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hys-calioca · 5 years
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10月最後の週末は京都・大阪へ遠征してました。 今回の目的は 1.京都国立博物館で京のかたな展を観る 2.大阪で舞台「RE:VOLVER 」を2公演観る 3.ホテルニューオータニ大阪のSATSUKIで「最強の朝食」をたべる 4.刀ステ悲伝コラボ中のタワレコカフェNU梅田茶屋町店に行く の4本立て。 . まず1.京のかたな展は並ぶ時間含めて4時間以上いたけれど、すごい物量で全部見きれなかったです! 三日月宗近最前列観覧は60分待ちで諦めましたが2列目から単眼鏡で、そして圧切長谷部・髭切&膝丸は5〜10分待ちだったので、最前列で見ました! 長谷部の裏側は福岡市博物館でも見れないからなかなか感動でした(来年1月も、しはくで見る予定ですが)。 2.ボルステは刀ステで日本号役だった成松さん(6月の上映会で沼入り)が「倭潮」という軍人を演じるということで観に行ったのですが、この倭潮が本当に嫌な奴で、最高でした! 成松さんはとにかくいい人なのがTwitterでも伝わってくるのに、悪役をやらせるとキレッキレで良いのです(ゴッドタンのキス我慢選手権パーフェクトがオススメ)。舞台自体も脚本の無茶を楽屋ネタで逃げてるところ以外はなかなか良かったです。玄汰がすごく濃いキャラで好きです。 3.は今回ホテルを奮発して、大阪城ホール(今度らぶフェスで行く予定)横のニューオータニ大阪にして、一度食べたかった「最強の朝食」を食べるよう計画していたのでした。ちなみに晩御飯もホテルの串揚げ屋で食べました(2枚目参照)! 「最強の朝食」は確かに強かったです! オムレツは目の前で焼いてくれたし、洋食・和食(たこ焼きやどて焼きなんかもあった)・中華色々選び放題。ついつい食べ過ぎて、2公演目の観劇の後のカフェで死ぬ目に遭いました(後悔はしていないけれど) 4.の悲伝カフェは恒例のぼっち参戦で、1人黙々と注文したメニューを飲んで食べて、ドリンク4品頼んだ(1000円ごとにコースター1枚だった)自分を呪ってました。完食したけど!! . トラりんにも会えたし、トレブロ成松さん自引き1枚だったけれど交換で5枚&缶バッジ2種に変わったし、満足しています。 次の遠征はらぶフェスになるのかな? https://www.instagram.com/p/BpzIuE3H0_L/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=vepq7sacko5o
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hys-calioca · 6 years
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九州大学総合研究博物館2 工学部列品室
福岡ミュージアムウィークで、九州大学総合研究博物館に行った話その2。
Furniture for Futureの部屋の入口に引っかかっていた「臨時公開」の紙を見て入った工学部列品室が凄かったので、まあ見てください。
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入ると什器と標本がズラーッと。
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第3分館(骨格標本と鉱物標本が展示)もすごかったけれど、ここは鉱物標本の量がものすごい。
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什器も第3分館とほとんど同じもの。
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たまにガラスなし展示もあったり。
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一角には石炭の採掘についての展示もあり。
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「九州帝国大学」の文字が歴史を感じさせます。
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断面萌え。
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ここからは適当に写真だけ。
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公開は年二、三回で、詳細は九州大学総合研究博物館のサイトにて公開とあったけれど、行く価値あります。鉱物詳しくなくてもものすごく楽しいです。
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hys-calioca · 6 years
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九州大学総合研究博物館1 Furniture for Future
先週(5/19)、福岡ミュージアムウィークで行った九州大学総合研究博物館であった、九大に残る什器の展示、「Furniture for Future」展(~5/27)が良かったので、写真をぺたぺた。
【追記】
5/24からクラウドファンディングReady forでこの什器類のレスキューを支援できるようです。
https://readyfor.jp/projects/kyudai-furniture
9月までなので、よければ参加・拡散をお願いいたします
【追記ここまで】
普段は土日は開いていないそうなのですが、この展示期間中のみ土日も開館とのこと。
気が向いたら文章付け加えるかも(※ちなみにこの展示の全エリア写真撮影可・SNS UP可とかいてありました)。
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最初に出迎えてくれるのは、選りすぐりの什器たちで一室作ってみたというエリア。
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次の部屋は学内にあった喫茶スペースをイメージした部屋。花がいっぱい飾られていました。この部屋だけお座りOK・飲食もOKだったけれど、それをする勇気はなかった。
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最後の三つ目の部屋は、什器の補修についてと、大川のねこ家具の部屋。ねこはぬいぐるみなんですけれど、このサイズ感いいですね。
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タイトルに「1」とついていますが、近々(?)2を投降予定。この什器のシンポジウムに合わせて特別に公開されていた総合研究博物館の列品室(鉱物標本と石炭採掘についての展示)の写真を載せていきたいと思います
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hys-calioca · 6 years
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あまづらブンブン~古代の甘味料をつくる~
2018/2/17、鴻臚館展示館で行われた福岡市博物館の金印ロード関連イベントのワークショップ「あまづらブンブン」に参加してきました。
写真のように準備されたツタをブンブン振り回して……
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こうじゃ!
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それを沢山あつめて煮詰めると、日本古来の甘味料「あまづら( 甘葛 )」の出来上がり!
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以下、もうちょっと詳しく書いてみます。
今回は奈良女子大学から先生がお越しくださって、作業を指導してくださいました。元々このあまづらのレシピは北九州で漢方薬を研究されていた方が復元されたということで、今回は九州に「逆輸入」という形( お手伝いで北九州からその研究会の方も来てくださっていたようです)。
この経緯や作り方など、詳しいことは奈良女子大学の2011年の再現実験についてのページが詳しいので、そちらを見てください。
幻の甘味料あまづら(甘葛)の再現実験
で、今回の再現の話。
原料となる、ツタ。福岡城跡には今回使う種類のツタがなかったので、某公園のツタを許可を得て当日朝伐採したものだそうです。ちなみに、なぜこの時期にやるかというと、冬の方がツタの糖分が高くなるからだとか。
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これらを切断したものを、ブンブンします。
ちなみに「あまづらブンブン」、奈良女子大学の学生の方が考案した効率的な樹液の採取方法で、「あまづらブンブン」という名前をつけたのは福岡市博物館の方だそうです。
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ブンブンしたツタの断面。このツタには穴が2本開けられていました。
で、肝心のブンブンなのですが、ぼっち参戦だったのでブンブンしている写真はありません! イメージしづらいですね、ごめんなさい!
