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#ペダル漕ぎ運動
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R6.4.23 運動中@通所リハビリ
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リハビリ室に行ったときのこと
何やらしている様子だったので
しばし同席
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ペダル漕ぎの小さいマシンをつかって
運動をされている様です
足の動きにくさが気になるとか
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こちらのエルゴメーターですと
しっかりと椅子に腰かけられないと
危険もあるそうで
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“おもしろいよぉ ウフフフフ”
楽しそうにペダル漕ぎに取り組まれています
“おもしろいからやってみな”と
お誘いをいただきました(*^-^*)
痩せるかしら…
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毎日の暮らしで 身体が動かしやすくなるよう
少しずつTrainingを重ねて参りましょう
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kennak · 11 months
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内容は全部タイトルに書いてある通り。コロナ禍の真っ最中の話だし、前職辞めてるからもう時効だと思うしここに書く。なお申し訳無いけどおじさんの下半身の話も出るから気を付けてね。数年前、世間はコロナの真っ最中で、増田の勤め先も漏れなく在宅のリモートワークになった。営業職の増田にとっては天国だった。得意先に行かなくても商品と数字は引き続き動く、増田の業務はせいぜい1日に数回客先からの電話とメールくらい。そりゃあサボりにサボった。在宅ワーク経験者は分かると思うが、面白いもので最初は皆おっかなびっくり、コソコソとサボる。勤務時間中だけど近所のカフェに行っちゃおう〜とか、朝に始業の連絡入れたあと二度寝しちゃおう〜とか可愛いものである。どうせすぐに終わるボーナスタイムだ、満喫しないと損だと考えた。だが予想に反して世間は落ち着かず、在宅ワークは長く続いた。サボりも2年目ともなれば慣れたものである。最初はコッソリ喫茶店に行ってた増田も、もはや当たり前のようにDLsiteで買った同人ゲーをやっていた。さて流石に一日中座りっぱなしでケツも痛いし、昼飯のウーバーイーツも飽きてきたし、たまには運動しなきゃな〜なんて思ったある日、配達されたハンバーガーを食べてふと気がついた。「ウーバーの配達すれば、運動もできてお金を稼げて、一石二鳥じゃん」在宅勤務でやることもないので時間もある、座りっぱなしも良くないし、運動がてら自転車に乗ろう。嫁にバレると色々言われて面倒だけど、幸いなことに嫁の職種は出社が必須なので、家はいつも1人だ。『嫁にバレずにウーバーイーツいくら稼げるかチャレンジ!』と1人でYoutuberのような気分になった。早速配達員としての準備をした。自転車はあるから、あと必要なのは黒くて大きいリュックと、ヘルメットもあった方がいい。無地の黒くて四角いリュックをAmazonで3千円で購入、こっちは安物でいいけど、ヘルメットはそうはいかない。万が一の事故に備えて、安全性の高い2万円のを買った。ヘルメットの値段は中身の頭の値段、俺ほどの頭ならもっと高くてもいいかななんて思いながら、サボり→大サボり→ウーバーイーツとポケモン御三家みたいな進化を遂げた。結論、最初は順調だった。ちょろっと自転車を漕いでは週に1万円の稼ぎを得つつ、得意先は電話で対応、会社には業務終了の連絡をして、嫁におかえり〜と声をかける。そんな社会をクソ舐めた生活が続いても、嫁は案外気付かなかった。嫁は元から細かい事は気にしないゆってぃのような人だったが、最後の方は普通に玄関にウーバーのリュック置きっぱなしというポカもした。それでも気付かなかった。何で?。順調に見えたその折に、増田の体に異変が起きた。ケツが痛い。確かに増田のアナル付近にはもともと大きめのデキモノがあった。しかし痛みも無いし、そのうち消えるだろうと放っておいた。それが度重なるリモートワークの座りっぱなし生活と自転車の振動によって圧倒的な成長を遂げ、ついには痛みを伴うようになってきたのだった。ウーバーイーツ開始から4周目でいよいよ自転車に乗れなくなり、病院へ向かった。トータルの稼ぎは4万円でギブアップだ。業務中に病院に行く訳にもいかないので、有給を取って肛門科へと急いだ。待合室でドーナツクッションを敷いて待っていると、増田の前のおじさんが呼ばれ、ぶすっとした面持ちで診察室へ入っていった。肛門科にいる人間の表情は、得てして「不機嫌」か「死にそう」のどちらかである。不機嫌おじさんが入って少し経つと、『ん゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛』ドア越しに叫び声が聞こえてきた。みんなメイドインアビスって知ってるかな?あれに出てくるナナチの声全部に濁点を付けたような、呪詛めいた声だ。(大人のオスがこんな情けない声で鳴くんですね♡)と心の中のメスガキが語り掛けてくるが、余裕ぶっている暇はない。次は我が身である。汚ねぇナナチ(CV:藤原竜也)が死にそうな顔をして出てきた後、増田の名前が呼ばれた。在宅勤務とウーバーイーツの現状、アナルの症状を医者に話して、触診となった。「横になってズボンとパンツを下ろしてください」と言われたので言われた通りに脱ぐと「前は出さなくていいです」と嗜められた。罠かよ。『横になってお尻を向けた状態でパンツを後ろだけ下げてアナルを見せる姿勢』という、肛門科にとっての日常は俺らには非日常なんだから、知らんかった���そりゃチンポもまろび出ますわな。いざ触診。「ダメですね、すぐに手術で取ります」早い。2秒くらいしかみてないじゃん。手術ってそんなに軽い感じなんだ。アナル爆発初心者だから知らなかった。そこからはあっという間だった。アナル付近にこまめに麻酔を打ちつつチョキチョキ患部を取り除く。麻酔と言っても完全にシャットアウトするわけじゃないし、アナル周りは神経も敏感で普通に痛い。待合室の方々には申し訳ないが、俺もまた数多くの汚ねえナナチ(CV:こりゃめでてーな伊藤)の1人になり、1万7千円の診療を払って帰った。名探偵ピカチュウのようなシワシワ顔で家に帰った増田を、嫁はひどく心配した。こうなってはと、全てを話した。内緒でウーバーイーツを始めたことケツを痛めたことアナルが爆発してナナチになったことウーバーイーツで4万円を稼いだことリュック3千円とヘルメット2万円と治療費1万7千円で丁度4万円消えたこともうこりごりなこと洗いざらい話した。嫁は「君らしいね」と笑っていた。何で?。あれから数年経ち、増田は転職して普通に出社している。在宅勤務を手放すのは名残惜しいが、やはり営業職は外に出る方が性に合っている。アナルの爆発もあれから再発せず、静かなものだ。あの時稼いだお金は消えたけど、経験は確かに自分の中に生きている。さて、そろそろ嫁の冬物のコートをまとめてクリーニングに出しに行かなくては。玄関には都合良く荷物が沢山入る黒いリュックがあったのでコートを詰めた。4月から努力義務化されたヘルメットを被り、ペダルを漕いでクリーニング屋へ向かった。
嫁に内緒でテレワーク中にウーバーイーツ配達員を1ヶ月やってみたらアナルが爆発して稼ぎがプラマイ0だった話
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crydayz · 6 months
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231114 火
くさび日記。
2日以上日記書かないともう書かなくなるんで。
妻の買い物用にYAMAHAパスを購入。
初めて電動アシスト自転車というものに乗った。
何の運転免許も持ってないんで自力で漕がずに動く乗り物を遊園地のカート以外で運転した事がない。
電動アシスト自転車は漕ぎはするけど後ろから押されてる感が凄い。
スクーターとかの乗り心地は容易に想像できるが、能動的に「今から自分は動く」と決意して踏み出したペダルの動きに応じ後追いで補助が入る感覚は極めて新鮮。
端的に言って面白い。
パソコン買える値段だった。それでも自転車マニアが乗ってる自転車と比べたら安い部類なのが恐ろしい。
中古の原付きならさらに安く買えてしまうのだから恐ろしい。
まあ、生きてく上で必要か言ったら今まで要らんかったので贅沢品なんだけどな。自宅周辺は急勾配多いんで普通の自転車ではむしろ体力のない妻の負担になりかねず、買うなら電動アシスト付き一択なのであった。
【✓】
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teriamon · 6 months
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自転車の立ち漕ぎをすることで、鍛えられる筋肉の部位を説明します。
立ち漕ぎとは、サドルに座らずにペダルを漕ぐことです。この動作は、座って漕ぐよりも多くの筋肉を使うことになります。特に、以下の筋肉が鍛えられます。
- **大腿四頭筋**:太ももの前側にある筋肉で、膝を伸ばす動作に使われます。立ち漕ぎでは、ペダルを下に押し込むときにこの筋肉が強く収縮します。大腿四頭筋は人体の中でも最も大きな筋肉で、鍛えることで基礎代謝を上げたり、姿勢を改善したりする効果があります¹²。
- **ハムストリングス**:太ももの裏側にある筋肉で、膝を曲げたり、股関節を伸ばしたりする動作に使われます。立ち漕ぎでは、ペダルを上に引き上げるときにこの筋肉が強く収縮します。ハムストリングスは膝や股関節の安定性に関係し、鍛えることで膝の痛みを予防したり、走る速度を向上させたりする効果があります¹²³。
- **腹筋**:おなかにある筋肉で、体幹を支えたり、前かがみになったりする動作に使われます。立ち漕ぎでは、バランスを保つためにこの筋肉が常に緊張し��す。腹筋は内臓を守ったり、姿勢を改善したりする効果があります¹² 。
- **背筋**:背中にある筋肉で、背骨を支えたり、後ろかがみになったりする動作に使われます。立ち漕ぎでは、腹筋と協調して体幹を安定させるためにこの筋肉が緊張します。背筋は姿勢を改善したり、腰痛を予防したりする効果があります¹² 。
- **大臀筋**:お尻にある筋肉で、股関節を伸ばしたり、外旋させたりする動作に使われます。立ち漕ぎでは、ペダルを下に押し込むときにこの筋肉が収縮します。大臀筋は体のバランスや歩行に関係し、鍛えることでヒップアップや腰痛の予防にもつながります¹² 。
以上のように、自転車の立ち漕ぎは、下半身だけでなく、上半身や体幹の筋肉も鍛えることができる運動です。立ち漕ぎをするときは、ペダルの位置やサドルの高さなどを調整して、自分に合った姿勢で行うことが大切です¹²。立ち漕ぎを取り入れて、自転車で全身の筋肉を鍛えましょう。
ソース: Bing との会話 2023/11/8
(1) 自転車で鍛えられる筋肉は?自転車の運動効果と使う筋肉を .... https://kurashi-no.jp/I0021773.
(2) 自転車で筋肉はつく?太ももやふくらはぎなどの鍛えられる脚 .... https://bike.shimano.com/ja-jp/mindswitch/lab/85/.
(3) 自転車で鍛えられる筋肉部位|トレーニング効果を高める乗り .... https://smartlog.jp/186421.
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tomoevo4wo4 · 7 months
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足漕ぎペダルで玉を発射する「トレーニングパチンコ」を高齢者が体験!めっちゃ楽しそうでワロタ
高齢者が夢中になって楽しんだパチンコ台は、足元に最大の特徴があります。 韮崎市の高齢者施設で行われた体験会は、全国でパチンコホールを展開するダイナムが社会貢献活動の一環として実施しました。 この台は、福祉施設の利用者向けに特別に開発された「トレーニングパチンコ」通称=トレパチといいます。 参加者が必死に動かしているのは、指ではなく足です。 トレパチは、ハンドルを握るのではなく足元に設置されているペダルを漕ぐことで、玉が発射されることが最大の特徴です。 トレパチは、絵柄が回転する演出の脳への刺激とペダルを漕ぐ運動で認知症予防とリハビリ効果があるとされ、玉はシリコン製で騒音を抑えるよう配慮されています。 会場では、多くの高齢者が順番を待ちながら夢中になってトレパチを打ち込みました。 体験した人:「足も動かして、目も動かして、楽しかった」「汗が出てきて。(足を)まわしたら」 (抜粋) http…
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774 · 10 months
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glafitとOpenStreetは、7月1日に施行される改正道路交通法によって誕生する新車両区分「特定小型原動機付自転車(特定原付)」に適合した車両「電動サイクル」を発表した。免許不要・着座姿勢・ペダルレス(スロットル操作)で走行するタイプで、OpenStreetのシェアモビリティとして2024年1月から提供開始予定。 原動機付き自転車(原付)は、7月1日に施行される改正道路交通法により、2つの区分に分けられる。免許必須の「原動機付自転車(一般原付)」と、免許不要で16歳以上であれば運転できる「特定小型原動機付自転車(特定原付)」の2つで、今回発表された「電動サイクル」は特定原付に区分される。 特定原付は、原付よりもさらに小型の自走車両という位置づけとなる。運転免許不要、16歳以上で利用できるほか、ヘルメットは努力義務、サイズは190×60cm(長さ×幅)以内といった基準がある。車道は制限時速20km、自転車通行可の歩道は制限時速6kmであれば走行が可能 現状、特定原付に該当する車両はいわゆる「電動キックボード」のみだが、glafitが電動サイクルを投入することにより、特定原付で初めて「着座姿勢」で走行できるタイプが登場する。 電動サイクルは免許返納後の高齢者の利用も想定。自転車のように座って走行するが、電動サイクルはフル電動で「ペダルを漕がないこと」を特徴としている。自転車のペダルに相当する部分は「ステップ」で、足を”置く”ためのもの。 右手側ハンドルのスロットル操作で走行を制御。フル電動なためスムーズな走り出しを実現。高齢者の自転車操作で問題となる、漕ぎ出しの踏み込みでバランスを崩す、脚力不足で速度低下、といった不安定さを解消した。 また、立って乗るキックボードとは異なり、着座姿勢なため安定して走行でき、疲れにくく適応距離も長くなるという。
ペダルを漕がない「電動サイクル」 免許不要で改正道交法対応 - Impress Watch
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unikeni · 1 year
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Laguna Phuket Triathlon 2022
ラグーナプーケットトライアスロン@プーケット タイ 2022/11/20
ラグーナプーケットトライアスロンに7年ぶり2回目の参戦。オリンピックディスタンスとハーフアイアンマンの中間的な距離で、長いレースを始める前の足掛かり、という意味では最適みたい。僕は前回のタイムに対して、自分の今を知ってみようと思った。体力落ちてるのかな、とか最近のトレーニングの成果はどう反映されてるんだろ、とかけっこう興味あった。結論からいうと、19分ぐらいタイムを縮めることができて、けっこう満足してる。でもあらためて振り返ると、7年前、メタスポーツに入る前の自己流でやっていた時の自分もかなり自分なりに頑張ってたんだな、って実感するね。今は相談する人がいるけど、当時は自分だけでなんとかしてたからね。全体タイムは3時間34分(スイム1.8km:: 28min, バイク55km:: 1h56min, ラン12km:: 1h4min). プーケットは観光地だけど、のどかで過ごしやすいね。
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スイム 1.8km
フィニッシュタイムを見るからに、早く泳ぎすぎた感が否めない…周りのペースが早かった上に、そこを突破して前に出る的なことを何回かやってたから、必然的にかなりのハイペースになったんだと思う。途中から疲れがたまってきてたのが分かった。海で2/3、残りを淡水のラグーンの中を泳ぐのが名物になっていて、淡水の微妙な水質の中を500メートルぐらい進んだ先にゴールがある。淡水では浮力が働かない、、上に疲労が溜まっていたタイミングだったから、スピードはけっこう落ちた気がする。でも、タイム早いな笑。波にのるのが大事みたい、ということを終わってから聞いた。確かに1メートル1秒のペースはプールでは続かないな。自然と波をいかしてたんだと思った。
