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#高畑駅美容院
kennak · 2 months
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令和3年12月23日から令和5年5月7日まで実施した新型コロナウイルス感染症の無料検査事業については、虚偽の実績等に基づく補助金交付申請事案があったため、補助金交付決定の取消し等を行った旨、令和5年6月2日に公表しました。 今般、その後発覚した新たな事案について、補助金交付決定の取消し等を行いましたのでお知らせします。 今後とも、不正が発覚した場合には厳正に対処してまいります。 1 新たに交付決定の取消し等を行った10事業者 AIM Beauty Medical Clinic泉岳寺院 所在地 東京都港区高輪二丁目19番20号 財界二世学院ビル8階 代表者 院長 畑野颯佑 事業所 5か所(AIM Beauty Medical Clinic 東中野採取所、麻布十番5階採取所、麻布十番6階採取所、麻布十番7階採取所、日野採取所) 令和5年度 補助金 交付決定額 約2,900万円(未交付) 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 令和4年度 補助金 交付決定額 約3.9億円、交付済額 約2.1億円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため MSCルナクリニック渋谷院 所在地 東京都渋谷区道玄坂二丁目23番12号 フォンティスビル8階 代表者 福永和成 事業所 1か所(MSCルナクリニック渋谷院) 令和4年度 補助金 交付決定額 約7.9億円、交付済額 約5.3億円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 令和3年度 補助金 交付決定額 約6,300万円、交付済額 約340万円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 医療法人木原会 所在地 東京都品川区小山三丁目2番11号 JMLクリニックビル武蔵小山203号 代表者 木原一成 事業所 2か所(医療法人社団木原会PCR等検査センター浅草会場、医療法人社団木原会PCR等検査センター神保町会場) 令和5年度 補助金 交付申請額 約1,500万円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 不交付決定 措置理由 補助金の交付決定の内容、その他法令等に違反したため 令和4年度 補助金 交付決定額 約3.3億円、交付済額 約3.0億円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 補助金の交付決定の内容、その他法令等に違反したため 株式会社抗加齢医学研究所 所在地 東京都港区新橋二丁目16番1号 ニュー新橋ビル3階320 代表者 内田ひろみ 事業所 2か所(株式会社グローバルゲイツ、裕信株式会社) 令和3年度 補助金 交付決定額 約4,900万円、交付済額 約1,200万円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため スキンシアクリニック 所在地 東京都荒川区東日暮里六丁目60番5号 COCOSPACE日暮里6階 代表者 院長 石山実穂 事業所 3か所(スキンシアクリニックPCR等検査センター日暮里会場、医療法人社団日暮里医院PCR等検査センター赤坂会場、医療法人社団日暮里医院PCR等検査センター成増会場) 令和5年度 補助金 交付申請額 約5,200万円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 不交付決定 措置理由 補助金の交付決定の内容、その他法令等に違反したため 令和4年度 補助金 交付決定額 約39億円、交付済額 約28億円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 補助金の交付決定の内容、その他法令等に違反したため 令和3年度 補助金 交付決定額 約3.8億円、交付済額 約2.0億円 措置日 令和6年3月21日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 補助金の交付決定の内容、その他法令等に違反したため 池袋スタークリニック・デンタルアンドメディカル 所在地 東京都豊島区池袋二丁目62番10号 武蔵屋第三ビル2階 代表者 新井正彦 事業所 13か所(池袋スタークリニック・デンタルアンドメディカル銀座営業所、株式会社エムズ医療研究所、西麻布エルコンフォート、新茗賀株式会社駒込営業所、スタークリニック三鷹営業所、日暮里PCR検査場、新茗賀株式会社大塚営業所、株式会社アースケア、株式会社エイル練馬営業所、株式会社エイル北千住営業所、STORY立川営業所、武蔵小金井駅前PCRセンター、株式会社エイル西ケ原営業所) 令和5年度 補助金 交付申請額 約9,100万円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 不交付決定 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 令和4年度 補助金 交付決定額 約31億円、交付済額 約18億円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 株式会社StarSeed 所在地 大阪府大阪市西区北堀江二丁目3番10号 代表者 村井祐介 事業所 11か所(原宿PCR無料検査場、葛飾新型コロナ無料検査場、狛江市新型コロナ無料検査場、泉岳寺新型コロナ無料検査場、恵比寿新型コロナ無料検査場、渋谷本町新型コロナ無料検査場、墨田区新型コロナ無料検査場、小岩新型コロナ無料検査場、神田駅新型コロナ無料検査場、八王子新型コロナ無料検査場、白金新型コロナ無料検査場) 令和5年度 補助金 交付申請額 約810万円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 不交付決定 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 令和4年度 補助金 交付決定額 約8.6億円、交付済額 約6.0億円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 令和3年度 補助金 交付決定額 約1.7億円、交付済額 約9,400万円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 医療法人社団創生会 所在地 長野県諏訪市諏訪二丁目1番29号 代表者 渡辺道生 事業所 7か所(医療法人社団創生会御徒町仲内科クリニック、株式会社エイル、株式会社コーラルベリー、株式会社エイル北千住営業所、医療法人社団創生会無料PCR検査センター神田1号店、医療法人社団創生会無料PCR検査センター神田2号店、未来株式会社) 令和5年度 補助金 交付申請額 約3,500万円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 不交付決定 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 令和4年度 補助金 交付決定額 約22億円、交付済額 約13億円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 令和3年度 補助金 交付決定額 約13億円、交付済額 約2.8億円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため FRONT LINE株式会社 所在地 大阪府大阪市中央区平野町二丁目2番7号 北浜コンソール203 代表者 田中信次 事業所 2か所(麻布十番PCR検査場、渋谷二丁目PCR検査場) 令和4年度 補助金 交付決定額 約1.5億円、交付済額 約6,100万円 措置日 令和6年1月19日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため プレミアム禅クリニック 所在地 大阪府大阪市北区西天満四丁目12番6号 アーデン西天満707号 代表者 寺西康行 事業所 1か所(銀座禅PCR検査センター) 令和4年度 補助金 交付決定額 約5,800万円、交付済額 約5,800万円 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 2 交付決定の取消し等を行った事業者(令和5年6月2日公表分)に対する追加措置7事業者 株式会社メタボスクリーン 所在地 神奈川県横浜市中区寺久保34番地1号 クリオレミントンハウス横濱山手 ロワイヤル412号室 代表者 関澤隆一 事業所 2か所(メタボスクリーン東京第一研究所・コロナバスター東京本部、PCR検査センター東京ラボ・コロナバスター西尾久店) 令和3年度 補助金 交付決定額 約8.1億円、交付済額 約680万円 措置日 令和5年11月17日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため Assist・Medical株式会社 所在地 埼玉県富士見市上南畑240番地 代表者 代表取締役 大関翔太 事業所 1か所(調剤薬局バルナバ大森店) 令和3年度 補助金 交付決定額 約1,800万円、交付済額 約370万円(交付済額は返納済み) 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 医療法人社団JOY 所在地 東京都中央区銀座二丁目11番8号 ラウンドクロス銀座二丁目2階 代表者 伊東絵美奈 事業所 1か所(エミーナジョイクリニック銀座) 令和3年度 補助金 交付決定額 約2,800万円、交付済額 約780万円 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 株式会社HOS 所在地 東京都荒川区東日暮里五丁目50番5号 アートホテル日暮里ラングウッド1階 代表者 代表取締役 高濱幹 事業所 6か所(アステル薬局無料PCR検査センター神田駅北口、同センター田町駅、同センター武蔵小山駅、同センター亀戸駅、同センター池袋駅、同センター銀座) 令和3年度 補助金 交付決定額 約1.8億円、交付済額 約1.1億円(0.2億円返納済み) 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 向日葵商事株式会社 所在地 東京都中央区銀座三丁目12番19号4階 代表者 田中ゆかり 事業所 1か所(四ツ葉薬局) 令和3年度 補助金 交付決定額 約4,400万円、交付済額 約4,400万円 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため medical 4 men clinic 所在地 東京都中野区東中野二丁目24番13号 スイートルーム302、201、202 代表者 院長 中島知賀子 事業所 6か所(medical 4men clinic、東麻布PCR検査センター、東中野PCR検査センター101採取所、赤羽採取所、PCR検査センター向原駅前店、江古田採取所) 令和3年度 補助金 交付決定額 約31億円、交付済額 約3,200万円 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 株式会社メディトランセ 所在地 東京都新宿区北新宿一丁目4番7号 代表者 加藤篤彦 事業所 13か所 (tokyoartsgallery、個別指導Wam飛田給校、個別指導Wam清水が丘校、個別指導Wam小宮町校、個別指導Wam小山田桜台校、東京湯島指導センター、東京駒場指導センター、【PCRラボ】ICheck×nanoAce 町田駅東口前PCR検査場、個別指導塾スタンダード市ヶ谷教室、個別指導塾スタンダード西日暮里教室、ICheck PCRセンター、個別指導Wam青戸校、フラクタルPCR検査センター) 令和3年度 補助金 交付決定額 約30億円、交付済額 約4,500万円 措置日 令和5年11月16日 措置内容 交付決定取消、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 3 その他 無料検査の不正事案については、適宜警視庁に情報提供を行っており、今後とも適切に連携を図っていきます。 問い合わせ先 保健医療局感染症対策部医療体制整備第二課 電話 03-5320-7044
PCR等検査無料化事業補助金交付決定取消し等|東京都
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autolifejapan · 7 months
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11月の予定
定休日
3.5.6.13.19.20.23.27日です。
忘年会
12月2日土曜日を予定しています。
内容は前年同様の予定です。
10月29日ツーリング
コース詳細
コースの細部は当日の状況で変更になります。
オートライフー麗澤大学ー増尾台ー県道280号ー高柳ーセブンイレブン沼南藤ヶ谷店左折ーR16横断ゆでた太郎16号白井富塚店ー
カンナ街道ー下手賀沼県道282ー松山下公園交差点ー県道59号ー中ノ口交差点右折ーR356ー
木下竹袋交差点右折ー県道64号ー県道65号佐倉印西線ー酒々井ーR296ー道の駅多古あじさい館ー東総広域農道左折利根かもめ大橋/銚子/旭方面ー
県道28号右折ー旭市ーR126ー江端医院/栄天堂老人ホーム/江畑美術館方面左折ー直ぐ右折ー県道216号ー東総台広域農道右折ー
銚子ドーバーラインー銚子漁港です。
明日朝雨の予報です。今晩の天気予報を確認してから、出発時間を検討したいと思います。
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naoki-lovibehair · 3 years
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本日で、2020年の営業が無事に終了。. . 沢山のお客様に関わらせていただき、マスク越しではあるけれど沢山のお客様の笑顔を拝見して、 . こんな大変な時にこそ、美容室の役割を感じた1年。. . そして、己の度量を知り、それに向き合えた1年。 . 家族という純粋で無限のパワーに励まされた1年。. . . 新年もハサミを通して、沢山の方のお役に立てるよう勤めて参ります。. ご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い致します。. . . . #LOVIBEHAIR #ラバイブヘアー #高畑駅の縮毛矯正ストレートが上手い美容院 #スパとエステが心地良い美容院 #中川区美容院 #高畑駅美容院 #東山線美容院 . (Lovibe Hair) https://www.instagram.com/p/CJduaP-DpK6/?igshid=gsf3q3l8hnsb
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innocent-3 · 4 years
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「獅子身中の虫鈴木貞一」より
…皇道派の連中は概して陰性な者が多かった。真崎(甚三郎)、柳川(平助)、小畑(敏四郎)、鈴木(率道)、秦(真次)などは蛇の肌に触るようなつめたい感じがした。荒木(貞夫)は秘書官と酒のみ競争するような茶目気があり、比較的陽気なところがあった。青年将校の信望を集めたのも、一つはそのせいであったと思われる。…
 皇道派の変わり種として、いま一人の珍しい人物を紹介しておこう。鈴木貞一である。第二十二期だから鈴木率道と同期だ。支那駐在から任満ちて参謀本部に戻ったが、肝心の支那班で「彼は支那班に置くような者ではない。もっとしかるべきところに」といって収容しない。他の部課でも「ああ、こちらにはいらないよ」とみな敬して遠ざける。頭脳もよし手腕力量ともに凡庸ではないが、どういうものか同期生から好まれない。同期生といえば同胞よりも親しい。血をすすりあった盟友だ。それから排斥されるんだから、よほどの大器に違いない。それを聞いた軍事課長の永田鉄山が「それじゃ、俺のところにもらおう」という。軍事課の者が「ゲテモノ食いもたいがいにしなさい。彼を抱えこんでは課長が食われますよ」と散々忠告したが「まさか」といって採った。
 駑馬も騎手が良ければ駛る。いわんや鈴木は千里の馬だ。騎手は古今の名手と来ているから、正に天馬天をいくごとく見えた。「鈴木はいいだろう」と永田は鼻をうごめかしていた。鈴木も永田の知遇に感じたか、御奉公第一と勤めているうち世の中が変わって来た。荒木が陸相としてその一党を率いて乗り込んで来た。永田と意気投合していた小磯(国昭)は軍務局長から次官に棚上げされた。荒木の髭の塵を払わねば立身出世かなわぬ雲行になった。永田は新軍務局長山岡重厚が素人だから、従来より一倍骨を折ってこれを補佐しているが、山岡は事務などはどうでもよい。永田の言動を厳重監視するのが役目である。
 永田は人からはゲテモノ食いなど冷やかされるが、どんな者でも一芸一能に秀でている者ならばりっぱに使いこなす。鈴木など好例であるが、その他の軍事課員も一癖も二癖もある。腕に覚えのある侍どもだ。大臣がかわろうが局長が動こうが、俺は俺の道をいくという構えでジタバタする者はない。それぐらいの面魂は持っているのである。ところで、某日、筆者が山岡を訪れた。その頃はすっかり仲よしになっていた。
「おい、珍しい物を見せようか」
 山岡は応接室から自室に引き返して持って来たのは汚い鞘に納められた短刀である。
「拝見します」
 と抜いてみるとさびついている。銘はない。むろん筆者にはわからない。「何ですか」ときくと「俺にもよくわからないが、関もので兼房あたりではないかと思う。物は大したものではないが、まあ窓をあけるぐらいの価値はあろう」と卓子の上に載せ、「問題はこれを持って来た者だ。誰と思う」わかりませんと答えると「貞一だよ、鈴木貞一だよ」と言って笑う。「彼が北京とか天津とかの古物屋のガラクタの中にあったのを発見して、掘出物ではなかろうかといって持って来たんだ。彼は平素刀などひねくりまわしているのかい」と愉快そうに笑う。山岡は皮肉屋である。彼には鈴木がどういう意味でこんなものを持参したかを知っているのだ。それを筆者に言わせて拍手しようという魂胆だ。山岡が刀剣以外には何の趣味も道楽もない木強漢であることは部内周知の事実だ。酒を持ちこんでも菓子折を持参しても何の効顕もない。もし、刀剣を持ちこめば相好をくずして喜ぶ。この点はまことに弱い。持ちこむといっても贈物ではない。鑑定だ。贈物となれば少なくとも山岡の所持している以上のものでないと喜ばないだろう。現に長光とか国安とか稀代の国宝級のものを持っている。それに匹敵する物は、まず手に入るものではない。そこで鈴木はこの山岡最大の弱点をついたのである。
 山岡が積極的に悪口を言わなくなれば、皇道派の連中は大抵信用する。面と向かっても罵倒するし、陰での批判など痛烈無比だ。皇道派とは因縁のない板垣征四郎を呼ぶに、まともに言ったことはない。「板(パン)」である。「板」がまた支那人にだまされてウンと金をとられた。「彼は板じゃなくて白(パイ)だよ。白痴だよ」という。金をとられたという事件の内容は忘れたが、おおむねこの類だ。彼の口に上らなかったのは武藤、荒木、真崎の三守護神くらいだが、それでも荒木については善意の悪口はのべていた。鈴木はその後も、長いもの短いもの幾口かを持ち込んでいた。山岡は役所でもろくな仕事はしていないんだから、役所に抱えて行って局長室に投げこんでおけばよいのを、わざわざ自宅に持参するところに彼の狙いがあった。かくて、皇道派のメンバーの一人の如く振舞うようになってから、永田に対する態度は次第に冷ややかになった。つめたくなるばかりではすまない。皇道派に永田の悪口を注進する。
 鈴木はしばらく新聞班長をしたことがある。上着の内ポケットがいやに硬直している。「機密費でもしこたま入れてるのかい」というと、「ばかを言え、これだ」と取り出したのは短刀だ。見ると月山貞一の作である。「僕と同名だし、なかなかいいできだろう」と得意である。 月山は帝室技芸員か何かになって、晩年は知られたが、日清戦争頃までは鍛刀の依頼者も少なく、やむなく古刀の擬物を打っていたと伝えられる。擬物でもすぐ発見されるようなものでなかったから、その技術は高い水準にあったらしい。それにしても贋物作りをするような人物は感心できない。それはそれとしても、何のために新聞班長が懐ろに短刀を呑んでいなければならないか。それほど彼の身辺は危険だったのか。真に護身用なら赤の他人に誇示するようなことはないはずである。また、手をのばせば届くところに、日本刀を仕込んだ軍刀を置いている。どこから見ても不必要だ。それを見せるキザな態度に筆者は、しばらく胸の悪くなるのを覚えた。
 斎藤内閣のとき、何かの要件で鈴木は高橋(是清)蔵相を訪れた。大いに気おって蘊蓄を傾けて老蔵相を説き、ことに陸軍予算のみならず、国家予算全体についても話したらしい。高橋は鈴木の階級も何も知らず、おそらくポストも知らなかったろうが、ともかく数字をならべて説くところがなかなか堂に入っている。感心して鈴木が出て行ったあとで、次官か秘書官かに「今来てしゃべって行った兵隊はあれは主計か」と尋ねたそうだ。この話が陸軍に伝わり鈴木の耳にも入った。「君は主計に間違えられたそうだね」というと怒るかと思いのほか、満悦である。大蔵大臣に主計と間違えられるほど、俺は数字にも明るいんだと誇りたいんだ。渋谷美竹町の彼の自邸は、佐官級としては過ぎたりっぱなものであった。応接室も広く、周囲に飾られている物はみな中国のものだ。新聞記者が行くと、なかなかの御馳走を出す。ウィスキーなんか本場物を幾種類か出し、時には上等の中国の酒を振舞う。酒好きの記者はしばしば鈴木邸を夜襲したらしい。そういうことをするのが弘報宣伝だと心得ていたのだ。
 さて、世の中はまた変わった。荒木が引っこみ林(銑十郎)が出て来た。その直後のことである。筆者は毎朝犬の運動のため、渋谷、駒場方面から方角違いの中野、杉並、八王子近くまで自転車で走りまわっていた。その途中に知りあいの家があれば、遠慮なく叩き起こす。仲には「どんなことでもきくから朝起こすのだけは勘弁してくれ」と泣きつく者もいた。家を出るのは薄暗い頃だから、運のわるい者はほんとうに夜半のつもりでいる。渋谷方面では永田も被害者の一人だ。しかし、その頃は旅団長をしていて、夜ふかしは少ないはずだから、帰途に垣根の外から「永田さん」と呼ぶ。美しい夫人が縁側に三つ指つくときは、まだ起きていない証拠だから素通りする。ところで、その朝は筆者の行ったのが少し遅くなってはいたが、珍しく庭に出て楊子をくわえている。そして先方から声をかけた。
「オイ、ニュースがあるぞ、こっちに入れ」
 永田がそんなことをいうのは稀有だ。「何ですか」と犬をつれて庭に入って縁に腰かけるとこういうのだ。
「鈴木貞一が来たんだよ。御近所まで参りましたからといってね」
「鈴木は美竹町ですぐ近所じゃありませんか。今まで訪ねなかったんですか」
「来るものか、そして省内の事情や何かをききもしないのにいろいろしゃべって行ったよ」
「閣下が軍務局長にでもなると見たんですね。ほんとうにそんな気配が感ぜられますか」
「いろいろの情報や脈引きに来る者はあるよ、だが御免だよ、毎朝馬に乗って軍隊のことばかり考えていればよい旅団長は、めったにやめるわけにはいかないよ、ことにこんな御時世ではね」
 林が就任すると間もなく、永田軍務局長説が出た。筆者は渡辺(錠太郎)から、林はつっかえ棒なしでは乗りきれない。永田は迷惑だろうが軍務局長になってもらわねばなるまい。林もその気でいる。しかし、実現するまでは新聞に書いてくれるなよ、書けば彼らが騒ぎ出すからと堅く差し止めされていた。しかし、部内でも永田出馬説がでるし、他の新聞にも書き立てている。そういう際だったので永田の真意を打診したのだが、やはり永田は出ないと言っている。けれども渡辺が強引に林を説得しているから、所詮出なければならなくなるだろう。渡辺のことは伏せておいたが、結局引っぱり出されるだろうことを話した。永田は「困る、困る」を連発して、憂鬱そうだった。
 昭和九年三月の異動で、永田は軍務局長となった。鈴木貞一は永田の下で羽ぶりをきかせたかったらしかったが、こんどは永田もそうはしない。陸大主事に追った。小畑幹事の下だからうまく行くはずだが、林陸相出現以来の鈴木の豹変振りが皇道派を痛く刺戟した。彼は何をするかわからぬという疑惑がある。俊敏な小畑がそれを見損ずることはない。新聞班長時代には千客万来だった鈴木邸にも、雀が門前に巣をかけるようになった。だが、それぐらいのことで尻尾をまくような鈴木ではない。小畑にはつとめて媚態を呈するとともに、新聞班長時代に開拓した政界という新分野に鎌首を突っこんで行った。侯爵井上三郎は砲兵大佐で現役を退き貴族院にいる。現役時代から接近している。西園寺公の秘書原田熊雄は以前から食い込んでいる。原田から近衛、木戸の方につながる。
 五・一五事件のあとではあり、政治家はみな陸軍のことを知りたがっている。それには鈴木は最もよい情報屋である。原田日記にも鈴木の名はところどころに出ているが、林が陸相辞任騒ぎをおこしたときでも、鈴木は原田に荒木、真崎らの動向を伝え、こういう風に西園寺公に報告してくれなど注文している。政友会の方では、五・一五事件が政治家のだらしなさに対する警告だったことなど忘れ、また軍部をのさばらせることが、いかなる結果を招来するかも慮らず、��たずらに政権をとりたい野心から、しきりに軍部の機嫌をとる。森恪などその第一人者だった。鈴木は森恪の存在を重視しないはずはなく、ここを窓口として政友会に近づく。かくて政界で流行児になった。現役軍人としているのもよし、退いて政界にいづるも不可なしと、彼の地盤は漸次強固になる。ここらの手腕は実に鮮やかなものであった。
 永田軍務局長時代であるが、小磯は第五師団長として広島にいた。筆者は満州からの帰途にはいつも小磯を訪問することにしていた。広島は急行列車が不便で、夜半でなければ通過しない。小磯は起きて待っている。大きな玄関を入ると上り口にりっぱな果物籠が置いてある。小磯は出迎えに出た夫人を顧みて「籠��まだ捨ててないじゃないか」となじっている。夫人は困ったという顔つきで笑っている。どうしたのかときいてみると
「その籠にはふれるな、けがらわしいんだ。名刺かなにかはさんであるだろう、それを見ればわかる」
という。電灯の光でのぞいてみると鈴木貞一の名刺だ。
「鈴木が広島を通過したが、次官の関係でお伺いできないから、閣下に宜しく伝えてくれといって、多分駅にいた憲兵にでも頼んだんだろう、俺の留守中に届けられているんだ。胸糞が悪いから捨ててしまえと言って置いたのに、まだそこに置いている」
 なるほどそれでわかった。その頃は小磯が中央部に出て、航空本部長になるかという噂がたっていた。その先物を買ったのだろうが、小磯としては次官、関東軍参謀長時代の鈴木の仕打ちには我慢ならぬものを感じていたのだ。
「捨てるのはもったいない。名刺さえ捨てておけば中身は上等な果物ばかりです。一つ食いましょう」
 と名刺を土間に捨てて、籠を持って応接室に入った。小磯は機嫌がわるい。
「そんなものを食うより、今夜は虎の肉を食おう。山下亀三郎が朝鮮か満州かで仕留めたと言って、虎の肉を送って来ているんだ。この方がさっぱりしとっていいよ」
 とさっそくすき焼きにして食ったが、肉が堅くてだめだった。それよりこの方がいいと、メロンや何かを食った。先物を買ってまた一儲けしようと考えたのだろうが、小磯は中央にもどらず、朝鮮軍司令官になった。果物は贈り損をしたわけだが、彼にもたまには目算違いがあった。…
(高宮太平『昭和の将帥』、1973年、190-197頁)
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yuseiina · 4 years
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一宮市のポスティングに役立つ基本情報
愛知県の北西部に位置し、木曽川を境に岐阜県と接しています。 市域には名神高速道路、東海北陸自動車道が通り、4つのインターチェンジとジャンクションが国道22号線など主要幹線道路と接続しています。 鉄道もJR東海道本線、名鉄名古屋本線・尾西線で計19の駅があり、交通の要衝となっています。 日本の毛織物生産額の4割を占める程繊維産業が盛んで、毛織物王国と呼ばれています。 また、市域の3割を田畑が占める程田園風景も広がり、県内生産第1位を誇る花苗の他、野菜なども栽培されています。 JR尾張一宮駅・名鉄一宮駅周辺が中心部にあたり、市内最大の商店街や市のシンボルである真清田神社があり、放射線状に道路が延びて市街地を形成しています。 商店街で開催される七夕祭りは日本三大七夕祭りのひとつに数えられ、夏の風物詩として大勢の人でにぎわいます。
一宮市の市場調査データ
愛知県一宮市の人口情報になります。
人口総数男性人口総数女性人口総数外国人人口
380,8681858691949994,017
一宮市の人口総数・外国人人口表
一宮市の男性人口・女性人口表
愛知県一宮市の世帯数情報になります。
一般世帯数集合世帯総数戸建世帯総数長屋世帯総数
14231243372906094898
持ち家世帯総数借家世帯総数高齢夫婦世帯総数高齢単身世帯総数
983824065518,01013,404
一宮市の一般世帯数・集合世帯数表
一宮市の労働人口の情報になります。
就業者総数自市で従業している就業者総数他市への通勤者総数他市からの通勤者総数
183,71196,45676,42032,315
一宮市の事業所数の情報になります。
全事業所総数大型小売店総数小売店総数
16243582,624
百貨店数飲食店数図書館数
81,8585
一宮市の学校数の情報になります。
幼稚園数小学校数中学校数高校数
26422012
愛知県一宮市の病院数の情報になります。
一般病院数一般診療所数歯科診療所数
1313169
児童福祉施設数保育所数老人ホーム数
976767
一宮市でポスティングをする際の効果的な集客方法
一宮市でポスティングを検討する際は、まず市場調査をする必要があります。一宮市の配布する時期・エリア・世帯・人口・建物・ターゲットを明確にしましょう。一宮市でチラシの反響を出すためにはターゲットを明確にすることが、最も重要なことになります。このターゲティングをしていないと、反響は出にくくなります。 ターゲティングをすることによって、地域の市場規模も見えてきて配布する部数や目標とする反響数も明確になってくるのでしっかりやりましょう。 弊社では一宮市内の配布数を世帯数に対して70%としています。残りの30%は投函禁止物件と管理人さんに断られる事を想定した割合となります。
一宮市のポスティング成功例
学習塾のポスティングで子育て世代に絞ったポスティング 高年収世帯セグメントでリフォームチラシのポスティング 指定した分譲マンション配布で不動産売買チラシのポスティング 賃貸マンションに絞った建売一戸建てチラシのポスティング 太陽光パネル販売チラシの一戸建てに絞ったポスティング 女性人口が多いエリアに絞ったヨガチラシのポスティング 高齢世帯が多いエリアに絞った遺品整理チラシのポスティング 店舗中心の世帯カバー率を上げたスポーツジムのポスティング 事業所のみに忘年会クーポンを付けた飲食店チラシのポスティング 新築戸建てを除いた、リフォームチラシのポスティング
などの反響実績がありますので参考としてお役立てください。 これらのセグメントを組み合わせたポスティングも行っております。
一宮市でポスティング可能な配布方法
一宮市は世帯数も多く、一戸建て、賃貸住宅、分譲マンションも多数あるので、
軒並み配布
最も基本的なポスティング配布方法、地域によってはローラー配布ともいい、一戸建てから集合住宅、事業所等、指定されたエリアのポスト全てにポスティング配布を行う事を言う。
おススメ業種「デリバリー宅配&飲食業・不動産業・エステ美容関係・学習塾・求人チラシ・便利屋業・等」
一戸建て限定配布
指定されたエリア内のの一戸建てのみにポスティング配布する方法。一戸建ての性質上独身者で一戸建て住まいは少ないのでファミリー層から高齢者が対象になる事も多い。 おススメ業種(不動産業・リフォーム業・介護医療関係・通信インフラ関係・市政情報・政治関係・等)
集合住宅限定配布
指定されたエリア内の分譲マンションや賃貸住宅・集合団地等人々が集合して住居を形成する建物のみにポスティング配布する方法です。不動産一戸建ての販売や販促時に良く利用される配布方法です。
おススメ業種(不動産業・通信インフラ事業関係・コインランドリー・クリーニング・等)
賃貸限定配布
指定されたエリア内の賃貸住宅のみにポスティング配布する方法です。団地を含むのか含まないのかは都度相談となります。更にワンルーム限定やコーポ限定等細分化されますのでこちらも都度相談となりますが、ターゲティングし易い配布方法です。
おススメ業種(不動産業・通信インフラ事業関係・求人誌・コインランドリー・クリーニング・等)
分譲限定配布
指定されたエリア内の分譲マンションのみにポスティング配布する方法。既に住宅を購入しておりファミリー層や高齢者等がターゲットの場合有効な配布方法。
おススメ業種(不動産業・通信インフラ事業関係・リフォーム業・高取得者向けビジネス・コインランドリー・クリーニング・等)
ワンルーム限定配布
指定されたエリア内のワンルームのみにポスティング配布する方法です。ワンルームに住んでいる方の層を想像して配布プランを組み立てると効果的です。独身者・学生が主なターゲットになります。
おススメ業種(スクール 塾・デリバリー宅配関係・ハウスクリーニング・コインランドリー等)
事業所限定配布
指定されたエリア内の事業所のみにポスティング配布する方法です。 オフィスのみ配布や商店のみに配布など更に細分化される配布方法ですので都度相談となりますが、企業向けな事もありBtoB商材も多く配布されます。
おススメ業種(デリバリー宅配関係・通信インフラ関係・OA機器販売リース・投資案件・様々な企業向けサービス)
全ての効果的な配布が可能となります。
一宮市のポスティング料金の相場
愛知県一宮市のポスティング料金の相場になります。 配布エリア・配布期間によって変動しますので、お気軽にお問合せください。
軒並配布一戸建て限定配布集合限定配布
1円~4円3円~7円2円~4円
賃貸限定配布分譲限定配布ワンルーム配布事業所配布
2円~5円2円~5円3円~5円5円~15円
お問合せはこちら
一宮市の1日の最大配布可能数
一宮市で1日に配布ができる最大の枚数になります。
軒並配布一戸建て限定配布集合限定配布
100000枚60000枚25000枚
賃貸限定配布分譲限定配布ワンルーム配布事業所配布
20000枚5000枚20000枚3000枚
一宮市のポスティングクレーム対策
一宮市は弊社独自の配布禁止リストを持っており、配布員のミスによるクレームが起こらないように教育と管理指導に努めております。お客様の企業ブランドやイメージを落とさないために丁寧なポスティングを心掛け、クレームが発生しないようにしっかり対策を練り配布させて頂いております。 お客様の企業ブランドを背負って配布している意識を常に持ち、1 件ずつ丁寧にポスティングしています。 クレームが起きてしまった場合、配布担当者からご連絡させて頂く事をお伝え頂き、弊社から当事者様へ謝罪、回収などご対応させて頂きます。
一宮市のポスティングまとめ
一宮市は東京都の中でも世帯数も多く、料金も安くポスティングが可能な為とても費用対効果が良い広告媒体です。様々な企業がポスティングを行うため、他のチラシに埋もれないデザインやターゲティングをしっかり行わなければなりません。 一宮市のポスティングでの反響のお悩み・ご検討の際は弊社のノウハウと経験に基づいた、効果的なポスティングをご提案します。
ポスティングは東海配布にお任せください
業界最安値を追求!しかし、サービスの品質が落ちてしまっては意味がありません。 東海配布では、サービス満足度でもNo.1を目指し、ポスティングに精通したスタッフがお客様のご期待に沿えるように、精一杯ご提案させて頂いております。 無計画にポスティングするのではなく、お客様の業種や目的に合ったポスティングプランを多数ご用意し、反響率アップのお手伝いをさせて頂きます!
