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#和光堂牛乳屋さんの日
herbiemikeadamski · 2 years
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 9月28日(水) #大安(甲申) 旧暦 9/3 月齢 2.2 年始から271日目(閏年では272日目)にあたり、年末まであと94日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 実を申すと私の父は事業家ってのも 大袈裟ですが、会社を持つ社長さん でした✋なので、子供の頃から割と 裕福な生活を送って居て、当たり前 の事だろうと思ってました🤣😆🤣 小さい頃より、様々な親父の雇人が 来て居て「お坊ちゃん」なんて言わ れて居た頃もありました😅💦 色んな所から転職して来る方も居て 東京都のゴミを収集する業務に携わる 方も居ました✋そんな方が私にこう 云うのですよ「ゴミを分別してるが 全てのゴミは燃やしてしまうんです」 「なので意味がないんですよ!」 なんて💦私は若かったし、そんな事 どうでも良かったのですが、今に思 うと.(o゚д゚)マジスカ?\(__ )マジデスw そんな事を思い浮かべた今朝です💦 . 今日一日どなた様も💁‍お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋‍ モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #京浜線に自動ドア車両. 1926(大正15)年9月28日(火)大安.当時の「日本国有鉄道(通称・国鉄)」の京浜線で初の自動ドアが  導入されました。  京浜線は現在の京浜東北線の一部で、桜木町⇔上野の区間でありました。  尚、日本で最初に列車に自動ドアが採用されたのは「モハ31系列車の乗降口」だったと記録があり  ますが、どの線で、どの区間なのか不明ですが国鉄なのは確かだそうです。  自動ドアの歴史って古いのに驚きますよね✋そんな当時って自動にドアが開閉する事が必要だったの  でしょうかと思いますけど、人間の横着感が新しい技術や科学を生むのかも知れないですね😅💦 . #大安(ダイアン). 「大安日(にち)」の略。 陰陽(おんよう)道で、旅行・結婚など万事によい日。 一切合切(イッサイガッサイ)が良いとされる日。 . #大明日(ダイミョウニチ). この日は、建築・旅行・婚姻・移転などすべてのことに 大吉であって、他の凶日と重なっても忌む必要がないともいう。 . #神吉日(カミヨシニチ). 「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなど  の祭事にいいとされています。 この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。 . #一粒万倍日.  一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に  仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。  但し、借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が  万倍になるので凶とされる。  また、借りを作る、失言をする、他人を攻撃する、浪費なども  トラブルが倍増するので避けたほうがいいとされている。 . . #琵琶湖大橋開通. 1964(昭和39)年9月28日(月)、琵琶湖大橋が開通しました。 東京オリンピック開催に間に合うようにと約2年で建設工事が進める計画で昭和37年11月5日(月)起工式が行われ着工しました。 . . #パチンコ実践バラエティ番組『くずパチ』の日. #いじめ防止対策を考える日. #くつやの日.#まけんグミの日.#パソコン記念日.#プライバシーデー. #和光堂牛乳屋さんの日.#自動車中古部品の日. . . ●にわとりの日(毎月28日).●不動明王の縁日(毎月28日).●米の日(毎月8の付く日). ●鬼子母神の縁日(毎月8の付く日). . . ●9月28日を含む期間を設定している運動など 歯ヂカラ探究月間(9月1日~9月30日). . . #聖ヴァーツラフの日(チェコ).#教師節(台湾).#世界狂犬病デー(国際デー). . . ■本日の語句■. #少年老い易く学成り難し(ショウネンオイヤスクガクナリガタシ). 【解説】 若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて歳をとります。 気づきたら何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない。 という意味の諺であり戒めであり教えである。 似た出典に「一寸の光陰軽んずべからず(イッスンノコウインカロンズベカラズ)」がある。 類似の諺に「光陰矢の如し(コウインヤンボゴトシ)」、「少年に学ばざれば老後に知らず(ショウネンマナバザレバロウゴニシラズ)」もある。 何れにしても、時は過ぎてしまうのは早いものであるから常に精進せよという戒めですね✋ . . 1969(昭和44)年9月28日(日)赤口. #渡辺美奈代 (#わたなべみなよ) 【女優、歌手、タレント、元アイドル/おニャン子クラブ会員番号29番】 〔愛知県西春日井郡西春町〕. . . (Saburou, Kumamoto-shi) https://www.instagram.com/p/CjBjk0BP-ZZbt5Dzmrhfc5wp_kWq7ZmptKpM4Q0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tsuyo-gee · 7 months
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秋空残暑
今日は休み明け、他職場応援です。それにしても昨日は良い天気でした。まだまだ残暑は厳しいと感じた1日でした。 今日は何の日? 今日 9月28日(木)の記念日・年中行事 • 世界狂犬病デー • 情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー • 世界海事デー • パソコン記念日・パソコンの日 • プライバシーデー • ゴミ戦争宣言の日 • くつやの日 • 自動車中古部品の日 • 和光堂牛乳屋さんの日 • まけんグミの日 • いじめ防止対策を考える日 • パチンコ実践バラエティ番組『くずパチ』の日 • にわとりの日 • 秋の全国交通安全運動 • 結核予防週間 •…
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2ttf · 12 years
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ashzashwash · 5 years
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要注意製品: 韓国の代表的なコーヒークリーマー「プリマ」を日本へ本格的に輸出、AGFに輸出。 AGFブレンディスティックコーヒーは韓国産。 AGFブレンディは韓国産ミルク http://www.stick-stick.jp/lineup/blendy.html ネスカフェ牧場ラテは韓国生産 特にネスカフェ牧場ラテ30本入りと50本入りは韓国産 ネスカフェ牧場ラテ10本入りのみ国産 ネスカフェ牧場ラテハーフ&ハーフも韓国産 ネスカフェ牧場ラテ ミルクティー 50p : 危険"韓国産" (でもこれ2013年8月製造終了とのこと) http://d.nestle.jp/nescafe/coffee_mix/12194714.html さらに、 ドトールのコーヒーも韓国産に? ドトール、『さらにおいしくなりました』って新パッケージの裏を見たら原産国が韓国 ネスレも韓国産。 原材料が安いから? ドトールでは私はいつも紅茶だから、とりあえず避けられる。 もうあっちもこっちも韓国産だらけ。不買運動で避けるしかない! 「ネスレの米国本社のあるグレンデールに 韓国人がいっぱい住んでて売春慰安婦像建てたのと ネスレが日本で韓国製品を推してるのは関係があるんだろうね。 」 「原産国がわかりづらい表示でコッソリ日本の商品に紛れこんでるとこなんか 通名で日本人に紛れ込んでる在日そのまんまだな 本当に韓国産の材料使ってるものはハングル表記してほしい 」 との書き込み。 安心なのは、 ・ 和光堂が出してる牛乳屋さんの珈琲がオススメ、これ旨いそう。5本入りで150円と割高ですが。 ・ UCCは韓国には販売拠点しかなく、製造、品質検査にかかわる工場もないから安心していいと思う 製造所固有記号もあるし国産も間違いない 皆様気をつけて!
remmikkiのブログ:韓国産コーヒーに気を付けて! http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/4621468.html
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yamashita03 · 6 years
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迷ったら中米に行こう!~戦々恐々とコスタリカを旅する~
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20代最後の夏に思い切って中米コスタリカへ行きました。
幼稚園からの友人が海外協力隊として現地で活動しており、彼を頼りに8月10日から16日の1週間、初一人海外へ出て行きました。
コスタリカで見たものや経験はどれもみずみずしく新鮮なものばかりで、この気持ちが少しでもフレッシュなうちにメモを残しておきたいと考え、帰国の途につくコスタリカサンホセ空港にてキーボードを叩き始めました。(が結局書ききれたのがだいぶ後になってしまいました汗)散文的な内容になることを恐れずゴリゴリ書いていこうと思います。
【コスタリカの概況】
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言語はスペイン語。国教はカトリック。そのため街の要所には教会が立ち並んでいる。
コスタリカの歴史は基本的にはスペイン人統治時代から始まり、それ以前の先住民の歴史的、文化的な遺産などの観光資源に乏しいのが現状。
しかし、先住民たちが森を切り開き巨大な文明を築かなかったことと恵まれた気候から自然が非常に豊かで九州と四国を合わせた程度の国土面積に、地球全体の5%もの動植物が存在すると言われている。
国はこの点を自国の観光資源として捉え、国土の多くを国立公園として保護し、その自然の中を探索する『エコツーリズム』を世界に先駆けて始めた。これが世界に受け入れられ、それまで農業依存だった国の経済構造を好転させた。
そのほかにも軍隊を持たない平和国家として、軍事費に充てていた費用を教育や医療、再生可能エネルギーなどに投資し、前述のエコツーリズムに加え、中南米で屈指の教育、福祉、自然エネルギーの国として強い国家アイデンティティを保有している。(日本も見習いたい)
街の観光地はどこもごみが少なく、水道水も飲めるのは中米に限らず世界的にも希少な国のひとつではないだろうか。
【コスタリカの人々】
・観光地のガイドからUberのドライバー、クラブに来ていた若者に小学生まで様々な人と触れ合ったが総じて気さくで穏やかな人が多かった印象。車の運転もアジアなどに比べても丁寧な感じだった。
・観光地やホテルでは英語を話せる人が非常に多いため、スペイン語が苦手でもガイドを受けたり簡単なコミュニケーションは十分可能(ただし自分は英語もできなかったため状況は変わらなかった)
・中米の中で治安が良く経済が安定していることもあり、多くの移民が存在し、とくに貧しいニカラグア人が市街地でホームレス化している現状が社会問題となっている。そのほかにも社会情勢が不安定なベネズエラ人なども目立った。
私のコスタリカ旅行
友人が1週間のバカンス休暇を取りほぼ土地勘もコミュニケーションもできない私にほぼ24時間付き添ってくれて様々な場所に行かせてくれました。
現地で撮った写真を見ながら適当な順番と粒度でコスタリカについて語りたいと思います。
1.市街地の風景
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成田からヒューストンを経由し、サンホセ空港に到着。
駅からバスでサンホセ市街地へ出て街を散策。初めての中米だが、町の雰囲気は東南アジアとも近い印象。首都ということもあり、おそらく単純に国の経済力、発展度によって似た雰囲気の街が出来上がってしまうのかもしれない。(日本も昔はこうだったのかも)
市街地には人通りが多い。また、路上に座り大声で物売りをする人も多く見かけたが、友人曰く彼らはニカラグア移民だとのこと。あまり近づかないようにした。
2.食事
「コスタリカの食事はマズイ」と友人から聞かされていたため戦々恐々として乗り込んだものの、総じておいしかった。ただし、値段の割に(というか高い店に限って)全くおいしくない店もあり、その辺はどんな店でも一定のクオリティは保っている日本の外食店文化のありがたさを感じた。
<上流国民編> 
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初日夜は友人の現地の友達で日本に留学経験もあるというコスタリカの方とコスタリカの中ではちょっとハイソな街で夕食。とてもいい方たちだった。
写真は2件目に行ったビールバー。クラフトビールの飲み比べができた。
※ここに関わらず外食費は総じて日本よりやや安いものの大きな差はなく、中米の中では非常に高いとのこと。家族を大事にし、家での食事を重んじる国民性があるとはいうものの、平均月収が日本の数分の一ということを考えると外食はなかなか大変な出費になるのだと思う。
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山でのレジャーや森の散策を楽しめるモンテベルデ自然保護区で止まったホテルの隣にあったレストラン。モンテベルデという土地柄もあり周りは外国の観光客だらけ。
キャンドルがあったりと店の雰囲気は日本の都会のおしゃれレストランさながらな雰囲気だったが、料理は10ドル弱、ワインもボトル15ドル程度となかなかのコスパ。そして味が抜群にうまかった。この旅の中でもトップクラスに満足した食事だった。
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同じくモンテベルデでの食事。わかりづらいが、本物の大木をそのまま残し、その周りに3階建ての建物を巻きつける(?)ような特徴的な構造を持ったモンテベルデの有名レストラン。パスタは15ドル程度と結構お高め。
ただ申し訳ないが味がマズかった。4分の1程度しか食べれなかった。友人が「コスタリカの料理は味が薄い」と言っていたのはこれか!と納得。
その後パスタは宿へ持ち帰るも、部屋に置いておいたら蟻の餌食となり無事死亡。
<庶民編>
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友人行きつけという現地の食堂にて。コスタリカでは米(左)、レモンとパクチーの効いたサラダ(中央)、ポテト(右)、豆(奥)を基本セットに、そこに豚肉やチキンなどのメインが乗るワンプレート料理がスタンダード。
米はタイ米などに近く、日本のよりも細長くて水分が少ない。また、黒い豆と米を合わせて炊くとコスタリカの伝統料理「ガチョピント」となる。
だが、米と豆を別々に食べても味は大差ない。
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これは別の店だが、基本は一緒。そこに焼きバナナなどがついていた。
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モンテベルデの屋台にて。鶏むね肉とポテトというシンプルで豪快なファストフード。非常にボリューミーだが500円程度。美味しかった。
<家庭料理編>
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チフリーゴ。友人がお世話になっているホストファミリーのお家に自分もお邪魔してごちそうになった伝統料理。
ご飯に鶏肉と豆が乗っており、そこに刻んだトマトとパクチー(←これもよくコスタリカで出てくる)をお好みで載せて食べるどんぶり。鶏肉にトマトの酸味やパクチーの刺激が合わさりとても美味しかった。
米を食べる文化があるため、各家庭に炊飯器もある模様。(米があるのはありがたかった・・・)
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朝は旦那さんのほうが準備してくれた。ガーリックトーストにソーセージに卵、そしてパパイヤとかなりボリューム満点でおいしかった。
3.文化編
<原住民編>
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原住民が木の実などをすりつぶす際に使用していたとされる石の机。独特な形状が面白い。石工技術の高さがうかがえる。
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よく日本のテレビなどでもコスタリカを紹介する際に一緒に出てくる謎の石球。その製造年代や製造方法、作られた目的などが不透明で一部ではオーパーツの一つともいわれていたが、現在では研究も進みその謎が徐々に明らかになっているとかいないとか。
ちなみに写真は国立博物館にあったレプリカ。本物はコスタリカの郊外にあるため、観光地にはしばしばこのようなレプリカが置かれていた。
<建造物>
国立劇場
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コスタリカを象徴する建造物の一つ。この建物を壊したくないがために内紛が起こらない、と言われるほど現地人からも愛されているという建物。劇場内部も見学ができる。
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息を飲むほどの迫力。今なお現役の劇場として使用されており、しばしば日本の能や和太鼓の演奏なども上演されるとか。
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受付兼待合室。豪華すぎて落ち着いて待てなさそう。
ロスアンヘレス大聖堂
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首都サンホセの隣の県カルタゴにある大聖堂。国内各地から人々が巡礼に訪れる聖地で建物も非常にでかい。
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中の造りも荘厳で素晴らしい。礼拝に訪れた人は中央の通路を膝立ちで移動して祭壇へ向かう慣習があるようだった。我々は邪魔にならぬよう脇の通路を回って見学した。
<若者文化>
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現地人が多く集まる深夜のクラブへ友人と2日連続で繰り出した。入場前にID(自分の場合パスポート)と場所によってボディチェックが行われ、さらに場所によっては入場料も支払う。
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クラブで飲むのは大体ビール。他の酒より値段が安いため、お金のない現地の人もビールばっか飲んでいるとのこと。
ちなみにコスタリカのメジャーなビールはimperialとPilsenの2種類。そしてちょっと高くてマイナーなBAVARIA(写真)がある。味はimperialが薄くて軽く、Pilsenは少し香りとえぐ味が強い印象。BAVARIAはその中間といった感じ。
美味しかったのは写真に乗せたBAVARIAのゴールド。一番日本のビールに近い。時点でimperialのsilverという種類のもの。
BAVARIAはあまり扱っているところが少ないため、一通り飲んだ後はimperialを選んで飲むことが多かった。
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左の黒人Jango。入場の手続きで手間取っていると後ろから声をかけてきた。身長めっちゃ高いし超怖い。
でも本当は荷物を預ける場所を教えてくれようとしていたこのクラブ界隈の従業員?オーナー?的な人だったらしい。その後テキーラを2杯もご馳走してくれた。めっちゃ気さくでいい人。
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ぶれぶれ。お酒飲みながら爆音の音楽を聴いてるとある若者グループの輪に招かれて一緒に踊ってた。なんとなくアジア人で(自分は楽しんでたけど)周りになじめてないオーラが出ていたのか誘ってくれたのだと思う。
言葉は通じないけどお酒もあいまって身振りや表情でコミュニケーションを取る感じがなんとも楽しかった。
友人が話したところそこのグループにいたほとんどの人がベネズエラ人だったとのこと。ベネズエラといえば近年の超インフレで経済が破綻寸前、首都の治安は世界最悪と言われている国。あんなに気のよさそうな彼らの背景にそんな深刻な事情があるのか、と色々と考えさせられた。
4.自然編
上でも触れたモンテベルデ自然保護区にて、昼と夜の森林散策ツアーやキャノピーなどのレジャーを体験した。
昼はオランダ人の家族と一緒にガイドの話を聞きながら野山を散策。
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トゥカーン(の子供)
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なんか笑顔の木
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景色が一望できる!と思ったもののあいにくの雨。朝は晴れていたのに、、
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羽が透明な蛾?
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ゴミをあさっていたアライグマ。全然人を怖がらない。
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ちょっとここからはモンテベルデではないけど、
これは幻の鳥といわれるケツァールを見にいくツアーでの朝の集合場所のロッジに来ていたハチドリ。
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で、1時間以上何か所もポイントを回ってやっとお目にかかれたケツァール。 これはメスのため尾が短いが、オスはもっと尾が長く色も鮮やか。残念ながらこの日オスはお目にかかれず。
5.その他
帰国最終日にどこ行きたいかを友人に尋ねられ、彼の職場のゴミ収集センターと地域の小学校へ行くことに。
サンホセのゴミ収集センター
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回収されたごみたち。袋の中身はまだまだ分別が行き届いていない状態。
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各地から届けられたごみ袋はこの台で職員の方が一つ一つ開封し手作業でごみを仕分けている。
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普段はこの仕分け作業をおばちゃん2~3人で行うそうだが、この日は民間企業からCSR活動の一環と職場体験ということでさらに数名参加していた。エライ
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ペットボトルは無色と有色のものを分けてプレス。プレスすることで輸送にかかるコストを下げている。
これらは民間の業者に売却され、資源として再利用される。
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段ボールも同様。談笑しながらも手際よく潰してトラッ��につめていた。
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外では家庭のごみなどを持ってくる人がごみを捨てていた。まだまだポイ捨てなんかも多く、ゴミに関しての市民の意識が低いとも感じられたが、このように律義にごみを持ってきて捨ててくれる人がいることがありがたいとのこと。
サンホセの小学校
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その後サンホセの小学校にアポなしで突撃するも、友人の顔パスで難なく入れた。
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カメラを向けると照れて顔をそらす子供。なんかとても開放的で自由な雰囲気。
生徒たちは全員1日学校にいるわけではなく、上級生と下級生が曜日ごとに午前、午後の授業日を交代でまわすようなカリキュラムを取っているそう。
例えば月曜日の午前が上級生の授業なら、午後には上級生は下校し、下級生が授業をする。火曜日はその逆、といった感じ。
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後者が”ロ”の字型になっており、中庭が校庭になっており、中央の礼拝堂を挟んでコンクリートのバスケコートが二面あった。
ただしバスケを行っている生徒は誰もいなかった。コスタリカ人はサッカーが好きだからフットサルコートにでもすればいいのに。
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牛乳パックを再利用してできた机だそう。木のように固い。
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体育の時間で誰もいない教室。
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パソコン教育も行われている。ここのパソコンも友人の協力隊活動の一環で企業から提供されたもので、この部屋はそのために新たに作られたものなのだそう。
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食堂。おやつにフルーツを振る舞われることも。
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帰り際に先生に挨拶をすると我々もフルーツをゲット。リンゴをむしゃむしゃ食べながら帰路についた。
さいごに:コスタリカを旅行しての感想いろいろ
1.意外と多かった、日本を親しんでくれる人々
この旅で最も印象深く嬉しかったものの一つが日本に親しんでくれている人が多かったこと。上でも述べた初日に紹介してもらった女性たちのほかにも、例えば2日目に行ったクラブでは「日本人!?」と声をかけてくれたコスタリカ人がいたのだが、彼はなんと3月まで我々の地元の宮城県の東北大学に留学していたとのこと。
さらに4日目に利用したUberの車の後ろにはなぜか日本の国旗が飾ってあって、話を聞いてみると彼は日本にこそ行ったことないものの、日本の興味があり自主的に日本語を学んでいるとのことだった。友人曰くこんなに色々と日本を知っている人に出会うことは珍しくてラッキーだったとのこと。楽しい出会いのある旅行だった。
2.中米への関心が深まった
当たり前すぎる小学生並みの感想だが、こちらも自分の心に大きな変化をもたらした。
先ほども述べたようにあまり日本人にとってなじみのないコスタリカだが、地球の裏側では日本に関心を持ってくれている若者たちがいる。そしてみんな気さくで親しみやすく、とても可愛げのある人たちだった。
日本に興味を持ってくれている人たちがこんなにもいてくれていることを考えるとすごく嬉しく感じたのと同時に、自分たちももっと海外に目を向けていかなければいけないと感じた。
さらに前述したベネズエラ人との出会いも考えさせられるものがあった。恥ずかしながら自分はベネズエラなんていう国は国名を知っている程度の知識で、彼らに出会わなければきっとこの先もベネズエラに関してここまで関心を抱くこともなかったと思う。
帰国してすぐに、超インフレが進むベネズエラでは桁を減らすための新たな通貨の単位を作るという経済政策が打ち立てられたとのニュースが入ってきた。もちろんこんな政策ではさらに経済を混乱させることになりかねないという見方が大半だ。経済が混乱すれば他国への移民問題もより深刻になるだろう。これから先中米はどうなるのか、今後の情勢には色々と関心を寄せていきたいと考えるようになった。
3.外国語を話せるようになりたいと思うようになった
今回の旅行は友人のサポートもあり様々な出会いと気づきのある非常に楽しい旅行だったが、それゆえに言葉を理解して自分の気持ちを伝えられないもどかしさを抱えていた。
例えば彼のホストファミリーの家にお世話になった際も、食事を「美味しい」という気持ちすらうまく伝えられず非常にもどかしかった。お土産に持って行った九谷焼についても、本当はその背景にある日本の文化や歴史なんかを話したいという気持ちはあれどそんな高度なコミュニケーションが取れるはずもなく、、
ホストファミリーのおじいちゃんおばあちゃんが本当に親切にしてくれただけに、自分の気持ちを言葉で伝えられない歯がゆさがあった。
海外旅行は恐らく簡単な英語と身振り手振りで頑張れば、観光地を巡ったり宿に泊まったりなどある程度の目的は達成することができると思うし、実際自分もその程度で良いと考えていた。
でも海外旅行で一番楽しいのは現地の人との生のコミュニケーションだろうと思った。その土地の人が何を考え同くらいしているのか、そういったことを言葉を介して理解し、また自分の考えも相手に伝えられるようになりたいと強く感じた。
せめて日常会話レベルの英語でも身につけたい。。30年弱の人生で今が一番外国語学習欲が高まっていると感じている。今やらないと一生やらない気がするので、ひとまず本を読みながら拙いながらも話せるように勉強中。
4.ごみのことに関心を持つようになった
友人の職場に行き、いろいろとごみへの思いを語ってくれたこともあり自分もごみへの関心が高まった。
自分が普段何気なく出しているごみも処理には多くの人手が必要ということ、作業はハードなこと、そして何よりも地球上の多くの人が関わり、今後も関わり続けていかなくてはならないものだということ。
現地の方の仕事ぶりを見て説明を受けると、自分もなにかできないか自然と思いを巡らせていた。
例えば友人はごみを出す段階で分別がされていないことがひとつの問題と言っていた。
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なるほど、確かにゴミ箱は色分けされてどこに何を捨てるべきかが分かりやすくなっている。
ただ、ちょっとデザインの観点から考えてみるとゴミ箱の上にはごみの種類が分かるような絵を入れたり、ゴミの入れ口を入れるごみの形にしてごみを捨てる行為をアフォードさせるような施策があってもよいかと感じた。
現状だと識別する要素が色と小さく書かれた文字のみのため、例えば歩きながら街を歩く人がごみを捨てようとした際に反射的に自分が捨てたいごみの正しいゴミ箱を判断しづらいのではと感じた。色とごみの種類に明確な関係性がないため、ほかの要素で使い手に正しいゴミ箱を反射的に認知させる仕掛けが必要と考えた。
日本のごみ箱はまだそのへんが少し良くできていて、入れ口の直下に何を入れるごみ箱なのかを絵と言葉で入れることでごみを捨てる人の目に必ず入るように工夫されているとともに、口の形状で何を入れるべきかを感覚的に示している。
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缶やペットボトルなど、入れ口を丸くすることでそのごみ箱が飲み物の容器を捨てるものだと把握できるのと同時に、丸い形状に筒状のものを入れたくなる人間の心理も上手に作用させている。
そんな小さな改善を重ねながら、街がもっと綺麗になってコスタリカ人のごみへの関心が高まることを願っている。
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groyanderson · 3 years
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ひとみに映る影シーズン2 第六話「どこまでも白い海で」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第六弾 金城玲蘭「ニライカナイ」はこちら!☆
དང་པོ་
 アブが、飛んでいる。天井のペンダントライトに誘われたアブが、蛍光灯を囲う四角い木枠に囚われ足掻くように飛んでいる。一度電気を消してあげれば、外光に気がついて窓へ逃げていくだろう。そう思ったのに、動こうとすると手足が上がらない。なら蛍光灯を影で覆えば、と思うと、念力も込もらない。 「一美ちゃん」  呼ばれた方向を見ると、私の手を握って座っている佳奈さん。私はホテルの宴会場まで運ばれて、布団で眠っていたようだ。 「起きた?」  障子を隔てた男性側から万狸ちゃんの声。 「うん、起きたよ」 「佳奈ちゃん、一美ちゃん、ごめん。パパがまだ目を覚まさなくて……また後でね」 「うん」  佳奈さんは万狸ちゃんとしっかり会話出来ている。愛輪珠に霊感を植え付けられたためだ。 「……タナカDはまだ帰って来ないから、私が一美ちゃんのご両親に電話した。私達が千里が島に連れてきたせいでこんな事になったのに、全然怒られなかった。それどころか、『いつか娘が戦わなければいけない時が来るのは覚悟していた。それより貴女やカメラマンさんは無事なのか』だって……」  ああ。その冷静な受け答えは、きっとお母さんだ。お父さんやお爺ちゃんお婆ちゃんだったらきっと、『今すぐ千里が島に行って俺が敵を返り討ちにしてやる』とかなんとか言うに決まってるもん。 「お母さんから全部聞いたよ。一美ちゃんは赤ちゃんの時、金剛有明団っていう悪霊の集団に呪いをかけられた。呪われた子は死んじゃうか、乗り越えられれば強い霊能者に成長する。でも生き残っても、いつか死んだら金剛にさらわれて、結局悪い奴に霊力を利用されちゃう」  佳奈さんは正座していた足を崩した。 「だけど一美ちゃんに呪いをかけた奴の仲間に、金剛が悪い集団だって知らなくて騙されてたお坊さんがいた。その人は一美ちゃんの呪いを解くために、身代わりになって自殺した。その後も仏様になって、一美ちゃんや金城さんに修行をつけてあげた」  和尚様……。 「一美ちゃんはそうして特訓した力で、今まで金剛や悪霊と戦い続けてた。私達と普通にロケしてた時も、この千里が島でもずっと。霊感がない私やタナカDには何も言わないで……たった一人で……」  佳奈さんは私から手を離し、膝の上でぎゅっと握った。 「ねえ。そんなに私達って信用できない? そりゃさ。私達は所詮、友達じゃないただの同僚かもしれないよ。けど、それでも仲間じゃん。幽霊見えないし、いっぱい迷惑かけてたのかもしれないけど」  ……そんな風に思った事はない、と答えたいのに、体が動かなくて声も出せない。 「いいよ。それは本当の事だし。てかだぶか、迷惑しかかけてこなかったよね。いつもドッキリで騙して、企画も行先も告げずに連れ回して」  そこは否定しません。 「だって、また一美ちゃんと旅に出たいんだもん。行った事のない場所に三人で殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出るの。もう何度も勝手に電源が落ちるボロボロのワイヤレス付けて、そのへんの電器屋さんで買えそうなカメラ回してね。そうやって互いが互いにいっぱい迷惑かけながら、旅をしたいんだよ」  …… 「なのに……どうして一人で抱えこむの? 一美ちゃんだって私達に迷惑かければいいじゃん! そうすれば面白半分でこんな所には来なかったし、誰も傷つかずに済んだのに!」 「っ……」  どの口が言うんですか。私が危ないって言ったって、あなた達だぶか面白半分で首を突っ込もうとする癖に。 「私達だって本当にヤバい事とネタの分別ぐらいつくもん! それとも何? 『カラキシ』なんて足手まといでしかないからってワケ!?」 「っ……うっ……」  そんな事思ってないってば!! ああ、反論したいのに口が動かない! 「それともいざという時は一人でどうにかできると思ってたワケ? それで結局あの変態煙野郎に惨敗して、そんなボロボロになったんだ。この……ダメ人間!」 「くっ……ぅぅうううう……」  うるさい、うるさい! ダメ人間はどっちだ! 逃げろって言ったのにどうして戻ってきたんだ! そのせいで佳奈さんが……それに…… 「何その目!? 仲間が悪霊と取り残されてて、そこがもう遠目でわかるぐらいドッカンドッカンしてたら心配して当然でしょ!? あーそうですよ。私があの時余計な事しなければ、ラスタな狸さんが殺されて狸おじさんが危篤になる事もなかったよ! 何もかも私のせいですよーっ!!」 「ううう、あああああ! わああぁぁ!」  だからそんな事思ってないってば!! ていうか、中途半端に私の気持ち読み取らないでよ! 私の苦労なんて何も知らなかったクセに!! 「そーだよ! 私何もわかってなかったもん! 一美ちゃんがひた隠しにするから当たり前でしょぉ!?」 「うわあああぁぁぁ!! うっぢゃぁしいいいぃぃ、ごの極悪ロリーダァァァ!!」 「なん……なんだどおぉ、グスッ……この小心者のっ……ダメ人間!」 「ダメ人間!」 「ダメ人間!!」 「「ダメ人間ーーーっ!!!」」  いつの間にか手足も口も動くようになっていた。私と佳奈さんは互いの胸ぐらを掴み合い、今まで番組でもした事がない程本気で罵り合う。佳奈さんは涙で曇った伊達眼鏡を投げ捨て、私の腰を持ち上げて無理やり立たせた。 「わああぁぁーーっ!」  一旦一歩引き、寄り切りを仕掛けてくる。甘いわ! 懐に入ってきた佳奈さんの右肩を引き体勢を浮かせ、 「やああぁぁぁーーっ!!」 思いっきり仏壇返し! しかし宙を回転して倒れた佳奈さんは小柄な体型を活かし即時復帰、助走をつけて私の頬骨にドロップキックを叩きこんだ!! 「ぎゃふッ……あヤバいボキっていった! いっだあぁぁ!!」 「やば、ゴメン! 大丈夫?」 「だ……だいじょばないです……」  と弱った振りをしつつ天井で飛んでいるアブを捕獲! 「んにゃろぉアブ食らえアブ!」 「ぎゃああああぁぁ!!!」 <あんた達、何やってんの?> 「「あ」」  突然のテレパシー。我に返った私達が出入口を見ると、口に血まみれのタオルを当てて全身傷だらけの玲蘭ちゃんが立っていた。
གཉིས་པ་
 アブを外に逃がしてやり、私は玲蘭ちゃんを手当てした。無惨にも前歯がほぼ全部抜け落ちてしまっている。でも診療所は怪我人多数で混雑率二〇〇%越えだという。佳奈さんに色んな応急手当についてネットで調べてもらい、初心者ながらにできる処置は全て行った。 「その傷、やっぱり散減と戦ったの?」 <うん。口欠湿地で。本当に口が欠けるとかウケる> 「いや洒落になんないでしょ」 <てか私そもそも武闘派じゃないのに、あんなデカブツ相手だなんて聞いてないし> 「大体何メートル級だった?」 <五メートル弱? 足は���本あった>  なるほど。なら牛久大師と同じ、大散減の足から顕現したものだろう。つまり地中に潜む大散減は、残りあと六本足。 <てか一美、志多田さんいるのに普通に返事してていいの?> 「あ……私、もうソレ聞こえてます」 <は?>  私もこちらに何があったかを説明する。牛久大師が大散減に取り込まれた。後女津親子がそれを倒すと、御戌神が現れた。私は御戌神が本当は戦いたくない事に気付き、キョンジャクで気を正した。けど次の瞬間金剛愛輪珠如来が現れて、御戌神と私をケチョンケチョンに叩き潰した。奴は私を助けに来た佳奈さんにも呪いをかけようとして、それを防いだ斉二さんがやられた。以降斉一さんは目を覚まさず、タナカDと青木さんもまだ戻ってきていないみたいだ、と。そこまで説明すると、玲蘭ちゃんは頭を抱えて深々とため息をついた。 <最ッ悪……金剛マターとか、マジ聞いてないんだけど……。てか、一美もたいがい化け物だよね。金剛の如来級悪霊と戦って生きて帰れるとか> 「本当、なんで助かったんだろ……。あの時は全身砕かれて内臓ぜんぶ引きずり出されたはずなんだけど」 <ワヤン化してたからでしょ> 「あーそっか……」  砕けたのは影の体だけだったようだ。 「けど和尚様から貰ったプルパを愛輪珠に取られちゃって、今じゃ私何にもできない。だってあいつが、和尚様の事……実は邪尊教の信者だとか言い出すから……」 <は!? 観音和尚が!? いや、そんなのただの侮辱に決まってるし……> 「…………」 <……なに、一美? まさか心当たりあるの!?> 「あの」  佳奈さんが挙手する。 「あの。何なんですか? そのジャソン教とかいうのって」 <ああ、チベットのカルト宗教です。悪魔崇拝の仏教版と言いましょうか> 「じゃあ、河童の家みたいな物?」  とんでもない。 「テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です」 「そ、そうなの!?」  ドマル・イダム。その昔、とある心優しい僧侶が瀕死の悪魔を助け、その情け深さに心打たれた悪魔から不滅の心臓を授かった。そうして彼は衆生の苦しみを安らぎに変える抜苦与楽(ばっくよらく)の仏、『ドマル・イダム(紅の守護尊)』となった。しかしドマルは強欲な霊能者や権力者達に囚われて、巨岩に磔にされてしまう。ドマルには権力者に虐げられた貧民の苦しみや怒りを日夜強制的に注ぎ込まれ、やがてチベットはごく少数の貴族と無抵抗で穏やかな奴隷の極端な格差社会になってしまった。 「この事態を重く見た当時のダライ・ラマはドマル信仰を固く禁じて、邪尊教と呼ぶようにしたんです」 「う、うわぁ……悪代官だしなんか罰当たりだし、邪尊教まじで最悪じゃん……」 <罰当たり、そうですね。チベットでは邪尊教を戒めるために、ドマルの仏画が痛々しい姿で描かれてます。まるで心臓と神経線維だけ燃えずに残ったような赤黒い体、絶望的な目つき、何百年も磔にされているせいで常人の倍近く伸びた長い両腕……みたいな> 「やだやだやだ、そんな可哀想な仏画とか怖くて絶対見れない!」  そう、普通の人はこういう反応だ。だからチベット出身の仏教徒にむやみに邪尊教徒だと言いがかりをつけるのは、最大の侮辱なんだ。だけど、和尚様は……いや、それ以上考えたくない。幼い頃、和尚様と修行した一年間。大人になって再会できた時のこと。そして、彼に授かった力……幸せだったはずの記憶を思い起こす度に、色んな伏線が頭を過ぎってしまう。 <……でも、一美さぁ>  玲蘭ちゃんは口に当てていた氷を下ろし、私を真正面から見据えた。 <和尚にどんな秘密があったのか知らないけど、落ちこむのは後にしてくれる? このまま大散減が完全復活したら、明日の便に乗る前に全員死ぬの。今まともな戦力になるの、五寸釘愚連隊とあんたしかいないんだけど> 「私……無理だよ。プルパを奪われて、影も動かせなくなって」 <それなら新しい武器と法力を探しに行くよ> 「!」 <志多田さんも、来て> 「え? ……ふええぇっ!?」  玲蘭ちゃんは首にかけていた長い数珠を静かに持ち上げる。するとどこからか潮騒に似た音が聞こえ、私達の視界が次第に白く薄れていく。これは、まさか……!
