takeda-kohei - Tumblr blog

takeda-kohei · 7 months

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たのしい秋

長い髪が絡まったブラシ、空になった２つの香水瓶、埃のついた姿見、甘ったるいディプロマティコのにおい、性欲、溢れ絡みつく唾液。

肺深く吸い込んだ煙草の煙を、嗚咽が出るほど大量の珈琲で栓をする。

網戸をすり抜けて入ってくる小さな虫を残酷な方法で殺す。

終わらない物語をただ見つめる。

指から小銭の匂いがして具合が悪くなった。

全然知らない人の全然好きじゃない絵を観た。明るい絵。ポップ。見る人がクスッと笑える絵を描いたんだとか。描くの簡単そうとか、目がチカチカするなとか、筆の毛が埋まっているとか、そんな感想しかもてなかった。人はいっぱいいた。人気の画家なのかなとGoogleで調べようと思ってやめた。

30分鉛筆を持ってみるが、何も描けなかった。

砕けた芯が床に散らばっている。

メリー号を燃やす回でまた泣いた。

父が手術をしたが、腫瘍は良性だったらしい。

母は抗がん剤が終わったらしく喜んでいた。

祖母は俺が会社で一生懸命に働いていると思っているらしい。

アルバイトの面接をして受かったが、蹴った。

永遠にアルバイトを探している。

目の前のことをやるしかないのに、目の前に何もない。何を目の前に置けばいいのかもわからなくなってしまった。

インターネットには、過去の俺が描いた売れない絵が浮遊している。

よっぽどクスッと笑えるだろ。

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takeda-kohei · 8 months

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I could never be human.

『守らなければならないものが沢山ある』

一方を失いたくないと思うと、片一方を守ることが疎かになる。生活、芸術。

死に際にこそ生を渇望し、生を感じる時ほど、死に近づいてしまうように、ぼくらは全てを守り切ることができない。

昨日、とある人とこんな話をした。

「ぼくたちのような人間は、もっとも非人間的であり、より人間らしく生きているのは彼等/彼女達なのではないでしょうか？」

「人間的な幸福」これを得ようともがいていた自分がいた。それが所謂「生きる目的」だと信じていたから。しかし、自分に問い、本当の生きる目的をじっくりと考えた時、おれが求める幸福とは、人間性を放棄しなければ得られないものだったことに気づいてしまった。

では、人間的な幸福、非人間的な幸福、両方を掴むことはできるのだろうか？と思ったわけだが、おそらく自己を解離させねば不可能に近い。周りの人を沢山傷つけてしまうかもしれないし、理解もしてもらえないと思う。どんなに平静・陽気を装っていようが、本当の自分が睨みつけてくる。

2人の自分が求めるそれぞれの『幸福』を貪欲なおれは、きっと掴もうとするだろう。

どうか、みんな、そんなおれをいつでも見放し、捨て去ってくれ。おれは恨まない。きっと死にもしない。

抱きしめあえばいいのに

涙流していいのに

それすらできない

とても大切でできないのだ。

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takeda-kohei · 9 months

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EL PARAISO

いよいよ8/1（本日）から

『EL PARAISO』展がはじまる。

沢山の人が来てくれることをとても楽しみにしています◎

思い返せばこんなにもじっくりと芸術にのみ

身を投じた期間は久しぶりかもしれない。

学び、考え、睨み、描く

たったこれだけのこと

たったこれだけのことが真実

「なぜ自分は絵を描いているのか？」ということを最近よく考える。いや、最近と言わず、ずっと考えていたんだろう。

その答えをようやく理解し始めた。

芸術は簡単にお金にはならないし、“売れるモノ”が評価される時代であることは変えられない。とてもじゃないが、このままでは普通には生きていけない。自分や世の中に絶望し気が狂ってしまいそうになることも日々ある。

『時代に取り残され、いつまでも幻想にしがみついているやばい人間』と言われればそうかもしれないし、実際に面と向かってそう言われることもよくある。

だけれど、この時代に、この腐り切った日本で、自身の芸術の全てを残したい。この湧き上がる痙攣のようなエネルギーや熱を放出したい。命を使い果たして全てを描きたい。

動物、草花、木々、そして人間、あらゆる生命の存在に取り憑く憂いを描きたい。

絵にできることなんて何一つないかもしれない。絵が世界を救うことなんてのも絶対にあるわけがない。

ただ静観し、見抜き、描き残す。

神聖さをもったまま永続的に残る芸術を。

現代画家の誰もが背負おうとしない使命をおれは背負う覚悟がある。どんな嘲笑も、どんな憐憫の眼差しも、貧困も、絶望にも、耐えて最後までこの使命をやり遂げてやる。

そういう事なんだと。

絵描きたるもの、じゃあそれを絵で表現してくれよ

と言われるとぐうの音も出ないので、かつて使命を持って生きた偉大な芸術家の言葉を借りて、それを表明する事にする。

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takeda-kohei · 11 months

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2023.6.16 雑記

⬛︎とある制作に向けて、何故か民族的・土着的なものを勉強している。偶然行き当たったのだが、デヴィッド・ボウイも「これからは民族音楽だぜ！」（うろ覚え）みたいなことを言っていたらしいので、とりあえず色々観たり聴いたり読んだりしている。やっぱおれは土の匂いがするような絵をまだ描きたいんだと思う。

来週は地元の近くにある『川村カ子トアイヌ記念館』という博物館に行ってみようと思う。いいタイミングで北海道に帰ってきたなと思った。

⬛︎目の前で起こっていることや、その存在を静観すること。肉体と魂を理解し、自我を知ること。生を愛し、同じくらい死を愛すこと。愛を与えること。思いは全て言葉にして相手に伝えた方がいいということ。

⬛︎最近観た映画

◎セルゲイ・パラジャーノフ「ざくろの色」

◎西部戦線異常なし

◎swallow

◎モキシー〜私たちのムーブメント〜

⬛︎最近聴いている音楽（半分はおすすめしてもらったもの）

◎Clap！Clap！『Tayi Bebba』

◎hodíla ízba『Ходуном』

◎Uwalmassa『Malar』

◎A Hawk and a Hacksaw

◎TORANOKO

◎GEZAN『あのち』

◎青葉市子『アダンの風』

⬛︎ポーズがなかなか描けないので、やっぱり今度モデルさんを雇わなければだめだと思った。久しぶりに14,000円分の画材を購入したことで金がなくなった。金がないのは悲しい。

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takeda-kohei · 11 months

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ごらん、新世界のようさ

2023.6.12

2023年ももう折り��し。

また、絡みつくような熱い夏がやってくる。

さて、ここまでの活動はどうだっただろうか。

⚪︎原画がとても売れたグループ展への参加。

⚪︎とんでもない動員数を叩き出した渋谷パルコイベントへの参加。

⚪︎番狂せさんでの人生3度目の個展、大成功に終わる。

こんなにも奮励し、活動を楽しめているのはいつぶりだろう。

間髪入れずに動き続けている。

大切にしていきたい人たちとの出会いも沢山あった。

何よりも、いい絵が描けすぎている。

東京に来て、思うような活動ができず、停滞していたものが一気に動きだしていく感覚。

今年の俺は本当に一味違う。WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEEである。

そしてこの夏も、どうやら俺は止まれないらしい。

確定していたり、未確定だったりの予定がいくつか。

楽しみにしていてもらえると嬉しいです。

ゴッドスピードで駆け抜ける夏。

どうか、見届けてね。

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