1mくらいのブンブン用紐を全力で数十回全力でブンブン回します(一応ツタが飛んでも大丈夫なよう、壁か誰もいない方向に回すようにしました)。1分程度ブンブンすれば結構樹液が出ます。
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ブンブンして出たツタの樹液。「みせん(未煎)」というそうです。このあと舐めさせてもらいました。糖度は13度、スイカ程度。でも、これまで食べたどの甘味とも違う味がしました。敢えて近いものを独断であげるとしたら、「酸味のない梨(常温)」が一番近いかな、と思います。
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ブンブンできるツタがなくなったので、ブンブン加工ができなかった細いツタに息を吹き込んで樹液を取りだしました。ガムテが巻いてあるのは、直接口をつけるとカブレて大変なことになるからだそうです。
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全力で息を吹き込むと樹液が出ます。泡が出てきたら樹液が出た合図だそうで、下の写真が上の写真ほどの枝2本分から出た樹液。
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この方法で皆で集めた樹液も漉して、さきほどブンブンで集めたものと合わせていきます。
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写真ありませんが、全部で集まった樹液(みせん)は約800cc。
これを今度は鍋に入れ、煮詰めていきます。
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どのくらい煮詰まったかは糖度計で管理。糖度が大体75度になるまで煮詰めていきます(これも研究で、御香についての書物から、粘度とか割り出したらしいです)。今回は1時間ほどかかりました。
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煮詰めている間は適宜味見をしながら、講義とQ&Aコーナー。
今回ボールペンのインクが出なくて殆どメモとっていないのでうろ覚えなのです。
あまづらは日本で生まれた甘味料
あまづらは税として納められていたが、九州が一番量が多かった(といっても7斗?=約50リットルくらい)
そのくらいしか記憶してません。
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完成直後のあまづら。色々人が写っていて加工がめんどくさいので写真あげませんが、かなりの高さから垂らしてもタラーッと垂れる程度の粘度でした。
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今回出来たあまづらは130cc。
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できたあまづらをコーヒーのマドラーで試食させてもらいました。
カラメル反応でコクが出ていますが、同じくらいの糖度のはずの蜂蜜と比べると大分優しい上品な甘さ。やはり既存の甘味では形容できない独特の味がしました。
今回の企画に参加した鴻臚館展示館の方が「鴻臚館で出された食事を再現したい」的なことを仰っていたのですが、ぜひやってほしいですね。こういうワークショップ増えるといいなあ。
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hys-calioca · 6 years
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新幹線で往復9時間かけて博多から大阪へ日帰りした話
2月末まで大阪・心斎橋で営業している刀剣乱舞2.5Dカフェで、最推しの日本号の衣装が展示。
刀ステジョ伝にどっぷりハマってる私は、それを見るために初めての大阪行きを決めました。
現在、財布は軽いが時間だけはある状態なので、日本旅行さんの「バリ得こだま」を使って大阪へ日帰り旅をしてきました。片道7200円(店が開いてなかったので使わなかったけれど、博多・小倉駅で使える200円のクーポン2枚つき)でした。
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行きの所要時間はひかりレールスターで3時間58分、帰りは各駅停車こだま500系で5時間6分、合わせて9時間4分。一方、大阪滞在時間は7時間強。つまり「移動時間>滞在時間」というおかしな旅行でしたが、新幹線移動を満喫したのでその移動の様子を記録に残しておきます。
旅の主目的のカフェについては、このブログには書きません(どこにも書かない可能性がある)。もう一つの目的の大阪歴史博物館については書きたいと思っています。
まず、9時間振り返って「持って行ってよかったもの」リスト。※自宅以外ではほぼ眠れないので「寝る」という発想は最初からありません。
スマホ
時刻表(Webで閲覧)
モバイルバッテリー
音楽プレイヤーとイヤホン
お茶・水
交通系ICカード
ビール
スマホは時刻表と(なるべく見ないようにしたけど)Twitter・LINE、あとあらかじめダウンロードしておいた配信動画を見るのに主に使用。時刻表は駅の到着時間・停車時間を確認するため えきから時刻表 の路線時刻表を見ていました。
ひかりレールスター・こだま(500系)共に座席に電源なしだったのでモバイルバッテリーも必須。
音楽プレイヤーはスマホとは別に持ってるので、それで好きなバンドの曲をずっとシャッフルしてかけてました。これが一番気分を保つのに役立ちました。
本は読みかけの新書を1冊。普段より集中できたので行きで全部読んでしまいました。kindle paperwhiteも持っていったのですが、行きは時間切れ、帰りは酔って気分が悪くなりそうだったので、読む気になれず。
車内販売もなかったので、水とお茶も必要。停車駅のホームとかですぐ飲み物などが買えるよう、交通系ICカードがあると便利だと思います。
あとは帰りのお供にお酒。最近飲んでいなかったので、350mlの缶ビール1本で割といい感じに酔えました。
持っていけばよかったのはハンドクリーム。お土産の赤福もパサつき気味になるくらい車内が乾燥していて、爪が欠けてしまいました。
行き
乗ったのは、6:16 博多発のひかりレールスター442号。「バリ得こだま」は便が限定されますがひかりにも乗れます。
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ひかりレールスターに乗るのは初めてだったので、ちょっと興奮。
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乗ろうと思ってもなかなか乗れないんですよねー。黄色の線がかっこいいー。
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申込期限ギリギリにきっぷを手配してもらったので、席は通路側。窓側に座っていた隣の人は姫路あたりまで乗っていたと思うので、基本隣の人に遠慮しながらひたすら音楽聞きながら本を読んだり、スマホで調べものしたり、DLしておいた配信映像を見たりして時間を過ごしました。
