通り、別売の音色カードライブラリーから、本体には存在しないタイプのディレイやリバーブのみをコピーして音創りすることもできた。
カードというのも先進的であった。DX7シリーズ用のは、ぼてっとしたカートリッジだったから、うすっぺらいぺらぺらの名刺サイズのカードこそ、未来的に思えた。
●あなたにとっての長所
頼りになる一台。私の場合、V-Synth が出るまでは、ライヴに一台だけ持って行くとすれば、これか ensoniq VFX-SD かの、どちらかであった。個性的な PCM を組み合わせると、かえって変な倍音が効を奏し 、エイリアスばりばりのノイジーな出音も、逆にヌケが良い。重量が VFX より若干軽いのも良い。
今見れば、パラ���ーターはまだ詰めが甘いが、限界値が高いので工夫のしがいがある。ひとたび音をつくりはじめると、やめられないくらいハマる。明るくヌケの良い音は、他機種では中々真似できない。クワイアの音を創ると、これがワンポイント・サンプリングなのが惜しいくらい、レトロ・フューチャーな音。VP-330 のような遠い仏教世界的な唱名でもない、かと言って昨今のリアル��けどヌケの悪い高解像度合唱団でもない、でもアジがあるんだこれが!
●あなたにとっての短所
D-50 をはじめとするローランドのシンセの多くが、アッパーとロワーとの2つのトーンからひとつのパッチをつくる形式になっている。だが、これが感覚的に名前にひっぱられて把握しにくい。アッパーは上半分、ロワーは下半分、と思い込んでしまい、自由に音創りせんとしても気を取られる。たとえば「シンベはロワー」というふうに決めつけてしまい、シンベをアッパーで鳴らす、という発想にたどりつきにくい。 2トーンをレイヤーしたりスプリットさせたりするなら、1と2、AとB、などに名を変えてほしかった。
サイド・パネルがツルツルに磨きあげられたプラスチックなので、キズが怖い。キズつけてくれと言わんばかり。でも気にしたら負けなので、気にしない事にした。
●その他特記事項
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1.アナログシンセ敗北の真相
DX の牙城を崩し、それにとってかわった歴史的な名機。
発売当時は売切れ続出だった特徴的な出音もさることながら、よくよく考えてみると、D-50 には当時の卓越した先見性がこめられているような気がする。
パンフレットや文献などで満ちている言葉は、「フルデジタル」つまり高音質、再び「フルデジタル」つまり内蔵エフェクトまで含めたトータルな音色創り、「パーシャル」つまり部分音合成、「リニア演算」つまり予測できる音づくり、などなど。これらは何を物語るのか?
デジタルシンセがヤマハの特権でしかなかった当時、かえりみれる経験者は、ぜひ振り返ってほしい。DX シリーズが遂に DX100 を生み出し、当時としては常識破りの小型化を実現しミニ鍵かつ電池駆動されるまでに、FM 音源が台頭したおかげで、フルデジタルである事は、もはや日常茶わん事(?)となっていた。しかし同時に感じた音創りの困難さは、良く言われているような、単に減算方式に対する FM 音源という未知の方式への戸惑いや困惑だけでは、無かった気がする。
それは「どのような方式であれ、これからのシンセではパラメーターが果てしなく増大するであろう」事を、暗に予見させていたのだ。私たちは無意識にそれを直感していた筈である。でなければ、あそこまで「もはやアナログには未来が無い!」とまで、業界が騒いだはずがない。
DX の音と性能は圧倒的だったが、それだけで、あそこまで簡単にアナログを葬り去されるか? アナログと比べ DX は音が痩せがちだという事は、業界もアーティストも私たちも気付いていたはずだ。だからこそ、DX が出た翌年にはアナログ的な音色を出しやすいデジタルシンセ CZ シリーズが登場したのであり、そのころから早くも「アナログ回帰」という言葉すら言われ始めていた。
だが、自然界に比肩しうる緻密な音を創るために、未知のパラメーターが、それも膨大に、アナログを大幅に上回る物量でもって押し寄せる時代が来てしまった事を、私たちは知らず知らずのうちに感じ取っていた筈なのである。
DX のあと、追い討ちをかけるかのように大量のパラメーターを搭載したマルチエフェクトの誕生、そして多芸な様々な MIDI 機器が出現するにあたり、ますます私たちは、果てしないパラメーター増大時代が来たのだという思いを、強くしたはずである。無意識のうちに。
だから、デジタルこそがこれからの時代であり、もはやアナログには未来が無い、とまで断定したのだった。
そして DX がいかに大量のパラメーターでもって、それまでとくらべて桁外れにカラフルな音色を実現できたとはいえ、それでは誰も満足に音創りできなかったことを思えば、アナログの敗北は、すなわち音創りの敗北なのであった。音色の幅狭さと、パラメーターの少なさは、TB-303 を大量に捨てるほどまでに圧倒的であった。
2.D-50 が提唱したもの
恐らく D-50 は、そこへ異義申し立てをした最初の試みではなかったか。減算方式を踏襲していても、やはりパラメーターはアナログシンセより遥かに多い。しかし、おおむね減算方式にのっとったおかげで、音創りはしやすい。パラメーターが増えても、音創りがしやすいシンセ。いや、むしろデジタルである以上パラメーターが増えるのは致し方ない、それをいかに「使える」パラメーターにするかが勝負なのだと、D-50 は言いたかったのではないか。
DX に遅れる事4年、コルグやシーケンシャルがヤマハに食われてしまうのを横目に見ながら、ずっと検討され続けてきたであろう D-50 の存在意義は、そこにあったのではないか。高価なメモリーをけちりつつも、そんな少ないメモリー容量で PCM 音源を実現する困難さから、デジタルで減算シンセ音源を導入したのだろうとは思う。しかしそうであっても、単に「減算方式だから音創りしやすい」というだけで無く、「増えてしまうパラメーターを、如何にしてまとめあげるのか?」という歴史的展望に立って、考えられたのではないか。それがパンフレットや文献などから感じられる。それを明確に意識していたにせよ、していなかったにせよ、思想背景は、そんなところであろう。
それがゆえに、やはり音創りに重点を置いたせいなのか、D-50 を始祖とする LA 音源の構造は、フィルターを持たない PCM パーシャルと、フィルターも完備した減算方式シンセパーシャルとの2種類が存在したり、それらをストラクチャーと呼ばれる組み合わせパターンでまとめたりするなど、やや複雑である。
のちのコルグ M1 にはじまる純然たる PCM 音源のほうが、マルチサンプルを採用したせいもあってもっとリアル、かつ、単に PCM 波形をフィルターで加工するだけだったり、ストラクチャーも無かったりと、構造がシンプル。M1 にあるのは、1系統か2系統かを切り替えるスイッチのみ。
だが、LA 音源は、それら後世の PCM シンセとは一線を画す重層的な構造であり、それを見れば、やはりあくまで「音を創る」「音を自作する」という創造性に力点を置いていることが分かる。DX によって広まった難解な音創りへの回答を、シンセメーカーとしてローランドは提供したかったのだ。だからこそ、ヤマハがオペレーターとアルゴリズムという概念を発明し、それをローランドはパーシャル(部分音)とストラクチャー(構造化された音創り)という、よりプラクティカルに体系だったかたちへ咀嚼して提示してみせたのだ。
あえて、やや複雑な構造をとることで、むしろより大きな可能性と柔軟性とをもたらしたデジタルシンセ、音創りのためのシンセ、ユーザーに音を創ってもらうためのシンセ、複雑だからこそ自由度高い音創り、音創りへ回帰するために必要不可欠な見通しの良さ、それを可能とするパラメーターのまとめ方と配置、それが D-50 のはずだった。
DX に遅れること4年、ローランドは、じつにローランドらしい独自の視点から、まったく新しいシンセをつくりあげてみせたのだった。
3.D-50 の限界
しかし、やはり歴史は進むものである。フルデジタルでありながら、アナログシンセをもとに四則演算になぞらえたパラメーター構成は分かりやすい。しかしそれが言えるのは、ある程度シンセに親しんだ人間であり、初心者相手であれば、もっと違う発想が必要になろう。さらにマクロエディット的なものも、もっと求められたであろう。D-50 だけでやめてしまったジョイスティックが、その難しさを物語っている。
D-50 の限界もまた、その登場と共に明らかになったのである。初モノだけに、やはり頭でっかちなのは否めない。
