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#艶姿純情BOY
artoftiam · 2 months
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Jun from Adesugata Junjou Boy
Commission
There's something about tennis related things that I always enjoy drawing.
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yuupsychedelic · 4 years
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詩集「ACID WAVE」
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詩集「ACID WAVE」
1.「ACID WAVE」 2.「FAKE MOVE」 3.「BLACK JOKE」 4.「SENTIMENTAL FUTURE」 5.「EMOTIONAL JAIL」 6.「無口な花束」 7.「DEMAGOG RHAPSODY」 8.「NOISY BOY」 9.「FLOWER JAM」 10.「APOSTROPHE」 11.「ROAD MOVIE 〜 ACID WAVE:EPILOGUE」
1.ACID WAVE
謂われもない 正しくない そんな言葉に縋り付く幻想 つまらない 逃げ出したい そんな怒りに縋り付く妄想
Ah 僕らは何のために生きるの? 幻想 妄想 空想 瞑想 惑わされないで
ACID WAVE こわれもの ACID WAVE はぐれもの 激しい風に吹かれた 今こそ君を見つめ直せ
ACID WAVE いたみわけ ACID WAVE のれんわけ 激しい風が変えてく この世界を洗いざらい “あたしが変える”
さりげなく とめどなく こんな言葉に立ち止まる若者 痛みもない 信じらんない こんな時代に立ち止まる旅人
Ah 僕らは誰のために迷うの? 群衆 観衆 聴衆 大衆 波に負けないで
ACID WAVE ふれるなよ ACID WAVE さけぶなよ 激しい風に吹かれても 何も言わぬ君がいる
ACID WAVE つらくても ACID WAVE さみしくても 激しい風に乗ってくの こんな世界にも愛がある だから! “あたしが変える”
こんなに叫んでも 誰も動いてはくれない なぜ なんで どうして ゆるせない 感じるパワー みなぎるエネルギー 君も一緒に行こう
ACID WAVE ほんとうを ACID WAVE しんじつを 激しい風が吹いてる あたしがこの世界を変えるの
ACID WAVE こわれもの ACID WAVE はぐれもの 激しい風に吹かれてる 今こそ君を見つめ直せ
ACID WAVE こんどこそ ACID WAVE はしりだせ 激しい風に乗っていけ あたしはもう一人じゃないんだ 激しい風と共にいけ 立ち止まってる暇はないよ だから! “あたしが変える”
2.FAKE MOVE
AとBの関係が AとCの関係になる 私が言いたいのは そんなことばっかじゃない
根も葉もない嘘に 世界は覆われ 君が何かを始めるとき その嘘が障害物(ゲート)に変わる
Fake Movement 嘘と言ってよ 私はそんな奴じゃないの Fake Moment なんとかしてよ 私の暮らしが毀(こわ)れてく 人は誰もが夜明けを求めて それぞれの明日を捜すもの
ある花の咲く時 薔薇が邪魔をする あなたの言いたいこと ぜんぶ代わりに述べてくれる
見聞きした声に 世間も騙され 薄っぺらの#とやらで 拡散される気分はどうよ?
Fake Movement 止まらぬ声に 私が私を殺してく Fake Moment 支配されて 私が私じゃなくなるの 作りかけのpersonality 粉々に砕けてく この夜
アイドルでいるのも 楽なことじゃない 君が君らしくいられるのは その嘘を代わりに繋ぐ誰かがいるから
Fake Movement 戻りたいわ 私がまだ“it”だったあの頃に Fake Moment もう十分よ 私に何も求めないで!
Fake Movement もうやめてよ 私がこんなに頼むのに Fake Moment 拡散されてく ほんとは全部嘘なんだ
Fake Movement 言われるがまま 私に出来ることはなに? Fake Moment 流されるがまま ただ生きてくしかないのね
3.BLACK JOKE
I hate a money… I hate a money… I hate a money… I hate a money…
顔も声も知らない奴が 今日も有名人を叩いてた どんなに声を遮っても どこからか お前は沸いてくる Uh-Oh 二言目には溜息さ
世界は正解を捜すけれど その世界が意外と狭いように もしも君が 何にも知らない 知らされない 鳥かごの中の生き物だったら?
憎しみの先に何がある 欺瞞と疑惑の世界の中で 僕らは生きていくのだから 一言目に許せる勇気を 黒い嘘 さあ放て Black Joke!!
努力や失敗も知らずに まるでヒーローを気取ってさ お前は何様なんだ? そもそも正義ってなんだ? Uh-Oh 少なくともお前は正義じゃない
I hate a money… I hate a money… I hate a money… I hate a money…
諦めの先に何がある 人々が現実に絶望して 無言で立ち去った痕には 一言目に愛しさを Oh baby さあ放て Black Joke!!
思想が思想とぶつかり合い 声を挙げることを躊躇う者たち そんな彼らを嘲笑う お前らも子羊の一匹だろ?
憎しみの先に何がある 欺瞞と疑惑の世界の中で 僕らは生きていくのだから 一言目に許せる勇気を 黒い嘘 さあ放て Black Joke!!
諦めの先に何がある 人々が現実に絶望して 無言で立ち去った痕には 一言目に愛しさを Oh baby さあ放て Black Joke!!
どいつもこいつも お前も貴様も いい子ぶってんじゃねえよ!!
