Tumgik
#マニアがジャンルを潰す
oniwastagram · 1 year
Photo
Tumblr media
\noteコラム更新📝/ 現代の日本庭園は「大したことない」「残念」なのか?〜「マニアがジャンルを潰す」庭園論〜 ☞https://note.com/oniwastagram/n/n908ccbe9dfe7 このエントリを書いたきっかけ。 「京の冬の旅」で初めて見た、とある庭園でのこと。(↑の写真の庭園ではないです) 「この庭園の作者は誰ですか?」とお聞きしたら、 案内役の方が 「この庭園は新しい庭園なので作者が誰とかそんな立派なもんじゃないです、大したことない庭園です」 とおっしゃられていた。 その庭園ももちろん、プロの設計者が複数人でレビューしたら「大したことない」と思う部分はあるかもしれないけど。 そうではない観光のガイドさんが多くの観光客に『新しい庭園なので大したことない』 と喧伝している状況にあるとしたらそれは良い状況ではないなと思って…。 ただこの事に限らず、 庭園って専門家にしても詳しい人(マニア)にしても何かにつけて 「〜〜が残念である。」 という論評・文章が多い、多過ぎる。 そんな「残念」なものを今後お金掛けて作りたいと思うだろうか? そんな「残念」なものを次世代に維持したいと思うだろうか? だったら別の「それいいね!」って会話が生まれるものにお金を使うよね。 本当に残念なのか問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、残念って言いたいだけちゃうんかと。 …などと吉野家コピペを貼り付けたい気持ちになる。 よく東京の庭園の風景に「残念」とか言う人が居るけど、じゃあそんな景観を作り出してきたのはどの世代なのよって思うし🏙 (自分自身は東京のキラキラした空間も楽しんで暮らしていた時期も長いので、別に東京のビル群は嫌じゃなかったりする) その「残念である。」みたいな事ばかり口にしても日本の庭園文化の死期は早まるだけじゃないか、というエントリです。 = = = = = = = = 【目次】 = = = = = = = = ■現代の日本庭園は「大したことない」「残念」なのか? –––––––––––––––– ■庭園専門家の「残念だ」の論評から日本庭園に対するネガティブが伝播する –––––––––––––––– ■世の中的に避けられる「評論家」と「おじさんの上から目線」 –––––––––––––––– ■辛口に物言う空気によってGoogleマップのクチコミで庭園施設の点数が低くなりがち問題 ⇒エンタメ/ユースカルチャーの界隈では有名な「マニアがジャンルを潰す」という言葉について。 –––––––––––––––– ■岡本太郎でも敬語で本を出版している/磯崎新や藤森照信の対談本も口語で本を出版されているのに、なぜ庭園に関するテキストは「だが」「である」と総じて論文のようなのか ⇒親しみが生まれづらい気がする –––––––––––––––– ■「残念」と言い続けても日本庭園に未来はない、死期が早まるだけ –––––––––––––––– ■【結論】若い担い手に伝えていきたいならば、親やすい言葉でポジティブに伝えていきませんか ⇒「文化財課が分かってくれない」と言ったところでなにも生まれない。彼らに「ファン」になってもらうためには魅力を伝える活動をしていく他ないのでは –––––––––––––––– #庭園 #日本庭園 #ランドスケープ #ランドスケープデザイン #造園 #landscape #landscapedesign #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #庭院 #庭园 #note #コラム #京都庭園 #文化財 #文化財庭園 #ファンベース #マニアがジャンルを潰す #おにわさん (Kyoto, Japan) https://www.instagram.com/p/CpkOxYtvNTc/?igshid=NGJjMDIxMWI=
2 notes · View notes
alog4 · 3 years
Quote
「これまたプロレス界からの引用になっちゃいますが、『マニアがジャンルを潰す』という言葉があるんですよ。僕もそのマニアの一人でした。先鋭化し過ぎて、何か、認めなくなってくるんですよね。『こんなの甘い』と。そんな状況になってくる。プロレス界が一回破滅する直前に、前田日明さん(元プロレスラー。現「The Outsider」プロデューサー)とかがやり始めたのがプロレスや格闘技を語ること。あれが発端でした。それと今のお笑い界が非常に似ています。正直、本当に俺はビビっています」
ケンコバ「お笑い界は破滅する」 雨上がり決死隊の解散翌日に語った危機とは?(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース
7 notes · View notes
Quote
──プロレスオタクだと思われたくないファンもいますよね。 「コアなユーザーがライトなユーザーを拒絶していたがために、プロレスが衰退していった面もありました。僕は“すべてのジャンルはマニアが潰す”と思っていますから。ただ、今のプロレスに関しては、そんな排他的なコアユーザーは少なくて、みんなでプロレスを盛り上げたいという気持ちが強い。  だって僕がプロレス会場にいくと、ファンが“ありがとうございます!”って握手を求めてくださるんですよ。新日本を建て直したことに感謝してくれてるのだと思いますが、おカネをもらってるのは僕のほうですよ(笑い)。本当にありがたいです」
買収後売り上げが激増 プロレス人気再燃を新日オーナー語る|NEWSポストセブン
6 notes · View notes
laranja · 3 years
Quote
「いよいよお笑い芸人側が、お笑い論を語る時代になってきました。人気番組も今そういうものが多いじゃないですか。“芸人としての心構え”とかそういうのを語る番組が。『あ、これはもう近々破滅するな』と思っています。それは過去の色んなエンターテインメントの歴史が証明しています。一度プロレスが地に堕ちたのも、そういうところありますからね」 (中略) 「これまたプロレス界からの引用になっちゃいますが、『マニアがジャンルを潰す』という言葉があるんですよ。僕もそのマニアの一人でした。先鋭化し過ぎて、何か、認めなくなってくるんですよね。『こんなの甘い』と。そんな状況になってくる。プロレス界が一回破滅する直前に、前田日明さん(元プロレスラー。現「The Outsider」プロデューサー)とかがやり始めたのがプロレスや格闘技を語ること。あれが発端でした。それと今のお笑い界が非常に似ています。正直、本当に俺はビビっています」
ケンコバ「お笑い界は破滅する」 雨上がり決死隊の解散翌日に語った危機とは? (1) | マイナビニュース
0 notes
deusnatura · 6 years
Quote
新日本プロレスの木谷高明オーナー(当時)が「全てのジャンルはマニアが潰す」と発言していたように、排他的で厄介なマニアというか古参ファンがジャンルにとって邪魔な存在なのは事実であり、自分にとって居心地のいい世界を守ることに頑張りすぎると新規ファンが入ってきにくくなってジャンルとしてダメになりがち。  アイドルの場合、AKB48でアイドルに目覚めた層と、ももクロによってアイドルに目覚めた層のおかげで、いまのアイドルシーンが成立しているわけなんだから、そういう人たちを排除するんじゃなくて、どんどん取り込んでいかないとジャンルとして廃れちゃうんですよ。  だから、「全てのジャンルはマニアが潰す」という考え方がいまは常識になりつつあるけれど、それでもマニアが楽しめないジャンルは駄目だとボクは思ってます。  そもそも一時の新日本プロレスが迷走した原因はマニアじゃなくて、気まぐれに現場介入を繰り返してデタラメなマッチメイクでファン離れを加速させたアントニオ猪木のはずだし、総合格闘技バブルが終わったのもPRIDEで味をしめたアントニオ猪木が気まぐれに新しい格闘技興行を始めたら裏側の怖い人たちが揉めて、それが週刊誌で報道されて地上波放送がなくなったからだし、ジャンルを壊すのはアントニオ猪木だと思ってます。  切り捨てるべきなのはマニアじゃなくて猪木!(文◎吉田豪 連載「ボクがこれをRTした理由」)
