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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「同級生の男性からドラッグを飲まされレイプされたオセアンヌさんが21歳で自殺:彼女の両親が司法の怠慢を告発する」NEON
TEXT by Léa François 2022.9.5
21歳の学生、オセアンヌ・ブルダンさんが、レイプ被害を告訴したのちに自殺した。娘のために正義を求め、司法システムの事なかれ主義を告発する彼女の父親の証言が、ここ数日SNS上を駆けめぐった。
「わたしは2月10日以来死んでしまった。パパたちがわたしのためにできることは何もなかったでしょう」
これが、オセアンヌさんが6月に家族に向けて書いた別れの言葉だ。こう書き残したあと、彼女は薬を大量に摂取し、自殺した。数ヶ月にわたる、地獄のような体験を経たのちの出来事だった。ボーヌのソムリエ養成学校に通う学生だった彼女は、友人男性からドラッグを飲まされ、何度もレイプされていたという。彼女は男性の誘いを断ったもののレイプされ、そのトラウマと、加害者の不処罰に耐えきれず自殺したのであろう。
オセアンヌさんの父親のイヴァン・ブルダンさんが娘の身に起こった出来事をはじめて話したのは、ブザンソンの団体「Nous Toutes 25 」のインスタグラムのアカウント上でであった。彼はその中で、オセアンヌさんのレイプ被害と、その後娘が味わった、自殺未遂や病院での冷たい対応といった、地獄のような体験を語っている。
「娘は被害についてすぐにわたしたちに話してくれ、Valdahon のわたしたちの家に戻ってきました。わたしたちは告訴するよう励ましましたが、娘はうつ状態に陥ってしまいました。娘は何人かのカウンセラーのもとを訪れましたが、いつもワインを飲んで酔っ払っており、そのため施設に3週間収容されました。また娘は二度、自殺未遂をしています。とても明るく、活発で思いやりのある子だったわたしの娘。その娘がいなくなってしまうのは…。わたしは抜け殻になったような気持ちでした」とイヴァンさんは「l'Est Républicain 」の取材に対して打ち明けた。
指弾される司法システムの怠慢
オセアンヌ・ブルダンさんは、被害の4ヶ月後に告訴をしていた。しかし、告訴をすることは彼女を解放するどころか、かつてないほど深刻なうつ状態へと彼女を陥れる結果となった。彼女の訴えを受理した警官は、証拠や自白がないため、加害者が訴追される可能性は極めて低いことをオセアンヌさんに理解させようとしたという。彼女は当時、この他にも二度の性被害を受けており、その精神状態はこときすでに脆弱なものになっていた。この二件の性被害についても彼女は告訴をしており、一件は不起訴となり、もう一件は現在も審理中である。不起訴となった事件は、今回の事件と同じような状況で起こっており、今回も加害者が不処罰になってしまうという暗い見通しが、彼女を自殺へと追いやったのであろう。
オセアンヌさんの両親は、怠慢で加害者たちを保護する結果になってしまっている司法制度に対する怒りを語ってくれた。
「娘の自殺があって、事件は進展してくれるものと確信していました。しかし期待していたのとは反対に、まだ事件が不起訴となる可能性があると言われました。(中略)娘がブザンソン・サン・クロードの墓地に葬られてから、もうすぐ3ヶ月になります。しかし(司法からの)いかなる呼び出しもなく、あるのはただ沈黙だけです」
「Nous Toutes 25」のアカウントに載せられた公開状に、イヴァンさんはそう記している。イヴァンさんは娘の名において正義を得るために、メディアが動いてくれることを期待している。「l'Est Républicain」によると、ブザンソンの検察官は9月1日に事件について言及し、ディジョンの検察に本件を移送するために、鑑識の分析結果をまとめた専門家による報告書の到着を待っているところだと説明した。フランスでレイプとレイプ未遂事件の加害者が有罪となる割合は、2%未満である(了)
(フランス語記事)https://www.neonmag.fr/suicide-doceane-21-ans-droguee-et-violee-par-un-camarade-ses-parents-denoncent-linaction-de-la-justice-559351.html
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「#MeTooGHB、被害者たちへの適切で早急な、そして効果的な支援を求める署名運動 」Marie Claire誌
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TEXT by Morgane Giuliani 2022.1.19 #BalanceTonBar(「あなたのバーを告発せよ」)ムーヴメントの系譜を受け継ぎ、団体「Héro・ïnes 95」(訳註:「ヘロイン」と「ヒロイン」をかけあわせた言葉遊び)が、デートレイプドラッグGHB(ガンマヒドロシキ酪酸)の被害者への関心を呼び覚ますための署名運動を始めた。この署名は、病院や警察での追加対策と、被害者たちに汚名を着せるのをやめさせることを求めるものだ。多くの場合、被害の責任が被害者自身にあるとされるからだ。
彼女たち���闘いを続ける。ヴァルドワーズ発祥の団体「Héro・ïnes 95」が、被害者への適切で早急な、そして効果的な支援のために、#MeTooGHBと題した署名運動を始めた。 この運動は、(2022年)1月12日にChange.orgでマルレーヌ・シアパ元男女平等・差別対策担当副大臣宛の署名としてネット上で開始され、現在、1万5千筆近くの署名を集めている。賛同者のなかには、「Collectif Féministe Contre le viol」、「Syndicat National des jeunes Médecins Généralistes」、「Planning Familial 」といった団体が名を連ねている。 この署名運動は、#BalanceTonBarムーヴメントの延長線上にあるものだ。#BalanceTonBarムーヴメントは英国で始まり、そこからベルギーに飛び火し、フランスでも2021年秋に広まった。このムーヴメントは、女性たちがイベントの場やバーやディスコなどで受けている性差別的・性的暴力、そのなかでも特に、性的攻撃やレイプを可能にする有害薬物の投与によっておこる性暴力を告発するものだ。 このムーヴメントでは、被害者たちの発言が疑われたりすることや、警察や医療スタッフたちが、被害の責任を被害者たちに押し付けている事実が、残念そうに語られている。 今回の#MeTooGHB署名運動を通して、団体「Héro・ïnes 95」は、被害者たちの肉体的・精神的リスクに関する、警察や医療スタッフたちの教育と知識の欠如を指摘している。この種の暴力が裁判手続きを危機に陥れるだけでなく、被害者の健康を脅かし、告訴を思いとどまらせるからだ。 同団体は、「被害者たちが証拠を示すのではなく、 Unités médico judiciaires の捜査と検査とが、必要な証拠を提供しなければならない」と指摘する。また彼らは、病院や司法の対応の不足を指摘している。血液検査や尿検査がきちんと行われないことがあるからだ。
GHBによる暴行と闘うための具体的な措置 団体「Héro・ïnes 95」は、GHBやその他の薬物被害者の支援を改善するための6つの具体的な要求を述べている。まづ、病院や保健機関、そしてメディアのなかでの、被害者に向けられた、「スティグマとならない被害防止メッセージ」を練り上げること。 次に、警察署や救急センターでの「被害者の受け入れと支援に関する教育」。 性差別的・性的暴力の被害者の受け入れセンターの設置。 薬物レイプの被害者のための「被害状況の総括と、HIVウィルスの場合のような適切な予防治療、モーニングアフターピルの処方」。 そして最後に、この署名は、「どの訴えも」きちんと起訴され、また、バーやクラブ、ライブハウスなどの施設が一般客向けの防止措置を取ることと、スタッフの教育や警備を強化することの後押しをするために、政府が財源を解放することを求めている。 また、この署名に先駆け、昨年12月30日付の「ル・モンド」紙には、100以上の団体の連名による声明文が掲載された。 「言葉が解き放たれていようといまいと、被害者は実際に存在する。彼女たちは告発し、正義を求める。そして心から願っている。もう誰も、この地獄を味わってほしくないと」(了)
(フランス語記事)https://www.marieclaire.fr/metooghb-petition,1420736.asp
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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わたしは未成年のころに、自分が被害にあったレイプ事件の裁判が非公開で開かれることを拒否した、フランスで最初の女性です。わたしはみんなが裁判を傍聴しに来られるよう望んでいました。なぜなら、恥ずべきはわたしの方ではないからです。 (字幕)1984年2月2日、クローディーヌ・コルダーニさんは地下鉄の出口で誘拐される。17歳のときのことだ… クローディーヌさん: わたしは誘拐され、二人の男性から数時間にわたりレイプされました。彼らはわたしを、自分たちの住む団地にある��パルトマンに連れて行きました。わたしが知っているのは、その日、自分が死にそうになったことです。わたしは銃で撃たれそうになりました。それははっきりしています。銃を目にしたのは、生涯でその一度きりです。二人が出て行き、わたしはアパルトマンに残されました…。その部屋は二人とは別の男性の借りる部屋でした。そこでわたしは先ほどの二人とは違う男性たちの声を耳にしました。そして服を着、準備をして部屋から出たとき、偶然見知らぬ二人の男性に出くわしました。誰だろうと思いましたが、わたしはすぐに、この二人の男性はわたしの加害者たちと、その朝か前夜にもめごとを起こしたのだと気付きました。加害者たちの名前を結果的に密告することになったのは彼らだったのです…。つまり、この二人の男性のおかげで、わたしは加害者たちの名前を知ることができたのです。わたしをレイプしたのは、刑務所帰りの札付きの不良少年でした。二人はいとこ同士で、一人は前夜に行方をくらましていました。 (字幕)アパルトマンを飛び出した彼女は、すぐに警察に報告した。 クローディーヌさん: ひどいありさまでした。顔はひりひりと灼けたようでした。小便をかけられたのです。その日、雨は降っていませんでしたから。そして、顔からアレが滴っていました…。レイプされた際のアレが、あの青白い液体が。ええ、したがって、それと見てはっきりとわかる状態であったと、わたしは言いたいのです。わたしがまさに地獄のような体験をしたばかりだということが。警察や医療関係者たちはよく世話をしてくれました。ですからそうです、わたしは運が良かったのです。さらにショックを受けずに済んだからです。要するに、警察でひどいことを言われたり、病院でぞんざいな扱いを受けることがなかったのです。 (字幕)裁判官と初対面した際、彼女は自身の裁判が非公開で行われることを告げられる。 クローディーヌさん: 裁判官が「非公開で」と言ったのですが、それは初めて聞く言葉でした。ですからわたしは裁判官に、それはどういう意味かと尋ねました。そして彼はわたしに、「非公開というのは、あなたが被害当時に未成年者であったため、誰も法廷に入室できないということだ。つまり、裁判長や陪審員といった関係者以外は入室できないという意味だ…」と説明してくれました。