གསུམ་པ་
 気がつくと私達は、白一色の世界にいた。足元にはお風呂のように温かい乳白色の海が無限に広がり、空はどこまでも冷たげな霧で覆われている。その境界線は曖昧だ。大気に磯臭はなく、微かに酒粕や米ぬかのような香りがする。 「綺麗……」  佳奈さんが呆然と呟いた。なんとなく、この白い世界に私は来たことがある気がする。確か初めてワヤン不動に変身した直後だったような。すると霧の向こうから、白装束に身を包む天女が現れた。いや、あれは…… 「めんそーれ、ニライカナイへ」 「玲蘭ちゃん!?」「金城さん!?」  初めてちゃんと見たその天女の姿は、半人半魚に変身した玲蘭ちゃん。肌は黄色とパールホワイトのツートーンで、本来耳があった辺りにガラスのように透き通ったヒレが生えている。元々茶髪ボブだった頭も金髪……というより寧ろ、琉球紅型を彷彿とさせる鮮やかな黄色になっていた。燕尾のマーメイドドレス型白装束も裏地は黄色。首から下げたホタル玉の数珠と、裾に近づくにつれてグラデーションしている紅型模様が美しく映える。 「ニライカナイ、母なる乳海。全ての縁と繋がり『必要な物』だけを抜粋して見る事ができる仮想空間。で、この姿は、いわゆる神人(かみんちゅ)ってやつ。わかった?」 「さっぱりわかりません!」  私も佳奈さんに同じく。 「よーするにここは全ての魂と繋がる母乳の海で、どんな相手にもアクセスできるんです。私が何か招き入れないと、ひたすら真っ白なだけだけど」  母乳の海。これこそまさに、金剛が欲しがってやまない『縁の母乳』だ。足元に広がる海水は、散減が吐く穢れた物とはまるで違い、暖かくて淀みない。 「今からこの海で、『マブイグミ』って儀式をする。一美の前世を呼んでパワーを分けて貰うってわけ。でもまず、折角だし……志多田さんもやってみますか?」 「え、私の前世も探してくれるんですか!? えーどうしよ、緊張するー!」 「アー……多分、思ってる感じと違いますよ」  玲蘭ちゃんは尾ビレで海水を打ち上げ、飛沫から瞬く間にススキの葉を錬成した。そして佳奈さんの背中をその葉でペンペンと叩きながら、 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  とユルい調子で呪文を唱えた。すると佳奈さんから幾つもの物体がシュッと飛び出す。それらは人や動物、虫、お守りに家具など様々で、佳奈さんと半透明の線で繋がったまま宙に浮いている。 「なにこれ! もしかして、これって全部私の前世!? ええっ私って昔は桐箪笥だったのぉ!?」 「正確には箪笥に付着していた魂の欠片、いわゆる付喪神です。人間は物心つくまでに周囲の霊的物質を吸収して、七歳ぐらいで魂が完成すると言われています。私が呼び戻したのは、あなたを構成する物質の記憶。強い記憶ほど鮮明に復元できているのがわかりますか?」  そう言われてみると、幾つかの前世は形が朽ちかけている。人間の霊は割と形がはっきりしているけど、箪笥や虫などは朽ちた物が多い。 「たしかに……このおじさん、実家のお仏壇部屋にある写真で見たことあるかも。写真ではもっとおじいさんだったけど」 「亡くなった方が必ずしも亡くなったご年齢で現れるとは限らないんですよ」  私が補足した。そう、有名なスターとか軍人さんとかは、自分にとって全盛期の姿で現れがちなんだ。佳奈さんが言うおじさんも軍服を着ているから、戦時中の御姿なんだろう。  すると玲蘭ちゃんは手ビレ振り、佳奈さんの前世達を等間隔に整列させた。 「志多田さん。この中で一番、あなたにとって『しっくりくる』者を選んで下さい。その者が一つだけ、あなたに力を授けてくれます」 「しっくりくるもの?」  佳奈さんは海中でザブザブと足を引きずり、きちんと並んだ前世達を一つずつ見回っていく。 「うーん……。やっぱり、見たことある人はこのおじさんだけかな。家に写真があったなら、私と血が繋がったご先祖様だと思うし……あれ?」  ふと佳奈さんが立ち止まる。そこにあったのは、殆ど朽ちかけた日本人形。 「この子……!」  どうやら、佳奈さんは『しっくりくる前世』を見つけたようだ。 「私覚えてる。この子は昔、おじいちゃん家の反物屋にいたお人形さんなの。けど隣の中華食堂が火事になった時、うちも半焼しちゃって、多分だからこんなにボロボロなんだと思う」  佳奈さんは屈んで日本人形を手に取る。そして今にも壊れそうなそれに、火傷で火照った肌を癒すように優しく海水をかけた。 「まだ幼稚園ぐらいの時だからうろ覚えだけど。家族で京都のおじいちゃん家に遊びに行ったら、お店にこの子が着てる着物と同じ生地が売ってて。それでおそろいのドレスを作ってほしいっておじいちゃんにお願いしたんだ。それで東京帰った直後だよね、火事。誰も死ななかったけど約束の生地は燃えちゃって、お人形さんが私達を守ってくれたんだろうって話になったんだよ」  佳奈さんが水をかける度に、他の魂達は満足そうな様子で佳奈さんと人形に集約していく。すると玲蘭ちゃんはまた手ビレを振る。二人を淡い光が包みこみ……次の瞬間、人形は紺色の京友禅に身を包む麗しい等身大舞妓に変身した! 「あなたは……!?」 「あら、思い出してくれはったんやないの? お久しぶりどすえ、佳奈ちゃん」  それは見事な『タルパ』だった。魂の素となるエクトプラズム粒子を集め、人工的に作られた霊魂だ。そういえば玲蘭ちゃんが和尚様から習っていたのはこのタルパを作る術だった。なるほど、こういう風に使うために修行していたんだね。  佳奈さんは顕現したての舞妓さんに問う。 「あ、あのね! 外でザトウムシの化け物が暴れてるの! できれば私もみんなと一緒に戦いたいんだけど、あなたの力を貸してくれないかな?」  ところが舞妓さんは困ったような顔で口元を隠した。 「あらあら、随分無茶を言いはりますなぁ。うちはただの人形やさかい、他の方法を考えはった方がええんと違います?」 「そっかぁ……。うーん、どうしよう」 「佳奈さん、だぶか霊能力とは別の事を聞いてみればいいんじゃないですか? せっかく再会できたんだから勿体ないですよ」 「そう? じゃあー……」  佳奈さんはわざとらしいポーズでしばらく考える。そして何かを閃くと、わざとらしく手のひらに拳をポンと乗せた。 「ねえ。童貞を殺す服を着た女を殺す服って、結局どんな服だと思う? 人生最大の謎なんだけど!」 「はいぃ???」  舞妓さんがわかっていないだろうからと、玲蘭ちゃんがタルパで『童貞を殺す服』を顕現してみせた。 「所謂、こーいうのです。女に耐性のない男はこれが好きらしいですよ」  玲蘭ちゃんが再現した童貞を殺す服は完璧だ。フリル付きの長袖ブラウスにリボンタイ、コルセット付きジャンパースカート、ニーハイソックス、童話の『赤い靴』みたいなラウンドトゥパンプス。一見露出が少なく清楚なようで、着ると実は物凄く体型が強調される。まんま佳奈さんの歌詞通りのコーデだ。 「って、だからってどうして私に着せるの!」 「ふっ、ウケる」  キツキツのコルセットに締め付けられた私を、舞妓さんが物珍しそうにシゲシゲと眺める。なんだか気恥ずかしくなってきた。舞妓さんはヒラヒラしたブラウスの襟を持ち上げて苦笑する。 「まあまあ……外国のお人形さんみたいやね。それにしても今時の初心な殿方は、機械で織った今時の生地がお好きなんやなあ。うちみたいな反物屋育ちの古い人形には、こんなはいからなお洋服着こなせんどす」  おお。これこそ噂の京都式皮肉、京ことば! 要するに生地がペラッペラで安っぽいと言っているようだ。 「でも佳奈ちゃんは、『おたさーの姫』はん程度にならもう勝っとるんやないの?」 「え?」  舞妓さんは摘んでいたブラウスを離す。すると彼女が触れていた部分の生地感が、心なしかぱりっとした気がする。 「ぶっちゃけた話ね。どんなに可愛らしい服でも、着る人に品がなければ『こすぷれ』と変わらへん。その点、佳奈ちゃんは立派な『あいどる』やないの。お歌も踊りもぎょうさん練習しはったんやろ? 昔はよちよち歩きやったけど、歩き方や立ち方がえろう綺麗になってはるさかい」  話しながらも舞妓さんは、童貞を殺す服を摘んだり撫でたりしている。その度に童貞を殺す服は少しずつ上等になっていく。形や色は変わらなくても、シワが消え縫製が丁寧になり、まるでオーダーメイドのように着心地が良くなった。そうか、生地だ。生地の素材が格段にグレードアップしているんだ! 「うちらは物の怪には勝てへんかもしれんけど、童貞を殺す服を着た女に負けるほど弱い女やありまへん。反物屋の娘の誇りを忘れたらあかんよ、佳奈ちゃん」  舞妓さんは童貞を殺す服タルパを私から剥がすと、佳奈さんに当てがった。すると佳奈さんが今着ているサマーワンピースは輝きながら消滅。代わりにアイドルステージ上で彼女のトレードマークである、紺色のメイド服姿へと変身した。けどただの衣装じゃない、その生地は仙���玉質な京友禅だ! 「いつものメイド服が……あ、これってもしかして、おそろいのドレス!?」  舞妓さんはにっこりと微笑み、輝くオーラになって佳奈さんと一体化する。京友禅メイド服とオーラを纏った佳奈さんは、見違えるほど上品な風格を帯びた。童貞やオタサーの姫どころか、全老若男女に好感を持たれる国宝級生人形(スーパーアイドル)の誕生だ!
བཞི་པ་
「まぶやー、まぶやー、ゆくみそーれー」  またしても玲蘭ちゃんがゆるい呪文を唱えると、佳奈さんの周囲に残っていた僅かな前世残滓も全て佳奈さんに吸収された。これでマブイグミは終了だ。 「金城さんごめんなさい。やっぱり私、バトルには参加できなさそうです……」 「お気になさらないで下さい。その霊的衣装は強いので、多少の魔物(マジムン)を避けるお守り効果もあります。私達が戦っている間、ある程度護身してて頂けるだけでも十分助かります」 「りょーかいです! じゃあ、次は一美ちゃんの番だね!」  いよいよ、私の前世が明らかになる。家は代々影法師使いの家系だから、力を取り戻してくれる先代がいると信じたい。 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  玲蘭ちゃんが私の背中を叩く。全身の毛穴が水を吹くような感覚の後、さっき見たものと同じ半透明の線が飛び出した。ところが…… 「あれ? 一美ちゃんの前世、それだけ??」  佳奈さんに言われて自分から生えた前世達を見渡す。……確かに、佳奈さんと比べて圧倒的に少ない。それに形も、指先ほど小さなシジミ蝶とか、書道で使ってた筆とか、小物ばっかり。玲蘭ちゃんも首を傾げる。 「有り得ないんだけど。こんな量でまともに生きていけるの、大きくてもフェレットぐらいだよ」 「うぅ……一美ちゃん、可哀想に。心だけじゃなくて魂も小さいんだ……」 「悪かったですね、小心者で」  一番考えられる可能性としては、ワヤン不動に変身するためのプルパを愛輪珠に奪われたからだろう。念力を使う時、魂の殆どが影に集中する影法師の性質が仇となったんだ。それでも今、こうして肉体を維持できているのはどういう事か。 「小さくても強いもの、魔除けとか石とか……も、うーん。ないし……」 「じゃあ、斉一さんのドッペルゲンガーみたいに別の場所にも魂があるってパターンは?」 「そういうタイプなら、一本だけ遠くまで伸びてる線があるからすぐわかる」 「そっか……」  すると、その会話を聞いていた佳奈さんが私の足元の海中を覗きこんだ。 「ねえこれ、下にもう一本生えてない?」 「え?」  まじまじと見ると、確かにうっすらと線が見えなくもない。すると玲蘭ちゃんが尾ビレを振って、私の周囲だけ海水を退けてくれた。 「あ、本当だ!」  それは水が掃け、足元に残った影溜まりの中。まるで風前の灯火のように薄目を開けた『ファティマの目』が、一筋の赤黒い線で私と繋がっている。そうか。行きの飛行機内で万狸ちゃんを遠隔視するのに使ったファティマの目は、本来邪悪な物から身を守る結界術だ。私の魂は無意識に、これで愛輪珠から身を守っていたらしい。 「そこにあったんだ。やっぱり影法師使いだね」  玲蘭ちゃんがファティマの目を屈んで掬い取ろうとする。ところが、それは意志を持っているように影の奥深くに沈んでしまった。 「ガード固っ……一美、これどうにかして取れない?」  参ったな。念力が使えれば影を動かせるんだけど……とりあえず、影法師の真言を唱えてみる。 (ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ)  だめだ、ビクともしない。じゃあ次は、和尚様の観世音菩薩の真言。 (オム・マニ・パドメ・フム)  ……ん? 足の指先が若干ピリッときたような。なら和尚様タイプⅡ、プルパを発動する時にも使う馬頭観音真言ならどうか。 (オム・アムリトドバヴァ・フム・パット!)  ピクッ。 「あ、今ちょっと動いた? おーい、一美ちゃんの前世さーん!」  佳奈さんがちょんちょんと私の影をつつく。他の真言やお経も試してみるべきか? けど総当りしている時間はないし…… —シムジャナンコ、リンポチェ……— 「!」 —和尚様?— —あなたの中で眠る仏様へ、お休みなさい、と申したのです。私は彼の『ムナル』ですから……—  脳裏に突然蘇った、和尚様と幼い私の会話。シムジャナンコ(お休みなさい)……チベット語……? 「タシデレ、リンポチェ」  ヴァンッ! ビンゴだ。薄目だった瞳がギョロリと見開いて肥大化し、私の影から飛び出した! だけどそれは、私が知っているファティマの目とまるで違う。眼球ではなく、まるで視神経のように真っ赤なエネルギーの線維が球体型にドクドクと脈動している。上下左右に睫毛じみた線維が突き出し、瞳孔に当たる部分はダマになった神経線維の��だ。その眼差しは邪悪な物から身を守るどころか、���の世の全てを拒絶しているような絶望感を帯びている。玲蘭ちゃんと佳奈さんも堪らず視線を逸らした。 「ぜ、前世さん、怒ってる?」 「……ウケる」  チベット語に反応した謎のエネルギー眼。それが私の大部分を占める前世なら、間違いなく和尚様にまつわる者だろう。正直、今私は和尚様に対してどういう感情を抱いたらいいのかわからなくなっている。でも、たとえ邪尊教徒であろうとなかろうと、彼が私の恩師である事に変わりはない。 「玲蘭ちゃん、佳奈さん。すいません。五分だけ、ちょっと瞑想させて下さい」  どうやら私にも、自分の『縁』と向き合うべき時が来たようだ。
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 ……釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩……。座して目を閉じ、自分の影が十三仏を象る様を心に思い描く。本来影法師の修行で行う瞑想では、ティンシャやシンギング・ボウルといった密教法具を使う。けど千里が島には持ってきていないし、今の私にそれらを使いこなせる力もない。それでも、私は自らの影に佇むエネルギー眼と接続を試み続ける。繋がれ、動け。私は影。私はお前だ。前世よ、そこにいるのなら応えて下さい。目を覚まして下さい…… 「……ッ……!」  心が観世音菩薩のシルエットを想った瞬間、それは充血するように赤く滲んだ。するうち私の心臓がドクンと弾け、業火で煮えくり返ったような血が全身を巡る。私はその熱量と激痛に思わず座禅を崩してしまうが、次の瞬間には何事もなかったかのように体が楽になった。そしてそっと目を開けてみると、ニライカナイだったはずの世界は見覚えのある場所に変わっていた。 「石筵観音寺……!?」  玲蘭ちゃんが代わりに呟く。そう。ここは彼女も昔よく通っていた、私達の和尚様のお寺だ。けどよく見ると、記憶と色々違う箇所がある。 「玲蘭ちゃん、このお御堂、こんなに広かったっけ……?」 「そんなわけない。だってあの観音寺って、和尚が廃墟のガレージに張って作ったタルパ結界でしょ」 「そうだよ。それにあの外の山も、安達太良山じゃないよね? なんかかき氷みたいに細長いけど」 「あれ須弥山(しゅみせん)じゃん。仏教界の中心にある山。だぶか和尚はこの風景を基に石筵観音寺を作ったんじゃない? てーか、何よりさ……」 「うん。……いなくなってるよね、和尚様」  このお御堂には、重大な物が欠けている。御本尊である仏像だ。石筵観音寺では和尚様の宿る金剛観世音菩薩像がいらした須弥壇には、何も置かれていない。ここは、一体……。 「ねーえ! 一美ちゃんの和尚さんってチベットのお坊さんなんだよね? ここにいるよ!」 「「え?」」  振り返ると、佳奈さんがお御堂の奥にある扉を開けて中を指さしている。勿論観音寺にはなかった扉だ。私と玲蘭ちゃんが中を覗くと、部屋は赤い壁のシンプルな寝室だった。中心に火葬場の収骨で使うようなやたらと背の高いベッドが一つだけ設置されている。入室すると、そのベッドで誰かが眠っていた。枕元にはチベット密教徒特有の赤い袈裟が畳まれている。佳奈さんがいて顔がよく見えないけど、どうやら坊主頭……僧侶のようだ。不思議な事に、その僧侶の周りには殆ど影がない。 「もしもーし、和尚さん起きて下さい! 一美ちゃんが大ピンチなんですーっ!」  佳奈さんは大胆にも、僧侶をバシバシと叩き起こそうと試みる。ただ問題がある。彼は和尚様より明らかに背が低いんだ。 「ちょ、佳奈さんまずいですって! この人は和尚様じゃないです!」 「え、そうなの? ごめんごめん、てへっ!」 「てへっじゃないですよ………………!!?!?!??」  佳奈さんが退き僧侶の顔が見えた瞬間、私は全身から冷や汗を噴出した。この……この男は……!!! 「あれ? でも和尚さんじゃないなら、この人が一美ちゃんの前世なんじゃない? おーい、前世さムググム~??」  ヤバいヤバいヤバい!! 佳奈さんが再び僧侶をぶっ叩こうとするのを必死で制止した。 「一美?」  玲蘭ちゃんが訝しんだ。面識はない。初めて見る人だ。だけどこの男が起きたら絶対人類がなんかヤバくなると直感で理解してしまったんだ! ところが…… ༼ ……ン…… ༽  嘘でしょ。 「あ、一美ちゃん! 前世さん起きたよ! わーやば、このお坊さん三つ目じゃん! きっとなんか凄い悟り開いてる人だよ!」  あぁ、終わった……。したたび綺麗な地名の闇シリーズ第六弾、千里が島宝探し編終了。お疲れ様でした。 「ねー前世さん聞いて! 一美ちゃんが大ピンチなの! あ、一美ちゃんっていうのはこの子、あなたの生まれ変わりでー」 ༼ えっ、え?? ガレ……? ジャルペン……?? ༽  僧侶はキョトンとしている。そりゃそうだ、寝起きに京友禅ロリータが何やらまくし立てていれば、誰だって困惑する。 「じゃる……ん? ひょっとして、この人日本語通じない!?」 「一美、通訳できる?」 「むむ、無理無理無理! 習ってたわけじゃないし、和尚様からちょこちょこ聞いてただけだもん!」 「嘘だぁ。一美ちゃんさっきいっぱいなんかモゴモゴ言ってたじゃん。ツンデレとかなんとか」 「あ、あれは真言です! てか最後なんて『おはようございます猊下(げいか)』って言っただけだし」  私だけ腰を抜かしている一方で、佳奈さんと玲蘭ちゃんは変わらずマイペースに会話している。僧侶もまだキョトン顔だ。 「他に知らないの? チベット語」 「えぇー……。あ、挨拶は『タシデレ』で、お休みなさいが『シムジャナンコ』、あと印象に残ってるのは『鏡』が『レモン』って言うとか……後は何だろう。ああ、『眠り』が『ムナル』です」 ༼ ! ༽  私が『ムナル』と発音した瞬間、寝ぼけ眼だった僧侶が急に血相を変えて布団から飛び出した。 ༼ ムナルを知っているのか!? ༽ 「ふわあぁ!?」  僧侶は怖気づいている私の両腕をがっしと掴み、心臓を握り潰すような響きで問う。まるで視神経が溢れ出したような紅茶色の長い睫毛、所々ほつれたように神経線維が露出した肌、そして今までの人生で見てきた誰よりも深い悲壮感を湛える眼差し……やっぱり、間違いない。この僧侶こそが…… 「え? な、なーんだ! お坊さん、日本語喋れるんじゃん……」 「佳奈さん、ちょっと静かにしてて下さい」 「え?」  残酷にも、この僧侶はムナルという言葉に強い反応を示した。これで私の杞憂が事実だったと証明されてしまったんだ。だけど、どんな過去があったのかはともかく、私はやっぱり和尚様を信じたい。そして、自分の魂が内包していたこの男の事も。私は一度深呼吸して、彼の問いに答えた。 「最低限の経緯だけ説明します。私は一美。ムナル様の弟子で、恐らくあなたの来世……いえ、多分、ムナル様によって創られたあなたの神影(ワヤン)です。金剛の大散減という怪物と戦っていたんですが、ムナル様が私の肋骨で作られた法具プルパを金剛愛輪珠如来に奪われました。それでそこの神人にマブイグミして貰って、今ここにいる次第です」 ༼ …… ༽  僧侶は瞬き一つせず私の話を聞く。同時に彼の脳内で凄まじい速度で情報が整理されていくのが、表情でなんとなくわかる。 ༼ 概ね理解した。ムナルは、そこか ༽  僧侶は何故か佳奈さんを見る。すると京友禅ロリータドレスのスカートポケットに、僧侶と同じ目の形をしたエネルギー眼がバツッと音を立てて生じた。 「きゃあ!」  一方僧侶の掌は拭き掃除をしたティッシュのようにグズグズに綻び、真っ二つに砕けたキョンジャクが乗っていた。 「あ、それ……神社で見つけたんだけど、後で返そうと思って。でも壊れてて……あれ?」  キョンジャクは佳奈さんが話している間に元の形に戻っていた。というより、僧侶がエネルギー眼で金属を溶かし再鋳造したようだ。綻んでいた掌もじわじわと回復していく。 「ど、どういう事? 一美。ムナルって確か、観音和尚の俗名か何かだったよね……そのペンダント、なんなの?」  僧侶の異様な力に気圧されながら、玲蘭ちゃんが問う。 「キョンジャク(羂索)、法具だよ。和尚様の遺骨をメモリアルダイヤにして、友達から貰ったお守りのペンダントに埋め込んでおいたんだ」 ༼ この遺骨ダイヤ、更に形を変えても構わんか? ༽ 「え? はい」  僧侶は私にキョンジャクを返却し、お御堂へ向かった。見ると、和尚様のダイヤが埋まっていた箇所は跡一つなくなっている。私達も続いてお御堂に戻ると、彼はティグクという斧型の法具を持ち、装飾部分に和尚様のダイヤを埋め込んでいた。……ところが次の瞬間、それを露台から須弥山目掛けて思い切り投げた! 「何やってるんですか!?」  ティグクはヒュンヒュンと回転しながら須弥山へ到達する。すると、ヴァダダダダガァン!!! 須弥山の山肌が爆ぜ、さっきの何百倍もの強烈なエネルギー眼が炸裂! 地面が激しく揺れて、僧侶以外それぞれ付近の物や壁に掴まる。 ༼ 拙僧が介入するとなれば、悪戯に事が大きくなる…… ༽  爆風と閃光が鎮まった後の須弥山はグズグズに綻び、血のように赤い断面で神経線維が揺らめいた。そしてエネルギー眼を直撃したはずのティグクは、フリスビーのように回転しながら帰還。僧侶が器用にキャッチすると、次の瞬間それはダイヤの埋め込まれた小さなホイッスルのような形状に変化していた。 ༼ だからあなたは、あくまでムナルから力を授かった事にしなさい。これを吹けばティグクが顕現する ༽ 「この笛は……『カンリン』ですか!?」 ༼ 本来のカンリンは大腿骨でできたもっと大きな物だけどな。元がダイヤにされてたから、復元はこれが限界だ ༽  カンリン、人骨笛。古来よりチベットでは、悪い人の骨にはその人の使っていない良心が残留していて、死んだ悪人の遺骨でできた笛を吹くと霊を鎮められるという言い伝えがあるんだ。 ༼ 悪人の骨は癒しの音色を奏で、悪魔の心臓は煩悩を菩提に変換する。それなら逆に……あの心優しかった男の遺骨は、どんな恐ろしい業火を吹くのだろうな? ༽  顔を上げ、再び僧侶と目が合う。やっぱり彼は、和尚様の事を話している時は少し表情が穏やかになっているように見える。 ༼ ま、ムナルの弟子なら使いこなせるだろ。ところで、『鏡』はレモンじゃなくて『メロン』な? ༽ 「あっ、そうでしたね」  未だどこか悲しげな表情のままだけど、多少フランクになった気がする。恐らく、彼を見た最初は心臓バクバクだった私もまた同様だろう。 「じゃあ、一美……そろそろ、お帰ししてもいい……?」  だぶか打って変わって、玲蘭ちゃんはすっかり及び腰だ。まあそれは仕方ない。僧侶もこの気まずい状況を理解して、あえて彼女と目を合わさないように気遣っている。 「うん。……リンポチェ(猊下)、ありがとうございました」 「一美ちゃんの前世のお坊さん、ありがとー!」 ༼ 報恩謝徳、礼には及ばぬ。こちらこそ、良き未来を見せて貰った ༽ 「え?」 ༼ かつて拙僧を救った愛弟子が巣立ち、弟子を得て帰ってきた。そして今度は、拙僧があなたに報いる運びとなった ༽  玲蘭ちゃんが帰還呪文を唱えるより前に、僧侶は自らこの寺院空間を畳み始めた。神経線維状のエネルギーが竜巻のように這い回りながら、景色を急速に無へ還していく。中心で残像に巻かれて消えていく僧侶は、最後、僅かに笑っていた。 ༼ 衆生と斯様にもエモい縁を結んだのは久しぶりだ。また会おう、ムナルそっくりに育った来世よ ༽
ལྔ་པ་
 竜巻が明けた時、私達はニライカナイをすっ飛ばして宴会場に戻っていた。佳奈さんは泥だらけのサマードレスに戻っているけどオーラを帯びていて、玲蘭ちゃんの口の怪我は何故か完治している。そして私の手には新品のように状態の良くなったキョンジャクと、僅かな視神経の残滓をほつれ糸のように纏う小さなカンリンがあった。 「あー、楽しかった! 金城さん、お人形さんと再会させてくれてありがとうございました! 一美ちゃんも、あのお坊さんめっちゃ良い人で良かったね! 最後エモいとか言ってたし、実はパリピなのかな!? ……あれ、金城さん?」  佳奈さんが振り返ると同時に、玲蘭ちゃんは焦燥しきった様子で私の首根っこを掴んだ。今日は色んな人に掴みかかられる日だ。 「なんなの、あの前世は」  その問いに答える代わりに、私は和尚様の遺骨(カンリン)を吹いてみた。パゥーーーー……決して癒しの音色とは言い難い、小動物の断末魔みたいな音が鳴った。すると私の心臓に焼けるような激痛が走り、全身に煮えたぎった血が迸る! それが足元の影に到達点すると、カセットコンロが点火するように私の全身は業火に包まれた。この一連のプロセスは、実に〇.五秒にも満たなかった。 「そんなっ……その姿……!!」  変身した私を、玲蘭ちゃんは核ミサイルでも見るような驚愕の目で仰いだ。そうか。彼女がワヤン不動の全身をちゃんと見るのは初めてだったっけ。 「一美ちゃん! また変身できるようになったね! あ、前世さんの影響でまつ毛伸びた? いいなー!」  玲蘭ちゃんは慌ててスマホで何かを検索し、悠長に笑っている佳奈さんにそれを見せた。 「ん、ドマル・イダム? ああ、これがさっき話してた邪尊さん……え?」  二人はスマホ画面と私を交互に三度見し、ドッと冷や汗を吹き出した。憤怒相に、背中に背負った業火。私は最初、この姿は不動明王様を模したものだと思っていた。けど私の『衆生の苦しみを業火に変え成仏を促す』力、変身中の痛みや恐怖に対する異常なまでの耐久性、一睨みで他者を黙らせる眼圧、そしてさっき牛久大師に指摘されるまで意識していなかった、伸びた腕。これらは明らかに、抜苦与楽の化身ドマル・イダムと合致している! 「……恐らく、あの前世こそがドマルだ。和尚様は幼い頃の私を金剛から助けるために、文字通り彼を私の守護尊にしたんだと思う。でもドマルは和尚様に『救われた』と言っていた。邪尊教に囚われる前の人間の姿で、私達が来るまで安らかに眠っていたのが何よりの証拠だ。観世音菩薩が時として憤怒の馬頭観音になるように、眠れる抜苦与楽の化身に代わり邪道を討つ憤怒の化身。それが私……」 「ワヤン不動だったってわけ……ウケる」  ウケる、と言いつつも、玲蘭ちゃんはまるで笑っていなかった。私は変身を解き、キョンジャクのネックレスチェーンにカンリンを通した。結局ドマルと和尚様がどういう関係だったのか、未だにはっきりしていない。それでも、この不可思議な縁がなければ今の私は存在しないんだ。この新たな法具カンリンで皆を、そして御戌神や千里が島の人々も守るんだ。  私は紅一美。金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし紅の守護尊、ワヤン不動だ。瞳に映る縁無き影を、業火で焼いて救済する!
