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#江原淳史
ari0921 · 1 year
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)5月8日(月曜日)弐
    通巻第7741号
 岸田訪韓を評価すべきだが、韓国の外交転換こそ注目だろう
  日本は安禄山の蜂起を三年知らなかった。これが歴史の教訓である 
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孝謙、淳仁、称徳、光仁天皇の時代において、日本の最大級の外交的変化は、渤海国からの度重なる使者の来駕である。
 渤海は高麗に替わって建国された。いまの北朝鮮である。渤海使は敵対した新羅の沖合をさけるため船は日本海を縦断し、出羽から越後、能登から若狭へ漂着することが多く、太宰府へ逐一回航して丁寧にもてなし、膨大な土産を持たせた。
 競うように新羅からも使節が太宰府へ入り、最初、大和朝廷は朝貢と受け取って歓待した。文書や使節の態度から判断しても、明らかに朝貢だった。日本の宿敵の国がころりと態度を変えて来日するのだから裏にナニカアルに違いない。
 実態は朝貢を装い日本の防衛体制を観察し、また大和王朝の政治空気を把握することにあった。情報収集である。
 新羅は次第に図に乗って官位の低い大使を派遣するようになった。態度も横柄、傍若無人の無礼を極めるようになったため新羅使は太宰府で留め置かれ追い返された。
新羅の態度が横柄尊大になった背景には唐が乱れ、安禄山が叛乱をおこし、国土は荒廃し、新羅に対しての軍事的な脅威にはならなかったからだ。大和朝廷はこの情報を三年ほど知らなかった。ということは新羅使は安禄山の乱を知っていながら大和朝廷には意図的につたえず日本の反応を確かめに来た可能性がある。日本のこうした情報戦の失態はいまと変わらない。つまり韓国の対日外交激変は裏にナニカアルのだ。
 天智天皇の御代、白村江の闘いで唐の海軍に敗れ、2100名の百済高官が日本に亡命した。天智天皇は水城と防塁、城を構築し、防人を強化したばかりか、各地22ヶ所に築城 防衛力を拡充し、新羅の侵攻に備えた。
 ところが、新羅は逆に日本が攻めてくると防衛態勢を急ぎ、「ご機嫌取り」のため「朝貢」を装い屡々来日した。
 天平宝字二年九月十八日に渤海使の小野朝臣田守らが帰朝し、渤海大使の輔国大将軍・行木ら二十三名を随行した。日本海側に帰着したので越前に滞在し、疫病感染の有無を調べるためニケ月を過ごす。
 帰国十日後に小野田守に従五位上を授け、ほかの随行員六十六人にも位階を授けた。 同年十二月十日、すなわち帰国から七十日後に小野朝臣田守は安禄山の謀反を伝えた。安禄山の挙兵は755年のことだから、なんと三年間、大和朝廷は唐の政変を知らなかったのである。
 ▲安禄山の乱が日本政治にいかなる変化をもたらしたか
 小野田守は次のように上奏した。
 天平勝宝七年の十一月九日に御史太夫兼氾陽節度使の安禄山が蹶起し、自らを大燕聖武皇帝と名乗り、邸宅を潜龍宮と名付けた上、年号を聖武と改元した。安禄山は二十万の兵力を率いて忽ち洛陽を落とした。翌六月に玄宗皇帝は難を避けるために蜀の成都(現在の四川省)へ避難した。
渤海に援軍要請があり、騎兵四万をもって賊徒を平定されたしと懇請された。渤海からだと安禄山の後方を攪乱できる。しかし渤海王は派兵要請を疑い、派兵を見送った。途中から安禄山の反乱に加わったのが史思明だ。だから「安史の乱」とも言う。
 玄宗側の反撃準備が整い、ようやく官軍が乱を平定し、玄宗は長安に戻った。逃亡途中では随行した兵隊たちに不穏の空気が流れたため玄宗は愛妃楊貴妃の自裁を認めざるを得ず、長安に復帰しても嘗ての政治力は失われていた。側近は朝衡(阿部仲麻呂の中国名)だった。
 
 かく上奏した小野田守とて、まだ安禄山が部下に殺害されたという情報を知らなかった。渤海もその後の情報を隠匿したわけではなく長安に派遣した情報員が戻らず実情をつかんでいなかった。
 唐土の異変を知った大和朝廷は太宰府に勅して「安禄山は凶暴なる胡人(ソグド人だが、当時は「胡」と称した)、狡猾である。天命に背いた反乱は必ず失敗するが、寧ろ海東へ兵を進める華もしれず、この緊迫状況を太宰府はよく理解し、たとえ安禄山が来航せずとも防衛を怠るな」とした。
 怡土城築城を任された吉備真備は工事に力を入れ、また京では渤海使の歓待宴が続いた。淳仁天皇はかれらに位階をあたえ、藤原仲麻呂は自邸で宴を催し、賑やかにもてなしたうえ夥しい土産を持たせた。
 この時に大和朝廷を支配した空気は唐が衰弱し、渤海が北から協力して新羅を挟み撃ち出来ないか、今こそチャンスではないかということだった。これは当時権力の頂点にいた藤原仲麻呂の情勢認識に欠陥があったということである。 
 
 ▲むしろ韓国がなぜ外交舵取りを変えたかの背景に謎がある。
 北朝鮮内部で何かが起きている。あるいは静かに秘密裏に中国が北への態度をかえたことを韓国が気づいた。米国からも精度高い情報を得て、日本とは修好する時期だとの判断があった。また従来の反日路線は、北朝鮮が情報操作していた。
 さて岸田首相の訪韓である。
 5月7日、アフリカ四カ国歴訪を終えて帰国したばかりの岸田首相はソウルへ飛んだ。
 ソウルの大統領府で 尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談し、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」の訴訟問題など日韓両国の課題に向き合い、関係改善を加速させる方針で一致した。
首相は会談で元徴用工問題に関し、「厳しい環境の下で多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに心が痛む思いだ」と述べた。
 日本がこれまでの態度を軟化させたのは財産請求権である。
 1965年の日韓請求権協定で「完全に解決済み」とされたが、つねに韓国が蒸し返してきた。
ところが尹政権となって提示してきた徴用工訴訟問題の解決策で突然活路が開けた。岸田首相は「おわび」「反省」は口にせず、尹大統領も謝罪を求めることはしなかった。
 外務省幹部は「大きな前進。文在寅(ムン・ジェイン)政権では実現しなかっただろう」とする。
韓国大統領は「共通の利益」のために歴史問題と切り離して協力を進めるべきだと言い切った。
(資料編に続く。10分後に配信します)
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sskyt · 10 months
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『「呪術」の呪縛』下巻の読書ノート
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江川純一・久保田浩編『「呪術」の呪縛』(下)リトン、2017年。
第一部 呪術概念の再検討
鶴岡賀雄「「呪術」の魅力:「永遠のオルタナティブ」の来歴と可能性についての試論」
 「マギア」を人類学的・宗教学的分析概念としてではなく西欧精神史の構成要素として見て、古代ギリシアから、中世神学、ルネサンス、近世キリスト教、現代芸術に至るまで、マギアの位置づけを跡づける。  そこでは、マギアがつねに、公共宗教や哲学といった正統的な知や生き方に対して、劣位に置かれた人々による代替行為として位置づけられる。しかし、この民衆の低級知は正統知でないがゆえに、かえってそれを批判的に超える超高級知ともなりうるものであった。  近世神秘神学における神的/悪魔的/自然的という三分法が、人類学・宗教学における宗教/呪術/科学の三区分に改鋳されていったのではないか、という��摘はなるほどなあと感じ。また、世間的・民衆的な低級知たるマギアがつねに物を介するというのも、フェティッシュとの関係で興味深い。  「神秘主義」概念の検討については別稿に譲るとされているが、その「別稿」とはこれですね。→ 鶴岡賀雄「「神秘主義」概念の歴史と現状」『東京大学宗教学年報』vol. 34、東京大学文学部宗教学研究室、2017年、pp. 1–24。 https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/47687#  なお、本論文の中で、サラマンカ大学の学士アマドール・���・ベラスコが持っていたグリモワール(魔術の指南書)をめぐる事件の話が出てくるが、最近、魔術のことを考えすぎて、先日、江川さんから「grimoireとは魔術書のことなんですよ」と教えてもらう夢を見た。 山崎亮「社会学年報学派の呪術論素描」
 ユベールとモースの「呪術論」は混乱に満ちた論文であり、その一因として呪術のアポリア(呪術は私的なものであるが、社会的な性格ももつ)が挙げられる。この混乱を理論的に整理したのがデュルケームの聖理論であるが、ユベールとモースは納得していなかった。 江川純一「「magia」とは何か:デ・マルティーノと、呪術の認識論」
 イタリア宗教史学におけるマジーア概念を、特にエルネスト・デ・マルティーノの『呪術的世界』とその後の転回にしたがって明らかにする。宗教学において一般的に、「呪術」は「宗教」のネガとして語られがちだが、宗教史学はこの対比・対立を認めない。  デ・マルティーノは『呪術的世界』において、呪術的世界は「自分の魂の喪失の危機とそこからの解放」という実存のドラマによって根拠づけられるとして肯定的に評価したが、この世界を歴史的時代であるとしたがゆえに、進化主義的宗教論と見分けがつかなくなってしまった。  「呪術的心性と原始的心性を混同している」という師ペッタッツォーニらの批判を受け、デ・マルティーノは後年、「呪術的世界」という想定を取り下げ、神話ー儀礼の結合物としての「呪術ー宗教現象」を探究するようになる。  注にある、「今後、20世紀の宗教学思想を振り返るときには、ペッタッツォーニ、デ・マルティーノ、エリアーデのトライアングルによる、神話ー儀礼的技術としての「呪術ー宗教」の考察が軸となるであろう」という指摘が興味深い。