説明はそれだけで、わたしはすぐに「そんなのイヤです。絶対にダメです。わたしはすべての人たちが傍聴できることを望んでいます」と言いました。つまりその瞬間、わたしは非公開での裁判を拒否したのです。裁判官は固まり、椅子に釘付けになったかのようでした。相手は高度に専門的な知識と権限をもった人間です。彼はわたしに、「なぜ、あなたは拒否するのですか?」と言いました。わたしはこう答えました。「なぜって、恥ずかしく思うのはわたしの方ではないからです」。実際わたしにとって、それは当然のことでした。ですから、なにも恥ずかしくはありませんでした。つまり、わたしが言いたいのは、自分が罪悪感や恥の感情を持つことは決してなかったということです。なぜなら、恥ずかしく思わなければならないのは、わたしの方ではないからです。物事を正しい位置に置きましょう。恥ずかしく思うのは、被害者たちの方ではありません。ですから、裁判は非公開などで開かれてはならないののです。そしてわたしは、裁判官にこう言いました。「わたしは皆にこの事件を知ってほしい、皆に法廷に足を運んでほしい、そして、社会にこのことを知ってほしい」 しかし、矛盾するようですが、当時は両親にはこのことは話しませんでした。これは矛盾することかどうか、どちらとも言えません。なぜなら、人は何を為すにせよ為さないにせよ、それ相応の理由を持つからです。ですからわたしは告訴をし、自分一人でなんとかすることを決意しました。そのような意味のことをジャン=ピエール・ゲッティ裁判官に話すと、彼は「わかった」と言い、わたしに現実の難しい点を説明してくれました。それは未成年で被害にあった人物が非公開での裁判を拒む場合には、両親の署名が必要だということでした。わたしは思いがけない問題にぶつかったのです。両親には知られたくないと思っていたのに。そこでわたしは裁判官に、解決策を見つけてほしいと頼みました。結局、長兄が署名をしに来てくれました。兄は司法宮まで付き添ってくれ、書類にサインし、仕事に戻りました。わたしは兄に「ありがとう」と言いました。わたしは両親を巻き添えにしたくありませんでしたし、二人にこのことを話したくありませんでした。兄弟と姉(妹)には自分に起こった出来事と、これからとりかかる奔走について話しましたが、この話を両親にはしないでくれ、自分でなんとか��るからと頼みました。そして現在までわたしは自分で切り抜けてきたのです。 (字幕)裁判が開かれ、加害者2名はそれぞれ懲役10年と12年の判決を受けた。 クローディーヌさん:わたしが望んでいたのは、公正な判決が下され、加害者たちの再犯が阻止されることでした。被害に遭うのはわたし一人で十分だと思ったのです。最も重要なのは、性暴力の被害にあった人は死にそうになるということ、そして、自分の一部が死んでしまうということです。わたしは今「死んだ(être morte)」という言葉を女性形で表現しましたが、わたしは女性のことだけを言っているわけではありません。わたしは子どもも男性も、同じ経験をした、すべての人について語っているのです。これは他者の人生に対する侵害行為です。被害を受けたあと、被害者は自分の人生を再建しなければなりません。それにも時間がかかります。 (字幕)フランスで2018年に性暴力の被害を受けたと疑われる人の数は34,000人にのぼる。しかし、このうち加害者が有罪となったのは5,800件に満たない。レイプ被害者は20年で時効を迎え、未成年のころに被害に遭った成人の場合は、成人してから30年、つまり48歳で時効を迎える。 クローディーヌさん:わたしはレイプが人道に対する罪だと認められることを求めています。いろいろと調べた結果、わたしにとっては、それが性犯罪の時効期間をなくすための唯一の方法だと思われます。そうすることによって、多くの事件が解明されることでしょう。しかし同時にまた、そうすることによって、わたしが著書の中でも記していることですが、被害の記憶がダモクレスの剣のように被害者たちの頭上に振りかざされることにもなるのです。 なぜならわたしたち被害者にとって、被害の記憶は永久に消えないからです。永久にです。わたしは今も、自分がレイプの被害に遭っている夢を見てうなされることがあります。当然です。そして日中も被害の記憶がよみがえることがあります。わたしはこの悪夢を振り払うコツを心得ています。他のことを考えたり、様々な異なったやり方で切り抜けるのです。わたしはもうすぐ54歳になります。被害を受けてから36年になりますが、わたしは異なったやり方で切り抜けているのです。しかし、わたしにとって苦しみは永久に続きます。性暴力の被害に遭った人たちは、何か行動に移る前でさえ、被害の記憶のよみがえりという、ダモクレスの剣のような危険にぶつかるのです。(了)
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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仮訳 ルイ議員による、性差別的暴力と性暴力に関する法律の報告書-吉報と凶報
TEXT by ミエ・コヒヤマ2020.12.4
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親愛なるみなさま ルイ議員の報告書による、性差別的暴力と性暴力に関する法律の公式な見直しが行われ、「ル・モンド」紙が報告書の主な内容を記した記事を発表しました。そこでここに、同紙を購読していない人のために、記事の主な抜粋のスクリーンショットを貼っておきます。
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またこちらには、インターネットに公表されたばかりの公式報告書のURLを貼っておきます。https://sh1.sendinblue.com/2o624sxklt7e.html?t=1607076198 まずは良いニュースから。それは、15歳未満の未成年者に対して犯される性行為を、自動的に重罪または軽犯罪とする条項の作成が、ようやく報告書の中で推奨されたことです。刑法に新しい項目が加えられることでしょう。その実現を願うマルセイユの女性議員、アレクサンドラ・ルイ議員の提案を通して。といっても、まだ、どうなるかわかりませんが…。 この提案は、さまざまな児童保護団体や専門家たちによる長年に渡る仕事に続くもので、その仕事とは、成人と子供との間に性的同意が成立し得るという恐ろしい概念を取り除くためのものです。この恐ろしい同意の概念のせいで、13歳から15歳のころにかけて20名の消防士たちからレイプの被害に遭っていたジュリーさんのような、多くの被害者たちが苦しめられているのです。 2018年8月の、性差別的暴力と性暴力に関する法律、通称「シアパ法」の採択の際、私たちはこの問題に取組み、格闘していました。しかし私たちは、推定非同意(présomption de non consentement)の概念の創設は、憲法に反するものだという反論を(疑わしい仕方で)受けました。この新しい重罪、そして特徴的な軽犯罪は 未訳 反対に、近親姦の被害者たちや、障碍を抱えた人、また成人で被後見人の立場にある人たちを保護するために、不同意年齢の閾値を18歳に定めて欲しいという私たちの提案は削除されました。 また「ル・モンド」紙によると、心的外傷性健忘を法律に銘記することと、未成年者に対する公訴時効の免除も、今回の報告書では削除されました。このことにも私たちは大きな失望を味わわされました。 これはつまり、何万人もの性暴力による心的外傷性健忘の被害者たちや、そのほかの小児性犯罪の被害者たち、そして近親姦の被害者たちが司法からの拒否にあっているという状況を、なおざりにすることを意味しています。そしてまたこのことは、といった方々の並外れた仕事や、集団的行動を無視することを意味しています。 毎年フランスでは、16万5千人の子どもたちが、レイプやレイプ未遂の被害に遭っています。そして、そのうちの40%から60%が心的外傷性健忘により、被害の記憶を失っています。したがって、私たちの提案を削除することは、このような苦しみのなかにあるすべての人たちを、まったく軽視した行いなのです。 唯一の慰めとなるのは、同一犯による未成年者への再犯を発見するために、加害者に対する公訴時効期間を中断することが、今回の報告書で推奨されていることです。これは、小児性犯罪の連続犯に対する措置として、私たちが強く求めていたものでもあります。 そんな中、アレクサンドラ・ルイ議員が唯一譲らなかったのが、未成年者に対する性犯罪の公訴時効期間を、被害者が成人してから30年(48歳まで)に延長する措置でした。しかし、多くの被害者たちや団体から要求されたこの法的変化が、なぜより進歩しないのか理解しないのですから、なおさらです。 未訳そしてそれは、小児性犯罪を絶対に許さないというサインでもあったはずです。またそれは、レイプによる精神的外傷の影響が法律の中で考慮に入れられることの重要性を自覚するよう私たちの求めていた重要な措置が、削除されたことを意味します。 要するに今回の報告書は、どっち付かずの中途半端なものなのです。結論として、私たちは今回の報告書に記された措置が、政府提出の法案や議員提出の法案に反映されるのか、それとも儚い願いのままとなるのかを、注意深く見守っていかなくてはなりません。 そして私たちは、これまでにないほど闘いをつづけます。心的外傷性健忘の被害者たちに正義をもたら��ために、そして、未成年者に対する性犯罪の公訴時効の廃止を実現するために。 よい一日を
MoiAussiAmnesie代表、ミエ・コヒヤマ
(フランス語記事)https://moiaussiamnesie.fr/rapportlouis-sur-la-loischiappa-une-bonne-et-une-mauvaise-nouvelle/
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「妹とともにホストファミリーのもとに里子に出された彼女は、恐怖を味わうことになる」PERIOD. フランス語動画翻訳
2021.11.27 それぞれ4歳と6歳のときに里子に出されたソフィヤさんとリナさんは、およそ3年間、受け入れ先のホストファミリーで恐怖を味わった。彼女たちは2021年6月21日に自費出版した著書『姉妹の生存本能』のなかで、自分たちの経験を語っている。
