これ書いてた時こういうこと考えながら書いてたよのやつ(今?)
元来こういうものを書くのも読むのも大好きなので書きたかったのですが、私が書く文章かなり気持ち悪いかつ押し付けがましいので興醒めさせてしまうような気しかせず書いていませんでした。が、我慢できなくなったので書きます。興醒めさせてしまったらごめんなさい。
いぬになりたい
選択肢「わん」を選ぶと好感度が上がるルシファーが謎すぎて擦り続けてしまいます。あとルシファーが犬派(ケルベロス派らしいですが)なのをずっと擦ってしまう。私は犬が本当に好きだから……。
この話は多分まだルシファーと契約してない頃をイメージして書いてた気がします。あの時期のルシファーが優しくしてくれたり可愛がってくれる理由明確に好意以外の何物でもなくて(契約してからもそうですが)やっっさし! って毎度びっくりするので、そんな感じの優しさを表現できてたらいいな、と思っています。好きな子好きだからいじめてしまう系(相手が嫌がること系のいじめ)苦手なんですが(相手が嫌がっていることをするモラルが信じられないと思うから)こういう方向性のキュートアグレッション的な気持ちで留学生をいじめてしまうルシファーは割と…好きかもしれない……と思っています。我慢させて我慢させて突如許容量の5倍くらいのご褒美あげてバグらせる感じのいじめ方が……。
これは表現方法として昔からやっていたことではあるのですが、二人称とかを声のトーンの変化表現として表記をめちゃくちゃに変えていたり、あとは単純に間違えていたり酷い有様ですごいのですが、こんな状態なのにブラウザバックせず読んでくださった方ありがとうございました。声のトーンの変化表現はもうちょっとやめようと思って(やかましい気がしてきたので)います。
レビアタンせんせい
思いっきりレヴィアタンの一人称を「僕」にしていて謝罪の気持ちです。「ぼく」ですのに……。すみません………………。
「のたり」という言葉をレヴィアタンの尻尾に使いたかったのと、元気はつらつ女子に振り回されるウブ男が書きたかったので書きました。今思えばこの話もネームレスで書けたのでは?
レヴィアタンは割と興奮した時(自身を他者による刺激から守る時)に悪魔的な要素が出てくるところがあるなあと思っていて(留学生殺しかけた時とか)、それを好きな女に押せ押せされてる時にも発揮してほしい! と思います。私は赤面が好きなので隙あらば赤面描写を入れたくなります。
1.3、あるいは1.45
スマホから書いている途中でEvernoteがバグって3000文字くらいふっ飛んだ衝撃的な思い出があります。スマホに⌘+Zのコマンドがないから戻せませんでした。びっくりしました。これ以降Evernoteは使わなくなりました。(これはどうでもいい話です)
一番最初に考えていたタイトルは「アフロディーテに命を乞え」でした。全然そんな話じゃなくなったのでタイトルが全然思いつかず、書き終わって4日くらいタイトルを考えました。考えましたが特に思いつかなかったので本文中に出た数字にしました。今はこれでしっくりきているのでよかったです。
これは愛用している(というより唯一持ってると言った方が正確ですが)腕時計に大きめな傷が付いているのを見て思いついた話です。私の時計はかなり雑に扱ってるので自業自得なのですが、金工などで金属を磨いてぴかぴかにするのだって見方を変えれば傷だらけにしているようなものなので(違うかも…)大切にすることと傷をつけるということは割と近いことなんじゃないかと思います。明確な悪意の元に傷をつけることはまた話が違うのですが、大切にして傷がちらほらついているものを「愛用」している〇〇です、と紹介するならルシファーだって留学生のことそういう扱いしてもいいんじゃない!? って書いてました。寝てる相手の��触るのは普通にモラル無いなとは思います。さっき久しぶりに読み返してルシファーがクリーム塗るために留学生の服脱がしたところでえ!? 脱がせるの!? ってびっくりしました。すみません。でもそういう気持ちの悪さも書き出しもすごく気に入っています。
