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#ちゃずさんの銭湯壁画制作動画
power-sahara · 2 years
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ボディーソープ、リンスインシャンプーは備え付けております。タオルだけは持っきてにゃあ🐈‍⬛(100円と300円のタオルも販売してます) トイレも洋式になりました♪ #末広湯 #ふじみ野市 #上福岡 #銭湯 #ちゃずさんの銭湯壁画制作動画 https://youtu.be/IVcOx1EFXS0 #超高濃度炭酸泉 #遠赤外線サウナ #井戸水水風呂 #水深90cm https://www.instagram.com/p/CdqEWhjLpQo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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moshimobokuga · 10 months
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突然春は跳ねる #05
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 二日後の放課後、学校を出た私と長山さんは銭湯に向かって歩いていた。 「この間は迷っちゃったけど今日は大丈夫!」  長山さんがずんずん進むから後に続く。学校の周辺には大小様々なビルがたくさんある。ご飯屋さんも結構あるのに寄り道が禁止されてるから堂々と入れないのは残念だ。こんなオフィス街を少し歩いた先にどーんと広大な学校があるなんて変だと改めて思った。  二十分くらい歩くと暑くなってきた。街並みも変わってビルより家が増えてくる。古そうな一軒家が並んでてマンションもぽつぽつ建っている。学校の誰かが住んでいる可能性もあるけど、のどかな住宅街で人も多くないから学校関係者に見つかる不安はなかった。 「あ!見て!」 「ん?」  長山さんと見上げた青い空に灰色の煙がもくもく伸びているのが見えた。煙突だ。 「すぐそこだね」 「うん!良かった!迷わなかった~!」
 銭湯に来るのは初めてだけどイメージ通りだった。湯と書いてある暖簾が入り口にかかっていてそこから男湯と女湯に分かれる。番号の書いてある木札が刺さってる下駄箱に靴を入れた。長山さんは数字とひらがなにこだわりがあるようでどこに入れるか考えていた。  受付のおばあちゃんにお金を払う。大人料金は四五〇円だったけど割引券で四〇〇円になった。使い切りのシャンプーとリンスのセットも買った。  体を洗ったり拭く用のタオルは持ってきた。ボディーソープは長山さんの物を使う。とびっきりのものがあるから嫌じゃなかったら貸してくれるとのことだったので借りる。  脱衣所にはすでに入浴済みのおばさん二人がいるだけだった。世間話していたみたいだけど私たちに気づいてこんにちはと言ってくれたので挨拶を返した。  ロッカーに荷物を入れて長山さんが制服のベストを脱いだ。それだけで胸の大きさが変わって見えた。特別とても大きいわけではないと思うけど小柄で言動も子供っぽい印象のある人だからチグハグで少し驚いた。着痩せって錯覚なのかな。どんな仕組みなんだろう。  今まで合宿とかで同級生と風呂に入ることは何度もあったのにそわそわしておかしかった。でも長山さんは恥ずかしがる素振りなんて見せない。彼女が髪を下ろして裸になっても私はまだ靴下とタイくらいしか外していなかった。 「先に行ってるね~」  そう言って置いて行かれてしまったので急いだ。
 浴室に入ると長山さんはもうシャワーを浴びていた。私は隣の椅子に座る。  シャンプーの袋を切って頭を洗う。よくある匂いだと思うけど家で使ってるのとは違うから新鮮だ。リンスも。 「じゃーん!見て!これ知ってる?昔からあるんだって」  髪の水分を切ってお団子にまとめると長山さんは私に白い腕を伸ばした。思い切り開いても小さな手のひらには赤くて四角い宝石みたいな石鹸が乗っている。 「きれい…」 「ね!美味しそうだよね!初めて来た時に一個だけ売ってて一目惚れしちゃった!どうぞ使って!」  長山さんの言ってたとびっきりってこれのことか。美味しそうかはさておき、一目惚れはわかる。透き通って明るい場所にかざすとキラキラする。  あまり嗅いだことないおしゃれな香りがする。お屋敷の花瓶に飾られている花にほんのちょっと貴重な胡椒を振りかけたような匂い。この間の長山さんの匂いはこれだったのかな。泡立ちも良かった。普段は石鹸なんて使わないのにちょっと欲しくなった。
 湯舟には二人で熱い熱いと連呼しながら入った。他にお客さんいないからって騒ぎすぎたかもしれない。  そのうち、お湯の熱さに慣れて落ち着いた。外の暑さと大違い。気持ちがいい。 「長山さんはどうしてここ知ったの?」 「あのねー、美術科の一年生には共同作業ってのがあって、クラスの子たちと文化祭に向けて作品作りしてるの。あたしたち��班は富士山を描くことに決めて──」  長山さんは話しながら湯船で伸びる。白い肌は赤くなっていた。 「それはもうでっかいのを描いてやろうぜってことで何か参考にならないかと探してたらここを見つけたわけです」 「…一緒に来た男子が同じ班の子?」 「うん。男子二人とあたしの三人グループ」 「そうなんだ…どれくらいの大きさで描くの?この富士山くらい?」私は振り返って壁の富士山を見上げた。「あれ?」  富士山はなかった。空と海と岩と木だけ。それだけでもきれいな絵だけど富士山があるもんだと思って見たら殺風景だ。 「富士山は男湯側に描かれているのである」 「え!?」 「ふふ…ここからなら男湯の富士山を盗み見ることができるのだ…」  長山さんが湯舟の端に移動した。私も場所を変える。一枚の横長の壁画は中心で男湯と女湯に仕切られていてその壁の向こうに富士山の頭だけが見えた。 「不公平だね」 「ね!近くで見たいよね!これより大きい富士山描きたいなぁ。計画書の段階で教室に展示できるくらいにって先生に言われちゃった。本当は体育館にだって収まらないくらいのが良かったんだけど」 「野望がでっかいね」 「へへっ。照れる」  こんなことで照れるんだ。変なの。  私たちの体はもう茹でダコみたいになって一度水風呂で冷やした。ここでも一緒に冷たい冷たいって言い合ってまた湯船に戻ってのんびり浸かった。
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komttttt · 2 years
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ひねり揚げ 4
何をやればいいかわからない ただずっとつらい ジャンルごとにやりたいことを分けて優先順位を決め、低いものは一旦忘れなければパニックに陥る 毎日パニックである 自分が何をしているのかわからない 出かけるのに何を持っていけばいいかわからない 公衆トイレの使い方がわからない 視界が全てVRになる 等
冬の間の寝れない孤独や不安が散らかった部屋に散らばっていて最悪だったので掃除を毎日コツコツ1ヶ月ぐらいやった 普段は散らかっている部屋の方が落ち着くが、情報量が多すぎてパニックを助長させる この時期、友人宅の何もないベッドで寝た時の開放感は忘れられない あの日は生まれ変わったように調子が良かった
結果原型が残らない状態にまで片付けてしまい、新しい環境を作り出して落ち着かなくなり不安が進行、不眠が悪化 そのうえ濃厚接触者になり予定全潰れ、掃除中と言う名の部屋のある一点を無意味に見つめ続ける(無気力が進行しすぎていて部屋を見つめ続けている自分の自覚さえない)だけの体力しかない状態でなんとか片付けを進め続ける 4月は友達と全く会っておらず、隔離されていたので職場の人間とも5日ぐらいしか会っていない
デメリットだけではなく、職場の「永遠に続いていきそうな日常を毎日何故か無料で提供してくれる」というのは救いとなり 通勤さえうまくいけばいつの間にか永遠の日常に吐き気が吸い込まれて消えていった
眠剤は効かない日もあった 寝転びながら本を読む機会を減らし、寝る時以外ベッドに寄りかかったりするのをやめた ここでこの部屋には布団以外に腰を下ろすところがないことに気づく 数日悩んで折り畳み背もたれと作業用椅子を買う(この「悩んでひとつを選ぶ」作業がじっくりできたのはよかった)
あまりにも刺激がない 読みたいから買ったが全然頭に入ってこない本を読み続ける 片付けをし続ける 労働する この2ヶ月はプライベートで人間に会うこともせず、ただ淡々と過ごした 毎日毎日無になって散らかった棚たちや壁や天井を虚空に返し、気がついたら日が暮れていた かなりこたえた
4月末 まだ不眠とバトり続けていた私だが、人に借りていたユリイカのぬいぐるみ特集の回を全ページ読み終えることに成功
このあたりから片付けを諦め始める 「春のカス状態で唯一できそうな「自分を見つめながら手っ取り早く成果を得られる作業」を自分に練習させることで自己肯定感を少しでも取り戻す」「冬の陰鬱な空気を入れ換える」が目的だったため、部屋が本当に片付くかどうかはどうでもよかった むしろ健常状態でもある程度満足したらいつも諦めているので諦めずに片付けするのは無意味に近い
ユリイカに戻る
影���され、ぬいぐるみを買っていくつか部屋に置いた 余談だが、私はぬいぐるみに魂が宿っているとは考えていない 私は私で、彼らは彼ら 静かに存在する者同士気持ちの疎通などは一切ない 部屋にあるものすべて ぬいぐるみ以外も同じだ 私はただそこに私と私に選ばれた者がいるだけで 私が私でいられるという力をぬいぐるみによって思い出したのだ
読んでいて知ったすあだ氏による動画「おらんおらんばあ」にかなり元気をもらう 最初日本人形の呪具的雰囲気にビビっていたが、すあだ氏による狂気が何より一番怖くて、でもその中にちゃんと可愛さ、ポップさもあってめちゃくちゃ面白かった ああ、見えないものに畏怖の気持ちを抱くよりやることあるんだ、みたいな感じで吹っ切れたのだ 眠れない時間を耐え忍ぶことや夜が訪れることがずっと怖かったが、この日から不眠は解消されていく(先述の眠る時にしかベッドを利用しない、なども効いたのかもしれない)
さらに奥野克巳氏の寄稿文で野地洋介「やさしくなりたい」を知る 即買う 元々体が弱い人、生きていて体に異変が訪れた人、あらゆる人間のセルフケア、専門家のインタビュー なかでもそこで知ったいとうせいこう氏が狂犬を飼い慣らしていると番組で語る動画(https://youtu.be/nyQS2gNot5w)は衝撃だった 健康だと勝手に認識していた自分には縁遠かった目録ばかりだが 向き合って生きる姿はみんな同じだった  続けてpodcast「元気が足りないラジオ」も視聴するようになる この時期は外出がほぼ銭湯のみ 音楽は聴けず、ただケアについて独学し自分の痛みを分析する作業が続いた
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わかりやすい
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(こういうのも続く)
この頃から少しずつ快方へ向かい始める 2ヶ月ぐらいまともに人に会っていなかったので生活の質がガタ落ちしていた 服は毎日使い回しで前髪は長いこと切れなかった 近くのミスドでひ���すら今わからないことを書き連ねる 将来やりたいこと?今やらないといけないこと?今は忘れててもいいこと?知らない公的仕組み?確定申告って結局なんのためにあるのか?「簿記 3級 挫折」みたいなエゴサーチを何回もかけて絶望していた簿記(大学時に3回挫折しています)で神Youtuberを見つけすがりまくる
自他のすれ違いによりぶっ潰れ続けていたコミュニケーション やっと生身の人間と喋ることでくだらないことが生まれる余白を忘れていることに気づく 頭を動かすたびにモヤがかかり 自分のことをうまく話せない 人といるようで何度も何度も自分の殻に帰ってしまう ご飯食べに来て喋ろうともせずひたすらスマホ触る奴とは一生分かり合えないが、私はこの時スマホもなしの生身で 人前で孤独をやってしまっていた そうなりたくなくてもそうなってしまってつらかった 目の前に好きなはずの自分と話をしてくれる人類がいるのに全く集中できない なんならまだかなりつらい 全く楽しくない 治ったと思ったのにこれかよ 全快がわからないので途方に暮れる 毎日家でご飯を食べる安心感(万一吐き気が起こっても大丈夫)で外食も怖くなっていた 恐怖は勝手に体を制し、胃を自ら圧迫に持っていく でもリハビリしないと元に戻れない 人生初のなか卯の牛丼、青い顔して半泣きで食べた
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565062604540 · 2 years
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 家に帰って、掃除やらなんやらを手伝って、夕方。  俺は、隣の家のドアをノックしていた。 「はーい」  声がして、がちゃりとドアが開いた。天使のごとき、というか元天使の金髪美少女がそこにいる。 「よう」 「上がってください」 「おじゃまします、っと」  ドアを閉める。  するとその瞬間、室内の光景ががらっと変わる。  靴の5足も並ぶと一杯になる狭いたたきは、モダンな黒タイルに。木造の古い室内は、どこのデザイナーズマンションだよ、というようなコンクリート壁に無垢フローリングに。そもそも室内の面積が違う。このボロアパートに収まる空間ではありえない。 「あいかわらずでたらめな空間だよなあ……」 「さすがに、汲取式のトイレは……そもそも排泄の必要すらなかった私には、つらいものがありまして……」 「必要なかったんだ、天使」 「それ以上はノーコメントで」  ということは、いろいろ抵抗あるんじゃないだろうか。清らかなはずの自分の肉体から、こう……。 「道太、それ以上考えないほうがいいです」 「心読めるのかよ」 「……顔を見ればわかります」  はぁ、とため息をつきつつの返事。  純粋な好奇心なんだけど。  案内されたのは20畳ほどのフローリングの空間だ。これまた、どこぞのモデルルームかいな、と言わんばかりの光景だ。鮮やかなグリーンのソファ。北欧風のシンプルで見栄えのいい棚。前世でも俺はついに手に入れることはなかった大画面の液晶テレビ。 「なあ、これ、この時代で発見されちゃったらオーパーツ並みの騒ぎになるのでは?」 「道太以外の人はこの空間に入れないようになってますから」 「ヨンナ、ただの人間じゃなかったの?」 「肉体はそうですけど、天界のバックアップを受けられないとは言ってないですよ?」  カウンターキッチンのカウンターに置かれたデロンギ製のいかにも高級げなエスプレッソマシンを操作しつつヨンナが答える。 「はいどうぞ。エスプレッソ、好きなんですよね?」 「……」  1983年の日本に存在してちゃいけないやつだよね、そのエスプレッソマシン。液晶テレビもエアコンも空気清浄機も全部そうだけど。それいったら俺とヨンナの存在そのものがおかしい。空間の改変くらい笑って受け入れるべきなのだろうか……。  デミカップとソーサーを受け取る。  そのままブラックで飲むと、濃厚な味と香りが口いっぱいに広がる。  やわらかくて、ごくわずかな酸味がある。 「うまい……」  反射的にうめきみたいな感想が出る。我ながらおっさんくさい。  そんな俺を見て、ヨンナは微笑む。 「駅の向こうに古い喫茶店がありますよね。そちらで豆も売ってるんです」 「あそこかぁ。社会人になってから入ったことがあるな。確かにブレンドうまかったよなあ」 「おつかいということにして、いつもメモを持参で買ってます」  そう言うヨンナはカフェラテである。スタバの上陸、何年先だと思ってんだ。森永のカフェラッテだってまだ発売してない。 「それで今日は?」 「いや、特に用事はない。晩飯まで時間あったからさ」  家に母さんがいて、暇な時間は、こうしてヨンナの家に来る。学校では安心して相談できないことも多いし。あとコーヒーが卑怯なくらいうまい。ちなみにエスプレッソマシンとは別にドリップマシンあるのよこの家。 「ああ、そういやさ、芹ヶ谷からなんか言われた?」 「芹ヶ谷……茜さん、ですか?」 「ああ」 「特にはなにも。たまに、かなりたちの悪い嫉妬の視線はもらいますが。それがなにか?」 「やっぱそうなんだ……」  軽くため息をつきつつ、さっきスーパーで起きたことを話す。  聞き終えたヨンナは、少し難しい顔をして言った。 「芹ヶ谷さんは、女子のなかでは影響力のある立場ですからね。道太がいやがらせをされなければいいんですけど……」 「物理的な被害が出るならともかく、中坊のいやがらせなんててきとーにあしらうって」 「女は怖いですよ。特に集団になると」 「会社の暗闘にくらべりゃなあ……。金が絡むわけじゃないし」 「それもそうですね」  ヨンナと話すのは気楽だ。未来から来たことを隠す必要もないし、精神的にも対等だ。会話のテンポが噛み合うところも好ましい。もちろんかわいさでは衣紬が優勝だが。特に関係ない文脈でも妹のかわいさをねじこんでいくスタイル。 「……それにしても、衣紬はなぜ、そんなに芹ヶ谷さんに敵対的なんですか?」 「ああ、その後のこと説明してなかったな」  ヨンナには直接関係しないことだったから端折っていた。  俺は店を出てからのことを語った。いかに衣紬がかわいいかを。いかに衣紬が俺を大好きであるかを。それはもう、熱く語った。 「……というわけで、なかよく腕を組んで帰ってきた」 「道太の顔がにやけすぎでどうしようもなく気持ち悪いのはさておき」 「ねえ、もうちょっと控えて? いかにおっさんメンタルでも傷つくものは傷つくんだけど」 「鏡を見たほうがいいと思います」 「そんなに?」 「衣紬に嫌われますよ?」 「それはやばい」  顔を引き締めた。 「すいません。正視が難しいくらい気持ち悪い感じになってます」 「なんでだよ!」  俺の抗議はスルーして考え込むヨンナ。 「……なんか、いまの話にまずいとこあった?」 「いえ、特には。ところで道太、今日このあとの予定は?」 「メシ食って、そのあと衣紬と一緒に銭湯。帰ったら宿題」 「いいですね。私もご一緒していいですか、お風呂」 「もちろん」 「じゃあ7時くらいにお迎えに上がってもいいでしょうか」 「あいよー」  そういうことになった。 「じゃあとでな、衣紬、ヨンナ」 「はーい」  銭湯は坂の下にある。徒歩5分くらいだ。いまは涼しいからいいが、夏場なんかは、家に帰ったころにはもう汗をかいてた。上山はここに限らず、とにかく斜面が多い。都会の斜面集落とかいって動画で紹介されてたくらいだ。  入口で男湯と女湯に分かれて入る。  規制が緩かった時代だから、衣紬が小4になるくらいまでは一緒に男湯に入っていた記憶がある。さすがに現在の衣紬はシャンプーハット必須ではない。荷物に入ってなかった。小4までは必須だったんですのよ、この妹。  このころは、まだまだ銭湯が元気だ。うちのように内風呂がない家庭は多かった。父親に連れられた同じクラスの女子と遭遇したこともある。が、そこで第二次性徴トリガーが爆発して性の目覚めを迎えることはなかった。なかったはず。  明治生まれという番台のばーちゃんに金を払って脱衣所へ。  銭湯はレトロなものと相場が決まっているが、それは昭和30年代か40年代から建て替えがなされていないからだ。そういうわけで、この銭湯はそんなに古くない。巨大なお椀型の籐製の脱衣かごに浴室に入る。 「よう坊主、妹と一緒かー?」  さっそく顔見知りのおっさんに話しかけられる。  銭湯ってのは定期的に行くものであり、それゆえ、かぶる人は毎回かぶる。なので、銭湯のみの謎のコミュニティが存在する。 「ちゃんとチンポに毛生えたか?」 「……まあ、それなりに」  この時代の50がらみのおっさんは戦前の生まれだ。そして戦前生まれのデリカシーのなさというのは、ちょっと想像を絶するものがある。2022年の日本じゃ団塊の世代が叩かれたりするが、あれでも、その前の世代にくらべりゃマシなんだよな。  かこーんという桶の反響音。あちこちで流れているシャワーの音。いくよーという声と同時に女湯のほうから飛んでくるシャンプーの容器。銭湯というのは実によく音が響く。女湯のほうからなにやらけらけらと笑っている衣紬の声が聞こえる。 「洗うか……」  いまだに体を見るたびに微妙な気分になる。すね毛はほとんどなく、ワキに至ってはつるつる。結局52年間新品だった股間のモノもみずみずしいことこのうえない。  さらに。 「おにーちゃーん」  とうとつに女湯から声がかかる。  シャンプーが飛んでくるくらいだ。壁を挟んでの会話なんて日常茶飯事である。 「なんだー」 「上がったら��イスー」 「50円のみぞれな��� 「やったーー」  この壁の向こうには全裸の衣紬がいる。  この13歳の肉体、問題がある。性欲が強い。はじめてのおしゃせいは経験済みですか、と問われると答えはイエスである。このあいだ試した。どこで、とは聞かないでください。  52歳のこじれた粘着質の性欲に13歳の健康な肉体。悪夢のような生物がここに爆誕した。  まして衣紬の裸を目撃する機会は多い。決定的に見てはいけない部分だけは見ていないが、まあ、だいたい想像できる。  妹だ。わかってる。わかってるのだが、ウェスターマーク効果が仕事しない。毎日のように新鮮に衣紬がかわいい。見た目も言動も幼いうえに、俺に死ぬほどなついてるので、まちがってお医者さんごっこのご提案をさせていただいたときには、うっかり受諾されてしまいそうな気配もある。えっちな契約が成立である。そしてそんなことを考えるとだな。 「……」  思わず股間を覗き込む。  まあいい。髪を流そう。あと明日になったら学校に行って芹が谷と顔を合わせなきゃいけない。  あえて憂鬱なことを考えると、急速に萎えていった。 「道太ー」  お、ヨンナだ。 「なんだー」 「衣紬のお肌、ぷにぷにですよー」 「……」  どこに座っているのかわかったら石鹸でも投げ込んでやったところだ。  ああいかん。想像してしまった。  ヨンナはガードが固い。しっかりと女性らしい身ごなしをする。しかし肉体は年齢なりだ。ほっそりとしていて、第二次性徴もささやかなものだ。なのに、表情だけが大人になることがある。いまのところヨンナは異性というより同志という気分が強いから、できるだけそういうことは考えないようにしている。  けど、まったく考えないかというと、それは話が別なわけで……。  なにしろ、あの肌の白さがやばい。きめが細かくて見るからにすべすべしている。指がほっそりとしていて長い。どうしても考えてしまう。下のほうも金色なのかなとかまあいろいろ。 「……相手は13歳だぞ」  俺にとっては娘以下の年齢である。  少なくとも、前世にいたときはこんなことはなかった。女の子でも、中学生くらいなら子供にしか見えなかった。それ以前に基本的に男女年齢問わず人間には一定の恐怖感があったから、そういう対象にはなりえなかった。  しかしいまは、どうやら違う。 「……」  頭のなかに百合色のとんでもない映像が浮かんできたので、洗面器に水をいっぱいに入れて頭からかぶった。ものすごい冷たい。52歳だったら死んでた。  のんびり湯船につかってから上がる。  しかしまあなんだ、白ブリーフにも慣れた。もともとボクサーブリーフ派だったので、着用感そのものに違和感はない。  番台のばーちゃんに話しかける。 「すいません、うちの妹は上がってますか」 「はい?」 「う・ち・の・い・も・う・と・は・あ・が・っ・て・ま・す・か!」 「巨人が勝ってるよ」  だめだこりゃ。番台のばーちゃんと会話は不可能である。よく接客できるな。それでいて釣銭とかまちがったことない。全部暗算でやってるっぽいんだよな……。 「道太ー、上がりましたよー」  珍しくヨンナが大きな声で呼びかけてくる。 「これから服を着ますので、いまのところまだ裸ですー」 「……」 「二人ともですよー」  その情報は欲しくなかった。あとおまえはともかく衣紬の全裸情報は流すな。許さん。  タイミングをあわせて、アイスを買って外に出る。  木製の下駄箱のある玄関ホールで合流である。  3人揃って買ったのは、みぞれバーである。アイスの世界は超がつくロングセラー商品が多いが、このみぞれバーは最近では見たことがない。グレープフルーツ味である。 「ふー」  外に出る。空気が気持ちいい。20度前後だと思うが、ほてった肌にはちょうどいい湯冷ましだ。 「いいお湯でした……」 「ヨンナ、意外に銭湯好きだよな」 「はい。それはもう」  風呂敷に包んだ銭湯セットを抱えたヨンナが、髪をかきあげながら俺の顔を覗き込んでくる。髪は濡れたまま。ふだんよりやや色が濃く見える金髪。  ぎくりとするくらい色っぽい。 「自宅に欲しくなりました」 「作るなよ。絶対に作るなよ」 「冗談ですよ」  まちがって毎日入りに行きたくなるだろうが。  ところで、さっきから衣紬がおとなしい。今日はヨンナが一緒ということで特別に支給されたアイスにもはしゃいでいる気配がない。 「衣紬」 「……」  返事がない。ぼけーっと焦点のあわない目をしている。  しかたない。俺は衣紬のほっぺたを突きつつ、もう一度呼びかけた。 「おい、衣紬」 「ひゃ、ひゃあっ!」  両手を上げて驚く衣紬。  その手から、ぼたっとアイスが落ちた。 「あ、ああぁ……」  この世の終わりのような顔をする衣紬。なにやってんだこいつ。  しかし俺はできるお兄ちゃんである。衣紬の笑顔のためなら、食べかけのアイスをあげるくらいなんでもない。 「俺のをやる」 「え、うん……いいの?」 「ああ」  衣紬にアイスを渡す。  衣紬は、じーっとアイスを睨んでいる。少しずつアイスが溶けて、ぽたりと地面に落ちる。 「衣紬、食べないのか?」 「お、お兄ちゃんの食べかけなんていらないっ」  アイスを俺に押し付けるように渡す衣紬。 「先に帰るっ」  そう言って、さっさと走っていってしまった。  衣紬は元気いっぱいだなあ。 「俺、なんかした!?」 「すみません。ガチ泣きはちょっと……」 「あの反抗期知らずの! 元気いっぱいでときどきアホかなと思うくらいのかわいい衣紬が! 俺のアイスをいらないと!」 「近い近い、顔が近いです道太」  鼻面を押し返される。 「うえぇ……衣紬ぅぅ……」  結局、その日、衣紬は俺とほとんど目をあわせてくれなかった。いつもなら布団のなかではなんだかんだとくっついてくるのにそれもなかった。  もうだめだ。おしまいだ。  俺の転生は失敗に終わったんだ……。
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cestlavie-sevenstar · 3 years
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01/21 ヤクザと家族 The Family 試写会に参加しました
*ネタバレどころか全編通しての感想なので一定期間が経過したら本記事は非公開に移行いたします🙆‍♀️
*記事全体でお名前や役名などを敬称略にて記載させていただいている部分が多数あります。ご不快に感じられる方がいらっしゃいましたらブラウザバックしていただけますと幸いです。
2021年1月21日(木)、映画「ヤクザと家族 The Family」試写会に参加させていただきました。年末年始は「1月29日を迎える」ことを目標に繁忙期を生き抜いたため、当選通知のメールを見た瞬間私の2021年は終わったような気持ちでした。(誇張表現)
今回も初見時の気持ちをフレッシュに残しておくべく、鑑賞しつつこんな感じでメモっていました。 黒い文字が上映中のメモ、緑の文字は帰宅後に補足で書き足したメモです。
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これまでは人に見せることを前提とせず目と耳に入ったことや感想を自由にメモっていたのですが、今回を機にメモを見返しつつ(時に載せつつ)感想ブログなどもしたため始めてみようと思い、画像と文字を投稿しやすそうなTumblrを開設してみました。普段芸術と程遠い業務にいそしむ会社員の感想を眺めて「わかる〜」「いやわからね〜」みたいな楽しみ方をしていただけたら幸いです。
今回はB6ノートに見開き10ページ分ひたすら悶絶しているメモとなりました。
映画開始から終了までの時系列順で書いています。ちょこちょこ下記のようにスクショで掲載します。
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水中から始まる…… フレッシュなダイイングメッセージみたいな文字で書き始めているのですが映画冒頭、あぶくに包まれながら沈んでいく推定・綾野剛さんの映像がとても綺麗でした。今思い出すと「ああ〜Familia……」という感じです…… 一緒に見に行った方が観賞後、「この映画は山本賢治の走馬灯なんじゃないか」という話をされていて打ちのめされました。
そう言われてみると最後の沈むシーンでは刺された血液か返り血かで体の周りにもやのような赤が浮いていますが、冒頭の沈む映像ではそれがなかった気がするので山本さんの自己認識的な映像なのかな〜とも考えていました。 確か右手を伸ばすようなカットがあり、写っている手がなんだか小さく見えたので「19歳の前に胎児からスタートなのかな?」と斜め上なことを考えていたのですが、上方に伸ばした手を自分で見上げているので確かに小さい感じに見えるんだな〜とも考えていました。
1999年
小さい原チャリの山本賢治くん(19)が着席するまでの一連、白い上着で葬儀場に入って行く俯き気味の後頭部が愛しかったです……読み間違いかもなのですが喪主が山本賢治に読めて、あ〜頼れる親族いなかったんだ……とすでに泣きそうになっていました。
少し後のシーンで山本宅が映る時、お父さんの名前で賞状も雑多に積まれていたのが何だったのかな〜と思いながら観賞後にサイトを読んだら証券マンだったとのことで、優秀な社員さんだったのかな……と思いつつ母親も離婚などではなく亡くなっているという記載からかつての山本家に思いを馳せて切なくなっていました。
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いちはらはやとかわいい 市原隼人さんをドラマ版『ROOKIES』で知り、『猿ロック』『ボックス!』くらいしか見たことがないながらにくしゃっと笑う顔が好き^〜〜〜と思っていた高校生時代を思い出しました。原チャに足乗せて数珠をいじってるの大変かわいかったです。数珠は手作りなのでしょうか🤔2019年で大原の墓前にも赤マルと一緒にお供えされてるのを見ると三人でお揃いで作ったのかしら……と深読みして涙する私でした。
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おかねにはしゃぐのかわいい 夜の堤防で強奪してきたクラッチバッグを開けるシーン。大原を演じる二ノ宮隆太郎さん、お顔は存じていたのですがお名前が出てこず、さらに事前にあまり情報を入れないようにして映画に没入しに行ったので「大原」「細野」の名前が最後までわからず迷走したメモになっています(言い訳) バッグの中から20万円くらいが出てきて堤防でめっちゃはしゃぐ大原が大変かわいかった……1999年でも2005年でも大原が笑ったり喜んだりすると見ているこっちもニコ……☺️と笑顔になるのが不思議でした。
このシーンで月におシャブさんをかざして「きれェ」って言う細野もやばいけど投げ捨てちゃう賢治くんの衝動性も心配な感じでした。この衝動性が2005年の川山を瓶でゴン事件に繋がるんだろうな〜と思いつつ……
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あかちゃんあやすいちはらはやときゃわ オモニ食堂で赤ちゃんの翼くんをせっせとあやす細野の笑顔がほんと〜〜に好きで…… 山本・細野・大原の三人でいっぱい食べてるのめちゃめちゃかわいい空間でした。
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くみちょうかっこいい 帰宅してから追記したメモもだいぶ頓珍漢なのですが「激シブ」と書きたかったんだと思います。
この食堂乱闘事件の最後、大原が出口手前の机に綺麗にぶつかって気持ちよくひっくり返して走って出て行くのも爽快でした。(どんな感想?)