そして、LA 音源よりも単純な構造、かつ、よりリアルな音が出る PCM プレイバッカーへと、時代は移ってしまうのである。
そして膨大な音色ライブラリービジネスの時代へと。
かつて Voice Crystal というサード・パーティの音色ライブラリーがあり、キース・エマーソンが、型番を隠した D-50 とともにキーマガの広告に出た(K社に気を遣ったのか?)。Voice Crystal による D-50 の音は、彼の「クリスマス・アルバム」に満載されている。その中の曲「I Saw Three Ships」で聴けるシーケンスベースは、じつは D-50 の音源波形にあるフレーズループ音を、ピッチだけ極端に低くして、まんま流しているだけである。
ジャン=ミシェル・ジャールは、アルバム「Waiting for Cousteau」や「REVOLUTION」において、ローランドやサードパーティが提供した D-50 音色カード・ライブラリーにあった音色を、そのまんま多用している。特に後者はほんとうに D-50 の音が満載で、ジャールがたったひとつのシンセからインスパイアされた結果、アルバムまるまる一つ完成させてしまったことが分かる。
というわけで、結局は音色を創るより選ぶ時代が来た事を、D-50 は知ってしまった筈。その最後はDシリーズの枠を超え、おびただしい数の物理操作子に答を求めた JD-800 というとてつもないマシンに結実したのち、しばらく歴史の表舞台から消えた。確かに JV-80 は、D-70 をリファインして安価に裾野を広げたようには、見える。しかしそこに搭載して音色を増やす別売エクスパンション・ボードがシリーズ化してから、物量作戦に転じたのがわかる。そしてライブラリーが増えると、逆にそれらをたくさん搭載できる JV-1080 のような、再生シンセも登場した。やはり音は創るのではなく選ぶものだったのだ。それも、あらかじめ創り込まれた音を、選ぶものだったのである。あくまで自分で創りたがる私は、少数派、絶滅危惧種、レッドブック認定。
はなからライブラリー展開だけを考えていたのであれば。音源方式なんてなんでもいいはず、おもしろい音が出ればそれでいいはず。だから FM 音源でも、ai 音源でも良かった。音創りなんて考えなくて良かった。
だが、LA 音源は、見るからに音創りを念頭に置いたことが分かるパラメーター配置になっており、そのしやすさへの配慮が随所にうかがえる。
できあいの音色のほうが出来がいいのは、この私とて同じ。
出来合いのほうがクォリティ高くとも、自分にしか発見しえない音を、探し求めてしまうのである。この私を待っている未知なる音色を、探し求めてしまうのである。まだ見ぬ君をもとめて探しに出てしまうのである。
コルグも、DSS-1 まではサンプリングした波形にハードシンクできるなど、自由度の高さを追求していたはずであった。だが、M1 以降、ただの PCM 再生機、かつエフェクトのみ強力、という退化した仕様に先祖返りしてしまった。あとは音源波形が無限に供給されればいいので、これもまたライブラリーに依存したビジネスであり、つまりは元ネタ勝負であった。そこに音のリアルさ、良さはあれど、分離波形でも使わない限り、予想外の音にまで創り出す自由度の高さは求めにくい。ありものをサンプリングしてつくった PCM 波形ネタを、豊富に取りそろえることに走ってしまう。
4.ヒトの限界、そして D-50 は問う
かつて閉塞的な ’80年代という逆境の中、君臨する DX によってもたらされし圧倒的劣勢。そこから D-50 は立ち上がり、単騎で勝負を挑み、その結果、見事に世界を一変させてみせた。
D-50 の成功は、それまでに存在しなかった音を創り出せたことにあり、そのために見通し良くパラメーターを配置しつつも、あえて M1 以降の PCM シンセとは異なる、やや複雑な構造にしたことであった。
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だがその勝利は「勝てばそれで良いのか?」という、新しい問題提起をすることになった。勝ったがゆえに D-50 が得たもの、それはライブラリービジネスの到来であった。音創りの復権をめざして戦った D-50 がたどり着いたのは、音創りを諦めて音を買うことだったのである。この皮肉な結末。 LA 音源は、当時としては突き抜けた音源方式だっただけに、その目新しさばかりがライブラリーでもって消費され、その真価たる自作音色の醍醐味は、ついぞ理解されえなかったのかもしれない。誰もがワナビー、あの人の音がライブラリーでほしい。そりゃ私だってほしいですよ、あこがれの音色の数々、それはもう、たくさんたくさん、冨田さんの音色なんて今でもぜんぶほしい、まだまだほしい。
かくしてローランドは、JV シリーズに始まるエクスパンション・ライブラリー展開に転じた。近ごろのソフトシンセなどで盛んに販売されている「エクスパンション・ライブラリー」とは、この JV シリーズが大々的に始めたものだ。拡張音源、拡張音色。 Dシリーズから 180 度反転し、ライブラリービジネスにおいても成功した点で、ローランドは器用であった。
従って D-50 の問題提起が、やや違った形で復興するのは、D-50 から8年もたった ’90 年代なかばに出現した DSP シンセや仮想アナログ音源シンセ、それらがブームになってからであろう。それもまだ減算方式の域を出ない以上、もっと野心的な、KORG Z1 のような失敗的試みが出現し続ける事を、勝手に期待する。
今、あれほど熱狂的に迎えられた PCM も曲がり角に来てしまった時代。PCM は安価に多彩な音を実現できるテクノロジーとして残しつつも、それへのアンチテーゼとオルタナティヴもまた求められる時代。その回答としてコルグ Z1、ローランド自身も V-Synth などを試みてきたように、まったく新しいシンセシスへ、今一度、一歩前へ踏み出し、希求してほしい、と1ユーザーからメーカーへと勝手に期待するものなのである。
PCM へのアンチテーゼのひとつに、アナログ・リバイバルがあった。だからこそ今、盛り上がるアナログはアナログでもって回答し、デジタルはデジタルでしかできないことを、デジタルならではの音色と音創りとを、求導師のように追い求め続けてほしいのである。デイヴ・スミスなどは、その両方に卓越しているレジェンドなおかげで、その両方を融合させたハイブリッドシンセを早々に開発し、それは 2002 年に、同社デビュー機種 evolver というカタチで日の目を見た。そしてそこからの成功を、今度は Arturia や KORG などが安価にパクろうとしている。
今、もはや世界は、かつての D-50 の時代ほどには、単純ではない。だが、それだからこそ、D-50 が異議をとなえたことは、大きな意義を持つメッセージとなって、永遠に新しい。ローランドがDシリーズをやめたのは、さらに一層リアルな音色を求める時代の要請であり、自然なことではあった。だが、リアルさやバリエーションの豊富さをもとめて PCM 音源を導入したとき、同時に LA 音源をやめてしまったことは、至極、残念と言わざるを得ない。
企業は、慈善事業ではない。
M1 が出た時、それへの対策もまた、必要となったであろう。それがゆえに、JV シリーズでのライブラリービジネスが、もとめられたであろう。
だが、シンセは、既存の音をものまねするだけで終わるものではないのだ。ものまねは、だが、出発点にすぎない。
なのにそれが、あたかも LA 音源が古く、PCM 音源があたらしいという印象を与えるカタチで変遷してしまい、結果「世代交代」に見えてしまったのは、つくづく、残念と言わざるを得ない。LA も PCM も、ベクトルの向きが違うだけであり、どちらも共に、ひとしく未来に向かうデジタル音源のはずなのに。
リアルさよりも音創りの自由をもとめた LA 音源を、あのまま継続して進化・発展させておれば、今ごろそれはまったく新しい次元のものにまで進化しえていたであろう。そして LA 音源をやめてしまったがために停滞し滞留してしまった時の流れを、音創りへの夢を、21 世紀になってから必死で取り戻しキャッチアップしようとしたのが、V-Synth ではなかったか。D-50 が開拓した PCM での音創りを、究極まで推し進めたのが動的 PCM とも言うべきバリフレーズ技術であり、TVF / TVA にはじまる個別に特化した合成が COSM であり、D-50 の遺志を継いで、音創りを今一度ユーザーに解放せんとしたこころみが、動的シンセ V-Synth では、なかったか。
そんな音創りの再来を今、それでもなお勝手に期待せずにはおれないのだ。