 なお、A. C. ハッドンが報告したボルネオのトゥリク族の男の話(ある男は鉤形の石を頑なに手放そうとしなかった、その石は魂が自分の身体を去るのを引き留めているのだという)がラトゥールのファクティッシュのようで面白い。
第二部 事例研究:古代~中世
渡辺和子「メソポタミアにおける「祈祷呪術」と誓約:「宗教」と「呪術」と「法」」
 なかなか論争的ですごい論文であった。一言ではまとめづらいが、アッシリアの『エサルハドン王位継承誓約文書』(ESOD)の構成や文法を分析することで、誓約と儀礼、「言うこと」と「すること」の宗教的な結びつきを考察する。  アッシリア学者の重鎮オッペンハイムは、西洋人として祈りと儀礼が結びつくことに耐えられず、「メソポタミア宗教」は書かれるべきではない、とまで言う。また、ESODの誓約と儀礼という形式こそが、契約(誓約)宗教としての一神教の成立と後のキリスト教の成立にも影響を与えたという。
高井啓介「その声はどこから来るのか:腹話術の魔術性についての考察」
 叙述がトリッキーで面白い。腹話術が古代の神学者たちによって魔術として扱われ、近代に脱魔術化していった過程が示される。旧約聖書サムエル記上の「降霊術」がギリシア語に翻訳される際にἐγγαστρίμυθος(腹話術)と訳されたために腹話術の魔術化が始まった。  降霊術が腹話術と見なされることで、腹話術師は腹の中に悪霊をもつことになり、霊媒は魔女扱いされるようになる。しかし、腹話術の魔術性を否定し、単なるトリックだとしたのが、『百科全書』で数学に関する項目を多く書いているジャンバプティスト・ドゥ・ラ・シャペルの『腹話術』であった。
山本伸一「カバラーにおける神名の技法と魔術の境界」
 ユダヤ教のカバラーにおいて、正当な呪術と禁じられた魔術の境界は不分明である。このことを15世紀のカバラー文学、ルネサンスの自然魔術の影響下のカバラー、18世紀のエムデン=アイベシュッツ論争という3つの事例に即して考える。  15世紀スペインのカバラー文学の共通点は、主人公であるカバリストが終末とメシア来臨を促すために悪魔を追放しようと立ち上がるも、悪魔に騙されて取り逃がしてしまい、逆に魔術に手を染めた悪人として非難される、という物語。中2っぽいというか、『進撃の巨人』(デビルマン)フォーマットだなと。 青木健「ゾロアスター教神官マゴスの呪術師イメージ:バビロニア文化の影響と呪術師イメージの由来」
 マゴスには「呪術師」「神秘主義の達人」「放蕩」といったイメージが付与されるが、ゾロアスター教の神官の職能を検討してみると、実態は王朝に仕える官僚であり、吉凶暦や蛇占いといった副業の方がイメージの形成要因となったと考えられる。  青木健『古代オリエントの宗教』は、渡辺論文の注で、紀元前2世紀から13世紀までのオリエントの宗教史を扱うものなので、「書名と内容が一致していない」と批判されていた。 毛利晶「古代ローマにおける凱旋の儀式:トリウンプスに関する最近の研究動向を中心に」
 ローマで戦争で勝利を収めた将軍が行う凱旋の儀式トリウンプス(triumphus)。そこでユピテルの扮装をする凱旋将軍の役割は神か王か。近年の論争を踏まえて、著者は元々ユピテルの儀式であったものが後に将軍自身を讃える儀式へと変化していったと推測する。  凱旋式挙行の要件が、①命令権(imperium)、②鳥占権(auspicium)、③軍隊指揮(ductus)、④幸運(felicitas)の4つだったというのが、統治(王)・呪術(宗教)・軍事の三権が一人に集中しているようで興味深い。 野口孝之「近代ドイツ・オカルティズムの「学問」における「魔術」」
 19世紀後半から20世紀初頭に展開されたオカルティズムにおける「魔術」の位置づけを、キーゼヴェッター、エスターライヒ、シュティルナーという3人の思想を中心に検討する。  ドイツの代表的なスピリチュアリスト、カール・ドゥ・プレルの概念das transzendentale Subjektを「超越的主体」と訳しているけど、「超越論的主観」では。このドゥ・プレルの理論を援用するキーゼヴェッターはオカルティズムをGeheimwissenschaftと呼び、先人としてスウェーデンボルグを挙げている。  ちなみに、スウェーデンボルクを批判したカントの『視霊者の夢』の第一部第二章のタイトルはgeheime Philosophie(オカルト哲学)である。
寺戸淳子「「呪術ではない」祭儀:「秘義」としての聖体拝領」
 大変勉強になった。キリスト教の「聖体拝領(聖餐)」「実体変化」「神秘的肢体」といったややこしい話を基本的なところから丁寧に教えてくれるので、これらの神学的議論に関心がある人におすすめの入門的論文。  12世紀に「実体変化」の教理が確立したのと同時に、「神秘的肢体」(Corpus mysticum)論も確立していった。Corpus mysticumは元々、食べる方の「聖体」を意味していたが、秘義的ニュアンスがよろしくないため、それまで「教会」を意味していた「キリストの体」Corpus Christiと呼ばれるようになった。  12世紀に「実体変化」の教理が確立したのと同時に、「神秘的肢体」(Corpus mysticum)論も確立していった。Corpus mysticumは元々、食べる方の「聖体」を意味していたが、秘義的ニュアンスがよろしくないため、それまで「教会」を意味していた「キリストの体」Corpus Christiと呼ばれるようになった。  逆に、教会はCorpus mysticumと呼ばれるようになった。つまり、聖体と教会の呼び方が入れ替わったのである。この教会を指す「神秘的肢体」がやがて法人のような擬制的人格一般を指すようになっていった。カントーロヴィチぽいなと思ったら、カントーロヴィチが参照されていた。 佐藤清子「19世紀合衆国における回心と「呪術」:チャールズ・G・フィニーの新手法擁護論とその批判を中心として」
 きわめて明晰な論文。19世紀アメリカの第二次大覚醒の時代を代表する牧師フィニーは「新手法」と呼ばれる礼拝方式を導入して革新をもたらしたが、それは回心を意図的・合理的に促す手法であり、限りなく呪術に接近していく。  フィニーはスコットランド啓蒙思想の影響の下、自然法則の学習・応用という方法論を採用し、自らの回心の方法を「科学」あるいは「哲学」であると称した。他方で、呪術・宗教・科学の三区分で知られるフレイザーもまた、同じくスコットランド啓蒙の思潮に影響を受けていることは興味深い。  フレイザーは呪術を稚拙な科学であるとしたが、もし仮に「回心」を心理学的な技術によって達成できるようになったとしたら、それは科学なのか呪術なのか。実は科学と呪術の区別は、その知識や技術の程度の差異によるのではないのではないか。  フィニーの「祈り」についての議論も面白い。回心は聖霊の働きによるが、人間は聖霊をコントロールできないがゆえに、回心も究極的には神に委ねられている。しかし、フィニーは回心と聖霊の間に「祈り」という人間の行為を介入させる。とはいえ、人間は祈りによって神を操作できるわけではない。  フィニーによれば、祈りはそもそも聖霊の働きによって可能になるのだから、祈ることができること自体がそれが叶えられる可能性があることの証拠となる、という。ここには、祈りのアポリア(祈りは効果があるならば、祈りにはならず、効果がないならば、祈る必要がない)を解く鍵があるように思われる。 久保田浩「近代ドイツにおける「奇術=魔術」:奇術とスピリチュアリズムの関係に見る〈秘められてあるもの〉の意味論」
 19世紀ドイツで機械仕掛けの奇術を行う奇術師は、トリックを説明(klaeren)可能なものとしながら、それを驚嘆すべきものとして提示する者であり、スピリチュアリストの種明かし(erklaeren)をして詐欺を暴く啓蒙(Aufklaerung)の意義も担っていた。  奇術師がスピリチュアリストを科学的に暴いたり、宮廷からお墨付きを得た「宮廷奇術師」が登場したりと、『鋼の錬金術師』が好きな人にお薦めしたい論文。スピリチュアリストが、奇術師は本人も気づいていないけれど実は霊媒であり、本人が奇術だと思っているのも霊媒現象なのだと主張する話が面白い。
井上まどか「ロシアにおける呪術概念の検討」
 前半が現代ロシアの事典や概説書における「呪術」概念の分析、後半が16世紀に編纂された『百章』における「呪術」の用法について。「準備的覚え書き以上のものではなく」という著者の言葉通りの文章であった。  『金枝篇』の著者名が「D. D. フレイザー」となっていて、目を疑った(ロシアだとJもGもDなんですか)。それ以外にも本書は誤植が非常に多い印象。上巻目次のタイトルからして既に間違っている。
西村明「呪術としてのキリスト教受容:ミクロネシア・ポンペイ島を中心に」