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ドアちゃんとしめるけんじくん 寿司パに呼ばれた賢治くんがビルの入り口ドアを後ろ手ながらちゃんと閉めるのが偉いな〜と思って見ていました。(今思うと金文字の「柴咲組」を見せるためかな〜とも思いつつ) この後商店街を走る時も「どけどけ!」だったのが「どいてどいて!」になって、後に続く言葉の方が優しい感じになる辺りに人柄を感じてグッときました……
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はねられたあとはしるけんじくん 雑誌の『キネマ旬報』だったかで綾野さんがスタント無しで挑んだというのは読んでおり、事前公開された映像も見たので心の準備はできているつもりだったのですが劇場で見ると迫力が凄まじかったです……は、はねられている……あと確か長回しがはねられた後も続いていてハラハラしていました。
そしてこのあと盃交わす場面までほとんどメモ取ってませんでした。SNSの完成披露会を見られなかったので一緒に行った方に教えていただいたのですが、あのシーン本当に蹴られているということで……よくぞご無事で……😭 香港までの密輸(入国)船のサイズが意外と小さくて、時々ニュースで見る国境近辺の船ってそういえばこんな感じだったな〜と思い出していました。 あと加藤こと豊原功補さん、『のだめカンタービレ』の江藤しか知らなかったので「なんか見たことあるような…」とは思いつつ一瞬気づきませんでした……!江藤塾の指導が「ヤクザのとりたてみたいな指導しやがって!」と千秋に言われるのですが江藤と加藤全然違う人間ですごかったです……
ところでこの臓器くん三人が密輸されかけるくだりの辺り、賢治くんが柴咲組との関係���否定したのに中村の兄貴が迎えに来てくれて三人とも助かってる描写の理由が1回目だとわからなかったので今後わかるまで見に行きます(ムビチケを追加で積んだ顔)
盃交わすシーンで縦書きのクレジット入るのめちゃめちゃテンション上がりました。かっこいい……ここのシーンの背景や人の配置とお顔など、後で出てくる方いらっしゃるのかな〜と思いながら見ていて白文字を読んでいなかったので結局エンドロールまで気づかなかったのですが今回岩代太郎さんが音楽だったそうで、初めて映画のサントラ買ったのが『武士の献立』だったのでエンドロールでもテンション上がる事態になっていました。
2005年
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おしりまで入ってるの 銭湯で山本さんが湯船に向かう後ろ姿のシーンで刺青が背中通り越しておしりと太ももにまで入っていた衝撃のメモ。 そういえば私も小学生くらいの頃、近所の銭湯にどうしても行ってみたかったのですが連れて行ってもらえなかったことを思い出しました。(誰彼構わず話しかけては走り回って物を壊す子供だったのでいろいろな意味で人生変わるところでした)
大原と細野の背中にも線彫りでごっついでかい刺青が一面に入っているのですが、山本賢治さん(25)の気合の入り様がエグいかっこよかった……何年かけて彫ったのか…… 米国にいた時スナック感覚で一緒に刺青入れよ〜と誘われた際、断りつつ色々調べて知ったのですが、線ではなく面の刺青は痛さも尋常じゃない上にグラデーションは彫り師さんの技術も問われるところとのことでお尻やふとももとか脇の肋骨のあたりみたいな皮膚の薄そうなところにまで見事に入っているのを見て山本さんの六年間に思いを馳せたりしていました。あと全然関係ないですがお風呂めっちゃ気持ちよさそうで私も帰宅してお風呂沸かしました。
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中村「てれるな」かわいい 安易に「かわいい」という形容詞を使いがちなのですが魅力を感じた時にさくっとメモする時やっぱり「かわいい」とか「かわ」って書くのがラクという。 若頭襲名?就任?のお祝いをされてぽつっと一言中村の兄貴が「照れるな」と言うのがかわいかったです。立ってるだけでめちゃめちゃ怖いし1999年の方でも怖かった中村さんが口を開くと思ったよりフランクで端々にポップさが垣間見えて「あっ好き」と引き込まれた瞬間のひとつでもありました。ドラマ『アンナチュラル』の宍戸だ!!と思って警戒しながら見ていたのですがここで警戒を解いて仲間だ〜🌼と思いながら見ていたので2019年の方で落ち込みました……(鑑賞中に落ち込む視聴者とは)
このシーンで細野が「これ山本の兄貴からです」のような文言で中村さんにプレゼント(とは言わないのかしら……)を渡す時、言い方や間の取り方があまりにも自然なモブっぽくて一瞬細野だと思いませんでした。山本さんから中村さんにお祝いの品を渡すだけの舎弟の役割を果たしている細野aka市原隼人にグッときていました……
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せんえんくれる オモニ食堂で小学生の翼くんに千円札をくれる山本さんのシーン。一万円とかではなく、でも小学生には大金の千円札をお小遣いにくれる山本さんのバランス感覚がとても好きでした。愛子さんが止めるでもなく受け取っときなと言う様子になぜか嬉しくなってました。そして翼くんがンマ〜〜〜かわいい……その翼くんと会話してる時の山本さんと細野がこれまたンマ〜〜〜かわいい……あの笑顔は無形文化遺産認定の日も近いです。
「子供と会話すると笑顔になるよな〜」と思いつつ見ていたのですが今思うと大原くんと亡くなった翼くんのお父さんが似ていたというところから、自然と人を笑顔にさせる特性みたいなものを翼くんもお父さんから受け継いでたのかなぁとか、いろんな人の居場所になってたオモニ食堂を切り盛りしてるお母さんから学んだりしてたのかなぁとか色々考えていました。
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ジッポのチーンかわいい この「かわいい」も魅力的だったな〜の「かわいい」です。2005年の山本さん喫煙シーンで印象的なジッポライターの開閉音、薄い金属音がおしゃれで好きでした……小中学生の時分、ジッポに憧れて百均やらドンキやらで安いのを買ってはガチッとかバチッみたいな音を立てて開閉させていた勢なので「かっこいい……」と痺れていました。あと山本さんの手が綺麗で二倍痺れました……
2019年、山本さんの出所後に「柴咲組一同、盛大に」のシーンで煙草に火をつける時は百円ライター的なジッという音になっていて泣きそうになりました。対比がエグい……
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くうきのかわりかた 2秒前まで翼くんと近所のお兄ちゃんみたいな会話をしていた細野が山本の電話の様子を見て一瞬で空気を切り替えるのがビリッと来ました。オモニ食堂の壁際に飾られた七五三か端午の節句かの人形を挟んで会話していたのも何故か記憶に残っています。
この画面大原があまり映ってなくて若干寂しかったりしました。三人でご飯食べにくるの可愛かった……ビールの乾杯の時にグラス合わせる位置が特に山本さんが上という感じもなく三人でかんぱ〜いってなってたのが本当に好きでした。(見間違いだったらどうしよう…)山本さんの貴重な笑顔……
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あめちゃんなげるのかわいい この「かわいい」は「かっこいい」と「かわいい」が半々くらいのかわいいです。去り際に細野が翼くんに2つか3つか何か投げるので「小銭?にしては雑…?」と思っていたらキャラメルなのかラムネなのかアメなのかオレンジ色の細長いのを翼くんが両手���受け取ってて可愛くて死にました。 お菓子を持ち歩く細野……
続くクラブ C'est la vie で敵対勢力が煽りに煽るシーン、細野が身を乗り出してゴリゴリに睨んでる中、山本さんが微動だにせず立ってるのがめ〜ちゃ怖かったです……まじで身じろぎひとつせず川山のことをじっと見ている様子が、あまりにも静かなのに絶対静かな訳がない嵐の前の大気そのものでひたすらぞわぞわしました……
川山が立ち去った後でママが気を取り直して女の子たちに声をかけるのがまた好きでした。ママの肝の据わり方よ……
そしてここで登場するみゆきちゃんこと工藤由香。青いドレスが似合ってて素敵でした。今思い出すと冒頭や最後の海を思い出すような深い青なのですが、由香ちゃんの明るい人柄と真逆な色かつ尾野真千子さんの雰囲気にぴったりの綺麗な深さだったな〜と思いました。(小並感)
自己紹介もなく隣に座り山本さんの親指の付け根部分にガラス片が入っているのをそっと取ってくれる由香ちゃんを見つめる山本さんの目元がサングラスと前髪でわかりづらかったのもエモでした。わかりづらいけれど、川山と話していた時とは完全に異質の静けさ……
さっきまで流血沙汰の事件起こしてた男が、自分で気にもしていない(蔑ろにしている)傷に気づいて手当てをする由香ちゃん、彼女の来歴が映画の中ではほとんど見えないのも「山本の走馬灯」と考えると納得でした。
ついでにこの後ホテルに呼び出される由香ちゃんのシーンがめちゃめちゃ可愛くてニコニコしながら見ていました…… 由香ちゃんの到着で、画面には映らないジッポの音が「山本さん緊張してるのかな…」という感じでかわいかったです。そして由香ちゃんの私服(チェックのシャツワンピースとフードつきダウン)が青いドレスとこれまた180°正反対とは言わずとも90°くらいの位置にある感じでとてもかわいかったです。◯まむらかパ◯オスか……
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ぺちぺちたたかれてる かわいい 抵抗する由香ちゃんのぺちぺちパンチが大変かわいかったというメモでした。
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そういえば山本さんの背中におわしますは修羅でしたね
抵抗している由香ちゃんに動揺しまくる山本さん、さっきまで貫禄凄かったのに急に中学生男子になってニコニコしちゃいました。川山とか加藤にこんな態度を取ったら親族もいない由香ちゃんは臓器ちゃんコースでもおかしくないのに、運転しておうちまで送ってくれる…… ここで携帯渡して「入れろ」だけ言われて、一回でちゃんと正しい情報を打ち込んで渡してくれる由香ちゃんの律儀さもかわいかったです。ラブコメ映画ならここで一回ギャグ挟んでから山本さんが「あいつ…!」って思ってるときに携帯に由香ちゃんから連絡入るパターン……🤔💭と思考が逸れるくらいかわいいシーンでした。
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セーターのおじちゃんかわいいね… この「かわいい」も「かっこいい」と「魅力的」の混ざった感情でした。川山の件で加藤との会談に中村の兄貴を連れて行く柴崎さんにスルッと流されてしまって立ち尽くす山本さんに肩ポンしながら「たまには兄貴に花持たせたれや」のようなことを言うおじちゃんがその場面で一人だけスーツではなくセーター着用だったのがかわいいな〜と思った感想。
ビリビリに張り詰めた空気の中で元凶とも言える山本さんに声をかけようにもかけられない(かける勇気が出なさそうな)雰囲気の中、かる〜い感じで声をかけてくれるおじちゃんが大変好きでした。何かあったときに気持ち的にラクにしてくれる方が職場とかに一人いてくださると心理的安全ダンチだなぁなどと今打ちながらしみじみ考えます。みんな頼ってひっそり相談に行く感じ……
あとこの「たまには」という一言、最初はおじちゃんが気を遣ってくれてる感じかと思っていたのですが、2019年の方で中村の兄貴と乱闘になる場面で出所したての山本さんに兄貴が「いつもいいとこどりしやがって」みたいなことを言っていたのを考えると、1999年〜2005年の6年で相当派手に活躍していたんでしょうね山本さん……
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出待ちしてるのかわいい これは紛れもなく「かわいい」でした。クラブの前で車で由香ちゃんを待ってる山本さんのシーン。この直前の事務所でソファで仰向けで煙草吸いながら起き上がって天井見上げてまた吸って……というシーンの山本さんは手首や体の動かし方から漢と色気の混ざり合った匂いを画面越しに感じるほどかっこいいのに、由香ちゃん呼び出して「無理なんで……」とわりと年単位で寝込みそうな断り方をされて無言クラクションパーーーーーで強制的に呼び止めるあたりの流れまじでラブコメでかわいかったです。
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みゆきちゃんにオラつけてないのかわいい まさしく。別に山本さんが「オラついている」訳ではなく「ペースを乱されまくっている」と書きたかったのですが勢いでメモっていたのでこんな書き方になってしまいました。語彙力……
このシーンではまだ「ゆか」という名前が出てこなかったので鑑賞中のメモが「みゆきちゃん」記載。
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ドライブ(きょうせい)かわいい 由香ちゃん青いドレスのまま上着だけ持ってきてドライブしてたような気がします。白い上着に青が映えるな〜と思いながら見ていた気がするのですが見間違いかな……次見る時確認します。
そして今気づきましたが「(強制)」と言うと常田大希さんが年末にSNSで公開していた綾野剛さんとのメッセージを思い出します。どんなおせちだったんだろう……ちょろぎ入ってたのかな……🤤
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顔が良いあやのごう 夜明けの海岸で由香ちゃんに「どうやって儲けてんの」「なんでヤクザやってんの」のような質問攻めにされるシーン。今回のメモぶっちゃけ6割くらい綾野剛の顔が良い(または諸々が「かわいい」)で埋まっていたのですが、この辺りから各俳優さんの様々な「美しさ」に魂が震える映像になっていった気がしてメモ内容が圧倒的に表情のことや空気感についての言及になっていたので我ながら記述が曖昧で頭抱えました。咄嗟の語彙力 増強 方法 検索👆ポチ
夜通しドライブした二人が由香ちゃんの気軽な質問からほんの一瞬だけお互いの深いところに触れる描写が夜明け前の一瞬の空を思わせてエモでした。
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まじすか!? かわいい ここからしんどかった…釣りに出かけた柴咲さん・山本さん・運転手の大原くんの三人が車内で会話しているシーン。 電話で呼び出された時山本さんが着てたセーターかわいかったな〜というのも記憶に残っています。そういえば山本さんが住んでるところって柴咲組の寮的なところなのかしら🤔最初に由香ちゃんが呼び出された時、ドアに避難経路が貼ってあったのでホテルかと思ったのですがそういえばこの場面でも同じベッドな気がするのでホテルじゃなくて家なのかな……?
運転手の大原くんが嬉しそうに相槌を打つのが可愛すぎて劇場でニマニマしてました。「こいついっつもお前の話するんだよ」みたいなことを柴咲さんに言われて山本さんが呆れてるのに「すみません!」ってお返事しながらニコニコしてるの本当にかわいかったです。
気を張ったり気が立ったりがデフォルトの中で大原くんみたいな人がそばにいるとホッとして笑顔になったり少し安心したりするんだろうなぁ、愛されてるんだなぁと思って(由香ちゃんとのラブコメからのエモの流れで完全に油断していたこともあり)完全にリラックスしてたところで二人乗りバイク………………………………
ずるい……………………… 大原くんの魅力にフォーカスした直後のこれはずるい……………………
今思い返すとこのシーンも多分長回しでした。どこからどこまでだったんだろう……完全に頭から世界観に浸って「釣りか〜何が釣れる時期かな〜」とか考えてたのでめちゃめちゃ衝撃でした…… そしてここで山本さんが車を振り返って呆然とする流れが辛いのにめちゃめちゃ綺麗でした。昼前の太陽の明るさ……
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ないてるいちはらはやと 翼くんを撫でて笑おうとする細野がぼろぼろ泣いてしまうシーン。シンプルにつらすぎて胸にきました。トレーラー映像で主題歌が入る前あたりに映る煙、煙草かなぁと思っ���らこの大原の葬儀のシーンだったんですね……ずるい……
この時の翼くん6〜7歳でしょうか。物心ついてから初めて参加したお葬式だったのかな、と思うと普段と様子の違う知ってる人たちの中で細野ならいつもみたいに笑ってくれる!と思ってたりしたのかなぁみたいなことも考えて辛み増してました。ちょっと戸惑うような様子が辛かった…… 細野の翼くんと接する時のあの笑顔が印象的に描かれていたからこそ辛さが倍増(どころの問題じゃない)でした。
そういえばこの後から細野の笑顔がちょっと変わったような。🥲 2005年ではもう笑うシーンがなく、2019年の方でも相当苦労したんだろうなぁという感じで笑顔の雰囲気が変わっていて辛かったです……パパしてる時ももう翼くんに笑いかけたみたいな笑顔じゃなくて……無形文化遺産儚い メタい感想だと「笑顔」ってそんなに種類分けられるものなの……?と市原隼人さんの表現ぢからにタコ殴りにされていました。安仁屋……
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けいさつとヤクザの髪型 ちがうのすごい 柴咲さんと大迫が会話するシーン。画面右側に柴咲さんと中村の兄貴、左側に大迫と若い警官?が映るのですが、中村の兄貴も警官も「髪が短く襟足は刈り上げに近い感じ」「スーツ」「姿勢良く立ってる」とほぼ同じ条件のはずなのに、どう見ても右側がヤクザで左側が警官だったのがすごかったです。さらに場面的に逆光でほぼシルエットだったにも関わらず明らかな差異があったので痺れました。
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ケン坊なのかわいいな…… 入院している山本さんのお見舞い兼報告?で柴咲さんと細野が病室を訪れるシーン。もうすでに嫌な予感はしていたので感想がかわいいポイントだけフォーカスして書いてありました。柴咲さんが「ケン坊」って呼ぶの本当に愛が深くてなんでか泣きそうになります…… 花籠を置きながらずっと泣きそうな顔をしている細野の私が代わりに泣きました。(なんで?)
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えっ えっ顔が良い あやのごう…… だいぶ動揺しています。ベッドで横になった山本さんの思考をなぞるように俯瞰でゆっくり回る画面のシーン。天井視点というべきか何と言うか…… 1999年に侠葉会から逃げる賢治くんのシーンでも画面がぎゅん!と回って大混乱なところがあってすごく好きでした。
あの静かな表情が怖いのか美しいのか、ぞっとするのか狂おしいほど愛しいのか、全部詰まっていて文字通り息が止まりました。二重幅の目元がずっと脳裏に残っています。
そしてこの後クラブの中で山本さんに紙袋を手渡す細野、サイトのキャスト紹介の写真もしかしてこの場面では……?と気づいて地に倒れ伏しました。苦しい……
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な…中村さん…… 1999年でおシャブさんを扱わない柴咲組に「じゃあ何をやってるんだよ」みたいなことを聞いた賢治くん19歳に、凛と張りのある声で答えていた中村さんを思い出しました。山本さんとはまた別の理由で耐えきれなかったのかな中村さん…… 屋上でゴルフしてる柴咲さんと山本さんを見てる時の中村さんの目線がなんとなく不穏だった気がしたのですが、中村さんは任侠の人でした……😭
刺殺する時は刃物を縦ではなく肋骨に沿うように横にして差し込むと致命傷になるみたいな話を思い出して現実逃避しながら見ていたのですが銃を選んだ山本さんと刃物を選んだ中村さんの違いみたいなところにも思いを馳せていました。 (そういえばサイト読むとドス的なものではなく包丁だったんですね)
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そぼくなゆかちゃんハウスかわいい 質素倹約大学生の一人暮らしアパートとてもかわいかったです。調べたら2005年といえばファーが流行したりエスニック柄が流行した時期らしいのですがそんなものの影もない本棚やキッチンの生活用品のカゴに生活を感じてグッときました。そこに転がり込んでくる血まみれの山本賢治……
震えてる山本さんに動揺しながらも少しずつ落ち着いて癒してくれる由香ちゃんと、最初触れるだけのキスをするのがすごくグッときました。
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みあげるとき 19さいだ… 翌朝、事務所に帰ってきた山本さんがソファに座ったままぼんやり柴咲さんを見上げて立ち上がるシーン。1999年、加藤の元から助け出された後を思い出しました。ESSE のインタビューで綾野剛さんが語られていた内容もふと思い出し、朝陽の入る光景に胸が痛くなりました。 その後で柴咲さんが山本さんが怪我をしている左肩を大切にして首元を引き寄せて、自分の白い上着を気にするそぶりも見せずにガッと抱き寄せるのがまた辛かったです……(あまりにも当たり前のように深く抱き寄せてたのでしばらく柴咲さんの上着が白いことにも気づきませんでした) 大迫が入ってきて手錠をかけているあたりのシーンで柴咲さんの上着に血がついててウグ……となっていました。
よりにもよって連行される時のニュースを翼くんがガッツリ見ているというのも辛かった……来なくなった大原、逮捕された山本さん、細野は一人でオモニ食堂にご飯食べに行ったりしたんでしょうか……2019年の方だと細野と翼くんのコンタクトが一切なかった気がしてまた辛いです……
怪我が治ってないのに歩かされて収監されてる山本さんが辛すぎると同時に、真っ暗な中から明るいところに出る流れの表情に鳥肌バキバキでした。
2019年
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2019年の方が青いの…?(色)がめんの 早朝出所する場面から始まることもあってか映像が青くて「あれ…?」と思うなどしていました。初めて見る丸メガネの若い子と中村の兄貴が迎えにきてくれて、「細野くん来ないんだ…」とざわざわしていました。
そして事務所に到着すると剥がされている金の「柴咲組」。剥がされた後のスプレー跡が残ってるのが傷跡みたいでまた辛い…(この後ほぼ「つらい」「しんどい」しか形容詞が出てこない)
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19才の鼻のキズのこっちゃうんだなぁ 出所後にすっかり様変わりした街並みを見上げながら事務所に戻り、多分14年ぶりに柴咲さんにも会うシーン。和装の柴咲さんに嬉しそうにしてる山本さんの鼻に傷跡が残ってるのがなんとなく印象的でした。
20年経ってるんだなぁと思いつつ、2005年の加藤との会談での「俺のたまでも取ってみるか」はもちろん何気ない会話の一言でも声の厚みがめちゃめちゃかっこよかった柴咲さんの声が弱くなっててめちゃめちゃ不安になりました。
あとこの事務所が映る時に「がらんどうだ………」と思った覚えがあります。置いてある小物の数が著しく減ったとかではなかったと思うのですが、何が違ったんだろう……2005年の時から人が減ったのに様子が変わらないから寂しく見えたのかしら……次見に行った時確認します……
そういえば美術の部谷京子さんが『容疑者Xの献身』の方と後で調べて知って唸り倒しました。寂寥感とあたたかさが混在する空間大好きです……
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SEKISUI HOUSE 山本さんの新居のアパートの壁にSEKISUI HOUSEのロゴがありましたという。なぜこれメモったんだろう。しんどさが限界点突破して何か関係ないものメモりたかったのかな……
このシーンの前でたぶん大原くんのお墓参りをしているんですが、そこで赤マルお供えしてるのと、あと多分ほどけてる数珠がお供えしてあったのも印象的でした。お揃いで作ってたのか、それとも細野が趣味で作ってたのを置いてったのか、ちょっと次見る時に三人が1999年と2005年でおそろっちしてるか確認します……
丸メガネの子がしょんぼり辛そうに条例の話をシンプルにしてくれるのを聞いてから山本さんがまず由香ちゃんに連絡取ろうとしてるのがかわいかったです……しかし繋がらない…… ここのスマホ使い慣れてなさそうなところがまた紛れもないかわいさでかわいかったです。通信機器って差し入れできないんですね……
そしてこの後の出所祝いが😭ひ、ひたすら辛かった……… 「柴咲組一同、盛大に」という文言はきっと昔から使われてきたもので、山本さんも何度も聞いたことのあるような乾杯の掛け声なんだろうなと思いつつ、どうしてもかつての賑やかさを思い出してしまって辛かったです……煙草に火をつける音が百円ライター……ビールは瓶のプレモル……(これも現実逃避メモ)
追い討ちをかけるようにシラスの密漁シーンが入り、大変な寒さに違いないだろうに「これで食わせてもらってんだよなぁ」的なことを言いながらはしゃぐようにしてるオジキたちがしんどかったです……
そして現存していたオモニ食堂😭よかった……!あった……!変わらず待っててくれる愛子さん、久しぶりの細野……!でもやっぱり笑い方が変わってるというか、なんかあんまり山本さんの方を見てなかったような……この辺りメモがくちゃくちゃ(文字が重なってて)になってて己の動揺を見ました🥲
配偶者を「ヨメ」って呼ぶ細野かわいいな〜と思いつつ、丸めた千円札をぎゅっと押し付けて出て行くまでの流れが辛すぎました。慰めるでもなく何か言うわけでもなく一緒に時間を共有してくれる愛子さんの存在に私も救われていた沈黙のシーンからの翼くん帰宅。上着こそ赤ですがまんま1999年の山本賢治(19)でかわいい〜!となるやら翼くん〜😭となるやら、感情のジェットコースターでした…… あとで加藤と会話してる時にも思ったのですが、翼くんの敬語の使い方が大変最近の若者感で好きでした。何が違うんだろう…🤔何が最近の若者感なんだろう……
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ふうとうにフッてするんだね… 親父の入院費を中村さんが徴収するシーン。細かい仕草なのですが気になりました。確かに新しい封筒を開いて紙の端を指で支えて、こう、中の空間を広げて……みたいなのをモタモタやるより一発でガッと開くので効率的ですね。完全に現実逃避の着眼点的メモです。
ここで出所祝金を封筒ごと出して全額出す山本さんもしんどみでした😭お守りみたいに持ってる…… (この部分、あとで由香ちゃんが14年間300万円に手をつけなかった部分と重なるなぁと思っていました)
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な…中村さん… おシャブ………………でもいろんな作品見てても「覚醒剤や大麻って儲かるのか〜」と思うので組を守るために背に腹だったのか……と思いつつ、本当に困窮するまで手を出さなかったであろう中村さんの葛藤を思って泣きそうでした🥲
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ひかりのかげんすごいすき 車のライトの前で取っ組み合いする中村さんと山本さんのシーン。足が長い二人がこういう画面で喧嘩すると足しか映らないんだな〜と辛さから逃げる思考をしつつ、画面の中央に車を置かない、全部見えない、どっちがどっちかわからなくなりながら怒鳴って掴んで引っ張って引きずり倒して、という二人の感情の発露を息を呑んで見入っていました。この時どこかのタイミングで月も映ってたと思うのですが、1999年に細野がシャブをすかしてた半月と同じだったりしたのかな……早くもう一回見に行きたい……
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中村さんよかった…やってない… 「そこまで落ちてねぇよ」的なことを言いながら自分のハンチング帽?で山本さんをぺしってする中村さんの仕草に「照れるな」の時と同じホッとする気持ちで気が緩んで泣きそうでした。ちょっと嬉しそうな山本さんの表情に私も嬉しくて…😭
(そういえばFitbitの記録見たら多分大原くんの死から2019年中盤あたりにかけてめちゃめちゃ落ちててすごい落ち込みながら見てたんだなぁと思いました)
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��待ちしがち山本けんじ 韻を踏んでいる😄煙崎市の市役所職員入り口前で由香ちゃんを出待ちしているシーン。最後自宅前でも出待ちしてましたね。 私個人「来るかわからない」「いるかわからない」「会えたところでめちゃくちゃ嫌な顔をされるかもしれない」状態で待つのが辛すぎて無理の民なので、山本さんの忍耐力や相手を想う気持ちの強さに泣きそうになった場面でした。(よくわからないところで泣く系)
月の出ている夕方の海、かつて隣で見た明け方とは異なりこれから暗くなる空の下で会話して、送ってもらってからあの時の血のついたままのお金を持ってくる由香ちゃんのいろいろな気持ちを思うと辛すぎてダメでした………
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キムチチャーハン(うまそう) 現実逃避メモ。お夕飯作ってる娘・あやちゃんが可愛くて可愛くて……😭😭そしてたぶんこれはキムチチャーハンではなくてケチャップライスでした。笑
昨年の『ドクター・デスの遺産 THE BLACK FILE』でも父だった綾野剛さん、今回は「父」としてあやちゃんに接する場面がありませんでしたが、先日公開された主題歌FamiliaのMVでおずおず近づいて抱きしめてくれるあやちゃんに腕を回して抱き返す姿になぜだか救われた気持ちがしました。(歌詞と学生服のあやちゃんが映った瞬間から涙が止まらなくて1日あけてからもう一回見ました)
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オヤジからぬけろって言われるの… 入院した柴咲さんを見舞った山本さんに優しく柴咲さんが「お前はまだやり直せる」と言うシーン。辛かった…
ドラマ『アンナチュラル』5話で鈴木さんがミコトに「何が間に合うの」「果歩はもう死んだ」と返して刃物を握りなおすシーンを思い出しました。 山本さんにとっては何も間違えていなかった、やり直すことはなかったんじゃないかな、と思う反面、妻と自分の子供と静かに暮らすためには「やり直す」必要があったのか……と思うといろいろな感情で諸々ぐるぐるしました🌀
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な…中村さん…… 除籍後、密漁するオジキたちのカットの後で車中で細い注射器で………………おシャブを打つ中村さんのシーン………………………だったと思います……
ハンドルに寄りかかって乱れた髪を手でさらにくしゃっと握りながらメガネがズレるのも構わない様子にめちゃくちゃ……落ち込みました……中村さん……
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謎に上から(笑) 加藤宅でお話ししてるシーンで翼くんがタメ語になる瞬間。この場面でも翼くんはずっと敬語でお話ししていて無用な軋轢を産まないというか禍根を残さないと言うか、処世術的にというか極端に悪い言い方をするなら日和見寄りな部分で現代っ子っぽいな〜という印象でした。あっ最近の若者感ってこれかしら…?