ほしくてほしくてたまらない
暇な時ちまちま書いていたものをまとめたものです。短い話を書くのがあまり得意ではないのでその練習で、4,000文字未満で一つ話を書く、という決まりで書いていました。ほぼ全てオーバーです。決まりとは? 短い話を書ける人は本当に天才だと思います。書きたいことをきゅっと書けるのは本当にすごい。本当にできない。
・はらをきってお詫びします
すれ違いラブコメが好きです。なので今でも自分が書いた中でトップレベルで好きです。トップレベルで好きですが、タイトルに変にひらがなを使ったせいで自分でもどの単語が漢字でどの単語がそのままひらがなだったかわからなくなりがちです。この話は最初に「俺の尻に頭突きした責任を取れと言っている」という言葉を思いついて、絶対に使いたい…面白すぎる……意味わからないけど……(自画自賛)と思ったので書いたものです。これ以外の話も、大体の話がそういうこの発言使いたい…から書き始めています。
・愛に足る、
ルシファーの服の足元に犬の毛絡まってたら幸せ指数爆上がりだ…って思って書いていました。私はよくそのキャラクターの足元を歩いていたらかわいい犬ランキングを作るのですが、ルシファーは一位ダックス二位コーイケルホンディエ三位ピンシャーです。なおこのランキングは作るたびに変わります。あんまり関係ないんですけど、これを書いている時にバスターが死んだんだぞを読み返して爆泣きしました。冗談抜きでもう百回以上読んでいますが「バスターが死んだんだぞ」部分でびちゃびちゃに泣いてしまいます。犬…死ぬな…なんで死ぬ……って思ったあたりで、多分ルシファーもこういう風に思ってくれてるんだろうな…って思います。
・ほしくてほしくてたまらない
テーマは「寓意」でした。アトリビュートとしての孔雀やねずみ取りのアレゴリーなど、自分が好きな分野の話で書いていてすーっごく楽しかったです! ちなみにルシファーが描かれている絵は多く存在しますが、割とミカエルにボコにされてる絵が多い気がします。ミカエルが悪魔をボコにしてる絵が多いと言った方が正しいかもですが。そういった絵も描かれている天使と反逆天使の持つ役割や描かれた年代から宗教改革vs反宗教改革を表しているのでは? という意味を受け取ることができたり……何が言いたいのかと言うと、キリスト教芸術めちゃ面白いよ! っていうことが言いたくて……。
メロードの祭壇画にはソロモン王の玉座も描かれていた気がします。
話を戻して、私はソロモンとルシファーと留学生の三人組の、微妙な関係がすごく好きです。ソロモンとルシファーは特に仲が良いわけではないけど、留学生がいるから近い距離にいるよね、みたいな……。ソロモンはルシファーを出し抜くこともできるし、できないこともあるし、って関係なのも好きです。頭がいい人たちの戦いは見てるだけで痺れます。
・もうだまって目を閉じてよ
人間の倫理観全部分かった上でわざと踏み外してくる悪魔が書きたかったです。これも隙あらば赤面描写…! って念が感じられますね。ルシファーって向こうからキスしてくることほぼないんですけどええいまどろっこしい! キスしな! って思ったので(蛮族?)向こうからキスさせました。キャラ崩壊かも…って迷いましたが……。ルシファーの余裕綽々な部分を強めに書けていたらいいなと思います。思いますがゲームのルシファーが向こうからキスしてくる時って多分余裕ない時なんだよね、、とも思います。二次創作だからもういいのかもしれませんそういう部分は……身も蓋もないけど……。
花を食む
※下ネタの話が多いです。