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リナさん:彼女はわたしたち姉妹を、冷水の中で溺れさせました。食事も与えられませんでした。わたしたちは毎日、地下倉で眠っていました。死んでしまうと思いました。 (字幕)それぞれ4歳と6歳のときに里子に出されたソフィヤさんとリナさんは、およそ3年間、受け入れ先のホストファミリーのもとで恐怖を味わった。 リナさん:わたしたちが預けられたとき、その家にはすでに二人の子どもが預けられていました。わたしたち4人はそのホストファミリーのもとに預けられ、そこで暴力を受けたのです。ある日、その家にいたとき、赤ん坊の泣き叫ぶ声が聞こえました。わたしは階段を上り、部屋までたどり着きました。その部屋は貯蔵室のようで、前述の二人の子どもの部屋に当てられていました。そして到着したとき、ホストファミリーの女性が赤ん坊のお尻に棒を叩き込んでいるところを目撃しました。わたしは大声をあげました。そしてその女性を叩き、彼女がわたしの方に向かい、赤ん坊を離すようにしました。赤ん坊の兄である男の子は、助けてくれと言っていました。わたしの妹もその部屋にまっすぐにやって来ました。妹はいつもわたしと一緒にいたからです。女性は赤ん坊を離しました。部屋のいたるところに糞便が飛び散っていました。そして女性はわたしと妹を攻撃してきました。わたしたちは浴室に連れて行かれ、冷水で水責めにされました。それが始まったのはそのときです。わたしたちへの最初の折檻が始まったのです。肌がひりひりするまで室内履きで叩かれました。女性の夫がとても強く叩いたからです。夜更けに真っ暗な地下倉で眠るときが、一番の恐怖を感じる瞬間のひとつでした。自分の内側が死んでしまったように感じていたからです。水責めは恐ろしいものでした。水責めのあいだ、彼女はわたしたちを氷水を入れた浴槽で溺れさせました。わたしたちの肌は冷たさで焼けたようになりました。妹は水から顔を出して息をしようともがいていました。そんな目にあうのはおかしいとは分かっていました。しかしわたしたちは、自分たちが何か悪いことをしたのだから、罰を受けなければならないのだと思っていました。 (字幕)3年のあいだ、二人は飢えと虐待に苦しむことになる。 リナさん: とてもお腹を空かせていました。何も食べさせてもらえないことが多かったです。唯一の食事は、仔牛か何かの脳みそでした。女性からそれを食べることを強いられていました。女性は「これはあんたたちの脳みそ」と言っていました。彼女は決まってわたしの妹を苦しめていました。食べ物を詰めた漏斗を使ってです。また、わたしたちは…、よく平日に酔っ払っていました。彼らはそれを「食前酒」と呼んでいました。そのときが唯一、自分たちの好きなものを食べることのできる瞬間でした。よくポテトチップスを食べました。そしてそのあいだ、彼らはわたしたちに酒を飲ませていました。マリブをです。甘かったので、わたしたちはマリブを飲みました。フルーツジュースだと思っていました。そして、記憶を失いました。そのあと何が起こったのか、何も覚えていません。わたしたちの唯一の休息のとき、生き生きして、みんなと同じように子どもらしく笑って遊ぶことのできる場所は学校でした。そして家に戻るときは、地獄に再び戻るときでした。 (字幕)その当時、リナさんは勇気を出して担当カウンセラーに通報をしていた。 リナさん: 小さい頃、女性カウンセラーに会い、彼女に言うべき秘密があることを伝え、それから家で女性が二人の子どもたちやわたしたち姉妹にしていることを話しました…。ソーシャルワーカーの女性にも相談しました。わたしは二人に家で起こっていたことを話しました。二人は事情を十分に理解していましたが、わたしのことばは軽く受け止められ、何もしてもらえませんでした。そして、彼女たちが手をこまぬいているうちに男の子は虐待され、レイプの被害にも遭いました。何もしなかったカウンセラーたちが、結果的に男の子を苦しめたのです。その子はまだ赤ん坊でした。まだ生後11ヶ月だったのです。そしてわたしたち姉妹はその家を出ました。 (字幕)実母のところに戻った二人は数年後に告訴をし、2021年に出版された著書『姉妹の生存本能』のなかで自分たちの経験を語った。 リナさん:32年前、わたしはこのようなあらゆる折檻を受けました。32年前にです。わたしはいま38歳ですが、一度も正義を手にしていません。わたしたちは政府が児童虐待に関して明確な立場をとることを期待しています。わたしたちは政府が本当に行動し、監視措置をとり、追跡調査をし、そして子どもたちの声が聞き入れられることを期待しています。なぜならわたしたちが周りの人たちからよく聞かされていたのが、「県保健福祉局の保護を受けている子どもがそんな目に遭うわけがない」というセリフだったからです。そう言って周囲の人たちは決して信じようとしません。決して信じはしないのです。(了)
(動画)https://www.facebook.com/period.studio/videos/plac%C3%A9es-dans-une-famille-daccueil-avec-sa-s%C5%93ur-elles-vont-subir-lhorreur/441015330727144/
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「デイト・レイプ・ドラッグ:19歳のマルゴーさんの証言」Brut.フランス語動画翻訳
午前1時15分、ナイトクラブで若い男性が彼女のグラスに酒を注いだ。彼女は記憶を失う。そして数時間後、彼女は病院で目覚める。
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マルゴーさん:はじめまして、わたしはマルゴー、19歳です。わたしは(2021年)11月5日の夜、リールのナイトクラブでお酒にドラッグを、おそらくGHB(ガンマヒドロキシ酪酸)を入れられました。わたしはいつもリールでは、恋人の女性と出かけていました。出かけるときは必ず二人でした。わたしたちはリールのナイトクラブに行きました。彼女がどのお店が安全かよく知っていたからです。ですから、彼女の選んだナイトクラブであれば安全だとわかっていました。そして、ナイトクラブに行く前には、よくバーに行っていました。その夜、一軒のバーに入ったとき、彼女が知り合いの男性を見つけました。そしてその男性から、ナイトクラブに行かないかと誘われました。そこは、わたしたちの普段行かないナイトクラブでした。お酒が運ばれてきて、彼はとても満足そうでした。そして彼は、まずわたしたちにお酒を注いでくれました。そこでわたしの記憶は途絶えてしまいます。午前1時15分のことです。次にわたしが意識を取り戻したとき、そこは病院の救急外来でした。記憶を完全に失っており、そこで自分が何をしているのかわかりませんでした。救急外来の入り口だったと思うのですが、たまたま健康保険払い戻し請求用紙に目を通す機会があり、そこにはわたしが「公道で気を失っていた」と書かれていました。わたしの事件はそのように記録されました。わたしは自分のコートとかばんを手に取りました。そのとき、カバンがとても軽くなっているのに気付きました…。開けてみると、中身はからになっていました。携帯もキャッシュカードも身分証もなくなっており、中には何も残っていませんでした。その後、ひとりの男性から「ぼくと友人とが救急車を呼んで、君の世話をしたんだ」というメッセージをもらいました。また、恋人からはこう聞かされました。「二件目のクラブに着き、そこで約20分ほど過ごした。そこでわたしはあなたを見失った」。わたしたちのことを誘ったその男性は、わたしの恋人が背を向けているあいだに、わたしを連れ出したのです。その男性はうまく立ち回ったのです。そしてわたしがナイトクラブから出たときに、わたしのことを助けてくれた前述の二人の男性がそこを通りかかったのです。そのときわたしは地面に倒れ込み、血色を取り戻しはじめていたようです。
ーわたしの理解が間違っていなければ、その男性が盗みを働くためにあなたのグラスにドラッグを混ぜたということですか?
マルゴーさん:わたしのことを助けてくれた二人の男性と電話で話したのですが、その内容を踏まえて考えると、その男性は盗みを働くために、そしておそらく、わたしを彼の自宅に連れて行くためにそうしたのです…。自宅に連れて行かれなかったのは、不幸中の幸いだったと思います。
今現在、わたしには証拠がまったくありません。自分が薬を盛られたことを証明しようにも、何も証拠がありません。
ー病院で薬物検査を受けたと言っていましたが?
マルゴーさん:ええ。
ーGHBに対する検査はなかったのですか?
マルゴーさん: ありませんでした。あるのは、大麻、エクスタシー、メタンフェタミンに対する検査だけでした…。5種類か6種類の薬物のリストはありましたが、GHBは対象外でしたし、LSDも、つまり、液体にそっと混ぜることのできる粉状の薬物は、ひとつもリストに載っていませんでした…。したがって、当然、検査の結果は陰性でした。
どのようにして、たとえば大麻のようなドラッグを知らないあいだに誰かのグラスに混ぜることができるのか、わたしにはわかりません。明らかにわたしには証拠がありません。したがって、わたしの訴えも受け入れてもらえず、捜査も行われていません。ですからわたしは、書類を作り直してほしいという訴えを出すことしかできませんでした。そして、その訴えも聞き入れてもらえませんでした。
ーなぜこの話をすることを承諾してくれたのですか?
マルゴーさん: 大勢の人たちが同じ目に遭っていること、そして、敢えてこのことについて話す人がほとんどいないことに気づいたからです。被害者たちがなぜ話そうとしないかというと、彼女たちはこの話を公にしたことで復讐を受けるかもしれないと恐れており、また、こんなことを話すのは恥ずかしいという感情を抱いているからです。しかし、わたしにはそういった考えが理解できません。なぜなら、実際に被害に遭っているのだから、そのことについて話すのを恥ずかしがってはならないと思うからです。わたしはそうすることで気づいたのですが、すべてを吐き出すことが自分にとっての回復の方法でもあったのです。少なくとも、それは声を与えてくれます。それは単に記事やツイッターやインスタグラムで「気をつけてください」と伝えることではありません。
ーつまり、顔を出して証言することで、証言に具体性を与えるということですね?
マルゴーさん: そうです、そしてそれはひとつの体験談でもあります。程度の差はともあれ、それは多くの物語のうちのひとつなのです。この体験はわたしの心に永久に刻まれたままでしょう。それでもわたしは立ち上がります。それはわたしの物語のなかに、そしてわたしのアイデンティティのなかに残り続けるものなのです。(了)
(動画)https://www.brut.media/fr/health/ghb-le-temoignage-de-margaux-19-ans-2e6627c4-e76a-4677-94b3-a1f9443eb71f
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「レイプ被害にあったコンゴ民主共和国の女性たちのためのTatiana Mukanireさんの闘い」Brut.フランス語動画翻訳
2021.12.7
25年来、コンゴ民主共和国は戦争犯罪の温床となっている。ほかの数千人の女性たちと同様、彼女もレイプの被害にあった。現在、Tatiana Mukanireさんは、レイプの被害にあったコンゴの女性たちのために、そして、レイプによって生れた子どもに対するスティグマと闘っている。その彼女が語ってくれた。
