3:女勇者ロゼア
エルマー達一家と東洋人の武闘家はルイーダの酒場に入り、早速乾杯した。
東洋男「では~!みなさ~ん、オレ達の強烈な出会いにかんぱーい🍻!!」
エルマー「ブフ。武闘家さんのせいですよね笑
私は酒弱すぎるので…ノンアルで乾杯!」
バーバラ「なんか面白い事になったわね~笑 かんぱーい!」
エレア「わたしはこどもですからジュースでかんぱ~い!」
東洋男とバーバラはジョッキのビールを一気に飲み干した!
バーバラ「ボーイさーん!おビールお代わり!」
東洋男「おお~奥さんめっちゃいい飲みっぷりぃ!
アリアハンの地ビールうんまいなあ~!かーっ!」
バーバラ「武闘家さんも美味しそうに飲むわねえ~!
あ''ーーービール美味しいー!これ持って帰りたいわぁ笑
旦那がお酒激弱なもんだから一緒に晩酌出来なくてね~!
酒飲み友達出来て嬉しいわ~🎶」
エルマー「調子に乗って飲み過ぎないようにな、バーバラ。」
エルマーは落ち着いてノンアルをちびちび飲んでいる。
バーバラ「わかってるわよぉ。でも、あなたの奢りでしょ?笑
しっかしアリアハン地ビール美味しすぎ!なんなら樽ごと欲しいわねえ笑」
バーバラは夫と反してゴベゴベ飲み干している。
東洋男「おお、奥さんバーバラさんっていうんだ!
そういやお互い自己紹介まだだったねぇ~。
オレはジパングから来た龍人ってんだ。リュウト、な。よろしく~!」
バーバラ「ええ、あたしバーバラっていうの。
リュウトさん、よろしくね!東洋っぽい名前で素敵ね!」
龍人「なはは~バーバラさんありがとう💖
美人に褒められるとマジ嬉しいわ~ひゃははは❤」
相変わらず龍人はデレデレしている笑
エルマー「ほぅ…リュウトさんはあの黄金の国と呼ばれるジパング人だったんですね。
お名前もやはり東洋的な響きなんですね。」
龍人「へー!お父さんジパングの事知ってるんだ!
ガイジンさんからみたらオレの国はかなり独特な文化なんだわ。」
エルマー「行った事はないですけど、ジパングの噂をちらほら聞いた事があって…
ところでその『ガイジンさん』ってなんですか?」
龍人「あれ…もしかしたら失礼な言い方だったかな~💧
オレら東洋人からみた西洋人やらお父さん達みたいな人達の事言うんだ。
まあ外国人の略みたいな感じで!」
エルマー「あ、そういう事だったんですか。
さっきもリュウトさんにガイジンさんって言われて何それとか思ってたんで笑
私はエルマーです。で、娘がエレア。この子も私と同じく魔法使いです。よろしく。」
エレア「エレアともうします。リュウトさん、よろしくおねがいします。」
龍人「エルマーさん・バーバラさん・エレアちゃんね!
エレアちゃん偉いね~!礼儀正しくて気持ちいいわ~🎶
やっぱガイジンさんは名前もカッコいいな~!
オレ海外文化憧れてるんだ~!将来の嫁さんガイジンさんがいいもん笑」
バーバラ「まあ!リュウトさんってば外国人と結婚したいのね~!
あた���とエルマーも生まれた場所は違うのよ~。
エルマーがノアニールで、あたしはスーなの。パッと見リュウトさんから見たら同じガイジンさんだけど笑」
龍人「へー!じゃあエレアちゃんはノアニールとスーのハーフなんだねえ~!
