Tumgik
#都築タクマ
leechan1018 · 2 years
Photo
Tumblr media
Happy Birthday Takagi Brothers Twins   お 誕生日 おめでとう 高木万平/高木心平!!   . 37歳おめでとうございます≛ ♛♕ . からの俳優  獣拳戦隊ゲキレンジャー ゲキブルー/深見レツ   . からの俳優  非公認戦隊アキバレンジャー  アキバレッド/都築タクマ  . Juken Sentai Gekiranger: Retsu Fukami GekiBlue  Hikonin Sentai Akibaranger: Takuma Tsuzuki AkibaRed   . From Engine Sentai Go-Onger Kenji Ebisawa/Gunpei Ishihara Birthday  . 2022年10月22日 10 / 22 / 2022 #獣拳戦隊ゲキレンジャー #非公認戦隊アキバレンジャー #桜蘭高校ホスト部 #ゲキブルー #深見レツ #アキバレッド #都築タクマ #常陸院馨 #常陸院光 #高木万平 #高木心平 #誕生日 #おめでとう #スーパー戦隊シリーズ #いいねした人全員フォローする #フォローバック率100 #フォローバ100 #jukensentaigekiranger #hikoninsentaiakibaranger #ouranhighschoolhostclub #gekiblue #retsufukami #akibared #takumasuzuki #hitachiintwins #takagitwins #happybirthday @man_shin_takagi  https://www.instagram.com/p/CkCu5YttcTq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
1 note · View note
t82475 · 6 years
Text
スタートアップ
1. 6月。 乾燥した埃っぽい風が吹いている。 アメリカ中西部に位置し、かつては自動車産業で栄えたこの都市は今や全米で最も治安が悪いことで有名である。 廃墟のように荒れたビルが並ぶ街路には人影もなく、たまに古びた車やトラックが通り過ぎるだけであった。 その街路を一人の白人少女が歩いていた。 真っ白な肌にグレーの瞳。髪はブラウンのセミロング。 膝丈のデニムジーンズ、Tシャツとその上に羽織ったネイビーのジャンパー、肩にかけたショルダーバッグ。 足元は素足にサンダル。 ダウンタウンから離れたこの辺りでは、たとえ昼間であっても強盗・殺人・レイプの発生率は極めて高い。 太陽が西に傾き夕刻が近づくにつれ、その危険度はどんどん上がって行く。 少女は自分が危険地域にいることをよく分かっているのだろう。 ショルダーバッグを体の前に抱え、周囲に気を配りながら街路の中央を歩いていた。 “ヘイ、どこへ行くのかな” “遊ぼうぜ” 二人組の男が前に立ちふさがった。どちらも薄汚れた作業服姿である。 黙って男たちの横を通り過ぎようとするが、肩を掴まれた。 “おいおい、無視するのかよ” “離して” 少女は男の手を払いのけ、右手をショルダーバックのポケットに入れかける。 “おっと” 男の一人がそのショルダーバックをもぎ取って投げ捨てた。 “スタンガンでも使われたら困るからな” 少女の両手首を掴んで真上に吊り上げる。サンダルが脱げて地面に落ちた。 “へっへっへっ” もう一人が前から少女のシャツとブラジャーをたくし上げる。 白い乳房が晒された。 “弄りがいのありそうなおっぱいじゃねぇか” “ノー! 止めて!!” “金と命は奪わないから安心しな” 二つの乳首を同時に摘んで捻り上げた。 “あぅっ、痛い!” 少女は必死に逃れようとするが、男の力に敵うものものではなかった。 “そこの陰に連れ込めっ” “おう” ヒュン! ヒュン! ヒュン、ヒュン! 警報音が鳴り始めた。 “警察!? どこだ?” 周囲を見回す男たち。 “やべぇ、ずらかるぞ!” 少女を投げ出すと、すぐに駆け出して10秒後には姿が見えなくなった。 少女は脱力してその場に座り込む。 しばらく動かなかったが、やがてブラとシャツを直して胸を隠し、ショルダーバックに手を入れて何か操作した。 バックから響いていたサイレンの音が止んだ。 2. 離れて停めたバンの中。 “行くわよ!” ハルキが双眼鏡を放り出して叫んだ。 ドアを開けて飛び出したハルキを俺とケイトも追いかける。 何があっても見てるだけと言ってたくせに、やはり心配になったのだろうか? ハルキは少女まで100ヤードほどの距離を14秒フラットで駆け抜けた。 何というスピードだ。 ちなみに彼女は身長150センチ少しの日本人で、その上タイトスカートにハイヒールという格好である。 ようやく俺たちが追いつくと、ハルキはもう膝をついて少女に話しかけていた。 “大丈夫!? ケガはない?” “無事です。・・でも、怖かった。とっても” 少女は細かく震えていた。 “無謀だわ” 横からケイトが言った。 彼女は性犯罪を専門に扱う弁護士だ。 “この街で女の子を一人歩きさせるなんて、レイプしてくれって言ってるのと同じよ” “その通り。だからこうして来てるんでしょ?” ハルキはそう答え、ケイトの返事を待たずに俺に聞いた。 “タクマ、あなたのシステムはどうだった?” “ノープロブレムです。すべて正常に機能しました” システムとは俺が作ったレイプ検知システムのことだ。 少女の手首に貼り付けた体温と心拍のセンサー。小型で大音量の警報スピーカー。それらと近接無線で接続し、クラウドと連携するスマートホンのアプリで構成される。 “願わくばもう少し早く反応して欲しいものね” “彼女は今日初めてシステムを使ったからです。学習が進めば、もっと短時間で判定するようになります” 俺は説明する。 このシステムは学習型だ。 朝から少女に持たせて本人の声や歩き方の特徴をキャプチャーしているが、まだ十分ではない。 先程のイベントでは、男たちのセリフや少女の悲鳴を汎用データベースに基づいて判定しただけだ。 この先、少女の言葉遣い、声の抑揚、身動きの癖をディープラーニングで学習すれば、いずれは気配だけで危機を察知するようになる。 さらに今の段階では会話や振動をスマホ側で拾っているが、これも肌にセンサーを貼ることで性能が格段に向上する。 とはいえ、今日のところはシステムが正常に機能することを確認できただけで満足すべきだろう。 危険な実験に協力してくれた少女に感謝しなければならない。 “問題ないのね? じゃあ” ハルキはにっこり笑って言った。 “実験を続けましょう!” “え?” 俺とケイトは同時に驚きの声を上げた。 “スポンサーの決定には従っていただくわ。・・あなたも、ね?” ハルキは少女にも念を押す。 “イエス、分かりました” 少女はショルダーバッグを肩に掛けて立ち上がった。 諦めたような表情をしていた。 3. 少女は再び歩き始め、俺たちは距離を置いて車で追跡する。 一度危険な目に会って気力が続かなくなったのか、どこか用心さに欠けた歩き方だった。 脇道や物陰に注意を払うこともなく漫然と進み、ときどき立ち止まると周囲をぼんやり見回した。 レイプ犯にとっては絶好の獲物では��いだろうか。 “危ないわね。あの様子じゃまた襲われるのは時間の問題よ” ケイトがつぶやいた。 “願ってもないことだわ!” ハルキが応える。 この人はSの気があるのだろうか。 レイプの現場など簡単に遭遇できることではないから、開発者の俺にとっては貴重な機会ではあるのだが。 夕方になって、少女は次第に街の中心から離れた方向に歩いて行く。 建物と建物の間に雑草とゴミであふれた空き区画が増え、道端に棄てられたセダンやピックアップトラックなどの廃車も目につくようになる。 そんなセダンの一台の脇にさしかかったとき、窓から毛むくじゃらの腕が突き出された。 大きな手が少女の顔面を覆い、そして彼女は車内に引きずり込まれた。 !! あっという間の出来事だった。 セダンは急発進し、無灯火のまま夕暮れの中に消えて行った。 俺はすぐにPCのモニタ画面をチェックする。 よし。正しく機能している。 今頃はショルダーバックのスピーカーから警報が鳴っているはずだ。 後は通知されるGPS座標を捕捉して追跡すればよい。 ・・と、次の瞬間、信号が途絶えた。 圏外? いや違う。これは端末側の問題だ。 “応答がなくなりました。装置が機能を停止したと思われます” 俺は屈辱の報告をした。 ケイトが十字を切って神様に祈るポーズをする。 ハルキが日本語で言った。 「手際のいい犯人ね。ウチで雇いたいものだわ」 こんなときに何を言ってるんですか。 4. 俺は神崎拓馬。 シリコンバレーの片隅で組み込みデバイスの請負設計をやっている。 日本の大学を出てすぐに渡米し、10年。 決まったお客もついてようやく収入も安定してきたところだが、いつまでも人から頼まれたモノを作り続けるつもりはない。 レイプ検知システムは、俺がスタートアップ(起業)を目指して最初に開発した製品だ。 クラウドの知識ベースに登録する音声データは、ケイトことキャサリン・グリフィス弁護士が様々な裁判や警察の記録から集めてくれた。 彼女は女性の人権と性犯罪防止のために活動していて、俺がレイプ検知システムを開発するきっかけを与えてくれた人でもある。 スタートアップの出資を募ると日本のベンチャーキャピタル(投資会社)から声がかかった。 何度か資料を送り、代理人と会って話をするうちに、ベンチャーキャピタルの経営者が日本有数の資産家で実業家のH氏だと分かった。 H氏は謎の多い人物である。 政財界の表に出ることはないが、世界中の金融不動産と資源産業に大きな影響力を持ち、あの有名なキャンベル財閥とも繋がりがあるらしい。 そんな人物がどうして俺のスタートアップに興味を持ってくれたのか。 同じ日本人だからか? まさか。 さっぱり分からなかったが、俺は日本から来たベンチャーキャピタルのマネージャーと会った。 まだ27~8才くらいの小柄な日本人女性、それが俺たちがハルキと呼ぶ仁羽春希(にわはるき)だった。 IT化が進展した現代、事件や事故を予測検知するシステムは数多く実用化されている。 例えばロードサイドに設置して交通事故を検出したり、パブリックスペースで視界に映る人物を顔認証して行動を追跡する監視カメラシステム。 拘束された店員や警備員を発見する緊縛検知システム。音声だけで喧嘩や騒乱を識別する集音マイクシステムも存在する。 しかし、これらはいずれも特定の人物を守ることを目的としない。 俺の作ったシステムは、所有者を見守り、もし誰かが危害を加えようとしたら警報を発信する。 技術的には恐喝や強盗などの行為も検知できるが、あえて女性に対する性的暴力、すなわちレイプの検知に限定した。 最もセンセーショナルな領域からスタートする、それが成功への近道と考えての戦略だった。 ハルキは俺が3カ月かけて書いた100ページの事業計画書(もちろん英文だ)をほんの10分で読み終えて言った。 「ぜんぜんダメね。でも目のつけどころは悪くないわ。まずはあなたのシステムの出来を見せてもらいましょ!」 こうして実証実験が決まった。 場所はアメリカ有数の犯罪都市。 費用はすべてハルキ側が持ち、囮(おとり)になる白人少女もハルキが手配した。 役者の卵という彼女は18才。 危険を伴う仕事だがこの国で18は立派な成人年齢(厳密には州により異なる)だから、契約書にサインさえすればどんな仕事も請けることができる。 5. 幸いにも俺たちはその日のうちに少女を発見することができた。 犯人の車が拉致現場に戻ってきたのである。 ハルキが運転していた男から少女の場所を聞き出した。 いや、聞き出すなんて優しいものではなかった。 ハルキは近づいて運転席の男に話しかけた。 男が笑ってしらを切ると、いきなり拳銃を突き付けて外に引き出した。 身長2メートルはあろうかというそいつを足払いで倒し、すかさず背中に馬乗りになって後頭部に銃口を押し当て、拉致した娘をどこに捨てたか白状しなさいと言った。 男がとあるビルの名前を口にすると、拳銃の後ろで殴って気絶させた。 ハルキは立ち上がってにこやかに言った。 “ラッキーだったわ! ・・さ、行きましょ” ハルキ、いいえハルキさん、あなたいったい何者ですか。 それにどうして拳銃なんて持ってるんですか。 そこは10ブロックほど離れた廃ビルの地下だった。 駆けつけた俺たちは意識を失った少女を発見した。 Tシャツとジャンパーはそのままで、下は何も着けていなかった。 