Tumgik
#たぶん彼女は脱税してる
seieifsetsuna · 5 months
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tokyomariegold · 4 months
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2023/10/16〜
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10月16日 昨日キャンドルをぶつけた足の甲がまだ痛くて、やっぱり少し腫れている感じ。内側に嫌な痛みがある。バス停から歩きがてら確認した保健センターの診察スケジュールに、ちょうど今日、整形外科が診察予定のとのことだったのでお仕事中に抜けて診察してもらった。 ものすごく業務的に淡々としたお医者さんだった。レントゲンを撮ってくれた技師さんも、わたしがいくまでは白衣を脱いで休憩?モード。 とりあえず「骨は大丈夫です。打撲でいいでしょう。」とのこと。いいでしょう…。 「安静にしておけばよいって感じですかね?」と、思わず投げかけてしまった。 薬出せますけどどうしますか、と言われ、痛み止めの湿布だ今朝処方してもう。
今日は面談があった。 今までとこれからのお仕事のことを上司にお話しさせてもらって、今の方がこの4月から上司になってからお仕事の姿勢などたくさん学ぶことが多かったので、そんな話などもさせてもらって思いがけず長い面談になってしまった。 先週から風邪をひかれていたので、部署の全員と面談し続けて、声は大丈夫だったかしら。 先日5,000円で買った主治医からの診断書を提出させてもらう。そして、すでに提出してある調書を変更して異動希望としたい旨をお話しした。 「この数年のその場凌ぎでなく、長い目で見て、希望を出しても良いと思う」とアドバイスもいただいて、業務上と言ってしまえばそれまで、でもありがたい。
今日も登録がうまくいかなくて問い合わせたコールセンターは繋がりませんでした。
明日は足の状態がまだましになるといいな、と思いながらいつも通り歩き続けてしまう。というか旅行これで行けるの?
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10月17日 昨日提出し直した調書について、面談をしていただいた上司からメールが入っていた。“通院を続ける中で体調が回復して今の持ち場に戻りたい!と思える日が来るかもしれないし、戻ることは可能ですから、今は医師からの客観的な判断に従うのが、私も良いかと思います”とのこと。昨日はご自身のこれまでの経歴などもお話ししてくださって、励まされてしまった。何も今の部署だけが全てではないし、ロールモデルはたくさんある。 そして、その上司ともうすぐ産休に入る上司と、まだもう少しお仕事させてもらいたいな〜、という気持ちにもなった(あまのじゃく!)。
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お昼休みにだめもとでコールセンターに電話をしてみたところ、なんと後7分で繋がるとのこと。スピーカーモードにして、電話中継中のクラシックBGMを流しながら紅葉しつつある構内を歩いていた。 登録情報の間違えを確認して、やっと次の段階へ進むことができた。 この話を、つみたてNISAをおすすめしてくれた職員さんへエピソードトークとして話したところ、新NISA特集号の今月の東洋経済は、amazonでも楽天でもメルカリでも売り切れだと教えてくれた。
昨日から豚汁みたいなものが食べたいけれど、レンジで作れるのかを調べつつ、味噌や顆粒だしという新たな調味料を買うのがだるくてできない。 インスタントのあさりのお味噌汁はなんか違った。
帰り際、今もまだ度々休みながら出勤している職員さんに話しかけてみて、自分が、この方はここの職場で居づらさを感じ出るかも、可哀そう!と思い込んでいるかも、と気がつく。少しでも出勤しやすくなれば、とか思っていたんだろうか、わたしは。 彼女がせめて興味ありそうな美容の話題(友人へのプレゼントで化粧品のおすすめはあるか?)をしてみて、Diorのリップが唐辛子エキスを使っていておすすめでジェネリック的な製品ではヴィセが良い、と教えてくれた。「また見つけたらメールしますね!」と言ってくださって、そんなに真剣に悩んでないし実はもう友人のプレゼントは買ってしまっていて、本当に自分を何様だと思っていたのだろう自惚れるな!と、自分にがっかりした。
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週末の京都で何をしたいかがわからなくて、qpさんがツイートしている世界を見たい、と思って彼が投稿した喫茶店に旗を立てています。
足は昨日よりはまだましかな。 月が細く出ていて、久しぶりに月のことを思い出した。
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10月18日 本当に今週末、京都へ行くべきなのか迷い始めてしまうくらい、いまお仕事が忙しい。 行くことが負担になっている気がする。でもせっかく泊まりたいホテルを予約できて、会いたい友人たちと日程調整したのだから!いかなくては!と息が浅くなる。 Perfumeの衣装展鑑賞じゃなくて、夜ドラのロケ地巡りをしたい。
来月の研修の宿題と研修後の親睦会の出欠が明日までで、面談をしてもらった上司へ回答しなくてはいけない。宿題も進められておらず、でももっと親睦会の出欠を悩んでいた。 エクセルでプルダウンして選ぶだけなのに、不参加、ってなんか選びづらすぎる。文字面が悪すぎる。 上司から口頭で「行かないでいいでしょ?」と取り急ぎ出欠だけ確認されて救われる。
昨晩更新した日記を読んで、2ヶ月前から私はずっとお仕事と健康のことで心がざらざらしていて、なんか日記にしては必死すぎる核心すぎる内容で、こんなの誰も楽しくないな、と思って、もっと何でもないことを不特定の皆さんに向かって書きたいと思った。
友人のスレッズに投稿された日記を3日分読んだ。
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10月19日 少し落ち着いて、最果タヒの文章を読んでtofubeatsを聴いてqpさんの見ている風景を見たい、と思えるようになってきた。 少しだけ明日からの旅行に前向きな気持ち。 夜ドラの曲もダウンロードした!
今日もふにゃふにゃに忙しくって、でも職場の小さなサボテンが株分けされて、新たに小さな鉢が2つ窓際に置かれているのに気づく。 もうこの方の業務の半分は、植物の面倒を見ることなんだろうな、と思ってしまう位、日々まめに鉢を日向へ動かしたり水をあげたり間引いたりしている職員さんがいる。 そのおかげか、今は8つくらいの鉢で植物はみんな穏やかに元気。栄養剤を与えたピンピン具合でなくて、すくすくと毎日を過ごしている感じ。
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お昼休みにお手洗いであった方から「◯◯さん(私の名前)を見るたびに税関について調べようと思っているのに、次の瞬間には忘れてしまう」と話しかけてもらう。 税関イベントとカスタムくんの話をして、とっても時間がある時にでも調べてみてください、と伝えた。
そういえば応募した写真展の公募の結果、選考していたらそろそろ連絡が来るはずだけれど、なんかそんな気配が全くない。次のことを考えたり、進めたりしなくてはいけない。しなくてはいけない?
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manganjiiji · 4 months
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いつかはぜんぶ幻みたいに思えても
タイトルはSwitchの曲「オモイノカケラ」より。昨日友人と会った際に彼女がこの歌を口ずさんでいて、ああ、この曲も大好きだったなと思い出した。Switchの曲はどれも良すぎる。なんでSwitchはここまで曲に恵まれているのか?恐ろしいほどだ。たんに私の好みに合っているだけかもしれないが。キャラクターのパンチがそこまでではない(いわゆる正統派美形ではない、搦手の3人)ため、曲は厚遇されているのか?などと思ってしまった。そのあたりのバランスはありそうだが、まあわからないことを考えても意味がない。そしてオモイノカケラを叩いていて思ったのだが、宙の顔のモデリングがえぐいほど良いということだ。夏目もいいのだが、あんスタの3Dはやはり小さな子供の顔が基調だと思うので、ということを差し引いても宙の顔のパーツ配置や輪郭が黄金比すぎる。夏目も童顔なのでいい感じだが、追加ユニットゆえのモデリング改良を受けているのだろうか。つむぎは成人男性のため、他のキャラと同じくややアンバランスだが、とにかく宙の顔の美しさが群を抜いている。どの角度から映されてもあまり現実の比率と齟齬がない。Rabbitsには感じたことがない感覚なので、やはりモデリング技術のなんらかの向上があるのか、宙だけ異様にうまくできてしまったのか…とまた考えても答えのないことを考えている(もしかしたらどこかのインタビューに答えがあるのかもしれないが)。そうなるとmusicで追加されたALKALOID、CrazyBの面々のモデリングもかなり改良されていそうなものだが、こちらには童顔(小柄)キャラがいない。一彩、藍良、こはく辺りはやや童顔系だが、宙ほど幼くはないので、やはりいつものやや幼さのある謎のバランスの悪さが発揮されている。成人男性モデル組はそもそも変。私は変だと思っているが、これがあんスタのモデリングなので別にいいと思う。顔も体も、なぜか立ち絵よりも幼く作られているのは、どんなコンセプトがあるのかいつか知りたいところである。というか、アイマスからの「少女型」モデリングをそのまま継承しているイメージでもある。これはモデリングをする人の手癖とかもあるのかもしれない。
SPECTATORS vol.52のアメリカ保守リベラルの年代まとめを終えた。1929年のウォール街大暴落までは、自由奔放な野蛮な(素朴な)アメリカ、その後ルーズベルトのニューディール政策により「大きな政府」=リベラルの時代が約40年続く。1980年代になり、ベトナム戦争の敗北や全体的な生産力の低下、アメリカ内部の分裂が深刻になり、「古き良きアメリカ」への懐古と、いきすぎたリベラルへの反動で、レーガンの「小さな政府」へ。ここから現在にいたる約40年間が保守の時代。こうしてまとめると、いろいろと見えてくるものがある。つまり、私が生まれた時代というのは強烈なアメリカ保守への揺り戻しの時代で、まさに自由市場主義が推し進められた、それも過剰に推し進められた「小さな政府」の時代だった。そして、失われた30年間とかなんとか、日本では言われるようになる。が、アメリカでは依然保守が強いので、日本の政党もかなり右傾化したままここに至っている。日本では経済成長が終わり、デフレ真っ逆さまのなか、「小さな政府」路線からなかなか脱却できず、福祉や公助で人々を救うのが遅れに遅れ、その間も自由市場主義によって格差はどんどん拡大した。これが私が生きてきた35年ほどの日本の状況だったように思う。この最悪な状況のなかで、確かに精神を病む大人(親)は多かったし、その煽りを受けて家庭内虐待が大量発生し、私たちの世代(子)もかなりの割合で、若い(子供の)うちから精神疾患を発症している。おそろしい時代だと思う。これから、格差拡大により増加した貧困層にいかに税金を割いていくか、を考えなければならないのに、日本は高齢者への福祉にかなり足を取られている。この状況はあと20年ほどは続くだろう。若い人たちは限られた自分たちに使える税金をいかに分配するか、工夫しなければならない。こんな状況で被虐待児や元被虐待児に支援を、と言っても、とてもそんなところまで手が回らないと言われるのはすごくよくわかる。とくに虐待なんて、誰もが関わりたくないトピックだ。それは、「虐待者が悪い」と言ったときに、その虐待者が権力者であった場合、指摘した側、子供を助けようとする側の立場が悪くなるから。しかし、被虐待者である子供の側には、何の権力の後ろ盾もない。親と子が争った場合、ふつうに負けるのは子供の方である。そして虐待死に至るか、虐待を耐え続け逃げ延びても、その先で精神疾患になり自殺する。または自殺と常に隣り合わせで地獄を生きていくことになる。それでも、そんなことはどうでもいいとばかりに、児相は動いてくれない。これがなぜなのか私には全然わからない。児相がふつうに仕事をしてくれたら、虐待の被害はもう少し減るだろうし、こんなに民間で自助しなければならない構造は変わるだろう。児相が機能していない背景には、やはり、親権規定の強力さがあると思う。親権規定がある限り、児相がいくら子供を助けたいと思っても、親から子供を引き離すことはできない。親の虐待が検挙されるか、親がyesと言わなければ、子供を施設で保護することはできない。加えて施設も里親の数も足りない。日本にはとにかく血の繋がった子でなければ愛せないという神話が未だに渦巻いており、養子文化は全然ない。またはそれは悪いこと、恐ろしいことと思われている側面さえ感じる。私には理解できないが、血が繋がっていればその子供を愛せるらしいし、血が繋がっていなければ、その子供に対してどこか投げやりになるということなのだろうか。そんな人間ばかりではないと思う。みんな犬や猫を家族として受け入れているんだから、人間だって血が繋がっていなくても家族になれると思う。かかる金の桁が違うが、「自分の子」として受け入れるなら、愛情は注げるはずだし、誰の腹から生まれたかがそこまで重要なのか?と、養子反対の感情は私には本当に理解できない。私がさっさと結婚して養子を育てれば話は早いのだが、そもそも30代後半の精神障害者が結婚することがかなり難しいので、そこを強行突破できればいいのになあといつも思っている。あと30代後半の精神障害者と結婚してくれるような男というか、30代後半の女と番いたいと思う男に基本的にはまともな人は残っていないので、そういう男と結婚するのは憂鬱だなあと思っている。ここで虐待が再生産されたらなんの意味もない。養子縁組や里親は私以外の健全な人間たちにぜひお願いしたいと思っている。私は自分が養子を取るという面においてはあまり虐待問題に貢献できなさそうなので、仕事で被虐待者の支援を請け負う人間になりたいと思う。本当は自分の好きな仕事をして好きな人と結婚して子供を産んでまあふつうの家庭や家族をやってそれなりの人生を送りたかったのだが、それは無理だったので、せめて自分にできることを、と思っている。このような体力のない精神障害者でも、いないよりはいたほうがいい。0よりは、0.1でも、力はあったほうがいいのだと思っている。自分のためだけに生きられる人間だったらもっと楽だったと思う。でもたまたまそうは生まれつかなかった。自分の仕事をして、余暇で趣味をする。本来なら人間の生活とはそれでいいはずだ。でも、私はそうではなく、とにかく子供たちや、今も苦しむ大人たちを少しでも楽にしなくては、と思っている。それは自分にその経験があるから共感しているからなのかもしれないし、過去の自分を救済したいからなのかもしれない、それはどうでもいいのだが、とにかく、1秒でも早く、苦しんでいる誰かを実際的に救わなくては、と思う。この感情に駆られず生きられたらとても穏やかなんだろうなと思うが、たまたまそうは生まれなかったので仕方ないと思う。なんでみんな自分のことだけ考えていられるんだろう、自分が幸せならそれでいいんだろう、と不思議に思う。逆に、私も不思議に思われているはずだ、なぜ他人の救済を義務のように感じているのかと。もうこれはお互い生まれつきなので、お互い根本からの理解は不可能だと思う。
「自分にケアが必要な人ほど、他人を助けたがる」と苦言されたことがあった。でもそれは仕方がないと思う。他人を助けたいあまりに自分がダメージを受け、そのダメージが回復していないとしても、まだ他人を助けようとしてしまう、根源は同じだ。自分のケアをある程度まで進めてからでなくては共倒れになるのだから他人を助けることなど到底できない、と鼻で笑われたとしても、実際その通りなのだが、でも強烈に他人を助けなければという思いは消えない。その為にも私は自分を立ち直らせることを急いでいる。共感性の高い人がそうなりやすいと思う。自分が傷ついた経験から、他人の傷をこれでもかと想像できてしまい、その苦しさがわかるからこそ、助けたくなる。その人が少しでも楽になれば、共感によりこちらも少しは楽になる。その人が苦しんでいればこちらも苦しい。共感性も生まれつきのものだと思うので、これは仕方のないことだと思う。
共感性の高い人間には、おそらく、共感性の低い人間の感覚はわからない、逆もまた然り。利他的な人間には利己的な人間の感覚はわからない、逆もまた然り。これはどちらがいいとか悪いではなく、単に生まれつきが違うだけだからそうなってしまうのだ。そこで分断されずに、ただ、あなたはそうなんだね、とお互いの特質を理解して尊重するだけでいいと思う。私は共感性が高く、利他的な人間に生まれついたが、これがマイノリティであるということはさんざん今までの人生でわからされてきた。そして、自分も、自分と違う感性を持つ人も、別にどちらも悪くないし、どちらも正しい、みんな、自分の生きたいように生きればいいということをわかっている。
2023.1.29
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ari0921 · 1 year
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)3月23日(木曜日)
     通巻第7681号
ファンビンビン(中国で有名な女優)、五年ぶりに復活
   取り調べの恐怖には口をつぐんだ
************************
五年間消息を絶っていた女優のファンビンビンが、最近ハリウッドに出現し、話題になった。彼女は2018年に突如スクリーンから消え、海外に「不法に」取得したとかの不動産など「脱税」容疑で取り調べを受けたとされた。罰金は47億円とも言われた。
郭文貴がユーチューブで、「王岐山(国家副主席=当時)の愛人となって減刑して貰った」などと伝えたこともあったが真偽は不明である。
「第二のファンビンビン」と言われた女優は鄭爽。テレビドラム最優秀女優賞も受賞したが、やはり脱税で51億円の「請求書」とともに芸能界を追われた。
これらはスケープゴートであり共産党が民衆の嫉妬と羨望がこきまざった感情に政治的意図を含んで、効果的に訴える。脱税とか海外への資産隠匿はつかまるのか、もっと旨くやればよいのになぁというのが民衆の偽らざる反応だろう。
しかし捕まるのはすべて習近平の政敵か、政治家のパトロンがいない有名人で、習近平派幹部は誰も捕まっていない。
 中国のM&Aで有名だった「華興資本(ルネッサンス・ホールディングス)」のCEO、包凡が2023年2月から行方不明になった。自宅拘束による監視状態か、あるいは特別の場所で勾留されているか。後者をRSDL(指定居所監視居住)という。
スペインの人権監視団体『セイフガード・デフェンダー』(23年3月6日)は包凡が特別収容所に拘留中と報じた。
インサイダー取引の黒幕として証券ビジネスで稼ぎ、「江沢民派の財布」と呼ばれた肖建華は香港の豪華ホテルから拉致され、刑務所にいることが確認された。
 日本でも土地の爆買いで有名な「復星集団」CEO郭広昌は2015年に一時期「失踪」した。海外リゾートやクラブメッドの買収で世界に名を馳せたが、数ヶ月後に株主総会に現れた。ただし失踪期のことは一言も喋らない。
日本の大学教授をちとめる朱建栄も数ヶ月失踪後、日本にかえったが、「そのこと」は一切喋らない。
 王岐山の庇護があったので、好き放題の習近平批判をしてきた任志強は18年の禁固刑を喰らった。彼は一時、その放言癖で「中国のトランプl」を言われた。
アリババのジャック・マーは中国を離れ、スペインからオランダに長期滞在後、半年ほど日本にいた。まるで逃亡生活である。
▲インターポール総裁だった孟宏偉も捕まったのだ
数多くの実業家が突然失踪し、数年後に刑務所にいることが分かるというのは中国では日常茶飯事である。民間人ばかりかインターポール総裁だった孟宏偉、最高裁判所判事の王琳清らの身にも同じことが起こった 。
 中国語の「双規」とは、中国共産党の中央規律検査委員会(CCP) とその下部組織が行っている党内の懲戒システム、もしくはそのプロセスを意味する。「規律違反」の疑いがある党員に対して行われる。