ガイジンさん同士の夫婦は国が違っててもわからんな笑」
バーバラ「リュウトさんって面白いわねえ😂
あたしは今回が初の海外だし、東洋人見るのはリュウトさんがお初だわ。
それにさっきまで焦げてたから顔わかんなかったけど、男前だったのね~🎶
武闘家さんだっけ?筋肉もすんごいのね!ムッキムキで素敵!」
バーバラのグリーンアイがキラキラしている。
初めて見る東洋人に興味津々のようだ。
龍人はバーバラに褒められてデレデレしている。
龍人「いやいや~😚バーバラさぁん🎶めっちゃ嬉しいけどエルマーさんの前であんま褒めないで~
まーたイオナズン喰らっちゃうよォひゃははは!」
エルマー「まるで私が嫉妬深い男みたいな言い方やめてくださいよ、リュウトさん笑」
(ふーん…バーバラは男らしい奴がタイプなんだろうか。
逞しい東洋人みて随分嬉しそうにしてるなあ。)
エルマーはノンアルをちびちび飲みながら龍人とバーバラの様子を伺っていた。
龍人とバーバラはバンバンビールや酒をお代わりしまくりだんだん出来上がって来ていた。
エルマー(詫びに奢るって言ったけど、私持ちだからってリュウトさんもバーバラも随分飲んでるな💧)
龍人とバーバラでえらい盛り上がってたのでエルマーは愛娘と話をしていた。
エルマー「エレア、ママとリュウトさん盛り上がっちゃってるから退屈じゃないか?」
エレア「そうですね、パパ…おとなのおはなしはわからないので、
やどやにもどってまほうのおべんきょうしてもいいですか?」
エルマー「その方が良いかもな。パパは代金払わないといけないからまだここに居ないとだめだけど、エレアは先に戻ってて良いぞ。」
エレア「わかりました、パパ。では、わたしはおさきにしつれいします。」
エルマー「バーバラ、エレアが宿屋に戻るから見送ってくる。
リュウトさんと飲みすぎて調子乗るなよ。」
エレア「ママ、リュウトさん。ごゆっくり。
のみすぎないようにきをつけてくださいね。
わたしはパパにおみおくりしていただきますね。おさきにしつれいします。」
バーバラ「あらぁエレア、ごめんねえ!エルマーもそのままトンズラしないでねーおほほほほ!お酒代あなたもちなんだからァ~」
龍人「あらエレアちゃんごめんね~💧またリュウトさんとあそぼうね😚
いやーエルマーさんありがてぇ~🎶人様にご馳走してもらう酒は最高に美味いわ!ひゃははははh」
エルマー(…飲みすぎだろこいつら…💧まあ良いけど…)
ーーーーー
エルマーは愛娘を酒場の斜め向かいの宿屋の前まで送ってあげた。
エレア「パパ、おみおくりありがとうございました。
さかばからちかいのにおてすうおかけしました。」
エルマー「お前はまだ小さい子だからね。もしパパ達が遅くなった場合、先に寝てて良いからな。」
エレア「わかりました。」
エルマーはエレアを宿屋に送った後、ルイーダの酒場の前でふと空を見上げた。
エルマー(もう夕方なんだ。夕焼けが綺麗だなあ…)
綺麗な夕焼けをぼーっと見つめていると誰かが近づいてきた。
???「あら!あなたは噂の旅の外国人の方では?」
エルマー「えっ?…!!」
声がした方に振り向くと、男装のような出で立ちをしている若い女性がいた。
黒髪のショートヘアに銀のサークレット、精悍で凛々しいが
どこかあどけなさが残る顔立ちでマリンブルーの瞳が印象的な女性だった。
夕焼けに照らされ彼女が輝いて見えた。
???「…こんばんは。夕焼けが綺麗ですね。」
彼女ににこやかに挨拶された。
エルマーは彼女のオーラに圧倒されてたじろぎながら返事をした。
彼女が自分達が切実に会いたかった女勇者様に間違いないと確信したが、探りを入れるように聞いてみた。
エルマー「あ…こんばんは…。そうですね…
あ、あの…もしやあなたは…勇者オルテガ様のご息女のロゼア様では…?」
ロゼア「まあ!私の事ご存知だったんですか?