ケイトが少女の下半身を調べる。 明らかにレイプされていた。 俺は唇をかみしめる。 少女のショルダーバッグは拉致現場から少し離れた路上で発見された。 中のスマホは壊れていた。 鳴り止まない警報音に業を煮やしてバッグごと車の窓から投げ捨てたと思われた。 実験は終了した。俺の敗北である。 かなり無謀な実験だったとはいえ、レイプを防げなかったのは事実だ。 少女への謝罪を口にする俺に、ハルキは気にすることはないと言った。 「彼女の命が無事で大きなケガもなかったことに感謝しましょう」 「レイプされたことは構わないんですか?」 「契約の範囲内よ」 ハルキによると少女の雇用はレイプのリスク込みだという。 契約上、少女はあらゆる事態に逆らってはならず、たとえ犯人に性行為を強要されても受け入れなければならない。 性犯罪に遭ったときの鉄則は決して抗わないことだ。 今回、少女は犯人に抵抗しなかった。このことが結果的に彼女の命を守った。 もし少女が死傷する事態となった場合、それが少女の無謀な行為が原因であるなら、雇用者であるハルキ側は責任を負わない。 まったく酷い契約だが、少女が納得してサインしたのであれば法的に有効であり、それがアメリカ社会の常識である。 ケイトにも契約なら仕方ないとあっさり言われた。 いずれにせよ検査のため病院に運ばれた少女とはそれきり会うこともなく、俺は失意の中シリコンバレーに戻った。 後日、ハルキから「スタートアップの出資は保留。課題を整理して今後のプランを送付して下さい」というメールが入った。 6. 俺はレイプ検知システムを諦めなかった。 犯人が装置を破壊する可能性を考慮しなかったのはミスだった。 時速60マイル(約97キロ)で走る車から投げ捨てられて100パーセント無事なスマホは存在しない。 信頼のおけるシステムにするためには、やはりすべて一体になったコンパクトな装置が必要だ。 俺は考えた。 肌に貼るモジュールに、あらゆるセンサーとスピーカー、クラウド通信の機能まで組み込めないだろうか。 無理だ。重さも大きさも難しい。 たとえ肌に貼れる物を作れたとしても、大音量の警報が鳴れば犯人に発見されて剥がされるだろう。 貼るのではなく、隠すことが必要だ。 有効に隠す方法は。 8月の最後の日、俺はケイトのオフィスに行ってアイディアを相談した。 “・・例えば、口から呑んで体内に数日間留まるカプセル型の胃カメラが実用化されています。同様なカプセルにセンサーと通信機能を搭載します。課題はバッテリーですが警報時だけ通信するなら小型化できるかもしれません” “お腹の中で警報を鳴らしても聞こえないでしょ?” ケイトが意見を言う。 “ではスピーカーだけ外に、ってそれじゃスピーカーを壊されるから意味ないか” “ねぇ、タクマ。あなただって知ってるでしょ? 女の身体には何でも隠せる便利なポケットがあるって。どうしてそれを使わないの?” 俺は執務机の向こうに座るケイトの顔を見た。 いつも怖い顔で女性の権利向上を訴えるキャサリン・グリフィス弁護士の目が今日は笑っていた。 “それは、その、女性器の中という意味ですよね” “もちろん!” “それも考えなかった訳ではないのですが、その、大切な器官をそういう用途に使うのは受け入れられるでしょうか?” とうとうケイトは声を出して笑った。 “日本の男性って本当にシャイで真面目ねぇ。プッシーにそんなデバイスが隠れてるだなんて、最高じゃない!” “そんなものですか?” “だって、レイプ犯のファイナル・ディスティネーション(最終目的地)よ? やっとたどり着いたと思ったら、そこにガードがいて警報を鳴らすんだから!” ケイトはもう一度笑い、それから元のすました顔に戻って言った。 “ごめんなさい、茶化すつもりはないの。でもいい方法よ。タンポンくらいのサイズで、つけ心地も同じならきっと成功するわ” “重量が課題になりますが” “そうね。素人考えだけど、タンポンではなくメンストラルカップにデザインを合わせたらどうかしら。多少は大きくできるし、警報音も聞こえ易くなると思うわ” “はあ” メンストラルカップって何だ? “タクマ、実際のところ女性器の構造なんて分かってないでしょ?” “そ、そうですね。それは、あまり” “大抵の男は女の身体を知らないわ。どんなにプレイボーイを自認する男性でもね。あなたはそれでは駄目” ケイトは立ち上ると、向かい合って座る俺の前に来た。 この人は背が高いな。175センチは軽く超えていると思う。 と、ケイトは俺の右手を取り、それをタイトスカートの上から自分の股間に押し付けた。 ええっ!? “よく見て、よく触って、深く理解して” 俺はケイトに誘われているのだろうか。 確かこの人はバツイチで、40才をとうに過ぎていて、元ダンナは民主党の州議会議員で。 “本やネットで見ただけの知識じゃ役に立たないわ。自分で確かめないと” 耳元で囁かれた。何でこんな色っぽい声を出すのか。 ブロンドの髪か俺の頬に触れる。近くで見るとものすごい美人じゃねぇか、この人。 くらっとした。 落ち着け俺、落ち着け俺、落ち着け俺。 “ここに女の身体があるわ” ケイトは今度はスカートの中に俺の手を導いた。 そこはほんのり暖かかった。 ストッキング越しに感じる柔らかいモノは。 うわ。 俺はケイトに掴まれた右手を振りほどいて自分の膝に置いた。 大丈夫大丈夫大丈夫。俺は自制できる俺は自制できる! ケイトはしばらく俺を見ていたが、やがて言った。 “合格よ、タクマ” へ? “いずれ製品のテストをしなきゃならないでしょう? あなた、何百人もの女の子のプッシーを触ることになるわ” 言われてみれば、その通りだ。 “スタートアップに挑戦する優秀な男性は誘惑され易いの。さっきくらい落ち着いていられたなら心配ないでしょう” ケイトは乱れたスカートを整えて笑った。 “ごめんなさいね、こんなおばさんが誘惑しちゃって” “いいえ。とても魅力的でした、ケイト。・・あやうく陥落しそうになるくらい” “光栄だわ。でもね” “?” “もし本当に誘惑に負けてたら、あなた今頃は壁に投げ飛ばされてノビてたでしょうね” そうだった。この人は空手の達人だった。 7. ケイトのおかげで方針は決まった。 俺は女性の身体と生理用品、避妊具について調べた。 メンストラルカップとは日本語では月経カップまたは経血カップと呼ばれる生理用品である。 お寺の釣鐘を逆さにしたような形状をしていて、膣の中で経血を受け止める構造になっている。 日本では普及していないが、アメリカの女性の間ではごく一般的に使われているらしい。 奥まで挿入するタンポンと違って膣口のすぐ上に装着するから、ケイトの言った通り外部の音声を拾ったり警報音を流すのに具合がよい。 メンストラルカップの素材は柔らかい医療用シリコンだ。 開口部を折り畳んで挿入すると、膣内で自然と元の形に広がって安定するようになっている。 この特徴を生かすには、本体モジュールを細い円筒形にしてカップの中心に突き通せばいいだろう。 手前の端面にマイクとスピーカー。これらは同時に機能しなくてよいから共用して小型化する。 本体中央に制御部とバッテリー。 そして膣の奥に向かって突き出た先端に体温と心拍の生体センサー。 LTE回線のアンテナは筐体内側の全長にパターンを貼る。 Bluetooth とGPSのチップアンテナ、それにモーションセンサーを制御部に実装。WiFi は省電力のため使わない。 よし、大まかなイメージは描けたぞ。 ここ数年、スマホ用のI/Oを搭載した汎用コアと3Dプリンタが安価に出回るようになって、俺のようなフリーのエンジニアでも小型IoT装置開発のハードルがぐっと低くなった。 昔は大変だった試作機の製作は時間と経費の許す限り何度でも繰り返すことができる。 むしろ難関は量産化だ。多くのハードウェアスタートアップがこの段階で頓挫する。 俺もいずれ量産で悩むことになるはずだが、それはベンチャーキャピタルが出資を認めてくれた後の話だ。 バラック(評価用基板)の試作機でデバッグしながらミドルウェアの設計を進める。 まずは省電力が最優先。放熱も難しいから、クロックを落として性能と発熱量を計算する。 体温や心拍の生体情報もダイナミックレンジが大きく拡大する。 なにせ膣の中にセンサーがあるのだ。 クラウド側のディープラーニング機能は継続して使えるが、パラメータは再チューニングが必要だ。 他にも無線通信、電源回路、リモコン用のスマホアプリ。 大丈夫。全部俺の守備範囲だ。 俺は寝食を忘れて没頭した。 8. 日本を飛び出したとき、俺は素人に毛が生えただけのエンジニアだった。 すべてが勉強だった。 どんな仕事も引き受けて経験を積み、誰よりも早く安く納めることで信用と実績を築いてきた。 あの頃はアパートが狭かったので俺はレストランのテーブルで請け負った回路の設計をやった。 ときにはラップトップPCを持ち込んでコーディングもこなした。 今でいうノマドの走りみたいなものだ。 そこはウェイトレスがショートパンツにタンクトップのユニフォームを着ていることで有名なカジュアルレストラン・チェーンだった。 俺は別にウェイトレスの太ももに惹かれて通った訳ではない。 その店のやたら甘辛いチキンウイング(手羽)が好きだったこと、そしていつも空いていて何時間粘っても追い出されないことが理由だった。 4~5年くらいは通っただろうか。 ウェイトレスの女の子たちとはすっかり馴染みになった。 いつも俺が行くと一番奥のテーブルに案内してくれ、黙っていてもチキンウィングとケチャップを山盛りにつけたフレンチフライ、そしてエクストラストロングのブラックコーヒーが運ばれてきた。 ウェイトレスは地元の高校生か大学生のアルバイトが多かった。 特に個人的に関係を持った子はいないが、一人だけ気になる子はいた。 鮮やかなレディッシュ(赤毛)で白い顔にそばかすだらけの少女だった。 グラマラスな女の子が多い中、彼女はほとんど幼女体形で、店のユニフォームを着ていてもまるで運動会に来た小学生みたいに色気がなかった。 その彼女はいつもむすっとしていて、俺に対して一言多かった。 “いつも同じ服ねぇ。そんなんじゃ女の子にモテないわよ” “チキンばかり食べてないで、野菜も食べなさいよ” “目の下にクマが出てるわよ。どうせ寝ないで仕事ばっかりやってたんでしょ” “いい加減こんな店に来るの止めて、もっといいレストランに行ったら?” 何を言われても不思議と腹が立たなかった。 俺はその子から言われるたびに “君こそ色気が足りないぞ” とか “客がいなくて儲かってなさそうだから来てやってるんだ” とか憎まれ口を返した。 すると彼女はようやくくすりと笑って “まったくね” と応えるのだった。 今思えば、俺とあの子は互いに意識し合っていたのだろう。 しかし俺たちはそれ以上に親しくなることもなく、そばかすの彼女は半年ほどでアルバイトを辞めていなくなった。 そして俺も、作業室を確保できる広いアパートに越して店に通うことはなくなった。 9. ジーッ。 玄関ブザーの音がした。 無視して仕事をしていると今度はジーッジーッと2回鳴った。来客らしい。 俺は頭を掻きながら立ち上がり、黙って玄関のドアを開けた。 「ハロー、タクマ!」 そこにはハルキが立っていた。 「おんやまぁ、なかなかの勇姿ですこと」ハルキは自分の鼻を摘むマネをして笑った。 「臭いますか」 俺は答えながら着ていたシャツの匂いを嗅ぐ。 そういや最後にシャワーを浴びたのはいつだっけ。 「ふふふ。仕事に励む男性は臭いなんて気にしなくていいのよ」 「急にどうしたんです? わざわざ俺の臭いを嗅ぎに来たんですか」 「グリフィス弁護士から次のプランが進んでいると聞いて応援に来ましたの」 「応援?」 「この子を連れて来たわ!」 言われて初めて気がついた。ハルキの隣に女の子がいた。 抜けるような白い肌にブラウンの髪。灰色の瞳。 膝丈ジーンズとTシャツを着ていて、両手に旅行鞄。足元にも大きな荷物が二つ。 「君は!」 あのレイプ実験に雇われていた白人少女だった。歳は18だったな。 「その節はお世話になりました」彼女は流暢な日本語で挨拶して頭を下げた。 「日本語ができるのか」 「はい。デトロイトでは話す機会がございませんでしたが」 「ええっと、その、あのときは大変迷惑を」 「いえ、どうぞお気になさらずに」 少女のグレーの瞳がきらきら輝いていた。 あの実験のときの、どこか暗いおどおどした雰囲気はまったく感じ��れなかった。 この子、こんなに明るかったっけ。 「ではお邪魔いたします!」 少女はそう言うと、旅行鞄を持ったまま俺の横をすり抜けてアパートに入っていった。 「やる気満々ね」ハルキが言った。 