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Tatiana Mukanireさん:まずは立ち��ること、正常に戻ること、そして出発することです。それこそが、わたしたちに必要なことです。2004年にブカヴの街で暴動が起きました。その夜、わたしは大学からもどってきたのですが、いたるところで銃弾が飛び交っていました。わたしは身を隠すことのできる場所を探しました。そして不幸なことに、そこで男性の一団と遭遇し、彼らにレイプされました。彼らはわたしの大切なものすべてを奪っていきました。それからわたしは、不安な2ヶ月を過ごしました。おなじ考えが頭の中を回り続けていました。そしてある時、自分が現実を見ようとしていないことに気づきました。自分が…自分が現実逃避をしているのだと思いました。自分がレイプされたことを受け入れることもできませんでした。泣き崩れ、酒やドラッグに溺れるようになりました。しかし、そんなことをしても何も変りませんでした。 (字幕)25年来、コンゴ民主共和国は戦争犯罪の温床となっている。Tatianaさんも、その被害にあったひとりだ。 Tatiana Mukanireさん: 体の具合がおかしくなったのは、2004年のことでした。身体的に蝕まれ始めました。腹部に異常を感じ、そのため、医者に行かなければなりませんでした。誓って言いますが、そのようなトラブルを抱えていなければ医者になど行きませんでした。しかし、症状は本当に悪化し、はげしい痛みと毎回の出血に悩まされるようになり、そのため医者に行かざるをえなかったのです。わたしはドゥニ・ムクウェゲ医師に診察してもらいに行きました。ムクウェゲ医師はわたしの治療をしてくださいました。そして彼は、カウンセラーに会う手助けをしてくれました。わたしが心理的苦悩から抜け出すことができるよう、そして、自分の身に起こったこと受け入れられるようにです。わたしの国では、カウンセリングを受ける習慣がありません。それは、例外的なことです。そしてわたしは、自分の苦しみとともに生きることと、被害を受け入れることを学びました。しかし残念なことに、家族にはその苦しみを受け入れる心の準備ができていませんでした。ただ、家族にはわたしの身に起こったことを理解し、わたしに寄り添うための時間が必要だっただけです。なぜなら現在家族は、わたしのことを一番に支えてくれる存在だからです。わたしの夫もそうです。わたしは自分のことを支えてくれる夫を持つ恩恵に与ったのです。そして彼らとともに、わたしは闘いを続けようとしています。 (字幕)Tatiana Mukanire Bandaireさんは、4人の子どもを授かった。 Tatiana Mukanireさん: 性暴力の被害にあった女性が子どもを産んだとき、それがレイプの結果生れた子であってもなくても、その子は、その女性の子と認められます。しかし、レイプの結果生れた子どもは、母親と家族から疎まれます。父親がわからないからです。多くの家族がそのような子どもにファミリー・ネームをつけることを拒みます。そのような子どもは家族にとって恥だからです。不幸なことに、そのような子どもたちのほとんどが抜け出すことができません。彼らはいわゆるストリートチルドレンにならざるをえないからです。彼らは自分自身を否定し、民兵に加入する人たちもいます。民兵は彼らにとって夢を見させてくれる存在、そこに入ればより良い生活を送ることができると思わせてくれる存在だからです。しかし、実際は違います。民兵は彼らを死に追いやる存在、彼らの母親世代のほかの女性たちを再びレイプする状況に追いやる存在なのです。これは、コンゴにとっての反抗です。なぜならこの国にとって、このような子どもたちは時限爆弾のようなものだからです。25年以上もこのような状況が続いているわけです。したがって、レイプによって生れた子どもたちも、もはや子どもではなく、大人になっているのです。そして多くの人たちが、彼らがレイプによって生れたことを知りません。彼らはただ人々の反応を、コミュニティ全体からの拒絶という反応を見ているのです。そしてそれは時限爆弾、つまり認知してもらえなかったことへの復讐なのです。あいにくわたしたちは気休めを言うためにここにいるのではありません。物事が変化するためにここにいるのです。正義なくして平和はありません。なぜならこの正義こそが、戦争犯罪が二度と繰り返されないことの保証に役立つからです。わたしたちサバイバーにはお金がありません。人生を変えるのに、大金は必要ではありません。わたしたちに必要なのは赦しです。そして国を代表して、世界を代表して、誰かが彼らの犯した過ちを認めることです。わたしたちが平和を得るために必要なのは、ただそれだけなのです。(了)
(動画)https://www.francetvinfo.fr/monde/afrique/republique-democratique-du-congo/video-elle-milite-pour-les-femmes-victimes-de-viol-en-rdc_4872311.html
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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テスト投稿「家庭内で起こる性暴力、きわめて政治的な問題」Silogora
 2021.9 ミエ・コヒヤマさんは、団体「MoiAussiAmnesie」の代表である。その彼女が身を捧げているのが…
女性に対するパートナーからの暴力:特徴的な闘い、政治的な闘い
家庭内での性暴力の広がりに対し、政治からはわずかな返答しか得られないというギャップがあり、そのことが私たちに問いを投げかけている。それでも最近、#Metooincesteムーヴメントが、家父長的序列をもつ支配関係の中に根付く問題の広がりを思い起こさせてくれた。公共衛生の真の争点である子どもへの性的虐待は、加害者が罰せられない状況が続くかぎり、いつまでも無くならない。ミエ・コヒヤマさんは、心的外傷性健忘(amnésie traumatique)の法的認知のため、そして未成年者への性犯罪の公訴時効の廃止のために次のように訴えている。これらの措置が、被害者たちが尊厳を取り戻すための可能性を強化するだろうからだ。               *
TEXT by Mié Kohiyama             
家庭内での性暴力は、大きな客観的事実を表すものであると同時に、フランスでは未だ社会的タブーのままです。2017年の#MeTooムーヴメントや、2021年1月の#Metooincesteムーヴメント以後、確かに事態は多少進展し、法律もわづかながら進化しました。しかし、マクロン大統領は、近親姦と小児性犯罪を政治的・社会的最優先課題にする勇気をひとつも持ちませんでした。ところが、これらの犯罪がまさに公共衛生にまつわる争点であることが、この問題についてのあらゆる科学的知識によってはっきりと示されているのです。
公共衛生の問題
この問題に関して、どのようなデータがあるのでしょうか? フランスでは、1クラスあたり2人の子どもが近親姦や小児性犯罪の被害に遭っています。600万人のフランス人が近親姦の被害に遭っており、性暴力の90%以上が家庭内で起こっています。そして、被害者の81%が子どもたちです。加害者の圧倒的多数が男性で、被害者の大半が女性です。毎年フランスでは、13万人の少女たちと3万5千人の少年たちが、レイプやレイプ未遂の被害に遭っています。法的統計に関して言うと、未成年者へのレイプ事件で告訴する人の割合はわづか4%で、事件が重罪裁判所で裁かれる割合は1%未満です。レイプの訴えの70%以上が不起訴となり、予審手続きに回されたレイプの訴えの50%が軽犯罪へと罪状見直しされてしまいます。そして、この10年間でレイプ事件の有罪判決数は40%減少しています。つまり、近親姦と小児性犯罪がまったく罪に問われない状況があるのです。 調査の結果、加害者が罰せられないことが、性暴力の永続化を助長していることがわかっています。また、性暴力を受け、誰からも保護されなかった経験から、その人が生涯にわたって他の暴力を受ける続ける可能性や、反対に加害者になってしまう可能性が大いにあると、精神科医で団体「トラウマ性記憶と被害者学」代表のミュリエル・サルモナ先生は強調されています。子どもへの性的虐待は、医学的にも社会的にも重大な結果をもたらします。たとえば、精神的ショック、鬱、自殺未遂、早死に、不登校、DV、ひきこもり、中毒などです。ですからそれは公共衛生の問題で、非常に高くつくものなのです。この問題が 未訳
#Metooincesteムーヴメントに対する政治からの返答の乏しさ
念のため触れますが、このムーヴメントはカミーユ・クシュネルさんの著書『ラ・ファミリア・グランデ』(スイユ社、2021年)の刊行に引き続いて起こりました。クシュネルさんは、この著書のなかで、母親の再婚相手で憲法学者のオリヴィエ・デュアメルを、彼女の双子の弟「ヴィクトール」をレイプしていた廉で告発しています。沈黙を破る勇気と、非常に大きな権力を持つ男性の神話を打ち破る勇気をもつことで、カミーユ・クシュネルさんはSNS上で(近親姦の)告発の波を引き起こしました。そしてその結果、8万人の近親姦の被害者たちが、自分受けたの被害を打ち明けました。国内のメディアも、数週間にわたってこの話題を討議しました。 当初、政治的に責任ある立場の人たちは、このムーヴメントに対し、気詰まりな沈黙によって応えました。そしてメディアの波に直面し、マクロン大統領はついに、この問題に関する大きな法改正を勧める発言をしたのでした。しかし、いま振り返ってみると、この大統領の結構な演説は、微笑を禁じ得ないものでした。なぜなら、今年の4月に採択された性暴力に関する法律、通称「ビヨン法」では、不同意年齢の閾値が値打ちのない形で制定され、未成年者への性犯罪の公訴時効の廃止も、私たちの団体の闘いの核心である心的外傷性健忘に関しても、まったく言及されていないからです。この法律では性行為の不同意年齢が15歳に定められていますが、それは加害者と被害者の年齢差が5歳以上である場合に限られています。そのせいで大多数の加害者たち、特に13、4歳の子どもを攻撃する若年成人が除外されてしまうのです。また法律では、成人後見人による近親姦に関する概念が加えられましたが、これは被害者保護をさらに後退させる内容のものでした。政府は子どもに対するあらゆる暴力に対して責任を負う独立委員会を設置しました。2023年にはこの委員会から、最終的な報告書が出されるはずです。しかしなぜ、すでに資料に裏付けられているこの災禍に対する解決策を無期延期に、つまり、2022年の大統領選の後にするのでしょうか?近親姦と小児性犯罪を、次の大統領選の争点にしたくないのだとしか考えられません。この問題は政治的に責任ある人たちにとって面倒な問題で、それほどに社会の中でタブーなままなのです。確かに状況は少しづつ変わってきています。特に、新しい世代のなかでは。しかし、近親姦を助長するシステムはまったく変化していないか、あるいはほんのわづかしか変化していないのです。
家父長制的序列のなかの近親姦
なぜならそれは、「性的要素が加えられた支配の行使としての近親姦は、支配関係と搾取関係の継続の鍵となる要素だからだ」と、自然人類学者のドロシー・デューシー(Dorothée Dussy)さんは著書『支配の起源』(La discussion社、2013年)のなかで書いています。この著書は、釈放された加害者や、被害者たちへの長期にわたる調査の結果編まれたものです。ドロシー・デューシーさんにとって、近親姦システムは「家父長制とその暴力形態」の必然的帰結なのです。そして、「家父長制とその暴力形態を支える法律、刑法、裁判は、それらを作り上げ、利用する社会に由来する。家庭内での性犯罪に関して、法律と訴訟手続きが支配的社会秩序、つまり、近親姦加害者と、加害者の規定する家族システムに貢献する家族中心主義の家父長制秩序を助長している」のです。 近親姦加害者の裁判に関する報道記事を読むと、多くの場合、加害者たちの自己防衛戦略は、家父長制によって肥大化した神話を保つことによって成り立っていることに気付かされます。これらの神話の筆頭に挙げられるのが、加害者たちが「愛」を口にして反論することです。このことは被害者たちを、罪悪感と噓いつわりという、二重の拘束の中に陥れます。記事の中で「性的攻撃」と知るための適切な法的用語の代わりに、「単なる愛撫、キス、撫で回し」といった用語が踊るのを、なんど目にしたことでしょう?ドロシー・デューシーさんの調査の結果は、「女性や子どもが性的所有物であるのは当然だと思っている男性たちによって犯される近親姦レイプは、彼らにとって望外の喜びである」ことを示しています。 家父長制的司法の欠陥をわかりやすく説明するために、ある象徴的な犯罪事件を例に挙げたいと思います。それは、Jacque Cviklinskiの事件です。彼は70代の眼科医で、娘と姪に対する近親姦で告発されています。13年に及ぶ裁判の末、彼は懲役12年の判決を受け、控訴審では15年の判決を受けました。そして、最終的に今年6月に最高裁でも刑が確定しています。しかし、何度も不服申立てをした末、彼は自分が有利なように訴える、専門家たちの鑑定を利用する如才なさを発揮し、今年1月、1年少しの刑に服しただけで、健康面の理由で釈放されたのでした。フランス国民の代表、つまり陪審員たちによる司法は十全に機能しました。しかし、この国の家父長制的司法は、一人の加害者にシステムの欠陥を利用することを可能にしたのです。さらに被害者たちにとって極めて侮辱的なことに、彼は最高裁で刑が確定したのち、この夏をコルシカ島の別荘で過ごしていたのです。その後、諸団体による運動が起こり、彼は結局投獄されました。これが、フランス国民に重大な影響をもった事件の結末です。 #MeToo以後、レイプ事件の告訴件数は増加しました。しかし、実際に司法裁判に臨むことは、未だ被害者たちにとってトラウマとなるもののままです。このような状況のなかで、どのような解決策があるのでしょうか? 司法からの返答を改善するために、司法官や捜査員の育成を強化するなどの、諸団体の掲げる様々な方策があります。たとえば、性犯罪を裁くための専門法廷や、不起訴となったり軽罪化された事件を検討するための委員会の設置といった方策で、それは、加害者が処罰されない理由に光を当て、そのような事件を解決するためのものです。
