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#銀座ワインバー
ginzawinebarg5 · 2 years
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久しぶりにYou Tubeアップしました! https://youtu.be/lNs-G-EshT0 ワインの常温保存は良くないと 日本のトップソムリエが評価し研究論文を出してます。 皆様の買うワインはどこに置かれていますか?? #ワイン #シャンパーニュ #シャンパン #シャンパンバー #シャンパーニュバー #グラスシャンパーニュ #シャンパーニュ地方 #銀座ワインバー #ワインバー #ワイン好きな人と繋がりたい #シャンパン好き #シャンパングラス #シャンパーニュ好きな人と繋がりたい #シャンパーニュ大好き #グラスシャンパン #ワインのある暮らし #ワインスタグラム #ワイン好き#youtube Tube (Ginzawinebar G5) https://www.instagram.com/p/ChSm39uPvOd/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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neigesucre · 1 year
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2月の外食記
2月4日 ABCラーメン@銀座/tabacco@恵比寿
歌舞伎観たあと、受験で弟が遠路はるばる来てくれたので銀座でランチ。東京で、ラーメン食べたいとのご所望があればここ一択。育ち盛りをいいことにサイドメニューもたらふく食わせる。大学の下見に付き合ってから好きな人①に会いに恵比寿に。彼の行きつけのラーメン屋向かってから、かよ先輩が行っていて気になってたイタリアンにお邪魔。串カツ屋さんみたいなノンストップタパス、楽しいなあ。大はずれだったビブグルマンフレンチの話して、ここは好みと伝えたら俺たち情報食ってるからねと返されて、たしかになと思った。情報を噛み締めて気持ち良くなりたいよね。4度目も手を繋いで健全解散。デートはこれが最後かな。
2月11日 うゆう@渋谷
大学時代のバイト同期と飲む。私以上に食にうるさいから、お店サジェストするときどきどきしちゃう。芸術品のようによそわれたお通し6品に毎度見惚れる。褒めてもらえて嬉しい。酔ったノリでハプバ行く。摘発されていたからどんなもんかと思っていたけど、プレイルームはホテルとして別会社が運営、行きたいときはスタッフにこっそり声かけるっていうパチ屋仕様になっていてウケた。たしかに懇ろになった男女がホテルに行くのは誰にも憚られませんからね。声かけてくれた男性2人と、半分おしりが見えるセーラー服着てダーツした。失礼だけど、私たちがアプリで会ったら初手で切ってしまう、なんならそもそもマッチしない属性の人。でも2人とも私たちに楽しんでもらいたい気持ちがまざまざと伝わってきて、人間っていとしいなと思えた。ここに来るといつだってあたたかい気持ちで帰路に着く。ありがとう。
2月12日 小野田商店@学芸大学
2ヶ月ぶりの加藤。大好きなホルモン屋さんとワインバー行く。ここに訪れるたびにお客さまは神様じゃないのを思い出す。この街がぜんぜんしっくりこない男だなと思う。ずっと日比谷線にいたほうがいいよ。そのあとなぜか六本木行こうや、と向かったもののバーはろくに空いておらず、さらになぜか遠隔プレイしようや、とドンキ行く。ぜんぜん思っていたのと違ってAVはフィクションだねと笑い転げた。
2月13日 友@目黒
3年前からときおり会っているティンダーの男友達とサシ。はじめて会ったときは私は22で彼は27だったと思うとこわい。手書きのメニューが適当に壁に引っ付けてあるお店ってだいたいはずれがない。M1出場を打診されノーシンクで快諾。だってM1経験のある人生のがおもろいじゃん。いったん彼の芸風見てからコンビ組もっと。
2月15日 ilungo@自由が丘
お気に入りのおでんやさんで飲むつもりが、煩いおじさん客がいるからっておでんやの女将さんと2人して抜けてビストロで飲んだ。日本酒フリーフローは嬉しい。彼女は代理店の大先輩でもある。さんざん仕事の愚痴を連ねる。最近仕事干されてイヤイヤ期だけど、たしかに私はキャッチアップ遅いんだった。背中押される。私も彼女みたいに着物を自由に纏えるようになれるなら、アラフォーもそう悪くない。ハナエモリのお着物ずっと狙ってる。
2月18日 のんき屋@浅草/Trattoria Azurri@神楽坂
日本舞踊のお稽古に浅草へ。せっかくだし、と帰りにホッピー通り寄るもおひとりさまだからと4軒連続で断られる。もしかしてお呼びじゃない?半ば憤って入った立ち飲み屋が大正解で息をつく。もつ煮150円なんてマネタイズが心配です。ほろ酔いで神楽坂。電話でのリファレンスチェックも功を奏し案の定楽しかった。国家公務員からコンサルに転職した理由を問うたら、「それでいうと理由は3つあって〜」とお手本のような仕草を垣間見てにやにやしちゃった。まだ遊んでいたいと恋愛したいの狭間で揺れてると聞いて、正直な人だなあと思う。でも恋人がいないと甘えたくても甘えられないと溢されて、そんなの傷口の舐め合いじゃんと返したけど、まあ、そうだよね。だって私たち、頑張ってるもんね。男の子、みんな葛藤してて可愛い。菜の花とホタルイカ、旬のうちにリベンジしたいな。好きな人②に昇格。
2月21日 ゑぶり亭“@横浜
ダンサー3人で飲んだ回。まあダンサーじゃないんだけど。炙りしめ鯖にレモンを搾るさまさえもべた褒めしてくれるから自己肯定感あがる。元気の良い居酒屋って大好き、絶対にバイトしたくないけど。業界人でもないのにフースタ見てる人は変態と聞くけど、フースタは間違いない。
2月22日 カクニマル@神泉
某ギャラ飲みの日。ここも接客がいい意味でやたらやかましい。刺し盛を出血大サービスしてくれた。こういう人も、まだこういうお店で飲むんだなと思った。でもしっとりしない雰囲気で逆に良かったのかもしれない。女友達と来たかったなあ。
2月23日 da GIORGIO@湯島
好きな人②と飲む。彼から教えてもらったこのお店、かよ先輩が「東京で1番美味しいピザ」とツイッターに残していたのを思い出して俄然楽しみになった。MECEな恋愛の話する。MECEな恋愛なんてないだろ。私はやっぱり一緒にボトルを空けてくれる人が好き。いつだって飲みきる責任を背負った共犯関係でいたい。
