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prs-watch · 3 years
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2021 Four Leaping-Up Colleges
カレッジベースボールのシーズンも半ば、ここまで長足の進歩を辿るカレッジを4校、ザッとサマリを書いた。
Notre Dame
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カンファレンスゲーム14-4、LouisvilleとACCの地区トップを争うNotre Dameは、21年シーズン最大のサプライズだ。ここまで全てのACCライバル校とのシリーズを下しており、4/26〜27のLouisvilleとのマッチアップも1-1のがっぷりおつ。スケジュール上も前半の方がタフなカードが目立っていたことからすると、おそらく、カンファレンスチャンプに立った06年シーズンぶりのベストシーズンとなるだろう。
NCAAトーナメント入りこそ22回も、カンファレンスチャンプから15年、カレッジワールドシリーズ入りからも19年離れており、全米トップカンファレンスのACCでも埋もれ気味なカレッジだった。シーズン前も、カレッジ随一のパワーが光るNiko Kavadasこそ擁するもタレント集団とは見なされず、プレシーズンのトップ25カレッジにも入らなかった。
チームナンバーワンプロスペクトのKavadasがアプローチ向上、18Gで11ホーマーとパワーも両立と、チームを牽引。Kavadas以外では2番に入るアプローチの良いRyan ColeとアスリートのCarter Putz、FurmanからトランスファーのJohn Michael Bertrandが目立つぐらいで、基本は使えるオプションをフルに活かす形でのし上がっている。
詰め込まれたスケジュールからタフネスさが求められるカンファレンストーナメントやNCAAトーナメントをのし上がる上でも、スターに依存しないスタイルで勝ち上がっている点は上手い具合に作用するかもしれない。絶大なエース不在、パワー面に限ってはKavadasに依存しがち、とネックこそあれど、しばらくは今年のカレッジベースボールを荒らしてくれそうだ。
Pittsburgh
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本拠が同じなメジャークラブがあまりにも惨めなパフォーマンスな一方、カレッジの方はNotre Dametと並ぶサプライズ同然なのし上がりを見せている。NCAAトーナメントでのプレー量、カレッジワールドシリーズ進出無し、とのバックグラウンドからすると、もしかするとNotre Dameよりサプライズ度合いは大きいかもしれない。
Dukeとのシリーズを取りこぼしたり、VTやNotre Dameにはやられたりと、カンファレンストップに立つ程のパフォーマンスでは無いが、名門Florida State(FSU)をスイープ、GT、Miamiとのシリーズを下したりと、下馬評が高いカレッジを次々と倒してきた。
エースのMitch Myersを中心にしたコントロールの良いピッチングデプスに、バッティングで大きく力を付けたカレッジのベテランたちがハツラツとプレー。フリースインガーながらもスイングにパワーがあるNico Popaと5ツールとして注目のKyle Hess、2Bを守りながらホームランとBBでチームトップに立つDavid Yanniが良い。
全体的にゾーンコントロールが甘い打者が目立ち、このあたりのネックゆえに抑えられるシリーズも多い。Dukeとのシリーズはまさにその点を突かれて落としており、ドラフトでもそれなりなプロスペクトのCooper StinsonとHenry Williamsに圧倒された。シーズンでSECやPac-12、Big 12あたりのトップカンファレンスとのカードも無く、上位カレッジへの対応と言う意味では、おそらく進出出来るだろうNCAAトーナメントで真価が問われそうだ。
Virginia Tech
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Virginia Tech(VT)もPittsburghと並ぶサプライズチームで、Pittsburghと同じくプログラム初のカレッジワールドシリーズ入りを狙えるだけの実力がある。FSUとClemsonからの取りこぼしはあったが、同じ立場でイケイケなPittsburghはスイープ、Miamiとのシリーズも下しており、ACC地区レースをGTと争っている。間も無くこの2校は直接対決を迎えるが、かなりの注目カードとなるだろう。
Ian SeymoreやZach Brzykcyと言ったプロスペクトはメジャークラブへ行ってしまい、、ピッチングスタッフの力量はいくらか下がったイメージは拭えない。それでもチームOPS.835のオフェンスはカンファレンスで3位、純然たるバッティング力で存在感を示している。
4番のT.J. RumfieldはTexas Techからトランスファーの巨体バットで、パワーとアプローチを両立。来年のドラフトではいくらか注目されるだろう。Jack HurleyとGavin Crossもアプローチややや雑だが、.300を上回るアベレージでチームを支える。Hurleyはフレッシュマンながらもスピードもソリッドとマルチなタレント、Crossはフルシーズン1年目でブレイク中の左のパワーバット���。
オールドプロスペクトが支えるNotre DameとPittsburghと比べると、いくらか若い人材がプレーし、来年もコンテンドしきれるポテンシャルがある点がVTの良さだ。20年からジワジワと力を付けている点も含め、これからのACCでコンテンダーのニューカマーとして注目を集めるかもしれない。
Old Dominion
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Justin Verlanderの母校、、と言えば響きは良いが、C-USAでカンファレンスチャンプ歴が無く、NCAAトーナメントにも7年プレーしていないと、実力自体はかなりひかえめなカレッジだった。が、19年シーズンから勝率.500を上回ると、21年はシーズン全体、カンファレンスゲームいずれもライバルを圧倒。このカンファレンスで評判が高いSouthern MississippiやFAU、La Techを上回り、FAUに至ってはシリーズを下している。
ハイレベルなオフェンスにピッチングスタッフもソリッドと、とにかくスキが無い。20G以上でプレーの打者は全員OPS.800オーバーな上、ローテーションもTommy Gertner以外はソリッドなパフォーマンスでイニングも食べられている。
オフェンスの中心はリードオフを任されるKyle Battle。5年目のシーズンのベテランが21年シーズンは大きくパワーアップ。パワーとスピードを両立した恐ろしい打者になっている。Carter Triceは2Bを守りながらスラッシュラインもチームトップ、ソフモアシーズンのMatt Coutneyはパワーが付きさらにスキが無い打者になった。メインどころがリーディングしながら、周囲のソリッドなパフォーマンスの打者たちが彼らをしっかりとバックアップする強烈なオフェンスは、言うまでも無く得点でカンファレンストップを叩き出している。
ピッチングはコマンドが良いRyne Mooreをエースに、Nick PantosとHunter GregoryもMooreを上回るKマシーンぶりでローテーションを盤石にしている。PantosはAaron Nolaに近いスリークォーターのリリースでスライダーが良く、Gregoryはアップテンポなオーバーハンドで打者に余裕を与えない。Kマシーンなリリーフもそれなりに揃っており、特に9.2IPで20KをマークのNoah Deanは96マイルのストレートでポテンシャルからも注目を集める。
これからのシーズンでLa TechやCharlotteとのシリーズがあるが、個人的にはこのままカンファレンストップに立つのはOld Dominionだと思っている。C-USAのカレッジはNCAAトーナメントでどうにも存在感を出せずにくすぶっているが、投打のタレント量を誇るOld Dominionがこの歴史に風穴を空けてくれれば、と思う(この役目に関してはLa Techにも期待はしている)。
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #6 Mason McWhorter
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スキの無いバッティングでゴールデンスパイク・アワードレースにも加わってきたオールドスラッガー、メーソン・マクウォーター。
Basic Info
ジョージアサザン大でプレーのOF。チームでは2番・LFのポジションでプレー。既に学位を取得済で、21年シーズンはまさしくカレッジベースボールのために大学にいる形となっている。
ジョージア州・カミング出身。高校ではジョージア州でそれなりに名が知られたプロスペクトだった。PGランキングでは全米トップ500にも入っており、人材溢れるジョージア州内でもトップ50にランクイン。この時のジョージア州のトップOFメンバーはテイラー・トランメルやブランドン・マーシュ等、現在マイナーでもかなりのプレゼンスを示すタレント揃いだ。
Scouting Report
高校ではミディアムサイズのソリッドなアスリートだったが、ジョージアサザン大で20ポンドのウェイトアップを辿り、アジリティはそのままにパワーが付いた。オープンスタンスからふところの深いスイングで広角に打ち分け、ソフモア・ジュニアシーズンは2ケタホーマーもマーク。
Mason McWhorter's Grand Slam (@GSAthletics_BSB) pic.twitter.com/lUS54gn77P
ややパワースイング気味でアプローチに苦しんだ時もあったが、20年からはゾーンコントロールでも大きな向上。56Gで78Kのソフモアシーズンから、現在は15Gで11K止まり。その間に10BBもマークと、BB/Kはキャリアハイペース。カレッジラストシーズンにして、ベストパフォーマンスを叩き出している。
CFをプレーにはややスピードが足りないが、OFコーナーとしては十分なアジリティとアームツールがある。高校ではLHPとしてもコンスタントにプレーしており、14年のショーケースでは82マイルをマーク。カレッジに入ってからはマウンドに上がっていないが、この点でもパワーアップを辿っていると見ても良いだろう。
College Career
高校は16年ドラフトクラスで、17年シーズンからジョージアサザン大入り。加入早々、LFのレギュラーを掴んだ。上述のアプローチ面のネックはありながらも、打率.296 & OPS.808とソリッドなパフォーマンス。
このシーズンは4ホーマー止まりだったが、2本は強豪カレッジのコスタルカロライナ大からのシリーズでマーク。16年のカレッジワールドシリーズのMOPであるアンドリュー・ベックウィズからも打ったことでかなり名を上げた。
ソフモア、ジュニアシーズンにパワーを上げ、この2シーズンはチームのホームランキング。シニアシーズンからはアプローチも向上し、名実共にチームナンバーワンバットとしてのポジションを作り上げたイメージがある。
21年シーズンにはゴールデン・スパイク・アワードが決めるパフォーマンス・オブ・ザ・ウィークにも選出されている。
.@GSAthletics_BSB's Mason McWhorter went off on Saturday 🔥🔄 ✔️ 5-for-5 ✔️ 4 RBI ✔️ 2B, 3B, 2 HR ✔️ Hit for the cycle ✔️ Win over UAB Congratulations to @Masonmcw14 on earning the @d1baseball #GoldenSpikes Performance of the Week Award! 👏 pic.twitter.com/1pyAbxIgS2
P.S.
12年からスタートしたボーナスプール付のドラフトでは、サイニングボーナスを抑えられるシニア、学位取得済プロスペクトをいかにして挟んでいくかが大きなカギになっている。
そのドラフトの特性上、マクウォーターはそれなりなポジションでドラフトされるポテンシャルがある。オフェンス・ディフェンスをソツ無くこなし、バッティングのパフォーマンスも申し分が無く、ローコスト・ローリスクな人材として、この手のタイプは重宝されるトレンドにある(デブリン・グランバーグが良い例かも)。
ゴールデン・スパイクは、、まず厳しいと思うが、シニア以上のプロスペクトにそそられている身としては、ドラフトやアワード抜きにしてもフォローしていきたい人材だ。
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #5 Wes Clarke
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知られざるカレッジナンバーワンバット、ウェス・クラーク。
Basic Info
サウスカロライナ大でプレーのジュニア。1B/DHをメインに、Cとしてもプレーする。
バージニア州・フォレスト出身。主にCとしてプレーした高校からかなり注目されたプロスペクトで、ドラフトシーズンは打率.571 & 14ホーマーをマーク。各種プロスペクトサイトのオールスターチームメンバーにも入り、MILからもドラ40もゲットした。
高校でのプロスペクト評は、Cにしてはサイズが大きくブロッキング、キャッチングに不安があるも、パワー・アームツールのロマンが大きいタイプ。レポートを見る限りはサム・ハフに近いイメージ。サブポジションとしては3Bもプレーしていたが、アジリティ不足でカレッジではプレーしていない。
Scouting Report
とてつもないパワーがあり、ダブルプラスの打球スピードでスタンドに打球を入れる。若干大きなスイングでアベレージ面への怪しさをコメントするスカウトもいたが、21年シーズンはその点へも満点回答(.391/.548/.957のスラッシュライン)を叩き出している。
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どことなくダリン・ラフっぽい、、一部からはピート・アロンソの再来とも。
Cや3Bとしてはディフェンス力が足りなかったが、コンバートされた1Bでは並の人材よりもアスレチックでソリッドなディフェンダーと言われる。アームツールの良さも上述の通りで、ダブルプレーの起点になれるツールは揃っている。サウスカロライナ大ではバックアップCとしても立ち回っており、カレッジスラッガーと言うカテゴリにしては多芸さを見せ付けている。
College Career
フレッシュマン時はトランスファーで加入、後にシオネル・ペレスのトレードパッケージ入りのルーク・ベリーヒルのバックアップ。オフェンス・ディフェンス共にベリーヒルよりワンランク下がる実力で、この時点ではただのバックアップ止まり。
ソフモアに入ると1Bとしてレギュラーを掴み(Cはダラス・ビーバーのトランスファーもありブロックされていた)、ブレークシーズンを辿る。16G、69PAで8ホーマーをマークしISOは.428とモンスタークラス。このシーズン、ツーベースとスリーベースは1本も無く、16本のヒットの半分がホームランと言うすさまじさだった。ホームランはカンファレンストップ、打点もカンファレンス3位にランクイン。21年シーズン前のSECオールスターでもセカンドチームメンバー入りを果たした。
パフォーマンスのクオリティはジュニアシーズンに入りすさまじさがアップする。DHでのプレーが主になり、ディフェンスのストレスから開放されたことも大きいかもしれない。67PAで9ホーマー、ゾーンコントロールスキルでも向上し、打者としてスキがどんどん無くなっている。
特に2月28日のクレムゾン大とのゲームでは大きく株を上げた。3安打 & 2ホーマーのパフォーマンスでチームを押し上げ、大半のメディアがこの週のベストプレーヤーとしてクラークを選出している。
youtube
P.S.