4.SENTIMENTAL FUTURE
僕の馴染みのサ店が 日曜 店を畳むらしい 太陽の眩しい真夏日 レーコーがあまりに美味しかったんで 思わずマスターに駆け寄り 「ありがとう」と握手を求めると コーヒー豆を持たせてくれたよ
声を挙げるだけで すべて変わると信じ��� あの日々が懐かしい
僕が愛した御神酒(おみき)屋も 近々 店を畳むらしい 学友とアジった帰り道 日本酒があまりに美味しかったんで 思わずバーテンに駆け寄り 「この酒どこのですか?」と尋ねると 住所をメモに書いてくれたよ
声を挙げるだけで すべて変わると信じた あの日々が懐かしい
君との馴れ初め古書店まで 明日 店を畳むらしい 論文に追われた夏休み 黒髪があまりに美しすぎた 思い出は色褪せぬまま
声を挙げるだけで すべて変わると信じた あの日々が懐かしい
声を挙げるだけで すべて変わると信じてた あの青春の日々が 今はただ懐かしい
5.EMOTIONAL JAIL
ある日 パソコンを開くと 君が一面に映ってた 何故だか 僕はわからず 電話をかけてみると 全部話してくれた
大根がふつふつと煮えるように 時がすべてを変えるだろう 君は無邪気に語るけど なにも変わりはしなかった
ある朝 ウトウトと目覚めた 君は隣で笑ってた 何故だか 嫌な予感がして ぎゅっと抱きしめてみると 君は笑ってくれた
茶柱が幸福(しあわせ)を繋ぐように 時がすべてを変えるだろう 君は無邪気に語るけど なにも変わりはしなかった
ある夜 ニュースを観ると 君が白ヘルを被って 波と波 消えた幻が 僕らの終わりだった 全部終わりだった
数年後 僕たちは離れたまま 風の便りで今を知る 見出しに小さなイニシャル それは僕の名前だった
突然何かに追われるように 僕は再び帰京した 君がもういないと知りながら 青リボンをずっと捜し続けた Aの街に少女の声 聞こえた気がしたんだ
6.無口な花束
柱の落書き まばらな観客 毎週水曜 青春捜して さすらう愛を あなたへ囁く
哀しきセレナーデは 醒めた夢への餞別
誰もいないステージで ひとり悟った恋の限界(フィナーレ) 無口な花束 黄昏(ゆうひ)の約束 サヨナラは何も言わずに
時代は変わった ここは変わらない 小さな劇場 無限の未来へ 信じ続けた夢は何も語らず
群青は水性の儚さで あの夏を静かに溶かした
誰もいないステージで ひとり悟った恋の限界 無口な花束 永遠(とわ)への幕開け 倖せの唄をあなたと友に
フィルムに残された 涙と歓び 来週水曜 もうここにはいない 記憶は風と明日へ消えゆく
誰もいないステージで ひとり悟った恋の限界(フィナーレ) 無口な花束 無言の客席 サヨナラは誰にも言えずに
あなたのためにずっと ひとり狂った恋を謳い 夢への舟が来るんだと 私はひたむきに信じてた 無口な花束 「ファン一同より」の文字 サヨナラは夜に隠して
7.DEMAGOG RHAPSODY
幸せになりたくない人なんていない 優しくなりたくない人などいない 淋しいのがいいって人はいない 怒られるのが好きな人もいない
ああ 愚民たちよ なぜ君たちはそんなに愚かなのか? ああ 愚民たちよ どうして君たちはそんなに馬鹿なのか??
悲しいほど静かな街の中で ただ大好きなものを投げ捨て 俺はここまで歩いてきた 素直に夢を追いかけてきた
ラララ ラララララ ラララ ラララララ
文句を言う前に 君のやるべきことをやれよ 誰かをアジる前に 君のやるべきことをやれよ
言いたいことを言えば 風の噂で火は巻き上がり 還ってきた時には姿を爆弾に変え 俺の前で導火線が切れる
あきらめろ もう遅いぜ あきらめろ もう遅いぜ
声を挙げるのが遅すぎたのさ もう止まりはしないのさ
暴走電車にようこそ 華やかな宴にようこそ
怒れ 怒れ 怒れ 怒れ 怒れ 笑え 笑え 笑え 笑え 笑え ぴえん ぴえん ぴえん ぴえん ぴえん しくしく しくしく しくしく しくしく しくしく
自分がヒーロー気取りで 正しさの意味さえ知らずに 君は正しさを語るつもりなのか それならケチャップを丸呑みしてまで 苦労の道を歩むことはないだろう?
おかしいことはおかしいと言うのだ 違うものは違うと言うのだ 寂しいときは寂しいと言うのだ せつないときにはせつないと言うのだ
神がこの星を創り 俺たちがここに産み落とされた 宇宙の法則の中 流星群に乗り 飛びたて 夜が嵐に包まれて かつてない狂騒 明日は闇に覆われて かつてない競争 着せ替え人形のように お前も変わり身が得意だな!
壊してばかりじゃ何も始まらない 叩いてばかりじゃ何も産まれない 涙ばかりじゃ何処も渡れない 争いばかりじゃ夢も翔ばない
華やかな週末に 綺麗なドレスで着飾って 鏡の間 集結する若人よ
ひどく暑い夏に あの橋を駆け抜けてゆく 髪を束ねた 少女ランナー
黒雲に青空は見え 彼方には遥かなる山 その滾るような美しさ ��れかけてたもの 子供たちのあどけない微笑み 淋しかったから 声をかけてみよう
ロックは死んだ ロックは死んだ ロックは死んだ サイレントマジョリティー 広場に人は集まり まだ終わってないと声を挙げる 意味がないと知っていても 変わる可能性がある限り 闘い続ける 走り続ける それが人の慣性
ダイスを振れば 転がる石のように 気まぐれに時代は変わる
誰かの声に揺られて 転がる石のように 気まぐれに世間は変わる
最高の詩があれば 世界も変わるはずさ
もう一度 信じてみたい もう一度 愛してみたい
愛する勇気をみんなで持てば きっと世界は良くなる
パンドラの函を開く前のように カオスのない世界 まだ物語は始まりすらしない 人間なんだもの 毎日 君も生まれ変われる 世界はもっと良くなる
8.NOISY BOY
あの店でウォッカを片手に 世間を語った青年 過ちは恐れずに 明日を見つめていた
最終電車が過ぎても 何にも気にすることはなく 怒りに震えながら 正義を語り続けた
あれから何年かして 少年の姿は見えなくなった 今どこで何をしてるのだろう そんな想いが浮かんだ
道を健やかに 君だけのために走れ 最高の想いがあるなら それをぶつければいい 君ならできる 君ならやれる ここから君へ叫ぶよ 諦めるな 投げ出すなと 真っ白な空へ唄う
僕らが親父になって あの日の青年を見つけた 白髪になって シワも増えて なんだかやつれていた
最終電車が近づき 時計を何度も気にして まるで達観したかのような表情で 山手線に乗り込んだ
あれから何十年か経って 少年の微笑みも無くなり 諦めかけたその眼に 勇気は消え失せていた
道を激しく 君だけのために走れ あの頃の想いがあるなら それをぶつければいい 君ならできる 君ならやれる いつまでも君へ叫ぶよ 諦めるな 投げ出すなと 肩を叩いて君へ唄う
帰り際に振り返り 「もう終わったのだ」と淋しそうに 髭を生やしてつぶやく老紳士は もはや別人のようだった
悲しいなら悲しいと言っていいよ 許せないなら許せないと言っていいよ
世界を的確に切り取っていた あの日の少年はどこへ?