 最終章でいよいよ真打ち「マナ」登場。ミクロネシアのポンペイ島における宣教でキーワードとなった「マナマン」から、マジックワードとしての「マナ」概念の歴史的形成の議論へ。  まず、宣教師は植民地主義的視点で現地の宗教的・呪術的実践を裁断するが、しかし、その視線は一方向的なものではなく、現地民もまた、自分たちの価値体系の中にキリスト教を位置づけて理解する。ポンペイ島で、二つの異なる価値体系を通訳した概念が「マナマン」であった、という話が面白い。  さらに後半、この「マナマン」(ミクロネシア)と同族語である「マナ」(メラネシア・ポリネシア)という概念が辿った数奇な運命が論じられるが、これも面白い。  「マナ」とはそもそも、コドリントンが『メラネシア人』(1891)において初めて学術的議論に導入した語で、その後、超自然的力を指す普遍的な概念として人類学・宗教学で多用されていった。しかし、コドリントンが現地調査したモタ島とバンクス諸島は、当時、ポリネシア人と宣教師の影響を受けていた。  メラネシアの「マナ」が形容詞や動詞としての含意があったのに、ポリネシアでは名詞として用いられた。メラネシアの宣教師たちは先にポリネシア語に通じて���たために、「マナ」を名詞的に理解してしまった。こうして、コドリントンがやってきた頃には、既にバイアスのかった「マナ」となっていたのだ。  このように、「マナ」とは、ポリネシアとメラネシア、現地民と宣教師、そして世界各地の多様な宗教間といった、異質な価値体系を通訳=通約する概念として強力な力をもつようになっていったのである。異質な体系の間の界面に生じる通約的概念という意味では、「フェティッシュ」にも似ているように思う。
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dadnews · 2 years
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松原則彦さん(左)・武富康二さん(右) 活性化願って歌謡ショー 笹みどり、三善英史、堀江淳、西嶋三千代出演 [佐賀新聞] 2022-10-09
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今週の入手本(0513-0519)
『哺乳類前史:起源と進化をめぐる語られざる物語』(エルサ・パンチローリ著/的場知之訳/装幀:國枝達也/青土社)。既に今年の一月に電子書籍版では読み終えていますが、後々、必要なところを拾い読みするときなどには紙の書籍のほうが便利なので購入しました。
『沖縄の生活史』(石原昌家、岸政彦監修/沖縄タイムス社篇/まえがき:岸政彦/あとがき:石原昌家/カバー写真:上原沙也加/100人の語り手、聞き手の皆さん/みすず書房)
『俺の自叙伝』(大泉黒石著/四方田犬彦解説/岩波文庫)
『ぼくの死体をよろしくたのむ』(川上弘美著/カバー装画:伊藤絵里子/新潮文庫/Kindle版)
『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇』(尾崎翠作/川崎賢子解説/カバー:中野達彦/カバー図版:「琉璃玉の耳輪」手稿より/岩波文庫)。改めて購入しました。
『緋色の研究』『シャーロック・ホームズの思い出』『シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル著/延原謙訳/カバー装幀:西浦玉美/新潮文庫)
『泣菫随筆』(薄田泣菫著/谷沢永一、山野博史編/山野博史解題装画:瀬川康男/装丁:辻村益朗/冨山房百科文庫)。
『マッカラーズ短篇集』(カーソン・マッカラーズ著/ハーン小路恭子編訳解説/西田実訳/カバーイラスト:桑原紗織/カバーデザイン:緒方修一/ちくま文庫)
『対談 日本の文学 素顔の文豪たち』(中央公論新社編/巻末付録:全集『日本の文学』資料/中公文庫)掲載著名人:幸田文、瀬沼茂樹、森茉莉、三島由紀夫、小堀杏奴、大岡昇平、田山瑞穂、平野謙、徳田一穂、川端康成、夏目伸六、中野好夫、安倍能成、津田青楓、内田百閒、高橋義孝、谷崎松子、サイデンステッカー、里見弴、本多秋五、伊藤整、芥川比呂志、室生朝子、萩原葉子、掘多恵子、遠藤周作、野上彌生子、網野菊、湯浅芳子、津島美和子、ドナルド・キーン、稲垣達郎、小島信夫、江藤淳、山本有三、阿部知二、永井龍男、井上友一郎、田宮虎彦、河盛好蔵、小田切秀雄、立野信之、秋山駿。
『イラハイ』(佐藤哲也著/佐藤亜紀発行/Kindle版)
『アオイホノオ 28巻』(島本和彦著/ゲッサン少年サンデーコミックス/電子書籍版)
『世界の終わりの天文台』(リリー・ブルックス=ダルトン著/佐田千織訳/創元SF文庫/Kindle版)
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ryotarox · 1 year
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サブカルチャー的教養はその背景の歴史や政治を剥離させる機能をしばしば持つ
アニメと英霊 第1回 | 文藝春秋 電子版
欧州中央銀行の会見でドラギ総裁に女性が襲いかかる事件が起きた時、「女性の南斗水鳥拳にドラギ総裁が気功砲で応戦した」とネットやテレビで話題になった。社会で何かが起きて気の利いた風刺をしようとした時に出てきたのが「北斗の拳」の例。知的な笑いを表現しようとしたら、その素材は「ジャンプ」になった。昔の人の「オデッセイア」にあたるものは、今の日本人には「ドラゴンボール」ですよ。残念ながら日本のインテリの教養の原点は「ジャンプ」だというのは、現実として認めないといけない。(2015年8月17日付 朝日新聞デジタル「川上量生さん『残念ながら日本の教養の原点はジャンプ』  川上が言及したのは、2015年4月16日、ドラギ総裁の記者会見中にドイツ人女性が乱入し、紙吹雪と罵声を浴びせた事件の報道に対するSNSの反応である。川上は解釈のための共通の知を「教養」と呼ぶが、「EBCの��裁を終わらせろ」と抗議する乱入者の政治的文脈は『ジャンプ』的「教養」には一切、回収されない。サブカルチャー的教養はその背景の歴史や政治を剥離させる機能をしばしば持つからだ。もちろんこの場合の「サブカルチャー」という語法はかつて、江藤淳の語った「サブカルチュア」、つまり歴史からも地勢図からも解離した文化状況を指す語法に倣っている。
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kanabass · 4 days
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2024年6月7月の演奏予定
いつもご覧いただいている方、いつも応援ありがとうございます! 初めて見てくださっている方もご訪問ありがとうございます^^ とても良い気候で毎日気持ちいいですね!日中は半袖でも良いくらい。このまま梅雨が来なかったらなぁ。。と祈る日々です。笑
6月7月のいつものメンバー、初めての組み合わせ、色々あって楽しみです!ぜひお出かけいただけたら!^^
6/8(土)19:30~神谷バンド(inst) w/神谷邦彦(ds)高橋秀司(gt)ノッキー中橋(pf)竹中優子(as) 三河を中心に活動中の先輩方と。 岡崎・SATIN DOLL
6/9(日)15:00〜(inst,vocal) 【岐阜トリオ】w/藤井孝紀pf 黒田敦司ds   津島・くれよん   岐阜が縁で繋がった大先輩と。
6/11(火)19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 津島・くれよん **今回変則的に第2火曜日です。**
6/16(日)お昼 【bois】w/森永理美 滋賀・近江八幡某所(お出かけの際にはメンバーにお問い合わせいただければ幸いです)
6/16(日)夜 青木弦六(gt)田中淳(tp)舩尾真伊年(ds) 半田・ラウンジロメオ はじめての組み合わせ。
6/20(木)19:00~ワークショップ  w/水野修平pf 他 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
6/21(金)19:00〜えぼにージャズ部(jamsession)   w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds)  新栄・ebony and ivory 顧問(修平さん)のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
6/23(日)15:00~ Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds) 津島・くれよん 月1えくら。アフタヌーンライブ。
6/28(金)19:30~ w/田中淳(tp flh)牧哲也(pf) 岡崎・SATIN DOLL ジャズの名曲を田中さんチョイスで演奏します。
***
7/7(日)16:00〜 w/マリテス(vo)ハリー加藤(per)水野修平(pf) 四日市・veejay
7/9(火)19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 津島・くれよん **今回も変則的に第2火曜日です。**
7/10(水)20:00〜(inst,vocal) w/藤井孝紀(pf) 渡邊麻衣(tp)黒田敦司(ds vo)  岐阜・BAGU 大学の後輩で成長著しいマイちゃんと。ジャムセッションあり 
7/13(土)夜 新潟ジャズストリート内演奏(中丸雅史group freeway trio)
***
★★freeway trio 3days 7/14(日)14:00〜松本・さわやまサロン(長野県松本市笹賀7434-2) 7/15(月祝)13:30~四日市・JAZZ TAKE ZERO    freeway trio(w/藤原尚pf 長瀬良司tp flh)featuring 橋本学ds 美しい曲をより美しく、がコンセプトの遠距離バンド。 ご予定いただければ嬉しいです!^^ ***
7/18(木)19:00~ワークショップ  w/水野修平pf 他 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
7/19(金)19:30〜 楽団四器(inst) w/吉岡直樹ba 福田義明ba 谷井直人ba  今池・valentine drive カブトムシ軍団がやってくる!吉岡さんのベースの可能性を追求したアレンジをお楽しみに!