21年ドラフトでもっともアツいプロスペクトの1人だ。SECではもっとも株を上げていると言っても良い。1Bプロスペクトな点に加え、フルタイムでどこかしらのポジションを守ったことも無い点はネックだが、もはや無視出来るバッティングとはとても言えないだろう。
カレッジの赤丸急上昇プロスペクトとしては、ルカ・トレッシュと並んで注目したい人材だ。
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prs-watch · 3 years
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2021 College Baseball Review|3/14
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()内は前回レビューから今回までの間のパフォーマンス。
Arkansas|12-1(5-1)
ルイジアナ工科大のジャレッド・ウォーフに10Kシャットアウトを食らいシーズン初黒星も、シリーズは未だ全勝。ローテーションメンバー、スタメンいずれもメンバーが固まってきたイメージだ。
ローテーションはペイトン・パレットとリール・ロックハートがコンスタントなパフォーマンスをキープしており、この2人のポジションは盤石になってきた。95マイルのストレートとスライダー主体のパレットはイニングこそ食べられないがプレーぶりにはエースらしさが滲んできた上、ロックハートもきちんとゲームメークが出来る。
残るスポットにはケイレブ・ボールデンがハマるかも、との期待をデーブ・バンホーンはした様だが、ルイジアナ工科大とのシリーズでは結局ゼブロン・バーミリオンがローテーションに戻ってきた。8IPを食うプレーぶりを示したこともあり、しばらくはバーミリオンもポジションを掴むことになるだろう。
オフェンスはロバート・ムーアとジャレン・バトルスがパフォーマンスを上げてきた。トランスファーで加入のバトルスはディフェンスでもかなり良いプレーを示しており、21年ドラフトでもドラ3相当かも、とのコメントもちらほら。ケイデン・ウォラスもアベレージを上げてきており、ケーシー・オピツも良いコンディションをキープしている。
コンディションが良いチームだけにMVP決めは難しいが、ディフェンス面での貢献も入れると、オピツに1票。
MVP|ケーシー・オピツ
Miami|8-4(5-1)
ノースカロライナ州立大、ウェークフォレスト大とACCライバルたちのシリーズは全て下した。打力のあるFAUへもジェーク・ガーランドがナイスパフォーマンス。ダニエル・フェダーマンのパフォーマンスが未だにパッとしないが、それまでのちぐはぐなパフォーマンスが不安だったことを考えると、まとまりをもたらす良いきっかけになったイメージだ。
チームで唯一ソリッドなパフォーマンスをキープするアレサンドロ・ロザリオはウェークフォレスト大とのシリーズでエースに上がり、2番手にもビクター・メデロスがランクアップ。2人共ウェークフォレスト大には7IPを投げ抜き白星をゲットしている。
クローザーのカーソン・パルムキストも打たれる気配が無い。サイドハンドから92〜94マイルのストレートとスライダーを投じる変則派だが、しっかりボールに力もあり、終盤のプレーに安心感をもたらしてくれる存在になった。
オフェンスはアンソニー・ビラーがコンディションを上げ、アレックス・トーラルにも待望のシーズン初ホーマーが生まれた。ノースカロライナ州立大とのゲームで2本バックスクリーンにたたき込んだヨハンディ・モラレス、少しずつ持ち味のバッティングを取り戻してきたエイドリアン・デルカスティーヨと、ローテーションに比べるとかなりタレントが万全になりつつある。残るはレイモンド・ギルぐらい、、
様々な人材がコンディションを上げてきたが、今回のMVPは新エース誕生を祝って、ロザリオにする。
MVP|アレサンドロ・ロザリオ
Grand Canyon|5-9-1(2-4-1)
オレゴン州立大にボコボコにされたショックは大きく、当時シーズン無敗だったオクラホマ州立大にもスイープ。テキサス大リオグランデバレー校(UTRGV)にはイーブンだったが、本来ならば下しておかないといけないカンファレンスライバルだった。
エースのザック・バーンズのコンディションが心配だ。オクラホマ州立大、UTGRVいずれにも4失点。ミズーリ大やオレゴン州立大に対して示したシャープさが、ボールのキレも入れてほとんど見当たらない。オクラホマ州立大にもHQSをマークした��アーソン・オールの方が、直近のパフォーマンスではKもたくさん生み出せており、よりエースらしいイメージだ。
オフェンスも全体としてパフォーマンスを下げてきた。ブロック・バートンが上げているのみで、前週に上々なパフォーマンスで全米フレッシュマンでも随一の高評価を得ていたリーランド・ザボロウスキーはコンタクトに苦しみがち。主力打者のフアン・コラトもコンディションが全く上がってこない。まだまだアジャスト期のフレッシュマンたちが多い布陣が完全に裏目に出ている。
MVP|ブロック・バートン
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #4 Brian Dempsey
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ドラ1タレントのサル・フレリックとコディ・モリセットと共にボストンカレッジのオフェンスを支えるいぶし銀、ブライアン・デンプシー。
Basic Info
ボストンカレッジのシニア。21年シーズンがNCAA5年目のプレーで、真にラストシーズンになるクラス。97年生まれで、仮にメジャークラブ入りしても来年には(25)になる。
メリーランド州・ポートマック出身。全米トップレベルの人気・実力を有するボストンカレッジのビジネススクール(Carroll School of Management)で学業を重ねる上、学業サポートの奨学金も得ている秀才。タレント量に恵まれない州とは言え、高校ではメリーランド州ナンバーワンのSSとしても評価と、まさに文武両道を行くエリート。
弟ジョン・デンプシーはウォッフォード大でプレーのジュニア。19年にはBAフレッシュマンオールスターにも入った実力派で、兄と同じくソリッドなミドルヒッターとしてレギュラーを掴んでいる。
Scouting Report
パワーよりもソリッドなスイングでギャップを抜くタイプ。ベースランニングスキルも高く、全体として野球IQの高さに支えられたプレーぶりが光るプレースタイル。20年は2番・SSに座りサル・フレリックとリードオフコンビを組んでいたが、21年からは4番に入り、つなぎのクリーンナップ役としてチームを支えている。
バッティング以上に評価を集めるのがディフェンス。ソリッドなディフェンダーと高く評価されるコディ・モリセットを押しのけてSSのポジションをキープしており、ポジショニングとミスが少ないプレーぶりが良い。カレッジに入り30ポンドのバルクアップにも成功し、高校では若干足りなかったスローイングのパワフルさも上がってきた。
ネックはバッティングのパワーレスさ。カレッジ5年で打率は.296とそれなりなレベルも、OPS.734止まり。キャリアハイはシーズン3ホーマーで、コンタクトを重んじるプレースタイルゆえにスタッツは大して映えない。
College Career
フレッシュマンからレギュラーとしてプレーも3B。インスティンクトとメークアップに長けたジョニー・アダムスと、打力のあるジェーク・パロマキにキーストンはブロックされていた。プレースタイル上コーナーIFにハマるタイプでは無く、OPSも.622と本来のプレーも示せなかった。
ソフモアで2Bへ回り、SSのポジションに入ったのはパロマキをドラフトで失ったジュニアから。ソフモアシーズンには打率.319のハイアベレージ、ジュニアシーズンには3ホーマーとパワーアップ。少しずつ、スキルとパワーが充実するパフォーマンスが仕上がっていった。
フレリックとリードオフコンビを組んだシニアシーズンに大ブレーク。若干スランプ気味だったフレリックを打率.339のバッティングでカバーし、ディフェンスでもルーク・ゴールドと堅牢なキーストンを形成とバリューの大きなパフォーマンスを示した。
P.S.
ドラフトされるかも怪しいオールドプロスペクトだが、マイフェイバリット。基本パワータイプなプロスペクトがお気に入りだが、こうしたいぶし銀タイプもどうしてかグッと来る。
弟ジョン共々注目したいプロスペクトだが、有望株具合ではジョンの方が上かも。
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #3 Channy Ortiz
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グランドキャニオン大のレギュラーSS、マルチタレントなチャニー・オルティズ。
Basic Info
グランドキャニオン大のシニア。18年にグランドキャニオン大入りすると、19年にヤバパイCCへトランスファー、20年から再びグランドキャニオン大のメンバーになると、珍しいキャリアパスを辿っている。
グランドキャニオン大が本拠とするアリゾナ州・フェニックス出身。アスリートの家系で2人の兄と義姉はいずれもカレッジでベースボール、ソフトボールをプレーした。兄アーネストと義姉バネッサはグランドキャニオン大、もう1人の兄ヘクターはNAIAのカレッジでプレー歴があり、アーネストは現在アリゾナ州のトラベルチームのディレクターを任されている。
高校でマークした打率は.394。決してズバ抜けたトッププロスペクトとして見られた訳では無かったが、アンダーサイズのアスリートとしてそれなりな評価を集めていた。PGのランキングではアリゾナ州のSSで9位。パワーレスだが、ストレートとカーブでストライクを集められるソリッドなRHPとしても評価されている。
コミットメント先としてグランドキャニオン大を決めた理由としては、優れたコーチたちと、これから力を付けていくチームの一員になりたかったため、とコメントしている。
Scouting Report
アンダーサイズだがアスレチックで、特にアジリティ大なSSディフェンスが良い。ボディバランスが良く、どんな体勢でもクイックなスローイングが出来、特にウィークコンタクトなゴロへチャージをかけてのプレーには華がある。
https://twitter.com/GCU_Baseball/status/1365469181424988166
バッティングはスラップヒッターで、アベレージと出塁に注力したスタイル。SBスキルはNCAAレベルでは見せられていないが、ソリッドなスピードツールもあり、塁上に出すと進塁リスクを上げられる存在だ。スイッチヒッターにしては打力にムラが無い点も良く、右の方がややパワーがあるレベル。シャープなスイングでギャップを抜こうとするスタイルは年々パフォーマンスにも反映されてきている。
College Career
フレッシュマンはディフェンス力に長けたマーク・マンパーがSSレギュラーに座っていたこともあり、20Gにプレーもユーティリティ役として立ち回っていた。
19年シーズン、プレーチャンスを求めてヤバパイCCへトランスファー。ヒットとBBをコンスタントに生み出し、打率.309のハイアベレージにOBPも.410。パワーレスさに泣きOPSは.800を下回ったが、CCのレベルではSBスキルも活き19SBをマークと、嫌らしいリードオフマンとしてバリューを上げた。この年はサマーリーグでも打率.345のナイスパフォーマンス。
ヤバパイCCでのパフォーマンスをひっさげて、20年に再びグランドキャニオン大へ戻るとSSレギュラーのポジションをゲット。ショートなシーズンだったとは言え、2Bのドリュー・スミスと共にフルシーズンキーストンコンビを組み続けた。フレッシュマンの時はスランプだったバッティングもチーム2位の10BBをマーク、高いOBPでオフェンスを支えるらしいプレーぶりを示してくれた。
21年はさらにスイングのシャープさがアップ。するどくギャップを抜く打球もふえており、スキが無いパフォーマンスへと仕上がってきている。
P.S.
かなり玄人好みなタイプなイメージで、パワーレスだがオフェンス・ディフェンスにオールラウンドに貢献出来る人材。ドラフトでもトップ500プロスペクトに入るようなポテンシャルは無いが、マルチなプレーぶりですっかり心を掴まれてしまった。
グランドキャニオン大はホームゲームをYouTubeチャンネルでフルストリーミングしてくれているので、機会があれば、是非オルティズのプレーをフォローしてもらいたい気持ちで一杯だ。
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #2 Ben McCabe
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UCFの主力メンバーであるオフェンス型司令塔、ベン・マクケーブ。
Basic Info
セントラルフロリダ大のソフモア。Cとしてプレーし、フレッシュマンからオフェンシブなパフォーマンスでプレゼンスを示す主力打者だ。
フロリダ州・サラソタ出身で、高校ではフロリダ州トーナメントファイナル入りに大きく貢献、18年には高校からもっとも文武両道な学生として表彰もされている。スポーツがさかんなフロリダ州と言うこともありPGランキングこそ埋もれたイメージはある(この年のフロリダ州Cナンバーワンはエイドリアン・デルカスティーヨ)が、高校からシャープなバッティングとそれなりなディフェンスには定評を集めていた。
兄ブレット・マクケーブはフロリダ州立大で4年ブルペンキャッチャーを行った上で、現在はNYYのコンディショニングコーチ。父パット・マクケーブもカレッジベースボールのプレー歴は無く、家系でトップカテゴリのアスリートとしてプレーを重ねているのはベンだけになる。
Scouting Report
どっしりとした下半身に支えられたバッティングが良い。アルバート・プホルス並に低い重心のスタンスから、シャープなスイングでパワーを生み出し、その打球はバックスクリーンにも楽に刺さる。ただし、ゾーンコントロールはややアバウトで、パワースイングのあまり全体として振り回しがち。ローボールヒッターのスタイルも強く、良くも悪くもツボにハマればなタイプ。
https://twitter.com/UCF_Baseball/status/1367920368820776960
ディフェンス力もソリッドで、小回りが効くCらしいフレームにポップタイム1.95秒のアームツールも両立する。プラスのディフェンダーでは無いが、カレッジレベルでは十分にCを任すことが出来るレベルにある。
College Career
フレッシュマンから打力に長けたダラス・ビーバーを押しのけてCとしてもっともプレー、加入から早くも主力としてプレゼンスを示している。ビーバーはその後サウスカロライナ大へトランスファーしており、ある意味ではスムーズにトランスファーの穴を埋めるシーズンに出来たと言えそう。
フレッシュマンでは持ち味のパワーは2ホーマー止まりとOPS.804。ただし、9BBは主力としてプレーした人材でダントツで少なく、フリースインガーなアプローチは修正が必要なポイントとなる。
20年、21年とシーズンを重ねるにつれて、アプローチは向上を辿っている。フレッシュマンでは129PAで9BBが、20年は52PAで5BB、21年はここまで38PAで5BBだ。ローボールヒッターにありがちなコンタクトスキルへのネックは未だ拭えずも、Cとしては目立つレベルのパンチ力でカバー。決して名高いカンファレンスのメンバー校では無いチームの下、ノビノビとらしさを伸ばしているイメージだ。
P.S.