通常の法執行機関とは別のシステムで秘密裏に行われ、弁護士や家族と接見も禁止される。多くの場合、舞台裏ではすでに有罪を立証する証拠を確保しているので罪を認めなければ、拷問を受ける。
RSDL(指定居所監視居住)は中国警察が運営している。「指定された時間と場所で」で取り調べを受ける。別名「LIUZHI(音訳=六枝)とも呼ばれるが、この「拷問取り調べを含む特別収容所」のことは誰も知らない。いや、おおやけには存在も認めていない。
国家監督委員会 (NSC) が発足して以来の新組織で、経済犯罪で告発された人を調べる。
『財訊』雑誌がRSDLにおける拷問死を報じたところによれば、福建省のチェン・ヨンは 26日間拘留され死亡した。彼が標的にされたのではなく、単に調査対象者の運転手だった。遺体を見た家族は、広範囲にわたる拷問の痕跡を報告した。
 また或る証言では「部屋は柔らかいゴム製の壁でした。壁に頭をぶつけて自殺しようとした役人が多すぎたため、設置されました」と言う。
「寒さと飢えにさらされるのはごく普通のことです。縛り付けられたり、殴られたり、侮辱されたり、睡眠を奪われたりするような拷問もあります」。
 RSDL は国家機密で、情報が公開されておらず、毎年秋に党大会に提出される CCDI (中央規律委員会)の年次作業報告にも含まれない。
 こうした暗黒部分を中国共産党は決して明るみにしないが、他方では民衆のナショナリズムを強く掻き立てる術は心得ている。
 習近平はモスクワへ向かい、プーチンとサシで話し合い和平仲介と口にした。その一方で現在ロシア領土の沿海州や樺太をネルチンスク条約以前の、清朝時代の地名で地図に記している。
樺太はサハリンと呼ばれるが、中国の地図では「庫頁島」だ。ウラジオストックは、「海参威」のままである。やがてロシアがへたれば、とりかえすのだという潜在的決意の表れだろう。
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kennak · 2 years
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「検察官は、警察があまりにも早くシャトーさんを解放したことを残念に思っていたようである一方、『われわれは個人の自由、思想の自由、あらゆる哲学を信奉する自由などの原則を守らなければならない。例えそれが(統一教会創始者)文鮮明氏の哲学でも』と述べた」と、ル・モンド紙の記事は伝えている。 当時、「メディアの注意を統一教会に向けたかった」と彼女を誘拐した者たちは語った。安倍晋三元首相を殺害した山上徹也容疑者の供述と不気味なほど似ている。そして当時も、その意図は完全に成功したのだった。 カルトがもたらす社会悪が認識された 2カ月後、シャトー事件の担当判事は標的を切り替え、突如としてフランス国内の統一教会の事務所21カ所を一斉に強制捜査し始めた。これにはフランス警察の犯罪部門、経済部門、労働部門、金融部門がかかわった。 信者60人が取り調べを受け、その後解放された。2年後、統一教会のフランス事務所のトップが脱税で起訴された。同事務所は確定申告をしていなかったが、新聞販売で商業収入を得ていたのだ。 フランス国民にとって、シャトー事件は統一教会事件となった。さらに重要なことに、フランスのメディアが「プチ・ジュージュ(petit juge)」という親しみを込めて呼ぶ裁判官(その判断が全国的影響を与える地方裁判官)により、捜査が一気に拡大し、カルトがもたらす社会悪がフランス国民の間に知れ渡ったのである。このことは政界に電気ショックを与え、その影響は今日まで続いている。 フランスの制度は過去40年間、個人の自由を尊重しつつ、カルトによる犯罪行為や反社会的行為を防止・処罰しようと試みてきた。1995年には、国会委員会が173のカルトを掲載したリストを公表したが、これは後に差別的だとして廃止された。 「カルトが信者を勧誘するのは自由だ。エイリアンが世界を支配するという話を信じたければ信じても構わない。しかし、カルトはその行動によって社会悪や個人への損害を生み出すべきではない。だから今のフランスはマインドコントロールを罰することに集中している」(グラベル氏)
フランス「40年前の統一教会事件」が社会を変えた | 政策 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
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thyele · 1 year
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2023年4月24日
EXILE・ATSUSHIが体調不良で「#HIROSHIMAミライバトン」出演中止 - ライブドアニュース https://news.livedoor.com/article/detail/24109667/
田園調布倶楽部 | 田園調布の一軒家イタリアンレストラン https://www.denenchofuclub.net/
多摩川浅間神社 https://sengenjinja.info/
有吉弘行、若者の“LINE離れ”に驚き「『おじさんだな…』って思ってるらしいよ」― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/04/23/kiji/20230423s00041000700000c.html
宮迫博之、赤字が続き飲食店を閉店へ 8周年も「残念ですが」 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2276473/full/
活動25周年の浜崎あゆみ、デビュー時の悪戦苦闘を松浦勝人「今だったらアウト」 ヒット曲連発の“ライバル”の存在も「売れなきゃ会社辞めるって」(1/2 ページ) - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2304/21/news087.html
首都高.comさん「(´・ω・)今日はきゃらとらに2台混合させる初の試みに挑戦!!! (;´・ω・)どうなることやらWWW (=゚ω゚)ノ作成に入ります!!! (´・ω・)ちょくちょく首都高参上しますWWW #HIDE #きゃらとら https://t.co/43rG00a8My」 https://twitter.com/hitomi110531/status/1649922486375690241
ZIGGY森重樹一オフィシャル「極楽倶楽部」さん「【リリース&ライブ情報】 ZIGGY NEW ALBUM 「SO BAD,IT'S REAL」 2023/8/28(月) リリース決定‼️ ZIGGY MORISHIGE,JUICHI 60th ANNIVERSARY LIVE 「SO BAD」 2023/8/29(火) Zepp DiverCity 開催決定‼️ アルバム詳細は後日発表🕺 #ZIGGY #森重樹一」 https://twitter.com/gokurakuclub11/status/1649729771310391299
D'ERLANGER、全国11都市を回るツアー開催+ニューアルバム発売決定 | BARKS https://www.barks.jp/news/?id=1000233012
えとせとら🇯🇵🇺🇸🇦🇺🇮🇳さん「なぜ私たちの食料を生産してくれる人たちを政治家や政府が支援しないんだ? なぜ何も生み出さない男女共同参画には何兆円もの予算を使う? 政府も政治家も脳ミソないのか? 「6割が離農を検討するも、「日本の食の基盤を維持する」という強い責任感から酪農経営を継続」」 https://twitter.com/etc_tokyo/status/1648449280796168193 脱「今だけ、金だけ、自分だけ」・鈴木宣弘さん「数年前に「バターが足りない」から増産してくれ、となり、借金して増産したら、過剰だから牛処分しろ、となり、そんなことしたら、すぐに足りない、となって間に合わないと言ったが、案の定、もうすでに、再び「バターが足りない」事態に。何をやっているのか。」 https://twitter.com/tetsuginsuzuki/status/1648192925535440896
【大量の移民を受け入れた群馬県の末路】治安の悪化・騒音・ゴミ捨てルールを守らない・税金の滞納 生活保護受給者ばかりで財政圧迫 | RAPT理論+α https://rapt-plusalpha.com/30079/
Eins:Vierさん「Eins:Vier LIVE2023 SUMMER 大阪 東京 2DAYSワンマン公演決定🔥」 https://twitter.com/EinsVier_news/status/1640156793862254592
LUNAさん「おやすみ前の【朗読動画】を投稿致しました💕 物凄く心に響いた台本です😢💕 そして台本師様から、とても素敵なイラストを頂きました😭💙 #14【朗読 睡眠用 トランスジェンダー LUNAの読み聞かせ】病気の彼氏がヤケクソになって薬を捨ててしまう。【ASMR】 https://t.co/dZPUF1ETgW @YouTubeより https://t.co/XHwLm0lOvG」https://twitter.com/LUNA__Channel/status/1649925758226407424
首都高.comさん「(=゚ω゚)ノフォロワー皆様おはようございます! (*^▽^*)日曜日も流通のドライバーの皆様!!! (=゚ω゚)ノ日曜日も安全運転で頑張ってくださいね。 (*^▽^*)ほかのお仕事の皆様も頑張ってくださいね。 (´・ω・)本日もよろしくお願いします♪ https://t.co/rdKgohhnaa」https://twitter.com/hitomi110531/status/1649920997615898624
HIROSHI MATSUMOTOさん「ぐっどもーにんぐ https://t.co/cphCnFEYYt」https://twitter.com/DashioJp/status/1649913471457435651
JROCK'N'ROLLさん「ファンから怒られる時。自分が彼らの好きなバンドを好きじゃないから...。 それとも、個人的に興味のないバンドにインタビューするのは良くないことなのでしょうか? でも時々、バンドのインタビューを受けた後 彼らのことを理解し、彼らの世界に引き込まれるような気がするのです。 ダメですか?」https://twitter.com/JROCKNROLL_/status/1649911615775559682
LIVE HOUSE CRESCENDOさん「6/13(火)【チケ発売情報!】 「KENTARO Birthday Special Session!」 NOV KENTARO 横関敦 山下昌良 HIMAWARI ◆来場(※4/28の22時~発売!) https://t.co/d4z8xSJhXj ◆配信 https://t.co/l091SicAZO ◆投げ銭(※5/14~受付) https://t.co/UmSGZ3fBWI お楽しみに! https://t.co/dQJn5iWs9y」https://twitter.com/crescendo_jp/status/1649749299629260803
KAZUYAさん「ライブ映像を振り返って… 箱のアンプ、ワイヤレス、マイクスタンド、マルチ、今回トラブルやイレギュラーが多かったなぁ😅 しかしながら冷静に、でも熱量は落とさず出来たんじゃないかな🖖 ご覧頂いた皆様と、はまTのお導きのお陰ですねぇ😆 川崎セルビアンナイト、ありがとうございました😁✨ https://t.co/9ZdPfduj3i」https://twitter.com/KAZUYA_RV/status/1649870944293502977
デトロイトD輔さん「スケジュール 5/9池袋EGDE(BURGUNDY RAIN) 5/14小田原姿麗人(水戸産業廃棄物) 5/29大塚welcome back(ソロ) 7/2巣鴨獅子王(水戸産業廃棄物) 宜しくお願いします✨ https://t.co/b4TkD6xMqT」https://twitter.com/MADBAL3/status/1649909139685138432
高松浩史さん「ひっさしぶりに香港行ってきます。東京でもやるのでぜひ。フィーバーも久しぶりだな。」https://twitter.com/Takamatsu1623/status/1649767988797804544
ねとらぼさん「注意! 「肉は洗わないで!」「魚と野菜は洗って!」 内閣府が自炊を始めた人に注意喚起 肉は洗うと菌が飛び散る恐れ https://t.co/ZP7ox4gEZ4 https://t.co/ArNlNVxUWm」https://twitter.com/itm_nlab/status/1649658684279250944
kazuyaさん「発売中です! 応援の意味含めて ご購入宜しくお願いいたします! 自信作!」https://twitter.com/kazuya2418/status/1649757522499342336
Mamimamiさん「アンドロイドのような女性の映像、訳しました😊✨ この始まり、ドキドキして登場すると4人のオーラが半端ない😆✨ The Last Rockstars、本当スーパースター感に圧倒される🤩✨ #TheLastRockstarsLA https://t.co/1kK7zOkDLH」https://twitter.com/mamimamisf/status/1649385952270487552
MUCCさん「【RADIO】 ミッドナイト・ダイバーシティ~正気のSaturday Night~「#V系って知ってる?~出張編~」 メンバー3人出演決定! ★日時  4月29日(土) 24:00-26:00 ※MUCCの出演は25:29まで ▼詳細はコチラ https://t.co/0ILEiARLjV https://t.co/AOXJTaLGCC」https://twitter.com/muccofficial/status/1649744873497710592
KiD officialさん「【KiDワンマンツアー決定!!】 「少年のアビス」 7/13(木)郡山#9 7/14(金)仙台spaceZero 7/26(水)福岡DRUM SON 7/28(金)広島CAVE-BE 7/30(日)大阪RUIDO 7/31(月)名古屋ell.SIZE ◇ツアーファイナル◇ 8/5(土)渋谷REX 開場17:00 開演17:30 前売り¥6,000 当日¥6,500 ※チケット詳細後日解禁 https://t.co/zIHnJy5uWe」https://twitter.com/KiD__official_/status/1649760463910055947
test-No. officialさん「【KAEDEからコメント到着!】 2023.06.01(木) 吉祥寺Shuffle 『test-No. 21th anniversary』に向けて KAEDEからもコメント到着です! 当日までどんどん盛り上げて行きたいと思っています! 皆さま拡散のご協力をお願いします! https://t.co/qDZgYMb3cz」https://twitter.com/testNo2002/status/1649759964687155200
京さん「DIR EN GREY TOUR始まりますよ。全てを吐き出す時が来た。 京 https://t.co/xcQaVG8uFj」https://twitter.com/kyo_official/status/1649643096173322241
SHOU ALICE NINE.さん「本日は大阪 GORILLAHALL良い会場だ! 東京ではSHINがアリス九號.カヴァーでライヴをしてくれます どちらも最幸の時間になりますように☘️ https://t.co/lXa1jvRCfK」https://twitter.com/SW_A9/status/1649672757653954560
百直オフィシャルさん「【本日開催】 #百直 ワンマン& #木村世治 (ZEPPET STORE)とのカップリングツアー 初日です! 4/22(土)新宿SACT! 18:00 OPEN 18:30 START 当日券あります! What anniversary ? Tシャツ販売スタート! ブラック•テネシーオレンジ•サイバーピンクの3色 サイズS/M/L/XL 各4000円 https://t.co/GiGh6bUywl」https://twitter.com/HyakuNAO/status/1649675470462652416
ai.serizawaさん「吉野翼企画『田園に死す/上海異人娼館』寺山修司×岸田リオの世界 ダンスパフォーマンスとお芝居の二本立て✨生演奏もあります🎵ご予約開始していまーす❗️ 久々のアンダーグラウンド。是非見にきて下さい☺️ ご予約は此方から↓↓ https://t.co/uIDEuZKIxp https://t.co/DCaaGHLpj5」https://twitter.com/seri164/status/1646112742678593536
舞夕-マユウ-さん「って事で、次回ライヴ告知! 大阪 爆寸酒場 「ロマンスの宴vol.1」 日時:5月20日(土) 場所:大阪西中島 爆寸酒場 大阪市淀川区西中島3-14-3 白石ビル2階 open 19時 start 19時30分 チケット:2000円+1ドリンク500円 ~act~ blue romance ちゃっきーxアキト 舞夕&飛鳥 〜1 song session〜 https://t.co/avXw4Aogcn」https://twitter.com/hrz45mayou/status/1649921960250580992
中島卓偉STAFFさん「【FC旅行2次募集本日まで!】 #中島卓偉 ファンクラブBEAT&LOOSE会員限定旅行2023!! TAKUI NAKAJIMA IN KANAZAWA 「中島卓偉せっかち!凝縮!1泊2日金沢の旅」 受付は本日まで! FC会員限定で先着順! 忘れずエントリーしてください! ▼ 2次募集詳細 https://t.co/ROCsLJDknd @takuinakajima https://t.co/tLq2qxY995」https://twitter.com/helter_takui_st/status/1649910962852605952
de~ci~de AKINORIさん「配布VHS(続き) この曲を 後期に初期の曲を ヤルと こんな感じに🤟 https://t.co/hybde56PmI」https://twitter.com/4Bn8i8v38SO5yYR/status/1649778795157811200
de~ci~de AKINORIさん「94年 19歳 de~ci~de結成 ザクザクした音楽を好む人が少なく メンバー募集で大分苦戦 まだ3人だった💧 https://t.co/gCWQMdSpL8」https://twitter.com/4Bn8i8v38SO5yYR/status/1641953593237569537
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zubaban · 1 year
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ニュース 2022/12/21〜12/30
岸田首相「難局乗り越えたい」 自民役員会で結束呼び掛け(時事通信) - Yahoo!ニュース
コロナワクチン「接種開始時期と死者増加時期が一致」のデータが意味するものとは|NEWSポストセブン
札幌五輪 札幌市とJOC 招致の機運醸成活動 いったん休止へ | NHK | オリンピック・パラリンピック
「結局、夫は守られなくって、佐川さんは守られた」公文書改ざん問題で赤木俊夫さんの妻・雅子さんの賠償請求が棄却〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
「旧統一教会擁護派」「壺芸人」と言われた太田光 鈴木エイト氏との対談で明かした真意|NEWSポストセブン
【対談・太田光×鈴木エイト】太田が統一教会ビデオセンターで「羽交い絞め」にされた過去|NEWSポストセブン
障害者の結婚、不妊処置が条件 北海道・江差の福祉施設(共同通信) - Yahoo!ニュース
国内初「洋上風力発電」大規模商業運転 秋田 能代港で始まる | NHK | 環境
