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#千歳烏山焼鳥
yakitori-yuu · 7 months
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本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️ 日本酒ひやおろし
本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️ 日本酒ひやおろし 入ってます! 一旦満席いただいてます 21時くらいからご案内できそうです! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #ユハ様 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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kachoushi · 3 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年11月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
星の出るいつも見る山鳥渡る 世詩明 人の世や女に生まれて木の葉髪 同 九頭竜の風のひらめき秋桜 ただし 太陽をのせて冬木の眠りけり 同 生死また十一月の風の音 同 朝湯して菊の香に上ぐ正信偈 清女 懸崖の赤き菊花の流れ落つ 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋空の深き水色限りなし 喜代子 故里は豊作とやら草紅葉 由季子 菊花展我等夫婦は無口なり 同 しぐれ来る老舗ののれん擦り切れて 都 狛犬の阿吽語らず冬に入る 同 謎々のすつきり解けた小春の日 同 杣山の織火となりぬ紅葉山 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路 逝く秋をくづれゝば積み古書店主 順子 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 太き棘許してをりぬ秋薔薇 和子 弥陀仏の慈顔半眼草の花 昌文 綿虫のうすむらさきや九品仏 小鳥 参道で拾ふ木の実を投げ捨てる 久 綿虫は仏の日溜りにいつも 順子 香煙はとほく菩提樹の実は土に 小鳥
岡田順子選 特選句
腰かける丸太と秋を惜しみけり 光子 九品の印契結ぶや冬近し 眞理子 古に大根洗ひし九品仏 風頭 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 奪衣婆の知る猿酒の在り処 光子 神無月ならば阿弥陀も金ぴかに 俊樹 蚤の市に売る秋風と鳥籠と 和子 下品仏とて金秋の色溢れ 俊樹 綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ありきたりの秋思の襞を畳みをり かおり 秋日入む落剝しるき四郎像 たかし 返り花ままよと棄つる文の束 美穂 凩や客のまばらな湖西線 久美子 凩のやうな漢とすれ違ふ 睦子 小鳥来る小さなことには目をつむり 光子 流れ星キトラの星は朽ちてゆき 修二 凩に雲や斜めにほどかれて かおり 人肌を知らぬ男のぬくめ酒 たかし 老人が老人負うて秋の暮 朝子 冬の日や吾が影長く汝に触れて 同 身に入むや妣の財布の一セント 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋思消ゆ「亀山蠟燭」点せば 悦子 この町へ一途に滾り冬夕焼 都 新蕎麦を打つ店主にも代替はり 佐代子 添ふ風に方位はあらず狂ひ花 悦子 HCU記号音満つ夜の長し 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
トランペット響く多摩川冬に入る 美枝子 竹林の風音乾き神の留守 秋尚 公園の隣りに棲みて落葉掃く 亜栄子 句碑の辺の風弄ぶ式部の実 同 新のりの茶漬に香る酒の締め 同 歩を伸ばす小春日和や夫の癒え 百合子 朔風や見下ろす街の鈍色に 秋尚 ぽつぽつと咲き茶の花の垣低き 同 リハビリの靴新調し落葉ふむ 多美女 濡れそぼつ桜落葉の華やぎぬ 文英 露凝りて句碑に雫の朝かな 幸風 大寺の庭きりもなや木の葉散る 美枝子 山寺の風の落葉を坐して聞き 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
風除の日だまりちよっと立ち話 和魚 風除の分厚き樹林影高き 秋尚 揚げと煮し切り干やさし里の味 あき子 薄日さす暗闇坂に帰り花 史空 渦状の切干甘き桜島 貴薫 切干や日の甘さ溜め縮みたる 三無 風除けをせねばと今日も一日過ぎ 怜 切干や少し甘めに味継がれ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
確かむる一点一画秋灯下 昭子 幽玄な美女の小面紅葉映ゆ 時江 釣り糸の浮きは沈みし日向ぼこ 三四郎 六地蔵一体づつにある秋思 英美子 赤い靴なかに団栗二つ三つ 三四郎 着飾りて姉妹三人千歳飴 ただし 正装で背中に眠る七五三 みす枝 雪吊の神の恐れぬ高さまで 世詩明 七五三五人姉妹の薄化粧 ただし トランペット音を休めば息白し 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月14日 萩花鳥会
夜鴨鳴く門川住居六十年 祐子 捨てられて案山子初めて天を知る 健雄 ゴルフ玉直ぐも曲るも秋日向 俊文 山茶花や現役もまた楽しかり ゆかり 舟一艘ただぼんやりと霧の中 恒雄 献茶式津和野城下や朝時雨 美惠子