ちなみに、初めて着た長袖のトライウェアがややしっくりこない感じがした。事前に試泳しとくべきだったかな。肩を回す時に妙な違和感がつきまとってかも。首のあたりも少し擦れちゃったみたいだし。
あとのことは特に記すことないくらい好調だった。日本で買ったレース用ゴーグルも問題なしだし、恐怖心もなかった。4時半には朝食を食べ始めて、5時半にはトランジションのセッティングも終わって、わりと浜辺でもゆったり準備運動する時間があった。日の出すぐにちょっと海で泳げたし、水洗トイレで用もたせたから、時間にゆとりがあるのも悪くないかな。スタートは6時半過ぎ。海は少しだけ波あったけど、透明度も高くて、天気も水温も抜群だった。
下の動画は前々日の日の入り前の軽い泳ぎの様子。
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バイク 55km
サイクリングはラグーナビーチを起点にプーケット島をぐるっと回る一周のコース。こちらも名物的なものがあって、後半に傾斜25%近い急な登り坂が2回待ちうけてる。その対処法もちょいちょい教わってたんだけど、結局あきらめて全部歩いてしまった…。頑張って歩かずに漕ぎ切るというのも良いトレーニングになったんだろうけど、楽な方を選んでしまった感じかな。いずれにせよ心拍数がものすごく上がるところで、どうせなら足への負担を減らすためにもあきらめてよかったかも?登ってる途中にペダルから足が落ちちゃって、攣りそうになったから、というのが本当のところなんだけど。そこの坂以外は特にドラマもなく、わりと快適に進めたと思う。コースは全体的に曲がり角が多くて、スピードにはのりづらいけど、出せるところでは時速30キロは超えてたはず。最後半は疲れが出始めたり、太ももがつっていたけど、なんとかごまかしてた。塩分は前回デサルー並に摂取してたはずなんだけど、いまいち不発だった気がした。スイム終った時にウィダーインゼリーゴールドをイッキしたんだけど(ゴミを持ち運びたくないという理由で…)、それがずっと消化されないまま胃に残ってる感覚があった。塩ジェルとマグオン2袋、ポカリ2ボトル以上は飲んでたんだけど、足りなかったのかな。ボトル2本共給水でもらったぐらいだから、普段よりかは水分はとっていたんだけど。とにかくランへの影響が心配だった。あと、あのあとさらに何キロもレースが続くようだったら、確実に失速してたはず。まだまだ持続力がもたんね。平均時速30キロのラインまでまだ少し余裕があるから、そこ目指してもう少しバイクのトレーニングしてもいいね。
ちなみにレース前日夜には小雨が降ったから、バイクチェックイン時にビニール袋を持っていくといいかも。あとは空気圧の大事さを実感。いままでちゃんと空気入れてないまま走っていた疑惑が浮上。そういう基本的なところも10年以上トライアスロンやってきた後に気づくというのもなんか自分っぽい。
ラン 12km
ランは特に前回のミラクルがあって以来だから、ちょっとどういう結論になるか気になってた。キロ5分台で継続して走れるのか、をあらためて試す機会になったかな。前週に8キロをキロ5分ペースで走った経験があったから、これを再現できたらいいな、と。ランのコースは6キロの平たい道を2周するルートで、やっぱりスタート時は足の攣り具合がピークだったから、かなり冷やしまくってた。思っていた以上に周りの連中もわりと速いペースだったから、それについていく感じだったかな。日差しが出始めて暑くなりかけぐらいの時の、日陰の少ないデコボコゴルフコースを走り切るときが一番つらかったかも。でもエイドステーションをよく利用できたと思う。ボランティアの人たちに感謝。コーラと冷たいスポンジ、あと持ってきてた塩飴がよく効いた気がする。結局1周終わった段階でまだまだ大丈夫そうだったから、2周目もガシガシ進んでいった感じ。もちろん余裕はなかったけど。ジェル系は結局何も食べなかったね。
全体的にキロ5分ちょいのペースで回れたから、すごい成長なんだと思った。ゴール手間では一刻も早く終わってくれーって祈る感じ。フィニッシュ後はすぐに水分補給と休憩、ご飯も食べることができたから回復も早かったと思う。そのまま歩いてホテルへ戻ってシャワー。やっぱりもう一泊できる、というのは贅沢なもんだなと(前回はレース当日帰国だったし、空港からオフィスに直行して夜仕事をしたのを覚えてる…すご)。
ランは大きなポテンシャルを感じてるから、かなりトレーニングに対するモチベーションも上がってるかな。走ってる最中に気づくのは、他の人よりも呼吸のスピードが早かったり、息遣いが荒くなっちゃうところだったりしてて、実はそういうところにも改善点があるのでは、、というアドバイス的なものをもらうことが最近あった。つまり心拍数を抑えて、より長くより持続的に走ること(バイクにも当てはまるみたい)をちょっと実践してみようと思ってる。いままで心拍数に着目してなかったんだけど、そういうところも科学していかないと、もしかしたらフルアイアンマン、みたいなレースは完走できないのかも、という思いに繋がってる。あと、余談としては、泳ぐように走る、というところももっと深堀していきたいかな。
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まとめ
7年前と比較するといろいろと良い変化を感じることができて、面白いなーとあらためて実感できたレースだった。移動からセットアップ、事前準備、レース後の過ごし方���どなど、かなりスムーズにこなすことができたからとても有意義だった。細かいところを記すと、スクートとジェットスター、それぞれ追加料金はもちろん取られるものの、空港では大きなトラブルもなかったね。圧縮CO2ポンプも小さいもの2つ持っていったけど、特に問題はなかった。プーケット空港からホテルまでのタクシー料金は共に1200バーツだった(割高なのは承知で)。アンサナリゾートに3泊したんだけど、そこのおもてなしもよかったと思う。3人部屋は大きくて快適だったし。ビーチで食べる海鮮も美味しかったし、是非また行きたいね。次のレースは来年だけど、まあぼちぼちトレーニングを再開して、リセットせずに次の高みを目指して頑張っていきましょー。
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uyeda137 · 2 years
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お年寄り用の自転車ブレーキってないの?
本日の散歩中、ちょっとした下り勾配になってるカーブで、前を自転車で走ってたお婆さんがおもむろに左足を地面に着けて減速させながら曲がってた。
一瞬、なんで?ってなったんだが、よくよく考えてみると握力が弱くて十分にブレーキがかけられない、ってことに気付いたんですよね。
以前には、片足でしかも半周だけペダルを漕ぎながら器用に自転車に乗ってるお婆さんとすれ違ったし、前かごに杖を入れたお年寄りとは結構遭遇している気がするのだが、つまり、徒歩での外出はそこそこ不自由だけど、自転車を使うことで、ちょっとしたお買い物なども自分でできるお年寄りがそこそこいるってことなんですよね。
ちょっとググってみると、握力が弱くてブレーキがかけられずに事故ったお年寄りをディスってる記事なんかもあったりするんだが、逆にここを改善しようという動きはないんですかね?
運転免許返納の話と同じように、自転車に乗ることをあきらめてもらうのも一つの考え方かもしれないが、外出する手段が失われるのはとても辛いことだと思うと、むげにそういうのもなんだかなぁ。。。と思う訳です。
自転車好きの自分としては、これから自分もどんどんそちらの方に近付いていく訳で、そう遠くない将来、自分もそういう立場になるのかと思うと、ちょっと気分が落ち込む訳です。
自転車関係の方、なんとか良い知恵はないもんですかねぇ。。。
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565062604540 · 2 years
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 海辺の公園は、広い敷地がある。一部は自転車で乗り入れてもいい区画があって、俺はそこで自転車を操っていた。  ギアをいちばん軽くしてから、重心移動で前輪を持ち上げる。 「これがマニュアル」  細かいこというと、ペダルの推進力を利用するとウィリーになるらしいが、なんとなくでやっていることなので俺としては違いがよくわからない。どっちにしろ、素人に見せるのに見栄えする技術であることはまちがいない。 「おお……!」  ベンチに座っている坂口さんが称賛の声を上げる。  少し離れた場所まで移動し、低速で移動する。前輪を持ち上げ、着地する前に重心を移動し、後輪をリフトアップする。つまり、自転車ごとジャンプだ。  バニーホップについては二種類ある。前輪を持ち上げてから後輪を持ち上げてより高い段差をクリアするためのものと、両輪一度に持ち上げるやつがあるが、いま見せたのは、見栄えがする前者である。ふだん使うのは後者のほう。それでも歩道くらいの段差なら、なんなく乗れる。  てゆうか俺はなにをやっているのか。  傍から見たら、女子の前でかっこつけて自転車の技術を披露しているアホである。しかし断じてそうではない。俺のテールスライドを見た坂口さんが、ほかにできることはないのか聞いてきたため、こういう流れになっている。考えてみると、待っている女子の前にテールスライドで現れるのもたいがいだが、ひたすら焦っていたのでなんとなくやってしまった。  とはいえ、本気でダートやBMXやる人のような技術があるわけでもない。あの人らはおかしい。  頼まれたとはいえ、だんだん気恥ずかしくなってきた。  自転車を下りて、俺もベンチに座る。 「わ、私の自転車でもできるかな」 「リム曲げたければどうぞ」  ロード寄りのミニベロでやることじゃない。 「リム?」 「知らない? 車輪の金属部分のこと」 「そうだったんだ……」 「てゆうかさ、俺の自転車を見て、手が入ってるってわかったわけでしょ? そこそこ詳しいんじゃないの?」 「あんまり。いじってるのはじぃじだし」  そう聞くとあの自転車に頬ずりしたくなってくるな。サドルとか。それはじぃじと関係ない。 「でも、なら、なんでわかったの?」 「それはねー」  写真をとって画像検索。似たような現行車種はなし。なら、ということでいろいろ調べているうちに、ああいう細身のクロモリのホリゾンタルフレームのMTBは古いものであるとわかったらしい。なのに、俺の自転車は新しく見える。であるなら、手を入れてあるに違いない。そういう流れだ。まあ、身近に自転車いじりが趣味の人がいると、そういう発想になるかもしれないし、そもそも動画の編集をやっているくらいだ。調べものをする能力あるということなんだろう。  しかし、そうなると疑問も発生してくる。 「バイクについて教えてほしいって話だったけど、自力で調べられるんじゃないの?」 「……」 「いや、別に断る口実にしたいわけじゃなくて!」  坂口さんがジト目で睨んできたので、慌てて言った。そんなに俺がいいの? 俺のこと好きなの?  さすがに、あの程度の偶然で惚れられました、というほどうぬぼれるつもりもないけど、この近づきかたは不自然にも感じられる。どう考えても向こうから距離を詰めてきてるわけで。  結局、本来の用件っていうのは聞けてないわけだから、そこが関係してるのかもしれないけど。 「一発免許……」  坂口さんの口から不穏なセリフが出た。 「そのほうが、安く済むんだよね?」 「坂口さん、バイクの経験は?」 「免許がないから、あるわけない」 「なら絶対無理」  そういうノウハウ動画、いくらでもあると思うんだけどなあ……。 「無理かな」 「坂口さん、運動神経は?」 「その質問だけで泣きそう」 「ま、まあ自転車には乗れてるんだから、最低限の二輪の感覚はあるんだよね!」 「今木くん、慰めるのへたってよく言われない?」  くそやかましいです。  でも、そうなるとなおのこと謎だ。  一般的に言って、女子はバイクを好まない。近所での移動ならともかく、主体的に乗りたいとなると、それ相応の動機があると思ってもいい。  7月。  海辺のこの町には、自転車やバイクがよく訪れる。遠くに響く重たいエンジン音を聞きながら、俺は言った。 「バイクってさ、どんな乗り物だと思う?」 「楽しそう」 「まあ、それはそう……」 「はじめて会ったとき、今木くん、すごく楽しそうだった」  ……あれはじぃじに会ったせいだけどさ。  バイクに乗るなら、伝えておきたいことがある。  二輪で事故った経験がある父さんから、免許を取るときに、くどいまでに言われたことだ。 「バイクってね、転ぶと死ぬ乗り物」 「死ぬ……」  坂口さんの表情が、やや引きつった。 「考えてみて。巨大な鉄の塊みたいな自動車と同じ道を、似たような速度で走るんだ。こっちはどんなに防御してもせいぜい布数枚のガードで。転んだら、その衝撃と地面の摩擦だけでも大怪我をする。ころんだところに車が来て潰されでもしたら」 「……したら?」 「グチャッ」 「ひぃっ」 「もちろん転ばないように気をつけるし、ヘルメットもかぶる。でも危険なことには変わりない。まず、そこだけは理解しておいて」 「今木くんは? あるの? 転んだこと」 「ないよ」 「でも……」  と、坂口さんは、俺の額を見る。  そこには傷がある。 「これは単なる怪我」 「けっこうな怪我、だよね……?」 「ブランコから吹っ飛んできた妹を受け止めたら下敷きになって顔から地面にぶつかったらそこにたまたま釘が」 「聞きたくない!!」  ついでにいうと、顔面から流血したまま家に帰ったら、家族全員がパニックになった。不思議なことに意外に痛みはなかった。光莉はずっとギャン泣きしてたけど。  固唾をのんだように、坂口さんが聞いてきた。 「それ、いつの話?」  怖いならやめりゃいいのにこの話題。 「小4。妹は小1。いまもそうだけど、運動神経が意味わかんないくらいいいんだよ。あの年でブランコを180度近くまで漕いだら英雄だわ」 「妹さん、いるんだ……」 「うん」  まあ、いまにして思えば、あれが光莉が俺になつくきっかけだったのかな、という気はする。いま気づいたんだけど、ブランコとブラコンって似てるな。どうでもよかったです。すいません。 「まあ、俺の怪我の話はいいんだ。坂口さんが乗りたいと思ってる乗り物は、そういうものだってこと。それでも乗りたい?」 「……今木くんは、バイクで行くんだよね? 旅行」 「そうだけど」  いまそれ関係なくない?  そう言いたかったが、坂口さんが、なにか思い出すように遠くを見たので、黙った。 「あのあとね、あ、今木くんと初めて会った日。撮影が終わって、帰りの車のなかで、じぃじが言ってたの」 「なんて?」 「自由にいちばん近い乗り物があるとしたら、それはバイクだって」 「……」  それ、聞きたかった……。めっちゃ聞きたかった……。  てゆうか、タイミング的には、そのときの素材、ボツになってるんだよな……。 「じぃじなら、船って言いそうだけど」 「どうなのかな。仕事だったからかもしれないけど、あんまり船のことは話さない」  それはちょっと意外だ。  じぃじの口調そのままに、坂口さんは続けた。 「スロットルひねりゃどこでも行ける。必要なのはガソリンと健康な肉体だけ。階段以外の人間の行けるとこならどこだって行ける。日本の端っこだって、それこそ世界だって」 「……ああ、動画で言ってたな。若いうちに世界を見とかなかったのだけは後悔してるって」 「だからね、いいなって。ほら、動画の編集もしなくてよくなったし」  そう言って、坂口さんは、じっと俺を見た。  美少女の眼力、つよい。  これは、あれかな。聞いてくれってことなのかな。じぃじが動画をやめた理由を。  いま、俺の前に選択肢がぶら下がってる。聞くべきか、聞かざるべきか。どっちを選んだらどうなるのか。  それは、考えるまでもなかった。  ふぅ、と小さく息を吐いて、俺は言った。 「じぃじ、どうして動画やめたの?」 「高2の夏でしょ。受験のこと考えろって」 「……」  がくっと力が抜けた。  ふつうすぎて、想像がまったく及ばなかった。  気がつくと、そこそこ話し込んでいたらしい。  このあたりでは、防災無線というものが現役だ。小さいお子さんは家に帰る時間らしい。 「じゃ、そろそろ」 「待って。今木くん、まだ返事してないんだけど。結局、バイクのこと、教えてくれるの?」 「……」  正直にいえば、まだ面倒な気分がある。  俺は、いまの生活にとりたてて不満がない。彼女ほしいという、俺の立場ならもっとも強くなってしかるべき欲望が封じられているからだ。友だちを増やしたいわけでもない。  そうなると、坂口さんと関わることは、デメリットのほうが大きそうだ。  ただ、そう切り捨ててしまうには、坂口さんには魅力が多すぎた。声を聞いてるだけで幸福感あるのまずやばい。じぃじのこぼれ話を日常的に聞けるのも大きい。  それに、なにより、話しやすかった。  なにが合うのかはわからないが、女子といるときの緊張感みたいなのをほとんど感じない。向こうがどう思っているかはわからないが、馬が合う、というのはこういう状態のことをいうんだろう。 「……条件がある」 「ただし条件がある」  俺は、人差し指を立てて言った。 「ま、まさか」 「なんだよ」 「かっ、彼女になれとか……」 「ねえわボケ」 「い、今木くんがとつぜんヤクザみたいに!?」 「すいません。ついありえないことを言われたのでカッとなって」  どんな騒ぎになると思ってるんだ。  いや待て。じぃじのボツ動画を好きなだけ見れる権利というのはどうだろう……。  俺は、地獄谷のようにふつふつと湧いてくる邪念をなんとか封じ込めて、まじめな顔をして言った。 「両親の許可だけはきっちり取って」  これだけは絶対条件だ。あらゆる乗り物のなかで、もっとも死亡率が高いのがバイクだ。父さんから諭されただけじゃない。母さんからは、あんたになにかあったらいちばん悲しむのは光莉だ、と言われた。あれは効いた。だから俺は、いつでも安全運転だ。 「……そっか。言ってなかったっけ。私、両親と別居してるから」 「へ?」  あまりにさらっと言われたので、まぬけな反応になってしまった。 「だから、いまの保護者はじぃじ。じぃじの許可でいい?」 「あ、うん。もちろん……」 「なら、ちゃんと話すね」  そう言うと、坂口さんは立ち上がって自転車にまたがった。  長い夏の昼間、ようやく傾きかけた夕日に向かって、坂口さんが自転車を走らせる。  その姿を見送りながら、考える。  両親と別居。どんな場合がありうるんだろう。進学のため? こんな田舎に? 離別や死別じゃない。両親ともに別居だ。  俺は、小さく首を振って、その考えを追い払った。  俺が考えてもしかたないことだ。  あといつも思うんだけど、あの短いスカートで自転車漕いでるのに、なんで女子ってスカートめくれないんだろう。