岸田首相の支持率を激減させた「増税殿の13人」不祥事ばかりで国民の怒り収まらず【名前と “やらかし” を一挙公開】(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
●「セクハラ疑惑」「旧統一教会と再三接点」 細田博之衆議院議長(78)
 5月に開かれたパーティで「毎月もらう歳費は100万円しかない」と発言して、批判殺到。さらに5月19日発売の「週刊文春」で、女性記者に対するセクハラ疑惑が浮上した。細田氏は同誌に抗議したが、旧統一教会との接点も再三にわたって指摘されるなど「立法の長」は国民からの理解が得られていない。
●「防衛費増額で一人相撲」 高市早苗経済安全保障大臣(61)
 政調会長時代には各メディアに登場して、防衛費のGDP比2%への増額を積極的に主張。一方で、入閣後は岸田首相が防衛費の財源として増税の方針を打ち出すと「総理の真意が理解できません」と “離反投稿” を繰り返した。最終的には「全面的に従います」と収束。一人相撲を繰り広げた。
●「自分のホームページで『世界美人図鑑』」 西村康稔経済産業大臣(60)
 自身の公式サイトの「とっておきの1枚」というコーナーで、自分で撮影した写真を紹介していたが、そのなかで「世界美人図鑑」と銘打って、女性の写真を188枚も投稿していたことが6月に発覚。ネット上には「気持ち悪すぎ」といった批判の声があふれた。
●「パパ活で離党後、780万円申請」 吉川赳衆議院議員(40)
 6月に「週刊ポスト」によって、未成年女性との “パパ活” 疑惑が報じられた。岸田首相の派閥「宏池会」所属で、首相自ら「説明責任をはたすべき」とコメントしたものの、報道直後に離党届を出して “雲隠れ”。その後、「1人会派」として立法事務費の支給を申請し、年間780万円が支給されたとみられる。
●「統一教会への優遇疑惑」 下村博文元文部科学大臣(68)
 2015年、「統一教会」から「世界平和統一家庭連合」への名称変更の際、宗教法人を所管する文部科学大臣だった。そのことに「責任を感じている」と発言したが、前川喜平元文科省事務次官は、名称変更が突如認められたことに下村氏が「ゴーサインを出しているのは間違いない」と指摘している。
●「生稲晃子氏を連れて、八王子教会へ」 萩生田光一政調会長(59)
 7月の参院選公示前に、当時、東京選挙区から立候補予定だった生稲晃子氏をつれて、旧統一教会の八王子教会を訪問していたことが明らかになった。教会内で「一緒に日本を神の国にしましょう」などと発言していたという。そんな人物ながら、岸田首相は「救済法案」の党内調整を萩生田氏に指示していた。
●「統一教会から選挙手伝いを堂々宣言」 岸信夫前防衛大臣(63)
 政治と旧統一教会の関係が取り沙汰されるなか、防衛大臣の定例会見で「お付き合いもありましたし、選挙の際もお手伝いをしていただいております」と堂々宣言し、国民を呆れさせた。12月には次期衆院選で引退し、長男に譲ることを明らかにしたが「世襲は当然」かのような発言も批判を浴びた。
●「国葬やらなかったらバカ」 二階俊博元幹事長(83)
 多額な警備費用などから、国民から多くの反対の声があがっていた安倍元首相の「国葬儀」。それに対して、8月24日の講演で二階氏は「国葬は当たり前だ。やらなかったらバカだ」と発言したことが報じられ、総スカン。国葬の強行で、参院選勝利で浮上した内閣支持率を一気に打ち消した。
●「過去発言が問題視…“中傷いいね” で賠償命令」 杉田水脈総務大臣政務官(55)
 2018年にLGBTなど性的少数者は「生産性がない」と月刊誌へ寄稿したことなど、過去の言動から岸田首相が政務官に起用したことが問題視されていた。10月20日には、東京高裁がジャーナリスト・伊藤詩織氏への中傷投稿に対し、杉田氏が「いいね」を押したことを侮辱行為と判断し、55万円の賠償を命じた。
●「統一教会トップとの写真にも『記憶にない』」 山際大志郎前経済再生担当大臣(54)
 7月3日、青森県での街頭演説で「野党の話を政府は何一つ聞かない」といった発言をし、大批判を浴びた。さらに旧統一教会トップの韓鶴子氏と写真を撮影するほどの “深い接点” が明らかになったが、国会答弁で「記憶にない」を連発。与党内からも「瀬戸際大臣」と呼ばれ、10月24日、辞任に追い込まれた。
●「『死刑のはんこ』を鉄板ネタに」 葉梨康弘前法務大臣(63)
 11月9日、都内の議員パーティで挨拶した葉梨氏は、法務大臣の職務を「朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職」と発言。この不謹慎すぎる発言をたびたびおこなっていたことも明らかになり、11月11日に辞任に追い込まれた。
●「数々の “政治とカネ” 問題」 寺田稔前総務大臣(64)
 10月5日の「文春オンライン」の記事を発端に、自身の妻が一部所有する事務所の賃料を、自らの政治団体が支払うなど政治資金を家族に還流させている疑惑や、スタッフへの人件費として支払った毎年500万円について、源泉徴収票を発行していないなど脱税疑惑が浮上。11月20日に辞任に追い込まれた。
●「次男を使って “影武者選挙”」 秋葉賢也復興大臣(60)
 以前から家族への政治資金還流などの疑惑が取り沙汰されるなか、11月26日には、2021年衆院選で「秋葉けんや」と書かれた上に小さく「次男」と添えられたタスキをかけて、秋葉氏の次男が選挙運動をおこなっていたことが明らかに。「影武者選挙」として追及が続いている。
 大河ドラマの『鎌倉殿の13人』は、1年間48話をかけて、ていねいにさまざまな人物の躍進と転落を描いてきた。一方で、現実の「増税殿の13人」では、矢継ぎ早に多くの人物が不祥事を起こしている。これでは、いくら賢い国民でも過去の記憶が薄れてしまうのは仕方がないことかもしれない――。
ホリエモン、自身の餃子店をディスられ怒り爆発!“味を研究したと思えない”に「なんなの、お前?」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
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sugurukumasaka · 1 year
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俺的青春のGEのスエスタ。 着れるサイズあればまだ欲しい。 専門の頃、もう25年以上前の話なんだけど。どこで買った?広島?桐生?忘れたけど、確か当時付き合ってた彼女が広島で。地元で買ってきてもらったか?boksのスニーカーだったか。。記憶も曖昧なスエスタ。当時、黒、ネイビー、グレー、オレンジ(だったはず)当時はパチモンも沢山あったかも。やっと買えたスエスタは本物なのか?パチモンなのか分からなかったけれど当時の俺はまだL着れていたよ。 時は経ち、広島の @lead_hiroshima の投稿で改めて見かけるようになり、色々質問して。ヤフオクやらメルカリやらで探しまくって出てくるLサイズはもう今の俺には着れないサイズ。 とりあえず2枚は確保できたので一枚はヒロにサンプルで送り、もう一枚はお気に入りのスタッフの真亜子に着せてみようと。 @fridge.maa からしたら全然タイミングも思い入れも無いだろうけど、プレゼントして着せてみたら結構気に入ったのかよく着てます。似合うしめちゃくちゃ。今かけたパーマにもハマってる。 ソレ着てる真亜子見て、自分的エモーショナルが炸裂し、俺的には真亜子に似合うもん見つけたなーって思って悦に入ってました。なるほどここか。と。 気分良く本人も着てくれてるのでいい感じだなと思ってて。スカートにもいいよね。 @see.see.sfc のヒロとは色々いつ���考えてるんだけど、こう言っちゃあれだけどいつも悩みながら実は作ってます。売れているブランドだけに失敗は許されない。とは言え自分が欲しいものは作って欲しい。売れ筋ブランドがメインで沢山並べいつも完売して、店自体がスカスカになってるような店ではない。失礼だが売れない(わけじゃなく)ブランドや気長に売らなきゃいけないブランドも並べてていつかでもしっかり山盛りの商品がある店。それが僕の目指すセレクトショップなんだけど(負け惜しみに聞こえたらその通りに受け取ってください)僕らの @fridge.setagaya で数少ない並びが出て、外国籍のお客さんがありがたい話群がり、カード決済で、詐欺?的な人から沢山注文され、質問が的外れで良く読んでよ、サイズ書いてあるけど?とか変な人が沢山寄ってくる。。。まさに人気ブランドがこのseesee。 ま、うちにしては珍しく完売ビジネスを目指せる本当にポップなブランドで5万で売る作り込んだモノ。せっかくスウェットで作るのに、レザーパイピングで洗濯できない。って言う半端ないアイテムを作ってきたヒロ。入荷して21日の21時発売。クリスマスにギリ間に合わせたい。俺は今さっき谷に会い、大阪にいる。東京帰還は22の深夜の予定。また一度も見れずに終わるのか。終わってもいい。それこそが商売だ。これは流石に売り切れちゃうだろうな。最近お店にたくさんの人が来てくれる。みんな欲しい。並んでくれる。でも並ばせるのが申し訳ない。寒いし。ほんとそれが理由。みてから買いたいとか、ごめん無理。だって俺がみてないんだから。 なのでもう一度書きますが 12月21日 わかりやすく同じく 21時から発売。 サイズは3サイズ。 色は2色。 税抜5万円です。 GEは俺なんかより思い入れある人沢山いると思う。でもね俺にも思い出が沢山ある。俺はこのGE来てフリークスに就職して勤務地原宿渋谷って書いてあったのに、そんなとこに当時店は無く、古河勤務?それどこだよ?って思った横須賀生まれです。で、就職してからうちは裏原じゃねえからってキレられたの今でも腹に据えかねてます。ああ知ってるよ?古河のクソ田舎じゃねえか。北関東だろ?表も裏も茨城じゃねえかよ。バカじゃねえの?って。ちなみにもうその人はフリークスには居ない。 その後ビームスに転職しヤフオクで買い直したコレ着てたら、当時の先輩が『うち裏じゃなくて、表だから』。当時は名言だなって思ってたけど今その先輩結構好きだしな、GE。 なんつーか裏原って俺にとっては芸能界みたいなところで今でもその気持ちは持ち続けている。やっぱり桁が違うし今の若い子たちの世界観や世界線で似たようなものがあっても、単純に物欲を満たすって言う感じじゃなくて、もうお金じゃ買えない憧れをどうにかねじ込む感じがもうヒリヒリしてて若い頃の自分を今思えば褒めてやりたい。誰でも簡単に上澄みでオシャレに見える時代。シコシコと欲しいものを穴が開くほど雑誌で見てた時代の俺からするとニューバランス履いてる大学生のお前のワードローブなんぞファッションじゃねえよとか思っちゃうけどね。 すげー脱線したけど、俺久しぶりに買いたいコレ。でも多分。買えないんだろうな、笑えるほどこの企画がコケて。で、売れ残るならそれはそれで俺は買えるから嬉しい。ま、複雑なんだけどネット通販優先で販売します。試着しなきゃ買えない、とかサイズがどーのこうのの前に欲しいから買う。でお願いします。体の大きい人は大きいサイズを。女の子や小柄は小さいのを。普通体型は真ん中を。それでいいと思いますので。 オマージュがすぎるスペシャルアイテム、欲しいなあ。 #なげえ #seesee #ge @fridge.setagaya @see.see.sfc @fridge.maa @dona_uchida (Osaka) https://www.instagram.com/p/CmZfoCVvZPd/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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cookingarden · 2 years
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フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督『最高の花婿 アンコール』
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原題:Qu'est-ce qu'on a encore fait au Bon Dieu ? 制作:フランス, 2019年.
フランスに悪態を突き、異文化どうしが非難し合いながら、最後には全員がフランス愛に至るコメディ映画。多国籍な花婿たちの言葉の応酬と、義母の受け答えに大いに笑わされた。しかしそんな笑いからも、フランスならではの国の成り立ちが見える興味深い映画だった。
フランス嫌いの多国籍な婿たち
余生を迎えたヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいる。彼女らが選んだ結婚相手は、アラブ人弁護士、ユダヤ人実業家、中国人金融マン、コートジボワール人俳優の多様多国籍な婿たち。しかし、裕福に暮らすフランス人夫妻と娘たちとは裏腹に、婿たちはいつもフランス人とソリが合わない。
ユダヤ人の婿は兄弟に「ハラルニック」への投資を持ちかけるが、身内さえも信用しない。中国人の婿は、中国人は狙われるからと手裏剣を持ち歩く。アラブ人の婿は、コートを着れば爆弾犯扱いされると、コートの前ボタンを掛けない。おまけにコートジボワール人の婿の妹は結婚相手に女性を選ぶ。彼らにとってフランス社会は排外的だ。
婿たちもまたフランス社会を嫌っている。冴えないカフェの従業員、ひどい交通事情やTVドラマ。外国人を差別し、成功者を嫌う生粋のフランス人。頻発するストライキ、拡大する一方の貧富の差。そこへ覆いかぶさる税金や官僚主義・・・もうウンザリだと。そして、「フランスは坂道を転がり落ちている、中国は違う! アルジェリアも違う!」と叫び声を上げる。
フランス暮らしに愛想を尽かした4人の婿は、国外脱出を願うようになる。それぞれに、イスラエル、アルジェリア、上海、インドへの移住を企てた婿らは、アパートを売り払い、希望の地での仕事の段取りをはじめる。婿たちは互いの思惑を語り合い、「やっと平和がやってくる!」と有頂天に盛り上がる。
ヴェルヌイユ夫妻の作戦
そんな婿たちに義父は諦め顔だ。余生を地元の歴史家として過ごすつもりだった彼は、「仕方がない、引き止めることはできない」と、歴史書の執筆に没頭しようとする。そんな夫に妻が一念発起、移住阻止へと立ち上がる。彼女が思い立ったのは、彼らのフランスへの思いを丸ごと入れ替えることだった。
「解決策を思いついたわ!」 「婿たちを、フランス好きにするの!」
こうして老夫妻の花婿奪還作戦がはじまる。婿たちの心変わりを画策する二人は、男4人をフランス再発見のツアーに招待する。用意したのはTGVの1等席、ドイツ車並みの高級車(ルノー「エスパス」?)、田舎の古城、高級ワインに世界一の田舎の風景。どれも選りすぐりのフランスのお宝ばかりだ。ハンドルを握り助手席に座った夫妻は、ツアーガイドさながらにフランスを褒めちぎる。
「平原も山も海も全てある。ブラボォ!」 「そう、フランスは地獄を信ずる人が住む国よ。」 「クルマも家も鍵をかけたことがない。」
訪問先はどこも、夫妻が仕組んだ仕掛けだらけだ。事業家のユダヤ人の婿には、1ユーロで売りに出た工場の見学が用意されている。コートジボワール人の婿は、黒人将軍オセロの役を競うオーディションに遭遇する。案内担当の女性は、有色人種専属のキャスティング係という役回りだ。ためらう婿に義母は、「行って、カフェで待ってる」と背中を押す。
ワイナリーではガイドが「フランス女性は最高さ、昼もいいが夜もいい」と軽口を叩きながら、「フランスの真似をする外国勢は外敵だ。戦うには弁護士が必要だ」と、アラブ人の婿に仕事をほのめかす。間髪入れず「ワインはフランスの文化だ。守るには弁護士がいる。」とフォローする義父。計画に失敗は許されない。コートジボワール人の「オセロ」が不人気なら客席を買い取るという念の入り用だ。
フランスこそ我が祖国
贅を尽くした夫妻の奮闘が功を奏し、仕掛けは着々と婿たちの心を捉えていく。ユダヤ人の婿は工場を買い取り、コートジボワール人の婿はオーディションに合格する。家を売り払った中国人の婿は、「お前はチベットの活動家だ」とビザの発給を留められ海外脱出が阻まれる。活動家の証拠写真は、フォトショップによる義母のお手製だ。レズビアン の妹の結婚式もすんでのところで父親が駆けつけ、二人はめでたく結ばれる。
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こうして、ヴェルヌイユ夫妻の婿奪還作戦は大成功に終わる。ツアーを終えた4人の花婿はフランスこそが祖国だと、義父への感謝の印にドゴール大統領の帽子をプレゼントする。義父は贈られた帽子を被って叫ぶ。
「愛国者と家長の務めを果たしただけだ。」 「フランス万歳!」
以上の経緯からわかるように、この映画には、6人(夫婦と4人の婿)もの主人公がいる。その溢れ返る口上で観る者を辟易させず、ユーモアあふれる94分の作品に仕立て上げたショーヴロン監督の力量は並みのものではない。どこかの国の「トモダチ」映画とは大違いだ。
日本と隔絶したフランスの国際結婚
それにしても、この映画に登場する家族は、日本の家族からは相当にかけ離れている。日本に四姉妹がいないわけではない。しかし、その娘たちが全員、国籍の異なる外国人を婿に持つというケースは稀だろう。娘や息子が外国人と結婚している例は、日本よりフランスの方が圧倒的に多いはずだ。
実際、フランス国立人口研究所(INED)によれば、2019年時点でフランス人の7人に1人が国際結婚をしている。 1)しかもこの10年、フランス人の国際結婚は増加傾向にある。一方、日本での人口動態調査によれば、2017年における婚姻総数は約70万件で、夫婦のどちらかが外国人の数は21,000件ほどとなっている。2) これは、2006年の約45,000組から5割以上も減少した上での数字だ。これらの統計を見ただけでも、フランスと日本では国際結婚の規模も傾向もまるで異なることがわかる。
しかし、その特異性がユーモアにつながっていると言いたわけではない。確かに「違い」や「間違い」は笑いを誘うが、この映画に描かれているポイントはもっと別なところにある。それは、ヴェルヌイユ夫妻を通じて描かれる4人の外国人が、フランス人へと変わっていくことだ。
おそらく日本人の多くは、娘と結婚した外国人の婿に、これほど強力に日本への帰属を求めないだろう。ましてや娘婿を相手に、自分には「愛国者と家長の務め」があると、日本人化を企てる親などいないはずだ。私自身が同じ立場でもきっとそうだ。「君は〇〇人らしくあっていい。でも、少しは日本のやり方に従ってね。」というのが関の山だろう。
花婿奪還作戦に込めたフランスの国家観
映画を見終えて、あらためてエマニュエル・トッドが示した家族類型を調べてみた。3) トッドはフランスの家族形態を、平等主義核家族に分類している。その特徴は、兄弟が平等に扱われるというものだ。確かに映画でも4人の娘は対等に扱われている。さらに、4人の婿のなかに中心的な役回りをする者もいない。
平等主義核家族にはもうひとつの特徴がある。それは、平等主義核家族は文化の違いを超えて統合する方向に向かうというものだ。この点についてフランス文学者の鹿島茂氏は、『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層』4)のなかで次のように述べている。
「現在、フランスではイスラム系の住民は遺物扱いされて、社会問題になっていますが、しかし、平等主義核家族は最終的に統合の方向に働きますから、イスラム移民でも第三世代、第四世代となるに従って全員フランス人となっていくことでしょう。というわけで、将来においてフランスでは移民問題は深化しないというのがトッドの予測ですし、私もそう思います。」(p.208)
映画に描かれた「花婿奪還作戦」は、ここでいう「全員フランス人になっていく」そのものだ。そうであれば、4人の婿をフランス好きに変えた義父が「愛国者と家長の務めを果たした」と叫ぶのも納得できる。トッドの指摘に従えば、夫婦が行ったことはまさに、フランスの家族形態の規範的行為であり、フランスがフランスであり続けるための役務だからだ。
ショーヴロン監督が『最高の花婿 アンコール』で描いてみせたのは、結局のところ、フランスを支える国家観そのものだと言っていい。国家の生き方はとかく硬く猛々しく描かれがちだ。その難物を、本質を歪めずコメディで描いた本作は、フランスが深く成熟した文化を備えていることの証でもあるのだろう。
1)フランス国立人口研究所 "How many mixed marriages are there in France?" 2019.