「ジャンルを壊すのはマニアじゃなくて猪木」 名言として語り継いでいきたい。 http://tablo.jp/serialization/yoshida/news003280.html
5 notes · View notes
cassette-glasnost · 4 years
Text
<テスト投稿>Robert Haigh1980~1985
Tumblr media
TRUTH  CLUB / FOTE   Slight / Looking  For  Lost  Toy 7"  LE  REY (UK)  LE  REY 1   1980
ギター・ベース・ドラムの3人編成によるボーカル・バンド・スタイルなTRUTH CLUBサイド。ビート楽曲に管楽器やピアノと個性的コーラ スを絡めつつ実験且つアバンギャルド風味を醸し出しながら、熱のないクールさに出来たNEW WAVEサウンドはポスト・ロックを感じさせ る古典B級音楽フリークス向け。SPLIT逆サイドにはTRUTH CLUBに女性ボーカルを加入させての発展バンドFOTE。声色(こわいろ)ボーカ ルを導入してのフリーキーなビート・サウンドは前衛系譜を深めており更にで妙。前衛/実験/アバンギャルドであってもNOISE色には薄く 要点としてはSEMA/ROBERT HAIGH音楽活動最初期記録と言う事になろうか、仮にTRUTH CLUB及びFOTEのメンバーであったROBERT HAIGHが後にSEMAを開始していなかったとすれば、埋もれきったB級NEW WAVEマニア向け地下カルト・アイテムのひとつになっていた と思う。トータル作品その香しさには独特な見映えあり。  (oZ)
VARIOUS  ARTISTS   Hoisting  The  Black  Flag LP  UNITED  DAIRIES (UK)  UD06   1981 cassette  UNITED  DAIRIES (UK)  UDT02   1987 bootleg-cassette  RRR (USA)  UDT02   1987
急隆盛著しく拡散して行ったNEW WAVEシーン、別選択のひとつとして注目されたNOISEその黎明期にも勢いは飛び火する。地下マイナー 自主製作サイドがプレス盤をリリースするには資金面など制約在りきで儘(まま)ならかった当時一般、ジャンル問わずしてコンピLP作に熱量 が集まるのは道筋だったと言えよう、この時期コンピLP作には名盤と言われるものが非常に多い。その内で特出すべきNOISEコンピ作のひと つとなったのが英国NURSE WITH WOUNDが運営するUNITED DAIRIES1981年配給コンピLP作第一弾"Hoisting The Black Flag"本件。前 衛にフリーにアバンギャルド達はNOISEと性交しダダイズムの息吹きを新たに上げ地下闇世界から再び海賊旗を翻す事となる。前年80年に本 レーベルから1st LP作"We Buy A Hammer For Daddy"(no. UD02)と1st12"作"Cake Beast"(no. UD07)の配給があるLEMON KITTENS が第一推薦と言わんばりにA面トップ。形容し難いフリー・スタイルを看做して提出先非在の音実験レポート、鼻唄の様にした怪し気なハミ ングを伴い電子風情に趣きある音が鳴り何かがソフトに内側で転がっている。プレイ断片のテープ・コラージュは奇アッセンブリー、女声の 歌声、男声の語り、調和にない生態系は住処。音の営みに英国的妖精気配、あたかも創造搬出者はエルフやピクシーの類いフェアリーだとし ても小悪魔からの変体。奇怪な森は音による夢物語、そこから緊迫を煽るリズムらとフリーキーなサックスらが追従し迫り出しから蹴破りに 向かうは肉感的鮮度。監禁扱いされていた堕天使世界が違和そのままに羽ばたき起ってから自らを放った事を覚えさせる。魅力として発する 事を覚えた淫らな邪心や醜い妖艶らは獲得から自立。宣言の必要には及ばず様々な線引きを飽和させる秀悦魔術。魔導師降臨、立場目撃者を 実体感させる開口にある。A2にはSEMAで浮上する事となるROBERT HAIGHの再初期活動グループTRUTH CLUB。シングル盤でのバンド 編成演奏スタイルとは異なりアコースティックなアングラ歌曲調サウンドを蔵める。テープ操作音にコーラスとパッカーション、ギター音や エフェクト処理も孕み非常に神隠し的、焚き付けに色濃い儀式最中を促し齎す。A3にはレーベル主NURSE WITH WOUND。フィードバッ ク音とギター・マニュピレート音と異化音源を主成分としたフリー・インプロビゼーションは男女メディア音声のコラージュを伴いつつ混線 呪縛への陥れ、逆襲的且つ強襲立場からのハード電子雑音侵略ぶり。NOISE決起の旗揚げにありアルバム・タイトルに通ずる事となる。間髪 なしでシフトするラスト・トラック、シュールは落書きみたいだから徒花が全うMENTAL AARDVARKS短編がA4に添えられる。化物たち が飛び出したツヅラ箱開けの様にしてオブスキュアやアブストラクトらが音楽牢獄から既存ルール一切に構わずジャンプし具現体化している のがA面だとすれば、音楽エレメント内で海賊旗を掲げていると言えようかエレメント・クーデター色に強いと言えそうなのがB面。英プロ グレ・バンドKING CRIMSONでプレイしていたDAVID CROSSがトップ。打音と弦を主軸にしたプログレとアバンギャルドの混血音楽は効 果音も多分に孕み展開を謳歌するB1。B2には本レーベルからTHE BOMBAY DUCKS名義で1981年に1st LP作"Dance Music"(no. UD05) を配給するPAUL HAMILTON & JOSEPH DUARTE。弦音は内部演奏によるものであろうか、弾く叩く擦ると徹底的に楽器ピアノを活用し た現代アート調。天真爛漫な破天荒が軽快にポスト・モダンを産出し特出する。続いてパワー・エレクトロニクス界の首領WHITEHOUSEが 2トラック。過剰エフェクトされたボイスは原形から遠くNOISE音としての一構成、陰惨質に毒々しいサイクル・パルス状な電子サウンドの B3、奥設置でエフェクトに塗れたボイスを置きシグナル音や電波雑音でエクストリームな闇実験性に高い電子サウンドのB4。電子音楽の奇 形から破壊に及んだ事によって滲み出されているのはその造反行為自体かと存じ察する。B面アプローチ各々ながら想定アカデミックを偽装 にして支援・援護・擁護の姿勢に在らず色濃く炙り出されるものとなれば寧ろでその解体と解放。"Hoisting The Black Flag"全行程を以てそ の全うぶりを確認するに至る。B面ラストにはA面ラスト同様MENTAL AARDVARKS短編が別一片にて徒花を咲かせた。仮に共感を呼んだ としても連帯はない。植え付けられた商業音楽幻想らをいなし起源へと還す。額縁の様なものがあって音を覗いている自分に気が付けば音も 自分を覗いている事に気が付くが関係も距離も変わろうとしないし変わらない。聴き終えた後に自分以外に人は居るのか人間社会はまだある のかと思わせてしまう音盤でもある。芸術やアートらに席を置かないNOISEからの運動。蓋(けだ)し促しているものは孤独にはなく特化でも ない自立である。 (oZ)
FOTE    Perfect  Sense      12"  LE  REY (UK)  LE  REY 2   1981 Shaking  The  House  12"  LE  REY (UK)  LE  REY 3   1981