私はセックスシンボルみたいな男がEDだと爆萌えするあまりよろしくない感じのあれがあり、このゲームで遊び始めて最初の頃にルシファーがEDだったらめちゃくちゃ嬉しい‼️ って散々思っていたので、なんか、そういうあれです(ごめんなさい)。ルシファー全然EDじゃなさそうだけど(本当にごめんなさい)。でもルシファーがEDだったら本気で本気で本気で萌えです。セックスシンボルみたいな男がEDだとどうして萌えるかというと、そういう人が槍玉に上げられる低俗で卑猥な会話って大体がその人のセクシャリティーとかを完全無視で繰り広げられる気持ち悪いもので、その暴力性が威力を増すからです。その人はもしかしたら性器を勃起させられないとかそもそもそういう欲求がないとか考えられてない、完全決めつけの悪意の塊ですよねー。私は人知れずそういう暴力を振るわれながらも綺麗で素敵な人のこと超好きなので、そういうのが書きたかったなと思います。
美術品を見る目で相手のことを見る、ということと、大好きだから見る、ということと、おもちゃにするために見る、ということはまあ全部暴力になり得るよね! という考えも持って書きはじめていたのですが、でも段々逸れていってしまった気がします。
ちなみに私がルシファーの目の色だ! って思っているアリザリンクリムソンはこんな感じの色です。テレピンにペインティングオイルを8:2くらい。
ウィンザー&ニュートンの油絵具です。
赤色のなかでも暗めのめちゃくちゃ血の色(名前の由来に血液があるらしい)(これ見た方が早いです)なので、不用意に触ると手が本気で殺人事件後みたいになります。あるいは鼻血ブーした人。
「もうだまって目を閉じてよ」で出したパーマネントアリザリンクリムソンはアリザリンクリムソンの色があまり劣化しないように成分を変えたものらしいです。ホルベインのサイトに書いてありました。そうなんだー。
油絵具で例えるより水彩絵具で例えた方が想像しやすいのかも? と思うのですが、ルシファーたちが描かれるような肖像画って多分油絵だよねえ…という気持ちがあるので油絵具にしました。あと単純に、これを書いていたくらいの時に初めて油絵具触ってみて、その匂いと油絵に関する全てのめんどくささに圧倒されていたので油絵具の例え使いたい……になっていたんだと思います。もしこれを読んでくださっている方の中で油絵具やってみようかなって思っている方がいらっしゃったら、布団がある部屋ではやらない方がいい、ということだけお伝えしたいです。私は布団がある部屋でやって(なんでその部屋でやった?)めちゃくちゃ後悔しました。臭すぎる。二度とやりません。油絵やる人はすごい。全てがめんどくさい。
つきのひかり
アニマルイベントでルシファーがオオカミならサタンはジェヴォーダンの獣でしょ!!!! って一人でテンションぶち上がりからの猫だったので着席した時に書いてたものをサルベージしたやつです。キャプションにナショジオのリンクを貼りましたが私はジェヴォーダンの獣みたいな正体不明の怪物系の記事がすごく好きなので、ちょっとホラーみたいな話書けたら嬉しいなと思っていました。無理でした。今書き直したい話ナンバーワンです。五万文字くらいにしてもっともっと丁寧に書けばよかった。
サルベージ前の本文は「死のうと思ってるんだ」から始まっていました。サタンが人間界で留学生が通う高校に留学してくる〜っていう夢の中でサタンが何度も何度も留学生の目の前で死ぬ話でした。タイトルは「君の獣は祈りじゃ死ねない」でした。なんか今思えば…そっちの方が面白そうかも…? 楽しそうなのでそういう話も書きたいです。サタンはホラー展開と多少のグロテスクさのある文章だとパッと彼特有の造形美が映える気がしていますが、自分の技量不足のせいで上手く書けなくて悔しいです。
サタンは伝承とか小説や美術品の絡む話を書きたい気持ちになるキャラクターですね。今書きたいな〜って思ってるのは人体欠視症の留学生のことをサタンと医者が語る口述筆記みたいな文体の話です。私は……川端康成が好きだから……。初版本の表紙本当に素晴らしいので……。あと留学生の髪の毛をどうにかしちゃうサタンのことをとても見たいし書きたいし読みたい。私が……。
クロノスは微笑まない
全体的に人間に振り回されているルシファーが多いです。再録本に入れた話のことを書きます。
・ちぜっくさん