心的外傷性健忘の法的認知のために
私たち、団体「MoiAussiAmnesie」は、未成年者への性暴力の公訴時効撤廃と、心的外傷性健忘を法律に組み入れることを求める法的変化のために闘うことを選びました。なぜそのような選択をしたのでしょうか?それは、刑事時効が、加害者たちに利益をもたらすシステムの一部を成しているからです。未成年者への性暴力事件で、被害者が告発するまでに、被害の発生から平均して16年かかっています。「Face à l'inceste」の調査によると、被害者の4分の1は、告発するまでに25年以上かかっています。現在フランスでは、2018年に新しい法律が採択され、未成年者への性暴力の被害者たちは、成人して30年(48歳)で時効を迎えてしまいます。私たちはフランスが、特にチリがそうしたように、未成年者への性犯罪の公訴時効の撤廃を選択することを望んでいます。心的外傷性健忘に関して言うと、この現象は、たとえばレイプのような過大なストレスから脳が自分自身を守るために起こる、神経学的メカニズムです。トラウマは何年ものあいだ脇へ追いやられ、そしてそのトラウマが、感情的なショックや、近親者の死など大きな不幸に出合った際によみがえることがあるのです。この心的外傷性健忘は、子どものころに性暴力の被害に遭った人たちの50%近くを苦しめています。 私たちはミュリエル・サルモナ医師とともに、心的外傷性健忘を、被害者たちが裁判を起こすことができるよう時効を中断させる要素として法律に組み入れるための、政治的・法的闘いをリードしてきました。2018年、フランス上院において、この問題に関する修正案が可決されましたが、下院においては、政府からの反対を理由に、その修正案は否決されました。提出された理由のなかに、心的外傷性健忘は「論争の多い」問題だというものがありました。このよく聞かれる理屈は、不幸なことに世界中で見られる、反被害者的な理論の繰り返しでしかありません。1980年代から1990年代にかけてのアメリカで、過誤記憶(faux souvenirs)に関する財団によって、ロビー団体が作られました。この財団は、娘のジェニファーさんをレイプした廉で告発された、ピーター・フロイドの設立したものでした。この財団は2019年に解体されましたが、記憶の欠落について証明しようとする精神療法医たちによる過誤記憶の問題の研究に、資金を提供していました。現在は科学的に無効が証明されていますが、この理論の大きなペテンは、これらの研究がトラウマ性記憶(mémoire traumatique)にではなく、伝記的記憶(mémoire biographique)に向けられたものであることです。 トラウマ性記憶は、第一次世界大戦以来、戦地からの帰還兵や、ヴェトナム戦争の退役軍人たちを対象として研究されてきました。しかし、このトラウマ性記憶は、子どもへの性暴力に関しては、これらの暴力が最悪の拷問に比肩しうるものであるにもかかわらず、疑わしいものとして見られているのです。つまり、政府は医学的知見を根拠とする代わりに、自らの責任で前述の風変わりな理論を繰り返しているのです。心的外傷性健忘の問題は、近親姦が罰せられない状況と、小児性犯罪の原因である支配システムを皮肉なことに擁護する結果になっている被害者たちを、明らかに困惑させています。ドロシー・デューシーさんは、記憶喪失のことを、「近親姦を再度可能にしてくれる、すばらしい導き手」と描写しています。心的外傷性健忘は、被害者に寄り添って30年以上闘っているミュリエル・サルモナ先生にとって、最悪の攻撃に相当するものでした。これはまったく間違ったものなのですが、メディアの作り上げた心的外傷性健忘に関する、ある「概念」についての記事を読むことができました。世界中で、数多くのトラウマ性記憶の専門家たちが、オーストラリア人精神科医のMichael Salter 医師と同様の攻撃を受けています。彼の研究は、過誤記憶理論がどのように世界中のメディアにもっともらしいやり方で影響を与え、加害者が罰せられない状況や、小児性犯罪と近親姦への誹謗中傷の大きな要因となったかを示しています。 結論として、子どもへの性暴力の問題に関して政治的変化をもたらすために、どのような方策があるのでしょうか? もしかすると、次の選挙の際に、大物候補者や政党がこの問題を十分に討議してくれるかもしれません。また、#MeTooや#Metooincesteといったムーヴメントは、この問題を公の場に導くことで、人びとの自覚を促しもします。そして、その自覚は、新しい教育的理解や、ポジティブな男らしさへの道を開くものかもしれないのです。 のみならず、そのことを期待しましょう。暴力の減少と、より公正な世界のために。
ミエ・コヒヤマ
ミエ・コヒヤマさんは、団体「MoiAussiAmnesie」代表で、心的外傷性健忘の社会的認知のための、そして小児性犯罪と近親姦に対する闘いに身を捧げている。彼女はまた、『白い小さな自転車』の著者であり、この著書は「セシル・B.」のペンネームで書かれ、カルマン・レヴィ社より刊行された。(了)
(フランス語記事)https://silogora.org/les-violences-sexuelles-intrafamiliales-un-sujet-eminemment-politique/
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「1日平均12人の子どもが神父から性暴力の被害に遭っている現実と、ひとつのレジオンドヌール勲章」loopsiderフランス語動画翻訳
2021.12.9 「レジオン・デュ・デゾヌール(不名誉)勲章」「30万人の小児性犯罪被害者に対する侮辱行為」 密かに行われた、ジェラール・ダルマナンからの司教に対する叙勲が、子どもの人権保護活動家たちを怒らせている。これが彼らの回答である。 (字幕)この大司教に対するレジオンドヌール勲章の叙勲は、教会内での性暴力の被害者たちすべてから問題視されている。彼ら、そして彼女たちは、この「恥のレジオンドヌール勲章」を告発する。
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アンドレア・ベスコン(映画監督、俳優):ジェラール・ダルマナンがエリック・ドゥ・ムラン-ボフォールにレジオンドヌール勲章を手渡していたことを、いま知ったばかりです。
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アルノー・ガレ(団体「防止と保護」共同創設者):2021年10月5日、教会での性的虐待の独立調査委員会は、1950年から2020年にかけて、教会内での33万人の小児性犯罪の被害者が生れていたことを明らかにしました。1日当り12人の子どもが性暴力被害に遭っていた計算になります。しかし、その翌日の10月6日に、フランス司教会議代表のエリック・ドゥ・ムラン-ボフォールは公の場で、告解の秘密は共和国の法律の上位に位置すると発言しました。
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2021年10月6日 エリック・ドゥ・ムラン-ボフォール:告解の秘密は、わたしたちにとって避けられないもので… 記者:告解はフランスの法律よりも重いということですか? エリック・ドゥ・ムラン-ボフォール: そうです。なぜなら告解の秘密は、��の前でなされる自由なことばの空間を開くものだからです。
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オロール・ル・ゴフ(著述家、「子どもを守ろう」ムーヴメント):その同じフランス共和国が、彼にレジオンドヌール勲章を授与したのです。
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アルノー・ガレ: どのような名誉によって?33万人の被害者を生んだことに対して?どのような?実態を告発しなかった名誉によって?いったいどのような名誉が?
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ミエ・コヒヤマ(団体「MoiAussiAmnesie 」代表):今回のレジオンドヌール勲章は、教会側の組織的な故意の沈黙を正当化するに等しいものです。これは本当に恥ずべきことで、すべての小児性犯罪被害者たちを侮辱する行いです。
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アンドレア・ベスコン: たいへんショックを受けています。このことがなくとも今年2021年は、極めて困難な年でした。なぜなら性暴力に関する法律が発布されましたが、それらはまったく不十分なものだったからです。独立調査委員会から出された報告書により、50年間で33万人が教会内での性暴力の被害に遭っていたことが明らかになりました。バルバラン卿はローマ教皇の寵愛を受けており、教皇は今回の報告書の解釈に注意を払うよう要求しています。そして、ダルマナンは自分の宗教をフランス共和国に優越する位置に置いている人物にレジオンドヌール勲章を授与しているのです。やめてください!そしてその上、わたしたちに分離主義について話すのですか?勘弁してください!
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(字幕)2021年10月5日、独立調査委員会による報告書、通称「ソヴェ報告書」が、カトリック教会内での小児性犯罪の実態を明らかにした。その結果、教会が家庭内の次に最も多くの性暴力の起こっている場所であることが明らかになった。この報告書は教会側を揺るがし、教会側はこれらの暴力に対する責任と、自分たちの組織的な隠蔽体質を認めた。
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アルノー・ガレ:どうして怒らずにいられるでしょうか?10月6日にドゥ・ムラン-ボフォールが共和国の最高の栄誉、すなわちレジオンドヌール勲章を、ほかなぬ宗教担当、内務大臣のジェラール・ダルマナンから手渡されたことを知って。
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フランソワーズ・ル・ゴフ(団体「大人になった子どもたち」): (司教たちがそれぞれ担当地区を持っていることを皮肉って)また、繰り返し言わなければならないでしょうか?わたしたちの教区はこの国で、国に超越する如何なる存在もあり得ないことを。もううんざりです。わたしは教会関係者から虐待を受けた30万人の子どもたちのことを考えます。レジオンドヌール勲章は、もはや今日いかなる価値も持たないのでしょうか?
