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御慶《ぎよけい》
ただいまでは、宝くじが流行しておりますが、むかしも、富くじというものが、たいへんにさかんでございました。
一分《いちぶ》で富札が一枚ということでございますが、一分という金を、一文銭になおしますと、一千文になります。文化・文政と申しますから、江戸時代後半ごろの、江戸の職人の一日の手間賃が、約三百文から五百文ぐらいだったと申しますから、一分は、たいへんな金だったわけでございます。しかし、これで、一番富の千両にあたれば、それはもうたいへんなものでございました。なにしろ、一分金が四つで一両、その千倍というんですから、ふつうの人間は、生涯かかっても、とうてい手にいれることはできなかったわけで……それでも、そのころの川柳に、「一の富どっかの者が取りは取り」なんてんで、だれかにあたるにはちがいありませんから、われこそはなんて連中が、これに夢中になって、すっかり財産をなくして、首をくくったなんという――「富札のひきさいてある首くくり」という川柳もあるくらいで……ですから、富くじのために、夫婦喧嘩の絶えないなんていう家がいくらもございました。
「どうするんだい、おまえさん、あきれかえっちまうねえ。暮れの二十八日だというのに、仕事もしないで、ぶらぶらしていて、やれ、ゆうべこんな夢をみたからどうだとか、そんなことばかりいってて……あんまりばかばかしいじゃあないか」
「なにいってやがる。べらぼうめ、仕事をしねえったってな、富というものは、ひとつあたりゃあ、一夜のうちに大金持ちになれるんだ。だからよう、さっきもいった通り、おらあ、いい夢をみたんだからよ、こんどはまちげえなくあたるんだから、なんとか一分だけ都合《つごう》してくれよ」
「だめだよ。一文だって都合なんかできるもんかい。富だ、富だ、こんないい夢みたなんて、ばかばかしいにもほどがあるよ。そんなに富がよかったら、富と夫婦になったらいいだろう。あたしを離縁しておくれ!」
「くだらねえことをいってねえで、なあ、いい夢で、まちげえねえんだからよ、なんとかしてくれよ」
「だめだよ」
「だめったって、おめえ、ちょいと気のきいたはんてん着てるじゃあねえか。それで、質屋の番頭に談じこんで、一分こしらえるんだから……」
「こんなもので、一分なんか貸すもんかい」
「貸すよ。おれが借りてみせらあ」
「いけないよ。これを持っていかれちゃあ、正月に着てるものがないんだから……いけないよ。いけないったら……」
「いいから脱《ぬ》げよ、こんちくしょう、脱がねえと、はりたおすぞ」
おかみさんがいやがるのを、八五郎は、腕ずくで脱がせて、これを持って質屋へくると、番頭から無理に一分借りて、湯島天神へとんでまいりました。
「ゆうべの夢がたいへんによかった。あの夢の通りにいきゃあうめえんだが……おや、大道易者がでてるな。こいつあ、しろうとよりもじょうずだろう、縁起もんだ。ひとつみてもらおう……おい、占《うらね》えのじいさん」
「ああ、なにをみるな、縁談、金談、失《う》せ物、はしりびと……」
「そんなんじゃあねえんだ。ゆうべ夢をみたんだ。ひとつ判断してくれ」
「おお、夢判断か。それならば、わしのもっとも得意とするところだ。さあ、さあ、だまって坐れば、ぴたりとあたる。だまって、お坐り」
「へーえ、だまって坐れば、おれのみた夢がわかるのかい?」
「まあ、一応はどんな夢かはなしてごらん。そのあとは、だまっていなさい」
「じゃあ、やっぱりしゃべるんじゃあねえか。じつはね、はしごの上に鶴がとまってる夢をみたんだ。なあ、いい夢じゃあねえか。はしごだから、八百四十五番、鶴は千年というから、鶴の千八百四十五番という札を買《か》やあ、千両にあたるじゃあねえか。なあ、そうだろう?」
「ああ、夢判断というから、なにかとおもったら、富に凝《こ》っていなさるのか。およし、およし。そりゃあ、なかなかあたるもんじゃあない。あたしが請けあう。およしなさい」
「あれっ、この野郎、つまんねえことを請けあうない。千両あたらねえと、おれんとこじゃあ、女房ともども首くくりになっちまうんだ……おい、なんとかしてくれよ」
「おや、急に涙ぐんだな。よほどおもいつめたとみえる……よろしい。みて進ぜよう。なるほど、はしごの上に鶴がとまったので、八百四十五、それに、鶴が千年だから、鶴の千八百四十五番を買うというんだな」
「ああ」
「なるほど、これは、しろうとのかんがえそうなことだなあ」
「なんだ? そのしろうとてえなあ」
「じゃあ、おまえさんに聞くが、はしごというものは、のぼるのに必要なものか、おりるのに必要なものか、どちらじゃな?」
「なにをおさまりけえってるんだ。どちらじゃなだってやがらあ……つまらねえことをいうない。のぼったり、おりたりするじゃあねえか」
「それにはちがいないが、まあ、たとえば、あなたが、かりに二階にいたとする」
「じまんじゃねえが、おれんとこは平屋《ひらや》だ。二階なんぞあるもんか」
「いや、いばらんでもよろしい。まあ、かりに二階があったとして、下に急用ができて、おりようというときに、下からはしごをとられたら、おまえさん、どうなさる?」