はい。私はまさにそのロゼアですが。」
エルマー「やっぱり!ロゼア様!お、お会い出来て光栄です!」
突然現れた女勇者様の唯ならぬオーラにひれ伏してしまったエルマーは
咄嗟に手を胸に当て片膝をついた。
ロゼア「まあ…そんなご丁寧になさらなくても…。突然話しかけてごめんなさい。」
エルマー「い、いえ…お声掛け頂きとても光栄です。
ロゼア様も私の事を何か存じ上げていたようですけど…」
エルマーは珍しく緊張していた。女勇者ロゼアの聖なるオーラが眩しく、全く想像出来なかった姿が予想以上のものだったからだ。
エルマーにはディープインパクトだったようで
まともにロゼアの顔が見れなくて冷や汗をかき顔を真っ赤にしている。
ロゼア「実はあなた達を私の家のお隣で数日前に見かけたんです。
宿屋に入るところでしたね。それから私は魔王討伐の準備で色々忙しかったんですけど、あなた達御家族が町中で噂になっていましたので…
まさかルイーダの酒場でお会い出来るなんて。」
エルマー「そ、そうでしたか…(どんな噂されてるんだろう…)
宿屋のお隣はロゼア様のご自宅だったんですね。」
ロゼア「はい。私の生家です。今日誕生日を迎えて先程王様に謁見しまして、共に魔王討伐に行く仲間を探しに来たところです。」
エルマー「では今日16歳になられたばかりですか…
お誕生日おめでとうございます。王様への謁見も今日だったんですね。」
ロゼア「ありがとうございます。お陰様で今日で成人しました。
あの…良かったらお名前を教えて頂けませんか。」
エルマーは終始緊張していて名乗るのをすっかり忘れていた。
エルマー(😱!わ、私とした事が…💧)
「はっ!し、失礼しました!私は…魔法使いのエルマーと申します。
どうぞお見知り置きを…。私達一家はロゼア様にお会いしたく、スーからアリアハンに参りました。」
ロゼア「!!…まあ…!そんなに遠い所から私に?…ご足労お掛けしました。こちらこそ光栄です。」
エルマー「いえ…。お手を失礼致します。ロゼア様への敬愛を込めて…。」
エルマーはロゼアの手を取り手の甲にそっと口付けをした。
ロゼア「わぁ…エルマーさんのような素敵な方に、こんな紳士的なご挨拶されたの初めてです…。」
ロゼアは照れくさそうに微笑んでいた。
美しい夕焼けの中でキラキラ輝いて見えた。
エルマーもすっかり顔が真っ赤になっていた。
ロゼアのその表情を見て完全に心を奪われてしまい、うっとりした目で彼女を見つめていた。
エルマー(ロゼア様…)
傍から見たらロマンチックなシチュエーションの中なにか鋭い視線を感じた。
バーバラ「ちょっとぉ、エルマー…その子誰ぇ?今その子のお手手にチューしてたわよねえ。
戻ってこないから外出たら夕焼けの中随分ロマンチックに見えたわよぉ、お二人さん…」
大分酔っ払っていてすっかり目が座っているバーバラが仁王立ちで現れた。
泥酔した妻を目の前にし、ロゼアに陶酔していた気分が一瞬で覚めてしまった。
エルマー「!!!うわっ!バーバラ!なんだ、すっかり酔っ払って…💧」
ロゼア(…金髪美人!わぁ…やっぱりエルマーさんとお似合いだわ…)
「あっ、エルマーさんの奥さんですか?初めまして。」
ロゼアはバーバラに軽く会釈した。
バーバラ「??え?あなた、あたしの事どうして知ってるのぉ?」
ロゼア「数日前、うちの隣の宿屋でエルマーさんに抱き抱えられてるところを見かけたんです。私は…!?」
ロゼアが名乗ろうとするとエルマーはサッと手を出し遮った。
ロゼア「エルマーさん?」
エルマー「ここは私が…バーバラ、よく聞けよ。
この方が私たちが会いたかった勇者ロゼア様だ。」
バーバラ「!!へ?えええぇ?んまああ!このコが例の女勇者様っ?
ロゼア様ってお名前なのね!?
ちょっとあなた!どこでロゼア様見つけたのよぉお?」
バーバラは夫の服の襟に掴みかかった。
エルマーは苦しそうにしている。
エルマー「ぐえっ!く、苦し…
ロゼア様にお会い出来たからってコーフンし過ぎだろ、バーバラ…」
バーバラはかなり酔っ払っているが、会いたかった女勇者様を目の前にしてコーフンしているようだ。
龍人「ああ~ん?なんか女勇者様が云々聞こえたけどなんだぁ~?🌞」
エルマー「ゲホゲホ…!!わー…リュウトさんまでベロベロに酔っ払って…💧」
(代金いくらだろう…どんだけ飲んだんだコイツら😱)
ロゼアは状況が飲み込めなくてちょっぴり固まっていた。
ーーーーー
エルマーは謎にはずかしそうにしていた。
エルマー「なんか申し訳ありません…ロゼア様…💧実は我々一家と武闘家のリュウトさんは知り合ったばかりでして…
それでリュウトさんとうちの妻が意気投合して沢山飲んでたみたいで…
娘が少し退屈そうにしてたので宿屋に送った帰りに
丁度ロゼア様にお声掛けして頂いた、という感じです…🤦♂️💦」
ロゼア「そ、そのようですね笑 酒場だとどうしても大人同士で盛り上がってしまいますし😅
お子さん、今宿屋に居るんですか。後でご挨拶に伺っても良いですか?」
エルマー「はい。是非娘にもお会いして頂ければ…。
娘もロゼア様に会いたがっています。寝ていなかったら良いですが。」
ロゼア「まあ嬉しい☺️たしか青い髪したお子さんでしたね?