乗ってる最中は「4時間は長いかも」と思っていたのですが、案外早く過ぎていきました。
旅の行き道ってソワソワして、それがまた楽しいものだと思います。
帰り
乗ったのは、17:32 新大阪発こだま755号。
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500系は500 TYPE EVA(去年、博多-小倉間で一度だけ乗った)以来。
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時間的に晩ごはんは駅弁となる訳ですが、検索したら「姫路駅と岡山駅の弁当がおすすめ」と書いてあったので、新大阪駅では敢えて買わず、水とビールだけ購入。
「夕方下りのこだまの指定席は混む」みたいなことを見たのですが、座席は7割くらいの埋まり具合で、私の隣に人は来ませんでした。
出発してから、缶ビールをぷしゅっとな。
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お酒を飲むのがお正月以来ということもあるのでしょうが、旅で呑むお酒って「どうしてこんなに気持ちよくなれるんだろう」というくらい酔えますね。お腹が空いていなかったのでおつまみなしで、ビールと水を交互に飲みながら、ゆるゆると携帯をいじったり撮った写真を見返したりしてました。
姫路駅には5分しか停まらなかったので、約20分停車する岡山駅のホーム下の駅弁売り場で弁当を買いました。「栗おこわとピンクの桃のパッケージの寿司が美味しい」と見たのですが、カフェで結構飲み食いしたので栗おこわは少し重い、桃のパッケージの寿司��以前食べた、そして何より穴子に飢えていたので「あなごめし」(1200円)にしました。
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個人的に穴子は柔らかいのが好きなので、固く感じたのですが、美味しかったです。
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食後は友人とLINEなどしながら、まったりとした時間を過ごしました。
一番停車時間が長い (約30分!) 広島までで周辺の人が大分降りて、多分あの車両で新大阪から博多まで乗ったのは私以外にもう一組いるかなあ、といった具合(通路挟んで反対側の人が徳山くらいまで乗ってた)。
9時間新幹線に乗って博多⇔大阪日帰り旅、人には勧めませんが、それなりに楽しかったです。
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hys-calioca · 7 years
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冬のおとなミュージアム「超★現実」あなたの知らないバスツアー ~3.福岡市博物館編~
2017/01/28に行われた福岡市美術館・福岡アジア美術館・福岡市博物館連携企画「冬のおとなミュージアム 超★現実」関連イベント「あなたの知らないバスツアー」参加レポその3、福岡市博物館 (Fukuoka City Museum  以下、しはく)での話です。
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1.福岡アジア美術館編
2.福岡市美術館編
※以下、特記なければ写真の作品・展示品は福岡市博物館の所蔵品です。 作品・展示品の撮影/SNS・Webへの掲載許可済(福岡アジア美術館・福岡市博物館は一部例外があるものの、常設展の撮影はフラッシュ・三脚使用禁止で認められています。)
バスの中でのトーク
まず、各館への移動するバス内でも同行・解説してくださった3館の学芸員さんがずっとお話してくださったのですが、色々面白かったのでその中からいくつかご紹介いたします。
学芸員さん達の さんの専攻、そして習得している言語の話になったとき、あじびの学芸員が「バングラデシュ(?)の言語(ちょっと聞き取れなかった)に加え、特別展に合わせて必要な言語を勉強する」と仰ったのに対し、しはくの学芸員さんは「発掘や調査につかうので博多弁、あとは『パッション』です」と仰りバス車内笑いに包まれました。特別展などで海外の方とお話される際には「パッション」や身振り手振りで会話することがあるのだそうです。
それに、このバスツアーが行われたのは1/28、ちょうど国宝 刀「へし切長谷部」展示に伴うゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」と福岡市博物館のコラボ期間中だったので、コラボについて知らない参加者向けに軽く説明がありました。「昨年1月の展示で○千人、韓国やカナダなど海外からも人が来た」や 「客層が若い女性ばかりで、『並ぶ時間すら愛』『アイドルに会いに来た』という感じ」などなど 。その後、実際の館内の人出に驚く参加者多数。
また、そのコラボで来館された方々の一部の間で話題になったしはくのキャプションの話も。キャプションはその展示担当の学芸員さんが書かれるそうですが熱意のあまりどんどん長くなってしまい短くするのに苦労するとか、キャプションが大きすぎると「キャプションが大きく目立つので展示品に集中できない」とクレームがくるし、逆に小さくすると「小さくて読めない」とまた苦情がくることがあると。個人的には大きいのも小さいのも個性が出て好きなんですが、うーん。
企画展示室1  見えないものを見る
博物館に到着したら、企画展示室2のへし切長谷部の行列を横目に、企画展示室1へ。黒田記念室ほどではありませんでしたが、ここもいつもとくらべるとかなり混んでいました。ここで企画展示室1で行われていた「見えないものを見る」 (2016/12/20~2017/2/19) 担当の学芸員さんによる約30分のギャラリートークが行われました。
ギャラリートークは展示を順を追って観ていきながら、その展示品や展示の意図について、神や霊の話から「プレデター」 や「君の名は。」(「君の名は。」は見ていらっしゃらないそうですが割とネタバレあった)まで飛び出てくる非常に興味深い内容でした( 後日行われた「福岡市博物館の『あゆみ』と『しかけ』」では常設展示室についてまた色々なお話をお聞きしました )。
が、メモする手が間に合わなかったのと、話をまとめあげる能力がないので、断片的なメモをたよりに印象深かった内容のみをご紹介したいと思います。記憶違いがあるかもしれないこと、写真を撮り忘れたため一部ないことをあらかじめご了承ください。
まずこの展示のテーマは「私たちの暮らしの中には見えないものが存在する」。その見えないものをどうやって描くかというのが一番最初に展示されていた「神木図」。
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あえて描かない箇所をつくることで「見えないもの」(=神)の存在をほのめかしているそう。
はしか絵と赤絵
写真ないですが、はしか絵と赤絵(疱瘡絵)。 どちらも病を鎮めるために描かれたものですが、はしか絵は麻疹を擬人化し我々に「見える」ようにしているのに対し、赤絵は疱瘡をはらうために「何かから守るための色(cf.赤ちゃんの産着、還暦のちゃんちゃんこ)、生命・血の色」である赤一色で描いていて、 疱瘡からは全然違う色に見えるのを狙っているのかもしれない、とのこと。ここで「プレデター」の例えが出て面白かったです。