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令和5年11月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋の暮百均で買ふ髪飾 令子 虫食ひの跡そのままに紅葉かな 紀子 背の丸き鏡の我やうそ寒し 同 小春日や杖つく母を見んとする 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
小春日や日々好日と思ひたり 世詩明 禅林を通り来る風秋深し 啓子 何事も無き一日や神の旅 同 炉開きの一花一輪定位置に 泰俊 一本の池に煌めく櫨紅葉 同 三猿を掲ぐ日光冬日濃し 同 立冬こそ自己を晒せと橋の上 数幸 小六月笏谷石は饒舌に 同 如何にせん蟷螂は枯れ僧恙 雪 猫じやらしもて驚かしてみたき人 同 一匹の枯蟷螂に法の庭 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
小鳥来る赤き実に又白き実に 雪 幽霊の出るトンネルを抜け花野 同 おばあちやん子で育ちしと生身魂 同 見に入みぬ八卦見くれし一瞥に やす香 時雨るるやのつぺらぼうの石仏 同 近松忌逝きし句友の幾人ぞ 同 季は移り美しき言葉白秋忌 一涓 菅公の一首の如く山紅葉 同 落葉踏み歩幅小さくなる二人 同 冬ざれや真紅の句帳持ちて立つ 昭子 今日の朝寒む寒む小僧来たりけり やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 さきたま花鳥句会
からつぽの空に熟柿は朱を灯し 月惑 白壁の色変へてゆく初時雨 八草 六切の白菜余すひとり鍋 裕章 一切の雲を掃き出し冬立ちぬ 紀花 小春日や草履寄せある躙口 孝江 柿を剥く母似の叔母のうしろ影 ふゆ子 いわし雲よせ来る波の鹿島灘 ふじ穂 鵙たける庵に細き煙たつ 康子 雲切れて稜線きりり冬日和 恵美子 水鳥の羽音に湖の明けにけり 良江
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令和5年11月18日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
紫のさしも衰へ実紫 雪 蟷螂の静かに枯るる法の庭 同 二人居て又一人言時雨の夜 清女 母と子の唄の聞こゆる柚子湯かな みす枝 還りゆく地をねんごろに冬耕す 真栄 帰省子を見送る兄は窓叩く ���詩明 人に無く芒にありし帰り花 同 香水の口よりとどめさす言葉 かづを 時雨をり故山の景を暗めつつ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
浮寝鳥日陰に夢の深からむ 久子 呪術にも使へさうなる冬木かな 久 無敵なる尻振り進む鴨の陣 軽象 冬日和弥生も今も児ら走る 同 冬蝶の古代植物へと消えぬ 慶月 谿の日を薄く集める花八手 斉 冬天へ白樫動かざる晴れ間 慶月 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 旋回す鳶の瞳に冬の海 久 冬の蜂おのが影這ふばかりなり 千種 水かげろうふ木陰に遊ぶ小春かな 斉
栗林圭魚選 特選句
竹藪の一画伐られ烏瓜 千種 遠富士をくっきり嵌めて冬の晴 秋尚 白樫の落葉急かせる風のこゑ 幸風 切り株に鋸の香遺る冬日和 久子 四阿にそそぐ光りや枯れ芙蓉 幸風 白樫の木洩れ日吸ひて石蕗咲けり 三無 小春の日熊鈴つけしリュック負ひ 同 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 寒禽の忙しく鳴ける雑木林 貴薫 草の葉を休み休みの冬の蝶 秋尚 逞しく子等のサッカー石蕗咲けり 亜栄子 甘やかな香放ち桂紅葉散る 貴薫 あづまやの天井揺らぐ池の秋 れい
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
薄き日を余さず纏ふ花八手 昌文 耳たぶに冬の真珠のあたたかく 和子 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 雪吊をおくるみとして老松は 緋路 冬空を縫ふジェットコースターの弧 月惑 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 上手に嘘つかれてしまふ裘 政江 嘘つつむやうに小さく手に咳を 和子 手袋に言葉のかたち作りけり 順子
岡田順子選 特選句
池一枚裁ち切つてゆく鴨の水尾 緋路 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 自惚の冬の紅葉は水境へ 光子 玄冬の塒を巻きぬジェットコースター 同 光圀の松は過保護に菰巻きぬ 同 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 雪吊を一の松より仕上げをり 佑天 不老水涸れをり茶屋に売る団子 要 遊園地もの食ふ匂ひある時雨 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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torauma-shibuya · 7 months
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今夜はこちらで‍♀️働いてまーす 千歳烏山 居酒屋『萬月』
今夜はこちらで‍♀️働いてまーす 千歳烏山 居酒屋『萬月』 夜は夜な夜な寒くなって来ました 名物 『水炊き』 &焼き鳥でもつまみながら 雄町してまーす‍♂️ 虎うまは りょーまくんが 張り切って働いております‍♂️ 今週もよろしくお願いいたします‍♀️ #虎うま #渋谷居酒屋 #熊本馬刺し #渋谷日本酒 #かがたや酒店 #torauma #朝まで虎うま #ミッドナイト虎うま #渋谷阪神居酒屋 #阪神戦中継 #サッポロ黒ラベル #渋谷地酒 #渋谷桜丘 #萬月 #press 【虎うまインフォメーション】 店名 虎うま 好きな球団 阪神タイガース 住所 〒150-0031 東京都 渋谷区桜丘町17−10…