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harinezutaka · 3 years
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一年前日記5(2020年1/29~2/4)
1月29日
朝ごはん、夫の友達がやっている近くのパン屋さんのパン。好きなちくわとツナマヨが入ったパンもあって嬉しい。今日は朝から夕方まで病院デーだった。つ、つかれたー。待ち時間と見てもらう時間は9対1ぐらいか。花粉症の季節で激混みになる前に耳鼻科にも行った。耳掃除のため。耳の穴が小さいらしく(とくに左が)自分で無理して掃除しないように言われているので一年に一回ぐらい行く。耳鼻科はこわいけど、すごくスッキリするので頑張った。夜はぶり大根のつもりで鰤のアラを買っていたが、炊く時間がなかったので、塩して焼いてから、かぶと一緒にさっと醤油味で煮たら充分それで美味しかった。切り干し大根と舞茸の味噌汁は白味噌で。少し白だしと白胡椒をがりっと、切り干し大根も舞茸もいい出汁がでて美味しい。鰤には柚子も散らした。疲れすぎて、仕事から帰ってきた夫に幼稚園児のようにからんでいたら「クレヨンしんちゃん?」と言われた。それにしてもあったかすぎる。走り回っていたので気付かなかったが眠くて眠くて仕方ない。早く寝よう。夫は実家へ。野菜(白菜、大根、カリフラワー、水菜)とお漬物(大根のべったら漬)、大阪萬幸堂の鬼フライ、節分の豆をもらってくる。10時過ぎてたのに鬼フライを少し食べてしまった。ほんのりしょっぱいのが美味しい。少し寒気。でも葛根湯という感じでもない気がするので様子見。ぞくぞくではなくゾワゾワという感じ。
1月30日
右の鼻がつまっている。左の耳が少しぐちゅっとするなと思ったら血が。大丈夫かしら。耳鼻科の先生頑張りすぎなんじゃ。朝ごはん、タカノベーカリーの小さいパン、バナナ、味噌汁、ソーセージ、コーヒー。パンはこれぐらいの大きさがちょうどいい。昨日は精神的に疲れたので、今日は気持ちはゆるゆる、でもたんたんとやるべきことをやろう。コーヒーを飲んだら鼻の詰まりがなくなった。ってことは、鼻はゆるゆるモードのしるしだった��かな。昨日、さんちかを歩いていたら飲食店のお店の前にだし巻きたまごおすすめのチラシが貼ってあり、「まずはご注文ください」と書いてあってちょっと衝撃的だった。「一度」ならわからないでもないけど。食べたければ、まず注文せねばならぬのは当然ではないのか。その前の「食べたいキモチ」をあなたは呼び起こしたかったのではないのか。ちょっと興奮してキモチとか書いてしまった。でもテレビの通販番組でも「まずは今すぐお電話を」とか言ってるな。「とりあえず電話したんですけどね、まだ買うかどうかは決めてないんですよねー」みたいな態度で電話してもオペレーターの人は優しく対応してくれるのだろうか。「もー、決めてから電話してきてくださいよ」と言ってピシャリと切られちゃわないのかな。「まずは、って言ったじゃーん」って泣いちゃうなんて人はいないんだろうか。そもそも、昨日のことを思い出して書いてるのは今日の日記でいいんだろうか。いい天気なのでシーツも洗濯。洗ったまま少し乾いてない感じのスリッパもベランダに並べた。今ひとつ元気のない植物も窓辺に並べてみる。
1月31日
今日は結構寒かった。一週間お疲れ様です。昨夜、鍼の先生にメールしてたのの返事があった。「お仕事もありますが、急かず、大らかに、やさしい顔で(笑)」って。最近よく怒ってるってバレてるな。怒ってるというか、心が波立ってるというか。人と話す機会が増えているからだと思う。鍼に通い始めた最初の頃は、毎回我ながらとても熱心に経過を報告していた。自分の身体の状態を観察するのが、新鮮でとても面白かった。最近は季節に一回ぐらいにしている。自分である程度は観察できるようになってきたと思うので。先生も忙しいと思うし。なのでここに書いているというのもある。最近、6時ぐらいまでは真っ暗にならないのでありがたい。晩ご飯はごま油で豆板醤を炒め、水、鶏がらスープ、味噌、牛乳で味付けした鍋。すごく美味しかったのでまたやろう。夫も美味しいと喜んでいた。さぁ今日は早く寝よう。明日は遊びに行くのです。
2月1日
車で名古屋に向かう。三重あたりで山が見えた。山に薄ら粉糖をかけたような雪がきれい。まずは腹ごしらえ。12時前に到着。お昼はふ〜助というお蕎麦屋さんに行った。感じのいい店。和菓子屋さんの両口屋是清が近くにあったので行ってみる。二階でお茶もできた。椿餅、難波津(なにはず)の生菓子と煎茶。そのあとは、オンリーディング。今日発売の牟田さんの日記がほしかったけど、もうないとのこと。そっかー。ならばとブードゥーラウンジを買う。いや、もちろんそちらも買うつもりだったのだけど。そのあと少し車を走らせて千代の介書店へ。圧巻だった。本のトンネル。店主さんとお客さんの話がAMラジオのようで心地よい。俳句の本を買ったら、「俳句の本売れないんですよね。でも好きな人もいるんじゃないかなと思って並べてるんです。俳句はいいですよね。」と話してくださった。その後、岡崎に住んでる夫の弟と合流。岡崎城をぶらりと見て、近くの図書館に行ったあと、スーパー銭湯へ。晩ご飯は、東岡崎駅近くの新時代という居酒屋へ。安くて、美味しかった。名古屋の食文化、底力がある感じで好きだな。弟くんはもの静かだけど、うちに秘めたものがありそうな感じ。夫は鍼の話をしていた。結構ハマってるなぁ。私も最初の頃はそうだったな。会う人会う人に話をしていた。泊まるところは決めてなくて、空いてるところを適当に予約した。ネットで予約しようとしたら、登録しないといけない感じだったのでめんどくさくて電話した。少しネットの値段より高かった気もするが、まぁいいか。温泉もあって良い感じだった。
2月2日
ビジネスホテルだし、そんなに期待してなかったが朝ごはんもとても良かった。泊まったのはスーパーホテルです。夫がはなかなか起きてこないので、一人で食べに行く。旅の朝は早起きだ。ちょっと本でも読もうかなと思ったら、「隣いいですか?」と夫がやってきた。ふふふ。9時前に出発。碧南市の美術館に向かう。名古屋は空が広い気がする。真っ直ぐな道、畑、鉄塔、電線。世界はいろんな線で構成されているのだな。午前中は、碧南市藤井達吉現代美術館に。野村佐紀子の写真展。じっと目を凝らすと見えてくるような、生き死にの微妙な一瞬のような不思議と落ち着く写真だった。少し早く着きそうだったので、途中で明石公園という公園で観覧車と回る飛行機みたいなのに乗った。入場料無料、ひとつ100円。お昼からは再び弟と合流して、豊田市美術館へ。岡崎乾ニ郎展。ジューシーな色があふれていて美味しそう。欲しくなった。カフェでお茶して解散。帰途につく。弟におすすめと言われていたハイウェイオアシスでいろいろと買い物。名古屋は美味しそうなものが多いなぁ。ちゃんといいものを買う人がいるから残っているんだろうなと思う。10時過ぎに帰宅。お疲れ様でした。
2月3日
8時ごろには起き出す。午前中、鍼の予約をしていたので。いつも通り体調を聞かれるが、よくわからなかったので「良いです」と答える。わたしの「良いです」は「観察する余裕がなかったです」に変換される。その辺りは先生もよくわかっている。そういう時は、施術後に自分の体が戻ってきたような感覚になる。座り方はだいぶ良くなったと言われた。もう3年ですものね。最初は座り方全然わからなくて悩んだ。あの頃は頑張っても変わらなくて、今は特になにもしてないのに良くなったと言われて、少し複雑な気分。お昼��海鮮丼を買って帰る。私はサーモン、夫はアナゴ丼。身の回りを整えながら調子を取り戻して行こう。夕方、ここ数日気になっていたことがあったのである人のところへ。いろいろ話してたぶん解決したと思う。夜は節分なので炒り豆ごはん、鳥ささみの磯辺揚げ、味噌汁、ニラときのこのポン酢和え。ちょっと疲れていたので言葉少なめ。夫は夜勤へ。
2月4日
今日は6時半に自然に目が覚めた。立春だ。久しぶりにお弁当を作る。朝はパン。昨日のお味噌汁が少し残っていたので、牛乳を少し足して塩胡椒してスープにする。ソーセージ、バナナ。踏切の近くでぐるぐる一人で回ってる女の子を見た。「楽しそうだな、一人なのかな」と見ていると、後ろからベビーカーを押すお母さんがやってきた。女の子は妹か弟かわからないがベビーカーに乗っているその子にギュッとハグをした。愛にあふれている光景に泣きそうになる。良いものを見た。その後、二人組みの男性がコンビニコーヒーを美味しそうに飲みながら、楽しそうに話しているのも見てコーヒーが飲みたくなる。のんびり歩いてたからか電車に一本遅れてしまった。仕事帰りに実家に寄る。母はピカピカのアジを料理していた。鯖も肉も冷蔵庫にあったので、鯖をもらって帰る。冷蔵庫いっぱいなのに毎日買い物に行っちゃうので。父があまり話さなかったのが少し心配。夜は牡蠣のカレーグラタン風、水菜ともやしのサラダ。週末出かけていて掃除ができてないので、ぼちぼちやる。ちょっと口の中が苦い感じがする。
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herbiemikeadamski · 4 years
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(^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 9月28日(月) #先勝(甲戌) 旧暦 8/12 月齢 10.7 年始から271日目(閏年では272日目)にあたり、年末まであと94日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に行き💪夜を感謝に眠ろう😪💤 夜が来ない朝はありませんし、朝が来ない夜はない💦 睡眠は明日を迎える為の☀️未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 40週目の月曜スタートです✋9月も今日を含めて2日と14時間 ぐらいかなwあっと云う間に9月も終了で今週は週下りに 10月に突入✋いやぁ~流石に早朝は寒いって感じでした。 とても上着なしでは乗れないし、そろそろグローブも必要。 あまり寒いので今朝はグリップヒーターを稼働して参りました。 . しかし、竹内結子さんは本当に残念です。。。_| ̄|○... 私の妹が同じ高校だったそうで応援していたのに 凄く残念と嘆いてました↴↴↴それを聞いたら他人事では ない様な気がしてしまいました💦自身で命を殺めなく ても、いずれは必ず人間は死ぬのになぁ~と悲し😢😿 . 今日一日どなた様も💁‍♂お体ご自愛なさって❤️ お過ごし下さいませ🙋‍♂ モウ!🐄頑張るしか✋はない!ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #いじめ防止対策を考える日.  研究者や学校関係者、保護者などと連携を組み、いじめ問題に取り組んでいる「一般社団法人てとり」が制定。  いじめ問題の解決のためには産官学を含めた多くの関係者が一丸となって取り組む必要があることから、いじめ防止対策について多くの人が考えるきっかけをつくるのが目的。  日付は「いじめ防止対策推進法」が施行された2013年9月28日から。 . #くつやの日.  はきやすさとおしゃれの両立を目指し、ハンドメイドにこだわって上質な靴を製造販売している大阪市に本社を置く株式会社サロンドグレーが制定。 . #まけんグミの日.  グー・チョキ・パーのじゃんけんの形をモチーフにしたグミ「まけんグミ」を発売する愛知県豊橋市の杉本屋製菓株式会社が制定。 . #パソコン記念日.  1979(昭和54)年のこの日、日本電気(NEC)がパーソナルコンピューターPC-8000シリーズを発売し、パソコンブームの火付け役となりました。 . #プライバシーデー. . #和光堂牛乳屋さんの日. . #自動車中古部品の日. . ●にわとりの日(毎月28日). ●不動明王の縁日(毎月28日). ●米の日(毎月8の付く日). ●鬼子母神の縁日(毎月8の付く日) . ●9月28日を含む期間を設定している運動など 歯ヂカラ探究月間(9月1日~9月30日).  印刷月間(9月1日~9月30日).   宇宙月間(9月1日~9月30日).  オゾン層保護対策推進月間(9月1日~9月30日).   バス利用促進月間(9月1日~9月30日).  がん制圧月間(9月1日~9月30日).  健康増進普及月間(9月1日~9月30日).  障害者雇用促進月間(9月1日~9月30日).  知的障害福祉月間(9月1日~9月30日).  全国労働衛生週間準備期間(9月1日~9月30日).  船員労働安全衛生月間(9月1日~9月30日).  作業環境測定評価推進運動(9月1日~9月30日).  粉じん障害防止総合対策強化月間(9月1日~9月30日).  農作業安全月間(9月1日~9月30日).  身元確認強調月間(9月1日~9月30日).  自動車点検整備推進運動(9月1日~9月30日).  無保険・無共済バイクをなくそうキャンペーン(9月1日~9月30日). 秋の全国交通安全運動(9月21日~9月30日).  結核予防週間(9月24日~9月30日) 環境衛生週間(9月24日~10月1日) . #聖ヴァーツラフの日(#チェコ). #教師節(#台湾). #世界狂犬病デー(#国際デー). . . ■今日のつぶやき■. #移れば変わる世の習い(ウツレバカワルヨノナライ) 【解説】 この世で起きる様々の出来事は、すべて固定したものではなく、常に移り変わっていく。 とどまることなく変化するものだという事で、それが当然の成り行きだという事。 . . 1959年9月28日 #小西博之 (#こにしひろゆき) 【俳優、タレント】 〔和歌山県田辺市〕 . . (副都心線 北参道駅近辺) https://www.instagram.com/p/CFqFcfeFsFtzEwld5i09MBokJ_l0HiWjazPuW00/?igshid=ic8n3g01vagt
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kamizake · 3 years
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2021
滋賀県大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺です。 標高およそ800メートル。冷たく澄んだ空気が辺りを包んでいます。 毎年、大みそかに行われる鬼追い式です。怒り、ねたみ、むさぼり。 人間の煩悩を鬼に見立て邪気を払う行事。 新型コロナウイル���感染防止のため 参拝者は例年より間隔を空けて、見守ります。 4月、緊急事態宣言を受け 比叡山では1か月にわたって拝観を停止しました。 最澄が山を開いた 1200年前も疫病や災害が多い時代でした。 人々の苦しみを取り除こうと彫られた薬師如来。 織田信長による焼き打ちなど 幾多の苦難を乗り越え現代に祈りをつないでいます。 ことしも除夜の鐘が打たれます。 (鐘の音) (鐘の音)
香川県高松市。 街を見守る弘法大師、空海です。 四国八十八ヶ所霊場の一つ八栗寺(やくりじ)。 ことしは新型コロナウイルスの影響で お遍路に来る人が8割減りました。 久々のにぎわいを見せた大みそか。人が密集しないよう スタッフを増員するなど感染対策を講じています。 (お経) お遍路をもてなしてきた地元の人々。 ことしは、そのにぎわいが失われました。 人々が感染の終息への願いを託したものがあります。100巻の写経です。 かつて空海が写経で疫病を治めたという逸話にならいました。 外出自粛が呼びかけられる中多くの人が自宅で書き写しました。 逆境の日々をみんなで乗り越える。 離れていても同じ思いが込められています。 (お経) 街に、にぎわいが戻りますように。 (鐘の音) (鐘の音) 2人≫こんばんは。 高瀬≫2020年は感染の拡大によって日常が大きく変わりました。 石橋≫東京では、きょう新たに1300を超える人の感染が確認されています。 帰省や初詣を控えているという方も多いのではないでしょうか。 高瀬≫そういうときだからこそ全国各地の様子をお届けしながら一緒に新しい年を迎えたいと思います。 石橋≫ここは、東京・調布市の深大寺(じんだいじ)です。 奈良時代に開かれ、厄よけや疫病(えきびょう)退散の御利益があるとして 信仰を集めてきました。 高瀬≫ことしは列に並ぶ人が密集しないようさい銭箱を2倍以上の大きさにしました。 石橋≫さらに一度に300人が集まっていた護摩祈祷(ごまきとう)も一組ずつ祈祷を受け速やかに離れるようにしています。 (お経) 高瀬≫信仰の中心になっているのは実在した僧侶元三大師(がんざんだいし)です。平安時代疫病に苦しむ人々を救うため鬼に姿を変え疫病神(やくびょうがみ)を追い払ったと伝えられています。 石橋≫その元三大師は秘仏としてこの鏡の奥に祭られています。 今回、特別に撮影が許可されました。 高さは、およそ2m。 鎌倉時代に作られた鎌倉時代に作られた日本最大の僧侶の像とされています。
来年、感染拡大の終息を願って205年ぶりに寺の外で開帳が行われる予定です。
高瀬≫誰も想像しえなかった一年の終わりに穏やかな日々への思いをはせます。
石橋≫それでは年越しを迎える各地の様子を見ていきます。
華やかな夜景が広がる横浜です。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスでの集団感染から大きく揺れた一年になりました。 600ほどの店が軒を連ねる中華街。
ことし初め中国で感染が広がると街から感染者が出ていないにもかかわらず差別や風評被害にさらされました。
対策を徹底してきた中華街では密を避けるために年越しの神事も見物客を8分の1に制限しました。
「苦しいときこそ皆で華やかに年を越したい」。
思いを込めて舞います。
舞がささげられるのは媽祖廟(まそびょう)です。媽祖は災害や疫病などから人々を守るとされる女神。世界各地に建てられ華僑の心のよりどころになってきました。
感染拡大の終息。そして、商売繁盛への願い。苦難を経て年越しを迎えることができたことに感謝する中華街です。
原田≫雪の降りしきる大みそかとなりました鳥取市の白兎(はくと)神社です。因幡の白うさぎのけがを大国主命(おおくにぬしのみこと)がこの地で治したという神話から病気平癒の御利益があるといわれています。初詣を待つ人々の中にはこんな方もいます。こんばんは。
≫こんばんは。
原田≫なんとロボットです。
手を振っていますね。これ、実は離れた場所にいる人が操作をしているんです。
鳥取市の中山美智子さんです。中山さんは、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病で入院しています。
目の動きでパソコンを操作することでロボットを自分の分身のように動かします。
この1年、新型コロナの影響で家族との面会が難しくなりましたがこのロボットによってようやく、それがかないました。
実はもう一台ロボットがあります。これは夫・和夫さんが操作しているんです。和夫さんも難病を患っていて外出が難しい状態です。
ロボットを通して、2人は久々に再会することができました。 ロボットのレンタルを行う代理店の協力で念願だった、お二人での外出が実現したんです。
では美智子さんにお話を聞きます。 声を出すのが難しいので合成音声でお答えいただきます。
美智子さん久しぶりの2人での外出ですけれどもどんなお気持ちですか?
ロボット(美智子)≫夫と離れていて体調が気がかりでしたから久しぶりに話ができてうれしいです。来年は夫の体調がよくなりコロナも落ち着いて家で一緒に生活できるよう願っています。
原田≫和夫さん何を祈られますか?