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ayukoitakura · 2 years
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《 朝晩の運動にエア自転車漕ぎ運動 》
歩くことは優れた運動であるが 朝起きてすぐと、夜寝る直前に、
 足を頭の上まで できるだけ高くもってくる運動 
これはもちろん 仰向けに寝ころんでの話しだが もっと行われるべきである。 これは、初め少しきついだろう。 そして仰向けの状態で自転車のペダルをこぐ運動を たくさんやること。 よろしいかな。 (322-3) 
キツい方は、右の絵のように腰を床につけた状態から慣れていかれるのが良いでしょう。
それでもキツい方は、お尻から足の裏全体を壁につけるようにして、10分くらいL字になってるだけでも良さそうです朝起きてすぐと、夜寝る前の2回時間は15分程度が良いようです。
かなりキツいので、5分を3回に分けてやるなど無理のないように始められてください。全身の血行が良くなります。
足を大きく動かしますので、筋肉も相当に使います。
加齢とともに骨盤が開いて内臓が落ち、知らず知らずに子宮に負担をかけてることも改善されるようです。
今夜から早速、始めてみてください注意膝で鼻をぶつけないようにしてくださいねその他のお家でできる体操はこちら 猫のポーズ
https://www.facebook.com/groups/791563327954396/permalink/1027462411031152/頭と首の体操https://www.facebook.com/groups/791563327954396/permalink/1026371424473584/
#エドガーケイシー#ケイシー療法#自宅で運動#エア自転車漕ぎ#エア自転車漕ぎエクササイズ
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yuupsychedelic · 3 years
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詩集「Aries -白緋-」
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Yuu「Aries -白緋-」(YSSP-001)
1.「わたしたちの詩」 2.「青春あれ」 3.「人生のすれ違い」 4.「ふつうびと」 5.「桜糸」 6.「BOX男」 7.「グリムセイ島より」 8.「色恋沙汰のない世界」 9.「白緋 ~裏表一体~」 10.「いらない!」 11.「From Chat」 12.「新しい旅」
1.「わたしたちの詩」
君を守りたい 愛を護りたい 見えない壁 ぶつかったまま 青春 踏み出せなかった
憧れたのは自由 見つめたのは未来 あの頃の僕らは影を知らない
Wow Wow Wow わたしの詩…… ひとりからふたりへ ふたりからみんなへ 繋がる想いが波になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 大切なひと 守りたいこと 目の前の道だけ信じて
虹の棲む空 星の降る街 見えないもの 信じられないまま わたしは大人になった
今日からでも遅くない 素直になるのは 誰のためでなくわたしのため
Wow Wow Wow わたしの詩…… 喜びとか悲しみとか 優しさとか怒りとか 時を繋いで時代になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 人が風を好くのは 明日を信じたいから 走り出す一歩がいつか星になる
めぐり逢うのは使命 望んだのは運命 三度続いた偶然は宿命 その感覚をもう一度信じてみよう
Wow Wow Wow わたしの詩…… ひとりからふたりへ ふたりからみんなへ 繋がる想いが波になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 大切なひと 守りたかったこと 目の前の道だけ信じて
手を繋ごう 声に合わせて…… 誰かのために生きるわけじゃない わたしだけの道を歩こう 闇の中にきっと光りはあるから
Wow Wow Wow わたしの詩…… 走り出す一歩が いつか星に変わるよ 必ず!
Wow Wow Wow わたしたちの詩…… Wow Wow Wow わたしたちの詩…… Wow Wow Wow わたしたちの詩……
2.「青春あれ」
新しいクラスに馴染めず 昼食は屋上で摂る日々 友達が出来ないことを僕は いつしか誰かのせいにしてた
そんなある日だった 見知らぬ少女が目の前に現れて ただ僕を無言で見つめている 気まずくて声をかけた時 いきなりザーッと雨が降り出した
光る黒髪、ぎゅっと握った手は 駆け出す青春の鐘 高らかに告げる合図
誰かを好きになるなんて 想像もできなかった 恋人が出来る度 馬鹿にしてた僕だけど いざ恋すると幸せを感じた
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
ほっとけなかったんだ 好きになったキッカケ 君は魔法みたく そっと心に棲み付いた
そんなある日だった 僕は自分の想いを伝えようと決めた 告白なんてしたことないけど 当たって砕けろ! いつもそうしてきたじゃないか
「ずっと好きでした」緊張性エモーション 涙ぐみ微笑む君は 世界で一番好きな人
君に出逢ってから僕は 少しずつ変わった
クラスメイトの眼も 日常も一瞬も 何気ない日々が色づいた
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
世界で一人だけの大切な人 僕らに青春あれ!
いつか旅行先で 君がそっと肩にもたれかかり 気持ち良さそうに眠ってた時は 僕の心は舞い上がってしまいそうだった こんな想いにさせてくれたのは 君なんだ 君だけなんだ
大好きだ! 愛してる! 想いが止まらない!
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
誰かを好きになるなんて 想像できなかった
恋人が出来る度 馬鹿にしてた僕だけど いざ恋すると幸せを感じた
いつか終わりが来るなんて 今は考えたくない 一度きりの日々 この瞬間だけを 世界で一番大切にするんだ
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめて
この愛のすべてを 君に贈りたい
3.「人生のすれ違い」
久々のセンター街 楽器屋への道中(みちなか) 随分街は変わったと 周りを見渡せば
すれ違う人生 交差するドラマ ふと気づいた瞬間 不思議な気持ち
ぼーっと生きてちゃ 何も気付けない 人は誰もが 私というドラマを 演じてるもの
行きつけのカフェ いつものコーヒー マスターは淋しげに 終わりを嘆く
破れた夢に かける言葉がない ふと気づいた一瞬 少し大人になる
さーっと歩いてちゃ 何もわからない 人は誰もが 私という嘘を つき続けるもの
素直に生きてるつもりでも 些細な嘘から逃げられはしない 愛することは嘘をつくことさ 最初は違っても ときめきを信じることさ
すれ違う人生 交差するドラマ 気づいた瞬間(とき)には 君もドラマの主人公
ぼーっと生きてちゃ 何も気付けない 人は誰もが 私というドラマを 演じてるもの
4.「ふつうびと」
自分のこと 取り柄なんてないって ずっと信じてた みんな凄いのに 恐縮してばかりで 何故ここにいるのか そもそもいていいのか 逃げ出したくなった
クラスメイトは優しい いつも励ましてくれる 困った時には助けてくれる 嬉しい時には笑い合える すべて理想的なのに 私だけが理想じゃない いつの間にか自分のことが 何もわからなくなった
文化祭の時も体育祭の時も 何かをやるわけもなく 言われたことだけをやった そうするしかなかった 透明人間になりたかった
私はふつうびと 自転車立ち漕ぎで 気付かれないよう…… 誰よりも早く学校へ行き 誰よりも遅く家に帰った
何故こんなに嫌ってたのか 思い返す度に泣きたくなる もっと歩み寄ればよかった 後悔が止まらない
いつからだろう? 自分のこと やけに繕うようになったのは その度に私は傷だらけ
本音で話せなくなった 言いたいことも言えなくなった 友を傷つけるのが怖くて ひとりでいる時間が増えた
誰か気付いてよ わかってよ 何も言わなくちゃ伝わらない そんなの知ってるよ
でも出来ないんだ 今の私には
時は流れた 何回か桜が咲いて散った 出逢いと別れを繰り返して 大人と呼ばれる年齢��なった
空っぽの心を物語で満たす日々 外に出てはい��ない 誰かに心配をかけてはいけない 枕元だけが自分になれる場所 涙も流せなくなった
星空に癒されたり かわいいに憧れたり 色々ありすぎた十代の日々
何をしようとしたのだろう? 何を掴もうとしたのだろう?
今の私を見てごらんよ 誰かのせいにしてばかりだ 生きることさえ諦めたくなる 夢なんてない 見せかけの夢はあっても 未来など見えない
これが望んだ姿か 鏡を見る度に自分が嫌になる 夢中になれるものを見つけたつもりなのに 外面ばかりが気になりすぎ 素直な言葉で語れなくなった 思い出話では何も満たされないよ 世間話では何も始まらないよ 他愛のない会話にも怯え続けたまま 普通になろうとした日々 今も続いてる
普通に生きるってこんなに難しい 夢を見るってこんなに恥ずかしい
いつか共に夢見た君は 今や世界中のスーパースター
そろそろ舞台を去る頃なのかな 自分だけの夢を見つける頃かな 普通になる頃かな ただ切ない
気付いたよ 嫌われることより 何も言われない方が怖い あの日笑顔で手を繋いだ君は 本当は呆れていたんだよね
星座に想いを重ねても ただ通り過ぎるだけ 安��かな夜に激しく吹く 僕の風に気付かない だから僕は星座になる 普通じゃない誰かになろうとする
それが既に間違っているのに 愚かだね 間抜けだね 誰かの嘲笑を待っている 本当は違うのに 素直になりたいだけなのに
どうしてこんなに不器用なのかな 真実を語ろうとするのかな わからない
5.「桜糸」
糸に桜を繋げば 永遠になると信じてた 微かな風 流れる景色 かつての無垢を返してよ
青春時代を過ぎて 大切なものを失った 遥かなる夢 大切な恋人 あの日私は飛鳥(ひとり)になった
翼は折れたまま 飛び立つことを拒み 衝動を強さと勘違いして 独りになろうとした
街の外れの池で 抱きしめあう鳥 ふと見つめていたら 何かが見えた気がする
忘れていたこと もう一度始めてみよう あの頃桜咲く前に夢見た場所 今なら飛べるかもしれない
星に色を垂らせば 時を止められそうな気がした 激しく吹いた風 変わる時代よ いつか私を惑わせたよね
ハッシュタグで何も語れない 語れるのは瞬間だけ この素晴らしき人生 誰にも譲れぬ愛 やっとわかったんだ
折れた翼に 虹色 糸を紡ぐと 以前よりも強い力で 飛べる! もう迷わない……
小さく見える大地 いつか人が見た夢 当たり前のこと 当たり前じゃない 今更気付いたよ
あなたがいたから もう一度飛べたんだ 私のことが嫌いでもいい 伝えさせて 世界で一番好きだと
影に光りが差したら 道は目の前に 何気ない声が道標になる そして信じるべき翼にもなる
糸に桜を繋げば 永遠になると信じてた 今ならわかる 躊躇せずに言える 夢中になれるって素晴らしい
忘れていたこと もう一度始めてみよう あの頃桜咲く前に夢見た場所 今なら飛べる気がするんだ
あなたがいたから もう一度飛べたんだ 嫌いでもいい 伝えさせて 世界で一番好きだと
本当に大切なのは 誰でもない自分を信じること
6.「BOX男」
BOX BOX BOX BOX BOX BOX Focus Focus Focus Focus Focus Focus
何もしてないつもりなのに 笑い声がするよ 僕を見る君の視線が 胸に突き刺さり 傷痕は広がっていく
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
穴があったら入りたい 逃げ場があるなら逃げてみたい スーツケースでも良いから 知らない街へ逃げ出したい
TAP TAP TAP HIP HIP HIP HOP HOP HOP POP POP POP
単語の羅列ばかりのメッセージ 絵文字に頭が痛くなる 僕の声には反応しないくせに クラスで人気のあいつには 決して既読では終わらせない
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
殴っていいなら殴りたい 喧嘩していいなら打ちのめしたい でもそんな勇気はないから メモ帳に悪口を走り書きしてみた
NI Cu E…… 人のエゴイズム Wa Ru Gu Chi…… 良心が許さない
Ah そんな時に君が現れて ただ一言「ごめん」と言った 他に何も君は言わなくても 潤んだ瞳からすべてを察した
何も言えないよな 言い出せないよな 小さな社会はあまりに大きすぎる
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
穴があったら入りたい 逃げ場があるなら逃げてみたい スーツケースでも良いから 知らない街へ逃げ出したい
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
今は君がいてくれるから まだ生きようと思えるんだ ネガティヴな僕を変えてくれたのは 他でもない君だけ
BOX BOX BOX BOX BOX BOX CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE
それでも世界は変わらずに 誰かを傷つけている 無感情的な悪意ばかりが 形なきまま拡散する
人はいつしかそれを『世間』と呼んだ
7.「グリムセイ島より」
レシプロ飛行機で 北の果てへ行く 忘られぬパフィンの面影(こえ) 今も君に重ねて
寂れたGSに When were you born……?? 何度問いかけても 返らぬ答え
真っ白なオーロラは いつかの僕を抱きしめる 手紙にはキスマーク 見知らぬ文字
それでも…… 僕は一途に 君だけを愛してる!
レイキャビクに帰れと 夢に君が現れて 逃げ水のようなダンス 僕を惑わせる
誰かの傷痕に When were you born……?? 歴史は繰り返す 遠距離恋愛
祈るのは君のため 便りなくとも愛したい だけど惑わすのは 見知らぬ文字
それでも…… 僕は一途に 君だけを信じてる!
数千キロの恋模様 カモメの声が懐かしい 夕陽のクリフ 君を抱きしめた 運命とわかっても 未だ諦めきれないよ
真っ白なオーロラは いつかの僕を抱きしめる 祈るのは君のため 便りなくとも愛したい
だけど僕を惑わすのは 誰かの代筆文字 そして見知らぬキスマーク
それでも…… 僕は一途に 君だけ信じて 夜空に願いを込め 胸いっぱいの愛を叫ぶ 君だけを愛してる!
8.「色恋沙汰のない世界」
気になるアイツに 今日も声かけられず 妄想恋愛浸るばかりで 益々堕落してく
ある日突然! 正体不明のDelivery 心ときめき止まらずに 思わず封を切った
Hey, come on! The dawn of a new era!! ボタン押すだけ超簡単 これで君もCyborg
騙し騙され Fake News! 君にフラれた Bad News!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
大嫌いなアイツが 誰かに振られたらしい 被害妄想募るばかりで 呟く『こんなの俺じゃない……』
全部正体! 人は仮面を被れない バレる嘘は吐(つ)くなと No! No! No!
Hey, come on! The dawn of a new era!! ボタン押すだけ超簡単 アイツを消せる便利道具(Good Tool)
騙し騙され Slapstick! 感じ感じて Love Comedy!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
騙し騙され Fake News! 君にフラれた Bad News!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
僕は僕の人生を往く やっと言えたよ『グッバイ恋愛!』
9.「白緋 -表裏一体-」
幼い頃の夢を見た カンバスに色を塗る夢だ 最初は鮮やかだった 無邪気な色だった だが時が流れるほど その色は涙になる
自由だった頃の面影 追跡する 誰もが血を知らないまま 大人になった
Across adult or child……?? その差は何処に?