ROBERT HAIGHがSEMAに移行する前に音楽活動上関係していたグループがFOTEである。1st 12"シングルである"Perfect Sense"と2nd 12"シングルである"Shaking The House"は一枚のLPとしてリリースしても良いぐらい内容に大きな変更がない。変拍子・外されたアクセン トの複合・再々登場するベース/ギターのハーモニックス演奏・効果音的に導入されるTOY系の音・通常の唱法を脱却したボーカルスタイル とバンド編成によるフリー系アバンギャルドで、反対派ロックRECOMMENDED RECORDS系アーティストの色合いがあり、そこに1980年 初頭のNEW WAVEのエッセンスが加わって、淡々という言葉は的確ではないにしても抑制側にあるホットではない演奏をプレイしている。 各々12"ラスト曲では共にバンドという形を解体し、各々楽器の音色をもって作品として再アプローチするような楽曲が収められている。特 に"Shaking The House"の方のそれは落ち着きのないSEMAの様で後の活動の原点的なものが見え隠れしている。総じて音的には何が登場し て来るか分からない程に活気があった1980年前後当時にありがちなB級アバンギャルドの香を強く与えるものであるが、そこにジャケット・ デザインが付加されトータル作品として触れることになると、その格が数倍に跳ね上がる不思議なポジションにあるバンドである。因みにLE REYの1番は前身であるTRUTH CLUBとのスプリット7"シングルで、FOTEサイドには"Perfect Sense"に入っている"Lost Toy"が"Looking For Lost Toy"として収められている。また未聴ながら英レーベルUNITED DAIRIESから1987年にリリースされたカセット作"The Best Of Robert Haigh"(no. UDT034)のA面にて12"作全トラックが聴ける様である。オリジナルでの入手となると難易度激高なレア・アイテム。オ フィシャル・ブート扱いなのか何なのかながらで米NOISEレーベルの老舗RRRがUNITED DAIRIESカセットを再発していたので、意外と音源 の入手だけで割り切ればハードルはそう高くないかもしれない。 (1997年 電子雑音1号より追加編集 oZ)
SEMA   Note  From  Underground LP  LE  REY (UK)  LE  REY 4   1982 LP (included in 4LP-BOX "Time Will Say Nothing 1982-1984")  VINYL-ON-DEMAND (GERMANY)  VOD103   2012
SEMAのアルバムはどれも30分前後に収まるもので短い。ままになく塩ビ盤NOISE作には表記なく再生スピード・フリーな作品が存在する。 再生速度表記が無いSEMA本作を一旦で疑ってみて聴き直してみる。B2にてコラージュされる音声音源を始め響きの詳細と且つアルバム・タ イトルを窺ってからその気配となれば33RPM再生ではと判断し起こしていると前置をひとつ。金属音にピアノ音、残響・間・微音。辛辣気 を齎す不協和な一打音系、ピアノ音は虚ろな独り言の如し旋律と不定期に滴り落ちる一雫の様な不協和コード、焚き上げ感を有する音声の様 な鳴りと振幅音の持続に敷き詰められる。時折に不協和ドローンが往来し幻怪・暗度・陰鬱・棲息ら不穏気を漂わせ陰性モノトーンなムード と言うものを催しながら起ち興す抽象オブスキュア。音とリスナーが居る場所を特化空間とし日常現実を闇に差し換え染め潰しながら手を引 いて離脱して行くミュージック・コンクレート。終焉した過去は終わりを拒否し続け蠢きアメージングを蜜にして穏便に拉致する如しにある 全1トラックA面。テープ逆回転音に一打音のアクセント、弦の摩擦による持続音にピアノや音声音源らが散在するB1トラック。憂鬱に悶え る嘗ての優雅は時代の内で場末となった今に密かながらで喘ぎを漏らす。不確かな記憶再生その断片を集積すれば退廃を孕み歪みが生じ不均 衡は地下世界の花園となって解放されてしまう。今と比較すればシンプルな構造ながらバランスに無理や無駄がなく音そのものの響きに趣き があり気配寡黙然としながらも存在としてのテンションを覚えさせる。朦朧に独り虚ろとした現実と非現実の狭界で識別の類いを無効化させ 道連れにし洒脱感に溺れる。B面ラスト短編B2ではギターの即興と不協和持続音と幻聴微音による炎天下真昼の弔い祭事の様な無色彩観で虚 無を描き〆。朧(おぼろ)として虚ろな実存的夢世界半ば、その在り方は負性魅惑を孕みつつ魅了と言うものを然り気なく後押しする。 (oZ)
SEMA   Theme  From  Hunger LP  LE  REY (UK)  LE  REY 6   1982 LP (included in 4LP-BOX "Time Will Say Nothing 1982-1984")  VINYL-ON-DEMAND (GERMANY)  VOD103   2012
塩ビ盤のSEMA並びにROBERT HAIGH作にあっては再生スピード設定を固定せずに接した方が宜しいかもしれないと提案してみる。再生速 度フリーに謀られている設計ありとも思える2nd LP作"Theme From Hunger"。が但し本作にあっては同年に本アルバムA2曲を搭載し出版 された国内プログレ雑誌マーキームーン10号の付録片面ソノシートが45回転再生指定で存在している事、更に本アルバムA1曲のリミックス 相当となる1984年ベルギーLAYLAHから配給された12"作"Juliet Of The Spirits"(no. LAY 9)のB面からしても有力視されるとなれば本アル バムは45回転再生の方が濃厚。紹介立場上からしてソチラの方で一応一旦と。再来訪気配の様にして近づく不協和を孕んだピアノ・プレイで 始まるアルバム・タイトル・トラックA1、古いわだかりを抱えた物憂げを抱く様にして切迫の無闇に催される怪奇にも似た違和感、不調和な オブスキュアと抽象の内で音の響きが神経から皮膜を失わせて行き朦朧と辛辣は波立たないウネリ。一打音による設定変化、不協和な持続音 にシンバルと太鼓、怪しいコーラス音、別持続音の到来重複。弦音複数による鳴り、ジャンク物音にハーモニクス・プレイ、弦の摩擦音、再 度始まる持続音の鳴りらが一打音の切り替えにより展開されるアコースティックNOISEは予見・催眠・暗示を促しながら不遇世界を綴る。逆 回転再生音を孕んだ怪しい発声音の持続、プレイされるピアノ、不協和な持続サウンド、怪ムードを煽る打楽器音と管楽器音。"迫"と"怪"と微 睡みとが狂気前とした現実味を齎し軟禁された仮優美の闇独房。痛みが治まる気配には至らない歪み。おそらくで揺るぎない程に根を張って いるものとなれば退廃。100年前も100年後も覚えとして変遷しない不変内心との接見。波立たない朦朧と辛辣のウネリが自覚なくして刻々 と波紋を広げる地下景の如しにあるA2。盤を返しB1にはピアノ音とシンバル等の打音。残響に傾向したロールシャッハの如しサウンド・ア ブストラクト短編に始まり、B2では管楽器音とピアノ音と打楽器音による無調ムードにピアノ旋律、忽然として抉じ開けられる宵闇幻想な弦 音系アンビエント・ドローンは深い揺らぎに空恐ろしさを隠し持つ。シタシタと溢れる不穏は複合心模様その感覚機微世界。アルバム・ラス トB3では音声音源や物音らも孕んだギターとピアノのプレイ。興しから萌えた記憶、奇妙な郷愁は郷愁から失墜し現存の在処を喪失させ幕を 閉じてしまう。一方として33回転再生の方でも大きな不自然さには遭遇を見る事はないと思う。月下の夜演奏の様に不協和を孕んだピアノ・ ソロから開始し裏ぶれた優雅、痛みの治まらない古傷、或いは悲哀めいた落陽の風景を呑み込み、閉じ込めた夜陰らから余韻などを届けなが ら、特異域意識に在らずしての離反を促す催眠の内で暗みを、密やかに現実的なるものとしてしまう空間化の様なもの。セピアに気だるい退 廃ムード・ラウンジから這い出せないでいるのが愛聴してしまっている私的。強ち一般該当に当て嵌めてみても如何様なものか寧ろ媚薬とも なる曖昧さこそがNOISE。正規仕様と言うものを探りひとつの見解を持つと同時に、その事柄とは別にして最終選択肢はリスナー各位の世界 観に準ずるとすれば音の楽しみ方と味わい方は広がり、強いてその自由な受け取り方はNOISE作品らしさへと通じる。とコレ個人的な見解な れど好機につき御試ししてはと伺ってしまう。 (oZ)
SEMA   S. Minor  Ghosts Flexi (one-side, no-jacket)  MARQUEE  MOON (JAPAN)  MM-0006   1982