「あの、彼女はいったい」 「あなたに無償貸与します」 「ええ!?」 「期間は、そうね、あなたのシステムが完成するまで」 「あの子を助手につけてくれるんですか? 俺は仕事は一人でする主義で」 「よく気がつくいい子よ。きっと役に立つわ」 少女が戻ってきて、俺に向かって微笑みながら残った二つの荷物も抱えていった。 「分りました。・・一つ教えて下さい」 俺は気になっていたことをハルキに聞いた。 「あの子はどうもなかったんですか? その、妊娠したり、障害が残ったりとか」 「大丈夫。まったく無事よ」 「もう一つ。今度は彼女とどんな契約を結んだんです? まさか嫌がるのを無理矢理サインさせたとか」 「ふふふ、ノーコメントよ。・・でも、絶対に無理矢理なんかじゃないわよっ」 10. ハルキが早々に帰るのを見送り、俺は部屋に戻った。 あの少女はいつの間にか黒いミニスカートのコスチュームに着替えていた。 グレーのニーソックス。白いエプロン。頭にもカチューシャ?のような白いフリルをつけている。 何だよ、この HENTAI アニメのマニアが喜びそうなメイドコスプレは。 「神崎様」 少女はキッチンの床に正座すると、指を前について頭を下げた。 「スザンナと申します。心を込めてお勤めいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。・・早速ですが」 立ち上がって宣言した。 「お部屋をお掃除させていただきます!」 俺のアパートはお世辞にも綺麗とはいえない。 そこらじゅうに詰まれたダンボール箱。 層をなして堆積したホコリ、壁と天井のシミ、カビ。 キッチンは洗っていない食器、インスタント食品の食べかす、ゴミ袋の山。 そして方々に脱ぎ散らかした衣類とタオルの類。 スザンナと名乗った少女は、自分の荷物からスポンジとクリーナーを出してシンクの食器を洗い始めた。 「一人暮らしの男性はお片づけが苦手と聞いていましたが、その通りのようでございますね」 「・・」 「これではガールフレンドも呼べませんよ? あ、余計なことを口にいたしました。申し訳ございません」 あっという間に洗い終えると、生ゴミをビニール袋にまとめて括った。 それからまた荷物から大きなブリキのバケツと雑巾を出し、水で絞って床を拭き始めた。 実に手際がよかった。 清掃サービスのアルバイトでもしていたんだろうか。 「神崎様。こちらは私にお任せいただいて、ごゆっくりなさって下さいませ」彼女は手を休めずに言った。 「しかし・・」 「大丈夫です。こう見えてお掃除は得意でございますから」 少女はこちらに尻を向けて四つんばいになり、床をごしごし拭いている。 甲斐甲斐しいね。高感度が90パーセントアップだ。 だけどその態勢はちょっと無防備だぞ。ミニスカートの中が見えそうだ。 と、俺の視線に気づいたのか、彼女はこっちに顔を向けて微笑んだ。 白い尻に黒い下着がばっちり見えた。Tバックだった。 ひえ。 俺はキッチンから逃げるように作業室に飛び込んだ。 どしんと椅子に座り、胸に手を当てて呼吸を整える。 何で俺が乱されるんだ。闖入してきたのはあの子なのに。 それにしてもTバックか。その上、黒。 あの子はあれをわざと見せたのか? 彼女の尻が脳裏に蘇った。 いかん、またモヤモヤするところだった。 仕事に戻ろう。 ・・えっと、俺、何をしてたっけ? PCのディスプレイにガントチャート(開発作業線表)を呼び出した。 今週のスケジュールを指で負う。こんなに並行作業を組んでたっけ? あー、頭が回らねぇ。真っ白だ。 線表が二重になってぼやけた。まぶたの上から両手を押しつける。 “目の下にクマが出てるわよ。ちゃんとベッドで寝てる?” あのそばかすの女の子の声が蘇った。 んー、そういえば昨夜は徹夜だったなぁ。 11. コーヒーの香りがした。 「神埼様。・・もし、神崎様」 顔を上げるとあの少女がいた。 「ノックをしたのですがお返事がなかったものですから。勝手に入りまして申し訳ございません」 しまった。寝こけてしまったようだ。 時計を見ると20時。3時間も経ったのか。 「お疲れと思いますが、そのままお眠りになったらお風邪を引きますよ」 「そうだね。悪かった。・・えーっと、君は確か、」 「スザンナです」「そう、スザンナだった」 無意識に頭をごしごし擦る。フケが舞うのが分かった。 「コーヒーはいかがですか? 濃い目のブラックがお好きでしたよね」 「ありがとう」 俺の好みをどうして知ってるんだろう? 不思議に思いながら出してくれたコーヒーをすする。爽やかなフルーツのような香りが漂った。 「へぇ、これはいいコーヒーだよ」 「はい。パナマのエスメラルダ農園のゲイシャという品種です。コーヒーミルを運べなかったものですから、前日に挽いたものですが」 「ミルならあるよ。・・俺も買おうかな。その豆、いくらしたの」 「はい。60ドルほどの品でございます」「60ドルも? いったい何ポンド買ったの」 「いいえ。8オンス(約230グラム)の価格ですが」 ぶ。 俺はコーヒーを吹き出しかけた。 「あ、信頼のおける代理店を通して購入していますので、決して不当な価格ではございません」 「そんなことは言ってないよ」 ハルキからコーヒー代の請求書が来たらどうしよう。 すっかり目が覚めてしまった。顔を洗おうと立ち上がった。 作業室を出たところで俺はフリーズする。 あれだけ散らかっていたキッチンが綺麗に片付いていた。 モノを整理しただけではなかった。 床と壁、天井が拭き上げられて、ホコリ、シミ、カビがすっかり消えていた。 「ねぇ、何人呼んで掃除したの? 俺の推理では優秀な清掃員が3人は来たはずだけど」 俺は振り向いて少女に聞いた。 「いいえ、私一人です。至らない点がございましたら申し訳ございません」 「何を言ってるんだ。すごい、ものすごいよ!」 信じられなかった。 この子は、たった一人でこれだけやったのか。 「すまなかったね。遅くなったけど何か作るから食べていってくれるかい」 「ご夕食でしたらこちらに」 「何」 彼女が指すほうを見ると、こちらもすっかり片付いたリビングのミニテーブルに食事が並んでいた。 ミートローフ、マカロニチーズ、トマトシチューと温野菜のサラダ。 シチューの皿には暖かそうな湯気が上がっている。 「あまり時間も取れませんでしたので簡単なものですが。・・シチューはお替りできますからお好きなだけどうぞ」 そしてスザンナは付け足した。 「お食事が済んだらお風呂を使って下さいませ。もう二度と私の前でフケなんか飛ばさないよう、これからは清潔第一を心掛けていただきます!」 12. スザンナと名乗る少女は俺のアパートに居ついてしまった。 いや "居つく" という言い方は彼女に失礼だった。 スザンナは住み込みでハウスキーパーをしてくれたのだった。 いつも黒のメイド服を着ていて、他の服装を見ることはなかった。 彼女が張り切って動くとき短いスカートの裾が翻って下着が見えるのも毎日の光景になった。 下着は必ず黒のTバックだった。最初のうちはドキドキさせられたが、人間どんなモノにも慣れると分かった。 スザンナは優秀だった。 ゴミ屋敷のようだったアパートは見違えるように綺麗になった。 料理も得意で和食、洋食、中華、何でも作ってくれた。(スザンナの揚げ出し豆腐は絶品だ) 掃除、洗濯、アイロン、食事の準備と片付け。俺の古着の繕い。 いつ見ても何か仕事をしていて、どこで休んでいるのか不思議だった。 夜中もキッチンの隅に小さなマットレスを敷いて寝ているようだったからリビングで寝るように言ったら「そんな失礼なことはできません!」と逆に怒られてしまった。 スザンナは細かいことに煩かった。 「いくら忙しくとも、お食事を作業室に持ち込むのはお止め下さい!」 「また昨夜はそのままお休みになったでしょう? すぐお風呂に入って着替えて下さいませ」 「お召し物は私がお出ししたものを着て下さいませ! 今お召しになったシャツはアイロンがまだです!」 「お食事中はスマホを置いて下さいませ!」 俺は叱られる度に改善を約束させられた。 彼女に言わせれば「紳士は、厳格で規則正しい生活によって作られる」らしい。 俺ば別に紳士にならなくてよいのだが、彼女に勝てっこないのは明らかだったから��当に持ち上げて従うことにしていた。 スザンナはスコットランドの生まれで、6才のときからアメリカで育ったという。 日本語は10才から習っていて、日本に住んだこともあると教えてくれた。 どうりでやたら上手に喋れるはずだ。 ただ、その言葉使いは何とかならないか? バカ丁寧すぎて気持ち悪いよ。 俺がそう言うと「礼儀正しい言葉使いは大切でございます。私には神崎様の日本語の方が乱暴で心配です!」と反論された。 じゃあ、せめて俺のことはファーストネームで呼んでくれよ。ここはアメリカなんだからさ。 「タクマ、様」 “様” はいらないから。 「呼び捨てはできません。これで折り合って下さいませ」 分かった分かった。 「そういえばタクマ様、また夜中にポテトチップスをお召し上がりになりましたね? ジャンクフードは昼間だけとお約束なさったでしょう? 次に見つけたら金輪際ポテチは禁止とします!!」 うわ。それだけは許して。 13. よく晴れた10月のある日。 俺とスザンナは街の公園に来ていた。 こんなにお天気のいい日は散歩に出ないといけませんと連れてこられたのだ。 「タクマ様。ほら、あの雲!」 「どの雲?」 「あのビルの上です。翼を広げたチキンみたい!」 「ホントだ」 あー、チキンウイングが食いてぇ。 スザンナは小鳥のさえずりが賑やかだとか、道端の花が綺麗だとか、いちいち俺に話すのだった。 いささか面倒くさいが、叱られるよりはずっといい。 それに無邪気にはしゃぐスザンナは可愛いから、一緒にいて悪い気分はしない。 「ベンチがありますっ。お座りになりませんか?」「うん」 先に座ると、スザンナが隣に座ってくっついてきた。 「タクマ様。こうしていたら私たち、恋人同士に見えるでしょうか?」 「18と33じゃあ歳が離れすぎてるよ。そうだな、さしずめコスプレにはまった姪っ子とその叔父さんってところかな」 「もうっ、それくらいの年齢差のカップルは普通ですっ。それからこの際申し上げておきますが、これはコスプレではなく正装です!」 「正装って、まるで本当のメイドみたいだね」「ですから本当のメイドです!」 「なら、さしずめ俺はスザンナのご主人様かな」「もちろんです」「へ?」 冗談を肯定されて俺は面食らう。 「タクマ様」スザンナの語気が強くなった。 「失礼ですが、タクマ様はそもそもご主人様としての自覚が足りません」「じ、自覚ですか?」 「そうです、自覚です!」「どうしたらいいの?」 「ご主人様はメイドに命令なさるものです。タクマ様はお命じにならないことの度が過ぎます」 「それ、日本語が変」 「あれ? ・・ともかくタクマ様からもっとご命令をたまわりたいです!」「命令しないとダメなの?」 「はい! お命じいただければどのようなことも従います。ご不満があれば厳しく叱って下さいませ」 いつも厳しく叱られてるのは俺の方だと思うけど。 「・・じゃあ、ご主人様の言うことに従ってもらおうかな」 スザンナは嬉しそうな顔になった。俺に命令されたいというのは本当だったらしい。 「はいっ、何なりとお命じ下さいませ」 「君の正体を教えてくれないか」「え」 「君は誰なんだい? 今さら俳優の卵だなんて思わないからさ。ハルキとはどんな契約をしてるの?」 スザンナは真顔になった。 少しの間、何かを考えるように沈黙し、それから喋り出した。 「そうですね、そろそろお話しすべき頃ですね。質問されたらご説明するように指示されておりました」 「やっぱり君は誰かの指示で動いているんだね」 「はい。私は日本のお屋敷に仕えるメイドです」 スザンナはH氏の屋敷に勤めるメイドだった。 屋敷に入ったのは15才のとき。それからずっと日本にいた。 「この度の実験のため、私は3年ぶりにアメリカに戻りました」 「いったいどうしてメイドの君があんな危険な実験に参加したんだい? そのせいで君は」 「はい、レイプされました。でも幸いなことに生き延びました。タクマ様のご責任ではございません」 「ありがとう。でも、俺はずっと君に取り返しのつかないことをしたと思ってる」 「そう思っていただくだけで身に余る光栄です。・・でも、私があのようになるのは予定されたことでした」 「?」 スザンナによると、あのとき俺のシステムはあまり評価されていなかった。 実証実験は失敗する可能性が高いと考えられた。 実験に失敗した場合、囮役の少女はほぼ確実にレイプされる。場合によっては命も失う。 実験は行うべきでないという意見も多かったという。 