21年ドラフトではマクケーブのような、パンチ力があってディフェンスもそれなりに立ち回れるタイプのプロスペクトがカレッジには並ぶ(ヘンリー・デービスやルカ・トレッシュなど)。マクケーブは中央では無名な人材だが、マイフェイバリットさではノア・カーデナスやケーシー・オピツ、C.J.ロドリゲスと言ったディフェンスオリエンテッドなスタイルよりも上である。
セントラルフロリダ大は有名なOB不在で、マク���ーブもトッププロスペクトでは無いため、ドリュー・ブテラ並のキャリアを辿れると大成功と言えるポジション。打力はあるので、何となくエリック・クラッツのようなバックアップに収まってほしいと思うのであった。
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prs-watch · 3 years
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College Baseball Player Profile #1 Peyton Pallette
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シーズンをフォローする中で、個人的に注目具合がグッと上がったプロスペクトにフォーカスしてレポートを書こうと思う。まずは、アーカンソー大の新エースとして注目のペイトン・パレットから、、
Basic Info
アーカンソー大のソフモア。2001年5月9日生まれ。22年ドラフトクラス。
アーカンソー州ベントン出身のローカルボーイ。ベントン高校では主に3Bをメインにプレーしていたが、アーカンソー州のトラベルチームでフルタイムのPにコンバートされると、メキメキとバリューを上げた。PGのランキングではアーカンソー州で5位、RHPとしては同じくアーカンソー大へリクルートのブレーク・アダムスに次ぐ2位と高く買われていた。
高校ではカレッジベースボールのプレー歴があるマーク・バリステリ、トラベルチームではコーチ歴10年とキャリアこそ浅いものの、若くしてトラベルチームのディレクターにのし上がったチェース・ブリュースターの下でプレー。
家族ネタは定かでは無いが、父は家にオレンジ色の物を一切置かなかったらしい。21年シーズン、オレンジがチームカラーのテキサス大に対してマウンドに上がったパレットに対し、父は「誇りに思う」とコメントしている。
Scouting Report
高校では3Bをメインにプレーし、パワーよりもアスリート性に支えられたオールラウンドなプレーぶりに注目。フットボールでも鳴らした人材で、そのバックグラウンドは20年シーズンまでアーカンソー大でエースに座ったコナー・ノーランドと重ねる点が並ぶ。
トラベルチームでPにコンバートすると、90〜92マイルのストレートとシャープなスライダーでバリューを高めた。高校ではコマンドを失うシーンも目立ったが、プレーを重ねる度にデリバリーのリピートが上手くなり、アーカンソー大入り��時点ではアップサイドとストライクを集められるスキル��注目が集まった。
21年シーズンに半ばサプライズな形でウィークエンド入りをしたが、アーカンソー大のコーチ、デーブ・バンホーン曰くストレートが大きくパワーアップしたことが最大の要因。「20球を投げれば、17球は95マイルオーバー」とコメントしており、シーズンでもイージーに95マイルをマーク。スライダーの扱いにも長けており、スタッフはチームナンバーワンとの評価を揺るぎない物にした。
スライダーは80〜83マイルとやや大きめ、それよりも若干スローなカーブもレパートリー。ロケーションミスが少なく、いずれのボールもカレッジではアウトピッチとして効力を示している。
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College Career
フレッシュマンでは4Gにリリーフ止まり。ウィークエンド入りしたアダムスと比べると高校でのバリュー分ビハインドで、20年シーズン時点のスタッフ自体も90マイル前半止まりと、アーカンソー大にゴロゴロと並ぶタイプの1人だった。
前述したストレートの大きなパワーアップでバンホーンの中での序列が大きく上がり、ノーランドやパトリック・ウィックランダー、ケイレブ・ボールデン、アダムスもプレーする中でサタデースターターの座をゲット。テキサス大に対して4.1IP/8K/0失点のナイスパフォーマンスでスタートを切ると、次のサウスイーストミズーリ州立大とのゲームも5IP/8K/0失点。ゲーム半ばでストレートが90マイルほどに落ちるシーンもあるが、95マイルのストレートとスライダー、カーブを打者はここまでほぼ捉えられていない。
21年はマリー州立大とのシリーズ前のローテーションアナウンスで、ついにフライデースターターの座をゲットした。19年ドラフトでアイザイア・キャンベルを失ってから押しも押されぬエース不在にあえいでいたアーカンソー大にとって、ついに新エースの座が埋まった瞬間だったと言える。
P.S.
個人的にはかつてのエース(にして、生涯のマイフェイバリット)のブレイン・ナイトの再来と思っている人材。ナイトよりも上背は無いが、よりイージーなデリバリーにパワフルなスタッフを両立している。
NCAAトーナメントまでにパレットとノーランド、ウィックランダーでローテーションが作り上げられれば、18年に惜しくも逃したカレッジワールドチャンプの座を狙えるかもしれない。21年シーズンは足がかりに、22年シーズンにはドラフト年としてさらなるレベルアップを求めたい。
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prs-watch · 3 years
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2021 College Baseball Review|3/3
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書くタイミングが取れたベースで、ファンカレッジのシーズンレビューを書きます。
https://twitter.com/prs_watch/status/1362794815386132486
https://twitter.com/prs_watch/status/1362908593364762625
こんなにたくさん書くのはキツイので、メインでフォローしている3校に絞ってのレビューに。
Arkansas|7-0
いきなりテキサス州のトップカレッジたちとのマッチアップシリーズ(State Farm College Baseball Classic)からスタートな上、OD前にデーブ・バンホーンが伝えたウィークエンドローテーションはコナー・ノーランドとパトリック・ウィックランダーがいずれも不在とまさかすぎるメンバー。ローテーション争いに入る、レベルの書かれっぷりだったゼブロン・バーミリオンがエースに入り、ソフモアシーズンのペイトン・パレット、トランスファー組のリール・ロックハートとのローテーションでは、このシリーズは全敗だと思っていた。
結果として、サザンミズーリ州立大とのシリーズまでまさかの無敗キープ。BAのカレッジトップ25でも、40年に及ぶBA史上で初めてナンバーワンのポジションを得た。とにかく、サプライズに溢れた立ち上がりを送っている。
ヘストン・キースタッドを失いパワーレスさに泣くと思われたオフェンスは、クリスチャン・フランクリンとブレイディ・スラベンス、ケイデン・ウォラスの3人がパワーを示した。カレッジでのプレーでメキメキとパワーを上げるフランクリンは本格的に覚醒したイメージがあり、トランスファーのスラベンスとフレッシュマンのウォラスもカレッジレベルで良スタートを切った。スラベンスはアプローチが悪く、ウォラスも打率が上がっていないので楽観は出来ないが、このあたりのカバー役としてマット・グッドハートも戻ってきており、役者が揃ってきている。
サプライズに溢れたローテーションでは、コマンドに長けるパレットがここまでナイスパフォーマンス。バーミリオンやケイレブ・ボールデンはコントロールに苦しむシーンも目立つが、サザンミズーリ州立大とのシリーズではノーランドとウィックランダーがリリーフでナイスパフォーマンス。どの人材も良いボールを投げており、結果としてチーム全体のピッチングデプスは実戦の中で厚みを増した、と言える。クローザーに座るケビン・コップスの出来もとても良い。
それなりにアップセットが目立つシーズンの中で、プレシーズンの評価通りに白星を重ねているカレッジだ。昨年はこのあたりから失速気味なパフォーマンスだったが、今年はどうなるか、、
MVP|クリスチャン・フランクリン
Miami|3-3
いきなりフロリダ州のライバルにして、カレッジベースボールで最強と言われるフロリダ大とのシリーズだっ���が、04年シーズンぶりにシリーズを制する最高のスタートを切った。ODはトミー・メイスを良く攻めるも黒星、2戦目もアレサンドロ・ロザリオが1回に5失点するも、そこから2勝をもぎ取ったパフォーマンスは開幕週でベストだったと言っても良い。
20年シーズンに全米随一と言われたウィークエンドローテーションが全員がメジャークラブ入りしたが、代わるエースにはリリーフとしてプレゼンスを示していたダニエル・フェダーマンが入った。イージーなデリバリーとレパートリー広く打者を攻めるプレースタイルは前任のブライアン・バンベルを彷彿とさせるが、ここまではパワーレスさに泣くパフォーマンスでエースの責は果たせていない。このスポットに本来座るべきアレックス・マクファーレーンも未だプレーが無く、エース不在さは否めない。
その代わり、ウィークエンドローテーションに入ったフレッシュマンたちのイキが良い。フロリダ大に炎上したロザリオは次のバージニア工科大とのシリーズでは7IPを投げ抜きカレッジ初白星、ビクター・メデロスはフロリダ大へ圧倒的なパフォーマンスをして高かった株をさらに上げた。いずれもコンスタントに94マイルをマーク出来るパワーがあり、メデロスはボールレパートリーも広い。
タレント揃いと言われたオフェンスは若干元気が無い。主力のエイドリアン・デルカスティーヨはソリッドなプレーぶりだが、本来の実力ならばもっと上のスタッツを叩き出せるはず。ヨハンディ・モラレスや、トランスファーで加入したエイドリアンの兄クリスチャン・デルカスティーヨもナイスパフォーマンスだが、逆に20年シーズンの主力組がおしなべて低調。貴重なパワーバットとしてラインナップに座るアレックス・トーラルには一刻も早いリバウンドが求められる。
全体としてまだチグハグさは拭えず、それがバージニア工科大とのシリーズを落とした一因だったイメージ。この先も実力校とのシリーズが続くタフな日々になるが、その中でパフォーマンスを上げるべき人材がコンディションを戻してこれるかが、シーズンのカギになってくる。
MVP|ヨハンディ・モラレス
Grand Canyon|3-5
ピアーソン・オールで入ると思っていたOD、20年シーズンにリリーフのコアメンバーだったザック・バーンズがSPとしてマウンドに上がった。オープナーかと思いきや、93マイルのズシリと重いストレートとシャープなスライダーを自在にコマンドする堂々たるパフォーマンス。SECメンバー校のミズーリ大とのシリーズを制する上で、大役を全うした。
オレゴン州立大とのシリーズはスイープされたが、全体として見るとバーンズも入れてポジティブなネタがズラリと並ぶ。バーンズとオールのローテーションは十分上位カレッジに通用することが分かり、チャニー・オルティズは多芸なパフォーマンスでチームを支えられることを示した。フレッシュマンたちのハツラツとしたプレーぶりも大きい。大物リクルートと言われたリーランド・ザボロウスキーを筆頭に、テイラー・アギラーもナイスパフォーマンス。タイラー・ウィルソンとジョシュ・バックリーもソリッドなディフェンスでチームを支えてくれる。
NCAAトーナメントで上位へ行ける程かと言われると、オレゴン州立大への大敗でそのムードは失われたイメージがあるが、タレント量からして注目のカレッジとの目付けは正しかった。唯一にして最大の不安はリリーフ。パワーボーラーはいるのだが、白星目前でフランキー・スカルゾが炎上した様に、イマイチシャープさに欠ける。ブロディ・クーパー=バサラキスにしても、コンディションをより上げていかないことには、NCAAトーナメント入りも危ういかもしれない。
MVP|ザック・バーンズ、チャニー・オルティズ
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prs-watch · 3 years
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2021 Season Preview #7 Florida Atlantic
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Basic Info
フロリダ州・ボカラトン本拠の公立大。FAUと呼ばれる。フロリダ州立大システムのメンバー校で、カレッジベースボールの名門校であるフロリダ大やフロリダ州立大、C-USAのライバルであるフロリダインターナショナル大と共にシステムを形成している。フロリダ州南部の恵まれたロケーションから人口・企業の増加ペースが大きく、同大も企業とのバイオ方面での共同リサーチに力を注いでいる。