街で暴れる大人たち 家に閉じこもる子供たち 大人は子供を見くびらないで 子供は大人を怖がらないで
無責任な奴ほど声は大きい カンバスを染めるのはそんな奴らさ 東京孤独ステーション 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
ニュースは涙を流す 人は涙を広げる 一人の声が世間になり 誰もが自分を嫌いになる だが未来の僕らを信じて 立ち上がる人もいる
今をあきらめないで 叫びたい 誰もが自分の夢を 諦めるその前に
Across Dream or Real……?? その差は何処に?
いつか夢見た大人たち 理想を叫ぶ子供たち 大人は子供を止めないで 子供は大人に染まらないで
現実を知るほど夢を見づらくなる 時を動かすのはそんな奴らさ 惑星・孤独の星 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
Across live or died……?? どこで誰が決める?
強い人なんていない 弱い人もいない だから自分を見くびらないで
この宇宙が生まれた時 誰もが同じだった 何も知らぬまま 生きるしかなかった そして人に知恵が生まれ 誰かが夢を見る時 同時に争いも生まれた 銀河系何処へ行こうとも 生物ある限り 闘わなければならない どんなに今を愛してても それが宿命なら
Across peace or war……?? その差は何処に?
すべてはパズルのようだ 誰かの声が傾斜する 東京孤独ステーション 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
地球生まれの僕らに 今できることはなんだ? 祈る前に今何かを始めよう 惑星・孤独の星 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
10.「いらない」
あれもこれもいらない! 無駄だからいらない! 使わなさそうだからいらない! 気に入らないからいらない!
こんな世界で夢追いかけても 何も変わらないとわかっているから
夢なんていらない 愛なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
君もあなたもいらない! この街にいらない! 社会にいらない! 間違えてるからいらない!
一生子供のままでいい 世界に大人なんて一人もいない
光なんていらない 影なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
人はいらない! 生き物もいらない! 地球もいらない! 太陽系もいらない!
星なんていらない 宙なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
時間はいらない! 過去も未来もいらない! 無も有もいらない! ありとあらゆる偶然も必然もいらない!
いらない! いらない! いらない!
11.「From Chat」
言葉は柔らかく 想いは激しく それがすべてだった
だけど待ち合わせ場所 現れたのは まったくの別人だった
後部座席で悟った 『やってしまった』と 気付いた時にはもう遅すぎた 声を奪われた
確かに愛してた あなただけはと信じてた 気付く前に裏切られた 総てを奪われた
From Chat ずぶ濡れのコートに愛はない
真っ暗な部屋 ぽつぽつと水滴 それがすべてだった
だけど微かな希望 一ミリでも あなたに愛があれば
翌日の朝 打ち砕かれた想い 流れる汗 何故この道を選んだのだろう?
確かに愛してた あなただけはと信じてた 気付く前に裏切られた 総てを奪われた
From Chat その笑顔に愛はない
いつか来てくれるはずと 初めのうちは信じてた だけど二人でいるうちに 同情している私がいた
気付いた時には遅すぎた 君が来るのは遅すぎた
From Chat 傷だらけのハートに明日はない
12.「新しい旅」
何かあったわけじゃない ただ旅をしたい 鞄に服とお金だけ詰め込んで 知らない電車に揺られたい
何も見えないほど まっすぐ広がる縁 人々の暮らしを繋ぐ橋が 無性に愛おしい
さあ旅に出よう 迷子になろう 終点のない旅も たまにはいいじゃない
さあ前を見よう 君を信じよう 行きたいところがあるなら それだけを見てさ
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節がやって来るよ
半袖の少女が すぐ傍を通り過ぎていく その後ろには少年が 必死にペダルを漕いでいる
シャンペンサイダーが いちばん合う季節 君も私も夏が好き 暑さだけは少し手加減してほしいけど
さあ旅に出よう 踏み出してみよう 知らない世界へ飛び込む またとないきっかけ
さあ旅に出よう いつでもいい 君が行きたい場所へ 気まぐれも抱きしめて
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節がやって来るよ
私はカメラと恋人になりたい
真夜中を越えた私達に もう敵などないよ 春夏秋冬 いつでも好きな季節に旅へ出よう
新しいことを始めよう 普通らしさなんていらないよ 好きなことに夢中な人がいちばん美しい
さあ旅に出よう 迷子になろう 終点のない旅も たまにはいいじゃない
さあ前を見よう 君を信じよう 行きたいところがあるなら それだけを見てさ
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節が…… 目の前に
Bonus「さよならストーカー」
君に言われなくたって 私のことは知ってるよ 髪を切った時「失恋した?」とか 正直鼻につくんだ
どんな髪型だって メイクしなくたって 私がかわいい そう思えるのなら 別にそれでいいんだよ 何も言わないで
きっとずっと見守っててよ 恋よ愛よ全部ぎゅっと 自由になりたい
SNSでリプ欄を閉鎖した でもエゴサしたら悪口ばかり 毎日続くと嫌になるよ 私も人間だから
自然体でいろって なんて不自然なんだろう あの歌を口ずさみ 憎しみへのレジスタンス どうでもいいのに 付きまとうあなたへ
いつもそばで見守ってるよ 夢よ明日よ全部ぎゅっと 気持ち悪くて
こんな日が始まる前から マスクは手放せなかった わざと似合わぬメイクをして 見えない影に気付かれぬように ビクビクしながら街を歩くのは もう嫌なんだよ
パッともっと素直になれよ アッと一途言わせてくれよ うるさい!
どんな髪型だって メイクしなくたって 私がかわいい そう思えるのなら 別にそれでいいんだよ 何も言わないで
きっとずっと見守っててよ 恋よ愛よ全部ぎゅっと 自由になりたい
【クレジット】 All Produced / Written:Yuu Sakaoka With our Respect to Takashi Matsumoto, Eiichi Ohtaki, Yasushi Akimoto, Toshihiko Takamizawa, mibuki, Takuro Yoshida, Bob Dylan, Pete Sinfield, John Lennon
Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!!
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liliyaolenyeva666 · 3 years
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🎼 00516 「カブトムシ」。
今週も "仮面ライダー" の時間がやって参りました。2021年1月最後となる今回は 「怪人昆虫博士とショッカースクール (第65話)」 というお話です。どこかの公園付近で "仮面ライダーといっしょにカブト虫をとろう!! " なんて垂れ幕付きマイクロバスが止まっています。甘い囁きで こどもたちを呼び込む怪しげな男性。仮面ライダーも、カブト虫のことも大好きなこどもたちは 何の迷いもなくキャーキャー言いながら マイクロバスに乗り込みます。仮面ライダーのコスチュームプレイをしている、小さな男の子もバスに乗り込もうとしますけれど、残念なことに 定員オーバーで乗車拒否されます。仕方なく、自分のドレミな愛車に サイクロンなんて名前をつけている "それ (ブリジストン製自転車)" に跨り、カブト虫を探しにペダルを キコキコと漕いでいますと、小さな仮面ライダーを見かけた 本郷猛と滝和也が 偶然に現れます。彼らは微笑みながら 「そんなに急いで何処へ行くんだい?」 なんて感じで ちびライダーに話しかけます。知らない大人に話しかけられても 躊躇うことなく 素直に カブト虫に釣られて行ったこどもたちのことを話す ちびライダー。アクション好きな ふたりの不審者は、カブト虫に少しのきな臭さを感じます。そのころ "高尾山ケーブルカー" なんて看板がチラッと見える場所で リフトに乗って高尾山を登るこどもたちは、歩き疲れた登山路で ずいぶんでっかいカブト虫を見つけます。不恰好なカブト虫は 怪人カブトロングでした。人型に バッと巨大化したカブは 「逃げるなガキども!おまえたちはショッカースクールの新入生だ!」 とメチャクチャなことを こどもたちに言い放ち、そして、シェービングクリームのやうな泡を プシューっと吹きかけます。泡だらけになったこどもたちは カブトロングの意のままに操られます。今回ショッカーは、世界各国に "ショッカースクール" をつくり、大人たちをアッと言わせる という、とてもおそろしげな遠回り作戦を思いつきました。こどもたちの未来とショッカーの未来がとても心配ですけれど、そんなころ それぞれの家に帰された こどもたちは 「仮面ライダーの真似をするこどもは敵だ!ころせ!」 と、先ほどの コスプレちびライダーを皆で囲んで ワッと襲います。首を絞められ、苦しむ ちびライダー。スンデのところで 滝和也に助けられますけれど、ほんと危ないところでした。そのころ、マイクロバスをバイクで追う本郷猛は、停車したバスにヘルメットを投げ脱いで、逃走した運転手に飛びかかりますけれど、何者かの手によって運転手は命を落とします。そんなところで 自己紹介をはじめる怪人カブトロング。マイクロバスに猛を誘い込み、猛がバス車内に乗り込んだところで ガッと鍵を掛け、自動操縦で 京王線っぽいどこかの電車の踏切内の線路上まで徐行、停車します。生身の身体ではどうにもならないと察した猛は 仮面ライダー第1号に変身、車外にライダーパンチで飛び出し、動けなくなったマイクロバスを手で後方から押して線路から引き離そうとします。が、そこに現るは カブトロング。逆に前方からバスを押して 第1号を困らせます。互いに譲らぬまま コマーシャルを迎えますけれど、コマーシャルが明けても 善と悪は押し合っていました。隙を見つけて エンヤーコーラヤ!っと バスを押し出した 第1号のうしろギリギリを電車がガタンゴトンと通過しました。ヒヤヒヤさせる撮影風景でした。バスはそのままに、カブトロングを追う第1号。"ショッカースクール第1期生" の教育が使命な、よく喋る無敵の改造人間 怪人カブトロングは 様々な攻撃で仮面ライダーを痛めつけます。ダメージが増していく第1号。と、そこへ カブに 突然の飛び蹴りを食らわせながら現れた 滝和也は、バック転を決めたり 戦闘員をなぎ倒したりしますけれど、カブトロングの泡を浴びて バッタリと気絶してしまいます。倒れた泡和也をアジトへササッと連れていくカブトロー。ダメージを負いすぎて動けない第1号は どうすることも出来ません。第1号にとどめを刺したほうが良かったやうな気もするカブトローは "逆さはりつけ" のやうな雰囲気で 和也を吊り下げて喜んでいます。ひどい有様ですけれど、そんなころ、ヤンチャで無茶な猛は 少年ゴローに発信機を持たせてショッカースクール行きのマイクロバスに潜入させます。発信機が止まったっぽい 高尾山を目指して甲州街道を駆け抜ける猛。捕らえられた和也は 木に縛りつけられています。カブトローに 小型手榴弾型のカブト虫を持たせられたこどもたちは 和也にそれをぶつけろと命じられます。とそこへ 「自惚れるな、カブトロング!」 と木の上から変身を さっさと済ませた第1号が参上、和也を救い、戦闘員どもを叩きのめします。おやっさんも どこからともなく現れて参戦し、ダイナミックなアクションが炸裂します。場面は変わり、リフトに乗りながら戦闘員を蹴り飛ばす第1号。こどもが真似をしてはいけない戦い方で戦闘員をひとり、またひとりと蹴散らしていきますけれど、リフトの次は 吊り橋でカブトローや戦闘員と揉み合います。戦闘員を次から次へと橋から落とす第1号。あれよあれよという間に ひとりぼっちになってしまったカブトロングは 間を置かずに放った第1号のライダーキックを ふつうに浴び、そして 吊り橋から落下して爆発しました。正気に戻ったこどもたちは ショッカーのマイクロバスで 和かに帰っていきました。
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rangudosha · 3 years
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2021.3.30
家にいることがヨシとされる昨今の風潮も相まって、意識しないと運動不足になりがちな今日この頃。何かちょうどいい気分転換を兼ねた運動はないものかしらと考える。ラジオ体操は単調で続かなそうだし、むかし体育の授業でやったような準備体操とかから始めてみるか、と考えていたら小学生の頃の体育の風景を思い出した。低学年の頃はドッヂボールの残酷なシステムに慄然し、高学年では急に「きょうはサッカーするので、チームに分かれて」と言われたところで、何をモチベーションにすればいいのか全く分からなかった。勝ったら何かいただけるのか。本当にボールは友達なのか。友達だとしたら蹴っちゃだめじゃないのか。そんなどうでもいい思い出は置いておくとして、ちょうどいい運動を見つけた。自転車である。これはいい。当たり前だが漕げば漕ぐだけ進むのがいい。ポロシャツの襟を立てホイッスルを咥えた教師もいないから疲れたら休めばいいし、「あの角まで全力疾走すること!」と謎のルールを己に課しペダルを漕いだ後、パンパンになったふくらはぎがつってぐぬうぐぬうと悶絶していても自由である。しかし傍から見ると、中年が競技用でもない普通のギアもない自転車で全力疾走している様は、昼夜を問わず心配な光景ではある。子供の頃、平日の昼間っから仕事をしているのかしていないのか不明の自転車に乗って彷徨っていた先達がいたが、こうやって受け継がれていくのだなと思ったら謎の誇らしさと情けなさが込み上げた。自転車に乗っていると、今の季節は道端でハマダイコンを見かける。(一応説明すると「浜大根」であり、「浜田遺恨」ではない。「浜大崑」だと往年の作曲家、もしくは俳優感が滲む) 大根感のあるギザギザの葉と白い花が特徴的なのですぐ分かる。いつも素通りしていたけれど、ある日「これは大根なのだから食べられるのでは?」と思い、食べてみることにした。そう決めると不思議なもので、ハンター目線で見てみるといたるところでハマダイは暮らしていて、宝の山である。生命力の強い植物らしく砂地の浜でなくてもガードレールの根本とか、雑草に紛れて逞しくそこにいる。引っこ抜くと小さいながらも立派に大根のフォルムだ。これは期待できる!持ち帰って水でささっと洗って齧ってみることに。大根なのだから生でいけるはずだ。これが美味しかったらこれからは、自転車&エブリデイフレッシュハマダイヘルシーライフ素敵な私2021間違いなしなのだ。いざ実食…!辛い。辛すぎる。辛くて辛い。飲み込めない辛さでないが、本能的に危険を感じるこの辛さは、春の風に吹かれてのどかに暮らしていたハマダイの怒り成分なのだろう。悪いことをした。来世はアスファルトの隙間で暮らすハマダイになっても文句は言えない。かくして運動不足はたいして解消されずに、辛いと辛い(つらい)はワンセットだということを再確認したのだった。
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cvhafepenguin · 5 years