加藤の「時代遅れ」な助言の裏にしっかり見えてる支配欲に笑っちゃいそうな雰囲気が、絶えず続けられる撮影にも現れてるような気がしつつ、意外なところで動揺している様子が意外なようなちょっと安心するような気持ちで見ていました。お父さんのことが気になっていた翼くん……
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く…くまさんカップ……! 工藤宅で朝ごはんを一緒に囲む山本さんがくまさんカップでスープなのかココアなのかをいただくシーン。この穏やかな朝ご飯の空気と山本さんの柔らかい表情をトレーラーで死ぬほど見てはいたので、これ多分後で崩れ去るんだろうな〜のような予想をしつつ色々気持ちの準備とか覚悟とかしていたのですが、まさかくまさんカップとは思っておらず「かわいい」という気持ちで脳がパンクするかと思いました。と言うよりもパンクしまして準備していた覚悟的なものも全部粉砕したのでこの後のシーンのしんどさ全部真正面から浴びてしまって「もうやめて…やめて…」と泣いてました……(好き)
山本さんにくまさんカップを使わせるに至るまでのあやちゃんと由香ちゃんと山本さんのやりとりも考え始めると辛すぎました。かわいい。辛い。かわいい…………ゆるして…もうやめて………(好き)
空色の車で市役所と学校に二人を送るシーン、学校までのちょっとの時間をあやちゃんと二人で過ごす山本さんが愛しくて泣いてました。この辺りずっと泣いてる…… 「最近ママ楽しそうだよ」って言うあやちゃんに穏やかに笑ってる山本さんがもう無理でした。愛しい空気のままここで見終わりたい……と大号泣している自分と、ここからの展開に期待全開で姿勢を正してアドレナリン分泌の大号令を出す自分が同時に存在したので多分このシーンで私の副腎は副腎皮質も副腎髄質も絶賛大稼働していました。
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ありがとうほそのくん… 社長に無理を言って産廃処理工場に勤めさせてくれる細野くん。本当にありがとう……「初めてこいつに感謝したよ」みたいなことを山本さんが笑いながら言うのですがそんなところまで含めてかわいいシーン……………と思っていたら、二人の正面に座る若いの(かみやくん?)が口を開いた瞬間から不安でたまりませんでした。翼くんともまた違う若者口調……
そして場面が変わ��て翼くんがけつもち?しているお店に大迫が来るシーン。しかし一枚上手の翼くん💪いやここで頼もしい写真の証拠と、さっきのシーンでの記念写真の対比がエグい……
翼くんに一枚取られたのが悔しかったのか、八つ当たりみたいに産廃工場に来る大迫さん。シーンが繋がってたせいか余計そう見えてしまいました。大迫さんへいい感じに負の感情が向いた鑑賞中でした。
そういえば大迫さんもざっくり20年以上刑事を務めているんですよね。ドラマ『MIU404』のガマさんに一瞬思いを馳せていました。ふと思い出すと米ドラマ『The Mentalist』や『NCIS』だと現場に出てくる定年後の刑事ってあんまり出てこない印象があるなぁとも考えていました。『The Mentalist』に至っては『MIU404』の陣馬さんポジションのレギュラーいなかったような🤔ミネリはマメジかな……
「全部終わりだよ」とくずおれる細野、にやつく大迫と山本さんのやりとり、続く由香ちゃんとのシーンはただ呆然と見ていました。目も合わせてもらえないまま「お願いです、出ていってください」と泣かれて土下座されて、敷居を挟んで立ち尽くす山本さん……
ここで気づいたのですが、どのあたりからか山本さんのセリフがどんどん少なくなってってる気がしました。元々しゃべる立ち回りはしない山本さんでしたがますます口を開かなくなって……いたような……
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まばたきもしないでないてるの… 病院にかけつけた山本さんが危篤状態の柴咲さんに「まだ親父って呼んでくれるんだなぁ」と言われてまばたきもせずぽろぽろ涙をこぼすシーン。微笑んで「俺の父親は親父だけです」のように返す声で心臓がぎゅっとしました…
このシーン、不謹慎ですが見入ってしまいました。綺麗だった……
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6組「彩」ってしんどさよ… 転校?の挨拶をするあやちゃんの左奥、教室の壁に大きく貼られたクラスの標語が皮肉すぎました。名前の漢字、あやちゃん「彩」じゃなかったっけ……
このシーン山本さんが事務所から由香ちゃんの携帯に留守電を残すモノローグが入っていて嫌な予感しかしなくてずっと心臓ばくばくしていました。 そして帰宅すると家がからっぽの細野………土砂降り……
そして半グレの仲間達と金属バット持参で傘もささず父の仇のもとへ向かう翼くんと、その時にはもう着手している山本さん。返り血を浴びた表情がまさに背中の修羅そのものでした……担架で運び出されていた大迫はまだ息があったのか否か……
血まみれのまま朝方の堤防でぽやっと煙草を吸って2、3回軽く咳き込む山本さん、バイクの音が3人分聞こえてたような…… そして泣いてる細野……
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このカットがチラシなの!? 心の底から思いました。「ただ、愛した」という短いコピーと薄い空の色にどんな場面なんだろうと思っていたので、ここかぁと胸が熱くなりました。
刺されながら抱きしめて「ごめんな」と返事をする山本さんの体からどんどん力が抜けて、それでも溢れるほどの愛情がそこにあったような気がして息を呑みました。 細野の右頬にべったりと血が残っているのが脳裏に焼き付いています。
そして���頭の沈む山本さん。海水の中で目を開けて、海面に手を伸ばそうとするような動作をしていたと思うのですが正直泣いててあんまり見えてませんでした。早く次見に行きたい……
後日、大きな白い花束を持って堤防に来てくれる翼くん。山本が吸っていたセッターを一口吸ってから箱ごと供えて立ち去ろうとするとあやちゃんが入れ違いでやってくるシーンがまた最高に好きでした。
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お母さんゆずりのグイグイ…… 翼くんに「あんたヤクザ?」とどストレートな質問を投げかけ、「お父さんってどんな人だったの」と質問を重ねるあやちゃんに、夜明けの海岸で山本さんにグイグイ質問していた由香ちゃんを垣間見て涙腺にきました。その後の翼くんの表情の変遷がまためちゃめちゃ好きでした……
血を分けた家族、血や肉の繋がりを超えた家族、いろいろな家族が描かれる中で、ただ愛した人たちと一緒にいたかった山本さんの人生を時系列で見せてもらえてしばらく放心していました。 幸せは人によって異なり、一緒にいたい人と築く家族の形も世帯の数だけ存在すると改めて思いつつ、山本さんが幸せだった時間も一緒に見せてもらえたことが私にとって幸せでした。
感想何かちょっといい感じの感想で〆たかったのですが全然なにもまとまっていないので月間シナリオ2月号で掲載されているという台本を読みつつ1月29日を待ちます。あと円盤にインタビューやオーコメや未公開映像があったらいいな〜と思いつつ円盤も待ちます。あと今後藤井監督や綾野剛さん・舘ひろしさんをはじめとしたみなさんが今後いろんな媒体でまた『ヤクザと家族 The Family』について言及される機会があるだろうと願いつつ各種媒体おっかけながら生き延びます。生きます。
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xf-2 · 5 years
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──アーティスト兼モデルの勝海麻衣(かつみ・まい)氏の作品のほとんどが、他の作家の作品の「パクリ」だったという疑惑の意味するもの......
■ ライブペインティングの絵が著名イラストレーターの作品に酷似 勝海麻衣氏は、東京芸大の現役大学院生として絵画やデザインを学びながら、モデル業もこなすマルチタレント。アップル・コンピュータのCM出演などメジャーな実績もある売出し中の若手だ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒で、卒業制作の人物群像のインスタレーション作品で優秀賞を獲得。その作品による個展も開いている。メジャーバンドのCDのジャケットデザインを手がけるなど、グラフィックデザイナーとしての活動もある。端正な顔立ちとスタイルを活かしたモデル業では、パリで開かれたコシノ・ジュンコ主催のファッションショーへの出演などが実績に挙げられている。 この「アーティスト兼モデル」業に色を添えるのが「銭湯絵師見習い」の肩書だ。2017年9月に、今や日本に3人しかいない銭湯絵師のうち、最高齢の丸山清人氏(84)に弟子入り。以後、丸山氏と共に、各地の銭湯で開かれるライブペインティングなどのイベントに出演したり、メディアから関連のインタビューを受けていた。 その勝海氏に、盗作疑惑が持ち上がったのは、大正製薬の炭酸飲料のPRイベントで行ったライブペインティングがきっかけだった。このイベントで、勝海氏は“即興”で2匹の虎が向かい合う絵を描いたが、これが、著名イラストレーターの「猫将軍」氏の阿吽(あうん)の構図の虎の絵と酷似しているという指摘がイベント見学者から持ち上がった。すぐに猫将軍氏サイドから正式な抗議があり、本人も勝海氏サイドの説明を「とうてい納得できない」と怒りを露わにした。現在、双方の話し合いが進んでいるという。 イベントを主催した大正製薬は、謝罪文を発表し、公式アカウントから作品関連の投稿を削除する事態となった。その後、勝海氏を起用した別の企業のCM動画が削除されるなど、影響は多方面に広がっている。 ■ 「お騒がせ」したことを謝罪→炎上 このライブペインティングの作品は、全体の構図が酷似していただけでなく、あえて実際の虎にはない模様を描くなどの猫将軍氏独自のタッチの部分まで同じだった。ネットのみならずこの騒動を報じる一部メディアの論調が「クロ」の判定を下しているのは妥当だと言えよう。ただ、この件だけであったならば、まだ学生の立場でもある将来ある女性の「若気の至り」だとして、これほど大きな非難は浴びなかったかもしれない。 火の勢いを増す「燃料」となったのは、 “謝罪”の仕方だった。勝海氏本人は、「先日、私が参加させて頂いたイベントにて描いた絵が他の作品に酷似しているというご指摘を頂戴いたしました。まずはお騒がせし、ご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます」と、公式アカウントに謝罪ツイートを掲載したが、これが<世間を騒がせたと言っているだけでパクリは認めていない。全く謝罪になっていない>と、炎上したのだ。猫将軍氏に直接宛てた謝罪メールと大正製薬の謝罪文も、同様にも受け止められる内容だった。さらに、これらの謝罪文がテキストではなく画像として貼り付けられていたことも、「検索避け」だとして非難された。 そこからの「匿名の集団の力」は凄まじく、匿名掲示板「5ちゃんねる」には関連スレッドが次々と立ち、勝海氏の過去の絵画・デザイン作品が次々と掘り起こされていった。そして、詳細な比較画像と共に、インターネット上で検索できるほとんど全ての勝海作品が国内外のアーティストの作品を模倣した「パクリ」だと“認定”される事態となった。作者本人からの抗議を受け、SNS上から削除された作品も出た。さらには、絵画だけでなく、勝海氏が日常の何気ない出来事を語ったツイートの中にも、他人のツイートをコピーして一部改変した「パクツイ」が多く見つかり、衝撃が走った。
■ 掘れば掘るほど膨らむ「虚像」 勝海氏自身は、件のライブペインティングについて、銭湯絵師見習いではなく、独立したアーティストとしての活動だと語っている。しかし、イベントには、丸山氏と共に行動する際に身に着けているペンキの汚れが飛び散ったズボンと、名前入りの紺の手ぬぐい姿の「銭湯絵師見習い」のコスチュームで臨んでいた。騒動後、丸山氏は、公式HPで勝海氏の方から申し出があったとして、師弟関係の解消と、今後の勝海氏の銭湯絵師としての活動には一切関知しない旨の声明を発表した。 「パクリ」が指摘されている無数の勝海氏の絵は、元絵と比べてお世辞にもレベルが高いものとは言い難い。陰影や反射などの細部の模倣も多く、「インスパイアを受けてアレンジした」という言い訳は効きそうもない。強調されている「芸大」の学歴も、実際に通っているのは学部よりも入学が容易とされる大学院であり、卒業したのは入試の難易度という点では東京芸大よりもランクが落ちる私大だ。それも必ずしも高い絵画のデッサン能力を求められないファッション系の学科であった。 一方、モデル業は学部時代から行っており、本人のSNSの発信も美術系よりもそちらが中心だ。そうしたことから、ネット民の間では、アーティストとしての顔はモデル・タレント業でのキャラクター性を強化するための、実力を伴わない「設定」ではないかという見方が広がっている。そして、「銭湯絵師見習い」は、そこに<昭和の庶民文化を守る美人すぎる絵師>というストーリーを追加するために、周囲の大人によってプロモーション的に作られたものだという意見も目立つ。勝海氏が語る経歴にまつわるエピソードや芸術論にも、他人の経歴や言葉との重複が多く見つかった。人々がネット上の情報を掘れば掘るほど、「虚像」が膨らんでいった。 ■ 対照的なリアルな銭湯絵の世界 「銭湯」は、近代日本の代表的な庶民文化だ。そこに、平成生まれの若いきらびやかな美女が入るコントラストが、抜群のPR効果を発揮するという発想は理解できる。ただ、筆者が過去の取材で実際に見た銭湯の「ペンキ絵師」の世界は、非常に地味でつつましく堅実なものであり、やはり「勝海麻衣」という存在の違和感は拭えない。 私は、勝海氏と元師匠の丸山氏とは面識がないが、2011年2月に、残る2人の銭湯絵師である中島盛夫さんと田中みずきさんに実際に会ってインタビューしている。中島さんは1945年生まれのベテランで、丸山氏とは兄弟弟子の関係にある。1983年生まれの田中さんは当時、中島さんの弟子としてインタビューに同席した(現在は独立して3人目の銭湯絵師として活躍している)。お二人に話を聞いたのは、帰国子女・海外子女向けの教育雑誌で、��外に住む日本文化に触れる機会が少ない子供たちのために、母国の知られざる文化を分かりやすく紹介するためだ。 今俗に「銭湯絵」と言われている銭湯の壁画は、白・赤・紺・黄の4色のみの速乾性のペンキで一気に描き上げるペンキ絵だ。「芸大」というワードでくるむようなピュアアート寄りの芸術作品というよりは、職人技で作り上げられる大衆文化的要素が濃い。勝海氏が銭湯絵師のコスチュームで出演するCMやイベントは、ファッション性が強調されたきらびやかな世界だが、少なくとも自分が取材を通じて知る限りでは、当時のリアルな銭湯絵の世界は、非常に泥臭い印象があった。インタビューの場所は、青果市場の一角にある冷え冷えとした倉庫。中島さんは銭湯絵だけでは生活ができないため、そこで管理人業務をして生計を立てていた。
■ 広告掲載の「お礼」として描かれていた昭和の「ペンキ絵」 銭湯のペンキ絵は、もともと東京を中心とした関東圏独特のもので、関西などその他の地域では何も絵がないか、比較的小さなタイル絵が配されることが多かった。福島県生まれの中島さんも、19歳で上京して町工場で働いていた時に初めてペンキ絵を見たという。中島さんはそれに感動し、広告会社の募集に応募してペンキ絵師になった。当時は、「銭湯絵師」という独立したアーティストではなく、「看板屋」と俗に言われた広告会社の社員が絵を描いていたのだ。 どういうことかというと、当時はペンキ絵が描かれる浴槽の上の壁には、地元企業や店の広告が描かれていた。銭湯側は、原則的に無償でその広告スペースを提供していたので、富士山などのペンキ絵は、その「お礼」として、余ったスペースに無料で描かれたものだったのだ。しかし、しだいに銭湯広告の出稿が少なくなり、ペンキ絵も衰退していった。銭湯そのものも減る中、現在は銭湯からの直接の依頼で有料で描くスタイルに変わっている。 従って、「銭湯絵師」という個人がアーティストとして注目されるようになったのは、比較的最近のことなのだ。そうした時代の変化の中に、職人としての実力や熱意よりも、「若い美人」という表面的な要素を重視したスターシステムを招き入れる隙があったのかもしれない。 ■ 「虚像」は結果的に文化を衰退させる 地方の温泉と違い、都市の日常生活と密着した銭湯は今、補助金なしでは立ち行かない状況にあるという。今回の騒動には、勝海氏と「立ち位置が被る」として、自分が本当は丸山氏の弟子だったのに圧力によって立場を剥奪されたと訴える「銭湯アイドル」も絡んでいる。その真偽はともかく、そうした過去には考えられなかった仕掛けやPRが、騒動に複雑に絡んでいるのは間違いなさそうだ。 また、巨額が動く五輪関係イベントに、日本文化の紹介を名目とした銭湯関連のイベントが企画されていることも、関連が取りざたされている。そこにさまざまな利権が絡んで、広告代理店や芸能・デザイン関係のプロダクションが「勝海麻衣」という虚構のスターを準備していたという噂まで、まことしやかに広まっているのだ。 消えゆく庶民文化を守ることは必要だ。銭湯はエネルギッシュな昭和の息吹を感じさせる文化遺産だという見方にも共感する。五輪を契機に「クールジャパン」の一つとして世界に発信するのも良いだろう。しかし、「虚像」によってそれを膨らませるのは、結果的に衰退を早めるだけだということに誰も気づかなかったのだろうか?それが今回の炎上を招いた根本的な要因だったとすれば、非常に愚かしいことだ。
内村コースケ
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liliyaolenyeva666 · 2 years
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📛 1446 「仮面ライダー」 #88, 89。
いつかの今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵 (第88話)」 というタイトルのお話です。いきなり 「ニャーっ!」 と男性を襲う化け猫怪人が登場します。「ネコとヤモリの合成人間ネコヤモリ!作戦のために本郷猛を引きつけておくのだっ!」 とブラック将軍の命を受けたネコは早速行動に移ります。場面は変わり、目の周りを青く染めたヤバミな男性が、暗い部屋で黒猫の絵を描きながら左手を切って血をぼたぼたと流しています。こどもが真似をしたら大変ですけれど、そんな兄ちゃんを隣の部屋から そうっと覗くちいさな弟。兄ちゃんってヤバミだって顔をしています。エヘヘへとうすら笑いを浮かべながら絵を描く兄ちゃん。かなりビョーキです。翌る日の夜 「悪魔の血によって描かれた黒猫の絵は 増殖細胞によって乗り移りが出来るのだ」 と、本人にしか分からないやうな奇怪な台詞を飛ばすブラック将軍。目が黄色くピカっと光る、クリスチャン・ラッセンもびっくりな、壁に掛けられた黒猫の絵から 「オレの名はネコヤモリ!ニャーーッ!」 と飛び出すネコ。「ウニャーーーァァァアアア!」 とネコ。「ニャー ニャッニャッ!」 と ちょっとやかましいネコ。「ふふふふふ、これでこの密室殺人のニュースが本郷猛の耳にも届くはずだ!ネコヤモリ!今度は本郷猛を狙えっ!」 と世界征服を企んでいるとは思えない、銭形平次ふうな (小規模な) ころしばかりをさせて喜ぶブラック将軍。そんなころ、冒頭のイカれた兄ちゃんの様子がおかしいと思ったら急に倒れちゃったんだと少年 (弟)。「おやっさん、滝は!」 と この番組の主役。「3日姿を見せていない」 とガール。FBIの指令で出張に行っているらしい滝和也隊長。点けていたラジオから変死事件がどうのこうのと言っているのが耳に入り、見つめ合う猛とおやっさん。早速 現場に急行する猛。勝手に入った部屋には 怪しげな黒猫の絵が飾られています。その絵をじいっと見つめる猛。すると 先ほどのやうに 黒猫の目がビカビカっと光り、どういう仕組みなのでせうか、飛び出してくる黒猫。「猫がっ!」 と猛。「ニャー!」 とネコ。「ゲルショッカーの改造人間か!」 と猛。「さうよ、ネコヤモリよ!」 と軽く自己紹介とこれからの予定を本郷猛に報告して スウッと消えるネコ。「さうか!ネコヤモリは 自由自在に絵に出入りすることが出来るのか!」 と飲み込みがやたらと早い猛は ヤバミな兄ちゃんのところに急いで向かいます。「本郷猛!何の用で!」 とヤバミな兄ちゃん。「ゲルショッカーのアジトに案内して貰おうか!」 とストレートな猛。兄ちゃんは 突然に 化け猫怪人に変身します。「さうよ、俺がネコヤモリだ!」 と “田中” という表札のある玄関をさささと小走りで駆けていくニャース。そんなニャースを追う猛。田中さんの玄関前の原っぱで揉み合うふたり。隙を見つけた猛は 「ライダー 変身!とぅっ!」 と変身をキメ込みます。逃げるネコ。追う第1号。戦闘員がかけつけ、ネコの逃走を手助けします。「ニャー!ダー!」 ゆれるカメラの中で殴る蹴る飛びかかるネコとバッタ。傾斜の急な階段で “キャットファイヤー” なる炎をジーン・シモンズばりに吹かすネコニャース。「仮面ライダー!勝負を預ける!だが今度こそ貴様たち」 をどうのこうのしてやるんだニャーなんて言いながら お知らせに入って貰います。お知らせが明けると 「今日の警備体制はこれでいきます」 と 世界平和会議 (In 熱海) という会議で警備を任されていたりする滝和也は、壁に掛けてある黒猫の絵が気になっています。「君、それは?」 と和也。「殺風景な物ですから」 と黒猫の絵とおじさん。ふーんとその場を離れた 詰めの甘い和也隊長を他所に 「準備完了しました」 と ひそひそと何処かに報告をしている おじさん。そんな頃、おじさんから報告を受けていたっぽいゲルダムなショッカーのアジトでは “科学者誘拐作戦” なる作戦と “ライダー本部襲撃作戦” を同時に企てているやうで、東京と熱海間は 80km あるさうですけれど、そんな離れた場所で 2分間の間に行ったり来たり出来るニャースを使って作戦成功だニャって感じみたいです。「日本、いやアジアを奪う作戦」 と 世界征服は諦めたのかブラック将軍。そんなころ 「おやっさん!絵から怪人が飛び出すんですよ!」 と猛。「何が黒猫だよ」 とおやっさん。すでにスタンバイしている黒猫。「ライダー隊!みなごろしだ!」 と黒猫から変身をキメるネコニャース。狭い部屋で ニャー!と叫ぶニャース。そのころ国際会議では 「コンフィデンス、サンキュー」 と眼鏡男子外国人が英語で何かお話をされています。「すべての準備は完了した!ネコヤモリ!いまだ!」 と 何が いまだ!なのかは良く分かりませんけれど、とにかく今��しいブラック将軍の命で 襲っていた猛の前から忽然と姿を消すニャンコ。「ネコヤモリ!なぜ消えたんだ!」 と驚く猛。そんな中 「あと1分っ」 と お湯を入れたインスタントラーメンを待つかのやうにネコヤモリを待つブラック将軍の姿が。場面は戻り、姿を消したニャースがどうして姿を消したのかってことに ピン!と来て 「滝が警備している平和学会は!」 とさけぶ猛は 慌てながら 「滝っ!滝っ!本郷だ応答せよ!その絵を叩き壊せっ!」 と黒猫が描かれた絵を叩き壊せだなんて無茶なことを言う猛の声に ハッとしてGood!な和也は あの絵を見るも、既に絵の中には黒猫はいません。時すでに遅しだニャー!とニャース登場。「本郷!ゲルショッカーの怪人だ!」 と和也はとりあえず猛に無線で伝えます。「しまった!」 と ささっと変身を済ませ、サイクロンで空に舞い上がった仮面ライダー第1号は 東京から熱海まで スピード違反を顧みず爆走します。そんなころ、海がきれいなバルコニーのやうな場所へ逃げ惑う会議関係の科学者と彼らを守る滝和也の姿が!ネコニャンコに殴られる滝和也。そんなところに 時間の都合とサイクロンのグンバツな性能により 「ゆくぞ!とぅっ!」 と放送時間内に現場に到着した 仮面ライダー第1号。形勢逆転、科学者を襲う戦闘員の皆さんをひとりずつ襲う滝和也。熱海な風景をチラッと覗かせながら 「ライダー返し!」 をニャンコに浴びせる第1号。ふたりして崖に着地します。「しねっ!ニャー!」 とキャットファイヤーを吹かすネコ。それは熱くてたまらんと ネコパンチならぬ 「ライダー パンチ!」 を繰り出す第1号。顔を手で覆うニャース。「ライダーチョップ」 もついでに浴びせる第1号に 「バカめ!もうひとつの武器があるのだ!ヤモリ吸盤だ!吸い取ってやる」 と放送時間ギリギリにもうひとつの武器を使って 仮面ライダーの生体エネルギーか何かを吸い取らうと狙うネコキャットに そろそろお開きの時間です!とばかりに 「とぅっ!ライダーキック!」 を ビシッと喰らわす第1号。「ニャァァァアアアアアア!」 とキックを浴びて吹っ飛んだネコヤモリは大爆発を起こすのかと思いきや、なぜか人間の姿?に戻ります。「あれは お兄さんだ、サトルくんも喜ぶだらう」 と第1号。何だか不思議な展開のラストはさておき、ぼくたちわたしたちの仮面ライダーは またひとつゲルダムの魔の手から限定された人々を守りました。