「女性の怨念シリーズ」
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ドンザ(「キャプションのコピーが”I’ll be back.”からはじまって面白い」と話題となった漁師の仕事着)から、「心」という字に錠前をかけた絵馬たち、能面、そして丑の時参り図などからなる一連の展示、「女性の怨念シリーズ」と学芸員さん。
「一番怖いのは『世間』」
「女性の怨念シリーズ」で恋愛にまつわる怨念も怖いと学芸員さんはおっしゃいましたが、一番怖いのは、最後のコーナーの帳簿にある「世間」とのこと。
伊藤若冲「付喪神図」
「見えないものを見る」の最後を飾るのは伊藤若冲の「付喪神図」。
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今回の「超★現実」のキービジュアルとして使われていたり、博物館のクリアファイルになったりと有名な作品ですが、今回入ってすぐからは見えない場所に展示されています( 本当はもっと隠したかったとか)。
この記事最初の写真は「見えないものを見る」の一番最初のコーナーにキャプションなしで置いてあるモノたちなのですが、これを見て「アッ!」と付喪神図を連想した人は「見えない世界が見える」 人なのだそう。私、見える人らしいです(笑)
最後に今回の展示について、Twitterとかで「面白い」と話題となったキャプション一個一個にメッセージを込めたとのこと。なので、見に行って「おもしろい!」と写真を撮った人はぜひ見返してみてくださいね。
常設展示室
ギャラリートークが終わると、再びこれまで案内してくださっていた博物館の学芸員さん案内で、今度は常設展示室へ。
国宝 金印
福岡市博物館を代表する収蔵品、国宝 金印。常設展示室入ってすぐに展示されています。
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金印を目立たせるため、金印だけを展示する真っ暗な部屋をつくり金印の上からスポットライトを当てているそうです。ただそのせいで撮影が難しくなっているとか。
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常設展示室は1200平方メートル。広いのですが今回は時間がないので某所からバックヤードへ入りました。
バックヤード
ということで、バックヤードツアー。今回はガッツリ案内していただきました。
収蔵庫(保安のため詳しくは言えませんが、大まかに所蔵品の材質で分けているとのこと)や燻蒸庫(ざっくりいうと、外から持ち込まれた物を収蔵庫など館内に入れる前に、物に着いた害虫などが庫に入らないように一時隔離して殺虫するための部屋)など我々は入れない部屋と、外部から寄贈された品が収蔵庫に入るまでの簡単な流れの説明(後述)のあと、実際に入っても大丈夫な部屋にいくつか入らせてもらいました。
美術工芸整理室
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外部から資料の寄贈を受けるときは、 預かったものをまず燻蒸庫で燻蒸をかけてから、各分野である程度整理・調査してリストを作ってから、寄贈を受けて良いか偉い先生方にお伺いを立てる必要があるそうです。
この整理室はそのリストをつくるための調査を行うための部屋だとか。
ちなみに、写真に写っている時計は、実際の時間とずれがあります。本来、館内の時計は同じ時刻を指すようになっているはずなのだそうですが、この前の検査に伴う停電(?)でズレてしまったそうで、この部屋は数十分進んでしまっていました。しかし、この部屋に入る学芸員の皆さんは入ったが最後、整理が終わるまで出ないそうで時間を気にしないらしくそのままになっているそうです。
中央監視室・機械室
続いては中央監視室と機械室。
中央監視室は写真上げませんが、名前の通り博物館の電力や空調(温度・湿度)に異常がないか24時間体制で監視する部屋でした。
続いて機械室。
まず収蔵庫や展示室をいくつかの系統にわけてそれぞれ適切な温度・湿度を送風で、24時間体制でコントロールしているそうです。
特に梅雨や冬など湿度が博物館の外と内とで差が激しいときは滴露したりカビが出たりするため、温湿度管理をしっかりすることが重要なので、この2つの部屋は「博物館の心臓部」と呼べる部屋なのだとか。
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あと水と水道代の節約のため、雨水をろ過して純水にする機械もありました(博物館の一部で使われているそうです)。
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これで博物館のバックヤードツアーは終了。少しの自由時間のあと、バスに乗って某所で解散。
帰りにお土産として、受付のときに引いたくじで様々なグッズを参加者全員頂きました。特別展の招待券や常設展の図録などもあったようですが、私は博物館の考古イラストポストカードセットでした。
楽しかった上に勉強になりました。貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。
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hys-calioca · 7 years
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冬のおとなミュージアム「超★現実」あなたの知らないバスツアー ~2.福岡市美術館編~
2017/01/28に行われた福岡市美術館・福岡アジア美術館・福岡市博物館連携企画「冬のおとなミュージアム 超★現実」関連イベント「あなたの知らないバスツアー」参加レポその2、2019年3月までリニューアル工事のため休館中の福岡市美術館(市美、福岡市美)にいったときの話です。
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1.福岡アジア美術館編
3.福岡市博物館編
※福岡市美術館は現在休館中ですが、今回特別に入館・撮影および写真のSNS・Webへの掲載許可を頂きました
福岡市美術館はル・コルビュジェに師事した前川國男による設計。
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外観は撮る暇がなかったので、これで勘弁してください。この写真に写っている正門の自動ドアは開かなかったので通用門から入りました。
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そして1階ロビー、備品の椅子を横にして、福岡市美の学芸員さんによるの解説がスタート。そのお話がなんというかすごく力強かったです。音量とか声質とかは普通なんですが、言い方がうまいというか。
ここでは、
工事はまだはじまってません!! 今は引っ越し中です!(確か作品は搬出完了していたはず)
横の備品は引き取り手を探しています!
リニューアル後の外観はびっくりするくらい変わらないと思います!!
設計は前川國男で、ル・コルブュジエの弟子です!