ぜひこちらこそ伺わせて頂きます。」
龍人「あえぇ?ロゼア様って…うおぉおおおぉお!
そこの美少女が噂の女勇者様かあああぁあ!ひゃほーーう💞💖
うわー!はるばるジパングから会いに来たかいがあったわー!
ロゼア様めっちゃ可愛い勇者様じゃ~ん😍ひゃは~❤」
バーバラ「いやーん!ロゼア様カッコ可愛いいーィ!😍
だからぁ、エルマァ、どこでロゼア様引っ掛けてきたのよーぅ…」
ロゼア(うーん、奥さんと武闘家さん?はかなり出来上がってるな💧
シラフなのはエルマーさんだけみたいね…)
「あ、ありがとうございます…」
エルマー「引っ掛けてって…💧
まるで私がロゼア様をナンパしたかのような言い方止めてくれ😑💧
私もそこの入口で知り合ったばかりだよ。」
バーバラ「んま~あ!知り合ったばかりでロゼア様のお手手にチューしてたのぉ?エルマーったらえっちねえ!」
エルマー「お手手にチューのどこがえっちなんだよ💧」
龍人「え~!エルマーさん、ロゼア様「と」チューしてたの?
わーやらしいんだー🌟ひゃははh」
バーバラ「はぁ?💢エルマーったらロゼア様に何やってくれてんのよ!このドスケベ!」
ロゼア「えぇえええぇ?😳😳😳💦」
ロゼアは両手を頬に当てて真っ赤っかになっている。
エルマーは思いっきり吹いた。顔を真っ赤にして必死に言い訳した。
エルマー「そんなことしてない!!勝手に話盛って私をドスケベ扱いするな!!
私がキスしたのはロゼア様の手の甲だ!ロゼア様を敬うご挨拶をして何が悪いんだ。
お前ら敬愛のキスも知らんのか!!!信じられないなら調べてみろ!!
はぁ…この酔っ払いどもめ…」
龍人「ひゃはははははwwwエルマーさんえらい必死なんだけど~笑」
エルマー「…💢」
ロゼア(😳…なんか誤解されてる💧)
「あ、あの…リュウトさん?にバーバラさん…ですか。
私、丁度王様への謁見が済んで、ここで魔王討伐に一緒に行ってくれる方を募ろうと思ってたんですよ。
エルマーさん達のご一家が今とても町中で噂になってたので、
丁度入口でお見かけしたから私がエルマーさんにお声掛けしたんです。」
龍人「あらま!エルマーさん達有名人なん?」
エルマー「その我々の噂なんですけど
…確かに町に出る度に視線すごいんですよね。
アリアハン到着時に妻が船酔い酷くて、私が妻を抱き抱えて娘も連れて
この町に入った時からザワつかれてしまって。」
バーバラ「あら、うちの家族そんなに噂されてたの?
あたししばらく寝込んでてアリアハン見て回れてないから全然知らないんだけど💦」
龍人「えー!まあ数日前だろうけどつまりバーバラさんをお姫様抱っこしてここに来たって事か?そら目立つわなあ笑」
エルマー「お姫様抱っこて笑」
ロゼア「あっ、じゃあ私が見かけた日は多分エルマーさん達がここに来たばかりの日ですね。
あの時は皆さんのお顔見えなくて、お子さんの青い髪が印象的でしたけど…
エルマーさんも青い髪されてますよね。珍しいけど私は綺麗な髪色だなって思いました。」
龍人「エルマーさん、その水色頭って突然変異とかなんかワケありなん?