つづいて
いつかの今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!(第89話)」 というお話です。オープニングのうたが異っていて (「ライダーアクション」)、早速 驚かされますけれど、ブリヂストンの自転車を停めて空気が美味しいとか言っている 楽しげな 4人の男女が画面に登場します。その中のひとりが 止まっていた黄色い可愛いやつ (カナリア) を捕まえます。「変わってるわ、この鳴き声」 とガール。と、途端に 三人が頭を抱えて倒れます。投げつけられるカナリア。そのおかしなカナリアはあらうことか おかしなコブラをも登場させて 人間大の大きさに早変わりします。「逃げられはせん!蛇に睨まれたカエルということばを知っているか!おまえらがそのカエルだ!」 とヤングな若者を次々に襲う新怪人。そんな現場に時が経ってから急行した滝和也は 「なんてしにざまだ。死因は何ですか?」 と 現場検証中の警察官に尋ねています。そんなころ 「何っ!多摩川で4人もころされた?」 と その現場が多摩川だったことを教えてくれる 視聴者にも優しい おやっさんは ふたりの腕白アクション青年こと 滝和也と本郷猛を交えながら “ヤバいよね多摩川” なんて話で盛り上がっているのですけれど、と そこへ 「あゝカナリアだ!」 と少年仮面ライダー隊の少年が 窓ぎわのトットちゃんならぬ、窓ぎわのイエローカナリアを指差します。ダイナミックなアクションが得意な滝和也がそうっと捕まえると 「懐いているじゃないか」 と おやっさんは、どうしてそんな物があったのでせうか、スタンド付きの鳥籠を “ほらよっ” と用意します。そんな訳で 「カナリーの餌を買いに行って来ます」 と使いっ走りに行かされる少年仮面ライダー隊な少年ふたり。「毎度ありがとうございました」 とお店の店員が ゲルショッカーの戦闘員だったりしますけれども、チラリとも疑いもせずに帰るふたりは、帰り道にゲルショッカーの車とすれ違い、こちらは 興味本位で ついつい追いかけて見たりして、けれど やっぱりあっさり捕らえられてしまいます。ふらっと現れた警察官までもがゲルショッカーの戦闘員だったりして、町一帯がゲルダムタウンというなかなか素晴らしい展開で うっとりするわたし。もう変装するのもめんどく感じたのか、ストレートに目立つ姿のままな 派手派手な戦闘員らに連れて行かれさうになる少年ふたり。そんな彼らの前に 「待てっ!そんなことだと思ったぜ!」 と時代劇ふうな台詞を飛ばす本郷猛の姿が。助け出された少年隊は 本部に急行します。そのころ、おやっさん家 (本部) では はげしい頭痛に全員が苦しんでいたりして物凄い有様だったりするのですけれど 「本郷さんがゲルショッカーと戦ってるよ」 と少年隊。「とにかく救急車を呼べ!」 と和也隊長。少年隊なナオキとミツルもミイラ取りがミイラになり、頭痛持ちになります。と突然に鳥籠が煙であふれ 「ヒョーヒョーヒョー」 という鳴き声?とともに 「カナリコブラの威力を知ったか!」 と コブラハンドを振り回すゲルダムの新怪人カナリコブラが現れます。「うおうっ!貴様!ゲルショッカーの改造人間か!」 と ひとまず戦いを終えたっぽい猛が絶妙のタイミングでライダー隊本部に帰って来ます。「きさま!カナリアの化け物だったのか!」 とカナリアの化け物って言い方がニクい猛。急に主役が現れて焦ったのか何なのか、その場をバッと離れ外に逃げ出すカナリコブラを追う猛と和也。いつもの採石場のやうなところにまでとりあえず移動し、手榴弾を投げられ砂場を転がり回る猛。こいつはいかんと 「ライダー 変身!とぅっ!」 と 仮面ライダーに変身をキメます。「二度と戦えないやうにしてやるライダー!」 とレッドスネークカモーンな感じのコブラハンドで第1号を襲うカナリー。先ほどの頭痛がまるで嘘だったかのやうに キレのあるアクションで戦闘員を倒すアクション大好き滝和也が張り切る中、のびのびジーンズよりも伸びるコブラハンドで第1号を苦しめるカナリー。が、第1号に地面に叩きつけられて火花が散るコブラハンド。「この仕返しは必ずしてやる!」と右腕がちぎれてしまったカナリコブラは ひとまずお知らせに入って貰ってその間に直して貰います。お知らせが明け 「大丈夫?本郷さん?」 と左足を包帯グルグル巻きで松葉杖な本郷猛を心配さうに見つめるガールズ。カナリコブラよりもダメージを負っているやうな本郷猛の身に何があったのかは分かりませんけれど、お知らせの間もずっと戦っていたのかもしれません。「頭が割れてキチガイになるところだった」 と、放送禁止ギリギリな台詞を飛ばす おやっさん。「そのおそろしいカナリアが東京中に送り込まれたら!」 っと、おやっさんよりもちゃんとしたことを言うガール。そんなおそろしいカナリアがニュースになっていたりして、テレビやラジオでがんがん報道されています。そんな知らせを聞いたか聞かぬか 「我々のペット作戦は大成功!」 と 相も変わらず ぬか喜びが得意なブラック将軍。「東京が我々ゲルショッカーの基地になるのも すぐです」 と、そんなことを言って 大丈夫なのでせうか ブラック将軍。そんなころ、ゲルショッカーの怪人がタロウくんの家に!と伝書鳩が空に舞います。「敵を欺くにはまず味方からっていうからな」 とバイクを駆って タロウとママに会いに行く猛は ゲルダムの面々に連れて行かれさうになっているタロウくんと彼のママを見つけ、愛車を爆走させます。「貴様の足は!」 と驚くカナリー。「ハハハハハ!」 と油断させていた、ゲルダムよりもずっと卑怯でワルな猛は ふたりを 丁度良いタイミングで参上したアクション兄さん和也に任せます。えいやっ!っと チューンナップ仕立てのコブラハンドで 正義のひとりやふたりの命を奪わんとするも、誤って 不慣れなハンドで戦闘員のいのちを奪ってしまうカナリー。そんな哀れなカナリーの隙を見つけ、咄嗟にバイクに乗り込む猛。「本郷!逃げる気か!」 と慌てるカナリー。「おまえさえ倒してしまえば東京の街はゲルショッカーの物になる!」 と、すっかり一文字隼人の存在を忘れてしまっているカナリー。そんな隙だらけなカナリーを他所に 「ライダー 変身!とぅっ!」 と変身をキメ込む猛は ひとまず、派手な戦闘員どもを蹴り飛ばします。「ライダー!俺が相手だ!」 とカナリー。「鋼鉄の腕に改造したのだ!」 とカナリー。「おそろしい力だ!」 と第1号。と、そんなところにひらりと現るる新たな刺客が。「貴様っ!」 と第1号。「ネズコンドルだ!ゆくぞ!」 と ネズコンドルというお名前らしい、ネズミというよりも オオカミさん寄りな風貌のゲルダムの新怪人が次回の登場を待たずして仮面ライダーに襲い掛かります。ダブルライダーでひとりの怪人を襲うことはあっても、その逆というのは中々珍しいかもしれません。「カナリコブラ!協力してこやつを倒してしまうのだ」 と禰󠄀豆子ならぬネズコ。「俺一人で十分だ!」 と 仲間割れしている場合ではないやうな気がしますけれど、とりあえず一人で頑張ってみたいらしいカナリーは 第1号の右手にコブラハンドを噛み付かせます。「今度は貴様の腕を折ってやる!」 とカナリー。見ているだけの禰󠄀豆子。と、そこへ 助けに割って入った生身の滝和也は、暇していた禰󠄀豆子に ひどい目に遭わされます。と、カメラが必死の滝和也を映していたころ、隙か何かを見つけたのでせうか、不意に 「ライダー月面キック!」 なる、月面宙返り的なキックということでせうか、そんな蹴り技をカナリーにドガッと浴びせる第1号。真面に それを受けてきりもみ状に吹き飛んだカナリコブラは うまく着地はしたものの、立ち上がったところで大爆発を起こしました。おしまい。と思ったら、我らがジャパン・アクション兄さん 滝和也は 禰󠄀豆子に酷い目に遭い続けていたりして (ふつうのひとならきっと即死)、禰󠄀豆子に空中高く ブン投げ飛ばされたところで (静止画状態で) 次回に続きます。エンディングのうたは 哀愁漂う 「ロンリー仮面ライダー」 に変わりました。
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haniwasubmarine · 4 years
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[めも] 在宅勤務の気づき
<2021/01/27 追記>
昨年3月からの自宅勤務、気づけば1年近くになろうとしている。
昨年10月には弊社から通勤手当(半年分)が消滅し、 私が仕事で外出したのはこの間で3回(10月に2回、11月に1回)のみ。 リモートでしかお会いしたことがないが中途の新入社員さんも入って��た。 ベテラン組のおっちゃんたちは、暴飲の機会が減って体調が良くなったらしいし。 新規顧客相手のときにどうするのかを考慮から外せば、 弊社の働き方だけ見れば「なんかこのままで大丈夫かも」って感じみたい。
新たに気づいてきたことなど。
・会議が続く  スケジュールテトリス状態。  なにせ会議の前後に物理移動が生じないので、  隙(空き)を見せると変な会議をすぐに入れられてしまう。  おかげさまで机の前から離れられない。
・ワイヤレスヘッドフォン・イヤフォンの電池問題  会議が続いた結果、PC立ち上げ続けて音声つなぎっぱになるわけで。  合間や夜間にヘッドフォンの充電を怠ると、  “Battery Low” みたいな悲鳴が聞こえてくる。
・PC複数台とスケジュール管理  今私が使っているPCは、   ①MacBook Air: 個人用、会議(Zoom、Meet)時のカメラと音声   ②仕事用ノートPC(カメラがついていない)   ③客先からの貸与ノートPC: 客先NW接続(VPN)、会議(MicrosoftTeams、CiscoWebEx)に使用  の3台。  特に③でVPN張ってる都合上、スケジュールの共有が端末間でとてもしづらい。  Googleカレンダーとかに集められないか、とかいろいろ考えたのだが、  手順を考えるとどうしても③の壁を乗り越えるのが面倒で。  結果どうなったかというと、  手元においた手帳(紙)にスケジュールを書き直すという非デジタル化対応に。。。  まあ、書く行為が嫌いではないのだけどね。  なんだかなぁって。結局そうかよと。
・拡張ディスプレイ取り合い  使っているPCは全部ノートで、  これとは別にディスプレイを使っている(昔持っていたデスクトップPCの名残)。  ノートの画面よりは大きいので、なにか作業するときにはこっちにつなぐとやりやすいこともあるのだが、  どのPCからつなぐか。  一応中央で切替可能なスイッチにつないでいるので  線をつなぎなおして、みたいな手間はないのだが。
・PCたちの机の場所取り   これも同じ理由。ノートPC3台広げるだけで結構面積取ってる。  せっかく広い机にしたのにもったいないなぁ、と思っている。  特にPC③なんかはもっとうまく畳んだりできないものか。
<2020/04/05 追記>
なかなか長引いているコロナ。 3月中旬には、とりあえずGW明けまでは会社来るなとなり、当面この体制の見込み。 このところは家と最寄りのコンビニまでしか歩かない日も続くようになり、 テレビ会議は延々と4時間ほども続くようになり、 在宅勤務も板についてきたのではなかろうか。 客先とのミーティングもテレビ会議全開になってきた。
・テレビ会議用のツール
 いろいろと試してみた結果として。
 1) Zoom   社内メンバでの会議に利用。   話題なだけあって、なかなかの高品質。   無料時間40分だっけ、ほどほど丁度いい時間で強制終了になるので、   会議のメリハリがついていいのかもしれない。   このところ言われだしたセキュリティ問題がどうにかなれば気にせず使って問題ないのかも。
 2) Google Hangout (Meet)   客先からの指定(GSuite利用なので)。   これも特に問題なく。   UIはZoomとほぼ一緒か(こっちが老舗なんだから、Zoomが寄せてきたんだろうね)。   時間制限がない分、ダラダラと続いてしまう感じ。   ちなみに客先とのミーティング時には、   帯域を気にして「カメラオフ」「発言時以外マイクもオフ」運用。   これならそもそもテレビ会議以前に資料出して読んどけで終わるんではないかって思い始めた。
 3) Skype   試したときにちょっとやってみた。   会話品質に別に文句も問題もないのだが、   Microsoftアカウントなんて覚えてねーよ問題が多発。   ログインできるまで時間がかかったし、それが不評のため不採用。
 4) Line Works   Windowsのアプリを入れると使えるやつ。   会話品質が(上記と比較して)とっても悪く、会議にならなかった。
<2020/03/14>
このところのコロナ騒動により、弊社も在宅勤務・テレワークメインの体制。
忘れないうちに思ったことをメモ。
・家で仕事に集中できる時間はあんまりない
 とりわけ子ども対応中は仕事ストップ(日頃子どものことを奥さま一人にお願いしている形になってしまっているのは本当に申し訳ない)。  仕事するのは自分の部屋でやることが多いが、部屋にいるといたでいろんなことの抜け漏れを見つけてしまう。
・そのくせ仕事時間に終わりはない
 業務時間がないのにPCがあると、自分の空き時間(特に妻子寝たあと、銭湯行って帰ってきたあとの23時以降)につい仕事してしまう。この体制になってからのほうが寝不足。
・客先訪問には在宅勤務は不便この上なし
 自社には行かなくなったのだが、客先でのミーティングはそうは行かない(減らしてもらえるよう調整している、はずだったのだがそうは行かない)。自社からの移動が、自宅からの移動となり、移動時間が伸びてしまった。  加えて午後が多いミーティング時間に合わせた移動が日中に発生。これめちゃめちゃ効率悪い。  [2020/04/05 追記]  東京都の自粛うんぬんの発表以後、客先ミーティングもテレビ会議メインに。  必要ならば顔出してもよいとのことなのだが、  今は私はテレビ会議参加にしてもらっている。
・WiFi通信量と速度制限
 自宅用のWiFiをそのまま使用している(弊社、そういうところはBYODなので支給とかない)。それが速度制限(UQ WiMax の3日で10GBなるとその後3日くらいペナルティ入るやつ)に触れた。  考えられる要因はいくつもあって、  - 最近話題のZoomを利用し始めている。テレビ会議で2時間くらいやることがちょいちょい。  - 持ち帰ったPCのWindowsUpdate!  - このところの雨で、自宅でのAmazon Fire TV利用時間が増加。  - 自宅作業中のBGMとしてのYouTube再生時間増加。
・気持ちの切り替え
 この体制始まる前から、出勤時間はフレックスのようなもんだったので、会社行く前にコーヒー飲んで本読んだりとかしていた。その時間がまるまるなくなったら、ずーっと仕事のことを考えなければならないような気になってしまっている。気が滅入る。 
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ann2018-suzalelou · 6 years
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「あけましておめでとうございます。枢木さん」
ソファに横並びで『ゆく年来る年』を眺めていたルルーシュが、日付の切り替わりと同時にこちらへ向き直り、座面の上で正座になって三つ指を突いてくる。白無垢を纏った幻影が見えるほどの流麗なお辞儀に新年早々、文字通り本当に早々、心臓が鷲掴みにされる心地だ。
「あけましておめでとう、ルルーシュ。今年もよろしくね」 「はい、お願いします。……ふふ、平成三〇年の枢木スザクは男前ですねえ」
粛々とした顔つきを即座にふにゃりと緩ませ、胸の前で小さく拍手をするルルーシュの頬はほんのり、を通り越してなかなかに赤い。そこらの大学生よりも酒に弱い白人が存在するのだという事実を、スザクは目の前の可愛い同居人を通じて初めて知った。飲み慣れていないせいもあるのだろうか。なにせスザクが気合を入れたレストランで二十歳の誕生日を祝ったその席まで、ルルーシュがアルコールに口をつけたことは一度たりともなかったというのだから驚きだった。ルルーシュを見ていると事あるごとに、育ちが良いとはこういうことかとしみじみ思わされる。芸能界に足を踏み入れ立てでおまけに自分のファン、いかにもチョロそうだからさくっと抱いてモノにしてやろう、などと謀っていた三年前の自分を殴り倒しに行きたい。もっとも、ふわふわと心地良さそうにスザクの両手を取って無意味に振り、挙句ぽすんと胸元に倒れ込んでくるこの懐き具合に対して、これまでの戦績が口先だけのごく軽いキスひとつという今の体たらくの方が、過去の自分から張り倒されて然るべきといった話なのだが。
「眠いの? 寝るならちゃんとベッドに行かないと」
揃いのパジャマの胸元に顔を埋められ、こんなことでも童貞のように爆発寸前の下心を抑えながら頭を撫でる。さらさらとした黒髪の指通りを、指先から伝い全身全霊で愉しむことくらいは許してほしい。同じシャンプーを使っている筈なのに、どうしてこんなにも甘くやわらかな匂いがするのだろう。
「ルルーシュが寝るなら、俺も寝るし。明日のお雑煮作りも手伝うから」 「おぞうに……枢木さんは、おもち、何個食べますか?」 「んー、五つくらい? ほら、ルルーシュ立って」 「いつつかあ。いっぱい食べますねえ。いっぱい食べるひとはいいひとですよ」 「そうだね。ありがとう」
この瞬間もこれまでにも、襲ってしまおうと思えば容易に襲える場面がいくつもあった。今までベッドを共にしてきた女優なりモデルなりアイドルなり、凡百の相手であればとっくに抱き飽きている頃だろう。それをこの、五歳年下の男の子に限っては、酔ってふらついた身体を支えて唇が近づいた瞬間の、衝動的な一度の口づけしか為せていない。しかもそれを、同じ状況である今再び、今度こそは舌まで入れて奪ってやろう、などという気も臆病風で起こせない。あのキスの直後、真っ先に感じたのは圧倒的なまでの罪悪感だった。ルルーシュが嫌がっていない、というよりも「酔ってふざけてキスなんて大人だな、それも枢木スザクが相手なんて役得だ」程度にしか捉えていないのが丸分かりであったことで、「枢木スザクに生まれて良かった」という天から光射す気持ちプラス「どうして俺は枢木スザクなんだ、いっそただの顔が良くて才能と金のある一般人だったなら」という気持ちプラス「でも俺が枢木スザクでなければルルーシュはこんなに気を許してはくれないんだ」プラス「そうだ少なくとも俺はルルーシュにこんなに懐かれてるんだぞ見たか世界!」、イコールでこうして今もただの良い人、ルルーシュを愛し愛されるお兄さんポジションに甘んじている。与えた自室のベッドまで手を引いて先導し、布団を胸元まで掛けてやったルルーシュが「おやすみなさい」とこれ以上なく安心しきった声で言うのを聞いて、ようやく勃起を許した股間を開放すべくトイレへ向かった。二〇一八年の自慰初めだ。
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「はい、熱いから気を付けてくださいね。いっぱいおかわりしていいですからね」
椀を手渡すルルーシュが着ている割烹着は、この日のためにスザクが購入した卸し立てだ。いつものエプロンももちろん至高���が、新年の朝には真っ白な割烹着と三角巾でお玉を片手に微笑むルルーシュがどうしても見たかった。今年の正月休みは三日の午前中まで、ルルーシュよりも半日分短いがその間はずっと一緒にいられる。どこにも行かず、何にも邪魔されることなく、ルルーシュの作った食事を三食食べて酒を飲んで――この世の春とはまさにこのこと。にやにやしながら雑煮の椀を片手にソファへ座ると、ルルーシュも後を追ってにこにこと身を寄せてきた。期待たっぷりに輝く瞳は、スザクがもう片方の手に持つお神酒の瓶へ向けられている。弱いと言っても酒好きの度合いにおいてはスザクどころか、『コードギアス』の打ち上げで目の当たりにしたシャルルのそれと並ぶほどのようだった。流石は親子、いや親子ではないのだが。シャルルとの共演回数はスザクの方が遥かに上回り、またルルーシュの実の両親ともそれなりに顔を合わせてきているというのに、未だに時折『ギアス』の世界が現実を侵食するような心地に襲われる。映画総集編の新規カットや宣材写真の撮影で仕事が継続しているから、という理由もあるがそれだけではなく、要はあまりにも強烈な体験だったのだ、『コードギアス』という現場は。あのドラマがスザクの人生を、比喩でも大袈裟でもなく変えた。思えば正月らしい正月を過ごしたいと考えたことなど、ほんの幼い頃以来ではないだろうか。
「お雑煮って、作るのも初めてだったんですけど、考えてみたら食べたこともほとんどないかもしれません。給食で出たかな……?くらいで」 「そっか、いつもはイギリスで過ごすんだもんね。イギリスの正月料理ってなんかあるの?」 「特にないですね……うちだと、ちょっと良い朝ご飯を食べるくらいです。あの、あれです、ラピュタのパンみたいな」 「あ、いいなあそれ。っていうかルルーシュ、ラピュタ見たことあるんだ?」 「映画という意味なら……」 「城本体は俺もないかな」
「ふふ、すみません」と、楽しくて仕方ないといったように笑い、角餅の端に齧りついて熱さに少し眉根を寄せるルルーシュをうっとり眺める。香り立つ湯気の向こうにルルーシュ、新しい年の陽射しに黒髪が透けて綺麗な茶色に映るルルーシュ、ああ今食べたのはスザクが型を抜いたお花のにんじん、椀を傾ける仕草もほんのり血色に染まった唇も完璧だ。
「そんなに意外ですか? 俺とジブリの取り合わせって」 「うーん、割と。なんか国内アニメとかって全然見ないで育ってきてそうな」 「それはそうですけどね。でもジブリは後学のためにも一通り観ましたよ。あ、あと、最近は移動中にあれとか観てました。けものフレンズ」 「なんだっけ、聞いたことあるなそれ……すごーい! ってやつだ」 「そうですそうです、すごーい! たのしーい! ってやつ」
かわいーい。心の中でしみじみ呟く。
「枢木さんとも観たいなあ、ラピュタとかトトロとか。ジブリって配信ないですもんね、借りてきますか?」と、雑煮のおかわりを取りに立ちながら提案してきたルルーシュに「えー、『正月は外に出ない計画』じゃん」と返す。「そうでしたね。あ、それじゃあそろそろ頼んでた神社が……」とルルーシュが言ったとほぼ同時、マンションコンシェルジュからのコールが鳴り響いた。
「わあ、ジャストタイミング。出ますね。……はい、枢木です。あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします……え? ……はい、ええ。少々お待ちいただけますか?」
空の椀を持ったまま、壁から取り上げた受話器を器用に押さえて「大きい荷物だから、配達員の方をそのまま上げてもいいか、って」と、ルルーシュはやや困惑顔でこちらを振り向く。頷いてやると、不思議そうながらも「……すみません、はい。お願いします。ありがとうございます」と丁寧に対応し、キッチンではなくスザクの傍に戻ってきた。
「そんな大きいもの、頼んでましたか? なんだろう、ゲンブさんからとか?」 「ないない。ああ、ハンコ押したらそのままでいいからね。俺が中まで運ぶから」
ますます首を捻るルルーシュだったが、ややあって聞こえたドアチャイムで弾かれるように再び立ち上がりインターホンまでぱたぱたと駆けていく。残りわずかだった雑煮を食べ終えてからゆっくり後を追えば、玄関にスザクが着いたときには配達員の姿がドアの向こうに消えたところで、ルルーシュが頬を紅潮させてスザクの方へ振り向いた。
「枢木さん、枢木さんこれ! これ、kotatsu!」
興奮のあまりかイントネーションが非日本語のそれになっているのを思わず笑いながら、「うん、炬燵。注文してたんだ。ルルーシュ、本物見たことないって言ってたから」と意識してさらりと伝える。ああ注がれる「枢木さんすごい! かっこいい!」の眼差し。
「すぐ組み立ててあげるから。炬燵でみかん食べてさ、おせちも食べて、一緒にテレビ見て、ごろごろしよう?」
さあ来い! 飛びついてハグ! 顔には出さず、しかし期待ではち切れんばかりの胸を脳内で大きく開く。ルルーシュの瞳がきらきらと輝き、勢いよく広げた両腕をがばりとスザクの首へ回して――近づく温度! 触れ合う胸!
「枢木さんっ、ありがとうございます! 大好きです!」
やったーーーーーーーーーーー!!!