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mitsuosurfer · 2 years
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焼き鳥ね!^_^ ‪東京都世田谷区南烏山5-1-13 03-5384-4173 #千歳烏山 #世田谷 #東京 #サーフィン #サーフショップ #イエローマーケット #yellowmatrket #楽天 #ヤフオク #京王線 #久我山 #芦花公園 #アマゾン #仙川 #クリエイチャー‬ (イエローマーケット) https://www.instagram.com/p/CeAg3z8PNNx/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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jx0 · 3 years
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なぜ、#焼鳥 専門店で、豚が一番大きい顔を? #meal #千歳烏山 #さわしかの角おつる #冬至 #霜月 #December #2020 (忠や 烏山店) https://www.instagram.com/p/CI3PYE4FP2-/?igshid=51yd7n5l7vnt
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honryu · 4 years
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ナポレオンのロシアからの撤退を彷彿する  2012年のグレート・キャラバンの旅 (2020年夏実施予定)
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もし、アメリカの西部開拓はフロンティア精神の表れならば、シルクロードの精神は、人間自身の果てしない野望への冒険ではないだろうか。それこそが今の日本に一番必要とされる精神かもしれない。
シルクロード、古来、主に三つのルートがあった。天山山脈北に広がるのが草原の道。この草原の道は今から4千年も前、一番古くから交易路として栄えていた。その理由も馬にあったのだ。馬は人間の移動、交易範囲を広めただけでなく、人間の遠い、知らない世界を知りたいという冒険心のようなものを引き出したのだ。
古代の冒険者たちの道をもう一度、馬で辿る。これこそ、この「グレートキャラバン」の趣旨なのだ。
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■第一幕 騎馬遊牧民の歴史の舞台
 トルファンから巴仑台、和静を通り抜け、車に揺られて10時間、天山の真中に広がるバインブルク大草原へ辿りついた。ここは、遠古時代では騎馬民族の匈奴や烏孫氏が駆けめぐった。そして今から1500年前、中国の唐王朝と張り合った突厥帝国がここに都を置いた。遊牧民族は建造物を作らなかった。今では草原を吹き過ぎる風だけはここでかつて起きた歴史を語ってくれるのだ。
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    今ではここに住み着いているのは、四百年前、ロシアのキップチャック草原から帰来したモンゴル部落だ。13世紀、チンギス?ハンの大遠征と伴い、ヨーロッパでキップチャックハン国がチンギス?ハンの子孫たちによって作られていた。しかし15世紀にモスクワ公国に滅ぼされ、17世紀にそこに残ったモンゴル部族がロシアに支配されていた。エイカリナ一世の頃、ロシアとオースマントルコの間頻繁に戦争が行われ、そこのモンゴル部族が過酷な兵役に強いられていた。ここままではこの部族が消滅してしまうという危機感から、部族のリーダーオバシハンは部族を率いて、モンゴル高原への帰還を目指した。しかし、ロシア側は戦闘力として活躍してほしいという思いから帰らせたくなかった。だから、ここのモンゴル部族は寄り道しながら、ロシアと戦いながら、2万キロを渡り、最終的にイリ河を渡り、中国(※)への帰還を果たした。(当時中国?モンゴルを統治しているのは清王朝。清は自ら中国と呼ぶため、ここは“中国への帰還”の言葉を使った)当時の清の皇帝はその熱い故郷への思いを讃え、世界にも稀なほど豊な草原、バインブルク大草原を与えた。20万人の部族は帰って来た時、残りわずか6万人だった。今でも6万人のモンゴル人がここで暮らしている。この民族大移動は、世界史の中では、最後の民族大移動とも言われている。
今ではここのモンゴル族の風習の中に、チンギス?ハン時代の古い風習が残されつつ、顔付きなどでは純粋なモンゴル的な顔もいれば、ヨーロッパ的な感じの顔付も多いことは、このような歴史から見れば、解明できるかもしれない。
■第二幕 匈奴のお墓
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   出発して間もなく一面平坦な草原に着いた。ここで競馬とモンゴル相撲を行うことにした。競馬を行った場所は、古代の匈奴のお墓だった場所だ。今はわずかに高い丘の形しか残っていない。地下では発掘されていない。中国政府が発掘を禁止しているためだ。他に既にたくさんのお墓を発掘しているので、残りのものは後世に残すため、地下に眠らせたいためだと考えられる。
  丘の四方では非常に平らになっていて、この自然な円形を利用して、地元の遊牧民では毎年ここでナーダム大会を行い、競馬はまさにこのお墓を沿って行っている。
  遊牧民の人たちはいつもここにいるので、匈奴のお墓にもおそらく無頓着になっていただろうが、僕にはそれがいつも特別な意味を持つように思え、畏怖な気持ちに包まれてしまう???