東海配布の特徴
圧倒的なターゲティング力
東海配布はGIS(地理情報)システムを使った圧倒的なターゲティング能力で、無駄を省き反響率の高いポスティングを行なっております!専属スタッフが、ご提案~ご報告まで責任を持ってご対応させて頂きます。
スタッフの管理体制
配布リーダーが、独自のポスティングマニュアルのプログラムに沿って、エリア配布率・配布の向きや美しさなどをチェック!配布スタッフも研修により、各チラシがどのように配布をすれば反響が出るのかをしっかり考えて、全員が誇りを持ってポスティングしています。 全ての配布員がGPS端末を持って配布。GPS端末を地図に取り込むことにより、その日の移動軌跡を記録。エリア情報や効率的な配布ルートを追求し、常にサービスの品質向上を心掛けております。
配布後の報告・サポート
配布後は配布レポートを提出させていただきます。そして今回のポスティングを分析して、次回のポスティングで更に圧倒的な反響が出せるようなご提案をさせて頂きます。
東京ポスティング・サンプリングは配布スタンダード 東京23区のポスティングは関東配布 WEB集客の事ならWEBパト
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kennak · 11 months
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1 交付決定の取消し等を行った事業者【11事業者】 Assist・Medical株式会社 所在地 埼玉県富士見市上南畑240番地 代表者 代表取締役 大関翔太 事業所 1か所 調剤薬局バルナバ大森店 補助金 交付決定額 約2億円 交付済額 約3,200万円 措置日 令和5年5月31日 措置内容 交付決定取消し・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 渋谷美容皮膚科クリニック 所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号 NV1 Bldg.8階 代表者 院長 原田慶堂 事業所 2か所 渋谷美容皮膚科クリニック、アリュールクリニック 補助金 交付決定額 約3,700万円 交付済額 約1,400万円 措置日 令和5年5月31日 措置内容 交付決定取消し・返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 株式会社メディトランセ 所在地 東京都新宿区北新宿一丁目4番7号 代表者 代表取締役 加藤篤彦 事業所 21か所 tokyoartsgallery、個別指導Wam飛田給校、個別指導Wam清水が丘校、個別指導Wam小宮町校、個別指導Wam小山田桜台校、東京湯島指導センター、東京駒場指導センター、【PCRラボ】ICheck×nanoAce 町田駅東口前PCR検査場、個別指導塾スタンダード市ヶ谷教室、個別指導塾スタンダード西日暮里教室、赤坂見附・無料PCR検査センター、四谷三丁目・無料PCR検査センター、六本木・無料PCR検査センター、【PCRラボ】ICheck×nanoAce浜松町駅前ハマサイトPCR検査場、【PCRラボ】ICheck×nanoAce品川駅港南口PCR検査場、【PCRラボ】ICheck×nanoAce大井町駅PCR検査場、個別指導Wam青戸校、フラクタルPCR検査センター、ICheckPCR検査センター有楽町、【PCRラボ】ICheck×nanoAce 赤坂PCR検査場、炭火串焼き「昌」 補助金 交付決定額 約23億円 交付済額 約13億円 措置日 令和5年5月31日 措置内容 交付決定取消し、返還命令 措置理由 不正の手段により補助金の交付を受けたため 株式会社HOS 所在地 東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目38番13号5階 代表者 代表取締役 日下部雄太 事業所 7か所 アステル薬局無料PCR検査センター神田駅北口、同センター田町駅、同センター武蔵小山駅、同センター亀戸駅、同センター池袋駅、同センター銀座、同センター御徒町駅 補助金 交付申請額 約33億円 措置日 令和5年3月31日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 株式会社メタボスクリーン 所在地 神奈川県横浜市中区寺久保34番1号 クリオレミントンハウス横濱山手ロワイヤル412号室 代表者 代表取締役 関澤隆一 事業所 3か所 メタボスクリーン東京第一研究所・コロナバスター東京本部、PCR検査センター東京ラボ・コロナバスター西尾久店、コロナバスター赤坂店 補助金 交付決定額 約8.2億円 交付済額 約3.2億円(交付済額は返納済み) 措置日 令和5年3月31日 措置内容 事業者登録取消し、交付決定取消し、返還命令 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けたため 医療法人華風会 所在地 大阪府大阪市中央区高麗橋一丁目7番3号TheKitahamaPLAZA3階 代表者 代表 久保伸夫 事業所 4か所 YELL合同会社中河原PCRセンター、無料PCRセンター東中野駅前、平井駅前PCR無料検査センター、ケーズ桜台駅前無料PCRセンター 補助金 交付申請額 約28億円 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 医療法人社団彩祥会 所在地 東京都北区赤羽二丁目23番2号 鵬ビル1階 代表者 理事長 中島知賀子 事業所 4か所 麻布十番採取所、アンフルール採取所、大田区採取所、瑠璃色の地球採取所 補助金 交付申請額 約6.3億円 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 医療法人社団JOY 所在地 東京都中央区銀座二丁目11番8号 ラウンドクロス銀座二丁目2階 代表者 理事長 伊東絵美奈 事業所 1か所 エミーナジョイクリニック銀座 補助金 交付決定額 約3.5億円 交付済額 約630万円(交付済額は返納済み) 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、交付決定取消し、返還命令 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けたため 向日葵商事株式会社 所在地 東京都中央区銀座三丁目12番19号4階 代表者 代表取締役 田中ゆかり 事業所 3か所 四ツ葉薬局、向日葵商事株式会社、中目黒トライ 補助金 交付申請額 約5.7億円 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 株式会社ヒューマンプランニング 所在地 和歌山県有田市宮原町須谷535番1号 代表者 代表取締役 富山晃至 事業所 2か所 南大塚無料検査場、狛江無料検査場 補助金 交付申請額 約3.9億円 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため medical 4 men clinic 所在地 東京都中野区東中野二丁目24番13号 スイートルーム302、201、202 代表者 院長 中島知賀子 事業所 8か所 medical 4men clinic、東麻布PCR検査センター、東中野PCR検査センター101採取所、赤羽採取所、泉岳寺採取所、PCR検査センター向原駅前店、江古田採取所、PCR検査センター亀有店 補助金 交付申請額 約69億円 措置日 令和4年12月28日 措置内容 事業者登録取消し、不交付決定 措置理由 検査の実施が適切に行われていないと認められたため 不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため
PCR等検査無料化事業補助金交付決定取消し等|東京都
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yuatari · 4 years
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水の底から私を引き上げて
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こんな意識がずっとあった。
『私はどこかで生まれ変わらないといけない』
 今のままではいけない。
このままでいいはずがない。
どこかで私は変化を手にしなくてはならない―そんな曖昧で輪郭のない欲求。どこかとは何処だろうか。いつのことだろうか。私のもとへやって来るものなのか、それとも私からそこへと向かうのか。
わからないまま、わかろうともしないまま。
 弱く価値のない自分の殻を脱ぎ捨て、もっと素晴らしい自分を想像しながら今日も眠りにつく。次に目を開けたとき、まるで違う自分へと羽化することを願って。
 そんな希望のような自死。
 でも翌朝になってもそこにいるのは紛れもない私。
 朝日に苛まれない日はなかった。
 だから私は決意した。
私の半身から自立することを。
私の人生の半分を占めるものから離れてしまえば、 きっと生まれ変わる他ない。
そうすることが一番良いのだ。
私にとっても、私の半身にとっても。
 だけど。
  今日も誰も来ない塔の中で二人きり。
 じっとりとした感触。
 手に汗をかいていたのはいつからだろう。
 今日ここの扉に手をかけた瞬間だろうか。
 いつものように向かい合わせで座った瞬間だろうか。
 それとも、あの日の決断からずっとかもしれない。
「ヒカリ」
 声をかけ、勉強していた彼女の手を奪う。
 その手の中から零れ落ちていったもの。塗装が剥げ、白色が見え隠れした紺のシャーペンがノートの上を転がるのを見て、浮かされた熱が少しだけ冷めていった。
中学一年生の誕生日に私があげたもの。今でも使っているのかという呆れと、そんなことを覚えている自分に嫌気が差す。
 ヒカリが私を見る。
 どうしたのと、声は出さず私の瞳を覗いてくる。
 昔からの癖。
困ったことがあると何も言わずに私を見つめる。
 魚みたい。
顔がとかではなくて。
 呼吸をしていないんじゃないかと思うくらい喋らない。
 昔はそれが心地良かった。
 言葉を使わなくていいことに安心した。
 言葉を用いなくても通じ合えることが嬉しかった。
 傷つかないで済むから。
 でも今はただ息苦しい。
 そこはまるで水の底のよう。
 息が詰まって、なにかにつかまりたくなる。
「……少しだけ、手握っていてもいい?」
 幼い頃から胸に巣食う重いかたまり。
それが彼女の手に触れるとさらさらと少し軽くなる。
 ……ああ、私は弱い。
 昔と寸分変わらぬ弱さでここにいる。
 そして目の前の彼女もまた、昔と変わらず決してノーとは言わない。
  2
  ◆
   人混みのない都心の駅を歩きたい。
 広い横断歩道を一人で渡りたい。
 車のない高速道路を一人で散歩したい。
 真夏の学校のプールを一人で泳ぎたい。
 これは仮に私が将来とてつもない金持ちになり、広い家を持ったり、ヒカリ駅を建てたり、ヒカリ専用の高速道路を作ったり、自宅に広いプールを設置したとしても得られるものではない。
 見慣れた風景の中に私しかいないこと。
私という存在が埋もれないこと。
 その快感に酔いしれたいのだ。
 冷たい石の床が夏の陽射しで沸騰した身体によく効く。
まだ時間があるからと寝ころんで何分経つだろう。既に遅れてしまっている可能性は高い。でも少し遅れるぶんにはいい。そこまできっちりした約束ではないから。
 それよりもこの場を見られる方が問題だ。
 スイはこういったことを嫌うから。
『汚いよ』
 無数の生徒の上履きで踏みつぶされた廊下で寝ころぶなんて行為は。
 でも今は夏休み。生徒はほとんどいない。
清掃業者が定期的に入っているのだからスイの想像よりは綺麗だろう。たぶん、私の想像よりは汚いだろうけれど。
 爽快だった。
 こういう時に使う言葉だったっけとも思うけれど直感的に浮かんだ言葉はこれで。なにかを達成するでもなく、何もないことで爽快になるとは。
 本当になにもない。
誰もいない。
床に耳を当てると建物の鼓動が聞こえる。
本当は私の心臓の反響だとしても。
音が床に沈んでいく。
広い廊下で寝ても文句を言う人間がいない。
一度は想像したことがある非日常の憧憬。
人の溢れる商店街、交差点、駅、電車、学校から自分以外の人が消えること。
あまりにクリアな自己完結した世界。
 誰に左右されるでもなく、始まりも終わりも私が決めていい。
音を作り出すのは私で、それを消すのも私だけ。
静かで、本当に静かで。
  ―物静かだね
 私は口で呼吸をしない。
 私は特別に言葉を持たない。
 うまく表現ができないから。
 それに喋らないことが息苦しくない。
 三人で集まって、私以外の二人が楽しく喋っているのを見ているだけで十分楽しい。
 他人が嫌いなんじゃない。
 むしろ好き。
 だから誰かに誘われれば賑やかな場所にも行く。
 だけど喋らないから「つまんない子」だって最後にはグループから外されてしまう。
 悲しいとは思わない。
 ほんとうにね。
 そういうものだし、群れに馴染めなくて一人になるのは自然の摂理のようで納得感がある。
 やっぱりそうだよねで大体済んできた。
 でも悲しくないのは、唯一の例外を知っていたからかもしれない。
 小さい頃はずっと不思議だった。なんで他の子とはうまくいかないんだろうって。反対に、
『なんでスイちゃんとは仲良くできてるんだろう』
 ……ああ、そうだったね。
���イのところへ行かなくてはいけないんだった。
立ち上がるも足元がフラついた。立ちくらみだ。
身体を冷やし過ぎたか、急に立ち上がったせいか、どちらでもいいけど視界に白い靄がかかり―小さな手がこちらに伸びてくる幻想を見た。
幼い誰かの手。小さい頃はその手に引かれ、助けられてきた。
昨日のことを思い出して、手のひらを見つめる。
『……少しだけ、手握っていてもいい?』
 そこはいつも通りの自分の手があった。
 痕なんて付いていないのに。
 しんとしたスイの指の感触が骨の芯まで残っている。
  ◆
   ヒカリという名前はどうなのだろう。
漢字にすると『え、そこ?』みたいな当て字だし、その意味するところもマイペースでぼんやりした私からはかけ離れている。
 対照的にスイという名前があまりに似合ってしまっている子もいる。
夏でも陽に焼けず、白い腕から覗く薄青い静脈はぞくりとさせるくらい綺麗に透き通っている。
抑えたような低い声は耳に馴染む。容姿だって綺麗で温度が低い。少し近づき難いほどに。
三階の化学準備室の扉を開けると、おおよそ涼しいとは言い切れず、しかし無いよりはマシといった程度の風が流れ込んでくる。
スイが先に着いているようだ。もっとも私がスイより先に着いていた試しはない。
 時間に律儀。
準備だって万端で。
化学室の黄ばんだ長机にチェック柄のテーブルクロスがかけられ、その上にはノートに参考書、筆記用具と小さい花柄のポットが置かれている。ポットの中身はいつもの、スイが持参したアールグレイだろう。
準備室という粗雑な場所のはずがスイの趣味と美意識により随分と優雅だ。
ここまで快適な空間にしてくれたのであれば、もう少し空調を効かせてくれてもいいのだけど。
かつては二十八度。スイがいない間に温度を下げるという無言の抗議を何度か繰り返した結果、今は二十七度に落ち着いている。
スイの言い分は。
『だって冷えるじゃない』
嫌いな食べ物はアイス。
徹底ぶりは昔から変わってない。
 本当に小さい頃から。同じ日に同じ病院で生まれたらしい。母親同士が入院中に仲良くなり、家も近かったから退院後も家族ぐるみで親しくなった。
 しっかり者のスイにいつも世話を焼かれてきた。
私は昔からずっとマイペースで大きな決断など一度もしたことがない。いつだって、ぼんやりと気ままだ。
「おはよう、ヒカリ」
 準備室の入り口でボーっと立っている私にスイが声をかけてくる。
 うんと頷く。
既に席についているスイに倣って私も席につくと鞄から勉強道具を取り出す。外は良い天気で、室内にいる私たちをさんさんとした太陽が嘲笑うようだ。
 机を挟んで向き合うものの私たちの空間に言葉はない。
 ノートの上を走るペンの音だけが響く。
 かりかりと。
 さらさらと。
 それもフル回転させた脳の前では無に等しい。
 それよりも時折、意識を乱すのは視界に入ってくる彼女の姿。
 いつだって氷のように憂鬱そうで。
 それなのに触れてしまえば簡単に砕けてしまいそうな線の細さ。
 ペンを弄ぶ細長く白い指先の温度を私は知っている。
 八月の夏休み。
 プールにも旅行にも花火大会にも目もくれず、学校へと通う。
登校の義務はもちろんない。
にも関わらず電車を乗り継ぎ、ローカル線の駅を降り、バスで畑をいくつか通り過ぎたところにある学校にまで来ている。
普通であればそれなりの理由を必要とする。
『夏休みは学校で受験勉強をするわ』
 それだけ。
 スイのその一言だけで夏休みも毎日登校している。
 朝早くに起きて炎天下を歩いていく。
 進学校の中でも特に部活に力を入れていない高校だ。定期を更新してまで学校に来ているのは私たちくらいだろう。
 スイの家も遠くない。ただ勉強をするのであれば互いの家に行く方が効率は良い。
 それでも。
 そういう非効率な選択肢を私たちは選んだ。
 二人の方が集中できるとか、勉強が捗るとか、お互いに見張り合ってサボらなくなるとか、そういう理由付けは一切なかった。
ただ選んだんだ。
 他に生徒はいない。
 周囲も山と畑ばかりで音はない。
 音を作り出すのは私とスイだけ。
 水のように澄んでいる、私とスイの世界。
 延々と時間が消費され、時間が積もり重なっていく。
 幼い頃からのスイとの時間は途方もなく、当たり前になっている。これ以上の積み重ねがなにを生むのかは私にもわからない。
 だけど。
 帰りのバスを待っていると心地の良い感触につい目を向けてしまう。
スイが私の右手を握っていた。
 日が暮れても夕陽が私たちを熱くし、それだけに右手の冷たい肌触りが目立って仕方なく、彼女が昔から今の今まで確かに隣にいることを実感する。
 音なんかなくても。
 声なんかなくても。
 呼吸なんかなくても。
 言葉なんかなくても。
  私はここにいる。
           3
  ◆
   朝日が昇る頃。
 またダメでしたと呟いた。
  朝八時を迎える前。
 足元が幽霊のようにおぼつかない。
 自分がどこに立っているのかわからなくなる。
 不安と迷いから生まれる私の揺らぎ。
それは価値観や思考の揺らぎに等しく、個人の存在が不安定なことに等しい。
 だから階段を登っている瞬間だけは足取りが確かで私という存在がどこにも埋もれない。
 三本の円形の塔があった。
それが三角形の点となり建ち並ぶ姿は三年間通い続けても慣れはしなかった。
白色の石造りの塔。
煩わしい装飾がない私たちの高校。
まわりが畑と山だらけなので非常に浮いている。どこかファンタジーで学び舎としての趣味が良いとは言えず、石造りの床もデザインだけ見れば素敵でも冬には馬鹿らしいほどに冷え込むから好きになれない。
 唯一好きになれたのは螺旋階段。全ての塔は中央が吹き抜けで巨大な螺旋状の階段になっている。
 一階から五階の特殊教室に向かう際は生徒たちも不満をこぼす。景色が変わらず、延々と登っているような錯覚に陥るからだ。
 でもそれは余計な情報が少ないということで考え事にはうってつけ。
見上げれば透き通る青空が私を見ている。高さというのは平面に比べて一歩一歩の実感が大きいもの。
だから一段登るごとに私の中の揺らぎが薄れていく。
 この螺旋階段が空まで続いていればどんなに良かっただろうか―そんな永遠を願うほどに。
 朝八時ちょうど。
 三階の化学準備室に到着すると荷物を置き、窓を開けて掃除に取りかかる。
 最初こそ埃と雑然さしかなかったこの場所も不要な段ボールの処分や備品の整理をして随分とマシになった。
 夏休み半ばにしてほぼ理想形となった。
 それも夏休みが終わってしまえば水泡となる。この準備室の使用だって許可もなにもあったものではない。
 登校にしたってそうだ。義務がないということは  「やる必要がない」ことで余計なことになる。
 良いか悪いかで言うと灰色。
 私物のお茶まで持ち込んで、勝手に火器も使用して、灰色どころか黒と言っても差し支えない。
 そんなリスクと期限のある空間でも私は理想を求めた。
 昔からの癖。
 私の理想の場所を作り上げる。
 凝り性だとかそういう可愛いものではない。
 私の思い描く理想を作り上げられる実行力は、しかし私の思い描く理想が他人の理想ではないという点で明確な悪癖となる。
 それでも私は我を通してきた。
 そうやって理想を作り続けてきた。
 昔から、ずっと。
 
 朝十時前。
一向に現れないヒカリを探しに行ったわけではないけれど、気晴らしに螺旋階段を登っていたら落し物を発見した。
 五階まで上がった時だった。
廊下で倒れる人の姿があったの���近づいてみるとヒカリが仰向けで目を閉じていた。
 屈みこんでヒカリを観察する。
 外傷なし。
 衣服の乱れなし。
 呼吸よし。
 結果、事件性なし。
『ヒカリちゃん、なにしてるの?』
 駐車場のアスファルトの上。
 幼い頃、少し目を離したらヒカリが地面に横になっていることが何度かあった。
 私の問いに答えることはなく、ヒカリは注意されても止めなかった。ただ、こちらを見て微笑むだけで。
 その時に見せる笑みはいつも可愛かった。
 五階でやっていた理由はなんだろう。
今日はたまたま五階だったのか、あるいは私に見つからないためか。
 馬鹿ね。好きにすればいいのに。
  ―そうさせているのは誰?