国内プログレ雑誌マーキームーン10号の付録45RPM片面ソノシートにつきジャケを持たない本作。逆回転再生音を孕んだ怪しい発声音の持 続、プレイされるピアノ、不協和な持続サウンド、怪ムードを煽る打楽器音と管楽器音。"迫"と"怪"と微睡みとが狂気前とした現実味を齎し軟 禁された仮優美の闇独房。痛みが治まる気配には至らない歪み。100年前も100年後も覚えとして変遷しない不変内心との接見。波立たない 朦朧と辛辣の無気ウネリが刻々と波紋を広げる地下景の如しから漂う退廃亡霊の気品気配。2nd LP作"Theme From Hunnger"のA2トラッ ク"S. S. Minor Ghosts"が"S. Minor Ghosts"と題され収録されたコレクターズ・アイテム。フォーマット違いによるものであろう響きの違 いと再生スピード指定になっている事以外LP作との違いは覚え難かった。テイクとしては同じだと思う。因みにで当時国内プログレ・シーン が前衛繋がりでNOISEの窓口を担っていた事が解る資料価値のある1枚ともなる。80年代初期マーキームーン誌や初期フールズ・メイト誌な どを閲覧すればその時代と共に履歴・資料以上で様々が窺える事と思う。 (oZ)
SEMA   Extract  From  Rosa  Silber LP  LE  REY (UK)  LR101   1983 LP (included in 4LP-BOX "Time Will Say Nothing 1982-1984")  VINYL-ON-DEMAND (GERMANY)  VOD103   2012
弦の摩擦音であろうか獣の鳴声の様な響きが気配を運ぶ幕開け。男声コーラスの反復にピアノのメロディー。雑音が介在した薄気味の悪さを 朧(おぼろ)げに覚える異空間域は月下の秘め事の様。神妙さとはナビゲーター、入口から深部へと駒を進めると禍々しさが潜み入る闇世界、 潜み入っていると思う闇そのもの全体像が獣自体。抱擁されている事に気付かずな神隠し、型崩れしてしまった常識に覚えを持たずしてのア ジール世界アルバム・タイトル・トラックA面。"女神の解剖"とでも訳せば宜しいかB面は1984年英国UNITED DAIRIESからリリースされた コンピLP作"In Fractured Silence"にも搭載されている。A面に仏国のUN DRAME MUSICAL INSTANTAEとHELENE SAGE、B面に英国 のSEMAとNURSE WITH WOUNDから成ったこの4WAYコンピ作は雑音ながらコンテンポラリー色が強く当時の評価としては低い様だった が個人的にはお気に入り。因みに入手難易度激高だったSEMAアルバムからすれば最も出会い易いトラックがコレであった。ディレイを効か せたピアノ旋律、打音を合図とした設定の切り替え、教会の鐘が鳴り響く中で反響に歪む持続音、少女の瞳の奥底に閃光する演ずる事のない 白昼夢の麗しさと等しく、穏やかさに隠匿されたままの残骸標本化された狂気を素晴らしく思う。片面1曲全2曲トータル30分に満たないア ルバムではあるが負性なる潤いに満ちた在処と言うものを然り気なく追憶の如しで呈し格別に揺るぐ。 (oZ)
VARIOUS  ARTISTS   In  Fractured  Silence LP (+ insert)  UNITED  DAIRIES (UK)  UD 015   1984 cassette  UNITED  DAIRIES (UK)  UDT030   1987 cassette  RRR (USA)  UDT030   1987
A面にUN DRAME MUSICAL INSTANTANEとHELENE SAGEのフランス勢、B面にSEMAとNURSE WITH WOUNDの英国勢。各々のト ラックを存分に堪能出来る4WAYなコンピ作。本レーベルの代表的VA作"Hoisting The Black Flag"や"An Afflicted Man's Musica Box"が 強力に目立つあまり存在薄な位置に定着された感ありとも、渋さに出来たこの内容は決してヒケをとるものではなく実に素晴らしいデキにあ る。アコースティックな無調室内楽に効果音を重ねたそれは、まるで60年代後半〜70年代前半のフランス娯楽映画から映像を奪ってサウン ドのみに映し出している様な感じのU. D. M. I. 。半ば無造作な展開ではあるもののドタバタに陥らずに、重過ぎず軽過ぎず仮空と現実の狭間 を産む。鑑賞用な芸術やら文化やらを軽く"いなし"ている品が麗しい。続くHELENE SAGEでは更にサントラ演奏要素が外され、情緒不安定 な無言追跡劇その映像内で繰り広げられているシーン展開を想定したかの如しフィールド・レコーディング記録の様な音演出が登場する。絵 のない物語りへグイグイと引き込んで行く力のあるトラックである。逆面ではROBERT HAIGHによるダーク質な散文的ピアノ曲がエクスペ リメンタルなアトモス音と退廃優雅に踊っている光景とも言えようSEMAの雰囲気良し展開良しな名曲が現れる( 因みに本曲は83年SEMAの 3rd LP作"Extract From Rosa Silber"のB面でも聴ける)。トリはレーベルUNITED DAIRIESの主人NURSE WITH WOUND。艶(なまめ)かし い程の妖艶が怪しく騒がし気な宴の中で展開浮遊しては言葉と言うものを奪っていく、正に有無をも言わせないこちらも名曲。どのトラック もキリリとした輝きを持っていてウットリとさせられるのがこのVA作である。最後に蛇足ながら、UNITED  DAIRIESのアナログ盤はプレス が抜きに出ていて音の再現が素晴らしく良好。まだ未体験の貴兄に宛てては全てアナログ処理で工程が完結しているであろう初期作の最低ど れか一作は入手してみては如何かと伺う。廃盤幾久しくコンディション・ミントは難しいとは思いますが、安価/適価にて遭遇された際には トライして損はないと思います。内にある何かに働きかけ意識なり見識なりが変わる事と思えますので。 (oZ)
ROBERT  HAIGH  AND  SEMA   Three  Seasons  Only LP  LE  REY (UK)  LR102   1984 LP (included in 4LP-BOX "Time Will Say Nothing 1982-1984")  VINYL-ON-DEMAND (GERMANY)  VOD103   2012
SEMAとしてのラスト・アルバムは個人名義を加えROBERT HAIGH AND SEMAで登場した。メロディー比重を上げ更にコンテンポラリー 音楽への色を深めた本作。生楽器音とドローンから産み落された郷愁感さえ含んでいるであろう叙情性。後の2000年前後あたりだったであ ろうか精神安定剤代りに重宝されたフィーリング・ミュージックの先駆け的な様にもあるが、フラットな物でも癒す物でもなく喚起させる働 きかけに出来た幻想幻覚サイドにありアダルトな眩暈(めまい)を垣間見せてくれるであろうA面。更にピアノ・ソロ・サウンド化を促進した 短編群から出来たB面はスタイル・構造・印象からすればNOISEとは言い難く、それは現代アートへの宣言とも看做せようかSEMAを終演さ せ移行したROBERT HAIGH個人名義活動その挨拶状且つ名刺代り。記憶が造った架空庭園、或いは地下シェルターの田園風景など人工的な 意味付けの上に成り立った根のない虚像美世界が刻まれる。SEMA作品の怪しく美しいジャケ・ビ��アルに虚ろさを覚えれば音世界内容は準 ずるものとして先ず良いと思う。トータル作品としての完成度の高さがSEMAの音魅力を更に引き立てているのは間違いない。追加として独 レーベルVINYL-ON-DEMAND社から再発される事はないだろうとされて着たSEMAのLP全4作が"Time Will Say Nothing 1982-1984" (no. VOD103)のタイトルで2012年BOX仕様にて奇跡的に再発リリースされた。4作ともオリジナル・ジャケ・デザイン付きで更にボーナス曲と してV.A.参加曲が追加される。オリジナル入手難易度・レア度からしてみても苦労なく一気にSEMA音源と遭遇出来るのでお薦め。 (oZ)
ROBERT  HAIGH   Juliet  Of  The  Spirits 12"  LAYLAH (BELGIUM)  LAY 9   1984 2LP (included in "Cold Pieces 1985-1989")  VINYL-ON-DEMAND (GERMANY)  VOD132.11 / VOD132.12   2014