  15:00
予定通り炬燵と一緒に届いた神社のジオラマを組み立てるのには、予想以上に骨が折れ時間がかかった。ルルーシュと二人、お互いに細かい作業は得意だと自負していたが、出来上がったときにはどちらからともなくぐったりとした溜息が漏れたほどである。
「紙製だとは思えないですね。すごくしっかりしてる」 「そうだね、ちゃんと狛犬もいるし」
しかしジオラマと目線の高さを合わせ、炬燵の天板に顎をついて感嘆するルルーシュの美しい目瞬きと、その度に音を立てそうな睫毛を見ているだけでかなりの回復を感じるのだから安いものだ。否、この至近距離でルルーシュの素の表情を凝視できるという立場はどれだけの維持費がかかろうとも手放せない。このジオラマなんて二千円ほどの代物なのだ、むしろ神やら運命やらに莫大な額の値引きをしてもらっていると言える。
「でもちょっと、結構疲れましたね……今年の疲労初めだ」 「俺らジオラマを舐めてたね。あ、横になるならいいよ、膝」 「いいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて」
炬燵に入ったまま横たわろうとするルルーシュに好機とばかり、だが極めて何気なく誘導をかけて、自身の膝に頭を置かせることにも大成功した。改めて見下ろせばなんて小さな頭、形の良い頭蓋だろう。そして髪の間から覗く、耳のやわらかく真っ白なことよ。指先でふにふにと耳殻を揉めば「くすぐったいですよ」と笑いながらの抗議が来た。
「ごめんごめん」
永遠にこの時間が続けばいいのに、と思うもルルーシュは早々に身を起こし、「だけどようやくこれで初詣が出来ますね。ほら、枢木さんも」と傍らに用意していた小箱を引き寄せる。中に入っていたのは賽銭箱を模した貯金箱で、スザクが「神社は混むし、どこに行っても人目が多すぎるから家で初詣をしよう」と提案したことに想像よりも遥かに喜んだルルーシュが買ってきたものだった。大学の友人に連れられて行ったヴィレッジヴァンガードで見つけたのだとか。前半は気に食わないが(男であれ女であれルルーシュと買い物をすることにデートの意味を見出さない人間などいるものか)、未だに場慣れしないという猥雑な雑貨店でおずおずとはしゃぐルルーシュの姿は想像するだに素晴らしいマスターベーションの供になる。
「二礼二拍手一礼、ですよね? お賽銭は先でしたっけ、後でしたっけ」 「合ってるよ。賽銭はよりけりだけど……まあそもそも手水とか鈴緒もないし、タイミングとかは気にしなくていいと思う」 「これね、見てください枢木さん。綺麗なのを用意したんです」
いそいそとルルーシュが取り出したのは五円玉が九枚で、「四十五円でしょう? 始終ご縁がありますように、って」とどこか自慢げに教えられる。
「すごいね、よく知ってるね」
チャンスとばかりに頭を撫でると、ルルーシュは一転して照れた笑みを満面に浮かべた。積もりに積もった欲望はもはや己の武器ともなっている。人間は進化する生き物だ。
「ご縁って、誰との?」
だが心温まっているだけの場合ではなく、ここはしっかり聞いておきたいところだ。これだけこちらからの想いを重ね、圧を込めておきながら、ルルーシュの恋愛観や好みのタイプといった情報を聞き出せたことはまるでない。ルルーシュの側からスザクに聞きたがることは多々あれど、反対にこちらからそうした話題を振るとルルーシュは本当に困ったようになってしまい、反応に窮してわずかに落ち込んでしまうのだ。
「そうですね、俺は特定の神を信仰している訳ではないんですが、何か大きな、上位存在のようなものはあるのかなと、ぼんやりですけど。それがもたらす運命だったり、チャンスだったり、そういうものとの良縁を、と思って」
ルルーシュは当然、性愛に無知というわけではない。仮にも二十歳の男子なのだ。この仕事をしている以上、扇情的なアピールを行うこともある。だがそれとは別の次元で、性の部分に希薄さを感じる、というのがこの三年間ルルーシュをじっとりと見てきた人間の所感だった。本人に確かめては勿論いないので、あくまで所感に過ぎないのだが。育ちの良さが影響しているのか、パーソナリティで片付けられるものなのか。ともかく、そのまっさらに見える惚れた腫れたの大地に芽吹きの気配があるのなら、早めに熟知し傾向と対策を――と思ったのだが、この様子ではまだ「優しくて大好きな枢木さん」に甘んじていられそうだ。
「――あとは、その。当たり前ですけど、枢木さんとのご縁も、ずっと続きますようにって」
枢木さんは何円入れますか? あっ、小銭って持ってないですよね。枢木さん、キャッシュレスの人だから。じゃあ、俺と一緒にこの四十五円、入れましょうね。半分ずつ二人で持って、せーのって。九枚だからどっちか一枚少なくなっちゃいますけど――ルルーシュの楽しそうに話す声を聞きながら、思わず目頭が熱くなったのを慌てて堪える。 炬燵の一辺に並んで座り、小さな神社を前にして二礼、二拍手、一礼。それぞれに目を閉じ、しばしの無言で願いを捧げる。神様、俺をずっと、ルルーシュの隣にいさせてください。セックスなんて出来ないままでもいい、いや今のは撤回、ルルーシュのおちんちんも見たいし舐めたいし触りたいし触ってほしいです。出来れば今年中にご査収願います。何卒。
「そうだ、おみくじもあるんですよ。初詣といえばおみくじですよね、今持ってきますね」
うきうきとした語調ながら名残惜しそうに炬燵を出てどうやらキッチンに向かい、バスケットを手に戻ってきたルルーシュがまた素早く炬燵に潜り込む。バスケットの中には人間の形をしたふわふわのパンが四つ、レーズンの目やボタンをつけられて可愛らしく鎮座していた。
「これって、あのラジオで言ってたやつ? えーと、」 「そうです、マナラ。美味しいですよ。では枢木さん、この中から好きなのをひとつ選んでくれますか?」
これがルルーシュの用意した「おみくじ」なのだろうか。なにやら誇らしげな顔で見守られ、カラフルなチョコレートで靴を履かされている一体を選んで手に取る。「裏返してみてください」と囁かれ、パンをひっくり返せばそこには、筆にチョコレートを取って書かれたと思しき、この手の装飾には異様なほど達筆な「大吉」の文字。
「おめでとうございます! 大吉ですよ! 枢木さんの二〇一八年は良い年になりますよ」
心底嬉しそうに楽しそうに、自分の食べるマナラを持って手を振るように動かすルルーシュ。こんな、スザクにおみくじを引かせるために、わざわざパンを焼いて、裏面に文字まで仕込んでわくわくと待っていたのか。抱き締めたい、猛烈に抱き寄せて深く深く口づけてしまいたい。可愛らしく振っていた手の部分から早速食べている唇を奪いたい。でろでろに愛しさで蕩けながら、スザクは大吉パンの頭に齧りつく。
  21:00
「小腹が空いた気がします」
シャルルからの頂き物だというオリジナル日本酒『ルルーシュ』を大事そうに呑みつつ、毒にも薬にもならないような正月特番を微笑んで眺めていたルルーシュが突然、真剣な顔つきで報告してきた。
「枢木さん。俺は小腹が空きました」
むしろ宣誓と表現してもいいくらいの真面目な申告��った。「おせちのローストビーフ、確か残ってましたよね。枢木さんも食べますか。食べますよね」と静かな口調ながら言い募られ、「そうだね……ちょっとつまもうかな」とわずかに気圧されて答えると、ルルーシュの表情がぱあっと明るくなり、「にっこり」の図解として辞典に採用されそうな満面の笑みが浮かんだ。毎度思うがあまりにも顔が良い。
「取ってきますね! ローストビーフと、みかんのおかわりと、あと、ビールと」
浮き足立っているというよりほとんど千鳥足、これはかなり酔い始めているな、とキッチンへ向かう綿入れ半纏(こちらも着ているところが見たくて買った)の背中を目で追う。そして頬が緩む。炬燵机の上に置かれた、みかんの皮を広げて作った蛸にも口元がにやける。スザクが作ってみせてやったのを意気揚々と真似していたが、今見ると足が七本しかない。
「おせち、何が一番美味しかったですか?」 「一番? えー、難しいな……生春巻きかな。えびのやつ」 「あれは特にうまくいきましたね。もっとたくさん作れば良かったかな」 「また作ってよ。この前の餃子みたいにさ、大量に。次のおせちにも入れてね」
右手にローストビーフの皿、小脇にクッキーの細長い箱を抱え、左手に缶ビールの六缶パックをぶら下げつつみかん入りのネットを胸で抱えるという器用な格好で戻ってきたルルーシュへ、早々とかつ当たり前のように来年のリクエストを申告する。せっかく手作りするのだから互いの好きなものだけを入れたお重にしよう、とルルーシュからおせち料理の提案をされたときは自分でも度が過ぎていると思うほど大喜びしてしまった。大晦日の朝から並んで台所に立ち、ルルーシュのいつもながら鮮やかな手際に見惚れつつ、包丁捌きを褒められたり共に味見をして頷きあったり、あの楽しさはまるで子供の頃の自分までもが優しい手で抱き上げられたような心地だった。ただでさえ五つも年下で同性の相手に、ただ懸想するだけでなく母性まで求めるようになってはいよいよ終わりの始まりだと自覚してはいる。だが「あ、これたぶん甘いですよ。これもそうかな」とみかんを選別してこちらに寄せてくるルルーシュに、高鳴りとはまた違う、震えるほどの胸の衝動を覚えない男が果たしているだろうか。
「ミスターイトウのバタークッキーが昔から好きなんですよね。ムーンライトとかも美味しいけど、俺はやっぱりこの赤い箱に胸がときめく」 「ね、ルルーシュ」 「はーい。なんですか?」
酒に酔っていることもあり、出会った頃では考えられないほど気安くなってくれた反応。少し濡れたように瞬く睫毛、何にというでもなく、場の雰囲気に緩く笑んだ美しい唇の端。
「今年も、良い年になるといいね」 「はい。二人で、素敵な年にしましょうね。……あっ桃鉄! そうだ桃鉄やりませんか! 俺ね、結構いろいろ勉強したんですよ」
スザクの感傷を吹き飛ばさんばかりに勢いよく立ち上がり、「Wiiリモコンってこっちのチェストでしたっけ?」とわくわく探し始める姿に、思わず吹き出すように笑ってしまった。準備を手伝いに腰を上げ、「勝利パターンとか、カードの対策と使い方とか。もうやられっぱなしの俺じゃありませんよ、なんなら枢木さんに一泡吹かせてやりますからね」と意気込むルルーシュを軽くからかう。
「威勢がいいねえ。じゃあ罰ゲーム制にしよっか、ルルーシュが勝ったら何でも言うこと聞いてあげる。そのかわりあれだよ、負けたら俺にキスだからね」 「えっずるい! 俺もそれがいいです!」
明らかにふざけているとわかるような声色を作って言った台詞を食い気味に主張され、予期せぬ反応と勢いにぎょっとする。「俺が勝ったらー、枢木さんは俺に勝者のキスですからね」と続く語尾のふわふわした口ぶりは、完全に酔っ払い特有の様態。
「えっ……えっ、いいよ、うん」
鼻歌を歌いながらディスクを本体に飲み込ませるルルーシュには、自分が言ったことにどれだけ重みがあるか、いかに今スザクが動揺しているかもわかってはいないのだろう。スザクが勝ったらルルーシュとキスができて、スザクが負けたらルルーシュとキスができる? いや違う、負ければスザクからのキスだが勝てばルルーシュからのキス、両者は似て全く非なるものだ。恐らくルルーシュの中ではダチョウ倶楽部的な認識か下手をすればそれ未満だが、スザクにとってみれば瓢箪から駒の超特大級お年玉だ。
「何年でプレイしますか? 三十年……いや、五十年かな」 「三年決戦でいこう」
三年で片をつける。そして絶対に、ルルーシュの方からキスしてもらう。「えー、北海道大移動は起こさないんですか? そこも研究したのになあ」と可愛く不満を述べるルルーシュにクッキーを咥えさせて誤魔化し、スザクはリモコンを握る手にじっとりと汗を滲ませた。 結果として、我欲は人間を驚くほど弱くするもので、かのイカロスもただ飛ぶだけなら良かったものを太陽に届かんとしたその途端に翼を溶かしたというわけで、ものの見事にスザクは敗北を喫したのである。流石ルルーシュの「研究」は伊達ではなかったということか、いや運の部分ばかりはどうしようもない要素であって、やはり天がスザクの下心に味方をしなかったということなのだろうかしかし結局キスはできるのだから抜かったな天よ! なにせ前回の偶然から一ヶ月もせず再び巡ってきた、しかも今回は完全同意のチャンスである。酒に酔っての言動を同意とするのは人としてどうなのかという後ろめたさも小さじ程度ありつつ、もはやそんな理性を働かせてはいられないほど状況は切迫しているのだった。リモコンを静かに床へ置き、勝利に拳を掲げているルルーシュに向き直る。別にこれを機に関係を進めようだとか、ましてやそのまま押し倒してやろうだなどと思っているわけでは決してないのだ。ただ、人生に少しばかりのご褒美が欲しいだけ。ルルーシュという奇跡の存在と寝食を共にして、あまつさえその唇に触れるという極上の果実を「少しばかり」と形容するなどまさしく天をも恐れぬ所業だと自覚はしているが、それでも。
「ルルーシュ……」
好きだよ、と続けて甘く囁いたとしても、それが愛の告白だと受け取ってはもらえないこの身の切なさが、少しくらい報われてもいいじゃないか。
「あっ、そうですね! やったあ、じゃあお願いします」
――弾む口調で目を軽く閉じ、ルルーシュが自身の頬をとんとんと指差したことで、夢から醒めたように気付いた。そうだ、何もマウストゥマウスで、と指定されてはいなかった��だ。勝利のキスを頬に、というのは最近までやっていた番組名物のビストロコーナーでもお決まりの行為だった。なるほど、それならルルーシュが、いくら酔っているとはいえ自分からねだってくるのも理解の範疇内である。浮かれきっていた自分を内心、自嘲で笑い飛ばそうと努めながら、いやでもそれにしたってご褒美はご褒美に違いない、もうルルーシュのほっぺの感触を味わいつくしちゃうもんねとルルーシュの両肩に手を置く。近づく肌のきめ細かさと、香る黒髪の甘い匂い。はやる心臓が着地点を間違えないように、慎重に近づいて、
近づいて?
唇が。
ルルーシュの唇が、ルルーシュが瞼を一瞬開いて、またすぐに閉じて、顔を。
顔の角度を、変えて、スザクの唇に。
唇が、くちびるに。 「――ふふ、びっくりしました? この前のお返しです。なーんて」
放心しているスザクに、ルルーシュは悪戯が大成功したという笑顔で言う。「……あ、すみません、嫌だったですか?」と表情が翳りかけたのを慌てて勢いよく首を横に振り、「いやいやいや違うすごいびっくりしただけ、えっだってすごいブラフ……えっ待ってどこから?」と無意味にルルーシュの半纏の紐を結び直しながら返した。ルルーシュはほっとしたように頬を緩め、そしてまたにんまりと笑ってWiiリモコンを手遊びに振る。
「最初からです、最初に言ったときから。枢木さんが勝ってもそうしようって思ってたし、俺が勝ったら先制攻撃の不意打ちで、って。俺あのとき、誕生日のとき、すごくびっくりしたんですよ。だからお返しです。目には目を」
こんなところでハンムラビ法典を聞く試しがあるとは思わなかった。などと冷静に言ってはいられない。否もう、まるで冷静ではない。「そっかーいやほんとすごいびっくりした俺も、ルルーシュすごいねほんと良い役者、あー本職、俺も本職」と早口で並べ立て、無意味に手を握っては開き開いては握り、してやったり顔のルルーシュに爽やかな笑みを見せる。
「完全に騙されちゃったな。ああごめん、俺ちょっとトイレ行ってくるね」 「はい。すみません、俺も結構もう、眠くなってきたので……歯を磨いてきますね」 「オッケー。寝る前に声掛けて」
めいめいに立ち上がり、洗面所の前で別れて、ルルーシュが立った鏡越しの視界に映らない場所まで進んだところでトイレへダッシュする。短距離走者の本気の走り方だ。音が立ち過ぎないよう気をつけつつ急いでドアを閉め、息をつき、個室の中でしゃがみこむ。ぐうう、という音とも声ともつかないものが自分の喉の奥から漏れた。
「無理……好き……あー無理、超好き……どうしよう……好きです……」
ついに独り言が敬語になってしまった。ジーンズを下げてぼろんと飛び出す、元日にしてすでに今年最高ではないかという隆起を見せつける我が陰茎。そうだ今年は射精をする度に、赤十字社へ寄付をしよう。みなさんの二〇一八年が、どうぞ良きものでありますように。                
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saquihotate · 6 years
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12/12 Tue. 銭湯暮らし12日目 夜中まで作業をしていたのでクタクタだったし最低限のグッズは手元にあったので初めて湯パート宿泊。 シュラフでミノムシになって眠った。 朝パチッと目が覚めて、そのままお洗濯とモーニングをしちゃおうと思い部屋を出ると、名前を呼ばれる。逆光の中にエンヤちゃんだった。おはよう! 部屋で寝たことを報告してチラッとドアを開けて見せると、生きてるッスね〜!とエンヤちゃん。わたし、生きてる。 駅に向かうエンヤちゃんがご案内しますよと言ってくれたので途中まで一緒に。 ウフフ。楽しい。いってらっしゃーい。 部屋に戻って塗り壁2日目。 カオスだねぇ〜ヤバイよねぇ〜これはどうにかしないとねぇ〜と、壁にその都度手が加えられ、重な��っぱなしのこの部屋を見た人達は制作者も含めて言っていた。 わたしはみんなのその表情の感触ひとつひとつを忘れない。 笑っていても、笑えなかった。 どうにかしなくちゃ。 自分の衝動的にした事を含めて、ものすごく危機感を感じた。 過去と未来が重なった現在をこの場所で見つめれば見つめる程、どうせ壊しちゃうんだし、どうせ無くなっちゃうんだし、どうせ新しくなるんだし…とは私にはどうしても思えなかった。 それってどうせいつか死ぬからいいやって諦めちゃう行為の延長線上の話だから。 今はどうしても生きているから。 生きてるからには思いや考えや意志があるから。 好きなようにしなよって皆言うけれど、 皆の痕跡と向き合いながらじゃないと進められないこの道のりはなかなかのパワーが必要だ。怒って良いよという意見もあった。そんな感情とっくに付き合ってる。 怒りを表示する意味って、ある? 初日は吐き気が止まらなかったけれど、 本日はそれぞれの筆跡や癖やルールなどが浮き上がるのをやや楽しめてきたかもしれない。それでも泣くよね。一度は泣く。 10月にここに来て、11月に一度離れた時もどうしようどうしようといつも意識してた。 どうしよう、に気づいたその瞬間から ま、いっか。じゃ済まされないんだよね。 心が全然頷いてないのに、進めようとするから辻褄が合わなくなって、歪みがでてご機嫌じゃなくなってしまう。 不機嫌なのは誰かのせいだとか、環境のせいとか、時代のせいとか、そんな事は実は決して無くって、自分自身が納得いっていれば、ご安心な気分で遊べるんだってこと。 それってきっと、まずは自分を大事にするって事だよね。勘違いしてはいけない。孤独で居なきゃいけない。 それでも好きな人が傷ついていたら悲しい。 笑っていたらやっぱり嬉しい。 無理なら無理って言えば良い。 心がスッとするのがいちばん良い。 だから寄り添うのも大切だけど、好きなようにするのが良いね。…あ。だからみんな好きなようにしなって言ってくれているのか、うわあ。結局、ラブだよ〜。 やっぱりそこに落ち着く。 或いは、気持ちが傷付いて居た方が楽かもしれなかった過去の話。 ある日傷付いた気持ちを盾にわたしは逃げようとした。それはもうとっくに癖のようなものになっていたかもしれない。 いつか壊れてしまうならいっそ積み木を倒そうとする癖。(ゲームオーバーの打ち負かされる感覚が楽しみでゲームをするみたいな) それを許されない瞬間に立ち会ってしまった。 グイッと引っ張ってそっちじゃないんだってわたしが勝手に過去形にしようとした現在を簡単に未来に繋げてしまった。 それは感電したみたいな衝撃で、 こんな形で緊張感が幸福感に吸収されていく感覚は生まれて初めてだった。 そこから積み木にする木を自分で見つけてくるところから始まったのかも。 だから何もかもがひっくり返って毎日が目まぐるしくて意識しないと息つぎを忘れそう。 それが自然だったのかもと思う程に心穏やかなひとりの時間。孤独を貪る。 何かひとつのことに集中すると、愛、運命、生、性、夢、死などのテーマが全部繋がって押し寄せて来るものだから、言葉にするとどうしても極端な表現になってしまうかもしれないですね。日記だから、良いね。 動画は、朝のコインランドリーで回るアレコレ。
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power-sahara · 1 year
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当店はボデーソープ、リンスインシャンプーを浴場に備え付けております。タオルは100円でお買い求めできます。貸バスタオルも100円です。ドライヤーは無料でお使いできます。また、コンセントを開放しておりますので持ち込みでのドライヤー、スマホの充電等、ご自由にお使いください。 本日、水曜日も営業しております。 最終受付時間は9時半、閉店は10時です。 #末広湯 #ふじみ野市 #上福岡 #銭湯 #ちゃずさんの銭湯壁画制作動画 https://youtu.be/IVcOx1EFXS0 #超高濃度炭酸泉 #遠赤外線サウナ #井戸水水風呂 #水深90cm #水温14度 #水深90cm #サウナ #サ活 #サウナー #サウナイキタイ #サウニャー #サウナ好きな人と繋がりたい #サウナハット https://www.instagram.com/p/CpziKDIPIFx/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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blondelongtours · 5 years
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3月終わって4月。昨日は夜中にハヤトのパーティーに行った。カブキラウンジ。HAYATO DELAROSSAはいつだって最高。その後に食べたラーメンも最高。
働かなきゃいけない。時間は無限じゃない!眠らなくちゃいけない!時間は無限じゃない!学ばなくちゃいけない。時間は無限じゃない!遊ばなくちゃいけない。だから時間は無限じゃない!
2月の振り返り。
2/1 劇場入りの前に新宿で打ち合わせ。12月の嬉しい企画。顔合わせしつつ、何をやるのか何がやれるのかどこまでやれるのか誰とやるのかなどなど。全方位的に未知数。あれこれ思いつくままに喋ったと思う。去年DIYでやってよかったと思えるお話で、悔しかったあらゆることも最高の形で昇華してやるぞという面持ち。夜は「うまれてないからまだしねない」2日目。敬三が来てくれて幸良さんと3人で缶ビール。
2/2 昼と夜。
2/3 千秋楽。朝から食べ過ぎたことは今も後悔しています。全てが終わって楽屋で飲むのビールが一番好きかも。完全に噛み締め系。絶対また戻ってくるぞと心の中で唱えまくったと思う。打ち上げまでの間に行った台湾料理のあの時間も忘れがたい。目の前に銀さんと野田さんがいて同じテーブルを囲んでいるんだってことにクラクラした。数日後、親に自慢してしまった。打ち上げはずっとバカな話をして千葉さんのちょっといい話を聞いて解散。全然朝まで飲みたい感じだったけどやむなく。またご一緒したい人ばかりだ。
2/4 昼過ぎまで寝て洗濯などして夜は渋谷で映画を見た。60年代のイギリスのカルチャーはこんなにやばかった的なドキュメンタリー。ああいうのをブリティッシュインベンションっていうのかな?違うかも。
2/5 プールに行ってオーディションの準備を始めて夜は銭湯に行ったと思う。
2/6 部屋を掃除したり台本をぐるぐる覚えていたと思う。はえぎわを見たのもこの日かもしれない。アニバーサリー公演なのに解散とその後の人生についての物語。かっこよくて不思議で危なっかしくて楽しくて分からない。素敵だったなー。観劇前にレンタル落ちのオフスプリングを百円で買ったと思う。ミーニングオブライフが入ってるやつ。この曲は思い出深いのだ。
2/7 今年初めての稽古会。シュンペイさんを招いて体のことを考える時間。台本も読んだ。
2/8 何してたんだろう。いだてんを見初めていたのはこの辺りかも。毎回オープニングで泣いてしまう。
2/9 この日の記憶もない。覚えていないので今日のことを。新しい年号、われいになりました。
2/10 台本台本台本。
2/11 オーディション。ばっちばっちに体を動かしガチンガチンにシーン稽古。あまりにハードな数時間にあの場にいた全員が度肝抜かれていたんじゃないか。それでもやれることはやった。後悔はなし!
2/12 エグめの筋肉痛。夜はたかくらくん達とご飯。あれこれ話す。話すべきこと話そうって話になる。オーディション吉報。しかしもう一関門あるとのこと。おっしゃ、やったろうじゃないかい!
2/13 朝からさんぴんでTPAM参加。アトリエ銘苅ベースでの滞在制作についてのトーク。40分じゃ話し足りない!と思いつつ、自分の話の運び方を考えなきゃなとも思う。TPAMの雰囲気にむちゃくちゃ興奮した。海外への玄関口って感じ。来年は公演で参加したい!夜は飲んだ。今まで知ってたその人の知らないルーツに触れられるとそれだけで嬉しい。あとそう、とあるお笑いの動画を見て感動をしたのもこの日だ。お笑いのライブ行きたい。
2/14 稽古会。引き続き俊平さんによるワークと台本。思考によるノイズについて。
2/15 この日も何してたんだろう。。新しいDJミックスを作ろうとしていたかもしれない。おい、4月入ってもそのミックス完成してないぞ。
2/16 昼に贅沢貧乏。むちゃくちゃに面白かった。心の中でひーひー言いながら見ていた。ゆりちゃんいい台詞書くんだなー。人間も含めた配置に対するこだわりが、なんだろう、「気持ちいい」だった。この感覚は劇見てて初めてかも。おそろしや。。。
2/17 台詞覚えたりしていたけどそれ以外は何してたろ。シンガポールにいた時に読んでいた曽我部恵一さんのエッセイを再び読んでいたのはこの辺りだと思う。
2/18 プールに行ったりしつつ再びオーディション準備。とある嬉しいお話をいただいたのが恐らくこの日とかだったかも。渋谷で移動中、立ち止まって空を仰いでしまった。嬉しくてしょうがなかった。初めて誘われるより2回目に誘われるのがどれだけ嬉しいか。悔やんだってしょうがないことを悔やんでしまうものだけど、それでも振り切ろうとするので精一杯の日々だった。桜ヶ丘の桜、俺にはもう咲いて見えた!