「なにいってやんでえ。おらあ、身が軽いんだ。ひょいととびおりらあ」
「なるほど、とびおりるか。では、二階に急用があってあがろうとするときに、上からはしごをひかれたらどうする?」
「おらあ、身が軽いんだ。ひょいと……うーん、とびあがるほうは無理だなあ」
「してみると、はしごというものは、のぼるにも、おりるにもつかうものだが、のぼるほうがかんじんだ」
「うーん」
「鶴の千まではよろしいが、上から八百四十五番はまずいな。下から五百四十八番とあがらなくちゃあいけない。鶴の千五百四十八番、これを買わなきゃああたらないな」
「なるほど、なるほど、顔《つら》はまずいが、うめえことをいう」
「これは、ごあいさつだな」
「いや、さすがは商売人、餅は餅屋だ。ありがとうよ。さようなら……」
「もしもし、おまえさん、見料《けんりよう》をおいていかないではこまる」
「ぐずぐずいいなさんな。ここで見料をおいた日にゃあ、札が買えねえじゃあねえか。あたったら、おめえに、いくらでもけえしてやるからな。あばよ……さあ、これで千両富まちげえなしだ……はやく、札を買わなくっちゃあ……おう、札をもらいてえ」
「ああ、いらっしゃいまし。札を……で、番号に、なにかおのぞみはございますか?」
「おおあり名古屋は金のしゃちほこよ。あなた、はしごをご存知かてえんだ」
「おや、ようすがおかしいな……あなた、目が血走《ちばし》っていますが、大丈夫ですか?」
「なにいってやんでえ。はしごは、上へあがるものか、下へおりるものか、ご存知かてえんだ」
「こりゃあこまった。いよいよおかしいや、だれか受け付けかわってください」
「なにをいってやんでえ。人を気ちげえあつかいにしゃあがって……いいか、おらあ、鶴がはしごの上にとまってる夢をみたんだ。ところが、はしごは、下から上へあがっていくときがかんじんだ。で、鶴は千年だから、鶴の千ときたら、はしごを下から五百四十八番で、鶴の千五百四十八番じゃあねえか。どうだ、あるか? その番号」
「はいはい、お待ちくださいまし。おはなしわかりました。鶴の千五百四十八番でございますね、ただいましらべますから……ああ、ございました。ございました」
「えっ、ある? ちくしょうめ、もうこっちのもんだぞ。それ、それ、それをくんねえ」
「じゃあ、これが、その番号で……」
「おう、一分、ここへおくぜ……ありがてえ、ありがてえ。こりゃあ、おめえ、千両だよ。千両にあたるんだよ」
「あたるとよろしゅうございますなあ」
「なにいってやんでえ。あたるにきまってるじゃあねえか。あたったって、てめえなんぞにやらねえぞ」
「そんなことは、どうでもようございますが、あなた、はやく境内《けいだい》へおまわりください。もう突きはじめますから……」
「ああ、いくとも、いくとも、いって、千両あててくらあ……ああ、ありがてえ、ありがてえ」
境内にはいってくると、もう一ぱいの人でございまして、朝から般若心経《はんにやしんぎよう》をあげております。寺社奉行からは、係りの者がふたり出張し、町役人、そのほかの世話人なども、麻がみしもでひかえております。般若心経の読経《どきよう》がおわりますと、正面におかれてあります富札のはいった四角の箱を、役人、世話人、立ちあいの上で、ガラン、ガラン、ガランとゆりうごかし、なかの札をていねいにかきまぜます。長いきりを持った小坊主がでてきて、まんなかの穴へうまくきりをうちこみます。きりのさきへ札がついてるまま、手をつけないで場内へみせまして、わきから、また小坊主などが読みあげます。子どもの声というものは、甲高《かんだか》くひびきますので、子どもがこれを読みあげました。口富《くちどみ》、中富《なかどみ》と順に突いてまいります。そのたびに、場内はわれっかえるようなさわぎですが、いよいよ本日の突きどめとなると、千両富ですからたいへんで、「突きまーす」とくると、場内は、たちまち水を打ったように、しいーんとなります。この番号を聞きもらしてはたいへんだというので、咳《せき》ばらいひとつする者はございません。やがて、突きあげた札を読みあげます。
「鶴の……千五百四十八番……鶴の千五百四十八番……」
これが耳へはいったからたまりません。八五郎、へたへたと坐りこんでしまいました。
「ああ、ああ、あー……たった……たった……たった」
「なんだ、なんだ、おかしな野郎だな。立った、立ったって、坐っちまったじゃあねえか。どうしたい?」
「たった、たった……」
「まだやってやがら……えっ、なに? あたった? おめえが? 千両に? ……へーえ、なんて運のいい野郎なんだ。ちくしょうめ、ほんとうにあたったのかい? はやく金をもらってこいよ……あれっ、腰をぬかしちまって、立てねえんだな。おーい、みんな手を貸してくれ! こいつをかついでってやろうじゃあねえか。ほーれ、えっさ、えっさ、えっさ」
みんなおもしろ半分にかついでまいりましたが、なかには、くやしいからってんで、八五郎の尻をつねったりして……帳場のようなものができておりますところへ、八五郎をおろしました。
「どうなさいました?」