こどもに歩み寄りの姿勢を見せるもののうまくいかないルシファーが見たかったので書きました。子どものぐちゃぐちゃ描きってその過程を見てるとすごくよく考えられながら描かれた思考の産物なのだなと感じます。チゼックは子供の美術教育の人です。サイ・トゥオンブリーは現代美術の人です。サタンなら知ってるでしょ私でも知ってるから…と思いましたが、毎回ルシファーがどの程度美術に関しての知識があるのか迷います。でも現代美術のキャンバスぽいっちょする人は…本当に何にも知らないんじゃないか……? という疑念は捨てきれません。そういうところも可愛いとは思います。ただ私も自分が好きな作家の絵捨てられたら暴れるとは思います。あのチャット見た時サイテーーー!!!!!! って絶叫しちゃったし……。
・わんっ
不肖人間にメチャクチャにされるルシファーが見たかったので書きました。ルシファーが留学生をほめてくれるところはいっぱいありますが(ありがたいですね)ルシファーを可愛がるシーンってそこまで多くないのかも…? と思います。私が回収できてないだけかもですが。これは弟たちの反応を書くのがすごく楽しかったです。読み返すとそのへんの文章がすごく楽しそうだな…って感じの文章になっていて笑いました。
・クロノスは微笑まない
私は「生きてるうちの努力が肝心だ! 生きてるうちになんとかしなさい! 死は救いじゃない!」派閥の人間なので(そういうのを作ったり好んでいる人を否定しているわけでは本当にないです)留学生が死ぬ話は書かないと思います。多分。わからない。自分のこと何も信用できないので普通に書くかも……好きだしそういうのも……(最速手のひら返し)。ループものとかまどマギとか大好きだし……(?)
起こってしまったことは起こってしまう前には戻せない、という時間軸の中で、ならばずっとずっと先延��しにしてしまえばいい、という方向へ向かった悪魔たちと、その相手に「正しく傷つくべきだったよ」と声をかける、起こったことを起こったこととして見つめる悪魔、という話をずっと書きたかったので書けてよかったです。完全に映画「ドライブ・マイ・カー」に影響されまくっています。あれはよかった……。
100年経っても思い出してね
「犬になってからというもの、私はルシファーが顔を顰めるようなことばかりした。例えば庭の土を掘り返してゴロゴロしたり(最高だった)、勇敢にもケルベロスに吠えてとんでもない声で吠え返されたり(最高だった!)、クッションに穴を開けてわたを引き摺り出して遊んだり(最高だった‼︎)した。」
私が一番好きなところです。ここが一番好き。生意気な犬を見るとすごく元気になります。カニンヘンダックスとかいうちょうちいちゃいワンコロにブンブン振り回される泣く子も黙る生徒会副会長さん、最高! って思っていました。自画自賛失礼しました。これを読んでくださっているあなたはカニンヘンダックスが歩いているのを見たことがありますか? 小さすぎて面白いくらい小さいです。
この話は反芻をテーマに書いているので、物語の中で同じような行動をしているシーンがいくつかあります。
ルークに手を引かれて走る留学生と、ルシファーに手を引かれて走る留学生もそのうちの一つです。ルークと留学生が笑いながら走っていくシーンでルシファーが少しだけ驚いたような顔をしている描写を入れましたが、それはルシファーが自分の前ではずっとむすーっとしているような描写の留学生が笑っているのを見たから、という設定? があります。それがルシファーがびっしょびしょに濡れながら走った後に笑い出してしまう理由(存外楽しかったから)につながっているつもりです。本当は物語後半の三人称視点でルシファーの心情的なものを書いてある部分にそういう説明文みたいなのがあったのですが、うーん、くどい! って削りました。
「ルークと笑いながら走る留学生を見た時、ルシファーは彼女があんなにも笑っているのを初めて見た。だから最初は驚いて、それからその笑顔が自分といるときに出てこないことに苛立ちを覚えた。自分のものなのに、と、幼い子供が抱くような嫉妬を覚えた。
だからルシファーは楽しかったのだ。大雨の中で、ずぶ濡れになって彼女と走れたことが。」
↑削った文章がギリギリ残っていたので持ってきました。削って正解だったと思います。