だが、V-Synth もまた、誕生後、十年、二十年をへてから、ようやく全貌が理解されようとしている。バリフレーズは時間軸からフレーズサンプルを解放し、COSM は多彩なモデリングを生み出し、しかも個々の鍵盤に異なる COSM をマッピングでき、TVF の名は時間軸上の音色変化こそがシンセの本懐という意義を秘め、そしてデジタルシンセの原点 D-50 に返ったかのようなストラクチャー構成。これらを集積して搭載した V-Synth は、この桁違いの自由度の高さがゆえ、テン年代も終わる今になって、ようやく理解され、現物を求める声が出てきたように思う。
FM 音源といい、LA 音源といい、V-Synth エラスティックオーディオ音源といい、なみはずれたシンセシスというものは、すぐれて卓越しているがゆえに、なかなか理解されえない。理解されるにも、十年はかかる。われわれは、だがゾウに群がる群盲であった。
つまり、ひとは、自分がつくりだしたものすら、なかなか理解できない不完全な生き物らしい。
そこまで、企業が結果も出ないまま継続してたがやすのは、なみたいていではないのかもしれない。再びのデイヴ・スミスのような、センスある頑固じじいだけが、それも個人商店という小さな規模だからこそ、経営と両立しえて、できることなのかもしれない。
だが、ということは、D-50 の異議申し立ては、今なお永遠に新しいのだ。 今なお手つかず、着手されないまま、その回答と、おのれの続編の到来を待っているのだ。
すなわち;
アナログを否定して立ち上がったデジタルには、ぜひデジタルの良さを追求していただきたい。 アナログはアナログならではの音創りを デジタルはデジタルでしかできない音創りを そもそも、音を創る、の復権を ぜひ希求していただきたい。 シンセは、こんなことでいいのか!? シンセは、ものまねばかりでいいのか!?
と、厳しく問うてほしい。 問いかけつづけてほしい。
ちなみに当時、D-80 という、D-50 を2台分搭載した弩級シンセも計画されていたらしい。D-50 をそのまんま横長にしたようなカタチだったのだとか。Super JX みたいな感じかなぁ、見てみたかったね! 圧倒されてみたかった!
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ama-oto · 5 years
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2019年ライブ初め(バンド)
2/2は寿町音小屋でバンドとしては2019年初ライブでした。この日の音小屋は満員御礼!たくさんのお客さんの中でライブができて楽しかったな〜。来てくれた人達も、対バンのお客様も、もちろん対バンの皆さんもありがとうございました。いい2019年の皮切りライブができたと思います。
音小屋に出ていると本当に人それぞれ色々な感性を持って音楽をしているなあと感じることができる。ジャンルという言葉で大きく分ければ「ロック」に当てはまるバンドが多いのかもしれないけれど、わたしには到底思いつかないような曲を毎回聴けるので、とても面白いライブハウスです。
今回も、グレイトフル・デッドのようなサイケデリック、バリバリのハードコアパンク、ノイジーなオルタナロックと一見全然ジャンル違いが揃ったイベントだったけど、どのバンドもかっこよかった!何か写真を貼ろうと思ったけど、普通に楽しんでいてほとんど撮っておらず…
今年はブログを書くという目標も立てたのだし、SNSを意識して写真をちゃんと残すようにしよう!
ともかくいい日だったな。今年もいいバンドでいられるよういいライブを続けよう。
さて、2月にはいって怒涛のライブスケジュールです。2週間で4本…インフルが流行り、花粉も飛び始めている最中…体調管理をして頑張ります!気になるライブあれば詳細お伝えしますので、暇だったりまっすぐ家に帰りたくない人はご連絡ください〜
●ライブスケジュール●
2/8 下北沢ラプソディー・弾き語り
2/11 成瀬クロップ・バンド
2/13 マンダラ2・弾き語り
2月はプロ・アマ含めて行きたいライブが多いので重たい腰をあげて活動だな。
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なんの写真もないのも寂しいので、この間行った焼肉屋のすごい肉の写真でも…。昔から塩原家が誇る胃弱なのでこういったお肉はあまりたくさん食べられないのですが、ここのお店は1枚単位で頼めるのでちょうどいい…1枚食べれば結構満足するので最終的には高級焼肉行くより量も値段もちょうどいいんじゃないかな。美味しいというか未経験のレベルでした。よく格付けチェックでGacktが食べてるシャトーブリアンなんてものも食べました。驚きました。しかも建築士合格祝いでごちそうしてもらっちまいました。あやこさんありがとう!このご恩はその内お返しします。
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あとシティーハンターも見に行きてえ〜。新宿で大きな看板?を見かけて思わず撮って、ツイートしたのにそのあとツイートしたことを忘れて全く同じ写真を再ツイートするという恥ずかしいことをしました。(そのままにしてるけど…)
新宿という街が好きなわけではないけど、アニメやゲームや映画の舞台になるのが納得できる、とにかく独特で文化が入り乱れた盛りだくさんな場所だなと思う。お昼に友達と回転寿司に入ったのだけど、オフィス街だったらスーツの人たちでごった返していそうなものなのに全くお客さんがいなくてシンとしていた。深夜営業しているお店で、きっと夜から夜中〜早朝には歌舞伎町で働く人で賑わうんだろうな。本当に同じ日本、しかも電車で1時間もかからずに来れる場所なのに全然色が違うなー。
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そんなこんなでとりあえずおしまい。今週は初めての下北沢ラプソディ!楽しい日にしたいな。
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riehayasaka · 2 years
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今朝、母から今のお庭の風景写真が届きました。 お庭の桜が恋しいです🌸🌸 こんなに暖かそうなのに、気温は朝は7℃、日中は10℃で、ヴリンダーヴァンとは大違い。 ヴリンダーヴァンはもう夏バテ気味です。 外にずっといられないくせに部屋の中も暑くて、ファンはノイジーで埃が舞います。 でもそんなヴリンダーヴァンも好きなんですよね😝 さて、5月に一度帰国します。 帰国して時差ぼけを癒しながら、帰国後6/7〜6/12はイベントがあります。 毎年恒例の『恋するヴリンダーヴァン展』です🫶🌈🧚‍♀️ 今回はお写真メインではなく、アートの展示とショップのような形になると思います🙋‍♂️ みんなに会える機会は今回の帰国であまり取れなさそうなのですが、このタイミングで皆様にお会いできるといいな。 お仕事とプライベートをしっかり両立しつつ、一方で、しっかりと日本食をいただいて、身体と心と細胞を休めたいと思います💓 約1年間、あっという間でした🇮🇳 展覧会の詳細はまたお伝えします😊🌷🌸🧚‍♂️🧚🏻🧚‍♀️🌈💫✨ あぁ 聴きたい歌や声があるから、泣いた本や映画があるから、私を導く夢はある 春も夏も秋冬もぐるぐると巡ってく あぁ 行きたい国や街があるから、食べたいおかずとごはんがあるから、私の生きてく意味はある☺️ 桜もだけど、日本食と静かな場所も恋しいです😝🍡🍲🍙🍢🍚🍜 Jaya Radheee💖 https://www.instagram.com/p/Cb_eL8AvaUp/?utm_medium=tumblr
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studsblog · 6 years
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12/15〜新宿シネマカリテで3週間限定公開! ザ・スリッツのドキュメンタリー映画『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』、L7のドキュメンタリー映画『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』公開! スリッツのドキュメンタリー、待望の日本公開です!!!!!!!!!