「いまね、この人が、千両あたったんで腰がぬけちまったから、みんなでかついできてやったんだ」
「そりゃあ、どうも、ご親切にありがとうございます。どうもお世話さまでございました。さあ、さあ、あなた、どうぞこちらへ……」
「千両、千両……あた、あた、あたた」
「あなた、しっかりなさいよ……まあ、無理もございませんが……さあ、札をこちらへ……」
「ふ、ふ、札は、これだ」
「ああ、たしかにあたっております。どうもおめでとうございます」
「はやくくれよ、千両、千両……」
「まあ、おちついて、おちついて……おい、このかたに、水を持ってきておあげ……さあ、あなた、まず、この水をお飲みになって、ぐっとお飲みになれば、気がおちつきますから……どうです? すこしはおちつきましたか? まあ、とにかくよかった。いや、なかには、千両あたったとたんに気がちがうなんて人��おりますからな……で、おちついたところでおはなしいたします。ご承知でもございましょうが、いますぐにお金をおうけとりになると、二割のご損になります。来年の二月の末におとりになれば、千両そっくりおわたしいたします」
「じょ、じょうだんじゃあねえ。来年二月なんて、そんなのんびりしたことをいっていられるもんか。この金を持って帰らなけりゃあ、うちじゃあ離縁さわぎがおこってるんだ。……いま、もらってくよ。すぐに……」
「では、さきほど申しあげましたように、二割びけということになりますが……」
「な、なんだと……二割びけ? そんないかさまがあるもんか」
「いえ、これは、きまりになっておりますんで……」
「ど、どういうことになるんだい?」
「千両の二割びけでございますから、八百両おわたしすることになりますな」
「は、は、八百両? 八百両てえなあ、千両より多いのか?」
「勘定がわからなくなっちゃあこまりますな。千両から二百両ひけますから、それで八百両でございます。よろしゅうございますか?」
「い、い、いいよ、いいよ。その、八百両くれよ、くれよ。もらってくから……」
「ええ、ただいま、さしあげます……さあ、これが八百両でございますが、なかなかかさばるものでございますよ。一|包《つつ》みが一分金百枚で、二十五両になっておりますから、三十二個ございますが、どうやってお持ちになります?」
「うへー、これが、みんなおれの金かい? うーん……どうやって持ってくったって、こうやって、両方のたもとへいれて、ふところへいれて、背なかへもしょって……うわーい、からだじゅう金になっちまった。ありがてえな、どうも……じゃあ、もう帰っていいんだな」
「ええ、どうぞお帰りください。途中でお金をおとさないように、十分にお気をつけて……」
「だれがおとすもんかい。自分をおとしたって、金なんかおとすもんか……あーあ、なんだか知らねえが、足が地につかねえってえなあこのことだなあ……おーい、おっかあ、いま帰った」
「あーら、やだよ。なんてえ顔してんだい。あら、あら、どうしたの? そんなとこへ坐っちまって……」
「ああ、うちへ着いたら、いっぺんに安心しちまった。あとをよくしめろよ。あとをしめろってんだ。心張《しんば》りよくかって……だれもいねえだろうな。もしいたら、そいつあ、泥棒だから気をつけろよ」
「あーら、いやだよ。とうとう気がちがっちゃったね。ちょいと、おまえさん、しっかりしとくれよ……あっ、そうか、暮れだっていうのに、また一分なくしちまったんで、それで、おかしくなっちゃったんだね。もう、あたしゃあ、愛想《あいそ》がつきたから離縁しとくれ。さあ、離縁して……」
「なにいってやんでえ。そんなに離縁してほしけりゃあ、離縁でもなんでもしてやるけど、その前に、これをみておどろくな。それっ……切り餅だ。切り餅ったって餅じゃあねえぞ。みろ、みろ、一分金百枚、二十五両で一包みだ。いいか、二つで五十両で、三つで……なんだかわからねえけど、ほうぼうにいれてきたんだ。それ、それ、それ……」
「あーら、どうしたんだい? えっ、あたったの? 千両富に? せ、せ、千両に、あた、あた、あたた、あたた……」
「おう、しっかりしろ、しっかりしろ。無理もねえや。おれだって腰がぬけたんだから……そうだ。水飲め、水飲め、水飲めば、しっかりするからな……どうだ。大丈夫か? 千両あたったんだぞ」
「あーら、うれしいじゃないか。だから、あたしゃあ、おまえに富をお買いっていったんだ」
「ふざけるなっ、てめえ、富買うんなら、離縁してくれっていやあがったくせに……」
「そりゃあ、まあ、こまるからいったんだけど……まあ、ほんとうかい、八百両? ……うれしいねえ……あたしだって、こんなぼろを着てるのはいやだよ。春着の一枚もほしいねえ」
「ああ、つくれ、つくれ。どんな着物だってつくれらあ。どうせつくるんなら、近所の連中が、だれも着てねえようなのをこさえろよ。十二ひとえに緋《ひ》の袴《はかま》かなんか……」
「それじゃあ、気ちがいみたいだよ……それから、あのおみっつあんがやってんだけどねえ、珊瑚珠《さんごじゆ》の三分|珠《だま》かねえ、あんな、あたまのもんもほしいねえ」