でもなんか本文を読み返してて伝わらないのでは? って思ったのでここに書いておきます。2年くらいしたら自分でも忘れそうなので。
犬の描写を生意気に書けたり、書きたい部分を好きなように書きまくったので、非常に楽しく書けました。
本当に余談ですが、マゼッパの演奏でルシファーにこういうふうに弾いてほしい…の演奏は反田恭平さんのマゼッパです。
他のマゼッパに比べてスピードが早いからかわかりませんが、情熱的で苛烈ですが、楽しそうな感じがします。弾き手によって本当に異なるので、興味がある方はお好みのマゼッパを見つけてください。
あかるい悪夢でおどる
元々全く違う話に展開するつもりで、その時のタイトルは「クールべの天使」でした。
これを書くにあたって美術部に入っていたことがある人にどういうことをしていたのか話を聞いたのですが、私も美術部とか絵画教室とか行ってみたかった!! て思いました。私が行っていた学校は美術の授業がなかったので、学校という組織でどう美術部が活動しているのか全くわからず、かなりふわふわしている描写になっています。美術部入っていた方がいたら先に謝っておきます。全然わかりませんでした。すみません。
これを書く前に、奥付けにも書きましたが高階秀爾さんの講義録の本を読み、その音楽分野の作品の在り方と美術分野の作品の在り方の話が面白かったので、それに影響されてこういった話にしました。あとルシファーが現代美術を捨てるデイリーチャット。
サタンには申し訳ないですが、ルシファーにとってキャンバスって多分燃えるゴミなんだなあっていうのがすごく個人的に面白かったので(だってふつうゴミだと思っても絵の具のついてるキャンバスなんか捨てない気がします)(タックスちゃんと分別した!?)、シメオンのデビルグラムの内容も引っ張ってきて書きました。シメオンのデビルグラムのルシファーも割と酷いですよね。「絵ならまた描けばいい」ってシレッと言うし。私多分このデビルグラムでルシファーに若干引いた気がします。
音楽と絵と悪魔と人間の残り方を書きたかったです。書けてたかな…。音楽はもちろん楽譜という大事なものがありますが、それそのものが作品というわけではなく、実体がないものだからこそそれを再現する人によって違いが現れる芸術で、絵画はそれそのものが作品であるという絶対的な実体があり、それがずっと先の未来まで美術館や博物館などの機関によってそのままの形で保存されるものだと思っていて、それは悪魔と人間にも言えることなんじゃないかな、と思って書き始めました。かつて共に居た、語り手によってさまざまな言葉で表現されながらも根本の部分は誰が語っても変わらない人間と、ずっとずっと昔からの同じ姿のままで人間の前で微笑む悪魔みたいな……。
書いているうちに思ったより長くなってしまって、そして自分の描写のバリエーションの無さに絶望したりいろいろしましたが、書いてて楽しかったです。美術部に入っていた人の他に、絵を描くことを学んでいる友達たちに「どんな絵を描きたい?」と尋ねたのですが、結構長く話し合ってくれて楽しかったです。友達たちの最終的な答えは「誰かが自分も描きたい! って思ってくれたり、好き! って思ってくれる絵が描きたい。上手いねえで終わらない絵。現代美術の表現はほとんど意志の強さの分野だと思っているし、上手いねえは多分もうあんまり意味がないから」でした。その返答が本当になるほど〜……!!!! だったのでなんとかして入れ込みたいなと思ってねじ込みました。制作をしたりグループ展を開いたりアートプロジェクト企画したりなどなど、自分と違う世界に生きて違う表現方法をしている人たちの話はすごく面白いですね。尊敬します。すごい。私は絵を描く側のことは全然わかりませんが、こういった考えを持った人たちがいてくれるからこそ文化って豊かになっていくんだろうなと感じます。今回参考にした「人の心を動かすことができなければ、芸術ではない」という本はさまざまな芸術の分野の方々が「これから先芸術というものはどこへ向かっていくのか?」というテーマに対してすごく面白いお話をしているのがまとまっている本なので、おすすめです。高いし分厚いので図書館とかにあったらその場でパラパラ…という感じがいいかもしれません。