アスリートチーム名は「オウルズ」。C-USAのライバルであるライス大と同じチーム名だ。かつてはカンファレンスの雄だったライス大の陰に隠れた、目立たない方の「オウルズ」だったが、15〜19年の5シーズンでは4回NCAAトーナメント入りと近年は中堅上位カレッジとしてソリッドなシーズン。カンファレンスゲームでも.600オーバーの勝率をマークしており、凋落したライス大に代わりC-USAを代表する「オウルズ」へとなっている。
出身メジャーリーガーは12人だけと、メジャーレベルでのステータス作りはこれから。打では(後にステットソン大へトランスファーしているが)HOUで注目されたクリス・ジョンソンがダントツのナンバーワン。フリースインガーでコンスタントさは無かったが、プラスのバットスピードでギャップを抜けるバッターだった。投はオースティン・ゴンバーとデビッド・マッケイが20年シーズンもプレー。ゴンバーはすでにFAU出身メジャーリーガーでトップのWARをマークしており、しばらくはFAUナンバーワンプレーヤーの座をキープするだろう。
Notable Players
R-So. ジェーコブ・ジョシー(RHP) SSも兼任でプレーするアスリート。フレッシュマンシーズンの19年からカンファレンスのオールフレッシュマン入りと実力を示す。ファンキーなスリークォーターからアクション大な88〜92マイルのストレートが良い。コマンドやスライダーの仕上がりは甘くスタッツ映えは無し。SSとしてはプラスのディフェンダーだが、バットポテンシャルはジリ貧。
R-Jr. マイク・エンテンザ(RHP) イースタンフロリダ州立CCからトランスファーすると、早くもFAUのリリーフの柱に。コンパクトなテークバックから大きく落ちるスライダーをアウトピッチに16.1IPで2失点のナイスパフォーマンス。27KもマークしたKマシーン。巨体な割にストレートはややパワーレスとネックもハッキリしているが、21年シーズンもブルペンを支える上でのキーマンになる。
R-So. ニック・トーニー(C) 30ポンドのビルドアップを辿り目立つフィジカルの持ち主として注目されてきた。オフェンス・ディフェンスにロマンが大きい。穴は大きいもののパンチ力大なバッティングでチーム���ップの3ホーマー。プラスのスローイングに支えられたディフェンスもソリッド。
Fr. ケイレブ・ペンドルトン(C) トップリクルートメンバー。バッティングがネックでニック・トーニー並のオールラウンドさは無いが、20年ドラフトでもトップランクと言われたディフェンスが目立つ。アスレチックでアジリティ大な上、キャッチング・スローイングのスキルもソリッドとスキが無い。未来のレギュラーマスクとして注目。
Fr. ケード・パーカー(SS) フランシスコ・ウルバエズの穴を埋められるポテンシャル溢れる人材。地元フロリダ州出身のローカルボーイで、アンダーサイズだがアス���チック。ユーティリティさも入れてオールラウンドな人材で、ベンチとしてもユーザブルに立ち回れるだろう。
Sr. ボビー・モーゲンセン(OF) 巨体のパワーバット。ややゾーンコントロールに難があるがアジリティも良いアスリートで、OFディフェンスも含めてミッチ・ハーティガンと並ぶコアプレーヤー。トランスファー前のCCからシーズン2ケタホーマーをマーク、20年シーズンのOPS.846すらもキャリアワーストとハイエンドなパフォーマンスが期待出来る。
R-So. ミッチ・ハーティガン(OF) カンファレンスに止まらず、サマーリーグでもズバ抜けたバッティングをマークするチームナンバーワンタレント。パワーレスもリピータブルなスイング、リリーフとして93マイルをマークのアームツールとオールラウンドなツールのパッケージ。C.J.チェイサムやタイラー・フランクに並ぶ打者でのトップピッククラスに加われるか。
Fr. ノーラン・ショーネル(OF) リクルートクラスのナンバーワンプロスペクト。長身からスムースなスイングのバッティングが高く買われ、ドラフトランキングでもドラ8並のバリューが付いた。スピードツールがネックでOFコーナーがベストも、パワーツールはインパクト不足とツールセットとポジションはややハマらず。カレッジでパワーアップ出来ればドラフトでもトッププロスペクトになれる。
2020 Review
10-6と、カンファレンスでは目立たないポジションでシーズンフィニッシュ。とは言え、うち4敗はトップ10ランクのカレッジ(テキサス工科大とフロリダ州立大、フロリダ大)からで、マイアミ大からは未来のエースと言われるアレックス・マクファーレンを捉えて白星をマークと、パフォーマンスの中身は決してダメでは無かった。
デプスの割にピッチング・ディフェンスはソリッドなパフォーマンスを示したが、パワーバット不在のオフェンスは得点力に欠けた。打率.300オーバーはミッチ・ハーティガンだけ、ニック・トーニーやフランシスコ・ウルバエズなどソリッドなオフェンスの人材はいくらか並んだが、怖さがイマイチだった点は拭えない。
2021 Preview
Pitchers
ショートなシーズンだったとは言え、IPでチームナンバースリーがリリーバーのマイク・エンテンザだった点がローテーションの危うさを示している。
ジェーコブ・ジョシーはエースとしてはコントロールが大きなネックで、ポテンシャルが高く買われるダンテ・ビスコンティもデリバリーがファンキーでコマンドがアバウト。ソリッドなゲームメークスキルが光るハンター・クーリーや、マンハッタン大からトランスファーでT.J.スチュワートも加入とデプスはあるが、エースポテンシャルは不在だ。
リリーフにしても、エンテンザへの依存が大きく、ニューカマーのブレークやマネジメントでのカバーが求められる。ジョシーをリリーフに回すプランは、仮にジョシーがSPとしてプレーしてもズバ抜けたプレゼンスは示せないであろう点からしても、それなりに有力なオプションでは無いか。
Catchers
ケイレブ・ペンドルトンが加入し、FAUのストロングポイントとなったポジション。20年シーズンにチームナンバーワンのパワーを示したニック・トーニーをDHに回す等のオプションが、ペンドルトンの加入によって可になった。
ペンドルトンがコンスタントにプレーチャンスを重ね、コンディションを万全にキープしたトーニーがオフェンスでチームを支えられれば、やや怖さに欠けたオフェンスへ大きなテコ入れになる。
Infielders
リードオフマンとしてハイクオリティなパフォーマンスを示していたフランシスコ・ウルバエズはノンドラフトFAで失ったが、20年シーズンのレギュラーが3人もプレー。クリーンナップを任されるアンドルー・スメラスとB.J.マリーは21年シーズンへのバウンスバックに期待が集まり、とてもソリッドなプレーぶりのウィルフレッド・アルバレスもオフェンス・ディフェンスを整えてくれるキーマンだ。
ウルバエズを失った2Bのポジションにはケード・パーカーが注目株。キーストンを守る人材らしいアンダーサイズだが、オールラウンドなアスリートでアップサイド。20年シーズンはOPS.886をマークとナイスパフォーマンス。コロナウイルスでショートシーズンで無ければ20年からブレークしたかもしれない。
FAUでトッププロスペクトとして鳴らし、ドラ2をゲットしたタイラー・フランクの弟、ダールトン・フランクも加入する。兄よりもアンダーサイズだが、アジリティが高くバレルへのフィールも上々。兄と同じくカレッジベースボールでの大きなバリューアップが見られるか。
Outfielders
19年シーズンにフルシーズンで11ホーマーをマークしたパワーバット、ボビー・モーゲンセンに、パワー以外の4ツールが並ぶミッチ・ハーティガン、トップリクルートとして評判のノーラン・ショーネルと、タレント溢れるFAUのストロングポイントだ。
特にハーティガンはソリッドなパフォーマンスにRHPとしてのポテンシャルと、ドラフトでもいくらか注目を集めるプロスペクトになるだろう。クリーンなスイングでギャップを抜き、アプローチも良いバッティングはカレッジでもトップランクにソリッド。FAUがNCAAトーナメント入りする上では、まずはハーティガンのパフォーマンスが必須だ。
ここにモーゲンセンのバウンスバック、ショーネルのアジャストが加われば、インパクト不足だったオフェンスは大きくグレードアップする。モーゲンセンはややフリースインガーでアップダウンが大きいが、20年シーズンもチームトップの3ホーマーとパンチ力は示した。シャープなスイングのラインドライブヒッターなショーネルも、ハーティガンとキャラクターは重なるが、早くからインパクトを残せるだけのポテンシャルがある。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #6 Grand Canyon
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Basic Info
アリゾナ州・フェニックス本拠の私立大。世界最大のキリスト教系カレッジとして知られ、オンラインの学生も入れると実に10万人以上もの学生を有する。学問では生物学と教育学、看護学が主力で、ビジネス方面もストロングポイント。
アスリートチーム名は「アンテロープス」。ウシ科の大半をカバーした分類の名で、チームアイコンもウシ科の特徴を有した動物のシルエットとなっている。カレッジベースボールはNAIAのワールドシリーズで4回チャンプになっているが、NCAA下ではトーナメントでのプレーさえ無し。ただ、近年に��り着実に力を付けており、ここ5年で2回カンファレンスチャンプに立っている。
OBではLAAのレジェンド、ティム・サーモンがプレーしていた。前身のCAL・ANAも入れてずっとアナハイムでプレー、14年のキャリアで299ホーマーをマークしたフランチャイズプレーヤーだった。打者ではメジャーで10年プレーのチャド・カーティスも目立つが、Pではスター不在。メジャーリーガー自体も11年のブライアン・ブロデリックを最後に誰もプレーしていない。
2020 Review
シーズンは9-9でフィニッシュとあまり目立たなかった。19年のトランスファーからエースの座をがっちり掴んだケード・メカルスに、スラッガーとして開花したフアン・コラト、トゥルー・ゲーマーと評されるドリュー・スミスとタレントは並んでいたが、この3人に依存した形に終始した。
アリゾナ州のカレッジながらも、投打で言えばピッチングスタッフで大きな向上を辿ったシーズンになった。メカルスに次ぐスターターとしてピアーソン・オールはフレッシュマンからさらにコマンドが向上、ブロディ・クーパー=バサラキスもパワフルなストレートとスライダー主体のプレーでインパクトをもたらした。
Notable Players
Jr. ピアーソン・オール(RHP) コマンドとチェンジアップに長けたベテラン並のピッチングスタイルでフレッシュマンからローテーション入り。20年のソフモアシーズンはコマンドのクオリティがワンランク上がり28IPで1BB止まり。エースとしてはボールパワーに欠けるが、ゲームメーク力ではエースだったケード・メカルスよりも上。21年シーズンからは弟のカーソンもGCUに入った。
Jr. ブロディ・クーパー=バサラキス(RHP) ブルペンのキーマンになるオーストラリア出身プロスペクト。イージーなデリバリーから93マイルのストレートとスライダー主体のパワーリリーバー。コントロールも良く、右打者に対してはアウトコースでの出し入れをしっかり出来る。
Fr. リーランド・ザボロウスキー(3B) ナンバーワンリクルート。ズバ抜けて大きなフレームでスイングもパワフルなスラッガーポテンシャル。穴は大きいが、チーム全体に欠けているロマンに溢れている点でバリューはとても大きい。IFコーナーのレギュラー入りに注目したい。
R-Jr. フアン・コラト(OF) エルサルバドル出身のスイッチヒッター。ニカラグアで育ったバックグラウンドもあり、18年には中米トーナメントでニカラグアメンバーとしてプレーした。コンタクトスキルとパワーを両立したバッティングに加え、6SBはチームトップとアジリティも大とマルチなタレント。チームナンバーワンプロスペクト。
Fr. ホーマー・ブッシュ(OF) テキサス州でもトップレベルのOFプロスペクト。リクルートクラスではベストのアスリートで5ツールに成り得るハイポテンシャル。シャープなスイングにスピードとマルチなツールは早くからカレッジでも目立てるだろう。
2021 Preview
Pitchers
エースのケード・メカルスをCWSドラ4と言うサプライズで失ったが、スキルでメカルスを上回るピアーソン・オールであっさりとカバー出来るだろう。メジャークラブが注目するポテンシャルは無いが、コマンドとチェンジアップが良くしっかりとゲームメークが出来るタイプ。
ジャック・シュナイダー、ドーソン・マッカービルもウィークエンドローテーションへ入るだろう。シュナイダーは20年にK/9を大きく上げ、マッカービルはバランスの良いフレームから90マイルのストレートとチェンジアップ主体のイニングイータータイプ。オールも入れてスケールが光るタイプは不在だが、カンファレンスを上がる上ではソリッドなメンバーと言える。