「ああ、いいとも、いいとも、三分珠だなんて、そんなしみったれたことをいうない。一尺珠ぐれえのをこしらえろ」
「そんな大きなのは、ありゃあしないけど……それに、おまえさんだって、春着をこしらえなくっちゃあいけないよ」
「そうだったなあ。そうだけれども、いつも、印《しるし》ばんてんを着て、旦那のお供《とも》で年始まわりをしてるなあ気がきかねえや。来年は、おれが、旦那とおんなじような扮装《なり》をしていきてえなあ」
「裃《かみしも》つけてかい?」
「なんだか知らねえが、あの、突っぱった、おかしなものを着て、袴をはいてな」
「裃っていえば、袴をはくっていわなくったっていいんだよ」
「そうか。なんでもかまわねえ。そいつをあつらえてくれ」
「あつらえるったって、もう間にあわないから、市ヶ谷に、甘酒屋という古着屋がある。そこへいけば、すっかりそろっちまうんだから、そこへいって買っておいでよ」
「そいつあありがてえ」
「それからねえ、裃つけたら、やっぱりお太刀《たち》をささないと、かっこうがつかないよ。あの近所に刀屋があるだろうから、ついでに買っておいでな」
「よし、そういうことにしよう……じゃあ、ちょいといってくらあ」
「それからねえ、甘酒屋へいく前に、大家さんとこへ寄ってっておくれよ。店賃《たなちん》がずいぶんとどこおってるんだからねえ」
「ああいいとも……店賃なんざあ、むこう十年ぐれえ前ばらいしてやるから……」
「なにもそんなにするこたあないけどさ、とにかく寄っとくれよ」
「ああ、わかったよ。大家にはらうっていやあ、おらあ、うれしまぎれに、易者に金をはらってやるのをわすれちまった。わりいことをしたなあ。まあ、いいや、こんどいってはらってやるから……なにしろ、おれがでかけちまったら、おめえひとりなんだから、泥棒にでもへえられるといけねえ。うちをしめて、心張り棒をよくかって用心するんだぞ」
「なにをいってんだよ。昼間だから心配するこたあないよ……じゃあ、いっといで」
「うん、いってくらあ……えへへへ、ありがてえな、どうも……大家さん、大家さーん」
「なんだ、八公か。まあ、こっちへへえんな。どうした? 店賃のいいわけか?」
「あれっ、おれのつらあみさえすりゃあ、店賃のいいわけだとおもってらあ。だれがいいわけなんぞするもんかい。店賃はいくつたまってるんだい?」
「わすれるほどためてるやつもねえもんだ。八《やつ》つもたまってらあ」
「八つ? そりゃあ、末ひろがりでめでてえや」
「なにがめでてえことがあるもんか。八つもためやがって……」
「へっへっへっ……これでとっといてくんねえ」
「おやっ、この野郎、切り餅なんぞだしゃあがったな。やい、八公、おめえ、この暮れにきて、せっぱつまってわりいことを……」
「おうおう、大家さん、じょうだんいっちゃあ……じょうだんいっちゃあいけねえや。この金は、富にあたったんだ。千両富に……二割びけの、八百両だ。八百両だよ、大家さん」
「えっ、富にあたった? おめえがか? ……へーえ、おめえが富に夢中で、うちがもめてるってえこたあ聞いていたが、あたったのか、千両富に? へーえ、千両に……」
「まあ、おちついて、おちついて、さあ、水を飲めば気がおちつくから……」
「なにいってるんだ。おちついてるよ。まあ、千両富だって、だれかにゃああたるわけだが……へーえ、おめえにあたったのかい。おめえは、なんて運がいいんだい」
「まあ、そういうわけなんだから、安心してとっといてくんねえ。じゃあ、封を切るからね……そーれ、一分金で百枚はいってらあ。どうか、まあ、とっといてくんねえ」
「そうか。そりゃあ、どうもありがとう……よしよし、これだけもらやあ、店賃のところは相すみだ。あとは、そっちへしまっといてくれ」
「いいよ。遠慮しねえで、もっととっておきねえな」
「いいんだ、いいんだ。金ってえもなあ、大事につかわなくっちゃあいけねえ。むだづかいすりゃあ、すぐになくなっちまうぞ」
「そうかい。そういわれてみりゃあ、まあそんなもんだ。それじゃあ、おばあさん、これ、正月の小づけえだ。すくねえけど、とっといてくんねえ」
「おいおい、気をつかわなくってもいいんだよ……そうかい、じゃあ、ばあさんや、八公の身祝いだ。もらっときなよ」
「まあ、八つあん、おめでとう……あらっ、二分もくれるのかい? すまないねえ」
「なーに、おばあさんにもずいぶん厄介になってるからなあ……じゃあ、大家さん、あとの金は、こっちへしまうから……じゃあ、大家さん、おらあ、これから甘酒屋ってうちへいくから……」
「甘酒屋?」
「いえね、おらあ、正月にね、あの、ほら……えーと……裃ってえやつをつけて年始まわりをしようとおもって……」
「ああ、それで甘酒屋へいくのか。あすこへいきゃあ、みんなそろうからなあ。まあ、りっぱに年始をやってくれ」
「じゃあ、これからいってきますから……」
「ああ、いってこい、いってこい。帰りにまた寄んな。なんかうめえ茶菓子でも買っとくから……」
「どうもすいません。いってきます」
「おうおう、番頭さん」
「いらっしゃいまし。まあ、どうぞ、おかけくださいまし……ええ、なにをさしあげます? 印ばんてん、長ばんてんのようなもので?」