『ロックドキュメンタリー映画祭 轟音と激闘の記録! 音楽ドキュメンタリー映画大全』を作るときに、是非とも載せたかった作品『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』。でも、その頃はまだクラウドファンディングの途中だったし、紹介できなかったんですよね。今から12月が楽しみです! それまでに『THE PUNK ROCK MOVIE』をもう一回観かえそうっと。そういえば、アイランドレコードから『カット』の印税未払い問題はどうなったんだろう??
僕らオールドジェネレーションにとってL7はグランジでパンクではないのですが(パンクとグランジは別物)、今の世代にはグランジもパンクも一緒みたいなので「パンク」と書かれたプレスリリースをそのまま掲載。かといって、L7が嫌いってわけじゃないよ(テヘペロ)。ちなみにプレスリリースには触れられていないけど、L7は復活して精力的に活動中。
The Slits 「Typical Girls」 https://youtu.be/QCk8tEOcwqU
1970s The Slits Interview and Performance, Punk, London https://youtu.be/xLgNPzfBqy4
"Here to be Heard: The Story of The Slits" Official Trailer 2017 https://youtu.be/XqsHv5V4DQA
The Slits Clip https://youtu.be/SD3_abwtstg
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『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』 「私は人に好かれようと思ってここにいるのではない。私は人に聴いてもらうためにここにいるの」-アリ・アップ(スリッツ)
「これは超低予算の中、情熱だけで作られた作品。この映画は正直で残忍で、生々しいエモーションに満ちている」-テッサ・ポリット(スリッツ)
「彼女たちが集まれば魔法が起きる、と本人たちが知っていたんだ」ーデニス・ボーヴェル(『カット』プロデューサー)
「ヴィヴはおもしろいんだ。ギターを弾くと割れたガラスみたいな音を出せるんだ」ードン・レッツ(DJ、映画監督)
「ザ・スリッツは『女の子っぽ過ぎなのにタフ過ぎ』だった。つまり、多くの人を恐怖に陥れたの」ーヴィヴィアン・ゴールドマン(ニューヨーク大学教授)
「音楽とは壮大なもので、まるで海のよう。彼女はその海に自分のエネルギーすべてを注ぎ込むことができたの」ーヴィヴ・アルバーティン(スリッツ)
「テッサは物静かでシャイ。だからと言って彼女に突っかからないほうがいいわよ、マジで。絶対に!」ーホリー・クック(再結成スリッツ)
世界初の女性のみのパンクロック・グループ、スリッツの歴史を70年代中ごろのバンド結成時から、解散以後のメンバー個々のストーリー、2005年の再結成、そして2010年、本作の制作中に癌でヴォーカルのアリ・アップが亡くなるまでを追ったドキュメンタリー映画。 アーカイヴ映像や初めて公となる写真の数々、メンバーの証言やファン、スリッツに影響を受けてきた面々のインタビューで構成された本作。インタビューはスリッツの多くのメンバーたちのほか、ROXY CLUBのDJでありパンクドキュメンタリー作家のドン・レッツ、アルバム『CUT』のプロデューサーであるデニス・ボーヴェル、ポール・クック(THE SEX PISTOLS)、ジーナ・バーチ(THE RAINCOATS)、アリソン・ウルフ(BRATMOBILE)など多岐にわたり、スリッツが如何に進化し、世界中の人々に影響を与えていったかを描いている。 監督は2011年にバンド「KARP」のドキュメンタリー映画『Kill All Redneck Pricks: A Documentary Film about a Band Called KARP』でデビューしたウィリアム・E・バッジリー。
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監督・脚本・撮影・編集:ウィリアム・E・バッジリー 出演:ドン・レッツ、ヴィヴ・アルバータイン、ポール・クック、アリ・アップ、 デニス・ボーヴェル、テッサ・ポリット、ケイト・コラス、バッジーほか 2017年|イギリス|86分|カラー|G|原題 HERE TO BE HEARD: THE STORY OF THE SLITS 提供:キングレコード 配給/宣伝:ビーズインターナショナル c Here To Be Heard Limited 2017
【公式サイト】 THESLITS-L7.COM 【『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』 twitter/facebook】 @theslitsmovie 12月15日(土)より、新宿シネマカリテにて〈3週間限定〉公開! ほか全国順次公開
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『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』 「フェミニスト・パンク・ロッカーの讃歌! 本作はとてつもなくカッコイイL7の裏側を伝える」-BUST 「ライオット・ガール・ムーブメントのパイオニアを最も深く描写した作品」-NOISEY 1985年~2001年に活動していた米国ロサンゼルスの女性4人組ロックバンド、L7の歴史を網羅したドキュメンタリー映画。 1985年の結成時のエピソードから<グランジの女王>に上りつめた時代、そして2001年の解散まで、多くの未発表映像とともに完全にメンバーの視点でそのキャリアを描いていく。アメリカのパンク/ハードコアシーンから出てきたL7はエピタフレコードで1stアルバム発売後、グランジ/オルタナ・ムーブメントの象徴サブポップで2ndを発売、3rdからはワーナー傘下スラッシュレコードでメジャーに進出、ヘヴィでノイジーなギターを軸にした陰鬱なサウンドで一部メタル界からも支持を集めたほか、ニルヴァーナやレッド・ホット・チリ・ペッパーズとのツアー、巨大フェスの94年ロラパルーザではビースティ・ボーイズやグリーン・デイら���メインステージをつとめるなど、オルタナバンドの代表格的な存在感を示した。他にはジョン・ウォーターズ監督のリクエストにより映画『シリアル・ママ』に出演、映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『タンクガール』などにも楽曲が使われている。映画はほぼ全篇メンバーが当時から撮っていた100時間超におよぶホームビデオの映像と新規インタビューの声で構成され、一般的な音楽ドキュメンタリーとは異なった作りとなっている。
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監督:セーラ・プライス 出演:ドニータ・スパークス、スージー・ガードナー、ディー・プラカス、ジェニファー・フィンチ、シャーリー・マンソン(GARBAGE)、エクセンヌ・セルヴェンカ(X)、ジョーン・ジェット、ブロディ・ドール(THE DISTILLERS)、アリソン・ロバートソン(THE DONNAS)、ルイーズ・ポスト(VERUCA SALT)
2017年|アメリカ|87分|PG-12|原題 L7:PRETEND WE’RE DEAD
提供:キングレコード 配給/宣伝:ビーズインターナショナル ©️ 2017 BLUE HATS CREATIVE, Inc. All Rights Reserved.