しかし、レイプ検知システムの将来性を訴え、経験を積んで改善することが重要だと主張したのがハルキこと仁羽春希だった。 「実験は実施が決まり、囮役として私が選ばれました。生きて帰れない可能性は12パーセントと分析されました」 「覚悟して来たって言うのか。いくら何でもメイドの君が死んでいい筈はないだろう?」 「お役目を果たす以上、どんな事態も覚悟するのは当然です」「・・」 日本有数の大富豪、H氏の邸宅には100人近いメイドが勤めている。 彼女たちの仕事は屋敷の家事だけだけではない。 それは屋敷を訪れる客の性的接待である。 客はメイドと一夜を共にし、その間セックスだけでなくメイドをどのように扱ってもよい。 拷問のような行為を受けることも珍しくない。実際に命を失うメイドもいるという。 「君もそういうサービスをするのかい?」 「はい。ほとんどのお客様は日本人のメイドをお求めになりますが、私のような白人の娘をお喜びになるお客様もいらっしゃいます」 「逃げ出せないのかい? せめて警察に通報するとか」 スザンナは少しの間きょとんとし、それから口に手を当てて笑った。 「そう考えるのが普通ですよね。自分が特別な世界にいることをときどき忘れてしまいます。アー、イケナイイケナイ」 自分でおでこを叩きながら、わざと平板な発音で喋った。 「タクマ様」彼女は俺の目を見て言った。 「これだけはご理解下さいませ。メイドはどんなお客様にも心からお尽くしするものなのです。嫌だとか、逃げたいとか、そのようなことを考える者はお屋敷にただの一人もおりません」 信じられない話だった。 俺は馬鹿みたいに口をぽかんと開けたまま、スザンナの笑顔を見ていた。 「仁羽春希はこのたびのプロジェクトの責任者です。私が拉致されたことは想定外でしたから相当慌てたようです。犯人が現場に戻ってきたのは本当に幸運なことでした」 そうか。あのときのハルキの行動の理由が判った。 彼女は焦っていたのだ。 拳銃を突きつけて脅迫する行為はきわめて危険だ。 犯人から撃ち返される可能性もあるし、もし警察官に目撃されでもしたら説明できなかっただろう。 「あまり考えたくないことだけど、あのとき、もし犯人が戻ってこなかったら?」 「その場合は、お屋敷の組織を使って秘密裏に私を探索したでしょう。事件が公になるのは好ましくありませんから」 「そうだね。君の命がかかってる」 「いいえ、私は死体になっていても構わないのです。それより実験の事が新聞に載るようなことがあれば、タクマ様のシステムは二度と世の中に出せなくなります」 「・・」 スザンナは、この18才の少女はそんなことまで理解しているのか。 「実のところ、私は契約などしておりません。命じられれば、どんなことにも従うのがメイドです。・・ただ」 「?」 「今の私には、タクマ様にお尽くしできることが喜びでございます。メイドの本分としてだけでなく、私自身の気持ちとしましても」 「あ、ありがとう」 「どうか、システムを完成させて下さいませ。絶対に女性を守ってくれるシステムを」 「約束するよ」俺は力を込めて言った。 「二度と失敗しない。きっと作り上げて見せる」 14. 俺は作業室でスザンナに試作品を見せた。 スティック状のモジュール本体とシリコンカップ。キノコみたいな形だ。 これを膣に入れると聞いてスザンナは驚いたようだけど、すぐに興味深そうに手に持って眺めた。 「このカップは、カナダのデッパ社の製品によく似ていますね。サイズはLでしょう」 「見抜かれたか。実はいろいろ買って参考にしたんだ」 俺は通販で買った各社のメンストラルカップを見せた。 「それにしても見ただけでメーカーとサイズまで分かるのか」 「特別詳しい訳ではありません。たまたま同じものを使っているだけでございます」 「そうか、スザンナはメンストラルカップ派なんだな」 「はい、多い日も安心♥ ぴったりフィットでモレ、ゼロです」「ははは」 「・・と冗談はさておきまして」「ほへ、今の冗談だったの?」 「実は私どもメイドが使う生理用品は一つの製品に決まっていません。一人ひとりの身体に合わせて指示されたものを使っております」 「自分で選んでいないってことかい?」「そうです」 屋敷のメイドはあらゆる面で管理されているが、特に重要なのが月経の管理である。 月経の周期、排卵、生理の開始と終了の予定と実績が常に管理され、それに合わせて接客のスケジュールが定められる。 「すべてのメイドの排卵日と生理の予定日はホームページで公開されています」 「えっ!!」「ウソです」 俺は黙ってスザンナの頭を拳骨でごりごりする。 「あ~ん、面白くなかったですか?」 この子のジョークに付き合うのに俺はまだまだ修行が足りないようだ。 ジョークを言ってくれるのは嬉しいことだけどね。 話を戻すと、メイドの生理にプライバシーはない。 毎月の生理は報告が義務づけられていて、経血、おりものなどの検査も実施されている。 少しでも異常があれば内診台で診察を受けなければならない。 ナプキンやメンストラルカップなどの生理用品もメイド一人ひとりに合わせて最適なものが支給される。 避妊薬などは使わない方針なので、お客様と性交渉があった場合は次の生理まで当該客以外への接客は禁止になる。 「私の次回排卵日は10月23日。生理は11月7日から五日間の予定です。経血量は二日目が特に多く24時間平均で120ミリリットルを超えますので、Lサイズのカップを使用するよう指示されています」 「そんなことまで教えてくれるのかい」 聞いてる方が恥ずかしいんだけど。 「タクマ様はご主人様ですから、私のすべてを管理していただかねばなりません」 そう言うスザンナの頬も赤らんでいた。 やはり恥ずかしいのか、それともそれを口にすることに興奮するのか。 「生理になりましてもタクマ様にご迷惑はお掛けしません。万一粗相をした場合は容赦なく罰を与えて下さいませ」 「罰? 無理だよ」 「いいえ、それが決まりでございます」 「うーん、じゃあ、そのときは俺が何をしても叱らないでいてもらおう。それが罰だ」 「まあ、すごい罰ですこと。私、きっと耐えられません」「ふふふ、覚悟しな」 俺たちは揃って笑った。 スザンナが微笑みながら俺を見ていた。 大きなグレーの瞳の中に俺が写っていた。 とても愛おしく感じた。 彼女を抱きしめたい衝動に駆られたが、どうにか自制した。 「えっと、これはまだ試作だけど、スザンナから見て何か意見はあるかな?」 「私ごときが意見を申し上げてもよろしいのでしょうか?」 「当たり前だよ。君でないと気づかないことを聞きたいんだ」 「・・では差し出がましいようですが、2点ほど」「うん」 「生理は女にとって避けて通れないものです。この装置は生理中でも使えれば喜ばれると存じます」 「なるほど。本体は防水構造だけど、今のままだとカップの接合部から漏れちゃうな。何とか工夫しよう」 「もう一つは、性犯罪の被害を受ける女性として望みたい機能です」 「スザンナの希望だったら何だって聞くよ。約束はできないけどね」 「反撃したいのです。できれば殺してやりたい。でもそれは許されることではありませんから、その瞬間、電気ショックか何かで」 「それはできない」俺は即座に断言した。 「すごい希望だね。スタンガンみたいに犯人をやっつけたいんだろう?」「はい」 反撃機能とは驚かされた。 一度レイプされたスザンナの気持ちがよく分かる。 いくら男に奉仕するのが仕事のメイドでも、命じられれば命まで捧げるメイドであっても、レイプは許せないのだ。 そのときの悔しさは被害を受けた女性にしか分からない。 だから犯人を許せない。レイプするような男を許せない。 「確かにこれほど効果的な反撃はないな。男の性器に直撃だからね。それに、挿入されたときだけ可能な行為だから正当防衛の理屈も立つと思う」 俺はゆっくり考えながら説明する。 「でも危険すぎる。膣の中で電撃なんて、女性の安全を保証できない」 「・・」 スザンナは何も言わず、ただ自分の手を合わせて握りしめた。 その目は怒りと悲しみに満ちていた。 「君の気持ちは理解できるけど、・・すまない」 「いいえ、メイドの身でありながら出過ぎたことをお願いしました。申し訳ございません」 スザンナは深く頭を下げた。 15. 俺は再び開発作業に戻った。 スザンナは以前と変わらずハウスキーピングに励んでいる。 反撃機能の件は、もうこだわらないので忘れて下さいませ、と言われた。 電気ショックを放つ機能は技術的に難しいものではない。 スタンガンの回路は単純だ。必要な素子部品も少ない。 濡れた膣の中で電気ショックは心配なので���べたら、湿潤な環境でも心臓を経由して通電でもしない限り危険は小さいようだ。 ネットでは濡れた服の上からスタンガンを使う動画もあった。 問題はその少ない素子部品ですら収納できる場所がないことだ。モジュールを限界まで小さくしているのだ。 問題は他にもある。 スタンガンを撃つと、たった一度で小さなバッテリを使い果たしてしまうことだ。再充電には2時間かかる。 レイプ犯を撃退できるならそれで十分かもしれないが、俺としてはすぐに使用を継続できないのは納得できない。 そうだ。いっそ電源を変えようか。 二次電池(充電と放電が可能な電池)を止めて、一次電池(放電専用の電池)にするのだ。 そもそも二次電池には充電の課題があった。連続使用時間もせいぜい4時間。 使いきったら外出先で充電しなければならない。人前で堂々と充電できる装置でもない。 これをコンビニでも購入できるリチウム一次電池にしたらどうだろうか。 エコではなくなるが利便性はアップする。電池が切れたらトイレで交換すればよい。 その上、充電回路が不要になる。空いたスペースに電気ショック用の素子を配置できるじゃないか。 気がつけば回路図を引き始めていた。 スザンナには危険だからダメと言ったのに。 俺は苦笑しながら設計を進めた。 16. ドアがノックされた。 「夕飯でございます、タクマ様。今夜はチキンウイングですよ」「え、ホント!?」 部屋を出てリビングに顔を出す。 「いらっしゃいませ!!」「スザンナ、その恰好は」 スザンナはいつものメイド服を着ていなかった。 ショートパンツにタンクトップ。短ソックスにスニーカー。タンクトップの胸にはフクロウのロゴ。 あのカジュアルレストラン・チェーンのユニフォームだった。 タンクトップの胸に手書きの名札が付いていた。 『Sue』と書かれていた。 Sue、スー? 思い出した。あの赤毛のそばかす少女の名前だ。 まさか、スザンナがあのスー? しかし記憶に残るスーはスザンナとぜんぜん違う。 スーはずっと子供みたいで身長も低かった。 何よりも色鮮やかな赤毛で、それに顔いっぱいにそばかすがついていた。 スザンナが言う。 「本当は赤毛です。髪など簡単に染められますから。そばかすはレーザーで治療しました。後は、」 タンクトップの胸とショートパンツの腰を両手で撫でて笑った。 「4年も経ちました。どんな娘も成長して女になります」 スザンナにユニフォームが似合っていた。 きゅっと突き出して谷間もくっきりのバスト。すらりと伸びた白い素足。 もう無理だった。とても自制できない。 俺はスー、いやスザンナを抱きしめた。 「全然お気づきになって下さらないんだもの。思い切って強硬手段に出ることにしました」 「分かる訳ないよ。今の君は美しすぎる」 「嬉しいです。初めて褒めて下さいましたね」 俺たちはキスをした。 一度離れて、見つめ合って、もう一度キスをした。 「でもまだ分からないよ。あのスーがどうしてメイドになって、ここにいるんだ?」 「本当に不思議な偶然でした。私はお屋敷に入る前、あのレストランで半年だけ働いていました」 スタートアップ出資の検討が始まったとき、対象者の俺は徹底的に調査されていた。 学職歴、賞罰、資格、健康状態、交友関係、趣味、生活行動のあらゆる範囲。 個人情報の秘密などあったものではない。俺の過去は洗いざらい調べられたのだ。 調査の結果、俺があのカジュアルレストラン・チェーンの常連客であったことが判明した。 そしてレイプ検知システムの実験にメイドの提供が決まったとき、候補の少女が同じ時期、同じ店でアルバイトをしていたことも判った。 「タクマ様のことはよく覚えていました。私は自分の運命をタクマ様に託すことにしたのです。実験台となって生き延びることができたら、タクマ様のお手伝いをしたい。そう希望して認められました」 「そうだったのか」 「ただし条件がございました。それは私が誰か知られてはならないことです。お知りになればタクマ様は実験をなさらないでしょうから」 その通りだ。もし囮役の少女があのスーだと分かったら、俺はハルキに実験中止を申し出ただろう。 