道を泥臭く 君だけのために走れ 守るべき人がいるなら その人だけのために走れ
道を健やかに 君だけのために走れ 最高の想いがあるなら それをぶつければいい 君ならできる 君ならやれる ここから君へ叫ぶよ 諦めるな 投げ出すなと 真っ白な空へ唄う
まだ僕らは諦めるには早すぎる
虚しいほどの情熱で 君だけのために唄う あの日の Noisy Boyへ
9.FLOWER JAM
君が風に吹かれ 光を浴びていた頃 爽やかな暮らしを 無邪気に語っていたね
コーヒー豆にこだわり うんちくを僕に語る 追い風に乗って 淋しさを憂い 華やかな明日を信じた
少女よ あの場所で唄う ラブソングをもう一度
清らかな青春の日差しのように 思い出を書き記す夏
君に吹いた風が止み 光が闇に変わる 過去を捨てようとも 過去に縋るしかなく
都会を歩く 若者たちの叫びが 真夜中に駆け出す 切なさみたいに 憂鬱な明日を感じた
少女よ あの場所で唄った ラブソングをもう一度
艶やかな時代の声のように 熱く燃え上がった夏
少女よ あの場所で唄う ラブソングをもう一度
清らかな青春の日差しのように 思い出を書き記した夏 眩しすぎた夏
10.APOSTROPHE
まだ秘めた気持ちを 形に出来ぬまま 私は星になった
いいねの数ばかりが 話題になる世界で 私は星になった
百億分の一 不幸のナイフが傷になる 愛する意味を知らぬ者が 幸せ 殺しに来た
ひとりの声 混じり合い いつしか世代になった 心のフィルター くぐり抜けて 届くのは心無い声 ああ 私はここにいなくていかい? まだ 私はここにいるべきじゃなかったかい??
いつの間にか過ぎてく 時間は風のように 私も大人になる
右も左もわからず その声 波のように 私も大人になる
七十億分の一 誰かに愛された人たち あなたに誇りがあるなら 画面の向こう側を感じて
ひとりの声 重なり合い いつしか時代になった 正義のフィルター 回り道して 伝わるのは心無い声 ああ 私はもう何も言わなくていいかい? まだ 私はもう何もしない方がいいかい??
喜びも悲しみも 全部抱きしめて あなたに愛があるなら 傷つけ合うのはもう終わりにしよう?
ひとりの声 混じり合い いつしか世代になった 心のフィルター くぐり抜けて 届くのは心無い声 ああ 私はここにいなくていいかい? まだ 私はここにいるべきじゃなかったかい??
ひとりの声 たしかめあい いつしかナイフになった 最後のフィルター くぐり抜けて 届くのは心無い声 もう 世界は誰のものでもないんだ…… さあ 世界に絶望するのはやめよう……
雲ひとつない青空 幸せのエールを投げた 悲しみも 喜びも すべて 今はどうでもいいよ 愛する人たちへ 愛せなかった人たちへ 何者でもない少女の詩を
11.ROAD MOVIE
愛する意味も 夢見る意味も知らず ただ叫び続けていた ただ泣き続けていた 誰かに操られるがまま 私は何かを変えようとしていた 変わろうとしていた
しかし 何も変わらず 今日も世界は回っている 私たちの声を聞こうともせず 今日も世界は変わっていく 誰のために頑張ってきたのだろう 何のために声を上げてきたのだろう
気付いたとき すべてが空っぽになっていた 気付いたとき 誰も周りにいなかった 気付いたとき 私は独りになっていた
誰にも気付かれないように 早朝家を飛び出した 最寄駅から各停に乗り 始発電車で故郷を後にした 愛を捜すために 夢を探すために 私は旅に出たんだ 旅に出たんだ
流れる景色は見慣れたはずなのに 今日はなんだか美しく見えるね 流れるビル群と住宅街の調べ すっかり季節は変わってしまったけれど この街は何も変わっていない ぎゅっと抱きしめてくれた 不安だった私をそっと見送ってくれた ありがとう ありがとう 涙が止まらなくなる
それでも 私は旅に出なけりゃいけない 世界の意味を知るため 旅に出なけりゃいけない 知らない世界を知るため 今日旅に出なけりゃいけない
世界がさらに速いスピードで流れていく 私の探していたものは何だったのか だんだんわからなくなってきた でも これでいいんだ わからなくてもいいんだ 地図を広げて目的地を確認してみた 知らない土地へ行くのはいつも緊張する 受け入れてもらえないんじゃないかと怖くなる でも これでいいんだ 怖くてもいいんだ
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
何時間か電車に揺られると お腹が鳴り始める 次の駅には売店がある ここは牛肉が有名だから 思��っきり腹を満たしておこう
そんなこんなで駅をブラブラしてたら 目当ての電車を乗り過ごした ちょっぴり焦ってしまったけれど でも これでいいんだ 焦らなくていいんだ 時間とは一旦距離を置く そう決めたんだ 私は決めたんだ 紫陽花が咲く頃に こう決めたんだ 私が決めたんだ
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
太陽が沈み 深い夜が顔を出す ただ叫び続けていた 泣き続けていた 少女の頃を思い出して 懐かしさに浸りそうになったけれど もういいんだ 水に流すんだ
かつて 私はわんぱくだった もはやその面影すらなく ただ大人になりかけていた そんな私をある人が変えてくれた 私は声を上げることを覚えた これまで無関心だった世界に興味を覚えた
気付いたとき 私は輪の中心にいた 気付いたとき もう戻れなくなった 気付いたとき 誰も相手にしなくなった
見知らぬ声が怖くなり ついに私は旅に出た いつ帰るかもわからない そういう旅だ 行き先も決めずにぼんやりと 流れる景色を見つめてる 明日の宿とその日の下着 これさえあればどこへでも行ける そういう旅だ 私だけの旅なんだ
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
今日の宿は友達の家 ご両親の気づかいが嬉しかった 友達も優しかった カレーライスが美味しかった お風呂は気持ち良かった 当たり前のように見えて当たり前じゃない そんなふつうが嬉しかった 友達と居られるのが幸せだった
翌朝 私は再び電車に乗った 片道切符でどんどんいこうか 青空があまりにも眩しかった もうとっくに夏は終わったというのに なぜこんなに暑いんだろう だけど もういいんだ 気にしなくていいんだ いつか涼しくなるよね だから もういいんだ 気にしなくていいんだ
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
どこまでも行ければそれでいい 雨の日でも傘は差さない 世間の声などどうでもいい 制服なんていらない 友達気取りももういらない
何度か友達の家に流れ着き ありったけの愛を注いでもらった 友達は皆やさしかった 戸惑うこともあったけれど これが旅だと思うと心が軽くなった 好きな人のラジオが耳に届く度 もっと遠くへ行こうという気になった もっともっと旅がしたかった
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