【公式サイト】 THESLITS-L7.COM 【『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』 twitter/facebook】 @L7moviejp 12月15日(土)より、新宿シネマカリテにて〈3週間限定〉公開! ほか全国順次公開
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「プランターの中の憲法」パフォーマンス
2020/09/22(Tues.)
 山本美里さんの個展「プランターの中の憲法」のクロージングイベントに出演してパフォーマンスしました。元々は今年の2月にオファーを受けて5月開催の個展のクロージングとして出演する予定でしたが、コロナの影響で個展が延期となり9月の出演となりました。
 今日は午前中からイベントのリハーサルを行い、カメラマンの動きやビデオスイッチの手順を確認しました。秋田公立美術大学のご協力でカメラなどの撮影機材をお貸しいただきました。今月の初旬にロームシアター京都でライブ配信を開催した際は、高級な機材を使わず無料のサービスを用いて実験的な配信環境を試したのに対して、今回の配信では機材に妥協せずにパフォーマンス内容を実験的に試したと位置付けられそうです。 コロナ禍でのライブパフォーマンスだったので集客の面が心配でしたが、20人ほどの観客が来場してくださいました。ロビーではライブハウスのイメージでグッズ販売を行いました。いつもよりTシャツの売れ行きがよかったように思います。
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▲グッズ販売の様子
 イベント開始時刻になると、まずは僕が昨年から本格的に取り組んでいる滑琴を使ったパフォーマンスを行いました。はじめに音の鳴る構造を解説し、駐車場へ場所を変えてギターアンプを抱えながら駐車場内を走りました。イベントの冒頭は緊張しますし、観客もこれから何が行われるのかわからないと思うので、滑琴を最初に提示することで僕の活動のコンセプトをキャッチーに伝えられると考えました。パフォーマンス中は狙い通り観客からも笑い声が聞かれ、僕の緊張もほぐれました。
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▲駐車場でのパフォーマンス
 次に駐車場から施設内に入り、玄関とロビーを使ってパフォーマンスしました。BIYONG POINTはテレビ局に併設された施設なので広告看板が沢山あるノイジーな空間ですが、BIYONG POINTの個性でもあります。そこでロビーのノイジーな空間を使って楽器同士を組み合わせるPLAY A DAYを行いました。玄関では触角型楽器Shake Bugを使って秋田犬や錦織圭に接触しつつ、観客にも触角をぶつけてみました。コロナ禍で他人との接触が憚れる時期ですが、触角で距離を保ちつつ触れる試みでした。
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▲Shake Bugで施設内の広告に触れる
 ロビー内では最初にViolinsectを走らせて、施設の照明を太陽パネルで受けてアンプで高音を鳴らしつつ、Violinsectに赤外線リモコンを付けてゆき、Violinsectの動きに応じて太陽パネルが接続されたアンプの音響は変化するシステムを組み立てました。Violinsectは動きの予測できない自律走行楽器なので、展示のテーマにもある植物との対話のように、全てを奏者がコントロール(管理)するのでなく、ある程度Violinsectに任せるようなパフォーマンスにしました。
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▲ロビー内でのパフォーマンス
 ロビーでのパフォーマンス後は山本さんへのインタビュー映像を放送しました。2019年よりパフォーマンスの途中に映像を放送する試みを行なっており、今回は展覧会出展者の山本さんのインタビューを通して観客にBIYONG POINTがパフォーマンス空間でもあり同時に展示空間でもあることを印象付けました。ここまでのパフォーマンスでは僕の自己紹介的な見せ方が中心でしたが、このインタビュー動画から山本さんの展示企画とコンセプトが重なっていく状況を作りました。
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▲インタビュー動画を見る観客たち
 最後は展示会場での山本さんとのコラボパフォーマンスです。先日までに新作楽器を使ったリハーサルを済ませており、今日は新たに秋田県内でフィールド録音した音源を制作して楽曲を作ってパフォーマンスの中で流しました。当初はギャラリー空間にある音に��応して点灯あうる照明装置を利用して、光センサーで周囲の環境変化に反応する新しい楽器を作り、その楽器だけでパフォーマンスする予定でした。ただ先日のリハーサルを受けて、会場の照明装置と新しい楽器の相性が悪かったためか、あまり楽器の音に照明が反応せず、少し寂しい印象のパフォーマンスになっていました。そこで照明を点灯させる音源としてリサーチ中に録り溜めてきたフィールド音源を楽曲として流すことにしました。あくまでメインは楽器の音なのでフィールド音は小さな音で放送し、照明の点滅に合わせて楽器の音を複雑に変化させました。当初計画したパフォーマンスではなかったものの、フィールド録音をパフォーマンスの中で利用するアイデアはまだ展開できそうです。単なるBGMでなく環境を生成するための録音をキーワードに少しアイデアを出してみます。
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▲コラボパフォーマンス
 昨年のアッセンブリッジ・ナゴヤ以来の本格的なリサーチを行なったパフォーマンスイベントでしたが、僕自身としては空間のシステムをうまく利用しながら設計できたパフォーマンスになったと思います。またイベントのファシリテーターとして、ロームシアター京都での経験を活かしてライブ配信先の観客にも気配りしながら運営できたこともよかったです。  あえて反省点を挙げるとするなら、少し構成の固いイベントだったかなと思いました。4部での構成や時間管理もキチンとできた一方で、何が起きるかわからない不穏さや遊び心は引っ込んでいたようにも感じました。ただ、当初からロームシアター京都での実験的なライブ配信に対置させたイベントとして想定していたので、配信イベントをキチンと成立させられたことはちゃんとコンセプトを実装できた現れだと思います。  9月の2つの対照的なライブ配信を経て、ライブ配信の身体感覚が養われてきた気がします。配信された映像を見直すと会場では大きく響いていた音が配信先では音が割れて聞こえていたり、会場の小さな音はマイクに集音されていなかったり、ライブ配信での音響のモニター精度を今後は改善していきたいです。 またライブハウスのようなラウドな音を配信するより、フィールドレコーディングのような小さな音こそライブ配信に適した演奏音だと思います。今後は小さな音を前提としたライブ配信にも挑戦していきたいです。 (写真撮影:宮本一行氏)
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whitealbum-akaba · 6 years
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NEW YORK
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雪の影響で飛行機が欠航になってしまい、3/24(sat.)より再開することができなくなってしまいました。再開日は改めてアナウンスいたします。
週末ご予定を立ててくだっさったお客様には心よりお詫び申し上げます。
滞在6日目になりますが、今回は色々なアーティスト、デザイナーに会ってきました。
本日は今シーズンから取り扱いが始まるアーティストをご紹介します。
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Margot Becker
NEW YORKから電車で2時間くらい北東に進んだHUDSONを拠点に活動しているテキスタイルデザイナー。
自ら近所の小さな牧場に出向き動物に触れ、そして糸を撚るところから彼女の作品はスタートします。
織る最大幅が決めれている旧式の織機を使い、気分で素材を足したり、糸を抜いたり一枚のテキスタイルが完成するまで想像するだけでも相当時間がかかっています。
極め付けは一点一点手織りのため2つと全く同じテキスタイルが作れない。
...などやることなすこと今のファッション業界では絶滅危惧種のような原始的なアプローチ。
去年行ったLONDONでも手機で作っているデザイナーの作品は何人か見ましたがテキスタイルの柄や色使いのセンスはMargotがピカイチです。プライスも車みたいな値付けをしているデザイナーが多い中、Margotの作品は決して安くはないですが労力や効率を考えると良心的に感じます。
また、今まで数多くのストールやマフラーを見てきましたがMargot Beckerが織る糸や色のコントラストはどことなくノイジーで独特なオーラがあります。このテキスタイルの存在感は唯一無二です。これはこのクオリティで探すとなかなかないと思います。写真では伝わりにくいと思いますので是非お店でご覧になってください。
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Margot Becker “ Night Scape Shawl ” material :mohair 60% , lambswool 30% , Cashmere 10% color : mix size : one size price : ¥80,000 + tax
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Margot Becker “ Collage Shawl ” material :lambswool,mohair,angora and lots of texture color : mix size : one size price : ¥95,000 + tax
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Margot Becker “ Spring Shawl ” material :linen 60% , cotton 40% color : mix size : one size price : ¥64,000 + tax
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今日は大雪の中Brooklyn MuseumにDAVID BOWIEの回顧展を見にいってきました。
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最近流行っているヘッドフォンを装着しながら展示物を観て回る。この手の企画展はとても好きです。
最近久しくDAVID BOWIEの音楽は聞いていませんでしたが、リリース時にはリスナーがついていけないみたいな、常に新しいことに挑戦していた姿勢は私が尊敬しているデザイナーと同じシンパシーを感じました。
衣装なども間近で見られて良かった。
衣装の細さからBOWIEのスマートな体系を垣間見ることもでき、私も本日からダイエットを決意しました。
まだまだご紹介するアイテムがありますので明日また書きます。
WHITE ALBUM.