  久しぶりに、戯れたくなった。
 乱れた前髪に触れると懐かしい匂いがした。
 温かくて甘い、ソープの香り。
 触発され、頬に指が触れる。
 一本から二本へと触れる指が増える。
 添える手はやがて片手から両手へ。
 長いまつ毛を見つめる。五秒、十秒と時を止めて、深呼吸をすると額に口づけをした。柔らかい肌の感触が唇をビリビリと伝わり、身体と脳が震える。
 今この一時だけは全てを忘れられる。
 それでもヒカリは起きない。
 いつからここにいるのだろう。
 私は時間に対して余裕を持つ。
 ヒカリは余裕を持って時間を使う。
とてもヒカリらしい。
 私はいち早く準備室に行ってしまうから。
 少しでも多くの時間を理想の場所でヒカリと一緒に過ごしたいから。
 そんな気持ちに応えないヒカリのマイペースさに沈んだりはしない。
 ……わかっている。
ヒカリにはヒカリの時間がもっと必要なことを。
 それでも側にいたくて。
 意味のない問いかけだと知りながら。
「……ヒカリ、いいよね?」
 貴女は決してノーとは言わない。
 寝ていても、覚めていても。
 今も、昔も、これからも。
 ヒカリの隣に寝そべった。
 逆さまの視界。
重力が反転し、私とヒカリが天井を歩くところを想像する。二人して地上を目指して螺旋階段を登っていくところを。
なかなかに愉快な光景で、想像していくうちに意識は遠い彼方へと運ばれていった。
 それは床の冷たさと相まって水面に浮かぶようで。
 夢に落ちる間際、溺れてしまわぬよう私はその手をつかんだ。
  ◆
   夢を見た。
 急に世界の重力が反転して私とスイは逆さまになる。二人で天井に座りこんで窓の外を見ると空へと吸い込まれていく無数の人の姿を見る。それは残酷なようで、でも流星のような瞬きで美しかった。
 それから二人で螺旋階段を登る。しかし地上に出るも逆さまなので家に帰るのが困難だった。
 私は家に帰りたかった。それは怖いからとか、家が心配だからとかではなく、見たいテレビがあったのだ。夢だし、まぁそんなものだと思う。
 やがてスイが言う。
「この塔で暮らしましょう」
 いつもの化学準備室も逆さまで中はぐちゃぐちゃで、それもすぐにスイが綺麗にしてくれる。気がつけば景色だけ逆さまにいつもの机が、筆記用具と参考書が、スイが淹れてくれた紅茶が。
「時間はいくらでもあるし勉強しましょう」
 なんだか悪くないなと思った。
 本当にここで暮らしていくことも。
 スイと一緒にいることは。
 夢のようで―しかし本当に夢で。
  目を開けると橙の光が眩しかった。
 時刻は体感、十六時くらいだろう。
 まだ夢の中だとも思った。
 隣でスイが寝ていたから。
 でも夢ではなかった。
 確かに繋がれた手の感触は現実のものだった。
 それがまた夢のようでもあった。
 身体を起こして、廊下で寝てしまったことも思い出す。ただその時はスイがいなかったはずだ。今日はまだ会話もしていない。つまりスイがこの状況にしたわけで―
 ぼりぼりと、わざとらしく頭をかく。
あたりを見回す、誰も来ないのを知っているのに。
 ……さて、どうしよう。
 めずらしく私に主導権がある。
 普段、主導権を握っているスイが寝ているのだから当然なのだけど、それだけスイが無防備になることがない証拠でもある。
 本当に無防備。
 つい寝顔を覗き込んでしまう。
 スイ、起きて。
 そう声が出かかったけれど―人差し指の第二関節でスイの頬に触れる。
  目にクマできてるね。
 意識して見ないから気づかなかったよ。
 スイと一緒に居るのが当たり前で。
 こんな間近で顔見ることもないからさ。
 顔も青白いし、手も冷たいよ。
 息してる?
 スイ、疲れてる?
 最近のスイ、少し変だよね。
 よく手繋いできたりさ。
 小さい頃みたいで嬉しくなるけど、不安にもなる。
 こんな廊下で寝っころがるのもそう。
 前なら……ううん。
 小さい頃からずっと、こんなことしなかったよ。
 スイはいつだって凛々しくて、綺麗で、私とは正反対。
 …………ええと。
 お腹すかない?
 私はすいちゃったよ。
 お昼食べてないからね。
 起きて欲しいけど、このまま寝てても欲しい。
 うん、寝てて欲しい。
ゆっくり、そのままで。
 ……なんか、ずっと一緒にいるね。
 でも、ずっと一緒にいるからこそ。
 気づかないこともあるんだね。
 スイは昔のままじゃない。
 私は昔のままの気しかしないよ。
 だから。
 ……だからなのかな。
 スイはさ―
 
 それらを何一つ、声に乗せて言葉にはしなかった。
 急に自分がとてつもなく酷い奴のように感じた。
 こんなにも言葉を抱えておきながら口にしない、相手に伝えようともしない。
 実際、私は「つまんない子」とかそういうレベルではなく、普通に酷い奴なんだろう。
 対話を致命的に放棄し、決定権は相手に委ねる。
 だから、スイにも言われたんじゃないか。
 小さい頃からスイのお世話になって十六年が経つ。
 並みの恋人どころか夫婦よりもずっと付き合いが長い。
 ずっと親にも言われてきた。
『スイちゃんに頼ってばかりで、将来どうするの?』
 小さい頃はそれにいつも同じ返答をしたものだけど。
 もう長くは一緒にいられない。
 私は大きな決断など一度もしたことがない。
 ……全てスイに決めてもらっていたから。
 遊びに行く場所、趣味に、高校の進路。
 そして大学も。
 夏の始めにスイに言われたこと。
『大学は別々のところに行こう』
 それに対して私は、声を出して「うん、わかった」と頷くだけだった。
  ……でも。
 だけどね。
          4
  ◆
  『ヒカリのこと、よろしく頼むわね』
 みんなが褒めてくれる。
 ヒカリの面倒を見るだけで「頼りになる」「しっかりしている」と褒めたたえた。それを見てお母さんが誇らしげに笑みをこぼしたのを覚えている。
 ヒカリのことだって好きだった。
 ちょっとボンヤリしてて手はかかる。
 それでも私の後ろを健気について来る姿は愛おしく―ある日、気づいてしまった。
 私の意見を聞くこと。
 私と対立する人が現れたら私に付くこと。
いつだって貴女は私の言いなりだった。
彼女の性格や本質なんて二の次で私がヒカリを好きな理由は私に従順なところだった。
 小さい頃から面倒を見るという名目で彼女をコントロールしてきたことに自覚がないとは言えない。
 私の承認欲求のために、理想のために、ずっと騙されていること。
 そして貴女がいないともうダメになってしまう自分を見つけてしまったこと。
 私は一人で生きていくのが不安だ。
 私を必要としてくれる人がヒカリ以外にいるのか。
 いつまでも必要として欲しい。
 でも、それではいけない。いいわけがない。
 だから。
  この一ヵ月は、なんのための一ヵ月だったのだろう。
  夏休みも残り一週間を切った。
 相変わらずの受験勉強の日々の中でも変化があった。
 ヒカリの視線を感じることが増えた。
 気のせいではない頻度で目が合う。
 どうしたのと聞いても、ううんなんでもと言うように首を振るだけ。
 朝も九時前にヒカリがここに着くようになった。
 朝の支度まで一緒に手伝ってくれる。
 ヒカリが掃除をし、その間に私がお茶の準備をする。
嬉しかった。
幸せだった。
 二人で過ごす最後の夏だから。
 高校卒業を期に離れ離れになる。
 私は遠い大学へ、一人暮らしを決めていた。
 ……ヒカリ。
 人生の半分を占めていると言っても過言ではない私の愛おしい半身。
 貴女の人生をことごとく私に合わせてもらってきた。
 遊びに行く場所、趣味に、高校の進路だって。
 貴女に決断させないでここまで来てしまった。
 それももう終わり。
 離れ離れになるのは寂しい。
 でも、これは必要なことだから。
「スイちゃん」
久しぶりに聞いた声。
 ヒカリの甘くか細い声が耳を触る。
 愛らしくて、他の子には聞かせたくなかった。
 夕陽を背に帰りのバスを待っているとヒカリが私の手を握っていた。恥ずかしそうに、不安そうに、私を見る姿に予感が走る。私の手にも力が入って。
 そしてヒカリが言う。
 
「やっぱりスイちゃんと同じ大学に、行きたいな」
  ずっと冷えていた胸の中が熱くなる。
 それはずっと求めていた言葉だった。
 私だって本当は離れ離れになる決断なんてしたくない。
 ヒカリのことが好きだから、ずっと一緒にいたいと 思っている。
 だからヒカリさえ心の底から望んでくれればよかった。
 あの決断できないヒカリが、ここ一番の決断で私の側にいることを選ぶというのは。
 この夏の集大成に相応しく、感動的で。
   ―吐き気がするほどに私の思い通りだった。
 こんな意識がずっとあった。
『私はどこかで生まれ変わらないといけない』
 今のままではいけない。
このままでいいはずがない。
どこかで私は変化��手にしなくてはならない―そんな曖昧で輪郭のない欲求。どこかとは何処だろうか。いつのことだろうか。私のもとへやって来るものなのか、それとも私からそこへと向かうのか。
わからないまま、わかろうともしないまま。
 ……ついにここまで来てしまった。
 期待していなかったと、予感していなかったとは言わせない。
 離れ離れになることを告げながらも、邪魔の入らない場所で夏休み毎日一緒に会うようにし、手を繋いで私の存在を否応なしに意識させる。
そうやって情を植え付けて、私から離れがたくする。
離れたくないと私からは言わず、ヒカリに言わせる。
そうすることでヒカリはより私へ傾倒する。
私はヒカリと一緒に居ることを正当化できる。
『ヒカリが望むのだから仕方ない』
 これをコントロールしていないと誰に言えるのか。
 卑劣で、あまりに弱い。
 私はこんなことを望んでいなかったと思う心と裏腹に、『本当に起こってしまった』と恐怖した。
 これが私の本当は望んでいた光景。
 都合の良い、理想の光景。
 それを証明する一ヵ月だった。
             5
  ◆
   大した問題ではないのだ。
 人ひとりが心の中で抱えたものなんて。
  エアコンの二十八度とか二十七度とかって意味あったんだなって。無いよりマシなんてものじゃない、失ってから気づく涼しさ。真夏の室内のこもった空気がこんなにも最悪だったとは。
 うだるような暑さに萎える前に窓を開けて換気をし、準備室の掃除もほどほどに、我慢していた空調に手を伸ばす。遠慮なく二十五度に。
 涼しくなるまでは休憩だ。
 ギィと椅子を引いて座る。
 天井を見ると蛍光灯がぱちぱちと点滅していた。
 こういうのも取り替えていたんだろうか。取り替えていたんだろう、スイなら。
 雑然とした化学準備室。
 テーブルクロスがかけられた机はなくて、紅茶の香りもなくて、なにより彼女の姿がない。
全てが嘘だったように。
 なにもない。
 静かで、本当に静かで。
 本当に寂しい場所だった。
 それでも私はここにいた。
 別段、思い出らしい思い出もない。
 スイと過ごしたという場所でしかない。
 ただ宿題が終わっていなかっただけ。
 もう夏休み最終日だというのに。
 文章を書くだけなんだし、数日どころか数時間もあれば終わるだろうと思っていたそれは、いざ手をつけると想像以上に手強い代物だった。
 自分の気持ちを正確に文にする。
  頭の中にあるうちはあんなにも明白な形をしているのに現実に落とし込むと途端にズレが生じ、稚拙さが浮き彫りになる。
 それに嫌気が差してなにもしない時間も多くあった。
もう紙ヒコーキにして窓から飛ばしてしまおうかと思ったのも一度ではない。
 苦しくて、楽しくなくて、しんどくて、自分が嫌に  なって、それでも書く理由は―それでもなお、私にしかない伝えたいことがあるから。
  ……散々時間をかけた挙句、これかという気持ちはある。それでもこれが最善だと思うから、あとは自分を信じるだけ。
 終わった。
 これで本当に終わり。
 本当はもっと早く終わらせるはずだったけど、今と なってはどうでもいい。
 同時に夏の終わりだった。
 休みが明け、明日からは他の生徒もやって来ると思えば寂しくもなってくる。
 やれるだけのことはやろうと最後に廊下に寝っころがってみると相変わらず冷えた石の床は心地よく、両腕を広げて力を抜けば水面に浮かぶようだ。
でもかつてほどの爽快さはなかった。
見慣れた風景の中に私しかいないこと。
私という存在が埋もれないこと。
ただ、それだけ。
それもそうだ。誰かが見つけてくれる可能性がないそれは虚しいものでしかない。本当の孤独だ。
 だから幼い頃はどこだって良かった。
 どんな場所でも、どんな時間でも、貴女は。
『ヒカリちゃん、汚いよ、そんなところで』
 ……私はそれが嬉しかったんだ。
 そうやって私を見つけてくれて、手を差し伸べてくれる。私がどうしても起きない時は額に口づけをして優しく微笑んでくれる。
それだけで私は幸せだった。寂しくなくて、嬉しくて、他の子とうまく混ざり合えなくても平気だった。
 ほんとうに。
 ほんとうにね。
 貴女さえ、居てくれれば私はそれで―
  ◆
   帰り道。
 スイの家のポストに手紙を入れた。
 やってやった。
                                  6
  ◆
   ヒカリのことがどうしても嫌な時期がなかったわけではない。そんな時は他の子と遊ぶこともあった。
 それでもヒカリが校門で私を待っている姿を見ると。
『ごめん、先約があるから』
 ヒカリは私を見つけると子犬のように小さく駆け寄ってくる。
高校生にもなって校門で待つなんてやめてよ。
そう思わないでもない。 
足の遅いヒカリ。
走って置いていったらどうなるんだろう。
 その場で立ち尽くすのか、必死で追いかけるのか。
 ……でも私はそれを言いもしないし、やりもしない。
 きっと結果が見えてしまうから。
 内心では鬱陶しいと思いながらも本当に校門で待つことをやめたら、走って追いかけてくれなかったところを想像するだけで怖い。
 見たいけど見たくないもの。
 知りたいけど知りたくないもの。
 ヒカリはどこまで本気だろうって。
どこまで私に付いてきてくれるのだろうって。
どれほど私のことが好きなんだろうって。
貴女の本気を試してきた。
 『大学は別々のところに行こう』
 うんと頷かれたとき。
私は安堵しただろうか、それとも傷ついただろうか。
 『やっぱりスイちゃんと同じ大学に、行きたいな』
 そう言われたとき。
私は安堵しただろうか、それとも傷ついただろうか。
 
―その答えは全てヒカリの手紙に書いてあった。
 
正直、手紙を発見したときは嬉しさよりも恐ろしさが勝っていた。
 ヒカリは何を書いたのだろう。
 罵倒の言葉だろうか。
 決別の言葉だろうか。
 蔑みの言葉だろうか。
 おそるおそる開いた先に書いてあったものは。
 たったの一言だった。
 『私に本気になってください』
  明日、ヒカリに言う言葉が決まった。
                           7
  ◆
   溜まった水が溢れ出る。
 それぞれが思い思いの場所へと流れていく。
 水かさは減っていき、私が最後の一人になった。
 水の底が渇いた大地へと変わり、私自身の姿が世界から浮彫りなる。
 ……ちっぽけだ、広い世界から見た私なんて。
 だからこそ私は私のままでいいんだと思う。
 校門で人を待つ気分はこういうものなのか。手持ちぶさたで、かといって携帯を弄ったり、本を読んでいたりするのも「なんでわざわざそんなところで?」と自分で思ってしまう。
 人目が気になるのでヒカリはよくやっていたなと思う。
 いつも通る場所なのに放課後の校門からぞろぞろと溢れ出て行く生徒の姿は新鮮で、学校が一つの閉鎖空間だということを改めて認識する。
 ヒカリは職員室にいるらしい。
 進路のことで先生に相談だとか。
 夏休みが明けての進路変更。
 先生からすれば怪訝なことだろう。
 でもヒカリは気にしない。本気だからそんな小さいことには気にならないのだろう。
 私の言うことを聞くとか、聞かないとか。
 人をコントロールするだの、しないだの。
 そういう小さい話には。
「ヒカリ」
 つい見逃すところだった。校門を通り過ぎようとしたヒカリが私の声に気づいて戻ってくる。
 いつものぼんやりとした態度にも見える。
 全てを悟った超然とした姿にも見える。
 そういう子だった、昔から。
 言いたいことは私からも一言だけ。
 私としてはさらりと告げたつもりだったけど。
「……この先もずっと私の側にいて」
 ヒカリはふっと笑って言った。
「年貢の納め時だね」
「……生意気いうな」
 そうして彼女の背中をはたくと笑い声が漏れた。
 いっぱい話したいことがある。
 他愛のない話から大事な話まで。
 ヒカリの名前が好きなこと。
 貴女に合っていること。
 そのことを今日は話そう。
 
 ◆
   全ての人が幸せになる解答は難しい。
 表を選べば裏を選べなくなるように、誰かが幸せになれば誰かが不幸になる。そういったシステムの上に成り立っている。
 そうした時に譲り合うのか、我を通すのか。
私は『気にしない』でいいんじゃないかと思う。
 どちらを選ぶにせよ、本気で選んだ以上は人の気持ちを介入させないでいい。本気が揺らいでしまうから。
私は十六年前から本気だった。
だから貴女が離れて欲しいと思えば離れるし、離れて欲しくないのを感じ取れば私は貴女から離れない。
それでも時折、振り回されるのは感じる。
だからこそ私がスイちゃんに望むことは一つ。
 結局はスイちゃんと同じ大学を目指してよくなったし、こうして仲直りもできた。
 でも一番大事なのは、あの一言。
『……この先もずっと私の側にいて』
 恥ずかしいからスイちゃんに完全な確認を取ったわけではないけれど、たぶん、いいんだよね。
 ……責任を、取ってくれるってことで。
 私の人生とスイちゃんの人生が今後も交わっていく。
 私が一番欲しかったもの。
幼い頃、そして昨日もお母さんに聞かれたこと。
『スイちゃんに頼ってばかりで、将来どうするの?』
 私はいつものようにこう答えた。
『そしたらスイちゃんと結婚する』
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theatrum-wl · 6 years
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【アンケート企画】 「2017年の3本」
WLでは読者のみなさんから2017年に見た舞台作品の中で印象に残った3本を、その理由などを書いたコメントとあわせて募るアンケートを実施しました。WLスタート以来毎年行っているこの企画、3回目の今回は20名の方にご参加いただきました。掲載は到着順です。
雨宮 縁(会社員) ・劇団四季『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・ホリプロ『パレード』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・ホリプロ『ファインディング・ネバーランド』(東急シアターオーブ ) 『ノートルダムの鐘』は何が悪なのか? 怪物は誰なのか? 人間の業と差別について圧倒的なクワイアの歌声で問われる秀逸な作品。 ミュージカル『パレード』はストレートプレイを見ているようなミュージカル。アメリカ南部で起こった実話の冤罪事件をミュージカル化した異色作。ある少女殺人事件をきっかけに人種差別や成功者への妬みなどから警察やマスコミ、政治家様々な立場の人達により犯人に仕立て上げられていく恐ろしさ。これが物語ではなく実話であるというさらなる恐ろしさに声が出ない程の衝撃だった。実力者ぞろいの出演者達で見応え満点だった。 ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』は来日公演。ミュージカルらしい作品。イマジネーションの世界は自由だと夢のあるミュージカル。窮屈な現実から解き放される感動作で前向きな気持ちにしてくれます。(年間観劇本数:24本)
小田島 創志(大学院生・非常勤講師) ・KAAT『オーランド―』(KAAT神奈川芸術劇場) ・やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』(小劇場てあとるらぽう) ・地人会新社『豚小屋』(新国立劇場 小劇場)  1.KAAT『オーランド―』…ジェンダー、言葉の意味、文化慣習、時代精神などの脱自然化を、舞台上で緻密に表現。観客の想像力を喚起する役者さんの演技も白井さんの演出も圧巻。「男である」「女である」のではなく、「男になる」「女になる」というボーヴォワール的な価値観を、演劇的にスタイリッシュに表現していて素晴らしかった。 2.やみ・あがりシアター『すずめのなみだだん!』…個人と社会、個人と宗教の関係性を、コミカルかつ丁寧な言葉を紡いで描いた意欲作。テーマが複層的で、観客側の思考を誘う。 3.アソル・フガード『豚小屋』…個人よりも集団が過剰に優先され、個人の犠牲の上に集団が成り立つ状況下で、戦争に駆り立てられる庶民の「受難」を、北村有起哉さんと田畑智子さんの壮絶な演技で伝えていた。(年間観劇本数:53本)
豊川 涼太(学生) ・ロロ『父母姉僕弟君』(シアターサンモール) ・木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談 通し上演』(あうるすぽっと) ・ままごと『わたしの星』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 今年の3本を選んでみると、全てが再演(初演はどれも観ていない)だった。 特にロロ『父母姉僕弟君』はキティエンターテイメントプロデュースで、より大きなサイズで大きなスケールで上演できていた。 他の方々も語るように、再演賞を設ける等、演劇界全体で再演文化の定着に力を入れて欲しい。(年間観劇本数:50本程度)
なかむら なおき(観光客) ・月刊「根本宗子」『スーパーストライク』(ザ・スズナリ) ・劇団四季 『ノートルダムの鐘』(四季劇場〔秋〕) ・こまつ座『イヌの仇討』(紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA) 『スーパーストライク』は良し悪しの前にもっとも欲していることが届く作品だったので。『ノートルダムの鐘』はあえて出来事だけを表現して観客に判断を任せているのが面白かった。そして『イヌの仇討』は忠臣蔵を下敷きに目に見えない得体の知れない大きな力を描いていて続々としたなぁと。あ、これらは趣味です。 で、上演された作品を見ると、今の世の中に応答するような作品が多いように思うのです。そして小劇場界隈で育��てきた演出家が大劇場の演出を務めるようになってきているように思うのです。また少し変わったかなぁと思うのです。(年間観劇本数:100本ぐらいですかね)
北村 紗衣(研究者) ・ケネス・ブラナー演出、トム・ヒドルストン主演『ハムレット』(RADA) ・カクシンハン『マクベス』(東京芸術劇場 シアターウエスト) ・モチロンプロデュース『クラウドナイン』(東京芸術劇場 シアターイースト) 今年は『ハムレット』を6本見て、アンドルー・スコット主演版や川崎ラゾーナ版なども良かったのですが、ヒドルストンの『ハムレット』が一番好みでした。ハムレット以外の若者役を全員女性にするキャスティングが効いていました。カクシンハンの『マクベス』はまるでゴミみたいなセットでしたが、内容はゴミとはほど遠いエネルギッシュなものでした。『クラウドナイン』は大変面白かったのですが、あまりよく考えずに「レズ」とか「少年愛」などという言葉を使っているマーケティングは大変残念でした。 (年間観劇本数:121本)
町田 博治(会社役員) ・青☆組『グランパと赤い塔』(吉祥寺シアター) ・小松台東『山笑う』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・ SPAC『アンティゴネ ~時を超える送り火~』(駿府城公演特設会場) 『グランパと赤い塔』 吉田小夏が人の綾なす思いを紡ぎ、丁寧に織り上げられる。 背筋が伸び厚みと洒脱さを合わせ持つ老紳士を佐藤滋が見事に演じ、福寿奈央の初老の妻も見事。二人が作品に一本の筋を通す。 裏の主役とでも言うべき女中役を大西玲子が、目線、ことば、仕草、身体で見事に演じていた。役者が皆素晴らしい。 『山笑う』 兄と妹、地方と都会、肉親ゆえの諍い。 静かに光る小さな宝石の様な作品。 松本哲也の演出がシリアスさと笑いをバランスさせ絶妙。厚みのある演技、役者達のバランスも絶妙。 『アンティゴネ』 冒頭女優石井萠水がミニ・アンティゴネを演じ客を引き込む。 舞台は一面水。灯篭が浮かび明かりが揺れる。あの世と現世の境としての水、水上で舞台が静かに進む。背後に投射された動きが影となり、台詞、歌唱が絡み、幻想的。 「弔い」にこだわるアンティゴネ、最後、円く連なってゆく静かな盆踊りが弔いを暗示胸を締め付ける。(年間観劇本数:299本)
文月 路実(派遣社員・フリーライター) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』(都内某公園) ・NODA・MAP『足跡姫』(東京芸術劇場プレイハウス) ・ 範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 「五感を総動員する」と謳っていたゴキコンの本公演は、まさにその通りの悪夢だった。入り口で目隠しされ、何が何やらまったくわからない状態で味わう地獄。四方八方から泥水や血糊や汚物や虫が飛んでくる。突然役者が飛び出してきて身体の上に載る。内容はいつも通りのひどい話だ。テント内はかなり暑く、なにやら異臭がすごい。終わったときには頭に虫がとまり、レインコートは泥や血糊でぐしょぐしょ、汗で眉毛が半分消えておったとさ。そんなに過酷だったのにもかかわらず爽快感を覚えたのは不思議。普段使わない感覚を刺激されたからか。これこそが演劇の力なのでは。『足跡姫』は勘三郎へのオマージュ。ここ数年の野田作品のなかで一番ストレートに「想い」が伝わってきて、純粋に美しいと思った。『その夜と友達』は、生きづらさを抱えた「夜」というキャラクターが個人的に刺さった。「しんどさ」を知ってしまった人間にも希望はあるのだと信じたい。(年間観劇本数:42本)