2)データの時間「データで見る国際結婚の動向。日本初の国際結婚はいつ?そして国際結婚の闇に見え隠れする人権問題とは?」2020.
3)エマニュエル・トッド『世界の多様性』藤原書店, 2008.
4)鹿島茂『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層』ベスト新書, 2017.
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aramashi · 3 years
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身に纏えない
これは夢だ。それがそうであると書き留めておかないと、いつか現実と間違えてしまう。そう思うときこそ記録に残している。一秒経つごとに霞んでいくイメージを、手繰り寄せるようにして文字に起こす。フリック入力をする指がせわしない。
オンライン秘書の派遣ができるサービスを、出会い系アプリ、あるいはレンタル彼氏のように利用する女の子に、なぜか付き合わされている。タブレットの向こうから優しく語りかける男性の声が聴こえる。古民家と呼ぶにはおんぼろすぎる和室の畳の上で、嬉々として端末に話しかける彼女の姿を、所在なく見つめる。
付き合わされている、と言っても、具体的に何かをするわけではなく、ただ同じ空間の中でしばらく時間を過ごしてほしいという、そういう要望だったのだと記憶している。見知らぬ場所で見知らぬ相手と見知らぬ方法でつながっている瞬間に、少しでもいいから馴染みのある存在を置いておきたかったのだろう。だとしても私が選ばれた理由はよくわからなかった。都合がいい、差別をしない、こういうことも寛容に受け入れてくれる、そんな期待でも寄せてくれているのだろうか。だとしたらとんだ期待外れだ。
ため息を飲み込んで視線を落とすと、見慣れない色に包まれている自分の体が目に入った。どうやら私は彼女から服を借りているらしかった。
薄いブルーのVネックのニットに、ギンガムチェックのミニスカート。彼女はブルベだけど私はイエベだからこんなの似合うわけないのに、とやけに冷静な頭で考える。そのうえちゃちなコスプレ衣装かと疑うくらいにぺらぺらと布が軽い。しかし彼女が普段からこれらを着ているであろうことは、裾のほつれ具合いとかシワのつき具合いとかから察することができた。足元には他にも似たような粗末な服がいくつか散らばっていて、中には値札がついたままのものも混じっている。299円+税。380円+税。
ふすまの向こうでは相変わらず甲高く色めいた声が響いている。私は何をやっているんだろう、こんなところで。そう思い立った次の瞬間にはニットを脱いでいた。今とても悪いことをしている、と気づきながら、そんな自覚を差し置いてあまりあるほどの冷徹さで、手元の裁ちばさみで空色を真っ二つに切って捨てた。
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guragura000 · 4 years
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自殺未遂
何度も死のうとしている。
これからその話をする。
自殺未遂は私の人生の一部である。一本の線の上にボツボツと真っ黒な丸を描くように、その記憶は存在している。
だけど誰にも話せない。タブーだからだ。重たくて悲しくて忌み嫌われる話題だからだ。皆それぞれ苦労しているから、人の悲しみを背負う余裕なんてないのだ。
だから私は嘘をつく。その時代を語る時、何もなかったふりをする。引かれたり、陰口を言われたり、そういう人だとレッテルを貼られたりするのが怖いから。誰かの重荷になるのが怖いから。
一人で抱える秘密は、重たい。自分のしたことが、当時の感情が、ずっしりと肩にのしかかる。
私は楽になるために、自白しようと思う。黙って平気な顔をしているのに、もう疲れてしまった。これからは場を選んで、私は私の人生を正直に語ってゆきたい。
十六歳の時、初めての自殺未遂をした。
五年間の不登校生活を脱し高校に進学したものの、面白いくらい馴染めなかった。天真爛漫に女子高生を満喫する宇宙人のようなクラスメイトと、同じ空気を吸い続けることは不可能だと悟ったのだ。その結果、私は三ヶ月で中退した。
自信を失い家に引きこもる。どんよりと暗い台所でパソコンをいじり続ける。将来が怖くて、自分が情けなくて、見えない何かにぺしゃんこに潰されてしまいそうだった。家庭は荒れ、母は一日中家にいる私に「普通の暮らしがしたい」と呟いた。自分が親を苦しめている。かといって、この先どこに行っても上手くやっていける気がしない。悶々としているうちに十キロ痩せ、生理が止まった。肋が浮いた胸で死のうと決めた。冬だった。
夜。親が寝静まるのを待ちそっと家を出る。雨が降っているのにも関わらず月が照っている。青い光が濁った視界を切り裂き、この世の終わりみたいに美しい。近所の河原まで歩き、濡れた土手を下り、キンキンに冷えた真冬の水に全身を浸す。凍傷になれば数分で死に至ることができると聞いた。このままもう少しだけ耐えればいい。
寒い!私の体は震える。寒い!あっという間に歯の根が合わなくなる。頭のてっぺんから爪先までギリギリと痛みが駆け抜け、三秒と持たずに陸へ這い上がった。寒い、寒いと呟きながら、体を擦り擦り帰路を辿る。ずっしりと水を含んだジャージが未来のように重たい。
風呂場で音を立てぬよう泥を洗い流す。白いタイルが砂利に汚されてゆく。私は死ぬことすらできない。妙な落胆が頭を埋めつくした。入水自殺は無事、失敗。
二度目の自殺未遂は十七歳の時だ。
その頃私は再入学した高校での人間関係と、精神不安定な母との軋轢に悩まされていた。学校に行けば複雑な家庭で育った友人達の、無視合戦や泥沼恋愛に巻き込まれる。あの子が嫌いだから無視をするだのしないだの、彼氏を奪っただの浮気をしているだの、親が殴ってくるだの実はスカトロ好きのゲイだだの、裏のコンビニで喫煙しているだの先生への舌打ちだの⋯⋯。距離感に不器用な子達が多く、いつもどこかしらで誰かが傷つけ合っていた。教室には無気力と混乱が煙幕のように立ち込め、普通に勉強し真面目でいることが難しく感じられた。
家に帰れば母が宗教のマインドコントロールを引きずり「地獄に落ちるかもしれない」などと泣きついてくる。以前意地悪な信者の婆さんに、子どもが不登校になったのは前世の因縁が影響していて、きちんと祈らないと地獄に落ちる、と吹き込まれたのをまだ信じているのだ。そうでない時は「きちんと家事をしなくちゃ」と呪いさながらに繰り返し、髪を振り乱して床を磨いている。毎日手の込んだフランス料理が出てくるし、近所の人が買い物先までつけてくるとうわ言を言っている。どう考えても母は頭がおかしい。なのに父は「お母さんは大丈夫だ」の一点張りで、そのくせ彼女の相手を私に丸投げするのだ。
胸糞の悪い映画さながらの日々であった。現実の歯車がミシミシと音を立てて狂ってゆく。いつの間にやら天井のシミが人の顔をして私を見つめてくる。暗がりにうずくまる家具が腐り果てた死体に見えてくる。階段を昇っていると後ろから得体の知れない化け物が追いかけてくるような気がする。親が私の部屋にカメラを仕掛け、居間で監視しているのではないかと心配になる。ホラー映画を見ている最中のような不気味な感覚が付きまとい、それから逃れたくて酒を買い吐くまで酔い潰れ手首を切り刻む。ついには幻聴が聞こえ始め、もう一人の自分から「お前なんか死んだ方がいい」と四六時中罵られるようになった。
登下校のために電車を待つ。自分が電車に飛び込む幻が見える。車体にすり潰されズタズタになる自分の四肢。飛び込む。粉々になる。飛び込む。足元が真っ赤に染まる。そんな映像が何度も何度も巻き戻される。駅のホームは、どこまでも続く線路は、私にとって黄泉への入口であった。ここから線路に倒れ込むだけで天国に行ける。気の狂った現実から楽になれる。しかし実行しようとすると私の足は震え、手には冷や汗が滲んだ。私は高校を卒業するまでの四年間、映像に重なれぬまま一人電車を待ち続けた。飛び込み自殺も無事、失敗。
三度目の自殺未遂は二十四歳、私は大学四年生だった。
大学に入学してすぐ、執拗な幻聴に耐えかね精神科を受診した。セロクエルを服用し始めた瞬間、意地悪な声は掻き消えた。久しぶりの静寂に手足がふにゃふにゃと溶け出しそうになるくらい、ほっとする。しかし。副作用で猛烈に眠い。人が傍にいると一睡もできないたちの私が、満員の講義室でよだれを垂らして眠りこけてしまう。合う薬を模索する中サインバルタで躁転し、一ヶ月ほど過活動に勤しんだりしつつも、どうにか普通の顔を装いキャンパスにへばりついていた。
三年経っても服薬や通院への嫌悪感は拭えなかった。生き生きと大人に近づいていく友人と、薬なしでは生活できない自分とを見比べ、常に劣等感を感じていた。特に冬に体調が悪くなり、課題が重なると疲れ果てて寝込んでしまう。人混みに出ると頭がザワザワとして不安になるため、酒盛りもアルバイトもサークル活動もできない。鬱屈とした毎日が続き闘病に嫌気がさした私は、四年の秋に通院を中断してしまう。精神薬が抜けた影響で揺り返しが起こったこと、卒業制作に追われていたこと、就職活動に行き詰まっていたこと、それらを誰にも相談できなかったことが積み重なり、私は鬱へと転がり落ちてゆく。
卒業制作の絵本を拵える一方で遺品を整理した。洋服を売り、物を捨て、遺書を書き、ネット通販でヘリウムガスを手に入れた。どうして卒制に遅れそうな友達の面倒を見ながら遺品整理をしているのか分からない。自分が真っ二つに割れてしまっている。混乱しながらもよたよたと気力で突き進む。なけなしの努力も虚しく、卒業制作の提出を逃してしまった。両親に高額な学費を負担させていた負い目もあり、留年するぐらいなら死のうとこりずに決意した。
クローゼットに眠っていたヘリウムガス缶が起爆した。私は人の頭ほどの大きさのそれを担いで、ありったけの精神薬と一緒に車に積み込んだ。それから山へ向かった。死ぬのなら山がいい。夜なら誰であれ深くまで足を踏み入れないし、展望台であれば車が一台停まっていたところで不審に思われない。車内で死ねば腐っていたとしても車ごと処分できる。
展望台の駐車場に車を突っ込み、無我夢中でガス缶にチューブを繋ぎポリ袋の空気を抜く。本気で死にたいのなら袋の酸素濃度を極限まで減らさなければならない。真空状態に近い状態のポリ袋を被り、そこにガスを流し込めば、酸素不足で苦しまずに死に至ることができるのだ。大量の薬を水なしで飲み下し、袋を被り、うつらうつらしながら缶のコックをひねる。シューッと気体が満ちる音、ツンとした臭い。視界が白く透き通ってゆく。死ぬ時、人の意識は暗転ではなくホワイトアウトするのだ。寒い。手足がキンと冷たい。心臓が耳の奥にある。ハツカネズミと同じ速度でトクトクと脈動している。ふとシャンプーを切らしていたことを思い出し、買わなくちゃと考える。遠のいてゆく意識の中、日用品の心配をしている自分が滑稽で、でも、もういいや。と呟く。肺が詰まる感覚と共に、私は意識を失う。
気がつくと後部座席に転がっている。目覚めてしまった。昏倒した私は暴れ、自分でポリ袋をはぎ取ったらしい。無意識の私は生きたがっている。本当に死ぬつもりなら、こうならぬように手首を後ろできつく縛るべきだったのだ。私は自分が目覚めると、知っていた。嫌な臭いがする。股間が冷たい。どうやら漏らしたようだ。フロントガラスに薄らと雪が積もっている。空っぽの薬のシートがバラバラと散乱している。指先が傷だらけだ。チューブをセットする際、夢中になるあまり切ったことに気がつかなかったようだ。手の感覚がない。鈍く頭痛がする。目の前がぼやけてよく見えない。麻痺が残ったらどうしよう。恐ろしさにぶるぶると震える。さっきまで何もかもどうでも良いと思っていたはずなのに、急に体のことが心配になる。
後始末をする。白い視界で運転をする。缶は大学のゴミ捨て場に捨てる。帰宅し、後部座席を雑巾で拭き、薬のシートをかき集めて処分する。ふらふらのままベッドに倒れ込み、失神する。
その後私は、卒業制作の締切を逃したことで教授と両親から怒られる。翌日、何事もなかったふりをして大学へ行き、卒制の再提出の交渉する。病院に保護してもらえばよかったのだがその発想もなく、ぼろ切れのようなメンタルで卒業制作展の受付に立つ。ガス自殺も無事、失敗。
四度目は二十六歳の時だ。
何とか大学卒業にこぎつけた私は、入社試験がないという安易な理由でホテルに就職し一人暮らしを始めた。手始めに新入社員研修で三日間自衛隊に入隊させられた。それが終わると八時間ほぼぶっ続けで宴会場を走り回る日々が待っていた。典型的な古き良き体育会系の職場であった。
朝十時に出社し夜の十一時に退社する。夜露に湿ったコンクリートの匂いをかぎながら浮腫んだ足をズルズルと引きずり、アパートの玄関にぐしゃりと倒れ込む。ほとんど意識のないままシャワーを浴びレトルト食品を貪り寝床に倒れ泥のように眠る。翌日、朝六時に起床し筋肉痛に膝を軋ませよれよれと出社する。不安定なシフトと不慣れな肉体労働で病状は悪化し、働いて二年目の夏、まずいことに躁転してしまった。私は臨機応変を求められる場面でパニックを起こすようになり、三十分トイレにこもって泣く、エレベーターで支離滅裂な言葉を叫ぶなどの奇行を繰り返す、モンスター社員と化してしまった。人事に持て余され部署をたらい回しにされる。私の世話をしていた先輩が一人、ストレスのあまり退社していった。
躁とは恐ろしいもので人を巻き込む。プライベートもめちゃくちゃになった。男友達が性的逸脱症状の餌食となった。五年続いた彼氏と別れた。よき理解者だった友と言い争うようになり、立ち直れぬほどこっぴどく傷つけ合った。携帯電話をハイヒールで踏みつけバキバキに破壊し、コンビニのゴミ箱に投げ捨てる。出鱈目なエネルギーが毛穴という毛穴からテポドンの如く噴出していた。手足や口がばね仕掛けになり、己の意思を無視して動いているようで気味が悪かった。
寝る前はそれらの所業を思い返し罪悪感で窒息しそうになる。人に迷惑をかけていることは自覚していたが、自分ではどうにもできなかった。どこに頼ればいいのか分からない、生きているだけで迷惑をかけてしまう。思い詰め寝床から出られなくなり、勤務先に泣きながら休養の電話をかけ���ようになった。
会社を休んだ日は正常な思考が働かなくなる。近所のマンションに侵入し飛び降りようか悩む。落ちたら死ねる高さの建物を、砂漠でオアシスを探すジプシーさながらに彷徨い歩いた。自分がアパートの窓から落下してゆく幻を見るようになった。だが、無理だった。できなかった。あんなに人に迷惑をかけておきながら、私の足は恥ずかしくも地べたに根を張り微動だにしないのだった。
アパートの部屋はムッと蒸し暑い。家賃を払えなければ追い出される、ここにいるだけで税金をむしり取られる、息をするのにも金がかかる。明日の食い扶持を稼ぐことができない、それなのに腹は減るし喉も乾く、こんなに汗が滴り落ちる、憎らしいほど生きている。何も考えたくなくて、感じたくなくて、精神薬をウイスキーで流し込み昏倒した。
翌日の朝六時、朦朧と覚醒する。会社に体調不良で休む旨を伝え、再び精神薬とウイスキーで失神する。目覚めて電話して失神、目覚めて電話して失神。夢と現を行き来しながら、手元に転がっていたカッターで身体中を切り刻み、吐瀉し、意識を失う。そんな生活が七日間続いた。
一週間目の早朝に意識を取り戻した私は、このままでは死ぬと悟った。にわかに生存本能のスイッチがオンになる。軽くなった内臓を引っさげ這うように病院へと駆け込み、看護師に声をかける。
「あのう。一週間ほど薬と酒以外何も食べていません」
「そう。それじゃあ辛いでしょう。ベッドに寝ておいで」
優しく誘導され、白いシーツに倒れ込む。消毒液の香る毛布を抱きしめていると、ぞろぞろと数名の看護師と医師がやってきて取り囲まれた。若い男性医師に質問される。
「切ったの?」
「切りました」
「どこを?」
「身体中⋯⋯」
「ごめんね。少し見させて」
服をめくられる。私の腹を確認した彼は、
「ああ。これは入院だな」
と呟いた。私は妙に冷めた頭で聞く。
「今すぐですか」
「うん、すぐ。準備できるかな」
「はい。日用品を持ってきます」
私はびっくりするほどまともに帰宅し、もろもろを鞄に詰め込んで病院にトンボ帰りした。閉鎖病棟に入る。病室のベッドの周りに荷物を並べながら、私よりももっと辛い人間がいるはずなのにこれくらいで入院だなんておかしな話だ、とくるくる考えた。一度狂うと現実を測る尺度までもが狂うようだ。
二週間入院する。名も知らぬ睡眠薬と精神安定剤を処方され、飲む。夜、病室の窓から街を眺め、この先どうなるのかと不安になる。私の主治医は「君はいつかこうなると思ってたよ」と笑った。以前から通院をサポートする人間がいないのを心配していたのだろう。
退院後、人事からパート降格を言い渡され会社を辞めた。後に勤めた職場でも上手くいかず、一人暮らしを断念し実家に戻った。飛び降り自殺、餓死自殺、無事、失敗。
五度目は二十九歳の時だ。
四つめの転職先が幸いにも人と関わらぬ仕事であったため、二年ほど通い続けることができた。落ち込むことはあるものの病状も安定していた。しかしそのタイミングで主治医が代わった。新たな主治医は物腰柔らかな男性だったが、私は病状を相談することができなかった。前の医師は言葉を引き出すのが上手く、その環境に甘えきっていたのだ。