……と「!」は実際には仰ってませんが、そのくらい言葉にインパクトがありました。
一通り解説が終わったら2階へ移動したのですが、その前に1階の常設展示室(古美術)へ向かう通路。左の窓ガラスには休館前のワークショップで作られた作品がまだ残っていました。
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そして1階から2階へ上る階段。これも美しいので見て欲しいです。
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ちなみに壁面のタイルは特注の常滑焼。パッと見茶色なのですが、光を受けるとほの白く虹色に輝いていました。
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2階ロビー
このあたりから写真を撮るのに必死で、メモがほとんどとれておらず1月前の記憶頼りになるため、解説がちょっと怪しくなります。ご了承ください。
まず話題になったのは天井。天井のアーチは前川建築の特徴……なのだそう(建築については門外漢なのですみません)。 メモに「天井のアーチ形 ヒュッて描く」としか書いていないのですが、確か前川さんが天井のアーチ形を設計する際、ヒュッと描いたものがそのまま採用されたとかそんな話だったと思います。
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あと吊る��れている細長いペンダントライトも前川さんの設計なのだそうです。今再び同じものを作るのは大変なのだとか(ここ特に怪しい)。
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学芸員さんおすすめのアングル。この写真ではちょっと潰れて見えませんが、一番奥の旧レストラン越しに福岡市北西部が見えました。ちなみに右手に見える青と緑のスペースは、 美術家・オーギカナエさんによるキッズコーナー(授乳室つき)。休館・リニューアルに伴い、あいれふ(福岡市健康づくりサポートセンター)に移築されるとのこと。
チケット売り場。
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特別展示室
チケット売り場左手の通路から、特別展示室へ。
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この写真やこの記事の1枚目の写真は室内の照明を消灯した状態、天窓から入る自然光だけの状態で撮った写真。結構明るかったです。 市美には二十年近く行っているのですが、展示室に自然光が入るようになっているとは知りませんでした。普段は「自然光が作品の保存に影響を与える」ということで窓を閉めているとのこと。
写真中央に写る白い壁は中が空洞になっていて、そこにも入れるということで、早速入れていただきました。
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中はコンクリート打ちっぱなしで天井にはダクトが。そういえばゴジラ展でゴジラと合成写真を撮れるコーナーがあったのですが、そこもこんな感じでした。
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ここには普段は椅子などの備品を入れていたそうです。
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普段はあまり意識しませんが、何もないと広さを感じますね。
2階常設展示室入口/ブックショップ
特別展示室を出たら、次は2階の常設展示室へ向かいます。
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2階常設展示室へ向かう通路の右手には空になったブックショップ。リニューアル後は別の場所に移転するそうです。
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通路の突当りには今、福岡アジア美術館にあるアニッシュ・カプーア「虚ろなる母」が置かれていたのですが、その青い顔料が残っていました。大きさもさることながら表面に吹き付けられた顔料が剥げるということで運搬は大変だったそうです。
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常設展示室C
突当りを右折して奥にある常設展示室C(日本画工芸室)へ。
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照明の電源を入れると、部屋の四方を囲むケースが白く光りました。結構壮観な景色だったのですが、写真ではうまく伝わらず。
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この部屋は他の展示室と違ってガラスケースに囲まれるので、学芸員さん泣かせなのだそうですが、今回案内してくださった学芸員さんはお気に入りとのこと。ちなみにリニューアルで、この展示室Cと特別展示室横にあった市民ギャラリーとが合体するそうです。
常設展示室A,B
続いて2階奥、市美の目玉の作品が多く展示されていた常設展示室A,B(近現代美術室)へ。
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ここも特別展示室同様、天上の天窓から自然光が入る仕様。
照明をつけた状態。
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壁には最後の展覧会「TRACES|轍 ―近現代コレクション形成のあゆみをたどる」の展示の痕跡(壁面上方に、その作品が収蔵された年が書いてある)が残っていました。
ここで作品の引っ越しについての裏話。市美の収蔵品第1号となったラファエル・コランの「海辺にて」(参考:Google Arts & Culture サイズについても記載あり)という巨大な絵があるのですが、引っ越しのために枠をはずして3日かけてキャンバスを巻いたそうです。
バックヤード
ここから先はバックヤードだったのですが、撮影禁止でバックヤードについての説明もサラッと流す感じ。
それよりも今回のリニューアルについての話が多かったです。曰く、リニューアル工事自体は1年ほどでよいのだそうですが、引越と「枯らし」(工事で発生した化学物質等を館外へ出す作業)で2年かかってしまうのだとか。
こんな感じで市美を出て再びバスに乗り、福岡市博物館へと向かいました。続く。
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hys-calioca · 7 years
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冬のおとなミュージアム「超★現実」あなたの知らないバスツアー ~1.福岡アジア美術館編~
もう開催から2ヶ月近いのですが、2017/01/28に行われた福岡市美術館・福岡アジア美術館・福岡市博物館の3館連携企画「冬のおとなミュージアム 超★現実」の関連プログラム、3館をマイクロバスでまわり裏側にも潜入する「あなたの知らないバスツアー」に応募して見事当選。「広報サポーター」として取材してきましたので、その話を3回に分けて書いて行こうと思います(簡単にはTwitterで #あなたの知らないバスツアー というタグつけて疑似実況していました)。
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今回は第1回、中洲川端・博多リバレインにある福岡アジア美術館での話です。
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2.福岡市美術館編
3.福岡市博物館編
※以下、特記なければ写真の作品・展示品は福岡アジア美術館の所蔵品です。 作品・展示品の撮影/SNS・Webへの掲載許可済(福岡アジア美術館・福岡市博物館は一部例外があるものの、常設展の撮影はフラッシュ・三脚使用禁止で認められています。)
福岡市美術館・福岡アジア美術館・福岡市博物館の3館が連携して共通のテーマで企画展などを行う「冬のおとなミュージアム」。今年で3回目でテーマは「超★現実」(ちなみに一昨年のテーマは「LOVE/愛」 、 去年が「秘密―かくす・のぞく・あばく」 )。
まず最初に訪れたのは福岡アジア美術館(Fukuoka Asian Art Museum 通称:あじび、FAAM)。7階入口右手のアジアの地図(撮影する暇がなかった)を前に、あじびの学芸員さんからあじびについて簡単な解説からスタート。
あじびは「アジア」を「23の国と地域」と定義していて、22の国と地域の19世紀から現在までの作品を所蔵しているとのこと。6人のスタッフで調査しているそうで、凄いですね!