オレも水色頭のガイジンさんは初めて見たし、オレそういうの疎いから差し支えなかったら教えてくんない?」
エルマー「水色頭…苦笑 「青い髪」は散々言われてきたけど
水色頭は初めて呼ばれたな…😥なんかリュウトさんは表現が独特で面白いな笑」
龍人「うん、よく言われる笑😂」
バーバラ「水色頭😂あたしもエルマーに出会った時ちょっと珍しいなって思ったけど、
ふっつーに綺麗な色よね~確かに目立つかもだけど。」
バーバラと龍人は酔いが少し覚めてきたようだ。会話がまともになってきた。
エルマー「妻は私の諸事情をすんなり受け入れてくれたので良いんですが、
少なくともロゼア様とリュウトさんも今の会話の反応だときっと肯定してくれそうなのでお話します。」
ロゼア「エルマーさんが良ければ是非。」
龍人「うんうん!オレも聞きたい!」
バーバラ「なかなか深いわよ~このお話🎶」
ーーーーー
ロゼア達は酒場の中で改めて飲み直した。(エルマー持ちの追加料金で)
エルマーは自身の青銀髪について話し始めた。
エルマー「大分薄いんですけど私は魔族の血を引いています。
見た目はほぼ普通の人間です。耳も尖っていないし。
私の母方の血筋のようなんですけど、母親は耳が尖っていました。
母の話ですと母の父親…私の祖父ですね。
祖父が半魔族らしくてやはり耳が尖っていたそうです。
祖父は会ったことないのでどんな方か分かりかねますが…。
(※大分後のお話ですが、エルマーの祖父が登場します。生きているようです。)
この青い髪…我々は青銀髪と呼びますが、これが魔族の証みたいです。
あとは個人差で何らかの影響かな。恐らくさっきの唱えた記憶がないイオナズンもこの血の影響かと。
魔力だけは幸い強いみたいで魔法使いの職業が上手く活かせてると思います。
子供の頃はよくからかわれましたね、珍しすぎて。
血が途絶えない限りはいつまでも遺伝すると思います。
結婚相手がずっと人間であれば徐々に薄まっていくでしょうけど。
娘も青銀髪になってしまいましたね。あの子も子供でも魔力がとても強いです。」
ロゼアと龍人は同じ表情をして感心をしていた。
バーバラはうんうんと頷いていた。
ロゼア「そういえば、私が王様に謁見中に大きな爆発音聞こえましたね…
王様が「敵の襲撃か?!」と驚かれてました。
あれエルマーさんが放ったけど記憶のないイオナズンだったんですね😅なんでまた…」
龍人「なはは~💧オレがエルマーさんを女の子だと思ってナンパしたら
キレられちゃって丸焦げにされちゃってさ~💦
んで、イオナズンした記憶がないし怪我させてしまってすんませんって事で、
エルマーさんの奢りでみんなでワイワイやってたわけよ~ひゃははは!」
エルマー(言い出しっぺは私だけど今日どんだけ飲んだんだよ…💧)
「なんか今日は目まぐるしい1日ですね笑
ロゼア様にも無事にお会い出来たのは嬉しいですが。」
バーバラ「あたしもロゼア様にお会い出来て嬉しいわ~!
しかも凛々しくて可愛らしい子でビックリ!
だけど旦那のそんな部分見たことなかったんで意外だったわ~。
あたしにもキレないでね、エルマー💦」
エルマー「お前が余計なこと言わなきゃキレないよ笑
女性にはそんなことしないけど。」
ロゼア「バーバラさん、ありがとうございます☺️
皆さん、リュウトさんのナンパから始まった出会いだったんですか笑
確かにエルマーさん素敵な方ですものね☺️
町の皆さんが「青い長髪の美形」と噂されてたのでお見かけしたとき、
噂通りでビックリしました☺️」
エルマー「そ、そんな風に言われてたんですか💦あ、ありがとうございます…😳😳😳
ロ…ロゼア様こそ…とても凛としてて可愛らしい方で…私も驚きました…ええ…。」
エルマーはモゴモゴしながらまた真っ赤になった。
すぐにノンアルを飲むフリしてごまかした。
ロゼア「!😳あああありがとうございます…🤦♀️💦」
ロゼアもまた照れまくっている。
バーバラ「あなた、ロゼア様が可愛いコで良かったわね~?」
バーバラは夫に冗談ぽく振ってみた。
エルマー「全く想像付かなかったけど、実際お会いできて本当に驚いた…」