  実は相撲の間に、非常に重大なお知らせがガイドの陳さんから知らされた。反日気運の高まりで、バインブルク政府並びに公安局が日本人退去の指令が出された(政府主導の反日という意味ではなく、各地方政府は自分の管轄地域で揉め事が起きてほしくないための保守的なやり方だ。)最初それを聞いた時に、所詮旅行会社の『自作劇』で、余分に苦労料をもらいたいだけではないか半信半疑だった。だから、その後の競馬に自分が参加したのもその嫌な気持ちを拭払したかった。しかし、政府から電話の調べがあり、最後、北京のホテルから退去勧告があった情報が日本の事務所から聞かされて、ちょっとしたことではないと本気で心配し始めた。
  しかし、旅が始まったばかりだし、何としてもここで終わるわけにはいかない。日本ではかつてテレビに放送されたアドベンチャー企画だし、以前中国観光局が後援になっていたなど話し、そして裏の約束も含め、政府?公安局との交渉を重ね、結果的に、現地公安局が安全保障のため同行するという条件付きでの滞在となりました。(実際のところ公安局も本気で心配していないので、奔流の団体から何らかの献上金がほしいだけで、一度現れて後は実質同行していない)
  だから、結局、次の日、彼らの到来を待たなくてはいけないため、白鳥の湖へ行って今日の宿泊地に戻ることになった。実は次の朝までに僕が宿営地が移動しないことに完全に納得していないが、夜は非常に冷えたので、次の朝また悪天候だったため、無理にしていたら、政府を怒らせるだけでなく、テントを濡れている地面に立ててしまうと、参加者も夜の寒さにやられる。これらを考え、次の日の朝、参加者を集合し、事情を話し、この日の宿営地に留まることにした。
  ■第三幕 白鳥の湖
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     朝、曇りの中、西へと出発した。しばらく進むと、滑らかな丘を登り始め、一面に見慣れぬ濃密の草と赤い花が点々と咲いている。馬から降りて写真を撮っている間、なぜか先頭が止まっているように見えた。急いて先頭に駆け着いた。石だらけの峠の前に、どのように進むか参加者の一部が戸惑い、止まったのだ。遊牧民スタッフはちっとも問題にしていないが、初めて馬に乗る人にしては、一つの試練になるに違いない。ろくに操れていない初心者たちにして、転ぶと身の危険があるとだれでも感じるはずだ。その時に僕がやるべきことが三つあった。①先頭の遊牧民にもっと緩やかな下りやすい道がないかと探す指示を出す。②参加者に安心させて、馬自身もこういう時に慎重に進路を考えていることを伝えることだ。③先頭に進んでいる人たちを止め、でないと後ろの馬が焦ってしまったら危険が高まるためだ。なんとか全員、峠を越えた。
  すると、目の前に羊の群れと、そのもっと先に、山に囲まれた大きな湖が見えた。神秘でグレーに近い色で全く波紋もない湖。中に白い点が遠からも見える。白鳥が生息しているのだ。湖に向かって進む間にどこからかたくさんの羊と牛がやってきて、湖の畔が覆われていた。
  湖の畔を沿って進むと、ヤックとも遭偶した。近くにいると、あまりにもの大きさに少し怖くも感じた。もちろん、襲ってこない。ここは、あらゆる動物がとても平和に穏やかに暮らしている。何人かの遊牧民以外、彼らはきっと人間のことを知らない。人間の怖さも当然知らないはずだ。遊牧民スタッフ一人が畔にある馬の群れを追いたてると、馬の群れが狂うように逃げ始めた。その一瞬、カメラに収めた。
  余談だが、これらの馬は野生馬ではない。野生馬というのは、体つきはむしろ少しロバに似ていて、世界でも若何十頭しか存在しない。自然の中にいる馬の群れはどれも誰かが飼っているもので、「野生馬」に関違う理由は、馬の群れを飼うことはほとんど人間が何もタッチする必要がない。馬の群れは大抵オスが一頭だけで後は全部メス。繁殖まで馬の群れは自立で管理できるのだ。仔馬が生まれて三歳になったら群れから追い出される。群れを飼っている遊牧民はそれを他の遊牧民に売ればよい。だから馬の群れはほとんど野生のままに草原にいるのだ。
  ここの景色は恐らく参加者には一生忘れないだろう。帰りに、山と山の谷間を通る場所があって、山の上に何人かの遊牧民の少年たちが多分面白がって、ずっと見下ろしている。西部映画のワン?シーンを思い浮かべた――山の上に敵が現れる。それでも進むしかない。双方とも何事もないように。そして次の一瞬、打ち合いが始まる???どうでもいい幻想がいっぱい思い浮かぶ。それだけ白鳥の湖の後、自分の気持ちが高揚しているのがわかる。
  ■第四幕 黒い草原
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    昨日夕焼けが見えたのに朝になってなぜか雪に変わった。これは高原の気候なのかもしれない。今日は南を目指した。雪のためあたりははっきり見えなくてとにかく道路を沿って進んだ記憶があった。少し寒かった。先の道路状況がはっきり読めないため、ペースを速足。吹雪の中で参加者が必死について来たようにも見えた。
  しばらくして景色が少し変化があった。草原は凸凹に覆われている。馬を並足で慎重に進めるしかない。そうしたら、左側に黒い山脈が見えてきた。崖が一面のような山脈だった。草が深く濃く生えているため黒く見えた。違う種類の草だった。岩石も散らかっていた。崖の下に緩やかに広がる草原の斜面に、夥しい数の羊、ヤギ、ヤックがいた。雪の天気もあって、違うプラネットにいる錯覚さえした。そして、鷲もいた。堂々と、大きいな岩石にひとり立つ、黄い「鎧」に覆われて。地元でも「ゴールド鷲」と呼ばれている。
  チンギス?ハンを描く小説「蒼き狼」の中に、黒い森という地域があったが、そこから連想して、ここは「黒い草原」と勝手に名付けた。
  黒い草原を後にして、今度また緩やかな草原に入る。今度川と草原が交り、その先に吊り橋があった。一部の馬は吊り橋を怖がる恐れがあるため、全員降りて馬を引いて吊り橋を渡った。今日の宿泊地は吊り橋のすぐ向こうにあった。