また、あじびが複合型商業施設「博多リバレイン」にあるのは、「生活しながらアートを見る」都市型の美術館にしたいという思いからなのだそうです。確かに天神や博多駅から「ふらっと」行けますよね。
と、あじび本体についての解説が終わったら、いわゆる「平常展」になるアジアギャラリーへそのまま移動し、ギャラリートークがスタート。アジアギャラリーについてのごく簡単な解説の後、ギャラリー内のコレクション展の1つ「アニッシュ・カプーアとインドのカタチ」の解説がはじまりました。
アニッシュ・カプーアとインドのカタチ
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アジアギャラリーで5/9まで行われている、福岡市美術館所蔵のアニッシュ・カプーア Anish Kapoor の作品と福岡アジア美術館所蔵のインド現代美術作品群の特集展、「アニッシュ・カプーアとインドのカタチ」。
インド出身でイギリスを拠点として活動するアニッシュ・カプーアは、ロンドンオリンピックのシンボルタワー「アルセロール・ミッタル・オービット 」の設計を担当したことなどで知られているそうです。
アニッシュ・カプーア「虚ろなる母」(福岡市美術館蔵)
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福岡市美術館の常設展示室(2階)の入口に長い間展示されていた作品。市美で展示されていたときは茶色のタイルの壁と大きな窓が背景でしたが、あじびでは真っ白な背景。表面の青と内側の「虚ろ」が強調される感(学芸員さんの解説でも、「あじびでの展示のほうが作者の意図に近いと思われる」とのこと)。内側は奥に行くほど暗くなっていて吸い込まれそうになる感じでした。
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アニッシュ・カプーア「無題(Ⅰ)」(1988)(左)、「無題(Ⅱ)」(1988)(右)(共に福岡市美術館蔵)
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対するあじびコレクションによる「インドのかたち」も紹介したいところなのですが、写真を撮り忘れるという痛恨のミス(人が多く、撮るタイミングがつかめなかったのもあるけど)。タントラ画がよかったんですが、すみません……。
演じる写真(「冬のおとなミュージアム」企画展)
続いて3/21まで行われている冬のおとなミュージアム「超★現実」の企画展、「演じる写真」の展示解説。
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「演じる写真」では、作者自身が写真に被写体として登場している写真や現実には存在しない世界をつくりあげた写真を選んで展示しているそうです。ちなみに 「写真」をテーマにしたのは、企画ギャラリーで行われている特別展が篠山紀信展で、写真に興味がある来館者が多いだろうからとのこと。
以下、学芸員さんによる解説があったものを紹介。
プラディープ・タラワッタ 「道景(ロードスケープ)」 Pradeep Thalawatta (Sri Lanka) “Roadscape“ (2012(2014))
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スリランカのプラディープ・タラワッタの作品。スリランカは2009年まで宗教紛争があったそうなのですが、この写真では仏教徒である作者が、紛争で一部壊れたままになった街並みに、ヒンドゥー教の聖域(寺)を表す赤と白の縦縞の服を着て、見ざる聞かざる言わざる(と思われる)の仕草をして佇んでいるという不思議な作品。
少し脱線しますが、あじびでは解説としてキャプションに鑑賞の「ヒント」を載せているとのこと。海外からの観覧者も多いため英語のキャプションも併記しているほか、中国語・韓国語のキャプションも用意しているそうです。
この作品は、上に述べた知識が「ヒント」としてあるとないとでは、見方が全然変わりますね。
チー・パン「太陽」Chi Peng(China) “Apollo in Transit” (2004)
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チー・パンの「太陽」には、「天安門を思わせる赤い壁」を前に全裸で走る作者が何人も写っています。
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よく見ると上のほうについている水の粒に、全裸の男(作者?)が写りこんでいたり、ベンチに座る人々も女装した男性や目が見えないことを匂わす人など中国の「メインストリームの外れにいる人たち」が写っているという、これまた意味が深そうな写真です。
ニッキー・リー「ヒップホップ・プロジェクト(19)」Nikki S. Lee(South Korea) “The Hip Hop Project(19)“ (2001)
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2000年前後にアメリカで撮影された 、いくつかのコミュニティの一員になりきった ニッキー・リー(上の写真中央)の作品群は、同じくアメリカで2009年に撮影されたチェン・チンヤオの作品群と向かい合うように展示。
チェン・チンヤオ「I ♥ NY Series」ル・ブフ・ア・ラ・モード、アッパーイーストサイド Chen Ching-Yao(Taiwan) “I ♥ NY Series“ Le Bouef a la Mode, Upper East Side (2009)
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NYにある各国のレストランでその国の衣装で扮装したチェン・チンヤオ (ちなみに上の写真右から2番目) の一見おもしろい・可笑しな作品群。
しかし学芸員さんの言葉を(大まかに)借りると「ニッキー・リーの作品にあった『周囲に溶け込もうとする涙ぐましい努力』が見られず」、二人の作品群を一緒に展示したこのコーナーは「コミュニティに溶け込もうとした2000年前後、溶け込まなくてもよくなった2000年代後半」という見方ができます。
なお同じエリアにはチェン・チンヤオが2012年に福岡で撮った「レストラン・プロジェクト in 福岡」があり、福岡に溶け込もうとしていない作者の姿がみれます。
自由時間(私の好きなあじびの作品)
と、ギャラリートークが終わると、少しの間自由時間が設けられました。その間、ギャラリートークで紹介がなかったアジアギャラリーの他の作品を見ていました。
あじびのアジアギャラリーは展示替えが大胆で、2、3に一回行くと大きくラインナップが変わっています。
今回はあじびのコレクションの中でも個人的お気に入りの作品が数点展示さ��ていたので、この場を借りてご紹介したいと思います。
キエン・イムスィリ 音楽のリズム Khien Yimsiri (Thailand) “Musical Rhythm“ (1949)
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地域・時代問わず仏像好きなのですが、初めて見たときから「仏像っぽい」と思っていました。キャプションを読むと
スコータイ朝(13~15世紀)の仏像表現を取り込むことで、西洋的な写実彫刻を乗り越えた点が高く評価された。
とあり、「ああー、そうかー」と納得する次第。
像が描く軽やかな曲線が美しいと思います。特に立てた指先が好きです。
アハマッド・サダリ「平面のなごりと金色の棒」 Ahmad Sadali (Indonesia) Plane Remnants and Golden Bars (1977)
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青と金のコントラストが美しい作品。