時給千円で四時間働き、月収は六万から八万。いい歳をして脛をかじっているのが忍びなく、実家に家賃を一、二万入れていたので、自由になる金は五万から七万。地元に友人がいないため交際費はかからない、年金は全額免除の申請をした、それでもカツカツだ。大きな買い物は当然できない。小さくとも出費があると貯金残高がチラつき、小一時間は今月のやりくりで頭がいっぱいになる。こんな額しか稼げずに、この先どうなってしまうのだろう。親が死んだらどうすればいいのだろう。同じ年代の人達は順調にキャリアを積んでいるだろう。資格も学歴もないのにズルズルとパート勤務を続けて、まともな企業に転職できるのだろうか。先行きが見えず、暇な時間は一人で悶々と考え込んでしまう。
何度目かの落ち込みがやってきた時、私は愚かにも再び通院を自己中断してしまう。病気を隠し続けること、精神疾患をオープンにすれば低所得をやむなくされることがプレッシャーだった。私も「普通の生活」を手に入れてみたかったのだ。案の定病状は悪化し、練炭を購入するも思い留まり返品。ふらりと立ち寄ったホームセンターで首吊りの紐を買い、クローゼットにしまう。私は鬱になると時限爆弾を買い込む習性があるらしい。覚えておかなければならない。
その職場を退職した後、さらに三度の転職をする。ある職場は椅子に座っているだけで涙が出るようになり退社した。別の職場は人手不足の影響で仕事内容が変わり、人事と揉めた挙句退社した。最後の転職先にも馴染めず八方塞がりになった私は、家族と会社に何も告げずに家を飛び出し、三日間帰らなかった。雪の降る中、車中泊をして、寒すぎると眠れないことを知った。家族は私を探し回り、ラインの通知は「帰っておいで」のメッセージで埋め尽くされた。漫画喫茶のジャンクな食事で口が荒れ、睡眠不足で小間切れにうたた寝をするようになった頃、音を上げてふらふらと帰宅した。勤務先に電話をかけると人事に静かな声で叱られた。情けなかった。私は退社を申し出た。気がつけば一年で四度も職を代わっていた。
無職になった。気分の浮き沈みが激しくコントロールできない。父の「この先どうするんだ」の言葉に「私にも分からないよ!」と怒鳴り返し、部屋のものをめちゃくちゃに壊して暴れた。仕事を辞める度に無力感に襲われ、ハローワークに行くことが恐ろしくてたまらなくなる。履歴書を書けばぐちゃぐちゃの職歴欄に現実を突きつけられる。自分はどこにも適応できないのではないか、この先まともに生きてゆくことはできないのではないか、誰かに迷惑をかけ続けるのではないか。思い詰め、寝室の柱に時限爆弾をぶら下げた。クローゼットの紐で首を吊ったのだ。
紐がめり込み喉仏がゴキゴキと軋む。舌が押しつぶされグエッと声が出る。三秒ぶら下がっただけなのに目の前に火花が散り、苦しくてたまらなくなる。何度か試したが思い切れず、紐を握り締め泣きじゃくる。学校に行く、仕事をする、たったそれだけのことができない、人間としての義務を果たせない、税金も払えない、親の負担になっている、役立たずなのにここまで生き延びている。生きられない。死ねない。どこにも行けない。私はどうすればいいのだろう。釘がくい込んだ柱が私の重みでひび割れている。
泣きながら襖を開けると、ペットの兎が小さな足を踏ん張り私を見上げていた。黒くて可愛らしい目だった。私は自分勝手な絶望でこの子を捨てようとした。撫でようとすると、彼はきゅっと身を縮めた。可愛い、愛する子。どんな私でいても拒否せず撫でさせてくれる、大切な子。私の身勝手さで彼が粗末にされることだけはあってはならない、絶対に。ごめんね、ごめんね。柔らかな毛並みを撫でながら、何度も謝った。
この出来事をきっかけに通院を再開し、障害者手帳を取得する。医療費控除も障害者年金も申請した。精神疾患を持つ人々が社会復帰を目指すための施設、デイケアにも通い始めた。どん底まで落ちて、自分一人ではどうにもならないと悟ったのだ。今まさに社会復帰支援を通し、誰かに頼り、悩みを相談する方法を勉強している最中だ。
病院通いが本格化してからというもの、私は「まとも」を諦めた。私の指す「まとも」とは、周りが満足する状態まで自分を持ってゆくことであった。人生のイベントが喜びと結びつくものだと実感できぬまま、漠然としたゴールを目指して走り続けた。ただそれをこなすことが人間の義務なのだと思い込んでいた。
自殺未遂を繰り返しながら、それを誰にも打ち明けず、悟らせず、発見されずに生きてきた。約二十年もの間、母の精神不安定、学校生活や社会生活の不自由さ、病気との付き合いに苦しみ、それら全てから解放されたいと願っていた。
今、なぜ私が生きているか。苦痛を克服したからではない。死ねなかったから生きている。死ぬほど苦しく、何度もこの世からいなくなろうとしたが、失敗し続けた。だから私は生きている。何をやっても死ねないのなら、どうにか生き延びる方法を探らなければならない。だから薬を飲み、障害者となり、誰かの世話になり、こうしてしぶとくも息をしている。
高校の同級生は精神障害の果てに自ら命を絶った。彼は先に行ってしまった。自殺を推奨するわけではないが、彼は死ぬことができたから、今ここにいない。一歩タイミングが違えば私もそうなっていたかもしれない。彼は今、天国で穏やかに暮らしていることだろう。望むものを全て手に入れて。そうであってほしい。彼はたくさん苦しんだのだから。
私は強くなんてない。辛くなる度、たくさんの自分を殺した。命を絶つことのできる場所全てに、私の死体が引っかかっていた。ガードレールに。家の軒に。柱に。駅のホームの崖っぷちに。近所の河原に。陸橋に。あのアパートに。一人暮らしの二階の部屋から見下ろした地面に。電線に。道路を走る車の前に⋯⋯。怖かった。震えるほど寂しかった。誰かに苦しんでいる私を見つけてもらいたかった。心配され、慰められ、抱きしめられてみたかった。一度目の自殺未遂の時、誰かに生きていてほしいと声をかけてもらえたら、もしくは誰かに死にたくないと泣きつくことができたら、私はこんなにも自分を痛めつけなくて済んだのかもしれない。けれど時間は戻ってこない。この先はこれらの記憶を受け止め、癒す作業が待っているのだろう。
きっとまた何かの拍子に、生き延びたことを後悔するだろう。あの暗闇がやってきて、私を容赦なく覆い隠すだろう。あの時死んでいればよかったと、脳裏でうずくまり呟くだろう。それが私の病で、これからももう一人の自分と戦い続けるだろう。
思い出話にしてはあまりに重い。医療機関に寄りかかりながら、この世に適応する人間達には打ち明けられぬ人生を、ともすれば誰とも心を分かち合えぬ孤独を、蛇の尾のように引きずる。刹那の光と闇に揉まれ、暗い水底をゆったりと泳ぐ。静かに、誰にも知られず、時には仲間と共に、穏やかに。
海は広く、私は小さい。けれど生きている。まだ生きている。
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イタリアにおける新型コロナウイルス感染状況は、凄まじいばかりだ。「全土崩壊前夜」といった類の煽り気味で絶望的なニュースが飛び交う。
だが、なぜイタリアでこれほど感染が拡大したのか、といった視点が決定的に欠落しているように思える。
そこで、鄧小平が断行した対外開放、つまり「中国人の移動」という観点からイタリアを襲っている惨状の背景を考えてみたい。
おそらくイタリア社会における中国人――その大部分は対外開放以後に海外に「走出去」して飛び出して行った新華僑世代――の振る舞いを捉えることで、ヨーロッパ全体を覆いつつあるパンデミック危機の背景を知ることが出来るはずだ。
中国人がいないと米作りが成り立たない 今から7、8年ほど前になるが、香港の中国系書店で『“不死的中国人”――他們干活、掙銭、改変着意大利、因此令当地人害怕』(社会科学文献出版社 2011年)なる書籍を購入した。
地下にしっかりと根を張りながら咲き誇るタンポポの表紙に魅かれたと同時に、日本語に訳すと『“不死身の中国人”――彼らは働いて、カネを稼いで、イタリアを変えている。だから土地の人に怖がられる』となる書名が醸し出す反中・嫌中の雰囲気が気になったからだ。
それにしても不思議に思ったのは、この本が北京の出版社から刊行され、しかも香港の中国系書店に置かれている点だった。
じつは、この本は中国人が著したものではなく、2人の若いイタリア人ジャーナリストがイタリア全土を駆け巡り、イタリア社会で生きる中国人の姿を克明に綴った
『I CINESI NON MUOIONO MAI:LAVORANO,GUADAGNANO,CAMBIANO L’ITALIA E PER QUESTO CI FANNO PAURA』(R.Oriani&R.Stagliano Chiarelettere 2008)
の翻訳である。
筆者にはイタリア語が分からないので、翻訳の出来不出来は判断のしようがない。が、なにはともあれページを追ってみた。
すると、中国人のイタリア社会への逞しくも凄まじいばかりの浸透ぶりが、溢れんばかりに綴られていた。
たとえば西北部の穀倉地帯として知られるピエモンテでのこと。
1980年代末に「紅稲」と呼ばれる雑稲が突然変異のように発生し、増殖をはじめ、稲の生産を急激に低下させた。ところが紅稲は除草剤や除草機では駆除できない。やはり1本1本を人の手で丁寧に抜き取るしかない。だが、肝心の単純労働力は不足するばかり。
そこへ、農家の苦境をどこで聞きつけたのか、大量の中国人がやって来た。イタリアで半世紀以上も昔に忘れ去られてしまった田の草取りの方法のままに、彼らは横一列に並んで前進し、紅稲を抜き取っていく。
<7、8月の灼熱の太陽を受け泥に足をとられながら、手足を虫に咬まれ、腰を曲げ、全神経を紅稲に集中する。想像を超える体力と集中力、それに一定の植物学の知識が必要だ。紅稲は一本残らず抜き取らなければ正常な稲に害が及ぶ。抜くべきか残すべきかを知っておく必要がある>(同書より抜粋)
過酷な作業ながら収入は少ない。だが喜んで中国人は請け負う。
ある日、田圃で中国人が脱水症状で倒れた。彼らに「健康を考慮し、明日からは10時間以上の作業を禁ずる」と告げた翌日、雇い主が田圃に行ってみたが、誰もいない。慌てて宿舎に駆けつけると、彼らは荷物をまとめて立ち去るところだった。
「毎日10時間しか働けないなんて、時間のムダだ」と、口々に言う。雇い主は、「中国人は疲れることを知らない。気が狂っている」と呆れ返る。
かくして同書は、「中国人がいないとイタリアの米作りは成り立たなくなってしまった」と嘆く。
「中国人って1カ所には留まらない」 農業に次いで、大理石の石工、ゴミ処理工場労働者、ソファー・皮革・衣料職人、バー、レストラン、床屋、中国産品の雑貨商などが中国人に依存するようになり、中国人はミラノを「イタリアにおける中国人の首都」にして、ありとあらゆる産業を蚕食していった。
その大部分は浙江省や福建省の出身者で、多くは非合法でイタリア入りしている。教育程度は他国からの移民に比較して低く、それゆえイタリア社会に同化し難い。
苦労をものともせず、倹約に努めるという「美徳」を備えてはいるものの、それ以外に目立つことといえば博打、脱税、密輸、黒社会との繋がりなど……。どれもこれも、胸を張って誇れるビジネスではない。文化程度の低さは、勢い生きるためには手段を選ばないことに繋がる。
これがイタリアで増加一途の中国人の現実である。
イタリア人は彼らを通じて中国を知る。だが中国人は、そんなことはお構いナシだ。
子供をイタリアの学校に通わせ、イタリア人として育てようとしている両親もいることはいるが、カネ儲けに邁進しているので、学校や地域社会で偏見に晒されている子供の苦衷なんぞを推し量る余裕も意識も持ち合わせてはいない。
同書の著者が、アンナと呼ばれる20歳の美しい中国娘に「夢は?」と尋ねる。すると彼女はこう答える。
<夢! そんなもの知らないわ。中国人って1カ所には留まらないものなの。あっちがよければ、あっちに行くわ。おカネの儲かり次第ってとこね。この地に未練なんてないの。もう14年は暮らしたけど、とどのつまりは行きずりのヒトなのネ……>
この印象的なシーンで、同書は終わっている。
アンナも他の中国人と同様に「とどのつまりは行きずりのヒト」なのだろう。
だが、新型コロナウイルスが「行きずりのヒト」と共に世界中を動き回ったとするなら、イタリアのみならず人類にとっては、やはり危険過ぎるというものだ。
対外開放でカネ・ヒト・モノが流入 1975年の時点で、イタリアでは400人前後の中国系住民(旧華僑世代)が報告されているが、鄧小平が対外開放に踏み切った1978年末から7年ほどが過ぎた1986年には、1824人になっている。
以後9880人(1987年)、1万9237人(1990年)、2万2875人(1993年)へと急増していったが、彼らは新華僑世代である。1990年代半ば、新華僑はイタリア在住外国人としては6番目の人口を擁していた。
1986年から1987年の間の1年間に見られた5倍以上の増加の主な要因は、1985年1月にイタリア・中国の両国間で締結(同年3月発効)された条約によって、イタリアへの中国資本の進出が促された点にある。
人民元(カネ)と共にヒト、つまり中国人労働者が大量にイタリアに送り込まれるようになった。また中国料理・食品(モノ)への嗜好が高まったことも、中国人労働者(ヒト)の流入に拍車を掛けたはずだ。カネ・ヒト・モノが中国からイタリアに向かって流れだしたのだ。
新華僑世代も旧華僑世代と同じように、同郷・同姓・同業などの関係をテコにして「会館」と呼ばれる相互扶助組織を持つようになる。1980年代半ばから1990年代末までの10年ほどで十数個の相互扶助組織が生まれた。これこそ新華僑世代増加の明らかな証拠だろう。
商品の発送元は温州市 彼らは強固な団結力をテコに、自らの生活空間の拡大を目指す。
たとえば、2010年前後のローマの商業地区「エスクィリーノ地区」には、衣料品、靴、皮革製品などを中心に2000軒を超える店舗がひしめいていたが、その半数は中国人業者が占めていた。
現在はそれから10年ほどが過ぎているから、その数はさらに増したと考えて間違いないだろう。
彼らが扱う商品の発送元は、浙江省温州市である。温州は、遥か昔の元代(1271~1368年)から中国における日用雑貨の一大拠点として知られる。新型コロナウイルスを巡っては、2月初旬に湖北省武漢市に続いて封鎖措置を受けた。
ローマの商業地区と新型コロナウイルスによって危機的レベルにまで汚染された中国の都市がモノとヒトで日常的に結ばれていたことを考えれば、イタリアの惨状が納得できるはずだ。
友人のイギリス人は、感染拡大の背景にはイタリア人の生活様式もあると指摘する。
イタリア人はオリーブやトマトといった健康的な食生活によって、肥満の多い欧州先進国においては珍しいほどに長寿国で、高齢者が多い。周辺先進国に比べて核家族化が進んでおらず、3世代同居も珍しくない。特に高齢者には敬虔なカトリック信者が多く、教会でお椀を共有してワインを飲む習慣があるという。
であるとするなら、中国人の「移動」という極めて今日的要因がイタリアの社会的・文化的伝統という“宿主”を得たことで、被害の拡大に繋がったとも考えられる。
中国人の数は40万人超 いま手元にある『海外僑情観察 2014-2015』(《海外僑情観察》編委会編 曁南大學出版社 2015年)を参考にし、近年のイタリアにおける中国人の状況を素描しておきたい。
中国人の人口は全人口の0.49%で30万4768人(2013年1月1日現在)。これに非合法入国者を加えると、実際は40万人超ではないか。
中国系企業が集中している地方は西北部のロンバルディア(1400社)、中部のトスカーナ(1万1800社)、東北部のヴェネト(8000社)、北部から中部に広がるエミリア・ロマーニャ(6800社)であり、貿易を主にして2万5000社前後。他にアパレルや製靴関係が1万8200社、レストラン・バー・ホテルなどが1万3700社を数える。
「イタリアにおける中国人の首都」であるミラノを見ると、イタリアが2008年のリーマンショック以後、経済危機に陥ったにもかかわらず、中国系企業、殊に食品関連は急増。同市で外国からの移住者が経営する600社のうち、中国人移住者のそれは17%を占めている。
アパレル産業の中心でもある中部のプラトでは、人口20万人余のうちの3万4000人を中国人が占めている。じつに7人弱に1人だから、一大勢力だ。彼らは有名ブランドの下請けから始まり、いまや伝統的な家内工業的システムを駆逐し、新たなビジネス・モデルを構築しつつあるという。
2014年4月、東北部のパドヴァには中国人経営のアパレル・チェーン店「CVG」が創業し、有名なファストファッションブランドの「H&M」や「ZARA」のライバルとして急成長を見せる。イタリアにおける中国系企業の小売り最大手は「欧売集団」で、イタリア全土で34軒のスーパーマーケットを経営しているという。
――以上は飽くまでも『海外僑情観察 2014-2015』に基づいたものであるが、ここからもイタリア社会への中国人の浸透度がある程度は理解できるだろう。
AC AFP via Getty Images AC Milanのイメージ写真 「ACミラン」の経営にも中国の�� 「イタリアにおける中国人の首都」ミラノの象徴といえば名門サッカーチームの「ACミラン」だが、ここの経営にも中国人が大きく関係していた。