ロボット(和夫)≫一日も早くよくなって皆さんに助けられてまた2人で暮らせますようにとお祈りしたいと思います。
原田≫お二人ありがとうございました。
離れていても同じ景色を見ていたい。2人の思いが詰まった初詣です。
7月記録的な豪雨が襲った熊本県。65人が犠牲となり今も2人が行方不明です。特に大きな被害を受けた人吉(ひとよし)市にある青井阿蘇神社は「青井さん」と呼ばれ親しまれてきました。国宝のかやぶき屋根の楼門(ろうもん)など5つの建造物が被害を受けました。
球磨(くま)川が氾濫し境内には1mを超える高さまで水が押し寄せました。復旧作業を行ったのは地域の人々でした。地域のよりどころがよみがえりたみ、むさぼり。人間の煩悩を鬼に見立て邪気を払う行事。
新型コロナウイルス感染防止のため参拝者は例年より間隔を空けて、見守ります。
4月、緊急事態宣言を受け比叡山では1か月にわたって拝観を停止しました。最澄が山を開いた1200年前も疫病や災害が多い時代でした。人々の苦しみを取り除こうと彫られた薬師如来。織田信長による焼き打ちなど幾多の苦難を乗り越え現代に祈りをつないでいます。
ことしも除夜の鐘が打たれます。
(鐘の音)
(鐘の音)
香川県高松市。街を見守る弘法大師、空海です。四国八十八ヶ所霊場の一つ八栗寺(やくりじ)。ことしは新型コロナウイルスの影響でお遍路に来る人が8割減りました。
久々のにぎわいを見せた大みそか。人が密集しないようスタッフを増員するなど感染対策を講じています。
(お経)
お遍路をもてなしてきた地元の人々。ことしは、そのにぎわいが失われました。人々が感染の終息への願いを託したものがあります。100巻の写経です。
かつて空海が写経で疫病を治めたという逸話にならいました。外出自粛が呼びかけられる中多くの人が自宅で書き写しました。 逆境の日々をみんなで乗り越える。離れていても同じ思いが込められています。
(お経)
街に、にぎわいが戻りますように。
(鐘の音)
2人≫こんばんは。
高瀬≫2020年は感染の拡大によって日常が大きく変わりました。
石橋≫東京では、きょう新たに1300を超える人の感染が確認されています。帰省や初詣を控えているという方も多いのではないでしょうか。
高瀬≫そういうときだからこそ全国各地の様子をお届けしながら
一緒に新しい年を迎えたいと思います。
石橋≫ここは、東京・調布市の深大寺(じんだいじ)です。奈良時代に開かれ、厄よけや疫病(えきびょう)退散の御利益があるとして信仰を集めてきました。
高瀬≫ことしは列に並ぶ人が密集しないようさい銭箱を2倍以上の大きさにしました。
石橋≫さらに一度に300人が集まっていた護摩祈祷(ごまきとう)も一組ずつ祈祷を受け速やかに離れるようにしています。
(お経)
高瀬≫信仰の中心になっているのは実在した僧侶元三大師(がんざんだいし)です。平安時代疫病に苦しむ人々を救うため鬼に姿を変え疫病神(やくびょうがみ)を追い払ったと伝えられています。
石橋≫その元三大師は秘仏としてこの鏡の奥に祭られています。今回、特別に撮影が許可されました。高さは、およそ2m。
ことしも「青井さん」で年を越すことができます。拝殿には全国から大量の支援物資が届きました。新型コロナの影響でボランティア活動が制限される中寄せられた復興へのエールです。
「がんばれ熊本」。
熊本では今も4000人以上が避難所や仮設住宅などで暮らしています。
「青井さん」とともに復興の道を歩みます。
石橋≫再び、東京・深大寺です。
高瀬≫各地の様子を見ていますと離れていても心はつながっていたい一つでありたいという気持ちが伝わってきます。
皆さんにとって、2020年はどんな年だったでしょうか。
石橋≫さあ、新しい年を知らせる除夜の鐘です。
(鐘の音)
(花火の音)
(汽笛)
(爆竹の音)
横浜港の汽笛と魔よけの意味が込められた爆竹。新年を迎えた中華街です。ステージには色鮮やかな獅子が現れました。
(獅子舞の音)
頭を噛(か)んでもらうと厄(やく)を祓(はら)い福が来るといわれる獅子。中華街の祝い事に欠かせない人気者です。
2人≫明けましておめでとうございます。
高瀬≫2021年令和3年の幕開けです。
石橋≫新年を迎えここ深大寺でも人々が初詣に訪れていますが例年より、その数は少ないようです。
高瀬≫ことしは混雑を避けるため旧正月に当たる2月中旬までを参拝期間として分散初詣を呼びかけていくということです。
石橋≫皆さんはそれぞれの場所でどんな思いを抱きながら新年を迎えているのでしょうか。全国各地の様子を見ていきましょう。
ことしは、うし年。4時間ほど前に生まれたばかりの子牛も新年を迎えました。こちらの子牛が着ているのはちゃんちゃんこ。体温調節が難しい子牛を元気に育てるための習慣です。北海道・足寄(あしょろ)町の牧場です。
現在の気温はマイナス17度。北海道でも、とりわけ寒さが厳しい、この町では寒さに強い乳牛が人々の暮らしを支えてきました。今夜も数頭の牛が出産を予定しています。牛たちを見守るのは牧場主の山下和洋さんです。
牛を育てて40年。僅か2頭から始め今では830頭になりました。
山下≫おいで、おいで。
新型コロナウイルスの影響で牛乳や乳製品の消費は大きく落ち込みました。「どんな困難に直面しても牛の歩みのように一歩ずつ進んでいく」。 新年を迎え決意を新たにしています。
再び、比叡山延暦寺です。最澄が亡くなって1200年という節目の年を迎えました。国宝根本中堂(こんぽんちゅうどう)
では今、10年がかりの大規模な改修が行われています。屋根を覆っていた銅の板はすべて剥がされました。横40m、高さ25mの屋根は新たに葺(ふ)き直されます。貴重な木造建築の今しか見られない姿です。
建物の彩色はいったん、落として創建当時の姿に塗り直されます。山が開かれて以来守り伝えられているものがあります。最澄がともしたと伝わる不滅の法灯(ほうとう)です。
「一隅を照らす心」、つまり「一人一人が今いる場所で最善を尽くす心」を持てばよりよい世界につながると説きました。
ともし火とともに最澄の思いは受け継がれてきました。ことし、不滅の法灯から分けられた、ともし火が全国を巡ります。
不安な時代を照らす光が各地に広がります。
静岡県熱海市です。毎年およそ300万人の宿泊客が訪れる観光の町です。古くから旅人を守る神社として知られる來宮(きのみや)神社です。新年を迎え静かに参拝が始まりました。
(祝詞)
本殿では祝詞が読み上げられています。参拝者たちの願いを届ける神事です。氏子の多くが携わる観光業は大きな打撃を受けました。温泉旅館を経営する藤間崇史さんです。従業員とともに熱海の魅力を紹介する動画を配信するなど模索を続けてきました。
町に活気を取り戻すためできることはすべてやる覚悟です。境内の奥にあるのは国の天然記念物のクスノキ。樹齢は推定2000年です。高さは20m以上。長年、風雪に耐え今も成長を続けています。その生命力にあやかろうと人々は周りを一周します。
新たな年もこのクスノキが見守っています。
原口≫群馬県前橋市のアパートです。こちらの部屋にはことしこそはという思いで新しい年を迎えられた方々がいらっしゃいます。
皆さん明けましておめでとうございます。 選手たち≫おめでとうございます。
原口≫東京オリンピック・パラリンピックに出場するアフリカ・南スーダン共和国の陸上選手団の皆さんです。事前合宿のために1年あまり前に来日されたんですが去年、大会は延期。さらに新型コロナウイルスの影響で帰国が困難になったこともあってここで共同生活を送っています。こちらはふだんの練習の様子です。ホストタウンの前橋市では近くの運動場を無償で貸し出すなどして練習に集中できる環境を整えてきました。
多くの選手が日本に来てから自己ベストを更新しているそうです。選手たちは地元の人たちとも交流を重ねてきました。市内の幼稚園や小・中学校へは10回以上、訪問しました。そして、こちらは地域のお祭りに参加したときの写真です。
皆さん、今では前橋を第2のふるさとのように感じているそうです。 この一年間、皆さんは日本語の勉強もされました。書き初めをしていただきました。 「金」「メダル」そして「平和」。 母国、南スーダンでは長く紛争が続いてきました。
スポーツを通して平和をもたらしたい。そんな気持ちを込めたそうです。
男子1500mに出場するアブラハム選手です。ことしこそ晴れの舞台に立って家族に活躍する姿を見せたいそうですね。
アブラハム≫メダルを取って南スーダンと前橋の皆さんを喜ばせたいです。 原口≫ありがとうございます。
遠く離されたふるさとそして前橋のために選手たちは新たな一年のスタートを切ります。
高瀬≫ことし、大きな節目を迎える場所があります。復興への道を歩み続ける東日本大震災の被災地です。
真っ暗な海に沿って再建した町の明かりがともります。東日本大震災の発生から10年を迎える宮城県石巻市洞源院(どうげんいん)です。
(太鼓の音)
被災地を望む本堂では新年の祈祷が始まっています。あの日から5か月の間ここにはおよそ400人が避難し共同生活を送っていました。壁には今も当時の約束事が貼られています。
「元気よく挨拶をしましょう」。
(太鼓の音)
人々は支え合いながら復興への険しい道を歩んできました。亡くなった人々の魂を鎮めるお焚(た)き上げです。全国から送られてきた千羽鶴も節目のことし 火にくべることにしました。避難所、仮設住宅そして、暮らしの再建。
いつもそばにあった千羽鶴を感謝を込めて焚き上げます。被災地の将来を担う子どもたち。人々に見守られ元気に育っています。
東日本大震災からまもなく10年。未来への希望の鐘です。
(鐘の音)
石橋≫ごく普通の日常のありがたさそして人々のつながりの大切さ改めて感じますね。
高瀬≫私たちも皆さんとつながっています。変わってしまった日常。だからこそ
新しい年を、このことばとともにスタートさせようと思います。2021年が皆さんにとって…。
2人≫すばらしい年になりますように。
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abcboiler · 3 years
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【黒バス】やさしい国で待ちあわせ
2014/02/11発行オフ本web再録
■1■
リアカーを壊した。緑間と二人で壊した。
それもまあ仕方のないことで、この三年間、毎日使い続けていたそれは大分傷んでいて、何処かに寄付するにはぼろぼろ過ぎた。木目は至るところが節くれだって、慣れていないと服を引っ掛けて怪我してしまうし、車輪は少し歪んで、気を付けないといつも進行方向から左にずれてしまった。チェーンも錆びて、ぎいぎい音がしていたし、サドルの布はちょっと破けていた。 俺たちの愛車は満身創痍で、真ちゃんはいつも、リアカーの左角の節くれと、��ってすぐの歪んだ板に触れないようにそうっと乗っていた。俺はいつもハンドルを右側に傾けて運転していた。直した先からパンクするし、毎日油をさしても固まった錆は取れなくなって、着実に増えていた。 だから、壊したのだ。俺と真ちゃんで、卒業式の日に。いつも停めていた、学校の駐輪場の隅で。胸に花を刺して、卒業証書が入って歪んだ鞄を地面に置いて、砂に膝をついて、季節はずれの汗をかきながら、俺たちは黙って作業をした。真っ赤な夕暮れの中、二人で、ネジを外してボルトを取って、板を分解して、壊したのだ。俺たちのリアカーを。思い出を、鉄と銅と板に分解して粗大ゴミのシールを貼って捨てた。次の日の朝には回収される予定だった。駐輪場からは体育館の屋根だけが見えた。そうしてそこまでやってから、俺たちは歩いて駅まで向かって電車で帰った。 だって、まあ、仕方がないことなのだ。 俺も真ちゃんも、行く大学が違って、その方向も違って、お互いに別のアパートを借りて、四月から新しい生活を始めようとしていたのだから。俺が真ちゃんを迎えに行ったってどうしようもない。行き先の違うバスに乗ったって目的地には着かないのだ。そうなってしまうと、リアカーなんて場所を取って邪魔なだけだった。誰かに讓るにしても修理代金が高くついて新しく買った方がマシなレベルだったし、そもそも何処に寄付すればいいのかもわからなかった。 いいや、本当は、俺たち以外の誰かがこれを使うのが嫌だったのかもしれない。
「真ちゃん家だったら置いとけるんじゃねえの」 「置いてはおけるかもしれないが、俺もお前もいなくなる以上、誰も手入れをしなくなる。そうしたら後は本当に朽ち果てるだけなのだよ。修理もきかなくなるだろう」 「そうだよなあ」 「ああ」 「じゃ、壊そっか」 「ああ」
解体するとも、分解するとも、捨てるとも言えなかった。壊すという乱暴な言葉が最もふさわしいと思った。毎日毎日油をさして、毎日毎日真ちゃんが「今日もよろしく頼む」と声をかけて、パンクしたら直して、板が割れたら直して、雨が降ったらビニールシートでくるんで、落書きされたらペンキで塗って、そうやって三年間過ごしてきたこいつを、俺たちは壊す。 だって、仕方がないだろう。俺たちは大人になってしまったんだから。 こうして俺は真ちゃんを迎えに行く口実を失って、真ちゃんは俺に会う口実を失ったのだった。いいや、会う口実なんてのはいくらでもある。映画を見たい、新しい甘味が食べたい、なんだっていい。なんだっていいけれど、それは一般人の話であって、こと緑間真太郎にとって、それは必ずしも誰かが必要なものではないのだった。そして必ずしも必要でない場合、あいつは決して声をかけない。例え内心で寂しいと思っていたとしても、あいつは一人で祭りに出かけるだろう。 意地っ張りで我が儘で、懐に入れた人間には存外甘いあいつは、理由が無ければ他人に頼ろうとはしないのだ。人は一人でも、案外生きていけるものである。そもそも中学の頃は、あんな奇妙な乗り物が無くても一人で何処にでも行ってなんでも手に入れていた男だ。リアカーが無くなった今、あいつは俺を呼びつけないだろう。あれは、緑間真太郎なりのサインだった。不器用なあいつの、唯一の、俺を呼んでいい理由。 だから、俺たちには新しい口実が必要だった。いいや、俺たちだなんてずるい言い方はよそう。俺には口実が必要だった。 何せ、俺は、この緑間真太郎のことが好きだったので。 真ちゃんが俺のことを好きかどうかは知らない。多分好きだろう。俺の好きと同じ形をしているかどうかは知ったこっちゃないが、まあ、ほぼ同じ形で好きだろう。 でもそんなことよりも大切なことは、俺たちはそれを一つも口に出さなかったということなのだ。あれを壊している間中、ずっと。思い出を壊している間、ずっと。 だから俺も黙り続けている。黙ったまま、探している。まだ。
■2■
「真ちゃんホント忙しそうだね」 「まあな。取れるだけの講義を取った。ほぼ毎日一限から五限まであるのだよ」 「うっわ、信じらんねえ。勉強の鬼かよ。鬼真ちゃん。オニシン」 「全く語呂が良くないし何も洒落になっていないと思うが」
そう言いながらサラダを口に運ぶ真ちゃんの頬は、入学式から一ヶ月、少しこけたような気もするけれど、顔色は悪くない。心配していたが、きちんと食事は取っているらしい。今だって、サラダにスープ、ステーキを頼んで黙々と食べている。
「体調管理にも人事を尽くすのだよってか?」 「当たり前だ。自分で入れた講義を自分の不調で欠席するなど愚かしいだろう。初めの週に、きちんと栄養バランスを考えた献立を作った。後はそれ通りに食べれば問題ない」 「すげえ。そんな食事管理SF映画の中でしか見たこと無かったわ」
窓の外は真っ暗で、車が路面を走るザアアという音がする。なんだか雨の音に似ているような気もするが気のせいだろう。時計の針は八時を指していて、夕飯を食べるには、まあ、少し遅いくらいの時間。
「仕方がないだろう、講義があるのだから」 「ですよね」 「それでも今日は早い方なのだよ」
一ヶ月ぶりに再会する真ちゃんはいつもと同じ調子で、ひと月前と何も変わらないように見える。だけど実際は、俺の知らない所で俺の知らない講義を受けて、知識を吸収して、誰かと会話して、段々と新しく生まれ変わっているのだ。
「真ちゃん、友達できた?」 「……挨拶をする程度の顔見知りなら」 「多分それもう相手は友達だと思ってるって」 「そんなものなのか」 「そんなものですね」
飯に誘われたりしないの? と聞けば、真ちゃんは黙って頷く。俺の聞き方も悪かったが、これで頷かれても、誘われているんだか誘われていないんだかわからない。多分、誘われているんだろう。ゆっくりと口の中の肉を咀嚼して飲み込んで、水を一口飲んで真ちゃんは答えた。
「講義の終わりに、飯でも行かないかと言われたことはあるが、俺はその後も講義があったからな。最終講義が終わった後はさっさと帰っているし」 「じゃあ真ちゃん一ヶ月ぼっち飯?」 「昼は一緒に食べている奴もいる」
そんな当たり前の返事にちょっと傷つくくらいなら聞かなきゃいいのに、愚かな高尾和成くん。いやいや、マジで一ヶ月独りで飯食ってる方が心配だろ。健全な社会的人間性を持ち合わせていてくれて何よりだ。何よりなんだけれど、俺はこいつの母ちゃんでは無いのに、こんな心配をしてどうする。何にもならない。
「かわいい女の子はいた?」 「どうだろうな。いつも一番後ろの席に座るから顔は見えん」
心配すべきは、こいつが誰かと結ばれること。なんて、別に、付き合ってる訳でも無いのに、こんな心配してどうすんの。どうにもならない。何にもならない。世の中はそんなことばっかりだ。何をどう心配したって、それは全部見当違い。俺は母ちゃんでも無ければかわいい恋人でもなく、ひとりの友達。ひとりの相棒。
「お前の方はどうなんだ」 「俺? ううーん、俺んとこも女子の割合すくねえからなんともなあ。あ、でも若干みゆみゆ似の子いた」 「宮地先輩に紹介したらどうだ」 「え、真ちゃんがそんなこと言うなんてどうしたの」 「先輩の大学の教授が客員講師として来ているんだが、学部的に先輩が講義を取っている可能性がある。話でも聞けないかと」 「真ちゃんって、案外目的のためなら手段を選ばないよなあ」
真ちゃんはしっかり焼いてもらった肉を口に運ぶ。俺も自分の肉にフォークをぶすり。レアなそれからしたたる赤い肉汁。口の中で思いっきり噛み切ってごくりと飲み込む。生きている味がする。
「真ちゃん、次いつ会えんのさ」 「……そうだな、一通り落ち着いたし、来週の木曜なら問題ないのだよ」 「木曜な。オッケー。六時とか平気?」 「ああ」 「んー、どうすっかな。久々にストバスでもやる?」 「そうだな」
ぶすり。刺さったフォーク。それを持つ左手に、もうテーピングは存在しない。目を細めてみれば、そこに白い幻影が見えるような気もする。真ちゃんはバスケをやめた。悪いことじゃない。俺たちのバスケは、あの日の粗大ゴミの一つとしてどこか遠くで燃やされたのだろう。悪いことじゃない。ちゃんと、俺たち自身が選んだのだから。全てを失ったと悲壮感に浸るほど子供ではなかった。
     ◇
「いや、お前、ホント、ねえわ、マジで……」 「お前は少し鈍ったんじゃないか」 「そりゃ鈍るわ! 昔みてえな練習してねえんだから! お前はなんでそんなキレッキレなんだよ! 人事尽くして自主練しまくってんのかよもしかして!」 「いや、多少の筋トレはしていたが俺もここまでちゃんと動くのは久しぶりだ。元々の地力の差じゃないのか。単純に」 「単純にズバッとひでえこと言うよなお前」
コートに寝そべれば街灯に邪魔されて少し暗く星が見える。たかだか一時間くらい動いただけなのに、荒い呼吸がなかなか止まらなくて俺は苦笑した。一ヶ月でここまで衰えるとは、いやはや時間の流れとは無情だ。これを元に戻すには三ヶ月はかかるだろう。いつだって、壊す方が簡単なのだ。
「そんなこと言って、真ちゃんもまだ息整ってない癖に」 「……お前もだろう」 「ははっ、俺たち二人ともこうやっておっさんになってくんかな!」 「俺は絶対にお前よりも格好良いおっさんになってみせるのだよ」 「ええ、なんだそれ」
たるんだ腹など許さないからな、と俺に指を指してきたって、そんなの俺の知ったこっちゃない。許さないも何もお前の話だし、多分お前は太るよりはやせ細っていくタイプだから筋肉落ちないように気をつけろよ、と言おうと思って面倒になって取り敢えず笑った。母ちゃんじゃ、ねえんだから。うん? はいはい、きっとお前は、なかなかにダンディでイカしたナイスミドルになるに決まってるよ。
「あー! でも真ちゃんが練習してねえなら、俺が真ちゃん抜ける可能性も出てきたな! ぜってー次は抜く。めっちゃ練習する」 「ぐ、人が講義を受けている間に成長しようというのか」 「ふふん、ずるいってか? ずるくないよなあ、俺は人事を尽くすだけだからなあ。ずるいなんて言えねえよなあ。どうだ真ちゃん、自分の信念に邪魔されて文句言えない気持ちは。うん?」 「お前……底意地が悪い、いやそれは前からだったか」 「あん? お前に尽くし続けた高尾ちゃんのどこが底意地が悪いって?」 「どこの誰が尽くし続けたというのだよ。なんだかんだ自分の意見は押し通してきた癖に。俺の我が儘の影に隠れてやりたい放題していただろう」 「おお? それこそ聞き捨てならねえな? 我が儘の影に隠れてたんじゃねえよ、お前の我が儘がでかすぎて俺のが霞んでただけだっつの。お前の自己責任。オッケー?」 「我が儘を言っていたことは認めるんだな」 「いやいや、滅相もございません」 「どっちなのだよ!」
夜のコートで、体ばっかりでかくなった男が二人、真剣に言い争っている。あまりにも馬鹿馬鹿しくて子供みたいな内容を、わざと真剣な調子で言い合う。ああ、なんだか視界が眩しいのは、星のせいか、街灯のせいか、自販機の明かりだろうか。なんだか酷く目にしみて瞼を閉じた。おい、寝るな! なんて真ちゃんの怒った声。寝るわけねえだろ。お前がいるのに。お前がいたら俺はいつだって目かっぴらいて起きてるよ。今は閉じてるけど。はは、閉じちゃってるけど。
「おい、高尾、……高尾? なんだ、死んだのか」 「お亡くなりになった高尾くんに一言」 「高尾……、実は俺はお前のことを……」 「高尾くんのことを?」 「超ド級の変人がいると言って、大学の奴との話の繋ぎに、適当にあることないこと喋ったのだよ……」 「いや、待って待って待って真ちゃん! 何それ! ちょっと待ておい!」
流石に聞き捨てならなくて飛び起きたら、真ちゃんは真顔で俺の顔を見て頷いた。いや、その頷きは何なわけ。何を示してるわけ。全然わかんねえから。
「死人に口無し、バレなくてなによりだ」 「最低じゃねえか!」
叫ぶだけ叫んで、やりとりのあまりの下らなさに溜息をついた。何よりも下らないのは、真ちゃんが大学でも俺の話題を出してることに喜んでる俺自身である。滑稽な独占欲に苦笑いを零していたら、真ちゃんからボールが飛んできてギリギリのところで俺はそれを受け取る。びりびりと、手のひらがしびれる感触。こいつ、本気でぶん投げてきやがった。赤くなった俺の手はまだまめだらけで、皮も分厚くなっているけれど、これも後数ヶ月もしたら普通の手になっているのかもしれない。
「というか、お前は何故そこまで鈍っているのだよ。お前の方が暇なら、今日の時点でここまでへばっていないんじゃないか」 「暇とか言うなって! まあそりゃお前とはちげえけど、俺だってバイトとかめっちゃ入ってんだって。家賃は親に払ってもらってっから、生活費は自分で稼がねえと」 「ああ、なるほど、そうか、それがあったな」 「お前は? それこそ講義で忙しくてバイトなんかしてる暇ねえんじゃねえの?」 「親の脛をかじっている」 「めっちゃ堂々と言ったなおい!」
笑いながら全力で投げたボールは、俺の希望通りこいつの手のひらの中に収まって、そのままゴールリングへ向けて発射された。俺の知っている、俺の憧れたままの高度と軌道。それが変わらないことに安堵しつつ、ボールは勢いよくネットを揺らして落ちる。地面がごうんごうんと跳ねる音。このシュートだって、いつかは終わる。
「事実なのだから仕方がないだろう。家賃光熱費水道代食費学費その他もろもろ全て親持ちだ。そもそも、ラッキーアイテムであれだけ金を使わせていた俺が今更この程度のことで罪悪感を覚えると思うのか?」 「やべえ、どうしよう、言ってることはどこまでも格好悪いのにここまで堂々とされるとそんなことないように聞こえ……聞こえねえな」 「やはり駄目か」 「駄目だったなあ」
少し笑いながら真ちゃんはボールを拾う。かがんだ時に僅かに揺れた上半身と、グレーのセーターが何故か目に焼き付いた。その服の下の筋肉も、段々と衰えていくし、二度とあの派手なユニフォームを着ることもない。そんな当たり前のことを、俺はゆっくりゆっくり飲み込んでいく。別に、悲しいわけではないのだ。少し寂しくはあるけれど。そうだ、寂しいのだ。大人になっていくことが。俺たちが、大学生になって、卒業して、就職して、もしかしたら結婚したりして、子供ができたりとか、して。そういう変化をこれからも続けていく。
「うちの大学は成績優秀者になれば賞金がもらえるのだよ。一年間にかかる金額と比べれば雀の涙のようなものだがな。それは親に渡すつもりだ」 「もう取れることは確定なのね」 「当たり前だ。人事を尽くしているのだから。」
例えば、一人暮らしをするようになって、洗濯だとか料理だとかを少しずつ覚え始めた。電気をつけっぱなしにしたり、蛇口をしっかり締めないで母さんに怒られた理由がようやくわかるようになった。お金のこととか、現実とか、ちゃんと見始めた。悪くないなあ、と思う。あの駆け抜けた日々に比べると少しばかり穏やかすぎて、太陽の光もあまり眩しくないけれど、変わりに柔らかくなったように思うのだ。
「成長してから恩返しということで先行投資してもらうしかないからな、金額の問題ではなく担保のようなものなのだよ。将来性の保証だ」 「お前さ、なんか照れ隠しが生々しくなってねえ?」
パスされたボールを投げ返す。真ちゃんはそれをシュートせずにもう一度俺にパスしてきた。別に俺はシュートなんか撃たねえのに。もう一回真ちゃんにパスしたらまた返ってきて、奇妙なキャッチボールが延々と続く。ぼんやり数えて十二回目で俺はでかいくしゃみをした。背筋からぞわぞわと、這い登るような冷気。
「うあー、さぶ。汗ひくとめっちゃ寒いな。つか、五月ってこんな寒かったっけか」 「五月は寒いだろう」 「五月は寒いか」
寒いっけ、と首を傾げる俺の顔面めがけてジャージが飛んでくる。真ちゃんのではなく、俺のだ。勝手に鞄から出されたらしいが腹も立たない。帰り支度を始めるこいつもジャージを羽織る。お前だって寒かった癖に、先に俺に渡しちゃうんだからなあ、そういうとこ、好きなんだよなあ。好きなんです。あーあ、好きなんだよ、ほんと。
「おい、聞いてるのか」 「へ? あー、ごめんごめん、何?」 「全く聞いていなかったのか。ボケすぎだ」 「ごめんって。で?」 「風邪を引かれても困るから、俺の家に寄っていけ」 「あ?」
耳に届いた言葉が信じられなくて俺は思わず自分の頭を殴りつけそうになった。そこまで驚くことでも無いのにこんだけ動揺が隠せないのは、やっぱり、俺がコイツのことを好きだからなんだろう。好きな奴の、一人暮らしの家に上がり込む、なんてのは、どうしたってそういう意味にしか取れないのだ。勿論真ちゃんにその気が無いことはわかっているけれど。だけど、わかるだろうか、一人暮らしの家だぞ、生活の何もかもが部屋に閉じ込められた、まず間違いなくこいつの匂いで満ちている部屋。
「お前、何回聞き逃せば気が済むんだ」 「いや、聞こえてた聞こえてた! 聞こえてたけどさ! え、いいの」 「構わん。ここから俺の家は近い」
そりゃ、お前の家に近いストバスのコート探したからな。俺のアパートからは遠いのだ。お前の家。俺が三年間迎えに行った、あのだだっ広い門扉がある豪邸とは別の、お前が一人で暮らしてる家。
「おい、どうした、来ないのか」 「いつ誰がそんなこと言ったよ。行く。超行く。真ちゃんのお部屋大訪問」 「そうか。エロ本はまだ買ってないから探しても無いぞ」 「……真ちゃんもなかなかに、俺が言うことわかってきたよね」
     ◇
「……おい、ちょっと待て、待ちなさい、親の脛かじり太郎」 「なんだ、さっき宣言しただろう」 「限度があるだろ! 何だよこの部屋! 部屋じゃねえよ家だよ! どう見ても一人暮らしには広すぎるだろ! 普通六畳一間だろうが! なんだこれ!」 「俺の家だが」
入口がオートロックの門だった時点で嫌な予感はしていたが、大的中も大的中、ドアを開けたら玄関と靴箱があり、そこから廊下が伸びていた。バス、トイレ別だ。というか、部屋までの通路に台所が無い時点で戦慄した。大学に入ってから他の奴の家にも幾度かお邪魔したが、部屋までの短い通路の片側に風呂トイレ、片側に狭い台所と洗濯機置き場、ドアを開ければ六畳間、この鉄則を外れる奴なんていなかったのだ。
「いやー、これはない、マジでない、かじるどころじゃねえ。しゃぶってやがる」 「まあ、富裕層だからな」 「やめろ……聞きたくない……こんな露骨な格差はやめろ……」
風呂に入れと投げ渡されたバスタオル。真っ白で、まだほとんど使われていないそれに遠慮する気にもなれなかった。保温機能で自動で沸かしてくれるバスタブでも俺はもう驚かない。腹いせに、シャンプーとリンスの位置を逆にしたことくらいは許されてもいいだろう。思い切り鼻歌を歌っても近所に文句は言われないんだし。 風呂を上がってみれば、真ちゃんが真剣な顔で洗濯機を回していた。説明書が壁に貼られている。若干首を傾げてセーターのタグを見ていたこいつは、マークの意味がわからなかったらしく携帯電話で調べ始めた。堅実な奴である。
「ちょっとくらいならソフトサイクルで問題ねえと思うけど」 「馬鹿なことを言うな。これだけ細かくラベル分けされているのだから消費者はそれに従うべきなのだよ。ふむ、これは手洗い不可」 「いちいちクリーニング出すわけ? 金がもったいな……いや、俺は何も言わねえ。言ったら言っただけ傷つきそうな気がする。何も言わねえ」 「ドライヤーを使うならそこの引き出しだ。暇ならリビングにいろ。茶は勝手に出せ」 「へいへい」
短い俺の髪は、水気を取れば自然に乾く。面倒くさいからとリビングに向かえばきちんと整理整頓された部屋。プリントも教科書も整然と並び、出しっぱなしの衣類なんて物は無い。思いのほか完璧な一人暮らしをしているこいつに少し驚く。生活力なんて皆無かと思っていたのだが、壁に貼られた手書きのメモを見て納得した。こいつ、毎朝のルーティンワーク完璧に決めてやがる。月曜日、五時、起床、ストレッチ、五時五十分、着替え(引き出し下段)、六時、テレビ兼朝食(チャンネルは六)……目眩がしてくる。多分、中学の時も高校の時も、こうやって自分の動きを決めて行ったんだろう。所々に訂正の箇所があるのは、それじゃうまくいかなかったからか。そういえばあいつはこの前会った時、「一通り落ち着いた」とか言っていた。それはこういうことだったのか。
「何を間抜けな顔を晒している」 「うお、真ちゃん終わったの。いやー、これすげえな。機械かよ」 「人事を尽くすためには必要なことだ」 「いやー、お前の人事に対する執念こんな形で見ることになるとは思わなかったわ。隣に貼ってあんの食事の献立?」 「そうだが」 「……真ちゃん、これってさ、今日の、食事の献立?」 「そうだな」 「……明日の食事の献立は?」 「これだな」 「…………明後日の食事の献立は?」 「これだな」 「まさかとは思うけど、真ちゃん、毎日これ食ってんの……?」 「完璧なバランスだろう」 「お前は! 融通きかなさすぎだろ!」
思わず怒鳴りつければ、何故俺が叱られなければならないのだよという顔で見られる。いや、おかしいのはお前。絶対にお前。誰かこいつに常識を教えてやってくれ。 俺の目の前にある紙には、朝から晩まで、食べ物とどこでそれを売っているかの表がある。ほぼ調理が入っていないのは、自分じゃ作れないと判断したからだろうか。数えてみれば三十品目丁度。それぞれの栄養素もきっちり取れている。それにしたっておかしいだろう、朝、煮干(松の家)、白米、漬物(西武スーパー)、牛乳(二五〇ミリリットル)って、いや、栄養は取れるかもしれねえけど、こいつは三百六十五日同じもんを食べ続けるつもりなのか。嘘だろ。絶対に楽しくない。