行き先を決めなかったつもりだったけど 実は最初から決めていた あと数十キロで あと一回の乗り換えで カウントダウンが始まる
もうすぐ街に着く かつて夢にまで見た街だ もうすぐ旅が終わる いや始まりだ 私にとっての再始動
どうでもいいと言われた 君には期待していないと言われた 死ねとまで言われた そんな人たちを見返すために もう一度やり直す まだ愛とやさしさが残っているうちに この街でもう一度やり直す 私はまだ死んでいないから
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう また数週間が経った やっと目的の人に逢えた 私は二度目の青春を始めた どんな瞬間よりも喜びを感じた 生きるってこんなに楽しいんだね 久々の感覚だった この街で生きられるのが嬉しかった 変わっていくのが楽しみだった
しかし変わらなかった そう簡単には変わってくれなかった まっすぐな笑顔 人間のぬくもり すべてあるのに なんにも変わってくれなかった だけど気付いた もう一度気付いた 私が変わろうとしなかったんだと 変わるために頑張れていなかったんだと
自暴自棄になりそうだったある日 ある人が教えてくれた 「君の自由は当たり前のものじゃないんだよ」 未だ名前はわからない とにかくあったかい人だった 忘れかけていたものを三たび思い出した もっと純粋に夢を追いかけてもいいんだ もっともっと熱く世界を語ってもいいだと
だから もう一度旅に出ることにした あの旅に出た時の感覚を思い出すために もう一度旅に出ることにした
いつかまたやり直せる この街は私をぎゅっと抱きしめた 旅立ちの日は空があまりにも美しかった 今まで感じたことのない安らぎがそこにあった 見つめ合う自然の笑顔がやさしかった 「人は何度でもやり直せる」 そう感じさせてくれる空だった
なんでもない日に旅に出よう ありきたりでいいんだ 無計画でもいいんだ ロードムービーみたいな旅に出よう
今の私ならどこまでも行ける 行き方のわからない目的地がすべての目印 人生はみなロードムービー
Bonus.PROTEST SONG’20
やさしさの行進(ぬくもりの交信) はげしさの更新(かなしさの恒心)
さわやかな日々も ひそやかな日々も みんな同じだよ しあわせの価値は みんな同じだよ あいに生きる あいで生きよう あいを生きていこう きみが思うほど きみは愚かじゃない
さみしさの漸進(つよがりの染心) いとしさの全身(たのしさの前進) はなやかな日々も ありきたりな日々も みんな同じだよ しあわせの価値は みんな同じだよ
ゆめに生きる ゆめで生きよう ゆめを生きていこう あなたが思うほど あなたは弱くない
詩集「ACID WAVE」Staff Credit
All Produced by Yuu Sakaoka(坂岡 ユウ) Respect to Pink Floyd, THE ALFEE, BAKUFU-SLUMP and MORE... Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!!
2020.5.25 坂岡 ユウ
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mangafeeds · 4 years
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Adesugata Junjou Boy.
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Alternative : 艶姿純情BOY ; 艷姿純情少年 ; Pretty Shy Boy
Adesugata Junjou Boy summary: An adorable story about a boy who got raised as a girl by his parents so he can succeed in the family's traditional theatre where the male actor has to act like a woman. Things get fun when you throw in a bunch of guys who think Jun is a woman and fall for him, and a girl named Ayano who accidentally learned Jun's secret... Did I mention that Jun can mop the floor with anybody, but he's usually too busy 'Kyaa'ing cutely? #MangaFeeds.com, #ReadFreeMangaOnline MangaFeeds.Com: Read manga online the latest manga comic book, updated daily: https://mangafeeds.com/post/adesugata-junjou-boy_1587915765
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brdc-a · 3 years
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源川瑠々子の『星空の歌』2021/06/10 20時更新
ゲスト◇女優 えまおゆうさん
新たなチャレンジ特集 その4♪ 四人目のゲストは、えまおゆうさん♪
今回は、コロナ禍でのステイホームの日々から舞台の感染対策のお話や生配信番組「えまおゆうとSmileな仲間たち」のマル秘話、オリジナルエコバッグ&トートバッグについてなど楽しいお話を伺いました。どうぞ、お楽しみに♪ ・えまおゆうオフィシャルブログ ・オリジナルグッズの詳細はこちら
<番組再生こちら>
【公演情報】
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ミュージックライブ&リーディングドラマ第三弾! 『艶姿純情BOY』
日程:2021年7月3日(土)~4日(日)《全6公演/各回90分予定》 会場:中目黒『BEST TVスタジオ』
詳しくはこちら(主催サイト)
【BGM】
「浮雲と猫と」 作詞:スミダガワミドリ 作曲:神尾憲一 歌:源川瑠々子
「Smile Show at home」 歌:えまおゆう 
源川瑠々⼦ 公式サイト
<プレイヤーサイトに戻る>
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mangaredditdotcom · 4 years
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Adesugata Junjou Boy.