リリーフではブロディ・クーパー=バサラキスとコーン・ウィンと2人のオーストラリアン・プロスペクト、チームナンバーワンのパワーボーラーのザック・バーンズがメイン。プレークオリティ・ボールパワーのバランスではクーパー=バサラキスがコアになっていくだろう。ウィンはボールパワーこそ無いが、カーブとチェンジアップをしっかりコマンド出来るクレバーなタイプ。バーンズはフルエフォートでコントロールもアバウトだが90マイル半ばをキープ出来る。
全体として、並ぶべきタレントはしっかりと並んだピッチングスタッフなイメージだ。エースポテンシャルの不在はNCAAトーナメントで響くかもしれないが、、
Catchers
アジリティ大でディフェンス力が高いデビッド・アビティアがレギュラーマスクだが、バッティングが大きなネック。ライバルになるジョシュ・バックリーとグラント・サウスにしても同じタイプな上、リクルートで加入のタイラー・ウィルソンもHSでは目立った人材では無かった。
ディフェンスオリエンテッドな形でチームを支えていってもらいたいポジション。
Infielders
チームのナンバーワンプロスペクトであるドリュー・スミスを失い、メンバーは大きくスケールダウンした。レギュラーとしてプレーした人材はDHのドミニク・グリッソムも入れてほぼプレーするが、20年シーズンにズバ抜けたパフォーマンスのメンバーは不在だった。
レギュラーのポジションをガッツリと掴んでいるのはSSのチャニー・オルティズだけか。アンダーサイズだがシャープなスイングが出来、ベースランニングスキルこそネックもスピーディとマルチツール。チームのリードオフマンとして21年シーズンもハマってくれるだろう。
残るポジションはリクルートメンバーも入れたレースになると見ており、ナンバーワンリクルートのリーランド・ザボロウスキーはパワーバットとしてかなり注目のタレント。ズバ抜けて大きなフレームにパワースイングはGCUに欠けているロマンに溢れている。インパクトにかなり欠けるメンバーな点で、誰かがカンフル剤にならないことにはキツイメンバーになるだろう。
Outfielder
チームのナンバーワンバッター、フアン・コラトのプレゼンスが大きい。スイッチヒッターでシャープなスイングからパワーを生み出すスラッガーで、チームのオフェンスを支えることになる人材だ。
ブロック・バートンには広大なレンジのディフェンスでの下支えが求められる。ゾーンコントロールが良くしっかりとBBを生み出せるバッティングもスケールこそ無いが粘りが良い。
テキサス州でトップランクのOFプロスペクトなホーマー・ブッシュがインパクトをもたらせるか。スピーディなアスリートでバットスピードもプラスとポテンシャルが大きい。GCUでプレーしたOBであるクイン・コットン並のオフェンシブなリードオフマンへ成長してもらいたい人材。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #5 Central Florida
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Basic Info
フロリダ州・オーランド本拠の州立大。理工大として立ち上げられてからカバーする学問カテゴリを広げ総合大としての立場を作り上げると、現在では6万人を上回る学生を有する全米随一のマンモスカレッジへとなった。テキサスA&M大に次いで全米ナンバーツーである。
「ナイツ」がニックネームのアスリートチームはフットボールをはじめ力が入ったチームが目立つが、カレッジベースボールは長くミドルランクに止まっている。15年以上もカンファレンストーナメントのチャンプにはなっておらず、カレッジワールドシリーズでのプレーも1回も無し。シーズン40勝をマークした17年がベストシーズンでNCAAトーナメントでもナンバーツーシードをゲットしたが、オーバーン大とフロリダ州立大に歯が立たずあっけなくエリミネートされている。
メジャーでのプレー量ではドリュー・ブテラがナンバーワンOBと、メジャーリーガーのクオリティもフロリダ州のマンモスカレッジにしては物足りない。が、ディラン・ムーアやダニエル・ウィンクラーなど、近年のメジャーリーグでいくらか目立つパフォーマンスをする人材もちらほらと出てきている。
2020 Review
チームのキーマンだったダラス・ビーバーをトランスファーで失ったが、15-3とナイスなスタートだった。チューレーン大とウィチタ州立大、イーストカロライナ大と並ぶカンファレンスのトップカレッジだったが、2/21〜23はタナー・バーンズを擁する格上のオーバーン大を3タテしているインパクトの分、4校ではナンバーワンと言えるパフォーマンスだった。
オフェンスはズバ抜けたパフォーマンスの人材は不在も穴が無く、コンスタントな打者がズラリと並ぶ。ローテーションもソリッドで、フロリダ大にリクルートされていた実力派コルトン・ゴードンをメインに、トレバー・ホロウェイも22IPで37K/6BB、1.19ERAと打者を圧倒。そのパフォーマンスから、アマFAとしてNYY入りをしている。
Notable Players
Fr. ベン・ベスピ(RHP) フロリダ州でも有名なプロスペクトだった。シンプルなデリバリーから90マイルのストレートとキレの良いカーブ主体のプレースタイル。スキニーなフレームからパワーアップ出来るアップサイドも大きく、リクルートクラスでは随一のハイポテンシャル。
R-Jr. コルトン・ゴードン(LHP) サイドハンドのジャンクボーラー。ファンキーなデリバリーはブライアン・フェンテスと比べられるが、86〜90マイルのストレートと大きなスライダー、カーブ、チェンジアップとレパートリーの広さはフェンテスを上回る。コマンドも良い。元々はフロリダ大でもプレーしていたエリートプロスペクトだが、CCでのプレーを挟んで20年にトランスファー。
Fr. アレックス・フリーランド(SS) リクルートクラスのナンバーワンプロスペクト。バットオリエンテッドなプロスペクトで、シャープなスイングからアベレージとパワーを両立。ディフェンススキルもソリッドだが、内反足でSSとしてレンジをキープ出来ないとスカウトからはコメント。ハンドリングが良いため、2Bとしては活きるタイプ。
Fr. ジョン・モンテス(SS) プエルトリコ出身。スムースなリアクションのディフェンスとパワフルなスイングを両立したマルチタレント。スイングが大きくハイレベルなカレッジへのアジャストには時間がかかるかもしれないが、リクルートクラスではフリーランドと並ぶトッププロスペクト。
R-Sr. ジョーダン・ラスボーン(OF) 粗さは拭えないが、チームナンバーワンのパワーバットとしてチーム内外から注目は大きい。19年のトランスファーからアプローチでは苦しむも、20年はパワーバットとしてポテンシャルが随所で光るパフォーマンス。2/21のオーバーン大とのゲームではタナー・バーンズからのタイムリーも入れて2打点。
Jr. ジェフリー・ペーニャ(OF) ドミニカ共和国出身のアスリート。フロリダ州へ移住しHSからはアメリカ本土でプレー。アンダーサイズでパワーも無いが、アプローチが良くスピードもプラスなリードオフマン。CFを守れるディフェンスもナイス。
2021 Preview
Pitchers
トレバー・ホロウェイは失い、ジョー・シェリダンもノートルダム大へトランスファー。だが、フライデースターターのコルトン・ゴードンは21年もプレーする。ボールパワーは無いがピッチアビリティがハイレベルで、大きな曲がりのスライダーも入れてキッチリとコマンド出来る。
残るローテーションスポットにはトランスファーで加入したA.J.ジョーンズとケニー・サーワが有力と目される。ジョーンズは大きなフレームでボールパワー大、サーワはトランスファー前に��ンファレンス随一のパフォーマンスをマークした。2人がハマると、ゴードンと共にかなりハイレベルなローテーションになる。
リクルートクラスで加入するベン・ベスピは即カレッジレベルにアジャスト出来るレベルのプロスペクトでは無いが、スキニーなフレームにカーブのフィールの良さとポテンシャルは大きい。ローテーションの4人目としてプレーチャンスをいくらか回すかもしれない。セントラルフロリダ大はフレーム上ポテンシャルが滲むタイプがいくらか並んでおり、メジャー・ポージーにもその点では注目。
リリーフではジェフ・ハカンソンが半ばサプライズでTBからドラフトされて失ったため、柱はジャック・シンクレアになる。クリーンなデリバリーで95マイルのストレートとスライダー主体のパワーリリーバー。年々ネックだったコントロールが向上している点もポジティブ。
Catchers
オフェンシブな司令塔、ベン・マクケーブがどっしりと座る。シャープでパワフルなスイングが良く、フレッシュマンからナイスパフォーマンスをキープ。20年シーズンはアプローチで向上を辿った。
リクルートメンバーを入れても大きなライバルは不在で、ディフェンスに定評を集めるジョシュ・クローチぐらいか。マクケーブにかかる責はかなり大きくなりそうだ。
Infielders
一芸に長けたタイプがズラリと並び、ソリッドなアプローチのミドルヒッティングが良いアンドリュー・ロマノ、コンタクトスキルは無いがパンチ力大なトム・ジョステンは20年シーズンにいくらかのナイスパフォーマンスを示した。
ロマノが1B、ジョステンが2Bをプレーする右サイドに対して、フィールドの左サイドはいくらかカンフル剤が求められる。アレックス・フリーランドとジョン・モンテスがその役目を担えるかはカギになるだろう。どちらもバッティングのポテンシャルが高く、ディフェンスもリアクションやツールのクオリティはソリッド。SSについて言えば、内反足でかなり腰高なディフェンスをするフリーランドよりはモンテスが上だろうか。
20年シーズンにプレーチャンスをもらったマット・アーチャーはフリーランドとモンテスの加入をエネルギーにしてもらいたい。HSでは2人並のトッププロスペクトでは無かったが、バットコントロールが良く20年も打率.291とフレッシュマンにしては上々なパフォーマンス。オーダー下位でしぶといプレーが出来るタイプとしてプレゼンスを出せると、アクセントが生まれてくる。
Outfielders
ジョーダン・ラスボーンとジェフリー・ペーニャがメインピース。プラスのパワーツールが光るラスボーンに、スピーディなペーニャとバランスも良い。20年シーズンのナイスパフォーマンスを支えたコアの2人が残る点はとにかく大きい。ダルトン・ウィンゴもアベレージ面で向上を辿り、レギュラーのポジションはしっかりと埋まっている。
リクルートメンバーではジョセフ・コフィーが5ツールタレントとして注目。かなりのアスリートでOFディフェンスのクオリティも高い。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #4 University of California, Santa Barbara
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Basic Info
カリフォルニア州・サンタバーバラ本拠の州立大。カリフォルニア大システム10校でもトップランクのカレッジで、キャンパスの大きさは本体(バークレー校)とUCLAに次ぐ3位。ビーチを有するキャンパスは全米トップレベルの美しさと言われ、かつパブリック・アイビーにも入るエリート校である。
アスリートチーム名は「ガウチョス」。元々はロードランナーズと言われていたが、キャンパス内にスペインテイストの建築物が並ぶことから、イメージに合うとして1934年からニックネームに決まった。ガウチョはスペイン人と中南米エリアとの混血民族のことだが、現在では献身的な立ち回りをする人のことを示す。
カレッジベースボールではスクールプログラム史上で唯一カレッジワールドシリーズでプレーした16年がベストシーズン。ブラケットでエリミネートこそしたが、全米ナンバースリーシードのマイアミ大を下すと、非常に大きなインパクトをマークした(このシーズンのクローザー、カイル・ネルソンは20年にメジャーデビューをしている)。ここ何年かもカンファレンスでは随一のパフォーマンスをキープし、21年シーズンもBAのプレシーズンランキングでは25位にランクインしている。
OBではTEXのハート・アンド・ソウルだったマイケル・ヤングが有名。シェーン・ビーバーはドラフト時からボールパワーを上げ、リーグ随一のスターターへとのし上がった。メジャー史上でも随一に美しいカーブボーラー、バリー・ジトもUCSBの出身だ。
2020 Review
19年はディケードトップのシーズン45勝をマーク、そのパフォーマンスのままに20年シーズンも13-2とロケットスタートだった。ドラ10レベルのドラフトクラスが何人かプレーすると言うレベルのデプスだったが、大体がナイスパフォーマンス。20年ドラフトではドラフト無し、アマFAでのメジャークラブ入りも無かったが、オフェンス・ディフェンスにバランス良くナイスパフォーマンスが生まれた。
マイケル・マグリービーとザック・トーラのローテーションがズバ抜けてスペシャルだった。2人で52.2IPをプレーしたったの4失点。フライデースターターを任されていたロドニー・ブーンも2.53ERAと、実にソリッドなローテーションを作り上げた。オフェンスではマルコス・カスタノンが注目された通りのパワーバッティング。全体としてややインパクト不足だったオフェンスをリードしてくれた。
Notable Players
オフィシャルなロースターは全てレッドシャツ扱いで書かれているので、クラスもそちらに準ずる、、ホントなのかな?