2月25日 串カツ田中@横浜
サークルの同期3人と鎌倉で座禅を組んだ日。幸せってなんた��か、良い家に住むでも素敵な配偶者と巡り合うでもなく、皆さんの足元にあるそうですよ。頭ではよ〜くわかってるんだけどな〜!シャバい経営者は全員座禅したほうがいい。私もまだまだ先は長そう。そのまま横浜向かって、田中とカラオケとハブをはしごする煩悩に塗れた夜。田中で串カツ選ぶのってなんであんなに楽しいんだろう。好きなチェーンは田中と松屋とふたごです。
2月27日 どん底@新宿
「お会計30%オフになる年賀状が今月いっぱいだから!」と誘われてティンダーの男友達と飲む。彼ともかれこれ2年になる。ここ、クラシックでとっても美味しいけど絶対にスタッフが堅気じゃないんだよな。そこも含めて良店です。ティンダーを辞めた理由のひとつは彼で、彼に出会えてもう辞めても悔いないなと思った。好き同士ならただ一緒にいれば良いじゃない、なんて互いに婚姻アンチだけど、でも結婚したらバイブス上がりそうじゃね?!と盛り上がる。それもわかる。私が結婚式をするなら彼を「インターネット」のテーブルに着席させる。26歳、春からようやく社会人になるらしい。おめでとう。帰りに店員さんに「しこたま飲んだなあ!」と言われて笑う。2人でシーバスのボトルキープした。勝手に飲ませてね。
今月がはやく過ぎたのは決して日数だけの話じゃない。総じて非常に楽しかったんですよね。よく食べ、よく飲んだ。数えたら2日にいっぺんは飲み歩いていた模様。あと、思い返せば浮き足立つデートが毎週末あって幸せだったな〜!私、やっぱりときめいてたい。来月も素敵なお店で大好きな人たちと過ごせますように。
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koji-yoshioka · 1 year
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•••• 栃木の研究所に召還される同僚の送別会 @ 29ON 銀座 ワインのペアリングを楽しみながら、焼かない焼き肉(低温調理)のコースを堪能。 前段からガス灯通りのワインバーでウェイティングして、ワインを7、8杯。結構話して食べてだと、呑めるもんですなあ。 酔いざましに日比谷まで歩いて銀ブラ。世の中結構人出があって活気がある。良いことだ。 #銀座 #銀ブラ #29ON #ペアリング #焼かない焼き肉 #低温調理 #並木館 #並木通り #ガス灯通り https://www.instagram.com/p/CpoS4Dmykuk/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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naokikouno · 2 years
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お祝いして頂いちゃって…🎂 #地球星 #銀座グルメ #ginza #happybirthday #0814 #curry (at ワインバー&ダイニング 地球星) https://www.instagram.com/p/CifbL3rviyT/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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arakawalily · 5 years
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銀座の最高級老舗ワインバー ヴァンムッシュアボワールさんの、ワイン天使とミランダ箸置きをお作りさせていただきました‼️ 銀座という街に対する愛情に溢れ、ワインへの情熱がものすごい老舗ワインバー❣️ 銀座ガス灯通りの「ヴァンムッシュアボワール」は、ボトルワイン500種類以上、ワイン通から長年愛されるお店です‼️素敵なお店にチーズ天使がお世話になるなんて、とても嬉しいですねー‼️アボワールさんでは、手に入れることも見かけることも困難な人気の スーパーワイナリーアイテムをグラスワインでもお楽しみいただけます。 昨夜、ワイン通の姫が、早速アボワールさんを訪れ、写真を撮ってきてくださいました‼️ #銀座ワインバー#ワイン#ヴァンムッシュアボワール #ワイン通#チーズ天使#ワイン天使#シャトー#高級ワイン#銀座ディナー #銀座バー (ヴァンムッシュアボワール) https://www.instagram.com/p/B2qeie8g_KU/?igshid=a188eed0mdo
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rucachihuahua · 4 years
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【東京ごはん】 八丁掘のワインバー maru 2Fへ ワインが豊富で食べ物もめっちゃ美味しい😀😀 🐙久里浜産真ダコとナスのマリネ 🐷ハモンイベリコホセリート 🐟焼き鰯のマリネ 🍝カラスミのパスタ 🇩🇪ドイツのソーセージ 🧀4種のチーズ盛り合わせ パスタ特に👍👍👍👍 #八丁掘maru #maru_miyataya #八丁掘ワインバー #八丁掘グルメ #ハモンイベリコ #タコとナスのマリネ #カラスミパスタ #ワインの写真がない #白ワイン好きな人と繋がりたい #赤ワイン好きな人と繋がりたい #東京グルメ #東京ワインバー #銀座グルメ #tokyogourmet #ginzagourmet #vinblanc #vinrouge (八丁堀maru-MIYATAYA) https://www.instagram.com/p/CEOb0osgfvc/?igshid=10a5rls9kab7i
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cocoa1050 · 5 years
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金曜日は大騒ぎの同窓会アフター🥂女子だけでモルソー白❣️ #felice銀座 #ワインショップの奥にあるワインバー #renz銀座 が偶然にも同窓会の会場😲 https://www.instagram.com/p/B2apHXojD74/?igshid=x8k3rogvym5f