永田 晶子(会社員) ・努力クラブのやりたくなったのでやります公演『フォーエバーヤング』(人間座スタジオ) ・燐光群『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』(ザ・スズナリ) ・dracom Rough Play 『ぶらんこ』(OPA_Lab) 上演日順です。 ・説明が削られ、描くべきことだけ残った合田団地氏の劇作は、努力クラブの魅力のひとつです。同世代の俳優による静かな演技で、人生における中途半端な時間の儚さをより楽しめました。 ・燐光群の公演で、劇場という閉ざされた空間が持つ危うさを確かめました。戯曲に負けない強い演技と、暗闇にわずかな光を感じるラストシーンが印象的でした。失われた街に思いを馳せる機会にもなりました。 ・既存戯曲を本読み一回・稽古一回で上演するラフプレイを観て、演劇は一度きりの瞬間に在ると思いました。会場全体に広がる「わかりあえなさ」に、戸惑いつつも笑いました。戯曲を忠実に辿ろうとするデッサンのような行為は、dracom の新作での慎重な表現にも繋がっていたと思います。(年間観劇本数:100本くらい)
青木 克敏(地方公務員) ・SPAC『アンティゴネ〜時を超える送り火〜』(駿府城公演特設会場) ・ロシア国立サンクトペテルブルク マールイ・ドラマ劇場『たくらみと恋』(世田谷パブリックシアター) ・NAPPOS PRODUCE『SKIP〜スキップ』(サンシャイン劇場) あまりぱっとしない演劇状況に思えました。その中で、SPACの宮城聰さんの取り組みは素晴らしいものに感じています。アンティゴネは構成がしっかりとしていて分かりやすいかったですが、私の価値観を揺るがしてくれるほどの感動を、与えてくれました。たくらみと恋では、俳優陣をはじめとして芸術レベルの高さを見せつけられました。そして、スキップ。なんだかんだ言っても、キャラメルボックスは、夢と希望をいつだって分かち合おうと走り続ける劇団です。(年間観劇本数:32本)
矢野 靖人(一般社団法人shelf代表理事・芸術監督) ・WORLD STAGE DESIGN『The Malady of Death』(台北国立芸術大学) ・HEADZ『を待ちながら』(こまばアゴラ劇場) ・SCOTサマーシーズン2017『サド侯爵夫人 第二幕』(新利賀山房) The Malady of Death”はバンコクの盟友、僕がいちばん信頼している僕自身のプロデューサー的存在でもあるリオンが演出する作品とあってわざわざそれを観るためだけに台湾まで行った作品。そういうことが出来る/したいと思える仲間がいることに感謝。今年いちばん記憶に残っている。デュラス晩年の最後の恋人は実はゲイで、しかし献身的にデュラスを愛し、デュラスに尽くしたという。美しく儚い作品だった。鈴木忠志「サド侯爵夫人 第二幕」はこの超絶技巧のこのアーティフィシャル(人工的)な日本語台詞をねじ伏せた俳優陣に快哉。久しぶりに劇場で観劇した飴屋法水さんの「を待ちながら」はこちらが思っていた以上に泣けるほどに清々しくベケットで。選外に1作品、APAFワン・チョン氏演出の「Kiss Kiss Bang Bang2.0」を。ノンバーバル且つインターナショナルな演劇の新たな可能性を垣間見せてくれた。(年間観劇本数:43本)
野呂 瑠美子(一観客) ・劇団昴ザ・サードステージ『幻の国』(サイスタジオ大山第1) ・劇団チョコレートケーキ『熱狂』(シアターウェスト) ・文学座創立80周年記念公演『中橋公館』(紀伊国屋ホール) どの時代をどういう切り口で、どのように選ぶかは作者の意識と力量による。劇団チョコレートケーキの古川健さんは、大きな歴史の流れを巧妙に切り取り、多大な資料を元に、新たに肉付けをして、その時代がどんなであったかを観客に見せてくれる。『幻の国』『熱狂』ともに、3時間ほどの舞台からは、困難な時代に置かれた人々の思いと息遣いが伝わってくるようであった。文学座の真船豊の『中橋公館』も、殆ど知られることがなかった、外地・北京で敗戦を迎えた日本人の様子をよく伝えていて、感心した。どの作品も、過ぎ去った時代を描きながら、実は現代をきちんと映し出している秀作揃いで、感動とともに、印象深い作品となった。最近あまり見なくなった歌舞伎だが、今年は仁左衛門の『千本桜』がかかり、おそらく彼の一世一代の知盛であろうと思われて、拝見した。人生は速い。(年間観劇本数:80本)
片山 幹生(WLスタッフ) ・SPAC『病は気から』 (静岡芸術劇場) ・ゴキブリコンビナート『法悦肉按摩』 ・平原演劇祭2017第4部 文芸案内朗読会演劇前夜&うどん会  「や喪めぐらし」(堀江敏幸「めぐらし屋」より) ノゾエ征爾翻案・演出のSPAC『病は気から』は17世紀フランス古典主義を代表するモリエールの喜劇の現代日本での上演可能性を切り拓く優れた舞台だった。ゴキコンはいつも期待を上回る斬新で過激な仕掛けで観客を楽しませてくれる。高野竜の平原演劇祭は昨年第6部まで行われ、いずれも既存の演劇の枠組みを逸脱する自由で独創的なスペクタクルだったが、その中でも文庫版200頁の小説を4人の女優がひたすら読むという第4部の企画の体験がとりわけ印象的だった。食事として供された変わったつけ汁でのうどんもおいしかった。(年間観劇本数:120本)
kiki(勤め人) ・日本のラジオ『カーテン』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・あやめ十八番『三英花 煙夕空』(平櫛田中邸/シアトリカル應典院) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) カーテン:この一年で拝見できた日本のラジオの作品はどれも面白かったが、結局一番好みにあったのがコレ。劇場の使い方や題材の面白さに加えて、奥行きのある人物描写で15人のキャストの魅力が充分に生きた。 三英花 煙夕空:あやめ十八番初の二都市公演で、東京と大阪の会場がどちらも物語によく似合いつつ印象はガラリと変わって面白かった。音の響きや照明も変わり、キャストも変わって、東京公演では濃密な仄暗さが、大阪公演ではエッジの効いた明暗がそれぞれ印象に残った。 アンネの日:風琴工房の題材への取り組み方にはいつも心惹かれるが、観る前には地味だろうと思っていたこの作品がこの一年で最もツボにハマった。描かれた人々の誠実さと強さ、それを演じるキャスト陣の説得力が魅力的だった。(年間観劇本数:155本)
りいちろ(会社員) ・第27班 キャビネット公演B『おやすみ また明日 愛してるよ』(シアターミラクル) ・コマイぬ『ラッツォクの灯』(石巻 GALVANIZE gallery) ・アマヤドリ『青いポスト』(花まる学習会 王子小劇場) 2017年も足を運ぶ先々に多彩な舞台の力がありましたが、中でも常ならぬ舞台の密度や呼吸を感じた3作品を。 この一年、くによし組や劇団ヤリナゲ、劇団普通、KAZAKAMI、遠吠え、キュイなど若い作り手たちの作品にも心惹かれつつ、てがみ座『風紋』、風琴工房『アンネの日』、青組『グランパと赤い塔』、うさぎストライプ『ゴールデンバット』、ワワフラミンゴ『脳みそあるいてる』など実績のある作り手の更なる進化を感じる作品も数多く観ることができました。FunIQの5人の作演での連続上演の試み,ロロの「いつ高シリーズ」やシンクロ少女の『オーラルメソッド4』のように過去作品と新作を合わせて上演することも作品の世界観を再認識させ作り手の進化を感じさせる良いやり方だったと思います。またあやめ十八番や水素74%などの歴史建造物での上演にも、スイッチ総研の諸公演やガレキの太鼓ののぞき見公演などの企みにも捉われました。(年間観劇本数:315本)
矢作 勝義(穂の国とよはし芸術劇場 芸術文化プロデューサー) ・ イキウメ『天の敵』(東京芸術劇場 シアターイースト) ・TBSテレビ『俺節』(TBS赤坂ACTシアター) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) 『天の敵』は、戯曲・演出・美術・俳優など全てのピースが寸分の狂いもなく組み合わされた、これまで観たイキウメ作品の中で一番素晴らしい舞台でした。 『俺節』は、主演の安田章大の歌・芝居ともに素晴らしく、回りを固める小劇場系の俳優も一丸となり、見事に劇世界を支えていました。何と言っても、脚本・演出の福原充則の仕事ぶりが充実していました。 風琴工房の詩森ろばさんは、2017年の1年間で多数の作品を生み出していましたが、なかでも『アンネの日』は、教養エンターテイメントと名付けたいと思います。事実の羅列や解説にとどまらず、それをエンターテイメントに昇華しながらも、一つの物語として創り上げられたとても素敵なものでした。 番外として、自身の劇場制作の、青木豪作、稲葉賀恵演出の「高校生と創る演劇『ガンボ』」と桑原裕子作・演出の穂の国とよはし芸術劇場プロデュース『荒れ野』を上げておきたいと思います。(年間観劇本数:132本)
須川 渡(研究者) ・ dracom『空腹者の弁』(ウイングフィールド) ・山下残『無門館の水は二度流せ 詰まらぬ』(アトリエ劇研) ・アイホールがつくる「伊丹の物語」プロジェクト『さよなら家族』(AI・HALL)  今年も関西で多くの作品を観ました。劇場の閉館はたびたび議論になりますが、dracomと山下残はこの問いかけに作品という形で応答していました。dracomはウイングフィールドという場所で演劇を続けること、山下残はアトリエ劇研がなくなることの意味を、どちらも非常に挑戦的な方法で示していました。『さよなら家族』は、伊丹という場所と時間をかけて丁寧に向き合った秀作です。スタイルは様々ですが、観客である私も、同じ���所にとどまって演劇を観続けるとはどういうことかに思いを巡らせた1年でした。 (年間観劇本数:133本)
かいらくえんなつき(演劇ウォッチャー) ・ロロ いつ高シリーズvol.4『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』(こまばアゴラ劇場) ・悪魔のしるし『蟹と歩く』(倉敷市立美術館 講堂) ・範宙遊泳『その夜と友達』(STスポット) 2017年も前半は大阪にいたので、関東近辺の演劇はそこまで多くは観ていません。とはいえ、ここにどうしても挙げたいと思う関西の作品に出会えなかったのは、残念。 選んだのは今後ずっと忘れないだろうなと思う観劇体験だったものです。 この他に挙げられなかったのは、FTで上演された『忉利天(とうりてん)』 (構成・演出・美術:チェン・ティエンジュオ)。 これだけをみていうのもと思いますが、それでもいいたくなるぐらい、中国の勢いを感じさせられ、それと裏返しの日本の閉塞感を感じました。 2017年は(も?)色々と区切りとなる出来事の多かった1年だったような気がしています。 毎年同じようなことを書いている気がしますが、2018年はもっともっと新しい刺激的な作品に出会いたい!!(年間観劇本数:おそらく150本くらい)
薙野 信喜(無職) ・ Schauspiel Leipzig『89/90』(Berliner Festspiele) ・Akram Khan Company「Until the Lion」(Main Hall, ARKO Arts Theater) ・日本総合悲劇協会『業音』(西鉄ホール)  2017年は、海外で観た20数本の作品の印象が強い。パリで観たオペラ・バスティーユ『ラ・ボエーム』、オデオン座『三人姉妹』、コメディ・フランセーズ『テンペスト』、ベルリンドイツ劇場『フェードル』『しあわせな日々』、ソウルで観た Yulhyul Arts Group『Defeat the ROBOT 3』、明洞芸術劇場『メディア』の印象が強烈だった。
九州に来演した作品では、ヨーロッパ企画『出てこようとしてるトロンプルイユ』、サードステージ『舞台版ドラえもん のび太とアニマル惑星』、イキウメ『散歩する侵略者』、トラッシュマスターズ『たわけ者の血潮』 などが楽しめた。 九州の劇団では、劇団きらら『プープーソング』、そめごころ『ちずとあゆむ』、転回社『夏の夜の夢』 がおもしろかった。(年間観劇本数:156本)
でんない いっこう(自由人) ・東京芸術劇場『リチャード三世』(東京芸術劇場 プレイハウス) ・新国立劇場『プライムたちの夜』(新国立劇場小劇場) ・文学座『鳩に水をやる』(文学座アトリエ) 1.リチャード三世の人格形成に身体の障害を前面に出さなかったし、最期の苦しみを、脳内の様子が突然飛び出し襲い掛かるような映像と音響で訴えたプルカレーテ演出の意外性が惹きつける。 2.人は何に向って本心を言えるのか、自身の老後は応答するロボットを考えていたが、人型のAI・スライムなら2062年でなくとも頷けてしまう身近な物語であった。人を失した悲しみ、本来わかりえない存在、一個の人間。 3.童話作家だった男、今は認知症の鳩に水をやる男。誰にわかると言うのだ、その内面の心理が。過去を生きている男に通じる回路を持たない今を生きてる者達。次点は若い俳優、演出家の成長が嬉しい『その夜と友達』『ダニーと紺碧の海』『ナイン』気になる劇作・演出家で楽しかった『ベター・ハーフ』大野一雄に惹かれ、その時代の映像が見たくて、疑念を持ちながら観たのに何故か後半引き込まれてしまった『川口隆夫「大野一雄について」』等がある。(年間観劇本数:27本)
小泉 うめ(観劇人・WLスタッフ) ・点の階『・・・』(京都芸術センター 講堂) ・風琴工房『アンネの日』(三鷹市芸術文化センター 星のホール) ・神里雄大/岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』(京都芸術センター 講堂) 前半は人生最高ペースの観劇本数だったが、後半は落ち着いて、おしなべてみれば例年並みの本数になった。そのため見逃したと思っている作品も多い。演劇が演劇であるが故の悔やみである。 『・・・』 ファンタジーという言葉だけでは済まされない不思議な観劇体験となった。窓の外の雪や隙間から入ってくる冷たい空気までもが演劇だった。 『アンネの日』 詩森の戯曲はいつも緻密な取材力とそこからの跳躍力に支えられているが、この戯曲からは一人の女性として、ひいては一人の人間としての彼女の姿が明瞭にうかがえ、彼女の代表作となるだろう。 『バルパライソの長い坂をくだる話』 神里のターニングポイントと言える。再び上演される機会もあるだろうが、あの場所であの役者陣でのスペイン語上演は、当然のことながら二度とないものを観たという印象が強い。 西日本での観劇も例年よりは少なかったが、結局KACで上演された2本を選んでいるあたりも私らしいところか。(年間観劇本数:355本)
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naoki-lovibehair · 4 years
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2020年も元旦は奥さんのご実家にて✨✨. . 昨年くらいから迷わず行けるようになりました🚴‍♀️💦. . . #家族に感謝 . #LOVIBEHAIR #ラバイブヘアー #高畑駅の縮毛矯正ストレートが上手い美容院 #スパとエステが心地良い美容院 #中川区美容院 #高畑駅美容院 #東山線美容院 . . #美容師復帰 #パートタイム #時短勤務 #扶養 #未経験 #資格 #着付け #エステ . . #自分の時間 #子育て #両立 #土日休み #有休 #産休 #育休 #春休み #ママ美容師 (Nagoya-shi, Aichi, Japan) https://www.instagram.com/p/B6xQaGjH1Ui/?igshid=5d6u111d65k7
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doanob1 · 5 years
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あいちトリエンナーレに行ってきた
あいちトリエンナーレに行ってきた。
夏休みにどこか行こ。電波の入らない離島に行って(コナンくんが来たら死ぬだろうな〜)って想像するのと、大阪に行って昔から興味があったみんぱくに行ったり美味しいものを食べたりするのとどちらがいいかな、と考えていた。
ぼんやり色々考えているうち、名古屋在住のフォロワーさんが東京に来た時、「ご飯を一緒にどうでしょう」と連絡をくださった(とてもうれしい)。そうして一緒に食事をしたりお散歩をしたり、なによりたくさん話したりした。
そして後日、その方が「自分の目に新宿がどう見えたか」を文章にして公開していて、これが新鮮で面白く、今思えばこのとき自分が見たものを書いておく・公開するってことの魅力にちょっと興味を持ったのだ。
今回私が名古屋に行って、また同じ方とお食事をしたりおはなししたりしたのだが、今度はその方の絵日記を少し見せていただいて、これもとても素敵だと思ったのだった。
私はいま新宿に住んでいるが、ここに住んでいるといろいろなことがわからなくなると思う。こんなにオリンピックの看板が出ていること、地下鉄で窓の代わりに光るモニターの広告、そうしたものにもう慣れてしまった。「こんなにオリンピックの広告がたくさんあって驚きました」と言われ、はじめて、「そうかこんなに広告があるのは異常だな」と気づいた。
自分が立っている場所のことは自分では見えない。だから、他の人と一緒に自分が住む街のことを聞いたり話したりすると、新鮮で面白くて、自分がどんどん鈍くなっていることを知って恐ろしい気持ちになる。
むかし、地方の天候不順や災害のニュースを見たとき、「今年は野菜が高くなるわね」と言った人がいた。私はこれを聞いて(地方はお前の畑じゃないぞ、住んでいる人間も誰かの生計もあるんだぞ)と思ったものだが、だんだん、私は都市の生活に慣れて、こう言いはなつ人間になってしまう気もする。
近しい人間に「私がこういう無神経な人間になったら頭を打ち抜いて欲しい」と頼むのは、半分冗談で半分本気だ。私が無神経な人間になってしまったとき、自分ではそれと気づくことができないだろうから。ゾンビのように、生きているように動いてももう人の心もなく、ただ他人にかみつこうとする存在はいくらでもいる。じぶんがそうならないなんて言い切れない。
旅行先は愛知にしよう、と決めたのはこのときだ。
ちょうどこの頃、あいちトリエンナーレに対しての脅迫が連日報道されていて、わたしは脅迫する側の気持ちがまったく理解ができなかった。ただ少女が座っているだけの平和的な像が「反日」で、戦時下の性暴力に反対する行為が「国に対する侮辱」?いまでももちろんまったくわからない。でも、いずれ私も彼らのような振る舞いをしないと言い切れるだろうか?この国は貧しくなりつつある。来月から消費税は大幅に増え、生活は確実に苦しくなる。その状況で心まで貧しくならないなんて言い切れない。いずれ私もゾンビになるかもしれない。
隣の国でも、遠くの地方であっても、どこであっても人間が住んでいることを忘れていたくはない。が、いずれわからなくなってしまうかもしれない。
私が毎日なにかを書いているのは、漂流中の人間が書く航海日誌のようなものだ。たったひとりで暮らしながら、正気を確かめながら書く。 書いている途中に、自分でも気づかないまま、もう人の心をなくしてしまうかもしれない。 そのときに、昔の自分が書いたものを読んで、少しでも思い出せればいいと思う。 これから書く旅行の話も、いずれ自分がゾンビになってしまったときに、人間(だった時代)を思い出すために書いていた日記をまとめたものであって、もともと公開するつもりはなかったがせっかくなので載せておく。冗長な描写が続くが元が個人的につけている日記なのでご容赦ください。
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1日目。 7:30にバスタを出て13:30にささしまライブ着。 今回はバスで行ったんだが、名古屋市内に近づくにつれて巨大な船舶が泊まる港が見え、整然と並ぶ輸出用の車が見え、そして現実味の希薄な原色のレゴランドが見え・・・という光景に妙な感慨を覚えてしまった。その後バスが走った市街地でも、看板が大きかったり(走る車からでもよく見えるようにだろう)、店の規模も駐車場も大きかったり、そもそも道路自体が大きかったり、車社会を感じる。この車社会・そしてトヨタとの関係は、トリエンナーレを巡る今回の旅程を通して実感することとなるのだが、それはまた後ほど。
ささしまライブに着き、ホテルまで歩いて荷物を預けて、名駅地下の適当な店で味噌カツを食べる。「味噌カツを食べた」という事実が欲しいがために適当な店に入ってしまったのだが、味噌カツ、高級なソースかつみたいな味がした。駄菓子のアレ。私が貧乏舌なのか、その店に原因があるのかは永遠の謎。
ホテルは安さだけを重視して選んだら「オーバールックホテルからオシャレさと清潔感を抜きました!」みたいなところだった。ホテル名をグーグルに入れると「(ホテル名) 幽霊」とサジェストされる。きっと実際に何かしらの事件があったんだろうな・・・怖くてクリックしてないけど・・・まあ泊まってみたら双子の幽霊も血まみれエレベータもなかったからヨシとしよう・・・。立地は名駅西側のところで、周りも水商売のお店が多く、あとで「西側は治安悪いところですよ」と言われる。新宿にも水商売密集地帯はあって、年季の入った建物の感じや路地裏の感じは似ているが、同じ古い風俗街でもちょっと印象が違うなと思った。新宿の場合、建物自体は古くとも、店の入れ替わりが激しく看板だけは新しかったりするのだが、名駅西側のあたりは「昔からあるのだろうな」というフォントの大きな看板が目立ったからだろうか。
そしてこの日は月曜日だったんだが、月曜はトリエンナーレ全体がお休みなのを忘れていて一度円頓寺会場まで行ってしまったよ。あほ。ホテルに引き返して、持ってきた仕事をしたりごろごろしたりしてたら夜。
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円頓寺の通り。
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円頓寺のかっこいい佇まいの一例。
夜。フォロワーさんと円頓寺で待ち合わせてご飯に行く。「連れて行きたいお店があるんですけど怖いおばあさんがいて・・・お酒を頼まないと怒られるんですよね・・・私はお酒が飲めないんですが、のぶさんお酒飲めますか?飲める人がいないと行けないので・・・」と聞かれたので元気よく「飲めます」とお答えして連れて行ってもらう。連れて行ってもらった先の居酒屋さんは、手の跡が残っているような木でできた煤けたたたずまいであった。店内から曇りガラス越しに見える通行人の影が、舞台装置のようでとてもよかった。通行人の影が傘を差しだして「あ、雨が降り出したんだな」とわかる光景。演劇の演出のようだった。
どて煮と手羽を食べ「これでナゴヤ飯を食べたと言えます」とフォロワーさんから太鼓判をいただく。やったね!「お酒飲んでもらってありがとうございます」とも言われ、(お酒飲んで褒められるなんて生まれて初めてだな!甘やかされてる!)と思った。
このお店で、隣り合わせたおじさんに話しかけられ、手羽からを食べろと渡されたり無視しても声をかけてきたりしたんだが、なんだかすごく寂しいおじさんだな、と思った��お店の人に「飲み過ぎだ、帰った方がいい」と言われても「帰ってもすることないねん」と答えていて、なんてさみしいひとなのか・・・と思ったのだが、この翌日、私ひとりで食事に行ったときも似たようなおじさんにまた話しかけられるのだった。この話も後述。
居酒屋さんのあと、ベトナム料理屋さんに行って、チャーっていうあのあまいやつを飲む。フォロワーさんと政治の話や芸術の話をたくさんできてうれしかった。SHERLOCKをきっかけに19歳からTwitterをはじめてもう八年経とうとしている。現実で出会っていたとしたら、こんなにいろいろな話をするまでに多くの時間がかかるであろう人とも、いやそもそも出会っていないであろう人とも、こうして会って食事をして政治の話をできることが不思議だ。
Twitterがあってよかった。
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2日目。
八時頃ホテル出て電車で名古屋城へ。 名古屋城、堀の幅が広くて深くてびっくり。整然とした石組み。お城へ行く道々に、忍者のかわいいお菓子がたくさん看板に載っていた。 この日は天守閣に入れず、本丸御殿に行ったのだが、本丸御殿だけでも十分満足してしまった。ゴテゴテしているわりに、描いてある鳥獣は間が抜けてたり廊下は異様に質素だったり、全体を通すと上品に見えるのが不思議。ネコ科の動物大集合のお部屋と金具のリスがよい。天井がきれい。質素な廊下を抜けるとキラキラ豪華絢爛な空間が現れて、森の中の滝やお寺みたいだ。
以下は本丸御殿の内部。これはネコ科の動物づくしという素晴らしいテーマのお部屋。トラやヒョウやジャコウネコがいるよ!