元タイトル「クールベの天使」から変えて一番最初に考えたタイトルは「やさしいひと」でした。ソロモンの「君は優しいから、そう言うんだと思ったよ」というセリフで、やさしいひとって酷い人の側面も全然持っているし、そういったいろいろなものが内包されているタイトルの方が相応しいような気がしていました。が、そういうさまざまな面を持った相手と関わる中でいつか自分にとって本当に起こってほしくないことが確定で起こるこんな世界は悪夢だ! でもそんな悪夢でも君とおどれるのなら愛せるよ、という話の流れにしたかったので(なったかどうかは別として)「あかるい悪夢でおどる」に変更しました。
そう! これを書いてる途中で光の指環のデザインが公開されてびっくりしました。かっこいいですね。ミカエルはこの指環を見ながら何を想ってたんだろうな…って思いました。あと、ソロモンはミカエルから指輪をもらって(これはソロモン王の話なのでおべいみーのソロモンがどうだったかはちょっと覚えてないです)留学生はルシファーから指環をもらっているのが印象的だなと思います。天で輝き続ける者と地に落ちてもなお誇り高い者の対比も好きです。
2023年も書きたいことを書けたらいいなあと思います。就活とか卒業論文とかありますが、こう、なんとか頑張ります。
書くときによく取る手法なのですが、これだけは書きたいという部分を細切れに書いていって、それにつながるように話をむりくり繋げていっているので、上手くつながらないような場面が続いていると無限に文章が長くなってしまいますね。反省点です。おそらく5000〜10000文字程度の短編くらいの文量が読みやすいのだろうなとは思うのですが、書くたびに文量が増えてしまい上手くいかないです。今回出した新刊の話は本当は50000文字くらいの中編にする予定だったのですが、11万7000文字くらいに増えてしまいました。増えすぎ。私は映画を観るのが好きで、画面の中に現れる色彩効果も文章に落とし込みたいなって思っているので描写がのたのたして冗長になりがちなのだと思います。あと小川洋子や江國香織が好きなので一人称視点の話をたくさん書いてしまいます。
私は終わらない物語が好きで、自分が書くものがそういったものになれば良いなと思いながら文章を書いています。終わらない物語は完結していない物語ではなく、登場人物たちの人生は文章が終わったその次の瞬間にも当たり前のように存在しているけれど、読み手としてそれ以降の人生を見ることはできない、というのを突きつけられたように感じる物語のことです。たとえば『100年経っても思い出してね』では撫でられて髪がぐしゃぐしゃになった留学生にはその次の瞬間にも人生がありますし、新刊の留学生にもその次の瞬間には人生があります。物語が終わったからといって人生までもが綺麗に終わるわけではないと思っているからです。でも急にその人生の覗き見から引き離されたように物語が終わってしまうように感じる何かを…作りたくて……あんまり上手くいってないかもですが……。これは私の課題ですね。もっと色々書いていきたいです。精進します。
日本語めちゃくちゃ人間なのでもう本当に誤字脱字誤用が多々ありますが、そんな拙作でも読んでくださる方がいらっしゃるのはとても嬉しいことだなと噛み締めています。私は何かを作らずにはいられない人間なのでおそらく見てくれる人がいなくても何かしらの表現はすると思いますが、見てくださる方がいるのは本当にありがたいし恵まれていることだと強く感じます。
いつも本当にありがとうございます。励みになります。