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diary-machina · 5 years
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2019年6月1日-2日
6月1日。
名入れをお願いしていた彼氏の誕生日プレゼントを引き取りに行く。銀座は今日も混んでいる。私の買い物は銀座や丸の内が多い。そう言うと人によっては「もうあそこらへんはインバウンドばっかだから無理〜」的なリアクションをされるが、私は子どもの頃からお出かけとお買い物は銀座だったのだから仕方ない。実家がやってる事務所も四十年以上銀座にあったし、ほかの繁華街をほとんど知らないし慣れていないある種の田舎者なのだ。銀座はこころのふるさとだ。とかなんとか。
その後GAPに寄り、レースのタンガを購入する。レースのタンガはHanky Pankyを愛用していたのだが、GAPのタンガも似たような感じで値段が半額くらいなので試してみようかと。耐久性とかに難があったらHanky Pankyに戻す。でも下着、特にショーツに耐久性って必要なのだろうか。肌に触れるものだから、よれよれになるほど使う前に買い替えたほうが良い気もするし。でも安けりゃいいかというと、安いと生地がすごくゴワゴワしたものがあったりするので良くない。昔、20代半ばくらいに「すごく安いしカワイイ」系ブランドを試したことがあったが、ブラジャーが「和紙かな?」というくらいゴワゴワしていて、店頭での試着時は「まぁ慣れれば」と思っていたけれど結局耐えきれず数回着ただけで捨ててしまった…。というわけで、下着は値段と耐久性と触り心地のバランスが大事、と。
6月2日。
日曜日なので家の掃除や洗濯をみっちりやるなど。夜になったら地元の友達から「飲みに行かん?」という連絡が入ったので、いきつけのワインバーに行く。お店の自家製生ハムが出来上がっていたので、生ハムをめっちゃ食べる。どうしてワインと生ハムってこんなに美味しくて相性が良いのでしょう、もぐもぐもぐもぐ。帰ってからラーメンが無性に食べたくなったが、夜中の12時前だったので我慢した私偉い。
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imassamayr · 4 years
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(フォトギャラリー6枚目 銀座クラブ・美人ママが専門家に聞く「徹底コロナ対策」 | FRIDAYデジタルから)
東京・銀座にある高級クラブ「Nanae」。美人ママ・唐沢菜々江さんの疑問に答えるのは、順天堂大学の谷川武教授(公衆衛生学)だ。
菜々江ママが語る。 「ウチも4月上旬から6月中旬まで、2ヵ月以上店を閉めていました。その間、収入はゼロ。ワインバーやカラオケなども経営しており、家賃だけで負担は600万円近くになります。店を再開しても、なかなかお客様は戻ってきませんね。コロナ拡大前は一日に40組ほどいらしていましたが、今は15組ぐらい。最盛期で月に1億円あった売上は、4000万円にまで落ち込んでいます。幼い子どもや高齢の親と同居するスタッフのなかには、7月に入り再び感染者数が増え不安を口にする女性もいますよ」
「コロナの感染経路は主に三つです。一つは飛沫感染。次に接触感染。三つ目が空気感染です。店のスタッフもフェイスガードやマスクをし、テーブルにはアクリル板が置いてあるので飛沫感染対策はOKでしょう。手や指の消毒がきちんとされていて、接触感染の心配もありません。 問題は空気感染です。例えば体内から煙が出る喫煙に関しては、特に注意が必要です。重要なのは、店内の空気を外部に流すような換気システムを導入することでしょう。ただ店が独自に換気システムを設置しようとすれば、大きな負担になります。対策を徹底している店に対しては、国や自治体が助成金を検討べきだと思います」
谷川教授は、独自のコロナ対策レベルを考案。客が安心できるよう、協力してもらえる店には認定証を贈ることを考えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/06ac2da802a112651550c2fdf20007f6e2d033e0
令和の虎に出ている菜々江ママは着物で髪を上げてたので何とも思わなかったのだが、これは髪を下ろしておっぱいを出しているので勃起した。
シコりました。
浜松市がクラスター発生で認証制度を導入するとか言ってたけど、この教授の請け合いだろうな。
あと夜の街でコロナが多発しているのはやはりタバコが原因だと思う。
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ginzawinebarg5 · 2 years
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【お盆休みなく営業します】8月は月曜日+10日(水)にお休みを頂きます。 11日(木祝)も営業します。 15日前後には原価スペシャルワインを大量に抜栓してまいります。 皆様のお越しをお待ちしております🍷 #ワイン #シャンパーニュ #ワインエキスパートへの道 #ソムリエ勉強 #ソムリエ試験 #ソムリエ #銀座ワインバー #ワインバー #ワイン好きな人と繋がりたい #ソムリエ試験対策 #ワインテイスティング #テイスティング #ワインエキスパート試験 #ワインエキスパート勉強中 #ワインエキスパート #ワインのある暮らし #ワインスタグラム #ワイン好き #2次試験対策 #2次試験 https://www.instagram.com/p/Cg8vD--LOSo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shimart-mistletoe · 4 years
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東京、蔵前|谷口昌良(空蓮房)Akiyoshi Taniguchi  蔵前 Kuramae - Tokyo