Alternative: 艶姿純情BOY ; 艷姿純情少年 ; Pretty Shy Boy
Description : An adorable story about a boy who got raised as a girl by his parents so he can succeed in the family's traditional theatre where the male actor has to act like a woman. Things get fun when you throw in a bunch of guys who think Jun is a woman and fall for him, and a girl named Ayano who accidentally learned Jun's secret... Did I mention that Jun can mop the floor with anybody, but he's usually too busy 'Kyaa'ing cutely? #MangaReddit.com, #ReadFreeMangaOnline Read Free Manga Online at MangaReddit.com: https://mangareddit.com/p/adesugata-junjou-boy_1584396594.html
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soi63 · 4 years
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Dom/Subユニバース左銃左
Dom:銃兎/Sub:左馬刻
左馬刻が精神的に痛めつけられたりします
木曜日:13時30分――銃兎
 銃兎が通報を受けて踏み込むと、事務所のやたら豪華なソファの上で青年がぐったりとしていた。さらに、そこに何度か吐いたような痕跡を見て取る。
違法薬物か、違法マイクか、その両方の可能性を懸念して近づいた銃兎は、呻く身体を仰向けにさせ、そのどちらでもないことを悟った。
ぶわりと身体を悪寒が走り抜け、激しい動悸とめまいに見舞われる。胃から何かがせり上がってくるような不快感、圧迫感、もしくは渇望感。間違いなく自身のDom性が引き起こす欲求だった。
銃兎は、室内に足を踏み入れようとしていた仲間へ声を飛ばす。
「救護班を呼べ。それから、Domの捜査員は進入しないでください」震え始めた自分の腕を抱き、深呼吸をする。「サブドロップだ」
 たまたま通報元が組対の管理している暴力団組織の人間であったため、初動捜査には銃兎たちが当たったが、被害者がSubとなると管轄は異なる。担当部署へと無事に引継いだ後は、あっさりとお役御免となった。
原因は、パートナーのDomに長期間放置されたことによる精神不安定だった。問題のパートナーは現在行方不明。珍しい話でもない。が、そうよくあっていい話でもない。
銃兎は取調室の前に立つと、ノックもせず雑に扉を開け放した。部屋の中では、パイプ椅子に長い脚を投げ出して座った男が、退屈そうに手錠を弄んでいた。
「今回ばかりは、タイミングを褒めてあげましょう。お伝えしたいことがあったので」
さして興味もなさそうな赤い瞳が銃兎の方を見上げる。そして無言のまま、金属で拘束された両腕を二、三度振っ���見せた。早くこれを外せ、という意味だ。
銃兎は廊下にちらりと視線をやってから扉を閉め、内側から鍵をかけた。手錠を解いてやると、左馬刻は短い息を吐く。
「遅かったじゃねえかよ。そろそろドアを蹴破ってやろうかと思ってたぜ」
机の向かい側に腰かけ、銃兎は左馬刻の様子を観察する。相変わらず口は悪いが、発言の内容ほど苛ついてはいないようだ。機嫌は良くもなく悪くもなく、という感じだった。
「110番通報があったんですよ。うちで持っている暴力団組織からだったので、出向いていました」
「は?どこの組だよ」
名前を言ってやると、ふうんと相槌を打ってすぐに興味を失くした。それ以上聞いてこないところからも、火貂組の若頭からすればさして歯牙にもかけていない組織のようだ。
銃兎としても、この話をこれ以上続ける気はなかった。持ってきていたラップトップを机の上に乗せ、キーを操作する。警察の共有ドライブへアクセスし、パスワードを入力して目的のデータベースを呼び出すと、それを左馬刻の方へ向けて回転させた。
「ノックリストだ。これが組対で管理している全て」
切れ長の目がすっと細められた。無感動に身を起こすと、画面に映し出されたリストを目で追った。銃兎は後ろから手を伸ばしてキーを押し、目的の人物の詳細情報を映し出した。
「今回の情報提供者です。問題の組織に潜入しているウチの人間。二日後の計画実行の際、間違えても殺さないでください」
ちなみに、その計画というのは、組対として正式に行うものではない。あくまで、銃兎が潜入捜査官から独自に入手した情報を元に、左馬刻と共に “個人的に”行うものだった。仲間が潜入先で掴んだ情報が正確性に欠けていたり、組対を動かすには証拠が薄弱すぎたりするとき、その情報は銃兎の元に回ってくる。そうするように銃兎が取り付けた。左馬刻に言わせれば、“ずい分と物好き”なことであるらしかった。
目的の顔と名前を頭に叩き込んだらしい左馬刻は、「了解」とだけ言って椅子に深くかけ直した。銃兎は共有ドライブからログアウトし、ラップトップを閉じる。携帯を取り出して釈放の理由を考えながら、椅子の上で大人しくしている白い男を見やった。
ふと、先ほど介抱したサブドロップしていた男のことが頭をよぎる。
「左馬刻。今夜、プレイをするか?」
「は?なんで」
怪訝な顔がこちらを向く。
「いや……最近、してないだろ。そろそろ必要かと思って」
「……お前は俺のパートナーなのか?」
銃兎はその質問に少しの間考える。
「いや?」
出したのは紛れもなく率直な回答だった。銃兎と左馬刻はパートナー関係を結んでいるわけではなく、頻繁に連絡を取り合っているわけでも、お互いの間でしか命令をしないというような取り決めをしているわけでもなかった。
また、今夜、と銃兎は言ったが、別にセックスをするという意味ではなく、実際したこともない。二人の間で行うプレイは、日常や仕事上で行われる指示の延長のようなものがほとんどで、それで左馬刻は充分だというし、銃兎もさして不満はなかった。
「パートナーじゃねえなら定期的にプレイする必要なんてねえし、パートナーでもないsubのことをてめえが気遣う必要もねえだろうが」