夜陰の中の廃虚、朧気(おぼろげ)と冷めた追憶を見る様にしての電子ドローン質なオープニング。憂いのあるギターとピアノのメロディーが 主となって流れ、揺らめく赤に染まったジプシーの様な浮き草ぶりを想起させる。やがて音の悪いバイオリンが弾かれ加わり半ば唐突に闇の 中へ放り出す如しの様にしてエフェクト・サウンド・ドローンで幕を閉じるA面。B面では不協和を鏤(ちりば)めたピアノの旋律。一打音によ る設定の切り替えの後、電子持続音と闇儀式的な気配を焚き付ける太鼓の音、不気味なコーラスの浮遊らが混合しゴーストを誕生させる。十 中八九で1983年作SEMAの2ndLPタイトル曲A1"Theme From Hunger"のリメイク版。その後もSEMAでの特徴であった一打音による設定 の切り替えをカット・アップ代わりに多用し展覧させているかの様にしてミュージック・コンクレート/コンテンポラリーを解体展開し不穏 なるアブストラクトへと陥れていく。SEMAラスト・アルバム後に舞降りた残り香的蜃気楼と言えるかもしれない、自分自身の過去に手向け つつ別離と言うものを謳ったと思われる1枚。 (oZ)
VARIOUS  ARTISTS   Devastate  To  Liberate LP  YANGKI (UK)  YANGKI001   1985 cassette  UNITED  DAIRIES (UK)  UDT025   1987 cassette  RRR(USA)  UDT025   1987
HARDCORE PUNKシーンが冴えたるところ、音楽が出来るその可能性、後々のライヴ・エイドらにも通じて行くと思う。この時期しばしば リリースされた政治的運動一環に強いアルバム。アナーキズム的な個人行動を基本とした過度な動物保護活動が集団化すればテロ組織看做し THE ANIMAL LIBERATION FRONT(動物解放戦線)をサポートしたとされるコンピLP本作。とは言うもののB面中盤以後に登場するCRASS ないしその一派は順当としても反社会・反組織・反規則と非属性に強いNOISEアーティストが集い支援するとは俄(にわか)に信じ難く違和感 に埋もれる。音楽シーン内でアナーキスト立場でありテロリスト立場で通じていると言えようNOISEが、政治色に強いCRASS周辺と結託し 解放の為に荒廃させるべく混沌錯綜への陥れが本コンピ作の主旨ではなかろうか、支援そのもの自体に熱量はなく至ってニヒル延(ひ)いては その為の強引用であり借物ではないかと察せられる。A1にはNURSE WITH WOUND、放牧家畜の様な牧歌的POPSがコラージュNOISEに噛 み付かれてから捕食されてしまった如し良トラック。A2には揺れを伴った闇幻常蜃気楼、第一期活動終盤の転換期であったSEMAが珍しく純 然としたドローン・アンビエント作風を収録。A3ではDANIELLE DAXとのデュオNOISEアバンギャルドPOPSバンドLEMON KITTENSを解 消し終わらせたKARL BLAKEによる新バンド、SHOCK HEADED PETERSがギター・フィードバックを唸らせてのヘヴィー・ロック。モン タージュ・アッセンブリーされたコミカル奇形が音楽モドキを粧いつつ蝿やゴキブリら迷惑愛嬌同等を出現させた如しA4、盆気配なベル打音 余韻を効かせながら物音や作業音らをコラージュしたA5各々印象的な短編2編を蔵めたP16D4。ロックとNOISEとフォークロアを迷彩柄に したと言えそうなA6のCOIL。金属ベル音の反復とフィードバックNOISEに加工された少年少女合唱が被りループエンドレスするA面ラスト は反証性を何かと纏っているであろうCURRENT 93。B面に返しB1トップには雑音使用で仕上げられたエレクトロニクスNEW WAVE調で 新生アバンギャルトなPOPSが先ずはでと目を引くLEGENDARY PINK DOTS。B2のTHE HAFLER TRIOは環境音や電子音らをエレメント にしたコラージュ短編で、エレメントが結合し別エレメントを精製しただけと言えようかコンピ編成内で埋もれる事を弁えたクール、表現無 熱存在に無機質さ全うを覚える事となる。以後トラックではCRASS関連者が連なる。始弾B3にはANNIE ANXIETY嬢、雑音+音源切貼り+ 歌+エスニカルで祭り的なパッカーションからNEW WAVEベースなコラージュ作が聴ける。B4は本件創作意図からして役割メイン・アクト と言えそうなCRASS、ニュース・プログラムなど音声音源らとHARDCORE PUNKなどCRASS演奏プレイが混然となりアナーキー&テロ看 做しを音体現する。B5とB6の短編はBJORK成功への足掛かりであるSUGARCUBESを提供したCRASS系レーベルONE LITTLE INDIAN所 属ユニットD&Vによるパッカーション・リズム+PUNK調ボイスの変則編成曲。ラストは幕引きに際し発生させた単発匿名ユニットであろう 物騒がせな名称WHO WILL CARRY MY ARMS。リズム・ボックスとシンセ・メロによる真夜中無人ながらで運営している誰の為でもない 遊園地メルヘン景の如し短編曲が搬出され〆。支離滅裂的編成CRASS RECORDSコンピLP作にも遠からず近からずで通じるものありな1枚 はROCK/POPSを汚す為の実施現場と言えそうな1枚である。印象的な良トラック多数有りで触れておいて損のないコンピレーション・ア ルバム。 (oZ)
VARIOUS  ARTISTS   The  Fight  Is  On LP  LAYLAH (BELGIUM)  LAY10   1985
NOISE黎明期の後半であったこの頃、音楽要素から掛け離れ尖った存在を翻したのがベルギーNOISEレーベル初期LAYLAHだった。情景や心 情と言った慣れ親しんだ描写の色合いを主役とした表現から脱し、その主役を不在にして現象・形状としたサウンドそのものから齎そうとし た別アプローチに着手し提示したのが本コンピLP作の位置取りだったのだと思う。参加者はA面に負力効果実験となろうCOIL、モンタージュ 化からのカルト促進CURRENT 93、サウンド研究白書を提出したTHE HAFLER TRIO。B面にコンテンポラリーな純然サウンド・プレイの ROBERT HAIGH、アトモスフィア創造LUSTMORD、アブストラクト創造となろうNURSE WITH WOUND。アルバムのラストにコンピ作 参加は稀となる短編2曲を提供したORGANUMも低音ドローンを用いず金属質な軋み音で薄気味の悪い空間を造作する。後々に登場する音響 武装NOISEの祖先的な先駆け存在にあると思う、ポピュラー音楽表現領域から離反しているサウンド達の集合体である本作に物足りなさを覚 えたファンは当時少なくはなかった。豪華メンツの割りに評価として余り宜しくなかった1枚ではあるのだが、アンチ・ミュージックとして の反骨心に高く雑音ヒストリー上では然るべきポストにある音盤だと思う。 (oZ)
VARIOUS  ARTISTS   Ohrensausen LP (black or white vinyl)  DOM (GERMANY)  DOMV77-03   1985   2CD (titled "Ohrenschrauben / Ohrensausen")  DRAGNET (GERMANY)  DRAGNET 04   1993