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徳川幕府が河川を埋め立て水路都市江戸を形成した時、米蔵として位置した場所であります。「御蔵前」(ミクラマエ)と呼ばれ玩具問屋など卸商人が集まったとされ、皮加工品(靴、バッグ等)や服飾系の職人も多く住み昭和40年代位まで名残もありました。その後は下町風情を残しつつも世代交代が進み閑散としておりましたが、区行政の若手クリエイターへの支援から小学校を開放し工房にし、彼らはそのままこの地で店を開業し始めたのがここ最近です。伴ってカフェやワインバー等も出現し、東京のブルックリンと呼ぶ方もいますが住人としては小恥ずかしいことです。又、地下鉄2路線を利用できる穴場から近年マンションがニョキニョキと立ち現れ、その裏にお年寄り住人を狙ったデベロッパーが暗躍します。その結果、街の景観はチグハグで年寄り世代と新しい世代の家族が混在しています。
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私はこの蔵前の寺に生まれ育ち約450年の伝統を持つ住職としていわゆる檀家寺の護持をしていますが、その檀家の多くは現在この近辺には住んでおらず、布教には困難さを覚えます。応じて離れて行く檀家も多く、都会の孤島の様に存在します。関東大震災、戦時の空襲で何度も焼失していますからその伽藍も寺らしからぬ建築です。 こうした背景から二十三世として私がやっている事は、崩壊しつつある檀家制、お家制からあらためてこの現代に仏教の賢さを供給できる場として対象範囲を広げ、私の代でしかできない事、つまり私流寺塾「空蓮房」でした。美術と仏教と現代をキーワードにした取り組みです。現代美術にしろ現代仏教にしろ心の様相として現れる現世のカタチ、モノ、行動、思考などを共学びから見直していこうと言う事です。
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蔵前で共学び、人々の生活の歴史から何偶然ではなく、必然として課せられた仕事は環境の変容をも取り汲みながら場を変えずに居続けた寺の宿命でしょう。そして私の存在も一点の命の幻影にすぎないでしょう。人として生まれたからに「光と命と祈り」の場で粛々と生きています。
蔵前。浅草へ気軽に飲み食い散歩し、着飾って銀座へと。回覧板が回り声掛け合ういい町です。熱い銭湯はついにマンションになりましたけど。
谷口昌良:1960年生まれ。NYにて写真美術専攻、LAにて浄土宗北米開教使として従事。帰国後、長応院住職。空蓮房房主。写真家。著書に「写真少年」3部作、畠山直哉共著「仏教と写真/空蓮房」。現在、詩画集「空を掴め」制作中。
空蓮房
https://kurenboh.com
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322dayo · 4 years
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Winter
 沸騰した鍋にパスタの束を放り込んで、さあ茹でようと思ったところでそれは不意にノートンの視界の隅に入ってきた。無地の柔らかい紙に数字が整然と並んでいるだけのカレンダー。几帳面なこの部屋の主人は、1日が終わるたびにそこに鉛筆で斜線を引いている。既に22日まで線が引かれたカレンダーを見て、ノートンは「あっ」と小さく声をあげた。 「ねえルキノさん」  リビングのソファに沈みながら分厚い本と睨めっこをしていた男はしばらく顔を上げてくれず、それから数十秒ノートンが沈黙を守ったところで、ようやく一つに結んだ三つ編みを揺らしながらこっちを向いてくれた。 「私のことを呼んだかな」  家に帰ってから飲み食いも喋りもせず、ひたすら熱心に本を読んでいた男の声は少しだけかさついていた。 「呼びました。でもまずあなたはお水を飲んだ方が良いですね」  手元にあったグラスを手に取りジャバジャバと水を入れて男に手渡す。よほど喉が渇いていたのか、男はそれを一口であっという間に飲みきった。 「麺を茹でてる匂いがする」 「もうすぐ夕飯ですよ。それで、麺を茹でていたら気づいたんですけど、あなた二十四日の予定は?」 「二十四日?‥‥‥今日は二十三だから、明日‥‥‥ああ、明日はゼミのクリスマスパーティだね」 「‥‥‥ゼミのクリスマスパーティー」  むん、と背中を伸ばしながら男は、 「ちょうど外に講演会を聞きに行くことになっていてね、ついでだからそのままクリスマスを祝おうかという話になった」 ノートンはそうですかと頷きながら、男が受け持っているゼミ生たちの顔を思い出す。「爬虫類の進化分類学」というびっくりするほどつまらそうなゼミに入っている先輩たちを一通り頭に浮かべ、クリスマスに何の予定がなくとも不思議ではないなと早々に思い至った。 「だから君とは二十五日に一緒に過ごそうと思っていたのだが、言ってなかったかな」 「聞いていませんが問題ないです。僕もバイトが入っていますから」 「クリスマスまでバイトだなんて、大変だねえ」  それはこっちの台詞だと思いつつ、ノートンは空になったコップを受け取った。キッチンに戻る間に急いでポケットから携帯を取り出してメールを開く。バイト先のマスターに「明日はラストまで大丈夫です」と用件だけのメッセージを送ると、ものの数秒で返事が返ってきた。「失恋?」とだけ表示された画面を見て、ノートンは小さく舌打ちをしながらポケットに乱暴に突っ込んだ。
 彼について人に話すとき、「それって本当に恋人なの?」と聞かれることがよくある。  そんなとき、ノートンは決まって一瞬言葉を詰まらせ、当たり前じゃないかというようなことを口にしようとして、最後にはすべて飲み込んで曖昧に笑ってしまう。彼と一緒にいる時間が長くなるにつれ、ノートンはよくそうやって笑うことが増えた。  例えば、昼間に手を繋いでポルティコの下を歩いたり、クリスマーケットをホットワインを飲みながら回ったり。そういう二人を恋人と呼ぶのなら、自分と彼はどうしたってその枠に入れない。そんな姿を誰かに見られたら彼はまず間違いなく大学を追い出されてしまうし。そうでなくとも、そもそも彼は「普通の恋人らしい行為」というものに興味がない。彼の形の良い頭蓋骨の中は未知への探究心と爬虫類への好奇心ですでにほとんどを埋め尽くされていて、ノートンはそこになんとかして自分を入れてもらおうと意地汚く努力を続けて、そうしてやっと今の関係を手に入れたのだ。  ノートンが曖昧な笑みを浮かべると、友人やバイト先のマスターは必ず「フゥン」という表情をした。そして次に「訳ありなんだ」とどこか労わるような、お節介じみた言葉を口にした。彼らがどんなラブロマンス映画を思い浮かべているのかノートンには想像もできないけれど、訳ありだなんてまったく馬鹿らしい話だ。自分と彼の関係ほどシンプルなものはないと思う。ただ言葉にするには少し寂しい、それだけのことだ。