7/20(土)15:00〜Eclat (inst) w/森田純代(pf)上野智子(ds) 四日市・茶道(四日市市青葉町780-11) レトロな喫茶店で優雅なひと時を。
7/21(日)19:00〜 (inst) w/荒木ジュンジ(ds)白井淳夫(as)森田純代(pf) 四日市・JAZZ TAKE ZERO    美しい音色の白井さんと、ご一緒できるのが楽しみです!ジャムセッションあり
7/23(火)19:30〜(vocal) w/川鰭祐子(vo)館岡紅介(pf) 新栄・Jazz Spot Swing  祐子さんのハスキー迫力ボイスをお楽しみに。
7/28(日)13:00〜(inst jam session) 【9th call holiday jazz happening】 w/三宅史人(gt)足立拓郎(ds)guest:椿田薫(as) インストチャレンジセッション。四日市・Route66 
先のスケジュール ご予定いただけると嬉しいです!
★★8/5(月)19:00〜 w/森永理美(pf)森田修史(ts) 東桜・The wiz  
どこかでお会いできますように!
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yudomatsuo · 2 months
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2024年4月以降のライブ
◆はリーダーライブ (随時更新します)
4/1 成田祐一pf 片野吾朗el-b 北澤大樹ds 松尾由堂gt @ 渋谷Body&Soul
4/6 ◆TRIO BOSCO 松尾由堂gt 落合康介ba 大村亘ds @ 中野スイートレイン 19:30- ¥3080(学割¥1980)
4/11 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場 4/18 上田裕香vo 松尾由堂gt @ 高田馬場ゲートワン
4/20 梶多美江vo 野本晴美key 松尾由堂gt @上野ノーガホテル
4/24 ◆Cross Point Duo 松尾由堂gt 鈴木直人gt @ 江古田そるとぴーなつ 19:30- ¥1500 (+テーブルチャージ¥500)
4/26 鎌倉淳ts 古谷悠ba 松尾由堂gt @ 川崎メトロポリタンホテル
4/27 梶原まりこvo 上田裕香vo 中嶋錠二pf 松尾由堂gt @ 鎌倉ダフネ
5/3 松木理三郎tpほか @ 川崎メトロポリタンホテル
5/7 ◆Zclocca Quokka 松尾由堂gt 栗林すみれpf @ 江古田そるとぴーなつ 19:30- ¥1500 (+テーブルチャージ¥500)
5/15 ◆TRIO BOSCO ※昼ライブ 松尾由堂gt 落合康介ba 大村亘ds @ 新宿pit inn 14:00- ¥1300 (1drink付き)
5/17 ※体調不良のため松尾は参加しませんが 演奏は行われます。 菅野浩as 中根一城gt ほか @ 川崎メトロポリタンホテル
5/18 ※昼ライブ ◆溪 松尾由堂gut-gt 落合康介ba @ 池袋P's bar open 13:30 start 14:00- ¥3500(飲食代¥1000含む) ※延期となります。
5/23 ※都合により松尾は参加しませんが 演奏は行われます。 松崎加代子vo 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場
6/1 梶多美江vo 野本晴美key 松尾由堂gt @上野ノーガホテル
6/5 上西美帆vo 阿部大輔gt 松尾由堂gt @ 中野スイートレイン 6/6 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場
6/7 西尾健一tp 松尾由堂gt @ 新高円寺さくたみ
6/11 上田裕香vo 松尾由堂gt @ 高田馬場ゲートワン
6/21 ◆Linha azul 松尾由堂gt 成田祐一pf 清水昭好ba @ 池袋apple jump open 19:00 start 19:30 ¥3000 6/29 牧野竜太郎vo 松尾由堂gt ほか? @ 鎌倉ダフネ
7/3 松尾由堂gt 浅利史花gt @ 川越南大塚le chat et l'ange(ルシャエランジュ) 19:00- 1ステージ tip制 ※2ステージ以降はジャムセッション(参加費¥700)
7/4 Niche as 松尾由堂gt 山本裕之ba @ 草加シュガーヒル
7/5 ◆溪 松尾由堂gt 落合康介ba @ 池袋P's bar open 19:00 start 19:30 ¥3000 (+order ¥1000-)
7/13 ※昼ライブ 山田夢子vo 松尾由堂gt @ 松戸コルコバード 14:00-
7/16 ◆TRIO BOSCO 松尾由堂gt 落合康介ba 大村亘ds @ 江古田そるとぴーなつ 19:30- ¥1500 (+テーブルチャージ¥500)
7/18 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場
7/19 上田裕香vo 松尾由堂gt @ 高田馬場ゲートワン 7/27 福山詩織vo ほか @ 町田カリヨン広場
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honyakusho · 3 months
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2024年2月21日に発売予定の翻訳書
2月21日(水)には15点の翻訳書が発売予定です。 早川書房から7点のうち、『三体』など文庫判が3点、単行本が4点です。
ピンキッツえいごえほん③ かたづけよう Let’s Tidy Up
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The Pinkfong Company/絵と英文 関根麻里/日本語訳と解説
Jリサーチ出版
ピンキッツえいごえほん④ だいすきだよ I Love You
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The Pinkfong Company/絵と英文 関根麻里/日本語訳と解説
Jリサーチ出版
わたしの中の黒い感情
ソルレダ/著 桑畑優香/翻訳
ポプラ社
デュポール チェロ奏法と21の練習曲
島根朋史/訳・解説・校訂
音楽之友社
ジャック・デリダ──その哲学と人生、出来事、ひょっとすると
ピーター・サモン/著 伊藤潤一郎 松田智裕 桐谷慧 横田祐美子 吉松覚/翻訳
Pヴァイン
なぜ、無実の人が罪を認め、犯罪者が罰を免れるのか
ジェド・S・レイコフ/著 川崎友巳/翻訳 佐藤由梨/翻訳 堀田周吾/翻訳 宮木康博/翻訳 安井哲章/翻訳
中央公論新社
DISNEY DRAWING 描いて楽しむディズニー100年
ジム・ファニング/著 アンドレアス・デジャ/著 浅野美抄子/翻訳
翔泳社
三体
劉慈欣/著 大森望/翻訳 光吉さくら/翻訳 ワンチャイ/翻訳 立原透耶/監修
早川書房
AIに勝つ数学脳
ジュネイド・ムビーン/著 水谷淳/翻訳
早川書房
米特殊部隊CCT 史上最悪の撤退戦
ダン・シリング/著 ロリ・チャップマン・ロングフリッツ/著 峯村利哉/翻訳
早川書房
2038年のパラダイムシフト
マリアン・ソールツマン/著 江口泰子/翻訳
早川書房
クロノパルス壁の飛び地
H・G・フランシス/著 K・H・シェール/著 工藤稜/イラスト 岡本朋子/翻訳
早川書房
象【かたど】られた闇
ローラ・パーセル/著 国弘喜美代/翻訳
早川書房
ザ・メイデンズ
アレックス・マイクリーディーズ/著 坂本あおい/翻訳
早川書房
アフガンの息子たち
エーリン・ペーション/著 ヘレンハルメ美穂/翻訳
小学館
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shintani24 · 4 months
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2024年2月12日
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ラジオは滅びゆく? 浜村淳さん「十分可能性がありますよ」(毎日新聞)
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インタビューに答えるタレントの浜村淳さん=大阪市北区で2023年11月10日、川平愛撮影
「ついに来たか、と。あと50年、せめて100歳まで続けたかった」
御年89歳。ラジオパーソナリティーの浜村淳さんは、半世紀続く冠番組の節目を局側から打診された時をちゃめっけたっぷりに振り返る。
MBSラジオの長寿番組「ありがとう浜村淳です」が3月末、平日の放送を終了し、土曜のみとなる。深い知識とユーモアに裏打ちされた語りで、関西のリスナーに愛されてきた。浜村さんはラジオに、音だけで勝負する媒体ならではの可能性を感じてきたという。
番組は1974年4月にスタート。現在は月~土曜の午前8時から平日は2時間、土曜は3時間半、新聞や週刊誌情報、ラジオドラマなどを生放送で紹介する。平日の放送終了は、同局側が50周年を一区切りとして打診し、本人も「長時間の生放送でどんな事故が発生するか分からない」と了承した。
親しみやすく、なるべく楽しく
「さて皆さん」で始まる柔らかい関西弁の語りは、浜村節とも称され、親しまれてきた。信条は「難しい言葉は使わず、分かりやすく話すこと」だ。朝刊各紙をめくりながら時事問題を解説するコーナーでは「親しみやすく、なるべく楽しく、聴いて良かった」をモットーに、記事をそのまま読み上げず、言葉をかみ砕いて紹介する。
「例えば、政治の話題で『可及的速やかに』とあれば『なるべく速く』と言い換えます。事件を扱う時も朝の番組なので、陰惨になりすぎないように、ほんの少しだけポップに」