「なにをいやあがるんだ。ばかにするな。こんな長ばんてんのきたねえのを着ているが、ふところにゃあ、金がありすぎて、からだが冷えてこまってるんだ。どうだ、裃ってえやつを知ってるか?」
「へえ?」
「いや、ちょいとわけありで、銭はあるんだが、正月には景気よく、裃を着て年始まわりをしてえんだ」
「へえ、あなたが裃をお召《め》しに? ……ああ、さようでございますか?」
「ああ、そうなんだ。着物から、帯から、裃から、のこらずそろえてくれ。刀もな」
「刀は、てまえどもにはございません。刀屋は、このさきの牛込に、二軒ばかりございますが……」
「そうか。じゃあ、着物を、おめえのところでのこらずな」
「へえ、それは、のこらずそろえます。で、ご紋はなんで?」
「え?」
「ご紋はなんでございます?」
「ああ、紋か、紋はな……おれんとこの紋は、ほれ、なんとかいうやつだ。あのう、まるいところへなによ……」
「たいがい、まるとか、菱形《ひしがた》とか、いろいろございますが、まるになんでございます?」
「うん、それ、まるのなかで、なんだか尻が三つかたまったようなものだ」
「ああ、かたばみでございますか。かたばみは、剣がございましょうか?」
「なんだかわからねえ。まあ、いいかげんなやつを、ひとつみつくろってくれ」
「へえへえ、よろしゅうございます……ええ、お裃も、いろいろとございますが、これはいかがで……」
「まあ、なんでもいいから、おれにあいそうなやつを、すっかりそろえてくんねえ……それから、チャラチャラいう、うん、雪駄《せつた》よ、あれと足袋《たび》を一足買いにやってくれ」
「へえへえ……では、これとこれとで……」
「よしよし、それでいくらだ? ……ふーん、そいつあ、あんまり安すぎるな。遠慮なくとんなよ」
「いえ、てまえどもは、おまけもいたしませんかわりには、けっしてお掛け値もいたしません」
「そうかい。しかし、そんなに安くっちゃあ気の毒だな。じゃあ、ここにおくぜ……お、小僧さん、骨を折らしたな。こりゃあ正月の小づけえだ。おめえ、とっときねえ」
「そりゃあどうも、あいすみません……どうぞ、よいお年をおむかえになりますように……どうもありがとうございました」
「こんちわ」
「いらっしゃいまし。小僧、お茶を持ってき��。どうぞ、旦那、こちらへ……」
「旦那というほどのもんじゃあねえが、ちょいともうかったもんだから、銭金《ぜにかね》に糸目はつけねえ。なんでもいい刀をみせてくんねえ」
「はあ、さようで、ええ、なにか作《さく》にお好《この》みでもございますか? また、おこしらえそのほか……」
「まあ、なるたけりっぱそうなやつをたのまあ」
「へえ、これなぞは、いかがでございましょうか。朱鞘《しゆざや》になっておりまして……ちょっとごらんになって……」
「じゃあ、みせてもらおうか……うーん、どうもぴかぴか光ってて斬れそうだなあ。これはいくらなんだい?」
「ええ、二百両でおねがいいたしております」
「へーえ、そんなに高《たけ》えのか。それじゃあ、ちっとよすぎる。もうすこし安いのをみせてくれ」
「こちらは、新刀でございまして、七十五両ということに……」
「うーん、ちっと高えな。なにも人を斬るわけじゃあねえ。上《うわ》っ皮だけ、ちょいとりっぱにみえればいいんだ」
「へえ、それでは、こちらはいかがでございましょう。これは、こしらえごと五両でございます」
「うん、こいつあいいや。じゃあ、これをもらっとこう。五両だな、ここへおくよ。ああ、これでそろった。ありがてえ、ありがてえ」
「おう、おっかあ、いま帰った」
「あら、お帰り。みんなそろったかい? ああ、そりゃあよかったねえ」
「おうおう、おらあ、すぐに着てみてえんだが、手つだってくれ」
「着るのかい? じゃあ、あたしが手つだうから……さあ、さあ、着物を着たら、裃だよ」
「うふふふ、どうも……変な心持ちだなあ、こんなふうに突っぱらかっちゃって……刀は、ここへ、こうさしゃあいいのか?」
「あら、ちょいと、おまえさん、みちがえるようだよ。馬子《まご》にも衣裳《いしよう》だねえ」
「なにいってやんでえ。あははは、なんだかしゃっちょこばっちゃったなあ。おう、おっかあ、おらあ、正月までずーっとこのままのかっこうでいるからな」
「なにいってんだよ。きょうは、まだ二十八日だよ。また、あたしが手つだって着せてあげるから、まあお脱ぎなさいよ」
これから、正月の用意で……餅屋は餅を持ってくる。酒屋は、こもっかぶりをとどけにくる。大《おお》晦日《みそか》になると、もう大さわぎで……
「ねえ、おまえさん、ちょいと寝たらどうなんだい? そうやって、そわそわしてないで……」
「なにいってやんでえ。大晦日の晩に寝るやつあばかだっていうじゃあねえか。おらあ、寝ねえぞ。そんなことより、ちょいと手つだってくれ。おれ、着るんだからよ」
「あら、いまっから着るのかい?」
「ああ、着たくってしょうがねえんだ。着せてくれよ……ああ、ありがとう、ありがとう。さあさあ、刀だ、刀だ。うん、これですっかりできた。はやく夜があけねえかなあ。元日にならねえかなあ。正月になりさえすりゃあこっちのもんなんだが……はやくこねえかなあ」