2014-15年シーズン終了後、ACミランのオーナーだったシルヴィオ・ベルルスコーニ元首相は、タイの青年実業家「Mr.Bee」ことビー・テチャウボンとの間で売却交渉を始め、2015年5月にACミラン株の48%売却で合意した。
Mr.Beeは、タイの「康蒂集団」と『星暹日報』の両社を傘下に置くサダウット・テチャブーン氏の長男である。
サダウット・テチャブーンは華人2代目で、華字名は鄭芷蓀。父親の鄭継烈が起こした建設業を引き継ぎ、1990年代初頭から積極経営に転じ、タイ国内のみならず中国やオーストラリアでの不動産開発やホテル経営にも乗り出した。
その後、タイの老舗華字紙『星暹日報』を買収し、2013年11月には広東省政府系の「南方報業伝媒集団」からの資本参加を得て、紙面も一新。それまでの繁体字からタイの華字紙としては初の簡体字横組みとし、電子版の配信、中国版Twitter「微博」の活用なども始めた。
当然のように論調にも南方報業伝媒集団の強い影響が感じられる。『星暹日報』は、タイにおける中国メディアの“別動隊”とでも言えそうだ。
さて、アブダビの資産管理会社「ADS Securities」と中国政府幹部が資金源と伝えられていたMr.Beeだが、ACミラン買収資金に苦慮していた。そこで彼が資金援助を申し入れた相手が、「阿巴里里集団」を率いる馬雲(ジャック・マー)であった。
2016年8月、ACミランは中国企業のコンソーシアム(共同事業体)に約832億円(株式の99.93%)で売却され、2017年4月にベルルスコーニ元首相はACミラン経営から撤退した。その後、2017-18年シーズン途中で中国系オーナーの債務不履行が原因で、最終的にはアメリカのヘッジ・ファンドが新オーナーに就任した。
華僑・華人の本質は移動 こう見てくると、「アンナと呼ばれる20歳の美しい中国娘」から現在の中国を代表する企業家・資産家の馬雲まで、じつに多くの中国人がイタリアと関わりを持っていることが分かるだろう。
同時に対外開放以後に顕著になった中国人の「移動」という現象が、合法・非合法に限らず世界各地の社会に様々な影響を与えていることも確かだ。武漢から感染が始まった新型コロナウイルスもまた、その一環と考えるべきではないか。
華僑・華人研究の第一人者である陳碧笙は、中国が開放政策に踏み切った直後に『世界華僑華人簡史』(厦門大学出版社 1991年)を出版しているが、同書で彼は、帝国主義勢力が植民地開発のために奴隷以下の条件で中国人労働者を連れ出した、つまり華僑・華人は帝国主義の犠牲者だという従来からの見解を否定した。
そして、華僑・華人の本質は、
「歴史的にも現状からみても、中華民族の海外への大移動にある。北から南へ、大陸から海洋へ、経済水準の低いところから高いところへと、南宋から現代まで移動が停止することはなかった。時代を重ねるごとに数を増し、今後はさらに止むことなく移動は続く」
との考えを提示した。
この主張をイタリアのみならず今や危険水域に達しつつあるヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国、東南アジア、さらには感染報告が比較的少ないアフリカ、南米、そしてウズベキスタン、タジクスタン、キルギスタンなど中央アジアの国々にまで重ねてみるなら、新型コロナウイルスはもちろんのこと、中国発の“未知の危機”を今後も想定する必要があるだろう。
極めて逆説的な表現ながら、いまこそ国境を閉じて富強を目指した毛沢東の“叡智”を見返す必要を痛感する。新型コロナウイルスを「毛沢東の怨念」と見做すのは、筆者の偏見だろうか。
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emae-jp · 5 years
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文豪ストレイドッグス × earth music&ecology Japan Label
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大人気異能バトルアクションアニメ『文豪ストレイドッグス 』と earth music&ecology Japan Labelのコラボアイテムの受注生産が決定いたしました!
今回のコラボレーションでは、中島敦、太宰治、芥川龍之介、中原中也の4人をイメージしたアイテムが登場♬ 作中で着用しているお洋服のモチーフやイメージカラーなどを落とし込んだ、さりげなく文豪ストレイドッグスの世界観を身に纏えるラインナップとなっております。 アニメ本編を制作したボンズによる、本コラボのための描き下ろしSDキャラクターを使用したグッズも登場いたしますので、ぜひお見逃しなく!!
また、WEB受注限定特典として、受注期間中にコラボレーションアイテムを税込み7,000円お買い上げ毎に、選べる『オリジナルイラストカード』を一枚プレゼント♪
受注生産となっておりますので、ぜひこの機会にご注文下さいませ!
< 『 文豪ストレイドッグス 』 コラボレーション 受注詳細  >
■受注期間 2019/10/4(金)18:00 ~ 2019/10/14(月・祝)23:59
■受注場所 earth公式通販サイト『ストライプクラブ』
■お届け日 2019年12月下旬~2020年1月上旬頃を予定しております。
■WEB受注特典 2019/10/4(金)18:00 ~ 2019/10/14(月・祝)23:59  の間に、earth公式WEBストア『ストライプクラブ』で対象商品を税込み7,000円お買い上げ毎に、アニメーションスタジオ・ボンズによる『文豪ストレイドッグス』とearthの描き下ろしコラボSDキャラクターを使用した「オリジナルイラストカード 」 を一枚プレゼントいたします。 (※デザインは4種の中からお選びいただけます)
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■通常販売 発売予定日:2019年 12月21日(土) 発売場所:東京/池袋サンシャインシティ店・ルミネエスト店・東京ソラマチ店※限定数の入荷のため、お並びいただいてもご購入いただけない場合もございます。 ■店舗販売限定特典 2 池袋サンシャインシティ店・ルミネエスト店・東京ソラマチ店で文豪ストレイドッグスコラボアイテムを税込み5,000円お買い上げ毎に、アニメーションスタジオ・ボンズによる『文豪ストレイドッグス』とearthの描き下ろしコラボSDキャラクターを使用した「オリジナルイラストカード 」 を一枚プレゼントいたします。 (※ランダム配布のため、デザインはお選びいただけません。無くなり次第配布終了となります。) 
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  <アイテム紹介>
■ ���島敦イメージ リボンベルト付きブラウス
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価格 :5,390円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ホワイト 
異能力集団「武装探偵社」の一員<中島敦>をイメージしたホワイトとブラックの配色がポイントのブラウス。 風合いのある麻混の素材を使用し、さらりとした着心地でオールシーズンお使いいただけるアイテムです。 ハトメがアクセントになったリボンベルトは着脱可能。気分に合わせて様々なアレンジをお楽しみいただけます。 フロントのボタンが見えない比翼開きの仕様や袖カフスのスリットなど、細部のデザインまでこだわりました。
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■ 太宰治イメージ クレリックシャツ
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価格 :5,390円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ストライプ
異能力集団「武装探偵社」の一員  <太宰治>をイメージしたサックスブルーのストライプ柄がポイントのクレリックシャツ。 ベーシックなシルエットでコーデの主役にするのはもちろん、インナーとしてもお使いいただけます。 ボタンが見えないフロントの比翼開きの仕様や、包帯をイメージした袖口のリボンなど、細部のデザインにもこだわりました。 さらりとした綿素材でオールシーズンお使いいただけます。
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■ 芥川龍之介イメージ ギャザーブラウス
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価格 :5,390円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ホワイト
ポートマフィアの構成員 <芥川龍之介>をイメージしたスタンドカラーのブラウス。 センシュアルな透け感のシフォン素材と、細部に取り入れたギャザーやフリルのディティールが上品かつ女性らしい印象をプラス。 スカートと合わせた上品なスタイリングはもちろん、デニムでカジュアルに合わせるなど様々なコーディネートが可能です。
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■ 中原中也イメージ スキッパーブラウス
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価格 :5,390円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ブラウン
ポートマフィアの構成員 <中原中也>をイメージしたスキッパーブラウス。 チョーカーをイメージした袖口のベルトがアクセントになっています。 裾にタックをあしらいふんわりと立体的に仕上げました。 スキッパー襟が首元に抜け感を与え、女性らしいほどよい肌見せスタイルが完成します。 合わせるボトム次第でオンオフ問わずに活躍する1枚です。 
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■ 中島敦イメージ シルバーモチーフイヤリング
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価格 :2,190円+税 サイズ:Fサイズ カラー:シルバー 
異能力集団「武装探偵社」の一員 <中島敦>をイメージしたシルバーイヤリング。心優しい性格と、獰猛な虎に変身する異能力の<静と動>をイメージしたパーツを組み合わせたデザインです。 トレンド感のある大ぶりサイズの割に軽く、ストレスなく着けられるのもポイント。コーディネートのアクセントになるアイテムに仕上げました。
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■ 太宰治 イメージ ループタイネックレス
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価格 :2,190円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ゴールド 
異能力集団 「武装探偵社」の一員<太宰治>のループタイをイメージしたネックレス。 ドライフラワーやパールビーズ、金箔を閉じ込めたアクリルチャームは上品かつ存在感のあるデザイン。アクリルチャームにはスライドパーツが付いており、気分やコーデに合わせて位置調整が可能です。
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■ 芥川龍之介 イメージ チュールタッセルネックレス
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価格 :2,190円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ゴールド
ポートマフィアの構成員 <芥川龍之介>をイメージしたネックレス。 黒外套を様々な形に変化させる異能力<羅生門> をモチーフとして、チュールタッセル、シャギーボール、ゴールドバー、ビーズなど多種のパーツを組み合わせ、白と黒を基調にしたデザインに落とし込みました。 デイリーからパーティーまで、様々なコーディネートのアクセントになるアイテムです。
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■ 中原中也 イメージ ツイストイヤリング
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価格 :2,190円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ゴールド
ポートマフィアの構成員 <中原中也>をイメージしたイヤリング。 ニュアンスのあるフォルムのツイストパーツにパールビーズとボルドーのビーズパーツを組み合わせ、触れたものの重力のベクトルと強さを操ることができる異能力<汚れつちまつた悲しみに>をトレンドライクに表現しました。 上品なデザインで、様々な着こなしのアクセントになってくれるアイテムになっています。
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■ 文豪ストレイドッグス ブックモチーフ ネックレス
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価格 :1,790円+税 サイズ:Fサイズ カラー:ホワイト、ダークブルー、ブラック、ボルドー
本型のモチーフにキャラクターのイメージカラーのカラーストーンをあしらったネックレス。 シルバー×ホワイトの<中島敦モデル>、ゴールド×ダークブルーの<太宰治モデル>、シルバー×ブラックの<芥川龍之介モデル>、ゴールド×ボルドーの<中原中也モデル>の4種をご用意しました。 カラーストーンが程よいアクセントになったシンプルなデザインで、 幅広いコーディネートに合わせられるのが魅力です。
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■ 文豪ストレイドッグス 缶バッジセット
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価格 :690円+税
アニメーションスタジオ・ボンズによる『文豪ストレイドッグス』とearthの描き下ろしコラボSDキャラクターの缶バッジセット。 ( サイズ:本体 約57mm ) Aセット⇒中島敦&太宰治 Bセット⇒芥川龍之介&中原中也
■ 文豪ストレイドッグス アクリルキーホルダーセット
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価格 :1,490円+税
アニメーションスタジオ・ボンズによる『文豪ストレイドッグス』とearthの描き下ろしコラボSDキャラクターのアクリルキーホルダーセット。ボールチェーン付き。 ( サイズ:本体 タテ約8cm ヨコ約5cm 以内 ) Aセット⇒中島敦&太宰治 Bセット⇒芥川龍之介&中原中也
■ 文豪ストレイドッグス クリアファイルセット
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価格 :690円+税
アニメーションスタジオ・ボンズによる『文豪ストレイドッグス』とearthの描き下ろしコラボSDキャラクターのクリアファイルセット。 ( サイズ:A4 ) Aセット⇒中島敦&太宰治 Bセット⇒芥川龍之介&中原中也
<<ご注意事項>> サンプルにて撮影を行っております。 実際にお届けする商品と仕様やサイズ、カラーが異なる場合がございます。
『文豪ストレイドッグス』とは… 中島敦、太宰治、芥川龍之介など実在する文豪の名を懐くキャラクター達が活躍する、異能バトルアクション作品。『ヤングエース』にて2013年から漫画連載が開始され、関連書籍は現在シリーズ累計750万部を突破。2016年に2クールにわたってTVアニメが放送され、2018年3月に公開された映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」は全国170館以上の劇場で上映。2019年4月からはTVアニメ第3シーズンが放送された他、6月から上演した舞台第3弾では実写映画化も発表されるなど、さらなる盛り上がりを見せています。
ーあらすじー 孤児院を追い出され、餓死寸前の青年・中島敦が出会った風変わりな男たち―――。白昼堂々、入水自殺にいそしむ自殺嗜好の男・太宰治。神経質そうに手帳を操る、眼鏡の男・国木田独歩。彼らは、軍や警察も踏み込めない荒事を解決すると噂される「武装探偵社」の社員であった。 何の因果か、巷を騒がせる「人喰い虎」退治への同行を求められる敦だが……。 架空の都市 ヨコハマ。登場するは、文豪の名を懐く者たち。その名になぞらえた異形の力が火花を散らす。奇怪千万の文豪異能力バトル、ここに開幕!