NOISEを紹介すると共にNOISEの翻しへと通じ名盤となった独レーベルDOM配給コンピ作第一弾"Ohrenschrauben"(no. DOM V77-1)に続 き登場した第二弾"Ohrensausen"では、レーベルが嗜好するアーティストを集わせる事でレーベル運営その方向性の絞り込みが行なわれてい ると言える。DOM運営の主眼として本件が浮上させているのは継承から展開へと比重しきったポスト・アバンギャルドである所のNOISE提 唱。NOISEシーン紹介を兼任しながら広報役割を担う。不協和でアンバランスな出立ちが別選択且つ次章的な雑音造形にありリーディング・ ボイスが同位で重層するA1は後にSTEVEN STAPLETONの奥方となるDIANA ROGERSONユニットCHRYSTAL BELLE SCRODD。A2に はNURSE WITH WOUND、気味悪く動きだしたオモチャ仕掛け達がファクトリーする宵闇神隠し。激しい気流の天空に舞い上がり神話をテ クノロジーで啓示している如しA3はCOIL。A4にはピアノとシンバル&ドラムによるアコースティック抽象フリー・プレイのSEMA、オブス キュア表現法を削ぎ落し演奏自体をアブストラクト化としたROBERT HAIGH転換期作が蔵まる。UK勢が続いてからのA5には70年代前半か ら活動しLAFMS(ロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ)に参加していた米国SMEGMA、壊れたバンド編成によるアバンギャル ド・フリー・プレイが提供される。A面ラストDUKA BASS BANDは独H.N.A.S.の初期メンバーによるユニットとの事、管楽器音と電子鍵盤 音とドラムによる感触チープなフリー炎症演奏が配置される。ドイツ勢サイドとなるB面に移れば手始めにとレーベル主H.N.A.S.が高周波と 打音とエフェクト音とピアノやボイスらを組織し、テンションのあるアブストラクト"からの"で何時とはなしに男女ボーカルを配したモダン 電子ミュージックを立ち上げていたテクニカルなトラック。B2のASMUS TIETCHENSでは揺らぎや浮遊、音響研究を兼任した如しで元祖音 響系なアプローチと言えよう学際的トラックが聴ける。B3は1985年スウェーデン・レーベルPSYCHOUT PRODUCTIONSからリリースさ れたH.N.A.S.の1st LP作"Abwassermusik"(no. PSYPRO 005)にて共演したMIESES GEGONGE、ディレイ効果に埋もれたエイリアン雑音 サウンドを排出する。B4にはドイツ前衛NOISEの先駆者P16D4によるテンポの速い物音系コラージュ作。エクスペリメンタル域から永遠に 降りる気配がなく成果と言うものを欲している姿勢にない破壊的構築が頽廃や荒涼と言ったものを暗にして呼びつけている好トラック。ラス トにはA面ラスト同様にDUKA BASS BANDが登場、無自覚性を漂わせた管楽器音と雑音によるフリー・プレイでそれ自体が儀式域である事 を穏便に搬出しアルバムをエンドさせた。レーベルDOM概要を知りたいと言う方に適した本件はNOISEに傾向した所のポスト・アバンギャ ルド初動を知るにも適している。アーティスト側の指向性で委任されてから集合を以って仕上げられたコンピ作につき入門者サンプラーとし ても有効、収録されたアーティストでお気に入りが居ればその音源コレクションにも有益な1枚。 (oZ)
0 notes
Text
フジロックの素晴らしさは世界各地の(マイナーだけど)魅力的な音楽を紹介してくれるというところにあるというところを熱く語ってきたわけなんだけど、それを志向する「音楽マニアのベテランフジロッカー」というのも、また厄介な存在だと思うのだ。そこはたっぷりの自戒を込めて、そう思う。
というわけで、もう一度この記事を参照。
www.timeout.jp
テキストを書いた三木邦洋さんはこんな風に言っている。
ラインナップの内容如何に関して、確実に言えることは、音楽マニアのベテランフジロッカーたちが求める「フジらしいラインナップ」を目指すのは、現状、フジロックの運営を経済的な苦境に追いやるだろう、ということだ。
この文面を読んで、僕としては、これを思い出した。「すべてのジャンルはマニアが潰す」という話。新日本プロレスを買収したブシロード木谷高明社長の言。
www.news-postseven.com
コアなユーザーがライトなユーザーを拒絶していたがために、プロレスが衰退していった面もありました。僕は“すべてのジャンルはマニアが潰す”と思っていますから。(「ブシロード」木谷高明社長)
これを受けて、プロレスラーの男色ディーノも、こんな風に言っている。
 誤解のないよう先に言っておくと,ジャンルを支えるのもマニアなの。これに関しては間違いない。実際に多大なお金や労力を費やしてくれるのは,マニアだけだから。ただ,それは現状を維持する場合のみね。ビジネス,とくにエンターテイメントビジネスって,現状維持をしようという志だけでは,現状維持すらできないものが多いのね。なぜなら,生活に必ず必要なものとは違って,お客さんの入れ替わりが発生するから。
(中略)
するとここで,マニアと新規の摩擦が問題になってくるの。マニアって,基本的には排他的なのよ。それこそ,よりマニアックな知識を持っているほうがランク上位とされる,よく分からないピラミッド世界でもあるから。
 もちろん,それ自体は構わないと思うのよ。実際のところ,深く知ることで楽しみ方もより深くなる面があるから。ただ,「○○を知らないくせに」「そんなことも知らないの?」的な空気が出ると,新規はもう入っていけない雰囲気になる。ここで足し算と引き算のバランスが崩れて,縮小していく。
(中略)
 一番理想的なエンターテイメントは,マニアが去らずに新規が入って来やすい,それでいてリピートしてもらえるようなコンテンツなんだけど,それはまず不可能に近い。でも,それに近いものを目指す必要はあると思うの。もちろん,ビジネスとして考えた場合,の話よ。作家性だとか作品性だとかの志向の話ではなく。もちろんビジネスにも,その要素は含まれているんだけどね。
 で,結局のところ何が言いたいかというと,今いる顧客だけに向けたエンターテイメントは,先細るしかないっていう考え方が,私の根底にはあるってこと。
www.4gamer.net
そういう目で見ると、前述の記事には「ああ……」と思える箇所が散見される。
フジロックのイメージとは相容れない部分のあるEDM系アーティストたちの出演にも、違和感を覚えた人は多かったことだろう
ロックフェス、ユースカルチャーはかくあるべしという勢いをラインナップで表明するのは、10年前、20年前とは比べ物にならないほど難しくなっている
アイドルなどの賑やかしに頼ることのない唯一の大型フェスといえるフジロックは、今、不利な要素ばかりに囲まれている状態だ
こうして見ると、かたやプロレス、かたやロックフェスだけど、やっぱり同じことが起こってるように思うのだ。全てのジャンルはマニアが潰す。ならばフジロックは「フジロッカーズ」に潰される。今フジロックに起こっている状況は、まさに男色ディーノ言うところの「マニアと新規の摩擦」なんだと思います。
ちなみに。田中宗一郎さんは、インタビューでこんなふうにも言っている。
ここはちょっと慎重に言葉を選らばなきゃなんないんだけど、俺、フジ・ロッカーズって言葉とか、あまり好きじゃなくて。そもそもバンドのファンとかにしても、ロイヤリティ、忠誠心の高すぎる人達って、ちょっと苦手なんです。ちょっとしたドグマも生まれがちだし、その外側のカジュアルな人達に向けて敷居や壁を作ってしまう場合もある。でも、そんな親衛隊みたいな人達が存在するイベントなんて、<フジ>くらいじゃないですか?(笑)。それだけ蠱惑的な魅力があるんですよ。実際、主催者とバンドとオーディエンスが一緒に新しい何かを作っていく、成長させていく。そういうロマンティックな感覚が<フジ>には常にあった。これ、まさにコミュニティなんですね。もちろん、それってプラスとマイナスの両方があって。<フジ>の魅力に感染してない人たちからすると、「なんか、うざいな」と感じる部分もきっとなくはない。
frf-en.jp
そういう意味でも、僕としては、「音楽マニアのベテランフジロッカーたちが求める“フジらしさ”」なんていうものは、もしそれが間口を狭める排他性として働くならば、正直、害悪でしかないと思うのです。
「ロッキン文化圏」の邦ロックだって、EDMだって、アイドルだって、「フジロックのイメージとは相容れない」なんて言わず、全然あっていいと思う。でも、その代わり、そういうアーティストのファンがふらっと歩いた先で新しく触れることのできるような、未知の音楽の魅力が展開されていてほしい。入り口はどこにあっても、フジは間違いなく「また来たくなるフェス」だし、世界中の音楽カルチャーに触れることのできる奥深い魅力がそこにあれば、それは尚更だと思う。
来年は20周年なので、とても期待しています。
” - 「フジロックの行方」と「すべてのジャンルはマニアが潰す」という話 - 日々の音色とことば (via petapeta)
0 notes
benediktine · 6 years
Quote