八五郎が待ちかねているうちに、東のほうが白んでまいりまして、コケコッコーの声……
「うわーい、正月だ、正月だ。さあさあ、ありがてえ、ありがてえ……おっかあ、年始まわりをはじめるぜ。どっからいこうかな」
「大家さんとこからおはじめよ」
「うん、そうしよう。いってくるぜ……おう、大家さん、おはようござい」
「やあ、ばかにはやいな。おめでとう。いや、りっぱになったな。まあ、そういうこしらえをしたんだから、突き袖てえのをしなよ」
「突き袖?」
「ああ、両方のたもとへこう手をいれてな、左のほうのたもとは、お太刀の上へ軽くのせるんだ……そうそう、それでいい。そういうかっこうで扇子《せんす》がないのはおかしいな。おい、ばあさんや、白扇を持ってきな……うん、さあ、八公、この白扇は、おまえにやるから、これを前のところへさして……そうだ、そうだ。あははは、すっかりりっぱになった」
「えへへへへへ、なんだか芝居やってるようだなあ。じゃあ、あらためて、おめでとうござんす」
「ああ、おめでとう……おめでとうはいいが、裃すがたでおめでとうござんすてえのはおかしいな。たいがい扮装《なり》相当のことばてえものがあるもんだから……」
「そういうもんかねえ。なんといえばいいんで?」
「そうさなあ……あけましておめでとうございます。旧年中は、なにかとお世話さまになりまして、ありがとう存じます。本年も相かわらずおひきたてのほどをおねがいいたします……商人《あきんど》でも、職人でも、それだけのことをいやあ十分《じゆうぶん》だ」
「じょうだんじゃねえ。そんな長ったらしいことがいえるもんかい。もっと短くって、気のきいたあいさつはねえんで?」
「短くって、気のきいたあいさつなあ……うーん、そうだ。『銭湯ではだか同士の御慶《ぎよけい》かな』『借りがあるそうで御慶に念がいり』なんて句があるが、御慶てえなあどうだい?」
「どけへ?」
「どけへじゃあない。ぎょけい」
「へーえ、どういうわけなんで?」
「おめでとうということだ」
「へーえ、おめでとうでぎょけいねえ」
「むこうでおめでとうございます、といったら、御慶というんだ」
「それから?」
「まあ、正月のことだから、お屠蘇《とそ》を祝いましょう、どうぞおあがりくださいというにきまってる」
「そりゃあいけねえ。そんなことをしていたら、とてもまわりきれやしねえ」
「だから、そういわれたら、春永《はるなが》にうかがいますってんで、永日《えいじつ》というんだ」
「へえー、御慶だけですめば、それでよし、おあがんなさいといったら、永日ってんで、すーっと帰ってくればいいんで?」
「まずそうだな」
「へえ、ありがとう存じます。それだけ教わっていけば、てえげえ大丈夫だけど、ちょいと、ためしにやってみてえな。じゃあ、大家さん、相手になっておくんねえ」
「ま、おめでとうございます」
「えへん、御慶!」
「わー、こりゃあおどろいた。大きな声だな。では、お屠蘇を祝おう。どうぞおあがりを……」
「それじゃあ、ちょいとあがって、一ぺえ……」
「おいおい、あがっちゃあいけないよ」
「あっ、そうか。つい一ペえやりたくなったもんで……えへへへ、永日ときやがらあ」
「きやがらってえなあないよ」
「あははは、じゃあ、大家さん、ちょいと一まわりしてきます……ああ、ありがてえ、ありがてえ、御慶で、永日か……さてと……どこへいってやろうかな。そうだ、虎んべえんとこへいって、ひとつおどかしてやろう……なんだ、まだ寝てやがんのかなあ、どうしたんだろう、あの野郎は……おーい、虎んべえ、虎公……」
「あのう、もし、虎さんところはお留守でございますけど……あらっ、まあ、どこの旦那かとおもったら、八つあんじゃあないか」
「ああ、のり屋のおばあさんか、虎んべえはいねえのかい?」
「なんでもねえ、さっき、友だちがきてねえ、三人ででかけたよ」
「えっ、でかけた? ちくしょうめ、人がせっかくこの扮装《なり》をみせてやろうとおもったのに、はりあいのねえ野郎じゃあねえか。じゃあ、まあ、しかたがねえ。おばあさん、虎んべえのかわりに、ひとつやってくんねえ」
「なにを?」
「いや、おめでとうってのをやってくれ」
「あっ、そうそう、まだいってなかったねえ。では、おめでとうございます」
「御慶!」
「え? なんだい?」
「なんでもいいんだよ。あとをやってくんねえ」
「あとを?」
「どうぞおあがりくださいってやつをさ」
「それがねえ、おあがりといいたいけれども、いろんなものがとりちらしてあるから……」
「いいんだよ、いいんだよ。ほんとうにあがろうってわけじゃあねえんだ。おめえが、そういってくれねえと、おらあ、よそへでかけられねえんだから、おあがりって、いってくんねえな」
「そうかい。じゃあ、なんだかわからないけど……どうぞおあがりください」
「永日! ちくしょうめ……あははは、びっくりしてやがらあ、ざまあみやがれ……あれっ、むこうからくるのは金太だな。よーし、やってやれ。おう、金太、金太」
「おう、八公か、まあ、すっかりりっぱになっちまって……千両富にあたったってなあ」
「うん……おめでとうってのをやってくれよ」
「ああ、そうか、おめでとう」