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オロール・ル・ゴフ:エリック・ドゥ・ムラン-ボフォールにとって、告解の秘密はフランスの法律よりも上位に置かれるものです。しかし、あなたのそんな理屈は被害者たちにとって受け入れられるものではありません。わたしにとっても理解できないものです。あなたの言っていることは言語道断のあきれたことだからです。被害者たちから「なぜ?」と問われたとき、あなたは彼らを見据えて、彼らの目を見て、いったい何と答えるのですか?(了)
(動画)https://www.facebook.com/Loopsider/videos/12-enfants-victimes-de-pr%C3%AAtres-p%C3%A9docriminels-par-jour-et-une-l%C3%A9gion-dhonneur/2013380945509411/
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moiaussiamnesiejp · 2 years
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「ルイ・ルフォック、ある一生、里子に出された子どもたちの闘い 」loopsider フランス語動画翻訳
2021.11.16
「もしかするとわたしたちは孤立無援の子どもかもしれない。だがいつの日か、わたしたちは、この社会みんなの子どもにならなければならない」 殴られ、虐待やレイプの被害を受けた経験もある、元里子のルイ・ルフォックさんは、ある闘いを闘っている。つまり、児童保護という闘いを。 彼の苦しみに満ちた人生が、テレビ映画「誰のものでもない子ども」のなかで語られている。イザベル・カレの出演する、この悲痛な映画は、11月14日21時5分より、France2で放送される。
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ルイ・ルフォックさん:わたしは産み落とされるとすぐに里子に出されました。母は精神を病んでおり、わたしの世話をすることができなかったからです。わたしの身は社会的子ども支援課に託され、その後乳児院に預けられ、1歳半までそこで育てられました。
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(字幕)ルイ・ルフォックさんは、フランスの児童保護システムの欠陥を、一身で表している。
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ルイ・ルフォックさん: 1歳半のとき、最初のホストファミリーのもとに預けられました。その一家は、わたしに心から愛情を注いでくれ、大いに助けてくれました。しかし、残念なことに、ある日この一家は、仕事の都合と個人的な事情で南フランスに引っ越すことになりました。社会的子ども支援課に対して、この家庭での受入れを継続してほしいという要望が出されましたが、要望は却下され、そのためわたしはこの家庭を離れ、二番目のホストファミリーのもとに預けられました。それはわたしにとって、文字どおり地獄への降下でした。なぜなら、そこでわたしは虐待を受けたからです。その家で最初に見たのは、その家の実子たちでした。彼らは階段の上でモデルガンを持ってわたしを待ち構え、そしてわたしを上から撃って楽しんでいました。わたしはその家で、たくさんのぬいぐるみやおもちゃを当てがわれ、庭もあるという生活に慣れ切っていました。ですから、わたしはむしろ、明るく生き生きした子どもでした。しかし、わたしは部屋のなかにほぼ24時間、365日閉じ込められ、彼らと食事を共にする権利はありませんでした。わたしのことを虐待したのは、女性でした。サディズムからだったと思います。シャワーで冷水や熱湯をかけられました。自分でも説明がつかないこと、そして今でも理解できないのは、なぜ社会的子ども支援課が、わたしが耐え続けたこの悪夢のような状況に、2年間も気付かなかったのかということです。
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(字幕)三番目のホストファミリーも、悪夢のような環境であった。ルイ・ルフォックさんは、その後預けられた施設で「家庭の地獄」を目撃する。10歳のときのことである。
ルイ・ルフォックさん:その施設に入って最初の夜のことを覚えています。新入りの子どもたちにいたずらを仕掛ける儀式がありました。子どもたちのグループがベッドに近づいてきて、わたしたちに小便をかけて楽しんでいました。またたとえば、年長の子たちは、年少の子たちに大便を食べさせていました。そこに預けられて最初の年に、わたしは年上の男の子から何度もレイプの被害に遭いました。平穏に過ごせるためには、彼が18歳になるまで待たなければなりませんでした。そしてわたしたちはまた、そこで大人たちによって暴力が振るわれていることに気づきました。その施設で働いている多くの人たちが、まったく教育されておらず、社会福祉の教育も、その分野の資格も持っていなかったのです。ですから、わたしは何も恐くありませんでした。大人のことも、自分を危険に陥れることも、闘うことも恐くありませんでした。それはその年頃の子にとって、とても特異な感情で、わたしたちはその感情を抱いたまま成長しました。そのせいで、わたしたちは不健全で不安定な精神的状況に置かれるようになり、それはその後の人生にもついて回りました。
(字幕)ルイさんは家出をするようになる。若者たちやエデュケーターたちからの尊重を得るための、家庭での「国民的スポーツ」である家出を。
ルイ・ルフォックさん: 女の子たちと家出をしたとき、彼女たちは、男たちからアパートメントに泊めてもらうために、フェラチオをしていたこともあります。とくに、パリのバルベス地区で。そうしてやっと、わたしたちはアパートメントに眠りに行くことができるのです。当時、わたしは13歳でした。まだ13歳だったのです。毎回、家出から戻るとわたしたちは警察署で過ごさなければなりませんでした。エデュケーターたちが家出届けを出していたからです。そして子どものころ、警察官からなぜ家出をしたのかと尋ねられたことは一度もありませんでした。一度もです。里子だから無理もないと思われていたからです。わたしたちが欠陥品だから、家出をしても、学校をサボっても、暴力的・攻撃的になっても無理はないと思われていたからです。わたしたちの額には烙印が押され、それが、すべての子どもたちがオープンに話すことや、受け入れ先家庭の実態を告発すること、そしてとくに、自分たちの受けている暴力を打ち明けることの妨げとなっていたのです。
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(字幕)2014年、ルイ・ルフォックさんは著書のなかで自己を語った。そして現在、彼の物語���もとに、France2のテレビ映画「誰のものでもない子ども」が制作された。
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ルイ・ルフォックさん: 毎日わたしはSNSを通じて、子どもたちからのたくさんのメッセージを受け取っています。この子どもたちからは、ホストファミリーのもとや里親のもとに未だ置かれており、彼らはわたしが味わったのと同じような体験を語ってくれています。それを読んで、わたしは恐怖に駆られています。それはいつも同じ話だからです。たとえば、子どもを虐待するエデュケーターたち。家出した際に危険な目にあうこと。周囲の専門家たちが耳を傾けてくれないことなどです。またわたしは、朝から晩までわたしたちのことを見ていた、文部省や各機構、そして専門家たちのことを考えます。かれらはわたしたちを保護する機構とみなされながら、それに相応しいやり方で私たちを扱うことに、まったく関心を持たなかったのです。最もわたしが怒りを覚えるのは、自分が劣悪な家庭に生れたことではありません。わたしを保護する責任を負った組織や機構が任務を怠り、わたしにさらに苦しみを与えたことです。わたしは、いまこの社会に生きる市民のみなさんと、この動画を通してわたしたちのことを見ているみなさんが、この映画を観て、ともに怒り、自分の選んだ議員に対して説明を求めることを望みます。なぜなら、わたしたちは孤立無援の子どもかもしれませんが、いつの日かわたしたちは、この社会みんなの子どもにならなければならないからです。(了)
(動画)https://www.facebook.com/Loopsider/videos/lyes-louffok-une-vie-un-combat-les-enfants-plac%C3%A9s/224281186443382/
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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まだ12歳のころ、彼女はオンラインハラスメントの被害に遭っていた Brut. フランス語動画翻訳
2021.11.9
まだ12歳のころ、彼女はオンラインハラスメントの被害に遭っていた。現在カミーユさんはティックトックでダンスへの情熱を共有し、500万人のフォローを有している。彼女はわれわれに、どのように困難から抜け出し、自信を取り戻したかを語ってくれた。また、この現象と闘うために、団体「e−Enfance」は相談電話窓口3018を設置し、活動に身を投じている。
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カミーユさん:(中傷メッセージを読み上げて)「くたばれ、汚い牝犬」「牝犬、自分の母親がどんな化粧をしてるか見てみろ。ダントンの売春婦だと言われるだろう」
つまり、ダントンというのはル・アーヴルの通りの名で、そこでは女性たちが売春をしています。
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(字幕)ティックトッカーになる以前、カミーユさんはオンラインハラスメントの被害に遭っていた。これが彼女の体験談である…
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カミーユさん: オンラインハラスメントは、ある日とつぜん始まりました。2012年のことだったと思います。当時、私は12歳でした。一人の男の子と出会い、かりそめの恋に落ちました。今の多くの若い子たちと同じようにです。そしてその男の子が、胸の写真を何枚か撮るよう私を脅してきました。私は自分の胸を写真に撮りました。そして、その写真はSNSで拡散されました。その夜、私は泣き崩れました。なぜなら両親の家の固定電話に電話がかかってきたからです。「死ねばいい」「生きている資格がない」「ブス」「クソ」といった内容の電話で、あきらかに私が生きている資格がないという趣旨のものでした。
翌日、私は授業に出ました。ナイフを持って。学校に着き、朝8時でしたが、私は学校の前で、みんなの見ている前で自殺をしてやろうと思いました。自分たちが、SNSを介してどれほどひどいことをしたのか、みんなに思い知らせてやるためにです。
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(字幕)2020年には、フランス人インターネット利用者の4人に1人が、オンラインハラスメントの被害に遭うか、被害を目撃するかしている。この現象と闘うために、団体「e−Enfance」は、大手通信社「Orange」の支援を受けて、電話相談窓口3018を設置した。
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サミュエル・コンブレさん(「e−Enfance」カウンセラー):利用者から電話を受けた際、その方の話を聞くことと、その方の置かれた状況を理解することに時間をかけます。そして当然、その方を支援することにも時間をかけます。私たちの団体では、被害者に寄り添うための専門的知識を持ったカウンセラーと法律家たちが対応し、彼らに相談した被害者の方はすぐに、「自分はもう一人ではない」という安心感を持つことができます。そして当然私たちは、被害の状況ができる限り早く止むよう対処します。
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3018の大きな強み、それは若い人たちの利用する大部分のSNSやインターネット・サイトに対して、私たちが信頼できる第三者機関であることです。私たちは、これらの様々なプラットフォーム事業者に削除要請を送り、報告された当該投稿記事の内容を数分以内に、あるいは数時間以内に削除させることができます。私たちが各プラットフォーム事業者に送った削除要請の95%が追跡され、利用者から通報されたその(画像などの)情報は、数分以内に、遅くとも数時間以内に削除されます。そして、それが被害者を保護することになります。なぜなら、オンラインハラスメントで難しい点は、投稿内容を管理することだからです。投稿内容は大勢の人たちのあいだで、ものすごい速さで拡散されてしまうからです。ですから、私たちの団体のコンセプトは、この情報拡散をすぐに削除せることができる点にあるのです。
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カミーユさん:もしみなさんがこの苦しみから抜け出したい、自信を取り戻したいと思うなら、自分の好きなことをしてください。みなさんが何が好きかはわかりませんが…、たとえば音楽とか、ダンスとか、文章を書いたり、歌ったりとか。私がみなさんに言えるのは、闘わなければならないということです。そして、それはいつまでも続くわけではないということです。ある日、母からこう言われました。
「あなたに約束する。あなたは将来、より美しい人生を手にするって」
特に、被害について家族に話してみて下さい。それがとても大事です。(了)
(動画)https://www.brut.media/fr/health/a-12-ans-seulement-elle-a-ete-victime-de-cyber-harcelement-6145e531-a734-46c0-989f-1681e708422a
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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「暴力的な夫を殺害した廉で懲役4年、執行猶予3年の有罪判決を受けたヴァレリー・バコさんが釈放される」franceinfo
検察は被告に対して懲役5年、執行猶予4年を求刑していた。
TEXT by franceinfo + AFP
2021.6.26
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2021年6月25日、シャロン=シュール=ソーヌ重罪裁判所に到着するヴァレリー・バコさん©︎JEFF PACHOUD/AFP
ヴァレリー・バコさんは、6月25日金曜日、シャロン=シュール=ソーヌ重罪裁判所において、「殺人」の廉で有罪判決を受けた。暴力的で、2016年には売春を斡旋していた夫を、彼女は殺害したのだった。彼女は懲役4年、執行猶予3年の有罪判決を受け、釈放された。検察はこの日、被害を受け続けていたかもしれないヴァレリー・バコさんに対しての寛大な処置と、彼女が夫の「被害者」であり、4人の子どもたちが夫を告発する「必要」があったこと考慮し、彼女に対し、再拘置なしでの有罪判決が下るよう求めていた。彼女はすでに一度、2017年10月から翌年10月にかけての一年間、仮拘禁されている。
「撃たなければ彼女が殺されていた」と、彼女の弁護人であるJanine Bonaggiunta弁護士は審問の際に被告人の無罪を訴えた。
「社会がどう彼女を断罪するのか、今はまだわかりません」と、彼女の弁護団の一員であるナタリー・トマシニ弁護士はまくし立てる。トマシニ弁護士はヴァレリーさんが「支配」下にあったと考えている。
「行為に及ぶ瞬間に、人は正常判断能力を失った状態に陥ります。このような状態にある女性たちは、自分や子どもたちが殺されないために、相手を殺す以外の手段を持ちません。決断を下すということはありません。それは自動的に起る行動なのです」と、トマシニ弁護士は述べる。彼女はこの現状をよりよく考慮するために、フランスの法律がカナダのように進化することを望んでいる。