エルマーはまだ照れくさそうにしている。
意外な反応だった。
バーバラは夫が他の女性にこんな反応をしているを初めて見た気がした…。
ロゼアは自分の両頬をピシャ!と叩いた。
ロゼア「ふー照れちゃって暑いっ!ごめんなさい。
そっそれで……青銀髪についてですが……💦
この世は魔族とかエルフとか色々な種族がいるみたいですからね…。
なので色んな種族の血が混じってくるのは自然の摂理ではないでしょうか。
エルマーさんの青銀髪…個性的で綺麗で素敵だと思います。」
龍人「うんうん!オレも水色頭珍しくてカッコいいと思うよ~🎶
かなりレアだからビックリされるのは仕方ないけど、何か文句言ってくる奴はシカトでいいじゃん。」
エルマー「うん、既にシカトしてる笑 生まれ持った個性と思って開き直っています。良かった、否定されなくて。」
バーバラ「んー…じゃあうちの娘は完全な人間のあたしの血も引いてるからまた少しばかり魔族薄くなっちゃったわね。
だからかしら…エレアの魔法が安定してないの…なんかごめんね😅
旦那と娘が魔法修行してるの見てると、娘の魔法があちこち飛んでったり、
マヒャドがヒャドになったり見てる分は面白いんだけど、
旦那は指導するの苦労してるみたい😅
あたしはただの主婦だし飛んでくる魔法を殴ったりするしか出来ないから…笑
そうね、もし仮にエルマーが将来再婚することがあったら、
例えまたその人が人間でもあたしよりも何かと能力ある人との子供なら
魔族としては薄れるだろうけど、まだマシになる気がするわ。」
エルマーはぎょっとした表情でバーバラに返す。
エルマー「えっ…私がさ、再婚?何をまた…。」
バーバラ「仮の話よ、仮!あたしは『ちからじまん』なだけで魔法も何もからっきしだから笑
だから次の奥さんがもしまた人間でもエルマーみたいな魔法使いとか、
ロゼア様のような勇者様ってくらいだからきっと剣も魔法もマルチな人とかなら、すごい子供生まれそうと思っただけよ。」
エルマー「わ……考えたことなかった。バーバラ意外と頭まわるんだな笑」
バーバラ「!!なによ、失礼ね!こう見えて結構考察とか好きなんだから。」
エルマー「はいはい。バーバラの新たな面を知ったよ🤭」
バーバラ「(舌打ちしながら)絶対バカにしてるでしょ…感じ悪!」
エルマー「ふふふ笑」
(再婚の仮定話だなんてビックリしたけど、
思わずもしロゼア様と私が結婚したら凄い子が出来そうだな、
なんてちょっと思ってしまった…🙄💦恐れ多い事だな……)
ロゼアはバーバラの遺伝子学的な仮考察��聞きながら
頭の中で家系図を張り巡せていた。
ロゼア(うーん…🤔深い。今は戦士的な能力?のバーバラさんが奥さんだから、
つまりは魔法使いで魔族の血もあるエルマーさんとのお子さんは能力がエルマーさんだけど、
戦士的で魔法を使わないバーバラさんと半分こで魔法に副作用が出てしまっているってことよね。
もし奥さんが違う能力の持ち主であれば、子供は両親どちらの能力も引く可能性を秘めている…と。)
龍人「エルマーさん夫妻の漫才よ😂😂😂
そういやバーバラさん何の職業なんだろうと思ってたわ笑
なんか家でも面白そうな家族なんだなあ😂」
エルマー「あっ…冒険者登録まだだった…色々ありすぎて笑
いやあ…面白いというかなんというか…😅 傍から見たら風変わりとは思う。」
ロゼア「バーバラさんの例え話、とても考察が深いですね。
思わず仮の家系図?みたいなものを想像してしまいました。
夫婦漫才面白いです👏ふふふ。楽しそうな御家族なんですね🤭
リュウトさん(武闘家)とエルマーさん(魔法使い)は職業が明らかになっているので、是非私の魔王討伐隊に加わって頂きたいと思ってましたが、
バーバラさんの職業がお決まりでないのなら、良かったら私も選択お手伝いしますよ。」
バーバラ「あたしの仮考察なんかで家系図想像しちゃうなんてロゼア様頭良いのね~!
勇者様やってるだけあるわぁ…
ロゼア様、さっきは失態晒してごめんなさいね💦是非お願いします💦」
ロゼア「いえ。お酒が入ったら楽しくなっちゃいますからね笑
じゃあ、バーバラさんって何か得意な事ありますか?