「この前お前と食事をした時は計算が面倒だったのだよ。翌日に足りない分は全て追加したからなんとかなったが」 「なんともなってねえからそれ。なんで翌日繰越制度になってんだよ。一ヶ月間焼肉しか食わなかったから次の一ヶ月は野菜しか食いませんってことじゃねえか」 「そうだな、それではカルシウムもタンパク質も足りない」 「ちげえよ! 何にも伝わってねえよ!」
誰か、この超ド級の馬鹿をどうにかしてほしい。お前は頭が良いはずじゃなかったのか。俺にはこいつの思考が手に取るようにわかる。わかってしまう。大学生になったからには勉学に励まねばならない、そのためには心身ともに健康でなくてはいけない、健康な体は健康な食事から、完璧な献立を作らねば。完璧な献立なのだから毎日それで完璧だ。終了。殴りたい。
「そうは言ってもな、毎日別の献立を考えるのは流石に負担が大きすぎるのだよ。できなくは無いが、俺は料理が苦手だから作れるメニューも限られる。その中でどうにかしようとすれば、今度は学業の妨げになるだろう。本末転倒だ」 「なんで俺が説得されてんだろうな。お前の発言だけ聞いてるとお前が正しく聞こえるから不思議だわ。あのな真ちゃん、アウト」
頭が痛いのは長風呂をしてしまったせいだろうか。久々にちゃんと広い風呂入って、ちょっとテンション上がっちゃったもんな、確かに。俺のアパートの風呂は狭くてろくに入れたもんじゃないし。ああ、それとも髪を乾かさなかったせいだろうか。風邪ひいたかな。いいや、違う、この目の前の男が全てである。
「っつーか、真ちゃん、今日はどうするつもりだったわけ。俺、お前と夕飯まで食うつもりだったし、まともな夕飯出てくると思ってなかったから外行く気満々だった」 「さりげなく人を馬鹿にするのはやめろ。俺だって外に出るつもりではいた」 「で、それで足りなかった分は明日に追加されるわけ」 「まあ、そうだな」
壁にかかったカレンダーを見る。先週の木曜と、今週の木曜にだけそっけなく印がついている。俺と会ったからだ。俺と会う日だからだ。そしてこいつは金曜日、俺との食事で足りなかった分を一人で追加して食ってるんだろう。どうせこいつのことだから、カルシウムが足りなければ牛乳を必要なだけ追加、タンパク質が足りなければ豆腐を足りないだけ追加、とかそんな大雑把なことをしているに違いないのだ。それはなんだか、酷く腹がたった。一人でそんな素っ気ない、機械みたいな食事をしているこいつにも、それの負担になっているのであろう俺のことも。
「……真ちゃん、来週どっか空いてる?」 「……木曜日なら」 「また?」 「木曜だけは授業が三限で終わるのだよ」 「ああ、なるほど」
さて、俺のこの感情のどこまでが純粋なもので、どこまでが邪なものだったのかは俺にもわからない。俺はもしかしたら母ちゃんのようにこいつのことを心配していたのかもしれないし、恋人気取りでこいつのことを独占したかったのかもしれない。両方かもしれないし、もしかしたら全然関係なくて、俺はただ、何にも考えていない馬鹿野郎だったのかもしれない。
「じゃあ、俺毎週木曜は夕飯作りに来るから」 「はあ?」 「栄養バランス完璧な献立だったら良いんだろ? 任せろって、少なくともお前よりは作れるから」 「いや、別にだからといって何故お前が」 「良いじゃん。お前木曜以外空いてないんなら俺どうせしょっちゅう遊びに誘うし。そのたんびにお前が飯の計算しなおすのも面倒くさいだろ。 だったら俺が作っちゃうのが手っ取り早くね。別にお前が他の用事入れる時はこねえからさ」 畳���掛けるように言う俺の勢いに押されたのか、真ちゃんは、いや、だとか、それは、だとかもごもごと言っている。きっぱりさっぱりしているこいつには珍しい狼狽具合だ。自分でも無茶苦茶なことを言っている自覚はある。だけど俺は全然引く気が無い。多分真ちゃんも、そのことに気がついたのだろう。
「……お前が、いいなら」
渋々と頷いたこいつに俺は笑った。自分があまりに馬鹿らしすぎて笑ったのだ。だけど、俺は、何度も訂正された跡がある木曜日のルーティンワークを見て、何もせずになんていられなかった。そうだよなあ、二週連続でお前の予定変わったら、それは別の何かを考えるよな。来週も俺が誘うかもしれないし、誘わないかもしれないし、そしたらお前はきっと、別の日課を組み立てなくちゃいけなかった。 最終的にクエスチョンマークだけが残されて、『保留』とそっけなく書いてあるそれは、俺がお前の毎日に組み込まれるためのスペースだった。お前は自分じゃ言わないけれど、ちゃんと俺はわかっているのだ。お前からの、新しいサインに。 そうやって、形の無い不安に脅かされていた俺は、入学して一ヶ月と一週目に、驚く程スムーズに、新しい口実を手に入れたのだった。
     ◇
「真ちゃん、最近とみに忙しそうね」 「試験が近いからな。お前だってそうだろう」
七月の頭、室内には既に冷房がかかっている。俺の部屋にもついてはいるが、効きが恐ろしく悪く音だけうるさく、よっぽど扇風機の方が役立っているのが現状だ。大学生の試験期間というのは講義を取っていれば取っているほど過酷になるもので、楽できる奴はいくらでも楽ができる。真ちゃんの忙しさといったらない。試験だけで二十個近いと聞いて頭を抱えた。国立受験だって十科目だっていうのに。
「お前んとこほど過酷じゃねえわ。レポートも多いし」 「レポートの方がかかる時間は多くないか?」 「俺んとこでね、レポートってのは、『なんでもいいから取り敢えず出せば単位はくれてやるから文字数埋めて出せ馬鹿野郎』って意味なわけ」 「凄い意味の込め方だな」
俺が作ったキャベツのホタテ煮を、眼鏡を薄く曇らせながら食べている真ちゃんの顔は呆れている。大根は鷹の爪を入れて煮たから少し辛い味付けだが、これくらいならどうということはないらしい。まあ、こいつは甘党であるというだけで、辛いのが滅茶苦茶苦手というわけではないからあまり心配はしていなかったが。
「生姜焼きはあんま漬けれなかったからよう改良だなー、これは」 「別に、普通にうまいが」 「お前ってすげーおぼっちゃまなんだか庶民舌なんだかよくわかんねえな」 「味の違いはわかるが、どれがうまくてどれがまずいのかはよくわからん」 「おしるこにはメーカーから何からこだわるくせに……」 「おしるこは食事ではないからな」 「じゃあなんなんだよ。飲み物っていうオチだったら来週の夕飯納豆入れる」
生命の源なのだよ、と嘯くこいつの冷蔵庫にはお気に入りのおしるこが大量に常備されている。おしるこばっかだ。あれだけ食事の管理をきっちりやっていた癖に、最も糖分が高く体に悪そうなおしるこに関して、こいつは一切の制限を設けていなかった。ちゃっかりしすぎだ。俺は人一倍脳みそを使うから糖分はいくらあっても足りないのだよ、と堂々とのたまった時は流石に腹が立ってこいつのおしるこを全部捨てた。いや、捨てるのでは勿体無いので俺が全部飲んだわけだが、俺は甘ったるいものがあまり好きではないのでまあ捨てたのと同じようなものだろう。お陰様でその日は胃もたれに悩まされるわ、真ちゃんは落ち込むわで双方ともに撃沈だ。
「……で、今日も泊まっていくのか」 「おー、真ちゃんさえよければ」 「構わん」 「明日の朝ごはん、卵焼きと目玉焼きとスクランブルエッグと温泉卵どれがいい」 「卵以外の選択肢は無いんだな」
こいつは静かに箸を置いて、両手を合わせて御馳走様でした、と頭を下げた。こういうところが、お育ちが良いというのだ。初めてこれを見た時に爆笑したら、お前は「お粗末さまでした」と言わなければならないだろうと激怒された。凄く理不尽な気がする。気がするけれど、まあ別に嫌なわけではないので、俺も今では笑いながらお粗末さまでした、と言う。先に風呂入ってよ、俺片付けてるから、と言えばこいつはたいした抵抗も無く頷いてリビングから消えた。
うーん、どうしてこうなったんだろう。
リビングは相変わらず綺麗に整理整頓されている。けれど、よく見ればラックの中には真ちゃんが全く興味が無いであろう雑誌やCDが並んでいるし、洗面所には歯ブラシが二つある。真ちゃんが翌日着るものを入れていた箪笥は今じゃ俺の着替え置き場だ。そういえばこいつは、洗濯は出来ても畳むのが苦手だったらしく全て広げたまましまわれていた。そのせいで余分なスペースを取りすぎていたから、畳んでしまえば俺の服が入るスペースが出来上がったわけだけれど。ガチャガチャと音をたてて皿を流しに運ぶ。これだって全部、二つ組み。 スポンジでガシガシと皿を洗う。俺が毎週木曜日に飯を作りに来るようになってすぐに判明したのは、飯を食べた後、俺の家まで戻るのがとてもとても面倒くさいということだった。そもそも俺も真ちゃんも、毎日通うのは厳しいくらいの距離に大学があるから大学に近いところに一人暮らしを始めたのであって、その方向は全く違うのであって、何が言いたいかと言うと、真ちゃんの家から俺のアパートまではゆうに二時間はかかる。飯食った後に少し喋って帰ったのでは、簡単に日付をまたぐ。まあ仕方無いと思っていたのだが、それに気がついた真ちゃんが泊まっていけと言ってから、その好意に甘えて、ずるずる。今では木曜は必ず泊まって、金曜の朝飯まで作って帰っていくのが常である。金曜が三限からでよかった、ほんと。真ちゃんは一限からあるので一緒に家を出れば遅刻することもない。そして洗剤が足りなくなってきている。今度来るときに買ってこよう。 皿を洗う時に、思いっきり泡立てるのが好きだ。真っ白な泡がぶくぶくと膨れ上がって皿を飲み込んでいく姿が好きだ。それをざあっと熱いお湯で流す瞬間が好きだ。黙って黙々と洗っていると、言わなくていい、だけどつい言いそうになる余計な言葉が全て一緒に流れていくような気がする。 ええい、消えてしまえ、消えてしまえ。幸福の間にうもれてしまえ。
     ◇
「はー、いいお湯でした! やっぱ浴槽広いといいなー! 俺のアパートと段違い」 「そんなに狭いのか」 「俺が体操座りしてぎっちりって感じだから、真ちゃんは多分はみ出ちゃうんじゃねえかな。はみだしんちゃん」 「語呂は良いが、ご当地キャラクターのように言うのはやめろ」
そんなにご当地キャラっぽくもねえと思うけど、まあなんてことない軽口の一つだと俺は特に返事もしない。テレビをつければよくわからないバラエティ番組で、アイドルが笑顔を振りまいていた。これ、もしかして宮地さんに見ておけって言われたやつじゃなかったっけ、と思えば録画ボタンが点滅しているので安心する。
「……しまった、撮り忘れたのだよ、これ」 「え? 今録画ボタン点滅してんじゃん」 「それは別の番組だ。UFOの謎を追え、古代人が遺す壁画と星の導きという……」 「なんでそんなの撮ってんだよ! どうせナスカの地上絵オチとかだよそんなん!」 「わからないだろう! お前は撮っていないのか!」 「俺の家にHDDなんて高級なモンありません!」 「お前の家、か」
興味があるな、と真ちゃんは笑った。そう、俺は真ちゃんの部屋に入り浸っているが、真ちゃんが俺の家にきたことは一度も無いのだ。そりゃあそうだろう。快適さが段違いだし、そもそも。
「俺の家来てもどうしようもねえからなあ。お前毎日一限あるし、俺ん家からお前の大学まで多分二時間、下手したら三時間かかるだろ。昼間に来るっつっても毎日五限まであるんじゃな」 「木曜は三限までなのだよ」 「知ってますー。木曜だけっておかしいだろ。はーあ、俺もよりによって木曜は四限まであるしな」 「そうなのか?」 「あれ、知らなかったっけ」
俺は土曜日曜月曜の週休三日体制で、金曜以外は一限から入れて三限終わりという楽々な時間割を組んであるのだが、木曜だけは四限まであるのだ。そのせいで、唯一真ちゃんとしっかり会える曜日なのに若干のタイムロスが生じてしまう結果になっている。確かに、いつも俺が真ちゃんの家に授業が終わり次第突撃しているから、俺の時間割なんて真ちゃんは知ったこっちゃないのだった。そんなに驚くことでも無いと思うが、真ちゃんはぽかんとした顔で俺のことを見つめている。それよりも、テレビに写ってるアイドル見て宮地さんへの言い訳考えといた方が良いと思うんだけど。
「じゃあ、一時間半、お前は俺を待たせているんだな」 「え、ええ? そういうことになっちゃうわけ? いやまあ確かに言いようによってはそうかもしんねえけど、そもそも木曜以外空いてねえのお前の都合だからね」 「だが実際そうだろう」 「んー、えー、んー、俺が頑張って大学から遠い遠い真ちゃん家まで移動してることとかへの考慮は」 「移動時間を考慮しないで一時間半だろう。講義一つ分なのだから」 「あー、そりゃ、おっしゃる通りです、絶対おかしいけど」 そうだろう、と真ちゃんが満足げに笑うので俺はもうそれでいいか、という気になる。はいはい、俺が一時間半も待たせてますよ真ちゃんのこと。一時間半も俺のこと待ってくれるなんて、真ちゃんもよっぽど俺のことが好きなんだね。マジで。 なんて言えるはずもなく、俺は空中で目に見えない皿を洗う。新しい踊りか? とか聞いてくるお前は何もわかっちゃいない。
■3■
『今から向かうわ』
夏休みは長かったがあっという間だった。多分これから先、色んなことにこういう感想を抱くんだろうなあと思う。大学生活は長かったがあっという間だった。人生は長かったがあっという間だった。そんな風に。 いつも通り真ちゃんに連絡をして、携帯をズボンのポケットに滑り込ませた数分後、低い振動が伝わってくる。取り出して画面を見てみたら、浮かび上がっている名前はたった今俺が連絡したその人で、はてと首を傾げた。今まで電話がかかってきたことなんて無かったのに。
「おー、真ちゃんどったの。今日はやめとく?」 『制限時間は二時間だ』 「はあ? え? 真ちゃん? どうしたの」
俺はアメリカの諜報機関でもないのに、何故いきなりこんな勝負をしかけられているのかさっぱりわからない。しかも相手は真ちゃんで、まずもって何の制限時間なのかもわからないのだ。わからないことづくしで立ち止まる俺に、真ちゃんは一方的に話し続ける。その声が若干楽しそうな気がするのは気のせいだろうか。
『俺のことを一時間半も待たせているのだから、お前の方もそれ相応の時間でもってして探すべきだ。質問には答えてやる』 「いやいやいや、わけわかんねえから。ちょ、どういうこと」 『毎週俺はお前を一時間半待っているのだろう? 腹立たしいからお前も一時間半かけて俺を探せ』 「いや、それお前さっきと言ってることほとんど変わらねえから。ぜんっぜんその理論理解できねえから、え、ちょ、どうしたのマジで」 『質問は終わりか?』 「いや、んなわけねえだろ! 始まったばっかだよ! お前どこにいんの!」 『その質問に答えられる筈が無いだろう』 「あー、めんどくせえなあ!」
ちょっと待って欲しい。状況を整理させて欲しい。どうやら俺は真ちゃんに何がしかの勝負……勝負と言っていいのかこれは? まあいい、何かを挑まれているらしい。制限時間は二時間で、俺はその間に真ちゃんを見つけなくてはいけない、らしい。ダメだ全く訳がわからない。
「制限時間二時間ってなんなんだよ」 『ずっと待っているわけにもずっと探すわけにもいかないだろう』 「一時間半じゃねえんだ」 『移動時間があるからな』
確実に楽しんでいる。そのことを確信して俺は無意識に苦笑いを浮かべた。そういえば、移動時間はお前が俺を待っている時間には含めない、そんな話しましたね。ってことは、つまり、どういうことだ? 俺は真ちゃんを探さないといけない。まず、真ちゃんが講義終わってから出発してるんだから、真ちゃんの大学から一時間半圏内なことは間違いない。そんでもって、俺の移動時間が三十分確保されてるってのはつまりどういうことだ? 一時間半は探す時間だっつってたんだから、三十分が移動時間で別枠なわけだ。でも探すのも移動すんのも結局は同じようなもんだよな? 探しながら移動してんだから、そういうことになるよな? ってことは単純に、一時間半じゃ間に合わない位置に真ちゃんがいるってことか。取り敢えず俺の大学から一時間半以上二時間圏内、真ちゃんの大学から一時間半圏内。合ってるか? 合ってんのか、これ。いやもう合ってなかったら仕方無い。それにしたって範囲広すぎだろ。
「どこにいんのか聞いちゃ駄目って、何なら聞いていいんだよ。近くにあるものは?」 『ふむ、まあそれは良しとしよう。デパートがある。駅の真ん前だな』 「その駅って何線が入ってんの」 『それは答えられないな。だがメトロ含めて八本乗り入れがある』 「あー、そこそこでかい駅なんだな……」
こうなった真ちゃんを俺が止めることなんて不可能だ。別に真ちゃん家を知ってるんだからそこで待ってりゃいい話なんだが、そんなことしたらこいつは暫く口をきいてくれないだろう。下手したら年単位、一生とかにもなりかねない。仕方がない、お前が見つけて欲しいってんなら探してやろう。見つけて欲しくないと言われるより百倍マシだ。我ながら無理やりなポジティブ思考に涙が出そう。
「で、真ちゃんはそこの駅にいるの?」 『いや、外はまだ暑いから駅近くの喫茶店で大福を食べている』 「満喫しすぎだ馬鹿野郎!」
とは言っても腹が立つものは腹が立つので思わず通話をぶった切った。満足げに沈黙する携帯を操作しつつ、取り敢えず駅に向かう。良い子は歩きながら携帯いじっちゃいけません。悪い子でごめんね。恨むならあの奇想天外馬鹿野郎を恨んでくれ。あまり時間も無いので、真ちゃんがいる範囲内でそこそこでかい駅を適当にピックアップする。実はあんまり無い。その中で路線が八本入っている駅は一つしか無かった。駅の東口に和菓子屋と大きなデパートがある。俺の大学から一時間四十五分。まず間違いなくここだろう。これで違ったらもう知らん。 案外あっさりわかるものだと拍子抜けしながら、そういえば路線の合計数を教えてきたのは真ちゃんだったと思い出した。なるほど、やっぱり、見つけて欲しくないわけでは無いらしい。なんでこんなことをやり始めたのかさっぱりわからないが、俺との木曜日が嫌になったわけではない、ということだけでも良かったと思おう。そしてもしも、この真ちゃんの気まぐれが来週からも続くのだったら、それはどんどん難易度を増していくのだろうということも容易に想像できた。嘘だろ。
     ◇
「いや、マジ真ちゃん、今回ばかりは駄目かと思ったぜ……」 「実際駄目だったのだがな。二十七秒遅刻だ」 「二十七秒で済んだのがすげえよ! 駅まではともかく、そっからのヒントが『信号が沢山ある所を左にまっすぐ』って、知るか!」 「他に言い様が無かったのだから仕方ないだろう」 「お前、まさかとは思うけど、俺を待ってる間暇だからってふらふら歩いてたらよくわかんないとこ出て迷子になってただけじゃねえだろうな」 「迷子ではない。携帯で調べれば帰り道はすぐにわかったからな。ただ現在地がわからなくなっただけだ」 「人はそれを迷子って言うかな!」
俺の真ちゃん探しの回数も片手を優に超えた頃から難易度を増してきた。駅前集合だった初回が懐かしい。最終的に猛ダッシュをしてたどり着いた公園で、真ちゃんは優雅におしるこをすすっていた。住宅地の隙間に無理やり作られた狭い公園内には子供の影すらなく、どこかから飛ばされてきたらしい花の種が芽を出して好き勝手咲いている。入口で荒い息を吐きながら緑間の名前を呼ぶ俺に、真ちゃんは少し驚いたような顔をしていた。わからないだろうと思う場所に呼び寄せるんじゃない、全く。 真ちゃんは俺の恨めしい顔にもどこふく風で、ブランコの板に脚をかける。頭をぶつけるんじゃないかと思ったが、案外大きめに作られていたらしく、真ちゃんを乗せてブランコはぎいぎいと揺れ始めた。すぐに息が整った俺も、なんとなくそれにならってブランコに乗る。ぎいぎいと、鎖と板が軋む音がする。
「あー、なんか懐かしいな」 「そうだな」 「ブランコなんて何年ぶりだろ。はは、めっちゃ軋む音してるけど大丈夫かこれ」 「大丈夫だろう」 「大丈夫か」 「リアカーだって、大丈夫だったのだから」
まさか今ここでその話をされるとは思っていなかった俺は、驚いて真ちゃんの方へ振り返る。夕日に照らされて目も頬も髪も真っ赤だ。ぎいぎいと、ブランコが鳴る。鉄と木の音。俺たちのリアカーの音。俺たちが壊して捨てたもの。
「懐かしいな」 「……そーだな」
それ以外、何も言えずに黙る俺に真ちゃんは笑った。仕方がなく笑ったというよりは、楽しそうに笑った。そのまましばらくぎいぎいと、懐かしい音を鳴らす。
「来週は、三限が休講なのだよ」
真ちゃんがそう言い出したのは、その日、俺が真ちゃんの家に行って夕飯を作って風呂に入って布団を敷いて寝る間際だった。俺のためにいつの間にか買われていた布団はまだまだ新しかったけれど、ところどころに小さな毛玉が見えた。俺はその言葉の意味を、もうちょっと深く考えても良かったかもしれない。
     ◇
『制限時間は三時間だ』 「マジかよ……」
毎週木曜に恒例になった電話をかければ、少しひび割れた真ちゃんの声が俺の耳に届く。三時間、今までで最長記録だ。休講になったって、あれはつまりそういう宣言だったのか。俺はあの時に気がついても良かった。迂闊だったとしか言えない。あいつが二限終わりになるということは、一コマ分多く待たせるのと一緒だ。ということは、その分あいつの移動時間も追加される。
「ちょっと真ちゃん、多めにヒント頂戴……」 『ヒントは無しだ』 「はあ?! いや、馬鹿言うなよ、無理だって!」 『俺が行きたい場所にいる』
それ以上何か言う前に通話が切られた。いくらなんでも理不尽すぎる。制限時間は三時間、真ちゃんの大学から三時間以内、俺の大学からも三時間以内。範囲が広すぎる。今時、三時間もあればたいていの場所には行けてしまうというのに。 真ちゃんは、もう俺に、見つけて欲しく無いのだろうか。 過ぎったその考えに背筋が震えた。理不尽なことを言われた怒りよりも、恐怖の方が先に立った。慌ててリダイヤルする。電源を切られていたらおしまいだと思ったが、どうやらそれは杞憂だったらしく、十五コール目で真ちゃんは出た。
『なんだ高尾。これ以上のヒントは無しだぞ』 「真ちゃん、真ちゃんはさ、もう俺に会いたくないわけ」 『誰がそんなことを言った』 「いや、あんな無茶ぶりされたら誰だってそう思うだろ」 『ヒントはもう言ってやっただろう。あとは自分で考えろ』
ぶちりと切れた二回目の通話。どうやら嫌われたわけではないらしく、かと言ってこれ以上の情報をくれる様子もない。嘆いていても何も変わらないなら、しらみつぶしに探す以外方法は無さそうだった。
「ヒントはもう言ったって……真ちゃんが行きたい場所?」
いや、知るかよ、と思う。素直に思う。あの気まぐれ大魔神の考えが完璧に読めたことなんて一度も無い。あいつが今どこに行きたいかなんてわからない。宇宙とか言い出したっておかしくない奴だ。宇宙に行ってUFOがいるかどうか確かめるのだよ、とか言い出しかねない奴である。三時間じゃ宇宙に行けないけど。行けないけどな。 思わず調べてみたら、宇宙の謎展とかいうのが近くでやっていた。可能性はゼロじゃない。そういえば、この前テレビを見ていた時に見かけた甘味屋に目を輝かせていた。あれはどこだったか。木村さんのとこの野菜が久々に食べたいとも言っていた。久しぶりにラッキーアイテムを探すか、とか言っていたのはなんでだっけ。 ああ、本当に、知るかよ、わっかんねえよ、お前が行きたい場所なんて、思いつきすぎてどうしようもない。
     ◇
「あー、ここもハズレ、か……」
どこに行っても姿が見えず、最後の望みを託して来たのは、懐かしの母校、秀徳高校だ。体育館からは、まだボールが跳ねる音がする。俺たちの一つ下の代は、それなりに癖があるけれど良い奴らだった。IH優勝は逃したが、WCはきっと優勝する。優勝できる。そう信じられるだけの奴らだ。そこに、俺と真ちゃんはもういないけれど。真ちゃんは朝から晩まで勉強三昧だし、俺はそんな真ちゃんを追いかけてこんな不毛な鬼ごっこをしてる。情けないと、去年の俺は呆れるだろうか。そんなことをする暇があるなら練習しろ、走りこめ、一分一秒も無駄にするな、そんなことを、言うかもしれない。今の俺は三限終わりでそっからバイトをして、サークルに顔を出したりして、週に一回真ちゃんを追いかける生活だ。悪くない。全然、悪くない。 駐輪場の方まで足を伸ばしてみたけれど、やっぱりそこに俺の求める緑の影はいなかった。そうだよなあ。だってここは、もう過去の場所だ。いつだって全力で走り抜けるお前が、今更ここに戻ろうなんて、言うはずがなかった。俺じゃあるまいし。
「秀徳―――――っ、ファイッファイッファイッ……」
遠くから聞こえてくる運動部の声出し。俺は今、あんな声が出るだろうか。出ないかもしれない。わからない。 だけど俺は、少しだけわかるようになったのだ。俺たちが練習をしている間、職員室では先生たちが必死になって俺たちの将来とか進路を考えていて、馬鹿にしてた鈍臭い先生だって俺たちが体育館使えるようにいつだって申請書作ってくれてて、スポーツ用品店じゃおっちゃんがいつも営業時間少し過ぎても店を開けてくれてた。家に帰ったらあったかいごはんがあった。俺が帰る丁度のタイミングで妹ちゃんは風呂からあがってて、俺はいつだってすぐに風呂に入れた。風呂から出たその瞬間に肉が焼けてた。あったかい食べ物は全部あったかいままだった。朝おきて引き出し開けたら、そこには絶対に選択済みの下着とTシャツと靴下があった。何にもしなくても部屋の床に埃なんて溜まってなかった。俺が今必死になってやってること、真ちゃんが必死になって作ってるルーティンワーク、そんなものが当たり前に俺たちの周りにあった。
「タイムアップ、かー……」
携帯を開けば、電話をしてから三時間と十五分。俺は初めて、真ちゃんを見つけられなかった。けれど、見つけられなかったと電話をするのもためらわれて、「悪い、無理だった」と一言メールをしたためて送信する。冷静に考えれば俺が悪いことなんて一つもないような気がするけれど、まあ、気持ちの問題だ。見つけられなかったのは、確かなんだし。
「帰るか、ね」
今から真ちゃんの家に向かうこともできたけれど、それはきっとルール違反だろう。俺は自分のアパートへ帰るべく、駅へと向かう。夕日はもう沈んでしまった。背中から、まだ、後輩たちの叫び声が聞こえてくる。 悪くない、全然悪くない。 大人になるのは寂しいことだと、あの時の俺は信じていた。リアカーを壊して、思い出を捨てて、バスケをやめて、学校の友達ともほとんど連絡を取らなくなって、生きるのに必要なことだけ手に入れていくのはとても寂しいことだと思っていた。だから未練がましく、あの日、ポケットを膨らませていたのだ。 ただ、そう、実際生活してみれば、案外そんなこともない。沢山のものを捨てて見つけた世界は、思っていたより優しかった。沢山のものを捨てたから、それまで俺がいた世界が、とても優しいものだったのだと気がつけたのかもしれないけれど、もしそうなのだとしたら、それは本当、悪いもんじゃなかった。真ちゃんは、いないけど。
     ◇
「遅かったな」 「……へ? うそ、真ちゃん?」 「待たせすぎだ。六時間だぞ」
玄関、いや、玄関なんて大層なもんじゃない、アパートの狭い門に寄り掛かるようにして真ちゃんは立っていた。錆びついて低い門は、もうとっくに鍵が馬鹿になっていて、ろくに閉まりもしない。郵便受けだって錆びているからぎこぎこと音がする。 まあ、今時、どうでもいいチラシくらいしか郵便受けには入らないのだからあまり不自由はしていないのだけれど。って、違う、違う、そんなことを考えている場合じゃない。意味がわからない。真ちゃんがいる。
「なん、で、こんなところにいるの……」 「なんでも何も、俺が行きたい場所に行くと言っただろう」
まさか六時間待たされるとは思わなかったがな、と真ちゃんは呆れたような溜息をつく。六時間って、お前、まさか六時間ここに立ちっぱなしだったわけ。不審者として通報されててもおかしくない。いや、そんな通報してくれるような甲斐性のある住人は多分この近辺にはいないのだけれど。っていうか、そうじゃない、そうじゃないだろ。きりがないからって制限時間作ったのお前だろ。なんでずっと待ってんだよ。
「お前、一体全体どこまで行っていたのだよ。もう来ないかと思っ���ぞ」 「いや、それはこっちの台詞っていうか、まさか俺の家とは思わないじゃん……」 「何故。俺はずっと言っていたはずだが。むしろお前はどこを探していたのだよ」 「そりゃ、いっぱいだよ」 「いっぱいか」 「うん、いっぱいあった」 「そうか」
いっぱいあったなら仕方がない、許してやろう、とふんぞり返る姿勢があまりにも偉そうなので俺は笑ってしまう。別に何が面白いというわけでもないのだけれど笑ってしまう。真ちゃんと一緒にいると、とてもどうでもいいことでだって笑ってしまうのだから仕方がない。そんな俺を見て、真ちゃんも小さく笑う。
「それで?」 「へ? それでって、なに?」 「時間に間に合わなかったのだから罰ゲームを受ける覚悟はできてるんだろうな」 「それで、にどんだけ意味がこめられてんだよ」
どうぞどうぞ、なんなりと。やっぱり俺はそんなに悪くないと思うのだが、六時間外で待っていてくれた相手に対してそんなこと言えるはずもないし思わない。おしるこ何百本おごりでも許そうと思って諦めた。惚れた弱みというやつです。投げやりになった俺の様子に、真ちゃんはにやりと楽しそうに笑って一言。
「お前の家に泊めろ」
     ◇
「狭いな」 「ずっとそう宣言してんじゃん」 「風呂場も狭い、台所も狭い、部屋も狭い、のに物は多い」 「わりーかよ」 「悪くない」
ただでさえでかい部屋に規格外のサイズの奴が入ってきたら、それはもう狭いなんてもんじゃなかった。極小だ。人形の部屋だ。座る場所を探した真ちゃんは見つけられなかったのか、勝手に俺のベッドの上に陣取った。わざとなのかなんなのか、いいけどね、いいですけど。一日中閉じきっていた部屋はもう夏を過ぎても蒸していて、堪えきれずに窓を開け放した。がらがらと、網戸が今にも外れそうになりながら開いていく。車輪が錆びついているのかそもそも設計的に立てつけが悪いのか、三回に一回は外れて俺を悩ませるこいつは、今回は綺麗に開いてくれた。
「ま、別に景色もよくねえけど」 「道路が見えるな」 「道路しかねえだろ」 「向かいの家も見える」 「道路沿いだからな」 「……あそこに」
俺につられて窓から身を乗り出した真ちゃんが下を指さす。そこには庭というのもおこがましい、アパートの僅かな隙間に雑草が茂っている。誰も手入れをしないから、好き放題に伸びきって、今じゃススキが揺れている。
「あそこにあるのは、お前の自転車か」 「そうだよ」
そう、そこは庭というのもおこがましい、アパートの共同駐輪場だ。駐輪場というにもおこがましいのだが、しかし実際駐輪場として機能している以上それ以外の言いようはないだろう。引っ越しをするにあたって、新しく買い替えても良かったのだけれど、ついそのまま持ってきてしまった俺の愛車。
「懐かしいな」
そう言って真ちゃんは笑う。真ちゃんは、いつからこんなに笑うようになったのだろう。そこに俺が関係していると思うのは自惚れかもしれないが、関係ないと言い切るのもまた自惚れだ。きっと、俺は関係があった。だけど、それだけじゃなくて、俺の知らない真ちゃんの生活の色んなものがきっと関係あるんだろう。
「お前、あれ、今でも乗っているのか」 「そりゃ乗りますよ。普通に乗りますよ。なんならあれで大学に行くし、スーパーだって行きますよ。お前の晩飯の材料買ってますよ」 「ああ、そうだ、夕飯、お前こんな狭い家で作れるのか」 「それは流石に馬鹿にしすぎだろ! 言っとくけど週の六日間はここで過ごしてんだからな! 俺!」 「そうだった」
お前が働いて、家賃も光熱費も水道代も食費も払って住んでいる部屋だった、と真ちゃんは笑う。何故だか誇らしそうに笑うので、家賃は親持ちだけどな、という俺の声はなんだか拗ねたように響いてしまった。それでもこいつは、立派なものだと繰り返す。俺よりももっと大変な奴なんて沢山いるから居心地が悪いことこの上ない。
「で、エロ本はどこにあるんだ」 「お前ほんっと楽しそうね」 「当たり前だ。ずっと来たかったんだから」