映画評論家としても知られる。登場人物の衣装や景色を細かく描写しながら、見どころやあらすじを講談調で語り、ファンから「本編よりも面白い」と評されることも。
例えば、最近はどんな映画を? 水を向けると、特攻隊をテーマにした「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」について名調子が始まった。「現代の女子高生がタイムスリップして昭和20年に行ってしまうんですね。そこで出会うのが初恋の相手、彰さん。これ特攻隊員なんですよ。いよいよ出撃命令が下ります。小型の飛行機に乗って、腹に針金で爆弾巻いて、片道だけの燃料で飛び立っていく……」
数年前、鹿児島の鹿屋航空基地史料館を訪ねたこともあり、周辺の情景も加える。「絵空事でなく、実感を持ってしゃべりたい」。これまでの取材経験が語りに深みを持たせている。
「今ほど悪事がはびこる時代はない」
「ありがとう~」が始まった当時は、既に大衆の人気がラジオからテレビへと取って代わられていた時代。当初はテレビに対抗心を燃やしていたが、放送を重ねるうちにラジオの強みを実感するようになったという。
音声だけだからこそ、一人一人が頭に思い浮かべるイメージは多様で広がりがある。「ラジオは説得のメディアやと思います」と、浜村さんは表現する。「映像で見えない部分を言葉で補う。そのために、しつこくしつこく説得し続ける。だからラジオに出る人間は、相当な勉強や修業が必要になってきます」
関西ローカルの番組はインターネットラジオの登場で全国で聴けるようになり、取り巻く状況は大きく変わった。「滅びゆくメディアと悪口を言う人もいますが、『まあ皆さん聴いてください』と聴き手が興味を持つように語りかけると、(リスナーは)必ず引き込まれるんです。だからこそ、愛してくれる人はこれからも居続けるはずです。ラジオには十分可能性がありますよ」
まだまだ「心身ともに健康」と胸を張る。4月以降は土曜の放送のみとなるが、「政治も事件も、今ほど悪事がはびこる時代はないと思います。それらをどのように伝えるのか課題です」と浜村さん。「聴いて役に立ったと思わせる部分が少しでもあるように、迷いながらもやっていくだけですね」。穏やかにほほ笑んだ。
番組50周年を記念したイベントを4月15日、「SkyシアターMBS」(大阪市北区)で開催する。問い合わせは06・6676・8466。【谷口豪】
川内原発延長認可後、初の県原子力防災訓練の実効性は 専門家「能登地震ふまえ最悪シナリオ組み込む必要ある」[02/12 19:22]
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川内原発は、ことし7月に1号機の運転延長を控えています。また、元日には志賀原発が立地する石川県で能登半島地震が発生し、鹿児島でも不安の声が聞かれます。
道路の寸断や建物の倒壊、生き埋めなどが発生した場合、本当に避難はできるのか?今月10日に行われた県の原子力防災訓練で見えた課題を検証します。
10日午前6時半、川内原発が立地する鹿児島県の薩摩川内市役所です。幹部職員の参集から原子力防災訓練が始まりました。
(田中良二市長)「能登半島地震のこともあり、市民の大きな注目を集めている。強い緊張感をもってやりたい」
川内原発30キロ圏の9市町と県が行う原子力防災訓練。今回は去年、川内原発の運転延長が原子力規制委員会に認可されて初の訓練ともなりました。
住民600人も含め4000人が参加し、薩摩半島西方沖を震源地とする最大震度7の地震で外部電源を喪失したとする川内原発では、2号機が非常用電源も失われて炉心損傷に至るとのプロセスで訓練が進みました。
また被ばくした職員を病院に搬送し、手当てする手順も確認しました。
川内原発から2.5キロ南の薩摩川内市寄田地区です。重大事故が起きた場合、原発5キロ圏内はただちに避難することになります。能登半島地震を受け、倒壊した建物から住人を救助する訓練もあり、住民12人は鹿児島市までバスで避難しました。
同じく、原発5キロ圏にある高江こども園です。避難指示を受け、園児6人をバスに乗せ、避難場所に向かいました。
(高江こども園・成松まつみ園長)「(能登半島地震は)かなりショックだった。実際にああいう状況になったときに、子どもたちが孤立するのが一番心配。(備えを)見直さなければならないと感じた」
住民たちが懸念するのが、ことし1月1日に起きた能登半島地震です。見過ごせないのが地震の規模。マグニチュード7.6は27年前、薩摩川内市で震度6弱を観測した県北西部地震の30倍、直接死5500人余りの阪神・淡路大震災を3倍も上回るすさまじいものでした。
石川県の災害危機管理アドバイザーも務める専門家は…
(神戸大学・室崎益輝名誉教授)「前例のない地震が起きた。質が違くというか、ことごとく壊れている。過疎地だったので230人~という犠牲者ですんだ。人口密度当たりの犠牲者の比率は阪神・淡路大震災より多い」 ※室崎名誉教授の「崎」は、たつさき
薩摩川内市によりますと、5キロ圏内の住民が避難し、被ばく者を病院に搬送する県道43号などは、いずれも土砂災害警戒区域にひっかかります。また、オフサイトセンターを始め、県や市の拠点自体が川を埋め立てた軟弱地盤の上にあり、液状化の危険性もぬぐえません。
そもそも市や県の職員を集められるのか…能登半島地震で最悪の被害となった石川県輪島市では、職員280人のうち、初日に40人しか登庁できませんでした。
神戸大学 室崎益輝名誉教授 「情報網や道路網が寸断されて、家がたくさんつぶれて、その下に閉じ込められた人たちが相当数いる。(石川県の事前想定は)最悪の事態をみるという姿勢にはなかった」
「能登半島地震の事態で気に留めておかないといけないのは、いつまでたっても奥能登から抜け出せないということは、放射能が漏えいするとみんな汚染されてしまうということ。本当に緊急に一斉に人が避難できるか?最悪のシナリオのうちのひとつには組み込まないといけない」
訓練の実効性をさらに高める必要はないのか?塩田知事は…
塩田知事 「基本的な動作をしっかりと住民含め、手順を確認するということが一番大きな役割。そういう過酷な状況も引き続き検討はしていきたい」
一方の薩摩川内市 田中市長は…
田中良二 市長 「能登半島地震が行政の防災対応に与えている影響も翻って議論をすべき。見直し改善、次回の防災訓練に生かしていきたい」
川内原発の30キロ圏に住む住民は19万5400人。原発5キロ圏の高江こども園の成松園長は、住民側の温度差に危機感も感じています。
高江こども園 成松まつみ園長 「放射線が漏れてしまった際は5キロ圏内だけに止まらない。温度差というか、緊迫感がないなと、危機を感じる」
訓練を終えた子どもたち 「(地震は)いやだ。逃げる」「身を守ります!(毎月)避難訓練をやっています!」
能登半島地震で改めて浮き彫りになった地震災害のすさまじさ。川内原発の運転延長を7月に控え、私たち一人ひとりが問われています。
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soundstory-ss · 4 months
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進戯団 夢命クラシックス×07th Expansion vol.8 うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch~Episode2
■公演日  2023年9月7日(木)~9月10日(日)
■劇場  こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
■原作  竜騎士07
■脚色・演出  伊藤マサミ
■Cast  右代宮戦人:川隅美慎  ベアトリーチェ:稲田ひかる  右代宮譲治:鷲尾修斗  右代宮朱志香:青木陽菜  右代宮真里亞:菖蒲千明  右代宮蔵臼:塚本拓弥  右代宮夏妃:舞原鈴  右代宮秀吉:佐藤圭右  右代宮絵羽:平湯樹里  右代宮留弗夫:森山栄治  右代宮霧江:矢澤梨央  右代宮楼座:滑川恭子  呂ノ上源次:船木まひと  紗音:MIO  嘉音:YAE  郷田俊朗:小磯一斉  熊沢チヨ:青田いずみ  南條輝正:加藤隆浩  右代宮金蔵:斎藤志郎
Butterfly  山田せいら  倭香  渡部加奈  打出菜摘
Atmosphere  林田寛之  岩切チャボ  橋本直也  小野流星  高寺雪緒
■Staff  演出助手:中島大地  舞台監督:森貴裕(M.T.Lab)  音響:志水れいこ  照明:島田雄峰(LST)  ムービングライト:紺野浩史(LST)  美術:宮坂貴司  映像:常光博武  衣裳製作:鶴岡寛恵  小道具協力:高田紋吉(PUMP&EARTH)  ヘアメイク・カツラ製作:茂木美緒  スチール撮影・デザイン:圓岡淳  サポートメンバー:芹澤良/かおりかりん/本宮光/小島麻奈未/山口由希(以上、進戯団 夢命クラシックス)  製作:株式会社フォーチ���レスト  主催:進戯団 夢命クラシックス/株式会社フォーチュレスト
■協力 07th Expansion/株式会社イールフラッグ/株式会社コスモ/bpm/合同会社MYSTAR/PUMP×EARTH /M.T.Lab/LST/株式会社キャストコーポレーション/株式会社トキエンタテインメント/株式会社ブシロードムーブ響/スペースクラフト・エージェンシー株式会社/株式会社文学座/SOS Entertainments/株式会社サンミュージックプロダクション/株式会社YKエージェント/有限会社タイムリーオフィス/株式会社ぷろだくしょんバオバブ/ABP/ロングランプランニング株式会社
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changchaokan · 7 months
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粒史學加000003《史記》卷一〈五帝本紀〉03:用後世理論解釋而成的古代帝王!?