そう言って頬杖をつく、整った横顔を銃兎は注意深く見つめた。左馬刻が示したのはプレイの誘いへの明確な拒否だったので、それを無理強いすることは逆効果だと思われた。この気ままな王様のことだ、命令を受けたくなったら自分から要求してくるだろう。そう判断した銃兎は、釈放手続をするために立ち上がった。
  日曜日:14時30分――左馬刻
 銃兎と出会うより前、左馬刻はどうやって自分のSubとしての欲求を満たしていたか、ほとんど忘れてしまった。それは、別に銃兎が特別だという意味ではなく、単純に、これまで意識をして他人から命令を受けたことがなかったということだ。
左馬刻の性格上、自分から己のダイナミクスを明かすようなことはなかったし、反社会的勢力に身を置いてからは、それはもはやタブーとなった。今の火貂組に、左馬刻がSubだという事実を知るものはいない。ただ一人、火貂退紅だけは見抜いているだろうなという予感があるだけだ。
幸い、左馬刻はDomから命令を受けないことで深刻なストレスを抱えるようなタイプではなかった。あったとしても、ちょっと気分が悪いなと感じるくらいだ。そういう時は銃兎の元へ押しかける。最近では、それ以外の選択肢など最初から頭になくなっていた。
 結果からいうと、土曜日の夜に実行した計画はうまくいった。銃兎の根回しは十分なものだったし、当日、目的の暴力団組織のアジトに乗り込んだ後の連携もまずまずだった。銃兎の部署から潜入しているノックも一目で分かった。それはあらかじめ顔を知っていたからで、知らなければ、左馬刻は自分と同じ裏社会の住人だと信じて疑わなかっただろう。大したものだなと思う。そう考えて、いや、あの時隣でヒプノシスマイクを片手に高圧的なリリックを浴びせていた男も似たようなものかと思う。到底警察官に見えないという意味で。
そんなわけで、銃兎との“野暮用”をつつがなく終わらせた左馬刻は、その次の日曜日を穏やかに過ごした。警察の人間と懇意になどしていませんという顔で、朝からルーティンの業務を処理し、何件か発生した下部組織の揉め事を片付け、その中で銃兎へ提供しておいた方がいいと思われる情報を選別したりした。
今思えば、あまりにもうまくいき過ぎていたのかもしれない。
その午後、左馬刻は珍しい場所で珍しい相手に声をかけられた。その男は艶のある髪を綺麗に七三に撫で付け、きっちりとしたスーツを着こなし、ノンフレームの眼鏡の奥の瞳を柔和に綻ばせていた。見た目だけで言うと少し銃兎に似ていた。
左馬刻の組が懇意にしている店を出た辺り、室外機や壊れた電気看板や空のビール瓶などが散乱した裏路地の一角で、その人物は驚くほど背景に溶け込めていなかった。彼は心理カウンセラーだと名乗った。
「あなた方のような、大っぴらに病院に行けないような方々を訪問診療するサービスを行っておりましてね。いや、気を悪くしないでください」
渡された名刺を裏返しながら、左馬刻は、別に気を悪くなどしていないが、と思った。名刺の裏には簡易な地図が記されている。“ニコニコクリニック”という、なんとも胡散臭いものが、この男が営む診療所の名前らしい。
「あなたは」もったいぶったように話し出す。「火貂組の幹部という重要な立場でありながら、同時にディビジョンラップバトルに出場するチームのリーダーでもある。そのことにストレスを感じたことは?予選を勝ち抜く中で、心境や生活に変化の兆候は?夜は眠れていますか?」
普段の左馬刻であれば、うるせえと一喝して即刻黙らせているところだが、なぜかその取っ掛かりを掴み損ね続けていた。流れるようになめらかな彼の喋りには、相手に耳を傾けさせる何かがあった。
とはいえ、このような話を長々と聞いているほど左馬刻は精神的に暇ではない。外回りを一通り終えて、帰るところだったのだ。何事もなく終わる奇跡のような一日の邪魔をこんなところでされたくはない。営業なら他所でやれ、というのが率直な本音だ。
「あー、必要があったら声をかけるわ。名刺だけもらっとく」
それは左馬刻にしては最大最上の丁寧な応対だった。ここに部下がいたら体調を心配されていただろう。「じゃあな」とまで挨拶をし、背を向けたところで頭に鈍い痛みが走った。殴られたのだ、と気付いたときには頬に冷たい地面の感触があり、目線の先にはやたら立派な革靴だけが見えていた。しくじった、と思いながら左馬刻は意識を手放した。
  日曜日:16時00分――銃兎
 その日は、驚くほど平和な一日だった。溜まっていた書類を全て片付け、部下の押収した証拠品の分析に立ち会い、管内の暴力団についての情報収集を行う間、事件らしい事件は一度も起こらなかった。
今頃ヨコハマ港の底に沈んでいる、昨夜押収した違法薬物のことを思った。潜入している仲間からは短い連絡が来ていた。暴力団組織の痛手はそれなりもので、しばらくは薬物に手を出す余裕はないだろうとのことだった。
銃兎はそのメールを受信ボックスに入っているいくつかのDMと共に削除する。DMは受信拒否をしてもしつこく送られて来るくだらないものだ。DomやSubのメンタルケアサイトの紹介や、主にパートナーのいない人間を対象としたDom及びSubの職員によるサービス提供店の案内。どれも安心・安全・政府認定ありを謳っているが、怪しいものだ。中には本当に福利厚生のみを目的としている善良な業者もいるが、本当に一握りであるところが現状だった。
空になったボックスを眺めているうちに、やはり一度会っておくかという気分になる。昨夜の件についても協力してもらった手前、仲間からの報告を伝えておいた方がいいだろうと思った。銃兎は端末を閉じると、デスクの下へ押し込んでおいた鞄を手に取った。
「火貂組へ行って来る。そのまま直帰するから後はよろしくお願いします」
 火貂組へ向かう道すがら、何度か左馬刻の携帯へかけてみる。そのどれも、コール音がするだけで応答はなかった。まあ、さほど珍しいことではない。銃兎からかけた電話に一発で出ることの方がむしろ稀なのだ。散々ヤキモキさせておいて、忘れた頃に呑気に折り返してきたりする。すぐに折り返せといつも言っているのだが、気まぐれな猫のような男は、素直に聞くつもりもないようだ。
「あいにく兄貴は留守でしてねえ」たどり着いた火貂組では慇懃な態度に迎えられた。「外回りですよ。その後は適当に帰ると言ってましたけれど」
今日はせっかく兄貴の機嫌も良かったので、面倒ごとなら繋ぎませんよ、などと警戒するような口ぶりで言う。
「別に面倒ごとを持ってきたわけではないですよ」