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ネコ科のお部屋パノラマ。
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↑これは鳥のお部屋。写りが悪いけれども鳥が色々描いてある。
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金具のリス。
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綺麗な天井。
帰りがけに忍者がいた。「よく参った!」と言われて笑ってしまった。名古屋城は忍者がおもてなししてるのね。そういえば昨日はフォロワーさんから「おもてなし武将隊」というライトな観光アイドル的なものも教えてもらったのだった。 私はいつも旅先からお手紙を送るのだが、ジャコウネコとや虎のポストカードを買ったので、明日、フォロワーさんに教えてもらったキッテで発送しよう。名古屋にもキッテがあるらしい。 ポップオーバーというお店でお昼を食べて移動。芸術文化センターへ。このあたりから暑さと日差しが辛くなってくる。 名古屋は車社会で道路が幅広な分、簡単に横断できず、歩道橋や立体通路や地下を経由する必要があってちょっと移動が大変。見えてるのに簡単にいけない感じがRPGっぽい。まあ近くなのに移動が面倒、という点に関しては東京もよそのこと言えないか・・・。
芸術文化センターの展示について。
慰安婦像の対応をめぐり、作家さんの意思で展示中止措置が行われたため、見られない作品も数多かった。その一連を報道した新聞で全体が覆われて隠されている作品もあった。
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これらの新聞記事は全て慰安婦像に対する抗議とその対応を書いた記事が載っている。
ウーゴ・ロンディオーネの��エロの作品、造形のみならず薄くて伸縮性のある布が表面を覆ってる感じとマスクの塗装が超リアル。入った瞬間ぞくっとした空間。でも、彼らの間を歩くうちにだんだん親しみがわいてくる。愛嬌のある一体、自分に近い一体を見つけていって、部屋を出る頃には最初の小さな戦慄がなくなっていた。
ペルーの作品は展示していなかった。クラウディア・マルティネス・ガライのやつ。見られなくて残念。とても興味深いディレクションが記してあったので。
あとラテンルーツの人びとがパーティする映像も公開されてなかったけど、暗い空間の中に残されたパーティグッズのもの悲しさそのものがいまの事態に対する静かな悲しさを示した展示のようだった。
石場文子の作品は自分のパートナーを思い出した。一部がマジックで強調してある日常の風景を移した写真。一見ただの写真に見えるが、一部が人為的に強調してあるので、ぱっと見たときに違和感があって詳しく見ていくとそれがだんだん明らかになってくる。 あれは本人/当事者たちにしかわからない「思い出」「時間」を強調して可視化しているのかしら。 人と暮らしていると、ただの日常の道具や風景でも、私たちにしかわからない特別な意味が生まれてくるものだなーと実感しているので、(おそらく)誰かと暮らしているのであろう風景をあのように表現した展示に自分たちの暮らしを思った。
永田康祐の三つの料理の映像は、レヴィストロースの料理の三角形論と、ローストビーフの由来を持たないローストビーフ(分子料理)のところがすごくすき!なるほどと思った! 私自身の住んでいる場所が多国籍な地域なので、いろんな国の料理屋さんに入った時のメニューを見ている感覚を思い出した。メニューに現地の文字による原語名と、日本語に翻訳した言葉が載っているけど、例えばタイ料理屋でも中華料理屋でもミャンマー料理屋でも日本語では「チャーハン」って書いてあるものがあって不思議だったんだ。日本語にするとそれが一番伝わりやすいからこう書いてるんだろうけど、実際葉もちろんそれぞれ別物なわけで、頼んでみるまで実際のものがわからないドキドキ感も思い出した。
田中功起の四人の家族の物語は自分の仕事や生活と重なる部分もあって、とても興味深かった(職がバレるので感想は割愛)。ただ、映像はいいと思ったけどドローイング部分がちょっとよくわからない。
伊藤ガビンのプロジェクションマッピングは、ちょっとネットノリな感じのギャグの部分と、揺れるカメラや遠近感を表現したような部分とで好みが分かれそう。私は後者の部分が好き。鉄骨のなかを降りるような映像が、ゴーグルをつけない空間VRって印象。
ヘザーデューイハグボーグのDNA再現は、過去の遺体を再現するような(アイスマン等)のロマンもあって怖さや気持ち悪さのみでない魅力も感じる。あとやっぱガタカを思うね。かつてここにいたけれどもういない人の痕跡をたどっていくのは、歴史や捜査ドラマのようで、少しわくわくするよ。
ガラスのドローイングは異様な奥行き感があって、「なんでこんなに立体的に見えるんだ?」とうろうろして眺めてしまった。ガラスに書いているという構造だけではなくて、直線と曲線を組み合わせているからあれほど立体的に見えるのだろうか?立体的に見える最大値を全部計算して書いているんだとしたらものすごい手間だ。
「その先を想像する」の大量の単純な映像、見ているうちに恐怖や怯えの予感に身構えてしまうような感覚を覚えた。殴られる前に身構えてしまう予感というか。例えば対面した相手が手を上げれば殴られると思って身構えてしまうが、それはある程度自分の学習に基づく予測なんだな、と考える。
「10分の遺言」日本的というか世界系というかエモい系というか、今回一番サブカル的わかりやすさを内包した作品だったなと思う。十分の時間制限をつけて、ネット上の不特定多数から「死ぬ前の文章」を収集してる作品なんだが、完成した文章そのものではなくそれを打ち込んでいる過程を映像にしてすべて流してるのね。削除したり、カーソルを戻したり、言葉を選んでいるのかためらったり、そういうての後を全て映像で記録して流している作品。映像キーロガー的なシステムはとても興味深かった。ああいう形で人が文章を書くのを記録できるのね。
ステルス機の白い枠線は、事件現場の死体をかたどった白い跡のようだった。(これが落ちてきたらみんななくなるんだろうな)とか(見えないけどいまも頭の上にあるのか)とか、DNA再現の展示でも感じた「痕跡の再現」を思った。
シルクスクリーンを一万回繰り返したやつ、3Dプリンターと同じ構造だけど遙かに手のにおいがするところが、アナログとデジタルの交差点という印象。
誰もいない台湾の町を延々とるやつ、ゾンビ映画の冒頭のようだった。(「28日後・・・」の全裸キリアンマーフィです)映像を見てから作品撮影の背景(軍事的な訓練のため誰も外出しない日であるため、街が無人)を知るとそれも含めてさらに映画的な印象を受ける。爆発する遊園地のほうは、ループものの作品のようで、まどマギを思った。
リングホルトの大きな時計は裏の構造が簡潔で理解しやすくてよい。ずっと見ていられる精神安定作用がある。
ガラスの箱を段ボール箱に入れて、輸送中に破損した実物を展示しているやつ、「これしか壊れないのか!」という驚きがあった。空輸であれだけしか壊れないなら御の字では?なにも梱包せずあれだけの損傷にとどまるのか。
空港のX線で現像した写真の展示は手法に納得し、中身に戦慄した。シリア大使館の荒れ果てた内部だったのか。見ることにできないはこの中をX線で現像して見せている。映画「アルゴ」の映像を思い出す。
木版画の巨大な虫たちの絵は、古代から伝わる壁画のような荘厳さがあった。神話的だ。細部まで書き込まれていて好み。
手にインクで番号を押すやつが閉鎖されていて残念。フォロワーさんが「国際的にも有名な展示で、匂いがするんです」と教えてくださっていたので期待していたんだけど、匂いって「涙を流させる仕組み」のことだったのか。涙を流すべき事態にも泣かない人間のための装置、という説明があった。香港のデモの催涙弾使用のことを連想して、この作品が展示中止されている事態と香港の事態は地続きだなあ、と思い至る。
写真の中の謎の物体を調査するやつは、ちょっと構成がわかりづらくすぐ移動しちゃった。あんまり立ち止まってみられる感じでもなかったのが残念。
ミリアムカーンの美しい青、実に美しかったが、難民というテーマとあの人の他の作品と並べられていると異質に映ってしまう逆転現象。
キャンディスブレイツの「ラブストーリー」は、六人の難民の抱く壮絶な背景に圧倒されると共に、役者のスキル、そして人間の持つ先入観について見事に表現していると思った。俳優さんの演技力がすごい。すごい。「本物」の難民が持つ、どこか意識が遠くにいるようだったり少し曖昧だったりといった要素が剥ぎ取られて、説得力を与えるようコントロールされている役者の演技の方が「本物っぽい」矛盾。面接やなんかにも通じると思うが、よりそれらしい、本物っぽくみせる技術はお金を払ってまで習得するスキルとされている。でも、それを「見ている」側のジャッジってめちゃめちゃ一方的だ。それにしても役者さんの演技がすごかった。表情も仕草も言葉も間合いも、あんなにコントロールできるものなのか。どう見えるか・どう見せたいかを完璧に解体しそして表現するまでが役者の能力なのかと思うと、途方もない仕事だ。
このあと名古屋市美術館に移動。あつい。顔が溶ける。ヒースレジャーのジョーカーみたいになる。退館した後で気づいたけど、国旗が印刷された野外のゴミ袋も作品だったのか。オシャレな袋がかかってるゴミ箱だな~としか思ってなかった。
空から垂れ下がるオーガンジーの刺繍、一見ファンシーで商品のような明るい魅力があるけど、DNA構造に基づき一対になっているデザインや作品背景に気づくと深みが増す。シャーレの構造もそう。清浄で真っ白な空間と生命を生むシャーレが病院のような斎場のような雰囲気だった。
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陶器の展示、とても面白かったー!陶器としてのデザインと、静物や風景が立体化しているあの作品群は、今回のトリエンナーレでもっとも万人に通用する明確な魅力があると思った。いつまでも見ていられる立体的なだまし絵のような発想、繊細な古典的表現!わたしにとっての付喪神ってこんな感じだな。あと刀剣乱舞。山口晃さんの作品への好感につながる魅力を感じる。
いっぱい写真撮っちゃった〜。
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モニカメイヤーのピンクの付箋の作品、すでに書かれたものを破ったのではなく白紙のものを破ったのか。もはや書くことができない、声を上げられないという状況の表現。新しい作品表現。視覚的に痛々しい光景だった。
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ホドロフスキーの展示。 ホドロフスキーが考案したという心理療法を実践する様子をおさめた記録映像と、書簡、そして小冊子の三点で構成されている展示。 映像のなかでホドロフスキーの指導のもとセラピーを受けているのが白人ばっかりで驚いた。 ビートルズにしろホドロフスキーにしろ、芸術分野がスピリチュアルな組織構造と結びつくのはまったく珍しくないけど、広々とした古典芸術的な劇場の中で白人だけが集まって手を繋いだりトランス状態に陥っているのはちょっと異様な光景である印象。
人工授精と刺繍の展示。私はこれが今回一番よかった。 18歳の時、自分が人工授精で生まれたことを知って、史上初のクローン羊・ドリーに関心を抱いて実際に海を渡って取材したり、出産や育児について表現したりしている作家さんの展示。 ドリーが生まれた街の写真が拡大されて一面を覆っていて、その上に金糸銀糸のきらきらとした刺繍が施されていて、部屋の中央には人形の家のような小屋があり、内部を除くと家庭的な居間が見える。展示場所やその居間の中や至る所に、ゾートロープによるアニメーションで羊や作者自身の姿がゆっくりと回転している。 18歳の時に自分が人工授精で生まれたと知って以降、「幼い頃からの過剰な愛情が理解できた」「女である自分もいずれ出産することを期待されている」と書く作者の言葉に、私は今回のトリエンナーレの中で一番心からの共感を覚えた。 今回は「しんかぞく」といい家族や出産に関わる展示が多く見られたが、これも津田さんによる「男女同数の作家を呼ぶ」取り組み成果だと思う。
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部屋の壁の前面を覆う刺繍の様子。
知らない言語を書き取る様子を撮った映像作品では、言語の学習過程や異国になじむ過程のようだと思った。まったく知らない音や言葉を、すでに自分の中にある言葉で置き換えて咀嚼しようとする行為。学生時代に語呂合わせで英単語を覚えようとしたことや、自分の素地になんとか近づけて多言語を習得しようとしたことを思い出した。これもまた「異国に生きる」ということとつながっているんだな。
GIFの繰り返しの展示、ヨシキさんがトークイベントでよく紹介してくれたyoutube動画のようで、映像式現代版ドラッグのようだった。ずっと見てしまう。
終盤に、愛知県内の小学生とともに作った段ボールのお部屋があって、それが細部までずっと見ていられる空間だった。
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入り口を入ったところ。
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種々のダンボールから切り取ったらしきロゴが貼られたボード。これを作った子はロゴやフォントに興味があって気になって作ったのだろうか。
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おそらくシャチホコ。尻尾の表現が好き。
ここまでの展示は会場が美術館だったので、トリエンナーレの作品以外にも美術館の常設展示が観覧できた。この常設展示で裸婦像が多く展示されていたが、男女同数を実現し差別に関する問題や出産・育児についても多く扱っているあいちトリエンナーレと対称的だ。古典芸術世界における、女性の客体化と、それに対する問題提起としての現代美術。女性の意思を扱っているトリエンナーレ作品がある一方で、美術館の常設として古典的な裸婦像が山ほど飾られている部屋という、その対称性も象徴的だった。
ほかにも、常設展示では、児童文学の挿絵のような、会社に絡みつくドラゴンの像もあってこれがおもいがけず大好きになってしまった。紙幣=消費者から得た金で作られた、大量生産品を扱う会社とドラゴン。よく見ると窓や道にそれぞれ人間がいる。窓の清掃員やビルから現れる作者自身。ロアルドダールやティムバートンの作品のようだった。
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ここで円頓寺へ移動。あつすぎる・・・
一丁目長屋の中の古い写真を拡大したものは、祖父母のことを考えずにはいられなかった。祖父母のこうして誰かの持つ写真の中に背景として映っているのか。私の誰かのスマホで撮った写真に映り込んでいるのか。祖父母のことが大好きなんだけど、誰かのアルバムのなかでこうやって残っていてくれたらいいなと思うよ。ちょっとでも。
葛宇路は発想が好き。きっとこうやって生まれた道ってたくさんあるんだろうな。昔から。勝手に公共空間に作用していく人の行動が面白いと思う。古代から道の名前ってこうやって決まってたんじゃないだろうか。人の名前も、町の名前も。
移動する洋品店の展示も祖母を思わずにはおれなかった。それとここに限らず、展示場所が超狭い雑居ビルの二階だったり、趣ある巨大な古いお屋敷だったり、距離は大して離れていないのにまったく異なるのが面白い。異世界感。
弓指さんの、自動車事故の犠牲者である小学生六人をモチーフにした展示は、超車社会でトヨタ車がたくさん走っているのを見てここまで来た身からするとチャレンジングな展示だと思った。毒山さんの映像の中でも「トヨタ王国」「愛知からトヨタがいなくなったらやっていけない」との言及があったし。途中で運転席からの景色が見える展示構成がよい。
毒山さんの展示、おそらく私の祖父母と同年代の人びとの映像だが、その老人がいまでも子どもの頃に殴られたり屈辱を受けたりした経験を泣きながら語る様子がつらくて、見ながら泣いてしまった。いまでもこれを書きながら泣いてしまう。今回の展示のなかで唯一泣いてしまった作品。自分たちの祖父母だったら、と思うとつらくてつらくて仕方がない。 本人たちは「いい教育だった」と言っていても、それが本心だとは限らないし、それを疑う余地もない教育を施されたのだろうし、いまはもういない彼ら自身の父母の世代はどれほどつらかっただろうと思う。
円頓寺は最後に寄った伊藤家住宅がすごくよかった。中庭の感じとか蔵と蔵の間の空間の怖さとか。津田美智子の作品は不具合で見れなかったけど、蔵の中の岩崎さんの作品は緻密ながら空襲後の世界を思わせる光景で見入ってしまった。燃えた家財道具と建物と炭。どこかに通じる橋のような構造物がすき。三人しか入れない極小空間という処も含めて、秘密基地のような、子どもの頃にしか出会えない何かが住んでいる空間のような、魅力的な展示だった。
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全て炭で作られた作品の様子。
ゆざーんの演奏は、修行というのでもっと簡潔で寺院っぽい空間を想像していたら地下にあるライブハウスみたいなカラフルな壁画があってちょっと意外。タブラの音ってきれいだ。
ホテルに戻って、外食しようと思って外に出たらまたもや知らないおじさんに話しかけられ、「明日は絶対外に出ないで何か買い込んで宿で食べよ・・・」と堅く心に誓う。
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三日目。
朝起きて九時くらいまで昨日の日記書く。ポメラ毎日使ってるけど買ってよかった。旅行先でもいつもと��わらず書けるしバッテリーの持ちが最高。
チ���ックアウト後キッテへ。ハガキを発送して名古屋駅から東山線で栄駅、舞鶴線に乗り換えて豊田市駅へ。ホテルに荷物を預けて喜楽亭へ。
喜楽亭は建物自体も面白かった。料亭のようなことをしていたらしい。お寺のようだった。古くはあるけど清潔で使い込まれた空間。進むにつれてだんだんと輪郭や映像の出典がわかっていく構成と建物がよく合っている。映像の書簡形式。特に二階の構成がよい。日本のアニメ・漫画作家による二次大戦中のプロパガンダ作品と、それらが彼の記念館に収められていないこと、そして彼自身も特に後悔はしておらず「また政府から要請があったら同じことを行う」「国民としての責任を果たした」と語っている映像。そして、小津安二郎と彼の作品について論じ、作中の幼い兄弟が「大きくなったら軍人になりたい」と語っている映像とプロパガンダアニメが同時に背景に映り込む演出は素晴らしかった。小津安二郎の墓に「無」と刻んであるのはこの展示ではじめて知った。奥の巨大なプロペラの展示は舞台装置っぽい。カタカタ鳴る装置も舞台演出的だ。
ここから豊田市美術館へ。激坂のぼるの熱くてつらかった・・・。
美術館のレストランでお昼ごはん。
空から落ちる花が開くような展示は、みんなが上を見上げたり床に寝転がったりしながら作品を見て笑って話している空間自体が好きで、ずっと見入ってしまった。シャーレの展示もそうだが、美術館の広くしろい空間になにかが上から下がっているって独特の非日常。
豊田市美術館から歩いて近くの高校のプールの展示を見る。これもフォロワーさんから「友人がとても褒めていた」とのお話を伺っていたので期待して向かう。 実際に目にすると、青空にプールと廃校と夏の濃い緑、というのがすばらしい。エモい。バンタンの撮影に使用して欲しい。私はスクールもの時代のバンタンが好きだ。 垂直に立ったプールの壁面が真っ青な空に伸びている、という、飛び込みや空に落ちること・そしてもしかしたら飛び降りを連想させる光景がとてもよい。バンタンの撮影に使用して欲しい(2回目)
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青ずぎる空と校庭と合成のような鳥居が異世界っぽい。
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豊田市駅に移動して、架空のトヨタの遺跡モニュメントの展示三点としんかぞく(レンタル家族)を見る。 しんかぞくは正直、「実際に死産を経験したり子どもを失っている人から見たら残酷すぎる」と思った。流産を扱うことそのものを問題視しているわけではない。テーマパークという形にして、「エンターテイメントとして見せていること」・そして「実際に死んだわけではない想像上の子どもを作り出して、(おそらく)本物の水子と一緒に作品の題材にしていること」がちょっとひどいと思った。水に流す演出の意味や、最初に押すキーボードの意味などは「なるほど」と思ったけれど、原宿の店先に並んでいそうなポップな色合いで作品にするにはあまりに敬意がないのでは。 架空のトヨタの遺跡を再現する展示、発想と映像のなかのとってもうさんくさいおじさんのインパクトが強烈。最初あの胡散臭おじさんが作家さんかと思った。人為的に作られた出土品を見ているのが楽しく、また、「現実にも出土品を偽造していた考古学者がいたけど、こういう感じだったのかな」と想像を巡らせた。
なにかを売り出したいときや権威づけたいときに、古くからの神話や土地の歴史に絡めるのは常套手段だけど、これは逆にトヨタ神話を皮肉っているようでもあって、単純な「この土地と切っても切り離せないトヨタ」を礼賛しているわけではないと感じる。
アンナヴィッテのトヨタのダンスの映像も同じことを思った。あのダンスの映像は発想がとても好き。(明言はされていないがおそらく)トヨタの工場労働者たちを集めて複数回お互いの仕事について話し合う様子を撮っている。彼らは流れ作業で部品の点検等単純な労働に従事していて、「これから自分たちの仕事はどうなるか」「仕事は楽しいか」「なぜ仕事をしているか」といったことがらについて各々の意見を述べていく。そして、彼らが毎日繰り返している仕事の動作を再現してもらい、それを元にダンスを作り上げる。彼らが踊る映像と、自動制御のロボットがラインで単調な動作を繰り返しつつ車を作り上げていく映像が流れる。
ホテルに戻り、もうおじさんに話しかけられたくないなと思ったのでトヨタ駅近くの松坂屋地下でご飯を買って部屋で食べる。文章を書いて本を読んで眠る。
------------------------------------------------------------------------------------------- 四日目。 六時に起きてご飯食べてこれの下書きを書く。 チェックアウトして東岡崎駅へ。閑散とした駅にタピオカのスタンドがあり、まったく繁盛していないのを見て諸行無常を感じる。おごれるものは久しからず。高速バスでバスタへ向かう。 バスに乗ったら顔を覆うシェードがあった。はじめて見た。しかし使ってみると超快適で爆睡。隣の人の顔が見えない、見られないってこんなにもノーストレス!
いい旅行だったな。
街の中、しかもこれほど複数の場所に点在したトリエンナーレに初めて行ったので、土地と干渉し合う作品鑑賞も初体験で多く発見があった。
まず、炎天下を歩いて回って、歩く道々で見る建物や風景や、だんだん暑くてボーッとしてきたころ突如現れる作品や、全て込みで作品のようだった。特に円頓寺は一区画入ると全く趣の異なる建物・作品が現れて、街の中に潜む異世界をめぐるようであった。
そして、トヨタに関わる作品も数多くあって、トヨタの影響が色濃い街を歩く中でそれらを鑑賞して「これはこの土地で見るからこそ意味があるな」と思った。単純にどこか別の都市の美術館に全部入れていてもこんなに意味合いを考えたりしなかっただろう。
バスに乗って愛知に来たとき、ミニカーのように整然と並ぶ大量の車や、輸出入の船がたくさん止まる港や、突如現れるレゴランド、幅の広い道、超車社会、等々を見て「あートヨタのちからよ…」と思った。事故の犠牲者6人を追悼する作品で「加害者、被害者、クルマ」を提示していて(トヨタのお膝元でやるにはチャレンジングだな)と思ったけど、酔客にグローバル企業のロゴをかぶせる映像展示では「トヨタがなかったら名古屋はやっていけない」と行ってたり、豊田市駅の展示では架空のトヨタの遺跡を発掘する展示があったり、そしてその会場に向かう駅の歩道には「交通死亡事故一位の汚名返上!」という(展示ではなく警察やトヨタによる本物の)巨大な横断幕があったり、街中を巡ってみる展示だからこその効果を感じた。街中を歩いて車社会を実感しながら作品に会いに行き、そしてその作品たちが相互に作用していく体験が初めてのもので、「自分の目が変わっていく」過程が新鮮だった。土地を体験した自分の目が作品に向ける眼に影響していく。人間はどんどん変化していくけど、これほどの短期間で明らかに変わっていくのがわかる体験は、あいちトリエンナーレの素晴らしい強みだと思う。これからいく方にはぜひ、なるべく多くの作品を歩いて巡ってみてほしい。
それから、私が道中でさびしいおじさんとフェミニズム作品について。1日目二日目と、夕食を食べに行ったら知らないおじさんに声をかけられ、うんざりして三日目はビジネスホテルでもそもそご飯を食べたのは前述の通り。はっきりいって不愉快だし、心底不快だけれど、それ以上に「この人たちはさびしいんだろうな」という気持ちが先に立った。これは愛知に限らず、東京でもあまた経験しているので、今から書くのは今回の旅だけではなく普遍的な話。
旅行先で食べてみたいものがあっても、おじさんに話しかけられると思うとうんざりする。男の人ならどこでも好きなところへ好きなものを食べに行って、話しかけられて嫌な思いをするかもなんて微塵も考えないのかしら。ここでわたしが「旅行先で隣になった人とめっちゃ盛り上がった笑笑笑!おごってもらった笑笑笑」って書くタイプならむしろ旅のいい思い出になるだろうし、「こう感じるタイプの方が生きやすいんだろうね」、って話はフォロワーさんともしたけれど、私がこうやって知らないおじさんに話しかけられてめちゃめちゃ不愉快になるのは、「さみしい」という気持ちを検知するからだと思う。たまたま隣に座った私に話しかけ、少しでもさみしさを埋めたい、というのは侮辱ではないのか。一方的に話したり、相手が立場上・性格上反論できない局面で話を押し付けたりするひとってめっっっっっっっちゃいる。
私は今回のフェミニズム作品、そして作品中止に至るまで作家さんの行動の一連も根本は「対話を行わない」という侮辱に対するものだと思っている。一歩的に作品の撤去を求めること。それに対し、作家さんたちと十分な対話を行わず、実際に撤去をしたこと。
侮辱されている、舐められている、と察知する能力は人間にとって能力だなmと今強く思っている。このまま私は進もう・・・
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mashiroyami · 5 years
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Page 109 : 口止め