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今日は #愛犬の日 車のシート後部のポケットに何かが挟まってる? と気づいて取り出してみたら、懐かしいクム親子の写真でした。 愛犬の日なので、思い出を振り返りたいと思いました。 画像1-3 チャタロウの先代犬 クム (♀) クムは、ある晩に実家の玄関先に、どこからともなく現れました。 まだ一歳になるかどうかの愛らしい盛りでした。 当時の彼女が、とても気に入り、飼おうと言いましたが、10年前に旅立った『リンリン』という犬との別れが辛かった気持ちがあり、反対しましたが、結局は押しきられて家族に迎えました。 飼おうと言い出した本人は、世話もつづかず💧結局は、シドさんがお世話することに。 飼い出せば、それは、もう可愛くて♥️ 四足を揃えてピョンピョンと狐のように飛んでみたり、とにかく鳥を捕まえるのが大好きでした。 シドさんの車の音で、帰って来たのが判るようで、それはもう大変な歓喜の声をあげて出迎えてくれました。 クムの子供は、近所のコーギーなんだか? ダックスなんだか? ものすごく短足な雑種のワンコが父親です。 向こうの家が夜は放し飼いにしていて、クムが身籠ってしまった時は、物凄くショックだったのと腹が立ちました。 クムのことが大好きで、まるで娘のように可愛がっていたので、それはそれは、ショックな出来事でした。 クムは、犬小屋では寝ない子でした。 犬小屋の下に穴を掘って、すっぽり自分が入ってしまう巣穴を作って、そこで生活していましたので、お産も穴の中でした。 クムの赤ちゃんは、とても小さかった。 元々、クムは、カリカリに痩せていて肥らない子だった為か、産まれて来た子も、小さく、何匹かは、直ぐに死んでしまいました。 クムは、自分の初めての赤ちゃんが可愛くて仕方ない様子。 そんなクムを見ていたら、全て里子に出してしまうのが可哀想になり、一匹だけ残しました。 それが『ノタ』(♂)でした。 画像4 クムの最初のお産の子 ノタ ノタは父親譲りの短足が、とっても残念なスタイルなんですが、ノタノタと体を左右に揺らしながら歩く姿が可愛くて名前となりました。 クムと比べると、ノタは、大分、天然な子で、ちょっーと、頭の方が弱い感じでした。 よくクムが狩りの手解きをしていたけれど、残念ながら、短足ゆえの鈍行走りで、とても鳥は捕まえられないのでした。 画像5-6 クム2度目のお産の子 チビ クムが2度目のお産をした時に、やはり一匹だけ、手元に残したのが、この子でした。 チビは、その名の通りに、一際、身体が小さかったのです。 不思議な子で、とても臆病な性格らしく、頭を触られるのが何よりもキライ! 背後から何気に頭を撫でたら、手を噛みつかれ、血が出てしまったのも、思い出に残っています。 画像7 クムとチビ クムより先に、年明け間もない、とある晩に、5歳でノタが、てんかんの発作で旅立ちました。 同年の師走には3歳のチビが… チビを産んだあと、クムは避妊手術を受けたので、もう子供も産めなくなっていました。 クム母さんは、きっと とても悲しかったろうと思います。 クムは11年目のお盆に旅立って逝きました。 それは、もう悲しくて… もう犬は絶対に迎えないと固く思ったものでした。 犬は、注いだ愛情の何倍もの愛情をもって愛してくれます。 よほどの事があっても、その信頼は崩れない程に強く思ってくれるのです。 彼ら、彼女らの時の流れの速さは、本当にあっという間。 赤ちゃんから、あっという間に老人になります。 そして自然と共に共存する中の価値観を教えてくれる。 先に旅立っていくことで、命の尊さとともに、愛情の儚さも教えてくれます。 別れは辛く悲しいけれど、それでも迎えなければ良かったとは思わない。 そこには、短い時間だけど、沢山の思い出と後悔が積み上げられながらも、思い出という かけがえのない宝物を残してくれているのだから。 愛犬の日。 今、そばにいる子への思いも大切だけれど、お空に旅立った先代たちの声に耳を傾け、大切な思いに、今夜は、心巡らせたい。 https://www.instagram.com/p/CAIJaO_HCqW/?igshid=1ekzysw7tx2fz
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