得意な事を活かした職の方が旅しやすいと思いますよ。
ご主人のエルマーさんとご一緒の方が良いでしょう?」
エルマー「ロゼア様…」
バーバラ「まあ…!なんか気遣ってくれてありがとう…。
実はね…勇者様が女の子だってロゼア様の事聞いた時
旦那が1人旅立とうとしてたんで、勢いで娘連れて旦那に付いてきちゃったけど、足手まといだったらどうしようと思ってたの💦
あたし、ロゼア様の事頑張ってサポートするわ!」
エルマー「わ、私は純粋にロゼア様の手助けがしたくて…。
ほら…勇者様とはいえ女性だし力不足な所もあるだろうと…。
お前達置いてくるのも心配だったから付いてきて貰ったけど、
それじゃまるで私がロゼア様目当てみたいで、ちょっと語弊があるぞバーバラ💧」
バーバラ「あら、ごめんなさい💦言葉足らずだったわね😅」
ロゼア「まあ…そうだったんですか…確かにもしそうなってしまったら旅先のご主人が気がかりになりますよね💦
そしてサポートありがとうございます。先程のお話で飛んでくる魔法を殴ると言ってたので笑
多分戦士がいいのかなと思いました。」
エルマー(…もし私が単身赴任だったらどうなってしまってたんだろうか…)
「さすがロゼア様ですね。妻は木こりの娘で『ちからじまん』だし、
地元でも魔物に物怖じせず斧とかフライパンで殴ったりしてくれるんで、私も戦士がピッタリかなと思ってたんです笑」
バーバラ「ちょっとエルマー!あたしが自分で話そうと思ったのに!美味しいとこ持ってかないでよ。」
エルマー「私が説明した方が早い笑」
バーバラ「くっ…無駄に頭の回転良くて腹立つわ〜」
ロゼア「まあ!エルマーさんもバーバラさんの職業同じように考えてたんですね!
そしてフライパン!主婦らしい戦い方ですね笑 斧もお使いになるんですか?」
バーバラ「あっ、ええ…うちで薪割りよくやってるから…💦」
ロゼア「バーバラさん、お綺麗なのに豪快な方なんですね🤭
旅が楽しくなりそうです。じゃあやはり戦士が良さそうですね。」
バーバラ「そんなお綺麗だなんて…😭😭😭
あたしもうカッコ可愛いロゼア様に足向けて寝れないわあ~
じゃあ戦士になってきますので宜しくお願いします!!」
バーバラは両手でロゼアに思い切り握手した!
ロゼア「あっ…確かに握力すごいかも💦女傑同士頑張りましょうね。」
バーバラ「はい!ロゼア様に敬礼!」
バーバラはロゼアに敬礼し、酒場の2階に駆け上がって行った。
エルマー「ロゼア様、旅慣れぬ妻に御指導ありがとうございます…
そして私達夫婦共々、魔王討伐隊に加えて頂き大変光栄です。」
ロゼア「いいえ。こちらもパーティーがすんなり決まって良か���たです😊
頼もしい方ばかりで嬉しいです。回復面がちょっとアンバランスかもしれませんけど。
私、回復魔法は使えますが、念の為薬草も多めに買っていきましょう。
よろしくお願いしますね。」
エルマー「さすが勇者様ですね。判断がとても的確で感動しました。
これからよろしくお願い致します。」
龍人「ロゼア様ありがと~!オレも美少女勇者ロゼア様に付いて行けて嬉しいな~🎶
『女戦士バーバラ』かあ…なんかカッコいいね~🎶」
ロゼア「リュウトさん、私、一応成人したのでもう少女、ではないかも笑」
龍人「へ?ロゼア様まだ若いっしょ?15〜16歳ぐらいかなって思ったんだけど。」
ロゼア「リュウトさん、正解です!私、今日で16歳になりました。
アリアハンでは16歳が成人なんです。」
龍人「あらま!誕生日おめでとうロゼア様!なんか誕生日に討伐の旅開始っていい記念になるね〜!」
ロゼア「ありがとうございます。」
龍人「海外は成人基準違うんだぁ〜。ジパングは成人は20歳なんだよね~。
オレ今21歳でジパングでは去年成人なったばっかだけど、
アリアハンじゃいい大人の男なっちまうんだなあ。
そういやエルマーさん達はいくつなん?」
エルマー「へえ…ジパングでは丁度20歳で成人なんだ。
キレが良くて分かりやすいですね。
私もバーバラも25歳です。偶然にも同年代なんですよ。」
龍人「うぉおおお!大人の男女だ!!オレより年上だったのかあ~💦
ま、オレは気にしないけど🎶」
ロゼア「まあ!エルマーさん達、私よりも9つも年上だったんですね。
どおりでエルマーさん、紳士的で落ち着いてると思いました。
バーバラさんも大人の女性でお綺麗だし…リュウトさんも5つ上で頼れるお兄さんですね。」
エルマー「私はロゼア様から見たらおじさんですね😅」
龍人「ぶははは!なんかエルマーさんがおじさんって似合わんくない?😂😂😂」
ロゼア「そうかも笑 まだまだお兄さんでいけますよ。
25歳よりも少しお若く見えましたので年齢聞いて意外でした。
大人の男性には変わりありませんが。」
エルマー「ありがとうございます☺️💦なんか照れますね…」
ロゼア(エルマーさんは意外と照れ屋さんなのかしら…
素敵なのに可愛い面もあるのね🤭)
「リュウトさん、エルマーさん。これからは仲間として旅立つし、
『ロゼア様』ではなくてもっとお気軽に呼んで頂けたらうれしいです!