キム・チャンヨル(金昌烈)「水滴」 Kim Tschang-yeul (South Korea) “Waterdrops“ (1977)
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キャンバスにとてもリアルな水滴が無数に描かれた作品。福岡市美術館にあったときから好きでした。これはぜひ実物を見て欲しいです。
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ちなみにあじびで個人的に一番好きな作品は、人をかなり選ぶと思うのですがハァ・ユンチャン(何雲晶,  He Yunchang)の「相撲―1対100」(Wrestling: One and One Hundred)という、アーティスト本人が男100人相手に一人で笛を合図に相撲を取り続けるという白黒の30分の映像作品。最後10分、もう限界で投げられるだけになりながらも立ち上がり続ける作者の姿が感情を揺さぶります。直近の展示は2016年のコレクション展「スポーツの祭典―めざせ金メダル」だったかと。
あと最近観た中だとチュオン・タンの「平和の母」という迷彩柄の布を何十枚も重ねて美しいドレスのようにした作品も好きです。
キッズスペース
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アジアギャラリーを出たら、8階に向かったのですがその途中の踊り場からアジアギャラリー出口近くのキッズスペースが望めたので、このキッズスペースについての解説。
実は「演じる写真」の最後の方に作品が複数展示されていたティファニー・チュンが手がけたそう。確かに色使いが展示されていたティファニー・チュンの作品と似ている気がします。
ティファニー・チュン「ゴルフコースでライムの果実の箱を引く」Tiffany Chung(Vietnam) “Pulling a crate full of limes in golf course“ (2004)
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ちなみにこの作品、バスツアーの前の週に行われたギャラリートークでは解説があって、「ベトナムに近年多数つくられたゴルフ場」を思わせる緑の模様の上を、「ベトナムでよくつくられるライムの実」が入った箱を引いているという、綺麗なだけではない作品となっています。
交流スタジオ
次は8階の交流ギャラリー横の交流スタジオへ。
交流スタジオはあじびで行われている「レジデンス・プログラム」という海外のアーティストや研究者などを招いてあじびに滞在してもらい制作や研究、そして交流プログラムを行ってもらうという企画で、アーティストたちが製作等をする現場となっています。
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壁面や周囲にはアーティストがつくったものやワークショップで作られた作品が雑然と飾ってありました。
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ちなみに昨年12月まで滞在していた台湾のアーティスト、ロー・イーチュンが製作する作品のために、バナナの皮を某クレープ屋から1000本ほど提供をうけ、それを乾かしてアイロンをかけてのばすという気の遠くなるような作業もこの部屋で行われていたそうです。
バックヤードツアー
そしていよいよバックヤードへ。写真載せないけれど収蔵庫の前まできました(さすがに中には入れないです)!
バックヤードで目立ったのは作品を運ぶための大形のエレベーター。3館最大の5000kgまで運べる本当に大きなエレベーターでした!  でもこれでも運べなかった作品(梱包含めると作品はさらに大きくなる)は、ギリギリ学芸員さんたちの工夫でなんとか作品(ちなみに運べなかったのは回転寿司の回る部分を使う作品、結局2つに分解して運んだとか)があるそう。
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これに乗って某所までいって、バスに乗り、次の目的地「福岡市美術館」へ移動しました。
キリがいいので、福岡市美術館編に続きます。
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hys-calioca · 8 years
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宗像・沖ノ島 大国宝展@宗像大社神宝館と大島(中津宮・沖津宮遥拝所)バスツアー
色々書いてたら長文になってしまった…
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宗像大社神宝館の「宗像・沖ノ島 大国宝展」(以下、大国宝展)と、大島の宗像大社中津宮・宗像大社沖津宮遥拝所などをめぐるバスツアーがあったので参加してきました。
大国宝展にはぜひ行きたくて、福岡から普通にバスか電車で行こうかと思っていたのですが、交通費・大国宝展入場料(前売り1000円)・大島のボランティアガイドさん・お弁当とお茶と全部込みで、ふっこう割で半額の5000円とどう考えても安すぎるツアーです。残念ながらふっこう割第一弾(半額)の9月分はもう終了してしまったのですが、10月・11月分は4000円引きの6000円で行けるので、これ読んで気になる人はぜひ。
宗像大社特別展「沖ノ島大国宝展」と宗像三女神・宗像大島 (第一観光)
出発は朝7時台。バスの座席は「(どこで乗るかに関わらず)入金順」と決まっていて、最前列でした(Webでクレカ決済で申し込んだのですが、そのときはまだ「開催見込」マークがついていなかった)。マイクロバスで25人満席。他のお客さんはシニア世代が多かったです。10分前集合で全員集まっていたので、定刻より10分早く最後の乗り場である博多駅を出発しました。
9時前に神湊に到着。フェリーに乗って約30分、大島へ。
その後のバスでガイドさんが言っていたのですが大島は
世界遺産推薦決定で来島する人が6倍に増えた
タクシーが1台しかない(偶然その1台を行きのフェリー乗り場で目撃)
4~11月の間は土日祝だけバスが運行する
とのこと。あとフェリー乗り場の貼り紙で「軽自動車レンタカー ガソリン代コミ3500円」というのを見ました。4~11月以外は車なしだと沖津宮遥拝所とかはきついかな、と(中津宮から遥拝所まで徒歩で20分強とか)。
宗像大社 中津宮
湍津姫神を祀る中津宮。
鳥居くぐってすぐ、敷地外の細い道路はさんで向かいにの小高い丘にある小さな祠が牽牛神社。
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そしてその牽牛神社と向かいあうようにあるのが、「織女神社」(写真下に写っているのは別のツアーの方々)。ここは七夕伝説発祥の地だそうで(元は中国の話ですが、��事記に七夕についての記載があり) 、中津宮でのお祭りは鎌倉時代からあるそうです。
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牽牛神社と織女神社の間には「天の川」もありました。
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ちょっとだけ急な階段を上って拝殿・本殿へ。
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中津宮に参拝したあと、ちょうど月が本殿の後ろに見えたのでパチリ。この写真だとちょうど鬼(屋根の上の飾りみたいに広がってる部分)の右のほうに薄らと白いものが見えるはずです。
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あとボケた写真しかないので申し訳ないのですが、本殿の堅魚木の形が向かって左が四角、右が丸となっていました。ボランティアガイドさん曰く、「この形式はここ(中津宮)以外には京都の吉田神社にしかない」とのこと。