夫からレイプされ、売春を強要される
12歳のとき、ヴァレリーさんは母親の愛人であるダニエル・ポレットから、最初のレイプ被害にあった。彼は1996年に有罪判決を受け投獄されたが、翌年出所し、家族のもとにもどることを許可された。17歳のときに妊娠したヴァレリー・バコさんは、「ダニー」と一緒に暮らすために家を出た。彼女の説明するところによると、彼女は生まれてくる子どもを守りたいと思っており、その子どもに「父親」をプレゼントするためにこの決断をしたという。
法廷での証言のなかで彼女は、夫が「今度は外さないぞ」と言って、銃で何度も自分を脅した様子を克明に語った。このアルコール漬で暴力的な男性は、彼女に14年間にわたって売春を強要していた。男性は、ぽん引きをする自分の「指令」を伝えるために、彼女にイヤホンをつけるよう要求していた。
しばしば「新たなジャクリーヌ・ソヴァージュ」とあだ名されるヴァレリー・バコさんは、2016年3月13日、ダニエル・ポレットの襟首に銃弾を撃ち込み、殺害した。24年以上レイプと暴力をうけ、そして売春を強要され続けた末のことであった。引き金となったのは、娘のカルリーヌさんが自分と同じ運命をたどることへの恐れであった。というのも、事件の起こる以前、夫がカルリーヌさんに対し、「どれだけ大人の身体になったか」尋ねたのだった。
「子どもたちに謝りたい。いろいろと我慢させたことに対して。彼の子どもたちと家族、そして彼の元パートナーたちにも謝りたい」とヴァレリーさんは法廷で語った。(了)
(フランス語記事)https://www.francetvinfo.fr/faits-divers/justice-proces/proces-de-valerie-bacot/proces-de-valerie-bacot-son-avocate-reclame-l-acquittement-de-cette-femme-qui-a-tue-son-mari-violent-et-proxenete_4678089.html
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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オンラインハラスメント:フランス国民議会に映された被害者たちの証言 Brut.フランス語動画翻訳
2021.10.27
「仕事を変え、引っ越しをしなければならなかった人たちがいる。また、自殺しなければならなかった人たちがいる」
政府がオンラインハラスメントに対して措置を取るよう、#NousToutesが被害者たちの証言をフランス国民議会の建物にプロジェクターで映写した。
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「携帯が鳴るたびに、恐怖と激しい不安を感じる」
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「リセで罵られていた。バスで一人では帰りたくなくなった。母親が毎日リセまで私を迎えに来てくれた」
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マリリーさん(「#NousToutes」のメンバー):私たちは、オンラインハラスメントがまぎれもない暴力であることと、この問題がフランス国内でほとんど考慮に入れられていないことを政府に問い質したいのです。オンラインハラスメントの被害者たちは、告訴してもほとんどが報われませんし、追跡調査も行われません。つまり、オンラインハラスメントで有罪を勝ち取ることは非常に難しいのです。なぜなら証拠を示さなければならず、また、この問題は未だほぼまったく重要視されていないからです。私たちは政府に対してこの問題について本当に問い質したいのです。「もううんざり、たくさんだ」と言って。 すべての女性たちが、「女性だから」「SNSを利用しているから」という理由で多かれ少なかれオンラインハラスメントに遭っています。そんなのはおかしいです。そのようなことが止むために、措置を取らなければなりません。
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(字幕)フェミニスト団体「#NousToutes(私たち女性みんな)」が、フランス下院の建物に、オンラインハラスメント被害者たちの証言をプロジェクターで映写した。
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マリリーさん:SNS上のオンラインハラスメントは、他の形をとる可能性があります。女性たちが、望まない性的な写真を一日に何十枚も送りつけられたり…また、彼女たちが脅迫や罵りを受けることがあります。レイプの脅しや死の脅迫、そして罵りをです。彼女たちが女性だから、そして写真を投稿したからと理由で。また、仕事でSNSに記事などを投稿する女性たちも被害に遭う可能性があります。それがコンテンツの作成者だろうと、記者だろうと、また他のSNSに関わる仕事だろうと、SNSを使って自分の身をさらしているという理由で、彼女たちはハラスメントに遭っているのです。つまり、彼女たちはSNSを使っている女性という理由で、路上でと同じハラスメントを受けているのです。そんなことはおかしいです。 オンラインヴァイオレンス、今日、性差別的・性的な性格のオンラインヴァイオレンスは、日常生活での暴力と同様の重大な結果をもたらしています。
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(字幕)NGO団体「Plan international」の調査によると、15歳から25歳の女性の58%が、SNSでハラスメントや侮辱を受けたことがあると答えている。
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「生活が破壊され、私は引越しをし、仕事を変えなければならなかった」
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「ハラスメント加害者たちに会うのが恐くて、この一年、市街地に足を運んでいない」
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マリリーさん:空き巣被害に遭った人たちもいます。仕事を変えなければならなかったり、引越しをしなければならかった人たちもいます。また単純に…そうしなければならなかった…、つまりオンラインハラスメントが原因で自殺した人たちもいるのです。そんなことはおかしいです。それは深刻な、そして危険なことです。今こそ社会と政治とが、このオンラインハラスメントの重大な結果を自覚すべき時なのです。 「外出できなくなった。市街地に出かけることができなくなった。ハラスメント加害者と会うのがこわいから。大学に行けなくなった。高校に行けなくなった」という証言を私たちは最近受け取ったばかりです。オンラインヴァイオレンスは、まぎれもない暴力なのです。
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「何ヶ月ものあいだ、自分のことを役立たずだと思った。自尊心を傷つけられ、自分はもう立ち直れないと思うほどだった」(了)
(動画)https://www.brut.media/fr/news/cyberharcelement-des-temoignages-projetes-sur-l-assemblee-nationale-8d5f5bce-6d1e-4b7b-b651-4b23d4babfd6
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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「子どもに対するレイプ―タブーである問題の終わり?」Synergies Internationales
2020.8.21
ミエさんとマリーさんは国連人権理事会の会合に召喚されました。子どもの権利と、子どもに対する性暴力との闘いについて話すためにです。これはNGO団体、United Towns Agency for North-South Cooperation(UTA)の誘いによるものです。 会合では、UTAの事務局長、Eya Essifさんの紹介を受け、11歳の少女、Mさんが最初に発言をしました。Mさんは三週間かけて、この日のための文章を書き上げました。彼女は子どもに対する性暴力の消えることのない痕跡について、そして、他の子どもたちに再犯を犯す加害者たちを、より適切に処罰することの必要性について言及しました。加害者が罰せられないことによって起こる暴力の連続体についての、優れた要約でした。
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マリー・ラバテル(Marie Rabatel)さんは自閉症で、彼女は、障碍を持った子供たちの重大な脆弱性について言及しました。この問題に関わりのある人たちの問題についての情報と、予防のためのキャンペーンに着手する必要があります。実際、障碍を抱えた子供たちが性暴力の被害にあう危険性は、他の子供たちに比べて4.6倍高くなるのです。この問題に関して、マリーさんは障碍を抱えた女性たちのおかれた悲劇的な状況を語ってくれました。例えば、特に公的な保護が缺けているために危険にさらされている自閉症の女性たちについて、また、6歳のころから成人と同じ施設に収容されている子どもたちについても彼女は語ってくれました。障碍のない子どもたちを成人と同じ施設に収容することは禁じられています。小児性犯罪は外部からまったくのコントロール外にある閉ざされた環境で増加するのです。またマリーさんは、機構での、少女たちに避妊に頼る体系的な方法を強制するための幾つかの実践にも疑問を呈しています。これは性暴力を隠蔽するための術策ではないのかと。また、もともと各人の抱えるハンディキャップが加害者が罰せられない状況を生み出しているのですが、PTSDの症状が被害者の口枷となり、その上にさらに重くのしかかります。さらに言うと、トラウマへの考慮が缺けているために、被害者が加害者になる可能性もあるのです。
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ミエ・コヒヤマさんは、フランスが国連によって30年前に採択された子どもの権利に関する条約に批准していることを指摘しました。この条約は、国に対して「彼らの脆弱性を考慮した中で取られる保護環境」を子どもたちにもたらすことを求めています。しかし、フランスでは「考慮からは「ほど遠い」状況にあると彼女は強調します。フランスでは小児性犯罪がまったく罰せられない状況があります。そして、その小児性犯罪は特に近親姦によるものです。性暴力の8割が家庭内で起こっているのです。つまり、不同意年齢の閾値が存在しないという許しがたい状況、2018年8月に採択された性差別的暴力と性暴力に関する新しい法律の失敗、法律に心的外傷性健忘を組み入れること、そして未成年者への性暴力の公訴時効の廃止へ向かうこと。これらすべての問題が、今のところ何の返答も得られないままであるのです。 ミエさんは自身の経験を語ってくれました。その中で彼女は、心的外傷性健忘が未成年者に対する性暴力の被害者の40%以上に関わりのある問題であり、「小児性犯罪が罰せられない主な理由のひとつ」であることを語ってくれました。
また、親たちに一貫した注意を払うよう自覚させることも重要です。性行為がなされたか、または被害に遭い始めたことを推測させるサインや兆候(食欲減退、子どもの描いたデッサン、無言症など)を察知するために、親たちは子どもたちに対して注意を払わなければなりません。 議論は出席者たちとともに続けられ、この問題に関してフランスが置かれた状況に、恐怖の入り混じった動揺とともに気づく出席者たちもいました。
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多くの国々でこの問題に関して現在のような状況が優勢であるこのとき、国連のような組織の中でなされる発言こそは、大義のもとに集まるこれらすべての意志を可能にし、より重要な未来の行動を予示するものなのです。(了)
(元記事)http://www.synergies-internationales.ch/viols-denfants-la-fin-dun-sujet-tabou/
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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「フランスには3千人近くの小児性犯罪者の神父と宗教者が存在し、33万人の被害者が存在する」loopsiderフランス語動画翻訳
2021.10.5
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マリー=クレール・シルヴェストルさん:それは鍵のかかった部屋で起こりました。鍵をかけたのは神父でした。激しい愛撫、それは牧師館の台所で起きました。なぜなら彼は牧師館に住んでいたからです。間違いありません。
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ジャン=マリーさん:いったいなぜ教会のような組織の中で、このような数多くのむごたらしい事件が起こったのでしょうか?
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(字幕)カトリック教会での小児性犯罪事件で、2,900名が関与していたことが明らかとなった。報告書によってこのような算定がされるのは初めてのことである。被害者たちはずっと以前からすでに沈黙の掟を破っていた。
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マリー=クレール・シルヴェストルさん(小児性犯罪被害当事者):時間とともに、自分を再建しなければなりません。見てください、私は63歳です。想像してください。私が今の自分になるためにどれほどの時間が必要だったかを。私を助けたのは教会ではありません。私は自分で自分を助けたのです。私は電話でなくても、少なくとも簡単なメールで「マダム…この度は…」といった謝罪の言葉が欲しかったのです。しかし、一切何もありませんでした。誰も私を訪ねて来ませんでした。それでも私は自分で申し出ました。それが私が本を書いた理由でもあります。理解を…、被害者の内面的な歩みを理解してもらうために私は本を書いたのです。そして、被害者が感じ得ること、生きようと努めること、どのように彼女が生きるのか、また彼女が仕損じることについて理解してもらうために。なぜなら私も多くの失敗を重ねてきたからです。
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(字幕)暴行は白昼堂々と行われていた。しかし被害者たちはそのことについて話すことができなかった。
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シルヴェストルさん:それは鍵のかかった部屋で起こりました。鍵をかけたのは神父でした。激しい愛撫、それは牧師館の台所で起きました。なぜなら彼は牧師館に住んでいたからです。間違いありません。その点も問題です。牧師館も教会のシンボルだからです。両親の滞在中にも被害に遭いました。その点、私は多くの疑問を抱えていますが、今はもうこれ以上言わないようにしています。ですから、決して返答は得られないでしょう。私はこのような目に遭ったのです。
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ジャン=マリーさん:二人の加害者のうち、一人がこう言いました。「私に(行為を)やめさせることもできたのに。いけないな。これは罪だ」 それは私に罪悪感を抱かせる教会の支配でした。この罪悪感は当然秘密とともに進み、そこから誰も抜け出すことができないものでした。一体なぜ教会のような組織の中で、このような数多くのむごたらしい事件が起こったのでしょうか?