 キリにやってきてから一週間程が経ち、少しずつザナトアの元での生活に慣れ始めていた。  元々ウォルタでは弟と二人で暮らしていた。最低限の家事は手慣れており、家事全般を受け持つようになっていた。  一日目のような重労働は十分に出来ないけれど、決まった時間にポケモン達に餌を与えに向かう。目立つのは鳥ポケモンだけれど、他にもポケモン達が住んでいると知るのに時間はかからなかった。  晴れている日には広大な草原でひなたぼっこをしている陸上ポケモン達。身体を地面に埋めて頭の葉を茂らせ光合成に勤しんでいるナゾノクサはいつの間にかここで群を成している。ここらを住処とはしないが恐らくトレーナーに捨てられて保護したのだという外来種の黒いラッタは他のどんなポケモンよりも美味しそうに餌を頬張る。美味しい牛乳を分けてくれるから重宝しているというミルタンクはキリの農場の主人が亡くなって譲り受けたポケモンだという。  小屋からそう遠くないところには小さな林が茂り、その中に大きな池がある。水ポケモン達の楽園だ。山から引いてきた水が貯められ、トサキントやケイコウオといった魚型のポケモンが優雅に泳ぎ、コアルヒーはこの場所と卵屋を行き来している。同じようにこの周囲を自由に飛び回っているヒノヤコマは、この池に住むハスボーと仲が良いらしくしばしば一緒にいる場面を見かけた。清らかな水で洗練された池の端で暢気に見守るように、いつもヤドンはしっぽを水面からぶらさげている。  餌をばらまけばあっという間に食いついてくる様子をじっくりと眺めながら、アランは額の汗を拭う。秋の日差しは柔らかく吹き抜ける風は軽いが、身体は膨らんだ熱を帯びていた。ポケットに入れっぱなしにしている懐中時計を確認すれば、そろそろ次の予定時刻が迫ろうとしている。  薄い木陰に背中から寝転ぶと、草の匂いがこゆくなり、池から漂う独特の鬱蒼とした香りと混ざる。林の中にぽっかりと作られた人工の池は、そこだけ空洞となったように直接陽が入る。少し離れれば木陰があり、水の放つ涼感が疲弊した身体に沁みるのだ。  木の根本から声がする。アランは起き上がり、座らせていたアメモースを引き寄せ、代わりに自分の背を幹に預けた。  アメモースを出来るだけボールから出してやれと進言したのはザナトアだ。ボールの中はポケモンにとって安寧の空間だが、出来るだけアメモースとアランの接触を増やすことが主な目的だった。  彼等の間にある溝は浅くはない。しかし彼女が今アメモースのトレーナーである限り、溝を抱えていても関わりを断つわけにはいかないのだった。 「今日、エクトルさんにも会おうと思うんだ」  ぽつりと告げると、アメモースは静かに頷く。  もう一時間程したら、湖のほとりまで向かう公共バスが近辺を通る。最大の目的はアメモースを一度病院に連れて行くことだが、ザナトアからはいくらか買い物を頼まれている。そのついでにエクトルと再会する心積もりでいた。  昨晩ザナトアが自室に戻った際に電話をかけた。依然休暇は続いているらしく、都合はつけられるとのことだった。  ザナトアの家で世話になっている旨を話すと、少しだけ驚いた様子だったけれど、それきりだった。そしてザナトアには彼との約束を伝えていない。何事もなく夕食に間に合うようには帰るつもりでいるのだろう。  ざわめく木漏れ日の下で暫し身体を休めてから、アランはゆっくりと立ち上がる。軽くなった餌袋を左手に下げ、右手でアメモースを抱えると、元来た道を戻った。  荷物を倉庫に戻した帰路の途中でザナトアに出会う。傍にはエーフィとフカマル。紺色の頭上にヒノヤコマが乗っていた。数日一緒に過ごすうちに、ヒノヤコマが数あるポケモン達のリーダーで、フカマルは気に入られている弟分という関係性が見えつつあった。 「行くのかい」 「はい」  やや驚いたようなザナトアは、もうそんな時間か、と息を吐く。 「わかった。買ってきてほしいものはメモに書いたよ。机の上に置いてある。よろしく頼んだよ」 「はい。行ってきます」  曇った表情を浮かべるエーフィを宥めるようにアランは頭を優しく撫でる。 「仕事、頑張ってね」  そう言われれば、エーフィは見送る他無いのだった。  ザナトア達に別れを告げ、アランはリビングへと戻り、そのまま奥の廊下へ向かい途中の右の部屋へ入る。脱衣所となったそこでそそくさと着替える。全身が汗ばんでいたが流すほどの時間は無い。旅のために見繕った服をさっさと着込み、パーカーは暑いので腰に巻き上げる。小さな尻尾を作るように首下で結っていた髪を慣れた手つきで直したところで、薄い傷がついた鏡を見据える。緊張した表情を浮かべた少女が、昏い眼で見つめ返していた。  再度リビングへ帰ってくると、先ほどは横たわっていたブラッキーがゆっくりと起き上がる。 「大丈夫?」  声をかけると、黒獣は深く頷いた。  アメモースだけを連れて行くのは心許ない。だが、最近のブラッキーはやはり不調だった。ついでに診てもらえばいいというザナトアの助言を受けて医者の目を通してもらうつもりでいた。  ダイニングテーブルの上に置かれたリストに目を通し、二つのモンスターボールと共に鞄に仕舞う。  裏口から出て、表の方へと家の周囲を沿っていき長い階段を降り始める。一昨日降った長い雨で、気温がまた一段階下がって秋が深まったようだった。丘を彩る草原もゆっくりと褪せていき、正面の小麦畑からは香ばしい匂いが風に乗ってやってくる。  一番下まで降りて、トンネルの方へと歩いてすぐに古びたバス停にぶつかった。錆だらけで、時刻表も目をこらさなければ読めない程日に焼けてしまっていた。  脇にぴったりとついて離れないブラッキーは、今一目だけ窺えばなんの不足も無く凛と立っていた。昼夜問わず横たわる姿とは裏腹に。  予定到着時刻より数分遅れて、二十分ほど待ってやってきたバスに乗り込み、運ばれていく間車窓からの景色を覇気のない表情で眺めている。途中で乗り込む者も降りる者もおらず、車内はアランと二匹のみのまま町中へと進んでいった。  山道を下っていくと、やがて目が覚めるように視界が広がる。木々を抜けて、穏やかな湖が広がった。波は立っておらず、美しい青色をしていた。水は天候によって表情を変える。静寂に満ちている時もあれば、猛々しく荒れる時もあり、澄んだ色をしている時もあれば、黒く淀んでいる時もある。  駅前のバス停で降りると、そそくさと歩き出す。キリの町は比較的ポケモンとの交流が深いが、ブラッキーに向けられる好奇の視線からは避けられない。抱いているアメモースを庇うように前のめりで歩く。  町の飾り付けは先週訪れた時よりも活気づいている。豊作を祈る秋の祭。水神が指定するという晴天の吉日の催しを、当然のようにキリの民は心待ちにしている。  ザナトアに紹介された診療所はこじんまりとしていたが清潔で、感じの良さがあった。院長でもある獣医はザナトアの知り合いといって納得する、老齢を感じさせる外見だったが、屈託のない笑顔が印象的な人物だった。フラネで診察中に暴れた経験があるので身構えたが、忘れもしないフラネでの早朝の一件以来良くも悪くも取り乱さなくなったアメモースは終始大人しくしていた。傷口は着実に修復へ向かっていて、糸をとってもいいだろうと話された。大袈裟な包帯も外され、ガーゼをテープで固定するだけの簡素なものへと変わった。アメモースにとっても負担は減るだろう。  抜糸はさほど時間がかからないそうであり、その間にブラッキーを預け精密検査を受けさせた。モンスターボールに入れて専用の機械に読み込ませて十数分処理させるらしい。画像検査から生理学的検査まで一括で行える、ポケモンの素質としてモンスターボールに入れることで仮想的に電子化されるからこそできる芸当だが、アランにはその不思議はよく理解できない様子だった。彼女にとって大事なのは、ブラッキーに明らかな変化があるか否かだった。  結論から言えば、身体にはなんの異常も認められなかった。  本当ですか、と僅かに身を乗り出すアランは決して安堵していないようだった。収穫と言うべきかは迷うだろう。気味悪さに似たざらつきが残っているようだった。見えぬ場所で罅が入っているような違和感を拭いきれない。  ただ、抜糸を済ませたアメモースが少し浮かれた顔つきで、いつも垂れ下がっていた触覚がふわりふわりと動いている姿には、思わずアランも情愛を込めるように肌を撫でた。
 診療所を後にして、入り口付近で待っていたスーツ姿の男にすぐに気が付いた。待合室で二匹の処置を待っている間に連絡を入れていたのだった。 「案外、元気そうですね」  出会って早々、エクトルはそう告げた。 「そうですか?」 「以前お会いした際は見るに耐えない雰囲気でしたので」  はは、と苦笑する声がアランから出たが、表情は変わらない。  時刻は十五時を回ったところだ。夕食までには帰る必要があり、ザナトアから頼まれた買い物を済ませなければならない。とはいえ、頼まれているのは主に生鮮食品だ。そう時間はかからない。その旨を伝えると、 「では、お疲れのようですしお茶でも飲みましょうか」  無愛想な顔は変わらないが、落ち着き払った提案を素直にアランは受け取り、並んで歩き出した。 「アメモース、順調のようですね」 「なんとか」  腕の中で微睡んでいる様子は、エクトルと再会した頃の衰弱した状態と比較すれば目覚ましいほどに回復している。  そう、とアランは顔を上げる。 「ザナトアさんを紹介してくださって、ありがとうございました。今日はそのお礼を言いたかったんです」 「そう言えるということは、生活の方も順調でしょうか」 「……大変なことは多いですけど、少し慣れてきました」 「何よりです。失礼ながら、追い返されるだろうと」  アランは首を横に振る。 「皆のおかげなんです。私は全然。怒られるし、うまくいかないことばかりですし」 「追い出されなければ、十分うまくいっている方でしょう」  冷静な口ぶりには、お世辞ではなく実感を込めていた。  駅前近くの喧噪からやや離れて、住宅街に近付くほどに人の気配が少なくなる。低めに建てられた屋根でポッポが鳴いて、よく響く。無意識のうちに、アランの手は強張っていた。 「……キリに来たのは、アメモースをもう一度飛ばせるためだったんですけど」しんと目を伏せた先では、とうのアメモースがいる。「それについてはもう少し考えてみます」 「それがいいですよ」  すんなりと同意した。  アランはすいと顔を上げる。 「随分焦っていらっしゃるようだったので、安心致しました。一度立ち止まるのは、アメモースのためにも、ご自分のためにもなるのでは」  まじまじと見上げながら、少し間をとって、辛うじてアランは小さく頷いた。  会話が途切れ、不揃いな足音で町を進む。  真夏ほどではないとはいえ、日差しにあたれば薄らと汗が滲む。逆に日陰に入れば肌寒さが勝る。気温も徐々に低くなってきた。アランは腰に巻いたパーカーを羽織る。 「アイスクリームという時期でも無くなりましたね」  歩きながらぼんやりとした心地でエクトルは零す。 「あの時、エクトルさんいましたっけ」  エクトルの意図を掬い取ったのか、何気なく彼女は尋ねる。懐かしい思い出を語り出そうとするように。 「いえ。けどお嬢様から事の顛末は話していただいたので。あの時は失礼しました。驚かれたでしょう」 「そうですね……そうだった気もします」 「他に知る場所も殆どありませんから、仕方がありませんが。お嬢様はキリを知らない」 「でも、生まれも育ちもキリですよね」 「お嬢様からクヴルール家の掟については話を聞いていますよね」  高圧的に刺され、アランは口を噤む。 「ここで生まれここで死ぬと定められていても、この町のことを何も知らずに生きていく。皮肉なものです」  まあ、と自嘲気味にエクトルの口許は僅かに上がる。 「私も殆ど知りませんがね。――綺麗な場所ではありませんが、どうぞ」  不意に立ち止まり、道の途中の喫茶店の扉が開けられる。彼自身は身体つきが逞しいが、恭しい礼と滑らかな所作は一つ一つが画になるような美しさがあった。促されたアランは思わず空いた口を締めて、二匹のポケモンをボールに戻すと、緊張した動きで通されるままに中へと入る。  古めかしい店内は奥に細長い造りとなっており、長いカウンターが伸びている。今は客が他にいないようだった。カウンターを挟んだ向こうの棚には、ずらりと並ぶコーヒーの他にワインやカクテルの瓶が立ち並び、夜にはバーに変わるのだろう。まだ酒と縁遠いアランには関係の無い話だが。シックな内装に見とれるように、入り口で立ち止まったまま動かなかった。 「ここで立ち止まられても邪魔になります。奥へお進みください」  後ろから静かに囁かれ、慌てて奥へと進む。カウンターに立つのは外見の妙齢な男で、知人なのか、エクトルを見やるとまず目を丸くして、続けざまに気軽な雰囲気で手を挙げた。  カウンター席の更に奥は小さなスペースがあり、二人掛けのテーブルが二つだけある。いずれも空席だったので適当に右側を陣取ると、店員はにやつきながら、店員は水の入ったグラスを二人に差し出す。 「これはまた随分久しぶりだな。元気か? 油を売っていていい身分になったのか?」 「身分は変わりませんが、少々暇を頂きましたので顔を出すついでにと。クレアライト様、コーヒーはお飲みになれますか」 「えっと」  唐突に尋ねられ惑っていると、店員が笑う。 「なあんだ、子供かと思ったら違うのか、つまらんな。うちのコーヒーは美味いぞお」 「彼の仰ることはお気になさらず。好きなものをお選びください」  けらけらと肩で笑う店員を真顔で無視し、エクトルはメニューを差し出した。整然と並ぶドリンクの数々に目を泳がせながら、ミルクティーを選んだ。茶葉の種類は見当がつかないので、適当にお勧めを貰う。  店員が姿をカウンターの奥に消すと、エクトルは小さく息を吐いた。 「彼に代わって失礼をお詫び申し上げます。軽率な人間ではありますが口は堅いのでその点はご安心ください」 「はあ……」  アランが恐縮していると、エクトルは彼にしては幾分弛緩した雰囲気で水を含んだ。  どことなく緊張しながら室内を軽く見回す。カウンターをはじめ物は深い茶色で統制され、落ち着いたクリーム色をした漆喰の壁と似合っている。お世辞にも広いとは言えない限られたスペースだが、それがかえって隠れ家のような秘密裏な雰囲気を連想させた。細部まで店主の拘りが感じ取られる。ささやかなジャズ音楽が流れ、がらんとしていてもどこか寂しくはない空気感だった。 「お洒落な雰囲気ですね」 「創業者のセンスが良いんです」  ぽつりぽつりと言葉を交わすばかりで、会話はうまく繋がらない。沈黙の時間を多く過ごしているうちに、コーヒーと紅茶が一つずつ運ばれてきた。 「少女趣味だったっけ」  テーブルに置いて、一言。硬直したエクトルが、深い溜息を返す。 「ご冗談でもやめていただけませんか。彼女に失礼です。知り合い以上の何者でもありません」 「知り合いねえ」  アランは探るような目をしている彼の胸元を軽く見やる���白いシャツに黒いベストを羽織り、馴染んでいるような黒い名札には白文字の走り書きでアシザワと記されている。アーレイスでは聞き慣れない音感だった。 「しかし、あのお嬢さんはどうした。お付きがこんな所にいて女子と茶をしばいて噂になっても文句は言えねえな。しかもこの年の差はまずい」 「馬鹿馬鹿しいことを。そんな発想になるのは貴方くらいなものですよ。お嬢様は先日無事ご成人されて、私の役目は終わりました」 「ご成人」彼は目を丸くする。「いつのまにそんな時期になっていたっけか。あんなに可愛らしかった子がねえ、早いもんだ。美人に育ったんだろうなあ」  あっけらかんとした物言いにエクトルは返す言葉も無いように首を振る。 「貴方はそればかりですね。頭の固い他の関係者だったら――」 「あ、なんでも色目で見てると思うなよ。これでも話す相手は選んでるんだ。大体こんな噂話くらいどこでも立つだろうが。それより」  アシザワは前のめりになる。秘密の話でもしようとするような雰囲気だが、彼等の他に人はおらず、少々滑稽だった。 「役目は終わった。つまり、あのお嬢さんのお目付役が終わったってことか?」 「それが何か」  へえ、とアシザワは感心したような表情を浮かべる。 「良かったじゃないか。念願が叶って」  アランは顔を上げる。  正面に座るエクトルは静かにコーヒーに口をつけ、熱の籠もった溜息を吐き出す。 「もういいでしょう」  話を無理矢理切り上げるように一言零す。アシザワは明らかに変容した空気を察したようにアランを一瞥し、頷いた。 「悪い悪い。じゃ、ごゆっくりお過ごしください」  とってつけたように軽く会釈をすると、アシザワは足早にその場を去って行った。  小さな喧噪が終わり、後には気まずい空気が吹きだまりとなって残った。 「口が堅い、を訂正すべきですね」  溜息まじりにエクトルは言い、黒々と香りを浮かばせるコーヒーを飲む。アランもつられるように紅茶を飲んで、その後思い出したようにミルクを入れた。透明な飴色に細い白が混ざり、瞬く間に濁っていく。 「聞きたいことがあれば、答えられる範囲で応じますが」 「……いくつか」 「どうぞ」 「念願が叶ったというのは」  エクトルは思わず口許を緩ませる。誤魔化すような笑い方だった。 「本当に口が軽いことです」 「離れたかったんですか。クラリスから」 「そう簡単な話ではありません。温度差を感じる程度には、彼とも長く会っていません。確かに昔は嫌になったこともありましたが」  エクトルは目を伏せる。 「湖上でお嬢様を呼んでいた、貴方とは真逆ですね」  栗色の瞳が大きくなる。  その名を何度叫んだだろう。寂しさと怒りの混ざった感情を爆発させ、銀の鳥に跨がって、朝の日差しに照らされた湖上で喉が嗄れても呼び続けた。朝に読んだ手紙と、あっけない別れを受け入れられずに無我夢中で走り出した夏の終わりの出来事は、彼女の記憶にもまだ新しいはずである。 「クラリスに聞こえていたんですか」 「いいえ」  間伐入れぬ即答に、アランは押し黙る。 「クヴルールの中心には誰も届かない。あの日お嬢様の耳に入っていたのは風の音のみ。私も後ほど知りました。湖上にエアームドと少女の姿があったと」  一呼吸置く間に流れる沈黙は、重い。 「やはり貴方だったんですね」  確信ではなかったが、彼にとっては確信に等しかったのだろう。エクトルですら今まで真相を知らなかったのなら、クラリスが知るはずもない。  アランは俯き、力無く肯いた。 「……神域に繋がる湖畔を守るように風の壁を施しています。ポケモンの技ですがね。誰も近付けぬように。キリの民は誰もが当たり前に知っていることです」 「そう……初めから届くはずがなかったんですね」  言葉に沈痛なものを感じたエクトルは黙り込み、重々しく肯いた。 「まさか、たったあの二日で、そこまでお嬢様に入れ込む方ができるとは考えもしませんでした。申し訳ございません」 「どうして謝るんですか」  決して怒りではない、純粋な疑問をぶつけるようにアランは問いかける。 「私が中途半端にお嬢様を許してしまったがために、無闇に無関係の貴方を危険に曝しました」 「違います。あれは私が勝手にやったことです」 「そう。貴方がご自分でそうされました。想像ができなかった。キリを知らず偶然立ち寄っただけ、それも訳のありそうな旅人なら何を告げたところで深く干渉はしてこないだろうと」  アランは眉根をきつく寄せる。 「何を言いたいんですか」  突き放すように言うと、エクトルは薄く笑った。 「見誤っておりました」  店内の音楽が切れ、本当の沈黙が僅かの間に訪れる。 「噺人は成人すれば完全に外界との関係を断ち、全てを家と水神様に捧げ、自由は許されない。クヴルール家の掟は他言無用。とりわけ未来予知、消耗品のように使い捨てられ続けてきたネイティオの件は禁忌。公となれば、いくらクヴルールとはいえ只では済まないでしょう。愛鳥を掲げる町ですから、尚更。それを他者に教えるなど、いくらキリの民でなくとも許されない。今回の件を他のクヴルールの者が知れば、お嬢様は代用のきかない立場ですので考慮はされるでしょうが、私の首は飛ぶでしょう」  アランは息を詰める。 「つまり、クラリスの元を離れたというのは」 「ああ」エクトルは軽く首を振る。「それとは関係ありません。このことを知る者はクヴルールで私とお嬢様の他にはおりません。先ほども言ったでしょう、役目を終えただけです。もし知られていれば、私は今ここにいませんよ」  平然と言ってのけるが、アランは一瞬言葉を失う。 「そんな恐ろしい口封じをする家なんですか」  直接的には言葉にしていないが、首が飛ぶとは形容でなく、言葉そのものの意味を示すのだというニュアンスを含めているのだとアランは嗅ぎ取っているようだった。  エクトルは短い沈黙を置く。 「程度によりますが。強い力を持てば、手は汚れるものです」  諦観を滲ませ悟ったように呟き、続ける。 「アシザワ……先程の店員に、貴方がお嬢様のご友人だということを伏せたのも念のためです。彼はキリの事情には驚くほど無関心ですがね」 「そんなことも?」 「本来、彼女は外界に関係性を持ってはいけない存在ですから」  また長い沈黙が流れていく。  場を持て余すようにエクトルがコーヒーを飲むのを冷めた表情でアランは見守る。 「口止めをしたいということですか」  エクトルの動きが止まる。 「それならそうと、はっきり言えばいいじゃないですか」 「口止め……そうですね。そう言っても良い」  アランの唇が引き締まった。 「貴方も、暫くキリに留まるつもりなら言葉は選んだ方が良いでしょう。これは警告です」 「だったら」  声が僅かに震えていた。 「初めからクラリスに何も言わせなければ良かったでしょう。外に関係を持つなと言っておきながら、学校に通わせたり……中途半端に許したということは、そもそもクラリスを止めることも出来たということですよね。何を今更」 「言ったでしょう、軽率だったと」  刺すように言い放つ。 「判断を誤ったのは私の責任です。だから出来る限りの協力は致します」 「ザナトアさんを紹介したのも、だからなんですね」  虚を衝かれたエクトルだったが、表情には出さない。ザナトアの存在は、彼にとって苦みのある、できるだけ触れたくない部分ではあった。 「クラリスの約束だけではなく。気が進まなかったけれど協力してくださった理由は、それですか。手は貸すから、余計なことは言うなと」 「一つは、確かに」  アランの唇が僅かに歪む。 「……これも、この時間も、口止めのつもりだと」  言いながら、手元のカップの縁をなぞる。  どこまでも深い黒い視線はあくまで凪いでいた。軽く首を振る。 「あまり警戒を強くされないでください。貴方は私を利用し、何事も無かったように過ごせばいいのです。ただ、一つ覚えておいて頂きたいのは」  強まった語気にアランは身を正す。 「私は貴方の身と、お嬢様の身を案じているのです」  辻褄合わせのように吐き出される言葉達に、アランは表情を変えなかった。  暫しの沈黙の間に、細い指先が持ち手を強く握り、また和らぐ。長い息と共に一口、渦巻いているだろう感情諸共流し込んで、温もった甘みのある吐息が小さく零れた。 「わかりました」  凜と言い放つ。  その直後のことだ。アランの顔が不意に、微笑んだ。  首都で訣別として笑いかけてから、意識していても強ばったまま動かなかった頬が解れた。凍っていた表情が溶けて、ふわりとした綿のように優しい微笑みが咲く。 「わかりました」  繰り返す。言い聞かせるように、或いは強調するように、しかし今度は随分と和らいだ口調だった。同じ言葉でありながら、全く色の異なる声を使っている。 「エクトルさんは、甘い人なんですね」  エクトルの肌が強張る。 「あの子、言ってました。本当は優しい人なんだって。その意味をちゃんと理解した気がします。……クラリスの望みをできるだけ叶えようとしてたんじゃないですか」 「クレアライト様、それは違う」 「エクトルさん」  咄嗟にエクトルは息を呑んだ。  ただ名前を呼ばれただけなのに、今までで最も意志の強い声だとエクトルは思った。有無を言わさず黙り込ませるだけの強い声。 「丁度良かったんです。私、クレアライトは捨ててるんです」 「……はい?」  僅かに動揺するエクトルとは対照的に、にこやかな顔を彼女は崩さない。 「クラリスと友達になり秘密を知ったラーナー・クレアライトはキリに居ない。そんな人間はここにいない――丸く収まりますよね」 「何を……」 「アラン。アラン・オルコット。今はそう名乗っています」静かに頷く。「これで踏ん切りがつきました」  驚きを隠さぬ顔で、エクトルは妙にさっぱりと笑うアランを凝視した。 < index >
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korehayabai · 4 years
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玄界島女性殺害事件で男逮捕|NHK 福岡のニュース
県民への要請
生活や健康の維持に必要な場合除き外出を控える
外出する場合も人数を最小限に絞る
不要不急の帰省や旅行など都道府県をまたいだ移動は極力避ける
集団感染のリスクを高める3つの密(密閉 密集 密接)を回避
手洗い・消毒 マスク 咳エチケット 人との距離の確保に努める
感染拡大につながるおそれある催物や「3密」のある集まりを自粛
出勤者数の7割削減を目指し在宅勤務を推進する
出勤の際も時差出勤などで人との接触を低減する
かぜの症状でかかりつけ医を受診の際には必ず事前に電話で相談
休業要請を延長
福岡県 県内の事業者などへの休業要請を5月31日まで延長
キャバレー ナイトクラブ ダンスホール バー 風俗業 漫画喫茶
ネットカフェ カラオケボックス 射的場 勝馬投票券発売所
場外車券売り場 競艇場外発売場 ライブハウス
大学 専修学校 各種学校など(床面積1000平米超)
自動車教習所 学習塾など(床面積1000平米超)
幼稚園 小中学校 高校 特別支援学校など
体育館 プール ボウリング場 スポーツクラブなど
マージャン店 パチンコ店 ゲームセンターなど
劇場 映画館 演芸場 集会場 展示場など
博物館 美術館 図書館など(床面積1000平米超)
生活必需品ではない品物を扱う店舗 (床面積1000平米超)
生活に必要といえないサービス業の店舗(床面積1000平米超)
協力を依頼
大学 学習塾など  床面積1000平米以下も休業を
集会・展示施設 商業施設 床面積1000平米以下も休業を
居酒屋など飲食店 営業時間 5時~20時に 酒類提供は19時まで
休業要請せず
学習塾などの教室 小規模店舗(床面積100平米以下)
病院 診療所 薬局など医療施設 保育所 放課後児童クラブ 
支援が必要な人の居住や支援に関する事業を行う施設など
卸売市場 食料品売り場 生活必需品売り場 コンビニなど
ホテル 旅館 共同住宅 寄宿舎 下宿などの住宅・宿泊施設
バス タクシー レンタカー 鉄道 船舶 航空機などの交通機関
宅配などの物流サービス
工場 作業場 メディア 葬儀場 銭湯 質屋 獣医 理美容
クリーニング ランドリー ごみ処理関係など
適切な感染防止策を講じたうえで営業継続を
10万円給付
福岡市 マイナンバーカード使ったオンライン申請は5月1日から
福岡市 オンライン申請受け付け分 5月11日から順次給付
福岡市 相談ダイヤル 5月1日開設 092-711-4301 9時~17時
福岡市 郵送での申請受け付けは日程調整中
太宰府市 うきは市 5月1日からオンラインでの申請受け付け
福岡県 支援策
売り上げ減少した中小企業(国の支援対象外)に最大50万円支給
売り上げ減少した個人事業主(国の支援対象外)に最大25万円支給
中小企業向けに新たに無利子 無担保の特別融資を実施
宿泊事業者のマスクやアルコール消毒液などの購入費用 75%補助
飲食店のデリバリーやテイクアウトの広告・容器費用 75%を補助
中小企業がテレワーク導入するための費用を補助
福岡市 支援策
休業に協力した事業者に50万円を上限に家賃の8割を補助
ライブハウスなど 無観客公演の配信機器購入 50万円上限に支援
宿泊事業者に対し施設内の消毒費用 50万円を上限に支援
デリバリーサービス 1回1000円以上利用で500円分ポイント等還元
市内すべての医療機関に1施設あたり40万円~600万円を給付
新型コロナウイルスの患者受け入れた医療機関に1人30万円を給付
高齢者・障害者施設に1施設あたり15万円~150万円を給付
民間保育所や障害児福祉の事業者などに15万円~60万円を給付
保護者が自宅で保育の場合 保育料を日割りで割引き 施設に依頼
保護者が自宅で保育の場合 保育料の割引き分は市が施設に支給
テレワーク導入費用 最大50万円支援 中小企業や小規模事業者対象
テレワーク導入費用 パソコン等購入費・リース料 40万円上限に半額支援
テレワーク導入費用 システム環境整備等コンサルティング代 最大10万円支援
テレワーク導入費用 支援申請は5月上旬から31日まで 原則インターネットで
中小企業などへの家賃補助 オンライン申請は5月13日から
中小企業などへの家賃補助 5月18日ごろから実施予定
非常勤職員の募集
福岡市 期限付き非常勤職員募集 就職内定取消の学生ら対象
詳しくは福岡市ホームページ または福岡市人事課092-711-4187
北九州市 支援策
休業や営業時間短縮に協力の事業者 40万円を上限に家賃の8割補助
市内の宿泊施設を利用したテレワーク 1人1日3000円を上限に補助
デリバリーサービスの開始 1か月50万円を上限に最大3か月間補助
新型コロナウイルスの患者受け入れた医療機関に1人30万円を給付
医療機関や高齢者施設などに施設規模に応じて5万円~600万円給付
保育所や児童クラブなどに施設規模に応じて10万円~60万円給付
行橋市 支援策
休業に協力した事業者に1店舗あたり20万円の協力金を支給へ
協力金の支給 複数の店舗を運営している場合 上限は40万円
古賀市 支援策
休業要請等で売り上げ大幅減の事業者に10万円支給
売り上げが前年同期比50%以上減の小規模事業者に給付
マスク配布 市内の妊婦1人あたり50枚 順次郵送
小郡市 支援策
売り上げ減少の市内の事業者に 3~5万円を支援する方針