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ミコとマチ
 リビングで目が醒めた瞬間あわてて手元のスマホで時間を見た。5時31分、やばい、40分には家を出ないとバイトに遅刻する。渾身のスピードで歯を磨いて顔を洗い自室に駆け込みばたばたとスウェットを脱ぎ床に脱ぎっぱなしの縒れたデニムを穿きYシャツを全力で着て一張羅の苔色のカーディガンを羽織ってほとんど空っぽのリュックを背負う。化粧は諦めて大きめの風邪マスクでごまかすことにした。幸い原稿を作成してるうちに座椅子に座ったまま寝落ちしていたので髪は乱れていなかった。平日ならマチが起こしてくれるのに、今日は土曜日だから私の部屋の向かいの彼女の部屋で、マチは一週間分の疲れを取るべく昼までおねんねだ。私は「いってきます」とぼそっと呟いて全力でドアから飛び出しオレンジのチャリに跨がり立ち漕ぎで駆けた。早朝の澄んだ空気を抜ける冷たい風が私の全開のおでこに当たる。三月の霞がかった曖昧な風景を私は右、左、右、とぐっとペダルを踏んで追い越して行く。それにつれ眼がだんだんと冴えて来た。息を切らしぐんぐんと駅までの道を走りながら私は書きかけの原稿の続きのことを考え出していた。どきどきと小さな心臓が高鳴り血が巡り、私の身体に熱が漲ってくるのを感じる。まだ人がまばらな駅前のロータリーを抜け、高架を潜り、なんとか出勤時間ぎりぎりに店に着いた。ドアを開くとコーヒーの温かくて甘い香りがふわっと鼻を突く。これを嗅ぐと私の頭はたちまちだらしがなくてうだつの上がらないワナビー女から「「鯤」のウエイトレスモード」にかちっと切り替わる。「おはようございますっ」私は店に入るなり弾丸のように一直線にバックヤードに突っ込みエプロンを着る。「おー、毎度のことながら作家さんは朝に弱いねえ」店長の蓮さんが茶化す。「朝まだなんだろ?これ食っちまえ」蓮さんは厨房からカウンター越しに私にロールパンを投げ渡した。「いただきます」私は風邪マスクをぐいとずらし、拳大のそれを口に詰め込んだ。それから蓮さんに渡された水をぐっと飲み干す。「鯤」は駅前の喫茶店なので、平日は開店するなりモーニングをしにくるサラリーマンなんかがぞくぞくと来て大童なのだが、今日みたいな休日は最初の30分なんかはかなり暇だ。コーヒーにつけて出すゆで卵もいつもならあらかじめいくつか小皿に分けて置くのだけど、今日はカウンターのバスケットにまだこんもりと盛ってある。その光景はまるで平和の象徴のような安心感を私に与える。しばらく待っても客が1人も来ないので、私はトイレで簡単な化粧を済ませ、カウンターにかけて蓮さんが淹れてくれたアメリカンをゆっくりと飲んだ。「原稿はどんな感じ?」「うん、方向性はだいぶ定まってきたからあとはそれを形にしていくだけかな」「なるほど、ついに俺の息子がミコが手がけたゲームをやる日がくるんだなあ、あっ今のうちサイン貰っとこうかな、店に飾るわ」「蓮さんってば気が早すぎ」蓮さんはことあるごとに茶化すけど、芯のところでは私のことをそのつど気にかけてくれているのが私にはありありとわかった。嬉しいことだ。
 そうしていると、程なくして客がちらほらと入り出した。休日の朝は老人ばっかりだ。常連のみんなはお話し好きで、四方山話や身の上話を滔々と聞かせてくださる。いつものように私は給仕や食器洗いをこなしながらそれにふんふんと頷いた。でも頭の中は原稿の続きのことでいっぱいだった。先週、駆け出しライターの私に初めてクライアントからSNSのダイレクトメッセージで、ソシャゲのシナリオの執筆依頼が来たのだ。それは聞いたことないような小さな会社で、その依頼されたゲームも予算的にみてメインストリームに敵うポテンシャルがあるとはとうてい思えなかったが、なにせ執筆の依頼が来ることなんて初めてだったので、私は半端ない緊張ととめどなく沸いてくる意気込みでここ一週間ギンギンだった。原稿のことを考えると下腹のあたりがヒュンとする。これは誰もが知っているRPGのシナリオを手がけるという私の夢への第一歩だし、なにより、就職せずに創作活動に専心することにした私の決意が報われた心持ちだった。それはどう考えてもぜんぜん早計なのだけれど。とにかく、私は今とても浮かれていた。
 正午前あたりから客足が徐々に増しなかなか忙しなり、あっという間に15時になった。退勤まであと1時間だ。
「いらっしゃい。おっ荘くん」だしぬけに蓮さんの朗らかな声が厨房から客席に向け広がる。荘くんが来ると、蓮さんは私を茶化す意味でわざと私に呼びかけるような声音で叫ぶのだった。これもいつものことだ。
 私はお気に入りの窓際の2人がけのテーブルにギターケースをすとん立てかけて座る荘くんのところへ注文をとりにいった。心臓の音が高鳴るのが荘くんにばれている気がした。
「いらっしゃい、今日はスタジオ?いよいよ来週だね。」
「そうだな、あっ、チケット忘れんうちに今渡しとく」
荘くんにひょいと渡された黄色いチケットにでかでかと、
「jurar 初ワンマン!」と書いてあった。その楠んだチケットのデザインは全体的に少し古くさい気がした。
「ついにだね」
「うん、絶対に成功させるよ、やっとここまでこれたんだ。そろそろ俺たちもプロへの切符を勝ち取りたいな」
「うん、私応援してるから」荘くんの襟足から煙草とシャンプーの混じったえも言われぬ匂いがかすかに漂う。それは、ほんとうのほんとうに良い匂いだ。
「サンキュな、ミコちゃんも頑張ってるもんな、俺も負けてらんないよ。あっ、そうそう、そういえば…明後日柴さんにアクアマターのライブ来ないかって誘われたんだけど、ミコちゃんあのバンド好きだったよね、もし暇だったら一緒に来る?蕗川ビンテージだよ。柴さんももう一人くらいだったらチケット用意できるから連れて来ていいって」
「いいの?行きたい!」
「よっしゃ、じゃあまたラインするわ」
「まじか…」私は心中でひとりごちた。まさかのまさか、こんな地味な女が荘くんにデートに誘われたのだ。注文伝票をレジに持って行き蓮さんのほうをちらと見てみた。すると蓮さんははにかみながらしゅっと素早く腰のところでガッツポーズを出した。私は心中でもう一度、「ま、じ、か…」と丁寧にひとりごちてみた。
 荘くんはブレンドを急いで飲み干して会計をし、「じゃあ」と去って行った。そうこうしているうちにやがて退勤時間となり、出勤してきた蓮さんの奥さんに引き継ぎをして、私はタイムカードを切った。「お疲れさまです」挨拶をして表口から店を出ると、スプリングコートのポケットに両手を突っ込んで含み笑いしているマチが立っていた。目が合った私たちはそのまま見つめ合った。一瞬、時間が止まったようだった。ピィ、ピィ、とけたたましい鳥の声が、狭い路地裏にこだました。
「オハヨ」マチは宣誓のように右手をしゅっと突き出してそう言った。
 マチの手は真っ白で、春のひかりをぼんやりと帯びていた。ぼんやりとその手を見ていると、なんだか眠くなった。
「マチ、何してたの?」
「さんぽ」
「起きたばっかり?」
「寝すぎちった」
 私は自転車を押してマチととぼとぼと散歩した。外は朝は肌寒かったけれど、今は歩いていると少し汗ばむほどの気温まで上がっていた。電線と雑居ビルたちに乱雑に切り取られた街の高い空を、鳴き交わしつつひっきりなしに飛び交う春の鳥たち、私たちはゆっくりと歩きながらそんな風景を見るともなく見ていた。
 私たちはそれぞれあたたかい缶コーヒーを自販機で買い、駅から少し離れたところにあるたこ(多幸)公園へたどり着いた。私とマチは予定のない天気のいい日にはよくここで何となく過ごす。
「そういえばさ」
「ん?」
「さっき店に荘くんが来てね」
「なになに?」ブランコに座っているマチは両足をばたばたとせわしなく蹴っている。
「「明後日アクアマターのライブに誘われたんだけど一緒にこないか」って」
「デートか!」
「そういうこと」
「やったー!」マチはブランコからたんっと飛び降りて両腕を上にぐんと伸ばして叫んだ。
「いや、誘われたの私だし」
「わがことのようにうれしいっ」
「よーし今日はなべだー」マチは私に背を向けて起き上がった猫のように盛大なのびをした。
「なべ、若干季節外れじゃない?」
「めでたい日は鍋パって相場がきまってるのよっ。ミコの恋愛成就を祝って今日は私のおごりで鍋だー」
「マチってば気が早すぎ」
私たちはスーパーでたくさん鍋の具材と酒とつまみを買って、大きなレジ袋を2人で片側ずつ持って帰った。2人でわいわい��った鍋は多すぎて全然食べきれなかった。飲みまくって酔いつぶれた私たちはリビングでそのまま気を失い、翌朝私は風邪を引いていた。私がなにも纏わず床で寝ていたのに対して、マチが抜け目無く毛布を被ってソファーを独占していたのが恨めしかった。
 荘くんは待ち合わせの駅前のマクドナルドへ15分遅刻してきた。10分でも20分でもなく15分遅れるというのがなんだか荘くんらしいなと私は妙に感心した。「蕗川ビンテージ」は私の家の隣町の、駅のロータリーから伸びる商店街の丁度真ん中のあたりにある。私はこの街に来たことがなかったのでライブハウスまで荘くんが先導してくれた。風は強く、空は重く曇っている。商店街や幾本かの路線でごちゃごちゃしたこの街は、私とマチが住んでいるところに比べてなんだか窮屈な感じだった。前を歩くやや猫背の荘くんに付いて駅からしばらく歩くとやがて「蕗川ビンテージ」に辿り着いた。荘くんが「あそこ」と指を指してくれなかったら私はそれがそうだと気付かなかっただろう。「蕗川ビンテージ」はどう見てもただの寂れた雑居ビルだった。よく見ると、ぽっかりと空いたビルの地下へと続く入り口の前に「アクアマター」のワンマンの掲示があった。その入り口の前に、いかにもバンドマンといった出で立ちの5人の男女が談笑していた。若いのか、それとも私たちよりずっと歳上なのか、いまいち判然としない風貌の人たちだった。その5人はやって来た荘くんを認めると手を振り、荘くんはそれに応えて私をほったらかしてポケットに手を突っ込んだまま5人に駆け寄った。荘くんが1人の男の横腹を肘で小突く、するとその男は笑いながら荘くんにヘッドロックを決め、ほかの人たちもげらげらと盛り上がった。どうやら荘くんととても親しい人たちらしい。少し話すと荘くんは突っ立っている私のほうに戻って来た。それから私の手を引いて、地下への階段を降りて行く。荘くんが近い、かつてないほどに近い荘くんのうなじから、シャンプーと煙草が良い塩梅に混じった私の好きな匂いが漂ってくる。匂いはたしかに近いけれど、暗すぎて当の荘くんの姿がよく見えない。なにかがずれている気がした。私たちは、どこか歪な気がした。私たちが、というか私だけが明らかに場違いだった。「マチは今どうしているだろう、そろそろ帰ってる頃かな、晩ご飯は私がいないから今日は外食なんだろうな」好きな男に手を引かれているというのに私の頭に浮かんで来るのはマチのことだった。やれやれ。
 2人分のチケットを荘くんが受付の初老の男に手渡す、そして荘くんはまたその男としばらく談笑し始めた。「ちょっとお手洗い行ってくるね」と私はその間に用を足した。戻ってくると受付の前に荘くんを中心に人だかりが出来ていた。荘くんの周りにおそらく10人以上はいたが、その中の誰1人として私の知っている顔はなかったし、荘くんを含め、そこに誰1人として私のことを気にする人はいなかった。私はまるで透明人間にでもなったかのような心持ちだった。あそこで人の輪に囲まれ楽しそうに話しているあの人はいったい誰なんだろう。いつも「鯤」に来て親しく話してくれるあの人。私がいつか「アクアマター」が好きだとこぼしたことを覚えてくれていて、デートに誘ってくれたあの人。でも冷静に考えると当たり前のことだったのだ。界隈で突出した人気を誇る若手バンドのフロントマンの荘くんと、街の隅でこそこそと暮らしている私みたいな誰も知らない地味な女なんて、そもそもステージが違うのだ。私は知らないライブハウスの柔らかくて厚い防音材の壁にもたれながら、誰にも知られず夜空でひっそりと翳りゆく月のように、緩やかに卑屈になっていった。誰かここから連れ出してくれないかな、これがまさしく「壁の花」ってやつね。卑屈の次にやってくる自嘲。思えば幾度も覚えたことのある感覚だ。いままでに縁のあった男はみんな、折々こんな風に私のことをないがしろにした。
 ほどなくしてライブが始まった。ライブは、よかった。横にいた荘くんは頻繁に何処かへ消えた。たぶん、知り合いの誰かと話しに行っているのだろう。そう、ここでは私以外のみんなが知り合いなのだ。ライブの終盤、ストロボが瞬くクライマックスの轟音の中荘くんは強く私の手を握ってきた。私はそれを知らんぷりした。スモークの甘ったるい匂いがやけに鼻についた。ライブ自体は、本当によかった。
 外に出ると小雨が降っていた。荘くんはライブの終わりからずっと私の手を握ったままで、駅の方へ私を引いて歩いていく。私はなにも考えずにそれに従う。疲れて、頭がぼーっとしていた。商店街の出入り口のアーチの辺りで、荘くんは「じゃあいまからウチで飲もっか」と切り出した。私はまっぴらごめんだと思い「えーと今日はもう帰ろうかな、明日も朝早いし…」と丁重にお断りした。
「別にいいじゃん、ご近所さんなんだしバイトは朝、俺の部屋から出勤すれば」荘くんはしつこかった。
「いやーやっぱ何だか悪いしルームメイトもいるんで今日は家に帰ります。今日はほんとにありがとう」
 私は返答に窮して言い訳にならない言い訳を口走っていた。そのとき私ははっと息をのんだ。荘くんは怒っていた。彼の表情こそ変わらないが、私なんかにプライドを傷つけられたこの男が激怒しているのがわかった。
 それから突如荘くんは声を荒げ
「んだよ、俺とヤりたいんじゃなかったのか?」
 と今まで私が聞いたことのない荒荒しい声音で言い放った。そのとき私は頭が真っ白になった。私はこの人が何を言ってるのかわからなかった。信じられなかった。この人も自分が何を言っているのかきっとわからないに違いない。そうであってほしい、と私は願った。
 私はいつの間にか私の肘を強く掴んでいた彼の手をばっと振り切り、夢中で駅まで走った。後ろであの人がこっちに向かってなにか喚いている気がした。私はそれから逃げるために全力で走る。とつぜん視界がぐにゃあと歪んだ。音のない雨は、いつのまにか本降りになっていた。頬を伝って落ちる生温いものが春の雨なのかそれとも涙なのか、わからなかった。
 マチは私に何も訊ねなかった。あの夜ずぶ濡れで帰ったきた私の
様子を見て何となく察したのだろう。お風呂から上がってきた私に何も言わずに中華粥を作ってくれた。荘くんはあの日以来鯤に来ることはなくなった。蓮さんは
「まあ今回は縁がなかったってだけさ。月並みな言葉だが男なんて星の数ほどいるんだぜ」と慰めてくれた。
 でもそれを言うならば女だってそうだ。それこそ私は荘くんにとって星の数ほどいる「都合のいい女候補A」にすぎなかったんだ。私はまた卑屈になっていた。このことをマチに話すと「処置無しね」の表情をされた。マチの「処置なしね」の表情。白いつるつるの眉間に少し皺が走りいたましげに私の顎辺りに視線を落とすこの仕草が私は密かに好きだ。ソシャゲの依頼はなんとか納期に間に合ったが、私は次の賞に挑む気力が沸かなかった。スランプに陥ってしまったのだ。なんだかどうしても力が入らなくて、私は湯葉のようにふやけてしまっていた。このままなんの意思も目的も持たず、たゆたうクラゲのように何処かへ攫われてしまいたかった。あの失恋で、まるで私とこの世界とを繋いで私を立たせているピンと張った一本の糸が、ぷつりと切れてしまったようだ。私は休みの日のほとんどを寝て過ごすようになった。
 私が一ヶ月以上もそんな状態だったので、放任主義のマチもさすがに見かねたらしく、「ミコ、餃子をやろう」と私に切り出した。パジャマの私はソファでクッションを抱いて寝転びながら「うぇえい」と曖昧に返事した、ミコが「マチはかわいいなあ」と言って後ろから抱きつこうとしてきたが私はそれをひょいと躱し、勢い余ったマチはフローリングでおでこを打ち「ぎゃっ」と叫んだ。そのとき私に被さったミコの身体はとてもひんやりとしていた。
 餃子の買い出しから仕度まで殆どミコがやってくれた。私はソファに寝転んで夕方のニュースを見ながらミコが手際よく餃子を包んで行くのを背中で感じていた。辛い時は甘えられるだけ相手に甘えるのが私たちの生活の掟なのだ。私とマチは、いまままでずっとそうやってきた。