「御慶!」
「なんだ?」
「なにいってやんでえ。いいから、あとをやれ」
「あとをやれってなあ、なんだい?」
「どうぞおあがりくださいってのをやってくれよ」
「よせよ。おかしなことをいうない。おあがりくださいったって、ここは往来じゃねえか」
「いいんだよ。おめえが、そういってくんねえと、おらあ、むこうへいけねえんだからよ。やってくれよ」
「みっともねえなあ、どうも……じゃあいうよ……どうぞおあがりください」
「永日だい、べらぼうめ」
「べらぼうめ?」
「あっはははは、目を白黒させてやがら……ああ、ありがてえ、ありがてえ……おう、きやがった、きやがった。虎んべえに、半公に、留公と、三人でまゆ玉かついで帰ってきやがったな。おーい」
「やっ、八公、たいへんな扮装《なり》をしてきやがったな。大あたりだそうじゃねえか」
「あはははは、おうおう、やってくれ、やってくれ、おめでとうってやつを……」
「いや、おくれてすまねえ。どうもおめでとう」
「おう、おめでとう」
「おめでとう」
「えへへへへ、三人でおめでとうときたな。よーし、三人まとめてやっちまうからな……御慶! 御慶! 御慶!」
「おいおい、よせよ。なんだ、みっともねえ。気でもちがったんじゃあねえか。にわっとりが卵うむような声をだしゃがって……」
「あれっ、わからねえやつだなあ、御慶といったんでえ」
「ああ、恵方《えほう》まいりによ」
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篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」
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向田邦子や村上春樹が過ごした、千駄ヶ谷の風景を訪ね歩く。【速水健朗の文化的東京案内。外苑篇④】
また、向田が賃貸物件を探し回った際に、当時マンションラッシュだった千駄ヶ谷も見ていたようだ。彼女がひとり暮らしを始めた年は、オリンピックが開かれた64年 ...
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探偵は肯かない
ある夫婦が、幼児を連れて中央線の某駅に来た。路線図をながめる。千駄ヶ谷という字面をじっとみて、夫の方は、俺はもうずっとここへ引っ越してきたかったみたいだ、と思った。理由はわからないが、なんとなくの情熱に引きずられて、東京の西側に住んでいたのを千駄ヶ谷へ住居をうつすことにしたのだ。
新しい賃貸の家をきめ、午後の晴れたときに3人は出発した。某駅からは乗り換えなしで千駄ヶ谷に行ける。急がなくてもよい。最後に元の住居の近くでごはんを食べ、ゆっくり散歩してから千駄ヶ谷へ向かった。冬の暮れが早い時分だから千駄ヶ谷駅へ着いたら暗くなっていて、彼らは命とりの局面へ巻き込まれてしまった。
「妻は千駄ヶ谷に行ったことがなかったけれど、内見のときには、良さそうな街だねと言っていたんです。こんなことになるなんて」
やつれきって虚ろな目で男が言う。
「そうですね…」
私こと名探偵マダム・リーは、 住んだのは少しでしたが良い街でしたよなんて言ってもなんの救いにもならないだろうな、と思って言葉少なだった。目の前には病床があり、女性の遺体が静かにあおむけになっていた。
千駄ヶ谷駅から四谷四丁目方面に歩くと意外に暗くてひとけのないスポットがある。そこで3人は12人の浮浪者に囲まれ、夫は殴打されて自由を奪われ、幼児(女児だった)は未発達の性器に無理矢理ねじこまれ、妻も性的暴行を含むありとあらゆる暴力を受けた。暴力は夜が明けるまで続き、娘は死亡して妻は息も絶え絶えの状態で病院へかつぎこまれた。治療は受けたが、全身のダメージと精神的外傷が大きく、やがて死を迎えた。
ひとり生き残ってしまった男は、知人のつてで名探偵マダム・リーの存在を知った。探偵と名乗ってはいるが実態は謎が好きなだけのESPで、口寄師を先祖に持ち死者を呼び寄せる性質があると知った男はすぐに手配にかかった。私は妻と娘の口寄せをしてほしいと頼まれ、彼の依頼を受けた。死者の提示する内容がどんなものであってもあなたは受け入れるのですか、私には死者をコントロールする力は全くなくただ彼女らのことばを聞くしかできませんが、と依頼人に確認すると、彼はうつむいたまま絞り出すような声でyesの意をとなえた。
口寄せ自体は難しくなかった。残存している死者の感情が圧倒的に強かったので。娘の霊は激痛に苦しんで泣き喚き、妻の霊は加害者どもへの激しい恨み、とりわけ娘への暴行に対して、死を以って制裁すべきだと繰り返していた。
「あたくしはこれから死者の願いを見届けますが」
「待ってくれ、暴力は…」
なんてつまらない男だ、と思った。事前に確認したではないか。死者を説得なんて出来ないし、呪詛というのは一度発動しちまったらあとは人間の意思を無視して自動的に走破しいつか勝手に止まるものなのだ。だいたい、起きた現象に対して妻が激しく恨むのは当然のことであり、それを受け入れられないなら口寄せなど依頼しなければいい。