そう涼やかに返しながら、銃兎は可笑しくなる。今日の左馬刻の機嫌が良かったというなら、その理由は十中八九、昨夜久しぶりにヒプノシスマイクを使って暴れたせいだ。合法的に。複数を相手にやたら楽しそうに暴力的なリリックを紡いでいた姿を思い出す。銃兎にとっては毎回綱渡りでしかない行動なのに、相変わらず軽い男だ。まあ、その軽い男とつるむ機会が日に日に増している銃兎も、相当なものだったが。
まあいい。急いで連絡を取らなければならないわけでもない。そう思って踵を返しかけたとき、「そういえば」と左馬刻の部下が思い出したように言う。
「兄貴が出かけてすぐ、もう一人あんたみたいな男が兄貴を訪ねてきましたよ。いけ好かない奴でね」
「はあ」
いけ好かない奴、という単語は聞かなかったことにして、とりあえず銃兎は続きに耳を傾ける。
「なんでも、DomやSubについての研究を中心にしているカウンセラーだそうで。兄貴をカウンセリングさせて頂きたいなんて胡散臭いことを言うのですぐに帰しましが。今日会う予定があるんなら、あんたからも言っといてください」
ま、兄貴が気をつけなきゃならないことなんてないと思いますがね。そう付け加えて、部下は何でもないという風に肩を竦めた。銃兎は数秒無言で考えたあと、「分かりました」とだけ短く答え、火貂組を後にした。
端末を開く。数十分前に送ったメッセージは当然既読になっていない。銃兎はもう一度電話を入れてみようかと考え、結局やめた。
  日曜日:17時50分――左馬刻
 革靴がコンクリートを規則正しく叩く音で目を覚ました。それがいつから鳴っていたのかは分からない。ずきずきと痛む頭を慎重に持ち上げると、目の前にはパイプ椅子の背に腕を乗せて座る男の姿があった。反射的に殴ってやろうとして、左馬刻は後ろ手に縛られていることに気付く。大きく舌打ちをした左馬刻の態度に、男が愉快そうに笑う。
「騙しやがったな」
断定する口調でそう言うと、スーツ姿の男はきょとんとした顔を見せる。
「何がですか?全く騙してなどいませんよ。あなたに渡した名刺は本物ですし、心理士の資格も間違いなく持っています。ここも、私の診療所ですから」
辺りは、コンクリート打ちっぱなしの���のない部屋だった。気温の低さから、地下であろうと推測できた。なんとなく、防音設備も完璧なのだろうなと思わせる閉塞感があった。
「カウンセラー様を怒らせるようなこと、した覚えはねえんだけどなあ」
わざと間延びした口調で言ってやる。恨みは数えきれないほど買っているのでいちいち気にしていないが、本当に、この手の人間に何かをした心当たりはなかった。医師ならシンジュクの人間を一人知っているが、いきなり人を殴り倒すような人種と関わりのある可能性はまずない。
心理士を名乗る男は笑みを消して立ち上がる。殴られるか蹴られるか道具を使われるかは分からないが、これから暴力を受けることになるのは確実だった。
めんどくせえな。諦めに似た感情でそう思う。拷問されること自体に今更恐怖心はないが、この状況の中で活路を見出すのは少し難しそうだった。携帯はポケットに入ったまま奪われていないようだが、拘束された腕で取り出すことは絶望的だ。今日は外に出たまま帰ると伝えてあるので、部下がおかしいと思い始めるのは早くても明日の朝。痛みにはある程度慣れているとはいえ、どのくらい耐えられるだろうかと考えると少し憂鬱になる。
男が歩いてきて左馬刻の前にしゃがむ。後ずさろうとしたが壁に阻まれたため、せめてもの抵抗で顔を逸らした。途端、頬に感じた視線に、ぞわりと経験したことのない悪寒が走る。直感的に理解した。この男はDomだ。
「あなたを捕まえた理由ならはっきりしています。教えて欲しいことがあるんですよ」
カウンセラーは両手の指を合わせ、開いたり閉じたりした。
「あなたたちのような、裏社会の人間を相手に診療していると言いましたよね?そのうちの一つの暴力団組織が、昨夜、警察の襲撃に遭ったんです」
予想していなかった方向からの話に、左馬刻の思考が一瞬停止する。
「薬物の密売に手を出していたことを捜査官に感づかれた。そう説明を受けましたが、どうも納得ができないんですよ。そう簡単にバレるほど杜撰な組織ではないと思っていたので」
「見込み違いだったんだろ」
「そうでしょうか?」
「てめえもあそこからヤクを買ってたんなら、そのうち迎えが来るぜ。残念だったな」
「あなたのお友達の警察官がですか?」
表情のない男の顔を正面から見つめる。そこから何かを読み取ろうとしたが、ハッタリなのか、何をどこまで知っているのか確信が持てなかった。
「あの組織に潜り込んでいるネズミの名前を教えてください」
「なんの話だ……」
「知っていますよね?昨夜あそこにいたんですから」
左馬刻は男の顔から目を逸らし、気付かれないように深呼吸をした。口の中が渇いて、何度も生唾を飲み込む。ずしりと頭を押さえつけられるような感覚が気持ち悪い。
不意に、男の手が左馬刻の頬を撫でた。言いようのない不快感に全身に震えが走る。そのまま顎を掴んで前を向かせられた。灰色の濁った目に射貫かれる。
「あなた、Subですよね?」
ひゅっと息を飲む。それが伝わったのか、男は今度は楽しそうに笑った。
「ああ、心配することはないですよ。あなたは上手くやっています。驚くほどにね。普通の人間であれば、たとえあなたを殴ろうが蹴ろうが犯そうが気が付かないでしょう。でも、私なら分かるんですよ。あなたと少し立ち話をしただけでね」
片手で顎を掴まれているだけなのに、左馬刻は身じろぎ一つできなかった。背中で腕を締め付けているのは強力な医療用バンドのようで、自分の力だけでは外せそうにない。これをこの部屋で使うのは初めてではないだろうなと思えて吐き気がした。
「教えてください。誰がノックなんですか?」
「知ら、ねえ」
「知らずに乗り込めるわけがない」
「あいつは、俺に、そんな重要な情報を教えねえよ」
「……嘘をつくのは良くないな」
無骨な手が顎を離れ、頬にかかる髪に指を差し入れると何度か梳いてから耳にかけた。それを左馬刻の本能は快感として拾った。
「いい子になれますよね。私に、知っていることを教えてくれますよね?」
左馬刻は唇を噛み締めて相手を睨みつけた。柔らかく問いかけられるたびに、気分の悪さが増していく。
この男が心理士であることは本当だった。Subに対して、どの方法が一番効くかを熟知している。左馬刻はdomから命令をもらえなくともある程度はストレスを感じない。けれど、domが出した明確なコマンドに反し続けることは、本能からくる何よりの苦痛だった。こんなことをされるくらいなら、普通に暴力を受けた方が何倍もマシだった。
この苦痛から逃れるためには、この男の質問に答えなければならない。この男に従うべきだ。従いたい。どんどん思考が曇っていく。