「俺はすっかり君たちの手の上で踊らされていたのか」 「お気に障りましたか? そうであれば申し訳・・」 「お気になんか障ってないよ!」 俺はスザンナの言葉を遮って言った。 「こんなに綺麗で可愛いメイドが俺を手伝ってくれるのに、どうして不満があるんだよ」 俺たちは再び抱き合って三度目のキスをした。 タンクトップから出たスザンナの肩を撫でる。 そうだ、これはスーの肩だ。とても白くて、細くて、すべすべして。 「さあ、お食事にしましょう。チキンが冷めてしまいます」 「そうだね」 テーブルにはチキンウイングとフレンチポテトがお皿に山盛りになっていた。 てかてかに光るチキンは味が濃くて美味そうだった。 俺は思わず笑う。 「タクマ様? 何か不手際がございましたでしょうか?」 「いや、さぞ健康に良くないだろうな、と」 「あら」 スザンナはしまったという顔をする。 「仕方ありません。今日は許可して差し上げます」 それから英語で付け足した。 “チキンばかり食べてないで、野菜も食べなさいよ!” 17. その夜、俺たちはベッドルームで初めてひとつになった。 スザンナは俺の前でメイド服を脱いだ。 下着はいつもと同じ黒のTバック。 「そのTバックも正装なの?」「いいえ。ただ、タクマ様にお喜びいただきたいと思い、これに決めております」 「俺、ときどきムラムラするんだけど」「そのときは押し倒していただいてもよろしかったのですよ」 「また冗談?」「さあ、どうでしょう?」 生まれたままの姿になったスザンナは最高にセクシーだった。 大きく実ったバスト、くびれたウエスト、そしてよく張ったヒップ。 あの地味だったスーがこんなに変わるなんて。 「下は赤毛なんだね」 俺がそこを指して言うと「当たり前です」と、ころころ笑われた。 「前にもご覧になるチャンスがありましたよ。覚えてらっしゃいませんか?」 「デトロイトのビルの地下のことかい」「はい」 「あの状況でじっくり見れる訳ないだろ?」「うふふ、残念でございました」 「んじゃ、今から観察する」 「はい。存分にご覧下さいませ♥」 俺はスザンナをベッドに寝かせると、膝を立てて両足を開かせた。 アンダーヘアの赤毛は下腹部のごく狭い領域に茂っていた。 不揃いな赤毛は一本もなく、艶々した赤色がまるでリンスした髪のように光っていた。 そうだ、スーの髪もこんな鮮やかなレディッシュだった。 赤毛の下部には割れ目の中にピンクの襞(ひだ)が合わさっていた。 襞の下半分は隙間が開いて、内側の空間が覗いている。 割れ目の左右は薄く赤味のさす肌で、一点のくすみも黒ずみもなく、もちろん赤毛の剃り残しなんか一本もなかった。 なんと美しいのだろう。女の性器を見て美しいと思ったのは初めてだ。 汚れを知らない処女の性器とはこれを指すのではないか。(処女と非処女を見比べたことはないが) もちろんスザンナが処女のはずはない。スザンナはセックス・サービス付きのメイドなのだ。 きっとその道のプロならではの特別なケアがあるのだろう。4ヶ月も一緒に住んで何も気づかなかったけれど。 俺は襞の合わせ目に顔を近づけて匂いを嗅いだ。 スザンナがびくっと震える。 甘酸っぱい香りが鼻をついて、俺はその匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。 「・・タクマ様、もう、そろそろ」スザンナがとろんとした声を出した。 「まだまだ存分にご覧になってないぞ」 「降参でございます。・・どうか、見るだけでなく触って下さいませ」 俺は中に指を入れた。そこは暖かいを通り越して熱かった。 「んっ」 合わさった襞を左右に開いた。 透明な粘液がとろりと溢れ出す。 「ん、・・はぁ」 俺はそこに口を当てて舌を這わせた。 小さく尖った小豆のような器官を探し当てると、それを舌の先で転がした。 「あっ、あぁっ、はぁ、・・・ん!!」 スザンナはついに甘い声で鳴き始め、それは二人がひとつになって俺が彼女の中に放つまで止むことはなかった。 18. 試作機が完成した。 何度も繰り返したデバッグ・テストにすべてパスした完動品である。 俺が一人でできる仕事はここまでだ。後は・・。 「協力してくれるかい」俺はスザンナに頼んだ。 「はい、そのつもりでおりました。私をいかようにもお使い下さいませ」 スザンナはミニスカートの脇に手を入れてTバックショーツを脱いだ。 俺は普段使っている作業チェアを引き出してこちらに向けた。 この椅子は日本製で、アームレストとリクライニング機能がついて1200ドルもした高級品だ。 スザンナを座らせ、背もたれを一番後ろまで倒した。 ニーソックスの足を片方ずつ持ち上げて、それぞれ左右のアームレストに掛けた。 これで彼女はM字開脚になり、俺に向って裸の下半身を突き出した姿勢だ。 俺はLEDライトのスタンドをセットして、スザンナの股間を明るく照らすようにした。 はぁ・・。スザンナが大きく息を吐いた。 「恥ずかしいと思うけど、少しの間だからね。まずは着け心地を確認するだけだし」 「タクマ様、お気遣い大変嬉しく思いますが、もっと淡々と動物でも扱うようになさって下さいませ」 「君は実験用の動物だっていうの?」 「はい。・・いっそ実験動物の足を縄で縛ってはいかがでしょうか」 「あのねぇ」 「私、怖くなってタクマ様を蹴り飛ばすかもしれません」 「本気で言ってるのかい? それとも俺を誘惑しようとしてるのかい?」 「両方でごさいます」 スザンナの目が妖しく輝いていた。 俺は梱包用のビニールロープで彼女の足首をアームレストに縛りつけた。 俺はシリコンカップの傘の部分を握って細くした。 スザンナの膣口にあてがう。「入れるよ」 モジュールの後端から押し込んだ。 うまく入らない。どこかに突っかかっているようだ。 一旦引き抜いて位置と方向を確認する。 もう一度。・・ダメか? 「タクマ様、メンストラルカップと同じ挿れ方でしたら、まず私が自分でやってお見せします」 「頼むよ」 スザンナは俺から装置を受け取ると、本体モジュールを軸にしてその回りにカップを畳み込んだ。 「こうして畳むのがよいと思います。それから」 右手で逆手に持って構え、左手の親指と人差し指で襞を開いた。手慣れた手付きだった。 「奥に向かってまっすぐ挿入します。正しい方向に挿せば、カップの先を軽く押し込む程度で入るはずです」 装置がスザンナの中に入っていった。 「カップは中で自然に開きます。斜めに突き当った場合は、当たった側の真下を軽く押します。・・これで入りました。ご覧下さいませ」 スザンナが指で開いてくれた奥にカップの先端が見えた。 「膣口のすぐ近くに安定させるためには、この状態から少しイキみます。このように」 下半身に力が入った。すぽ。 カップがわずかに下りた。先端がこちらに向かって小さく突き出している。 「どうぞ、指で触れてご確認して下さいませ」 俺は指の先でカップの底に触れた。 なるほど。しっかり安定している。 「違和感はないかい。どこかが痛いとか」 「いいえ。何ともありません。それに」「それに?」 「タクマ様が心を込めてお作りになった品が私の中にあると思うと、嬉しいです」 「上手いこと言うじゃないか。感激してしまうぞ。・・じゃあ外に出すよ」 「はいっ。・・ああっ、んっ」 何度かスザンナ自身で入れさせてその所作を覚え、それから俺の手で装着する練習をした。 スザンナの膣は次第にぬめりが増して出し入れが容易になった。 やがてモジュール全体が粘液にまみれ、カップの中に少しずつ溜まるようになった。 7~8回は繰り返して練習しただろうか。 「イキんで」 「あぁっ、はいっ。・・んっ」 「よし、いいだろう。抜くよ」 「はぁんっ!」 「ありがとう、もう俺一人でも大丈夫」 「はぁ、はぁ、・・それはようございました」 スザンナの息が荒くなっていた。 両足を縛られて喘ぐ姿はものすごく色っぽくて、嗜虐感をそそられた。 俺は机の上からビーカーを取ってスザンナに見せた。 「これなんだけど、ほら」 100ml のガラスビーカーには3分の1くらいまで半透明の液体が入っていた。 何気なく目をやったスザンナの顔がぶわっと赤くなる。 「タクマ様、それはっ」 「うん、うちの実験動物から採取した膣内分泌液。まだ少し暖かい」 スザンナからカップを出す度に、溜まった粘液を近くにあったビーカーに移したのだ。 俺はビーカーを鼻の近くに持って行って匂いを嗅いだ。 「君も嗅いでみるかい。甘酸っぱい匂いがするよ。貴重なサンプルだね」 「そ、そのようなモノは捨ててまいります!」 スザンナは手を伸ばして取ろうとするが、俺はその手の届かないところまでビーカーを遠ざけてしまう。 「やん、タクマ様ぁ」 ビーカーの液体を指につけて舐めてみせた。 「ん、濃厚でコクがある。これ、パナマコーヒーに垂らしたらどうだろう」 「止めて下さいませ~っ」 俺は笑い出した。 「スザンナってさ、いつも最初は余裕で男を挑発するようなこと言うくせに、一度乱れるとへろへろになるね」 「あぁん、苛めないで下さいませ」 「あんまり可愛らしくて興奮したよ。どさくさ紛れに、挿れち��ってもいいかい?」 「あぁっ。・・嬉しゅうございます、タクマ様!」 「そうだ。足のロープは解くからね」 俺はロープの結び目を解き始める。 「あ、このままっ。どうかこのまま、私を縛ったまま、交わって下さいませ」 「分かった」 俺はスザンナにのしかかった。 スザンナの中はとても熱くなっていて、俺を吸い込むように受け入れてくれた。 俺が放った瞬間、スザンナは叫びながら震えた。 レイプみたいだと思った。 19. 俺はスザンナの協力でテストを繰り返した。 彼女には普段の生活でも装置を入れたままにしてもらい、ときにはそのまま散歩や買い物に出かけた。 システムはスザンナの声と行動パターンを学習し、データベースに蓄積した。 俺はスザンナにスマホアプリの使い方を説明した。 これは胎内に入れた装置をコントロールするためのアプリだ。 「これが『生活モード』。日常行動の学習だけ行うモードだよ。それからこっちが『外出モード』、レイプを常時監視するモードだ」 アプリで設定した内容は、胎内の装置へ Bluetooth の近接無線通信で通知される。 「『外出モード』中に電源を切ったり他のモードに切り替えるためには、君自身がパスフレーズを喋って通知する必要がある」 パスフレーズの機能は犯人が勝手に操作することを防止するためだ。 もしアプリを入れたスマホが破壊されたり電源を切られた場合は『外出モード』から抜けることはできない。 「解除のパスフレーズを決めて喋ってくれるかい」「はい」 スザンナは少し考えて「Doo ra doo ra do!」と喋った。俺はその声をシステムに登録する。 「早速試そう」「どうすればよろしいですか」 「嫌がってくれればいい。ただし本気で」「分りました」 俺は自分のスマホを操作して音声を流した。 “弄りがいのありそうなおっぱいじゃねぇか” 「これ、あのときの」「うん、あの実験で収集した音声さ。現時点で最も有効なデータなんだ」 「分りました。それではニセモノ『役者の卵』の演技力をご披露いたします」 俺はもう一度音声を流した。 “弄りがいのありそうなおっぱいじゃねぇか” “助けてっ。プリーズ” スザンナが言った。 “金と命は奪わないから安心しな” その瞬間、警報音と警告メッセージが流れた。 ヒュン! ヒュン! ヒュン! “性犯罪を検知し、通報しました! 位置は北緯**、西経**。カリフォルニア州サンタクララ、フリーチ通り” ヒュン! ヒュン! ヒュン! “繰り返します。性犯罪を検知し、通報しました! 位置は・・・” それはスザンナの股間から鳴り響いていた。 以前のシステムと比べてはるかに速い反応だった。 「あの、これを止めるには・・」 スザンナが質問した。 両足の間から大音量で鳴る警報音に困惑した表情である。 「さっきのパスフレーズを言って。よーく聞こえるように!」 「Doo Ra、Doo Ra、Do!!」 スザンナが叫ぶと警報が止まった。 スザンナは俺の顔を見た。俺もスザンナの顔を見る。 「・・うふふ」「・・あはは」 同時に笑った。 しばらく笑い続けて、それから顔を寄せ合ってキスをした。 20. レイプ検知の信頼性は十分だ。 システムの完成も近いと実感した。 残るは、あの、反撃のための機能だ。 スザンナに反撃機能を実装したと説明する。 「作って下さったのですか。私、とても無理なお願いをしたのに」 「余程のときにだけ使う機能だよ」 「はい!」 反撃機能はアプリの初期メニューには表示されない隠し機能だ。 使用できるのは、システムがレイプを検知していて、明らかに犯人に挿入されている場合に限られる。 