──────────原文────────── 東至于海,登丸山,及岱宗。西至于空桐,登雞頭。南至于江,登熊、湘。北逐葷粥,合符釜山,而邑于涿鹿之阿。遷徙往來無常處,以師兵爲營衞。官名皆以雲命,爲雲師。置左右大監,監于萬國。萬國和,而鬼神山川封禪與爲多焉。獲寶鼎,迎日推筴。舉風后、力牧、常先、大鴻以治民。順天地之紀、幽明之占、死生之說、存亡之難。時播百穀草木,淳化鳥獸蟲蛾,旁羅日月星辰水波土石金玉,勞勤心力耳目,節用水火材物。有土德之瑞,故號黃帝。 ──────────翻譯────────── 黃帝向東抵達海濱,登上「丸山」,並到過「泰山」。往西到過「空桐」,登上「雞頭山」。往南到達「長江」,登上「熊山」與「湘山」。往北驅逐了「葷粥【音同『薰玉』】部族」,和諸侯們在「釜山」合驗了符契,就在「涿鹿山」下的平地建起都邑。黃帝奔波往來不斷搬遷,沒有固定的居住地點,帶兵走到哪裡,就在那裡設置…
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wangwill66 · 8 months
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有拿香拜祖先的都要知道(收藏)。(網路資料)
我們的祖先來自何處?
我們的語言出自何處?
不要被意識形態民粹政客們洗腦騙了!
「堂號」!無論您是400年前、200年前、77年前、或何時來台,都是台灣人也是中國人,只有「堂號」能讓您完全了解。
「台灣人」的祖先大都是來自中國北方的中原地區,祖先為了逃避北方匈奴的侵略,而南遷到中國大陸東南沿海地區,所以「台灣人」大都是來自北方的中原漢人。
「五胡亂華」之後,華北經過長期戰亂,原先在河洛地區的(河圖與洛書,是中國古代傳說中,上天授與的圖象、數列)。
知識分子、士、農、工、商…等紛紛逃亡到江南地區避亂,也有族群避難遷徙,輾轉來到閩南泉州、漳州、潮州 、汀州或梅州、惠州…等地區定居。
河洛叫做「河圖與洛書」,河洛就地區來講,就是中國河南、洛陽一帶地區,廣義泛指「中原」。
為了讓後代子孫認識自己祖先的來處,使用「堂號」讓不同時間到達的移民,可以辨認自己的宗親,得到暫時的照顧。
久而久之,「堂號」成了姓氏宗親聯誼的代號。
「堂號」也可以使後代子孫認識自己祖先發源處,可以知道先人從哪來?
世界只有中國有「堂號」,我們不能讓「堂號」消失。
現今中華民族的族群當中,「堂號」最完整的只剩下客家族群。
堂號即祠堂的名稱或稱號,主要用於區別姓氏、宗族或家族、地名(姓氏宗族的發源地)。
堂號除在祠堂使用外,還會在 族譜、宅院、牌位、墓碑 等處使用。
以下我們從堂號來參考祖先從哪裡來?
濟陽堂:
丁、卞、江、柯、卻、陶、庾、蔡。後漢設濟陰國,晉改濟陽郡,在山東定陶縣地。
西河堂:
卜、苟、林、卓、宰、靳。
漢時的郡名,今內蒙古(綏遠)鄂爾多斯地方,以及陝北、山西離石一帶。
河南堂:
於、山、方、毛、元、平、向、利、苟、邱、俞、陸、褚、廉、種。今河南陽縣。
東魯堂:孔。
孔子生於魯,地因人而名,故叫東魯。
雁門堂:
文、田、童、農。
戰國時為趙地,漢為郡,地當山西舊代州,寧武以北及朔平、大同一帶。
隴西堂:
牛、辛、李、時、彭、董。
秦郡名,地當甘肅舊蘭州、鞏昌、秦州諸府。
天水堂:
尹、皮、艾、狄、桂、姜、秦、莊、趙、嚴、上官。
漢時郡名,在甘肅渭縣境,即今伏羌地。
平陽堂:
仇、汪、巫、來、常、鳳、管、衛、歐、饒。
三國魏郡名,在山西臨汾縣境。
吳興堂:
水、尤、沈、明、姚、施。三國吳郡名,今浙江省吳興地。
太原堂:
王、羊、祁、易、武、祝、宮、溫、霍、閻、尉遲。
太原、汾州二府及保德、平定、忻州各地。
高平堂:巴、范。
漢時國名,今安徽省盱貽縣境。
南陽堂:
白、束、呼、姬、許、隆、葉、翟、韓、樂、鄧。
秦時郡名,泛指河南省南陽及湖北襄陽一帶。
京兆堂:
申、史、宋、別、冷、杜、車、宗、段、計、韋、晁、郜、浦、象、康、舒、雍、壽、酆、黎、皇甫。
漢三輔之一,地轄長安以東至華縣一帶。
渤海堂:
甘、封、高、歐陽。
漢郡名,地領河北省河間、滄縣、安次各地,南至山東吳棣境。
汝南堂:
左、言、汝、周、南、殷、商、梅、廖、袁、藍。
漢郡名,地轄河南舊汝寧、陳州二府及安徽穎州府。
武陵堂:
冉、華、龍、龔、顧。
漢時郡名,今湖南省常德縣地。
上黨堂:
包、尚、連、鮑、樊。
秦時郡名,在山西東南部,今長子縣境。
陳留堂:
伊、阮、虞、謝。
漢時郡名,晉為國,今河南陳留縣,後移至開封。
上谷堂:
成、侯、冠、榮。
秦郡名,地轄保定、易州、宣化、順天諸府,均在河北省。
沛國堂:朱。
漢時設郡,後漢改國,在安徽宿縣境。
晉陽堂:
匡、唐、景。
秦漢時縣名,今山西太原地。
新安堂:古。
三國吳郡名,在浙江省淳安縣。
武威堂:
石、安、賈。
漢武帝時郡名,即甘肅省武威縣地。
樂安堂:任。
南朝宋郡名,隋癈,在山東廣饒縣。
馮翊堂:吉、雷。
漢時郡名,為左馮翊轄地,即陝西大荔縣地。
中山堂:
仲、湯、藺。
春秋時國名,屬北狄鮮虞國地,今河北省正定縣境。
西平堂:池。
東漢郡,今甘肅西寧縣。
安定堂:
伍、胡、席、梁、程。
漢時郡名,在甘肅舊平涼、固原、涇州境。
東海堂:
有、茅、徐。
漢時置郡,地當山東兗州東南,江蘇邳縣以東。
河東堂:
旅、薛、裴、儲、聶。
秦時郡名,即山西西夏縣地。
下邳堂:闕。
後漢時國名,即江蘇邳縣地。
延陵堂:吳。
春秋時吳邑,季札受封延陵,今江蘇武進縣地。
廬江堂:何。
漢時郡名,在安徽廬江縣境。
北海堂:邢、郎。
漢郡名,東漢改國,地領山東益都以東至掖縣一帶。
平陵堂:孟。
春秋時齊邑,今山東歷城縣境。
彭城堂:
金、劉、錢。
漢郡名,今江蘇銅山縣地。
清河堂:
房、傅、張。
漢時郡名,地當河北清河、故城、棗強、南宮諸縣,及山東清平、恩縣、冠縣、高唐、臨清、武城一帶。
東平堂:花。
漢國名,即山東省東平縣。
博陵堂:邵。
晉國名,後改郡,今河北省安平縣境。
山陽堂:岳。
漢郡名,故城在河南修武縣,曹丕篡漢,廢獻帝為山陽公。
滎陽堂:
昌、潘、鄭。
戰國時韓地,今河南省滎陽、成皋一帶。