久留米市 支援策
売り上げ減の中小企業に最大350万円融資 5年間返済負担 実質ゼロ
市の融資を受ける中小企業に家賃や人件費など最大30万円支給方針
県の要請を受けて休業か営業時間短縮の事業者に10万円を支給方針
飲食店など家賃減額した店舗 固定資産税など減額方針
就学援助受給世帯 児童1人につき「おこめ券」20キロ分配布へ
八女市 支援策
市内すべての事業所に一律10万円を交付へ
宗像市 支援策
売り上げ15%以上減少した市内の小規模事業者に一律30万円支給
感染拡大の影響で失業・収入減の人を対象に臨時職員30人雇用
直方市 支援策
5月6日まで休業・営業時間短縮の事業者に最大20万円支給
休業の遊興施設・生活必需品以外扱う商業施設 1店舗あたり20万円
営業時間短縮の食事提供施設 1店舗あたり10万円
0歳~中学生の子どもがいる世帯 子ども1人あたり5千円支給
嘉麻市 支援策
5月から半年間 すべての家庭の水道の基本料金を半額免除
5月から半年間 学校給食費を全額免除
5月から半年間 保育所に通う子どもの副食費を全額免除
市が貸し付けている奨学金の返済を1年間猶予
売り上げが15%~29%減少した事業者に一律10万円を支給
すべての医療機関と社会福祉施設に一律20万円を支給
太宰府市 支援策
前年同月比 50%以上売り上げ減少の事業者に最大30万円支給
30%以上50%未満売り上げ減少の事業者に最大15万円支給
0歳から中学生までの子どもに1000円分の図書カード配布
糸島市 支援策
県の休業要請に応じるなどした中小事業者に協力金10万円支給
売り上げ10%以上減少の花栽培農家やカキ養殖業者等に10万円支給
うきは市 支援策
売り上げ前年比20%以上減少の中小事業者に10万円を支給
小中学生がいる大きく収入減の世帯に給食費等の相当額を支給
みやま市 支援策
5月2日~6日 休業や営業時間短縮に応じた事業者に一律10万円支給
休業要請等対象外も30%以上売り上げ減の月ある事業者に10万円
全小中学生に地元の道の駅で農産品が買える3000円分商品券を配布
福津市 支援策
売り上げが去年比で30%以上減の小規模事業者に一律10万円支給
児童扶養手当受給の世帯と就学援助認定の世帯に米10キロ支給
那珂川市 支援策
売り上げが前年比30%以上減少した月がある事業者に10万円支給
ひとり親世帯の18歳未満の児童・生徒対象 1人あたり5000円支給
大野城市 支援策
売り上げ30%以上減の中小の事業者に10万円を支給
高齢者施設の感染防止策を支援 1施設あたり10万円支給
大牟田市 支援策
休業や営業時間短縮に応じた事業者に一律10万円を支給へ
前年比50%以上売り上げ減の事業者に10万円上限に家賃を8割補助
飯塚市 支援策
国・県の融資制度を活用した中小事業者と個人事業主に30万円支給
売り上げ見通し前年比5%以上減の事業者に無担保・無利子の融資
児童扶養手当の受給世帯に1世帯あたり5万円支給
医療機関や保育園・放課後児童クラブなどの職員に1人3万円支給
柳川市 支援策
川下り舟 船頭に1人あたり5万円を支給
連続2週間以上の休業や営業時間短縮に応じる事業者に10万円支給
売り上げが前年比30%以上減った月のある事業者に10万円支給
田川市 支援策
市内に事業所があるすべての事業者に一律10万円を支給
県の休業要請に応じた事業者に10万円上乗せ 合わせて20万円支給
春日市 支援策
売り上げ30%以上減の月がある事業者と個人事業主に10万円支給
休業手当などを支給した中小事業者に一律10万円を補助
オンライン学習を支援 タブレット端末など貸与 
筑紫野市 支援策
売り上げ30%以上減の月がある事業者と個人事業主に10万円を支給
休業手当などを支給した中小事業者に一律10万円を補助
小中学校の児童・生徒に1人あたり2000円分の図書カード配付
朝倉市 支援策
売り上げ15%以上50%未満減の企業10万円 個人事業主に5万円支給
売り上げ15%以上減の宿泊事業者に最大200万円を支援
内定取り消しや失業した人 短期の非常勤職員として20人程度採用
大川市 支援策
県の要請に応じて休業の事業者に10万円を支給
宮若市 支援策
売り上げ30%以上50%未満減の中小企業に最大30万円支給
売り上げ30%以上50%未満減の個人事業主に最大15万円支給
中学生以下の子ども1人あたり1万円を支給
筑後市 支援策
県の要請受け4月23日~5月6日の間休業した事業者に10万円支給
休業要請対象外の対面販売などを行う事業者も休業なら10万円支給
小中学生1人につき筑後市産の米5キロを配布
中間市 支援策
国や県の支援金給付対象外の中小企業や個人事業主に10万円支給
国の臨時特別給付金に上乗せして子ども1人あたり5000円を支給
上毛町 支援策
町民全員に生活支援金として1人一律2万円の支給を決める
支援金の申請受け付けは5月2日から 支給は5月15日開始
添田町 支援策
4月27日から5月6日まで休業した事業者に10万円の協力金を支給
粕屋町 支援策
休業・営業時間短縮の小規模事業者に20万円上限に家賃8割補助
新宮町 支援策
売り上げ30%以上減の小規模企業10万円 個人事業主15万円支給
岡垣町 支援策
国の給付金や県の支援金に上乗せ 中小事業者に最大20万円を支給
国の給付金や県の支援金に上乗せ 個人事業主に最大10万円を支給
ことし10月予定の上下水道料金の値上げを半年間延長
水巻町 支援策
4月30日から5月6日まで休業した事業者に10万円の協力金支給
臨時特別給付金に子ども1人あたり5000円を上乗せして6月に支給
収入減の子育て世帯 就学援助や高校入学祝い金の認定条件を緩和
全世帯に燃えるごみ指定ごみ袋を1世帯あたり10枚配布
須恵町 支援策
売り上げが前年比30%以上減の月がある小規模事業者10万円支給
全世帯に町内のスーパーなどで使える商品券1世帯1万1000円分支給
志免町 支援策
売り上げ前年同月比30%以上減の小規模事業者に10万円を支給
大刀洗町 支援策
7日以上休業か営業時間短縮の中小企業や個人事業主に10万円支給
売り上げ前年同月比30%以上減の事業者に最大10万円を支給
宇美町 支援策
売り上げ前年同月比30%以上減の小規模事業者に最大20万円支給
芦屋町 支援策
町民全員に1人あたり一律2万円を給付
町内のすべての事業者を対象に一律10万円を給付
家庭用のごみ袋の引き替え券を1世帯当たり30枚分配布
上下水道の基本料金6か月分にあたる現金給付
鉄道など
JR九州新幹線 一部の臨時列車を運休 5月7日-31日 6月6日-28日
JR山陽新幹線 博多駅発着のすべての臨時列車を運休
JR九州 5月2日から6日まで 在来線の特急をすべて運休
JR この他にも運休などの可能性 ホームページなどで確認を
西鉄天神大牟田線 土日祝の本数を約半分に 特急は取りやめ
西鉄貝塚線 土日祝の本数を約60%に
西鉄 詳しい時刻表は各駅やホームページで示すことに
筑豊電気鉄道 土日祝日は当面 運行本数を半分程度に
筑豊電気鉄道 平日は当面 土曜・休日のダイヤで運行
平成筑豊鉄道 5月8日まで 平日は土曜・休日ダイヤで運行
北九州モノレール 土日祝日の9-17時 一部の列車を運休 5月6日まで
北九州モノレール 平日は通常通り運行
甘木鉄道 5月10日まで日祝ダイヤで運行
バス
JR九州バス 高速バス 福岡県と本州各地を結ぶ便 15日まで運休
西鉄 高速バス 福岡県と各地を結ぶ便で運休・減便
西鉄 運転手と乗客との感染防止のため最前列の席の利用中止
西鉄 路線バス 6日まで 福岡地区と北九州地区 減便 
西鉄 路線バス 7日からの平日 県内全地区「土曜ダイヤ」
西鉄 路線バス 7日からの土日祝 福岡地区と北九州地区 減便
西鉄 路線バス 7日からの土日祝 久留米地区 減便
西鉄 路線バス 7日からの土曜 筑豊地区「日祝ダイヤ」
西鉄 路線バス キャナルシティライン線 都心循環BRT線 運休
西鉄 路線バス 天神海の中道線 太宰府ライナー旅人 運休
昭和バス 高速バス 福岡市と糸島・唐津・伊万里の便 6日まで運休
昭和バス 路線バス 九州大学線・マリノア線 6日まで減便
減便や運休増える可能性 最新情報はホームページ等で確認を
高速船・フェリー
高速船ビートル 博多港ー韓国プサン 全便運休
阪九フェリー 名門大洋フェリー 通常運航
松山・小倉フェリー 小倉港-松山観光港 5日まで全便運休
松山・小倉フェリー 6日~31日は契約貨物事業者のみ乗船可
オーシャン東九フェリー 無人車両だけ 旅客乗せず運航
関門汽船 10日まで 日中の時間帯に一部減便して運航
北九州市営渡船 若戸渡船・小倉航路 通常運航
県離島振興協議会 釣りや観光で離島を訪問するのは当面自粛を
高速道路
大型連休期間 NEXCO西日本 休日割引を適用せず
大型連休期間 サービスエリアやパーキングエリアに営業自粛要請
大型連休期間 ガソリンスタンドやコンビニなどは通常通り営業
各店舗の情報についてはホームページなどで確認を
観光施設利用制限
福岡県 釣りなど禁止 福津市 津屋崎漁港
福岡県 釣りなど禁止 豊前市 宇島漁港
福岡県 釣りなど禁止 宗像市 大島漁港
福岡県 釣りなど禁止 福岡市西区 小呂島漁港 
福岡市 釣りなど禁止 中央区 博多漁港
福岡市 釣りなど禁止 東区 弘漁港 志賀島漁港 奈多漁港
福岡市 釣りなど禁止 西区 浜崎今津漁港 唐泊漁港
福岡市 釣りなど禁止 西区 西浦漁港 玄海漁港
糸島市 5月6日まで観光スポットの駐車場を閉鎖
糸島市 市内全漁港での釣りを当面禁止
スーパー
イオンとイオンスタイル 通常営業
イオンモール 食料品などを扱うスーパーのみ通常営業
マックスバリュ 原則として通常営業も一部店舗で営業時間短縮
西鉄ストア 営業継続も午後9時までに全店舗閉店
サニー 通常営業 ピーク時間を避けての来店を呼びかけ
サンリブ マルショク 営業時間を短縮 
マルキョウ 通常営業も今後は営業時間短縮なども検討
ハローデイ 原則通常営業も一部店舗で営業時間短縮
ゆめタウン ゆめマート 通常営業も一部店舗で営業時間短縮
ゆめタウン ゆめマート 一部の専門店は臨時休業
各社 営業時間など最新情報はホームページなどで確認を
献血
献血は医療体制の維持に不可欠
福岡県内5か所の献血ルームは通常通り
人が集中しないよう日本赤十字社の専用サイトや電話で予約を
移動献血車の運行予定など 県赤十字血液センターHPで確認
運転免許
更新手続き業務停止 福岡試験場 北九州試験場 
更新手続き業務停止 筑豊試験場 筑後試験場 県内8警察署
渡辺通優良運転者免許更新センター 当面の間閉鎖
黒崎優良運転者免許更新センター 当面の間閉鎖
有効期限が3月13日~7月31日 更新期限を3か月延長
更新期限延長には手続き必要 最寄りの警察署や試験場で受け付け
資金繰り相談
福岡銀行(店舗など51か所) 5月2日~4日 9時~15時
西日本シティ銀行(店舗など39か所) 5月2日~4日 9時~17時
福岡中央銀行(12店舗) 5月2日~6日 9時~17時
筑邦銀行(40店舗の中で持ち回り) 5月2日~6日 9時~15時
北九州銀行(5店舗)5月2日~6日 9時~17時
各銀行 感染拡大防止のため事前に電話予約を
福岡ひびき信用金庫(店舗など13か所)5月2日~6日 9時~15時
大牟田柳川信用金庫(8店舗)5月2日~6日 9時~16時 
筑後信用金庫(店舗など2か所)5月2日~6日 9時~15時
飯塚信用金庫(2店舗)5月2日~6日 9時~15時
たがわ信用金庫(本店)5月2日~6日 10時~12時 13時~15時
おおかわ信用金庫(本店)5月2日~6日 9時~15時
遠賀信用金庫(店舗など3か所)5月2日~6日 9時~15時 
福岡信用金庫(本店) 5月2日~6日 9時~12時 13~15時
福岡信用金庫(2店舗)5月2日・3日 9時~12時 13~15時
各信用金庫 詳しい情報はホームページなどで確認を
中小企業の相談
資金繰りについての自治体や国の相談窓口はこれまで通り対応
福岡市 福岡商工会議所内 092-441-2171
北九州市 小倉北区 093-551-3619
北九州市 戸畑区093-873-1433
北九州市 八幡西区093-642-2861
久留米市 商工政策課 0942-30-9133
福岡県庁 0120-567-179
九州経済産業局中小企業課 092-482-5447
福岡市の制度融資手続き 原則として郵送でのみ受け付け
労働相談
県社会保険労務士会 092-414-4864 月水金 12時~17時 
県社会保険労務士会 092-414-4864 火木 12時~18時 
県社会保険労務士会 092-414-4864 第1土曜 第3日曜 10時~16時
法的問題相談
県青年司法書士協議会 生活・法的問題などの無料電話相談
県青年司法書士協議会 092-724-9505 3日~6日 10時-16時
DV被害相談
県弁護士会が無料電話相談 5月8日 10時~16時 092-753-6154
外国人の相談窓口
県外国人相談センター 外国籍の人向け生活相談 19の言語で対応
県外国人相談センター 0120ー279ー906 10時~19時
source https://uyscuti.biz/2020/05/05/32233/
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鳳来寺山l山全体が天然記念物!歴史が息づく見どころ満載な登山コース紹介
アイキャッチ画像出典:PIXTA
鳳来寺山(ほうらいじさん)ってどんな山?
出典:PIXTA
標高 所在地 体力レベル 難易度レベル 695m 愛知県新城市門谷鳳来寺 ★★ ★★
愛知県新城市に位置する鳳来寺山。岩肌が印象的な山で、新日本百名山のひとつに数えられています。山全体が原生林に覆われており、1931年には国の「名勝天然記念物」にも指定。古くから天台宗や真言宗の密教の道場として栄え、現在でも多くの貴重な史跡や寺院が残る霊山です。
麓から伸びる参道の階段は1425段を数え、山中には「鳳来寺」や「東照宮」などの歴史的建造物が多く点在。また、秋には紅葉の名所として多くの人で賑わいます。
1300年の歴史的を刻む鳳来寺
出典:PIXTA(鳳来寺)
鳳来寺は、歴史ある「真言宗五智教団」の寺院。703年「利修仙人」が祈祷により天皇の御病気を治し、そのお礼として創建されたと伝わるお寺です。 1648年には、鳳来寺を家康誕生ゆかりの地として崇める徳川家光によって、日本三大東照宮とも言われる鳳来寺山東照宮が建設されました。
圧巻の迫力「傘杉」
出典:PIXTA(傘杉)
仁王門から100mほど参道を登ったところに、樹齢800年の見事な「傘杉」がそびえ立っています。「新日本銘木百選」に選定される国の天然記念物で、周囲7.5m・樹高約60mの大きさは、近年まで日本一の高さとして知られていました(現在は2位)。周囲にも大杉が多く生息し、天高く伸びる姿は圧巻です。
声の仏法僧「コノハズク」の生息地
出典:PIXTA(コノハズク)
鳳来寺山の山中には、愛知県の県鳥にもなっている貴重なフクロウ「コノハズク」が生息。その鳴き声が「ブッポウソウ」と聞こえることから、コノハズクは「声の仏法僧」とも呼ばれ親しまれています。
鳳来寺山の登山適期は?
出典:PIXTA(鳳来寺山の紅葉)
鳳来寺山の登山無雪期は4月頃から11月頃まで。その中でもやはり紅葉の時期が人気で、11月の中旬から下旬が最盛期。険しい岩肌と色とりどりの紅葉のコントラストはまさに絶景。毎年秋には「鳳来寺山もみじまつり」も開催され、多くの登山者や観光客で賑わいます。 天気も必ずチェック
GPSアプリやココヘリも忘れずに!
登山時には必ずGPSアプリなど地図の準備はしておきましょう。また、もしもの遭難時に、登山者を早く見つけ出すことに特化したサービス「ココヘリ」も登山の新常識となりつつありますよ。
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あなたのスマホに登山用の地図アプリは入っていますか? もしまだ入れていないのなら、今すぐアプリをダウンロードしましょう! 地図アプリを...
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年間3000件ともいわれる山岳遭難。そのうち4割が道迷いによるものといわれています。編集部では道迷いをはじめとするあらゆる遭難において...
1425の石段を歩く!定番の表参道コース
提供:YAMAP
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コース距離:約8km
コースタイム:約5時間
参考:YAMAP
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要 ・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
表参道登山口→鳳来寺山自然科学博物館→仁王門→鳳来寺本堂→鳳来寺山山頂→瑠璃山→天狗岩→鷹打場→鳳来寺山東照宮→鳳来寺本堂→→鳳来寺山自然科学博物館→表参道登山口 鳳来寺山のメインコースとなる表参道の特徴は、なんと言っても1425段もの石段を越えていくところ。そのため標高は低いですが、登りごたえは十分です。山中では霊山らしい史跡や寺社をはじめ松尾芭蕉や若山牧水の句碑や歌碑も多く点在。見どころが多いので、登山客を飽きさせることのないコースになっています。
コース詳細
提供:ヤマレコ/WashiTabi
今回は参道入口、三ノ門のすぐ側にある「笠川駐車場」からスタート。15分ほどで鳳来寺山の登山口に到着すると、日本で3番目に長いと言われる石段が始まります。登ってすぐの道脇に松尾芭蕉の句碑もありますよ。
出典:PIXTA(仁王門)
朱色の橋を渡り石段を登ると、立派な仁王門が現れ迫力ある二対の仁王像に出迎えらます。
提供:PIXTA(傘杉)
傘杉がそびえるあたりは、登山道脇に巨木杉が立ち並ぶ壮観な景色。
提供:ヤマレコ/bigriki(松高院)
石段を登っていくと「松高院」や「医王院」など数々の寺院跡が登場します。霊山らしい独特の雰囲気が感じられますよ。
提供:ヤマレコ/bigriki(石段)
所々に何段目か表した看板が。表参道ルートは、緩急ある石段が続くコースなので体力的にきつく感じるかもしません。
出典:PIXTA(鳳来寺本堂)
1316段の階段を登り切ると、ついに鳳来寺本堂が現れます。トイレも併設されており、本堂の向かいには大きな休憩舎もありますので、お参りを済ませたらひと休みしましょう。
提供:ヤマレコ/WashiTabi(勝岳不動)
鳳来寺本堂からは本格的な登山道に。道中には、寿命を悟った利修仙人が亡くなったとされる「勝岳不動」や、阿弥陀如来像を作成した杉の木「六本杉」などが見られます。
提供:ヤマレコ/WashiTabi(鳳来寺奥の院)
木の階段や桟橋がある登山道を更に進むと、今は損壊が激しい「奥の院」が現れ眺望も開けてきます。そこから15分ほど登っていくと山頂です。
出典:PIXTA(鳳来寺山山頂)
鳳来寺山山頂は岩がゴロゴロしており、山頂標識と道標の他にベンチも設置されています。残念ながら木々に囲まれて、山頂からの眺望はほとんど望めません。
提供: ヤマレコ/bigriki(瑠璃山からの眺望)
鳳来寺山の頂を踏んだ後には、ここから目と鼻の先にある「瑠璃山」を目指しましょう。尾根を進むと10分ほどで、見晴らしのよい瑠璃山に到着。大きな岩陵の頂からは奥三河の山々が望めます。
提供: ヤマレコ/WashiTabi(天狗岩)
鳳来寺山山頂に戻ったら尾根沿いの「東海自然歩道」を歩いて「天狗岩」へ。眺望のよい天狗岩からは気持ちのいい景色が広がり、少し先にある展望台からは南アルプスも満喫できます。
提供: ヤマレコ/WashiTabi(鷹打場)
天狗岩を下って、分岐を「鷹打場」方面へ。分岐から3分程で岩陵の鷹打場展望台に到着。こちらも眺望が良く、正面にはハートの地形をした山が望め、撮影ポイントとしても人気です。
出典: ヤマレコ/bigriki(木の階段)
最後の見どころ、鳳来寺山東照宮を目指して下りましょう。木の階段や橋を数カ所通りますが、雨の日は滑りやすいので要注意。
出典:PIXTA(東照宮)
山中に佇む立派な東照宮がお出迎え。お参りや記念撮影を済ませたら、ここから10分ほどの鳳来寺本堂に向かいます。本堂からは往路の登山道を戻り、表参道登山口まで下ってゴールです。
駅から歩いて登れる!行者も越えた裏参道コース
提供:YAMAP
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コース距離:約11km
コースタイム:約6時間
参考:YAMAP
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要 ・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
湯谷温泉駅→湯谷峠→鳳来寺山東照宮→鳳来寺本堂→鳳来寺山山頂→瑠璃山→天狗岩→鷹打場→鳳来寺山東照宮→湯谷峠→湯谷温泉駅 「湯谷温泉街」からスタートするコースで、湯谷温泉駅から歩いて登頂可能。こちらは裏参道コースと呼ばれ、かつては修験者が難所の岩場を越えた道として知られています。途中からは「東海自然歩道」と合流。登山道は鉄階段などが整備されており、特筆すべき難所もありません。
コース詳細
提供: ヤマレコ/bun-iopapa(茶畑の分岐)
湯谷温泉駅からすぐ近くにある、湯谷温泉駐車場の奥から登山道に入って行きます。舗装路を過ぎてしばらく歩くと茶畑が出てきますので、分岐の看板を左方向に進んでいきましょう。
提供:ヤマレコ/bun-iopapa (登山道の鉄階段)
しばらくは林道はが続き、山道が始まると辺りは樹々で鬱蒼としてきます。
提供: ヤマレコ/bk138(湯谷峠)
約1時間登ると、東海自然歩道と合流する「湯谷峠」に到達。樹々に囲まれた峠には、石碑や道標の他にベンチも設置されています。
提供: ヤマレコ/bun-iopapa(鳳来寺山パークウェイの歩道橋)
湯谷峠からほどなく、「鳳来寺山パークウェイ」にかかる歩道橋に出ます。歩道橋を渡り、石垣の間を進み「行者越」へ。
提供: ヤマレコ/bk138(行者越)
かつては、この行者越が鳳来寺参道の最大の難所とされ、江戸時代までは修業のために険しい岩場を越えていました。今では木橋が渡されているので、難なく通過できます。
提供: ヤマレコ/WashiTabi(東照宮に向かう舗装路)
行者越を登りきって尾根まで出ると、テーブルやベンチもある広い休憩所に到着。そこから登山道を進むと、山頂駐車場から続く舗装路に合流します。舗装路を歩いて東照宮を目指しましょう。
出典:PIXTA(鳳来寺山東照宮)
東照宮からは鳳来寺を巡り、先程紹介したコースと同様に山頂を目指してぐるっと周回します。登頂後は東照宮まで戻って、往路と同じルートで湯谷温泉まで下りましょう。
立ち寄りたい周辺施設情報
見どころの多い鳳来寺山の麓には、たくさんの観光ポイントや温泉などが充実しています。登山と一緒に満喫して、さらに素敵な1日にしてみてはいかがでしょうか。
湯谷温泉
出典:PIXTA(湯谷温泉)
鳳来寺山の麓、鳳来峡の宇連川沿いに位置する湯谷温泉。「日本百名湯」にも選ばれる湯谷温泉は、開湯が1300年以上と歴史ある古湯で、川沿いには風情のある旅館が軒を連ねています。温泉街の入口には温泉スタンドもあり、他には無料で利用できる「利修仙人の足湯」も人気。登山で疲れた体を湯谷温泉で癒してください。 住所:新城市豊岡字地蔵元6 電話番号:0536-23-7613(新城市観光課) 営業時間:9:00〜18:00 料金:無料 ※湯谷温泉での日帰り入浴は、各旅館によって営業時間や料金が異なります。湯谷温泉の公式HPにて確認してください。 湯谷温泉HP 鳳液泉 利修仙人の足湯
鳳来寺山自然科学博物館
出典: Facebook/鳳来寺山自然科学博物館友の会
鳳来寺山の表参道入口付近に「鳳来寺山自然科学博物館」があります。鳳来寺山を中心とする郷土の成り立ちや、そこで生きる貴重な動植物についての展示が充実。中庭ではフクロウ(大コノハズク)が見学でき、夏にはモリアオガエルの卵なども展示されています。こちらに寄れば、鳳来寺山をより深く理解することができるでしょう。 住所:新城市門谷字森脇6番地 電話番号:0536-35-1001 営業時間:9:00 〜17:00 定休日:火曜日(※7月20日~8月31日、11月は無休開館) 料金:高校生以上210円/中・高生100円 鳳来寺山自然科学博物館
四谷の千枚田
出典:PIXTA(四谷の千枚田)
新城市の山あい、鞍掛山の麓に広がる見事な棚田が「四谷の千枚田」です。開墾から400年もの歴史があり、約1300枚もの棚田が作り出す風景はとても美しく幻想的。また、季節や時間帯によって様々な表情を見せてくれる千枚田は1年を通して人気の観光名所です。懐かしい日本の原風景を味わうことができますよ。 住所:新城市四谷 電話:0536-29-0829(新城市観光協会) 料金:無料 駐車場:20台 四谷の千枚田
アクセス・駐車場情報
鳳来寺山の登山口へのアクセス方法、および最寄り駐車場の情報をお伝えします。観光地のため混雑して無料駐車場に止められない場合は、近隣の有料駐車場を利用しましょう。
表参道登山口
鳳来寺山へのメインルートの表参道登山口へは、無料駐車場の中で1番近くにある「笠川駐車」がおすすめ。無料駐車場は他にも、木戸駐車場、合鏡駐車場があります。ちなみに登山口から近い場所に有料駐車場もありますので、混雑や状況によってご自身で選択してください。 【車でのアクセス】 東名豊川ICより国道151号線経由して新城方面へ約1時間。 三遠南信自動車道鳳来峡 ICより国道151号線経由で豊橋方面へ約40分。 住所:愛知県新城市門谷笠川 駐車台数:17台 料金:無料 トイレ:有り 【公共機関でのアクセス】 JR飯田線「本長篠駅」下車→豊鉄バス田口新城線「鳳来寺」下車。
湯谷温泉駐車場
湯谷温泉から鳳来寺山を目指す際には、湯谷温泉にある公共の「湯谷温泉駐車場」に駐車しましょう。駐車場の奥からそのまま登山口へと進むことができます。電車でお越しの際は、湯谷温泉駅から湯谷温泉駐車場まで歩いて5分ほど。 【車でのアクセス】 東名豊川ICより国道151号線経由して新城方面へ約1時間。 三遠南信自動車道鳳来峡 ICより国道151号線経由で豊橋方面へ約40分。 住所:愛知県新城市豊岡地蔵元 駐車台数:約50台 料金:無料 トイレ:有り 【公共機関でのアクセス】 JR飯田線「湯谷温泉駅」下車。
鳳来寺山パークウェイ山頂駐車場
こちらは、山頂から1番近い駐車場になります。鳳来寺山に最短で登頂を目指す場合は、パークウェイ山頂駐車場に止めましょう。駐車場からは舗装路の参道を通り、鳳来寺や東照宮まで簡単に行くことができます。 【車でのアクセス】 東名豊川ICより国道151号線を利用して新城方面へ、鳳来寺山パークウェイを経由して約1時間。 三遠南信自動車道鳳来峡 ICより国道151号線経由で豊橋方面へ約40分。 住所:愛知県新城市門谷鳳来寺7−27 電話:0536-35-1074 駐車台数:180台 営業時間:8:00〜18:00 料金:510円 トイレ:有り 【公共機関でのアクセス】 JR飯田線「本長篠駅」下車→豊鉄バス田口新城線「鳳来寺山頂」下車。(土日祝のみ運行) JR飯田線「湯谷温泉駅」下車して徒歩約50分。(タクシー8分) 豊鉄バス時刻表
鳳来寺山は魅力的な名所が満載!
出典:PIXTA(鳳来寺山一本松)
一段一段石段を登りながら、刻まれた歴史に想いを馳せる山行が楽しめる鳳来寺山。山中では鳳来寺をはじめ東照宮や寺院跡など見どころが満載です。絶景の紅葉や傘杉などの豊かな自然にも癒されますね。普段の登山とは違う、鳳来寺山ならではの雰囲気を味わってみてください。 【登山時の注意点】 ・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。 ・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。 ・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。
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湖東平野にぽっかりと富士山型の山容を浮かべる三上山。霊峰として名高く、俵藤太(藤原秀郷)による大ムカデ退治伝説の舞台としても有名です。...