このときに専用のパスフレーズを喋ると電気ショックが放たれる。 電池を消耗するので、使えるのはたった一度だけ。 「どんなにパニックになっていても絶対に忘れない、短いフレーズがいいだろうね」「分かりました」 「じゃあ、喋って」 「ばるす!」 「・・それでいいいのかい?」「変でしょうか?」 「いや別に構わないんだけど、どういう意味の言葉か知ってるの?」 「はい。日本の大規模なイベントで唱えられる呪文と聞いています。意味は分かりませんが、10万人以上が一斉に唱和するとか」 「それだけ知ってるならいいよ」 俺はそれを登録した。 さて、実験だ。 「あの、まさか」「そう。俺がレイプ犯だ。覚悟しな」 「そんな、ダメです。できません!」 「ご主人様の命令だよ。逆らうことは許さない」 俺はあうあうと口走るスザンナをチェアに座らせ、M字開脚にした両足をロープでアームレストに固定した。 彼女にいつもの余裕は見られなかった。 真っ赤な顔をしてがくがく震えている。 「あ、・・い、いけません。・・タクマ様」 「スザンナはやっぱりマゾだね。レイプ犯を憎むけど、レイプされることには興奮するんだ」 「い、言わないで下さいませ! ・・タ、タクマ様だけ、タクマ様が襲って下さるときだけでございます!」 「嬉しいよ、そう言ってくれると。・・でも本気でやらないとテストにならないから容赦はしない」 「か、覚悟します。・・できれば、手も」 「何?」 「手も、私の手も、ロープで縛って下さいませ」 「縛られたいんだね」 「・・はい」 俺はスザンナの手を椅子の後ろに回し、手首を合わせて縛った。 「あぁ・・っ」 スザンナは我慢できないような声をこぼす。 はっきり分かった。縛られることでいっそう高まっているのだ。 これからスズンナを襲う。俺も興奮しているのが自分で分かった。 そこまで準備をしてから気が付いた。 ・・スザンナの下着を脱がし忘れたぞ。 M字開脚の姿勢で拘束された彼女はTバックショーツを穿いたままである。 ・・うー、段取りが悪い。 気分をそぐけど、一旦ロープを解こう。 「切り裂いて下さいませ」 スザンナが言った。俺が何を考えたか分かったようだ。 「だけどそれじゃ大切な下着が」 「タクマ様、いえ、レイプ犯様、この女は獲物です。つまらないことを考えるものではありません」 「スザンナ・・」 「どうか、私を、絶望の淵に突き落として下さいませ」 俺は机の引き出しからカッターナイフを出した。 それをスザンナの股間にあてがい、下着を切った。 「いぁあっ!」 スザンナが首を振って叫んだ。 そこはじゅくじゅくに濡れていた。 はぁ、はぁ、はぁ。 ニーソックスにもナイフを入れて切り裂いた。 「ノー! いやぁ!!」 ナイフの背をスザンナの頬に当てた。 「暴れたらケガするよ」 スザンナがぎゅっと目を閉じた。涙がにじんでいる。 「どんな気分?」 「た、たまらない気持ちです。・・あ、あ、私、もう、」 俺はズボンの前を開けてスザンナに覆いかぶさった、 「ノォーウッ!!!」 ヒュン! ヒュン! ヒュン! 警報が鳴り始めた。 “ただいま性犯罪を検知し、通報しました・・” 俺はそのまま挿入しようとしたが、カップに突き当たってうまく入らない。 ままよっ。体重をかけて押し込んだ。 装置がずぶすぶと奥に沈むのが分かった。 「んっ、はんっ、あぁっ、あんっ」 前後動に合わせてスザンナが声を出す。快感の声だった。 いけないよ。目的を忘れちゃ。 ピストン運動を続けながら頭の片隅で考えた。 「あぅっ、あぅっ、あぅっ!!」 頼むっ。スザンナ! 「ば・・、ばぁるす!!」 スザンナが叫んだ。 び。 俺の股間に電撃が走った。 「きゃあっ!!」 スザンナの悲鳴が遠くで聞こえ、俺は痙攣してそのまま気絶した。 21 「・・タクマ様、・・タクマ様っ」 スザンナの声に目を覚ました。 俺は椅子に縛り付けられたままのスザンナにのしかかるように倒れていた。 「あぁっ、タクマ様。ご無事でしょうか?!」 「何とかね。・・スザンナ、泣いてるのかい?」 「泣いてなんかいません!」 スザンナは涙をぽろぽろ流していた。 「ただ、タクマ様はぜんぜんお目覚めにならないし、ちょっと心配しただけですっ」 「そりゃ済まなかったね」 「・・よかったです。・・タクマ様、死んでしまったら、私も生きて行けない」 勝手にご主人様を殺すなよ。 俺はスザンナの腰に手をついて身体を起こした。 「いてて!」「タクマ様!」 股間に激痛が走って俺は再びのけ反る。 こりゃ中度の火傷程度は覚悟しなけりゃなるまい。 「すぐにお手当てをっ」「大丈夫だよ、これくらい」 あまり、大丈夫じゃないな。 「それよりスザンナこそ、どうもなかったかい?」 「はい、私も一瞬気が遠くなりましたが、すぐに戻りました」 「そうか、キミは無事だったんだね。よかったよ」 電気ショックの放電端子が膣の内壁に接触しないよう、俺はシリコンカップ先端に小さなカップを逆向きに設けた。 これで直撃を受けるのは小カップに入る男性器だけになる。 女性にもショックは避けられないがその衝撃は最小限になるはずだ。 スザンナが元気でいることを見ると、どうやらうまくいったらしい。 俺はスザンナの涙をハンカチで拭いて、それから手足のロープを解いた。 「辛い目をさせたね」 「いいえ、とんでもございません。お詫びしなければならないのは私の方です」 「ん、何を?」 「先程は声を出してしまいました」「先程って?」 「上にお乗りになって、私の中に入ってこられたときです」「ああ」 「それどころか、私、縛られていることが嬉しく、襲われることに大変興奮してしまいました。私、前にレイプされたときは相手の方を殺してやりたいと思ったのに、このたびは、もっと酷いことをされたいと思ってしまったのです」 「そこまで言わなくてもいいよ」 「いいえっ。タクマ様が辛い思いをなさっているのに、とても許されることではありませんっ」 どこまで馬鹿正直なんだろう、この子は。 俺はスザンナがいっそう好きになった。 一生大切にしたいと思うくらい好きになった。 「タクマ様、私、一生懸命告解しておりますのに、お笑いになってませんか?」 「笑ってなんかいないよ」 「嘘ですウソです。ものすごく楽しそうにお笑いになりましたっ」 どうしてそんなに可愛らしくスネるの。我慢できなくなるじゃないか? 俺はスザンナの手首を掴んで引き寄せた。 「きゃ」 「ご主人様は屋敷働きのメイドが本気で好きになってしまったぞ。どうしてくれるんだ?」 「あぁ、タクマ様・・!」 「この、ド真面目な堅物で、淫乱でドMのスザンナめ」 スザンナは嬉しそうに笑った。 「はいっ。スザンナは真面目で堅物で、淫乱で、どうしようもないマゾでございます♥」 飛びかかるように俺に抱きついてきた。 「タクマ様ぁっ」 「スザンナっ、・・あ、痛、イテテ!!」 「いけないっ、すぐに処置いたします!」
Tumblr media
装置外観
Tumblr media
装着状態
22. 俺はケイトとハルキにシステムの完成を連絡した。 最初のテストが失敗に終ってから10ヶ月が過ぎていた。 ケイトは自分のアイディアが実現できたことに驚き、そして喜んでくれた。 ただし反撃機能については、本来の目的とは違う使い方をされる可能性があるから、公開方法に注意するよう言われた。 そうか。普通のセックスやSMプレイで使われたら、あるいは女性が男性に対して悪意を持って使ったら。 確かに慎重に取り扱うべき機能だ。 “性犯罪の被害を受ける女の立場としては、本当に嬉しい、よくぞ作ってくれましたって思う機能なのよ!” ハルキには俺が何も説明しないうちに「バカねぇ、あそこに火傷したんだって?」と言われた。 スザンナめ、チクったな。 笑われはしたが、ハルキもシステムの完成を喜び、さっそく実証テストを手配することになった。 「これから忙しくなるわよ!」 第2次の実証テストはその翌々週だった。 場所は前回と同じ。囮役も前回と同じ。 ケイトが監査役として同行したのも同じである。 スザンナの衣装は前回より過激になった。 下半分が破れて下乳まで見えそうなタンクトップ、ローライズのマイクロミニスカートと赤いピンヒール。 “もはやストリートガール(街娼)だわ” “そりゃ男どもの前に垂らす餌だもの。一匹でも多く釣り上げなきゃ” ケイトの指摘にハルキが答える。 この人は普通の男までレイプ犯に化けさせるつもりだろうか。 半日の間にスザンナは4度襲われ、システムはすべて3秒以内にレイプを通報した。 初めの3回、犯人は警告メッセージを聞いただけで逃走した。 最後、スザンナは廃バスの中に連れ込まれた。 しばらくしてスザンナの「ばるす!」と男のすざましい悲鳴がモニタスピーカーから聞こえ、見に行くと犯人は口から泡を吹いて悶絶させられていた。 ケイトはすごいすごいと歓声を上げ続け、ハルキはむははははと豪快に笑い続けた。 実験は大成功だった。 ベンチャーキャピタルから出資の承諾が即日で届いた。 23. 何年ぶりの日本だろうか。 俺はH氏邸の招待客となっていた。 目的は出資の契約である。 「いらっしゃいませ、神埼様。ご来訪をお待ちしておりました」 ミニスカートのメイド服を着用した少女が迎えてくれた。 にこやかに微笑む白人メイド。スザンナだ。 彼女の髪は鮮やかな赤色に戻っていた。 2回目の実験の後、スザンナは再開を約束して日本に戻っていった。 俺は事業計画書を書き直し、ハルキの手直しを経て認めてもらった。 それから技術を権利化するため弁理士と会い、10件の特許を米国特許商標庁に仮出願した。 製品の量産化に向けては、小ロットで請けてくれる台湾のEMS(電子機器製造受託)専業会社をハルキが紹介してくれた。 先行量産品ができたら長期試験を開始する。 ケイトが言ってた「何百人もの女の子のプッシーを触る」テストだ。既にケイトのネットワークを通じてモニター募集が始まっていた。 すべてが順調だった。 強いて困ることを挙げれば、スザンナがいなくなってまたアパートの部屋が汚れ始めたことか。 「・・契約会議は明日の午前9時から第7会議棟の第49会議室にて開催されます。その夜は水月の間で当家の主人が夕食にご招待いたします。キャサリン・グリフィス弁護士様と当方の仁羽春希も一緒の予定です」 スザンナが予定を説明してくれた。 「フォーマル着用でございます。不慣れでいらっしゃるとは存じますが、ご準備をお願いします」 「分かってるよ。君が着付てくれるんだろ?」「はい」 招待を受けたたときH氏に会うと分かってビビったが、今はどんな人物なのか知るのが楽しみだった。 「それから・・」 スザンナが付け足すように言った。 「今宵の伽(とぎ)につきまして、ご要望はございますでしょうか」「え、伽?」 「容姿、年齢などお好みを承ります。長年外国にいらっしゃったお客様は、やはり清楚な容姿の日本人を望まれる方が多ござます」 「何を言ってるんだい」 「緊縛などのご遊興をなさるのであれば、そちらに適した娘をご用意いたします」 「そう聞くのが決まりなの?」 「当館からの心ばかりのおもてなしにございます」 スザンナはいたって真面目な顔をしていた。 さっそく挑発しているつもりか。それとも本当に規則で言ったのか。 よぉし。俺は考え込むふりをした。 「・・そうだな。どうしようかなぁ」 スザンナは急に不安そうな表情をする。うん、素直でいい子だ。 「久しぶりの日本だし、君の勧めに従って黒髪の女の子を頼もうかなぁ」 「か、神埼様ぁ」 どうしてそんなに嗜虐心をそそる顔するの。 「ウソだよ。俺の希望は赤毛の白人だ。歳は18くらいがいい」 「あぁっ!」 「もしかしたら縄で縛るかもしれないな。そういうのもOKな子だと嬉しいね」 「はいっ、神埼様」 「俺のことは神埼様じゃなくて、タクマ様だろ?」 「申し訳ありません! タクマ様!!」 「それでどうかな? 俺が希望に合う子はいるのかい?」 「はいっ、おります。ご希望にぴったりの娘がおりますっ。・・年齢は、19になりますが」 「そうか、スザンナもひとつ歳をとったんだね」 「嫌でしょうか? やはり、若い娘の方がよろしいでしょうか?」 「とんでもない。俺の希望はスザンナ、君だ」 「はい!! タクマ様!」 その夜。 俺は部屋に来てくれたスザンナを抱いた。 レディッシュの髪は下の赤毛と変わらず艶やかで、いい香りがした。 スザンナは俺が髪を撫でるとびくっと震え、可愛い声を上げて応えてくれた。 昔から髪に触れられると感じると教えてくれた。 染めていたときは何ともなかったのに、赤毛に戻った途端にまた弱くなったという。 俺はスザンナの手首を背中の後ろで縛った。 そうしておいて、レディッシュの髪にキスをした。 髪に指を絡め、かき上げるように撫で上げた。 試しに下の赤毛もキスをしてかき上げた。 