「いざ!」待ちくたびれて私がうつらうつらし出した時にマ��は意気込んで餃子を焼き出した。しゅわあと蒸気が立つ音とともに、むわっとした空気がリビングに立ち込めた。私は薄目でせかせかと餃子を焼くマチの背中を見ていた。「このまま帰りたくないな」そんな素朴な気持ちが不意に、去来する。私たちには他にいるべき場所があって、いつまでもこの生活が続くわけないのはお互い、何処かで理解していた。けれど私たちはそれに気付かないフリをしている。
 マチの背中って小さいんだなあ。そんなことを考えると何だか目頭が熱くなってきたので、私は寝返りをうち、狸寝入りを決め込んだ。クッションに顔を埋めてきゅっと眼を瞑っていると、まるで幽霊になって、空中を漂いながらミコのことを見守っているような、ふわふわと暖かくて寂しい気持ちになった。
「ほらほら引きこもりさん、餃子が仕上がって来たわよ。テーブルにお皿とビール出しといて」
「あいさー」
テーブルの皿に綺麗に連なって円になっているマチの餃子はつやつやでぱつぱつだった。マチは餃子の達人だ。マチよりおいしい餃子を作る女を私は知らない。
「じゃあ、餃子にかんぱーい」
「かんぱーい」
最初の一皿を私たちはあっという間に平らげた。
「じゃあ第2波いきまーす」
「いえーい」
マチは餃子をじゃんじゃん焼いた。私がもう食べられないよと喘いでも取り合わず焼きまくった。マチは何かに取り憑かれたようにワインを呷りつつ、一心不乱に餃子を焼き続けた。「餃子の鬼や…」私がそう呟くとマチはこっちを振り向いてにいっ、と歯を出して笑った。
 餃子パーティも無事に終わり、私たちはソファで映画を見ながらワインをちびちびと飲んでいた。
「ミコ、この映画つまらないね」
 マチがずっと見たいと言っていたから私がバイト終わりに借りてきてあげた映画だった。
「たしかに、脚本は悪くないけど演出が単調だね」
 マチは冷蔵庫から新しい缶チューハイを持って来てぐびと勢い良く飲んだ。それから酒の勢いを借りたようにこう言った。
「ミコ、屋上に行こうか」
 私は缶ビール、マチは缶チューハイを片手に最上階の廊下のフェンスを跨いだ。マチは私の手を引いて真っ暗で何も見えない中、屋上へと続く鉄骨階段を上がっていく。あれだけ餃子を焼いたにも関わらずマチの手は冷たかった。たん、たん、と微妙にずれたふたつのゆっくり階段を踏む冷たい���が闇の中密やかに響く。酒気を帯びたマチのにおいがする。なんだか懐かしいにおいだ。毎日のように嗅いでいるはずなのに。私はマチをぎゅっと抱きしめたかった。
屋上は無風だった。しんとしていて、まるで世界が止まったみたいだった。私たちの住むマンションは台地のてっぺんに建っているので、屋上からは街が良く見渡せる。酒の缶を持った私たちは並んで囲いの柵に凭れて、街の灯をぼんやりと眺めていた。不意にささやかな音で聞き覚えのあるイントロが流れ出した。最初はか細い月明かりのような調子のその曲は、やがて雲の隙間から抜け出して鮮烈な満月となる。
「Tomorrow never knows」
 私はこの曲を聴いた時にいつもこんな印象を受ける。いつかマチはこの曲のことを夜の森の奥で誰にも知られずに燃える焚き火みたいと言っていた。思えば、性格がまるで違う私たちを繋ぐきっかけとなったのはこの曲だった。
 
 あれは私がまだ大学一年生のときの冬だった。私はサークルの先輩に合コンに来てくれと頼まれて不承不承承知した。相手は同じ大学の違うサークルの連中だった。明らかに人数合わせで参加した合コンだ、面白いはずもなく、私はうんざりした。いつ「じゃあ私はこの辺で…」と切り出そうかずっと迷っていたが、二次会のカラオケにも流れで行くことになってしまった。そしてそのカラオケに遅れてやって来たのがマチだった。先輩の説明によると、マチは男側の知り合いだそうだ、それで先輩とも面識があったので呼ぶ運びとなったのらしい。部屋に入って来たマチを見て私は「きれいな女の子だなー」とうっとりとした。マチは空いていた私の横にすとんと座った。思わず頬が緩むようないいにおいがした。スキニーを穿いた華奢な脚のラインが綺麗で、横に座っていると、私の若干むくんだそれと比べずにはいられなかった。マチは終止にこにこしていた。男たちは明らかにみんなこの場で一番綺麗なマチを狙っていた。私は半ばいやいや参加したとはいえ、やはりみじめな気持ちだった。下を向いて鬱々としていると私にマイクが回って来た。あまり歌は得意ではないのだが…と思いつつ私は渡されたマイクを掴み、ええいままよとミスチルの「Tomorrow never knows」を歌った。歌っている時にマチがじっとこっちを見ていたのを不審に感じたが私は気付かないふりをして歌いきった。合コンはつつがなく終わった。解散してターミナル駅のコンコースを歩く私たちの集団は1人ずつ空中分解していき、やがて私とこの初対面で良く知らないマチという女の子だけが残った。私たちは無言で微妙な距離を保ちながら並んでしばらく歩いた。
「私って合コンとか苦手なんだ~」やにはにマチが間延びした調子で呟いた。それからふわあと大きなあくびをした。私はその様子を見てなんて美しいひとなんだろうとうっとりした。合コンのさなか、表面上は取繕っていたが、明らかに退屈そうにしていたのも見て取れたので、私はマチに好感を抱き始めていた。
「なんか私同世代の男の子って苦手だな、何話したら良いかよくわからないし」
「私もああいう場は少し、苦手」
「ねえ、お腹空かない?」
「ちょっぴり」
「ラーメンでも食べにいこっか」
「うん、いいよ。この辺?」
「うん、北口からちょっと歩いたところにおいしいラーメン屋があるんだ。塩ラーメンなんだけど、大丈夫?」
「大丈夫、塩ラーメン好きだから」
「それではお嬢さま、エスコートいたします。」
 とマチは腰を落として片足を後ろに引く紳士の挨拶のポーズをした。
「で、では、よろしく」
 私もコートの腰のところを両手でつまんで膝を曲げ淑女の挨拶でぎこちなく応じる。
 私たちは改札の前で踵を返し、ラーメン屋へと向かった。
「ミスチル、好きなんだね」
「うん、親の影響なんだけど」
「私も好きなんだ。だから、君がさっき歌ってたとき嬉しかった。周りに音楽の趣味が合う人がいなくってさ、ミスチルとか今の若い人もうあんまり聴かないもんね」
「うん、カラオケとか行くとみんな今時の曲ばっかり歌うもんね。特に合コンなんかだと顕著」
「男も女もなんだかんだ言っても最終的に画一性を自分に強いたほうが楽なのだということなのかも知れんね。ところで君、名前は?」
「私はフジサワミコ。あなたは?」
「私も名前二文字なんだ。湊マチ」
「みなとまち」
「マチでいいよ」
「わかった、私のこともミコって呼んでよ」
「そうだ、ハタチになったら一緒に飲みにいこうよ。ライン交換しよ」
 
 それがきっかけで私たちはことあるごとに2人でつるむようになった。私がこっぴどく振られた時も、マチの就活が難航を極めていたときも、いつも酒なんかを飲みながら互いに慰め合った。ルームシェアをしようと言い出したのはマチのほうからだった。それは私が就職を諦め夢を追うことにするとマチに打ち明けた次の日だった。
「私はミコがどんなでもそばにいてあげるよ」
 マチはことあるごとにこんなことを言うのだった。
「どんなのでもって、もし私がアメーバみたいな真核生物でも?」
「アメーバでも好きだよ」
「私も、マチがアメーバでも好き」
 赤ら顔の私たちは屋上で「Tomorrow never knows」を歌った。
「はーてしなーいやみのむーこうへーおっおー てをのばそー」
呂律の回らない舌で私たちは叫びながら柵の向こうへ両手をぴんと伸ばした。伸ばした指の先に、滲んでぼやけた街の灯りたちが、きらきらと輝いていた。
 
 私はそのプロポーズを受けることにした。相手は麗さんという人で、マチの紹介で知り合った10歳上の高校の生物の教師だった。マチはあの失恋以来落胆している私を励ますために、荘くんとは真逆のタイプの男を紹介してくれたのだった。交際は、以前の私ではとても考えられないくらいにうまくいった。私は素敵な男をあてがってくれたマチに心の底から感謝した。彼はとても良く尽くしてくれたし、私も彼のことがとても好きだった。彼と付き合い出してから、彼の家に泊まって部屋に帰らないこともしばしばあった。そして私と対照的にマチはその頃からだんだんと不安定になっていった。なにかといらいらしてたまに私にあたるようになったのだ。私は何故そうなったかマチに聞くこともなかった、何となく察しがつくだけに余計聞く気がしなかった。喧嘩も私が帰らなくなった日のぶんだけ増えていった。
 ある日3日間麗さんの家に泊まってから帰ると、私の部屋のものが全部廊下に放り出されていた。
「なにこれ」私はこっちを振り向きもしないリビングでソファにかけてテレビを見ているマチに問いかけた。
「もう出て行くのかと思って部屋を片付けといてあげたよ」
「ばかじゃないの?ほんとガキだね」
 なんてみっともないんだ。私にいつまでもこだわって、ばかばかしい。
 ずかずかと歩いてリビングに入ると不意にマチが振り向いてこっちをきっと睨みつけたので私は立ち竦んでしまった。
「ミコ、ミコの夢は、努力は何だったの?なんで…そんなに簡単に諦めるの?」
 マチの声は掠れていた
「前にも言ったけど私には才能がないんだしもう筆を折ったんだよ」
「なんでも手に入れることのできるマチには私のことはわからないよ。知ったような口を聞かないで」
 私はいつしか心の何処かで自分の夢と、マチから解放されたいと思い始めていた。
「そういえば言ってなかったんだけど私あの人にプロポーズされたんだ」
マチはまたテレビの方を向いて石像のように固まって何も言わなかった。
「おめでとうとか、ないの?」
マチは依然としてだんまりだった。
 そのとき、私の頭のなかでぐわん、という音がした。誰かに後頭部を殴られたような衝撃だった。それから涙が、とめどなく溢れてきた。私は泣きながら廊下に放り出された荷物を出来る限りまとめた。それから麗さんに電話をしてワゴンを出してもらい部屋の私の家具や持ち物を全て、3往復して麗さんの家に運んだ。それっきり、あの部屋には二度と戻らなかった。それはあまりにもあっけない幕切れだった。麗さんは「人のつながりなんて、そんなもんさ」とやけに達観した口ぶりで私を慰めてくれた。3ヶ月後に披露宴の招待をマチにラインしてみたが既読すら付かなかった。
 
 「もう、終わりにしよう」
 別れを切り出したのは英治のほうからだった。英治はセックスが終わってしばらくして呟くようにそう言った。実のところ私は、英治のほうからそう言ってくれるのをずっと待っていた。いかにも安ラブホテルの調度品といった感じのチープなガラスのテーブルの上の、パフェ皿の底に残って溶けたソフトクリームがピンクの照明を反射しててらてら光るのを、私は裸でシーツも被らずに茫然と眺めている。英治がシャワーを浴びる音が聞こえる。英治が上がったら私もシャワーしなくちゃ。…どうしてこうなっちゃったんだろう…どうして。やにわにテーブルに起きっぱなしのスマホが震え出した。ガラスの上でがちゃがちゃ騒ぎ立てるそれに私はいらっとして。ぱっと手に取った。その画面には「麗さん」と表示があった。
「来月の裕太の体育祭どうする」
 メッセージの内容はこれだけだった。私はスマホの画面を暗転させて枕元にぽんと投げ捨てベッドに潜り込んだ。麗さんと英太にはもう一年以上会っていなかった。毎日仕事漬けで夫と子供を捨てて出て行き、愛人と日中に安ラブ��にしけこんでいる私のような女が今更どの面下げて元伴侶と息子に会いに行けばいいんだ。いやだ、このままなにもしていたくない。この地の底のような穴ぐらで、誰にも干渉されずにずっと踞っていたい。
「ミコ、ミコ、ミーティングに遅れちゃうよ。起きて」
そうだ、私は次の作品の企画ミーティングに行かなければならない。何せビッグタイトルのナンバリングだ。集中しなければ。
ミーティングはかなり難航したもののなんとかまとまった。私も英治も、いつものようにメンバーに振る舞った。私たちの関係に気付いている人は、どうやら1人もいないようだった。帰りがけに私と英治は小さな居酒屋に寄った。ここは私たちが関係を持ちだしたころ英治が教えてくれた店だ。
「今度のプロジェクト、うまく行くといいな」英治は燗を呷って少し上機嫌になっていた。昼間のラブホテルでの言葉を取繕うためなのかもしれない。
「なんたってミコには実績があるもんな。大丈夫、ミコならこの先一人でもうまくやっていけるさ」
「聞きたくない…」
「え?」
「「聞きたくない、そんな言葉」」
 私は思わずそんなことを口走りそうになったが、かろうじてそれを飲み込んだ。
「英治はどうなの」
「どうって?」
「この前も辞めたがってたじゃん。この仕事、自分に向いてると思う?」
 そうだ、私が英治の仕事や家庭の愚痴を聞いてあげるようになったのがこの関係の始まりだった。
「うーん…向いていようが向いてまいが、俺にはやるしかないな。やっぱり何度も言ってるけど、自分の夢のために邁進してきたミコと俺はスタンスが違うよね、それに俺…」
「俺?」促しても英治は先を言うのを躊躇うので私はいらいらした。握りしめた水割りを私はぐいっと飲んだ。
「俺…2人目ができたんだ…」
「ふうん、おめでとう、ね」
「そうなんだ、だから、この関係もそろそろ潮時なのかなって。」
 私はカウンターに万札を叩き付けて店をあとにした。なにも英治に腹が立った訳ではない。私は全てがいやになってしまったのだ。夢も、仕事も、家族も。
「違う…私は…私は…」
 私は無意識にそう呟きながら明後日の方向へ駆け出していた。後ろで英治が私を呼びかけながら付いてきていたが私はその声がしなくなるまで走り続けた。走って走って、私は知らないバーに駆け込んだ。それからジャックダニエルのロックを注文した。なにも考えたくなかった。ぼうとそれをちびちびなめていると、やにはにスマホがポケットのなかで震えた。英治がなにか取繕うためのメッセージを送ってきたのかと思い私はうんざりしながら画面を見た。しかしそこに表示されていた名前は「英治」ではなく「マチ」だった。
私は反射的にスマホをカウンターに伏せて置いた。そしてウイスキーを飲み干しておそるおそる画面をタップして内容を確認すると。
「久しぶり、突然ですみません。今度会えませんか。」とあった。
私は胸がざわざわした、けれどもう何も考えないことにした。すぐにマチに「いいですよ」と返信した。
 待ち合わせは2人が分かりやすい場所が良いとのことで「鯤」にした。私は待ち合わせの時間より少し早くに鯤に来た。
「いらっしゃい。おお、ミコ」
 蓮さんは最近白髪が増えたものの相変わらず元気だった。私は鯤には昔のなじみで今でもたまに来るのだ。
「ごぶさたじゃないか。仕事忙しいのか。なんか、顔が疲れてるぞ」
「うん、ちょっと最近いろいろあって、でも大丈夫だよ、ありがとう」
 蓮さんはいつでもぶれずに蓮さんなので話していると私は安心する。蓮さんって私にとってオアシスのような人だ。
「今日ね、マチと会うんだ。ここで待ち合わせしてるの」
「マジで!すごいな、何年振りだ?」
「10年振り…」
「そうか、あれから10年も経つのか…なんかあっというまだな」
「うん、いろいろあったね」
本当にいろいろあった。でも、私とマチの時間はあの時のまま止まっている。私が部屋を飛び出したあの日のまま…マチはいったいどうしていたのだろう。
 私は緊張してテーブルにかけて俯いていた、しばらくしてドアに取り付けたベルがからん、と鳴った。顔を上げると、入り口にスプリングコートを着たマチが立っていた。そのシルエットは背後から射す春の陽射しに象られていた。
「おおお、マチちゃん!久しぶりー!」
「マスター、お久しぶりです。」
「相変わらずべっぴんさんだね。ここに2人がいるとなんだかあの頃に戻ったようだな。ゆっくりしていってな」
「マスターも相変わらずみたいで。ありがとうございます」
マチははにかんだように微笑みながら、私の向かいに掛けた。私は気恥ずかしかった。何を話したらいいのか全くわからない。マチもそうなのだろう。ずっとそわそわして後ろを振り向いたりしていた。私はマチが少しだけふくよかになっていることに気が付いた。
しばらくしてマチが話し始めた。