臨海堂:屈。
三國吳,分會稽東部置臨海,在浙江省,舊稱台州。
范陽堂:
鄒、簡、燕。
范陽是古郡名,即今河北省涿縣地。
齊郡堂:
查、晏、覃、富、譚。
漢時郡名,後改為國,今山東臨淄地。
高陽堂:紀、耿。
漢時縣名,今河北省高陽縣地。
敦煌堂:洪。
漢時郡名,今甘肅西部敦煌縣。
魏郡堂:柏。
春秋時國名,在山西芮城縣境。
扶風堂:
馬、班、祿、萬、魯。
隋時置郡名,今陝西省扶風、鳳翔一帶。
千乘堂:倪。
漢時郡名,在山東地城、益都一帶。
會稽堂:夏。
秦郡名,地當江蘇東部、浙江西部,即今紹興。
河內堂:
苟、荀、司馬。
漢郡名,地當河南省黃河與太行山之間,今武陵、沁陽一帶。
廣陵堂:貢、盛。
漢國名,後改郡,今江蘇都縣地。
薛郡堂:海。
秦時郡名,地轄山東西南部、江蘇東北部。
河間堂:凌、章、詹。
漢國名,後魏改郡,在河北獻縣及河間一帶。
南昌堂:塗。
漢縣名,在江西南昌地,洪州塗氏為豫章望族。
豫章堂:羅。
漢郡名,在江西南昌縣地。
潁川堂:
陳、鄔、賴、鍾。
秦郡名,地轄河南舊許州、陳州、汝寶、汝州諸府,蓋指潁水流域。
護國堂:
逢、邊、戴、稽。
春秋時陳焦邑,今安徽省亳縣地。
餘杭堂:隗。
隋郡名,唐復為杭州,今浙江杭縣。
汾陽堂:郭。
漢地名,唐併入陽曲,在山西省,唐將郭子儀受封於此,因而名傳。
瑯琊堂:
符、雲、諸葛。
秦郡名,地轄舊山東兗、音、沂、萊四府,後漢為國,在臨沂縣境。
廣平堂:
游、賀、談。
漢郡名,後改為國,今河北雞澤縣地。
江夏堂:費、黃。
漢郡名,在湖北雲夢境。
遼西堂:項。
秦郡名,地轄永平、承德、朝陽、錦州、新民一帶,在遼寧與河北間。
平原堂:東方。
漢郡名,在山東舊武定、濟南二府之西,及樂陵、長清一帶,即平原縣地。
頓丘堂:葛、司空。
春秋衛邑,在河南省濬縣。
弘農堂:楊。
漢時郡名,在河南省靈寶縣境。
百濟堂:福。
春秋時國名,在今朝鮮半島。
內黃堂:駱。
漢時縣名,今河南省內黃縣地。
江陵堂:熊。
春秋時楚郢都,漢置縣,宋改都,今湖北江陵地。
鉅鹿堂:魏。
秦郡名,晉為國,今河北鉅鹿、寧晉一帶。
蘭陵堂:蕭。
晉時郡名,在山東嶧縣,南朝宋移昌盧,在滕縣境。
解梁堂:關。
春秋時晉邑,地領山西解縣、臨晉、虞鄉諸地,後漢關羽,即解人也。
燕山堂:竇。
遼時燕京,宋改燕山府,地領河北省北部及東北部。
武功堂:蘇。
漢郡名,在陝西郿縣境,今設武功縣。
始平堂:
翁、馮、龐。
晉郡名,三國魏改始平,在咸陽附近。
梁國堂:墨、橋。
漢時梁國,後魏改郡,唐改宋州,在河南商丘縣境。
濟南堂:伏、寧。
漢初置郡名,即今山東歷城縣境。
平昌堂:
紅、孟、管、離。
三國魏置郡名,治安丘,在今山東安丘縣地。
濮陽堂:爰。
漢縣名,後魏改郡,即古帝丘,在河北濮陽縣及山東濮縣一帶。
著存堂:呂。
福建省詔安縣秀篆鎮。
殷禮堂:宋。
陝西西安市,陝西西河郡。
我們現在講的「台語」正確名稱~不是台灣話、更不是閩南話、也不是福建話,正確叫做~「河洛話」!
河洛話:源自河南洛陽,俗稱中原話,在唐朝時期就是講河洛話,唐朝武則天就是講河洛話;日本現在廟宇和尚念經朗誦的語言就是用河洛話!
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今週の入手本(20240212〜0218)
『地衣類、ミニマルな抵抗』(ヴァンサン・ゾンカ著/宮林寛訳/まえがき、カバー写真:大村嘉人/序文:エマヌエーレ・コッチャ/みすず書房)。地衣類を扱った書籍というだけで心がワクワクしてきませんか?私はします。
『読書アンケート 2023 識者が選んだ、この一年の本』(みすず書房編/みすず書房)。執筆者(目次記載順)加藤茂孝、白木賢太郎、土田昇、野田正彰、花崎皋平、徳永恂、上村忠男、齊藤誠、渡辺政隆、永田洋、服部文祥、加藤尚武、小澤実、藤井省三、堀川惠子、川那部浩哉、鎌田浩毅、榎本空、栩木伸明、豊下楢彦、小沢節子、酒井忠康、山田稔、佐藤文隆、宮下志朗、原武史、細川周平、山口二郎、沼野充義、奥山淳志、白石直人、大野克嗣、𠮷田徹、根本彰、竹内洋、青山直篤、山内一也、油井大三郎、重田園江、大島幹雄、柿沼敏江、頭木弘樹、根井雅弘、佐藤文香、坂内徳明、岡崎宏樹、倉田徹、斎藤真理子、朽木祥、宇野邦一、松本潤一郎、宮地尚子、酒井哲哉、飯田隆、永江朗、新城郁夫、草光俊雄、武藤康史、岡田秀則、江口重幸、松家仁之、斎藤修、石川美子、大井玄、妙木浩之、水島治郎、新田啓子、ブレイディみかこ、山崎雅人、䕃山宏、澤田直、阿部公彦、最相葉月、阿部日奈子、西平直、福嶋聡、キャロル・グラック、犬塚元、小谷賢、斎藤成也、三原芳秋、生井英考、和田忠彦、瀬名秀明、小野寺拓也、宮﨑裕助、郷原佳以、今村真央、川端康雄、三島憲一、板橋拓己、松本俊彦、神庭重信、増田耕一、巽孝之、石原千秋、上野千鶴子、長谷正人、早川尚男、田崎晴明、李静和、野崎歓、野家啓一、姜信子、勝俣誠、成田龍一、富士川義之、市村弘正、栗原彬、松沢弘陽、伊佐眞一、梅津順一、廣瀬浩司、蔵屋美香、十川幸司、千田善、鈴木布美子、國分功一郎、堀潤之、近藤和彦、鎌田慧、佐藤良明、小松美彦、丘沢静也、斎藤環、三中信宏、亀山郁夫、増田聡、鈴木了二、小沼通二、轡田收、野谷文昭、川本隆史、伊藤憲二、ノーマ・フィールド、吉岡忍、早川由真、小谷真理、鵜飼哲
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kanabass · 29 days
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2024年5月6月の演奏予定
いつもご覧いただいている方、いつも応援ありがとうございます! 初めて見てくださっている方もご訪問ありがとうございます^^  GWいかがお過ごしでしょうか?やっと暖かくなって、花粉もちょっと良くなって過ごしやすい季節になってきましたね。 最近は日中に窓を開けて車を運転するのが、とっても気持ちいいです。 皆さんはお休みどうやって過ごされたか、お会いできたときに、ぜひ教えてくださいね!