スザンナはいっそう乱れて鳴き続けた。 こんなことならアパートにいたとき下の毛だけでも弄んでおけばよかったと思った。 俺はたっぷり時間をかけてスザンナを愛し、彼女のすべてを堪能した。 24. 翌日の会議には俺とケイト、そしてベンチャーキャピタル側にプロジェクトマネージャーの仁羽春希、そして財務、法務、技術の各担当マネージャーが同席した。 俺は契約書に調印し500万ドルの出資を受けることが正式に決まった。 今日から俺は新会社 Real Security Wisdom Company の社長となる。当分の間社員は俺一人だけだ。 ベンチャーキャピタルは出資の資金を代表者であるH氏の個人資産から調達し、新会社の運営には口を出さない。 役員会も義務化せず、俺は定期的に事業報告をするだけでよい。 どれも破格の条件だ。 席上で俺はいくつかの提案を受けた。 一つは、レイプ検知システムをアメリカの携帯電話キャリアに標準サービスとして採用させたいこと。 アメリカの性犯罪問題は、社会システムで対策すべきレベルにまで来ているのだ。 キャリアの標準サービスなんて俺の力でできるはずがない。 そう言ったら、既に非公式に打診して承諾の回答を得ているという。 キャリアに採用された場合、そのライセンスはハルキ側で設立する別会社で管理したいと言われ、俺は承諾した。 俺の性分はエンジニアだ。 ビジネスが上手く行きさえすれば、金勘定は専門家がやってくれればよい。 もう一つの提案は驚くべき内容だった。 それは犯人の特定機能である。 俺のシステムはレイプを検知してその場所を通報するが、相手の男が誰なのかまでは分からない。 ハルキの提案は "犯人が所有するスマホからの報知" だった。 つまり、女性が装着するデバイスからの通報を受けて、犯人のスマホが「それは私です」と自首するのである。 “レイプ犯がそんなアプリを自分のスマホにインストールするでしょうか?” ケイトが指摘した。 “誰がアプリと言いましたか?” ハルキが答える。 “これはOSの基本機能として実現します” 何だって!! 俺は驚いて立ち上がり、皆に見られて再び座った。 OSの基本機能とは、もはやキャリアサービスの域も超越している。 ハルキは、各OSベンダーとの交渉も進行していて、キャリアのサービスインと同時に発表されるでしょうと言った。 OSベンダーってA社とG社ですか? “その二社はもちろんですが、他にW社との間でも進めています” 俺は各社の時価総額ランキングを思い起こす。 確かA社とG社がツートップで、W社も10位以内ではなかったか。 H氏は世界トップレベルの企業を動かせるのか。 俺は震撼した。 ハルキは説明を続ける。 “仕様は公開する必要があります。そうなれば世界中のコンペティター(競合)が参入するでしょう。タクマ、あなたは世界を相手に戦うことになるわ。・・ちなみに、” 間を置いてにやっと笑った。 “知的権利は放棄しません。その収入は膨大なものになるでしょう” 誇らしそうに語るハルキ。 今にも仁王立ちになって高笑いを始めそうだ。 もしかしてハルキの狙いは最初からそれだった?? 25. H氏邸の晩餐。 そこは屋敷で一番小さなホールと聞いたが、100人以上が同時に食事できそうな広さだった。 俺は屋敷の主人と向かい合ってテーブルについている。 ケイトとハルキはまだ到着していなかった。時間に遅れるような二人ではないのにどうしたんだろう? H氏は想像していたよりずっとよく喋る人物だった。 氏は俺の経歴を聞き、若くして世界に飛び出し立派な成果を上げたのは素晴らしいと褒めちぎってくれた。 「スザンナのおかげです」俺は答える。 「彼女が協力してくれなければシステムは完成しませんでした」 「うむ」 H氏は軽く手を上げた。 ホールの隅にずらりと並ぶメイドの中からスザンナが歩み出た。 彼女は俺の横に来て、寄り添うように立ってくれた。 「よく働いてくれた」「直々のお言葉、痛み入ります」 「うむ。アリゾナでもお前のことは話題になっているようだ」「恐縮でございます」 アリゾナ? 「ご両親は元気かな?」「はい。息災にございます」 「儂がインバレー城に伺ってから、もう9年になる」 インバレー城って、お城!? 「はい。私の運命が決まったときでございました」「うむ」 ああ、ダメだ。好奇心が膨らみすぎて我慢できないよ。 H氏が俺を見て笑った。 「君の背後に疑問符が飛び交っているようだな」 「すみません」 「構わんよ。教えてあげればどうだ? スザンナ姫」 姫!? 「はい、私はスコットランドのハイランド地方に住むキャンベル家の長女で、父は公爵の称号を持っております」 公爵!? ・・スザンナはスコットランドで14世紀から続く貴族の家の娘だった。 米国アリゾナに拠点を置くキャンベル財閥は同じ家系に連なる一族である。 H氏がスコットランドの居城を訪問し、当時アメリカで育てられていたスザンナ姫の奉公が決まったのは彼女が9才のときだった。 H氏邸には多くの少女がメイドとして勤めている。 一流企業の経営者、政治家、芸術家などの娘、スザンナのように名家の娘もいるが、特別扱いされることはない。 少女たちは勤めの中で純潔を失い、ときに命も捧げる。 それでも親たちがこぞって娘を差し出すのは、それ以上のものを得るからだ。 世界で通用する礼儀作法。気配りとおもてなしの精神。 お掃除から大工仕事まであらゆる家事能力。語学とコミュニケーションのスキル。文学芸術の広い知識。 さらに、上下関係を重んじ、男性に遜(へりくだ)る心構え。そして高度な性戯のテクニック。 H氏邸のメイドを勤め上げた女性は、世界中の富裕層から花嫁、秘書、家庭教師の候補に引っ張りだこと言われている。 新しいメイドが屋敷に入る時期は年に一度、日本の学校制度に合わせて15才の4月である。 スザンナはH氏邸の奉公が決まった後もアメリカで育てられ、14才で高校の卒業資格を得た。 卒業してから日本に行くまでの半年間(日本の新学期は半年遅いので)、自ら社会勉強を希望しレストランで働いた。 俺と出会ったのはちょうどその頃である。 「ちょ、じゃあ、俺は貴族のお姫様をレイプの実験台にした、のですか?」 「そうなりますね」スザンナが笑った じゃあ、もしあのとき、彼女が殺されるようなことがあれば、俺はお姫様を見捨てた極悪人としてスコットランドとアリゾナの両方から追われたのか。 「君は想像力が豊かじゃな」H氏はおごそかに指摘した。 26. 「堅苦しい話はこの辺りでよかろう」 H氏が合図をした。 ホールの向かい側に下がっていた幕が引き上げられた。 「客人へのもてなしだ。楽しんでくれたまえ」 高さ2メートルほどの空中に、全裸の女性が二人、縄で縛られて浮かんでいた。 一人は日本人。涙でぼろぼろの表情。・・ハルキだった! もう一人は白人。フロンドがばらばらに乱れて顔面に貼り付いていた。・・ケイト! 小柄なハルキと大柄なケイト。 大小二つの女体が向かい合って吊られていた。 どちらも同じポーズ。極端に身体を反らせた逆海老の姿勢で、後頭部に踵を押し付けられている。 ネットの写真で見たことはあるが、目の前で生身の女性がこれほど過酷な緊縛を受けるのを見たのは初めてだった。 二人は口に縄を噛まされていて、その縄の下に口いっぱいに詰められた布が見えた。 これでは呻き声を上げるのがせいぜいだ。 両手は逆海老の背中の隙間に畳み込まれるように縛られていて、指先だけがぴくぴく動いていた。 おそらく自分の意志で動かせる部位は指先だけなのだ。 酷いと思った。 ハルキは会社に膨大な利益を約束した貢献者ではないか。 ケイトだってこの人がいなければ、装置のアイディアは生まれなかった。 この人たちがこんな目に合う理由はどこにもない。 明るく笑っていた二人の姿を思い出した。 俺は助けを求めるようにスザンナに顔を向ける。 「スザンナ、あれはいったい・・」 「驚かれたかもしれませんが」スザンナは全然驚いていなかった。 「この種の扱いに手加減はありません。お客様にお喜びいただけることでしたら、メイドはあらゆるご奉仕をいたします」 「ハルキとケイトもメイドなの?」「元、メイドでございます」 「来たまえ」 H氏はそう言うと、杖を持って二人の真下に行った。 俺とスザンナも並んで続いた。 「知っての通り、この者たちは君に大変迷惑をかけた。故に」 手にした杖でハルキの太ももを打った。 ぴしり!! んん~っ。ハルキがくもぐった声で悲鳴を上げる。 続いてケイトの太ももも打った。 ぴしり!! んぉ~っ。ケイトが吠えるように呻く。 「罰を与えることにした。これでお許しいただきたい」 俺は慌てて言いかける。 「迷惑だなんて、とんでも」 隣のスザンナに足を踏まれた。目をやると、声に出さずにダメ!と言われた。 H氏はハルキの顎に杖の先を当てた。 そのままぐりぐりと突き上げる。 既に限界まで逆海老状態にされたハルキは頭を反らすことができない。身体全体が傾いてゆらゆら揺れた。 「・・仁羽は、いつもああいう態度なので儂も困っておる。たまにこうやって躾(しつけ)をするが、仕事に戻ればまた男を顎で使う」 ケイトの胸に杖の先を突き当てた。 豊かなバストが形を変えて歪んだ。 一旦離してまた突き当てる。何度も何度も突き当てる。 「・・キャサリンは、外国人で最初にここのメイドを勤めた女じゃが、今は女性の権利向上などとあきれた仕事をしておる」 二人の肌にはてかてかと汗が光っていた。これが脂汗というやつか。 ハルキの股間から透明なしずくが長い糸を引いて落ちた。ケイトからもとろとろの粘液が溢れて落ちている。 H氏は床に落ちた二人の愛液を踏みそうになって慌てて足を上げた。 「・・まあ、二人とも仕事はけしからんが、女としては、よくわきまえておる」 スザンナが俺の耳元でささやいた。 「旦那様はあの二人が大のお気に入りなんですよ」 何となく理解した。 H氏はいろいろ理由をつけているが、実際のところ、彼女たちが責められる理由はどうでもいいのだ。 大切なのは、今、ハルキとケイトが全力で主人と客(俺のことだ!)に奉仕していることだ。 明るく微笑んでお世話することも、ベッドで抱かれて喘ぐことも、そして油汗を浮かべて苦しむことも、すべてご奉仕だ。 主人と客に喜んでいたたけるなら、命を賭けて奉仕する。 それがメイドの喜びというものなんだ。 それが証拠に、このおっさん、目を細めて二人を見てるじゃないか。 「スザンナ」H氏がぎょろりとスザンナを見た。 「お前も仕置きを希望するのか」 「あっ、余計なことを口にいたしました。申し訳ございません!」 スザンナは俺の顔を見た。・・よろしいでしょうか? 俺はうなずいた。・・分かったよ。お姫様。 「ご奉仕させていただきます」 スザンナは両手を前で合わせ、腰を90度に曲げて頭を下げた。 「どうかこの私に、存分に罰を与えて下さいませ」 27. スザンナは他のメイドたちの手でメイド服を脱がされた。 下着もニーソックスも、靴もすべて剥がれて全裸になった。 後ろ手に縛られ、さらに胸から足先まで縄が絡みついて締め上げられた。 足首に掛けた縄で逆さに吊し、ハルキたちの向かい側に飾られた。 頭と股間、二箇所の赤毛が上下逆になって振り子のように揺れた。 H氏と俺はテーブルについて食事をしながら、三人の姿を鑑賞した。 「いかがかな」H氏に聞かれた。 「とても綺麗で感動しています」 お世辞ではなかった。俺は本当に感動していた。 「ふむ。あれらは君をもてなすために苦しんでおるのだ。心に刻んで、明日からの糧(かて)にしたまえ」 「はい」 メインディッシュが済んでデザートに進む頃、ハルキとケイトが “落ちた”。 最初にケイトががくがく震えて動かなくなった。それを見たハルキも静かに目を閉じて動かなくなった。 二人は支え合って意識を保っていたと理解した。 ハルキとケイトは気を失ってもそのまま吊られ続けた。 さっきまで覚醒して苦しんでいた女体は、動かないオブジェと化した。 以前の俺なら二人を解放するよう申し立てただろう。 しかし今は判る。 俺には彼女たちの気持ちに応える義務がある。 生半可な憐れみでご奉仕を中断されることを、二人は決して望まないだろう。 俺は感謝の思いで彼女たちを見つめ続けた。 H氏が満足したように頷いてくれた。 ・・俺も少しはこの屋敷の客になる資格ができただろうか? スザンナは健気に耐えていた。 逆さ吊りの身体が足首の縄を中心にゆっくり回転して、俺たちにすべてを見せている。 柔肌に縄が食い込み、白い顔に血がさして赤く染まる。 とても美しかった。 辛いのだろう。ときどき唇を噛み、溢れる涙を振り払うように頭を振る。 それでも俺と目が合えばかすかに微笑んでくれる。その微笑みがたまらなく愛おしい。 突然、両足の間に透明な液体が噴出した。 それはお腹、乳房、首筋を伝って顔面へ流れ、頭の赤毛を濡らして床へしたたり落ちた。 少しも汚いと思わなかった。 ・・がんばれ。 心の中で念じた。 ・・ものすごく綺麗だ。スザンナ、がんばれ! 俺はスザンナが意識をなくし、ゆっくり揺れるだけのオブジェになってもずっと念じ続けた。