私が勇者オルテガの娘という事を気にせずに仲間の一人と思ってお気軽に接して下さい☺️」
リュウト「あら!じゃあオレはロゼアちゃんって呼んじゃお〜っと!😍」
エルマー「では、私はロゼアさん、と…☺️」
バーバラ以外の3人が互いの年齢の話で盛り上がっていたら、
酒場の2階からバーバラが戦士となって恥ずかしそうにゆっくり階段を降りてきた。
バーバラ「あの……ロゼア様💦登録終わったんだけど、
この鎧セクシー過ぎないかしら…もうちょっと布が欲しいかも……」
女戦士として舞い降りたバーバラは露出が高いボディラインが
顕著に出てしまっているセクシーな鎧で参上した。
バーバラは1児の母とは思えぬ胸とお尻が少し大きめなグラマー体型だった。
今までの服はボディラインがあまり目立たないフレアスカートのワンピースだったので
(夫以外)バーバラが予想外のスタイルで驚いた。
ロゼア・エルマー「!!!!!!!👀👀👀」
龍人「うっわ!!すっげーーー💖💖バーバラさんめっちゃグラマーじゃ〜ん!!!
これはエルマーさん夜もめっちゃコーhn…いて!」
エルマーは恥ずかしそうに黙って龍人に脳天チョップした。
龍人「なーんだよー!エルマーさん子供いるくせにぃ笑」
エルマー「…恥ずかしいんで黙っててくれますかね💧」
エルマーは龍人のスケベさに呆れながら、顔を真っ赤にして照れくさそうに自分が羽織ってた深緑のローブを妻に羽織らせた。
エルマー「バーバラ、取り敢えずこれ羽織っとけ。さすがに目のやり場が…
まさか女戦士の鎧がここまで刺激強いとはちょっと予想外だった…」
バーバラ「ありがとエルマー…😭💦」
ロゼア(わ、さすがエルマーさん…紳士🎩だわぁ😳)
「わ、私もなんかすみません…💧戦士お勧めしといてなんですけど、
女性の場合はセクシーなデザインの鎧だったこと
すっかり忘れてました…ほんとごめんなさい!
でもスタイル良くて羨ましいです!😳😳😳(私あんまり胸ないから…💧)」
バーバラ「ありがとうロゼア様💦
あたしは昔からちょっとぽっちゃりだったから…
こんな露出たっかいアーマーじゃ、さすがに歩くのすら恥ずかしいわ…
どうしましょ…💧いつまでも旦那のローブ借りてるわけにもいかないし…」
エルマー「私は全然構わんぞ。寒い所以外なら。」
ロゼアはとっさに閃いた💡
ロゼア「あ、あのバーバラさんとてもグラマーなので
私のアンダーウェアが合うか分からないんですけど、それ付けてみたら違うかも…
これから私の家に行きましょう!母にも祖父にも討伐パーティーが決まった報告もしたいですし!
その後宿屋でエルマーさんとバーバラさんのお子さんにも是非お会い出来たら、と…」
龍人「え~オレそのままのバーバラさんだったら
会心の一撃出まくって張り切っちゃうけどなあ💖」
エルマー(いくら妻でもずっとあんな露出高い装備だったら気が散る💧)
バーバラ「おっお願いします😭これじゃ恥ずかしすぎて戦えない💦」
ロゼア「じゃあ決まりですね!皆さん早速うちにいらしてください💦
この酒場のすぐ向かいなんです。」
今日は女勇者ロゼアの16歳の誕生日。
個性的なメンバーと出会い、これから彼女達のわちゃわちゃな冒険活劇が幕を開ける…。
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