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武田砂鉄「プレ金ナイト」いとうせいこうゲスト回(2024年4月)まとめ
・3年前に国境なき医師団に帯同してガザへ。現在のガザには「あの人、生きてんのかな」「あの病院も、この病院もやられたんだ」と毎日が苦しい。国境なき医師団とは連絡をとりあっていて「こっちからまた1人、ガザに入ります」という連絡がくる。
・ガザの状況はフェイクニュースが登場してからの戦争なので、Xでニュースが報じられても「これはフェイクだ」という言説がまかり通ってしまって、いままでの市民的な正義では対抗しにくい。この状況は、精通しているジャーナリストの登場も待たれるが、詩人の出番でもある。詩人による言葉の塊みたいなものにフェイクニュースが触ることのできない真実性があるべき。
・「Poem for Gaza」
ガザでドライバーとして働くヤセル・ハープさん「ガザの外に伝えてほしい。平和のために抗議しているのになぜ撃たれなければならないのか。少しの時間でいいので私たちのことを考えてください」
・国境なき医師団の方たち「傷口に絆創膏を貼るのは自分たちの役割だが、状況を変える、解決するのは政治家の役割」
・南アフリカの弁護団などの存在は救いだが、一方で、損得でしか動かなくなってしまった世界で、国連はどういう力を持っているのか。
いまのジェノサイドをどうしても止められない理由ということに対しては、僕らの21世紀というものがここにかかっているのに、という思い。
・駅前に1人でデモで立っている人をバカにする人たちもいるが、それが大勢だって(主張することは)変わってないじゃないか、人数の問題ではない。
・たしかに言葉ひとつでアメリカの大統領は替えられないが、思うことや言いたいことがあるからデモになる。日本ではそれができないようなキャンペーンが張られている。
・自分たちは世界的な市民としてガザを心配する。心配することの何が悪いのか。
・声をあげることに対して言われるのは「それが何になるのか」「他にも問題はある」の二通り。自分が出会ってしまった問題に対してアクションする。自分たちは無力だからすべての問題には対応できない。どれだけ有力か、有効かを問うのは、どれだけ株価が上がるかという視点で人の社会運動を測るのと同じ。
・東日本大震災の「在宅被災者」「震災身障者」の問題。被災したのにたまたま自宅に住むことができて補償がもらえなくなってしまった人たち、あるいは被災で心身にハンディを負った人たちが、もっと大変な人たちがいるのだからと他の被災者よりも後回しにされてしまう、あるいは沈黙させられてしまう。
・東日本大震災のあと、中学校では復旧・復興の際に“悪い人”も入ってくることによって、子どもたちは、自分たちの身は自分たちで守るという考え方になり、学級崩壊するほど緊張状態が続いた。
・自分(いとう)は非当事者だが、非当事者だからこそ現地の人たちのなかに入って話を聞くことができることもある。大変なことがあったのなら黙っているべきではないと思うし、別の場所に「聞く人がいますよ」と現地の人たちに伝えたい。
(武田)ジェンダーがテーマの対談で写真家の長島有里枝が「第三者という当事者性がある」と語ったことがあった。
・PTSDの人たちと向き合うとある社会運動家は、さまざまな問題に対するアンケートをとる際に〈賛成である・反対である・心配している〉と項目を設定する、という話を聞いた。この「心配している」もまた第三者という当事者性の話では。気になってしかたがない、心配しているという立場に場所を与える素晴らしいこと。たとえばガザのことや東北のことを「心配している」ことは悪いことでもなんでもないはず。
・民話採集の小野和子さん「東日本大震災で大切な人をなくした人に語ってもらう場をすぐに作った。その人たちの話をみんなで泣き笑いしながら聞いたが、それはもう民話のようだった。」
少なくともマスメディアではこうしたものの見方はない。
・岩手県洋野町。沿岸の自治体だが東日本大震災では唯一、人的被害がなかった。昔から小さい地震でも町民が全員で避難する、漁師が船を見に行こうものなら消防隊員がからだを張って止めることを愚直に繰り返してきていた。避難施設には女性やパニック障害を起こした人にも対応できるよう個室がある。
国境なき医師団に帯同していろんな難民キャンプを見てきたが、日本の体育館で雑魚寝といった状態はひとつもない。アフリカの奥地でもヨーロッパでも必ずテントでプライバシーが守られるようになっているのが世界的な常識。
・東北学院大の学術誌『震災学』は『被災学』にタイトルを変えた。震災だけでなく、あらゆる被災の問題を総合的に研究できるのは日本だからこそなのでは。
・「かえりみられない熱帯病」という言葉がある。アフリカの奥地で起こる熱帯病に対して、資金がないためワクチンが製造できないことを指す。「かえりみられない被災」が日本にはたくさんあって、我慢している人たちがたくさんいるのでは。石牟礼道子『苦海浄土ーわが水俣病』で描かれた、被害の軽重とそれによって変わる補償をめぐる分裂の闘争と同じことが起こらないようにしたい。
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