2/20 知らない複数人を前に負けてたまるか。凹む。しゃんとしなくては。オーディション。
2/21 稽古会。俊平さんのワーク。体のアプローチから芝居につなげてみる。目から鱗。台本は「ブルー・ルーム」を読んだ。
2/24 プールからの台本台本台本。
2/25 最終オーディション。凹む。夜、次の台本を覚える。
2/26 下高井戸で映画を見た。とんでもなくへんてこりんな映画。Tシャツとパンツのサイズ感が最高だってずっと思いながら見てたと思う。
2/27 確定申告からのbozzoさんと打ち合わせ。渋谷のロックバー的なとこだったんだけど壁にデビッド・ボウイと書いてある。本物かどうかだいぶ怪しい。それでもなんとなく写真撮ってしまった。
2/28 撮影。ずっとアドレナリン出てたと思う。夜は洋介と飯。
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ln-vino-veritas · 7 years
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THE BLACK BEATLE 1
クズはクズだ。
なんのクズか違うだけで。
こいつは頭の良いクズ。
俺は頭の悪いクズ。
どちらも愛を知らないクソで、どちらも、相手に干渉しない、相手に興味のないクソ。
ズッキーニを切りながら、
「クソ…」
一言、漏らす。
「きたねぇ言葉、吐くんじゃねぇよ」
今年のズッキーニは皮が固い。
プラスティックのカッティングボードの上でズッキーニが躍る。横でアイツは、果物ナイフで器用にパプリカを小さく切って、黄色いパプリカと赤いパプリカが混ざっていく。指輪とタトゥーが毒々しい手先とは裏腹に、とても手先が器用なのだ。
俺は手先も生き方も何もかもが色々と不器用だ。
大きめのフライパンを彼は取り出して、
「先に炒めるから、それ切ったら、ここに入れろ」
オイルをパンに注ぎ、そこにアイツはブラックペッパーを振り撒くと、熱されたオイルの上でペッパーが躍った。
「イテッ…」
上半身裸の俺の横腹に、熱い油がはねる。
「シャツ着てこいよ。猿かよ、おまえは…」
肯定も否定もせず、
「シャツどこで脱いだっけ…」
俺はもそもそと、リビングに行き、ソファに脱ぎっぱなしにしていたシャツを着てキッチンに戻った。
キッチンに戻ると、彼は俺が途中にしていたズッキーニを、また器用に、指先のナイフだけでカッティングボードを使わずに切りながら、次々とパンに落としていく。俺は木べらを戸棚から取り出して、先に油の中にいる赤と黄色のパプリカと緑のズッキーニを混ぜていく。
ペッパーは油の中で爆ぜながら、彼はズッキーニの次に、酢漬けのハバネロを輪切りにしてパンに落とし、先に用意しといた沸騰した湯の中にパスタを入れた。
「味付けは、オレはするから、てめぇはすんなよ」
俺の舌は基本、信用されていない。
「うるせぇな。勝手にしろよ」
俺はなんでもかんでも美味いって食うからだ。だからって、そう言われると純粋にムカツクものだ。料理を手伝う気を失って、俺は試合を途中で放棄した。
俺は足先を後ろに向けて、キッチンを出て、テレビを点けた。
さほど面白くない。
言葉は分かるが何が面白いか分からない画像の連続。
無表情に視覚を刺激していたら、パスタが茹で上がる、小麦独特の匂い。
嗅覚は強制的に刺激される。
「オラ…」
無造作に、ドンと皿が俺の前に置かれて、
「………フォーク」
フォークが無いから、
「テメェで取ってこい、それくらいやれよ」
俺はキッチンに戻ってフォークを取りに行く。
俺がリビングに戻ってきたら、彼は先に食べ始めていて、テレビを消していた。
「………………」
パスタを食べる音だけが部屋に響く。
音が欲しいから、俺はテレビのリモコンを手にする。テレビを点けて、何の考えもなしに、チャンネルを変えていく。
「テレビ、うるせぇよ」
コイツはいつだって、色んな事に神経質なのだ。
「うるせぇ、チャリ毛。お前が飯、食う音だけ聞いてられっかよ」
そしたら、
「…………………ッチ」
コイツは、見るからに分かるイラつきを俺に見せる。
ズッキーニをフォークに何本も突き刺して、突き刺し始める。
ぎょっとした俺に、
「テレビ、消せよ、うるせぇよ」
言って、彼はそれを全部、食べた。
「オレは今日、ずっと、クソ相手ばっかして疲れてんだよ!」
彼は、ズッキーニを追加で突き刺しながら、
「クソ、クソばっかだ。世の中は!」
ぶつりぶつりとズッキーニが突き刺される音が聞こえるくらい。
「今日、来た客は、売春宿の女達だ。高級売春婦だから、性病にかかってると、客からクレーム入るから、性病になってないか調べろって言われて、診たんだ」
そいつは、捲し立てながら、
「全員、ナマでヤってんだ。性病になってないはずねぇんだよ。全員、大なり小なり、性病持ちだ!」
赤いパプリカがフォークからこぼれて、
「全員、性病だって言ったら、オーナーは何て言ったと思う?」
地面に落ちた。
「エイズと梅毒と淋病は病気で、それ以外は病気じゃないって俺に言ったんだ。死なない病気なら、
いいって」
俺は、
「お前が今日、疲れてんのは分かったけど、怒鳴んなよ!」
ズッキーニを一つ、口の中に運んだ。
「オレに言ったってしょうがねぇだろ!」
彼は普段、口数少ない方だ。
「カンジダだって性病だ。セックスしなけりゃうつんねぇんだよ!ヤるなら、きちんとコンドームしねぇとうつるんだよ! セックスしてうつる病気が性病だろうが! なんのための医者だ!」
今日は大変、雄弁だ。恐ろしいほど、雄弁だ。
「性病のことなんか俺は知らねぇけど、まあ、お前は医者だ」
そして、言ってることは正しい。彼の話はテレビより為になる。そしてなにより、テレビより煩い。
「妊娠してる、10代の女だっていたんだ!そんなクソばっか見てきたんだ!」
俺はそれを無言で聞きながら、テレビを消した。彼は無駄にフォークで具を突き刺しながら、音を立てて食べながら、捲し立てる。
「妊娠してるって言ったら、堕胎しろって言われたんだ。性病にもかかってるって言ったら、じゃあ、堕胎の必要はないって言うんだ」
俺は、パスタを一気に胃に流し込んだ。
「なんでだと思う?」
彼は苦々しげに、
「処分するそうだ。俺に支払う堕胎の手術費が勿体ないとよ」
と、言った。
今、飲み込んだパスタが逆流しそうな話をしながら、食べる夕食。
俺らも大概、クズだが、
俺らより、
よりクズの話を聞かされている。
「クソだ。クソばっかだ」
そう言いながら、会話の汚い内容の割に意外と平気に彼はパスタを食べていくから、
そこは、
やっぱ、
医者だなと思った。
ローが怒鳴ってばかりいるから、彼の猫のティーが心配してリビングにやってきた。彼女は高い声で、『ニャー』と、鳴いて主人の気を引いた。
「ティー、ごめんな」
タトゥーだらけの手でティーを抱き上げて、
「騒がしかったな」
彼女にキスをした。ティーはローが、子猫だった”キティ”と、紅茶の”ティー”から名前をつけた。ミルクティーのような色をした雑種の猫。ストリートで1人で寂しそうに鳴いていたから、連れて帰って来た。
ティーはローの腕の中にすっぽりと納まって、喉を鳴らしている。
「キティ。オマエはオレのもんだ」
ローはとびっきりの笑顔で笑って、
俺は猫じゃないのに、それを見て少し、うらやましく感じるのだ。
ローは血統書の付いている猫より、たぶん、何も持たない雑種の方が好きだ。
ティーは雑種で、俺もきっと同じ。
だから、一緒にこの部屋に3人でいるのはなんとなく理由が分かるのだが、俺は、ローが彼女に鼻を寄せて、キスをするのを見ると、何故か少し、うらやましく思ってしまうのだ。
パスタを食べ終えて、ローはキッチンに戻り、酒の瓶を持ってきた。
ショットグラスを2つ持ってきて、テーブルに置く。すると、ティーはひょいっとテーブルに飛び乗って、ショットグラスのグラスの縁を鼻で触った。そんなティーの頭を、彼は撫でて、ティーは彼の手の平に耳を2つすっぽりと隠れるくらい、頭を押し付けて、その間に、彼はショットグラスにジンを注いだ。ジンの蓋を閉めると、ティーはジンの入ったグラスに顔を寄せて、小さなグラスの中に頭を突っ込もうとする。ティーは鼻が弱い。子猫の時に、栄養が足りなかったから、鼻がうまく効いてない。だから、酒の強い匂いに惹かれるんだと思う。
「ホラ」
ローはそんなティーの腕の下に手を入れて、彼女を酒から引き離し、
「オラ」
俺にグラスを渡してくれる。
「サンキュ」
俺は、ジンを一口で飲んで、ああ、そうこの喉を焼く感じがいいのだ。
「どうだ?」
聞くから、
「うまいな。なんて酒だこれ?」
俺は質問に質問で返してしまう。
「ビフィーターズだ」
その度に、俺ってあまり頭が良くないと思う。
「ライム入れようぜ」
だから、頭の良い彼に惹かれるんだと思う。
キッチンへ向かう彼の背中を見て、猫は彼の後を追って一緒にキッチンに向かった。
そんな彼女を見て、
俺は、
どうせなら、
猫に生まれたかった、
と、思うのだ。
ローはライムとナイフを持って、キッチンから戻ってきて、
「オマエもいるだろ?」
ライムを皿に絞って、種ごと、頷く俺のグラスに入れる。そんな彼の指先には、人差し指の先と中指の先に、大きく窪みとタコがある。
だいぶ前、
『その指のタコはなんであるんだ?』
と、聞いたことがある。
『外科手術の時、糸を結ぶ時にできる跡だ』
と、彼は言った。
『手術の時に、何回、糸を結ぶと思う?1針ごとに、糸を結んでいくんだ。しょうがない』
俺はその時、刑務所の中にいて、彼も刑務所の中に居た。2段ベッドの同居人で、俺が下のベッドで上が彼のベッドだった。
『なんで、医者がムショにいるんだ?』
俺がそう聞くと、彼は口角を上げて、
『医者じゃねぇよ。ヤブだ』
笑った。
ますます、それに俺は興味を持ってしまって、
『どうゆうことだ?』
そこから俺達は自分の経緯を話し合った。
彼は、医者の資格が無いのに、ちょっと手先が器用だったから、民間の保険の無い患者を格安で手術しては小銭を儲けていた。月々の保険料が払えない人間はたくさんいる。生活保護がもらえるわけではないくらいの収入があるが、保険の支払いまでは手が回らない、そんなボーダーラインの人に手術をしていた。
『木綿の糸で外科手術の縫合をしたことがある 』
そうも言った。
ある時、15歳の少女が妊娠して、ローの元にやって来た。彼は、彼女に堕胎の手術をしたが、彼女のボーイフレンドが堕胎手術の1週間後に考えを変えて、子供を産んで育てると言い出して、堕胎手術が両方の親にバレた。それで、金の無いティーンエージャーがどうやって子供を堕胎をしたかが問題になり、ローのしたことが発覚し、問題になった。
そして、彼は刑務所に居た。
ベッドの上と下で会話を取り交わす。
『保険の無い人間でも、この国でも手術が受けれる場合があるんだ。どんな人間だと思う?』
彼はベッドの上から俺の顔を覗き込んでそう聞いた。
『俺も保険、入ってないけど、手術受けれるのか?』
俺はベッドの下から彼の顔を見上げた。
『さあ、それは場合による』
彼は首を傾げた。
『交通事故とかで、頭を強く打ってるとかで、脳外科の手術が必要な時に、脳外科手術は高くつくだろ』
俺は見上げて、するとベッドの端から顔を覗かせた彼と目が合った。
『そんな時に、身内が費用を支払う金が無い場合、その患者が死んだときに、遺体を実験用の検体として売却することを許可すれば、手術は受けれる。実験用の死体は貴重だ』
その時、初めて、彼と真正面から向き合ったのだが、彼は、整った顔をしているな、と素直に思った。彼は話を続けながら、
『本人は事故でとっくに意志が無いから、身内の同意を待ってる間���、ほぼほぼ、患者は死にかけてるがな』
出所後、彼は、闇医者時代に貯めた金で大学に行って、資格を取って、今は医者をしている。しかし、前科のある医者だ。前科の医者に集まる患者も前科があったり無かったりで似たり寄ったりだ。
底に一度、落ちるとなかなか、そこから抜け出せない。
『資格を持ってなかった時に、していた手術の方がまともな患者が多かった』
彼はそうも言った。
闇医者の時は、金の無いが真っ当に働く人間を相手にしていたのだが、今の彼の顧客は金のあるクズだ。
出所前、そんな彼に、
『アンタのやったことは正しい。今も昔もだ』
俺はそう言った。すると、彼は、
『ムショでそれを言うか?』
と、言うから俺は答えることを止めた。
落ちるとこまで落ちてしまった俺ら。
3杯目のショットグラスを飲み干したら、心臓がドクドクしてくる。
「キくな、これ」
俺は自分のシャツの首元を掴み、
「心臓がここにあんのが分かる」
と、言うと、彼はショットグラスを煽り、もう片方の手で、
「ほんとうか?」
と、俺の左側に手の平をピタリと当てた。
俺と彼の距離は、彼の腕の長さ分しかない。
脈打つ心臓に、
彼の手の平の温かさが直に伝わり、
心臓がもっと速くなる。
「脈が」
彼はショットグラスをテーブルに置き、
「速いな」
右手の2本の指で、俺の顎下にピタリと指を寄せて、左側の手の平はそのままで、俺の心拍と脈を比べる。
「あまり、今日は飲まないでおくか?」
彼は、自分のグラスにだけジンを注ぐから、
「いや」
俺は、彼のグラスを手に取り、
「今日は酔いたい」
飲み干した。
それを見た彼は、笑って、俺のグラスにジンを注いで、
「俺もだ」
俺のグラスを飲み干した。俺は彼のグラスを彼の側のテーブルに置いて、
「なら、飲もうぜ」
そのグラスに彼はジンを注いでくれる。俺は手を伸ばして、
「お前も丸くなったな」
彼は俺の腕を見て、そう言った。
「そうだな。もうドラッグはヤってない」
俺はグラスを摘まんで、腕の真ん中に残る静脈注射の跡を見た。だいぶ、薄くなった。
「だから、アルコールくらい飲みたい」
彼は、
「合法に頼るか?」
言うから、
「そういうわけじゃねぇよ」
俺は、否定して、
「違法ドラッグも合法ドラッグもどちらも俺のことなんか考えてくれちゃいねぇ」
彼の方を見た。
彼は、
「その通りだ。テメェはテメェで管理しないといけない」
言って、
「あちぃ………」
シャツを脱いだ。
シャツを脱ぐ、彼の腹の筋肉を見て、
「ローって、今、女いんのか」
と、なんとなく聞いてみる。
言ったら言ったで、俺の心臓は走り出しそうだ。急に恥ずかしくなる。
思わず、俯いて、でも、返事が聞きたくて。
同性でも、彼は恰好良いと思う。男前だとも思う。
「ティーが恋人だ」
その答えに茶化された気がしたので、それ以上、俺は聞かないことにした。
すると、
「オマエはいるのか?」
と、彼が聞くから、
もっと心臓がドクンと、ひとなり、高鳴った。
「ゲッゲホッ」
ジンが思わず、気道に入って、酒を吹き出す。
「ガホガホ………あっちぃ」
咳き込みながら、喉奥が燃えるように熱い。肺が焼けたかと思った。
俺が胸元を押さえて立ち上がると、彼は大笑いしたから、
この質問の答えを彼に返さなくて済んだ。
俺は色気のある話はとことん苦手なのだ。
でも、彼は、言わないが、たぶん、女が好きで、女がいると思う。言わないが、俺は彼がどこで、処理してるか見たことがない。彼がAVを見るところも見たことがないし、オナニーをしているところを見たこともない。だからといって、ゲイでもなさそうだ。
つまり、
俺は彼のことを何も知らなくて、
何も分からないのだ。
俺が胸元をかきむしって苦しんでいると、彼の恋人がニャーッと俺を見て鳴いた。
その言葉の意味が分からず、彼女を見下ろすと、彼女はいつもの挑戦的な瞳で俺を見詰めるのだ。
そしてその度に俺は、彼女をうらやましいと思うのだ。
「ああ、そうだ、ロロノア、これ、口座に入ってた金だ」
ローはソファの下から袋を取り出した。中には現金。
「急に振り込まれてたぞ」
俺は刑務所から出ても保護観察が付いていて、自分の銀行口座を持つ手続きが面倒くさいので、彼の口座を借りているのだ。
俺は、現金の枚数を数えて、
「iPhoneが買える!」
と、言った。
「何したんだ?」
ローは酒を飲むのを止めて、
「YouTubeだ。YouTubeに動画を投稿したから、広告料が入ったんだ」
ソファに横になって俺に聞いた。
「なんだ、お前がまた悪いことしたかと思った」
彼は口角を上げてそう言った。なんだか全く以て信用されていない。
「なんの動画あげてんだ?」
グラスを置いて、彼は聞くから、
「パルクールだよ。道具も何も無しで、出来るから元手がいらねぇ」
俺は、立ち上がって、
「見るか?」
と、聞いた。
「酔ってるんだ、やめとけよ」
と、言う彼に、俺は壁に右足を着けて、壁に頭を密着させて、体幹で宙返りする。人間は臍の位置に重心があるから、その重心を崩さずに体重移動をすれば、後はバランスだ。
一瞬、壁に背中を着けて、止まると、
世界が一瞬、止まる。
俺は大好きなんだ、この感覚が。
右足を左足に変えて、また、壁越しに宙返りすると、俺を見る彼が視界に入って、でも、俺はそんな彼を見詰め返すことなく、現実に戻るために、
やっぱり、地上に降りた。
腹が純粋に減ったので、金をポケットに捻じ込んで、近所のケバブを買ってきて、戻ってきたら、ローは仕事中だった。
「オイ、飯、どうする?」
俺も彼も朝から何も食べていないはずだ。部屋の奥から、
「手術中だ。食わせてくれよ」
と、返事が返って来たから、俺は彼の声がする部屋へ入ると、
「っげ」
思わず、変な声が出た。
部屋中、血だらけ。
「今、縫合中だ」
ローは黙々と縫い合わせている。
黒い髪に、黒のパーカーを着て、眼鏡を掛けて、患部に視線を合わせている。
前屈みになって背中を丸めて、手術を施す彼の姿はまるで黒いカブトムシのようだ。
「あとどのくらいだ?」
聞くと、
「もうすこし」
と、目線はそのままで返事された。
「ケバブどうする?」
「食わせてくれ。脳がもう糖分が欲しくて欲しくて悲鳴あげてる」
と、彼は口を開ける。額には汗粒が何粒かある。局部を照らすライトが熱いのだ。
「悪いな。朝から。叩き起こしちまった」
眠っていると思った患者が目を開けて喋ったので驚いてしまった。俺は、目をかっ開いて、
「オッサン、あんた、喋れんのかよ?」
と、叫びながら、ローの口にフライドポテトを突っ込んでいく。
「局部麻酔かけてもらってるからな」
患者が笑うと、金歯が覗いて、俺は昔から、金歯が苦手だ。
ローは無言で、ポテトをガツガツと食べながら、口元は無骨に、手先は繊細に、そんな細い糸、よく縫えるなと、思いながら、
「肉も食わせろ」
と、言うから、俺は手掴みで、一口分ずつ、彼の口元にケバブを運ぶ。ケバブの肉は合成肉。彼は獣のようにそれを食べながら、作業は止めない。彼の手先のゴム手袋は血まみれで、それを見て、俺は一気に食欲を無くす。彼は、すぐにケバブをたいらげて、
「アルコール、消毒用、取ってくれ。それで、俺の口を拭いてくれ」
と、言うから、まずは、ケバブの油でドロドロになった、自分の指を拭って、彼の唇の周りに付いた油を拭いた。
「ありがとな」
彼の薄い唇は、アルコールで拭くと一瞬、真っ赤になって、すぐに奥歯を噛み締めた。
玄関のチャイムが鳴ったので、
「出てくれ」
と、言われた、自分が飯を食べる暇も無く、まあ、食欲も一気に無くなってしまったのだが、俺は玄関に向かう。
「だれだ?」
と、ドア越しに尋ねると、
「予約してる、11時にヒアルロン酸」
と、女の声。
ローの客だ。今日は朝から満員御礼だ。鍵を開けると、派手な女が立っていた。
「急な患者が来てる。リビングで待っててもらっていいか?」
香水の香りを振り撒きながら、高いヒールの彼女は、リビングへ真っすぐ向かって、常連客だ。
「奥の部屋はまだ覗くなよ?まだ、手術中だ」
彼女は、頷いて、リビングでソファに座っていた、ティーを抱き上げて、ソファに座った。キレイな顔をしているのに、どうして、これ以上、ヒアルロン酸の注射を打つのか理解できないが、人には色々と事情があるのだろう。
「何か飲むか?」
深入りも詮索もしたくない。
「何があるの?」
長いマニキュアの指で、ティーを撫でながら、
「コーヒーか紅茶か水か酒か。施術前だからアルコールはやめといたほうがいいよな…」
「紅茶ちょうだい」
「了解」
俺はキッチンでお湯を沸かして、カップにティーバッグを放り込んで、
「ミルク入れるか?」
と、リビングに顔だけ出すと、オッサンの手術が終わったようで、オッサンが廊下をふらついて歩いていた。ああ、これはドアが開けられないなと、俺は玄関に走って行った。
「あんた、このまま帰るのか?どうやって帰る?」
と、聞くと、
「歩いて帰る」
と、言う。
「少し、休んでいくか?」
と、聞くと、
「迷惑だろうからいい」
と、また金歯を見せた。
引き留める気は失せた。
傷口にスーパーのビニール袋を被せられたオッサンを玄関からリリースして、キッチンに戻り、紅茶にミルクを入れて、女に出すと、ローがキッチンに入ってきて、ゴミ箱に血だらけのゴム手袋を捨てた。
「11時だよな、ちょっと待ってくれ。部屋が血だらけだ」
顔は何度か見たことあるのに、名前が覚えられないな、と、ぼんやりと頭の隅で考えながら、ローは下の戸棚から業務用のアルコールが入ったポリタンクを持って、隣の部屋へ戻りながら、
「今日もいつもの、ヒアルロンでいいか?」
と、彼女に聞いた。
彼女は、
「…………………」
少し、考えて、
「今月、あまり稼げなかったら、安いのない?」
と、聞いた。
ローは、理由を聞く��けでもなく、立ち止まり、
「安いヒアルロン酸もあるが、質はあまりよくない。在庫がないから取り寄せだ。今日は無理だ」
淡々と答える。
「安いのは純度が低いからすぐに抜けちまう、不純物も入ってるかもしれねぇし」
指輪だらけの手でポリタンクを持った、大��はリビングで事前打ち合わせをする。
女は、
「じゃあ、自分で打つから、いつものヒアルロン酸だけ売ってちょうだい」
言うが、大男は、
「やめとけよ」
と、
「素人打ちすると、顔が崩れるぞ。もったいない」
そう言われると、女も黙る。
「麻酔無しで打つか? いつもはヒアルロン酸に麻酔混ぜてんんだ。麻酔無しなら、ヒアルロン酸代だけで今日は、打ってやるよ。技術代は今日はいい。その代り、麻酔無しだと、死ぬほど痛いぞ」
大男は、
「痛いのが嫌なら、今日は帰れ」
と、言った。
「それでいい」
彼女は真っ赤な口紅をカップに付けて紅茶を飲んだ。
「分かった」
ローは、リビングを出て行ったから、俺は、
「飯、ここで食っていいか?」
と、彼女に聞くと、彼女は頷いた。
俺は彼女の横にある足置きに座って、冷え切ったケバブをフォークで突き刺し食べだす。今日、一食目。
「アンタ、何歳?」
急に聞かれて、俺は女の顔を見てしまう。
「23歳」
答えたら、
「もっと若く見える」
と、言われた。俺はそれは、どういう意味なのか分からずに、
「そう…か?」
とだけ、返事をした。
ローはリビングを素通りして、キッチンで大鍋で水を沸かし、器具を消毒して、殺菌用の紫外線ライトボックスに放り込んだ。
「おい、準備できた、来いよ」
ローが向こうの部屋から彼女を呼んで、彼女は立ち上がる。
「紅茶、美味しかった。ありがとうね」
ヒールを履いてるからか、腰の位置が高い。
「ロロノア、お前も来てくれ」
ローに呼ばれて、俺はケバブを口に入れるだけ入れて、彼女の後を追った。
「なんだ?」
手術用ではない隣の部屋は、一気に、綺麗にアルコール消毒されていた。
「化粧、落とせよ。ここに来るときは、化粧してくんな」
女を椅子に座らせて、ローはコットンで丁寧に彼女の顔をアルコールで拭い、真っ赤な口紅付いたコットンを床に無造作に置かれているビニール袋に突っ込んだ。
ローは、
「こいつの顔を押さえててくれ」
と、言った。
俺は意味が分からずに、ただ、指示通りに、
「ちょっと、何すんのよ!」
彼女の頭を後ろから両手で固定する。ローは、やはり、淡々と、
「スゲー痛ぇぞ。注射打ってる時に暴れると困るだろうが」
言った。
そして、彼が宣言したとおり、
本当に、
阿鼻叫喚だった。
メスも料理も何もかも一緒の鍋で茹でる。
沸騰した鍋に、アーティチョークを丸ごと落とし込んで、茹で上がるのを待つ。これが一番、料理が楽だ。
アーティチョークが一個、丸ごと入る鍋が無いので、昼間にローが手術器具を煮沸消毒していた鍋を使うことにした。彼はそれを横目で見るだけで、別に何も言わないから、それでいいんだと思う。
「今日は午後、どこへ行ってたんだ?」
彼はトマトとビーツを半分に切って、フライパンで炒めている。
「高架橋下で落書きして、パルクールしてた。あとは、だらだらと喋ったり」
彼は、視線を落としたまま、
「ふうん…誰と?」
料理をしながら、
「エースとルフィとサンジと…」
チキンを炒めると油がたくさん出るから、
「最近、アイツらに会ってねぇな…元気か?」
それで野菜を炒めると美味い、
「元気だ…エースとルフィはフェイクニュース作って流して、広告料で稼いでるから、一緒にやらないかって言われた」
野菜を炒めながら、
「お前は? Youtubeの作った?」
俺は、
「ああ…。新しいの撮った」
彼は、
「塩、渡してくれ…」
と、彼に塩を手渡す。
「なあなあ、見ろよ」
彼は塩を摘まんで、手を目線まで挙げて、
「トルコの料理番組のマネ」
と、目線をオレに合わせて、塩を振るから、
「っぶ………」
思わず、吹き出してしまう。
「バッカ………何やってんだ」
俺は、笑いながら、彼は、
「アイツら、フェイクニュース作ってんのか。選挙のたびに出る、ワケ分からないスキャンダルとか作るのアイツら上手そうだよな」
俺は、茹で上がったアーティーチョークを、シンクに熱湯ごと落とすと、
「アイツらはYouTubeはやらねぇのか?」
シンクが熱で膨張して、ベコリと音を立てた。
「さあ、知らねぇけど。俺みたいに、いちいち、パルクールやって動画編集するより、簡単で儲かるらしい」
彼は、炒めたチキンと炒めた野菜を皿に盛り、
「俺は、オマエの動きとかリズム感好きだな…。今度、どうやるのか教えてくれよ」
アーティチョークはそのまま皿に置く。
「ああ………」
彼がそんな事を言うとは思ってなかったので、少し、驚いたのだが、
彼は鍋をシンクに置き、蛇口を捻り、食後に洗いやすいように水を溜める。
「お前の才能で、金を稼ぐの俺は賛成だ」
いつものシンプルな夕食。俺は彼の言葉に少し、嬉しくて恥ずかしさを感じた。
「でも、YouTubeで一番、稼いでるのは………」
俺は二人分のフォークを持って、リビングのテーブルに置く。
「どうしたらもっと稼げんのかな?」
俺は、自分の動画にヒントを貰えると思ったのだが、彼は、
「YouTubeで一番、稼いでるのはイスラム国だろうな………」
と、言った。彼は、淡々と、
「捕虜の処刑の動画の再生回数見たか?あの広告料は、ヤツらの資金源になってるんだろ………けっこうな金になるんじゃないか?」
俺は、
「………………」
何も言えなくて、彼は続けて、
「世界で金を稼げるのはクズだからだ」
そう言った。
「資本主義の国じゃ、クズしか稼げねぇ」
言いながら、彼は、アーティチョークの皮を一枚剥がし、溶けたバターに付けて、アーティチョークの柔らかい先を前歯でこそげて食べた。
「食べろよ」
アーティチョークの皿に手を伸ばして、
「お前は、YouTubeで儲けたいのか?」
俺は、アーティチョークを何枚か、バリバリと剥きながら、
「そりゃ………金は欲しい」
実は、iPhoneの事しか考えてなかった。
ローは、
「マルクスの資本論だと、オマエが今、食べてるアーティチョークは買う価値があって」
アーティチョークを口に運ぶ、
「アーティチョークは食べる価値もあるんだ」
根元の柔らかいとこを食べると土臭い、なんとも言えない味が広がってそれが、バターと混ざると美味いのだ。
「だから、オマエがやってることも、見る価値があって、印象深くて何度でも見たくなる、つまり使用価値が高くなれば、ユーザーが増えて」
土臭いといえば、ビーツも最近、やっとうまく感じるようになった。
「きっとうまくいくんだろうな」
彼は、フォークでビーツを刺せるだけ刺して、
「いつか金のiPhoneも買えるようになる」
一気に、口の中に放り込んだ。
俺達はいつも食後に酒を飲む。
「エナメル塗っていいか?」
彼は黒のマニキュアの瓶をテレビの横から持ってきて、
「ああ。どうした?」
スピリットの350ml瓶を、キッチンから持ってきて、
「明日から、3日くらい仕事が空くから…ネイル塗りたいんだ」
彼は、瓶をぐびりと一口、飲み、マニキュアの瓶を開けた。