「なんだ失恋したんじゃないのか」  ガラスの小さなグラスを揺らしながらマスターはあからさまになあんだという表情をした。  オレンジの綺麗な色のウイスキーは彼の一番のお気に入りで、予約がたくさん入っている日なんかはお水のようにゴクゴクと飲んでしまう。栄養剤だよと彼は言っているけれど、そのせいで五回に一回はメジャーカップからシロップを零すので止めてほしいと思っている。 「ご期待に添えず申し訳ないですけど、あっちに仕事が入ったってだけなので」 「クリスマスイブも仕事だなんて働くねえ‥‥‥まあ、それを言ったら私も君もそうなんだけど」 「ジョゼフさんは、あれっ、今は独り身でしたっけ」 「失礼だね君。誘えば飛んでくるような婦人は何人もいるよ」 「独り身なんですね。‥‥‥でもこんなに予約が入ってるとは思ってなかったので、これはこれで良かったかな」 マスターは眉を顰めて、 「勤勉なのは良いことだけど、学生がそんなこと言うもんじゃないよ」  となぜかノートンをたしなめた。  駅からマッジョーレ広場に向かう途中の道を少し逸れた、小さな一本道にあるこのワインバーには二年前からキッチンとして週に四回バイトをしている。この辺りは学生街で、安くていっぱい食べれる大衆料理屋が人気なのだけど、ここはお酒もつまみも少し値が張るいわゆる「ちょっといい感じのお店」だ。小さなカウンター席も、二つしかないテーブル席も普段は満席になんてならないのだけど、クリスマスイブの夜はすでにどの時間も予約で席が埋まっている。おかげでノートンは予定より二時間も早く店に呼び出され、ボウルいっぱいのジャガイモの皮むきをするはめになった。隣では同じように呼びつけられたフロアのトレイシーまでもが玉ねぎのみじん切りにかり出され、ポロポロと涙を流しながら玉ねぎの山をつくりだしていた。 「そうだよノートン!なんだって僕が、こんな、クリスマスに、玉ねぎのみじん切りをしなくちゃいけないのさ!」 「ボーナス出すからってナワーブにも声をかけたんだけど、どうしても予定があるから無理って断られたから。悪いねトレイシー」 「くそっ!あいつ絶対女だよ!この前ロシアンテキーラした時に、恋人がめちゃくちゃロマンチストでクリスマスもすごく楽しみにしてるから今から準備が大変って酔っ払ってニヤニヤしてたもん!」 「げっ、在庫の数が合わないと思ってたらまた君たちそんなふざけた遊びを」 「ノートンの彼女はさあ、仕事人間って感じなの?」 マスターの言葉を遮ってトレイシーがノートンをちらりと見る。 「仕事人間というか、趣味を仕事にしたみたいな人だから。純粋に楽しくて仕方がないんだよ」 「ふーん」  最後の玉ねぎを切り終わったトレイシーは真っ赤になった目元を袖で擦って、 「それで、君はそういうとこを好きになったんだ」  たいして興味もなさそうに呟いた。ノートンはジャガイモに包丁を入れながら小さく頷いたけれど、彼女は気づかなかっただろう。  あの人を好きになったきっかけを思い出す。  それは何か一つの大きな衝撃だったかもしれないし、もしくは小さな発見の塊だったかもしれない。始まりを思い出すのが難しいくらいに、出会った日からどんどん増えていった。柔らかいオレンジ色の髪、ジャムの瓶すら開けるのに手こずる大きくて非力な手、考え事をするときの静かな横顔、笑うと目尻にできる繊細なリネンのような皺。頭のてっぺんから爪先まで、挙げろと言われればいつまでだって口にできるくらい、本当にたくさんあるのだ。  ノートンがそれを言葉にすると、あの人はいつもなんだか困ったような表情をして笑ってしまう。それから、「私も同じだよ」と薄くて冷たいくちびるを額にくっつけてくれる。たくさんの場所でたくさんのキスをしてきたけど、この小さな子どもを相手にするようなチープなキスがノートンは一番好きだ。  一度だけ少し意地悪なことを言ったことがある。熱心に本を読んでる表情が好きだとノートンは言って、彼はいつもの言葉を返してくれた。暖かいベッドの中だったと思う。ノートンの額はうっすらと汗が滲んでいて、くちびるを落とした彼はついでにぺろりと舌を出して、「しょっぱいね」と笑っていた。 ──私も同じだって言うけど。 ──けど? ──僕、熱心に本を読んだことなんかないよ。  ノートンの言葉に、彼のオレンジのひとみがまあるくなる。  彼を困らせたいというただの意地悪なのだけど、これは本当のことだった。ノートンは勉強が好きだし、本だって人並みには読むけれど彼のように食事も忘れてかじりつくように読書をしたことなど一度もない。そもそもノートンが本を読むのはテストで良い点をとって奨学金をもらうためであって、知識が欲しい、知るのが楽しいという彼の純粋さとは根本的にかけ離れている。  オレンジ色のひとみはまあるくなったあと、ノートンを小馬鹿にするかのようにゆっくりと細くなった。 ──そりゃあ君は熱心に本を読まないが。  囁くような小さな声だった。 ──熱心に私を見るし、さわってくれる。その欲求の熱は私が本を読むのと全く同じものだ。だから私は想像できる、君がもし熱心に本を読むことがあるならこんな表情をするんだろうって。そして私は君のそういう表情がとても好きだよ。  ノートンは驚いた。彼はこうして時々、とんでもないことを言ってノートンを驚かせる。  どんな言葉を返せばよいのか分からないノートンを見て、彼はくちびるをつり上げた。ずるい大人の表情だった。いつだって欲しいときに欲しい言葉をくれるような、気のきいた恋人ではない。クリスマスの予定を一人でさっさと埋めて、次の日は一緒に過ごそうかなんて平気で言ってくる人だ。だけど、誰も知らないノートンのことを一番に見つけて好きだと言ってくれる、優しい人だった。
 七時の開店と共に店はあっという間に満席になり、いつもとは違う賑わいをみせた。  扉のベルを鳴らして店に入ってくる人たちはみんな夜の冷たい空気と、クリスマスイブの陽気で頬を赤くさせていた。扉が開くとキッチンの奥にまでほんの一瞬冷たい冬の匂いが流れてきて、頬に触れるたびノートンはどこにいるのかも分からない恋人のことを思った。  ディナーコースは提供するものが決まっていてすでに準備はできていたのでキッチンはそんなに慌ただしくはなかったのだけど、あちこちの卓からお酒の注文が止まないのでノートンは珍しくフロアの手伝いに回ることになった。お皿を下げて、注文を聞いて、ワインを注いで。休みなく動く途中、トレイシーが申し訳なさそうに目配せを何度もするので、片手を上げながらノートンはやっぱり今日はラストまで入って正解だったなと思った。  十一時を過ぎるといったん注文の波が止んで、二人は久しぶりにキッチンに奥に戻って一息つくことができた。テーブル席の客はついさっき二組とも帰っており、今はカウンターに数名お酒を楽しんでいる人が残っているだけだ。 