  雪のため休憩せず一気に宿営地に駆け着いたため、テントはまだできていない。そこに一つとても小さな店があった。チョーコレットを買って皆を喜ばせようと思って店に入ったが、チョーコレットがなかったので、おやつを買って配った。その後、腰の痛みが顕著になってきたため、とにかく馬を降りてからはスタッフに任せればいいから、一人で店に入って休んだ。腰は去年のグレート?キャラバンの最後の最後に、冷えと疲れでヘルニアになり、今年の7月中旬、出発直前に激しい運動をしている時に再発してしまった。馬に乗る時はなんとか腰に負担の欠けない乗り方はできるが、悪天候にはどうしようもない。雪や雨の日では、腰の痛みが増してくるのだ。でも、良く考えたら、ヘルニア直後で、ここまで二か月間連続で、ここまで過酷な状況の中で馬乗れる人はそうそういないだろう。いつか日本の競馬買の連中に自慢しようと思うようになり、自分一人で秘かに笑った。
  到着3時間くらい経っただろうが、外は晴れてきた。周りは絶景だった。広がる草原、ゆったりと流れる川、遠くに雲の中の白い山々???参加者たちは外に出ていっぱい遊んだ。
  ■第五幕 開都河の畔
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      今日は悪天候と予測されるため、宿営地を移動せず、替りに景色が素晴らしいと言われる北の方に向かう。しかし出発して間もなく天候が崩れるどころか、少しずつ快晴となった。もし、二日目の景色がアイルランドっぽいとすれば、三日目はカナダのイメージ、そして今はアメリカ西部に彷彿できる。しかし2時間して少しずつ草が高くなり、緑も眩しくなってくる。草原はこの季節ではかなり黄色になっていたが、ここだけはなぜか緑に見える。草は更に高くなる。草とも木ともいえないくらいの高さになってくる。先の道はどんどん細く見えた。通れるかの心配もあるし、あまりにも美しかったから、そこでお昼休憩にした。
  河は翠色だった。参加者たちは河の畔で休んだ。馬たちは草の深いところに入った。すべてのんびりしていた。人間の声以外、自然は茂っていて、しかし音が立たない。私はこの間、大好きの白い馬と下見に出た。この先の道は一般の参加者にしてはきっと厳しいと分かったから、午後は路案内人を雇い、違う方法へ向かうことにした。
  休憩の間に、白い馬と寄り添って日記を書き始めた。「この河はタリム盆地、そしてかつての楼蘭王国に流れる河。今僕たちはその上流から下流に向かって。毎日手付かない大自然を旅し、地球のダイナミックな景色と出会い、驚きと感動が絶えない。昨日はヤクと鷲と出会った。一昨日は白鳥たちの地に踏み入れた。雁の群れが宿営地の空を通り過ぎ、雪の山が当たりに時間の流れをも止めている。何千年も昔、古の人々と、今私たちは同じ世界を生きている、、、」
  ■第六幕 天空の草原へ
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  午後、現地の遊牧民少年の案内で進んだ。知らず内になぜか馬で山を登り始めた。60度ほどの急斜面だ。参加者たちは必死に鞍に絡みついているが、案内人の少年は何事もないように悠々と峰の上で馬の上で眺めている。一体どこを案内したいのか。馬と一体になっての登山運動が終わると、現れたのが平坦な台地、天空の草原なのだ。四方の草原を見下ろせ、遠くの山脈の聳えている雪の山頂を平行に眺めながら馬を進める。夢の中のようだ。
  途中、案内人の彼も迷ったように見えた。登るのがいいが、どこから降りるかは見失ったようだ。
  ■第七幕 雪原の行進
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           朝6時頃、外では騒ぎ越えが聞こえた。大地は大雪に覆われていた。20センチほどもあり、テントの一角は雪の重さで壊れた。参加者は突然の大雪に楽しんでいるが、こちらでは様々な決断に強いられていた。①雪の中で危険を冒しても進むべきかどうか。②クチャまでの路が封鎖された場合どのようにウルムチに向かうか。③どこで迎えに来る車と合流するか、そしてどうやって。
  雨でも、車が滑り、ランドオフの車さえ嵌る可能性がある。まして大型バスでは草原の道はとても無理だ。それは昨日の朝、身をもって体験していた。泥の中で、一時間ほど泥と横滑りと戦っていた。予定通り先に行く場合、急な斜面があったりするらしく、雪では非常に危険だと言われる。
  決断のために、やるべきことが二つあった。一つ私たち今いる場所の天気予報だ。ここは高原の中なので、ラジオの天気予報だけでは信用できない。地元の気象局にも電話することにした。もう一つは遊牧民スタッフを集め、危険の度合いを詳細に聞いた。結果的にこの日から連日の降雪らしく、先の路では危険すぎで、更に身の危険をたとえ何とか回避できるとしても、国道に辿りつくはずもなく、そしてバスと合流できなくなってくる。いざという時にも、ランドオフの車がついてこられない。そして更に最悪の場合、クチャまで完全に封鎖されたら、この先ではウルムチにさえ行けなくなる。以上を鑑じて、元の道を辿ることにした。いざの際にバスが迎えに来られるし、クチャまで封鎖されても、来た道で天山を横切り、和静県に向かう道が残る。
  雪の中の大撤退が始まった。『戦争と平和』という映画の中のナポレオンがロシアから撤退するシーンと彷彿するほどだ。馬の旅はやはりロマンが多い。たとえ撤退でも。
  雪の中の注意点を伝えた。足跡を沿っていくとか、雪の中でどう馬を動かすとか、足が鐙から外れやすいとか。でも、自分は結構雪の中を駆けていた。一つはもともと止めづらい馬だし、もう一つなぜかうれしくなった。夏なのに、雪の行進は楽しい。偶に一番先頭にいると、真っ白の一面、他に何もない。冒険者の気持ちに燃えた。
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  5、6時間後、全員無事に予定している場所に着いた。参加者の多くはもっと乗りたかったように見えた。バスを待っている間に、風雪の中に最後の草原の食事を食べた。遊牧民と別れを惜しんだ。彼らはまたこの寒さの中に家まで長い行程があるはずだ。
  帰りに、僕は食事を運ぶ車に乗った。運転手の掛けている音楽が好きだからそれに乗った。細い山道で曲るところでもまったくスピードを落とさない。スリルを楽しんでいるように見えた。なんと、この二人の運転手は、毎日100キロ先の街から暖かい朝食、昼食、夕食を届けるためこの道を三往復している人だから、この道を知り尽くしているはずだ。
    ■第八幕 クチャへ