〒330-0842 埼玉県さいたま市大宮区浅間町2-1-1YCCビルB1F TEL / FAX : 048-729-7707 MAIL : [email protected] 営業時間 : 12 : 00 - 21 : 00 ( 19:00-21:00 Appointment Only ) 定休日 : 水曜日
OFFICIAL WEBSITE:https://www.white-album.net
INSTAGRAM : https://www.instagram.com/_whitealbum._/
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shoprhythm · 4 years
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皆さま毎度こんばんは。 今夜はCAL O LINEの新作、アメリカの写真家"JOSEPH SZABO"と"CHARLES PETERSON"のモノクロ写真がプリントされたミリタリーシャツをご紹介させていただきます。 "JOSEPH SZABO" 今では貴重な写真集"ALMOST GROWN"からの1枚。 1969年ニューヨークのJONES BEACHで撮られたこの作品はダイナソーjrのアルバムジャケットに使用された事でも有名。 "CHARLES PETERSON" NIRVANA等のグランジ初期のアンダーグラウンドシーンを撮り続けた写真家CHARLES PETERSONのモノクロ写真をプリント。 N H2 K6バンドNのレフティーKのノイジーなサウンドと会場の臨場感が伝わる1枚。 ベースのシャツは1960年代のヴィンテージファティーグシャツをモチーフにしたCAL O LINE定番ユーティリティーシャツ。 素材は薄手の打ち込みの良いウェザー生地を使用し洗い加工を施すことでパッカリング等良い風合いに仕上がっています。 オリジナルには無いハンドポケットを追加することでシャツジャケットとしても使え、幅広いコーディネートが可能です。 詳しくは画像リンク先のウェブストアもしくはわたくしのプロフィール @rhythm_otaki リンク先のブログにてご確認下さいませ。 --------------------------------------- ・現在の店舗状況 現在コロナ禍の中、コロナウイルスをうつしうつされるリスクを減らす為、店舗は4月からお電話にてアポイントメント制(045-412-6488, 12:00-18:00)とさせて頂き、ウェブストアはいつも以上に頑張って営業しております。 皆さまには大変ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。 ※お友達、常連のお客さまのご連絡は結構です。 12:00-18:00の間ならいつでもいらして下さい。 #mensfashion #mensclothing #outfit #ootd #menscoordinate #americancasual #classical #classicstyle #americantraditional #vintagestyle #catalinaisland #classicstyle #メンズファッション #メンズコーデ #メンズコーディネート #今日のコーデ #インスタコーデ #スタイルサンプル #stylesample #caloline #キャロライン #キャルオーライン #charlespeterson #nirvana #grunge #alternativerock (Rhythm Yokohama) https://www.instagram.com/p/CFPMH5yDI00/?igshid=l4utumms8277
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kei-comodo · 6 years
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2017 BEST ALBUMS OF THE YEAR (11 - 20)
ここから後半の10枚、とある目線のディスコグラフィー。
11. oso oso - the yuahon mixtape
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ニューヨーク州ロング・ビーチ出身、ぴっちではIanにフックされ、'18年にはTriple Crownからリイシューが決まったニュー・スター Jade Dimitriによるパンク/EMOプロジェクトの2ndフル。今年のシーンを名実ともに代表する一枚。くっきりと感じる ‘90s EMOの息吹と、00年代インディのセンスはやっぱり最高。the Promise Ringの「Nothing Feels Good」以降と同じノリの #3 the walk とか、メロディック・パンク的なイントロから気付けばインディ・ポップの門を叩く #11 the plant mouth なんかを聴くとニヤケが止まらない奴は同類。歌詞のリリカルさが抑えきれず爆発するセンスも好き。ベッドルーム・ポップなのか、パンクなのか分からない #5 get there(when you’re here) の「i’ll do anything it takes just to get there(when you’re there). / なんだってやるさ(君に会えるなら)/ just to get there(when you’re here). / ここまで来れるなら(君に会えるなら)」のフレーズは他の曲でも繰り返し表れる感情のキーだと思うし、 #11 out of blue の「but i just cant leave you this way, / やっぱり僕は君を置いてなんかいけない / were too young, its too entrapping to stay, / まだこんなに若いのに、ハマっちゃったら君はきっと捨てきれない」っていう最終盤は「卒業」のラストシーンと同じ気分(良いか悪いかみたいなのは放っといて)って感じ、僕にすれば見事な終わりとはじまり。
12. Otto A. Totland - the lost
The Lost by Otto A Totland
前作『Pinô』もその年のベストに選ばせてもらったノルウェーのOtto A. Totalandの三年ぶり2nd。変わらずのNils Frahm録音、ミックス、マスターだし、前作から引き続きつづきのトーン、メロディー、メランコリー(鎮痛派)のピアノソロ。今作では4分台の曲が加わったことと、鍵盤を弾いたり、細やかな動作から生まれるノイズが若干ヴォリューム増してることでアルバム一枚通しての抑揚はこちらの方が上かな? #2 Vates で明らかなそれらはデリケートな音色とは裏腹に決して穏やかなものじゃなく、中盤の #6 Greiner 〜 #9 Tingél の流れで印象的なシューベルトやシューマンみたいな普遍的に漂い、ふと顔を覗かせる「美」と「終焉」のイメージ。概念にするなら「memento mori」。とはいえ、ギターソロっぽい音色が響く #13 Enola から、走馬灯のような #14 Fox 、二分に満たないものの心音のように絶えない低音部に穏やかさを感じる #15 Before I Leave の流れには力強さがある。決して明るくないけど、何であれ浮かび上がるモノがある、さぁ、クレジットにもあるけど PLAY IT LOUD!