「疲れたあ‥‥‥こんなにテキパキ動いたの、運動会ぶりだよ」  テーブルにべったりと頬をつけて座り込むトレイシーに、マスターはまかない用に取り分けてあったチキンのグラタンを差し出した。 「お疲れ様。それ食べたらもう上がっていいよ、あとはノートンがなんとかしてくれるから」 「やったーグラタン!でもまだお客さんいますよね?僕もラストまでいけますよ」 「女の子を日付を越して帰らせるわけにはいかないだろう。もう遅いからタクシーで帰って、領収書もらってきて」 「ジョゼフさんこんなに優しいのになんで彼女ができないんだろう」 「君は頭が良いのにいつも一言余計だね、静かに食べてさっさと帰りなさい。ノートンも食べ終わったらフロアに戻ってきてくれ」  用件だけ告げてマスターは駆け足でカウンターへと戻った。 「ノートンありがとうね。僕一人だったら回らなかったよ」 大きな口でグラタンを頬張りながらトレイシーが笑う。 「トレイシーも玉ねぎ手伝ってくれただろ。お互い様」 「ノートン食べるの早いから、先にこれ渡しちゃうね」  そう言ってトレイシーはポッケからごそごそと取り出したものをノートンに渡した。 「カイロ?」 「今日帰り遅くなるかなーってたくさん持ってきてたの。ノートンもあったかくして帰ってね」 「ありがとう、カイロなんて持ってきてなかったから、すごい助かる」 「よかった!‥‥‥使い捨てカイロって大丈夫だよね?彼女さん的に。イブに渡したとはいえ、使い捨てカイロだもんね?」  急にはっとした表情をして慌てだしたトレイシーに、ノートンは思わず笑ってしまった。 「全然大丈夫。そういうの全く気にしない人だから。多分僕がカルティエの財布とか貰ってきても平気な顔するよ」 「えー‥‥‥それは逆に困っちゃうね」 「もう慣れたから。カイロ本当にありがとう、僕はもう戻るから、気をつけて帰って」  笑顔のトレイシーに見送られながら、ノートンはカイロをポケットに入れてキッチンを後にした。
 すでに残っているのは常連のお客さんたちだけとなっていた。  喧騒が去った店内はさっきまでの熱気を知っていると少しだけ寂しく感じられたけれど、静かであたたかい幸福があった。ふしぎな雰囲気だった。いつも赤ワインを好んで飲む上品な身なりの夫婦は珍しくシャンパンを頼んでいて、見慣れた透明の泡さえもが、まるで天国にある水か何か、素晴らしく美しいもののようにノートンの目に映った。  シャンパンを熱心に見つめていたノートンに気づいたのは老紳士の方だった。いつもは赤を飲んでいるからふしぎに思われたのだろうと彼は、「イブは特別だからね。昔からシャンパンを飲むと決めているんだ」と言った。 「ふしぎですね。見慣れたシャンパンだけど、今日は特別美しい飲み物のように見えます」 紳士はノートンを見上げて、朗らかに笑ってみせた。
 深夜十二時半。  お店はさっきまでのあたたかさを残したまま、フロアの明かりが落とされていた。  スツールに腰を落とすと、一気に疲労感がやってきて今夜の忙しさをノートンはしみじみと感じた。あんまり忙しいので途中からは恋人のことなんてすっぽり頭から抜けていたほどだ。生徒とのパーティーなら夜通し開催しているということはないだろう、彼もそろそろアパートに帰っているだろうか。考えると無性に彼の声を聞きたくなって、そんな自分に驚いた。センチメンタルにもほどがある。明日会えるのだから、今夜の数時間がなんだと言うのか。 「お疲れ様。今夜は本当に助かったよ、片付けは明日に回すからもう上がって大丈夫」  心なしか肌や髪がくたびれたマスターは、 「あと、これ持って帰りなさい」  そう言って大きな紙袋をカウンターに置いた。  まかないの残りだろうかとのそりと体を起こして中を覗く。そこに見えたつるりとした綺麗なボトルに、ノートンは思わず声を漏らした。 「えっ」 「常連さんが君にって。詩的な言葉を貰ったから、そのお返しだってさ。‥‥‥君の口から詩だなんて、私には想像つかないけど」  引っ張り出したボトルは老夫婦が飲んでいたものと同じだった。緑色のボトルに、金色の美しい装飾が控えめに光っていた。ノートンは次にこのボトルの値段を思い浮かべた。こんな気軽に貰っていいような値段ではなかったはずだと眉をしかめている間に、マスターはノートンのコートや荷物をぽいぽいカウンターへと投げ捨てて、さっさと帰れとノートンをせっついた。 「でもジョゼフさん、僕こんな高いもの受け取れません」 「私だったらやらないさ。だけどあの人があげるって言ったんだから、素直に貰っておいたら良いよ」 「でも‥‥‥」 「さあ!さっさと帰ってくれ!私もこれから用事があるんだ、楽しい用事がね!」  コートもろくに着させてもらえないまま、ノートンは紙袋を押し付けられあっという間に店から追い出されてしまった。  外はとびきり冷たい風が吹いていて、ノートンはたまらずコートに袖を通してメインストリートへと駆け出した。冷たい夜の空気と一緒に、お店に漂っていた幸福の残り香が街にも溢れていた。ふしぎなことに足は広場をまっすぐ駆けて、自分のアパートとは反対へとぐんぐん進んでいった。  揺れる視界のあちこちにピカピカと電球の灯りがテールランプのように光り、すぐに後ろに流れて消えていく。紙袋を両手で抱えたまま走るから時々石畳につまずきそうになった。あの人のアパートが見えて、二階の角部屋に明かりがついていないのが分かると、足はのろのろとスピードを落として古い階段の前でぴたりと止まってしまった。  肩を上下させながらノートンは一階にあるポストにおもむろに手を突っ込んだ。そこに紙の感触があるのを確かに確認してから、ゆっくりと古い階段を登った。廊下を歩いて一番奥の部屋まで歩き、人の気配が少しもしない扉に背を預けてずるりとそこに座り込んだ。  背中に触れる扉も、コンクリートの地面も、抱えたシャンパンも全てが悲しいくらいに冷たかった。あれだけ街に漂っていた幸福の匂いはもうしない。視界には相変わらずピカピカと光る電球が映っているけど、それがノートンを少しだけ、本当に少しだけ悲しい気持ちにさせていた。  期待していたわけじゃなかった。だって、約束なんてしていなかったし。  誰にたいしてなのか言い訳のような言葉をノートンは胸の内でずっと呟いた。そして百個つぶやき終わったら、すっぱりと諦めて帰ろうと思った。それから二十個目でもう吐き出せる言葉がないことに気づき、呟くことも止めた。あの人が聞いたらカラカラと笑っただろう「だから本はたくさん読みなさいと言っただろう!」って。  もうそれでも良いし、ここに来てくれるのならなんでも良かった。だって今日はクリスマスで、自分たちは恋人なんだから、それくらい願ったってバチも当たらないだろうに!