<公式サイト>http://bungo-stray-dogs.jp/
©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/2019文豪ストレイドッグス製作委員会
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sqiz · 5 years
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皆様に本日伝えたいのは、我が国で行われている中国の行動だ。そのその中には情報機関の分析から得られたものもあれば、公開されているものもある。だが全てが真実である。先ほども言ったように、我々が知るに北京はその影響力と権益・利益を増すために、その政府のあらゆる部門を利用している。彼らはその権力をより有効かつ巧妙に利用して、この国の内政及び合衆国の政策へ干渉している。中国共産党はアメリカの様々な企業・映画スタジオ・大学・研究所・学者…ジャーナリスト・地方及び中央行政・連邦職員を宥めたり脅したりしている。その中でも最悪なのは中国は史上例の無い攻勢を始めた事であり、アメリカの公論・2018年の諸選挙そして2020年大統領選挙に続く情勢にまで影響を及ぼそうとしている事だ。率直に言ってトランプ大統領の施政が効いているため、中国は別のアメリカ大統領を望んでいる。今や疑う余地はない。中国はアメリカの民主主義に干渉している。先週トランプ大統領が述べたように、彼の言葉を借りれば我々は「時期が迫る我々の中間選挙へ、中国が干渉をすでに試みてきている事を知っている。」我が国の諸情報当局が言うに「中国は合衆国各州・地方政府とその職員に狙いを定めて、部署を問わず連邦政府と地方政府の政策を引き裂こうとしている。北京の政治的影響力を増すために、彼らは貿易関税や賃金格差問題を利用している。」この6月に北京内部で機密文書が回覧された。その題名は「プロパガンダと検閲の通知」であり、彼等の戦略が次のように記されていた。「中国はアメリカ合衆国内で『国内諸集団を各個に分離し、正確かつ慎重に狙い撃』たねばならない」と。その達成に向けて、北京は偽装工作員・偽装団体・プロパガンダ組織を動員し、アメリカ人の対中イメージを書き換えようとしている。我が国の情報機関幹部達から今週教わった事は、中国が現在我が国に仕掛けている内容に比べれば、ロシア人の行動など採るに足らないと。それをアメリカ国民は知るべきである。また中国の政府幹部達は、中国での経済活動を欲する企業経営者達の思惑を梃子にして、彼らに我が国の貿易政策を非難するよう持ちかけている。最近の例を一つ挙げれば合衆国のある大企業に対して、我が政権の政策への反対表明を拒否すれば、中国は彼らの営業許可を取り消すと脅迫した。さらに中間選挙への介入の件では、我が国に対抗して北京が課した関税の内訳を見れば明らかである。これまでに課された中国の関税は全て、2018年大統領選挙で重要な役割を果たした、各州および産業を狙い撃ちしている。ある推計では中国に狙われた地域の80%以上は、2016年にトランプ大統領と私に投票した地域である。だから中国はその地域の有権者が、我が政権と対立することを望んでいる。更に中国は、直接的にもアメリカ有権者達に訴えかけてきた。先週中国政府はデモイン・レジスター紙に掲載料を支払い、複数ページに渡る紹介記事を載せた。その社の所在地は、我が国の駐中大使の出身地かつ2018及び2020年選挙の激戦区である。その紹介記事は一般記事に似せてデザインされ、我が国の貿易政策を辛らつに批判し、アイオワ州民にとって有害であった。幸運な事にアメリカ国民はそれを信じなかった。例を挙げれば、アメリカ農民達は我らが大統領と共に立ち、彼の強い姿勢により得られる結果を望んだ。そこには今週締結された米墨加三ヶ国合意も含まれる。その合意により合衆国産品に北米市場が事実上開放された。このNAFTA新協定は、アメリカ農民及びアメリカ製造業者にとって大いなる勝利である。だが中国の行動は、我が国の政策と政治に対する影響力増加だ���にとどまらない。それに加え北京はその経済力と巨大市場の魅力を梃子にして、アメリカ企業に対する影響力を拡大するための施策を行っている。今や北京は中国において活動するアメリカとの合弁企業に対して、所謂「党組織」を社内に設置するよう要求している。その組織は共産党の代理として、おそらく雇用と投資における「勅令」を口にするだろう。更に中国の権力者たちは、合衆国企業が台湾を一地方と呼ぶよう、また中国のチベット政策から目を背けるよう恫喝している。北京はデルタ航空が、そのウェブサイトで台湾を「中国の一地方」と表記しなかった事に対して謝罪を強要した。更にチベットに関するツイートに「イイね」したアメリカ人従業員を解雇するよう、マリオットに圧力をかけた。更に北京はハリウッドが中国を極めて好意的に描くよう度々要求し、そうしないスタジオとプロデューサーを罰する。北京の検閲で微細な点でも中国を批判した映画は、すぐに編集されるか潰されるかである。映画「ワールド・ウォーZ」にて、彼らは中国発だからという理由でウイルス関連の脚本をカットさせた。映画「若き勇者たち」では、敵が中国人ではなく北朝鮮人としてデジタル編集された。だが営利企業やエンターテインメントを超えて、中国共産党はプロパガンダに多大の資金を投入している。それは合衆国および、率直に言えば世界中に対してである。中国国際放送は30以上の放送局で北京に好意的な番組を放送しており、その多くがアメリカの大都市にある。中国グローバルテレビジョンネットワークは7500万以上のアメリカ人に届けられており、共産党指導層から直接の指示を受けている。その局の本社を訪問した際に、中国の首脳が次のように述べた。「党と政府に指導されるこの局はプロパガンダの先兵であり、我が党の名を名乗らねばならない」と。この発言とその実態を理由として、先月司法省はこの放送局を外国政府代理人として登録した。また彼ら共産党は、追及鋭いアメリカ人ジャーナリスト達の家族を脅迫・拘束した。更に彼らは合衆国報道組織のウェブサイトを遮断し、我が国ジャーナリスト達に対するビザ発給を困難にした。これらはニューヨークタイムズが、中国指導者幾人かの資産についての調査報道を掲載した直後であった。しかし中国共産党が検閲文化を育もうとしているのは、そこだけに留まらない。同様の事がアカデミズムにおいても当てはまる。具体的には、中国人の学生達及びアメリカ全土の150以上のキャンパスに存在する学生学者連合会を見るが良い。これらの集団は合衆国で学ぶ43万以上の中国国籍人のために社交行事を開催しているが、その一方で中国学生やアメリカの学校が共産党綱領を逸脱すると、それを中国領事館や大使館に通報している。メリーランド州立大学において、ある中国人女子学生が卒業式にて、アメリカにおける『言論の自由の心地よさ』に言及した。共産党機関紙が即時に彼女を弾劾した。彼女は中国の厳格に管理されたソーシャルメディアの炎上被害者となり、本国にいた彼女の家族が嫌がらせを受けた。その大学自体でも、我が国で最大規模だった中国との交換留学が即時にほぼ途絶えることとなった。中国は他の方法でも学会に圧力を加えている。北京は彼ら共産党にとって危険・不都合である考えを採らない事を納得した大学・研究所・研究者に、莫大な資金を提供している。特に中国専門家達は彼らの研究が北京の発言と対立すれば、ビザ発給が遅延・拒否されると知っている。更に中国資金を拒否している学者や集団であっても彼の国の標的とされる事に、このハドソン研究所がいち早く気づいた。皆さんが北京の好まない発言者を招待した後、皆さんのウェブサイトが上海発の大規模サイバーアタックに晒された。このハドソン研究所こそ、現在のアメリカにおける学問の自由と言論の自由を中国共産党が掘り崩そうとしている、という事実を最もよく知っておられる。更に別の行動もあり、全体としてトランプ大統領の「アメリカ優先」方針から、アメリカの公論と政策をそらせようとする強力な努力を構成している。だが中国指導者層に対する我々の声明は次の通りである。我らが大統領は決して退き下がらない。我らアメリカ国民は決して道を譲らない。そして我々は我が国の安全保障と経済のため、断固として立ち続ける。とはいえ我々は北京との関係改善を望んでいる。我らが政権は、アメリカの国益・アメリカの雇用・アメリカの安全保障を守るため断固たる行動を続ける。我が軍を再建することにより、我々はインド-太平洋におけるアメリカの国益を保障し続ける。我々は中国の貿易慣行に対応する事で中国との経済関係における自由・公正・互恵を要望し続ける。我々は北京がその貿易障壁を取り崩しその義務を果たしその経済を完全に開放することを要求する。かつて我々が自身をそうしたように。我々は彼等の知的財産盗用が完全に収束するまで、北京に対して対応し続ける。そして我々は北京が強制的技術移転をやめるまで、断固として対抗を続ける。そして我々はアメリカ大企業の知的財産権を必ず守り通す。
【全文翻訳】ペンス米副大統領による現政権の対中政策演説 2018年10月4日:AllThingsJ:日本語字幕うp主の戯言 - ブロマガ
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tomoya-jinguuji · 5 years
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一 はじめに  平成最後の施政方針演説を、ここに申し述べます。  本年四月三十日、天皇陛下が御退位され、皇太子殿下が翌五月一日に御即位されます。国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、万全の準備を進めてまいります。  「内平らかに外成る、地平らかに天成る」  大きな自然災害が相次いだ平成の時代。被災地の現場には必ず、天皇、皇后両陛下のお姿がありました。  阪神・淡路大震災で全焼した神戸市長田の商店街では、皇后陛下が焼け跡に献花された水仙が、復興のシンボルとして、今なお、地域の人々の記憶に刻まれています。  商店街の皆さんは、復興への強い決意と共に、震災後すぐに仮設店舗で営業を再開。全国から集まった延べ二百万人を超えるボランティアも復興の大きな力となりました。かつて水仙が置かれた場所は今、公園に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  東日本大震災の直後、仙台市の避難所を訪れた皇后陛下に、一人の女性が花束を手渡しました。津波によって大きな被害を受けた自宅の庭で、たくましく咲いていた水仙を手に、その女性はこう語ったそうです。  「この水仙のように、私たちも頑張ります。」  東北の被災地でも、地元の皆さんの情熱によって、復興は一歩一歩着実に進んでいます。平成は、日本人の底力と、人々の絆(きずな)がどれほどまでにパワーを持つか、そのことを示した時代でもありました。  「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」  明治、大正、昭和、平成。日本人は幾度となく大きな困難に直面した。しかし、そのたびに、大きな底力を発揮し、人々が助け合い、力を合わせることで乗り越えてきました。  急速に進む少子高齢化、激動する国際情勢。今を生きる私たちもまた、立ち向かわなければならない。私たちの子や孫の世代に、輝かしい日本を引き渡すため、共に力を合わせなければなりません。  平成の、その先の時代に向かって、日本の明日を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。 二 全世代型社会保障への転換 (成長と分配の好循環)  この六年間、三本の矢を放ち、経済は十%以上成長しました。国・地方合わせた税収は二十八兆円増加し、来年度予算における国の税収は過去最高、六十二兆円を超えています。  そして、この成長の果実を、新三本の矢によって、子育て支援をはじめ現役世代へと大胆に振り向けてきました。  児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は二十四%から四十二%に上昇し、悪化を続けてきた子どもの相対的貧困率も、初めて減少に転じ、大幅に改善しました。平成五年以来、一貫して増加していた現役世代の生活保護世帯も、政権交代後、八万世帯、減少いたしました。  五年間で五十三万人分の保育の受け皿を整備した結果、昨年、待機児童は六千人減少し、十年ぶりに二万人を下回りました。子育て世代の女性就業率は七ポイント上昇し、新たに二百万人の女性が就業しました。  成長の果実をしっかりと分配に回すことで、次なる成長につながっていく。「成長と分配の好循環」によって、アベノミクスは今なお、進化を続けています。 (教育無償化)  我が国の持続的な成長にとって最大の課題は、少子高齢化です。平成の三十年間で、出生率は一・五七から一・二六まで落ち込み、逆に、高齢化率は十%から三十%へと上昇しました。  世界で最も速いスピードで少子高齢化が進む我が国にあって、もはや、これまでの政策の延長線上では対応できない。次元の異なる政策が必要です。  子どもを産みたい、育てたい。そう願う皆さんの希望を叶(かな)えることができれば、出生率は一・八まで押し上がります。しかし、子どもたちの教育にかかる負担が、その大きな制約となってきました。  これを社会全体で分かち合うことで、子どもたちを産み、育てやすい日本へと、大きく転換していく。そのことによって、「希望出生率一・八」の実現を目指します。  十月から三歳から五歳まで全ての子どもたちの幼児教育を無償化いたします。小学校・中学校九年間の普通教育無償化以来、実に七十年ぶりの大改革であります。  待機児童ゼロの目標は、必ず実現いたします。今年度も十七万人分の保育の受け皿を整備します。保育士の皆さんの更なる処遇改善を行います。自治体の裁量を拡大するなどにより、学童保育の充実を進めます。  来年四月から、公立高校だけでなく、私立高校も実質無償化を実現します。真に必要な子どもたちの高等教育も無償化し、生活費をカバーするために十分な給付型奨学金を支給します。  家庭の経済事情にかかわらず、子どもたちの誰もが、自らの意欲と努力によって明るい未来をつかみ取ることができる。そうした社会を創り上げてこそ、アベノミクスは完成いたします。  子どもたちこそ、この国の未来そのものであります。  多くの幼い命が、今も、虐待によって奪われている現実があります。僅か五歳の女の子が、死の間際に綴(つづ)ったノートには、日本全体が大きなショックを受けました。  子どもたちの命を守るのは、私たち大人全員の責任です。  あのような悲劇を二度と繰り返してはなりません。何よりも子どもたちの命を守ることを最優先に、児童相談所の体制を抜本的に拡充し、自治体の取組を警察が全面的にバックアップすることで、児童虐待の根絶に向けて総力を挙げてまいります。 (一億総活躍)  女性比率僅か三%の建設業界に、女性たちと共に飛び込んだ中小企業があります。時短勤務の導入、託児所の設置などに積極的に取り組み、職人の三割は女性です。  彼女たちが企画した健康に優しい塗料は、家庭用の人気商品となりました。女性でも使いやすい軽量の工具は、高齢の職人たちにも好んで使われるようになりました。この企業の売上げは、三年で二倍、急成長を遂げています。  女性の視点が加わることにより、女性たちが活躍することにより、日本の景色は一変する。人口が減少する日本にあって、次なる成長の大きなエンジンです。  女性活躍推進法を改正し、このうねりを全国津々浦々の中小企業にも広げます。十分な準備期間を設け、経営者の皆さんの負担の軽減を図りながら、女性の働きやすい環境づくりに取り組む中小企業を支援してまいります。  パワハラ、セクハラの根絶に向け、社会が一丸となって取り組んでいかなければなりません。全ての事業者にパワハラ防止を義務付けます。セクハラの相談を理由とした不利益取扱いを禁止するほか、公益通報者保護に向けた取組を強化し、誰もが働きやすい職場づくりを進めてまいります。  働き方改革。いよいよ待ったなしであります。  この四月から、大企業では、三六協定でも超えてはならない、罰則付きの時間外労働規制が施行となります。企業経営者の皆さん。改革の時は来ました。準備はよろしいでしょうか。  長年続いてきた長時間労働の慣行を断ち切ることで、育児や介護など様々な事情を抱える皆さんが、その事情に応じて働くことができる。誰もがその能力を思う存分発揮できる社会に向かって、これからも、働き方改革を全力で推し進めてまいります。  障害者の皆さんにも、やりがいを感じながら、社会でその能力を発揮していただきたい。障害者雇用促進法を改正し、就労の拡大を更に進めます。  人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。  元気で意欲ある高齢者の方々に、その経験や知恵を社会で発揮していただくことができれば、日本はまだまだ成長できる。生涯現役の社会に向かって、六十五歳まで継続雇用することとしている現行制度を見直し、七十歳まで就労機会を確保できるよう、この夏までに計画を策定し、実行に移します。  この五年間、生産年齢人口が四百五十万人減少する中にあっても、多くの女性や高齢者の皆さんが活躍することで、就業者は、逆に二百五十万人増加いたしました。女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、全ての人に活躍の機会を作ることができれば、少子高齢化も必ずや克服できる。  平成の、その先の時代に向かって、「一億総活躍社会」を、皆さん、共に��創り上げていこうではありませんか。 (全世代型社会保障)  少子高齢化、そして人生百年の時代にあって、我が国が誇る社会保障の在り方もまた大きく変わらなければならない。お年寄りだけではなく、子どもたち、子育て世代、更には、現役世代まで、広く安心を支えていく。全世代型社会保障への転換を成し遂げなければなりません。  高齢化が急速に進む中で、家族の介護に、現役世代は大きな不安を抱いています。介護のために仕事を辞めなければならない、やりがいを諦めなければならないような社会はあってはなりません。  現役世代の安心を確保するため、「介護離職ゼロ」を目指し、引き続き全力を尽くします。  二〇二〇年代初頭までに五十万人分の介護の受け皿を整備します。ロボットを活用するなど現場の負担軽減を進めるとともに、十月からリーダー級職員の方々に月額最大八万円の処遇改善を行います。  認知症対策の強化に向けて、夏までに新オレンジプランを改定します。認知症カフェを全市町村で展開するなど、認知症の御家族を持つ皆さんを、地域ぐるみで支え、その負担を軽減します。  勤労統計について、長年にわたり、不適切な調査が行われてきたことは、セーフティネットへの信頼を損なうものであり、国民の皆様にお詫び申し上げます。雇用保険、労災保険などの過少給付について、できる限り速やかに、簡便な手続で、不足分をお支払いいたします。基幹統計について緊急に点検を行いましたが、引き続き、再発防止に全力を尽くすとともに、統計の信頼回復に向け、徹底した検証を行ってまいります。  全世代型社会保障への転換とは、高齢者の皆さんへの福祉サービスを削減する、との意味では、全くありません。むしろ、高齢者の皆さんに引き続き安心してもらえることが大前提であります。  六十五歳以上の皆さんにも御負担いただいている介護保険料について、年金収入が少ない方々を対象に、十月から負担額を三分の二に軽減します。年金生活者の方々に、新たに福祉給付金を年間最大六万円支給し、所得をしっかりと確保してまいります。  こうした社会保障改革と同時に、その負担を次の世代へと先送りすることのないよう、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化目標の実現に向け、財政健全化を進めます。  少子高齢化を克服し、全世代型社会保障制度を築き上げるために、消費税率の引上げによる安定的な財源がどうしても必要です。十月からの十%への引上げについて、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。  八%への引上げ時の反省の上に、経済運営に万全を期してまいります。  増税分の五分の四を借金返しに充てていた、消費税の使い道を見直し、二兆円規模を教育無償化などに振り向け、子育て世代に還元いたします。軽減税率を導入するほか、プレミアム商品券の発行を通じて、所得の低い皆さんなどの負担を軽減します。  同時に、来たるべき外国人観光客四千万人時代を見据え、全国各地の中小・小規模事業者の皆さんにキャッシュレス決済を普及させるため、思い切ったポイント還元を実施します。自動車や住宅への大幅減税を行い、しっかりと消費を下支えします。  来年度予算では、頂いた消費税を全て還元する規模の十二分な対策を講じ、景気の回復軌道を確かなものとすることで、「戦後最大のGDP六百兆円」に向けて着実に歩みを進めてまいります。 