楽しそうに引き出しを開けるが、残念、そこには俺の下着があるだけだ。母さん直伝の下着の畳み方は、なかなか皺になりにくくてこれが主婦の知恵かと俺は感心している。まあ、真ちゃんの家の服の畳み方も、今じゃこれなんだけど。俺が教えたから。 見当違いな引き出しを次々に開けていくこいつは遠慮を知らないのかなんなのか、もっともポピュラーなベッド下にもないことを悟って残念そうな顔をした。甘い真ちゃん、一人暮らしでエロ本を隠す必要がどこにある。普通に本棚にほかの雑誌と一緒に並んでいるのだがこいつは気が付く様子がない。教えるつもりもない。
「真ちゃん、諦めろって」 「諦めろ、ということは、ないわけではないのだろう? ならば人事を尽くすのだよ」 「へいへい、人事を尽くしたいのはわかったけど、後でな」 「む」 「夕飯にしよう」
飯にしよう。完璧な食事をしよう。お前がいればそれだけで俺は腹いっぱいに幸せだけれど、腹が空かないわけじゃないんだから。
     ◇
「狭かった」
風呂上がりの真ちゃんの第一声がそれだった。そう文句を言っている割に顔は満足げなのだから腹立たしい。洗濯しすぎてくったくたになったタオルで髪を拭くこいつに、ドライヤーなんてねえからな、と声をかければ構わないと返事が返ってきた。嘘つけ。お前髪の毛乾かさねえと次の日めちゃくちゃ絡まるくせに。このねこッ毛野郎。
「真ちゃんさー、なんでこんなことしたわけ」 「別に」 「しんちゃーん」 「……お前の家に行く口実を、探していただけなのだよ」
不機嫌そうに顔をしかめながら真ちゃんは、俺にタオルを投げつける。ぼふりと顔に湿ったタオルの感触。俺の家に来る、口実。俺の家に。真ちゃんがずっと探していたもの。それは、多分、俺が探していたものと、そっくり一緒だった。
「……別に、いつ来ても良かったのに」 「お前は、嫌そうだったじゃないか」 「ああ、それは、お前がここまで来るの面倒だろうって思ってたんだって、それに」 「それに?」 「あれ見つかんの恥ずかしかったから」
俺が指さした先の戸棚には錆びたボルト。あの日の俺の膨らんだポケットの中身。しばらく首をかしげていた真ちゃんは思い当たったのか驚いた顔を向けた。
「リアカーのか」 「リアカーと、自転車の連結部分の、かな」
女々しいったらありゃしない。だけど俺はどうしても、全部捨てることができなくて、こんなものを大事に抱え込んでいる。あの日こっそり、一つだけポケットに忍ばせたそれをまだ大切にしている。
「笑う?」 「笑わない、が」 「が?」 「ずるくないか」 「へ?」 「俺だって欲しかったのだよ」
ふて腐れたような顔で文句を言う真ちゃんの、内容があまりにも予想外すぎて俺は間抜けな顔をしてしまう。何それ、真ちゃん、欲しかったの。そんなの欲しがってんの、俺だけかと思ってたのに。そんなの大切にしたいの、俺だけかと思ってたのに。
「……そういえば、今日、お前探して秀徳まで行ったんだけど」 「はあ?! お前抜け駆けばかりか。そこまでお前がずるい奴だとは思わなかった。何故俺を連れて行かないのだよ。後輩どもはどうしてた。相変わらず生意気だったか」
いや、いきなり行っても邪魔かと思って話はしてねえけど、ていうかお前探すのに必死でその余裕はなかったけど、なんだよお前。なんだよそれ。お前、そんなそぶり全然見せなかったくせに。毎日毎日忙しくて、前だけ向くのに必死ですって顔してやがったのに、そんなの、お前こそずるくねえか。
「真ちゃんってさ」 「なんだ」 「案外あまちゃんだよなあ」
俺の言葉に一気に不機嫌になった真ちゃんの機嫌を取るのは大変だった。どうせ俺は親の脛をかじった世間知らずのお坊ちゃんなのだよと愚痴愚痴ぶーたれるので、どうやら大学でも言われたらしい。まあ否定はできないがそこが真ちゃんの良い所というかチャームポイントなのだから俺としてはそのままで一向に構わないのだが。
「お前のことも言ったら馬鹿にされた」 「へ? 俺のこと?」 「お前が家に来て飯を作っていく話をしたら、通い妻かなんかかよ、そいつもかわいそうだなとかなんとか、他にも色々」 「あー、うん、まあ、そんなもんだろーな……」
むしろ気持ち悪がられなかっただけ僥倖だと思うのだが、その回答はお気に召さなかったらしい。別に俺が通えと言ったわけじゃないのに、というのはその通り。
「だから俺も通うのだよ」 「いやその発想はおかしい」
堂々と告げた内容はあまりにも頓珍漢だ。っていうかこの狭い家には何もない。テレビだってろくに映らないし録画はできないし、クーラーは効かないし多分暖房だって効かないだろう。布団だって敷けないし、風呂だって手足を伸ばせない。
「それがどうした」 「真ちゃん、衣食住の充実って言葉があってな」 「どうでもいい。ここにはお前がいるんだろう」
だったらそれでいい、とこいつは言う。その言葉の意味をわかっているんだろうか。どうせ、わかっちゃいないくせに、馬鹿な奴。本当に、馬鹿な、大馬鹿野郎。
「お前がいればいい」
わかっちゃ、いないのは、俺の方だったんだろうか。
「すっげー熱烈なプロポーズね」 「本当のことなんだから仕方がないだろう。諦めろ高尾、お前のために俺の木曜は全て空けてあるのだよ。言っておくが、他の奴にここまでする気はない」
知っている。知っているとも。お前が、必要な時にしか人に頼らないことくらい。必要がなければ、誰かに連絡なんてしないことくらい。お前の毎日のルーティンに組み込まれることの意味くらい、俺はとっくにわかっていたのだ。
「それなんだけどさ、真ちゃん」
良かったら、金曜の午前も空けてほしいなと、そう告げたら真ちゃんは首を傾げた。後期授業は考慮しよう、とわからないまま頷く真ちゃんを抱きしめて、そのままベッドに倒れこむ。あたたかい。ごつい。でかい。好きだ。あーあ、好きなんです。さっき食った夕飯の食器は、まだ流しに放置したままだ。だけど今日くらい、いいだろう。
「真ちゃん、ちょー好き、残念ながら、マジで好き」 「残念ながら俺もだな」
笑っちまう。俺の家は本当に狭いから、くっつく口実なんていくらでもあるんだ。
     ◇
「おーい、真ちゃん、十時だぜ。起きねえと、三限間に合わねえんじゃねえの」 「腰が痛い……」 「真ちゃんが魅力的だったからつい」 「お隣さんが凄い壁を殴っていたような気がするのだよ……もうしばらくお前の家には来ない……、というかお前、俺が金曜三限からにして以来調子に乗ってるだろう」 「ごめん」 「否定しないのか!」 「事実は否定できねえから……」
朝食を差し出せば、真ちゃんは億劫そうにベッドの上でそれを受け取ってそのまま食べる。まあ随分だらしなくなったことで。まあ、相変わらず栄養バランスにはうるさいのだけれど。一日二日乱れるくらいは何も言わなくなった。俺の腹がたるんだらお前のせいだからなと、せっせと俺の飯を食っている。いいことだ。
「あー、また一週間真ちゃんに会えねえのかよー、ちくしょー」 「仕方ないだろう。学業をおろそかにするわけにはいかん。日々の予習復習、自主学習もろもろ、他のことを加えれば遊んでいる暇などないのだよ。 「そりゃそうかもしれねえけど! 土曜にも講義入ってて日曜が実験で潰れてってホントねえから! お前それ部活ぐらい拘束時間なげえだろ!」 「やりがいがあるな」 「その顔滅茶苦茶腹立つわ」
俺の部屋の引き出しから、こいつの服を取り出してぶん投げる。ベッドの上に散ったそれを適当に身に着け始めるこいつは余裕の表情だ。本当に、腹立たしい。
「へいへい、その間に俺はバイトにサークルにバスケに忙しくさせていただきます。へへ、この前ついに真ちゃんのこと抜きましたし? エース様の座が俺に渡る日も近いんじゃねえの? エース高尾の誕生だぜ」 「まだ一回だろう。調子に乗るなよ」 「悔しいなら悔しいって言っても良いんだぜ、真ちゃん」 「次はぶちのめす」
おっかねえなあと肩をすくめる間に真ちゃんは支度を終える。俺も支度が終わって戸締りをする。火の元、水道、窓。完璧だ。真ちゃんと一緒に家を出て、チャリで駅まで送っていく���俺の大学へは遠回りだけど構わない。最近真ちゃんは、二人乗りを覚えた。滅多にやろうとしないけど。俺も真ちゃんも寝坊した時、ダメもとで提案したら了承したのだ。あの緑間真太郎が、悪くなったものである。それは多分俺のせいで、そして俺以外のせいでもある。そんなもんだ。悪くない。
「で? 俺の家にはしばらく来ないわけ? じゃあ次はどこ行くの?」 「そうだな」
変わることが怖かった。失うことが怖かった。だけど案外世界はそのままで、真ちゃんは変わらずに俺の隣を悠々と歩く。リアカーにひかれていた時と変わらずに、堂々と、傲岸不遜に、楽しそうに歩く。俺はゆっくり自転車をこいでいる。
「お前がいれば、どこでもいい」
色んなことを捨てました。沢山の粗大ごみを出しました。大切なものも捨てました。だけど実は、こっそりちょっと、取っておきました。悪い大人でごめんなさい。だけど世界は、案外こんな俺たちを許してくれたりしてるのだ。お前がいればそれでいい。お前がいるからここでいい。お前がいるからここがいい。次はどこでお前に会おう。どこでもいい、この寂しくて厳しくて優しい世界。次はどこでお前に会おう。
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tsuntsun1221ts · 4 years
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2020.08 高妻山
1日目から続く
長野駅0700発のバスに乗り、終点の戸隠キャンプ場へ向かう(1550円)。日帰りで長野駅に戻ってくるなら500円くらいお得な往復券(当日のみ)がある。それ以外に5日間?利用可能な乗り放題みたいなチケットも3200円くらいで販売されていた。
乗ったのは6人くらいだが、最後まで乗ってたのは自分含めて2人だけ。道中は有名な善光寺やら中社、奥社などの観光スポットがあるのでだいたいそこで下車していく。
また高妻山は長丁場になるので、長野からバスで来るよりかは麓のキャンプ場や周辺の宿に前泊して早く出発するのがおすすめ。気温が高くなる前に登れるし。  
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キャンプ場からは3日目に登る戸隠山がよく見える。
【コースタイム】戸隠キャンプ場(0820)→登山道入口 (0840)→滑滝 (0915)→帯岩 (0920)→氷清水 (0925)→避難小屋 (0945)→五地蔵山(1030)→六弥勒 (1035)→九勢至 (1115)→山頂 (1205)→休憩・出発 (1235)→ 九勢至(1305)→六弥勒 (1335)→弥勒新道入口 (1435)→戸隠キャンプ場 (1455)
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まずはキャンプ場すぐとなりの牧場に入り登山道へ向かう。
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しばらく進むと登山道入口、家畜は先に侵入んできないように柵が設置され、それ以外は有刺鉄線が張られている。  
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まずはそこそこの傾斜だがまだ問題ない。風が通らず暑いが、沢が流れているのでまだマシか。必要に応じて身体を冷やすことは可能だが、場所を選ばないとよどみで汚染されているかも。
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有名な沢の鎖場「滑滝」、斜度は30-45度くらい。右に設置されている鎖を頼りにして登っていくが、そんなに危険ではない。滑らないように注意。
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滑滝を超えると次にのっぺりした斜面のトラバース「帯岩」となる。足場はちゃんとあるので、見た目ほどに怖くはない。
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さらに上流へ進むと沢の水量が減ってくる。
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おそらく唯一の水場、冷たい。
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登山道入り口から約1時間で稜線上にある避難小屋に到着。稜線まで登ったからしばらくは気持ちのいい縦走になるかと思いきや全然そんなことはなく、進む方向はまだ急登が続く。
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避難小屋からの急登は約10分で登りきった。沢の道もきつかったが、それを登りきってまたきつい道は体に応える(しかし、高妻山山頂へはこれをあと3~4回繰り返すくらいの体力が必要)。ようやく視界が晴れて平坦な道となる。
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下には牧場が見えるが、短時間でかなり高度を稼いできたのがわかる。そこからある程度のアップダウンはあるが、今までの道と比べたら全くもってラク。
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またここは修行の山で、途中に祠のようなものがいくつも置いてある。一不動(避難小屋)���ら始まり、二釈���、三文殊、四普賢、五地蔵山、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至、十阿弥陀(高妻山山頂付近)。
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このうち六弥勒に高妻山方面と牧場への下山ルート(弥勒新道)の分岐がある。一不動(避難小屋)から六弥勒までは約1時間かかった。
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六弥勒以降も稜線を歩くのだが、なかなか森林限界を突破せず風が悪いのは相変わらず、しかもアップダウンが激しい。標準時間だと山頂まではまだ2時間もかかるとのことで、こんな道があと2時間とかたまったもんじゃない。六弥勒の時点で結構疲れたが、この暑さで果たして大丈夫か?水は沢の水浴びたので節約で��たが・・・。
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左を向くとやや雲に隠れた戸隠山が見える。明日はあちらに登る予定。健脚者であれば一日のうちに戸隠山と高妻山を登ることも可能だが、10時間ほどかかるので早朝出発に限られる。そしてこの天候ではそれをやる気には絶対になれない。
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約40分をかけて六弥勒からの激しいアップダウを通過し九勢至に到着。ここからはどっしりと構えた山頂がよく見える。山頂とっつきまでは平和な道に、ガスが晴れて山頂が見えてきた。写真では分かりづらいが、山頂までまだかなりの距離があり(50分かかった)、山頂直下の斜面がこれまた急。
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六弥勒から40分かけて通過してきた稜線。雲で一部隠れているが、小さな峰々が連なっており、それを律儀に一つ一つ越していくため、前述のとおり激しいアップダウンの連続となる。
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九勢至から山頂とっつき部までは平和な平坦道なのだが・・・山頂直下からは凶悪な道となる。これまで急登をいくつも攻略し、また幾度となくアップダウンを繰り返して体力をかなり消耗してきたのに、最後の最後まで急登(しかも本日一番)である。一部ロープあり、岩登りあり。ここまで3時間歩いてきたのに、山頂まではぼぼ休まる場所はない、とんでもない山だ、完全に殺しに来てる。
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更にたちが悪いことに、 2回ほど山頂だと騙された。1回目はひどい急登を登りきり穏やかな道になったとき(写真)。
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2回目は十阿弥陀に到着したとき。ここが山頂じゃないんかい!
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十阿弥陀から山頂は金峰山頂周辺のように大きな岩がゴロゴロしていて、その上を歩いていく。
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登山口から約3時間半でようやく山頂に到着。自分はペース早い方なので、一般コースタイムだと4~5時間はかかる。この山は大変すぎる、
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この苦労の末に山頂からの景色はあまり良くなく、たまにガスが晴れて北アルプス方面だけ見えるが、それでも視界は近場まで。
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たまに乙妻山が見える程度。
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なぜか真上だけ晴れていて太陽の日差しがすごくいやらしい。風もそんなに吹かず、岩の上に座っているので岩からも熱が伝わってくる。・・・雨に降られる予報だったから晴れているだけまだましか?いやー降られたほうが良かったかもな、とにかく暑い。さすがに疲れたので山頂で昼食をとって休むが、とはいえ暑いのでそこまで長居もできない(景色も良くないし)。なんだかんだ30分ほど休憩して下山する。
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傾斜が強いので下りは慎重に。
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山頂直下の凶悪な傾斜の道を下りきり、九勢至までの平和な道を堪能する。北から雲が迫ってきているが、稜線が雲をせき止めているので南はキレイに晴れている。暑いから雲の中に入りたいのに!九勢至から六弥勒までは再びアップダウンがあるものの、全体的に下っていくので下山時のほうがラク。登りでは1時間半かかった山頂から六弥勒までの道も、下山では約1時間と短縮された。
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六弥勒からは弥勒新道を使って牧場まで下山する。ずっと樹林帯なので風はまず通らないが、急登と言えるものはほとんど無く、しかもずっと土の道でクッション性があり足に優しい。基本的に景色は無いが、ところどころで眼下に広がる牧場と、飯縄山(今日はガスって裾野しか見えないけど)が進行方向に見えるあたり、下山での利用はオススメ。逆に登りでは・・・今日みたいに暑い日には沢の道がいいな。
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弥勒新道を約1時間かけてひたすら下り、牧場に出て、下山完了!あとはキャンプ場までのどかな牧草地を歩くのみ。
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夏を感じる一枚。牧草地のほうが遮るものが何もなくて風通しが良い。この景色も相まって気持ちがいい。
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約20分で戸隠牧場に到着。
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ちょうどこの時間は馬への餌やりの時間だったようで、大量の干し草をトラックの荷台から牧場の人が馬に与えていた。
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羊とヤギにもエサをあげていたのだが、羊が「うんめー!」ってハッキリ喋ってたのが笑えた。
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せっかくなので牧場の牛乳を飲んだが、すごく美味しい!甘くないソフトクリームみたいな感じで、牛乳ってこんなに味あったっけ?これ飲んだら市販の牛乳飲めなくなる。
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翌日はまたここへ来て戸隠山へ登るため、わざわざバスで1時間かけて長野へ戻ることはせず、キャンプ場からバスで10分くらいの旅館に宿泊した。高山坊という、140年の歴史がある古い旅館で、昭和あたりから時が止まってそうな感じなんだけど、ちゃんとWiFiが飛んでるしトイレもウォシュレットである。そして驚くべきことに本日の宿泊者は自分1人だけで貸切なんだと!コロナの影響で客足は少ないそうだが、それでも昨日は割と人がいたので偶然らしい。おかげさまで夜ご飯も朝ご飯も時間は自分が決めてよく、しかも翌日は戸隠山の登山口まで車で送ってくれるとのこと。女風呂なら24時間やってるから今日はそっち入ってくれと言われ、いないはずの女性客と鉢合わせしないかと若干ドキドキしながら本日の汗を流した。
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夕食メニューの信州そばも、本来なら1口分しか出てこないのが、サービスで1人前やってきた(ホントなら1000円追加して一人前が出てくるらしい)。実際に祭壇に捧げられていた御神酒もいただける(これは特別サービスではなく、希望する人全員に)。普通のお酒とは味が全然異なり、すごく薄い。・・・ただ、やはり広い食堂に自分ひとりだけというのはちょっと淋しいな。長野県産の食材にこだわっているとのこと。これで1泊1万くらいなのが、GoToキャンペーンの割引で7千円台であった。ビジネスホテル並の値段とは感動。
昼間���暑いがさすがに夜は冷房無しでも涼しい。遠くの空で雷がたくさん光っており、部屋のテレビでは気象速報で長野県内で大雨やら洪水警報やら何度も出てくる。10時くらいに就寝。
本日の高妻山だが、登りは沢の道で下山時は弥勒新道がオススメ。長丁場だし、急登やアップダウンの連続になるのでとにかく体力勝負である。通常コースタイムだと9~10時間くらいはかかるので、水不足や体力不足に陥らないためにも、いつもよりも水や行動食を多めに持ったほうが良いい。正直、夏にはもう2度と登りたくはない(昨日の雨飾山もだが)。紅葉の秋は人気があるらしいね。
3日目に続く
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kachoushi · 4 years
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各地句会報
花鳥誌 令和2年10月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和2年7月2日 三日の月花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
灯籠を濡らし今朝より梅雨に入る 喜代子 梅雨晴れの磯の香りが波立ちて 英子 幼き日虹の不思議を尋ねをり 都 シャネルてふ香水今も飾り棚 同 発つ駅も終着駅も合歓咲けり 同 湧き上る雲の峰見つバス待てり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月4日 零の会
坊城俊樹選 特選句
五月闇仏の耳に残る金 和子 黒南風やかつて船入る川浅し 佑天 葉擦れより夏蝶青く飛び出せり 光子 街白く老を舞ふかな黒揚羽 三郎 川濁る水無月の街映すため 小鳥 夏蝶の昏き川面をめざしをり 佑天 疫病の最中を夏の目黒川 梓渕 金泥を脱ぐ阿羅漢へ星涼し 光子 五月雨を蒼き帯とし目黒川 眞理子 七月の遠きまなざしして羅漢 梓渕 三百年思索の羅漢梅雨御堂 同 半夏雨ひとつの仏とく濡れて 順子
岡田順子選 特選句
五月闇仏の耳に残る金 和子 お不動の炎に焦げて夏の蝶 俊樹 大日如来へ凭れて濃紫陽花 俊樹 川匂ふコレラの昔引き摺つて 光子 乳母車祖父に押さるる木下闇 同 川風と蚊遣火のある定食屋 久 オレンジのルージュを引きて入る茂 同 天荒るる地上に苦き桜の実 炳子 蝋燭へ羅より手白く伸ぶ 小鳥 梅雨闇の足音を聞く羅漢像 和子 舟入場跡の痕なく花さびた 炳子 羅漢像に座して修する夏祓 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月4日 花鳥さゞれ句会
世に出でし明智神社や夏の蝶 雪 海に向く砲台跡や梅雨荒るヽ 匠 白南風や眉引くだけの化粧して 和子 梅雨激し雨の太さは棒の如 清女 雲の峰野球少年声高し 啓子 人の世に又めぐりきて盆供養 天空
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年7月10日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
雲の峰教授の自転車ぎいぎいと 都 紫陽花や祈る言葉を密談す 悦子 横跳びで蚊柱避ける土手の道 宇太郎 わが名負ふ形代に息そつと吹き 都 半夏雨朱墨一筆葉書かく 悦子 五月雨を訪へばサックス練習中 幸子 俳聖の苔むす句碑や青嵐 益恵 二里程を寡黙の祖母と閻魔詣 すみ子 古代蓮苑に咲かせて博物館 和子 町に住む子にどくだみを干す翁 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月11日 札幌花鳥会
坊城俊樹選 特選句
夕薄暑新橋駅のガード下 清 夕涼し猫たむろする裏渋谷 同 誰を待つかやバス停の月見草 岬月 眠らせて久しき硯洗ひけり 慧子 昼顔の色やはらかく瓦礫中 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月11日 枡形句会
栗林圭魚選 特選句
陽子姉を偲ぶ夕星白桔梗 亜栄子 祖母の手の糊のあんばい藍浴衣 ゆう子 繰り言の相手出目金泡一つ 多美女 波打つて青田の風の迫り来る 和代 青山椒ぴりりと旨し郷の膳 ゆう子 句碑裏の沢蟹あをく水光る 文英 蹲の水音に散る沙羅の花 多美女 母好み染め抜き浴衣島の宿 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月12日 なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
出水禍や声高に友電話口 和魚 隧道を抜け稜線に夏の雲 貴薫 長針を時報に戻す夏館 有有 立葵色失はず登り切り 怜 大薬缶でこぼこのまま麦茶煮る あき子 紅蓮や散つて苔庭艶やかに 史空 梅雨晴間キャッチボールの音ぴしり 和魚 梅雨最中不安も詰めて旅鞄 三無 道をしへ遠き道のり励まされ 史空 夜の闇ぐうすぐうすと牛蛙 エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月13日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
心太うつかり心ひらきけり 上嶋昭子 一匹の蚊に肌を打つ阿修羅かな 世詩明 マネキンも腕を抜かれて更衣 信子 梅雨出水遍く海に注ぎけり 世詩明 羅や少しは弱音吐き給へ 上嶋昭子 大男ぐつたり倒れ大昼寝 みす枝 兄を背に庇ふ気丈の水鉄砲 上嶋昭子 海開きなき砂浜に貝拾ふ 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月14日 萩花鳥句会
この梅雨は暴れ線状降水帯 祐子 マスクして七夕茶会始まりぬ 美恵子 高三の球児へおーい雲の峰 健雄 一皿に色めく瞳さくらんぼ 陽子 夏館猫と聴き入るベートーベン ゆかり サングラス外し僧侶の顔になり 克弘
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年7月14日 さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
月明り短き丈の青田揺れ 紀子 夕焼に染まる親子の影大小 実加 主待つ犬の瞳にある夕焼 登美子 夕方も扇子手にする集会場 紀子 目隠しの役目は成さず麻暖簾 同 夕焼やコンクリートに写る赤 あけみ 沖縄の手紙と熟れたマンゴーと 裕子 含羞草子の声援に葉の増えて 同 了解とだけ来る絵文字ソーダ水 登美子 知らぬ間にほぼ乾きたる洗ひ髪 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月15日 福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
通り雨風鈴和して鳴りにけり 啓子 合歓の花こぼれて川の綺羅となる よしのり 自転車の漢疾風大夕立 同 縁側に男冥利の裸かな 同 淋しさを羽にお歯黒とんぼかな 雪 落し文勝家公の安堵状 同 ほととぎす源平永久に相容れず 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月16日 柏翠俳句記念館句会
坊城俊樹選 特選句
石仏に仏足石に梅雨深し 雪 母と子に海酸漿と云ふ昔 同 九つの頭を鎮め梅雨の川 千代子 万緑を鎧ひたるごと天主閣 かづを 涼しさや花街抜ける下駄の音 一仁 雨やみて重く飛び交ふ夏の蝶 輝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月19日 風月句会
坊城俊樹選 特選句
鎌倉が匂へる寺の梅雨の闇 慶月 先生と唖蟬残し山門去る 千種 山城址より錐揉みに夏落葉 炳子 腥きものより翔てり黒揚羽 千種 観音を芯に藪蚊の太柱 同 城山の要路を塞ぐ蟬の穴 圭魚 初蟬やはるかかなたといふところ 千種
栗林圭魚選 特選句
蟻濡れて膨らむ苔を上りけり 和子 篁の風を涼しく年尾句碑 秋尚 観音の笑みを仰ぎつ藪蚊打つ 俊樹 年尾句碑拭ひて親し陰涼し 文英 腥きものより翔てり黒揚羽 千種 玉虫の日矢にきらりと彩極め 三無 湿りたるメタセコイヤの森涼し 同 涌水の底に影曳く糸蜻蛉 斉
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月21日 鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
一本の草矢発止と受け止めし 雪 一本の草矢に射らぬ傷の跡 同 一天は梅雨の冥さや日本海 信子 片蔭に研屋荷物を下ろしけり 上嶋昭子 水鉄砲止め貫禄を通しけり 同 實実の扇子の風を送りくる 洋子 風立ちて千の風鈴品定め ただし ガラス戸を四角にめぐり梅雨の蝿 同 梅雨深し友一人づつ遠くなる 同 半作と呟く農夫梅雨出水 一涓 水鉄砲笑つてしばし死んでやり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月(投句のみ) 九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
蛸壺に夏葱育て蜑の家 初子 絵日傘を回す数ほど想ひをり 勝利 ざつくりと祖母編む棕櫚の蝿叩 志津子 窓越しの守宮に臍のありさうな 愛 半夏雨昼を灯して仏彫る 初子 薄目開く吾子の寝息よ終戦忌 寿美香 裸子のつくつて見せる力瘤 伸子 蓮開く中将姫の面影に 美穂 水馬水面の壷天境地とし 志津子 梅雨に倦みひらひら踊るワンピース 成子 荒梅雨や人は小さく泥を掻く 朝子 向日葵の覗く教室空つぽで 睦子