「ルキノさんのアホ」 「誰がアホだって、うん?」
 ぎょっとした。  紙袋を放り投げそうになって、慌てて抱え直した。勢いよく上を向くと、ずっと会いたかった恋人の姿があった。ノートンが立ち上がるよりも早く、ルキノはその場にしゃがみこんで大きな手でノートンの頬を触った。 「どのくらい待ってたんだ。かわいそうなほど冷たいぞ」 「あなたが帰ってくるのが遅いから」 「連絡をくれれば良かったのに。気分を悪くした子がいたから、家まで送りに行ってたんだよ」 「そりゃあメールをすれば良かったんだろうけど、‥‥‥いや、そうだね。そうすれば良かったね」  何を言っても自分のわがままにしかならないことは知っていた。イブだからなんて、自分が淡い期待を勝手にしただけなのだから。  ノートンが口を閉じると、ルキノは白い息を吐いて困ったように眉を下げた。怒られるかと思ったけど彼は何も言わず、代わりに冷たくなったノートンの頬を労わるように撫でた。 「その紙袋は?」 「常連さんから貰ったシャンパン」 「それは素敵だね」 「あなたにあげるとは言ってないよ」 「意地が悪いな、君。じゃあこれと交換しよう」  ルキノの手がノートンに小さな何かを握らせた。冷たい感触に思わず手が震えた、恐る恐る視線を落とすと銀色に光るピカピカの鍵があった。傷ひとつない、作りたての鍵だった。ノートンは慌てて顔をあげた。その瞬間、くちびるに一瞬だけ冷たいものが触れた。彼のお気に入りの赤ワインの味が僅かに残っていた。どこもかしこも冷たかったけれど、彼の舌はびっくりするくらい熱くて、ワインの味がして、街に溢れていた幸せの正体がそこにはあった。夢中でそれを追っていると、彼の指がノートンの腕を痛いぐらいに掴んだ。鼻で息をするんだよと教えてくれたのには彼なのに、なぜかそれを実践できないのも彼だった。
 くちびるを離してお互いに大きく息を吸った。  冷たい鼻先をくっつけながら聞く彼のメリークリスマスは今まで聞いたこともないくらいに、とびきり美しい発���だった。
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kinsen-jozo · 4 years
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大輔という男
母校の六原小学校は、六波羅蜜寺の隣にあり、当時既に創立100年前後の古い学校だった。
同級生の大輔はライバルだった。放課後のドッジボールでも同じチームで遊んだことは無く、負けず嫌いで、負けると目に涙をにじませて悔しがる程、真剣に勝負する奴だった。喧嘩もした。悪事も一緒にやった。
同じ中学に進んだが、卒業後20年以上顔を合わせることはなかった。大輔らしい、豪快で破天荒な噂は時々耳にしていた。
30代半ばを過ぎた頃、小学時代の同窓会をすると連絡が入り東京から参加した。大輔も来ると聞いていた。数人以外の同窓生とは全く会っておらず、担任の先生との再会もまた感慨深いものだった。
少し遅れて大輔が来た。
「おう、大輔久しぶり」と声をかけた。他の同級生とは違う、ちょっとした緊張感があった。
お互い20年以上の空白がある。しかし不思議なことに距離の近さを感じた。輪ゴムをぐんと引っ張って離すと瞬時に元に戻る様に、数分後には肩を組んで飲んでいた。悪そうな顔、高圧的な雰囲気。しかし懐かしさは特有の居心地があった。四人席のテーブルで向かいの二席には当時のマドンナ2人が座った。今なお実に美しく、一人は母を継ぎダンス教室の先生、もう一人のMは祇園の有名なホステスになっていた。
二次会も終わり、外に出た頃には大輔は酔ってた。頼んでもいないのに、「今日はMと二人で飲ませたってくれ」と皆をガードするように両手を広げ、私の方にはよ行けと目配せした。ほな行こかという事で、Mと先斗町のバーに行った。昔から美人だったけど、本当に綺麗な女になったねえと、20年ぶりの時間を楽しんだ。
「M、腕くらい組んで歩いてくれよ」
帰り際に石畳を歩きながら同窓会を〆た。
この日、歳をとってしまった先生や旧友と顔を合わせ、美人が一緒に飲んでくれ、それは新鮮で楽しい1日だったが、何と言ってもハイライトは大輔との再会に違いなかった。それは格別な夜だった。
同窓会を機に、年に一度大輔と会うようになる。
私が京都に帰る年末に、盛大に迎えてくれるようになったのだ。
初めての年末は、大輔が20年通っているという北山の小料理屋に行った。シャンパンもワインも開けて一緒に飲んでやと、カウンター越しの店主にも酒を配り、飲み方や金の落とし方からも、地元の店には顔がきき、可愛がられているのがすぐわかった。
この後は祇園に連絡してあるからとタクシーで移動していると、
「美佐子覚えてるか?」
「おお、美佐子って、これか?」 とおっぱいの大きい仕草をすると、
「その美佐子や。あいつな、ちょっと前にしょうもないワインバーをオープンしてな。ビルも店も汚いし、トイレは隣のカラオケ聞こえてくるし、どうしょうもない店でなあ、お前と行く様な店とちゃうんやけど、どうする、この後ちょっとだけ寄ってみるか?」
それは是非行きたいと言う事で、後でふらっと立ち寄ることにした。
祇園のクラブに着いた。祇園は路面店のクラブが多いことに気付く。のれんの掛かった店に入ると2階の掘りごたつの個室に通された。大輔は酔うと大声を出すので、そうして隔離されているに違いなかった。
1時間ほど飲んだ頃、そろそろ美佐子の店に顔を出すことにした。
歩いて数分、美佐子の店に着いた。ドアを開けると、「おかえり!待ってたよ!」 と美佐子が迎えてくれた。幼稚園から一緒だが20年程会っていない。嬉しかった。
話と違って店は綺麗だった。
ソムリエのバッジを付け、ネクタイをした美佐子が色々と酒を出してくれた。他に客は居なかった。
「おい美佐子、随分暇な店やな。丁度いいわ、俺らがいっぱい飲むから心配すんな」
その日は暮れの29日で、実は店は休みだった。
大輔が、私が来るので何時に行くから1時間だけ開けておいてくれと頼んでくれていたと知った。
事前に無理を言って店を開けさせておいて、普通なら、ちゃんとお前の為にばっちり美佐子に連絡してあるから後で行こうと言うだろう。
それをぼそっと、どうする?行ってみる?と言った大輔。
もし私が別に会いたくない、今日でなくても良いとでも言っていたら、一言 「わかった」 と話を終わらせただろう。
口はとことん悪く、酔うと手がつけられないが、この男の優しさと繊細さに驚く。頭がよく非常に鋭く人を見ている。
大輔はその夜、3軒目4件目のクラブのはしごも全て時間を計算して予約を入れてくれていた。
今なお、どうも照れくさくて大輔と2人で飲むという���とはない。
その日も同級生と後輩と4人だった。1人は私と親戚関係にある同級生で、後輩とは、誰もが知る日本を代表する陶芸家の末裔で本人も陶芸家である。
途中で後輩からこんな話を聞いた。 