【■六本木TSUTAYAに暴言吐いてる人に書店員が暴言を吐いてみる】 - はてな匿名ダイアリー : https://anond.hatelabo.jp/20180617200828 2018-06-17 現役の書店員だけど先日バズった六本木TSUTAYAに暴言吐いてる人やその取り巻きがあまりにもアレなので暴言を吐きます。 あのさ、本って一年で何冊出版されるか知ってる?「読書好き」を自称するんなら当然知ってるよなあ。 七万冊だよ。七万冊。 それを365日で割ると1日200冊弱の本が出版されるんだよ。なあ、これ、タイトル出版社著者内容その全てを把握できると思うか?それに加え既刊本もあるんだぜ?社割でいくら本を買おうが一人の人間に把握できる量じゃないんだよ。口頭でタイトルだけ伝えられても、表記もなにもわかんないの。今までお前が口頭でタイトルを伝えただけで書店員が対応してくれてたんだとしたらそれは単に運が良かっただけだ。広い広い出版業界の観察範囲がその担当した書店員と偶然合致しただけ。 頼むから口頭でブワーッとタイトルだけ伝えてこっちが即座に対応できなかったらキレる前に、もう少しタイトルやISBNを紙に書くとか考えてくれないかなあ。 あと残念だけど六本木TSUTAYAのように純粋な書店としての機能以外を持つ書店って今後増えてくと思うぜ。 Amazonの登場で書店は半ば息の根を止められたような物なんだわ。「単に新刊買うだけだったらわざわざ書店に足を運ぶ必要ないなー」って書店員やってる俺も思うもん。「ほしい商品をすぐさま見つけて購入する」という利便性はどう足掻こうがリアル書店はAmazonに勝てそうにない。 利便性では勝てそうにないならどうするか。その他の価値を自ら創出して生き残るしかないじゃないか。 お前やお前の取り巻きが散々「オサレ()」と馬鹿にしまくってるTSUTAYAの店作りも、その生き残り戦略の一つなんだよ。 ひとつ聞くけど、TSUTAYAに足を運んだ客がお洒落な空間を味わいその雰囲気と気分の高揚の中で本を選んでお前らに何か迷惑かけたか?なぜ「意識高い系()」と自分とは異なる消費スタイルの客をそこまで嘲笑しまくる?なぜ自分とは解釈の異なる棚作りをしただけでそこまで発狂する? お前らが嘲笑している六本木TSUTAYAに足を運んでいるその人達は、競合他社である俺達もほしくてほしくて堪らない、出版業界にお金を落としてくれるご新規様なんだよ。なにをきっかけにしても良い。とにかく「書店に足を運んでくれる人」をどんどん増やしていかないと書店全体の未来はないの。 そんな貴重な新規客を嘲笑するオメーらみたいなスノビズム拗らせた排他的な人間が市場の縮小に拍車かけてんだよ。「書店とはかくあるべし」「読書とはかくあるべし」と勝手に定義して業界を私物化してんじゃねーよ。書店はお前らのための空間でもあるけどお前らのためだけの空間ではないんだわ。「全てのジャンルはマニアが潰す」だとかなんだとか言ってた人いるよな。お前らまさに「業界を潰すマニア」そのものだぞ。 不毛な「暴言」なんて吐いてる暇があるんだったら他の書店に行ってどうかその店を買い支えてやってくれ。お前やその取り巻きはTSUTAYAのターゲット層ではないんだ。なにか本を買うんだったらダーウィンの「進化論」とかお勧めだよ。 20:08
【■六本木TSUTAYAに暴言吐いてる人に書店員が暴言を吐いてみる】 - はてな匿名ダイアリー : https://anond.hatelabo.jp/20180617200828 2018-06-17
0 notes
soremiryoku · 6 years
Text
On Twitter ...
この言葉は受け売りだけど、マニアがジャンルを潰すんよね プロレス界とか前はそうだったんじゃないかと思う 新しくファンを始める人に優しい土壌じゃないとダメ 排他的な雰囲気があったら新しいファンは入ってこない 古参が偉ぶり始めたらそのコンテンツは終わる
— 光一 (@wonder_koichi) April 23, 2018
from Twitter https://twitter.com/sore_miryoku_ April 24, 2018 at 04:58PM via IFTTT
0 notes
oniwastagram · 4 years
Photo
Tumblr media
\おにわさん更新情報📸/ [ 香川県直島町 ] ベネッセハウス Benesse House, Naoshima, Kagawa の写真・記事を更新しました。 ーー #安藤忠雄 の設計による『ベネッセアートサイト直島』の中心施設と、その周囲に広がるアート作品🎃が点在するランドスケープ。 ・・・・・・・・ 自分語りwから。庭園の写真を集中的にセレクトしてると、こんなに日本庭園ばかりが好きなのだっけ?と思えてくる。わかりやすく言うと飽きる。笑。 30代で日本庭園1000箇所観に行った、と言うとまあ『庭園ガチオタ』には違いないのだけど、『日本庭園は大人向けの高尚なカルチャーである』ーーという風潮は好きではなくて。 日本庭園付きの豪邸作ったり、日本庭園ある高級旅館に数万円払える大人ならわかる。たかが数百円の入場料・拝観料でわかった気になって上から目線になるのって、キモくないですか。なんかダサい。若者でもライブやフェス、グッズに数千、数万と払うのに。 #マニアがジャンルを潰す という言葉がある。それめちゃくちゃわかる。閉鎖的なカルチャーはシュリンクしていく。 だから……自分は客観的に見たらマニアなんだろうけど、なるべく上から目線感無いように気をつけている。 そんなこと思ってると…別に日本庭園の専門性を突き詰めたいわけじゃないよな、と思えてくるので自分が考えていて楽しい場所もより載せていこうと思った。 …まあこれまでも #瀬戸芸 関連は載せてるけど、何度も足を運んでるこの場所も立派なランドスケープだったなあと。 ーーーーーーーー ベネッセハウスは“現代アートの島”直島でいとなまれている『ベネッセアートサイト直島』の中心施設で、美術館『ベネッセハウス ミュージアム』🏛といくつかの宿泊棟からなり、そして目の前に瀬戸内海🌊をのぞむ屋外の園地(宿泊客以外も散策可能)には現代アート作品が点在しています。 庭園として語られることはそんなに無いけれど、写真の #蔡國強 『文化大混浴 直島のためのプロジェクト』(“Cultural Melting Bath: Project for Naoshima”)の写真を見直した時に、これは #枯山水庭園 とか環状列石とかそうした目線で見て面白い作品なのではと思ったこと、そしてニキ・ド・サンファル作品のあるパーク棟の前の園地も紹介する意味があるランドスケープなのでは、と思ったので紹介! ちなみに蔡國強が手掛けたランドスケープとして『いわき回廊美術館』も紹介してます。 個人的には直島🏝は2019年の瀬戸芸で7回目。2012年の2度目の時にベネッセハウスに泊まったよ!!ひとりで!! その時に記したこのエントリはしばらくのあいだ『ベネッセハウス 一人』でググると最上位に表示され続けたのですが(笑)、最近は下がってきた。その時は真冬だったので手を挙げなかったけど、「文化大混浴」はベネッセハウス宿泊者に限り入浴することが可能(だった。今はできないみたい) 現 福武財団理事長 #福武總一郎 さんの依頼で安藤忠雄により設計されたベネッセハウス。1992年に現在のミュージアム棟が竣工、その後オーバル、2006年にパーク、ビーチという宿泊棟が増築されて現在に至ります。 自分が宿泊したのはパーク棟。部屋にはジェームズ・タレルの絵画があって、そして館内には杉本博司さんの作品がいくつも展示されていた。中でも記憶に残っているのは坪庭『苔の観念』。古い写真だけど記事の方に載せました。 園地一帯では前述のアーティスト以外にも大竹伸朗、ウォルター・デ・マリア(『地中美術館』の展示作家のひとり)等の屋外作品が眺められます。 いずれも瀬戸内海の風景との組合せを意図された作品で、中でも草間彌生さんの“南瓜”が言わずと知れた有名フォトスポット。 行くたびにエネルギーもらえる直島。これからも死ぬまで何度も訪れます! 〜〜〜〜〜〜〜〜 🔗おにわさん記事URL: https://oniwa.garden/benesse-house-%e3%83%99%e3%83%8d%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9/ ーーーーーーーー #庭園 #日本庭園 #garden #japanesegarden #japanesegardens #ランドスケープ #landscape #直島 #直島町 #naoshima #香川 #香川県 #kagawa #瀬戸内国際芸術祭 #artsetouchi #美術館 #artmuseum #museum #枯山水 #karesansui #CaiGuoQiang #おにわさん (Benesse House Art Site Naoshima) https://www.instagram.com/p/B9RNsc5plCB/?igshid=3147ddv60vmr