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arara1212 · 5 years
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長野市「善光寺ぷりん」Cool Down-Pudding 場所 長野県長野市東町170  電話 026-219-2308 駐車場 あり  今日は完全オフであった。 "完オフ"といえば、やり手のビジネスマンっぽく聞こえるから使っているので、実際には"とくに用事のない休日"程度と受け取っていただければと思うのだが、とりあえず何もない休日なのだ。であれば久しぶりに映画を観に行こう。9月から10月半ばまで、珍しく忙しい日を送っていたのだ。動画配信などでいくつか観てはいたのだが、やはりスクリーンの臨場感は違う。  という事でシネマポイントで「鏡の中にある如く(1961)」を観ることにする。 「工作 黒金星と呼ばれた男」または「ジョーカー」を観たかったのだが、時間の関係もあったのと、ベルイマンには抗し切れなかった。  「鏡の中にある如く」はイングマル・ベルイマン代表作であると言われている作品だ。精神を病んだ���と夫、娘の父、弟、4人の有様を通して「神の沈黙」を描くという内容だ。ヨーロッパ社会では衝撃作として受け取られているそうだが、生憎なことに知識・素養のない身としてはかなり辛い作品であった。もう少し勉強せねばならぬ。  続いて同じシネマポイントで「グリーンブック(2018)」を観る。60年代のアメリカで、黒人ピアニストとイタリア系白人運転手兼ボディガードのが、公民権確立前の南部を旅するというストーリー。伝統的かつもはや普遍的ともいえるロードムービーだ。ありがちといえばありがちな内容だが、俳優がよい。変にいやらしいところのない爽やかな展開で、じつに良かった。  いくら好きとはいえ、4時間半も小屋に入り切りだとさすがに疲れてしまう。スーパーシリアスドラマとユーモアロードムービーという相反する作品に接したので、ただでさえ低容量の脳が飽和状態である。少しクールダウンしてから帰宅しよう。   「善光寺ぷりん」 善光寺大門、というより武井神社の平林街道を挟んだ反対側にあるプリン専門店だ。いつの間に出来たのか定かではないが、センスのよいプリンがいただけると、少し前からウワサを聞いていたので一度お邪魔したかったのだ。  「善光寺ぷりん オリジナル」450円 味わいは6種用意されているとのことだが、初体験はデフォルトと決めている。品のよいプリンだ。淡いベージュ色でとろとろのプリンは玉子と牛乳の香りがそのまま活きている。甘さは極端なほど控えめだ。その分カラメルが甘い甘い。最初はそのままで食べて、味変程度に少し加えるのがよいと思う。   やはり映画はよい、映画館で観る作品はひと足もふた味も違う。さぁ次回は何を観てやろうか。   #長野  #善光寺  #権堂  #平林街道  #武井神社  #プリン  #善光寺ぷりん  #カラメル  #ソフトクリーム  #アイスクリーム  #映画  #ベルイマン生誕100年映画祭  #グリーンブック  #greenbook  #シネマポイント  #インスタグルメアワード2019  #デザート  #スイーツ  #sweets  #美味しいもの #グルメな人と繋がりたい  #グルメ好きな人と繋がりたい  #食べるの好きな人と繋がりたい  #飯 #飯スタグラム  #麺スタグラム_japan  #飯テロ #飯テログラム #좋아요_한국 #좋아요_일본 http://araralunch.work (善光寺ぷりん) https://www.instagram.com/p/B3-UBZ6gLEU/?igshid=1g9mr11oedmw6
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groyanderson · 3 years
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ひとみに映る影シーズン2 第四話「ザトウムシはどこへ行く」
 ☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作��しかしていないため、  誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。 (シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!! pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第四弾 牛久舎登「かっぱさん体操」はこちら!☆
དང་པོ་  洗面所で顔を洗い、宴会場に戻る。時計は丁度六時をまわった所だ。ふと、窓の外から懐かしい歌が聞こえてきた。 『かっぱさん体操第一ィィィ!』『プッペケプッぺップー』 「うー。何だよぉこんな朝っぱらからぁー!」 「ふわあぁ~」 「ああ、かっぱさん体操の時間……」  朝っぱらから近所迷惑な体操音楽によって、佳奈さん、万狸ちゃん、玲蘭ちゃんが同時に布団から出てきた。玲蘭ちゃんと私はカーテンを開け、大音量で音楽を流しながら体操する河童の家教団を眺める。 「牛久の河童はかっぱっぱーのパァー」 「お皿を磨いてツーヤツヤーのツャー」 「「みんなで腹からワッハッハーのハァー、笑顔に勝るー力なし」」 「は? 二人なんで歌えるの?」  歌詞を暗記している私達を、佳奈さんが訝しんだ。 「佳奈さんの地元にはいませんでしたか? 河童信者」 「ぜぇんぜん」 「北関東から東北あるあるなんじゃない? 私も会津にいた時はほぼ毎朝だったのに、沖縄(うちなー)では一度も聞いた事なかった」  影電話で万狸ちゃんにも聞いてみる。 <木更津はどう?> 「一度だけ布教に来た事はあったね……あの体操で大狸様を怒らせちゃって、追い出されてた」 <あはははは>  河童の家、案外ローカルネタなのかな。 「じゃあ、どの学年にも一人はいる子河童も知らないですか? 佳奈さん地元は京都でしたっけ」 「ううん、両親両方京都だけど東京生まれ東京育ち……そもそも子河童って何?」 「そこからですか」  茨城県に本拠地を置く新興宗教、河童の家。元お笑い芸人の牛久舎登が発足し、『笑顔に勝る力なし』を教義とする。そのため宗教活動では一発芸や話術を磨く修行をし、信者は男も女も子供も、皆河童のように頭頂部を剃り上げる。この教団が近所にあると毎朝『かっぱさん体操』という体操曲が爆音でかかり、また近隣の学校には通称『子河童』と呼ばれるお調子者な学生が何人か生息する。そして彼らは将来、教団が運営する芸能事務所『かわながれ興業』に所属するんだ。でも人を笑わせる、そして人から笑われる事も最上の幸福であるという教えを拡大解釈した信者が、パワハラやいじめ、体罰を起こして時折問題になっている。 「私が知っている河童の家についての情報は、こんなところですかね」 「へぇ……やけに芸能界に影響力がある宗教だと思ってたけど、そんなだったんだね」 「ああ、東北も多いけど、大阪には芸人養成学校があるから日本一信者が多いんだって」  玲蘭ちゃんがスマホで調べてくれた。  その時、トントン、と襖がノックされる。 「おはよぉございます……。お嬢さん方。河童さんが体操終えて食堂混む前に、朝食行きませんか?」  タナカDだ。 「そうしよっか」  カメラが回るだろうから、私達は各々最低限顔を描く。眉毛面倒だから影で作っちゃった。後で朝風呂に入ってからちゃんと直そう。 གཉིས་པ་  食堂に行くと、奥の席で既にタナカDが朝食を一品ずつ物撮(ぶつど)りしていた。テーブルには全員分のネームプレートと朝食が配膳されている。 「ぅあ~~~~~~~~……」  席につくなり、佳奈さんからアイドルが一番出しちゃいけないような声が漏れた。 「どうしたんですか佳奈さん、まるで深夜バスにでも乗ってたみたいな顔して」 「似たようなもんだよ……ずっとすごい雷鳴ってたじゃん。しかもなんか救急車の音とかしなかった? それで朝はかっぱさん体操。ほぼ一睡もできなかった」 「救急車、ですか」 「はぁ……一美ちゃんは本当にどこでも眠れるよね……昨晩大雨だった事も知らなかったでしょ」 「うーん……」  本当の事を言うと、眠るどころじゃなかったんだけど。それを説明する事もできないからもどかしい。 「雷雨ぐらい気付いてました。私も全然休んだ気がしないです」 「でも寝てただけいいじゃん」 「嫌な夢を見てたんですよ。私は地元のお寺の尼僧になってて、お御堂のバルコニーが浸水して和尚様が馬頭観音になってすっごい怒ってる夢」  この内容は嘘ではない。そういう夢を見たのは事実だ。 「ば、罵倒観音? なにそれカオス……それはうなされるわ」 「おう何だ何だ、お二人共だらしないですなぁ!」  タナカDが物撮りを終えて席につく。彼は朝から声が大きい。 「まあ冷めないうちに食べようじゃありませんか。『じゅんなぎ』もありますよ」 「へえ、じゅんなぎですか」  手元のネームプレートを裏返すと、朝食メニューが書かれていた。 『朝食 おこんだて イシガキダイのちらし寿司 小松菜とかぼちゃのお味噌汁 わかめの辛子味噌和え じゅんなぎ』  おお、朝からなかなか豪華だ。ちらし寿司は大きな鯛のお刺身がどっさり乗っていて海鮮丼のよう。お味噌汁のかぼちゃもほうとうを彷彿とさせる大きなスライスで食べ応えがある。わかめは勿論新鮮な生わかめ。そして、千里が島で一度は食べてみたかったじゅんなぎ! 「皆さん、これはですね。『蓴菜(じゅんさい)で鰻繋ぐ』、つまり『ヌルヌルした野菜でヌルヌルした鰻を捕まえるような行いは無謀である』という諺が由来の、千里が島の郷土料理なんです。蓴菜と冷製の鰻を湯葉で巻いてあるから、『不可能を可能にした縁起物』、すなわち霊力が上がるパワーフードなんですよ!」 「おぉいおいおい、紅さん。台本もないのに詳しいですなあ! ま、僕はじゅんなぎが無くても今日は無敵ですがねぇ……フフン」 「どうしてですか?」 「いやね? お二人が眠れない夜を過ごしていた間に恐縮ですけど。昨夜、狸おじさんのおかげですごぉく縁起の良さそうな夢を見ましてですねぇ!」 「へ?」  何の事ですか? と言いたげな表情で、隣のテーブルの斉一さんがこちらを見る。 「夢に人語を話す化け狸が出てきて、僕にお酌してくれるんですよぉ。なんかご利益ありそうでしょぉ。しかもただの化け狸じゃない、ドレッドヘアのちょいワル狸ですよ!」 「ぶっ!! げほ、げほ!」  斉一さんが辛子味噌和えをむせた。ていうか、その狸、完全に斉二さんの事じゃないか。 「い、いや、わざとじゃないんだよ!? なーんか俺もタナカさんと晩酌する夢を見た気がしてたんだけど、本当わざとじゃないのマジで!!」  当の本人は必死に否定している。要するに寝ぼけてタナカDに取り憑いたまま寝ていたという事らしい。どうりで今朝あんな事があったのに、斉一さんしか迎えに来なかったわけだ……! 「狸おじさん、風水的にはどうなんですか? ラスタな狸って縁起いいんですかね??」 「ん゙っ、ん゙んっ……き、聞いた事ないですね……あれかな! 昨晩私が張った結界が効いている証拠とか! はい、ぽ、ぽんぽこぽーん……ふっくくく……ぽっ、ぽこ……」  斉一さん、完全にツボに入ってしまったようだ。佳奈さんも釣られて肩を揺らしだした。 「ちょっふっふっふ……タナカDが能天気すぎるだけだよそれ! てか狸おじさん困ってるし……なにラスタな狸って!?」 「部屋にラスタな狸がいたら報告した方がいいですか?」 「あっはっはっはっは!!」  何故か玲蘭ちゃんまで佳奈さんに調子を合わせる。じゃあ私も。 「玲蘭ちゃん、ラスタな狸はタナカさんに譲るんで、可愛い女の子狸は私が貰っていい?」 「それなら昨夜ずっと一美の隣で寝てたよ」 「きゃー! アハハハ」  皆で和気あいあいと食事していたら、いつの間にかじゅんなぎを無意識に食べてしまっていた。けどなんか、別にもういいかな……という気分だった。 གསུམ་པ་  食後。手短に朝風呂に入り、軽く荷物をまとめてホテルを発つ。今日はまず主要な観光スポットを幾つか巡って、図書館で資料を見ながら埋蔵金の場所を推理する段取りだ。ロビーを出ると、青木さんが待ってくれていた。 「おはようございます。昨晩は凄い雨けど、ご快眠を?」 「全然だよー。そこの三角眉毛は別だけど」 「おう誰がデブで三角眉毛だとぉ? この極悪ロリータ」 「佳奈さんデブとは言ってないじゃないですか。いいから行きますよ、お二人共。青木さん困ってるでしょ」  手元で地図を見ながら、一行はまず徳川徳松こと御戌神(おいぬのかみ)が祀られる、御戌神社へ。ホテルから海沿いのなだらかな丘を五分ほど登ると、右手に見えたのは『石見沼(いしみぬま)』だ。青木さんが解説をしてくれる。 「中央に大きな岩をご覧で? あれに水切りで石当てるのに成功すると、嫌いな相手が怪我を」 「初っ端から物騒な観光スポットですね!?」  驚く私の背後で、カメラを抱えたタナカDがガハガハと笑った。 「これぐらいで驚いてちゃあ後が持ちませんよぉ紅さん! なにせ千里が島は縁切りのテーマパークですからなぁ。この後はもっともっと物騒な所をお見舞いしていきますよぉ」 「タナカさん、あなた本当にこの島を応援したいんですか? それとも視聴者をドン引きさせたいんですか?」 「ナハハハ、だぶか放送後は調布飛行場に行列が出来ているかもしれませんよ? 『あの紅一美がチビった恐怖の心霊島』と……」 「青木さん、石! 丸い石ください、水切りしやすそうなやつ!!」 「あややや、喧嘩はやめて下さいだぁあ!」  と、こんな所で尺を取っても始末に負えないから、小競り合いを演じたらさっさと移動する事に。暫く進み、御戌神社の鳥居が見えてきた。 「ウゲ……」  それを見た途端、私は絶句。それは鳥居と呼ぶには余りにも不気味な色に見えた。まるで糖尿病で壊疽を起こした脚みたいな……いや、この異常には心当たりがある。 「佳奈さん、この鳥居なんか変じゃないですか?」 「え、普通じゃない?」  思った通り、佳奈さんは平然としている。これは倶利伽羅龍王を討伐した時、地元の神様から聞いた現象だ。倶利伽羅を生み出した邪教、金剛有明団にまつわる物は、信仰心に準じて見た目が変わって見えるらしい。例えば倶利伽羅も金剛信者には美術品のように美しい龍に見え、金剛に恨みがある私には汚物にしか見えない。今回もそれと同じ……つまりこの神社は散減同様、金剛にまつわる領域なんだろう。我慢して入るしかなさそうだ。བཞི་པ་ まずは普通の神社と同様、手を清める。案の定手洗い場も気持ち悪く見えて、正直とてもじゃないけどここの水に触れたくない。ていうか臭い。牛乳を拭いた雑巾みたいな臭いがする。とりあえず口はつけず指先をちょっとだけすすいだけど、後で境外で肌荒れするまで手を洗いたい!  詳しく境内を見る前に、賽銭箱に小銭を入れて手を合わせる。金剛とこれ以上因縁が続いては困るから、小銭がない振りをして五円玉をタナカDからタカった。神様に手を合わせている間は金剛への嫌悪感を読み取られないように、無我を貫いた。  参拝が終わったら、境内を進み御戌神が眠る『御戌塚(おいぬづか)』へ。境内はそこそこ広い割に、随分と殺風景だ。まず社務所がない。青木さんいわく、神社境内に職員が常駐すると現世との縁が切れてしまうからだそうだ。そして狛犬もいない。御戌様が御神体だからだという。  奥へ進んでいる途中、私はふと左手に一際強烈な禍々しさを感じた。見ると竹やぶに覆い隠されるように、傘立てみたいな簡素な祠が建っていた。厳重にしめ縄が巻かれ、星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符が貼ってある。 「青木さん、あれは何ですか?」 「大散減(おおちるべり)というオバケを封じた祠ですだ。あまり直視したら良くないかも……ああっタナカさん、撮影など!」 「ダメかい? そんなに恐ろしいオバケなの、そのオオチルベリってやつは」 「モチのロンだから! 体が五十尺もある、八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で! しかも人間の肋骨食べて、一本足のミニ散減を生み出すとか。だからともかく、大散減は撮っちゃダメですだぁ!」 「一尺って何メートルでしたっけ、なんだか想像つかないですなぁ~」  タナカDは渋々とカメラを逸らした。人間の肋骨から新たな散減を生み出す……昨晩、おばさまの肋骨から散減が生まれた瞬間を私は見た。それに、倶利伽羅龍王も……。  そして私達は御戌塚に到着。平将門公の首塚みたいなお墓っぽい形状の石碑を予想していたら、実際は犬の石像だった。徳松さんご本人は不在のようだ。恐らく既に成仏されたか、どこか別の場所にいるんだろう。 「あれ? 一美ちゃん、これ犬じゃなくない? タテガミがあるよ」 「これはどちらかと言えば狛犬ですね。狛犬は獅子に似ているんです」 「あ。確かに、普通の神社の狛犬も、タテガミ生えて��かも! そういえば、徳川徳松は狛犬の魂を持ってたんだよね。じゃあお犬様の犬種って狛犬なのかな?」 「あはは、そうかもだ。それと、志多田さん。御戌様はわんこの『犬』でなくて、十二支の『戌』という字を」 「へー、どうして?」  青木さんによると、戌という漢字は滅ぶという字が元になっているそうだ。植物が枯れて新たな命に変わる様子を表しているんだ。早逝して祟り神になった徳松さんをよく表していると思う。 「御戌塚から伸びる道は、竹やぶで薄暗いのが『亡目坂(なきめざか)』、奥の見晴らしいい方が『足失坂(あしないざか)』で。いずれも嫌な奴を思い浮かべながら歩くと、それぞれ違ったご利益がとか。ちなみに足失坂を途中で右に下ると『口欠湿地(くちかけしっち)』が……」 「青木さん、今は特に切りたい縁はないんで大丈夫です!」  さすが御戌神社周辺は地名が物騒だ。昨晩斉三さんが言っていた、『気枯地』という言葉がしっくり来る。これ以上ここにいても千里が島のネガティブキャンペーンにしかならなさそうだから、私達は次の場所へ移動する事にした。ལྔ་པ་ 足失坂を下り、ザトウムシ記念碑がある『千里が島国立公園』へ。物騒な地名とは裏腹に本当に見晴らしが良い。閉塞的な御戌神社から出た瞬間、空がばっと広がったような感じだ。麓に見える口欠湿地も空の青を反射して美しく輝き、それをタナカDが嬉々としてカメラに収める。千里が島の縁切りや祟りといった暗い側面だけじゃなくて、こういった絶景も収録出来たのは本当に良かった。  国立公園は坂中腹からふもとまでの広い敷地を有する。地面は芝生とシロツメクサで覆われ、外周は桜並木に囲まれている。ただ、やはり気枯地だからか、桜はどれ一本として真っ直ぐ生えていなかった。  ザトウムシ記念碑は簡素な作りで、歌詞と小さなイラストだけ書かれた石碑だ。歌い継がれてきた民謡のため、作詞作曲者は不明らしい。また隣にはザトウムシの生態を説明するパネルもあった。 「ええと、『ぼくはクモに似てるけど、ダニの仲間なんだよ! 八本足に見えるけど、そのうち一本は杖なんだよ! 一人ぼっちよりも、みんなで集まるのが大好きだよ!』なるほど……ザトウムシがワサワサ密集してたらなんかちょっと嫌ですね」 「僕前に公園のベンチで、黒いタワシみたいな塊落ちてて……触ると大量のザトウムシがブワササーと」 「やだー! 青木君やめてよ~」 「わはははは!! それは最悪ですなぁ!」  公園を抜けて市街地へ降りていくと、月蔵(つきくら)小学校と併設する町民図書館が見えてきた。カメラに群がる小学生達に軽くファンサービスしながら、図書館へと急ぐ。私がお目当ての子はみんな「ドッキリ大成功! したたびでーす!!!」と絶叫しながら全力疾走で追いかけてくる。佳奈さんの影響だ。私も期待に応えて校庭をダッシュしたら、地面から急にスプリンクラーが出てきて水を撒き始めた! 「ぎゃー! また騙されたーっ!!」དྲུག་པ་ 何とか濡れずに済むも、息絶え絶えで図書館に入る。トイレを借り、やっと手を洗えた! と安堵して戻ると、皆は既に資料が並べられたテーブルを囲んでいた。太っているタナカDと大柄な青木さんは、小学生向けの低い椅子で収まりが悪そうにモゾモゾ蠢いている。私も着席するとカメラが回り、タナカDが進行を始める。 「実際に歩かれてみて、お二人何かお気付きになった事はありますか?」  気付いた事か。幾つかあったけど、金剛有明団や霊にまつわる情報は直接共有できない。少しぼやかして話そう。 「斉ぞ……ええと、狸おじさんから伺ったんですが、植物が曲がって生える土地は風水的に不吉らしいんです。それで今日気にして見ていたら、御戌神社がある坂の上に近づくほど木がねじれたりしてて、海沿いの石見地区や市街地である月蔵地区はそうでもないんです」 「御戌様が埋蔵金を守ってるからかな? じゃあ神社の近くが怪しいね!」  佳奈さんが消せる蛍光ペンでコピー地図を囲んだ。 「不吉な場所ですかぁ。だぶか神社から一番遠い南側、竹由……こりゃ『たけよし』で合ってるかい?」 「ですだ」 「竹由地区ね。この辺はまっすぐ生えてるんですかねぇ」  確かに地名に『よし』が入っていて、島の南側は縁起が良さそうではある。私達はまだ行っていない竹由地区の資料を見ると、小さなお寺が一つあるだけで後は住宅街のようだ。 「志多田さんはどうだい?」 「うーん、埋蔵金については何もなかったかなー。ところで青木君、この地図のここ、誤植じゃない?」 「え、誤植で?」  全員で地図を確認する。佳奈さんが指さしている箇所には、『新千里が島トンネル(旧食虫洞)』と書かれていた。昨日、私と青木さんが行ったコンビニの所だ。 「食虫……洞? 確かに変ですね。『虫食い洞』なら虫がトンネルを掘ったような感じで意味が通じるけど、食虫洞じゃ洞窟が虫を食べちゃうみたい」 「でしょでしょ? それともウツボカズラがいっぱい生えてるのかな」 「いえ、『食虫洞(くむしどう)』が正解で。ウツボカズラは生えてねぇけど、暗いから虫を食うコウモリが住んでるかもだ」 「うーん、そういう問題なのかな……? まあ関係ないからいっか……」  佳奈さんは煮え切らない顔のまま、地図を机に置いた。タナカDが仕切り直す。 「じゃじゃじゃあ、まずは今まで埋蔵金探しに失敗した方々の仮説を見てみましょうよ! 青木君」 「はい、こちらを」  タナカDは青木さんが差し出した資料を私達側に向ける。インターネット上で日本各地の徳川埋蔵金に関する情報をまとめたサイト、『トレジャーまとめ』さんの記事コピーだ。これまでザトウムシの歌詞をもとに埋蔵金のありかを探索した人々のレポートらしい。上からざっと目を通す。 ・その一 ザトウムシは座頭、盲目の暗喩だ。歌詞の『ザトウムシ』という言葉の総文字数を歩数として、記念碑から亡目坂を登る。そして到着地点の地面を掘ってみた。  結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者の一人が島を出た後(以降は修正液で消されている) ・その二 『水墨画の世界』は白黒、あの世を表している。竹由地区には名前に『虫』がつく虫肖寺(ちゅうしょうじ)があり、そこには墓地が隣接している。その墓地で、黄昏時に太陽が見える西側の井戸内を調べた。  結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者全員が数日後、(以降は修正液で消されている) ・その三 ザトウムシが埋蔵金を表しているなら、食虫洞は金を蓄える隠し場所に違いない。歌詞の通り、黄昏時から逢魔が時にかけての時間、トンネルを調査した。  結果 翌々日、(以降は数行にわたり修正液で消されている。塗りこぼしから微かに『トンネルが永遠に続いて外に出られ』という一文が垣間見える) ・その四 『口欠』『足失』『亡目』など体の欠損にまつわる地名は心霊現象や祟りが多いという。その三箇所いずれかに宝があるとみて、調査した。  結果 それらの地点には共通して護符の貼られた祠があり、護符を剥がした探索者は肋(次の行以降は紙ごとハサミで裁断されている) 「「いや怖いわ!!」」  全部読み終わる前に佳奈さんと異口同音! 「ちょっと青木君、これ元は何て書いてあったの!?」 「すいません、あんまりにも酷いデマなどが。根も葉もねぇので僕が修正を!」 「本当にデマなんでしょうね!?」 「嘘こいてねぇです、本当に事実無根なので! 大体、コトが事実なら普通新聞に載るなど……」  事実なら新聞に載るほどの事が書いてあったのか。これは下手に島を引っ掻き回すと、またとんでもない事になりそうだ。 「まあまあまあ、お嬢さん方。要はあなた方がね、埋蔵金を見つけちゃえばいいんですよ」 「なに他人事みたいに言ってるんですか、この三角眉毛は。祟られる時は全員祟られるんですよ? わかってんですか?」 「そーだそーだ、デブちん三角眉毛!」 「おう遂にちゃんとデブって言ったな!? 今日の僕にはラスタな狸がついているんだ。一人でもしぶとく生き残ってやるぞぉ」 「一美ちゃん、ちょっと今夜御戌神社で丑の刻参りしよっか」 「了解しました。加賀繍さんのぬか床に五寸釘入ってるから分けてもらって……」  ん? 「佳奈さん、今の言葉もう一回いいですか?」 「え? だから、『御戌神社』で『丑の刻参り』」 「……それだ!」  ラッキー! 今の超下らないやり取りで、歌詞の謎が一つ解けたかもしれない! 「おぉ何だい、そんな聞き返すほど僕を呪いたいのか小心者」 「違いますよ。見て下さい、歌詞の一番と二番の冒頭……」  ザトウムシの一番、二番の歌い出しは、それぞれ『たそがれの空を』『おうまが時の門を』だ。 「いいですか? 昔の日本は十二時辰(じゅうにじしん)、つまり十二支で時間を測る単位を使っていました。その単位では、『逢魔が時』と『黄昏時』……つまり夕方から夜に変わる時間帯は、『酉の刻』と『戌の刻』になるんです」 「じゃあ歌詞に当てはめると、一番は『戌の刻の空を』、二番は『酉の刻の門を』に変換できるって事?」 「はい。ここで思い出しませんか? 御戌塚から伸びる二つの道」 「薄暗い亡目坂と、見晴らしがいい足失坂……あっ、『戌』から『空』が見えるのは足失坂だ!」 「そうです。しかも続きの歌詞が『ふらついた足取りで』、足って言ってるんですよ! 一方二番……酉の門といえば?」 「神社の『鳥居』! 坂からまた神社に戻っちゃってる!?」 「そうなんです!」  つまり、私の説はこうだ。この歌は埋蔵金のありかを一箇所漠然と示しているんじゃなくて、そこに至る道順のヒントが歌詞になっているんだ。御戌塚から始まり、足失坂を通って何らかのルートを経由。やがて神社に戻って、そこからまたどこかへ行く……こうして遠回りをする事自体が、埋蔵金を発見するために必要なのかもしれない! 「なるほど、道順を! それは今まで誰もやらなかったかもだ……それにしても、お若いのによく十二支の時間をご存知で?」 「あはは、青木さんより若くはないですよ~。小さい頃ちょっとだけお寺に住んでた事があって、こういう歴史っぽい雑学にちょっと明るいだけです。ただ……」  残念ながら、歌詞に干支にまつわる描写はそれしかないんだ。そこから先の謎はまだわからない。私が自説をフリップに書き終えると、タナカDが佳奈さんに話を振る。 「志多田さんどうですか? 紅さんがワンアイデア出しましたよぉ」 「急かさないでよー。私まだ食虫洞の謎が頭から離れないんだから。そーいうタナカDこそ何かないの?」 「僕かい? そうですな……このサビの、『月と太陽が同時に出ている』って、日蝕か月蝕って事でしょ? 千里が島で日蝕月蝕が観測された事って歴史的にあるんですかねぇ?」 「え? この歌詞って単純に黄昏時の事じゃないんですか?」 「あ、そうか。そりゃ黄昏時には月と太陽が両方見えますな」  すると今度は佳奈さんが閃いた。 「ちょっと待って、日蝕……?」  佳奈さんは私の手元から地図を取り上げ、食い入るように見つめ始める。 「……しょく、ふき、ぞう、すずり……」 「佳奈さん?」 「あー、そういう事かあ! これ、千里が島の地名ってさ、繋げるとみんな漢字一文字になるんだ!」 「え、そうなんですか?」 「どういう事で?」  青木さんも知らなかったようだ。全員興味津々で佳奈さんの指さす地図に見入った。 「例えばこれ、食虫洞はさ、食と虫を繋げて書くと日蝕の『蝕』になるでしょ。亡目坂は盲目の『盲』、月蔵は臓器の『臓』」 「すごい、本当ですね! 石見は書道の『硯(すずり)』、竹由は『笛』ですか。あれ、でも足失坂は……」 「『跌(つまずく)』。常用漢字じゃないけど」 「つまずく?」  タナカDは自分のスマホで『つまずく』と入力し、跌と変換できるか試みた。 「ああ、跌(つまずく)だ! 確かに跌ですよ跌! いや、よく読めますなあ。ところで佳奈さん、最終学歴は?」 「いちご保育園だってば。何度も聞くなー!」  佳奈さんは国文学分野で大学を卒業しているけど、年齢不詳アイドルである彼女にとってそれは公然の秘密だ。タナカDはそれを承知の上で度々ネタにしているんだ。 「あれ、佳奈さん。それを当てはめたら歌詞解読できるかもしれませんよ!」 「え本当? よーし、やってみよう!」  こうして数十分試行錯誤しながら、私達したたびチームの歌詞解釈はほぼ完成した。それが、こうだ。 たそがれの空を  ザトウムシ ザトウムシ歩いてく   (御戌塚から始まり、空が見える方向へ進む)  ふらついた足取りで  ザトウムシ歩いてく   (そのまま神社境外に出て、つまずきやすい道、つまり足失坂へ進む) 水墨画の世界の中で  一本絵筆を手繰りつつ   (足失坂のふもとから水墨画の世界、硯と水を象徴する石見沼へ進む)  生ぬるい風に急かされて  お前は歩いてゆくんだね   (石見沼から風が吹く方向、口欠湿地方面へ進む) あの月と太陽が同時に出ている今この時  ザトウムシ歩いてく  ザトウムシ ザトウムシ歩いてく   (口欠湿地から月が太陽を蝕む場所、旧食虫洞へ進む) おうまが時の門を  ザトウムシ ザトウムシ歩いてく   (食虫洞を抜けた所から丘を登り、御戌神社の鳥居をくぐる)  長い杖をたよって  ザトウムシ歩いてく  ��(神社境内から視覚障害者が杖を頼りに歩くような暗い道、亡目坂へ進む) ここまで考察した段階で、地図に道順を引いていた佳奈さんがペンを止めた。 「何これ……星……?」  蛍光ペンで地図に書かれた道筋は、島の中心に魔法陣のような模様を描いていた。五芒星の中心に一本線を引いたような、シンボルを。 「佳奈さん。まだ、解読できてない歌詞は残ってますけど……これはこの形で完成だと思います」 「一美ちゃんもそう思う? これ以降の歌詞って、対応する地名が見当たらないんだよね……」 「青木さん」  私はさっきの埋蔵金探し失敗談を手に取る。 「この消されている箇所、要するに全部『祟りがあった』って事ですよね?」 「はい……あ! いえ、そんな事は……」 「そうなんですね。つまり余所者が千里が島を検めるためには、正しい儀式か何かを踏まないと祟りに遭う。その儀式の方法こそが、この民謡ザトウムシに隠された暗号の正体だった」 「……」 「私、さっきこのシンボルを見たんです。御戌神社の、祠で……」  もう私の中で謎は核心に迫っていた。霊能者達は今それぞれ除霊活動に励んでいるけど、『ザトウムシ』……恐らくは、怪物の親玉であるそれを倒さなければ島の祟りは終わらないのだろう。 「結論が出ました、青木さん。ザトウムシは、徳川埋蔵金のありかを示している歌じゃありません。私はこれを……八本足の怪物、大散減を退治するための手順を示した歌だと思っています」  衝撃的な結論に全員が呆然としていると、窓の外で何かが破裂するような音がした。更に間髪入れず、河童信者が一人血相を変えて図書館に飛びこんでくる。 「たた、た、大変です! 大師が……大師が……紅さん、ともかく来てください!」 「え? どうして私が……うわあ!?」  河童信者は乱暴に私の腕を掴み、外��連れ出した。他の皆も続く。牛久大師が私を指名したという事は、また散減が現れたのだろう。けど今はカメラが回っている。玲蘭ちゃんや万狸ちゃん達は別行動だし……私、どうすればいいの!?