近所にこれまた同級生がお好み焼き屋をやっているのだが、開店当初、大輔は頻繁に行ったようで、こんなんで売上にならんやろうと、無理矢理シャンパンとワインを置かせて、毎月25万円の飲み食いを1年間続けたらしい。何でも最初の1年は大変、行ったらなあかんと応援したらしい。
その金の使いっぷりは、どこか昭和の大物を感じさせ、私の周囲の成功者、金ならもっとある人も沢山いるだろうが、この男はその誰にもない雰囲気を持っている。同級生のお好み焼き屋に月25万使う男を私は知らない。
6軒目の最後は元祇園のママがやっているバーに寄った。大輔と再会したこと、今夜のこと、美佐子のこと、色んな話をしながらママと飲んだ。
「今日のこともずっと前から言うてはりました。同級生が帰ってくるとずっと話したはるんです。大ちゃんってほんま無茶苦茶やけど、ハートがあるからね。ものすご繊細やしねえ。まあ他の人が同じことやったら出入り禁止になってるんでしょうけど、店はちゃんとわかってて、大ちゃんは愛されたはりますよ。」
大輔と私はきっと生き方も文化も飲み方も違う。全く違う。
ただこの男といる時間、この男と同級生であることを喜ぶ。
翌朝は吐きながらゴルフをしていたそうだが、こうして大輔と再会し、以来毎年暮れに京都で歓待してくれることになる。
京都の割烹も年々予約が困難になり、ある年は5月に、暮れの28日に店取ったからと電話があり、ある年は3月に、今年は滋賀県に熊を食べに行こうと早々に予約してくれた。
ある時、大輔が腕時計をしていないことに気付いた。
これ見よがしに高そうな時計をしていても不思議ではないのだが見た事がなく 「そのこともちょっと好感が持てて、俺は好きよ」 と後輩に話した。
「あれは違うんですよ!先輩金属アレルギーなんですよ!」
「なんや、あんな強面のくせに金属アレルギーかい、笑わせるなあ」
時計は店の男に格好良いと褒められその場であげてしまったりしてほとんどないそうだ。東京で飲んだ時はベルトを外してやっていた。真冬にコートをあげて震えて帰ってきたというのもバカバカしい。
靴をあげてきた時はさすがに奥さんも驚いたようで「考えられないでしょ。スリッパ履いて帰ってきたんですよ。」
そのうち大輔が東京に遊びにくるようになり、その時は2、3日身体を空けておく。最初の頃はよく銀座にも連れて行った。
毎晩のように飲んでる大輔も、ところ変わると新鮮なようで実に楽しそうに、なにより京都に居るよりずっとお行儀よく飲んでいた。
シャンパンもう一本持って来てよと次々に気前よく頼む大輔に、お姉ちゃん達は「きゃー嬉しい、大輔さん格好良い」と持ち上げる。
すると「何言うてんねん、俺なんかなーんにも格好ようないで。これ全部払うのはこの人ですから、格好良いのはこいつですから」と、これを何軒かでやってくれる。
最初からそのつもりで迎えているが、その甘えっぷりの良さ、相手に金を使わせる流儀みたいなものもまた大輔であって、やってくれるねと嬉しく思う。
帰り際に「今度の年末は派手にいかんとな」と、ぼそっと言うところがまた大輔らしかった。
後輩の運転で東京から帰る際、サービスエリアで名古屋までヒッチハイクをしている20歳くらいの女性がいたという。途中浜松でうなぎ食べに寄るけどええか、と乗せたらしく、一緒にうなぎを食べると、女性が京都までついて行きますと京都まで乗ったようだ。京都に着くと例のお好み焼き屋に寄り一通り食べさせ、若い子1人で責任取れんわと近所の適当なホテルを取ってやったらしい。
同窓会で再会して10年近くになる。
1年に1度会うことを楽しみにしてきたが、近年は東京に遊びにくる頻度も増え、顔を合わす機会も少し多くなった。それでも2人きりで飲むことはない。
今年も早くから押さえておいてくれた料理屋で、男4人で食事をする。
その後は美佐子の店を貸し切って飲むことがいつしか恒例となり、食事を済ませて行くと同級生のおばさんたちが既に集まって飲んでいる。
無二の男が同級生であることを誇りに思う。
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arakawalily · 5 years
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ワインと銀座という街に対する愛情に溢れ、ワインへの情熱がものすごい老舗ワインバー❣️ 銀座レンガ通りの 「ヴァンムッシュアボワール」さんのオリジナル天使とミランダカトラリーレストをご依頼いただきましたので取材に行きました‼️ 銀座の上質ワインバー アボワールさんは、エスペロさんのお隣で 銀座最古にして唯一のキャバレー「白いばら」跡地のお向かいでしたよ❣️ こんな界隈にチーズ天使がお世話になるなんて、とても嬉しいですねー‼️銀座にも着々と天使が増えつつあります‼️ アボワールさんでは、手に入れることも見かけることも困難な人気の スーパーワイナリーアイテムをグラスワインでもお楽しみいただけます。 ボトルワイン500種類位以上🍷ワイン通から長年愛されるお店ですよ❣️🍷🍷 #銀座ワインバー#ヴァンムッシュアボワール #ワイン好き#ワインバー#銀座老舗#銀座バー #ginzabar #チーズ天使#レンガ通り #lilystudio #lilyarakawa#アボワール #銀座ディナー (ヴァンムッシュアボワール) https://www.instagram.com/p/B2lnJxFg0V2/?igshid=ekgz5czip2y8
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akadama2003 · 4 years
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3次会を銀座1丁目のワインバーにて 素敵な仲間と美味しいワインと料理 まいうー、口福です。^_^ @#銀座ヴァンドレーブ (Chuo-ku, Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/B5X0W63hz1GspZt5PE7jAwlHaTTxGlAAL8GlJA0/?igshid=14y42vokgsrvj
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kojizou · 5 years
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なんか今は此処に居るらしく… 銀座7丁目で素敵なワインバーの 若きオーナーさんと美味しいワインを飲みながら… ぷらっと歩いてきた… 娘の部屋までどうやって帰るん? (● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 徘徊老人だな🤣 https://www.instagram.com/p/B29MSIjgfZa/?igshid=8w2ioxjyasjr
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