5/2(木)19:30〜【Girls’ Night Out!!】(vocal) w/Juju Sumire vo 竹中優子as ss 中嶋美弥pf 上野智子ds 爆発的女子会アンサンブル。 新栄・Jazz Spot Swing 
5/5(日)19:30〜(inst) w/マサ高野(ts)森田純代(pf)加藤尚彦(ds)guest:三好信子(vo) 四日市・JAZZ TAKE ZERO   
5/6(月祝)19:00〜   w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds)  覚王山・stareyes いつもお世話になっている修平さんとトリオ!きっと新曲を演奏させていただけると思います^^
5/7(火)19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 定例セッション。みんなで楽しみましょう。 津島・くれよん
5/8(水)20:00〜(inst,vocal) w/藤井孝紀pf 黒田敦司ds  音楽も生き方も豪快な大先輩と。 岐阜・BAGU 
5/10(金)19:00〜えぼにージャズ部(jamsession)   w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds)  新栄・ebony and ivory 顧問(修平さん)のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
5/11(土)津ぅどまんなかジャズ Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds)にて出演
5/12(日)19:00〜   w/塚本奈加(ts,vo)水野修平(pf) 覚王山・stareyes 急遽決まったライブ!和気藹々と楽しみたいと思います^^
5/16(木)18:30~ワークショップ  w/水野修平pf 他 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
5/17(金)19:30〜(inst) w/田中淳(tp)青木弦六(gt) 岡崎・SATIN DOLL ジャズの名曲を田中さんチョイスで演奏します。
5/18(土)19:30〜(inst)【9th call】 w/三宅史人(gt)足立拓郎(ds) 三重を中心に活動中の若い二人と攻めた選曲で。 四日市・Route66 
5/25(土)19:30〜(inst) w/館岡紅介(tp)坂井彰太郎(sax)餌取雄一郎(tb)藤井浩樹(pf)浅井翔太(ds) 3管の色彩豊かなハーモニーも個人のソロの楽しめる欲張りバンドです。 新栄・swing 
5/31(金)20:00〜 w/青木弦六(gt) 稲沢・Speak Low(愛知県稲沢市高御堂1-20-20-102号)
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6/8(土)19:30~神谷バンド(inst) w/神谷邦彦(ds)高橋秀司(gt)ノッキー中橋(pf)竹中優子(as) 三河を中心に活動中の先輩方と。 岡崎・SATIN DOLL
6/9(日)15:00〜(inst,vocal) 【岐阜トリオ】w/藤井孝紀pf 黒田敦司ds   津島・くれよん   岐阜が縁で繋がった大先輩と。
6/11(火)19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 津島・くれよん **今回変則的に第2火曜日です。**
6/16(日)お昼 【bois】w/森永理美 滋賀・近江八幡某所(お出かけの際にはメンバーにお問い合わせいただければ幸いです)
6/20(木)19:00~ワークショップ  w/水野修平pf 他 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
6/21(金)19:00〜えぼにージャズ部(jamsession)   w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds)  新栄・ebony and ivory 顧問(修平さん)のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
6/23(日)15:00~ Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds) 津島・くれよん 月1えくら。アフタヌーンライブ。
6/28(金)19:30~ w/田中淳(tp flh)牧哲也(pf) 岡崎・SATIN DOLL ジャズの名曲を田中さんチョイスで演奏します。
**7/15(月祝)13:30~   freeway trio(w/藤原尚pf 長瀬良司tp flh)featuring 橋本学ds 四日市・JAZZ TAKE ZERO  ご予定いただければ嬉しいです!^^
どこかでお会いできますように!
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yudomatsuo · 5 months
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2024年1月以降のスケジュール
◆はリーダーライブ (随時更新します)
1/5 ◆Cross Point Duo 松尾由堂gt 鈴木直人gt @ 江古田そるとぴーなつ 19:30- ¥1500 (+テーブルチャージ¥500)
1/11 上西美帆vo 阿部大輔gt 松尾由堂gt @中野スイートレイン
1/20 梶多美江vo 松尾由堂gt @上野ノーガホテル
1/27※昼ライブ 形岡七恵vo 松尾由堂gt @吉祥寺strings
1/19〜1/28 ※22日はお休み 「二人展」 小畑和彦さんとの共同での絵画展示を行います。 二人の原画のほか各種グッズも展示・販売予定。 最終日はギターデュオによるライブも行います。 会場:東京都東久留米市本町3-7-11 染め工房「布Fu」 時間:11:00〜18:00(最終日は15:00まで、その後ライブ) 問合せ:09099501178 布澤まで
1/28※昼ライブ 松尾由堂gt 小畑和彦gt @東久留米染め工房[布fu] 15:00- ¥3000(1drink付き)
2/2 Niche ts 松尾由堂gt @ 草加シュガーヒル
2/3 ※昼ライブ ◆溪 松尾由堂gut-gt 落合康介ba @ 池袋P's bar open 13:30 start 14:00- 2/6 ◆Linha Azul 松尾由堂gt 成田祐一pf 清水昭好ba @ 池袋Apple jump open 19:00 start 19:30 ¥3000
2/12 市原ひかりtp,vo 松尾由堂gt @ 仲町台Tommy's by the park
2/15 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場
2/17 梶多美江vo 松尾由堂gt 金森もといba @上野ノーガホテル
2/23 上田裕香vo 松尾由堂gt @ 高田馬場ゲートワン
3/1 ※メンバーは変更になる場合があります。 宮脇淳tp 成田祐一pf 松尾由堂gt @ 川崎メトロポリタンホテル2Fロビー 19:00- 3/2 ◆溪 松尾由堂gut-gt 落合康介ba @ 上福岡一乗 open 18:30 start 19:00 ¥3080 (1drink付き) ※25才以下¥2000、中学生以下¥1540
3/5 松崎加代子vo 松尾由堂gt 安東昇ba @ 高田馬場ゲートワン 3/7 松崎加代子vo 天辰直彦fl 松尾由堂gt @ 朝霞台停車場
3/11 市原ひかりtp 原朋直tp 清水昭好ba 横山和明ds 松尾由堂gt  @ 銀座スイング
3/12 ◆Amber Theater 5 松尾由堂gt 市原ひかりtp 成田祐一pf, rho 清水昭好ba 木村紘ds @渋谷琥珀 20:00- ¥2500
3/15 ※メンバーは変更になる場合があります。 竹内直ts 伊藤駿介pf 松尾由堂gt @ 川崎メトロポリタンホテル2Fロビー 19:00-
3/17 ※昼ライブ 山田夢子vo 松尾由堂gt @ 松戸コルコバード 14:00-
3/19 松尾由堂gt 浅利史花gt @ 川越南大塚le chat et l'ange(ルシャエランジュ) 19:00- 1ステージ tip制 ※2ステージ以降はジャムセッション(参加費¥500)
3/23 ※昼ライブ 天辰直彦fl 松尾由堂gt ほか @三芳町(詳細後日) 3/24 鳴海望美vo 松尾由堂gt @ 大塚ドンファン
3/27 ◆GTP Trio 松尾由堂gt 市原ひかりtp 成田祐一pf, @ 江古田そるとぴーなつ 19:30- ¥1500 (+テーブルチャージ¥500)
3/29 ※メンバーは変更になる場合があります。 北床宗太郎vn 伊藤駿介pf 松尾由堂gt @ 川崎メトロポリタンホテル2Fロビー 19:00-
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honyakusho · 9 months
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2023年9月1日に発売予定の翻訳書
9月1日(金)には15冊の翻訳書が発売予定です。
The Work of the Future : AI 時代の「よい仕事」を創る
デヴィッド・オーター/著・文・その他 デヴィッド・A・ミンデル/著・文・その他 エリザベス・B・レイノルズ/著・文・その他 ほか
慶應義塾大学出版会
ランサムウエア追跡チーム はみ出し者が挑む、サイバー犯罪から世界を救う知られざる戦い
レネー・ダドリー/著 ダニエル・ゴールデン/著 小林啓倫/翻訳
日経BP
LEADERSHIP
エディー・ジョーンズ/著 児島修/翻訳
東洋館出版社
AMERICAN MARXISM アメリカを蝕む共産主義の正体
マーク・R・レヴィン/著 山田美明/翻訳
徳間書店
みてごらん! いちばんはじめのクリスマス
ベサン・ジェームズ/著 クリスティーナ・カライ・ナギー/イラスト 堀口順子/翻訳
ドン・ボスコ社
かみさまいつもありがとう
James,Bethan Nagy,KrisztinaKállai 堀口,順子
ドン・ボスコ社
RISE ラグビー南ア初の黒人主将 シヤ・コリシ自伝
シヤ・コリシ/著 岩崎晋也/翻訳
東洋館出版社
ピュウ
キャサリン・レイシー/著 井上里/翻訳
岩波書店
リサーチのはじめかた
トーマス・S・マラニー/本文 クリストファー・レア/本文 安原和見/翻訳
筑摩書房
機械学習システムデザイン : 実運用レベルのアプリケーションを実現する継続的反復プロセス
Chip Huyen/著 江川崇/翻訳 平山順一/翻訳
オライリー・ジャパン
フランスの宗教戦争
ニコラ・ル・ルー/著 久保田剛史/翻訳
白水社
現代中国の精神史的考察 : 繁栄のなかの危機
栄剣/著 石井知章/監修 阿古智子/翻訳 及川淳子/翻訳 古畑康雄/翻訳 大熊雄一郎/翻訳 ほか
白水社
アロエ
キャサリン・マンスフィールド/著 宗洋/翻訳
春風社
あなたの こころは 空のよう
ブロンウェン・バラード/著 ローラ・カーリン/イラスト 広松由希子/翻訳
BL出版
7日でマスター 仕事にそのまま使える! ChatGPT完全攻略ハンドブック
ソン・ジュンヨン/著 成本美江子/翻訳
日本実業出版社
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