「もう遅いので」
妻と娘の呪いは確実にアサルトを遂げ、加害者12人は全員死んだ。ある者は狂気に取りこまれ、死ぬまで自ら頭を壁に打ちつけ続けた。また、飲みものを口にしていたところ急に嚥下ができなくなり、喉と周りの箇所が麻痺したまま数分間苦しみぬいて窒息死した者もいた。12人分の現実の生死に介入することができるということは、それほどに強い恨みだったのだ。アサルトのビジョンは名探偵マダム・リーを介して依頼者にも伝わり、男は呆然としてことばを失っていた。
「あなたがどう思おうと、死者の願いはこうでした。…それでは、報酬は約束どおり現金か宝石を手渡しでくださいね。まちがっても口座振込なんてしないように」
それだけ告げて去った。私は、依頼人はこれから長い時間をかけて妻の感情というものを咀嚼していかなければならない、これは彼に課された義務だ、と思った。受け入れがたくても、都合よく解釈するなよ…と無言のアドバイスを送り、トットコトットコ東京を歩いていく。
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千駄ヶ谷1丁目の単身者向けリノベ賃貸! 築古だからお手頃家賃!だけど室内はピカピカ! オリンピック会場も歩いてすぐのダガヤサンドウ立地! #インスタ映え物件 #千駄ヶ谷 #北参道 #リノベ賃貸 #リノベ物件 #1R #賃貸 #高級賃貸 http://www.enishiya-re.jp/article-detail-building/?route=U-99&b_id=45184 (オープンルーム代々木店-縁家不動産株式会社)
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東京建物、賃貸レジデンス「Brillia ist 千駄ヶ谷」(東京・新宿)を ...
#東京都新宿区霞ヶ丘町31 2019年05月31日 07:23:00
は、東京都新宿区大京町にて開発中の賃貸レジデンス「Brillia ist 千駄ヶ谷」(以下、本物件)が、5月31日に竣工いたしましたのでお知らせします。 本物件は、東京建物が2017年より新ブランドとして開発・展開している賃貸マンション「Brillia ist」シリーズの ...
東京都新宿区霞ヶ丘町31の近所のバー
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Yahoo!ニュース( November 27, 2018 at 02:31PM)
【三越伊勢丹294億円でビル売却】 https://t.co/HFzJw1ljnq 三越伊勢丹HDが、取締役会で完全子会社の三越伊勢丹が所有する千駄ヶ谷5丁目の賃貸用不動産「SOUTHGATE新宿」を譲渡することを決議。譲渡先の法人は非公表。
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昨日急遽泊まりに来たゲストに頂きました🤤💓 色んな人生模様がありますが、一泊でも二泊でも人様の人生に携わり、ありがとうって言われるって素敵やな。自分で価値を作って、日本人だけでなく世界中の色んな人が遊びに来て、色んな世界を見せてくれる。自分で0からやるのって大変やけど、それ以上に得る物ってたくさんあるんだよな〜〜。働き方が雇われしかしてなかったら、この気持ちは味わえないやろな🤤 自分貫いてて良かった👌🏼 頂いたプチトマトは、鶏肉と大豆のトマト煮込みに桃も美味しく頂きました🥑って言うことで8.5割稼働で波に乗ってやす🌊何でこの仕事を選んで、何の為に仕事をして、何の為にこの時間を使うかを理解して、仕事するとすごく仕事が楽しい🙋🏼♂️ #Airbnb #不動産 #不動産管理会社 #不動産屋 #不動産仲介 #不動産売買 #不動産賃貸 #不動産オーナー #supreme #nike #cafe #coffee #新宿 #原宿 #六本木 #渋谷 #千駄ヶ谷 #roppongi #harajyuku #shinjuku #Shibuya #sendagaya #お洒落さんと繋がりたい #お洒落 #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい #写真を撮るのが好きな人と繋がりたい #goproのない生活 #gopro #iPhone
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サニーサイドアップと電通、原宿駅近くに新商業施設 五輪見据え ...
#千駄ヶ谷ビル 2018年12月07日 04:37:00
PR会社「サニーサイドアップ」(渋谷区千駄ヶ谷4)と広告代理店大手「電通」(港区 ... 「コープオリンピア」隣の線路沿いで、2006年に解体された旧コクド本社ビル跡。地上2階建てで、賃貸借延べ床面積は約605平方メートル(788坪)。全面ガラス張りの ...
千駄ヶ谷ビルの近所のバー
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