山路のため、降雪すると、バスでは通れなくなる。やむなく8代のタクシーを雇い、合計11台の車の隊列でクチャへ向かった。車の中では景色を楽しむ以外やることがなかったため、写真と、そして妄想で楽しんでいた。本来、僕の車が一番先頭でないといけないが、途中、何台かの気早い若き運転手に越された。面白いことに、途中僕の車がやってきたのを見かけや、付近に散らかって休憩している参加者を運転手たちが呼び、一瞬にして全員に車に乗った。その風景が、パイロットたちが指示を受けて素早く戦闘機に登場するシーンと重ねた。夕方前クチャに着いた。
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    (この旅で最も印象深かった人。きっと立派な起業家になるように予感する)
■後書 天山バインブルク大草原は世界の壮観を網羅したように思う。天候の違う時に訪れたら、まったく違う景色が目の当たりにした。そして馬で奥へ進むにつれて、一日の中でも、カナダのような景色、ロッキー山脈の景色、映画の中のインディア人居住地のような景色、アイルランドの景色など移り変わっていきます。 ここはまた野生動物の天国だ。ヤックや白鳥、鷲は馬隊のすぐ横に擦り違う。そして世界で狼を見かけられる数少ない場所の一つだ。私たちは山の中に深く入っていかないので、遭遇はしないが、夜になると狼の鳴き声が聞こえてくる時があった。 ここの遊牧民は外国人はもちろん、外の世界の人をあまり見たことがなく、人懐こいというか、純粋で心が透き通っているように見える。外部と接触少ないゆえに、彼らの文化はモンゴル共和国などよりも、チンギスハン時代のものが残されているのだ。その証拠の一つはモンゴル相撲のやり方は独特だった。現代見世物にもなれるようなモンゴル相撲ではなく、純粋に戦うためにあるものだった。 でも、羊の解体はモンゴルの遊牧民と違って、イスラムのやり方だった。本来モンゴルは心臓の動脈と止める、血を大地に流さないやり方ですが、それでは周辺のウィグル人やカザフ人は買いに来てくれないので、知らず内にイスラムの人々に合わせたと言えます。人間は文化、プライドよりもまずは生きていくことが大事ということを物語っているように思います。
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qmiman · 5 years
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浸潤の次
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 口の中にちいさな砂粒が五つ入っていた。かろうじて動かせる程度の舌が上顎にそれらを押し上げて、密着させる。上顎の肉をころころと突く、硬い固まりを感じて、朧は気の抜けた様に唇の端が緩むのを感じた。嗚呼、私はまだ、これはわかる。これはわかるのだと。
 もう幾分と、先に待つ事柄など何も見えなかった。見えぬまま、追いかけて、疲れ果てて、脛に大きく傷を入れてしまった。私は、この雑木の繁みの隙間に足を滑らせて転がり落ち、ぐったりと息づくなか、かろうじて認識できるものはたったこれだけだと、認めており、その場に倒れていた。されどこれだけなのだと。そうした朧の、安堵に含まれているものは確かに自嘲であった。
「せんせい、」
 青い唇がかすかに真横へ引き伸び、前歯の隙間に息を通して、反芻を重ね過ぎてしわくちゃになってしまったひらがなが目の前で私を見つめるのを見た。家屋の襖だって、冬にはもっと大きな声で泣くものだろう。朧はそれを知っていた。
 私の耳は今森に打ち付ける大きな雫の群れを聴く。梅雨とは渡り鳥である。だから、きっと烏ではなくて、彼らは燕だろう。こんなにも透明なのだから尚更そうだ。
 透明で聡明な燕たちは、夥しく、幾万本も真っ直ぐな尾を引いて落ちてくる。中には葉に肢体を激突させ、小さな破裂音を立てる者らも少なくはない。如何にせよ、落ちてくるこの燕たちは、きっと生きることを諦めたのだろう。では鰹鳥ではあるだろうか。浅い海を泳ぐ魚を狙って、眼球を潰す鳥達。それも妥当かもしれないが、此処が彼奴らの棲む、拓けた海の真中であるはずがない。
 沢山の鳥の屍に、埋もれて死んでいく私も今まさに居た。倒れ伏している。いるようだ。
 朧はまたかすかに笑って、安らいだ。水の燕の特攻によって、装束の奥までが水気にひたひたに満ちていた。大きく挫き、動かせない腫れ上がった脚の腱の火照りと、枝の先端���膝下を切り裂いた一本の大傷から出づる血液を、土へと流していく。黒く湿りざらついた土は燕の死骸とこの身の血液を少しずつ吸っていく。寒くて、寒くて。
 今は水無月だったはずで、それなのに私の躰はこんなにも凍えて死を待っている。腫れた左踝を上から幾千叩く感覚はあっても、まさか、震えもしないとは。私は一体どんな所業を為して、今ぐったりと諦め、抵抗もしないでいられるのか。ああそういえば、私がそう自らを稽古したのであったか。
「おい!」
 大きな水粒が耳の穴が埋める、その水かささえすり抜けて、誰かの澄んだ声を聴いた。
 懐かしい声だった。誰だろうか。
 晋助だろうか。
 ああ、と、冴えていった。
 ばしゃばしゃ真新しい草鞋を足袋で包んだ両足で、ゆるい土を踏みつけて、こちらに駆けてくる。同じく真新しい縮緬の、紫色の袴。私がかつて「私」であった頃には、口塞ぎに葬る者の纏い布と同じ種であっただろう。しかし、この袴の男児は、朧にとって、彼の朋友も含め、そうであっては決してならないのだった。
 彼は傘を持っているのか、この顔のすぐ脇に寄ると、すっと上半身に杭打つ燕の撃が退いた。腰あたりまでそれを防ぐから、きっと大人が持つような番傘だ。重たかろうに。
「馬鹿、何やって、んですか」
「…す、け、」
「ぼんやりするな!待ってろ」
 晋助は大声を出した。叱咤してすぐ、開いた傘を地面に立て掛けて、空いた両手でゆさゆさと私の右肩を掴んで揺らした。力の無い朧の頭も前後に揺れる。湿った髪が皮膚に引っ張られて一筋頬骨を滑る。晋助は取りやめることは無かった。生半可な力ではなかった。必死なのか。心の臓が左右から圧迫されて細長い棒になる。どれだけ彼の白い手の甲が今現在歪んでいることか。豆が痛いだろう。先日の試合、歳上相手によくやった。帰りに泣いたおまえを背負って、皆に内緒で茶菓子を買いに町に出掛けたな。一度手を、握ってきたじゃないか。あれは頑張ったという主張だろう。その手の痛みを、朧は痛々しいほど容易く予想立てることができた。すまない。これで倒れるのは何度目だろうか。