0 notes
oniwastagram · 5 years
Photo
Tumblr media
【戯言】 おとといの根津神社公式インスタの投稿や、Twitter🐦の方でRTした文化財専門員の方のツイートを見ながら、色々思った昨日今日でした。 趣味の範疇とはいえ自分も文化財庭園を多く紹介している立場。 根津神社さまの静かな怒りを見ながら、改めて「自分は果たしてどうなのか、モラルの範疇で行動できているのか」と考えさせられる。(なお少し削った写真あり) 『ただ自分が庭園を見たいだけ』 『人よりも多く足を運んでいる自負はある、自分の情報が少しでも誰かの参考になれば』 そんな思いで庭園の紹介をはじめたのが“おにわさん”というサイト。 あくまで自分は“見せていただいている”立場だし、ひとりの大人として“権利侵害”といったグレー、ブラックなことはしたくない。 赤信号、みんなで渡れば怖くない――という流れには抗いたい。 「個人利用の範囲」をどう捉えるかですが、収益化しないことでせめて「個人の趣味のサイト」としてマナー違反にならなければ――と思っていて… サイトも掲載件数も多くなったし昨今は一定数の人に見ていただいてるけれど、一度たりとも広告バナーを載せたこともないし一銭も得ていません。 全国巡るための費用がこれまでどれだけ掛かってきたかは…考えられないwそれはあくまで「好きなこと」でしかないから。 でも本当はいつか、堂々と取材費払って取材に伺えるようになりたいなーー……という夢物語。(「観に来て、取り上げて!」というオファー、大歓迎です!) 収益を得るどころか、大雨などの被害で維持管理が難しくなっている文化財庭園に出来る限りの寄附がしたい。そんな想い。 …そのためには、いつか自分の「各地にたくさん観に行ってたくさん紹介する」に少しでも価値が生まれたら、なんてのは思うのですけどね。 ***** 文化財は高尚か?という点についても。 自分は何人かの著名人が唱える“マニアがジャンルを潰す論”はほんとうにそうだと思うので気をつけなければと思っていて。 沢山マニアックな庭園紹介してるけど別に知識を披露したい訳じゃなくて誰かにとっての身近で素敵な庭園を届けたい、ただそれだけなんです。 というか自分の場合は『沢山行ってるだけ』でプロではないので…“知識は無いけど好きなんです”という、ある意味自己肯定👍の為のサイトが『おにわさん』でもある。 でも「若いのに興味持ってくれて嬉しい」と地方のお寺やお宅ではよく言われるのでーーだから若い人が訪れたら喜ばれることも伝えたい! すごくシンプルに。庭園って素敵な場所だと思うんですよねー。それが歴史ある日本庭園でもそうだし新しいデザインの公園でも。 そこに訪れるきっかけは、フェスだったりビアガーデンだったり、ロケ地だったり映えスポットだったり聖地だったりしても良いと思うんだよなー。いや、そうであって欲しい! ***** そうこう言っているうちに。最近は各SNSともフォローいただく方が多くなりました。ありがとうございます🙇‍♂️ Instagramがまもなく5,000、Twitterが中の人の元のフォロワーを越えそう、遅く始めたFacebookも節目の200いいね! 最近はマニアックな庭園が多いのですが、『身近で素敵な穴場庭園』がお届けできればいいな〜〜なんて思います。 夏に久しぶりに西日本を巡るので、いくつかは京都の有名庭園も再訪予定! ーーーーーーーーーー #repost @nedujinja_official ・・・ 最近はカメラが趣味の方も大変増え、当社へご参拝にいらっしゃる方も皆さま鳥居や社殿、お花などとてもキレイに撮って下さっています。 ご参拝の記念に素敵なお写真をたくさん残して下さいね。 ただご注意頂きたいことがございます。 「神社」とはそもそもどのような場所なのかということを頭の片隅でいいので置いておいて下さい。 神様をお祀りしている場所であり、 ご参拝の方がたくさんいらっしゃいます 教会の中で勝手に撮影会ができますか? お寺の境内で勝手にロケができますか? またご自身のお家や庭が勝手に写真素材として販売されていたらどう思いますか? 根津神社は境内も広く、地域の憩いの場としての役割も担っています もちろん大いに結構なことです しかし開放的ではありますが自由ではありません。 根津神社からのお願いです。 https://www.instagram.com/p/B0TD_mmAIHo/?igshid=1nd1ygln9mklc
0 notes
Text
Amazonの登場で書店は半ば息の根を止められたような物なんだわ。「単に新刊買うだけだったらわざわざ書店に足を運ぶ必要ないなー」って書店員やってる俺も思うもん。「ほしい商品をすぐさま見つけて購入する」という利便性はどう足掻こうがリアル書店はAmazonに勝てそうにない。
利便性では勝てそうにないならどうするか。その他の価値を自ら創出して生き残るしかないじゃないか。
お前やお前の取り巻きが散々「オサレ()」と馬鹿にしまくってるTSUTAYAの店作りも、その生き残り戦略の一つなんだよ。
ひとつ聞くけど、TSUTAYAに足を運んだ客がお洒落な空間を味わいその雰囲気と気分の高揚の中で本を選んでお前らに何か迷惑かけたか?なぜ「意識高い系()」と自分とは異なる消費スタイルの客をそこまで嘲笑しまくる?なぜ自分とは解釈の異なる棚作りをしただけでそこまで発狂する?
お前らが嘲笑している六本木TSUTAYAに足を運んでいるその人達は、競合他社である俺達もほしくてほしくて堪らない、出版業界にお金を落としてくれるご新規様なんだよ。なにをきっかけにしても良い。とにかく「書店に足を運んでくれる人」をどんどん増やしていかないと書店全体の未来はないの。
そんな貴重な新規客を嘲笑するオメーらみたいなスノビズム拗らせた排他的な人間が市場の縮小に拍車かけてんだよ。「書店とはかくあるべし」「読書とはかくあるべし」と勝手に定義して業界を私物化してんじゃねーよ。書店はお前らのための空間でもあるけどお前らのためだけの空間ではないんだわ。「全てのジャンルはマニアが潰す」だとかなんだとか言ってた人いるよな。お前らまさに「業界を潰すマニア」そのものだぞ。
” - 六本木TSUTAYAに暴言吐いてる人に書店員が暴言を吐いてみる (via yaruo)
0 notes
Text
―― でも辞めちゃうんですよね、なんで会社はそんな人を手放すんですかね。
中野 POS(Point of Sale System)を導入したんですよ。それは音楽を殺すからいかんと、僕は最後まで主張したんですが。
―― それはどういう理由からですか?
中野 POSは売れるものだけ売って、売れないものを切るシステムなんです。音楽でも何でも、市場にはヒエラルキーというものが存在しますよね? 大衆向けからマニア向けまで、裾野の広い下の部分から突端まで。その上の部分を切ってしまったら、そのジャンルは死ぬに決まってるんですよ。
―― そんなに売れないけど、そのジャンルの先鋭的な部分ということですよね。
中野 生長点に当たる部分ですよ。そこを切ってしまったら、下は育たなくなるし、つまらなくなっていくんです。だけど会社は売れるものを売って、利益を上げたい。昔は売れなくてもブルーグラスを置いとこう、カントリーの好きな人がいるからって置いてたのが、POS管理になると、それは不良在庫になっちゃうんです。
” - ASCII.jp:超マニアックなCD屋「メカノ」はなぜ潰れないのか (3/5)|四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 (via tiga)
0 notes