それでも黙り続ける左馬刻から顔を離すと、カウンセラーはひどく失望したようにため息をついた。それさえもSubの精神をすり減らせる。
「教えていただけないのですか。残念だ」
そして左馬刻の頭をつかみ、床に引き倒す。ただでさえ割れるように痛かった頭をコンクリートに打ち付けられ、一瞬意識が飛ぶ。すぐに、革靴で踏みつけられる痛みで呼び戻された。
「悪い子だな。お仕置きが必要だね」
その言葉に腹の奥が反応した。Domに反抗し続けたことによるストレスや罪悪感は、仕置きを受けることで解消される。その魅力に抗うことなど不可能だと思えた。これは左馬刻の感情などとは関係のない、細胞に組み込まれた動物的な反射作用だった。最悪だ。熱い吐息を漏らしながら、そんな自分に不快感が募っていく。
その時、思い切り扉を蹴る音が聞こえた。頭に加えられる力が緩む。「なんだ?」男が声を上げる。それからすぐにドアノブが回る軽い音がして、「鍵くらいかけておけ」という拍子抜けしたような声を聞いた。
「その足、どけてもらえますか」
四角い部屋に反響する聞き慣れたハイトーンに、左馬刻はこわばっていた身体から一気に力が抜けていくのを感じた。
  日曜日:19時00分――銃兎
 扉を開けた先の部屋では左馬刻がスーツを着た男に踏みつけられていた。その光景に銃兎の内臓が冷えていく。男の動きに注意を向けながら、どう考えても拷問やプレイのためだけに作られたと思われる殺風景な部屋に足を踏み入れた。
左馬刻をちらりと見て、なんとか五体満足ではありそうなことだけ確認する。
「これはこれは、入間巡査部長」
男は見せつけるように左馬刻を踏む足に力を入れ、足元で低い悲鳴が上がる。
「どうしてここが分かったんだ?――ああ、携帯のGPS機能か。さすが、違法なことをやらせれば右に出る者はいない」
一人で納得すると、左馬刻の頭から革靴をどけ、彼はその場にしゃがみ込んだ。
「でも、邪魔しないで欲しいな」そして左馬刻が呻くのも気にせずに、その白い髪を掴んで上向かせる。「これからこのSubにお仕置きをするところなのに」
銃兎は慎重に運んでいた足を止める。「なんだって?」
「彼が、あなたたちが潜り込ませたノックの名前を教えてくれないので」
「だ、から」掠れ切った声が反論する。「知らねえって」
それで、銃兎はここで何が起こったかを全て理解した。左馬刻の意志の強い瞳はまだ光を失っていなかったが、ひどく疲弊していることは明らかで、男の腕を振り払おうと頭を振る力は弱々しかった。
男は明らかなDomの雰囲気をまとっていた。それも、ただ単調な命令を繰り返して支配欲を満たすだけのありふれたDomとは違う。もっとじっくりと、あらゆる言葉で相手を追い詰め、内側から蝕んでいくのを好むタイプの人間だった。たまにいるのだ、こういう、サディストと呼ぶ方が適切なDomは。
「これはプレイなんですよ」男が嫌らしい口調で言う。「彼もお仕置きを受けられて悦んでいるじゃないですか。あなたもDomならこうして遊んであげないと」
輪郭をなぞられて左馬刻の瞳が不快の色に染まる。銃兎はポケットのマイクに手を伸ばした。その動作に気付いた左馬刻が、こわばった表情を作る。
「まあ、確かにその男は少しマゾヒストのようなところがありますが」
「てっめ��
「けどね、一番好きなのは、優しく頭を撫でられることなんですよ」
銃兎がマイクを起動させた瞬間、男が懐から銃を取り出した。左馬刻が何か叫ぶ。男の手から発砲された弾は銃兎の右側を掠めて背後の壁を穿った。反動でバランスを崩した男が体勢を立て直すより遥かに先に、銃兎の激しいリリックが男を直撃した。
 気を失った男の手元に落ちている拳銃を拾い上げる。ひどい粗悪品だった。これでヒプノシスマイクに対抗できると思っていたなら、とんだ阿保だったのだなと思う。
床でぐったりしている左馬刻を抱き起こす。苦労して両腕の拘束バンドを外した。壁に凭れさせてやると、充血した目が億劫そうに銃兎を見た。
マイクを使った後の自分の息が上がっていることに少なからず動揺した。ワンバース目で既に男は倒れていたのに、それ以上の無駄な言葉を使ってしまった。おかげで、このカウンセラーが目を覚ますかどうかは怪しい。
息が整うのを待ってから、銃兎は左馬刻の元にしゃがんで言った。
「大丈夫か」
それには答えず、目を伏せてしまうので銃兎は不安になる。あのDomと左馬刻の相性は最悪だったはずだ。そもそも、ダイナミクスを公言していない左馬刻はSubとして一方的に扱われることに慣れていない。サブドロップしていないことが奇跡だった。
銃兎は左馬刻の頬を両手で挟むとゆっくりと顔を上げさせる。辛そうならやめようかと思ったが、拒否はされなかった。
「なにも喋ってないな?」目を合わせ、やさしく言い聞かせるようにして言う。「ノックの名前、言わなかったな?」
「言ってねえ」
左馬刻は吐息と共に疲れ切った声を吐き出した。
「何も言ってねえよ。だから……」
最後まで言わせずに銃兎はその額に自分の額を合わせる。
「good boy. お前は最高だ」
近すぎてぼやけた視界で、左馬刻の瞳が水面の中のように揺れた。片方の手で左馬刻の柔らかい髪を撫でる。何度も。不安定だった呼吸が徐々に落ち着いていくのが感じられた。長時間、Domの命令に従いたいという本能的な欲求に耐えたのだ。どれだけの精神力が必要だったのかと思う。そうやって、銃兎と銃兎の大切なものを守った。
一瞬、謝ろうかと思った。巻き込んでしまったことについて。知らなくてもいい情報を知ってしまったせいで、余計な暴力に晒されるハメになったことを。けれど、そんなことを言おうものなら、きっとあらゆる悪態が飛んでくることだろうことが分かったのでやめておいた。
「なにがいい?」左馬刻から顔を離して穏やかに問いかける。「物でも行為でもなんでも、お前の褒美になるものをやるよ」
左馬刻は少しの間何かに浸るような表情をしていたが、唐突に、両腕で銃兎を押しやると言った。「ヤニ」
「は?」
「持ってんだろ。今すぐくれ。それから」
緩慢な動作で銃兎の方へ腕を伸ばす。戸惑っているうちに、懐から煙草の箱が抜き取られていった。
「てめえに頭撫でられて喜ぶとか、ねえわ」
壁に背中を預け、まだ動きの覚束ない指が手間取りながらも一本煙草を取り出した。薄い唇がフィルターを咥える。燃えるような色を宿す瞳が不敵に銃兎を見やり、その細い指に挟まれた煙草に火を点けさせることは目に見えていた。
銃兎はしゃがんだまま天井を仰ぎ、心底呆れてつぶやいた。
「ほんっとに、可愛くねえやつ」
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