 目覚めなければ。起きなければ。晋助。お前は私が見えるか。私に触れているのだな。お前の手が氷雨に打たれてしまうのが、俺は、嫌だ。だから、もう一度、真を見るべきだ。
 此処は何処だ。此処は、そうだ庭だ。此処は萩の真砂土で、ぬかるみが濁りたった山では無いようだ。人を殺め、殺め返して、たった一人で祠で地蔵と夜を明かしていたあの砦の山ではない。そうだとも。
 均された、小さな地面の間。ささやかな姫所音と酢漿が、水たまりの底に咲き、液体で満ち満ちていながら、封じ込めた様に小さな葉は中で生き生きと輝いている。目を少し遠くにやれば、若い小楢の木が一本と、名前の知らない黄色の花が秋に咲き乱れる青黒い葉を繁らせた同じ高さの木がふたつ、小楢の横に生えていて、屋根を建て替えたばかりの井戸がその下に置かれている。こなれた桶がふたつある。担ぎ棒が井戸脇に立て掛けられて、濡れそぼっている。井戸の右手には、締め切られた縁側が見える。その縁側は、永久に締め切られて誰も入れないものではないと、此処で暮らす朧は既に知っていた。その建物がどんな存在であるかもとくの間に知っていた。横にぐったり寝そべりながら眺めることが出来る一番遠くの景色には、木の小屋や蔓が伸びつつある小さな畑、洗い場の隙間から、屋敷を取り囲む垣根が並び、躑躅がその垣根の下半分で、均等な列をなすようにと、小奇麗に育てられていた。やや手入れの、手抜きがあるような、せんせいと、弟子と生活する屋敷の庭の一角に朧は居た。
「おい、おい!」
「あ…」
「聞こえてるのか、……誰か此方に向かって来てんのか、またどっかを向いてた」
 朧は誰も居ないと答えた。
「なんだよ……」
 変に気を張っていた晋助は胸を撫で下ろしたが、すぐ我に帰ったのか、
 こんなに呼んでるんだから返事しろよ、
 と撫す腐れて、押し付けるように一段と大きく朧の肩をぐりぐりと揺らした。朧が何か言おうとする前に思いっきり掴み上げて、左手も地面に付いた朧の左肩に回して、強引に半身を縦の視界に押し上げた。ざり、晋助の草鞋と朧の着物が濡れた泥砂を擦る。朧は抵抗を与えまいと丹田からの力をその方向に添えて、上体を起こした。それは晋助の照れ晴らしを慮ったからではなくて、今ならば、それを庇うことすら雑作もなく出来るからだ。
「もう平気かよ」
「ああ、」
 晋助は起き上がった自分を食い入る様に見つめていた。何か、せつなげに見えるのは朧にとって不思議であった。凛々しい眉がしかめられていたが怒りの他にも何かたたえているようだ。端正な縁取りの真ん中に鮮やかな緑色の眼があり、ふたつでこちらを捉えている。淡い色の唇がぐにゅと噛み締められている。胸の上下が早かった。
 風邪でも引いてしまったに違いない。私の、不明なる病状の発作によって。
「また俺は、此処で倒れてしまっていたのだな。お前も、すっかり濡れそぼってしまったようで」
「違う。そういうのはいい、要らない」
「そうなのか」
 ぐっと口ごもって、意を決して、
 こんな恥ずかしい思いをするくらいなら、死んでやる。そんな意志を存分にたたえた顔面が、直前いっそう切なくなって呟いた。
「やっぱり、兄弟子がこんなに冷いなんて、皆は知らないんだろ」
「冷いだろう……な。むしろ俺を見て、覚えるものとはそんなところではなかろうか」
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 兄弟子から見降ろされてる眼はいつも、黒くて洗っても取れ無さそうな隈で覆われていて、元服済みの男衆だって、一目置いて眺めてるくらい見つめるのをすこしばかり躊躇していた。前髪が長くて、何を考えているのか読み取れない、いつも後ろの方にいて、多くを語らず、また俺達の為に死力を尽くしていることを、悟らせないようにしてる。
 でもこの理不尽な発作が、度々起こるようになり、兄弟子がこの庭の繁みで倒れていることがだんだん多くなり、そして不可思議でならないけれど、いつも兄弟子を最初に見つけるのは俺なんだ。ちょろっと、塾の中で噂になってたりするんだ。俺にも何故か解らないけれど。
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「冷いって、兄弟子の態度のことじゃない。でも体温だけじゃないところまで、凍えてるんだ。だけど、俺が見つけた時の兄弟子は…他のどんな時よりずっとーー……、から、」
 誰かに見付かったら嫌だ。小さな声で、確かに言い切ってから、しまった、と言いそうな程に動揺した晋助はぐねぐね視線を首ごと左右にそらして口を真一文字につぐんだ。真っ赤な顔。果糖と水をなみなみ含んだ林檎を連想する。
 有難う、と兄弟子が発した声音を聴いて、晋助の瞳はますますぽってりと潤むようだった。一時合った視線が反れ、どことなく朧の体全体を見回しているようだ。
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 兄弟子に肩を貸し、片手に傘を持ってゆっくり歩き出した。雨の匂い。土の匂い、霧の匂いが傍らで混ざっている。兄弟子は当然なんの疑いもなく俺らと同じ様に生きてるけど、あのまま放っておいたら分解されるところだったんじゃないかとも、頭にちらつくことがある。
「また着替えるのを手伝ってはくれまいか、包帯も」
「は……、……、わかった」
 そんなことを言うから馬鹿の一つ覚えみたいに噂になってんだよと悪態を付いても、返事はなく、寄りかかる体重だけを感じた。仕方が無いので心の中で溜息をついた。
 よくもぬけぬけと言ってしまえたものだ。いつもは絶対に言わないことだろう。誰にも見せない初めてを朧は俺に見せてきた。たった其れだけだ。他には何も、無いはずだ。
 誰かの大事なものを、初めて預かることになったのだ。血がついた重たい衽を開いた時に、舌を這わせて冷えきった体を感じたいと思ってしまった。見えた何本の傷、青白い肌、薄い色素が晋助の脳裏に焼き付いていた。
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yakitori-yuu · 7 months
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本日もオープンよろしくお願いします‍♀️ セセリの黒焼き^_^