「最近いろいろあって考えたの…私どうしてもあのときのこと謝っておきたくて…寂しくてミコを傷つけることしかできなかった。ミコがいないとだめなのは自分のほうなのに、そして、そう思えば思うほど心細かった。こんな風にミコを呼び出して謝るのも独りよがりだけど。どうしてもそれだけは伝えたくて、ほんとにごめんね、ミコ」
そう言ったマチの眼から涙がひとすじ流れ落ちた。
 そうか、みんな寂しかったんだ。私とマチだけじゃない。麗も、英治も、それから荘くんだって。ミコの涙を見て私のなかで何かがはらりと落ちていった。それはたぶん、いつの間にか私の心に巣食っていた「あきらめ」のようなものだった。
「いいんだよ、マチ、もういい」
「あ、あり、ありがとう、ミコ、うわーん」
 マチはぐしょぐしょに泣いてバッグから出したハンカチで顔を抑えていた。ほかの客もびっくりして、カウンターに掛けているおばあちゃんも「あれあれ」と茶化してきた。私もつられて泣きそうになったがこらえてマチの手をとって店の外へ出た。
 私は泣き止んできたマチの手を引いてしばらく歩いた。
「見てマチ、ここのスーパーでよく買い物したよね」
「あっこの公園覚えてる?よくブランコ漕ぎながら酒飲んだよね」
 マチは鼻をすすりながら「うん、うん」と相槌をうつ。
春の気持ちのいい暖かい風が、懐かしい気持ちを呼び起こす。マチの手は、あの頃と同じで冷たい。
 私はマチの手を引きながらマチとの部屋を後にしてからのことを吶吶と話した。結婚して間もなく、昔穫ったグランプリの作品を目にしたディレクターに大手ゲーム会社のシナリオライターとして抜擢されたこと…麗さんとの子供が産まれたこと…仕事が多忙なのが原因で離婚したこと…仕事が忙しすぎて疲れていること…同僚の不倫相手との関係が終わったこと…
 マチは私のところどころくすりと笑いながらただ聞いてくれていた。
「ぜんぶミコだね」
「え?」
「恋愛でポカするのも、仕事や夢に疲れて参っちゃうのもぜんぶあの頃と同じミコだ。ミコは私が知らない間もミコをやってたんだね」
「たしかに、全部わたしだ。わたしらしい…わたし」
 そしてマチもずっとマチだ。あの頃と同じ、強い肯定も否定もせずただ私に寄り添ってくれる。そんなマチを見ていると今日の朝までずっと私を苛んでいた罪の意識や漠然とした憎悪が緩やかに解れていった。
「ねえマチ」
「ん?」
「屋上に行かない?」
私たちの住んでいたマンションはまるでタイムスリップしたかのようにあの頃と同じで、どこも全く変わっていなかった。
 いけないことと知りつつ、私はマチの手を引きそうっと忍び足で、屋上への階段を昇る。
 私たちは昔のように並んで囲い柵によりかかり街を見渡した。
「どこもかしこもなーんにも変わっていないね」
「そだね、あ、でも私は少し変わったかも」
「どんなところが?」
「私、結婚するんだ。式は挙げないことにしたんだけど。それでね、今お腹に赤ちゃんがいるの」
「え?」
私は不意をつかれて唖然とした。
「何ヶ月?」
「3ヶ月」
「えーっと…夫さんはどんな人?」
「優しい人だよ、今の職場で知り合ったの」
「おめでとう、マチ」
「ありがとう、ミコ」
私たちは手を繋いだまま顔を見合ってくしゃっと笑った。
「これ、覚えてる?」
 私はスマホのプレーヤーを開いて再生をタップした。
「うわ、懐かしい、私今でも聴いてるよ」
「私も聴いてる」
 あの夜この屋上でマチと一緒に歌った…そしてマチと私を繋ぐきっかけになったこの曲。
「Tomorrow never knows」
 私たちはあの頃を思い出しながら小さな声で一緒に歌った。これまでと、これからの全てが、発酵するパン生地みたいに私のなかでふわり広がって行った。
 心のまま僕は行くのさ、誰も知ることのない明日へ
 そうだ、私とマチは私とマチのままで、あの頃のような万能感はなくともしっかりと歩いて行くんだ。癒えない傷を抱えながら。あらゆる柵に絶えながら。
 私たちの目の前には、霞がかってぼやけたなんでもない街が広がっていた。
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birthday0402 · 2 years
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Super73 ZGモデル入荷しました。 SUPER73-ZGは、パンチの効いたフレンドリーなエントリーレベルの電動自転車です。 長いバナナシートを備えた洗練された包括的なクルーザースタイルのデザインがポイントです。 調整可能なハンドルバーとシンプルな3レベルの速度オプションを備えた、このユニークなZGは、すべてのライダープロファイルにアクセスできます。 都会のランディングで他にはないスタイルの手頃な電動自転車を探している方におすすめです。 調整可能なハンドルバーを備えたSuper73-ZGは、身長1m40〜1m80のライダーに快適に対応できるように設計されています。 バッテリーはシートに組み込まれており(取り外し不可)、バッテリーの盗難を防ぎます。注:実際のヘッドライトのデザインは画像と異なる場合があります。 Super73-ZGは、250ワットの連続定格モーターと24 km / hの速度制限を備えています。*バッテリーの範囲の見積もりは、ライダーの体重、速度、温度、風、タイヤの空気圧、地形、傾斜などの条件によって異なります。 ※ 別途配送料(組立込み)¥31,900(全国一律料金)です。予めご確認ください。 ※沖縄、北海道への配送はできない場合もございますのでご購入前にご連絡下さい。 価格は本体価格¥275,000(税込)+送料¥31,900 本体完組、チューニング済みの状態ですので、到着後、すぐご乗車いただける状態にて発送致します。 【スペック 】 フレームカラー:JET BLACK モーター: Super73 48V 250wモーター、サテンブラック仕上げ 最大速度:24km / h(PAS) 航続距離:32-45km  ※一回の充電で走行可能な距離  ※運転手の体重、道路の傾斜、地形、風などによって変わります。  ※JP仕様(道路交通法に準ずるアシスト比率) ディスプレイ:3LEDディスプレイ 電動ペダルアシスト:変速3段階 (ECO、MID、HIGH)ペダルの踏み込みで作動。電動アシストを使用せずにペダルを漕ぐことも可能。 ブレーキ:機械式ブレーキ PASセンサー:トルクセンサー ハードウエア:ステンレス製 ペダル:合金 タイヤ:スリックタイヤ チェーンガード:カスタムスティールデザイン キックスタンド:合金 スロットル:なし フレーム:スチールフレーム 重量:29kg 最大積載重量:125kg バッテリー埋込タイプ バッテリー充電時間:6-7時間 【ユニバーサルマウントブラケット 】 標準的な自転車アクセサリー(ドリンクホルダーなど)が取り付け可能。 【寸法 】 長さ(前輪の先から後輪の後ろまで):162.5cm                         最大寸法:162.5㎝×63.5㎝×99㎝ 幅(ハンドルバー):62.5cm シート高:71.2cm                              シート長:59.7㎝ ハンドルバーまでの高さ:96.5cm ハンドルバー・チュービング:2.2cm 最低地上高:24cm 【バッテリー 】 防水コネクター 重量:2kg 高電流(40A)BMS使用 バッテリーはシートに組み込まれています/充電のために取り外しできません。 #SUPER73⠀ #Eバイク⠀ #電動アシスト自転車⠀ #電アシ⠀ #ミニバイク⠀ #カリフォルニア⠀ #パパチャリ⠀ #次世代ガジェット⠀ #バイク好き⠀ #SG1⠀ #GZ1 ⠀ お問い合わせはこちらまで。⠀ ⠀ [email protected]⠀ ⠀ 810-0041⠀ ⠀ 福岡市中央区大名1丁目2-37-1 selva西大名1F⠀ ⠀ TEL/FAX ⠀ 092-721-1125 /092-721-1125⠀ ⠀ 営業時間⠀ 11:00~20:00⠀ ⠀ 無休⠀ ⠀ ⠀ ⠀ #mens #fashion #ootd ##mn_snap #selectshop #fukuoka #大名 #BIRTHDAY #mens ⠀ #ootd #outfit #cordinate #womens #Ladies #youtubeチャンネル #Eバイク #バイク (BIRTH DAY -Fukuoka-Selectshop) https://www.instagram.com/p/CcMuB3XvAXF/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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acchali · 6 years
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200Miles
群馬県を中心に活動するサイクリングコミュニティCycleClub.jp(ccjp)は、関東圏から多くの参加者を集めるクラブライドを活動の中心に、前橋シクロクロスをはじめとしたイベントを何度も成功させ、自転車のまちを標榜する前橋市との信頼関係を築くなど、地元の自転車仲間という枠組みを超えた存在感を示している。そんな彼らが過去2年で2度クローズドで開催した200miles、320km/4300mUPというビッグライドのことは友人であり同じくRaphaアンバサダーを務めるccjpの中心人物の1人、Tkeyから話は聞いていた。僕は自身の最高距離も平坦基調で260km程度が一度あるぐらいで長距離走にも別段興味はなく、半笑いで彼に「自転車好っきゃな〜」と賛辞を送るに過ぎなかったのだけど。聞くところによると、満を持してということかはわからないが、その200milesをオープンなイベントとして開催するという。4人を1チームとして群馬県は前橋からスタートし、平坦を東へ栃木県小山市まで進んだところで北上、日光いろは坂・中禅寺湖を経て、国道日本3位の標高である金精峠の2024mをピークとし、群馬の沼田へ下り、中之条・東吾妻とアップダウンを繰り返し前橋へと戻ってくる320km、獲得標高4300mの道のり。朝3:30のスタートで、完走が認められるのは夜22:00まで。という話を聞いた頃には、なぜか僕も走る流れになっていた。長距離走が自分の関心外だったこともあり、特に走りたかった訳でも無いけど、なりゆきでそうなったら走らない理由は無い。運命が選んだんだ、と静かに受け入れた。走ることが決まったら、それはそれで楽しみだと感じていた。結局は「自転車好っきゃな〜」ということである。 そうこうして決まったチームは、Rapha Japanのヒロ、Onyourmark MAGAZINEのユフタ(もちろんこのライドも記事にしている)、RaphaCyclingClub(RCC)の東京チャプターを牽引する落合さん、そして僕という4人で、ヒロとユフタはCANYON Japanから新作のグラベルバイクGRAILを借り受けていて、オンロードでのインプレッションするという事になっていた。落合さんもまたCANYONライダーだという。チーム3人がCANYONで参加するのなら僕もということで、CANYON Japanのご厚意でハイエンドのカーボンディスクロードUltimate CF SLXを借り受けた。彼らが持つテストバイクのパーツを利用して市販のアッセンブルより軽く仕上げてもらったこのディスクロードは、油圧ディスクにeTapとまさに最先端の装備。僕のクロモリバイクとは対極の価値観で生まれたスーパースポーツは、ディスクブレーキで驚きの7kgちょうどという軽さで、このビッグライドを少しは楽にしてくれそうだった。結果として、このバイクは僕を強く支えてくれることになる。そうしてチーム全員がCANYONにまたがり、Raphaの新作カーゴビブショーツとテクニカルTシャツをチームキットとして身にまとい、プロモーション臭をそこはかとなく漂わせつつ、我らがCANYON//シャカヶ岳チームは準備万端で5月4日午前3時35分にスタートしたのだった。この時には知る由もないが、この日、北関東圏の一部を襲った異常気象は、ちょうどそこを走っていた僕たちを雨、雷、霰、雹、吹雪、氷点下の気温と、気まぐれに様々なカード(もちろん晴れも)でもって翻弄した。最初の試練はスタートしてたったの30分後に天気予報で伝えなかった雨として現れる。未だ明けぬ宵闇の中で弱まることのない雨脚は、徐々に僕たちを削っていくが、とにかく前へ前へとペダルを回していく。ジャケットを雨予報ではなかったけど2000mからのダウンヒルの防寒と万が一の雨に備えてお守り的にRaphaのClassic Rain Jacket IIをチョイスしたのは幸いだった。これもこの日、僕を強く支えてくれることになる。 別のチームと出会って抜いたり抜かれたり、トレインを組んだりして走り続けると、やがて空は白み始めるが、雨雲は厚くなり雷を呼び込み、真夏の夕立のように様相を変えた。最初の平坦路で長い休憩を取る予定は無かったが、雨宿りに入ったコンビニで足留めをくらってしまう。既に全身は水浴びをしたようにぐっしょりと濡れていて、靴にも水が溜まっているような状態だが、ジャケットのおかげで胴がドライなのはありがたい。しかしまだ平坦を70km程度しか走っていない。先はまだまだ長く、ダウンヒル向けの装備が既に濡れていて、窓の外はさながらスコール。これからの旅の困難さに眩暈を覚えていた僕の横で、仲間たちはインスタントラーメンを食べながら晴れたらすぐ乾くだろうと笑っていた。 雨脚が弱まってきたところでリスタート。小雨になったとはいえ雨が降っている状態で自転車を漕ぎ出すなんて、税金を支払いに金融機関に行くぐらいに完全なる億劫でしかないが、日光方面に向かうにつれ、雨は止み雲はちぎれ、太陽が控えめに顔を出してきた。しかし先程のスコールは相当な雨量を広範囲にもたらしたようで、どこまでも路面はウェット。水捌けの良くない路肩は浅い川のような状態。前走者や自身の跳ね上げる飛沫で、体感としては雨の中を走っているのと変わらず、タフな状況はまったく変わらない。既に僕の意識と身体は切り離され、ただペダルを回し���ける機械としての自己を認識することで、かろうじてこのストレスフルな状態に耐え、歩みを進めていたのだが、北へと進路をとる頃には徐々に登り勾配を感じることになる。前半の100kmに及ぶ平坦区間が終わろうとしていた。 日光のコンビニで休憩していた他チームの友人と談笑すると疲れも少しは和らぐが、135km地点のここからピークの金精峠まで50kmほど登り続けることになる。いよいよ山岳コースか、と静かに気合を入れて走り出したのだが、見上げると、僕たちの進む道の先には黒々とした雲がかかっている。山頂は全く見えない。誰も何も言わないが、あれはどうみても雨雲、むしろ今日これまで雨を降らせてきた雲よりもどす黒く、嫌な予感しかしないが、雨が降っていないとそこそこ暖かく、このあたりは例のスコールが降っていなかったようで路面も乾いており、久しぶりにストレスを感じずにペダルを回すことができるので、僕は意識的に無意識を操作して前方の暗雲を消し去ることにした。そうして淡々と登り続けると、すぐに日光東照宮を超え、いろは坂へとさしかかる。チームメイトは皆ジャケットを脱ぎTシャツ姿だ。思えば、この日ここだけがチーム4人が揃ってチームキットを見せることができたタイミングだった。とても短い時間だったが、かっこいいと思った。本当はずっとTシャツ姿でいるつもりだったんだけど。 連休中ということもあり、車もとても多いが、いろは坂は2車線の一方通行で交通量が多くても比較的登りやすい。とにかく負荷をかけずに淡々と。それなりにヒルクライム的な気持ちよさを感じていたところ、ふと顔に水滴がかかると、僕が操作した無意識はあるべき場所へと立ち戻り、残された意識はすぐさま状況を判断する。気づけば周りは真っ暗だ。見上げていたあの悪意すら感じる色の雲に飛び込んだ格好だ。すぐに雨脚は強くなる。せっかくなんとなく乾いてきたウェアやシューズがまた濡れるのかとうんざりしていると、早々に本降りになりそうで慌ててレインジャケットを着る。チームキットのTシャツはまたおあずけだ。 15分後、山頂あたりで雨脚は弱まった。他チームも山頂に設けられた駐車場で休憩をしている。