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zucheio-blog · 5 years
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大阪旅游完全指南!区域说明,景点40选,美食,交通等 https://zuche.io/tumblr 大坂是仅次于东京的人气观光都市。来到大坂一定要去大坂城、通天阁、新世界等景点,除此之外,还要吃大坂烧、章鱼烧等独特的当地人气美食,才算是到过大坂。这篇抹茶将帮大家整理前往大坂的交通方式、区域特色、景点介绍、美食及活动情报,让你对大坂知无不尽,畅快遨游。大坂在哪?以直线距离测量,大坂是位于东京西边400km左右的大城市。从东京搭新干线约1个半小时可以到达,可以说是关西地区的城市代表。大坂成为现今大城市样貌,得追遡到500年前的历史。当时的日本剑客(武士)―丰臣秀吉在这里盖城堡,以大坂为据点的交通、文化于是发展起来,成为了仅次于东京(江戸)的大都市。又尤其饮食文化的发达,有“天下厨房”的美名,是日本各地老饕齐聚报到的地点。大坂除了有章鱼烧、大坂烧、铁板烧料理时兴之外,大坂城、道顿堀等景点更吸引许多国外来的观光客纷纷前往朝圣。目录:1.往大坂的交通2.大坂交通&超值观光周游券3.大坂区域特色导览4.大坂观光景点推荐&内行人景点40选5.大坂血拼地点6.方便的大坂旅游游客中心(观光案内所)7.大坂行程安排&饭店推荐8.大坂美食&土产9.来点大坂腔10.大坂活动情报11.大坂天气及气候相符穿搭&整理12.旅游情报往大坂的交通从东京駅去大坂从东京去大坂最方便的交通方式就是搭乘新干线。从JR东京駅到JR新大坂駅约2小时30分,车资约15,000日元左右。坐新干线比较不会摇晃,座位干净且舒适。搭乘时间相对上也较短就能抵达。详细请看“【交通】从东京到大坂的交通方式大比较!最划算?最快?最舒适?”的介绍。如果要坐新干线前往的话,买Japan Rail Pass很划算。这篇“利用Japan Rail Pass 享受专属的日本旅游”告诉你怎么用。从羽田空港去大坂从羽田空港去大坂的话,要先坐京急空港线エアポート(airport)急行到品川,在品川换搭新干线往新大坂。车资14,030日元。所需时间约3小时。从成田空港去大坂从成田空港往大坂的话,首先要搭成田エクスプレス(express)前往品川。到品川再换搭新干线往新大坂。车资为16,180日元。所需时间约4小时。从东京搭客运(高速巴士)去大坂想要便宜又不浪费旅程时间的话,可以考虑搭日本的客运,物美价廉、安全便宜,一觉醒来抵大坂,多赞!还有专售国外旅客的Japan Bus Pass,让你一券在手坐到日本各地。从关西国际机场去大坂从关西国际机场去大坂的话,搭JR关空快速最方便,不用换乘,65分钟即达大坂駅。车资1,190日元。详细请参考“想去京都和大坂?一定得看这篇!认识“关西国际机场””。大坂交通&超值观光周游券大坂交通四通八达,多数的观光景点坐电车、地铁、巴士等公共交通工具就能到达。大车站经常有数条路线经过,去之前最后先确认,免得耗时间在迷路上哦!JRJR贯穿大坂府东西南北。尤其是大坂駅,可以说是西日本最大的车站,也是连结京都、神戸及东京的主要交通枢纽。另外,大坂市内的大坂环状线也是大坂观光不可缺少的交通工具。公交车&OSAKA SKY VISTA行遍大坂市内的网状公交车路线。近畿公交车(股)的OSAKA SKY VISTA,是双层露天观光巴士。大人1,500日元、小孩1,000日元,让你行遍大坂城、大坂摩天大楼(sky buliding)等观光胜地,车上还有导游为介绍大坂可看之处。需先知道的是,这种巴士不会让你在景点下车,而是坐车子听解说,环景点一圈。想要省时、方便又认识大坂的人可以多多利用。地下铁大坂有御堂筋线、谷町线、四つ桥线、中央线、千日前线、堺筋线、长堀鹤见绿地线、今里筋线等8条线路的地下铁。一般来说,在大坂观光最常搭乘的是御堂筋线。御堂筋线经过难波、心斎桥、梅田等主要车站。大坂市交通局的南港port town线(ニュートラム)南港ポートタウン(port town)线来往于コスモスクエア(cosmosquare)駅及住之江公园駅之间。出租车/租车大坂市内不管是出租车,还是租车都很方便。停车场相对来说也较多,如果是自助旅行的话,或许可以自行租车更加节省旅程时间。详情请参考“大坂观光手册!从交通情报到南北区区域特色全都告诉你”。超值观光周游券大坂周游pass(大坂区域版本)大坂周游pass可利用于大坂市营地下铁、公交车及坂急(大坂市区域)、坂神、京坂、南海、近铁等交通工具,无限次搭乘。通天阁、天保山摩天轮、天王寺动物园等需要门票的景点随券可免费入场的优惠。周游pass不论大人小孩通通2,300日圆。水都大坂 畅游ticket(満吃チケット)水都大坂 畅游ticket(満吃チケット)则是包含餐饮、观光设施等,大坂市内8个区域里,63个场所可以使用的“bar ticket(バルチケット)”,另外还有地下铁、市公交车、ニュートラム(南港ポートタウン线)可以无限搭乘的“大坂市交通局1日乗车券”。还有还有,大坂水上巴士3种线路无限搭乘的“クルーズ(cruise)1日乗船券”也含在这个套票中。这么多好康加起来,只要3,300日圆(含税),考虑买这个游大坂吧?1日乗车券“エンジョイエコカード(enjoy eco card)”买エンジョイエコカード可以无限次乘坐大坂市营地下铁―ニュートラム(大坂市交通局南港ポートタウン线)及公交车全线1日坐放题。小孩300日元,大人平日800日元、星期六和日则600日元。详细请参考“【大坂攻略·行】“Enjoy Eco Card”!1天内无限搭乘地下铁及巴士的超值乘车券”。大坂区域特色导览大坂大致分成最大、最热闹的北区,以及娱乐设施、餐饮店众多的南区等,共5个区域。以下跟大家介绍每个区域的特色、名产、观光景点。1.北区(梅田)北区是大坂駅周边的梅田,也是大坂最热闹的地方。除了火车等交通网络发达之外,经常是最新潮流、艺术蕴育的地方。2013年大坂駅附近新开幕的“グランフロント(GRAND FRONT)大坂”商业大楼,里头有266家店,绿色植物空间预留的设计,让人轻松自在购物。除此之外,北区还有大坂ステーションシティ(STATION CITY)等商场。想知道大坂最新流行信息,一定要来这里。2.南区(难波)南区是以难波为中心发展起来的闹区。餐饮、游乐等娱乐设施尽在这里的道顿堀,年轻人喜欢逛的心斎桥等,没来过的人都知道,等你来报到喔!另外,南区这里还有歌舞伎、相声(漫才)等日本传统戏剧表演的剧场,从【日本小百科】江户时代就开始的小剧场,在这里到处都可以看到。想感受”大坂味”的你,一定要来难波。3.湾区湾区是以港都城市发展起来的大坂象征区域。这里有水族馆、购物商场、摩天轮、展望台、主题公园。最多人去的“大坂环球影城”也是在湾区。一边眺望海景,一整天都乐在其中的地方。4.大坂城区大坂城区故名思义就是大坂城周边的区域,这里有浓浓的大坂历史味。除了大坂城,还有歴史博物馆等文化中心。体验古时候繁华街道的京桥等地,感受大坂历史,来大坂城区。大坂城区另外还有许多商业办公大楼,大坂business park及三井outlet park大坂鹤见等新兴血拼地点而人气大增。在这里可以看到大坂今昔面貌,一样让人无法错过。5.天王寺、阿倍野、新世界区天王寺、阿倍野、新世界区在大坂市南边。这里除了有通天阁,最新地标塔的阿倍野HARUKAS摩天大楼,还有动物园、美术馆、寺院、神社等观光景点。通天阁旁的新世界,更是逛街、购物、美食的好去处。夸张、吸睛的巨大广告广告牌是昔日大坂风貌。体验大坂旧有风情,一定不能错过这里!详细参考“大坂观光手册!从交通情报到南北区区域特色全都告诉你”。~大坂观光景点40选~1.大坂城可以说是大坂地目标大坂城。现在看到的天守阁,是1931年经由大坂市民乐捐修复而成的。一年当中会有数次灯光秀,例如樱花盛开时期。详细参考这篇“幻灭般闪耀着的城池太美好了!漫步在夜的大坂城公园”的介绍。地址:大坂市中央区大坂城1-1公式HP:http://www.osakacastle.net/2.USJ 大坂环球影城大坂日本环球影城是一个可以体验好莱坞电影世界的主题乐园。<大白鲨>、<侏罗纪公园>、“哈利波特”等电影中场景真实重现的游乐设施,吸引许多人前往游玩。详细参考“抹茶带你玩转日本环球影城®(USJ),门票与交通不用愁”。地址:坂府大坂市此花区桜岛2-1-33官网:https://www.usj.co.jp/3.难波(なんば)难波是横跨大坂市中央区及浪速区的购物商圈。高岛屋大坂店、难波CITY、难波parks、难波0101、戎桥筋商店街、难波南海通商店街、なんさん(nansan)通商店街、千日前道具屋筋商店街等,列不完了。想血拼,来这里就对了,端看个人脚上功夫耐不耐而已啰。4.道顿堀道顿堀是大坂府大坂市中央区的一个热闹街道。道顿堀的南侧多是游乐设施场所;北面则多是餐饮店家。当然也有许多大坂特色的大坂烧及章鱼烧。想吃大坂美食的人一定要来光顾的地方。地址:大坂府大坂市中央区道顿堀官网:http://www.dotonbori.or.jp/ja/详细参考这篇“【大坂】逛一条街览尽大坂风情?道顿堀是怎样的存在?”。5.御堂筋御堂筋(みどうすじ)是在大坂市中心,一条串连南北的纵贯道路,也是大坂有名的血拼区域之一。沿着道路两旁除了有新生SOGO百货、大丸百货,还有香奈儿、LV、卡地亚等高级名牌的直营店。地址:大坂府大坂市中央区6.心斎桥这也是大坂另一个血拼代表区域。etoile 心斎桥、心斎桥PARCO等商场大楼,不只有UNIQLO、GAP等潮流服饰,也有卡地亚、宝格丽等知名品牌,还有劳力士、FRANCK MULLER等高级钟表店,阿迪达斯等休闲、运动用品店也有喔!详细参考“【大坂】时髦年轻人喜欢的跑的地方,心斋桥!”。地址:大坂府大坂市中央区心斎桥筋官网:http://www.shinsaibashi.or.jp/7.大坂美国村位于心斎桥西侧的美国村,经常聚集对新潮、时髦敏锐的年轻人。个人专卖服饰店、咖啡店林立,是大坂年轻人必败的地方。地址:大坂府大坂市中央区西心斎桥1-6官网:http://americamura.jp/8.新世界可以说是大坂地目标通天阁,新世界就在它旁边,这里是庶民的美食天堂。夸张的广告牌到处可见,非常热闹的地方。这里可以吃到大坂另一项知名美食―串炸喔!。详细参考“【大坂】在华丽招牌满街的“新世界”吃串炸~”。地址:大坂市浪速区恵美须东9.ジャンジャン横丁黑轮、土手烧(鲁牛筋)、串炸等美食应有尽有,这里是撑起大坂美食一片天的老饕天堂。就在新世界里面。详细参考“日本怀旧商店街。大坂・新世界“ジャンジャン横丁””。地址:大坂市浪速区恵美须东3丁目付近10.通天阁通天阁是高达103公尺的展望塔。在这里,大坂街道一望无际。展望楼层除了可以欣赏大坂景致之外,还有咖啡馆让旅人歇歇脚。来到这里记得点“通天阁圣代”喔!。地址:大坂府大坂市浪速区恵美须东1丁目18-6官网:http://www.tsutenkaku.co.jp/11.阿倍HARUKAS2014年诞生的“阿倍HARUKAS”有300m高,目前是日本第一高的大楼。大楼内除了有展望设施之外,还有住宿饭店、商场、美术馆等。地址:大坂府大坂市阿倍野区阿倍野筋1-1-43官网:http://www.abenoharukas-300.jp/12.梅田天空大楼(SKY building)梅田天空大楼为1993年3月完工的大楼。地上有40层,地下有2层,总高度约173m。曾被英国杂志“THE TIMES”票选为“世界最美建筑前20名”。从空中庭园展望台可以鸟瞰梅田市区为中心的大坂。地址:大坂府大坂市北区大淀中1-1-88官网:http://www.skybldg.co.jp/skybldg/详细参考“【大坂】梅田天空大楼 ,和你在空中庭园仰望星空”。13.天神桥筋商店街想买大坂名品一定要逛的商店街。西服、陶器、药妆等日用品,缺什么?这里都买得到。同时被公认为日本最长的商店街。地址:大坂府大坂市北区天神桥官网:http://www.tenjin123.com/详细参考“【大坂·天神桥筋商店街】尽享大坂风情!畅游价廉物美商店街和美食街”。14.万博记念公园1970年开幕的日本万国博览会的会场“万博记念公园”,腹地内可见花草植物的广场,还有BBQ设备、日本庭园、运动休闲设施,甚至连温泉都有的超大型公园。照片中的“太阳之塔”是公园的地标,更是日本闻名的艺术家―冈本太郎的作品。地址:大坂府吹田市千里万博公园1-1官网:http://www.expo70-park.jp/15.日本桥居民昵称为“ポンバシ(ponbasi)”的日本桥,这里因为数间家电业者而有名。尤其是无线电、音响专卖等店最多。一般家电量贩店较少在卖的录音设备、小型无线电呼叫器等也有贩卖。详细参考“关西的宅文化街,日本桥的魅力是?”。地址:大坂府大坂市浪速区日本桥官网:http://www.denden-town.or.jp/16.千林商店街千林商店街全长有660m,里头有220间左右的店家,是大坂数一数二的大型商店街。多日用品、辛香料、食材等店,是当地人经常光顾的地方。章鱼烧、雪饼、可丽饼等轻食、小吃,来这里边逛边买边吃。肚子饿的时候就晃过来吧!详细参考“漫步大坂商业区“千林商店街”,探索今日美食”。地址:大坂府大坂市旭区千林1-5-20官网http://www.senbayashi.com/17.EXPOCITY万博记念公园里面的“EXPOCITY”是休闲和购物的好去处。娱乐设施、游戏场所等计305间商家齐集的“ららぽー和EXPOCITY”。最受欢迎的『口袋怪兽』游乐设施,小心小朋友来了就不回家啰!地址:大坂府吹田市千里万博公园2-1官网:http://www.expocity-mf.com/18.天保山观覧车大坂为数不多的综合型乐园“天保山Harbor village海游馆”中的“天保山摩天轮”距离地面高112.5m、直径100m左右,是日本最大的摩天轮。坐1圈需时17分,快来漫步空中!地址:大坂府大坂市 港区筑港3-11-8官网:http://www.kaiyukan.com/thv/ferriswheel/19.黑门市场黑门市场在大坂市中央区日本桥1丁目及2丁目的地方,是市场、商店聚集的地方。在大坂,和东成区的鹤桥市场、丰中市的丰南市场等并列为食材宝库。约180间店,有一半是卖海产的店。除了海鲜食材店,也有水果、干货等店家。另外还有综合的加工食品贩卖的超市。详细参考“【大坂】想吃河豚?想吃大闸蟹?想吃贝壳类?海鲜就到“黑门市场”~”。地址:大坂府大坂市中央区日本桥2-4-1官网:http://www.kuromon.com/20.堀江心斎桥西侧的堀江,有时髦的家具用品店、咖啡馆及居家杂货专卖店。21.法善寺法善寺在大坂府大坂市中央区的难波,属于浄土宗的寺院。参拜完后可以逛逛法善寺横丁。在怀旧风情味的石板路小径里,有日本料理店、大坂烧、酒吧、小酒馆等餐饮店数家相连齐集。地址:大坂府大坂市中央区难波1-2-16官网:http://houzenji.jp/22.慈眼寺(野崎观音)这是在大坂府大东市野崎的寺院,通称为野崎观音而闻名的地方。往本殿后,可以看到一望无际的大坂平原映入眼帘。地址:大坂府大东市野崎2丁目7-1官网:http://www.nozakikannon.or.jp/index.html23.海游馆1990年开馆。里面有620种,30,000只海生物,是关西地区最大的水族馆。地址:大坂府大坂市港区海岸通1-1-10官网:http://www.kaiyukan.com/index.html详细参考“【大坂·海游馆】邀您体验生命的跃动~看看太平洋的风情~”。24.NIFRELNIFREL是大坂人气水族馆“海游馆”的关连设施,一般称为"活生生博物馆"。“唤醒感性”的概念下,跳脱现有水族馆、动物园、美术馆等设施的作法,融入艺术因子的博物馆。因此,不只有水族馆内饲养的鱼类及水生物,也有哺乳类及鸟类。展示动物之间没有围栅隔开,广大空间里,人类才是闯入动物世界般的地方,非常有趣。详细参考“没有栅栏! 鸟儿鱼儿自由活动的博物馆“NIFREL””。地址:大坂府吹田市千里万博公园2-1 EXPOCITY内ニフレル官网:https://www.nifrel.jp/index.html25.箕面公园(みのおこうえん)从大坂中心往北搭电车30分钟左右的地方,是国立公园。占地83.3公顷的广大土地,有箕面大瀑、箕面公园昆虫博物馆。秋天也是赏枫的好去处。附近还有许多卖箕面名产“枫叶天妇罗”的店家。地址:箕面市箕面公园1-18官网:http://www.mino-park.jp/详细参考“【秋季赏红】大坂红叶景点5选~箕面公园、大坂城、大仙公园灯~”。26.箕面瀑布坡道从坂急线箕面駅到“箕面之瀑”的坡道,日文称为“滝道(takimiti)”。延路有数家咖啡馆及餐厅,是休闲运动的好景点。详细参考“【大坂·滝道】箕面瀑布,漫步在休闲观光胜地,远离喧嚣,亲近自然”。地址:大坂府箕面市 箕面公园官网:http://www.mino-park.jp/27.星田园地搭电车就能到,交通相当方便的“星田园地”,是山边的国立自然公园。在绿意丰富且广大的公园中健行、爬山,享受芬多精洗礼。一边眺望河川平原的“森林铁道风游歩道”,以及高16.5m多的人工岩攀墙,想健行或攀岩,都可以!地址:大坂府交野市星田5019-1官网:http://www.osaka-midori.jp/mori/hoshida/详细参考“【秋季赏红】大坂红叶景点5选~箕面公园、大坂城、大仙公园灯~”。28.大仙公园“大仙公园”已入选“日本历史公园百选”。它就在仁德天皇陵墓(※1)及履中天皇百舌鸟耳原南陵之间。丰富大自然的广大土地及小古坟,赏心悦目的景观,不来可惜。地址:大坂府堺市堺区百舌鸟夕云町2官网:http://www.daisenteien.jp/详细参考“【秋季赏红】大坂红叶景点5选~箕面公园、大坂城、大仙公园灯~”。※1:古坟(こふん)……古代贵族的坟墓。29.饭盛山(いいもりやま)“饭盛山”在大坂府大东市境内。丰富大自然中最适合健行。一边探访大坂史迹一边散步的路程,从JR野崎駅徒歩10分钟,一个叫做野崎观音的寺院开始走,经过四条畷神社等地的“饭盛山健行路线”。官网:http://www.city.daito.lg.jp/kakukakaranoosirase/seisakusushin/miryoku/kankou/kaikan/1283308080070.html30.中之岛玫瑰园照片是中之岛公园东侧的中之岛玫瑰园,东西约500m距离约4,000株左右的玫瑰盛开。园内约有310种玫瑰,有红色、紫色、白色、黄色,色彩缤纷的齐花乱绽,看着好舒服目。地址:大坂市北区中之岛1官网:http://www.osakapark.osgf.or.jp/nakanoshima/31.生驹山なるかわ(narukawa)园地なるかわ(narukawa)公园的地形是数个高高低低坡道的暗垰及鸣川峠形成,约204公顷。4月、5月杜绢花季,许多人来共襄盛举,好不热闹。地址:大坂府东大坂市上四条町 他官网:http://osaka-midori.jp/mori/chubu/narukawa.html32.蔚蓝海滩(マーブルビーチ)蔚蓝海滩(マーブルビーチ)与关西国际机场遥望,相距约900公尺的海边。大理石的沙滩,与蓝色大海相互辉映,非常美丽。不仅是情侣约会的好去处,更是沈淀心灵的绝景。详细参考“在大坂看夜景!“大理石海滩””的介绍。地址:大坂府泉佐野市りんくう往来北1-271~大坂的有趣景点33.快餐(泡)面发明记念馆在大坂快餐(泡)面发明记念馆为自己制作专属泡面。来“碗”旅行纪念回忆吧!。详细参考“大坂“前往大坂“方便面发明纪念馆”,制作一生一世的回忆~”的介绍。地址:大坂府池田市満寿美町8-25官网:http://www.instantramen-museum.jp/jp/index.html34.SEMBA 223 cafe位于中央区南本町的怪奇咖啡馆,让人边看佛像边喝咖啡,顺便来些点心沈淀心灵,如何?咖啡馆老板高桥先生说:“看着佛像回首着来时路”。让人情不自禁望着佛像的怪奇咖啡馆,想把佛像买回家也可以喔!地址:大坂市中央区南本町2-5-9ユーマンビルB1FFB页:https://www.facebook.com/223cafe/详细参考“佛像可以当作伴手礼?来大阪船场佛像咖啡馆“SEMBA 223 cafe”一探究竟~”的介绍。35.盆栽咖啡馆“GRADO”将筑龄70年的老屋改建成咖啡馆“GRADO”,室内是和风设计的装潢。店门口摆满许多小型盆栽,想要哪个都可以买回家。不过,提醒过海关时记得做动植物检疫申请喔!详细参考“【大坂】你在寻找巷弄中的悠静吗?移步“住吉茶寮”盆栽咖啡馆GRADO~”。地址:大坂市住吉区上住吉2-15-29官网:http://grado-infinito.juno.weblife.me/pg105.html36.赖上温泉乡<汤楽>这是在大坂市内的公共澡堂。除了死海风吕、露天风吕,还有一堆小黄鸭陪你泡汤,保证身心灵畅快又放松。地址:大坂府大坂市住之江区北加贺屋3-5-37官网:http://osaka.yuraku4126.com/详细参考“【大坂】“くつろぎの郷 汤楽” ,萌萌小黄鸭陪你泡温泉~”的介绍。37.Eat OsakaEat Osaka就在通天阁底层的料理教室。在纸门的和室里学做大坂美食“大坂烧(粉もん)”及日本的家庭料理。课程全程都是以英语授课。详细参考“大坂料理教室“Eat Osaka”~边学边享用日本料理~”。地址:大坂市浪速区恵美须东官网:http://www.eatosaka.com/38.mr.kanso 总店 全日本有30家店铺的罐头专卖总店。想要什么罐头都找得到,还会推荐哪样最适合当下酒菜。外带也可以喔!地址:大坂市西区南堀江1-5-26 キャナルテラス堀江2F官网:http://www.cleanbrothers.net/kanso/shoplist_honten.html39.休闲啤酒味园休闲啤酒味园是1956年开业的商办大楼,南区的夜间景点。爬上大楼旁的螺旋阶梯后,会看到数家风格奇怪的个性店家。晚上没地方晃?来南区之夜保证让人狂欢。地址:大坂市中央区千日前2-3-9レジャービル味园2F官网:详各店介绍40.全兴寺想到地狱游学?先来全兴寺。这里有死后世界的精彩生活,判乐判苦的阎王、针山、油车等,逛完绝对心存善念。地址:大坂市平野区平野本町4-12-21官网:http://www.senkouji.net/详细参考“大坂 平野“全兴寺”的地狱体验让你背后一凉”。~大坂的血拼圣地~1.HERBIS PLAZA ENT:知名品牌齐集的商场大楼“HERBIS PLAZA ENT”是梅田駅附近的商场大楼。从日本知名品牌到国外潮品皆有。地下2F有和食及意大利餐厅。想待多久就待多久。2.GRAND FRONT 大坂:就在大坂駅旁的商业设施“GRAND FRONT 大坂”从大坂駅北口出去就会看到的商业设施。由梅树广场分成北面和南面,计有266间店舗。也有屋顶上的庭园,让人逛累时能够返回大自然的休闲空间。累了吗?来这里坐坐吧!3.HEP FIVE:别错过顶楼的摩天轮“HEP FIVE”距梅田駅很近的复合设施。这里较多年轻人喜爱的品牌及杂货店家,琳琅满目逛不完。顶楼7F的红色摩天轮是梅田的地标。情侣坐上摩天轮鸟瞰大坂街道,相当惬意。4.难波0101:最新流行的服饰都在这里“难波0101”就在难波駅走路即能到的商场大楼。男女服饰潮牌应有尽有。还有电影院的复合商场。难波0101最多时尚潮牌。想知道大坂最新时尚,一定要来这里逛。5.Hoop:夜间灯饰迷人的购物商场“Hoop”是天王寺区域的商场大楼。Hoop在英文有”酒桶”的意思,大楼形将也就呈现酒桶状,内有近60家左右的店。一到夜晚大楼点上美丽的灯饰,彩绘大坂的夜空,好不迷人。来到天王寺附近,别忘了来晃晃。6.心斎桥OPA:南区地标“心斎桥OPA”是心斎桥的购物中心。不管是想要休闲风、走高级路线,还是名品专卖,就连二手衣店都有。年轻人经常约在OPA的招牌前。你还没过来集合吗?来心斎桥时,别忘了来报到。7.天王寺 mio:天王寺駅共构的时尚大楼“天王寺 mio”是与JR天王寺駅共构的商业大楼。以流行服饰贩卖为主的店家计有251间,横跨各年龄层需求的商品。2013年大楼重新装修,外观化成时髦的流行外观。是天王寺区域的新逛街天堂。8.美国村:找有个性的服饰,来这里“美国村”在西心斎桥区。一般就直接叫 "美村" ,这里尽是个性服饰店,还有方便简单的散步美食。舶来品、二手衣的店家很多,所以又被称为 ”大坂原宿” 。来到心斎桥,不妨逛逛美国村,可能会有意想不到的收获喔!9.难波 parks (なんばパークス):难波购物天堂“难波 parks”是难波駅附近的商场大楼。里面有超过240家店,不只流行服饰的时尚潮流品牌齐全,还有家具、杂货贩卖。屋顶有个广大的公园,是都心的绿洲。来到难波购物后,大家一定会来这里休息的地方。10.心斎桥筋商店街:具历史的地方商店街“心斎桥筋商店街”是串连心斎桥及难波的商店街。全长约600m左右的拱廊走道,里头有约180间左右的店。厉害的还有英国、韩国、简体、繁体等 4个国家的简介手册,以及无线Wi-Fi、免税商店等,就可以知道有多少外国旅客会来这里和当地居民齐热闹。具历史的商店街,你来逛过了没?11.阿倍野 HARUKAS:首屈一指的日本第一高楼阿倍野 HARUKAS 于2014年3月开幕,是最新型的综合商业大楼,就在大坂市阿倍野区。地面300m高的日本第一高楼,360度的帷幕玻璃展望台“HARUKAS 300”,可以环视大坂市街景,有时候连京都、奈良都看得到。知名化妆、保养、服饰品牌进驻,一整天逛不完的地方。还有专为国外旅客服务的美容美发沙龙。想办免税手续、外币兑换服务,在这里都可以找到。所以这里是外国旅客游大坂最热门的景点,大坂文化气息札根的地方。从大型购物商场到传统商店街,想血拼,就来这里!详细参考“梅田,难波,心斋桥等,大坂购物点11选”的介绍。一定帮你观光案内所心斎桥区有2个地方。关西 tourist inoformation center (以下简称:KTIC) 除了有交通指南及观光景点信息,也有乘车套票贩卖、寄物、宅配服务、Free Wi-Fi区,旅游想要的服务都可以来这里问问。也有可以带着走的观光简介手册。大坂、关西周游套票等,买到坐到赚到。所有观光情报尽在观光案内所,别忘了喔!详细参考“【大坂】有事找它!心斋桥2个游客中心“KANSAI TOURIST INFORMATION CENTER””的介绍。大坂行程规划建议想要在短短2天畅游大坂,以下行程规划供大家参考。第1天早上:USJ下午:新世界晚上:往北区走,坐上HEP FIVE摩天轮赏夜景第2天早上:在梅田 SKY building 展望台上看见大坂中午:往南区移动,到难波血拼下午:逛道顿堀、心斎桥等旧商圈,体验故有大坂风情晚上:阿倍野 HARUKAS 购物兼看夜景宵夜:来个大坂烧吗?详细参考“吃喝玩乐畅游大坂!两日游推荐行程。大坂饭店大坂不只有 The Ritz Carlton 大坂、希尔顿大坂等外国企业投资的商务饭店、旅馆,还有许多当地企业经营的商务型住宿。位于淡路的民宿―木云(もくもく),是建龄60年的长屋型民宿,重新装潢后的住宿氛围宜人。住宿还附钱汤泡汤泡放题的服务。其他还有日本城堡式装潢的情人饭店、奇特外观的富贵饭店等选择多多。详细参考“【大坂住宿】泡汤放题! ?大坂淡路的民宿“木云””,或“大坂老牌情人旅馆,通过“富贵”看日本情人旅馆”。大坂美食章鱼烧面粉和上食材、章鱼的组合,一嘴塞刚刚好的小吃。在口中化开的海鲜香气,让人忍不住一个接一个。也可以加美乃滋喔!大坂烧除了面粉和高丽菜,还加入各种食材后放在铁板煎的料理。山猪肉、海鲜、���肉、年糕、干酪等数种食材,爱吃的食材可以追加拌入。豚平烧这在大坂是继大坂烧和章鱼烧之后,最受欢迎的大众美食。有猪肉、高丽菜等食材,煎到一个程度后打一颗蛋上去,淋上酱汁,洒上海苔后就可以开嗑啰!葱烧葱烧是类似大坂烧的食物。一般大坂烧都是用高丽菜,葱烧则是用葱取代高丽菜的美食。这道菜不只在大坂受欢迎,近畿、关西一带的人都很喜欢料理。串炸串炸是将肉、蔬菜、海鲜等各式食材和上面粉外衣后下去炸,热热出炉后沾酱汁吃。几乎所有的店家都规定,咬过的炸串不能再“回沾酱汁”,这点要请大家先知道喔!因为酱汁是共同沾用的。餐饮礼貌,需要大家共同维护。关西乌龙汤面、油酥乌龙面加入油炸牛内臓“油酥(かす)”的乌龙面。有弹性的口感是受欢迎的关键。又,和东京口味不同,大坂的乌龙面或荞麦面是关西口味的薄盐酱油。“自由轩”的咖哩想吃“自由轩”的咖哩,只能来这里,全日本只有这里有。特意只放洋葱和牛肉的咖哩。专注在咖哩本身香气的浓郁,这个味道从开业以来都没变,一样受到欢迎。“551蓬莱”的包子坚持手工制作的大肉包,洋葱和猪肉的组合,吃得出甜味的包子。内馅有猪肉,如果要当土产买回国的话,记得确认是不是能过海关。这些大坂最具代表性的美食,在道顿堀或新世界等地都可以买到。满足大坂人味蕾的美食,快来尝尝看。关于大坂美食,请参考“吃到忘我的大坂美食6选!”的介绍。大坂土产中之岛的Rusk(ラスク)及月化妆等饼干是大坂最受欢迎的伴手礼。箕面这里的名产是枫叶天妇罗,绝对不能错过。详细参考“【抹茶伴手礼特集】精挑细选5款大坂伴手礼”或“什么?居然吃叶子!?―大坂箕面市名产“红叶天妇罗””。来些大坂腔大坂腔属于关西腔的一种。和京都腔、神户腔有点接近。大坂人讲话快,所以大坂腔听起来轻快是其特征。这里跟大家介绍几句实用的大坂腔,让你秀几句,和大坂人搏感情。1. めっちゃ(Meccha) 很“めっちゃ(me cha)”是“很”的意思。めっちゃ好き(me cha su ki)是很喜欢。めっちゃよい(me cha yo i)是非常好。めっちゃかっこいい(me cha kakoi)是乱帅一把。めっちゃ似合う(me cha ni a u)是很像。めっちゃ美味しい(me cha o i si)是很好吃……等等。2. 何でやねん(Nanndeyanenn) 不会吧?!(瞎毁)“不会吧?!”という意味。在响应大坂人的笑话时,你可以说这句“何でやねん(Nanndeyanenn)”,他会应该会很惊讶于你的回吐喔~。例如,店家告诉你“谢谢,一共700万日圆”时,尽管回他,“何でやねん!”,你会让他乐翻喔!3. まけて(Makete) 算便宜一点“算便宜一点”的意思。无论如何都要杀(价)一下是大坂人的习惯。杀价是(讨价还价后以较便宜价格买入)自古以来的大坂文化。虽然百货公司或超市不能杀价,不过,一般家电量贩店或当地商店还是有这个杀价习惯的文化。要杀价时,请记得说“まけて(Makete)”。4. ほな(Hona) 那...、再见“那...”的意思,在话题转换时使用。例如,大坂人在道别时会说“ほな、また(Hona mata)”或“ほな、さいなら(Hona sai nara)”。5. おおきに(Okini) 谢谢“おおきに(Okini)”是“谢谢”的意思。在商店街经常可以看到店家向客人说“おおきに(Okini)!”。详细参考“来到大坂,需要事先了解的6个大坂方言”。大坂大事4月:赏花一到4月就可以看到大坂街头到处都是樱花盛开的样子。尤其是大坂城公园及岸和田城,更是赏花人挤人的热门景点。在岸和田城,晚上还会打上灯饰秀。快来赏夜樱!7月:天神祭大坂天满宫的祭典。日本三大祭(另有京都祇园祭、东京神田祭)之一,你会看到灯笼满大坂,还有点灯船横渡河川的盛事。9月:岸和田坛尻祭大坂府岸和田市举办的祭典,来看具速度且行进中的神轿顺利转弯“绕境”。11、12月:枫叶11月底至12月这段期间是枫红的季节。大坂城公园内可以看到枫叶之红及银杏之金,美不胜收。详细参考“【秋季赏红】大坂红叶景点5选~箕面公园、大坂城、大仙公园灯~”。11、12月:城市灯饰秀11月到12月这段期间,不论是御堂筋或大坂市立长居植物园、海游馆、新梅田 CITY・WONDER SQURE等地都有夜间灯饰秀。大坂天气及气候相符穿搭&整理大坂全年降雨量少,夏天酷热到有名。夏天来到大坂别忘了不断补充水份、戴帽子、防晒、预防中暑、晒伤等措施喔!冬天的大坂鲜少下雪,不过,还是有突然气温骤降的情形。厚外套、手袋、帽子等防寒准备不能免。大坂观光相对上来说较热情是大坂人的特征。迷路的时候,尽管开口询问吧!尤其是在大坂商店街压马路时,和店内人员打哈哈是最有趣的事了!如果又能秀出预先学会的大坂腔“まけて(makete) 算便宜一点啦”,保证大坂吃透透,让你备受欢迎。有一点需要提醒大家的是,这里的手扶梯和东京不同,使用时要站在右侧,左侧让出通行。以上这些全知道了,让你遍行大坂无阻。旅游情报 换汇时,可以利用银行或小七(7-11)的ATM。【抹茶贴心懒人包】日元现金没带够?!换汇找准这4个地方现金不够很懊恼?请找“PLUS”标示的ATM。操作简单,让你轻松换汇继续游玩。【日本旅游必读】日本plus标识提款机的设置场所下蹋饭店住宿时,如果会日文将更方便。几句简单句子教大家。日本旅游,酒店实用简单日语10选!日本有专门提供国外旅客便用的Wi-Fi服务,请认明“Japan Connected-free Wi-Fi”。记得在出国前先把 app 下载好喔!什么是Japan Connected-free Wi-Fi服务?日本旅游免费wifi地点整理日本旅行一天食费约多少? 这篇帮你估一估。【日本旅游必读】在日本,1天吃饭到底要花多少钱呢?(便利店,餐厅,寿司屋) #zuche #租车 #自驾游 #zuche #汽車租賃 #租车 #租車 #自驾游 #自駕遊 #hirecar ##matcha-jp https://zuche.io/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e6%97%85%e6%b8%b8%e5%ae%8c%e5%85%a8%e6%8c%87%e5%8d%97%ef%bc%81%e5%8c%ba%e5%9f%9f%e8%af%b4%e6%98%8e%ef%bc%8c%e6%99%af%e7%82%b940%e9%80%89%ef%bc%8c%e7%be%8e%e9%a3%9f%ef%bc%8c%e4%ba%a4/?feed_id=154&_unique_id=5d6842157cf95
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