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(字幕)被害者たちは、この重大な報告書への教会側の返答を望んでいる。
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シルヴェストルさん:教会で子供たちは心理学も性教育の知識もない神父たちと集団生活を送らされます。おそらくその点に関しての神父たちの教育を推し進めたほうがいいのではないかという気がします。
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ジャン=マリーさん:私にとって重要に思われる唯一のこと、それは、このような暴力を絶対に許さないという教会側の意志です。それだけです。この意志こそが事件の回想録を書くことよりもずっと重要だと思います。(了)
(動画)https://loopsider.com/fr/video/pres-de-3000-pretres-et-religieux-pedocriminels-en-france-330-000-victimes
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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「教会内での小児性愛に関する4つの証言」loopsiderフランス語動画翻訳
2019.10.16
「今も私は苦しんでいる」 TF1で放送されたドキュメンタリー「沈黙の掟の終り」のなかで、監督のMaud Ganglerさんは、小児性犯罪者の司祭から性暴力の被害に遭った人たちに語らせている。これは悲痛で非常に深刻な、しかし必要な仕事である。
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男性:そこでは、私の身体を撫でまわしては楽しんでいる、二人の主任司祭がいました。私はユピテルの雷霆を誓い始めました。私をそこから逃げ出したままにし、自由にしてくれるように…。
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(字幕)この男性は子どものころに二人の主任司祭から性的暴行を受けていた。彼はTF1のドキュメンタリー番組「教会での小児性愛:沈黙の掟の終り」で証言をした人物の一人である。
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男性:おそらくみなさんも見てお分かりの通り、私は今も苦しんでいます。
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(字幕)Maud Ganglerさんは、このドキュメンタリー企画の監督を務めた。
Maud Ganglerさん:私たちは4つのまったく異なるポートレートを描くことにしました。聖職者から暴行を受けた人たちの多様さを示したかったのです。そのうち3つには、50歳から70歳までの人たちに出演してもらいました。そして4つ目のポートレートは特別なものです。なぜならそのなかで私たちは、今から1年以内に被害に遭ったばかりの未成年の子たちを撮影する決心をしたのです。
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男性:それは家族と親しい間柄の人物でした。 女性:家族は彼を「おじさん」と呼んでいました。
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Maud Ganglerさん: 団体「La parole libérée(解き放たれた言葉)」により、動きが起こりました。この団体はリヨンでのプレナ神父の事件や、彼を庇護していたバルバラン枢機卿事件の際に証言することを決意した、性被害当事者たちによって結成されたものです。ですから彼らが話すことを決意したそのときから、その他の被害者たちも被害についてオープンに話すことができるようになりました。わたしはこのように、世間の人たちが話すことができるようになったときに、取材を始めることになったのです。
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(番組のナレーション)この夜、何十年にも及ぶ沈黙を破り、7人の被害者たちが勇敢にも証言をした。
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Maud Ganglerさん:話すこと、たとえ時間が経っていても、話すことがすべてを変えるのです。番組のなかで証言してくれた人のなかに、ピエールという男性がいます。彼は11歳から12歳のころに性的攻撃を受けていたのですが、彼がそのことを話す決意をしたのは75歳のときです。
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つまり彼は60年以上も沈黙のなかに閉じ込められていたのです…。彼らは大きな心理的苦悩の中にあり、沢山の人たちが自殺未遂をしています。私たちは被害者男性たちの抱える恥の感情という、極めて重大な問題について話しているのです。つまり番組に出演している多くの男性が、自分も小児性愛者ではなかったかと自問しているのです。彼らは「なぜ自分の身にそのようなことが起こったのか?」という罪悪感、そして非常に多くの疑問と苦しみを抱えているのです。それは彼らや周囲の人たちにとって耐えがたいものとなりました。言葉を解き放ちオープンに話すことの必要性、それは救済となるものと私は思います。
彼らの信頼を得なければならなかったのでは?
Maud Gangleさん:多くの場合、私はテレビカメラ無しで取材に訪れました。いつもカメラを回すチャンスや時間があったわけではありませんから。私は現在もまだ未成年である、彼ら被害者たちを思い浮かべます。アナベル、ジュール、ルイ。彼らはまだ13歳から16歳の子どもです。私は彼らのもとを訪れて、鼻先にテレビカメラを突き付けようとは思っていませんでした。したがって、私は時間をかけ、彼らの両親と話し、番組の趣旨を説明しました。そのようにして彼らの信頼を得たのです。
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男性:ぼくは他の人たちのために恐れていた。なぜならぼくが自分のために話したら、他の人たちも話さざるをえなくなるだろうから。そうなれば彼らはもっと苦しむことになるだろうから。
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Maud Gangleさん:教会には当然責任があります。しかし私は、ほかの機構にも質問したいと思っていました。そしていくつかの事件において、司法がその役割を果たしていないと人々は思っています。被害者たちは約20年前に告訴したものの、捜査が行われていないことがわかりました。いくつかの事件に関��した司祭たちは警察の取り調べを受けましたが、捜査は行われることなく解放されました。さらにそのうちの一つの事件では、私たちはこう話す神父の音声記録を警察から取り戻しました。「私は警察から聴取を受けたが、警察は非常に感じがよく、私は家に帰された」
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音声記録:それからまた、警察に告訴した者もいたが、警察での取り調べは非常に感じのいいものだった。さらに警察は「捜査をする理由はないと」まで言ってくれた。
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Maud Gangleさん:ですからそうです、私たちは司法の問題を自分に課すことができます。そしておそらく、この教会内での小児性愛に関する重大な集団的あやまちに対して責任があるのは、教会だけではないのです。(了)
(動画)https://loopsider.com/fr/video/quatre-temoignages-sur-la-pedophilie-dans-leglise-dans-un-documentaire
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moiaussiamnesiejp · 3 years
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「南フランスで起こった、デイト・レイプ・ドラッグによる大規模なレイプ事件」 Brut. フランス語インタヴュー動画翻訳
2021.9.29
フランスで起こった広大な規模のレイプ事件で、9名の男性が逮捕された。そのうち一人の男性が、何年ものあいだ配偶者の女性にデイト・レイプ・ドラッグを盛り、他の男性たちとともに女性をレイプしていた容疑を受けている。女性は自分が被害を忘却していたと思っていた。しかし実際には、彼女は薬の影響下で加害者たちに服従していたのであった。彼女の弁護士が語ってくれた。 この事件では合計49名がすでに尋問を受け、31名が投獄されている。彼女の周囲の人たちも医師たちも、彼女がこれまで10年以上も記憶がないままにレイプの被害を受け続けていたことに気づいていなかった。この事件は、これまであまり知られていなかった行為、つまりデイト・レイプ・ドラッグの影響下でなされるレイプの問題に光を当てるものである。
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カティ・リシャール弁護士: 世間の人たちは、「薬物の影響下での言いなり状態(soumission chimique))」と聞くと、ナイトクラブでグラスの中にGHB(ガンマヒドロキシ酪酸)を入れられることを思い浮かべると思います。しかし、この被害は、仕事の場でも、一般生活の場でも十分に起こりうることです。(被害者の)マリーさんは、私やみなさんと同じような普通の女性です。マリーさんは夫のことを1970年から知っていました。彼らには何人もの子どもがいて、仕事も持っていました。年金も受け取りました。彼らは本当に普通の生活をしていたのです。
ある日、彼女がイールドフランスの子どもたちの家から帰ってきたとき、夫から警察に呼び出された旨を知らされました。夫は携帯電話を返してもらうために警察���行くのだと言っていました。そこで彼女は警察署に行きました。そして彼女は聴取の際に、夫が長年のあいだ彼女に薬を盛り、眠っている間に夫婦の寝室で他の男性たちに彼女をあてがっていたのを知ることになったのです。 (性行為の様子が写った)写真では、彼女が意識を失っていることが認められます。彼女もそのことを認めています。彼女は私に、「でも実際、私は死人だ」と言いました。この男性たちは彼女を暴行していました。夫は、その様子を動画に撮影しているだけのときもあれば、レイプに加わるときもありました。彼女を支えているものすべてが崩れ落ちました。彼女のすべての人生が、そして信じているものすべてが崩れ落ちました。警官たちは-彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。私はそのことを強調しておきたいです。-夫が何年も前からあるウェブ・サイト上で他の男性たちとやり取りをしていたことに気づきました。当然、警官たちはこれらの動画を観てすぐ、被害者である彼女がデイト・レイプ・ドラッグの影響下にあると結論付けました。それは結局、彼女が抱えていた疑問に答えるものでした。彼女は自分の記憶が欠落している瞬間があることを知っていました。特に子どもたちの言うことが気にかかっていました。彼女がときどき電話口で首尾一貫しないことを口走ると子どもたちから言われたことがあったのです。彼女が知ったのは、考えられないような記録であったことは確かだと言わなければなりません。つまり、もちろん彼女には自分にそのようなことが起きるなどとはまったく考えられなかったのです。
このような被害を想像するためには、このような手口が実際に存在することを知らなければなりません。ですから、そのために今日本当に極めて重要なのは、話すこと、デイト・レイプ・ドラッグの影響下に起こるレイプについて話すことなのです。世間の人たちは、「薬物の影響下での言いなり状態」と聞くと、ナイトクラブでグラスの中にGHB(ガンマヒドロキシ酪酸)を入れられることを思い浮かべると思います。しかし、GHBだけが薬物の影響下での性暴力を可能にする物質であるわけではありません。また、強い睡眠作用を持つ薬を誰かに飲ませるのもまったく簡単なことであることを知っておかなくてはなりません。例えば、抗ヒスタミン薬のような基礎的な薬、または抗不安薬、血圧の薬などです。これらの薬は、薬局で誰でも買うことができるのです。
薬物の影響下での言いなり状態、それは相手の警戒心を低下させ、自分が自分ではないような状態にしてしまう物質を誰かに投与することです。そして被害者は眠ってしまったり、意識を失ったり、あるいは被害の記憶を喪失したりしてしまいます。この事件は数多くの真の社会的問題を浮き彫りにするものです。 最初の問題、それはポルノによって性行為が軽いものに見られ、夫が自分の配偶者の女性を他の男性にあてがい、彼らが女性の寝室に女性をレイプしに行くことを承諾することに、ほとんど誰も驚かないことです。 この事件が提起する二つめの問題は、多くの人たちが「彼女の夫が同意していたのだから、私はそう思わない…、私は彼女をレイプしたとは思わない。なぜなら、彼女の夫がそうしていいと言ったのだから」と言うことです。 ですから、それでも知っておかなくてはならないのは、女性は大昔から夫の所有物でしかないということです。そして同意は性的関係を持つ相手とのあいだに求められるものだということです。しかしこの事件では、その同意は誰からも一度も求められることはありませんでした。そのせいで、彼らが何にも妨げられずこの女性に対して行為に及ぶことができたのは確かです。
是非とも大きく警鐘を鳴らす必要があります。なぜならこの薬物の影響下でのレイプは、あらゆる仕事の場で、そして一般生活のあらゆる場所でも十分に起こりうることだからです。そしてそれは、加害者たちにとっては実行が容易で、一方、被害者たちや医療関係者たちにとっては十分には想像し難いものだからです。(了)
(動画)https://www.youtube.com/watch?v=1sTXJwRbHiI
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