苦しそうな顔、色んな感情が混ざった無表情、伏し目がちで立つ姿、様々に入り交じっているが、そこに笑顔はない。そりゃそうだ。気まぐれに降った、たった15分程度の強い雨でまた濡れ鼠にされ、残りは150km以上ある。あんな短時間に強く降るならせめて僕たちが居ないタイミングでやってくれという話で、ここでヘラヘラしてるヤツなんてネジが一本飛んだと表現されるような人間だ。幸い、チームメイトもそれなりに渋い表情をしているし、僕もそうだ。思いっきり渋い顔をしてやった。皆無言だが、その表情から様々な感情を吐露している。誰も口を開かない。ここで弱音を吐く意味が無いことは皆理解していたし、何を言おうが今ここにいるのは自分の判断で、天候なんて誰の所為でもない。誰も何も言えないから、一様に無言で、吐息で毒を吐き、表情で文句をたれる。それぐらいは許してくれ。 ここは頂上に見えるのだか、ここから下るわけではなく、標高1,250mあたりの中禅寺湖を横目に少しばかりの平坦を走り、いよいよ本日のピーク金精峠へと向かう。この後はコンビニ的なものはしばらくないと言うので、中禅寺湖のほとりにあった小さな商店で補給をすることにした。気まぐれな天気はここで晴れ間を見せ、雨の中でカップラーメンやおにぎりを食べるなんてバカバカしいことにはならなかったが、身体は冷えている。僕は身体の中から暖めるイメージでカップヌードルのカレーと豚キムチ丼を選択した。少しでも暖かいところへと日が当たるところで皆で座って食事をするが、弱音のようなものは出てこない。僕たちにとって暖かい食事と太陽というのは太古の昔からいつだってそういうものだ。 腹が満たされ、太陽に暖められると、なんとなく走り出そうという気持ちになるのだから不思議なものだ。さっきまで努めて渋い顔をしていたというのに、冗談なんか言って笑い合えるようにもなったりする。ここはちょうど半分ぐらいの地点。思ったよりも身体に疲労はなく、このまま天気が良ければと空を見上げるが、太陽は厚い雲の切れ目から顔を出しているだけであり、山岳というのもあってどうにも楽観的ではいられない。むしろ厚く複雑な形をした雲が浮かぶ空はもう一雨ぐらい持ってきそうに見えてしまう。それはまるで、お気に入りのシャツにいつの間にか付けてしまった染みのように、僕の心には気づいたら不安がこびり付いていて、指でなぞっては、もう取れないことを確認するような作業だ。そんなネガティブな気持ちと休憩明けの重い脚で中禅寺湖のほとりを進むのだが、路面は乾いておりストレスなくペダルを回すことができる。そうそう、これこれ。このまま後半戦を進めていこうよ、と心の染みに向かってつぶやいてみるが返事は聞こえない。高地の気温は低く、乾ききらず湿ったままの靴は足先を冷やす。香辛料をもってしても足先までは温まらないし、むしろ体温もいまいち上がらないが、いよいよ本日の最高点の金精峠へのヒルクライムがスタートする。分かれ道を右へ進路をとると、すぐに勾配が強くなった。ゴールを探し空を仰ぐように見上げるとただ真っ白な雲の中へと道は続いていくのだった。 ところで、さきほどから小さくヘルメットやカーボンフレームを叩く音がしていて、それは金精峠を登るにつれて降ってくる雹とも霰ともつかないものが僕を打ち付ける音だ。マイペースで登ろうと序盤でチームからあえて遅れたが、この天候に心はバキバキに折られている。サイコンが示すパワーの表示は150W程度だ。軽量級の僕とは言え、こんな省エネルギーで登れるわけはなく、その歩みは亀のように遅い。僕はふたたびペダルを回し続ける機械と成り果て、一切の感情を持たずに登り続ける。そうだ、僕がいま、こんな天候でこの峠を超えていることに意味なんてないし、ただWahooのサイクルコンピュータが塗ったルートをトレースしているだけで、むしろ僕はサイクルコンピュータの一部で、パワーメーターが示す値の通りに僕の脚が回っている。それは僕の脚が150Wの出力をしているのではない。パワーメーターが150Wと僕に指定しているのだ。電子機器に支配されたサイクリストはいつのまにかパワーメーターに乗っ取られ主従関係が逆転していることに気づかず、今日もこうしてディスプレイに示された値を視覚から入力し、それを自らの脚で出力しているだけに過ぎない。 という状況に至るまで感情を身体から切り離したところで、ピークの金精トンネルが見えてきた。チームメイトが雹とも霰ともつかないものから逃れるようにトンネルの入り口にいるのが見えると、感情が一気に戻ってくる。待たせてごめん。さっきまでパワーメーターに乗っ取られていたんだ、とは言わなかったが、お互いにこの苦しいヒルクライムをクリアしたことを称え合い顔が綻ぶ。やはり孤独はだめだ。仲間がいればパワーメーターに乗っ取られることなんてなかった。さぁ、このトンネルをくぐればあとは30kmにも及ぶダウンヒルで、ご褒美的に一気に210km地点まで気持ちよくワープできるのだ。この下りこそディスクロードの本領を発揮するところ。いつもより安全に気持ちよくダウンヒルを楽しめるだろう。そう思いリスタートした。前方のトンネルの出口が近づくにつれ、僕たちは違和感を覚えだす。色がおかしい、あまりにも白いのだ。その色に「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」なんて昭和初期の小説の冒頭が思い浮かぶが、彼は列車に乗っていたはずで、僕たちは自転車だ。このトンネルを抜けた先に美しい物語の始まりはなく、地獄のダウンヒルが待ち受けているだけだった。 トンネルの出口からその雪国とやらにつっこむと、完全に吹雪で気温はマイナス2度を指している。ニーウォーマーもなく、ペラペラのグローブはすぐに氷結した。少しでも体温が上がるかとペダルを回すが、膝に電気のような痺れが走ったので止めておいた。ここで選択を誤ると、とんでもない故障をしてしまいそうな気がする。指先も足先も痺れるような痛みがあるが、油圧ブレーキはこの極限状態でも優秀で、安全なスピードをキープすることができる。すぐに山小屋が見えてきたので退避する。もう限界だ、これ以上どうして下ればいいというのか。まだ山頂から3kmしか下っていない。時間にしても5分も経っていないと思う。ずぶ濡れの身体がガタガタと震え、手足の痺れと痛みが取れることがない。チームメイトが暖かいコーヒーを買ってきてくれ、山小屋の方がストーブを付けてくれたので、なんとか震えは収まってくる。 寒さ耐性というのは個人差があり、僕は昔から冬に痩せて夏に太る体質が示すように、寒さが苦手で暑さが得意である。こういう極限状態を経験するまでは寒さも暑さも趣味嗜好かと思っていたが、低体温症になった経験もあり、どうやらそういうことのようだ。以前にシクロクロスのレース会場で低体温症になり救護された時と比べると、レインジャケットを着ていることによって胴が濡れていないことで相当に冷えは軽減できているように思えた。先が見えない状況だが、いつまでもここに居るわけにはいかない。吹雪は収まりそうになく、標高が100m変わるごとに気温は0.6度変わるというので、今が1番辛いんだと言い聞かせ、山小屋のお土産物として売られていた群馬県のゆるキャラ、ぐんまちゃんが描かれた手袋を買い、チームメイトと吹雪の中に飛び出して凍りついた自転車にまたがり重力に任せて下り始めた。サバイバルの鉄則は現地調達だ。新しいグローブをゲットして少しは楽になるだろう。 山小屋で取った暖は一瞬で消え去り、地獄のようなダウンヒルが続く。子どもの頃に読んだ絵本のようなもので、様々な地獄出てくるお話があったのを覚えていて、その中に灼熱地獄はあったが、逆のものはなかった。これからは極寒地獄も追加するべきで、なぜならここは地獄のようだからだ。すでに知覚が鈍っていて痛みのディティールを感じることは出来ないが、身体のあらゆるところが痛い気がする。手足は先程まであった痺れを伴う痛みを感じなくなったが、それは感覚が無くなったということだろう。得意の無意識を発揮して、何も感じずに下るだけの機械になることが出来ればいいのだが、あまりにも僕はそこで人間だった。ここでパンクしたら死ぬだろうなと思った。ましてや落車なんか。5月の装備でマイナス2度の吹雪で走行不能になったら死ぬに決まっている。チームメイトの命だって危険に晒してしまう可能性もある。そんな人間的な考えばかり溢れてくるが、そのぶん意識は冴えてくる。感覚がなくても油圧ブレーキはしっかりと仕事をしてくれるので、危険を感じることはなく、パンクのリスクがありそうなところを避けたラインを取ることができた。自転車を借りて本当によかったと心の底から思った。心の底というのはこの深さにあるのかと自覚したほどに。これまでディスクロードに対して特に必要性を感じていなかったけど、とにかく安全でいるということに関しては圧倒的だった。5月に氷点下で吹雪のダウンヒルなんてあまりに極限状態であることは確かだが、それでも油圧ディスクブレーキがもたらす安全マージンはかなりのものだ。しかし身体は冷え切っている。もう限界だと何度も思ったが休めるところはなければ話にならない。ふと先にリフトが見えた。どうやらスキー場があって休憩できそうだ。ここまで10kmで約15分。永遠のように長かった。 ガタガタと震えて建物に逃げ込む。5月ということもあり暖房はあまり効いておらず、灯油のストーブみたいな暖を取るものもない。激しく震える身体と、おぼつかない手元で凍結したグローブと靴と靴下を脱ぎすてた。全身びしょ濡れだが、スキー場の食堂だけあって気兼ねなく座れる感じの椅子なのは助かった。暖かい飲み物や蕎麦をかきこむ。空腹ではなく、温度に飢えていた。なかなか回復しないが、それでもここにいれば大丈夫だと実感する。実際にここに入ってきた時よりも震えは小刻みになっているし、なんとなく、これから先のことを考えたりもする。今は約190km地点。残りは2,000mほどの獲得標高となるアップダウンを130kmほどとなる。そして、僕はふと「次、雨が降ったらもう帰るから」と口にした。何度も心は折れそうになったし、パワーメーターに意識を乗っ取られるなど実際に折れたこともあったかもしれないが、諦めた訳ではない。だけど固執はしていない。こんな連休の遊びのライド、いつでもリタイアすればいいと思っていたし、退路をつくるのも役割かなと、くらくらする頭で考えたはずだけど、チームメイトはそれでも果てしなくポジティブで、その時、僕たちは完走するんだなと思った。ほうぼうの体で吹雪から逃げ、低体温に震え、手も足も感覚なんて全くなくて、それでも僕はここでそう確信したんだった。この苦痛の先になにがあるかはわからないし、栄光なんて確実にない。だけど、こいつらと、このクソみたいな状況で前しか向かない連中と、やりきってみたくなったんだ。今日やろうとしたことすべて、ひとつのこらずだ。 ようやく回復したと感じる頃には1時間も経っていた。その頃には吹雪も止んでいて、なんて運のない日なんだろうと苦笑いする。なんとなく暖かくなった気がする下りを進むと、ほどなく雲は予めそうであったかと思わせるほどに、一片も残らずに消え去り、このライドではじめて見る晴天となる。さっきまで震えていたのが嘘のようだし、馬鹿みたいだ。いつも、いつだって意味のあるように見えるものは、あっけなく消え去って、結局は何も僕たちにもたらすことはない。でも、だけど僕たちはこんなにも青い空の下で、行き先なんてどうでも良くなるのかもしれないし、なるようにしかならないのかもしれないが、つまり自由だということなんだ。 群馬県の沼田まで降りきって久しぶりのコンビニで補給すると、参加者の連絡用のメッセンジャーにリタイアの連絡が飛び交い始める。そうか、そうだよな。だってあんな地獄で、そこに何を見出せるというのだろうか。いや、無い。そこにあったのは、ただ、この青空のように底抜けに明るいチームメイトのことばだけだった。もし君のチームにそれが無かったなら、残念だがそのリタイアは決まっていたことだったんだ。それは僕たちが生まれた年月日で、運命が予め決められているように語るほどに、なんら意味のあることではないし、そんなものは道化師か占い師に任せるしかないのだから。 コンビニの駐車場で大の字に横たわって感じる。太陽の暖かさを、その恵みを。僕の細胞に葉緑素があったとしたら、きっと光合成はこんな気分だろう。僕の肌を焼く陽光を、こんなに全身で待ち望んだことはなかった。靴下を雑巾のようにしぼり、レインジャケットを脱ぎ、僕は今日ここにまた生まれる。残りは110kmだ。もうなんの迷いもない。あの時に交わしたことばのとおりだ。だから、ここから先の全てを僕が引き受けよう。この先で何が起きても、その事実に誰の心が折れたとしても、僕の真実で、その事実を捻じ曲げよう。もう僕は無意識を操作したりはしない。さぁ共に進み登ろうぜ。リタイアした彼らを指差す腰抜けどもに、勇敢な彼らの証人となる為に、じき訪れる宵闇に向かって走りだそう。登りきった先に何も見えなくたっていい。 そうして僕たちは進みだした。それから、いくつもの苦しい登り坂があり、同じだけ下り坂があった。気づけばもう真っ暗だ。太陽が登る前に走り出し、果たしてその太陽は再び地平線に沈んだ。ひたすらに前を引くヒロの背中に僕たちのライトが光を落とす。彼が着るジレは、まるではためく旗のようで、そこにはあのロゴが見える。あぁ、そうだった。いつだってサドルの上で僕たちに多くのもの、それは、発見であり、学びであるし、多くの気づき、または苛立ち、諦め、哀しみ、喜び、畏れ、感動、妬み、あるいは愛情かもしれないし、おそらくこの世界のあらゆる感情だった。そして、僕にとってそれはいつだってRaphaという文字列の延長線上だった。光を追い抜いて消えてしまいそうなヒロの背中を追い続ける。やがて僕たちは街に降りていく。22時の制限時間に間に合うのかと考えたりもするのだが、僕にとってそんなことはもはや些細な事象に過ぎない。ただ太陽が動き、時間が過ぎただけで、それ以上でも、それ以下でもない。 見覚えのある前橋の街並みを走っていた。やっとここに帰ってきて、それは長い長い旅路の終わりだった。幸福を求めた少年が世界の素晴らしさに気づいたその時にスプーンの油をこぼしてしまったように、果たして僕たちはゴールした時に何かを見出すのだろうか。スタートして最初に曲がった交差点を逆に曲がる。みんなが待っていた。それもそのはずだ、僕たちは21時58分に��ールしたのだから。走行時間は18時間24分。チームメイトと肩を組み、皆で破顔する。ありがとう、ありがとう、こんなにもクソみたいな1日は人生で初めてだ。バカヤロウ、ファック!本当に最高だし、同時に最低でもあって、やはり全ての感情がここにはある。それを言語化なんて到底出来そうにもないし、チャレンジすることも愚かなことかもしれない。でも、こうして書き残そうと思ったんだった。もし君がスタートする時のために。どこか遠くへと乗り出すその日のために。その時、僕たちがどこにいるのかは、まだわからない。 10日ほど経って、未だに痺れが残る指先でこの文章を書いている。あれ以来、自転車には乗っていない。いま振り返ってもやはりこのライドの核心は氷点下の金精峠のダウンヒルだ。あまりにも不安定な天気はおそらく1時間早かったら、または遅かったら表情を変えていただろう。しかしあの日、多くのチームが地獄の時間にそこを下っていた。スキー場で会った他チームの友人もみな憔悴しきっていたのを覚えている。あらためていま、参加者の連絡用のメッセンジャーを見て、リタイアの文字が飛び交う様を見て、涙が出そうになった。わかる。ここでリタイアを決意する気持ちは痛いほどわかる。人の想いは良し悪しを問わずに伝播する。もし僕があの時、次に雨が降ったら、と言わずに、今すぐ帰る、と言っていたら。誰かひとりのその判断は諦めではないし、弱音でもない。あの日、あの時、あの場所であの状況なら至極真っ当なものだ。僕もそう言われると否定せず、もう辞めようか、と思ったかもしれない。だからこそ僕は、底なしにポジティブなチームメイトたちに本当に感謝し、尊敬する。僕はこの過酷な環境で、それでもここに立つことになった運命を信じ、その輪を回し続けるために、次に雨が降ったら、と話したとき、こう返してくれたことを。「じゃあ、もう雨が降らなかったら?」 結局、雨は降らなかったし、その光はいつだって眩しかった。
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