本日もオープンよろしくお願いします‍♀️ セセリの黒焼き^_^ すだちサワー お席余裕ありますよろしくお願いいたします‍♀️ #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #ユハ様 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 7 months
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今週もよろしくお願いいたします‍♀️ 昨日はお神輿盛り上がってましたねー
今週もよろしくお願いいたします‍♀️ 昨日はお神輿盛り上がってましたねー 飲み過ぎかな?笑 お席余裕ありますので是非よろしくお願いします^_^ #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #りゅう #祭りの後 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 7 months
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本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️ 新銀杏入荷です。
本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️ 新銀杏入荷です。 予約も少ないのですぐご案内できます。よろしくお願いします! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #MAX 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 7 months
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涼しくなってきました 本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️
涼しくなってきました 本日もオープンよろしくお願いいたします‍♀️ 秋刀魚に木の子秋の食材もちらほらまだお席余裕ありますのでよろしくお願いします。 #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #ユハ様 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 23 hours
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千歳烏山の焼鳥屋優です! ゴールデンウィークなので日曜日営業いたします!
千歳烏山の焼鳥屋優です! ゴールデンウィークなので日曜日営業いたします! めちゃくちゃいい天気で最高ですね! 本日もよろしくお願いします! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #ゴールデンウィーク https://yakitori-yuu.com/wp-content/uploads/2024/04/C848751151CE23401C3D85B134E6AFA1_video_dashinit.mp4 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 3 days
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本日金曜日一旦満席ですが インスタで報告いたします!
本日金曜日一旦満席ですが インスタで報告いたします! 牛タン限定3人前! 本日もよろしくお願いします! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #マックス #牛タン https://yakitori-yuu.com/wp-content/uploads/2024/04/A74EE31ADB3732218B8E5E3C6B56688D_video_dashinit.mp4 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 6 days
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焼鳥屋優よろしくお願いします! まだまだお席ご案内できます!
焼鳥屋優よろしくお願いします! まだまだお席ご案内できます! ブリヒラは美味いですね! サッパリほうれん草とアサリのナムル! つぶ貝も後2個あります 本日もよろしくお願いします! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #もえちゃん 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 9 days
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本日もオープンよろしくお願いします! 一旦満席ですが20:30くらいからご案内できそうです!
本日もオープンよろしくお願いします! 一旦満席ですが20:30くらいからご案内できそうです! お電話お待ちしてます! #YUU #優 #焼鳥屋優 #居酒屋 #焼き鳥 #焼鳥 #千歳烏山グルメ #千歳烏山ディナー #千歳烏山居酒屋 #千歳烏山焼き鳥 #千歳烏山焼鳥 #千歳烏山 #ちとから #京王線グルメ #京王線居酒屋 #京王線焼き鳥 #やきとり #焼き鳥屋 #ユハ 【店舗情報】 店名 焼鳥屋 優 住所 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5丁目18−15 ANOATH南烏山…
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yakitori-yuu · 11 days
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大人気ドライカレー! いっぱいつくりましたよ^_^
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