「手術してると手袋していても、爪先のエナメルがすぐに剥げちまう」
部屋に広がる、シンナーの匂い。昔、馬鹿みたいに吸った。
でも、今はそんなに懐かしくない。
あの時は、心に空いた穴をシンナーで埋めようとしていた。
シンナーで埋まらないと分かると、
ドラッグに頼るようになった。
ぼんやりと、スピリットを味わうわけでもなく、無感情に飲んでいると、
「右手、塗ってくれよ」
ローは右手を俺の胸元に伸ばした。
彼は試すように俺をじっと見た。
彼の自信ある黒い瞳。悪戯に笑う。
その瞳の中に少し、戸惑った俺が映っていて、それはあまり見たくなくて、
俺は、瓶をテーブルに置いて、ロー側にあるテーブルの上のマニキュアの小瓶を取って、
「俺、あまりこうゆうのうまくないんだよな」
と、言った。
「知ってるに決まってるだろ」
ローは左手でスピリットを飲みながら、
「でも、オマエに塗ってもらいたいんだよ」
と、笑う。俺は不器用に、毛先にエナメルとたっぷりと取って、彼の手を掴んで、彼の短い爪先に黒い液体を塗っていく。
親指は横を向いているから塗りにくい。でも、一番、爪の面積があるから、塗りやすい。少し、はみ出しながらも、5本塗って、
「どうだ?」
と、聞いたら、彼は手をかざして、
「はみ出しまくりじゃねぇか。ヘッタくそ」
と、言ったが、
「アリガトな」
と、礼も言った。
エナメルを乾かす間、スピリットを飲みながら、
「ローは、昼間、来た女みたいなの、好みか?」
俺は、なんとなく聞いてみるのだ。
「どうしてそんなこと聞くんだ?」
彼は、ちょっと驚いた顔をして、
「いや、なんとなく……美人だったから」
俺がそう答えると、彼は、
「オマエはあんなのが美人って感じるのか」
と、呟いた。
「いや、美人つうか、俺、オマエの好みが未だに分からないから…」
俺は、スピリットをちびり、ちびりと、飲みながら、
「俺の好み、分かんねぇのか………」
彼は顔を上げて、俺の顔を見るから、
彼の黒い、黒い、
深い色の瞳に光が差し込んで、
俺は吸い込まれるような錯覚に陥る。
口を薄く開けて、
『オマエのこと何もかも分かんねぇよ………』
と、言いそうになったが、結局、
「………………」
臆病な、俺は言葉が出ないのだ。
俯いて、エナメルの乾く匂いとスピリットのアルコールの匂いが混じって、
しょうがなく、スピリットを足すのだ。
瓶の首を持って、酒を煽ると、いくら度数が高いとはいえ、350mlなんてすぐに無くなる。
「もう1本」
俺は立ち上がって、キッチンに向かうと、
彼は俺の背中に、
「最後にセックスしたのはいつだ?」
と、聞いた。俺は振り向くと、
「愛のあるセックスをしたのはいつだ?」
彼は真実の黒い瞳で、俺を見て、
「………………」
答えられない俺に、
「………無いんだな」
と、俺が知りたくない真実を鼻で笑って俺に告げた。
何も言わずに、俺はキッチンの冷蔵庫から横に寝かせてあるスピリットの瓶を掴んで、冷蔵庫の蓋を閉めようとしたら、
「俺にも、もう1本くれ」
と、ローが俺に声を掛けた。
その声色は先ほどの、質問など無かったかのように喋るから、
俺は、少し、苛ついて、
「最後にセックスしたのは………」
瓶を彼の前に乱暴に置いた。
「いつ?」
彼の細い眉毛が片方上がり、
「先週」
俺は、2本の瓶の蓋を、栓抜きで開けて、
「ナマか?」
そこまで聞くか?と、俺は、ムカついてきたから、
「ゴムしてるに決まってんだろ」
言い放った。
「フェラはすんのか?」
俺は顔を反らして、目を閉じた。
「フェラは、するし、されるし、なんなんだよ、オマエ。いい加減に」
スピリットを飲もうと、テーブルに顔を向けると、彼は立ち上がっていて、
先ほど、蓋を開けたばかりのスピリットをそのままにして、席を立った。
その背中は、なんとも言えない、香りがして、
俺も思わず、立ち上がって、彼の肩を掴むと、
「なんだよ」
と、振り向いた彼の顔は怒っていて、
見るからに怒っていて、
でも、ここは俺が怒る立場なのに、何故か、彼が怒っていて、俺はわけが分からない。
「なんで、怒ってるんだよ」
俺がそう尋ねると、
「オマエ、分かんねぇのか」
ゴミを口から吐き出すように、言う。じっと、彼を見詰めて、
「………………」
俺は黙ってしまう。
すると、彼の黒い瞳の中の俺が一気に大きく写りこんだと思うと、
俺に噛み付くようにキスをして、
俺は顎を両手で覆われて、顔を上げさせられて、
そのキスは驚くほど、乱暴で、
驚くほど、良い香りだった。
アドレナリンだか、ドーパミンだか、エンドルフィンだか、
何が何だか分からないが、
彼が口の中に舌を捻じ込ませてきて、
俺の舌を掴もうとする。
俺の心臓がドクンと音を立てて高鳴って、
俺の心臓も掴まれそうになるから、
俺は彼の舌から逃げようとすると、
狭い俺の口の中を彼の舌は執拗に追いかけ回して、
狭い俺の口の中で逃げ場を無くして、
俺の心臓も逃げ場を無くすくらい、
高鳴って、
しょうがない。
「…………んぅっ……やめ………」
いくら逃げようとしても、彼の舌は俺の口腔内を舌で舐め回すから、俺の舌はいくら逃げても、舌以外の所を、舐め回されて、
粘膜を何度も彼の舌で擦られると、
自然と、
下半身が熱くなる。
すると、俺の脚の間に彼は片足を捻じ込ませてきて、彼の方が背が高いから、俺はそれに逆らえなくて、両手で彼の胸を押すのだが、彼は俺に自分の股間を押し付けてくると、
「………うぁっ………」
彼の股間の熱さに驚いてしまって思わず、声を上げた。彼はべろりと、口周りを舐めて、
「オマエ、良い匂いするな………」
と、言った。
「ずっと前から、良い匂いがしてたんだ………」
そのシャープな黒い瞳は、獣のようで、
今まで味わった事のないような、ぞくりとした感触が背筋を駆け上がった。
彼は俺の指と指を両手、絡めて、握り締めて、両指を絡めたままで握り締めて、
「もっと、はやくにテメェにキスすりゃよかった」
と、吐き捨てるように言い、
「………んぅ」
また、今度は下からすくい上げられるように、
食い付かれるように、キスをされた。
角度を変えると、唾液が、少しだけ零れて、
彼はその唾液を逃さないように、
頬を摺り寄せるように、
キスをする。
その感覚に目をぎゅっと瞑る。
目を閉じているから何が起こってるかなんて分からないけど、
目を開けていたとしても、たぶん、何が起こっているか分からないだろうから、
そんな些細な事は今は気にしなくていいんだろうけど、
彼がキスをする度に、彼の髭が俺の顎を擦ったりして、
それでさえ気持ちいい。
絡められた指先まで握り締められて、指先がじんじんする。
指の根元に彼の指輪が当たって、俺の指の付け根に押し付けられる。
首筋の後ろから耳の後ろにかけて、じんじんする。
キスを角度を変えて、それでも、キスを、彼はやめてくれないから、俺の顔は上を少しずつ、向いてしまって、喉がせり上がる。
「…………んぅぅ」
首の後ろが詰まるから、息苦しくなって、
俺は、彼の腹を膝で蹴った。
「イッテェな………」
彼は、べろりと舌を出して、俺を睨んだ。
その切れ長の、瞳が俺を捉えて、掴まえて離さないから、俺は目を反らす。
口を薄く開けると漂う虚無感。
キスを止められると、
それも嫌なのだ。
その隙に、俺は彼に片手で両腕を掴まれてしまい、もう片腕で腰を引き寄せられて、
腰をぴったりと密着させられて、
「………イヤだ」
焦る。
拒絶の言葉は、
「うるせぇ」
彼の逆鱗に触れて、
俺は彼に抱きかかえこまれて、ソファに無理矢理、運ばれる。足をバタつかせても、微妙な身長さで、抗えない。
ソファの上に投げられて、反動で上半身が浮く、その瞬間でさえ許してくれずに、彼はまた俺にキスをしてきて、
「…………んんんん」
脚を大きく抱えあげられて、俺は両手で突っぱねるが、
指先しか、かからない感触。
目の端から涙が出てくる。
頬が熱くなる。
「泣くくらいイヤか………?」
「わかんねぇ…っよ」
俺は、泣きじゃくりながら、
「わかんねぇんだよ、お前の気持ちも…俺の気持ちも………」
彼の首筋に顔を埋めて、
「そんなに次から次へと、言わないでくれ」
お願いをする。
「イヤじゃない…でも、どうしたらいいか分からないんだ」
彼は身体を少しだけ、離して、俺の顔を覗き込んで、
「イヤじゃないのか………」
俺は頷いた。
「イヤじゃない………」
首を振りながら、
「でも、なんで……お前が俺にキスするか分からないんだよ………」
縋るように、質問をする。
彼は、驚いたように目を見開いて、
「なんでって………なんで、分からないんだよ?」
聞くから、
「知るかぁ………」
俺は、顔を反らせて、彼の身体の下から逃げ出そうとする。
「俺は、オマエが………」
俺の肩を引き寄せて、
「好きなんだよ………」
と、言われた。
初めての言葉に、俺は言葉が出ない。
「………………」
絶句している俺に、
「好きなんだよ!分かれよ!」
やけくそみたいに言って、
「分かってくれよ!」
彼は、俺の胸の中に顔を埋めた。
「俺こそ、どうしたらいいのか分かんねェよ!」
俺のシャツを掴んで、ぐちゃぐちゃにしながら、
「オマエは何歳だ!? いつから情緒が止まってんだよ!」
怒鳴るから、
「知らねェよ!」
俺も怒鳴る。
「ホントによく分かんねェんだよ!オマエだけじゃなくて、誰に対しても!」
俺は、彼の背中を抱き締めて、
「でも、イヤじゃないんだ」
と、言った。
「オマエはイヤじゃない…」
彼の顔を覗き込んで、
「オマエみたいに………俺は、好きとか嫌いは分かんねェんだよ!」
絞り出した声で、
「ただ、イヤじゃない………」
告白する。
「それだけは分かる」
彼は、
「そうか………」
納得したように頷いて、
「今の俺にはそれで十分だ」
唇を頬に寄せて、キスをした。
「俺とキスするのはイヤか?」
聞くから、
「そんなことは、ない………」
首を振ると、優しく口付けされた。
柔らかい彼の唇が、重なって、
「………ぅん……」
唇が押し当てられて、
気持ちがいい。
温かい、彼の唇の感触が、
気持ちいい。
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机の上からはじまる私的な���ロジェクト/佐藤純也さんの制作
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「 絵に向かって行き 隙間をすり抜けて見える絵の外側から、何かが立ち上がるのを見届けたいと思っています。」
( 佐藤純也/以下 s.j 「Fiction? - 絵画がひらく世界」 2002 図録より )
佐藤さんのアトリエを訪れてから2ヶ月が過ぎて、そのときのことを思い出しながら、いくつか佐藤さんへメールで質問をしながら、そして結局は新潟へ向かうまでに間に合わず、今は佐渡汽船の中で文を書いています。外に見える海と空と自分との間に窓ガラス1枚が境としてある当たり前の不思議の横で。
そういえば…2002年に一緒に参加したグループ展「Fiction?」(東京都現代美術館)のカタログを家の本棚から引っ張り出してきて、佐藤さんの仕事・制作を再び見直したりもしました。一度のインタビューだけでは佐藤さんの仕事は書ききれない…なんて思いながら、すこしずつカタログと昨年statmentsで観た作品と、アトリエで聞いた話やメモなどを思い出したり、メールの回答を読み直したりしていると…なるほど、なんとなくわかってきて感覚的には納得してはじめているところです。そしてやっぱり文字で説明しきれない一抹の不安もありながら。
佐藤さんは同い年。グループ展を担当した当時は美術館の学芸員だった平野千枝子さんと一緒にアトリエへおじゃますると、ちょっとした同窓会みたい。それは佐藤さんの人を和ませる雰囲気もあったかもしれません。snsのアイコンが何よりいいのだけれど、去年15年ぶりにギャラリーで再会したときは「和やかないいおじ……お兄さんになったなぁ」でした。作品や制作過程の話をうかがいながら、単純に好きな作家をあげてもらうとロバート・ラウシェンバーグがすぐ出てきて、その理由はほほえんでいるポートレートがすごくよかったから。「苦痛の果てじゃない制作」(s.j)。自分達と同時代に生きていた作家で美術を更新していく存在が苦痛の果てにいるわけではない、その顔。アーティストや芸術家というと、様々な問題を抱えて苦労しながら制作をつづける、早く亡くなる、そんな人が多いからかもしれない。長く続けてくると、そう亡くなっていった友人知人が身近にいたからかもしれない。もちろん苦痛やネガティブと捉えられること、社会の様々なひずみ、そこから Art が生まれたり受け皿となることは大切だと思う。けれども佐藤さんが求めたラウシェンバーグの在り方、そういう方向もたくさんあっていいはず。その想いにはどこか安堵した。
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         微笑んでいないけれど若い頃のラウシェンバーグ    
話を遡って、なぜこのsadogaSHIMAのサイトで続けて作家のインタビューをしているかというと、秋冬は佐渡へ渡る機会がなかったのと、身近な世代の作家の話をきくことで私が数年前から患ってきたアート蜃気楼(と免疫疾患の持病。どちらも治りつつあるのですが)のリハビリみたいな作業として、まずは自分のためにしてきました。あと、一緒に始めてくれた梶井さんや上條さんが忙しすぎて書けなかったのもあり。自分のために話を聞いてみたい作家の言葉。それが現代アートの環境だけではなく、佐渡や他の地で出会った人、私が子育て中に出会った人、現代アートに興味がない方々や他のジャンルで活動されている方へ、すこしでもわかりやすく伝えられるといいなぁと。専門的に語るのは誰か他の方がきちんと書いてくれたら良いわけで、私の個人的な感想や主観になるのは仕方がないとして、風通しをよくしたい願いもあって続けてきました。
佐藤さんの作品は2002年のグループ展以降はなかなか観るタイミングがなく、昨年のstatmentsでのグループショウで久しぶりに拝見。当時の印象とだいぶ異なる仕事(制作)になっていて驚いて、どんな変遷を経てこの制作にたどり着いたのか、これまでの経過の話を聞いてみたくなって今回のアトリエ訪問につながった次第です。
それにしても10年以上の時間を経ているアトリエにはたくさんの作品がありました。去年の展示で気になったのはキャンバスを日焼けさせた絵でした。
外的な要因(s.j)
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たくさん見せてもらった作品は、ある時期を境に絵のつくりを「自分」ではなく「外」に決めてもらう試みに変わってきているようでした。それは先に紹介した大槻さんの「震災のために制作していない」にもつながるのかもしれませんが、やはりあの出来事は人々の暮らしや意識、作家の制作まで大なり小なり影響を及ぼしているのだとこのインタビューを続けてきて感じます。それと、絵を描く人が概ね通ることなのかもしれません。前回紹介した木下さんもそうでした。一人の人間の主観でコントロールするイメージを絵にするのではない、別の絵の在り方を試みること。私が気になった日焼けの作品もその一環の試みの中にある。佐藤さんから返ってきた言葉。
日焼け
ひと夏の間、窓際に絵をかける。海に出て日焼けをして夏の思い出をつくるように、絵にひと夏の日差しを浴びさせる。水着のシルエットの形にキャンバスの一部を隠して、オイル(ペインティング)を塗って壁にかける。夏の終わりに壁から外してそこで制作の時間は終了。夏をすぎて日焼けの跡も薄く跡を消しかけた頃、過ごした時間はどこかにしまわれていた、そんな遠い記憶も思い返したり。周りの誰も私が海に行ったなんてことも忘れても、記憶の中に過ぎた夏の経験は私に残っている。 絵に使われる言葉で「絵肌」ってありますよね。そんなことも頭によぎったり。(s.j)
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描くことを自分の気持ちや好み、イメージからではなく「外」「外部」「環境」に決めてもらう試みの作品は日焼け以外にもたくさんありました。水からお湯に沸騰するまで、沸騰したら絵を描くのをやめるシリーズや、ジャガイモを並べて数日間観察し、芽が出たら描くのをやめるシリーズ。絵の具をチューブからキャンバス上に出し切ったら描き終えるシリーズに、日が暮れる時間を一定観察して一番星がでた瞬間を描くシリーズ。これでもか!というぐらい、いつも何気なくある自然現象に身ではなく絵を委ねる。しかもひとつずつ検証的に何枚も。目前にあるたくさんの「外」に影響をうけた絵を見ながら、なんだかクラクラしてくるというか、絵ってなんだ?絵ができるとか、絵を描くことを改めて考え直す。イメージとは何?とも考え直す…なのかな。
十数年前のグループ展のカタログをまた見直す。あのときは感じ取れなかった佐藤さんの試み。絵の中だけで完結するのではなく、絵がキャンバスの上にあり、壁にかけられ、すこし離れて観る自分と身体の間…そのとりまく環境。自分と作品の間にある空気や距離、立っている位置や聞こえている音を意識しだすきっかけとしてキャンバスがあって、イメージがあって、またイメージの外を想像して…ということへ還っていくような。。。ぐるぐるめぐる。
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佐渡島に来てから二日目の夜になりました。東京へ戻るまでに更新目標。話は飛んで、今日は佐渡島の南は小佐渡にある岩首集落の棚田を再訪しました。その棚田の保存に生を投じている大石さんという「じじい」さんにいろんな話をうかがったり里山を案内してもらいながら、どこかで佐藤さんの制作と照らし合わせたりもしていました。棚田の風景はとても綺麗です。そしてこのきれいな風景、目前にひろがる景色のみえない裏側には、里山の環境をなんとかまもってきた方々の何代にもつづく長い時間と労力と、社会、歴史や自然の変遷との対峙があります。風景とそれを見ている自分と、すぐ目にはみえてこない想像力を働かせないと分からないことごと。
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棚田は斜面を活かして田んぼがつくられ、その風景をつくっています。斜面の上にはダムなどなく、田に水を張るには周りにある里山…落葉広葉樹林の土の下に貯えられる水が不可欠で、そのバランスを維持して成り立つ農業。その里山を守るには何百年ほど前からの時代の変化も影響していて、社会の様々な(ときに理不尽な)要請と折り合いをつけたり、選択を余儀なくされたりしてきた過程があります。いま棚田の上からみえるひとつの風景=「絵」までの間に、いまを生きている私の輪郭と、私の輪郭の外にある環境の制約の積み重なりのようなもの、それを感じとることと同じ感覚を佐藤さんの絵の試みを想ったときにふと体得できた気がします。
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マクロ・ミクロ
全体と部分。0と1。樹木と山。個人と社会。惑星と宇宙。
間をたゆたうことで認識を揺れ動かす。 見えなさを抱える。 自分の背中を自分自身では見返すことができないこと。常に全てが見通せているような不遜さより、もしかしたら見過ごしていることがあると考えることは、より多くのことにたどり気づけるような手段な気がします。インターネットやデジタルな環境がもたらしたことに対して考えるすべとして。(s.j)
アトリエで見せてもらった中に、お金をモチーフにした制作がありました。ある時期、1日の終わりにお財布に残った小銭を裏キャンバスにトレース(転写)する。これもイメージを描くのではなく、必然的にその日のこった物としての「お金」が絵の状態を決めていく。
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タイトル「cash flow」
貨幣としての形は同じだけれども細胞の新陳代謝のように、日々違うものが入り、流れ出ていく。
キャンバスの裏側に描かれているのは財布の中の表から見えない場所にあるというイメージです。 貨幣の本質はある種の概念であり、トレースされた輪郭に形を残した姿も概念的なイメージではないでしょうか。(s.j)
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佐藤さんの試みてきた絵へのアプローチを見ていると、循環し流れつづける事象と、その間に媒介物のようにいる「私」が立ち現れてくる。この海や川をモチーフにした制作もそう。
海、川の循環。水分としては同じですけど場所が変わることで変化してゆく。
「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。鴨長明「方丈記」 鴨長明の生きた時代は戦乱と自然の厄災に見舞われた時でした。日常的に飛び込んでくるテロのニュース、頻繁に起こる自然災害、今起こっていることが遠く離れた時代ともシンクロしている。そんなことも頭の隅にあります。 (s.j)
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物事がゆるやかに、ときに急激に変化すること。当たり前だと捉えていたことが当たり前でなくなったとき、他人の気持ちがわからなくなったとき。人は動揺したりショックを受けて、なかなか修復できずに時間はもどかしく過ぎていく。佐藤さんはその変化の隙間にある瞬間瞬間を、ショックをうけないようなことでも「なんで?」と問いを発して絵にしようとしている。その細やかな検証をすることで「分かり合えなさ」(s.j)が分かり合えるかもしれない可能性を求めて。絵を描くことは想い描くこと。見えていることから見えていないことまでを想像すること。机の上からはじまる一個人の試みは決して空論ではなく、分かり合えるかもしれないことを諦めない最初の一歩なのではないか。試みを続けていけば、切ない一瞬がくるかもしれないし、嬉しさを超える一瞬がくるのかもしれない。
小学生の頃に考古学者になりたいなと思っていました。具体的にどうその職業になるかとか、そんなことに及ぶまででなく、空を見上げて飛ぶ鳥に「あんな風に空を飛んでみたい」というぐらいの気持ちでしょうか。きっかけはハインリヒ・シュリーマンの偉人伝にいたく心動かされたことだったと覚えています。シュリーマンが子どもの頃に読んだホメロスの『イーリアス』の中にあるトロイア(トロイの木馬で有名な)の話を信じ、のちに発掘してその存在を確かめたというお話。気がついたら考古学から美術の道に歩みを変えていたわけですが、考古学者が昔に向かって時間を掘り進めていき、美術のこれからを作るということは未来に向かって掘り進めていくような作業かもしれません。ベクトルは違えど共にまだ今ここに見えていないものを見つけようとすることでは同じような気もします。(s.j)
佐渡島からの帰りのフェリー。あと少し。アトリエで佐藤さんの最近の制作は?とたずねると、出て来たのは木箱。フタを開けるとSNSアカウントの動物アイコンをモチーフに描かれた、たくさんの小さな立方体。積み木のようにコンパクトに並んでいる。
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人間が作ってきた膨大なモノたちは地表の隅々までに点在し、それは幾多の出来事や時間の経過があったとしても「どうしようもなく世の中に残っていく」のではないだろうか。そう考えた時にまた「イメージを取り戻す」ことが出来ると思うようになりました。いま進行しているシリーズの一つはこの時代のポートレートを描きたいというのがまずあって、そこから展開しています。人が持つ人間性は人ではないもの「動物」に投影されることはままあり。また、動物化する人間という視点でもあります。互いの言葉を聞き合えない居心地の悪さが目につくこのご時世ということも含めて。( s.j )
「分かり合えなさ」 これまでインタビューと称して話をしてきて、いろんな方々から何度か聞いたことがある。分かり合えない。自分以外の人と。好きな人と。どうしても苦手な人と。親と。子どもと。近所の人と。遠くの人と。好みが違う人と。。。分かり合えなくていいじゃない。わかってくれる人、同じような感覚の人たち同士とうまくやっていけば。そう思う。そう思うけれど。それでよければ世界は穏やかなはずなのに。なんでこんなにも不安で、争って、未来がみえなくなるような状況になっているのだろうか。佐藤さんが描いたSNSの動物アカウントが寄せ集められてパカっと蓋を閉められ、一つの箱のなかに収納される。動物はそれぞれの(人によってつくられた)イメージを身にまとい、ほかの動物と群れをなすことはない。絵本にでてくる動物のように、とりやサル、たぬきにキツネ、ゾウやきりんが話したり遊んだりすることもない。現実ではほとんど弱肉強食の世界で、食うか、喰われるか。それは自然なことではあるけれど、動物のように住み分けされたSNSのアカウントは人間で、本来なら分かり合えるはず、という願いがあるのか違うのか。つぶやきは断面。断片。それだけで判断するのは難しい。SNSの使い方もそれぞれに異なる。佐藤さんが蓋を閉めた木箱へ、これからも淡々と採集されていくアカウントの動物イメージは仲良く箱に収まれるのか。そんなことを想う。
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新潟から東京に戻ってきた。バスに乗るまで新潟で出会った人たちと喋っていたのが嘘のような、早朝の人もまばらな新宿駅。佐渡や新潟で再会した人、初めて会った人たちとの会話を昨日見た夢のように思い出す。それは旅先で日常ではないから、いつもは距離があるから、あんなふうに短い時間でもいろいろ話し合えたりするのかもしれない。もしかしたら最初で最後かもしれない切なさもあるから話せるのかもしれない。でも、日常だって本当はそうなんじゃないの。毎日がずっと続いても、日々、何かは少しずつ変化している。ジャガイモの芽がのびたり、昼が夜に変わったり、水から湯気へ変わったりするように、一人の身体のなかでも血管や筋肉が衰えたり、病の芽が大きくなったりしている。昨日会った人が明日倒れるかもしれない。それは自分でもあるかもしれない。
調和ということを人は想定するけれど、現実は不均衡で、非対称的なバランスに世界は満ち溢れている。調和を希求しつつ、そこにはたどり着くことの難しさ、その逡巡や葛藤のはざまに、人間的な営みがあるように思えます。(s.j)
この数年、自分の住む場所以外の地へ少しずつ通った。といっても数えるほどしか訪れていないけれど、それでも余所者として入っていくと見えてくることもある。その地に住まう方々の日常と関係性。そこへ余所者は無責任に何も言えることはないし何もできない。私はただ絵描きとして、心に焼き付いた風景は絵として残ってほしいと願う。いいなと思う言葉やまなざしをもつ人にはまた会いに行きたい。時々だから成り立つもので都合がいいかもしれないけれど、可能性を開いておくには時にちゃらんぽらんのほうがいい気もする。かえって自分の日常でも同じだけれど、すべての人とうまくやっていくのは難しい。人の感情、記憶、考え方…絡み合って毎日は続いていく。思い通りにはならない他人の感情。自分の感情も。事実はどちらにも正しく折り合わない。そのまま年月が過ぎたり、大人数になると手はつけがたい。話合えない。仕方がないですむこともあれば争いにもなる。人間的な営み。調和できなさ。良くも悪くも動く感情。
キャンバスを日光で日焼けさせ、物理的な事実を定着させる。裏キャンバスへその日の財布に残った事実=小銭をトレースして刻印する。湯気が沸騰する瞬間、ジャガイモの芽がでる瞬間=事実で絵を描き終える………感情ではなくひたすらに事象を観察して絵を委ねたのは、目に見えない人々の感情に左右されるのではなく、できるだけ客観的な出来事を捉えることで未来を豊かにするための手がかりを知るためだったのかもしれない。絵を描く人はたぶん間にいる。絵を描くことは間にいるのだと思う。イメージと絵の間。想像と現実、過去と未来の間。後ろと前、空間と時間、次元の間。分かり合えなさと、分かり合えたらいいのに、の間。