R-So. マイケル・マグリービー(RHP) サンデースターターながらプレー量・クオリティを両立したパフォーマンスでUCSBのローテーションをリードした。ややギクシャクしたデリバリーだがリピートに長け、ストレートとカーブ、チェンジアップをしっかりとコマンド出来る。
Fr. マイケル・ライス(RHP) リクルートクラスのナンバーワンプロスペクト。シンプルなデリバリーで88〜93マイルのストレートとカーブ、チェンジアップをコントロールする。ソリッドさは高いがアウトピッチ不足。リリースポイントもローアングル。
R-Jr. ザック・トーラ(LHP) CCからトランスファー、ズバ抜けたパフォーマンスでローテーションの座をしっかりと掴んだ。フレームもボールパワーも無いが、88〜91マイルのストレートとスライダー、カーブをしっかりとコマンドする。パフォーマンスは20年ドラフティーでも随一だったが、ポテンシャルの無さでドラフトはされず。
R-So. ロドニー・ブーン(LHP) 20年シーズンのフライデースターター。18年ドラフトではPGでナショナルランキングでLHP122位。フレッシュマンからローテーションを回しており、ストレートとスライダー、カーブ主体なスタイルが20年はワンランクパワーアップ。コントロールはややアバウト。
R-Jr. マルコス・カスタノン(2B) シャープなスイングに20年はパワーも付き注目のパワーバットへ。フリースインガーな上ケープコッド・リーグではウッドバットにアジャスト出来ずとバッティングスキルへの穴は大きいが、パワーが足りないラインナップ上は貴重な人材。2Bディフェンスはレンジは足りないがルーティーンプレーをソツ無くこなす。
R-Sr. マクレーン・オコナー(SS) ツールはアベレージレベルもハッスルプレーでオフェンス・ディフェンスに尽力するタイプ。アスレチックさはSSとしてプレーするに足りるが、スケールの無さからレオ・モスビーとポジションを争うかもしれない。
R-Jr. ジェーソン・ウィロウ(OF) プラスのアスリートだがパフォーマンスが出ないタイプのテンプレ。ポテンシャルは大きいがアプローチにパワー、コンタクトと全てが並を下回る。カナダ出身で17年にはU-18ワールドカップでもプレー。
2021 Preview
Pitchers
ロドニー・ブーンとザック・トーラ、マイケル・マグリービーのローテーションはカンファレンスに止まらず、ウェストコーストエリア全体でもトップレベルと言われるハイクオリティさ。ブーンはコントロールでコンスタントさに欠くシーンこそあるものの、トーラとマグリービーはその点に長けたクレバーなタイプと、ローテーションのバランスも良い。
リクルートメンバーではマイケル・ライスとニック・ウェルチが高く買われている。いずれもバランスの良いフレームでコマンドもソリッドと若くしてトータルバランスが良いタイプ。未来のエースと言えるレベルのスタッフは無いが、22年シーズンにはローテーション入りしているだろう。
リリーフの柱はコナー・ロバーツ。サイドハンドからムーブの大きなストレートとスライダー、チェンジアップを交えるKマシーンだ。
Catchers
20年シーズンはシエナCCからトランスファーのジアンニ・ブルームがレギュラーを任された。大きなフレームに比してそれなりなアジリティとプラスのアームツールを示すディフェンスタイプ。とは言え、かなりバッティングが怪しく、揺るぎないレギュラーと言うワケでは無い。
バックアップながらバッティングで上々なパフォーマンスをマークしたメーソン・エングにもチャンスが回るだろう。アンダーサイズだがセレクティブなアプローチからシャープなスイングでギャップを抜くスタイル。
Infielders
マルコス・カスタノンとマクレーン・オコナーを入れて、全レギュラーがプレーをする。どちらかと言えばディフェンスがストロングポイント、と言うタイプが並び、オフェンスについてはインパクトメーカーがほぼ不在である。
やはり、カスタノンのバットがチームがコンテンドをする上でのカギになる。20年シーズンで10G以上にプレーした人材で、OPS.850オーバーはカスタノンだけだった。そのカスタノンもフリースインガーゆえにOPS.900は下回っており、カレッジワールドシリーズまで狙う上ではよりインパクト大なバッティングパフォーマンスが求められる。
オフェンスのキーマンと言う点では、DHでプレーするクリスチャン・カートリーも注目だ。レッグキックの大きなスイングから良いパワーを生み出すアスリートで、OFもプレー出来るユーティリティさも良し。
リクルートメンバーではレオ・モスビーがインパクトをもたらせるか。スムースなSSディフェンスはカレッジでも早くからバリューを出せるストロングポイントになるだろう。
Outfielders
クリスチャン・カートリーこそナイスなバッティングが出来るが、残るメンバーはアプローチ・アベレージいずれもズバ抜けたパフォーマンスは無かった。オーダー下位を任されたスティール・レッドフォードこそアベレージレベルだったが、ジェーソン・ウィロウやニック・ボート、メーソン・マルケスはいずれもレギュラーとは言えないスラッシュラインを並べた。
ポテンシャルの大きさに注目が集まるウィロウのパフォーマンスはカギになる。プラスのアスリートでオフェンス・ディフェンスいずれもアップサイド大も、オフェンススキルが磨かれずカレッジ3年のOPSは.723。それでも20年ドラフトではトップ500リストには入るレベルにスカウトからは注目を集めており、ハマればマルコス・カスタノン依存のオフェンスにかなり大きなアクセントを入れられる。
リクルートクラスではジャクソン・ラピナーがアスレチックなハイポテンシャル。コンタクト主体のスタイルでパワー面のインパクトは無いが、ソリッドなスピードにマウンド上から90マイルオーバーのアームツールがナイスなオールラウンダー。レギュラーの座をガッチリと掴んだ人材不在なチームではチャンスも回ってくるだろう。
フレームが大きくパワーがあるコナー・ベーンも注目が集まるプロスペクト。パワーレスなチームのオフェンス事情からすると、実力以上にバリューは高い。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #3 Southern California
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Basic Info
カリフォルニア州・ロサンゼルス本拠の私立大。1880年に設立された、カリフォルニア州では最古の私立大である。エリア上アイビー・リーグには入っていないが、全米トップレベルのエリート校として知られ、その実力の高さからヒドゥン・アイビー(アイビー・リーグ外のエリート校のリスト)に名を並べている。工学、ビジネス、医学は全米上位、映画学は全米ナンバーワンと言われ、ジョージ・ルーカスの出身校としても知られる。
「トロハンズ」と言われるアスリートチームを持つスポーツ面でもプレゼンスが大きく、オリンピックのメダリストとなった出身アスリート量は全世界のカレッジでナンバーワン。カレッジベースボールでも全米随一のエリートプログラムとして知られ、NCAAトーナメントチャンプ12回はぶっちぎりのトップ。カレッジワールドシリーズでのプレー21回も全米5位に入る。
ただし、2000年代に入ってからは実力が大きく下がっており、カンファレンスチャンプには02年からなっておらず、NCAAトーナメントでのプレーも15年に実に10年ぶりとなるプレーを決めたレベル。16〜19年はトーナメントでプレーをしていないばかりか、17〜19年は借金持ちでシーズンフィニッシュ。完全に「古豪」のポジションに甘んじている。
2020 Review
ジョン・ベラーとアレックス・コーンウェル、カイル・ハートで作り上げたウィークエンドローテーションをメインに10-5と、勝率上はここ10年でベストなシーズンに。オフェンスでもクレイ・オーウェンスやベン・ラミレスの向上、ライラン・トーマスがレギュラー入りと力を付けてきている。
やはり、ピッチングデプスがとんでもなく厚くなった点が大きい。ローテーションを任せられる人材がズラリと出てきて、20年シーズンにGSした5人は全てナイスパフォーマンスだった。ハートこそコントロールに苦しんだが、21年シーズンもプレーする4人は全てコントロールがソリッド。いずれもLHPとあって、レフティー大国としてのイメージを植え付けるシーズンとなった。
Notable Players
Jr. チャンドラー・チャンプレーン(RHP) ドラフトで失ったカイル・ハートの穴をカバー出来るだけのエンジンがある。大きなデリバリーから92〜96マイルのストレートとカーブ主体のパワーボーラー。ボールレパートリーの無さ、コントロールのアバウトさとネックは目立つが、テクニカルレフティーが並ぶローテーション上、チャンプレーンがスポットを埋めるメリットは大きい。
So. イーサン・ホーピンガーナー(RHP) フレッシュマンからブルペンの柱を任され、11.1IPでWHIP0.62とズバ抜けたパフォーマンス。マーク・マランソンに似たフルエフォートなデリバリーから92〜95マイルのストレートとスライダー主体。ボールロケーションはアバウト。
Fr. ジェイデン・アガシ(RHP) 名テニスプレーヤー、アンドレ・アガシとシュティフィ・グラフの息子。テニスで無くベースボールをプレーしたことへのインパクトは大きかったが、決してバックグラウンドだけが目立つタイプでは無い。ややギクシャクしたデリバリーだがリピートが出来、バッターとしても直立したスイングからパワーを生み出す。Pとしてのポテンシャルが大きいと見られている。
R-Jr. アレックス・コーンウェル(LHP) エフォートレスでクリーンなデリバリーからストレートとカーブ、チェンジアップをコマンドする。パワーレスだがフェードの大きなチェンジアップで打者を欺くプレースタイル。オーソドックスすぎるきらいはあるが、ソリッドさはハイレベル。
Jr. クレイ・オーウェンス(1B) ソフモアながら20年ドラフトへはアーリーエントリー。ベースランニング、ディフェンスは全く光らないが、アベレージとパワーを両立したバッティングはライバルひしめくカンファレンスでも随一。バットオンリーでドラフト映えはしないが、オフェンスのキーマンであることは言うまでも無い。
Sr. ジャマル・オグウィン(3B) 20年ドラフトではチームナンバーワンのプロスペクトと言われた人材。大きなフレームだがソリッドなアスリートで、アジリティとパワーを両立している。コンタクトスキルが甘く、ゲームレベルでのパワーはまだまだ。シーズンのキャリアハイは5ホーマーに止まっている。
Sr. ベン・ラミレス(SS) SSにしては大きなフレームだが、アジリティとハンドリング、アームを両立したディフェンスがプラス。20年はショートなシーズンだったとは言え3ホーマー & OPS.927とバッティングも向上。バット面のアップサイドはそこまで無いと言われているが、オールラウンドにチームを牽引してくれるだろう。
Fr. ドアンドレ・スミス(SS) タレントがズラリと並ぶリクルートメンバーでもトッププロスペクト。アンダーサイズだがダイナミックなアスリートでレイ・ダーラムと比べられる人材。バッティングはソツが無く、スピーディにフィールド全体を走り回れるタイプ。ユーティリティに止まるとしても、ジョシュ・ハリソンの様なユーザブルなプレーヤーへと成長が見込める。
2021 Preview
Pitchers
高校カテゴリから注目株だったカイル・ハートをドラフトで失ったが、カバーが出来る人材も入れてデプスはある。リクルートクラスのタレントレベルからしても、ローテーション争いは激しくなりそうだ。
ローテーション入りを決めているのはアレックス・コーンウェル。しっかりとゲームメークをする役目を回すことになる。
ローテーションを争う人材はレパートリーが広い。コーンウェルと同じくレフティーからはブライアン・ガースキーとアイザック・エスケダ、ハートの穴にマッチするパワーライティーはチャンドラー・チャンプレーンが控える。リクルートクラスでもジェイデン・アガシやアンディ・オーウェンス、タイラー・ストロムスボーグがローテーション入りを狙う。ローテーションのアクセントとしてはチャンプレーンにハマってもらいたいが、プラスのチェンジアップを投げ下ろすガースキーもサンデースターターに加わってくるだろう。
ブルペンはイーサン・ホーピンガーナーがメインとなって束ねていく形になる。フレッシュマンからナイスパフォーマンスをマークし、マイアミ大へトランスファーしたクローザーのベン・ワグナーの穴もすんなりとカバー出来るだろう。仮にローテーションレースに負けた場合は、チャンプレーンもショートイニングをパワーで押せる貴重なリリーバーになる。
Catchers
20年にレギュラーCを任されたタイラー・ロザーノはバッティングがネックで、アジリティの良いディフェンスこそ買えるもののタフなPac-12をのし上がる上ではインパクト不足だ。
フレッシュマンとして加入するギャレット・ギルメットがレギュラーマスクをゲットするかもしれない。カリフォルニア州トップクラスのCプロスペクトとして注目され、ソリッドなディフェンス力にパンチ力大なバッティングを両立している。
Infielders
ドラフトが5ラウンド止まりだったため、キーマンになる人材は全て21年もプレー。クレイ・オーウェンスがオフェンスを、ジャマル・オグウィンとベン・ラミレスはオールラウンドにチームを牽引してくれる。
2Bレギュラーだったタイラー・プリットチャードがシニアシーズンを終える形で失われるが、2B向きとコメントされるドアンドレ・スミスや美しいスイングのネート・クロウと、リクルートメンバーにカバーが出来る人材が並ぶ。アスレチックなスミスはディフェンスで下支えが出来、スミス並にソリッドでは無いもののクロウには大きなヒッティングポテンシャルがある。
ソフモアでは2月にグランドスラムをマークしたジョニー・オルムステッドに注目。
Outfielders
リードオフマンに座るライラン・トーマス、LFのレギュラーをゲットしたタイレス・ターナーと2人のソフモアでスポットが埋まった。いずれもゾーンコントロールに長けたミドルヒッターでディフェンスも良い。
残るスポットで注目したいのがカーソン・ウェルズ。リクルートクラスではドアンドレ・スミスに次ぐトッププロスペクトで、兄は20年ドラ1のオースティン・ウェルズ。バットオンリーな兄に比べ、こちらはマルチなタレント。アームツールがネックも4ツールのバランスが良く、早いフェーズからレギュラーを掴むポテンシャルがある。
パワーポテンシャルが大きいマラカイ・ウィックリーにもチャンスが回ってくるだろう。プラスのフィジカルでパワフルなバッティングが光り、1Bとしてはカリフォルニア州でナンバースリーに入った。OFに止まらずコーナーIFもプレー可とユーティリティさもある。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #2 Arkansas
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Basic Info