13. Palehound - A Place I’ll Always Go
A Place I’ll Always Go by Palehound
2015年のデビューフル「Dry Food」も刺さりまくったEllen Kempnerによるインディ・ロック・ユニットの二年ぶり2nd。今回も全10曲30分と大仰ではないけど、骨太さを秘めた、おおらかなメロディーには多幸感を存分に振りまく瞬間がある。 #2 Carnations が既に最高なんでコレのヴォーカル、ギター、メロディーに何一つピンと来ないならこのアルバムはあなたが求めているもんじゃないんだ。前半の山場として #4 If You Met Her のロマンティックなメロディーと、ラップに近い声を楽器として使うアレンジにどこか枯れた寂寞と、可愛さが入り混じった歌詞はマジで初期デスキャブみたいな遠くなるほどに美しい景色って感じのキラー・チューン。そこから後半の私小説的な狭さの歌詞とバンドサウンドとして深みを増したアレンジがあの手この手で襲いかかる。アルバムタイトルの「私がきっと向かう場所」というイメージの切り取り方はさすがだし、そのくせ終わりが #10 At Night I’m Alright With You なのが最高にキュート。
14. Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs - Feed the Rats
Feed the Rats by Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs
イギリス・ニューキャッスル出身の5人組 豚x7のデビューフル。ヘヴィ・スラッジ・サイケデリック・ロックンロール!!!!! 焦燥とか怒りとか嫌悪とか吐き気とか、人に浴びせちゃいけないものを抱えて、どデカイ音が鳴る! 鳴る‼︎ 鳴る!‼︎ サバスの系列になるんだろうドゥーミーな空気や、演奏中に血管キレてるんじゃねーかって感じにマジ何言ってるか分からないヴォーカルをはじめ、徹頭徹尾その雰囲気からしてシビれるほどにカッコいい。泥臭いという意味でブルージィでスラッジ、タガを外すということがサイケでロック。揺らせ、ゆらせ! 「All You Need Is Love」だって言うなら、快楽で人を殺すレイピストの話をしてやろうか? ネズミに餌をやれ! 愚かでどうしようもない人生のフロアで踊ろう。
15. Sammy Brue - I Am Nice
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若干15歳の、ローリングストーン誌いわく「the Americana Prodigy」。アルバムのリードトラックでもある #1 I Know との出会いがある意味、僕の2017年の音楽履歴のはじまり。「I want to go down to a land / かえりたい場所があるんだ / And sing this song the best I can / そこで精一杯のうたを歌いたいんだ」とPVの冒頭で何処とも知れぬ場所を歩きながら彼は歌い始める。半径7mくらいの世界、けど景色は移りゆく。彼が曲を書くのは出会ってきたものの中に心を揺さぶられることがあったから。ふと澄ました時に聞こえるのではなく、周りでささやく誰かのお話、それを口にする彼の目線は少し枯れていて、さびしげ。丸さと甘さがそこに同居した歌声は #3 I’m Not Your Man のホコリっぽいラブストーリーなんかを語らせると本性と本音が重なってみえるような不思議な気分。数は少ないけど弾き語りの映像を見るとやはり、語り伝えるというシンガーとしての根っこの太さを感じる。そういう意味ではアルバムにギターやピアノだけの曲が2曲くらい欲しかったかも? とはいえ、コレはきっとこの子のキャリアの始まり、君と僕の世界を通して、世間へとアプローチする彼の物語はどこまで続くんだろうか?
16. the seven fields of aphelion - Keep the Ocean Inside
Keep the Ocean Inside by the seven fields of aphelion
ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の、インディ/エクスペリメンタル・ロック・バンド Black Moth Super Rainbowのメンバーでもある、Maureen “Maux” Boyleのソロ・プロジェクトの2nd。#1 Divining (Naming of the Lost) のメランコリックなピアノ・フレーズが迎えるイントロはびっくりするけど、基本となるのはドローン、シンセサイザー、加工されたヴォーカルなんかを丁寧に折り重ねたシルクのようなアンビエント。もともと流行り廃りからは遠いシーンとは言え、今年のbandcamp best ambientに載るようなアルバムと近しい要素をコラージュの手法で別世界へと誘うチケットに変えるその腕前に聴き惚れるばかり。2分台のトラックが導くファンタジックな前半の締めである組曲っぽい #5 Triptych/Going Under/The Blur/The Way Beyond から、デリケートでメロディアスなアンビエントの極みと言えそうな #9 The Ocean Inside 〜 #10 Sirens, Cerulean Swell の流れは一切のノイジーさを排しているのに、豊かで、溢れんばかりの情感に満ちてる。ソレがあなたの胸のうちに湧く泉なんだ。
17. sinai vessel - Brokenlegged
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ノースカロライナ州出身、過去にはCount Your Lucky StarsからスプリットをリリースしたりもしてるEMOバンドのデビューフル。oso osoの2ndと対を成す、個人的に今年のEMOを象徴する一枚。スリーピースによる歌声を中心に据えたポスト・ハードコア経由のギター・ロック。彼らがすごいのは影響を感じるのに誰にも似てないこと。Pedro the Lionのような告白の歌詞で幕を開ける #1 Looseleaf も、その想いの吐き出し方にEmbraceみたいな潔癖さへの憧れを感じる #4 Down With The Hull も、いろんなものに影響を受けたことを隠しもしないCaleb Cordes(ヴォーカル、ギター)はそれでも自分の言葉で歌い、真っ直ぐなメロディーを鳴らす。このアルバムは佇まいとしてフォークっぽいし、アレンジに顔を出すインディ的な部分も内側への大きな好奇心みたいだ。彼はなにかを嘆いてるんじゃない、ただ語っている。それはKieth Latinenが一人ではじめたことだし、Evan Weissがシカゴの路上で過ごしたことみたいで、Jeremy EnigkがEMOってタグから外れようと外側で歌ったことと根っこは同じだ。全編の歌詞における個人的かつ抽象的な描写はきっと同じような奴が「聴けば分かる」んだろうと思う。SDREで言えば2nd、E! E! の1st以降の数多のEP群、 52 Weeksの苦い過去、どこか悟ったようでいて、きっとまだこれからでしょう?