東京に戻ってきてバタバタと休みなしの連日。忙しくさせられている。そこから抜け出せないから分かりあう機会も減るよね、なんて思いながら最後に佐藤さんのハチドリの制作を。ネジはすこしずつ緩むけど「いつまでもルーキー」と笑っていたさとじゅんさん。そう、悲観していたら細胞や生は縮んでしまう。ラウシェンバーグのように美術を更新しつづけてほしい。
生まれる前、死後。その間にある生としての時間。(s.j)
ハチドリの制作
キャンバスを袋のように形をつくっている作品です。キャンバスにはハチドリのシルエットがきり抜かれています。切り取られた形の奥にはキャンバスの裏側、絵の裏が見えます。ちなみにハチドリは日本にはいなくて、南米などに生息している、名前の通りハチのように小さい鳥のことです。 ペイントされている色は日の沈む手前の空の色で、夕刻から夜に移り変わる瞬間のような時間を色に置き換えています。 なんでハチドリなのか?由来としてはある映画をきっかけとしてその形を選んでいます。それはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「21グラム」という映画で、その映画についての詳細は見てもらうとしまして(笑)。そのタイトルの21グラムの由来となっているのが人間が死んだときに21グラムの体重が軽くなる。それでその軽くなった21グラムが人間の魂の質量なんだという。 私たちの前にある生。私たちの後に続く生。今ここにある私たちの生きる時間は暮れ行く前の間に刻々と色をかえる夕暮れの時間にも似ているのではないでしょうか。(s.j)
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佐藤純也
1977年宮城県生まれ 。2000年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。主な展覧会に 2002「MOTアニュアルFiction?―絵画が開く世界」(東京都現代美術館/東京・2002)、「ten」(青山|目黒/東京・2010)、「VOCA展 2011」(上野の森美術館/東京・2011)、2015 「The Wanderer」( Museum of Contemporary Art/ブカレスト、ルーマニア・2014)、「Artist Recommendation vol.2 路傍の絵画」(アートラボはしもと/神奈川・2015)、「 After the summertime」 (statements/東京・2016)、「Spring Fever」(駒込倉庫/東京・2017)
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ronshi · 7 years
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新年の1週間を有意義に過ごすための,100のアイデア
新年の1週間を有意義に過ごすための,100のアイデア (2014年1月2日)
 年末年始・新年・正月の過ごし方を考えてみました。「やることリスト」ではなく「アイデア」なので,この中から3つか4つでも,あなたにとって少しでも興味を引くものがあれば,ぜひ実践してみてください。
1.身近な人に感謝を伝える
親や兄弟,友人,同僚,上司や先輩などにさり気なく感謝の気持ちを伝えてみましょう。自分の気持ちがスッキリするだけでなく,信頼関係の構築にも繋がります。人と人は,立場を超えて精神的な繋がりで親しくなることができます。
2.自分以外の人に振る舞う料理をつくる
帰省して実家で過ごしている方は,親に任せるのではなく,朝食やランチだけでも自分でつくってみると良いかもしれません。一人暮らしで時々自炊をしている方も,実家のキッチンで料理をすると,新鮮な気持ちになります。
3.本を3冊読む
年末年始は本を読む絶好の機会です。「積ん読」を消化するほか,Kindleなど新しいデバイス環境を整えて,これまで読んだことのないジャンル(ビジネス書だけでなく科学技術の教養や,小説など)にチャレンジしてみると良いかもしれません。
4.年末にできなかった掃除をする
年末にはトイレや水回りの掃除が終わっているかもしれません。新年だからこそ掃除をしたい箇所は,デスク周りや玄関など,自分の生産性を高めてくれる場所を探して,掃除や整理整頓をしてみましょう。年末にできなかった方は,1月5日(日)までに掃除を終えておくと,スッキリとした気持ちで週明けの月曜日を迎えられるはずです。
5.秘湯に行く
若い人に人気の,清潔でいかにもモダンな温泉宿も良いですが,九州や東北,北関東であれば群馬県などには多くの秘湯(立ち寄り湯)があります。食事や清潔さを重視するのではなく,「お湯」そのものにこだわりをもって温泉を探すと,新鮮な体験ができるはずです。
6.Huluで映画を見まくる
正月をゆっくり過ごしたいなら,大量の映画・海外ドラマがストーミング再生できるWebサービス Hulu.jp に登録してみましょう。2週間は無料なので,のんびり見るにはちょうど良い機会です。また,iTunesの映画レンタルなどを使って,2013年に見逃してしまった話題の映画を見るのもおすすめです。
7.文章を書いてみる
本を読んでいると,自分でも文章を書きたくなるかもしれません。文章を書くことは,自分の思考を整理することに繋がります。一番簡単な方法はブログを書くことですが,FacebookやTwitterに,自分の考えやエッセイを投稿してみることから始めても良いかもしれません。
8.「2014年の100のリスト」を作る
この記事のように,自分自身にとって「2014年の100のリスト」を1月5日までに完成して,印刷して壁に貼ると良いでしょう。大事なポイントは,1年間で実現出来そうなことにフォーカスすることです。「人生の100のリスト」は有名ですが,なかなか達成困難なものも多いです。1年間という制約がある中で,あなたが取り組みたいことを具体的に書き出してみましょう。
「100のリスト」を作成する上で大事なポイント
   数字を含めて,具体的に書く    ミニマムでも達成可能なものを書く(「目標」というより「予定」だと考えると気持ちが楽になる)    箇条書きをチェックできるようにして印刷し,必ず壁に貼るか持ち歩く    「習慣」(毎月10冊の本を読む,毎日1時間英語を勉強する,等)は避けて,なるべく独立したリストを作る
9.��画を読む
ふだん漫画を読まない方も,漫画喫茶に3時間だけ行ってみて,有名な漫画を読むと良いでしょう。最近は,自己啓発やビジネスの考え方,人生のライフプランに役立つ漫画なども増えています。
10.筋トレをする
この記事を読んでいただいている方は,次の項目に進む前に,上体起こしと腕立て伏せを10回ずつチャレンジしてみましょう。出来た方は,明日は20回ずつチャレンジしてみます。
11.新しい趣味を探す
趣味を探す方法は,身近な人に教えてもらうことです。身近な人を5人ピックアップして「最近何かハマっている趣味は?」と尋ねてみましょう。ヒントになるかもしれません。多くの趣味を持つことは,人生を豊かにする近道です。
12.瞑想する
瞑想は,なんとなく頭をスッキリするのではなく,科学的にも理想的な健康状態に近づくことが証明されています。「無心になる」「雑念を取り払う」ということは難しいことです。
すぐに出来る瞑想方法
   頭のてっぺんから足の指先まで,(頭,髪の毛,眉毛,まつ毛,眼球,網膜,鼻… )と,人間を構成するパーツを限り順番に思い浮かべながら,ゆっくりとトレースしていくイメージを再現します(15分程度)    その後,何も考えない時間を15分間つくってみます(車の音,風の音などあらゆる雑音に対して,「音が鳴っている」という客観的な事実のみを受け止めて,それに対して深く追求しないことです。
13.朝日が昇る前に目覚める
寝正月と言ったものですが,冬は空気が澄んでおり,朝が最もきれいな季節です。朝日が昇る少し前に起きると,早朝の静寂と幻想的な朝焼けを目にすることができるはずです。東京都の1月初旬の日の出の時刻は6:51です。6時30分にアラームをかけると良いでしょう。
14.頭のなかに思いつくキーワードを書き出す
綺麗に片付けたデスクに,真っ白い紙とペンだけを用意して,あなたが思ったことを次々と書き出してみましょう。どんな些細なことでも構いません。次々と出てくる言葉を書き出して,自分の思考の連鎖を観察してみましょう。
15.旧友やお世話になった人に手紙を書く
5人の人に手紙を書いてみましょう。大学・高校時代の同級生,お世話になったあの人に,手紙やメールを書いてみると良いかもしれません。年賀状は多くの人が受けとる可能性があるので,少しタイミングをずらして1月10日頃に届くように手紙を書けば,きっと印象的な手紙になるでしょう。
16.これまでに感動したことを思い出す
「心が揺さぶられる」「心が震える」体験について思い出してみましょう。そのときの自分の心の状態,気持ちはどんなものだったでしょうか。2014年,同じような体験ができるシチュエーションは予定されていますか? なければ,無理やりスケジュールをつくりましょう。例えば異国の壮大な自然を前にして感動を覚えたのであれば,今年前半の海外旅行のスケジュールを立てて,航空券を手配してしまうのがベストです。
17.デスクの整理整頓をする
自分のデスクの上は,あなたの頭の中とリンクしています。机を整理することで,自分の思考整理にもなることでしょう。 18.30分間で出来る,新しいことに挑戦する
新年を機会に,大きな志や習慣を作ることは良いですが,なかなか続かないものです。そこで,「30分間でできる」という制約をつけて,自分にとって「新しい挑戦」は何かを考えてみましょう。そして実践してみます。最新の研究結果では,「これまでに馴染みのなかったスキル」を新たに学ぶことで,記憶力が向上することがわかっています。
19.贈り物をする
家族や友人など身近な人だけでなく,2013年に出会った人に対して,目に見える物ではなく,体験をプレゼントしましょう。身近なものでは,映画のギフトカードや旅行券などです。500円のものを,10人にプレゼントしてみてください。きっとその経験は,自分が使う5000円の消費以上の価値があるものになるはずです。
20.「また買いたい」と思える本以外を捨てる
「いつか読むかもしれない」という理由で,ずっと本棚に残った本を整理しましょう。本を選ぶ基準は「また買いたいか」という一点だけです。本を整理しながら,つい読み始めてしまった本はそのまま残しておいて良いのです。
21.朝食にこだわる
都会の現代人は,コンビニのパンなどで腹ごしらえを済ませてしまいがちな朝食ですが,新年の朝食はちょっとだけこだわってみましょう。
22.部屋の荷物の4分の1を捨てる
あなたが十分に生きていくために必要なものは,あなたの部屋にあるモノのうち半分以下に減らすことができるはずです。不要なものは捨ててしまいましょう。1年以上着ていない洋服は,捨ててしまっても問題ありません。
23.未来のテクノロジーについて想像する
東京オリンピックが開催される2020年に,私たちの身の回りにあるテクノロジーは,どのように変化をしているか,一人の消費者として想像をふくらませてみましょう。
24.下着を一新する
目に見えない部分を新しくすることで,気持ちも入れ替わります。上質な下着というものは,男女を問わず,着心地だけでなく自分の気持ちを前向きにさせてくれます。
25.聴いたことのない音楽を聴いてみる
「耳が疲れる」瞬間があります。音楽を受け入れられなくなってしまったとき,違う国の音楽や,親しい友人がレコメンドしてくれる音楽を聴いてみましょう。聴く場所を変える,ということも良いです。(部屋であればベランダ,出先であれば公園など)
26.24時間オフラインになる
仕事のメールがあまり来ない年始の数日間は,オフラインになる絶好の機会です。この記事をひと通り読み終わったら,インターネットを断ち,自分自身と向き合う時間をつくってみましょう。
27.入浴剤やトリートメントなどのバスグッズにこだわる
入浴は面倒なものではなく,人間の健康・精神的な安心をもたらすものだと考えましょう。バスグッズに少しこだわることで,1日の終わりの入浴や,毎朝のシャワータイムが有意義なものになるかもしれません。
28.カメラを持って出かける
レンズ越しに見える世界は,非日常の世界が広がっています。カメラが無くても,スマートフォンのカメラ機能を使って,出かけてみましょう。フォトブックをつくっても良いかもしれません。
29.着たことない色を身につける
クローゼットには,似たような色の服であふれていませんか?「自分には似合わない」というのは,自分自身の思い込みかもしれません。初売りでは,着たことのない色の服を購入してみましょう。
30.新しいお酒にチャレンジする
ビール,日本酒,焼酎,ワイン,ウイスキー,世界には様々なお酒の種類があります。コンビニには売っていない,自分が飲んだことのない新しいジャンルのお酒を飲んでみると世界が広がるかもしれません。
31.モノやサービスの「シェア」について考え始める
モノやサービスを「所有」ではなく「シェア」するという考え方によって,消費を繰り返すストレスから脱げだすことができます。例えばカーシェアリングサービス「カレコ」では,首都圏を中心にガソリンスタンド以上の「カーシェアリング・ステーション」がすでに配備されており,急速に普及が進んでいます。また東京でも始まった「Uber」は,プライベートdriverをシェアするという発想で誕生した,世界で成長中のアプリのタクシー配車サービスです。
32.プロフィール写真を変える
あなたのFacebook,Twitterなどのプロフィール写真を変えてみましょう。
33.ネイルをシンプルなものにする
女性の方は,ネイルをシンプルなものに変えてみましょう。
34.SNSやメール・チャットではなく,電話をする
LINE,Facebook,Twitterがコミュニケーションの中心になっていませんか? 肉声でやり取りできる電話は,多くの情報量を持っています。「特に用事はないけど,おしゃべりがしたくて」と,身近な人に電話をしてみましょう。
35.行ったことのない都道府県を減らす
まず,訪れたことのない都道府県を書き出してみましょう。この1週間で,日帰りや1泊2日でも行けそうなところはありませんか? 5件以下だった方は,全国制覇することを2014年の目標に加えてみましょう。
36.人間観察をする
2Fのカフェの窓際から,道行く人々を観察してみましょう。
37.動物と遊ぶ
自宅のペットと思う存分遊びましょう。ふだんの接し方以上に,一緒に昼寝をしたり,愛でてあげて下さい。ペットがいない方は,動物園にでも行ってみましょう。
38.古いアルバムを見る
卒業アルバムや,子供の頃のアルバムを見返してみましょう。誰かに連絡をしたくなったら,電話してみましょう。
39.新しい資格の勉強を始める
資格は実用的なものでもなく,趣味でも良いです。また,資格によって何か有益な出来事が起こるとは思わないことです。大人になると,なかなか見つけにくい「自分に自信をつける体験」「勉強に向かう時間」を作るための,持ってみたい資格を探してみると良いでしょう。
40.10分間ぼんやりしてみる
たまにはぼんやりしてみるのも良いでしょう。
41.山に登る
初心者のかたの雪山は危険ですが,晴れた日には早起きをして登山をしてみましょう。低い山の多くには,途中に神社がたくさんあります。混雑した都心の神社よりも,清々しい気持ちで初詣ができるかもしれません。
42.海を眺める
できれば沖縄の離島に旅行しましょう。波の音に耳を傾けながら,2014年をどんな1年間にするか想像してみましょう。
43.髪型を変えてみる
新しい髪型に挑戦するなら,今でしょ。
44.新しいアプリを10個インストールしてみる
日々素晴らしいアプリが誕生しています。スマートフォンでアプリを検索してみて,自分のお気に入りのアプリを何個か見つけてみましょう。
45.スマートフォンのアプリを半分に減らす
一方で,多くのアプリが氾濫している状態でも有ります。6ヶ月以上使っていないアプリは,スマートフォンから削除しましょう。
46.ハードディスクを整理する
デスクの整理整頓と同様に,仕事道具や相棒であるパソコンのハードディスクの内部を整理をしましょう。
47.泳ぐ
大人になると,また現代社会においては水の中で泳ぐ機会がありません。あなたの住んでいる町から30分以内に,登録不要な室内プールがあるかもしれません。水に浮いてみましょう。
48.携帯電話を持たずに,ディナーにいく
食事中にもスマートフォンを触っている人が増えている今,改めて食事を楽しむために,あえて携帯電話を置いて食事に出かけてみましょう。
49.他人の絵馬を見る
けっこう面白いです。
50.健康診断に行く
2014年を健康な1年にするために,新年の1週間のうちに健康診断のスケジュールを入れておくと良いでしょう。
51.これまで生きてきた日数,平均寿命までの日数を数える
あなたが生を受けてから現在まで,何日経ったでしょうか。また,平均的な寿命を迎えるまであと何日でしょうか。
52.川柳を詠む
日本語の美しさに触れてみましょう。そのプロセスは,思った以上に頭を使います。
53.雲を眺める
おとなになると,空を見上げる機会も少なくなります。よく晴れた日の午後は,公園の芝生で大の字に寝そべり,雲を眺めてみましょう。
54.両親の話を聞く
年末年始は,両親のエピソードを聞く絶好の機会です。
55.自分の力で10万円稼ぐアイデアを考える
組織に所属し,与えられた仕事の成果として給与を貰うのではなく,自分自身の力で10万円稼ぐためにはどうしたら良いか,考えてみましょう。
56.家計簿をつけ始める
ダイエットと金銭管理は似ています。それらを成功させるためには,毎日「レコーディング」することです。自分の収支を把握できない以上,お金は貯まりません。MoneyFowerdなどのWebサービスを使えば,家計簿をつけるのも簡単です。
57.不要な銀行口座,クレジットカードを解約する
不要なものは溜め込まないように,銀行口座・クレジットカード・使わなくなったWebサービスなどの解約をしてみましょう。
58.読んだことのない雑誌を立ち読みする
立ち読みが許される書店であれば,自分が読んだことのない雑誌を手にとってみてください。
59.食わず嫌いを克服する
食わず嫌いがある方は,チャレンジしてみましょう。ダメだったらまた来年があるのです。
60.ブログを30日間,書き続けてみる
始めるのは簡単,続けるのは困難。30日間,まずはブログを書き続けてみましょう。「文章を書く」ことは思考整理につながります。誰かに読ませる必要は無く,読者は自分ひとりだと思って,自分のためにブログを書くという選択肢もあります。
61.新鮮なフルーツを使った料理をつくる
大きな鍋でじっくり煮込んだ自家製ジャム,キッチンの奥に眠っているミキサーで作るフレッシュジュースなど,新鮮なフルーツを買ってきて料理してみましょう。
62.初恋の人をFacebookで検索する
もし初恋の人が結婚していても,ショックを受けないようにしましょう。
63.小学校・中学校時代の恩師をFacebookで検索する
見つからないかもしれませんが,見つかったらメッセージを送ってみましょう。忘れられていてもショックを受けないようにしましょう。
64.田舎に住んでいる両親に,iPadをプレゼントする
もし両親がデジタルデバイスに対して難色を示すような場合でも,iPad なら大丈夫です。丁寧に使い方を教えて,リビングに1台置いておきましょう。
65.高校のクラスメイトを一人ずつ思い出してみる
4分1は思い出せないはずです。卒業アルバムを見てみましょう。
66.死後の世界について想像する
子供の頃,想像して恐ろしくなった「死後」の世界について,もう一度想像をふくらませてみましょう。
67.宇宙について想像する
宇宙は膨大で,多くの謎に包まれています。音を伝えるものはなく,出口のないトンネルです。いま話題になっている映画「グラビティ・ゼロ」を見に行くと良いでしょう。
68.ホームパーティを主催する
お正月を家族と過ごしたあとは,新年の料理をコンセプトに友人を招いてホームパーティを主催しても良いかもしれません。
69.スマートフォンのケースを変える
最近はスリム軽量ケースや,いろんなデザインのケースがあります。おすすめは,芝生をモチーフにしたiPhoneケースです。
70.一人でブレストをする
「100のリスト」を作るとき,一人でブレストをしている状態に近いです。他のジャンルでも,一人で出来るブレインストーミングを探してみましょう。
71.極上のスイーツを食べる
コンビニではなく,専門店に行ってみると幸せになれるかもしれません。
72.苦手な人のいいところを5つ見つける
あなたの苦手な人の良いところ5つ挙げてみてください。今後の人間関係がスムーズに行くための練習です。
73.確執のあった人,裏切られた人をゆるす
これは,あなた自身のためにきっと必要なことです。大事なのは「心の底から,本当にゆるす」ということです。人生は限られていて,自分以外の人の影響で,自分の魂を汚す必要はありません。
74.自転車に乗ってとなり町に行く
小学生の頃,やってみたかったんです。
75.とにかく笑う
初笑いは済ませましたか? 大事なのは「声に出して笑うこと」です。一人でネット徘徊して,面白いコンテンツを見つけて心のなかでクスっと笑うのではなく,友達と一緒に面白い動画を視聴して,大爆笑しましょう。
76.カレンダーを自分で作る
少しコンピュータの操作に慣れている方は,無料のデザインソフト(またはAdobe製品の体験版期間)などで,自分だけのカレンダーをつくってみましょう。スケジュールの立て方,時間管理の方法については人それぞれです。
77.一人でバーに行く
一人でバーに行ったら人生変わるかもしれませんね。もし違和感がなければ,異性に声をかけてみましょう。
78.自分の年齢?1kmをスロージョギングする
あなたが30歳であれば,5時間かけて30kmのスロージョギングをしてみましょう。普段スポーツをしない方でも,ゆっくりゆっくり走れば大丈夫です。きっと達成感があります。
79.体重計に乗る
全ては,現実と向き合うことから始めます。
80.寿司を握る
自分で握った寿司は,意外と美味しいのです。もちろん近所で一番良さそうなスーパーで新鮮な魚を買ってきて,上手に炊いた酢飯を使いましょう。形は崩れていても,きっと旨いはずです。
81.ラジオを聞く
テレビの正月番組ではなく,ラジオの正月番組も魅力的です。
82.友達と朝食をする
新年に朝食会を開くなんて素敵なことだと思いませんか。朝はゆ���くりと時間が流れます。とりとめのない会話のあと別れても,朝の10時です。そこから1日,あなたはきっと満ち溢れた時間を過ごせるはずです。
83.NISA口座で株式投資を始める
2014年1月からスタートした,「少額投資非課税制度」NISA(ニーサ)口座について調べてみて,3?7年での長期運用の株式投資を始めてみましょう。これは税制改革に伴って,株式の売却益が約10%(特例)→ 通常の約20%に戻ってしまうことに伴って新たにできた制度です。20歳以上であれば口座を開設でき,年間100万円までの取引における有価証券売却益の税金が,0円になります。
84.12時間,好きな勉強をしてみる
受験勉強を思い出しながら,12時間机に向かってみましょう。ノートパソコンやスマートフォンで勉強するのではなく,紙とノートを使ってみましょう。
85.店員さんとコミュニケーションをとってみる
小さなお店やセレクトショップで,店員さんと会話をしてみましょう。
86.引っ越しを考える
自分を変えるためには,環境を変えるのが最も近道です。とはいえ,仕事を変えるのはなかなか決断が必要です。現状にモヤモヤとした気持ちを抱えているなら,部屋の大掃除のついでに引っ越しを考えてみましょう。新しい町に住むと,お店,出会う人,通勤ルート,ライフスタイルが一新します。
87.パスワードを変える
セキュリティに対するリスクが高まっています。早めに強固なパスワードを変えて,対策をしておきましょう。
88.お気に入りのマグカップを見つける
仕事場に一つ,自宅に一つ。ランチの後に,お気に入りのマグカップでコーヒータイムは至高の時間です。
89.キャンドルナイトをする
夕暮れ以降に電気をつけず,キャンドルだけで生活してみましょう。キャンドルの「ゆらぎ」は人の心を穏やかに,癒してくれます。
90.500円貯金を始める
今日から毎日500円ずつ貯金したら,今年の大晦日には約18万円たまっています。そのお金で年末年始に海外旅行をしたり,新しいMacbookを買っても良いでしょう。
91.Siriに「あけまし��おめでとう」と言ってみる
もしあなたが新年の挨拶をする人がいなければ,Siriと会話をして盛り上がりましょう。
92.プログラミングを始める
プログラミングは,業界に関係なく,教育上の素養となるものとして推奨され始めています。専門を極める必要はありませんが,アルゴリズムや,自分が使っているソフトウェアがどんな仕組みで動いているか知っておいて損はありません。
93.行きたかったお店に行ってみる
休暇が明けたら,ずっと行きたかったお店に行ってみましょう。新年の休暇明け,1月6日(月)のランチ・ディナーは,お店の人やシェフの料理も,きっといつも以上に気持ちが込められているはずです。会話も弾むかもしれません。
94.財布を整理する,または財布を変える
レシートや不要なポイントカードであふれていませんか? もしあなたが経済的な成功に向けて努力をしている人であれば,財布の状態をもう一度チェックしてみましょう。精神論ではありますが,整理整頓された財布を持ち歩くことで,あなたの姿勢もきっと変わってきて,巡り巡ってあなたの人生にプラスになるかもしれません。
95.自分の悩み,弱みを人に打ち明ける
信頼の置ける身近な人に,自分の悩みや弱みを打ち明けましょう。大切なことは「何か回答を求めるわけではなくて,ただ自分の話を聞いてもらいたいんだけど」と,前置きを置くことです。話を聞くだけなら耳を傾けてくれますし,あなたも話をするだけで気持ちが整理できるのです。
96.寝る前の30分間に,ストレッチをする
快適な睡眠と,日々の健康のためにストレッチを取り入れてみてください。
97.6年計画を立てる
2020年の東京オリンピックは,多くの日本人にとってちょうど良い目安になるはずです。2020年の新年を迎えるまでに,あなたが達成したい目標を立てて,それを1年ごとに分解して,筋道を立ててみましょう。6年というのは,生まれてから小学校に入学するまでであり,小学校に入学して卒業するまでの期間です。あなたがもし今日生まれたと思ったら,これから6年かけて,あなたは何をしますか? 2014年の新年に,ぜひ考えてみましょう。
98.知らない人に,自分から挨拶をしてみる
まったくの他人に挨拶はしづらいですが,自宅マンションのエレベーターで居合わせた人などには「おはようございます」「こんにちは」と声をかけてみましょう。気持ちもスッキリするはずです。
99.自分のことを好きになる,過去の自分を認める
自分のコンプレックスを認めましょう。自分の過去の過ちを認めましょう。過去を振り返るのではなく,未来を見据えるのに最適な1週間にしましょう。
100.やらずに後悔していることをやる
あなたが後悔していることを抱えているのであれば,それはどんな形であれ,自分の行動を制約するものの一つになっているはずです。やらずに後悔していることがもしあれば,早めに消化してしまうことです。そして,どうにもならない事があれば,それについては「認めて」忘れてしまうことです。
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