アーカンソー州・フェイエットビル本拠の州立大。アーカンソー州最大の高等教育機関として知られている。6キャンパスによる「アーカンソー大システム」の母体であるフェイエットビルキャンパスがアーカンソー大と呼ばれ、他キャンパスではリトルロックキャンパスが19年にカレッジベースボールで母体から白星を上げている。
イノシシを指す「レイザーバックス」がチーム名。全米でもトップレベルのカレッジスポーツの名門として知られ、カレッジベースボールも例外では無い。02〜19年でNCAAトーナメント入りならずなシーズンは16年の1回だけ。この間6回カレッジワールドシリーズでプレーし、18年には全米ナンバーツーまでのし上がった。
2020 Review
シーズン11勝はカンファレンスワーストタイ。2/28〜3/6までは全てのゲームで負けており、しかも決してトップレベルで無いチームから大量失点を食らっている。
19年シーズンのアイザイア・キャンベル、18年シーズンのブレイン・ナイト並のスーパーエース不在がとにかく大きい。21年もローテーションを任されるコナー・ノーランドとパトリック・ウィックランダーはソリッドな人材だが、どちらかと言えばウィークエンドの末を任されることで光るタイプ。かつ、2人の次を投げるローテーションPもブレークの兆し無くシーズンを終えた。
オフェンスではヘストン・キースタッドが全米ナンバーワンレベルのハイパフォーマンスで牽引。クリスチャン・フランクリンやジェーコブ・ネスビットも向上をマークし、明るいネタに溢れたと言える。
Notable Players
Jr. コナー・ノーランド(RHP) 20年シーズンから変わらずエースとしてプレーするだろう。カレッジフットボールもプレーしたアスリートだが、ボールパワーよりも自在なコマンドがストロングポイント。ストレートはギアを上げて94マイルとパワーレスだが、スライダーとカーブはキレ・ロケーションいずれも上々。ゲームメーク力は上がっている。
Fr. ネート・ウォルゲマス(RHP) アンダーサイズだがコントロールとチェンジアップに長け、フレッシュマン時のノーランドを上回るインパクトを残すポテンシャルは大きい。ストレートは97マイルをマーク、カーブのフィールも良しと、ローテーションの穴が大きいチーム事情からするとまさしくホープ。アップサイドは小さいがイニングイーターとしての開花に注目。
Jr. パトリック・ウィックランダー(LHP) ノーランドと並ぶWエースとしてローテーションをリーディングする。90〜94マイルのストレートに大きなスライダー主体のスタイルでKを重ねるクラシックレフティー。コマンドはややアバウトだが、スライダーはクリス・セール並のムーブメントでカレッジベースボール全体で見てもオンリーワンなボール。ノーランドと共に21年シーズンの大きなキーマン。
Sr. ケーシー・オピツ(C) 20年ドラフトのナンバーワンCディフェンダーがドラフト漏れ。スローイング・ブロッキング・フレーミングいずれもハイレベルでミスも少ないが、ドラフトの上ではバッティングが大きなネックとなった。パンチ力がありゾーンコントロールスキルもソリッドだが、コンスタントさに欠ける。
So. ロバート・ムーア(2B) KCをワールドチャンプにまで導いたデイトン・ムーアGMの息子。フレッシュマンからOPS.847とナイスバッティング。ケーシー・マーティン(20年ドラ3)とのキーストンコンビでもソリッドなディフェンスをマークした。マーティンを失った21年シーズンからはSSへ回るだろう。
Fr. ケイデン・ウォラス(3B) リクルートメンバーではナンバーワンプロスペクト。アスレチックでフィジカルも上々と、3Bらしいツールのパッケージとしてドラフトでも注目を集めた。シンプルなスイングでプルサイドへのパワーがプラス。
Jr. クリスチャン・フランクリン(OF) プラスのアスリートでフレッシュマンからレフトのレギュラーを掴んでプレー。スピーディな上パンチ力も大きく、20年シーズンはシーズンストップまでアプローチが大きく向上したハイレベルなバッティング。ドラフトでもドラ1並のバリューが付いている。
Sr. マット・グッドハート(DH) ディフェンス力にケチが付きドラフトされなかった点はルーク・ボンフィールドとかぶるが、バッティングスキルではボンフィールドをずっと上回る。シャープなスイングでギャップを抜き、アプローチもソリッド。フリースインガー気味だったヘストン・キースタッドやマーティンを擁した20年シーズンでも、ナンバーワンヒッターはグッドハートだったと言える。
2021 Preview
Pitchers
20年シーズンからのロスは無いが、かと言ってカンファレンスのクオリティと言うワケでも無い。ウィ���クエンドローテーションの柱になるコナー・ノーランドとパトリック・ウィックランダー、いずれにもステップアップが求められる。ノーランドはボールパワー、ウィックランダーはコントロールの向上でよりソリッドなパフォーマンスを求めていきたい。
残るローテーションスポットの行く末はブレーク・アダムスとケイレブ・ボールデン、ネート・ウォルゲマス、ニック・グリフィンが争う形になるか。アダムスは19年リクルートメンバーのトッププロスペクトでオーソドックスなパワーボーラー。ボールデンはTJからカムバックし、20年シーズンのパフォーマンスも上々だった。フレッシュマンコンビのウォルゲマスとグリフィンはポテンシャルが大きく、19年に同じくフレッシュマンだったノーランドとウィックランダーを抜擢したデーブ・バンホーンならば、、と言う見立ても出来る。
19年のフォールキャンプではSPとしても注目かも、とささやかれたケビン・コップスもどうなるか。主にリリーフでプレーを重ねてきたが、レパートリーが広くコマンドもソリッドと、プレースタイルはスターター向きだ。
ブルペンではエリー・トレストとジェーコブ・バートン、ケイデン・モンクが柱。90マイル半ばをマーク出来るバートンと、スキニーなフレームからキレの良いストレートとカーブを交えるモンクは注目。トップカンファレンスのリリーバーとしてはまだまだインパクトに欠けるが、いずれもシーズン全体ではソリッドなパフォーマンスを残せるだろう。
Catchers
本来はネーサン・スティーブンスやドミニク・タメズ、カーソン・トレッティへのシフトになるプランだったが、ケーシー・オピツがドラフトから漏れたことで21年もオピツがどっしりと座る。バッティングこそ物足りないが、カレッジ全体でもナンバーワンと言われるディフェンス力はズバ抜けている。華があるプレーは無いが、ブロッキングにフレーミング、スローイングのコンスタントさが高い。
スティーブンスやタメズ、トレッティは20年シーズンと同じくバッティングでアピールを行うことになる。20年にアピールに成功したのはタメズ。ソリッドなゾーンコントロールをベースにアベレージも高かった。ポテンシャルは3人でナンバーワンのスティーブンスのリバウンドにも注目したい。
Infielders
フレッシュマンからチームを支えたケーシー・マーティンは、ドラ3と言うアンダーレーテッドなバリュー付けながらもメジャークラブ入りを決めた。フリースインガーで粗いプレーぶりも目立ったが、SECでナイスパフォーマンスをマークの上、トーナメントでのクラッチプレーぶりもインパクトは大きく、ヘストン・キースタッドと並ぶアーカンソー大のコアだったことは言うまでも無い。
レギュラーはロバート・ムーアとジェーコブ・ネスビットの2人は決まりとして、残るポジションはフォールキャンプでのレースになる。ケイデン・ウォラスにはやはり注目が集まるだろう。シンプルなスイングにはパワーがあり、マーティンとキースタッドを失いパワーレス気味なオフェンスをグレードアップしてくれる。3Bディフェンスも良く、もしレギュラーとなるとネスビットは2Bに回るプランになる。
1Bは20年シーズンから有力な人材不在なポジションで、上回るべき前任がコール・オースティンと言うことからも求められるハードルはひとまずローレベルだ。注目はカンザス州のCCからトランスファーのブレイディ・スラベンス。22Gのプレー止まりも14ホーマー、OPSは1.70を上回った。IF/OFをプレーのユーティリティさも高く、1Bもしっかりとプレー出来る。
Outfielders
全米ナンバーツーピックとしてヘストン・キースタッドを失ったが、クリスチャン・フランクリンにブレイドン・ウェッブもプレーする。アスレチックなタイプで、オフェンス・ディフェンスにアジリティ良くオールラウンドにバリューを示す。
リクルートメンバーではクレイトン・グレイが注目。アスレチックでCFもソリッドにプレー出来る。ミドルヒッターでツーベースマシーンだが、パワーポテンシャルは高いと見るスカウトも少なくない。
DHメインでプレーするであろうマット・グッドハートも入れて、全体としては人材は足りているが、パワーレスさは拭えない。ワシントンJr.がレギュラーにハマると面白くなるが、その場合はディフェンス面がネックになる。
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prs-watch · 4 years
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2021 Season Preview #1 Miami
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Basic Info
フロリダ州・コーラルゲーブルズ本拠の私立大。「ハリケーンズ」たるチーム名だが、マスコットはハリケーンで無くペリカン。
17年のストップまで、44年にも及んで常にNCAAトーナメントでプレーしたカレッジベースボール界のスーパーエリート。ここ何年かはNCAAトーナメントでのプレーすらも出来ずなシーズンも何回かあったが、恵まれたリクルートクラスと無名な人材のブレークが重なり、再びパワーハウスとしてのプレゼンスを取り戻しつつある。
本拠フィールドの名は「アレックス・ロドリゲス・フィールド」。作り上げるにあたって、$3.9Mものドネーションを行ったアレックス・ロドリゲスの名を冠している。
2020 Review
オフェンス・ディフェンスにタレントがズラリと並ぶパワーハウスで、4年ぶりとなるカレッジワールドシリーズでのプレーはほぼ決まったと言えるレベルに仕上がったチームだった。クリス・マクマホンやスレード・セッコニ、フレディ・ザモラ、アレックス・トーラルとドラフトの注目株に止まらず、ブライアン・バンベルやタイラー・キーソー、ダニエル・フェダーマンとカレッジレベルでソリッドな人材量も全米トップレベル。上位カレッジと比べて場数の足りなさはネックだったが、それをカバーするだけのポテンシャルに溢れていた。
が、コロナウイルスによって、マイアミ大のトキメキに溢れたシーズンはあっけなくフィニッシュした。その上で、ドラフトとアマFAと言う形で上に書いたメンバーではマクマホンとセッコニ、ザモラ、バンベル、キーソーがメジャークラブ入り。どのチームもシチュエーションは同じとは言え、20年シーズンに半ばかけていたとも言えるメンバーだったマイアミ大にとっては、大きな痛みをこうむるシーズンとなった。
Notable Players
Jr. ジェーク・スミス(RHP) フロリダ州立CCからトランスファー。20年ドラフトでもドラ5並のバリューと評された。オーバーハンドから93〜95マイルのストレート主体にゾーンをアグレッシブに攻める。スライダーはストレート並に高くは買われていないがアベレージレベル。フライデースターターの座をアレックス・マクファーレンと争うことに。
So. アレックス・マクファーレン(RHP) スキニーなフレームだがダブルプラスのアスリートで、パワフルなストレートとスライダー、チェンジアップを交える。20年はウィークエンドローテーション入りはならずも4GSとプレーを重ねた。エースになる上では、12IPで9BBのアバウトなコントロールの向上がテーマになる。
Fr. ビクター・メデロス(RHP) 20年リクルートのベストプロスペクト。コマンドのアバウトさはネックだが、ストレートのレンジとカーブ、チェンジアップとピッチレパートリーを両立するエースポテンシャル。フレームも大きいが、良いアスリートで無いとコメントするスカウトも。20年はストレートのクオリティも下がりバリューを下げたシーズンだった。
Fr. アレサンドロ・ロザリオ(RHP) リクルートクラスではメデロスと並ぶトッププロスペクト。ストレートのレンジでメデロスを上回るロザリオを好むスカウトも決して少なくない。ストレートは98マイル。レパートリーはカーブとスプリットチェンジだが、いずれもハードさが無くストレート依存になりがち。メデロスと共に未来のエースになってもらうべき人材だが、リリーフコンバートもプランとしてはありえる。
Jr. J.P.ゲーツ(LHP/DH) 投打マルチタレント。かつてはフルエフォートなデリバリーでコマンドを失うシーンも目立ったが、19年のケープコッド・リーグからコマンドが大きく向上。20年もシーズンで11IP/1BBとコマンドをキープした。ストレートとカーブが主体なプレースタイルで、バッティングも生かすとなるとリリーフ向きかも。HSではかなりさわがれた人材なだけあって、ポテンシャルは高い。
Jr. エイドリアン・デルカスティーヨ(C) フレッシュマンからマイアミ大の主力としてプレーしてきたが、21年は自身のドラフトとも重なるフィナーレのシーズンに。カレッジナンバーワンCと言われているが、真価はバットコントロールとパワーを両立したバッティングにある。ディフェンスはコンバートはまぬがれないと言われたHSからスキルが向上したが、アームツールがネックでプラスディフェンダーにはなれず。
Sr. アレックス・トーラル(1B) 19年にカンファレンストップ24ホーマー。ACCトップレベルのスラッガーとしてバリューを上げていたが、バットオンリーな点がネックになりドラフト無し。バッティングは年々アベレージとアプローチが向上しスキが無くなってきた。プロレベルでのアジャストに不安をコメントするスカウトこそいるものの、カレッジレベルではデンジャラスな存在なことは言うまでも無い。
Fr. ヨハンディ・モラレス(SS) リクルートクラスのナンバーワン打者プロスペクト。父アンディはキューバ出身でキューバリーグでもプレーした。大きなフレームのフィジカルモンスターでパワーとアームツールがプラスとスケールが大きい。20年にはスイングを修正しコンスタントなハードコンタクト作りにも成功した。
Jr. ジョーダン・ララ(OF) ドラフトボードで目立つプロスペクトでは無いが、デルカスティーヨと共にフレッシュマンからソリッドなパフォーマンスをマークした点ではスペシャル。プラスのアプローチとスピードツールを両立したリードオフマンで、OFディフェンスもレンジが広大。ドラフトプロスペクトとしてバリューを上げる上ではパワーを付けていきたい。
2021 Preview
Pitchers
21年シーズンもカレッジワールドシリーズ入りへ向けてコンテンド力を上げられるかは、ウィークエンドローテーションの仕上がりに大きく依存する。ウィークエンドローテーションのメンバー全てを失い、チームはイチからローテーションの立て直しに迫られている。