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ちなみにバスを降りた際に御朱印帳を添乗員さんに渡しておくと参拝してガイドさんから説明を受けている間に、中津宮、そして沖津宮遥拝の御朱印をいただけました。写真は載せませんが沖津宮の御朱印には右上に「奉拝」ではなく「遥拝」と書いてありました。
この後、脇の石段を下りて「天真名井」という書道が上達するという湧水をいただきました。すごく蚊が多くて待ってる間に刺されたけれど美味しかったのですが、写真がブレブレのため掲載はしません。
下の木は「バクチノキ」(正式名称)。古い樹皮がどんどんめくれて、それが博打に負けて身ぐるみ剥がされるのに例えてこんな名前がついたとか。大島には多く生えているとのこと(福岡市内では見たことない、確かにこの島の植生は若干福岡本土と違う印象)。
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宗像大社 沖津宮遥拝所
中津宮の裏からまたバスに乗って、田心姫神を祀る沖津宮(沖ノ島)を望む沖津宮遥拝所へ。
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沖ノ島が女人禁制である理由は女性蔑視ではない(行くまでの航海が危険)とのこと。
また、石灯籠の「沖」の字が非常に難しい字なのですが、天武天皇(胸形氏の娘、 尼子娘を 嬪にした)の諡号にも使われており、天皇家とのかかわりも深いとのこと。
遥拝所の奥には約50Km離れた沖ノ島を望める場所がある……のですが、残念ながら見ることはできず。「年間で約60日しか見ることができない」とのことなので仕方がないですね。「この天候なら次の場所でなら見ることができるかもしれない」とガイドさんが仰っていたので、そこに期待して次の場所へ。
御嶽神社
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遥拝所からまたバス移動で御嶽山頂上の御嶽神社へ。この御嶽神社の本殿裏手でも祭祀が行われており、埋め戻されているものの遺跡があるとのこと。
御嶽山展望台
御嶽神社すぐそばの展望台(島が360°一望できます)から、再び沖ノ島が見えないか、ガイドさんに聞きながら持ってきた双眼鏡をつかって頑張ってみました。しかし水蒸気のもやに隠れて見ることはできず……(見えたときはこの写真中央くらいに見えるはず)。
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昼食
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展望台からバスで地元のコミュニティセンター(数年前閉鎖した入浴施設の転用。でも今後の観光客増でもしかしたら再開するかも、みたいな感じ)でお弁当とお茶(道の駅限定のペットボトル茶)が配布されました。お弁当は個人的にはかなり好みの味。天ぷらの衣にしっかり味がついてました。雑穀米もモチモチして美味しかったです。
あと大島の方による物販(干物と「あかもく」という粘りの強い海藻のパック)もありました。家族が購入したのですが、残念ながら私は食べそこねました……。特に干物が好きだから食べたかった……。
道の駅むなかた
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もう13時過ぎだった上に台風の後ということで、添乗員さんが予想していた通り、魚も野菜もほぼ全部売り切れていました。しかしそのかわりに「ソフトクリームと米粉使ったパンが美味しい」という情報を伺って、そこに直行。ソフトクリームはこのひとつ前に投稿したあまおう×ミックスベリーを食べた(前に投稿した写真)のですが、超美味しかったです。苺とベリーのそれぞれ違う甘酸っぱさが凄くあいます。パンもいくつか買って食べましたがどれもしっかりした食感で味もよく確かに美味しかったです。米粉パン大好き!
海の道 むなかた館
道の駅むなかたから、バスでまた移動して「海の道 むなかた館」へ。むなかた館のガイドさんから宗像三社について大きな地図パネル(沖ノ島がはみ出ていたw)を見ながら簡単な解説を受けた後、3D映像を滞在時間ギリギリまで2本見ました。次の特別展と常設展が気になったけど、あいにく展示替え&団体行動……。
宗像大社 辺津宮
市杵島姫神を祀る辺津宮。一般的に「宗像大社」といったらここを指すことが多いですね。敷地は広く(むなかた館の前に境内の地図をもらった)、色々見たかったのですが、ペース配分を誤り一部しか見ることができませんでした(一応大国宝展を見る時間含んで、ツアーの滞在時間は80分だったと思います)。
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参拝した後は、太鼓橋を渡って第一駐車場の祈願殿内の社務所で御朱印をいただきました。
そのあとは神宝館の大国宝展へ。
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大国宝展は本当に凄かったです。沖ノ島の代表的な奉献品を物の種類による分類(鏡とかミニチュアとか)ごとに多数みることができました。平日ということもあってか人が少なくて、じっくりと展示品を見ることができました。キャプションは最低限で、展示品としっかり向き合えます(詳しい解説は来年1月からの九州国立博物館の特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」でやってくださるはず)。
ただ「出品リスト」的なものと、最初の方に順路についての案内板があったら、どんなペースで見ればいいかわかってよかったな、と思います。 1階入って割とすぐに凄い銅鏡がずらっと並んだコーナーがあって、「じっくり見てたら時間足りない!」と思ってそこからしばらく割とサクッと見る感じで、ペース配分を誤ってしまいました。途中でペース早すぎると気づいて、3階を見た後に2階に戻ったりしましたが鏡をもっとゆっくり見ればよかった、と思っています。
ちなみに順路は1階半分→2階→3階→1階残り半分(増浦行仁さんによる沖ノ島と宝物の写真展、ここだけ写真撮影・SNS掲載OK)です。 見る時間は最低50分はあったほうがいいかと思います。
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バスツアーは初めてで、急病人発生というトラブルがあったけれど、添乗員さんやボランティアガイドさんたちが頑張ってくださってかなり円滑に進みました。楽しかったです! 今度は高宮斎場にも行きたいです!
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hys-calioca · 8 years
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道の駅むなかたで食べた超美味しいソフトクリーム、あまおう×ミックスベリー300円。 何種類か悩んでいたら、前に並んでいた地元らしきおいちゃんが教えてくれました。
あまおう(苺)とブルーベリー?をWで食べることができて、どっちも本当に美味しかった! おいちゃんありがとう!
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hys-calioca · 8 years
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Tumblrはじめました。
はじめまして、「かりおか」といいます。 この絵はアイコンにしている絵描き歌で描いたスズメです。しかしこの絵描き歌、TVで見たのですがネット上に痕跡がありません。
誰か知ってたら教えてください。
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