18. Vagabon - Infinite World
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カメルーン生まれ、移民、ニューヨーク在住、Lætitia TamkoことVagabon。ライブ会場で見たときの驚くような小柄さとその身体から響き渡るかすれを含んだ伸びやかでシルキーな歌声、自分の存在を確認しようと鳴らし、広がるメロディー。全8曲30分にも満たないこのアルバムの最高の価値は今年最大のキーポイントである彼女が作った、ということ。 #1 The Ember や、Audiotreeのライブ映像で僕の心を掴んだ #7 Cold Apartment のバンドサウンドとしての強かさも、唯一のフランス語歌詞(カメルーンはフランス語/英語の二重母語の国)の #4 Mal à L'aise のドリーミーなベッドルーム・ポップも彼女の内からこぼれでた宝石のようなキラキラで、願い。ぴっちにはインディ・シーンの「ゲームチェンジャー」なんて呼ばれてるけど、彼女自身は冒頭の歌詞で語るように「Lætitia is a small fish. / レティシアはちっちゃい魚(The Ember )」なんだろう、時折ナイーブにすぎる歌詞も、はたまたこちらを振り回すバンドアレンジも自分にできることを一つずつ確かめているようでとってもキュート。「I don’t care it’s okay, let’s keep weird」っていうつぶやくようなライブでのMCがすごく印象的。
19. the world is a beautiful place & I am no longer afraid to die - Always Foreign
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2015年リリースの傑作『Harmlessness』以来となる3rd。初期の中心的メンバーの何人かが脱退し、David F. Belloの存在感が増した今となっては初期の彼らとは別の、それこそIan Cohenが前作に付けたようにpost-emoとして見るのが正しいのかもしれない。「2017」年と言う時代を「先進国の若者」として過ごせなかった人間にとってはある意味、一生かかっても手繰り寄せられない立ち位置にいるコレはーーそういう話の上でならもうすでに名盤。そして、ここ2、3年に限っていいなら彼らは比較しづらいくらいにポリティカルだった。Bello(プエルト・リコ、レバノンの両親を持つ移民)と、平均的にリベラルであるインディのこのシーンはアンチ・パトリオティシズムだ。「悪魔にだってどっちが正しいか分かるさ、お前の身の程を知るがいい(#3 Hilltopper)」「Call me “a-rab.” / A-rabって呼んでみろよ / Call me “spic.” / Spicって呼んでみろよ / I can’t wait I see you die. / お前が死んだ後どうなるのか待ちきれないぜ(#10 Fuzz Mirror)」。きっとthe Smithsの時代ならポップ・ソングだったシュプレヒコールがこんなにも刺さって聞こえるのはなぜだろう? Always Foreginーーいつも仲間ハズレ、っていうこの上なくEMOいタイトルはもはやWhite Trashへの共感にもならず、都市部で暮らせるヒスパニックにも似合わずーーそう、つまり #9 Marine Tiger のテーマだ、「新しく移り住んだ場所を歩いてみても / こころはどうしても落ち着かない / 何か夢が転がってるわけでもなくて / 似たような部屋に収まる(Marine Tiger)」。この歌詞が印象的なのは、ダブるところを突くからだ。誰にも理解されない。ミレニアル世代というWWWの世界においても「孤独」が拭えない僕らは、乱暴にくくっていうなら「ここ」に来た移民だ。「Harmlessness」で1st EP「Formlessness」から持って来た歌詞を歌ったのは、それが今でも光るからだ。「I keep holding on to, I keep begging myself / 僕は手放さない、いつだって僕に誓う / Today we are superhero but tonight we’ll just be tired / 今日の僕ならなんでも出来る、きっと夜には疲れ果ててしまうけど / I keep holding on to, I keep begging myself / 僕は願ってる、僕は諦めたくないんだ(Eyjafjallajokulk Dance/Ra Patera Dance)」。あまりにも露骨なメタファーと、明確に敵をあぶり出す歌詞でもって彼らは僕らに迫る。それはアメリカという国のリアルなのかもしれない。「全部の州がバラバラになっても、君はここをアメリカ(合衆国)だって言える? / 他人から何かを奪うだけだってのに、君はそれを仕事だって言える?」そうじゃねぇだろ? と、少なくともBelloは言う。序盤の2曲、あまりにも出来過ぎにクライマックスへと駆け上った先で、彼らはこの更地を改めて僕らに突きつける。そこはもう、君と僕の世界ではない。「この世界と僕」。#11 Infinite Steve で迎えるラストは残酷で、それは間違いなくアメリカの日常のシーンだ。でも、膝をつくな。そこは既に通ったはずだ。「There’s nothing wrong with kindness / やさしさに間違いなんかない / There’s nothng wrong with knowing / 知ることに罪なんかない / We’re here, I told you so. / 僕らはここにいる、そう言っただろ?」。Ianが言いたかったpost-emoとは何か? それは遂に来た、「この世界と僕(と君)」の話だ。
そして、2016年リリースのアルバムから一枚。
20. Keaton Henson - Kindly Now
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UK・ロンドン出身のSSW/詩人、アルバムとしては5枚目の最新作。以前特集にしたMahogany Sessionでその存在を知った一人。また、同じように語るけど繊細さからは一番遠い場所でグロテスクなラブソングとして響く #2 Alright のそれでも情景とリズムを束ねてのぼるコーラスが痛々しくて、素晴らしい。「If it’s in the city / この街で / You and I are monsters / 君と僕だけ仲間ハズレ / We’ll not find another / 誰かと触れ合えたらいいのに / Cannot be together / 結局、ふたり噛み付きあって / Lest we eat each other / 互いの心臓をエサにする(Alright)」なんてささやいていた男が、中盤ではユーモアも交え、「Who needs comfortable love? / お手軽な愛が欲しい? / I’m in bad love / 僕の愛は報われそうにない / Don’t be sad, love / 辛そうな顔をしないでくれ(#7 Comfortabke Love)」と口にする。アルバム一枚通して別に明確な光を描くわけでもなく、最後までKeaton Hensonの言葉は虚空へと鳴り響く。互いが愛し合っているということを信じるしかないっていう厄介な話を彼は真正面から歌うことにした。「I think I love you / Baby please don’t be afraid of me」と繰り返す #11 Holy Lover はコレがアルバムの前半にあったら気持ち悪くなりそうなほどメランコリーだし、アルバムの最後で恋人たちは本当に終わってしまう。喪失が本当に二度と戻りはしないことだと確信をこめて歌うラブソングはやっぱり悲劇的だ。でも、それを口にするからこそ僕は彼の「愛」を信じてみたい。
・最後にーー
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「音楽」から社会を除くことは可能だろうか?
政治的(Political)な問題に、音でもって「ことば」を発するのは、ただいい曲、美しいメロディー、ポップという綺麗なところだけを集めたセカイ etc. を求めるリスナーにとって不親切なんじゃないか? SNSで思い出したように何度も盛り上がるこの話題は、僕からすればピントがズレてる。
僕が、今年もそんなリストになったけど、聴きたいのは個人的な話だ。誰かの話、昨日のこと、オリジナリティという結果。音楽を聴くという行為は、君が耳を傾けたときに最小公倍数が決まるーー「君と僕のセカイ」だ。再生された音楽と君の間にあるものが全てで、それ以外は註釈に過ぎない。だが、言葉にしないと分からないことが多いのも確かで、この世の無限に近いソレらを纏められるものを「社会」と言う。この入れ子構造の中で有り無しは註釈の一つとして添えられて、それを受けて生み出されるサウンドがある。つまり、先の理論は循環論法になる。
音楽という文化に一定の制限を設けようという声は、個々の表現のワクを超えた「政治的」な問いだ。僕の言うズレてるポイントは表現とはそもそも「自分」の為のものであって、あなたの為ではないということ。
知るというステップを踏まずして、理解はない。僕のBEST ALBUMSはどれも理解を必要とする「彼ら」の表現だ。
感情的で、感傷的で、メランコリーで、アイロニックなものが愛おしい。悲劇で満ち溢れた場所を正しく描いたときにハッピーエンドはほとんどの人に似合わないと思う。一人ひとりのバイオグラフィーがいつか消えるってコト以上の悲劇を僕は知らない。それぞれに追悼を捧げていたら文字数足りないくらいに2017年も故人が増えた。2018年も早々にJóhann Jóhannssonがそのリストに加わった。せめて、一人でも多く、一分一秒でも長く、この世のある限り、好きだということを示したい。好きなものを伝えたい、クソみたいな物も悪くないけど、まずはいずれ捨てなきゃいけないものを君に放り投げよう。知ってしまえば、僕が好きだった個人的だから個性的なものは「EMO」という色分けをしなくてもそこら辺にあった。だから、2017年でもってEMOリバイバルというシーンの切り取り方はやめようかと思う。
最後の終わりに、僕は君と音楽の話がしたくて書いてる。クソったれスローなブログは��だ続けます。
Thank you for reading it.
How was your year of 2017? I think these albums partly could tell you how was mine. Something changed, something still didn’t yet.
This world have been looking cruel and dirt, there are war, school shooting, sexual harassment and death. Yeah, I’m sure everyone know how bad we feel in the days. It’s as like twiabp said “I’ll make everything look like it’s rad,” political seems to be slightly move, our life rapidtly slipp away. I will keep to write it down here that how was my year and sounds around my ears, that because I believe music can be a part of the society and have the power that kick your ass and make looking forward.
Happy Music Life.
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