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kennak · 1 year
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東京都は令和3年12月23日から令和5年5月7日まで、新型コロナウイルス感染症の無料検査事業を実施してきました。 本事業に関して、虚偽の実績等に基づく補助金交付申請事案があったため、補助金交付決定の取消し等を行いましたのでお知らせします。 今後とも、不正が発覚した場合には厳正に対処してまいります。 1 交付決定の取消し等を行った事業者【11事業者】 〇 Assist・Medical 株式会社所在地:埼玉県富士見市上南畑240番地 代表者:代表取締役 大関 翔太 事業所:1か所(調剤薬局バルナバ大森店) 補助金:交付決定額 約2億円、交付済額 約3,200万円 措置日:令和5年5月31日 措置内容:交付決定取消し・返還命令 措置理由:不正の手段により補助金の交付を受けたため  〇 渋谷美容皮膚科クリニック所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号 NV1 Bldg.8階 代表者:院長 原田 慶堂 事業所:2か所(渋谷美容皮膚科クリニック、アリュールクリニック) 補助金:交付決定額 約3,700万円、交付済額 約1,400万円 措置日:令和5年5月31日 措置内容:交付決定取消し・返還命令 措置理由:不正の手段により補助金の交付を受けたため  〇 株式会社 メディトランセ所在地:東京都新宿区北新宿一丁目4番7号 代表者:代表取締役 加藤 篤彦 事業所:21か所 (tokyoartsgallery、個別指導Wam飛田給校、個別指導Wam清水が丘校、個別指導Wam小宮町校、個別指導Wam小山田桜台校、東京湯島指導センター、東京駒場指導センター、【PCRラボ】ICheck×nanoAce 町田駅東口前PCR検査場、個別指導塾スタンダード市ヶ谷教室、個別指導塾スタンダード西日暮里教室、赤坂見附・無料PCR検査センター、四谷三丁目・無料PCR検査センター、六本木・無料PCR検査センター、【PCRラボ】ICheck×nanoAce浜松町駅前ハマサイトPCR検査場、【PCRラボ】ICheck×nanoAce品川駅港南口PCR検査場、【PCRラボ】ICheck×nanoAce大井町駅PCR検査場、個別指導Wam青戸校、フラクタルPCR検査センター、ICheckPCR検査センター有楽町、【PCRラボ】ICheck×nanoAce 赤坂PCR検査場、炭火串焼き「昌」) 補助金:交付決定額 約23億円、交付済額 約13億円 措置日:令和5年5月31日 措置内容:交付決定取消し、返還命令 措置理由:不正の手段により補助金の交付を受けたため 〇 株式会社 HOS所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目38番13号5階 代表者:代表取締役 日下部 雄太 事業所:7か所 (アステル薬局無料PCR検査センター神田駅北口、同センター田町駅、同センター武蔵小山駅、同センター亀戸駅、同センター池袋駅、同センター銀座、同センター御徒町駅) 補助金:交付申請額 約33億円 措置日:令和5年3月31日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 〇 株式会社 メタボスクリーン所在地:神奈川県横浜市中区寺久保34番1号 クリオレミントンハウス横濱山手ロワイヤル412号室 代表者:代表取締役 関澤 隆一 事業所:3か所 (メタボスクリーン東京第一研究所・コロナバスター東京本部、PCR検査センター東京ラボ・コロナバスター西尾久店、コロナバスター赤坂店) 補助金:交付決定額 約8.2億円、交付済額 約3.2億円(交付済額は返納済み) 措置日:令和5年3月31日 措置内容:事業者登録取消し、交付決定取消し、返還命令 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けたため 〇 医療法人 華風会所在地:大阪府大阪市中央区高麗橋一丁目7番3号TheKitahamaPLAZA3階 代表者:代表 久保 伸夫 事業所:4か所 (YELL合同会社中河原PCRセンター、無料PCRセンター東中野駅前、平井駅前PCR無料検査センター、ケーズ桜台駅前無料PCRセンター) 補助金:交付申請額 約28億円 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 〇 医療法人社団 彩祥会所在地:東京都北区赤羽二丁目23番2号 鵬ビル1階 代表者:理事長 中島 知賀子 事業所:4か所(麻布十番採取所、アンフルール採取所、大田区採取所、瑠璃色の地球採取所) 補助金:交付申請額 約6.3億円 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 〇 医療法人社団 JOY所在地:東京都中央区銀座二丁目11番8号 ラウンドクロス銀座二丁目2階 代表者:理事長 伊東 絵美奈 事業所:1か所(エミーナジョイクリニック銀座) 補助金:交付決定額 約3.5億円、交付済額 約630万円(交付済額は返納済み) 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、交付決定取消し、返還命令 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けたため 〇 向日葵商事 株式会社所在地:東京都中央区銀座三丁目12番19号4F 代表者:代表取締役 田中 ゆかり 事業所:3か所(四ツ葉薬局、向日葵商事株式会社、中目黒トライ) 補助金:交付申請額 約5.7億円 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため  〇 株式会社 ヒューマンプランニング所在地:和歌山県有田市宮原町須谷535番1号 代表者:代表取締役 富山 晃至 事業所:2か所(南大塚無料検査場、狛江無料検査場) 補助金:交付申請額 約3.9億円 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 〇 medical 4 men clinic所在地:東京都中野区東中野二丁目24番13号 スイートルーム302、201、202 代表者:院長 中島 知賀子 事業所:8か所 (medical 4men clinic、東麻布PCR検査センター、東中野PCR検査センター101採取所、赤羽採取所、泉岳寺採取所、PCR検査センター向原駅前店、江古田採取所、PCR検査センター亀有店) 補助金:交付申請額 約69億円 措置日:令和4年12月28日 措置内容:事業者登録取消し、不交付決定 措置理由:検査の実施が適切に行われていないと認められたため   不正の手段により補助金の交付を受けようとしたため 
令和4年度PCR等検査無料化事業補助金交付決定の取消し等について 東京都福祉保健局
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ronpe0524 · 5 years
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うちの娘も卒園か、な3月(2019年3月の日記)
■2019/3/1 東京ポッド許可局の「スープカレー論」を聴いていたらマキタさんが話の流れで「まず自分のコンディションを疑ったみない?」的なことを云っていた。僕もこれはとても大切なことだと思う。劇場で同じ映画を複数回を観ることがあまりないことで知られている(誰に?)僕ですが、「この映画面白かったからもう1回観よう!」ということよりも「なんとなく映画を楽しめなかったけど、これは自分の体調や鑑賞環境のせいかもしれないからもう1回観てみよう」ということはたまにある。お昼は丸亀製麺へ。店まで行って一日、釜揚げ半額の日だと気づく。並んでたけど列が店の外まではいってなかったので、釜揚げ大をいただく。190円。ありがたい。吉祥寺パルコさんから映画チケットが当選した、とのDMが。感謝です。仕事終わりで池袋へ。東京芸術劇場 プレイハウスでパルコ・プロデュース『世界は一人』観劇。古舘寛治も観にきてましたねぇ。Netflix『タイタンズ』S1E6を見る。 ■2019/3/2 土曜日。奥さんはキンプリの映画を観に。なので娘と自分の実家へ。両親といっしょに瑞穂町のつるし飾りを見に行く。地元のモールでランチを食べてから実家でのんびりする。夜はAbemaTVで放送された カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』を視聴。なかなか面白かったし、作品の意図を感じるアイデアがあり良かった。WOWOW録画『ビッグ・マネー 男たちのレクイエム』を見る。WOWOW録画 『キリング・イヴ』S1E4を見る。 ■2019/3/3 午前中から親子で立川へ。某進学塾のテスト&説明会。子供たち、大変だな。珈琲館でランチを食べてから帰宅。子供と遊ぶ。夕方から出かけさせていただき調布へ。イオンシネマ シアタス調布で、映画のまち調布シネマフェスティバル2019『風の谷のナウシカ』鑑賞。宮崎駿監督作については『紅の豚』以降の映画は『毛虫のボロ』まですべて劇場鑑賞をしている。つまり『魔女の宅急便』以前はTV画面でしか見たことがなかった。その中でも最も観たいと思っていたのが『ナウシカ』。いやなぁ観れて本当に良かった。もう3回ぐらい泣いてしまった。泣いた場面①「コルベットからの脱出をあきらめた城オジ×3を落ち着かせ指示をするためにナウシカがマスクを外すとこ」、泣いた場面②「ペジテの船にユパ様が単身で乗り込み、制圧するとこ」、泣いた場面③「大婆様の、子供達よ、わしのめしいた目の代わりによく見ておくれ~のとこ」。①と③はまだわかるけど、 ②で泣くとはなぁ。もうこれは『Fury Road』で泣いちゃう感じと近い。いやぁやはり映画は映画館で観ないとな。僕モテ読者のゆうろうさんも同回だったみたいだけどわからなかったな。ゆうろうさん大きいのに。 ■2019/3/4 もういいかげん雨はいいんじゃないかな。仕事終わりで昭島へ。ココイチでココイチのスパイスカレー THE ローストチキン 一辛。最近、ココイチでは食後のコーヒーをたのんでいる。+100円ぐらいで飲めるし、カレーの後ってとてもコーヒーが飲みたいんだ。MOVIX昭島で『グリーンブック』鑑賞。また映画を観て泣いてしまったよ。チートイツさんとTwitter TL上でくだらない話をしていたら杉田協士監督がレスしてくれてなんか嬉しい。テレビ録画『THIS IS US 36歳、これから』S1E8を見る。石田衣良『七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV』読了。 ■2019/3/5 朝からなかなかの事件がありしんどい。英会話に出てから帰宅。Blu-ray『続・夕陽のガンマン 』を見る。Amazon Prime『ホームカミング』S1E2を見る。 ■2019/3/6 1ヶ月ほど奥さんがやっていた朝ごはん担当ですが、本日から僕が朝ごはん当番に復帰。まぁパン焼いたりコーヒーいれたりするだけですけど。娘は卒園遠足でピューロランドに行くらしいです。お昼休みに来週以降の映画鑑賞スケジュールを組む。いろいろ工夫してみるけどこの3月は本当に面白そうな作品が多い。僕は家族がいるので多くの映画をあきらめる感じになるけど、もし独身だった場合を想定するとゾッとする。週末なんかガチガチに映画で埋めてしまいそう。仕事終わりで有楽町へ。角川シネマ有楽町で、中国映画祭 電影2019『ペガサス/飛馳人生』鑑賞。WOWOW録画『キャッスルロック』S1E4を見る。 ■2019/3/7 有給休暇を取りようちえんへ。ファミリーランチという子供たちと親たちがいっしょにお昼を食べるイベント。娘たちにとってはこれが最後のファミリーランチ。ようちえんもあとちょっとで卒園だなぁ。ランチの後は娘といっしょに帰宅しレゴで遊ぶ。「3階建ての城をつくってくれ」とのリクエストに応えてつくっていたら、まぁまぁ組み上げたところで娘がよろけてほぼ倒壊。心が折れつつなんとか修復する。夕方から出かけさせてもらい有楽町へ。ジャポネで夕食たべてから角川シネマ有楽町へ。中国映画祭 電影2019『アラ・チャンソ(原題)』鑑賞。チートイツさんも同回を観ていて途中まで一緒に帰る。チートイツさんは五体投地ものと知らずに観にきたらしい。まるゆさんも観てたようだが遭遇できず。ジミソラジオを聴きながら帰宅。WOWOW録画 『キリング・イヴ』S1E5を見る。Netflix『アンブレラ・アカデミー』S1E3を見る。 ■2019/3/8 仕事終わりで立川へ。松屋でプレミアムキムチ牛とじ丼食べてからシネマシティへ。『運び屋』鑑賞。MCTTお題作品なので早めに。 ■2019/3/9 本日は1日映画観るために出かけさせていただく。ありがたい。奥さんと娘も途中まで一緒の方向なので中央線の国立までは一緒に行く。僕は吉祥寺へ。吉祥寺パルコのインフォメーションに行ってキャンペーンで当たったUPLINK吉祥寺の招待券をいただく。中野へ移動。うどん旬報の取材をしたい店舗があったのだけどこの日は営業時間変更とのことで断念。中野ZEROホールへ。Gucchi's Free School の新イベント上映グッチーズ・クラシック部にて『ルイジアナ物語』と『エスペラパード���』鑑賞。トークの予定が予定���りのびたので急いで有楽町へ移動。ヒュートラ有楽町で『岬の兄妹』鑑賞。映画見終わってから、まるゆさん、さっちゃんさん、そしてPeckinpah先生と合流。3人は東京ポッド許可局のイベント終わり。軽い飲み会に僕も参加させていただく。とくにPeckinpah先生と近況報告。まさかFGOにまで手を出しているとは。うちの奥さんと飲みに行ってほしいところだ。Peckinpahさんが帰る時間になったので解散。残り3人は迷いなくヒュートラ有楽町へ。さすがだ。さっちゃんさんは『岬の兄妹』、僕とまるゆさんは『ウトヤ島、7月22日』を鑑賞。 ■2019/3/10 奥さんは調布の『八甲田山』へ。自分と娘は朝から昭島の図書館へ。KFCでお昼をむしゃむしゃ食べたあとMOVIX昭島へ。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』鑑賞。帰宅して夕食食べてお風呂入って20時までに寝かしつけ。奥さんが20時までに帰ってくればバトンタッチで近所のイオンシネマに『ROMA』を観に行こうと計画していたのだけど奥さん戻らず。映画に行けないと判断した瞬間に僕の体は電池が切れたようで、ベッドで横になったらそのまま朝まで寝てしまった。10時以上寝た。どうやら体調が悪かったようです。 ■2019/3/11 耳鼻科に行くために午後半休。3月に入ったぐらいから目がしょぼしょぼ、この前の週末には鼻水が。そうです、いよいよ花粉症になってしまったようです。八王子駅近くの耳鼻科へ行ったら診察もそこそこで花粉症の薬を出されました。しんどい。せっかく半休を取ったので映画を観に立川へ。シネマシティでタランティーノ/ロドリゲス【極上音響】映画祭『シン・シティ 復讐の女神』鑑賞、3D字幕版 bスタ極上音響上映で。久々に3Dメガネを持参。カイロレン・モデル。みんな大好きやよい軒での夕飯をはさみ『スパイダーマン:スパイダーバース』鑑賞。吹替 aスタ極上爆音上映。今回シネマシティが字幕版を上映できなかった経緯についてはまったく納得できないけど、そのために他の劇場に行くことなどはしない、という決意こみでシネマシティで観ました。さすが極爆、素晴らしかったです。Amazon Prime『ホームカミング』S1E3を見る。 ■2019/3/12 火曜なので英会話に出てから帰宅。このところ仕事が忙しくへろへろ。Amazon Prime『アメリカン・ハニー』を見る。Ayaさんのツイキャスも聴く。 ■2019/3/13 仕事終わりで新宿へ。シネマカリテで『サッドヒルを掘り返せ』鑑賞。武蔵野館で『イップ・マン外伝 マスターZ』鑑賞。なんか完璧なハシゴ。TV録画『フラッシュ』S2E9を見る。 ■2019/3/14 『SR サイタマノラッパー』が本日で公開10周年。自分にとっては重要なこの映画のために何か書こうとは思っていたのですが、ここ数日とても忙しくざっと自分の過去を振り返るぐらいのものしか書けなかった(ほとんど昨夜スマホで打った)。定期検査のための病院へ。今回も異常なし。一福 立川店でお昼を食べてから阿佐ヶ谷へ。ラピュタ阿佐ヶ谷で演技者・小林桂樹 役を全うする『女の中にいる他人』『首』鑑賞。新宿へ移動。タワレコでP.O.Pの新譜を買ってからテアトル新宿へ。『盆唄』『Noise』鑑賞。ジミソラジオを聴きながら帰宅。 ■2019/3/15 会社の自席を引越し。僕は荷物が多いので大変です。引越しの度にいらないものを捨てるので整理整頓にはなります。しかしちょっと荷物を運んだだけでもう腰がダメ。普段はなるべく重いものを持たないよう気をつけてるけどこれだもんなぁ。痛み止めを飲んどく。そしてチームの飲み会へ。人数が少ないので会社の近所の焼き鳥屋さん。そして僕は20時で抜けさせていただき立川へ。飲み会の後でも映画って観れるんですね。シネマシティで『キャプテン・マー���ル』aスタ極上爆音上映鑑賞。シネマシティのaスタ夜の回、MCU作品の初日の金曜夜に観るって大好きだなぁ。   
■2019/3/16 土曜日。自転車でようちえんへ。もうすぐ卒園の年長クラスの合同企画「おめでとう会」、通称「おめ会」へ。父母による歌とか、子供たちの歌とか、先生たちの出し物とか。いよいよ卒園感。WOWOW録画『キリング・イヴ』S1E6、WOWOW録画『キャッスル・ロック』S1E5を見る。Netflix『ラブ、デス&ロボット』S1E1~3を見る。 ■2019/3/17 午前中から娘と実家へ。ついでに散髪にも行ってさっぱり。夕方に自宅戻り。僕は夕方から出かけさせていただき立川へ。シネマシティで立川決戦 機動45周年 初代メカゴジラ【極爆】『ゴジラ対メカゴジラ』鑑賞。aスタ極上爆音上映で。いやぁ良いイベント上映。さらに『キャプテン・マーベル』も2度目の鑑賞。他に観るのがなかったのもあるけど、初回鑑賞時に一部とても眠くなってしまい集中できなかったのです。これは映画の内容が退屈なわけではなくて、おそらく花粉症の薬のせいです。 ■2019/3/18 仕事終わりで新宿へ。MCTT『運び屋』回。初参加の方もきてくれて嬉しいです。極秘計画についてもそろそろ準備をはじめる。Amazon Prime『ホームカミング』S1E4を見る。 ■2019/3/19 火曜なので英会話に出てから帰宅。Netflix『セレニティ:平穏の海』を見る。 ■2019/3/20 仕事終わりで有楽町へ。ヒュートラ有楽町で『サンセット』鑑賞。僕モテメルマガ、入江監督の巻頭言で僕のTumblrのリンクをはっていただき嬉しいかぎり。TV録画『フラッシュ』S2E10を見る。 ■2019/3/21 祝日の木曜日。午前中は時間があったのでWOWOW録画『クイーン ライブ・アット・ウェンブリー・ スタジアム 1986』を見る。そして午後は娘の卒園式。ようちえんの3年、プレスクールも入れるとそれ以上。本当に素晴らしいようちえんだったと思います。あまりの素晴らしさに小学校生活が不安なぐらいです。卒園式のあとはジョナサンで打ち上げ。幼稚園イベントの後は恒例のようにジョナサンに行ってたけどこれも最後だな。さみしいな。夜は娘を寝かせたと同時に、急激な睡魔がやってきて自分も寝てしまった。 ■2019/3/22 金曜日ですが、今日を休めば4連休になるためやたらと休暇を取ってる人が多い。仕事終わりで日暮里へ。第7回屋根裏シアター『パロアルト・ストーリー』鑑賞@谷中の小さな美容室dollsの屋根裏。先日、谷中映画部さんの懇親会には出たけど屋根裏シアターを観るのは2回目。良い雰囲気。映画観たあとにちょっとお話しできるのも良い。お土産も嬉しい。気持ちよく帰っていたが、帰りの電車で水筒を忘れたことが判明。ごめんなさい後日取りに伺います。TV録画『フラッシュ』S2E11を見る。 ■2019/3/23 土曜日。午前中から娘と実家へ。親戚から卒園祝い(小学校の入学祝い)をもらっていてお礼の電話をしたり。宮藤官九郎『ん?』を読了。Amazon Prime『マザー!』を見る。実は見ていなかったんですこれ。WOWOW『キャッスルロック』S1E6、WOWOW『キリング・イヴ』S1E7を見る。 ■2019/3/24 本日から3日間、奥さんと娘は奥さんの実家へ帰省。僕は朝から日暮里へ。美容室dollsにお邪魔して水筒回収。お仕事中すいません。しかもカワイのウサギちゃんイラストがついてる微妙にはずかしい水筒。娘からもらったやつなので失くすと怒られちゃいますからね。そこから電車で埼玉の深谷へ。はじめての深谷シネマで『ギャングース』3回目を鑑賞。上映後には入江監督のトーク付き。Q&A時間があったので質問したら『ギャングース』のポスタに入江監督のサインをいただきました。さらに近所の新生「小林屋」にお誘いをいただいたので少しだけお邪魔させていただくことに。映画館の外に出て入江監督のサイン会が終わるのを待っているとかめりさが!思わず僕モテ読者です、と話しかけてしまいました。そして小林屋で軽く乾杯、入江監督、強瀬さん、かめりさ、あの深谷の高畑さん(『ビジランテ』フィクサー、『ギャングース』の名簿屋でおなじみ)などの楽しい話を聞く。AKIRA君がつくった『悪魔のいけにえ』パーカを着てたら入江監督と強瀬さんから好評だったよ。まだまだ宴は続きそうであったが僕は途中退席させていただき深谷から新宿へ。新宿のタワレコでP.O.Pのインストライブ。購入済のCDを忘れてしまいサインをもらえなかったのは痛恨でしたが伯周さん、会場にいたさっちゃんさんと話もできて楽しかった。さらに渋谷へ移動。ヒュートラ渋谷で未体験ゾーンの映画たち2019『アンノウン・ボディーズ』鑑賞。Amazon Prime『ホームカミング』S1E5を見る。Netflix『パニッシャー』S2E5、Netflix『スター・トレック: ディスカバリー』S2E2を見る。 ■2019/3/25 仕事終わりで新宿へ。ケイズシネマで『天然☆生活』鑑賞。川瀬さんブロマイドGET。上映後トークも聞き、ブロマイドに川瀬さんのサインもいただけました。 ■2019/3/26 火曜なので英会話。会社のPC(リース)がリフレッシュしたらとても重いノートになってしまった。これは家で仕事はするなってことだよな。アトロクLIVE&DIRECTに出てたsora tob sakanaが良い。夕飯後、WOWOW録画『アベンジャーズIW』を吹き替えで見る。もう『エンドゲーム』まであと1ヵ月です。Ayaさんのツイキャスもちょっと遅刻して聴く。WOWOW録画『The Sinner-記憶を埋める女-』E1を見る。あれ?これってNetflixにあるやつか。じゃあWOWOWで見なくていいな。 ■2019/3/27 仕事終わりで渋谷へ。シネクイントで『ブラック・クランズマン』鑑賞。水曜はシネクイントのサービスデーで1100円なわけですがなんと満席!素晴らしいですね。 ■2019/3/28 仕事終わりで下北へ。向かいながらナンバガ野音の抽選結果確認。落選。無念。みん亭でカレーチャーハン。オーダして先にきたスープ飲みながら待っていたらチートイツさんも来店。チートイツさんのオーダもカレーチャーハン。こんなことが前にもあったなぁ。そのまま二人でB&Bへ。『ひかりの歌』下高井戸シネマ公開記念トークイベント『ひとつの歌』から『ひかりの歌』へ 。杉田協士監督、枡野浩一、トナカイ、金子岳憲、という4人のトーク。 約2時間、とても楽しいトーク。4人の自己紹介と、関わりを話してるだけでがっつり尺を使っていたのですがこれが面白かった。イベント内では杉田協士監督作『くじけないで手紙を書いた』を上映。この作品の主演が枡野浩一。ドキュメンタリ、とはまた違う。枡野さんの一日を追ったような静かな作品なのですが、撮影されたのが枡野さんの詩集『くじけな』の発売後であり、東日本大震災の2ヶ月後となる2011年の5月、とのこと。撮影時期の情報が鑑賞前にあったので、何気ない日常に緊張感があった気がしたのですが、撮影時期の情報がなければこれに気づかなかったのでは、というぐらいの日常。 2011年5月といえば松江哲明監督作『トーキョードリフター』の撮影と同月。しかし両作の印象はかなり違う。トークの中で杉田監督が「映画を撮るとわかるんですが、店や場所はどんどんなくなってしまうんです」と云っていたように、わずか数年でも街の景色は変わっていってしまうし、映画はそれを切り取って思い出させてくれる。 その時期の「記憶」や「雰囲気」も同様で、震災から2ヶ月後の東京を切り取った『くじけないで手紙を書いた』や『トーキョードリフター』は、ある意味貴重な作品となると思います。映画の前半で枡野さんが座っている公園は、吉祥寺のはらドーナッツの近く。僕もあそこで娘と遊んだことあるなぁということまで思い出した。 クリスマスの日に吉祥寺に行ってドーナツ食べた。イベントのラストではトナカイさんが書いた詩を金子岳憲さんが朗読。話す方ももっと話したい雰囲気で、お客さんももっと聞いていたいような感じの良いトークでした。 『ひかりの歌』のパンフを買い皆さんのサインをいただく。金子岳憲さんには僕が「ポリスキル」をいかに好きか、ということを伝えられたので大満足です。金子さんもまた「ポリスキル」やりたい、と云ってました。まるゆさんも来ていたのでチートイツさんと3人で下北の駅前いっしょに帰る。そしてジミソラジオを聴きながら帰宅。TV録画『フラッシュ』S2E12を見る。 ■2019/3/29 仕事終わりで立川へ。シネマシティで『レゴ(R)ムービー2』鑑賞。Amazon Prime『ホームカミング』S1E6を見る。レゴをひとつオーダ。 ■2019/3/30 昨夜オーダしたレゴが朝には到着。早い。そしてソッコーで娘が組み上げる。早い。本日は僕モテ読者仲間で花見。なんとか雨降らなくて良かった。しょうこさんが熱出てこれなく残念だったが、今年も開催できて何より。うちの娘も楽しかったようではしゃいでた。遊んでくれた皆さん、ありがとう。夜は娘が寝たあと、Netflix『トリプル・フロンティア』を見る。WOWOW録画『キリング・イヴ』S1E8を見る。これでS1完走。なかなか良いドラマ。WOWOWにてS2放送決定とのこと。  もうちょいいろいろ見たかったが、ソファーに居眠りしてしまい最悪な悪夢を見たので早めにベッドへ。 ■ 2019/3/31 本日から奥さんと娘ちゃんは奥さんの実家に3日間の帰省。僕は電車で千葉へ。遠征してちば映画祭へ。千葉駅で買った万葉軒の「トンかつ弁当」を千葉公園で食べてから会場へ。当日券でも2プログラムで1500円という安さ。助かる。第10回ちば映画祭 プログラム6 清原惟監督特集「おとめ心・あそび心」②『網目をとおる すんでいる』と『わたしたちの家』鑑賞。プログラム7 『恋はストーク』と『彼女はひとり』鑑賞。『わたしたちの家』目当てで行ったのですが、良い規模の映画祭だと思います。渋谷へ移動。かつやでスタミナ炒めとチキンカツ丼食べてからシネクイントへ。『ドゥ・ザ・ライト・シング』鑑賞。ワンドリンク付きで1000円。ありがたい。Amazon Prime『ホームカミング』S1E7を見る。とゆうわけで寝る前にスーパーカップ ソルティバタークッキーを食べてしまい3月終わり。 
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