次なるエースとして注目を集めるのがアレックス・マクファーレン。スキニーなフレームだがズバ抜けたアスリートで、92〜95マイルのストレートとスライダー、チェンジアップを交えるプレーぶりはフレッシュマンからインパクトが大きかった。
また、21年シーズンはリクルート・トランスファーメンバーがハイレベル。ビクター・メデロスとアレサンドロ・ロザリオは、22年にはチームの主力となっていなければならないレベルのエリートプロスペクト。フロリダ州立CCからトランスファーのジェーク・スミスもBAのドラフトランキングでは146位。オーバーハンドからソリッドなコントロールでストレートとスライダーを投げ下ろす。
スケールでは下回るが、J.P.ゲーツも19年のケープコッド・リーグからコマンドで大きな向上を辿っている。打者としてもハイレベルがゆえに、DHとリリーフで回すスタイルが主になるかもだが、ローテーションを回すだけの力は付けてきているイメージだ。
ブルペンはダニエル・フェダーマンとベン・ワグナーがキーマンになるか。ワグナーはサザンカリフォルニア大からのトランスファーで、打者としてもシャープなスイングのマルチタレント。インステップのリリースからキレの良いスライダーを投げ下ろす。19年の東京五輪ヨーロッパ・アフリカ予選ではイスラエルメンバーとしてプレーしたバックグラウンドの持ち主でもある。
Catchers
21年ドラフトのトッププロスペクト、エイドリアン・デルカスティーヨが座るポジション。バットファーストなタイプだが、HSで大きなネックとして書かれたディフェンスでもスキルを付けてきた。ツール上のネックは拭えないが、少なくともかつてよりはオールラウンドな人材へと向上は辿っている。
フレッシュマンシーズンと同じく、デルカスティーヨをOFに回すプランもジノ・ディマーレにとってはオプションに入っている。そのパターンでは、アスレチックでオールラウンドにプレーが出来るジャレッド・トーマスと20年ドラフトのトップディフェンダーと評されたカルロス・ペレスがプレータイムを��け合う形になる。ヒッティングツールに穴があると言われるペレスと比べると、バランスが良いトーマスがいくらか重��されるかも、と言うイメージだ。
Infielders
SSのレギュラー、フレディ・ザモラは20年シーズンも全休だったため、20年からのグレードダウンと言う点ではネガティブなインパクトはほぼ無い。ザモラの穴はメデロス、ロザリオと並ぶ20年ドラフトのトッププロスペクト、ヨハンディ・モラレスでカバー。スピードは無いがパワーとアームを両立したダイナミックな人材だ。
コーナーを守るアレックス・トーラルとレイモンド・ギルはプラスのスイングスピードでパワーを生み出すタイプ。主力がドラフトで失われる一方、ドラフトクラスでもそれなりに高いバリューをゲットしていた2人が残った点はマイアミ大のオフェンスにとってかなり大きい。アプローチこそネックだが、ギルはバットコントロール、トーラルはパワーツールがダブルプラスだ。
2Bのアンソニー・ビラーはゾーンコントロールに長け、21年シーズンもリードオフとしてチームを支える。スケールが大きいタイプでは無いが、ソリッドなプレーぶりはチームにコンスタントさをもたらしてくれるだろう。
Outfielders
ジョーダン・ララとトニー・ジェンキンス、ゲーブ・リベラとレギュラー3人は21年もプレー。チームナンバーワンのゾーンコントロールスキルを有するララにダブルプラスのアスリートのジェンキンス、バッティングが良いリベラとプレーヤーとしてのタイプもレパートリーが広い。
エイドリアン・デルカスティーヨもOFをプレー出来る上、21年はエイドリアンの兄クリスチャン・デルカスティーヨもトランスファーで加入した。シートンホール大でソリッドなパフォーマンスをマークしたミドルヒッターで、エイドリアンと同じくフィールド全体を用いたハイレベルなバッティングが出来る。リベラかジェンキンスがコンスタントさに欠くパフォーマンスに甘んじた場合は、クリスチャンのプレータイムもかなり伸びるかもしれない。
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prs-watch · 4 years
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2020 Season Preview #6 Bryant
マイフェイバリットなカレッジを主にシーズンプレビューを書き上げるよ。
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■基本情報
ロードアイランド州スミスフィールド本拠の私立大。北東エリアの郊外に位置する広大なキャンパスにはスミスフィールドの歴史を作り上げたいくつかのキーパーソンの旧邸が並ぶ。英名は「Bryant University」だが、データサイトBaseball-Reference.comは04年までの校名「Bryant College」で表記をまとめているため注意。
アスリートチーム名は「ブルドッグス」。ベースボールプログラムのスタートは69年からだが、08年まではディビジョン2でプレーした。09年にディビジョン1に上がると10年から現在のプレーのカンファレンスであるNECメンバー入り、10〜19年でカンファレンスゲームの勝率が70%を下回ったシーズン1回のみ(下回ったシーズンも61.3%!)とカンファレンスの雄となった。NCAAトーナメントでも3回プレーしている点からも、ボストンカレッジを上回り北東エリアのベストプログラムとコメントをするファンも。
OBではディビジョン2時メンバーで80年にメジャーデビューしたキース・マクウォーターが長く唯一のブライアント大出身メジャーリーガーだったが、ディビジョン1に上がってからのメンバーでもジェームズ・カリンチャックが19年にメジャーデビューを飾った。ファンキーなオーバーハンドで95〜98マイルのストレート&カーブを投げ下ろすリリーバー。19年はマイナーでK/9=22.0とズバ抜けたパフォーマンスをマークし、メジャーでも5.1IPで8K。
SEAマイナーでプレーのカイル・ウィルコックスもコントロールがネックも95マイルをマークするストレートにスライダーもキレが上々。カリンチャックと並ぶKマシーンへと力を付けるポテンシャルに溢れたプロスペクトだ。
■注目プレーヤー
Jr. タイラー・マッティソン(RHP)
19年のサタデースターター。スリークォーターのリリースからMAX96マイルのストレートはムーブメントも大と20年ドラフトでも注目のポテンシャル。カーブとチェンジアップでもカウントメイクが出来るソリッドさも両立とエースとして十分なポテンシャルを示している。コマンドがアバウトで80.1IPで67K/30BBのK/BBは向上が求められる。
Sr. ギャビー・クルーズ(C/1B)
CのポジションはSSからコンバートのサム・オーウェンスが守りDHメインのプレー。バッティングへの注力が良いベクトルに作用したか、.354/.449/.592とパワーとアベレージを両立したオールラウンドヒッターへと力を付けた。ガッチリとしたフレームからレッグキックを挟んだスイングはプラスのスイングスピード。Cディフェンスはアジリティがネックもアームツールはソリッド。
Fr. トミー・ディトゥリオ(SS)
19年リクルートのナンバーワンプロスペクト。アップサイドが大きいタイプでは無いが、ミスの少ないディフェンスにラインドライブ主体のアプローチのバッティングも大きな穴が無い。SSとして12ホーマーのジミー・ティトゥスの穴をカバーする役目は重責だが、まずはディフェンスからバリューを出したい。
Sr. ジェームズ・シリエント(OF)
フットボールもプレーのアスリート。アンダーサイズながらもアジリティ大なプレーぶりな上、シーズン10ホーマーとパワーも両立の5ツールタレント。ソフモアシーズンからコンタクトに粗さが出た上、同クラスでも若干年齢が高い2点がネックになりドラフトでのバリューを下げた。
Jr. シェーン・ケリー(OF)
HSでは決して目立つプロスペクトでは無かったが、チームではギャビー・クルーズと並ぶプロダクティブな打者として注目。アベレージは大きく下げたが、シャープでパワフルなスイングからバッティングのポテンシャルは大きい。タンク型のフレームでアジリティはネック。19年はDHに回るシーンが目立った。
Fr. デレク・スミス(OF)
メイン州では19年ドラ2のトレジン・フレッチャーに次ぐトッププロスペクト。フェンスオーバーのパワーは無いが4ツールがバランス良く並ぶ。全米レベルでズバ抜けたツールは無くあらゆるプレーをソツ無くこなすタイプ。ごっそりとレギュラーが抜けたOFのポジションを狙う。
■プレビュー
SP
102.2IPで1.75ERAと量・クオリティを両立したエースのスティーブン・シートグを失った。MIN入りし失う形ではあったが、シニアシーズンなためいずれにしても20年には不在だったメンバーだ。とは言え、チームのIPの20%を食べたエースを失った穴は決して小さく無い。
シートグに注ぐローテーションの柱としてプレーしたタイラー・マッティソンが20年のエースだ。ポテンシャルはシートグを上回り、90〜93マイルのレンジはMAXで96マイルをマークしドラフトプロスペクトとしても注目を集める。コマンドがアバウトだがコントロールに苦しむタイプでも無いとソリッドさも上々だ。
サタデースターターより下は何人かのタレントで争う形になるが、マッティソンに次ぐ人材へののし上がりに注目はジョン・マクドナルド。コントロールはネックだが長身から90〜94マイルのレンジで投げ下ろすストレートはプラス。11-5のカーブもキレるとポテンシャルはマッティソンに並ぶ大きさだ。
ビト・モルゲスもストレート&カーブのコンビネーションが主体の人材。ソフモアシーズンの18年にはマッティソンよりも先にウィークエンドローテを任されると実力も十分だ。19年はコンディション不良で39IPのプレー止まりも、万全ならばサタデースターターとしてマッティソンを支えるハズだ。
RP
1Bレギュラーと並行してクローザーとしてプレーのクリス・ライトはドラフトでメジャークラブ入り。オーバーハンドからストレート&スライダーを投げ下ろすプレースタイルで34.1IPで64Kを重ねたクローザーを失った。ライトに次ぐリリーフエースのネーサン・ラフターもシニアシーズンを終えてチームを去っている。
19年に主力リリーバーとしてプレーのジャック・イスペンとジャック・オーウェンスが20年ブルペンのコアになる。イスペンはアンダーサイズのサイドハンドでシンカー&スライダーをコントロール良く用いる。フルエフォートなデリバリーもパワフルなストレートが光るオーウェンスはライトに代わるクローザーに座るハズだ。
スリークォーターからアクション大なストレートが光るジャクソン・ハリガンもブルペンのキーマン入りが目される。フレッシュマンながら2.08ERAをマークしコントロールも上々と、ポテンシャルは高い。
C
本来ならばサム・オーウェンスがジュニアシーズンもプレーするハズだったが、ルトガー大へトランスファーを決めた。19年にOPS.928のバットにSSからのコンバートらしいアジリティ大なディフェンスを失った穴は大きく、ロースター上の3人のCで埋めることになる。
バットについてはギャビー・クルーズでカバーが出来る穴だ。ガッチリとしたフレームからパワフルなスイングのスラッガーでスキが無く、19年のOPS1.041はライアン・ワードに次ぐチームナンバーツーだった。ただし、オーウェンス並のディフェンス力は無く、特にアジリティでは大きくランクが下がる。
アジリティではHSで3Bをプレーのニック・ミューリガンが良いポテンシャルの持ち主。カレッジ2年で16Gのプレー止まりと目立たない人材だが、ディフェンス力はチームナンバーワンだ。クルーズがレギュラーマスクに回るとしても、バックアップとして少なく無いプレーチャンスを得るハズだ。
フレッシュマンのアレックス・レーンはマサチューセッツ州のトップCプロスペクト。ズバ抜けた巨体でパワーポテンシャルが大きいロマン溢れる人材だが、20年シーズンから北東トッププログラムを支えられるレベルまでに至れるかは未知。一旦はプレータイムを重ねながら力を付けるシーズンとなる。
IF
クローザー兼1Bレギュラーのクリス・ライトとSSにして12ホーマーのジミー・ティトゥスを失ったが、穴をカバー出来るタレントはズラリと並ぶ。
19年シーズンに2Bとしてプレーのジェーク・ガスティンとブライアン・ニコラスは20年シーズンの有力なキーストンコンビだ。共にパワーは無いがプレーぶりがクレバーでソリッドなプレーを重ねられるタイプ。トップリクルートのトミー・ディトゥリオもディフェンスが良くSSレギュラーを掴めるポテンシャルを示し、突き上げをうながしてくれるハズだ。
3Bレギュラーはガッチリとしたフレームのブライアン・ハート。大きなレッグキックのスイングはパンチ力大で、3Bらしいソリッドなアームツールも光る。ジュニアシーズンまで目立つパフォーマンスは無いが年々クオリティは上がっており、シニアシーズンのブレークにも注目したい。
OF
19年にOFレギュラーとしてプレーした3人はいずれも2ケタホーマー & 2ケタSBをマーク。ジェームズ・シリエントはシニアシーズンをプレーするが、ライアン・ワードとニック・アンジェリニを失うためいくばくかのトーンダウンは免れない。
パワーレスとコメントのスカウトも目立つが、シーズン2ケタホーマーをマークしたことでシリエントは5ツールとして注目の人材と化けたイメージだ。いくらかコンタクトを失ったとは言え、シーズンでライト方向にスタンドインするシーンもとプルサイドに偏ったバッティングスタイルでも無い。大半の主力を失ったチームでキーマンになる。
シェーン・ケリーのバッティングはLFの穴をカバーする上で十分なクオリティだ。アンダーサイズもシャープでパワフルなスイングはチームでも随一。ポジションは異なるがディフェンス力の無さも入れてギャビー・クルーズと同タイプな人材と言える。
OFのラストスポットは19年リクルートの目玉のデレク・スミスとジャロッド・ダルリンプルがゲットするか。共に5ツールタ��プのアスリート。レギュラー入りの場合はCFとしてプレーしシリエントがRFに回る形となる。
■まとめ
北東エリアのナンバーワンカレッジとの評判はダテでは無い。メーソン・ペリオとサル・フレリック、コディ・モリセットと注目のプロスペクトが集まる20年シーズンのボストンカレッジより上かはともかく、ブライアント大も味のある人材はズラリと並んでいる。カンファレンスレベルやディビジョン1でのプレー歴をふまえると、ブライアント大のレベルと成長はとんでもない。
かつてのルイビル大並のインパクトを伴ってカレッジベースボールの新星としてのし上がる上では、リージョナルを勝ち上がるまでのパフォーマンスが次のステップになる。上位カレッジへのデモンストレーションとしては4月のコネチカット大とのゲームには注目したい。
マイナーカレッジ枠では20年シーズンの最注目カレッジとして位置付けようと思う。
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