~登場人物紹介~ 神崎拓馬: 33才。アメリカでスタートアップ(起業)を目指すフリーのエンジニア。通称タクマ。 スザンナ: 18才。レイプ検知システムの実験で囮役になった白人少女。 仁羽春希(にわはるき): 27才。H氏の経営するベンチャーキャピタルのマネージャー。通称ハルキ。 キャサリン・グリフィス: 43才。アメリカ人の弁護士。通称ケイト。 まず最初にお約束の警告を。 このお話では、女性の性器内に怪しい装置を装着させ、暴行犯に電気ショックで攻撃する描写があります。 大変危険な行為ですので、決して真似をされないように願います。 さて、2年ぶりのH氏シリーズです。 あれもこれもとネタが増えて満載になってしまいました。 我ながら長いです。長過ぎです。 それでも後書きまで読んでいただけた皆様、ありがとうございました。 H氏は多彩な事業を展開していますが、その一つにスタートアップに出資するベンチャーキャピタルがあります。 一般にベンチャーキャピタルは、スタートアップが設立する新会社の未公開株式を購入する形で出資します。そして、その新会社が成長して株式公開などを行う際、保有する株式を売却して差益を得ます。 H氏のベンチャーキャピタルはまっとうなスタートアップにも出資しますが、タクマ君のように他のキャピタルが相手にしそうにないスタートアップにも出資します。 選ぶ基準はH氏が面白いと思うかどうか。 ハルキさんの仕事は世界中から気に入ってもらえそうなネタを見つけてきてH氏に「うむ、よかろう」と言わせること、そしてそのスタートアップを育てることです。 H氏は自分では何もしません。優秀な部下であるハルキさんに任せています。 氏が自分で行うのは、おそらく、ハルキさんの “躾” だけですww。 それでは、今回取り込んだネタを一つずつ振り返ります。 ◯ 胎内装着レイプ検知IoTシステム 世の中に音声マイクによる騒乱・喧嘩の検知システムは既に存在します。 それを知った時、AIを使って女性に対する暴力を検知するアイディアが浮かびました。 ほとんどの機能はスマホだけで実現できてしまいますが、それでは面白くないので、女性器内に入れるデバイスにして必然性を後付けしました。 実はアイディアを考えたのは結構昔のことでして、ずっと放置している間に世の中にはスマート・スピーカーなるものが登場してしまいました。 今なら「コンピュータ、レイプよ!!」と呼び掛ければ自動通報するくらい簡単に実現できますね(笑) ◯ メンストラルカップ メンストラルカップに関してはご存知ない男性(女性も?)が多いかもしれません。是非検索されることをお勧めします。 私が初めて���ンストラルカップ(月経カップ)を知ったとき、その直球の解決方式に感動したものです。 いずれ日本でもメンストラルカップが普及すれば、きっとどこかのメーカーから「カップ + 吸収」のハイブリッド方式が発売されると予言しましょう(笑)。 さて今回の装置を膣内に収めるためにはタンポン方式よりもカップ方式がよいと考えて、取り込ませていただきました。 簡単な図解をつけましたのでイメージしていただけるかと思います。 作中でスザンナに「この装置は生理中でも使えれば喜ばれる」と言わせましたが、生理中でも使うためには、防水構造もさることながら、いかにモジュールを小さくしてカップのキャパシティ(容量)を確保すかが重要ですね。 あとは簡単に洗えて、匂いが残らない素材/成形でしょうか。 ◯ 電気ショック機能 とんでもない機能です(笑)。 超湿潤な膣内環境、敏感な性器内粘膜。 そこへスタンガンなんて危険極まりないですね。 電撃をAIによる自動発射ではなく、パスフレーズの唱和で発射するようにしたのは作者のロマンです。 電撃を放った瞬間、女性は自分自身もかなりの衝撃を受けます。 女性はそれを知った上で攻撃を決心します。ある意味、自爆攻撃。あるいは蜂の一刺し(古すぎて誰も分からないかもww)。 実はパスフレーズ方式には大きな欠点があります。 それは口を塞がれてしまったらどうしようもないこと。 レイプ犯が女性の口にガムテープを貼る構図は一つの様式美ですね(笑)。 対策は・・、きっとタクマ君が考えてくれるでしょうww。 ◯ チキンウイングのレストラン 言わずと分かるフー☆ーズです。 自慢ではありませんが(自慢してるww)、私はアメリカで本物のフー☆ーズに行ったことがあります。 仕事で行ったシカゴの郊外でした。 たまたま通りがかったときに見かけ、うっかり「あ、フー☆ーズ!」と口走ったら、一緒にいたアメリカ人に面白がられて連れて行かれました。 よく言われることですが、向こうのフー☆ーズは日本で思われているほどアダルトなイメージはありません。 入ってみると店内には家族連れや老人夫婦までいて、普通のカジュアルレストランでした。 ウェイトレスはさすがに皆さんセクシーですが、中には「?」と思わせる人も。 我々のテーブルに料理を運んでくれたのは、そばかすを浮かべた赤毛の女の子でした。 赤毛は綺麗だしそばかすもいっこうに構わないのですが、笑顔も愛想もなし。 胸とお尻も失礼ながら貧弱で、あのぴちぴちのコスチュームはちょっと気の毒に思えたほど。 彼女が本話のスーちゃんのモデルになりました。 そのとき食べたチキンウイングの味は・・、う~ん、ノーコメントということでww。 ◯ キャンベル家とキャンベル財閥 スザンナをスコットランド出身にしたのは、スコットランドには赤毛が多いという理由からです。 スコットランドの貴族を調べると公爵家のひとつにキャンベル家がありました。 『 異国のクリスマスパーティ』 に登場したアリゾナの大財閥と同じ名前なのは偶然ですが、面白いので親戚にしました。 将来アリゾナを舞台にしたお話を再び書くとしたら、スザンナ姫を絡めてあげたいですね。 ・・後書きも長くなりました。 H氏はタクマ君を気に入ったようですから、これからも彼の事業を応援するでしょう。 ハルキさんはスザンナを秘書兼お世話役としてタクマ君の会社に送り込むかもしれません。(タクマ君、大喜び) スザンナ姫はスコットランド貴族の長女ですから将来タクマ君がお婿さんにされてしまう、なんて可能性もありますね。(タクマ君「勘弁してくれ~」) 最後に、次作についてご案内です。 本話の勢いでスザンナ姫の過去談を準備中です。 掲載時期はまだお約束できませんが、気を長くしてお待ち下さい。 ありがとうございました!
0 notes
leechan1018 · 3 years
Photo
Tumblr media
Happy Birthday Takagi Brothers Twins  お 誕生日 おめでとう 高木万平/高木心平!!  . 36歳おめでとうございます 💙🎂❤🎂 . からの俳優 獣拳戦隊ゲキレンジャー ゲキブルー/深見レツ  . からの俳優 非公認戦隊アキバレンジャー アキバレッド/都築タクマ . Juken Sentai Gekiranger: Retsu Fukami GekiBlue  Hikonin Sentai Akibaranger: Takuma Tsuzuki AkibaRed  . Also From Engine Sentai Go-Onger Kenji Ebisawa/Gunpei Ishihara Birthday  Both Birthdays. . 2021年10月22日 10 / 22 / 2021 #獣拳戦隊ゲキレンジャー #非公認戦隊アキバレンジャー #桜蘭高校ホスト部 #ゲキブルー #深見レツ #アキバレッド #都築タクマ #常陸院馨 #常陸院光 #高木万平 #高木心平 #誕生日 #おめでとう #スーパー戦隊シリーズ #いいねした人全員フォローする #フォローバック率100 #フォローバ100 #jukensentaigekiranger #hikoninsentaiakibaranger #ouranhighschoolhostclub #gekiblue #retsufukami #akibared #takumasuzuki #hitachiintwins #takagitwins #happybirthday @man_shin_takagi  https://www.instagram.com/p/CVUT9HULjeO/?utm_medium=tumblr
0 notes
leechan1018 · 4 years
Photo
Tumblr media
Happy Birthday Takagi Brothers Twins お 誕生日 おめでとうございます 高木万平/高木心平!! . 35歳おめでとうございます . からの俳優 獣拳戦隊ゲキレンジャー ゲキブルー/深見レツ . からの俳優 非公認戦��アキバレンジャー アキバレッド/都築タクマ . Juken Sentai Gekiranger: Retsu Fukami GekiBlue Hikonin Sentai Akibaranger: Takuma Tsuzuki AkibaRed . Also From Engine Sentai Go-Onger Kenji Ebisawa/Gunpei Ishihara Birthday Both Birthdays. . 2020年10月22日 10 / 22 / 2020 #獣拳戦隊ゲキレンジャー #非公認戦隊アキバレンジャー #桜蘭高校ホスト部 #ゲキブルー #深見レツ #アキバレッド #都築タクマ #常陸院馨 #常陸院光 #高木万平 #高木心平 #誕生日 #おめでとう #スーパー戦隊シリーズ #いいねくれた人全員フォローする #いいねした人全員フォローする #フォローバック率100 #フォローバ100 #jukensentaigekiranger #hikoninsentaiakibaranger #ouranhighschoolhostclub #gekiblue #retsufukami #akibared #takumasuzuki #hitachiintwins #takagitwins #happybirthday @man_shin_takagi https://www.instagram.com/p/CGoRaKmgT4v/?igshid=zu6j7oncwb0v
0 notes
leechan1018 · 5 years
Photo
Tumblr media
Happy Birthday Takagi Brothers Twins お 誕生日 おめでとうございます 高木万平/高木心平!! . 34歳おめでとうございます✩⍤⃝ . からの俳優 獣拳戦隊ゲキレンジャー ゲキブルー/深見レツ . からの俳優 非公認戦隊アキバレンジャー アキバレッド/都築タクマ . Juken Sentai Gekiranger: Retsu Fukami GekiBlue Hikonin Sentai Akibaranger: Takuma Tsuzuki AkibaRed . Also, From Engine Sentai Go-Onger Kenji Ebisawa/Gunpei Ishihara Birthday Both Birthdays. . 2019年10月22日 10 / 22 / 2019 #獣拳戦隊ゲキレンジャー #非公認戦隊アキバレンジャー #深見レツ #都築タクマ #ゲキブルー #アキバレッド #高木万平 #高木心平 #誕生日 #おめでとう #スーパー戦隊シリーズ #いいねした人全員フォローする #いいね返しは絶対 #いいね返し #いいね100 #フォロー返し100 #jukensentaigekiranger #hikoninsentaiakibaranger #retsufukami #gekiblue #takumasuzuki #akibared #takagitwins #manpeitakagi #shinpeitakagi #happybirthday #omedetou #SuperSentai #japaneseactress #followalways https://www.instagram.com/p/B35uPUhAv5f/?igshid=fseezssb3if7
0 notes