三 成長戦略 (デフレマインドの払拭)  平成の日本経済はバブル崩壊から始まりました。  出口の見えないデフレに苦しむ中で、企業は人材への投資に消極的になり、若者の就職難が社会問題となりました。設備投資もピーク時から三割落ち込み、未来に向けた投資は先細っていきました。  失われた二十年。その最大の敵は、日本中に蔓延したデフレマインドでありました。  この状況に、私たちは三本の矢で立ち向かいました。  早期にデフレではないという状況を作り、企業の設備投資は十四兆円増加しました。二十年間で最高となっています。人手不足が深刻となって、人材への投資も息を吹き返し、五年連続で今世紀最高水準の賃上げが行われました。経団連の調査では、この冬のボーナスは過去最高です。  日本企業に、再び、未来へ投資する機運が生まれてきた。デフレマインドが払拭されようとしている今、未来へのイノベーションを、大胆に後押ししていきます。 (第四次産業革命)  世界は、今、第四次産業革命の真っただ中にあります。人工知能、ビッグデータ、IoT、ロボットといったイノベーションが、経済社会の有り様を一変させようとしています。  自動運転は、高齢者の皆さんに安全・安心な移動手段をもたらします。体温や血圧といった日々の情報を医療ビッグデータで分析すれば、病気の早期発見も可能となります。  新しいイノベーションは、様々な社会課題を解決し、私たちの暮らしを、より安心で、より豊かなものとする、大きな可能性に満ちている。こうしたSociety 5.0を、世界に先駆けて実現することこそ、我が国の未来を拓く成長戦略であります。  時代遅れの規制や制度を大胆に改革いたします。  交通に関わる規制を全面的に見直し、安全性の向上に応じ、段階的に自動運転を解禁します。寝たきりの高齢者などが、自宅にいながら、オンラインで診療から服薬指導まで一貫して受けられるよう、関係制度を見直します。外国語やプログラミングの専門家による遠隔教育を、五年以内に全ての小中学校で受けられるようにします。  電波は国民共有の財産です。経済的価値を踏まえた割当制度への移行、周波数返上の仕組みの導入など、有効活用に向けた改革を行います。携帯電話の料金引下げに向け、公正な競争環境を整えます。  電子申請の際の紙の添付書類を全廃します。行政手続の縦割りを打破し、ワンストップ化を行うことで、引っ越しなどの際に同じ書類の提出を何度も求められる現状を改革します。  急速な技術進歩により、経済社会が加速度的に変化する時代にあって最も重要な政府の役割は、人々が信頼し、全員が安心して新しいシステムに移行できる環境を整えることだと考えます。  膨大な個人データが世界を駆け巡る中では、プライバシーやセキュリティを保護するため、透明性が高く、公正かつ互恵的なルールが必要です。その上で、国境を越えたデータの自由な流通を確保する。米国、欧州と連携しながら、信頼される、自由で開かれた国際データ流通網を構築してまいります。  人工知能も、あくまで人間のために利用され、その結果には人間が責任を負わなければならない。我が国がリードして、人間中心のAI倫理原則を打ち立ててまいります。  イノベーションがもたらす社会の変化から、誰一人取り残されてはならない。この夏策定するAI戦略の柱は、教育システムの改革です。  来年から全ての小学校でプログラミングを必修とします。中学校、高校でも、順次、情報処理の授業を充実し、必修化することで、子どもたちの誰もが、人工知能などのイノベーションを使いこなすリテラシーを身に付けられるようにします。  我が国から、新たなイノベーションを次々と生み出すためには、知の拠点である大学の力が必要です。若手研究者に大いに活躍の場を与え、民間企業との連携に積極的な大学を後押しするため、運営費交付金の在り方を大きく改革してまいります。  経済活動の国境がなくなる中、日本企業の競争力、信頼性を一層グレードアップさせるために、企業ガバナンスの更なる強化が求められています。社外取締役の選任、役員報酬の開示など、グローバルスタンダードに沿って、これからもコーポレートガバナンス改革を進めてまいります。 (中小・小規模事業者)  中小・小規模事業者の海外輸出は、バブル崩壊後、二倍に拡大しました。  下請から脱し、自ら販路を開拓する。オンリーワンのワザを磨く。全国三百六十万者の中小・小規模事業者の皆さんは、様々な困難にあっても、歯を食いしばって頑張ってきました。バブル崩壊後の日本経済を支え、我が国の雇用の七割を守ってきたのは、こうした中小・小規模事業者の皆さんです。  新しいチャレンジをものづくり補助金で応援します。全国的に人手不足が深刻となる中で、IT補助金、持続化補助金により、生産性向上への取組も後押しします。  四月から、即戦力となる外国人材を受け入れます。多くの優秀な方々に日本に来ていただき、経済を担う一員となっていただくことで、新たな成長につなげます。働き方改革のスタートを見据え、納期負担のしわ寄せを禁止するなど、取引慣行の更なる改善を進めます。  後継者の確保も大きな課題です。四十七都道府県の事業引継ぎ支援センターでマッチングを行うとともに、相続税を全額猶予する事業承継税制を個人事業主に拡大します。  TPPやEUとの経済連携協定は、高い技術力を持つ中小・小規模事業者の皆さんにとって、海外展開の大きなチャンスです。「総合的なTPP等関連政策大綱」に基づき、海外でのマーケティング、販路開拓を支援してまいります。 四 地方創生 (農林水産新時代)  安全でおいしい日本の農産物にも、海外展開の大きなチャンスが広がります。農林水産品の輸出目標一兆円も、もう手の届くところまで来ました。  同時に、農家の皆さんの不安にもしっかり向き合います。二次補正予算も活用し、体質改善、経営安定化に万全を尽くします。  素晴らしい田園風景、緑あふれる山並み、豊かな海、伝統ある故郷(ふるさと)。我が国の国柄を守ってきたのは、全国各地の農林水産業です。美しい棚田を次の世代に引き渡していくため、中山間地域への直接支払などを活用し、更に、総合的な支援策を講じます。  農こそ、国の基です。  守るためにこそ、新たな挑戦を進めなければならない。若者が夢や希望を持って飛び込んでいける「強い農業」を創ります。この六年間、新しい農林水産業を切り拓くために充実させてきた政策を更に力強く展開してまいります。  農地バンクの手続を簡素化します。政権交代前の三倍、六千億円を上回る土地改良予算で、意欲と能力ある担い手への農地集積を加速し、生産性を高めます。  国有林野法を改正します。長期間、担い手に国有林の伐採・植林を委ねることで、安定した事業を可能とします。美しい森を守るため、水源の涵養、災害防止を目的とした森林環境税を創設します。  水産業の収益性をしっかりと向上させながら、資源の持続的な利用を確保する。三千億円を超える予算で、新しい漁船や漁具の導入など、浜の皆さんの生産性向上への取組を力強く支援します。  平成の、その先の時代に向かって、若者が自らの未来を託すことができる「農林水産新時代」を、皆さん、共に、築いていこうではありませんか。 (観光立国)  田植え、稲刈り。石川県能登町にある五十軒ほどの農家民宿には、直近で一万三千人を超える観光客が訪れました。アジアの国々に加え、米国、フランス、イタリア、イスラエルなど、二十か国以上から外国人観光客も集まります。  昨年、日本を訪れる外国人観光客は、六年連続で過去最高を更新し、三千万人の大台に乗りました。北海道、東北、北陸、九州で三倍以上、四国で四倍以上、沖縄では五倍以上に増えています。消費額にして、四兆五千億円の巨大市場。  観光立国によって、全国津々浦々、地方創生の核となる、たくましい一大産業が生まれました。  来年の四千万人目標に向かって、海外と地方をつなぐ空の玄関口、羽田、成田空港の発着枠を八万回増やします。世界一安全・安心な国を実現するため、テロ対策などの一層の強化に取り組みます。国際観光旅客税を活用し、主要な鉄道や観光地で表示の多言語化を一気に加速します。  来年三月の供用開始に向け、那覇空港第二滑走路の建設を進めます。発着枠を大幅に拡大することで、アジアと日本とをつなぐハブ機能を強化してまいります。  北海道では、昨年、フィリピンからの新たな直行便など、新千歳空港の国際線が二十五便増加しました。雄大な自然を活かした体験型ツーリズムの拡大を後押しします。広くアイヌ文化を発信する拠点を白老町に整備し、アイヌの皆さんが先住民族として誇りを持って生活できるよう取り組みます。 (地方創生)  観光資源などそれぞれの特色を活かし、地方が、自らのアイデアで、自らの未来を切り拓く。これが安倍内閣の地方創生です。  地方の皆さんの熱意を、引き続き一千億円の地方創生交付金で支援します。地方の財政力を強化し、税源の偏在を是正するため、特別法人事業税を創設します。  十年前、東京から地方への移住相談は、その半分近くが六十歳代以上でした。しかし、足元では、相談自体十倍以上に増加するとともに、その九割が五十歳代以下の現役世代で占められています。特に、三十歳未満の若者の相談件数は、五十倍以上になりました。  若者たちの意識が変わってきた今こそ、大きなチャンスです。地方に魅力を感じ、地方に飛び込む若者たちの背中を力強く後押ししてまいります。  地域おこし協力隊を、順次八千人規模へと拡大します。東京から地方へ移住し、起業・就職する際には、最大三百万円を支給し、地方への人の流れを加速します。  若者たちの力で、地方の輝ける未来を切り拓いてまいります。 (国土強靱(じん)化)  集中豪雨、地震、激しい暴風、異常な猛暑。昨年、異次元の災害が相次ぎました。もはや、これまでの経験や備えだけでは通用しない。命に関わる事態を「想定外」と片付けるわけにはいきません。  七兆円を投じ、異次元の対策を講じます。  全国で二千を超える河川、一千か所のため池の改修、整備、一千キロメートルに及ぶブロック塀の安全対策を行い、命を守る防災・減災に取り組みます。  四千キロメートルを超える水道管の耐震化、八千か所のガソリンスタンドへの自家発電の設置を進め、災害時にも維持できる、強靱(じん)なライフラインを整備します。  風水害専門の広域応援部隊を全ての都道府県に立ち上げ、人命救助体制を強化します。  ハードからソフトまであらゆる手を尽くし、三年間集中で、災害に強い国創り、国土強靱(じん)化を進めてまいります。 (東日本大震災からの復興)  九月二十日からいよいよラグビーワールドカップが始まります。五日後には、強豪フィジーが岩手県釜石のスタジアムに登場します。  津波で大きな被害を受けた場所に、地元の皆さんの復興への熱意と共に建設されました。世界の一流プレーヤーたちの熱戦に目を輝かせる子どもたちは、必ずや、次の時代の東北を担う大きな力となるに違いありません。  東北の被災地では、この春までに、四万七千戸を超える住まいの復興が概ね完了し、津波で浸水した農地の九割以上が復旧する見込みです。  原発事故で大きな被害を受けた大熊町では、この春、町役場が八年ぶりに、町に戻ります。  家々の見回り、草刈り、ため池の管理。将来の避難指示解除を願う地元の皆さんの地道な活動が実を結びました。政府も、インフラ整備など住民の皆さんの帰還に向けた環境づくりを進めます。  福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なし。復興が成し遂げられるその日まで、国が前面に立って、全力を尽くして取り組んでまいります。  来年、日本にやってくる復興五輪。その聖火リレーは福島からスタートします。最初の競技も福島で行われます。東日本大震災から見事に復興した東北の姿を、皆さん、共に、世界に発信しようではありませんか。 五 戦後日本外交の総決算 (公正な経済ルールづくり)  昨年末、TPPが発効しました。来月には、欧州との経済連携協定も発効します。  いずれも単に関税の引下げにとどまらない。知的財産、国有企業など幅広い分野で、透明性の高い、公正なルールを整備しています。次なる時代の、自由で、公正な経済圏のモデルです。  自由貿易が、今、大きな岐路に立っています。  WTOが誕生して四半世紀、世界経済は、ますます国境がなくなり、相互依存を高めています。新興国は目覚ましい経済発展を遂げ、経済のデジタル化が一気に進展しました。  そして、こうした急速な変化に対する不安や不満が、時に保護主義への誘惑を生み出し、国と国の間に鋭い対立をも生み出しています。  今こそ、私たちは、自由貿易の旗を高く掲げなければならない。こうした時代だからこそ、自由で、公正な経済圏を世界へと広げていくことが、我が国の使命であります。  昨年九月の共同声明に則って、米国との交渉を進めます。広大な経済圏を生み出すRCEPが、野心的な協定となるよう、大詰めの交渉をリードしてまいります。  国際貿易システムの信頼を取り戻すためには、WTOの改革も必要です。米国や欧州と共に、補助金やデータ流通、電子商取引といった分野で、新しい時代の公正なルールづくりを我が国がリードする。その決意であります。 (安全保障政策の再構築)  平成の、その先の時代に向かって、日本外交の新たな地平を切り拓く。今こそ、戦後日本外交の総決算を行ってまいります。  我が国の外交・安全保障の基軸は、日米同盟です。  平和安全法制の成立によって、互いに助け合える同盟は、その絆(きずな)を強くした。日米同盟は今、かつてなく強固なものとなっています。  そうした深い信頼関係の下に、抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担の軽減に取り組んでまいります。これまでの二十年以上に及ぶ沖縄県や市町村との対話の積み重ねの上に、辺野古移設を進め、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現してまいります。  自らの手で自らを守る気概なき国を、誰も守ってくれるはずがない。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  冷戦の終結と共に始まった平成の三十年間で、我が国を取り巻く安全保障環境は激変しました。そして今、この瞬間も、これまでとは桁違いのスピードで、厳しさと不確実性を増している現実があります。  テクノロジーの進化は、安全保障の在り方を根本的に変えようとしています。サイバー空間、宇宙空間における活動に、各国がしのぎを削る時代となりました。  もはや、これまでの延長線上の安全保障政策では対応できない。陸、海、空といった従来の枠組みだけでは、新たな脅威に立ち向かうことは不可能であります。  国民の命と平和な暮らしを、我が国自身の主体的・自主的な努力によって、守り抜いていく。新しい防衛大綱の下、そのための体制を抜本的に強化し、自らが果たし得る役割を拡大します。サイバーや宇宙といった領域で我が国が優位性を保つことができるよう、新たな防衛力の構築に向け、従来とは抜本的に異なる速度で変革を推し進めてまいります。 (地球儀俯瞰(ふかん)外交の総仕上げ)  我が国の平和と繁栄を確固たるものとしていく。そのためには、安全保障の基盤を強化すると同時に、平和外交を一層力強く展開することが必要です。  この六年間、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携えて、世界の平和と繁栄にこれまで以上の貢献を行ってきた。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、積極的な外交を展開してまいりました。  平成の、その先の時代に向かって、いよいよ総仕上げの時です。  昨年秋の訪中によって、日中関係は完全に正常な軌道へと戻りました。「国際スタンダードの下で競争から協調へ」、「互いに脅威とはならない」、そして「自由で公正な貿易体制を共に発展させていく」。習近平主席と確認した、今後の両国の道しるべとなる三つの原則の上に、首脳間の往来を重ね、政治、経済、文化、スポーツ、青少年交流をはじめ、あらゆる分野、国民レベルでの交流を深めながら、日中関係を新たな段階へと押し上げてまいります。  ロシアとは、国民同士、互いの信頼と友情を深め、領土問題を解決して、平和条約を締結する。戦後七十年以上残されてきた、この課題について、次の世代に先送りすることなく、必ずや終止符を打つ、との強い意志を、プーチン大統領と共有しました。首脳間の深い信頼関係の上に、一九五六年宣言を基礎として、交渉を加速してまいります。  北朝鮮の核、ミサイル、そして最も重要な拉致問題の解決に向けて、相互不信の殻を破り、次は私自身が金正恩委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動いたします。北朝鮮との不幸な過去を清算し、国交正常化を目指します。そのために、米国や韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアを真に安定した平和と繁栄の地にするため、これまでの発想にとらわれない、新しい時代の近隣外交を力強く展開いたします。  そして、インド洋から太平洋へと至る広大な海と空を、これからも、国の大小にかかわらず、全ての国に恩恵をもたらす平和と繁栄の基盤とする。このビジョンを共有する全ての国々と力を合わせ、日本は、「自由で開かれたインド太平洋」を築き上げてまいります。 (世界の中の日本外交)  中東地域の国々とは、長年、良好な関係を築いてきました。その歴史の上に、中東の平和と安定のため、日本独自の視点で積極的な外交を展開してまいります。  TICADがスタートして三十年近くが経ち、躍動するアフリカはもはや援助の対象ではありません。共に成長するパートナーです。八月にTICADを開催し、アフリカが描く夢を力強く支援していきます。  世界の平和と繁栄のために、日本外交が果たすべき役割は大きなものがある。地球規模課題の解決についても、日本のリーダーシップに強い期待が寄せられています。  我が国は四年連続で温室効果ガスの排出量を削減しました。他方で、長期目標である二〇五〇年八十%削減のためには非連続的な大幅削減が必要です。環境投資に積極的な企業の情報開示を進め、更なる民間投資を呼び込むという、環境と成長の好循環を回すことで、水素社会の実現など革新的なイノベーションを、我が国がリードしてまいります。  プラスチックによる海洋汚染が、生態系への大きな脅威となっています。美しい海を次の世代に引き渡していくため、新たな汚染を生み出さない世界の実現を目指し、ごみの適切な回収・処分、海で分解される新素材の開発など、世界の国々と共に、海洋プラスチックごみ対策に取り組んでまいります。  本年六月、主要国のリーダーたちが一堂に会するG20サミットを、我が国が議長国となり、大阪で開催します。  世界経済の持続的成長、自由で公正な貿易システムの発展、持続可能な開発目標、地球規模課題への新たな挑戦など、世界が直面する様々な課題について、率直な議論を行い、これから世界が向かうべき未来像をしっかりと見定めていく。そうしたサミットにしたいと考えています。  これまでの地球儀俯瞰(ふかん)外交の積み重ねの上に、各国首脳と築き上げた信頼関係の下、世界の中で日本が果たすべき責任を、しっかりと果たしていく決意です。  平成の、その先の時代に向かって、新しい日本外交の地平を拓き、世界から信頼される日本を、皆さん、勇気と誇りを持って、共に、創り上げていこうではありませんか。 六 おわりに  二〇二五年、日本で国際博覧会が開催されます。  一九七〇年の大阪万博。リニアモーターカー、電気自動車、携帯電話。夢のような未来社会に、子どもたちは胸を躍らせました。  「驚異の世界への扉を、いつか開いてくれる鍵。それは、科学に違いない。」  会場で心震わせた八歳の少年は、その後、科学の道に進み、努力を重ね、世界で初めてiPS細胞の作製に成功しました。ノーベル生理学・医学賞を受賞し、今、難病で苦しむ世界の人々に希望の光をもたらしています。  二〇二〇年、二〇二五年を大きなきっかけとしながら、次の世代の子どもたちが輝かしい未来に向かって大きな「力」を感じることができる、躍動感あふれる時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。  憲法は、国の理想を語るもの、次の時代への道しるべであります。私たちの子や孫の世代のために、日本をどのような国にしていくのか。大きな歴史の転換点にあって、この国の未来をしっかりと示していく。国会の憲法審査会の場において、各党の議論が深められることを期待いたします。  平成の、その先の時代に向かって、日本の明日を切り拓く。皆さん、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
第百九十八回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説
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